◆1otsuV0WFc さんの作品一覧
http://s2-d2.com/archives/16594748.html
http://s2-d2.com/archives/16594748.html
509: ◆1otsuV0WFc:2012/07/25(水) 18:18:55.54:QFSNz+JBo (10/16)
ザッシュウウウウゥゥゥゥ!!
戦士「がはっ!!」ゴロゴロゴロッ
サタン「全くもって不可解なものだ。どこからこのような力が湧いてくるのか」
戦士「これでも……駄目なのかよ……っ」
サタン「闇に痛みや苦しみは感じぬ」
フッ!! ガキイイィィィィン!!
サタン「今度はお前が試してみるか?」
戦士「……魔法剣士さん」
魔法剣士「退がれ……っ」グググッ
サタン「庇うだけ無駄な事よ。逆に死が近づくだけの話だ」
魔法剣士「誰も死なせやせん! 俺自身もな!」
サタン「試してみるが良い」チカッ
ドッゴオオオオォォォォン!!
魔法剣士「……ご……ふっ」ガラッ
サタン「所詮は口だけよ。理想と現実の違いに気付いたであろう?」
ザッシュウウウウゥゥゥゥ!!
戦士「がはっ!!」ゴロゴロゴロッ
サタン「全くもって不可解なものだ。どこからこのような力が湧いてくるのか」
戦士「これでも……駄目なのかよ……っ」
サタン「闇に痛みや苦しみは感じぬ」
フッ!! ガキイイィィィィン!!
サタン「今度はお前が試してみるか?」
戦士「……魔法剣士さん」
魔法剣士「退がれ……っ」グググッ
サタン「庇うだけ無駄な事よ。逆に死が近づくだけの話だ」
魔法剣士「誰も死なせやせん! 俺自身もな!」
サタン「試してみるが良い」チカッ
ドッゴオオオオォォォォン!!
魔法剣士「……ご……ふっ」ガラッ
サタン「所詮は口だけよ。理想と現実の違いに気付いたであろう?」
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
510: ◆1otsuV0WFc:2012/07/25(水) 18:19:58.87:QFSNz+JBo (11/16)
ヨロッ……ザッ
サタン「……」
魔法剣士「まだ……生きてるぞ……っ」
サタン「それは何よりだな」
ゴアッ!! ズッギャアアアアァァァァ!!
魔法剣士「ごはっ!!」ドゴォ!!
サタン「威勢の割には攻撃する事すらままならぬ。面白みもない事だ」
魔法剣士「……」
フラァ……ジャリッ
戦士「立つなっ! もう無理だ……っ!」
サタン「もう良い。つまらぬ、と申しておる」
魔法剣士「悪いが、俺の運命を貴様が決める権利はない……!」
サタン「ならば今ここで、貴様の運命を決めてくれよう」ゴアッ!!
ドッゴオオオオォォォォ!!
戦士「馬鹿やろ――」
ヨロッ……ザッ
サタン「……」
魔法剣士「まだ……生きてるぞ……っ」
サタン「それは何よりだな」
ゴアッ!! ズッギャアアアアァァァァ!!
魔法剣士「ごはっ!!」ドゴォ!!
サタン「威勢の割には攻撃する事すらままならぬ。面白みもない事だ」
魔法剣士「……」
フラァ……ジャリッ
戦士「立つなっ! もう無理だ……っ!」
サタン「もう良い。つまらぬ、と申しておる」
魔法剣士「悪いが、俺の運命を貴様が決める権利はない……!」
サタン「ならば今ここで、貴様の運命を決めてくれよう」ゴアッ!!
ドッゴオオオオォォォォ!!
戦士「馬鹿やろ――」
511: ◆1otsuV0WFc:2012/07/25(水) 18:20:54.72:QFSNz+JBo (12/16)
シュウウウウゥゥゥゥ……
火の先生「……何じゃとぉ!?」
サタン「剣が浮いている。いや、違う。これは……」
魔法剣士「がは……っはぁ……はぁ」ジャッ
サタン「火柱が剣を支えている? 器用な真似をする」
勿論、魔法剣士が狙って行ったわけではない。無我夢中の上での偶然に過ぎない。
魔法剣士「お……おぉ……っ」
しかしその偶然が、魔法剣士に大いなる力を与える事となった。
魔法剣士「おおぉぉぉぉーっ!!」
ゴアァッ!! ザザザザザザッ!!
青龍士官「炎だけではないっ! 風に氷……雷までもが……っ」
大軍師「4本の件が4つそれぞれの属性に支えられて……」
魔法剣士を護衛するかのように、4本の剣と4つの柱が伸びる。
炎、風、氷、雷。それが地面と剣の束の間に立ち、主を守る生物のようである。
魔法剣士「魔法剣……五行おおぉぉぉぉ!!」
シュウウウウゥゥゥゥ……
火の先生「……何じゃとぉ!?」
サタン「剣が浮いている。いや、違う。これは……」
魔法剣士「がは……っはぁ……はぁ」ジャッ
サタン「火柱が剣を支えている? 器用な真似をする」
勿論、魔法剣士が狙って行ったわけではない。無我夢中の上での偶然に過ぎない。
魔法剣士「お……おぉ……っ」
しかしその偶然が、魔法剣士に大いなる力を与える事となった。
魔法剣士「おおぉぉぉぉーっ!!」
ゴアァッ!! ザザザザザザッ!!
青龍士官「炎だけではないっ! 風に氷……雷までもが……っ」
大軍師「4本の件が4つそれぞれの属性に支えられて……」
魔法剣士を護衛するかのように、4本の剣と4つの柱が伸びる。
炎、風、氷、雷。それが地面と剣の束の間に立ち、主を守る生物のようである。
魔法剣士「魔法剣……五行おおぉぉぉぉ!!」
512: ◆1otsuV0WFc:2012/07/25(水) 18:22:01.62:QFSNz+JBo (13/16)
キュイイイイィィィィ……
魔法剣士は両手に剣を携える。1つは神々しく輝く聖なる剣。
もう1つは鋸状に欠けた刃を持つ、どことなく悲しげな剣。
水の先生「6刀流……とでも称せばよいのだろうか」
魔法剣士「はあぁ!!」ダァンッ!!
盗賊「早いっ」
サタン「常軌を逸している」
ガキキキキキッ!! ズババババッ!! ドガガガガアアァァァァ!!
サタン「人間が単身で6本もの剣を操り、五行を司るのか」
戦士「すっげぇ。4本の剣が空中でサタンの攻撃を防御してやがる」
青龍士官「それだけじゃない……っ、それぞれが意思を持ったかのように攻守を……」
魔法剣士「っああああぁぁぁぁ!!」
ズッシャアアアアァァァァ!!
魔法剣士「ぐっ……ぬうぅ……っ」ガクンッ
サタン「このサタン、少し過ちを犯しているのかもしれぬな」
キュイイイイィィィィ……
魔法剣士は両手に剣を携える。1つは神々しく輝く聖なる剣。
もう1つは鋸状に欠けた刃を持つ、どことなく悲しげな剣。
水の先生「6刀流……とでも称せばよいのだろうか」
魔法剣士「はあぁ!!」ダァンッ!!
盗賊「早いっ」
サタン「常軌を逸している」
ガキキキキキッ!! ズババババッ!! ドガガガガアアァァァァ!!
サタン「人間が単身で6本もの剣を操り、五行を司るのか」
戦士「すっげぇ。4本の剣が空中でサタンの攻撃を防御してやがる」
青龍士官「それだけじゃない……っ、それぞれが意思を持ったかのように攻守を……」
魔法剣士「っああああぁぁぁぁ!!」
ズッシャアアアアァァァァ!!
魔法剣士「ぐっ……ぬうぅ……っ」ガクンッ
サタン「このサタン、少し過ちを犯しているのかもしれぬな」
513: ◆1otsuV0WFc:2012/07/25(水) 18:23:19.13:QFSNz+JBo (14/16)
召喚士「……っ」ヨロッ
サタン「ここまで全員が瀕死。瀕死であるにも関わらず、全員が生きている。生がある」
青年兵「……っ」
サタン「運や実力ではない。もっとこう曖昧な、何かが起きている」
魔道士「……っ」
盗賊「魔道士……」グッ
サタン「このサタンがやられるなどとは思えぬが、また封じられるのも厄介」
大軍師「……まさか」
サタン「なれば手間を掛けずに、全てを無に帰すとしよう」
フオオオオォォォォ……ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
青年兵「ま……ずいっ、まずい!!」
大軍師「いよいよ始まりましたか。恐れていた事が……っ」ツツー
サタン「これより地上は闇と化す。スーパーノヴァの始まりだ」
召喚士「……っ」
一同が地獄で交戦する中、地上では満月の明かりが次第に闇へと掻き消されていった。
召喚士「……っ」ヨロッ
サタン「ここまで全員が瀕死。瀕死であるにも関わらず、全員が生きている。生がある」
青年兵「……っ」
サタン「運や実力ではない。もっとこう曖昧な、何かが起きている」
魔道士「……っ」
盗賊「魔道士……」グッ
サタン「このサタンがやられるなどとは思えぬが、また封じられるのも厄介」
大軍師「……まさか」
サタン「なれば手間を掛けずに、全てを無に帰すとしよう」
フオオオオォォォォ……ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
青年兵「ま……ずいっ、まずい!!」
大軍師「いよいよ始まりましたか。恐れていた事が……っ」ツツー
サタン「これより地上は闇と化す。スーパーノヴァの始まりだ」
召喚士「……っ」
一同が地獄で交戦する中、地上では満月の明かりが次第に闇へと掻き消されていった。
514: ◆1otsuV0WFc:2012/07/25(水) 18:24:01.53:QFSNz+JBo (15/16)
~本国、中央広場~
男「お、おい……何か急に空が……っ」
老人「なんじゃなんじゃ!?」
青年「まさか、魔王サタンのなんとかってのじゃないのか!?」
男「やっぱり……噂は本当だったんだぁ!!」ダッ!!
エリート「うろたえるな。これはただの自然現象だ」
青年「何だよ自然現象って! 実際に起きてんだろうがよっ!!」
女「もう……もう世界は終わりなのよ……っ!!」フラッ
皇太子「信じるのだ」
老人「……陛下っ」
皇太子「皆が信じなくてどうする。信じて、その力を彼らに届けるのだ」
男「……っ」
皇太子「言ったであろう? これは古くより観測されている自然のものだと」
エリート「陛下、参りましょう」
皇太子「ああ。まずは新聞社、その後に私の声を皆に届ける」ザッ
~本国、中央広場~
男「お、おい……何か急に空が……っ」
老人「なんじゃなんじゃ!?」
青年「まさか、魔王サタンのなんとかってのじゃないのか!?」
男「やっぱり……噂は本当だったんだぁ!!」ダッ!!
エリート「うろたえるな。これはただの自然現象だ」
青年「何だよ自然現象って! 実際に起きてんだろうがよっ!!」
女「もう……もう世界は終わりなのよ……っ!!」フラッ
皇太子「信じるのだ」
老人「……陛下っ」
皇太子「皆が信じなくてどうする。信じて、その力を彼らに届けるのだ」
男「……っ」
皇太子「言ったであろう? これは古くより観測されている自然のものだと」
エリート「陛下、参りましょう」
皇太子「ああ。まずは新聞社、その後に私の声を皆に届ける」ザッ
515:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/25(水) 18:24:56.52:QFSNz+JBo (16/16)
今日はここまでとさせて頂きます!ご支援感謝です!
しかし魔道士…これは…ごめんなさい…
それでは失礼致します!!ノシ
今日はここまでとさせて頂きます!ご支援感謝です!
しかし魔道士…これは…ごめんなさい…
それでは失礼致します!!ノシ
516:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/25(水) 18:35:40.42:VC5e5T9DO (1/1)
>>1乙!
魔法剣士の6刀流超かっこいいな!
口でくわえるとかは魔法剣士的には絶対許されないっぽいもんなwwww
>>1乙!
魔法剣士の6刀流超かっこいいな!
口でくわえるとかは魔法剣士的には絶対許されないっぽいもんなwwww
517:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県):2012/07/25(水) 18:35:52.88:lVsyhgbHo (1/1)
魔道士ちゃあああああああああああん!!!
ゴアッ!
プスプス・・・!
魔道士ちゃあああああああああああん!!!
ゴアッ!
プスプス・・・!
518:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/25(水) 19:02:14.24:4Wp4xAJDO (1/1)
おつんぽ!
おつんぽ!
519:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/07/25(水) 19:25:08.99:X5QB6aNAO (1/1)
魔法剣士復活ッ!魔法剣士復活ッ!
魔法剣士復活ッ!魔法剣士復活ッ!
520:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/07/25(水) 19:54:53.67:s6O/CzQQo (1/1)
>>1乙
結局、魔法剣士の剣の持ち方を当てたやつはいなかったな
まさか尻を使うとは予想外だった
>>1乙
結局、魔法剣士の剣の持ち方を当てたやつはいなかったな
まさか尻を使うとは予想外だった
521:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2012/07/25(水) 21:10:14.23:3itBxYzm0 (1/1)
クロコダインポジションかと思ってたのに・・・
クロコダインポジションかと思ってたのに・・・
522:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2012/07/25(水) 21:53:31.28:/F76X3E3o (1/1)
ソードビットみたいな感じかすげえ
ソードビットみたいな感じかすげえ
523:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/07/26(木) 01:45:39.73:+LVNYEcAO (1/1)
>>1おつ
5行連発にくわえて災厄もあって身体ボロボロやん魔道士
>>1おつ
5行連発にくわえて災厄もあって身体ボロボロやん魔道士
524:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/07/26(木) 01:58:12.01:FOIgBDUR0 (1/1)
いちおつ
いちおつ
525: ◆1otsuV0WFc:2012/07/26(木) 23:41:09.11:ou/AOoqSo (1/9)
~封印の森~
東方司令「……」
ザッ……ガサッ
東方司令「!?」ビクッ
バーテン「……おっ?」
東方司令「こんな所で何をしている?」スッ
バーテン「こっちの台詞だよ」
東方司令「……っ」
バーテン「俺はちょっと様子を見に来ただけさ」
東方司令「ふぅん。ま、ボクもそうだけどね」
バーテン「んな物騒な剣を持ってか?」
東方司令「……五月蝿いな。護身用だ」ムスッ
バーテン「護身でクソデカイ剣を2本も担いでりゃ世話ねーわな」
東方司令「いちいち五月蝿いんだよキミは!」
バーテン「行くのか?」
~封印の森~
東方司令「……」
ザッ……ガサッ
東方司令「!?」ビクッ
バーテン「……おっ?」
東方司令「こんな所で何をしている?」スッ
バーテン「こっちの台詞だよ」
東方司令「……っ」
バーテン「俺はちょっと様子を見に来ただけさ」
東方司令「ふぅん。ま、ボクもそうだけどね」
バーテン「んな物騒な剣を持ってか?」
東方司令「……五月蝿いな。護身用だ」ムスッ
バーテン「護身でクソデカイ剣を2本も担いでりゃ世話ねーわな」
東方司令「いちいち五月蝿いんだよキミは!」
バーテン「行くのか?」
526: ◆1otsuV0WFc:2012/07/26(木) 23:41:55.50:ou/AOoqSo (2/9)
東方司令「……」
バーテン「サタンの所に行こうってんだろ?」
東方司令「ボクは……もう戦わないって決めたんだ」
バーテン「……」
東方司令「これからは誰かの為じゃなく、ボクの為に生きるって」
バーテン「じゃあ、何でここに居る?」
東方司令「分からないんだよっ! 気付いたら……いつの間にか来てた」
バーテン「……」
東方司令「……教えてくれ。ぼくは……どうしたらいい?」
バーテン「さぁな。俺はお前の師でもなけりゃそんな身分でもねーよ」
東方司令「……」
バーテン「自分で考えな。分かってんだろ? お前ならどうするべきか」
東方司令「……」
バーテン「お前の師なら、どうしたかをな」
東方司令「……っ」
東方司令「……」
バーテン「サタンの所に行こうってんだろ?」
東方司令「ボクは……もう戦わないって決めたんだ」
バーテン「……」
東方司令「これからは誰かの為じゃなく、ボクの為に生きるって」
バーテン「じゃあ、何でここに居る?」
東方司令「分からないんだよっ! 気付いたら……いつの間にか来てた」
バーテン「……」
東方司令「……教えてくれ。ぼくは……どうしたらいい?」
バーテン「さぁな。俺はお前の師でもなけりゃそんな身分でもねーよ」
東方司令「……」
バーテン「自分で考えな。分かってんだろ? お前ならどうするべきか」
東方司令「……」
バーテン「お前の師なら、どうしたかをな」
東方司令「……っ」
527: ◆1otsuV0WFc:2012/07/26(木) 23:44:11.04:ou/AOoqSo (3/9)
~地獄、外部~
西方司令「うおっりゃああああぁぁぁぁ!!」
南方司令「ジャスティスオブジャスティスパンチ!!」
ネクロマンサー「クッ」ズザッ
帝「はぁっ!!」
魔剣士「……」
ガキイイィィィィン!! ズザザッ!!
剣士「助かったよ。ありがとう」
同門「後は任せておけ」ザッ
弓使い「……?}
男隊員「いい具合に分散してんな。よーし、ここはいっちょ……」
スッ……ザッザッザッ
同門「……」
男隊員「おいっ、何をし――」
同門「任せてくれ」
~地獄、外部~
西方司令「うおっりゃああああぁぁぁぁ!!」
南方司令「ジャスティスオブジャスティスパンチ!!」
ネクロマンサー「クッ」ズザッ
帝「はぁっ!!」
魔剣士「……」
ガキイイィィィィン!! ズザザッ!!
剣士「助かったよ。ありがとう」
同門「後は任せておけ」ザッ
弓使い「……?}
男隊員「いい具合に分散してんな。よーし、ここはいっちょ……」
スッ……ザッザッザッ
同門「……」
男隊員「おいっ、何をし――」
同門「任せてくれ」
528: ◆1otsuV0WFc:2012/07/26(木) 23:46:53.44:ou/AOoqSo (4/9)
ザッザッザッ
同門「……」
紅孩児「グルウウゥゥゥゥ」
男隊員「おいっ! 任せろってお前なぁ!」
剣士「賭ける価値はあるかもしれません」
男隊員「……?」
剣士「彼、自信というか……確信のような何かを持っています」
女隊員「確かに、そうッスね」
剣士「それにお忘れですか? 召喚獣の事」
格闘家「召喚獣?」
剣士「結界の外部では召喚出来ないという話なのに、彼はフェニックスを召喚した」
弓使い「あっ!」
剣士「何かある、そう感じませんか?」
男隊員「いいだろう。様子は見る、だが……危ういと思ったらすぐに割り込むぞ」
格闘家「了解……!」ギュッ
ザッザッザッ
同門「……」
紅孩児「グルウウゥゥゥゥ」
男隊員「おいっ! 任せろってお前なぁ!」
剣士「賭ける価値はあるかもしれません」
男隊員「……?」
剣士「彼、自信というか……確信のような何かを持っています」
女隊員「確かに、そうッスね」
剣士「それにお忘れですか? 召喚獣の事」
格闘家「召喚獣?」
剣士「結界の外部では召喚出来ないという話なのに、彼はフェニックスを召喚した」
弓使い「あっ!」
剣士「何かある、そう感じませんか?」
男隊員「いいだろう。様子は見る、だが……危ういと思ったらすぐに割り込むぞ」
格闘家「了解……!」ギュッ
529: ◆1otsuV0WFc:2012/07/26(木) 23:48:31.00:ou/AOoqSo (5/9)
ザッザッザッ
同門「……」
紅孩児「グルアアァァァァーッ!!」ドウッ!!
女隊員「っ!!」
同門「紅孩児」
紅孩児「……ッ」
ザシュウウゥゥゥゥ!!
同門「……」ツツー
弓使い「……かすった……だけ?」
剣士「やっぱり戸惑っているんだ……紅孩児も」
同門「紅孩児、いい加減もういいだろう」
紅孩児「人間は……」
同門「お前は魔王に取り込まれるのか? 魔王を越えるのではなかったのか?」
紅孩児「人間は……殺す……ッ!!」
同門「魔王になるというのはウソだったのか?」
ザッザッザッ
同門「……」
紅孩児「グルアアァァァァーッ!!」ドウッ!!
女隊員「っ!!」
同門「紅孩児」
紅孩児「……ッ」
ザシュウウゥゥゥゥ!!
同門「……」ツツー
弓使い「……かすった……だけ?」
剣士「やっぱり戸惑っているんだ……紅孩児も」
同門「紅孩児、いい加減もういいだろう」
紅孩児「人間は……」
同門「お前は魔王に取り込まれるのか? 魔王を越えるのではなかったのか?」
紅孩児「人間は……殺す……ッ!!」
同門「魔王になるというのはウソだったのか?」
530: ◆1otsuV0WFc:2012/07/26(木) 23:50:32.55:ou/AOoqSo (6/9)
紅孩児「黙れエエェェェェ!!」
同門「今の貴様は、貴様の炎は……腐っているぞ!!」
フェニックス「ゴアアアアァァァァ!!」
紅孩児「ウオアアァァァァーッ!!」
ドッゴアアアアァァァァ!!
弓使い「きゃあっ!!」
格闘家「凄まじい熱風だ……っ」ザッ
男隊員「ど、どうなった……っ」
ゴッゴオオオオォォォォ……
同門「……ぐ……っく」
紅孩児「ウオアアアァァァァーッ!!」
剣士「紅孩児が……燃えている……っ!!」
同門「これが真の、魂の炎だ。お前も持っていたはずだ! 思い出せ!」
紅孩児「俺様は……ァ! 俺様は……紅孩児様だアアァァ!!」
同門「っ!!」
紅孩児「黙れエエェェェェ!!」
同門「今の貴様は、貴様の炎は……腐っているぞ!!」
フェニックス「ゴアアアアァァァァ!!」
紅孩児「ウオアアァァァァーッ!!」
ドッゴアアアアァァァァ!!
弓使い「きゃあっ!!」
格闘家「凄まじい熱風だ……っ」ザッ
男隊員「ど、どうなった……っ」
ゴッゴオオオオォォォォ……
同門「……ぐ……っく」
紅孩児「ウオアアアァァァァーッ!!」
剣士「紅孩児が……燃えている……っ!!」
同門「これが真の、魂の炎だ。お前も持っていたはずだ! 思い出せ!」
紅孩児「俺様は……ァ! 俺様は……紅孩児様だアアァァ!!」
同門「っ!!」
531: ◆1otsuV0WFc:2012/07/26(木) 23:52:55.15:ou/AOoqSo (7/9)
ドッゴアアアアァァァァ!!
紅孩児「ガハ……ハアアァァァァ……ッ」シュウウゥゥ
同門「紅孩児……」
紅孩児「殺す」
同門「!?」
紅孩児「この……紅孩児様の行く手を阻む奴ァ、誰であろうとォ! 殺す!」
ドウッ!!
同門「!?」
紅孩児「人間であろうとォ! 魔王であろうとオオォォ!」
ドッギャアアァァァァ!!
同門「ぐはぁっ!!」ドガッ!!
女隊員「同門――」
男隊員「いやっ、大丈夫だ! 見ろ!」
弓使い「!?」
紅孩児「アアアアァァァァーッ!!」
ドッゴアアアアァァァァ!!
紅孩児「ガハ……ハアアァァァァ……ッ」シュウウゥゥ
同門「紅孩児……」
紅孩児「殺す」
同門「!?」
紅孩児「この……紅孩児様の行く手を阻む奴ァ、誰であろうとォ! 殺す!」
ドウッ!!
同門「!?」
紅孩児「人間であろうとォ! 魔王であろうとオオォォ!」
ドッギャアアァァァァ!!
同門「ぐはぁっ!!」ドガッ!!
女隊員「同門――」
男隊員「いやっ、大丈夫だ! 見ろ!」
弓使い「!?」
紅孩児「アアアアァァァァーッ!!」
532: ◆1otsuV0WFc:2012/07/26(木) 23:56:10.51:ou/AOoqSo (8/9)
ズシャッ!!
魔剣士「!?」
紅孩児「吹き……飛べエエェェ!!」
ドゴッシャアアァァァァ!!
ネクロマンサー「何!?」
西方司令「どこ見てやがるクソボケがぁ!!」ガオンッ!!
ネクロマンサー「ちぃっ」
南方司令「どうやら勝負は決まった喪同然だな。正義は勝つ」
ネクロマンサー「まさか魔剣士もろとも消し去るとは……」
剣士「消し去ったんじゃない。消え去ったんだ」
ネクロマンサー「まぁ良いでしょう。行くべき場所は分かっております」スッ
男隊員「逃げる気か!?」
ネクロマンサー「逃げる? ククッ、私も行くのですよ。最後の刻を迎えにネ」
格闘家「最後の……刻」
ネクロマンサー「あまりモタついていると、世界あ滅んでしまいますよ? クククッ」
ズシャッ!!
魔剣士「!?」
紅孩児「吹き……飛べエエェェ!!」
ドゴッシャアアァァァァ!!
ネクロマンサー「何!?」
西方司令「どこ見てやがるクソボケがぁ!!」ガオンッ!!
ネクロマンサー「ちぃっ」
南方司令「どうやら勝負は決まった喪同然だな。正義は勝つ」
ネクロマンサー「まさか魔剣士もろとも消し去るとは……」
剣士「消し去ったんじゃない。消え去ったんだ」
ネクロマンサー「まぁ良いでしょう。行くべき場所は分かっております」スッ
男隊員「逃げる気か!?」
ネクロマンサー「逃げる? ククッ、私も行くのですよ。最後の刻を迎えにネ」
格闘家「最後の……刻」
ネクロマンサー「あまりモタついていると、世界あ滅んでしまいますよ? クククッ」
533: ◆1otsuV0WFc:2012/07/26(木) 23:58:46.08:ou/AOoqSo (9/9)
フオンッ!!
女隊員「消えたッス!」
格闘家「ちっ」
剣士「同門、大丈夫か!?」
同門「……サタンの元へ」
剣士「……?」
同門「奴らは皆、サタンの元へ行ったに違いない。俺らも……」ヨロッ
南方司令「だな。我らも再び、サタンの宮殿へ向かうとしよう」
ゾクゥ!!
格闘家「何か……来るっ!!」
弓使い「えっ!?」
西方司令「地獄の魔物が戦いの臭いを嗅ぎ付けてきやがったんだ」
剣士「まずいですね。早く離脱した方がいい」
男隊員「振り切れるか……くそっ」
同門「行け」
フオンッ!!
女隊員「消えたッス!」
格闘家「ちっ」
剣士「同門、大丈夫か!?」
同門「……サタンの元へ」
剣士「……?」
同門「奴らは皆、サタンの元へ行ったに違いない。俺らも……」ヨロッ
南方司令「だな。我らも再び、サタンの宮殿へ向かうとしよう」
ゾクゥ!!
格闘家「何か……来るっ!!」
弓使い「えっ!?」
西方司令「地獄の魔物が戦いの臭いを嗅ぎ付けてきやがったんだ」
剣士「まずいですね。早く離脱した方がいい」
男隊員「振り切れるか……くそっ」
同門「行け」
534: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 00:01:57.54:3qxYU9g+o (1/3)
弓使い「え……!? あなたは……」
同門「フェニックスがある。何とか時間を稼ぐ」
男隊員「バカな事、言ってんじゃねぇ!」
同門「いいから行け!! 時間がない!!」
男隊員「……っ」
同門「大丈夫だ、死にはしない。フェニックスは絶対に滅びない」
剣士「……行きましょう。同門を信じましょう」
西方司令「絶対に無事、てめぇも来るんだぞ」
南方司令「君の正義、確かに受け取ったぞ!」ザッ
男隊員「……くそっ。いいか? これは貸しだ。生きて戻ったら一杯オゴらせろよ? ヒャハハ!」
タッタッタッタッタッ……
同門「……ふん」
フェニックス「全く、格好付けおって」
同門「――――!?」
フェニックス「同門、貴様も行け」
弓使い「え……!? あなたは……」
同門「フェニックスがある。何とか時間を稼ぐ」
男隊員「バカな事、言ってんじゃねぇ!」
同門「いいから行け!! 時間がない!!」
男隊員「……っ」
同門「大丈夫だ、死にはしない。フェニックスは絶対に滅びない」
剣士「……行きましょう。同門を信じましょう」
西方司令「絶対に無事、てめぇも来るんだぞ」
南方司令「君の正義、確かに受け取ったぞ!」ザッ
男隊員「……くそっ。いいか? これは貸しだ。生きて戻ったら一杯オゴらせろよ? ヒャハハ!」
タッタッタッタッタッ……
同門「……ふん」
フェニックス「全く、格好付けおって」
同門「――――!?」
フェニックス「同門、貴様も行け」
535: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 00:06:02.63:3qxYU9g+o (2/3)
同門「フェニックス……お前……っ」
フェニックス「ここは私が引き受ける。貴様も向かうのだ」
同門「引き受ける? 何を言っている……?」
フェニックス「良いから早く行け。また後に召喚すれば済む事であろう?」
同門「……っ」
フェニックス「先程、自身が言ったではないか。私は不死鳥、決して滅びぬ」
同門「……わ、分かった」ザッ
タッタッタッタッ……
フェニックス「……」
バシュッ……スタッ
――「やはり貴公じゃな。貴公じゃの、フェネクス公爵」
フェニックス「久しぶりだな、ハルファス」
ハルファス「元気じゃな。元気じゃの」
フェニックス「貴様も変わらず、何よりだ」
ハルファス「さて、幾つか訪ねたい事があるんじゃな。あるんじゃの」ギロリ
同門「フェニックス……お前……っ」
フェニックス「ここは私が引き受ける。貴様も向かうのだ」
同門「引き受ける? 何を言っている……?」
フェニックス「良いから早く行け。また後に召喚すれば済む事であろう?」
同門「……っ」
フェニックス「先程、自身が言ったではないか。私は不死鳥、決して滅びぬ」
同門「……わ、分かった」ザッ
タッタッタッタッ……
フェニックス「……」
バシュッ……スタッ
――「やはり貴公じゃな。貴公じゃの、フェネクス公爵」
フェニックス「久しぶりだな、ハルファス」
ハルファス「元気じゃな。元気じゃの」
フェニックス「貴様も変わらず、何よりだ」
ハルファス「さて、幾つか訪ねたい事があるんじゃな。あるんじゃの」ギロリ
536:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 00:06:37.93:3qxYU9g+o (3/3)
遅くなってゴメンね。ここまでと致します!
声支援ありがとうございました!それではおやすみなさーい!ノシ
遅くなってゴメンね。ここまでと致します!
声支援ありがとうございました!それではおやすみなさーい!ノシ
537:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 00:07:32.02:XwOrJvmDO (1/3)
おつんぽ!
不死鳥たんが喋った!!
おつんぽ!
不死鳥たんが喋った!!
538:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県):2012/07/27(金) 00:07:43.83:1cCXq4jk0 (1/1)
最速の>>1乙
最速の>>1乙
539:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 00:08:43.26:XwOrJvmDO (2/3)
>>538
甘いよ
>>538
甘いよ
540:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 00:13:23.43:FFrF/z9Lo (1/1)
フッ・・・決まった喪。
フッ・・・決まった喪。
541:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 01:17:34.37:F/pJipaDO (1/1)
>>1乙
今日は喪う来ないかと思ってた
>>1乙
今日は喪う来ないかと思ってた
542:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 07:40:31.32:OjfDsVdIO (1/1)
同門が黄金聖闘●に見えた
同門が黄金聖闘●に見えた
543:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/07/27(金) 08:19:09.16:wOhcDHkoo (1/1)
>>1乙
ハルファスさん、なんか狂気じみたものを感じるな
>>1乙
ハルファスさん、なんか狂気じみたものを感じるな
544: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 17:49:47.22:4RMTxn78o (1/16)
フェニックス「……」
ハルファス「フェネクス侯爵、貴公はどうして人間の味方をするんじゃな? するんじゃの?」
フェニックス「味方をしているつもりはない」
ハルファス「……」
フェニックス「しかし天秤に掛けた時、どちらがよりマシかという話だ」
ハルファス「それは裏切りじゃな。裏切りじゃの」
フェニックス「裏切り? 笑止。だがそう思いたくば思うが良い」
ハルファス「……」
フェニックス「私だけではない。ベヒモスやレヴィアタンも同様だ」
ハルファス「そうじゃな。そうじゃの。だが、他者はどうでも良いんじゃな。良いんじゃの」
フェニックス「……」
ハルファス「貴公とこのハルファスは縁の者。だからこその忠告なのじゃな。忠告なのじゃの」
フェニックス「貴公の忠告、有り難いが、我が想いは決して変わらぬよ」
ハルファス「ならばフェネクス侯、そなたとは戦わねばならんじゃな。ならんじゃの」
フェニックス「……」
フェニックス「……」
ハルファス「フェネクス侯爵、貴公はどうして人間の味方をするんじゃな? するんじゃの?」
フェニックス「味方をしているつもりはない」
ハルファス「……」
フェニックス「しかし天秤に掛けた時、どちらがよりマシかという話だ」
ハルファス「それは裏切りじゃな。裏切りじゃの」
フェニックス「裏切り? 笑止。だがそう思いたくば思うが良い」
ハルファス「……」
フェニックス「私だけではない。ベヒモスやレヴィアタンも同様だ」
ハルファス「そうじゃな。そうじゃの。だが、他者はどうでも良いんじゃな。良いんじゃの」
フェニックス「……」
ハルファス「貴公とこのハルファスは縁の者。だからこその忠告なのじゃな。忠告なのじゃの」
フェニックス「貴公の忠告、有り難いが、我が想いは決して変わらぬよ」
ハルファス「ならばフェネクス侯、そなたとは戦わねばならんじゃな。ならんじゃの」
フェニックス「……」
545: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 17:50:41.23:4RMTxn78o (2/16)
ハルファス「しかし、本体でない貴公と戦っても無駄じゃな。無駄じゃの」
フェニックス「そうだな」
ハルファス「今日は止む無く見逃すのじゃな。見逃すのじゃの」
フェニックス「……」
ハルファス「しかし……次はない。その事は肝に銘じておくのだな。フェネクス」
フェネクス「誰に口を聞いているか……ハルファス」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ハルファス「……」
フェネクス「……」
ハルファス「ま、二度と地獄へ近寄らぬ事じゃな。事じゃの」ニコッ
フェニックス「無論そのつもりだ。もう会う事もあるまい。さらばだ」バサッ
ハルファス「二度と会わぬ事を願っておるのじゃな。おるのじゃの」
フェニックス「……フン」 バッシュウウゥゥゥゥ……
ハルファス「次会う事あらば、反逆者として始末せねばならぬからなぁ」
ハルファス「……ソロモン72柱の1人として、かつての同志をな」ブンッ
ハルファス「しかし、本体でない貴公と戦っても無駄じゃな。無駄じゃの」
フェニックス「そうだな」
ハルファス「今日は止む無く見逃すのじゃな。見逃すのじゃの」
フェニックス「……」
ハルファス「しかし……次はない。その事は肝に銘じておくのだな。フェネクス」
フェネクス「誰に口を聞いているか……ハルファス」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ハルファス「……」
フェネクス「……」
ハルファス「ま、二度と地獄へ近寄らぬ事じゃな。事じゃの」ニコッ
フェニックス「無論そのつもりだ。もう会う事もあるまい。さらばだ」バサッ
ハルファス「二度と会わぬ事を願っておるのじゃな。おるのじゃの」
フェニックス「……フン」 バッシュウウゥゥゥゥ……
ハルファス「次会う事あらば、反逆者として始末せねばならぬからなぁ」
ハルファス「……ソロモン72柱の1人として、かつての同志をな」ブンッ
546: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 17:51:12.88:4RMTxn78o (3/16)
…
西方司令「道は合ってんだろうなぁ!?」
格闘家「ええ。間違いはないと思います」
剣士「地面をよく見てみて下さい。ほんの少しですが焦げ跡が残っています!」
女隊員「なるほどっ! 紅孩児の炎の跡ッスね!」
剣士「そうです。つまりこれを辿って行けば、行き着く先はサタンの宮殿のはずです!」
男隊員「そーいう事。分かったかい? オッサン共!」
西方司令「バカヤロー!! 最初っからお見通しだゴラァ!!」
タッタッタッタッタッ……
同門「……?」
バシュウウゥゥゥゥ
同門「フェニックス!」
フェニックス「乗れ」
同門「あ、ああ……っ」スッ
フェニックス「一気に行くぞ」
…
西方司令「道は合ってんだろうなぁ!?」
格闘家「ええ。間違いはないと思います」
剣士「地面をよく見てみて下さい。ほんの少しですが焦げ跡が残っています!」
女隊員「なるほどっ! 紅孩児の炎の跡ッスね!」
剣士「そうです。つまりこれを辿って行けば、行き着く先はサタンの宮殿のはずです!」
男隊員「そーいう事。分かったかい? オッサン共!」
西方司令「バカヤロー!! 最初っからお見通しだゴラァ!!」
タッタッタッタッタッ……
同門「……?」
バシュウウゥゥゥゥ
同門「フェニックス!」
フェニックス「乗れ」
同門「あ、ああ……っ」スッ
フェニックス「一気に行くぞ」
547: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 17:51:40.53:4RMTxn78o (4/16)
バッシュウウウウゥゥゥゥ!!
同門「……」
フェニックス「……聞きたいか?」
同門「……別に」
フェニックス「そうか。ならば良い」
同門「誰にでも話したくない事もある。話す必要もない事も、話すべき事ではないものだってな」
フェニックス「ああ、そうだな」
同門「俺にとってお前は、召喚獣フェニックス。それ以上でも以下でもない」
フェニックス「ああ、そうだな」
同門「俺の親父が最強と語った、召喚獣フェニックスだ」
フェニックス「……ああ、そうだな」
同門「……1つだけ、頼みを聞いてくれないか?」
フェニックス「内容による」
同門「俺はどうなってもいい。皆をどうか、助けてやってくれ」
フェニックス「それは聞けぬ相談だ。お前も含め、皆を救うとしよう」 バシュウウゥゥ
バッシュウウウウゥゥゥゥ!!
同門「……」
フェニックス「……聞きたいか?」
同門「……別に」
フェニックス「そうか。ならば良い」
同門「誰にでも話したくない事もある。話す必要もない事も、話すべき事ではないものだってな」
フェニックス「ああ、そうだな」
同門「俺にとってお前は、召喚獣フェニックス。それ以上でも以下でもない」
フェニックス「ああ、そうだな」
同門「俺の親父が最強と語った、召喚獣フェニックスだ」
フェニックス「……ああ、そうだな」
同門「……1つだけ、頼みを聞いてくれないか?」
フェニックス「内容による」
同門「俺はどうなってもいい。皆をどうか、助けてやってくれ」
フェニックス「それは聞けぬ相談だ。お前も含め、皆を救うとしよう」 バシュウウゥゥ
548: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 17:52:07.26:4RMTxn78o (5/16)
~サタンの宮殿~
サタン「……手に取るように感じる。心地良い空気だ」
召喚士「……っ」
サタン「月が、太陽が、全ての星々が闇に隠され、それがやがて並列に連なる」
戦士「何……ぃ?」
サタン「全ては1つに収縮し、やがてス^パ^ノヴァを引き起こす」
盗賊「……」ヨロッ
サタン「漆黒に戸惑う者らが次に光を得た瞬間、その命は絶たれるのだ」
魔道士「……そ……んなの」
サタン「逃げようとも抗おうとも、5光年の遥か彼方まで生きとし生ける者は死す」
魔法剣士「させ……るかっ!!」ザシャッ
サタン「もう遅いのだよ」
ゴアッ!! ドッゴオオオオォォォォン!!
魔法剣士「がは……っ」ドシャッ
サタン「もう遅いのだ。カウントダウンは始まっている」
~サタンの宮殿~
サタン「……手に取るように感じる。心地良い空気だ」
召喚士「……っ」
サタン「月が、太陽が、全ての星々が闇に隠され、それがやがて並列に連なる」
戦士「何……ぃ?」
サタン「全ては1つに収縮し、やがてス^パ^ノヴァを引き起こす」
盗賊「……」ヨロッ
サタン「漆黒に戸惑う者らが次に光を得た瞬間、その命は絶たれるのだ」
魔道士「……そ……んなの」
サタン「逃げようとも抗おうとも、5光年の遥か彼方まで生きとし生ける者は死す」
魔法剣士「させ……るかっ!!」ザシャッ
サタン「もう遅いのだよ」
ゴアッ!! ドッゴオオオオォォォォン!!
魔法剣士「がは……っ」ドシャッ
サタン「もう遅いのだ。カウントダウンは始まっている」
549: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 17:53:20.75:4RMTxn78o (6/16)
召喚士「まだ……だ」ズッ
サタン「……」
召喚士「まだお前を倒せば……っ」
サタン「召喚士、君には理解出来よう」
召喚士「……っ」
サタン「このサタンを倒す? どうやって?」ブアッ!!
ズッギャアアアアァァァァ!! ゴシャッ!!
召喚士「ぐ……ぶ……っ」
サタン「どこに居る? このサタンを倒す力を持つ者など、どこに居るというのだ?」ビュオッ!!
召喚士「ぐああぁぁぁぁ!!」
青年兵「召喚士さんっ!!」
サタン「答えてみよ召喚士、こいつか? それともこいつか?」ビュオッ ズバッ!!
青年兵「がああぁぁーっ!!」
王子「うっぐああああぁぁぁぁ!!」ドサッ
サタン「他愛ない他愛ない他愛ない他愛ない」
召喚士「まだ……だ」ズッ
サタン「……」
召喚士「まだお前を倒せば……っ」
サタン「召喚士、君には理解出来よう」
召喚士「……っ」
サタン「このサタンを倒す? どうやって?」ブアッ!!
ズッギャアアアアァァァァ!! ゴシャッ!!
召喚士「ぐ……ぶ……っ」
サタン「どこに居る? このサタンを倒す力を持つ者など、どこに居るというのだ?」ビュオッ!!
召喚士「ぐああぁぁぁぁ!!」
青年兵「召喚士さんっ!!」
サタン「答えてみよ召喚士、こいつか? それともこいつか?」ビュオッ ズバッ!!
青年兵「がああぁぁーっ!!」
王子「うっぐああああぁぁぁぁ!!」ドサッ
サタン「他愛ない他愛ない他愛ない他愛ない」
550: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 17:56:27.32:4RMTxn78o (7/16)
名代「……一体、どうすれば……っ」
サタン「こんな他愛のない連中に好き勝手させたこのサタン、実に不甲斐ない」
青龍士官「だったら、大いに後悔するがいいさ!!」ザッ
ドウッ!! ゴシャアアァァ!!
青龍士官「……ごほっ」
白虎長「召喚すら……させて貰えないなんて……っ」
サタン「後悔? 後悔などと言うものはない」
朱雀嬢「……くっ」
サタン「このサタンにとって後悔などと言うものはない。全てが正しき道なのだ」
美女「……っ」
サタン「そして大いなる勘違いをしては困る」
アマゾネス「何……?」
サタン「少し五行を当てる事が出来たからと、調子に乗らない事だな」
白虎嬢「……」
サタン「貴様等は自身に集る蠅や蚊に驚異を感じた事があるのか?」
名代「……一体、どうすれば……っ」
サタン「こんな他愛のない連中に好き勝手させたこのサタン、実に不甲斐ない」
青龍士官「だったら、大いに後悔するがいいさ!!」ザッ
ドウッ!! ゴシャアアァァ!!
青龍士官「……ごほっ」
白虎長「召喚すら……させて貰えないなんて……っ」
サタン「後悔? 後悔などと言うものはない」
朱雀嬢「……くっ」
サタン「このサタンにとって後悔などと言うものはない。全てが正しき道なのだ」
美女「……っ」
サタン「そして大いなる勘違いをしては困る」
アマゾネス「何……?」
サタン「少し五行を当てる事が出来たからと、調子に乗らない事だな」
白虎嬢「……」
サタン「貴様等は自身に集る蠅や蚊に驚異を感じた事があるのか?」
551: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 17:57:19.38:4RMTxn78o (8/16)
召喚士「……行け……スフィンクス」
スフィンクス「ふいうちーだぶーるぱーんちっ!!」 シュイイイイィィィィン
サタン「今更このような攻撃、通じるとでも思っているのか」
スフィンクス「てりゃーっ!!」
ズギャッ!!
サタン「受け止めて代償を与えるまでもない。このまま終わるか召喚士よ」
ガッカアアアアァァァァ!!
召喚士「――っ!!」
ドッジュウウゥゥゥゥ!! ズズズズッ……
サタン「……」
サモナー「召喚士くんは……死なせないよ……っ」
召喚士「サ……モナーさん……っ!!」
サタン「そこをどけ、死にぞこない」
サモナー「彼はね、次の時代に必要な人間なんだ……っ!」ズズッ
マーメイド「はぁーっ!!」
召喚士「……行け……スフィンクス」
スフィンクス「ふいうちーだぶーるぱーんちっ!!」 シュイイイイィィィィン
サタン「今更このような攻撃、通じるとでも思っているのか」
スフィンクス「てりゃーっ!!」
ズギャッ!!
サタン「受け止めて代償を与えるまでもない。このまま終わるか召喚士よ」
ガッカアアアアァァァァ!!
召喚士「――っ!!」
ドッジュウウゥゥゥゥ!! ズズズズッ……
サタン「……」
サモナー「召喚士くんは……死なせないよ……っ」
召喚士「サ……モナーさん……っ!!」
サタン「そこをどけ、死にぞこない」
サモナー「彼はね、次の時代に必要な人間なんだ……っ!」ズズッ
マーメイド「はぁーっ!!」
552: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 17:58:58.99:4RMTxn78o (9/16)
シーサーペント「ぬおおぉぉぉぉ!!」
ズッガアアァァァァ!!
サタン「……」
サモナー「僕の命なんてどうでもいい……召喚士くんだけは絶対に……」
召喚士「サモ……ナ……」
サモナー「絶対に死なせないっ!!」ゴアッ!!
玄武娘「サモナー様ぁ!!」ダッ
サタン「2人がかりか。しかし所詮はこの程度。恐れるにも及ばぬ」
サモナー「玄武娘……退がる……んだっ」
玄武娘「嫌ですのっ!! サモナー様と一緒に……戦うですのぉ!!」
サタン「さて、どうしてくれようか」
玄武娘「はああああぁぁぁぁーっ!!」
サタン「威力はあるもののたかが1属性。このまま受け止めて代償を……」
ヒュオッ
サタン「……?」
シーサーペント「ぬおおぉぉぉぉ!!」
ズッガアアァァァァ!!
サタン「……」
サモナー「僕の命なんてどうでもいい……召喚士くんだけは絶対に……」
召喚士「サモ……ナ……」
サモナー「絶対に死なせないっ!!」ゴアッ!!
玄武娘「サモナー様ぁ!!」ダッ
サタン「2人がかりか。しかし所詮はこの程度。恐れるにも及ばぬ」
サモナー「玄武娘……退がる……んだっ」
玄武娘「嫌ですのっ!! サモナー様と一緒に……戦うですのぉ!!」
サタン「さて、どうしてくれようか」
玄武娘「はああああぁぁぁぁーっ!!」
サタン「威力はあるもののたかが1属性。このまま受け止めて代償を……」
ヒュオッ
サタン「……?」
553: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 18:00:04.26:4RMTxn78o (10/16)
盗賊「……」
サタン(こいつ……いつの間に懐へ?)
盗賊「風林火……」ギュルッ
サタン「させんよ」
ドッゴアアアアァァァァ!!
盗賊「あ……っぐぅ!!」
戦士「盗賊うぅ!!」ダンッ
盗賊「……ま……だだ」
サタン「空中でもがくその姿、真に蠅蚊のようだな」
盗賊「風林火陰山雷……」
サタン「五行か、懲りぬ奴だ。中和か代償か、好きな方を選ばせてくれようぞ」
盗賊「風林火……陰山……雷……っ!!」
キュイイイイィィィィン……
サタン「……何だ?」
戦士「盗賊……? 盗賊っ!!」
盗賊「……」
サタン(こいつ……いつの間に懐へ?)
盗賊「風林火……」ギュルッ
サタン「させんよ」
ドッゴアアアアァァァァ!!
盗賊「あ……っぐぅ!!」
戦士「盗賊うぅ!!」ダンッ
盗賊「……ま……だだ」
サタン「空中でもがくその姿、真に蠅蚊のようだな」
盗賊「風林火陰山雷……」
サタン「五行か、懲りぬ奴だ。中和か代償か、好きな方を選ばせてくれようぞ」
盗賊「風林火……陰山……雷……っ!!」
キュイイイイィィィィン……
サタン「……何だ?」
戦士「盗賊……? 盗賊っ!!」
554: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 18:01:48.34:4RMTxn78o (11/16)
風林火陰山雷。全ての巻物を得て初めて知った事がある。
本来、風林火陰山雷は六名がそれぞれを担い、放つ忍術。
しかしながら、ごく一部の限られた者にだけ使用を認められた方法がある。
その方法は六本全ての巻物を得ない限り、知り得る術はない。
藤蔵の正統なる後継者だけが使用を認められた真なる風林火陰山雷。それは……。
ドッギュウウウウゥゥゥゥ!!
盗賊「う……っぐううぅぅぅぅ!!」
サタン「五行を自分自身に……施しただと?」
戦士「盗賊ーっ!!」
盗賊「……藤蔵……究極……最終奥義」 シュウウゥゥゥゥ
サタン「……ッ」
盗賊風林火……陰山雷!!」
其の疾きこと風の如く。
盗賊「はああぁぁぁぁーっ!!」チリッ
サタン(早いッ。此方の攻撃が追いつかぬとはな)
風林火陰山雷。全ての巻物を得て初めて知った事がある。
本来、風林火陰山雷は六名がそれぞれを担い、放つ忍術。
しかしながら、ごく一部の限られた者にだけ使用を認められた方法がある。
その方法は六本全ての巻物を得ない限り、知り得る術はない。
藤蔵の正統なる後継者だけが使用を認められた真なる風林火陰山雷。それは……。
ドッギュウウウウゥゥゥゥ!!
盗賊「う……っぐううぅぅぅぅ!!」
サタン「五行を自分自身に……施しただと?」
戦士「盗賊ーっ!!」
盗賊「……藤蔵……究極……最終奥義」 シュウウゥゥゥゥ
サタン「……ッ」
盗賊風林火……陰山雷!!」
其の疾きこと風の如く。
盗賊「はああぁぁぁぁーっ!!」チリッ
サタン(早いッ。此方の攻撃が追いつかぬとはな)
555: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 18:02:18.11:4RMTxn78o (12/16)
ドッグオオオオォォォォン!!
青年兵「こ、攻撃を……当てたっ!?」
其の徐かなること林の如く。
盗賊「……っ」
サタン「小賢しい」
ドグッシャアアアアァァァァ!!
サタン「――ッ」
ジュニア「カ、カウンター!? サタン相手に……っ」
サタン「やってくれるではないか」スッ
盗賊「でやああああぁぁぁぁーっ!!」
侵掠すること火の如く。
サタン「!?」
ズドガガガガガガガガガガッ!! ドゴォ!!
サタン(このサタンに……攻撃の隙を与えぬだとォ?)
大軍師「何と言う手数……っ」
ドッグオオオオォォォォン!!
青年兵「こ、攻撃を……当てたっ!?」
其の徐かなること林の如く。
盗賊「……っ」
サタン「小賢しい」
ドグッシャアアアアァァァァ!!
サタン「――ッ」
ジュニア「カ、カウンター!? サタン相手に……っ」
サタン「やってくれるではないか」スッ
盗賊「でやああああぁぁぁぁーっ!!」
侵掠すること火の如く。
サタン「!?」
ズドガガガガガガガガガガッ!! ドゴォ!!
サタン(このサタンに……攻撃の隙を与えぬだとォ?)
大軍師「何と言う手数……っ」
556: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 18:03:20.27:4RMTxn78o (13/16)
王子「サタンが……何も出来ずにいるとは……」
サタン「少々、驚かせて貰ったが……冷静に対処すれば如何とも――」
フッ
サタン「……気配が……消えた?」
知りがたきこと陰の如く。
盗賊「こっちだ」フッ
サタン「何ッ」
ドッバゴオオオオォォォォン!!
サタン「……ッ」
盗賊「まだ……まだぁ!!」ツツー
魔道士「盗賊さんっ!? 口から……血が……っ」
水の先生「ダメージは食らっていないはずっ。まさか……」
サタン「代償は大きいようだな。ここで、一気に決めてくれる」ズズッ
盗賊「……ふーっ」
サタン「……?」
王子「サタンが……何も出来ずにいるとは……」
サタン「少々、驚かせて貰ったが……冷静に対処すれば如何とも――」
フッ
サタン「……気配が……消えた?」
知りがたきこと陰の如く。
盗賊「こっちだ」フッ
サタン「何ッ」
ドッバゴオオオオォォォォン!!
サタン「……ッ」
盗賊「まだ……まだぁ!!」ツツー
魔道士「盗賊さんっ!? 口から……血が……っ」
水の先生「ダメージは食らっていないはずっ。まさか……」
サタン「代償は大きいようだな。ここで、一気に決めてくれる」ズズッ
盗賊「……ふーっ」
サタン「……?」
557: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 18:04:13.46:4RMTxn78o (14/16)
動かざること山の如く。
名代「動……かない!? いやっ、最低限の動きのみで攻撃をかわしているのかっ!」
火の先生「そんな事……出来るわけが……」
魔法剣士「威圧、月読……。今まで培った経験をフルに活用して、成しているんだ」
サタン「まさかこのサタンの攻撃が……読まれているとでも言うのか」
盗賊「多少、落ち着いた」スッ
サタン「当たらぬと言うならば、かわせぬ隙間を無くせば済む事だな」スッ
動くこと雷霆の如し。
サタン(……おかしい)
盗賊「はああああぁぁぁぁ!!」
サタン(この小娘よりも先に、動いていたはずだが……?)
