1ナレーター2012/05/18(金) 10:48:16VBz76yCU (1/4)

~嘘つきなマミ~

昔、ある牧場に横柄なマミがおりました。

マミは牧場主である杏子の前ではとても良いマミでしたが、従業員のさやかとまどかに対しては好き放題やっておりました。


2ナレーター2012/05/18(金) 10:49:09VBz76yCU (2/4)

さやか「ちょっ、マミさん!小屋に戻りなって!」

マミ「ティロフィナ」バン

チュドーン

さやか「ぎゃあぁぁあ!小屋がぁああ!」

杏子「おらぁ、さやかぁ!今度は何やっt…うぉおおぉ!さやかぁああ!?」

さやか「私じゃない!私じゃない!」

杏子「嘘つけごらぁあ!マミがそんな事するわけねぇだろ!」ゴチン

さやか「うわーん」

マミ「むにゃむにゃ」ゴロゴロ


3ナレーター2012/05/18(金) 10:50:26HDyu8xsQ (1/2)

と、始終こんな調子でした。

ある日、杏子がまどかに仕事を与えました。

杏子「マミの飯の世話を頼むな」

まどか「うん。じゃあ、マミさん連れてくね」

まどかは心良く返事をしました。

杏子から貰った仕事です、まどかは張り切ってお気に入りのケーキバイキングに連れて行きました。


4ナレーター2012/05/18(金) 10:51:30HDyu8xsQ (2/2)

まどか「マミさん、美味しい?」

マミ「美味しいわ、とても美味しい」

まどか「満足出来たかな?」

マミ「たくさん食べたし、たくさん飲んだわ。もうチョコ一欠片も食べられないし、紅茶一杯飲めないわ」


5ナレーター2012/05/18(金) 12:00:16A2ygcg.s (1/4)

まどかは安心して、牧場に戻りました。

まどかが帰って来ると、杏子はマミに聞きました、まどかがきちんと仕事をしたか気になったのです。

杏子「良いもん食えたかい?」

マミ「たくさん…はっ!」

マミは考えました、あまり正直に言って、大食いと思われるのは恥ずかしかったのです。

マミ「全然食べなかったし、飲んでないわ!ケーキは崩れて美味しくないし、茶葉も古くて飲めやしない!」


6ナレーター2012/05/18(金) 12:00:54A2ygcg.s (2/4)

杏子はすぐさま、まどかを呼びつけます。

杏子「まどか!ちゃんとした所を紹介してやれよ!」ポカッ

まどか「うぅ…ひどいよマミさん…」


7ナレーター2012/05/18(金) 12:01:589Oueo1v. (1/2)

仕方なく、杏子はさやかに仕事を与えました。

杏子「マミの飯の世話を頼むな」

さやか「え~」

杏子「え~。じゃねぇ」

さやか「…ちぇっ、行くよマミさん」

さやかは渋々返事をしました。


8ナレーター2012/05/18(金) 12:21:08RVMyQsTY (1/1)

杏子から怒られるのだけは避けたいさやかは、行き着けのフルーツパーラーに連れて行きました。

さやか「マミさん、どうです?」

マミ「美味しいわ、とても美味しい」

さやか「好きなだけ食べなよ?」

マミ「たくさん食べたし、たくさん飲んだわ。もう葡萄一粒も食べられないし、紅茶一杯飲めないわ」


9ナレーター2012/05/18(金) 12:22:45f6t4/h/g (1/2)

さやかはドヤ顔で、牧場に戻りました。

さやかが帰って来ると、杏子はマミに聞きました、さやかがきちんと仕事をしたか気になったのです。

杏子「今度こそ良いもん食えたかい?」

マミ「だから全然食べなかったし、飲んでないわ!苺は潰れて酸っぱいし、茶葉も古くて飲めやしない!」


10ナレーター2012/05/18(金) 12:25:519Oueo1v. (2/2)

杏子はすぐさま、さやかを呼びつけます。

杏子「さやか!てめぇ、いつになったらちゃんと仕事すんだよ!」ガスッ

さやか「うわーん!…力加減が明らかに違う…うわーん!」

こいつらは駄目だ、とうとう杏子は自分で仕事をする事にしました。


11ナレーター2012/05/18(金) 12:46:25WBhXNboA (1/3)

杏子「マミ、私が旨い店連れてってやるよ!」

マミ「…」

杏子は、今まで不味い店ばかり紹介したお詫びにと取って置きのフレンチレストランに連れて行きました。


12ナレーター2012/05/18(金) 12:47:45WBhXNboA (2/3)

杏子「どうだ?旨いだろ?ジャンジャン頼むからドンドン食えよ?」

マミ「…美味しいわ」

杏子「全然食ってねぇじゃねえか!腹でも痛いのか?」

マミ「そう言う訳じゃないんだけど…」

マミは度重なる暴食で胃袋が限界でした。

マミ「なんだか、食が進まないから先に帰るわね…」

杏子「ちょっと待ちな…食いかけの飯が残ってるぞ」


13ナレーター2012/05/18(金) 12:48:30h9JxiKwA (1/2)

杏子の口調は穏やかでしたが、目は笑っていませんでした。

マミ「…食べるわ」

マミはパンパンの胃袋に食事を詰め込みますが、料理は次から次に運ばれてきます。

笑わない杏子の監視の中、黙々と食べ物を流し込む作業が続きます。

薄れゆく意識の中でマミは、二度と嘘はつくまいと、心に誓いましたとさ…

~めでたしめでたし~


14ナレーター2012/05/18(金) 12:49:39WBhXNboA (3/3)

マミ「…」

ほむら「どう?」

マミ「何よこれ?」

ほむら「有名でしょ?嘘つきなマミ」

杏子「知らね」

マミ「だいたい、私の大食いやデブ設定は誰発信なのよ!」

まどか「そんな描写、アニメには無いですもんね…」

マミ「誰か解ったら、風穴開けてやるわ!」

さやか「何気に私の扱いが酷い」

杏子「ご飯残したマミが悪いな!」


15ナレーター2012/05/18(金) 19:05:30v0DRIBqM (1/1)

~マッチ売りのまどか~

いつか、何処かにある寂れた町に一人の少女がおりました。

少女の名はまどか。

まどかの家はとても貧しく、母が死んでからというもの収入も無く、父は酒浸りでした。

まどかが稼いだお金も、父の酒代に消える有り様でした。


16ナレーター2012/05/18(金) 19:08:23A2ygcg.s (3/4)

クリスマスを明日に控えた、とても寒い夜、まどかはマッチを売っておりました。

まどか「マッチは如何ですか?どなたかマッチを買っていただけませんか?」

このご時世、マッチを買ってくれる人はまばらです。

ある通行人が言いました。

中沢「道の真ん中で立ち止まらないでもらえるかなぁ、邪魔なんだよ!」ドンッ

通行人がまどかを突き飛ばし、マッチは四方に落ちてしまいました。


17ナレーター2012/05/18(金) 19:10:29A2ygcg.s (4/4)

まどか「ご、ごめんなさい」

まどかがマッチを拾おうとしたその時、まどかの目の前で通行人が消え去ったのです。

不思議な事に、ばら蒔いた筈のマッチも籠に戻っていました。

パンッ

まどかは神様に感謝し、マッチ売りを再開しました。


18ナレーター2012/05/18(金) 19:15:151oqLbKoQ (1/2)

すると、また別の通行人が言いました。

ショウ「お前なら買ってやるぞ?1セントでなぁ、ハッハッh…

そこまで言うと、またまどかの目の前で通行人は消えたのです。

不思議な事に、マッチが幾つか無くなっており、籠に紙幣が挟んでありました。

パンッ

まどかは神様に深く感謝し、またマッチ売りを再開しました。


19ナレーター2012/05/18(金) 19:30:31.HqCZ5/Y (1/1)

まどか「そうか、明日はクリスマス…神様が見守ってくださってるんだ」

それからも不思議な事は起こり続けます。

まどかが悴んだ手足を擦ると、マッチが少し無くなり、目の前に綺麗な靴と手袋が置いてありました。

仁美「キャー!私の足!足が!」

執事「お嬢様ぁぁぁ!?裸足で外に出ては凍傷になりますぞ!」


20ナレーター2012/05/18(金) 19:40:27nTNtmJaM (1/1)

まどかのお腹が鳴ると、マッチが少し無くなり、目の前に豪華な食べ物が置いてあるのです。

マミ「QB、テーブルの上の食事をどうしたの…」プルプル

QB「僕じゃ無いよ!急に目の前で消えたんだ!本当だよ!」


21ナレーター2012/05/18(金) 19:41:11IV/0G8bU (1/1)

そして雪が強く降り始め、まどかの体が雪に覆われた時、マッチが少し無くなり籠に紙幣が入っておりました。

さらに…

ボゥッ

目の前の家が燃え始めたのです。

杏子「念願の…マイホームが…」


22ナレーター2012/05/18(金) 19:42:00f6t4/h/g (2/2)

たしかに暖を取ることは出来ましたが、売っている物が売っている物だったので、まどかは家に戻ることにしました。

まどか「ただいm…パパどうしたの!?」

まどかが家に戻ると、酷く怯えた父親が穴だらけの壁を眺めておりました。

それからと言うもの、父親は酒をピタリとやめ、必死に働き始めました。

まどかはクリスマス前日の奇跡に感謝し、父親と幸せに暮らしましたとさ…

~めでたしめでたし~


23ナレーター2012/05/18(金) 19:45:261oqLbKoQ (2/2)

ほむら「…」

さやか「どおよ?」フフン

ほむら「美樹さやか…あなた…」

ほむら「まどかにマッチ売りなんて辛い役をやらせるなんて…」

マミ「そっち!?」

杏子「やっぱり、神様は偉大だな」

まどか「本当だね、でも杏子ちゃんの家が燃えたのはやり過ぎだよね…」

杏子「きっと、真っ当な金で買った家じゃ無かったのさ…まどかが気にする事じゃ無いよ」

まどか「杏子ちゃん…」

さやか「君達?」


24以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/18(金) 19:46:07iJ8xZ3JM (1/3)

杏子…ひでぇwww


25以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/18(金) 20:13:50w8ArwJF6 (1/1)

どうしてもダンボールハウスが燃えてるとこを想像してしまう


26ナレーター2012/05/18(金) 21:24:27wR0mvFXs (1/1)

~杏子と豆の木~

これは、貧しい親子の話。

父が他界し、母一人の畑仕事で貧しく生きる親子がおりました。

子供の杏子は、とても母思いな娘で母の手伝いを懸命にやりました。

母は杏子に言いました。


27ナレーター2012/05/18(金) 21:25:09h9JxiKwA (2/2)

マミ「杏子?悪いけれど、このままでは冬は越せないわ…仕方無いから雌牛を出来るだけ高く売って来てくれないかしら?」

杏子「あの雌牛、売っちゃって良いのかい?そりゃ冬は越せるかも知れないけど…」

マミ「良いのよ…頼んだわね」

親子は唯一手元にある雌牛さえも手放す事になりました。


28ナレーター2012/05/18(金) 21:35:219JwY8q5w (1/1)

杏子が雌牛を連れ、町に向かう途中、一人の商人に会いました。

杏子「高く買ってくれないかい?…何なら、麦や種籾とかでもいいんだ」

ほむら「確かに、良い雌牛ね…これと交換でどうかしら?」

商人が示したのは、不思議な形をした種でした。


29ナレーター2012/05/18(金) 21:36:04AYgH.Ytw (1/2)

それは大変魅力的な種でしたが、杏子の頭に母の顔がよぎります。

杏子「いやいや、駄目だ!冬どころか、一月も持たねぇよ…」

ほむら「貴女は本当に愚かね佐倉杏子。この種は魔法の種よ?…一晩で天より高く育ち、鍋一杯の豆を作るわ」

杏子「マジか!?そりゃ良いや!」

杏子は雌牛と種を交換する事にしました、そして意気揚々と家に戻ったのです。


30ナレーター2012/05/18(金) 21:43:06BVPOV1NM (1/1)

マミ「あらあらご機嫌ね?そんなに高く売れたの?」

杏子「マミ母さん!これを見ろ!」

マミ「種ね」

杏子「種だよ」

マミ「えっ?それ一粒と交換したの?」

杏子「魔法の種なんだ」ニコニコ

マミ「…」

杏子「一晩で天まで育つって」ニコニコ

マミ「そう…母さん仕事に戻るわね…」

そう言うと、母は黙って畑仕事に向かいました。

杏子は種を裏庭に植えてから、母の手伝いをしました。


31ナレーター2012/05/18(金) 21:49:50UJ23u5kE (1/1)

そして、次の朝…

あの商人のいった通り、裏庭に巨大な蔓が生えておりました、雲の先まで伸びている長い長い蔓でした。

母は大変驚きました。

杏子は早速、豆を回収するためスルスルと登って行きます。

マミ「あの娘、猿みたいね」

母は落ちやしないか心配です。


32ナレーター2012/05/18(金) 21:50:41AYgH.Ytw (2/2)

ある程度登ると、低い位置に雲が引っ掛かっている事に気が付きました。

気になった杏子は雲に向かう事にしました。

雲に着くと、そこにはとても大きな屋敷が見えました。

雲の上の屋敷に興奮した杏子は不法侵入を試みたのです。

杏子「ひゃー!何もかもでかいな…ひゃー!」

それもそのはず、その屋敷には巨人が住んでいたのです。


33ナレーター2012/05/18(金) 21:57:16vrQIjyWA (1/1)

巨人はテーブルの上に向かって叫びました。

中沢「おいQB、卵を産め!」

QB「キュププ、今日3度目じゃないか!そんなにポコポコ産めないよ!」

中沢「はーい、じゃあデコぴん行きまーす!」

QB「死んじゃう!死んじゃう!…わかったよ産めば良いんだろ産めば!」

グググ…コロン

何とQBが産んだ卵は金の卵だったのです、杏子は生唾を飲みました。


34ナレーター2012/05/18(金) 21:58:45fhqKXHEk (1/1)

またも、巨人はテーブルの上に向かって叫びました。

中沢「やい、さやか!眠るから音楽を奏でろ!」

さやか「うぅ…わかりました…」

さやか「…」

さやか「きぃりの立ち込むぅもぉりの奥深くぅー…へぁっ!」

それは、とても美しい歌声でした。


35ナレーター2012/05/18(金) 22:00:051LO.V5zU (1/4)

杏子は巨人が眠った所を見計らって、この二つをかっぱらう事にしました。

さやか「…生ぃきたまま蝋にぃん形の如くぅーうー…へぁっ!へぁっ!」

しかし、巨人は一向に眠りません。それどころか明らかにテンションが上がり始めておりました。

杏子「ロッソ・ファンタズマ!」


36ナレーター2012/05/18(金) 22:04:288nnxNA9c (1/2)

眠り(?)こけた巨人を尻目に杏子はQBとさやかを連れて帰ります。

QB「ここより労働条件が悪くならないなら構わないよ!」

さやか「いやー助かったよー。いつかデコぴんされるんじゃないかって気が気じゃ無くってさー」

杏子達が屋敷を抜けた頃、幻術の有効範囲から外れた巨人は我に返りました。


37ナレーター2012/05/18(金) 22:06:408nnxNA9c (2/2)

中沢「無い?無い!MP3プレーヤーと四次元ア●ルが無くなってる!?」

巨人は凄い形相で追いかけてきました。

杏子達は既に蔦を降り始めていましたが、追い付かれるのは時間の問題です。

中腹まで差し掛かった頃に巨人は蔦を降り始めていました。


38以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/18(金) 22:07:23iJ8xZ3JM (2/3)

何歌ってんだよwww


39以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/18(金) 22:12:58CEvUs9dM (1/1)

へぁっ!じゃねーよwww


40ナレーター2012/05/18(金) 22:13:361LO.V5zU (2/4)

杏子は母にテレパシーを送りました。

杏子(マミ母さん!状況見えてる?)

マミ(見えてます、随分大きなお友だちね?)

杏子(あれ友達じゃ無いよ!敵!敵!)

マミ(敵?杏子!貴女が何か怒らせたんでしょ!?)

杏子(違うよ!)

マミ(まったく杏子は…私も一緒に謝ってあげるから…)


41ナレーター2012/05/18(金) 22:15:321LO.V5zU (3/4)

進展しない会話を続ける間にも巨人は近付いてきます。

杏子「こうなったら…」

杏子(だって…あいつがマミ母さんの事、デブなんて言うからカッとなって…)

マミ「ティロ・フィナーレ!」

ボシュ

巨人は蔦の上半分と共に欠き消えてしまいました。

蔦を降りた杏子は母に経緯を説明し、三人と一匹は幸せに暮らしましたとさ…

~めでたしめでたし~


42ナレーター2012/05/18(金) 22:17:591LO.V5zU (4/4)

ほむら「…」パチパチパチパチ

まどか「てぃひひ、どうだったかな?」

ほむら「最高よ!100点だったわ」パチパチパチパチ

杏子「ちょっ!なんでまどかが私の…わ…技名知ってるんだよ!」///

ほむら「私が教えたのよ」パチパチパチパチ

杏子「ぬわーーっ!!」///

さやか「ぷくく…技に名前付けるなんて、マミさんへの憧れてですかなー?」

杏子「うるせぇ、ロッソ・ファンタズマぶつけんぞ」

ほむら「…」パチパチパチパチ

マミ「私はグラマー、デブ違う…私はグラマー、デブ違う…」ブツブツ


43ナレーター2012/05/18(金) 22:36:53C08VclMI (1/1)

>>42

○憧れですかなー
×憧れてですかなー


44以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/18(金) 22:39:25iJ8xZ3JM (3/3)

マミさんはデブじゃないっ!

(´;ω;`)チガウモン…

それはさて置き…おかわり!


45ナレーター2012/05/18(金) 22:43:27WkkNMFEc (1/1)

~キュププイ人形劇~

カラカラカラ…←幕開けの音

まどまど「ホムラチャン?」

キョロキョロ

まどまど「ホムラチャン…」

まどまど「ホムラチャン?ホムラチャン?」

シーン

まどまど「ホムラチャン…」

シーン

まどまど「ホ…ホム…チャ…」グスッ

ほむほむ「マドカ!」ヒョコ

まどまど「ホムラチャン!」

ほむほむ「マドカァー!」ダキッ


46ナレーター2012/05/18(金) 22:45:35XDNlzQV6 (1/2)



まどまど「ホムラチャン!」テッテッテ

ほむほむ「マドカ?」クル

まどまど「ホムラチャーン!」テッテッテ

テッテッテ

…ズベチャ

ほむほむ「マドカァーーーーーーーーーーー
ーーーー!」ダダダ

まどまど「ホムラチャン…」ジワァ

ダダダ…ズザァ

ほむほむ「マドカ!」ギュ

ナデナデ

まどまど「アワワ」///

ほむほむ「ホム」ナデナデ


47ナレーター2012/05/18(金) 22:46:30KdcIoNjM (1/3)



あんあん「ウマウマ」ハグハグ

さやさや「…」ジー

あんあん「ウマウマ」モグモグ

さやさや「…」ジー

あんあん「…」ゴクン

さやさや「…」ジー

あんあん「…」グーキュルル

キョロキョロ

さやさや「…」ポイッ

パシッ

あんあん「サヤカ…」ペリペリ

あんあん「ウマウマ」サクサク

さやさや「…」ジー


48ナレーター2012/05/18(金) 22:47:25KdcIoNjM (2/3)



さやさや「アンコ!」

あんあん「キョーコ!」ポカッ

さやさや「アンコ!アンコ!」

あんあん「キョーコ!」ポカポカ

さやさや「アンコ!アンコ!アンコ!」

あんあん「キョ…キョーコ」ブワッ

さやさや「…」ビクッ

あんあん「キョ…コ…」スンスン

さやさや「…」

さやさや「キョーコ」ナデナデ

あんあん「サヤカ…」

さやさや「…」ナデナデ

あんあん「…」///


49ナレーター2012/05/18(金) 22:48:03XDNlzQV6 (2/2)



マミマミ「ティロ~」グデー

ゴロゴロ

マミマミ「ティロ~」グダー

ゴロゴロ

マミマミ「ティロティロ」ノビー

Qベー「マミ…」

マミマミ「ティロ?」グダー

Qベー「…」トテトテ

Qベー「…」ツンツン

プニプニ

Qベー「キュププ」グニグニ

マミマミ「ティティ…ティロ!」///


50ナレーター2012/05/18(金) 22:48:38KdcIoNjM (3/3)



マミマミ「サクラサン!」

あんあん「…」プイ

マミマミ「サクラサン?」

あんあん「…」フン

ゴソゴソ

あんあん「…」チラ

あんあん「!」

マミマミ「ティロ~」パクパク

あんあん「…」ジー

マミマミ「サクラサン?」モグモグ

あんあん「…」ハッ

あんあん「…」プ…プイ

マミマミ「ティロ~」ハグハグ

あんあん「…」ジー


51ナレーター2012/05/18(金) 22:49:18VBz76yCU (3/4)



ほむほむ「…」スヤスヤ

まどまど「ホムラチャン!」

まどまど「ホムラチャン?」

ほむほむ「…」スヤスヤ

まどまど「ホムr…」

ほむほむ「…」スピョスピョ

まどまど「ティヒヒ」ナデナデ

ほむほむ「…」

まどまど「…」ウトウト

ほむほむ「…」チラ

まどまど「…」スースー

ほむほむ「ホム」ナデナデ

カラカラカラ…←幕引きの音

~めでたしめでたし~


52ナレーター2012/05/18(金) 22:51:14VBz76yCU (4/4)

QB「どうだい?僕の人形さばきは?…本当は話の幕間に入れる予定で書き貯めたんだけど…すっかり忘れてたよ」

まどか「てぃひひ、上手かったよ」パチパチ

ほむら「これよ…」

マミ「これだわ…」

さやか「こう言う事よね…」

QB「何がだい?」

マミ「この人形劇に世間一般のイメージが集約されてるわ」

ほむら「とりあえず、まどか人形は貰うわね…」イソイソ

マミ「そう言う所よ!」

杏子「さやかは食べ物いっぱいくれるって事?」

さやか「あんた、純粋だね…」


53ナレーター2012/05/19(土) 00:18:41eYvoZcRE (1/1)

~裸のさやか様~

昔、昔ある所にワガママな女王がおりました。

欲張りで浪費家なその女王の名はさやか。

ある時さやかは、着飾る事がマイブームになっておりました。

そこで国中の服職人を集め、最高の服を用意させる事にしました…一番美しい服を用意した職人を国で抱えると触れたのです。


54ナレーター2012/05/19(土) 00:19:39NoMo6B8M (1/3)

それに目をつけたのは、流行らない服職人のほむらとまどかでした。

これで一攫千金を狙おうと考えたのです。

しかし、そこは流行らない服職人、斬新なアイデア等出るはずもありません。

そこで二人は一計を案じることにしました。


55ナレーター2012/05/19(土) 00:20:20CSXV4b9. (1/5)

まどか「それ、上手く行くかな?」

ほむら「大丈夫よ、さやか様は思考力に致命的な欠陥がお有りだから」

まどか「うーん、大丈夫かな?怒られないかな?」

ほむら「バレればね…でも安心してまどか、バレないから」

そして、審査締め切りの最終日にほむらとまどかは何も持たずに王宮に出向きました。


56ナレーター2012/05/19(土) 00:23:42iWa7Kqhg (1/5)

さやか「何さー!最終日に来たからさぞや凄い物かと期待したのにさー!」

ほむら「え?さやか様のお眼鏡には叶いませんか?」

さやか「何?その着てるヤツ?」

ほむら「い、いえ…此方でございます。」ヒラヒラ

まどか「わわ、ほむらちゃん引っ張らないで!シワになっちゃうよ!」


57ナレーター2012/05/19(土) 00:27:37oj2wXGyw (1/1)

勿論ほむらは何も持っておりません、手をヒラヒラさせただけです。

しかし、まどかのアドリブの甲斐もあって、さやかは直ぐに食い付き始めました。

ほむら「実は、この七色に輝く生地なのですが、一つ問題がありまして…」

さやかには何の事だか解りませんでしたが、ほむらは構わず続けます。

ほむら「さやか様には影響が無いと思われますが、酷い嘘つきには見えない生地なのです。」


58ナレーター2012/05/19(土) 00:35:57Owy8sgO2 (1/1)

さやか「!」

ここでさやかは、全てを理解しました。今、ここに服があるのだと、そしてそれはとても美しい仕立てなのだと。

言われて見れば、うっすらと服が見えているような気さえしたのです。

まどか「やっぱり、さやか様は気に入らないみたいだね…」

ほむら「こればかりは、仕方ないわまどか。かねてより欲しがっていた異国の女王に献上致しましょう…」

さやか「ちょっと待ったー!」ビシッ


59ナレーター2012/05/19(土) 00:42:207tBqP5W6 (1/1)

ここで服が見えてないとなれば、さやかは嘘つきとして国中の笑い者になる。

さらには本当に美しい仕立ての服を他人に譲る事も許せなかったさやかは、見えている体で話を薦める事にしました。

さやか「見える!見えるぞよ!なんと美しい服じゃ!」

ほむら「ありがとうございます。寝ずに仕立てた甲斐がありました」フカブカ

さやか「そうであろう、そうであろう。決めた!それを買うぞよ!」

こうして、さやかは酸素と窒素と諸々の化合物に大金を払ったのでした。


60ナレーター2012/05/19(土) 00:52:11CSXV4b9. (2/5)

さやかは、すぐに試着し王宮ので働く者に意見を求める事にしました、どんな服なのか知っておきたかったのです。

王宮の者が待つなか、万を辞して登場した
さやかは裸でした。

正確には裸にコルセットという、より刺激的な出で立ちだったのです。

突如、兵達から歓声が上がりました。


61ナレーター2012/05/19(土) 00:53:51a3ReeW6M (1/1)

まだ説明もしてないのに、歓声が上がった事で、さやかは服が存在する事を確信します。

さやかが服について詳しく話すと、キョトンとしていた人々も直ぐに服の素晴らしさを語ってくれました。

王宮中の人間の話を聞き、服の詳細をさやかはこっそりとまとめます。

それは、斬新な技法で仕立てられ、七色の生地でとても愛らしく、体のラインを美しく見せ、それでいてボリュームがあり、羽と輪っかと大きなリボンがついており、余分な装飾を省いたシンプルなデザインで、思わず赤面する程の妖艶さと懐かしさを兼ね備えた服でした。


62ナレーター2012/05/19(土) 01:10:44zRRIZ.w2 (1/3)

さやか「?」

さやか「とにかく、素晴らしい服って事か!くぅー、皆さやかちゃんにメロメロですなぁー!」

調子こいたさやかは、町で開かれるパレードにこの服で出る事にしました。

その噂を聞いたほむらとまどかは、その日の内に荷物をまとめました。

自分達の処罰の事もありましたが、この国は、もう長くないと感じたからです。


63以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 01:12:26MvOHZaL6 (1/1)

さやかェ…


64ナレーター2012/05/19(土) 01:24:55CFxlSs.g (1/3)

そして、パレード当日。

お触れに服の事が書かれていたため、誰も服の事には触れませんでした。

男は男で、割れんばかりの歓声をさやかに送りました。

さ・や・か!…さ・や・か!
オ・シ・リ!…オ・シ・リ!…
さ・や・か!…さ・や・か!

しかし、パレードも最高潮に達した時、無駄に声のでかい一人の男が空気も読まずに叫んだのでした。


65ナレーター2012/05/19(土) 01:26:11ufoa6S3E (1/2)

中沢「うっほう!さやか様、すっぽんぽんじゃあ無いですかぃ!眼福眼福ぅ!」

人々は言葉を失いました。

その男は近所で有名な引き籠りでした…余りの街道の盛り上がりに久しぶりに外に出てきたのです。

人々が静まり返ってしまった事で、さやかもようやく状況を把握しました。

さやか「イヤーーーーーーーーッ!?」///


66ナレーター2012/05/19(土) 01:27:30zRRIZ.w2 (2/3)

中沢「恥ずかしがる表情がまたそそr…痛っ…えっ?ちょっ…何?皆怖い顔しt…ギャッ…痛い痛い!それは人にぶつける物じゃ無いから…

…それからしばらくして。

さやかの命令で、ほむらとまどかに手配がかかりましたが捕まる事はありませんでした。

さやかの全裸パレードは写真や動画で暫くの間、闇市に出回りましたとさ…

あ、国も隣のシヅキ王国に吸収合併されましたとさ…

~めでたしめでたし~


67ナレーター2012/05/19(土) 01:28:08zRRIZ.w2 (3/3)

仁美「如何でしたか?」

さやか「めでたくねぇーっ!!」

マミ「いや、そんな事より誰?いつ上がり込んで来たの?」

仁美「志筑仁美と申します」

マミ「これはこれは御丁寧に、巴マミと申します」

さやか「聞けーっ!!」

まどか「私達、あんなに酷い事しないよ?」

ほむら「ね~」

さやか「明日、とりあえず中沢を殴る…」シュッシュッ

杏子「中沢って誰だよ」

マミ「ちょいちょい出てくるわよね…」


68以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 01:35:09ufoa6S3E (2/2)

すみません寝ます…
読んでくれてありがとうございました。
また明日、お付き合い下さい。


69以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 02:03:03o3u0MjFQ (1/2)

乙、お休み(^ω^)


70以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 09:21:01hE6XId6Y (1/2)

中沢の扱いが基本的に酷いwww


71以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 11:59:56TOMvUAt. (1/3)

中沢www


72メガほむロット2012/05/19(土) 13:02:52wEXSOPK2 (1/1)

中沢君扱いひでえなwww
支援


73ナレーター2012/05/19(土) 14:49:19CFxlSs.g (2/3)

~三匹の子QB~

昔、昔ある所に巧みな連携で少女に契約を迫るQBの兄弟がおりました。

契約は凄まじい数でしたが、雑な説明で契約を迫るので恨みを買う事も多々ありました。

彼らはある日、ついにほむらと言う一人の少女を怒らせました。

彼らはほむらから逃げ惑い、それぞれの拠点に籠りました。


74ナレーター2012/05/19(土) 15:10:30CFxlSs.g (3/3)

まず、初めに狙われたのは兄QBでした。

兄QB「キュププ…この高密度な藁で設計されたマイホームはそう簡単には突破されないよ!首筋に藁が触ってムズムズするがいい!」

杏子「おい、雨漏り補修したばっかなんだからあんま暴れんなよ」

ほむら「…」カチャカチャ


75ナレーター2012/05/19(土) 15:11:28XpAt6rmo (1/6)

ほむらが準備をしたのは、対戦車ライフルでした。

ほむらの放った弾丸は、あっさりと壁もろともQBの眉間を貫きました。

杏子「頑張って補修したのに…」

キュップイ…パタリ


76ナレーター2012/05/19(土) 15:18:56XpAt6rmo (2/6)

次に狙われたのは中QBでした。

中QB「キュププ…木造とはいえ、何層にも重ねた板壁はそうそう貫ける物では無いよ!日本伝統の長寿命工法に感銘を受けるがいい!」

中沢「ねぇ君誰?家に何の用?」

ほむら「…」カチャカチャ


77ナレーター2012/05/19(土) 15:19:31no52Q9M2 (1/1)

ほむらが準備をしたのは、大量のガソリンでした。

ほむらが放った火種は、たちまちガソリンに引火しQBを蒸し焼きにしました。

中沢「扉が開かない!外から打ち付けられてる!」

キュップイ…パタリ


78以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 15:20:329dQnNeRo (1/1)

中沢ェ……


79ナレーター2012/05/19(土) 15:27:46XpAt6rmo (3/6)

最後に狙われたのは弟QBでした。

弟QB「キュププ…なぜ兄達はあれほど旧式の建造物に籠ったのだろうね?訳がわからないよ…」

弟QBが母星から取り寄せた拠点は、壁一面が何かよくわからないメッチャ硬い金属でした。

当然、弾丸も爆弾も通りません、ミサイルさえ通さなかったのです…弟QBは余裕綽々でした。


80ナレーター2012/05/19(土) 15:32:17ya51Jcc2 (1/2)

暫くしてほむらは少女を一人連れてきました。

ほむらに耳打ちされた少女はこう叫びました。

まどか「困った、困った。誰か願いを叶えてくれないかな?」

弟QB「どうしたんだい、まどか?困り事なら相談に…」

弟QB「…あ」

キュップイ…パタリ


81以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 15:34:37o3u0MjFQ (2/2)

