1VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/01(金) 23:54:44.96YpjlHnt50 (1/3)

歳納京子 森 前日/9時28分57秒

京子「パンク・・・しちゃった・・・」

好奇心で入った森の中で愛車(チャリ)がパンクしてしまい途方にくれる京子。
どこからか何かを叩くような音が鳴っており近づいてみる。
そこには小さな女の子が石を持って何かを叩いていた。
それを木の陰でこっそり見る。

京子「何だあれ?」

少女「誰?」

京子「えっ・・・」

突然見つかり途惑うが少女はすぐにどこかへ走り去ってしまった。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362149684



2VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/01(金) 23:56:39.08YpjlHnt50 (2/3)

歳納京子 森 前日/23時11分03秒

電波は圏外。帰り道はわからず方角もわからない。京子は完全に迷子になっていた。
彷徨っていると多くの声が聞こえた。近づいてみると儀式か何かの最中のようだ。
奇妙な歌を合唱しながら何かをやっているがそれが何なのか京子にはわからない。
人ごみの中に今朝見かけたあの少女がいた。

京子「あっ・・・あの子だ」

女「誰だ!?」

気配を察知された京子は見つかってしまった。
反射的に逃げ出す京子。
すると突然自分が走っている後姿が見えた。鮮明で幻覚のような・・・

京子「な・・・なにこれ?」

振り返ってみると西垣先生がいた。


3VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/01(金) 23:58:29.28YpjlHnt50 (3/3)

京子「せ・・・先生?」

西垣「ひっひっひ・・・」

普段から変な人だが今日はもっと変だ。奇妙な笑いを浮かべながらこちらに近づいてくる。
すると手に持っていた拳銃をこちらに向けてくる。意味がわからない。

京子「西垣ちゃんどうしたの?まさか西垣ちゃんも迷子?」

ダァン!!!

京子の隣にあった木が一瞬にして凹む。おもちゃだと思っていた銃はどうやら本物らしい。そして西垣は間違いなく京子のことを狙って発砲した。

京子「い・・・いや・・・いやーー!!!」

恐怖で何も考えられない。ダッシュで逃げる。だが崖があり滑って落ちてしまった。

終了条件:「西垣奈々」からの逃亡


4VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:00:41.11r9wzDr+t0 (1/116)

京子「い・・・いやだよ・・・なんでこんn」
ダァン!!!

当たりはしなかったもののまた撃たれた。京子はたまらず近くにあったプレハブ小屋へ逃げ込む。

京子「ハァハァ・・・あれ西垣ちゃんだよね・・・?なんでこんな・・・」

西垣「ひぃーーひっひぃぃーー」

西垣「了解・・・射殺します・・・」

西垣が意味わからないことを呟いている。いろんな意味で西垣から離れないとやばいと京子は感じていた。
プレハブ小屋の中には張り紙やら工事用具が置いてある。つるはしもあったが、そんなこと今の京子には考えられなかった。
とにかく逃げるのが先決。テーブルの上に車の鍵を見つけ手に取る。小屋の隣に軽トラックがあった。
こそこそ外を確認し西垣がうまくこちらを見ていないときにすぐに車へ入りどこかへ逃げる作戦。

西垣「おとなしく・・・出てきたほうが・・・いいぞ歳納・・・ひぃーーひっひーー」

チャンス!
急いで車に入る。車内の雑誌は無視。エンジンを掛け、アクセルを踏み込む。

ブゥゥゥン!!!ブゥゥゥン!!!

京子「あっ・・・あれぇ?」

なぜか発進しない車。途惑っていると西垣がこちらに気づき銃を撃ってきた。

バァン!!!

京子「ひゃぁぁぁぁーーー!!!」

頭を下げるとそこには魔法の杖があった。
杖を引いてみる。

ブゥゥゥゥゥゥゥン!!!

ガコッ!!!

西垣を轢いた。

終了条件達成


5VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:02:07.91r9wzDr+t0 (2/116)

歳納京子 森 前日/23時59分24秒

京子「せ・・・先生・・・?大丈夫・・・?」

発砲されたとはいえ恩師。近づいて安否を確かめる。だが、明らかに死んでいるとしか思えない。

京子「ど・・・どうしよう・・・110番?救急車?焼く?埋める?食べる?」

迷っていると20XX年X月11日以上の地震に見舞われる。
立っていられずにパンツ丸見えで倒れてしまった。
今日はかにさんだった。

ウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーンンンン

突然、文字にすると難しいサイレンの音が鳴り響いた。耳に劈くいやな音。ババァの金切り声よりはマシだったが。
音がしたので振り返ってみるとさっきまで倒れていた西垣が起き上がり撃ちたそうにこちらを見ている。京子はいいえと叫んだが心臓を撃ち抜かれてしまった。

京子「うわぁぁぁぁぁーーー!!!」

京子は川へ落ちていってしまった。


6VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:04:42.32r9wzDr+t0 (3/116)

船見結衣 七森住宅街 初日2時18分34秒

ちなつ「結衣先ぱぁぁぁいどうなってんですか~?ここどこなんですか~?わけわかんなすぎですぅぅ~」

ノリノリなんかほんとに怖がっているかわからない。趣味の深夜徘徊に勝手に付いてきたちなつを心底ウザく思いながらも結衣はこの事態に途惑っていた。

結衣「家に居てって言ったでしょちなつちゃん」

ちなつ「そんなことよりなんなんですかぁ?何が起こってるんですかぁ?」

人の話を聞かない。作者はこんな奴が大っ嫌いだった。シナリオが始まるたびに必ず安野を殺していた。ちなみにちなつは大好きだった。
そんなことより結衣は急に頭が痛くなった。ちなつをみても痛そうにしている。

結衣「これは・・・」

小さな女の子が走っているのが見えた。思わず手を伸ばしたがそれは幻覚だった。
落ち着いて目を閉じ、頭のチャンネルを切り替えてみる。拳銃を持っている人。木刀のようなものを持っている人。斧を持っている人。ねぎを持っている人。明らかに異常だった。
結衣は異常者が襲ってきたときのために護身用の武器を持ち歩いていた。

武器>>8


7VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:06:03.78r9wzDr+t0 (4/116)

スタンガン


8VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:07:00.54r9wzDr+t0 (5/116)

スタンガン


9VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:07:24.700i6vSKPj0 (1/1)

Hな本


10VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:08:56.54r9wzDr+t0 (6/116)

ちなつ「結衣先輩?何ですかそれ?」

結衣はスタンガンを手に持っていた。

結衣「よし!付いて来て」

ちなつ「はっはいぃ・・・」

ちなつは明らかにビビっていた。

終了条件:火の見櫓で校内放送を聞く

道中ラジオを井戸に捨て屍人を誘き寄せそいつを落とした。墓場に鎖の鍵があったので拾いバルブの鎖を外し、バブルを回した。狙撃手を倒し火のみ櫓に登ると誰かの声が聞こえた(ここまで5分以内)。プロの動きだった。ちーなはビビって叫ぶだけだった。役にたたねぇ。

終了条件達成


11VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:09:46.24r9wzDr+t0 (7/116)

杉浦綾乃 七森中学校 初日/2時18分34秒

あかり「す・・・杉浦先輩・・・あ、わ、私、怖いです・・・」

綾乃「だ、大丈夫よ・・・たぶん・・・」

あかり「ゆきちゃんとめりちゃんも帰ってこない・・・」

綾乃「あの子達もすぐ帰ってくるわ。大丈夫大丈夫ダイジョーブ博士よ」

綾乃の手は震えていた。怖かったがあかりを守るため、ゆきちゃんめりちゃんを探すため、綾乃は行動を開始する。

終了条件:七森中学校からの脱出


12VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:10:43.82r9wzDr+t0 (8/116)

屍人の目をかいくぐりあかりと共に職員室に到着した。窓の板は雑に取り付けられており道具を使えば壊せそうだ。あかりを待機させ、体育館を目指した。

綾乃「武器・・・逃げるには武器が必要よね・・・」

綾乃は体育倉庫で武器を探した。

綾乃「これなら・・・」

綾乃が体育倉庫で見つけた武器>>13


13VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:19:32.08YKAidOwc0 (1/3)

火炎放射器


14VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:22:45.92YKAidOwc0 (2/3)

↑無理ならバットでwww


15VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:24:22.63r9wzDr+t0 (9/116)

マジかよwwwwwwwwwwwww


みんなを守るため、綾乃は火炎放射器を手に入れる。すると校内放送が鳴った。あかりの声だ。

あかり「せんぱぁぁぁい!!ゆきちゃんめりちゃーーん!!!たすけてぇぇ!!どこにいるのぉーー!?」

やってくれたぜあかり。君のせいで面倒なことになりそうだ。体育館から出ようとしたが二人組みがこちらを見ている。

ゆき「杉浦先ぱぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃ」
めり「杉浦先輩のにおいがするよぉーーー!!」

綾乃「い、いやぁぁぁぁ!」

目から血を流し、青白い顔をしている。この二人はもう明らかに普通じゃない。
さすがに二人を燃やすことはできず、あかりと合流するため職員室に向かう。だが、あかりは居ない。トイレのほうから二人の声が聞こえた。

ゆき「あかりちゃぁーーーーーーん」
めり「あかりちゃんのにおいがするよぉーーー!!」

あかり「や、やめて!ふたりともやめてぇぇぇ!!」

トイレに隠れていたあかりが二人に見つかってしまった。二人はもう死んでいるとわかっている。綾乃は火炎放射器を強く握った。

綾乃「うわぁぁぁぁ!!!」

ボォォアアアア!!!

二人は倒れて、土下座でもするかのような体勢になった。とにかくもう動かない。

あかり「す、杉浦先輩!」

綾乃「よしよし、もう大丈夫よ。早くここから逃げ出しましょう。」

言っている間にゆきちゃんとめりちゃんは起き上がろうとしていた。火炎放射器で燃やしたのにまた不敵な笑みを浮かべている。
あかりと綾乃は急いで職員室に向かい窓を壊し外へ脱出した。

終了条件達成


16VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:25:33.17r9wzDr+t0 (10/116)

歳納京子 商店街 初日/2時28分13秒

何とか死なずに起き上がった京子。周囲は赤く染まっていた。

京子「うわぁぁぁぁ!!!」

混乱しその場を逃げ出した。そこに誰かが現れた。

?「京子ちゃん?」

優しげな声。長い赤髪。幼馴染のあの子がそのまま大きくなったような人だ。

京子「あ、あかねさん!?」

あかね「そうよ。京子ちゃん、大丈夫?」

京子「あっあっあの!・・・さっき撃たれて・・・でも・・・大丈夫で・・・」

あかね「とにかく、私の言うことを聞いて一緒に来て。ここはもう危ないから。」

あかね「ついて来て」

終了条件:あかねについて行く

あかね「この赤い水が、あなたの体の中に入ったの。」

あかね「流した・・・てぃのぶんだけ」

京子「?」

あかね「まだなれないと思うけど、ぎきによくなるはず。」

京子「?」

あかね「茶番はいいから行きましょう。」

問題なく進んだ。安価の出る幕もなかった。

終了条件達成


17VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:26:47.04r9wzDr+t0 (11/116)

古谷向日葵 学校裏公園 初日/3時31分17秒

意識を戻すとまず目に入ったのは土が掘り返された跡。なんで?あんなことをしたのに・・・途惑う向日葵だったがとにかく進むことにした。

終了条件:「病院への道」への到達

とにかく道なりに進むことにした。目をつぶるとおそらく別の人間の視界が見えるとか掘り返された跡とか全部忘れて。
車がある。トランクを開けてみた。

トランクの中身>>18


18VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:29:10.48YKAidOwc0 (3/3)

人の手


19VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:38:59.63r9wzDr+t0 (12/116)

向日葵「ひぃっ!」

手だ。人間の。トランクに何者かの手があった。

向日葵「な・・・な・・・」

とにかく落ち着こう。向日葵は深呼吸をする。そして改めてトランクの中を確認する。
それは間違いなく手だった。手首から切断されている。血が無惨についている。グロテスクだ。

落ち着いて目を閉じるとテレビで見たことがある銃を持った人間や斧を持った人間の視界を見ることができた。斧には血が付いていてもしやこれで手を切断したのか?
危険を感じた向日葵はトランクの中にあったナットを手に取った。
とにかくここから逃げなければ。だが、この辺りはなぜか狙撃手が多い。うまく誘導しなければ・・・
目を閉じ、意識を集中させる。橋の先に拳銃を持った人間がいる。本物かどうかはわからないが避けて通るべきだ。別の道にも猟銃を持った人。どこへ行っても銃。向日葵はうまく囲まれていた。

向日葵「まずいですわね・・・四方に銃を持った人・・・出くわす訳には行きませんし・・・」

屍人「ブゥア!」

向日葵「!?」


20VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:42:50.89r9wzDr+t0 (13/116)

迷っていたら徘徊していた屍人に見つかってしまった。まずい。だが逃げたところで銃に見つかり撃たれるかもしれない。向日葵の選択肢は少なかった。

向日葵「あっあの!すみません道に迷ったみたいなんですけど・・・」

話しかけてみたが無意味ということがわかった。目から血。手にはスパナを持っている。

屍人「こっちにおいでぇぇぇぇぇ!!!」

向日葵「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

殴られた。頭を。思いっきり。
向日葵は13年間生きてきた中で最も痛い体験をした。目がくらむ。腰が抜ける。こんな体験初めてだった。
これではっきりしたことがある。この人は確実に私を殺そうとしている。そして銃を持った人もおそらく私を殺そうとする。この学校裏はサイコパスの集まりになってしまったのか?

向日葵「い・・・いたい・・・ですわね・・・」

向日葵は立ち上がる。意識を朦朧とさせながら、でも死にたくないという意志が強いのか?

向日葵「ふざけんじゃないわよこのババァ!!」

思いっきりナットを振るった。普通の女子中学生とは思えない。屍人をたこ殴りにした。この向日葵は過去に何かあったに違いない。

向日葵「ハァ・・・ハァ・・・最悪ですわね・・・人生で一番の痛い体験がババァに殴られたことだなんて・・・!?」

ババァは土下座でもするかのような体勢になった。さっきまで仰向けで追い込んで殴っていたのに・・・明らかに変だ・・・
殴られた頭を触ってみた。触らなければよかった。手には血がべっとり付いた。なにやら頭の形が多少変わっている。もしかしたら髪も少し無くなっているかもしれない。ヒリヒリして痛い。ふらふらしながら何とか向日葵はその場を離れた。そして偶然にも草むらの中からスマホを見つけた。見たことある・・・


21VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:45:57.10r9wzDr+t0 (14/116)

向日葵はかなり焦っていた。確かあの時このスマホはあの人と一緒に土のなかに埋めたはずだ。
スマホをいじってみるとメモに病院に行くと書かれていた。前日の昼に打ち込まれたものだが、そんなこと気にする余裕は向日葵にはなかった。

向日葵「病院・・・病院に・・・」

病院に行くことを決心するが、そのためにはとにかくここから離れないと・・・

向日葵「そうだ!この携帯で音を鳴らせば・・・」

・・・

携帯「ホァタァ!!」デゥクシ デュワッ

狙撃屍人「ゥゥウウ!?」

屍人は音のするほうに向かって歩いていった。今がチャンス!ゆっくり歩けば見つからずに逃げられる。
だが向日葵は違った。

向日葵「アホですわね」

ガンッ!!

後ろからナットで思いっきり頭を殴った。これは痛い。一撃で屍人は倒れた。
そのまま何事もなかったかのように歩き去る向日葵。目指すはあの人がいるかもしれない病院・・・

終了条件達成


22VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:50:08.24r9wzDr+t0 (15/116)

大室花子 廃屋 初日/4時00分04秒

花子「ぅぅぅぅぅ・・・何だし・・・何が起こったんだし・・・」

地震で気を失っていた花子はやっと気が付いた。櫻子が自分の牛乳を飲んだと怒ったが、それは櫻子本人の牛乳だった。非は完全に自分にあったが櫻子に負けたくないという頑固さが原因で意地でも櫻子が悪いと主張を続けた。昔の話でもなんでも引っ張って櫻子を罵倒した。櫻子は怒ってとうとう家を飛び出してしまった。最初は勝ったと喜んだが今回は間違いなく自分が悪い。5分待っても10分待っても櫻子は帰ってこない。心配になって花子も家を飛び出した。携帯は繋がらない。とうとう花子も迷子になったところで地震が起こった。

目の前にはさっきまでなかった廃屋。不審に思いながらもほかに当てもなく敷地内に入ってみる。

花子「あっあの~・・・だれかいませんかー・・・」

返事はない。時間も時間だ。しょうがない。

?「うううぅぅぅぅぅ・・・」

花子「ひっ!?」

背後に謎の気配を感じた。普通ではない。魔物の唸りのような音が聞こえた。
反射的に廃屋の陰に身を隠す花子。すぐにここから逃げ出さないと・・・やばい感じがする・・・

終了条件:「廃屋」からの脱出

花子「ど・・・どうすればいいんだし・・・とにかく逃げないと」

1:そのままダッシュで門を抜ける。
2:何か方法を考える。(方法を書いてください)

安価>>22


23VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:50:38.11r9wzDr+t0 (16/116)

安価>>23


24VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:51:10.26r9wzDr+t0 (17/116)

何やってんだ俺
>>25


25VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:54:42.44r9wzDr+t0 (18/116)

1


26VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:55:51.25r9wzDr+t0 (19/116)

花子「足にはちょっと自信があるから大丈夫だし。」

ダッシュで門を抜ける。それが一番手っ取り早い。
花子は何者かが門から離れた瞬間を見計らって門にダッシュ!何者かに見つかるが走って逃げれば大丈夫!

花子「はっ!余裕だし!」

門から出たその瞬間

パァン!!!

門の外にも人がいた。その人がこっちに何かを向けている。っていうかさっきの音は何だし?あれ?力が抜けてきた?

花子「ぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」

お腹が熱い。足に力が入らず地面に倒れこんでしまう。何とかお腹を触ってみると手にべっとりとした赤いものがついた。なんだろこれ?なんか・・・つらくなってきた・・・?