盗賊「っりゃああぁぁぁぁ!!」
サタン(それが何故、このサタンが手も足も出せずに攻撃を受けている?)
盗賊「ああああぁぁぁぁーっ!!」
サタン「冗談ではない……ッ、追いつめられているとでも言うのか……?」
動かざること山の如く。
名代「動……かない!? いやっ、最低限の動きのみで攻撃をかわしているのかっ!」
火の先生「そんな事……出来るわけが……」
魔法剣士「威圧、月読……。今まで培った経験をフルに活用して、成しているんだ」
サタン「まさかこのサタンの攻撃が……読まれているとでも言うのか」
盗賊「多少、落ち着いた」スッ
サタン「当たらぬと言うならば、かわせぬ隙間を無くせば済む事だな」スッ
動くこと雷霆の如し。
サタン(……おかしい)
盗賊「はああああぁぁぁぁ!!」
サタン(この小娘よりも先に、動いていたはずだが……?)
盗賊「っりゃああぁぁぁぁ!!」
サタン(それが何故、このサタンが手も足も出せずに攻撃を受けている?)
盗賊「ああああぁぁぁぁーっ!!」
サタン「冗談ではない……ッ、追いつめられているとでも言うのか……?」
558: ◆1otsuV0WFc:2012/07/27(金) 18:05:46.41:4RMTxn78o (15/16)
戦士「か、勝てる……」
ジュニア「行けっ! 盗賊ちゃん! 押せぇ!!」
魔道士「盗賊さんっ!!」
盗賊「ああああぁぁぁぁ――――」
ブツンッ
盗賊「――――」
サタン「……ふむ。使い果たしたようだな」
盗賊「…………」
サタン「全ての……力を」ガシッ
盗賊「……あ……ぅ」
サタン「健闘した、とでも申しておくか。正直このサタン、少し驚きを覚えたぞ」
盗賊「が……あ……ぁ!!」
サタン「褒美として、直々に破壊してくれよう」
盗賊「う……がああああぁぁぁぁ!!」ミシミシッ
サタン「感謝したまえ。このサタン直々の手で殺される事をな」
戦士「か、勝てる……」
ジュニア「行けっ! 盗賊ちゃん! 押せぇ!!」
魔道士「盗賊さんっ!!」
盗賊「ああああぁぁぁぁ――――」
ブツンッ
盗賊「――――」
サタン「……ふむ。使い果たしたようだな」
盗賊「…………」
サタン「全ての……力を」ガシッ
盗賊「……あ……ぅ」
サタン「健闘した、とでも申しておくか。正直このサタン、少し驚きを覚えたぞ」
盗賊「が……あ……ぁ!!」
サタン「褒美として、直々に破壊してくれよう」
盗賊「う……がああああぁぁぁぁ!!」ミシミシッ
サタン「感謝したまえ。このサタン直々の手で殺される事をな」
559:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 18:07:49.15:4RMTxn78o (16/16)
いい感じにキリが良いのでここまでにておしまい!
此度も沢山のご支援、ありがとうございました!
それでは失礼致します!週末も緩やかに更新致します~!ノシ
いい感じにキリが良いのでここまでにておしまい!
此度も沢山のご支援、ありがとうございました!
それでは失礼致します!週末も緩やかに更新致します~!ノシ
560:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 18:08:30.51:i2vkIfXVo (1/1)
乙
どうやって倒すんだよ…
乙
どうやって倒すんだよ…
561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 18:09:59.79:XwOrJvmDO (3/3)
ス^パ^ノヴァ
ス^パ^ノヴァ
562:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 18:26:05.49:id2VmThDO (1/1)
いちょつ
残像だ!
いちょつ
残像だ!
563:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県):2012/07/27(金) 18:31:50.72:BQ66Iwnxo (1/1)
^パ^ノ
^パ^ノ
564:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 18:34:30.96:OsHTizpIO (1/1)
もちろんソロモン72柱はそれぞれエピソード付きで全員登場するんですよね?
もちろんソロモン72柱はそれぞれエピソード付きで全員登場するんですよね?
565:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/07/27(金) 19:35:53.35:NkgdjZrb0 (1/1)
>>1 おつ
>>1 おつ
566:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/07/27(金) 19:51:53.91:BNNzGL5po (1/1)
>>1乙 ^パ^ノ
これならスーパーノヴァも恐くない!
>>1乙 ^パ^ノ
これならスーパーノヴァも恐くない!
567:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/27(金) 20:53:58.70:DffeYpfMo (1/1)
魔界編の伏線が…
魔界編の伏線が…
568:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/07/27(金) 21:27:23.73:3j6wAFgAO (1/1)
魔法剣士さんがまた殺られ役に(´・ω・`)
がんばれケルベロスの飼い主
魔法剣士さんがまた殺られ役に(´・ω・`)
がんばれケルベロスの飼い主
569:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県):2012/07/27(金) 22:00:47.14:s9sLTRcjo (1/1)
やはりサタンを倒すまでがプロローグか...
やはりサタンを倒すまでがプロローグか...
570:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/07/27(金) 23:12:45.66:Redy4uXxo (1/1)
カンムルでやられてるユピーさん!
カンムルでやられてるユピーさん!
571:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県):2012/07/28(土) 08:35:35.95:AzyRMc4Vo (1/1)
ゥ ァ
(^パ^)<ス^パ^ノヴァ
ゥ ァ
(^パ^)<ス^パ^ノヴァ
572:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/28(土) 15:49:49.06:UfG101zDO (1/1)
(^パ^)ノ
(^パ^)ノ
573:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/07/28(土) 20:25:04.35:3JHbITvV0 (1/1)
盗賊ぅぅぅぅううううう!!!!!!
盗賊ぅぅぅぅううううう!!!!!!
574:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/07/28(土) 21:29:15.47:H/7Rtd3Uo (1/1)
おまえら誤字ぐらい誰でもあるだろ
(^パ^)
おまえら誤字ぐらい誰でもあるだろ
(^パ^)
575:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/07/29(日) 01:24:53.05:jPbHE7OAO (1/1)
>>1おつ
まさかスーパーノヴァに煽られるとは
>>1おつ
まさかスーパーノヴァに煽られるとは
576:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2012/07/29(日) 13:01:11.48:Fiw0I0bK0 (1/1)
スーパーノヴァの効果は"煽り"だったのか
スーパーノヴァの効果は"煽り"だったのか
577: ◆1otsuV0WFc:2012/07/29(日) 23:50:31.84:JAD6Uf+Ao (1/10)
ズズッ
盗賊「――――!?」
サタン「命を摘み取る」
盗賊(な……っ!!)
サタン「その言葉は理解しているか?」
盗賊(直接……私の身体の中に……っ!!)
サタン「無駄な事はせぬ貴様の心臓だけを止めてくれよう」
ドクン……
盗賊「が……」
サタン「痛みはない。ただ静かに、その命を止める事となるのだ」
盗賊「…………」フッ
サタン「何だ?」
戦士「……させねぇよ」
サタン「それは何だ、と聞いている」
戦士「何だって? 見りゃ分かんだろ。盾だよ」
ズズッ
盗賊「――――!?」
サタン「命を摘み取る」
盗賊(な……っ!!)
サタン「その言葉は理解しているか?」
盗賊(直接……私の身体の中に……っ!!)
サタン「無駄な事はせぬ貴様の心臓だけを止めてくれよう」
ドクン……
盗賊「が……」
サタン「痛みはない。ただ静かに、その命を止める事となるのだ」
盗賊「…………」フッ
サタン「何だ?」
戦士「……させねぇよ」
サタン「それは何だ、と聞いている」
戦士「何だって? 見りゃ分かんだろ。盾だよ」
578: ◆1otsuV0WFc:2012/07/29(日) 23:51:07.33:JAD6Uf+Ao (2/10)
サタン「だからその盾をどうするつもりかと聞いているのだ」
戦士「決まってんだろ。盾は身を守る為にあるもんだろ」
サタン「そうだな」
戦士「だったら守るんだよ!!」
ガシャッ!!
戦士「自分自身だけじゃなくてよぉ!! 仲間をよおおぉぉ!!」
サタン「盾から刃? そうか、それは先程の斧――」
戦士「このまま……左手をてめぇにブチ込む!!」
サタン「馬鹿が」
戦士「ああ。大馬鹿モンだよ!!」
サタン「このサタンに直接、触れようなどと、どういう事になろうか分かっているのか?」
戦士「分かるわけ……ねぇだろうが!!」
白虎長「盾もろともっ、サタンに突っ込むつもり!?」
賢者「盾と言うより……腕に付けた鋏のような形だね……ふぅ」
戦士「っりゃああああぁぁぁぁ!!」
サタン「だからその盾をどうするつもりかと聞いているのだ」
戦士「決まってんだろ。盾は身を守る為にあるもんだろ」
サタン「そうだな」
戦士「だったら守るんだよ!!」
ガシャッ!!
戦士「自分自身だけじゃなくてよぉ!! 仲間をよおおぉぉ!!」
サタン「盾から刃? そうか、それは先程の斧――」
戦士「このまま……左手をてめぇにブチ込む!!」
サタン「馬鹿が」
戦士「ああ。大馬鹿モンだよ!!」
サタン「このサタンに直接、触れようなどと、どういう事になろうか分かっているのか?」
戦士「分かるわけ……ねぇだろうが!!」
白虎長「盾もろともっ、サタンに突っ込むつもり!?」
賢者「盾と言うより……腕に付けた鋏のような形だね……ふぅ」
戦士「っりゃああああぁぁぁぁ!!」
579: ◆1otsuV0WFc:2012/07/29(日) 23:51:45.92:JAD6Uf+Ao (3/10)
ドッズウウウウゥゥゥゥ!!
サタン(斧自体には五行の力を宿した鉱石が付加されていたな)
盗賊「戦……士……」
戦士「ああああぁぁぁぁ!!」
サタン(そして素手でこのサタンに触れる事など人間如きでは不可能)
ズ……ッ
サタン「……なのに……何故」
戦士「ぁぁぁぁ――――」
サタン「この男は何故、我が腹にまで……到達していると言うのだ!?」
ズガッカアアアアァァァァ!!
サタン「冗談では……ないぞ」カッ!!
戦士「ぐあっ!!」
魔道士「戦士さんっ!! 盗賊さん!!」
戦士「盗……賊……っ」
盗賊「戦士……!」ガシッ
ドッズウウウウゥゥゥゥ!!
サタン(斧自体には五行の力を宿した鉱石が付加されていたな)
盗賊「戦……士……」
戦士「ああああぁぁぁぁ!!」
サタン(そして素手でこのサタンに触れる事など人間如きでは不可能)
ズ……ッ
サタン「……なのに……何故」
戦士「ぁぁぁぁ――――」
サタン「この男は何故、我が腹にまで……到達していると言うのだ!?」
ズガッカアアアアァァァァ!!
サタン「冗談では……ないぞ」カッ!!
戦士「ぐあっ!!」
魔道士「戦士さんっ!! 盗賊さん!!」
戦士「盗……賊……っ」
盗賊「戦士……!」ガシッ
580: ◆1otsuV0WFc:2012/07/29(日) 23:52:19.00:JAD6Uf+Ao (4/10)
バギャアアアアァァァァ!! ズシャアアァァ……
ジュニア「回復だ回復ぅ!!」
賢者「分かっているさ……ふぅ」タッ
盗賊「……っく」
戦士「盗賊……っ、大事ないか……?」
盗賊「私はっ、私は大丈夫だけど……っ」
戦士「……っつぅ」ジュウウゥゥゥx
盗賊「戦士はっ!!」
朱雀嬢「戦士さんの腕が……!!」
賢者「治癒で傷や神経は何とかなるだろうけど……ふぅ」
召喚士「戦…士……っ」
青年兵「あのドス黒い痣、あれはまさかサタンの災厄なのでは?」
召喚士「お……恐らくはっ、ごほっ!」
盗賊「戦士……っ」
戦士「……問題ねぇっ。腕は……まだあるんだ」
バギャアアアアァァァァ!! ズシャアアァァ……
ジュニア「回復だ回復ぅ!!」
賢者「分かっているさ……ふぅ」タッ
盗賊「……っく」
戦士「盗賊……っ、大事ないか……?」
盗賊「私はっ、私は大丈夫だけど……っ」
戦士「……っつぅ」ジュウウゥゥゥx
盗賊「戦士はっ!!」
朱雀嬢「戦士さんの腕が……!!」
賢者「治癒で傷や神経は何とかなるだろうけど……ふぅ」
召喚士「戦…士……っ」
青年兵「あのドス黒い痣、あれはまさかサタンの災厄なのでは?」
召喚士「お……恐らくはっ、ごほっ!」
盗賊「戦士……っ」
戦士「……問題ねぇっ。腕は……まだあるんだ」
581: ◆1otsuV0WFc:2012/07/29(日) 23:53:12.04:JAD6Uf+Ao (5/10)
ザッ
戦士「盾も籠手も……肉や骨の一部までやられたけどよ……」
サタン「貴様……」
戦士「……盾も籠手も……どこにいった……?」
サタン「貴様、何を……したッ」
大軍師「……っ」ハッ!!
サタン「まさか貴様ッ、盾を……!」
大軍師「盾を……サタンに、サタンの内部に打ち込んだと言うのですか!!」
サタン「このサタンの肉体に傷を付けッ、更には五行を直にだと」
召喚士「籠手だ……鬼丸の籠手っ」
青年兵「!?」
召喚士「人の作り出したものじゃない……だから……」
青年兵「サタンにも通じたっ!?」
召喚士「見えた……っ、サタンを倒す勝機……っ」ググッ
青年兵「召喚士さんっ!!」
ザッ
戦士「盾も籠手も……肉や骨の一部までやられたけどよ……」
サタン「貴様……」
戦士「……盾も籠手も……どこにいった……?」
サタン「貴様、何を……したッ」
大軍師「……っ」ハッ!!
サタン「まさか貴様ッ、盾を……!」
大軍師「盾を……サタンに、サタンの内部に打ち込んだと言うのですか!!」
サタン「このサタンの肉体に傷を付けッ、更には五行を直にだと」
召喚士「籠手だ……鬼丸の籠手っ」
青年兵「!?」
召喚士「人の作り出したものじゃない……だから……」
青年兵「サタンにも通じたっ!?」
召喚士「見えた……っ、サタンを倒す勝機……っ」ググッ
青年兵「召喚士さんっ!!」
582: ◆1otsuV0WFc:2012/07/29(日) 23:53:56.52:JAD6Uf+Ao (6/10)
サタン「貴様……よくもこのサタンに無礼を働いてくれたものだ」スッ
戦士「!?」
サタン「その左腕、既に死んでいるのだぞ」
ゴアッ!!
戦士「ぐああああぁぁぁぁ!!」
サタン「我が肉体を傷付けた代償は重い。その腕は既に貴様のものではない」
戦士「うっ、腕が勝手に動――ぐがああぁぁぁぁ!!」ビキビキッ!!
サタン「そら、自分の腕で己の心臓を抉り出すが良い」グッ
戦士「うああああぁぁぁぁ!!」ズズッ
召喚士「させるかああぁぁぁぁ!!」ゴアッ!!
サタン「またしてもコカトリス。いい加減しつこいぞ、召喚士」スッ
ゴガアアアアァァァァ!!
サタン「フン。見当外れだな。どこを狙っている」
盗賊「……?」
召喚士「狙っているのは1ヶ所だ」
サタン「貴様……よくもこのサタンに無礼を働いてくれたものだ」スッ
戦士「!?」
サタン「その左腕、既に死んでいるのだぞ」
ゴアッ!!
戦士「ぐああああぁぁぁぁ!!」
サタン「我が肉体を傷付けた代償は重い。その腕は既に貴様のものではない」
戦士「うっ、腕が勝手に動――ぐがああぁぁぁぁ!!」ビキビキッ!!
サタン「そら、自分の腕で己の心臓を抉り出すが良い」グッ
戦士「うああああぁぁぁぁ!!」ズズッ
召喚士「させるかああぁぁぁぁ!!」ゴアッ!!
サタン「またしてもコカトリス。いい加減しつこいぞ、召喚士」スッ
ゴガアアアアァァァァ!!
サタン「フン。見当外れだな。どこを狙っている」
盗賊「……?」
召喚士「狙っているのは1ヶ所だ」
583: ◆1otsuV0WFc:2012/07/29(日) 23:55:39.84:JAD6Uf+Ao (7/10)
サタン「……」
召喚士「戦士っ!!」
戦士「!?」
ゴゴオオオオォォォォ!!
戦士(俺の左腕を石化つ!? そうか、これで思い通りにゃ動かねぇ!!)
召喚士「何でも思い通りにいくなんて思わない事だ、サタン!!」
サタン「生意気な」
召喚士「そしてこのまま……っ!!」
青年兵「召喚士さんを援護!!」
青龍士官「出でよっ、バハムート!!」
魔法剣士「しかしこれでは決め手に欠ける」
大軍師「いえっ、そうでもありませんよ」
ジュニア「どういう事だぁ!?」
大軍師「戦士殿が打ち込んだ五行の斧。あれはサタンの内部へ直に入っている」
アマゾネス「……?」
サタン「……」
召喚士「戦士っ!!」
戦士「!?」
ゴゴオオオオォォォォ!!
戦士(俺の左腕を石化つ!? そうか、これで思い通りにゃ動かねぇ!!)
召喚士「何でも思い通りにいくなんて思わない事だ、サタン!!」
サタン「生意気な」
召喚士「そしてこのまま……っ!!」
青年兵「召喚士さんを援護!!」
青龍士官「出でよっ、バハムート!!」
魔法剣士「しかしこれでは決め手に欠ける」
大軍師「いえっ、そうでもありませんよ」
ジュニア「どういう事だぁ!?」
大軍師「戦士殿が打ち込んだ五行の斧。あれはサタンの内部へ直に入っている」
アマゾネス「……?」
584: ◆1otsuV0WFc:2012/07/29(日) 23:56:38.64:JAD6Uf+Ao (8/10)
大軍師「つまり、ここで五行を撃てば、中和される事はありません」
美女「そっか! 内部にある五行が常に発動し続けてるもんねっ」
大軍師「しかも五行同士によって、その力も増幅するはず」
魔道士「召喚士さんが言っていた勝機っていうのはつまり……」
大軍師「あとはサタンの災厄に、どれだけ耐え切る事が出来るかだけです」
賢者「無理な話だよ……ふぅ」
ジュニア「やってみなきゃ分からんだろうが!」
火の先生「五行があっても、単純な力量で劣っている」
召喚士「うおおおおぉぉぉぉーっ!!」
サタン「無駄だと言っているのだ」チカッ!!
召喚士「――――っ!!」
サタン「召喚士、貴様が五行を発動する前に、叩き潰せば良い。それまでだ」
召喚士「くぅ――っ!!」
ドッゴオオオオォォォォ!!
戦士「召……喚士ぃ!!」
大軍師「つまり、ここで五行を撃てば、中和される事はありません」
美女「そっか! 内部にある五行が常に発動し続けてるもんねっ」
大軍師「しかも五行同士によって、その力も増幅するはず」
魔道士「召喚士さんが言っていた勝機っていうのはつまり……」
大軍師「あとはサタンの災厄に、どれだけ耐え切る事が出来るかだけです」
賢者「無理な話だよ……ふぅ」
ジュニア「やってみなきゃ分からんだろうが!」
火の先生「五行があっても、単純な力量で劣っている」
召喚士「うおおおおぉぉぉぉーっ!!」
サタン「無駄だと言っているのだ」チカッ!!
召喚士「――――っ!!」
サタン「召喚士、貴様が五行を発動する前に、叩き潰せば良い。それまでだ」
召喚士「くぅ――っ!!」
ドッゴオオオオォォォォ!!
戦士「召……喚士ぃ!!」
585: ◆1otsuV0WFc:2012/07/29(日) 23:57:45.14:JAD6Uf+Ao (9/10)
召喚士「ごはぁっ!!」ゴシャッ!!
サタン「何度繰り返そうと、繰り返し降りかかった代償によって衰えたその力……」
召喚士「ごっ、ごはっ!!」ビチャッ
サタン「もう残された力では、このサタンから先制を取る事は不可能」
召喚士「がはっ、ごほごほ!!」
サタン「五行を発動する魔力はあっても、力はもうないのだよ」フワッ
玄武娘「そ……んなっ」
サタン「そして召喚士、君はこれで……永遠の眠りへと着くであろう」
キュイイイイィィィィ……ゴゴゴゴゴゴゴ……
召喚士「…………っ」
コカトリス「ここで盾となっても、到底防ぎきれる攻撃ではないな」
サタン「……座敷」 シュイイィィィィ
名代「っ!!」
サタン「さぁ、楽にしてやる」
名代「召喚士殿っ!」ダッ
召喚士「ごはぁっ!!」ゴシャッ!!
サタン「何度繰り返そうと、繰り返し降りかかった代償によって衰えたその力……」
召喚士「ごっ、ごはっ!!」ビチャッ
サタン「もう残された力では、このサタンから先制を取る事は不可能」
召喚士「がはっ、ごほごほ!!」
サタン「五行を発動する魔力はあっても、力はもうないのだよ」フワッ
玄武娘「そ……んなっ」
サタン「そして召喚士、君はこれで……永遠の眠りへと着くであろう」
キュイイイイィィィィ……ゴゴゴゴゴゴゴ……
召喚士「…………っ」
コカトリス「ここで盾となっても、到底防ぎきれる攻撃ではないな」
サタン「……座敷」 シュイイィィィィ
名代「っ!!」
サタン「さぁ、楽にしてやる」
名代「召喚士殿っ!」ダッ
586: ◆1otsuV0WFc:2012/07/29(日) 23:59:33.99:JAD6Uf+Ao (10/10)
ガッカアアアアァァァァ!!
召喚士「――っ!!」
名代「うおおぉぉぉぉ!!」
ザシュウウゥゥゥゥ!!
魔道士「あ……れはっ、座敷童子!?」
座敷童子「うひゃーっ」 ボンッ!!
名代「これで召喚士殿の位置は変わる。残念でしたな魔王――」
サタン「残念? 貴様等の浅知恵などお見通しだ」
名代「な――っ!?」
召喚士「く……っ――――」
ガッカアアアアァァァァ!! ドッドオオオオオォォォォン!!
青年兵「召喚士さんっ!!」
サタン「……」
オオオオォォォォ……
サタン「終わりだな」
ガッカアアアアァァァァ!!
召喚士「――っ!!」
名代「うおおぉぉぉぉ!!」
ザシュウウゥゥゥゥ!!
魔道士「あ……れはっ、座敷童子!?」
座敷童子「うひゃーっ」 ボンッ!!
名代「これで召喚士殿の位置は変わる。残念でしたな魔王――」
サタン「残念? 貴様等の浅知恵などお見通しだ」
名代「な――っ!?」
召喚士「く……っ――――」
ガッカアアアアァァァァ!! ドッドオオオオオォォォォン!!
青年兵「召喚士さんっ!!」
サタン「……」
オオオオォォォォ……
サタン「終わりだな」
587:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 00:00:08.09:3B7Lg1Wmo (1/1)
今日はとてもキリよくここまで!!
それではまた!おやすみなさい!!(^パ^)ノシ
今日はとてもキリよくここまで!!
それではまた!おやすみなさい!!(^パ^)ノシ
588:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/07/30(月) 00:03:14.15:NW3u4ZENo (1/1)
乙
サタンが座敷童子を召喚するとは思わなかったよ!
乙
サタンが座敷童子を召喚するとは思わなかったよ!
589:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/07/30(月) 00:10:05.00:w2e7pA3AO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
590:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 02:10:55.68:scvoPnkro (1/1)
戦士がアシタカにッ?
戦士がアシタカにッ?
591:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 03:53:46.35:q9C70/wto (1/1)
>盗賊(直接……私の身体の中に……っ!!)
ふぅ・・・
>盗賊(直接……私の身体の中に……っ!!)
ふぅ・・・
592:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 08:08:52.53:7PvumbmDO (1/3)
乙!(^パ^)ノ
乙!(^パ^)ノ
593:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/07/30(月) 08:18:07.07:tk8CfvZ1o (1/1)
>>1乙
攻略の糸口が名脇役さんが言うほど見えてきてはない気がする
>>1乙
攻略の糸口が名脇役さんが言うほど見えてきてはない気がする
594:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 09:09:40.42:qF7bQ7qt0 (1/2)
いや、名脇役さんはあと3回変身を残しているはず
いや、名脇役さんはあと3回変身を残しているはず
595:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 13:37:31.20:7PvumbmDO (2/3)
マーマンさん召喚でなんとかしてくれるさ
マーマンさん召喚でなんとかしてくれるさ
596: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:08:21.30:IWctK+Bao (1/18)
召喚士「…………」
コオオオオォォォォ……
召喚士「……どう……なったんだっけ?」
――『座敷童子を召喚して攻撃を回避したつもりが、駄目だった』
召喚士「あ……そうか」
――『参ったよ。もう打つ手なしだ』
召喚士「そうかもしれない。でも、諦めるわけにはいかない」
――『気力だけで勝てる相手じゃない』
召喚士「それも分かってるさ。糸口は見えたんだ……」
――『見えてないよ。断片的なものだ』
召喚士「いいんだよそれで。傷付いて戦って、時間をかけてようやく手に入れた欠片だ」
――『で、どうするつもり?』
召喚士「全ては偶然なんかじゃない。必然なんだ」
――『だから、それでそうするんだよ?』
召喚士「……全力で、五行を放つ」
召喚士「…………」
コオオオオォォォォ……
召喚士「……どう……なったんだっけ?」
――『座敷童子を召喚して攻撃を回避したつもりが、駄目だった』
召喚士「あ……そうか」
――『参ったよ。もう打つ手なしだ』
召喚士「そうかもしれない。でも、諦めるわけにはいかない」
――『気力だけで勝てる相手じゃない』
召喚士「それも分かってるさ。糸口は見えたんだ……」
――『見えてないよ。断片的なものだ』
召喚士「いいんだよそれで。傷付いて戦って、時間をかけてようやく手に入れた欠片だ」
――『で、どうするつもり?』
召喚士「全ては偶然なんかじゃない。必然なんだ」
――『だから、それでそうするんだよ?』
召喚士「……全力で、五行を放つ」
597: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:09:01.33:IWctK+Bao (2/18)
――『答えになってないな』
召喚士「いや、最初からそれ以外に答えなんてないさ」
――『それで散々、やられたじゃないか』
召喚士「ああやられたよ。でも、それしかないんだ」
――『自殺行為だよ、そんなものは』
召喚士「戦士が、道を切り拓いてくれた」
――『五行の盾? 確かにあれで中和はなくなったね。ダイレクトにダメージは与えられる』
召喚士「盗賊さんが、道を切り拓いてくれた」
――『風林火陰山雷。五行に止まらず魔行も加わる事で飛躍的に効果は上がる』
召喚士『魔道士さんが、道を切り拓いてくれた』
――『連続五行。隙を与えぬ事でサタンのl魔力を封じる事が出来るね』
召喚士「それだけじゃない。再来によるサタンの一時的な凍結」
――『コカトリスによる石化と、魔剣における核の拘束』
召喚士「そして……ゾディアック」
――『古の時代、天より降り注ぎ、サタンの地上侵攻を妨げたという神の一撃』
――『答えになってないな』
召喚士「いや、最初からそれ以外に答えなんてないさ」
――『それで散々、やられたじゃないか』
召喚士「ああやられたよ。でも、それしかないんだ」
――『自殺行為だよ、そんなものは』
召喚士「戦士が、道を切り拓いてくれた」
――『五行の盾? 確かにあれで中和はなくなったね。ダイレクトにダメージは与えられる』
召喚士「盗賊さんが、道を切り拓いてくれた」
――『風林火陰山雷。五行に止まらず魔行も加わる事で飛躍的に効果は上がる』
召喚士『魔道士さんが、道を切り拓いてくれた』
――『連続五行。隙を与えぬ事でサタンのl魔力を封じる事が出来るね』
召喚士「それだけじゃない。再来によるサタンの一時的な凍結」
――『コカトリスによる石化と、魔剣における核の拘束』
召喚士「そして……ゾディアック」
――『古の時代、天より降り注ぎ、サタンの地上侵攻を妨げたという神の一撃』
598: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:10:15.70:IWctK+Bao (3/18)
召喚士「そう。魔王サタンへ唯一、ダイレクトに打撃を与えたと思われるものさ」
――『ゾディアックは戦士の斧や籠手と同様、人の作り出した物じゃない』
召喚士「使いこなせるなんて思ってないさ」
――『でも、ゾディアックを使わなきゃ勝てないんだよね?』
召喚士「だったら、ゾディアックと同じだけの力を生み出せばいいんだ」
――『……呆れて笑いすら込み上げてこないよ』
召喚士「ゾディアックの強さ、それは五行を宿した中に12もの力が眠ってる」
――『そうだね』
召喚士「だったら早い話、12の五行を作り出し、同時に撃てばいい」
――『…………』
召喚士「そういう事だよね?」
――『少し、冷静になった方がいいんじゃないかな』
召喚士「冷静だよ」
――『どうやってそんな事……出来るとでも思っているのか?』
召喚士「出来るよ。さっきも言っただろ? 偶然じゃなく、必然だって」
召喚士「そう。魔王サタンへ唯一、ダイレクトに打撃を与えたと思われるものさ」
――『ゾディアックは戦士の斧や籠手と同様、人の作り出した物じゃない』
召喚士「使いこなせるなんて思ってないさ」
――『でも、ゾディアックを使わなきゃ勝てないんだよね?』
召喚士「だったら、ゾディアックと同じだけの力を生み出せばいいんだ」
――『……呆れて笑いすら込み上げてこないよ』
召喚士「ゾディアックの強さ、それは五行を宿した中に12もの力が眠ってる」
――『そうだね』
召喚士「だったら早い話、12の五行を作り出し、同時に撃てばいい」
――『…………』
召喚士「そういう事だよね?」
――『少し、冷静になった方がいいんじゃないかな』
召喚士「冷静だよ」
――『どうやってそんな事……出来るとでも思っているのか?』
召喚士「出来るよ。さっきも言っただろ? 偶然じゃなく、必然だって」
599: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:11:06.19:IWctK+Bao (4/18)
――『……必然』
召喚士「サタン討伐隊。ここにいるみんなは選ばれたんだ」
――『選ばれた?』
召喚士「五行を生み出す為に、選ばれた……必然なんだ」
――『足りないものが多すぎるよ』
召喚士「それを補う為にいるのが俺なんだ。俺だから、出来る事なんだ」
――『確かに。5属性の召喚は、単身での五行も出来るし、他者へのサポートも可能だ』
召喚士「ああそうさ」
――『でも、その代償は恐らく……計り知れないものになるだろうね』
召喚士「……そうだろうね」
――『死んで英雄にでもなる? 絶対に生きて帰るんじゃなかったっけ?』
召喚士「スーパーノヴァが発動した以上、サタンを倒さなきゃ結果は同じさ」
――『それもそうか。まぁ頑張るしかないね。でもその前に……』
召喚士「……?」
――『みんなが無事ならいいけど。ほら、目を開けて見てごらんよ――』
――『……必然』
召喚士「サタン討伐隊。ここにいるみんなは選ばれたんだ」
――『選ばれた?』
召喚士「五行を生み出す為に、選ばれた……必然なんだ」
――『足りないものが多すぎるよ』
召喚士「それを補う為にいるのが俺なんだ。俺だから、出来る事なんだ」
――『確かに。5属性の召喚は、単身での五行も出来るし、他者へのサポートも可能だ』
召喚士「ああそうさ」
――『でも、その代償は恐らく……計り知れないものになるだろうね』
召喚士「……そうだろうね」
――『死んで英雄にでもなる? 絶対に生きて帰るんじゃなかったっけ?』
召喚士「スーパーノヴァが発動した以上、サタンを倒さなきゃ結果は同じさ」
――『それもそうか。まぁ頑張るしかないね。でもその前に……』
召喚士「……?」
――『みんなが無事ならいいけど。ほら、目を開けて見てごらんよ――』
600: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:11:57.92:IWctK+Bao (5/18)
ォォォォオオオオ……
召喚士「……がはごほっ!! ごほっ!!」ビチャッ
魔道士「召喚士さん!! 召喚士さんっ!!」
召喚士「……う」
賢者「死には至らないけれど……しんどいだろうね……ふぅ」
ジュニア「シンドイって何がだよ!!」
賢者「戦う事はおろか……起き上がる事すらも苦……ふぅ」
戦士「何とかしてくれよっ!! 召喚士を死なせるわけにはいかないんだよ!!」
サモナー「戦士くんの言う通り……ごほごほっ!!」
水の先生「あなたも重傷なんだっ、無理しないでくれ!」
ボス「くるぞぉーっ!」
ドッゴオオオオォォォォ!!
玄武娘「くぅーっ!!」
美女「防ぎきれるわけ……ないでしょお!!」
サタン「……」
ォォォォオオオオ……
召喚士「……がはごほっ!! ごほっ!!」ビチャッ
魔道士「召喚士さん!! 召喚士さんっ!!」
召喚士「……う」
賢者「死には至らないけれど……しんどいだろうね……ふぅ」
ジュニア「シンドイって何がだよ!!」
賢者「戦う事はおろか……起き上がる事すらも苦……ふぅ」
戦士「何とかしてくれよっ!! 召喚士を死なせるわけにはいかないんだよ!!」
サモナー「戦士くんの言う通り……ごほごほっ!!」
水の先生「あなたも重傷なんだっ、無理しないでくれ!」
ボス「くるぞぉーっ!」
ドッゴオオオオォォォォ!!
玄武娘「くぅーっ!!」
美女「防ぎきれるわけ……ないでしょお!!」
サタン「……」
601: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:12:32.69:IWctK+Bao (6/18)
召喚士「……っ」
サタン「生きている? 往生際の悪い奴だな」
召喚士「大軍師さ……」
大軍師「はい……っ」
召喚士「今なら……サタンを……五行を……」
大軍師「ええ。しかし動きを封じる必要があります」
召喚士(良かった……。やっぱり大軍師さんも分かっててくれてた)
大軍師「ですが、その為には魔行……即ち魔剣を要します」
召喚士「必然……なんです……」
大軍師「ですが、あの2人の力はおろか、魔剣すらも……」
召喚士「必然……なんですっ!」
大軍師「!?」
サタン「御託はもう良いか? 次は防ぎきれぬ程の力で……終わらせてくれるわ」
キュイイイイィィィィ……
盗賊「またか……っ」
召喚士「……っ」
サタン「生きている? 往生際の悪い奴だな」
召喚士「大軍師さ……」
大軍師「はい……っ」
召喚士「今なら……サタンを……五行を……」
大軍師「ええ。しかし動きを封じる必要があります」
召喚士(良かった……。やっぱり大軍師さんも分かっててくれてた)
大軍師「ですが、その為には魔行……即ち魔剣を要します」
召喚士「必然……なんです……」
大軍師「ですが、あの2人の力はおろか、魔剣すらも……」
召喚士「必然……なんですっ!」
大軍師「!?」
サタン「御託はもう良いか? 次は防ぎきれぬ程の力で……終わらせてくれるわ」
キュイイイイィィィィ……
盗賊「またか……っ」
602: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:13:54.16:IWctK+Bao (7/18)
白虎長「もうっ、召喚出来る回数も僅かよっ!」
白虎嬢「そうですわねぇ……」
サタン「攻撃を仕掛けて相手の力を削る。こういうやり方は無粋であまり好かぬ」
大軍師「ならば止めて頂けますか?」
サタン「そうはゆかぬ」
大軍師「……」
サタン「時間がない、などと言った類ではないぞ。それは勘違いするな」
戦士「だったら、何だってんだよ」
サタン「これ以上、あまり地獄で騒いで欲しくないのだ」
青年兵「……?」
サタン「他の連中とは関わりたくない。干渉されては面倒なのだ」
ズゴゴゴゴゴゴゴ……
サタン「残された力で防げるか見ものだな。さぁとくと味わえ」
青龍士官「召喚獣で防御――」
召喚士(早いっ!! 防げない――)
白虎長「もうっ、召喚出来る回数も僅かよっ!」
白虎嬢「そうですわねぇ……」
サタン「攻撃を仕掛けて相手の力を削る。こういうやり方は無粋であまり好かぬ」
大軍師「ならば止めて頂けますか?」
サタン「そうはゆかぬ」
大軍師「……」
サタン「時間がない、などと言った類ではないぞ。それは勘違いするな」
戦士「だったら、何だってんだよ」
サタン「これ以上、あまり地獄で騒いで欲しくないのだ」
青年兵「……?」
サタン「他の連中とは関わりたくない。干渉されては面倒なのだ」
ズゴゴゴゴゴゴゴ……
サタン「残された力で防げるか見ものだな。さぁとくと味わえ」
青龍士官「召喚獣で防御――」
召喚士(早いっ!! 防げない――)
603: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:15:14.11:IWctK+Bao (8/18)
ドッグオオオオォォォォン!!
ジュニア「ぬ……ぐぐううぅぅ!!」ジュウウゥゥゥゥ!!
王子「もっと……だ!!」ググッ
アマゾネス「が……はっ」
美女「立て! ほらっ!」スッ
朱雀嬢「玄武……娘ぇ!」
玄武娘「なんですのおおぉぉぉぉ!!」
朱雀嬢「一瞬だけでも……耐えられますわね?」
玄武娘「分かりませんですのおおおおぉぉぉぉ!」グオッ
朱雀嬢「何とか……お願いねっ!」バシュッ!!
玄武娘「!? くぬううううぅぅぅぅーっ!!」
バシュウウウウゥゥゥゥ!!
朱雀嬢「角度を変えさせて貰いますわよっ!」
サタン「何?」
ハーピー「いっくよぉ!!」シュバッ
ドッグオオオオォォォォン!!
ジュニア「ぬ……ぐぐううぅぅ!!」ジュウウゥゥゥゥ!!
王子「もっと……だ!!」ググッ
アマゾネス「が……はっ」
美女「立て! ほらっ!」スッ
朱雀嬢「玄武……娘ぇ!」
玄武娘「なんですのおおぉぉぉぉ!!」
朱雀嬢「一瞬だけでも……耐えられますわね?」
玄武娘「分かりませんですのおおおおぉぉぉぉ!」グオッ
朱雀嬢「何とか……お願いねっ!」バシュッ!!
玄武娘「!? くぬううううぅぅぅぅーっ!!」
バシュウウウウゥゥゥゥ!!
朱雀嬢「角度を変えさせて貰いますわよっ!」
サタン「何?」
ハーピー「いっくよぉ!!」シュバッ
604: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:16:29.05:IWctK+Bao (9/18)
サタン「小癪な」
朱雀嬢「間に……合ええぇぇ!!」
青年兵「朱雀嬢さん!!」
朱雀嬢(私はどうなってもいい……だからっ、だからお願いっ!!)
ハーピー「――――」
朱雀嬢「この攻撃を……防いでえぇぇ!!」
サタン「!?」
チッ……
朱雀嬢「かすった!」
ジュニア「威力が傾いた!?」
魔法剣士「魔法剣五行……五刀流!!」 ジャキジャキジャキッ!!
戦士「押……っせええぇぇぇぇ!!」
ゴアアアアァァァァ!!
魔法剣士「ぐ……ぬっ!!」ググッ
大軍師「彼に……援護をっ!」
サタン「小癪な」
朱雀嬢「間に……合ええぇぇ!!」
青年兵「朱雀嬢さん!!」
朱雀嬢(私はどうなってもいい……だからっ、だからお願いっ!!)
ハーピー「――――」
朱雀嬢「この攻撃を……防いでえぇぇ!!」
サタン「!?」
チッ……
朱雀嬢「かすった!」
ジュニア「威力が傾いた!?」
魔法剣士「魔法剣五行……五刀流!!」 ジャキジャキジャキッ!!
戦士「押……っせええぇぇぇぇ!!」
ゴアアアアァァァァ!!
魔法剣士「ぐ……ぬっ!!」ググッ
大軍師「彼に……援護をっ!」
605: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:17:36.97:IWctK+Bao (10/18)
幼女「は、はい……っ」
ジュニア「魔力ももう……限界に近けぇぞおおぉぉぉぉ!!」
ピキッ
召喚士「……?」
パキン……ヒュオッ
サタン「上空? 何だ……ッ?」
東方司令「死ねええええぇぇぇぇ!!」
名代「な――っ!?」
ガッキイイイイィィィィン!! シュウウウウゥゥゥゥ……
サタン「……ッ」
東方司令「……ふーっ」
サタン「聖剣に魔剣……しかも見覚えがあるな」 ブンツ
東方司令「だろうな。ツヴァイハンダーフュンフに、グラトニーソードだ」
クルクルクルッ……スタッ
召喚士(東方……司令さん……っ?)
幼女「は、はい……っ」
ジュニア「魔力ももう……限界に近けぇぞおおぉぉぉぉ!!」
ピキッ
召喚士「……?」
パキン……ヒュオッ
サタン「上空? 何だ……ッ?」
東方司令「死ねええええぇぇぇぇ!!」
名代「な――っ!?」
ガッキイイイイィィィィン!! シュウウウウゥゥゥゥ……
サタン「……ッ」
東方司令「……ふーっ」
サタン「聖剣に魔剣……しかも見覚えがあるな」 ブンツ
東方司令「だろうな。ツヴァイハンダーフュンフに、グラトニーソードだ」
クルクルクルッ……スタッ
召喚士(東方……司令さん……っ?)
606: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:18:15.18:IWctK+Bao (11/18)
ズザァ
バーテン「痛ってぇ」
サタン「その剣を見ると思い出す。あの憎き思い出をな」
東方司令「悪いがボクはそんな事知らない。てかどーでもいい」
サタン「……」
東方司令「やっぱ来るんじゃなかった。すっごい不快な気分になった」
バーテン「おいおい……何やら少なくねぇか?」 キョロキョロ
魔道士「え……っ!? あれって……バーテンさん!?」
バーテン「……んっ!? あれは!!」 タタッ
サタン「不快なのは此方の方よ」
東方司令「……」
サタン「来て早々、このサタンに無礼を働き、不快などとのたまう」
東方司令「だから?」
サタン「不快だと申している。邪魔をするな」 チカッ!!
東方司令「……っ」 ヒュッ
ズザァ
バーテン「痛ってぇ」
サタン「その剣を見ると思い出す。あの憎き思い出をな」
東方司令「悪いがボクはそんな事知らない。てかどーでもいい」
サタン「……」
東方司令「やっぱ来るんじゃなかった。すっごい不快な気分になった」
バーテン「おいおい……何やら少なくねぇか?」 キョロキョロ
魔道士「え……っ!? あれって……バーテンさん!?」
バーテン「……んっ!? あれは!!」 タタッ
サタン「不快なのは此方の方よ」
東方司令「……」
サタン「来て早々、このサタンに無礼を働き、不快などとのたまう」
東方司令「だから?」
サタン「不快だと申している。邪魔をするな」 チカッ!!
東方司令「……っ」 ヒュッ
607: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:18:56.20:IWctK+Bao (12/18)
サタン「ッ!?」
東方司令「まだ……よけられる」
サタン「大口を叩くだけの事はあるか」 チカッ
東方司令「……くっ」 バッ
サタン「ほぉ、まだ避けるか」 チカッ
東方司令「……っ!!」 ヒュオッ
サタン「いよいよ限界のようだな。退け」 チカッ!!
戦士「もうかわせねぇぞ!!」
東方司令「だったらああぁぁぁぁ!!」
ガギギギギイイイイィィィィ!!
青龍士官「う……受け止めた!?」
東方司令「ぐう……ぅ!」
青年兵「聖剣と魔剣があるからこそ成せる技だ……っ」
サタン「次はどうする?」 スッ
東方司令「このままお前の懐にまで進むさ」
サタン「ッ!?」
東方司令「まだ……よけられる」
サタン「大口を叩くだけの事はあるか」 チカッ
東方司令「……くっ」 バッ
サタン「ほぉ、まだ避けるか」 チカッ
東方司令「……っ!!」 ヒュオッ
サタン「いよいよ限界のようだな。退け」 チカッ!!
戦士「もうかわせねぇぞ!!」
東方司令「だったらああぁぁぁぁ!!」
ガギギギギイイイイィィィィ!!
青龍士官「う……受け止めた!?」
東方司令「ぐう……ぅ!」
青年兵「聖剣と魔剣があるからこそ成せる技だ……っ」
サタン「次はどうする?」 スッ
東方司令「このままお前の懐にまで進むさ」
608: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:19:40.46:IWctK+Bao (13/18)
サタン「そのクロスさせた剣、共にへし折る事になるぞ?」 チカッ
東方司令「そうかよっ!!」 ババッ!!
王子「解いた!?」
ドッジュウウウウゥゥゥゥ!!
東方司令「はああぁぁぁぁーっ!!」
サタン「聖剣1本で防ぐ? いや不可能だ。半身を捨てたか」
東方司令「ああああぁぁぁぁ!!」
戦士「ツヴァイハンダー1本で押すなんざ無茶だ!!」
ジュウウウウゥゥゥゥ!!
東方司令(激痛で意識が遠のく……っ。でも、あと一撃だ……)
サタン「そのまま半身を吹き飛ばすか?」
東方司令「あと……一撃ぃ!!」
ズアッ!!
東方司令「届けええええぇぇぇぇ!!」
サタン「あと1歩という所であったな」
サタン「そのクロスさせた剣、共にへし折る事になるぞ?」 チカッ
東方司令「そうかよっ!!」 ババッ!!
王子「解いた!?」
ドッジュウウウウゥゥゥゥ!!
東方司令「はああぁぁぁぁーっ!!」
サタン「聖剣1本で防ぐ? いや不可能だ。半身を捨てたか」
東方司令「ああああぁぁぁぁ!!」
戦士「ツヴァイハンダー1本で押すなんざ無茶だ!!」
ジュウウウウゥゥゥゥ!!
東方司令(激痛で意識が遠のく……っ。でも、あと一撃だ……)
サタン「そのまま半身を吹き飛ばすか?」
東方司令「あと……一撃ぃ!!」
ズアッ!!
東方司令「届けええええぇぇぇぇ!!」
サタン「あと1歩という所であったな」
609: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:20:35.61:IWctK+Bao (14/18)
東方司令「!?」
サタン「最初の奇襲でこのサタンに一撃を加えられなかった時点で、終わっていたな」
東方司令「うぐっ!!」 ズキィ!!
サタン「さてどうするか。このまま殺すも良し、取り込むのも良し」
召喚士「駄……っ目だ……!」
ボス「……っ」
東方司令「あと……くそっ、あと……一撃なのにぃ……っ」 フッ
盗賊「……xちゅ」 スクッ
魔道士「盗賊さ――」
盗賊「あの剣を刺せば……いいんだよな」 ザッ
白虎長「駄目よっ! あれは魔剣っ、どういうものか分かっているでしょ!?」
盗賊「しかし、他に手はない」 タンッ!!
戦士「バッカヤロオオォォォォ!!」
盗賊「サタン……貴様を……」 バッ
サタン「……?」
東方司令「!?」
サタン「最初の奇襲でこのサタンに一撃を加えられなかった時点で、終わっていたな」
東方司令「うぐっ!!」 ズキィ!!
サタン「さてどうするか。このまま殺すも良し、取り込むのも良し」
召喚士「駄……っ目だ……!」
ボス「……っ」
東方司令「あと……くそっ、あと……一撃なのにぃ……っ」 フッ
盗賊「……xちゅ」 スクッ
魔道士「盗賊さ――」
盗賊「あの剣を刺せば……いいんだよな」 ザッ
白虎長「駄目よっ! あれは魔剣っ、どういうものか分かっているでしょ!?」
盗賊「しかし、他に手はない」 タンッ!!
戦士「バッカヤロオオォォォォ!!」
盗賊「サタン……貴様を……」 バッ
サタン「……?」
610: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:21:32.24:IWctK+Bao (15/18)
ドッゴオオオオォォォォン!!
盗賊「っ!?」
サタン「……だから申したのだ、時間はかけたくないと」
召喚士「……?」
ズシャッ……ザザァ
魔剣士「……」 チャキッ
戦士「あ……いつは!!」
青龍士官「もう1人いるぞ! いやっ、あれは人じゃない!!」
紅孩児「……」 ザッザッザッ
青年兵「紅孩児……っ」
紅孩児「……殺すッ」
魔道士「……っ」
紅孩児「この俺様の行く手を阻む奴ァ!! この槍の餌食となれぇーッ!!」
魔剣士「……」
ズガガガガガガッ!! ギキイイィィィィン!!
ドッゴオオオオォォォォン!!
盗賊「っ!?」
サタン「……だから申したのだ、時間はかけたくないと」
召喚士「……?」
ズシャッ……ザザァ
魔剣士「……」 チャキッ
戦士「あ……いつは!!」
青龍士官「もう1人いるぞ! いやっ、あれは人じゃない!!」
紅孩児「……」 ザッザッザッ
青年兵「紅孩児……っ」
紅孩児「……殺すッ」
魔道士「……っ」
紅孩児「この俺様の行く手を阻む奴ァ!! この槍の餌食となれぇーッ!!」
魔剣士「……」
ズガガガガガガッ!! ギキイイィィィィン!!
611: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:23:09.17:IWctK+Bao (16/18)
戦士「紅孩児が……魔剣士に攻撃を……っ」
サモナー「ま、まさか……理性を取戻――ごほっ!!」
紅孩児「目障りなんだよお前は!!」
魔剣士「……ッ」
紅孩児「人間の分際で魔族の真似事してんじゃねぇぞ!!」 ズギャッ!!
水の先生「……押してるっ」
紅孩児「殺す殺す殺す殺す!!」
サタン「不快に次ぐ不快。とても許されざる行為ではない」
ドズッ……グググッ
サタン「……?」
東方司令「余所見してるからだ。ざまぁみろ」
サタン「……貴様ァ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
盗賊「っ!?」 ズザッ
サタン「このサタン……怒りに身を任せ攻撃するなど断じて許されざる行為だ」
戦士「紅孩児が……魔剣士に攻撃を……っ」
サモナー「ま、まさか……理性を取戻――ごほっ!!」
紅孩児「目障りなんだよお前は!!」
魔剣士「……ッ」
紅孩児「人間の分際で魔族の真似事してんじゃねぇぞ!!」 ズギャッ!!
水の先生「……押してるっ」
紅孩児「殺す殺す殺す殺す!!」
サタン「不快に次ぐ不快。とても許されざる行為ではない」
ドズッ……グググッ
サタン「……?」
東方司令「余所見してるからだ。ざまぁみろ」
サタン「……貴様ァ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
盗賊「っ!?」 ズザッ
サタン「このサタン……怒りに身を任せ攻撃するなど断じて許されざる行為だ」
612: ◆1otsuV0WFc:2012/07/30(月) 18:27:00.26:IWctK+Bao (17/18)
召喚士「……っ!?」
サタン「しかしそれ以上に、貴様等の愚行は許し難き行為に値する」
ズゴゴゴゴゴゴゴ……ゴアァ!!
サタン「全てを無に返し、償うが良いわッ!!」
ズガッカアアアアァァァァ!!
紅孩児「!?」
魔道士「――――っ!!」
召喚士「……」
心身共に疲弊し、もう立つ事すらままならぬ状態であった。
それでも彼は立ち上がり、そして魔王サタンの元へと走り出していた。
誰よりも前へ。両手を目一杯広げ、魔力の許す限りの召喚を試みた。
こんなもので壁になれるなんて思っていない。それでも、少しでも防げるのなら。
サタンの閃光が召喚士を襲う。周囲が一斉に吹き飛んだ。誰しもが。
召喚士は1人静かに立っていた。その前に立つ狐耳の妖艶な女性に身を守られて。
召喚士「……!?」 チラッ
夫人「……わらわの召喚士はそう簡単に殺させたりせぬぞ♪ うふふっ♪」
召喚士「……っ!?」
サタン「しかしそれ以上に、貴様等の愚行は許し難き行為に値する」
ズゴゴゴゴゴゴゴ……ゴアァ!!
サタン「全てを無に返し、償うが良いわッ!!」
ズガッカアアアアァァァァ!!
紅孩児「!?」
魔道士「――――っ!!」
召喚士「……」
心身共に疲弊し、もう立つ事すらままならぬ状態であった。
それでも彼は立ち上がり、そして魔王サタンの元へと走り出していた。
誰よりも前へ。両手を目一杯広げ、魔力の許す限りの召喚を試みた。
こんなもので壁になれるなんて思っていない。それでも、少しでも防げるのなら。
サタンの閃光が召喚士を襲う。周囲が一斉に吹き飛んだ。誰しもが。
召喚士は1人静かに立っていた。その前に立つ狐耳の妖艶な女性に身を守られて。
召喚士「……!?」 チラッ
夫人「……わらわの召喚士はそう簡単に殺させたりせぬぞ♪ うふふっ♪」
613:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 18:27:34.75:IWctK+Bao (18/18)
キリよく今日はここまでとします!ご支援ありがとうでした!
それでは失礼致します!また明日!!ノシ
キリよく今日はここまでとします!ご支援ありがとうでした!
それでは失礼致します!また明日!!ノシ
614:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(島根県):2012/07/30(月) 18:27:51.52:RCz02Q3To (1/1)
夫人きたー
夫人きたー
615:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 18:29:58.32:xstN/cpoo (1/1)
俺達の夫人がきてくれたぞーー!
>>1乙
俺達の夫人がきてくれたぞーー!