最後だけ原作とは違って無駄にハイレベルwww


82ナレーター2012/05/19(土) 15:35:36KpY.dv2I (1/2)

こうして三匹の子QBは皆、召されてしまいました。

しかし、ほむらの戦いは終わりません…いずれ第4、第5のQBが現れて少女を絶望に陥れるのです。

ほむらは戦い続けるしか無いのです、全てのQBを葬るその時まで…

~めでたしめでたし~


83ナレーター2012/05/19(土) 15:36:48KpY.dv2I (2/2)

ほむら「…」

ほむら「似たような話でホムホムと七匹の子QBというのがあるけど、聞く?」

QB「遠慮しておくよ…」

ほむら「ホムホムと七匹の子QBという似たような話があるけど、聞く?」

QB「いらないってば…」

ほむら「あ、そうだ!似た話を思い出したわ。たしか題名が、ホムホムと七匹の子Q…何だったかしら?」

QB「ビィィィイィ!!…わかってるよ!まどかを勧誘するなって事だろ!」

ほむら「そうよ、誓いなさい…」

QB「はいはい誓いまーす、誓いますー。」

ほむら「…」イラッ


84ナレーター2012/05/19(土) 19:25:14Kgsgu4GA (1/1)

~ほむらと40人の盗賊~

ほむら「これだけの大所帯に女が一人も考えモノね…」

ほむら「ほら、皆順番に並びなさい…フフフ…焦らなくても私は逃げないから…」

ほむら「?…タイツは履いたまま?…私は構わないけど…」スルスル

※内容に問題があった為、削除致しました。


85ナレーター2012/05/19(土) 19:25:58gvcTFgKA (1/1)

~百万回生きたほむら~

百万回繰り返したほむらがおりました。

百万回繰り返す内、ほむらは泣きも笑いもしなくなりました。

百万回繰り返したので、百万人が悲しみ、百万人が笑いかけました。

ほむらは泣きません、笑いません。


86ナレーター2012/05/19(土) 19:28:10YbWs7H4I (1/1)

ある時、ほむらは青い髪の人間に邪魔をされました。

青い髪の人間が自分の間違いに気付いた時、ほむらは何も言わず繰り返しました。

青い髪の人間は泣いて後悔しますが、ほむらはもう居ないのです。

ほむらに未練など、ありませんでした。


87ナレーター2012/05/19(土) 19:31:59iUg2o8qA (1/1)

ある時、ほむらは赤い髪の人間に命を狙われました。

赤い髪の人間はほむらに命を救われましたが、何も言う事を許さず繰り返しました。

赤い髪の人間はお礼を言おうとしましたが、ほむらはもう居ないのです。

ほむらに未練など、ありませんでした。


88ナレーター2012/05/19(土) 19:41:01NoMo6B8M (2/3)

ある時、ほむらは緑の髪の人間と穏やかに過ごしました。

緑の髪の人間が心を開き始めた時、ほむらは人知れず繰り返しました。

緑の髪の人間はほむらの力になろうと誓ったのに、ほむらはもう居ないのです。

ほむらに未練など、ありませんでした。


89ナレーター2012/05/19(土) 19:42:01iWa7Kqhg (2/5)

ある時、ほむらは黄色い髪の人間と共に戦いました。

黄色い髪の人間が傷を負いましたが、一人戦ったほむらは一人繰り返しました。

黄色い髪の人間は最後まで共に戦おうとしましたが、ほむらはもう居ないのです。

ほむらに未練など、ありませんでした。


90ナレーター2012/05/19(土) 19:50:55CSXV4b9. (3/5)

ある時、ほむらは白い毛の動物の命を奪いました。

白い毛の動物が心を持つ事でほむらに協力してくれましたが、礼も無く繰り返しました。

白い毛の動物は心が傷む事を知りましたが、ほむらはもう居ないのです。

ほむらに未練など、ありませんでした。


91ナレーター2012/05/19(土) 19:59:03qxidk8U2 (1/1)

ある時、ほむらは誰とも深く関わりませんでした。

誰も理解せず誰にも理解されず、機械の様に繰り返しました。

皆が誰かに守られていると感じていましたが、ほむらはもう居ないのです。

ほむらに未練など、ありませんでした。


92ナレーター2012/05/19(土) 20:00:11NoMo6B8M (3/3)

何度繰り返しても、ほむらは未練などありません…目的の達成だけが一番だったのです。

ある時、ほむらは桃色の髪の人間に感謝をされました。

ほむら「礼を言われる事等やっていない、貴方は忠告だけを聞いてなさい」

桃色の髪の人間はニコニコと笑っています、ほむらは笑い方など忘れていました。

ほむら「これは私の傷、貴女が痛い訳では無いでしょう?」

桃色の髪の人間はワンワンと泣いています、ほむらは泣き方など忘れていました。


93ナレーター2012/05/19(土) 20:11:23iWa7Kqhg (3/5)

そうして、その世界で、ついにほむらは目的を達成しました。

けれど、笑いません、泣きません。

桃色の髪の人間が何をやっても何を話しても、ほむらは小さく「そう」と返すだけです。

桃色の髪の人間が何をやっても何を話しても、ほむらは繰り返さない生き方を知らないのです。


94ナレーター2012/05/19(土) 20:12:44CSXV4b9. (4/5)

でも、それでも…

ほむらは解らないなりに考えた事を、桃色の髪の人間に言いました。

ほむら「そばに居ても良いかしら?」

まどか「勿論だよ!」

その言葉で、その笑顔で、繰り返さない世界が色を帯び現実になりました。


95ナレーター2012/05/19(土) 20:19:49g0D/5Les (1/1)

ほむらは堪らず泣きました。

夜が来て、朝になり。

また夜が来て、朝になり。

ほむらは百万回も泣きました。

桃色の髪の人間はそれを止める事はしませんでした。

静かにほむらの隣にいました。

それは、とても幸せな涙でした。

~めでたしめでたし~


96ナレーター2012/05/19(土) 20:20:31BqfiRorI (1/1)

マミ「…どうかしら?」チラッ

シーン

QB「僕に聞いてるのかい?」

マミ「他の皆は?」キョロキョロ

QB「買い出しに出掛けたよ?」

マミ「…」



まどか「抜けちゃって良かったのかな…」

ほむら「良いのよ。あの話は色々駄目な気がするから…」

まどか「?」

杏子「これも買って!買って!」ユサユサ

さやか「だーっ!もう…どれか一つだけだって!」


97以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 20:21:13TOMvUAt. (2/3)

イイハナシダナー


98ナレーター2012/05/19(土) 21:20:43iWa7Kqhg (4/5)

~金のマミ銀のマミ~

ある時、正直者の杏子は熱心に仕事をしていました。

しかし、うっかり大事な商売道具のマミを泉に落としてしまったのです。

杏子「ぎゃあぁぁ!マミー!」

するとどうでしょう、突如泉が光りだし女神が現れたのです。


99ナレーター2012/05/19(土) 21:25:36iWa7Kqhg (5/5)

まど神「杏子ちゃんが落としたのはこの物言わぬ清楚な金のマミですか?」

杏子「違うよ?結構喋るよ?」

そのマミは大変美しいマミでしたが、杏子は正直に答えます。


100ナレーター2012/05/19(土) 21:26:50CSXV4b9. (5/5)

まど神「では杏子ちゃんが落としたのはこの聡明で冷静な銀のマミですか?」

杏子「違うよ?すぐテンパるよ?」

そのマミは大変凛々しいマミでしたが、杏子は正直に答えます。


101ナレーター2012/05/19(土) 21:30:2624NxVUsw (1/2)

まど神「では杏子ちゃんが落としたのは使い古されたボロボロの、このマミですか?」

杏子「それだ!それが私のマミだ!」

そのマミは複雑な表情でしたが、杏子は正直に答えます。


102ナレーター2012/05/19(土) 21:34:23ya51Jcc2 (2/2)

まど神「てぃひひ、杏子ちゃんは正直者だね!全部あげるよ!」

杏子は3つのマミを貰うと、嬉しそうに仕事に戻りました。

その話を聞いた同業者は、すぐさま泉に向かいました。

最初に来た中沢が乱暴にマミを投げ入れると、同じように女神が出てきました。


103ナレーター2012/05/19(土) 21:39:2124NxVUsw (2/2)

まど神「中沢君が落としたのはこの物言わぬ清楚な金のマミですか?」

中沢「あれ、意外とそうかも?それだったかも!?」

美しいマミを手に入れようと、中沢は白々しく答えます。

まど神「ぶぶー!中沢君、嘘はダメだよ!」

そう言うと女神は中沢をひっぱたき、何も渡さず消えて行きました。


104ナレーター2012/05/19(土) 22:00:13RNVPdlwY (1/1)

次に来た仁美がマミを投げ入れると、また同じように女神が出てきました。

まど神「仁美ちゃんが落としたのはこの物言わぬ清楚な金のマミですか?」

仁美「違いますわ、けれどそれを売って頂こうと思い、マミを投げ入れましたの」

まど神「え゙?」


105ナレーター2012/05/19(土) 22:00:50ZwksgFyM (1/1)

仁美「話によると銀のマミもあるとか…セットの提示額を教えて頂けます?」

仁美の真剣な態度に、まど神は苦笑いしました。

まど神「きちんと対価を支払う考え方は偉いけど、その為にマミを捨てるのは感心しないよ…」

そう言うと女神は使い古されたボロボロのマミを返して消えて行きました。


106ナレーター2012/05/19(土) 22:11:28lyNs0Lh2 (1/1)

最後に来たほむらがマミを投げ入れると、また同じように女神が出てきました。

まど神「ほむらちゃんが落としたのはこの物言わぬ清楚な金のマミですか?」

ほむら「私と結婚して下さい!」

まど神「えっ?」

ほむら「私と結婚して下さい!」

まど神「えっ?えっ?」///


107ナレーター2012/05/19(土) 22:12:22XpAt6rmo (4/6)

ほむら「駄目かしら?正直に答えたのだけど…」シュン

まど神「あわわ…そ、その為に首が取れて壊れてるとは言え、マミを捨てるのは感心しないよ?駄目だよ?」

ほむら「そうね…貴女の言う通りだわ…失礼するわね、ごめんなさい…」トボトボ

まど神「ほむらちゃん!」


108ナレーター2012/05/19(土) 22:13:22XpAt6rmo (5/6)

ほむら「?」

まど神「その…友達から…なら…」///

ほむら「まど神様ーーーーーっ!」ダキッ

こうして、女神とほむらは幸せに暮らしましたとさ…

~めでたしめでたし~


109ナレーター2012/05/19(土) 22:15:41XpAt6rmo (6/6)

ほむら「まどかを女神に据えるなんて、さやかにしては上出来ね…」

マミ「…」

さやか「まさかほむらに誉められるとは…照れますなー」

マミ「…」

ほむら「ただ、私は常にこの方向性なのね…」

マミ「…」

まどか「私は少し恥ずかしかったよ…」

マミ「…」

QB「キュップイ、僕は出番無しかい?」

マミ「…」


110以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 22:24:40SgAnpmdM (1/1)

見てくれてる方には申し訳ないですが、本日はここまでになりそうです。
また明日おつきあい下さいませ。

名作劇場と銘打っておきながら童話や絵本からも書いてます。

「のぼるはがんばる」とか「ネズミくんのチョッキ」とかお薦め。


111以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 22:28:15hE6XId6Y (2/2)

人魚姫もやるのかい?


112以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 22:55:35IKly6FhM (1/1)

>>111
了解、考えてみます。

上手い流れを思いついたら書きますが、あまり期待しないでね。


113以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/19(土) 23:15:32TOMvUAt. (3/3)

白雪姫とかもやったりする?


114以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/20(日) 05:41:03w3pkJRSc (1/2)

マミさんをどう使うんだろう?

原作通りならマミさんを叩きつけて木を…うん、首も取れるわな


115以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/20(日) 13:56:37yBh/OrnY (1/1)

娘さんがパンを踏んじゃうやつとか


116以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/20(日) 20:06:04SVEPlLjI (1/2)

>>115
パンを踏んだ娘ですね…なるほど…


117ナレーター2012/05/20(日) 20:07:21RoLpT8sA (1/1)

~まどか姫と天邪鬼~

昔、昔ある所に心優しい老夫婦がおりました。

老夫婦の家の庭には古い瓜の木がありましたがある時、瓜の木に不思議な桃色の瓜が実りました。

和子「これは何かしらね?はい、お爺さん!」

中沢「えっ?えーと、不思議な瓜ですね…」

和子「その通りですね、では収穫してみましょう!」


118ナレーター2012/05/20(日) 20:14:55zIWqVHY6 (1/2)

老夫婦が瓜をもぎ取ると、瓜の中からとても可愛らしい赤子が現れたのです。

子宝に恵まなかった老夫婦は、赤子をまどか姫と名付け大切に大切に育てました。

まどか姫はすくすくと育ち、美しい娘になりました。

美しいだけでなく器量もあったまどか姫は、たちまち評判になり、機織りの姿を見に来る者まで現れました。


119ナレーター2012/05/20(日) 20:31:33A415LxO6 (1/1)

ほむら「まどか姫はなんて綺麗な声で歌うのかしら…」

ほむら「いやまったく!それに機織りの姿まで美しいと来た!」

ほむら「家のむすm…息子に嫁いでくれたらどんなに良いか…」

ほむら「ほんに可愛らしい娘じゃ…可愛らしいのぅ、孫に欲しいのぅ」


120ナレーター2012/05/20(日) 20:33:50siPzEMRE (1/2)

そんなある日、この辺り一帯を納める上條家から輿入れの話がまどか姫に来ました。

上條家からの呼び状を受け、まずは老夫婦だけで行く事にしました。

老夫婦は内心喜びましたが、まどか姫の気持ちを一番に思い何も強制しませんでした。


121ナレーター2012/05/20(日) 20:44:33cBAjD1po (1/3)

まどか姫「輿入れをお受けすべきかな?」

中沢「まどか姫が決める事だから、儂らを気にする必要は無いよ?」

和子「そうよ、娘の将来にまで口を出す様な男に嫁いだ覚えはありませんから…まどか姫が幸せなら私達夫婦も幸せよ?」

まどか姫「母様…父様…」


122以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/20(日) 20:46:01w3pkJRSc (2/2)

なんかほむほむがいっぱいいるwww


123ナレーター2012/05/20(日) 20:52:223pmR/wTw (1/1)

翌日、老夫婦は上條家へ向かいました。数日家を空けるので、まどか姫に用心するよう伝えたのです。

中沢「知らない者が来たら、けして戸を開けてはいけないよ…」

和子「お爺さんの言う通りです。まどか姫に何かあれば私達は…」

まどか姫「大丈夫だよ、父様母様こそ気を付けていってきてね!」


124ナレーター2012/05/20(日) 20:57:13zIWqVHY6 (2/2)

老夫婦を見送るまどか姫を遠くで見ていたものがおりました。

青髪の天邪鬼です、天邪鬼は上條家の跡取り上條恭介を慕っておりました。

それだけに、輿入れを望まれたまどか姫が許せなかったのです。

さやか「恭介が愛して良いのは私だけなのに…」ギリギリ


125ナレーター2012/05/20(日) 21:04:07SQlZVZuo (1/1)

そんな天邪鬼に睨まれるまどか姫を遠くで見ていたものがおりました。

全国まどか姫の幸せを願う会(まどか会)、会長のほむらです。

まえまえから天邪鬼の動向を危険視し、会員と共に100人態勢で張り込みを続けていたのです。

ほむら「あいつ、まどか姫に何かしようもんなら…」ギリギリ


126ナレーター2012/05/20(日) 21:08:07hqjElRHc (1/3)

そんなまどか会の連中をさらに遠くで見ていたものがおりました。

それは上條恭介です。

まどか会の連中が町に入ってからと言うもの、治安は悪化する一方、当の会長は部下の品性に目もくれない。

取り締まれない上條家の信用も、日に日に失墜していったのです。

そこでどうにかして、規制せねばと私兵500人態勢で監視を続けておりました。

恭介「あいつら、町の平和を乱そうもんなら…」ギリギリ


127ナレーター2012/05/20(日) 21:17:13hqjElRHc (2/3)

そんな背景をまるで知らない天邪鬼はアホみたいな顔でまどか姫の元へ向かいました…

それにあわせて、まどか会と上條兵も動きます。

ゾロゾロゾロ

天邪鬼はまどか姫の家につきました。

ドンドン


128ナレーター2012/05/20(日) 21:26:58uHhdBozE (1/1)

まどか姫「誰…かな?」

さやか「あ・け・ろ!あ・け・ろ!」

ドンドンドンドン

まどか姫「ひっ!…ごめんなさい、知らない者は入れるなって…」

さやか「私、天邪鬼!これで知ったな!…さあ、い・れ・ろ!い・れ・ろ!」

ドンドンドンドン


129ナレーター2012/05/20(日) 21:33:24RJpMgYxI (1/1)

まどか姫「ひっ!」

さやか「指一本だけでも!…指一本入れてくれたら満足するかr…なんだお前ら!?ちょっ…卑怯だz…この!」

まどか姫「?」

ほむら「まどか姫、もう安心よ貴女に危害を加える者はって…誰よ貴方達!くっ…何なのこの数!?」

まどか姫「??」


130ナレーター2012/05/20(日) 21:36:569dILZg5M (1/1)

まどか姫は扉を開けませんでしたが、周りの騒ぎはドンドン大きくなります。

状況が解らないまどか姫は、遂に興味を押さえきれず扉を開けました。

するとそこは、天邪鬼を取り押さえる屈強な男達と、彼らに槍を向け威嚇する兵士が一触即発の状態でした。

その周囲では既に小競り合いが始まっています。


131ナレーター2012/05/20(日) 21:47:22n10u2DP2 (1/1)

ヤイノヤイノ

まどか姫「…」

まどか姫「うん」

ピシャ

それからと言うもの、まどか姫が家から出る事はなくなり、何処にも嫁ぐことはありませんでした。

晩年まで老夫婦と静かに暮らしましたとさ…

~めでたしめでたし~


132ナレーター2012/05/20(日) 21:51:04siPzEMRE (2/2)

中沢「皆さんいかがでしたか?私、中沢と申します」

マミ「丁寧な挨拶は感心するけど…」

マミ「男が突然上がり込むのは、流石に無いわ」グイグイ

中沢「あれ?こっち玄関じゃなくてベランダ…」

QB「そんなに高さは無いから安心だよ」

ドンッ

中沢「ギャワァァアアァァ…」ヒュー

ほむら「自分の欲望がにじみ出てたわね」

さやか「ちょっと中沢殴りに行ってきますね…」スタスタ

マミ「…殴るなら落とさなきゃ良かったかしら?」


133以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/20(日) 22:06:26gyu0GRlw (1/1)

だから中沢かわいそすぎるだろwww
お前は中沢に何をされたんだwww


134以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/20(日) 22:49:02lafVjdGI (1/1)

>>111
色々考えても、どうしてもシリアスになってしまう…

なので先ず白雪姫。


135ナレーター2012/05/20(日) 22:50:08755IRZsg (1/1)

~桃雪姫~

昔ある国に、美しさに自信のある妃がおりました。

今日も今日とて、美しさに磨きをかけ兵士や鏡に感想を聞いておりました。

マミ「まぁ、冷静に考えれば。私より綺麗な人なんているはず無いのだけれど…ねぇ?」


136ナレーター2012/05/20(日) 22:52:24cmcWxU2Q (1/1)

妃は兵士に聞きました。

中沢「勿論でございます。個人的にも大好きです!」

妃は兵士の言葉だけでは満足せず、魔法の鏡に話しかけました。

マミ「鏡よ鏡。今日も私は美しい?」

中沢(裏声)「勿論でございます!この鏡、個人的にも大好きです!」


137以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/20(日) 22:52:45v.7SDJA6 (1/1)

デミさんより太っている人はいますか?


138ナレーター2012/05/20(日) 23:01:35SVEPlLjI (2/2)

妃は続けて質問します。

マミ「鏡よ鏡。この世で一番美しいのはだぁーれ?」

中沢(裏声)「…妃様?一概に美しいと言われましても、土地や時代で美しさの基準と言うものは、変化します。なので妃様が一番と言ったとしても矛j…

マミ「だっしゃぁ!!」バキッ

中沢「直接!?」グハッ


139ナレーター2012/05/20(日) 23:14:39hqjElRHc (3/3)

マミはもう一度聞きました。

マミ「鏡よ鏡。この国の基準で一番美しいのはだぁーれ?」

中沢(裏声)「…それは南の森にすむ桃雪姫です…性格、容姿共に◎の断トツお嫁さん候補です。ちなみに妃様は<一晩を共に過ごしたい>部門<魅力ある乳>部門では一位に輝いておりm…

マミ「だっしゃぁ!!」メキッ

中沢「うぉるとっ!?」ゴキン


140ナレーター2012/05/20(日) 23:24:22ASh1xF5Y (1/1)

マミ「桃雪姫ぇ?源氏名みたいな名前の癖に良い度胸じゃない!目にもの見せてやるわ!」

妃は、桃雪姫を亡き者にしようと企みます。

桃雪姫を毒殺する事に決めた妃は、餌付けした小飼の魔女に始末を頼みました。

杏子「任しときな!この毒リンゴでお陀仏だ!」

そう言って魔女は森に向かい、桃雪姫の元へ向かったのです。


141ナレーター2012/05/20(日) 23:35:526nlsEn1E (1/2)

桃雪姫は森で七人の小人と楽しく暮らしていました。

杏子「いやー、道に迷っちゃってね…」

桃雪姫「てぃひひ、そうだったんだね…ここを真っ直ぐいけばお城が見えて来ますよ」

杏子「助かったよ!お礼と言っちゃなんだけど…食うかい?」

桃雪姫「ありがとう。じゃあ、一つ貰うね」

桃雪姫は毒リンゴを食べてしまいました。


142ナレーター2012/05/20(日) 23:38:076nlsEn1E (2/2)

シャリシャリ

しかも、あまりに美味しそうに食べるので魔女も一緒にリンゴを食べることにしました。

桃雪姫「ご飯は皆で食べた方が美味しいもんね?」シャリシャリ

杏子「だな!」シャリシャリ


143ナレーター2012/05/20(日) 23:40:07UVAytVpc (1/1)

様子を見にきた小人の一人が発見した時、二人は眠り、いくら揺すっても目覚めることはありませんでした。

小人は仲間をよび桃雪姫を運ぶ事にしました…魔女もよく見ると可愛かったので連れていきました。

小人達は相談します。


144ナレーター2012/05/20(日) 23:49:33cBAjD1po (2/3)

QB(怒)「只でさえ狭いのに、何でまた連れて帰るんだよ!」

QB(困)「そんな事言われても…あー、でも今なら捨てても…でもこの娘も可愛いし…」

QB(泣)「食われないかな?…起きたら食われないかな?」

QB(食)「このリンゴうめぇ…まじうm…」シャリシャリ

パタリ


145ナレーター2012/05/20(日) 23:51:07PjEyPlcU (1/1)

QB(怒)「只でさえ狭いのに、何でまた連れて帰るんだよ!」

QB(困)「そんな事言われても…あー、でも今なら捨てても…でもこの娘も可愛いし…」

QB(泣)「食われないかな?…起きたら食われないかな?」

QB(食)「このリンゴうめぇ…まじうm…」シャリシャリ

パタリ


146ナレーター2012/05/20(日) 23:56:58cBAjD1po (3/3)

小人達は原因が毒リンゴである事がわかり、残ったリンゴの解析を始めました。

QB(誠)「どうにか、解毒薬を作って飲ませたけどこれだけじゃ効果は無いよ」

QB(馬)「何が必要なのー?」シャリシャリ

QB(誠)「あとは人間の唾液だね…ただしただ唾液を流し込むだけじゃ駄目だ」

パタリ


147ナレーター2012/05/20(日) 23:58:27Aft6JsIU (1/1)

QB(怒)「回りくどいんだよ!早く言えよ!」

QB(誠)「唾液に一定のホルモン分泌が必要なんだよ、すなわちこの二人に性的な興奮を覚える人じゃないと駄目だね」

QB(笑)「まぁ、こんだけ美人なら誰でも興奮出来るだろ?」キュップップ

QB(泣)「じゃ、じゃあ誰でも良いから近くの村で募ろう?」

QB(困)「とんでも無いのが集まりそうだけど…」


148ナレーター2012/05/21(月) 00:10:30XoYL94BA (1/3)

小人達がそんな会議をしていると、森に二人の若者が入ってきました。

それは妃の話をたまたま聞き、心配になって様子を見にきた王女様でした。

王子様は森の案内役として森に詳しい狩人を雇っていたのです。

ほむら「この先なの?急がないと、桃雪姫とかいう娘が大変な目にあってしまうわ!」

さやか「まぁ、一緒にいる小人達は当てにならないし、急いだ方が良いかもね」


149ナレーター2012/05/21(月) 00:11:41LBder65. (1/4)

ガサッ

QB(泣)「あ…狩人…」

さやか「あれ、泣き虫じゃん」

QB(泣)「あぁ、ついに殺されるのか…」

さやか「殺さないっての」ペシ

QB(泣)「キュプアァァ!狩人に殴られたー!殺されるー!」スタコラ

王女と狩人は逃げた小人を追って家に着きました。


150ナレーター2012/05/21(月) 00:24:325ywwF/NQ (1/5)

そして小人に経緯を聞いて、眠る二人を見つけたのです。

ほむら「女神…」

さやか「え?何か言った?」

ほむら「キ…キスすれば目覚めるのかしら?」

QB(誠)「その通りだけど、おそらく君では無理d…」

ほむら「そう言うことなら仕方ないわね…死んでしまっては困るから仕方なく私がキスするわ!」

さやか「…」


151ナレーター2012/05/21(月) 00:38:34gybHeCNY (1/2)

ほむら「あ、そうだ…さやか」

さやか「何?」

ほむら「赤毛の方はあなたがやりなさい」

さやか「えーーっ!」///

私のファーストは、このタイミングじゃないと狩人はごねます。

ほむら「うちの、兵舎に裸で放り込まれたいの?」

王女が権力を振りかざすと、狩人は快く魔女にキスする事を決めました。


152ナレーター2012/05/21(月) 00:40:08on86.scY (1/2)

さやか「うー、なんか魔女の唇見てたら、どんどん恥ずかしくなって来たんだけd…」

ほむら「…」ブッチュー

さやか「…」

命を助ける為に躊躇わない王女を見て、狩人も覚悟を決めました。

さやか「…」チラ

杏子「…」スヤスヤ

さやか「…」///


153ナレーター2012/05/21(月) 00:51:339uI12RcI (1/1)

さやか「…」スー…ハー…

さやか「…」チュ

さやか「…」///

ほむら「…」ブッチューーーー

桃雪姫「…んむ?」

するとどうでしょう桃雪姫と魔女が目を覚ましたのです。

QB(誠)「あれ?性的な興奮が無いと効果がないはずなのに…」

それは、二人の命を助けたいという純粋な想いが生んだ奇跡でした。


154ナレーター2012/05/21(月) 00:52:19ExGezlPQ (1/3)

杏子「ん…あれ?ここは?」キョロキョロ

さやか「…」///

杏子「誰?…顔紅いけど大丈夫か?」

ほむら「…」ブッチューー

まどか「んむむ!むー!?」///

これがきっかけで、桃雪姫と魔女と狩人と王女は仲良くなり、四人は仲良く幸せに暮らしましたとさ…


155ナレーター2012/05/21(月) 00:52:56Bp4x.vyQ (1/2)

ほむら「…」ブッチューーーーーー

まどか「んんっ…ふむっ」///

ほむら「…」レロ

まどか「!?!?」///

~めでたしめでたし~


156ナレーター2012/05/21(月) 00:55:59ExGezlPQ (2/3)

仁美「…ふぅ」

QB「自分で喋って、自分で満足するんだね…訳がわからないよ」

まどか「…」///

ほむら「まどかが興奮しているわ…」

まどか「し、してないよ!」///

杏子「あ…あんなキスしたら、子供出来ちゃうだろ!」///

さやか「え!?」

杏子「ん?」

マミ「さすがに問題だわ…」ハァ


157以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/21(月) 01:09:04zyBF27UE (1/3)

今日も読んでくれてありがとう。寝ます。
また、明日よろしくです。

人魚姫はいい話っぽいのなら書けそうですが需要ありますかね?


