1:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/05/17(木) 21:17:38:679Oh/b6 (1/3)
事の始まりは狭苦しい一室からだった。
窓は天井近くの壁に開けられた小さな四角い穴だけ。そこから見える空の色は黒く染まっている。
空気が淀んだ部屋。灯りは床に並べられた蝋燭の小さな炎だけ。
仄かな灯火の下には星が描かれている。
薄汚れた長いコートを着た男はその絵の外側に立ち、黙していた。
置物と見紛うほど男は身動ぎ一つしない。ただ時折、彼の双眸だけが暗闇の中で小さく動く。
そろそろ時間か、と呟く声が室内に響いた。
風が吹くことのない場所で、蝋燭の火が揺れる。
男はゆっくりとコートの中に隠れていた右腕を動かし、描かれた星へ手のひらを翳す。
数年の歳月をかけて練り上げた言の葉を告げる。
するとただの絵だったそれは常闇に輝く星のように光を帯びた。
淡い光は瞬く間に光度を増し、部屋を白色に染め上げる。
数刻の後、光明は霧散し、男は眩しさのあまり閉じていた瞼を持ち上げる。
「ここはどこ?」と獣が唸る。
光の中から現れたのは剛毅な四足を持ち、黄金の鬣を揺らす猛獣と呼ぶに相応しい者だった。
事の始まりは狭苦しい一室からだった。
窓は天井近くの壁に開けられた小さな四角い穴だけ。そこから見える空の色は黒く染まっている。
空気が淀んだ部屋。灯りは床に並べられた蝋燭の小さな炎だけ。
仄かな灯火の下には星が描かれている。
薄汚れた長いコートを着た男はその絵の外側に立ち、黙していた。
置物と見紛うほど男は身動ぎ一つしない。ただ時折、彼の双眸だけが暗闇の中で小さく動く。
そろそろ時間か、と呟く声が室内に響いた。
風が吹くことのない場所で、蝋燭の火が揺れる。
男はゆっくりとコートの中に隠れていた右腕を動かし、描かれた星へ手のひらを翳す。
数年の歳月をかけて練り上げた言の葉を告げる。
するとただの絵だったそれは常闇に輝く星のように光を帯びた。
淡い光は瞬く間に光度を増し、部屋を白色に染め上げる。
数刻の後、光明は霧散し、男は眩しさのあまり閉じていた瞼を持ち上げる。
「ここはどこ?」と獣が唸る。
光の中から現れたのは剛毅な四足を持ち、黄金の鬣を揺らす猛獣と呼ぶに相応しい者だった。
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/05/17(木) 21:40:09:679Oh/b6 (2/3)
男は膝から崩れ落ちた。僅かに呻き声にも似た嘆きも漏れていた。
部屋の中央に毅然とした態度でいる獣は、不思議そうに薄暗闇になった自身の居場所を見渡した。
先ほどまでいた大平原とは違う。狭く、劣悪な臭いが染み付いた場所。獣にとってここは最も唾棄すべきところなのだと察した。
瞬時に変化した自身の環境。見えざる外敵に神経を研ぎ澄まさなければならない。
そうすること数秒、獣はふと肩の力を抜いた。こんな嫌悪しか抱くことのないところに来てしまったのは不幸でしかない。
とはいえ獣にとって一つだけ幸運なことがあった。ここには自分に害を為す者はいない。
異なる場所に来て敵がいないのは素直に喜ぶべきだろう。未知の相手に自身の牙がどれほど役に立つのか測ることはできないからだ。
獣はその場に腰を下ろした。視線を落とすと左前足の毛並みが気になったので、豪放なその舌で毛づくろいを始めた。
また、そうすることで獣は気分が落ち着いていくのを感じた。
すると、今まで気づかなかった存在が目に入った。その者は卑小で、眺めるにも値しないような者だった。
獣は卑下するような目を男に向ける。
「ここはどこですか?」
そう訊ねるも、男は蹲ったまま何も答えない。
獣は右前足を男の背中に乗せ、揺すってみた。それでも反応はなく、呻いているだけだった。
「なんて失礼なヤツだ」と獣は見限り、体を伏せた。
男は膝から崩れ落ちた。僅かに呻き声にも似た嘆きも漏れていた。
部屋の中央に毅然とした態度でいる獣は、不思議そうに薄暗闇になった自身の居場所を見渡した。
先ほどまでいた大平原とは違う。狭く、劣悪な臭いが染み付いた場所。獣にとってここは最も唾棄すべきところなのだと察した。
瞬時に変化した自身の環境。見えざる外敵に神経を研ぎ澄まさなければならない。
そうすること数秒、獣はふと肩の力を抜いた。こんな嫌悪しか抱くことのないところに来てしまったのは不幸でしかない。
とはいえ獣にとって一つだけ幸運なことがあった。ここには自分に害を為す者はいない。
異なる場所に来て敵がいないのは素直に喜ぶべきだろう。未知の相手に自身の牙がどれほど役に立つのか測ることはできないからだ。
獣はその場に腰を下ろした。視線を落とすと左前足の毛並みが気になったので、豪放なその舌で毛づくろいを始めた。
また、そうすることで獣は気分が落ち着いていくのを感じた。
すると、今まで気づかなかった存在が目に入った。その者は卑小で、眺めるにも値しないような者だった。
獣は卑下するような目を男に向ける。
「ここはどこですか?」
そう訊ねるも、男は蹲ったまま何も答えない。
獣は右前足を男の背中に乗せ、揺すってみた。それでも反応はなく、呻いているだけだった。
「なんて失礼なヤツだ」と獣は見限り、体を伏せた。
3:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/05/17(木) 22:04:33:679Oh/b6 (3/3)
しばらくすると寝息が聞こえてきた。
男は顔を上げる。やはり部屋にいるのは獣。人型をした獣ではなく、歴とした野獣である。
豪腕の四足に黄金の毛並み、湿っているからなのか少し光沢がある鼻頭。
そしてなにより、猛獣特有の巨大な口。人の腕など簡単に食いちぎることができる牙がその中に納められているのだろう。
この狭小な部屋では到底飼育など望めるはずもない獣類がここにいる。
「こんなはずでなかった」
男は奥歯をかみ締め、表情を恨事によって歪ませる。
すぐに返還しようと決意し、男は立ち上がった。
召喚者にはその権限と責任がある。呼んだ以上はいつか返さなくてはならない。
それが召喚士の掟。
先ほどと同様に右手のひらを翳し、呪文を唱える。
何度も繰り返したこと。失敗することはまずない。呪文を間違えることなど考えられない。
なのに、眼前の獣は退屈だといわんばかりに大口を開けて、欠伸をした。思ったとおり、大木であろうと穿てるほどの刃が生えている。
男は狼狽する。何故、この獣を返すことができないのか。失敗なら失敗なりの手ごたえがあってもいいはず。
すべてが空を切った。何もないところを殴ったに等しいほど、彼の返還術は何の反応も示さなかった。
しばらくすると寝息が聞こえてきた。
男は顔を上げる。やはり部屋にいるのは獣。人型をした獣ではなく、歴とした野獣である。
豪腕の四足に黄金の毛並み、湿っているからなのか少し光沢がある鼻頭。
そしてなにより、猛獣特有の巨大な口。人の腕など簡単に食いちぎることができる牙がその中に納められているのだろう。
この狭小な部屋では到底飼育など望めるはずもない獣類がここにいる。
「こんなはずでなかった」
男は奥歯をかみ締め、表情を恨事によって歪ませる。
すぐに返還しようと決意し、男は立ち上がった。
召喚者にはその権限と責任がある。呼んだ以上はいつか返さなくてはならない。
それが召喚士の掟。
先ほどと同様に右手のひらを翳し、呪文を唱える。
何度も繰り返したこと。失敗することはまずない。呪文を間違えることなど考えられない。
なのに、眼前の獣は退屈だといわんばかりに大口を開けて、欠伸をした。思ったとおり、大木であろうと穿てるほどの刃が生えている。
男は狼狽する。何故、この獣を返すことができないのか。失敗なら失敗なりの手ごたえがあってもいいはず。
すべてが空を切った。何もないところを殴ったに等しいほど、彼の返還術は何の反応も示さなかった。
4:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 00:29:40:eEQ8rGA2 (1/13)
召喚士「………」
……「……zzz」
召喚士「何故なんだ……」
召喚士「……間違える筈無いのに」
召喚士「………」
召喚士「もう一度だ……」
召喚士「幻想の彼方より来たりし者よ……うつし世から幻想の地へいざ送り出さん!」ババッ!
シーン……
召喚士「………」
召喚士「グゥ……いったい……」
召喚士「………」
……「……zzz」
召喚士「何故なんだ……」
召喚士「……間違える筈無いのに」
召喚士「………」
召喚士「もう一度だ……」
召喚士「幻想の彼方より来たりし者よ……うつし世から幻想の地へいざ送り出さん!」ババッ!
シーン……
召喚士「………」
召喚士「グゥ……いったい……」
5:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 00:52:27:eEQ8rGA2 (2/13)
召喚士「………」
……「……グワゥ……zzz」
召喚士「駄目だ……返還術が発動しないなんて……」
召喚士「……こんな者……喚んだつもりは無かったのに」
召喚士「………」
召喚士「そうだ……こいつはほっおってもう一度喚ぶか……」
召喚士「………」
召喚士「常世の声を聞こえし幻想の者よ……その姿現さん!」ババッ!
シーン……
召喚士「……あれ?」
召喚士「召喚陣も反応しなくなってる……」
召喚士「何故……」
……「……zzz」
召喚士「………」
召喚士「………」
……「……グワゥ……zzz」
召喚士「駄目だ……返還術が発動しないなんて……」
召喚士「……こんな者……喚んだつもりは無かったのに」
召喚士「………」
召喚士「そうだ……こいつはほっおってもう一度喚ぶか……」
召喚士「………」
召喚士「常世の声を聞こえし幻想の者よ……その姿現さん!」ババッ!
シーン……
召喚士「……あれ?」
召喚士「召喚陣も反応しなくなってる……」
召喚士「何故……」
……「……zzz」
召喚士「………」
6:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 01:02:01:eEQ8rGA2 (3/13)
ー
召喚士「………」
……「悪足掻きは終ったか?」
召喚士「………」
……「ふん……」
召喚士「……喚んでない」
……「ああ?」
召喚士「お前なんか喚んでいないのに何故ここにいるんだッ!」
……「知るか」
召喚士「くっ……帰れよッ!」
……「……還せばいいだろ」
召喚士「還せないんだよ……何故なんだよ……クソッ!」
……「……ならば貴様は死ぬな」
召喚士「………」
……「聞こえなかったか?私を還せぬようなら死ぬぞ?」
ー
召喚士「………」
……「悪足掻きは終ったか?」
召喚士「………」
……「ふん……」
召喚士「……喚んでない」
……「ああ?」
召喚士「お前なんか喚んでいないのに何故ここにいるんだッ!」
……「知るか」
召喚士「くっ……帰れよッ!」
……「……還せばいいだろ」
召喚士「還せないんだよ……何故なんだよ……クソッ!」
……「……ならば貴様は死ぬな」
召喚士「………」
……「聞こえなかったか?私を還せぬようなら死ぬぞ?」
7:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 01:14:30:eEQ8rGA2 (4/13)
召喚士「………」
……「………」
召喚士「は?意味がわからない……」
……「……死ぬと言うのはこの世に魂を留めておけぬ事を言う」
召喚士「そこじゃ無いッ!何故俺が死ななければいけないんだッ!」
……「……お前は召喚者なのだろ?」
召喚士「そうだ……それが……」
……「……召喚した者を留めておくのに必用な物は?」
召喚士「魔力だろ……それぐらい知ってる!」
……「ならば……私を召喚し、還せぬならどうなる?」
召喚士「魔力が尽きる……だから?」
……「魔力尽きた後は?」
召喚士「……知らない」
召喚士「………」
……「………」
召喚士「は?意味がわからない……」
……「……死ぬと言うのはこの世に魂を留めておけぬ事を言う」
召喚士「そこじゃ無いッ!何故俺が死ななければいけないんだッ!」
……「……お前は召喚者なのだろ?」
召喚士「そうだ……それが……」
……「……召喚した者を留めておくのに必用な物は?」
召喚士「魔力だろ……それぐらい知ってる!」
……「ならば……私を召喚し、還せぬならどうなる?」
召喚士「魔力が尽きる……だから?」
……「魔力尽きた後は?」
召喚士「……知らない」
8:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 02:25:26:eEQ8rGA2 (5/13)
……「そんな事も知らずに召喚など……まぁいい……」
召喚士「………」
……「魔力が無いなら代わりの物を消費し続ける事になるな」
召喚士「……代わりの物?」
……「貴様の命……」
召喚士「………」
……「命と言うのは寿命など
召喚士「余計な説明はいい……」
……「そうか……」
召喚士「………」
……「………」
召喚士「……どうすれば……どうすればいいんだッ!」
……「知らぬ」
召喚士「………」
……「そんな事も知らずに召喚など……まぁいい……」
召喚士「………」
……「魔力が無いなら代わりの物を消費し続ける事になるな」
召喚士「……代わりの物?」
……「貴様の命……」
召喚士「………」
……「命と言うのは寿命など
召喚士「余計な説明はいい……」
……「そうか……」
召喚士「………」
……「………」
召喚士「……どうすれば……どうすればいいんだッ!」
……「知らぬ」
召喚士「………」
9:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 03:53:16:eEQ8rGA2 (6/13)
ー
召喚士「………」
……「人間というのは面白いものだな。足掻き諦めた時、そのような顔をする」
召喚士「……こんな筈じゃ……無かったのに」
……「………」
召喚士「お前なんか……喚んで無いのに……」
……「こうしている間にも無駄に魔力を消費しているな」
召喚士「………」
……「クククッ……」
召喚士「悪魔め……笑うな……」
……「悪魔か……そうかもしれぬな。天使を五匹程喰ろうてやったからな」
召喚士「………」
ー
召喚士「………」
……「人間というのは面白いものだな。足掻き諦めた時、そのような顔をする」
召喚士「……こんな筈じゃ……無かったのに」
……「………」
召喚士「お前なんか……喚んで無いのに……」
……「こうしている間にも無駄に魔力を消費しているな」
召喚士「………」
……「クククッ……」
召喚士「悪魔め……笑うな……」
……「悪魔か……そうかもしれぬな。天使を五匹程喰ろうてやったからな」
召喚士「………」
10:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 04:26:30:eEQ8rGA2 (7/13)
……「グワッフゥ……今一度眠りに……」
召喚士「……待てッ!」
……「……なんだ?」
召喚士「………」
……「………」
召喚士「俺は……どうすれば助かる……?」
……「私を還せばいい」
召喚士「それは聞いたッ!……もっと別の方法は無いかと聞いているんだッ!」
……「………」
召喚士「………」
……「……私と契約し使役するか?」
召喚士「……嫌だ」
……「ならば死ね」
……「グワッフゥ……今一度眠りに……」
召喚士「……待てッ!」
……「……なんだ?」
召喚士「………」
……「………」
召喚士「俺は……どうすれば助かる……?」
……「私を還せばいい」
召喚士「それは聞いたッ!……もっと別の方法は無いかと聞いているんだッ!」
……「………」
召喚士「………」
……「……私と契約し使役するか?」
召喚士「……嫌だ」
……「ならば死ね」
11:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 16:20:59:eEQ8rGA2 (8/13)
召喚士「………」
……「私は貴様がこのまま死のうが契約しようが……どちらでも構わぬが」
召喚士 (こんな奴と契約なんて……)
……「………」
召喚士「契約するのなら……何か対価が必用なんだろ……」
……「そうだな」
召喚士 (こいつ……人間と喋れるし上級の化物に違いない……)
……「………」
召喚士 (きっと……とんでもない物を選んでくるぞ……)
……「対価か……」
召喚士「………」
……「………」
召喚士「………」
……「私は貴様がこのまま死のうが契約しようが……どちらでも構わぬが」
召喚士 (こんな奴と契約なんて……)
……「………」
召喚士「契約するのなら……何か対価が必用なんだろ……」
……「そうだな」
召喚士 (こいつ……人間と喋れるし上級の化物に違いない……)
……「………」
召喚士 (きっと……とんでもない物を選んでくるぞ……)
……「対価か……」
召喚士「………」
……「………」
12:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 16:36:49:eEQ8rGA2 (9/13)
ー
……「どうする?」
召喚士「せめて対価が何なのか教えてくれ……」
……「……貴様の左腕ではどうだ?」
召喚士「………」
……「良い条件だと思うが」
召喚士 (左腕……だけ?確かに死ぬよりかはましだけど……)
……「さぁ……死か左腕か選べ」
召喚士「………」
……「……早くしろ」
召喚士「……?」
……「………」
召喚士 (早くしろって何だ?……何かおかしい)
……「………」
召喚士「………」
ー
……「どうする?」
召喚士「せめて対価が何なのか教えてくれ……」
……「……貴様の左腕ではどうだ?」
召喚士「………」
……「良い条件だと思うが」
召喚士 (左腕……だけ?確かに死ぬよりかはましだけど……)
……「さぁ……死か左腕か選べ」
召喚士「………」
……「……早くしろ」
召喚士「……?」
……「………」
召喚士 (早くしろって何だ?……何かおかしい)
……「………」
召喚士「………」
13:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 20:32:21:eEQ8rGA2 (10/13)
ー
召喚士 (こいつ……何か隠してるな……)
……「どうした?」
召喚士「………」
……「………」
召喚士「……決めた」
……「そうか。ならぱ私の名を……」
召喚士「このままでいい」
……「……あ?」
召喚士「このまま……俺の魔力も命も尽きるまで付き合ってくれ」
……「……ふざけているのか?」
召喚士「別に……お前とは契約したくないと思っただけ」
……「………」
召喚士「………」
ー
召喚士 (こいつ……何か隠してるな……)
……「どうした?」
召喚士「………」
……「………」
召喚士「……決めた」
……「そうか。ならぱ私の名を……」
召喚士「このままでいい」
……「……あ?」
召喚士「このまま……俺の魔力も命も尽きるまで付き合ってくれ」
……「……ふざけているのか?」
召喚士「別に……お前とは契約したくないと思っただけ」
……「………」
召喚士「………」
14:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 21:54:19:eEQ8rGA2 (11/13)
…… (この破格の条件で何が不満なのだッ!死と左腕……比べるまでも無いだろうが人間ッ!)
召喚士「……お腹空いたなぁ」
……「くっ……おい、真面目考えたのか?」
召喚士「………」
……「何か答えろ……」
召喚士「んー?いいだろどっちだっていいだろ?お前に損は無いんだから」
……「そ、そうだが……」
召喚士「………」
……「グルルゥ……」
召喚士「脅しか?……死ぬ人間にそれは無駄だろ」
……「……ガァッ!」
召喚士 (やっぱり……何か隠してる……)
…… (この破格の条件で何が不満なのだッ!死と左腕……比べるまでも無いだろうが人間ッ!)
召喚士「……お腹空いたなぁ」
……「くっ……おい、真面目考えたのか?」
召喚士「………」
……「何か答えろ……」
召喚士「んー?いいだろどっちだっていいだろ?お前に損は無いんだから」
……「そ、そうだが……」
召喚士「………」
……「グルルゥ……」
召喚士「脅しか?……死ぬ人間にそれは無駄だろ」
……「……ガァッ!」
召喚士 (やっぱり……何か隠してる……)
15:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 22:35:47:eEQ8rGA2 (12/13)
……「………」
召喚士「……そんなに契約して欲しいのか?」
……「………」
召喚士「お前……上級の魔物だよな?それが俺ごときに使役されてかまわないと……」
……「話してやる……その代わり契約しろ」
召喚士「………」
……「……なんだ?」
召喚士「それが物を頼む態度かよ……なぁ?」
……「ググッ……人間……」
召喚士「ふふふ……どうせ俺が死ぬって言うのも嘘なんだろ?」
……「それは本当だ」
召喚士「………」
……「………」
召喚士「……そんなに契約して欲しいのか?」
……「………」
召喚士「お前……上級の魔物だよな?それが俺ごときに使役されてかまわないと……」
……「話してやる……その代わり契約しろ」
召喚士「………」
……「……なんだ?」
召喚士「それが物を頼む態度かよ……なぁ?」
……「ググッ……人間……」
召喚士「ふふふ……どうせ俺が死ぬって言うのも嘘なんだろ?」
……「それは本当だ」
召喚士「………」
16:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/17(日) 23:57:35:eEQ8rGA2 (13/13)
ー
召喚士「……で、天使を喰って追われていると」
……「そうだ。元々あちらが悪いのだが……」
召喚士「へぇ……」
……「天使め……私を使い勇者候補を抹殺しようなどと……」
召喚士「……勇者候補?」
……「ああ……女神が選定した勇者候補だな。訳あってその事は流れてしまったけどな」
召喚士「……それは天使を喰ったのと関係ある?」
……「まぁな。天界を
召喚士「それ以上はいいや……聞きたく無い」
……「そうか?私の武勇伝に加わりそうなエピソードだぞ?」
召喚士「………」
……「だから、私を匿うのに契約しろ」
ー
召喚士「……で、天使を喰って追われていると」
……「そうだ。元々あちらが悪いのだが……」
召喚士「へぇ……」
……「天使め……私を使い勇者候補を抹殺しようなどと……」
召喚士「……勇者候補?」
……「ああ……女神が選定した勇者候補だな。訳あってその事は流れてしまったけどな」
召喚士「……それは天使を喰ったのと関係ある?」
……「まぁな。天界を
召喚士「それ以上はいいや……聞きたく無い」
……「そうか?私の武勇伝に加わりそうなエピソードだぞ?」
召喚士「………」
……「だから、私を匿うのに契約しろ」
17:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/18(月) 00:56:40:3rURYDTI (1/1)
数レスしか読んでないけど面白そうな予感
エタられたらガッカリするのでレス数が100超えたら一気に読む
乙乙
数レスしか読んでないけど面白そうな予感
エタられたらガッカリするのでレス数が100超えたら一気に読む
乙乙
18:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/18(月) 01:18:18:Oqxd0A8o (1/8)
召喚士「そんな話聞いて契約なんて出来るか……」
……「何故だッ!」
召喚士「俺まで追われる事になるんじゃないのか……?」
……「……そのような事は無い」
召喚士「ちゃんとこっち見て言えよ……」
……「………」
召喚士「………」
……「大丈夫だ。その為にお前の左腕を代償とするのだからな」
召喚士「意味がわからない……」
……「……お前本当に召喚者か?魔力の事といい……物を知らな過ぎでは無いのか」
召喚士「それは……うん……あれだよ」
……「……?」
召喚士「そんな話聞いて契約なんて出来るか……」
……「何故だッ!」
召喚士「俺まで追われる事になるんじゃないのか……?」
……「……そのような事は無い」
召喚士「ちゃんとこっち見て言えよ……」
……「………」
召喚士「………」
……「大丈夫だ。その為にお前の左腕を代償とするのだからな」
召喚士「意味がわからない……」
……「……お前本当に召喚者か?魔力の事といい……物を知らな過ぎでは無いのか」
召喚士「それは……うん……あれだよ」
……「……?」
19:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/18(月) 14:00:46:Oqxd0A8o (2/8)
召喚士「いいだろ別に……それよりもだ!……お前と契約した場合俺の左腕はどうなるんだ?」
……「……特に変わった事はしない。私が匿える……もとい、宿る召喚器を装着してもらうだけだ」
召喚士「………」
……「はぁ……召喚器と言うのはだな、悠久の源を再現し幻想世界の一部を武具に昇華させたクドクドクド……」
召喚士「ま、まて!」
……「……なんだ?」
召喚士「もっと簡単に……お願いします……」
……「………」
召喚士「ごめんな……」
……「いい……その程度知識で召喚しようなど……」
召喚士「………」
召喚士「いいだろ別に……それよりもだ!……お前と契約した場合俺の左腕はどうなるんだ?」
……「……特に変わった事はしない。私が匿える……もとい、宿る召喚器を装着してもらうだけだ」
召喚士「………」
……「はぁ……召喚器と言うのはだな、悠久の源を再現し幻想世界の一部を武具に昇華させたクドクドクド……」
召喚士「ま、まて!」
……「……なんだ?」
召喚士「もっと簡単に……お願いします……」
……「………」
召喚士「ごめんな……」
……「いい……その程度知識で召喚しようなど……」
召喚士「………」
20:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/18(月) 16:24:29:Oqxd0A8o (3/8)
……「ようは私の住みかをお前の左腕に作るだけだ」
召喚士「……それで俺にどんな影響が出る?」
……「安心していい。他の召喚をい出来なくなるだけだ」
召喚士「………」
……「私を還せる程の魔力を有しているのならば話は別だが」
召喚士「あああぁぁ……俺の長年の努力が……」
……「………」
召喚士「こんな事で無駄になるなんて……」
……「無駄とは失礼だろ……」
召喚士「………」
……「まぁいい……召喚器とはこんな物だ。お前の左腕には然程干渉しなから心配無用だ」
召喚士「………」
……「ようは私の住みかをお前の左腕に作るだけだ」
召喚士「……それで俺にどんな影響が出る?」
……「安心していい。他の召喚をい出来なくなるだけだ」
召喚士「………」
……「私を還せる程の魔力を有しているのならば話は別だが」
召喚士「あああぁぁ……俺の長年の努力が……」
……「………」
召喚士「こんな事で無駄になるなんて……」
……「無駄とは失礼だろ……」
召喚士「………」
……「まぁいい……召喚器とはこんな物だ。お前の左腕には然程干渉しなから心配無用だ」
召喚士「………」
21:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/18(月) 17:49:37:Oqxd0A8o (4/8)
ー
……「さぁ私と契約を!グズグズしていると追っ手に気付かれてしまう……?」
召喚士「………」ズーン……
……「……時が立ち魔力も蓄積すればまた召喚も出来るようになる。元気を出せ」
召喚士「本当か?」
……「………」
召喚士「……黙るなよ」
……「安心しろ……大丈夫?だ……きっと多分……」
召喚士「確証なんて無いんじゃないか……」
……「こればっかりはお前次第だからな」
召喚士「最初っからそう言え……」
……「………」
召喚士「ほら……契約してやるから名前」
……「あ……ああ、そうだな」
ー
……「さぁ私と契約を!グズグズしていると追っ手に気付かれてしまう……?」
召喚士「………」ズーン……
……「……時が立ち魔力も蓄積すればまた召喚も出来るようになる。元気を出せ」
召喚士「本当か?」
……「………」
召喚士「……黙るなよ」
……「安心しろ……大丈夫?だ……きっと多分……」
召喚士「確証なんて無いんじゃないか……」
……「こればっかりはお前次第だからな」
召喚士「最初っからそう言え……」
……「………」
召喚士「ほら……契約してやるから名前」
……「あ……ああ、そうだな」
22:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/18(月) 18:14:17:Oqxd0A8o (5/8)
召喚士「………」
……「私と契約しせし者よ……幻想の名をうつし世で語れ……」
召喚士「幻想の地に根を張る者よ!我にその名を教えよ!」
……「我が名は……ネメア!」
召喚士「……幻想と常世!今、ネメアと契約したり!」
ネメア、召喚士「………」
召喚士「……これでいいんだよな?」
ネメア「完了だ」
召喚士「そっか……意外と呆気ないんだな……」
ネメア「そうだな……」
召喚士「それにしても……ネメアって可愛らしい名前だな」
ネメア「………」
召喚士「………」
……「私と契約しせし者よ……幻想の名をうつし世で語れ……」
召喚士「幻想の地に根を張る者よ!我にその名を教えよ!」
……「我が名は……ネメア!」
召喚士「……幻想と常世!今、ネメアと契約したり!」
ネメア、召喚士「………」
召喚士「……これでいいんだよな?」
ネメア「完了だ」
召喚士「そっか……意外と呆気ないんだな……」
ネメア「そうだな……」
召喚士「それにしても……ネメアって可愛らしい名前だな」
ネメア「………」
23:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/18(月) 18:42:44:Oqxd0A8o (6/8)
ー
ネメア (こいつ……私の名前も知らんのか……)
召喚士「で?召喚器ってのはどうなるんだ?」
ネメア「説明するより見せた方が早いだろ」
召喚士「………」
ネメア「行くぞ?」
バシュンッ!……カキンッ!
召喚士「おお……いや、手甲になるのか……」
ネメア「そうだ。この状態ならば追っ手に悟られる事も無い」
召喚士「………」
ネメア「……不満か?」
召喚士「いや……そうじゃ無い」
ネメア「……?」
召喚士 (超格好いい……なんてこいつに言ったら調子に乗りそうだからな……)
ー
ネメア (こいつ……私の名前も知らんのか……)
召喚士「で?召喚器ってのはどうなるんだ?」
ネメア「説明するより見せた方が早いだろ」
召喚士「………」
ネメア「行くぞ?」
バシュンッ!……カキンッ!