終了条件未遂


27VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:56:53.85r9wzDr+t0 (20/116)

大室櫻子 商店街 初日/5時03分07秒

どうすればいいかわからない。ちょっとしたことで家出なんかしなければよかった。地震が起こり、目の前には見たこともない商店街が並んでいる。そして幻覚を見るほど自分はおかしくなってしまったらしい。何もできず道をトボトボ歩く。

櫻子「うううぅぅぅぅ・・・向日葵ぃぃぃ・・・ねーちゃぁぁぁんん・・・はなこぉぉぉぉ・・・」

櫻子は何もせずとにかく歩いた。


28VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:57:44.87r9wzDr+t0 (21/116)

歳納京子 教会 初日/7時13分29秒

京子「夢じゃないんだ・・・頭おかしくなりそう・・・とりあえず今からどうするんですか?」

あかね「求道師様が戻ってくるまで待ちましょう。」

京子「求道師?七森に求道師なんかいたんですか?っていうかここ教会?」

あかね「そうよ。京子ちゃん、ここに教会があること知らなかったの?」

京子「こんなとこ始めて来ました。七森の知られざる観光スポットだったり?」

?「いやぁぁぁぁ!!」

突然どこかから聞こえた悲鳴。普通じゃない。多分あいつらに襲われたのだろう。

京子「私!見てきます!」

あかね「京子ちゃん!」

あかねの声を無視して教会から出る。実は京子は宗教が嫌いだったのだ。


29VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 00:59:07.20r9wzDr+t0 (22/116)

古谷向日葵 商店街 初日/7時22分49秒

向日葵「・・・・・・」

向日葵は目の前に広がる光景に困惑していた。公園は櫻子と迷子になったときに一度通ったことがある。だがここは?道は間違えずしっかり病院へ向かっていたはずなのに・・・始めてみた商店街が並んでいた。理髪店、雑貨店、駄菓子屋。どこか古めかしい光景が並んでいた。
そして何よりも問題なのが頭の怪我がもう治っている。殴られてからあまり時間は経っていないが、人間の自己再生機能はここまですごいものだったか?転んで擦りむいたときのほうが長く傷が残った覚えがある。いや、怪我が治るのはそれはいいことだがとうとう自分もおかしくなってしまったのか?
屍人の目をかいくぐり向日葵はなんとか商店街を突破した。


30VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:00:41.66r9wzDr+t0 (23/116)

歳納京子 畑 初日/7時38分41秒

屍人に襲われていたが何とか逃げ切った楓。そこに金髪リボンのお姉さんが現れた。

京子「大丈夫?あのさ、ここなんかめちゃやばいみたいだし・・・とりあえず教会に一緒に行こ?」

楓「お姉さん・・・教会には行けないけどどこか安全な場所に連れてってほしいの・・・」

弱々しい発言をする少女。そういえばこの子は夜中見たあの子だ。何かと大変なのだろう。

京子「大丈夫だよ。京子おねえちゃんにまかせなさい!」

少女を元気付けるために明るく振舞う京子。そこに何者かが現れた。

?「楓ちゃん。まだお前の役目は終わってないでしょ?だめでしょ逃げちゃ。お前がいなきゃ続きを始められないの」

突然現れたピンクのふわふわもふもふのお姉さん。誰かに似ている。見たことあるような・・・
お姉さんは京子を見て呟いた。

?「あっち側に行くのも時間の問題か・・・とりあえず楓ちゃんがお世話になったね。礼を言うよ。」

京子「あっち側?」

楓「はあああぁぁぁ!!」

ガコッ!!

?「きゃっ!!」

楓は突然その辺にあった木の棒でもふもふ姉さんを殴った。当たり所が悪かったのか、お姉さんは気絶してしまった。

京子「ちょ、ちょっと!」

楓「いいからいこっ!」

楓に引っ張られるようにその場を離れる京子。こうして楓と一緒にこの村から逃げるために行動を開始する。

終了条件:「古谷楓」と畑から逃げ出す


31VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:02:08.79r9wzDr+t0 (24/116)

京子「さーて早く逃げなきゃだけどこれじゃ・・・」

あかねと外を数時間旅したのである程度屍人についてわかったことがある。あいつらの視力は普通じゃない。霧の中から、何メートル先からでもこちらを狙って撃ってくる。とてつもない狙撃力だ。そんな狙撃屍人が周りに3人ほどいる。ゴリ押しで逃げれるとは思えない。楓もいる。

近くには公衆電話がある。うまく使えるか?あんまりのんびりしているともふもふのお姉さんに追いつかれてしまう。

楓「京子お姉ちゃん・・・」

京子「大丈夫だよ!何があっても絶対楓ちゃんのこと守ってあげるからね!」

楓「うん・・・ありがと」

京子「いいってことよ!さぁて・・・ここから逃げるのは結構厳しいな・・・」

京子「どうしよう・・・」

楓「京子お姉ちゃん、これ使える?」

楓の手にはテレホンカードがあった。これを公衆電話に使えば何か起こるはず・・・

公衆電話にテレホンカードを入れる。するとピピーという大きな音が鳴る。

京子「うるさっ!早く隠れなきゃ!」

楓と共に木の陰に隠れる。すると予想通り狙撃屍人が公衆電話に近づいてくる。これで逃げ道ができた。忍び足でゆっくりとこの場を離れる。

終了条件達成


32VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:03:26.49r9wzDr+t0 (25/116)

池田千鶴 合石岳 初日/10時19分59秒

千鶴「・・・なんなんだ・・・いったい・・・」

何があったのかほんとにわからない。気付いたらトンネルにいた。どこかわからない。七森にこんな場所あったのか?

千鶴「とにかく、トンネルを出よう。」

終了条件:下山する

千鶴「とにかく急がないとな。姉さんも多分心配してくれているし・・・」

千鶴は早足でトンネルを出ようとしたその瞬間

パァン!!!

千鶴「ぁぁぁぁぁっぁぁぁぁ」

千鶴の額に大きな穴が開いた。千鶴は白目をむいてもう動かない。

終了条件未遂


33VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:04:51.62r9wzDr+t0 (26/116)

古谷向日葵 病院 初日/10時38分58秒

向日葵は一通り病院を探索したがあの人はいなかった。それ以上に気になっているのはこの病院だ。場所も少し違い、何とか見つけたが必要以上にボロイ。瓦礫が落ちてたり窓が割られていたり・・・収容所があったり・・・カルテを見ても27年前の日付だ。あの商店街、この病院・・・まさか自分は27年前にワープしてしまったのか?学校裏の公園は27年前からあっても不思議じゃないかもしれない。どうせなら学校によっておけばよかった。

向日葵「どうなっているんですの・・・?」

ふと窓の外を見たら誰かいたような気がした。でも誰もいない。
向日葵はどこか危険な気がしていた。


34VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:05:58.30r9wzDr+t0 (27/116)

池田千歳 合石岳 初日/11時02分48秒

千歳「なんなんや・・・誰もいない・・・あっ!これ・・・」

そこには見覚えのある変な形の石。この石を見たのは3回目だ。

千歳「また同じ道・・・なんや?誰かのイタズラとちゃうか?きゃああああぁぁぁぁぁ!!!」

突然足を滑らせる千歳。目を離していたら滑ってしまったらしい。

千歳「イタタタタ・・・なんなんやもう!うちもそろそろ限界やで・・・」

?「ぐわぁぁぁぁぁ!!」

千歳「ひっ!」

突然聞こえた怪物のような声。とても普通とは思えない。千歳は心のどこかでここは危険と感づいた。

千歳「危険な気がするわ・・・はよ逃げんと・・・」

終了条件:下山する

千歳が歩いていると誰かが倒れていた。気になって近づいてみる。

千歳「うそ!?千鶴!?千鶴!!」

千鶴の元に駆け寄るが・・・

パァン!!!

千歳「う・・・・・・そ・・・・・・」

千歳はもう動くことができなかった。

終了条件未遂


35VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:07:32.62r9wzDr+t0 (28/116)

大室櫻子 神社 初日/11時59分33秒

櫻子は迷子になっていたまりと一緒に行動していた。泣きじゃくる少女を根拠もないが大丈夫だと勇気付けた。とにかくこの子と共にここから離れよう。この辺は・・・危険なにおいがする・・・

終了条件:「まり」と安全な場所へ

何とか安全な場所にたどり着いたが二人はいままで見たことのない赤い海に愕然とする。櫻子の記憶ではこの先の道はもっと別の普通の町だったはずだ。なぜ?わからない。今までの櫻子なら近くにいる人にしつこく聞くはずだったが、そんなことできない。この子を不安にさせたくない。なんてことを思っていると、突然サイレンの音が鳴り始めた。

ウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーンンンン

まり「うっ・・・うっ・・・頭痛いよぉ・・・この音やだよぉ・・・」

櫻子「だっ大丈夫だよ・・・あんs・・・!?」

櫻子が言いかけた瞬間、櫻子は赤い海の先に衝撃の光景を見てしまった。

櫻子「な・・・撫子ねぇちゃん!?」

遠目でもわかる。あの短髪。あの背丈。どれをとっても自分の姉、撫子にしか見えない。このときの櫻子にしては何よりも頼れるものは姉である撫子だった。
櫻子は怖かった。ちょっと家出しただけで、大地震、謎の化け物。今まで運良く逃げ切れていたものの櫻子の精神状態はかなり弱っていた。今の櫻子に一番必要なものは頼れる存在。櫻子にとって誰よりも頼れるのは撫子だった。

櫻子「えへっ!えへへへへ!」

まり「おねぇちゃん?どうしたの?」

櫻子「まりちゃん!もう安心だよ!私たちは助かったんだ!」

櫻子はまりを抱えて赤い海に向かって走っていった。希望に満ちた屈託のない笑顔で。赤い海に身を投じた。

終了条件達成?


36VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:09:55.72r9wzDr+t0 (29/116)

吉川ちなつ 神社 初日/12時27分08秒

ちなつ「結衣せんぱぁい・・・わたし・・・変になっちゃいそうです・・・」

結衣に付いていきもう何時間経っただろうか。結衣は厳しく、水を飲むことも許されなかった。疲労と頭痛が激しく、ちなつには限界が来ていた。

ちなつ「のど渇いて死にそう・・・」

赤い水を飲もうとしたちなつを結衣は即座に止めた。

結衣「この水の色を見ればわかるでしょ。この水は決して飲んじゃだめ。」

ちなつ「もう・・・限界なんです・・・家に帰りたいです・・・」

結衣「・・・・・・とりあえずここで待ってて。足手まといになるから着いて来ちゃだめだよ・・・また戻ってくるまでじっとしてて。」

ちなつ「ゆ・・・ゆいせんぱい・・・」

唯一頼れる存在であった結衣に置いてきぼりにされてしまった。ここがどこかわからない。いつあの化け物が襲ってくるかわからない。化け物が襲ってきても結衣のように戦うことはできない。ちなつは絶望を感じた。

ちなつ「ひっ・・・ひどいです・・・ゆいせんぱい・・・」

もう嫌だ。無飲食で気持ち悪くなってきた。ちなつはとにかく水がほしかった。近くには赤い水が湧いている。確かに変な色で明らかに怪しそうな水だが今のちなつは泥水でも飲めるほどのどが渇いていた。

ちなつ「ゆいせんぱいは・・・だめっていってたけど・・・ちょっとなら・・・ちょっとならだいじょうぶだよね・・・?」

1:湧き水を飲む
2:少しなら飲んでも大丈夫
3:ゆいせんぱいとの約束・・・

安価>>37


37VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:11:22.98aQexS7BF0 (1/4)

2


38VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:13:16.96aQexS7BF0 (2/4)

!?


39VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:14:19.13r9wzDr+t0 (30/116)

ちなつ「少しなら・・・少しなら大丈夫だよね・・・?」

ゴクッ

ちなつ「はぁ~~。潤う~~」

ちなつ「・・・・・・・・・もっと飲みたい。」

ちなつ「うん。これだけじゃ飲んでないのと同じだよね。もうちょっとだけ・・・もうちょっとだけ・・・」


40VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:15:25.97aQexS7BF0 (3/4)

ミス確定すまん・・・orz


41VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:17:02.94r9wzDr+t0 (31/116)

歳納京子 廃屋 初日/12時43分38秒

京子と楓は偶然見つけた廃屋に身を隠していた。中には誰もいなかった。あまりの疲労により京子は疲れて寝てしまっていた。サイレンの音に苦しみながら・・・

楓「京子お姉ちゃん・・・ごめんね・・・楓にはこんなことしかできないの。」

楓は鋭い何かで自分の手と京子の手を切った。そして傷を合わせた。

楓「京子お姉ちゃんが守ってくれるって言ったとき、楓、すごくうれしかったの・・・ごめんね・・・綺麗だったのに・・・汚しちゃったけど・・・楓にできることはこれだけだから・・・」

・・・

京子は目を覚ます。楓は震えていた。

京子「楓ちゃん・・・どうしたの?」

楓「ううん、なんでもないよ。」

京子「あのさ・・・朝のあの人のこととか、教えてくれないかな?」

楓「うん・・・いいよ・・・」

京子「まずあの人は何なの?あんなことして大丈夫だったの?」

楓「あの人は吉川ともこ。眞魚教の信者だよ。」

京子「吉川?もしかして、ちなつちゃんのお姉さん?それに眞魚教って?」

楓「吉川ともこは妹がいたと思うの。たぶんそれがそのちなつちゃんって人。」

楓「眞魚教っていうのは七森町に昔から伝わっている宗教だよ。七森にしか存在しない、ユニークな宗教。」

京子「七森にしか存在しない宗教?そんなの聞いたことないな。」

楓「七森に生まれ育った人は15歳になって初めて眞魚教のことを教えられるの。眞魚教は絶対。眞魚教に逆らった者は処罰を受ける。」

京子「え、え?処罰?私宗教とか嫌いだからそういうの困るんだけど・・・それにお母さんもお父さんも全然宗教なんかに関わってないよ?」

楓「15歳に満たないものに眞魚教のことを知られてはいけないの。それが自分の娘でさえ。もし破ったら処罰を受けるの。」

京子「ま・・・また処罰・・・」

楓「家の庭に『生』って字を反対にしたような物が建てられてるでしょ?」

京子「あ・・・あぁぁ・・・・・・在ったようななかったような・・・」

楓「この廃屋にも絶対に在るはずだけど・・・あれは眞魚教のマークなの。」

京子「そういえば、楓ちゃんは何でそのこと知ってるの?」

楓「・・・・・・神代家の娘なの・・・・・・」


42VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:18:18.52r9wzDr+t0 (32/116)

京子「かじ・・・ろ・・・?」

楓「眞魚教のお偉いさんのお家の娘。」

京子「へぇ~・・・え?古谷楓ちゃんでしょ?」

楓「いろいろ事情があるの・・・お願い、全部・・・全部消して。」

京子「え・・・え?」

楓「私は神代家の末っ子。神代家は毎回儀式の度に末っ子を生贄として捧げるの。」

京子「い・・・生贄!?」

楓「そう・・・儀式を失敗させるために『神』の頭を破壊させたり、いろいろしたの。」

楓「でも、それが原因で・・・・・・こんなことになっちゃったの・・・・・・」

京子「こんなことって・・・まさか、この異変のこと?」

楓「うん・・・・・・ごめんなさい。私があんなことしなければ、こんなことには・・・」

京子「楓ちゃんは悪くないよ。だってその神の頭とかいうの壊さなかったら生贄に・・・殺されちゃうんでしょ?」

楓「うん・・・でも、死ぬのは私一人で済んだかもしれないのに、あんなことしたから町ごと・・・」

京子「楓ちゃんは間違ってないよ。だって、その神代の家の娘だってだけで生贄にされることが決まってたんでしょ?それって『殺してやるから待ってろよ』って言われているのと同じじゃん。抵抗するのは普通のことだよ。」

楓「でも・・・」

京子「嫌いなんでしょ。ちなつちゃんのお姉さんも、眞魚教も。」

楓「うん・・・嫌い、大っ嫌い。だからお願い、全部消して?あいつらも・・・」

京子「うん、いいよ、約束してあげる。それで、この町から逃げ出そう。絶対に。」

楓「京子お姉ちゃん・・・ありがと。」

京子「うん!さ、こうしてはいられない。何でもいいから何かこの町から出る手がかりでもさがそ!」

楓「うんっ!」

二人は廃屋を後にした。


43VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:19:18.63r9wzDr+t0 (33/116)

杉浦綾乃 畑 初日/17時58分10秒

綾乃とあかりは畑に在った倉庫に身を隠していた。必ず誰か来てくれると信じて。だが、近くにいるのは・・・

屍人「ックラハギ!」

屍人「ミミミミミミファウウァアイ」

あかり「せんぱいぃ・・・」ポロポロ

綾乃「大丈夫よ・・・大丈夫・・・」

終了条件:あかりを守る


44VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:21:07.04r9wzDr+t0 (34/116)

とりあえず逃げなければ。だが、倉庫の周りは今までとは違う屍人だらけ。近くには廃車。綾乃は逃げる手段を考える。だが、何も思い浮かばない。倉庫から出たら必ず誰かに見つかる。だからといってこのままここにいるわけにも・・・

ウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーンンンン

突然サイレンが鳴る。耳に劈くこの不快な音。そして今まで以上の頭痛がする。

綾乃「なんなのよこれぇ・・・・・・」

ガンッ!!