158以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/21(月) 01:14:03KNqlipWk (1/2)

お疲れ様

リトルマーメイド準拠でもいいんじゃね?
タコの魔女とデブの黄色い鯛の配役が気になる


159以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/21(月) 10:48:4654LErjCQ (1/1)

書きたいなら書けよ
需要とかいいから


160以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/21(月) 10:50:110gnaPz2E (1/1)

需要ならここにありますが


161以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/21(月) 11:11:46KNqlipWk (2/2)

需要なんてないわけない


162以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/21(月) 19:08:36lbC.LCXY (1/3)

>>159
そうですね。思い付いた端から書くことにします。


163ナレーター2012/05/21(月) 19:09:56QIwbL0vU (1/3)

~人魚姫~

いつかの時代、どこかの国のお話。

その国の王子は人魚姫に命を助けられましたが、別の娘を恩人と勘違いし結ばれました。

人魚姫は人間になる魔法の代償として泡となり消えてしまいました。

ここまでが人魚姫のお話。

ここまでが「彼女」のお話。

ですが、とある神様が物語を大きく改変したようです。


164ナレーター2012/05/21(月) 19:16:04QIwbL0vU (2/3)

~人魚姫~

いつかの時代、どこかの国のお話。

その国の王子はとても海が好きで、隙を見ては浜辺で遊んでおりました。

自分で泳げる年になると、家来の目を盗んで沖まで行くようになったのです。

家族も家来も、何故王子がそこまで海を好むのか不思議でした。

王子には一つだけ秘密がありました。


165ナレーター2012/05/21(月) 19:29:18LBder65. (2/4)

王子「大分、沖まで来ちゃったな…流れが速いから注意しないと…」

人魚姫「何ぃ?もしかして王子は怖いのかなぁー?ウリウリー!」グリグリ

王子「わっ!溺れちゃうよ!」

人魚姫「大丈夫だよ!何かあったら私が岸まで運ぶから!この人魚姫ちゃんにドーンと身を委ねなさい!」ケラケラ

王子「じゃあ、そうしようかな…」トプン

人魚姫「ちょっ!ちょっと!」ザブン


166ナレーター2012/05/21(月) 19:30:18LBder65. (3/4)

幼い頃に海で出会ってから、王子と人魚姫はこうして内緒で遊んでおりました。

人間が人魚を拐う事件があり、以降人間と人魚が会うこと禁じられていた為、二人は誰にも言えませんでした。

それでも人魚姫も王子も、この幸せな日々が続くと信じていました。

しかし…ある日を境に王子は現れなくなりました。


167ナレーター2012/05/21(月) 19:42:18XoYL94BA (2/3)

人魚姫がいくら待っても、王子が浜に来る事はありませんでした。

人魚姫「王子…何かあったのかな…それとも、もう私と遊ぶの飽きちゃった…かな…」

人魚姫は海の城に戻ります。

姉H「あら人魚姫?どうしたの泣きそうな顔して…」

人魚姫「何もないよ?私がそんな繊細に見える?」ハッハッハ

姉H「貴女ほど分かりやすい人も、中々居ないわよ…大方、あの人間と喧嘩でもしたのでしょう?」

人魚姫「な…なな、何で王子の事を!?」


168ナレーター2012/05/21(月) 19:43:06XoYL94BA (3/3)

姉H「貴女は本当に愚かね…私達の尾行にも気付かないなんて」

人魚姫「うぉい!ナチュラルに尾行すんじゃないよ!」

姉M「でも安心して!お父様は知らないわ!」ニョキ

人魚姫「わっ!姉さん、いきなり出てこないでよ!」

姉K「一応、私も居るからな…」

姉M「で?で?…あの男の子と何があったの?」ワクワク

人魚姫「実は…」

人魚姫は事の有り様を姉達に話しました、なんだかんだ真剣に聞いてくれたので、人魚姫の心は幾分楽になりました。


169ナレーター2012/05/21(月) 19:54:595ywwF/NQ (2/5)

人魚姫「ま、やっぱり王子も人間同士遊ぶ方が楽しいだろうしね…これで良かったんだよ」ハッハッハ

姉M「…」

姉H「…まったく、そんなに気になるなら、魔法使いに聞いてみたら?…状況くらいはわかるんじゃない?」

姉K「確かに…人魚姫をほっとく位だからさぞや大事でもあるんだろうさ…」チッ

人魚姫と姉達は城お抱えの魔法使いのもとに向かいました。

しかし、魔法使いでも王子の近況を知る事は叶いません…が、落ち込む人魚姫を見て一つの提案をしたのです。


170ナレーター2012/05/21(月) 20:06:53zyBF27UE (2/3)

魔法使い「キュp…コホン、人魚姫が直接見に行くと言う手があるよ?」

人魚姫「どう言う事?」

魔法使い「人間になる魔法を使うのさ」

人魚姫「そんなのあるの?…だったら早く言ってよー!」

魔法使い「本来、用途が無い代物だしね…それに…」

魔法使いは魔法の制約と契約について話しました。

制約は魔法が使えるのは一度だけというもの、いつでも人魚に戻れる代わりに二度と人間にはなれない。

契約は想い人との繋がり、想いが相互関係にあるかぎり魔法が維持されるというもの。


171ナレーター2012/05/21(月) 20:08:315ywwF/NQ (3/5)

そして最後に…

魔法使い「代償について、話さなきゃならない」

姉H「嫌な響きね…」

魔法使い「君が人間になると容姿はまったくの別物になる。さらに、人間で無い事がばれたら魔法は解けてしまうんだ。」

姉M「あぁ、良かった…死んだり、泡になったりでは無いのね…」

魔法使い「そうでも無いよ、陸で魔法が解けてしまったら人魚は生きていけないしね」

人魚姫「…」

魔法使い「因みに、愛が実れば魔法はより強いモノになるんだ!そしたら代償も軽減されるから、その後正体を明かせばいいよ!」

姉H「そこは人魚姫の手管ね…」


172ナレーター2012/05/21(月) 20:14:085ywwF/NQ (4/5)

自分にそこまでの自信が持てない人魚姫は悩ますが、どうしても王子の様子が気になった為に魔法を掛けて貰う事に決めました。

魔法使い「じゃあ、魔法を掛けるよ?」

人魚姫「どんと来い!」

姉K「人間のまま口説きおとして一緒になっちゃいな!」

魔法使い「レナニトヒ、レナニトヒ、カヤサー!!」

すると人魚姫は見る見る人間になって行くのです。姉達は息を飲みます。

姉H「あれ?…ちょっと…」


173ナレーター2012/05/21(月) 20:14:41zyBF27UE (3/3)

そして人魚姫は人間に…

人魚姫「ゴバァァア!」ボゴボゴォ

魔法使い「あ、いっけね。ここ海底だったよ」

姉M「キャー!!」ガシッ

姉H「やっぱり!人魚姫?人魚姫!?」ガシッ

姉達が必死に陸に運び、どうにか一命をとりとめた人魚姫は王子の元へ向かいます。


174ナレーター2012/05/21(月) 20:28:134lhTYTl. (1/2)

人魚姫が王子の住む城に行くと、なにやら物々しい雰囲気で近付けませんでした。

仕方なく、町人に王子の事を聞くことにしたのです。

人魚姫は王子の様子を見にきた旨を伝えると、町人は悲しそうに言いました。

王子が事故にあい、両足が動かなくなったと言うのです、さらに、事故は人魚姫が王子を待っていたあの日に起きたと事を知りました。

それを聞いた人魚姫は、もう一度城へ向かいました。


175ナレーター2012/05/21(月) 20:29:00LRqx.Tfg (1/1)

今度は使用人であると嘘をつき、城へ入り込み王子を探します。

人魚姫「お…王子…」

王子「おや?…新しい給仕さんかな?」

人魚姫「あ、うぅ…ご…めな…さ…」ポロポロ

王子「ど…どうしたんだい?急に…」

足の動かない王子をみてただただ謝ろうとする人魚姫を王子はやさしく諭しました。

何故泣いてるのか王子は聞きますが、人魚姫は、本当の事を言えず誤魔化すしかありません。


176ナレーター2012/05/21(月) 20:40:46bWjuFbtc (1/2)

コンコン

ノックと共に王子の部屋に美しい女性が入ってきました。エメラルドの髪と讃えられる貴族の娘でした。

聞けば、事故の時たまたま懐抱して以来、こうして懇意にしているとの事でした。

しばらく三人で話していると、貴族は人魚姫を外に連れ出します。

貴族「貴女に一つ、お聞きしたい事があります」

人魚姫「何…かな?」

貴族「そう構えずに…王子の友人についてです」


177ナレーター2012/05/21(月) 20:47:24QIwbL0vU (3/3)

王子は貴族を話し相手に、友人の話をよくするそうでした。

貴族は友人との約束を守れなかったと後悔する王子を見て、力になりたいのだと人魚姫に言いました。

貴族「聞いても、友人の事は教えて頂けなくて…貴女は仲が良いみたいですし、何かご存じかと…」

人魚姫「ごめんなさい…私、ここに来て日が浅いので…」

貴族「そう…」

王子は私を忘れてはいなかった、私を恨んではいなかった。

少しでも王子を疑った罪悪感は消えませんでしたが、人魚姫は心の中で安心しました。


178ナレーター2012/05/21(月) 20:57:32lbC.LCXY (2/3)

貴族「もう1つ、伺いたいのですが…」

人魚姫「?」

貴族「人魚を見たことはありますか?」

人魚姫は驚きました、自分の正体がばれたのかと思ったのです。

人魚姫「な、なんでそんな事聞くのさ?」

貴族「貴女も解っていると思いますが、王子の足はこのままでは一生動く事は無いでしょう…」

人魚姫「…」


179ナレーター2012/05/21(月) 21:04:54n24N72nU (1/2)

貴族「ですが、魔力を湛えた人魚の血肉があれば王子の足を再生させる事が出来るかも知れません」

人魚姫「でも人魚との接触は禁じられていて…」

貴族「存じております、その魔力ゆえに人魚の乱獲を禁じる為のモノです」

人魚姫「だったら!」

貴族「私はそれでも王子に歩いて頂きたいのです…王子の心からの笑顔を見たいのです。…貴女は違いますか?」

人魚姫は再び王子の元に向かいました。


180ナレーター2012/05/21(月) 21:14:083Wb7ahQU (1/1)

王子「内緒話は終わったかい?」

人魚姫「…うん」

王子「ハハ、君は何処と無く僕の友達に似てるよ…」

人魚姫「王子は…また歩きたい、よね?」

王子「そうだね、やり残した事が沢山あるから…だから、皆に何と言われても歩くのを諦めたりはしないよ」

人魚姫「王子は王子だもんね」

王子「立場じゃなく、個人としての責任がある」

人魚姫「そっか…」

人魚姫はその言葉を聞くと、王子の部屋から出て行きました。


181ナレーター2012/05/21(月) 21:18:56.1kLutzQ (1/1)

そして、王子にけして言わない事を条件に人魚の血肉を渡すと貴族と約束するのです。

貴族が指定された浜辺に行くと、人魚姫が待っておりました。

その姿は人間ではなく人魚でした。

人魚姫はナイフで体の一部を切り取ると貴族に渡し、何も言わずに海に消えました。


182以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/21(月) 21:24:33wQcxjoi6 (1/1)

  _,,_
��(;゚д゚)!


183ナレーター2012/05/21(月) 21:28:41pmpKsNXY (1/1)

フラフラと戻ってきた人魚姫をみて姉達は激怒しました。

姉K「なんで先に相談しねぇんだよ!」

姉H「相談すれば、反対するからでしょう?…でも、これは余りに愚かよ?」

姉M「と、とりあえず、傷を癒さないと!」

しばらくたっても、人魚姫の傷は完全には癒えませんでした。

長く泳ぐ事が出来なくなった人魚姫は、もうあの浜辺に行くことも無くなりました。

それどころか姉達がいくら言っても、城をでる事すらしません。


184ナレーター2012/05/21(月) 21:41:27gybHeCNY (2/2)

人魚姫「いいんだよ、あの貴族は本当に王子を慕ってるし…私はもう二度と人間にはなれない…」

姉達は言いました。

姉M「そんな事じゃ無いでしょう?…貴女は元気な王子を見たかったんじゃ無いの?」

人魚姫「でも、王子が浜辺にいるかもわからないし、自力で行く力ももう…」

姉K「そんなの私らが運んでやるよ!あんたの長所は深く考えない事だろうが!」

人魚姫「だって…王子が気付いたら?私の傷に…私説明できない…そんな事知ったら王子は…」ポロ


185ナレーター2012/05/21(月) 21:43:405ywwF/NQ (5/5)

姉H「ねぇ人魚姫…確かに立場や世界が、人を隔てる事はあるわ。でもね、私が思うに貴女達はそれに当てはまらない。…あとは貴女の勇気だけだと思うの…」

人魚姫「勇気?」

姉H「そう、勇気。誰しも不確かな未来は恐ろしいものだわ…」

姉K「私の妹だろ!王子が来るまで待つ位の根性見せなよ!」

姉M「どうする?…人魚姫」


186ナレーター2012/05/21(月) 21:50:04on86.scY (2/2)



姉M「ここからは一人で、ね?」

人魚姫「うん、運んでくれてありがと…行ってくる」

人魚姫はゆっくりと浜辺に向かっていき、恐る恐る水面に顔を出しました。

砂浜には、一つ佇む影がありました。

人魚姫「…」

人魚姫「…久しぶり」

王子「うん」


187ナレーター2012/05/21(月) 21:54:33k3nJ.zBI (1/1)

人魚姫「何やってたのさ…」

王子「ごめん、本当にごめん。言い訳にしかならないけど少しバタバタしててね」

人魚姫「そっか…まだ泳げないの?」

王子「…ふふっ。うん、まだ万全じゃ無いからね」

人魚姫は少し安心しました、潜ることが無いなら傷を見られずに住みます。

静かな時間が過ぎました、二人は他愛のない会話をします。

そして日も沈み始めた頃、人魚姫はついに言ったのです。


188ナレーター2012/05/21(月) 21:57:51mbzEEPWg (1/1)

人魚姫「私ね…」

王子「?」

人魚姫「私…」

王子「…」

人魚姫「王子が…好き…ずっと、ずっと好きだったよ」

王子「…」

人魚姫「私は、王子が好き…です」

王子「ごめん…」

人魚姫「…」


189ナレーター2012/05/21(月) 22:04:32Bp4x.vyQ (2/2)

王子「その台詞は、本来僕から言うべき言葉なのに…」

人魚姫「え?…あの…」

王子「人魚姫に会えない日々の中で、僕は自分の心を知ったんだ…」

王子「人魚姫、一緒になろう」

人魚姫「あの…私…でも…人間じゃ…」ポロ

王子「人魚姫は、僕が人魚でも人間でもなかったら、嫌いになったかい?」

人魚姫「…ック。本当に…私…ヒック」ポロポロ

王子「また、一緒に泳ごう?僕は、人魚姫といる時が一番幸せだったから…」

人魚姫「エヘヘ…グス…王子らしくない台詞だね…」ポロポロ

王子「そうかな?…たとえ何があっても支え続けるから、この僕にドーンと身を委ねなさい!」

人魚姫「それ…私の台詞…でも嬉しいよ…」ポロポロ

王子「…」

人魚姫「じゃあ、そうしよう…かな…」

王子「うん、ありがとう」ギュ


190ナレーター2012/05/21(月) 22:09:014lhTYTl. (2/2)

二人が抱き合う様を、姉達は遠くで見ておりました。

姉H「長かったわ…でも姉さんは気付いてたのよね?」チラ

姉M「私が浜辺にいった時、緑の髪の娘に言われたのよ、傷が治ったら王子が来るって…」

姉K「あいつら、色んな人に世話かけてるな…」ニヤニヤ

二人の事は公にはなりませんでしたが、様々な人に祝福され人魚姫は生涯幸せに暮らしましたとさ…

~めでたしめでたし~


191ナレーター2012/05/21(月) 22:10:27bWjuFbtc (2/2)

まどか「てぃひひ」パタン

ほむら「どうしたの、まどか?嬉しそうに絵本なんて読んじゃって」

マミ「人魚姫ね、懐かしいわ。ちょっとご都合主義だけど…」

杏子「良いんじゃねぇ?お伽噺なんだから、何一つ救われないのは寂しいもんな…」

まどか「そうだよね!」

さやか「…なんか、既視感ある話だね、何がって訳じゃないけど」パラパラ

ほむら「…」


192ナレーター2012/05/21(月) 22:28:03.lTs8.bo (1/1)

~杏子と葡萄~

ある穏やかな日。

杏子は食べ物を探していました。

すると道の先に大きな葡萄の木を見つけました。

杏子は葡萄が大好きです、人目も憚らずよだれが止まりません。

葡萄の木に近付くと、意外と距離があることに気付きました、すなわち葡萄の木が尋常じゃなくデカかったのです。


193ナレーター2012/05/21(月) 22:33:04pW2hi0y6 (1/1)

杏子は木の真下まで来て、葡萄の房めがけてジャンプします。

杏子「…届かない」

一生懸命、ジャンプしますが葡萄にありつく事が出来ません。

杏子「…腹減った」

彼女が狐か何かなら諦めたでしょうが、杏子は人間です、葡萄を諦めきれません。


194ナレーター2012/05/21(月) 22:47:41ExGezlPQ (3/3)

道端に長い棒を見つけた杏子はそれで突く事にしました。

杏子「らぁぁああ!」ブン

バチュ

一番低い位置にあった葡萄は弾け飛びました。

杏子「…」

杏子「甘い甘い」ペロペロ

とりあえず、棒の先を舐めながら次の手を考えます。


195ナレーター2012/05/21(月) 22:50:34gorFReGw (1/1)

考えていると、ちょうどタイミングよくさやかが通りかかりました。

さやか「何やってんの?」

杏子「あの葡萄が食べたい」

さやか「店で買えば?」

杏子「バカ!」ガスッ

さやか「何すんのさ!?」ジワァ

杏子「私はあの葡萄が食べたいんだ!買った葡萄に浪漫なんてあるか!」

さやか「うわーん!杏子がよくわかんない理屈でぶったー!」スタコラ


196ナレーター2012/05/21(月) 22:57:22lbC.LCXY (3/3)

杏子はとりあえず、棒高跳びの要領でもぎ取ろうとしました。

杏子「らぁぁああ!」ザクッ

ベキッ

長い棒はへし折れました。

杏子「…」

杏子「宮本武蔵」ブンブン

とりあえず二刀流の真似事をして、次の手を考えます。


197ナレーター2012/05/21(月) 23:04:15LBder65. (4/4)

考えていると、今度はマミが通りかかりました。

マミ「何してるの佐倉さん?」

杏子「葡萄食べたい」

マミ「ごめんなさい、家に葡萄は無いのよね…」

杏子「そっか」

マミ「マスカットならあったはずだけど、食べに来る?」

杏子「食べたい」

杏子はこうしてマスカットにありつく事が出来ました。

一部始終を見ていたほむらが葡萄を食べなから呟きます。

ほむら「変身しなさいよ…」モグモグ

~めでたしめでたし~


198以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/21(月) 23:08:38apvKxVHA (1/1)

そのオチはwwwww予想外wwwwwww


199ナレーター2012/05/21(月) 23:12:32n24N72nU (2/2)

まどか「終わりだよ!」

ほむら「まどかが可愛かったわ」パチパチ

まどか「出てないよ?」

杏子「葡萄食べたい」

マミ「無いわよ?」

杏子「…」

マミ「マスカットも無いわよ?」

杏子「騙された!」ガーン


200ナレーター2012/05/22(火) 00:07:06pD19vDmc (1/4)

~泣いた赤毛鬼~

昔、昔ある山に赤毛の杏子と青毛のさやかと言う、二匹の鬼がいました。

杏子の方はとてもやんちゃで、しょっちゅう人里に降りては悪戯をしてました。

鬼といっても人間の見た目に角が生えてる程度だったので畏れられてはいませんでしたが、度重なる悪戯で信用は地に落ちていました。

一方のさやかも明るい鬼でしたが、特に人里にでる事もなく、野山を駆けていました。

たまに山に入った人間に出会うくらいだったので、認知度も低かったのです。


201ナレーター2012/05/22(火) 00:14:37XQ833bVQ (1/1)

ある日、杏子はさやかに相談します。

杏子「悪戯も飽きてきたから、人間と仲良くしたい!」

さやか「仲良くするのに飽きたら?」

杏子「悪戯する!」

さやか「自分で考えろ!」

そうは言っても、何だかんだで杏子思いなさやかはどうにか杏子が受け入れられないか考えてみる事にしました。


202ナレーター2012/05/22(火) 00:22:28iL.b9zPQ (1/6)

さやかは人間が杏子に持っているイメージを知っておこうと、聞き込みの為、フードで変装して人里に降りたのです。

村で顔に<學天則>と書かれた愉快なお姉さんを見つけました、聞いてみます。

マミ「赤毛鬼!あの娘ったら寝てる私の顔に草の汁で落書きしたのよ!3ヶ月は落ちないわ!」キィー!

學天則はとても怒っていました。

さやかは悲しくなりました。


203以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 00:29:19xqWrrG2w (1/5)

なんで學天則www


204ナレーター2012/05/22(火) 00:29:27iL.b9zPQ (2/6)

次に髪が空にむかって伸びている不思議な美女を見つけました、聞いてみます。

ほむら「this way…follow me…」

よく見ると髪はかっちかちに固まっています、this wayに着いていくと、そこは彼女の家でした。

家の中はボンドが撒き散らされています、そして指差す先には赤い毛が落ちていました。

ゴゴゴゴ…

さやかはまた悲しくなりました。


205ナレーター2012/05/22(火) 00:35:15DodQR7ZY (1/2)

さらに肥溜めから顔だけ出して笑っている陽気な若者を見つけました、聞いてみます。

中沢「落とし穴に落ちたとたんに、上からウンコが流れてきた…赤毛鬼が爆笑してた、ハハハ」

さやかは、少年の頭を鷲掴み、引っ張り上げました。

中沢「ハハハ…ハハハハハハ…赤毛鬼の奴ぅ…」

それから何人に聞いても、同じ様な反応でした。


206ナレーター2012/05/22(火) 00:45:27qRL9hmGo (1/4)

さやかは、これはもう駄目だなと思いましたが、もし赤毛鬼が心から謝ったら許してくれるか聞いたのです。

マミ「顔に好きなだけ落書きさせてくれたら許してあげるわ…」

ほむら「first comes rock…rock、rock、rock…」

中沢「ハハハ…許す?…ハハハハハハ」

さやかはガッカリして帰ろうとしました。


207ナレーター2012/05/22(火) 00:53:12iL.b9zPQ (3/6)

しかし、突然村人に袖を掴まれ、フードを奪われてしまったのです。

マミ「やはり貴女も鬼だったのね…」

ほむら「…」ゴゴゴゴ…

中沢「ハハハ…肥溜めは意外に温かいんだよ?」

さやか「ひぃっ!」

さやかはみるみる血の気が引いていきます。


208ナレーター2012/05/22(火) 01:07:13OGaR4Fnc (1/2)

マミ「なんてね?」ニコ

さやか「へっ?」

マミ「貴女は貴女。彼女は彼女。わざわざそんな事を調べに降りてくるなんて、貴女は友達思いなのね…」

ほむら「貴女に免じて、誠心誠意謝るなら許してやらないでも無いわ」

中沢「許したい気持ちはあるけれど、心の中の鬼がどうするかだね」

さやかは村人に感謝し山へ戻り、事の次第を杏子に話します。


209ナレーター2012/05/22(火) 01:24:291HzLFP6w (1/1)

杏子「あぁー、こないだの話ね…」

さやか「そう!ちゃんと謝れば許してくれるってさ!」

杏子「それなんだけど…なんか、もう…いいや」

さやか「はい?」

杏子「悪戯してる方が、性に合うって言うかさ…だから、もういいや」

さやか「バカーーッ!怖かったのにーっ!」ウワーン

さやかは泣きながら山を降りてしまいました。


210ナレーター2012/05/22(火) 01:25:38pD19vDmc (2/4)

杏子はどうせしばらくしたら戻るだろうと、新しい悪戯を考える事にしました。

しかし、いくら待ってもさやかが戻ってくる事はありませんでした。

ウホウホ

心配になった杏子は悪戯ついでにさやかの様子を探ることにしたのです。

杏子「あいつ、馴染んでやがる…」

さやかは村人と仲良く過ごしておりました。


211ナレーター2012/05/22(火) 01:27:40pD19vDmc (3/4)

杏子「まぁ、酷い目にあってないなら良っか…」

中沢「なんだあれ?なんでバナn…うわぁぁあ!」ズボッ

杏子「あ、誰か掛かった」

ウホッ

中沢「イギャヤァアア!ゴリラが!穴にゴリラが!」

杏子「アハハハハ!」


212ナレーター2012/05/22(火) 01:37:00qRL9hmGo (2/4)

悪戯も成功し杏子は山に戻りました。

ですが話を聞いてくれるさやかは居ません。

だんだん杏子は寂しくなってきました。

日も沈み、まだまださやかは帰ってきません。

杏子「あれ?もう村で暮らすのかな…」

杏子「うー…」ジタジタ


213ナレーター2012/05/22(火) 01:38:08pgiIoxFg (1/4)

杏子「私達はたった二人の鬼なんだぞ!」

杏子「さやかの裏切り者ーっ!」ジタジタ

杏子「…」

杏子「寂しい…」グスン

さやか「あんた何泣いてんの?」

杏子「さやか!さやかーっ!」ガバッ

さやか「何々?何なのさ…村の人に夕飯よばれてたんだけど?」

杏子「うぅー…言ってけよ…」グスグス


214ナレーター2012/05/22(火) 01:40:09qRL9hmGo (3/4)

もう寂しいのが嫌な杏子は、次の日さやかに連れられ村人に泣きながら謝りました。

村人達は杏子を許し優しく迎えてくれました…ゴリラ恐怖症の若者以外は。

杏子も悪戯をしなくなり、村人も鬼も仲良く幸せに暮らしましたとさ…

若者は一人静かに笑っておりましたとさ…

~めでたしめでたし~


215ナレーター2012/05/22(火) 01:43:09qRL9hmGo (4/4)

マミ「おしまい」

杏子「私はそんなに寂しがりじゃねぇ!」

マミ「あら、そうだったかしら?」

ほむら「貴女結構寂しがりよね…」

さやか「へぇー、杏子ってばそうなんだー」

杏子「んなわけあるかー!」

まどか「てぃひひ、杏子ちゃん可愛い」ナデナデ

杏子「撫でんな!」


216ナレーター2012/05/22(火) 01:46:26pgiIoxFg (2/4)

本日はこれにて。
結構、見てくれてるみたいで嬉しいです。

ありがとう!そして、おやすみなさい。


217以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 01:47:03pgiIoxFg (3/4)

本日はこれにて。
結構、見てくれてるみたいで嬉しいです。

ありがとう!そして、おやすみなさい。


218以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 01:49:31VvUL/8YE (1/2)

中沢絶対時間


219以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 01:49:57xqWrrG2w (2/5)

お休み( ^ω^)っ④"

いつか中沢が幸せになる日が…………来ないな


220ナレーター2012/05/22(火) 19:24:36pD19vDmc (4/4)

~ほむすびコロリン~

ある日、まどかはピクニックで近くの山へ向かいました。

頂上まで行くと、調度お昼時です。

さっそく、まどかはお昼を食べる事にしました。

早起きして作ったお握りを頬張ります。

まどか「てぃひひ、美味しいや」


221ナレーター2012/05/22(火) 19:31:02NNenwThY (1/1)

次のお握りに手を伸ばした時、まどかは誤ってお握りを落としてしまいました。

まどかはお握りを拾おうと追いかけますが、お握りは坂道をコロコロと転がり大きな穴に落ちてしまいました。

まどか「あぅ、私のお握り…」

まどかがショックを受けていると、穴の底から楽しい歌が聞こえてきました。

ほむすびコロリン、スットントン♪

ほむすびコロリン、スットントン♪


222ナレーター2012/05/22(火) 19:39:53U7H.NcOk (1/2)

とても愉快で綺麗な歌声にまどかは楽しくなり、持っていたお握りを全て穴に落としたのです。

まどかはこの穴がとても気に入り、次の日もお握りをを沢山持って行きました。

待ちに待ったお昼時。

まどかは次々お握りを投げ入れます。

ほむすびコロリン、スットントン♪

ほむすびコロリン、スットントン♪


223ナレーター2012/05/22(火) 19:52:00mwsYaC2o (1/2)

昨日と同じく、綺麗な声で歌が始まりました。

お握りを全て投げ入れた後、どうしても中の様子が気になったまどかは自らも穴に飛び込みました。

コロコロコロリン…コロコロリン

まどかは驚きました、穴の先には沢山のほむらがいたのです。

ホムホム…ホムホムホムホム

数匹のほむらがまどかに近付いてきました。


224ナレーター2012/05/22(火) 19:53:02U7H.NcOk (2/2)

ほむら「まどか!美味しいおむすびを落としてくれてありがとう!」

ほむら「今日は私達がごちそうするわ!」

そう言うと、ほむら達は歌いながら餅つきを始めたのです。

ほむほむペッタン、ペッタンコ♪

お餅をペッタン、ペッタンコ♪

まどかはとても楽しかったのですが、高度な自虐ネタの可能性もはらんでいたので、そこまではしゃぎませんでした。


225ナレーター2012/05/22(火) 19:58:31iL.b9zPQ (4/6)

ほむらの搗いたお餅はとても柔らかく、まどかは大満足です。

幸せそうなまどかを見てほむら達も大満足です。

その後も、ほむら達による寸劇や踊りなどまどかが飽きることはありません。

まどかが帰るとき、ほむら達は名残惜しそうに、お土産を渡しました。


226ナレーター2012/05/22(火) 19:59:11iL.b9zPQ (5/6)

望んだ物がなんでも出てくる葛籠だと言うのです。

さっそく、まどかは家に戻り、葛籠を使うことにしました。

葛籠から、歌が聞こえてきます。

ほむすびコロリン、スットントン♪

~めでたしめでたし~


227ナレーター2012/05/22(火) 20:02:45OGaR4Fnc (2/2)

マミ「あれ?」

杏子「どうした?」

マミ「原作とあまり変わらなかったわ…」

さやか「二人の配役が自然すぎんだよね」

まどか「ほむすびコロリン、スットントン♪」

ほむら「ほむすびコロリン、スットントン♪」

QB「ほむほむペッタン、ペッタンコ♪」

パンッ


228以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 20:07:42xqWrrG2w (3/5)

ほむすびwww


229以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 20:31:45REOHs3Ic (1/1)

高度な自虐www

胸のサイズって、マミさん>>>さやか>巨乳の壁>杏子≧まどか>>>>>>越えられない壁>>>>ほむほむ
で合ってるか?


230以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 20:33:59VvUL/8YE (2/2)

トップだけならマミ=さやか>>杏子>>まどか=ほむら

アンダーも併せると
マミ>さやか>>杏子>>まどか>ほむら

織莉子はマミとさやかの間くらい
キリカはさやかくらい


231ナレーター2012/05/22(火) 20:37:01FmAGp4Is (1/2)

~パンを踏んださやか~

昔、昔ある所に貧しい家に生まれたさやかと言う娘がおりました。

さやかはとても美人でしたが、貧しい暮らしの中で心まで貧しくなっていました。

さやかは、容姿と努力の甲斐あって貴族に奉公しておりました。

働き始めて一年、主人がさやかに暇を与えます。


232ナレーター2012/05/22(火) 20:43:20ttdd6KzE (1/1)

仁美「さやかさんはよく働くし、外出の要求も無いですわ。そろそろ里帰りしてみてはいかがですか?」

さやか「はぁ、ありがとうございます」

さやかは貧しくみすぼらしい実家が大嫌いでしたが、見違えた自分の姿を見せつけるため帰る事にしたのです。

さやか「あのけちなワカメが服をくれるなんてね!真面目気取る甲斐があるってもんだわ!」


233ナレーター2012/05/22(火) 20:48:29SNYKygUM (1/1)

しかし、いざ実家が見えてくるとそこで必死に働く母親が見えました。

そのあまりの汚なさ、必死さに幻滅し、さやかはそのまま踵を反しました。

さらに一年がたち、また主人に暇をもらいます。

主人は新品の靴と焼きたてのパンをさやかに持たせました。

さやか「いやー、まさか今年も何かくれるとは!こりゃワカメの人間性を再評価しないと駄目だね!」


234ナレーター2012/05/22(火) 20:55:06mwsYaC2o (2/2)

しかし、今度は実家までの道に泥濘が出来ていたのです。

新品の靴を汚したくないさやかは泥濘にパンをなげ、それを踏んで泥濘を越えようとしました。

さやか「ひゃっほぅ!ブレッドステーップ…な、なんぞ!?」

さやかがパンを踏むと、パンとさやかはズブズブと泥濘に飲まれてしまったのです。

中沢「見た見た!僕見た!パンを踏んだ罰当たりが泥濘に吸い込まれてったよ!ひゃー!」

一部始終を目撃した中沢は街中の人間に言いふらしました。


235以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 20:56:53xqWrrG2w (4/5)

中沢www


236ナレーター2012/05/22(火) 21:01:46FmAGp4Is (2/2)

一方、さやかは堕ちた先でめっちゃ土下座をしていました。

目の前の人がやたら怖いのです。

杏子「で?」イライラ

さやか「パンを踏みました」

杏子「理由は?」イライラ

さやか「靴を…汚したくなかったので…」

杏子「で、結果は?」イライラ

さやか「全身汚れて裸足です」

杏子「何でだと思う?」イライラ

さやか「パンを踏んだからです」

こんな感じでかれこれ1週間は過ぎていました。


237ナレーター2012/05/22(火) 21:12:58NQcxd7Zo (1/1)

その頃になると、街中がさやかの悪評で溢れかえっていました。

そんな中、一人の少女まどかが言いました。

まどか「確かにその人は酷い事をしたけど、たった一度の過ちでそうも蔑み貶めるのは可哀想だよ…」

中沢「許せるわけ無いだろうが!お前は食うに困って無いからそんな事が言えるんだ!」

まどか「そうかもしれないけど…」

食うに困って無い中沢から怒鳴られ、まどかは、ならば自分だけでもとさやかに祈りを捧げる様になりました。


238ナレーター2012/05/22(火) 21:24:48AzJUUt5c (1/1)

当のさやかはヘッドホンから流れる、地上でのさやかの評価を大音量で聞かされていました。

さやか「なにさーっ!」

とうとうさやかもぶちギレます。

さやか「パン踏んだくらいで何でこんな目に遭うのさ!理不尽だよ!」バシッ

杏子「なっ!そういう事言うからだろうが!刑期伸ばすからな!」ポカッ

さやか「うるさーい!知るかー!もーっ!」ポコッ


239ナレーター2012/05/22(火) 21:32:40pgiIoxFg (4/4)

二人が殴りあいの喧嘩を始めたその時です。

ヘッドホンから、罵詈雑言以外の小さな声が聞こえました。

まどか「さやかちゃんが過ちを許されます様に」

さやか「バーカ!くたくたの槍なんか持ってダッセーの!」ポカポカ

杏子「なんだと!バカって言った奴がバカなんだぞ!」ポカポカ

二人は喧嘩に夢中で、まどかの台詞など耳に入っていませんが、タイミングはここしか無いと感じた神様は、気にせず現れました。


240ナレーター2012/05/22(火) 21:39:44iL.b9zPQ (6/6)

マミ「おぉ、何と心優しいムスm…」

さやか「バカバーカ!何度でも言ってやるバーカバーカ!」ポカポカ

杏子「くそ青毛が!平家蟹みてぇな顔しやがって」ポカポカ

マミ「とりあえず落ち着きなs…」

さやか「蟹は美味しいんだから馬鹿にすんな!」ポカポカ

杏子「だったらパンは不味いってのかよ!」ポカポカ


241ナレーター2012/05/22(火) 21:47:27DHHVDg8I (1/2)

マミ「…」

マミ「二人とも鳥になれ」ティロヒナーレ

こうして鳥になった二人は、贖罪云々の前にまず静かに生きる事を矯正されたのでした。

杏子「私、何もしてないのに…」

さやか「何もしない事も罪なのよ」ポン

杏子「…」イラッ

~めでたしめでたし~


242ナレーター2012/05/22(火) 21:50:59DHHVDg8I (2/2)

ほむら「何が言いたいか解る?」

杏子「パンはおいしい」

さやか「私の才能が羨ましい」

マミ「何この二人…」

ほむら「冷静に行動しないと痛い目を見るってことよ…」

仁美「とりあえず、暁美さんと美樹さんには私のニックネームについて聞きたい事がありますわ」

ほむら「…」

さやか「…」


243ナレーター2012/05/22(火) 22:21:44ERnAgXbw (1/1)

~長靴を履いたマミ~

ある時、粉引き小屋の男が息を引き取りました。

男には3人の子供がいましたが、特に資産家でも無かったので残されたものは粉引き小屋と一頭のロバと一匹のマミだけでした。

二人の兄はマミなど、なんの役に立つものかと、早々に粉引き小屋とロバを受け取り末子にマミを押し付けました。

末子のほむらは優しく、感謝を忘れぬ若者で自分にも父の形見が送られた事を素直に喜びました。


244ナレーター2012/05/22(火) 22:25:46FyKp2/.I (1/1)

ほむら「今日からは私の家族よ、仲良くやりましょう」

マミ「ご主人様…」

ですが、元々裕福でない家庭の末子です。

明日もわからぬ状況にほむらは内心困り果てておりました。

マミ「ご主人様?一つお願いがあるのだけれど?」

ほむら「なにかしら?」


245ナレーター2012/05/22(火) 22:30:10DodQR7ZY (2/2)

マミ「ご主人様は二人の兄と違って、いつも優しくしてくれたわ…だから恩返しがしたいの!…何もいわず長靴と布袋を用意してくれないかしら?」

ほむら「…わかったわ、でもあまりむちゃしちゃ駄目よ…」

ほむらはマミの為に新品の長靴と丈夫な布袋を用意しました。


246以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 22:32:55xqWrrG2w (5/5)

俺なら真っ先にマミさんを相続する!