>>1乙
616:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 19:03:50.56:F5UImvtIO (1/1)
夫人(^パ^)ノ
夫人(^パ^)ノ
617:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 19:16:49.93:7PvumbmDO (3/3)
エロ夫人(^パ^)ノ
エロ夫人(^パ^)ノ
618:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 19:23:08.03:2FGUyDoDO (1/1)
夫人のターン!!!
これで勝つる!!
あ、>>1乙っす
夫人のターン!!!
これで勝つる!!
あ、>>1乙っす
619:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/07/30(月) 19:49:54.45:JwmOYch+o (1/1)
>>1乙
夫人到着!!てことは山田太郎だったかも加勢に来てくれたりしたら良いのに
>>1乙
夫人到着!!てことは山田太郎だったかも加勢に来てくれたりしたら良いのに
620:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 20:05:48.18:qF7bQ7qt0 (2/2)
まだプロローグだというのに熱い展開だな
まだプロローグだというのに熱い展開だな
621:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 23:18:15.56:1DztJCkIO (1/1)
うおおおお
ワッフル
うおおおお
ワッフル
622:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/07/31(火) 01:26:47.56:+RdRfAdR0 (1/1)
いちおつ
いちおつ
623:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/07/31(火) 01:28:57.28:/Pepp1PAO (1/2)
>>1おつ
夫人きて思ったが麒麟とサタンってどっちが強いんだろうか
>>1おつ
夫人きて思ったが麒麟とサタンってどっちが強いんだろうか
624:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/31(火) 06:24:50.69:aYzT9/gno (1/1)
麒麟とサタン「実は同一人物」
麒麟とサタン「実は同一人物」
625:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/07/31(火) 09:16:05.41:d3G/gBbo0 (1/1)
俺の嫁の夫人が来たー!
>>1乙
俺の嫁の夫人が来たー!
>>1乙
626:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/31(火) 11:52:56.76:6SAoMODso (1/1)
召喚獣に麒麟属性が出てくると思ってたんだけどな
今から出るならすまん
召喚獣に麒麟属性が出てくると思ってたんだけどな
今から出るならすまん
627:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/07/31(火) 16:49:11.46:9CZK0cGgo (1/1)
式神がいるところが麒麟界じゃなかったかな?
式神がいるところが麒麟界じゃなかったかな?
628: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:33:08.49:bfEiNiKOo (1/13)
ドドオオオオォォォォ……
サタン「貴様、何者だ? 人間ではないな?」
召喚士「……ふ、夫人?」
夫人「大丈夫かの召喚士? おぉ、ひどい傷じゃの……」 ペロペロ
召喚士「……う……っぐ」
夫人「でも安心するが良い。わらわが来た以上、もう安心じゃ♪」 スリスリ
サタン「召喚獣風情か」
夫人「勘違いするでないぞ? わらわは自らの意思でここへ来たのじゃ」
サタン「何?」
夫人「わらわと召喚士は一心同体。召喚士の危機を救うのは当たり前なのじゃ!」
サタン「不可思議極まりないな。自らの意思で地上……いや、地獄へ現れるなど」
夫人「さぁ召喚士よ、このような輩はさっさと成敗してわらわと床を共にしようぞ」
サタン「貴様が何者であろうと、このサタンに及ぶとでも思っているのか?」 スッ
夫人「そんな事~やってみなくては分からぬ」
サタン「ならば見せてくれようぞ。あり余る力量の差……その身で感じるが良い」
ドドオオオオォォォォ……
サタン「貴様、何者だ? 人間ではないな?」
召喚士「……ふ、夫人?」
夫人「大丈夫かの召喚士? おぉ、ひどい傷じゃの……」 ペロペロ
召喚士「……う……っぐ」
夫人「でも安心するが良い。わらわが来た以上、もう安心じゃ♪」 スリスリ
サタン「召喚獣風情か」
夫人「勘違いするでないぞ? わらわは自らの意思でここへ来たのじゃ」
サタン「何?」
夫人「わらわと召喚士は一心同体。召喚士の危機を救うのは当たり前なのじゃ!」
サタン「不可思議極まりないな。自らの意思で地上……いや、地獄へ現れるなど」
夫人「さぁ召喚士よ、このような輩はさっさと成敗してわらわと床を共にしようぞ」
サタン「貴様が何者であろうと、このサタンに及ぶとでも思っているのか?」 スッ
夫人「そんな事~やってみなくては分からぬ」
サタン「ならば見せてくれようぞ。あり余る力量の差……その身で感じるが良い」
629: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:33:44.11:bfEiNiKOo (2/13)
ドゴアァ!!
夫人「ほぉー。大したものじゃの」
サタン「減らず口を」 ミシッ
夫人「!?」
バッゴオオオオォォォォン!!
夫人「……ちと、油断したかの」 ガラッ
サタン「そのまま寝ているが良い」
スッ……ドクン
サタン「……チッ」
夫人「……?」 ノソッ
火の先生「サ……サタンの奴……追撃せんかったぞ……?」 フラッ
魔法剣士「しないのではなく、出来なかったんだ」
魔道士「えっ!?」
魔法剣士「魔剣の効果が効いている。サタンは動けないんだ」
召喚士「……っ」
ドゴアァ!!
夫人「ほぉー。大したものじゃの」
サタン「減らず口を」 ミシッ
夫人「!?」
バッゴオオオオォォォォン!!
夫人「……ちと、油断したかの」 ガラッ
サタン「そのまま寝ているが良い」
スッ……ドクン
サタン「……チッ」
夫人「……?」 ノソッ
火の先生「サ……サタンの奴……追撃せんかったぞ……?」 フラッ
魔法剣士「しないのではなく、出来なかったんだ」
魔道士「えっ!?」
魔法剣士「魔剣の効果が効いている。サタンは動けないんだ」
召喚士「……っ」
630: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:34:23.67:bfEiNiKOo (3/13)
夫人「どうした? もう終わりかの?」
サタン「そう思うか?」 チカッ
バッシュウウウウゥゥゥゥ!!
夫人「近接攻撃でなくば、わらわにはこの程度……防ぐのに造作もないのぅ」
サタン「そうか。ならばそのまま消えろ」 ガカァ!!
夫人「……ぬっ」
サタン「そら、どんどん行くぞ」
ズゴゴゴゴゴゴゴ……
戦士「な、なんつう連撃だよ……っ」
盗賊「しかし防いでいるっ。何という力だ……っ」
サタン「言うだけの事はある」
夫人「んー。流石にちとしんどくなってきたかの」
ズゴゴゴゴゴゴ……
サタン「……?」
夫人「わらわを見縊るでないぞ? うふっ♪」 ボボボォン!!
夫人「どうした? もう終わりかの?」
サタン「そう思うか?」 チカッ
バッシュウウウウゥゥゥゥ!!
夫人「近接攻撃でなくば、わらわにはこの程度……防ぐのに造作もないのぅ」
サタン「そうか。ならばそのまま消えろ」 ガカァ!!
夫人「……ぬっ」
サタン「そら、どんどん行くぞ」
ズゴゴゴゴゴゴゴ……
戦士「な、なんつう連撃だよ……っ」
盗賊「しかし防いでいるっ。何という力だ……っ」
サタン「言うだけの事はある」
夫人「んー。流石にちとしんどくなってきたかの」
ズゴゴゴゴゴゴ……
サタン「……?」
夫人「わらわを見縊るでないぞ? うふっ♪」 ボボボォン!!
631: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:35:32.99:bfEiNiKOo (4/13)
魔道士「尻尾がっ!?」
夫人「この程度ならば四本で十分じゃなっ」
サタン「小賢しい」 ガカッ!!
夫人「ああもうっ、鬱陶しい輩じゃ。わらわと召喚士の邪魔をするでない! のう召喚士――」
召喚士「……」 フラフラ
夫人「こりゃっ、召喚士! どこへ行く!?」
サタン「余所見をしている暇があるのか?」 チカッ
夫人「頭にくるのぅ。わらわの真の力……みせてやろうか?」 ギロッ
召喚士「……大軍師……さん」
大軍師「わ、分かっております……ごほっ。お任せを」
召喚士「……くっ」
戦士「どこ行くんだっ、召喚士!」 ズキッ
盗賊「無茶するな戦士、我らももう庇っていられる余裕はない……っ」
戦士「……っ」
大軍師「皆さん、お集まり下さいませ」
魔道士「尻尾がっ!?」
夫人「この程度ならば四本で十分じゃなっ」
サタン「小賢しい」 ガカッ!!
夫人「ああもうっ、鬱陶しい輩じゃ。わらわと召喚士の邪魔をするでない! のう召喚士――」
召喚士「……」 フラフラ
夫人「こりゃっ、召喚士! どこへ行く!?」
サタン「余所見をしている暇があるのか?」 チカッ
夫人「頭にくるのぅ。わらわの真の力……みせてやろうか?」 ギロッ
召喚士「……大軍師……さん」
大軍師「わ、分かっております……ごほっ。お任せを」
召喚士「……くっ」
戦士「どこ行くんだっ、召喚士!」 ズキッ
盗賊「無茶するな戦士、我らももう庇っていられる余裕はない……っ」
戦士「……っ」
大軍師「皆さん、お集まり下さいませ」
632: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:37:05.23:bfEiNiKOo (5/13)
フラッ……フラフラッ
召喚士「……っ」
紅孩児「…………」
召喚士「紅……孩児……っ」
紅孩児「……ッ」 ゴトッ
召喚士「紅孩児、君の……力を借りたい」
紅孩児「何だお前……ッ、どけ……人間」
召喚士「頼む……っ! 君の力が必要なんだ!」
紅孩児「ふざけるなッ!! 俺は……」
召喚士「分かってるはずだ! 紅孩児……君は何が正しくて何が間違っているのかを!!」
紅孩児「黙れエエェェ!! 俺様は……紅孩児様なんだぞ!!」
召喚士「……」
紅孩児「誰の指図も受けねぇ!! 俺は……俺はアアァァ!!」 ゴアッ
召喚士「くっ!」
紅孩児「!?」
フラッ……フラフラッ
召喚士「……っ」
紅孩児「…………」
召喚士「紅……孩児……っ」
紅孩児「……ッ」 ゴトッ
召喚士「紅孩児、君の……力を借りたい」
紅孩児「何だお前……ッ、どけ……人間」
召喚士「頼む……っ! 君の力が必要なんだ!」
紅孩児「ふざけるなッ!! 俺は……」
召喚士「分かってるはずだ! 紅孩児……君は何が正しくて何が間違っているのかを!!」
紅孩児「黙れエエェェ!! 俺様は……紅孩児様なんだぞ!!」
召喚士「……」
紅孩児「誰の指図も受けねぇ!! 俺は……俺はアアァァ!!」 ゴアッ
召喚士「くっ!」
紅孩児「!?」
633: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:37:48.65:bfEiNiKOo (6/13)
ザシュウウウウゥゥゥゥ!!
召喚士「っ!!」
魔剣士「……」 スタッ
紅孩児「……チッ」
召喚士「あなたは……」
魔剣士「……」 チャキッ
紅孩児「いい加減、しつこいヤローだな!!」
魔剣士「……」 ビュオッ
ズガガガガガガッ!! ガキイイィィィィ!!
召喚士「紅孩児っ!!」
紅孩児「指図すんなっつってんだろうが!」
召喚士「その男の相手は俺がする。お前は……」
紅孩児「コイツは不愉快だ。だから潰す!!」
ズガアアァァ!! ビュオッ!!
魔剣士「……」 スタッ
ザシュウウウウゥゥゥゥ!!
召喚士「っ!!」
魔剣士「……」 スタッ
紅孩児「……チッ」
召喚士「あなたは……」
魔剣士「……」 チャキッ
紅孩児「いい加減、しつこいヤローだな!!」
魔剣士「……」 ビュオッ
ズガガガガガガッ!! ガキイイィィィィ!!
召喚士「紅孩児っ!!」
紅孩児「指図すんなっつってんだろうが!」
召喚士「その男の相手は俺がする。お前は……」
紅孩児「コイツは不愉快だ。だから潰す!!」
ズガアアァァ!! ビュオッ!!
魔剣士「……」 スタッ
634: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:38:32.34:bfEiNiKOo (7/13)
ドッゴオオオオォォォォ!!
サタン「……」
夫人「……っ」
ジュニア「何だか……まさに地獄絵図ってやつだな……ハッハ」
朱雀嬢「わ、笑い事じゃないですわよ……っ」
青龍士官「満身創痍に瓦礫の山。なお立ちはだかる魔王、か」
青年兵「召喚士さんが言っていた。これは必然だって」
大軍師「ええ。彼の言葉には何か力があります」
戦士「根拠も理論もねぇけどな」 ザッ
魔道士「でも、いつも召喚士さんの言葉に助けられました」
盗賊「ああ。そして召喚士の言葉に嘘偽りはなかった」
青年兵「奇跡を現実に、0出ない限り可能性はあります」
大軍師「朱雀先生と私の結論は、同時五行攻撃です」
ボス「同時……」
魔法剣士「数は?」
ドッゴオオオオォォォォ!!
サタン「……」
夫人「……っ」
ジュニア「何だか……まさに地獄絵図ってやつだな……ハッハ」
朱雀嬢「わ、笑い事じゃないですわよ……っ」
青龍士官「満身創痍に瓦礫の山。なお立ちはだかる魔王、か」
青年兵「召喚士さんが言っていた。これは必然だって」
大軍師「ええ。彼の言葉には何か力があります」
戦士「根拠も理論もねぇけどな」 ザッ
魔道士「でも、いつも召喚士さんの言葉に助けられました」
盗賊「ああ。そして召喚士の言葉に嘘偽りはなかった」
青年兵「奇跡を現実に、0出ない限り可能性はあります」
大軍師「朱雀先生と私の結論は、同時五行攻撃です」
ボス「同時……」
魔法剣士「数は?」
635: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:39:12.65:bfEiNiKOo (8/13)
大軍師「12。この数字はある根拠に基づくものです」
戦士「……ゾディアックか」
大軍師「その通りです」
水の先生「この人数で12もの五行を生み出し、同時に放つと言うのか……!?」
王子「しかも一律の威力で。並大抵の事では出来ぬぞ」
青年兵「それでもやるしかありません」
幼女「……っ」
大軍師「それでは、手短に編成などのご説明を致します」
名代「あまり時間をかけていられませんからな」
青龍士官(……本当に可能なのか? そんな事……っ) チラッ
サモナー「ごほっ、ごほ!」
白虎長「ぐ……うぅ」
アマゾネス「……うっく」 ヨロッ
美女「もう無理よぉ……っ。来なきゃ良かった、こんな所ぉー!」
青龍士官(立つ事すらままならぬ者も少なくないではないか……くそっ!)
大軍師「12。この数字はある根拠に基づくものです」
戦士「……ゾディアックか」
大軍師「その通りです」
水の先生「この人数で12もの五行を生み出し、同時に放つと言うのか……!?」
王子「しかも一律の威力で。並大抵の事では出来ぬぞ」
青年兵「それでもやるしかありません」
幼女「……っ」
大軍師「それでは、手短に編成などのご説明を致します」
名代「あまり時間をかけていられませんからな」
青龍士官(……本当に可能なのか? そんな事……っ) チラッ
サモナー「ごほっ、ごほ!」
白虎長「ぐ……うぅ」
アマゾネス「……うっく」 ヨロッ
美女「もう無理よぉ……っ。来なきゃ良かった、こんな所ぉー!」
青龍士官(立つ事すらままならぬ者も少なくないではないか……くそっ!)
636: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:40:29.41:bfEiNiKOo (9/13)
バチイイイイィィィィ!!
サタン「よく頑張るではないか」
夫人「甘く見るなと申しておるじゃろうが!」
サタン「しかし、しつこ過ぎると言うのも不愉快」 スッ
夫人「!?」
サタン「これで更に倍。もう防ぎきれまい」
ズガゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
夫人「……わらわを本気にさせるとは、こっちこそ不愉快じゃ!」
ボボボボボオオォォン!!
サタン「ほぉ、九尾か」
夫人「醜き真の姿、しかも召喚士の前でなぞ見せたくはなかった」
サタン「……」
夫人「じゃがそうもゆかぬ。心して受けるが良い!!」
ゴアッ!! ズッギャアアアアァァァァ!!
サタン「一手遅かったな。終わりだ」
バチイイイイィィィィ!!
サタン「よく頑張るではないか」
夫人「甘く見るなと申しておるじゃろうが!」
サタン「しかし、しつこ過ぎると言うのも不愉快」 スッ
夫人「!?」
サタン「これで更に倍。もう防ぎきれまい」
ズガゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
夫人「……わらわを本気にさせるとは、こっちこそ不愉快じゃ!」
ボボボボボオオォォン!!
サタン「ほぉ、九尾か」
夫人「醜き真の姿、しかも召喚士の前でなぞ見せたくはなかった」
サタン「……」
夫人「じゃがそうもゆかぬ。心して受けるが良い!!」
ゴアッ!! ズッギャアアアアァァァァ!!
サタン「一手遅かったな。終わりだ」
637: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:41:42.24:bfEiNiKOo (10/13)
ガッカアアアアァァァァァァァァ――――
戦士「なっ!!」
召喚士「――っ!!」
ドッドオオオオォォォォン!!
魔道士「きゃああぁぁーっ!」
盗賊「うあ……ぁ!!」
ドドオオオオォォォォ……
サタン「…………」
妖艶な女性は9つの尾を広げ、巨大な狐へと姿を化け、いや戻し、
サタンの強烈な一撃に対し身を挺してそれを防ぐと、その場に崩れ落ちた。
ズッズウウウウゥゥゥゥン……シュウウゥゥゥゥ
力を使い果たした夫人は倒れると同時に、狐の姿を失ってゆく。
地面でよこになるその姿は魔力を消耗し、先程とは打って変わった幼体と化していた、
サタン「切り札を失った、と言ったところか」
夫人「……ぅ」
ガッカアアアアァァァァァァァァ――――
戦士「なっ!!」
召喚士「――っ!!」
ドッドオオオオォォォォン!!
魔道士「きゃああぁぁーっ!」
盗賊「うあ……ぁ!!」
ドドオオオオォォォォ……
サタン「…………」
妖艶な女性は9つの尾を広げ、巨大な狐へと姿を化け、いや戻し、
サタンの強烈な一撃に対し身を挺してそれを防ぐと、その場に崩れ落ちた。
ズッズウウウウゥゥゥゥン……シュウウゥゥゥゥ
力を使い果たした夫人は倒れると同時に、狐の姿を失ってゆく。
地面でよこになるその姿は魔力を消耗し、先程とは打って変わった幼体と化していた、
サタン「切り札を失った、と言ったところか」
夫人「……ぅ」
638: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:43:40.57:bfEiNiKOo (11/13)
サタン「もう盾となるべきものは何もない。つまりそれがどういう事か……」
召喚士「ぐ……ごほっ!!」
サタン「赤子でも想像がつくであろう結末だ」
ブゥン……ズガゴゴゴゴゴゴゴゴ……
王子「あ……悪夢だっ。まだ、あんな攻撃を……」
戦士「く……っそ……」
サタン「正直、予想を超えたものではあったぞ。このサタンをここまで梃子摺らせるなどとな」
召喚士「ま……だ……」
サタン「そうだな。最後に見せてやろうか」 フワァ
盗賊「何をする……つもりだ……っ」
サタン「見るが良い。地上が絶望に覆われてゆく瞬間を」
召喚士「――――っ!!」
サタン「満月の光は闇に閉ざされ、地上は漆黒の闇へと姿を変えた」
魔道士「そ……そんな……っ」
サタン「さぁ、消えるは貴様等が先か地上が先か。しっかりその目に焼き付けるが良い」
サタン「もう盾となるべきものは何もない。つまりそれがどういう事か……」
召喚士「ぐ……ごほっ!!」
サタン「赤子でも想像がつくであろう結末だ」
ブゥン……ズガゴゴゴゴゴゴゴゴ……
王子「あ……悪夢だっ。まだ、あんな攻撃を……」
戦士「く……っそ……」
サタン「正直、予想を超えたものではあったぞ。このサタンをここまで梃子摺らせるなどとな」
召喚士「ま……だ……」
サタン「そうだな。最後に見せてやろうか」 フワァ
盗賊「何をする……つもりだ……っ」
サタン「見るが良い。地上が絶望に覆われてゆく瞬間を」
召喚士「――――っ!!」
サタン「満月の光は闇に閉ざされ、地上は漆黒の闇へと姿を変えた」
魔道士「そ……そんな……っ」
サタン「さぁ、消えるは貴様等が先か地上が先か。しっかりその目に焼き付けるが良い」
639: ◆1otsuV0WFc:2012/07/31(火) 18:44:26.32:bfEiNiKOo (12/13)
コオオオオォォォォ……
召喚士(何が……起きているんだ……?)
瓦礫に埋まる召喚士は、隙間から見える真っ暗な空をぼんやりと見つめていた。
召喚士(何だろう。何か声がする……)
紅孩児「……ッ」 ゴトッ
召喚士(紅孩児……か?)
紅孩児「……」
召喚士(違う。何か別の……声が聞こえる……)
――『頑張れ』
召喚士「……?」
――『頑張れ。頑張れ。頑張れ』
召喚士「な……んだ……?」
――『頑張れ。頑張れ。頑張れ。頑張れ。頑張れ。頑張れ……!!』
召喚士「!?」
――『頑張れ!!』
コオオオオォォォォ……
召喚士(何が……起きているんだ……?)
瓦礫に埋まる召喚士は、隙間から見える真っ暗な空をぼんやりと見つめていた。
召喚士(何だろう。何か声がする……)
紅孩児「……ッ」 ゴトッ
召喚士(紅孩児……か?)
紅孩児「……」
召喚士(違う。何か別の……声が聞こえる……)
――『頑張れ』
召喚士「……?」
――『頑張れ。頑張れ。頑張れ』
召喚士「な……んだ……?」
――『頑張れ。頑張れ。頑張れ。頑張れ。頑張れ。頑張れ……!!』
召喚士「!?」
――『頑張れ!!』
640:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/31(火) 18:46:23.19:bfEiNiKOo (13/13)
キリ悪いので後でまた来るかもしれません
ひとまずここまでにて!今日もご支援ありがとうですー!それでは!ノシ
キリ悪いので後でまた来るかもしれません
ひとまずここまでにて!今日もご支援ありがとうですー!それでは!ノシ
641:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/31(火) 18:47:40.83:7ERDvOgDO (1/1)
>>1乙
>>1乙
642:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(島根県):2012/07/31(火) 18:47:42.83:NB7bRTE/o (1/1)
すんどめー!!
乙
すんどめー!!
乙
643:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/31(火) 18:48:27.87:f3BufCtso (1/1)
>>1乙
ついに修造さんの出番か…
>>1乙
ついに修造さんの出番か…
644:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/31(火) 18:50:04.11:sbjDkjLho (1/1)
ドラゴンボール的だな
ドラゴンボール的だな
645:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/31(火) 18:54:50.30:YNVU1CsEo (1/1)
夫人さん満を持して登場したのにこの噛ませっぷりはなんなんだ!>>1乙
夫人さん満を持して登場したのにこの噛ませっぷりはなんなんだ!>>1乙
646:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/31(火) 19:18:00.15:iQnaKCyDO (1/1)
まさかの松岡修造
もしくわアニマル浜口
まさかの松岡修造
もしくわアニマル浜口
647:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/07/31(火) 20:23:35.36:ZC0akZ5zo (1/1)
>>1乙
夫人ッコロさぁーーーーーーーーっん!!!!!!!!
>>1乙
夫人ッコロさぁーーーーーーーーっん!!!!!!!!
648:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/07/31(火) 22:58:05.86:/Pepp1PAO (2/2)
>>1おつ
九尾の設定を使い捨てとか
>>1おつ
九尾の設定を使い捨てとか
649:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/31(火) 23:49:38.68:wR1JWMyN0 (1/1)
俺の夫人たんが…
俺の夫人たんが…
650: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 00:04:36.70:dWKtM9uHo (1/9)
頑張ったのですが全然キリいいとこまでいかなかったので
明日に持ち込みますすみません…
頑張ったのですが全然キリいいとこまでいかなかったので
明日に持ち込みますすみません…
651:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/01(水) 00:05:27.88:5OiN2iXAO (1/1)
>>1おつ
無問題だ
>>1おつ
無問題だ
652:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/01(水) 01:00:16.72:bQIrPBUk0 (1/1)
>>1 おつ
>>1 おつ
653:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2012/08/01(水) 04:01:49.92:3DC7gmgAO (1/1)
おつおつ
おつおつ
654: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 16:51:57.48:C09Lystzo (1/14)
…
~北関~
左翼長「頑張れ!! お前らしか世界は救えねぇんだ!!」
騎士長「まだ世界は終わってねぇぞ! 全員、あいつらにパワーを送ってやれ!」
北関兵「頑張れっ!!」
北方兵「どうか、世界を救ってくれぇ!!」
~北方司令部~
副官「……っ」
参謀「何も恐れる事はありません。信じるのみです……兄上や皆を」
魔道兵「頼むっ、頼むぞ!」
剣士長「頑張ってくれえぇ!」
~最北の村~
青年「ヒゲのオッサン、あんたも力を貸してやってくれよ……!」
チカチカッ
青年兵「!? は、墓が光った!? いや、気のせいか……っ」
…
~北関~
左翼長「頑張れ!! お前らしか世界は救えねぇんだ!!」
騎士長「まだ世界は終わってねぇぞ! 全員、あいつらにパワーを送ってやれ!」
北関兵「頑張れっ!!」
北方兵「どうか、世界を救ってくれぇ!!」
~北方司令部~
副官「……っ」
参謀「何も恐れる事はありません。信じるのみです……兄上や皆を」
魔道兵「頼むっ、頼むぞ!」
剣士長「頑張ってくれえぇ!」
~最北の村~
青年「ヒゲのオッサン、あんたも力を貸してやってくれよ……!」
チカチカッ
青年兵「!? は、墓が光った!? いや、気のせいか……っ」
655: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 16:52:35.33:C09Lystzo (2/14)
~鉱山北の村~
山師妹「真夜中のように暗いけれど……大丈夫だよねっ!?」
山師姉「きっとサタンの仕業ね。でも大丈夫よ。みんな頑張ってるんだもの」
山師「どうか彼らに……希望の光を」
~鉱山の街~
ワーカー「大丈夫大丈夫大丈夫……っ」 ガタガタッ
船乗り「ふふふ震えてんじゃねぇ! 大丈夫に決まってんだろ!」
おかみ「戦士くん達……ちゃんと帰ってくるよね?」
鍛冶屋「やははっ、勿論さ。みーんな強いんだ、負けるはずがないよ!」
~海峡~
北方兵「これはっ、どうなっているのだ!?」
東方参謀「落ち着けい。我らが狼狽えてどうするか。祈って信じぬか」
将軍「そうだ。勇敢なる勇者達の無事と、帰還を祈るのだ! 頑張ってくれ……っ!」
門兵「ニンジャの姉ちゃんに白虎先生……。そしてみんなっ、頼むぞ!」
海峡兵「勝てるぞっ! 頑張れ……頑張れっ!」
~鉱山北の村~
山師妹「真夜中のように暗いけれど……大丈夫だよねっ!?」
山師姉「きっとサタンの仕業ね。でも大丈夫よ。みんな頑張ってるんだもの」
山師「どうか彼らに……希望の光を」
~鉱山の街~
ワーカー「大丈夫大丈夫大丈夫……っ」 ガタガタッ
船乗り「ふふふ震えてんじゃねぇ! 大丈夫に決まってんだろ!」
おかみ「戦士くん達……ちゃんと帰ってくるよね?」
鍛冶屋「やははっ、勿論さ。みーんな強いんだ、負けるはずがないよ!」
~海峡~
北方兵「これはっ、どうなっているのだ!?」
東方参謀「落ち着けい。我らが狼狽えてどうするか。祈って信じぬか」
将軍「そうだ。勇敢なる勇者達の無事と、帰還を祈るのだ! 頑張ってくれ……っ!」
門兵「ニンジャの姉ちゃんに白虎先生……。そしてみんなっ、頼むぞ!」
海峡兵「勝てるぞっ! 頑張れ……頑張れっ!」
656: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 16:53:19.76:C09Lystzo (3/14)
~戦士の故郷~
青年「戦士さんっ! ファイトだぞぉ……!」
幼馴染父「戦士くん、君ならばきっと世界を……っ」
キラッ
幼馴染父「幼馴染の墓が……っ!? そうか、お前も励ましてくれているのだな……」
~魔道学校~
女子生徒「怖い……」
男子生徒「だ、大丈夫だって!」
学園長「……魔道士さん、皆さん、どうか……神のご加護を」
~大陸港の街~
男「魔道士ちゃん魔道士ちゃん魔道士ちゃん!」
少女「ママ……真っ暗だよぉ」
母「大丈夫よ、きっとみんなが助けてくれるから」
老人「魔道士ちゃん……頑張っとくれ。この老いぼれ祈る事しか出来ぬ……!」
ワーカー「……こんな暗闇、吹き飛ばしちまえ!」
~戦士の故郷~
青年「戦士さんっ! ファイトだぞぉ……!」
幼馴染父「戦士くん、君ならばきっと世界を……っ」
キラッ
幼馴染父「幼馴染の墓が……っ!? そうか、お前も励ましてくれているのだな……」
~魔道学校~
女子生徒「怖い……」
男子生徒「だ、大丈夫だって!」
学園長「……魔道士さん、皆さん、どうか……神のご加護を」
~大陸港の街~
男「魔道士ちゃん魔道士ちゃん魔道士ちゃん!」
少女「ママ……真っ暗だよぉ」
母「大丈夫よ、きっとみんなが助けてくれるから」
老人「魔道士ちゃん……頑張っとくれ。この老いぼれ祈る事しか出来ぬ……!」
ワーカー「……こんな暗闇、吹き飛ばしちまえ!」
657: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 16:54:01.57:C09Lystzo (4/14)
~三日月島~
西国兵「陛下ぁ! 頼みますよぉ!」
西方兵「頑張れぇみんな!!」
~大きな街~
大商家「魔道士、朱雀先生……皆っ!!」
魔道士母「どうか魔道士を……皆をお助け下さいまし」
使い「お嬢さんっ、頑張って下さい!!」
~ターミナル~
海兵「海がザワついてる……っ」
本国兵「暗くてよく分からんが……飛沫が上空へ上ってないか?」
御者「旦那ぁ、どうか世界をっ、我らを救って下せぇ……!!」
~剣士の村~
少女「暗いのやだよぉ! 怖いよぉ!」
村長「大丈夫、大丈夫じゃよ。剣士らがきっと救ってくれる」
少年「……? ねぇ、お兄ちゃんのお墓が光って……気のせいかな?」
~三日月島~
西国兵「陛下ぁ! 頼みますよぉ!」
西方兵「頑張れぇみんな!!」
~大きな街~
大商家「魔道士、朱雀先生……皆っ!!」
魔道士母「どうか魔道士を……皆をお助け下さいまし」
使い「お嬢さんっ、頑張って下さい!!」
~ターミナル~
海兵「海がザワついてる……っ」
本国兵「暗くてよく分からんが……飛沫が上空へ上ってないか?」
御者「旦那ぁ、どうか世界をっ、我らを救って下せぇ……!!」
~剣士の村~
少女「暗いのやだよぉ! 怖いよぉ!」
村長「大丈夫、大丈夫じゃよ。剣士らがきっと救ってくれる」
少年「……? ねぇ、お兄ちゃんのお墓が光って……気のせいかな?」
658: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 16:54:31.49:C09Lystzo (5/14)
~華国、東の街~
三男「幼女さん……。皆と共に無事である事を願うぞ」
白馬騎士「不甲斐ない……私はここにきて何も力になれぬとは……っ」
華国兵「祈りましょう! 頑張れと!」
老将軍「…………」 ニコリ
~南西砦~
南西砦兵「南西砦長の墓石がっ、今一瞬……っ」
南方兵「きっと、頑張れって言ってるんだよ! 俺達も祈ろう! なぁ!」
~鉱山の村~
男「この闇は魔物の仕業か……。大丈夫だ、あいつらはやるって言ったんだ」
少女「……っ」
村長「あの者達は強い。ワシらの思いもきっと、届くじゃろうて……」
~西国の城~
女王「あなた、どうか王子をお守り下さいませ」
王女「お姉様方、私の些細な祈り、どうか届きますように……っ」
~華国、東の街~
三男「幼女さん……。皆と共に無事である事を願うぞ」
白馬騎士「不甲斐ない……私はここにきて何も力になれぬとは……っ」
華国兵「祈りましょう! 頑張れと!」
老将軍「…………」 ニコリ
~南西砦~
南西砦兵「南西砦長の墓石がっ、今一瞬……っ」
南方兵「きっと、頑張れって言ってるんだよ! 俺達も祈ろう! なぁ!」
~鉱山の村~
男「この闇は魔物の仕業か……。大丈夫だ、あいつらはやるって言ったんだ」
少女「……っ」
村長「あの者達は強い。ワシらの思いもきっと、届くじゃろうて……」
~西国の城~
女王「あなた、どうか王子をお守り下さいませ」
王女「お姉様方、私の些細な祈り、どうか届きますように……っ」
659: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 16:55:16.73:C09Lystzo (6/14)
~西方司令部~
西方副司令「状況確認急いでっ! 各地の混乱は速やかに処理してよ!」
西方兵「はいっ!」 ダッ
局長「いよいよか」
鍛冶娘「戦士……大丈夫よね……?」
助手「博士~っ、どうしましょう~?」
博士「祈ってる暇があったら、各地に照明を配備するのら!」
西方魔道長「なーんて言いつつ、心の中では誰よりも祈っとるだろ?」
博士「うるさいのらっ!! 早くすべき事をするのら!!」
~南方司令部~
南方魔道長「嫌な空気だな……」
南方副司令「正義の力で払拭してくれんだろ、きっとな」
南方参謀「各町に駐屯している兵へ伝令を。暗闇だから気を付けて!」
南方副司令「赤壁ににも照明を最大にするよう伝えろ。多少はマシになるはずだ」
南方参謀「頼むから頑張ってよぉ……! 貴方達しか居ないんだからっ」
~西方司令部~
西方副司令「状況確認急いでっ! 各地の混乱は速やかに処理してよ!」
西方兵「はいっ!」 ダッ
局長「いよいよか」
鍛冶娘「戦士……大丈夫よね……?」
助手「博士~っ、どうしましょう~?」
博士「祈ってる暇があったら、各地に照明を配備するのら!」
西方魔道長「なーんて言いつつ、心の中では誰よりも祈っとるだろ?」
博士「うるさいのらっ!! 早くすべき事をするのら!!」
~南方司令部~
南方魔道長「嫌な空気だな……」
南方副司令「正義の力で払拭してくれんだろ、きっとな」
南方参謀「各町に駐屯している兵へ伝令を。暗闇だから気を付けて!」
南方副司令「赤壁ににも照明を最大にするよう伝えろ。多少はマシになるはずだ」
南方参謀「頼むから頑張ってよぉ……! 貴方達しか居ないんだからっ」
660: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 16:56:01.03:C09Lystzo (7/14)
~南方、東の町~
親衛隊長「ベリーピンチ! ファイトファイト~!」
特攻隊長「何やってんだよクソっ!」
番長「信じるでゴワスよ。皆、頑張ってるんでゴワス!」
~赤壁~
ゴロツキ「真っ暗だぞ!? こういう時どうすりゃいいんだよ……」
南方弓長「照明を全開にしなさい。周囲へ光を照らせるように」 ザッザッ
チンピラ「姉御っ!!」
南方弓長「みんな頑張ってる。私達もやれる事を頑張るの!」
ゴロツキ「り、了解っ!」 ダッ
チンピラ「ボス……頑張れっ、頑張れぇ!!」
~東方、剣聖家~
サル「おいおいっ、本当に世界が終わるなんて事はねぇよな……?」
キジ「あるわけないさー。心配ないさー」
女侍「頑張っとくれよ……」
~南方、東の町~
親衛隊長「ベリーピンチ! ファイトファイト~!」
特攻隊長「何やってんだよクソっ!」
番長「信じるでゴワスよ。皆、頑張ってるんでゴワス!」
~赤壁~
ゴロツキ「真っ暗だぞ!? こういう時どうすりゃいいんだよ……」
南方弓長「照明を全開にしなさい。周囲へ光を照らせるように」 ザッザッ
チンピラ「姉御っ!!」
南方弓長「みんな頑張ってる。私達もやれる事を頑張るの!」
ゴロツキ「り、了解っ!」 ダッ
チンピラ「ボス……頑張れっ、頑張れぇ!!」
~東方、剣聖家~
サル「おいおいっ、本当に世界が終わるなんて事はねぇよな……?」
キジ「あるわけないさー。心配ないさー」
女侍「頑張っとくれよ……」
661: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 16:56:37.53:C09Lystzo (8/14)
~不死山、総本山~
大僧正「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。
色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是。舎利子。
是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、
無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法――」
僧兵長「……」
大僧正「――無眼界、乃至、無意識界。無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、
亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智亦無得。以無所得故、菩提薩?、
依般若波羅蜜多故、心無?礙、無?礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、
究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提――」
槍侶「……」
大僧正「故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、
能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、
羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶。般若心経……」
~藤蔵~
くの一「御館様……っ」
御館様「案ずるな。幾多の苦難を乗り越えここまで来たのだ」
侍女「姫……どうかご無事で」
御館様「盗賊、必ずや生きて戻るのだぞ」
~不死山、総本山~
大僧正「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。
色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是。舎利子。
是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、
無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法――」
僧兵長「……」
大僧正「――無眼界、乃至、無意識界。無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、
亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智亦無得。以無所得故、菩提薩?、
依般若波羅蜜多故、心無?礙、無?礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、
究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提――」
槍侶「……」
大僧正「故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、
能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、
羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶。般若心経……」
~藤蔵~
くの一「御館様……っ」
御館様「案ずるな。幾多の苦難を乗り越えここまで来たのだ」
侍女「姫……どうかご無事で」
御館様「盗賊、必ずや生きて戻るのだぞ」
662: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 16:57:38.72:C09Lystzo (9/14)
~都、帝の城~
門番壱「畜生っ、何だってんだぁ!」
門番弐「おおxっつ、落ち着け! 慌てても仕方ないだろ……っ」
家老「その通りじゃ。闇が訪れれば必ずや次に、光が訪れるというもの」
女剣士「上様……どうか、ご武運を……!」
~本国、病院~
ナース「院長……っ」
ドクター「オペを続けます。私達のすべき事は今ここにあるのですよ?」
~出版社~
新入り「編集長っ! 明日の一面、本当にまだ白紙でいいんですか!?」
記者「ビッグニュースが舞い込んでくるはずだ! ギリギリまで待つ。いいですね社長?」
編集長「好きにしろ。新世界の幕開けなら白紙でも国民は大喜びだ」
書家「俺様の一世一代の賭けなんだ! 頑張れよ! 帰ってきてくれよぉ!」
チカッ
記者「ん!? 今……女記者のデスクが……」
~都、帝の城~
門番壱「畜生っ、何だってんだぁ!」
門番弐「おおxっつ、落ち着け! 慌てても仕方ないだろ……っ」
家老「その通りじゃ。闇が訪れれば必ずや次に、光が訪れるというもの」
女剣士「上様……どうか、ご武運を……!」
~本国、病院~
ナース「院長……っ」
ドクター「オペを続けます。私達のすべき事は今ここにあるのですよ?」
~出版社~
新入り「編集長っ! 明日の一面、本当にまだ白紙でいいんですか!?」
記者「ビッグニュースが舞い込んでくるはずだ! ギリギリまで待つ。いいですね社長?」
編集長「好きにしろ。新世界の幕開けなら白紙でも国民は大喜びだ」
書家「俺様の一世一代の賭けなんだ! 頑張れよ! 帰ってきてくれよぉ!」
チカッ
記者「ん!? 今……女記者のデスクが……」
663: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 16:58:28.21:C09Lystzo (10/14)
~王宮~
右大臣「……っ」
双子姉「神様、どうか……」
双子妹「皆様をお助け下さいませっ」
高官「顛末を見届けるまでは……償いも出来ぬ。どうか慈悲を」
~中央広場~
エリート「見よ、空が暗くなろうとも何も起こらぬぞ! やはりこれは迷信なのだ!」
皇太子「さぁ皆よ、私と共に勇者達へ願いを、思いを祈るのだ」
女性「どうか世界をお救い下さいませ……勇者様っ!」
オッサン「頑張れっ! 何が何でもぶっ倒せぇ!!」
老人「ワシの命はどうなっても良い。孫の為に、世界を……世界を……!」
おさげ「頑張れっ!」
色黒「頑張れ!!」
ポニテ「頑張れーっ!」
ツインテ「頑張るにゃー!」
~王宮~
右大臣「……っ」
双子姉「神様、どうか……」
双子妹「皆様をお助け下さいませっ」
高官「顛末を見届けるまでは……償いも出来ぬ。どうか慈悲を」
~中央広場~
エリート「見よ、空が暗くなろうとも何も起こらぬぞ! やはりこれは迷信なのだ!」
皇太子「さぁ皆よ、私と共に勇者達へ願いを、思いを祈るのだ」
女性「どうか世界をお救い下さいませ……勇者様っ!」
オッサン「頑張れっ! 何が何でもぶっ倒せぇ!!」
老人「ワシの命はどうなっても良い。孫の為に、世界を……世界を……!」
おさげ「頑張れっ!」
色黒「頑張れ!!」
ポニテ「頑張れーっ!」
ツインテ「頑張るにゃー!」
664: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 16:59:29.20:C09Lystzo (11/14)
…
召喚士「この声は……みんなの声だっ!!」
紅孩児「……ッ」
召喚士「聞こえないか紅孩児? みんなの、頑張れって励ます声が!」
紅孩児「聞こえねぇ……ッ!!」
――『頑張れ!!』
紅孩児「んなモン俺様には聞こえねエエェェェェ!!」
ドクン……
紅孩児「……!?」
オーク『みんな……頑張るです!』
ラクシャーサ『サタンなんざブッ倒して、俺達と人間が生きていける世界を守ってくれ!』
ゴブリン『もう戦うのは嫌ダ。楽しいのがいい!』
ガーゴイル『頑張れッ!』
ハヌマーン『人間だけではない。魔族の未来の為にも……栄光の勝利を導き賜え!』
紅孩児「こ……こんな……こんなもの」
…
召喚士「この声は……みんなの声だっ!!」
紅孩児「……ッ」
召喚士「聞こえないか紅孩児? みんなの、頑張れって励ます声が!」
紅孩児「聞こえねぇ……ッ!!」
――『頑張れ!!』
紅孩児「んなモン俺様には聞こえねエエェェェェ!!」
ドクン……
紅孩児「……!?」
オーク『みんな……頑張るです!』
ラクシャーサ『サタンなんざブッ倒して、俺達と人間が生きていける世界を守ってくれ!』
ゴブリン『もう戦うのは嫌ダ。楽しいのがいい!』
ガーゴイル『頑張れッ!』
ハヌマーン『人間だけではない。魔族の未来の為にも……栄光の勝利を導き賜え!』
紅孩児「こ……こんな……こんなもの」
665: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 17:00:32.58:C09Lystzo (12/14)
法師『紅孩児』
紅孩児「――!?」
法師『貴方にも葛藤はあるでしょう。しかし、貴方の心は決まっているはずです』
紅孩児「……貴……様ッ」
法師『貴方は清い。サタンの力になぞ決して屈してはならない』
紅孩児「黙れッ!!」
法師『皆を、仲間を助けるのです。貴方にはその力があるのですから』
紅孩児「やめろオオォォォォ!!」 ドクン……
名士『君は、魔王になると言っていたね』
紅孩児「――――ッ!!」
名士『魔王なんてものはただの形に過ぎない。忌まわしき1つの形だ』
紅孩児「……グ……ウゥ」
名士『本当の強さは形だけではないよ。もっと高みにあるはずだ』
紅孩児「俺……っは……俺様は……」
名士『さぁ目覚めよ紅孩児。魔族の行く末は君にかかっているのだよ』
法師『紅孩児』
紅孩児「――!?」
法師『貴方にも葛藤はあるでしょう。しかし、貴方の心は決まっているはずです』
紅孩児「……貴……様ッ」
法師『貴方は清い。サタンの力になぞ決して屈してはならない』
紅孩児「黙れッ!!」
法師『皆を、仲間を助けるのです。貴方にはその力があるのですから』
紅孩児「やめろオオォォォォ!!」 ドクン……
名士『君は、魔王になると言っていたね』
紅孩児「――――ッ!!」
名士『魔王なんてものはただの形に過ぎない。忌まわしき1つの形だ』
紅孩児「……グ……ウゥ」
名士『本当の強さは形だけではないよ。もっと高みにあるはずだ』
紅孩児「俺……っは……俺様は……」
名士『さぁ目覚めよ紅孩児。魔族の行く末は君にかかっているのだよ』
666: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 17:09:04.81:C09Lystzo (13/14)
ドッゴオオオオォォォォ!!
召喚士「……っ!?」
シュウウゥゥゥゥ……
紅孩児「……」
召喚士「こ……紅孩児?」
紅孩児「俺様は……」
ザッ!!
紅孩児「俺様は紅孩児だ! 魔族の頂点へ立つ為にィ! まずはサタン! テメーを殺す!」
召喚士「紅孩児……っ!」
紅孩児「おらおら人間共ォ! 足引っ張んじゃねーぞ!」 ダンッ!!
戦士「あ……いつ……!」
大軍師「まさかこんな事が……っ」
紅孩児「うおりゃああああぁぁぁぁ!」
サタン「……?」
大軍師「奇跡……いやそれどころではないですね。今こそがまさに好機!」
ドッゴオオオオォォォォ!!
召喚士「……っ!?」
シュウウゥゥゥゥ……
紅孩児「……」
召喚士「こ……紅孩児?」
紅孩児「俺様は……」
ザッ!!
紅孩児「俺様は紅孩児だ! 魔族の頂点へ立つ為にィ! まずはサタン! テメーを殺す!」
召喚士「紅孩児……っ!」
紅孩児「おらおら人間共ォ! 足引っ張んじゃねーぞ!」 ダンッ!!
戦士「あ……いつ……!」
大軍師「まさかこんな事が……っ」
紅孩児「うおりゃああああぁぁぁぁ!」
サタン「……?」
大軍師「奇跡……いやそれどころではないですね。今こそがまさに好機!」
667:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/01(水) 17:32:46.87:m8kRe1uDO (1/1)
公害児たん…///
公害児たん…///
668:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/01(水) 17:37:38.71:MIbqjIVb0 (1/1)
般若心経唱える大僧正たんかわいいよ
般若心経唱える大僧正たんかわいいよ
669:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/01(水) 18:11:44.18:C09Lystzo (14/14)
時間経っちゃったしここまでにしておきます!
ご支援ありがとうございました!それではまた!!ノシ
時間経っちゃったしここまでにしておきます!
ご支援ありがとうございました!それではまた!!ノシ
670:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/01(水) 18:42:43.63:dldNHNKpo (1/1)
オークと法師さまの頑張れで我慢してた涙腺が逝った
電車降りたところでよかったわ>>1乙
オークと法師さまの頑張れで我慢してた涙腺が逝った
電車降りたところでよかったわ>>1乙
671:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/01(水) 19:05:16.85:uobQo2q4o (1/1)
さすがに女記者の机が光ったのは笑っちゃった
さすがに女記者の机が光ったのは笑っちゃった
672:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2012/08/01(水) 23:03:38.20:qhJ+WZ8h0 (1/1)
>>1おつ。
紅孩児「燃えるぜー、スピキュール!うおーっあっちーッ!!」
>>1おつ。
紅孩児「燃えるぜー、スピキュール!うおーっあっちーッ!!」
673: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 23:14:13.93:dWKtM9uHo (2/9)
青龍士官「た……立てっ! 今がチャンスなんだ……」
白虎長「分かってる……分かってるけどぉ……っ」
召喚士(どうすればいい……っ)
賢者「傷口は癒せても……体力や魔力は無理だね……ふぅ」
紅孩児「俺は助けたぞ!! お前はどうなんだコラァ!!」
召喚士「……?」
紅孩児「テメーは口だけかァ!? 誰も守れねぇのかよ!!」
召喚士「え……っ!?」
ゴッゴオオオオォォォォ!!
アマゾネス「こ、この炎は……っ」
ザッザッザッザッ
同門「紅孩児」
紅孩児「遅っせぇんだよボケ!」
召喚士「同門さん……っ!!」
同門「行けフェニックス。倒れている者に治癒を」 スッ
青龍士官「た……立てっ! 今がチャンスなんだ……」
白虎長「分かってる……分かってるけどぉ……っ」
召喚士(どうすればいい……っ)
賢者「傷口は癒せても……体力や魔力は無理だね……ふぅ」
紅孩児「俺は助けたぞ!! お前はどうなんだコラァ!!」
召喚士「……?」
紅孩児「テメーは口だけかァ!? 誰も守れねぇのかよ!!」
召喚士「え……っ!?」
ゴッゴオオオオォォォォ!!
アマゾネス「こ、この炎は……っ」
ザッザッザッザッ
同門「紅孩児」
紅孩児「遅っせぇんだよボケ!」
召喚士「同門さん……っ!!」
同門「行けフェニックス。倒れている者に治癒を」 スッ
674: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 23:15:05.04:dWKtM9uHo (3/9)
フェニックス「大人数だな。微々たる体力が精々だぞ」
同門「構わん」 ザッ
サタン「余計な真似をしてくれる」
紅孩児「どこ見てやがるッ!!」
ザックウウウウゥゥゥゥ!!
サタン「……?」
紅孩児「ざまぁみ――んなッ!?」 ズグッ!!
サタン「魔族だからとて代償がないわけではない。寧ろ人間よりも苦痛やもしれんぞ?」
紅孩児「……ザケんなッ、テメーらの言いなりになる方が……よっぽど苦痛だ!!」
サタン「言ってくれる」
パアアアアァァァァ……
白虎嬢「……っはぁ、何とか……動けるっ」
同門「気休めに過ぎん。何か策があるのだろう?」
大軍師「素晴らしいタイミングです。無論、ありますよ」
同門「従う。どうすればいい?」
フェニックス「大人数だな。微々たる体力が精々だぞ」
同門「構わん」 ザッ
サタン「余計な真似をしてくれる」
紅孩児「どこ見てやがるッ!!」
ザックウウウウゥゥゥゥ!!
サタン「……?」
紅孩児「ざまぁみ――んなッ!?」 ズグッ!!
サタン「魔族だからとて代償がないわけではない。寧ろ人間よりも苦痛やもしれんぞ?」
紅孩児「……ザケんなッ、テメーらの言いなりになる方が……よっぽど苦痛だ!!」
サタン「言ってくれる」
パアアアアァァァァ……
白虎嬢「……っはぁ、何とか……動けるっ」
同門「気休めに過ぎん。何か策があるのだろう?」
大軍師「素晴らしいタイミングです。無論、ありますよ」
同門「従う。どうすればいい?」
675: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 23:15:41.64:dWKtM9uHo (4/9)
召喚士「はぁ……はぁ……はぁ……」 ズズッ
夫人「しょうかんしー。わらわ……やられたのじゃー!」 トテトテ
召喚士「夫人……?」
夫人「たすけてたもれーっ」
召喚士「仕方ない……俺の魔力を分けるよ」
夫人「すまんのーうふふっ♪」 フワァ
召喚士「う……っぐ」
夫人「……復活じゃ、うふっ♪」 ボンッ!!
青年兵「召喚士さんっ、いけますか!?」
召喚士「あ、あぁ……っ」
大軍師「各員っ、準備を!!」
サモナー「……っ」 ヨロッ
戦士「いけ……るか?」
盗賊「可否の問題ではない、やるしかないんだ……っ」
魔道士「……ふーっ」
召喚士「はぁ……はぁ……はぁ……」 ズズッ
夫人「しょうかんしー。わらわ……やられたのじゃー!」 トテトテ
召喚士「夫人……?」
夫人「たすけてたもれーっ」
召喚士「仕方ない……俺の魔力を分けるよ」
夫人「すまんのーうふふっ♪」 フワァ
召喚士「う……っぐ」
夫人「……復活じゃ、うふっ♪」 ボンッ!!
青年兵「召喚士さんっ、いけますか!?」
召喚士「あ、あぁ……っ」
大軍師「各員っ、準備を!!」
サモナー「……っ」 ヨロッ
戦士「いけ……るか?」
盗賊「可否の問題ではない、やるしかないんだ……っ」
魔道士「……ふーっ」
676: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 23:16:42.20:dWKtM9uHo (5/9)
ドガガガガガガガッ!!
紅孩児「オラオラオラオラぁ! どうした魔王サタンともあろうお方がよぉ!!」
サタン(地獄において理性を取り戻すとはな。大した精神力だ)
紅孩児「おっるああぁぁぁぁーッ!!」
サタン(挙句、地獄という地形において本当の力を得ている。厄介なものだ)
ズガッシュウウゥゥゥゥ!!
サタン(だがそれだけではない。何か別の力が左右している。誰だ?)
名代「……っ」
青龍士官「……」
玄武娘「うぅ……」
サタン「ここに居る連中ではない。地上だ、これは地上の人間共による力ッ」
召喚士「行けっ、コカトリス……サラマンダー、シルフ、ノーム、ウンディーネ、座敷童子……」
シュイイイイィィィィン
召喚士「これで……最後の召喚だ……っ!」
サタン「違う。人間の結束による力で……このサタンの力が衰えている……?」
ドガガガガガガガッ!!
紅孩児「オラオラオラオラぁ! どうした魔王サタンともあろうお方がよぉ!!」
サタン(地獄において理性を取り戻すとはな。大した精神力だ)
紅孩児「おっるああぁぁぁぁーッ!!」
サタン(挙句、地獄という地形において本当の力を得ている。厄介なものだ)
ズガッシュウウゥゥゥゥ!!
