483VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/30(水) 22:05:17.96DZPjR663o (1/2)

胸が揺れてるんじゃなかったのか……


484 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:07:06.86vapAAKiX0 (14/25)






賢者「こ、ここがお部屋です!
   えっと…旅の疲れを親愛なる神々が癒し、
   明日に羽ばたく、その足に無償の休息を…! ですう」

勇者「ど…どうも」

勇者「………」

勇者「………」

勇者「まあいいや!寝よう!!」 ぴょーん  ぼふ!

勇者「あ~、フカフカのベットだ…
   魔法の国の周辺て意外と魔物が多かったな…。
   くびかりぞくに、コングヘッドや大サソリに…
   大サソリはちょっと危険だったな……
   
   で、でもウィッチレディが出たときに逃げちゃったけど
   もったいなかったかな…ははは」

勇者「…明日は買い物だー。
   新しい装備はどうなるかな…ふふふ」

勇者「ぐー…」






485 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:09:53.43vapAAKiX0 (15/25)




 【 翌朝 】


老人「武具を買いたいなら、この地図にある店に行きなさい。」

勇者「あ、ありがとうございます!」

老人「背中の白い剣はともかく、グローブと鎧はこまめにかえないとな。
   何せ、素手程相手に接近しなおかつ危険な戦いはないからの。」

勇者「相手の攻撃を弾くよりも、避けるってかんじですよね。」

老人「わかっておるのー。そうじゃ、避けるのが大事じゃ。」






 【 魔法の国 】 下層家系地域

 【 人気が全然ない裏路地 】


勇者「今朝、他の国の人でも買える武具の店を聞いてみたけど…」

勇者「ここか…」

勇者「西の国のように泥臭い…いや、色々な武器や防具があって
   この国の雰囲気とはかけ離れている…」





店主「へい、いらっしゃ。なんだ坊主。珍しいものをみるような顔してるな。」

勇者「え、ええ…魔法の国にも普通の武具は売ってるもんだなって思って。
   見て回った所は、全部ローブとか杖ばっかででしたので。

店主「はははこの国じゃ俺の店にある
   剣や弓といった武器は異端に思われる程、
   ここは魔法の魅力よって取り憑かれてるのさ。」

勇者「はあ…なんだかとんでもないところに来てしまいましたよ。」

店主「なにかこの国に用でもあったのかい?」

勇者「特に用は…ただ防具がボロボロだから、新しい町で買い換えようかと。」

店主「…確かに、というより相当使い込んでるな。
   それ鋼の鎧とグローブだろ?
   そこまで使われりゃ、武具もうれしいもんだな!はっはっは!」

勇者「ちょっともったいない気もします。」

店主「わかってるじゃないか坊主!」

勇者「…あとはエース・スライムらしき魔物を見つけたので
   後で見に行こうと思ってます。
   だいたい用事はこんなところです。」

店主「エース・スライム!?
   そりゃまたおもしろいもんを見つけたな!!」

勇者「戦闘力が10倍ですもんね。」

店主「ここの国の連中でも、相当手こずってるみたいだぜ!
   もちろん魔法はきっちり使ってるみたいだがな。

勇者「そうなんですか!?…うわっ、戦闘力10倍は伊達じゃないな。」

店主「ここの国の連中は戦う時に魔法メインだが、お前さんは背中の白い剣か?」

勇者「いえ…」





486 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:12:05.42vapAAKiX0 (16/25)


 【 事情説明 】

店主「ははは!あのじーさんと同じ素手で戦う人間があらわれるとはな!!」

勇者「はあ…」

店主「すっっっっげえじゃねえかオイ!
   北の国からここまで素手でくるってのは、今の時代……
   いや、この町の魔法人間には絶対に考えられん事だぜ!!」

勇者「まあ…そんな感じはします。」

店主「その鍛え抜かれた体と使い古したグローブ…それに坊主の目をみりゃわかる。
   お前ホンモノみたいだな。後ろの剣がピカピカのままなのも納得がいくぜ。」

勇者「まあ…素手で本当にやってきましたので」

店主「よし!待ってろ!!
   店の中からいいものだしてくるぜ!!

勇者「えっ」






勇者「おお…!」

店主「どうだ?この国の人間は嫌みなヤツが多いが、魔法だけは別だ。」

勇者「まほうのグローブ!?」

店主「おうよ。グローブだが魔力を宿っていて魔力を上げてくれる!
   あとは、この「しっぷうの鎧」だな。
   こいつにも魔力が込められていて、装備すると速く動けるようになるんだぜ。
   ただ軽い分、耐久度ははがねのよろいより落ちるがな。

勇者「あ、ありがとうございます!
   えっと値段は??」

店主「おもしろい話とか聞けたからな。
   2割引にしてやるよ!」

勇者「マジですか!?」

店主「おうよ!じゃ、また欲しいのあったらこいよー!!」

勇者「ありがとうございます!」


勇者「よーし…へへ、新しい町で新しい装備を買う程
   わくわくするものはない!」






 がやがや… 

    わいわい…


勇者「こころなしか、服装を魔法系?にしたら
   みんな僕の事あまり見なくなったな。
   …魔法ってすごい。」

勇者「しかし、このしっぷうの鎧ってホントに軽いな。
   これならはやてのリングもあわせて、速く走れそうだぞ。」

勇者「あ、ライトセーバー。
   森とかにいる間、しっかり磨いてなかったけ。忘れないうちに磨いでおこ!」



【 勇者はライトセーバーを磨いであげた! 】




487 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:13:34.90vapAAKiX0 (17/25)


【 お昼過ぎ… 】

勇者「さて、装備も充実したし外に出てこの国周辺を探検してみるかな。」



【 魔法の国 】 周辺

ウィッチレディ「はあいお兄さん♪」

勇者「……もったいないけど逃げよう。」

ウィッチレディ「ああん♪ウブね」



【 ミイラがあらわれた!! 】

勇者「……たまには魔法を使わないで戦ってみよう。
   魔法ばっかに頼ってたら、いざという時にこまるもんな。」

勇者「石つぶて!!」 ヒュン!!

ミイラ「ぎゃん!?」

勇者「おおおおおお!!」 ボッ!!

ミイラ「ぎ!?」

勇者「オラッ!オラッ!オラッ!オラッ!!」 ボッボッボッボ!

 【 勇者はせいけんづきを何発も叩き込んだ! 】

ミイラ「うごああ…!!」 ぶん!

 【 ミイラは力一杯殴り掛かって来た!! 】

勇者「…!」

 【 勇者は少し離れた!! 】

勇者「…ミイラは、動きが遅いのかな。どんどん攻撃できたぞ。」

ミイラ「うごおおおお!!!」

勇者「げ!まだ動いて来る!!」 サッ

ミイラ「ごああああ!!」

勇者「このやろう!!」 ボっ!!

 ガン!!

ミイラ「が!?」

勇者「今だ!!」


 【 勇者は仰向けに倒れたミイラの上に、馬乗りになった 】


勇者「この!!この!!この!!」 ボン! ボン! ボン!!

ミイラ「ぐあああ!!」 ガブ!!

勇者「いいいい!?」

     【 勇者は手を噛み付かれた!! 】

勇者「いてえええええええ!!」

ミイラ「…うが?」  …ジュウウウ…

ミイラ「んがああああああ!?」 


 【 なんとミイラの顔は浄化されて溶けてしまった!! 】



488 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:14:01.22vapAAKiX0 (18/25)




勇者「えっ!?なんだ!!」 

ミイラ「」

勇者「…やっつけた……のか??でも一体なんなんだろう??」

勇者「まさか、僕の体って…相当せいすいの力がしみ込んでる??」

勇者「だから浄化された…??まさかね……」

勇者「森の狼は噛み付いて来てもゲロ吐くぐらいだったし…」

勇者「………」

勇者「あっ…やっぱり聖水成分が上がってるのか。僕の体。」



 【 勇者の体の性質は「聖質」に変化した! 】

   
勇者「…あと、ミイラは「動きが遅い、体力多い」って感じかな。
   もし集団だったらマズいかな??うーん…」


ミイラ&ゾンビ「うごおおおおお…」

勇者「げっ」


 【 勇者は20分かけて2匹を倒した。 】


勇者「……ゾンビ、ミイラともに燃えやすい。と」

勇者「あとゾンビはグローブ越しでも、体が溶けてたような気がするな…」

勇者「…………」

勇者「せいすいって…すごい。」





489VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/30(水) 22:18:34.439RB2d/iVo (1/2)

波紋か……


490 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:22:59.87vapAAKiX0 (19/25)




勇者「…今日は一旦帰ろうかな。」





【 夜 】
 
【 魔法の国 】 中央広場

 わいわい… がやがや…

勇者「そういや、ここが一線を越えてはならない場所か…」

勇者「夜になっても、魔法の炎があちこちのロウソクに灯ってて、綺麗だなー」

勇者「噴水の近くに……強そうな魔導士達がたくさんいるな。
   向こう側には高級な感じのローブを着た人もたくさんだ。」

勇者「………………」

勇者「………なんだかとんでもないところへきちゃったきがする」



魔導士「おい貴様!!」



勇者「…けど、僕には用も無いししばらくここでおじいさんから素手のアドバイスを教えてもらいながら
   外を探検しよう!
   あと町もちゃんと探検するかな…服装替えたし、食事ぐらいできそうな店も探さないと。



魔導士「聞いているのか小僧!!」



勇者「さて、宿に帰って寝るとしよう。」 



魔導士「貴様ぁ!!無視するとは何ごとだ!!」ガシ!

勇者「…わっ!?」

魔導士「上級家系区域を見てばかりとは!!怪しいヤツ!!」

勇者「ちょっ…!! ちょっと何するんですか!!」ドンッ!!

魔導士「ぐああ!?」 ドサッ!




491 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:23:37.07vapAAKiX0 (20/25)



他の魔導士達「む!?」

 ぞろぞろ… ぞろぞろ…

 なにかあったみたいよ…   あの格好だと、よその国の人じゃない??

 わ、わたし知ーらない…
 

勇者「えっ」

魔導士「き、貴様…反抗したな!!げほっ…!うぐぐ…!!
    私の声を無視した挙げ句、手をだすとは…!!」

勇者「え?ええ!?なんですかいきなり!!
   僕が何をしたっていうんですか!!」

魔導士「ええい!黙れ!!だがまずは…その格好からするに貴様よそから来たな!?」

勇者「あ、はい。自分は旅人です。」

魔導士「余所者のくせに、この境界広場に近づくとは!!
    貴様のようなものはこの広場に来る事自体あってはならんのだ!!
    それを注意しようとしたのに反抗するとは……!!」 チャキっ

 【 魔導士は杖を出した。 】



勇者「ええええええ!?」

勇者「……えっ?」

魔導士「とぼけても無駄だ!!まさか私の呼びかけが自分とは知りませんでした!!
    などと言っても遅いぞ!!」

勇者「え!?…えっと!聞こえはしてましたが、僕だとは知りませんでした!!
   ごめんなさい!!」

魔導士「ふざけるなあ!!抵抗した時点で貴様は牢屋行きだ!!」

魔導士「メラミ!!」 ドウン!!ドウン!!

 【 杖の先端から大きな火の玉が素手勇者めがけてとんでくる!! 】

勇者「うわ!うわあ!!」 ヒュッ! ヒュッ!!

 【 勇者は上半身を左右にひねって。すばやくかわした!! 】




492 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:26:24.99vapAAKiX0 (21/25)


魔導士「ぬう!?…運良く避けたみたいだがそうはいかんぞ!?」

勇者「ちょ、ちょっと話を…!!(メラミって意外と速度が遅い??)」

魔導士「くせものだー!!あの白い剣を背負った青年をとらえろー!!」

魔導士達「うおおおおおお!!!」


 キャー キャー !!
              ワーワー!!


勇者「う、うわああああ!!!なんなんだよこの国はぁ!!!!」

魔導士「逃げたぞ!!やつを逃がすな!!」



 ワーワー!! キャーキャー!!




???「一体なにかしら?この騒ぎは」



魔導士「ま、魔法使い様!!」

魔法使い様「私の名前をいってどうするの?」

魔導士「も、申し訳ございません!」

魔導士「実は、薄汚い余所者が城の方へ行こうとしてたので……」

魔法使い「バカなやつね…
     で?そいつの特徴は??」

魔導士「17~18歳くらいの青年
    体はガッチリとした筋肉質。装備は白銀のよろいに、魔方陣の装飾が入ったグローブ。
    そして背中には白い剣を装備しておりました!!」




493 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:32:45.78vapAAKiX0 (22/25)



魔法使い「白い…剣!?」

魔導士「はっ!汚れた盗人みたいなやつでしたから
    どこかから盗んだものかと…その剣だけは純白で輝いておりましたので……」

魔法使い「(グローブに白い剣…って)すぐに他の魔導士達も呼びなさい!! 
     私も探しに行くわ!!」

魔導士「は…はっ!!」





【 裏路地 】

勇者「はあ…はあ…一体なんだってんだよもう!!」

勇者「魔女勇者ちゃんや魔隊長の人達と違って、なんだあのオッサンは!!性格ひどすぎるぞ!!」

勇者「くっそ…こんな感じだと門もとおれなさそうだしどうしようか…」

勇者「せっかくおじいさんの宿に泊まれたってのに…」





町民「い、いました!!魔導士様!!白い剣を持った人がいました!!」

魔導士「なにい!?」



勇者「げ!?」

町民「あ、あそこに…!」

魔導士「どけ!!邪魔だ!!

町民「きゃあ!?」

魔導士「つったってるでない!!バカが!!」

勇者「ら、乱暴な人だ…!!」

魔導士「見つけたぞ!!小僧ーーーーーーー!!!」


 【 魔導士は「ベギラマ」を繰り出した!! 】


勇者「いっ!?」

 【 炎は波のように素手勇者に襲いかかる!! 】
 
魔導士「はーっはっはっはっは!!」

勇者「くそ!!」 バシュ!!





494 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:33:56.45vapAAKiX0 (23/25)



 【 なんと勇者は鍛え抜かれた足腰で、家の屋根に飛び乗った!! 】


魔導士「…は!?」

勇者「い、家の屋根までとべるとは思わなかった…!!
   これがしっぷうの鎧??それとも鍛えまくったからかな…」


部下達「ま、魔導士様…!!」

魔導士「ええい!!逃がすな!!ヤツを追え!!」

魔導士「メラミ!メラミ!!」 ドウン!! ドウン!!

勇者「うおおおあああああ!?あちいいい!?」

 【 勇者はすれすれのところでかわした!!】

魔導士「くそ!!ゴキブリのように素早いやつめ!!」



【 裏路地 】

「おえー!逃がすなー!!」
「異端者を排除しろー!!」

 キャー!キャー!
 
 わー!わー!




【 物陰 】

勇者「はあ…はあ……くそっ なんてこった。
   観光のつもりがこんなことになるなんて…」

勇者「もしこれが北の国にでも知れたら  
   僕や父も母もどうなってしまうんだ?」

勇者「…いや、そもそも僕は悪い事をしていない。
   境界線だって越えてないし、腕はビックリして振るっただけだ。」

勇者「はあ……どうしよう。」




495 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:36:44.01vapAAKiX0 (24/25)


【 勇者はしばらく物陰に隠れた 】
【 その日の深夜 】


勇者「……僕を探す声が聞こえなくなった。そろそろ大丈夫かな??」

ヒョコっ

勇者「ふいー…大丈夫だ。
   よし、あとはこの国から逃れる方法があるはずだ……」

勇者「……………」

勇者「……でもなー、うまく行きそうな感じがしない。」

勇者「とりあえず、道場に戻って事情を説明しよう!!」



【 オンボロ道場 台所 】

勇者「……台所から失礼!」

賢者「!!」

勇者「えっ」

賢者「っきゃあ!?」

勇者「うおわ!?」

賢者「あ、あなたは…!!台所から入るなんて…!!神の名の下に神罰をうけるがいいです!!」 ぷるぷる…

勇者「うわ!待って!!これには事情が…!!」

賢者「天罰!!天罰!!」 ぶん!ぶん!

勇者「ほ、包丁ふりまわさないでよ!!」

老人「お~、どうかしたのか賢者よ。」

賢者「お、おじいさま~」ぷるぷる

老人「ははは、どうしたんだ~。そんな小動物のような顔をして……」

勇者「あ!おじいさん!!」

老人「なんじゃ?やけに息切れておるな。」

勇者「そ、それが大変なんです!!
   町の広場に行ったら、魔導士の人に追いかけられて…!」

老人「何!?おまえ、まさか上級家系区域に入ったのか!?」

素手勇者「まさか!!城門で脅されるわ、前の町でも無実の罪で酷い目にあったし、そういう気はありませんよ!!
     むしろ初めてここに来た僕に、偉い人の住む場所に行く理由がわかりません!!」

老人「そりゃそうか。おぬしが嘘をついてるとは思わないし……」

勇者「僕の!!僕の目を見てください!!!
   嘘をついてる人の目に見えますか!!?」

賢者「ひっ」

老人「わかったわかった。そんなに近寄るな暑苦しい。
   おおかた、『薄汚い旅人が広場に近づくとは何事か!』とは言われたんじゃないのかの??」

勇者「…そ、その通りです。」

老人「あいつら、とことん腐ってるからの。
   おぬしみたいな人間を見つけては日頃のストレス発散してるんじゃよ。」

勇者「ええー…」

老人「この国も終わりじゃな。魔力に取り憑かれおって…」

勇者「……」

老人「おぬしみたいな人間がふえればいいのにのー」



496 ◆JKtjWoDovw2013/01/30(水) 22:37:44.73vapAAKiX0 (25/25)

つづきは、土曜日。
またこの時間帯に来ます。おやすみなさい。



497VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/30(水) 22:37:55.84DZPjR663o (2/2)

乙ー


498VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/30(水) 22:39:34.869RB2d/iVo (2/2)




499VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/30(水) 22:41:11.43LtVWxJhKo (1/1)

まつよー


500VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/30(水) 22:51:40.00eAaWC2KWo (1/1)

乙ー
投下中くらい黙ってくれよな


501VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/30(水) 22:53:56.68nFNsPdJoo (2/2)

雑談禁止


502VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/30(水) 22:58:21.353Dc344/6o (1/1)

乙!


503VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/30(水) 23:25:57.74aw/v/ZWEo (1/1)

おつ


504VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/30(水) 23:30:35.72bithfFzp0 (1/1)

乙でしたー。
土曜日も楽しみにしてます


505VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 00:30:44.81NSTyeCSa0 (1/1)

乙!
だんだん文や話が面白くうまくなってない?


506VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 01:57:50.19K+BPqsIIO (1/1)

おつ


507VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 02:03:27.51wYrMmlizo (1/1)

この徐々に強くなっていく感じがたまらん


508VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 04:00:52.02bvC+nvaoo (1/1)

おつつ


509VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 05:21:40.79MyBKXKBr0 (1/1)



しかし勇者補正のせいでもあるけど素手って臨機応変に態様できるな
というかRPGももっと拳の主人公増やして欲しい
なんでみんな剣ばかりなんだ


510VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 07:25:32.549NXqNVoIO (1/1)

おつぱい


511VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 08:18:55.86fzonBERbo (1/1)

胸糞な人間多すぎだな


512VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 08:33:16.89faDhN9OGo (1/1)

おつ


513VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 10:06:22.46xmH6dmHxo (1/1)

何処となくケンイチっぽいな


514VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 10:12:51.65VNCB5KpAO (1/1)

今度の現地妻は賢者か魔法使いか…


515VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 13:40:34.72RwquVw3Qo (1/1)

おいお前らしゃべるなよ


516VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 17:35:13.697MOXjhS90 (1/4)

>>515しつこいよ君。まとめいけ。
ゴメン、もう黙ろうみんなこのレスはスルーしてくれ。俺はもうROMる


517VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 17:35:38.657MOXjhS90 (2/4)

>>515しつこいよ君。まとめいけ。
ゴメン、もう黙ろうみんなこのレスはスルーしてくれ。俺はもうROMる


518VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 17:35:57.457MOXjhS90 (3/4)

>>515しつこいよ君。まとめいけ。
ゴメン、もう黙ろうみんなこのレスはスルーしてくれ。俺はもうROMる


519VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 17:36:35.537MOXjhS90 (4/4)

>>515しつこいよ君。まとめいけ。
ゴメン、もう黙ろうみんなこのレスはスルーしてくれ。俺はもうROMる


520VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 17:39:55.94T4dfERBoo (1/1)

ちょっとわろた


521VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 17:54:29.970zvbVQOMo (1/1)

10ちょい更新されてたから期待してきてみたらこれだよ…


522VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/01/31(木) 18:26:45.80sTaEKfF3o (1/1)

投下するときは20レス分ぐらいしてるしそれぐらいの更新で期待しないほうがいい


523 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 13:47:06.32+p5jylzz0 (1/13)


老人「ああ、とりあえず今日はもう寝なさい。
   もしここに誰かきても誰もお前さんがここにいるとは疑わないじゃろう。」

勇者「……」

老人「『時代遅れの場所に人がよるもんか』といつもあいつらにいわれてるからのー」

勇者「……」




【 翌日 】 【 魔法の国 】 城


魔法使い「で?捕まえる事は出来なかったの?」

魔導士「はい…申し訳ありません……」

部下達「…………」

魔法使い「ヒャダルコ」

 【 魔法使いが呪文を唱えると、彼女の持つ杖から
   氷の刃が飛び出した!! 】

魔導士「!?」

魔法使い「何の取り柄も無い、素手の人間を取り逃がしたというの?
     魔法族の恥ね。」


 ドス!! ドスドス!!

魔導士「ぎゃああああ!?」

部下「……!」ガクガクッ

魔法使い「こいつを牢屋にぶち込んどきなさい!!
     明日、もういちど町中を探しなさい!!
     絶対にヤツを捉えるのよ!!!」

部下達「は、はい!!」



 【 彼女の周辺にいた部下達は急いで、部屋から出て行った。 】

魔法使い「使えないわ…それでも魔力を宿した人間なのかしら。」

魔法使い「……」

魔法使い「前居た時は他の国だったから見逃してやったけど…
     この国に来た事を後悔しなさい。素手勇者。」


執事「…魔法使い様」

魔法使い「何かしら?」

執事「国王様がお呼びです」

魔法使い「わかったわ」




524 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 13:48:51.89+p5jylzz0 (2/13)



【 魔法の城 】 魔法王の寝室 


魔法王「おお!魔法使い!!
    今日も悪人が出たようだが…大丈夫だったか?」

魔法使い「ご安心を。
     この国の治安を守る魔導部隊を率いる者の1人として
     どんなささいな悪時も見逃しておりません。
     …本日は逃がしてしまいましたが、直に捕まえてみせます。」



魔法王「うむ。魔法使いは頼りになるな!魔法使いがいればこの国は安心じゃ!

魔法使い「そんなもったいないお言葉は…」

魔法王「妾はそう思ってるぞ。それで…今日は」

魔法使い「…今日も見ますか?
     私の氷魔法を」ニコ

 【 魔導士は杖から、氷の結晶を無数にまき散らした。
   結晶が薄暗い部屋の光に反射し、幻想的な空間を作った!」

魔法王「わぁ~♪」

魔法使い「ふふ、次は風の魔法を使いますね…」

魔法使い「(なんという純粋な笑顔…どんな幼子よりもむじゃきで美しいわ
      この笑顔を守るために、私は……両親の後を継ぐ。)」

魔法使い「(そのために、些細なミスでも犯してはダメ。)」

魔法王「お?魔法使いー、頬に傷があるがケガしたの??」

魔法使い「御心配なく、魔法王様。ちょっと切れただけで大丈夫ですよ。
     さあ、次は炎の魔法を見せますね。」

魔法王「おお~♪」

魔法使い「(…この頬の小さな傷。これも返さないとね。
      この方に気遣いされるなどもってのほかだわ。)」




525 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 13:49:53.38+p5jylzz0 (3/13)



【 翌日 】


勇者「ふあああ…よく寝た。」

勇者「……」

勇者「これからどうしよっかな…」





老人「…そうそう、お主の寝てる間に魔導士どもが来たわい。」

勇者「え!?」

老人「大丈夫じゃ。
   あいつら、家の中を見て汚らしいと思ったんじゃろうな。
   嫌な顔してすぐ帰って行ったわい。」

勇者「そ、そうですか。」

老人「さ、朝食を食べ終えたらお前さんに見せたいものがある。」

勇者「はあ…」




【 オンボロ道場 】 中庭


勇者「中庭って、この国の城壁に対して作られてるんですね。」

老人「そうじゃ、城壁に的を置いたりして射撃の訓練なんかもあったぞ。」

勇者「おお…」

老人「それに、ワシの家は裏路地と、城壁に面しているから
   余程の事が無い限り裏路地から勇者の姿が見える事はまずなかろう。」

勇者「やった!」

老人「騒ぎが落ち着くまで、ここでゆっくりするとええ」

勇者「いいんですか?僕一応罪人ってことになってますけど…」

老人「おぬしみたいな人間に会えて嬉しいのじゃ。
   だからそのお礼だ。」

勇者「おじいさん」

老人「そんな暗い顔するでない!
   ほれ、お前さんの実力をみせてみい!!」

老人「丁度20メートル先、城壁に的が置いてあるじゃろ?
   おまえさん、メラを色んな種類で放てるって言うし見てみたいの。」

勇者「あ、いいですよ。」

老人「ありがたや、ありがたや。   
   せっかくじゃし賢者も呼ぼう」

賢者「……」ぷるぷる

勇者「じゃあ、いきまーす」

勇者「メラ!」 ドウン!!


 ドバ!!

 【 勇者の放ったメラは、的を打ち抜いた! 】




526 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 13:50:46.62+p5jylzz0 (4/13)


老人「ほう…(メラにしては、速度もややはやく威力もあるの)」

賢者「ふえ……」ぷるぷる

勇者「えーっと、つぎは隣の的に散弾式っと…」

勇者「………」 ボオッ…

 【 勇者は握りこぶしを作った! 
   
   拳の中で、炎のエネルギーであるオレンジ色の光がどんどん大きくなって行く!! 】

勇者「メラ!」 ぶわ!!


 ビュババババ!! 
  
  ドオン!! ドンドン!! ドオン!! ドドン!!


 【 勇者が、拳に溜まったエネルギーを振って拳を開くと
   大小バラバラの複数のメラが的の周囲に向かって着弾した。 】


老人「ふむ…なるほどな。」

賢者「ひええ…」ぷるぷる

勇者「…で、次が連射型。」

勇者「……」 ピッ


 【 勇者は残った的に向けて、人差し指を向けた 】

勇者「メラ!!」


 バババババババババババババッッッ!!!


 バリ! バリバリ!! ババリ!! バリバリバリ!!


 【 指先から、極小のメラが次々と放出され
   的を蜂の巣に焼き尽くして行く!! 】


 バババババババババッッババッッ バッッ…… プスン


勇者「あ、魔力が切れました。」

老人「うむ、ごくろう。」

勇者「僕の使うメラはこんな感じです。」

賢者「………」ぽか~ん

勇者「えーっと…」

老人「おまえさん、素手での戦いで色々答えを導きだしているようじゃの。」

勇者「え…」

老人「素晴らしいぞ。ここまでメラを工夫してるとは。」

勇者「あ、ありがとうございます!」

老人「では少し経ったら、今度は素手の方を見せてもらうぞ。」

勇者「はい!」

賢者「お、お茶をどうぞ…。ふえっ」 ぷるぷる

勇者「(そ、そういう小動物みたいな表情は正直かわいい…)




527 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 13:56:28.36+p5jylzz0 (5/13)

   

老人「では、いつも素手でどんな風に戦ってるかみせてもらっていいかの?」
     

勇者「…じゃあ、せいけんづき!!」 ボッッ!!

勇者「ばくれつけんっっ!!」 ヒュバババッ!!

勇者「石つぶて!!」  ヒュン! ヒュン! ビュン!!

勇者「肘打ち!踵落とし!!」

勇者「回し蹴り!!」

勇者「そして、真空波!!」 ぶおん!!


 スパッ!!

老人「!!」

賢者「えっ」

勇者「使うワザとかはこんな感じです。
   あとは、その場その場の状況で魔物を倒せるよう
   戦い方も……こう、自由にやってます。」

勇者「素手で何も持ってない分、色々なものをつかって戦うときもあります。」

老人「うむ…そうか。」

老人「…賢者よ。」

賢者「は、はい!」

老人「ワシに、バイキルトとスクルトと…それにピオリムをかけておくれ。」

賢者「えっ」

勇者「えっ」

老人「素手勇者よ。ワシはとくに現役を引退したが
   手合わせくらいは出来るぞい。」

勇者「!!」

賢者「あう…じゃ、じゃあかけますね。」


 【 賢者は「バイキルト/スクルト/ピオリム」を唱えた! 】




528 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 13:57:20.34+p5jylzz0 (6/13)



老人「おうふ…」

勇者「なんだ…?」

 【 老人の体が光り輝く! 】

老人「…さすがに年じゃから身体能力を上げさせてもらったぞい。
   わしの見た感じ…パワーだけならお主の方が上じゃがな。」

勇者「は、はあ…」

老人「ふふふ…いくぞい!!」 ビュバ!!

勇者「おう!?」 ヒュン!!

 【 勇者は体を捻らせて、手刀を避けた!! 】

老人「ほう、やるのー。
   じゃが、練習だからといって止まってるようじゃいつか痛い目に会うぞ!!」 ガン!!

勇者「ぬわ!?」 ズデン!

 【 素早い足場らに、勇者は仰向けに倒れる!! 】


老人「ずあっ!!」 ズオ!!

 【 倒れた素手勇者に、すかさず老人の突き! 】

勇者「おあ!」 ゴロゴロ…! 

老人「素早い、転がり避けじゃ。 
   そのくらいの速さなら今後も精進すれば問題なし…」

勇者「はあ…はあ……!」スッ

老人「隙がでかい!!」 ドウン!!

勇者「ごあ!?」

老人「素手勇者よ…油断するなと行ったはずじゃ。
   まさかワシがヨボヨボで、攻撃したらポックリ逝きそうだと考えては折るまいな?」

賢者「お、おじいさま…もう一度スクルトとピオリムです!!」

 【 賢者が魔法を老人にかける 】

老人「おうっふ…賢者よさっきの魔法がまだ効いてるわい。 
   重ねがけでパワー以外素手勇者より勝ったかの??」

勇者「えっと…」

老人「ばかもん!油断はするなと行ったはずじゃ!!
   いくぞ!!手加減はせん!!」 

 ドウン!!




529 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 13:58:09.89+p5jylzz0 (7/13)


 ガン!!

勇者「う、おおお!? いて!? んが!?」

老人「そらそらそらそら!!」 びゅびゅびゅびゅ!!

 【 老人の拳の嵐に、すかさず両手ではじきながら交代する素手勇者! 】


 とんっ

素手勇者「!」

 【 しかし、城壁に追い込まれた!後ろに逃げ場がなくなった! 】

勇者「ば、ばくれつけん!!」 ボッッ!!

老人「おっと!」 ヒュン!

 【 勇者の爆裂拳を、後方に下がり間一髪で下がる老人! 】

勇者「はあ…はあ……」

老人「……勇者よ。お主素手で戦うときはどういう風に考えて戦っていたかの?」

勇者「そ、それは…」

老人「わかりやすく説明してくれ。」

勇者「とにかく必死でした。素手だけでしたので、生き残れるようになんでもつかって戦って…  
   油断しないように…」

老人「ワシはお前を殺せる人間に見えるかの?」

勇者「えっ」

老人「お前を食い殺せる魔物なら、お前さんは
   自分が死なないようにするため、神経を研ぎすませ目の前の敵を倒す事に集中するじゃろう?」

勇者「え、ええ…」

老人「わしは?」

勇者「えっ」

老人「わしじゃよ。自分より弱い、または命の危険を及ぼす可能性の低い相手にはどう戦う?」

勇者「そ、それは…!」

老人「そういった相手にも実戦と同じように集中する事じゃ。」

勇者「は、はあ…」

老人「たとえ、練習とわかっていても培った経験はいずれ力になるのじゃ。
   慣れたものを初心に返すと言っても良いかの?
   あ、もしかしてお前さん実戦ばかりで逆に組み手とかしてなかったり??」

勇者「あ、はい。自分はずっと魔物と毎日のように戦ってたので、人間相手の戦いはあんまり…」

老人「ふむそうか…」

老人「まあいい……行くぞ!!」 ギュン!!

勇者「おわ!!」 ぶん!!




530 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 14:01:52.89+p5jylzz0 (8/13)


 ど す !!

勇者「あっ」

 【 老人の攻撃を、ギリギリとかわした勇者は
   彼のお腹にカウンターを決めてしまった!! 】

老人「うえっぷ…」

勇者「だ、大丈夫ですか!?おじいs…

 どか!!

勇者「…ごが!?」

老人「わはは!油断はするなと何度も言うじゃろうが!!
   おぬしルール無用の実戦に慣れすぎて、ルールが2重にもなってる組み手の戦いが若干苦手なようじゃの!!」

老人「それでよく大会で勝ち進んだわい!!大会は組み手じゃないからか!」

勇者「く、くっそ…!!」

老人「とりあえず続けてみるかの!
   ほっほっほ!」 タタタタタタ!!