やってしまった。倉庫の壁に頭をぶつけた。かなりの音が鳴った。そして案の定、倉庫を取り囲むように屍人が集まる。

屍人「フクラハギッ!」

屍人「ギャギャギャギャ!」

もうだめだ。この屍人達は離れそうもない。一生この中で待つしかないのか?のどが渇き腹も減った。どうすることもできない。

あかり「せんぱいぃぃ・・・あかり、もうだめです・・・おなかすいたし・・・こわいし・・・頭も痛いです・・・」

何とか逃げ切る方法はないのか。綾乃は倉庫の中を見渡す。

綾乃「これは・・・これがあれば・・・」

綾乃は決心した。このまま二人でここにいてこのサイレンの音に負けて死ぬよりも、幾分かはマシな作戦を考えた。この作戦を実行するには命を投げ出す必要がある。でも、二人で死ぬよりはいい。

綾乃「いい赤座さん。外で大きな音が鳴ったら、すぐここから逃げるのよ。」

あかり「えっ・・・?どういうことですか・・・?」

綾乃「ちょっと待っててね。」

綾乃はあかりを置いて倉庫から飛び出す。当然たくさんの屍人に見つかったが、最後の力を振り絞り、廃車へ向かう。

綾乃「こっちよ!!捕まえてみなさいよ!!」

綾乃はなるべく屍人を引き付けた。あかりが少しでも簡単に逃げ出せるように。
廃車に到着してすぐに給油口を開けた。そして、さっき倉庫内で拾ったマッチに火をつける。

綾乃「大丈夫よ赤座さん。私が、必ず守ってあげるからね。」

マッチを給油口に投げ込む。綾乃は強く目を瞑った。

・・・

数秒待っても何も起こらない。

綾乃「何で・・・?何で爆発しないの!?」

もう一度マッチに火をつけようとしたが、それは屍人によって阻止されてしまった・・・

終了条件未遂


45VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:22:59.78r9wzDr+t0 (35/116)

古谷向日葵 病院 初日/18時00分03秒

突然のサイレンの音で目を覚ました向日葵。ここも危険とわかっていたけれどあまりの疲労により眠りについていた。また突然部屋のドアが開いた。そこにいたのは・・・花子・・・ずいぶんと顔色を変えた花子・・・

花子「ひま姉・・・ひま姉・・・」

とても正気とは思えない表情でこちらに迫ってくる花子。向日葵はもう薄々わかっていた。この花子はもうだめだ。あの化け物と一緒だ。本能的に花子の首を絞める向日葵。その表情はどこか楽しんでいるようにも見えた。

向日葵「やっぱり姉妹ですわね・・・死に顔までよく似ていますわ・・・」

花子はすぐに死ぬと思っていたが、今サイレンが鳴っているからか、目から血を流しはじめた。この時点で向日葵は花子に容赦しないことに決めた。

終了条件:大室家三姉妹を拘束する


46VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:23:40.44aQexS7BF0 (4/4)

主よ愚かな俺を許してくれ
寝る!


47VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:24:36.97r9wzDr+t0 (36/116)

向日葵「死になさいな・・・」

花子の頭を思いっきり殴ってやった。まだ死んではいないがだいぶ苦しそうだ。だが、今の向日葵にとってはそっちのほうが都合がよかった。

向日葵「無駄に死んでシェル化されても困りますからね・・・」

苦しんでいる間にあらかじめ用意しておいたロープとベッドと花子を結びつける。これで一人終了。
拘束された花子はものすごい断末魔の叫びをあげていた。向日葵にとっては耳障りにしかならなかったが今の向日葵にとってはそっちのほうが都合がいい。

向日葵は薄々感じていた。この近くに撫子がいる。根拠はないが絶対に撫子は近くにいると確信していた。
花子の叫び声は撫子を引き付けるためにそのままにしておいていいだろう。他の屍人も引き付けられるかもしれないが殴ればいい。
と考えているうちに来た。重力を無視して壁に張り付いている。四つん這いかと思ったらよく見たらブリッジをとるかのような姿勢をしている。奇形。これが、屍人の成れの果てなのか。だが、今の向日葵にはそんなの関係なかった。どんな奴が来ても殴ればいい。目的を邪魔するものは皆殺す。

ガンッ!!ガンッ!!

蜘蛛屍人「ヴィップ!」

奇形の屍人を殺した。他にもたくさん屍人がいる。どうやら寝ている間にずいぶんと囲まれてしまったらしい。


48VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:26:34.86r9wzDr+t0 (37/116)

そんなことを思っていると目的の人物が来た。予想通りだった。妹の叫びを聞いて駆けつけて来たのだろう。撫子だ。頭に謎の物体が付いていて顔は確認できないが、あの服、あの背丈、あの首の位置、間違いない。撫子だ。首を絞めて土に埋めてやったときと同じだ。何も変わっていない。
撫子はこちらに気付き、すごい息遣いでこちらに向かってくる。向日葵は花子を閉じ込めた部屋にうまく誘導した。そして・・・殴った。

向日葵「ふふふ・・・どうですの?また同じ人間に苦しい思いをさせられる気分は・・・大丈夫ですわ・・・今度は殺したりしませんから。」

言葉とは裏腹に殺す勢いで撫子を殴りつける向日葵。いくら屍人でも抵抗できずその場に倒れこむ撫子。向日葵は花子にそうしたように、撫子も拘束した。

向日葵「ふふふ・・・姉妹揃って同じ人間に同じ格好で拘束されて・・・幸せですか?」

余裕をかましていると開くはずのない部屋のドアが開いた。蜘蛛屍人はドアを開けられない。そもそも頭脳屍人である撫子をこんな状態にしたからもう動けないはず・・・他にも頭脳屍人がいたのか?答えはすぐにわかった。

櫻子「ひま・・・わりぃ・・・」

向日葵「う・・・うそ・・・・・・櫻子・・・?」

見間違えるはずがない。13年間一緒にいた親友だ。あの癖っ毛。あの子供っぽい声。櫻子だ。

向日葵「そ・・・そんな・・・・・・」

撫子と花子に夢中になっていた向日葵は櫻子のことを忘れていた。いや櫻子のことを考えている暇はなかった。だが、心のどこかで櫻子は無事、いつかどこかでふと会えると思っていた。
確かに会えたが・・・会えたが・・・

向日葵は何も考えれず衝動的に櫻子も花子や撫子と同じく拘束した。

終了条件達成


49VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:27:32.20r9wzDr+t0 (38/116)

船見結衣 神社 初日/18時13分57秒

結衣は14年間生きてきた中でこれほど後悔をしたことはなかった。なぜあの時ちなつを置いて行ってしまったのだろう。

ちなつ「ゆぅ~いせぇ~んぱぁ~い あっそびぃましょ~」

ちなつを放置して探索をしていたが戻ってきてみたらこの有様だ。もう嫌になるほど見た目から血を流すあの化け物。まさかちなつがあの化け物と一緒になってしまうとは・・・
結衣は跪いてしまった。あの時、私がしっかりちなつを守っておけば・・・自分はかわいい後輩の一人も守ることができなかったのか。ちょっとでもウザイと思ってしまった自分を絞め殺したい。絶望。どうあがいても絶望。もう時間は戻らない。終わりだ。終わりだ。終わりだ。終わりだ。
屍人となったちなつは結衣の首を絞めていた。結衣をこのすばらしき世界へ連れて来る為に。だが、結衣はそのことすら気付かなかった。後悔の念に押されていた。自分のせいで。自分のせいで。

結衣は自身が気付かぬ間に死んでいた。


50VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:28:51.48r9wzDr+t0 (39/116)

歳納京子 七森中学校 初日/21時32分39秒

京子は楓と共に学校に来ていた。特に理由はないが、学校なら誰かに会えると思っていた。どこよりも先に茶道部室に向かう。
茶道部室には明かりが点いていた。そして楽しむような声も聞こえる。

京子「みんな!」

京子は元気よく部室の扉を開けた。元気なみんながいると信じて。だが、現実は非情だった。

結衣屍人「きょぉぉぉぉこぉぉぉぉぉ・・・・・・やっときたんだぁぁぁぁぁ・・・・・・」

ちなつ屍人「おそい・・・・・・ですよ・・・・・・せんぱぁぁぁぁぁぁぁい・・・・・・」

京子「うそ・・・でしょ・・・?」

腰が抜ける京子。やっとごらく部のみんなと会えたのに・・・こんな・・・こんな・・・

楓「京子お姉ちゃん逃げなきゃ!!殺されちゃうよ!!」

楓が京子を引っ張ろうとしても京子は動かない。瞬きもしない。絶望を感じていた。

パァンパァン!!

突然鳴り響いた銃声。結衣とちなつはその場に倒れこむ。
意識を取り戻した京子は振り返る。そこには朝のあのもふもふのお姉さんがいた。

楓「あっ・・・あっ・・・」

ともこ「あなた・・・朝の・・・まあいいわ。朝のお返しよ!」

パァン!!!

京子の左胸から血が吹き出す。

京子「うあああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

楓「いやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


51VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:29:59.42r9wzDr+t0 (40/116)

古谷向日葵 病院 初日/22時57分22秒

櫻子「ううううやややややややあああああああぁぁぁぁぁ!!!!」
撫子「ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
花子「いやややややあああああぁぁぁぁぁ!!!!」

向日葵「・・・・・・」

三人の断末魔の叫びを聞きながら向日葵は決心した。もう疲れた・・・終わりたかった・・・

向日葵「櫻子・・・」

櫻子に近づく。目から血を流し青白い顔をしている櫻子に・・・

向日葵「もう・・・女の子なんだからそんな叫ばないの。顔も青白いですわよ。何したらそうなりますの?」

櫻子は向日葵の問いかけに答えない。ただ拘束具を外すために暴れまわっている。

向日葵「無視ですの?まったく・・・勝手なんだから・・・」

向日葵は大きく深呼吸をした。


52VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:31:25.99r9wzDr+t0 (41/116)

向日葵「櫻子・・・聞いてください・・・私、櫻子のことが好きなんですの。」

櫻子はまったく聞き入れる様子はないが向日葵は続ける。

向日葵「実は昔から・・・物心つく前から櫻子のことが好きだったんですの。」

向日葵「櫻子の声も・・・顔も・・・髪も・・・全部好きですわ。」

向日葵「ずっと貴方と一緒にいたいんですの。」

櫻子「ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

向日葵「聞いてますの?まったくもう・・・勇気出したのに・・・台無しですわ。まあ、櫻子らしいといえば櫻子らしいですけど・・・」

向日葵「それで、櫻子。私の願いを聞いてもらえます?」

向日葵「私・・・櫻子になら何されてもいいですわ。」

櫻子「ああああああ!!!ああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

向日葵「・・・・・・私を・・・・・・櫻子の手で・・・・・・殺してほしいんですの・・・・・・」

向日葵「私思いましたの・・・死んだほうが楽になれるんじゃないかって・・・」

向日葵「死ねば・・・また櫻子とまともに話ができるんじゃないかって。」

向日葵「だから・・・私を・・・・・・殺してください・・・・・・」

櫻子「終えウィf者をfjまをいえfjかm;l!!!!」

向日葵「でも、死ぬ前に・・・一つだけ・・・」

向日葵は櫻子にキスをした。初めてのキスは血の味がした。

向日葵は櫻子の右手の拘束を解く。次の瞬間、櫻子の右手は向日葵の首を絞めた。

向日葵「櫻子・・・さくらこぉぉ・・・」

向日葵は薄れゆく意識の中で必死に櫻子と舌を絡めた。首を絞められていなくても息ができなくなるような、熱いキスをした・・・


53VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:32:12.27r9wzDr+t0 (42/116)

赤座あかり 教会 初日/23時56分23秒

あかり「杉浦先輩の・・・うそつき・・・」

あかりを置いて倉庫を飛び出した綾乃は帰ってこなかった。大きな音もしなかった。あれから数時間と待ったが何もなく、とうとうあかりは倉庫から飛び出したが屍人はなぜか襲ってこなかった。空には綺麗なオーロラや可愛い飛行物体が見える。そんな綺麗な光景を眺めながら、教会にたどり着いた。
教会の中を覗いてみると綺麗な赤髪で見慣れたあの人がいた。


54VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:33:40.21r9wzDr+t0 (43/116)

赤座あかね 教会 初日/23時58分55秒

バンバンバンバン!

?「お姉ちゃん開けて!お姉ちゃん!」

突然教会の窓が叩かれる。そして聞きなれた声が聞こえる。

あかね「あかり・・・?あかりなの・・・?」

窓の外を見てみるとそこには・・・

あかり屍人「おねえちゃん・・・開けてよぉ・・・・・・」

あかね「いっいやあああああぁぁぁぁぁぁ!!!」

あの可愛いあかりが・・・化け物に・・・

あかり屍人「おねえちゃぁぁぁぁん・・・・・・」

自分の姉が自分の姿を見て絶叫し目を伏せた。あれだけ大好きだった姉にこんな行動を取られたらさすがのあかりもかなりのショックを受けた。
姉が自分を醜いものだと思っているんだと思い込んだあかりはトボトボとその場を離れる。姉に見捨てられ精神的に参るほどショックを受けた。

あかね「ちがう・・・これじゃちがう・・・こうじゃない・・・こうじゃないの・・・・・・」

何が違うのかはっきり答えることはできない。だが、何かが違うとあかねにはわかった。

あかね「もどらなきゃ・・・・・・やりなおさなきゃ・・・・・・」

ふらふらした足取りで少しずつ歩き出すあかね。どこへ向かうのか、自分が何をしたいのかわからないまま歩き出す。

00時00分00秒
世界が光に包まれた・・・


55VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:34:35.59r9wzDr+t0 (44/116)

歳納京子 商店街 第2日/00時00分03秒

京子「はっ!」

気付いたら商店街近くの川に倒れていた。川の水は赤い。あの時と同じだ。これがデジャブ?

京子「なに・・・?なんか変な気分・・・・・・」

?「大丈夫?」

京子「あ・・・あかねさん?」

あかね「私よ。京子ちゃん・・・大丈夫・・・?」

京子「な・・・な・・・・・・」

京子「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

あかね「京子ちゃん!待って!」

京子はその場を逃げ出した。


56VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:35:54.17r9wzDr+t0 (45/116)

池田千歳  合石岳 第2日/00時19分50秒

千歳「うううぅぅぅぅぅん・・・何や・・・何が起こったんや・・・」

胸を触ってみても撃たれた跡はない。あれは夢だったのか?でもあの痛みは確かに・・・

千歳「ようわからんけど・・・とにかく千鶴を探さなあかんな・・・」

どうすればいいかわからないがとにかく歩いてみる。そこで目的のものではないが小さな希望を見つける。

綾乃「千歳!?」

千歳「綾乃ちゃん!?」

偶然にも綾乃に巡り合うことに成功した。だが、二人は鉄柵によって接触できないでいた。

千歳「綾乃ちゃん!」
綾乃「千歳!」

千歳「千鶴を見なかった!?」
綾乃「赤座さんを見なかった!?」

頭を抱える二人。

綾乃「とにかく、何とか合流しましょう。」

千歳「せやな。危険やから気をつけてな・・・」

終了条件:二人の合流


57VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:37:09.69r9wzDr+t0 (46/116)

千歳「どうすればいいんやろか・・・鉄柵を壊せる道具を探すか・・・別の場所で合流できんかな?」

千歳はとにかく道なりに進んだ。何でもいい。何かしらないか。

蜘蛛屍人「キキキキキキ」

千歳「ひっ!なんやあれ!?」

蜘蛛屍人「キキッ!」

蜘蛛屍人に見つかる千歳。前日の記憶は多少引き継いでいたのでここが危険とわかってはいたが、あのグロい屍人を見て腰が抜けてしまった。

千歳「う・・・嘘やろ・・・?なんなんや・・・」

逃げようとしたが囲まれていた。飛び越えれば何とか逃げれるかもしれないが、今の千歳にはそんなことできなかった。

蜘蛛屍人「キキキキキ!」

ゴスッ!


58VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:38:42.50r9wzDr+t0 (47/116)

綾乃「千歳・・・赤座さん・・・無事でいてね・・・」

綾乃も千歳と同様、とにかく進んだ。なんとしても千歳とめぐり合うために・・・
道を進んでいるとトロッコが在った。何の目的もないのでとにかく乗ってみよう。

綾乃「ううぅぅぅぅぅぅぅぅんんん・・・」

力を込めてトロッコを押す。錆びていてだいぶ力が必要だった。何とか動いた。

綾乃「わっ!きゃっ!」

頭からトロッコに飛び乗る綾乃。何とか乗れたがかなり体勢を崩していた。体勢を立て直そうとしたその時、

ガンッ!

?「ブゥアア!!」

何かにあたったのか?鈍い音と同時に変な声が聞こえた。
それはともかく体勢を立て直さなければ・・・手間取りながらもなんとか体勢を立て直す綾乃。だが・・・

綾乃「い、いやああああぁぁぁぁぁ!!」

気付いたら目の前には瓦礫の山。今から飛び降りても間に合わない。だからといって、トロッコに乗っていてもどうすることもできない。

ガシャァァン!!

大破するトロッコと共に綾乃も思いっきり投げ出される。こんなことになるとは予想していなかった。

綾乃「い・・・・・・いた・・・・・・」

血が止まらない。事故を起こしたのは初めてだが、こんなに痛いものだったのか。もう立ち上がれそうもない。

蜘蛛屍人「キキッ!」

見つかった。もうだめだ。逃げれない。終わった。無理だ。こんなはずでは・・・こんなはずでは・・・

終了条件未遂


59VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:39:49.29r9wzDr+t0 (48/116)

大室櫻子  合石岳 第2日/01時11分11秒

櫻子「向日葵・・・向日葵・・・」

向日葵を探すために歩き続ける櫻子。次は失敗しない。なぜかわからないがまた与えられたこの命。向日葵に返事を言わなきゃ。私も向日葵が好きだって伝えなきゃ。

終了条件:武器の入手

櫻子「あのときの私は・・・逃げてばっかだった。逃げちゃだめだ。戦わなきゃ・・・」

戦うことを決意する櫻子。武器になるもの・・・
冷静に視界ジャックをしてみる。盗める視界の中で武器になるものを見つけることはできない。屍人が持っている武器はどうにか盗めないものか。
だが屍人を殺すとあいつらはシェル化(硬直)してしまい死体から武器を盗むことはできない。何とか武器を放すほどの衝撃を与えて倒せば盗めるかもしれない。
もう一度視界ジャック。櫻子は自分でも驚くほど冷静でいた。

櫻子「あいつ・・・線路?」

線路の上に拳銃を持っている屍人がいる。櫻子は何よりも強そうな銃が欲しかった。あいつから何とか盗めないものか。

櫻子「そうだ・・・いいこと!いいこと思いついちゃったもんね!」


60VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:41:03.44r9wzDr+t0 (49/116)

櫻子は拳銃屍人のいる線路を逆走する。大声を出しながら。

櫻子「お~~いバーカバーカ!!気持ち悪いんだよ!私を殺そうってんだろお前ら!!」

半屍人「ブゥア!!」
犬屍人「ッラハギッ!!」

櫻子の声に釣られた屍人が櫻子に向かって走り出す。

櫻子「無理に決まってんだろ!!お前ら友達とかいないだろ!!」

半屍人「ウォオオオン!!」

どうやら屍人は煽り体勢がないらしい。

櫻子「ほら!その爪楊枝は何の道具!?来なよかわい子チャン!!」

行き止まりまで走った櫻子。予想通りそこにトロッコが在った。正直なかったら死んでいたかもしれない。危険な賭けだった。

櫻子「ふんっぉぉぉぉぉ・・・」

トロッコを押す。走り出したトロッコに綺麗に飛び乗る。トロッコはどんどんスピードを上げた。

ガンガン!!