247ナレーター2012/05/22(火) 22:37:13At/yS/Fo (1/1)

早速マミは布袋を森の柵にくくりつけます。

そして、森のウサギ達を柵に追いやります。

マミ「ティロ・フィナーレ!」

ボシュ

森は半壊、人々の叫び声が響き、森じゅうのありとあらゆる生き物が柵に向かって一目散に逃げて行きます。


248ナレーター2012/05/22(火) 22:43:55xuacIQro (1/1)

サイズの小さなウサギは柵の間をすり抜けようと次々布袋に収まりました。

布袋一杯のウサギを担ぐと、マミは大公の元にいきました。

大公はウサギが大好物だったからです。

沢山のウサギをみた大公はとても喜びました。


249ナレーター2012/05/22(火) 22:50:09i9YOwpXI (1/1)

マミ「こちらは、ほむら公爵から大公様への贈り物です」

恭介「それはそれは、一度礼に赴かないとね。案内を頼めるかい?」

マミ「勿論、ほむら公爵もお喜びになります」

こうしてマミは大公を案内する事になりました。


250ナレーター2012/05/22(火) 22:53:1087Lm5SHw (1/1)

粉引き小屋の近くまで来た所でマミは大公に休憩を促し、ほむらの元へ向かいました。

ほむら「マミ!なにやってたの!…てっきり巻き込まれたかと…森で大きな爆発があってこの辺りは大騒ぎよ?」

マミ「ご主人様!今は森の事はどうでもいいから、すぐに裸で川に溺れて!」

ほむら「はは裸で!?なんでなんで!?」

マミ「すぐに助けが来るから、そしたら…えーと…そう!森の怪物に襲われたと言ってね!」

そう言うとほむらをひんむき、川に投げました。


251以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 22:56:42pBHu2Fns (1/1)

話の途中ですが風呂入ります


252以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 22:58:51FJqSqsr. (1/1)

おい!ほむらちゃん裸で放置プレイか!


253以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/22(火) 23:01:27z36rC5sI (1/1)

まどか「うぇひひ!裸のほむらちゃんひーろいっ♪」


254ナレーター2012/05/23(水) 00:03:47CCeslBG6 (1/1)

マミ「大公様!大変です!」

恭介「うん、何か森も凄いことになってるね…」

マミ「それもなのですが、ほむら公爵が川で溺れているのです!」

恭介「な、なんだってーっ!」

ほむらは助けられるまでに一時間程かかった為、意外と普通に溺れてました。

ハァー イイオユダッタ

ようやく助け出されると、ほむらは森の化け物に襲われた旨を説明しました。


255ナレーター2012/05/23(水) 00:10:21YN3aol7s (1/2)

マミ「住人から化け物の話を聞いて、ご主人様は退治しようと向かったのです。ご主人様の腕を考えれば、相手は手負いでしょうから私が様子を見てきます」

そう言うと、マミは馬車を出て行きました。

大公はほむらが裸だった為、一度城に戻る事にしたのです。

ほむらはよくわからないまま、公爵に相応しい服を貰い、手厚く懐抱されました。


256ナレーター2012/05/23(水) 00:15:22IYzoqPo. (1/1)

一方のマミは広大な農場で働く者達に話しかけます。

マミ「ここの持ち主は誰かしら?」

杏子「あの城にいる魔法使いさ…私達は家族を人質に取られて、働かされてるんだよ…」

マミ「もう少ししたら、馬車がくるはずだから、この土地の事を聞かれたらほむら公爵の土地だと説明してちょうだい」

杏子「そんな事したら、私の家族が!」

マミ「安心して、かならず助けるし魔法使いも何とかするわ!」

そう言ってマミは魔法使いの城に向かいました。


257ナレーター2012/05/23(水) 00:22:20OJQcilrg (1/6)

QB「キュップイ!僕の城に来るなんて変わった奴だね…」

マミ「貴方が素晴らしい腕の魔法使いと噂に聞いて来たのよ」

QB「まぁ、魔法知識に関して僕に並ぶ者はいないだろうね」フフン

マミ「私を弟子にしてくれないかしら?」

QB「雑用してくれるなら構わないよ」

マミ「本当!?だったら一度貴方の魔法を見てみたいわ、誰もが震え上がるような化け物になれるかしら?」

QB「お安い御用さ!」

そう言うと魔法使いの体は見る見る大きくなり巨大な竜に変化しました。


258ナレーター2012/05/23(水) 00:27:33slgBMS.g (1/1)

QB「どんなもんだい!凄いものだr…その筒なに?」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

ボシュ

マミが魔法使いを森に捨てた頃、馬車も近くまで来ておりました。


259ナレーター2012/05/23(水) 00:35:224vRlXU.M (1/5)

ほむら「あぁ!マミじゃない!本当に貴女何したのよ!?」ヒソヒソ

マミ「お似合いよ、ご主人様!」ヒソヒソ

恭介「化け物はどうなった?」

マミ「もうじき見えて参りますよ、大公様」

馬車が森を抜け、視界が開けると竜のまま絶命した魔法使いが見えてきました。


260ナレーター2012/05/23(水) 00:36:39OJQcilrg (2/6)

マミ「ご主人様の一撃が致命傷だったみたいで発見した時は既に…」

恭介「…」アングリ

恭介「…ほむら公爵、君は凄いね」

ほむら「へっ?えぇ…まぁ」

さらに行くと豊かな農場が見えてきました。


261ナレーター2012/05/23(水) 00:40:06OJQcilrg (3/6)

マミが様子を伺うと、家族の再会は済んでいたみたいです。

恭介「ここは随分豊かな土地だね…誰が領主なんだい?」

杏子「あぁ!あの城に住んでるほむら公爵様の土地だよ!」

指差す先には不自然な穴の空いた広大な城が見えます。

大公は関心しきりでした。


262ナレーター2012/05/23(水) 00:44:54OJQcilrg (4/6)

広大な土地と城に、武闘の心得まであるほむらをいたく気に入りました。

ほむらが城に入ると、魔法使いに働かされていた者たちが歓迎をします。

人望がある事もわかり安心した大公は、度々ほむらに目をかけてくれる様になったのです。

こうして、公爵となったほむらは人望厚く、感謝を忘れない立派な領主になりましたとさ…

~めでたしめでたし~


263ナレーター2012/05/23(水) 00:48:284vRlXU.M (2/5)

まどか「やっぱり、マミさんはかっこよくなくちゃ!」

マミ「鹿目さん!」ウルウル

さやか「大公の后は誰だったの?」

仁美「自信が無いから心配になるのですわ…」フフン

さやか「無駄な希望を抱かせないようにの配慮だけど?」ハハン

杏子「こいつら怖い」

ほむら「…」

ほむら「長靴は?」


264ナレーター2012/05/23(水) 00:56:22MC664fso (1/1)

眠るよ!長風呂で軽くのぼせたよ!

スレ立ててる人からも支援されてた…今日気付いた…

そんな訳で読んでくれた方、ありがとう。本日は終了です。


265以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/23(水) 01:07:31fJf4wufw (1/1)

おやすみ~


266以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/23(水) 04:48:30sEKrzMNU (1/3)

お休み(^ω^)

そう言やこの話の元ネタの長靴もただ単に猫が欲しかっただけで意味無かったな…


267以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/23(水) 09:00:26qWlPwxKk (1/1)

長靴を履いたことで猫は只の動物から知恵ある「長靴を履いたほむら」になった

と昔習った


268以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/23(水) 10:19:33pNK5lYe6 (1/1)

長靴をほしがる時点でただの猫じゃないと思う、とマジレス


269ナレーター2012/05/23(水) 19:40:24MEnGVCKw (1/1)

~QBの恩返し~

QB達を殺す、大変恐ろしいほむらが町を歩いておりました。

今宵も服は赤く染まっております。

そこに運悪く通りかかったQBがあっさりと捕まってしまいました。

QBは必死に命乞いをするのです。


270ナレーター2012/05/23(水) 19:46:08oW9VqzgQ (1/1)

QB「僕を見逃してくれるなら、君に何かあった時、必ず助けに行く!約束する!」

ストレスも貯まって無かったほむらは、QBを見逃してあげる事にしました。

QB「ありがとう!本当にありがとう!」

QBは深々と頭を下げ、いなくなりました。


271ナレーター2012/05/23(水) 19:48:28vyiXuv4k (1/2)

しばらくしてほむらは、高笑いする化物と戦っておりました。

化物はとても強く、ほむらは追い詰められてしまったのです。

QB「お困りのようだね?」

ほむら「貴方はあの時の…」


272ナレーター2012/05/23(水) 19:49:57vyiXuv4k (2/2)

QBの区別はつきませんでしたが、ほむらは空気を読んでくれました。

QB「その通りさ!助けにきたよ!」

そう言うと、化物に立ちはだかったのです。

ほむら「QB…あなた…」


273ナレーター2012/05/23(水) 19:54:034vRlXU.M (3/5)

QB「あ…と言っても、戦うのは彼女だけどね」

まどか「てぃひひ、契約したよ!」

ほむら「ノォォォオオオォォーーーーッ!!」

パンッ

動かないQBを見て、ほむらは思います。

QBなんて助けるもんじゃ無い。


274ナレーター2012/05/23(水) 19:54:414vRlXU.M (4/5)

~めでたしめでたし~


275ナレーター2012/05/23(水) 19:57:49OJQcilrg (5/6)

さやか「ジャジャーン!」キメッ

ほむら「…」

ほむら「笑えないわ」

QB「僕も笑えないね…」

まどか「ま、まぁお伽噺なんだし…私はほむらちゃんを悲しませる様な事はしないよ?」

ほむら「まどかぁーっ」ダキッ

QB「いやはや、まったく笑えない」


276ナレーター2012/05/23(水) 20:24:18lYyFGZak (1/1)

~錫の中沢~

昔、昔ある家に錫を溶かして作った兵隊人形がありました。

その中で一回り小さい兵隊がおり、その兵隊は中沢と呼ばれておりました。

中沢は最後に余った錫で作られたため、錫が足りずこんな体だったのです。

ある日、中沢はテーブルに置かれていたバレリーナ人形のマミに一目惚れします。


277ナレーター2012/05/23(水) 20:28:32YN3aol7s (2/2)

小さい中沢にとって、彼女はインパクトが凄かったからです。

中沢「あの娘はお乳が凄いことになっているなぁ…バレリーナとしては致命的だ。僕も兵隊らしい体格じゃないし、致命的な者同士で話もあうだろう」

そうして、バレリーナを眺め、野次を飛ばす日々が続いたのです。


278以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/23(水) 20:35:07sEKrzMNU (2/3)

野次飛ばすのかよw


279ナレーター2012/05/23(水) 20:37:16OJQcilrg (6/6)

そんなある日、家の子供が中沢を外に投げ飛ばしてしまいました。

中沢「イッヒャアアア!落ちる!落ちてる!」

コロン

中沢「うっふぅ、体が錫で助かった…ん?」

後ろを振り向くと猫がおりました。


280ナレーター2012/05/23(水) 20:45:124vRlXU.M (5/5)

ほむら「貴方、今4階から落ちてきたわね?」ゴロゴロ

中沢「はぁ」

ほむら「頑丈で何よりだわ、耳毛鼠に逃げられてむしゃくしゃしてた所だから殴らせニャさい」ゴッ

中沢「ガキ大将かy…」メコッ

中沢は吹き飛ばされ、排水溝に落ちてしまいました。


281ナレーター2012/05/23(水) 20:48:3706WweZmw (1/1)

排水は流れが速く、錫なので泳げませんし、サイズが小さい為どんどん流されます。

中沢「速い速い!流れがh…ごばぁ!死ぬって!死ぬってば!」ブクブク

中沢は川にたどり着きました。

流れが弱くなったので流される事は無くなりましたが、ゆっくりと沈んで行くのです。

そんな中沢に近付いてくる者がおりました。


282ナレーター2012/05/23(水) 20:56:21Cg5/XXQ. (1/1)

目についたものは何でも口にいれると評判の魚でした。

杏子「なんだありゃ!食い物か?」

中沢「おいおい、まさか狙ってないよね?狙われてないよね?」

杏子「いっただきー」バクッ

中沢「ぉぉおお!はい喰われました!今喰われましたよ!」

杏子「固い」

魚の腹に収まってからというもの、真っ暗で何が起きているのかもわかりません。

魚の尋常ならざる胃液がゆっくりと中沢を溶かしてゆくだけでした。


283ナレーター2012/05/23(水) 21:03:278RO8Y33I (1/1)

中沢「はかない…せめて最後くらいはあのお乳の中で死にたかった…」

中沢が諦めかけていたその時、急に光が差し込んで来たのです。

魚は釣られ、人家まで運ばれた事を中沢は理解しました。

中沢が取り出されると、見覚えのある景色が広がっています。

そこは中沢の住んでいた家でした、家の奥さんはとりあえず中沢をテーブルに置いたのです。


284ナレーター2012/05/23(水) 21:08:04s68UGXAM (1/3)

そこには、あのマミが置いてありました。

マミ「あら?貴方…」

中沢「ご存知でしたか!あの窓際に飾られていた兵隊です!」

マミ「やっぱり!毎日、私の胸を眺めて、詰ってた変態じゃない!」

強い口調と至近距離のマミのボリュームに興奮した中沢は苛烈なスキンシップを図ります。


285ナレーター2012/05/23(水) 21:11:47s68UGXAM (2/3)

中沢「お乳が…舐めたいです…」ブワッ

マミ「許可するわけ無いでしょう!自分の顎でも撫でてなさい!」

中沢「またまたぁ…見られたくなきゃ、その物騒なモノを隠してくださいよ!」

マミ「こういう風に作られたんだから仕方ないじゃない!」

中沢「さぞや、変態に作られたんでしょうなぁ…服を縫われる時は興奮しましたか?」ウヘヘ

マミ「…」ブチッ


286ナレーター2012/05/23(水) 21:16:23AlpZbGWg (1/3)

マミは腰のリボンを巧みに操ると中沢を縛り上げそのまま暖炉に投げ飛ばしてしまいました。

中沢「うほっ…緊縛とはマニアックで…なつっ…ぁあっつっ!ヤバイヤバイ!マジでやばい!」

そのまま中沢は溶けてしまい、下劣な言葉を喋る事も無くなりました。

後日、家の主人が暖炉の煤払いをしたところ、割れたハートの形の錫が見つかりましたとさ…

~めでたしめでたし~


287ナレーター2012/05/23(水) 21:19:38rkUhz1c. (1/2)

さやか「中沢を主人公にしてみたよ」

ほむら「中沢君はそう言う趣味なのね…」

さやか「じゃない?…知らないけど」

マミ「…私だって好きで大きくなったわけでは無いんだけど…」

ほむら「その台詞は特定の人を最も傷付けるから言わない方が良いわ…」

杏子「ほむらは何で泣きそうなんだ?…え?まどかも!?」

まどか「…」

ほむら「好きで…小さいわけじゃ…」

マミ「ごめんなさい」


288以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/23(水) 21:24:15sEKrzMNU (3/3)

何人かの心に傷を残した話だったなwww


289ナレーター2012/05/23(水) 21:54:12p5cDV2Oo (1/2)

~雪ほむら~

ある北国のお話。

一人孤独に暮らしていたまどかと言う少女がおりました。

引っ込み思案で友達らしい友達もいませんでした。

子供達が楽しく遊ぶ様を家の中で見ているばかりです。

子供達がいなくなった頃、まどかは寂しさをまぎらわす為、外で雪ダルマを作りました。


290ナレーター2012/05/23(水) 21:59:11U.Kb5Tx2 (1/2)

一生懸命に作った雪ダルマはとても出来が良く、嬉しくなったまどかは自分の服や手袋で飾り付けをしました。

まどか「名前は何にしようかな?」

ほむら「ほむらと申します」

まどか「わわ!雪ダルマが喋った!」

雪ダルマはそう名乗ると、見る見る内に体に色がつき美しい女の子になりました。


291ナレーター2012/05/23(水) 22:03:00U.Kb5Tx2 (2/2)

それを見たまどかは大喜びです。

まどか「ほむらちゃん…私の友達になってくれる?」

ほむら「勿論です。まどか」

まどか「うん!うん!…あ、でも友達だから敬語はやめてね?ほむらちゃん!」

ほむら「あ…はい。まどか」

その日から、まどかとほむらは毎日仲良く過ごしました。


292ナレーター2012/05/23(水) 22:06:21oUqLo6wg (1/2)

二人がとても楽しそうに遊ぶので、まどかの周りにも次第に友達が増え始めました。

たくさんの友達と遊んだ後、家で二人は遅くまでお話をしました。

まどかは、ほむらといる毎日が夢の様に幸せだったのです。


293ナレーター2012/05/23(水) 22:08:22AlpZbGWg (2/3)

ピチョン…ピチョン…

ほむら「まどか?これは何の音かしら?」

まどか「…屋根の雪が溶けているんだよ…完全な雪解けまではまだあるけど…」

ほむら「そう…」

まどか「春になったらね、とても綺麗な秘密の場所があるの!ほむらちゃんにだけ案内してあげるね!」

ほむら「ありがとう、とても…楽しみだわ」ニコ

まどか「うん!」

ピチョン…ピチョン…


294ナレーター2012/05/23(水) 22:10:58AlpZbGWg (3/3)

少し溶け…

また雪が積もり…

また少し溶け…

繰り返し繰り返し日々は過ぎていきます。


295ナレーター2012/05/23(水) 22:13:34PjfWPV3Y (1/2)

そして春も近い、ある晩に、まどかはほむらに揺り起こされました。

まどか「ふぁ…どしたの?ほむらちゃん?」

ほむら「私…私ね…」

まどか「?」

ほむら「もう、お別れしなきゃいけないの…」

まどか「嘘…だよ…ね?」


296ナレーター2012/05/23(水) 22:20:27p5cDV2Oo (2/2)

ほむら「私は雪の精だから…雪解けが済めば消えてしまう…」

まどか「やだ…やだよ!そんなのやだ!」

ほむら「ごめん…ごめんなさい…まどかとの日々が楽しくて…どうしても言い出せなくて…」

まどか「だって…そしたら…ヒック…私また一人になっちゃう…」ポロポロ

ほむら「…たくさん友達も出来たじゃない…もう大丈夫…大丈夫だよね?」


297ナレーター2012/05/23(水) 22:24:24P33zl8k. (1/2)

まどか「でも、でも…」ポロポロ

まどかの涙は止まりません…まどかはとても後悔しました…いずれ消えてしまうほむらに未来の話を何度もしたのです。

それを笑って聞いてくれたほむらの気持ちを考えると涙が止まりませんでした。

まどか「ごめん…ごめんね…」

ほむら「まどかが謝る事なんて一つもないわ…貴女は私に心をくれた、想い出をくれた…冷たいだけの私の体に暖かさをくれたわ」ナデ


298ナレーター2012/05/23(水) 22:27:11P33zl8k. (2/2)

まどか「うん…うん…でも、ほむらちゃんはこれで良いの…?」

ほむら「辛い事を聞くのね…」

まどか「あ…ごめんなさい…」

ほむら「少しでも…長くいたいから…泣くのは我慢してたのに…」

まどか「ほむらちゃん…」


299ナレーター2012/05/23(水) 22:31:54s68UGXAM (3/3)

ほむらはたった一粒、涙をこぼしました。

それは雪の結晶となって、キラキラと地面に落ちて行きます。

ほむら「出来る事なら…もっとたくさん…もっと…まどかと…もっと…」

朝日と共に光が溢れ、ほむらは溶けて消えました。


300ナレーター2012/05/23(水) 22:37:20PjfWPV3Y (2/2)

まどかはその日、一日泣き続けました。

次の日、まどかが外に出ると光る物が落ちています。

それは雪の結晶でした。

ほむらが流した涙の粒は、けして溶けない雪の結晶になっていました。

まどかは、それを拾い上げ…大切にしまいました。


301ナレーター2012/05/23(水) 22:42:34rkUhz1c. (2/2)

その日から、またまどかは笑うようになりました。

結晶を肌身離さず持ち歩き、ほむらに話した未来の事を一つづつ、こなして行きました。

そして、とても天気のよい日…ほむらに話した秘密の場所に向かいます。

そこは、春になると一面が花に覆われる広場でした。


302ナレーター2012/05/23(水) 22:45:38oUqLo6wg (2/2)

春の間だけの綺麗な場所。

まどか「ほむらちゃん…綺麗な場所でしょ?…ちゃんと案内したかったな…」

まどかがそう呟いて一粒涙を流すと、合わせる様に雪の結晶は溶けて地面に落ちてしまいました。

まどか「そっか、ほむらちゃんも気に入ってくれたんだね…」

そう言って、まどかは腰をおろします。

暖かな陽気も重なり、いつの間にかまどかは眠っていました。


303ナレーター2012/05/23(水) 22:48:45K4WuiR.I (1/2)

そして不思議な夢を見たのです。

花が土が集まって、雪の結晶を形作る夢。

暖かな風が吹きます。

微睡みの中でまどかは確かな温もりを感じました。

ゆっくりと目を開きます…







ほむら「…ただいま」

~めでたしめでたし~


304ナレーター2012/05/23(水) 22:49:45K4WuiR.I (2/2)

杏子「へへっ、どうだった?」

ほむら「…」

まどか「…」

マミ「…」

仁美「…」

さやか「…」

QB「人間には様々な葛藤があるみたいだね…」

杏子「どういう事?」

QB「まぁ、悪い印象は無いみたいだよ?」

杏子「そっか、なら良いや」


305以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/23(水) 23:03:0315J/Ly6E (1/1)

本日はこれにて。

最後の「雪娘」は特に印象深い童話です。
機会があれば読んでみてください…軽く鬱になれます。

因みに、明日、明後日は書けないかも知れません。

次も読んでくれたら嬉しいです。

ありがとう、おやすみなさい。


306以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/24(木) 00:40:41VFHTSIGk (1/1)

( ;∀;)イイハナシダナー


307以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/24(木) 00:51:41soJXvrU6 (1/1)

お休み、次も楽しみにしてる♪

( ^ω^)っ④"


308以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/25(金) 09:32:54mBRSH9v2 (1/1)




309以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/26(土) 19:29:04SzK/kLKg (1/5)

支援と保守ありがとー!

2日明けただけで三桁の位置にいた…SS恐るべし


310ナレーター2012/05/26(土) 19:30:22SzK/kLKg (2/5)

~まどかと星の金貨~

ある所にまどかという女の子がおりました。

まどかは服と一切れのパンをもって、宛もなく歩いておりました。

道で出会った男が言いました。


311ナレーター2012/05/26(土) 19:35:40SzK/kLKg (3/5)

中沢「あぁー、お腹空いたなー」チラッ

まどか「…」

中沢「このままだと死んじゃうなー」チラッチラッ

まどかは自分のもっていたパンを、男にあげました。

まどか「この人に神様のご加護がありますように…」


312ナレーター2012/05/26(土) 19:54:46qbV3azAQ (1/3)

今度は幼い子供に出会いました。

たつや「まろかー、ほむー、まろかー!…へっくち!」

まどか「そんな格好じゃ風邪引くよ、ちょっと待ってて…」

まどかは自分の上着を、子供にあげました。

まどか「この子に神様のご加護がありますように…」


313ナレーター2012/05/26(土) 19:55:18Z6e6CgKs (1/1)

次に泣いている娘に出会いました。

さやか「うぅ、謎の女に身ぐるみ剥がされた…下が寒い」

まどか「…」

さやか「さやかちゃんが可愛いからかー!可愛いすぎるからかー!?」グスッ

まどかは自分のスカートを、娘にあげました。

まどか「この娘に神様のご加護がありますように…」


314ナレーター2012/05/26(土) 19:56:37qbV3azAQ (2/3)

辺りもすっかり暗くなった頃、全裸で仁王立ちの女の子に出会いました。

ほむら「あら、ようやk…旅の人かしら?」

まどか「あの、どうして裸なのかな?」

ほむら「着るものを奪われたからよ」ファサッ

まどかは自分の下着を、女の子にあげました。


315ナレーター2012/05/26(土) 20:03:1063w.2p.g (1/4)

女の子は下着を着ずに大切そうに抱き締めたまま消えてしまいました。

するとどうでしょう、まどかの周りに沢山の星が降り注いだのです。

星をよく見てみると、それは沢山の金貨でした。

きっとあの女の子は神様の使いだったんだ。

まどかは感謝し、幸せに暮らしましたとさ…

~めでたしめでたし~


316ナレーター2012/05/26(土) 20:08:09qbV3azAQ (3/3)

仁美「以上ですわ」

杏子「…感謝と信仰を忘れんなって話だな」

ほむら「まどかが幸せならそれで良いわ」

まどか「てぃひひ」///

マミ「…」

マミ「…私が純粋じゃ無いだけかしら」

さやか「…わかります」

マミ「ねぇ」

さやか「えぇ」


317ナレーター2012/05/26(土) 20:43:25SzK/kLKg (4/5)

~槍盾~

とある商人のお話。

商人が物珍しい武器を売るのです。

さやか「やぁやぁ、こちらは杏子の槍!いかな防御をも貫く強者の槍だよ!」

客はざわめきます。


318ナレーター2012/05/26(土) 20:51:43ZYx1kzBM (1/1)

さやか「やぁやぁ、こっちはほむらの盾!いかな攻撃をもすり抜ける強者の盾だよ!」

客の一人が言いました。

中沢「だったら、その槍で、その盾を攻撃したらどうなるんだい?」ニヤニヤ

商人は少し考えた後、無言で客を盾に吸い込みます。


319ナレーター2012/05/26(土) 20:52:20SzK/kLKg (5/5)

さやか「さぁさぁ、収納にも便利だよ!」

客の一人が言いました。

QB「キュププ…結局、盾の方が高性能なんだね?」

商人が静かに槍を構えると、槍は長く伸び客の額を貫きます。


320ナレーター2012/05/26(土) 21:05:27ZMDx/Plo (1/1)

さやか「さぁさぁ、腕力に自信が無くても安心だよ!」

杏子「おい」

さやか「あ」

ほむら「愚かな美樹さやか…覚悟は出来てるわね」

さやか「ほんの出来心です…」

客はざわめきます。


321ナレーター2012/05/26(土) 21:16:1863w.2p.g (2/4)

杏子「おらぁ!」ガスッ

さやか「ピャー!」

ほむら「せっ!」メシッ

さやか「ピャー!」

槍も盾も大変怖いものでした。

マミ「何故マスケット銃はワゴンで投げ売りされてるのかしら…」ニコ

そして、それ以上に怖いものも知りましたとさ…

~めでたしめでたし~


322ナレーター2012/05/26(土) 21:17:0063w.2p.g (3/4)

まどか「てぃひひ」

さやか「…」

まどか「てぃひひ」

さやか「…まさか、ケーキの苺を食べただけでこんな話をされるとは…」

まどか「てぃひひ」

さやか「ごめんなさい、ほんの出来心です…」

ほむら「てい!」ポカッ

さやか「ピャー!」


323以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/26(土) 21:18:14u8fquL.c (1/1)

「ピャー!」www


324ナレーター2012/05/26(土) 22:17:23TH/dhoM2 (1/1)

~ほむ兎とさや亀~

昔々、仲の悪い兎と亀がおりました。

兎の馬鹿にした態度についに亀が怒りの声を上げました。

さやか「こら!ほむら!あんたの根性叩き直してやるわ!」

ほむら「あら根性なんて言葉、よく知ってたわね…偉い偉い」

さやか「キィーッ!かけっこだ!かけっこで勝負だ!」


325ナレーター2012/05/26(土) 22:36:0263w.2p.g (4/4)

ほむら「トロ臭い貴女の相手は疲れるのよ…それに勝っても何の利益も無いし」

さやか「ある。負けた方は何でも一つ命令を聞くのよ!」

ほむら「いらない」

さやか「ウオーーッ!」


326ナレーター2012/05/26(土) 22:47:30IVa/tztM (1/3)

仁美「他にもメリットはございますわ」

二人のやり取りに木菟が割って入りました。

ほむら「…何があるってのよ?」

仁美「賞品を差し上げますわ」

そう言って、紙袋を二つ見せました。


327ナレーター2012/05/26(土) 22:48:39IVa/tztM (2/3)

仁美「ほむらさんが勝ったら、脱ぎたてのまどかパンツを差し上げますわ」

まどか「わわっ!?」

まどか「…」ポフポフ

まどか「わーーっ!いいついついつ?!」///

ほむら「受けて立つわ、さやか!」キリッ


328ナレーター2012/05/26(土) 23:17:46pIP97Y5Q (1/1)

仁美「さやかさんが勝ったら、脱ぎたての恭介パンツを差し上げますわ」

恭介「…!」

恭介「あ、本当だ!スースー!スースーする!」

仁美「昨日、夜中にモゾモゾやってたまま変えてませんでしたわ」

恭介「ぎゃーーーっ!!」

さやか「…やる」


329ナレーター2012/05/26(土) 23:31:06IVa/tztM (3/3)

こうして、兎と亀の一世一代のかけっこ勝負が始める事にしたのです。

当日。

一目二人の勝負を見ようと、たくさんの動物があつまっています。

仁美「それではこれより兎vs亀かけっこ対決を開催いたします」

仁美「勝者にはこちら!」ババーン

まどか&恭介『ぎゃーー!!』///


330ナレーター2012/05/26(土) 23:36:38mC4RnfEw (1/1)

仁美「それでは位置について…よーい、どん!」

開始の合図と共に、兎が消え、コースの中間地点に大穴が空き、叫び声が聞こえてました。

ほむら「汚いわ美樹さやか!落とし穴なんて!」ヨジヨジ

さやか「時間止めたやつに言われたく無いわ!」スタコラ

亀は落とし穴でもたつく兎を抜き去ります。


331ナレーター2012/05/26(土) 23:39:38Bg9KWtIM (1/1)

さやか「あっはっは、こりゃ余裕かな?」

ブロロロ…

さやか「へ?」

亀が後ろを向くと、猛スピードでタンクローリーが追いすがってきました。

ほむら「負けないわ」

さやか「どっちが卑怯だ!チキショー!」

兎はあっさりと亀を抜き去ります。


332ナレーター2012/05/26(土) 23:44:15boBkyb6I (1/1)