サタン(だがそれだけではない。何か別の力が左右している。誰だ?)
名代「……っ」
青龍士官「……」
玄武娘「うぅ……」
サタン「ここに居る連中ではない。地上だ、これは地上の人間共による力ッ」
召喚士「行けっ、コカトリス……サラマンダー、シルフ、ノーム、ウンディーネ、座敷童子……」
シュイイイイィィィィン
召喚士「これで……最後の召喚だ……っ!」
サタン「違う。人間の結束による力で……このサタンの力が衰えている……?」
677: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 23:17:25.83:dWKtM9uHo (6/9)
ズザッ
召喚士「これで……これでっ、最後の……!!」
サタン「負の力を跳ね返したのか? まさか、人間が? 有り得ぬ……ッ」
召喚士「召喚だああぁぁぁぁーっ!!」
大軍師「五行詠唱準備ぃーっ!!」
盗賊「藤蔵最終究極奥義ぃ!! 風林火陰山雷っ!!」
第1五行、発動。
魔道士「はああああぁぁぁぁ!!」
第2五行、発動。
幼女「……んんーっ!!」 グアァ!!
第3五行、発動。
ジュニア「死なねぇ程度に撃てよぉ!! しっかり均等に揃えるんだぞぉ!!」
第4五行、発動。
魔法剣士「魔法剣……五行ぉ!!」 ズアッ!!
第5五行、発動。
ズザッ
召喚士「これで……これでっ、最後の……!!」
サタン「負の力を跳ね返したのか? まさか、人間が? 有り得ぬ……ッ」
召喚士「召喚だああぁぁぁぁーっ!!」
大軍師「五行詠唱準備ぃーっ!!」
盗賊「藤蔵最終究極奥義ぃ!! 風林火陰山雷っ!!」
第1五行、発動。
魔道士「はああああぁぁぁぁ!!」
第2五行、発動。
幼女「……んんーっ!!」 グアァ!!
第3五行、発動。
ジュニア「死なねぇ程度に撃てよぉ!! しっかり均等に揃えるんだぞぉ!!」
第4五行、発動。
魔法剣士「魔法剣……五行ぉ!!」 ズアッ!!
第5五行、発動。
678: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 23:18:06.43:dWKtM9uHo (7/9)
名代「行きますぞっ!」
青龍士官「出でよぉ!! バハムート!!」
白虎長「これ以上はもうっ、出せないわよ!!」
ボス「この程度の魔力ならば、今の俺でも……ぉ!!」
同門「……行けっ、フェニックス!」
第6五行、発動。
大軍師「ここまででまだ半分」
青年兵「あと6つも作る必要があるわけだ……」
賢者「どうするんだい? ふぅ」
大軍師「朱雀先生の五行が間もなく発動するとしても、残りは5つ」
青年兵「魔道隊はともかく、召喚は召喚士さんに頼らざるをえない」
大軍師(このまますんなりと上手くいくものでしょうか)
魔道士「大丈夫ですよ」
大軍師「!?」
魔道士「このまま作戦を続けて下さい。きっと大丈夫ですから」
名代「行きますぞっ!」
青龍士官「出でよぉ!! バハムート!!」
白虎長「これ以上はもうっ、出せないわよ!!」
ボス「この程度の魔力ならば、今の俺でも……ぉ!!」
同門「……行けっ、フェニックス!」
第6五行、発動。
大軍師「ここまででまだ半分」
青年兵「あと6つも作る必要があるわけだ……」
賢者「どうするんだい? ふぅ」
大軍師「朱雀先生の五行が間もなく発動するとしても、残りは5つ」
青年兵「魔道隊はともかく、召喚は召喚士さんに頼らざるをえない」
大軍師(このまますんなりと上手くいくものでしょうか)
魔道士「大丈夫ですよ」
大軍師「!?」
魔道士「このまま作戦を続けて下さい。きっと大丈夫ですから」
679: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 23:18:43.88:dWKtM9uHo (8/9)
大軍師「まさか……予言、ですか?」
魔道士「……」
大軍師「……分かりました。残りの方も五行準備を始めて下さい!」
朱雀嬢「どうなっても知りませんわよ!」
玄武娘「おいで、リヴァイアサン!!」
白虎嬢「もうギリギリの魔力ですねぇ~」
美女「ちくしょー! 報酬はたらふく請求してやるんだからっ!」
シュイイイイィィィィン
アマゾネス「これでは4属性……っ。足りぬぞ」
青年兵「召喚士さんっ!!」
召喚士「頼むよ……夫人……」
夫人「わらわがか?」
召喚士「夫人の力で、5属性召喚をアシストしてやってくれ……」
夫人「……んもぅ。魔力も分けて貰ったし、召喚士の言う事には逆らえぬ。うふふっ♪」
召喚士「はは……っ、ありがとう夫人――」
大軍師「まさか……予言、ですか?」
魔道士「……」
大軍師「……分かりました。残りの方も五行準備を始めて下さい!」
朱雀嬢「どうなっても知りませんわよ!」
玄武娘「おいで、リヴァイアサン!!」
白虎嬢「もうギリギリの魔力ですねぇ~」
美女「ちくしょー! 報酬はたらふく請求してやるんだからっ!」
シュイイイイィィィィン
アマゾネス「これでは4属性……っ。足りぬぞ」
青年兵「召喚士さんっ!!」
召喚士「頼むよ……夫人……」
夫人「わらわがか?」
召喚士「夫人の力で、5属性召喚をアシストしてやってくれ……」
夫人「……んもぅ。魔力も分けて貰ったし、召喚士の言う事には逆らえぬ。うふふっ♪」
召喚士「はは……っ、ありがとう夫人――」
680: ◆1otsuV0WFc:2012/08/01(水) 23:23:44.40:dWKtM9uHo (9/9)
ドガアアアアァァァァ!!
召喚士「!?」
魔剣士「……」 ゴトッ
水の先生「あ……いつ、まだっ」
――「おやおや、これは楽しそうな展開ですねぇ」 フッ
召喚士「……貴……様っ、貴様ぁ……!!」
ネクロマンサー「生きていて嬉しいですよ、召喚士……ククッ」
召喚士「ネクロマンサー!!」
ネクロマンサー「なかなか苦戦なされているようで、魔王サタンさん」
サタン「苦戦? 貴様、無礼にも程があるぞ」
ネクロマンサー「ククッ、そうやら助太刀などは無用のようですねぇ」
サタン「消えるが良い。今ならばこのサタン、見逃してやらんでもないぞ」
ネクロマンサー「ククッ、そうですね。お邪魔のようですし」
召喚士「貴様ぁ!!」
ネクロマンサー「召喚士、貴方の相手は後ほどじっくりと務めさせて頂きますよ。クククッ!」
ドガアアアアァァァァ!!
召喚士「!?」
魔剣士「……」 ゴトッ
水の先生「あ……いつ、まだっ」
――「おやおや、これは楽しそうな展開ですねぇ」 フッ
召喚士「……貴……様っ、貴様ぁ……!!」
ネクロマンサー「生きていて嬉しいですよ、召喚士……ククッ」
召喚士「ネクロマンサー!!」
ネクロマンサー「なかなか苦戦なされているようで、魔王サタンさん」
サタン「苦戦? 貴様、無礼にも程があるぞ」
ネクロマンサー「ククッ、そうやら助太刀などは無用のようですねぇ」
サタン「消えるが良い。今ならばこのサタン、見逃してやらんでもないぞ」
ネクロマンサー「ククッ、そうですね。お邪魔のようですし」
召喚士「貴様ぁ!!」
ネクロマンサー「召喚士、貴方の相手は後ほどじっくりと務めさせて頂きますよ。クククッ!」
681:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/02(木) 00:08:08.17:CVtvt+7Ko (1/1)
おつ?
おつ?
682:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2012/08/02(木) 00:33:44.30:wY1OCBpa0 (1/2)
根暗流石の空気読めなさ
根暗流石の空気読めなさ
683:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2012/08/02(木) 00:48:01.51:6GzY4NjV0 (1/1)
昇華型のあいつが出番無さすぎワロタ
名前すら思い出せない
昇華型のあいつが出番無さすぎワロタ
名前すら思い出せない
684:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/02(木) 01:23:19.75:9NrDRm6AO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
685:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/02(木) 02:15:18.48:LxyBPAjd0 (1/1)
いちおつ
いちおつ
686:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2012/08/02(木) 02:53:43.82:MMctIEuAO (1/1)
>>1乙
夫人可愛い
>>1乙
夫人可愛い
687:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 03:24:52.45:8f9T8ylDO (1/1)
> 門番弐「おおxっつ、落ち着け! 慌てても仕方ないだろ……っ」
お前が落ち着けwwwwww
あ、1乙
> 門番弐「おおxっつ、落ち着け! 慌てても仕方ないだろ……っ」
お前が落ち着けwwwwww
あ、1乙
688:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/02(木) 08:24:18.79:4RZmHp4Ko (1/1)
>>1乙
女記者のデスクまだ置いてあったんだな
>>1乙
女記者のデスクまだ置いてあったんだな
689:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 09:07:46.49:4ko1o7abo (1/1)
夫人可愛いなおい
>>1乙
夫人可愛いなおい
>>1乙
690:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 09:15:30.57:0ygs1MLDO (1/3)
幼女夫人に助けたもれと言われたい…
幼女夫人に助けたもれと言われたい…
691: ◆1otsuV0WFc:2012/08/02(木) 17:59:43.44:TWrdoKf+o (1/10)
召喚士「また逃げるのか? ネクロマンサー!」
ネクロマンサー「だから言っているでしょう? 後程、お相手するとね」
バッ!!
ネクロマンサー「何ッ!?」
南方司令「ジャスティスハリケーンアタック!!」
ネクロマンサー「早かったじゃないですか」 ヒュバッ
西方司令「このクソ雑魚の言う通りだ」
召喚士「!?」
西方司令「テメーの相手はあっちだろ! こんな奴は放っておけ!」
南方司令「我らが相手する。サタンを倒し、世界を救う事が先決だ」
召喚士「西方司令さん……南方司令さん」
ネクロマンサー「倒す? 随分と偉そうな口を……」
バシュッ!!ザシュウウゥゥゥゥ!1
弓使い「私達だっているわよっ!」
剣士「邪魔はさせない」 チャキッ
召喚士「また逃げるのか? ネクロマンサー!」
ネクロマンサー「だから言っているでしょう? 後程、お相手するとね」
バッ!!
ネクロマンサー「何ッ!?」
南方司令「ジャスティスハリケーンアタック!!」
ネクロマンサー「早かったじゃないですか」 ヒュバッ
西方司令「このクソ雑魚の言う通りだ」
召喚士「!?」
西方司令「テメーの相手はあっちだろ! こんな奴は放っておけ!」
南方司令「我らが相手する。サタンを倒し、世界を救う事が先決だ」
召喚士「西方司令さん……南方司令さん」
ネクロマンサー「倒す? 随分と偉そうな口を……」
バシュッ!!ザシュウウゥゥゥゥ!1
弓使い「私達だっているわよっ!」
剣士「邪魔はさせない」 チャキッ
692: ◆1otsuV0WFc:2012/08/02(木) 18:00:54.93:TWrdoKf+o (2/10)
ネクロマンサー「……ッ」
剣士「召喚士くんっ、こっちは僕達に任せてくれ」
召喚士「剣士さん、みんな……っ」
女隊員「あれは五行!? いよいよッスね……」
格闘家「……」
魔剣士「……」 ザッ
格闘家「……石破ぁ!!」 ゴアッ!!
魔剣士「……」 ブオッ!!
ズガガガガッ!! ズッギャアアァァァァ!!
男隊員「……」
火の先生「火行、いくぞい!!」
水の先生「同じく水行っ!!」
大軍師「風行は私が。しかし残る2行は……」 チラリ
賢者「僕がやるよ……仕方ないね、ふぅ」
男隊員「何で……」
ネクロマンサー「……ッ」
剣士「召喚士くんっ、こっちは僕達に任せてくれ」
召喚士「剣士さん、みんな……っ」
女隊員「あれは五行!? いよいよッスね……」
格闘家「……」
魔剣士「……」 ザッ
格闘家「……石破ぁ!!」 ゴアッ!!
魔剣士「……」 ブオッ!!
ズガガガガッ!! ズッギャアアァァァァ!!
男隊員「……」
火の先生「火行、いくぞい!!」
水の先生「同じく水行っ!!」
大軍師「風行は私が。しかし残る2行は……」 チラリ
賢者「僕がやるよ……仕方ないね、ふぅ」
男隊員「何で……」
693: ◆1otsuV0WFc:2012/08/02(木) 18:02:40.68:TWrdoKf+o (3/10)
賢者「そして……君が土行だろ……ふぅ」
男隊員「……?」
賢者「違うのか……ふぅ」
男隊員「急にお前、何を言ってるんだ……?」
賢者「君の回りに……そういう気配が漂っていたから……ふぅ」
男隊員「――!?」
大軍師「土行、放てますか?」
男隊員「……俺の属性は火行や金行なんだ。陰気臭い土行なんざ苦手なんだよ……」
賢者「……」
男隊員「なのに……なのに何でだよ! 何でっ、土行撃てそうな気がするんだよ!」
賢者「君を……見守っているからじゃないかな……ふぅ」
男隊員「五行の光を見た瞬間から感じたんだ……そういう事なんだよな……隊長」
大軍師「撃ちますよっ!!」
男隊員「見守ってくれてありがとう……少しだけ、あんたの力を貸してくれ!!」
第8五行、発動。
賢者「そして……君が土行だろ……ふぅ」
男隊員「……?」
賢者「違うのか……ふぅ」
男隊員「急にお前、何を言ってるんだ……?」
賢者「君の回りに……そういう気配が漂っていたから……ふぅ」
男隊員「――!?」
大軍師「土行、放てますか?」
男隊員「……俺の属性は火行や金行なんだ。陰気臭い土行なんざ苦手なんだよ……」
賢者「……」
男隊員「なのに……なのに何でだよ! 何でっ、土行撃てそうな気がするんだよ!」
賢者「君を……見守っているからじゃないかな……ふぅ」
男隊員「五行の光を見た瞬間から感じたんだ……そういう事なんだよな……隊長」
大軍師「撃ちますよっ!!」
男隊員「見守ってくれてありがとう……少しだけ、あんたの力を貸してくれ!!」
第8五行、発動。
694: ◆1otsuV0WFc:2012/08/02(木) 18:03:30.46:TWrdoKf+o (4/10)
青年兵「残るは4つ。召喚士さんの1つとそれに……」
ガラッ……ゴトゴトッ
バーテン「ったく、いつまで寝てんだよお前は」
戦士父「……む……っぐ」
バーテン「つーか満身創痍だな」
戦士父「……皆、一緒だ……っ」
バーテン「やるのか?」
戦士父「何がだ」
バーテン「それだよそれ、ゾディアック」
戦士父「……」
バーテン「安心しろ。別に止めたりしねぇよ」
戦士父「すまんな」
バーテン「戦士が式を挙げる時にゃ、俺がお前の代わりを務めてやるよ」
戦士父「ありがとよ、隊長殿」
第9五行、発動。
青年兵「残るは4つ。召喚士さんの1つとそれに……」
ガラッ……ゴトゴトッ
バーテン「ったく、いつまで寝てんだよお前は」
戦士父「……む……っぐ」
バーテン「つーか満身創痍だな」
戦士父「……皆、一緒だ……っ」
バーテン「やるのか?」
戦士父「何がだ」
バーテン「それだよそれ、ゾディアック」
戦士父「……」
バーテン「安心しろ。別に止めたりしねぇよ」
戦士父「すまんな」
バーテン「戦士が式を挙げる時にゃ、俺がお前の代わりを務めてやるよ」
戦士父「ありがとよ、隊長殿」
第9五行、発動。
695: ◆1otsuV0WFc:2012/08/02(木) 18:04:35.06:TWrdoKf+o (5/10)
サタン「……」
東方司令「さ、流石に傍観していられなくなったか?」
サタン「……」
東方司令「とは言っても、お前はもう動けない」
サタン「ス―パーノヴァで消えゆく地上を見せてやろうかと思っていたが止むを得んな」
東方司令「……?」
サタン「威力を高めれば、貴様等も同時に消す事は容易なのだよ」
東方司令「――!?」
紅孩児「ナメんな!! んな事ぁ無理だな」
サタン「……」
紅孩児「もしそうならテメェだって死ぬ事になる。そうだろうが!」
サタン「これだから阿呆は困る」
紅孩児「あんだとォ!?」
サタン「このサタンともあろうものが、己の攻撃で死すとでも思うのか?」
東方司令「こいつ……っ、ハッタリなんかじゃない……!」
サタン「……」
東方司令「さ、流石に傍観していられなくなったか?」
サタン「……」
東方司令「とは言っても、お前はもう動けない」
サタン「ス―パーノヴァで消えゆく地上を見せてやろうかと思っていたが止むを得んな」
東方司令「……?」
サタン「威力を高めれば、貴様等も同時に消す事は容易なのだよ」
東方司令「――!?」
紅孩児「ナメんな!! んな事ぁ無理だな」
サタン「……」
紅孩児「もしそうならテメェだって死ぬ事になる。そうだろうが!」
サタン「これだから阿呆は困る」
紅孩児「あんだとォ!?」
サタン「このサタンともあろうものが、己の攻撃で死すとでも思うのか?」
東方司令「こいつ……っ、ハッタリなんかじゃない……!」
696: ◆1otsuV0WFc:2012/08/02(木) 18:05:20.57:TWrdoKf+o (6/10)
ズガガガガガガッ!! ズシャアァ
帝「貴様の攻撃は封じられておる。観念せい」
魔剣士「……」
西方司令「加えてこの数だ。いくら不死だろうが何だろうが、勝ちはなくなったな」
南方司令「正義を踏みにじる真似はもう止すんだな」
東方司令「――!? あい……つ!!」
バッ!!
剣士「……?」
東方司令「魔剣士いいぃぃ!!」
魔剣士「……ッ」
ガッゴオオオオオォォォォン!!
東方司令「ボクはまだ……負けただなんて思っていない」
魔剣士「……」
東方司令「例え100回勝てなくとも、最後の1回に勝てば、勝ちなんだ!」
魔剣士「……」
ズガガガガガガッ!! ズシャアァ
帝「貴様の攻撃は封じられておる。観念せい」
魔剣士「……」
西方司令「加えてこの数だ。いくら不死だろうが何だろうが、勝ちはなくなったな」
南方司令「正義を踏みにじる真似はもう止すんだな」
東方司令「――!? あい……つ!!」
バッ!!
剣士「……?」
東方司令「魔剣士いいぃぃ!!」
魔剣士「……ッ」
ガッゴオオオオオォォォォン!!
東方司令「ボクはまだ……負けただなんて思っていない」
魔剣士「……」
東方司令「例え100回勝てなくとも、最後の1回に勝てば、勝ちなんだ!」
魔剣士「……」
697: ◆1otsuV0WFc:2012/08/02(木) 18:06:11.09:TWrdoKf+o (7/10)
東方司令「諦めて、最後まで戦い続けた奴が勝ちなんだよ!!」
魔剣士「…………」
東方司令「お前は逃げた。だから魔物なんかに成り下がった」
魔剣士「…………」
東方司令「ボクは絶対に諦めない! 逃げないっ!」
ズガッシュウウゥゥゥゥ!! ズザッ
西方司令「吐血しながら偉そうに……」 ガシッ
南方司令「落ち着け。相手は不死だ。いゆら優位であろうが油断は出来ん」
東方司令「……っ」
西方司令「しかし勢ぞろいなんてのはいつ以来だおい?」
南方司令「やや人数が足りないがな」
東方司令「……」
西方司令「いいんじゃね? 丁度、新弟子もいる事だし。なぁ?」
格闘家「……」
西方司令「んじゃ、同窓会の続きといこうか!!」
東方司令「諦めて、最後まで戦い続けた奴が勝ちなんだよ!!」
魔剣士「…………」
東方司令「お前は逃げた。だから魔物なんかに成り下がった」
魔剣士「…………」
東方司令「ボクは絶対に諦めない! 逃げないっ!」
ズガッシュウウゥゥゥゥ!! ズザッ
西方司令「吐血しながら偉そうに……」 ガシッ
南方司令「落ち着け。相手は不死だ。いゆら優位であろうが油断は出来ん」
東方司令「……っ」
西方司令「しかし勢ぞろいなんてのはいつ以来だおい?」
南方司令「やや人数が足りないがな」
東方司令「……」
西方司令「いいんじゃね? 丁度、新弟子もいる事だし。なぁ?」
格闘家「……」
西方司令「んじゃ、同窓会の続きといこうか!!」
698: ◆1otsuV0WFc:2012/08/02(木) 18:08:02.75:TWrdoKf+o (8/10)
ズガガガガッ!! ドッドオオォォォォン!!
俺は、誰だ。
西方司令「手ぇ休めんじゃねぇぞボケナス共っ!!」
古い記憶だけが、脳裏を横切る。
南方司令「サタンを倒すまでで良いのだ。踏ん張るぞ」
だが、どうしても肝心な事だけ欠落している。そんな感覚だ。
格闘家「はあぁーっ!!」
俺は何の為に戦い、何の為に存在しているのか……。
東方司令「ボク1人じゃない……っ!!」
魔剣士「!?」
ガッキイイイイィィィィン!!
東方司令「兄くんとお師匠の魂も一緒だ!!」
南方司令「魔剣士の攻撃を受け止めた!?」
西方司令「ツヴァイハンダーフュンフのお陰だろ。東方の姫さんと一緒だよ」
気にする事もないか。俺は傀儡、命じられた務めをこなすのみ。
ズガガガガッ!! ドッドオオォォォォン!!
俺は、誰だ。
西方司令「手ぇ休めんじゃねぇぞボケナス共っ!!」
古い記憶だけが、脳裏を横切る。
南方司令「サタンを倒すまでで良いのだ。踏ん張るぞ」
だが、どうしても肝心な事だけ欠落している。そんな感覚だ。
格闘家「はあぁーっ!!」
俺は何の為に戦い、何の為に存在しているのか……。
東方司令「ボク1人じゃない……っ!!」
魔剣士「!?」
ガッキイイイイィィィィン!!
東方司令「兄くんとお師匠の魂も一緒だ!!」
南方司令「魔剣士の攻撃を受け止めた!?」
西方司令「ツヴァイハンダーフュンフのお陰だろ。東方の姫さんと一緒だよ」
気にする事もないか。俺は傀儡、命じられた務めをこなすのみ。
699: ◆1otsuV0WFc:2012/08/02(木) 18:09:23.33:TWrdoKf+o (9/10)
格闘家「隙あり!!」
魔剣士「ッ!?」
ギュルッ!! ズッダアアァァァァン!!
西方司令「決まった! イッポン!」
南方司令「東方司令!!」
東方司令「分かっているうぅーっ!」
ギュバッ!! ザックウウウウゥゥゥゥ!!
魔剣士「ゴホ……ッ」
西方司令「ツヴァイで串刺し。ここまでだな」
東方司令「はぁ、はぁっ、はぁっ」
格闘家「ふーっ」
魔剣士「グ……ッ」
ああ、見覚えのある景色だな。ここはどこだっけ……。
魔剣士「……こ……こは」
何だろうか、思い出したいような思い出したくないような。頭が痛い。
格闘家「隙あり!!」
魔剣士「ッ!?」
ギュルッ!! ズッダアアァァァァン!!
西方司令「決まった! イッポン!」
南方司令「東方司令!!」
東方司令「分かっているうぅーっ!」
ギュバッ!! ザックウウウウゥゥゥゥ!!
魔剣士「ゴホ……ッ」
西方司令「ツヴァイで串刺し。ここまでだな」
東方司令「はぁ、はぁっ、はぁっ」
格闘家「ふーっ」
魔剣士「グ……ッ」
ああ、見覚えのある景色だな。ここはどこだっけ……。
魔剣士「……こ……こは」
何だろうか、思い出したいような思い出したくないような。頭が痛い。
700:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 18:10:01.68:TWrdoKf+o (10/10)
お腹がぶっ壊れたので今日はここまでにて失礼致します…
ご支援ありがとうございます!!感謝感謝!!それでは!!ノシ
お腹がぶっ壊れたので今日はここまでにて失礼致します…
ご支援ありがとうございます!!感謝感謝!!それでは!!ノシ
701:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 18:15:50.04:/MzdTgVh0 (1/1)
>>1乙!
腹大丈夫か?
もしダメだったらトイレの中で書きためておいてくれてもいいのよ?
>>1乙!
腹大丈夫か?
もしダメだったらトイレの中で書きためておいてくれてもいいのよ?
702:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/02(木) 18:17:35.70:MGT2RCLPo (1/1)
ひでえ
ひでえ
703:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 18:37:13.53:zP83prcBo (1/1)
1がサタンに内蔵を持っていかれたと聞いて
1がサタンに内蔵を持っていかれたと聞いて
704:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 18:52:41.71:0ygs1MLDO (2/3)
とうとう魔剣士が目覚めるか
おつんぽ!
とうとう魔剣士が目覚めるか
おつんぽ!
705:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県):2012/08/02(木) 19:38:01.58:thKOU4Foo (1/1)
イッポンってww
イッポンってww
706:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/02(木) 20:08:59.22:/qrzQXK7o (1/1)
>>1乙
RPGって、強かった敵が味方になったとたん弱くなったりするよな
負けんしもそれな気がする
>>1乙
RPGって、強かった敵が味方になったとたん弱くなったりするよな
負けんしもそれな気がする
707:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2012/08/02(木) 20:40:31.26:iAzd3RXAO (1/1)
引き換え券さんの悪口はよせ
引き換え券さんの悪口はよせ
708:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 20:48:55.84:WMG/BMCIO (1/1)
ゾディアックと同様の構成を作り出すための12個の五行なのに
ゾディアックも数に含めちゃうの?
ゾディアックと同様の構成を作り出すための12個の五行なのに
ゾディアックも数に含めちゃうの?
709:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 22:04:03.27:zo/g0knDO (1/2)
続きはよ
俺達は優しいだけじゃねんだよ、時には厳しんだ
今日中な
続きはよ
俺達は優しいだけじゃねんだよ、時には厳しんだ
今日中な
710:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 23:03:43.30:0ygs1MLDO (3/3)
ゾディアックには五行付加された状態になってるからだろ
ゾディアックには五行付加された状態になってるからだろ
711:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 23:05:14.82:Bm+f5xDIO (1/2)
なんだこいつ
臭ぇよ
なんだこいつ
臭ぇよ
712:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 23:05:50.78:Bm+f5xDIO (2/2)
>>709な
>>709な
713:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2012/08/02(木) 23:34:32.15:wY1OCBpa0 (2/2)
<東方司令「諦めて、最後まで戦い続けた奴が勝ちなんだよ!!」
お、おう。
<東方司令「諦めて、最後まで戦い続けた奴が勝ちなんだよ!!」
お、おう。
714:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/02(木) 23:36:22.81:zo/g0knDO (2/2)
>>712
ファビョーン
>>712
ファビョーン
715:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/03(金) 01:26:01.16:BJO7LwDAO (1/2)
>>1おつ
>>1おつ
716:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/03(金) 01:43:08.10:cfTkYAfh0 (1/1)
>>708 ゾディアックは投げる時に五行を発生させて、
その五行を自動的にゾディアック本体に付加する仕組みなんじゃないかな。
1+11で丁度12になるし
>>708 ゾディアックは投げる時に五行を発生させて、
その五行を自動的にゾディアック本体に付加する仕組みなんじゃないかな。
1+11で丁度12になるし
717:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/03(金) 01:45:50.61:tKqr81s/0 (1/1)
>>1 おつ
>>1 おつ
718:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/03(金) 07:10:56.93:x9/TTh3IO (1/1)
盛り上がってまいりました!
わくてかわくてか
盛り上がってまいりました!
わくてかわくてか
719: ◆1otsuV0WFc:2012/08/03(金) 18:11:59.81:lo/EuV56o (1/11)
……――
――『魔剣士っ、魔剣士!!』
魔剣士『……?』
師匠『いつまで寝てんだ魔剣士! 立てっ!』
魔剣士『くっ』
マジシャン『ナイト……っ』
サタン『グ……ウゥ……』 シュウウゥゥゥゥ
魔剣士『……ナイト……さんは?』
師匠『分からん。激しい光の後、残ったのは……あれだけだ』
マジシャン『魔剣はサタンに刺し込まれた。後は五行を……』
師匠『それだけじゃ足りん。サタンの内部に直接、撃ち込む必要がある』
マジシャン『内部と外部……誰かが犠牲になる。そんな事は許されんぞ』
師匠『だがそれ以外に手はねぇんだ! 早くしねぇとサタンが動き出すぞ!』
魔剣士『……俺が、やる。内部への攻撃は俺が担う』
師匠『お前……』
……――
――『魔剣士っ、魔剣士!!』
魔剣士『……?』
師匠『いつまで寝てんだ魔剣士! 立てっ!』
魔剣士『くっ』
マジシャン『ナイト……っ』
サタン『グ……ウゥ……』 シュウウゥゥゥゥ
魔剣士『……ナイト……さんは?』
師匠『分からん。激しい光の後、残ったのは……あれだけだ』
マジシャン『魔剣はサタンに刺し込まれた。後は五行を……』
師匠『それだけじゃ足りん。サタンの内部に直接、撃ち込む必要がある』
マジシャン『内部と外部……誰かが犠牲になる。そんな事は許されんぞ』
師匠『だがそれ以外に手はねぇんだ! 早くしねぇとサタンが動き出すぞ!』
魔剣士『……俺が、やる。内部への攻撃は俺が担う』
師匠『お前……』
720: ◆1otsuV0WFc:2012/08/03(金) 18:13:28.55:lo/EuV56o (2/11)
マジシャン『いや、ダメだ。俺が行く』
魔剣士『マジシャン……!?』
マジシャン『お前は生きろ。お前にはまだ守るモンが残ってる』
魔剣士『それはお前だって――』
マジシャン『俺はもう、守るモンは全部捨ててきた。こういう時の為にな』
魔剣士『……っ』
マジシャン『そうだろ? なぁ、プリースト』
プリースト『駄目よ。誰も死なせない』
マジシャン『あのな、人の話を聞いてたか?』
プリースト『誰かが犠牲になってまで戦う事に、何の意味があるって言うのよっ!』
マジシャン『それだけの相手なんだよ!』
師匠『分かった分かった。揉めんのは後にしろ!』
魔剣士『……外部から攻撃しよう』
マジシャン『はぁ!? お前まで何を……』
魔剣士『試す価値はある。駄目ならば退けばいいだけの話だ』
マジシャン『いや、ダメだ。俺が行く』
魔剣士『マジシャン……!?』
マジシャン『お前は生きろ。お前にはまだ守るモンが残ってる』
魔剣士『それはお前だって――』
マジシャン『俺はもう、守るモンは全部捨ててきた。こういう時の為にな』
魔剣士『……っ』
マジシャン『そうだろ? なぁ、プリースト』
プリースト『駄目よ。誰も死なせない』
マジシャン『あのな、人の話を聞いてたか?』
プリースト『誰かが犠牲になってまで戦う事に、何の意味があるって言うのよっ!』
マジシャン『それだけの相手なんだよ!』
師匠『分かった分かった。揉めんのは後にしろ!』
魔剣士『……外部から攻撃しよう』
マジシャン『はぁ!? お前まで何を……』
魔剣士『試す価値はある。駄目ならば退けばいいだけの話だ』
721: ◆1otsuV0WFc:2012/08/03(金) 18:15:00.86:lo/EuV56o (3/11)
――……
魔剣士「はッ」 ズキッ
格闘家「!?」
西方司令「構うなっ! 動けるわきゃねぇ」
魔剣士「……グッ」
ジュニア「ま、。まだかぁ……っ!?」
青年兵「召喚士さん……っ」
召喚士「今……行くよっ!!」
シュイイイイィィィィン……
シルフ「またこれ? もー仕方ないわねぇ」
ウンディーネ「さぁ、行きますわよ」
ノーム「やれやれ」
サラマンダー「もっと踏ん張らんかいアホンダラっ!!」
座敷童子「それーっ」
第10五行、発動。
――……
魔剣士「はッ」 ズキッ
格闘家「!?」
西方司令「構うなっ! 動けるわきゃねぇ」
魔剣士「……グッ」
ジュニア「ま、。まだかぁ……っ!?」
青年兵「召喚士さん……っ」
召喚士「今……行くよっ!!」
シュイイイイィィィィン……
シルフ「またこれ? もー仕方ないわねぇ」
ウンディーネ「さぁ、行きますわよ」
ノーム「やれやれ」
サラマンダー「もっと踏ん張らんかいアホンダラっ!!」
座敷童子「それーっ」
第10五行、発動。
722: ◆1otsuV0WFc:2012/08/03(金) 18:16:40.34:lo/EuV56o (4/11)
ボス「残り……2つぅ!!」
大軍師「大元帥殿……お願いしますっ」
青年兵「出でよ、ワイバーン!!」
アマゾネス「行けっ! ワルキューレ!!」
サモナー「お、おいで……マーメイド……」
王子「……」
青年兵「陛下っ!」
王子「……っ」
この時点で王子の魔力はほぼ枯渇寸前であった。召喚出来る回数はおそらく残り1回。
今ならばアヌビスを召喚する事も可能である。それが王子の頭によぎっていた。
青年兵「……信じましょう。僕達の力を。自分の力を」
王子「……ああ、そうだね」
シュイイイイィィィィン
王子「神官譲りのこのセクメトで、必ずや5属性召喚を完成してみせる」
召喚士「あとは俺が……残りの1属性を召喚すれば……完成だっ!!」
ボス「残り……2つぅ!!」
大軍師「大元帥殿……お願いしますっ」
青年兵「出でよ、ワイバーン!!」
アマゾネス「行けっ! ワルキューレ!!」
サモナー「お、おいで……マーメイド……」
王子「……」
青年兵「陛下っ!」
王子「……っ」
この時点で王子の魔力はほぼ枯渇寸前であった。召喚出来る回数はおそらく残り1回。
今ならばアヌビスを召喚する事も可能である。それが王子の頭によぎっていた。
青年兵「……信じましょう。僕達の力を。自分の力を」
王子「……ああ、そうだね」
シュイイイイィィィィン
王子「神官譲りのこのセクメトで、必ずや5属性召喚を完成してみせる」
召喚士「あとは俺が……残りの1属性を召喚すれば……完成だっ!!」
723: ◆1otsuV0WFc:2012/08/03(金) 18:19:22.43:lo/EuV56o (5/11)
……――
師匠『いいか? コカトリスでサタンを魔剣ごと石化する』
マジシャン『そこに俺とマジシャンで五行をぶっ放す』
魔剣士『もしそれで駄目ならば撤退だ。いいね』
プリースト『……ええ』
師匠『行けぇ!! コカトリス!!』
マジシャン『魔力はお前に合わせる。好きなタイミングで撃て!!』
魔剣士『ああ』 ザッ
サタン『このサタンに対してを出した事、ゆっくりと悔やみながら死すが良い』
師匠『もう遅い!! これ……終わりだ!!』
サタン『遅い? それは貴様等ではないのか?』
マジシャン『なにぃ!?』
ズズッ……ズグググッ
プリースト『――っ!?』
サタン『標的は、貴様だ』
……――
師匠『いいか? コカトリスでサタンを魔剣ごと石化する』
マジシャン『そこに俺とマジシャンで五行をぶっ放す』
魔剣士『もしそれで駄目ならば撤退だ。いいね』
プリースト『……ええ』
師匠『行けぇ!! コカトリス!!』
マジシャン『魔力はお前に合わせる。好きなタイミングで撃て!!』
魔剣士『ああ』 ザッ
サタン『このサタンに対してを出した事、ゆっくりと悔やみながら死すが良い』
師匠『もう遅い!! これ……終わりだ!!』
サタン『遅い? それは貴様等ではないのか?』
マジシャン『なにぃ!?』
ズズッ……ズグググッ
プリースト『――っ!?』
サタン『標的は、貴様だ』
724: ◆1otsuV0WFc:2012/08/03(金) 18:22:26.49:lo/EuV56o (6/11)
ガオォッ!!
魔剣士『なっ――――』
プリースト『魔剣士!!』 ダッ!!
ドンッ……
魔剣士『……?』 ドサッ
サタン『ほぉ、貴様が身代わりか。まぁ良いだろう』
魔剣士『プリ……スト……』
マジシャン『てっめぇ……! プリーストを離しやがれぇ!』
サタン『だから言ったであろう、遅いのは貴様等ではないか? と』
師匠『くっそおおぉぉ!! サタンに取り込まれてやがるっ!!』
魔剣士『プリーストおおぉぉ!!』 ググッ
プリースト『魔……剣士ぃ……っ』
師匠『くっそ、届かねぇ……っ!』
サタン『我が力の一部となる事、光栄に思うが良い』
魔剣士『俺……の……せいだ。俺の……』
ガオォッ!!
魔剣士『なっ――――』
プリースト『魔剣士!!』 ダッ!!
ドンッ……
魔剣士『……?』 ドサッ
サタン『ほぉ、貴様が身代わりか。まぁ良いだろう』
魔剣士『プリ……スト……』
マジシャン『てっめぇ……! プリーストを離しやがれぇ!』
サタン『だから言ったであろう、遅いのは貴様等ではないか? と』
師匠『くっそおおぉぉ!! サタンに取り込まれてやがるっ!!』
魔剣士『プリーストおおぉぉ!!』 ググッ
プリースト『魔……剣士ぃ……っ』
師匠『くっそ、届かねぇ……っ!』
サタン『我が力の一部となる事、光栄に思うが良い』
魔剣士『俺……の……せいだ。俺の……』
725: ◆1otsuV0WFc:2012/08/03(金) 18:23:17.58:lo/EuV56o (7/11)
――……
召喚士「行……けぇっ!」
サタン「……」 ズズッ
ズオオオオォォォォ
召喚士「!?」
魔道士「待って下さい……何ですかっ、あれ!!」
盗賊「サタンの一部から、女性の姿が……っ」
サタン「我が意思とは別に、力が働いている?」 ズズッ
バーテン「おい、あれは見覚えがあるぞ?」
戦士父「ああ。まさかあれは……」
魔道士「……?」 ググッ
サタン「そうか貴様、あの時の。人間の気配がないが……堕ちたか」
魔剣士「プリースト……?」
プリースト『…………』
魔剣士「そこに居たのかプリースト」
――……
召喚士「行……けぇっ!」
サタン「……」 ズズッ
ズオオオオォォォォ
召喚士「!?」
魔道士「待って下さい……何ですかっ、あれ!!」
盗賊「サタンの一部から、女性の姿が……っ」
サタン「我が意思とは別に、力が働いている?」 ズズッ
バーテン「おい、あれは見覚えがあるぞ?」
戦士父「ああ。まさかあれは……」
魔道士「……?」 ググッ
サタン「そうか貴様、あの時の。人間の気配がないが……堕ちたか」
魔剣士「プリースト……?」
プリースト『…………』
魔剣士「そこに居たのかプリースト」
726: ◆1otsuV0WFc:2012/08/03(金) 18:24:07.12:lo/EuV56o (8/11)
……――
マジシャン『どうすんだよおいっ!!』
師匠『どうするも何もっ、プリーストを救うのが先決だ!』
魔剣士『プリースト……俺のせいで……』
師匠『立て!! 悔やむのは後にしろ!!』 グイッ
魔剣士『……っ』
師匠『俺が最大魔力でコカトリスをぶつける。そこに五行を合わせろ』
マジシャン『サタンを分断すんのか? それでうまくいくってのかよ?』
師匠『やるしかねぇだろ。他に何か効果的な策があっか!?』
マジシャン『……ちっ、しゃーねぇ!!』 ザッ
サタン『この女を救おうなどと考えているのか?』
師匠『お生憎様、俺達は諦めが悪いんでね』
サタン『既に我が一部となっている。無駄だ』
マジシャン『無駄かどうかっ、やってから言えや!!』
サタン『無駄なのだよ。それどころか、この女にも苦痛が生じる事になるぞ?』
……――
マジシャン『どうすんだよおいっ!!』
師匠『どうするも何もっ、プリーストを救うのが先決だ!』
魔剣士『プリースト……俺のせいで……』
師匠『立て!! 悔やむのは後にしろ!!』 グイッ
魔剣士『……っ』
師匠『俺が最大魔力でコカトリスをぶつける。そこに五行を合わせろ』
マジシャン『サタンを分断すんのか? それでうまくいくってのかよ?』
師匠『やるしかねぇだろ。他に何か効果的な策があっか!?』
マジシャン『……ちっ、しゃーねぇ!!』 ザッ
サタン『この女を救おうなどと考えているのか?』
師匠『お生憎様、俺達は諦めが悪いんでね』
サタン『既に我が一部となっている。無駄だ』
マジシャン『無駄かどうかっ、やってから言えや!!』
サタン『無駄なのだよ。それどころか、この女にも苦痛が生じる事になるぞ?』
727: ◆1otsuV0WFc:2012/08/03(金) 18:31:55.14:lo/EuV56o (9/11)
師匠『何っ!?』
サタン『貴様等の攻撃が強ければ強いほど、中和する力も大きくなる』
魔剣士『……っ』
サタン『その力はこの女にも反映される。それでも構わぬのならば試してみるが良い』
マジシャン『ハッタリ……なんかじゃなさそうだな』
師匠『……痛てぇのは一瞬だ、助けるまで我慢してくれよっ!!』 ザッ
プリースト『駄目っ!』
魔剣士『……?』
プリースト『さっき言ったよね、内部から攻撃するって』
師匠『お前……何言って……』
プリースト『今がチャンスじゃないっ! 私が内部から、サタンに攻撃を加えるからっ!』
サタン『何?』
プリースト『まだ完全に取り込まれていない今が、チャンスじゃない!』
パアアアアァァァァ!!
サタン『この魔力ッ、貴様……回復魔法の使い手か』
師匠『何っ!?』
サタン『貴様等の攻撃が強ければ強いほど、中和する力も大きくなる』
魔剣士『……っ』
サタン『その力はこの女にも反映される。それでも構わぬのならば試してみるが良い』
マジシャン『ハッタリ……なんかじゃなさそうだな』
師匠『……痛てぇのは一瞬だ、助けるまで我慢してくれよっ!!』 ザッ
プリースト『駄目っ!』
魔剣士『……?』
プリースト『さっき言ったよね、内部から攻撃するって』
師匠『お前……何言って……』
プリースト『今がチャンスじゃないっ! 私が内部から、サタンに攻撃を加えるからっ!』
サタン『何?』
プリースト『まだ完全に取り込まれていない今が、チャンスじゃない!』
パアアアアァァァァ!!
サタン『この魔力ッ、貴様……回復魔法の使い手か』
728: ◆1otsuV0WFc:2012/08/03(金) 18:34:19.30:lo/EuV56o (10/11)
プリースト『残念だけど、それだけじゃないわよ』
キュイイイイィィィィ……ズゴゴゴゴゴゴ
サタン『五行……ッ』
プリースト『今よ! 早く攻撃してっ!!』
マジシャン『バッカヤロウ!! んな事したらお前まで――』
プリースト『いいのよっ! こうなった以上、もう仕方のない事でしょう!?』
師匠『……っ』
マジシャン『どうするっ、どうする……っ!!』
師匠『魔剣士……おそらくもうプリーストは……助からん』
魔剣士『…………』
師匠『可能性は0かもしれないし0じゃないかもしれん。判断は難しい』
マジシャン『お前が決めろ。どうする!? 攻撃するかそれとも……』
プリースト『早……くぅ!!』
サタン『無駄な足掻きはやめておけ。このサタンを倒すには力量不足だ』
魔剣士「俺は……っ、俺はぁ……っ!!」
プリースト『残念だけど、それだけじゃないわよ』
キュイイイイィィィィ……ズゴゴゴゴゴゴ
サタン『五行……ッ』
プリースト『今よ! 早く攻撃してっ!!』
マジシャン『バッカヤロウ!! んな事したらお前まで――』
プリースト『いいのよっ! こうなった以上、もう仕方のない事でしょう!?』
師匠『……っ』
マジシャン『どうするっ、どうする……っ!!』
師匠『魔剣士……おそらくもうプリーストは……助からん』
魔剣士『…………』
師匠『可能性は0かもしれないし0じゃないかもしれん。判断は難しい』
マジシャン『お前が決めろ。どうする!? 攻撃するかそれとも……』
プリースト『早……くぅ!!』
サタン『無駄な足掻きはやめておけ。このサタンを倒すには力量不足だ』
魔剣士「俺は……っ、俺はぁ……っ!!」
729:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/03(金) 18:35:14.60:lo/EuV56o (11/11)
話が暗い挙句つまらなくてスミマセン……
週末はまたノンビリと投下させていだきます!目指せお盆中完結!
それでは失礼致します!また!!ノシ
話が暗い挙句つまらなくてスミマセン……
週末はまたノンビリと投下させていだきます!目指せお盆中完結!
それでは失礼致します!また!!ノシ
730:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/03(金) 18:37:26.99:Wj5g00FTo (1/1)
完結?
何をいってるんだ?
完結?
何をいってるんだ?
731:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県):2012/08/03(金) 18:57:50.70:f4wAK9TCo (1/1)
>>1乙
まだ始まったばかりだよな
これから伝説の剣を引っこ抜いたり、武器商人だけで旅に出たり色々続くはず
>>1乙
まだ始まったばかりだよな
これから伝説の剣を引っこ抜いたり、武器商人だけで旅に出たり色々続くはず
732:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県):2012/08/03(金) 19:18:40.80:uZ19ECPNo (1/1)
>>1おちゅ
対サタン戦完結だろjk
過剰反応しすぎだお前ら
>>1おちゅ
対サタン戦完結だろjk
過剰反応しすぎだお前ら
733:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/03(金) 19:22:50.23:Ybxk+S0DO (1/1)
プロローグが完結するだけだろ
秋には本編くるさ
プロローグが完結するだけだろ
秋には本編くるさ
734:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/03(金) 21:40:34.71:2cCts5/qo (1/1)
>>1乙
プロローグエンド 良くあるタイトルだな
エピローグまではあと何年くらいだろうな
>>1乙
プロローグエンド 良くあるタイトルだな
エピローグまではあと何年くらいだろうな
735:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/03(金) 22:26:29.85:9wRek0UDO (1/1)
ラスボス倒したら裏ボスがでるのが必然
ラスボス倒したら裏ボスがでるのが必然
736:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/08/03(金) 22:28:39.79:YVnYf5AOo (1/1)
>>1おつ
早く完結して、1も休んでくれたまえ
そして、新たな物語に期待
>>1おつ
早く完結して、1も休んでくれたまえ
そして、新たな物語に期待
737:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/03(金) 22:58:41.75:BJO7LwDAO (2/2)
>>1おつ
>>1おつ
738:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/03(金) 23:37:46.00:MJfHqPJh0 (1/1)
そろそろプロローグも終わりか…
そろそろプロローグも終わりか…
739:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県):2012/08/04(土) 00:48:39.40:mu+s2xT1o (1/1)
ゾディアックの元の持ち主もだし、
四神の召喚もだし、
フェニックスもだし、
まだまだ伏線がたくさん張られてるからな。
サタン編の続きが楽しみだ。
ゾディアックの元の持ち主もだし、
四神の召喚もだし、
フェニックスもだし、
まだまだ伏線がたくさん張られてるからな。
サタン編の続きが楽しみだ。
740:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/04(土) 11:14:47.25:xp1ZNXPr0 (1/1)
>>1 おつ
>>1 おつ
741:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/04(土) 20:45:22.49:PQd4nkKIO (1/1)
ゾディアックの持ち主は確定でいるじゃん
ゾディアックの持ち主は確定でいるじゃん
742:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/04(土) 23:03:55.29:fWrwLdeIO (1/1)
あえてぼかしたんだろ。察しろ
あえてぼかしたんだろ。察しろ
743:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2012/08/05(日) 17:38:50.92:IbnWx7ut0 (1/1)
?
まだ俺の股間には、ぼかしが入っていないのだが?
?
まだ俺の股間には、ぼかしが入っていないのだが?
744:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2012/08/05(日) 17:51:58.24:LgDYBLhMo (1/2)
お前の鬼丸の篭手がどうかしたか?
お前の鬼丸の篭手がどうかしたか?
745:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/05(日) 18:45:00.13:la+DVgg7o (1/1)
>>1乙
ありがとう!!俺の股間がぼかされてるきがする!俺がゾディアックだったのか
>>1乙
ありがとう!!俺の股間がぼかされてるきがする!俺がゾディアックだったのか
746:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2012/08/05(日) 19:20:42.08:LgDYBLhMo (2/2)
ん?お前の蜘蛛切がなんて?
ん?お前の蜘蛛切がなんて?
747:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/05(日) 20:51:53.84:o112A2Cwo (1/1)
>>745
つまり使うと死ぬということか
>>745
つまり使うと死ぬということか
748: ◆1otsuV0WFc:2012/08/05(日) 23:12:37.56:VWWCzwKio (1/7)
――……
魔剣士「プリースト……」
プリースト『…………』
サタン「どうだ? かつての仲間が我が一部となりて生きておる」
魔剣士「……」
サタン「死してなお我が一部となり生きている。光栄な事であろう?」
召喚士「ふ、ふざけるな……っ、何が光栄だ!」
魔剣士「……」
召喚士「人間の命を……貴様らはそうやって簡単に奪って……」
サタン「召喚士、お前は勘違いをしている」
召喚士「何がだっ!」
サタン「このサタンと貴様で何が違うと言うのだ?」
召喚士「違うさ! 無闇に命を奪ったりはしない!」
サタン「その観点が既に間違いだと言うのだ」
召喚士「何を……っ!」
――……
魔剣士「プリースト……」
プリースト『…………』
サタン「どうだ? かつての仲間が我が一部となりて生きておる」
魔剣士「……」
サタン「死してなお我が一部となり生きている。光栄な事であろう?」
召喚士「ふ、ふざけるな……っ、何が光栄だ!」
魔剣士「……」
召喚士「人間の命を……貴様らはそうやって簡単に奪って……」
サタン「召喚士、お前は勘違いをしている」
召喚士「何がだっ!」
サタン「このサタンと貴様で何が違うと言うのだ?」
召喚士「違うさ! 無闇に命を奪ったりはしない!」
サタン「その観点が既に間違いだと言うのだ」
召喚士「何を……っ!」
749: ◆1otsuV0WFc:2012/08/05(日) 23:13:34.42:VWWCzwKio (2/7)
……――
魔剣士『俺は……俺は……っ』
師匠『まずいぞっ!』
サタン『新たに得た力。どれ、利用してみようか』
マジシャン『!?』
サタン『蓄積したダメージを返してやろうぞ』
師匠『早くしろぉ!!』
魔剣士『俺はぁ……っ』
プリースト『魔剣士、撃って』
魔剣士『……!?』
プリースト『サタンを撃って! 私を……サタンを撃って!!』
魔剣士『俺はぁ!! サタンをーっ!!』
サタン『味わえ。このサタンが放つ死への誘いを』
魔剣士『サタンを撃つううぅぅぅぅ!!』
プリースト『そうよ魔剣士、それでいいの……それで』
……――
魔剣士『俺は……俺は……っ』
師匠『まずいぞっ!』
サタン『新たに得た力。どれ、利用してみようか』
マジシャン『!?』
サタン『蓄積したダメージを返してやろうぞ』
師匠『早くしろぉ!!』
魔剣士『俺はぁ……っ』
プリースト『魔剣士、撃って』
魔剣士『……!?』
プリースト『サタンを撃って! 私を……サタンを撃って!!』
魔剣士『俺はぁ!! サタンをーっ!!』
サタン『味わえ。このサタンが放つ死への誘いを』
魔剣士『サタンを撃つううぅぅぅぅ!!』
プリースト『そうよ魔剣士、それでいいの……それで』
750: ◆1otsuV0WFc:2012/08/05(日) 23:14:11.71:VWWCzwKio (3/7)
キュイイイイィィィィ……ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……
魔剣士『うああああぁぁぁぁーっ!!』
師匠『マジシャン! 援護だ!』
マジシャン『おうよ! いくぜ……五行!!』
師匠『すまんなプリースト。すぐにいくからよ』
マジシャン『今日この時を目指してきたんだ。恨みっこなしだぜ』
魔剣士『ああああぁぁぁぁ――』
プリースト『……ごめんね、魔剣士』
魔剣士『!?』
プリースト『あなたとずっと一緒にって、約束したのに……ゴメン』
魔剣士『――――っ』
師匠『コカトリスー!!』
マジシャン『撃……つぞおおぉぉぉぉ!!』
サタン『…………』
プリースト『さよなら……』
キュイイイイィィィィ……ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……
魔剣士『うああああぁぁぁぁーっ!!』
師匠『マジシャン! 援護だ!』
マジシャン『おうよ! いくぜ……五行!!』
師匠『すまんなプリースト。すぐにいくからよ』
マジシャン『今日この時を目指してきたんだ。恨みっこなしだぜ』
魔剣士『ああああぁぁぁぁ――』
プリースト『……ごめんね、魔剣士』
魔剣士『!?』
プリースト『あなたとずっと一緒にって、約束したのに……ゴメン』
魔剣士『――――っ』
師匠『コカトリスー!!』
マジシャン『撃……つぞおおぉぉぉぉ!!』
サタン『…………』
プリースト『さよなら……』
751: ◆1otsuV0WFc:2012/08/05(日) 23:14:44.20:VWWCzwKio (4/7)
ビタアアァァァァ!!