召喚士「おお……いや、手甲になるのか……」
ネメア「そうだ。この状態ならば追っ手に悟られる事も無い」
召喚士「………」
ネメア「……不満か?」
召喚士「いや……そうじゃ無い」
ネメア「……?」
召喚士 (超格好いい……なんてこいつに言ったら調子に乗りそうだからな……)
24:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/18(月) 22:42:55:Oqxd0A8o (7/8)
ー
召喚士「……なぁちょっといいか?」
ネメア「なんだ?」
召喚士「この召喚陣でお前みたいに偉そうな魔物を喚び出す事なんて出来るのか?」
ネメア「……はぁ……本当にお前は無知なのだな」
召喚士「無知で悪かったな……」
ネメア「何の為に召喚などしておるのかわからんが、お前は召喚について知識を身に付けた方がいい」
召喚士「………」
ネメア「そんなんでは早死にするぞ?」
召喚士「………」
ネメア「召喚獣や私みたいに契約して使役する時はどうするのだ?」
召喚士「それは……一匹の召喚獣を召喚するだけだったから覚えなかったんだ」
ー
召喚士「……なぁちょっといいか?」
ネメア「なんだ?」
召喚士「この召喚陣でお前みたいに偉そうな魔物を喚び出す事なんて出来るのか?」
ネメア「……はぁ……本当にお前は無知なのだな」
召喚士「無知で悪かったな……」
ネメア「何の為に召喚などしておるのかわからんが、お前は召喚について知識を身に付けた方がいい」
召喚士「………」
ネメア「そんなんでは早死にするぞ?」
召喚士「………」
ネメア「召喚獣や私みたいに契約して使役する時はどうするのだ?」
召喚士「それは……一匹の召喚獣を召喚するだけだったから覚えなかったんだ」
25:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/18(月) 22:56:07:Oqxd0A8o (8/8)
ネメア「ふむ……」
召喚士「……その召喚獣を喚んだらそれ以降は召喚もしないつもりだった」
ネメア「なるほど……」
召喚士「………」
ネメア「ならば私を使役するのだから色々と覚えなければな!」
召喚士「……ぇぇぇ……ぃぃょ」
ネメア「そんな小声で拒否しても駄目だ!お前と私の為だ!しっかり覚えろよ!」
召喚士「………」
ネメア「返事ッ!」
召喚士「あい……」
ネメア「……ったく。このような人間に使役される事になろうとはな!」
召喚士「………」
ネメア「ふむ……」
召喚士「……その召喚獣を喚んだらそれ以降は召喚もしないつもりだった」
ネメア「なるほど……」
召喚士「………」
ネメア「ならば私を使役するのだから色々と覚えなければな!」
召喚士「……ぇぇぇ……ぃぃょ」
ネメア「そんな小声で拒否しても駄目だ!お前と私の為だ!しっかり覚えろよ!」
召喚士「………」
ネメア「返事ッ!」
召喚士「あい……」
ネメア「……ったく。このような人間に使役される事になろうとはな!」
召喚士「………」
26:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 00:58:58:nEMIm5Ig (1/17)
ー
ネメア「まずは……あの召喚陣だったな」
召喚士「そうだね……」
ネメア「結論から言うと無理だ」
召喚士「ならなんでお前いるんだよ……」
ネメア「それは割り込んだからだな」
召喚士「……は?」
ネメア「いやぁ追っ手に追われている所に偶然召喚陣が現れて!」
召喚士「………」
ネメア「獣の小娘には悪いと思ったが私も危なかったし割り込まらせて貰った」
召喚士「………」
ネメア「本当、危ないところであった。うん」
召喚士「………」
ー
ネメア「まずは……あの召喚陣だったな」
召喚士「そうだね……」
ネメア「結論から言うと無理だ」
召喚士「ならなんでお前いるんだよ……」
ネメア「それは割り込んだからだな」
召喚士「……は?」
ネメア「いやぁ追っ手に追われている所に偶然召喚陣が現れて!」
召喚士「………」
ネメア「獣の小娘には悪いと思ったが私も危なかったし割り込まらせて貰った」
召喚士「………」
ネメア「本当、危ないところであった。うん」
召喚士「………」
27:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 01:43:58:nEMIm5Ig (2/17)
ネメア「どうした?」
召喚士「お前……」
ネメア「……?」
召喚士「ふざけんなよッ!」
ネメア「ふざけてなどいない」
召喚士「俺の召喚成功していたんじゃないかッ!……ぐぁぁぁ」
ネメア「誰も失敗したなど言っていないだろ。それに……」
召喚士「うわぁぁぁ!こんな……こんな事ってえぇぇぇ!」
ネメア「……おい?」
召喚士「この召喚の為に何年費やしたと思ってるんだぁぁッ!」
ネメア「………」
召喚士「あの娘に会う為だけに頑張ってきたのに……こんな事って……」
ネメア「どうした?」
召喚士「お前……」
ネメア「……?」
召喚士「ふざけんなよッ!」
ネメア「ふざけてなどいない」
召喚士「俺の召喚成功していたんじゃないかッ!……ぐぁぁぁ」
ネメア「誰も失敗したなど言っていないだろ。それに……」
召喚士「うわぁぁぁ!こんな……こんな事ってえぇぇぇ!」
ネメア「……おい?」
召喚士「この召喚の為に何年費やしたと思ってるんだぁぁッ!」
ネメア「………」
召喚士「あの娘に会う為だけに頑張ってきたのに……こんな事って……」
28:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 01:53:11:nEMIm5Ig (3/17)
ネメア「……は?」
召喚士「うぐぅ……うぅ……」
ネメア「……おい、まさかあの獣の小娘を喚び寄せるだけの為に召喚などしたのか?」
召喚士「そうだよッ!……おぉぅ」
ネメア「………」
召喚士「……うぅ」
ネメア「く、くだらぬ……」
召喚士「下らないとはなんだこの野郎ッ!」
ネメア「ただ会うだけの召喚など愚の骨頂ではないか……」
召喚士「逢うだけじゃないッ!ずっと側に……だな……」
ネメア「………」
召喚士「……その……何て言うか」
ネメア「………」
ネメア「……は?」
召喚士「うぐぅ……うぅ……」
ネメア「……おい、まさかあの獣の小娘を喚び寄せるだけの為に召喚などしたのか?」
召喚士「そうだよッ!……おぉぅ」
ネメア「………」
召喚士「……うぅ」
ネメア「く、くだらぬ……」
召喚士「下らないとはなんだこの野郎ッ!」
ネメア「ただ会うだけの召喚など愚の骨頂ではないか……」
召喚士「逢うだけじゃないッ!ずっと側に……だな……」
ネメア「………」
召喚士「……その……何て言うか」
ネメア「………」
29:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 02:05:03:nEMIm5Ig (4/17)
召喚士「一目惚れだったんだよ……」
ネメア「………」
召喚士「数年前に一度見た姿でもうな……絶対召喚してやろうって……」
ネメア「人間と言うのは下らぬ事に心血を注ぐというが……誠だったのだな……」
召喚士「下らなく無いッ!俺は……大真面目だったんだよッ!」
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「……わからぬ。あの獣の小娘を召喚するより私を召喚した事の方が価値があるのではないのか?」
召喚士「……価値なんて無い」
ネメア「グガッ……」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「一目惚れだったんだよ……」
ネメア「………」
召喚士「数年前に一度見た姿でもうな……絶対召喚してやろうって……」
ネメア「人間と言うのは下らぬ事に心血を注ぐというが……誠だったのだな……」
召喚士「下らなく無いッ!俺は……大真面目だったんだよッ!」
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「……わからぬ。あの獣の小娘を召喚するより私を召喚した事の方が価値があるのではないのか?」
召喚士「……価値なんて無い」
ネメア「グガッ……」
召喚士「………」
ネメア「………」
30:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 02:29:55:nEMIm5Ig (5/17)
ーー
召喚士「………」
ネメア「おい……」
召喚士「喋りかけるな……」
ネメア「……ぐぬぬ」
召喚士「………」
ネメア「……ふむ」
召喚士「………」
ネメア「……折入って頼みたい事があるのだが聞いてくれぬか?」
召喚士「………」
ネメア「まぁ……そのままでいい」
召喚士「………」
ネメア「私は天使に操られ勇者候補を抹殺しそうになった。これは覚えているな?」
召喚士「………」
ーー
召喚士「………」
ネメア「おい……」
召喚士「喋りかけるな……」
ネメア「……ぐぬぬ」
召喚士「………」
ネメア「……ふむ」
召喚士「………」
ネメア「……折入って頼みたい事があるのだが聞いてくれぬか?」
召喚士「………」
ネメア「まぁ……そのままでいい」
召喚士「………」
ネメア「私は天使に操られ勇者候補を抹殺しそうになった。これは覚えているな?」
召喚士「………」
31:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 02:47:33:nEMIm5Ig (6/17)
ネメア「そしてこの世界に放たれたのだが……それを阻止してくれた者がいた」
召喚士「………」
ネメア「……地獄の君主セーレ。この者が我を忘れ暴走していた私を止めてくれた」
召喚士「……?」
ネメア「うむ、ここで疑問が沸くだろ?」
召喚士「……地獄の君主って言うくらいだから……悪魔だよな?」
ネメア「そうだ」
召喚士「………」
ネメア「この世界には……簡単に来れぬ程の上級の悪魔だ」
召喚士「そんなもんが何故……」
ネメア「……召喚されたからだ」
召喚士「………」
ネメア「………」
ネメア「そしてこの世界に放たれたのだが……それを阻止してくれた者がいた」
召喚士「………」
ネメア「……地獄の君主セーレ。この者が我を忘れ暴走していた私を止めてくれた」
召喚士「……?」
ネメア「うむ、ここで疑問が沸くだろ?」
召喚士「……地獄の君主って言うくらいだから……悪魔だよな?」
ネメア「そうだ」
召喚士「………」
ネメア「この世界には……簡単に来れぬ程の上級の悪魔だ」
召喚士「そんなもんが何故……」
ネメア「……召喚されたからだ」
召喚士「………」
ネメア「………」
32:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 03:12:44:nEMIm5Ig (7/17)
召喚士「へ、へぇ……世の中には凄い奴もいるんだな……」
ネメア「……上級の悪魔を召喚しても尽きぬ魔力、暴走した私を逸早く察知し対処出来る力……本当に凄い奴だと思う」
召喚士「………」
ネメア「で……頼みと言うのはだな……」
召喚士「嫌だ……」
ネメア「ほう……話も聞かずに断るか」
召喚士「……そいつに会いに行く!とか言うんだろ?」
ネメア「……そうだ」
召喚士「なんで俺がお前何かの為に……」
ネメア「悪い話では無いと思うがな……」
召喚士「………」
召喚士「へ、へぇ……世の中には凄い奴もいるんだな……」
ネメア「……上級の悪魔を召喚しても尽きぬ魔力、暴走した私を逸早く察知し対処出来る力……本当に凄い奴だと思う」
召喚士「………」
ネメア「で……頼みと言うのはだな……」
召喚士「嫌だ……」
ネメア「ほう……話も聞かずに断るか」
召喚士「……そいつに会いに行く!とか言うんだろ?」
ネメア「……そうだ」
召喚士「なんで俺がお前何かの為に……」
ネメア「悪い話では無いと思うがな……」
召喚士「………」
33:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 03:39:17:nEMIm5Ig (8/17)
ネメア「恐らく召喚術の使い手だろうが……それ程の力を持った奴だ」
召喚士「………」
ネメア「お前が召喚しようとしていた獣の小娘を召喚するなど造作も無い事だと思わぬか?」
召喚士「………」
ネメア「ああ……もしかしたら喚び寄せるだけでなく!……獣の小娘と契約を結べる手助けもしてくれるかもしれんな!」
召喚士「………」
ネメア「だが……お前が嫌なら!……私も無理強いする事は出来んな」
召喚士「……ちょっと
ネメア「いや!本当に無理をしなくていいから!私が!諦めればいいだけの事だ!」
召喚士「……いや
ネメア「ああぁ!残念だ!本当残念だ!行きたくないなら仕方が無いな!」
召喚士「一緒に行かせて下さい……」
ネメア「うむ」
ネメア「恐らく召喚術の使い手だろうが……それ程の力を持った奴だ」
召喚士「………」
ネメア「お前が召喚しようとしていた獣の小娘を召喚するなど造作も無い事だと思わぬか?」
召喚士「………」
ネメア「ああ……もしかしたら喚び寄せるだけでなく!……獣の小娘と契約を結べる手助けもしてくれるかもしれんな!」
召喚士「………」
ネメア「だが……お前が嫌なら!……私も無理強いする事は出来んな」
召喚士「……ちょっと
ネメア「いや!本当に無理をしなくていいから!私が!諦めればいいだけの事だ!」
召喚士「……いや
ネメア「ああぁ!残念だ!本当残念だ!行きたくないなら仕方が無いな!」
召喚士「一緒に行かせて下さい……」
ネメア「うむ」
34:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 06:19:18:nEMIm5Ig (9/17)
ー
召喚士「……大丈夫だよな?」
ネメア「大丈夫!大丈夫!」
召喚士「……ところでさ、何でそいつに会いたいの?」
ネメア「礼を言いたい」
召喚士「………」
ネメア「私を止め、天使への仕返しまで手伝ってくれたのだからな」
召喚士「ふぅん……」
ネメア「………」
召喚士「どんな奴なんだろうな」
ネメア「お前より立派なのは確かだ」
召喚士「………」
ネメア「自分の魔力の増減がわからぬような奴よりかはな」
召喚士「どういう事だ?」
ー
召喚士「……大丈夫だよな?」
ネメア「大丈夫!大丈夫!」
召喚士「……ところでさ、何でそいつに会いたいの?」
ネメア「礼を言いたい」
召喚士「………」
ネメア「私を止め、天使への仕返しまで手伝ってくれたのだからな」
召喚士「ふぅん……」
ネメア「………」
召喚士「どんな奴なんだろうな」
ネメア「お前より立派なのは確かだ」
召喚士「………」
ネメア「自分の魔力の増減がわからぬような奴よりかはな」
召喚士「どういう事だ?」
35:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 07:57:21:nEMIm5Ig (10/17)
ネメア「……魔力減っているか?」
召喚士「ん……わかんない……」
ネメア「わからぬと……それは基本ではないか……なら教えてやるがお前の魔力は殆んど減っていない」
召喚士「……そう?」
ネメア「………」
召喚士「……ん?なら俺は死なないんじゃ……」
ネメア「………」
召喚士「……騙したのか」
ネメア「騙してなどいない。私を使役しているのだ、それなりには減っている」
召喚士「………」
ネメア「このままではいずれ魔力が枯渇して死ぬな」
召喚士「それ……どうにかならないの?」
ネメア「……魔力減っているか?」
召喚士「ん……わかんない……」
ネメア「わからぬと……それは基本ではないか……なら教えてやるがお前の魔力は殆んど減っていない」
召喚士「……そう?」
ネメア「………」
召喚士「……ん?なら俺は死なないんじゃ……」
ネメア「………」
召喚士「……騙したのか」
ネメア「騙してなどいない。私を使役しているのだ、それなりには減っている」
召喚士「………」
ネメア「このままではいずれ魔力が枯渇して死ぬな」
召喚士「それ……どうにかならないの?」
36:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 08:04:52:nEMIm5Ig (11/17)
ネメア「残念ながら……ならぬ」
召喚士「俺の魔力は後どれぐらいもちそうなんだ……?」ゴクッ
ネメア「そうだな……早くて三百年程で枯渇するな……」
召喚士「………」
ネメア「すまぬな……」
召喚士「い、いや気にしなくていいよ……」
ネメア「………」
召喚士 (これは……笑わせようとしているのか?)
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「残念ながら……ならぬ」
召喚士「俺の魔力は後どれぐらいもちそうなんだ……?」ゴクッ
ネメア「そうだな……早くて三百年程で枯渇するな……」
召喚士「………」
ネメア「すまぬな……」
召喚士「い、いや気にしなくていいよ……」
ネメア「………」
召喚士 (これは……笑わせようとしているのか?)
ネメア「………」
召喚士「………」
37:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 17:50:53:nEMIm5Ig (12/17)
ー
召喚士「そいつはどこにいるかわかってるんだよな?」
ネメア「大体はな。地図はあるか?」
召喚士「……待ってて」ガサゴソ……
ネメア「………」
召喚士「確かこの辺に……」
ネメア「良くもまぁ……このような劣悪な環境で暮らせるものだな……」
召喚士「うるさい……」
ネメア「………」
召喚士「ん……昔買ったのが……」
ネメア「……まだか?」
召喚士「……あった!」
ネメア「………」
ー
召喚士「そいつはどこにいるかわかってるんだよな?」
ネメア「大体はな。地図はあるか?」
召喚士「……待ってて」ガサゴソ……
ネメア「………」
召喚士「確かこの辺に……」
ネメア「良くもまぁ……このような劣悪な環境で暮らせるものだな……」
召喚士「うるさい……」
ネメア「………」
召喚士「ん……昔買ったのが……」
ネメア「……まだか?」
召喚士「……あった!」
ネメア「………」
38:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 18:20:27:nEMIm5Ig (13/17)
召喚士「でぇ……ここが今いる場所だけど」
ネメア「ならばこの辺りだな」
召喚士「………」
ネメア「どうした?」
召喚士「……遠くないか?」
ネメア「そのような事は無いだろ」
召喚士「………」
ネメア「ほら、お前の掌分だけだろ?」
召喚士「あのさ……縮尺って言葉知ってる?」
ネメア「馬鹿にするな。そのぐらい知っている」
召喚士「……どうやって行くんだ?」
ネメア「馬なり歩きなり好きな方法で行けばいいだろ」
召喚士「………」
召喚士「でぇ……ここが今いる場所だけど」
ネメア「ならばこの辺りだな」
召喚士「………」
ネメア「どうした?」
召喚士「……遠くないか?」
ネメア「そのような事は無いだろ」
召喚士「………」
ネメア「ほら、お前の掌分だけだろ?」
召喚士「あのさ……縮尺って言葉知ってる?」
ネメア「馬鹿にするな。そのぐらい知っている」
召喚士「……どうやって行くんだ?」
ネメア「馬なり歩きなり好きな方法で行けばいいだろ」
召喚士「………」
39:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 20:11:33:nEMIm5Ig (14/17)
ネメア「まぁ、私の脚なら二日で着くな」
召喚士「俺の脚だと二年はかかるよ……」
ネメア「ならばそれでもいい」
召喚士「良く無いだろ……まだ色々問題あるぞ?」
ネメア「ふむ、例えば?」
召喚士「路銀とかさ……」
ネメア「蓄えは無いのか?」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「……あったら聞いてない」
ネメア「なるほど……」
召喚士「どうするのさ……」
ネメア「な、何とかなる!さあ!準備をはじめろ!」
召喚士 (最悪……この手甲売れば……)
ネメア「まぁ、私の脚なら二日で着くな」
召喚士「俺の脚だと二年はかかるよ……」
ネメア「ならばそれでもいい」
召喚士「良く無いだろ……まだ色々問題あるぞ?」
ネメア「ふむ、例えば?」
召喚士「路銀とかさ……」
ネメア「蓄えは無いのか?」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「……あったら聞いてない」
ネメア「なるほど……」
召喚士「どうするのさ……」
ネメア「な、何とかなる!さあ!準備をはじめろ!」
召喚士 (最悪……この手甲売れば……)
40:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 21:09:44:nEMIm5Ig (15/17)
ー
召喚士「………」ブツブツ……
ネメア「……?」
召喚士「……常世の声を聞こえし幻想の者よ……その姿現さん! 」
シーン……
召喚士「やっぱり駄目か……」
ネメア「………」
召喚士「お前に魔力減って無いって言われたから出来るかなって思っただけ」
ネメア「なるほど……」
召喚士「はぁ……ここで出てくれれば行かないで済むのに……」
ネメア「残念だったな」
召喚士「……じゃあ行くか」
ネメア「うむ」
ー
召喚士「………」ブツブツ……
ネメア「……?」
召喚士「……常世の声を聞こえし幻想の者よ……その姿現さん! 」
シーン……
召喚士「やっぱり駄目か……」
ネメア「………」
召喚士「お前に魔力減って無いって言われたから出来るかなって思っただけ」
ネメア「なるほど……」
召喚士「はぁ……ここで出てくれれば行かないで済むのに……」
ネメア「残念だったな」
召喚士「……じゃあ行くか」
ネメア「うむ」
41:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 22:08:45:nEMIm5Ig (16/17)
ーーー
召喚士「さて……取り合えず街まで来てみたが……」
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「……どうするか」
ネメア「何か人より優れている事は無いのか?」
召喚士「ん……」
ネメア「………」
召喚士「特には……」
ネメア「………」
召喚士「………」
ーーー
召喚士「さて……取り合えず街まで来てみたが……」
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「……どうするか」
ネメア「何か人より優れている事は無いのか?」
召喚士「ん……」
ネメア「………」
召喚士「特には……」
ネメア「………」
召喚士「………」
42:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/19(火) 22:17:38:nEMIm5Ig (17/17)
ネメア「仕方が無い……少し手伝ってやろう……」
召喚士「どうするんだ?」
ネメア「………」
召喚士「……?」
ネメア「聴け皆の者ぉッ!私を倒せた者には金貨一枚を進呈しようッ!!!」
召喚士「おおおおいッ!」
ザワザワ……
ネメア「参加料は銅貨二枚だッ!腕に自信がある者はいないかぁッ!!!」
召喚士「むむ無理だよ!」
ネメア「いいから……」
ザワザワ……ザワザワ……
召喚士「おおおおい!何かいっぱい集まって来ちゃったぞ!」
ネメア「………」
ネメア「仕方が無い……少し手伝ってやろう……」
召喚士「どうするんだ?」
ネメア「………」
召喚士「……?」
ネメア「聴け皆の者ぉッ!私を倒せた者には金貨一枚を進呈しようッ!!!」
召喚士「おおおおいッ!」
ザワザワ……
ネメア「参加料は銅貨二枚だッ!腕に自信がある者はいないかぁッ!!!」
召喚士「むむ無理だよ!」
ネメア「いいから……」
ザワザワ……ザワザワ……
召喚士「おおおおい!何かいっぱい集まって来ちゃったぞ!」
ネメア「………」
43:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 00:03:51:tL1fMIH. (1/20)
ー
召喚士「あわわ……」
ネメア「………」
剣士「おい!」
ネメア「ハイ、なんでしょ?」
召喚士「ひ、人の声真似るなぁ!」
剣士「……?本当にお前ぶっ倒したら金貨貰えんのか?」
ネメア「ホントですよー」
召喚士「あぁぁ……」
剣士「……なら」ポイッ
ネメア「………」
剣士「武器の使用は?」
ネメア「イイデスよー」
剣士「……わかった」ザッ……
ネメア「おい……左腕を突き出せ……」コソコソ
ー
召喚士「あわわ……」
ネメア「………」
剣士「おい!」
ネメア「ハイ、なんでしょ?」
召喚士「ひ、人の声真似るなぁ!」
剣士「……?本当にお前ぶっ倒したら金貨貰えんのか?」
ネメア「ホントですよー」
召喚士「あぁぁ……」
剣士「……なら」ポイッ
ネメア「………」
剣士「武器の使用は?」
ネメア「イイデスよー」
剣士「……わかった」ザッ……
ネメア「おい……左腕を突き出せ……」コソコソ
44:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 00:13:04:tL1fMIH. (2/20)
召喚士「なな何言ってるんだ!あんなんに勝てるか!」コソコソ
ネメア「……いいから」コソコソ
召喚士「無理無理無理!あいつの腕俺の腿より太いんだぞ!」コソコソ
剣士「………」ザザッ……
ネメア「早くしないと本当に死ぬぞ?」コソコソ
召喚士「あわわわわわ……」
ネメア (うむ、これでいいな)
剣士 (左腕を突き出しただけ?……こいつこの身なりで拳法家か?)
ネメア「ハヤクこいボケー」
剣士「……ぐッ!」
ネメア「キンニクだるまーキンニクだるまー」
召喚士「なな何言ってるんだ!あんなんに勝てるか!」コソコソ
ネメア「……いいから」コソコソ
召喚士「無理無理無理!あいつの腕俺の腿より太いんだぞ!」コソコソ
剣士「………」ザザッ……
ネメア「早くしないと本当に死ぬぞ?」コソコソ
召喚士「あわわわわわ……」
ネメア (うむ、これでいいな)
剣士 (左腕を突き出しただけ?……こいつこの身なりで拳法家か?)
ネメア「ハヤクこいボケー」
剣士「……ぐッ!」
ネメア「キンニクだるまーキンニクだるまー」
45:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 01:57:16:tL1fMIH. (3/20)
剣士「弱っちい見かけだから手加減してやろうと思ったが……骨一本覚悟しろよ……」
ネメア「おまえモナー」
剣士「………」ジリ……
ネメア「………」
召喚士「はわわわ……」
剣士「デエリャァァァアッ!」
召喚士 (し、死んだぁぁッ!)
ズキャャァッ!ズザザザ………
ネメア「……ふっ」
召喚士「………?」
ワアアアァァ……ッ!
召喚士「……え?」
ニイチャンスゲエナッ!フットンダゼッ!
召喚士「ッ?ッ?」キョロキョロ
剣士「弱っちい見かけだから手加減してやろうと思ったが……骨一本覚悟しろよ……」
ネメア「おまえモナー」
剣士「………」ジリ……
ネメア「………」
召喚士「はわわわ……」
剣士「デエリャァァァアッ!」
召喚士 (し、死んだぁぁッ!)
ズキャャァッ!ズザザザ………
ネメア「……ふっ」
召喚士「………?」
ワアアアァァ……ッ!
召喚士「……え?」
ニイチャンスゲエナッ!フットンダゼッ!
召喚士「ッ?ッ?」キョロキョロ
46:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 02:17:27:tL1fMIH. (4/20)
剣士「グカァ……ゲホッゲホッ!……ハァハァ……」
召喚士「な、何これ?」
剣士 (なんだ今のは……左腕から白いモヤが出て来たと思ったら吹っ飛ばされていた……)
ネメア「………」
召喚士「おい!何が起きた!?」
ネメア「少しばかり私の脚で撫でてやっただけだ」
召喚士「………」
ネメア「さぁどんどん行くか」
召喚士「いやもういいって
ネメア「次はいないかぁッ!私を倒せた者には金貨三十枚だッ!!!」
召喚士「さささ三十ッ!!!」
ワアアアァァアアッ!
剣士「グカァ……ゲホッゲホッ!……ハァハァ……」
召喚士「な、何これ?」
剣士 (なんだ今のは……左腕から白いモヤが出て来たと思ったら吹っ飛ばされていた……)
ネメア「………」
召喚士「おい!何が起きた!?」
ネメア「少しばかり私の脚で撫でてやっただけだ」
召喚士「………」
ネメア「さぁどんどん行くか」
召喚士「いやもういいって
ネメア「次はいないかぁッ!私を倒せた者には金貨三十枚だッ!!!」
召喚士「さささ三十ッ!!!」
ワアアアァァアアッ!
47:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 03:27:18:tL1fMIH. (5/20)
ーー
召喚士「………」
ネメア「四十人程吹っ飛ばしておいたが、それで足りそうだろうか?」
召喚士「う、うん……」
ネメア「そうか」
召喚士「………」
ネメア「……なんだ浮かない顔して」
召喚士「あれだけ死の瀬戸際に立たされればこうなるよ……」
ネメア「死んで無いだからいいだろうに」
召喚士「………」
ネメア「最近の人間は脆くていかんな」
召喚士「………」
ネメア「最初の人間以外触ってもいないのに吹き飛びおって……情けない……」
ーー
召喚士「………」
ネメア「四十人程吹っ飛ばしておいたが、それで足りそうだろうか?」
召喚士「う、うん……」
ネメア「そうか」
召喚士「………」
ネメア「……なんだ浮かない顔して」
召喚士「あれだけ死の瀬戸際に立たされればこうなるよ……」
ネメア「死んで無いだからいいだろうに」
召喚士「………」
ネメア「最近の人間は脆くていかんな」
召喚士「………」
ネメア「最初の人間以外触ってもいないのに吹き飛びおって……情けない……」
48:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 04:25:40:tL1fMIH. (6/20)
召喚士「………」
ネメア「昔は三日三晩人間と戦い続けたものなんだけどな」
召喚士 (柔らかいベットで横になりたい……)
ネメア「……凄かったんだぞ?もう首を締め上げられてな」
召喚士 (そっと夢の中へ行きたい……)
ネメア「おい!聞いているのか!」
召喚士「………」
ネメア「………」
剣士「……探したぜぇ」
召喚士「………」
ネメア「………」
剣士「……?」
召喚士「………」
ネメア「昔は三日三晩人間と戦い続けたものなんだけどな」
召喚士 (柔らかいベットで横になりたい……)
ネメア「……凄かったんだぞ?もう首を締め上げられてな」
召喚士 (そっと夢の中へ行きたい……)
ネメア「おい!聞いているのか!」
召喚士「………」
ネメア「………」
剣士「……探したぜぇ」
召喚士「………」
ネメア「………」
剣士「……?」
49:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 04:54:59:tL1fMIH. (7/20)
ネメア (こいつ現実逃避しだしたな……)
剣士「……敗者にかける言葉は無いって訳か」
ネメア「スマン考え事シテター」
剣士「そうかい……」
ネメア「ナニかようかー」
剣士「……あの俺を吹っ飛ばした技は何なのか教えてくれ!」
ネメア「……オシエン!」
剣士「………」
ネメア (何やらめんどくさい事になりそうだな……適当にあしらっておくか……)
剣士「何となく見当は付いているんだ……あの技は東方の山に住むとういう仙人の技なんだろ?」
ネメア「………」
剣士「………」
ネメア「ソウダー」
ネメア (こいつ現実逃避しだしたな……)
剣士「……敗者にかける言葉は無いって訳か」
ネメア「スマン考え事シテター」
剣士「そうかい……」
ネメア「ナニかようかー」
剣士「……あの俺を吹っ飛ばした技は何なのか教えてくれ!」
ネメア「……オシエン!」
剣士「………」
ネメア (何やらめんどくさい事になりそうだな……適当にあしらっておくか……)
剣士「何となく見当は付いているんだ……あの技は東方の山に住むとういう仙人の技なんだろ?」
ネメア「………」
剣士「………」
ネメア「ソウダー」
50:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 05:10:29:tL1fMIH. (8/20)
剣士「やはり……」
ネメア「………」
召喚士「ふ……ふふふ……ふふふ」
剣士「……何がおかしい?」
ネメア「イ、イヤ!……ヨクゾ見抜いたートナ!」
剣士「まぁな……伊達に死線はくぐり抜けてない」
ネメア (馬鹿がッ!)
剣士「……あんたそんな身なりだが凄い奴なんだろ?」
ネメア「凄くはナイゾー」
剣士「謙遜しなさんなって……」
召喚士「ふふふ……もう少しで空も飛べそうだ……」
ネメア、剣士「なッ!」
剣士「あんた……そんなに凄い達人だったのか……」
剣士「やはり……」
ネメア「………」
召喚士「ふ……ふふふ……ふふふ」
剣士「……何がおかしい?」
ネメア「イ、イヤ!……ヨクゾ見抜いたートナ!」
剣士「まぁな……伊達に死線はくぐり抜けてない」
ネメア (馬鹿がッ!)
剣士「……あんたそんな身なりだが凄い奴なんだろ?」
ネメア「凄くはナイゾー」
剣士「謙遜しなさんなって……」
召喚士「ふふふ……もう少しで空も飛べそうだ……」
ネメア、剣士「なッ!」
剣士「あんた……そんなに凄い達人だったのか……」
51:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 05:35:51:jqtFDJoA (1/1)
話がどんどんややこしくなっていってるwwww
話がどんどんややこしくなっていってるwwww
52:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 07:30:57:tL1fMIH. (9/20)
ネメア「アア、ソレハあれだ……例えだー」
剣士「ほう……空を舞うような何か……だと」
ネメア「ソウダー」
剣士「なるほど……」
ネメア (ぐぬぬ……こいつ……)
剣士「………」
召喚士「あはは……付いて来いよ……」
剣士「ッ!!!」
ネメア「?」
剣士「まさか……読心術まで身に付けているとはな……恐れ入った……」
ネメア (何を言っておるのだ……こやつは……)
剣士「決めた!」
ネメア「アア、ソレハあれだ……例えだー」
剣士「ほう……空を舞うような何か……だと」
ネメア「ソウダー」
剣士「なるほど……」
ネメア (ぐぬぬ……こいつ……)
剣士「………」
召喚士「あはは……付いて来いよ……」
剣士「ッ!!!」
ネメア「?」
剣士「まさか……読心術まで身に付けているとはな……恐れ入った……」
ネメア (何を言っておるのだ……こやつは……)
剣士「決めた!」
53:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 09:50:14:OalSN5PA (1/1)
召喚士はどんな夢を見てるんだwww
支援
召喚士はどんな夢を見てるんだwww
支援
54:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 15:08:57:tL1fMIH. (10/20)
ーー
召喚士、ネメア「………」
剣士「ふふん!」
召喚士「ねぇ……何でこの人いるの……」
ネメア「……お前が幻想世界へ旅立っている時に来た」
召喚士「………」
ネメア「剣士よーチョット離れてくれるかー」
剣士「そうだな!弟子は三寸離れてって言うもんな!」
ネメア「それを言うなら三尺だ……」
召喚士「……弟子?」
ネメア「弟子だな」
召喚士「誰が?」
ネメア「筋肉が」
ーー
召喚士、ネメア「………」
剣士「ふふん!」
召喚士「ねぇ……何でこの人いるの……」
ネメア「……お前が幻想世界へ旅立っている時に来た」
召喚士「………」
ネメア「剣士よーチョット離れてくれるかー」
剣士「そうだな!弟子は三寸離れてって言うもんな!」
ネメア「それを言うなら三尺だ……」
召喚士「……弟子?」
ネメア「弟子だな」
召喚士「誰が?」
ネメア「筋肉が」
55:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 17:04:24:tL1fMIH. (11/20)
召喚士「……お前の?」
ネメア「違うな。お前だ」
召喚士「意味がわからないんだけど……」
ネメア「お前があれを弟子にすると言ったんだ。仕方が無いな」
召喚士「いいい言って無いよッ!」
ネメア「言ったんだ!……全く余計な事をしてくれたものだ」
召喚士「断ってよッ!無理だよッ!筋肉だよッ!」
ネメア「私はもう知らん。自分でなんとかしろ」
召喚士「………」
ネメア「ああ、それとな」
召喚士「……まだ何かあるの?」
召喚士「……お前の?」
ネメア「違うな。お前だ」
召喚士「意味がわからないんだけど……」
ネメア「お前があれを弟子にすると言ったんだ。仕方が無いな」
召喚士「いいい言って無いよッ!」
ネメア「言ったんだ!……全く余計な事をしてくれたものだ」
召喚士「断ってよッ!無理だよッ!筋肉だよッ!」
ネメア「私はもう知らん。自分でなんとかしろ」
召喚士「………」
ネメア「ああ、それとな」
召喚士「……まだ何かあるの?」
56:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 17:13:15:tL1fMIH. (12/20)
ネメア「あの筋肉に、お前が凡人以下だという事は絶対悟られるな」
召喚士「何それ……」
ネメア「少しは否定をしろ……どうやらあの筋肉はお前を何かの達人と勘違いをしている」
召喚士「………」
ネメア「だから気を付けろよ」
召喚士「あのさ……もしも弱いって悟られたらどうなるの?」
ネメア「怒り狂うであろうな……私は助けんが」
召喚士「………」
ネメア「骨一本持っていかれるのは確実だな……私は助けんが」
召喚士「………」
ネメア「最悪、致命傷となる骨をやられるであろうな……私は助けんが」
召喚士「致命傷って……例えば?」
ネメア「あの筋肉に、お前が凡人以下だという事は絶対悟られるな」
召喚士「何それ……」
ネメア「少しは否定をしろ……どうやらあの筋肉はお前を何かの達人と勘違いをしている」
召喚士「………」
ネメア「だから気を付けろよ」
召喚士「あのさ……もしも弱いって悟られたらどうなるの?」
ネメア「怒り狂うであろうな……私は助けんが」
召喚士「………」
ネメア「骨一本持っていかれるのは確実だな……私は助けんが」
召喚士「………」
ネメア「最悪、致命傷となる骨をやられるであろうな……私は助けんが」
召喚士「致命傷って……例えば?」
57:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 17:29:59:tL1fMIH. (13/20)
ネメア「首の骨をこうコキッとな……私は助けんが」
召喚士「………」サー……
ネメア「はぁ……首の骨を折られたら人間は頚椎損
召喚士「……そんなの説明しなくてもいいから」
ネメア「そうか……私は助けんぞ」
召喚士「どうすれば………」
剣士「師匠よ!これから飲みに行かねえか?」
召喚士「ええ遠慮しときます!」
剣士「そう言わずに!師弟になった記念って事でさ!」
召喚士「いいです!本当にいいですから」
剣士「そうか!じゃあ行くぜぇ!」
召喚士「そっちの良いですじゃ無いよッ!」
ネメア「首の骨をこうコキッとな……私は助けんが」
召喚士「………」サー……
ネメア「はぁ……首の骨を折られたら人間は頚椎損
召喚士「……そんなの説明しなくてもいいから」
ネメア「そうか……私は助けんぞ」
召喚士「どうすれば………」
剣士「師匠よ!これから飲みに行かねえか?」
召喚士「ええ遠慮しときます!」
剣士「そう言わずに!師弟になった記念って事でさ!」
召喚士「いいです!本当にいいですから」
剣士「そうか!じゃあ行くぜぇ!」
召喚士「そっちの良いですじゃ無いよッ!」
58:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 18:42:57:tL1fMIH. (14/20)
ーー
剣士「乾杯ッ!」
召喚士「………」
剣士「どうしたんだよ師匠!そんな暗い顔する場所じゃねえだろ!」
召喚士「そうですね……」
剣士「かぁー!なんだよその返事は!」
召喚士「ごめんなさい……」
剣士「人が嬉しくてたまんねえって思ってるのにそれは無いだろ!」
召喚士「……嬉しいの?」
剣士「そうだぁッ!あんたに付いて行けば俺はもっと強くなれる!」
召喚士「………」
剣士「こんなに嬉しい事は無いんだぜッ!!!」
ーー
剣士「乾杯ッ!」
召喚士「………」
剣士「どうしたんだよ師匠!そんな暗い顔する場所じゃねえだろ!」
召喚士「そうですね……」
剣士「かぁー!なんだよその返事は!」
召喚士「ごめんなさい……」
剣士「人が嬉しくてたまんねえって思ってるのにそれは無いだろ!」
召喚士「……嬉しいの?」
剣士「そうだぁッ!あんたに付いて行けば俺はもっと強くなれる!」
召喚士「………」
剣士「こんなに嬉しい事は無いんだぜッ!!!」
59:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 18:53:28:tL1fMIH. (15/20)
召喚士「そうなんだ……」
ネメア「………」
剣士「その事も兼ねてだ!だから飲み明かそうぜ!」
召喚士「お、おう……」
剣士「改めて乾杯ッ!」
召喚士「乾杯……」
剣士「ウグッウグッウグッ……うめーっ!な、師匠よ!」
召喚士「あのさ……その師匠って言うのやめようよ」
剣士「なんでぇぇ!」
召喚士「俺はそんなに偉い人間じゃ無いしさ……召喚士でいいよ」
剣士「そうかい?じゃあ召喚士よろしくな!」
召喚士「うん……」
召喚士「そうなんだ……」
ネメア「………」
剣士「その事も兼ねてだ!だから飲み明かそうぜ!」
召喚士「お、おう……」
剣士「改めて乾杯ッ!」
召喚士「乾杯……」
剣士「ウグッウグッウグッ……うめーっ!な、師匠よ!」
召喚士「あのさ……その師匠って言うのやめようよ」
剣士「なんでぇぇ!」
召喚士「俺はそんなに偉い人間じゃ無いしさ……召喚士でいいよ」
剣士「そうかい?じゃあ召喚士よろしくな!」
召喚士「うん……」
60:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 19:14:01:tL1fMIH. (16/20)
ー
剣士「大だ!大行ってくるッ!」
召喚士「そんな事大声で言わないでいいから……」
ネメア「………」
召喚士「はぁ……」
ネメア「お前……あの者を受け入れたみたいだが良いのか?」
召喚士「うん……」
ネメア「そうか」
召喚士「あんなに喜んでるのにさ……言えないよ。俺は弱いからなんて……」
ネメア「………」
召喚士「……だからさ時々助けてよ」
ネメア「助けんと言った筈だ」
召喚士「契約者として命じても?」
ネメア「………」
ー
剣士「大だ!大行ってくるッ!」
召喚士「そんな事大声で言わないでいいから……」
ネメア「………」
召喚士「はぁ……」
ネメア「お前……あの者を受け入れたみたいだが良いのか?」
召喚士「うん……」
ネメア「そうか」
召喚士「あんなに喜んでるのにさ……言えないよ。俺は弱いからなんて……」
ネメア「………」
召喚士「……だからさ時々助けてよ」
ネメア「助けんと言った筈だ」
召喚士「契約者として命じても?」
ネメア「………」
61:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 19:31:48:tL1fMIH. (17/20)
召喚士「………」
ネメア「少しだけだぞ……」
召喚士「うん……ありがとうネメア」
ネメア「全く……私を当てにするな……」
召喚士「ごめん……」
ネメア「………」
召喚士「………」
……「あの……ここ宜しいでしょうか?」
召喚士「え?」
……「………」たゆん
召喚士「どどどどうぞッ!凄い宜しいですッ!」
……「では失礼して……」たゆん
召喚士「どういたしましたお嬢さん!」
……「昼間の……あれを見ましてお話をお伺いしたいと思いまして」
召喚士「………」
ネメア「少しだけだぞ……」
召喚士「うん……ありがとうネメア」
ネメア「全く……私を当てにするな……」
召喚士「ごめん……」
ネメア「………」
召喚士「………」
……「あの……ここ宜しいでしょうか?」
召喚士「え?」
……「………」たゆん
召喚士「どどどどうぞッ!凄い宜しいですッ!」
……「では失礼して……」たゆん
召喚士「どういたしましたお嬢さん!」
……「昼間の……あれを見ましてお話をお伺いしたいと思いまして」
62:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 21:56:59:tL1fMIH. (18/20)
召喚士「ふむ!なるほどなるほど!」
ネメア「………」
……「あ……私、喚起士と言います」
召喚士「ほほう!何とも良い響きのお名前ですな!」
喚起士「いえ……そんな……」
召喚士「俺……おほん!私は召喚士と言うのですよ。召喚を生業としてましてね!」
喚起士「あら、奇遇ですね。私もなんですよ」
召喚士「そうなんですか!いやぁ本当に奇遇だ!ははは!」
ネメア「………」
喚起士「昼間のアレ、本当凄かったですね。体術か何かおやりになっているのですか?」
召喚士「アレですか……アレは私の一族に伝わる秘技でしてね……」
喚起士「………」
召喚士「ふむ!なるほどなるほど!」
ネメア「………」
……「あ……私、喚起士と言います」
召喚士「ほほう!何とも良い響きのお名前ですな!」
喚起士「いえ……そんな……」
召喚士「俺……おほん!私は召喚士と言うのですよ。召喚を生業としてましてね!」
喚起士「あら、奇遇ですね。私もなんですよ」
召喚士「そうなんですか!いやぁ本当に奇遇だ!ははは!」
ネメア「………」
喚起士「昼間のアレ、本当凄かったですね。体術か何かおやりになっているのですか?」
召喚士「アレですか……アレは私の一族に伝わる秘技でしてね……」
喚起士「………」
63:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 22:09:14:tL1fMIH. (19/20)
召喚士「……一子相伝の技なのですよ」
喚起士「そうなんですか……」
召喚士「これは秘密なのですがね……貴女にだけ!お教えしましょう……」
喚起士「………」ゴクリッ……
召喚士「アレは……相手の五点を突き相手が五歩歩くと……心臓が破裂すると言う恐ろしい技なのです……」
喚起士「そんな技を素人相手に……」
召喚士「いえ、その辺りはご心配無用です。皆、一撃目しか当てていないので」
喚起士「………」
召喚士「ふふふ……少し大人気なかったと思っていますよ」
喚起士「お、お強いのですね……」
ネメア (馬鹿め……そんな大嘘を堂々と……)
召喚士「……一子相伝の技なのですよ」
喚起士「そうなんですか……」
召喚士「これは秘密なのですがね……貴女にだけ!お教えしましょう……」
喚起士「………」ゴクリッ……
召喚士「アレは……相手の五点を突き相手が五歩歩くと……心臓が破裂すると言う恐ろしい技なのです……」
喚起士「そんな技を素人相手に……」
召喚士「いえ、その辺りはご心配無用です。皆、一撃目しか当てていないので」
喚起士「………」
召喚士「ふふふ……少し大人気なかったと思っていますよ」
喚起士「お、お強いのですね……」
ネメア (馬鹿め……そんな大嘘を堂々と……)
64:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 23:50:38:tL1fMIH. (20/20)
ー
召喚士「まぁ私にかかればお茶のこさいさいなんですよ。ハハハ!」
喚起士「うふふ。……そろそろおいとまさせて頂きますね」
召喚士「ええあ!ま、まだ……」
喚起士「では、失礼します」たゆん
召喚士「お気を付けて!」
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「まあ……何も言うまい……」
召喚士「そうして……」
ネメア「しかしあの女……立派なものだな」
召喚士「ああ……本当立派だな……」
ネメア「わかるのか?」
召喚士「わかるさ……」
ー
召喚士「まぁ私にかかればお茶のこさいさいなんですよ。ハハハ!」
喚起士「うふふ。……そろそろおいとまさせて頂きますね」
召喚士「ええあ!ま、まだ……」
喚起士「では、失礼します」たゆん
召喚士「お気を付けて!」
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「まあ……何も言うまい……」
召喚士「そうして……」
ネメア「しかしあの女……立派なものだな」
召喚士「ああ……本当立派だな……」
ネメア「わかるのか?」
召喚士「わかるさ……」
65:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 00:19:24:iAHvncVg (1/10)
ネメア「そうか……」
召喚士「………」
ネメア「良く学び良く鍛えなければあそこまでにはなっていないだろうな……」
召喚士「へぇ、良く学び良く鍛えるとあそこまでになるのか……」
ネメア「……?」
召喚士「………」
ネメア「お前もあれ程の者になって貰わねば困るぞ」
召喚士「俺は男だからあんなにならないよ……」
ネメア「………」
召喚士「……?」
ネメア「お前何の話をしてるんだ……」
召喚士「え?おっぱいだろ?あのたゆんたゆんって……」
ネメア「何故私が人間の脂肪の話をしなければいけないのだ……」
ネメア「そうか……」
召喚士「………」
ネメア「良く学び良く鍛えなければあそこまでにはなっていないだろうな……」
召喚士「へぇ、良く学び良く鍛えるとあそこまでになるのか……」
ネメア「……?」
召喚士「………」
ネメア「お前もあれ程の者になって貰わねば困るぞ」
召喚士「俺は男だからあんなにならないよ……」
ネメア「………」
召喚士「……?」
ネメア「お前何の話をしてるんだ……」
召喚士「え?おっぱいだろ?あのたゆんたゆんって……」
ネメア「何故私が人間の脂肪の話をしなければいけないのだ……」
66:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 00:29:36:iAHvncVg (2/10)
召喚士「脂肪って言うなこの野郎ッ!」
ネメア「お前という奴は……私が話していたのは召喚の話だ」
召喚士「………」
ネメア「あの女の背中見たか?」
召喚士「うん、セクシーだった!」
ネメア「背中に彫り込まれていた魔方陣な……恐らく召喚陣だ」
召喚士「………」
ネメア「……あれこそ真の召喚術だな」
召喚士「へぇ……」
ネメア「お前わかっていないだろ……」
召喚士「……今更聞くなよ」
ネメア「………」
召喚士「脂肪って言うなこの野郎ッ!」
ネメア「お前という奴は……私が話していたのは召喚の話だ」
召喚士「………」
ネメア「あの女の背中見たか?」
召喚士「うん、セクシーだった!」
ネメア「背中に彫り込まれていた魔方陣な……恐らく召喚陣だ」
召喚士「………」
ネメア「……あれこそ真の召喚術だな」
召喚士「へぇ……」
ネメア「お前わかっていないだろ……」
召喚士「……今更聞くなよ」
ネメア「………」
67:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 05:12:44:iAHvncVg (3/10)
ー
召喚士「………」
ネメア「だからお前はだな!」クドクド……
召喚士「……うっせぇよローカル召喚獣」ボソ
ネメア「………」ピタッ
召喚士「………」
ネメア「今何て言った?」
召喚士「別に何にも……」
ネメア「ローカル召喚獣とか聴こえたが?」
召喚士「………」
ネメア「貴様……教えを説いてやっていると言うのに……言うに事欠いてローカル召喚獣などと……」
召喚士「……その通りだろ」
ネメア「グッ……私を知らぬのは貴様ぐらいだ馬鹿めがッ!」
ー
召喚士「………」
ネメア「だからお前はだな!」クドクド……
召喚士「……うっせぇよローカル召喚獣」ボソ
ネメア「………」ピタッ
召喚士「………」
ネメア「今何て言った?」
召喚士「別に何にも……」
ネメア「ローカル召喚獣とか聴こえたが?」
召喚士「………」
ネメア「貴様……教えを説いてやっていると言うのに……言うに事欠いてローカル召喚獣などと……」
召喚士「……その通りだろ」
ネメア「グッ……私を知らぬのは貴様ぐらいだ馬鹿めがッ!」
68:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 05:54:34:iAHvncVg (4/10)
召喚士「へぇ……なら剣士に聞いてみようか」
ネメア「ふん!貴様の無知が露呈するだけだ!」
召喚士「おし……何賭ける?」
ネメア「賭けだと?いい加減しろ!」
召喚士「怖いのかぁ……あ?」
ネメア「こいつ……いいだろう賭けてやるッ!」
召喚士「おっけー」
ネメア「私が勝ったならば貴様の心臓喰らってやるからなッ!」
召喚士「おう!いいともいいとも……俺が勝ったら……そうだな」
ネメア「………」
召喚士「……ん」
召喚士「へぇ……なら剣士に聞いてみようか」
ネメア「ふん!貴様の無知が露呈するだけだ!」
召喚士「おし……何賭ける?」
ネメア「賭けだと?いい加減しろ!」
召喚士「怖いのかぁ……あ?」
ネメア「こいつ……いいだろう賭けてやるッ!」
召喚士「おっけー」
ネメア「私が勝ったならば貴様の心臓喰らってやるからなッ!」
召喚士「おう!いいともいいとも……俺が勝ったら……そうだな」
ネメア「………」
召喚士「……ん」
69:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 08:41:51:iAHvncVg (5/10)
剣士「いやぁ出た出た!それにしてもよ……さっきすれ違った姉ちゃん凄かったぜぇ!」
召喚士「……そこへ座れ」
剣士「あ、ああ……。どうかしたのかい……?」
召喚士「ちょっと聞きたい事があるんだ」
剣士「何でも聞いてくれッ!」
召喚士「……ネメアって名前知っているか?」
剣士「ネメア?ネメアねぇ……」
召喚士 (この筋肉が知っている筈が無いだろッ!)