半屍人「ギャッ!!」
犬死人「フクラハギ!!」

屍人を誘き寄せたのはこのため。何体も轢いていく。

櫻子「ほらやっぱバカだ!!お前ら脳みそツルツルだろ!!」

拳銃屍人「バッ!!バッ!!」

櫻子「お前が狙いだよ!!死ね!!」

ガンッ!!

すぐさまトロッコから飛び降りる櫻子。屍人と共に銃も吹っ飛ばした。
偶然にも飛び降りた近くに銃を発見。

櫻子「計画通り・・・」

何かを決意したような顔で拳銃を拾う。目指すは・・・向日葵がいるであろう病院・・・

終了条件達成


61VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:41:55.81r9wzDr+t0 (50/116)

船見結衣 神社 第2日/03時32分32秒

結衣「ちなつちゃん・・・ちなつちゃん・・・今度は・・・絶対に守ってあげるからね・・・」

結衣は決心していた。今度は必ずちなつを守る。どういうわけかまた与えられたこの命。今度は必ずちなつを・・・あんな目にあわせない。

結衣「どこいったんだ?ちなつちゃん・・・」

何か踏んだ。見覚えのあるもの。赤い丸が二つついた髪留め。ちなつの髪留めだ・・・

結衣「どこだ・・・・・・どこにいるんだちなつちゃん・・・・・・」


62VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:43:23.53r9wzDr+t0 (51/116)

吉川ちなつ 病院 第2日/04時00分00秒

ちなつ「う・・・う~ん・・・」

目が覚めたら病院のベッドで寝ていた。こんな病院来た覚えない。ましてやこんな綺麗にベッドで眠った覚えない。

ちなつ「何が起こってるの・・・?たしかあのとき、結衣先輩に置いていかれて・・・」

ちなつ「いっいやぁぁ!いたい!いたい・・・」

突然頭が割れるような痛みが襲ってくる。自分が何か悪いことをしたかと神に訴えてもいいような痛みを覚える。
そして、奇妙な映像がちなつの頭の中によぎる。

f;おあj;おあいえwfvjな;うぇ

向日葵『いえ・・・詳しくは・・・』

向日葵『親ですわ・・・本来は15歳になってからだそうですが・・・』

向日葵『そんなわけ・・・そんなわけないですわ!私があの子と何年一緒にいたと思っているんですの!?』

向日葵『そんなわけないですわ!』

向日葵『そ・・・それは・・・ですが、そんな話信じたく・・・』

向日葵『あの子は!!あの子は私の妹ですわ!!何を言われようとっ・・・!』

向日葵『まさか貴方が私をここに呼んだのは・・・楓!!』

ふぉlヴぃふえあjふぁい;jw

ちなつ「はっ!!」

何だ今のは・・・向日葵と誰かが話していた。映像が飛び飛びに流れてきて意味不明だった。とにかく、向日葵に何かが起こったことだけはわかった。

ちなつ「向日葵ちゃん・・・なにが・・・?」

?「キキキキキ!」

ちなつ「ひっ!」

ちなつ「何・・・?なんかヤバイ気がする・・・」

終了条件:「古谷向日葵」からの逃亡


63VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:44:49.44r9wzDr+t0 (52/116)

ちなつ「ここにいてもいいことはなさそうね・・・だからといってここから出ても・・・」

今は医院長室にいる。出るべきか?ここにいて誰か来るのを待つべきか?でもその誰かがあいつらだったら・・・

ちなつ「待合室・・・?」

なぜか待合室という言葉が頭に浮かんだ。理由はわからない。とにかく待合室に行かなきゃいけない気がした。
視界ジャックをしながら待合室に向かう。今は結衣はいないから誰かに着いて行くだけというわけにはいかない。自分の身は自分で守らなければならないと自覚していた。

待合室に到着するとまた頭に激痛が走る。そして、また奇妙な映像が流れ出す。

jf;わえぴj;あいえkじゃd;え

向日葵『撫子さんこんにちは。用事というのは?』

撫子『うん。ちょっと真面目な話だからさ。お菓子でも買おっか?』

向日葵『いえ、結構ですわ。それより真面目な話というのを・・・』

撫子『ほら。いいからいいから』

向日葵『も、もう・・・』

jふぁ;絵wぴj@あをえ9jうぇfじゃお;

ちなつ「あっ!・・・ハァ・・・ハァ・・・」

痛みは直った。そして奇妙な映像のことを少なからず知ることができた。

ちなつ「私は撫子さんって人の視界を見ていたんだ。病院は綺麗だったし少なくとも地震が起こる前なんだろうな・・・」

ちなつ「次は・・・」


64VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:46:28.42r9wzDr+t0 (53/116)

売店だ。あそこに向かおう。また激痛が走るかもしれないけど、親友の身に何が起こったのか知るために・・・あの向日葵が櫻子以外にあんな態度取るなんて余程のことが起こったのだろう。
改めて視界ジャック。どうやらこのちなつがいる第一病棟に屍人はほとんどいないらしい。だからといって気は抜かず落ち着いて行動した。そして、売店に辿り着いた。

ちなつ「すぅ~・・・はぁ~・・・よしっ!」

ちなつは激しい頭痛を覚悟の上で売店内に入る。すると予想通り頭痛がした。

ちなつ「うっ!ううううぅぅぅぅぅ・・・・・・」

じゃ;おじぇwふぉ;いえwjfm;w

撫子『ひま子、コーラでいい?』

向日葵『あの・・・』

撫子『ぴっちょんオレンジがいい?』

向日葵『撫子さん。私、一週間前からずっと今日の話のこと気になっているんですの。私の気持ち、わかってくれます?』

撫子『ほら、あのさ・・・その・・・ひま子も私の気持ち、わかってほしいな・・・実は私も辛いんだよ・・・』

向日葵『そ、そうですか・・・すみません、急がせてしまって・・・』

撫子『いいんだよ。じゃあ、着いて来て。』

jフォアウェjふぁ;いwjfだお;jsfsじゃf

ちなつ「うぅん・・・」

一週間前から気になっていた話。学校では普通だったけどいろいろ悩んでいたのかな?
次に行くべき場所は・・・
視界ジャックをする。するとさっきまでなかった視界を見つけた。
頭に生々しい変なものをつけた屍人と戦っている人の視界。手に持ったネイルハンマーで思いっきり屍人を殴り倒した。いったい誰だ?屍人を殺したんだから生きている人間だろう。うまく巡り会えないものか。


65VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:47:28.33r9wzDr+t0 (54/116)

ちなつ「!」

突然何者かの気配を感じたちなつ。急いで商品棚の裏に身を隠す。

蜘蛛屍人「キキキキ」

ちなつ「!!!!????!?!?!?!?」

奇形過ぎる。重力を無視し天井に張ってブリッジで歩いている。キモイ、キモ過ぎ・・・
吐きそうになる。だが、ここで吐いてしまったら確実にあいつにばれる。ちなつは何とか吐き気を抑え口を塞いだ。
そこに・・・

ガスッ!!ゴンッ!!

蜘蛛屍人「ヴィップ!」

何者かが蜘蛛屍人を殴り殺した。そしてその何者かは声を上げた。

?「誰かそこにいますよね?もしかして吉川さんではありません?」

ちなつ「向日葵ちゃん!」

向日葵「やっぱり吉川さんだったんですのね。目が覚めましたの?」

ちなつ「あっ・・・私、寝てた?」

向日葵「とにかくここは危険ですわ。ちょっと着いて来てください。」


66VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:49:13.89r9wzDr+t0 (55/116)

二人は医院長室に向かった。医院長室の扉を閉める。向日葵によれば蜘蛛屍人はドアを開けられないらしい。

向日葵「病院内を探索していたら吉川さんが倒れていましたの。」

ちなつ「そうだったの?ごめんね、お世話になったみたいで・・・」

向日葵「いえ、当然のことをしたまでですわ。」

もし向日葵に助けられなかったら目を覚ます暇もなく殺されていたかもしれない。

ちなつ「本当にありがとね向日葵ちゃん。向日葵ちゃんは命の恩人だよ。」

向日葵「そ、そう・・・とりあえず無事そうで安心しましたわ。」

それからちなつは前日自分の身に降りかかったことを向日葵に説明した。死ぬほどのどが渇き結衣との約束を破って水を飲んでしまった。すると頭が痛くなり気がついたらこの病院にいたと。
向日葵も前日のことを話した。櫻子を探すためこの病院に来たが誰もいなく、気付いたら屍人に囲まれていたと。このままここにいても仕方がないと思い、決死の覚悟で飛び出したところ、倒れているちなつを見つけそのまま保護したと。

ちなつ「そういえば向日葵ちゃんそのハンマー・・・」

向日葵「ああ・・・その・・・自分の身を守るためですわ。吉川さんも何でもいいので武器を持っておいたほうがいいですわよ。」


67VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:51:04.99r9wzDr+t0 (56/116)

ふとちなつは自分がさっきまで見ていた奇妙な映像のことを思い出した。おそらく異変の前日、あんなに感情をあらわにした向日葵に何があったのか、気になった。気丈に振舞っているが心の中ではつらい思いをしているのかもしれない。

ちなつ「向日葵ちゃん・・・撫子さんって人と何かあったの?」

向日葵「なっ・・・何のことでしょう?」

ちなつ「今ちょっとキョドったでしょ。そういう態度を取るときは必ず何か隠しているものなんだよ。」

向日葵「何も隠していませんわ。」

ちなつ「ほら、嘘つかないの。話せば楽になるかもしれないよ?」

向日葵「だから、何も隠してないって言っているでしょう?」

ちなつ「私知ってるよ?向日葵ちゃんが一週間前から撫子さんって人と何かを話す約束してたんでしょう?」

向日葵「・・・・・・どこで聞きましたの?」

ちなつ「やっと認めたね。なんか向日葵ちゃん、怒ってたよね?何があったのか、私に説明してくれる?」

向日葵「どこでそのことを知ったのか知りませんが、この話はやめましょう。」

ちなつ「やめないよ。私達、友達でしょ?どんなことでも気軽に相談してよ。」

向日葵「いいですか吉川さん。今すぐにそのことを忘れなさい。そしてこの話は終了よ。」

ちなつ「やっぱり変だよ向日葵ちゃん。さっきまでと急に態度が変わったもん。隠し事は無しだよ。」

向日葵「いい加減にしないと・・・」

ガチャ


68VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:53:10.54r9wzDr+t0 (57/116)

ドアが開いた。蜘蛛屍人ではない。誰が・・・

頭脳屍人「オオオオオォォォォォ・・・」

あいつだ。さっき向日葵ちゃんが戦っていた頭に変なのつけてるあいつ。

向日葵「またですの・・・撫子さん・・・」

ちなつ「えっ!?撫子!?」

向日葵「吉川さん下がって!」

向日葵はちなつを自分の後ろに隠れさせる。守ってくれている。頼りになる背中だ。

向日葵「ふんっ!」

向日葵はハンマーで撫子を殴りつける。いつこんなに強くなったのかと思うくらい強かった。
向日葵は撫子を圧倒した。かなり戦いに慣れているように見える。

向日葵「ふぅ・・・早くここから離れましょう。今なら他の屍人も動きませんわ。早く安全な場所を探しましょう。」

向日葵「吉川さん?」

まただ。また激しい頭痛がちなつを襲う。そして、さっきと同じように奇妙な映像が流れだす。

向日葵「吉川さん!吉川さん!!」


69VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:55:29.19r9wzDr+t0 (58/116)

jふぃおあjふぁ;wふぇいじゃw;い

ガチャ

宮田『来ましたか・・・』

撫子『はい・・・』

宮田『じゃあ、私は席を外します。邪魔でしょうからね。』

撫子『すみません・・・』

宮田『いえ・・・・・・儀式の成功をお祈り申し上げます。』

ガチャ

向日葵『今の人、医院長さんですわよね。儀式って?』

撫子『ひま子は、眞魚教の事、知ってる?』

向日葵『いえ・・・詳しくは・・・』

撫子『ある程度は知ってるみたいだね。誰から教えられた?』

向日葵『親ですわ・・・本来は15歳になってからだそうですが・・・』

撫子『単刀直入に言うよ。楓は・・・君の妹じゃない。』

向日葵『そんなわけ・・・そんなわけないですわ!私があの子と何年一緒にいたと思っているんですの!?』

撫子『覚えてないの?楓の生まれは神代家。生まれてすぐ古谷家に引き取られたんだよ。君のお母さんは妊娠も何もしてないのに急に妹ができたじゃん。』

向日葵『そんなわけないですわ!』

撫子『じゃあ君のお母さんがしっかり妊娠をして楓を産んだって証拠はある?』

向日葵『そ・・・それは・・・ですが、そんな話信じたく・・・』

撫子『残念だけど信じるしかないんだよ。楓は神代家の娘。儀式をするためにあの子が必要なの。』

向日葵『あの子は!!あの子は私の妹ですわ!!何を言われようとっ・・・!』

撫子『ごめんね。明日の儀式のためにはどうしてもあの子が必要なの。別れは辛いだろうけど・・・しょうがないことなんだよ。』

向日葵『まさか貴方が私をここに呼んだのは・・・楓!!』

撫子『行かせない。もう楓とは十分楽しんだでしょ。最後の夕飯済ませたし、最後のおやすみも言った筈だよ。』

向日葵『あれが最後なんて誰も言ってませんわ!それに楓は古谷家の娘!どことも知らない人間に引き取らせるなんて事させませんわ!』

撫子『何度も言ったでしょ。楓は本来神代家の子なんだよ。これは運命。あの子の運命なんだよ。』

向日葵『誰にもあの子の運命を決める権利はありませんわ。もし実力行使であの子を生贄にするというのなら私も実力行使させていただきますわよ・・・』

撫子『言うね。でもそんなことできないでしょ?』

向日葵『撫子さん。5秒以内にそこをどいてください。どかなければどうなっても知りません。』

撫子『どくわけには行かないね。ひま子をここに引き止めておくのが私の役割なの。』

向日葵『そうですか。残念ですわ。』

ぐっ!

撫子『うっ!ぅぅぅぅぅぅ・・・』

向日葵『苦しいですの?楓は・・・もっと苦しい思いをしているのですよ・・・』

撫子『あっ・・・ぁぁぁぁぁ・・・・ひま・・・・・・こ・・・・・・』

向日葵『・・・・・・』グググ

撫子『』

プラン

f所;合いwじぇふぁ;おえうぃjふぁ;おk


70VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:56:59.39r9wzDr+t0 (59/116)

・・・カワサン ヨシカワサン!

向日葵「吉川さん!大丈夫ですの!?」

ちなつ「向日葵ちゃん・・・?」

向日葵「ええ私ですわ。どうしたんですの?頭、痛いんですの?」

ちなつはさっき見ていた光景を思い出す。向日葵が・・・向日葵が・・・

ちなつ「ひ・・・向日葵ちゃん・・・?」

向日葵「はい?なんですの?」

ちなつ「向日葵ちゃん・・・撫子さんを殺したの?」

向日葵「・・・・・・」

ちなつ「私、さっきから頭痛がひどくて・・・頭痛をするたびに向日葵ちゃんと撫子さんがしゃべっている映像が頭の中で流れるの・・・」

ちなつ「今も見てたの・・・向日葵ちゃんが・・・向日葵ちゃんが・・・」

向日葵「わかりました。過去視です。」

ちなつ「過去視?」

向日葵「ええ。過去にその場であった出来事を見ることができる、名前のまんまの能力ですわね。」

向日葵「吉川さんがみた映像はこの場で過去に実際に起こった出来事です。おそらく完全に再現されているでしょう。」


71VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 01:59:31.51r9wzDr+t0 (60/116)

ちなつ「実際に起こったこと・・・?じゃあ・・・本当に・・・」

向日葵「吉川さん。最後の警告です。貴方が見たこと、全部忘れなさい。そして今後絶対にこのことを誰にも話さないでください。もし約束を守れるのであれば、今まで通り私は貴方を守ります。今まで通り貴方の友達でいます。」

ちなつ「ふ・・・ふざけないでよ!殺人鬼が友達なんて嫌だよ!」

向日葵「そうですか。残念ですわね。」

ちなつ「お、怒らないで向日葵ちゃん!そういう意味で言ったんじゃないんだよ!」

ちなつ「これから罪を償っていこうよ。向日葵ちゃんはいい子なんだから、すぐに罪を償えるよ。」

ちなつ「だからほら、私は一生友達でいるから、ね?」

向日葵「残念ながら遅いですわ。最後の警告をしたはずです。どうも死にたくないから私に同情を買っているようにしか聞こえませんでしたわ。」

向日葵「吉川さん。死んでもらいます。自分の状況をもっと早く理解すべきでしたわね。」

ぐっ!

ちなつ「や・・・やめて・・・・・・」

向日葵「貴方・・・腹黒いですわよね・・・その性格がアダとなってしまいましたわね・・・・・・」

苦しい。苦しいよ・・・結衣先輩・・・京子先輩・・・あかりちゃん・・・おねえちゃん・・・櫻子ちゃん・・・たすけて・・・・・・だれかたすけて・・・・・・

撫子屍人「ファ!」

近くで死んでいた撫子が蘇り向日葵に向かってスコップを振るった。

ガンッ!!