タンクローリーを止めようと、亀は剣を投げつけますが、タンクに刺さるだけで止まりません。

そのまま、兎はゴールしました。

ほむら「ま、当然ね」ファサッ

その勝負をゴール側最前列で見て、はしゃいでいた牛が勝利の祝砲を上げました。


333ナレーター2012/05/26(土) 23:48:43evuLjDjU (1/1)

マミ「おめでとう!暁美さん!」パンッ

カッ

突然光が走り、ゴール付近の動物達は吹き飛ばされてしまいました。

タンクローリーから何かが揮発していく音を聞いていた兎だけが上手く回避し立っておりました。

しかし賞品は灰になり、至近距離にいた亀と牛も炭化していました。

やはり争いは何も生まない。

兎はパンツの灰を握りしめ、巣に帰りましたとさ…

~めでたしめでたし~


334ナレーター2012/05/26(土) 23:52:10I/Q96pQU (1/1)

仁美「うふふ」

ほむら「貴女の話だと私が常に変態なのは何故?」

さやか「そんな事より、何故仁美の方が恭介に近い位置にいたのさ?」

仁美「あら、現状そうでしょう?」

さやか「うぬぬ」

ほむら「そんな事…だと…」

杏子「その男もさっさと、どっちかと付き合ったら良いのに…」

まどか「バイオリン屑だからね…」

ほむら「そこは馬鹿で良かったんじゃ…何より兎と亀関係ないし…」


335以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/27(日) 00:00:48lo18OgB. (1/3)

眠ります。

読んでくれてありがとう!
いつも読んでくれてる人は更にありがとう!
また、次も宜しくです。

おやすみなさい。


336以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/27(日) 00:07:44HShCT5jw (1/3)

お休み(^-^)ノ"


337以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/27(日) 00:20:14H/BuaBaQ (1/2)




338ナレーター2012/05/27(日) 20:00:45jSUh8SgY (1/1)

~醜くないしアヒルどころか鳥ですらない~

ある小さな泉の脇でアヒルが卵を温めておりました。

しばらくすると、卵から可愛い雛が生まれました。

そのなかで一つだけ中々割れない卵がありました。

アヒルはあまりにも生まれないので、一旦餌を求めに巣を離れました。

アヒルが戻ってくると、卵かけ御飯を食べている杏子が生まれておりました。

杏子「旨い旨い」


339ナレーター2012/05/27(日) 20:09:50lo18OgB. (2/3)

思いっきり人間でしたが、杏子は巣を動こうとはしませんでした。

アヒルや雛につつかれても微動だにしません。

杏子「…」


340ナレーター2012/05/27(日) 20:28:45dXbmDqt. (1/4)

アヒルが雛に魚を捕ってくると、雛に紛れて平然と魚を焼いて食べていました。

もはや、アヒルも雛も怖くて突っ込めませんでした。

雛達が泳げる様になった頃も、杏子はビートバンで追随してきます。

杏子「水冷たい」バシャバシャ


341ナレーター2012/05/27(日) 20:30:06dXbmDqt. (2/4)

この頃になると、アヒルも雛も麻痺してきたのか違和感すら感じていませんでした。

杏子は誰よりも上手に魚を捕まえて焼いて食べました。

因みに一切、他の雛に譲ることはしません。

しばらくたち、雛達が大人になり始めた頃の事です。


342ナレーター2012/05/27(日) 21:35:31W1ZPZ8WM (1/1)

いつも腹が減ったと騒いでる杏子が静かに寝ていました。

アヒルは珍しい事もあると、驚きました。

そして、もう一つ驚く事がありました。

雛が一匹巣立っていたのです。


343ナレーター2012/05/27(日) 21:36:25hy6ZuYtc (1/2)

アヒルは喜び、他の雛を応援します。

そして、その日から雛達は一羽ずつアヒルの目を盗んで巣立って行きました。

そして最後に…

杏子「次を探すか…」

満足そうな顔で杏子が巣立ったのです。

無事雛達を育て終え、安心したアヒルは静かに飛び立って行きましたとさ…

~めでたしめでたし~


344ナレーター2012/05/27(日) 21:38:07hy6ZuYtc (2/2)

ほむら「実に微笑ましいエピソードだったでしょ?」

マミ「正直怖かったわ」

さやか「杏子ならやりかねない」

杏子「?…何が?」

まどか「大丈夫だよ!杏子ちゃんはそんなことしないよ!」

ほむら「まどか…全力でフォローするのも、どうかと思うわ」

杏子「えっ?えっ?」


345以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/27(日) 21:41:52HShCT5jw (2/3)

いつの間にかホラー劇場に変わってた…

杏子…(;・ω・)


346以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/27(日) 21:53:00H/BuaBaQ (2/2)

目を・・・盗んで・・・


347ナレーター2012/05/27(日) 23:10:041oSsVbAg (1/1)

~マミの恩返し~

昔々、あるところに心優しい夫婦まどかとほむらがおりました。

ほむらが山に薬草取りに出ていると、猪用の罠にかかったマミを見つけました。

マミ「イタタタタ…もげるもげる!首がもげる!」

ほむらは罠に頭から持っていかれてるマミを不憫に思い助けてあげました。


348以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/27(日) 23:13:47HShCT5jw (3/3)

首かよwww


349ナレーター2012/05/27(日) 23:22:41HoBaX0fI (1/1)

マミ「まだある?取れてない?」

ほむら「安心しなさい、繋がってるわ…」

マミ「ありがとう!この借りは必ず返すわ!」スタコラ

マミはそう言うと、リボンで縦横無尽に飛び回り夜の空に消えていきました。


350ナレーター2012/05/27(日) 23:25:36LUHKozGc (1/1)

ほむら「…と言う事があったのよ」

まどか「さすが!ほむらちゃんは優しいね!」

ほむら「えへへ」

そして、ある雪の晩の事です。


351ナレーター2012/05/27(日) 23:31:00rCqyR286 (1/1)

コンコン

夫婦の家の戸を叩く音が聞こえます。

まどか「こんな雪の日に誰だろ?」

まどかが戸を開けると、そこにはグラサンとマスクで顔を隠した女性がおりました。

まどか「どちら様かな…?」

ほむら「あら、マミじゃない」

マミ「…」

マミ「…違います」


352ナレーター2012/05/27(日) 23:38:26dXbmDqt. (3/4)

まどか「あぁ、罠にかかってた?」

ほむら「そうそう、首は大丈夫なの?」

マミ「えぇ、お陰様d…違います!私はマミじゃありません!」

ほむら「じゃ誰なのよ…」

マミ「えーと、あー…お鶴!お鶴と申します!」


353ナレーター2012/05/27(日) 23:48:44lo18OgB. (3/3)

まどか「じゃあ、お鶴さん。今日はどうされたんですか?」

お鶴?「この雪で道に迷ってしまいました。数日置いていただけないでしょうか?」

まどか「構わないよね?ほむらちゃん?」

ほむら「えぇ、知らない仲じゃ無いんだし」

お鶴?「は、じ、め、ま、し、て!」


354ナレーター2012/05/27(日) 23:57:36dXbmDqt. (4/4)

マミは夫婦の家でただお世話になるわけにはいかないと、家事全般をこなしてくれました。

しかしお風呂と料理中だけは、けして覗かない様にと夫婦にお願いしました。

その日からマミ特製の極旨料理が食卓に並びます。

マミ自ら、山で材料を捕って来るので食費も浮きました。


355ナレーター2012/05/28(月) 00:02:4616rHIVW6 (1/2)

しかし、ある時何気無く、台所を夫婦が覗いてしまいました。

お鶴?「はっ!」

それはマミが味見の為、丁度マスクを外している時でした。

なんとマミは、あの時助けたマミだったのです!


356以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/28(月) 00:31:02fOmHQ8lc (1/1)

な、なんだってー(棒)


357ナレーター2012/05/28(月) 00:38:22.m6XJKPQ (1/2)

マミ「正体がばれたからには、もうここにはいられません」

マミは悲しそうに言いました。

ほむら「今さら?」

まどか「まぁまぁほむらちゃん…気を使わせまいと隠してくれてたんだし…」

マミ「…」

マミは悲しそうにだんまりを決め込みました。


358ナレーター2012/05/28(月) 00:43:28miGoCBs. (1/2)

ほむら「第一、それは何処ルールなの?」

マミ「え?」

まどか「確かに…ここに居ても御咎め無さそうだし…」

マミ「…」

マミ「そう言われてみるとそうね…」


359ナレーター2012/05/28(月) 00:47:07Xb0dZpTE (1/1)

ほむら「猟師が仕掛けたマミ用の罠もあるんだから、ここに居なさい…新型のEHOーMAKIはとても危険よ?」

まどか「そうだよ、捕まったら首切られて食べられちゃうよ?」

マミ「…」ガクガクブルブル

マミ「…やっぱり、お世話になります」

こうして、夫婦とマミは仲良く3人で暮らしましたとさ…

~めでたしめでたし~


360ナレーター2012/05/28(月) 00:51:12pXNhL5xU (1/1)

さやか「大作だった…」フゥ

マミ「私の謎の生物率、高すぎじゃないかしら?」

さやか「そうですか?」

マミ「でも良いわね…3人でルームシェア…夢だわぁ」

ほむら「…」ギクリ

杏子「…」ドキリ

マミ「でも、そんな話受け入れてくれる人は居ないものね…」チラッチラッ

ほむら「…」

杏子「…」

QB「この話は長くなるね…」


361以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/28(月) 00:57:53T0JlhHJQ (1/1)

眠ります。

あまり更新できなかった…
本日も見てくれてありがとう。

おやすみなさい、良い夢を。


362以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/28(月) 00:58:29xR69rJzg (1/2)

マミさん…(´;ω;`)


363以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/28(月) 09:59:05cA008qac (1/3)

ho


364ナレーター2012/05/28(月) 19:44:44YYWd/Z4Y (1/5)

~金遣いの荒い若者とさやか~

その若者はとても金遣いの荒い若者でした。

消費する事でしか、ストレスを発散できなかったのです。

とうとう手持ちの品はブランケット一つになってしまいました。

ブランケットは春が来るまで手放す訳にはいきません、まだかまだかと若者は春を待ちました。


365ナレーター2012/05/28(月) 19:47:44YpnrJrWA (1/3)

そんなある日、目の前をタンクトップのさやかが通りました。

若者は遂に春が来たと喜び、さっそく手持ちのブランケットを売り払ってしまいました。

しかし、次の日からまた寒くなったのです。

実は冬はまだまだ終わっておらず、ブランケットの無い若者は震えながら惨めに町を彷徨きます。


366ナレーター2012/05/28(月) 19:53:43YhG6mmMs (1/5)

すると目の前に、タンクトップのさやかが元気に歩いておりました。

若者はようやく、さやかがアホの子である事に気づきましたとさ…

愚か者の意見を参考にする者はそれ以上の愚か者である、と言う事を説いたお話です。

~めでたしめでたし~


367ナレーター2012/05/28(月) 19:54:29YYWd/Z4Y (2/5)

杏子「分かりやすかった」パチパチ

さやか「私、ほむらに恨まれるような事したっけ?」

ほむら「えぇ」

さやか「即答かい!」

まどか「何かしたなら謝った方が良いよ?」

さやか「え?」

マミ「そうよ、きちんと謝るのは大事な事だわ」

さやか「え?え?…?…えーと、ごめん」

ほむら「何に対しての謝り?」

さやか「うざっ」


368ナレーター2012/05/28(月) 20:23:37bMRo9TqQ (1/2)

~美女と魔獣~

昔々ある所に、美しい3姉妹がおりました。

中でも末妹のほむらは心優しく物静かな娘でした。

商人である父親は、次の仕入れに行くときにそれぞれのお土産を聞いたのです。

マミ「美味しい茶葉とお茶請けをお願いね」

さやか「お土産かー、悩みますなー!…じゃあ、美しいドレスを買って貰いたいですなー!」


369ナレーター2012/05/28(月) 20:24:46YhG6mmMs (2/5)

上の姉はそれぞれ欲しい物を言いましたが、ほむらだけは特に無いと遠慮しました。

父親は、どうしても何か買ってあげたかったので、何か無いかほむらに尋ねます。

ほむら「じゃあ…綺麗なリボン…」

ほむらはおねだりをした事がなかったので、父親は嬉しくなり必ず買ってくると言って仕入れに向かいました。


370ナレーター2012/05/28(月) 20:29:33AaajIH9Q (1/1)

仕入れも終わり、帰途に着く父親はがっかりした様子でした。

ほむらに似合うリボンが無かったのです。

ほむらに何と説明しようか悩んでいると、見たことも無い道に出ていました。

少し先に大きな屋敷を見つけた父親は近付いてみることにしたのです。


371ナレーター2012/05/28(月) 20:34:2616rHIVW6 (2/2)

屋敷は誰もいないかの様に静かでした、庭を歩いてみると欄干にたくさんのリボンが干してあります。

そのリボンはとても綺麗で、これならほむらに似合うと一つ拝借したのです。

これでほむらの喜ぶ顔が見れると、父親が帰ろうとした時、屋敷に声が響き渡りました。


372ナレーター2012/05/28(月) 21:45:38YYWd/Z4Y (3/5)

魔獣「こらっ!リボン盗んだな!」

父親は色んな部分がモザイク処理された大男をみて、竦み上がりました。

魔獣「代償に子供を奉公にだせ!」プンスカ

魔獣はそう脅すと、父親を解放したのです。

家に戻った父親は3姉妹に事の顛末を話しました。


373ナレーター2012/05/28(月) 21:46:16YhG6mmMs (3/5)

ほむら「私が我が儘を言ったせいだし…その屋敷には私が行くわ…」

そう言って、父親の制止も聞かず、屋敷に向かったのです。

ほむらが屋敷に付くと、魔獣が到着を待っていました。

ほむらは魔獣のあまりのモザイクに、これからの屋敷での生活を想い怯えました。


374ナレーター2012/05/28(月) 21:57:23YhG6mmMs (4/5)

魔獣「部屋は右だよ」

ほむら「ほむ?…ありがとう…」

魔獣はそれだけ言うと広間に消えて行きました。

提供された部屋もとても綺麗にしてあり、監視カメラや仕掛けの類いも見つかりませんでした。

ほむら「見た目だけで誤解してたかしら…」

ほむらは壁を叩きながら、そう呟きました。


375ナレーター2012/05/28(月) 22:05:12YpnrJrWA (2/3)

こうして、屋敷での生活が始まったのですが、魔獣から接触してくる事はほとんどありませんでした。

ほむら「ほむほむ…」カチャカチャ

魔獣「あ、ごめん」

ほむら「ゴクン…待って、食事は?」

魔獣「これから」

ほむら「だったら一緒に食べましょう?」

魔獣「良い?」

ほむら「良いわ」

魔獣は静かに食べました、醤油とかも取ってくれました。


376ナレーター2012/05/28(月) 22:18:26YpnrJrWA (3/3)

ほむら「暇だわ…」

魔獣「暇」

ほむら「暇よね…歌でも歌う?」

魔獣「親父は無口なぁ、方が良んいぃ♪」

ほむら「知らないから歌えないわ…」

魔獣は演歌しか知らなかったので、ほむらは誰もが知ってる歌を教えました。


377ナレーター2012/05/28(月) 22:18:57YhG6mmMs (5/5)

ほむら「見たい場所が見える鏡?」

魔獣「…」コクコク

ほむら「本当だわ!姉さん達が見える!」

魔獣「似てない」

ほむら「よく言われるわ…にしても凄いわねこれ…表示の更新も速いし」

魔獣「更新?」

ゆっくりとほむらと魔獣の距離は近くなって行きました。


378ナレーター2012/05/28(月) 22:27:07YYWd/Z4Y (4/5)

ほむら「昼間のぉパパはぁいい汗かいて、るぅ~♪」

魔獣「くぁっこいいぃ!」

ほむら「すっかり覚えたわね」ホムホム

魔獣「演歌の方が」

ほむら「…」ジッ

魔獣「何でもない」

ある時、ほむらが鏡で実家を見ると父親が酷い病にかかっていました。


379ナレーター2012/05/28(月) 22:34:24bMRo9TqQ (2/2)

ほむら「必ず戻るから、父のお見舞いに行ってきて良いかしら?」

魔獣「戻るなら良いよ」

ほむら「ありがとう、様子を見てくるわね…」

父親はほむらが戻ると、少しずつ体調も良くなっていきました。


380ナレーター2012/05/28(月) 22:35:08YYWd/Z4Y (5/5)

ほむら「心労に因るものね…」

マミ「それはそうよ、貴女を行かせてしまった事をずっと悔いてたから…」

さやか「まぁ、無事みたいだし父さんも良くなるでしょ?」

ほむら「じゃあ、そう言う事で…」

さやか「待ちなよ!」ガッ

マミ「全快するまで居てくれない?」ガッ

ほむら「ほむ…」

魔獣の屋敷に帰ろうとするも姉達に止められ、屋敷に戻れない日が続きました。


381ナレーター2012/05/28(月) 22:43:50CJBbNYiI (1/3)

ほむら「怒ってないかしら?」

ほむらは鏡で魔獣の様子をみることにしました。

なんと、鏡には倒れている魔獣が映ったのです。

ほむら「病気だったの?…大変!モザイクが消えかかってる…」

モザイクが消えてしまえば、魔獣は社会的に死んでしまいます。

ほむらは急いで屋敷に戻りました。


382以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/28(月) 22:45:03cA008qac (2/3)

社会的にwww


383ナレーター2012/05/28(月) 22:51:43.m6XJKPQ (2/2)

ほむら「大丈夫!?」バンッ

魔獣「約束守ったね」

ほむら「あぁ…もうこんなにクッキリしてる…ごめんなさい、もっと早く戻っていれば…」

魔獣「もう道徳的に駄目」

ほむら「諦めては駄目よ!」

ほむらが魔獣の手を強く握った時、魔獣は輝き始めたのです。


384ナレーター2012/05/28(月) 22:57:29miGoCBs. (2/2)

そして、みるみる内にほむらと同じくらいの少女になりました。

まどか「てぃひひ、ほむらちゃん…心から私を想ってくれてありがとう!」

ほむら「ドキーン!?」///

魔獣は少女が呪いをかけられた姿でした。

心から想ってくれる者が現れない限り呪いは解けないモノだったのです。

ほむらは大興奮。


385ナレーター2012/05/28(月) 23:04:59CJBbNYiI (2/3)

まどか「てぃへへ…布一枚は恥ずかしいね…服貸してくれる?」///

ほむら大興奮。ほむら大興奮です。

まどか「ほむらちゃん?」///

大興奮したほむらは大興奮させたまどかに服を貸せるとあって大興奮です。

そして大興奮のまま、まどかの下で奉公し続ける事を大興奮で誓いました。

こうして、ほむらとまどかは仲良く屋敷で暮らしましたとさ…

~めでたしめでたし~


386ナレーター2012/05/28(月) 23:05:55CJBbNYiI (3/3)

杏子「魔獣ってさ…」

ほむら「何?」

杏子「なんで袈裟着てんの?」

マミ「お坊さんぽいからじゃないかしら?」

杏子「あーそっかー…ハゲだしね、なるほどね」

さやか「そう言う事だったのかー!」

ほむら「納得できた意味が解らないけど…」

まどか「なむなむ?」

ほむら「?…ほ、ほむほむ?」


387以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/28(月) 23:12:11cA008qac (3/3)

大興奮連呼すんなwww


388以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/28(月) 23:37:38xR69rJzg (2/2)

道徳的に駄目www


389ナレーター2012/05/29(火) 00:16:45ANwVkhiI (1/2)

~歌う中沢~

ある時代の話。

マミという少女が村に住んでおりました。

マミは中沢というストーカーから嫌がらせを受けていましたが、ある日、中沢を意図せず殺してしまいました。

マミ「どどどうしよう…郵便受けにQBの死体を押し込んでたから、カッとなってやっちゃったけど…」


390ナレーター2012/05/29(火) 00:17:58sImCnnZU (1/2)

中沢は王の近衛兵隊でした。

いかな理由が有ろうと権力が違います、投獄されるのは目に見えてました。

幸いマミの放った銃撃で下半身は消しとんでいたので一人でも運べそうです。

マミ「こうなった以上、森に埋めるしか無いじゃない…」ズルズル


391ナレーター2012/05/29(火) 00:24:21O3wQNxfU (1/1)

しばらくの後。

森を弦楽弾きの恭介が歩いておりました。

あまり良い詩が出来ないので気分転換に森林浴と洒落こんでいたのです。

恭介が一休みしていると、どこかから美しい歌声が聞こえました。


392ナレーター2012/05/29(火) 00:34:45aDiWPn72 (1/2)

マミめっちゃ怖い、マミめっちゃ怖い♪

死体を送っただけなのに♪

自分が死体にされちゃった♪

服を奪っただけなのに♪

自分は未来を奪われた♪

歌の聞こえた方に向かうと、なんと中沢の骸骨が歌を歌っていたのです。


393ナレーター2012/05/29(火) 00:40:55fpLu3fYI (1/5)

恭介「凄い!なんてメッセージ性のある歌なんだ…もっと聞かせてもらえるかい?」

中沢「マミめっちゃこw…

恭介「それはいいや、他ので」

中沢「…」

恭介「他ので」


394ナレーター2012/05/29(火) 00:49:25w6u.1o/c (1/3)

マミのおっぱい世界一♪

部屋にカメラを設置して♪

観察したから間違いない♪

張りよし、艶よし、形よし♪

中沢はさっそく骸骨を連れて帰り、町でコーラスを歌ったのです。


395ナレーター2012/05/29(火) 00:57:47BSKy2p16 (1/1)

中沢の歌と恭介の演奏は人々を惹き付け、マミのおっぱいは瞬く間に評判になりました。

さやか「ねぇ恭介…」

恭介「あ、さやかじゃ無いか」

さやか「マミって誰?」ニコ

恭介「骸骨が作った歌だからね…僕はよく知らないんだ…」

さやか「信用すると思う?」


396ナレーター2012/05/29(火) 01:02:46aDiWPn72 (2/2)

恭介「どうして?僕はやましい事なんて…」

さやか「仁美」

恭介「メッサァッ!…ど、どうしてその名を…」ガクガク

中沢「…」

仁美「私も聞きたい事がありますわ」ニコ

恭介「キャパァ!…ひ、ひ仁美!」

二股がばれてしまった恭介は必死に言い訳しますが、弱点の腕を叩き折られたショックで死んでしまいました。

中沢「…」


397ナレーター2012/05/29(火) 01:08:27fpLu3fYI (2/5)

さやか「まさか…まさかトルチョック程度で昇天するなんて…」

仁美「心も体も弱い方でしたわね」

さやか「どうしよっか?」

仁美「森に埋めましょう」

さやか「それだ!」

こうして、何故か中沢も再度森に連れていかれ、また土に埋まりました。


398ナレーター2012/05/29(火) 01:11:52A4G72veA (1/1)

さらにしばらくの後。

森に入ったほむらと言う猟師は骸骨達のこんな歌を聞いたそうです。


399ナレーター2012/05/29(火) 01:15:56w6u.1o/c (2/3)

女めっちゃ怖い、女めっちゃ怖い♪

体液送ったはずなのに♪

自分は鉛を返された♪

二人を交互に抱いてたら♪

二人に交互に殴られた♪

ほむら「自業自得じゃない…」

ほむらが二つの骸骨を粉々に砕き、更に地中深く埋め直すと、二度と歌が聞こえる事は無くなりましたとさ…

~めでたしめでたし~


400ナレーター2012/05/29(火) 01:20:35w6u.1o/c (3/3)

マミ「私って汗っかきじゃない?」

ほむら「知らないわよ」

さやか「ご存知のテンションで言われましても…」

マミ「…」

マミ「まぁ、それで体育の後なんかに男子がチラチラ見てくるのよね…」

ほむら「魔性の乳の自覚はあるのね」

さやか「私だって見ますよ、そんな状況なら」

QB「ただの脂肪と乳腺じゃないか」

マミ「QB、明日からご飯抜き…」

QB「重すぎる!」


401以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/29(火) 01:26:56WDBvBukA (1/1)

眠るよ…

やっと400…800とか900とか行ってるスレ主は凄いね、尊敬します。

それでは、本日も読んでくれてありがとう。

おやすみなさい。


402以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/29(火) 01:55:1864r8sUuc (1/2)

お休み( ^ω^)っ④"

まぁ長けりゃいいって訳でもないけどね


403ナレーター2012/05/29(火) 21:29:14gRaZvoHw (1/2)

~浦島ほむら~

昔々、ある所に浦島ほむらと言う、若者がおりました。

ほむらは村でも評判の、たいそう真面目な若者でした。

ある日、釣りの帰りに浜辺を歩いていると子供らが集団で亀を虐めておりました。

さやか「ウワーン!私が何したってのさー!」


404以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/29(火) 21:30:04XrIzeuDw (1/1)

スレ主()


405ナレーター2012/05/29(火) 21:35:149plEMJEQ (1/1)

中沢「おらぁ!卵産んでみろ!」ガス

中沢「目の前で焼いて食ってやるよ!」ゲシ

中沢「堅焼きもよし!」ポカポカ

中沢「半熟もよし!」ペチペチ

すぐに、ほむらは止めに入ります。


406以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/29(火) 21:40:09y.wHVtC2 (1/1)

>>404

??…なんぞ?


407ナレーター2012/05/29(火) 21:41:10sImCnnZU (2/2)

ほむら「やめなさい。母沢に言うわよ!」

中沢「卑怯だぞ!」

中沢「母沢は怒ると怖いんだよ?」

ほむら「だったらやめなさい。大体、卵なんて産めるわけ無いでしょ?」

さやか「た、助かった…」ボロッ


408ナレーター2012/05/29(火) 21:46:550itTRQDw (1/1)

ほむら「相手が居ないと卵は出来ないのよ?…その亀が卵を産む事は一生無いわ」

さやか「…」

中沢「…」

中沢「何か…ごめんな」ポム

さやか「釈然としない…」


409以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/29(火) 21:53:3964r8sUuc (2/2)

ほむほむ…それはキツいよ


410ナレーター2012/05/29(火) 21:54:11osSDu5oc (1/1)

子供達が居なくなると亀はほむらにお礼を言いました。

さやか「ありがとー助かったよ!…お礼に竜宮城へお連れしますです!」

ほむら「竜宮…?…何それ?」

さやか「まぁ、いいから…来たら分かるよ!」

ほむらは何だか良く解らないまま、竜宮城に案内してもらう事になりました。


411ナレーター2012/05/29(火) 22:02:43fpLu3fYI (3/5)

ほむら「どうやって行くの?」

さやか「私に乗ってよ!」

ほむら「無理でしょ…小さすぎるわ」

さやか「大丈夫!大丈夫だって!」

ほむら「…」

ほむらは片手で甲羅を鷲掴みにすると、言われたまま海に飛び込みました。


412ナレーター2012/05/29(火) 22:12:32a9BN/kwU (1/1)

亀は海をぐんぐん潜って行きます。

ほむら「ブバッ…」

さやか「何?楽しみ?」

ほむら「ガバァ…ゴボゴボ…」

さやか「ふんふーん、もうすぐ見えてくるよ!」

ほむら「ゴボォ…アバババ…」ビタンビタン

さやか「もう少し、もう少しだから!着いたら空気はあるから!」


413ナレーター2012/05/29(火) 22:22:09gRaZvoHw (2/2)

亀に連れられ到着した竜宮城は、海の底にある立派なお城でした。

ほむら「助けた亀に殺されて~♪…笑えない…」

さやか「水にも酸素は含まれてるって聞いてたのに」

ほむら「酸素だけを肺に取り込む術は無いわ…」

さやか「悪かったって!」


414ナレーター2012/05/29(火) 22:30:31ANwVkhiI (2/2)

ほむら「まぁ良いわ…確かに凄い綺麗な場所だし…」

さやか「じゃあ、主のマミ姫様に会いに行こう!」

そう言って二人が広間に向かうと、とても美しい女性がたっておりました。

マミ姫「亀を助けてくれて、ありがとう」

ほむら「お気遣いなく」


415ナレーター2012/05/29(火) 22:41:03e3WwSh46 (1/2)

マミ姫が手を叩くと何処からともかく魚達が出てきて、料理を運んで来ました。

マミ姫「お礼に宴を用意しております。ごゆっくり御滞在ください」

ほむら「結構です」

マミ姫「はい?」


416ナレーター2012/05/29(火) 22:43:33iacWB9XQ (1/1)

ほむら「素晴らしい城も見れたし帰るわね」

マミ姫「え?ど…どうして」

ほむら「まどかが居ないから」ウズウズ

マミ姫「はぁ…」

ほむらは家で待っているまどかに会いたくて、仕方ありませんでした。


417ナレーター2012/05/29(火) 22:52:14e3WwSh46 (2/2)

ほむら「帰るわよ、さやか」ワシッ

さやか「亀使いが荒いなぁ…」プラーン

マミ姫「ではせめて、こちらの玉手箱をお持ちください」

ほむら「中身はまどかが喜びそうな物かしら?」

マミ姫「さぁ?…本来開けてはならないものですので…」

ほむら「じゃあ、結構です」スタスタ

マミ姫「えぇぇ……」


418ナレーター2012/05/29(火) 22:59:40fpLu3fYI (4/5)

こうして、ほむらが家に戻ると泣きじゃくるまどかにしこたま怒られました。

話を聞くと、ほむらは一週間ほど行方不明だったそうです。

ほむらはまどかを撫でながら、二度と竜宮城には行くまいと心に誓いましたとさ…

~めでたしめでたし~


419ナレーター2012/05/29(火) 23:00:45fpLu3fYI (5/5)

杏子「おしまい」

ほむら「とうとう、杏子にまで私のイメージが…」

まどか「あれ?さやかちゃんは?」

マミ「私が街路樹に縛り付けた男の子を殴りに行ったわ」

まどか「あぁ、中沢君か…」

マミ「ベランダから侵入しようとしてた時は、ゾッとしたわよ」

まどか「ベランダからは怖いですよね、わかります」

ほむら「…」ギクリ


420ナレーター2012/05/30(水) 00:00:45zr2x910o (1/1)

~走れさやか~

さやかは激怒した。

必ず、王の鼻をへし折ってやらねばならぬと決意した。

さやかには大抵の事はわからぬ。

しかし、馬鹿にされてるなぁ…と言う空気には敏感であった。


421ナレーター2012/05/30(水) 00:07:19.0fMHjeA (1/1)

今日未明さやかは、野を越え山越え、10里も離れた町にやって来た。

さやかには竹馬の友があった。

杏子である。

久しく会わなかったその友を、これから訪ねて見るつもりなのだ。

揚々と歩いているうちに、やけに寂しい町の様子を怪しく思った。


422ナレーター2012/05/30(水) 00:16:34xb3X7lus (1/1)

通りを歩いていた中沢を掴み、体を揺すり恫喝に近い質問をした。

中沢は人目をはばかり、僅か答えた。

中沢「王は人を殺します」

さやか「なんで?」

中沢「(頭が)悪い者を殺すと言ってるけど、そうそう絶望的に悪い人はいないんだ」


423ナレーター2012/05/30(水) 00:22:52dArBsUlg (1/2)

さやか「結構殺されたり?」

中沢「今日だけで6人が殺され、エネルギーにされた」

聞いて、さやかは激怒した。

さやかは単純であった。

目的も忘れ、のこのこ王城へ入って行った。

捕まった。


424ナレーター2012/05/30(水) 00:31:047Es6U7bY (1/1)

さやか「王に話があんの!放せ!」

QB「僕に何の様だい?」

さやか「悪い人を何故殺すのさ!」

QB「そういう質問は城門前の投書箱にって、御触れを出したはずだけど?」

さやか「投書箱?お弁当箱みたいな奴?」

QB「あぁ…君も結構アレだね。死んでエネルギーになってよ!」


425ナレーター2012/05/30(水) 00:38:06uwgYBaVQ (1/3)

さやか「えー…やだよ!」

QB「君に選択権など無いよ」

さやか「無理無理、やだもん」

QB「…君はまず状況を見る事から始めようか」

さやか「うぬぬ…せめて、3日待って!友人が結婚するから、晴れ姿を見ときたい」


426ナレーター2012/05/30(水) 00:45:58oEUKOF4Q (1/1)