ネメア (くだらぬ勝負を受けてしまったな……私の圧勝で間違いは無いのに。少々大人気無かったか……)
剣士「ん……」
剣士「いやぁ出た出た!それにしてもよ……さっきすれ違った姉ちゃん凄かったぜぇ!」
召喚士「……そこへ座れ」
剣士「あ、ああ……。どうかしたのかい……?」
召喚士「ちょっと聞きたい事があるんだ」
剣士「何でも聞いてくれッ!」
召喚士「……ネメアって名前知っているか?」
剣士「ネメア?ネメアねぇ……」
召喚士 (この筋肉が知っている筈が無いだろッ!)
ネメア (くだらぬ勝負を受けてしまったな……私の圧勝で間違いは無いのに。少々大人気無かったか……)
剣士「ん……」
70:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 17:46:13:iAHvncVg (6/10)
召喚士 (知っている筈……無いよな……?)
ネメア (ふふふ……この馬鹿者にキツい灸でも添えてやれば少しは召喚術に身を入れるだろ)
剣士「その名前聞いた事あるな」
召喚士「ッ!」
ネメア (クククッ……焦り出しおったわ!)
剣士「なんだっけかな……どこかで聞いたんだよな……」
召喚士 (ま、まさか……やめろよ……)
ネメア (さて……どのような罰がよいかなクククッ!)
剣士「ああ!思い出したぜッ!」
召喚士 (ああぁぁぁ……)
ネメア (ふふふ……)
召喚士 (知っている筈……無いよな……?)
ネメア (ふふふ……この馬鹿者にキツい灸でも添えてやれば少しは召喚術に身を入れるだろ)
剣士「その名前聞いた事あるな」
召喚士「ッ!」
ネメア (クククッ……焦り出しおったわ!)
剣士「なんだっけかな……どこかで聞いたんだよな……」
召喚士 (ま、まさか……やめろよ……)
ネメア (さて……どのような罰がよいかなクククッ!)
剣士「ああ!思い出したぜッ!」
召喚士 (ああぁぁぁ……)
ネメア (ふふふ……)
71:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 17:56:21:iAHvncVg (7/10)
剣士「確か北の方にいる娼婦の婆さんの名前だな!」
ネメア「………」
召喚士「ば……」
剣士「あれは良かった!うん」
ネメア「………」
召喚士「………」
剣士「どうした?」
召喚士「いや……何でも無いよ……」
ネメア「……追えッ!!!背中に刺青がハイッタ女を捕まえるノダーッ!」
剣士「は?」
ネメア「イイカラーッ!間に合わなくなっても知らんゾーッ!!!」
剣士「ああ……?よくわかんねえけどあんたが言うなら……」
タタタタッ
召喚士、ネメア「………」
剣士「確か北の方にいる娼婦の婆さんの名前だな!」
ネメア「………」
召喚士「ば……」
剣士「あれは良かった!うん」
ネメア「………」
召喚士「………」
剣士「どうした?」
召喚士「いや……何でも無いよ……」
ネメア「……追えッ!!!背中に刺青がハイッタ女を捕まえるノダーッ!」
剣士「は?」
ネメア「イイカラーッ!間に合わなくなっても知らんゾーッ!!!」
剣士「ああ……?よくわかんねえけどあんたが言うなら……」
タタタタッ
召喚士、ネメア「………」
72:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 18:33:13:iAHvncVg (8/10)
ー
タタタッ
ネメア「ええいッ!もっと早く走らんかッ!」
召喚士「………」
ネメア「クソッ!あの筋肉馬鹿も知らんとはどうなっているんだッ!」
召喚士「………」
ネメア「あの女なら私の凄さがわかる筈!私がどれだけ偉大かッ!」
召喚士「………」
ネメア「……なんだ?」
召喚士「筋肉のストライクゾーンが広すぎて……正直お前の事はどうでもよくなってきた……」
ネメア「よく無いッ!」
召喚士「………」
キャアアァァッ!
ー
タタタッ
ネメア「ええいッ!もっと早く走らんかッ!」
召喚士「………」
ネメア「クソッ!あの筋肉馬鹿も知らんとはどうなっているんだッ!」
召喚士「………」
ネメア「あの女なら私の凄さがわかる筈!私がどれだけ偉大かッ!」
召喚士「………」
ネメア「……なんだ?」
召喚士「筋肉のストライクゾーンが広すぎて……正直お前の事はどうでもよくなってきた……」
ネメア「よく無いッ!」
召喚士「………」
キャアアァァッ!
73:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 21:42:58:iAHvncVg (9/10)
剣士「グヘヘェ……いいじゃねえか姉ちゃんよぉ……」
喚起士「や、やめてください!」
剣士「俺の師匠がよ!お前の体見て欲情したみたいなんだわ……だからよ相手頼むわッ!」
喚起士「嫌ですッ!」
召喚士「お前……何やってんだよ……」
剣士「ああ!」
喚起士「た、助けてください!」たゆん
召喚士「……お任せくださいッ!」
剣士「いやぁ捕まえようとしたんだけどよ……中々話を聞いてくれなくてな」
召喚士「………」
喚起士「……お知り合い……何ですか?」
召喚士「……知りません」
剣士「あんたが追えってよ……言った……」
召喚士「黙れ蛮賊ッ!このようなか弱き女性に手を出すなどッ!」
剣士「ええぇぇ……」
剣士「グヘヘェ……いいじゃねえか姉ちゃんよぉ……」
喚起士「や、やめてください!」
剣士「俺の師匠がよ!お前の体見て欲情したみたいなんだわ……だからよ相手頼むわッ!」
喚起士「嫌ですッ!」
召喚士「お前……何やってんだよ……」
剣士「ああ!」
喚起士「た、助けてください!」たゆん
召喚士「……お任せくださいッ!」
剣士「いやぁ捕まえようとしたんだけどよ……中々話を聞いてくれなくてな」
召喚士「………」
喚起士「……お知り合い……何ですか?」
召喚士「……知りません」
剣士「あんたが追えってよ……言った……」
召喚士「黙れ蛮賊ッ!このようなか弱き女性に手を出すなどッ!」
剣士「ええぇぇ……」
74:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 22:21:02:iAHvncVg (10/10)
喚起士「………」
召喚士「行くぞ蛮賊ッ!」
剣士「ま、待てって!」
召喚士「はあぁぁぁあ!」
べちんっ!
剣士「……?」
召喚士「クッ!やるじゃないかッ!」
剣士「………」
召喚士「これで終わりだッ!」
べちんっ!
剣士「何やってんの……?」
召喚士「倒れろ!……後で奥義教えてやるから!」コソコソ
剣士「ッ!……ぐ、ぐああ!やらたあ!」バタッ!
召喚士「………」
ネメア (酷いな……色々と……)
喚起士「………」
召喚士「行くぞ蛮賊ッ!」
剣士「ま、待てって!」
召喚士「はあぁぁぁあ!」
べちんっ!
剣士「……?」
召喚士「クッ!やるじゃないかッ!」
剣士「………」
召喚士「これで終わりだッ!」
べちんっ!
剣士「何やってんの……?」
召喚士「倒れろ!……後で奥義教えてやるから!」コソコソ
剣士「ッ!……ぐ、ぐああ!やらたあ!」バタッ!
召喚士「………」
ネメア (酷いな……色々と……)
75:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/22(金) 00:47:48:0QXInorE (1/2)
ー
召喚士「大丈夫ですか?」キリッ
喚起士「ええ……ありがとうございました……」
ネメア「早く聞け!」コソコソ
召喚士「……もういいよ」コソコソ
喚起士「……?」
ネメア「よく無いッ!」コソコソ
召喚士「めんどくさいな……」
喚起士「すいません……面倒な事を……」
召喚士「え?い、いえ!貴女の事じゃないですよッ!ははは……」
喚起士「………」
召喚士「そのですね……お訊きしたい事があるんですが……」
喚起士「何でしょうか?」
ー
召喚士「大丈夫ですか?」キリッ
喚起士「ええ……ありがとうございました……」
ネメア「早く聞け!」コソコソ
召喚士「……もういいよ」コソコソ
喚起士「……?」
ネメア「よく無いッ!」コソコソ
召喚士「めんどくさいな……」
喚起士「すいません……面倒な事を……」
召喚士「え?い、いえ!貴女の事じゃないですよッ!ははは……」
喚起士「………」
召喚士「そのですね……お訊きしたい事があるんですが……」
喚起士「何でしょうか?」
76:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/22(金) 00:56:17:0QXInorE (2/2)
召喚士「ネメアって名前ご存知ありませんか?」
喚起士「ネメア……ですか?」
ネメア「………」
召喚士「………」
喚起士「アレですかね……」
召喚士「アレ??」
喚起士「あそこに見える」
召喚士「……夜空?後は星ぐらいしかありませんが?」
喚起士「ええ、そうですよ。その星で出来てる星座ですね」
召喚士「星座……?」
喚起士「獅子の星座の事ではありませんでしたか?」
ネメア (ふふふ……)
召喚士「ネメアって名前ご存知ありませんか?」
喚起士「ネメア……ですか?」
ネメア「………」
召喚士「………」
喚起士「アレですかね……」
召喚士「アレ??」
喚起士「あそこに見える」
召喚士「……夜空?後は星ぐらいしかありませんが?」
喚起士「ええ、そうですよ。その星で出来てる星座ですね」
召喚士「星座……?」
喚起士「獅子の星座の事ではありませんでしたか?」
ネメア (ふふふ……)
77:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/22(金) 14:17:27:6cCZzV0o (1/1)
召喚士「……その事をもう少し詳しく」
喚起士「はい……?……後は神話の事とかしか」
召喚士「神話ッ!?」
喚起士「どうかいたしました?」
召喚士「い、いえ……続けて」
喚起士「……続けてと言われましても有名なお話しですし……ご存知なのでは?」
召喚士「………」
喚起士「……?」
ネメア (やはりこの馬鹿二人が知らなかっただけなのだ!)
召喚士「……あれですよ。ちょっとド忘れを……」
喚起士「はぁ……?」
召喚士 (何だよ神話って!どっかド田舎のぺーぺー召喚獣じゃ無かったのか!)
……ォォァズズズッ!
召喚士「……その事をもう少し詳しく」
喚起士「はい……?……後は神話の事とかしか」
召喚士「神話ッ!?」
喚起士「どうかいたしました?」
召喚士「い、いえ……続けて」
喚起士「……続けてと言われましても有名なお話しですし……ご存知なのでは?」
召喚士「………」
喚起士「……?」
ネメア (やはりこの馬鹿二人が知らなかっただけなのだ!)
召喚士「……あれですよ。ちょっとド忘れを……」
喚起士「はぁ……?」
召喚士 (何だよ神話って!どっかド田舎のぺーぺー召喚獣じゃ無かったのか!)
……ォォァズズズッ!
78:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/22(金) 16:12:36:RWtuviAQ (1/6)
……「………」
喚起士、ネメア「ッ!」
召喚士「?」
……「ミツケタ……」
召喚士「ななななッ!」
ネメア「……落ち着け、私の追っ手だ」
召喚士「に、逃げなきゃ!」
ネメア「待て!……あの女を見ろ。やる気だぞ?」
喚起士「……眠れる……よ……」
召喚士「おおい助け
ネメア「黙って見ていろッ!」
召喚士「………」
喚起士「いざッ!我の元にッ!」
バシュンッ!
ネメア「ほう……凄いな。武具召喚か……」
……「………」
喚起士、ネメア「ッ!」
召喚士「?」
……「ミツケタ……」
召喚士「ななななッ!」
ネメア「……落ち着け、私の追っ手だ」
召喚士「に、逃げなきゃ!」
ネメア「待て!……あの女を見ろ。やる気だぞ?」
喚起士「……眠れる……よ……」
召喚士「おおい助け
ネメア「黙って見ていろッ!」
召喚士「………」
喚起士「いざッ!我の元にッ!」
バシュンッ!
ネメア「ほう……凄いな。武具召喚か……」
79:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/22(金) 16:24:11:RWtuviAQ (2/6)
召喚士「何だよあれ!?」
ネメア「あれが本来、召喚の在るべき姿なのだ。しっかり見ておいた方がいい」
召喚士「………」
……「……ニヒキ?」
召喚士「に、二匹って……?」
ネメア「……?」
喚起士「……ジノ……お願いしますッ!」
ネメア「ジノだとッ!?」
ズハシュンッ!!!
ジノ「………」
喚起士「……いけますか?」
ジノ「大丈夫ぅ!ごめんね毎度毎度」
喚起士「いえ、慣れましたから。それに修行にもなりますし」
ネメア「………」
召喚士 (何かヤベぇ……全然付いていけない……)
召喚士「何だよあれ!?」
ネメア「あれが本来、召喚の在るべき姿なのだ。しっかり見ておいた方がいい」
召喚士「………」
……「……ニヒキ?」
召喚士「に、二匹って……?」
ネメア「……?」
喚起士「……ジノ……お願いしますッ!」
ネメア「ジノだとッ!?」
ズハシュンッ!!!
ジノ「………」
喚起士「……いけますか?」
ジノ「大丈夫ぅ!ごめんね毎度毎度」
喚起士「いえ、慣れましたから。それに修行にもなりますし」
ネメア「………」
召喚士 (何かヤベぇ……全然付いていけない……)
80:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/22(金) 17:57:56:RWtuviAQ (3/6)
ーー
……「……ウガグゥゥ」
シュゥゥ……
ジノ「お疲れちゃん!」
喚起士「いえ、いつものようにジノが助けてくれましたから」
召喚士「すげぇ……」
ネメア「………」
召喚士「なぁ……あのジノとかって言うのスフィンクスじゃないの?」
ネメア「そうだ。……何故そっちを知っていて私を知らん……」
召喚士「どっかのマイナー召喚獣じゃ無いからな……」
ネメア「こいつは……」
召喚士「いいな……オッパイだよ……」
ネメア「………」
ーー
……「……ウガグゥゥ」
シュゥゥ……
ジノ「お疲れちゃん!」
喚起士「いえ、いつものようにジノが助けてくれましたから」
召喚士「すげぇ……」
ネメア「………」
召喚士「なぁ……あのジノとかって言うのスフィンクスじゃないの?」
ネメア「そうだ。……何故そっちを知っていて私を知らん……」
召喚士「どっかのマイナー召喚獣じゃ無いからな……」
ネメア「こいつは……」
召喚士「いいな……オッパイだよ……」
ネメア「………」
81:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/22(金) 18:46:43:RWtuviAQ (4/6)
ジノ「……あの人間に見られちゃってるけどいいの?」
喚起士「あの方も召喚を生業としているようなので……」
ジノ「そっか……」
喚起士「お怪我はありませんでしたか?」
召喚士「……オッ……ええ!いやぁお強いのですね!ははは!」
喚起士「………」
召喚士「……?」
喚起士「……よろしければ貴方の召喚獣……拝見させて頂けませんか?」
召喚士「………」
ネメア「構わん。出るぞ」
ズバシュンッ!
ネメア「………」
ジノ「のあ!?」
喚起士「ッ!」
ジノ「……あの人間に見られちゃってるけどいいの?」
喚起士「あの方も召喚を生業としているようなので……」
ジノ「そっか……」
喚起士「お怪我はありませんでしたか?」
召喚士「……オッ……ええ!いやぁお強いのですね!ははは!」
喚起士「………」
召喚士「……?」
喚起士「……よろしければ貴方の召喚獣……拝見させて頂けませんか?」
召喚士「………」
ネメア「構わん。出るぞ」
ズバシュンッ!
ネメア「………」
ジノ「のあ!?」
喚起士「ッ!」
82:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/22(金) 19:06:40:RWtuviAQ (5/6)
ネメア「……久しいなジノ」
ジノ「兄ちゃん……何でいるの……」
召喚士「兄ちゃんって……?」
ネメア「私とジノは兄妹なんだ……」
ジノ「……ごめんなさいッ!」
ネメア「はあ?」
ジノ「あのね……違うんだよ!……本当だよ?」
ネメア「……何の事だ?」
ジノ「………」
ネメア「………」
ジノ「怒りに来たんじゃ無いの?」
ネメア「……怒られるような事したのか」
ジノ「してないよ!全然してない!うん!」
ネメア「何をしたんだ……」
ネメア「……久しいなジノ」
ジノ「兄ちゃん……何でいるの……」
召喚士「兄ちゃんって……?」
ネメア「私とジノは兄妹なんだ……」
ジノ「……ごめんなさいッ!」
ネメア「はあ?」
ジノ「あのね……違うんだよ!……本当だよ?」
ネメア「……何の事だ?」
ジノ「………」
ネメア「………」
ジノ「怒りに来たんじゃ無いの?」
ネメア「……怒られるような事したのか」
ジノ「してないよ!全然してない!うん!」
ネメア「何をしたんだ……」
83:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/22(金) 23:20:09:RWtuviAQ (6/6)
ジノ「……ちょっとパイアをね」
ネメア「………」
ジノ「探してたら……イタズラしたくなって……」
ネメア「またか……」
ジノ「人間だと思って食べたら天使で……」
ネメア「………」
ジノ「それでね……」
ネメア「追われて、あの女に匿って貰ってるのか?」
ジノ「そう!」
ネメア「………」
召喚士「誰かと同じだな」
ネメア「同じでは無い!」
喚起士「……ここでは何ですので私が泊まっている宿へ行きませんか?」
ジノ「……ちょっとパイアをね」
ネメア「………」
ジノ「探してたら……イタズラしたくなって……」
ネメア「またか……」
ジノ「人間だと思って食べたら天使で……」
ネメア「………」
ジノ「それでね……」
ネメア「追われて、あの女に匿って貰ってるのか?」
ジノ「そう!」
ネメア「………」
召喚士「誰かと同じだな」
ネメア「同じでは無い!」
喚起士「……ここでは何ですので私が泊まっている宿へ行きませんか?」
84:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/23(土) 00:05:34:iIOQBCRI (1/3)
ーー
喚起士「………」
召喚士「………」
剣士「……酷いぜ!あのまま置いてこうとしただろ召喚士!」
喚起士「やはり……お知り合いでしたか」
召喚士「……知りません」
剣士「流石にもう誤魔化せねえだろ……」
召喚士「………」
喚起士「もういいですよ……先程はいきなり召喚獣を見せろなどと失礼いたしました……」
召喚士「いえ……」
剣士「やっぱあんた凄えな!強い上にあんな化物従えてるんだから!」
召喚士「余計な事は言うな……」
剣士「なんでだ?」
召喚士 (嘘ってバレたら色々困るんだよ!)
ーー
喚起士「………」
召喚士「………」
剣士「……酷いぜ!あのまま置いてこうとしただろ召喚士!」
喚起士「やはり……お知り合いでしたか」
召喚士「……知りません」
剣士「流石にもう誤魔化せねえだろ……」
召喚士「………」
喚起士「もういいですよ……先程はいきなり召喚獣を見せろなどと失礼いたしました……」
召喚士「いえ……」
剣士「やっぱあんた凄えな!強い上にあんな化物従えてるんだから!」
召喚士「余計な事は言うな……」
剣士「なんでだ?」
召喚士 (嘘ってバレたら色々困るんだよ!)
85:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/23(土) 14:28:23:iIOQBCRI (2/3)
ー
喚起士「先程は申し訳ありませんでした……」
ネメア「いや、いい。……女、ジノが世話になっているな」
喚起士「そんな事はありませんよ。私も色々と助けて貰っていますし」
ネメア「そうか……」
喚起士「お訊きしても宜しいでしょうか?」
ネメア「なんだ?」
喚起士「何故……貴方のような召喚獣がこの世界にいらっしゃったのですか?」
ネメア「……話すとちょっと長くなる」
喚起士「………」
ネメア「………」
ー
喚起士「先程は申し訳ありませんでした……」
ネメア「いや、いい。……女、ジノが世話になっているな」
喚起士「そんな事はありませんよ。私も色々と助けて貰っていますし」
ネメア「そうか……」
喚起士「お訊きしても宜しいでしょうか?」
ネメア「なんだ?」
喚起士「何故……貴方のような召喚獣がこの世界にいらっしゃったのですか?」
ネメア「……話すとちょっと長くなる」
喚起士「………」
ネメア「………」
86:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/23(土) 23:48:40:iIOQBCRI (3/3)
ー
召喚士「巨乳と手甲が向かい合って話してるって……シュールだな……」
ジノ「あたし腕輪だし、この会話もそうなんじゃ無いの?」
召喚士「………」
剣士「凄えな……腕輪が喋ってるぜ……」
ジノ「ふふん凄いでしょ!恐れておののけ人間よ!」
剣士「そこまでじゃねえよ……」
ジノ「………」
召喚士「おい、ジノとやら」
ジノ「……何?」
召喚士「あの……喚起士さんは……」
ジノ「ああ!あたし以外は召喚獣持ってないよ」
ー
召喚士「巨乳と手甲が向かい合って話してるって……シュールだな……」
ジノ「あたし腕輪だし、この会話もそうなんじゃ無いの?」
召喚士「………」
剣士「凄えな……腕輪が喋ってるぜ……」
ジノ「ふふん凄いでしょ!恐れておののけ人間よ!」
剣士「そこまでじゃねえよ……」
ジノ「………」
召喚士「おい、ジノとやら」
ジノ「……何?」
召喚士「あの……喚起士さんは……」
ジノ「ああ!あたし以外は召喚獣持ってないよ」
87:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/24(日) 00:01:17:cwrEjrkU (1/8)
召喚士「違うッ!……お付き合いしている男性等はいるのか!」
ジノ「………」
召喚士「どうなんだ!?」
ジノ「あ……いるよ。既婚で子供が五人だったかな!」
召喚士「……ぐあぁぁ」
ジノ (嘘だけど)
剣士「なんだ人妻か……つまんね」
召喚士「なぁぁ……何故良い物は全て他人の物なんだぁぁッ!」
ジノ「………」
剣士「まぁ仕方無いな」
召喚士「うぅ……剣士も狙ってたのか……?」
剣士「狙う?違うぞ」
召喚士「じゃあ何?」
剣士「最近してねえからお願いしようかなってな!」
召喚士「違うッ!……お付き合いしている男性等はいるのか!」
ジノ「………」
召喚士「どうなんだ!?」
ジノ「あ……いるよ。既婚で子供が五人だったかな!」
召喚士「……ぐあぁぁ」
ジノ (嘘だけど)
剣士「なんだ人妻か……つまんね」
召喚士「なぁぁ……何故良い物は全て他人の物なんだぁぁッ!」
ジノ「………」
剣士「まぁ仕方無いな」
召喚士「うぅ……剣士も狙ってたのか……?」
剣士「狙う?違うぞ」
召喚士「じゃあ何?」
剣士「最近してねえからお願いしようかなってな!」
88:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/24(日) 00:10:33:cwrEjrkU (2/8)
召喚士「………」
剣士「人の物じゃあ無理だよな……そうだ!」
召喚士「………」
剣士「召喚士相手してくれよ!」
召喚士「……は?」
剣士「三回くらいでいいからよ!」
召喚士「……俺は男だぞ?」
剣士「関係ねえって!出せればいいからな!」
召喚士「冗談やめろよ……」
剣士「冗談なんて言うかよ」
召喚士「………」
剣士「駄目か?」
召喚士「こいつに頼め……」
ジノ「あたしッ!?」
召喚士「………」
剣士「人の物じゃあ無理だよな……そうだ!」
召喚士「………」
剣士「召喚士相手してくれよ!」
召喚士「……は?」
剣士「三回くらいでいいからよ!」
召喚士「……俺は男だぞ?」
剣士「関係ねえって!出せればいいからな!」
召喚士「冗談やめろよ……」
剣士「冗談なんて言うかよ」
召喚士「………」
剣士「駄目か?」
召喚士「こいつに頼め……」
ジノ「あたしッ!?」
89:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/24(日) 00:22:41:cwrEjrkU (3/8)
剣士「そっか。頼むわ!」
ジノ「……やだよ」
剣士「なんだよ……連れねえな……」
召喚士、ジノ (こいつ有り得ない……)
剣士「我慢するか……はぁ」
召喚士「一人ですればいいだろ……」
剣士「一人だといけねえんだよ!」
召喚士「あっそ……」
ジノ「………」
召喚士「ちょっとネメアに契約事項の追加申請してくる……」
ジノ「い、一緒に持ってってッ!」
召喚士「剣士はそこに座っててくれ……」
剣士「おう!」
剣士「そっか。頼むわ!」
ジノ「……やだよ」
剣士「なんだよ……連れねえな……」
召喚士、ジノ (こいつ有り得ない……)
剣士「我慢するか……はぁ」
召喚士「一人ですればいいだろ……」
剣士「一人だといけねえんだよ!」
召喚士「あっそ……」
ジノ「………」
召喚士「ちょっとネメアに契約事項の追加申請してくる……」
ジノ「い、一緒に持ってってッ!」
召喚士「剣士はそこに座っててくれ……」
剣士「おう!」
90:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/24(日) 03:22:51:cwrEjrkU (4/8)
ー
喚起士「……なるほど」
ネメア「恐らくお前が先程戦った者は私の追っ手だと思う」
喚起士「ジノの追われる身ですのでどちらのとは……」
ネメア「……そうなのか。迷惑をかけるな……」
喚起士「いえ、いいんです。ああいう者と戦い続ければ私、強くなれますから……」
ネメア「………」
喚起士「………」
召喚士「……おい……ネメア様」
ネメア「何だ……様?」
召喚士「お願いがあるんだけど……いいかな?」エヘッ
ネメア「………」
召喚士「頼むよぉぉ貞操の危機なんだよぉお!」
ー
喚起士「……なるほど」
ネメア「恐らくお前が先程戦った者は私の追っ手だと思う」
喚起士「ジノの追われる身ですのでどちらのとは……」
ネメア「……そうなのか。迷惑をかけるな……」
喚起士「いえ、いいんです。ああいう者と戦い続ければ私、強くなれますから……」
ネメア「………」
喚起士「………」
召喚士「……おい……ネメア様」
ネメア「何だ……様?」
召喚士「お願いがあるんだけど……いいかな?」エヘッ
ネメア「………」
召喚士「頼むよぉぉ貞操の危機なんだよぉお!」
91:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/24(日) 03:49:25:cwrEjrkU (5/8)
ネメア「またくだらぬ事だろ……知るか」
召喚士「違うよ!……剣士に襲われそうになったら助けてくれ!」
ネメア「……知らん」
召喚士「あいつヤバいんだよ!ジノって奴でもウエルカムなんだ!」
ネメア「………」
召喚士「お願いだッ!」
ネメア「……わかった。ジノに手を出したら殺すと伝えておけ」
召喚士「自分で言えよ……」
ネメア「ならば助けん」
召喚士「了解しましたッ!」
喚起士「……ジノでもいいって」
ジノ「恐いよあいつ……あたし下半身ライオンなのに……」
喚起士「………」
ネメア「またくだらぬ事だろ……知るか」
召喚士「違うよ!……剣士に襲われそうになったら助けてくれ!」
ネメア「……知らん」
召喚士「あいつヤバいんだよ!ジノって奴でもウエルカムなんだ!」
ネメア「………」
召喚士「お願いだッ!」
ネメア「……わかった。ジノに手を出したら殺すと伝えておけ」
召喚士「自分で言えよ……」
ネメア「ならば助けん」
召喚士「了解しましたッ!」
喚起士「……ジノでもいいって」
ジノ「恐いよあいつ……あたし下半身ライオンなのに……」
喚起士「………」
92:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/24(日) 19:33:32:cwrEjrkU (6/8)
ー
召喚士「これか先ガチムチアニキと一緒になんて耐えられないよぉお……」
ネメア「うるさいッ!こっちは真面目な話をしているんだ!静かにしろ!」
喚起士「……何処かへ向かわれている途中なのですか?」
召喚士「ええ、そうなんですよ。この下僕の恩人へお礼をですね。ふふふ」
ネメア「………」
喚起士「なるほど」
召喚士「何やら凄い召喚士の方みたいでしてね……まぁ私程!では無いでしょうが」
喚起士「……召喚」
召喚士、ネメア「……?」
ー
召喚士「これか先ガチムチアニキと一緒になんて耐えられないよぉお……」
ネメア「うるさいッ!こっちは真面目な話をしているんだ!静かにしろ!」
喚起士「……何処かへ向かわれている途中なのですか?」
召喚士「ええ、そうなんですよ。この下僕の恩人へお礼をですね。ふふふ」
ネメア「………」
喚起士「なるほど」
召喚士「何やら凄い召喚士の方みたいでしてね……まぁ私程!では無いでしょうが」
喚起士「……召喚」
召喚士、ネメア「……?」
93:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/24(日) 20:51:05:cwrEjrkU (7/8)
喚起士「……その召喚士の方でしょうか?……どのような方なのですか?」
ネメア「……詳しくは知らない。ただ……とんでもない召喚術の使い手であろうとくらいしかな」
喚起士「そうですか……」
ネメア「………」
喚起士「……もし、宜しかったらでいいんですが……私もご同行してもよろしいでしょうか?」
召喚士「ええ!?いいんですか!」
喚起士「はい……」
召喚士「……でも旦那さんやお子さんはいいんですか?」
ジノ「あああ!故郷で仲良くやってるから大丈夫だよ!」
喚起士「……ジノ?」
喚起士「……その召喚士の方でしょうか?……どのような方なのですか?」
ネメア「……詳しくは知らない。ただ……とんでもない召喚術の使い手であろうとくらいしかな」
喚起士「そうですか……」
ネメア「………」
喚起士「……もし、宜しかったらでいいんですが……私もご同行してもよろしいでしょうか?」
召喚士「ええ!?いいんですか!」
喚起士「はい……」
召喚士「……でも旦那さんやお子さんはいいんですか?」
ジノ「あああ!故郷で仲良くやってるから大丈夫だよ!」
喚起士「……ジノ?」
94:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/24(日) 23:53:34:cwrEjrkU (8/8)
ジノ「いいから!」コソコソ
喚起士「……?」
召喚士「そうなんですか……」
ジノ「そう!強い子達なの!」
ネメア「……女、理由はなんだ?」
喚起士「………」
ネメア「召喚と言う言葉に反応していたようだが……」
喚起士「……仇なんです」
ネメア「ふむ……」
喚起士「私の兄の……」
ネメア「……仇とは召喚術を使う者なのか?」
喚起士「はい……」
ネメア「ならその者を探せ……もしや従えている召喚獣しか手懸かりが無いのか?」
喚起士「そうです……」
ジノ「いいから!」コソコソ
喚起士「……?」
召喚士「そうなんですか……」
ジノ「そう!強い子達なの!」
ネメア「……女、理由はなんだ?」
喚起士「………」
ネメア「召喚と言う言葉に反応していたようだが……」
喚起士「……仇なんです」
ネメア「ふむ……」
喚起士「私の兄の……」
ネメア「……仇とは召喚術を使う者なのか?」
喚起士「はい……」
ネメア「ならその者を探せ……もしや従えている召喚獣しか手懸かりが無いのか?」
喚起士「そうです……」
95:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/25(月) 07:53:16:0auHAl6U (1/8)
ネメア「なるほど……召喚士に私を見せろと言ったのも納得がいった」
喚起士「………」
ネメア「たが、私が探している召喚術を使う者とお前の仇が同じとは限らんぞ?」
喚起士「召喚に携わっている者全てに聞いて回る覚悟なので構いません」
ネメア「………」
喚起士「それに……貴方が認める程の召喚術の使い手なのですから何か知っているのかもしれませんし」
ネメア「……そうか」
喚起士「………」
ネメア「私は構わんが……一応決定権は召喚士にある」
召喚士「俺?……ああ、私かね?」
ネメア「………」
喚起士「いかがでしょうか?」たゆん
召喚士「もちろん喜んで!一緒に仇とやらを成敗いたしましょう!」
ネメア「なるほど……召喚士に私を見せろと言ったのも納得がいった」
喚起士「………」
ネメア「たが、私が探している召喚術を使う者とお前の仇が同じとは限らんぞ?」
喚起士「召喚に携わっている者全てに聞いて回る覚悟なので構いません」
ネメア「………」
喚起士「それに……貴方が認める程の召喚術の使い手なのですから何か知っているのかもしれませんし」
ネメア「……そうか」
喚起士「………」
ネメア「私は構わんが……一応決定権は召喚士にある」
召喚士「俺?……ああ、私かね?」
ネメア「………」
喚起士「いかがでしょうか?」たゆん
召喚士「もちろん喜んで!一緒に仇とやらを成敗いたしましょう!」
96:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/25(月) 08:57:42:0auHAl6U (2/8)
喚起士「ありがとうございます……」
召喚士「いえ!喚起士さんみたいなお強い方と一緒ならこちらも心強いですよ!ははは!」
ネメア「……おい」
召喚士「……何?」
ネメア「あの獣の小娘
召喚士「あああ!下僕よッ!もう夜も深い!この辺でおいとましようではないか!」ガタッ!