向日葵「うぐっ!!」

倒れこむ向日葵。首を絞めていた手が離れる。


72VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:01:47.64r9wzDr+t0 (61/116)

ちなつ「げほっげほっ・・・ハァハァ・・・」

まさか屍人に命を救われるなんて・・・なんて安心している場合じゃない!!

向日葵「撫子さん・・・何度私の邪魔をすれば気が済みますの・・・」

ふらふらしながら向日葵が立ち上がる。頭から血を流し、今のちなつにとっては屍人よりも怖かった。

向日葵「いい加減死になさいよ!!」

ガスッ!!ガンッ!!ガンッ!!

撫子があっという間に倒されてしまう。もし仲間だったら相当頼りになる強さだ。

ちなつ「いや・・・いやああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

たまらず逃げ出すちなつ。向日葵が後ろから追いかけてくる。逃げなきゃ、逃げなきゃ、殺される!殺される!殺される!

蜘蛛屍人「キキキ!!」

ちなつ「いやああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」

全力ダッシュで逃げたが蜘蛛屍人に左足を攻撃されてしまう。左足が痛み、這わないと動けない。

ちなつ「いやっ!!いやっ!!死にたくない!!死にたくない!!」

這って必死に逃げるちなつ。だが、どんな事情であれ殺人鬼は待ってくれない。

向日葵「終わりですわよ吉川s・・・くっ!!」

向日葵は屍人に苦戦している。今のうちに!今のうちに!
左足がじんじん痛む。だが、ここで止まるわけには行かない。何としてでも逃げないと!
廊下を這いながら進み、手術室に隠れる。おそらく向日葵はすぐに来るだろう。ここで抵抗しなければ絶対殺される。なにか、なにか、

ちなつ「こ・・・これで・・・・・・」

ちなつはメスを手に取る。向日葵に勝てるかどうかはわからない。でも、抵抗せずに殺されるよりは・・・また、落ちていた蛍光灯も手に取る。こっちはリーチが長いからうまくやればハンマー相手なら勝てるかも
扉の前でメスを構えるちなつ。向日葵がドア開けた瞬間、刺す。もうそれしかない。逃げ道はない!


73VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:03:06.91r9wzDr+t0 (62/116)

ガチャ

開いた!

ちなつ「あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

メスを持ち突撃する!だが、予想とは違った結果になった。

スカッ

ちなつ「あ・・・あれ・・・・・・?」

目の前には誰もいない。そしてメスを持っていた右手を掴まれる。

向日葵「素人ですわね・・・・・・視界ジャックもできないんですの・・・?」

右手首を変な方向に曲げられる。

ちなつ「いやあああ!!!」

メスを落とす。腹に膝蹴りを食らう。痛い。もう終わりか。終わりなのか?

ちなつ「お、おねがいじまず、おねがいじまず、ごろざないで、ころざないで、おねがいじまず、おねがいじまず」

向日葵「人間、追い詰められるとこんな風になるんですのね。人間観察が趣味なら今すぐにでも記録に採って置きますわ。」

向日葵「では吉川さん、さようなら。友達でいてくれてありがとう。」


74VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:05:59.16r9wzDr+t0 (63/116)

ネイルハンマーが振り下ろされる!瞬間!

ガンッ!

向日葵「撫子ぉぉぉぉ!!!!何度邪魔すれば気が済みますのぉぉぉ!!!!」

向日葵「さすがの私も堪忍袋の尾が切れましたわ。殺す。殺してやりますわ撫子。」

向日葵が撫子を今まで以上に本気で殴りつける。左手で撫子の顔を抑えながら右手で撫子の顔左半分を潰れるほど殴りつける。耳を塞ぎたくなるようなグロい音が鳴り響く。
だが、これはチャンス。このチャンスをものにしないと今度は絶対に本当に殺される。
ちなつは蛍光灯を手に取る。そして構える。

撫子屍人「f所ウェイjfwぴおjfなpw;家jふぁw;ふぉぺjdfまw;いえjふぁslf」

向日葵「次はもっと痛めつけてやりますわ。」

向日葵「さて、貴方の番ですよ。吉川s・・・!!」

バリィィィン!!

振り向いた瞬間蛍光灯で殴られた。当たり所が悪く、そのまま倒れる。
向日葵が頭を抱えて悶えている。今しかない!今しかない!
ちなつはメスを逆手で持つ。そして、向日葵の腰辺りにのしかかり、構える!

ちなつ「ハァハァ!!死ね!!死ね!!死ねぇぇぇぇ!!!」

グサッ!!

向日葵「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

向日葵の胸をメスで突き刺す。一度だけじゃ死なない。もっと!もっと!

ちなつ「ああああああああああああああ!!!!」

グサッ!!グサッ!!グサッ!!グサッ!!

パァン!!!


75VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:07:49.43r9wzDr+t0 (64/116)

ちなつ「ぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・」

突然鳴り響く銃声。力が抜け倒れるちなつ。そして目に映ったのは・・・

櫻子「最低だよちなつちゃん。ちなつちゃんがこんなことする子だと思わなかった。」

櫻子「向日葵のことを傷つけるなんて一番最悪の人がやることだよ。」

櫻子「私達、もう友達じゃないね。親友だと思ってたのに・・・」

櫻子「死んで。」

パァンパァン!!!

崩れ落ちるちなつ。死ぬ間際、走馬灯を見るのはどうやら本当らしい。薄れゆく意識の中でごらく部のみんなや向日葵や櫻子と楽しく過ごした日常が脳内を駆け巡る。

ちなつ「さ・・・くら・・・・・・こ・・・・・・ちゃん・・・・・・・・・」

櫻子「もうちなつちゃんのことなんて大嫌い。二度と私の名前を呼ばないで。ついでに向日葵の名前も。近づきもしないでね。」

パァンパァンパァン!!!カチカチカチカチ

櫻子は弾が尽きるまでちなつを撃ち続けた。自分に愛の告白をしてくれた向日葵。櫻子はちゃんと答えることができなかったが、今までで一番うれしかった。最愛の向日葵を傷つける人間は絶対に許せなかった。

向日葵「うっ・・・・・・うっ・・・・・・」

櫻子「まだ息はあるね。大丈夫だよ向日葵。私が必ず助けてあげるから。」

櫻子は向日葵のネイルハンマーを借り、屍人を殴り殺しながら、安全な場所を探した。例え、ちょっとけちな自分の姉であれ、生意気な自分の妹であれ、向日葵の邪魔をするものは全て殺した。

終了条件未遂


76VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:12:45.53r9wzDr+t0 (65/116)

歳納京子 学校裏公園 第2日/07時03分41秒

京子「そうだ・・・思い出した・・・・・・楓ちゃん・・・眞魚教・・・」

京子「行かなきゃ・・・終わらせるために・・・」

終了条件:頭脳屍人の撃退

京子「まずは武器がないと・・・逃げてられない。戦わなくちゃ。」

視界ジャック。冷静に目を閉じ、意識を集中させる。目線の低い屍人が集まる中に、一人だけ自分より少し高いくらいで変わった呼吸をしている屍人がいた。頭脳屍人だ。直感でわかる。あいつが他の屍人を束ねている。あいつを倒せば・・・
とにかく車の方へ向かう。車なら何かしらあるかもしれない。
車に到着。トランクは開けられていて、中には何者かの手が入っていた。だが、京子はさほど驚きはしなかった。

京子「車内なら・・・」

運良く車の鍵は開いていた。中に入り込む。
車内には、いい物があった。京子は自分の幸運を喜んだ。

タバコ、ライター、ラチェットスパナを手に入れた。

京子「これでうまく誘導できれば・・・」

頭脳屍人のすぐ近くには犬屍人がいる。二人同時に戦うと負ける確率が上がる。うまく、片方だけ誘導されないものか。
京子は車の給油工を開けガソリンを漏らした。ガソリン特有の臭いが広がる。

京子「うまくいきますように・・・」

タバコに火をつけ、車の屋根に置いた。ガソリンと混ざり変な臭いがする。
京子は木の陰に隠れる。そして視界ジャック。
臭いに釣られたのか、タバコの煙に釣られたのか、屍人が向かってくる。だが、片方だけでなく、二体とも車に近づいてきた。

京子「なんだよ・・・愛し合ってんのか?あいつら・・・まあ、こっちのほうが都合が良いっちゃいいかな?」

京子はライターを投げ込む。ジッポー式なので飛んでる間も燃え続けた。そして、ガソリンに引火。車が爆発を起こす。

ドガァァァン!!!

屍人たちはうまく爆発に巻き込まれた。頭脳屍人が死んだ瞬間、他の屍人も倒れだした。京子は先を急ぐ。

終了条件達成


77VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:13:31.84r9wzDr+t0 (66/116)

赤座あかね 教会 第2日/08時32分23秒

あかね「うっ・・・いたぃ・・・」

急に頭痛に見舞われるあかね。今までこんな痛み体験したことない。普通の頭痛とは違う。脳内に何かが入り込んでくるかのような痛み。

あかね「ううううぅぅぅぅ・・・・・・・・・」

jフェア;おいじゃお;g非あ;wfじぇfっふぁjw;ふぃえ

あかね「あっ・・・!ハァ・・・ハァ・・・」

あかね「何か・・・何か思い出した・・・儀式・・・生贄・・・そうだ・・・神に・・・身を・・・・・・」


78VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:14:22.01r9wzDr+t0 (67/116)

池田千鶴 学校裏公園 第2日/10時02分19秒

千鶴「姉さん・・・どこにいるんだ・・・」

?「ちづる~うちはここや~はやくおいで~」

千鶴「姉さん!?」

声のした方へ向かう。間違いない。あの声は姉さんの!

千鶴「姉さん!!」

千歳屍人「ッラハギ!」

綾乃屍人「えふぁおwjふぃえど」

千鶴「う・・・うそ・・・・・・」

姉さんが・・・犬?杉浦さんは・・・顔に何つけてるの?おかしいよ二人とも。元に戻ってよ。


79VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:15:37.95r9wzDr+t0 (68/116)

古谷楓 住宅街 第2日/12時27分51秒

楓は迷子になっていたまりと共に行動していた。二人でどうにか逃げ道を探していると・・・

?「だめでしょ。楓ちゃん。また逃げる気?」

楓「・・・・・・吉川ともこ・・・・・・」

まり「だぁれ?」

ともこ「あら、金髪美女の次はロリっ子?楓ちゃんはいろんな趣味があるのね。」

楓「違うの!この子は関係ないの!」

ともこ「残念だけどあなたと一緒にいる時点でその子は関係大アリなのよねぇ。」

?「何やってるの?」

楓「ひっ・・・!」

ともこ「あ・・・あかねさん・・・?」

あかね「ええ私よ?ともこさん。」

今までのあかねと雰囲気が違うことに、多少怯えるともこ。このあかねからは目の奥から果てしない黒いオーラが渦巻いているような気がした。

あかね「その女の子。ともこさん。どうするべきかわかっているよね?」

ともこ「は、はい!わ、わかってます!」

あかね「そう、いい子ね。じゃあ、楓ちゃん。着いて来て。」

楓「い・・・いや・・・いや!」

あかね「逃げられると思っているの?」

楓「いや・・・いや・・・だれか・・・」

あかねは楓の手を、ともこはまりの手を引っ張り、どこかへ連れて行く・・・


80VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:16:27.55r9wzDr+t0 (69/116)

赤座あかり 廃屋 第2日/15時19分59秒

廃屋内の押入れに身を隠し、いつの間にか眠りについていたあかりが目を覚ます。押入れの外でなにやら楽しげな声が聞こえる。そっと、外を覗いてみるとそこには・・・

あかり母屍人「あかりちゃあああぁぁぁぁんんんん  おそいわねえええええええ」
あかり父屍人「はやくかえらないとおおおおお  ごはんさめるうううううううううう」

あれは自分の両親ではない。顔も声も似ているが、あれは両親の振りをした化け物、そう思い込んだ。ここは危ない。早く逃げ出さないと。
身の安全を確保するために、もう一度姉と会い、本当に自分が嫌われてしまったのか確かめるために、あかりは行動を開始する。

終了条件:廃屋からの脱出


81VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:17:42.56r9wzDr+t0 (70/116)

まずは落ち着いて視界ジャックをする。二人の屍人は居間にいて今出たらすぐに見つかってしまう。隙をうかがう。
しばらくすると二人は居間を離れていった。男はトイレへ、女は台所へ向かった。
女の視界をジャックしていると台所の棚に鍵を見つけた。鍵にタグがついており寝室の鍵と書いてある。
女は包丁を持ちまな板を叩きつけ始めた。どうやら料理をしているつもりらしい。あれだけ大きな音を立てながらだからこっそり後ろを通ってもばれないかも・・・
あかりは押入れから出て台所を目指す。視界ジャックで見たときと現実で見たときの衝撃は桁違いだった。笑いながらまな板を包丁で叩いている。怖すぎる。
何とか声を押し殺し寝室の鍵を入手。次は誰もいない二階へ向かう。どの部屋にも鍵がかかっていたが、一つは寝室の鍵で開けることができた。寝室の窓から屋根へ移り廃屋から抜け出すことに成功した。

あかり「お姉ちゃん・・・待っててよ・・・」

廃屋を後にするあかり。目指すは・・・

終了条件達成


82VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:18:57.53r9wzDr+t0 (71/116)

船見結衣 病院 第2日/18時37分11秒

結衣は片手に鉄パイプを持っている。道中偶然拾ったものだ。今まで活躍してくれた。
病院内に入ってみると瓦礫や窓、カルテが散乱していた。通い慣れた病院だったが、ここはいつもの病院とは明らかに違う。結衣は用心しながら病院を探索する。

終了条件:「アルバム」を拾う

カルテを拾い何とか解読してみる。日付は27年前のものだった。
結衣はこの異変が原因で27年前の七森町と現代の七森町が何らかの原因で繋がってしまったと推測していた。ちなつを置いていろいろ探索したため、それなりの情報を結衣は持っていた。

結衣「でも、なぜ?」

決定的な証拠がない。なぜこの町に異変が起きたのか。あの化け物は何なのか。なぜ、何度も殴ってもしばらくすると生き返ってくるのか。

結衣「とにかく、ここで何か手掛かりが見つかればいいけど・・・」

結衣「ちなつちゃんも探さないと・・・」

とにかく病院内を探索する。鍵の付いてる扉が多く、あまり行動範囲は広くない。狭い行動範囲の中で手掛かりを探した。


83VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:20:39.47r9wzDr+t0 (72/116)

結衣「ここは・・・・・・」

収容所。ドラマなんかではよく見るけど、実際に見るのは初めて。どこか残酷な何かを感じる。
三つ並んだ収容所のうち、一つだけ燃やされた部屋があった。完全に燃やされて灰しかない。手掛かりはない。
隣の部屋の壁にはおそらく血で書かれた謎の文字がある。見たことある。

結衣「この文字・・・これか!?」

結衣はさっき拾ったこっくりさんのようなものが描かれた板を取り出す。26つの記号が並べられた板。これを結衣はアルファベットの羅列だと推測していた。Aから順に見ていき、当てはまる記号のアルファベットを並べていく。

結衣「N、A、K、A、N、I、W、A、N、O、D、O、U、Z、O、U・・・中庭の銅像・・・・・・」

結衣は中庭を目指す。途中、蜘蛛屍人が多くいたが全部殴り倒し、中庭に到達する。
中庭の中心には、医院長か誰かの銅像がある。一見怪しいところはないが、後ろ側に動かしたような跡がある。

結衣「これは・・・」

結衣は銅像を押し込む。すると何とか動かすことに成功。地下に繋がるはしごを見つけた。
はしごを降りてみると、隠し部屋のドアを見つける。
鉄パイプを強く握り、そっとドアを開ける・・・

ガチャ・・・

誰もいない。あるのは拘束具とアルバムだけ。
結衣はアルバムを開く。27年前のものだ。この古く一見何の変哲もないアルバムに一つだけおかしいところがあった。

結衣「これ・・・この女・・・まさか・・・・・・」

終了条件達成


84VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:21:20.60r9wzDr+t0 (73/116)

赤座あかね 屍人の巣/水鏡 第2日19時02分37秒

あかね「あのお方のお首は、海の向こうからお戻りになった。」

あかね「おめでとうございます。全ての祝福を・・・」

あかね「あなたというしるしを持った実が現れるまで、ずいぶんと待ち続けた。」

あかね「とっても長かった・・・・・・自分が・・・何者か忘れてしまうくらい・・・・・・」

あかね「でも・・・・・・これで終わり・・・・・・」

あかね「やっと報われるの・・・・・・1300年も掛かったけど、やっと・・・」


85VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:22:24.19r9wzDr+t0 (74/116)

歳納京子 屍人の巣 第2日/20時31分33秒

京子は昨日まで商店街だった場所に訪れていた。そこには不完全で巨大な建造物があった。

京子「さすがに何があってももう驚かないけど・・・ものすごい違法建築だな・・・」

京子「きっとここに楓ちゃんが・・・待っててね。すぐに行くから・・・」

終了条件:「屍人の巣」への侵入

屍人の目を掻い潜り、見事屍人の巣へ侵入成功!