QB「キュププ…そんな事言って、逃げるつもりだろ?」

さやか「逃げないっての!そんなに疑うなら杏子をここに置いてくよ!」

杏子とは誰だ?その辺の説明を省くからお前は愚かなのだと、王は嘲笑した。

さやかは口惜しく、地団駄踏んだ。


427ナレーター2012/05/30(水) 00:49:31aetqxshA (1/1)

竹馬の友、杏子は深夜、王城に召された。

杏子「なんで私が身代わりなんだよ!」

さやか「絶対戻るから大丈夫だって!」

杏子「信用出来ねー」

さやか「大丈夫だって!」

杏子「なんか普通に忘れそうだし…」

さやか「忘れるかー!」


428ナレーター2012/05/30(水) 00:58:54uwgYBaVQ (2/3)

杏子「お前を?信用?するの?」

さやか「疑いすぎ!!」

杏子は頷き、さやかを抱き締めた。

抱き締めたと言うよりは羽交い締めであった。

友と友の間はそれで良かった。

その日の内にさやかは走って、村に向かった。


429ナレーター2012/05/30(水) 01:02:29uwgYBaVQ (3/3)

しかし、式は明日の夕暮れである事を思いだし、悠々歩いた。

途中、道草などした。

さやかが村へ到着したのは、翌る日の午後、式の目前であった。


430ナレーター2012/05/30(水) 01:09:27JG9qFFv6 (1/1)

さやか「ようよう、やっとるかね」

まどか「さやかちゃん、遅い!もう来ないかと思っちゃったよ!」

さやか「しかし、まどかが結婚か…幸せになりなよ!」

新郎「当たり前よ…幸せにしてみせる」ファサッ

式が始まり、それは美しいモノであった。

この頃には、杏子の事など忘れ、まどかの花嫁姿に酔いしれた。


431ナレーター2012/05/30(水) 01:14:07ulCkRdBI (1/1)

さやかは一生このままここにいたいと、思った。

まどか「死が二人を分かつまで、ずっと一緒だよ」

新郎「ままままどかぁーーー!」

さやか「死が…死…?…あ!殺される!」

良かった、思い出した。

さやかは友の為、戻らねばならなかった。


432ナレーター2012/05/30(水) 01:20:07E58TozF6 (1/1)

狼狽するさやかに、まどかは違和感を感じ、質問を浴びせた。

さやかはあっさり答えた。

まどか「それって大事なんじゃ…」

さやか「やっぱり?今からだと走らないと間に合わないしね」

まどか「でも、たとえ間に合ってもさやかちゃんが…」


433ナレーター2012/05/30(水) 01:25:1841KYI9Bk (1/1)

さやか「杏子を見捨てるよりずっと良いよ…しかし間に合うかな」

新郎「私が送れば、すむ話じゃない?」

まどか「あ!」

さやか「どういう事?」

そうして直ぐに、新郎の、言葉では言い表せない、ある助力によって、さやかはさしたる労苦なく町に着いた。


434ナレーター2012/05/30(水) 01:36:59y73xb/2Y (1/1)

約束の時間より半日程、余裕があった。

当然、疲労困憊でもなく意気軒昂そのもので、王の心打つものではなかった。

しかし、仲間を思う気概だけは認めようとしていた。

QB「キャップイ!本当に戻って来るとはね…」

さやか「当たり前だ!疑ってすいませんって言え!」


435ナレーター2012/05/30(水) 01:46:51dArBsUlg (2/2)

QB「君が仲間を思う気持ちは、正直僕には理解出来ないものだ…しかs

さやか「謝れバーカ、バーカバーカ!」

QB「…しかし、君の様に多少アレでも生かす価値h

さやか「言ってごらん!ご、め、ん、な、さ、い!ほら!」

QB「…」

QB「…すまn

さやか「バーカ」

杏子は解放された。

さやかはエネルギーにされた。

~めでたしめでたし~


436ナレーター2012/05/30(水) 01:48:404E3iCHlU (1/1)

マミ「しかし、さやかは我等四天王の中で最弱…」

ほむら「その続きはいらないわ」

さやか「あれ?私死んだ?」

まどか「死んじゃったね…」

仁美「安らかにお眠りください」

マミ「美樹さんならバッドエンド感が無くていいかなって…」

ほむら「個人的な経験だとバッドエンド感しか無いけどね…さやかは」

さやか「…泣くぞー!泣いちゃうぞ!」


437以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/30(水) 01:55:33i.FA5qPk (1/1)

眠る…

次の更新はおそらく土曜です。
気長にお待ちください。

いつもありがとう、また宜しく頼みます。

眠い…おやすみなさい、いい夢を。


438以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/30(水) 02:13:15ZrQryI0o (1/1)

お休み( ´ω`)っ④"


439以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/30(水) 02:52:32pjp2yORc (1/1)

乙、面白かった


440以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/30(水) 09:18:03m28Q4R.k (1/1)

さやかェ…


441以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/30(水) 21:56:48bB2MFCb. (1/1)

>>406
マジで分からんのなら半年ROMってるべき


442以下、名無しが深夜にお送りします2012/05/31(木) 15:45:43.0ls/zT. (1/1)

ホ(・o・)


443以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/01(金) 19:07:496p4w8tHQ (1/1)




444以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/01(金) 19:54:21Wa3/1vVI (1/1)

シ(・皿・)


445以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/01(金) 19:56:12GKXw8lnQ (1/1)

ここ保守いらねーから


446以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/02(土) 21:17:29KqdZM1y6 (1/6)

保守に支援…ありがてぇ、ありがてぇ…


447ナレーター2012/06/02(土) 21:17:49JkEUj/cc (1/3)

~杏子の白い馬~

モンゴルの草原に杏子という少女がマミさんと暮らしておりました。

杏子は毎日、羊を追いかけまわす仕事をしていましたが、ある春の晩に不思議な生き物に出会いました。

杏子「何だお前?」

QB「キュップイ!UMAだよ!」


448ナレーター2012/06/02(土) 21:25:27KqdZM1y6 (2/6)

杏子「私の知ってる馬と違う気がするけど、まぁ本人が言ってんだから間違いないよな!」

杏子は子馬を連れて帰る事にしました。

杏子「マミー、ウマー…」

マミ「また何か食べt…何それ?」

杏子「だから馬」


449ナレーター2012/06/02(土) 21:33:14KqdZM1y6 (3/6)

マミ「色々言いたいけど、まずそれは馬ではないわよ?」

QB「UMAだよ!」

マミ「えぇー…馬どうこうより喋ったし…」

杏子「今日から、こいつも家族だからな!馬もちゃんとマミの言う事聞くんだぞ?」

QB「一つよろしく」


450ナレーター2012/06/02(土) 21:42:11JkEUj/cc (2/3)

こうして子馬は杏子に可愛がられ大事にされました。

杏子と子馬はいつも一緒で、マミをして、二人は兄弟の様だと言わしめる程でした。

ある日、杏子達は一つの話を聞きました。

珍しい物好きの村長ほむらが、第一回ご自慢!家の珍獣コンテストを開催すると言うのです。

金一封も出るとあって、杏子達は参加する事にしました。


451ナレーター2012/06/02(土) 21:51:34JkEUj/cc (3/3)

そして当日。

中沢「鳴き声が歌っている様に聞こえる犬です!」

犬「ワンワン!ワンワンワン!」

ほむら「…」

中沢「ほら!」

ほむら「…次」


452ナレーター2012/06/02(土) 22:13:12KqdZM1y6 (4/6)

まどか「エイミーって言うの!可愛い猫だよ!」

ほむら「優勝」

ブーブー…フツウスギルダロー…ブーブー

ほむら「ちっ…」

まどか「そうだよね…珍しくはないかな…」シュン

ほむら「気を落とさないで、すぐ三日後に可愛い動物コンテストをやるからその時エントリーしてくれない?…必ず優勝出来るはずだから…なんならまどか本人が(以下略)


453ナレーター2012/06/02(土) 22:24:30KqdZM1y6 (5/6)

まどか「ばいばーい」フリフリ

ほむら「ほむほーむ…次」

いよいよ杏子の番です。

杏子「はい、これ」

QB「やぁ!」

ほむら「…」


454ナレーター2012/06/02(土) 22:25:09p9k.o..k (1/1)

杏子「馬だよ!」

QB「間違いなくUMAだよ!」

ほむら「見つけたわ…」ボソ

杏子「?」

全ての動物の紹介が終わり、とうとう優勝の発表です。


455ナレーター2012/06/02(土) 22:35:30VsNYvlDk (1/1)

ほむら「優勝は…杏子の馬!」

杏子と子馬はとても喜びました。

村長は杏子に賞金を渡し、一つお願い事をしました。

ほむら「その馬を譲ってくれない?」

杏子「え?やだよ?」

ほむら「悪い事は言わないわ、そいつと居るとひどい目に会うかもしれないわよ?」

実は村長は以前、子馬に似た生物にひどい目に会わされた過去がありました。


456ナレーター2012/06/02(土) 22:36:19RfpYPav. (1/1)

その生物を探すため、こうしてコンテストを開いていたのです。

杏子「…」

杏子「やっぱり、やだ!」

ほむら「…そう」

話し合いは物別れにおわり、杏子達は家路につきました。


457ナレーター2012/06/02(土) 22:47:43YjKcrzI. (1/4)

杏子「何だってんだよな!」

QB「きっと、別の個体だね…人間を喰いものにする奴が居るって聞いた事がある…」

杏子「そうなんだ…」

二人で話していたその時です。

突然、目の前で子馬が穴だらけになりました。


458ナレーター2012/06/02(土) 22:53:06YjKcrzI. (2/4)

ピクリとも動きません。

状況を理解して、杏子はとても悲しみました。

そして、泣きながらマミの待つ家に亡骸を運んだのです。

マミ「遅かったじゃない!…馬だけ先に帰ってきたから心配したのよ!」

杏子「マミー、馬がー…あれ?」


459ナレーター2012/06/02(土) 22:57:46YjKcrzI. (3/4)

QB「やあ!僕の死体を回収してくれたんだね!ありがとう!」

杏子「え?…え?何で?」

QB「僕らの体は替えがきくんだ!心配させてごめんよ!」

杏子「馬ー!」ヒシッ

こうして、二人と一匹はまた幸せに暮らし始めましたとさ…


460ナレーター2012/06/02(土) 22:58:40YjKcrzI. (4/4)

杏子「…」スピョスピョ

マミ「…」スヤスヤ

QB「…ふぅ」

QB「…上手く穏健派の個体を始末できたもんだ…しかし、ほむらもしつこいね…今回ばかりは感謝するけどさ」

QB「さて、後はこの二人も契約させれば僕のノルマは達成だ…キュップイ!」

~めでたしめでたし~


461ナレーター2012/06/02(土) 23:00:22FR2XoWt2 (1/1)

QB「ふぅ」

エイミー「…」

QB「ベランダで猫に話して聞かせる…」

エイミー「ニャ?」

QB「なんて寂しいんだ…」

エイミー「…」ゴロゴロ

QB「しかし、このての話はほむらに殺されかねないしね…」

エイミー「ニャー」

QB「キュップイ!…僕にそんな気は更々無いよ…もうね」


462以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/02(土) 23:31:14vJboVIMM (1/1)

すごい杏子がかわいく感じる


463ナレーター2012/06/02(土) 23:34:21e8X.0ZOQ (1/3)

~花咲かまどか~

昔々、まどかという心優しい者がおりました。

まどかが家で料理をしていると、隣に棲んでいる中沢が叫んでいました。

中沢「人ん家の畑に勝手に入ったな!鍋にして食ってやる!」

まどかが外に出て見ると、痩せて傷だらけの猫がフラフラ足元に来ておりました。


464ナレーター2012/06/02(土) 23:40:03e8X.0ZOQ (2/3)

まどかは優しく抱き上げると、すぐに中沢がやってきます。

中沢「鹿目さん、そいつを渡すんだ!罰として主に食べなきゃならない!」

まどか「酷いことは駄目だよ!許してあげて!」

そう言って頭を下げ、作ったばかりの料理を中沢にあげました。


465ナレーター2012/06/02(土) 23:44:23JBqdM4eM (1/1)

中沢「今度入ってきたら、ポン酢とネギでシャッキリポンだからな!」モグモグ

中沢は怒って行ってしまいました。

まどかは、この猫をエイミーと名付け飼うことにしたのです。

まどかはエイミーをとても大事に可愛り、痩せていたエイミーも見る見る元気になりました。


466ナレーター2012/06/02(土) 23:47:579l5PpbrE (1/1)

>>465

○大事に可愛がり
×大事に可愛り


467ナレーター2012/06/02(土) 23:48:57.fzlvNL6 (1/1)

ある日、エイミーがジッとまどかを見ておりました。

気付いたまどかが近づくと、少し離れジッと見てきます。

そうして、エイミーは桜の木の下で立ち止まりました。

まどか「ここに何かあるの?」

頷くエイミーを信じたまどかは、スコップで木の根本を掘りました。


468ナレーター2012/06/02(土) 23:51:35e8X.0ZOQ (3/3)

すると、なんと千両箱が出てきたのです。

家に戻り開けてみると、中にはぎっしりと小判が敷き詰められておりました。

まどかは、初めて見た小判に大はしゃぎです。

その様子を壁の隙間から見ている者がおりました。

中沢です。


469以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/02(土) 23:52:11sTllySgM (1/1)

主に食べなきゃいけないって…

食べたいだけだろwww


470ナレーター2012/06/02(土) 23:56:58KqdZM1y6 (6/6)

中沢「目的とは違うものが見れたが、こいつはラッキーだな…」

次の日、中沢はまどかの留守を狙い、昼寝しているエイミーを頭陀袋に入れ、下着とともに奪って行きました。

そして、無理矢理エイミーに宝探しをさせたのです。


471ナレーター2012/06/02(土) 23:58:43sIrOZi9c (1/1)

しばらくしてエイミーが弱々しく鳴く場所を中沢は掘りました。

しかし、掘っても掘っても何も出てきません。

中沢がもたつく様を、頭陀袋から抜け出したエイミーは静かに見ておりました。

中沢「やい!猫!何も出てこないじゃないか!」

2m程掘って、ついに中沢は怒りました。


472ナレーター2012/06/03(日) 00:02:53VLfkJOcU (1/1)

中沢は怒り、持っていた鍬でエイミーを殺そうとしたのです。

しかし、エイミーは避けます。

あの時は衰弱していたエイミーも今は健康体です。

エイミーはすり抜けざまに中沢の足を引っ掻きました。

中沢「ギャァアア!」


473ナレーター2012/06/03(日) 00:05:33uJeU.egs (1/1)

エイミー「…」

中沢「もう、許さん!僕の五臓六腑にお前の味を教えてやる!」

中沢は突進してきます。

エイミーが肉球に力を入れると、プニプ肉球が岩のように固くなりました。

エイミー「愚かなり…」

すぐさま、中沢のマウントを取ると、両手で顔面を殴り始めました。


474ナレーター2012/06/03(日) 00:10:08Fyl1wPT6 (1/1)

ほむら「突然ですが実況のほむらです!」

ほむら「エイミー強い!エイミー強い!」

ほむら「中沢何も出来ない!」

ほむら「誰が予想出来ましたでしょうか!死合いは一方的な展開になってきたぁ!」

ほむら「おぉっと…あれは?…中沢タップだ!タップのようだぞ!」

ほむら「しかしエイミー、攻撃の手を緩めない!中沢の人生ごとKOするつもりかー!?」


475ナレーター2012/06/03(日) 00:13:47dDqYr6CY (1/1)

中沢も多少は抵抗しますが、普段からゴロゴロしている中沢と、傷だらけになりながらもヒグマとの戦闘から生還したエイミーとでは力の差は歴然でした。

エイミーは動かなくなった中沢を口にくわえ、ズルズルそのまま掘った穴に落とします。

ほむら「決着ー!エイミーの圧倒的勝利だー!」カンカンカーン

ショウリダー…ョウリダー…リダー…ダー…


476ナレーター2012/06/03(日) 00:19:04MWi5y19M (1/1)

ほむら「…」フゥ

ほむら「じゃ、後は私がやるから…」ファサッ

ほむらは中沢の懐から純白の布を取り出すと大切に仕舞い、坦々と土をかけ始めたのです。

エイミーはそのままスタスタとまどかの所に戻りました。


477ナレーター2012/06/03(日) 00:22:10fkETAmVg (1/1)

それからというもの、入れ替わるように隣に越してきた、ほむらとも仲良くなり、まどかとエイミーは幸せに暮らしました。

中沢は文字どおり墓穴を掘りましたとさ…

余談ですが、まどかは庭に様々な花を育てており、栽培の難しい植物もあることから、皆に[花咲かまどか]と呼ばれているそうですよ。凄いですね。

~めでたしめでたし~


478ナレーター2012/06/03(日) 00:23:33BJ7CA4oc (1/1)

さやか「一回、ほむらに紹介してもらったけどエイミー可愛いよね!」

ほむら「エイミーがひどい目に会わなくて良かったわ…」ホッ

まどか「ほむらちゃん、凄く仲良いもんね」

マミ「今度、私にも紹介してね」

ほむら「もし、エイミーが死ぬような展開になってたら、私はさやかを…」

さやか「怖っ!最後まで言えよ!」

マミ「今度、私にも紹介してねってば!」

ほむら「半分冗談だから安心なさい」

さやか「もう半分は!?」


479ナレーター2012/06/03(日) 00:26:52KqTCc62M (1/1)

よし、寝ます。

久々なのにお付き合いありがとう!次は明後日の予定です。

おやすみなさい(-_-)ノシ


480以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/03(日) 00:40:08zJzym6EA (1/1)

中沢…


481以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/03(日) 00:40:16LKYEPzbk (1/1)

マミさん…


482ナレーター2012/06/04(月) 21:23:49rYHZ/sL2 (1/1)

~杏子と豆の壺~

杏子はお腹が空いていた。

辺りを見回すと、細長い壺を見つけた。

驚くほど床に固定されていてビクともしない壺だ。

中を覗くと、ぎっしり豆が入っている。


483ナレーター2012/06/04(月) 21:29:23qT0PfkZU (1/2)

杏子は喜び、壺に手を突っ込んだ。

しかし、杏子は欲張りなので豆をたくさん握り混んだ。

杏子「あれ?抜けない?」グイグイ

どうやっても抜けない。

皆様はお気付きだろうが、豆を離さない為である。


484ナレーター2012/06/04(月) 21:38:27LhI2BoQo (1/1)

一度、手にした食べ物を手放す事など杏子には出来ない。

と、言うか無意識でやっていた。

杏子「んーっ!何で?」

あまりに抜けないので、杏子は一生このままなのではと考えた。


485ナレーター2012/06/04(月) 21:47:575yiWonGM (1/1)

杏子「ふぐぅ…」ジワッ

泣きそうになっていると、マミが通りかかった。

マミ「何してるの?」

杏子「抜けなくなったんだよ!」

マミ「何で?」

杏子「知るか!豆がいっぱいあったから食べようと思って手を突っ込んだら…」

すぐにマミは全てを理解した。


486ナレーター2012/06/04(月) 21:56:23prGyc8Ks (1/2)

マミは近くに行って、杏子の脇腹をくすぐった。

杏子「ちょっ…イヒャヒャ、ヤブッ…バカッ…」///

スポンッ

杏子「あ…抜けた」

力の抜けた、杏子の手から豆が離れたからだ。


487ナレーター2012/06/04(月) 22:03:17CWCa0.mU (1/2)

杏子はマミにとても感謝した。

マミ「こういうものは、少しずつ取れば良いでしょう?」スッ

キュ

マミ「あら?…え?嘘!?豆すら触ってないのに?」

杏子「あー…そりゃそうだよ。入口は私の手でもギリギリだったもん」

マミ「ちょっと!?それじゃ私の腕が佐倉さんより俄然太いみたいじゃない!?」


488ナレーター2012/06/04(月) 22:12:14hIAg2rzY (1/1)

杏子「みたいって言うか…うーん」

マミ「ンググ…」プルプル

杏子は油を探しにいった。

戻って来た時には何故かほむらもついてきた。


489ナレーター2012/06/04(月) 22:18:07IrNfmaNs (1/1)

ほむら「巴さん…」

マミ「こんな時だけ、さん付けで呼ばないでくれる!?」

杏子「ごめんマミ!油無かった!」

ほむら「ぺぺしか無かったけど良い?」

マミ「この際、何だって良いわよ!」

こうして、数時間にも及ぶプレイの末、マミの腕は無事抜けた。

口に入れても問題ないタイプなので、豆も無事だった。

マミは壺が嫌いになり、超音波振動の器具を腕につけるようになった。

~めでたしめでたし~


490ナレーター2012/06/04(月) 22:25:42qT0PfkZU (2/2)

マミ「美樹さん、覚悟は良いわね?」

さやか「杏子が細いだけですって!」

杏子「てか、さすがの私でもここまで食い意地はってないっての」

ほむら「杏子、この花瓶に干し葡萄が入ってるわよ?」

杏子「いっただきー」ズボッ

まどか「…」

杏子「あれ?抜けない?」

マミ「…活けてあった花は?」


491以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/04(月) 22:35:21ESpn8Jqs (1/2)

プレイかよwww


492ナレーター2012/06/04(月) 23:13:32vobM5om6 (1/2)

~ハメルンの弓笛鳴らし~

昔、ハメルンと言う町でほむらが大繁殖し人々を困らせていました。

不衛生なほむらから疫病が蔓延すれば大変です。

そこで、町の人達はお金を出し合い、駆除専門の人を雇うことにしたのです。

町に来たのはまどかと言う、女の子でした。


493ナレーター2012/06/04(月) 23:21:13CWCa0.mU (2/2)

まどか「わかりました!ほむらちゃんは私が責任をもってここから離れさせます!」

中沢「まじで頼むよ?…高い金払うんだから」

その夜、まどかは弓笛を携えて現れました。

そして、空に向かって構えたのです。


494以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/04(月) 23:26:20ESpn8Jqs (2/2)

不衛生なほむらwww


495ナレーター2012/06/04(月) 23:28:39uLjx4Hg2 (1/1)

ピュィイーーーーー……

笛矢の鋭い音が響くと町の至るところで、ほむらが顔を出してます。

マドカ?…マサカマドカ?…マドカァー?…

続けざまに今度は町の外に向かって、構えました。


496ナレーター2012/06/04(月) 23:45:24ltczJQS6 (1/1)

ヒュルルル…

今度は、穏やかな音が、山の向こうに消えて行きます。

すると、どうでしょう。

ホム!?…マドカダワ…マドカァー!…

音が消えた山に向かってほむらは、一斉に移動を始めました。


497ナレーター2012/06/04(月) 23:51:19prGyc8Ks (2/2)

朝になる頃には、町にほむらは一匹もいなくなりました。

しかし、一息付くまどかに町の人達は言いました。

中沢「見事な手際だったね」

まどか「ありがとうございます」


498ナレーター2012/06/04(月) 23:53:09vobM5om6 (2/2)

中沢「でも、凄いのは君じゃなくて、弓笛だろ?それさえあれば誰だってこなせる…だから君にお金は払わないよ」

まどか「えぇっ!そんな…」

中沢「第一、手際が良すぎる。いるんだよね…自分で問題を起こして金を稼ごうって輩がさ…」

まどか「…」

まどか「そうですか…では失礼します」

まどかは頭を下げます。


499ナレーター2012/06/04(月) 23:58:422sT2a.6A (1/1)

まどか「仕事を途中で投げ出すのは不本意ですが…」スタスタ

まどかは町を出ていきました。

中沢「…?…途中で?…途中ってどう言うこと?ねぇちょっと?…弓笛使いさぁーーん!?」

そうなのです、実はこの後重要な仕事が残っていたのです。

それは、ほむら達に会う必要があるということ。


500ナレーター2012/06/05(火) 00:06:25prh0rJQo (1/1)

弓笛は[まどかがこっちに居るよ~]と言う、ただの合図でした。

今頃、ほむら達は笛矢の落ちた辺りで血眼になって、まどかを探している事でしょう。

そして居ないとわかると、騙された事への悲しみ、ぬか喜びが怒りとなって押し寄せます。


501ナレーター2012/06/05(火) 00:16:02MUu.gKUc (1/3)

生粋のマドカーであるほむら達にとって最も残酷な嘘なのです。

ダレがダマした?

ダレがカタった?

怒り狂うほむら達の矛先は…

~めでたしめでたし~


502ナレーター2012/06/05(火) 00:16:36.ngAf8.Q (1/3)

マミ「暁美さんにはホラーが似合うわ、怖くても行動する感じ」

ほむら「その割に、私自身が恐ろしさ全開だったけど…」

さやか「ホラーって言うか、サスペンスな感じ…犯人側の」

ほむら「あなたは、コメディだものね…失恋系の」

さやか「ムキィー!」

ほむら「杏子はヒューマンで、まどかはファンタジーかしら?」

マミ「私は?やっぱりヒーr…

一同『パニック』


503以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/05(火) 00:18:17riM46WvI (1/1)

寝ます。

今宵もお付き合いありがとう。

おやすみなさい、また明日。


504以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/05(火) 00:43:38qn/YV.rA (1/1)




505ナレーター2012/06/05(火) 21:37:39260yiKtQ (1/1)

~気狂いさやか~

ある日、さやかが狂いました。

ほむら「何て事かしら…正常な時でさえ手を焼くのに、あんな風になったら何をしでかすかわからないわ」

杏子「一週回って、大人しくなるなもよ?」

ちょっとだけ、ほむらは期待しました。

さやか「うっひょー!うひょはー!」ケタケタ

まぁ、どうにもなりませんでしたが…

~めでたしめでたし~


506ナレーター2012/06/05(火) 21:38:10WA0CHALM (1/1)

さやか「…」

さやか「なにこれ?」

ほむら「イソップでも、特に短い部類の話よ」

杏子「手がつけられない奴は、どう転んでも手がつけられないって話」

さやか「…」


507ナレーター2012/06/05(火) 21:50:37iXpkmnSQ (1/3)

~欲張りなマミ~

ある日、マミはケーキを食べていました。

もちろん、一人です。

ふと、前をみると鏡の中でもケーキを食べているマミがいます。

マミ「あら?貴女の苺の方が少し大きかったかしら」クスクス

そう言ってマミは鏡に手を当てました。

マミ「やっぱり入れない…か」

~めでたしめでたし~


508ナレーター2012/06/05(火) 21:51:13iOpRMQHc (1/1)

ほむら「寂しい…寂しすぎる…」

マミ「やってないわよ!」///

まどか「だ、大丈夫ですよ!私も鏡に話し掛ける事ありますから!」///

マミ「…鹿目さん…そういう話では…」

まどか「え?…あっ!」

さやか「まどかが勝手に自分の恥ずかしい趣味を暴露した…」

まどか「しゅ、趣味じゃないよ!」///

ほむら「可愛いわ」ホムホム


509ナレーター2012/06/05(火) 22:03:31iXpkmnSQ (2/3)

~ほむらと鼠~

ある家にたくさんの鼠がおりました。

それを聞きつけた猫のほむらが、家にやって来たのです。

QB「キュップアー!…ほむらが来るぞー!」

ほむらは次から次へと鼠を食べてしまいました。

すると、当然鼠は隠れてしまいました。

ほむらは鼠を誘き寄せるため、病気の振りをして倒れました。


510ナレーター2012/06/05(火) 22:11:22HRi8moyM (1/1)

しかし、倒れているほむらに鼠は言いはなったのです。

QB「キュププ、騙されないよ…君が骨になったって信用するもんか!」

ほむらが悔しがった、その時です。

女の子が家に入ってきました。

まどか「わわ、猫さんが倒れてる!病気かな?…大丈夫?」ダキッ…ナデナデ

ほむらはどうでも良くなりましたとさ…

~めでたしめでたし~


511ナレーター2012/06/05(火) 22:12:16VmU/NIDs (1/1)

ほむら「イソップは短いのが多すぎて、いじり辛いわ…」

QB「言う割にいじり倒してるけど…」

まどか「ほむらちゃんは本当にQBに容赦ないよね…」

杏子「でも、家に上げたりもしてるよな…」

マミ「最近はQBも暁美さんの側に居る事が多いし…」

さやか「あぁー!まさかツンデレ?…それだけのキャラを持ちながら更に属性を追加しようとは、ほむらは策士ですなー!」

ほむら「ちっ」

さやか「うん…友達にマジ舌打ちは、やめようか…」


512ナレーター2012/06/05(火) 22:43:15iXpkmnSQ (3/3)

~悪賢いほむら~

昔、ある土地は日でり続きで、食べ物があまり取れませんでした。

そこに住んでいたほむらも、食べ物が無い為、痩せてゆくばかりです。

そこでほむらは杏子が住む草原の城へ出かけました。

ほむら「杏子様…私は、水上の城のさやか様の使いで参りました。さやか様は、毎日魚ばかりで食事に飽きております」

杏子「まぁ、魚は旨いけど、毎日はなぁ…」


513ナレーター2012/06/05(火) 22:51:22MUu.gKUc (2/3)

ほむら「ケーキが食べたいと抜かしましたが、麦がございません。そこで百籠程、麦を譲っていただけないでしょうか?…お礼に城で一番立派なマミを差し上げると申しております」

杏子「マミか…良いよ!引き受けた!」

杏子はすぐに百籠分の麦を用意させました。


514ナレーター2012/06/05(火) 22:56:18MUu.gKUc (3/3)

ほむらは杏子の兵隊に言いました。

ほむら「後は私が引き受けます。どうか 帰って休んでください」

兵隊が行ってしまうと、ほむらは麦を全て盾へ入れてしまいました。

翌日、ほむらはさやかの住む水上の城へ行きました。


515ナレーター2012/06/05(火) 23:10:18.ngAf8.Q (2/3)

ほむら「私は、杏子様の使いで参りました。草原の城にはケーキを焼く麦はございますが、スープに入れる魚が一匹もありません」

さやか「確かに出汁は大事だかんねー」

ほむら「そこで百籠程、魚を譲っていただけないでしょうか?…お礼に城で一番立派なマミを差し上げると申しております」

さやか「マミさーん!よいぞよ!引き受けた!」

さやかはすぐに、百籠の魚を用意させました。


516ナレーター2012/06/05(火) 23:18:13.ngAf8.Q (3/3)

ほむらはさやかの兵隊に言いました。

ほむら「後は私が引き受けます。どうか 帰って休んでください」

兵隊が行ってしまうと、ほむらは魚を全て盾へ入れてしまいました。

ほむら「これだけあれば、困る事は無いわ」

満足したほむらは、盾から長い長いロープを取り出しました。


517ナレーター2012/06/05(火) 23:32:13ZISA8Sh2 (1/2)

それから数日後、杏子がほむらを呼びました。

杏子「マミが一向に届かないけど?」

ほむらは長い長いロープの片方を杏子に握らせました。

ほむら「どうかご安心ください。お届けしようと思っていたところでございますがマミが色々ブーたれて、なかなかお連れする事が出来ません」

杏子「まじか…しょうがねぇなぁマミの奴」


518ナレーター2012/06/05(火) 23:33:28ZISA8Sh2 (2/2)

ほむら「申し訳ありませんが、マミをこのロープの先に繋ぎますので、明日の正午に引っ張ってもらえませんでしょうか?」

草原の城を出たほむらは、そのままロープの片側を持って草原の城へ行きました。

ほむら「さやか様、マミの準備が出来ました。しかしマミはあまり動きたがらないので、なかなかお連れすることが出来ません」

さやか「マミさん…さすがマミさん」

ほむら「申し訳ありませんが、 マミをこのロープの先に繋ぎますので、明日の正午に引っ張ってもらえませんでしょうか?」


519ナレーター2012/06/05(火) 23:46:273M98V6hk (1/1)

次の日。

マミ「暁美さん?これは何?」

ほむら「…」クルクル

マミ「説明してもらえると助かるのだけど…」

ほむら「…」ギュッ

マミ「無言で縛られると、怖いんだけど…」

ほむら「…」グイグイ

マミ「喋って!お願いだから!」ガクガク

ほむら「いいから…動かないで…」チッ


520ナレーター2012/06/05(火) 23:56:46pp5.hfSg (1/1)

マミ「ほっ…私に固定している、このロープは何?」

ほむら「さぁ?さやかと杏子からのサプライズみたいだけど?」

サプライズと言う言葉が大好きなマミは大人しくギチギチに縛り上げられました。

ほむらは当初、首に回すように引っ掻けるつもりでしたが、悪のりが過ぎると思いやめました。


521ナレーター2012/06/06(水) 00:13:31mlUVZXig (1/1)

そして、正午。

杏子と兵隊が、ロープを引っ張り始めました。

同時にさやかと兵隊も、ロープを引っ張り始めました。

杏子「おおっ、マミの奴どんだけ動きたくねぇんだよ!」グググ

さやか「さすがマミさん!なんて力!」ギギギ


522ナレーター2012/06/06(水) 00:14:51sD6pojVc (1/1)

杏子とさやかが頑張るなか、マミは大変な事になっていました。

マミ「割れる!分離しちゃう!アタッカーとナッターになる!」

杏子「オーエス!オーエス!」

さやか「オーエス!オーエス!」

マミ「んぎぎぎギギギ…」ギリギリ

杏子「オーエス!オーエス!」

さやか「オーエス!オーエス!」

マミ「んごごごゴガガ…」ギリギリ


523ナレーター2012/06/06(水) 00:21:10pThsChqM (1/2)

あまりのマミの力に杏子もさやかも一旦休憩しました。

マミ「はぁ…はぁ、そう…そうなのね…これが二人のサプライズと言うわけね…」

マミ「…ふふふ」

力の抜けたロープをマミは思いきり引っ張りました。


524ナレーター2012/06/06(水) 00:22:09pThsChqM (2/2)

休んでいた杏子とさやかはロープを体にくくりつけたままだったので、あっさりマミの元へ手繰り寄せられました。

マミ「二人とも、サプライズが好きなのよね?」ニコ

さやか「何であんたん所のマミさん、メッチャ切れてんの!?」ヒソヒソ

杏子「お前のマミだろうが!私が知るかよ!」ヒソヒソ


525ナレーター2012/06/06(水) 00:29:51wfOI0x16 (1/1)

マミ「あなたたちにもサプライズをくれてやるわ」

マミが巨大な銃を構えたかと思うと、閃光がはしり、両者の城はかき消えました。

技名すら言わない程のマミの怒りに二人は怯えました。

マミ「何故、私を引っ張ったのか納得の行く理由を説明してもらえる?」ニコ


526ナレーター2012/06/06(水) 00:46:48oGrUcxJs (1/1)

杏子「だって、さやかがマミくれるって…」

さやか「はぁ?くれるのはあんたからでしょうが!」

杏子「?」

さやか「?」

マミ「?」




527ナレーター2012/06/06(水) 00:48:21j4hoLlSY (1/1)

杏子「おらぁああ!何処だほむらぁぁああ!!」

さやか「ボコボコにしてやるボコボコにしてやるボコボコニシテヤルボコボコニシテヤル…」

マミ「この辺りを焼き払って、燻し出すのよ!!」

少し離れた場所でほむらは魚と麦を使った出汁茶漬けに舌鼓を打っておりました。

ほむら「あー面白かった」カチッ

ほむらは食事を終えると、世界をやり直しましたとさ…

~めでたしめでたし~


528ナレーター2012/06/06(水) 00:49:28teIKI3AI (1/2)

まどか「悪ほむらちゃんだったよ…」

ほむら「まどかにこんな真似した事無いわ!」

さやか「私らにはあるんかい!」

ほむら「この話は、皆生きてる分、可愛いものだわ…」

杏子「私らに何したんだよ…」

ほむら「聞きたい?」

さやか「聞きたくない…」

ほむら「さやかから?…あなたの時は、上條君に告はk…」

さやか「聞きたくない!聞きたくない!」


529ナレーター2012/06/06(水) 00:52:45teIKI3AI (2/2)

寝ます。

次は土日です。待っていただければ幸いです。

おやすみなさい、いつも読んでくれてありがとう。


530以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/06(水) 01:01:32djisINvs (1/1)

アタッカーとナッターwww

しかしマミさんは物扱いされる事が多いな


531以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/08(金) 16:31:59nEXlyZsE (1/1)

(・◇・)ア!


