円蔵山の地下へと足を運ぶ一行
　　　　　　その中に作られた闘技場へと辿り着いた

綺礼「かつて冬木の地で強者が密かに力を競っていた
　　　　それがこの闘技場だ」

　　　　　　円形に木の柵が作られている
　　　　　　その周囲には観客席らしきものが盛り土で作られていた

バゼット「あの囲いのことですか？」

綺礼「うむ、どうやら当時のまま残っているようだ
　　　　父上から聞いた話と変わらぬ」

バゼット「しかし、随分と簡素な造りですね
　　　　　　土はよく均されているようですが」

綺礼「他には必要あるまい
　　　　明かりがなくては少々薄暗いかもしれぬが」



宗一郎「始めるとしよう」

綺礼「ああ、こちらはいつでも構わぬ」

　　　　　　闘技場の中心に立つ両者
　　　　　　互いに構えを取る

綺礼（さて、どう攻めるか）



>>980

１　様子を見る
２　突進

綺礼（確かに素人ではないようだ
　　　　しかし―――――）

綺礼（徒手空拳で私を相手取ろうというのは些か無謀なのではないか）

　　　　　　前方へ１歩踏み出す
　　　　　　そこから更に１歩

　　　　　　互いにもう１歩踏みこめば攻撃が届く
　　　　　　その距離まで接近する

宗一郎「―――――」

　　　　　　宗一郎の左手が円を描くように動く
　　　　　　綺礼への牽制だったが、当人が意に介した様子はない

綺礼（止まる気はない）

　　　　　　３歩目で間合いへと入る
　　　　　　同時に繰り出される攻撃は―――――




>>985

１　全力
２　手加減

　　　　　　宗一郎の懐へ綺礼が一気に飛びこむ
　　　　　　迎撃と防御のどちらも間に合わない

綺礼「―――――」

　　　　　　震脚と共に頂肘が繰り出される

宗一郎「ぐ―――――」

　　　　　　渾身の一撃が肺に突き刺さり、中の空気を全て吐き出させた
　　　　　　衝撃で後方へ飛び、転がりながら木の壁へと衝突する宗一郎

綺礼（暫くは立ち上がれぬだろう
　　　　これで勝敗はついた）

綺礼（それでは>>989だ）