終了条件達成


86VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:24:46.99r9wzDr+t0 (75/116)

古谷向日葵 七森中学校 第2日/22時12分38秒

向日葵「うっ・・・・・・ううぅぅぅぅん・・・・・・」

櫻子「ひ、向日葵!」

向日葵「櫻子?」

櫻子「よかった・・・生きてたんだね・・・」

向日葵「こ・・・ここは・・・?」

櫻子「七森中の1-2教室だよ。ここはそれなりに安全だったの。」

櫻子「頭から大量に出血してたり、胸に何箇所も刺された跡があったり、もうだめかと思ったよ。」

向日葵「あの・・・櫻子が助けてくれたのね・・・ありがとう。」

櫻子「ううんいいんだよ。向日葵を守るって決めたんだから。」

向日葵「そ、そう・・・珍しいですわね。貴方が私のことを・・・」

櫻子「向日葵、私も向日葵の事好きだよ。」

向日葵「えっ!?いきなりなんですの?」

櫻子「向日葵が昨日いったんじゃん。『櫻子のこと好きですわぁ~、櫻子に殺して欲しいですわぁ~』って。」

向日葵「なっ!///た、確かに言いましたけど・・・あのときのこと、覚えてますの?」

櫻子「うん、全部。」

向日葵「は・・・恥ずかしいですわ・・・///」

櫻子「あの時は、しっかり返事できなくてごめんね。」

向日葵「いえ、いいですわよ。あんな状況だったわけですし。」

櫻子「私、向日葵のためなら何でもやるよ?」

向日葵「何でも?」

櫻子「うん。あのときにそう決めたし・・・それに、向日葵何か知ってんでしょ?この異変のことについて・・・」

向日葵「ええ・・・まあ・・・」


87VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:26:03.74r9wzDr+t0 (76/116)

櫻子「いろいろやることがあって大変だろうから・・・ほら、人手は多いほうがいいでしょ?」

向日葵「そうですわね・・・じゃあ櫻子、ろうそく持ってます?」

櫻子「あるよ。偶然見つけたんだ。なんとなく拾っといたんだけど、これ使える?」

向日葵「ええ、最高ですわ櫻子。櫻子はこれから畑に向かってください。畑に四つ灯篭があります。それに火を灯してきてくれます?」

櫻子「うん、いいよ。向日葵が言ったことなら、どんな無駄なことでもやるよ。」

向日葵「これがすごく大事で、無駄ではないんですけどね。私は私でやることがあります。しばらく別行動になりますが、大丈夫ですわよね?」

櫻子「うん、大丈夫だよ。気をつけてね、向日葵。あと、これ・・・」

櫻子は向日葵に借りていたネイルハンマーを差し出す。

櫻子「すごく便利だったよ。勝手に借りちゃってたけど、ありがとね。」

向日葵「ええいいですわ。役に立っていたならなによりです。」

向日葵はネイルハンマーを受け取る。

向日葵「じゃあ、灯篭に火を灯したら、そのまま屍人の巣へ向かってください。おそらく私もそこにいますわ。」

櫻子「わかった、じゃあ後でね。」タッ

向日葵「櫻子!」

櫻子「何?」ピタッ

向日葵「終わったら・・・その・・・」

櫻子「またキスしようね!じゃあね!」フリフリ

元気よく手を振り教室を後にする櫻子。向日葵は櫻子を絶対的に信頼していた。あの子なら無事火を灯してきてくれる。灯篭のことは櫻子に任せて自分は自分のやるべきことを・・・

向日葵「終わらせるために・・・」

向日葵はネイルハンマーを握る。その表情はどこか強い意志が伺えた。

終了条件:「宇理炎」の入手


88VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:39:33.61r9wzDr+t0 (77/116)

宇理炎とは何なのか、どこにあるのか、正確にはわからないが、何かに導かれるような気がする。この導きに従えば、終わらせることができるだろう。

向日葵「ごらく部・・・ごらく部室に行けば何か・・・」

向日葵はごらく部室を目指す。のんびりしていられない。
道中、生徒会室を横切る。生徒会室には明かりが点いていて声のようなものが微かに聞こえた。思わず中を覗いたが・・・

綾乃頭脳屍人「えあおfjwふぇじゃおえおい」
千歳犬屍人「f;おあふぃじぇw;w」
千鶴犬屍人「ギャッ!?」

見つかった。あの綺麗だった白髪が汚く垂れている、池田先輩姉妹。ポニーテールでしか判断できなかった、杉浦先輩。

向日葵「先輩方・・・」

向日葵「大丈夫ですわ。必ず、この悪夢から目覚めさせてあげますから。」

向日葵は三人に向かってネイルハンマーを振るう。いくら先輩だからってもう容赦していられない。
三人を倒し、再びごらく部を目指す。


89VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:40:32.38r9wzDr+t0 (78/116)

ごらく部

向日葵「着きましたわ・・・ここに・・・」

ガラッ

ちなつ犬屍人「ピィン!」

向日葵「吉川さん・・・あの時は怖がらせてしまってすみません。楽にしてあげますから、許してくださいね。」

ガスッ!!ガンッ!!

ちなつ犬屍人「フクラハギッ!」

向日葵「ここに何かが・・・!?」

壁際を見ると全身腐った包帯に巻かれた木乃伊が倒れていた。胸に杭を打ち込まれている。

向日葵「うっ・・・・・・ふぅ・・・・・・」

なるべく見ないようにしながら杭を抜く。この杭は取っておこう。何かに使えるかも。
すると、木乃伊の手が不意に動いた。骨になった手で震えながら向日葵に何かを差し出す。

向日葵「受け取れ・・・ってことですの・・・?」

小さい二つの人型の人形のようなものを受け取る。腹部にそれぞれ剣と盾をかたどっていた。

向日葵「これが・・・『宇理炎』・・・」

終了条件達成


90VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:53:06.06r9wzDr+t0 (79/116)

赤座あかね 屍人の巣/水鏡 第3日/00時00分08秒

パイプオルガンの音が水鏡の間に鳴り響く。ついに儀式が始まる。

あかね「さあ、楽園への門が開かれる・・・」

そうあかねが呟いた瞬間、水鏡の上で眠っていた楓が炎に包まれる。そして、ついに『神』である堕辰子が復活する。それと同時にあかねは楓の実の姉である松本りせに手を向ける。

りせ「・・・!?」

ボオオオォォォ!

りせまでも炎に包まれる。りせは本来次の子孫を産むはずだったが・・・

ともこ「どうしてりせちゃんまで!?」

あかね「実はこれで揃ったの。次の実はもういらない。」

あかね「神の復活を祝福しましょう。これで・・・罪は洗い流された。」

儀式は完璧に成功していると思っていた。成功したと思ったからりせを殺した。だが、堕辰子はあかねの予想に反して暴走を始める。

ともこ「ぎゃああああああああ!!」

暴走した堕辰子に襲われたともこはどこかへ飛んでいく。おそらく死んだだろう。神の暴走は止まらない。


91VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:54:10.61r9wzDr+t0 (80/116)

ドン!ガラガラ

結衣「くっ・・・!遅かったか・・・!」

壁を蹴破って水鏡の間に侵入する結衣。

京子「なに・・・?これ・・・?」

ドアから水鏡の間に入ってきた京子。京子は水鏡の上で黒くなって倒れている楓に気付く。

京子「楓ちゃん・・・?」

結衣「うわっ!」

堕辰子は結衣に向かってともこにしたように突進をする。ぎりぎりで避ける結衣。
今まで暴れていた堕辰子は京子に気付き他とは違いゆっくり近づく。そして、目を合わせる。京子は意味がわからないまま気を失った。


92VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:54:46.63r9wzDr+t0 (81/116)

赤座あかり 屍人の巣 第3日/00時14分26秒

あかりはあかねに会うために町を彷徨っていた。だが、もうあの化け物に見つからないように何時間も歩き続け、何度も怖い思いをし、あかりは疲弊しきっていた。誰もこなそうな場所で、地面にヘタレ込む。

あかり「あかり・・・疲れちゃった・・・・・・」

寝転がるあかり。あかねに会えたらいいなと思いつつ、ゆっくり眠りについた。


93VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:55:23.39r9wzDr+t0 (82/116)

歳納京子 ? 第3日/02時13分17秒

抜けるような青空と、見渡す限りの瑞々しい草原に、赤いポストが一つ置かれている。京子と楓は、そこで寄り添いながら楽しそうに話をする。

楓「京子お姉ちゃんを見たとき・・・他の人とは違う光に包まれてたの。」

京子「ふふっ、なに?それ。」

楓「他の人とは違う、暖かい光。」

京子「わけわかんないよ。」

楓「全部消して。眞魚教も、あいつらも、全部」

京子「えっ?」

突然の言葉に京子は楓がいるほうを眺めるがそこにはすでに楓の姿はなかった。


94VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:56:35.43r9wzDr+t0 (83/116)

船見結衣 屍人の巣 第3日/03時03分27秒

神の暴走に巻き込まれた二人はあかねによって、巣の深層部に軟禁されていた。結衣と京子は幸か不幸か目を覚ます。

結衣「うぅ・・・・・・んん・・・・・・」

京子「はぁ・・・結衣・・・?」

結衣「京子・・・無事だったんだな・・・」

京子「うん・・・なんとかね・・・」

結衣「つらいだろうけど・・・時間がないんだ・・・早くしなきゃ、本当に終わりだ・・・」

結衣「とにかくこのままここにいても何もいいことはない。」

結衣は壁を蹴破る。やっぱり屍人が作った巣だ。脆い部分がある。

結衣「なんとかなりそうだな・・・」

京子はふと誰かの手帳を見つける。見覚えのある手帳。

京子「この手帳・・・結衣のじゃない?」

結衣「ああ・・・・・・」

結衣「もう私には必要のないものだ。京子にやるよ。」

船見結衣の手帳

この町は常世の境に位置している。初めに次元を捻じ曲げた出来事をこの土地は記憶している。傷のついたレコードが何度でも同じ旋律を繰り返すように全ては繰り返す。力がある方向に動くときは必ず、逆方向の力が起きる。

命の実を食べた女・・・

常世から現れたもの・・・


95VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 02:58:20.22r9wzDr+t0 (84/116)

終了条件:「歳納京子」で「屍人の巣中枢」の突破

結衣「京子。せっかく会えたけど、悪いが時間がない。別々に道を探そう。」

視界ジャック。結衣は冷静に屍人の位置を確認する。

結衣「何とか突破できそうだな・・・やってやる!」

結衣は拳銃屍人の前を高速で通り過ぎる。とっさに反応した屍人は銃を撃つがあたらない。
また屍人の前を横切る。当然屍人も銃を撃つが結衣の動きが早く当たらない。
これを繰り返し屍人が6発撃ち終わった瞬間、結衣は屍人へ突っ込む!

結衣「らぁぁぁぁぁ!!」

壁として使われていたタイルをガントレットのように使用し屍人の顔面を思いっきり殴る。半屍人は運動神経はどうやらあまりよくないようで結衣の運動能力と硬いものがあれば何とか倒すことができる。殴った後、すぐさま追い討ちを掛ける。とっさの攻撃が功を奏して拳銃屍人をねじ伏せた。

結衣「ふぅ・・・・・・んっ?」

鉄パイプだ。おそらく結衣が今まで使ってきたものだ。

結衣「最高だよ。こんな偶然あるもんなんだな。」

結衣は鉄パイプを持ち、屍人の巣をガンガン進んでいく。基本的に銃を持った屍人以外、今の結衣に怖いものはない。
巣の中枢に近づく。二階建ての倉庫のようなものが中枢らしい。結衣は二階に着きそこに一瞬顔を向けたが、すぐ引っ込める。
二階に狙撃手が・・・4人。一階には犬屍人が・・・3人。さすがの結衣もこれには手を出せない。

結衣「くそ・・・Top of America・・・」


96VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:00:11.14r9wzDr+t0 (85/116)

・・・

京子は結衣と別れた後、楓を探すため、全てを終わらせるため、巣の中を歩き続ける。
視界ジャックをしてみると、一匹の犬屍人。今は武器がない。うまくやり過ごさないと・・・
犬屍人が目を離した瞬間、移動を開始する。が・・・

ガシャン!

京子「うわっ!」

脆い床だった。足を取られる。

犬屍人「ギャッ!」

見つかった。すぐに逃げないと!
逃げながら屍人の姿を確認する。あのピンクの髪、だいぶ変わってしまっているが、あの顔は・・・

京子「ちなつちゃん!?嘘でしょ!?」

逃げながら京子はそう叫ぶ。ちなつにはもう理性がなく、とにかく京子を殺そうと追いかけてくる。

京子「どうする!?どうする!?」

高い段差がある。上に飛び乗ると、そこには墓があった。
一つは子供の墓なのだろう、ボードゲームが置いてある。もう一つの墓にはなぜだか猟銃が置いてある。だが、今の京子にとっては好都合。
猟銃を手に取りすぐに構える京子。幸い弾は入っているようだ。しかも、かなりの数の弾が近くに置いてある。
京子を追いかけていたちなつが段差に飛び上がる。犬屍人は身体能力が高いらしい。バカだが。京子は迷わず発砲する。

パァン!!!

ちなつ犬屍人「フクラハギッ!」

京子「ごめんねちなつちゃん。今は躊躇ってられる状況じゃないんだよ。」

とは言ったもののやはり知り合いを撃つなんて気が引ける。しかもごらく部の本当に可愛い後輩だ。あんな姿になってしまったのもショックが大きい。京子はすぐにその場を離れる。
正直猟銃を取ったからにはもうこっちのもの。屍人を倒しながらガンガン進んでいく。
とうとう巣の中枢に到着する。倉庫になっていて京子は一階の正面部分に到着する。
そっと倉庫の中を見てみるが・・・

京子「なんだよ・・・これ・・・」

おびただしい数の屍人。いくら猟銃を持っていてもここを突破するのは無理そう。狙撃手もたくさんいる。


97VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:01:16.22r9wzDr+t0 (86/116)

・・・

結衣は京子の視界をジャックしていた。京子が巣の中枢に来たのを確認し、行動する。
狙撃手の視界で見えたブレーカー。そこに向かい、ブレーカーを落とす。

・・・

フッ

明るかった倉庫が一気に暗くなる。闇に包まれ何も見えなくなる。屍人の慌てるかのような声が聞こえる。

京子「結衣か!?でもこれじゃ・・・」

京子はライトを持っていないので何も見えない。そこに誰かの声が聞こえた。

?「私の目を使って!」

京子「楓ちゃん?どこ?」

京子は視界ジャックをする。すると自分の後姿が見えた。そして屍人の周囲は火が燃えているかのような状態になっている。先に緑の光が見える。

京子「楓ちゃん・・・そこにいるの・・・?」

緑の光に向かい走る。見事屍人に見つからずに中枢を突破することができた。

京子「もうすぐ・・・もうすぐだ・・・」

終了条件達成


98VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:02:44.43r9wzDr+t0 (87/116)

大室櫻子 畑 第3日/03時39分00秒

櫻子「さてと・・・着いたけど・・・火を灯せばいいんだよね?」

終了条件:四つの灯篭に火を灯す

なぜこんなことをしなければならないのか、火を灯して来いなんて意味わかんない。という愚痴をこぼしそうになりながらも向日葵に言われたことなのでしっかりやらなきゃ。
一つ目は屍人に見つからずに火を灯すことができた。もちろん火を灯しても何もない。こんなことをあと三回も?
二つ目も問題なく成功。三つ目も問題なく成功。四つ目に向かう途中、パトカーを見つける。中に警棒を見つけた。武器は弾の切れた短銃しか持っていなかったので非常に助かる。
四つ目の前には屍人がいた。早速警棒が役に立つ。何とか殴り殺す。

櫻子「ふぅ・・・これで最後だよね?」

櫻子は四つ目の灯篭に火を灯す。すると灯篭から光の玉が空へ浮かび上がる。

櫻子「何これ!?」

空を見上げると四つの光の玉が浮かび上がっている。おそらくさっきの灯篭からだろう。

櫻子「すげ~・・・私、こんなことしてたんだ・・・」

櫻子「まぁこれでいいんだよね?さ~て、向日葵のところに向かわないと・・・屍人の巣だったよね?」

終了条件達成


99VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:04:02.23r9wzDr+t0 (88/116)

歳納京子 屍人の巣 第3日/09時48分21秒

京子「どこ行っちゃったんだよ・・・楓ちゃん・・・」

あれから何時間巣の中を歩き続けたか。いくら探しても楓が見つからない。京子は座り込み頭を抱えていた。そこに、誰かが近づいてくる。

京子「ひまっちゃん・・・」

向日葵「お久しぶりですわね。歳納先輩。」

向日葵「使ってください。貴方の役目ですわ。」

そういって宇理炎(盾)を京子に渡す。京子にはそれが何なのかわからない。

向日葵「消し去ってください。全てを・・・跡形もなく・・・」

向日葵「私には私の役目があります。」

そう言ってその場を立ち去る向日葵。京子は意味がわからず向日葵を呼び止めることもできなかった。


100VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:05:43.02r9wzDr+t0 (89/116)

古谷向日葵 屍人の巣/水鏡 第3日/12時00分00秒

あかね「なぜ・・・なぜ失敗したの・・・?」

あかねは二度目の儀式の失敗に頭を抱えていた。本来ならこれで実は返され、自分は不老不死、永遠の命を手に入れるはずだったのに・・・次の実を産むはずだったりせを早とちりで殺してしまった。このままでは自分の実を神に捧げなければならない。でも自分の実を捧げるわけにはいかない。
親友だった吉川ともこも失った。あかねはもうどうしたらいいのかわからず、ただただ頭を抱えるだけだった。

ドンッ!ガシャッ!

物に当たってもどうともならないことはわかっている。だが、当たらなければ自分の気を抑えることができない。
いったん冷静になってなぜ儀式が失敗したのか思い返してみる。楓は完璧な実だった。神代家の中で始めて幻視という能力を生まれながらに持っていた。神に捧げればもう実は必要ないはずだったのに・・・

あかね「そうか・・・わかったわ・・・」

あかね「誰かが・・・実を盗んだのね・・・」

実を盗む、楓の血が他の誰かに混ざることを意味する。もしそうであれば儀式が失敗した辻褄が合う。

あかね「そうか・・・誰かが・・・誰が!!」

ドガンッ!