ネメア「………」
喚起士「………」
召喚士「では、失礼しますよ喚起士さん!また明日!」
喚起士「は、はぁ……おやすみなさい……」
召喚士「剣士行くぞ!」
剣士「おう!」
喚起士「ありがとうございます……」
召喚士「いえ!喚起士さんみたいなお強い方と一緒ならこちらも心強いですよ!ははは!」
ネメア「……おい」
召喚士「……何?」
ネメア「あの獣の小娘
召喚士「あああ!下僕よッ!もう夜も深い!この辺でおいとましようではないか!」ガタッ!
ネメア「………」
喚起士「………」
召喚士「では、失礼しますよ喚起士さん!また明日!」
喚起士「は、はぁ……おやすみなさい……」
召喚士「剣士行くぞ!」
剣士「おう!」
97:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/25(月) 11:24:09:0auHAl6U (3/8)
ー
召喚士「余計な事言うんじゃないよ!」
ネメア「……お前はその為に召喚士になったのではないのか?」
召喚士「そうだけどさ……あの甘い魔力に当てられてどうにも……」
ネメア「……最低だと思うが?」
召喚士「わかってるよ……」
剣士「何の相談だ?」
召喚士「何でも無い」
剣士「仲間外れにするなよ……襲っちゃうぞ?」
召喚士「冗談でもそう言う事は言うな!わかったなッ!」
剣士「はいよ……」
召喚士「………」
ー
召喚士「余計な事言うんじゃないよ!」
ネメア「……お前はその為に召喚士になったのではないのか?」
召喚士「そうだけどさ……あの甘い魔力に当てられてどうにも……」
ネメア「……最低だと思うが?」
召喚士「わかってるよ……」
剣士「何の相談だ?」
召喚士「何でも無い」
剣士「仲間外れにするなよ……襲っちゃうぞ?」
召喚士「冗談でもそう言う事は言うな!わかったなッ!」
剣士「はいよ……」
召喚士「………」
98:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/25(月) 12:49:01:0auHAl6U (4/8)
ー
召喚士「うん……何となくわかっていたんだ……」
剣士「良かったな、飛び込みで宿とれて」
召喚士「同じ部屋なのは百歩譲って許そう……だがベットが一つしか無いってのはどういう事だよ……」
剣士「まぁ仕方無い仕方無い。我慢して寝ればいいだろうよ」
召喚士「お前……下で寝ろよ……」
剣士「いいけど?だけどな、いつの間にかベットに入ってても文句言うなよ?」
召喚士「なら俺が下で寝る……」
剣士「そうか?俺、寝相悪いからベットから落ちたらごめんな!」
召喚士 (ね、眠れる場所が無い……)
ー
召喚士「うん……何となくわかっていたんだ……」
剣士「良かったな、飛び込みで宿とれて」
召喚士「同じ部屋なのは百歩譲って許そう……だがベットが一つしか無いってのはどういう事だよ……」
剣士「まぁ仕方無い仕方無い。我慢して寝ればいいだろうよ」
召喚士「お前……下で寝ろよ……」
剣士「いいけど?だけどな、いつの間にかベットに入ってても文句言うなよ?」
召喚士「なら俺が下で寝る……」
剣士「そうか?俺、寝相悪いからベットから落ちたらごめんな!」
召喚士 (ね、眠れる場所が無い……)
99:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/25(月) 15:07:48:0auHAl6U (5/8)
剣士「なぁ召喚士、あんたどこに行こうとしてるんだ?」
召喚士「……襲わないなら教える」
剣士「嫌がってるもん襲わねえよ!」
召喚士「………」バサッ
剣士「……?」
召喚士「ここだ」
剣士「また遠い所行こうとしてるんだな」
召喚士「だろ?本当は行きたくないんだけどな……」
ネメア「……今更行かぬなど言うなよ?」
召喚士「………」
剣士「ここだと……北へ回って行くな……」
召喚士「それ以上は言わないでくれ……」
剣士「なぁ召喚士、あんたどこに行こうとしてるんだ?」
召喚士「……襲わないなら教える」
剣士「嫌がってるもん襲わねえよ!」
召喚士「………」バサッ
剣士「……?」
召喚士「ここだ」
剣士「また遠い所行こうとしてるんだな」
召喚士「だろ?本当は行きたくないんだけどな……」
ネメア「……今更行かぬなど言うなよ?」
召喚士「………」
剣士「ここだと……北へ回って行くな……」
召喚士「それ以上は言わないでくれ……」
100:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/25(月) 16:26:19:0auHAl6U (6/8)
剣士「何でよ?」
召喚士「お前の性体験なんて聞きたく無いんだよ!」
剣士「別に話くらい……」
召喚士「普通の話ならな!だがお前の性の相手は特殊過ぎなの!」
剣士「そうか?老若男女魔物だけだから普通だろ」
召喚士「……どこが普通だ」
剣士「みんなやってんじゃん」
召喚士「悪いが……お前だけだ……」
剣士「そんな事無い。偉い奴なんかは人間みたいな魔物捕まえて好き勝手やってるぜ」
召喚士「………」
剣士「俺何か可愛いもんだぞ?そいつら何か切断解体当たり前よくわからん道具の実験台にしたりな」
召喚士「……お願いだからそれ以上は言わないでくれ」
剣士「………」
ネメア「………」
剣士「何でよ?」
召喚士「お前の性体験なんて聞きたく無いんだよ!」
剣士「別に話くらい……」
召喚士「普通の話ならな!だがお前の性の相手は特殊過ぎなの!」
剣士「そうか?老若男女魔物だけだから普通だろ」
召喚士「……どこが普通だ」
剣士「みんなやってんじゃん」
召喚士「悪いが……お前だけだ……」
剣士「そんな事無い。偉い奴なんかは人間みたいな魔物捕まえて好き勝手やってるぜ」
召喚士「………」
剣士「俺何か可愛いもんだぞ?そいつら何か切断解体当たり前よくわからん道具の実験台にしたりな」
召喚士「……お願いだからそれ以上は言わないでくれ」
剣士「………」
ネメア「………」
101:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/25(月) 19:50:34:0auHAl6U (7/8)
ー
召喚士「………」
剣士「ぐごごごごぉぉ……」
召喚士「うるせえよッ!」
ネメア「召喚士よ……こいつ意外と相当な修羅場を潜っているのかもしれんな」
召喚士「何?いきなり……」
ネメア「……先程の話、普通の生活をしていて見たり聞いたりすると思うか?」
召喚士「思わない……」
ネメア「ふむ……」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「俺もさ……剣士が言ってた人間と同じ事しようとしてたし……色々言えないよね」
ー
召喚士「………」
剣士「ぐごごごごぉぉ……」
召喚士「うるせえよッ!」
ネメア「召喚士よ……こいつ意外と相当な修羅場を潜っているのかもしれんな」
召喚士「何?いきなり……」
ネメア「……先程の話、普通の生活をしていて見たり聞いたりすると思うか?」
召喚士「思わない……」
ネメア「ふむ……」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「俺もさ……剣士が言ってた人間と同じ事しようとしてたし……色々言えないよね」
102:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/25(月) 19:58:52:0auHAl6U (8/8)
ネメア「……切断や解体とかか」
召喚士「嫌々ッ!そんな事しない!出来ないし!」
ネメア「………」
召喚士「こちらから好き勝手に召喚してな……あれこれやろうとしてたし」
ネメア「あれこれ?」
召喚士「イチャイチャしたり話したり……たまにエッチな事したり」
ネメア「………」
召喚士「だからさ言え無いなって」
ネメア「そうか」
召喚士「うん……」
剣士「ぐごごごごッ!」
召喚士「……うるさいッ!」
ネメア「……切断や解体とかか」
召喚士「嫌々ッ!そんな事しない!出来ないし!」
ネメア「………」
召喚士「こちらから好き勝手に召喚してな……あれこれやろうとしてたし」
ネメア「あれこれ?」
召喚士「イチャイチャしたり話したり……たまにエッチな事したり」
ネメア「………」
召喚士「だからさ言え無いなって」
ネメア「そうか」
召喚士「うん……」
剣士「ぐごごごごッ!」
召喚士「……うるさいッ!」
103:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/26(火) 17:04:19:EwZn8gzk (1/2)
ーー
喚起士、剣士「………」
召喚士「待ってくれぇ……歩くの早いよ……」
剣士「……まだ街出たばっかりじゃねえか」
召喚士「そ、そんな事言われても!」
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「……大丈夫ですか?お体の調子が悪いなら……」
召喚士「いええ!大丈夫ですよ!もうピンピンッ!」
喚起士「そうですか?」
召喚士「いやぁ……ははは……」
ネメア「………」
ーー
喚起士、剣士「………」
召喚士「待ってくれぇ……歩くの早いよ……」
剣士「……まだ街出たばっかりじゃねえか」
召喚士「そ、そんな事言われても!」
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「……大丈夫ですか?お体の調子が悪いなら……」
召喚士「いええ!大丈夫ですよ!もうピンピンッ!」
喚起士「そうですか?」
召喚士「いやぁ……ははは……」
ネメア「………」
104:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/26(火) 17:16:27:EwZn8gzk (2/2)
ー
召喚士「はぁはぁ……」
剣士「だらしねえなぁ……まだちょっと歩いただけだろ!」
召喚士「俺は剣士と違って虚弱体質なの!」
剣士「は?……あんなに強いのにか?」
召喚士「……それはあれだよ」
剣士「なんだ……?」
召喚士「………」
剣士「………」
召喚士「ほら……一瞬に全てを賭けるから他の事は駄目なんだッ!」
剣士「なるほど……それであの時は皆一撃だったのか……」
召喚士「そうそう!」
剣士「すげえな……」
ネメア (またそんな嘘を平然と……)
ー
召喚士「はぁはぁ……」
剣士「だらしねえなぁ……まだちょっと歩いただけだろ!」
召喚士「俺は剣士と違って虚弱体質なの!」
剣士「は?……あんなに強いのにか?」
召喚士「……それはあれだよ」
剣士「なんだ……?」
召喚士「………」
剣士「………」
召喚士「ほら……一瞬に全てを賭けるから他の事は駄目なんだッ!」
剣士「なるほど……それであの時は皆一撃だったのか……」
召喚士「そうそう!」
剣士「すげえな……」
ネメア (またそんな嘘を平然と……)
105:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 02:45:34:aXw6lFdM (1/6)
ー
剣士「北の村まで後一日ってとこか」
喚起士「そうですね」
召喚士 (後一日こんなに歩かないといけないのか……)
剣士「ん……召喚士よ、そろそろ暗くなるしここら辺で野宿か?」
召喚士「へ?野宿?」
剣士「……その方がいいだろ?」
召喚士「………」
喚起士「私の事ならお気になさらず」
召喚士「はい……剣士任した……」
剣士「おう……?」
召喚士 (野宿なんてしたことねぇ……)
ネメア「………」
ー
剣士「北の村まで後一日ってとこか」
喚起士「そうですね」
召喚士 (後一日こんなに歩かないといけないのか……)
剣士「ん……召喚士よ、そろそろ暗くなるしここら辺で野宿か?」
召喚士「へ?野宿?」
剣士「……その方がいいだろ?」
召喚士「………」
喚起士「私の事ならお気になさらず」
召喚士「はい……剣士任した……」
剣士「おう……?」
召喚士 (野宿なんてしたことねぇ……)
ネメア「………」
106:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 05:47:23:aXw6lFdM (2/6)
剣士「じゃあ二時間交代で見張りでいいよな?」
召喚士「お、おう!」
喚起士「はい、私から見張りしておきますので」
剣士「そうか、姉ちゃん頼んだ」
喚起士「……その言い方は止めてください。私には喚起士と名前があるんです」
剣士「いいじゃねえか……」
喚起士「よくありません」
召喚士「ま、まぁ二人とも!」
喚起士「………」
剣士「……ちょっくら薪でも集めてくるわ」
たたた……
剣士「じゃあ二時間交代で見張りでいいよな?」
召喚士「お、おう!」
喚起士「はい、私から見張りしておきますので」
剣士「そうか、姉ちゃん頼んだ」
喚起士「……その言い方は止めてください。私には喚起士と名前があるんです」
剣士「いいじゃねえか……」
喚起士「よくありません」
召喚士「ま、まぁ二人とも!」
喚起士「………」
剣士「……ちょっくら薪でも集めてくるわ」
たたた……
107:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 13:43:25:aXw6lFdM (3/6)
召喚士「………」
喚起士「すいません……」
召喚士「いいですよ喚起士さん!剣士がちゃんと名前を言わないのが悪いんですから!」
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「あの……どうしてあの方と一緒に旅をしているのですか?」
召喚士「成り行き上仕方無くです……」
喚起士「……旅の目的などは知っているのですか?」
召喚士「いえ……でも強くなれるって言ってたのでそれが理由だと思います」
喚起士「そうですか……」
召喚士「変わった奴ですけど悪い奴では……」
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「すいません……」
召喚士「いいですよ喚起士さん!剣士がちゃんと名前を言わないのが悪いんですから!」
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「あの……どうしてあの方と一緒に旅をしているのですか?」
召喚士「成り行き上仕方無くです……」
喚起士「……旅の目的などは知っているのですか?」
召喚士「いえ……でも強くなれるって言ってたのでそれが理由だと思います」
喚起士「そうですか……」
召喚士「変わった奴ですけど悪い奴では……」
喚起士「………」
108:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 15:58:19:aXw6lFdM (4/6)
ー
召喚士「……見張りって喚起士さんだけに任せていいのかな?」
剣士「構わんだろ。やってもらわにゃ困るし。それに慣れてるみたいだしな」
召喚士「そっか……。剣士さ、何で旅をしてるの?」
剣士「なんだい突然」
召喚士「ちょっと気になってさ……言いたくないならいいけど」
剣士「ん……何でかって言われたら強くなりたいからだろうな」
召喚士「………」
剣士「強くなれば色々自分の物にしたり出来るだろ?」
召喚士「だろ?って言われても困るけど……」
剣士「……あんた程強けりゃそんな事考えないでいいのか」
召喚士「………」
ー
召喚士「……見張りって喚起士さんだけに任せていいのかな?」
剣士「構わんだろ。やってもらわにゃ困るし。それに慣れてるみたいだしな」
召喚士「そっか……。剣士さ、何で旅をしてるの?」
剣士「なんだい突然」
召喚士「ちょっと気になってさ……言いたくないならいいけど」
剣士「ん……何でかって言われたら強くなりたいからだろうな」
召喚士「………」
剣士「強くなれば色々自分の物にしたり出来るだろ?」
召喚士「だろ?って言われても困るけど……」
剣士「……あんた程強けりゃそんな事考えないでいいのか」
召喚士「………」
109:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 22:50:39:aXw6lFdM (5/6)
剣士「俺も早くそこまで強くなりてえな……うらやましいぜ」
召喚士「……そんな事無いけど……そこまでしてまで何が欲しいの?」
剣士「………」
召喚士「………」
剣士「さぁ……何かな」
召喚士「何だよそれ……」
剣士「欲しい物が欲しいだけかもってな……」
召喚士「意味がわからないよ」
剣士「俺にもよくわからね。まぁ寝るぜおやすみ」
召喚士「………」
剣士「俺も早くそこまで強くなりてえな……うらやましいぜ」
召喚士「……そんな事無いけど……そこまでしてまで何が欲しいの?」
剣士「………」
召喚士「………」
剣士「さぁ……何かな」
召喚士「何だよそれ……」
剣士「欲しい物が欲しいだけかもってな……」
召喚士「意味がわからないよ」
剣士「俺にもよくわからね。まぁ寝るぜおやすみ」
召喚士「………」
110:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 22:58:25:aXw6lFdM (6/6)
ー
召喚士「………」
ネメア「周りには特に変わった気配は無いな」
召喚士「夜の森の近くってこんなに不気味なんだな……」
ネメア「そうか?」
召喚士「……こんな事するの初めてだからそう思うのかもしれないけど」
ネメア「………」
召喚士「喚起士さん……仇を探してるって言ってたけど……こういう生活して長いのかな?」
ネメア「……あの様子なら長いであろうな」
召喚士「そうだよね……何か慣れてるみたいだし」
ネメア「………」
召喚士「………」
ー
召喚士「………」
ネメア「周りには特に変わった気配は無いな」
召喚士「夜の森の近くってこんなに不気味なんだな……」
ネメア「そうか?」
召喚士「……こんな事するの初めてだからそう思うのかもしれないけど」
ネメア「………」
召喚士「喚起士さん……仇を探してるって言ってたけど……こういう生活して長いのかな?」
ネメア「……あの様子なら長いであろうな」
召喚士「そうだよね……何か慣れてるみたいだし」
ネメア「………」
召喚士「………」
111:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 01:14:22:BughccyI (1/18)
ー
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士 (な、ななにか話た方がいいのか!)
喚起士「召喚士さん……起きてますか?」
召喚士「はははい!?」
喚起士「……ごめんなさい……寝てましたよね」
召喚士「いえぇ!全然寝てないですはい!」
喚起士「……?……少しお聞きしてもよろしいでしょうか?」
召喚士「何をですか?」
喚起士「召喚に携わって……どれくらい何ですか?」
召喚士「……五年くらいですかね!ははは!」
ー
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士 (な、ななにか話た方がいいのか!)
喚起士「召喚士さん……起きてますか?」
召喚士「はははい!?」
喚起士「……ごめんなさい……寝てましたよね」
召喚士「いえぇ!全然寝てないですはい!」
喚起士「……?……少しお聞きしてもよろしいでしょうか?」
召喚士「何をですか?」
喚起士「召喚に携わって……どれくらい何ですか?」
召喚士「……五年くらいですかね!ははは!」
112:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 02:07:45:BughccyI (2/18)
喚起士「凄いですね……五年でネメア程の召喚獣を従えてしまうなんて……」
召喚士「そんな大した事は……喚起士さんはどれ程?」
喚起士「私は……物心付いた時には既にですね……」
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士「じゃあ……自分がなりたかったとか無くてですか……」
喚起士「そうですね……幼い頃から召喚に携わって生きてきましたから」
召喚士「こんな事聞くのは失礼かもしれないですけど……嫌になったりしなかったんですか?」
喚起士「……多々ありましたよ」
召喚士「………」
喚起士「でも今は……」ググッ
召喚士「………」
喚起士「凄いですね……五年でネメア程の召喚獣を従えてしまうなんて……」
召喚士「そんな大した事は……喚起士さんはどれ程?」
喚起士「私は……物心付いた時には既にですね……」
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士「じゃあ……自分がなりたかったとか無くてですか……」
喚起士「そうですね……幼い頃から召喚に携わって生きてきましたから」
召喚士「こんな事聞くのは失礼かもしれないですけど……嫌になったりしなかったんですか?」
喚起士「……多々ありましたよ」
召喚士「………」
喚起士「でも今は……」ググッ
召喚士「………」
113:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 02:13:49:OUcQeegs (1/1)
支援
支援
114:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 02:34:48:BughccyI (3/18)
ーー
剣士「ングー……さて!行くか!」
喚起士「……はい」
召喚士 (眠い……全然寝れなかった……)
剣士「何事も無く村に着いたらいいな」
喚起士「そうですね……」
剣士「何だよ……そんなに俺が気に食わないか?」
喚起士「………」
剣士「……別に構わんけど」
ジノ (なぁんか不協和音だよね……)
召喚士「ねぇ剣士……何事もって例えば何があるの……?」
剣士「ああ?わかるだろうに……」
ーー
剣士「ングー……さて!行くか!」
喚起士「……はい」
召喚士 (眠い……全然寝れなかった……)
剣士「何事も無く村に着いたらいいな」
喚起士「そうですね……」
剣士「何だよ……そんなに俺が気に食わないか?」
喚起士「………」
剣士「……別に構わんけど」
ジノ (なぁんか不協和音だよね……)
召喚士「ねぇ剣士……何事もって例えば何があるの……?」
剣士「ああ?わかるだろうに……」
115:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 02:45:22:BughccyI (4/18)
召喚士「……今までトラブルっぽい物に巻き込まれた事が無いのでな!」
剣士「そういう事か。本当凄いなあんた……」
召喚士「いや、いいから教えてよ」
剣士「ん……追い剥ぎとか山賊とかかな。たまに魔物なんかもだな」
召喚士「………」
剣士「後は国同士のめんどくせえゴタゴタに巻き込まれたり、奴隷商の人間狩りに出会したりか」
召喚士「……人間狩りって」
剣士「召喚士程強けりゃ関係無いだろ」
召喚士「そそそそうだね……」
剣士「そっちの姉ちゃん何かあぶねえんじゃないか?」
喚起士「……ご心配無く。これでもその類いの物は退けてまいりましたので」
剣士「あっそうかい」
召喚士「……今までトラブルっぽい物に巻き込まれた事が無いのでな!」
剣士「そういう事か。本当凄いなあんた……」
召喚士「いや、いいから教えてよ」
剣士「ん……追い剥ぎとか山賊とかかな。たまに魔物なんかもだな」
召喚士「………」
剣士「後は国同士のめんどくせえゴタゴタに巻き込まれたり、奴隷商の人間狩りに出会したりか」
召喚士「……人間狩りって」
剣士「召喚士程強けりゃ関係無いだろ」
召喚士「そそそそうだね……」
剣士「そっちの姉ちゃん何かあぶねえんじゃないか?」
喚起士「……ご心配無く。これでもその類いの物は退けてまいりましたので」
剣士「あっそうかい」
116:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 02:55:15:BughccyI (5/18)
ー
剣士「………」
喚起士「………」
召喚士 (凄い空気が重い……)
剣士「………」
召喚士「け、剣士さ!北の村って何か名物みたいのあるの!」
剣士「……さぁ?」
召喚士「さぁって……行った事あるんじゃないの?」
剣士「あるにはあるが……婆さんとこに入り浸ってたからなぁ……」
召喚士「………」
剣士「凄いだぜその婆さんッ!」
召喚士「言わなくていいよ……」
剣士「そうかい?」
ジノ「喚起士、どうかしたの?」
喚起士「あれ……」
ー
剣士「………」
喚起士「………」
召喚士 (凄い空気が重い……)
剣士「………」
召喚士「け、剣士さ!北の村って何か名物みたいのあるの!」
剣士「……さぁ?」
召喚士「さぁって……行った事あるんじゃないの?」
剣士「あるにはあるが……婆さんとこに入り浸ってたからなぁ……」
召喚士「………」
剣士「凄いだぜその婆さんッ!」
召喚士「言わなくていいよ……」
剣士「そうかい?」
ジノ「喚起士、どうかしたの?」
喚起士「あれ……」
117:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 03:08:14:BughccyI (6/18)
ー
兵士「歩けッ!クズ共ッ!」
ピシッ!
奴隷「あぐぅ……」
兵士「……早く立てッ!」
奴隷「……うぅ」フラフラ……
兵士「……ったく」
チャラ……チャラ……
剣士「……あれが国同士のめんどくせえゴタゴタってやつだな」
召喚士「………」
喚起士「………」ググッ
剣士「おい……変な気起こすなよ……」
喚起士「貴方はあれを見て平気なんですかッ!」
剣士「……平気じゃねえよ」
喚起士「ならッ!」
ー
兵士「歩けッ!クズ共ッ!」
ピシッ!
奴隷「あぐぅ……」
兵士「……早く立てッ!」
奴隷「……うぅ」フラフラ……
兵士「……ったく」
チャラ……チャラ……
剣士「……あれが国同士のめんどくせえゴタゴタってやつだな」
召喚士「………」
喚起士「………」ググッ
剣士「おい……変な気起こすなよ……」
喚起士「貴方はあれを見て平気なんですかッ!」
剣士「……平気じゃねえよ」
喚起士「ならッ!」
118:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 03:20:20:BughccyI (7/18)
剣士「やめとけや……あいつら助けてどうなる?」
喚起士「どうなるって……ほおっておけとでも言うんですかッ!」
剣士「そうだよ」
喚起士「………」
剣士「何だよ……姉ちゃんそんな事も知らねえで旅してたのかよ」
喚起士「……クッ」
剣士「あれを助けるとな……あれの周りにいた人間が殺されるな」
喚起士「………」
剣士「だから見て見ぬふりがいいんだよ」
喚起士「そんな……」
召喚士「喚起士さん……」
剣士「やめとけや……あいつら助けてどうなる?」
喚起士「どうなるって……ほおっておけとでも言うんですかッ!」
剣士「そうだよ」
喚起士「………」
剣士「何だよ……姉ちゃんそんな事も知らねえで旅してたのかよ」
喚起士「……クッ」
剣士「あれを助けるとな……あれの周りにいた人間が殺されるな」
喚起士「………」
剣士「だから見て見ぬふりがいいんだよ」
喚起士「そんな……」
召喚士「喚起士さん……」
119:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 05:48:11:BughccyI (8/18)
剣士「……行くぞ」
召喚士「剣士さ……何とかならないかな……」
剣士「……ならねえよ。それにもう周りは殺されていないかも知れないのに助けてどうするってんだ」
召喚士「………」
喚起士「……闇夜にかかる……」
剣士「……ッ!」
ドガッ!
喚起士「………」ドサッ……
召喚士「剣士何をッ!」
剣士「チッ……」
兵士「貴様ら何をしている……?」
剣士「な、何でも無いでさ!ちょこっと内輪揉めなんで気にしないでくだせえ!」
剣士「……行くぞ」
召喚士「剣士さ……何とかならないかな……」
剣士「……ならねえよ。それにもう周りは殺されていないかも知れないのに助けてどうするってんだ」
召喚士「………」
喚起士「……闇夜にかかる……」
剣士「……ッ!」
ドガッ!
喚起士「………」ドサッ……
召喚士「剣士何をッ!」
剣士「チッ……」
兵士「貴様ら何をしている……?」
剣士「な、何でも無いでさ!ちょこっと内輪揉めなんで気にしないでくだせえ!」
120:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 05:57:54:BughccyI (9/18)
ー
召喚士「喚起士さん……大丈夫ですか……」
喚起士「……ええ」
剣士「………」
召喚士「剣士……何か言えよ……」
剣士「余計な事するんじゃねえ……」
召喚士「剣士……お前ッ!」
喚起士「召喚士さん……いいんです……」
召喚士「………」
喚起士「確かに……私がやろうとした事は余計な事でした……」
召喚士「そんな……」
喚起士「………」
剣士「そろそろ北の村だ。姉ちゃんを休ませてやっといてくれ」
ー
召喚士「喚起士さん……大丈夫ですか……」
喚起士「……ええ」
剣士「………」
召喚士「剣士……何か言えよ……」
剣士「余計な事するんじゃねえ……」
召喚士「剣士……お前ッ!」
喚起士「召喚士さん……いいんです……」
召喚士「………」
喚起士「確かに……私がやろうとした事は余計な事でした……」
召喚士「そんな……」
喚起士「………」
剣士「そろそろ北の村だ。姉ちゃんを休ませてやっといてくれ」
121:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 06:09:15:BughccyI (10/18)
召喚士「お前はどうすんの……」
剣士「村の外れの小屋にいるから何かあったら呼んでくれ」
召喚士「こんな時に……」
剣士「じゃあな」
タタタッ……
召喚士「……喚起士さん、宿へ行きましょう」
喚起士「はい……」
ネメア「………」
ジノ「こりゃ参ったねぇ」
ネメア「ジノよ、よく耐えたな」
ジノ「何の事?」
ネメア「隠さずともわかる」
ジノ「……うん、喚起士にはまだ生きてて欲しかったから」
ネメア「………」
召喚士「お前はどうすんの……」
剣士「村の外れの小屋にいるから何かあったら呼んでくれ」
召喚士「こんな時に……」
剣士「じゃあな」
タタタッ……
召喚士「……喚起士さん、宿へ行きましょう」
喚起士「はい……」
ネメア「………」
ジノ「こりゃ参ったねぇ」
ネメア「ジノよ、よく耐えたな」
ジノ「何の事?」
ネメア「隠さずともわかる」
ジノ「……うん、喚起士にはまだ生きてて欲しかったから」
ネメア「………」
122:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 14:06:27:BughccyI (11/18)
ー
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「あの……もう大丈夫ですので一人にしてもらってもよろしいでしょうか……」
召喚士「あ、ああ……男女同じ部屋にいるのはまずいですよね!」
喚起士「そうでは無いんですが……」
召喚士「失礼しました!」
喚起士「……ジノも連れて行って貰えますか」
ジノ「えええ!」
召喚士「いいんですか?」
喚起士「少し……考えたい事もありますので……」
召喚士「わかりました……」
ー
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「あの……もう大丈夫ですので一人にしてもらってもよろしいでしょうか……」
召喚士「あ、ああ……男女同じ部屋にいるのはまずいですよね!」
喚起士「そうでは無いんですが……」
召喚士「失礼しました!」
喚起士「……ジノも連れて行って貰えますか」
ジノ「えええ!」
召喚士「いいんですか?」
喚起士「少し……考えたい事もありますので……」
召喚士「わかりました……」
123:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 15:16:21:BughccyI (12/18)
ー
召喚士「喚起士さん……大丈夫かな……」
ネメア「わからぬ。だが、あの者にも何か思う所があるのだろう。そっとしておいてやれ」
召喚士「うん……」
ジノ「………」
召喚士「あのさ、ネメア」
ネメア「なんだ?」
召喚士「喚起士さんが剣士に叩かれる前……何か出そうとしてた?」
ネメア「そうだな……筋肉もまずいと思ってあのような行動に出たのだろう」
召喚士「そっか……それとさ……」
ネメア「うむ?」
召喚士「あの奴隷達……本当に助けなくて良かったのかな……」
ネメア「それは人間同士が解決する問題だ。私が口出しする事は出来無い」
ー
召喚士「喚起士さん……大丈夫かな……」
ネメア「わからぬ。だが、あの者にも何か思う所があるのだろう。そっとしておいてやれ」
召喚士「うん……」
ジノ「………」
召喚士「あのさ、ネメア」
ネメア「なんだ?」
召喚士「喚起士さんが剣士に叩かれる前……何か出そうとしてた?」
ネメア「そうだな……筋肉もまずいと思ってあのような行動に出たのだろう」
召喚士「そっか……それとさ……」
ネメア「うむ?」
召喚士「あの奴隷達……本当に助けなくて良かったのかな……」
ネメア「それは人間同士が解決する問題だ。私が口出しする事は出来無い」
124:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 15:23:39:BughccyI (13/18)
召喚士「………」
ジノ「おい召喚兄さん!」
召喚士「俺?」
ジノ「お前しかいないだろ!」
召喚士「……何?」
ジノ「あたしとナゾナゾ勝負しようよ!」
ネメア「ジノ……やめなさい……」
ジノ「つまんないの!喚起士に追い出されちゃったし!」
召喚士「ナゾナゾか……解けなかったらどうかなるんだよな?」
ジノ「もちろん!臓物抉り出して食べちゃうよ!」
召喚士「……そんな闇のナゾナゾなんてやる訳無いだろ」
召喚士「………」
ジノ「おい召喚兄さん!」
召喚士「俺?」
ジノ「お前しかいないだろ!」
召喚士「……何?」
ジノ「あたしとナゾナゾ勝負しようよ!」
ネメア「ジノ……やめなさい……」
ジノ「つまんないの!喚起士に追い出されちゃったし!」
召喚士「ナゾナゾか……解けなかったらどうかなるんだよな?」
ジノ「もちろん!臓物抉り出して食べちゃうよ!」
召喚士「……そんな闇のナゾナゾなんてやる訳無いだろ」
125:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 15:33:35:BughccyI (14/18)
ジノ「……やってよ」
召喚士「そんな伝説の決闘王も真っ青な闇のナゾナゾなんてやりません!」
ジノ「………」
召喚士「第一俺に得が無いだろ!」
ジノ「……ならこうしようよ」
召喚士「何だよ……」
ジノ「あたしは喚起士のオッパイを賭けよう!」
召喚士「な、何だとッ!」
ジノ「どうかね?」ニヤリ
召喚士「………」
ネメア「止めておけ……」
召喚士「うるさい……やってやるさ……来いや!」
ジノ「そう来なくっちゃ!」
ジノ「……やってよ」
召喚士「そんな伝説の決闘王も真っ青な闇のナゾナゾなんてやりません!」
ジノ「………」
召喚士「第一俺に得が無いだろ!」
ジノ「……ならこうしようよ」
召喚士「何だよ……」
ジノ「あたしは喚起士のオッパイを賭けよう!」
召喚士「な、何だとッ!」
ジノ「どうかね?」ニヤリ
召喚士「………」
ネメア「止めておけ……」
召喚士「うるさい……やってやるさ……来いや!」
ジノ「そう来なくっちゃ!」
126:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 15:47:59:BughccyI (15/18)
召喚士 (オッパイ!オッパイ!)