 【 老人は中庭を走り続け、素手勇者をかく乱させた!! 】



勇者「は、はやい…」

勇者「どう接近するか…」

老人「隙あり!!」

 【 後ろから急接近する老人!! 】


勇者「くっ……」


 【 結局素手勇者は思うように戦えず、老人にボコボコにされました。 】






531 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 14:02:27.12+p5jylzz0 (9/13)



【 夜 】

勇者「ふう…」

老人「どうじゃった?組み手は??」

勇者「なんというか…いつもよりやりにくい感じでした。
   戦ってたのが魔物や、試合の選手ではなかったので…」

老人「ほっほっほ…そうじゃろう、そうじゃろう」

勇者「明日も組み手してもらっても良いですか?」

老人「そりゃ無理じゃ。ワシ今日ので限界じゃ。」

勇者「えっ」

老人「昔、素手で戦った事のあるワシでも
   引退してから10年以上もたつし年なだけじゃ。」

老人「お主とずっと戦う事は出来んわい。」

勇者「そ、そうですか…」

老人「それにお主には修行の必要は無いかもな」

勇者「えっ」

老人「少し前から商人お噂で聞いた素手勇者の伝説…
   北の国ではスライムを何百匹も倒し、その後も素手で旅をつづけている…」

勇者「はい」

老人「ここまで素手でくれば充分修行を積んでる事になる。
   あとの素手の戦いは勇者の好きにしたらええ。」

勇者「…いつもどおり??」

老人「そうじゃ。変に考える必要は無い。
   これからの旅もお主のいつもの考えで行けば良い。」

勇者「あー…なるほど。」

老人「じゃが、1つ忠告するとなると…」

勇者「?」

老人「今日みたいな油断はしないことじゃ。  
   いつかそういう場面がくるからの。」

勇者「は、はあ…」

老人「うむ、わしからお前に話す事は以上!
   さあ寝るぞい。」


勇者「は、はい」




532 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 14:02:57.14+p5jylzz0 (10/13)



【 さらに1週間後… 】

【 中庭 】

勇者「………………」

賢者「………………」

勇者「………………」

賢者「………………」

勇者「………………」

賢者「………………」

勇者「………………」

賢者「………………」

勇者「………………」

賢者「………………」


賢者「…はい、めいそうの時間は終わりです!」

勇者「あががが…あ、足が……」

賢者「あ、足の痛みでへこたれてるようでは精神統一はまだまだ先なのです!」ぷるぷる

勇者「精神統一ね~…こうやって正座して目をつむってるだけで魔力って増えるの?」

賢者「た、たった1日の修行で増えません!
   全ては神の導きなのです!!あ、あなたが素手で戦い続けたように
   毎日めいそうすることで、神の加護から精神に魔力がそそがれるのです!!」

勇者「そ、そう…すごいね神様は。」

賢者「当然です!!」

勇者「お、おう」





533 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 14:03:33.63+p5jylzz0 (11/13)



【 その日の夕食 】

勇者「ごくごく…」

老人「……」

賢者「……」プルプル…

勇者「うん、やっぱり聖水はうまいな。」

老人「…いつも思うが聖水は飲み水ではないぞ。
   森で遭難した話はきいて驚いたが」

勇者「水分も、リンゴくらいだったのでいっそのこと聖水のむようにしたんです。
   最初は変な味で飲みにくかったんですけど、慣れれば結構クセになるんですよ。」

老人「それで、ミイラに噛みつかれたとき…」

勇者「ミイラの顔が浄化しました。
   ほぼ毎日聖水飲んで、聖水で体を洗ってたから体の成分が聖質になったんんでしょう。」

老人「そ、そうか…(はじめてきいたわい、そんな話。)」

賢者「ふえっ…せ、せいなる水の使用方法を犯すのは…か、神への冒涜です!!
   あなたに裁きを、あ…与えます!!」

勇者「わああ!!フォーク投げてこないでえ!!」

老人「やれやれ…」





【 食堂 】

勇者「あービックリした。
   ぼく別に神様の冒涜とかそういうの考えた事無かったけど…」

老人「ちょいと孫には訳ありでの。」

勇者「……」

老人「賢者が幼い頃、中央大陸の森で遭難したときがあるんじゃ。」

勇者「そ、遭難!?」

老人「そうじゃ、賢者が遭難して1時間くらいだったかの。
   賢者がうずくまって、泣いていると目の前にそれはそれは美しい女性と
   逞しい男性がいたそうじゃ。」

勇者「ほう…」

老人「その人達が森の外に出してあげると言っていて
   賢者が手を差し伸べた所、気づいた時には
   賢者ははぐれた両親のもとにいたそうじゃ」

勇者「へー!すごい不思議な話ですね!!
   森の妖精??」

老人「さあ…ともかく、その後賢者は、自分を助けてくれたのは
   神様と女神だと信じ込み
   故郷の東の国からわしの住むこの家に来て
   魔法学校に通っている。というわけじゃ。」

勇者「な、なるほど…なんだか悪い事しちゃったかな。」

老人「気にする事は無い。
   ちょっと、真に受け過ぎな所もあるが賢者は真面目なんじゃよ。」




534 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 14:04:25.25+p5jylzz0 (12/13)




【 さらに数日後… 】


老人「おまえさんにコレを渡しておこう。」

勇者「これは…はやてのリング??」

老人「おまえさんにやる。これでその鎧と、元々持ってるのをあわせてかなりすばやく動けるはず。」

勇者「………そうですか。」

老人「うむ。」

勇者「お世話になりました。」

老人「なんの。久しぶりに楽しませてもらったせめてもの礼じゃ。」

勇者「僕も、町の地図をもらったのですごく助かります。」

老人「なんのなんの。これからも頑張りなさいよ。」

勇者「はい!」

勇者「賢者さんには、朝あいさつをしましたが
   学校から帰って来たらよろしく言っといてください。」

老人「うむ、」

勇者「ではお世話になりました!」

老人「みつからんように気をつけてな。
   門に近づいたら一気に外までダッシュじゃ。  
   閉まってたらメラでぶちこわしゃええ。」

勇者「はい!」









【 裏路地 】

 【 はやてのリングを2つ装備した素手勇者は
   まるでゴキブリのごとく、地を這うようにすばやく移動した。 】

 【 あくまで裏路地から出口の門までのルートを
   地図を確認しつつ慎重に向かった。 】

 【 そして… 】



勇者「ライトセーバーは、布につつんで杖みたいに持つようにした。
   柄の部分に布を丸めればそれっぽいな。」

勇者「…さっきも人とすれ違ったが
   気づかれた気配はなかった。よし。」

勇者「…この国には二度と来たく無いな。
   おじいさん達ともまた会えるかどうかわからないけど。」




535 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 14:05:13.63+p5jylzz0 (13/13)

続きはまた連絡っす


536VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 14:08:19.32zFM+HWh0o (1/1)

なんでこんなに面白いの?


537VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 14:18:09.63Dto+wquto (1/1)

おつ!


538VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 14:21:08.24eePg7GTfo (1/1)

乙!
続きが楽しみで仕方が無い


539VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 15:18:12.65EYEZvVHd0 (1/1)

乙乙


540VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 15:34:53.90O/xZ0tBMo (1/1)

おつ


541VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 15:45:54.878jHn5cYAO (1/1)


ぷるぷる賢者可愛い


542VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 16:23:00.41qPiR0ueA0 (1/1)



ライトセーバーは存在を忘れられていないだけましだな


543VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 17:24:00.55iov5gZAqo (1/1)

おつおつん


544VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 18:27:57.12Q9Ra1vWIO (1/1)

ワンパンマンってマンガ思い出したな


545VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 20:13:20.70SnG5/Bjao (1/1)

今回の聖水飲むシーンで始めてヘルシアを飲んだ時のことを思い出した乙


546 ◆JKtjWoDovw2013/02/02(土) 21:48:21.52U4VdiG/S0 (1/1)

>>505
>>536
>>538
ありがとうございますっ!


547VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 21:55:12.25Nl4AHLRP0 (1/1)

乙乙!
「今も昔も、カラテを極めた奴が上に行く」ととあるニンジャが言ってたっけ…


548VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/02(土) 22:58:34.06KS8x+6PIO (1/1)

くぅぅ!ぜひ完結してくれ!頼む(`・ω・´)キリッ

乙ぱい


549 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 14:19:59.31oDrXXocV0 (1/28)

15時前に投下する


550VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 14:32:28.05Qx+ZKNeno (1/3)

 \       /\     /\    //
\    _/::::  ヽ__/::  ヽ_ /   ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
   /               ヽ.  <                              >
  /ノヽ  、、  ヽ) ( ノ      ヽ <       ┏┓  ┏━━┓               ┏┓  >
 |::::: ) (   て○ )` ソ' 、/~○,ノ   l <.   ┏┛┗┓┃┏┓┃               ┃┃  >
 |::::::       /' .::::::. ` \     | <   ┗┓┏┛┃┗┛┃               ┃┃  >
 |::::      /  / ̄ ̄ヽ      l<.   ┏┛┗┓┃┏┓┃ ┏━━━━━┓┃┃  >
 |:::::       |  |||!|||i|||!| |      |<     ┗┓┏┛┗┛┃┃ ┗━━━━━┛┗┛  >
 |:::::::.      | :| |ll ll !! !.| |      | <    ┃┃      ┃┃               ┏┓  >
  \:::::      | :|!! || ll|| !!| |    ,ノ.  <    ┗┛      ┗┛               ┗┛  >
   \::::..   | | !     | l     \\V V V V V V V V V V V V V V V V V V V V V V
//         `ー--― 'ノ       \\


551VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 14:33:23.67IxynWH6ro (1/3)

ほう


552 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:02:29.42oDrXXocV0 (2/28)


【 裏路地 】

 【 はやてのリングを2つ装備した素手勇者は
   まるでゴキブリのごとく、地を這うようにすばやく移動した。 】

 【 あくまで裏路地から出口の門までのルートを
   地図を確認しつつ慎重に向かった。 】

 【 そして… 】



勇者「ライトセーバーは、布につつんで杖みたいに持つようにした。
   柄の部分に布を丸めればそれっぽいな。」

勇者「…さっきも人とすれ違ったが
   気づかれた気配はなかった。よし。」

勇者「…この国には二度と来たく無いな。
   おじいさん達ともまた会えるかどうかわからないけど。」







勇者「丁度、賢者の行っている学校の裏を通るのか…、大人数だし
   見つかりたく無いな。」






「…ねえ、賢者さん。あなた最近ずるしてるんではなくって??」



勇者「お?」 ピタッ




553 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:03:14.12oDrXXocV0 (3/28)



 【 ちょうどレンガ作りの敷居にある柵から
   3人の女生徒が賢者に何か話しているのが見えた。 】

勇者「(賢者…?なんだ??)」

 【 おもわず足を止めてしまう素手勇者 
   賢者は壁に背を向けて経っていたので、彼女の顔が丁度勇者の視界に写ったからだった。 】


 【 それにただ友達と話しているのなら、ともかく
   賢者の怯えた顔と、複数の人間に言い寄られているような状況はおかしいと思ったからだった。 】


賢者「わ、私はずるなんかしていません!
   神に誓ってもそのような事は…」

生徒A「じゃあどう説明するのかしらぁ?
    まず、あなたと私たちは同じ2年生の魔法学院の生徒…」

生徒A「なのに、あなただけ3年生の魔法授業を特別に受けれるなんておかしいと思わないかしら??」

生徒B「そうよそうよ!」

生徒C「ルール違反はダメよー」

賢者「私はルール違反もしていません!
   ただ魔法の授業の成績がよかったから、先生から特別に…」

生徒A「それがおかしいのよ!」 バン!

賢者「ひっ」

 【 生徒Aは賢者を突き飛ばした! 】

賢者「わ、私は…何もしていません」

生徒A「そもそもあなたって、よその国から来た素人さんでしょ??
    そうよね皆」

生徒B「うん、東の商業の国から来って行ってたわ」

生徒C「魔法の才能があったから特別に入れてもらえたらしいわ!
    試験も受けてないのに!!」

生徒A「そうよね…、ここは小学校の頃から魔法の授業を義務づけられた人が
    正式な試験を受けた後に入学できるのに…」

生徒A「あなたは、途中参加でしかも先生に魔法の腕を見せて
    それで合格したらしいじゃない?」

賢者「そ、そうです!私は転入でしたが、皆さんと同じ試験を…」

生徒A「同じ…試験?」

賢者「そ、そうです!神に誓っても先程のようなずるなどというのは…」

生徒A「だまりなさい!!」




554 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:04:49.48oDrXXocV0 (4/28)


賢者「ひう!?」

生徒A「私たちと同じ…?ですって!?
    余所者のうえに、なんの名誉も無い庶民のくせして
    私たちと同じ学校で授業…いえ、上級魔法の学業まで学んで!!」

賢者「ひっ…わ、私は……」

生徒A「才能も容姿も家系も全部私たちが上なのよ!
    なのに、なぜアナタのような人間が上に居るのかしら」

生徒B「賢者ってさー体だけは、いっちょまえだよね」

生徒C「先生や先輩に…誘惑してるんじゃないの??」


 【 その言葉は賢者の信仰意識にあってはならないものであった 】


賢者「い、いいかげんにしてください!!
   わ、私はそのような破廉恥な事をしてこの学園に入っていません!!
   もうやめてください!!」

生徒A「おだまり!!」 バシ!

賢者「ひっ!?」

生徒A「ウンザリするのよね、あんたばっかがいつもいつも…いつもいつも!
   私より褒められ、色々な魔法を学べる機会があるなんて!!」

賢者「うう…」

生徒A「…そういうのはやっぱり」 もにゅ

賢者「んっ…!」

 【 生徒Aは、賢者の胸をわしづかみに掴んだ!!
   服の上からでも一目で分かるほど、大きく膨らんだ乳房は
   生徒Aの手のひら以上あった 】

生徒A「こんな…駄肉が詰まった汚らわしいモノで皆を誘惑してるのよ!!
    あなたは!!
    存在そのもので皆をね!!」  ぎゅううううううっっ

賢者「いたっ!?やめてっ…ください!!
   お願いですから…!!」

生徒A「いいなさい!!「私はこのいやらしい胸で皆を誘惑した汚らしいブタです!」って!!」

賢者「…!か、神に誓ってもそのようなことは」

生徒B「あ、ちょっと…」

生徒「…もういいんじゃない??」

生徒A「なによ!!こんなやつ!!こんなやつ!!」


 【 生徒Aは賢者の胸から手を離して、もう一度張り手をしようとした 】





555 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:05:49.60oDrXXocV0 (5/28)


生徒A「な!?」

賢者「うそっ…」

 【 勇者はとっさにメラミを避けた! 】

勇者「あ、あぶなかった…いきなり何するんだ。」

生徒B「(あわわわわ…ど、どうしよお…)」

生徒C「(どうするったって…しかも、あの人至近距離でメラミ避けてたよね??)」

生徒A「あなた達!はやく先生達を呼んできて!!」

二人「う、うん…!」

勇者「あっ」

生徒A「あなたはこの私が直々に捕まえますわ!!
    ははははは!!!」

生徒A「マホトーン!!」

 【 生徒Aはマホトーンを唱えた!! 】


勇者「ん?」

 【 素手勇者は魔力が封じられた! 】

生徒A「はははは!今あなたの魔力を封じて魔法を使えなくしたのよ!!
    これこそが私の得意とする封印魔法!!」

勇者「へー」

生徒A「!余裕をかますなど随分舐められてますね…!
    でも私の魔法であなたは一方的に…!!」

勇者「どらあ!!」 ボッ!!

生徒A「ひっ!?」

 【 勇者の拳は、生徒Aのガンマンすれすれを横切った!! 】


生徒A「あ…ああっ…」 ショワアアア…


 【 直後生徒Aは自身に起こった事を体が恐怖として刻み
   地面に尻から崩れ落ちる。】




556 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:06:40.11oDrXXocV0 (6/28)




勇者「あっ!あ、ああ…えっとごめん。怖がらせるつもりは…」

賢者「す、素手勇者さん!!」

勇者「賢者ちゃん!ごめん!!つい……」

賢者「……いいんです。私は余所者ですから
   こういうことは慣れて…」

勇者「そ、そんな事言うなよ。」

賢者「これも神様の試練です。」

勇者「助けた子供に試練を与えるなんて厳しい神様だよ。」

賢者「えっ」

勇者「ごめん、おじいさんから聞いた。」

賢者「ふえっ……あ、素手勇者さん!!」

勇者「えっなに?」

賢者「はやく逃げないとマズいです!!
   わ、私はともかく素手勇者さんは捕まったら…!」

勇者「そ、そうだった!!
   ごめん!また会えたら会いに行くよ!!じゃ!!」

賢者「(こっそりピオリム!)
   は、はい!素手勇者さんも気をつけて!!」




生徒A「あ、あなたねぇ…!!」プルプルッ

賢者「む!」

生徒A「こんな…こんなっっ!!よくも私にこんな事をっっっ!!!
    お前なんか一生呪って…!!辱めてやるわ!!!」

賢者「っ!!えい!!」 ぶん!

 【 賢者は持っていた杖で思いっきり生徒Aの頭をなぐりつけた! 】
 
生徒A「ぎゃ!?」 ドサっ

賢者「神様…道を誤った人に暴力を振るう事をお許しください……グスン」





557VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 15:09:35.89guZokd2+o (1/2)

>>554と>555の間1レス抜けてない?


558 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:09:36.49oDrXXocV0 (7/28)


20分後


ダダダダダダダダダ!!!

勇者「速い…!!これならこの国を出れる!!」

勇者「(賢者ちゃん…は、一応この国の学校に行ってるから
    大丈夫…だよね??おじいさんも皆から無視されてるけど
    あえてそうなってるほうが安全になるのか……)」


  「うわ!なんだ!!」   「すごい!あの人の走り見た!?」


勇者「もう門まで裏路地はない!!
   正面の道路から間に合うか!!?」

勇者「うおおおおおおおお!!!!」

 【 勇者は門に向かって走り出した!! 】



 【 城門 】

兵士「伝達呪文を聞いたか!?素手勇者が逃亡中だ!!」

魔法兵士「魔法学院で騒動を起こしたみたいだ!!
     学院に向かってる部隊は!?」

兵士「お、おい!!あいつは!!」


勇者「うおおおおおおおおおっっっっ!!」  バババババババっっっ!!

勇者「メラメラメラメラメラッッ!!!」

兵士「ぐああああ!?」

魔法兵士「で、でたぞ!!各部隊へ!!
     素手勇者は城門を突破しようと…ぐあ!?」

勇者「ごめんなさい!!でも僕は無実なんです!!」



 【 勇者は隙をついて門を駆け抜けた!! 】

 【 勇者は門を抜けても走り続けた!! 装備と呪文のおかげでグングン速度が上がる!
   …賢者がピオリムをかけてくれた事は勇者は知らない。 】


ダダダダダダダダダッッ!!!

勇者「おっっしゃああああああ!!!! 出た!!
   これで東の国までひとっ走り!!!」

勇者「やった!一時はどうなるものかと思ったけど…!!
   コレで僕は次の町に…


魔法使い「行けれると思ったのかしら? イオラ!!」

勇者「えっ」 くるっ

 【 勇者が声のした右の方をみると
   自分と同じ速度で、低空飛行をしている魔法使い…
   どこかでみたことのある女の子の目が笑ってない笑顔が目に映った瞬間

   素手勇者は「まぶしい!?」と感じた時には爆風と
   自身の走行速度で、地面をゴムボールのように転げ回った。

   装備はぐちゃぐちゃになり、今まで無傷だったエルフのお守りも粉々になり
   後に無事だったのは西の国王と、老人からもらった2つの「はやてのリング」
   そして北の王から貰ったライトセーバーだけだった。】




559 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:11:05.69oDrXXocV0 (8/28)

げッ ミスった…

少々お待ちを>>554から張り直します



560 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:11:53.62oDrXXocV0 (9/28)

>>554の続き


 がし!


生徒A「んなっ!?」

勇者「そこまでにしなよ、君」

生徒B「うわ!」

生徒C「誰!?」

生徒A「な、なんですの!?手を離しなさい!!」

勇者「………」

賢者「す、素手勇者さん…!どうして?」

生徒B「す…素手勇者…!?」

生徒C「え!?たしかその名前っていま町中で指名手配されてるんじゃ…」

賢者「あっ…」

生徒A「あ、あなたこの犯罪者と知り合いなの!?」

賢者「ち、ちg…いえ、それは……」

勇者「それ以上賢者を侮辱する事は許さないぞ。」

生徒A「…はっ!な、何を言うかと思えば、私が賢者さんに何かしたとでも?」

勇者「……」

生徒A「犯罪者のあなたにとやかく言われる必要はありませんね!」

勇者「僕は無実だ。
   境界線は越えてないし、ただ広場を散歩しただけだ。」

生徒A「犯罪者風情が口答えしないで!!」

生徒A「メラミ!!」

 ドウン!!

勇者「!」 ヒョイ




561VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 15:12:08.55guZokd2+o (2/2)

全部貼り直すの?
抜けてたレス貼るだけでいいと思うけど…


562 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:12:48.43oDrXXocV0 (10/28)


生徒A「な!?」

賢者「うそっ…」

 【 勇者はとっさにメラミを避けた! 】

勇者「あ、あぶなかった…いきなり何するんだ。」

生徒B「(あわわわわ…ど、どうしよお…)」

生徒C「(どうするったって…しかも、あの人至近距離でメラミ避けてたよね??)」

生徒A「あなた達!はやく先生達を呼んできて!!」

二人「う、うん…!」

勇者「あっ」

生徒A「あなたはこの私が直々に捕まえますわ!!
    ははははは!!!」

生徒A「マホトーン!!」

 【 生徒Aはマホトーンを唱えた!! 】


勇者「ん?」

 【 素手勇者は魔力が封じられた! 】

生徒A「はははは!今あなたの魔力を封じて魔法を使えなくしたのよ!!
    これこそが私の得意とする封印魔法!!」

勇者「へー」

生徒A「!余裕をかますなど随分舐められてますね…!
    でも私の魔法であなたは一方的に…!!」

勇者「どらあ!!」 ボッ!!

生徒A「ひっ!?」

 【 勇者の拳は、生徒Aのガンマンすれすれを横切った!! 】


生徒A「あ…ああっ…」 ショワアアア…


 【 直後生徒Aは自身に起こった事を体が恐怖として刻み
   地面に尻から崩れ落ちる。】




563 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:14:07.89oDrXXocV0 (11/28)



勇者「あっ!あ、ああ…えっとごめん。怖がらせるつもりは…」

賢者「す、素手勇者さん!!」

勇者「賢者ちゃん!ごめん!!つい……」

賢者「……いいんです。私は余所者ですから
   こういうことは慣れて…」

勇者「そ、そんな事言うなよ。」

賢者「これも神様の試練です。」

勇者「助けた子供に試練を与えるなんて厳しい神様だよ。」

賢者「えっ」

勇者「ごめん、おじいさんから聞いた。」

賢者「ふえっ……あ、素手勇者さん!!」

勇者「えっなに?」

賢者「はやく逃げないとマズいです!!
   わ、私はともかく素手勇者さんは捕まったら…!」

勇者「そ、そうだった!!
   ごめん!また会えたら会いに行くよ!!じゃ!!」

賢者「(こっそりピオリム!)
   は、はい!素手勇者さんも気をつけて!!」




生徒A「あ、あなたねぇ…!!」プルプルッ

賢者「む!」

生徒A「こんな…こんなっっ!!よくも私にこんな事をっっっ!!!
    お前なんか一生呪って…!!辱めてやるわ!!!」

賢者「っ!!えい!!」 ぶん!

 【 賢者は持っていた杖で思いっきり生徒Aの頭をなぐりつけた! 】
 
生徒A「ぎゃ!?」 ドサっ

賢者「神様…道を誤った人に暴力を振るう事をお許しください……グスン」



564 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:16:35.97oDrXXocV0 (12/28)


20分後


ダダダダダダダダダ!!!

勇者「速い…!!これならこの国を出れる!!」

勇者「(賢者ちゃん…は、一応この国の学校に行ってるから
    大丈夫…だよね??おじいさんも皆から無視されてるけど
    あえてそうなってるほうが安全になるのか……)」


  「うわ!なんだ!!」   「すごい!あの人の走り見た!?」


勇者「もう門まで裏路地はない!!
   正面の道路から間に合うか!!?」

勇者「うおおおおおおおお!!!!」

 【 勇者は門に向かって走り出した!! 】



 【 城門 】

兵士「伝達呪文を聞いたか!?素手勇者が逃亡中だ!!」

魔法兵士「魔法学院で騒動を起こしたみたいだ!!
     学院に向かってる部隊は!?」

兵士「お、おい!!あいつは!!」


勇者「うおおおおおおおおおっっっっ!!」  ぶん! ぶん! ぶん!!

勇者「真空波!!!」


 ズバ!! ズバ!!!


兵士「ぐああああ!?」

魔法兵士「で、でたぞ!!各部隊へ!!素手勇者は城門を突破しようと…ぐあ!?」

勇者「ごめんなさい!!でも僕は無実なんです!!」


 【 勇者は隙をついて門を駆け抜けた!! 】

 【 勇者は門を抜けても走り続けた!! 装備と呪文のおかげでグングン速度が上がる!
   …賢者がピオリムをかけてくれた事は勇者は知らない。 】


ダダダダダダダダダッッ!!!

勇者「おっっしゃああああああ!!!! 出た!!
   これで東の国までひとっ走り!!!」

勇者「やった!一時はどうなるものかと思ったけど…!!
   コレで僕は次の町に…


魔法使い「行けれると思ったのかしら? イオラ!!」

勇者「えっ」 くるっ

 【 勇者が声のした右の方をみると
   自分と同じ速度で、低空飛行をしている魔法使い…
   どこかでみたことのある女の子の目が笑ってない笑顔が目に映った瞬間

   素手勇者は「まぶしい!?」と感じた時には爆風と
   自身の走行速度で、地面をゴムボールのように転げ回った。

   装備はぐちゃぐちゃになり、今まで無傷だったエルフのお守りも粉々になり
   後に無事だったのは西の国王と、老人からもらった2つの「はやてのリング」
   そして北の王から貰ったライトセーバーだけだった。】




565 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:17:41.58oDrXXocV0 (13/28)


      

【 玉座 】

魔法王「罪人が捕まった?」

魔法使い「ええ、私が捕まえました。」

魔法使い「おお、さすが魔法使いじゃ!」

魔導士「………」

神官「………」

 【 多くの視線が魔法王に集まる 】


魔法王「っ……皆もよくやってくれた、いつも感謝するぞ。」

魔導士「……ありがたいお言葉」

神官「……光栄です。では罪人の方は我々が」

魔法王「ま、待っておくれ。」

神官「…なんでしょう。」

魔法王「妾は今まで罪人の言葉を聞いた事が無い。
    その者がなぜ、罪を犯したのかを聞くのも王の勤めで…」

魔法使い「それは…」

神官「魔法王様、それはまだ魔法王様に危険が及ばないためです。」

魔法王「危険??」

神官「我ら、神官や魔導士、それにこちらの魔法使い殿がこの広間に
   いるとしても『万が一』ということがあります。
   全ては魔法王様の安全のためなのです!」

魔法王「で、でも…」

魔法使い「神官はあなた様の安否を…気遣っております。
     どうか…」

魔法王「わかった…、では罪人のことは神官に任せる。」

神官「…はっ」

魔法使い「……」





566 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:19:27.77oDrXXocV0 (14/28)




 【 地下牢屋 】


神官「では、わたしはコレで
   …あなたの傷の恨み、存分に楽しんでくださいね」

魔法使い「余計なお世話よ。さっさと仕事に戻りなさい。」

神官「(魔法王に気に入られてるからといって調子に乗るなよ…)」



 しばらくして…


勇者「僕は無実だッッッ!!」

魔法使い「ヒャド」

勇者「うっ…うう……」ガタガタッ ガチガチッッ

魔法使い「あんあた良くそこまで体が持つわね。
     普通の人ならとっくに寒くて気絶してるんじゃないかしら??」

勇者「ぼ、ぼく…は! ずっと体を…きたえてた…からね。」ガチガチガチ…

魔法使い「パンンツ一丁で、震えてる筋肉質が何言ってるんだか…気持ち悪い。」

勇者「………」ガチガチガチッッ

魔法使い「(意外と辛抱強いわね、コイツ。すぐ悲鳴でもあげるかとおもったけど…)」

勇者「(も、もう1週間もパンツ一丁で…冷凍系の魔法当てまくられて……し、死ぬのか?
    あの時、見て見ぬ振りをしてれば…いやダメだ。
    僕には無視できなかった…)」

勇者「(おじいさんの家に居る間…賢者が……頑張ってるのを聞いて…… 
    なんとなく僕と似てると思って……!!)」ガチガチッ

【 勇者は歯を食いしばり、はたまた口の中で舌をおもいっきり歯ではさみ
  痛みのマヒで寒さを耐えようとしていた。 】

魔法使い「……っふん」






567 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:20:30.00oDrXXocV0 (15/28)




【 さらに数日後 】
 
勇者「さ、さむい……」

勇者「こんな檻の中じゃ…やっぱり寒い……
   せめて毛布があと1枚あれば……」


魔法使い「起きてるかしら?素手勇者??」

勇者「おきてる…起きてなきゃ死んじゃう」

魔法使い「ふっホントあなたゴキブリ並みに耐えてるわね。
     大会であなたと会ったときは、あなたがここまでの人間とは思いもよらなかったけどね。」

勇者「ガチガチ…」

魔法使い「そうそう、今日はお客さんよ。」

勇者「えっ」



魔導士「連れて参りました。入れ。」



老人「おお…勇者よ。」

賢者「………っ」

勇者「おじいさ…ん?それに賢者…賢者??」

魔法使い「…あーら、ひっどい。 
     どこの人にやられたのかしら。
     顔中引っ掻き回されてるし……髪の毛もぐしゃぐしゃにされて汚いわね」

勇者「け、賢者!?なんで君がそんなことにっ…って
   まさかあいつらが……」

賢者「………」

老人「……素手勇者」

勇者「お、おい!!おまえら!!
   僕を散々有罪だなんだと行っておきながら……ガチガチ
   な、んで…げほっ
   おじいさん達を巻き込むんだ!!」

魔法使い「そりゃ賢者ちゃんが自白したんだもん。」

賢者「………っ」ポロポロ

魔法使い「…でもなんで自白したのかしら?
     もしかして今まで皆を困らせた罪の重さに耐えかねて?とか??」

勇者「お、おまえ……!!
   それに……ガチガチッ……あの学校の連中ッッッ!!
   け、賢者に酷い目にあわせて…無理矢理……!!」

勇者「……くそっ!!」

勇者「(こんなことって…甘かった!
    完全に僕が甘かった!!ここは魔法の国だ!!魔法のエキスパートだっているんだ!!
    僕は……!!弱い…!!)」




568 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:23:52.76oDrXXocV0 (16/28)


勇者「…ううっ うううう…」ポロポロッ

魔法使い「…っ。ふん、ようやく泣いたわね。
     己の罪と責任をよーく噛み締めときなさい。」

魔導士「…急ですが魔法使い様」

魔法使い「魔法王様がお呼びです」

魔法使い「わかったわ」

魔法使い「あとこの2人は共犯者よ。
     素手勇者の隣の牢屋にでも入れておきなさい。」

魔導士「はっ!」

老人「……」

勇者「……」

賢者「……」





 【 魔法王の部屋 】


魔法王「実は魔法使いに話が合っての…」

魔法使い「はい、なんでしょう」

魔法王「………」

魔法使い「…どうかされましたか?」

魔法王「自分の言う事が正しいことなのか悪い事なのかわからんのじゃ。」

魔法使い「魔法王様の言うことは正しいですわ。
     全ては魔法王様のために…」


魔法王「…それはどういう理由なのじゃ?
    みな口を揃えてそういうのじゃ。」

魔法使い「っ」

魔法王「魔法使いになら大丈夫じゃと思ったのじゃが…」

魔法使い「私はいつでもあなたの味方ですよ。
     悩み事はいつも私が聞いております。どうかご安心を…」

魔法王「……」

魔法王「あんら…実は、その素手勇者という罪人なのじゃが」

魔法使い「…はい」

魔法王「…執事から色々聞いての。」

魔法使い「(あの執事…何を吹き込んだのかしら?)」

魔法王「執事は昔から色々と外の国の事も知っておる。
    若い時に冒険をしたことがあると言っておったからの。」

魔法使い「私もしっていますよ。とても素晴らしい方ですよ。」





569 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:24:36.53oDrXXocV0 (17/28)


魔法王「執事から聞けば、素手勇者は故郷の北の国で
    武器もつかわず素手で戦って…国民に感謝されてるというのを聞いた。
    その素手勇者は大変すばらしい功績を持っておるの。」

魔法使い「…ええ、そのようですわね。   
     私もつい先程聞きましたが、まさかそのようなものが
     我が国で問題を…」

魔法王「その詳しい事もじいに聞いたのじゃが…」

魔法使い「(あのクソじじい!!)」

魔法王「…話を聞く限りだと、素手勇者殿には誤解があるような」

魔法使い「誤解などありません!」

魔法王「ひっ」

魔法使い「っ…!失礼、しました。
     素手勇者が罪を犯した事には変わりないのです。
     そう、たとえ広場での一件が無実であっても学園の生徒を襲うなどと…」