いきなり巣へと繋がるドアが蹴破られる。どこか生意気そうな表情をした少女が近づいてきた。


101VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:09:21.65r9wzDr+t0 (90/116)

向日葵「あんたが赤座あかね?」

あかね「誰よ・・・あんた・・・」

向日葵「お見合い相手ですわよ、おばあちゃん。」

その言葉に強く反応したあかね。両手を地面に思いっきり叩きつける。そして、今まで見せたことのない表情で向日葵を睨みつける。

あかね「もう一度言ってごらん!!」

あかねの右手に炎の玉ができる。それを向日葵に向かって投げつける。向日葵はぎりぎりで避ける。

向日葵「あぶねぇ」

向日葵「自己紹介が先ですの?私は古谷向日葵。」

あかね「古谷向日葵・・・古谷楓の姉・・・あの役立たずの姉ぇぇぇぇ!!!??」

また炎の玉を作り向日葵に投げる。向日葵もまた避ける。

向日葵「ええ。『眞魚教キラー』と呼んでもらえます?その方がイカしてますでしょ?」

あかね「わたしを殺そうっての?無理に決まってんでしょ!!1300年生きてんだよ!!!」

向日葵「そうなの?若くみえマスワネ。」

あかね「クソガキ!!!」

向日葵「クソババア!」

あかね「クソガキャァァァァァァ!!!!!!」

完全にキレたあかねはりせにそうしたように向日葵にも八尾ファイヤーを発動する。向日葵は燃え盛る火炎に包まれる。

向日葵「ああああああ!!」

あかね「ホラ!!さっきまでの威勢はどうしたの!!?そのキーホルダーは何の道具!!??」

櫻子「向日葵!?向日葵ぃ!!」

遅れて到着した櫻子が向日葵に駆け寄る。だが、この炎をどうすることもできない。

向日葵「櫻子!!来ちゃだめ!!」

櫻子「あいつがやったのか!!?ぶっ殺してやる!ぶっ殺してやる!!!!」

警棒であかねに立ち向かう櫻子。だが、警棒なんかで勝てるわけがなかった。火の玉を投げつけられる。

ボォワアア!

櫻子「ギャアアアアアアアアア!!!!」

向日葵「櫻子!!櫻子ぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

ガシャン!

突如壁を破って堕辰子が水鏡の間に侵入してくる。ともこにそうしたように櫻子にもタックルをかます。

櫻子「いやああああああああ!!!!」

櫻子は何処か彼方に飛ばされてしまった。

向日葵「櫻子ぉぉぉぉぉぉ!!!ぶっ殺す!!絶対ぶっ殺してやりますわ!!!!」

炎に燃やされながらそう叫ぶ向日葵。だが、そんなの堕辰子には関係ない。向日葵にもタックルをかます。

向日葵「うっ!!」

向日葵も何処か彼方へ吹き飛ばされてしまった。


102VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:10:17.59r9wzDr+t0 (91/116)

古谷向日葵 住宅街 第3日/12時21分08秒

向日葵「う・・・うん・・・」

向日葵「生きてますの・・・?私・・・」

全身に痛みが走る。赤い水の影響か、火傷の跡など目立った傷はなくなっている。でも痛みは引かない。

向日葵「わたくし・・・屍人に・・・なったんですの・・・?」

そこに偶然屍人が通りかかる。西垣だ。羽根屍人となった西垣が銃をこちらに向けている。
危険を感じた向日葵はとっさに民家の中に隠れる。撃ってきた。どうやら自分はまだ屍人にはなっていないらしい。

向日葵「わたくし・・・生きてて・・・」

向日葵「私が・・・私にしかできないことを・・・」

また、謎の導きが聞こえる。宇理炎を拾うときも聞こえた導き。

向日葵「私がやらないと・・・いけないんですのね・・・」

終了条件:「爆薬」の入手


103VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:11:12.21r9wzDr+t0 (92/116)

とにかく西垣をどうにかしないと・・・あれだけのことをされたのにネイルハンマーは持っている。自分の謎の意思に驚く。

向日葵「ロープが必要ですわ・・・」

今隠れていた民家の中を見渡す。偶然にもロープが落ちていた。

向日葵「井戸の中・・・」

次は井戸、西垣に見つからないように慎重に・・・銃を持っていない屍人は殴り殺す。
井戸に到着。ロープを結び井戸の中にはいる。中には奥に続くはしごがあった。はしごを上る。
上った先に半屍人がいた。結衣が初日に落とした奴だ。だがそんなの関係ない。殴り殺す。
いくつかの木箱を発見した。中を開ける。中には大量の爆薬があった。

向日葵「これだけあれば・・・急がなくては・・・」

終了条件達成


104VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:13:40.98r9wzDr+t0 (93/116)

古谷向日葵 合石岳 第3日/16時00分58秒

日が暮れてきた。太陽が出ている間でなくては今自分がやっていることが全て水の泡になる。

向日葵「日が・・・間に合うか・・・?」

終了条件:「大室撫子」「大室花子」と決着をつける  「ダム」への到達

犬屍人、蜘蛛屍人、もう飽きるほど殺した。だがあいつらは何度殺しても蘇ってくる。でも、何度蘇ってもそれだけ殺せばいい。屍人をネイルハンマーで殴り殺しながら進んだ。
第5トンネルに近づいた。べつに用事はないはずだが、衝動的に向日葵はトンネル内に入った。

花子頭脳屍人「ォワアオ!」

こういうことか、この謎の衝動。どうもこの子と縁があるらしい。殺すしかない。

ガスッ!!グシャッ!!

花子屍人「f;絵わいjふぇあfじぇお;!!!!」

死に掛けた瞬間、杭を持っていることを思い出す。そうだ・・・こうしてやろう・・・
花子に馬乗りになる。そして、胸に杭を立てハンマーで打ち込む!

花子屍人「ふぃあじぇwf歩亜;家f@を得jふぁpそいj!!!!!!!!!!!!」


105VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:14:25.57r9wzDr+t0 (94/116)

頭がおかしくなりそうな叫び声をあげる花子。向日葵は満足げだ。
第5トンネルを抜け、ダムを目指そうとしたが、また第3トンネルに何かを感じ入っていく。

撫子頭脳屍人「ホワァ!!」

やっぱりか。花子以上に縁があるなこいつとは。こいつはどう料理してやろう・・・今まで散々邪魔されてきた。何しても文句言われないんじゃないか?

ガスッ!!ゴンッ!!

撫子屍人「ふぉあうぃじぇふぉ;あいwk!!!!」

とりあえず殺す。
辺りを見回すと誰が用意したのかダイナマイトが在った。導線に沿って歩いていく。トンネルを抜けてすぐのサイレン小屋に起爆スイッチがあった。
迷わず押した。

ゴロゴロ

第3トンネルは爆発によって瓦礫に埋もれている。これでいい。これで他の屍人も動かなくなった。
向日葵はダムを目指した。

終了条件達成


106VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:15:34.06r9wzDr+t0 (95/116)

古谷向日葵 ダム/水門 第3日/18時05分28秒

井戸に隠されていた爆薬でダムの水門を破壊した向日葵。勢いよく流れている川の水を眺めていると、水の引いた貯水池に27年前から屍人になることを拒み続けた人々が蠢いていた。
そんな人達を見て向日葵は共感を示す。

向日葵「このサイレンの誘惑に耐えて・・・何年もここで・・・」

向日葵「永遠に生きるってことは、永遠に苦しむことと同じですわね・・・」

向日葵「終わらせてやりますわ・・・全部・・・!」


107VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:16:07.85r9wzDr+t0 (96/116)

歳納京子 屍人の巣 第3日/18時08分59秒

楓が見つからずまだ巣の中を彷徨っていた京子。そこにあかねが現れる。

あかね「勝手に抜け出したの?だめよ。」

向日葵のときとはだいぶ違う態度で京子と接するあかね。すると、あかねは京子が宇理炎を持っていることに気付く。

あかね「何を持っているの?」

宇理炎を渡すように手を差し伸べるあかね。そこに濁流が襲う。


108VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:19:07.00r9wzDr+t0 (97/116)

船見結衣 屍人の巣 第3日/18時09分06秒

結衣「ハァ・・・ハァ・・・」

屍人化が進みその前兆に苦しめられている結衣。そこに突如堕辰子が現れる。

結衣「あっ・・・あっ・・・」

どうすることもできず震える結衣。堕辰子は結衣に食らい付く。

結衣「ぎゃあああああああ!!!!」

結衣が食われてすぐに濁流が襲い掛かる。もう少し早ければ結衣は助かっていたかもしれない。
堕辰子は濁流を逃れたが、崩壊した巣に太陽の陽が差し込み、堕辰子の体が焼かれる。堕辰子は太陽の陽に弱く、屍人達は陽が差し込まない建造物を作っていた。それが屍人の巣。
堕辰子は水鏡から神の血を持たないと入れない『常世』へ逃げ込んだ。


109VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:21:09.83r9wzDr+t0 (98/116)

古谷向日葵 ダム/貯水池 第3日/18時39分58秒

貯水池の底に移動した向日葵。終わらせるために・・・向日葵は宇理炎(剣)を使用する。

向日葵「煉獄の炎・・・私の命と引き換えですわ・・・」

すると地面に大きな穴が開き、そこから全てを終わらせる煉獄の炎が湧き上がる。
27年間サイレンの誘惑に抗い続けた屍人達は自ら炎に向かっていく。宇理炎はいくらバラバラにしても復活してしまう屍人を殺せる唯一の武器。屍人を本当の意味で死なせていく。

一つ向日葵の予想に反する事が起こった。向日葵は死ぬ気だった。神の武器を人間が使うには命一つ犠牲にしなくてはならない。自分の命を犠牲にして放ったつもりだったが、まだ自分には生命力がある。

向日葵「死なない・・・なぜ・・・?」

そのとき向日葵は全てを思い出した。

向日葵「そうだ・・・忘れてましたわ。私は楓の姉。あの子の血を吸う機会は一度くらい・・・」

向日葵「どうやら私は・・・私の人生が終わることはないようですわね・・・」

向日葵「歳納先輩・・・会いに行かないと・・・」

向日葵「終わらせてあげないと・・・・・・」


110VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:22:05.05r9wzDr+t0 (99/116)

歳納京子 水鏡 第3日/20時57分55秒

京子は水鏡を覗き込む。そこには楓がいた。やっと会えた。

京子「楓ちゃん・・・ここにいたんだ・・・」

水鏡に映る楓が答える。

楓『大変な思いさせちゃってごめんね。』

少し間を置き楓が続ける。

楓『京子お姉ちゃん・・・本当にいいの?今ならまだやり直せるよ?』

京子「いいんだよ。私はもう覚悟を決めたから。」

楓『ありがとう。じゃあ京子お姉ちゃん、こっちに来て。』

京子「そっち?どうやって行くの?」

楓『こうだよ。』

水鏡に映った楓が水鏡に映った京子の手を取り、水鏡に触れさせる。すると京子の体は吸い込まれるように水鏡の中に入っていった。


111VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:23:10.80r9wzDr+t0 (100/116)

*** いんふぇるの 第3日/23時03分18秒

無事いんふぇるのにたどり着いた京子。堕辰子を倒すため、全てを終わらせるため、決意した表情で堕辰子の元に近づく。太陽の陽で燃やされた堕辰子は黒焦げになり地面にぐったりしている。そしてあかねはそれを何とかできないか悩み跪いている。
あかねは京子に気付く。

あかね「京子ちゃん?なぜここに?」

いんふぇるのとは神か神の分身しか入ることができない常世と呼ばれる場所。あかねは1300年前に堕辰子を食べたため神の身代わりと言える存在になった。神代家とは当時妊娠していたあかねが子供を産み、神に実を返すために生まれた存在(詳しくはSIREN本編)。本来神代家の人間であるりせや楓もこのいんふぇるのに入ることができる。だが、京子は普通の人間。彼女がここに来れるはずがない。なのになぜここにいるのか?答えは簡単。

あかね「そう・・・あなたが・・・」

あかね「あなたが実を盗んだのね!!」

終了条件:「堕辰子」の首を落とす


112VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:24:20.59r9wzDr+t0 (101/116)

京子「悪いけど、楓ちゃんとの約束があるんだ。」

京子「全部・・・終わらせるって・・・」

堕辰子に近づこうとする京子。だがそこに、ある人物が立ち塞がる。

ともこ「・・・・・・ふふふ・・・」

ともこ、猟銃を持ち、目から血が流れている。屍人になったのか。ここにいるのは恐らくあかねがともこの死体に血を分けたのだろう。

ともこ「あははははははは!!!!!!!!!」

大声で笑い声を上げると突如三本の柱が現れた。そしてともこは猟銃を京子に向ける。京子は急いで柱の陰に隠れる。

パァン!!!

間一髪避けることに成功。京子もすぐに猟銃を向ける。

パァン!!!

外れた。でもすかさずもう一発打ち込む。

パァン!!!

ともこ「あああああああ!!!」


113VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:26:07.60r9wzDr+t0 (102/116)

絶叫を上げるともこ。だが何事もないように走り回り、また撃ってくる。柱を影にし、うまく避ける。
どうやらともこは視界ジャックが使えないらしい。京子は片目で視界ジャックしながらうまく隙を突いて銃を撃ち込む。
京子は構えながら歩いたり、動きながらリロードしたりと須田君にもできなかった動きを見せる。構えながら歩けさえすれば淳に苦戦することはない。そんな感じでともこに攻撃を加えていく。

パァン!!!

四発撃ち込むとともこは猟銃を捨てどこから取り出したのか刀を装備する。七森町に古くから伝わる焔薙だ。ともこは構えながらこちらに突っ走ってくる。

ともこ「はあああああ!!!」

サイドロールで避ける京子。単調な動きのともこに苦戦することなく攻撃を加える。

京子「早く死んでよ・・・!!」

いくら撃っても倒れない。どころかよろけることもなくなってきたともこ。
京子のポケットが光る。ポケットの中にはあの時向日葵から貰った変な人形。なぜか光っている。でもこれで、ともこを倒せると確信する京子。
京子はともこに向かい宇理炎を構え、発動する!

ズガァァァン!!

ともこ「いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

神の武器、宇理炎によって放たれた煉獄の炎によって燃やされるともこ。屍人を殺せる唯一の武器は不死の呪いをうけた者さえも燃やし尽くす。断末魔の叫びをあげたともこはやがて炎と共にその姿を消した。古来から七森町の伝統とされている焔薙を残して・・・


114VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:27:44.05r9wzDr+t0 (103/116)

?「やりましたわね。お見事です。歳納先輩。」

京子「この声は・・・ひまっちゃん!?」

向日葵「その通りですわ。」

京子「ひまっちゃんがどうしてここに?・・・まさか!?」

向日葵「ええ。楓は私の妹ですわ。血は繋がっていませんが・・・楓の血を舐める機会は少なからずありましたの。」

京子「そ・・・そっか・・・ひまっちゃんも・・・不死の呪いを・・・」

向日葵「私もダムで宇理炎を使ったときにすべてを思い出しましたの。楓は本当の自分の妹ではないこと。神代の娘だっていう事を・・・」

向日葵「今考えてみればあの導きがあったのも私が神代の血を持っているからですわね。後のことに関しては全部歳納先輩に任せようと思っていましたが・・・そうは行かなくなったみたいですわ。」

京子「何言ってるのひまっちゃん。ひまっちゃんはもう十分頑張ったよ。後は私に任せてよ。」

向日葵「そうは行きませんわ。永遠に苦しむのは私でいいんですの。」

京子「だめだよ!永遠に生きるってことがどんなに苦しいことかわかってるの!?誰もいない場所で!永遠に戦い続けなきゃいけないんだよ!?」

向日葵「歳納先輩のほうこそ永遠に生きることの苦しさがわかりますの!?もう今までみたいにごらく部の皆さんももういないんですのよ!?」

京子「わかってるよ!ひまっちゃんこそどうなの!?櫻子ちゃんは!?生徒会のみんなも!学校の友達も!お父さんもお母さんもいないんだよ!?」

京子「いるのは・・・あの化け物だけ・・・」

向日葵「重々承知していますわ。でも私はそれでいいんですの。私は永遠に苦しまざるを得ないほどの罪を犯してしまいましたわ。」

京子「罪?」


115VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:29:14.39rljnZQ0J0 (1/2)

どこで須田でできたん?


116VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:30:34.53r9wzDr+t0 (104/116)

向日葵「七森町が異界に取り込まれる前日。私は人を殺しました。」

京子「えっ!?」

向日葵「撫子さん・・・櫻子の姉ですわ。口論になり、首を絞めて殺しました。そしてその死体を土に埋めました。」

向日葵「その上吉川ちなつさんも殺しました。直接手を下したのは私ではないですが私が殺したのと同じです。」

向日葵「私は罪を償わなくてはならないのです。それが永遠に生きることだとしても何だとしても。」

京子「・・・・・・だからって永遠に苦しむことはないよ。ひまっちゃんはいい子だよ。例え人を殺したとしてもすぐに償えるよ。永遠に苦しむ必要なんてない。」

向日葵「そんなわけないじゃありませんの。じゃあ歳納先輩は異界に取り込まれる前、何か悪いことをしましたか?人を殺したこと以上の・・・」

京子「・・・何もしてないけど・・・だからって永遠に苦しむ必要はない。」

京子「人を殺したことなんて関係ないよ。もしひまっちゃんがそれを引きずっているなら天国で反省すればいいんじゃない?私ならいつでもひまっちゃんを天国に連れて行けるよ?」

向日葵「・・・・・・もし連れて行ってくれるのならありがたいですが・・・それでは歳納先輩が永遠に苦しむことになります。」

京子「わかっているよ。私はもう覚悟を決めたんだ。楓ちゃんとも約束した・・・すべてを・・・終わらせるって・・・」

京子「ひまっちゃんもあの時私に言ったでしょ?すべてを終わらせろって・・・大丈夫だよ。全部私に任せてよ。それとも私じゃ不安なの?」

向日葵「いいえ。今の私にとって貴方ほど頼れる人間はいませんわ。でも・・・だからこそ・・・私が代わりをやったほうがいいと思ったんですの。」

京子「そんな必要ない!何回も言うけどひまっちゃんが永遠に苦しむ必要なんてないんだよ!それに・・・単純にこんなつらい役を・・・誰か他人に・・・なんせかわいい後輩に任せるなんてできない!」

向日葵「私も同じ気持ちですわ。歳納先輩が永遠に苦しむ必要なんてない・・・」

向日葵「歳納先輩・・・おとなしくしててくださいね・・・抵抗しなければ苦しまずに終われます。」

京子「抵抗しないわけないじゃん。」

両者共に宇理炎を構える。宇理炎は殺すための道具であるが、それと同時に不死の呪いを解く道具でもあった。


117VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:32:33.07r9wzDr+t0 (105/116)

向日葵「歳納先輩・・・死んだほうが楽になるっていうこともあるんですのよ?」

京子「その言葉、そっくりそのままひまっちゃんに返すよ。」

二人は同時に宇理炎を発動した。そして同時に柱に隠れた。
剣と盾をかたどった二つの神の武器がぶつかり合う。その衝撃は人間の想像を絶するものだった。
柱に隠れた二人はすぐさま視界ジャックを行う。だが、相手の視界は真っ暗だ。視界ジャックをするときは目を瞑るから見えないのは当然だった。
とうとう視界ジャックを使えるもの同士の戦いが始まる。だが、最初から勝負は決まっているといっていい状況だった。

京子「諦めなひまっちゃん!そんな武器で今の私に勝てると思う!?」

京子「私の猟銃は5発装填されている!それに予備弾は20発もあるんだよ!」

そう、京子は屍人の巣で拾った猟銃がある。だが向日葵は?ネイルハンマーの一つのみ。
いくら視界ジャックが使えるからといってこの勝負は武器でほとんど決着が付いていた。しかも視界ジャックは両者共に使える。向日葵に勝ち目はないといっても過言ではない。

向日葵「いいえ!うまくいけば私は貴方に勝つことはできますわ!」

京子「へぇ~すごい自信だね!何?私がリロードしてるときにでも詰め寄ろうっての!?」

京子「無理に決まってんじゃん!そっちからここまでどれだけの距離があると思ってんの!?もし私の銃の弾が切れたとしても5発装填する暇は私には十分あるよ!」

向日葵「確かにそうですわね!でも私達には視界ジャックが使えるんですのよ!」

そういって自分の柱から京子がいる柱に向かって走り出す向日葵。京子はすかさず向日葵を狙う。


118VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:34:28.40r9wzDr+t0 (106/116)

京子「血迷ったかひまっちゃん!無理に決まってるって言ったでしょ!楽に死なせてあげるから止まって!」

京子は向日葵をしっかり狙う。向日葵は京子の視界を片目でジャックしながら近づく。京子の狙いがわかればある程度銃はよけれるはずだ。
向日葵は京子の銃の照準が合わないようにジグザクに動く。でもいくら相手の視界が見えるからといって銃の弾を避けるのは容易ではない。

京子「お願い!止まってひまっちゃん!!」

パァン!!!