ジノ「じゃあいくよ!……朝
召喚士「人間ッ!」
ジノ「………」
召喚士「これで
ジノ「だ、第二問ッ!」
召喚士「……ズルいぞ」
ジノ「一問だけなんて言って無いからね!」
召喚士「くっ……」
ジノ「素晴らしい木
召喚士「ステッキッ!」
ジノ「空の上
召喚士「ドッ!」
ネメア「………」
召喚士 (オッパイ!オッパイ!)
ジノ「じゃあいくよ!……朝
召喚士「人間ッ!」
ジノ「………」
召喚士「これで
ジノ「だ、第二問ッ!」
召喚士「……ズルいぞ」
ジノ「一問だけなんて言って無いからね!」
召喚士「くっ……」
ジノ「素晴らしい木
召喚士「ステッキッ!」
ジノ「空の上
召喚士「ドッ!」
ネメア「………」
127:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 20:43:44:BughccyI (16/18)
ーー
バタンッ
剣士「婆さんまた世話になりに来たぜ……?」
剣士「………」
剣士「いねえのか……」
ガタッ……
剣士「ん?……誰だおめえ?」
……「………」
剣士「まぁいいや。婆さんは出掛けてるのか?」
……「………」
剣士「……?」
……「……窓の外」
剣士「あ?そこにいるのか……」
……「………」
ーー
バタンッ
剣士「婆さんまた世話になりに来たぜ……?」
剣士「………」
剣士「いねえのか……」
ガタッ……
剣士「ん?……誰だおめえ?」
……「………」
剣士「まぁいいや。婆さんは出掛けてるのか?」
……「………」
剣士「……?」
……「……窓の外」
剣士「あ?そこにいるのか……」
……「………」
128:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 22:01:13:BughccyI (17/18)
剣士「……なるほど」
……「………」
剣士「まさかおっちんじまってるとはな……参ったぜ……」
……「………」
剣士「……婆さん逝く時笑ってたか?」
……「………」コクッ
剣士「そうか。ならいい人生だったんだな」
……「………」
剣士「……お前、婆さんの子供……
な訳ねえよな。孫か?」
……「………」フルフル
剣士「あん?じゃあ何なんだ?」
……「一緒に暮らしてた」
剣士「そうか。……婆さん何してたか知ってるよな?」
……「………」コクッ
剣士「……なるほど」
……「………」
剣士「まさかおっちんじまってるとはな……参ったぜ……」
……「………」
剣士「……婆さん逝く時笑ってたか?」
……「………」コクッ
剣士「そうか。ならいい人生だったんだな」
……「………」
剣士「……お前、婆さんの子供……
な訳ねえよな。孫か?」
……「………」フルフル
剣士「あん?じゃあ何なんだ?」
……「一緒に暮らしてた」
剣士「そうか。……婆さん何してたか知ってるよな?」
……「………」コクッ
129:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 23:49:19:BughccyI (18/18)
ー
剣士「こんな事言うのもあれだが……マジでいいの?」
……「………」コクッ
剣士「いや……お前いくつよ?すげえ小さいしさ……」
……「……名前」
剣士「名前?」
……「名前をくれたら貴方に従う」
剣士「なんだそりゃ……」
……「婆ちゃんも名前くれたから」
剣士「……じゃあその名前でいいだろ」
……「駄目」
剣士「はぁ?……名前なんてな……」
……「ならしない」
剣士「………」
……「………」
ー
剣士「こんな事言うのもあれだが……マジでいいの?」
……「………」コクッ
剣士「いや……お前いくつよ?すげえ小さいしさ……」
……「……名前」
剣士「名前?」
……「名前をくれたら貴方に従う」
剣士「なんだそりゃ……」
……「婆ちゃんも名前くれたから」
剣士「……じゃあその名前でいいだろ」
……「駄目」
剣士「はぁ?……名前なんてな……」
……「ならしない」
剣士「………」
……「………」
130:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 00:14:34:vfoJrqGQ (1/11)
ー
剣士「ん……じゃあ盗賊でいいか?」
……「………」コクッ
剣士「適当に考えたからな……嫌だったら別の名前に……」
……「……いい」
剣士「そうか。なら盗賊な」
盗賊「………」コクッ
剣士「早速だがお願いするかな!……大丈夫だよな?」
盗賊「………」コクッ
剣士「痛かったら言えよ」
盗賊「………」コクッ
剣士「よっしゃ!」
ー
剣士「ん……じゃあ盗賊でいいか?」
……「………」コクッ
剣士「適当に考えたからな……嫌だったら別の名前に……」
……「……いい」
剣士「そうか。なら盗賊な」
盗賊「………」コクッ
剣士「早速だがお願いするかな!……大丈夫だよな?」
盗賊「………」コクッ
剣士「痛かったら言えよ」
盗賊「………」コクッ
剣士「よっしゃ!」
131:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 00:22:54:vfoJrqGQ (2/11)
ーー
召喚士「ちくしょぉぉぁおッ!」
ジノ「ふふふ……残念だったね召喚兄さん!」
ネメア「………」
召喚士「クソォ……オッパイが目の前まで来てたのに……」
ジノ (あ、危なかった……負けてたら喚起士に怒られるとこだった……)
召喚士「………」
ジノ「じゃあ!臓物抉り出すね!」
召喚士「やだよ……」
ジノ「えええ!あたし勝ったじゃん!」
召喚士「……お前……最後の問題の答言ってみろよ」
ジノ「………」
召喚士「………」
ーー
召喚士「ちくしょぉぉぁおッ!」
ジノ「ふふふ……残念だったね召喚兄さん!」
ネメア「………」
召喚士「クソォ……オッパイが目の前まで来てたのに……」
ジノ (あ、危なかった……負けてたら喚起士に怒られるとこだった……)
召喚士「………」
ジノ「じゃあ!臓物抉り出すね!」
召喚士「やだよ……」
ジノ「えええ!あたし勝ったじゃん!」
召喚士「……お前……最後の問題の答言ってみろよ」
ジノ「………」
召喚士「………」
132:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 02:40:28:vfoJrqGQ (3/11)
ー
召喚士、ジノ「………」
喚起士「……何かあったんですか?」
ネメア「何も無い……それより殴られた箇所はまだ痛むのか?」
喚起士「少し……」
ネメア「そうか」
喚起士「………」
ネメア「……何かあれば話すのもいいと思うが」
喚起士「はい……」
ネメア「………」
喚起士「私は間違っているんでしょうか……」
ー
召喚士、ジノ「………」
喚起士「……何かあったんですか?」
ネメア「何も無い……それより殴られた箇所はまだ痛むのか?」
喚起士「少し……」
ネメア「そうか」
喚起士「………」
ネメア「……何かあれば話すのもいいと思うが」
喚起士「はい……」
ネメア「………」
喚起士「私は間違っているんでしょうか……」
133:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 02:52:26:vfoJrqGQ (4/11)
ネメア「………」
喚起士「今は兄の仇を討つために旅をしています……ですが……」
ネメア「………」
喚起士「この力があるのですから……もっと違う道へ進むべきなのではと……」
ネメア「あの奴隷達を見て思ったのか?」
喚起士「そう……ですね……」
ネメア「……それが迷い揺らぐ覚悟ならば旅は止めた方がいいと思う」
喚起士「………」
ネメア「先へ進むのは誰でも無い……お前自身だ。良く考えればいい」
喚起士「………」
ネメア「………」
喚起士「ありがとうございます……」
ネメア「………」
喚起士「今は兄の仇を討つために旅をしています……ですが……」
ネメア「………」
喚起士「この力があるのですから……もっと違う道へ進むべきなのではと……」
ネメア「あの奴隷達を見て思ったのか?」
喚起士「そう……ですね……」
ネメア「……それが迷い揺らぐ覚悟ならば旅は止めた方がいいと思う」
喚起士「………」
ネメア「先へ進むのは誰でも無い……お前自身だ。良く考えればいい」
喚起士「………」
ネメア「………」
喚起士「ありがとうございます……」
134:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 03:29:19:vfoJrqGQ (5/11)
ー
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士 (い、いいのか!同じ部屋に男女一緒に寝ちゃっていいんですか!天国のお爺ちゃん教えてください!召喚士の召喚士を召喚してしまいそうです!)
喚起士「……寝れませんか?」
召喚士「お、えええ!目がギンギンに冴えてしまって!ははは!」
喚起士「……はぁ?」
召喚士「……別の部屋用意してもらった方がよかったんじゃ無いんですか?」
喚起士「お金勿体ないですよ……もしかして私と一緒では嫌でしたか?」
召喚士「そんな事無いです!絶対無いです!ええ無いですとも!」
喚起士「……そうですか」
ー
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士 (い、いいのか!同じ部屋に男女一緒に寝ちゃっていいんですか!天国のお爺ちゃん教えてください!召喚士の召喚士を召喚してしまいそうです!)
喚起士「……寝れませんか?」
召喚士「お、えええ!目がギンギンに冴えてしまって!ははは!」
喚起士「……はぁ?」
召喚士「……別の部屋用意してもらった方がよかったんじゃ無いんですか?」
喚起士「お金勿体ないですよ……もしかして私と一緒では嫌でしたか?」
召喚士「そんな事無いです!絶対無いです!ええ無いですとも!」
喚起士「……そうですか」
135:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 03:51:54:vfoJrqGQ (6/11)
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士「ち、ちょっと外で風に当たってきますよ!」
喚起士「……はい」
召喚士「はははは!」
ガチャ
喚起士「………」
ジノ「………」
喚起士「迷惑でしたよね……」
ジノ「……かもね」
喚起士「………」
ジノ (下半身的にだけど!まぁ……喚起士に手を出すようなら玉をぐちゃぐちゃに潰して喰ってやるから!)
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士「ち、ちょっと外で風に当たってきますよ!」
喚起士「……はい」
召喚士「はははは!」
ガチャ
喚起士「………」
ジノ「………」
喚起士「迷惑でしたよね……」
ジノ「……かもね」
喚起士「………」
ジノ (下半身的にだけど!まぁ……喚起士に手を出すようなら玉をぐちゃぐちゃに潰して喰ってやるから!)
136:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 04:01:17:vfoJrqGQ (7/11)
ー
召喚士「はぁ……」
ネメア「中々、安息の睡眠は取れぬな」
召喚士「うん……」
ネメア「………」
召喚士「……喚起士さん悩んでたね」
ネメア「そうだな」
召喚士「人より力があると悩み事も多くなるのかな……」
ネメア「お前にもあるだろ。私と言う力が」
召喚士「でも……それは俺自身の力じゃ無いし……」
ネメア「………」
召喚士「………」
ー
召喚士「はぁ……」
ネメア「中々、安息の睡眠は取れぬな」
召喚士「うん……」
ネメア「………」
召喚士「……喚起士さん悩んでたね」
ネメア「そうだな」
召喚士「人より力があると悩み事も多くなるのかな……」
ネメア「お前にもあるだろ。私と言う力が」
召喚士「でも……それは俺自身の力じゃ無いし……」
ネメア「………」
召喚士「………」
137:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 05:39:17:vfoJrqGQ (8/11)
ネメア「ならば力を付けたらどうだ?」
召喚士「今更無理だよ……それにあまり力は欲しくないかなって」
ネメア「何故だ?」
召喚士「……戦うの怖いし」
ネメア「私を使役しているのだからいずれは戦う事になる」
召喚士「やっぱり……ネメアの追っ手と?」
ネメア「そうだな」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「ネメアが戦うだけじゃ駄目なの?」
ネメア「もし……私でも捌ききれない火の粉がお前に降りかかったらどうする?」
召喚士「………」
ネメア「……やってみるか?」
ネメア「ならば力を付けたらどうだ?」
召喚士「今更無理だよ……それにあまり力は欲しくないかなって」
ネメア「何故だ?」
召喚士「……戦うの怖いし」
ネメア「私を使役しているのだからいずれは戦う事になる」
召喚士「やっぱり……ネメアの追っ手と?」
ネメア「そうだな」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「ネメアが戦うだけじゃ駄目なの?」
ネメア「もし……私でも捌ききれない火の粉がお前に降りかかったらどうする?」
召喚士「………」
ネメア「……やってみるか?」
138:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 15:29:57:vfoJrqGQ (9/11)
召喚士「何を?」
ネメア「……真の召喚術を」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「それさ……よくわからないんだけど、どういう意味なの?」
ネメア「ふむ……どう説明したものか……」
召喚士「………」
ネメア「お前の行っていた召喚術は厳密に言うと召喚術では無いのだ」
召喚士「……は?」
ネメア「喚起士の扱っている物もそうだな」
召喚士「余計意味わかんないんだけど……」
ネメア「………」
召喚士「何を?」
ネメア「……真の召喚術を」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「それさ……よくわからないんだけど、どういう意味なの?」
ネメア「ふむ……どう説明したものか……」
召喚士「………」
ネメア「お前の行っていた召喚術は厳密に言うと召喚術では無いのだ」
召喚士「……は?」
ネメア「喚起士の扱っている物もそうだな」
召喚士「余計意味わかんないんだけど……」
ネメア「………」
139:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 17:17:39:vfoJrqGQ (10/11)
召喚士「俺がやってた召喚術って何?ってなるじゃん……」
ネメア「お前の行っていたものは本来『喚起術』と言う物なのだ」
召喚士「………」
ネメア「術者の外部へ呼び出し使役する事を『喚起術』と言う」
召喚士「へぇ……喚起士さんが武器を喚んでたのもそれになるの?」
ネメア「そうだな」
召喚士「じゃあ召喚術って……」
ネメア「術者の内部へ呼び出し……術者と呼び出した者との融合を召喚術と言う」
召喚士「………」
ネメア「もっと細かく言ってしまうと、憑依召喚と言って……」
召喚士「もういいよ……何と無くわかったから……」
ネメア「そうか?」
召喚士「俺がやってた召喚術って何?ってなるじゃん……」
ネメア「お前の行っていたものは本来『喚起術』と言う物なのだ」
召喚士「………」
ネメア「術者の外部へ呼び出し使役する事を『喚起術』と言う」
召喚士「へぇ……喚起士さんが武器を喚んでたのもそれになるの?」
ネメア「そうだな」
召喚士「じゃあ召喚術って……」
ネメア「術者の内部へ呼び出し……術者と呼び出した者との融合を召喚術と言う」
召喚士「………」
ネメア「もっと細かく言ってしまうと、憑依召喚と言って……」
召喚士「もういいよ……何と無くわかったから……」
ネメア「そうか?」
140:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 17:59:47:vfoJrqGQ (11/11)
召喚士「……それをやるの?」
ネメア「そうだ!楽しみだな!」
召喚士「あのさ……何で楽しみなの?」
ネメア「それは初めてやるからに決まっているだろ!」
召喚士「え……」
ネメア「さぁどうなるか……ふふふ、何やらこう心踊るな!召喚士よ!」
召喚士「………」
ネメア「どうした?」
召喚士「大丈夫なんだよなそれ?俺に害は無いんだよな?」
ネメア「初めてやるのだからわかる訳無いだろ。何を言っておるのだ」
召喚士「……失敗例とか無いの?」
ネメア「知らん」
召喚士「………」
召喚士「……それをやるの?」
ネメア「そうだ!楽しみだな!」
召喚士「あのさ……何で楽しみなの?」
ネメア「それは初めてやるからに決まっているだろ!」
召喚士「え……」
ネメア「さぁどうなるか……ふふふ、何やらこう心踊るな!召喚士よ!」
召喚士「………」
ネメア「どうした?」
召喚士「大丈夫なんだよなそれ?俺に害は無いんだよな?」
ネメア「初めてやるのだからわかる訳無いだろ。何を言っておるのだ」
召喚士「……失敗例とか無いの?」
ネメア「知らん」
召喚士「………」
141:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 20:51:11:eHG..xUY (1/2)
ー
召喚士「本当……今度にしようよ……」
ネメア「駄目だッ!早く先程教えた呪文を言え!」
召喚士「………」
ネメア「資質が無ければ何も起きないだろうから大丈夫だ!」
召喚士「お腹痛い……」
ネメア「いい加減にしないか……」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「わかったよ……」
ネメア「………」
召喚士「じゃあやるよ……」
ー
召喚士「本当……今度にしようよ……」
ネメア「駄目だッ!早く先程教えた呪文を言え!」
召喚士「………」
ネメア「資質が無ければ何も起きないだろうから大丈夫だ!」
召喚士「お腹痛い……」
ネメア「いい加減にしないか……」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「わかったよ……」
ネメア「………」
召喚士「じゃあやるよ……」
142:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 23:36:58:eHG..xUY (2/2)
ー
召喚士「……解放と同調織り成す時……」
ネメア「………」
召喚士「……うつし世の波声を聞きし幻想の者よ……」
ネメア「………」
召喚士「……やっぱやめない?」
ネメア「早くしろッ!」
召喚士「へぇい……我身中に降臨しせり!」
………ゥゥ
召喚士「………」
ネメア「………」
ズバァァァァァアッ!………
ー
召喚士「……解放と同調織り成す時……」
ネメア「………」
召喚士「……うつし世の波声を聞きし幻想の者よ……」
ネメア「………」
召喚士「……やっぱやめない?」
ネメア「早くしろッ!」
召喚士「へぇい……我身中に降臨しせり!」
………ゥゥ
召喚士「………」
ネメア「………」
ズバァァァァァアッ!………
143:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 00:06:38:XfgIJFz2 (1/8)
ー
召喚士「…………」
ネメア「おお……」
召喚士「……何か変わった?」
ネメア「凄いぞこれは……お前の体が感じている感覚が私にも伝わってくる」
召喚士「……それだけ?」
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「な、何か試せばわかるやも知れぬ!あの池の隣にある木を叩いてみよ!」
召喚士「本当かよ……せーの……」
ドガシュッ!………
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「何か……触った部分が削れ取れちゃったけど……」
ネメア「成功だな。私の力をお前自身が使えるようになったみたいだ」
ー
召喚士「…………」
ネメア「おお……」
召喚士「……何か変わった?」
ネメア「凄いぞこれは……お前の体が感じている感覚が私にも伝わってくる」
召喚士「……それだけ?」
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「な、何か試せばわかるやも知れぬ!あの池の隣にある木を叩いてみよ!」
召喚士「本当かよ……せーの……」
ドガシュッ!………
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「何か……触った部分が削れ取れちゃったけど……」
ネメア「成功だな。私の力をお前自身が使えるようになったみたいだ」
144:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 02:07:57:XfgIJFz2 (2/8)
召喚士「す……」
ネメア「……?」
召喚士「すげぇぇぇぇえッ!こんな事出来るなんてッ!……ふふ」
ネメア「……どうした?」
召喚士「ふふふ……」
ネメア「………」
召喚士「この力があれば何でも出来るぞネメア……」
ネメア「………」
召喚士「よっと!」
バシュンッ!
召喚士「こんなに高く飛べる!うう……」
スタッ
召喚士「行こう……ネメア……」
ネメア「どこへだ……?」
召喚士「す……」
ネメア「……?」
召喚士「すげぇぇぇぇえッ!こんな事出来るなんてッ!……ふふ」
ネメア「……どうした?」
召喚士「ふふふ……」
ネメア「………」
召喚士「この力があれば何でも出来るぞネメア……」
ネメア「………」
召喚士「よっと!」
バシュンッ!
召喚士「こんなに高く飛べる!うう……」
スタッ
召喚士「行こう……ネメア……」
ネメア「どこへだ……?」
145:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 02:13:49:XfgIJFz2 (3/8)
召喚士「……女性専用公衆浴場……略して女湯だッ!」
ネメア「……何の為に?」
召喚士「言わせるなよ恥ずかしい……」
ネメア「………」
召喚士「さぁっ!」
ズダダダダダッ!
召喚士「はえぇぇえッ!こんなに早く走れたら追われても巻けるな!」
ネメア「………」
召喚士「うひょょぉぉお!」
ネメア「こんな真夜中に人などいるのか?」
召喚士「………」
キキィィィッ!……
ネメア「………」
召喚士「早く言えよ……」
召喚士「……女性専用公衆浴場……略して女湯だッ!」
ネメア「……何の為に?」
召喚士「言わせるなよ恥ずかしい……」
ネメア「………」
召喚士「さぁっ!」
ズダダダダダッ!
召喚士「はえぇぇえッ!こんなに早く走れたら追われても巻けるな!」
ネメア「………」
召喚士「うひょょぉぉお!」
ネメア「こんな真夜中に人などいるのか?」
召喚士「………」
キキィィィッ!……
ネメア「………」
召喚士「早く言えよ……」
146:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 03:39:28:XfgIJFz2 (4/8)
ー
召喚士「本当……この力凄いね……」
ネメア「………」
召喚士「……何?」
ネメア「くだらぬ事に使うなッ!」
召喚士「へぇい……」
ネメア「………」
召喚士「あのさ……喚起士さんの術を召喚のあるべき姿って言ってたけどこれとは違うの?」
ネメア「それか……あの者は恐らく今お前が行っている召喚術も出来ると思う」
召喚士「……うん」
ネメア「双方の術を使い分けられるのだろう……だからそう言ったのだ」
召喚士「ならジノを召喚すれば……」
ネメア「何かしら理由があるのだろう。……そこまでする必要が無かったのかもしれんしな」
ー
召喚士「本当……この力凄いね……」
ネメア「………」
召喚士「……何?」
ネメア「くだらぬ事に使うなッ!」
召喚士「へぇい……」
ネメア「………」
召喚士「あのさ……喚起士さんの術を召喚のあるべき姿って言ってたけどこれとは違うの?」
ネメア「それか……あの者は恐らく今お前が行っている召喚術も出来ると思う」
召喚士「……うん」
ネメア「双方の術を使い分けられるのだろう……だからそう言ったのだ」
召喚士「ならジノを召喚すれば……」
ネメア「何かしら理由があるのだろう。……そこまでする必要が無かったのかもしれんしな」
147:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 03:47:37:XfgIJFz2 (5/8)
召喚士「なるほど……」
ネメア「この事に関してはあの者の方が詳しいのかもしれんな」
召喚士「………」
ネメア「より深く知りたいのならば聞いてみるがいい」
召喚士「そうだね……そうしてみるよ」
ネメア「……そろそろ解くが?」
召喚士「もうちょっとこのまま……」
ネメア「何かあるのか?」
召喚士「いやぁ……色々出来るから楽しくなってきてね……」
ネメア「………」
召喚士「強くなった自分をもう少し堪能したいなって」
ネメア「……勝手にしろ」
召喚士「なるほど……」
ネメア「この事に関してはあの者の方が詳しいのかもしれんな」
召喚士「………」
ネメア「より深く知りたいのならば聞いてみるがいい」
召喚士「そうだね……そうしてみるよ」
ネメア「……そろそろ解くが?」
召喚士「もうちょっとこのまま……」
ネメア「何かあるのか?」
召喚士「いやぁ……色々出来るから楽しくなってきてね……」
ネメア「………」
召喚士「強くなった自分をもう少し堪能したいなって」
ネメア「……勝手にしろ」
148:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 15:00:52:XfgIJFz2 (6/8)
ーー
召喚士「………」
喚起士「……おはようございます」
召喚士「お……おはよう……ございます……」
喚起士「……?」
召喚士「いやあ……夜中に鍛練を……張り切り過ぎましてね……はへは……」
喚起士「そうなんですか?」
召喚士「……もう少し横になっていますよ」
喚起士「はぁ……なら私は下へ降りていますので」
召喚士「は……い……ぐぐぐ……」
喚起士「……では」
ガチャ
召喚士「……イダダダダ……ネメア」
ーー
召喚士「………」
喚起士「……おはようございます」
召喚士「お……おはよう……ございます……」
喚起士「……?」
召喚士「いやあ……夜中に鍛練を……張り切り過ぎましてね……はへは……」
喚起士「そうなんですか?」
召喚士「……もう少し横になっていますよ」
喚起士「はぁ……なら私は下へ降りていますので」
召喚士「は……い……ぐぐぐ……」
喚起士「……では」
ガチャ
召喚士「……イダダダダ……ネメア」
149:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 16:56:51:XfgIJFz2 (7/8)
ネメア「なんだ?」
召喚士「少しでも動くと……激痛が走るんだけど……イダダ」
ネメア「ふむ……なるほど」
召喚士「………」
ネメア「夜中のあれは術者の体に相当負担をかけるみたいだな」
召喚士「首動かす……だけでイダダダダ……痛いんだけど」
ネメア「よい勉強になった」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「治してよ……」
ネメア「そんな力は無い。我慢しろ」
召喚士「………」
ネメア「なんだ?」
召喚士「少しでも動くと……激痛が走るんだけど……イダダ」
ネメア「ふむ……なるほど」
召喚士「………」
ネメア「夜中のあれは術者の体に相当負担をかけるみたいだな」
召喚士「首動かす……だけでイダダダダ……痛いんだけど」
ネメア「よい勉強になった」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「治してよ……」
ネメア「そんな力は無い。我慢しろ」
召喚士「………」
150:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 20:54:41:XfgIJFz2 (8/8)
ーー
剣士「おっす!召喚士!」ツヤツヤ
召喚士「ぐぐ……おはよう……来てたのか……」
剣士「なんだぁ?お前も派手にやったのか?」
召喚士「そうじゃ無い……イダダ……」
喚起士「………」
剣士「そっか?召喚士ッ!今回は凄かったぜえ!」
召喚士「話さなくていいから……」
剣士「ええ?聞けよ!」
召喚士「レディの前でそういう下品な話をするなッ!……イテェ……」
剣士「いいじゃねえか……」
召喚士 (朝っぱらからババアと性交した話なんて聞きたく無いんだよ!)
ーー
剣士「おっす!召喚士!」ツヤツヤ
召喚士「ぐぐ……おはよう……来てたのか……」
剣士「なんだぁ?お前も派手にやったのか?」
召喚士「そうじゃ無い……イダダ……」
喚起士「………」
剣士「そっか?召喚士ッ!今回は凄かったぜえ!」
召喚士「話さなくていいから……」
剣士「ええ?聞けよ!」
召喚士「レディの前でそういう下品な話をするなッ!……イテェ……」
剣士「いいじゃねえか……」
召喚士 (朝っぱらからババアと性交した話なんて聞きたく無いんだよ!)
151:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 21:42:12:p8z6/.m2 (1/3)
ー
剣士「もうキツくてな!全然長持ちしねえの!俺そんなに早漏じゃねえのに!」
召喚士「マジでやめろってッ!……イデデ」
喚起士 (この男……最低です……ん?)
剣士「でもな……婆さんみたいに声出さねえからそこだけが不満だったな!」
召喚士「いい加減に……ああ……違ったのか。いや、それでもやめ……あ?」
盗賊「………」ヒョコッ
剣士「表情もなあんまり変わらねえからこっちも嘗めるなよって頑張ったんだけどな……駄目だったぜ……」
召喚士、喚起士「………」
剣士「まぁそれでも一晩中付き合ってくれたから感謝だな!」
召喚士「剣士さ……」
剣士「おう?なんたい?」
ー
剣士「もうキツくてな!全然長持ちしねえの!俺そんなに早漏じゃねえのに!」
召喚士「マジでやめろってッ!……イデデ」
喚起士 (この男……最低です……ん?)
剣士「でもな……婆さんみたいに声出さねえからそこだけが不満だったな!」
召喚士「いい加減に……ああ……違ったのか。いや、それでもやめ……あ?」
盗賊「………」ヒョコッ
剣士「表情もなあんまり変わらねえからこっちも嘗めるなよって頑張ったんだけどな……駄目だったぜ……」
召喚士、喚起士「………」
剣士「まぁそれでも一晩中付き合ってくれたから感謝だな!」
召喚士「剣士さ……」
剣士「おう?なんたい?」
152:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 22:37:14:v7tklaSo (1/1)
支援
支援
153:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 23:21:10:p8z6/.m2 (2/3)
召喚士「もしかしてした相手って……子供だったの……?」
剣士「子供?ん……ちっちゃかったしそうかな!」
召喚士「………」
剣士「それがどうかしたか?」
召喚士「どうかしたかって……笑えないんだけど……」
剣士「笑わせるつもりなんてねえよ?」
召喚士「………」
剣士「?」
召喚士「でもさ……気に入って連れて来ちゃうのはどうかと思うよ……」
剣士「はあ?」
盗賊「………」
召喚士「もしかしてした相手って……子供だったの……?」
剣士「子供?ん……ちっちゃかったしそうかな!」
召喚士「………」
剣士「それがどうかしたか?」
召喚士「どうかしたかって……笑えないんだけど……」
剣士「笑わせるつもりなんてねえよ?」
召喚士「………」
剣士「?」
召喚士「でもさ……気に入って連れて来ちゃうのはどうかと思うよ……」
剣士「はあ?」
盗賊「………」
154:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 23:43:19:p8z6/.m2 (3/3)
剣士「……何でいるんだ?」
盗賊「………」
喚起士「……表へ出なさい」
剣士「あ?」
喚起士「このようないたいけな少女を手にかけた挙げ句……人拐いのような事まで……」
剣士「し、してねえって人拐いなんて!」
喚起士「いい訳は聞きません!その汚らわしい物を……討ちますッ!」
剣士「召喚士!何とか……」
召喚士「この犯罪者めッ!」
剣士「………」
ネメア「またくだらぬ事を……」
ジノ「兄ちゃん……あれ……」
ネメア「何だ?」
剣士「……何でいるんだ?」
盗賊「………」
喚起士「……表へ出なさい」
剣士「あ?」
喚起士「このようないたいけな少女を手にかけた挙げ句……人拐いのような事まで……」
剣士「し、してねえって人拐いなんて!」
喚起士「いい訳は聞きません!その汚らわしい物を……討ちますッ!」
剣士「召喚士!何とか……」
召喚士「この犯罪者めッ!」
剣士「………」
ネメア「またくだらぬ事を……」
ジノ「兄ちゃん……あれ……」
ネメア「何だ?」
155:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 01:01:29:rSPxFrRI (1/8)
ジノ「パイアだよ……」
ネメア「なん……だと……ッ!」
ジノ「………」
召喚士「犯罪者!犯罪者!」
剣士「違えって!こいつがいいって言うから!」
喚起士「言葉巧みに騙してまで……なんて人ですか貴方はッ!」
剣士「ええぇ盗賊よ……こいつらに何とか言ってくれよ……」
盗賊「………」
喚起士「可哀想に……ショックで言葉を失ってしまったのですね……」
剣士「いやこいつあんまり喋らないから……」
喚起士「問答無用ッ!こいつらにが人間の心を取り戻す為にも貴方を此処で討ちますッ!」
ネメア「人間では無い……」
喚起士「そうですッ!人間ではありませんッ!……え?」
ジノ「パイアだよ……」
ネメア「なん……だと……ッ!」
ジノ「………」
召喚士「犯罪者!犯罪者!」
剣士「違えって!こいつがいいって言うから!」
喚起士「言葉巧みに騙してまで……なんて人ですか貴方はッ!」
剣士「ええぇ盗賊よ……こいつらに何とか言ってくれよ……」
盗賊「………」
喚起士「可哀想に……ショックで言葉を失ってしまったのですね……」
剣士「いやこいつあんまり喋らないから……」
喚起士「問答無用ッ!こいつらにが人間の心を取り戻す為にも貴方を此処で討ちますッ!」
ネメア「人間では無い……」
喚起士「そうですッ!人間ではありませんッ!……え?」
156:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 01:04:42:rSPxFrRI (2/8)
訂正……
喚起士「問答無用ッ!こいつらにが人間の心を取り戻す為にも貴方を此処で討ちますッ!」
↓
喚起士「問答無用ッ!この子が人間の心を取り戻す為にも貴方を此処で討ちますッ!」
おおお……
訂正……
喚起士「問答無用ッ!こいつらにが人間の心を取り戻す為にも貴方を此処で討ちますッ!」
↓
喚起士「問答無用ッ!この子が人間の心を取り戻す為にも貴方を此処で討ちますッ!」
おおお……
157:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 01:40:58:Y96dBh5I (1/1)
支援
そして追い撃ち
>>151
剣士「おう?なんたい?」
九州人?
支援
そして追い撃ち
>>151
剣士「おう?なんたい?」
九州人?
158:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 02:11:41:rSPxFrRI (3/8)
ネメア「……我々と同じ者だ」
喚起士「………」
剣士「は?お前人間じゃねえの?」
盗賊「………」コクッ
剣士「へぇそうだったのか……別にいいけどな」
ネメア「それとな……それは私の妹だ……」ゴゴゴゴ……
剣士「そうなのか、世間は狭いな!」
ネメア「………」ゴゴゴゴ……
召喚士 (な、なんだ?この左腕の重圧は!)
ネメア「貴様……表へ出ろ……」
剣士「お前かよ……」
ネメア「ジノに手を出そうとしただけで無く……パイアに貴様の毒牙を……グガァァ……」
ネメア「……我々と同じ者だ」
喚起士「………」
剣士「は?お前人間じゃねえの?」
盗賊「………」コクッ
剣士「へぇそうだったのか……別にいいけどな」
ネメア「それとな……それは私の妹だ……」ゴゴゴゴ……
剣士「そうなのか、世間は狭いな!」
ネメア「………」ゴゴゴゴ……
召喚士 (な、なんだ?この左腕の重圧は!)
ネメア「貴様……表へ出ろ……」
剣士「お前かよ……」
ネメア「ジノに手を出そうとしただけで無く……パイアに貴様の毒牙を……グガァァ……」
159:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 02:39:22:rSPxFrRI (4/8)
剣士「………」
ネメア「召喚士ィィ……召喚術を使え……」
召喚士「無理です!」
喚起士「お、落ち着いてください!」
ネメア「女……貴様もこいつを討つのでは無かったのかッ!」
喚起士「……人間では無か
ネメア「手を貸してやる……この屑の存在自体を共に消しさろうではないか……ッ!」
喚起士「ひぃぃ……」
盗賊「………」バッ!
剣士「……?」
ネメア「どけパイア……今、辱しめを受けた……」
盗賊「……名前貰った」
剣士「………」
ネメア「召喚士ィィ……召喚術を使え……」
召喚士「無理です!」
喚起士「お、落ち着いてください!」
ネメア「女……貴様もこいつを討つのでは無かったのかッ!」
喚起士「……人間では無か
ネメア「手を貸してやる……この屑の存在自体を共に消しさろうではないか……ッ!」
喚起士「ひぃぃ……」
盗賊「………」バッ!