魔法王「それも執事が…」

魔法王「あ…でも、あの執事はこうも言っておった。
    宿屋の老人とお孫さんも…」ウルウル

魔法使い「うっ(まさかあの執事魔法王様に全部話したというの!?)」

魔法王「妾はいつも、何も知らされていない気がする。
    全部神官などに任せてる気もする。魔法使いもそうなのかえ?」

魔法使い「それは…」




魔法使い「……」

魔法王「最近になって、皆がこわく思える。
    執事と魔法使いは昔から変わらない気もするが…」

魔法王「他のモノ達が怖い。よくわからない話ばかりするのじゃ。」

魔法使い「……魔法王様」

魔法王「なんじゃ?魔法使い??」

魔法使い「素手勇者にチャンスをあげる。というのはどうでしょうか?」

魔法王「チャンス?」

魔法使い「ええ、中央大陸にある「エルフの魔法水」
     それを素手勇者が手に入れれば、彼と宿屋の家族も解放…と。」

魔法王「それはどういう…」

魔法使い「彼は多くの人々に感謝されてるというのです。
     その行為、結果が真実とあれば
     2週間後、魔法王様の11回目の誕生日の祝杯への手伝いもできると思われます。
     魔法水を取ってこられれば、素手勇者を無罪と認めましょう。」

魔法王「そ、そうか…それならわかった。」

魔法使い「では失礼致します。」 ガチャ バタン




570 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:25:42.39oDrXXocV0 (18/28)




魔法王「…妾も外に出て色々な人にもあってみたいぞ。」






執事「…その思い、確かですかな?」

魔法王「!?」

執事「失礼します魔法王様。」

魔法王「し、執事…!いつのまに……!!」

執事「素手勇者と話をしてみませんか?」

魔法王「えっ」

執事「罪人にも3種類分かれております。
   有罪、無罪、無罪と有罪を犯したもの。」

魔法王「……」

執事「多くの人と話を通じてわかりあう事は何よりも大事な事です。
   その分、時間はかかりますが得るものは大きいのです。」

魔法王「……よくわからないが、話をしてみたい。」

魔法王「今まで魔導士や神官から色々な罪人の話を聞いたが 
    執事からの話を聞くと何かふに落ちんのじゃ…」

魔法王「そもそも…妾は何もしていないような気がするぞ!
    ぜ、ぜんぶ神官などがして…妾は王としての仕事は……」

執事「確かめたいですか?」

魔法王「…妾は確かめてみたいぞ。」

執事「御意。では素手勇者の所へ来ましょう。
   見張りはラリホーで眠らしておきました。」

魔法王「た、たのむぞ」

執事「階層移動呪文!レベタ!!」

 【 レベタ … 指定した上、下の階層に瞬間移動できる。ルーラと違い、屋内専用魔法。 】




571 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:27:32.06oDrXXocV0 (19/28)





【 牢屋 】

執事「着きました。」

魔法王「お、おお…!ここは…」

執事「今まで罪を犯してきた人間を収容する場所です。」

魔法王「…うっぷ。」

執事「マスクをつけますか?」

魔法王「いや、いい……」





【 素手勇者の牢屋 】

勇者「ごめんなさい…おじいさん、賢者。ぼくのせいで……」

賢者「ど、どうして…!素手勇者さんがきにするのですか!!
   か…神様は私たちのことを無実とおっしゃいます。ふえっ」

老人「お主は当然の事をしたまでじゃ!!」

老人「ホントにくさっておるわ!!この国は!!
   法律よりも己の身勝手な感情や気分で、罪も無い人間を閉じ込め追って!!」

勇者「くそっ 本当にそうだ…!!ちくしょお!!」

勇者「あー…もう、最悪だ。この国は。
   法律よりも誰かの機嫌を優先なんて…」

賢者「…わたしの行ってる学園もそうです。
   皆上級生には怯えたりしてる子も」

老人「はあ…昔はこんな風じゃなかったのにの。」



魔法王「…す、素手勇者は無実だといいたいのじゃな?」

勇者「えっ」

老人「だ、だれじゃ?君は」

魔法王「ま、魔法王じゃ」

賢者「え!?」

執事「おお、皆さん。なんて酷いことに…」

勇者「えっ ちょっと…ええ?魔法王??なんですか一体。」

魔法王「その…」

執事「私が全てお話ししますよ。」





572 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:32:29.50oDrXXocV0 (20/28)




勇者「ってことはこの子がこの国のトップ…」

賢者「はわわわっま、魔法王様…」

老人「なんとまあ…この子が王だったは。」

魔法法「じーっ…」おろおろ

勇者「(予想外だった、こんなにも…すっごく綺麗な子だ。でもこんな小さな子が王なんてどうなってるんだ?)」

執事「…ちなみに、この国について聞きたい事は
   後回しにお願いします。」

勇者「なに!?僕らはわけのわからないことで…!!」

執事「騒げば、ほかのものがかぎつきます。」

勇者「え?」

魔法王「い、今は急なようで会いに来たのじゃ」

執事「秘密裏に伝言を頼まれましてな。」

勇者「…伝言!?」

執事「魔法使い様が魔法王様におっしゃっていた言葉ですが…
   中央大陸にある「エルフの魔法水」をとってくれば
   無実と認める。だ、そうです。」

勇者「なに!?そもそも僕は無実だ!!なんでそんなことを!!」

執事「…そのですな。いくらこちらの賢者さんを助けても
   学校には不法侵入、門番への攻撃という
   言い逃れのできない方の余罪がありまして…」

勇者「うっ…」

執事「そのために…」

魔法王「あ、あの…素手勇者どの?」

勇者「はい、なんでしょう」

魔法王「お、お主の事を教えて欲しいのじゃが…だめかの?」

勇者「ぼ、ぼくのことですか?別に良いですけど…」

執事「なるべく簡潔でわかりやすくお願いしますね。
   
魔法王「(冒険者というのは、すごい筋肉がつくのじゃな)」じーっ

勇者「うっ…
   (ホントに綺麗な子だ。でも僕はロリコンじゃない…綺麗な人には誰だって興味を持つさ。)」

勇者「じゃあ僕が旅をしてからの事を簡潔に…」

魔法王「……ありがとう」




573 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:36:34.00oDrXXocV0 (21/28)


魔法王「本当にここまで素手で…
    それに魔法使いが……」

執事「少し前に魔法勇者部隊が西の遠征に赴く際、
   魔法使い殿に西の国の観察任務が降りたのです。
   まさかそのようなことが…」

勇者「魔法使いって、魔法王様の世話係?だったんですね。
   あーえっと、それと広場での一件も全て事実です。
   不法侵入、職務妨害、器物損害もですが。」

魔法王「じゃが、元はといえば魔導士が…本当ならここには」

勇者「そうですけど…もう条件をのむしか無いじゃないですか。
   それで無実を「その場で証明」できれば早いもんです。
  
   それだけハッキリと申したんですから、今更変更なんてできないとおもいますよ。
   魔法使いやその周りの人はプライド高そうですし。」

魔法王「……」

勇者「あ、えっと魔法王様はそんなに嫌な人では…」

執事「ごほん」

老人「う、うむ…そうじゃな。 
   ここでずっと無罪判決をまつのもな…」

賢者「た、たとえ有罪判決が出ても
   神様と女神様がお許しに…な、なりま…せ、
   っくしゅん!!」

魔法王「あっ…執事!毛布とかはないのか!?
    ここは冷えてるみたいだ…」

執事「既に用意してありますよ。」

勇者「あ、ありがたい…」

賢者「はうっ…ありがとうございます。」

老人「すまんのー」

魔法王「よ、よかった…」

勇者「…まさか「エルフの魔法水」はデタラメなんてことはないですよね?」

執事「デタラメではありません。
   こちらに、前年度に残った極少量の魔法水があります。」

勇者「えっ」

執事「この親指サイズ程の小ビンに入ってる青く輝く液体がそうです。」

執事「これを素手勇者さんに…」

 ぴしゃっ!

勇者「つめた!?」

魔法王「お、おい!」

勇者「あっ…あれ?」


 【 勇者の魔力が増えた!! 】




574 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:37:49.97oDrXXocV0 (22/28)


勇者「なんか体の痛みが消えた気がする…
   寒くも無いし…」

執事「それが魔法水の効果。
   飲むか、浴びる事で体を癒し、魔力を増大させる事が出来ます。
   つまりホンモノですよ」

魔法王「ほっ…」

勇者「わかりました。では中央大陸の森に行ってこの魔法水を取りに行けば良いのですね?」

魔法王「う、うむ。取って来れたらすぐ素手勇者を檻から出すぞ。
    わ、妾の力不足じゃ…」

勇者「そんな、いいですよ。無実を証明できる機会を与えてくれた事に。」

魔法王「素手勇者殿…」うるうる

老人「おほん、ではいつ取りに行くのですかな?」

執事「おそらく早くて明日かと…」

勇者「明日!?」

執事「回復呪文のスペシャリストもいるので、その方が素手勇者の
   残りの疲労を取ると思いますので」

魔法王「で、では…」

執事「そろそろ戻った方かもしれませんね。」

魔法王「う、うむ。もし誰かいたら
    妾が無理を言ったと伝えるぞ。」

執事「ありがとうございます。」

勇者「じゃあ、僕はゆっくりやすみます。
   魔法王様もありがとうございました。
   よかったです。話の通じる人で。」

魔法王「う、うむ…では素手勇者も……きをつけて」

賢者「…………」

老人「…………」

執事「では…レベタ!!」

 【 執事と魔法王は呪文で部屋に戻った。 】




575 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:38:50.82oDrXXocV0 (23/28)



老人「大丈夫かの?」

勇者「さすがに装備はつけて行っても大丈夫かと思うけど…」

勇者「…あっ その事聞くの忘れてた!!!」

賢者「えっ!?じゃ、じゃあ大丈夫なんでしょうか!?」

老人「わ、わしも魔法水の事に気を取られておったわ…
   と…とにかくガンバレ!!素手勇者!!」

勇者「が、がんばります!!…いえ、やります!!」





576 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:39:56.72oDrXXocV0 (24/28)






【 魔法王の自室 】


執事「ですから魔法王様に頼まれて…」

魔法王「す、すまぬ魔法使い…妾の身勝手で心配をかけてしまって…」

魔法使い「まあ今回はいいでしょう。最初に来たのが私だったからよかったものを
     ……次は絶対にしないでください。」

魔法王「う、うむ…」

執事「申し訳有りません」

魔法使い「……」




【 部屋の外 】

魔法使い「執事」

執事「はい、なんでしょうか」

魔法使い「あなた魔法王様に変な事吹き込んでないでしょうね?」

執事「変な…こととは?」

魔法使い「…………」

執事「私は以前と比べて法王様と接する機会は減りました。
   …その分色々と喋る事は多くなった来はしますが、なにぶん年のせいで
   最近物忘れが」

魔法使い「……」ギロッ

執事「ふふふ」

魔法使い「何を笑ってるの!?」

執事「失礼、以前あなたの両親が法王様の世話係をになっていたのを思い出しましてな…」

魔法使い「………だから?」

執事「立派になりましたな…、ご両親のあとを次いで
   まるで法王様とあなたは仲のよい姉妹に見えます。」

魔法使い「……そう、私が法王様と姉妹に見えるのね。」

執事「あなたは頑張っておられますよ。」

魔法使い「そうやって話題をそらそうというわけ?」

執事「別にそのつもりはありませんよ。
   あなたのおかげで魔法王様も成長しているという事です。」

魔法使い「それは願っても無い事だわ。
     私は両親の後を継ぎ、法王様を見守る事だから。」

執事「…ご両親は元気ですかな?」

魔法使い「元気よ。大丈夫。
     今は中級階層地域の職場にいるわ。」

執事「そうですか、何よりです。」

魔法使い「……ちょっと、私の聞きたい事はまだ!」

執事「おっと!魔法王様の食事の用意もせねば!!レベタ!!」

魔法使い「この…っっ!!」




577 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:41:34.82oDrXXocV0 (25/28)






 ばしゅ!!



魔法使い「……」

魔法使い「……」

魔法使い「…法王様はまだ幼い。危険にさらしてどうするのよ。」




【 その後、結局素手勇者の件は4日後になった。 】




【 城内 】中央大陸の森(通称:中央樹海)行きの部屋


勇者「はあ…武具の装着に許可が出て良かった。」

魔法使い「うぬぼれないで、これは魔法王様直々の許可なの。
     たとえ、有罪としての人間でも無実の可能性も考慮して
     慈悲として装備される事を許可されてるのよ!」

勇者「わかったよ。
   で、壁に描かれている青い液体の絵が「エルフの魔法水」だね。」

魔法使い「そうよ!ほら、わかったならさっさと行きなさい!!」

勇者「わかったよ。」


 【 勇者は新しく用意された、魔法のグローブ+しっぷうのよろいを着込み
   ライトセーバーも装着、「はやてのリング」もつけた! 】


勇者「で、えーっと…この首に着いてるものは?」

魔法使い「どこにいても、この城に呼び戻せる魔法具よ  
     こういった試験で犯罪者が逃げないようにしてるのよ。」

勇者「ぼくは逃げないよ。絶対に。」

魔法使い「口ではそういうわ。誰でも。」

勇者「僕は行動でもあらわすよ。」

魔法使い「……減らず口を。さあ!!もう森に飛ばすからね!!!」

勇者「うわっと!」




578 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:42:47.73oDrXXocV0 (26/28)



 【 勇者は魔方陣の上で座った!! 】


魔法使い「いい!?期間は10日!!
     それ10日目の午後12時にアンタを
     城に呼び戻す!!魔法水があったら無罪!!持ってなかったら有罪よ!!」

勇者「わ、わかったよ!!」


魔法使い「…魔方陣の魔力よ!この者を中央樹海の中へ!!」

勇者「!?」



 バシュ!!



 【 魔方陣がみどりに輝くと、すぐに勇者の姿は見えなくなった 】




魔法使い「……これでいい。
     あいつが、無罪だろうが有罪になろうが…」

魔法使い「魔法王様が納得いけば、それでいい…!」







 【 中央樹海 】


勇者「…まいったな。」






579 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:43:42.59oDrXXocV0 (27/28)



魔界樹「ぐるるるる!!」

タンビラムーチョ「げへへへへへへ」

スライムベホマズン「べっふぉ」

髑髏の騎士「………」

フラワーゾンビ「あおっ!あおっ!」


勇者「逃げる!!!!」



 【 勇者は逃げ出した!! 】

勇者「あの魔法使い!!!いきなり魔物の群れに送り込むとか!!!」

勇者「くそっっ!!!絶対にエルフの魔法水を手に入れてやる!!」

勇者「あっ 帰り道どこだ?」

勇者「………」

勇者「……非常にマズいぞ」

勇者「……」

勇者「…いや、待てよ。
   10日後に強制帰還だから、魔法水手に入れてから
   ここで待てばいいのか!!これは良い考えだ!!」


キラーパンサー「がるるるるるる!!」

勇者「…メラ!!メラ!!メラ!!」


 ドドドドドドン!!





580 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 15:44:35.15oDrXXocV0 (28/28)

つづく

また連絡します。



581VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 15:50:38.94rOzib6fo0 (1/4)

魔法使い強すぎんだろ


582VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 15:51:42.61kVqYCZZY0 (1/1)

乙!!
期待してます。


583VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 15:57:17.36OSzRtWsFo (1/1)




584VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 16:00:29.77IxynWH6ro (2/3)




585VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 16:01:20.50CdSoMsEn0 (1/1)

もう魔法使い殺せよ


586VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 16:07:03.26Qx+ZKNeno (2/3)

俺も賢者ちゃんのお胸をもみもみしたいです


587VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 16:10:31.99rOzib6fo0 (2/4)

魔物との戦いで首についてるやつが壊れて帰れなくなって自力で帰ってくるという展開も面白そう


588VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 16:27:35.37W0dXBM/no (1/1)

おつ


589VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 16:28:06.88IxynWH6ro (3/3)

>>587
予想厨


590VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 16:33:16.26rOzib6fo0 (3/4)

毎回あっさり捕まり過ぎだろ


591VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 17:14:46.41nY7J16eDO (1/2)

魔法受け過ぎて魔法無効になるかもな…





592VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 17:22:12.23rOzib6fo0 (4/4)

それありそう


593VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 17:29:53.37Y4aYZBBgo (1/1)

むしろ魔翌力に還元して吸収しそうだな


594VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 17:31:59.81yOvD+MJAO (1/1)

嫁候補がまた1人…('-ω-)


今回は不意打ちだったし仕方ないんじゃね?


595VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 17:38:37.54q8SYj6Gto (1/2)

お前らしゃべるなよ


596VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 17:49:19.49c7Qg4SQ00 (1/2)

乙でした。
樹海編、次回は何時かなぁ…?


597VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 17:52:37.669kTZ6kplo (1/1)

モンスターのレベルかなり上がった?


598VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 17:58:45.36L2b9UW/IO (1/1)

>>587
そういうの自分の中にしまっとけよ
>>1じゃないが、なんでてめえの[田島「チ○コ破裂するっ!」]見なきゃならんのか




599VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 18:16:17.32inQM+vq10 (1/1)

>>587
死ねよ糞餓鬼


600VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 19:38:55.32q8SYj6Gto (2/2)

おら雑談するなよ、お前らは何も言わなくていいんだよ


601VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 19:58:57.60E9EcKWzYo (1/1)

俺らは>>1様のために乙だけ言っとけばいいんだよ


602VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 20:06:48.27qsnAjiyWo (1/2)

>>1

楽しかったよ!

過剰に黙れ黙れいう奴らはうるさい


603 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 21:44:56.91vnLijwBt0 (1/25)

22時になったらもう一回。
なんか今日で3分割投下になりましたが、せっかくなので投下します。


604 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:05:04.34vnLijwBt0 (2/25)



キラーパンサー「がるるるるるる!!」

勇者「…メラ!!メラ!!メラ!!」


 ドドドドドドン!!


キラーパンサー「がるるるる!!」  ガブ!

勇者「ぎゃあっっ!?」

 【 勇者は左腕を思いっきり噛まれた!! 】

 メキッ…


勇者「だあああああっっっ!!!」 ドドドドドドっっ!!


 【 素手勇者は噛まれた左手の指先をキラーパンサーの顔に向けて
   メラを連射した!! 】


パンサー「きゃいん!?」

 【 キラーパンサーをやっつけた!! 】


勇者「があ…あああ……いてえっっ!
   ホイミ!!」

勇者「はあ…はあ……」


勇者「改めて見ると…西の森より、すごい深いぞここは……
   平たい地面が無い程、草や根っこで覆われてる…、足場が悪いな。」

勇者「と、とにかく…!休める所を探さないと……!!」




605 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:06:15.00vnLijwBt0 (3/25)


魔界樹「ごあああああ!!!」

勇者「くそ!!…オマエも人面樹と同じで眉間が弱点なら、そうであってくれ!!
   ばくれつけん!!」


 ド  ン  ッ  ッ !! 


魔界樹「ごああああ!?」

勇者「や、やった!効いてる!!」

勇者「うおおおお!!メラ!!メラァッッ!!」

魔界樹「ぎゃああああ!!」 メラメラメラ…




魔界樹「」

勇者「はあ…はあ……  
   装備の御陰で早く動けるとはいえ、ここの魔物は絶対に油断できないタイプだ。
   さ、さっきのキラーパンサーといい、この魔界樹… 
   この樹海は他の地方の魔物と違ってすごい…禍々しいな。」

勇者「…こいつの頭にある葉っぱも薬草かな??」

勇者「……おおっ」

勇者「すごい…!魔界樹の頭には上薬草に、上毒消し草が生えてるのか!!
   どれも市場じゃそんなに売ってない高級品だ!!」

勇者「あー…いきなりこんなに安心できると思わなかった。
   これなら傷やホイミの無駄遣いを抑える事が出来る。」

勇者「………うそお。
   魔界樹って頭にリンゴも生えてるの??」



勇者「……うまそう」

勇者「いや、生はマズいな。
   魔物のものとなるとなおさら…」

勇者「西の森のときみたく、焼いて食べよう。」

勇者「メラ」




 りんご「」じゅうううう……

 バリッッ! ぶじゅるる…!!


寄生虫「ぎょあああおおおおおお!?」




606 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:07:33.33vnLijwBt0 (4/25)


勇者「いいいい!?」

寄生虫「ぎょああおおおお!!ぎゃりょおろろろ!!」

寄生虫「ぎぎぎりゅうう……がっ」

 【 リンゴの中に寄生していた虫は燃え尽きた。 】


勇者「ひいいいいいいいいっっ…!!」ガタガタガタッッ…

勇者「あ、ああああんぶぶ、ああああ…あぶなか…あぶなかった……うううう…っっ!」

勇者「……こ、こええ」ガタガタ…ッッ!

勇者「薬草には……よし、何もついてない。 
   一応持ってきた聖水に混ぜてから使用しよう。」







【 その日の夜 】


魔法王「東の勇者部隊が到着したそうじゃな。」

魔法使い「はっ ただいま神官や魔導士達が話を伺っております。」

魔法王「妾はその人達と話ことはできんのかの?」

魔法使い「…私が許可しても神官や魔導士達が拒むでしょう」

魔法王「むう…」

魔法使い「それにもう夜は遅いです。明日の職務もあるので
     私はこれにて…」

魔法王「素手勇者…大丈夫かの?」

魔法使い「問題ないと思いますよ。
     武器もなしに冒険してきたのですからきっと大丈夫でしょう」

魔法王「…そうか。すごい勇者じゃから大丈夫かの。」

魔法使い「では、おやすみなさい」

魔法法「おやすみ魔法使い」




607 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:08:56.95vnLijwBt0 (5/25)



 【 時を同じくして、中央樹海のある場所…… 】



???「…俺はどこまで歩いたんだ。」

???「まさか……森の奥にあんな場所が……あんな奴らが住んでいるとは……」

???「はあ……はあ……っっあああ…力がっ 入らない……」

???「誰か…くそっ」




弓使い「こんなところで……っっ!!
    北の国からの旅が…!!くそっ…!!」






608VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 22:10:25.53JSA/irf8o (1/1)

魔法使い嫌いだわ


609 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:10:55.88vnLijwBt0 (6/25)


 【 同時刻 】

勇者「よし、聖水も撒いた。」

勇者「魔界樹のキャンプファイヤーも用意した。」

勇者「はああああああ~~~~~……」 ぐったり


勇者「メラ……ほんっっとうに覚えていて良かった。
   火をつけれる事がこんなにもありがたいとは。」

勇者「家に帰ったら父に礼を言おう。」

勇者「考えてみれば父の言葉は全部旅で役に立った。」

勇者「………まさか父も素手で旅した事があったり、なんてね。」

 ほーほー    ぎゃーす!


勇者「……」

勇者「怖いけど寝よう。火も充分あるし大丈夫だろう。」

勇者「ねむい…」




 【 翌日 】

勇者「ふああああ~~~…よく寝た。」

勇者「すげえ、まだ魔界樹燃えてるよ。…魔界樹はよく燃えて、燃えにくい。
   何を言ってるのか、わからんけど。これも教訓になったぞ。」

勇者「おっと、魔界樹の腕を取って…と、」

勇者「よし、魔界樹のたいまつをゲットしたぞ。」


 【 勇者は「魔界樹のたいまつ」をゲットした! 】

  魔界樹のたいまつ … 魔界樹の腕の枝をたいまつにしたもの。良く燃えて、燃え尽きにくい。

勇者「あとは自分の体力の維持と、エルフの魔法水」

勇者「体力はまだしも、魔法水をどうやって手に入れよう……。」


キラーパンサー「ぐおおおおお!!」 ばっ!!

勇者「なに!?」

勇者「うわああ!?」


 【 パンサーは勇者に覆いかぶさると、のど元に噛み付こうとした!! 】


勇者「うがあああ!!!だああああっっっ!!!」 ずぼっ!

パンサー「!?」

勇者「どうだ!!!噛めれるものなら噛んでみろ!!!
   その間、ぼくはお前の喉まで腕をつっこんでやる!!」  ドタン!! バタン!!

パンサー「~~~~~~~!?」 じたばたジタバタ!!

勇者「うぎぎぎぎッッッ!!」

パンサー「~~~!!!……!!ッッ?!」

パンサー「………」 パタン

【 キラーパンサーは窒息死した。 】



610 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:11:47.49vnLijwBt0 (7/25)




 ずぼぁ…っ


勇者「うう…腕が痛いっ また噛まれたかっ…
   こいつ僕の腕を噛んでも平気ってことは、体の聖分の効果がここじゃ薄いってことなのかな?」

勇者「…まあいいや、とにかく魔法水を探す事に専念しよう。」

勇者「素手の修行は…全部終わってからだ!」



【 5日目 】


勇者「あああああああっっ!!やばいやばい!!非常にマズい!!」

勇者「もう5日も経ってしまった!!あああああっっっ!!どうしよう!!!」


勇者「あああああああああああああああああっっっっ!!」


キラーパンサー「があああああああああああっっっ!!」 バッ!!

勇者「だあああああああああああああっっっっっ!!!」 ボッッッ!!!

キラーパンサー「!?」 バキ!!!

勇者「あああああああああああああっっっっ!!!」 ガン!! ドガ!! ボゴ!!!

キラーパンサー「ぐああああああ!!!」 ガブ!!!!

勇者「じゃあああああああああっっっ!!!!」 ドウン!!ドドドドドドッッッ!!!

キラーパンサー「」

勇者「ああああああああああああああああっっっ」 ドウン!ドウン!! ドウドウン!!!






611 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:13:57.29vnLijwBt0 (8/25)




 【 そして…… 】

 【 7日目 】


勇者「どこだよ……」

勇者「エルフの魔法水ってどこにあるんだよ…」














「ま、まさか…!お前がここに…!?信じられない!!
 付いてきたのか!?北の部隊に!!」



勇者「ん?」




弓使い「はあっ…はあっ…あああ……お前、素手勇者だよな??」

勇者「…………」

勇者「……あああああ!!!君は!!確か僧侶に手を出そうとした…!!」

弓使い「ば、ばか!!声がでかい!!
    ここにはキラーパンサーが生息して…



キラーパンサー「がああああああ!!!」

弓使い「ひっ」

勇者「爆裂拳!!!」 ボッボッボッボン!!

 ドガガガガガ!!!

弓使い「なっ!?」

キラーパンサー「がああっっ!!」 

勇者「くっ…!しつこいぞ!!メラ!!!」


バリバリバリバリバリバリッッッ!!!


パンサー「」  【 キラーパンサーは蜂の巣に焼かれた 】




612 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:15:04.77vnLijwBt0 (9/25)



弓使い「な…な!?お前!!さっきの素手の攻撃は…!!
    今の呪文も…!!素手勇者…!!お前は、素手でコイツを攻撃できる上に…
    まさか今のはメラゾーマなのか…!? 」


勇者「め、メラゾーマ??違うよ、今のはメラだよ。
   ちょっと連射速度をあげたものだけだ……」

弓使い「あ、あははは…!!あはははは!!
    そうだ!これは夢だ!!夢なんだ!!
    素手勇者も北の部隊に受かってたんだ!!だから今素手勇者はここに…!!
    ここっ!!ここここけかうこかか…!」

勇者「ちょ、ちょっと…!!
   大丈夫か!弓使い!!」


弓使い「あへははははは…」






【 20分後 】

勇者「落ち着いた?」

弓使い「あ、ああ…ありがとう。生き返った。
    恩に着る。」

勇者「いいって、いいって。
   まさか君に会うは思わなかったよ。」

弓使い「フフフ…俺もだ。こんな樹海の中でもう死ぬかと思っていたがな。
    お前に会えたのは神の導きだったな。」

勇者「ははは、僕も何度死ぬかと思ったか…」

弓使い「そうか…」

勇者「………」

弓使い「……」

勇者「……なんか君、最初にあった時と雰囲気ちがくない?」

弓使い「そ、そうか?」

勇者「失礼な良いかたすると、前はすごく偉そうな感じだった。」

弓使い「そ、そうだったのか。すまない…
    それと、以前僧侶さんに手を出した事…本当に済まなかった。」

勇者「あー、あれか、いいよもう。
   それにこんな時に、責めようとは思わないよ。」




613 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:16:01.91vnLijwBt0 (10/25)


弓使い「そうか…ありがとう。改めて助けてくれた事にも礼を言う。」

勇者「…とりあえず、君がここに倒れてたことも聞きたいな。」

弓使い「ああ、いいだろう。全部話すよ」

勇者「その後に、僕の事も言うよ」

弓使い「それはありがたい」





勇者「き、北の勇者部隊が全滅!?」

弓使い「こ、声がでかい!!」

勇者「ご、ごめん…」

弓使い「あれは…東の国から、この樹海の簡単な調査をする事から全ては始まったんだ。」

勇者「う、うん」





614 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:17:52.25vnLijwBt0 (11/25)




=================================================


【 樹海 】

北の隊長「ばかな!!まだ100メートルも進んでいないのに…
     外の方角が…外の光が見えん!!」

戦士勇者♀「ど、どういうことですの!?
      道が…さっきまで歩いていた道の後もないですわ!!」

勇者A♂「……!!これは一体!?」

勇者B♀「ふ、ふえええ…」

弓使い「(ふん…このようなことで乱れていては話にならん。役立たずどもめ)」

北の隊長「これは…皆のもの!!直ちに引き返すぞ!!
     まっすぐだ!!全員真後ろに進め!!今来た道を引き返すぞ!!」


キラーパンサー「ぐああああああ!!!」

魔界樹「げへはははへはあああっっ!!!」

髑髏の剣士「どおおおおおお!!!」

勇者B♀「ふえええ~んこわいよー!!」

戦士勇者♂「そらあ!!」 ズバンっっ!!

パンサー「ぎゃ!?」


北の隊長「魔物に構うな!!まっすぐに戻れ!!私が後ろで魔物を引きつける!!
     全員まっすぐ…   


髑髏の騎士「っしゃあ!!」 ズバッ!!


北の隊長「うぐあ!?」

戦士♀「隊長さん!!くっ…なんてことに…!!」

北勇者達「う、うわあああ!!帰り道に魔界樹の群れが!!」

北勇者達「いやあああ!!メラミ!! ヒャダルコ!!!」

 【 各勇者達は次第にバラバラに戦闘をする事になった… 】

北の隊長「ま、まて…!!バラバラになるな!!
     入ってすぐにこんな事になる森で、散り散りになっては…!!」

戦士♀「きゃああ!?」

勇者A♂「おああああああ!?」

弓使い「くっ…!なんという失態だ!!この私がこんなところで…だと!?」


====================================================




615 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:22:26.29vnLijwBt0 (12/25)


勇者「そんなことが……!」

弓使い「…………」

勇者「それで弓使い…君だけが生き残って??」

弓使い「…いや、」

勇者「まだ生きてる人が!?」

弓使い「…すまん、言葉が悪かったようだ。まだ全員…北の勇者部隊は存命だ。」

勇者「えっ」

弓使い「…まだこの続きなんだが」 ガタガタ…

勇者「こ、この森には何が…」ゾクッ

弓使い「……続けるぞ」


====================================================

【 結果、北の勇者部隊が散り散りになって…俺も1人になってしまった。 】


弓使い「はあ…はあ…!!くそ!!!ふざけるな!!!私がこんな場所で惨めに死ぬだと!?」

弓使い「このビッグボウガンで仕留められない魔物はいなかったはずだ!!
    なのに…なのに……!!」

弓使い「わ、私は……もし、森を出れなかったら……し」

弓使い「……………」

弓使い「う、ううう……ううう…!!」ガタガタ…

=====================================================


勇者「………

弓使い「そうやって怖くなってるときだったよ」


=====================================================

???「あ、あなたもはぐれてしまった方ですね!」

弓使い「む!部隊のものか!?
    …!?」


 【 …それはそれは一目で惚れるくらいに美しく
   今は妖艶だとおもうほどの女性だったよ 】

???「ああ!どうしましょう!!ここにもはぐれた方が!!」

弓使い「き、貴様!!誰だ!!部隊のものではないな!!」

 【 なんてことは言ってたが、内心喜んだもんさ。1人で迷ってたからな。】


魔女メイド「…私はこの森にある洋館ではたらく魔女メイドでございます。」

弓使い「魔女…メイド??」

魔女「急いでください!私の同僚が、
   あなたと同じ部隊の方々を屋敷に保護しています!」

弓使い「なんだと!」

 【 はやく安全な場所に行きたかったオレは、ほいほいその女の
   言う事を信じて、後について行き… 】


 【 樹海の中でたたずむ洋館に案内された訳だ。 】




616 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:23:25.68vnLijwBt0 (13/25)




北の隊長「お、おお…弓使い!!すまなかった!!私のせいでお前達を酷い目に…!!」

弓使い「別に…気にしていませんよ。」




 【 格好つけてた事が今にも恥ずかしい… 】



 わいわい…


    がやがや…


 【 洋館のホールには部隊全員がいたよ。
   ケガはしていたが、屋敷のメイド達が治療していた 】



弓使い「………ふう」


 【 安堵した俺は、そのまま屋敷で部隊全員と一緒にお世話になった。 】


================================================



勇者「…………」

弓使い「…俺以外は、まだそこにいる。」

勇者「なんとなく…だけど、嫌な予感が」

弓使い「続ける…ぞ」

勇者「(弓使いの顔が青ざめてる…恐ろしい魔物がいたのか!?)」





617VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 22:25:06.57c7Qg4SQ00 (2/2)

おおう、まさかの投下とは嬉しい限り。
それにしても他の勇者連中だらしねぇなw


618 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:27:11.30vnLijwBt0 (14/25)


================================================


 【 その館は魔法の国の偉い学者兼冒険家が、樹海の研究で住んでいる洋館だった 】

 【 屋敷周辺には結界がはられて、魔物が侵入できないようにしてあった。 】


北の隊長「そうか…ここのご主人の寛大な心には感謝しきれない…」

メイド「主人はあいにく、多忙のみでして…
    私から伝言致します。
    おそらく、あなたがたがここを出発できるようになっても 
    ご主人様は仕事で、あわないかと…」

北の隊長「いや、いいんです。
     我々を助けてくださったことに文句などありません。
     しかし…すごい道具をお持ちだ。」


メイド「はい。これはこの森で迷わないように作られたランプです。
    この光は魔界樹が嫌いな光で
    道を覆ってたりする魔界樹を遠ざけたりします。
    あと、数時間魔物を寄せ付けない強力な香水など…」

北の隊長「なるほど…そのランプで我々をみつけ…
     先程から漂ってる、この甘い匂いで……本当にありがとうございます。」

メイド「いえいえ♪  
    ともかく勇者様達は、ここでゆっくりしていってください。   
    ご主人様は既に人数分のランプ、香水を用意してくださってあります。」

北の隊長「本当に感謝しきれない…」

メイド「ただ…香水はかけてすぐ効くものではないので、
    体にしみこませる必要があるんです。」

メイド「就寝前につけさせてもらっても宜しいでしょうか?」

北の隊長「もちろんです!」

メイド「なじむには遅くても2週間ほどですが…」

北の隊長「構いません…皆を危険にさらしてしまった責任ですので…」

メイド「了解しました。」


  【 その香水が、そもそも間違いだったんだ。 】


==============================================




619 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:27:57.06vnLijwBt0 (15/25)



勇者「ゴクリ…」

弓使い「ふう……」

 【 弓使いは額の汗をぬぐう… 】

弓使い「それでだな…」


魔界樹「ぐあああああああああああああ!!!」 ガサガサ!!