マジシャン『っにぃ!?』
サタン『……どうした? その剣を振り下ろさないのか?』
魔剣士『……っ』
マジシャン『あ……のバカ!!』
魔剣士『プリースト!! 手を!!』
プリースト『魔剣士……っ』
サタン『無駄だ。既に我が一部となったこの女はもう、助からん』
魔剣士『五行剣!!』
サタン『無駄だと言っている』
魔剣士『うおおおおぉぉぉぉ!!』
プリースト『魔剣士いいぃぃーっ!!』
師匠『ちっきしょおぉ! コカトリス! 頭だっ、頭を狙え!!』
マジシャン『頼……っむ!! 死ぬんじゃねぇぞ!!』
ズガッカアアアアァァァァ!!
ビタアアァァァァ!!
マジシャン『っにぃ!?』
サタン『……どうした? その剣を振り下ろさないのか?』
魔剣士『……っ』
マジシャン『あ……のバカ!!』
魔剣士『プリースト!! 手を!!』
プリースト『魔剣士……っ』
サタン『無駄だ。既に我が一部となったこの女はもう、助からん』
魔剣士『五行剣!!』
サタン『無駄だと言っている』
魔剣士『うおおおおぉぉぉぉ!!』
プリースト『魔剣士いいぃぃーっ!!』
師匠『ちっきしょおぉ! コカトリス! 頭だっ、頭を狙え!!』
マジシャン『頼……っむ!! 死ぬんじゃねぇぞ!!』
ズガッカアアアアァァァァ!!
752: ◆1otsuV0WFc:2012/08/05(日) 23:15:10.97:VWWCzwKio (5/7)
……――
魔剣士「……う……っぐ」 ズキッ
サタン「すぐに仲間の元へ誘ってやる。そこで傍観しておるが良い」
魔剣士「プリ……スト」
プリースト『…………』
魔剣士「頭が……割れるように……痛い……ッ」 ザシャッ
サタン「さぁ頭上を見てみるが良い。間もなくだ、間もなくスーパーノヴァが訪れる」
召喚士「そうはさせないっ!!」
サタン「召喚士、貴様に残された力はもう何もあるまい」
召喚士「あと1つ……あと1つ召喚すればいいんだ……っ」
青年兵「きますっ!!」
王子「準備は出来てるよ! 召喚士さん、いつでも!!」
戦士「だけどこれじゃ11発だぞ!?」
大軍師「何を仰っしゃいますか。最後の五行は戦士殿が既に発動済ではないですか」
戦士「あ……っ!!」
……――
魔剣士「……う……っぐ」 ズキッ
サタン「すぐに仲間の元へ誘ってやる。そこで傍観しておるが良い」
魔剣士「プリ……スト」
プリースト『…………』
魔剣士「頭が……割れるように……痛い……ッ」 ザシャッ
サタン「さぁ頭上を見てみるが良い。間もなくだ、間もなくスーパーノヴァが訪れる」
召喚士「そうはさせないっ!!」
サタン「召喚士、貴様に残された力はもう何もあるまい」
召喚士「あと1つ……あと1つ召喚すればいいんだ……っ」
青年兵「きますっ!!」
王子「準備は出来てるよ! 召喚士さん、いつでも!!」
戦士「だけどこれじゃ11発だぞ!?」
大軍師「何を仰っしゃいますか。最後の五行は戦士殿が既に発動済ではないですか」
戦士「あ……っ!!」
753: ◆1otsuV0WFc:2012/08/05(日) 23:15:49.75:VWWCzwKio (6/7)
召喚士「くらええええぇぇぇーっ!!」
サタン「無理だと言っておるのだよ召喚士」
召喚士「!?」
サタン「貴様にはもう、我が攻撃を回避する力は残されておらぬであろう?」
召喚士「攻撃を放つ前に……終わらせるううぅぅ!!」
シュイイィィィィン
サモナー「き……きたっ、式神――」
サタン「愚かだ。本当に愚かなものよ」
青年兵「しっ、しまったぁ!! 奴の狙いは召喚士さんじゃないっ!!」
名代「まさかっ、座敷を直接――――」
座敷童子「ほえっ!?」
ボンッ!!
召喚士「しま――っ」
名代「し、しかも座敷の能力で……召喚士殿の居場所は……」
男隊員「サタンの真正面だ!! まずいぞっ!!」
召喚士「くらええええぇぇぇーっ!!」
サタン「無理だと言っておるのだよ召喚士」
召喚士「!?」
サタン「貴様にはもう、我が攻撃を回避する力は残されておらぬであろう?」
召喚士「攻撃を放つ前に……終わらせるううぅぅ!!」
シュイイィィィィン
サモナー「き……きたっ、式神――」
サタン「愚かだ。本当に愚かなものよ」
青年兵「しっ、しまったぁ!! 奴の狙いは召喚士さんじゃないっ!!」
名代「まさかっ、座敷を直接――――」
座敷童子「ほえっ!?」
ボンッ!!
召喚士「しま――っ」
名代「し、しかも座敷の能力で……召喚士殿の居場所は……」
男隊員「サタンの真正面だ!! まずいぞっ!!」
754: ◆1otsuV0WFc:2012/08/05(日) 23:16:16.92:VWWCzwKio (7/7)
召喚士「……何が……起きた?」 ヨロッ
サタン「悲しき因果であったな、召喚士」
キュイイイイィィィィ……ズゴゴゴゴゴゴ……
召喚士「サ……タ……」
サタン「さらばだ」
カッ!! ドッガオオオオォォォォン!!
魔道士「召喚士さああぁぁーん!!」
戦士「嘘……だろ……っ」
サタン「…………」
シュウウウウゥゥゥゥ……
青年兵「召喚士……さん……?」
召喚士「…………」
盗賊「召喚士ぃ!!」
召喚士「…………」
サタン「終わった。何もかもがな」
召喚士「……何が……起きた?」 ヨロッ
サタン「悲しき因果であったな、召喚士」
キュイイイイィィィィ……ズゴゴゴゴゴゴ……
召喚士「サ……タ……」
サタン「さらばだ」
カッ!! ドッガオオオオォォォォン!!
魔道士「召喚士さああぁぁーん!!」
戦士「嘘……だろ……っ」
サタン「…………」
シュウウウウゥゥゥゥ……
青年兵「召喚士……さん……?」
召喚士「…………」
盗賊「召喚士ぃ!!」
召喚士「…………」
サタン「終わった。何もかもがな」
755:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/06(月) 03:06:02.47:GXPXpzIX0 (1/1)
いちおつ
いちおつ
756:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/06(月) 08:08:43.79:UjwAhPBSo (1/1)
いちおつ
名脇役さんおつかれっした!これでようやく、主役の戦士さんが活躍できますね!
いちおつ
名脇役さんおつかれっした!これでようやく、主役の戦士さんが活躍できますね!
757:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/06(月) 08:21:15.79:vZVPX0xIO (1/2)
いちおつ
何もかも終わっちゃらめえええ!
いちおつ
何もかも終わっちゃらめえええ!
758:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/06(月) 08:29:15.93:VUUCHLSco (1/1)
>>1乙
お、死んだ
>>1乙
お、死んだ
759:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/06(月) 17:07:24.74:CTLabDWs0 (1/1)
>>1乙
プロローグで死ぬ程度の脇役だったってことか…
主役の戦士に期待だな
>>1乙
プロローグで死ぬ程度の脇役だったってことか…
主役の戦士に期待だな
760: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:37:21.19:IG+qTQbMo (1/19)
……――
師匠『う……っぐ、ごはっ!!』
マジシャン『……どう……なった』
サタン『ほんの僅かな一瞬ではあるが、垣間見た』
シュウウウウゥゥゥゥ……
サタン『貴様等の力をな』
師匠『よ……っしゃあ……』 ドサッ
マジシャン『頭……吹っ飛ばしてやったぜハッハ……』 ガクッ
サタン『だが、それまでだ』
師匠『……っ!?』
マジシャン『どういう事だっ、頭がねぇってのに……どうして声が……』
サタン『本来の姿を見せるまでもなく、貴様等はこのサタンに敗北を喫したという事だ』
マジシャン『何――――』 ドクン
師匠『うっぐああ……ぁぁぁぁ!!』
マジシャン『ち……力が……抜け……る――』 ドシャッ
……――
師匠『う……っぐ、ごはっ!!』
マジシャン『……どう……なった』
サタン『ほんの僅かな一瞬ではあるが、垣間見た』
シュウウウウゥゥゥゥ……
サタン『貴様等の力をな』
師匠『よ……っしゃあ……』 ドサッ
マジシャン『頭……吹っ飛ばしてやったぜハッハ……』 ガクッ
サタン『だが、それまでだ』
師匠『……っ!?』
マジシャン『どういう事だっ、頭がねぇってのに……どうして声が……』
サタン『本来の姿を見せるまでもなく、貴様等はこのサタンに敗北を喫したという事だ』
マジシャン『何――――』 ドクン
師匠『うっぐああ……ぁぁぁぁ!!』
マジシャン『ち……力が……抜け……る――』 ドシャッ
761: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:37:57.57:IG+qTQbMo (2/19)
サタン『償いの代償は大きい。仮の姿とは言えこのサタンの頭部を吹き飛ばしたのだからな』
師匠(何だこれは……っ、身体の内部に激痛が……ぐうっ!!)
マジシャン『魔力が練れねぇ……そんな……そんなはずは……』
サタン『お前も痛かろう? 仲間に攻撃を受けるとはな』
プリースト『…………っ』
サタン『その痛み、存分に放出するが良い』
プリースト『……し……ないわよ……っ』
サタン『……?』
プリースト『このままあなたにっ、このまま……留めてあげるわっ!!』
サタン『成程。あくまで抗うつもりのようだな。しかし忘れるな、貴様は既に我が一部なのだ』
ズググッ
プリースト『え……っ!?』
サタン『その意思とは反して、強制的に放出する事も可能なのだよ』
プリースト『嘘っ、制御出来ないなんて!? みんな……逃げてぇ!!』
サタン『代償のダメージで動けまい。最後は同士討ちで華を添えてくれようぞ』
サタン『償いの代償は大きい。仮の姿とは言えこのサタンの頭部を吹き飛ばしたのだからな』
師匠(何だこれは……っ、身体の内部に激痛が……ぐうっ!!)
マジシャン『魔力が練れねぇ……そんな……そんなはずは……』
サタン『お前も痛かろう? 仲間に攻撃を受けるとはな』
プリースト『…………っ』
サタン『その痛み、存分に放出するが良い』
プリースト『……し……ないわよ……っ』
サタン『……?』
プリースト『このままあなたにっ、このまま……留めてあげるわっ!!』
サタン『成程。あくまで抗うつもりのようだな。しかし忘れるな、貴様は既に我が一部なのだ』
ズググッ
プリースト『え……っ!?』
サタン『その意思とは反して、強制的に放出する事も可能なのだよ』
プリースト『嘘っ、制御出来ないなんて!? みんな……逃げてぇ!!』
サタン『代償のダメージで動けまい。最後は同士討ちで華を添えてくれようぞ』
762: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:38:44.34:IG+qTQbMo (3/19)
プリースト『嫌ああああぁぁぁぁーっ!!』
ザンッ
サタン『……?』
魔剣士『……こうなってしまったのは……全て僕の責任だ』 ザッ
サタン『まだ生きていたのか』
魔剣士『すまない……師匠、マジシャン』
師匠『……っ!?』
マジシャン『お……いっ』
魔剣士『せめてもの償いだ。どうか無事の帰還を祈る』
サタン『何をするつもりだ?』
魔剣士『どうか2人を……導き賜えっ!!』 ブンッ!!
サタン『剣を上空へ投げた? そうか、その死にぞこない共を救済しようと――』
師匠『バッカヤロオオォォォォ!!』
マジシャン『魔剣士っ!! プリースト!!』
ガッカアアアアァァァァ!!
プリースト『嫌ああああぁぁぁぁーっ!!』
ザンッ
サタン『……?』
魔剣士『……こうなってしまったのは……全て僕の責任だ』 ザッ
サタン『まだ生きていたのか』
魔剣士『すまない……師匠、マジシャン』
師匠『……っ!?』
マジシャン『お……いっ』
魔剣士『せめてもの償いだ。どうか無事の帰還を祈る』
サタン『何をするつもりだ?』
魔剣士『どうか2人を……導き賜えっ!!』 ブンッ!!
サタン『剣を上空へ投げた? そうか、その死にぞこない共を救済しようと――』
師匠『バッカヤロオオォォォォ!!』
マジシャン『魔剣士っ!! プリースト!!』
ガッカアアアアァァァァ!!
763: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:39:25.62:IG+qTQbMo (4/19)
サタン『最後に意地を見せたな。良かったではないか』
魔剣士『まだだ』
サタン『いや終わりだ。武器すら持たぬ貴様に勝ち目はない』
魔剣士『勝ちはなくとも、引き分ける事は出来るさ』
サタン『何?』
魔剣士『すまないプリースト』
プリースト『ううん、いいの……いいのよ』
サタン『何をしようと言うのだ? まさか……』
魔剣士『プリースト……力を、貸してくれるね?』
プリースト『その為に留めておいたんだもん。いつでも』
魔剣士『良かった。それじゃあ一緒に逝こう』
プリースト『うん。魔剣士と一緒なら……怖くないから』
サタン「やめておくのだな。そんなもの一時的なものに過ぎぬぞ』
魔剣士『構わないさ一時的でも。次に、次なる勇者へ繋ぐ事が出来るのならば!!』
サタン『次へ繋ぐ、か。その次がいつになる事やら』
サタン『最後に意地を見せたな。良かったではないか』
魔剣士『まだだ』
サタン『いや終わりだ。武器すら持たぬ貴様に勝ち目はない』
魔剣士『勝ちはなくとも、引き分ける事は出来るさ』
サタン『何?』
魔剣士『すまないプリースト』
プリースト『ううん、いいの……いいのよ』
サタン『何をしようと言うのだ? まさか……』
魔剣士『プリースト……力を、貸してくれるね?』
プリースト『その為に留めておいたんだもん。いつでも』
魔剣士『良かった。それじゃあ一緒に逝こう』
プリースト『うん。魔剣士と一緒なら……怖くないから』
サタン「やめておくのだな。そんなもの一時的なものに過ぎぬぞ』
魔剣士『構わないさ一時的でも。次に、次なる勇者へ繋ぐ事が出来るのならば!!』
サタン『次へ繋ぐ、か。その次がいつになる事やら』
764: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:41:05.06:IG+qTQbMo (5/19)
魔剣士『さぁプリースト……いくよ』
プリースト『ええ』
キュイイイイィィィィ……
魔剣士『五行……発動!!』
プリースト『ありがとう魔剣士』
魔剣士『!?』
プリースト『あなたの思い、受け取ったわ』
魔剣士『プリースト!? 何をっ!!』
プリースト『ここから先は、私1人でいけるから』
魔剣士『や……めろ、プリースト!! 俺も――』
プリースト『さよなら――――』
魔剣士『駄目だっ!! プリースト!!』
スガッカアアアアァァァァ!!
魔剣士『プリーストオオオオォォォォーっ!!』
ゴッゴオオオオォォォォ……
魔剣士『さぁプリースト……いくよ』
プリースト『ええ』
キュイイイイィィィィ……
魔剣士『五行……発動!!』
プリースト『ありがとう魔剣士』
魔剣士『!?』
プリースト『あなたの思い、受け取ったわ』
魔剣士『プリースト!? 何をっ!!』
プリースト『ここから先は、私1人でいけるから』
魔剣士『や……めろ、プリースト!! 俺も――』
プリースト『さよなら――――』
魔剣士『駄目だっ!! プリースト!!』
スガッカアアアアァァァァ!!
魔剣士『プリーストオオオオォォォォーっ!!』
ゴッゴオオオオォォォォ……
765: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:42:20.13:IG+qTQbMo (6/19)
――……
召喚士(……身体が……動か……っない)
サタン「まだ息があるのか。頑丈だな」
召喚士(何が起き……そうか、サタンに……座敷童子を狙われて)
サタン「召喚士、貴様には失望しているぞ」
召喚士(……だ、駄目だ。もう魔力がほぼ枯渇している……。再召喚は……不可能……っ)
サタン「貴様は最後の1人として立ちはだかり、そして死にゆく仲間を横目に……」
召喚士(もう五行を完成させる事は出来ない。残る手段は……名代さんか)
サタン「唯1人生き残り、スーパーノヴァで滅びゆく地上を見届ける」
召喚士(名代さん……魔力は残っているのか? この4人に会わせて召喚出来る魔力が)
サタン「そして死ぬ。そんな大役を与えたかったのだがな」
召喚士(……無理だ。とてもじゃないけれどこの五行は諦めるしかない)
サタン「まぁ良かろう。先に死して、仲間を待つと言うのも大役であろうな」
召喚士(青年兵くん……大軍師さん、後は……頼……む……)
サタン「正真正銘、これで最後だ。跡形もなく消えよ……召喚士!」
――……
召喚士(……身体が……動か……っない)
サタン「まだ息があるのか。頑丈だな」
召喚士(何が起き……そうか、サタンに……座敷童子を狙われて)
サタン「召喚士、貴様には失望しているぞ」
召喚士(……だ、駄目だ。もう魔力がほぼ枯渇している……。再召喚は……不可能……っ)
サタン「貴様は最後の1人として立ちはだかり、そして死にゆく仲間を横目に……」
召喚士(もう五行を完成させる事は出来ない。残る手段は……名代さんか)
サタン「唯1人生き残り、スーパーノヴァで滅びゆく地上を見届ける」
召喚士(名代さん……魔力は残っているのか? この4人に会わせて召喚出来る魔力が)
サタン「そして死ぬ。そんな大役を与えたかったのだがな」
召喚士(……無理だ。とてもじゃないけれどこの五行は諦めるしかない)
サタン「まぁ良かろう。先に死して、仲間を待つと言うのも大役であろうな」
召喚士(青年兵くん……大軍師さん、後は……頼……む……)
サタン「正真正銘、これで最後だ。跡形もなく消えよ……召喚士!」
766: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:43:43.65:IG+qTQbMo (7/19)
キュイイイイィィィィ……ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……
戦士「させ……るかよおおおおぉぉぉぉ!!」 ダンッ
魔道士「戦士さんっ!!」
戦士「俺の役目はもう終わってる! だったら問題ねぇ!!」
召喚士「……?」
戦士「召喚士、お前は俺が絶対に……死なせやしない!!」
盗賊「盾も何もないのに……無茶だ戦士っ!!」
戦士「盾なんざなくてもなぁ、俺自身があるじゃねぇか」
召喚士「戦……士……」
戦士「安心しろ召喚士、俺の役目はお前らの盾になって守る事。ずっとそうだろ?」
召喚士「だ……めだ……よ……っ」
戦士「さぁきなサタン!! てめぇの全てを……受け止めてやるぜ」
サタン「現実逃避の行動としか思えんな。では仲良く消えるが良い」
プリースト『サタン、甘く見すぎたわね』
サタン「!?」
キュイイイイィィィィ……ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……
戦士「させ……るかよおおおおぉぉぉぉ!!」 ダンッ
魔道士「戦士さんっ!!」
戦士「俺の役目はもう終わってる! だったら問題ねぇ!!」
召喚士「……?」
戦士「召喚士、お前は俺が絶対に……死なせやしない!!」
盗賊「盾も何もないのに……無茶だ戦士っ!!」
戦士「盾なんざなくてもなぁ、俺自身があるじゃねぇか」
召喚士「戦……士……」
戦士「安心しろ召喚士、俺の役目はお前らの盾になって守る事。ずっとそうだろ?」
召喚士「だ……めだ……よ……っ」
戦士「さぁきなサタン!! てめぇの全てを……受け止めてやるぜ」
サタン「現実逃避の行動としか思えんな。では仲良く消えるが良い」
プリースト『サタン、甘く見すぎたわね』
サタン「!?」
767: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:44:53.75:IG+qTQbMo (8/19)
ズゴゴゴゴゴゴ……
サタン「貴様、意思があるのか?」
プリースト『あなたの力をもってしても、彼を一撃で仕留められなかった。それは何故?』
サタン「……確かに何か不自然だ。このサタン、手を抜いた覚えなど一切ない」
プリースト『彼らの絆を甘く見過ぎたのよ、あなたは』
サタン「絆?」
戦士「どうしたサタン!! こねぇのか!!」
召喚士「…………っ」
プリースト『あなたは人の強さを見誤っていた。ずっとね』
サタン「このサタンが過ちを犯したとでも? 笑わせるな」
プリースト『負より生まれし存在であるあなただから、正の力は計れなかった』
サタン「だから何だと言うのだ。我が行いに何も問題はない!」 ゴアァッ!!
プリースト『そうよね……魔剣士?』
魔剣士「――――ッ!!」
召喚士「……!?」
ズゴゴゴゴゴゴ……
サタン「貴様、意思があるのか?」
プリースト『あなたの力をもってしても、彼を一撃で仕留められなかった。それは何故?』
サタン「……確かに何か不自然だ。このサタン、手を抜いた覚えなど一切ない」
プリースト『彼らの絆を甘く見過ぎたのよ、あなたは』
サタン「絆?」
戦士「どうしたサタン!! こねぇのか!!」
召喚士「…………っ」
プリースト『あなたは人の強さを見誤っていた。ずっとね』
サタン「このサタンが過ちを犯したとでも? 笑わせるな」
プリースト『負より生まれし存在であるあなただから、正の力は計れなかった』
サタン「だから何だと言うのだ。我が行いに何も問題はない!」 ゴアァッ!!
プリースト『そうよね……魔剣士?』
魔剣士「――――ッ!!」
召喚士「……!?」
768: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:45:42.97:IG+qTQbMo (9/19)
……――
魔剣士『……プリー……スト』
プリースト『魔剣士、落ち込まないで』
魔剣士『俺は……全てを失った……』
プリースト『やり遂げたじゃない。サタンを追いつめたのよ』
魔剣士『…………』
プリースト『サタンは倒せなかった、でも、私達の勝ちよ』
魔剣士『勝ちなものかっ!! 失ったものが大きすぎるよ!!』
プリースト『失ったかもしれない。けれど繋いだのよ……絆を』
魔剣士『……』
プリースト『待ちましょう。近い将来に現れるであろう若き勇者を』
魔剣士『……っ』
プリースト『その時にまた、私達の絆がきっと必要になるから』
魔剣士『う……うぅ……うああああぁぁぁぁ!!』
ガカアアアアァァァァ!!
……――
魔剣士『……プリー……スト』
プリースト『魔剣士、落ち込まないで』
魔剣士『俺は……全てを失った……』
プリースト『やり遂げたじゃない。サタンを追いつめたのよ』
魔剣士『…………』
プリースト『サタンは倒せなかった、でも、私達の勝ちよ』
魔剣士『勝ちなものかっ!! 失ったものが大きすぎるよ!!』
プリースト『失ったかもしれない。けれど繋いだのよ……絆を』
魔剣士『……』
プリースト『待ちましょう。近い将来に現れるであろう若き勇者を』
魔剣士『……っ』
プリースト『その時にまた、私達の絆がきっと必要になるから』
魔剣士『う……うぅ……うああああぁぁぁぁ!!』
ガカアアアアァァァァ!!
769: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:46:11.56:IG+qTQbMo (10/19)
――……
頭が……割れる……痛い……。
ネクロマンサー『さぞ悔しいでしょうね。私の力で再びその命、蘇らせてあげましょう。ククッ』
プリースト……師匠……マジシャン……。
師匠『お前の責任じゃねぇ。だがな、魔族化して成り下がったテメェは許さねぇ』
俺は何の為に戦って……生きて……生まれて……。
マジシャン『自分を責めた結果がこれか。情けねぇと思わねぇのかよ!!』
俺は……魔王サタンを……サタンを……サタンを!!
天才『人様の助言を聞かねーで挑んだ結果がこれだ。せいぜい恥を知るんだな』
俺はサタンを……サタンを! サタンを!! サタンを倒す事が俺の……!!
プリースト『もういいのよ。1人で悩まなくても。苦しまなくても』
魔剣士「う……っぐおああああぁぁぁぁーッ!!」
パキイイイイィィィィン!!
魔剣士「――――っ!!」
そうだ。俺は……サタンを倒す。その為に若き勇者へ……絆を繋ぐんだ。
――……
頭が……割れる……痛い……。
ネクロマンサー『さぞ悔しいでしょうね。私の力で再びその命、蘇らせてあげましょう。ククッ』
プリースト……師匠……マジシャン……。
師匠『お前の責任じゃねぇ。だがな、魔族化して成り下がったテメェは許さねぇ』
俺は何の為に戦って……生きて……生まれて……。
マジシャン『自分を責めた結果がこれか。情けねぇと思わねぇのかよ!!』
俺は……魔王サタンを……サタンを……サタンを!!
天才『人様の助言を聞かねーで挑んだ結果がこれだ。せいぜい恥を知るんだな』
俺はサタンを……サタンを! サタンを!! サタンを倒す事が俺の……!!
プリースト『もういいのよ。1人で悩まなくても。苦しまなくても』
魔剣士「う……っぐおああああぁぁぁぁーッ!!」
パキイイイイィィィィン!!
魔剣士「――――っ!!」
そうだ。俺は……サタンを倒す。その為に若き勇者へ……絆を繋ぐんだ。
770: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:46:41.89:IG+qTQbMo (11/19)
魔王サタンの放つ大いなる一撃。標的は召喚士とそれを支える戦士の2人。
眩い光が弾けると一直線に伸び、巨大な閃光へと変貌する。
召喚士と戦士は身構えその光に対応する。当然、防げるなどという思いは皆無に等しい。
周囲で五行を構える一同も近づき何とかしようと試行錯誤するが、
大した案もなく、足を踏み出した時には閃光が撃ち放たれていた。
邪悪ながらも神々しいその一撃に絶望を見出した時、希望が残った。
サタン「……な……に!?」
ズッズガアアアアァァァァ!!
召喚士「――――!?」
戦士「な……っん――」
魔剣士「……っ」 ゴガガガガガガ!!
召喚士「魔……剣士さん……っ?」
魔剣士「この程度が償いになるなんて思わない……っ」
戦士「……っ」
魔剣士「それでも……君達だけは……死なせない!!」
魔王サタンの放つ大いなる一撃。標的は召喚士とそれを支える戦士の2人。
眩い光が弾けると一直線に伸び、巨大な閃光へと変貌する。
召喚士と戦士は身構えその光に対応する。当然、防げるなどという思いは皆無に等しい。
周囲で五行を構える一同も近づき何とかしようと試行錯誤するが、
大した案もなく、足を踏み出した時には閃光が撃ち放たれていた。
邪悪ながらも神々しいその一撃に絶望を見出した時、希望が残った。
サタン「……な……に!?」
ズッズガアアアアァァァァ!!
召喚士「――――!?」
戦士「な……っん――」
魔剣士「……っ」 ゴガガガガガガ!!
召喚士「魔……剣士さん……っ?」
魔剣士「この程度が償いになるなんて思わない……っ」
戦士「……っ」
魔剣士「それでも……君達だけは……死なせない!!」
771: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:47:32.27:IG+qTQbMo (12/19)
サタン「馬鹿なッ、人間の心を取り戻したとでも言うのか!?」
プリースト『だから言ったでしょ? あなたに正の力は計れないって』
魔剣士「五行……剣っ!!」 キュイイイイィィィィ
魔法剣士「力が暴発するぞっ!!」
魔剣士「うおおおおぉぉぉぉ!!」
プリースト『彼だけじゃない。人々の色んな力が彼らを守っている』
サタン「……こんな事が……有り得ると言うのかッ」
ズッガオオオオォォォォン!! ドドオオオオォォォォ……
戦士「ごはぁっ!!」 ドシャッ
召喚士「う……っぐ」
白虎長「彼は……っ!?」
帝「消……えた……?」
プリースト『まだよ。魔剣士がこんなもので……終わるものですかっ!』
サタン「――!?」
魔剣士「やっと届いたよ」
サタン「馬鹿なッ、人間の心を取り戻したとでも言うのか!?」
プリースト『だから言ったでしょ? あなたに正の力は計れないって』
魔剣士「五行……剣っ!!」 キュイイイイィィィィ
魔法剣士「力が暴発するぞっ!!」
魔剣士「うおおおおぉぉぉぉ!!」
プリースト『彼だけじゃない。人々の色んな力が彼らを守っている』
サタン「……こんな事が……有り得ると言うのかッ」
ズッガオオオオォォォォン!! ドドオオオオォォォォ……
戦士「ごはぁっ!!」 ドシャッ
召喚士「う……っぐ」
白虎長「彼は……っ!?」
帝「消……えた……?」
プリースト『まだよ。魔剣士がこんなもので……終わるものですかっ!』
サタン「――!?」
魔剣士「やっと届いたよ」
772: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:48:18.61:IG+qTQbMo (13/19)
ザッシュウウウウゥゥゥゥ!!
魔剣士「やっとサタンに……届いた」 ブスブス……
サタン「これは魔剣かッ」
魔剣士「プリースト。長い事……待たせてしまったね」 ボロッ
プリースト『ううん、いいの……いいのよ!』
魔剣士「これで俺もようやく……解放される……」 シュウウゥゥゥゥ
タッタッタッタッ……ズザッ
プリースト『見てっ。彼らも来てくれたわよ』
魔剣士「師匠、マジシャン……」 ズズズッ
師匠「おいっ!! あれは……っ!!」
マジシャン「――!?」
魔剣士「ありがとう……」
プリースト『師匠、マジシャン。ありがとう』
師匠「……バカヤロウ……バカヤロウなんだよお前らってのはよぉ!」
マジシャン「あばよ……再来の勇者達」
ザッシュウウウウゥゥゥゥ!!
魔剣士「やっとサタンに……届いた」 ブスブス……
サタン「これは魔剣かッ」
魔剣士「プリースト。長い事……待たせてしまったね」 ボロッ
プリースト『ううん、いいの……いいのよ!』
魔剣士「これで俺もようやく……解放される……」 シュウウゥゥゥゥ
タッタッタッタッ……ズザッ
プリースト『見てっ。彼らも来てくれたわよ』
魔剣士「師匠、マジシャン……」 ズズズッ
師匠「おいっ!! あれは……っ!!」
マジシャン「――!?」
魔剣士「ありがとう……」
プリースト『師匠、マジシャン。ありがとう』
師匠「……バカヤロウ……バカヤロウなんだよお前らってのはよぉ!」
マジシャン「あばよ……再来の勇者達」
773: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:49:09.55:IG+qTQbMo (14/19)
ガッカアアアアァァァァ――――!!
サタン「何と言う……事か……ッ」
召喚士「……魔剣士さん……あなたの思い、伝わったよ」 グググッ
サタン「このサタンがダメージを? 否、そんな事は有り得てなるものか」
召喚士「今だ……今しかない……」
戦士「召……喚士っ」
召喚士「サタンを倒す。サタンを……今しか……」
バーテン「もう魔力が残ってねぇのか! くそっ、ここまできて……」
戦士父「ごほごほっ!! ぐぅ……」 ガクン
バーテン「おいっ!?」
戦士父「ゾディアックは……どこだ……?」
バーテン「まだ早い! っつーか、お前が手に握って――」 ハッ
戦士父「ゾディアックを放ち、奴の動きを封じ……ごほっ!!」
バーテン「お前……もう、腕の感覚が……っ」
サタン「クッ……フフ。まさかここまでの展開になろうとは正直、予想外であった」
ガッカアアアアァァァァ――――!!
サタン「何と言う……事か……ッ」
召喚士「……魔剣士さん……あなたの思い、伝わったよ」 グググッ
サタン「このサタンがダメージを? 否、そんな事は有り得てなるものか」
召喚士「今だ……今しかない……」
戦士「召……喚士っ」
召喚士「サタンを倒す。サタンを……今しか……」
バーテン「もう魔力が残ってねぇのか! くそっ、ここまできて……」
戦士父「ごほごほっ!! ぐぅ……」 ガクン
バーテン「おいっ!?」
戦士父「ゾディアックは……どこだ……?」
バーテン「まだ早い! っつーか、お前が手に握って――」 ハッ
戦士父「ゾディアックを放ち、奴の動きを封じ……ごほっ!!」
バーテン「お前……もう、腕の感覚が……っ」
サタン「クッ……フフ。まさかここまでの展開になろうとは正直、予想外であった」
774: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:50:05.01:IG+qTQbMo (15/19)
ズゴゴゴゴゴゴゴ……
サタン「これ以上の攻撃は不可。それは貴様等も同様の事」
召喚士「あと……1回だけ……」
サタン「であるならば、スーパーノヴァに全力を使う。それだけだ」 ゴアッ!!
召喚士「あと……少し……なんだ!」
サタン「貴様等の五行が放たれる前に、世界を終わらせる!」
召喚士「あと……あと……っ」
サタン「人間の微々たる絆などというものを断ち切り、無力と化せ!」
召喚士「何でもいいっ! 行けっ! 天狗! 雪女! 猫又! 座敷童子……っ!」
サタン「滅びよッ!! 人間!!」
頑張れ……頑張れ……頑張れ!! 頑張れっ!!
サタン「またこの力かッ。世界中から……不愉快な力が響いてくるッ」
占い師『頑張れっ!!』
西方参謀『頑張れぇ!!』
女将『頑張って!!』
ズゴゴゴゴゴゴゴ……
サタン「これ以上の攻撃は不可。それは貴様等も同様の事」
召喚士「あと……1回だけ……」
サタン「であるならば、スーパーノヴァに全力を使う。それだけだ」 ゴアッ!!
召喚士「あと……少し……なんだ!」
サタン「貴様等の五行が放たれる前に、世界を終わらせる!」
召喚士「あと……あと……っ」
サタン「人間の微々たる絆などというものを断ち切り、無力と化せ!」
召喚士「何でもいいっ! 行けっ! 天狗! 雪女! 猫又! 座敷童子……っ!」
サタン「滅びよッ!! 人間!!」
頑張れ……頑張れ……頑張れ!! 頑張れっ!!
サタン「またこの力かッ。世界中から……不愉快な力が響いてくるッ」
占い師『頑張れっ!!』
西方参謀『頑張れぇ!!』
女将『頑張って!!』
775: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:50:56.88:IG+qTQbMo (16/19)
サタン「小賢しいッ!!」
戦士「出ねぇ……っ、駄目……なのか……」
召喚士「陰陽師さんっ!! 山本さんっ!! くそぉ!! 誰でもいいんだ!!」
キラッ……チカチカチカッ
戦士「……?」
召喚士「く……そぉ……っ」
シュウウウウゥゥゥゥ……
戦士「おい……召喚士……」
召喚士「……っ」
戦士「あれ……何だ……?」
召喚士「……? あれって……戦士の、鬼丸の籠手……?」
戦士「何か光って……煙みてぇのが――」
バッシュウウウウゥゥゥゥ!!
召喚士「――――!?」
戦士「んな――っ!!」
サタン「小賢しいッ!!」
戦士「出ねぇ……っ、駄目……なのか……」
召喚士「陰陽師さんっ!! 山本さんっ!! くそぉ!! 誰でもいいんだ!!」
キラッ……チカチカチカッ
戦士「……?」
召喚士「く……そぉ……っ」
シュウウウウゥゥゥゥ……
戦士「おい……召喚士……」
召喚士「……っ」
戦士「あれ……何だ……?」
召喚士「……? あれって……戦士の、鬼丸の籠手……?」
戦士「何か光って……煙みてぇのが――」
バッシュウウウウゥゥゥゥ!!
召喚士「――――!?」
戦士「んな――っ!!」
776: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:51:46.05:IG+qTQbMo (17/19)
シュウウウウウゥゥゥゥ……
魔道士「あ……ああ……あぁ……」
名代「何故……っ」
――「……二人揃ってなにやってんだよ。グハハッ!」
戦士「何で……お前……どうして……っ!」
召喚士「鬼……丸……」
鬼丸「情けねぇなあ。ほれ、早く起きろよ」
召喚士「…………」
鬼丸「召喚士、何をボーっとしてんだよ! 決めちまえよ、最後の一撃!」
召喚士「っ!!」
鬼丸「俺の力を使えば出来るはずだろ?」
召喚士「……そ……っか。鬼丸は東方の魔物で……式神で……」
鬼丸「お前なら使役出来るはずだ。さぁ叫べ! 俺の本当の名を!」
召喚士「本当の名……そうだ、聞いた、聞いたんだ! 行け……っ、大嶽丸!!」
大嶽丸「おおうっ!!」 ゴアッ!!
シュウウウウウゥゥゥゥ……
魔道士「あ……ああ……あぁ……」
名代「何故……っ」
――「……二人揃ってなにやってんだよ。グハハッ!」
戦士「何で……お前……どうして……っ!」
召喚士「鬼……丸……」
鬼丸「情けねぇなあ。ほれ、早く起きろよ」
召喚士「…………」
鬼丸「召喚士、何をボーっとしてんだよ! 決めちまえよ、最後の一撃!」
召喚士「っ!!」
鬼丸「俺の力を使えば出来るはずだろ?」
召喚士「……そ……っか。鬼丸は東方の魔物で……式神で……」
鬼丸「お前なら使役出来るはずだ。さぁ叫べ! 俺の本当の名を!」
召喚士「本当の名……そうだ、聞いた、聞いたんだ! 行け……っ、大嶽丸!!」
大嶽丸「おおうっ!!」 ゴアッ!!
777: ◆1otsuV0WFc:2012/08/06(月) 17:52:20.05:IG+qTQbMo (18/19)
サタン「――ッ!?」
青年兵「今だ!!」
アマゾネス「いっけぇーっ!」
王子「くっ!!」
サモナー「……っ」
キュイイイイィィィィン!! ゴッガアアアアァァァァ!!
サタン「死者が蘇る? そんなはずはない。何の因果が働いているというのだ」
召喚士「見……えるか……サタン」
サタン「!?」
召喚士「これが……俺達の絆だ……っ」
サタン「立ち上がる事すらままならぬ1匹の人間に……」
召喚士「これが……絆の力だぁ!!」
サタン「このサタンが気圧されているとでも言うのか……ッ」
召喚士「これがぁ!! 俺達の……みんなの力なんだああぁぁぁぁ!!」
サタン「1匹ではないッ! 何だこれは!? 召喚士の周囲に集うこの者らはッ!!」
サタン「――ッ!?」
青年兵「今だ!!」
アマゾネス「いっけぇーっ!」
王子「くっ!!」
サモナー「……っ」
キュイイイイィィィィン!! ゴッガアアアアァァァァ!!
サタン「死者が蘇る? そんなはずはない。何の因果が働いているというのだ」
召喚士「見……えるか……サタン」
サタン「!?」
召喚士「これが……俺達の絆だ……っ」
サタン「立ち上がる事すらままならぬ1匹の人間に……」
召喚士「これが……絆の力だぁ!!」
サタン「このサタンが気圧されているとでも言うのか……ッ」
召喚士「これがぁ!! 俺達の……みんなの力なんだああぁぁぁぁ!!」
サタン「1匹ではないッ! 何だこれは!? 召喚士の周囲に集うこの者らはッ!!」
778:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/06(月) 17:53:35.40:IG+qTQbMo (19/19)
次の投下はキリの良いところで区切らせて頂きますです
1日で終わらなかったらちょっと待っててね!
それではこれにて失礼致します!ご支援ありがとうです!ノシ
次の投下はキリの良いところで区切らせて頂きますです
1日で終わらなかったらちょっと待っててね!
それではこれにて失礼致します!ご支援ありがとうです!ノシ
779:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県):2012/08/06(月) 17:54:57.05:ZDvaJ2d7o (1/1)
>>1乙
まてねーよぉ・・・
みんな頑張れ
>>1乙
まてねーよぉ・・・
みんな頑張れ
780:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/06(月) 17:55:34.58:lQ7KoDGAO (1/1)
乙!
乙!
781:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/06(月) 17:57:44.44:MfK1i+7co (1/1)
相変わらずのじらし・・・悔しいでもびくんびくん
>>1おつ
相変わらずのじらし・・・悔しいでもびくんびくん
>>1おつ
782:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/06(月) 17:58:27.61:vZVPX0xIO (2/2)
さすがはドSな>>1
だが、それがいい(ニイッ)
さすがはドSな>>1
だが、それがいい(ニイッ)
783:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/06(月) 18:10:01.46:uzQbfaPDO (1/1)
主役の魔剣士たん覚醒きたわぁぁぁぁぁぁ
主役の魔剣士たん覚醒きたわぁぁぁぁぁぁ
784:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/06(月) 19:21:01.56:I5NMKTrAO (1/1)
一文字違いの魔法剣士さんの活躍はまだですか……?(´・ω・`)
一文字違いの魔法剣士さんの活躍はまだですか……?(´・ω・`)
785:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/06(月) 19:21:02.18:v7XAgnTso (1/1)
なんだかすごい泣きそうになってきた…
なんだかすごい泣きそうになってきた…
786:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/06(月) 20:16:26.08:8guvE+Evo (1/1)
>>1乙
負けんしタン…長いことかかったなぁ良かった良かった
ちょっとウルウルきたところでスンドメされてビクンビクンしちゃった
もうイかせてくれよぉ…
>>1乙
負けんしタン…長いことかかったなぁ良かった良かった
ちょっとウルウルきたところでスンドメされてビクンビクンしちゃった
もうイかせてくれよぉ…
787:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2012/08/07(火) 00:39:15.35:Y147Av2E0 (1/1)
はうぁあ
はうぁあ
788:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/07(火) 01:40:46.42:NhgL4w8AO (1/1)
>>1おつ
熱い展開が続くのぅ
>>1おつ
熱い展開が続くのぅ
789:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/07(火) 02:35:33.34:MMt8GwIK0 (1/1)
>>1 おつ
>>1 おつ
790:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 07:11:19.39:ifWdOFPIO (1/1)
おっつおつ
VIPからずっと追って、人生のイベントこなしながら読んでたが、ほんとに素晴らしい名作
書き続けることの並々ならぬ努力は>>1の凄さを物語っている
おっつおつ
VIPからずっと追って、人生のイベントこなしながら読んでたが、ほんとに素晴らしい名作
書き続けることの並々ならぬ努力は>>1の凄さを物語っている
791:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/07(火) 08:21:57.95:lHbHvKGOo (1/1)
分かる。馴れ合うなとか言われそうだけど、なんだか人生の一部だ
分かる。馴れ合うなとか言われそうだけど、なんだか人生の一部だ
792:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/07(火) 08:31:27.92:kqxIVe4AO (1/1)
相変わらず>>1乙んつんであります。続き+(0゚・∀・)+ワクテカ+
相変わらず>>1乙んつんであります。続き+(0゚・∀・)+ワクテカ+
793:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 10:41:29.38:wCa3ZlMlo (1/1)
馴れ合うな
馴れ合うな
794:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 11:12:25.56:+9jYE8pDO (1/2)
舐め合うな
舐め合うな
795:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 13:19:21.55:+C4GAAJho (1/1)
合体しろ
合体しろ
796: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 18:00:01.27:/DN68Gj4o (1/11)
キイイイイィィィィン
――『戦士』
戦士「――!?」
幼馴染『彼を支えてあげる事が、あなたの役目でしょ? しっかり!』
戦士「あ、ああ……っ」
――『剣士、弓使い、立つんだ』
弓使い「!?」
魔道士男『剣士、君が彼を支えてやらないでどうする?』
剣士「あ……あぁっ、そうだ……召喚士くんっ!」 ガシッ
戦士「俺らが……付いてっからなぁ!!」 ガシィ!!
サモナー「う……がはっ!!」
短髪『頑張れよサモナー! もうちょっとじゃねぇか!』
弓使い男『頑張れよぉ! もうひと踏ん張りだぜ!』
プリースト『私達も応援するからっ、頑張ってサモナー!』
サモナー「み……みんな……っ」
キイイイイィィィィン
――『戦士』
戦士「――!?」
幼馴染『彼を支えてあげる事が、あなたの役目でしょ? しっかり!』
戦士「あ、ああ……っ」
――『剣士、弓使い、立つんだ』
弓使い「!?」
魔道士男『剣士、君が彼を支えてやらないでどうする?』
剣士「あ……あぁっ、そうだ……召喚士くんっ!」 ガシッ
戦士「俺らが……付いてっからなぁ!!」 ガシィ!!
サモナー「う……がはっ!!」
短髪『頑張れよサモナー! もうちょっとじゃねぇか!』
弓使い男『頑張れよぉ! もうひと踏ん張りだぜ!』
プリースト『私達も応援するからっ、頑張ってサモナー!』
サモナー「み……みんな……っ」
797: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 18:00:30.67:/DN68Gj4o (2/11)
キイイイイィィィィン!!
王子「――――!?」
大臣『王子、見せてやりなされ。今まで頑張ってきたその全てを』
親衛隊長『王子っ!!』
西国兵長『王子! もう少しですよ!』
パイク長『そりゃあ! もっと力を込めてぇ!』
王子「み……んな……っ」
神官『王子、素晴らしい戦いぶりでしたぞ。アヌビスを最後まで使わず貫いて……』
王子「神……官っ」
神官『ほら、亡き父上も喜んでおられます』
西国王『強くなった。お前は本当に立派な王となったな』
王子「父……上っ、父上……ぇ」 ブワッ
神官『泣くのはまだ早いですぞ。最後まで気を抜かれるな』
西国王『魔王に見せてやれっ、西国ここに有り! とな!』
王子「みんなっ、西国の為に……ありがとう」
キイイイイィィィィン!!
王子「――――!?」
大臣『王子、見せてやりなされ。今まで頑張ってきたその全てを』
親衛隊長『王子っ!!』
西国兵長『王子! もう少しですよ!』
パイク長『そりゃあ! もっと力を込めてぇ!』
王子「み……んな……っ」
神官『王子、素晴らしい戦いぶりでしたぞ。アヌビスを最後まで使わず貫いて……』
王子「神……官っ」
神官『ほら、亡き父上も喜んでおられます』
西国王『強くなった。お前は本当に立派な王となったな』
王子「父……上っ、父上……ぇ」 ブワッ
神官『泣くのはまだ早いですぞ。最後まで気を抜かれるな』
西国王『魔王に見せてやれっ、西国ここに有り! とな!』
王子「みんなっ、西国の為に……ありがとう」
798: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 18:01:00.54:/DN68Gj4o (3/11)
キイイイイィィィィン!!
――『盗賊』
盗賊「……え……っ?」
兄様『どうした? 苦しいか?』
盗賊「兄様……っ!! 苦しい、苦しいよ。でも大丈夫、私……やるよ」
兄様『ああ、それでこそ盗賊だ。後ろを見てみろ、彼らもお前の支えとなるぞ』
盗賊「――!?」
風忍『姫……」
水忍『もう少しの辛抱ですぞ』
火忍『姫っ! 頑張れぇ!』
土忍『……見事ですぞ、姫』
――『カカカッ!!』
盗賊「!?」
雷忍『姫、そして上様。よくぞここまで辿り着きましたなぁ』
帝「雷……?」
キイイイイィィィィン!!
――『盗賊』
盗賊「……え……っ?」
兄様『どうした? 苦しいか?』
盗賊「兄様……っ!! 苦しい、苦しいよ。でも大丈夫、私……やるよ」
兄様『ああ、それでこそ盗賊だ。後ろを見てみろ、彼らもお前の支えとなるぞ』
盗賊「――!?」
風忍『姫……」
水忍『もう少しの辛抱ですぞ』
火忍『姫っ! 頑張れぇ!』
土忍『……見事ですぞ、姫』
――『カカカッ!!』
盗賊「!?」
雷忍『姫、そして上様。よくぞここまで辿り着きましたなぁ』
帝「雷……?」
799: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 18:01:26.49:/DN68Gj4o (4/11)
雷忍『俺だけじゃないですよ。皆、応援してまするぞ! カカカッ!』
帝「!?」
剣聖『上様……感謝致しますぞ』
旗本『さぁ、押して押して押しまくりなされっ!』
刀匠『上様っ!』
――『名代……』
名代「――っ!!」
武士『某の魂も、お主達と共に』
名代「武……士……っ!!」
武士『名代、召喚士殿。最後の刻まで共に戦いましょうぞ』
召喚士「武士さん……!」
兄様『さぁ、ゆけいっ!!』
雷忍『いけぇ!!』
火忍『ブチかませぇー!』
武士『頑張れっ!』
雷忍『俺だけじゃないですよ。皆、応援してまするぞ! カカカッ!』
帝「!?」
剣聖『上様……感謝致しますぞ』
旗本『さぁ、押して押して押しまくりなされっ!』
刀匠『上様っ!』
――『名代……』
名代「――っ!!」
武士『某の魂も、お主達と共に』
名代「武……士……っ!!」
武士『名代、召喚士殿。最後の刻まで共に戦いましょうぞ』
召喚士「武士さん……!」
兄様『さぁ、ゆけいっ!!』
雷忍『いけぇ!!』
火忍『ブチかませぇー!』
武士『頑張れっ!』
800: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 18:02:01.24:/DN68Gj4o (5/11)
キイイイイィィィィン!!
幼女「あ……ぁ……っ」
お父『幼女、ここが踏ん張りどころだぞ』
幼女「う……うん……っ!」
女賢者『大丈夫よ、このままいけるわっ』
弓使い「ええっ! もちろんよ!」
東方司令「!? 兄……くんっ」
北方司令『最後まで尽くす事が大事。五行の連中を支えてやれ』
騎士団長『ようやくここまで来たのだからな』
南西砦長『我らの夢や思いも乗せて、全てをぶつけてくれ!』
西方司令「お……前ら……っ」
南方司令「ああ。君達の正義……確かに受け取ったぞ!!」
北方司令『さぁ行って来い! 俺らが付いている』
東方司令「ありがとう、兄くん……っ」
お父『恐れる事など何もないぞ。お前らは……強い!』
幼女「うん! うんっ!!」
キイイイイィィィィン!!
幼女「あ……ぁ……っ」
お父『幼女、ここが踏ん張りどころだぞ』
幼女「う……うん……っ!」
女賢者『大丈夫よ、このままいけるわっ』
弓使い「ええっ! もちろんよ!」
東方司令「!? 兄……くんっ」
北方司令『最後まで尽くす事が大事。五行の連中を支えてやれ』
騎士団長『ようやくここまで来たのだからな』
南西砦長『我らの夢や思いも乗せて、全てをぶつけてくれ!』
西方司令「お……前ら……っ」
南方司令「ああ。君達の正義……確かに受け取ったぞ!!」
北方司令『さぁ行って来い! 俺らが付いている』
東方司令「ありがとう、兄くん……っ」
お父『恐れる事など何もないぞ。お前らは……強い!』
幼女「うん! うんっ!!」
801: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 18:02:30.61:/DN68Gj4o (6/11)
キュイイイイィィィィ……
サタン「こんな事が……起きうるとでも言うのか……ッ」
戦士「これが俺達の絆だ! なぁ、召喚士!」
召喚士「あ、ああ……っ」
サタン「不愉快な」 ザッ
召喚士「うぐっ!!」
戦士「押し負けるなぁ! 俺が……盾になっからよぉ!!」
サタン「力を持たぬ雑魚が。消えていろ」
戦士「!?」
バチィ!!
サタン「……?」
――『気合いが足りぬぞ。しっかりしろ』
戦士「――!?」
召喚士「……騎都尉……さん」
騎都尉『貴様に託した志はこんなものか?』
キュイイイイィィィィ……
サタン「こんな事が……起きうるとでも言うのか……ッ」
戦士「これが俺達の絆だ! なぁ、召喚士!」
召喚士「あ、ああ……っ」
サタン「不愉快な」 ザッ
召喚士「うぐっ!!」
戦士「押し負けるなぁ! 俺が……盾になっからよぉ!!」
サタン「力を持たぬ雑魚が。消えていろ」
戦士「!?」
バチィ!!