532以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/09(土) 21:18:54OUVoyoj2 (1/2)

wktk


533ナレーター2012/06/09(土) 21:25:13tbV58csk (1/3)

~マミとキリギリス~

季節は実りの秋、あるところに働き蟻のマミがいました。

毎日、せっせと食べ物を巣穴に運んでいます。

ある日、マミは角砂糖を運ぶ帰りに恭介と言うキリギリスに会いました。


534ナレーター2012/06/09(土) 21:31:11tbV58csk (2/3)

マミ「私が力あるからって…なんで巨大な角砂糖を一人で…」ズルズル

恭介「働き蟻は大変だね」~♪

マミ「綺麗な音色だけど…貴方は食べ物を蓄えなくていいの?」

恭介「蓄えるもなにも、見てごらんよ…食べ物は至るところにあるじゃないか?」

マミ「まぁ、貴方が良いなら良いのよ…」

マミは少し手を休め、音色を聞き、キリギリスと少し話してから別れました。


535ナレーター2012/06/09(土) 21:38:34tbV58csk (3/3)

そうして、マミは懸命に食べ物を運び続け、恭介は夢中で音色を奏で続けました。

季節は冬。

たくさんの食べ物を蓄えたマミは巣穴で悠々暮らしていました。

外にも出れないので、TVを見ながらゴロゴロしています。

マミ「そういえば、あのキリギリスはどうしてるかしら…」


536ナレーター2012/06/09(土) 21:47:30LlBVpF1w (1/1)

トントン

その時、巣穴の戸を叩く音が聞こえました。

こんな寒い日に誰だろう?マミは戸を開けました。

中沢「遊び呆けてたら、冬になってた…」ガクガク

さやか「同じく!」ブルブル


537ナレーター2012/06/09(土) 21:52:24X.RURqGg (1/1)

マミ「本当に誰よ!」

毎年来てる冬対策を怠ったのが悪い!と、マミは蚯蚓と蛞蝓を追い返しました。

さやか「びぇー!そんな殺生なー!」

中沢「恨むぞ…春に戸を開けたら僕の死体が転がってるからな!どんな噂が立っても知らないぞ!」

マミは少しの食べ物を投げつけて、戸を閉め施錠しました。


538ナレーター2012/06/09(土) 22:00:372vzaYO7U (1/1)

マミ「まったく、何だってのよ…」プンプン

マミ「あら?」

戻ってきたマミは、TVを見て驚きました。

そこにはあのキリギリスが映っていたのです。


539ナレーター2012/06/09(土) 22:07:49j0NaAqg6 (1/1)

彼の音色に心を奪われた巨大スポンサー、志筑グループが全面バックアップした結果でした。

マミ「数奇なものねぇ」モグモグ

後日、キリギリスからコンサートの招待チケットが届き、意外と律儀なキリギリスだとマミは感心しましたとさ…

~めでたしめでたし~


540ナレーター2012/06/09(土) 22:08:3999O1QFI6 (1/1)

ほむら「リアルそのままね」

さやか「なんだとー!」

ほむら「ある程度、努力しないとこうなるわよ」ファサッ

さやか「うっ…」

ほむら「とりあえず、追試も落としたら次の試験までマミのケーキは無しよ」

マミ「そうねぇ、その期間は佐倉さんに食べて貰うから」

さやか「そんなぁ…」

杏子「落、と、せ!落、と、せ!」

さやか「あんた…」


541ナレーター2012/06/09(土) 22:38:38D.B9vLQw (1/1)

~ホムーラさん~

ある城下町に、自分勝手で無思慮なさやかがおりました。

さやかはある日、両親に言いました。

さやか「私、町で噂になってるホムーラさんの所に行ってくるね!なんか珍しい物がたくさん見れるって聞いたんだよ!」

さやかの言葉に、両親は猛反対です。


542ナレーター2012/06/09(土) 22:44:35vR.f30JA (1/1)

それも、そのはずです。

ホムーラさんは有名な大悪党で、日頃からとんでもない悪事を繰り返している、と噂されていました。

二度と戻って来れなくなると止める両親でしたが、 さやかはまるで聞きません。

さやか「大丈夫、大丈夫…ちらっと見てくるだけだから…」

さやかはそう言って、ホムーラさんの所へ出かけて行ったのです。


543ナレーター2012/06/09(土) 22:59:155gDxAD1Q (1/1)

さやかがホムーラさんの家に着いた時、ホムーラさんが聞きました。

ホムーラ「あら?貴女はどうしてそんなに震えてるの?」

さやか「ひっ…だって、さっき…この家の納屋に、蠢く影を見たから…」

ホムーラ「あぁ、それはたまたま出会した炭焼きの中沢ね…自分で炭を焼くのは面倒だから、黒く染め上げて奴隷にしたの」


544ナレーター2012/06/09(土) 23:01:19ygA0eWoo (1/1)

さやか「他にも、黄金に輝く人も見たんだけど…」ゾク

ホムーラ「それは、狩人のマミね。狐狩りに来ていたので、狐色に染め上げて奴隷にしたの」

さやか「あと一人…血みたいに赤い人が歩いてたけど…まさか…」ブルブル

ホムーラ「それは、獣を綯わす杏子という者よ…獣の血の匂いをさせてたから、赤く染め上げたのよ…質問は終わり?」

最後に怯えながらさやかは言いました。


545ナレーター2012/06/09(土) 23:06:36jgLWp5FE (1/2)

さやか「実は…この家の窓からホムーラさんが見えたんだけど…」

ホムーラ「…そう」ピク

さやか「まどか、まどかと言いながら、リボン片手にブリッJ…

ホムーラ「ッパァアアア!!!」

謎の奇声と共にホムーラさんは、さやかを薪に変えてしまいました。


546ナレーター2012/06/09(土) 23:10:19jgLWp5FE (2/2)

ホムーラさんはさやかを掴み、乱暴に竈の火にくべました。

そして、小さくつぶやきました。

ホムーラ「湿気た薪…」

~めでたしめでたし~


547ナレーター2012/06/09(土) 23:13:04PlrE1mNw (1/1)

マミ「おしまい」

ほむら「いいわね…あなた達が奴隷なんて」

杏子「こえぇよ…」

さやか「私は青に染め上げられると思ったのに…」

まどか「なんか青に染め上げるって、かっこいいね」

さやか「ふふーん」

ほむら「使い道が無いから薪にされたんでしょ?」

さやか「あんだってー!」

マミ「蒼に染め上げる…と」


548以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/09(土) 23:19:03I14iRKF2 (1/1)

今日は終わります。

明日また宜しくです。

おやすみなさい!良い夢を!


549以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/09(土) 23:21:18OUVoyoj2 (2/2)




550以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/10(日) 07:47:16Zs2Bnspo (1/1)

おつ


551ナレーター2012/06/10(日) 21:15:37xecpTrwI (1/1)

~ホム頭巾~

ある小さな村に、まどかと言う女の子が住んでいました。

まどかはいつも頭にほむらがくっついていたので、皆からホム頭巾と呼ばれていました。

まどか「ほむらちゃん、ずっとしがみついてて疲れない?」

ほむら「心配は要らないわ!」クンクン


552ナレーター2012/06/10(日) 21:24:36ETTIhJgI (1/1)

まどか「私、最近肩こりが酷いんだよね…」

ほむら「!…言ってくれればマッサージするのに!」モミモミ

まどか「ふぁ…気持ちいい…伝わってないけど、気持ちいい…」

ある日まどかは、お母さんにお使いを頼まれました。

森外れのマミの家にワインとパンを届けるのです。


553以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/10(日) 21:28:00w48vR842 (1/2)

なんだか想像するとシュールな絵面だな


554ナレーター2012/06/10(日) 21:38:022GRw.dfo (1/1)

まどか「ふひぃ…重たい…」

ほむら「私が持とうか?」

まどか「うん、それ意味無いよね…」

ほむら「?」

まどかは疲れてしまい、森の泉でひと休みする事にしました。


555ナレーター2012/06/10(日) 21:41:00VPy7h6KM (1/2)

まどか「そうだ、マミさんのおみやげに綺麗な花を摘んでいこう!ほむらちゃん、頼める?」

ほむら「御安いご用よ!はい!」カチッカチッ

まどか「あれ?」

まどかの籠の中にはいつの間にか、たくさんの綺麗な花が並べられておりました。


556ナレーター2012/06/10(日) 21:49:39h7AaXVYc (1/1)

まどか「そうなんだよね…ほむらちゃんは、物臭な訳じゃないからややこしいよね…」

ほむら「?」

杏子「…何だあれ?」

その様子を物影から見ていたのは、狼の杏子でした。


557ナレーター2012/06/10(日) 21:50:31TWdFbrRQ (1/3)

人の匂いに釣られて来てみたら、人が人に覆い被さった様な、謎の生物に出会ったのです。

仮に人間同士だとしても、あの状況を良しとしてるなら、人としてお終いです。

杏子「あれは手を出さない方が良いかな…」スタコラ

杏子は近くにマミの住む家がある事を思いだし、そっちを食べることにしました。


558ナレーター2012/06/10(日) 21:57:05qWN.jfpY (1/1)

一方、マミはまどかの到着が遅いので部屋をウロウロしておりました。

マミ「大丈夫かしら…森外れって何かと不便なのよね…ミステリアスなキャラを優先し過ぎたわ…」

トントン

戸を叩く音がして、マミは安心しました。


559ナレーター2012/06/10(日) 22:00:05DaL8dxYY (1/1)

マミ「はーい、よk…」

しかし戸を開ける直前、不安がよぎったのです。

もし違う人だったら?

昔一度同じ失敗をして、その辺をほっつき歩いてた猟師に素の自分を見られてしまったのです。

あの時の失態は繰り返したくありません。


560ナレーター2012/06/10(日) 22:07:06dSqaR62A (1/3)

マミ「フフフ…この魔力の聖域に足を踏み入れようとする者よ、名乗りなさい」

まどかなら、おまけのほむらが突っ込むはずです。

しかし返事はありません。

マミ「違う人だったみたいね…危ない危ない」フゥ


561ナレーター2012/06/10(日) 22:11:28dSqaR62A (2/3)

杏子「こいつも駄目だ…昔はこんな森じゃなかったのに…」スタコラ

仮に本当に不思議な力があっても、魔力なのに聖域とか言い出したら、人としてお終いです。

食べると馬鹿になるかもしれません。

杏子は大人しく兎辺りを狙うことにしました。


562ナレーター2012/06/10(日) 22:14:45dSqaR62A (3/3)

杏子が居なくなると、入れ違いでまどかがやって来ました。

まどか「はぁ…ふぅ…やっと着いたよ」

ほむら「思ったより、掛かってしまったわね」

まどか「…」


563ナレーター2012/06/10(日) 22:21:46bcg4JQ6. (1/1)

まどか「マミさーん!パン持ってきたよー!」

ほむら「さっさと開けなさい、まどかは疲労困憊よ」

まどか「…」

マミはまどかの声を聞き、戸を開けました。


564ナレーター2012/06/10(日) 22:28:41hnDbrN9g (1/2)

マミ「いらっしゃい。遅かったわね」

まどか「てぃひひ、ごめんなさい」

マミ「鹿目さん達、さっきノックした?」

ほむら「してないわよ?」

マミ「やっぱり、別の人だったのね…さすが私」ホッ

まどか「?」

まどかが一息ついていた頃、杏子も兎で腹を満たしておりました。


565ナレーター2012/06/10(日) 22:35:574KlShLqI (1/1)

杏子「始めから、こっちにしときゃ良かったな!」ケプッ

腹がふくれ、ゴロゴロしていると、草をわけ何かが近づいてきます。

杏子の目の前に現れたのは猟師のさやかでした。

さやか「なんだ…狼か…」

さやかは毛皮などは剥がず、食糧専門の山師でした。


566ナレーター2012/06/10(日) 22:41:30Y0/mMsD6 (1/1)

杏子「近づくな」グルル

さやか「なにもしないよ?…安心なさいな」

杏子「この森の人間は信用出来ねぇ」

さやか「ほら、怖くない」

杏子「怖がってる訳じゃ無いっての、引いてんだよ」グルル

さやか「ね、怖くない」

杏子「聞けよ」ガリッ

さやか「ぎゃー!ラ、ラ、ラステルさーん!」スタコラ

さやかは泣きながら逃げ出しました。


567ナレーター2012/06/10(日) 22:49:59UKjB5RmI (1/2)

若干猟師にしては致命的な部分もありましたが、反応は意外とまともだったので、杏子はこっそり様子を見る事にしました。

しかし、さやかはよりにもよって、魔力の聖域に逃げ込んだのです。

さやか「開けてー!ゴマー!開けるゴマ!開くのだー!」ドンドン

まどか「何かな?」カチャ


568ナレーター2012/06/10(日) 22:57:13uS3Y6d0s (1/1)

さやか「うぶぉ!なにそれ?頭に…なにそれ?」

マミ「ちょっと!鹿目さん勝手に…」

まどか「わ…怪我してる、大丈夫ですか?」

さやか「痛いよ?ヒリヒリする…でもなんで私の疑問はスルーされたのかな?」

ほむら「…」

マミ「あれ?貴女この前の…」


569ナレーター2012/06/10(日) 23:03:59hnDbrN9g (2/2)

こうして、さやかはマミの家で傷を直してもらい、なんだかんだ話が盛り上がり四人仲良く夕食を食べました。

杏子「打ち解けやがった…マジかあいつ…」

杏子はこの森にろくな人間が居ない事を確信し、縄張りを隣の森に移しましたとさ…

~めでたしめでたし~


570ナレーター2012/06/10(日) 23:05:17TWdFbrRQ (2/3)

仁美「お二人は仲がよろしくて、妬けてしまいますわ」

ほむら「少なくとも私の最高の親友は、まどかだわ」

まどか「…」///

さやか「すげぇ恥ずかしい事をサラッと言った」

マミ「いいじゃない!…一度言われてみたいわ」チラッ

杏子「うっ」ギクーン

杏子「…マ、マミは私の最高の仕事仲間だよ」

マミ「仕事仲間…そうよね…」グスッ

杏子「泣くほどの事かよ!?」


571以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/10(日) 23:17:06WG2kJ0V2 (1/1)

ナレーターです、全然関係ない話であれだけど…

こんなの書いてると、無性にまどまぎ見たくなるのです。
で、今日見てて、丁度、今終わった…泣いた。

QBと恭介許すまじ…あと、中沢…

中沢ぁぁああアアアア!!


572以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/10(日) 23:19:47H61aSv1M (1/1)

中沢に何の恨みがwww


573ナレーター2012/06/10(日) 23:29:41TWdFbrRQ (3/3)

~マミの重さ~

随分と昔の話。

中国の都へ、遥か南の国からマミが贈られてきました。

皆、初めて見るマミに興味津々です。

ほむら「へぇ…随分とデb…大きな生物なのね…」

まどか「確かに、こんなに…」


574ナレーター2012/06/10(日) 23:38:11V02Dz.0w (1/1)

まどか「…」

まどか「ふ、ふくよか!…ふくよかな生物は見たこと無いね!」

ほむら「上手いわよ」ナデナデ

まどか「てぃひひ」

マミ「…」


575ナレーター2012/06/10(日) 23:43:11UKjB5RmI (2/2)

杏子「でも、これだけでかいと重さが気になるなぁ…」

QB「でも、こんな大きな生物を計る量りは無いね」

杏子「だよなぁ…いくら皇帝でも、こんな大きな生物を量りに掛けようとは考えないだろうし…」

QB「確かに、気にはなるけどね」

マミ「…」


576ナレーター2012/06/10(日) 23:55:49VPy7h6KM (2/2)

その場にいた者が、何か良い方法は無いかと相談してみましたが、中々良い案は出ません。

皆が諦めようとしたその時、背後から阿呆みたいな声が聞こえてきました。

さやか「悩んでますなぁ? …フッフッフ、私が量り方を皆に教えてしんぜよう!」

ほむら「何だ、さやかか…これは小難しい話だから、髪を青く染める様な小娘には無理よ」

さやか「地毛だよ!…本当だって!本当なんだって!いかにマミの様な重い生物でも簡単に量れるんだって!」

マミ「…」


577以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/10(日) 23:59:55w48vR842 (2/2)

マミさん…(´;ω;`)


578ナレーター2012/06/11(月) 00:15:04ulXVRSiw (1/1)

QB「めんどくさいなぁ…やれやれまったく…じゃあやって見せてよ」

さやか「まずは船に、マミを乗せるのだ!」

ほむら「沈んだ位置で、重量を知ろうとでも言うのでしょう?」

さやか「あれ?」

杏子「そんなのは、とっくに話しに出たんだよ」

皆はため息をつきました。


579ナレーター2012/06/11(月) 00:15:543iJnubVg (1/1)

さやか「?…じゃあなんでやらないのさ?」

QB「問題はマミが乗船して無事な船があるのか?と言うことだよ…」

マミ「…」

さやか「でも、一トンくらいでも余裕で…」

皆はやれやれと再度ため息をつきました。


580以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/11(月) 00:17:46z52dbjy6 (1/3)

一トン・・・だと?


581ナレーター2012/06/11(月) 00:20:31loKNkK/E (1/6)

QB「簡単に説明するよ…タンカー系の輸送船でも、耐荷重量は想定設置面積に荷重が分散された形で計算しているんだ。マミを見てごらんよ…あのサイズにどれ程の重量を秘めていると思うんだい?…あの小さな軸足二本が、その圧倒的重量を支えているんだ。…おそらく、その集中荷重は船を甲板ごと貫く程に…」クドクド

さやかにはちんぷんかんぷんでしたが、ほむら達が深く頷いているので、合わせて頷く事にしました。

マミ「…」


582ナレーター2012/06/11(月) 00:31:43geO6tysA (1/2)

まどか「万が一重すぎて、船を壊すわけにはいかないもんね…万が一にだけど…」

杏子「さっきから、まどかは保険はるなぁ」

ほむら「まどかは良いのよ、マミを怒らせて圧死させられたらどうするのよ!?」

皆が頭を悩ませるなか、とうとうマミが口を開いたのです。


583ナレーター2012/06/11(月) 00:33:10loKNkK/E (2/6)

マミ「…楽しい?」

マミ「楽しいか!?」

マミ「人を辱しめて楽しいか!?」

マミ「…だいたい、そんなに重いわけないでしょう!!」

切れたマミは船に飛び乗りました。


584以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/11(月) 00:38:18z52dbjy6 (2/3)

マミさん・・・!


585ナレーター2012/06/11(月) 00:44:41XO0pbEcs (1/3)

スタッ…バキッ…メキッ…バキッ…ズボッ…ボチャ…ブクブク

船はマミの重量に耐えきれず、マミは床を貫いて海に沈みました。

予想以上に重かったマミは二度と浮上する事はありませんでした。

~めでたしめでたし~


586以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/11(月) 00:45:02jz3C8bYo (1/1)

ひでぇwwww


587ナレーター2012/06/11(月) 00:45:18loKNkK/E (3/6)

中沢「めでたしめでたし!!」

さやか「すごい…縛り付けてある植樹から大声で叫んでる…」

ほむら「よほど、縛ったマミと殴ったさやかを恨んでる見たいね」

マミ「じゃあ、口も縛ってくるわ…」スタコラ

さやか「目を突いてくるね」スタコラ



ムグー…



杏子「静かになったな…」


588以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/11(月) 00:48:47amIDV48o (1/1)

どう言う意味で静かになったんだろう…


589以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/11(月) 00:53:03loKNkK/E (4/6)

寝るのだよ。

私は初見で、中沢に期待していた。
きっとDr.マンハッタン並の超人パワーで魔女もろともQBを殲滅してくれるだろう…と。

きっと魔法少女を幸せにするのは奴だと…
なのに、あの体たらく。

なぁ、かぁぁ、ざあぁぁ、わあぁぁああ!!

あ、おやすみなさい。
また明日。ノシ


590以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/11(月) 01:52:21m.9iRAfM (1/1)

これはひどい


591以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/11(月) 02:45:027.dfZfxc (1/1)


それにしてもよくネタが続くな


592以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/11(月) 08:43:30ah4NGHGs (1/1)



ホムーラさんの元ネタってなに?


593以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/11(月) 12:35:02z52dbjy6 (3/3)

で、結局中沢って誰


594以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/11(月) 14:38:02mYsRrkP6 (1/1)

>>593
ほむら「中沢くん……」

杏子「中沢って……誰だよ?」

というシーンが思い浮かんだ。


595以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/11(月) 21:17:40geO6tysA (2/2)

>>592
グリムの「トゥルーデおばさん」です。

>>593
物語に関係無いのに名前を賜った、許されざるモブ。


596ナレーター2012/06/11(月) 21:18:36loKNkK/E (5/6)

~少女と靴屋~

どこかの町の隅の隅。

小さな靴屋がありました。

靴屋のマミは真面目に働いていましたが、あまり靴は売れず、とうとう一足分の靴の皮だけになってしまいました。


597ナレーター2012/06/11(月) 21:24:54j7f97Biw (1/3)

マミ「この皮を張ったら、もう靴を作ることも無いのかしら…」

マミは皮を靴の形に切っただけで、その日は寝むってしまいました。

次の日の朝、目を覚ましたマミは驚きました。

何と、いつの間にか靴が出来上がっていたのです。


598ナレーター2012/06/11(月) 21:32:33r2vfEohE (1/2)

マミ「え?なんで…?」キョロキョロ

その靴はとても素晴らしい出来で、高い値段で買ってもらう事が出来ました。

靴屋はお金が出来たので、二足分の皮を買い、そしてその皮を切ったところで、また寝むってしまいました。


599ナレーター2012/06/11(月) 21:34:00zJGrmO4g (1/2)

マミ「また?…嘘でしょ?」

なんと翌朝にも、靴が二足出来上がっていたのです。

そして毎日、同じ事が続きました。

皮を仕入れる量もどんどん増えて行き、マミは、すっかりお金持ちになりました。


600ナレーター2012/06/11(月) 21:47:41zJGrmO4g (2/2)

マミ「しかし、綺麗に出来てるわ…」

繁々と眺めます。

マミ「どう作られてるのか気になるわね…あぁー、でも幽霊とかだったらどうしよう…」

それでも、とうとう好奇心に勝てず、夜中に工房を覗いて見ました。


601ナレーター2012/06/11(月) 21:50:19r2vfEohE (2/2)

夜深く、工房に突然二人の少女が現れました。

ほむら「さ、今日もやるわよ」

杏子「マミの奴、私らに遠慮して皮の量減らしてるよな」ハリハリ

ほむら「それだけ、生活が安定し始めたのでしょ?喜ばしい事だわ…」トントン

二人の不思議な格好の少女は人とは思えない動きで、あっと言う間に靴を仕上げました。


602ナレーター2012/06/11(月) 22:00:42XO0pbEcs (2/3)

杏子「気付いた訳じゃ無いよな?」ハリハリ

ほむら「それは、無いわ。マミの事だから、気付いたら露骨に数を減らすだろうし…」トントン

マミ「…」ドキドキ


603ナレーター2012/06/11(月) 22:01:30loKNkK/E (6/6)

杏子「はぁ、さやか達は良いよな…面と向かって礼が言えて…」ハリハリ

ほむら「貴女もそうすれば良いじゃない?」トントン

杏子「いやいやいや…そんな簡単じゃねぇのさ、ほむらだってそうだろ?」ハリハリ

ほむら「私の場合は、今のマミの記憶には無いから…お礼を言ってもキョトンとされるだけだわ」トントン

何か、これ以上聞くのは悪い気がしてマミは工房を離れました。


604ナレーター2012/06/11(月) 22:18:02j7f97Biw (2/3)

次の日、マミは自分が仕上げられる分だけ皮を買い、朝から靴を作りました。

マミ「ふふふ。あの娘達にお礼をしないとね…でも、ばれたと知ったら二人共ばつが悪いでしょうし…」ハリハリ

少し悩んで、マミは手紙を書いたのです。


605ナレーター2012/06/11(月) 22:19:28kDQj8mBg (1/1)

夜、ほむらと杏子が来てみると、靴は全て出来ており、ケーキとお茶と一枚の手紙が置いてありました。

[どなたか知りませんが、いつもありがとう]

なんか他にもゴチャゴチャ書いていましたが、まぁ、今後は自分で作るから的な内容でした。


606ナレーター2012/06/11(月) 22:33:33vu0fPO.Y (1/5)

杏子「そっかそっか、マミにもばれてないみたいだし、恩返しは上手く行ったかな!」

ほむら「何言ってるの?完全に見られたのよ…」ハァ

ほむらがケーキとお茶を指差します。

ケーキが二切れとカップが二個置いてあります。


607ナレーター2012/06/11(月) 22:34:17vu0fPO.Y (2/5)

杏子「あぅ」///

ほむら「はぁ、恥ずかしい…二度とマミには会えないわ…」

杏子「うぶふぅ…」///

ほむら「恥ずかしがりすぎよ…万が一会ったって、マミはきっと知らない体で接してくれるわよ」ポン

杏子「それがヤなんだよ!」///


608ナレーター2012/06/11(月) 22:39:33t539Vzkg (1/1)

二人はケーキとお茶をいただくと、外に出て行き、そのまま二度と現れる事はありませんでした。

二人はいなくなりましたが、それからもマミの靴屋は順調に売れ、マミは幸せに暮らす事が出来ましたとさ…

~めでたしめでたし~


609ナレーター2012/06/11(月) 22:40:26tavrD9WI (1/1)

まどか「終わり!」

マミ「今からは全部、鹿目さんに話して貰おうかしら…」

ほむら「かまわないわよ、一向に」

杏子「これは、恥ずかしい」///

さやか「杏子は良い娘ですなぁ」

杏子「なんで、まどかは私の事に詳しいんだ?話したっけ?」

ほむら「私がね」

まどか「てぃひひ」

杏子「…ほむらこのやろう」


610ナレーター2012/06/11(月) 23:16:31vu0fPO.Y (3/5)

~さやほむ合戦~

昔々、あるところにさや蟹とほむ猿がおりました。

ある日、さや蟹はモゲラとまど蟹とおにぎりを食べている所でした。

ほむ猿「あら、奇遇ね…まど蟹」

さや蟹「げっ、ほむ猿」

ほむ猿「げっ、とは何よ…それより美味しそうなおにぎりね、一つくれない?」


611ナレーター2012/06/11(月) 23:23:02vu0fPO.Y (4/5)

まど蟹「あっ、私のでよけr…

さや蟹「あげるわけ無いでしょ?バカ?」

ほむ猿「っ…阿呆みたいに炭水化物ばかり胃袋に入れてたら手遅れになるわよ…只でさえ服のサイズが上がったのに…」

さや蟹「はっ、スタイルばっか気にして、いかにも病み上がりですって感じだした、ガリガリの転校生よりゃマシでしょ?」

ほむ猿「確かにマシかも知れないわね。私がガリガリだと思ってしまう、貴女の狭い視野からしてみれば、ね?」

さや蟹「おぉ?」

ほむ猿「あぁ?」


612ナレーター2012/06/11(月) 23:34:28vu0fPO.Y (5/5)

仲の悪い二人はいつも喧嘩ばかりです。

一緒にいたまど蟹も呆れています。

まど蟹「ダメだこの二人は…この二人はダメだ…」

まど蟹「この二人は本当にダメだ…」

ほむ猿「さすがに、まど蟹に言われるのは傷つくわ…」

さや蟹「…そんな冷めた目でこっち見ないで?」


613ナレーター2012/06/11(月) 23:40:58j7f97Biw (3/3)

まど蟹「だったら仲良くしてよ!」

ほむ猿「貴女のせいでまど蟹に怒られたわ、砕け散りなさい」

さや蟹「怒られたショックで髪の毛ずる剥けになれば良いのに」

ほむ猿「坊主なら貴女の方が似合うわよ?そんな人工着色料全開の髪の毛より違和感無いわ」

さや蟹「…まな板が」

ほむ猿「おぉ?」

さや蟹「あぁ?」


614ナレーター2012/06/11(月) 23:54:35XO0pbEcs (3/3)

まど蟹「…」

まど蟹「…なんだこいつら…」

さや蟹「やるっての?」

ほむ猿「そんな度胸が貴女にあるのかしら?」

さや蟹「きーっ!やったろうじゃん!」

こうして、互いに一線を越え二匹は決着をつける事になりました。

二匹共に、モゲラやまど蟹、杏子蜂なんかにそれぞれ協力を申し入れましたが、面倒な事になりそうだと断られました。


615ナレーター2012/06/12(火) 00:00:23ZyGskrkk (1/5)