弓使い「!?」


勇者「メラ」 ピっ


 ドルルルルルルルルルルルッッ!!!

 バリバリバリバリ!!


魔界樹「」


勇者「ごめん、続きを…いいかな?」

弓使い「あ、ああ……」





620 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:31:27.80vnLijwBt0 (16/25)


===============================================


【 勇者A♂ 弓使い の部屋 】 


弓使い「香水か…これで本当に大丈夫なのか??」

勇者A♂「大丈夫なんじゃないか?
     丸腰のメイドさんがランプ片手に来たんだ。
     ここに来るまで魔物が避けてたのをオレはみたぜ。」

弓使い「そうか…ならうまく利用させてもらうとしよう」

勇者A♂「感謝の気持ちをちゃんとしとけって…」

弓使い「こ、これでもしてるつもりさ…」

勇者A♂「しかし遅くて2週間か…
     体がなまりそうだな…」

弓使い「屋敷の前には広い広場もあるし
    ここの主人から許可がとれれば演習ができるだろうな」

勇者A♂「なるほど…それはいいな。」

弓使い「もう夜も遅いな、
    寝るとしよう」

勇者A♂「ああ、お休み」



 【 豪華な食事、治療、庭での演習…香水がしみ込むまでの間、  
   そうやって過ごしたんだ。 】

==========================================



621 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:32:24.91vnLijwBt0 (17/25)



魔界樹「ぐしゃあああああ!!!」

勇者「真空波!!」 ぶん!ぶん!!
 
 ズ バ ン !! ズ バ ン !!

魔界樹「」

勇者「ごめん、ここにも魔物がくるみたいだっ!」

弓使い「……それでだな」





622 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:39:27.52vnLijwBt0 (18/25)


===========================================


 【 丁度その洋館に来て3日くらい立ったかな… 】

【 庭 】

勇者A♂「さすがですね…隊長は、その見事な剣さばき…惚れ惚れしますよ。」

隊長「照れるではないか…あんまり大人をからかうもんじゃないぞ。」

勇者A♂「いえ!自分は本当に隊長を尊敬しているんです!
     その美しさ…まるで隊長をあらわしてるかのようなんです!」

隊長「ば、ばか…そんなに近づくな……ほら!練習を続けろ!!」

勇者「…はい!」

隊長「まったく…//」


弓使い「(あいつ…何やってるんだか……)」


 【 今まで真面目だった勇者A♂が、その日やけに
   隊長相手にはりきってたのが発端だ。】

===============================================

勇者「勇者A♂くんが…隊長をナンパ?」

弓使い「まあ…そうなるな。ともかく、その時は変に思わなかったんだが……」

弓使い「驚いたのは、次の日の夜だ。」

勇者「えっ」





623 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:47:29.11vnLijwBt0 (19/25)


 【 4日目の夜、俺はトイレにいきたくなって目が覚めた… 】


弓使い「……勇者A♂?」

 【 ふと横を見たら、彼の姿が見当たらなかった… 
   たぶん俺と同じでトイレだろうと思ってたんだ。 】



 ジャー 



弓使い「…トイレにはいなかったな。  
    ほかのメンバーとはあったが。
    すれ違ったか。まあいい。」

 【 自分の部屋に戻る時、戻れる通路は複数あったから
   なんとなく隊長の部屋がある通路をあるいたんだ。 】



弓使い「(…隊長の部屋から明かりが漏れてる)」

弓使い「(立派だな…夜遅くまで作戦でも練ってるのだな)」


 【 たぶんこの屋敷に来てから自分の無力さを無意識に思い知ってたんだと思う。
   今まで他人を小馬鹿にしていたが、そう思わなくなっていた。】


 「…!」

 「………!……っ!……めだ!!」

 「………!!…」


 し~ん



弓使い「…声?」


===========================================


弓使い「声がしたんだ。勇者A♂と隊長の声が」

勇者「二人の?」

弓使い「…………」

勇者「………」

弓使い「………」

勇者「弓使い?」

弓使い「……何してたと思う?」



624 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 22:53:04.44vnLijwBt0 (20/25)


勇者「えっ」

弓使い「何してたと思う?その二人」

勇者「なにって…」

弓使い「なにかだよ…」

勇者「え…今後の相談とか……」

弓使い「……」

勇者「あ、まさか意外にも勇者Aくんが、隊長に猛アタック!?」

弓使い「猛アタックならまだよかったな。」

勇者「えっ」

弓使い「部屋を覗いた俺も悪いが…
    セックスしてたんだ、その二人。」

勇者「ぶほっ」

弓使い「………はぁ」ぶるぶる

勇者「セックスってあの、セックス?」

弓使い「そうだ、セックスだよ。」

勇者「男性と女性が××××××××××××××××××」

弓使い「××××××××××××だよ」

勇者「マジで!?」

弓使い「だ、だから声がでかい!!」

勇者「ごめん」




625 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 23:05:01.76vnLijwBt0 (21/25)


勇者「へえ…二人の中はそこまで急接近したんだ。」

弓使い「違うな。急接近させられた。」

勇者「ええ?」

弓使い「ああ…今思い出しても……疲れが溜まる。」

勇者「辛くなったらホイミかけるよ」

弓使い「…ありがとう」

勇者「うん」


==========================================

「隊長…!隊長っ!」

「あっっ!…やぁ……だめっっ……そんなに…強…く! ん///」

「はあ…はあ…はあ…!」

「あっ…や……///~~~!!!」


弓使い「(ゆ、勇者A♂のやつ…実はやるほうだったのか……それにしても)」


 「~~~!!っっ///」


弓使い「(隊長…あんなに乱れて……普段男勝りの人があんなに色っぽく…)」

弓使い「(いかんいかん!他人の恋路を邪魔をする趣味は無い!!)」




【 自室の前 】

弓使い「ちっ…嫌なものを見てしまった……早く寝よう。」

巨乳メイド「あらぁ?弓使いさん…眠れないんですかぁ??」

弓使い「うお!?」

メイド「あっ…ごめんなさい~、急に立っていて……」


弓使い「あ、ああ……別に私は……」

メイド「~?♪」

 【 その子、妙にぴっちりしたメイド服をきてて  
   胸がはりさけそうだった。おまけに表情も……その時は眠たそうな顔だな 

   って思ってたんだ。 】

弓使い「…おやすみなさい」

メイド「ボソ…あん♪残念  はい、おやすみなさいませ」


弓使い「…………」

 【 その夜は眠れなかった。その前の出来事に驚きを隠せなかった事と、もう1つ… 】

 【 妙に勃起していた。心臓がバクバクするし自慰行為もしたかったが… 
   興奮して…眠れなかった。】

=============================================

勇者「……」

弓使い「…言っておくが全て事実だ。」



626 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 23:12:43.63vnLijwBt0 (22/25)


勇者「えっと…まあいいや。」

弓使い「…それでだ。その日を境に皆おかしくなって行った。」

勇者「みんな…!?」



============================================

【 男子トイレ 】

「だ、だめだよ…こんな場所だと気づかれちゃう//」

「いいじゃないか…!それに意外とみんなこっそりやってるみたいだぜ?
 溜まってるんだよ。好きな子への思いにさ。」

「あっ///」



弓使い「(あ、あぶなかった…くそっ トイレでするなよ…)」

 【 部隊の異性同士でくっつくやつもいれば… 】


=============================================

 【 隊員の部屋 】

「め、メイドさん……まずいっすよ。」

「なにが…ですか?」

「お、俺…メイドさんとは!」

「一目惚れ…ではダメですか?」

「!!…メイドさん! !」

「あんっ♡」



弓使い「…自室のドアくらい締めろよ。」


=============================================

【 ホール 】 階段の裏


戦士♀「勇者B♀さぁん…//」

勇者B♀「ふえっ んっ チュっ レロ… 私も…」



 【 女性に至っては同性同士でしているものもいた 】


弓使い「(いったいどうしたんだ…ふぬけすぎだろ)」


=============================================


勇者「…っ!」

 【 勇者は前屈みになった… 】

弓使い「おまえ…勃起したのか?」

勇者「ご、ごめん……」







627 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 23:21:13.45vnLijwBt0 (23/25)



【 数分後 】



勇者「…それでみんなセックスするようになったの?
   館のメイドさんも混じって??」

弓使い「ああ……」

勇者「で…でも、そういうのもある事なんじゃないかな?あははは」

弓使い「……人間同士の間ならまだよかった」

勇者「…………」

弓使い「……皆が1日中セックスに溺れるようになったのは香水をつけて
    10日目。」

弓使い「…俺はその時までしていなかったが、それは幸運だった。」

勇者「はあ…」

弓使い「なにせ…館にいるメイドは…全員!

    「サキュバス」っていう淫魔なんだからな…!」

勇者「は!?サキュバス!!?」

弓使い「……ああ、そうだ。」

弓使い「サキュバスの群れに…部隊は精神的に全滅させられた!」

勇者「そんな…」




つづく


628 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 23:22:13.23vnLijwBt0 (24/25)

これで本日はおしまい。
また溜まったら連絡します。


629VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 23:23:32.30Qx+ZKNeno (3/3)

その館行きてええええええ
飽くまでも一人でだが


630VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 23:25:56.81oMIgoxv5o (1/1)

戦士って序盤にスライムに囲まれてたときに助けてくれた戦士だよな






631VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 23:26:49.22QzkPqu2Bo (1/1)



投下中は投下終わるまで黙っててくれよ頼むから


632VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 23:29:36.737EOfua55o (1/1)

弓使い自制心高すぎるwwwwwwwwww


633VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 23:30:01.19qsnAjiyWo (2/2)

乙乙!

>>631


634 ◆JKtjWoDovw2013/02/03(日) 23:37:58.67vnLijwBt0 (25/25)


>>548 頑張ります。

>>586 ちなみに賢者は今まで出てきたキャラで一番でかいです。次いで西宿の主人

>>597 ドラクエ8をベースにしてるので、アスカンタからいきなりサザンピークにレベルアップした感じです。

>>630 はいそうです。弓使いもSS内で説明が有りましたが、最初に僧侶をいじめてた2人組の1人です。


635VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/03(日) 23:38:05.28nY7J16eDO (2/2)

哀れな…




636VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 00:24:42.75oEyYWXM9o (1/1)

弓使いめっちゃ丸くなっとる

戦士の百合?……ふぅ


637VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 00:31:19.40nmYCTh0/o (1/2)

戦士♀の膜が大丈夫なら何の問題もないな


638VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 02:35:19.41gfu3GPEHo (1/1)

楽しませてもらってます




639VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 02:35:37.17Rriltjuq0 (1/1)


弓使いも賢者モードだから棘がなくなったんだな


640VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 06:41:53.00bXZGDLiL0 (1/2)

乙でした
そういやドラクエ8だけやったことないからモンスターのレベルアップの感覚がようわからんな…
まぁ7も3DSで出でるし、8もその内リメイクされるだろうな


641VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 12:33:12.71oF1panIfo (1/1)



雑談と感想の境目がわからんので乙のみで。


642 ◆JKtjWoDovw2013/02/04(月) 20:04:59.80Iod4daOA0 (1/2)

>>640
ドラクエ5で例えると結婚の婚約指輪の場所が、いきなりデモンズタワーと天空の塔?みたいな感じです。


643VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 20:18:54.09VjRKdF/AO (1/1)

独り言程度の感想ならいいんじゃね?
十何レスも消費するからおかしくなる



644VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 20:35:55.19nmYCTh0/o (2/2)

来たから投下してくれるかと思ったじゃないか


645VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 20:37:14.471PylHZT/o (1/1)

期待しちまうから投下じゃないときはせめてsage入れておいてくれよ


646 ◆JKtjWoDovw2013/02/04(月) 20:38:32.88Iod4daOA0 (2/2)


まんま国語の授業とかであった事ですが。

感想=話題に対して、一言or1回だけ何かいったりする。コメント。
雑談=話題に対して、複数人or決まったグループで何度もソレに対して話し合う。議論。



あと、次回の投下ですがたぶん「Rー18」になっちゃいます。
そういった展開が苦手な方はご了承ください。
では水曜日か土曜日の夜にまた来ます。





647黒酢2013/02/04(月) 21:05:33.54brJa3Czh0 (1/1)

R指定!そういうものもあるのか


648VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 21:09:48.19bXZGDLiL0 (2/2)

>>642
おお、解説どうもです。
…ぶっちゃけ無理ゲー臭い状況なわけねw勇者部隊の皆さんには正直すまんかったとしか言えないw

次回更新も楽しみにしてます!


649VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 21:36:21.07c/39hlyDO (1/1)

抜ける内容でお願いします


650VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/04(月) 22:00:06.30seK6/6RN0 (1/1)

パンツ爆裂拳した。

いちおつ


651VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/05(火) 01:04:38.55T8NRjpPIO (1/1)

いいやつだった勇者A♂と戦士勇者♀も……って考えるとちょっとくる


652VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/05(火) 05:04:47.99YA+I5zOW0 (1/1)


R指定とかスゲェ
サキュバス相手ならむしろ無い方がおかしいが、わざわざ書くところに作者の本気を感じるぜ

股間にもピオリムかけとこう。


653VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/05(火) 09:31:11.26FJaNpHTIO (1/1)

俺の股間は既にスカラしてるぞ


654VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/05(火) 16:13:52.424h1k1tLm0 (1/1)

乙!
続き楽しみに待っています♪


655VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/05(火) 20:43:09.45PtADYwRZ0 (1/1)

乙!
おもしれぇww


656VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/06(水) 20:20:22.06efAYB9jC0 (1/1)




657 ◆JKtjWoDovw2013/02/06(水) 21:25:38.03xuOoIkZI0 (1/1)

お知らせ。投下は土曜日になります。


658VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/06(水) 21:27:39.03LhtH9w3ro (1/1)

今日は来ないのか・・・


659VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/06(水) 22:26:05.63Zw/cObBIO (1/1)

楽しみにしてる


660VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/06(水) 22:41:12.14rLiQGWTro (1/1)

スカラ重ねがけしとく


661VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/07(木) 00:03:37.208/9QzUBa0 (1/2)

んじゃ俺は股間にバイキルトしとく    ふぅ....


662VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/07(木) 00:04:28.728/9QzUBa0 (2/2)

んじゃ俺は股間にバイキルトしとく    ふぅ....


663VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/07(木) 00:35:20.91xkLdEQkb0 (1/1)

旅立った北の国組で、一番くたばってほしいと思ってた弓使いがいいやつになったw

いままでスルーしてたタイトルだけど一気に読んだよ。楽しみにしてる。


664VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/07(木) 12:31:24.14Vat0m4DBo (1/1)

>>661-662
せつこ、それ「バイキルト」ちゃう「ルカニ」や…


665VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/07(木) 13:29:29.27Hh8RofR/o (1/1)

>>1 乙
土曜日が楽しみだ
股間にレミーラかけて待ってるぞ


666 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 20:54:15.63x62484VU0 (1/32)

22時30分ごろにやる



667VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 21:23:41.03eIJ7qkilo (1/3)

一週間オナ禁はさすがにきつかったわ


668VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 21:25:34.92WGtCXigD0 (1/1)

キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!


669 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 21:30:36.02x62484VU0 (2/32)

ちなみにエロに関しては期待しすぎない方が良いっす。


670VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 21:45:23.65K3LLIkAw0 (1/1)

くるか


671VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 21:56:11.77XTXQMSNz0 (1/1)

明日試験だから明日の朝みるか。。。
期待


672 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:21:23.56x62484VU0 (3/32)






勇者「さ、サキュバスって……本でみたことあるけど……」

弓使い「……」

勇者「確か相手を誘惑しするってかいてあった…
   イラストもナイスバディのお姉さんで…」

弓使い「ああ……半分その通りだ。
    魔物というよりも、見た目はほとんど人間だが。」

勇者「………」

勇者「……ご、ごめん。ちょっと混乱してきた。」

弓使い「………」

勇者「えーっと、そもそも香水の方はどうなったの??」

弓使い「…ああ、話がそれてたな。
    その香水ってのには、魔物を避ける成分なんて入っていないんだ。」

勇者「え!?」

弓使い「あいつら特有の成分…相手の性欲を過剰にまで上昇させるエキスが入った香水だ。
    俺も……皆も、それにやられて……」

勇者「まさか…」

弓使い「ああ……それで性欲や色んな所が刺激されて前より積極的になったんだろうな。
    勇者A♂が、一番そういうのに近い。
    あいつは、隊長に憧れてて恋までとはいかなかったが…エキスで一線を越えたみたいだ。」

勇者「……ゴクリ」


弓使い「そしてサキュバスだが、相手を誘惑させ……そいつと交配する。
    セックスしまくるんだ。
    で、時摂取されたエネルギーを養分にしてる。楽しみながらな。
    だから俺も…連中と…何度も……」

勇者「うほ…」

弓使い「い、言っておくけどな…!これがどうして精神崩壊に繋がるのかは
    体験しないと理解できんと思うがな……
    そうなってるような隊員がもういたから言ってる。」




673 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:22:21.57x62484VU0 (4/32)


勇者「うわっ…」

弓使い「思い出しても、吐き気がする……男は苦しそうな顔してるだけだが
    女は半白目で、口をあけて、ベロを出した状態だからな…」

弓使い「サキュバス共は「アへ顔とダブルピース」なんて言ってたが、  
    寒気がする!ぜえ…ぜえ……」


勇者「ゴクリ…」

弓使い「と、ともかく…ほかの隊員は、今もセックス三昧だろうな。
    香水のせいで……おかしくなっちまった。
    俺はなんとか逃げ出したが……迷って……」


勇者「ま、まずいよ…それ。
   とにかく助けに行かないと!!」

弓使い「ま、待て…!!淫魔とはいえ、魔法も使えるんだ!
    やつらのかなしばりの術にあったら、いくらお前でも…
    こんな所に住んでる凶暴なヤツ相手に素手で戦えても
    動けなかったら意味ないだろう…」

勇者「そ、そうなの?」

弓使い「逃げようとしたら、捕まってその場でヤラれた。」

勇者「うっ……」

弓使い「…ようやく抜け出せれたが、体力の消耗が激しくて
    東の国にもたどり着けずじまい。  
    ランプも奪ってきたが、これも嘘だった。」

勇者「……」

弓使い「……俺の話はこれで終わりだ。
    お前は…北の国からどうしてここに?」

勇者「話すと長いんだけどさ、今南の国のめんどうな用事で
   「エルフの魔法水」を取りにきたんだ。」

弓使い「ま、魔法の聖水!?」

勇者「知ってるの!?」

弓使い「ふ、ふふふ……知ってるさ。
    毎日のように飲まされたからな!体力と精力回復のためになあ!!」

勇者「げえっ…ま、まさか……」

弓使い「あいつらの館に、たんまりある。
    確か裏の井戸からくみ上げてると言ったが……」

勇者「そ、そんな…あと5日しか無いのに…」

弓使い「5日?と、とにかく…お前が南の国と縁があるなら
    そこか東の国にでも…」

勇者「それがさ…」




674 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:24:26.94x62484VU0 (5/32)






弓使い「な、なんだと!?南の国はそういうところだったのか!?」

勇者「う、うん…」

弓使い「(皮肉だ…まるで少し前の俺みたいな人間達ばかり……
     いや、俺にそんな事を言う資格は無いか…)」

弓使い「……いや、待て。   
    それでも助けは呼べるんじゃないのか?」

勇者「呼べても、行ってくれるかどうか…」

弓使い「欲深い人間なら、自分たちの功績にしようとするかもしれないぞ。
    ……俺からすれば、こうなってしまった以上、名誉も何もあるもんか。」

弓使い「ふ、ふふふ…」ポロポロ

勇者「弓使い……」

勇者「……………」

勇者「わかった。僕も助けてくれるよう頼んでみるよ。
   魔法水の場所もわかっちゃったし、魔法王さまや執事さんならきっと
   話をわかってくれる。」

勇者「…だから今はできるだけ時間を稼ごう」

弓使い「…ああ。」

勇者「じゃあまずは、この魔界樹の薬草を弓使いに使ってっと。」

弓使い「なっ…魔界樹の葉っぱ……そんなにとれるのか?」

勇者「そうみたい。
   ただ、一緒に生えてるリンゴは中に寄生虫が入っていてあぶないけどね。」

弓使い「そ、そうなのか…」

勇者「うん、じゃ薬草使うよ。」

弓使い「…………」



魔界樹「んがあああああああああああ!!!」

弓使い「!」

勇者「ちっ!メラ!!」


 ドドドドドドドドドドドドン!!




675 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:25:54.64x62484VU0 (6/32)


魔界じゃ「が!?ごおッ!ぶげっ!!ばきゃっ!?」

 【 魔界樹は粉々になった!! 】


勇者「…危なかった。」

弓使い「……すごいな、お前は。」

勇者「そうかな?何度も襲われた事もあるし、慣れちゃったよ。
   ちょっと怖いけど」

弓使い「………」

勇者「…ケガ直しながらだけど、僕があれからどうしたか話すね。」

弓使い「ああ…」

勇者「あの後、僕は西の国を目指して1人で旅をしたんだ。
   もちろん素手で。
   毎日魔物と戦ってたよ。」

弓使い「………」

勇者「それで、宿に帰る頃には
   全身ケガして、スライムまみれ。それで行く先々の村で
   変な目で見られたっけ。」


弓使い「そうか……」






勇者「ほい、手当てできたよ!」

弓使い「すまない。」

勇者「いいって、じゃあとにかく東の国に行こう。
   近くに村でもあれば連絡も出来る。」

弓使い「…この森から数キロ離れた所に村がある。
    そこを最後によって帰ってくる事を言ってたから
    今頃村でも不信に思ってる連中が居るだろうな。」

勇者「ともかくいそがないとね。」





676 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:26:35.02x62484VU0 (7/32)





 【 3日後 】


弓使い「ホントに素手で戦って行けるものなんだな…」

勇者「まあね。でも弓使いの狙い撃ちはすごいや。
   ほとんど外してないし。」

弓使い「…生まれは弓使いで有名な家でな。
    小さい頃から教わってた。」

勇者「へー!すごいじゃん!!」

弓使い「……その割には、サキュバス相手にも何も出来なかったがな」

勇者「それは……」

弓使い「…急ぐぞ。
    もしサキュバスに追いつかれたら元も子もないぞ。」

勇者「そ、そうだね。」

弓使い「あいつらにまわされるのは二度とごめんだ。
    性欲の塊とはああいうのを言うんだろうな。」

勇者「(まわす…?)」



「…そんなことないですよ。ひどいじゃないですかぁ」





弓使い「!?」

勇者「だれだ!?メラ!!」   ドドドドン!!


 【 勇者は振り向きながらメラを連射した!!
   あたりに火の玉が無数に飛び散る! 】
   

サキュバス「…あっ♪弓使いさんのお友達ですか?初めまして…♡」

勇者「この人が…サキュバス!?」

弓使い「見た目に惑わされるな!!
    くそっっ!よりによってこいつが追ってきて……ぐ!?」



 【 弓使いは金縛りにあったように動けなくなった!! 】





677 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:27:01.12x62484VU0 (8/32)



サキュバス「うふふ…♪」

勇者「な、何をした!?」 バッ!

弓使い「う、打て!!あいつにメラをぶちかませ!!」

勇者「っ!」

 【 勇者はサキュバスに指先を向けた!! 】

勇者「(この子…魔物といっても……ほとんど人g

サキュバス「あなたも……乱暴な事をしてはいけないですよ?」 カッ!

勇者「う!?」

 【 勇者も身動きが取れなくなってしまった!! 】


勇者「ぐぎぎ…!」

弓使い「くっっそおおおお……せっかく!
    せっかく逃げれたのに…!!」

弓使い「見た目に惑わされるなって言っただろう…!!
    ぐぐっ…!!」

勇者「だ、だって…もっと悪魔っぽい人間かと……」

弓使い「くそっ!動けん!!!」

勇者「ずああああ!!!っっっ!!」


 ぐぐぐ…

勇者「おお!おおおっっ!!動けた!!」

サキュバス「うそっ…かなしばりをかけて動けるなんて
      なんて力なの?」

サキュバス「でも重ねがけすれば良いんですよね♪」 カッ!




678 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:28:50.88x62484VU0 (9/32)


勇者「ぐげ!?」 ドテン!

弓使い「す、素手勇者っ!!(かなしばりにかかっても動けるとは…!)」


サキュバス「逃げないでくださいよぉ弓使いさん…
      私、あなたがいなくなって…すごく寂しくって……
      ずっとあなたの香水の魔力をたよりに…森の中を探しまわって……」 スルッ


 【 サキュバスは着ていたスカートを降ろした! 】


二人「!!」

サキュバス「ずっとお預けだったから、ここ…もうビショビショなんです。」クチュッ


 【 サキュバスは自分の陰部に手を添えた!!
   そこからは彼女の液体がねっとりと、腿にしたたっている。 】

弓使い「け、汚らわしいぞ!!貴様!!
    こんなところで、下部をうるすなど!!」

サキュバス「だって…ずっと弓使いさんに求められてたんですもの…♥
      だからもう私…弓使いさんのモノになっちゃって……」

勇者「えっ」

弓使い「……ちっ!
    こいつはな…館から逃げるまでの数日間俺をほかのサキュバスから独占してたんだ。」

勇者「…惚れられてる?」

弓使い「忌々しいがな!」

サキュバス「あっ…そんな目で、見つめないでください♪」 クチュクチュ

 【 サキュバスは陰部に指先を入れた!
   その時の刺激で、彼女の体は小刻みに揺れる! 】

勇者「うっ…」

弓使い「騙されるな…!騙されるな!!騙されるな!!!
    こいつらは…!!人誘惑して堕落させる悪魔だ…!!悪魔なんだっっ!!
    があああ…!!」

サキュバス「うふふ…」 ゴゴゴ…




679 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:30:15.27x62484VU0 (10/32)




 【 サキュバスの姿に変化があらわれる! 】

勇者「こ、こいつ…!」

 【 サキュバスの目の色が黒から黄色になり、
   歯や耳も若干尖った!!

   お尻からはしっぽが伸びて、背中からはつばさが生えた!! 
   その体の一部が突起する変化のせいで、彼女の服はビリビリに破れ
   サキュバスは全裸の状態になった! 】


勇者「うっ…くう!」

 【 勇者はビビってメラが打てない!! 】


 ( 油断はするなよ、勇者。たとえ、自分に脅威にならないあいてなどにもな… )

勇者「(それは見た目が人間の魔物でも…!?」

勇者「(おじいさんに言われた事が、こんなところで…くそっ!なんで打てなかった!!」

弓使い「ぐうう……!!」

サキュバス「さあ、戻りましょう。お友達さんには初めてのコースを
      弓使いさんは…ずーっと私と、ね♡」

弓使い「うおおおおおお!?」

勇者「くそ!!(…でも待てよ、僕は一応戻れるしまだ皆を助けれるチャンスはある!!)」

サキュバス「~♪」




勇者「ごめん…弓使い……(まだ希望はあるよ!!)」

弓使い「……こうなったらおしまいだ。(…魔法の国に戻れるとか本当なのか?)」




680 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:30:44.39x62484VU0 (11/32)




 【 サキュバスの館 】 夜


 【 そこはまさに快楽の巣というものだった!! 


   ダイニングや、キッチン、休憩室、裏庭、トイレ!
   あらゆるところで、北の勇者部隊の男性と女性
   はたまた部隊の男性とサキュバス…時には女性同士が乱れ、絡み合い!

   粘液がこすれる音が絶え間なく続き、絶頂の声も響いた! 】



 【 …が、勇者と弓使いには彼らの声は聞こえていない。 】

 

サキュバス「さあ、弓使いさんはあなたの泊まってる部屋に♡
      
      勇者さんは、そこで待っていてくださいねぇ
      直、相手の子がきますから」


弓使い「素手勇者!!お、おれは絶対に諦めんぞ!!
    お前もこいつらのいいようには……」


 バタン!!


 【 弓使いはサキュバスに連れて行かれた! 】

 【 ロビーには素手勇者だけが残された!! 】


勇者「…魔法水も見つけておけば
   魔法使いもなっとくしてくれるだろう。」




 【 数分後… 】




メイド「はいは~い♪あなたが新入りの人かな~♪」

勇者「!」

メイド「あん♪すっごいイイ体…ねえねえ、どんな鍛え方したらそんなに
    筋肉付くのお~♪」

勇者「…僕は今まで素手で戦ってきたんだ。
   魔物と戦いまくって、体も自然と鍛えられたんだ。」

メイド「え~魔物と素手で?すっご~い!
    じゃあ…もう…ベテラン、なんだ。」


メイド「かなしばり~」 ピッ

勇者「んっ…!?」

メイド「ふふっ…かわいい」

 【 メイドはゆっくりろ勇者の顔に近づいた! 】

メイド「……っ」はぁ…



681 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:32:47.02x62484VU0 (12/32)


メイド「……っ」はぁ…

勇者「……」

 【 メイドは勇者の顔に自分の顔を近づけると
   キスをしようかしないかのギリギリを保ち続けた! 】

メイド「んっ…//」チュッ

勇者「!」

メイド「んっ…あん…」 チュッ チュ… チュパ

勇者「……んっ…おっ…う」

メイド「……んっ」 トクトクッ

勇者「!?」 ゴクン!!