剣士「……?」
ネメア「どけパイア……今、辱しめを受けた……」
盗賊「……名前貰った」
160:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 02:52:01:rSPxFrRI (5/8)
ネメア「なッ!」
召喚士、喚起士「………」
剣士「そう言えばそんなのあったな」
盗賊「………」
ジノ「そうなんだ!」
ネメア「くっ……それでもだなッ!」
召喚士「……どういう事だ?」
ネメア「………」
ジノ「そこの筋肉がパイアを使役しちゃったんだよ!」
召喚士「へぇ……」
ジノ (こいつわかってないな……)
喚起士「……パイア……確かクロミュオーンの猪……でしたよね?」
ジノ「そうだよ!」
ネメア「なッ!」
召喚士、喚起士「………」
剣士「そう言えばそんなのあったな」
盗賊「………」
ジノ「そうなんだ!」
ネメア「くっ……それでもだなッ!」
召喚士「……どういう事だ?」
ネメア「………」
ジノ「そこの筋肉がパイアを使役しちゃったんだよ!」
召喚士「へぇ……」
ジノ (こいつわかってないな……)
喚起士「……パイア……確かクロミュオーンの猪……でしたよね?」
ジノ「そうだよ!」
161:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 04:25:26:rSPxFrRI (6/8)
ーー
ネメア「………」ブツブツ……
召喚士「さっきからうるさいよ!」
ネメア「……何故あんな筋肉馬鹿なんぞと契約など」ブツブツ……
喚起士「………」
ジノ「兄ちゃん……ショック受け過ぎだよ……」
剣士「お前いつまで付いてくんの?」
盗賊「………」
剣士「何か言えよ……」
盗賊「剣士が死ぬまで」
剣士「へぇ……まあいいけど。召喚士よ、これから西へ向かうのか?」
召喚士「そうだね。地図みたけどこのまま北へ向かうと山越えしないといけないからね」
剣士「そうだな」
召喚士「だから西へ行って海沿いを行こうかなって」
ーー
ネメア「………」ブツブツ……
召喚士「さっきからうるさいよ!」
ネメア「……何故あんな筋肉馬鹿なんぞと契約など」ブツブツ……
喚起士「………」
ジノ「兄ちゃん……ショック受け過ぎだよ……」
剣士「お前いつまで付いてくんの?」
盗賊「………」
剣士「何か言えよ……」
盗賊「剣士が死ぬまで」
剣士「へぇ……まあいいけど。召喚士よ、これから西へ向かうのか?」
召喚士「そうだね。地図みたけどこのまま北へ向かうと山越えしないといけないからね」
剣士「そうだな」
召喚士「だから西へ行って海沿いを行こうかなって」
162:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 04:41:30:rSPxFrRI (7/8)
剣士「なるほど」
盗賊「………」
喚起士「凄いですね……」
ジノ「なにが?」
喚起士「……神話に出てくる者達が三体もいるのですから」
ジノ「そう?結構そこらじゅうにゴロゴロしてるかもよ?」
喚起士「ゴロゴロされいたらまたりませんよ……ジノだけでも驚いているんですから……」
ジノ「そっか!」
喚起士「ジノ……パイアを探していたのですよね?これからどうするんです?」
ジノ「いや……探してたのは……」
喚起士「……?」
ジノ「暇潰しの為だったから……このまま喚起士に付いて行くよ?」
喚起士「そんな理由で探していたのですか……」
剣士「なるほど」
盗賊「………」
喚起士「凄いですね……」
ジノ「なにが?」
喚起士「……神話に出てくる者達が三体もいるのですから」
ジノ「そう?結構そこらじゅうにゴロゴロしてるかもよ?」
喚起士「ゴロゴロされいたらまたりませんよ……ジノだけでも驚いているんですから……」
ジノ「そっか!」
喚起士「ジノ……パイアを探していたのですよね?これからどうするんです?」
ジノ「いや……探してたのは……」
喚起士「……?」
ジノ「暇潰しの為だったから……このまま喚起士に付いて行くよ?」
喚起士「そんな理由で探していたのですか……」
163:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 07:22:29:rSPxFrRI (8/8)
召喚士「……喚起士さん、あの盗賊?パイア?って何者何ですか?」
ジノ (やっぱりわかって無かったか……)
喚起士「ネメアに聞いてみては?」
召喚士「………」
ネメア「………」ブツブツ……
喚起士「な、なるほど……ジノの方が詳しいと思いますのでお願いします」
ジノ「オッケー!」
召喚士「あの子は全然ライオンしてないけど本当に兄妹なのか?」
ジノ「本当本当!ちなみにあたしの姉ちゃんだよ」
召喚士「あっちの方が上なのか……」
ジノ「上なのよ……」
召喚士「……喚起士さん、あの盗賊?パイア?って何者何ですか?」
ジノ (やっぱりわかって無かったか……)
喚起士「ネメアに聞いてみては?」
召喚士「………」
ネメア「………」ブツブツ……
喚起士「な、なるほど……ジノの方が詳しいと思いますのでお願いします」
ジノ「オッケー!」
召喚士「あの子は全然ライオンしてないけど本当に兄妹なのか?」
ジノ「本当本当!ちなみにあたしの姉ちゃんだよ」
召喚士「あっちの方が上なのか……」
ジノ「上なのよ……」
164:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 18:47:58:DmtqFAnI (1/3)
召喚士「で、何であの子だけ人間の姿なの?」
ジノ「パイアは人間に育てられたから、それでじゃないかな」
召喚士「………」
ジノ「可哀想とか思わなくていいからね。あたし達の世界じゃ普通の事だし」
召喚士「そうなのか?」
ジノ「うん、結構複雑なのよこれが。まぁそれは置いておいて……」
召喚士「………」
ジノ「人間と暮らして人間のようになり……パイアって名前も一緒に暮らしてたお婆さんの名前だからね」
召喚士「へぇ……」
ジノ「いつしか名前をくれる人に使役するようになったんだよ」
召喚士「……使役するのはいいとして……魔力はどうしてるんだ?剣士に魔力は無いと思うんだけど」
ジノ「……パイアは色んな所から魔力を引っ張り出してこれるから契約した人間が魔力無くても平気なんだよ」
召喚士「で、何であの子だけ人間の姿なの?」
ジノ「パイアは人間に育てられたから、それでじゃないかな」
召喚士「………」
ジノ「可哀想とか思わなくていいからね。あたし達の世界じゃ普通の事だし」
召喚士「そうなのか?」
ジノ「うん、結構複雑なのよこれが。まぁそれは置いておいて……」
召喚士「………」
ジノ「人間と暮らして人間のようになり……パイアって名前も一緒に暮らしてたお婆さんの名前だからね」
召喚士「へぇ……」
ジノ「いつしか名前をくれる人に使役するようになったんだよ」
召喚士「……使役するのはいいとして……魔力はどうしてるんだ?剣士に魔力は無いと思うんだけど」
ジノ「……パイアは色んな所から魔力を引っ張り出してこれるから契約した人間が魔力無くても平気なんだよ」
165:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 19:02:16:DmtqFAnI (2/3)
召喚士「便利だな……」
ジノ「本当……便利だよ……」
召喚士「どこから魔力引っ張り出してるんだろうな……」
ジノ「さあ?もうやってるから筋肉の精からじゃない?」
ネメア「………」
召喚士「………」
ジノ「………」
ネメア「やめろ………」
ジノ「な、何をやめるの兄ちゃん?」
ネメア「パイアと筋肉の性交の話はするなッ!!!」
召喚士「落ち着けよ……!」
ネメア「落ち着いていられるかぁぁッ!グガァァッ!パイアがいつ孕んでしまうかッ!」
召喚士、ジノ「………」
召喚士「便利だな……」
ジノ「本当……便利だよ……」
召喚士「どこから魔力引っ張り出してるんだろうな……」
ジノ「さあ?もうやってるから筋肉の精からじゃない?」
ネメア「………」
召喚士「………」
ジノ「………」
ネメア「やめろ………」
ジノ「な、何をやめるの兄ちゃん?」
ネメア「パイアと筋肉の性交の話はするなッ!!!」
召喚士「落ち着けよ……!」
ネメア「落ち着いていられるかぁぁッ!グガァァッ!パイアがいつ孕んでしまうかッ!」
召喚士、ジノ「………」
166:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 22:30:50:DmtqFAnI (3/3)
ー
剣士「やっぱり人間だよな?」
盗賊「………」
剣士「どう見ても化物には見えないぜ……」
盗賊「………」
剣士「しかしまあ……あっちの方は人間と変わらないんだな」
盗賊「………」
剣士「もう少し顔に表情があればな……文句はねえんだけど」
盗賊「………」
剣士「ん……なに考えてるかわかんねえなお前」
盗賊「………」
剣士「………」
ー
剣士「やっぱり人間だよな?」
盗賊「………」
剣士「どう見ても化物には見えないぜ……」
盗賊「………」
剣士「しかしまあ……あっちの方は人間と変わらないんだな」
盗賊「………」
剣士「もう少し顔に表情があればな……文句はねえんだけど」
盗賊「………」
剣士「ん……なに考えてるかわかんねえなお前」
盗賊「………」
剣士「………」
167:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 00:50:31:Rulg.WQk (1/7)
ーー
喚起士「どうもありがとうございました」
召喚士「どうでした?」
喚起士「ええ、今の旅の方がこの先に小さな村があるそうですよ」
召喚士「そうですか……良かった」
喚起士「本当ですね」
召喚士 (いや……喚起士さん頼りになるなぁ……)
喚起士「あまり野宿はしたくありませんから」たゆん
召喚士 (オッパイ大きいし……オッパイ大きいし……オッパイ大きいし……)
喚起士「……?」
召喚士「いやぁ……オッパイさんは素晴らしい人だなと!ははは!」
喚起士「………」
ーー
喚起士「どうもありがとうございました」
召喚士「どうでした?」
喚起士「ええ、今の旅の方がこの先に小さな村があるそうですよ」
召喚士「そうですか……良かった」
喚起士「本当ですね」
召喚士 (いや……喚起士さん頼りになるなぁ……)
喚起士「あまり野宿はしたくありませんから」たゆん
召喚士 (オッパイ大きいし……オッパイ大きいし……オッパイ大きいし……)
喚起士「……?」
召喚士「いやぁ……オッパイさんは素晴らしい人だなと!ははは!」
喚起士「………」
168:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 02:21:27:Rulg.WQk (2/7)
ー
召喚士「………」ジンジン……
喚起士「………」
ジノ (召喚兄さん普通に馬鹿なのかな……)
ネメア「大丈夫か?」
召喚士「まだグーで殴られなくて良かったよ……」
喚起士「………」
ネメア「……おい女」
喚起士「何でしょう?……叩いた事は謝りませんよ」
ネメア「それはいい。この馬鹿が悪いのだから」
召喚士「馬鹿って言うなよ……」
ネメア「召喚術を使えるか聞きたいのだが」
喚起士「……今は武具などしか出来ませんが」
ネメア「そうでは無い。喚起術では無く召喚術をだ」
喚起士「そちらの召喚術は……一応出来ますが低級の者を呼べるくらいですよ」
ー
召喚士「………」ジンジン……
喚起士「………」
ジノ (召喚兄さん普通に馬鹿なのかな……)
ネメア「大丈夫か?」
召喚士「まだグーで殴られなくて良かったよ……」
喚起士「………」
ネメア「……おい女」
喚起士「何でしょう?……叩いた事は謝りませんよ」
ネメア「それはいい。この馬鹿が悪いのだから」
召喚士「馬鹿って言うなよ……」
ネメア「召喚術を使えるか聞きたいのだが」
喚起士「……今は武具などしか出来ませんが」
ネメア「そうでは無い。喚起術では無く召喚術をだ」
喚起士「そちらの召喚術は……一応出来ますが低級の者を呼べるくらいですよ」
169:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 02:44:17:Rulg.WQk (3/7)
ネメア「そうなのか?ジノを召喚すれば……」
喚起士「無理ですよ……ジノ程の召喚獣を憑依召喚なんて……私の体が持ちません」
ネメア「……?」
喚起士「余程魔力が潤沢にある方でなければ耐えられないと思いますよ」
ネメア「………」
召喚士「どういう事?」
ネメア「黙っていろ……」
喚起士「……何故そのような事を聞かれたのですか?」
ネメア「いや……私の不足している知識を補おうとな」
喚起士「……なら召喚士さんにお聞きになられたら?」
ネメア「………」
喚起士「なるほど……」
召喚士「……??」
ネメア「そうなのか?ジノを召喚すれば……」
喚起士「無理ですよ……ジノ程の召喚獣を憑依召喚なんて……私の体が持ちません」
ネメア「……?」
喚起士「余程魔力が潤沢にある方でなければ耐えられないと思いますよ」
ネメア「………」
召喚士「どういう事?」
ネメア「黙っていろ……」
喚起士「……何故そのような事を聞かれたのですか?」
ネメア「いや……私の不足している知識を補おうとな」
喚起士「……なら召喚士さんにお聞きになられたら?」
ネメア「………」
喚起士「なるほど……」
召喚士「……??」
170:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 03:19:57:Rulg.WQk (4/7)
ー
喚起士「今は……喚起と召喚の意味を知っている方も少ないと思います」
ネメア「ふむ……」
喚起士「この二つの術は召喚術として同混されてしまっていますから」
ネメア「そうだったのか……」
喚起士「……召喚術を使おうとお考え何ですか?」
ネメア「………」
喚起士「失敗した時の事を考えたら……止めた方がいいと思いますよ」
召喚士「喚起士さん……失敗したらどうなるんですか?」
喚起士「……四散します」
召喚士「何が……?」
喚起士「召喚者の身体が……」
召喚士、ネメア「………」
ー
喚起士「今は……喚起と召喚の意味を知っている方も少ないと思います」
ネメア「ふむ……」
喚起士「この二つの術は召喚術として同混されてしまっていますから」
ネメア「そうだったのか……」
喚起士「……召喚術を使おうとお考え何ですか?」
ネメア「………」
喚起士「失敗した時の事を考えたら……止めた方がいいと思いますよ」
召喚士「喚起士さん……失敗したらどうなるんですか?」
喚起士「……四散します」
召喚士「何が……?」
喚起士「召喚者の身体が……」
召喚士、ネメア「………」
171:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 04:06:10:Rulg.WQk (5/7)
喚起士「最悪の場合ですね」
召喚士「……驚かせないでくださいよぉ」
喚起士「後は、召喚者の魂がこの世に留まりきれなくなったりですか……」
召喚士「……それはどういう事ですか?」
喚起士「召喚者の体に召喚獣が入る訳ですから……召喚者の魂が押し出される形で外に出てしまうんですよ」
召喚士「……つまり?」
喚起士「死です」
召喚士「………」
ネメア (私には害は無いみたいだな……)
喚起士「召喚獣の方にも影響が出る場合もありますよ」
ネメア「ッ!!!」
喚起士「召喚獣は召喚者の魂に触れた時に……」
ネメア「……何が起きるのだ?」
喚起士「最悪の場合ですね」
召喚士「……驚かせないでくださいよぉ」
喚起士「後は、召喚者の魂がこの世に留まりきれなくなったりですか……」
召喚士「……それはどういう事ですか?」
喚起士「召喚者の体に召喚獣が入る訳ですから……召喚者の魂が押し出される形で外に出てしまうんですよ」
召喚士「……つまり?」
喚起士「死です」
召喚士「………」
ネメア (私には害は無いみたいだな……)
喚起士「召喚獣の方にも影響が出る場合もありますよ」
ネメア「ッ!!!」
喚起士「召喚獣は召喚者の魂に触れた時に……」
ネメア「……何が起きるのだ?」
172:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 04:19:26:Rulg.WQk (6/7)
喚起士「召喚獣の存在自体にズレが生じて元の状態に戻らなくなりますね」
ネメア「……つまり?」
喚起士「消滅します」
ネメア「………」
喚起士「その前に魔力の消耗が激し過ぎて召喚者が気を失ってしまうので滅多に起きませんけど」
召喚士、ネメア「………」
喚起士「……どうかいたしました?」
召喚士「い、いやぁ……喚起士さんは博識だなぁと……は……はは……」
ネメア「本当に……か、関心するな……」
喚起士「そのような事は……」
召喚士、ネメア (笑えん……)
喚起士「召喚獣の存在自体にズレが生じて元の状態に戻らなくなりますね」
ネメア「……つまり?」
喚起士「消滅します」
ネメア「………」
喚起士「その前に魔力の消耗が激し過ぎて召喚者が気を失ってしまうので滅多に起きませんけど」
召喚士、ネメア「………」
喚起士「……どうかいたしました?」
召喚士「い、いやぁ……喚起士さんは博識だなぁと……は……はは……」
ネメア「本当に……か、関心するな……」
喚起士「そのような事は……」
召喚士、ネメア (笑えん……)
173:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 04:28:34:Rulg.WQk (7/7)
ー
剣士「召喚?とかな……ああ言う話題だとさっぱりわからねえぜ……」
盗賊「………」
剣士「何か仲間外れみたいで嫌だな。そう思わねえ?」
盗賊「………」
剣士「……まぁいいや。お前ってさ、化物なんだから……強いよな?」
盗賊「………」
剣士「……弱いのか?」
盗賊「……強い」
剣士「そうか!ならよ、村に着いたら手合わせしてくれよ!」
盗賊「………」コクッ
剣士「おし!約束な!」
盗賊「………」
ー
剣士「召喚?とかな……ああ言う話題だとさっぱりわからねえぜ……」
盗賊「………」
剣士「何か仲間外れみたいで嫌だな。そう思わねえ?」
盗賊「………」
剣士「……まぁいいや。お前ってさ、化物なんだから……強いよな?」
盗賊「………」
剣士「……弱いのか?」
盗賊「……強い」
剣士「そうか!ならよ、村に着いたら手合わせしてくれよ!」
盗賊「………」コクッ
剣士「おし!約束な!」
盗賊「………」
174:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 17:54:11:zARtH0nA (1/2)
ー
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「……おい」
ネメア「何も言うな……」
召喚士「死んでたらどうするんだよッ!」
ネメア「私だって消滅していたかもしれないのだ!……知らなかったとは言え……すまなかった」
召喚士「………」
ネメア「……お前、あの後体の痛み以外は何とも無かったのか?」
召喚士「……無いよ?」
ネメア「………」
召喚士「何?」
ネメア「魔力は?」
召喚士「……わからない」
ネメア「………」
ー
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「……おい」
ネメア「何も言うな……」
召喚士「死んでたらどうするんだよッ!」
ネメア「私だって消滅していたかもしれないのだ!……知らなかったとは言え……すまなかった」
召喚士「………」
ネメア「……お前、あの後体の痛み以外は何とも無かったのか?」
召喚士「……無いよ?」
ネメア「………」
召喚士「何?」
ネメア「魔力は?」
召喚士「……わからない」
ネメア「………」
175:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 18:21:21:zARtH0nA (2/2)
ー
剣士「よっしゃ!村に着いたぜ!」
喚起士「明るいうちに着いて良かったですね」
召喚士、ネメア「………」
喚起士「……?」
ジノ「召喚兄さんどうしたの?」
召喚士「人は……知らないうちに死の淵に立たされるとどんな感情を持てばいいのかわから無くなるってね……」
ジノ「……はあ?」
喚起士「私は宿へ向かいますが、召喚士さん達はどうします?」
召喚士「……一緒に行きます」
剣士「行くか!荷物置いたら頼むな盗賊!」
盗賊「………」コクッ
ー
剣士「よっしゃ!村に着いたぜ!」
喚起士「明るいうちに着いて良かったですね」
召喚士、ネメア「………」
喚起士「……?」
ジノ「召喚兄さんどうしたの?」
召喚士「人は……知らないうちに死の淵に立たされるとどんな感情を持てばいいのかわから無くなるってね……」
ジノ「……はあ?」
喚起士「私は宿へ向かいますが、召喚士さん達はどうします?」
召喚士「……一緒に行きます」
剣士「行くか!荷物置いたら頼むな盗賊!」
盗賊「………」コクッ
176:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 19:24:27:TYzjHkic (1/1)
ー
剣士「おし!行くぞ盗賊!」
盗賊「………」コクッ
召喚士「どこ行くんだ?」
剣士「この宿の裏側はちょっと広いからな!そこにだ!」
召喚士「へぇ……」
剣士「召喚士よ、一緒にどうだ?」
召喚士、ネメア「………」
剣士「二人より三人でやった方がいいと思うんだわ!」
召喚士、ネメア (なんだと……?)
剣士「どうする?」
召喚士「い、いいのか?色々と準備とかしなくて大丈夫なのか!俺初心者だけどッ!」
剣士「……?」
ネメア (この筋肉めが……ッ!)
ー
剣士「おし!行くぞ盗賊!」
盗賊「………」コクッ
召喚士「どこ行くんだ?」
剣士「この宿の裏側はちょっと広いからな!そこにだ!」
召喚士「へぇ……」
剣士「召喚士よ、一緒にどうだ?」
召喚士、ネメア「………」
剣士「二人より三人でやった方がいいと思うんだわ!」
召喚士、ネメア (なんだと……?)
剣士「どうする?」
召喚士「い、いいのか?色々と準備とかしなくて大丈夫なのか!俺初心者だけどッ!」
剣士「……?」
ネメア (この筋肉めが……ッ!)
177:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 20:24:17:6dfAvyCA (1/1)
剣士「何言ってんだよ。召喚士ぐらいならいつでも大丈夫だろ」
召喚士「………」
剣士「ん……あれやるか。縄使ってよお互い縛って!」
召喚士 (縄ッ!……お互い縛ってなんて一体どんなプレーなんだッ!)
剣士「中々楽しいぜあれ!」
召喚士「そうなのか……」ゴクリ
剣士「じゃあ行くか!」
召喚士「あ、ああ……」
盗賊「………」
召喚士 (さ、三人でだなんて!しかも野外緊縛プレーだなんてぇえッ!)
ネメア (喰い殺す……)
剣士「楽しみだな!」
盗賊「………」コクッ
剣士「何言ってんだよ。召喚士ぐらいならいつでも大丈夫だろ」
召喚士「………」
剣士「ん……あれやるか。縄使ってよお互い縛って!」
召喚士 (縄ッ!……お互い縛ってなんて一体どんなプレーなんだッ!)
剣士「中々楽しいぜあれ!」
召喚士「そうなのか……」ゴクリ
剣士「じゃあ行くか!」
召喚士「あ、ああ……」
盗賊「………」
召喚士 (さ、三人でだなんて!しかも野外緊縛プレーだなんてぇえッ!)
ネメア (喰い殺す……)
剣士「楽しみだな!」
盗賊「………」コクッ
178:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 21:47:38:6sXXz65M (1/3)
ー
剣士「セアァァッ!」
ガギィッ!ガッ!
盗賊「………」
召喚士、ネメア「………」
剣士「凄えなお前ッ!そんなちっちぇ体なのにびくともしねえなんてッ!」
盗賊「………」
剣士「ダアァァッ!」
盗賊「………」ヒョイ
剣士「避けてもこいつがあるんだせッ!」グイッ
盗賊「……!」
剣士「喰らえぇぇッ!」
ズバンッ!ズザザァァ……
盗賊「………」
剣士「どうだッ!」
ー
剣士「セアァァッ!」
ガギィッ!ガッ!
盗賊「………」
召喚士、ネメア「………」
剣士「凄えなお前ッ!そんなちっちぇ体なのにびくともしねえなんてッ!」
盗賊「………」
剣士「ダアァァッ!」
盗賊「………」ヒョイ
剣士「避けてもこいつがあるんだせッ!」グイッ
盗賊「……!」
剣士「喰らえぇぇッ!」
ズバンッ!ズザザァァ……
盗賊「………」
剣士「どうだッ!」
179:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 22:54:55:6sXXz65M (2/3)
盗賊「………」ムクッ
剣士「平然と立ちやがる……ちったあ痛がれよ……」
召喚士「ねぇネメア……」
ネメア「なんだ……」
召喚士「俺……ちょっと心が汚れてたみたいだ……」
ネメア「そうか……」
盗賊「………」
ズガッ!ガギギ……
剣士「グゥッ!化物がッ!」
盗賊「………」グイッ
剣士「うおッ!」
ズドムッ!
剣士「ガハァッ!……ゲハッ参った!」
盗賊「………」
盗賊「………」ムクッ
剣士「平然と立ちやがる……ちったあ痛がれよ……」
召喚士「ねぇネメア……」
ネメア「なんだ……」
召喚士「俺……ちょっと心が汚れてたみたいだ……」
ネメア「そうか……」
盗賊「………」
ズガッ!ガギギ……
剣士「グゥッ!化物がッ!」
盗賊「………」グイッ
剣士「うおッ!」
ズドムッ!
剣士「ガハァッ!……ゲハッ参った!」
盗賊「………」
180:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 23:23:57:6sXXz65M (3/3)
剣士「はぁ……素手対棒きれで負けるなんてなぁ……」
盗賊「………」
剣士「ん……盗賊よお」
盗賊「………」
剣士「戦った相手に勝った時はこうするんだぜ!こう腕を上げてな!」バッ!
盗賊「………」バッ!
剣士「そうだぜ!ガッツポーズだ!」
盗賊「………」バッ!
召喚士「何か……いいコンビだね」
ネメア「……そうだな」
盗賊「………」バッ!
剣士「はぁ……素手対棒きれで負けるなんてなぁ……」
盗賊「………」
剣士「ん……盗賊よお」
盗賊「………」
剣士「戦った相手に勝った時はこうするんだぜ!こう腕を上げてな!」バッ!
盗賊「………」バッ!
剣士「そうだぜ!ガッツポーズだ!」
盗賊「………」バッ!
召喚士「何か……いいコンビだね」
ネメア「……そうだな」
盗賊「………」バッ!
181:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 00:56:54:paRl4vTw (1/2)
ー
召喚士、喚起士「………」
剣士「………」
盗賊「………」バッ!
剣士「もうやらなくていいぜ……」
盗賊「………」コクッ
喚起士「この子は私と同じ部屋でいいですね?」
盗賊「………」フルフル
喚起士「……嫌ですか?」
盗賊「剣士と一緒」
喚起士「……わかりました」
召喚士 (あれ……随分簡単に引いたな……)
喚起士「なら……私と召喚士さんで同じ部屋を使いますので」
召喚士「ッ!!!」
ー
召喚士、喚起士「………」
剣士「………」
盗賊「………」バッ!
剣士「もうやらなくていいぜ……」
盗賊「………」コクッ
喚起士「この子は私と同じ部屋でいいですね?」
盗賊「………」フルフル
喚起士「……嫌ですか?」
盗賊「剣士と一緒」
喚起士「……わかりました」
召喚士 (あれ……随分簡単に引いたな……)
喚起士「なら……私と召喚士さんで同じ部屋を使いますので」
召喚士「ッ!!!」
182:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 01:06:46:paRl4vTw (2/2)
剣士「おう!行くか盗賊」
盗賊「………」コクッ
カチャ
召喚士「………」
喚起士「はぁ……」
召喚士「いいいいんですか?」
喚起士「……あの二人の事ですか?」
召喚士「この部屋を二人で使う事ですよ!」
喚起士「それは構いませんよ。もし……何か起きても私が言った事ですから……私の責任です」
召喚士「………」
喚起士「前回は何もありませんでしたし……召喚士さんなら大丈夫かなって」
召喚士「………」
剣士「おう!行くか盗賊」
盗賊「………」コクッ
カチャ
召喚士「………」
喚起士「はぁ……」
召喚士「いいいいんですか?」
喚起士「……あの二人の事ですか?」
召喚士「この部屋を二人で使う事ですよ!」
喚起士「それは構いませんよ。もし……何か起きても私が言った事ですから……私の責任です」
召喚士「………」
喚起士「前回は何もありませんでしたし……召喚士さんなら大丈夫かなって」
召喚士「………」
183:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 04:58:53:Dz9Rk/6k (1/5)
喚起士「……大丈夫ですよね?」たゆん
召喚士「だだだ大丈夫です!」
喚起士「良かった……」
ネメア「……私は反対だ」
喚起士「………」
召喚士「喚起士さん、前は剣士とパイアの関係を許せなかったんじゃ……」
喚起士「それですか……」
召喚士「………」
喚起士「それは……あの子は人間じゃ無いのでいいかなと……」
ネメア「良くだろッ!!!」
召喚士 (喚起士さん……意外といい加減なのかな……)
ネメア「アアアアッ!あの獣筋肉にパイアがぁぁッ!」
召喚士、喚起士「………」
喚起士「……大丈夫ですよね?」たゆん
召喚士「だだだ大丈夫です!」
喚起士「良かった……」
ネメア「……私は反対だ」
喚起士「………」
召喚士「喚起士さん、前は剣士とパイアの関係を許せなかったんじゃ……」
喚起士「それですか……」
召喚士「………」
喚起士「それは……あの子は人間じゃ無いのでいいかなと……」
ネメア「良くだろッ!!!」
召喚士 (喚起士さん……意外といい加減なのかな……)
ネメア「アアアアッ!あの獣筋肉にパイアがぁぁッ!」
召喚士、喚起士「………」
184:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 15:55:05:Dz9Rk/6k (2/5)
ー
召喚士「………」
喚起士「……zzz」
召喚士「これから先ずっとこんな感じなのかな……」
ネメア「………」
ジノ「……喚起士に近寄ったら喰う!」
召喚士「お前らに囲まれて近寄れる訳無いだろ……」
ネメア「………」
ジノ「……兄ちゃんパイアの事いい加減あきらめたら?」
ネメア「グググッ……パイアが私達の母のようになったらどうするんだ!」
召喚士「……?」
ジノ「それは大丈夫だと思うよ……」
ネメア「アアアア……」
ー
召喚士「………」
喚起士「……zzz」
召喚士「これから先ずっとこんな感じなのかな……」
ネメア「………」
ジノ「……喚起士に近寄ったら喰う!」
召喚士「お前らに囲まれて近寄れる訳無いだろ……」
ネメア「………」
ジノ「……兄ちゃんパイアの事いい加減あきらめたら?」
ネメア「グググッ……パイアが私達の母のようになったらどうするんだ!」
召喚士「……?」
ジノ「それは大丈夫だと思うよ……」
ネメア「アアアア……」
185:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 17:53:55:Dz9Rk/6k (3/5)
召喚士「……お前達の母親って何か凄そうだな」
ジノ「凄いね……色々な意味で」
ネメア「………」
召喚士「……どんな感じで凄いんだ?」
ジノ「バツ2の子沢山……」
召喚士「………」
ジノ「あたしの父ちゃん……母ちゃんの息子だし……」
召喚士「複雑な家庭なんだな……」
ネメア「………」
ジノ「あたしの母ちゃん超有名だけど知らないの?」
召喚士「……知らない」
ジノ「ええぇ……」
ネメア「こいつにその類い事は聞かない方がいい。一々説明せねばならんからな」
ジノ「めんどくさい召喚兄さんだなぁ……」
召喚士「……お前達の母親って何か凄そうだな」
ジノ「凄いね……色々な意味で」
ネメア「………」
召喚士「……どんな感じで凄いんだ?」
ジノ「バツ2の子沢山……」
召喚士「………」
ジノ「あたしの父ちゃん……母ちゃんの息子だし……」
召喚士「複雑な家庭なんだな……」
ネメア「………」
ジノ「あたしの母ちゃん超有名だけど知らないの?」
召喚士「……知らない」
ジノ「ええぇ……」
ネメア「こいつにその類い事は聞かない方がいい。一々説明せねばならんからな」
ジノ「めんどくさい召喚兄さんだなぁ……」
186:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 19:10:44:Dz9Rk/6k (4/5)
召喚士「………」
ネメア「因にだ、私達は19の兄弟がいる」
召喚士「喚起士さんも多いと思ったけど……お前の母親産みすぎだろ……」
ネメア「産み過ぎとは失礼な……待て、この女それ程子がいるのか?」
ジノ「………」
召喚士「ジノが言ってたぞ。五人いるって」
ネメア「まだ若そうなのに……人は見掛けによらぬな……」
召喚士「本当そうだな……」
ジノ「………」
召喚士「………」
ネメア「因にだ、私達は19の兄弟がいる」
召喚士「喚起士さんも多いと思ったけど……お前の母親産みすぎだろ……」
ネメア「産み過ぎとは失礼な……待て、この女それ程子がいるのか?」
ジノ「………」
召喚士「ジノが言ってたぞ。五人いるって」
ネメア「まだ若そうなのに……人は見掛けによらぬな……」
召喚士「本当そうだな……」
ジノ「………」
187:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 19:13:50:Dz9Rk/6k (5/5)
ー
剣士「ぐごごごがぁ……」
盗賊「………」
剣士「ぐごごごがぁ……ふがぁ……」
盗賊「………」ムクッ
剣士「ぐごご……」
盗賊「………」
ズドムッ!
剣士「ゴガッ……」
盗賊「………」
剣士「………」
盗賊「………」ススッ
剣士「………」
盗賊「……zzz」
ー
剣士「ぐごごごがぁ……」
盗賊「………」
剣士「ぐごごごがぁ……ふがぁ……」
盗賊「………」ムクッ
剣士「ぐごご……」
盗賊「………」
ズドムッ!
剣士「ゴガッ……」
盗賊「………」
剣士「………」
盗賊「………」ススッ
剣士「………」
盗賊「……zzz」
188:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 02:35:40:35LIfVtQ (1/12)
ーー
召喚士「剣士おはよう?……どうしたんだ?」
剣士「おは……ぐあぁ……何か起きたら脇腹が痛くてよ……」
盗賊「………」
召喚士「昨日のダメージが残ってたんじゃないのか?」
剣士「そんな事はねえと思うんだが……イテテ……」
盗賊「………」
剣士「……お前、俺が寝てる時に何かした?」
盗賊「………」フルフル
剣士「そっか……ぐぅ……」
喚起士「今日は海辺の街まで行きますか?」
召喚士「そうですね……喚起士さんはここ行った事あります?」
喚起士「はい、ありますよ。結構大きい港町ですね」
召喚士「そうなんですか」
ーー
召喚士「剣士おはよう?……どうしたんだ?」
剣士「おは……ぐあぁ……何か起きたら脇腹が痛くてよ……」
盗賊「………」
召喚士「昨日のダメージが残ってたんじゃないのか?」
剣士「そんな事はねえと思うんだが……イテテ……」
盗賊「………」
剣士「……お前、俺が寝てる時に何かした?」
盗賊「………」フルフル
剣士「そっか……ぐぅ……」
喚起士「今日は海辺の街まで行きますか?」
召喚士「そうですね……喚起士さんはここ行った事あります?」
喚起士「はい、ありますよ。結構大きい港町ですね」
召喚士「そうなんですか」
189:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 02:46:52:35LIfVtQ (2/12)
ー
喚起士「………」
召喚士「喚起士さん……聞きたい事があるんですけど……」
喚起士「何でしょう?」
召喚士「……喚起士さんの仇が使っていた召喚獣ってどんな奴なんですか?」
喚起士「………」
召喚士「言いたくありませんか……?」
喚起士「いえ……カンヘルと言う名前の召喚獣です」
召喚士「カンヘル……ネメア知ってる?」
ネメア「………」
召喚士「ねぇ?」
ネメア「女、カンヘルで……間違いないのか?」
喚起士「はい……」
ジノ「………」
ー
喚起士「………」
召喚士「喚起士さん……聞きたい事があるんですけど……」
喚起士「何でしょう?」
召喚士「……喚起士さんの仇が使っていた召喚獣ってどんな奴なんですか?」
喚起士「………」
召喚士「言いたくありませんか……?」
喚起士「いえ……カンヘルと言う名前の召喚獣です」
召喚士「カンヘル……ネメア知ってる?」
ネメア「………」
召喚士「ねぇ?」
ネメア「女、カンヘルで……間違いないのか?」
喚起士「はい……」
ジノ「………」
190:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 04:52:26:35LIfVtQ (3/12)
召喚士「……教えてくれよ」
ネメア「………」
ジノ「………」
召喚士「そんなにヤバい奴なの?」
喚起士「この世界を神と一緒に作った竜の一族と言われていますね……」
召喚士「……それ洒落にならないんじゃ」
喚起士「………」
ネメア「……女、悪い事は言わない。諦めた方がいいと思うが」
喚起士「いいえ、目の前に現れたのなら必ず討ちます」
ネメア「………」
喚起士「………」
召喚士「……教えてくれよ」
ネメア「………」
ジノ「………」
召喚士「そんなにヤバい奴なの?」
喚起士「この世界を神と一緒に作った竜の一族と言われていますね……」
召喚士「……それ洒落にならないんじゃ」
喚起士「………」
ネメア「……女、悪い事は言わない。諦めた方がいいと思うが」
喚起士「いいえ、目の前に現れたのなら必ず討ちます」
ネメア「………」
喚起士「………」
191:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 05:01:07:35LIfVtQ (4/12)
ー
剣士「デアアァァッ!」
ガギィッ!