サタン「……?」
――『気合いが足りぬぞ。しっかりしろ』
戦士「――!?」
召喚士「……騎都尉……さん」
騎都尉『貴様に託した志はこんなものか?』
802: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 18:03:05.15:/DN68Gj4o (7/11)
戦士「騎都尉……!! まさか、こんなもんじゃ……ねぇぞ!!」
騎都尉『そうだ、その威圧だ。ならば我らも助力しようではないか』
召喚士「え……っ?」
兄者「ゆくぞっ!」
弟者「おうよっ!!」
錦将軍「そらそらそらそらぁーっ!」
剣士「あれは……五虎大将の……!?」
夫人「……おや?」
長男『ようやく力を貸してくれたね』
夫人「でも。わらわはもう召喚士のものじゃ。そなたのものではない」
長男『ははっ、それは分かっているさ』
錦将軍『華国の維持と誇りを見せてやれぇ!!』
騎都尉『見せてみろ戦士、お前の威圧を!』
戦士「お……おおぉぉぉぉ!!」
騎都尉『……ふっ、やれば出来るじゃないか。俺なんざとうに超える威圧をな』
戦士「騎都尉……!! まさか、こんなもんじゃ……ねぇぞ!!」
騎都尉『そうだ、その威圧だ。ならば我らも助力しようではないか』
召喚士「え……っ?」
兄者「ゆくぞっ!」
弟者「おうよっ!!」
錦将軍「そらそらそらそらぁーっ!」
剣士「あれは……五虎大将の……!?」
夫人「……おや?」
長男『ようやく力を貸してくれたね』
夫人「でも。わらわはもう召喚士のものじゃ。そなたのものではない」
長男『ははっ、それは分かっているさ』
錦将軍『華国の維持と誇りを見せてやれぇ!!』
騎都尉『見せてみろ戦士、お前の威圧を!』
戦士「お……おおぉぉぉぉ!!」
騎都尉『……ふっ、やれば出来るじゃないか。俺なんざとうに超える威圧をな』
803: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 18:04:37.12:/DN68Gj4o (8/11)
キュイイイイィィィィ……
同門「……っ」
――『苦しいよな? でもよ、こんなん一時的なモンだ。押しきっちまえ!』
同門「!?」
ドッペル『お前なら出来んだろ、なぁ!』
ウィッチ『そうでございますわ。同門さんなら心配無用でございますわ』
同門「お前ら……どうして……っ」
青年兵「ウィッチさん……っ」
ウィッチ『青年兵さん、頑張るでございますわっ』
女記者『そうっすよおおぉぉ! 鬼頑張るっすよおおおおぉぉぉぉ!!』
青年兵「……っ」
――『感動しとる場合か。全く……ひょっひょっひょ』
青龍士官「――っ!!」
青龍先生『とは言え、2人とも良きバハムートじゃ。大したもんじゃよ』
青年兵「青龍先生……っ!!」
キュイイイイィィィィ……
同門「……っ」
――『苦しいよな? でもよ、こんなん一時的なモンだ。押しきっちまえ!』
同門「!?」
ドッペル『お前なら出来んだろ、なぁ!』
ウィッチ『そうでございますわ。同門さんなら心配無用でございますわ』
同門「お前ら……どうして……っ」
青年兵「ウィッチさん……っ」
ウィッチ『青年兵さん、頑張るでございますわっ』
女記者『そうっすよおおぉぉ! 鬼頑張るっすよおおおおぉぉぉぉ!!』
青年兵「……っ」
――『感動しとる場合か。全く……ひょっひょっひょ』
青龍士官「――っ!!」
青龍先生『とは言え、2人とも良きバハムートじゃ。大したもんじゃよ』
青年兵「青龍先生……っ!!」
804: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 18:05:08.62:/DN68Gj4o (9/11)
青龍士官「先生っ! 見てて下さい! 俺は、必ず……勝ちます!!」
白虎先生『青龍なんぞに負けるんじゃないぞ?』
白虎長「!?」
白虎嬢「……ええ。負けませんよ」
白虎長男『最後まで気を抜くなよ? 相手は魔王なのだぞ?』
白虎長「分かっています。ありがとう、父さん」
玄武先生『玄武娘、少し肩に力が入り過ぎている。深呼吸しなさい』
玄武娘「おじいちゃ……」
玄武先生『サモナー、まったく……無理をしおって……』
サモナー「……すみません……先生」
玄武先生『謝る事はないよ。君はここまで良くやったよ』
サモナー「先生ぇ……!」
玄武先生『救えない事を悔いるよ。あとは託そう……玄武娘に』
サモナー「……は……いっ」
玄武娘「……っ」
青龍士官「先生っ! 見てて下さい! 俺は、必ず……勝ちます!!」
白虎先生『青龍なんぞに負けるんじゃないぞ?』
白虎長「!?」
白虎嬢「……ええ。負けませんよ」
白虎長男『最後まで気を抜くなよ? 相手は魔王なのだぞ?』
白虎長「分かっています。ありがとう、父さん」
玄武先生『玄武娘、少し肩に力が入り過ぎている。深呼吸しなさい』
玄武娘「おじいちゃ……」
玄武先生『サモナー、まったく……無理をしおって……』
サモナー「……すみません……先生」
玄武先生『謝る事はないよ。君はここまで良くやったよ』
サモナー「先生ぇ……!」
玄武先生『救えない事を悔いるよ。あとは託そう……玄武娘に』
サモナー「……は……いっ」
玄武娘「……っ」
805: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 18:05:51.91:/DN68Gj4o (10/11)
キュイイイイィィィィ……
師匠「……っ!」
朱雀先生『ざまぁねぇナリだな。ガハハッ』
師匠「相変わらず、口が悪いですね」
朱雀先生『お前は本っ当に馬鹿でアホで変態で使えねー弟子だったなぁ』
師匠「……」
朱雀先生『でもよぉ、馬鹿でアホで変態だけど使える師にはなったなぁ』
師匠「――っ!!」
朱雀先生『朱雀の将来、安泰じゃねぇか。なぁ?』
師匠「……」
召喚士「ぐ……くううぅぅ!!」
朱雀嬢「負けて……たまるもんですかっ!!」
同門「守るべきものは間違ってなかったんだ……俺はっ、俺はぁ!!」
朱雀先生『よくここまで頑張ったよお前も。ま、すぐこっち側に来ない事祈ってるぜ。ガハハッ』
師匠「……ありがとうございます、師匠」
キュイイイイィィィィ……
師匠「……っ!」
朱雀先生『ざまぁねぇナリだな。ガハハッ』
師匠「相変わらず、口が悪いですね」
朱雀先生『お前は本っ当に馬鹿でアホで変態で使えねー弟子だったなぁ』
師匠「……」
朱雀先生『でもよぉ、馬鹿でアホで変態だけど使える師にはなったなぁ』
師匠「――っ!!」
朱雀先生『朱雀の将来、安泰じゃねぇか。なぁ?』
師匠「……」
召喚士「ぐ……くううぅぅ!!」
朱雀嬢「負けて……たまるもんですかっ!!」
同門「守るべきものは間違ってなかったんだ……俺はっ、俺はぁ!!」
朱雀先生『よくここまで頑張ったよお前も。ま、すぐこっち側に来ない事祈ってるぜ。ガハハッ』
師匠「……ありがとうございます、師匠」
806:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 18:11:02.29:/DN68Gj4o (11/11)
結局、中途半端で投下しちゃいました
なんだか書いたのに投下しないのは気持ち悪い…
それでは失礼致します!ご支援感謝です!ノシ
結局、中途半端で投下しちゃいました
なんだか書いたのに投下しないのは気持ち悪い…
それでは失礼致します!ご支援感謝です!ノシ
807:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 18:27:28.11:+9jYE8pDO (2/2)
なんだこのエンディングぽい流れはww
おつんぽ!
なんだこのエンディングぽい流れはww
おつんぽ!
808:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 18:46:44.50:VMnqC7QDO (1/1)
>>1乙
この展開は卑怯だよ……
>>1乙
この展開は卑怯だよ……
809:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 18:57:43.39:Iq/Jz9pIO (1/1)
乙
やっぱり名脇役は脇役だけあってあんまり死んだ人は助けてくれないのな
乙
やっぱり名脇役は脇役だけあってあんまり死んだ人は助けてくれないのな
810:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 19:06:12.73:Fs3HpmVCo (1/1)
このパターンは涙腺のダメージでかいんだよチクショウ・・・>>1乙
このパターンは涙腺のダメージでかいんだよチクショウ・・・>>1乙
811:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 19:10:29.94:TBv/ThaQ0 (1/1)
今までのキャラ総出演か
胸が熱いな
今までのキャラ総出演か
胸が熱いな
812:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 19:53:14.23:R0Rq2mDfo (1/1)
天才はこれからか
天才はこれからか
813:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/07(火) 20:00:41.29:rNLU5oXLo (1/1)
>>1乙
天才は次か次かとソワソワしながらすでに目のダムが決壊してる
>>1乙
天才は次か次かとソワソワしながらすでに目のダムが決壊してる
814:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 20:05:02.68:P2ueHeSCo (1/1)
乙
全俺が泣いた
乙
全俺が泣いた
815:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/07(火) 20:50:08.71:rnqQjqgAO (1/1)
眼鏡さん眼鏡さん、魔法剣士さんを助けに来てください(´・ω・`)
眼鏡さん眼鏡さん、魔法剣士さんを助けに来てください(´・ω・`)
816:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/07(火) 21:22:29.99:gV++oZtVo (1/1)
サモナーに声を掛けてるのもプリーストって事は同名キャラってこと?
サモナーに声を掛けてるのもプリーストって事は同名キャラってこと?
817: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 23:56:40.03:ensq8kZbo (1/3)
キュイイイイィィィィ……
男隊員「っ!?」
女隊員「隊……長っ」
隊長『情けねぇ顔してんじゃねぇ。シャキっとしろ!』
格闘家「……っ」
隊長『お前らは世辞抜きで強い。自信を持て!』
ボス「はい……!」
隊長『……ま、お前らに限っては手助けも必要ないだろ。頑張れよ』
女隊員「隊長……っ! あざッス!!」
男隊員「隊長ぉ……隊長おおぉぉぉぉ!!」
隊長『おいアンチャン、お前も踏ん張りどころだぞ』
魔法剣士「……ぐ……っく」
隊長『俺の愛刀握ってんだ。くたばんじゃねぇぞ、なぁ?』
――『そうだね。これで最後だ。君なら出来るさ』
魔法剣士「――――っ!!」
キュイイイイィィィィ……
男隊員「っ!?」
女隊員「隊……長っ」
隊長『情けねぇ顔してんじゃねぇ。シャキっとしろ!』
格闘家「……っ」
隊長『お前らは世辞抜きで強い。自信を持て!』
ボス「はい……!」
隊長『……ま、お前らに限っては手助けも必要ないだろ。頑張れよ』
女隊員「隊長……っ! あざッス!!」
男隊員「隊長ぉ……隊長おおぉぉぉぉ!!」
隊長『おいアンチャン、お前も踏ん張りどころだぞ』
魔法剣士「……ぐ……っく」
隊長『俺の愛刀握ってんだ。くたばんじゃねぇぞ、なぁ?』
――『そうだね。これで最後だ。君なら出来るさ』
魔法剣士「――――っ!!」
818: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 23:58:04.87:ensq8kZbo (2/3)
眼鏡『君は本当の力を手に入れたんだ。その努力は、嘘を付かないよ』
魔法剣士「眼……鏡……」
眼鏡『僕らの死は決して無駄なんかじゃない。それを証明してみせてくれ』
詩人『そうだね。努力は報われるよ、全てにおいて』 ~♪
魔法剣士「…………」
名無し「全てか。そうだな、これが全てなんだよな……うははっ!」
魔法剣士「そうだ……俺はっ、俺は……」
黒の三騎士・一『頑張れ』
黒の三騎士・二『頑張れ!』
黒の三騎士・三『頑張れ!!』
魔法剣士「皆の力も込めてっ、俺は……撃つ!!」
イヌ『そうね。みんなの思いを背負ってるね』
隊長『そら、決めてきな。若き勇者達よぉ』
眼鏡『人間であろうと、魔族であろうと……心は1つだよ』
キュイイイイィィィィ……
――『良いこと言うぜ。なぁ?』
眼鏡『君は本当の力を手に入れたんだ。その努力は、嘘を付かないよ』
魔法剣士「眼……鏡……」
眼鏡『僕らの死は決して無駄なんかじゃない。それを証明してみせてくれ』
詩人『そうだね。努力は報われるよ、全てにおいて』 ~♪
魔法剣士「…………」
名無し「全てか。そうだな、これが全てなんだよな……うははっ!」
魔法剣士「そうだ……俺はっ、俺は……」
黒の三騎士・一『頑張れ』
黒の三騎士・二『頑張れ!』
黒の三騎士・三『頑張れ!!』
魔法剣士「皆の力も込めてっ、俺は……撃つ!!」
イヌ『そうね。みんなの思いを背負ってるね』
隊長『そら、決めてきな。若き勇者達よぉ』
眼鏡『人間であろうと、魔族であろうと……心は1つだよ』
キュイイイイィィィィ……
――『良いこと言うぜ。なぁ?』
819: ◆1otsuV0WFc:2012/08/07(火) 23:58:38.72:ensq8kZbo (3/3)
召喚士「っ!?」
マーマン『俺っちもそう思うわ。全くその通りだよ』
魔道士「マーマンさんっ!!」
マーマン『魔族だからとかそういう事じゃねぇんだよな。そういう絆じゃねぇんだよ』
スグリーヴァ『その通りよ。強き思いと絆は、種族をも超えるものだ』
インドラ『古より待ち続けたこの日。共に居られる事を心より誇りに思うぞ』
召喚士「みんな……ありがとう……っ」
――『何がありがとうだっつーの』
召喚士「……ありがたいですよ。みんなの気持ちが、物凄く伝わってきますから」
――『ハーッハッハッハ!! そりゃ何よりだな!!』
魔道士「天才……さんっ、天才さんっ!!」
天才『俺様の手を煩わせるとは、ほんとに情けねー奴らだなおい』
召喚士「すみません……。でも、もう決めますから……!!」
天才『お前ら2人が要だ。しっかり決めろよ!!』
魔道士「……はいっ!!」
召喚士「っ!?」
マーマン『俺っちもそう思うわ。全くその通りだよ』
魔道士「マーマンさんっ!!」
マーマン『魔族だからとかそういう事じゃねぇんだよな。そういう絆じゃねぇんだよ』
スグリーヴァ『その通りよ。強き思いと絆は、種族をも超えるものだ』
インドラ『古より待ち続けたこの日。共に居られる事を心より誇りに思うぞ』
召喚士「みんな……ありがとう……っ」
――『何がありがとうだっつーの』
召喚士「……ありがたいですよ。みんなの気持ちが、物凄く伝わってきますから」
――『ハーッハッハッハ!! そりゃ何よりだな!!』
魔道士「天才……さんっ、天才さんっ!!」
天才『俺様の手を煩わせるとは、ほんとに情けねー奴らだなおい』
召喚士「すみません……。でも、もう決めますから……!!」
天才『お前ら2人が要だ。しっかり決めろよ!!』
魔道士「……はいっ!!」
820:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/08(水) 00:04:41.82:OfhLGNBZo (1/1)
>>816
書こうと思って忘れてた…その通りです
重複名が何人かいるので分かりにくくてすみません…
それではおやすみなさい!
>>816
書こうと思って忘れてた…その通りです
重複名が何人かいるので分かりにくくてすみません…
それではおやすみなさい!
821:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/08(水) 00:08:06.61:ievMS4TW0 (1/1)
>>1 おつ
>>1 おつ
822:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/08(水) 00:13:58.48:jtvBFn+ko (1/2)
>>1乙!
名無しってどの辺りに出てきたか忘れちまった…
>>1乙!
名無しってどの辺りに出てきたか忘れちまった…
823:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/08(水) 00:16:40.32:xZawdSF1o (1/1)
聖騎士?じゃなかったっけ
聖騎士?じゃなかったっけ
824:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/08(水) 00:19:25.50:vkfdZnv5o (1/1)
>>1乙
さあ、ついに奇跡がみれるんですね
ボロボロすぎてどうなるのかと思った
>>1乙
さあ、ついに奇跡がみれるんですね
ボロボロすぎてどうなるのかと思った
825:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2012/08/08(水) 00:38:25.96:zxotHsAAO (1/2)
インドラ死んでたっけ
インドラ死んでたっけ
826:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/08/08(水) 00:44:57.13:kJ3tTIbm0 (1/1)
あぁぁぁぁ
目から涙がぁ
あぁぁぁぁ
目から涙がぁ
827:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/08(水) 01:30:56.47:AGg7+fsAO (1/2)
>>1おつ
インドラは死んで、名士?は生きてる気がした
>>1おつ
インドラは死んで、名士?は生きてる気がした
828:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/08(水) 01:35:30.41:CXU15X4DO (1/2)
名無しは主役のケツアナさん
名無しは主役のケツアナさん
829:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/08(水) 05:58:24.96:4nOpAEgDO (1/1)
いちょつ
魔道士ちゃんのチューで爆発する召喚士はよ
いちょつ
魔道士ちゃんのチューで爆発する召喚士はよ
830:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/08(水) 06:28:07.00:tnYPCL4AO (1/2)
眼鏡さん!
眼鏡さん!
831:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/08(水) 06:29:10.49:tnYPCL4AO (2/2)
左大臣「サタンがんばれがんばれ」
サタン「!?」
左大臣「サタンがんばれがんばれ」
サタン「!?」
832:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県):2012/08/08(水) 06:49:33.90:9veNmac4o (1/1)
ダメだ
黒の三騎士で吹いた
ダメだ
黒の三騎士で吹いた
833:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/08(水) 07:19:33.54:jtvBFn+ko (2/2)
>>823>>828
ありがとう。
>>823>>828
ありがとう。
834:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/08(水) 07:40:28.40:QhPNH48IO (1/1)
このプリーストとあのプリーストは重複名か
これだけの長編SSなのにほとんどかぶりが見られないとかビックリ
かぶりが見られないとか…かぶりがww
このプリーストとあのプリーストは重複名か
これだけの長編SSなのにほとんどかぶりが見られないとかビックリ
かぶりが見られないとか…かぶりがww
835:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県):2012/08/08(水) 08:37:38.22:COu8ginFo (1/2)
召喚士「あれ・・・師匠は・・・」
召喚士「あれ・・・師匠は・・・」
836:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/08(水) 11:22:43.04:GBuO4GtSO (1/1)
ゴルリン「クックックッ……」
ゴルリン「クックックッ……」
837: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:01:49.02:cwfG7R4Ho (1/18)
ゴアァッ!!
サタン「だから何だと言うのだ」
召喚士「サタン……。お前にも見えるはずだ」
サタン「一瞬、戸惑いはしたものの何も変わった事はない」
召喚士「みんなの思いが、みんなの力がっ!!」
サタン「それがどうした」 ズアッ!!
魔道士「……っく!!」
サタン「1人1人の思いのみで強くなれると? 馬鹿げているな」
戦士「押し……負けんなぁ!!」
盗賊「は……っああぁぁー!!」
サタン「来い召喚士。このサタン、貴様に敬意を表して全力で相手してやる」
召喚士「思い知れサタンっ、俺達の……みんなの力を……!!」
サタン「他の者などどうでも良い。貴様1人に、全力を注いでくれよう」
召喚士「いっけええええぇぇぇぇーっ!!」
サタン「貴様等の一縷の望み、今ここに断ち切ってくれるわッ!!」
ゴアァッ!!
サタン「だから何だと言うのだ」
召喚士「サタン……。お前にも見えるはずだ」
サタン「一瞬、戸惑いはしたものの何も変わった事はない」
召喚士「みんなの思いが、みんなの力がっ!!」
サタン「それがどうした」 ズアッ!!
魔道士「……っく!!」
サタン「1人1人の思いのみで強くなれると? 馬鹿げているな」
戦士「押し……負けんなぁ!!」
盗賊「は……っああぁぁー!!」
サタン「来い召喚士。このサタン、貴様に敬意を表して全力で相手してやる」
召喚士「思い知れサタンっ、俺達の……みんなの力を……!!」
サタン「他の者などどうでも良い。貴様1人に、全力を注いでくれよう」
召喚士「いっけええええぇぇぇぇーっ!!」
サタン「貴様等の一縷の望み、今ここに断ち切ってくれるわッ!!」
838: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:02:16.44:cwfG7R4Ho (2/18)
ゴッガアアアアァァァァ!!
召喚士「う……っぐううぅぅ!!」
サタン「……」
ズゴガガガガガガガガ!!
大軍師「光が激しくぶつかり合っている……っ」
ジュニア「負けてたまるかよぉ!! 押し返せっ、召喚士!!」
剣士「僕達が、みんなが付いているからっ!!」
帝「何も案ずる事はないな。勝つのは我らなのだ」
王子「そうだっ!! 絶対に負けるはずがない!!」
サモナー「がは……っ」 ガクン
マーメイド『サモナー!?』
サモナー「もう少し……もう……少しだけ……頼――」
マーマン『そうだぞ、あと少しなんだ。しっかりしろよな!』
マーメイド『マーマン……っ!』
サモナー「ありがと……うっ、あと……少し……」
ゴッガアアアアァァァァ!!
召喚士「う……っぐううぅぅ!!」
サタン「……」
ズゴガガガガガガガガ!!
大軍師「光が激しくぶつかり合っている……っ」
ジュニア「負けてたまるかよぉ!! 押し返せっ、召喚士!!」
剣士「僕達が、みんなが付いているからっ!!」
帝「何も案ずる事はないな。勝つのは我らなのだ」
王子「そうだっ!! 絶対に負けるはずがない!!」
サモナー「がは……っ」 ガクン
マーメイド『サモナー!?』
サモナー「もう少し……もう……少しだけ……頼――」
マーマン『そうだぞ、あと少しなんだ。しっかりしろよな!』
マーメイド『マーマン……っ!』
サモナー「ありがと……うっ、あと……少し……」
839: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:02:42.55:cwfG7R4Ho (3/18)
紅孩児「ち……っ」
スグリーヴァ『実際、魔王と対峙してみてどうだ?』
紅孩児「……ま、大した事はないな!」
インドラ『強がるな』
紅孩児「強がってねぇよ!」
スグリーヴァ『対峙してみて、魔王になりたいという思いは変わらないか?』
紅孩児「……」
スグリーヴァ『お前の見てきた魔王は、魔王であったか?』
紅孩児「……うるせぇ」 ボソッ
スグリーヴァ『それで良い。お前は更なる高みを目指すべきだ』
インドラ『サタンの攻撃が再び来るぞ。魔族である貴様なら他の者より分かるであろう?』
スグリーヴァ『サタンの思考を、魔王の思考を察知するのだ』
紅孩児「うるせぇ……っつの。何でもかんでも押し付けやがって」
スグリーヴァ『ありがとうよ。感謝するぞ』
紅孩児「感謝なんかされても……困るんだよ……ッ!!」
紅孩児「ち……っ」
スグリーヴァ『実際、魔王と対峙してみてどうだ?』
紅孩児「……ま、大した事はないな!」
インドラ『強がるな』
紅孩児「強がってねぇよ!」
スグリーヴァ『対峙してみて、魔王になりたいという思いは変わらないか?』
紅孩児「……」
スグリーヴァ『お前の見てきた魔王は、魔王であったか?』
紅孩児「……うるせぇ」 ボソッ
スグリーヴァ『それで良い。お前は更なる高みを目指すべきだ』
インドラ『サタンの攻撃が再び来るぞ。魔族である貴様なら他の者より分かるであろう?』
スグリーヴァ『サタンの思考を、魔王の思考を察知するのだ』
紅孩児「うるせぇ……っつの。何でもかんでも押し付けやがって」
スグリーヴァ『ありがとうよ。感謝するぞ』
紅孩児「感謝なんかされても……困るんだよ……ッ!!」
840: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:04:02.00:cwfG7R4Ho (4/18)
ドッゴオオオオォォォォ!!
召喚士「う……ぐぐ……っ!」
サタン「よく耐える」
召喚士「ぐ……くうぅ……っ!!」
サタン「一体、何をそこまで貴様を突き動かす」
召喚士「背負ってるものが……違うんだ……っ」
サタン「ほう」
召喚士「俺は……1人じゃないっ、勇者は1人じゃない! みんなが勇者なんだぁ!!」
サタン「――!?」
白虎長「ひ……光が……」
名代「召喚士殿の元へ……集まってゆく……っ!?」
召喚士「この五行はっ、みんなが築き上げた1つの力……!!」
サタン「まさか、全ての五行が1つに集約していると言うのかッ!?」
召喚士「俺達の……力をっ! 絆をっ! 魂を!!」
サタン「こッ、この力は……まさかこのサタンに匹敵するとでも言うのかッ!!」
ドッゴオオオオォォォォ!!
召喚士「う……ぐぐ……っ!」
サタン「よく耐える」
召喚士「ぐ……くうぅ……っ!!」
サタン「一体、何をそこまで貴様を突き動かす」
召喚士「背負ってるものが……違うんだ……っ」
サタン「ほう」
召喚士「俺は……1人じゃないっ、勇者は1人じゃない! みんなが勇者なんだぁ!!」
サタン「――!?」
白虎長「ひ……光が……」
名代「召喚士殿の元へ……集まってゆく……っ!?」
召喚士「この五行はっ、みんなが築き上げた1つの力……!!」
サタン「まさか、全ての五行が1つに集約していると言うのかッ!?」
召喚士「俺達の……力をっ! 絆をっ! 魂を!!」
サタン「こッ、この力は……まさかこのサタンに匹敵するとでも言うのかッ!!」
841: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:10:06.24:cwfG7R4Ho (5/18)
ズガゴゴゴゴゴゴゴゴ……
召喚士「食らええええぇぇぇぇ!! サタン!!」
ドッドオオオオォォォォ――――ン!!
サタン「――――!?」
召喚士「おああああぁぁぁぁーっ!!」
サタン「させぬ……これ以上はさせぬぞ召喚士ィ!!」 チカッ!!
弟者『それはこっちの台詞じゃあーっ!!』
サタン「!?」
眼鏡『彼らは……やらせないよ』
サタン「邪魔をするな……幻影風情がッ」
隊長『行けっ!』
騎都尉『いけぇーっ!!』
武士『頑張れっ!』
短髪『頑張れ!!』
天才『ブチかましてやれぇーっ!!』
ズガゴゴゴゴゴゴゴゴ……
召喚士「食らええええぇぇぇぇ!! サタン!!」
ドッドオオオオォォォォ――――ン!!
サタン「――――!?」
召喚士「おああああぁぁぁぁーっ!!」
サタン「させぬ……これ以上はさせぬぞ召喚士ィ!!」 チカッ!!
弟者『それはこっちの台詞じゃあーっ!!』
サタン「!?」
眼鏡『彼らは……やらせないよ』
サタン「邪魔をするな……幻影風情がッ」
隊長『行けっ!』
騎都尉『いけぇーっ!!』
武士『頑張れっ!』
短髪『頑張れ!!』
天才『ブチかましてやれぇーっ!!』
842: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:10:32.36:cwfG7R4Ho (6/18)
キイイイイィィィィン……
召喚士(……力が1つになっていくのが分かる)
召喚士(みんなの思いが1つになって……それが力に変わっていくのが分かる)
召喚士(サタンを倒して、世界を救うって思い……それが今1つになってる)
召喚士(そして、その力が俺の中に……暖かいなぁ)
召喚士(うん……、勝てるよみんな。この力を俺が1つにするから)
召喚士(みんなから受け取ったこの力を1つにするから)
召喚士(みんなの力が、魔力が、絆が……1つになるから)
召喚士(こんなにも大勢のみんなが……見守ってくれてたんだね……)
召喚士(ありがとう。心から……ありがとう)
キイイイイィィィィン!!
ヒゲのオッサン『いけぇーっ!』
ドワーフ『我が想いは斧と共に有り、じゃ』
白虎弟『兄さん、見えるかい? 我が一族の誇り高き勇者が』
白虎兄『ああ。クジャタだけではない。我らの志も全て、受け継いでくれた勇者だ』
キイイイイィィィィン……
召喚士(……力が1つになっていくのが分かる)
召喚士(みんなの思いが1つになって……それが力に変わっていくのが分かる)
召喚士(サタンを倒して、世界を救うって思い……それが今1つになってる)
召喚士(そして、その力が俺の中に……暖かいなぁ)
召喚士(うん……、勝てるよみんな。この力を俺が1つにするから)
召喚士(みんなから受け取ったこの力を1つにするから)
召喚士(みんなの力が、魔力が、絆が……1つになるから)
召喚士(こんなにも大勢のみんなが……見守ってくれてたんだね……)
召喚士(ありがとう。心から……ありがとう)
キイイイイィィィィン!!
ヒゲのオッサン『いけぇーっ!』
ドワーフ『我が想いは斧と共に有り、じゃ』
白虎弟『兄さん、見えるかい? 我が一族の誇り高き勇者が』
白虎兄『ああ。クジャタだけではない。我らの志も全て、受け継いでくれた勇者だ』
843: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:11:02.08:cwfG7R4Ho (7/18)
サタン「――――!!」
召喚士「行っけええええぇぇぇぇ!!」
青龍士官「!?」
朱雀嬢「出た……っ、金色の龍……」
青年兵「今までのものとは比べものにもならない……っ。あれは紛れもなく……龍だ」
サタン「何だ……この力は!? このサタンが知り得ぬ力があると言うのか……ッ!?」
召喚士が金色の光に包まれ、輝きを帯びている。その力はまさしく五行。
だがこれまでのものとは違い、光は明らかに召喚獣の形を成していた。
今まで未完成でありながら姿を見せていた金色の龍。
その本当の姿が今ここに解き放たれたのだ。
朱雀、青龍、白虎、玄武、そして麒麟。その五属性が全て交わる時、
唯一無二、絶対であるその召喚獣が現世に姿を現した。
その名は黄龍。全てであり無でもある存在。光であり影でもある存在。
サタン「…………ッ」
黄龍「…………」 シュウウウウゥゥゥゥ
サタン「――――!!」
召喚士「行っけええええぇぇぇぇ!!」
青龍士官「!?」
朱雀嬢「出た……っ、金色の龍……」
青年兵「今までのものとは比べものにもならない……っ。あれは紛れもなく……龍だ」
サタン「何だ……この力は!? このサタンが知り得ぬ力があると言うのか……ッ!?」
召喚士が金色の光に包まれ、輝きを帯びている。その力はまさしく五行。
だがこれまでのものとは違い、光は明らかに召喚獣の形を成していた。
今まで未完成でありながら姿を見せていた金色の龍。
その本当の姿が今ここに解き放たれたのだ。
朱雀、青龍、白虎、玄武、そして麒麟。その五属性が全て交わる時、
唯一無二、絶対であるその召喚獣が現世に姿を現した。
その名は黄龍。全てであり無でもある存在。光であり影でもある存在。
サタン「…………ッ」
黄龍「…………」 シュウウウウゥゥゥゥ
844: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:11:31.18:cwfG7R4Ho (8/18)
ボス「召喚獣……なのか……?」
同門「あんな召喚獣は初めて見る……っ」
戦士「お、おい……召喚士!!」
剣士「召喚士くんの身体がっ!」
黄龍に飲み込まれるように、召喚士は光と一体となり、
神々しい輝きを見せながら魔王サタンへと一直線に向かっていった。
召喚士「おおおおぉぉぉぉーっ!!」
サタン「その肉体、精神の全てを……打ち砕いてくれるッ」
ズッギャアアアアァァァァ!! ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
召喚士「っ!!」
サタン「確かに、大した力ではある。あるが……まだ足りぬ」
召喚士「まだ……まだああああぁぁぁぁ!!」
サタン「分かっているぞ。五行の力が欠落しておる。足りぬのはそれだな」
ジュニア「あと1つはどうなってんだ!!」
戦士「……親父っ」
ボス「召喚獣……なのか……?」
同門「あんな召喚獣は初めて見る……っ」
戦士「お、おい……召喚士!!」
剣士「召喚士くんの身体がっ!」
黄龍に飲み込まれるように、召喚士は光と一体となり、
神々しい輝きを見せながら魔王サタンへと一直線に向かっていった。
召喚士「おおおおぉぉぉぉーっ!!」
サタン「その肉体、精神の全てを……打ち砕いてくれるッ」
ズッギャアアアアァァァァ!! ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
召喚士「っ!!」
サタン「確かに、大した力ではある。あるが……まだ足りぬ」
召喚士「まだ……まだああああぁぁぁぁ!!」
サタン「分かっているぞ。五行の力が欠落しておる。足りぬのはそれだな」
ジュニア「あと1つはどうなってんだ!!」
戦士「……親父っ」
845: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:12:05.41:cwfG7R4Ho (9/18)
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
戦士父「……ぐ」
バーテン「何してんだよこんな時に! 立てっ! 立てよ!」
戦士父「わ……分かって……いるっ」 ググッ
バーテン(とは言えここまで重症じゃ……投擲は無理かもしれんな)
戦士父「……皆がっ、瀕死ながら頑張っていると言うのに……な、情けないっ」 ヨロッ
バーテン「……しゃあねぇ。こうなったら……俺がやる」
戦士父「無理言うな……っ」
バーテン「だったらどうする」
戦士父「俺が……っ」 ガクン
バーテン「!?」
戦士父「――っ」
フワァ……
戦士父「……?」
――『何をしてるのよ……もうっ』
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
戦士父「……ぐ」
バーテン「何してんだよこんな時に! 立てっ! 立てよ!」
戦士父「わ……分かって……いるっ」 ググッ
バーテン(とは言えここまで重症じゃ……投擲は無理かもしれんな)
戦士父「……皆がっ、瀕死ながら頑張っていると言うのに……な、情けないっ」 ヨロッ
バーテン「……しゃあねぇ。こうなったら……俺がやる」
戦士父「無理言うな……っ」
バーテン「だったらどうする」
戦士父「俺が……っ」 ガクン
バーテン「!?」
戦士父「――っ」
フワァ……
戦士父「……?」
――『何をしてるのよ……もうっ』
846: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:12:33.03:cwfG7R4Ho (10/18)
バーテン「……お……おいっ、マジ……かよっ」
戦士父「お……前……」
戦士母『ほらっ、しっかり! 戦士が見てるわよっ』
戦士父「……っ」
戦士母『あとあ少しじゃない。これで最後なのよ? ねっ』
戦士父「……ああ、そうだよな」
戦士母『隊長、彼を支えてあげて』
バーテン「あ、ああ……っ」
戦士母『さぁ自信を持って。あなたは死なないわ。私が守るもの』
戦士父「……ありがとう」 ボソッ
戦士母『あなたに感謝の言葉を言われるなんて、初めてかしら』
戦士父「ずっと言えなかった。後していた」
戦士母『……』
戦士父「やっと君に伝える事が出来たよ。ありがとう」
戦士母『ふふっ。私は幸せ者ね』
バーテン「……お……おいっ、マジ……かよっ」
戦士父「お……前……」
戦士母『ほらっ、しっかり! 戦士が見てるわよっ』
戦士父「……っ」
戦士母『あとあ少しじゃない。これで最後なのよ? ねっ』
戦士父「……ああ、そうだよな」
戦士母『隊長、彼を支えてあげて』
バーテン「あ、ああ……っ」
戦士母『さぁ自信を持って。あなたは死なないわ。私が守るもの』
戦士父「……ありがとう」 ボソッ
戦士母『あなたに感謝の言葉を言われるなんて、初めてかしら』
戦士父「ずっと言えなかった。後していた」
戦士母『……』
戦士父「やっと君に伝える事が出来たよ。ありがとう」
戦士母『ふふっ。私は幸せ者ね』
847: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:13:06.74:cwfG7R4Ho (11/18)
ザシャッ
バーテン「いいか!? 方角と軌道は俺に任せろ」
戦士父「……しくじる……なよ?」
バーテン「誰に言ってやがる。バリスタの発射に比べりゃこんなもんは朝飯前だ」
戦士父「……ふっ、それもそうだな」
バーテン「威力は期待できねぇが、放つ事に意義がある」
戦士父「ああ」
バーテン「さぁ構えろ。行くぞ!」
戦士父「……」 ザッ
バーテン「少し右……もうちょい、そう。そこだ」
戦士父「……ふーっ」 ギュッ
バーテン「5秒後いくぞ……3、2、1……」
戦士父「……っ」
バーテン「今だっ!!」
戦士父「うおおおおぉぉぉぉーっ!!」
ザシャッ
バーテン「いいか!? 方角と軌道は俺に任せろ」
戦士父「……しくじる……なよ?」
バーテン「誰に言ってやがる。バリスタの発射に比べりゃこんなもんは朝飯前だ」
戦士父「……ふっ、それもそうだな」
バーテン「威力は期待できねぇが、放つ事に意義がある」
戦士父「ああ」
バーテン「さぁ構えろ。行くぞ!」
戦士父「……」 ザッ
バーテン「少し右……もうちょい、そう。そこだ」
戦士父「……ふーっ」 ギュッ
バーテン「5秒後いくぞ……3、2、1……」
戦士父「……っ」
バーテン「今だっ!!」
戦士父「うおおおおぉぉぉぉーっ!!」
848: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:13:35.73:cwfG7R4Ho (12/18)
ズザッ!! バッシュウウウウゥゥゥゥ――――!!
戦士父「うぐ……っあ」 ズキィ!!
バーテン「軌道はいいが、威力が弱すぎる……っ」
戦士「親父ぃ!!」
戦士父「く、そ……っ。情けない……」
タッタッタッタッ……
戦士父「こんな……事で……っ」
タッタッタッ……ズザァ!!
戦士父「……?」
バーテン「っ!?」
マジシャン「何やってんだよ馬鹿野郎!!」
バーテン「てめぇこそ何してやがったんだよ!!」
マジシャン「うるせぇっ! 色々あったんだよ!!」
キュイイイイィィィィ……ズゴゴゴゴゴゴゴ……
マジシャン「間に……合ええぇぇぇぇーっ!!」
第12五行、発動。
ズザッ!! バッシュウウウウゥゥゥゥ――――!!
戦士父「うぐ……っあ」 ズキィ!!
バーテン「軌道はいいが、威力が弱すぎる……っ」
戦士「親父ぃ!!」
戦士父「く、そ……っ。情けない……」
タッタッタッタッ……
戦士父「こんな……事で……っ」
タッタッタッ……ズザァ!!
戦士父「……?」
バーテン「っ!?」
マジシャン「何やってんだよ馬鹿野郎!!」
バーテン「てめぇこそ何してやがったんだよ!!」
マジシャン「うるせぇっ! 色々あったんだよ!!」
キュイイイイィィィィ……ズゴゴゴゴゴゴゴ……
マジシャン「間に……合ええぇぇぇぇーっ!!」
第12五行、発動。
849: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:14:04.68:cwfG7R4Ho (13/18)
ドッドオオオオォォォォン!!
召喚士(マジシャンさん……っ!?)
魔道士「五行っ!!」
盗賊「だけではないっ! あれは……っ」
青年兵「ついにゾディアックが……!」
サタン「何ッ!? 伏兵か……ッ」
召喚士「これで……っ、五行の力が全て揃った……!!」
サタン「甘いな」
召喚士「!?」
サタン「例え全て揃った所で、1つにさせねば良いだけの事だ」
召喚士「何っ!!」
サタン「着弾点をこのサタンにした事が第1の失敗」
召喚士「……っ」
サタン「そして、投擲手を一流にしなかった事が第2の失敗だ」
召喚士「何……だと……」
ドッドオオオオォォォォン!!
召喚士(マジシャンさん……っ!?)
魔道士「五行っ!!」
盗賊「だけではないっ! あれは……っ」
青年兵「ついにゾディアックが……!」
サタン「何ッ!? 伏兵か……ッ」
召喚士「これで……っ、五行の力が全て揃った……!!」
サタン「甘いな」
召喚士「!?」
サタン「例え全て揃った所で、1つにさせねば良いだけの事だ」
召喚士「何っ!!」
サタン「着弾点をこのサタンにした事が第1の失敗」
召喚士「……っ」
サタン「そして、投擲手を一流にしなかった事が第2の失敗だ」
召喚士「何……だと……」
850: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:14:33.66:cwfG7R4Ho (14/18)
マジシャン「くっそぉ!! 軌道がズレてやがる!!」
バーテン「やっぱり瀕死のこいつじゃ無理があったか……っ」
ギュオオオオォォォォ!!
サタン「落下に入ったか」
召喚士「戦士父さんは……一流なんだぞ……っ」
サタン「あとは先にあの槍を我が肉体で受け止め……」
ズズズッ……
召喚士「――――!?」
プリースト『……っ』
魔剣士『…………ぅ』
サタン「代償として、五行の力を拡散する。それで終いだ」
召喚士「くそぉ……っ、くそぉ!!」
サタン「中和が防がれ不便ではあったが、対処出来ぬ攻撃ではなかったな」
召喚士「くそおおぉぉ!! 諦めるなっ!!まだ……まだっ、何か手が――――」
その瞳に飛び込んだのは、幼き頃よりずっと追い続けていた背中であった。
マジシャン「くっそぉ!! 軌道がズレてやがる!!」
バーテン「やっぱり瀕死のこいつじゃ無理があったか……っ」
ギュオオオオォォォォ!!
サタン「落下に入ったか」
召喚士「戦士父さんは……一流なんだぞ……っ」
サタン「あとは先にあの槍を我が肉体で受け止め……」
ズズズッ……
召喚士「――――!?」
プリースト『……っ』
魔剣士『…………ぅ』
サタン「代償として、五行の力を拡散する。それで終いだ」
召喚士「くそぉ……っ、くそぉ!!」
サタン「中和が防がれ不便ではあったが、対処出来ぬ攻撃ではなかったな」
召喚士「くそおおぉぉ!! 諦めるなっ!!まだ……まだっ、何か手が――――」
その瞳に飛び込んだのは、幼き頃よりずっと追い続けていた背中であった。
851: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:15:02.53:cwfG7R4Ho (15/18)
師匠「召喚士いいぃぃぃぃ!!」
召喚士「し……師匠……っ、師匠…………」 ジワァ……
師匠(ほんの僅かしか時間がねぇ! だがお前なら……言わなくても伝わるよなぁ!!)
召喚士「師匠……っ、師匠おおおおぉぉぉぉ!!」 ブワァッ
サタン「何だとッ!?」
師匠「行けぇーっ!!」
その時召喚士の取った行動は、師匠の期待通りのものであった。
召喚士「師匠……お返ししますよ、ずっと預かっていたものを……お返ししますっ!!」
師匠「コカトリスー!!」
シュイイイイィィィィン
魔法剣士「なにぃ!?」
大軍師「そ、そうかっ!! 専属解除を……っ!!」
師匠「長い事待たせたな……戦友!!」
コカトリス「……ふっ。この一撃で決めてくれようじゃないか、戦友」
サタン「コカ……トリス!!」
師匠「召喚士いいぃぃぃぃ!!」
召喚士「し……師匠……っ、師匠…………」 ジワァ……
師匠(ほんの僅かしか時間がねぇ! だがお前なら……言わなくても伝わるよなぁ!!)
召喚士「師匠……っ、師匠おおおおぉぉぉぉ!!」 ブワァッ
サタン「何だとッ!?」
師匠「行けぇーっ!!」
その時召喚士の取った行動は、師匠の期待通りのものであった。
召喚士「師匠……お返ししますよ、ずっと預かっていたものを……お返ししますっ!!」
師匠「コカトリスー!!」
シュイイイイィィィィン
魔法剣士「なにぃ!?」
大軍師「そ、そうかっ!! 専属解除を……っ!!」
師匠「長い事待たせたな……戦友!!」
コカトリス「……ふっ。この一撃で決めてくれようじゃないか、戦友」
サタン「コカ……トリス!!」
852: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:15:32.92:cwfG7R4Ho (16/18)
師匠の放ったコカトリスは大いに羽ばたいた。
ただ真っ直ぐに、魔王サタンを目指し羽ばたいた。
サタン「ウ……グヌゥーッ!!」
コカトリスの突撃と同時に、サタンの胸部が石化する。
師匠「がははっ、ざまあみろ……っ!!」
魔剣士『師匠、君の力……確かに受け取ったぞ』
プリースト『あとは任せて。ありがとう、師匠』
サタン「石化で……五行の力を拡散させぬと――――」
師匠「再来を……ナメんじゃねぇぞ……!!」 ドシャッ
マジシャン「いけええぇぇぇぇ!!」
師匠のコカトリスが石化を促し、魔剣士とプリーストがその力を留め、制御する。
そしてマジシャンの五行を付加したゾディアックがそこへ静かに、突き刺さった。
ズグゥッ……ズズズズッ
サタン「――――ッ!!」
召喚士「これで……っ、最後だああああぁぁぁぁーっ!!」
師匠の放ったコカトリスは大いに羽ばたいた。
ただ真っ直ぐに、魔王サタンを目指し羽ばたいた。
サタン「ウ……グヌゥーッ!!」
コカトリスの突撃と同時に、サタンの胸部が石化する。
師匠「がははっ、ざまあみろ……っ!!」
魔剣士『師匠、君の力……確かに受け取ったぞ』
プリースト『あとは任せて。ありがとう、師匠』
サタン「石化で……五行の力を拡散させぬと――――」
師匠「再来を……ナメんじゃねぇぞ……!!」 ドシャッ
マジシャン「いけええぇぇぇぇ!!」
師匠のコカトリスが石化を促し、魔剣士とプリーストがその力を留め、制御する。
そしてマジシャンの五行を付加したゾディアックがそこへ静かに、突き刺さった。
ズグゥッ……ズズズズッ
サタン「――――ッ!!」
召喚士「これで……っ、最後だああああぁぁぁぁーっ!!」
853: ◆1otsuV0WFc:2012/08/08(水) 18:16:52.85:cwfG7R4Ho (17/18)
黄龍がサタンを飲み込む。光が弾け大きく輝きだす。
サタン「……まさか……まさかな」
召喚士「ああぁぁぁぁ――」
サタン「このサタンが……敗れるとでも……言うのか……ッ」
黄龍の光はサタン、召喚士、そしてコカトリスを包み込んだまま、
激しく爆発を起こし、天高く舞い上がるように金色の柱を生み出した。
戦士「召喚――うぐあっ!!」
魔道士「――――っ!!」
盗賊「う……っああぁぁぁぁ!!」
ゴッガアアアアァァァァ――――!! ドッドオオオオォォォォ――――……
サタンの宮殿は原型を留めぬ程に損傷し、そこに立つ者は1人も居ない。
瓦礫の中で微かな呼吸と呻き声が響くのみである。だが、生きていた。
奇跡か神の加護か、それとも絆の力か。命を失った者は1人も居なかった。
他の者の無事も分からぬまま、一同はかろうじて、ただ召喚士とサタンの安否を見つめた。
だがそこに、サタンの姿はおろか召喚士の姿も見えなくなっていた。
黄龍がサタンを飲み込む。光が弾け大きく輝きだす。
サタン「……まさか……まさかな」
召喚士「ああぁぁぁぁ――」
サタン「このサタンが……敗れるとでも……言うのか……ッ」
黄龍の光はサタン、召喚士、そしてコカトリスを包み込んだまま、
激しく爆発を起こし、天高く舞い上がるように金色の柱を生み出した。
戦士「召喚――うぐあっ!!」
魔道士「――――っ!!」
盗賊「う……っああぁぁぁぁ!!」
ゴッガアアアアァァァァ――――!! ドッドオオオオォォォォ――――……
サタンの宮殿は原型を留めぬ程に損傷し、そこに立つ者は1人も居ない。
瓦礫の中で微かな呼吸と呻き声が響くのみである。だが、生きていた。
奇跡か神の加護か、それとも絆の力か。命を失った者は1人も居なかった。
他の者の無事も分からぬまま、一同はかろうじて、ただ召喚士とサタンの安否を見つめた。
だがそこに、サタンの姿はおろか召喚士の姿も見えなくなっていた。
854:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/08(水) 18:18:55.27:cwfG7R4Ho (18/18)
キリのいいところでここまでにて失礼致します!
感動させなきゃいけない場面なのに下手でごめんね…はぁ
ご支援ありがとうです!!それではまた!!ノシ
キリのいいところでここまでにて失礼致します!
感動させなきゃいけない場面なのに下手でごめんね…はぁ
ご支援ありがとうです!!それではまた!!ノシ
855:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/08(水) 18:21:06.38:i0hjT5MBo (1/1)
1乙
まさかのドSっぷりをここで発揮とは
1乙
まさかのドSっぷりをここで発揮とは
856:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県):2012/08/08(水) 18:22:30.02:COu8ginFo (2/2)
>>1のS発動
>>1のS発動
857:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/08(水) 18:54:54.30:CXU15X4DO (2/2)
最後までドSを貫くのか
おつんぽ!
最後までドSを貫くのか
おつんぽ!
858:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県):2012/08/08(水) 19:03:53.51:ZS3ZV2nR0 (1/1)
>>1乙
続きが気になるぅううう
このドSめ!
>>1乙
続きが気になるぅううう
このドSめ!
859:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2012/08/08(水) 19:14:29.23:zxotHsAAO (2/2)
予言か
予言か
860:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/08(水) 19:15:14.40:L9lpGhf/o (1/1)
>>1乙
・・・やったか?
>>1乙
・・・やったか?
861:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/08(水) 19:46:10.81:FJMu/URA0 (1/1)
>>860
そのフラグをぶち壊す
>>860
そのフラグをぶち壊す
862:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/08(水) 20:30:01.51:K/BH+TjUo (1/1)
>>1乙
もっと!もっと!もったいぶって!!!わたしをイかせてぇええええええええええええええええ
泣いたわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお
俺男だけど
>>1乙
もっと!もっと!もったいぶって!!!わたしをイかせてぇええええええええええええええええ
泣いたわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお
俺男だけど
863:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/08(水) 20:58:52.97:AGg7+fsAO (2/2)
>>1おつ
>>1おつ
864:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/09(木) 00:41:43.19:9YypOXaf0 (1/1)
いちおつ
いちおつ
865:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 01:15:16.94:Y0rX6XSao (1/1)
いちおつ
ついに感動の長編1本目完結か
次回作も楽しみだ
いちおつ
ついに感動の長編1本目完結か
次回作も楽しみだ
866:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 01:48:04.22:GebcbE0DO (1/1)
>>1乙
>>865
勘違いしちゃいけない
プロローグが終わるだけ
本編終わった後にはモブ召喚士二世の話も用意してあるんだよ。
>>1乙
>>865
勘違いしちゃいけない
プロローグが終わるだけ
本編終わった後にはモブ召喚士二世の話も用意してあるんだよ。
867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 02:47:28.78:is+M5+wDO (1/1)
いちょつ
ネクロ「」
いちょつ
ネクロ「」
868:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 07:52:10.18:etpgC4f/o (1/1)
なんかもうすごいわ
大好き
なんかもうすごいわ
大好き
869:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/09(木) 08:45:01.53:AHgQ+3xAO (1/1)
大量投下>>1乙んつんであります!
大量投下>>1乙んつんであります!
870:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空):2012/08/09(木) 09:42:03.49:gz+WpLQ40 (1/1)
>>1乙
「行けっ!コカトリス!」その1000まであと960スレも残ってるな
>>1乙
「行けっ!コカトリス!」その1000まであと960スレも残ってるな
871:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/09(木) 13:48:13.84:Dfjp5pzw0 (1/1)
電車の中で涙腺崩壊して、ダダ泣して周りが引いてるじゃないかっ!
はっ、まさかこれもサタンの仕業っ!?
あ、いちおつ。
電車の中で涙腺崩壊して、ダダ泣して周りが引いてるじゃないかっ!
はっ、まさかこれもサタンの仕業っ!?