 【 勇者はキスの際に、何かを口の中に入れられた!
   吐き出そうとしたが… 】


勇者「(やべえ、飲んじゃ……った?……あーっ??)」

メイド「どう?私たち…サキュバスの唾液……香水にもつかってるんだけど…
    とーっても、気持ちよくしてくれるの。」

勇者「な、なに!?」

メイド「それに…匂いをかぐとエッチな気分にもならない??」

勇者「……っ」

勇者「な、なんだ?頭がボーッとしてきて……」

メイド「ふふふ、早速効いてるわね。どう?キスは?」

勇者「…キスは初めてだよ。」

メイド「そうなんだ~。じゃあ、私が初めてなんだね♪」

勇者「…そうだね」

メイド「うふっ…」

 【 メイドは少し離れると勇者の体を隅々と見始めた 】

勇者「…君らは何が目的なんだ?」

メイド「目的?」

勇者「そうだよ…目的だ。」

メイド「言ってる意味がよくわからないけど…」

勇者「ここに大勢の兵士がいるのはわかってるんだ」

メイド「あーはいはい♪勇者部隊の皆さんね♡」

勇者「彼らをどうするつもりだ?」




682 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:34:36.40x62484VU0 (13/32)


メイド「キス」

勇者「は?」

メイド「キスしてくれたら、その先を答えてあげる」

勇者「……動けないから君からしてよ」

メイド「あー素直だね~♡なんか可愛いね君」 

メイド「んっ」 だきっ

勇者「!?」

 【 メイドは絡み付くように素手勇者に抱きつき
   キスをした! 】

メイド「んっ! チュッ…レロッ」

勇者「…!っ……おっ」

メイド「……ぷはっ」

 【 メイドは口を話すと、キスの出来る距離で
   続きを話した! 】

 【 勇者の胸板に、メイドの豊満な乳房が何度も小刻みに触れる
   その弾力を素手勇者は無視できない! 】

メイド「別に殺したりとかそんな事はしないよ?」

勇者「なに?」

メイド「だって、そんなことしたらもったいないじゃない…」

勇者「………」

 【 メイドの吐息が勇者に降り掛かる!! 】


メイド「次は……あなたから私を求めて」 ぴっ

勇者「っ!」

メイド「動ける…でしょ?」

勇者「……」

メイド「でも主導権は私♪」

 【 メイドは床に仰向けに寝そべった! 】

メイド「……早くして、床って冷えるから
    暖めて欲しいな」

勇者「(下手に問題起こしてもマズい…。  
    まずはこの館の間取りとかも調べないと……)」




683 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:35:05.58x62484VU0 (14/32)



勇者「……わかった。」


 【 勇者はゆっくりとメイドにおおいかぶさって、口づけをかわした! 
   初めての事だったが、彼女の唇の感触を味わうようにキスをした! 】

 【 理性では、こんなことしてる場合じゃない!といいたいが体が言う事をきかなかった! 】

 【 勇者の大切な何かが崩れて行く!! 】

メイド「ぷはっ…」

勇者「いろいろ喋って…もらうよ。
   術を解いたのは逆に失敗だったんじゃないか?」

メイド「…私を殺しても意味ないもん♪」

勇者「………」

メイド「あの人達とはね、しばらくここで暮らすのよ。
    たっぷりと…堕ちるとこまで堕ちるまで、ね。」

勇者「僕がさせ……ない。力づくでも……連れ出してやるさ。」

 【 勇者は強気にしゃべっている!!
   それは理性を保とうとするための抵抗かもしれない 】

メイド「無理♪弓使いくんみたく1人で逃げるのが精一杯よ。」

勇者「なんだって?」

メイド「でも…安心して、今まで何人もの人がここに来たけど」

 【 メイドは素手勇者の頬に手を添えた! 】

メイド「誰1人として、傷を付けていないわ。
    その分、ちょっぴりエッチな性格になって故郷に送ってあげたけど…」

勇者「………」

メイド「明日、ここにいる人達の様子をみればわかるよ。
    誰もケガしてたり、殺されたりしてないもん。
    これだけはホントの事…」

勇者「そこまで喋る理由はあるのか?」

メイド「あるもの」

 【 メイドは勇者に口づけしようとする… 】

メイド「だって…警戒されてたら……いつまでも気持ちよく出来ない…から♡」




684 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:35:44.75x62484VU0 (15/32)


勇者「……そうか」


 【 勇者は弓使いとの会話と、メイドの会話で一応納得はできた! 】


メイド「…うふっ続きはシャワーを浴びた後で♡ 香水も忘れずに…//」
    部屋に案内するわ。」

勇者「そ、その前に…」

メイド「な~に?」

勇者「(上目遣いで見るなよ…)
   ここにエルフの魔法水があるって聞いてけど、ホントかい?
   僕はそれが欲しくて、この森に来て迷ってたんだ。
   弓使いからここにあることを聞いたよ。」

メイド「あ、それならあるわよ~、キッチンにた~ぷりと…
    なに?もしかして濡れプレイが好きなの?」

勇者「そんなわけないだろう。」

メイド「うそだあ、そこ…固くしてるのに」 スッ

勇者「うわ!」

メイド「さ、イキましょ?夜はまだ長いから。」 ガシっ


メイド「わたし、昨日からしてないの。  
    さびしいのぉ……誰もいなくて」

勇者「(だから上目遣いで顔を近づけないでくれ!)」

メイド「…しよ?
    ねえ早く部屋に…空いてる部屋があるからさ




 【 素手勇者はメイドに連れられて、2階に向かった 】
 【 途中通路の脇や、空いた部屋から男女のうめき声…喘ぎ声が絶え間なく続く。 】


勇者「(みんな…してるのか)」

メイド「うふふ…」


【 素手勇者の部屋 】

メイド「うふふ…」

 【 メイドが服を脱ぎ始めた! 】

 ぷるん…

勇者「!?」




685 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:36:11.53x62484VU0 (16/32)


 【 勇者にとっては理解不能の展開だった!
   あこがれの女性の裸体が今目の前にうつっている… 】

メイド「そんなに見つめないでください…♥」

勇者「うっ…」ドクン、ドクン

勇者「(体が…熱いっ)」


 【 勇者はまじまじと、彼女の肉付きの良い体を眺めた!! 
   細い体だが肉付きの良い肌!
   くびれた腰!そして、突き出たお尻と乳房…たまらない 】
 
 
 ぷつん
  

 【 勇者のだいじな何かが砕け散った!! 】


勇者「(したい…すごくしたい……!

    1回だけならいいよね。
    どうせ遅かれ早かれ、この人達の誰かとセックスさせられる運命だったんだ。c)」


 【 しかし、勇者はその夜までに彼女と3回も交配を続けた! 】

 【 勇者は極度の疲労で、案内された部屋で眠った!! 】




686 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:36:43.75x62484VU0 (17/32)





【 翌日 】


【 食堂 】


 がやがや

      わいわい


あんっ    

       そこなのぉ…

「あん、だめえ…まだごはんのこってるの……」

「いいじゃないか、俺がたべさせてあげるよ。口移しでな」

「んむ…んっ///」



弓使い「………………食事のときぐらい普通に食えよ。」

勇者「………御飯はまあまあウマいね。」

弓使い「材料を聞いたら、精がよくつくものをつかってるそうだ。」

勇者「………そう。」

弓使い「毎日、セックスと食事と御飯だ。」

勇者「………そう。」

弓使い「…大丈夫か?」

勇者「……1回だけで良いと思ってた。」

弓使い「……気にするな。
    直慣れてしまうんだ。」

勇者「………」

弓使い「ちなみに…食事についてきてるこの水が
    エルフの魔法水だ。」

勇者「なに!?」

弓使い「これを朝飲むから、夜まで体がもつんだ。」 ぐびっ

 ぱああ…!




687 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:38:11.87x62484VU0 (18/32)




弓使い「………10日後だから今日を入れて
    2日間か」

勇者「……」ぐびっ

 ぱあああ…!

勇者「うん、お昼に転送されるみたいだから
   その時魔法の水もってれば…」

弓使い「……おまえが希望だ。」

勇者「任せて。必ず戻って来る。」

勇者「でもただ待つだけじゃ意味が無い。
   ここでただセックスするだけの自堕落な生活なら
   空いた時間で修行とこの館の散策だ。」

弓使い「………よし、俺もあの女から離れた時間にそうする。」

勇者「ありがと」

勇者「ところでここの皆は、館の人がサキュバスってのを知ってるの?」

弓使い「一応な……快感を求めるのが優先で
    魔物でも好みの外見なら問題ないみたいだった。」

勇者「そうか……」

弓使い「そもそもそういう細かい事も気にしてないかもな
    思考も快楽が邪魔してしまう」





メイド長「みなさーん!今日はお知らせがありまーす!
     この館に新しく入った人がいますので紹介しますよー!!」


 ざわざわ
     
      ざわざわ


 「だれかな?」

 「かわいい子がいいなー、私」

 「私はもっと長続きする人!!」

 「あ、あそこが大きい人…とかも」


弓使い「(冗談だと思いたいな……男隊員の下ネタ話聞いて顔を赤めてた子達でさえも
     今は淫魔達の毒にやられて……まるで別人だ。)」




688 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:41:10.17x62484VU0 (19/32)



メイド長「話はすでにメイドから聞いてます。
     勇者さーん、自己紹介お願いしますね!」


勇者「…昨日から、ここに泊まりにきた勇者です。
   どうぞよろしく」


 ざわざわ!   

          がやがや!!


 「あれ!?あの人どこかでみたことがある!!」

 「すごーい!筋肉モリモリ!!」

 「ああ~抱かれてみたい~~♡」

 「けっ 男かよ!」

 

戦士勇者「す、素手勇者さん!?」

隊長「なんだと…」

勇者A♂「素手勇者!!久しぶりだなあ!!まさかここで会うとは!!」

勇者「う、うん」

弓使い「………」

メイド長「それと森で迷子になってた弓使いくんもみつかりましたよ!!」
     よかったね、弓使いくん。安全な場所に帰って来れて。」

弓使い「………」

 「わー、よかったー!」

 「あの人真面目だから、責める時すごくおもしろいのよねー」

 「でも庭師ちゃんに取られちゃってて残念…♥」

 「けっあの野郎も戻ってきやがったか」


戦士勇者「弓使いさん…」

勇者「……みんなに話がある!」

勇者A♂「お、どうした?」


勇者「みんなは勇者部隊だろう!!
   目的はどうしたんだ!?南の待ちに行く任務はどうなったんだ!!」

勇者A♂「それがな、延期になったんだ。」

勇者「え?」




689 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:42:40.03x62484VU0 (20/32)


戦士勇者「……」

勇者A♂「隊長が調子わるくてさ、それにまだオレたちの香水がまだなじんでないらしくて
     あともう少しここに居なければならないんだ。
     サキュバスさん達はすごい、よくしてくれるんだぜ。
     セックスすると香水の効果が早まるんだ。」

勇者「話は弓使いくんから聞いたぞ!香水なんて全部デタラメだ!!
   僕は昨日の夜から過ごしたけど、みんなたるんでるよ!!」

勇者「だいたいセックスして、魔物が避ける体になる訳無いだろう!!」

勇者A♂「ど、どうしたんだ素手勇者…オレたちはただ休息と旅の準備を……」

弓使い「…その辺にしておけ、素手勇者。」

勇者「なんで止めるのさ。」

弓使い「後ろの男達を見てみろ」

勇者「?」


 「ぐるるるるる…」

 「なんだアイツは、調子に乗りやがって…」

 「せっかくの楽しみを奪う気か」

 「もう任務なんざどうでもいい…」


勇者「うわ…。」

弓使い「何もセックスだけが辛いんじゃないんだ。
    ああいうやつらが生まれたせいで余計自体が悪化する。」

勇者「そうなのか」

弓使い「言っただろ、快楽が思考回路を破滅させる。
    …もうこいつらには常識が通用しない程
    快楽思考になっちまってる。」

勇者A♂「まあまあ、とりあえずこの森は危険ってことがわかったんだ。
     勇者もゆっくりしていけ。  
     あ、そうだ!みんなに素手勇者の話を聞かせてくれ!
     あれからどうなったんだ!?」

 「わたしも聞きたいー」

 「ねえねえ、そんな体してどうやってきたえたのー??」

 「魔法何使えるー?」

 「けっ 俺らはどっかいこーぜー」

 「そうだなー」

 「あん、まってよー」






690 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:45:55.51x62484VU0 (21/32)



勇者「(なんだ…これ、ほんのちょっとしか会ってなかったとはいえ
    みんなこういう人達だったか??)」

弓使い「(……まともなのは素手勇者と俺と)」

戦士勇者「………」

弓使い「(…戦士勇者か?彼女はそんなにセックスに溺れてなかった気が)」

戦士勇者「……………」




勇者A♂「やるなー!素手勇者!!
     まさかそこまで強くなれるなんて!!」

勇者「ははは…ありがとう」

「ねえ、勇者A♂くん~。そろそろ隊長様の部屋に行かないと」

勇者A♂「あ!そうだった!!急がないと!!」

勇者「待てよ!勇者A♂くん!!」 ガシッ!!!

勇者A♂「っ!!!おおおっれええええにさわんじゃああねええええっっっぞおおお!!?
     があががが…おぐるるるr!!!」

勇者「!?」

勇者A♂「ぐるるるるるるるrげぎゃぎゃぎゃぎゃ…!!」

「なにあいつ…」

「急いでるになにしてるの??」

勇者「えっ」

弓使い「くっ…」

勇者A♂「悪い!急ぐんだ!!また後でな!!」


弓使い「どうして俺がたった1人で逃げたのか…
    あれも理由だ。」

勇者「正気を…失ってるのか。」






691 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:46:53.03x62484VU0 (22/32)





【 お昼 】 外


勇者「(弓使いの話じゃ、昼間はそれぞれみんな
    読書したりゲームしたりと、休日みたいな過ごし方…セックスしてるのもいる)」

勇者「(サキュバスは洗濯や料理の準備…家事全般もしている)」

勇者「(ただ夜だけはみなセックスに溺れているらしい…
    サキュバスもほとんど部隊の皆と一緒にいるらしい。)」

勇者「(散策するなら夜か?
    魔法の水も、複数貰ってきた。)」

勇者「(あのかなしばりにも気をつけないと…)」

勇者「(いざとなったら…攻撃するしか無いか……)」

勇者「(あと館の周りには、魔物を避ける結界か…)」



勇者「…とりあえず筋トレしておこう。」

勇者「ふん! ふん! ふん!」


メイド「あ~♡素手勇者さん~
    こんなところでなにしてるんですかぁ~♪」

勇者「筋トレだよ、筋トレ。
   ここでふぬけた生活して体がなまらないようにしてるのさ」

メイド「そうなんですかあ
    でも無理だと思いますよぉ?
    魔法で転送されてくるのはともかく、この森を入り口から出口まで歩いて行く事はできないんですよ~?」

勇者「そんなのわからないだろう。」

メイド「だってぇ…私たちの忠告を聞かずに出た旅人も、結局戻らなかったしぃ…」

勇者「帰ったんじゃないか?自分の家に」

メイド「それなら、私たちの事を教えて興味本位の人もくるんじゃないんですかぁ??」

勇者「ここから出て行くくらいの人が
   こんな異常な場所をおしえるわけないだろう」

メイド「んっカワイイ~素手勇者君て真面目だね~」

勇者「ふん…」

メイド「昨日も言ったけど私たちはかならずアナタ達を、森から出してあげるわ♪」

メイド「…何年先になるかわからないけどね♡」

勇者「………結局監禁か」

メイド「そんな野蛮じゃないわよぉ…それに」




692 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:47:32.23x62484VU0 (23/32)


勇者「?」

メイド「素手勇者君の精子…すっごく濃くて私の体に浸透したよぉ
    だからまた…」

勇者「言っておくけど、セックスするときは僕から言う。」

メイド「え~」

勇者「僕は体を動かしたんだ。」

メイド「ケチっ…でもいいよ。素手勇者君の鍛えたからだと
    その汗と一緒に1つになるのも良いかも♡」ペロッ

勇者「うっ…とにかく、1人にさせてくれ!」

メイド「は~い♪」

勇者「(はあ…先が思いやられる)」






【 その日の夜 】


「素手勇者君…♪ねえ、今夜暇かな?」

「私たち、今からおかし食べ合うんだぁ」

「…素手勇者君、食べちゃいたい♡」

勇者「……っ!」ゾクゾクッ///

勇者「ご、ごめん!!また明日!!」

「あんっ ひどい…♡」

「あーあ…せっかく4Pできるとおもったのに♡」

「たまには私たちだけでも…いいよね?」

「…いいよ♪」チュッ

「あんっ…」

「あ、ずるい~…」



勇者「うっ…うう……///」


 【 勇者のペニスははちきれんばかりに固くなっていた!! 】

 【 それこそ痛い程に! 】


勇者「が、がまん…明日になれば……全てがっ!」




戦士勇者♀「明日になれば?」

勇者「うわっ!!」

戦士勇者「ど、どうなされましたの!?」



693 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:48:00.46x62484VU0 (24/32)


戦士勇者「ど、どうなされましたの!?」

勇者「戦士さん…君は?」

戦士勇者「…今日の朝、色々とありがとうございました。」

勇者「へっ?」」

戦士「実は私も弓使いさんと一緒で、脱出を試みた事があるんです…!」

勇者「な、なんだって!?」

戦士「しーっ!声をお静かに…サキュバス達に聞こえますよ?」

勇者「わ、わかった…!」

戦士「私の部屋でお話ししませんか?」

勇者「いいよ。あ、弓使いはどうする?」

戦士「…弓使いさんは、先程庭師のサキュバスに連れて行かれました。」

勇者「そうか…でも嬉しいよ!
   弓使いと一緒で、ここの異常さに気づいてる人が居てくれて!」

戦士「ふふっ。私もまさか素手勇者さんがあのようなことを言うとは思いませんでしたの。」

勇者「ぼくの予想以上にここは堕落してたからね。
   じゃあ話はそっちの部屋でしよう。」

戦士「はい♪」





694 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:48:35.37x62484VU0 (25/32)




 【 戦士勇者♀の部屋 】



戦士「…魔法の国に戻れる!?」

勇者「うん、この首輪の力で強制的に戻されるんだ。
   それで魔法水を持ってくれば、僕の無実を証明できるし
   なおかつ、勇者部隊は国を上げての大きな政策?だからね。
   魔法王様も協力してくれると思う。」

戦士「そ、そうでしたの…」

勇者「弓使いにもそのことはいってある。
   だから明日の午後12時きっかりに僕は魔法の国に戻り、
   ここにいる皆を連れ戻しに来るよ」

戦士「まあ…」

勇者「そのために、既に魔法水は何本か貰ってある。
   これで準備万端だ。」

戦士「…わかりましたの。」

勇者「うん、ちょっとの間だけ我慢しててね」

戦士「はい♪」

戦士「あ、そうでしたの!まだ実は…、他にも何人か正常な方が居ますのよ!
   そちらの方達にも情報を…」

勇者「待って!伝えるなら1人か2人にしてて…!
   下手にまわるとバレる可能性もあるから…ね?」

戦士「は、はい…」

勇者「よし、じゃあ僕は部屋に戻るよ」

戦士「あ、あの…」

勇者「なに?」

戦士「あの時の借りをかえさせてください…」

 【 戦士は来ている鎧を脱ぎ始めた! 】




695 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:49:44.56x62484VU0 (26/32)


勇者「い!?」

戦士「うふふ…」ぷるん ぷるん

 【 まるでスライムゼリーのような乳房が小刻みにゆれた! 】


勇者「せ、戦士さん…!まさかスライムゼリーのことを!?
   それに…まさかっ」

戦士「大丈夫です……私はちゃんと国に戻って
   勇者の任務を全うしたいと思っています。でも…」

勇者「でも…」

戦士「私、朝に素手勇者さんの話を聞いてて…すごくかっこいいと思ったんですのよ?」

勇者「で、でもそれだけでいきなりセックスは…」

戦士「今のあなたはとてもたくましく見えるんですの…
   それに…」

勇者「そ、それに…?」

戦士「サキュバスから貰った香水のせいで…もう我慢できませんの!」 ムチュッ!

勇者「む!?」

戦士「…んっ レロっ チュッむう…」

勇者「んっ……む…ぷはっ」

戦士「うふっかわいいですわ素手勇者さん♡」

 【 戦士はゆっくりと素手勇者を押し倒した!
   戦士は口をひらくと、そこから彼女の唾液が細い糸となって勇者の頬に伝わる! 】

勇者「あっ……(なんて…キレイなんだっ戦士勇者……。気品がある。)」

勇者「(明日で一応帰れるんだ。もう1回くらいいいか)」

戦士勇者「うふふ♡」





696VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 22:52:23.67eIJ7qkilo (2/3)

盛り上がってまいりました(股間的な意味で)


697 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:54:05.24x62484VU0 (27/32)




【 次の日 】



【 素手勇者の部屋 】


弓使い「いよいよか」

戦士「ええ…やっとここから……」

素手勇者「あと2時間か…」

戦士「あっちょっと宜しくて?」

勇者「ん?」


戦士「今朝、自室に戻る時に何人かに伝えましたの。
   そしたら何人かの方が一度素手勇者と話がしたい!っと申し上げてたので
   ここに連れてきても宜しいでしょうか?」

勇者「えーっと…」

弓使い「そんなに大勢の人間が1つの部屋に集まってたらおかしいと思われないか??」

戦士「そ、それは……ら、」

弓使い「ら?」

戦士「ら、乱交パーティという名目で話せばごまかしが……」

弓使い「…わかったよ。」

勇者「ははは…」


戦士「では連れてきますね♪」
















698 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:56:12.23x62484VU0 (28/32)









勇者「はっ?」

弓使い「……っ!?」

サキュバス「うふふ…」

庭師「どうも…♥」

メイド「あー驚いてる驚いてるー♪」

戦士「………」

弓使い「戦士勇者!これはっ…う!?」

 【 弓使いはかなしばりでうごけなくなった!! 】


弓使い「き、貴様…」

庭師「…♪」


戦士「うふふ…ちゃんと、正常な方を連れてきましたわ」

戦士「……ここにとっての正常な方ですけど」


勇者「!」

 
 【 勇者は瞬間的に状況を理解した!!
   しかし… 】


メイド「かーなーしーばーりー♡」

勇者「が!?」

弓使い「戦士勇者ぁ!!貴様も…堕ちたな!!
    自堕落な心に!!恥を知れ!!」

戦士「逃げ出した…臆病者に何科を言う権利はありませんの……」

メイド「戦士勇者ちゃんやるね~♪」 チュッ

戦士勇者「あんっ♪それはサキュバスサマたちの助言のおかげですわ//」

戦士「昨晩、勇者の様子を見て何か企んでるかどうか調べて欲しい
   っていったのはメイドさまですわ//」

メイド「うふふ…♪」 さわさわっ…

戦士「あんっ…」




699 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:56:43.48x62484VU0 (29/32)




弓使い「くっそおおおっっっっ!!」

勇者「う、うわああああああっっっっ!!!よくも!!
   よくも騙したな!!!本当に自分が何をしたのかわかってるのか!?
   なんでだ!!」

戦士勇者「…何をしているのかわかっていないのはお二人の方では?」

2人「なに!?」


戦士勇者「勇者という素質があるだけで
     無理矢理旅に出され、訓練を受けさせられ、
     さらには名誉のために自分のやりたいこともできない生活…」

弓使い「っ!」

勇者「なんだと…!?」

戦士「もうウンザリなんですの…こんな部隊で旅をするなど……
   でも今はサキュバスサマたちと一緒に裁縫とお茶会を楽しんでますわ。」

勇者「君は…」

弓使い「くっ…!だが、そんなことで諦めてるようじゃ
    勇者どころか人間としても…!」

戦士勇者「だまりなさい!!」 ガン!!

弓使い「ぐは!?」

庭師「せ、戦士さん!!」

戦士「はっ!ごめんなさい…庭師さん。」

庭師「…次は気をつけてくださいね?ベホマ」

弓使い「くっ」

勇者「くそったれ…」

サキュバス「はいはい、言いたい事はみんなあると思うけど…
      まずは素手勇者君の首輪をね♪」

勇者「な、何をするつもりだ!」




700 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:58:18.76x62484VU0 (30/32)


勇者「な、何をするつもりだ!」

メイド「それがついてると素手勇者は帰っちゃうんでしょ?
    だからそれを外せば…」

勇者「や、やめろおおおおおおっっっっ!!!」 ぐぐぐ…

庭師「まあっこの方、また動いてますわ」

戦士勇者「…ただの筋肉バカですの」

メイド「サキュバスちゃん!この首輪魔法がかかってるよ!」

サキュバス「じゃあ私の十八番の出番ねー 
      『ジョマホン!!』」



 カチリ


勇者「!?」


 【 帰還用の首輪が外されてしまった! 】

 【 ジョマホン … 相手や、そのモノの魔力を解除したりする。 】

勇者「そんな…」

サキュバス「ここからワープするなんて魔力が無いと出来っこ無いわ。
      だからあその首輪に魔力が込められてると思ったけどビンゴね。
      外せなかったら、結界に閉じ込めてたけど。」

メイド「さすがサキュバスちゃん!」

サキュバス「ふふ…さーて素手勇者君が帰るまでに
      どうしよっかな?」

勇者「ぐ、ぐうううっっっ!!!」

メイド「この首輪どうする?」

庭師「捨ててしまえば…」

サキュバス「待って、もしそれを付けて魔法の国に行けるなら
      イイ男か女でも見つけてこない?」

メイド「良い案だけど、危険じゃない?」

サキュバス「行くのはメイドちゃんね♪
      モシャス使えるでしょ?」

メイド「あっそっか!ふふっ♡」

勇者「モシャス??」

弓使い「ぐぐぐっ」




701 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 22:58:58.41x62484VU0 (31/32)

続きはまた連絡します。
ちょいと前回より短かったですがすみません


702VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 23:01:38.77tQn5y36No (1/1)


前から思ってたがこの勇者少し頭悪いと言うか不用心だな
脳筋だから仕方ないかもしれんが


703VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 23:02:48.29P0iI8Bero (1/1)


どうなるか楽しいだ


704VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 23:03:18.56eIJ7qkilo (3/3)


これで素手勇者が走れメロスを体現するの確定かな
しかし戦士勇者ェ・・・


705 ◆JKtjWoDovw2013/02/09(土) 23:03:27.67x62484VU0 (32/32)

>>702
そうですねw
かしこさ87くらいです。


706VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 23:10:19.37b8c/iygqo (1/1)

なんでエロ行ったんだろ…


707VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 23:20:05.29dcirxQjj0 (1/1)

乙です!
青少年のなんかが危ない絶体絶命な状況だけど、作戦をホイホイ喋っちゃうお人好しな素手勇者の自業自得だよな。
秘策は文字通り秘しておくからこそ秘策足りえるのであって、いくら信頼出来そうだとはいえ軽々しく話していもんじゃなんだよね。敵を騙すにはまず味方からってことで。


708VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 23:30:26.219Deec3qoo (1/1)


わりとスポコンな感じの勇者としてみていたので今回ので冷めてしまった気もする


709VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/09(土) 23:49:41.428+KB/ZlQo (1/1)


走れメロスに期待


710VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 01:18:28.64oyIkX7AF0 (1/1)

これぐらいのエロ別にいいだろ
いちいち文句言ってるやつなんなの?
なにが「スポコンな感じの勇者としてみていたので今回ので冷めてしまった」だよ
だれがスポコンものだなんて言ったんだよ、冷めたんなら黙って消えろよ



711VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 01:26:27.23v14LKe2zo (1/1)

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_  え  っ  _     . .:´: : : : : : : ≠:7: : : : : : : : : : : : :ヽ、 ヽ| : i : : :,     _    え   _
_   : . と   _   /.: : : : -‐: :7´: : /:,ハ : : : :ヽ : : : ゝ-- :\ | : :! : : : ,   _    :   _
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             ∨i: |: : : : |: :ヽ| |::∩::| ::::::::::::::::  !.::∪::::::| |: : :i : : : : : : ′            ,ィ /〉
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                ヽハ: : :、: :ヽ|  l : : : |:::::  ,  ::::└――┘ ! : : i : : : : : : : ′        /   ⊂ニ、
                い、: :\/   ̄ ̄                 ', : : i : : : : : : : : ,     _, -‐'    ⊂ニ,´
    r 、  _          ヽ: :〈        <  ̄ フ         |: : : ! : : : : : : : :′,.-‐T   _,. -‐'´ ̄
    くヾ; U|           | : \                   /| : : :i : : : : :_, -‐'    |  /
   r―'   ヽ、             | : : : \               イ: : :| : : :i_,. -‐       |/
    `つ _   ̄ ̄Τ`ー―-- L: : : : : `: : . . .  __    .:〔: : :|: : :r┬'              |
n ⊂TT⊃◎`ヽ.    |         ̄ ̄ `ーr-、__ノ      ̄フ /              | n
| | ⊂井⊃   n ∩ _   n ∩ _         L_            / /             | | L_ r 、
し  (⊂ト、)  LUイ⌒)) LUイ⌒))  ⊂ニニニニニニニニ イ ∠~'ニニニニニニニニ⊃ .| n } )|
    ̄      ∪〃    ∪ 〃                                 ∪L二ノ


712VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 01:34:32.12HzcVFNPeo (1/1)

はーい雑談入りまーす


713VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 02:22:35.30mjhpO4mXo (1/1)

雑談おわり


714VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 11:20:16.02b5BL/fh5o (1/1)

ゾマホン!


715VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 11:31:32.69yhJBRaEco (1/1)

戦士勇者の処女膜はだれが破ったのかが問題


716VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 13:22:18.37QY5ErH8po (1/1)

乙乙

>>705
87もあるのに、こんなに馬鹿なのか!?


717VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 13:57:51.200t+RdnYe0 (1/1)

エルフの薬って貴重品じゃなかったの?


718VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 15:52:17.19CtUuN2f9o (1/1)

>>715
だよな


719VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 16:00:08.69h+IlQdy1o (1/1)

>>717
需要と供給の原理だと思われ


720VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 18:06:06.39aYmjoGodo (1/1)

>>716
上限が999なら


721VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 20:35:29.60imRpM+0SO (1/1)

本気出した勇者のスピードと攻撃翌力なら、ジェノサイドも可能な気がする


722VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/10(日) 22:11:24.23yGDlI9aC0 (1/1)

捕まった人達を助けるイベントってさ、なぜかみんな殺されてないから成り立つんだよな
本当に助かるかはわからないが、捕まっているのに普通の生活?を続けている様子は見ていて面白い。
そういう点から見ても面白くて、なかなか見ることのできない話を描いてくれる>>1乙!

話の展開にいい意味で驚くばかりだ。


723 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:07:53.09V9BN/Deq0 (1/36)



メイド「ふふっ…驚くわよ、素手勇者さん?」

メイド「モシャス!!」


 ぼわんっ


メイド勇者「ふっふっふ…」

勇者「な!?」

弓使い「!!バカなっ…こんなことが……」

サキュバス「メイドちゃんはね、モシャスの達人なの。」

庭師「相変わらず、すごい似てますよ」

メイド勇者「ははは、そうかなー」

勇者「こ、声までそっくりだ。」

メイド勇者「素手勇者、モシャスの特徴はね
      ただ変身するだけでホンモノに似る訳じゃないんだ。」

勇者「なにを…」

メイド勇者「君がくれた精子の遺伝子情報…
      僕の体につよーく吸収されたからね。
      だから、声も体格も今の口調も…魔力反応も全部君の遺伝子レベルが強いからさ。」

サキュバス「今までは、姿は一緒でも声が女の子のままとかあったからねー」

庭師「かっこいいですよメイド勇者さん♪」

メイド勇者「照れるな。」


勇者「ま、魔法の国に行って何をするつもりだ!!」

弓使い「そんな方法で誘拐が出来ると思っているのか貴様らは!!」

メイド勇者「出来るさ。この状態でもかなしばりは使えるからね。」

庭師「はい帰還用のアイテム」

メイド「よし、これで準備OKだ。」

メイド「一応体を慣らすために、僕は散歩して来るよ」




724 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:08:23.95V9BN/Deq0 (2/36)


戦士「……ではこの2人方はどうしますの?」

サキュバス「一応、地下に使ってない部屋があるし
      そこに閉じ込めておきましょ」

庭師「……わかりました。弓使いさん、しばらくお別れですね。」

弓使い「黙れっっっ!!」

庭師「あんっ…怒らないでください」

戦士「……では、二人を運んで行きましょう」

勇者「くっっっそおおおおおッッッッ!!!
   おまえら!!絶対に許さんぞ!!こんな風に人を堕落させてッッッ!!」

戦士「黙りなさい!!」 どか!

勇者「ぐ!?」

メイド「…じゃあ、二人の持ってる道具も全部没収しないと」

庭師「でもしまう場所なんてありませんよ?」

メイド「じゃあこの部屋にそのまま置いておこう
    どうせ騒ぎを起こせても、どっちが有利なのかはもうわかってると思うし♪」

勇者「くっ…!」

サキュバス「素手勇者さんは同じ人間を殺せる覚悟があるのかしら~?」

弓使い「………」




725 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:09:09.78V9BN/Deq0 (3/36)




【 地下牢屋 】


勇者「………グスっ」

弓使い「泣いても状況は変わらん」

勇者「……ごめん」

弓使い「…別に良いさ。俺は上で快楽に溺れ、誇りを失って行くよりも
    ここで静かにしてた方が良い。」

勇者「………」

弓使い「……少し前の俺ならとっくに諦めてたかもな」

勇者「えっ」

弓使い「何でも無い。
    俺は寝る」

勇者「……おやすみ」




 【 午後12時近く 】


メイド「よし、首輪をセットしたし魔法水も一応所持したよ。
    首輪ははめてみたら機能もちゃんと回復したみたいだ。」

庭師「気をつけてね」

サキュバス「言っとくけど寄り道しちゃダメよ。
      危険になったらすぐに戻ってくる事!」

メイド「わかってるさ」



 キュイイイイイイン…

メイド「ん?」

庭師「首輪が光ってる…」

メイド「さーってと、どうなるかな??」


 【 素手勇者にふんしたメイドはあっという間に
   光の粒になって消えた! 】


庭師「だ、だいじょうぶですかね?」

サキュバス「今まで、他の子だって戻ってきたのよ。  
      大丈夫」





726 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:09:38.38V9BN/Deq0 (4/36)



【 魔法の城 】 地下
【 中央樹海行きの魔方陣 】



魔法使い「…行っておきますが魔法王様
     本来ならあなたはここにいては…」

魔法王「こ、これは妾の命令じゃ!罪人としっかりと接する事も国王の努め!!」

魔法使い「まあいいでしょう…
     ですが離れていてください。
     たとえ、やつが魔法水をもっていたとしても…」

魔法王「魔法使いは警戒し過ぎじゃ……魔法水を持ってきたら無罪ではなかったのか?」

魔法使い「それを決めるのは神官どのです。」

魔法王「そんな…」




 キュイイイイイイイイイン!


 バシュっっ!!