さや蟹「奴は、ザ・ワールドを使うからな…やるからには先手を取らないと…はっ!?」

悪寒が走ったさや蟹は岩の下に隠れました。

その瞬間、今までさや蟹がいた場所に大量の青柿が降り注いだのです。

ほむ猿「ちっ」

さや蟹「現れたな…」


616ナレーター2012/06/12(火) 00:13:077S3zH70E (1/3)

そして戦いが始まりました。

さや蟹が馬糞をほむ猿に浴びせかけると、どこからともなく現れた臼がさや蟹を襲います。

手数は圧倒的にほむ猿でしたが、さや蟹も硬い甲羅と再生力で決定打を許しません。

さやか「くっ!顔面ホームベースが…むははは!お前で野球をしてやろうか!?」

ほむら「なるほど、合点がいったわ。だから相撲取りを目指しているのね…」

さやか「ぬがー!!」

まど蟹「…」


617ナレーター2012/06/12(火) 00:25:32qQ8Wmohc (1/3)

戦いの間、二匹の罵声も止むことはありませんでした。

ほむ猿「N、T、R!N、T、R!」ポカスカ

さや蟹「コ、ミュ、障!コ、ミュ、障!」ポカスカ

まど蟹「…」キュラキュラ


618ナレーター2012/06/12(火) 00:26:37HyLsQ0qg (1/2)

ほむ猿「だいたい、剣?使えもしない剣を武器に選択した神経がわからないわ…」ギリギリ

さや蟹「んな事、言い出したらあんた盾じゃん!素手で戦うつもりだったのかなー?」グググ

杏子蜂「おい、お前ら…」

ほむ猿「手出し無用よ!」

さや蟹「邪魔すんな!」

杏子蜂「いや、まど蟹が尋常じゃない顔でお前ら見てるけど?」

ほむ猿「へ?」

さや蟹「え?」


619ナレーター2012/06/12(火) 00:31:32.E2pxNPM (1/4)

二匹の向いた方向にはまど蟹がいました。

笑いもせず、怒りもせず、無表情でランドモゲラーの上に立っておりました。

ランドモゲラーの左右のドリルがうねりをあげ、今にも襲い掛からんばかりです。

ほむら「待って!待ってまどか!落ち着くから!落ち着いたから!」

さやか「まー!すんません!なんかすんません!」

すぐに、二匹は戦いをやめました。


620ナレーター2012/06/12(火) 00:33:39nebA6JP2 (1/2)

まど蟹「喧嘩は終ワり?」

ほむ猿「はい!」

まど蟹「仲良くスる?」

さや蟹「します!」

まど蟹「なンだ残念。私も参加シよウと思っタノに…てぃヒひ…てぃひヒ」

一向に表情の変化が無い、まど蟹に二匹は震え上がりました。

それからは、少なくともまど蟹の前では仲良くする二匹の姿が見られましたとさ…

ランドモゲラー「…」

~めでたしめでたし~


621ナレーター2012/06/12(火) 00:44:37HyLsQ0qg (2/2)

仁美「私、怒ると怖いのはまどかさんだと、思っておりますの」

ほむら「同意見だわ、まどかに怒られたら反省するもの」

杏子「誰に怒られても、それが正当なら反省しろよ…」

まどか「ほ、ほむらちゃんに怒ったりはしないよ…」ワタワタ

さやか「と、言いつつ家ではほむら人形をぼこぼこに…」

ほむら「!」ガーン

まどか「やらない!やらないよ!さやかちゃん!もぅ、嘘言わないでよ…大事にしてるよ!」

さやか「いや、信じんなよ」

杏子「いや、持ってんのかよ」


622以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/12(火) 00:46:51nebA6JP2 (2/2)

寝ますね。

読んでくれた方、ありがとう。

また明日お付き合いください。

では、おやすみなさい。


623以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/12(火) 01:28:29G3.NWct6 (1/1)




624以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/12(火) 01:31:17UqQiDEjM (1/2)

マミさんがとうとうロボット兵器になったwww


625以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/12(火) 12:06:209kH81ezQ (1/1)

家にほむほむ人形置いてるまどっちかわいい


626ナレーター2012/06/12(火) 21:15:05jQzzM7zw (1/2)

~ホムホム山~

昔々、まどかの住む家の裏山に、一匹の中沢が住んでいました。

中沢はまどかが必死で育てた野菜を毎日、盗んでいくのです。

さらには、まどかが畑仕事をしている時も邪魔をします。


627ナレーター2012/06/12(火) 21:22:19Z2jDAADk (1/2)

中沢「肥料を分けてあげるよ!」ブンッ

そう言って、自分の糞を投げつけ、特殊な快感を得ていました。

まどかは遂に、中沢に我慢出来なくな り、畑に罠をしかけ中沢を捕まえたのです。

中沢「小癪」ブラーン


628ナレーター2012/06/12(火) 21:31:29.E2pxNPM (2/4)

そして中沢を家の天井に吊るし、反省を促しました。

まどか「さやかちゃん、中沢君には反省してもらわないといけないから、縄をほどいちゃ駄目だよ!」

さやか「まっかせーなさーい!」

どこまでも頼りない返事を聞くと、まどかは畑仕事に戻りました。


629ナレーター2012/06/12(火) 21:43:28ZyGskrkk (2/5)

さやかだけになると、中沢は話しかけました。

中沢「外してくれないか?デートに遅れてしまう」

さやか「ただ、逃げたいだけでしょうが!まどかに頼まれた以上、聞く耳は持たないよ!」

中沢「…」


630ナレーター2012/06/12(火) 21:44:32ZyGskrkk (3/5)

中沢「逃がしてくれたら、上條とのデートをセッティングしてやるよ?」

さやか「いやいやいや、駄目駄目駄目、まどかの信頼を裏切る訳には…」ホドキホドキ

中沢「…」

さやかが縄をとくと、中沢は茶釜でさやかを叩き殺してしまいました。

さやか「無念」バタッ


631以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/12(火) 21:50:55UqQiDEjM (2/2)

殺られると思ったよ…

って言うかお婆さん役がさやかな時点で確定だったな…うん


632ナレーター2012/06/12(火) 21:53:39ZyGskrkk (4/5)

中沢「愚かな美樹さんめ…でも、このままじゃ目立つな…」

中沢が横に目をやると、出来立てのお吸い物がありました。

中沢「…」

暫くして帰ってきたまどかは、さやかも中沢もいないので不思議に思いました。

まどか「さやかちゃん?さやかちゃん?もう…囲炉裏の火も消さないでどこいったんだろ…」


633ナレーター2012/06/12(火) 21:59:25.E2pxNPM (3/4)

そして火に掛けてあったお吸い物のお鍋を見て、違和感を感じたのです。

まどか「量、多っ!」

まどか「もう…さやかちゃん作りすぎだよ…」グルグル

まどか「よかった、底は焦げてないみた…い…」グル…

まどかはお吸い物と目が合いました。

まどか「わーーー!」

まどか「わっわわーーー!!」


634ナレーター2012/06/12(火) 22:08:52Z2jDAADk (2/2)

叫び声を聞き、やって来たのは仲良しの杏子でした。

杏子「おい!まどかどうした!?」

まどか「…ん…あぁ!杏子ちゃん!…さ、さやかちゃんの出汁が!DHAが私を見て…お吸い物がさやかちゃんに!」

杏子「とりあえず、落ち着け!さやかがどうしたって?」

まどかに詳しい話を聞いた杏子は憤慨しました。


635ナレーター2012/06/12(火) 22:13:49/OJfGI0E (1/1)

杏子「…とりあえず、中沢は私がどうにかするから安心しな」

杏子は一つの作戦を考えました。

そして翌日、杏子は中沢に会いました。

杏子「よぅ中沢。じきに冬だし、薪集めに行かないか?」

中沢「…いいね…付き合うよ」

暫く薪を広い集め、その帰り道、杏子は中沢に気付かれないよう合図を送りました。


636ナレーター2012/06/12(火) 22:20:01ZyGskrkk (5/5)

ホムホム

中沢「ん?佐倉さん?今、ホムホムって聞こえなかった?」

杏子「あぁ、それは、ここがホムホム山だからだよ…」

中沢「なるほど、ホムホム聞こえるからホムホム山か…不思議な山だね」


637ナレーター2012/06/12(火) 22:23:037S3zH70E (2/3)

ホムホムホムホム

中沢「さっきよりも、音が近くなってるな」

杏子「ホムホム山だからね」

中沢が歩みを戻そうとした、次の瞬間。

背負っていた薪が突然、炎上したのです。

中沢「ぎゃあああ!!しかも臭い!熱いし臭い!薪からガソリンが染み出てきた!」


638ナレーター2012/06/12(火) 22:30:39qfqRXQuQ (1/1)

中沢はホムホム山の自然現象により、背中に重度の火傷を負いました。

次の日、寝込んでいる中沢の所に、杏子が見舞いに来ました。

杏子「どうだい?加減は?」

中沢「ホムホム山怖い…ホムホム怖い」ガクガク


639ナレーター2012/06/12(火) 22:31:42hJUHe73k (1/1)

ホムホム

中沢「!」キョロキョロ

杏子「どうした?」

中沢「い、今またホムホムって…」ガタガタ

杏子「空耳じゃねぇの?」


640ナレーター2012/06/12(火) 22:37:46IQuNhR0w (1/1)

ホムホムホムホム

中沢「ほら!また聞こんぎゃあああ!!」

突然叫んだ、中沢を見ると火傷の部分がビシャビシャに濡れていました。

さらに、中沢を取り囲むようにサドンデスソースの空き瓶が突如現れたのです。


641ナレーター2012/06/12(火) 22:43:40rOis4Vdw (1/1)

杏子「あぁー、こりゃホムホム山の呪いだな」

中沢「あっつい!あっつあっつい!」

杏子「水神様に詫びをしないと、もっと大変な事になるね」

中沢「…あれ?何も感じないぞ?…背中の感覚が無いよ?…え?背中取れた?」


642ナレーター2012/06/12(火) 22:52:22XgDRIh6w (1/4)

数日後、背中の火傷もまぁまぁ治ったので、中沢は水神様のお社がある湖にやって来ました。

杏子「こっからは舟で向かうのさ」

中沢「泥舟じゃ無いだろうね…」

杏子「んな訳あるか」

湖には、作りも同じ二艘の舟がありました。


643ナレーター2012/06/12(火) 22:53:57XgDRIh6w (2/4)

杏子「とりあえず、行こうぜ」

中沢「そうだね、呪いさえ無くなれば…あとはいつだって鹿目さんに復讐を…」

ホムホム

中沢「またぁ?」

中沢は急いで解呪に向かおうと、舟に乗り込みました。

カチッ

中沢「カチッ?」


644ナレーター2012/06/12(火) 22:57:50jQzzM7zw (2/2)

ホムホムホムホム

降りた瞬間、舟は銅線で繋がれた粘土状の物体で埋め尽くされたのです。

中沢の足は、謎のスイッチを押していました。

閃光が走り、舟もろとも中沢は消し飛んでしまいました。


645ナレーター2012/06/12(火) 23:03:52XgDRIh6w (3/4)

杏子「…って、ほむらぁ!危ねぇな!私まで巻き込まれるトコだったぞ!?」

ホム?

こうして、中沢だったモノは湖に沈み、魚の餌になりましたとさ…

~めでたしめでたし~


646ナレーター2012/06/12(火) 23:04:29ZweCsx/E (1/2)

マミ「あれ?また美樹さんがいない…」

まどか「出番がなくなって、どっか行っちゃった…」

さやか「…ただいまー、マミさん中沢居なくなってたよ?」

マミ「え!?リボン解かれたの?…常人に抜けられるとは思えないんだけど…」

杏子「…」

まどか「まぁまぁ、もうベランダから侵入とかはしてこないだろうし…ね?」

杏子「私に聞くな」

ほむら「…」ナデナデ

杏子「撫でんな!」///


647ナレーター2012/06/12(火) 23:11:16ZweCsx/E (2/2)

~病気になったマミ~

ある日、マミが風邪になりました。

マミ「うう…寂しい」

QB「マミ!マミ!カルカン開けてよ!お腹すいたよ!」ユサユサ

すぐに、風邪の話を聞き付けて杏子がお見舞いに来ました。


648ナレーター2012/06/12(火) 23:16:50XgDRIh6w (4/4)

杏子「なんだよマミ、風邪だって?…情けねぇなぁ」

QB「カルカン開け要員来たー!」

杏子「油断すっからだよ」ペリペリ…ポイ

マミ「返す言葉も無いわ」

QB「ヒャッホー」ガッガッ


649ナレーター2012/06/12(火) 23:20:579qZzNPmk (1/1)

二人で話していると、さやかがやって来ました。

さやか「マミさーん!大丈夫ですか?」ユサユサ

マミ「揺すらないで…大丈夫じゃないから…出ちゃう、出ちゃうから」

さやか「あ、差し入れ買ってきたよ!QBにも、はい」ペリペリ…ポイ

QB「ぺディグリー!!」ガッガッ


650ナレーター2012/06/12(火) 23:25:12mSmfpNl6 (1/1)

さやかの差し入れは大量のチキンフィレオと駄菓子のビックカツで、病気のマミには食べ辛い物ばかりでした。

マミ「…遠慮せず食べてて、お茶煎れてくるわね」ヨロヨロ

杏子「動いて大丈夫なのか?」

マミ「これくらいわね」

特に大丈夫でもありませんでしたが、マックの匂いが充満した部屋から一秒でも離れたかったのです。


651ナレーター2012/06/12(火) 23:30:49hJODMyj6 (1/1)

散々食べ、散々飲んだ二人は夜遅く帰っていきました。

マミは一人静かに、窓を全開に換気して、辺り一面に散乱したゴミを片付け始めました。

マミ「QBは帰ってこないし…」クラクラ

そうして、そのまま眠ってしまいました。

次の日、案の定悪化しました。


652ナレーター2012/06/12(火) 23:34:46rqJJcJHs (1/1)

マミ「うぅ…本格的にマズいわ」ガタガタ

この日、お見舞いに来たのはまどかでした。

まどか「マミさん?マミさん大丈夫?…聞いてたより辛そう」

マミ「辛いわ…」

まどか「わ、布団が汗でずぶ濡れ…替えはありますか?」

マミが指差した場所から、まどかが布団を用意します。

濡れタオルでマミの体まで拭いてくれました。


653ナレーター2012/06/12(火) 23:38:371fMFxk2o (1/1)

まどか「じゃ、こっちのパジャマに着替えてくださいね、私洗濯してきます」

マミ「何から何まで悪いわね…」

まどか「食事も用意できれば良いんですけど…私、料理が…」ティヒヒ

ほむら「心配には及ばないわ」スタッ

いかなり現れたのは、スーパーの袋を持ったほむらでした。


654ナレーター2012/06/12(火) 23:41:44qQ8Wmohc (2/3)

ほむら「台所借りるわね?」

暫くすると、良い匂いが漂ってきます。

まどかが洗濯を終えた頃には料理も出来ており、三人でほむら特製ミルク粥を食べました。

二人が帰るとマミの部屋はすっかり片付き、洗濯物も綺麗に干されています。

テーブルに少し多目に作られたミルク粥と替えのパジャマが置いてある事にも気が付きました。


655ナレーター2012/06/12(火) 23:43:497S3zH70E (3/3)

マミ「二人とも」ホロリ

見舞いに来る人って大事なんだな、マミは切にそう感じましたとさ…

QB「あれ?窓が閉まっている…むむ?入れないぞ?」カリカリ

~めでたしめでたし~


656ナレーター2012/06/12(火) 23:45:58qQ8Wmohc (3/3)

さやか「さすがにこれはない!」

杏子「マミが病気になるわけ無いもんな!」

ほむら「さやかが言いたいのはソコじゃないわ」

さやか「私は見舞いの達人ですよ!」

マミ「何その、愉快な響き…」

まどか「でもCD以外、買っていくの見たこと無いけど…」

さやか「それでも、チキンフィレオは買わないよ…たまに食べると旨いけど」

杏子「食いたくなってきた」


657ナレーター2012/06/12(火) 23:56:21.E2pxNPM (4/4)

~身代わりにされた杏子~

昔々、ある所に悪戯好きの兎、さやかがおりました。

ある日、狐のマミが畑でピーナツを育てているのを知ったさやかは、しめた!と喜びました。

次の日、マミが収穫しようかと畑に行くと、何者かに根こそぎ奪われていたのです。


658ナレーター2012/06/13(水) 00:02:06oCm8.KlU (1/2)

マミ「許せないわ…ピーナツバターのお菓子が食べたかったのに」プルプル

目を皿にして痕跡を探すと、垣根の下にを見つけました。

マミ「ふふふ、見てなさい」

更に次の日、またもさやかは現れました。


659ナレーター2012/06/13(水) 00:08:37bdLhYHR. (1/3)

さやか「やっぱり、ピーナツは美味しいですなー」

さやかが穴に入ると、バチンと言う音と共に足にリボンが絡まり、さやかは吊し上げられたのです。

マミが昨晩、捕獲用トラップを張っていたのでした。

さやか「これはマズイ。マミさん怒ると怖いしな…」


660ナレーター2012/06/13(水) 00:14:59oCm8.KlU (2/2)

さやかが慌てていると、熊の杏子が、ノシノシ歩いてきました。

さやか「しめた!おーい、杏子ー!」

杏子「さやか、あんた何やってんの?」

さやか「今?マミさんに頼まれた仕事をね」

杏子「それ仕事だったのか…しかし兎耳が似合わねぇな…」

さやか「やかましいっ!マミさんが似合いすぎてるんだよ!…っと、そんなことより私疲れちゃってさ、報酬は全部あげるから、替わってくれない?」


661ナレーター2012/06/13(水) 00:27:55n7L.Wqio (1/1)

杏子「報酬?」

さやか「マミさんの畑のピーナツだよ。ここで烏を追い払うだけだからさ!ね?」

杏子「よし、乗った」

杏子はさやかに代わり、リボンと木に足をかけぶら下がりました。


662ナレーター2012/06/13(水) 00:29:13dlw13U0U (1/1)

自由になったさやかは、マミの元へすぐさま向かいます。

さやか「マミさーん!…ピーナツ畑の罠に昨日の犯人が!」

マミ「…」

マミ「あら、本当?案内してもらえる?」


663ナレーター2012/06/13(水) 00:36:3384neXPBg (1/2)

さやか「え?自分で仕掛けたんだから、案内なんて…」

マミ「案内、してもらえる?」

さやか「…こっちです」

マミは明らかに痛そうな棍棒を持ち出すと、さやかと一緒に歩き始めました。


664ナレーター2012/06/13(水) 00:39:4284neXPBg (2/2)

さやか「…」

マミ「美樹さん…私は、誰にも罠の事は言ってなかったの」パシッ…パシッ…

さやか「…」

マミ「昨日の泥棒の事もね…」パシッ…パシッ…

さやか「…」


665ナレーター2012/06/13(水) 00:45:30bdLhYHR. (2/3)

その頃、杏子は言われた通り、烏を追い払っておりました。

杏子「そういやぁ、終わり時間、聞いてなかったな…」

マミ「あら、佐倉さんご苦労様」

杏子「マミ!終わりか?」

マミ「えぇ、約束通りピーナツと、あと朝ごはんもご馳走するわ」

杏子「やったー、儲け儲け」


666ナレーター2012/06/13(水) 00:53:42FTRCWCb6 (1/1)

杏子はマミ特製のピーナツバターケーキを食べ、報酬のピーナツもたくさん貰いました。

杏子「こんなに貰って、何か悪いな…」

マミ「良いのよ、なんならお昼も食べていく?」

杏子「良いのか!?」

マミ「食事は大勢の方が楽しいもの、因みにメニューは…」

マミ「兎のグリルよ」

~めでたしめでたし~


667ナレーター2012/06/13(水) 00:54:37bdLhYHR. (3/3)

まどか「と、言うわけで狐マミさんだよ!」

仁美「提供は私ですわ」

マミ「み、耳より尻尾が恥ずかしいんだけど」///

杏子「おー、尻尾ふさふさだ」ニギッ

マミ「あひゃん!」///

ほむら「ちょっ…え?どう付いてるの?」

仁美「秘密ですわ」

さやか「だって、マミさんの反応g…

仁美「秘密ですわ」


668以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/13(水) 00:56:18ozpoPbaw (1/1)

マミさんにビシッバシッってやってもらったら
たぶんそっちに目覚めるよな


669以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/13(水) 00:58:27an2aBnbc (1/1)

寝ます。

次は土か日です。
のんびり見ててください。

今夜も観覧ありがとう。

おやすみなさい。


670以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/13(水) 01:01:32WgLJY8c6 (1/1)

>>668
間違いない。
マミさんはどっちもいける素晴らしい素質の持ち主。


671以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/14(木) 01:41:01LnrEcx6k (1/1)




672以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/16(土) 00:38:33cts2KvNQ (1/1)

wktk


673以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/16(土) 17:39:40b2arUbhU (1/1)

油揚げ(・∀・)


674ナレーター2012/06/17(日) 20:51:41s992qxPc (1/2)

~不思議なマスケット銃~

さやかという少女がため息をついてます。

長旅で路銀が尽き、喰うや喰わずで町にたどり着いたのです。

さやか「うー、お腹すいた…」

さやか「もう、雑草でもいいや…」ハムハム

旅人は空腹のあまり、雑草に手をつけ始めました。


675ナレーター2012/06/17(日) 21:00:122TTAvcU6 (1/1)

苦い苦い言いながら、10㎝程平らげると、足もとに何か落ちている事に気が付きました。

それは白いマスケット銃でした。

さやか「…なんと!装飾も綺麗だし、こりゃ高く売れそうですなぁ!」

きちんと使えないと値が下がってしまうので、試射しようと撃鉄を起こしました。


676ナレーター2012/06/17(日) 21:07:19eOErL/jQ (1/1)

パチンッ

するとなんと、どこからともなくマミが現れたのです。

マミ「あら、欲しい物は何かしら?」

さやか「欲しいものですか?」

マミ「えぇ、何でも良いのよ?」

さやか「だったら…お金…とか?」

さやかが答えると、マミはどこかへ飛んで行ってしまいました。


677ナレーター2012/06/17(日) 21:14:45s992qxPc (2/2)

中沢「…え?何?」

中沢「…ちょっ…僕の財布!僕は城の兵隊だぞ!憲兵もすぐ呼べるぞ!」

中沢「…」

中沢「嘘です。差し上げます。」

暫くして、お金のたくさん入った財布を持ってきました。


678ナレーター2012/06/17(日) 21:18:45fHMo68qM (1/3)

マミ「また、用があれば呼んでね?いつでも呼んでね?…あの予定とか気にしなくて良いから、いつでm…

マミは煙のように消えてしまいました。

さやかは大喜びで、その日は御馳走を食べ、宿の最上階に泊まりました。

さやか「なんという幸運!…はぁー、長生きはするものですなぁ…ん?」

部屋の窓から景色を眺めていると、遠く向こうのお城にバイオリンを弾く王子が見えました。


679ナレーター2012/06/17(日) 21:24:36aXPZBsGM (1/3)

さやか「なんて、素敵な演奏だろ…あんな人とお近づきになれればなぁ…そして、ゆくゆくは…ってなぁー///…あ、そうだ!」

さやかはマスケット銃を、撃ち鳴らしてみました。

パチンッ

するとまたマミが、窓をぶち破り、飛び込んできました。

マミ「欲しい物は何かしら?」

さやか「あの、お城の王子の演奏を近くで聴きたいんだよ、マミえもん」

マミ「誰がマミえもんですか!」

さやかの言葉を聞き、またマミはどこかへ飛んで行きました。


680以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/17(日) 21:27:54QCX28Jso (1/1)

マミさんカツアゲwww


681ナレーター2012/06/17(日) 21:32:01aXPZBsGM (2/3)

王子「誰だい?君は?」

王子「ここは、プライベートな場所だよ?衛兵を呼ばれたくなければ…」

王子「いぎゃあぁぁ!指が!足の指が!」

王子「だ、駄目だ!腕は…絶対に…」

王子「…わかったよ、行けばいいんだろ」

まもなく王子を伴ってマミは、戻ってきました。


682ナレーター2012/06/17(日) 21:40:16VoQfDztQ (1/3)

王子「君か…ドリルをけしかけたのは…まぁ良いや、バイオリンを聴かせてあげるよ」

王子はバイオリンを奏でました。

王子の美しい音色にさやかは聞き惚れておりました。

夜のふけるのも忘れる程でした。


683ナレーター2012/06/17(日) 21:45:35VoQfDztQ (2/3)

陽が上り始めた頃、マミは王子を正確に王子の部屋に投げ飛ばしました。

もちろん、さやかが眠っている隙にです。

放物線も描かず真っ直ぐに投げ飛ばされた王子は怪我を負いました。

この日から、王子の悪夢の様な日々が始まったのです。

マミのおかげでさやかは毎夜、王子の演奏を聴く事ができました。

ところがある夜、投げ飛ばされた王子は演奏に支障をきたす程の大怪我を負ったのです。


684ナレーター2012/06/17(日) 21:59:18dvl396MQ (1/1)

流石に王子は、毎夜の事を追及され王様に全て話すことにしたのです。

翌朝、城の兵隊達は宿屋に押し掛け、さやかを捕まえました。

城に引っ立てられたさやかは、王様に向かって言いました。

さやか「なんだー!私が何したっていうのさ!」

王様「キュップアー!おま…!よくもぬけぬけとそんな事言えるね!…息子をあんな状態にしておいて!この女は直ぐに処刑するんだ!」

兵隊達はさやかに向かって、鉄砲を構えました。


685ナレーター2012/06/17(日) 22:05:57vSOv8FqE (1/1)

しかし、兵隊達が引き金を引こうとするよりも、一瞬早くさやかはマスケット銃を撃ちならしました。

ズドン

中沢「ぎゃー!」ブシュシュ←血

さやか「ぎゃー!」ブシュシュ←鼻水

…実弾が出ました。


686ナレーター2012/06/17(日) 22:11:52VoQfDztQ (3/3)

中沢「ぉんぎゃぁぁああ!」ゴロゴロ

そして、兵隊の一人を貫いたのです。

それに反応して、周りの兵隊が一斉に引き金を引きます。

さやかはもう駄目だと、覚悟しました。

さやか「…っ!」ギュ

さやか「…?」

さやか「あれ?無事だぞぃ?」

さやかが目を開けると、兵隊達は一人残らず謎のリボンに拘束されていたのです。


687ナレーター2012/06/17(日) 22:17:22evyf.DOk (1/2)

マミ「おまたせ!」

城壁を破り現れたマミは、兵隊を相手に大暴れしました。

兵隊は圧倒的実力差に皆、逃げ出しました。

そして、マミは孤立した王様に向かって穏やかに言いました。


688ナレーター2012/06/17(日) 22:21:52evyf.DOk (2/2)

マミ「王様?この方はとても素晴らしい女性なの。だから…」

王様「だから…?」

マミ「…王位を譲りなさい」

王様が返答に躊躇すると、すかさず王様の冠に風穴が開きました。

王様「きゅぱはぁい!…譲りまっす!」


689以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/17(日) 22:24:55viVeMRxE (1/2)

中沢ってアレか!
1話で早乙女先生に目玉焼きについて聞かれてた生徒か!


690ナレーター2012/06/17(日) 22:28:28EvsJER0M (1/1)

その言葉を聞くと、マミはまた消えてしまいました。

こうして、さやかは女王となり、幸せにくらしました。

王子はさやかの隙を突いて国を逃れましたが、さやかにはその理由が解らず仕舞いでしたとさ…

~めでたしめでたし~


691ナレーター2012/06/17(日) 22:31:18OT24l/9A (1/1)

ほむら「そして、全裸パレードを繰り広げるのね…」

さやか「ぅおぉー!やめろーっ!」

まどか「繋がってたの?」

杏子「いや、そんな事はねぇけど…」

マミ「私にろくな役が来ない」

仁美「出てるだけマシですわ…」

QB「あ!」

QB「>>689に気付かれた!何かを気付かれたよ!」


692以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/17(日) 22:48:09viVeMRxE (2/2)

え?正解?


693ナレーター2012/06/17(日) 22:53:02fHMo68qM (2/3)

~憐れな杏子~

昔の事、牛飼いのさやかが、牛を牧場へ連れて行きました。

そして牛が草を食べるのを眺め、神様にお祈りをしました。

さやか「この牛は我が家に残った最後の牛です。どうか健康に育ちますように…」

その様子を悪魔の杏子が、こっそり覗いていました。


694ナレーター2012/06/17(日) 22:54:49aXPZBsGM (3/3)

杏子「ちぇっ…人は何でも神様にお願いかよ。…悪いことは全部悪魔のせいにするくせに…」

さやか「旨いか?旨いのんか?牛も神様に感謝するんだぞ」ナデナデ

杏子「むぅ…私みたいな悪い事しない悪魔だって居るってのにさ!」


695ナレーター2012/06/17(日) 23:00:45fHMo68qM (3/3)

数週間後、さやかの牛は沼にはまり、出られなくなってしまいました。

さやか「うわぁー!牛ー!くっそー悪魔だな?悪魔の悪戯だなー!?」

杏子「ほら!もー!また私達のせいにしてるじゃんかー!」

杏子「ん?でも、待てよ?ここで私が助けたら、お礼言われるんじゃ?」

杏子「そうだよ!良いことをするチャンスじゃん!」

杏子は茂みから出てくると、さやかの目の前で、はまって動けなくなった牛を引っ張りあげました。


696ナレーター2012/06/17(日) 23:10:44mNOG47gg (1/1)

杏子「これで、この人間も私に感謝してくれるよな?」チラ

杏子には一つ忘れていた事がありました。

悪魔は普通の人間には見えなかったのです。

牛があり得ない動きで沼から這い出てきたのを見て、さやかは叫びました。


697ナレーター2012/06/17(日) 23:13:03MqN5P/Lw (1/1)

さやか「みゃーっ!?ヌルンッて出てきたー!私の牛は化け物だーっ!!」

そう言って、逃げていきました。

杏子「…」

杏子「…良い事…したのに…」ブワッ

落ち込む杏子に優しく声をかけたのは牛でした。


698ナレーター2012/06/17(日) 23:23:15htqTYIwU (1/1)

牛「悪魔さん?」

杏子「ひっく…あんだよ…」ゴシゴシ

牛「沼の事もそうだけど…私、実は乳が出なくなってお肉として売られるところだったの…助けてくれてありがとう」

杏子「あ…」

杏子「…ぅん」///

そう言って、牛はどこかへ逃げていきました。


699ナレーター2012/06/17(日) 23:32:59WoJixQvA (1/1)

神様「てぃひひ…見てたよ!」

杏子「な!神様!」

実は神様も、その光景を見ていました。

優しい杏子を神様は空に招待し、御馳走を振る舞ったのです。

人には見えなかったけど、自分を理解してくれる者達に囲まれて、杏子はとても暖かい気持ちになりましたとさ…

~めでたしめでたし~


700ナレーター2012/06/17(日) 23:33:42KXeRXT5w (1/1)

ほむら「的なね?」

まどか「うんうん!」

さやか「なぜだー!杏子は良い役ばっかじゃん?」

ほむら「貴女にこんな話したら、調子に乗るじゃない…」

さやか「それは、杏子だって…」チラ

杏子「…うぅー、何で私ばっかり」///

ゴロゴロ…ジタバタ…ビタンビタン

杏子「ぅー…」///

ほむら「杏子には、こういうのが一番くるのよ」

さやか「…なるほど」


701以下、名無しが深夜にお送りします2012/06/18(月) 00:12:59WBnDODgc (1/3)

杏子かわえぇのう♪


702ナレーター2012/06/18(月) 00:16:32zg/xj/Y6 (1/1)

~ほむほむこばかま~

昔々、まどかと言う名の大層美しい娘がおった。

我が子、可愛や、美しやとそれはそれは甘やかされて育った娘じゃった。

美しいまどかは、町一等の地主、杏子の元に嫁ぎよったんじゃ。

しかし、無精な娘であった為、料理洗濯に一切動かず、姑のマミに委ねておったそうじゃ。

そこは気は優しく明るいまどか、姑に上手く取り入り、仲良きまま日々惰性を貪ってばかりじゃった。