あ、いちおつ。
872:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県):2012/08/09(木) 14:37:02.42:D44JHZJfo (1/1)
くせえ
くせえ
873:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 17:42:00.44:DmGS1FnDO (1/2)
>>872
つブレスケア
>>872
つブレスケア
874: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 17:57:25.96:wT9wdW+Wo (1/14)
……――
召喚士「……?」 ムクッ
何もない空間。自分の肉体すらも感覚を感じない。
召喚士「こ……こは……」
――「ここは私だ。お前でもあるがね」
召喚士「――――!?」
目の前に現れた男は見覚えのある姿をしていた。いや、そんな言葉では片づけられない。
ほぼ毎日、朝も夜も、見たくない時であっても見かけるその顔。その姿。
召喚士「お……れ……?」
サタン「貴様を模したわけではないぞ。俺も驚いたさ」
召喚士「サ……サタン!!」
サタン「ふっふ。妙に貴様が気になると思えば……成程、そういう事であったのだな」
召喚士「何を言っているんだ……?」
サタン「気にする事はない。今の貴様には関係のない事だ」
召喚士「俺とお前に、何か関係があるとでも言うのか……!?」
……――
召喚士「……?」 ムクッ
何もない空間。自分の肉体すらも感覚を感じない。
召喚士「こ……こは……」
――「ここは私だ。お前でもあるがね」
召喚士「――――!?」
目の前に現れた男は見覚えのある姿をしていた。いや、そんな言葉では片づけられない。
ほぼ毎日、朝も夜も、見たくない時であっても見かけるその顔。その姿。
召喚士「お……れ……?」
サタン「貴様を模したわけではないぞ。俺も驚いたさ」
召喚士「サ……サタン!!」
サタン「ふっふ。妙に貴様が気になると思えば……成程、そういう事であったのだな」
召喚士「何を言っているんだ……?」
サタン「気にする事はない。今の貴様には関係のない事だ」
召喚士「俺とお前に、何か関係があるとでも言うのか……!?」
875: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 17:58:43.17:wT9wdW+Wo (2/14)
サタン「申したであろう。今の貴様には無関係」
召喚士「だったら何故――」
サタン「きっと遠い昔の話なのだろう」
召喚士「遠い昔……」
サタン「余とて核であるこの姿は初見である。理由なぞ知らぬ」
召喚士「……っ」
サタン「知る由もあるが、それは僕の役目ではない」
召喚士「ちょっと待ってくれ。何が何だか……っ、何の話をしているんだ?」
サタン「このサタンはただ、導くべき存在に過ぎないのであろうな」
召喚士「だから……っ」
サタン「理解出来ぬのも無理はない。人智など所詮はその程度でしか過ぎぬのだ」
召喚士「……っ」
サタン「尤も、それだけのもので俺を倒した事は称賛に値するがな」
召喚士「俺だけの力じゃない。絆の力だ」
サタン「そうだろうな」
サタン「申したであろう。今の貴様には無関係」
召喚士「だったら何故――」
サタン「きっと遠い昔の話なのだろう」
召喚士「遠い昔……」
サタン「余とて核であるこの姿は初見である。理由なぞ知らぬ」
召喚士「……っ」
サタン「知る由もあるが、それは僕の役目ではない」
召喚士「ちょっと待ってくれ。何が何だか……っ、何の話をしているんだ?」
サタン「このサタンはただ、導くべき存在に過ぎないのであろうな」
召喚士「だから……っ」
サタン「理解出来ぬのも無理はない。人智など所詮はその程度でしか過ぎぬのだ」
召喚士「……っ」
サタン「尤も、それだけのもので俺を倒した事は称賛に値するがな」
召喚士「俺だけの力じゃない。絆の力だ」
サタン「そうだろうな」
876: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 17:59:38.95:wT9wdW+Wo (3/14)
召喚士「そうさ。みんなの力でサタン、お前を倒した」
サタン「ああ、倒されたな」
召喚士「これで……世界は平和になるんだ」
サタン「ああ、そうだな」
召喚士「……」
サタン「だがな召喚士、お前は大いなる間違いを犯している」
召喚士「何……!?」
サタン「余を倒したからと言って、安寧が訪れるなどと言うものは一時的なものに過ぎぬ」
召喚士「……どういう意味だ」
サタン「人間は愚かだ。戦う事でしか己の価値を見い出せない」
召喚士「そんな事は……」
サタン「いや事実さ。剣を振るう事だけではない」
召喚士「……」
サタン「功を競う事。能力の優劣を決める事。人間の世は常に争いなのだよ」
召喚士「そうだとしても、命を奪い合う事はしない!」
召喚士「そうさ。みんなの力でサタン、お前を倒した」
サタン「ああ、倒されたな」
召喚士「これで……世界は平和になるんだ」
サタン「ああ、そうだな」
召喚士「……」
サタン「だがな召喚士、お前は大いなる間違いを犯している」
召喚士「何……!?」
サタン「余を倒したからと言って、安寧が訪れるなどと言うものは一時的なものに過ぎぬ」
召喚士「……どういう意味だ」
サタン「人間は愚かだ。戦う事でしか己の価値を見い出せない」
召喚士「そんな事は……」
サタン「いや事実さ。剣を振るう事だけではない」
召喚士「……」
サタン「功を競う事。能力の優劣を決める事。人間の世は常に争いなのだよ」
召喚士「そうだとしても、命を奪い合う事はしない!」
877: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 18:01:08.55:wT9wdW+Wo (4/14)
サタン「本当にそう思うか?」
召喚士「……」
サタン「召喚士、お前も薄々は感じているのであろう?」
召喚士「……っ」
サタン「魔族なき世界、人々は攻撃対象を同族とするぞ?」
召喚士「そんな事は……させない」
サタン「小さな部族や村のいざこざから始まり、何れは国家、世界規模で争う」
召喚士「させないよっ、そんな事は!!」
サタン「いつの時代も人間はそうなのだ。これは宿命と言うもの」
召喚士「人は失敗して……その経験を積み重ねて生き続けているっ!」
サタン「……」
召喚士「仮に過ちを犯しても、それに気付き修正する力があるんだ!」
サタン「大した自信だな」
召喚士「俺が生きているうちは、いや……死んだってずっと伝えていくさ!」
サタン「お前は本当に面白い奴だな」
サタン「本当にそう思うか?」
召喚士「……」
サタン「召喚士、お前も薄々は感じているのであろう?」
召喚士「……っ」
サタン「魔族なき世界、人々は攻撃対象を同族とするぞ?」
召喚士「そんな事は……させない」
サタン「小さな部族や村のいざこざから始まり、何れは国家、世界規模で争う」
召喚士「させないよっ、そんな事は!!」
サタン「いつの時代も人間はそうなのだ。これは宿命と言うもの」
召喚士「人は失敗して……その経験を積み重ねて生き続けているっ!」
サタン「……」
召喚士「仮に過ちを犯しても、それに気付き修正する力があるんだ!」
サタン「大した自信だな」
召喚士「俺が生きているうちは、いや……死んだってずっと伝えていくさ!」
サタン「お前は本当に面白い奴だな」
878: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 18:01:55.37:wT9wdW+Wo (5/14)
召喚士「悪かったね。でも大真面目さ」
サタン「いやいや、褒めておるのだよ」
召喚士「きっと守ってみせるさ。新しい世界を……新しい命を」
サタン「貴様が生きているうちは、確かに心配もなさそうだ」
召喚士「俺がいなくたって、きっと意思を継いでくれる者が現れるさ」
サタン「そうだな。何百年、何千年後になる事か分からぬがな」
召喚士「そんなに長くは生きられない。すぐに現れて貰わないと困るよ」
サタン「ふっ、それもそうだな。人間の一生など儚いからな」
召喚士「君にとってはそうだろけど、俺らはぞうやって生きているんだ」
サタン「小さな命を繋いで繋いで、後世を育てていくか?」
召喚士「そうさ。そうやって今があるんだから」
サタン「しかしそれはいつまで持つのか」
召喚士「言ったはずだ。俺が伝えていくって」
サタン「そうだな。だが貴様は根本的な事を勘違いしているのだ」
召喚士「……?」
召喚士「悪かったね。でも大真面目さ」
サタン「いやいや、褒めておるのだよ」
召喚士「きっと守ってみせるさ。新しい世界を……新しい命を」
サタン「貴様が生きているうちは、確かに心配もなさそうだ」
召喚士「俺がいなくたって、きっと意思を継いでくれる者が現れるさ」
サタン「そうだな。何百年、何千年後になる事か分からぬがな」
召喚士「そんなに長くは生きられない。すぐに現れて貰わないと困るよ」
サタン「ふっ、それもそうだな。人間の一生など儚いからな」
召喚士「君にとってはそうだろけど、俺らはぞうやって生きているんだ」
サタン「小さな命を繋いで繋いで、後世を育てていくか?」
召喚士「そうさ。そうやって今があるんだから」
サタン「しかしそれはいつまで持つのか」
召喚士「言ったはずだ。俺が伝えていくって」
サタン「そうだな。だが貴様は根本的な事を勘違いしているのだ」
召喚士「……?」
879: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 18:03:20.91:wT9wdW+Wo (6/14)
サタン「確かに人間同士の争いは生じるであろうし、ある程度の抑制は出来よう」
召喚士「そうだっ!」
サタン「つまり、そういう事だ」
召喚士「……人間同士の争いは……っ」
サタン「……」
召喚士「サタン、お前の言いたい事とは……」
サタン「何時の日か人間同士は争いを止め、手を取り合うであろう」
召喚士「……っ」
サタン「今日のように、種族が一丸となり、1つとなる日が来るであろう」
召喚士「倒し……たんだぞ……っ」
サタン「一時的なものに過ぎぬ、という事なのだ……召喚士」
召喚士「嘘だ……っ、嘘だ!!」
サタン「召喚士、私な……いつの日かまた、蘇る」
召喚士「――――っ!!」
サタン「俺はいつの日かまた、蘇るのだ」
サタン「確かに人間同士の争いは生じるであろうし、ある程度の抑制は出来よう」
召喚士「そうだっ!」
サタン「つまり、そういう事だ」
召喚士「……人間同士の争いは……っ」
サタン「……」
召喚士「サタン、お前の言いたい事とは……」
サタン「何時の日か人間同士は争いを止め、手を取り合うであろう」
召喚士「……っ」
サタン「今日のように、種族が一丸となり、1つとなる日が来るであろう」
召喚士「倒し……たんだぞ……っ」
サタン「一時的なものに過ぎぬ、という事なのだ……召喚士」
召喚士「嘘だ……っ、嘘だ!!」
サタン「召喚士、私な……いつの日かまた、蘇る」
召喚士「――――っ!!」
サタン「俺はいつの日かまた、蘇るのだ」
880: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 18:04:32.60:wT9wdW+Wo (7/14)
召喚士「そんな……じゃあ……俺はっ、俺達は……」
サタン「お前は魔王サタンというものの存在を理解しておらぬのだ」
召喚士「……理解……?」
サタン「余は魔族であり魔族ではない。人間が生み出し、育んだものだ」
召喚士「な……に……?」
――「それ以上はやめておけ。召喚士が壊れるぞ」 バシュウウゥゥ
サタン「黙っていて貰おうか召喚獣。これは俺と召喚士の話なのだ」
召喚士「コカ……トリス?」
コカトリス「……人の知るところではない。知らぬ方が良い事もある」
サタン「ふっ。人智を超える者が現れると言うのに、何を言っているのやら」
コカトリス「……」
召喚士「サタン、お前の言葉の意味……どういう事なんだ」
サタン「意味はそのままさ。私は人間が生み出した存在だと言う事だ」
召喚士「そんなの……っ、一体誰が……」
サタン「誰? 誰でもない。そしてお前自身でもある」
召喚士「そんな……じゃあ……俺はっ、俺達は……」
サタン「お前は魔王サタンというものの存在を理解しておらぬのだ」
召喚士「……理解……?」
サタン「余は魔族であり魔族ではない。人間が生み出し、育んだものだ」
召喚士「な……に……?」
――「それ以上はやめておけ。召喚士が壊れるぞ」 バシュウウゥゥ
サタン「黙っていて貰おうか召喚獣。これは俺と召喚士の話なのだ」
召喚士「コカ……トリス?」
コカトリス「……人の知るところではない。知らぬ方が良い事もある」
サタン「ふっ。人智を超える者が現れると言うのに、何を言っているのやら」
コカトリス「……」
召喚士「サタン、お前の言葉の意味……どういう事なんだ」
サタン「意味はそのままさ。私は人間が生み出した存在だと言う事だ」
召喚士「そんなの……っ、一体誰が……」
サタン「誰? 誰でもない。そしてお前自身でもある」
881: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 18:05:23.10:wT9wdW+Wo (8/14)
召喚士「……?」
サタン「仕方ない。人智でも理解出来得る話をしてやろうか」
召喚士「……ごめん」
サタン「五行の力」
召喚士「五行……?」
サタン「木、火、土、金、水。5つの力から成り立っているよな?」
召喚士「……ああ」
サタン「木行は喜び、火行は楽しみを糧とし、力が発揮される」
召喚士「そうだね」
サタン「火は燃え盛り立ち昇り、風は上空で舞い上がる」
召喚士「……?」
サタン「土は怨み、水は哀しみを糧とし、力が発揮される」
召喚士「……っ」
サタン「土は大地を固め根を生やし、水は滴り落ちてゆく」
召喚士「火と風、土と水……」
召喚士「……?」
サタン「仕方ない。人智でも理解出来得る話をしてやろうか」
召喚士「……ごめん」
サタン「五行の力」
召喚士「五行……?」
サタン「木、火、土、金、水。5つの力から成り立っているよな?」
召喚士「……ああ」
サタン「木行は喜び、火行は楽しみを糧とし、力が発揮される」
召喚士「そうだね」
サタン「火は燃え盛り立ち昇り、風は上空で舞い上がる」
召喚士「……?」
サタン「土は怨み、水は哀しみを糧とし、力が発揮される」
召喚士「……っ」
サタン「土は大地を固め根を生やし、水は滴り落ちてゆく」
召喚士「火と風、土と水……」
882: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 18:06:34.49:wT9wdW+Wo (9/14)
サタン「金行は怒り、雷は天より起こり地に落ちる」
召喚士「昇るものと……落ちるもの……」
サタン「そうだ。正の感情は空高くへと昇って行き、負の感情は地に落下する」
召喚士「ま……さか……」
サタン「人間の怨みや哀しみは大地へ落ち、更に深く深くへと蓄積し……」
召喚士「そ……んな――――」
サタン「負の感情はいつしか1つの力を生成する。それが……このサタンだ」
召喚士「負の力がサタンを……魔王を生み出していたという事なのか……っ」
サタン「厳密にはやや違えど、結論で言えばそういう事になろうな」
召喚士「俺達の負の力が……」
サタン「これで分かったであろう? このサタンが地獄において特質な存在である事」
召喚士「……」
サタン「地獄に留まらず、地上を目指す意味、分かったであろう?」
召喚士「……」
サタン「地上における全ての魔物が余から生まれる道理、分かったであろう?」
サタン「金行は怒り、雷は天より起こり地に落ちる」
召喚士「昇るものと……落ちるもの……」
サタン「そうだ。正の感情は空高くへと昇って行き、負の感情は地に落下する」
召喚士「ま……さか……」
サタン「人間の怨みや哀しみは大地へ落ち、更に深く深くへと蓄積し……」
召喚士「そ……んな――――」
サタン「負の感情はいつしか1つの力を生成する。それが……このサタンだ」
召喚士「負の力がサタンを……魔王を生み出していたという事なのか……っ」
サタン「厳密にはやや違えど、結論で言えばそういう事になろうな」
召喚士「俺達の負の力が……」
サタン「これで分かったであろう? このサタンが地獄において特質な存在である事」
召喚士「……」
サタン「地獄に留まらず、地上を目指す意味、分かったであろう?」
召喚士「……」
サタン「地上における全ての魔物が余から生まれる道理、分かったであろう?」
883: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 18:10:16.93:wT9wdW+Wo (10/14)
召喚士「……っ」
サタン「これが真実だ。この私の存在の真実」
召喚士「サタン……お前は……」
サタン「皮肉であろう? 魔族なくば人は争い、人が結束するには魔族という敵が要る」
召喚士「そうかもしれない。でもそれは違う」
サタン「分かり合えるとでも?」
召喚士「分かり合えるさ。もう怨みや哀しみの時代は終わったんだ」
サタン「どうであろうな。何れ人はまた罪を犯すぞ?」
召喚士「失敗したって、またやり直せばいい。間に合わないなんて事はないんだ」
サタン「……」
召喚士「さっきも言ったじゃないか。俺が伝えていくって」
サタン「……ほお」
召喚士「繋いでいくよ、絆を」
サタン「俺は再び蘇る。何時になるか分からぬ年月だが、必ずな」
召喚士「……」
召喚士「……っ」
サタン「これが真実だ。この私の存在の真実」
召喚士「サタン……お前は……」
サタン「皮肉であろう? 魔族なくば人は争い、人が結束するには魔族という敵が要る」
召喚士「そうかもしれない。でもそれは違う」
サタン「分かり合えるとでも?」
召喚士「分かり合えるさ。もう怨みや哀しみの時代は終わったんだ」
サタン「どうであろうな。何れ人はまた罪を犯すぞ?」
召喚士「失敗したって、またやり直せばいい。間に合わないなんて事はないんだ」
サタン「……」
召喚士「さっきも言ったじゃないか。俺が伝えていくって」
サタン「……ほお」
召喚士「繋いでいくよ、絆を」
サタン「俺は再び蘇る。何時になるか分からぬ年月だが、必ずな」
召喚士「……」
884: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 18:11:39.21:wT9wdW+Wo (11/14)
サタン「だがその時に召喚士よ、お前はもう居ない」
召喚士「俺がいなくたって、きっと大丈夫さ」
サタン「大した自信だ」
召喚士「一度繋いだ絆は、そう簡単に壊れやしない」
サタン「……」
召喚士「そしてこれからは人間だけじゃない。魔族だって一緒なんだ」
サタン「魔族……か」
召喚士「そうだよサタン。お前が生み出した魔族だって、同じ志を持てるんだ」
サタン「……」
召喚士「同じ絆を持って、同じ道を歩んで行けるんだ!」
サタン「…………」
召喚士「そして……その輪はどんどん大きくなって、広がっていくんだ!!」
サタン「それをお前が作るのか?」
召喚士「きっかけであればそれでいいんだ。作るものじゃないよ、自然と出来るものだから」
サタン「自然と、か」
サタン「だがその時に召喚士よ、お前はもう居ない」
召喚士「俺がいなくたって、きっと大丈夫さ」
サタン「大した自信だ」
召喚士「一度繋いだ絆は、そう簡単に壊れやしない」
サタン「……」
召喚士「そしてこれからは人間だけじゃない。魔族だって一緒なんだ」
サタン「魔族……か」
召喚士「そうだよサタン。お前が生み出した魔族だって、同じ志を持てるんだ」
サタン「……」
召喚士「同じ絆を持って、同じ道を歩んで行けるんだ!」
サタン「…………」
召喚士「そして……その輪はどんどん大きくなって、広がっていくんだ!!」
サタン「それをお前が作るのか?」
召喚士「きっかけであればそれでいいんだ。作るものじゃないよ、自然と出来るものだから」
サタン「自然と、か」
885: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 18:12:29.71:wT9wdW+Wo (12/14)
召喚士「今ここで共に戦ったみんなだってそうさ。自然とこうなって、絆が出来たんだ」
サタン「……」
召喚士「運命とか宿命とか、そんな事じゃなくって、もっと大事な何かで繋がっているんだ」
サタン「面白い発想だな」
召喚士「怨みや哀しみが無くなるとは言わない。でも……」
サタン「でも?」
召喚士「でもっ、それすらも力に変えて……乗り越えていける日が来るはずだよ」
サタン「ふっふ。その時に召喚士、お前はもう既に居ないだろうがな」
召喚士「何年かかったっていいさ。ずっとそうだったんだから」
サタン「……」
召喚士「俺らだってずーっと昔から繋いできた絆の輪を、広げただけに過ぎないんだから」
サタン「見事だよ」
召喚士「……サタン?」
サタン「お前のその信念、意思、強さ……。抗うだけではなく受け入れる事の出来る強さ」
召喚士「……」
召喚士「今ここで共に戦ったみんなだってそうさ。自然とこうなって、絆が出来たんだ」
サタン「……」
召喚士「運命とか宿命とか、そんな事じゃなくって、もっと大事な何かで繋がっているんだ」
サタン「面白い発想だな」
召喚士「怨みや哀しみが無くなるとは言わない。でも……」
サタン「でも?」
召喚士「でもっ、それすらも力に変えて……乗り越えていける日が来るはずだよ」
サタン「ふっふ。その時に召喚士、お前はもう既に居ないだろうがな」
召喚士「何年かかったっていいさ。ずっとそうだったんだから」
サタン「……」
召喚士「俺らだってずーっと昔から繋いできた絆の輪を、広げただけに過ぎないんだから」
サタン「見事だよ」
召喚士「……サタン?」
サタン「お前のその信念、意思、強さ……。抗うだけではなく受け入れる事の出来る強さ」
召喚士「……」
886: ◆1otsuV0WFc:2012/08/09(木) 18:14:56.08:wT9wdW+Wo (13/14)
サタン「まぁ、この俺を倒したのだから、その程度は持ち合わせて居なくば困るがな」
召喚士「だから、俺の力じゃないってば」
サタン「いや、力は皆のものかもしれぬが、その中心は紛れもなく召喚士、お前だ。なぁ?」
コカトリス「……」
召喚士「もう……いいだろ……っ」
サタン「1つに限らず全ての属性を召喚し、魔王を討つべき力の鍵を持っている」
召喚士「偶然だよ、そんなものは」
サタン「偶然でそのような事が起こり得るか? 唯一無二の力であると言うのに?」
召喚士「……っ」
サタン「そうだ。召喚士よ、お前は選ばれし人間なのだ。こうして僕と対話する事もまた然り」
召喚士「そうは思わない。俺は小さな1つにしか過ぎない」
サタン「お前には権利がある。私を越え、ここまで到達した権利があるのだ」
召喚士「権利?」
サタン「そうだ。お前には進む権利がある。心理の扉……即ちアカシックレコードを」
召喚士「アカシック……レコード……?」
サタン「まぁ、この俺を倒したのだから、その程度は持ち合わせて居なくば困るがな」
召喚士「だから、俺の力じゃないってば」
サタン「いや、力は皆のものかもしれぬが、その中心は紛れもなく召喚士、お前だ。なぁ?」
コカトリス「……」
召喚士「もう……いいだろ……っ」
サタン「1つに限らず全ての属性を召喚し、魔王を討つべき力の鍵を持っている」
召喚士「偶然だよ、そんなものは」
サタン「偶然でそのような事が起こり得るか? 唯一無二の力であると言うのに?」
召喚士「……っ」
サタン「そうだ。召喚士よ、お前は選ばれし人間なのだ。こうして僕と対話する事もまた然り」
召喚士「そうは思わない。俺は小さな1つにしか過ぎない」
サタン「お前には権利がある。私を越え、ここまで到達した権利があるのだ」
召喚士「権利?」
サタン「そうだ。お前には進む権利がある。心理の扉……即ちアカシックレコードを」
召喚士「アカシック……レコード……?」
887:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 18:16:47.63:wT9wdW+Wo (14/14)
今日はここまでです。ご支援ありがとうございました!
ありがたいレスばかりで感動!それでは失礼致します!ノシ
今日はここまでです。ご支援ありがとうございました!
ありがたいレスばかりで感動!それでは失礼致します!ノシ
888:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 18:23:31.29:bWRqg78zo (1/1)
>>1乙!
まだまだ終わらなそうで安心したぜ!
>>1乙!
まだまだ終わらなそうで安心したぜ!
889:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 18:24:49.47:UujEKtjIO (1/1)
一乙!
ドSさま続きが気になりまする。
一乙!
ドSさま続きが気になりまする。
890:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 18:31:46.22:IyXaX5+j0 (1/1)
>>1乙
アカシックレコードとはまた厨二ゴコロをくすぐってくれるな
>>1乙
アカシックレコードとはまた厨二ゴコロをくすぐってくれるな
891:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2012/08/09(木) 18:45:14.12:UPk5Miaio (1/1)
>>1乙
召喚士とサタンが河原で殴りあった後の高校生みたいな空気出しててワロタ
>>1乙
召喚士とサタンが河原で殴りあった後の高校生みたいな空気出しててワロタ
892:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 19:04:25.90:glLwWpmmo (1/1)
次はアカシックレコード編ですね
楽しみです。
次はアカシックレコード編ですね
楽しみです。
893:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 19:11:48.49:SDO9KENDO (1/1)
根暗マンセーの狙いはそれか!
おつんぽ!
根暗マンセーの狙いはそれか!
おつんぽ!
894:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 19:21:51.73:Ke51TP7IO (1/1)
乙
乙
895:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/09(木) 19:56:58.30:FIeZjwoqo (1/1)
>>1乙
アカシックレコード?なんだそれ
アオシックレコードとかシロシックレコードとかもあるのかな?
>>1乙
アカシックレコード?なんだそれ
アオシックレコードとかシロシックレコードとかもあるのかな?
896:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/08/09(木) 20:09:43.21:fLbVTIR5o (1/1)
>>1乙
いよいよ本編か・・・
>>1乙
いよいよ本編か・・・
897:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/09(木) 20:18:40.52:V9Ab7/hAO (1/1)
根暗さんの存在すっかり忘れてた
根暗さんの存在すっかり忘れてた
898:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県):2012/08/09(木) 20:38:09.89:ug4d40Hdo (1/1)
サタン「私な、
↑可愛い
サタン「私な、
↑可愛い
899:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県):2012/08/09(木) 20:57:48.10:eiayEEieo (1/1)
サタンの一人称が変わってくのに凄い拘りを感じる
サタンの一人称が変わってくのに凄い拘りを感じる
900:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 21:14:02.44:DmGS1FnDO (2/2)
ルドラの秘宝とうしおととらを混ぜた感じ
ルドラの秘宝とうしおととらを混ぜた感じ
901:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 22:08:25.79:HCvu70TIO (1/1)
>>1おふ
成る程、陰がサタンで、陽は召喚士。
因みに、陰が司る性は女性、陽が司る性は男性。
…つまり、今のサタンの外見は…召喚子ッ!?
これでサタンの一人称が「私」なのも、頷けるな。
>>1おふ
成る程、陰がサタンで、陽は召喚士。
因みに、陰が司る性は女性、陽が司る性は男性。
…つまり、今のサタンの外見は…召喚子ッ!?
これでサタンの一人称が「私」なのも、頷けるな。
902:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県):2012/08/09(木) 22:24:29.22:yoelWF0po (1/1)
チラ裏もたいがいに
チラ裏もたいがいに
903:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 22:49:54.54:mh6gntuIO (1/1)
このスレで完結したら、続きが読めない
このスレで完結したら、続きが読めない
904:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/09(木) 23:06:36.88:w8oNsxyyo (1/1)
なんかこういう勇者x魔王系のssはいつも考えさせられるな
魔族がいるから人が争わずに生きていけるってのは、人間の根本的なものなんだろうな
共通の敵がいなくなったら今度は、また新しい敵を作らないと団結できないってのが・・・
なんかこういう勇者x魔王系のssはいつも考えさせられるな
魔族がいるから人が争わずに生きていけるってのは、人間の根本的なものなんだろうな
共通の敵がいなくなったら今度は、また新しい敵を作らないと団結できないってのが・・・
905:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/10(金) 01:52:25.07:09kQE3VAO (1/1)
>>1おつ
アカシックレコードときくと博士がマッドサイエンティストになる姿が見える
>>1おつ
アカシックレコードときくと博士がマッドサイエンティストになる姿が見える
906:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/10(金) 02:26:00.44:LXR8TF/60 (1/1)
>>1 おつ
>>1 おつ
907: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:23:26.65:q7hZ+VSKo (1/17)
ヒュオオオオォォォォ……
ネクロマンサー「……見渡す限り色褪せたこの景色」
ネクロマンサー「素晴らしいですねぇ。是非、我がものとしたいものです……ククッ」
ネクロマンサー「それにしても先程の光、いよいよですかねぇ」
ネクロマンサー「ようやくです。ようやくここまで来た」
ネクロマンサー「調査して研究して、練って考えて、待って待って待って待って……」
ネクロマンサー「ついにこの刻が到来した。ついに……ついにッ」
ネクロマンサー「……全てを手に入れられる……ついに」
ドドオオオオォォォォ……
ネクロマンサー「さて、選ばれし人柱は誰でしょうかねぇ」
ネクロマンサー「全てを手に入れる箱となるべき存在……ククッ」
ネクロマンサー「私は貴方だと思っていますよ、召喚士」
ネクロマンサー「貴方ならばそれに相応しい」
ネクロマンサー「安心して……死になさい。その為に私が居るのですから。クククッ」
ドドオオオオォォォx……
ヒュオオオオォォォォ……
ネクロマンサー「……見渡す限り色褪せたこの景色」
ネクロマンサー「素晴らしいですねぇ。是非、我がものとしたいものです……ククッ」
ネクロマンサー「それにしても先程の光、いよいよですかねぇ」
ネクロマンサー「ようやくです。ようやくここまで来た」
ネクロマンサー「調査して研究して、練って考えて、待って待って待って待って……」
ネクロマンサー「ついにこの刻が到来した。ついに……ついにッ」
ネクロマンサー「……全てを手に入れられる……ついに」
ドドオオオオォォォォ……
ネクロマンサー「さて、選ばれし人柱は誰でしょうかねぇ」
ネクロマンサー「全てを手に入れる箱となるべき存在……ククッ」
ネクロマンサー「私は貴方だと思っていますよ、召喚士」
ネクロマンサー「貴方ならばそれに相応しい」
ネクロマンサー「安心して……死になさい。その為に私が居るのですから。クククッ」
ドドオオオオォォォx……
908: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:24:05.55:q7hZ+VSKo (2/17)
…
召喚士「アカシック……レコード?」
サタン「そうだ」
召喚士「何だ、それは……?」
サタン「難しい問いであるな。全てであり無でもある」
召喚士「……?」
サタン「アカシックレコードとは万物、世界、この世の全てだ」
召喚士「どういう……事だ?」
サタン「お前は何故、日が昇り沈むか分かるか?」
召喚士「え……?」
サタン「何故、人間は生まれ死んでゆくのか。何故、この世界が存在するのか」
召喚士「……っ」
サタン「そういったありとあらゆる答えが、アカシックレコードだ」
召喚士「!?」
サタン「それを開いたものは全ての知識を得る」
…
召喚士「アカシック……レコード?」
サタン「そうだ」
召喚士「何だ、それは……?」
サタン「難しい問いであるな。全てであり無でもある」
召喚士「……?」
サタン「アカシックレコードとは万物、世界、この世の全てだ」
召喚士「どういう……事だ?」
サタン「お前は何故、日が昇り沈むか分かるか?」
召喚士「え……?」
サタン「何故、人間は生まれ死んでゆくのか。何故、この世界が存在するのか」
召喚士「……っ」
サタン「そういったありとあらゆる答えが、アカシックレコードだ」
召喚士「!?」
サタン「それを開いたものは全ての知識を得る」
909: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:24:36.98:q7hZ+VSKo (3/17)
召喚士「す……全ての……知識っ」
サタン「無論、人を作り出す事も出来れば、負の感情とて消し去る事も可能」
召喚士「――――!?」
サタン「召喚士よ、行くが良い。貴様の望む世界の形成。その答えがそこにある」
召喚士「答えが……そこに……」
サタン「そうだ。魔族もなく人類が争う事もなく、永遠の命を得て快楽を成す」
召喚士「……まるで、天国じゃないか」
サタン「そうだ。生きながらにして天国を得られる。そして、それを作り出すお前は……」
召喚士「……」
サタン「神となるのだ」
召喚士「神……っ」
サタン「知らぬ知識などない存在。それは最早、神以外の何者でもあるまい」
召喚士「……」
サタン「さぁ……行けっ、召喚士。神となるべく真理の扉を開くのだ」
召喚士「……」
召喚士「す……全ての……知識っ」
サタン「無論、人を作り出す事も出来れば、負の感情とて消し去る事も可能」
召喚士「――――!?」
サタン「召喚士よ、行くが良い。貴様の望む世界の形成。その答えがそこにある」
召喚士「答えが……そこに……」
サタン「そうだ。魔族もなく人類が争う事もなく、永遠の命を得て快楽を成す」
召喚士「……まるで、天国じゃないか」
サタン「そうだ。生きながらにして天国を得られる。そして、それを作り出すお前は……」
召喚士「……」
サタン「神となるのだ」
召喚士「神……っ」
サタン「知らぬ知識などない存在。それは最早、神以外の何者でもあるまい」
召喚士「……」
サタン「さぁ……行けっ、召喚士。神となるべく真理の扉を開くのだ」
召喚士「……」
910: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:25:36.40:q7hZ+VSKo (4/17)
ザッ
召喚士「……」
サタン「どうした?」
召喚士「人は……神になれないよ」
サタン「……」
召喚士「俺には、アカシックレコードを開く事は出来ない」
サタン「何? 全てが……手に入るのだぞ?」
召喚士「そうかもしれない。でも、それは作り出した何かがあるんだ」
サタン「何か」
召喚士「そう。偶然にしろ必然にしろ、神様がいるのかもしれないし」
サタン「……」
召喚士「でも、それが生まれた事には必ず意味があるんだよ、きっと」
サタン「意味、か」
召喚士「そう、意味だよ。俺だってサタンだってそうだ」
サタン「私も……貴様もか」
ザッ
召喚士「……」
サタン「どうした?」
召喚士「人は……神になれないよ」
サタン「……」
召喚士「俺には、アカシックレコードを開く事は出来ない」
サタン「何? 全てが……手に入るのだぞ?」
召喚士「そうかもしれない。でも、それは作り出した何かがあるんだ」
サタン「何か」
召喚士「そう。偶然にしろ必然にしろ、神様がいるのかもしれないし」
サタン「……」
召喚士「でも、それが生まれた事には必ず意味があるんだよ、きっと」
サタン「意味、か」
召喚士「そう、意味だよ。俺だってサタンだってそうだ」
サタン「私も……貴様もか」
911: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:26:16.53:q7hZ+VSKo (5/17)
召喚士「不要なものなんてない。きっと、そうなんだよ」
サタン「だからアカシックレコードは開けないと?」
召喚士「たった1人のちっぽけな人間がしちゃいけないんだよ」
サタン「……」
召喚士「逆立ちしたって人間は神様にはなれないんだ」
サタン「そうだな」
召喚士「未来が分かれば苦労なんてしないさ」
サタン「そうだな」
召喚士「でも、未来は分からないからこそ面白いんじゃないか?」
サタン「面白い……」
召喚士「何もかも全て分かってしまったら、何を目的に生きていけばいいと思う?」
サタン「……? ふっふ、はーっはっはっは!!」
召喚士「……!?」
サタン「俺に問うか、召喚士よ。貴様は本当に大馬鹿者だ」
召喚士「……」
召喚士「不要なものなんてない。きっと、そうなんだよ」
サタン「だからアカシックレコードは開けないと?」
召喚士「たった1人のちっぽけな人間がしちゃいけないんだよ」
サタン「……」
召喚士「逆立ちしたって人間は神様にはなれないんだ」
サタン「そうだな」
召喚士「未来が分かれば苦労なんてしないさ」
サタン「そうだな」
召喚士「でも、未来は分からないからこそ面白いんじゃないか?」
サタン「面白い……」
召喚士「何もかも全て分かってしまったら、何を目的に生きていけばいいと思う?」
サタン「……? ふっふ、はーっはっはっは!!」
召喚士「……!?」
サタン「俺に問うか、召喚士よ。貴様は本当に大馬鹿者だ」
召喚士「……」
912: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:26:44.46:q7hZ+VSKo (6/17)
サタン「だが、貴様は人間だ」
召喚士「サタン……」
サタン「人間の強きも弱きも共に持ち合わせている、紛れもなく人間だ」
召喚士「うん。俺は人間だよ」
サタン「本当に良いのだな?」
召喚士「うん。俺は人間であり続けるよ。死ぬまでずっとね」
サタン「……」
コカトリス「何だ」
サタン「ああ……そうか」
コカトリス「……?」
サタン「貴様もまた、召喚士の一部なのだな」
コカトリス「深く考えた事はない。面倒事は嫌いな性分だ」
サタン「ふっ、そうか。何れ分かるさ……次に会う時にでも、な」
コカトリス「二度と会いたいとは思わぬがな」
サタン「それもそうだ。だが、会う事になろうであろう。なぁ、召喚士?」
サタン「だが、貴様は人間だ」
召喚士「サタン……」
サタン「人間の強きも弱きも共に持ち合わせている、紛れもなく人間だ」
召喚士「うん。俺は人間だよ」
サタン「本当に良いのだな?」
召喚士「うん。俺は人間であり続けるよ。死ぬまでずっとね」
サタン「……」
コカトリス「何だ」
サタン「ああ……そうか」
コカトリス「……?」
サタン「貴様もまた、召喚士の一部なのだな」
コカトリス「深く考えた事はない。面倒事は嫌いな性分だ」
サタン「ふっ、そうか。何れ分かるさ……次に会う時にでも、な」
コカトリス「二度と会いたいとは思わぬがな」
サタン「それもそうだ。だが、会う事になろうであろう。なぁ、召喚士?」
913: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:27:21.97:q7hZ+VSKo (7/17)
召喚士「!?」
サタン「またいつか、お前にとっては未来だが、私にとっては古き話」
召喚士「サタン……?」
サタン「アカシックレコードを捨て人類の道を決めたのだ」
召喚士「……うん」
サタン「責任を取れとは思わぬが、最初の道を作るのは貴様だ」
召喚士「分かってる」
サタン「余が再び降り立つまでにどうなっているか、楽しみにしておおるぞ」
召喚士「次に現れた時には、ビックリさせてみせるさ」
サタン「……ふっ」
パアアアアァァァァ
サタン「そうだ、これを返しておこう」
召喚士「!?」
サタン「グングニルの槍か。全く、厄介なものだよこれは」
召喚士「ゾディアック……だろ?」
召喚士「!?」
サタン「またいつか、お前にとっては未来だが、私にとっては古き話」
召喚士「サタン……?」
サタン「アカシックレコードを捨て人類の道を決めたのだ」
召喚士「……うん」
サタン「責任を取れとは思わぬが、最初の道を作るのは貴様だ」
召喚士「分かってる」
サタン「余が再び降り立つまでにどうなっているか、楽しみにしておおるぞ」
召喚士「次に現れた時には、ビックリさせてみせるさ」
サタン「……ふっ」
パアアアアァァァァ
サタン「そうだ、これを返しておこう」
召喚士「!?」
サタン「グングニルの槍か。全く、厄介なものだよこれは」
召喚士「ゾディアック……だろ?」
914: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:28:18.18:q7hZ+VSKo (8/17)
サタン「名称など何でも構わぬさ。そら、受け取れ」 スッ
召喚士「……っ」
サタン「俺は核。まだ外殻が残っているだろう?」
召喚士「……ちょっと待ってくれ、今……グングニルって」
サタン「核のない僕などお前の僅かな力でも葬り去る事は安易なはずだ」
召喚士「サタンっ!?」
サタン「さて、そろそろ刻だ」 サアァ……
召喚士「っ!?」
サタン「コカトリス……貴様もな」
コカトリス「……」
サタン「さらばだ召喚士、また遠い古で……会おう」
召喚士「いつだって相手になるよ。そして……」
サタン「……」
召喚士「何度だって、俺は……俺達の道を守ってみせる」
サタン「――――――――」
サタン「名称など何でも構わぬさ。そら、受け取れ」 スッ
召喚士「……っ」
サタン「俺は核。まだ外殻が残っているだろう?」
召喚士「……ちょっと待ってくれ、今……グングニルって」
サタン「核のない僕などお前の僅かな力でも葬り去る事は安易なはずだ」
召喚士「サタンっ!?」
サタン「さて、そろそろ刻だ」 サアァ……
召喚士「っ!?」
サタン「コカトリス……貴様もな」
コカトリス「……」
サタン「さらばだ召喚士、また遠い古で……会おう」
召喚士「いつだって相手になるよ。そして……」
サタン「……」
召喚士「何度だって、俺は……俺達の道を守ってみせる」
サタン「――――――――」
915: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:29:01.62:q7hZ+VSKo (9/17)
パアアアアァァァァ!!
サタンが最後に何と言ったのか、俺には聞き取れなかった。
でも決して嫌な事ではない気がする。それだけは確かだ。
俺の決断は自分勝手だったのかな……。答えは分からない。
でも……間違ってなかったって絶対に、証明してみせるさ。
自分の為だけじゃない。みんなの為、全ての生きとし生ける者の為。
そして……サタンの為にも――――。
ガッカアアアアァァァァ――――!!
戦士「――っ!!」
魔道士「光が……広がっていく……っ」
盗賊「召喚士……召喚士……っ!!」
戦士「……くそっ」
魔道士召喚士さんはっ、絶対に帰ってきます……絶対に……っ!!」
盗賊「……あ、あれ……は!?」
戦士「何か見えるぞっ!! ま……さか……っ」
パアアアアァァァァ!!
サタンが最後に何と言ったのか、俺には聞き取れなかった。
でも決して嫌な事ではない気がする。それだけは確かだ。
俺の決断は自分勝手だったのかな……。答えは分からない。
でも……間違ってなかったって絶対に、証明してみせるさ。
自分の為だけじゃない。みんなの為、全ての生きとし生ける者の為。
そして……サタンの為にも――――。
ガッカアアアアァァァァ――――!!
戦士「――っ!!」
魔道士「光が……広がっていく……っ」
盗賊「召喚士……召喚士……っ!!」
戦士「……くそっ」
魔道士召喚士さんはっ、絶対に帰ってきます……絶対に……っ!!」
盗賊「……あ、あれ……は!?」
戦士「何か見えるぞっ!! ま……さか……っ」
916: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:30:01.64:q7hZ+VSKo (10/17)
シュウウウウゥゥゥゥ……
青年兵「召喚士さんっ!」
剣士「召喚士くんだっ!!」
名代「か、帰ってきた……召喚士殿が帰って……」
大軍師「し、しかし……このままでは地面に落下してしまいますよっ」
ジュニア「だ、誰か動ける奴ぁいねーのか!?」
魔法剣士「ぐ……っく」
朱雀嬢「朱雀先生っ!!」
王子「……いや、心配は無用のようだ」
帝「!?」
同門「……コカトリス」
バッシュウウウウゥゥゥゥ!! ドサァ!!
召喚士「……っ!!」
コカトリス「無事、か?」
召喚士「……うん……大丈夫だ……っ」
シュウウウウゥゥゥゥ……
青年兵「召喚士さんっ!」
剣士「召喚士くんだっ!!」
名代「か、帰ってきた……召喚士殿が帰って……」
大軍師「し、しかし……このままでは地面に落下してしまいますよっ」
ジュニア「だ、誰か動ける奴ぁいねーのか!?」
魔法剣士「ぐ……っく」
朱雀嬢「朱雀先生っ!!」
王子「……いや、心配は無用のようだ」
帝「!?」
同門「……コカトリス」
バッシュウウウウゥゥゥゥ!! ドサァ!!
召喚士「……っ!!」
コカトリス「無事、か?」
召喚士「……うん……大丈夫だ……っ」
917: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:30:48.71:q7hZ+VSKo (11/17)
バシュウウウウゥゥゥゥ……バサァ
魔道士「召喚士さぁん!!」
戦士「召喚士!!」
盗賊「無事かっ!?」
召喚士(声が……聞こえる……)
トクントクン……トクントクン……トクントクン……トクントクン……
召喚士(良か……った。みんな、無事だね)
トクン……トクン……トクン……トクン……
召喚士(ああ……そうだ。サタンの外殻を……倒さなきゃ……)
トクン……トクン……
召喚士(どう……すれば……いいんだ……っけ……)
トクン…………トクン…………
召喚士(駄目……だ……。力……入…………)
トクン…………
召喚士「…………」
バシュウウウウゥゥゥゥ……バサァ
魔道士「召喚士さぁん!!」
戦士「召喚士!!」
盗賊「無事かっ!?」
召喚士(声が……聞こえる……)
トクントクン……トクントクン……トクントクン……トクントクン……
召喚士(良か……った。みんな、無事だね)
トクン……トクン……トクン……トクン……
召喚士(ああ……そうだ。サタンの外殻を……倒さなきゃ……)
トクン……トクン……
召喚士(どう……すれば……いいんだ……っけ……)
トクン…………トクン…………
召喚士(駄目……だ……。力……入…………)
トクン…………
召喚士「…………」
918: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:31:19.91:q7hZ+VSKo (12/17)
――『召喚士、起きろ、起きるんだ』
召喚士「…………?」
――『まだ、終わりじゃないでしょ?』
召喚士「…………!?」
父『サタンは上空だ。最後の力でサタンを撃て』
召喚士「父さん……? それに……」
母『召喚士、あなたになら出来るはずよ』
召喚士「母さん……母さんなんだよね……!?」
父『右手の槍、使い方は分かっているな?』
母『あなたにとって最後の、戦いの為の最後の召喚よ』
召喚士「父さん……っ、母さん……!!」
父『さぁ行けっ! 決めて来い!』
召喚士「……うん、決めるよ……俺」
母『約束、したんでしょ……?』
召喚士「うん、そうだよね。約束したんだ……!!」
――『召喚士、起きろ、起きるんだ』
召喚士「…………?」
――『まだ、終わりじゃないでしょ?』
召喚士「…………!?」
父『サタンは上空だ。最後の力でサタンを撃て』
召喚士「父さん……? それに……」
母『召喚士、あなたになら出来るはずよ』
召喚士「母さん……母さんなんだよね……!?」
父『右手の槍、使い方は分かっているな?』
母『あなたにとって最後の、戦いの為の最後の召喚よ』
召喚士「父さん……っ、母さん……!!」
父『さぁ行けっ! 決めて来い!』
召喚士「……うん、決めるよ……俺」
母『約束、したんでしょ……?』
召喚士「うん、そうだよね。約束したんだ……!!」
919: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 17:43:10.19:q7hZ+VSKo (13/17)
コオオオオォォォォ……
サタン「……」
巨大な光が広がり、そこにはただ暗闇だけがあった。
サタン「そうか。このサタン……召喚士に……」
魔王サタンの体はふわふわと宙を彷徨う。
サタン「だが、そのお陰でついに……外界へと出る事が出来た」
漆黒の中、足元に見える丸い地上。周囲にほんのうっすらと輝く星々。
サタン「好都合。このサタンが宇宙より直に制裁を加えてくれようぞ」
ブウウウウゥゥゥゥン
サタン「スーパーノヴァでな!!」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……
サタン「輝く星々が並列し、天狼輝く時、地上は……終わる」
ギュオオオオォォォォ!!
サタン「全て無と化せ。そして、その上で新たな世界を形成するのだ……ッ!!」
今静かに、ゆっくりとスーパーノヴァは発動された。
コオオオオォォォォ……
サタン「……」
巨大な光が広がり、そこにはただ暗闇だけがあった。
サタン「そうか。このサタン……召喚士に……」
魔王サタンの体はふわふわと宙を彷徨う。
サタン「だが、そのお陰でついに……外界へと出る事が出来た」
漆黒の中、足元に見える丸い地上。周囲にほんのうっすらと輝く星々。
サタン「好都合。このサタンが宇宙より直に制裁を加えてくれようぞ」
ブウウウウゥゥゥゥン
サタン「スーパーノヴァでな!!」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……
サタン「輝く星々が並列し、天狼輝く時、地上は……終わる」
ギュオオオオォォォォ!!
サタン「全て無と化せ。そして、その上で新たな世界を形成するのだ……ッ!!」
今静かに、ゆっくりとスーパーノヴァは発動された。
920: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 18:02:39.42:q7hZ+VSKo (14/17)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
玄武娘「んきゃっ!!」
青龍士官「この地響きは何だ……っ!?」
水の先生「嫌な予感がする……っ」
賢者「……サタンの仕業だね……ふぅ」
男隊員「サタン!? ま、まだ生きてるってのかよ!?」
戦士「大丈夫だろ」
格闘家「……?」
盗賊「召喚士が……やってくれる」
アマゾネス「……っ」
魔道士「召喚士さん、頑張れええぇぇーっ!!」
召喚士「……行けっ、スレイプニル」
シュイイイイィィィィン
ボス「この期に及んで……スレイプニル?」
白虎長「……いやっ、何かあるわ。これ、何かあるわよ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
玄武娘「んきゃっ!!」
青龍士官「この地響きは何だ……っ!?」
水の先生「嫌な予感がする……っ」
賢者「……サタンの仕業だね……ふぅ」
男隊員「サタン!? ま、まだ生きてるってのかよ!?」
戦士「大丈夫だろ」
格闘家「……?」
盗賊「召喚士が……やってくれる」
アマゾネス「……っ」
魔道士「召喚士さん、頑張れええぇぇーっ!!」
召喚士「……行けっ、スレイプニル」
シュイイイイィィィィン
ボス「この期に及んで……スレイプニル?」
白虎長「……いやっ、何かあるわ。これ、何かあるわよ!!」
921: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 18:03:06.44:q7hZ+VSKo (15/17)
シュウウウウゥゥゥゥ……
召喚士「……あとは……頼……ん……だよ……」
スレイプニル「良くぞやってくれた。礼を言うぞ……召喚士」
召喚士「は……は…………っ」
スレイプニル「これでようやく、輪が主が……」
シュイイイイィィィィン
スレイプニル「輪が主が背に戻ってくるのだ」
戦士「な……っにぃ――!?」
盗賊「召喚獣が……化け……たっ?」
魔道士「……う……嘘っ」
――「……フウウウウゥゥゥゥ」
青年兵「凄い、凄いですよ召喚士さん。やっぱりあなたは……凄い!!」
召喚士「…………」
――「人間よ、よくぞ我が槍を取り戻し、愛馬を召喚してくれた」
召喚士「……名……は」
シュウウウウゥゥゥゥ……
召喚士「……あとは……頼……ん……だよ……」
スレイプニル「良くぞやってくれた。礼を言うぞ……召喚士」
召喚士「は……は…………っ」
スレイプニル「これでようやく、輪が主が……」
シュイイイイィィィィン
スレイプニル「輪が主が背に戻ってくるのだ」
戦士「な……っにぃ――!?」
盗賊「召喚獣が……化け……たっ?」
魔道士「……う……嘘っ」
――「……フウウウウゥゥゥゥ」
青年兵「凄い、凄いですよ召喚士さん。やっぱりあなたは……凄い!!」
召喚士「…………」
――「人間よ、よくぞ我が槍を取り戻し、愛馬を召喚してくれた」
召喚士「……名……は」
922: ◆1otsuV0WFc:2012/08/10(金) 18:04:22.28:q7hZ+VSKo (16/17)
――「我が名はオーディーン。そなたの名は何と申す?」
召喚士「……召……喚士」
オーディーン「召喚士。覚えておいてやろう。光栄に思うが良い」
スレイプニル「我が主、では」
オーディーン「ああ、参ろうか」
召喚士「…………」
オーディーン「案ずるな召喚士よ。恩はしっかりと返させて貰う」
ドッオオオオオォォォォン!!
戦士「跳んだっ!!」
オーディーン「このまま真っ直ぐ跳べ」
スレイプニル「……」
バッシュウウウウゥゥゥゥン!!
スレイプニル「……召喚士の魔力が途切れます」 シュウウゥゥゥゥ
オーディーン「止むを得ぬな。ここで放ってくれようか」
召喚獣スレイプニルに跨る男が、手にした槍を大きく振りかぶった。
――「我が名はオーディーン。そなたの名は何と申す?」
召喚士「……召……喚士」
オーディーン「召喚士。覚えておいてやろう。光栄に思うが良い」
スレイプニル「我が主、では」
オーディーン「ああ、参ろうか」
召喚士「…………」
オーディーン「案ずるな召喚士よ。恩はしっかりと返させて貰う」
ドッオオオオオォォォォン!!
戦士「跳んだっ!!」
オーディーン「このまま真っ直ぐ跳べ」
スレイプニル「……」
バッシュウウウウゥゥゥゥン!!
スレイプニル「……召喚士の魔力が途切れます」 シュウウゥゥゥゥ
オーディーン「止むを得ぬな。ここで放ってくれようか」
召喚獣スレイプニルに跨る男が、手にした槍を大きく振りかぶった。
923:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/10(金) 18:05:46.16:q7hZ+VSKo (17/17)
キリがいいのでここまでで失礼致します!
今日は1日目でしたね!もうそんな時期なのか…
それではまた!ご支援ありがとうございましたっ!!ノシ
キリがいいのでここまでで失礼致します!
今日は1日目でしたね!もうそんな時期なのか…
それではまた!ご支援ありがとうございましたっ!!ノシ
924:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/10(金) 18:09:12.06:SnZaK66Jo (1/1)
いちおつ
泣いた
いちおつ
泣いた
925:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県):2012/08/10(金) 18:09:27.76:Jk2/o/2Uo (1/1)
なんちゅうところで切ってくれとんじゃおいkらおんどれあ
なんちゅうところで切ってくれとんじゃおいkらおんどれあ
926:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県):2012/08/10(金) 18:12:56.97:Nmauw2gho (1/1)
いちおつ
明日が楽しみだ
いちおつ
明日が楽しみだ
927:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/10(金) 18:22:34.25:5K1dV/yAO (1/1)
>>1乙
明日はなんと土曜日www
>>1乙
明日はなんと土曜日www
928:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/10(金) 18:51:49.97:f+2I3QlDO (1/1)
ぎゃああああ
月曜までおあずけかよ
いや、盆だからひょっとすると…
ぎゃああああ
月曜までおあずけかよ
いや、盆だからひょっとすると…
929:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/10(金) 21:54:38.69:rN75cECOo (1/1)
>>1乙
アツい展開だな!!!!!!!!
スレイプニルって、ケツアナさんやらに出会ったときに得たヒントだったのかな?
クジャタに会うために行った召喚界の
>>1乙
アツい展開だな!!!!!!!!
スレイプニルって、ケツアナさんやらに出会ったときに得たヒントだったのかな?
クジャタに会うために行った召喚界の
930:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/10(金) 22:29:13.68:dspKg7uDO (1/1)
いちょつ
一日目って?
いちょつ
一日目って?
931:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/10(金) 23:56:25.87:WD76+apLo (1/1)
>>1乙
コミケか
>>1乙
コミケか
932:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/08/11(土) 00:27:48.73:sX8U58CAO (1/1)
>>1オツ
アヌビスにケツアナさんにオーディン…
白虎召喚獣の対魔王切札率は異常
>>1オツ
アヌビスにケツアナさんにオーディン…
白虎召喚獣の対魔王切札率は異常
933:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2012/08/11(土) 00:36:00.96:9J1Yvp540 (1/1)
>>1おつ
根暗マンさん「ククク…愚かなあなた達に、とっておきの絶望を、差し上げましょう!」
「明日からの永き土・日曜日を過ぎた先に、何が待ち受けてると思いますか?」
「ククク…そう! お 盆 休 み なんデスよーっ!!」
「真面目でドSな>>1さんは、きちんとお休みを取られる事でしょうし…」
「さぁ、ワタクシはあなた達が奏でる惨鼻に満ちた苦悶の足掻き声を心行くまで端能する事にしますw」
「それでは皆様、再来週、この場にて会いましょう!…生きていれば、の話ですが…クククッ!!」
>>1おつ
根暗マンさん「ククク…愚かなあなた達に、とっておきの絶望を、差し上げましょう!」
「明日からの永き土・日曜日を過ぎた先に、何が待ち受けてると思いますか?」
「ククク…そう! お 盆 休 み なんデスよーっ!!」
「真面目でドSな>>1さんは、きちんとお休みを取られる事でしょうし…」
「さぁ、ワタクシはあなた達が奏でる惨鼻に満ちた苦悶の足掻き声を心行くまで端能する事にしますw」
「それでは皆様、再来週、この場にて会いましょう!…生きていれば、の話ですが…クククッ!!」
934:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県):2012/08/11(土) 00:42:24.32:h1DwM2GFo (1/1)
きもすぎわろた
きもすぎわろた
935:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2012/08/11(土) 00:45:28.44:EeND/g2AO (1/1)
向こうでやれ
向こうでやれ
936:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/11(土) 01:50:19.77:wiuI+d2AO (1/1)
>>1おつ
ラグナロックにスレイプニルに跨がるオーディーンがグングニルを使うとか北欧神話全快じゃないですか
>>1おつ
ラグナロックにスレイプニルに跨がるオーディーンがグングニルを使うとか北欧神話全快じゃないですか
937:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/11(土) 12:43:18.48:xW2PKTMDO (1/1)
>>935
向こうでやれ
>>935
向こうでやれ
938:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/11(土) 20:06:41.32:ka/NdST7o (1/1)
スレイプニル♂に跨がるオーディーン♂がグングニル♂を使う
スレイプニル♂に跨がるオーディーン♂がグングニル♂を使う
939:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/11(土) 21:08:00.10:C3qagbFDO (1/1)
>>935
だってあっち面白くないんだもん
>>935
だってあっち面白くないんだもん
940: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 00:33:42.79:MgDgJ9Dzo (1/29)
オーディーン「我が裁きの一撃を心して喰らうが良い」 ザッ
サタン「……ん? 何だ、何か……来る」
オーディーン「さぁ、最後の一撃だ。召喚士よ……尽きるなよ」
召喚士「…………」
夜空に月はない。しかし、周囲に散る小さな星々は輝いていた。
スレイプニル「見えました」
その小さな煌きは、1つ1つは小さいけれど力強く輝いていた。
オーディーン「グングニルの槍」
小さな小さな輝きが沢山集まって、恐ろしい程の暗闇を仄かに照らす。
サタン「あれは、何だ……?」
それはあたかも、互いの手を取り合う小さな命のようであった。
オーディーン「かつて私は、自らの意思でこの槍を振り下ろした」
サタン「貴様は……オーディーン!?」
オーディーン「そして今度は、自らの意思に加え、召喚士の意思をも乗せて……」
サタン「何故、貴様の様な者が此処に!?」
オーディーン「我が裁きの一撃を心して喰らうが良い」 ザッ
サタン「……ん? 何だ、何か……来る」
オーディーン「さぁ、最後の一撃だ。召喚士よ……尽きるなよ」
召喚士「…………」
夜空に月はない。しかし、周囲に散る小さな星々は輝いていた。
スレイプニル「見えました」
その小さな煌きは、1つ1つは小さいけれど力強く輝いていた。
オーディーン「グングニルの槍」
小さな小さな輝きが沢山集まって、恐ろしい程の暗闇を仄かに照らす。
サタン「あれは、何だ……?」
それはあたかも、互いの手を取り合う小さな命のようであった。
オーディーン「かつて私は、自らの意思でこの槍を振り下ろした」
サタン「貴様は……オーディーン!?」
オーディーン「そして今度は、自らの意思に加え、召喚士の意思をも乗せて……」
サタン「何故、貴様の様な者が此処に!?」
941: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 00:34:18.11:MgDgJ9Dzo (2/29)
オーディーン「グングニルを放つ」
サタン「何故、貴様の様な存在が……人間に加担すと言うのかッ!!」
オーディーン「簡単な事であろう」
サタン「……!?」
オーディーン「負の存在を打ち消すのが、正の存在だ」
サタン「……ッ」
オーディーン「地に落ちる力もあらば、天に昇る力もある」
サタン「……そうか、そういう事か。確かにそうかもしれぬな」
オーディーン「今度は振り下ろすでなく、振り上げる。槍を天高くにな」
サタン「しかし……驚いた」
オーディーン「……」
サタン「まさか、たかが人間如きが、貴様の様な存在を従えるとはな」
オーディーン「人の力を見誤ったなサタンよ」
サタン「このサタンに終わりが訪れるとはな」
オーディーン「しばしの間、深い無の中で眠りに付くが良い」
オーディーン「グングニルを放つ」
サタン「何故、貴様の様な存在が……人間に加担すと言うのかッ!!」
オーディーン「簡単な事であろう」
サタン「……!?」
オーディーン「負の存在を打ち消すのが、正の存在だ」
サタン「……ッ」
オーディーン「地に落ちる力もあらば、天に昇る力もある」
サタン「……そうか、そういう事か。確かにそうかもしれぬな」
オーディーン「今度は振り下ろすでなく、振り上げる。槍を天高くにな」
サタン「しかし……驚いた」
オーディーン「……」
サタン「まさか、たかが人間如きが、貴様の様な存在を従えるとはな」
オーディーン「人の力を見誤ったなサタンよ」
サタン「このサタンに終わりが訪れるとはな」
オーディーン「しばしの間、深い無の中で眠りに付くが良い」
942: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 00:34:47.58:MgDgJ9Dzo (3/29)
ズバッシュウウウウゥゥゥゥ――――!!