勇者「………おお」

魔法使い「……ふん生きてたわね。」

魔法王「おお!素手勇者!!無事だったか!!」

勇者「…………」

魔法王「お?」

魔法使い「魔法王様からの問いかけくらいちゃんと答えなさい!!」

勇者「う、うん……」

 【 勇者は辺りを見渡す… 】

魔法使い「なに?そんなにめずらしいかしら??
     それとも、記憶障害?」

魔法王「魔法使い!!魔法水の事を聞かんのか!?」

魔法使い「失礼……素手勇者、魔法水は??」

勇者「はい」


 【 素手勇者は魔法使いに「エルフの魔法水」を上げた! 】


魔法使い「………どうやらホンモノのようね。」

魔法王「おお!やったな!素手勇者よ!!
    おぬしは無実じゃぞ!!」

魔法王「~♪」

勇者「………かわいいな」

魔法王「えっ//」

魔法使い「……!!おまえ!今何を言った!!」




727 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:10:17.28V9BN/Deq0 (5/36)



勇者「さわがないでよ」

 【 勇者の目が怪しく光る!! 】



魔法使い「!?」

魔法王「な、なんじゃ…!?体が……!!」


魔法使い「お、お前は……!?貴様ぁ!!こんなことをするとは…」

勇者「おっと、口も塞いどかないと気づかれるね。」

勇者「ラリホーマー」


魔法使い「っ!!……うそだっ この私がこんな……魔法王さ…ま……!!」

魔法王「あうっ……素手勇者ぁ?」

勇者「ふふふ……食べごろじゃないか2人とも…
   特に小さい子は……」

魔法使い「貴様……ころして…やるっ!!」

勇者「ふっふっふっふ…」


 どろん


 【 素手勇者はみるみる姿を変えて行く 】


魔法使い「!?」

メイド「残念。私はサキュバスよ」

魔法王「ゆうしゃあ~…?」

魔法使い「さ、キュバス…??」


メイド「ホンモノの素手勇者さんは牢屋にいるの。残念ね♪」

メイド「さあ、私たちと一緒に行きましょう?」

メイド「うふふ、思わぬ収穫ね」

メイド「そして周囲にジョマホンをばらまいて魔力の痕跡を消すっと。」

 ぱああ…


メイド「さあて、戻るかな♪」

魔法使い「おの…れ」

魔法王「あう…」



 【 メイドは持ってきた帰還アイテムをつかった!! 】


 【 魔法使い、魔法王の2人は拉致されてしまった!! 】




728 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:11:10.68V9BN/Deq0 (6/36)



【 ロビー1階 】


メイド「やった~♡ 美少女2人ゲット!」

庭師「お帰りなさい…どうやら無事のようですね」

サキュバス「ま!こんなに綺麗な子をたったの数分でどうやって見つけたの?!」

メイド「それだけどね…どうやら、素手勇者君の見張り役みたいな感じよ。
    あと…小さい子の方は魔法王がなんとかって言ってわ」

サキュバス「魔法王…?」

メイド「そう行ってたわ。こっちの魔法使いの子が」

庭師「小さい子なのに、豪華な服装……」

サキュバス「の、割には魔力も高く感じるわ。」

メイド「それに…さ、すごくキレイで可愛く無い?
    あと5、6年もすれば…」

庭師「うふっそうですね…」

サキュバス「せっかくだし、この子にも色々教えてあげましょ。」



魔法使い「(なんという……こいつらは……素手勇者の仲間か?
      だが…やつの姿が……)」




 【 牢屋 】



勇者「98…99…100!!」

弓使い「連続で100回も出来るようになってるのか」

勇者「うん…いつも空いた時間に連続記録狙っててさ。」

勇者「1年以上続けて100回はいけるようになった」

弓使い「そうか…」

勇者「(武器もとられて、


ガラッ

メイド「はーい、お食事ですよー!」




勇者「!」ギロ

弓使い「御飯にお前らの汚い唾液を混ぜてるんじゃないだろうな?」

メイド「まっさかー♪
    そんなことしないよー」

勇者「ちっ…」

メイド「怒らないでよー素手勇者君…♪今日はせっかく、あたらしい人も増えたんだし♡」

勇者「なに!?」

メイド「うふふ…1人はかなり強気な子でぇ…♪
    もう1人は…それはもうお嬢様育ちって感じのキレイで可愛い子よ
    魔法王っていうけど…」

勇者「なっ…なああ!?なんだと!!
   おまえ!!あんな小さな子をここまで連れてきたのか!?」



729 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:11:40.53V9BN/Deq0 (7/36)


メイド「小さいって言ってももう11歳になるって言うし…
    体は大人になってきているのよ?
    精神面はちょーっと幼いけど…というよりあんまり人と話した事無いって感じね」

勇者「ば、ばかな…!なんで連れてこられたんだ?」

メイド「私が戻ったとき、その部屋にあの二人がいたから
    かなしばりかけて戻ってきたのよ~」

メイド「いや~、収穫収穫」

勇者「このやろう!!」

メイド「きゃあ!?かなしばり!」

勇者「ぐげ!」

メイド「(あ、あぶな~…素手勇者君、なんて速さなの?
     はやてのリングとかも外したのに!)」

勇者「こ…の!!悪者め!!!」 ぐぐぐ…

メイド「ちょっと…動かないでよ!」

勇者「ぐ?!」

メイド「じゃ、御飯食べててゆっくりしててねー
    ちなみにこの部屋は結界で守られてるから
    いくら魔法かけても解除できないわ♪」

メイド「じゃーねー♪」


メイド「……さてどのくらい持つかしらね?
    あの子達は」クスッ





弓使い「!!」

勇者「なっ…今、あいつ……!!」

弓使い「とことんゲスだ…快楽のためならなんでもしている。」

勇者「さすがに……小さな子までには……」

弓使い「………」

勇者「………」

弓使い「性欲の塊になったら、より快感を求めるとおもう…
    俺もそうだった……
    庭師のやつと……後ろの穴でしたこともある」




730 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:12:13.89V9BN/Deq0 (8/36)


勇者「……」

弓使い「……もし、気が狂った男達に」

勇者「そんなこと!!!絶対にあってなるもんか!!」

弓使い「だがここから出られなければ、どうしようもないだろう!!」

勇者「その手袋かして!!」

弓使い「なに?」

勇者「手袋かして、さすがに素手じゃ拳を痛めるから…」


 【 勇者は弓使いの手袋を借りると、自分の腕に付けた! 】


勇者「窓はナシ…この扉だけが出口…
   魔法は…」



 ドドドドドドドドドン!!!

 【 しかし部屋のドアには傷はつかなかった!! 】



弓使い「だめか…」

勇者「弓使いは何か魔法使える?」

弓使い「俺はベホイミ、スクルト、ピオリム、マジックバリア、マホカンタに…あとジョマホンだ
    ジョマホンはダメだな…俺にはこの結界を解除できる程
    ジョマホンの魔力が無い」

勇者「僕はメラとホイミと…いつもの素手攻撃」

勇者「……」

弓使い「………」

勇者「……どらあああああああああっっっっっ!!!」   ボ ッ ッ ッ ッ !!

弓使い「!?」


   ド   ゴ   ン   ッッッ!!



勇者「……いける?」

弓使い「わからん…だが何もしていないよりはいいな。」

弓使い「お前の腕にスクルトをかける!」

勇者「ありがとう!」


勇者「どおおおおおおっっっ!!!っじゃああ!!」  ッ ッ ッ ボ !!!!




731 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:12:44.15V9BN/Deq0 (9/36)

  

    ド   ガ   ン   ! ! ! ! 






 ガタガタ…

【 別室 】

メイド「…地震?」

庭師「怖いですね…せっかくいいとこなのに……」


「はあ…はあ……あの魔法使い、いいよ。はやくやりたい…!」

「たまらねえ、たまらねえ…!」

「はあ…はあ…うっ! ふう…………うっ! ふう……」


魔法使い「ひっ!?…あ、アナタ達!!絶対に殺してやるわ!!
     よくも……あんっ!よくも……あ、あああっ魔法王様の前でこんな……」

サキュバス「うふふっ…//強がっちゃう女の子って私好みなのよ。」 クチュくチュ

魔法使い「や…めろっ!くっ…ひん!//やめろおおっっ!!うわあああっっ!!!」

メイド「あっ泣いちゃってるよ…この子//
    かわいい…」 チュっ

魔法使い「ん!?…むっ んあっやめ…」

魔法王「あっ…ああ……魔法使い……!
    やめておくれ!!お主なら一体何が目的なのじゃ…!
    お金なら…い、いくらでもやる!」

魔法王「ま、魔法使いをいじめるのはやめろ…!あ、あんな……あんなに…」

庭師「あんなに…何かな?」

魔法王「く、苦しんでるではないか!!」

庭師「うふふ……ホントにそうかな……」 クチュ

魔法王「ひゃっ!?や、やめて!!」

「あああああ~かわいいーー!! う!? ふう」

「おかしてえーおかしてえー魔法王様~」

「オレたちに、命令させてくれー魔法王様~」

「ぶひっぶひっ…オレたちはブタだぜ…ぶひっ」

魔法王「ひいいっ!?あっあああ…」

庭師「あらあら…怖がってはダメですよぉ?
   お姉さんが命令するまであの人達はあそこでチンチンしごいてるんですから」

魔法王「チン…///」

庭師「泣かないで…魔法使いさんが悲しんじゃうわ…」

魔法王「魔法使い……」


 クチュくクチュ…!! レロっ  ムニュ





732 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:13:11.77V9BN/Deq0 (10/36)



メイド「うふっ…細い体なのにエッチな体してるのね///」

サキュバス「ねえどうしよう…私、もう//」

メイド「だーめ…まだあっちの子もイッてないでしょう?」

魔法使い「やめろっっ!あんっ//
     くっ…!!ん…っいやだ!こんな…っ!!ううっ//
     あの子の前で…!こんな姿見せたく無い!!いやだよ!いやだあ!!
     あっ//あっああああ~~~~っっ」


 【 魔法使いの理性は頭が真っ白になると同時に、大切何かが壊れてしまった 】


魔法王「ま、魔法使い…?ん!?」

庭師「キス…したことありますか?
   まだですよね?お姉さんと練習しませんか?」

魔法王「ん!?っふあっ…//ムチュ…っあ」


 ご く ん 


魔法王「…あっー」 ポーッ…

庭師「まあっ…ねえみんな、この子唾液の効果が速いみたいよ。
   もしかして純情なのかしら?うふふ…///」


「あー!!オレたちもはやくやらせてください!!お姉様!!」

「いきてええ!!はやくいきてえ!!」

「ぶひいいいい!!ぶひいいいいい!!」

「あああああああああああああああああ」


魔法王「な、なんじゃあ…やめてくれ……
    体があつい…あついの……」


庭師「じゃあ…服を脱ごうか♪」

魔法使い「だ、だめえ……やめてっっ!そ、それだけは……ああああ!
     私の服を脱がさないで!!見られたく無い!!いや!いやあああ!!」

メイド「わー…キレイ♪
    細身で控えめな胸……男の子の抱きしめたい体ナンバーワンね~
    抱いたらすっぽり腕に収まりそうな…」

魔法王「ま、魔法使い…」

魔法使い「見ないで…!見ないでくださいっっ!!
     いやあっっ!!」

魔法王「…綺麗じゃ」

魔法使い「キレイ…じゃ」ボーっ

庭師「あらあら、かなり唾液が効いてるみたいよこの子
   もう相当快感に敏感になってきたんじゃないかしら?」クチュ

魔法王「ひう!?っ…あっ……//やっダメじゃ……ダメ…なんです」




733 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:13:38.52V9BN/Deq0 (11/36)


魔法使い「あっ…魔法王…様?」

庭師「さー、服を脱ぎましょうね…」

 パサっ


 pるん


メイド「わお…年の割には着やせするタイプだったんだ。」

サキュバス「ああっ!私ああいう子すっごくタイプなの!!
      まだ幼いのに、肉付きがいい子!!
      あんなに…おいしそう//」


「「うおおおおおおおおおおおお!!!!」」

「「ぶひいいいいいいいいいいっっっっっ」」 ドピュ!! ドピュウウ!!ビュル!!

「「「っふううう~~~ぃぃぃ!!」」」」

魔法使い「いやあああああああっっっ!!」

魔法王「いや…はずかしい……///
    それになんじゃ…?殿方達が……出したものは?」

庭師「とっってもおいしいものなんですよ~♪
   頭の中がとろけちゃうくらいに。」


魔法王「そう…なのか?」

魔法使い「あっ…!いや!!もう…お願いっ……!!  
     私はどうなってもいいから…あのこだけは!!
     ああああ~~~っああ!!」

メイド「ムチュ…んむ…ふふ、乳首触られてイっちゃったの??
    エッチだね~~魔法王ちゃん、あなたもエッチなのかな??」

魔法王「私は…エッチなのか…?」

庭師「レロ…」

魔法王「やっ//首を…なめ……ないでくれ
    あつい…あつくなってく……りゅ」

庭師「あ~…もう言葉が回らなくなってきましたよ?」

サキュバス「そ、そろそろ仕上げでもいいわよね!?」




734 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:14:07.45V9BN/Deq0 (12/36)


メイド「ま~だ!まだ2人とも堕ちてないよ!!」

庭師「そろそろイキましょうか?魔法王様♪」

魔法王「い…く?」

庭師「気持ちよくなる事…♪
   体が熱い他になにかかんじることってある?」

魔法王「……せつない」

庭師「せつない?」

魔法王「魔法使いを見てると…せつないんじゃ……//」

魔法王「魔法使いが…今、キレイでかわいく見えるのじゃ……」



魔法王「……私も、魔法使いになりたい。
    魔法使いにはずっと尊敬してた…から」

魔法使い「…!?だ、だめ!!まさか!!ダメです!!魔法王様!!」

庭師「ここがジーンってしてるのよね?」

魔法王「そ、そうじゃ……そのトイレとかで…ゴニョゴニョ
    する場所なのに……ジーンてするんじゃ」

庭師「ココを触ると…」 ピトっ

魔法王「ふあっっ!?あああっ!あああ~~~~っっっ……」 ビク! ビク!!

庭師「まあ…♪」

魔法使い「あっあああ……」

 【 魔法使いの大切なものがくだけちった!! 】

メイド「あなたって、あの子の事…すごく大事にしてるのね
    じゃああの事同じような事になれば…あなたも満足でしょう……??」

魔法使い「私が……魔法王様と……一緒に……」 ポーッ

サキュバス「そう♪ 一緒に彼女と気持ちよくなるのよ…//
      あの子の事を想うなら……

      あの子の望むままに自身を受け入れたら??」




735 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:14:38.99V9BN/Deq0 (13/36)




  【 どこかで揺れる音がした 】



魔法使い「わ…たし…が、魔法王…サマののぞ…のぞむ……ままに……」




「「「「もうオレたち我慢できないですう!!!!」」」」


サキュバス「わ、わたしももう我慢できない!!誰か入れて!!」

「俺がいきます!!」

「じゃあ俺は魔法使いちゃん!!」

「私はメイドさんだ!!」

「ぶ、ぶひい…」

庭師「アナタは…この子ね♪」

「ぶひいいいいいいいいっっ!!」


魔法王「……おとこの人は女の裸を見ると、嬉しいのか?」

庭師「勿論よ。見て、彼の……ペニスを」

魔法王「あっ」

「ぶひっ……わたしは今最高の瞬間を手に入れようとしています。」

庭師「あらあら、大きくなりましたわね♪」

「光栄です」

魔法王「……男の人は、嬉しいとそこがおおきくなるのか?」



魔法使い「あっ…だめえ…!魔法王様はまだ…幼い……
     私なら…」

「はあ…はあ…!」



サキュバス「ああっ!ああん!!やっ!!激しっ!!あああ!!」

「あああ!ああああっ!!!気もちいよ!サキュバスさん!!あああ!!」




736 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:15:48.39V9BN/Deq0 (14/36)




 【 この時地震のような揺れがあっても、もはや誰も気にしていない… 】

 【 時刻は既に夜中…快楽に溺れる館の住民はちょっとのことでも気にしないようになっていた 】


メイド「んむっ…じゅる……/// れろおお…
    ねえ、どんな気持ち??口の方がやっぱりいいのぉ??」

「さ、さいこうです!俺、う…うおおおお!!!」ガシ!

「んむ!?んっ!!むうっっ!!~~~~~っっっ///」


魔法使い「ダメ…だめ……!」

魔法王「みんな……苦しそうじゃ?」

庭師「違うの…みなさん、気もちいのよ」

魔法王「きもち……あっ//あああ//やああ…だめ!」 クチュュッッ


「私は胸を…」


 チュウウっっ!

魔法王「ひうっ!?やあっっダメ…くすぐった…あああああ~~~///」

魔法使い「魔法王……さまあ///」



サキュバス「あああっっ!やああ!!もっと!!もっとおおお!!」 パンッパンッ

「おっおおおおっっおおおおお!!」パンパンパン!!




メイド「ほら…魔法使いちゃんも……レロっ魔法王様と……気持ちよく…」ペロ

「う!?」 どぴゅるるる!

メイド「むう!?…あーっまだこんなに出るのお?もう飲めないよ。」


魔法使い「はあ…はあ……はあ…//
     やめろ…いやらしいぞ……魔法王様も…やめてください」


「もういいかな?」

魔法使い「だめ………だめえ…魔法王様がみてる」

メイド「あの子もきっと気持ちよくなるのよ~
    あなたのおかげで」

魔法使い「おか…げ…」

「もう…いれる!」 ガシ!!




737 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:16:20.56V9BN/Deq0 (15/36)




 ぷちっ



魔法使い「ッッッッ!?ああああっっっ!!!
     あああああ~~~~~~っっ~~~~~~~っ!!!」

 【 魔法使いの下部に、痛みが電流のようにほとばしる!
   外と内側からの強烈な刺激を彼女が襲う!! 】

「もう!こんなに塗れ濡れで……!!はあ…!!はあ…すっぽりはいったよ!!
 すぐ…痛みは消えるよ!!」


魔法使い「あああっ!!~~!!あっ!ああっっ!!やあああ!?」

 【 魔法使いは涙と涎を垂らしながら、苦痛の顔を浮かべる…
   だが痛みの苦痛よりも頭が真っ白になっていく全身の刺激が痛みよりも勝っていた… 】


魔法使い「あっ!ああっやあ!やめ…て!いや……//あああああ~~~」

「ふうっ!ふうう!! あの子にもみせてあげなよ!!
 ほら!!」

魔法使い「ああ!」


 【 勇者部隊の男は、仰向けに寝そべり
   魔法使いを騎上位状態にさせた!魔法使いの目線の先には
   壁にもたれかかり、目に力が入っていない魔法王の…

   今までみたこもない彼女が映し出されていた! 】


魔法使い「んあ!?やあっっ!!いたっ…ああああ!!」


 【 下から突き刺すほどの快感が襲う 】


サキュバス「いいよっ!魔法使いちゃん!!もう最高よ!!」




738 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:19:17.05V9BN/Deq0 (16/36)



 【 またしても何処かで揺れるような感じがしたが、もはや誰も
   自分たちのセックス以外には興味を持たなかった! 】


魔法使い「がっ…あああ…~~~~っっ」

魔法王「んっっやああ…ムチュ…レロっっチュパ」

庭師「ふふふ…どんどん綺麗になっていますわ魔法王様」

魔法王「キレイに…?魔法使いのように??」

庭師「ええ、あなたも彼女のようになれば…
   どんどん綺麗に美しく…
   あなたを見て、あの方は感じているんです。身も心も…だからあなたも応えてくださいね♪」クチュクチュッッ

魔法王「ああっあああ~~~~」プシュ!プシュ!

「すごい…レロ こんなにビショビショだ…
 体は大人だね…魔法王様ぁ」

魔法王「胸を…なめ…あああ~~~」

魔法使い「(なんで…なんでこんなことに……ああああ、でも…でも!)」

魔法使い「(魔法王様が…私のようになりたくて……私と同じ事を……
      すごく……綺麗になってます……魔法王様ぁ)」


 【 もう魔法使いは戻れない所にきてしまった 】


 【 快楽…どんなに強靭な精神を持とうとも
   生物が生きる上で必要な3大生命エネルギーには魔法使いと言えど、勝てなかった…。】


魔法王「わたしも…魔法使いのと同じ事を……してくれ」

魔法王「魔法使いと…1つに……」

庭師「うふふ…あんまり力をいれずに…ね?」

「御意」


メイド「ああん!ああっ!いいよ!!もっと!!もっと!!あああああ」

「おおおお!?おおおおおお~~~~」




739 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:20:02.02V9BN/Deq0 (17/36)



サキュバス「がっ!!ああっ!あっっ~~っっ~~~~~!!!!!」 パンパンパン!!

「っっ!~~~!!!っっっ!!!ごっ!!!おおおお!!!!」 ぱんぱんぱん!!

 【 皆、舌べらを突き出すようにだし涎をまき散らし
   顔はひきつったような笑顔でセックスを続けた。
   その絶頂を楽しむかのように… 】




魔法王「これが……気もちいということかの……
     あんなにはだかなのに…いやらしいのに……この切なくて熱い気持ちを
     満たしてくれるのか…」
     
「ふふっぶひっ」



 【 男のペニスが、魔法王の秘部に触れた! 】


魔法使い「(魔法王様と一緒に……そうすれば……私は魔法王様に近づいて……)」




   バ    ゴ    ン     ッ ッ ッ ッ ッ !!!!!





魔法使い「!?」



「な、なんだ!?」

メイド「えっ!なに!?」


 【 突如落雷のように、尋常でない音が屋敷全体に響いた!! 】


 【 セックスの快楽に夢中であったモノ達も、今の音にはさすがに気がついたのだ!! 】




740 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:20:28.23V9BN/Deq0 (18/36)



「うっっ…」 ズルン ぶりんっ

魔法使い「がっ…」


 【 魔法使いの秘部から巨大なペニスが抜かれる。
   エビぞりになったペニスは抜かれると同時に彼女の愛液と鮮血を
   混じりながら勢い良く、引き抜かれた 】

魔法使い「あっ…ああ……」ガクガク…


 【 全身の力が抜けて想うように動けない! 】

魔法王「ふえっああ…ああ…」


メイド「あなたたち!!セックスはあとよ!!
    何があったのか調べにいくわよ!!」




 【 魔法使い、魔法王を除いた全員が部屋から飛び出した!! 】




741 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:22:28.55V9BN/Deq0 (19/36)



魔法使い「魔法王…さま……」

魔法王「あっ…あう…」


魔法使い「……あっ…ああ…」






【 地下の部屋 】




メイド「うそっ!なんで結界はった扉が破られてる訳!?」

庭師「中にいた二人が見当たりませんわ!!」

サキュバス「とにかく、二人を捜して!!
      嫌な予感がするわ!!」


「「「おおおおおおおおお!!!」」」

勇者A♂「こ、ころしてやる!!!スでゆうシャアっっsががががあああ
    っっゆうっゆうみつっかかかかか…げろげろげろ!!」

戦士勇者♀「イイイイイイイイ!!!ああああああ!!!!」


「「「「うおおおおおおおおお!!!」」」」






742 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:23:27.48V9BN/Deq0 (20/36)




 【 屋敷 外 】


 【 勇者達は、屋敷の屋根を登るように移動している 】


弓使い「…しかし考えたな。俺のジョマホンとスクルトで腕を強化、魔法解除を帯びた鉄の拳で
    せいけんづきを繰り出し続け…扉を解除するとはな。」

勇者「しょ、正直…ぼくもうまくいくとはおもわなかったさ…!
   でも今まで鍛えてきたんだ!これに信じるしか無かったさ…」

弓使い「そうだな…すごいな。」

勇者「あ!あった!ぼくたちのいた部屋だ!!」

 がしゃん!!


「おい!3階で音がしたぞ!!」

「追え!!あいつらがいるぞ!!!」

勇者A♂「がああああああああ!!!!てめええええらあああああああ!!!ぶっころしてやらあああ!!」

勇者「うわあ…」

弓使い「いそげ!!鎧はともかく、リングやグローブだけはつけろ!!」


 ガチャガチャガチャ!!


勇者「よし!グローブ装着!!」

弓使い「俺も装備はバッチリだ!!」




743 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:23:56.50V9BN/Deq0 (21/36)




 バ ン ッ ッ !!


二人「!?」


戦士勇者♀「があああああああ!!!!」 ブン!!

弓使い「チッ!!」 サッ

戦士「!?」



 【 弓使いは避け際に片手でショートボウを引く!! 】


弓使い「…っしゃあ!」 バシュンッッ!!!



 ド ス ッッッ!!


戦士「がっ!?」

 【 戦士勇者の腿に矢があたった! 】


勇者「……ごめん!!」 ボッッッッッ!!!


 【 勇者の右ストレート!!! 
    
   正気を失った戦士勇者♀の額にクリーンヒット!! 】




744VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 12:35:53.49u7DDEYXDO (1/2)

終わりかな?
正拳突きボッ!で噴くwwwwwwwwwwww


745VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 12:36:20.79ktPUVX+Ho (1/3)

エロが無駄に冗長で萎えた


746 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:39:53.31V9BN/Deq0 (22/36)



戦士勇者「っぎゃあああああ?!」

 【 戦士勇者は宙を舞うようにふっとび、部屋の角にあったクローゼットに吹っ飛ばされた! 】

戦士勇者♀「がっああ…ああ…」

勇者「一応手加減はした…つもりだったけど、ごめん!」

弓使い「いそげ!!鎧も着れるなら今がチャンスだ!!

勇者「うん!」

勇者「(もう戦士勇者♀さんも気が狂ってしまったのか…?こんなにも快楽を求めた結果が
    こんな風に…




【 サキュバスの館 】 3階廊下


「「うおおおおおおおおおお!!!」」

 
勇者「だりゃああああああ!!!真空波!!!」




 【 真空の刃が狂勇者部隊を襲う!! 】

「ぎゃあ!?」

「がああ?!」


弓使い「チェックメイトだ!!」

 【 すかさず、弓使いは隊員達の腿に矢を打ち込んでいく!! 】


「があああああ!!!」

勇者「まだくるか!!!」   ドウン!!!


 バ キ ッッ!!




747 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:40:23.21V9BN/Deq0 (23/36)



「ごは!?」

 【 勇者の拳は相手の鎧を粉々に砕いた!! 】


勇者「まだスクルトの効果が続いてる。」

弓使い「油断はするな!!
    お前のいう法王様を救いにいくぞ!!」

勇者「うん!いそがないと…とりかえしのつかないことに……!!」





庭師「まってください!!!」


弓使い「出たな…」

勇者「ま、まるはだかで…」

 【 先程の事からそのまま来た庭師は

庭師「ひどいです…ひどいです……弓使いさん
   どうしてこんないひどいことを……私たちは……」

 【 庭師は少し錯乱している 】


弓使い「くどい!」 バシュ!!

 ドス!!

庭師「ぎゃああ!?」




748 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:40:49.77V9BN/Deq0 (24/36)


勇者「うっ」

 【 矢は庭師のお腹にヒットした!! 】

庭師「あああ…ああああ!!よくも…!!
   あなたを殺して私も死ぬわ!!!」 カっ


 【 庭師の目が怪しく光る!! 
   それと同時に庭師の、背中や腕、髪の毛の色が禍々しく変わっていく!! 】


弓使い「うおおおおっっ!!!」

 バシュン!! バシュン!!


 ドスッッ! ドスっっッ!!



庭師「がっ……あ……弓使いさん…弓…つかい……さん」



 【 なぜか庭師サキュバスの顔は、ほんの一瞬だけ笑ってるように見えた。 】


 【 庭師サキュバスは息絶えた 】





749 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:41:30.87V9BN/Deq0 (25/36)



弓使い「くっっ……」ガタガタっ


 【 弓使いの手が震える 】


弓使い「こんなこと…今まで魔物を何度も殺してきたんだ!!
    これしきの事で……心を壊されてたまるか!!」

勇者「……ゴクリ」



「 ( 油断はするなよ素手勇者。いつか…いつか脅威にならない相手を倒すときだってくる )」


勇者「(…やっぱりこれがそうなのか?
    命の問題は無くても……精神面での問題が……)」


勇者「……でも、」

弓使い「?」プルプルッ

勇者「僕はためらわない…ぼ、僕も……いつかはやらなかやならないときだったるさ
   家に帰るまでは」

弓使い「…急ごう」








750 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:42:36.91V9BN/Deq0 (26/36)



【 館2階 】 談話室



勇者A♂「囲まれてたらどうするんだーーーーーー??
     あーーーーーーーーー??」

「うげええええええへへへへへ」

「うふ!うふふふ……ころす!ころすわ…わたしたち…ちのの楽園をおかすものおのおののの…」


「けけけけけけ」

      「はははははは」


弓使い「……精神を快楽に支配され続けた結果がコレか
    逆にすがすがしくて恐怖を感じない。」

勇者「…………」


 【 勇者は腕を振るように構えた。 】


勇者A♂「妙なうごきしてんんっじゃああああああねええええ!!
     ぶちころしてててて!!!がががががが!!!!」

勇者「じゃああああっっっっ!!!!」


 【 勇者は今まで繰り出してきた中で
   一番力を込めた真空波を飛ばした! 】

「ぎゃあああああっっ!!」

 
   「ああああああ!!!」


 「うでがああああ!!!」


勇者A♂「いてえ!!いてえ!!!腹が切れちまった!!!
     グス!!いてえよおおお!!!隊長おおおお!!!!」


勇者「…ごめん。そこでじっとしててくれ。」

勇者「…ふん!!!!」


   ベキ!!

 【 勇者A♂の足が折れた! 】




751 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:43:18.88V9BN/Deq0 (27/36)


 【 素手勇者達は魔法使い達を捜すため、屋敷の中を散策し続けた! 】


 【 出会うものはほとんど、北の勇者部隊!!
   時々館にいたサキュバスも出てきたが、戦闘力は皆無で
   かなしばりも全員が使える訳ではなかった! 】


 【 そして…素手勇者達は…素手勇者は己の拳で
   本来仲間だったものを攻撃していく… 】


 【 拳に、人の肌が直に感じて来る 】

弓使い「うおおおお!!! 」 バシュ! バシュ!!

勇者「だああああああ!!!」


「ころせ!!!楽園の邪魔をする魔族を殺せ!!」

「うおおおおおおお!!!」


勇者「おらあ!」  べき!!

「ぎゃ!?」

勇者「爆裂拳!!」  どががががが!!

 「あああああ!!」


勇者「じぇあああああ!!!」 どかん!!!

 「ごは!?がああ!?」

勇者「う、うらあああああ!!!」 どす!!

「きゃあああ!?があああ!!」


勇者「う、ううっっ…!!!ああああああ!!!」  ばき!! どか!! ごす!!! どか!!

弓使い「……」




752 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:44:40.89V9BN/Deq0 (28/36)



 【 ……今まで絶対に体験した事のない痛みが
   彼を襲っていた。】


 【 武装しているのはともかく、セックスの途中で来たもの…
   全裸で何も装備していない無防備な状況でも絶えず襲って来る… 】

 【 そんな異常事態を解決するのが己の拳だった。 】

 【 こんな状態をもすくったのが己の力だった 】





 

 
 【 館1階 】


 魔法使い「あっ…あああ……」


 魔法王「…あー…あう」





弓使い「ぜえ…ぜえ…お、おい!!いたぞ!!」

勇者「魔法使い!?あ、あああああ!!!そんな!!!!ひどすぎる!!!
   血が……」

弓使い「初めてだったんだろう……ほかに傷は…ない!
    ……この子も薬でおかしくなってるみたいだ。」

勇者「くそおおおおおお!!!
   なんなんだよ!!本当に!!魔法王様は!?」

魔法王様「あー…素手勇者??」

勇者「僕です!!素手勇者です!!
   魔法王様!魔法王様!!!気をしっかりしてください!!
   魔法王様!!」

魔法王「素手勇者…素手勇者ぁ」 ダキッ




753 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:45:11.04V9BN/Deq0 (29/36)


勇者「だ、だいじょうぶですか?」

魔法王「だいじょーぶーじゃったぞー…みなと気持ちよく…あー
    魔法使いと一緒にはならなかったけど……頭もぼーっとしてーあー」


弓使い「…この子は無事みたいだ。
    そ、その…血は出ていないみたいだ。」

勇者「ん?おわ!?服を着させないと…!!」




メイド「その必要は無いわ…」

弓使い「!?」

メイド「ヒャダルコ!!!!!」  ドウン!!


ドスッ!

弓使い「がっ」


 ドサッ…




勇者「ゆ、弓使い!!!」

メイド「よくも…よくも皆を……!!」プルプル…

勇者「お、おい…!弓使い!!」


 【 しかし弓使いは動かなかった…
   胸に刺さった氷の刃が、血でしみ込んだままで… 】




754 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:46:07.02V9BN/Deq0 (30/36)



勇者「あっ……」

メイド「次はあなたの番…」

勇者「あ?」

メイド「かなしばり」

勇者「…っ」

 【 しかし効果はなかった 】


メイド「!?」

メイド「かなしばり!」


 【 しかし効果はなかった 】


メイド「な、なんでよ!!!」

勇者「どらああああああッッッ!!!」

メイド「!!」


 【 勇者の「せいけんづき」!!】


 ボグッッオオオッッッッ!!!


メイド「う!?」

 【 メイドのお腹に強く…強くヒットした!! 】


メイド「お、おごえええ…ええああ!!!げほ!!げほ!!!」

勇者「じゃああああ!!!」

メイド「あ…いやっ……」

 【 メイドは慈悲を求めるよう顔を少しだけ上げた
   顔がぐしゃぐしゃになるほど涙を流しており
   口からは血と、お腹のなにかにあった色々なモノが混じり… 】




755 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:47:25.75V9BN/Deq0 (31/36)




勇者「!!」 ピタッ


 【 勇者は両手でアームハンマーを決めようとしたが、
   寸での所でとまった 】


メイド「っ…あ」  ガク



 【 メイドサキュバスは気絶した 】


勇者「うう…ううう…ヒグっ ちくしょう…ちくしょおおお!」ぷるぷる

 
 【 勇者は泣き崩れた 】



サキュバス「……あなた、なんて事を!!」

勇者「…まだ、いたのか。」


 【 …が、再び頭の中が日のように熱く煮えたぎり
   サキュバスを睨みつけた!! 】


サキュバス「やりすぎよ。…死になさい。」

勇者「!!」

サキュバス「ザキ!」

勇者「その呪文は…っ!?」

 【 しかし勇者には効果がなかった! 】

サキュバス「……ザキ!!」

 【 しかし勇者には効果はなかった 】

勇者「…っ」

サキュバス「何で!?ザキ!!ザキ!!死んでよ!!」




756 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:47:52.62V9BN/Deq0 (32/36)


勇者「ああああ!!」
 
   ガ ン!!