盗賊「………」
剣士「……お前相手だと歩きながら稽古出来るから助かるぜ!」
盗賊「……戦う相手を倒したいの?」
剣士「お?珍しいな!」
盗賊「………」
剣士「そうだな!倒したい!」
盗賊「なら……命令すれば私が倒す」
剣士「はぁ?そんなん意味ねえだろ」
盗賊「………」
剣士「やっぱ自分の手で倒さなきゃな!勝った実感ってのがねえだろ?」
盗賊「………」
ー
剣士「デアアァァッ!」
ガギィッ!
盗賊「………」
剣士「……お前相手だと歩きながら稽古出来るから助かるぜ!」
盗賊「……戦う相手を倒したいの?」
剣士「お?珍しいな!」
盗賊「………」
剣士「そうだな!倒したい!」
盗賊「なら……命令すれば私が倒す」
剣士「はぁ?そんなん意味ねえだろ」
盗賊「………」
剣士「やっぱ自分の手で倒さなきゃな!勝った実感ってのがねえだろ?」
盗賊「………」
192:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 05:06:57:35LIfVtQ (5/12)
剣士「わかるか?」
盗賊「………」フルフル
剣士「かぁー!化物にはわかんねえか!」
盗賊「………」
剣士「まぁ……これは俺の戦い方だ」
盗賊「………」
剣士「あぁ……もっと強くなりてえなぁ……」
盗賊「………」
剣士「せめてお前をのせるぐらい強くなりてえなッ!」
盗賊「そう……」
剣士「さて、もういっちょ行くぜ!」
盗賊「………」
剣士「わかるか?」
盗賊「………」フルフル
剣士「かぁー!化物にはわかんねえか!」
盗賊「………」
剣士「まぁ……これは俺の戦い方だ」
盗賊「………」
剣士「あぁ……もっと強くなりてえなぁ……」
盗賊「………」
剣士「せめてお前をのせるぐらい強くなりてえなッ!」
盗賊「そう……」
剣士「さて、もういっちょ行くぜ!」
盗賊「………」
193:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 07:33:00:35LIfVtQ (6/12)
ーー
召喚士「は……凄いなぁ……」
喚起士「あの……あまりキョロキョロされない方が……」
召喚士「え?ああ……すいません。予想外に大きい街だったので……」
喚起士「………」
ネメア「召喚士よ」
召喚士「なに?」
ネメア「女は今こう思っている。田舎者丸出しの奴と歩くのは恥ずかしいと!」
召喚士「………」
喚起士「そ、そんな事思っていませんよ!」
ネメア「ハッキリ言ってやった方がいい」
ジノ「後、こうも思ってる。人の胸ばかり見てんじゃねえよこの童貞野郎と!」
喚起士「ジノ!違いますよ召喚士さん!そんな事思っていませんからね!」
ーー
召喚士「は……凄いなぁ……」
喚起士「あの……あまりキョロキョロされない方が……」
召喚士「え?ああ……すいません。予想外に大きい街だったので……」
喚起士「………」
ネメア「召喚士よ」
召喚士「なに?」
ネメア「女は今こう思っている。田舎者丸出しの奴と歩くのは恥ずかしいと!」
召喚士「………」
喚起士「そ、そんな事思っていませんよ!」
ネメア「ハッキリ言ってやった方がいい」
ジノ「後、こうも思ってる。人の胸ばかり見てんじゃねえよこの童貞野郎と!」
喚起士「ジノ!違いますよ召喚士さん!そんな事思っていませんからね!」
194:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 07:46:26:35LIfVtQ (7/12)
召喚士「………」
ジノ「ハッキリ言ってやった方がいいって!」
喚起士「やめなさい!本当にそんな事は……」
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士「……海を見てこようと思います」
喚起士「え?」
召喚士「フジツボと戯れたら楽しいだろうなぁ……」
喚起士「召喚士さん……?」
召喚士「……アハハハ」ガチャ……
ふらふら……
喚起士「………」
ネメア「……置いて行くな!」
ジノ「………」
召喚士「………」
ジノ「ハッキリ言ってやった方がいいって!」
喚起士「やめなさい!本当にそんな事は……」
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士「……海を見てこようと思います」
喚起士「え?」
召喚士「フジツボと戯れたら楽しいだろうなぁ……」
喚起士「召喚士さん……?」
召喚士「……アハハハ」ガチャ……
ふらふら……
喚起士「………」
ネメア「……置いて行くな!」
ジノ「………」
195:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 07:58:14:35LIfVtQ (8/12)
剣士「あれ?召喚士は?」
喚起士、ジノ「………」
ネメア「幻想の世界へ旅立った」
剣士「なんだそりゃ……」
喚起士「私追います!」
ネメア「待て!……そっとしておいてやるのも優しさだ」
喚起士「ですがあれでは!」
ネメア「ほおっておけばいい」
喚起士「………」
ジノ「兄ちゃんの言った事……優しさの欠片も無かったよ?」
ネメア「とどめ刺したのはジノの言葉だと思うがな……」
ジノ「………」
剣士「……?盗賊よ……あら?あいつもいねえし!」
剣士「あれ?召喚士は?」
喚起士、ジノ「………」
ネメア「幻想の世界へ旅立った」
剣士「なんだそりゃ……」
喚起士「私追います!」
ネメア「待て!……そっとしておいてやるのも優しさだ」
喚起士「ですがあれでは!」
ネメア「ほおっておけばいい」
喚起士「………」
ジノ「兄ちゃんの言った事……優しさの欠片も無かったよ?」
ネメア「とどめ刺したのはジノの言葉だと思うがな……」
ジノ「………」
剣士「……?盗賊よ……あら?あいつもいねえし!」
196:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 17:32:07:35LIfVtQ (9/12)
ーー
ザザザザァ……
召喚士「アハハハ……」
召喚士「はは……は……」
召喚士「………」
召喚士「……仕方無いじゃないか」
召喚士「色々珍しかったんだしさ……見ちゃうよ……」
召喚士「………」
召喚士「……仕方無いじゃないか」
召喚士「あんな魔力たっぷりでボリューム満点のオッパイがあればさ……見ちゃうよ……」
召喚士「田舎者で童貞なんて言わないでも……本当の事だけどさ……」
召喚士「………」
召喚士「……ん?」
ーー
ザザザザァ……
召喚士「アハハハ……」
召喚士「はは……は……」
召喚士「………」
召喚士「……仕方無いじゃないか」
召喚士「色々珍しかったんだしさ……見ちゃうよ……」
召喚士「………」
召喚士「……仕方無いじゃないか」
召喚士「あんな魔力たっぷりでボリューム満点のオッパイがあればさ……見ちゃうよ……」
召喚士「田舎者で童貞なんて言わないでも……本当の事だけどさ……」
召喚士「………」
召喚士「……ん?」
197:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 17:40:40:35LIfVtQ (10/12)
ー
盗賊「………」カキカキ
盗賊「………」カキカキ
召喚士「……お前こんな砂浜で何やってんの?」
盗賊「………」
召喚士「………」
盗賊「………」カキカキ
召喚士「喋れよ……」
盗賊「剣士……」
召喚士「え?……これ?」
盗賊「………」コクッ
召喚士「へぇ……絵書くの上手いな」
盗賊「あっちがお化けオッパイ……」
召喚士「誰だかわかるけど……喚起士さんってちゃんと言えよ……」
盗賊「ジノ……ネメア兄……」
ー
盗賊「………」カキカキ
盗賊「………」カキカキ
召喚士「……お前こんな砂浜で何やってんの?」
盗賊「………」
召喚士「………」
盗賊「………」カキカキ
召喚士「喋れよ……」
盗賊「剣士……」
召喚士「え?……これ?」
盗賊「………」コクッ
召喚士「へぇ……絵書くの上手いな」
盗賊「あっちがお化けオッパイ……」
召喚士「誰だかわかるけど……喚起士さんってちゃんと言えよ……」
盗賊「ジノ……ネメア兄……」
198:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 17:47:03:35LIfVtQ (11/12)
召喚士 (見た目子供だけど……やる事も子供なんだな……)
盗賊「………」
召喚士「………」
盗賊「………」
召喚士「俺は……?」
盗賊「………」
召喚士「………」
盗賊「あっち……」
召喚士「……あっち?……ぐあッ!」
盗賊「………」ふふん
召喚士「や、やめろよッ!なんだよあれ!」
盗賊「自信作……」
召喚士「岩場に俺の顔掘ってんじゃ無いよ!」
盗賊「………」
召喚士「早く壊してくれ!恥ずかしいだろ!」
召喚士 (見た目子供だけど……やる事も子供なんだな……)
盗賊「………」
召喚士「………」
盗賊「………」
召喚士「俺は……?」
盗賊「………」
召喚士「………」
盗賊「あっち……」
召喚士「……あっち?……ぐあッ!」
盗賊「………」ふふん
召喚士「や、やめろよッ!なんだよあれ!」
盗賊「自信作……」
召喚士「岩場に俺の顔掘ってんじゃ無いよ!」
盗賊「………」
召喚士「早く壊してくれ!恥ずかしいだろ!」
199:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 18:20:18:35LIfVtQ (12/12)
盗賊「……嫌」
召喚士「人に見られる前にマジで壊してくれってッ!」
盗賊「………」
召喚士「だあぁ!お願いだから!」
盗賊「………」カキカキ
召喚士「無視するなッ!」
盗賊「……出来た」
召喚士「そうか!なら早く俺の顔を壊してくれ!」
盗賊「………」ジー
召喚士「な、なんだよ?」
盗賊「………」
召喚士「……?」
喚起士「召喚士さん!」
召喚士「………」
盗賊「……嫌」
召喚士「人に見られる前にマジで壊してくれってッ!」
盗賊「………」
召喚士「だあぁ!お願いだから!」
盗賊「………」カキカキ
召喚士「無視するなッ!」
盗賊「……出来た」
召喚士「そうか!なら早く俺の顔を壊してくれ!」
盗賊「………」ジー
召喚士「な、なんだよ?」
盗賊「………」
召喚士「……?」
喚起士「召喚士さん!」
召喚士「………」
200:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/05(木) 03:12:56:zP6T5TtE (1/9)
喚起士「探しましたよ!……パイアも一緒でしたか。良かった……」
召喚士「……喚起士さん」
喚起士「もう……心配させないでください」
召喚士「………」
喚起士「……ネメアやジノが言った事は気にしないでくださいね。あんな事……本当に思っていませんから」
召喚士「………」
盗賊「………」?
喚起士「パイア……貴女は何故剣士さんを離れたんですか……」
盗賊「……これ」
喚起士「……絵ですか……?」
盗賊「………」
喚起士「これは……私?」
盗賊「………」コクッ
喚起士「探しましたよ!……パイアも一緒でしたか。良かった……」
召喚士「……喚起士さん」
喚起士「もう……心配させないでください」
召喚士「………」
喚起士「……ネメアやジノが言った事は気にしないでくださいね。あんな事……本当に思っていませんから」
召喚士「………」
盗賊「………」?
喚起士「パイア……貴女は何故剣士さんを離れたんですか……」
盗賊「……これ」
喚起士「……絵ですか……?」
盗賊「………」
喚起士「これは……私?」
盗賊「………」コクッ
201:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/05(木) 03:28:19:zP6T5TtE (2/9)
喚起士「そっちが……剣士さん……ネメアジノパイアですか……」
盗賊「………」
喚起士「……召喚士さんは?」
盗賊「あそこ……」
喚起士「うわ……いえ……」
召喚士 (うわって言われた……あああ……)
喚起士「……何故こんな事を?」
盗賊「王の魔銀杭……」
喚起士「……それは何ですか?」
盗賊「………」
喚起士「……?」
盗賊「………」
喚起士「そっちが……剣士さん……ネメアジノパイアですか……」
盗賊「………」
喚起士「……召喚士さんは?」
盗賊「あそこ……」
喚起士「うわ……いえ……」
召喚士 (うわって言われた……あああ……)
喚起士「……何故こんな事を?」
盗賊「王の魔銀杭……」
喚起士「……それは何ですか?」
盗賊「………」
喚起士「……?」
盗賊「………」
202:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/05(木) 05:44:46:zP6T5TtE (3/9)
ー
喚起士「召喚士さん……戻りましょう……」
召喚士「………」ズーン……
喚起士 (さっきの……うわって聞かれちゃったのかな……)
召喚士「………」
喚起士「あ、あの……さっきのは……ごめんなさい……」
召喚士「いいんですよ……俺も同じ事思いましたから……」
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士 (どうすれば召喚士さんの機嫌を治せるのでしょうか……)
盗賊「………」バチャバチャ!
召喚士「おい、水辺で遊ぶのはいいけど転ぶなよ……」
盗賊「………」ツルッ……ダパァンッ!
召喚士、喚起士「………」
盗賊「………」ビシャビシャ……
ー
喚起士「召喚士さん……戻りましょう……」
召喚士「………」ズーン……
喚起士 (さっきの……うわって聞かれちゃったのかな……)
召喚士「………」
喚起士「あ、あの……さっきのは……ごめんなさい……」
召喚士「いいんですよ……俺も同じ事思いましたから……」
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士 (どうすれば召喚士さんの機嫌を治せるのでしょうか……)
盗賊「………」バチャバチャ!
召喚士「おい、水辺で遊ぶのはいいけど転ぶなよ……」
盗賊「………」ツルッ……ダパァンッ!
召喚士、喚起士「………」
盗賊「………」ビシャビシャ……
203:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/05(木) 07:33:47:zP6T5TtE (4/9)
召喚士「言ったそばから転ぶんじゃないよ……」
盗賊「……冷たい」
召喚士「ほら……拭いてやるからこっち来い……」ゴシゴシ……
盗賊「………」
召喚士「……こうしてるとお前人間と同じだな。ネメアやジノと同じとは思えないよ」
喚起士「………」
召喚士「……どうしました?」
喚起士「いえ……」
召喚士「喚起士さんの子供もこんな感じ何ですか?」
喚起士「………」
召喚士「……?」
喚起士「その……私に子供がいると言うのは嘘なんです……」
召喚士「……え」
召喚士「言ったそばから転ぶんじゃないよ……」
盗賊「……冷たい」
召喚士「ほら……拭いてやるからこっち来い……」ゴシゴシ……
盗賊「………」
召喚士「……こうしてるとお前人間と同じだな。ネメアやジノと同じとは思えないよ」
喚起士「………」
召喚士「……どうしました?」
喚起士「いえ……」
召喚士「喚起士さんの子供もこんな感じ何ですか?」
喚起士「………」
召喚士「……?」
喚起士「その……私に子供がいると言うのは嘘なんです……」
召喚士「……え」
204:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/05(木) 18:10:40:zP6T5TtE (5/9)
喚起士「ジノが私を守ろうと……」
召喚士「………」
喚起士「ごめんなさい……」
召喚士「い、いいですよ!……なら旦那さんがいるって言うのも嘘なんですか?」
喚起士「はい……」
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士 (嘘だったのか……あの下半身猫科め……)
喚起士「すいません……」
召喚士「も、もう謝らないでください!いやぁははは!」
盗賊「………」グゥ……
召喚士「……え?」
喚起士「今のは……」
盗賊「……お腹すいた」
召喚士「お前人間だろ……」
喚起士「ジノが私を守ろうと……」
召喚士「………」
喚起士「ごめんなさい……」
召喚士「い、いいですよ!……なら旦那さんがいるって言うのも嘘なんですか?」
喚起士「はい……」
召喚士「………」
喚起士「………」
召喚士 (嘘だったのか……あの下半身猫科め……)
喚起士「すいません……」
召喚士「も、もう謝らないでください!いやぁははは!」
盗賊「………」グゥ……
召喚士「……え?」
喚起士「今のは……」
盗賊「……お腹すいた」
召喚士「お前人間だろ……」
205:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/05(木) 18:21:04:zP6T5TtE (6/9)
ー
剣士「いつまでこんな所にいればいいんだ?」
ネメア「女が戻ってくるまでだ」
剣士「そうかい。こんな広場でボーっと待ってるとあれだな」
ネメア「なんだ?」
剣士「職のねえ奴等みてえだなって」
ネメア「……広場でボーっとしている者誰しも職が無い訳ではあるまいに」
ジノ (パイアいないと普通に会話するんだ……)
剣士「暇だな……」
ジノ「なら、あたしとナゾナゾ勝負しようよ!」
剣士「あ?ナゾナゾぉ?」
ネメア「またお前は……やめなさい」
ジノ「いいから!……やる? 」
剣士「やんねえよ……ガキじゃあるめえし……」
ー
剣士「いつまでこんな所にいればいいんだ?」
ネメア「女が戻ってくるまでだ」
剣士「そうかい。こんな広場でボーっと待ってるとあれだな」
ネメア「なんだ?」
剣士「職のねえ奴等みてえだなって」
ネメア「……広場でボーっとしている者誰しも職が無い訳ではあるまいに」
ジノ (パイアいないと普通に会話するんだ……)
剣士「暇だな……」
ジノ「なら、あたしとナゾナゾ勝負しようよ!」
剣士「あ?ナゾナゾぉ?」
ネメア「またお前は……やめなさい」
ジノ「いいから!……やる? 」
剣士「やんねえよ……ガキじゃあるめえし……」
206:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/05(木) 20:12:11:soRL4ZO. (1/1)
支援
浮上せよ!
支援
浮上せよ!
207:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/05(木) 20:52:34:zP6T5TtE (7/9)
ジノ「ガキって!……この筋肉ムカつく!」
剣士「んあーっ……腹減ったな!何か食いに……」
ドンッ!
剣士「あん?」
……「……ご、こめんなさい!」
剣士「構わねえ……ってお前どこに行ってたんだよ……」
……「え?」
剣士「一人でどっかふらふら行くんじゃねえよ。盗賊よ」
盗賊?「………」
ネメア「パイアよ……心配させるな」
盗賊?「な、何この声?……どこから」
剣士「飯食ってまた戻ってくればいいよな?」
ネメア「それぐらいなら構わないだろ。もし私達がいなくてもこの場所で待っているだろうからな」
剣士「おし!じゃあ行くか!」
ジノ「ガキって!……この筋肉ムカつく!」
剣士「んあーっ……腹減ったな!何か食いに……」
ドンッ!
剣士「あん?」
……「……ご、こめんなさい!」
剣士「構わねえ……ってお前どこに行ってたんだよ……」
……「え?」
剣士「一人でどっかふらふら行くんじゃねえよ。盗賊よ」
盗賊?「………」
ネメア「パイアよ……心配させるな」
盗賊?「な、何この声?……どこから」
剣士「飯食ってまた戻ってくればいいよな?」
ネメア「それぐらいなら構わないだろ。もし私達がいなくてもこの場所で待っているだろうからな」
剣士「おし!じゃあ行くか!」
208:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/05(木) 21:12:22:zP6T5TtE (8/9)
盗賊?「ちょっと……待って……」
剣士「いいからよ!その服どっかから貰ってきたのか?」
ジノ「……兄ちゃん」
ネメア「なんだ?」
ジノ「パイアじゃ無いよ……この子」
ネメア「………」
剣士「そうだ……盗賊よ!今日こそはその顔歪ませてやる!」
盗賊?「……?」
剣士「あんまり俺をナメんなよ!その小せえ穴をガバガバにしてやるからな!」
盗賊?「………」
剣士「どうした?」
盗賊?「い、嫌ッ!近寄らないでぇッ!」
剣士「はあ?何言ってんだよ……」
盗賊?「………」ガタガタ……
盗賊?「ちょっと……待って……」
剣士「いいからよ!その服どっかから貰ってきたのか?」
ジノ「……兄ちゃん」
ネメア「なんだ?」
ジノ「パイアじゃ無いよ……この子」
ネメア「………」
剣士「そうだ……盗賊よ!今日こそはその顔歪ませてやる!」
盗賊?「……?」
剣士「あんまり俺をナメんなよ!その小せえ穴をガバガバにしてやるからな!」
盗賊?「………」
剣士「どうした?」
盗賊?「い、嫌ッ!近寄らないでぇッ!」
剣士「はあ?何言ってんだよ……」
盗賊?「………」ガタガタ……
209:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/05(木) 23:41:54:zP6T5TtE (9/9)
ー
盗賊「………」グゥゥゥッ!
召喚士「人間じゃここまで腹の虫は暴れないよな……」
喚起士「戻りましょう……」
イタゾッ!コッチダ!
召喚士「ん?」
ダダダダダッ!
召喚士「ななななんだ!?」
兵士「………」
喚起士「……私達に何か?」
兵士「お前達……その娘をこちらへ引き渡せ!」
召喚士「……お前何かやったの?」
盗賊「………」フルフル
喚起士「この子は私共の連れでございます。どなたかとお間違いになられてるのでは?」
兵士「……そんな事無い!」
ー
盗賊「………」グゥゥゥッ!
召喚士「人間じゃここまで腹の虫は暴れないよな……」
喚起士「戻りましょう……」
イタゾッ!コッチダ!
召喚士「ん?」
ダダダダダッ!
召喚士「ななななんだ!?」
兵士「………」
喚起士「……私達に何か?」
兵士「お前達……その娘をこちらへ引き渡せ!」
召喚士「……お前何かやったの?」
盗賊「………」フルフル
喚起士「この子は私共の連れでございます。どなたかとお間違いになられてるのでは?」
兵士「……そんな事無い!」
210:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 03:52:35:.VG/eh9U (1/13)
喚起士「……そう言われましても」
兵士「何も聞かずその娘を寄越せばいいんだ!」
喚起士「………」
兵士「どけッ!」
ドンッ!
喚起士「きゃっ!」
召喚士「何をするんだ!」
兵士「うるさいッ!貴様……楯突くなら……」
盗賊「………」スゥ……
兵士「……そうだ、最初から大人しくこちらへ来てれば手荒な事はしない」
召喚士「喚起士さん大丈夫ですか!」
喚起士「ええ……」
召喚士「パイア……あいつ何を……」
盗賊「………」
兵士「ここまでは上手く逃げ出せたみたいだが残念だったな!」
喚起士「……そう言われましても」
兵士「何も聞かずその娘を寄越せばいいんだ!」
喚起士「………」
兵士「どけッ!」
ドンッ!
喚起士「きゃっ!」
召喚士「何をするんだ!」
兵士「うるさいッ!貴様……楯突くなら……」
盗賊「………」スゥ……
兵士「……そうだ、最初から大人しくこちらへ来てれば手荒な事はしない」
召喚士「喚起士さん大丈夫ですか!」
喚起士「ええ……」
召喚士「パイア……あいつ何を……」
盗賊「………」
兵士「ここまでは上手く逃げ出せたみたいだが残念だったな!」
211:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 04:30:35:.VG/eh9U (2/13)
盗賊「………」グゥゥゥ……
兵士「………」
盗賊「………」クルッ
タタタ……
兵士「おいッ!どこへ……」
盗賊「………」
喚起士「な、何か?」
盗賊「……魔力貰う」
喚起士「ええ?どうやっ……んんッ!」
盗賊「……ん」
兵士、召喚士「………」
兵士「おいお前……あれがお前の国で行われる別れの挨拶か?」ゴクリッ
召喚士「そ、そうだ!……」ゴクリッ
喚起士 (あっ……そんな……舌を絡ませ……)
盗賊「………」グゥゥゥ……
兵士「………」
盗賊「………」クルッ
タタタ……
兵士「おいッ!どこへ……」
盗賊「………」
喚起士「な、何か?」
盗賊「……魔力貰う」
喚起士「ええ?どうやっ……んんッ!」
盗賊「……ん」
兵士、召喚士「………」
兵士「おいお前……あれがお前の国で行われる別れの挨拶か?」ゴクリッ
召喚士「そ、そうだ!……」ゴクリッ
喚起士 (あっ……そんな……舌を絡ませ……)
212:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 05:24:43:.VG/eh9U (3/13)
盗賊「……ふぁ……ちゅぅ……」
喚起士 (こんな……ぁあ事をされたら……私……私ぃぃぃ……)
兵士、召喚士「………」
兵士「凄いな……」
召喚士「本当に……」
喚起士 (あぅ……本当におかしく……なっちゃ……)
盗賊「……ぷはっ」
喚起士「……え?」
盗賊「……ありがとう」
喚起士「………」
盗賊「………」クルッ
兵士、召喚士、喚起士 (も、もう少し……やって欲しかった……)
盗賊「……ふぁ……ちゅぅ……」
喚起士 (こんな……ぁあ事をされたら……私……私ぃぃぃ……)
兵士、召喚士「………」
兵士「凄いな……」
召喚士「本当に……」
喚起士 (あぅ……本当におかしく……なっちゃ……)
盗賊「……ぷはっ」
喚起士「……え?」
盗賊「……ありがとう」
喚起士「………」
盗賊「………」クルッ
兵士、召喚士、喚起士 (も、もう少し……やって欲しかった……)
213:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 06:08:23:3ej.Og6g (1/1)
これは面白い ④
これは面白い ④
214:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 06:33:41:.VG/eh9U (4/13)
兵士「あ、ああ……そうだったな……」
盗賊「………」
兵士「………」
召喚士「……?」
兵士「チッ……やめだ」
盗賊「………」
兵士「お前らこいつを連れてどこかへ行け……」
召喚士「……さっきまで捕まえる気だったのに……何故?」
兵士「……いいから!」
喚起士「……色々説明して貰わなければここから動けませんよ。この子を何故捕まえようと?」
兵士「………」
兵士「あ、ああ……そうだったな……」
盗賊「………」
兵士「………」
召喚士「……?」
兵士「チッ……やめだ」
盗賊「………」
兵士「お前らこいつを連れてどこかへ行け……」
召喚士「……さっきまで捕まえる気だったのに……何故?」
兵士「……いいから!」
喚起士「……色々説明して貰わなければここから動けませんよ。この子を何故捕まえようと?」
兵士「………」
215:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 06:44:15:.VG/eh9U (5/13)
ー
剣士「悪かったって……」
盗賊?「近寄らないで!」
剣士「なんだよ……そんな大声だしたら人集まってくるぞ?」
盗賊?「……くっ」
ネメア「まさか……パイアでは無かったとは……」
ジノ「……本当そっくりだよね。あたしじゃなかったら見分け付かないもん……」
ネメア「………」
ジノ「ねぇ兄ちゃん……この子に兄ちゃんの存在バレちゃったけどどうするの?」
ネメア「グガァァ……仕方あるまい……」
剣士「本っ当……お前盗賊にそっくりだわ……」
盗賊?「………」
剣士「ネメアよ……これはどうしたらいいんだ?」
ー
剣士「悪かったって……」
盗賊?「近寄らないで!」
剣士「なんだよ……そんな大声だしたら人集まってくるぞ?」
盗賊?「……くっ」
ネメア「まさか……パイアでは無かったとは……」
ジノ「……本当そっくりだよね。あたしじゃなかったら見分け付かないもん……」
ネメア「………」
ジノ「ねぇ兄ちゃん……この子に兄ちゃんの存在バレちゃったけどどうするの?」
ネメア「グガァァ……仕方あるまい……」
剣士「本っ当……お前盗賊にそっくりだわ……」
盗賊?「………」
剣士「ネメアよ……これはどうしたらいいんだ?」
216:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 15:02:20:.VG/eh9U (6/13)
ネメア「……どうしたらと言われてもな……これは……」
盗賊?「……この声、魔術か何か?」
剣士「違えし。化物の声だぜ!」
盗賊?「化物……」
ネメア「そういう言い方をするな!……失礼な奴だ!」
盗賊?「………」
剣士「だって本当だろ?」
ネメア「ぐぬぬ……こいつは……」
盗賊?「……ぷっ」
ネメア「………」
盗賊?「クスクスッ変なのぉ」
ネメア「笑うな……」
ネメア「……どうしたらと言われてもな……これは……」
盗賊?「……この声、魔術か何か?」
剣士「違えし。化物の声だぜ!」
盗賊?「化物……」
ネメア「そういう言い方をするな!……失礼な奴だ!」
盗賊?「………」
剣士「だって本当だろ?」
ネメア「ぐぬぬ……こいつは……」
盗賊?「……ぷっ」
ネメア「………」
盗賊?「クスクスッ変なのぉ」
ネメア「笑うな……」
217:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 15:15:45:.VG/eh9U (7/13)
剣士「こいつ、盗賊の偽物ってわかったから行かせていいよな?」
ネメア「構わん……まったく最近の人間の教育は一体どうなっているのだ……」ブツブツ……
ジノ「兄ちゃん……それおっさん臭いから止めた方がいいよ……」
剣士「悪りいな引き止めちまって」
盗賊?「………」
剣士「行かないのか?」
盗賊?「……おじさん強いの?」
剣士「なんだいきなり……まぁそれなりだな。今は俺なんかより強い奴等と一緒にいるからな!」
盗賊?「………」
剣士「……?」
盗賊?「なら……私達を助けてッ!」
剣士「はあ?助ける?」
剣士「こいつ、盗賊の偽物ってわかったから行かせていいよな?」
ネメア「構わん……まったく最近の人間の教育は一体どうなっているのだ……」ブツブツ……
ジノ「兄ちゃん……それおっさん臭いから止めた方がいいよ……」
剣士「悪りいな引き止めちまって」
盗賊?「………」
剣士「行かないのか?」
盗賊?「……おじさん強いの?」
剣士「なんだいきなり……まぁそれなりだな。今は俺なんかより強い奴等と一緒にいるからな!」
盗賊?「………」
剣士「……?」
盗賊?「なら……私達を助けてッ!」
剣士「はあ?助ける?」
218:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 15:25:59:.VG/eh9U (8/13)
ー
兵士「さっきはすまなかったな……」
喚起士「いえ……」
召喚士「お前お姫様なの?」
盗賊「………」フルフル
兵士「………」
喚起士「貴方は逃げ出した捕虜のお姫様を探しにここまで来たのですか?」
兵士「そう言う事になるな。俺一人で追っていた訳では無いが」
喚起士「そのお姫様が……パイアに似てると……」
兵士「本物だと思うんだが……他人の空似にしては似過ぎなんだよな……」
喚起士「この子は違います」
兵士「なんでそう言い切れるんだ?」
ー
兵士「さっきはすまなかったな……」
喚起士「いえ……」
召喚士「お前お姫様なの?」
盗賊「………」フルフル
兵士「………」
喚起士「貴方は逃げ出した捕虜のお姫様を探しにここまで来たのですか?」
兵士「そう言う事になるな。俺一人で追っていた訳では無いが」
喚起士「そのお姫様が……パイアに似てると……」
兵士「本物だと思うんだが……他人の空似にしては似過ぎなんだよな……」
喚起士「この子は違います」
兵士「なんでそう言い切れるんだ?」
219:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 16:14:41:.VG/eh9U (9/13)
喚起士 (人間では無いとは言え無いですね……)
兵士「………」
召喚士「そのお姫様って強いのか?」
兵士「子供だぞ?強い訳無いだろ」
召喚士「パイア……あそこの岩殴ってくれよ」
盗賊「………」
召喚士「……?」
盗賊「喚起士が言うならやる」
召喚士「……何故?」
盗賊「魔力くれたから」
召喚士「……なるほど。喚起士さんいいですか?」
喚起士「はい……パイア……お願いします……」
兵士、召喚士 (何故顔を赤くするんだ……)
喚起士 (人間では無いとは言え無いですね……)
兵士「………」
召喚士「そのお姫様って強いのか?」
兵士「子供だぞ?強い訳無いだろ」
召喚士「パイア……あそこの岩殴ってくれよ」
盗賊「………」
召喚士「……?」
盗賊「喚起士が言うならやる」
召喚士「……何故?」
盗賊「魔力くれたから」
召喚士「……なるほど。喚起士さんいいですか?」
喚起士「はい……パイア……お願いします……」
兵士、召喚士 (何故顔を赤くするんだ……)
220:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 16:50:27:.VG/eh9U (10/13)
盗賊「………」グッ!
バガァンッ!……パラパラ……
兵士「………」
召喚士「な?違うだろ?」
兵士「………」
召喚士「あんた……捕まえるの止めて良かったな」ボソッ……
兵士「………」
召喚士「あのままパイアを捕まえていたらお前がああなっていたもんな……」
兵士「………」
召喚士「………」
喚起士「おわかり頂けたでしょうか?」
兵士「あ、ああ……わかった」
盗賊「………」グッ!
バガァンッ!……パラパラ……
兵士「………」
召喚士「な?違うだろ?」
兵士「………」
召喚士「あんた……捕まえるの止めて良かったな」ボソッ……
兵士「………」
召喚士「あのままパイアを捕まえていたらお前がああなっていたもんな……」
兵士「………」
召喚士「………」
喚起士「おわかり頂けたでしょうか?」
兵士「あ、ああ……わかった」
221:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 20:52:04:.VG/eh9U (11/13)
喚起士「……それと、お聞きしたいのですが」
兵士「何を?」
喚起士「何故パイアと私達の事を逃がそうとしたのですか?」
兵士「………」チラ……
盗賊「………」
兵士「はぁ……嫌になったんだよ。故郷でも無い国の為に戦い……女子供を捕虜や奴隷にして……」
喚起士「………」
兵士「それを逃がせばこんな子供の尻追い掛け回さなきゃならない事にな」
召喚士「やりたくないって言えばいいんじゃないのか?」
兵士「下っぱがそんな事言えるか」
召喚士「………」
喚起士「……こんな事をなさっては貴方が危なくなるのでは?」
兵士「いいよいいよ……バレてないし。気にしないでくれ」
喚起士「……それと、お聞きしたいのですが」
兵士「何を?」
喚起士「何故パイアと私達の事を逃がそうとしたのですか?」
兵士「………」チラ……
盗賊「………」
兵士「はぁ……嫌になったんだよ。故郷でも無い国の為に戦い……女子供を捕虜や奴隷にして……」
喚起士「………」
兵士「それを逃がせばこんな子供の尻追い掛け回さなきゃならない事にな」
召喚士「やりたくないって言えばいいんじゃないのか?」
兵士「下っぱがそんな事言えるか」
召喚士「………」
喚起士「……こんな事をなさっては貴方が危なくなるのでは?」
兵士「いいよいいよ……バレてないし。気にしないでくれ」
222:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 22:29:29:.VG/eh9U (12/13)
喚起士「……ですが」
兵士「それに本物じゃ無いのに捕まえても仕方無いしさ」
喚起士「………」
兵士「何かすまなかったな」
喚起士「いえ……」
召喚士「あんたこれからどうするんだ?」
兵士「そうだな……取り合えず仲間の所に戻るかな」
召喚士「そっか……」
盗賊「………」
兵士「じゃあな嬢ちゃん。お前達も気を付けて帰れよ」
召喚士「おう!」
タタタ……
喚起士「………」
喚起士「……ですが」
兵士「それに本物じゃ無いのに捕まえても仕方無いしさ」
喚起士「………」
兵士「何かすまなかったな」
喚起士「いえ……」
召喚士「あんたこれからどうするんだ?」
兵士「そうだな……取り合えず仲間の所に戻るかな」
召喚士「そっか……」
盗賊「………」
兵士「じゃあな嬢ちゃん。お前達も気を付けて帰れよ」
召喚士「おう!」
タタタ……
喚起士「………」
223:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/06(金) 22:43:24:.VG/eh9U (13/13)
ー
剣士「………」
盗賊?「お願い……私達の国を……」
剣士「……俺はお断りだな」
盗賊?「………」
ネメア「お嬢、悪いが私も同意見だ」
盗賊?「………」
剣士「俺達は人間3人に化物3匹だけだぞ?いくら強いつったってよ国相手に喧嘩なんか出来るか」
ネメア「………」
盗賊?「……うぐ……うぅぅ……」
剣士、ネメア「………」
ジノ「あぁあ……女の子泣かしちゃった……」
剣士「し、仕方ねえじゃねえか……」
ネメア「そうだ……」
ー
剣士「………」
盗賊?「お願い……私達の国を……」
剣士「……俺はお断りだな」
盗賊?「………」
ネメア「お嬢、悪いが私も同意見だ」
盗賊?「………」
剣士「俺達は人間3人に化物3匹だけだぞ?いくら強いつったってよ国相手に喧嘩なんか出来るか」
ネメア「………」
盗賊?「……うぐ……うぅぅ……」
剣士、ネメア「………」
ジノ「あぁあ……女の子泣かしちゃった……」
剣士「し、仕方ねえじゃねえか……」
ネメア「そうだ……」
224:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/07(土) 19:37:53:hCd8JctI (1/4)
盗賊?「もう……うぅぅ……頼れる人がいないの……」
剣士「そんな事言われてもな……」
ネメア「………」
ジノ「どうするの兄ちゃん……」
盗賊?「ふうえぇぇん……」
剣士「や、やめろよ……人が見てるだろ……」
ネメア「……困った事になったな」
剣士「………」
盗賊?「うぅぅぐすっ……」
盗賊「………」
剣士「おッ!」
ネメア「パイアッ!」
盗賊?「もう……うぅぅ……頼れる人がいないの……」
剣士「そんな事言われてもな……」
ネメア「………」
ジノ「どうするの兄ちゃん……」
盗賊?「ふうえぇぇん……」
剣士「や、やめろよ……人が見てるだろ……」
ネメア「……困った事になったな」
剣士「………」
盗賊?「うぅぅぐすっ……」
盗賊「………」
剣士「おッ!」
ネメア「パイアッ!」
225:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/07(土) 20:24:59:rwRbWt3o (1/1)
おっパイア!