サタン「――――ッ」
オーディーン「この地上はおろか、世界より消え果てろ。サタン!」
サタン「……オ……オオォォ……オオオオォォォォ」
グングニルの槍は一筋の光となって、天高くへと舞い上がる。
サタンを貫き、暗闇を貫き、大地へ光を照らす道標となって。
サタン「このサタンが……サタンが……アアァァ」
――『見誤ったわけではない』
サタン「…………」
――『私の敗因は見誤った事ではない』
サタン「…………」
――『俺は理解しなかったのだ。余という存在と、正の力……』
サタン「…………」
――『そして僕を還すべく築き上げた人間の絆というものを』
サタン「そうか、ならば仕方あるまい。今しばらく消えよう……闇へ――――」
ズバッシュウウウウゥゥゥゥ――――!!
サタン「――――ッ」
オーディーン「この地上はおろか、世界より消え果てろ。サタン!」
サタン「……オ……オオォォ……オオオオォォォォ」
グングニルの槍は一筋の光となって、天高くへと舞い上がる。
サタンを貫き、暗闇を貫き、大地へ光を照らす道標となって。
サタン「このサタンが……サタンが……アアァァ」
――『見誤ったわけではない』
サタン「…………」
――『私の敗因は見誤った事ではない』
サタン「…………」
――『俺は理解しなかったのだ。余という存在と、正の力……』
サタン「…………」
――『そして僕を還すべく築き上げた人間の絆というものを』
サタン「そうか、ならば仕方あるまい。今しばらく消えよう……闇へ――――」
943: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 00:35:18.63:MgDgJ9Dzo (4/29)
ズガッカアアアァァァァ――――!!
青年兵「う……っ!!」
魔法剣士「……やった……のか?」
戦士「召喚士」
盗賊「召喚士……」
魔道士「召喚士さんっ!!」
召喚士(ああ……見える…………)
眼鏡『ありがとう……』
詩人『ありがとう』
マーマン『あんがとな、召喚士!』
召喚士(みんなが……還ってゆく…………)
隊長『ありがとう』
騎都尉『感謝する』
武士『恩に着るで御座るよ、召喚士殿』
召喚士(みんなが…………)
ズガッカアアアァァァァ――――!!
青年兵「う……っ!!」
魔法剣士「……やった……のか?」
戦士「召喚士」
盗賊「召喚士……」
魔道士「召喚士さんっ!!」
召喚士(ああ……見える…………)
眼鏡『ありがとう……』
詩人『ありがとう』
マーマン『あんがとな、召喚士!』
召喚士(みんなが……還ってゆく…………)
隊長『ありがとう』
騎都尉『感謝する』
武士『恩に着るで御座るよ、召喚士殿』
召喚士(みんなが…………)
944: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 00:36:13.50:MgDgJ9Dzo (5/29)
天才『ハーッハッハッハ!! ったく、大したヤローだよお前は』
魔剣士『本当にありがとう。俺は……救われたよ』
プリースト『ありがとう。若き勇者』
召喚士(…………)
父『召喚士、よく……頑張ったな』
母『ゆっくり……おやすみ……』
トクン……――
召喚士「…………」
魔道士「召喚士……さん?」
召喚士「…………」
魔道士「召喚士さん……っ、召喚士さん!?」
戦士「……おい、冗談じゃねぇぞ……おいっ!!」 ヨロッ
魔道士「召喚士さんっ!! 召喚士さんっ!! 召喚士さああぁぁぁぁん!!」
盗賊「……っ」
召喚士は静かに、ゆっくりと安らかな表情で眠りについた。
天才『ハーッハッハッハ!! ったく、大したヤローだよお前は』
魔剣士『本当にありがとう。俺は……救われたよ』
プリースト『ありがとう。若き勇者』
召喚士(…………)
父『召喚士、よく……頑張ったな』
母『ゆっくり……おやすみ……』
トクン……――
召喚士「…………」
魔道士「召喚士……さん?」
召喚士「…………」
魔道士「召喚士さん……っ、召喚士さん!?」
戦士「……おい、冗談じゃねぇぞ……おいっ!!」 ヨロッ
魔道士「召喚士さんっ!! 召喚士さんっ!! 召喚士さああぁぁぁぁん!!」
盗賊「……っ」
召喚士は静かに、ゆっくりと安らかな表情で眠りについた。
945:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県):2012/08/12(日) 01:16:24.41:DNyC65Gao (1/1)
さてどーしたものか
さてどーしたものか
946:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 01:16:27.78:6NGOgGJg0 (1/1)
夜の更新乙です
夜の更新乙です
947:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/12(日) 01:31:15.46:/F+o+GJAO (1/1)
>>1おつ
主人公ならこんな死亡フラグ回避してくれるはず
>>1おつ
主人公ならこんな死亡フラグ回避してくれるはず
948:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/12(日) 02:10:32.61:FvGaZ65w0 (1/1)
>>1 おつ
>>1 おつ
949:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 02:24:16.97:6MQl28OHo (1/1)
完
完
950:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 08:13:50.40:8eOA+heDO (1/1)
いちょつ
そしてこのあと>>1の姿を見たものは…
いちょつ
そしてこのあと>>1の姿を見たものは…
951:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 08:45:03.96:1TM2kK+DO (1/2)
おいやめろ
おいやめろ
952:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 09:26:28.04:GGsx51ffo (1/1)
かっこよす
拙い部分はあるけど、よくこんだけの数のキャラをいかしながらうまい具合に書いたわ
いちょつ
かっこよす
拙い部分はあるけど、よくこんだけの数のキャラをいかしながらうまい具合に書いたわ
いちょつ
953:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県):2012/08/12(日) 09:29:06.69:sPDgFSOv0 (1/1)
まだ本編が残っているぞ
まだ本編が残っているぞ
954:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 10:27:44.90:DmS2QlWbo (1/2)
今こそキスで魔翌力を分け与えるという王族の力をうんぬんかんぬん>>1乙
今こそキスで魔翌力を分け与えるという王族の力をうんぬんかんぬん>>1乙
955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/12(日) 15:48:08.27:wvmYkXk8o (1/1)
>>1乙
はうわあああああああああああとうとうサタンが逝ったかあああああああ
やめろ!!エピローグよおおおおおくるなあああああああああああうわああああああああああああああ
>>1乙
はうわあああああああああああとうとうサタンが逝ったかあああああああ
やめろ!!エピローグよおおおおおくるなあああああああああああうわああああああああああああああ
956:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 16:50:28.93:GIteuSKC0 (1/2)
お前ら騒ぎ過ぎだ
プロローグが終わっただけだぞ
お前ら騒ぎ過ぎだ
プロローグが終わっただけだぞ
957: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:24:16.20:MgDgJ9Dzo (6/29)
魔道士「召喚士さ――」
戦士「どけっ!!」 ダッ
大軍師「賢者殿っ!」
賢者「冗談じゃない……魔力が残ってないよ……ふぅ」
ジュニア「やるだけやれよ!! 諦めんなっ!! 死なせるわけにはいかねーだろ!!」
盗賊「戦士っ、薬を……」
戦士「後だ!! 蘇生が……先だ!!」 グッグッ
魔道士「…………」
戦士「くそっ、召喚士……くそっ、くそぉ!!」 グッグッ
魔道士「そ、そうだ……フェニックス……」 ヨロッ
同門「……死んだ者には……通じはしない」
盗賊「召喚士……っ、召喚士!! 目を開けてくれ!! なぁ!!」
マジシャン「ふ……っざけんなよ、こらああぁぁ!!」
師匠「お前は……お前だけは死んじゃならねぇんだよ……っ」
召喚士「…………」
魔道士「召喚士さ――」
戦士「どけっ!!」 ダッ
大軍師「賢者殿っ!」
賢者「冗談じゃない……魔力が残ってないよ……ふぅ」
ジュニア「やるだけやれよ!! 諦めんなっ!! 死なせるわけにはいかねーだろ!!」
盗賊「戦士っ、薬を……」
戦士「後だ!! 蘇生が……先だ!!」 グッグッ
魔道士「…………」
戦士「くそっ、召喚士……くそっ、くそぉ!!」 グッグッ
魔道士「そ、そうだ……フェニックス……」 ヨロッ
同門「……死んだ者には……通じはしない」
盗賊「召喚士……っ、召喚士!! 目を開けてくれ!! なぁ!!」
マジシャン「ふ……っざけんなよ、こらああぁぁ!!」
師匠「お前は……お前だけは死んじゃならねぇんだよ……っ」
召喚士「…………」
958: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:24:43.01:MgDgJ9Dzo (7/29)
フワァ……
戦士「……?」
――「ご安心下さい。私が治して差し上げますよ」
盗賊「――――っ!!」
ネクロマンサー「死んだ人間を生き返らせる事など、私にとっては造作もない事。ククッ」
剣士「貴……っ様ああぁぁぁぁ!!」
ネクロマンサー「まぁ何と言いますか。残された力もないと言うのに」
ヒュバッ!! ドゴォ!!
剣士「ぐはぁっ!!」
戦士「ぐっがああぁぁ!!」 ドシャッ
ネクロマンサー「いきがるのはおよしなさい。もう何も残っていないのでしょう?」
盗賊「く……っ」
ネクロマンサー「力も魔力も、そして切り札さえもね。クククッ!!」 スッ
魔道士「――っ!!」
ネクロマンサー「召喚士、可哀想に」
フワァ……
戦士「……?」
――「ご安心下さい。私が治して差し上げますよ」
盗賊「――――っ!!」
ネクロマンサー「死んだ人間を生き返らせる事など、私にとっては造作もない事。ククッ」
剣士「貴……っ様ああぁぁぁぁ!!」
ネクロマンサー「まぁ何と言いますか。残された力もないと言うのに」
ヒュバッ!! ドゴォ!!
剣士「ぐはぁっ!!」
戦士「ぐっがああぁぁ!!」 ドシャッ
ネクロマンサー「いきがるのはおよしなさい。もう何も残っていないのでしょう?」
盗賊「く……っ」
ネクロマンサー「力も魔力も、そして切り札さえもね。クククッ!!」 スッ
魔道士「――っ!!」
ネクロマンサー「召喚士、可哀想に」
959: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:25:15.85:MgDgJ9Dzo (8/29)
召喚士「…………」
戦士「召喚士に……触るんじゃねぇ!!」
ネクロマンサー「いきがるなと言っているでしょう?」 ビュオッ!!
戦士「がっはああぁぁ!!」 ゴシャッ!!
魔道士「う……うぅ……っ」
ネクロマンサー「貴方達の大切な仲間なんです。生き返らせてあげると言っているでしょう?」
魔道士「ううぅぅ……っ」
ネクロマンサー「ま、但し……理性は無くなっているかもしれませんけどね。ククッ!」
大軍師「何が……目的なのですっ」
ネクロマンサー「……」
青年兵「召喚士さんを蘇生して、魔族化して、何を企んでいる!?」
ネクロマンサー「……私はね、全てを手に入れるのです」
帝「……全……て?」
ネクロマンサー「そう、全てです。地上も地獄も、召喚獣も魔物も。そして人間も」
サモナー「……っ!?」
召喚士「…………」
戦士「召喚士に……触るんじゃねぇ!!」
ネクロマンサー「いきがるなと言っているでしょう?」 ビュオッ!!
戦士「がっはああぁぁ!!」 ゴシャッ!!
魔道士「う……うぅ……っ」
ネクロマンサー「貴方達の大切な仲間なんです。生き返らせてあげると言っているでしょう?」
魔道士「ううぅぅ……っ」
ネクロマンサー「ま、但し……理性は無くなっているかもしれませんけどね。ククッ!」
大軍師「何が……目的なのですっ」
ネクロマンサー「……」
青年兵「召喚士さんを蘇生して、魔族化して、何を企んでいる!?」
ネクロマンサー「……私はね、全てを手に入れるのです」
帝「……全……て?」
ネクロマンサー「そう、全てです。地上も地獄も、召喚獣も魔物も。そして人間も」
サモナー「……っ!?」
960: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:25:52.54:MgDgJ9Dzo (9/29)
ネクロマンサー「理解出来ますか? いや、出来るわけがないでしょうねぇ」
青年兵「サタンは召喚士さんが既に倒した。残念だったな!」
ネクロマンサー「……」
大軍師「貴方お1人で何が出来るというのです?」
ネクロマンサー「やはりその程度の理解か。まぁそうでしょうね」
王子「はっきりと言ったらどうだ」
ネクロマンサー「ククッ、そうですね。どうせこれで最後なのです。お教え致しましょうか」
盗賊「……っ」
ネクロマンサー「真実を!!」
名代「真実だと?」
ネクロマンサー「そう、真実です。召喚士の手に入れた真実」
格闘家「……」
ネクロマンサー「彼はサタンを倒し手に入れた。その恩恵とも言うべきものをね」
ジュニア「恩恵だぁ!?」
火の先生「全く……理解できんわい」
ネクロマンサー「理解出来ますか? いや、出来るわけがないでしょうねぇ」
青年兵「サタンは召喚士さんが既に倒した。残念だったな!」
ネクロマンサー「……」
大軍師「貴方お1人で何が出来るというのです?」
ネクロマンサー「やはりその程度の理解か。まぁそうでしょうね」
王子「はっきりと言ったらどうだ」
ネクロマンサー「ククッ、そうですね。どうせこれで最後なのです。お教え致しましょうか」
盗賊「……っ」
ネクロマンサー「真実を!!」
名代「真実だと?」
ネクロマンサー「そう、真実です。召喚士の手に入れた真実」
格闘家「……」
ネクロマンサー「彼はサタンを倒し手に入れた。その恩恵とも言うべきものをね」
ジュニア「恩恵だぁ!?」
火の先生「全く……理解できんわい」
961: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:26:18.86:MgDgJ9Dzo (10/29)
ネクロマンサー「彼は全てを手に入れたのです。真実を! 真理を!」
戦士「だから、何だってんだよ……っ!!」
ネクロマンサー「それはアカシックレコード。真理の扉。万物の、世界の全て」
女隊員「アカシック……レコード……?」
男隊員「……知ってんのか?」
大軍師「いえ、初めて耳にします」
ネクロマンサー「アカシックレコードとは真理そのものなのです」
大軍師「心理とはつまり、神という事ですか?」
ネクロマンサー「流石にここまで話せば、多少は察しも宜しいようですねぇ」
ボス「神!? なんだそりゃあ……人が神にでもなるって言うのかよ!!」
ネクロマンサー「その通り!! アカシックレコードを開いた者は……神になるのですッ!!」
戦士「そうか……ようやく分かったよ。テメーの狙いが」
ネクロマンサー「魔術や召喚術だけではない。人体の構造からこの世界の形成まで……」
盗賊「……最低な奴だな、貴様は!!」
ネクロマンサー「その全てが手に入る! これを神と言わずして何と言うかッ!!」
ネクロマンサー「彼は全てを手に入れたのです。真実を! 真理を!」
戦士「だから、何だってんだよ……っ!!」
ネクロマンサー「それはアカシックレコード。真理の扉。万物の、世界の全て」
女隊員「アカシック……レコード……?」
男隊員「……知ってんのか?」
大軍師「いえ、初めて耳にします」
ネクロマンサー「アカシックレコードとは真理そのものなのです」
大軍師「心理とはつまり、神という事ですか?」
ネクロマンサー「流石にここまで話せば、多少は察しも宜しいようですねぇ」
ボス「神!? なんだそりゃあ……人が神にでもなるって言うのかよ!!」
ネクロマンサー「その通り!! アカシックレコードを開いた者は……神になるのですッ!!」
戦士「そうか……ようやく分かったよ。テメーの狙いが」
ネクロマンサー「魔術や召喚術だけではない。人体の構造からこの世界の形成まで……」
盗賊「……最低な奴だな、貴様は!!」
ネクロマンサー「その全てが手に入る! これを神と言わずして何と言うかッ!!」
962: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:27:18.34:MgDgJ9Dzo (11/29)
青年兵「貴様はその為に……多大な犠牲を出して……今日まで……」
西方司令「サタンを倒す策を逆手に取って、待ち続けていたってわけか」
白虎長「呆れちゃうくらい大したものね……っ」
ネクロマンサー「ようやくサタンを倒すべき刻が見えてきましたからねぇ」
青龍士官「我々は……貴様に利用されていたとでも言うのか……っ」
ネクロマンサー「色々とお手伝いはさせて頂きましたけれどね。ククッ」
弓使い「許せない……。自分の欲の為に、今まで酷い仕打ちをし続けてきたなんて」
剣士「貴様だけは絶対に、許せない……!!」 ザッ
ネクロマンサー「不用意に動かない事ですね。彼がどうなってもしりませんよ?」
南方司令「卑劣な。貴様に正義はないのかっ!!」
ネクロマンサー「とは言っても既に息絶えている身。どうでも良いですか」
戦士「よかねぇよ!! このクズヤローが!!」
ネクロマンサー「ムッ!?」
魔法剣士「召喚士を……返せぇ!!」
ネクロマンサー「――ッ!!」
青年兵「貴様はその為に……多大な犠牲を出して……今日まで……」
西方司令「サタンを倒す策を逆手に取って、待ち続けていたってわけか」
白虎長「呆れちゃうくらい大したものね……っ」
ネクロマンサー「ようやくサタンを倒すべき刻が見えてきましたからねぇ」
青龍士官「我々は……貴様に利用されていたとでも言うのか……っ」
ネクロマンサー「色々とお手伝いはさせて頂きましたけれどね。ククッ」
弓使い「許せない……。自分の欲の為に、今まで酷い仕打ちをし続けてきたなんて」
剣士「貴様だけは絶対に、許せない……!!」 ザッ
ネクロマンサー「不用意に動かない事ですね。彼がどうなってもしりませんよ?」
南方司令「卑劣な。貴様に正義はないのかっ!!」
ネクロマンサー「とは言っても既に息絶えている身。どうでも良いですか」
戦士「よかねぇよ!! このクズヤローが!!」
ネクロマンサー「ムッ!?」
魔法剣士「召喚士を……返せぇ!!」
ネクロマンサー「――ッ!!」
963: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:27:48.14:MgDgJ9Dzo (12/29)
魔法剣士「魔法剣五行っ!! 聖!!」
ガカアアアアァァァァ!! ズバッシュウウウウゥゥゥゥ!!
ネクロマンサー「まだ動ける奴がいたとは……ッ」 ズザッ
魔法剣士「かは……っ、はぁ……はぁ!!」 ザシャッ
戦士「盗賊っ! 召喚士を!」
盗賊「ああ!」
魔道士「……」
ダッ!! タッタッタッタッタッ……
盗賊「魔道士……!?」
魔道士「召喚士さん……っ!」 タッタッタッ
召喚士「……」
魔道士「召喚士さん……ごめんねっ、ごめんね……っ」 ダキッ
召喚士「……」
魔道士「私が不甲斐ないから……こんな目に……遭っちゃってぇ……っ」
ネクロマンサー「……女、そこをどけ。召喚士をよこすのだ」 ザッ
魔法剣士「魔法剣五行っ!! 聖!!」
ガカアアアアァァァァ!! ズバッシュウウウウゥゥゥゥ!!
ネクロマンサー「まだ動ける奴がいたとは……ッ」 ズザッ
魔法剣士「かは……っ、はぁ……はぁ!!」 ザシャッ
戦士「盗賊っ! 召喚士を!」
盗賊「ああ!」
魔道士「……」
ダッ!! タッタッタッタッタッ……
盗賊「魔道士……!?」
魔道士「召喚士さん……っ!」 タッタッタッ
召喚士「……」
魔道士「召喚士さん……ごめんねっ、ごめんね……っ」 ダキッ
召喚士「……」
魔道士「私が不甲斐ないから……こんな目に……遭っちゃってぇ……っ」
ネクロマンサー「……女、そこをどけ。召喚士をよこすのだ」 ザッ
964: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:29:01.18:MgDgJ9Dzo (13/29)
魔道士「痛かったよね……つらかったよねぇ……っ」 ギュウゥ
ネクロマンサー「召喚士の死体をよこせと言っているのだ!!」
魔道士「私……私……っ!!」
ネクロマンサー「どけと言っているッ!!」
魔道士「私……っ、ずっと傍にいるからぁ!! 召喚士さんの傍に……ずっと居るからぁ!!」
戦士「魔道士ぃ!! 後ろっ!!」
盗賊「くっ!!」
ネクロマンサー「召喚士を人形化し、全ての情報を引き出すのだ!!」
魔道士「私ぃ!! 召喚士さんを……召喚士さんを愛しています!!」
ネクロマンサー「人間や魔族など関係ない。0から新たな人類を生み出すのだ!」
戦士「魔道士いいぃぃ!!」
ネクロマンサー「私が思い描く理想郷をッ!! 楽園を今こそッ!!」
魔道士「嫌よっ! 死なせないっ! 私がっ! 絶対にいいぃぃ!!」 グッ
スッ……
姫のその唇が眠れる王子の唇に触れた時、奇跡は起こる。
魔道士「痛かったよね……つらかったよねぇ……っ」 ギュウゥ
ネクロマンサー「召喚士の死体をよこせと言っているのだ!!」
魔道士「私……私……っ!!」
ネクロマンサー「どけと言っているッ!!」
魔道士「私……っ、ずっと傍にいるからぁ!! 召喚士さんの傍に……ずっと居るからぁ!!」
戦士「魔道士ぃ!! 後ろっ!!」
盗賊「くっ!!」
ネクロマンサー「召喚士を人形化し、全ての情報を引き出すのだ!!」
魔道士「私ぃ!! 召喚士さんを……召喚士さんを愛しています!!」
ネクロマンサー「人間や魔族など関係ない。0から新たな人類を生み出すのだ!」
戦士「魔道士いいぃぃ!!」
ネクロマンサー「私が思い描く理想郷をッ!! 楽園を今こそッ!!」
魔道士「嫌よっ! 死なせないっ! 私がっ! 絶対にいいぃぃ!!」 グッ
スッ……
姫のその唇が眠れる王子の唇に触れた時、奇跡は起こる。
965: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:54:40.79:MgDgJ9Dzo (14/29)
パアアアアァァァァ……
ネクロマンサー「――ッ!?」
戦士「な……んだっ……?」
盗賊「魔道士……? 召喚士!?」
魔道士「…………」
召喚士「…………」
その閉じた瞳から零れ落ちる涙を拭う傷ついた指先。
魔道士「…………?」
そっと目を開くとそこにはいつもと変わらぬ笑顔が待っていた。
召喚士「……ありがとう……魔道士さん」
魔道士「――――――――っ!!」
ネクロマンサー「な……何イイィィィィ!?」
召喚士「魔道士さんの想い……伝わりました。ありがとう」
魔道士「召喚士さ……召喚士さああああぁぁぁぁん!!」 ギュウウゥゥゥゥ
召喚士「本当にありがとう……魔道士さん」
パアアアアァァァァ……
ネクロマンサー「――ッ!?」
戦士「な……んだっ……?」
盗賊「魔道士……? 召喚士!?」
魔道士「…………」
召喚士「…………」
その閉じた瞳から零れ落ちる涙を拭う傷ついた指先。
魔道士「…………?」
そっと目を開くとそこにはいつもと変わらぬ笑顔が待っていた。
召喚士「……ありがとう……魔道士さん」
魔道士「――――――――っ!!」
ネクロマンサー「な……何イイィィィィ!?」
召喚士「魔道士さんの想い……伝わりました。ありがとう」
魔道士「召喚士さ……召喚士さああああぁぁぁぁん!!」 ギュウウゥゥゥゥ
召喚士「本当にありがとう……魔道士さん」
966: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:55:17.39:MgDgJ9Dzo (15/29)
魔道士「ひぐっ!! うあ……っ、召喚士……さ……っん!!」 ボロボロボロ
召喚士「……約束、破ってしまいましたね」
魔道士「……?」 ボロボロ
召喚士「戦いが終わったら、伝えたい事があるって言ったのに」
魔道士「……ひぐっ、うぐぅ……っ」
召喚士「魔道士さんに伝えたい事、先に言われてしまいました」
魔道士「召喚士……さん……っ」 フラッ
召喚士「!?」 ガシッ……ギュッ
魔道士「あ……れ? 何だか……身体……っが」
召喚士「おそらく魔力枯渇でしょう。ゆっくり休んでいて下さい」 スッ
魔道士「魔……力……?」
召喚士「俺に流れ込んできたこの魔力。とっても暖かい」
ネクロマンサー「ど、どういう事だッ!! 何がッ、何が起きたというのだッ!!」
盗賊「愛の力だな」
戦士「愛の力……そうかもな。奇跡が起きやがったぜチクショウ!」 ゴシゴシ
魔道士「ひぐっ!! うあ……っ、召喚士……さ……っん!!」 ボロボロボロ
召喚士「……約束、破ってしまいましたね」
魔道士「……?」 ボロボロ
召喚士「戦いが終わったら、伝えたい事があるって言ったのに」
魔道士「……ひぐっ、うぐぅ……っ」
召喚士「魔道士さんに伝えたい事、先に言われてしまいました」
魔道士「召喚士……さん……っ」 フラッ
召喚士「!?」 ガシッ……ギュッ
魔道士「あ……れ? 何だか……身体……っが」
召喚士「おそらく魔力枯渇でしょう。ゆっくり休んでいて下さい」 スッ
魔道士「魔……力……?」
召喚士「俺に流れ込んできたこの魔力。とっても暖かい」
ネクロマンサー「ど、どういう事だッ!! 何がッ、何が起きたというのだッ!!」
盗賊「愛の力だな」
戦士「愛の力……そうかもな。奇跡が起きやがったぜチクショウ!」 ゴシゴシ
967: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:56:21.42:MgDgJ9Dzo (16/29)
ネクロマンサー「貴様……ッ、確かに死んだはずだ! 確かに……ッ」
召喚士「死んでなんかいないさ。死ぬもんか!」
ネクロマンサー「サタンを倒しアカシックレコードを開いたはずだッ!!」
召喚士「……」
ネクロマンサー「真理を得たものはそお代償に、命を失うはずなのに何故ッ!!」
召喚士「アカシックレコードなんて見てないよ」
ネクロマンサー「――――ッ!?」
召喚士「そうか。まさか代償に命を失うなんて。サタンめ、一言も言わなかったな」
ネクロマンサー「見ていない……? 見ていないだとォーッ!?」
召喚士「ああ。見てない」
ネクロマンサー「す、全てが手に入るのだぞッ!? それを……見て……それ……をッ」
召喚士「真実が全てなんかじゃない。人間はね、もっと強いんだ」
ネクロマンサー「誘惑などと言ったものではない。神への誘いを断った……のかッ」
召喚士「ネクロマンサー。貴様だけは、貴様だけはこの手で……けじめを付ける!!」 ザッ
ネクロマンサー「お……のれッ、おのれええええぇぇぇぇーッ!!」
ネクロマンサー「貴様……ッ、確かに死んだはずだ! 確かに……ッ」
召喚士「死んでなんかいないさ。死ぬもんか!」
ネクロマンサー「サタンを倒しアカシックレコードを開いたはずだッ!!」
召喚士「……」
ネクロマンサー「真理を得たものはそお代償に、命を失うはずなのに何故ッ!!」
召喚士「アカシックレコードなんて見てないよ」
ネクロマンサー「――――ッ!?」
召喚士「そうか。まさか代償に命を失うなんて。サタンめ、一言も言わなかったな」
ネクロマンサー「見ていない……? 見ていないだとォーッ!?」
召喚士「ああ。見てない」
ネクロマンサー「す、全てが手に入るのだぞッ!? それを……見て……それ……をッ」
召喚士「真実が全てなんかじゃない。人間はね、もっと強いんだ」
ネクロマンサー「誘惑などと言ったものではない。神への誘いを断った……のかッ」
召喚士「ネクロマンサー。貴様だけは、貴様だけはこの手で……けじめを付ける!!」 ザッ
ネクロマンサー「お……のれッ、おのれええええぇぇぇぇーッ!!」
968: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:57:00.51:MgDgJ9Dzo (17/29)
召喚士「貴様の野心もこれまでだな。さぁ、覚悟するがいい!」
ネクロマンサー「うおのれええぇぇぇぇーッ!!」 ザッ
盗賊「逃がすかっ!」
ジ゙ャララッ……ビュオオォォッ!!
ネクロマンサー「――!?」
盗賊「この鎖が結界石で出来ている事は、理解しているよな?」 ググッ
ネクロマンサー「ッ!!」
魔法剣士「魔法……剣……!!」 ビュオッ
ザシュザシュザシュッ!! ドガガッ!!
魔法剣士「これでもう……完全に……動けまいっ」
ネクロマンサー「まさか……まさかこんな……」
魔道士「召喚士……さん……」
盗賊「やってやれ召喚士」
戦士「ブチかましてやれぇ!!」
師匠「召喚士」
召喚士「……師……匠っ」
召喚士「貴様の野心もこれまでだな。さぁ、覚悟するがいい!」
ネクロマンサー「うおのれええぇぇぇぇーッ!!」 ザッ
盗賊「逃がすかっ!」
ジ゙ャララッ……ビュオオォォッ!!
ネクロマンサー「――!?」
盗賊「この鎖が結界石で出来ている事は、理解しているよな?」 ググッ
ネクロマンサー「ッ!!」
魔法剣士「魔法……剣……!!」 ビュオッ
ザシュザシュザシュッ!! ドガガッ!!
魔法剣士「これでもう……完全に……動けまいっ」
ネクロマンサー「まさか……まさかこんな……」
魔道士「召喚士……さん……」
盗賊「やってやれ召喚士」
戦士「ブチかましてやれぇ!!」
師匠「召喚士」
召喚士「……師……匠っ」
969: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:57:45.04:MgDgJ9Dzo (18/29)
師匠「返して貰ったけどよ、俺にはもう使いこなせそうもねぇわ」
召喚士「……っ」
師匠「お前のクセが付いちまって、ちっとも言うこと効かねーよ。ガハハッ!」
召喚士「師匠ぉ……っ」
師匠「泣くなよ。まだ、終わりじゃねぇだろ?」 ガシッ
召喚士「……頭……撫でないで下さいよぉ……っ」
師匠「バーカ。お前はいくつになろうが、俺の息子でバカ弟子なんだよっ」
召喚士「……う……っぐ」
師匠「最高のな!」
し「師匠ぉ!!」
師匠「行ってこい! 最高の召喚を見せてくれ!」
召喚士「……はいっ!!」 グイッ
ザッザッザッ
ネクロマンサー「やッ、やめろ……やめろォ!!」
サモナー「召喚士……くん……」
師匠「返して貰ったけどよ、俺にはもう使いこなせそうもねぇわ」
召喚士「……っ」
師匠「お前のクセが付いちまって、ちっとも言うこと効かねーよ。ガハハッ!」
召喚士「師匠ぉ……っ」
師匠「泣くなよ。まだ、終わりじゃねぇだろ?」 ガシッ
召喚士「……頭……撫でないで下さいよぉ……っ」
師匠「バーカ。お前はいくつになろうが、俺の息子でバカ弟子なんだよっ」
召喚士「……う……っぐ」
師匠「最高のな!」
し「師匠ぉ!!」
師匠「行ってこい! 最高の召喚を見せてくれ!」
召喚士「……はいっ!!」 グイッ
ザッザッザッ
ネクロマンサー「やッ、やめろ……やめろォ!!」
サモナー「召喚士……くん……」
970: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 17:58:19.48:MgDgJ9Dzo (19/29)
召喚士「サモナーさん。もう少しの辛抱ですから。一緒に、一緒に帰りましょうね」
サモナー「……ありがとう……ありがとう」
召喚士「あなたから受け取った思いを、全てぶつけてきますから」
ザッザッザッ
西方司令「しくじるんじゃねぇぞ」
南方司令「正義の力を思う存分、見せてやれ」
召喚士「はいっ!」
白虎長「何も出来ないけれど、思いは一緒だからね」
青龍士官「我らの分もお願いします、朱雀先生」
召喚士「ありがとうございます」 ザッザッ
朱雀嬢「朱雀先生……っ」
玄武娘「これで、終わりですの!」
白虎嬢「最後の最後の、本当の最後ですわねぇ~」
美女「しっかりね!」
召喚士「はいっ」
召喚士「サモナーさん。もう少しの辛抱ですから。一緒に、一緒に帰りましょうね」
サモナー「……ありがとう……ありがとう」
召喚士「あなたから受け取った思いを、全てぶつけてきますから」
ザッザッザッ
西方司令「しくじるんじゃねぇぞ」
南方司令「正義の力を思う存分、見せてやれ」
召喚士「はいっ!」
白虎長「何も出来ないけれど、思いは一緒だからね」
青龍士官「我らの分もお願いします、朱雀先生」
召喚士「ありがとうございます」 ザッザッ
朱雀嬢「朱雀先生……っ」
玄武娘「これで、終わりですの!」
白虎嬢「最後の最後の、本当の最後ですわねぇ~」
美女「しっかりね!」
召喚士「はいっ」
971: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 18:00:21.83:MgDgJ9Dzo (20/29)
ザッザッザッ
男隊員「頼むぜ。俺らの分もよ」
女隊員「気合いッスよ!」
格闘家「必ず、倒せます」
ボス「ああ。絶対にな!」
召喚士「ええ。決めてきます……絶対に」 ザッザッ
アマゾネス「朱雀先生……」
名代「天晴れでしたぞ、召喚士殿」
帝「冷や冷やさせおって、全く」
王子「お兄ちゃん……っ」
召喚士「すみません。でもこれで本当に、最後ですから」 ザッザッ
大軍師「ご苦労さまでした。まだ終わりではありませんが」
青年兵「ようやく……ですね」
召喚士「うん。青年兵くんの分もまとめてぶつけてくるから」
青年兵「本当は僕も仇を討ちたかったけれど……お願いします……っ!」
ザッザッザッ
男隊員「頼むぜ。俺らの分もよ」
女隊員「気合いッスよ!」
格闘家「必ず、倒せます」
ボス「ああ。絶対にな!」
召喚士「ええ。決めてきます……絶対に」 ザッザッ
アマゾネス「朱雀先生……」
名代「天晴れでしたぞ、召喚士殿」
帝「冷や冷やさせおって、全く」
王子「お兄ちゃん……っ」
召喚士「すみません。でもこれで本当に、最後ですから」 ザッザッ
大軍師「ご苦労さまでした。まだ終わりではありませんが」
青年兵「ようやく……ですね」
召喚士「うん。青年兵くんの分もまとめてぶつけてくるから」
青年兵「本当は僕も仇を討ちたかったけれど……お願いします……っ!」
972: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 18:05:45.46:MgDgJ9Dzo (21/29)
ザッザッザッ
ジュニア「召喚士、お前は本当に勇者だよ……ハッハ!」
賢者「流石に……驚いたよ……ふぅ」
召喚士「みんなのお陰ですよ。本当にありがとう」 ザッザッ
魔法剣士「……」
召喚士「魔法剣士さん。本当に感謝します」
魔法剣士「それはこちらの台詞だ。頼むぞ」
召喚士「……はい!」 ザッザッ
同門「……」
紅孩児「お前、とんでもねぇな」
召喚士「同門さん、紅孩児。ありがとう。行ってくるよ」
ザッザッザッ
幼女「召喚士さん」
弓使い「私達も最後まで、付いてるからね!」
剣士「僕らの分まで全部、ぶつけてくれっ!!」
ザッザッザッ
ジュニア「召喚士、お前は本当に勇者だよ……ハッハ!」
賢者「流石に……驚いたよ……ふぅ」
召喚士「みんなのお陰ですよ。本当にありがとう」 ザッザッ
魔法剣士「……」
召喚士「魔法剣士さん。本当に感謝します」
魔法剣士「それはこちらの台詞だ。頼むぞ」
召喚士「……はい!」 ザッザッ
同門「……」
紅孩児「お前、とんでもねぇな」
召喚士「同門さん、紅孩児。ありがとう。行ってくるよ」
ザッザッザッ
幼女「召喚士さん」
弓使い「私達も最後まで、付いてるからね!」
剣士「僕らの分まで全部、ぶつけてくれっ!!」
973: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 18:06:15.50:MgDgJ9Dzo (22/29)
召喚士「はいっ。もちろんそのつもりです!」 ザッザッ
水の先生「ここに居るみんなだけではない」
火の先生「地上で待つ皆も、応援しとるぞ!」
召喚士「はいっ!」 ザッザッザッ
バーテン「……全員、生き残ったな」
戦士父「お陰様でな」
召喚士「絶対に死なせないって、約束しましたから」
マジシャン「ったく、本当にすげー男だよお前さんはよ!! ハッハ!!」
召喚士「マジシャンさん……」
マジシャン「ありがとうな。魔剣士とプリーストを救ってくれて」
召喚士「……っ」 ザッザッ
ネクロマンサー「クソッ、クソッ、クソッ、クソッ! クソォ!! クソオオオオォォォォ!!」
ザッザッザッザッザッ
盗賊「……」
召喚士「盗賊さん」
召喚士「はいっ。もちろんそのつもりです!」 ザッザッ
水の先生「ここに居るみんなだけではない」
火の先生「地上で待つ皆も、応援しとるぞ!」
召喚士「はいっ!」 ザッザッザッ
バーテン「……全員、生き残ったな」
戦士父「お陰様でな」
召喚士「絶対に死なせないって、約束しましたから」
マジシャン「ったく、本当にすげー男だよお前さんはよ!! ハッハ!!」
召喚士「マジシャンさん……」
マジシャン「ありがとうな。魔剣士とプリーストを救ってくれて」
召喚士「……っ」 ザッザッ
ネクロマンサー「クソッ、クソッ、クソッ、クソッ! クソォ!! クソオオオオォォォォ!!」
ザッザッザッザッザッ
盗賊「……」
召喚士「盗賊さん」
974: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 18:06:47.04:MgDgJ9Dzo (23/29)
盗賊「疲れた」
召喚士「疲れましたね」 ニコッ
盗賊「早く帰ろう。みんなが待ってる」
召喚士「ええ。そうしましょう」
ザッザッザッザッザッ
戦士「……やったな」
召喚士「戦士……」
戦士「思えばここまで、長かったような……あっという間みてぇな……」
召喚士「そうだね」
戦士「とりあえずよ」
召喚士「ん?」
戦士「飲もうぜ! 早く帰って……1杯飲もうぜ!
召喚士「……うんっ!!」
ザッザッザッザッザッ
召喚士「魔道士さん」 チラッ
盗賊「疲れた」
召喚士「疲れましたね」 ニコッ
盗賊「早く帰ろう。みんなが待ってる」
召喚士「ええ。そうしましょう」
ザッザッザッザッザッ
戦士「……やったな」
召喚士「戦士……」
戦士「思えばここまで、長かったような……あっという間みてぇな……」
召喚士「そうだね」
戦士「とりあえずよ」
召喚士「ん?」
戦士「飲もうぜ! 早く帰って……1杯飲もうぜ!
召喚士「……うんっ!!」
ザッザッザッザッザッ
召喚士「魔道士さん」 チラッ
975: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 18:07:14.70:MgDgJ9Dzo (24/29)
魔道士「召喚士さん……」
召喚士「魔道士さん、俺も……」
魔道士「……?」
召喚士「俺もっ!! 魔道士さんを愛していますっ!!」
魔道士「――――っ!!」
戦士「……こ、こんな大勢の中で……っ」
盗賊「……大胆な奴だな」
召喚士「召喚士は、魔道士さんを愛しています!!」
魔道士「……私もっ!! 召喚士さんを愛していますっ!! えへへっ!!」
召喚士「……ふーっ」
ザッザッザッ……ピタッ
ネクロマンサー「…………ッ」
召喚士「さぁ、終わりにしよう」
ネクロマンサー「私は……不死だッ!! そう簡単に死んだりはしないイイィィィィ!!」
召喚士「うおおおおぉぉぉぉーっ!!」
魔道士「召喚士さん……」
召喚士「魔道士さん、俺も……」
魔道士「……?」
召喚士「俺もっ!! 魔道士さんを愛していますっ!!」
魔道士「――――っ!!」
戦士「……こ、こんな大勢の中で……っ」
盗賊「……大胆な奴だな」
召喚士「召喚士は、魔道士さんを愛しています!!」
魔道士「……私もっ!! 召喚士さんを愛していますっ!! えへへっ!!」
召喚士「……ふーっ」
ザッザッザッ……ピタッ
ネクロマンサー「…………ッ」
召喚士「さぁ、終わりにしよう」
ネクロマンサー「私は……不死だッ!! そう簡単に死んだりはしないイイィィィィ!!」
召喚士「うおおおおぉぉぉぉーっ!!」
976: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 18:07:50.28:MgDgJ9Dzo (25/29)
キュイイイイィィィィン……ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ネクロマンサー「死んだりはッ、しないのだアアアアァァァァーッ!!」
召喚士「行けええぇぇぇぇーっ! コカトリス!! ユニコーン!! ワイバーン!!
スキュラ!! ペガサス!! ハーピー!! グリフォン!! ワルキューレ!!
フェンリル!! スフィンクス!! シービショップ!! 座敷童子!!
シルフ!! サラマンダー!! ノーム!! ウンディーネ!!」
シュイイイイィィィィン
召喚士「まだまだああぁぁぁぁ!! バハムート!! ベヒーモス!!」
シュイイイイィィィィン
召喚士「それだけじゃないっ!! 夫人!! 大嶽丸!!」
シュイイイイィィィィン
夫人「ちょっと……愛してるってどういう事ぉ!?」
大嶽丸「グハハッ、フラれたなお前!!」
召喚士「俺の魔力よ! 体内に眠る全ての魔力よっ!!」
ネクロマンサー「や……やめ……ッ、やめ――」
召喚士「全ての召喚獣よ!! 目の前の敵を……倒せええええぇぇぇぇ!!」
キュイイイイィィィィン……ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ネクロマンサー「死んだりはッ、しないのだアアアアァァァァーッ!!」
召喚士「行けええぇぇぇぇーっ! コカトリス!! ユニコーン!! ワイバーン!!
スキュラ!! ペガサス!! ハーピー!! グリフォン!! ワルキューレ!!
フェンリル!! スフィンクス!! シービショップ!! 座敷童子!!
シルフ!! サラマンダー!! ノーム!! ウンディーネ!!」
シュイイイイィィィィン
召喚士「まだまだああぁぁぁぁ!! バハムート!! ベヒーモス!!」
シュイイイイィィィィン
召喚士「それだけじゃないっ!! 夫人!! 大嶽丸!!」
シュイイイイィィィィン
夫人「ちょっと……愛してるってどういう事ぉ!?」
大嶽丸「グハハッ、フラれたなお前!!」
召喚士「俺の魔力よ! 体内に眠る全ての魔力よっ!!」
ネクロマンサー「や……やめ……ッ、やめ――」
召喚士「全ての召喚獣よ!! 目の前の敵を……倒せええええぇぇぇぇ!!」
977: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 18:08:56.76:MgDgJ9Dzo (26/29)
スフィンクス「手加減しないよー!! だぶーるううぅぅぅぅ……ぱーんちっ!!」
ブリュンヒルデ「さぁ行きますわよっ、突撃ぃーっ!!」
コカトリス「最後は全召喚獣か」
召喚士「コカトリス」
コカトリス「集大成だな。お前の冒険の全てだ」
召喚士「うん」
コカトリス「これでお前と戦いを共にするのも最後であろうな」
召喚士「うん」
コカトリス「……それじゃあ見せてやるとするか」
召喚士「うん、見せてやろう。俺達の力を」
コカトリス「召喚士」
召喚士「……ん?」
コカトリス「感謝するぞ」 バッ
召喚士「……コカトリス。ありがとう」
ネクロマンサー「――――――――ッ!!」
スフィンクス「手加減しないよー!! だぶーるううぅぅぅぅ……ぱーんちっ!!」
ブリュンヒルデ「さぁ行きますわよっ、突撃ぃーっ!!」
コカトリス「最後は全召喚獣か」
召喚士「コカトリス」
コカトリス「集大成だな。お前の冒険の全てだ」
召喚士「うん」
コカトリス「これでお前と戦いを共にするのも最後であろうな」
召喚士「うん」
コカトリス「……それじゃあ見せてやるとするか」
召喚士「うん、見せてやろう。俺達の力を」
コカトリス「召喚士」
召喚士「……ん?」
コカトリス「感謝するぞ」 バッ
召喚士「……コカトリス。ありがとう」
ネクロマンサー「――――――――ッ!!」
978: ◆1otsuV0WFc:2012/08/12(日) 18:10:13.56:MgDgJ9Dzo (27/29)
ありとあらゆる召喚獣による一斉攻撃。威力は言わぬもがなである。
ネクロマンサーという存在は数分の攻撃を浴びた後、その姿は跡形もなく消えた。
生きているのか死んでいるのかさえも分からぬ程、塵1つすら無く消えた。
召喚士「…………」
天に昇るように消えゆく召喚獣お見ながら、召喚士は笑っていた。
胸が苦しくて辛くて、泣きそうなほど痛くて疲れ果てていた。
それでも今までの苦労がようやく報われた、そんな思いが先にあった。
消えゆく召喚獣の中に、みんなの笑顔もあった。
召喚士「ありがとう。そして……さよなら」
誰に向けられたわけでもない。全ての人へ向けた感謝の言葉。
途方もなく真っ暗で押しつぶされそうな闇の中から、光が見えた。
隠れた影からゆっくりと顔を出すように、太陽の光が照らし始めた。
それはスーパーノヴァを免れた証であり、サタンを倒した証であり、
なによりも世界に平和が戻った、光が戻った証であった。
長い戦いは今ここに、本当の終わりを告げた――――。
ありとあらゆる召喚獣による一斉攻撃。威力は言わぬもがなである。
ネクロマンサーという存在は数分の攻撃を浴びた後、その姿は跡形もなく消えた。
生きているのか死んでいるのかさえも分からぬ程、塵1つすら無く消えた。
召喚士「…………」
天に昇るように消えゆく召喚獣お見ながら、召喚士は笑っていた。
胸が苦しくて辛くて、泣きそうなほど痛くて疲れ果てていた。
それでも今までの苦労がようやく報われた、そんな思いが先にあった。
消えゆく召喚獣の中に、みんなの笑顔もあった。
召喚士「ありがとう。そして……さよなら」
誰に向けられたわけでもない。全ての人へ向けた感謝の言葉。
途方もなく真っ暗で押しつぶされそうな闇の中から、光が見えた。
隠れた影からゆっくりと顔を出すように、太陽の光が照らし始めた。
それはスーパーノヴァを免れた証であり、サタンを倒した証であり、
なによりも世界に平和が戻った、光が戻った証であった。
長い戦いは今ここに、本当の終わりを告げた――――。
979:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 18:24:25.49:ZWBYb0OKo (1/1)
一旦終わりかしら
乙!
一旦終わりかしら
乙!
980:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/08/12(日) 18:29:45.19:vlHDKBTAo (1/1)
乙
相変わらず重要なところで誤字があって笑ってしまう
乙
相変わらず重要なところで誤字があって笑ってしまう
981:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 18:40:51.41:mtBFKDsJo (1/1)
これが第二の主人公か…
いちおつ
これが第二の主人公か…
いちおつ
982:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 19:01:11.42:Ea+MuHgDO (1/1)
根暗ざまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
足りないけど
根暗ざまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
足りないけど
983:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 19:14:01.24:1TM2kK+DO (2/2)
し「」
し「」
984:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2012/08/12(日) 19:16:55.45:dPLl1bvZo (1/1)
ネクロマンサーの噛ませっぷり
ネクロマンサーの噛ませっぷり
985:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 19:23:06.97:Nb1oGQllo (1/1)
ザンドマン「...」
ザンドマン「...」
986:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 20:18:07.96:lAQ5nYdIO (1/1)
クジャタも攻撃手段ないからしょうがなかったんだ…
クジャタも攻撃手段ないからしょうがなかったんだ…
987:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/12(日) 20:27:16.26:1dxsTHUAO (1/2)
あれ?マーマン召還フラグってどうなった?
あれ?マーマン召還フラグってどうなった?
988:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 21:25:58.97:DmS2QlWbo (2/2)
マーマンさんは円環の理に導かれて逝ってしまったからな・・・>>1乙
マーマンさんは円環の理に導かれて逝ってしまったからな・・・>>1乙
989:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 21:38:18.62:xou8wQF5o (1/1)
うおおおおぉぉ!!
次スレはよ
うおおおおぉぉ!!
次スレはよ
990:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2012/08/12(日) 21:51:35.46:ouRTcjVc0 (1/1)
泣いたつД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
泣いたつД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
991:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 22:19:34.45:MgDgJ9Dzo (28/29)
危ない油断してた…。次スレです!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1344777440/
41スレ目でようやく終わり!最後の最後までお付き合いの程お願い致します!ノシ
危ない油断してた…。次スレです!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1344777440/
41スレ目でようやく終わり!最後の最後までお付き合いの程お願い致します!ノシ
992:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2012/08/12(日) 22:26:49.50:1dxsTHUAO (2/2)
次スレで終わりだと?
またまたご冗談をwwwwwwww
次スレで終わりだと?
またまたご冗談をwwwwwwww
993:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 22:53:51.18:GIteuSKC0 (2/2)
>>1おっつっつ
召喚士め
脇役のくせに俺の魔道士たんを…
>>1おっつっつ
召喚士め
脇役のくせに俺の魔道士たんを…
994:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2012/08/12(日) 23:06:49.60:itm7zrdA0 (1/1)
さたんへんがおわっただけだよ?
さたんへんがおわっただけだよ?
995:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(西日本):2012/08/12(日) 23:10:31.16:CMuZWx9to (1/1)
お疲れ様です
しばらく休んで、また楽しませてください
お疲れ様です
しばらく休んで、また楽しませてください
996:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 23:22:39.55:K3oPYDH4o (1/1)
乙
ついに終わりか
乙
ついに終わりか
997:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 23:27:47.92:MgDgJ9Dzo (29/29)
クジャタとかザントマンとか東方司令はテキトーに補完しておいてくだちい……
クジャタとかザントマンとか東方司令はテキトーに補完しておいてくだちい……
998:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州):2012/08/12(日) 23:50:42.78:2JDf19pAO (1/1)
よっしゃああああ!
よっしゃああああ!
999:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/08/12(日) 23:57:42.04:Ph9GOKr4o (1/1)
>>1乙
さあ帰るぞおおおおおおおお
>>1乙
さあ帰るぞおおおおおおおお
1000:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/12(日) 23:59:27.78:4iXDVKW60 (1/1)
1000ならネクロマンサー復活
1000ならネクロマンサー復活
◆1otsuV0WFc さんの作品一覧
http://s2-d2.com/archives/16594748.html
http://s2-d2.com/archives/16594748.html
コメント 0