一発目が放たれる。なんと向日葵は奇跡的に銃の弾を避けることに成功した。だが、体勢を崩してしまい、的となってしまう。

パァン!!!

二発目、今度は向日葵の右肩にしっかりヒットした。向日葵は肩を抑え後ろに大きく仰け反る。だが、止まらない。京子に向かって走り出す。

京子「止まって!!止まってよぉ!!」ウルウル

京子はこんなことしたくなかった。こんなにかわいい後輩を自分の手で傷つけていると思うと涙が止まらなかった。楽に死なせてやるはずだったのに自ら苦しませている。そんなの自分が一番やりたくなかったことだ。
そんな京子の意思に反し、まだ諦めない向日葵。

パァン!!!

向日葵「うぐっ!!」

三発目、向日葵の胸にヒット。向日葵はその場に倒れこむ。かなり苦しそうな顔をしながら。

京子「ひまっちゃんが・・・ひまっちゃんが悪いんだよ!!早くおとなしくしてよ!!」ポロポロ

向日葵「そういう・・・・・・わけには・・・・・・いきませ・・・んの・・・」

体はもう限界のはずなのにまだ体を起こし京子に近づく向日葵。京子に苦しい思いをさせないという意思が強く働いていたのだろう。

京子「大丈夫だよひまっちゃん!!私が全部やるから!!全部やるからひまっちゃんはおとなしく寝ててよ!!」ポロポロ

涙で視界を霞ませながらも発砲する京子。四発目は腹に当たった。
でも倒れない。フラフラしながら京子に近づく向日葵。向日葵の意思が向日葵の体を動かしているのか。

京子「私だけが苦しい思いをすればいいんだから・・・ひまっちゃんが苦しまなくてもいいんだよ!!」

パァン!!!

五発目。向日葵の胸に命中。さすがの向日葵もその場に倒れこんだ。
さすがにもう動かない。京子は向日葵に近づく。終わらせてあげるために。
近づいてみてわかったがまだ微かに息はあるようだ。どんなに痛くてもどんなに苦しくても死ねない。京子は向日葵を哀れんだ。そして・・・自分も・・・


119VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:36:02.44r9wzDr+t0 (107/116)

京子「ごめんねひまっちゃん。楽に死なせてあげたかったんだけど・・・こんな痛い思いさせちゃってごめんね。今終わらせてあげるから。楽にしてあげるかr」

パァン!!!

京子の腹に風穴が開いた。京子は自分の身に何が起こったのかわからなかった。でも一つだけわかることは、腹に激痛が走ったことだけ。

京子「うあああぁぁぁぁぁ・・・・・・」

足の力がなくなり、京子はその場に倒れこんだ。

向日葵「私も・・・歳納先輩に・・・痛い思いを・・・してほしくなかったんですが・・・」

向日葵は右手に短銃を装備していた。どうやら隠し持っていたらしい。向日葵は痛みをこらえながら立ち上がった。

向日葵「七森町はどうやら昔軍の補給所として使われていたそうですわ。その名残か町の井戸の底に大量の爆薬がありました。」

向日葵「ダムを壊すためにその爆薬を拾いました。そしてそれと同時にこの銃もあったんですの。」

京子は危険を感じた。向日葵を救えなくなるかもしれないという危険を。
京子は猟銃を手に取り向日葵に向けて引き金を引いた。だが・・・

カチッ

向日葵「さっき言いましたわよね。装填数は五発だって。視界ジャックをしてリロードをしていないことも確認しましたわ。後は私が痛みに耐えればいいだけ。」

京子は宇理炎を構えたが向日葵に腕を撃たれ宇理炎を離してしまう。
向日葵は京子が落とした『盾』をかたどった宇理炎を拾いながらこう言った。


120VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:39:13.14r9wzDr+t0 (108/116)

向日葵「歳納先輩はさっきリロードしているときを狙う気かと言いましたわよね?残念ながら違いますわ。」

向日葵「私が勝つ唯一の方法は貴方に近づいてもらうこと。いくら短銃を持っているとはいえ猟銃を持っている貴方とは渡り合うことはできません。」

向日葵「でも、近づけば・・・近づきさえすれば貴方に勝てると思ったんですのよ。」

向日葵「近距離で撃ち合いになると思ったんですが、意外とうっかりさんだったんですのね歳納先輩。」

京子「ひまっちゃん・・・おとなしくしてって・・・言ったでしょ!!」

リロードする暇はない。近距離武器も持っていない。京子は猟銃で向日葵を殴ろうとしたが・・・

パァンパァンパァン!!!

京子「うううぅぅぅぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・」

痛い。痛い。痛すぎる。向日葵はさっきこんなに痛い思いをしていたのか。かわいい後輩にこんな痛い思いをさせてしまっていたのか。後悔しながら倒れこんだ。そして、守れなくてごめんという思いでいっぱいだった。

向日葵「大丈夫ですわよ。楓との約束、神の抹殺、友達みんなの仇、必ずとりますわ。京子先輩は天国で見守っていてくださいな。」

京子「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんね・・・・・・」

向日葵「いいんですのよ。歳納先輩はちょっと厄介ごとに巻き込まれただけですわ。早く楽にさせてあげますから、安心してください。」

京子「・・・私は・・・天国から・・・・・・ずっと・・・・・・見守っているからね・・・・・・・・・」

向日葵「ええ。お願いしますわ。歳納先輩の考える遊び、私は好きなんですのよ。」

向日葵は宇理炎を構える。殺すためという言葉は合わない。救うため、幸せにするために、宇理炎を構える。

向日葵「では歳納先輩。これから天国へ向かうみんなによろしくお願いいたします。死ねるという幸せを味わってください。最低でも私よりも幸せになってください。」

宇理炎が発動する。地底から沸きあがった煉獄の炎が京子の体を包んだ。薄れゆく意識の中、京子はまた向日葵に呟いた。

京子「ごめんね。ひまっちゃん。」

言い終わると同時に煉獄の炎はなくなった。また、それと同時に京子の姿もなくなった。猟銃を残して・・・

向日葵「一応、形見ですわ。赤座あかねのように1300年経っても皆さんのことを忘れないために。」

京子の猟銃を拾った向日葵。弾は入ってなく使えないが、そんなこと関係ない。一生忘れることはないだろうが、もしも忘れてしまったときのため・・・

向日葵「あとは・・・・・・」

ともこが持っていた焔薙に近づく。拾おうとした時、天から来た青い四つの光が焔薙を纏った。

向日葵「木る伝・・・ありがとう櫻子。これで堕辰子を・・・・・・」

木る伝を纏った焔薙を拾う向日葵。すべてを終わらせるため、この武器は絶対に放さない。


121VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:40:46.48r9wzDr+t0 (109/116)

事の成り行きを見ていたあかねが生き残った向日葵に近づく。

あかね「クソガキ・・・本当に実を盗んだのは貴様だったのね・・・」

向日葵「何を言ってますの?ここの入る条件は何でしたっけ?なぜ歳納先輩はここには入れたと思っているんですの?ババァは記憶力がないんですのね。」

あかね「ぶっ殺すわよ泥棒猫!!!!」

向日葵「拾い食いが趣味のババァに言われたくねぇですわ。」

あかね「舐めんじゃないよ!!!私はてめぇの100倍長く生きてんだよ!!!てめぇを殺すのは朝飯前なんだよ!!!!」

向日葵「はいはい。ほら、老人ホームの手続きを済ませておきましたわ。早く1200歳以上年下の連中と一緒にベッドに寝たきりになってなさいな。」

あかね「後悔させてやる・・・必ず後悔させてやるよクソガキャァァァァ!!!」

あかねは堕辰子の前に跪く。そして祈りを捧げる。

あかね「この実を捧げます。天におわす主よ。お力を・・・」

あかねが祈りを捧げると、さっきまで黒コゲで動かなかった堕辰子が復活する。不気味で、でも何処か美しいような神が復活する。


122VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:42:24.38r9wzDr+t0 (110/116)

向日葵「終わらせてやりますわ・・・」

堕辰子は突如姿を消す。辺りを見回してもどこにもいない。向日葵は視界ジャックをする。
だが、頭のチャンネルをどこに向けても堕辰子の視界は見えない。向日葵が視界ジャックをやめ、目を開けると・・・

向日葵「!!」

目の前にいた。蜂の腹のような堕辰子の胴体が半分に開き、向日葵の顔を食いつくように挟み込む。

向日葵「・・・!!?」

向日葵は咄嗟に焔薙を堕辰子の腹に突き刺す。すると、ダメージを与えることができたのか、堕辰子が叫びながら、また何処かへ姿を消した。

向日葵「うぅ・・・おえぇ・・・」

向日葵は不死の呪いにかかっているが、それは堕辰子の血が原因なのでもちろん堕辰子の攻撃を食らう。神の攻撃、それはもちろん普通ではない。恐らく人間が経験したことのない苦しみが向日葵を襲う。
痛みはもちろん、吐き気、混乱、様々なマイナス要素が向日葵を襲う。向日葵は跪いてしまう。

向日葵「うぅぅ・・・何なんですのこれぇ・・・おえっ・・・」

楓『お姉ちゃん。』

向日葵「楓・・・?」

楓『うん。私だよ。』

向日葵「楓・・・どうしましょう・・・あいつ、強いですわ・・・勝てるんでしょうか・・・?」

楓『大丈夫だよ。お姉ちゃんならできるよ。』

向日葵「こんなとき歳納先輩なら・・・やっぱり任せるべきだったんでしょうか・・・?」

楓『京子おねえちゃんはあれでよかったんだよ。お姉ちゃんが助けてあげたんでしょ?』

向日葵「ええ・・・そうですわ・・・それと全てを終わらせるって約束しましたわ・・・」

楓『そうだよ。つらい役だけど、お姉ちゃんが引き受けたんだから、がんばろ?』

向日葵「ええ、そうですわね。あんなポケモンに負けるわけにはいきませんわ。でも、どうすればいいんでしょう?あいつの場所すらわかりませんわ。」

楓『大丈夫だよ。私の目を使って。』


123VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:44:06.69r9wzDr+t0 (111/116)

向日葵が目を開けるとほとんど時間は経っていないらしい。堕辰子の姿は見えない。向日葵は冷静に目を閉じる。
すると、今までなかった視界を見つけることができた。恐らく楓の視界だろう。自分の後姿が移っている。

楓『あそこだよ、お姉ちゃん。』

楓が目を向けた先に堕辰子がいた。試しに目を開けてみると、何も見えない。楓の目を通すと堕辰子が見える。

向日葵「ゲームをやっているみたいですわね。」

堕辰子が近づいたところに宇理炎を放つ。神の武器は神自身をも焼き払うことができる。堕辰子は絶叫を上げ、また何処かへ消える。
でも大丈夫だ。楓がいる。あの子の目を通せば怖いものはない。また堕辰子が近づいてくる。同じように宇理炎を発動させる。堕辰子は苦しそうにどこかへ消える。
また近づいてきた。終わらせてやる。

楓『お姉ちゃん。宇理炎を二つとも使って。あいつが瀕死になったらチャンスだよ。』

向日葵「ええ、わかってますわ。奴の首を切り落としてやりますわ。」

楓の目を借り、堕辰子の位置を確認する。ちょうどいい距離に来たら、両手に宇理円を持ち同時に発動する!

二つの宇理炎の破壊力はとてつもないものだった。地の底からの炎と天からの炎、そしてその二つが重なるとき、またとてつもない炎が発生する。
これを喰らい堕辰子が叫びをあげる。瀕死状態になり、地に足?を着き苦しそうにしている。
向日葵は木る伝を纏った焔薙を構える。終わらせる!終わらせる!!

向日葵「わあああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

グシャア!

終了条件達成


124VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:45:03.98r9wzDr+t0 (112/116)

赤座あかね いんふぇるの 第3日/23時29分56秒

あかね「いやああああああ!!!!!」

堕辰子が倒された。堕辰子の力で不老不死だったあかね。その堕辰子が死んだらどうなるか?あかねの綺麗な赤髪は白く染まり、顔も、体も、一気に1300年分歳を取った。

朦朧とした意識の中、あかねは切り落とされた堕辰子の頭を拾う。その首を抱えながら祭壇に倒れこむ。すると祭壇のあった場所が崩壊を始め、あかねは奈落の底へと落ちていった。こうしてあかねは時を越えて必要な時代に堕辰子の首を送り続ける「虚母ろ主」となり、永遠に村にのろいを作り出す存在となった。


125VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:46:05.48r9wzDr+t0 (113/116)

赤座あかり 屍人の巣 第3日/23時43分21秒

あかり「こないで!!こないでぇぇぇ!!!」

あかりは屍人となったちなつと綾乃に追い詰められ絶体絶命の状態になっていた。すると、ちなつと綾乃の背後が光った。光の中から綺麗な両手が出てきてちなつと綾乃を掴み、崩れゆく巣の中に投げ飛ばした。すると光は消え、崩壊する巣以外何も残さなかった。

あかり「お姉ちゃん・・・」

そう呟き意識を失うあかり。そこに、誰かが近づいてきた・・・


126VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:47:00.89r9wzDr+t0 (114/116)

古谷向日葵 住宅街 後日/00時13分33秒

大音量で音楽を流しているヘッドフォン。左手には宇理炎。右手には焔薙。背中に、複数の猟銃を抱えている。体には爆弾を巻きつけ、完全に武装した向日葵が屍人に向かいゆっくり歩いている。屍人は向日葵に気付き視線を向ける。向日葵は宇理炎を天高く掲げる。すると空から無数の炎が村に降り注ぎ屍人達を焼いていく。向日葵は全ての屍人を殲滅するため炎上している屍人に向かい斬撃や銃撃を与える。
向日葵による屍人の殲滅がここに始まる・・・


127VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:48:27.57r9wzDr+t0 (115/116)

古谷向日葵 ? 後日/4時44分39秒

あかり「ひぐっ・・・うええぇぇぇぇん・・・おねぇちゃぁぁぁん・・・」

あかりはただ一人崩壊した七森町を彷徨っていた。もう誰もいない。あかりは泣くしかなかった。


向日葵「歳納先輩。約束は果たしましたよ。」

向日葵「全て終わらせました。これで文句はないはずです。」

向日葵「ええ、確かに私は終わることはありませんが・・・でもいいんですわ。」

向日葵「これから皆さんがそばにいてくれるのでしょ?だったら寂しくなんてありませんわ。」

向日葵「ふふふ・・・すみませんね。あまりにもしつこかったもんで・・・ふふふ」

向日葵「そういえば一度も会いませんでしたわね。赤座さんとも一度も会ってませんわ。」

向日葵「あっ・・・あ、あれは本心ではないですわよ!?勘違いしないでください!」

向日葵「すみません・・・私もあそこまで口を悪くしたのは初めてですわ・・・」

向日葵「もう!撫子さん!いじらないでください!」

向日葵「ふふふ・・・・・・・・・ふふふ・・・・・・・・・」


128VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:49:08.56r9wzDr+t0 (116/116)

富山新聞

平成XX年8月6日号外

七森土砂災害生存者発見

13歳少女を救出保護

8月2日未明、富山県七森町で発生した土砂災害現場から赤座あかりちゃん(13)が災害現場から3日ぶりに奇跡的に救出された。






129VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 03:56:13.62rljnZQ0J0 (2/2)




130VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 09:35:28.28KS0YjL8ao (1/1)

中途半端にキャラクター当てはめただけかよ


131VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 10:41:57.05jBQIOZ32o (1/1)

てっきりゆるゆりキャラがサイキッカーになってPSYREN世界に行くものかと


132VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 13:42:36.96dWFHU6KC0 (1/1)

>>122のポケモンで不覚にも吹いた


133VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 18:50:56.82HE85cQuSO (1/1)

つまんね


134VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/02(土) 22:08:56.81Cv/cENdV0 (1/1)

乙、最初から最後まで書き溜めするとは……。


135VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/03/04(月) 11:46:26.459UAhMl8oo (1/1)

>>101 がまんまDmCでちょっとワロタ