サキュバス「がっ」


 【 サキュバスは倒れた 】




勇者「う、ううう……ちくしょう。  
   ちくしょう!!!」

勇者「なんで…なんでこんな事に……!
   僕が魔法の町で問題を起こさなければ良かったのか!?」

勇者「でもそうしたら、ここにはこれない!!
   サキュバスが悪いのか!!そうだよ!!サキュバスのやつらが…!!」

勇者「なんで人間のすがたなんだ!!!くそ!!」

勇者「……魔法使い達がいなくなったことに気づいた国の人達が
   ここにきてくれれば安全だったのか??」

勇者「…………」

勇者「ああああっ!うわあああ!!」





757 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:48:22.98V9BN/Deq0 (33/36)








弓使い「……おい」

勇者「!!」

弓使い「……勝手に、……ごふっ
    殺してもらっちゃ……こまる」

勇者「弓使い!!ああっ!よかった!!あああ!!」

弓使い「氷は…あいつが倒れた御陰で消えたが……
    出血が……ホイミを使えたら…たの…む」

勇者「ホイミ!!ホイミ!!ホイミ!!ホイミ!!ホイミ!!」


 【 勇者はホイミを唱えた!!
   かろうじて、弓使いの出血が収まった… 】


弓使い「はあ…はあ……」

勇者「弓使い!」

弓使い「血は止まったみたいだな……うっ」

勇者「大丈夫なのか…?」

弓使い「じっとしていればな……」

勇者「…そうだ!魔法水をとってくる!!
   ここで待ってて!!」

弓使い「ああ…あれか、あれで治ればいいな。」

勇者「…っと、その前にこいつらを窓のカーテンとかで縛っておいてと」

 【 勇者は気絶したメイドとサキュバスを縛り上げた!
   簡単にはほのけないように何重にもきつくしめ、
   さらに部屋の壁の方に体を向かせ、
   そこからソファーに縛り付けた!! 】


弓使い「…それなら動けんだろう」

勇者「もう油断はしたくない…」

弓使い「動けないが、ここにいる魔法使いとその女の子を見張っとくよ。」

勇者「うん、お願い。あ、そうだ。
   カーテンとかで被せと置かないと…」

魔法使い「………」

 【 魔法使いはうつろな目をしている 】




758 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:49:06.39V9BN/Deq0 (34/36)


 【 魔法使いはうつろな目をしている 】

勇者「(あんなにも……顔が……)」

魔法王「すでゆうしゃあ……さむい…」

勇者「ああ、ごめん。はいカーテンだけどしばらくしたら服持って来るよ」

魔法王「うん…」ぽーっ

勇者「(魔法水を飲ませれば治るのかな??)」



【 食堂 】



勇者「…あった!冷水庫にたんまり!!
   これを籠にたっぷりと…よし!」

勇者「念のため、僕も1本飲んでおこう…」

 ぐびっ


 【 勇者の体力と魔力が回復した! 】


勇者「いそごう!」







【 20分後… 】


弓使い「…傷が癒えていく。すごいな魔法水は」

勇者「こんな水がここの井戸からとれるなんてね。 
   サキュバス達が館に結界張って守ってるから、そうそう手に入らないみたいだ。」

弓使い「そういえば、ここに来る理由でもそんなこと言ってたな。」

魔法王「………っ」

勇者「あ、魔法王様…」

魔法王「…み、みないでおくれ」

勇者「えっ」

魔法王「わ、わたしは……なんてことを……あんな…」




759 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:49:39.04V9BN/Deq0 (35/36)


勇者「待って、全部サキュバスが仕組んだ事なんだ。
   さっき君が…その服着てなかったのも全部サキュバスって魔物の仕業なんだ。」

魔法王「そうはおもえん…」

弓使い「……」

勇者「………」

魔法使い「……ああっあああ!!」

勇者「!」

弓使い「気がついたか」

魔法使い「いや!!見ないで!!魔法王様!!
     これは…違うんです!!いやあああああ!!!」


勇者「あ!!どこへいくんだ!!」

弓使い「…狂っていたとはいえ、溺れてた事を覚えているのか?」

魔法王「あう…//」

勇者「外は危険だってのに…」




760VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 12:50:32.88vqTE05avo (1/1)

無駄に長いエロパートのせいでテンポが悪く感じた

少なからずこのSSの魅力が下がった気がする


761 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 12:53:03.03V9BN/Deq0 (36/36)







???「…………どうやら、全て終わったみたいですね」


勇者「!?」

弓使い「うわ!」

魔法王「だ、だれ?」


エルフ「…私の名は、エルフ」

勇者「(綺麗な…人だ。魔物??人間??)」



つづく
   



762VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 12:54:15.53XRL0AxKNo (1/1)




763VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 13:11:16.51RXJ+rgi8o (1/1)

うーん、魔法使い犯されちまったか......


764VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 13:13:25.93neCrqkp8o (1/1)

だがそれがいい




765VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 13:17:49.610bbFCKAmo (1/1)









766VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 13:34:30.4164E2q+2go (1/2)

昼からだったのか



767VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 13:37:40.11t6ANLD8ho (1/1)



投下中にうるせーんだよ


768VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 13:40:11.14ktPUVX+Ho (2/3)

信者きめぇんだよ


769VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 13:50:14.775/zVDhSUo (1/1)

信者とか関係ないだろうざったいし


770VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 14:00:37.37C1XqgZat0 (1/1)

子供を性的にいじるなんて反吐がでる


771VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 14:03:29.854BGUEQH4o (1/1)

おつ


772VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 14:04:45.81upBJYLk5o (1/2)

うわぁ… どうしてこうなった…


773VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 14:09:43.311sqTKNWKo (1/1)

別にそんなエロいわけでもない気がするが
とりあえず乙
続き待ってる


774VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 14:16:05.602dC8VEZIo (1/1)

おつ
今までにない戦いでこれはこれで面白かったよ


775VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 14:35:31.11FRLbiSlto (1/1)

エロは微妙だな
ともあれ乙


776VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 15:29:30.52u0AzHF9N0 (1/2)

乙でしたー。
エロスだけを得られるなら人生苦労はせんわけで。エロスに溺れたサキュバスや勇者連中にはタナトスにもキッチリ溺れてもらってめでたしめでたしということで。


777VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 16:04:01.26sn3FrDWho (1/1)

まぁここまで書くなら深夜VIPでやれとは思った


778VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 16:52:31.30K8/9H/Eho (1/1)

俺得だったわ


779VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 16:58:55.15ZYnMeNAHo (1/1)

魔法の国以降イライラする展開ばっかりあるな


780VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 17:39:46.51sx4oEunDO (1/1)

このエロはいらねー…


781VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 18:25:08.54ktPUVX+Ho (3/3)

>>769
途中コメにイラついたんじゃなくて
自分のお気に入りのSSが貶されたからおこっちゃったんでしょ?
これはもう信者の思考
そもそもスクロールするうえで途中の2,3のコメなんて邪魔にもならないし
それにいちいちイラつくとかどんだけ忍耐力ないの?


782VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 18:35:20.5064E2q+2go (2/2)

ハイハイ


783VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 18:56:20.64I7fsHvrEo (1/1)

雑談入りまーす


784VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 19:16:19.668U7WNjp9o (1/2)

飛ばす これ 最強


785VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 20:19:20.26LksIiI1AO (1/1)



エロ描写は正直微妙だったけど、魔法王無事ならいいんじゃね

しかし魔法使いあんだけ嫌っといてこの反応はww


786VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 20:31:03.25E/tnA2CNo (1/1)

は?なんだこの魔法使いクズすぎ、まぁ最終的には勇者を認めるのかな

レイプ

(゚Д゚ )!?!!??


787VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 21:00:21.73wGpUnlCLo (1/1)

何だかんだこじつけて丸く治めるんでしょ?


788VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 21:06:13.27L6m581kpo (1/1)

ずっと読んでたけどレイプで萎えた


789VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 21:12:32.36Jl2ehyGao (1/1)

なんていうかさ
自分が望む好きな展開じゃないと満足しないのなお前ら
だったらさっさと閉じて自分で好きな展開書いてればいいだろ


790VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 21:22:08.47Cz7XBuepo (1/1)

ふぅ…




791VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 21:28:55.65YDA6HqSwo (1/1)

作者よりも読者の方が批判を許さないのはなんでだろうな
この展開は賛否両論出るの当たり前だろ


792VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 21:41:53.61f/QNa64Lo (1/1)

お子さまなんでしょ。きっと。


793VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 21:49:47.24aRNhfsTro (1/1)

ここまで俺の自演


794VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 22:02:16.538U7WNjp9o (2/2)

>>793
お前だったのか


795 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:09:46.727Xi3XaKj0 (1/13)



???「…………どうやら、全て終わったみたいですね」


勇者「!?」

弓使い「うわ!」

魔法王「だ、だれ?」


エルフ「…私の名は、エルフ」
   
弓使い「は?」

勇者「…!」さっ

エルフ「身構えなくていいですよ…」

エルフ「これを…」


 【 突如現れたエルフは「エルフの魔法水」を手に入れた! 】


勇者「む?」

エルフ「これを…そこの魔法使いの方に……」

勇者「ま、待て!あんたは誰だ!!!
   どこから現れた!!」

エルフ「先程も申しわげましたが私はエルフ。
    この中央樹海の中心の里から、ここまで来ました。」

勇者「き、きた?」

エルフ「説明はあとです…、じきここにも私の仲間と……
    オークがくるでしょう」

勇者「オーク??」

弓使い「いったいなんだってんだ…」



 バシュッッ!!


【 突如、勇者の目の前に獣の姿をした獣人があらわれる! 】




796 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:10:13.407Xi3XaKj0 (2/13)



オーク「エルフ、ここの館のサキュバスは全員気絶している。
    1人は死んでいたが…」

エルフ「そうですか…」

勇者「な!?いったいなんだ!!」

オーク「…ふむ、正常なものが残っているようだ。
    先程、館の外で錯乱した少女を保護したが」

勇者「魔法使い!!
   魔法使いをどうした!!」

オーク「仲間が「いやし草」で精神を安定させている」

勇者「はい?」


オークB「おーい、この子やっとおちついたみたいだぜ」

オーク「来たか。」

魔法使い「うう…私は……私は……」ポロポロ…

魔法王「あう…魔法使い??」

勇者「(さっきよりも顔色が良くなってるように見える…)」

エルフ「弓を持つものよ…あなたにはこの力を……」

 【 エルフは祈った! 】




797 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:10:40.517Xi3XaKj0 (3/13)



弓使い「…き、傷口が!ふさがった!!」

勇者「ええ!?」

オーク「…いちいち驚くのも無理は無いだろう。  
    こんなに人間がいては事情を隠す方が難しい。」


エルフ「…彼から強い生命エネルギーを感じます。」

オーク「うむ。」

勇者「いったいなんなんだ??」











 【 それから… 】



 【 中央樹海 】 

 【 エルフ・オークの村 】


オーク村長「こちらを…」

勇者「どうも…」

弓使い「い、いただきます」

エルフ村長「まあまあ、若いのによくぞ…」

勇者「……もぐもぐ」

弓使い「………」

勇者「えーっと、それでここは一体?
   あと皆は…あなた達は」

オーク村長「落ち着きなされ…」

エルフ「まず順番に知りたい事をワシらにおしえてくりゃれ」

勇者「じゃあ…アナタ達は何者なんでしょうか…」

オーク村長「わしらはオーク。大昔より自然とともに生きてきた。」

エルフ「私たちはエルフ。大昔から泉とともに生きてきた。」

勇者「(全然よくわからない…)」

オーク村長「この森の守り神だとおもってくれればいい」

エルフ「お茶のむかい?」

勇者「あーえっと、頂きます」

弓使い「質問をしてもよろしいでしょうか?」

エルフ村長「はいな。」

弓使い「あなたがたが…我々を保護してくれた理由は……」

エルフ「魔法水の汚れの調査じゃ」




798VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 22:10:46.34bYjBYi4Do (1/2)

グローブだけの青年が真空波って叫んで人を斬っていくのか・・・
かっこいいな


799 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:13:58.137Xi3XaKj0 (4/13)


弓使い「汚れ?」

勇者「魔法水ってあの…」

エルフ村長「そうじゃ、この水じゃ」

 【 エルフ村長は「魔法水」を取り出した! 】


エルフ村長「この水は、我らエルフ族がこの地に住みしときから
      供に存在してきた。村の中央から湧き出る水は我らの命の元じゃ。
      言い伝えで、我らがこの地にいる限りこの水も聖なる魔力をときはなってるのじゃ。
      そして水が汚れる時、我らエルフも堕ちてゆく。まあ共存じゃ共存。」

弓使い「なるほど…」

勇者「(なんとなく…わかった)」

エルフ村長「それで汚れというのはな、
      この村から少し出た後の、井戸で邪悪な魔力を感じた。
      井戸からサキュバスの魔力を感じたのじゃ。」

弓使い「…あいつらの館の裏に井戸がありました。」

エルフ村長「うむ、サキュバス達が井戸を使ううちにこの村に向けて
      地下水脈を通じて魔力が水にしみ込んだのじゃろう。」

エルフ村長「我々は直ちにサキュバスを探したが…
      見つからなかった。」

弓使い「……」

エルフ村長「サキュバスもまた、この地に昔からいる魔物での。
      かつてはこの村にもいたが…あまりのその……
      マナーが悪くて村から追放したのじゃ。」

勇者「サキュバスも村に!?」

弓使い「そのようなことが…」

エルフ村長「詳しい事は後に話す………その後、追放された後は
      屋敷をつくったりして生活してたんじゃろうな。
      サキュバスは自分の快楽のためなら、他人に行為を見えないようにするから…
      結局、サキュバスは見つからなかったが。」

弓使い「……」

勇者「それでぼくたちがサキュバスを倒したから…」

エルフ村長「うむ…、突如としてまがまがしい魔力が森の中で現れての。
      サキュバスの魔力じゃったからすぐにわかったわい。
      本人達は気絶してても、その生活してた場所に魔力がしみこみすぎたんじゃろう。
      すぐ居場所がわかったわい」




800 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:14:51.297Xi3XaKj0 (5/13)


勇者「そうだったんですか…」

エルフ「しかしお主らようやるの 
    サキュバスの誘惑に打ち勝つとは……」

弓使い「……」

勇者「………」

エルフ「……おぬしらのいう北の勇者部隊、及びに魔法の国の
    国王と魔法使いは皆無事じゃ。肉体的にはの。
    精神が回復するまでには、かなりの時間が必要じゃて」

勇者「そうですか…」

エルフ「安心せい、かならず皆元気にさせるよ
    この魔法水を浄化してくれたせめてもの礼じゃ。」

オーク「しばらくゆっくりしていきなさい…」

オーク「我々が栽培するいやし草は生きるものの精神を安定させるもの。
    これを煎じてて飲ませていけば、回復も早まる」

勇者「はい…」

弓使い「ありがとうございます」

オーク村長「そしてサキュバスは亡くなったものを除いて
      全員この村の地下牢に閉じ込めている。また悪さをせんようにな。」

勇者「だいじょうぶでしょうか…彼女らはかなしばりを……」

オーク村長「そういうのは大昔に対策済みじゃ!」

勇者「はあ…」

エルフ「では、しばらく寝泊まりする所へ案内しましょうかの。
    おーい、エルフ♀やー」

エルフ♀「はい、おばあさま」

エルフ村長「二人を部屋に案内してやっておくれ」

エルフ♀「はい」


勇者「(なんだか色々ありすぎて…ビックリしたけど
    みんなは助かるのか…)」

弓使い「(だがこれでいいとは思えない。
     素手勇者が魔法使いと法王を助けたとはいえ、
     元々は素手勇者の件が原因と考える人間もでるだろう…
  
     最悪、北と南で戦争になってしまったらまずい…
     法王が幼いという部分が余計に…)」





801 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:15:22.507Xi3XaKj0 (6/13)



【 宿 】


エルフ♀「…こちらが、勇者さんの鍵
     そして弓使いさんの部屋の鍵です」

勇者「どうも…」

弓使い「俺はもう寝る…おやすみ」

勇者「うん」



ガチャッ



ドサっ

勇者「……っっあーーーーーーー
   はあ……体が重い。」

勇者「眠い……夢でも見てたような感じだ。」

勇者「でも殴った感覚は覚えてる。」

勇者「……」

勇者「…忘れよう」

勇者「明日はみんなの様子を見に行こう…」






【 翌日 】



勇者「…みんなの様子を見に行くとかいったけど気が乗らないな」

勇者「弓使いも休んでるかな」

勇者「…そういや、村の商店街で武具店があった気がするな」

勇者「……」

勇者「よし!切り替えきりかえ!!
   終わった事だし気分転換に行こう!」



オーク「いらっしゃい、おおアンタがサキュバスから魔法水を守ってくれたんだってな。
    人間なのに、強いなー」

勇者「はは、どうも」

オーク「せっかくだ、割引してやるし何か見ていけよ。」

勇者「あ、ありがとうございます。」

勇者「…おお!?見た事も無い道具ばっかりだ!」

オーク「そうだろう、そうだろう
    ほとんどこの村に住むやつにしか売ってないから
    外の連中には珍しいものかもな」

勇者「(高い…でもしっぷうのよろいも魔法のグローブもグチャグチャだ)」

勇者「じゃあ…この「ドラゴンメイル」と「ヘヴィメタルグローブ」を下さい。
   あ、「エルフのネックレス」も」

オーク「あいよー」

勇者は「ドラゴンメイル」「バトルグローブ」「エルフのネックレス」を手に入れた!



802 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:16:10.527Xi3XaKj0 (7/13)



 【 ドラゴンメイル 】 …ドラゴンの鱗を張り合わせてつくられたとてつもなく頑丈な鎧。炎や吹雪のダメージをかなり抑えるぞ。

 【 ヘヴィメタルグローブ 】 …素手による戦いがあった時のために、重厚金属「ヘヴィメタル」を加工して作られたグローブ。
                 パワーだけならどんなグローブよりも上だと言われているぞ。

 【 エルフのネックレス 】見た目が派手なので、外の世界では意外にも超高値で売れる高級ネックレス。
              また加護・癒しの呪文が込められており、身につけてるだけで本人を守ってくれる。





803 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:17:26.007Xi3XaKj0 (8/13)


勇者「あとは……剣はドラゴンキラーに弓はオーディンボウ、グリンガムの鞭??
   すごい、見た事も無い武器ばかりだ。」

オーク「ここら辺の武器は人間に取っちゃ、貴重な素材で出来てるのさ。
    だがオレたちに取っちゃ高級な素材でも、ここら辺にはおおくあるから探せばたったの数日で取れるのさ。」

勇者「な、なるほど…」

オーク「ほかにも何か見ていくかい?」

勇者「この…封印のよろいっていうのはなんでしょうか?
   なんかすごく…ぼろぼろなんですけど…」

オーク「そりゃ1500Gだなー
    なんでも魔物のエネルギーをそのまま鎧のパワーにするとかなんとか」

勇者「ほへえ、そんなものが」

オーク「ホントかどうかもわからんし、もう何百年も売れてねえし
    アンタにやるよ。サービスだ。」

勇者「えええええ!?」

オーク「はっはっは!持ってけ持ってけ!」



 【 勇者は「封印のよろい」を手に入れた! 】 …モンスターを封じて、そのパワーが鎧にあらわれる用だが真意不明。


勇者「うう…押しつけは酷い……」

 わいわい

       がやがや





804VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 22:17:31.56bYjBYi4Do (2/2)

弓と素手ってバランス面白いな
結局剣は使わなかったか


805 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:17:44.587Xi3XaKj0 (9/13)




「あんたのこと聞いたぜ。魔法の水のことありがとよ。」

「サキュバスもそんなに悪く無いんだけどね…。あなた達よくぶじだったわ。」

「すごいですね!私サキュバスには個人的に嫌な思い出があったのでスッキリしました!」

「人間でもこの森の中に入って来るとはどきょうがあるじゃあないか。気に入ったぜ。」

「坊主!腹へったら家の店に来いよ!」



勇者「……正直エルフとオークの住む村って聞いてまた何かあるんじゃないかっておもったけど
   魔法の国と全然違うな」

勇者「エルフの人達はすごい美人ばかりだし、オークの人はすごく屈強で強そう。」

勇者「……とりあえず、今日はゆっくりやすんで明日筋トレでもしようかな。」

勇者「……」

勇者「…はあ、このボロボロの鎧どうしたもんか」




806 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:18:10.597Xi3XaKj0 (10/13)



【 宿屋 】


弓使い「モンスターのパワーを鎧にね…」

勇者「どう思う?」

弓使い「嘘なら、在庫処分の押し売り。本当ならスゴいものだろう。
    強いモンスターのパワーがそのままお前と一体化するんだ。」

勇者「…じゃあ滅茶苦茶固い魔物やめちゃくちゃ速い魔物をこの鎧に封印すると
   鎧が固かったり、鎧を着ると速くなるのかな?」

弓使い「その店主の言うことが正しければな。」

勇者「…そうか」

弓使い「……さて、あとはどうするかだな」

勇者「なにが?」

弓使い「これからのことだよ。特に素手勇者のことだ。
    北の部隊はともかく……魔法の国の二人はどうするんだ?
    今頃魔法の国はパニック状態なんじゃないのか?」

勇者「そ、そうか…!
   二人とも誘拐されたんだった……」

弓使い「面倒な事になってなければ良いが…
    その二人が勇者が助けてくれたと主張を一貫すれば収まるかもしれないけどな」

勇者「うまくいくかな…」

弓使い「俺も協力するよ。色々と世話になったしな。」

勇者「そんな…あれだけ酷い目に遭ってたのに、また騒動に巻き込まれるのは…」

弓使い「恩人えの感謝を忘れる程オレは……」

弓使い「……」

勇者「?」




807 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:18:38.417Xi3XaKj0 (11/13)


弓使い「……俺は自分の無力さを知って、お前に会って
    色々と見ちまったからな。
    せめてものの恩返しだ。」

勇者「…わかった。弓使いにも僕は助けられたし…よろしく」

弓使い「あ、ああ…」

勇者「(この人の笑った所初めて見たな…)」

弓使い「(こいつは素手でここまできた…実力は確かだ……
     俺も0からやり直そう…)」


エルフ「…お二人さん、お食事の用意ができました。」




 【 その日、素手勇者と弓使いはいつもよりぐっすり眠れた気がした。 】





808 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:23:34.857Xi3XaKj0 (12/13)


【 素手勇者のステータス 】

【名前】 勇者(皆からは素手勇者と呼ばれてる)
【性別】 男
【性質】 聖質 ずっと「せいすい」を飲みまくっているため、体質が「せいすい」になっている。
        邪悪な魔物や呪文に耐性が付いたようだ。

【戦法】 基本は素手。最近は魔法と併用して幅を広げた。
【魔法】 メラ(連射、散弾など) ホイミ
【特技】 ばくれつけん せいけんづき 真空波 石つぶて 状況に応じた素手戦法 

【装備】 ライトセーバー   … もうずっと使ってない純白で綺麗な剣。とても軽くて丈夫。
     ドラゴンメイル   … エルフとオークの村で買った高級品。
                 とてつもなく頑丈な鎧。炎や吹雪のダメージをかなり抑えるぞ。
     ヘヴィメタルグローブ… 同じく村で買ったグローブ。パワーだけは最強クラス
     エルフのネックレス … 魔力が込められ、自身を守ってくれる効果が。高く売れるらしい。
     はやてのリング ×2 … 装備すると速く動ける不思議なリング。現在2つ所持

【持ち物】 やくそう、せいすい、食料などなど
      封印のよろい … 魔物を封じ込むちからがあり、鎧は封印した魔物のパワーそのものを得る。
               ……と、言われているらしい。すごくボロボロな鎧。

  
【任務】 北の国王に旅の報告(旅そのものは自由)
     これから魔法使い、魔法王のことをどうするか。
     北の部隊の報告

【仲間】 弓使い … 勇者部隊の選抜試験で会った性悪な弓使い。弓使いの名家生まれ。
           度重なるサキュバスからの性生活と、逃亡後の自身の非力さに打ちのめされてる時、
           素手勇者と出会い、彼の生命力を見て性格も丸くなっていった。
           武器はショートボウとビッグボウガン。
           魔法も多少使える。




809 ◆JKtjWoDovw2013/02/11(月) 22:24:44.457Xi3XaKj0 (13/13)

書き貯め分はこれで終わりっす、
また溜まったら連絡します。いつも読んでくれて乙や感想ありがとうございます。


810VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 22:38:51.660oakGUD6o (1/1)

おつだーい


811VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 22:43:54.34IarQvnr2o (1/1)

おつです!


812VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 22:44:39.88bnHo31dk0 (1/1)

乙!
しかしなんでサキュバスの呪文効かなかったんだ?


813VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 22:48:52.67u0AzHF9N0 (2/2)

乙乙!
封印の鎧ってサガフロの妖魔シリーズの装備みたいだな。
実に今更だけど装備してない武器や鎧を持ち歩くって普通に考えればすごくかさばるよなw


814VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 22:57:19.16upBJYLk5o (2/2)

だめだ… まったく楽しめない…
弓使い仲間になってるし…


815VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 23:00:52.147+QK5XbHo (1/1)

弓使い仲間とか俺得


816VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 23:04:09.88UQPXgIoIO (1/1)

>>812
ひみちゅ!チュ


817VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 23:31:28.15Lr9FtVkto (1/1)

オークがまとも..だと....?


818VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 23:35:19.53he3xYhbm0 (1/1)

魔法使い性格ぶさいくだからレイプされてもダメージはないわ


819VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 23:40:59.30LSv3rpZBo (1/1)

俺オークさんのこと少し誤解してたよ…


820VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/11(月) 23:58:10.63u7DDEYXDO (2/2)

>>818
ダメージどころか、バイキルトにピオリム、ルカニがかかって……ふぅ


821VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 00:43:52.45fjnXx9Z9o (1/1)

最初の頃と方向性が違いすぎ…

1に何があったのか…


822VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 01:17:06.3446WyfLPAO (1/1)

>>812
聖質だったからじゃない?


823VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 02:38:43.50RnuT1rd1o (1/1)

流石にレイプは引いた


824VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 03:32:03.12yVReIBZWo (1/1)

なんだかんだ文句言いつつ張り付いて


825VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 04:44:04.58whk9pn3Io (1/2)

個人的にはおもしろいから問題ないよ
特別引いてないし


826VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 07:47:27.33LeWl16T5o (1/1)


反吐が出るクソみたいなゴミ展開で何のカタルシスも得られない最低な話でした
続きに期待


827VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 11:41:24.935z8UqXzoo (1/1)

ていうか途中にコメ投下すんなよ
うざい


828VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 15:44:50.750u6VySuso (1/1)

コメ投下()


829VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 15:46:54.26whk9pn3Io (2/2)

途中でのコメ投下、どこでも昔はめっちゃ叩かれていたのに今はなんでもありなんだな


830VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 15:47:37.86V2OqDTqWo (1/2)

途中レスはスクロールめんどいから控えろよ


831VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 16:04:16.17t/gAgUh3o (1/1)

構ってちゃんなんだろ
信者とか言い始めるし


832VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 16:25:56.81V2OqDTqWo (2/2)

え?


833VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 16:38:44.334I/enhSgo (1/1)

コメ投下ww
どこでも昔はwwww



834VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 17:46:54.789Ei3aw65o (1/1)

>>829
>>833みたいな基地外が湧くから黙ってるのに…


835VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 17:57:31.24Cmd3haDQo (1/1)

雑談入りまーす


836VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 18:38:09.0213DwB4KZo (1/1)

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_  争  も  _   /, -‐==ミ: : : : _,ィニ-‐……ー-: 、`ヽ、: : : : ヽ、      _   争   _
_  え  っ  _     . .:´: : : : : : : ≠:7: : : : : : : : : : : : :ヽ、 ヽ| : i : : :,     _    え   _
_   : . と   _   /.: : : : -‐: :7´: : /:,ハ : : : :ヽ : : : ゝ-- :\ | : :! : : : ,   _    :   _
_  :      _ /, -‐/.: : : : :i : : /ィ:爪: : :\ :\ : : :\: : :`ト : !: : : :′   _   :    _
             〃  /. : : : : : : |.:イ :ハ:| \: .、\: : xィ¬ト、: :| : : ! : : : : :,        
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 /  |  |  \    | .:/.:/. : : :i: i : | |ノ0:::ト :::::::::::::   |: :∩::::::ト: : : !: : : : : : :,  / | | \
             ∨i: |: : : : |: :ヽ| |::∩::| ::::::::::::::::  !.::∪::::::| |: : :i : : : : : : ′            ,ィ /〉
               |: |: : i : :', : |  |::∪::| ::::::::::::::::  !: : : : : :||: : i : : : : : : : :,          / レ厶イ
                ヽハ: : :、: :ヽ|  l : : : |:::::  ,  ::::└――┘ ! : : i : : : : : : : ′        /   ⊂ニ、
                い、: :\/   ̄ ̄                 ', : : i : : : : : : : : ,     _, -‐'    ⊂ニ,´
    r 、  _          ヽ: :〈        <  ̄ フ         |: : : ! : : : : : : : :′,.-‐T   _,. -‐'´ ̄
    くヾ; U|           | : \                   /| : : :i : : : : :_, -‐'    |  /
   r―'   ヽ、             | : : : \               イ: : :| : : :i_,. -‐       |/
    `つ _   ̄ ̄Τ`ー―-- L: : : : : `: : . . .  __    .:〔: : :|: : :r┬'              |
n ⊂TT⊃◎`ヽ.    |         ̄ ̄ `ーr-、__ノ      ̄フ /              | n
| | ⊂井⊃   n ∩ _   n ∩ _         L_            / /             | | L_ r 、
し  (⊂ト、)  LUイ⌒)) LUイ⌒))  ⊂ニニニニニニニニ イ ∠~'ニニニニニニニニ⊃ .| n } )|
    ̄      ∪〃    ∪ 〃                                 ∪L二ノ


837VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 18:48:15.63MmBw3B2IO (1/1)

やめてくれ、楽しみなんだ


838VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 19:44:39.89Py0IS1pyo (1/1)

自分の気に入らない展開には厳しいんですね


839 ◆JKtjWoDovw2013/02/12(火) 19:49:09.144nhytCch0 (1/1)

>>821
自分の構成した流れで、最初からここまで順調に書けてますよ。

あと今週は忙しくなるので、土曜日の夜に書き貯めした分を投下。
そんで日曜の夜も投下。



840VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 20:36:49.09+v4FQLhpo (1/1)

つまん無い
はやくし手
魔法王との聖水プレイ期待
つまんねえけど


841VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 20:38:59.55fz2Fy7o9o (1/1)

おつ


842VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 21:36:22.71i2CdLilVo (1/1)

世間知らずな子供が薬漬けレイプされかける展開を絶賛する方が異常でしょ
初期の爽やか?な話と比べるとあまりにもエゲツねぇ流れなんだしさ
少なくともこれ書いてる>>1は叩かれるの覚悟の上なんじゃないの?

それはさておきこの勇者の境遇が魔法の国辺りから大分悲惨だな
正直個人的な感想だと勝利した時のスッキリ感<<それまでのイライラ
ってバランスになってるから読んでる方もスカッとする展開期待してる


843VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 21:48:28.14VsPkN4MKo (1/1)

薬漬けレイプまで読んだ


844VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/12(火) 22:45:20.59dl6Kj3OSo (1/1)

がんばったな


845VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 00:42:11.45RAf6mP+S0 (1/1)

すまん 抜けた けど批判して埋められそうだからちょいエロにしといて
あと魔法女ざまぁwww


846VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 00:47:02.71FPPEQ57Mo (1/2)

もっとわかりやすい縦読みにしてくれよ


847VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 01:49:04.03m+4/+eo70 (1/1)

エロシーンが濡れ場としては微妙だよ!
魔法王までヤっちゃおうよ!エロ以外は面白かったけどさ!!
面白かったけどさ!オカズ的な意味でもヤるならやってよ!

素手勇者超つよwwwwwwww無双は見ていて痛快なのにwwwwwwなんで精神攻撃入れてくるww
きっつwwwwwwきっつwwwwww濡れ場で抜けなかったから余計苛立つわwwwwwwww
これはこれで面白いなwwww変に素手勇者の思考がリアルでいいわwwwwww


848VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 02:09:56.12FrBDGUljo (1/1)

>>846

























849VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 10:53:06.75WJ3+zNqk0 (1/1)

いろいろなモノに挑戦しているので期待しています。応援しています(((o(*゚▽゚*)o)))


850VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 11:33:31.62mGKTn/o8o (1/1)

いままでぬるい内容だったのにいきなり
準凌辱描写いれたらそりゃ馬鹿が食いつく


851VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 12:19:04.70rWBWSTuho (1/1)

その食いついた馬鹿に食いつく馬鹿で無限ループ出来るな


852VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 12:28:58.05Q0WciUqKo (1/1)

食いつく馬鹿に見る馬鹿
同じ馬鹿なら食いつかなきゃ損損


853VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 12:40:26.52JExPQOre0 (1/1)

次スレいく?


854VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 12:41:10.325+FFTtaDO (1/1)

ずっと面白くて読んでたけど、サキュバス編で萎えた


855VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 16:05:22.73FPPEQ57Mo (2/2)

なんでお前らは同じ感想を繰り返すんだ
>>1が反応しないの分かってるだろ


856VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 18:53:50.91TMEk1Udbo (1/2)

純愛ものだと思ってたらいきなりNTRた気分だ…


857VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 19:02:13.08FqM6kfiIo (1/1)

NTRでもない緩い陵辱で文句言うなや


858VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 19:08:01.49TMEk1Udbo (2/2)

気分だっつーの


859VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 20:16:02.62czImIhQAO (1/1)

雑談入りま~す


860VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 21:17:26.37iU95bQtZ0 (1/1)

永遠の陵辱シチュであるオークとエルフが共に暮らす村だと…

夫婦間で毎晩普通にボテ腹ダブルピースが行われているとしか想像できんてw


861 ◆JKtjWoDovw2013/02/13(水) 21:23:06.40OA58PWN80 (1/2)

>>804 >>860
嬉しいです!
ありがとうございます。m(__)m



862VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 21:25:48.37eaEFgnwto (1/1)

   ∩___∩         |
   | ノ\     ヽ        |
  /  ●゛  ● |        |
  | ∪  ( _●_) ミ       j
 彡、   |∪|   |        J
/     ∩ノ ⊃  ヽ
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /


863 ◆JKtjWoDovw2013/02/13(水) 21:29:54.28OA58PWN80 (2/2)

>>862
そういうコメントしてもらえて嬉しいって意味だよ(笑)
そして次はやっぱり土曜日の夜になっちゃいます。


864VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 21:30:38.38nlEpBxJ4o (1/1)

舞ってる


865VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 21:35:40.97AbC0z/JJo (1/1)

このSSの作者は「晒す」が読めない


866VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 21:42:32.08+3RqmnNno (1/1)

このssら抜き言葉が多すぎわろた


867VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 22:22:41.91hPYoK/gvo (1/1)


   ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     `'ー '´
      ○
       O  _
          | |
          | |
          | |  と思うビーカーであった
         /  \
        /     \
      /        \
      ―――――――


868VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/13(水) 23:58:26.44F+hSsQubo (1/1)

なんだビーカーか


869VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/15(金) 16:21:57.72QIZN6LObo (1/1)

つまんないからもう書かないでいいよ?


870VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/15(金) 17:58:39.31T5dm81zro (1/1)

>>869
[ピーーー]ば良いよ


871VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/15(金) 19:54:43.81Eok/ERnI0 (1/1)

ビーカーなら仕方ないな


872VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/16(土) 00:16:43.14MEx/fuWAO (1/1)

>>869
見なきゃ良いじゃん(゚σ ゚)ホジホジ


873VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/16(土) 00:28:05.58ODKYqlmoo (1/1)

勇者者で荒れるの久しぶりだな
もっとやれ


874VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/16(土) 03:36:17.37C5yfHhoe0 (1/1)

勇者って名前だけだからな


875VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/16(土) 11:39:57.96iebauwU0o (1/1)

お前ら60レスも雑談して飽きないの?


876VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/17(日) 00:32:04.37pyfkIw6Ao (1/2)

土曜の夜過ぎた


877VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/17(日) 00:54:14.97vDjoK4tio (1/1)

なんだよ投下無いのか


878VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/17(日) 08:27:35.68d2N5DHgAO (1/1)

予定は未定ってやつだろ
気長に待とうや


879 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:06:21.62ssb+JyAL0 (1/32)




【 翌朝 】

弓使い「俺は商店街に行って来る」

勇者「いってらっしゃい」





勇者「…みんなの様子はどうなったかな?」





【 宿舎 】


「あーああああ!!っっ!!!させてくれー!うがあああ!!」

「か、体に力が入らないよ……」

「うげえげげげげ…気持ち悪い……」

「口の中が精子臭い…」

「ふえええ~ん…ひぐっ」


エルフ「この町から直接汲み上げた魔法水はよくききますよ。
    早く元気になて下さいね。」

オーク「これはいやし草といってな…心を落ち着かせる作用を持っている
    1日3回、お湯で煎じて飲みなさい」

「はーい」

「あ、ありがとうございます…グスっ」

「なんだか夢を見てた気分だ…」

「オレたちどうして傷だらけなんだろう…」

「たしか森に入って迷って…」


勇者「みんな…記憶や精神が不安定になっている……
   弓使いの言った通りだ。こんなにも酷いとは…」



 【 ちょうど素手勇者が宿舎に入り
   入り口から様子を見てると、入ってすぐのベットから… 】




880 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:07:28.82ssb+JyAL0 (2/32)



戦士勇者♀「ゆ、勇者さん…」

勇者「わっ!ビックリした!」

戦士勇者♀「……私、覚えていますの」

勇者「えっ」

戦士勇者♀「…覚えているんです。今まで何があったのか…
      私、わたしは…ううっ」

 【 戦士勇者はベットの上で、泣きじゃくっていた。
   両腕両足に包帯などを巻かれて、動けないようだった。 】
    

勇者「戦士勇者さん、しっかりしてください!
   もう終わったんです…。悪い夢は終わったんですよ。」

戦士勇者♀「ひぐっ…だってわたくし……あなたに……」

勇者「ああ、あれは全然気にしてないよ。
   全部サキュバスの…」

戦士勇者♀「ほ、本心も…っありました…!
      自分の生活とかも…です。」

勇者「それは……たぶん皆も思ってるんじゃないかな?」

戦士勇者「グスっ…」

勇者「僕は僕で、適当な所で引き返そうかと思ってたし
   いざ旅をしてたら魔法の国の問題に巻き込まれて
   色々予定が狂ってるんだ。僕も一緒だよ。だから、ね?
   今は体と心をゆっくり休ませなよ。」

戦士勇者「ひぐ…っはい……本当に…すみません」

勇者「ホイミ、ホイミー。ちょっと他の人の所も見て来るね。」




881 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:10:22.89ssb+JyAL0 (3/32)


【 重病者隔離宿舎 】

勇者A♂「……………」

勇者「…………」

勇者A♂「……………」

勇者「…………」

勇者A♂「……………」

勇者「…………」

看護婦「その人は精神がひどくやられて重病者で今はいやし草を用いた安眠剤で落ち着かせてます。
    当分、寝たきりだと思いますよ?」

勇者「そうですか…」


 【 勇者A♂は苦痛に満ちた顔で眠りについている 】

勇者「(咄嗟とはいえ、足折ってごめん。ホイミかけとくね」


 「ああ…ああああ…がっ…」

 「きみ…どこかでみたような……ああ、でもおもいだせない……」

 「体が痛いよ…熱いよ……」


看護婦「治療でサキュバスの魔翌力を抜く際に副作用が出ています。
    ……ここに長居する事はお勧めしませんよ。」

勇者「わかりました。」

 【 勇者は帰り際に一人一人にホイミをかけてあげた。】



「あ…ありがとう」

「あれ?きみって確か北の国で…」

「…………(どうやら眠ったようだ)」

「あ~~~…体が楽に…」



【 個人部屋 】

隊長「……………」

 【 北の部隊の隊長は眠ったようにぴくりとも動かない 】

 【 そして、体が少しだけ痩せて見えた。 】


オーク医師「体力的にも精神的にも、一番酷い方だ。
      サキュバスの魔翌力と交配活動でよほどやられたようだな。」

勇者「……すごく、屈強な方とは思ってたんですが」

オーク医師「サキュバスの魔翌力はまず精神…生物の脳から浸食する。
      ……あまり、気負うことはしないほうがいいぞ?」

勇者「はい…」

オーク医師「看護婦から魔法水による身体の浄化や、いやし草の食事もさせている。
      命に別状は無いから安心しなさい。」

勇者「はい…(勇者A♂くんが知ったらなんて言うかな…)」

 【 勇者は帰り際にホイミをかけてあげた 】




882VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/17(日) 21:11:15.27hjQzIexVo (1/2)

                         ,、r'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';,、
                        /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
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    ┃┃        ┃┃     .    ',   :i゙''''''''''`l'  `    ,‐'"            ┏━┓
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                         ヽ.  -、、、、 '    /|
.                         ハ        /  |、
                        /|ヽヽ、___,,,,、 '    l ',
                       ノ. | ヽ          / |`ー-、


883 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:17:17.19ssb+JyAL0 (4/32)


【 個人部屋 魔法使い 】

勇者「……えーっと、具合はどう?」

魔法使い「………」

勇者「………」

魔法使い「…………」

勇者「……あ、そうだ!これ、商店街で売ってたブルーリンゴっていう果物。
   すっごく、おいしくて気分がすっきりするんだって」

魔法使い「………」

勇者「…じゃ、お大事にね。」



勇者「(とてもじゃないけど、無罪がどうとか言える状況じゃないな…)」






【 個人部屋 魔法王 】


魔法王「!」

勇者「具合はどうですか?」

魔法王「う、うむ…ここの人達が親切にしてくれたぞ。 
    おかげで……」

勇者「……」

魔法王「……ら、楽になったぞ」

 【 魔法王は恥ずかしいとも恐怖ともとれる表情で
   目をそらしながら応えた 】

勇者「……」

魔法王「…その、素手勇者よ」

勇者「はい。」

魔法王「そなたは…ホンモノの勇者なんだな?」

勇者「?
   えーっと、僕は僕ですが…」

魔法王「ほ、本当にそうなんじゃな?」

勇者「えっはい…」

魔法王「………ひぐっ」

魔法王「……グスっ」

勇者「………」

魔法王「ふ、ふええ…ん」


 【 魔法王は勇者を見るなり、泣き出してしまった 】




884 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:17:53.68ssb+JyAL0 (5/32)


魔法王「こ、こわかった…
    あんまり…ひぐっ…よく覚えてないけど…
    魔法使いと一緒に…偽物の勇者に攫われて…… 
    勇者が捕まってると聞いて…
    そしたら…ホンモノの勇者が助けにきてくれて…うわあああん」



勇者「…大丈夫ですよ魔法王様。悪い夢はもう終わりました。
   魔法使いも無事ですよ」

魔法王「うんっ…うん……」






魔法王「その…魔法の国での事は、すまなかった……
    おぬしを疑って…」

魔法王「それに……助けてくれてありがとう」

勇者「いえいえ、僕は必死でしたし。
   無事で良かったですよ」

勇者「それより、これから魔法王様と魔法使いはどうするんです?」

魔法王「?」

勇者「…今頃、魔法の国では大騒ぎだと思うんですが
   あなたと、魔法使いがいなくなったことに…」

魔法王「そ、そうじゃった!
    速く戻らないと…」

勇者「魔法使いの所にいきましょう
   もう動いても大丈夫…ですか?」

魔法王「う、うむ。エルフのお姉さんも
    今日には大丈夫みたいな事を言ってたぞ。」

勇者「よし、じゃあいきましょう」




885 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:18:26.07ssb+JyAL0 (6/32)


魔法使い「ま、魔法王様…」

魔法王「魔法使いー!げ、元気になったか!?」

魔法使い「自分は…自分は……っ」 ポロポロ…

勇者「…もう終わったよ!
   僕と弓使いでサキュバス達をやっつけたんだ!
   魔法王様もこうして無事に…」

魔法王「そ、そうじゃぞ!魔法使い!!
    魔法使いも無事に…」

魔法使い「私は……私は……魔法王様を…守るために…
     いえ、あれは守るためじゃなくて……別の……」ポロポロ…

魔法王「ま、魔法使い…」

勇者「…ごめん、色々とあるかもしれないけど
   できるだけ君たちは国に帰った方が良いんじゃない?
   今頃絶対、二人を捜してく国中がパニックだよ!」

魔法王「そ、そういうことみたいじゃぞ!
    でも魔法使いの病気は……」

魔法使い「……私なら、大丈夫です。」

勇者「(そうはみえないけど…)」

魔法使い「今からルーラを唱えます。  
     一刻も早く戻って、混乱を…
     魔法王様の無事と……」

魔法使い「………素手勇者の無実の報告を」

勇者「……そういえば、そうだった。」

勇者「でも僕も謝らないと……僕がサキュバスに捕まったばかりに
   君たちを……ごめん。」

魔法王「い、いいんじゃ…元はと言えば
    神官のやつらが…」

魔法使い「………」

魔法使い「……あれ?」

魔法王「?」

勇者「どうしたの?」

魔法使い「……ルーラ!!」


 【 しかし なにもおこらなかった!! 】




886 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:18:52.61ssb+JyAL0 (7/32)


魔法使い「ルーラ!ルーラ!!ルーラ!!
     私たちを魔法の国へ!!」


 【 しかし、なにもおこらなかった!! 】


魔法使い「ど、どうして…魔法が使えないの?」

魔法王「も、もしかして戻れないのか?」

魔法使い「そんな…はずが……」


 バタン



 【 魔法使いは気を失ってしまった!! 】


魔法王「ま、魔法使い!」

勇者「オーク先生!!大変です!!魔法使いさんが…!!」





【 その日の夜 】




魔法使い「……うう」

勇者「あっ!目が覚めたんだね!」

魔法使い「……っ 私は…」

勇者「ショックで寝込んでたみたいだよ。
   丸2日もね。」

魔法使い「そ、そんなに!?」

勇者「うん、魔法王様もかなり心配してたよ。
   さっき寝ちゃったけど」

魔法使い「……そう。」

魔法使い「……また、あの子に心配をかけてしまった。」

魔法使い「私は…ダメだ……」




887 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:19:20.04ssb+JyAL0 (8/32)


勇者「そ、そうなの?」

魔法使い「ダメ…なの。
     私、魔法王様と一緒に…大事な所…汚されちゃったもの…」

勇者「っ!?」

魔法使い「……ううん。大事な所を汚されたのは私の方……
     あの子にはサキュバスがずっと恥ずかしい事をしていて……」

魔法使い「あの子に、あなたの国の人間が近づいた時に…
     あなたが脱出した騒ぎを聞いて…私たちは部屋に残されたの……」

勇者「………」

魔法使い「何もかも…めちゃくちゃにされて……頭の中が真っ白になって……
     同じようにされてるあの子が愛おしく見えて……
     あの子と一緒になりたくて……されるがままにされて……
     あなたがサキュバスとグルになってるかもと疑った事も…
     全部……わからなくなったわ」

勇者「……君は、何もかも犠牲にして魔法王を守ったんだ。」

魔法使い「違う…気持ちよくなりたかっただけ……
     あの時は……それしか」

勇者「でも今は違うでしょ??
   あれはサキュバスの呪いみたいなものだ!
   君も皆も…僕も……」

魔法使い「……」

勇者「……」

魔法使い「……ありがとう。」

勇者「えっ」

魔法使い「助けてくれて……本当に、本当にありがとうっ……!
     じゃなきゃ…私も……あの子も……堕ちてた……!!」

勇者「……」

魔法使い「……あなたが助けてくれたときのことは
     覚えてる。
 
     私は何も出来なかったのに…素手勇者は
     武器も持たずにあいつらを…倒した。」




888 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:19:47.13ssb+JyAL0 (9/32)


魔法使い「私と…あの子を担いで運んでくれたのも…あなたでしょ?」

魔法使い「エルフさんから聞いたわ。」

勇者「…必死だったんだよ。」

魔法使い「…………」

勇者「とにかく…さ。ゆっくり休もうよ今は。
   ここの村長に聞いたら明日、ここから魔法の国に送ってくれるってさ。
   ただ、森を出てすぐの所だから魔法の国まで歩いていかないとだけど…」

魔法使い「ありがとう………そんなにしてくれて……
     わ…私……どうしよう……。あなたに酷い事……今更謝って……」

勇者「…べ、べつにいいよ。
   君のおかげで魔法王様も無事だったんだし。」

魔法使い「勇者…」

勇者「……初めて会ったときはさ、姉妹かと思ったよ。君と魔法王様。
   魔法使いの魔法王様をなによりも大事にしてる感じが伝わるよ。」



勇者「だからさ……結果的には魔法王様は助かったんだ。
   ……その、とことん自分を責めなくても良いと思うよ?」

勇者「僕だってサキュバスに捕まってなければ良かったかもしれないし…
   でもそうしたら、北の部隊の皆は助からないし…
   そもそもエルフとオークが…ってきりがないよ。」

魔法使い「………やさしいのね。」

勇者「そう?」

魔法使い「…私ね。元々勇者部隊の立候補だったの。」

勇者「へえ!そうだったんだ。」

魔法使い「でも、あとちょっとのところで落選。
     自分の力が認められなくて、自暴自棄になってた頃…」

魔法使い「私の両親が当時担当していた仕事…魔法王様の教育係に選ばれたのよ。
     両親は教育方面での仕事の評価が良くて…
     それで年の近い私が選ばれたの…」

勇者「そんな事が…」

魔法使い「でも…ね。その時は、見下してたの…あの子の事。」




889 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:20:12.89ssb+JyAL0 (10/32)


勇者「……」

魔法使い「…なんで子守りをしなきゃならないんだって。
     でも一緒にいるうちに……妹みたいに見えてきて」

魔法使い「あの天使のような笑顔で…毎日が楽しくなった……。
     反面…自分の力を認めさせるように……あの子に理想を押し付けてて部分があった…。」
     

勇者「……そうだったのか」

魔法使い「……うん。」

勇者「でも…それは本心じゃないでしょ?僕の勘だけど。」

魔法使い「……ええ。でも、そうじゃないかって
     時々思ってしまうのが怖かった。」

勇者「そう思うってことは本心じゃないんじゃないかな?」

魔法使い「…どうして?」

勇者「本心ならそんな話僕にしないでしょ…」

魔法使い「あっ…」

勇者「スッキリした?」

魔法使い「…うん。ホント…あなたって不思議ね。
     素手で私と戦うし、素手でここまで旅をしてくるし…」

勇者「まあ…いけるとこまで行ってみようかなって思って
   ここまできちゃったかんじだけどね」

魔法使い「やれるとこまで、やろう…か」

魔法使い「…うん、そうね。」

勇者「僕も、旅を続けようと思ってるよ。」

魔法使い「私もこれからも魔法王様を守り続けるわ。
     …そして、本当の家族みたいになりたい。私一人っ子だし
     あの子も両親がいないの」

勇者「そうだったのか…」


魔法使い「……ねえ、ちょっとこっちにきて」

勇者「え?別に良いけど」


 【 勇者は魔法使いのそばにいった 】




890 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:21:24.45ssb+JyAL0 (11/32)



魔法使い「………」

 ぽすっ


 【 魔法使いは勇者の胸に顔をうずめた 】



魔法使い「ごめん……ごめんね、勇者。ちょっとだけ
     泣かせて……」


魔法使い「うわあああああ…あああんっっ!」

勇者「………」


 【 勇者は魔法使いが泣き終わるまで、頭を撫で続けてあげた! 】



勇者「(たぶん……今回の事がショックで魔法を……)」

勇者「(………)」

 


891 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:25:51.01ssb+JyAL0 (12/32)


【 さらに2日後 】


弓使い「…魔法使いの魔法が使えない以上
    おまえ1人じゃ万が一の時に危険じゃないか?」

勇者「うーん…」

弓使い「魔法の国まで付いたら、俺はここに戻る。」

オーク村長「…本来ここに何度も来る事はなるべくさけてほしいのじゃ。
      この森はお主らの思ってる以上に深く険しい…
      下手に噂を広めて犠牲者を出し、大地や自然を負の念で覆いたく無いのじゃ。

弓使い「……私はウワサなど広めるつもりはありません。
    この森で自分の非力さをしりましたから。」

エルフ村長「…一度だけここに戻れるアイテムを渡します。 
      あなたが我々の事を喋ったりほかのものに渡した瞬間、ここに戻れなくなりますので注意してくださいね?」

弓使い「りょうかいです。」

勇者「ぼくらにはいいんですか?」

オーク村長「お主には邪悪な欲が無い。
      目を見ればわかる。」

勇者「そ、そうですか…(なんかどっかで聞いたセリフ…)

魔法王「素手勇者ぁー」

勇者「あ、魔法王様」

魔法王「魔法の国まで歩いて帰るというが大丈夫かの?」

勇者「大丈夫ですよ。僕や弓使い、それに魔法使いもいます」

魔法使い「でも私…魔法が……」

勇者「ボソっ(魔法使いがいるだけでもこの子は安心してると思うよ?)」

魔法使い「ボソッ(…あ、ありがとう。そういうことなら)」

魔法王「お?」きょとん

弓使い「(…かわいいな)」

勇者「ではいきましょう」

魔法使い「ええ」

魔法王「エルフさん、オークさんお世話になりました。」ぺこり

弓使い「…離れている間、部隊の仲間をよろしくお願いします。」

エルフ村長「ええ、彼らは私たちがしっかりと治療しますよ」

オーク村長「ではいくぞい……ルーラ!!」



 【 素手勇者達4人を光が包む! 】


オーク村長「…しかし珍しいな。この時代素手で戦うものが存在したとは」

エルフ村長「ええ…あれほどの生命エネルギーは初めて見ましたよ。」

オーク村長「ここまで死と隣り合わせの生活を必死に耐えてきたのじゃろう。
      肉体にその精神力があふれておる。」

エルフ村長「(もし勇者があの呪文をつかったら……どうなるのかしら)」




892 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:26:18.67ssb+JyAL0 (13/32)



 【 中央樹海 南側   魔法の国方面   】




魔法使い「…!ここは…魔法の国からきた場所!」

魔法王「おお!?すごいぞ!景色が変わった!!」

弓使い「………ふう」

勇者「よし!さっそく戻ろう!!」








 【 それから数日、勇者達は魔物から魔法王や、魔法使いを守りながら戦い続けた 】


勇者「おおおおっっ!!ヘビープレッシャーッッッッッ!!!!!」  ボッッッッッ!!

勇者「じゅあああああっっっ!!」

 【 ヘヴィメタルグローブのパワーと重量がゾンビを押しつぶす!! 】


  ぐっっしゃああああああっっっ!!!


  ぶちゅり!!




魔法王「…うえっ」

魔法使い「魔法王様はあまり見ない方が良いですよ?」

魔法王「で、でも素手勇者が戦ってくれてるのに…」

弓使い「気分を悪くしたら元も子もありませんよ。」




893 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:26:47.24ssb+JyAL0 (14/32)



  【 魔物の群れが現れた!! 】



弓使い「!」  バシュ!!バシュ!!



 ドス!!

髑髏の騎士「ぐえええ!?」



 ドスドスドスドスドスドスドスっっ!!
 
アリゲーター戦士「ぐああああああ!?」




 【 魔物の群れをやっつけた! 】




魔法王「おおっ 矢が全部当たっている…」


勇者「よし!!このグローブのパワーはすごいぞ!
   重いけど、使いこなせば……」

魔法使い「(ホントに素手だけで、戦ってる……これが素手勇者の実力かぁ)」

魔法王「……」←唖然としている

弓使い「周囲の魔物の気配が消えた。
    先を急ぐぞ!」




894 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:28:09.34ssb+JyAL0 (15/32)





【 魔法の国まで残り半分 】


ユニコーン「ブヒイイッッッッ!!! ブヒぃぃぃぃぃッッッッ!!」

勇者「うわ!!暴れるなコイツ!!」

 【 勇者はユニコーンの背中にしがみついている!! 】


弓使い「暴れまくってるせいで、狙いが定まらない…」

魔法使い「魔法王様は離れていてください!
     うっ酷い鳴き声…」

ユニコーン「ぶひいいいいいいっっっ!!! 
      ぶひ?」

 【 ユニコーンは魔法王に狙いを定めた! 】


ユニコーン「ぶ、ぶひいいいいいいいいいいいっっっっ!!」

魔法王「ひっ!?」

弓使い「ロリコンかこの豚ウマは!!」 バシュ! バシュ!!


 【 しかし弓使いの放った矢ははずれてしまった! 】


魔法使い「くっ…!!メラミ!!」  ドウン!!


 【 魔法使いは魔法が使えるようになった!!
   しかし攻撃は外れた!! 】


魔法使い「しまっ…」

ユニコーン「ぶひいいい!!!ぶひ!!ぶひいいいい!!!」

魔法王「こ、こっちにくr


勇者「おおおおおおりゃああああああああっっっ!!!」   ッッッッッ ボ    ン  !!


 【 勇者はヘヴィメタルグローブをユニコーンに投げつけた! 】


 ド  ゴ  ン ッッッ!!


ユニコーン「ぶひええあ!?」


 【 ユニコーンを倒した!! 】
 【 ユニコーンはユニコーンの角を落とした。 】




895 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:33:58.54ssb+JyAL0 (16/32)


魔法使い「大丈夫ですか!?魔法王様!!」

魔法王「う、うむ……助かった。」

勇者「危なかった…けどすごい威力だな…このヘヴィメタルグローブ。
   咄嗟に投げて使ってみたけど、ここまでダメージが大きいとは。」

弓使い「(普通、グローブを投げるなんて事は………
     いや、素手だからこそ何でも武器として使用できるのか)」


 【 弓使いは矢がセットされていないショートボウを見た! 】



魔法王「ゆ、ゆうしゃあ~」 ポロポロ

勇者「だ、大丈夫ですよ。わるい魔物はやっつけました。」

魔法王「う、うん~」 ぐしぐし

魔法使い「ほっ」

弓使い「…しかしまだ魔法の国は遠いな。
    エルフのみなさんから貰った食料も、あと少し…」


勇者「その時はせいすいでも飲むと良いよ。
   ちょっと変な味だけど、お腹に溜まるんだ。」

魔法使い&弓使い「……」

魔法王「ふええ~ん」





896 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:34:26.41ssb+JyAL0 (17/32)





 【 魔法の国まで後少しの距離 】




メタルスライム「きゅるる!!」

勇者「ん!?」

魔法使い「あ、あれは!」

弓使い「メタルスライム…!」

勇者「へー、ああいうのもいるんだ。」

メタルスライム「!?」 ダダダ!


 【 メタルスライムは逃げ出した 】



魔法使い「……まあ、逃げてくれた方が助かるわ。」

弓使い「ああ」

魔法王「綺麗な色をしとったスライムじゃ。」

勇者「うーん、あれとも戦うときがくるのかな。」

弓使い「運が良ければな」

勇者「?」





897 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:34:53.98ssb+JyAL0 (18/32)


 【 魔法の国 】



勇者「ついたーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!
   っっしゃあああ!!!やった!やった!!!遂についた!!」

魔法使い「ええっ…ほんとに、帰って来れたわ。」

 【 魔法使いは目に涙を浮かべている 】

弓使い「……じゃあ、ここまでだな。」

勇者「あ、そういえば。」

弓使い「素手勇者、短い付き合いだったけど色々ありがとう
    おまえのおかげで俺は変わる事が出来た。」

勇者「え?…あ、まあ…前と雰囲気は違ったし。」

魔法使い「あなたにも礼をいいたいんだけど…」

弓使い「それはまた落ち着いたときで良い。」

魔法王「あ、ありがとうございました。
    魔物をやっつけてくれて感謝します。」

弓使い「ふふっ、護衛の勤めですから当然ですよ。」

勇者「…元気でね。みんなをよろしく。」

弓使い「ああ。素手勇者もな。」


 【 弓使いは、帰還用のアイテムをつかった! 】


 
 バシュ!!


 【 弓使いは、一瞬のうちに消えた! 】


勇者「よし、戻りましょうか。魔法王様。魔法使い。」

魔法使い「…ええ。」

魔法王「うむ!」




898VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/17(日) 21:38:15.97Kqi8WKWJ0 (1/1)

今更だけど、メール欄に「saga」と入力すればちゃんと魔力って表示されるようになりますよ。


899 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:43:32.47ssb+JyAL0 (19/32)


【 宮殿 大広間 】


執事「ああ!魔法王様と魔法使い様…それに素手勇者も戻らないとは……!!
   一体何がどうなって…」

神官「だから素手勇者が国王様達を攫ったのだ!!
   それしか考えられん!!」

執事「しかしそんなことをすれば、今だ牢屋にいる老人殿と賢者殿は…」

神官「それもやつの狙いよ。あの2人は囮なのだ」

執事「そんなことが…」

神官「(まさか国王がいなくなるとは…思ってもいないチャンス
    ここで俺が徐々に手を伸ばしていけば…ふふふ)」


 ワーワー!!

     がやがや!!


執事「む?何やら外が騒がしいの…」

神官「なに?」




魔法王「執事ぃ!!」

執事「ま、魔法王様!?」

魔法使い「今戻りました。素手勇者も一緒です」

勇者「どーも…」

神官「!?」

神官「…っおい!貴様!!魔法王様を攫っておいてのこのこ帰ってくるとはどういう事だ!!
   魔導士達よ!!このものをひっとらえよ!!」

勇者「げっ…」

魔法王「やめろ!!神官!!
    素手勇者は何もわるくないぞ!!」 だきっ

勇者「!」


神官「ま、魔法王様…!なぜ素手勇者に…!!」

魔法使い「…この人が魔法王様の命の恩人だからよ。
     私も…ね」

執事「おお!なんと!!」

魔法王「こ、これは余の命令だ!!
    素手勇者を捉えようとするでない!!」

神官「い、いったいなにがどうなって…?」




900 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:44:08.77ssb+JyAL0 (20/32)

あっ 入力し忘れてました。





 【 その日、長く行方不明だった魔法王と魔法使いが戻ったニュースは
   あっという間に国内に広がった。
   そして、二人を助けたのが罪人だった素手勇者だった事も…

   特に素手勇者に関しては、魔法がいの一番に大切だと信じきっている魔法の国の国民全員を
   驚きと賛美の声に分けさせた。

   なにせ、凶悪生ものと素手で渡り合い
   中央樹海からもう1人の仲間とともに、2人の少女を
   素手で守りながらきたというのだ!
  
   魔法を使う事が当たり前となってる世界で、それはそれで魔法王帰還とは別に
   多くの人の間で議論となった。 】



 【 素手勇者は無実の罪で解放された! 】

 【 老人と賢者も解放され、手厚い治療などを受けた! 】



901 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:44:36.95ssb+JyAL0 (21/32)




【 次の日の朝 】


賢者「素手勇者さん、素手勇者さん…起きてください。
   もう夕方の16時ですよ?」

賢者「今日の夜は城でパーティなんですから起きてください!」

勇者「はっ!」

老人「おお、おきたか。」

勇者「あ、賢者さんにおじいさん…」

賢者「もうっこんなに遅く起きていては神様も自堕落だと注意してきますよ?」

勇者「(…たぶん、賢者を小さい時に助けたのってエルフのことだろうな)」

老人「わしらも、参加させてくれたぞい。
   あの魔法使い、えらく態度が変わったのお」

賢者「き、きっと無実の罪で疑いの目を向けた事を神様に反省しているからだと思います!」

勇者「(今思うと…夢のように感じるな……。館での出来事も、エルフとオークの村での生活も)」

勇者「………」

勇者「あっ…つーか賢者……髪の毛切られたんだよね、あのクソ女に
   生徒Aだっけ?」

賢者「ふえっ!?あ、あれはその…」

勇者「謝りにきた?あいつ。」

賢者「……いえ」

勇者「あの女…会った時にもう一度いてやる。」

賢者「勇者さん…私は別に……」

勇者「賢者、僕の信じる神様は
   他者を傷つけた人間は必ず謝罪して、心を入れ替えるように言っているんだ。」

賢者「素手勇者さん……」

勇者「さーてと、準備準備っと」

老人「わしらも着替えとかしないとの。」

賢者「……//」ぽーっ






902VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/17(日) 21:47:00.70Yw/znXKr0 (1/1)

凶悪生ものになってる


903 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:53:17.59ssb+JyAL0 (22/32)


 【 その日、魔法の国の城では魔法王帰還と素手勇者を褒めたたえるパーティが開かれた。 】


 【 最初に魔法王のあいさつ
   魔物に攫われた事、素手勇者に助けられた事。
   自分の事よりも、何より他人を助けてくれるその気高さについて
   紙に書かれた言葉では無く、しどろもどろであったものの
   
   自分の言葉で精一杯に言っていた。 】


 【 その後、魔法使いからも同じように
   素手勇者への感謝の気持ちと、罪状への謝罪をだした。 】


 【 最期に素手勇者から簡単な一言であいさつは終わり、パーティがはじまった。 】




904 ◆JKtjWoDovw2013/02/17(日) 21:53:47.45ssb+JyAL0 (23/32)


「すごいなー、あの素手勇者って人!!
 おれ、近くで見たけどマジで素手で戦ってるみたいだったぜ!!」

「私も見た!!すっっっごい筋肉であつくるしいかなって思ったけど
 好みのタイプだったから問題なし!!」

「ホントに素手で倒せるもんなのかよ、魔物をさ」

「そりゃ俺らが今まで魔法だけでやってただけだからじゃね?」

「普通素手でわざわざやる理由があるかねー?」

「わたし素手で戦ってみよっかなー」

「やめときなよ、ケガするよ。」

「魔法を使えるからいいじゃん、そんなことしなくても!」

「……いや、俺は魔法が使えなくなった時
 いつも逃げてばっかだった。あの素手勇者のように体を鍛えておけば」

「だから魔力がたくさんあれば問題なし!」

「でもすごいよなー、俺もきたえよっかなー」



魔法王「素手勇者?おなかがいっぱいなのか?」もぐもぐ

勇者「い、いえ!あまりにおいしくて…感激して。」

魔法王「ふふっそれはよかったぞ。」ニコ

勇者「(あーかわいいな。でも僕はロリコンじゃない)」

賢者「私たちまで誘ってくださるとは…」

老人「こんな機会滅多にないの…」

魔法使い「いえ…数々の無礼を働いてしまった事へのせめてもの償いです。」

魔法使い「本当に申し訳ないです」

賢者「そ、そんな…」

勇者「ほら、今はたくさん食べようよ。
   その話は後々」

賢者「だ、そうですよ?神様も行っております
   はい、ワイン飲みますか?」

魔法使い「あっ…」

賢者「うふふ」

魔法使い「…っ」

 【 魔法使いは微笑んだ 】

老人「(べっぴんさんじゃの~)」