おっパイア!
226:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/07(土) 21:02:38:hCd8JctI (2/4)
ー
召喚士、喚起士「………」
盗賊?「ぐすっ……」
剣士「お前どこ行ってたんだよ!」
盗賊「………」
喚起士「これ程似ていたとは……」
召喚士「なんで一緒にいるんだよ……」
ネメア「……全てお前のせいだ」
召喚士「……なんで?」
ネメア「貴様がふらふらと何処かへ行かなければこのような事にはなっていなかったのだ!」
召喚士「………」
喚起士「と、取り合えずこんな所ではなんですので……宿に。パイア様とこの子に何か布を被せて行きましょう……」
ネメア、ジノ (パイア……様?)
召喚士「………」
ー
召喚士、喚起士「………」
盗賊?「ぐすっ……」
剣士「お前どこ行ってたんだよ!」
盗賊「………」
喚起士「これ程似ていたとは……」
召喚士「なんで一緒にいるんだよ……」
ネメア「……全てお前のせいだ」
召喚士「……なんで?」
ネメア「貴様がふらふらと何処かへ行かなければこのような事にはなっていなかったのだ!」
召喚士「………」
喚起士「と、取り合えずこんな所ではなんですので……宿に。パイア様とこの子に何か布を被せて行きましょう……」
ネメア、ジノ (パイア……様?)
召喚士「………」
227:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/07(土) 22:19:51:hCd8JctI (3/4)
ーー
盗賊?「へぇぇ……」
盗賊「………」
喚起士「……この子はどうやら追われている身のようですね」
ネメア「何かあったのか?」
喚起士「はい……パイア様と一緒にいたところ……どこかの国の兵士さんに引き渡せと言われまして」
ネメア「ふむ……」
喚起士「パイア様とこの子を間違えていたらしく……」
ネメア「女よ……」
喚起士「はい?」
ネメア「先程からパイア様と……一体何なのだ?私達に様等付けていなかっただろ?」
喚起士「それは……」
ネメア「……?」
喚起士「………」
ーー
盗賊?「へぇぇ……」
盗賊「………」
喚起士「……この子はどうやら追われている身のようですね」
ネメア「何かあったのか?」
喚起士「はい……パイア様と一緒にいたところ……どこかの国の兵士さんに引き渡せと言われまして」
ネメア「ふむ……」
喚起士「パイア様とこの子を間違えていたらしく……」
ネメア「女よ……」
喚起士「はい?」
ネメア「先程からパイア様と……一体何なのだ?私達に様等付けていなかっただろ?」
喚起士「それは……」
ネメア「……?」
喚起士「………」
228:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/07(土) 22:41:12:hCd8JctI (4/4)
召喚士「………」
ネメア「召喚士よ……何か知っているな?」
召喚士「いや……知らない……」
ネメア「………」
ジノ「あの子何者なの?」
喚起士「……捕虜にされている……何処かの国のお姫様だと聞いていますね」
ジノ「お姫様ッ!」
剣士「最悪だな……」
召喚士「なんで?」
剣士「………」
召喚士「……?」
ネメア「……これで天界とこのお嬢を捕虜にしていた国から追われる事になるな」
剣士「天界って何の事だ?」
召喚士「………」
ネメア「召喚士よ……何か知っているな?」
召喚士「いや……知らない……」
ネメア「………」
ジノ「あの子何者なの?」
喚起士「……捕虜にされている……何処かの国のお姫様だと聞いていますね」
ジノ「お姫様ッ!」
剣士「最悪だな……」
召喚士「なんで?」
剣士「………」
召喚士「……?」
ネメア「……これで天界とこのお嬢を捕虜にしていた国から追われる事になるな」
剣士「天界って何の事だ?」
229:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/08(日) 13:16:59:2U44G2zA (1/2)
ー
剣士「聞いて無いぞ……」
ネメア「言ってないからな」
剣士「そっちは……まぁいいか」
ネメア「いいのか……良くないだろ……」
剣士「こっちの方が問題だ。おい偽盗賊!」
盗賊?「………」ビクッ
盗賊「………」
剣士「お前何者だ?」
盗賊?「………」
剣士「何もしねえよ……偽物にはな」
盗賊?「……こっちにはしてるの?」
剣士「おう!してるしてる!」
ー
剣士「聞いて無いぞ……」
ネメア「言ってないからな」
剣士「そっちは……まぁいいか」
ネメア「いいのか……良くないだろ……」
剣士「こっちの方が問題だ。おい偽盗賊!」
盗賊?「………」ビクッ
盗賊「………」
剣士「お前何者だ?」
盗賊?「………」
剣士「何もしねえよ……偽物にはな」
盗賊?「……こっちにはしてるの?」
剣士「おう!してるしてる!」
230:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/08(日) 23:01:02:2U44G2zA (2/2)
盗賊「………」
盗賊?「………」ガタガタ……
召喚士「お前は喋るな……」
剣士「なんで?」
召喚士「いいから……この子怖がってるだろ!何言ったんだよ……」
剣士「盗賊だと思ってたからガバガバにしてやるって言っただけだぞ?」
召喚士「………」
喚起士「貴方は……向こうへ行っててください!」
剣士「なんだよ……盗賊行くか……」
盗賊「………」コクッ
盗賊?「駄目ッ!」
盗賊「……?」
盗賊「………」
盗賊?「………」ガタガタ……
召喚士「お前は喋るな……」
剣士「なんで?」
召喚士「いいから……この子怖がってるだろ!何言ったんだよ……」
剣士「盗賊だと思ってたからガバガバにしてやるって言っただけだぞ?」
召喚士「………」
喚起士「貴方は……向こうへ行っててください!」
剣士「なんだよ……盗賊行くか……」
盗賊「………」コクッ
盗賊?「駄目ッ!」
盗賊「……?」
231:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/09(月) 02:49:03:lKYVzzb6 (1/2)
盗賊?「………」
剣士「何でだよ……って捕虜だったっけお前?」
盗賊?「そう……」
剣士「盗賊は奴隷じゃ無い。なぁ盗賊よ」
盗賊「………」コクッ
剣士「……人を見た目で判断すんな」
盗賊?「………」
召喚士「……どういう事?」
ネメア「一々聞くな。……うっとしい」
召喚士「………」
剣士「行くぞ盗賊……」
盗賊「………」コクッ
盗賊?「………」
盗賊?「………」
剣士「何でだよ……って捕虜だったっけお前?」
盗賊?「そう……」
剣士「盗賊は奴隷じゃ無い。なぁ盗賊よ」
盗賊「………」コクッ
剣士「……人を見た目で判断すんな」
盗賊?「………」
召喚士「……どういう事?」
ネメア「一々聞くな。……うっとしい」
召喚士「………」
剣士「行くぞ盗賊……」
盗賊「………」コクッ
盗賊?「………」
232:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/09(月) 07:02:15:lKYVzzb6 (2/2)
ー
盗賊?「………」
召喚士「変わってる奴だけど……あれでも悪い奴じゃ無いからさ……」
喚起士「……お聞かせ願いますか?」
盗賊?「うん……」
喚起士「貴女は一体何者でしょうか?貴女を追っている方に……お姫様だと聞きましたが」
盗賊?「………」
喚起士「………」
盗賊?「私は……谷の国の姫宮をしてたの……」
喚起士「………」
召喚士「……姫宮って何?偉いの?」
ネメア「……いい加減にしておけよ……王女の意味だ」
ー
盗賊?「………」
召喚士「変わってる奴だけど……あれでも悪い奴じゃ無いからさ……」
喚起士「……お聞かせ願いますか?」
盗賊?「うん……」
喚起士「貴女は一体何者でしょうか?貴女を追っている方に……お姫様だと聞きましたが」
盗賊?「………」
喚起士「………」
盗賊?「私は……谷の国の姫宮をしてたの……」
喚起士「………」
召喚士「……姫宮って何?偉いの?」
ネメア「……いい加減にしておけよ……王女の意味だ」
233:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/09(月) 23:07:13:EgFF9uZA (1/1)
④
読んでるよ!
④
読んでるよ!
234:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/10(火) 08:17:21:ui0JAQ9s (1/9)
姫宮「………」
召喚士「この子が女王?マジ?」
姫宮「今は……違うけど……」
召喚士「………」
喚起士「その女王が何故捕虜などになられていたのですか?」
姫宮「………」
喚起士「谷の国でしたか……あの辺りでは戦争があったなんて聞いた事が無いのですが……」
姫宮「……国を……乗っ取られたの」
喚起士「まさか……そんな事……」
姫宮「………」
召喚士「どういう事?」
ネメア「喋るな。黙って聞いていろ」
召喚士「……最近お前……冷たいよな」
姫宮「………」
召喚士「この子が女王?マジ?」
姫宮「今は……違うけど……」
召喚士「………」
喚起士「その女王が何故捕虜などになられていたのですか?」
姫宮「………」
喚起士「谷の国でしたか……あの辺りでは戦争があったなんて聞いた事が無いのですが……」
姫宮「……国を……乗っ取られたの」
喚起士「まさか……そんな事……」
姫宮「………」
召喚士「どういう事?」
ネメア「喋るな。黙って聞いていろ」
召喚士「……最近お前……冷たいよな」
235:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/10(火) 10:46:24:ui0JAQ9s (2/9)
ネメア「気色悪い事を言うな……」
召喚士「………」
姫宮「………」
喚起士「乗っ取られたなんて……そんな事あるのですか?」
姫宮「……あの魔法使いが来て」
喚起士「………」
姫宮「お父様や周りの人間もおかしくなっちゃって……」
喚起士「………」
姫宮「……それでね……将軍と名乗る人が私の国を動かし始めたの」
喚起士「………」
姫宮「邪魔な人や女子供を人質に取ったりして……」
喚起士「もう……いいですよ。わかりましたから」
ネメア「気色悪い事を言うな……」
召喚士「………」
姫宮「………」
喚起士「乗っ取られたなんて……そんな事あるのですか?」
姫宮「……あの魔法使いが来て」
喚起士「………」
姫宮「お父様や周りの人間もおかしくなっちゃって……」
喚起士「………」
姫宮「……それでね……将軍と名乗る人が私の国を動かし始めたの」
喚起士「………」
姫宮「邪魔な人や女子供を人質に取ったりして……」
喚起士「もう……いいですよ。わかりましたから」
236:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/10(火) 10:52:09:ui0JAQ9s (3/9)
姫宮「………」
喚起士「………」
ネメア「災難だが……私達は力になれそうも無いな」
姫宮「後ね……見ちゃったの」
召喚士「何をだい?」
姫宮「魔法使いが白い魔物を呼び出しているところを……」
喚起士「ッ!」
ネメア「……召喚士、何か書くものを持ってきてくれ」
召喚士「わ、わかった」
喚起士「……その魔物の名前はわかります?」
姫宮「わからない……」
喚起士「………」
姫宮「………」
喚起士「………」
ネメア「災難だが……私達は力になれそうも無いな」
姫宮「後ね……見ちゃったの」
召喚士「何をだい?」
姫宮「魔法使いが白い魔物を呼び出しているところを……」
喚起士「ッ!」
ネメア「……召喚士、何か書くものを持ってきてくれ」
召喚士「わ、わかった」
喚起士「……その魔物の名前はわかります?」
姫宮「わからない……」
喚起士「………」
237:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/10(火) 10:57:41:ui0JAQ9s (4/9)
ー
召喚士「持ってきたよ」
喚起士「貸してください!」
召喚士「はい……?」
喚起士「………」カリカリ……
ネメア「………」
喚起士「その魔物はこんな容姿ではありませんでしたか!」
姫宮「………」
喚起士「………」
姫宮「……ううん、ウサギさんじゃ無かったよ?」
喚起士「ウサギじゃありませんッ!」
召喚士、ネメア (ウサギだな……)
喚起士「あああ!……パイア様の所に行ってきます!」
ダダダッ……
ー
召喚士「持ってきたよ」
喚起士「貸してください!」
召喚士「はい……?」
喚起士「………」カリカリ……
ネメア「………」
喚起士「その魔物はこんな容姿ではありませんでしたか!」
姫宮「………」
喚起士「………」
姫宮「……ううん、ウサギさんじゃ無かったよ?」
喚起士「ウサギじゃありませんッ!」
召喚士、ネメア (ウサギだな……)
喚起士「あああ!……パイア様の所に行ってきます!」
ダダダッ……
238:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/10(火) 12:53:59:ui0JAQ9s (5/9)
ー
喚起士「この魔物で間違い無いですね?」バッ!
姫宮「これ……この魔物だよ!」
喚起士「そうですか……」
ネメア「………」
召喚士「……?」
ネメア「……召喚士よ、言われる前に言っておく。これがカンヘルだ」
召喚士「人の心を読むなよって……そいつ……」
ネメア「そうだ」
喚起士「………」
姫宮「……どうしたの?」
喚起士「貴女はこれからどうするおつもりですか?」
ー
喚起士「この魔物で間違い無いですね?」バッ!
姫宮「これ……この魔物だよ!」
喚起士「そうですか……」
ネメア「………」
召喚士「……?」
ネメア「……召喚士よ、言われる前に言っておく。これがカンヘルだ」
召喚士「人の心を読むなよって……そいつ……」
ネメア「そうだ」
喚起士「………」
姫宮「……どうしたの?」
喚起士「貴女はこれからどうするおつもりですか?」
239:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/10(火) 15:41:40:ui0JAQ9s (6/9)
姫宮「……国を取り戻して……国を救いたい!」
喚起士「………」
姫宮「でも……力を貸してくれる人がいないの……」
喚起士「……他の国へ願い出ては?」
姫宮「……駄目だったの。将軍や魔法使いに手を回されていて……」
喚起士「………」
姫宮「貴方達強いんでしょッ!お願い……私に力を貸して……」
ネメア「………」
喚起士「召喚士さん……」
召喚士「はい?」
姫宮「……国を取り戻して……国を救いたい!」
喚起士「………」
姫宮「でも……力を貸してくれる人がいないの……」
喚起士「……他の国へ願い出ては?」
姫宮「……駄目だったの。将軍や魔法使いに手を回されていて……」
喚起士「………」
姫宮「貴方達強いんでしょッ!お願い……私に力を貸して……」
ネメア「………」
喚起士「召喚士さん……」
召喚士「はい?」
240:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/10(火) 19:29:46:ui0JAQ9s (7/9)
喚起士「私……姫宮様と一緒に行こうと思います」
姫宮「……いいの?」
喚起士「はい……」
ネメア「女よ、道がひとつに重なったか……」
喚起士「……その通りです」
姫宮、召喚士「……?」
ネメア「ならば歩めば良い」
喚起士「……はい」
召喚士「………」
姫宮「ありがとう……うぅ……」
喚起士「………」
喚起士「私……姫宮様と一緒に行こうと思います」
姫宮「……いいの?」
喚起士「はい……」
ネメア「女よ、道がひとつに重なったか……」
喚起士「……その通りです」
姫宮、召喚士「……?」
ネメア「ならば歩めば良い」
喚起士「……はい」
召喚士「………」
姫宮「ありがとう……うぅ……」
喚起士「………」
241:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/10(火) 22:48:32:ui0JAQ9s (8/9)
ー
召喚士「………」
喚起士「………」
ネメア (双方聞けぬか……)
ジノ「召喚兄さんいなくても喚起士はあたしが守るよ!」
ネメア「ジノ……今は黙っていなさい」
ジノ「何で?」
ネメア「いいから」
召喚士 (俺は行くべきなんだろうか……)
喚起士「……お悩みになってしまいますよね」
召喚士「……はい」
喚起士「ごめんなさい……」
ー
召喚士「………」
喚起士「………」
ネメア (双方聞けぬか……)
ジノ「召喚兄さんいなくても喚起士はあたしが守るよ!」
ネメア「ジノ……今は黙っていなさい」
ジノ「何で?」
ネメア「いいから」
召喚士 (俺は行くべきなんだろうか……)
喚起士「……お悩みになってしまいますよね」
召喚士「……はい」
喚起士「ごめんなさい……」
242:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/10(火) 23:36:55:ui0JAQ9s (9/9)
召喚士「謝らないでください……」
喚起士「………」
ネメア「召喚士よ、朝までにまだ時間はある。良く考えて答えを出すがいい」
召喚士「………」
ジノ「召喚兄さん、悩む事なの?」
召喚士「……仕方無いだろ」
ジノ「ふぅん……」
召喚士「………」
姫宮「………」
召喚士「喚起士さん……悪いけど今日は剣士の所で寝ます……明日、必ず……」
喚起士「わかりました……」
召喚士「………」
召喚士「謝らないでください……」
喚起士「………」
ネメア「召喚士よ、朝までにまだ時間はある。良く考えて答えを出すがいい」
召喚士「………」
ジノ「召喚兄さん、悩む事なの?」
召喚士「……仕方無いだろ」
ジノ「ふぅん……」
召喚士「………」
姫宮「………」
召喚士「喚起士さん……悪いけど今日は剣士の所で寝ます……明日、必ず……」
喚起士「わかりました……」
召喚士「………」
243:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/11(水) 03:11:00:qqmINk.E (1/4)
ー
剣士「チッ……盗賊来い」
盗賊「………」
剣士「今日は乱暴にするが我慢しろよ」
盗賊「………」
コンコンッ
剣士「あぁ?……開いてるぜ」
カチャ
召喚士「入るよ……悪いけどさ……今日は一緒に寝ていいか?」
剣士「……なんだ?やっぱり俺と
召喚士「それは絶対無い!」
剣士「つまんねえなぁ……」
召喚士「楽しまれてたまるか……」
ー
剣士「チッ……盗賊来い」
盗賊「………」
剣士「今日は乱暴にするが我慢しろよ」
盗賊「………」
コンコンッ
剣士「あぁ?……開いてるぜ」
カチャ
召喚士「入るよ……悪いけどさ……今日は一緒に寝ていいか?」
剣士「……なんだ?やっぱり俺と
召喚士「それは絶対無い!」
剣士「つまんねえなぁ……」
召喚士「楽しまれてたまるか……」
244:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/11(水) 06:29:44:qqmINk.E (2/4)
剣士「……で、めんどくせえ事になってんだろ?」
召喚士「わかる?」
剣士「そんな顔してるからな」
召喚士「………」
剣士「俺は行かないぞ。国相手に喧嘩なんて勝てる訳ねえ……」
召喚士「そうだよね……」
ネメア「………」
召喚士「ねぇネメア……どうしたらいいかな……」
ネメア「私にお前の進む道を選べと言うのか?」
召喚士「どうしたらいいか……わからないんだよ……」
ネメア「………」
剣士「……で、めんどくせえ事になってんだろ?」
召喚士「わかる?」
剣士「そんな顔してるからな」
召喚士「………」
剣士「俺は行かないぞ。国相手に喧嘩なんて勝てる訳ねえ……」
召喚士「そうだよね……」
ネメア「………」
召喚士「ねぇネメア……どうしたらいいかな……」
ネメア「私にお前の進む道を選べと言うのか?」
召喚士「どうしたらいいか……わからないんだよ……」
ネメア「………」
245:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/11(水) 09:57:05:cgIkT/zg (1/1)
剣士のキャラ変わりすぎワロタ
剣士のキャラ変わりすぎワロタ
246:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/11(水) 16:39:19:qqmINk.E (3/4)
召喚士「………」
ネメア「……私が女に道が重なったと言ったのを覚えているか?」
召喚士「うん……あれはいったいなんなの?」
ネメア「喚起士は……自分の進むべき道に迷い……心が揺らいでいたのだ」
召喚士「………」
ネメア「仇の事……ここまでの道中で見た奴隷達の事……他にもあったのかもしれない」
召喚士「………」
ネメア「だが、仇を見つけ……討つ事……奴隷達を救う事」
召喚士「………」
ネメア「その道が喚起士の前で重なりひとつになったのだ。後は進む覚悟を……」
召喚士「……どうしたの?」
召喚士「………」
ネメア「……私が女に道が重なったと言ったのを覚えているか?」
召喚士「うん……あれはいったいなんなの?」
ネメア「喚起士は……自分の進むべき道に迷い……心が揺らいでいたのだ」
召喚士「………」
ネメア「仇の事……ここまでの道中で見た奴隷達の事……他にもあったのかもしれない」
召喚士「………」
ネメア「だが、仇を見つけ……討つ事……奴隷達を救う事」
召喚士「………」
ネメア「その道が喚起士の前で重なりひとつになったのだ。後は進む覚悟を……」
召喚士「……どうしたの?」
247:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/11(水) 16:57:18:qqmINk.E (4/4)
ネメア「いや……」
召喚士「……?」
剣士「あの姉ちゃんは行くのか」
召喚士「……そうだね」
剣士「ふぅん……」
召喚士「………」
剣士「……召喚士みたな強い奴でもそんなに悩むのか?」
召喚士「俺は……強くなんか無いよ」
剣士「へぇ……」
召喚士「………」
剣士 (まだ自分を弱いって言うのか……どんだけだよ)
ネメア「……召喚士よ」
召喚士「……なに?」
ネメア「いや……」
召喚士「……?」
剣士「あの姉ちゃんは行くのか」
召喚士「……そうだね」
剣士「ふぅん……」
召喚士「………」
剣士「……召喚士みたな強い奴でもそんなに悩むのか?」
召喚士「俺は……強くなんか無いよ」
剣士「へぇ……」
召喚士「………」
剣士 (まだ自分を弱いって言うのか……どんだけだよ)
ネメア「……召喚士よ」
召喚士「……なに?」
248:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/12(木) 10:48:25:tnM3sP/6 (1/4)
ネメア「お嬢と喚起士に着いて行った方がいいかもしれん……」
召喚士「何だよ……突然……」
ネメア「もしだ、喚起士が仇を討てたとしよう……」
召喚士「喚起士さんなら……必ず出来るよ……」
ネメア「……そうだな。問題は仇を討った後どうなるかだ……」
召喚士「……どうなるの?」
ネメア「恐らく……召喚者を倒す事は出来るがカンヘル自体は無理であろうな……」
召喚士「じゃあ仇なんて……」
ネメア「いや、召喚者を倒せばカンヘルとの契約はそこで終りになるからいいんだが……」
召喚士「何がいいんだよ……カンヘルは残るんだろ?」
ネメア「……契約を解除したのに残る訳無いだろ。魔力を供給する者がいないんだぞ?」
召喚士「………」
ネメア「お嬢と喚起士に着いて行った方がいいかもしれん……」
召喚士「何だよ……突然……」
ネメア「もしだ、喚起士が仇を討てたとしよう……」
召喚士「喚起士さんなら……必ず出来るよ……」
ネメア「……そうだな。問題は仇を討った後どうなるかだ……」
召喚士「……どうなるの?」
ネメア「恐らく……召喚者を倒す事は出来るがカンヘル自体は無理であろうな……」
召喚士「じゃあ仇なんて……」
ネメア「いや、召喚者を倒せばカンヘルとの契約はそこで終りになるからいいんだが……」
召喚士「何がいいんだよ……カンヘルは残るんだろ?」
ネメア「……契約を解除したのに残る訳無いだろ。魔力を供給する者がいないんだぞ?」
召喚士「………」
249:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/12(木) 11:59:10:tnM3sP/6 (2/4)
ネメア「だが……これが非常にマズイ」
召喚士「何でさ?仇が討てて一件落着じゃ無いの?」
ネメア「………」
召喚士「……?」
ネメア「そのカンヘルが私達の追っ手になる可能性があるんだ……」
召喚士「……何で?」
ネメア「カンヘルは一応……天使の仲間だからな」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「……ネメア」
ネメア「何だ?」
召喚士「お前と契約を解除しようと思う……」
ネメア「言うと思った……」
ネメア「だが……これが非常にマズイ」
召喚士「何でさ?仇が討てて一件落着じゃ無いの?」
ネメア「………」
召喚士「……?」
ネメア「そのカンヘルが私達の追っ手になる可能性があるんだ……」
召喚士「……何で?」
ネメア「カンヘルは一応……天使の仲間だからな」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「……ネメア」
ネメア「何だ?」
召喚士「お前と契約を解除しようと思う……」
ネメア「言うと思った……」
250:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/12(木) 14:29:37:tnM3sP/6 (3/4)
召喚士「………」
ネメア「薄情者め……だがもう遅い!」
召喚士「……聞きたく無いけど、なんで?」
ネメア「私の匂いが染み着いてしまっているからな!」
召喚士「………」
剣士「へぇ……やる事はやってんだな!」
召喚士「誤解するなッ!お前とは違うッ!」
剣士「同じだろ?」
ネメア、召喚士「全然違うッ!」
剣士「ハモんなよ……」
召喚士「ネメアが変な言い方するから悪いんだよッ!」
ネメア「……悪かった」
召喚士「………」
ネメア「薄情者め……だがもう遅い!」
召喚士「……聞きたく無いけど、なんで?」
ネメア「私の匂いが染み着いてしまっているからな!」
召喚士「………」
剣士「へぇ……やる事はやってんだな!」
召喚士「誤解するなッ!お前とは違うッ!」
剣士「同じだろ?」
ネメア、召喚士「全然違うッ!」
剣士「ハモんなよ……」
召喚士「ネメアが変な言い方するから悪いんだよッ!」
ネメア「……悪かった」
251:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/12(木) 15:26:46:tnM3sP/6 (4/4)
ー
召喚士「……どういう事なの?」
ネメア「私と契約を解除したらお前にも天使の牙が向くと言う事だ」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「……じゃ喚起士さんも同じなんじゃないの?」
ネメア「ジノは……天界にとって有益な力を持っているのでな……」
召喚士「………」
ネメア「そのうち犯した罪は消えると思う」
召喚士「ネメアにその力は?」
ネメア「無い」
召喚士「使えねぇ……」
ネメア「………」
ー
召喚士「……どういう事なの?」
ネメア「私と契約を解除したらお前にも天使の牙が向くと言う事だ」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「……じゃ喚起士さんも同じなんじゃないの?」
ネメア「ジノは……天界にとって有益な力を持っているのでな……」
召喚士「………」
ネメア「そのうち犯した罪は消えると思う」
召喚士「ネメアにその力は?」
ネメア「無い」
召喚士「使えねぇ……」
ネメア「………」
252:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/13(金) 08:13:55:1s.jsuHQ (1/6)
召喚士「……でもさ、それで付いて行ったら喚起士さんに迷惑かけるんじゃないの?」
ネメア「それはあれだ……」
召喚士「………」
ネメア「皆で力を合わせれば撃退する事も少しは容易い!」
召喚士 (こいつ……意外と考え方が最低だ……)
ネメア「……お前の為にも付いて行った方がいいと思うが」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「……でもさ、それで付いて行ったら喚起士さんに迷惑かけるんじゃないの?」
ネメア「それはあれだ……」
召喚士「………」
ネメア「皆で力を合わせれば撃退する事も少しは容易い!」
召喚士 (こいつ……意外と考え方が最低だ……)
ネメア「……お前の為にも付いて行った方がいいと思うが」
召喚士「………」
ネメア「………」
253:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/13(金) 08:23:21:1s.jsuHQ (2/6)
ーー
盗賊「……zzz」
ネメア「………」
剣士「なぁ召喚士……」
召喚士「何……」
剣士「何故……俺と盗賊の間にネメアを置くんだ……」
召喚士「俺に聞くなよ……」
剣士「………」
召喚士「………」
ネメア「………」
剣士「……邪魔くせえんだけど」
ネメア「私がいる前でパイアに手を出したら殺す……」
剣士「………」
ーー
盗賊「……zzz」
ネメア「………」
剣士「なぁ召喚士……」
召喚士「何……」
剣士「何故……俺と盗賊の間にネメアを置くんだ……」
召喚士「俺に聞くなよ……」
剣士「………」
召喚士「………」
ネメア「………」
剣士「……邪魔くせえんだけど」
ネメア「私がいる前でパイアに手を出したら殺す……」
剣士「………」
254:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/13(金) 11:16:18:1s.jsuHQ (3/6)
召喚士「……剣士さ」
剣士「何だ?」
召喚士「俺と一緒に行かない?」
剣士「………」
召喚士「俺……喚起士さんに付いて行こうと思うんだ。だからさ……」
剣士「………」
召喚士「………」
剣士「強くなりてえけどよ……死んじまったらそこで終わりなんだぜ……」
ネメア「……その死と向き合った先に真の強さがあるのではないのか?」
剣士「そんな簡単にいくかよ……」
ネメア「そうだな……」
剣士「………」
召喚士「……剣士さ」
剣士「何だ?」
召喚士「俺と一緒に行かない?」
剣士「………」
召喚士「俺……喚起士さんに付いて行こうと思うんだ。だからさ……」
剣士「………」
召喚士「………」
剣士「強くなりてえけどよ……死んじまったらそこで終わりなんだぜ……」
ネメア「……その死と向き合った先に真の強さがあるのではないのか?」
剣士「そんな簡単にいくかよ……」
ネメア「そうだな……」
剣士「………」
255:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/13(金) 17:21:34:1s.jsuHQ (4/6)
ネメア「試しもしない輩に言っても無駄か……」
剣士「………」
ネメア「……お前一体何をしたいのだ?勝てぬ簡単に出来ぬと」
剣士「………」
ネメア「それで本当に強くなどなりたいのか?」
剣士「うるせえよ……」
ネメア「先程から随分と苛立っているな。……まさかパイアを手荒に扱おうなどとしてはいないだろうな?」
剣士「……うるせえって言ってんだろうがッ!」
召喚士「や、やめろよ両方共……」
ネメア「……最低ではないか。どこぞのホラ吹きより各が下だな」
剣士、召喚士「………」
ネメア「試しもしない輩に言っても無駄か……」
剣士「………」
ネメア「……お前一体何をしたいのだ?勝てぬ簡単に出来ぬと」
剣士「………」
ネメア「それで本当に強くなどなりたいのか?」
剣士「うるせえよ……」
ネメア「先程から随分と苛立っているな。……まさかパイアを手荒に扱おうなどとしてはいないだろうな?」
剣士「……うるせえって言ってんだろうがッ!」
召喚士「や、やめろよ両方共……」
ネメア「……最低ではないか。どこぞのホラ吹きより各が下だな」
剣士、召喚士「………」
256:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/13(金) 19:28:38:1s.jsuHQ (5/6)
剣士「誰の事だか知らねえが……そんな屑みてえな嘘つき野郎と一緒にすんなッ!」
召喚士「………」
ネメア「一緒では無い!お前はその屑でホラ吹きで童貞野郎より下だと言っておるのだッ!」
召喚士「………」
剣士「ふざけんなよテメェ……化物だからって言っちゃ悪りい事ぐらいわかんねのか!なあ召喚士!」
召喚士「あ、ああ……」
ネメア「貴様みたいな輩に言葉の良し悪しなどわかるのか?そう思うであろう召喚士よ」
召喚士「そうだね……」
剣士「ぐっ!……表出ろ!叩き斬ってやるッ!」
ネメア「やれるものならやってみろッ!」
剣士「誰の事だか知らねえが……そんな屑みてえな嘘つき野郎と一緒にすんなッ!」
召喚士「………」
ネメア「一緒では無い!お前はその屑でホラ吹きで童貞野郎より下だと言っておるのだッ!」
召喚士「………」
剣士「ふざけんなよテメェ……化物だからって言っちゃ悪りい事ぐらいわかんねのか!なあ召喚士!」
召喚士「あ、ああ……」
ネメア「貴様みたいな輩に言葉の良し悪しなどわかるのか?そう思うであろう召喚士よ」
召喚士「そうだね……」
剣士「ぐっ!……表出ろ!叩き斬ってやるッ!」
ネメア「やれるものならやってみろッ!」
257:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/13(金) 21:46:47:1s.jsuHQ (6/6)
ーー
召喚士「………」
剣士「………」
ネメア「………」
剣士「来いや……」
ネメア「構えろ……出るぞ……」
召喚士「俺……心的ストレスが半端無いから横になりたいんだけど……」
ネメア「ならば地面に寝ていろ!」
召喚士「そうする……」
ズバシュンッ!……
ネメア「グルァゥゥゥ……」
剣士「なるほどな……こりゃ化物だ」
ーー
召喚士「………」
剣士「………」
ネメア「………」
剣士「来いや……」
ネメア「構えろ……出るぞ……」
召喚士「俺……心的ストレスが半端無いから横になりたいんだけど……」
ネメア「ならば地面に寝ていろ!」
召喚士「そうする……」
ズバシュンッ!……
ネメア「グルァゥゥゥ……」
剣士「なるほどな……こりゃ化物だ」
258:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/15(日) 00:56:50:jG614VUs (1/7)
ーー
剣士「グウァァ……ガバッ……」
ネメア「馬鹿が!現世の武器ごときで私に傷を付けられると思っていたのかッ!」
剣士「うるせえぇぇッ!まだ終わってねえんだよッ!」
ズバガンッ!
ネメア「何度同じ事をしても無駄だッ!」
剣士「ウオォォォッ!」
ズバ……ガギッ!
ネメア「………」
剣士「クソォォォオッ!」
ネメア「………」
剣士「何で俺は弱えんだよおおぉぉッ!」
ネメア「………」
ーー
剣士「グウァァ……ガバッ……」
ネメア「馬鹿が!現世の武器ごときで私に傷を付けられると思っていたのかッ!」
剣士「うるせえぇぇッ!まだ終わってねえんだよッ!」
ズバガンッ!
ネメア「何度同じ事をしても無駄だッ!」
剣士「ウオォォォッ!」
ズバ……ガギッ!
ネメア「………」
剣士「クソォォォオッ!」
ネメア「………」
剣士「何で俺は弱えんだよおおぉぉッ!」
ネメア「………」
259:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/15(日) 09:42:08:jG614VUs (2/7)
剣士「ズズゥゥ……うぅ……何で化物ごときに傷ひとつつけらんねえんたよ……」
ネメア「泣く程悔しいのなら強くなればよかろう……」
剣士「………」
ネメア「強くなりたいと語っておきながらグダグダとッ!」
剣士「ぐぐぅぅ……」
ネメア「………」
剣士「うおぅぅ……」バンッ……
ネメア「………」
召喚士 (ああ蟻さん……こんばんは……)
召喚士 (うふふ……今宵はお盛んですなぁ……)
剣士「ズズゥゥ……うぅ……何で化物ごときに傷ひとつつけらんねえんたよ……」
ネメア「泣く程悔しいのなら強くなればよかろう……」
剣士「………」
ネメア「強くなりたいと語っておきながらグダグダとッ!」
剣士「ぐぐぅぅ……」
ネメア「………」
剣士「うおぅぅ……」バンッ……
ネメア「………」
召喚士 (ああ蟻さん……こんばんは……)
召喚士 (うふふ……今宵はお盛んですなぁ……)
260:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/15(日) 10:57:18:S6OOEfjQ (1/1)
召喚士w
④
召喚士w
④
261:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/15(日) 11:57:39:jG614VUs (3/7)
ー
喚起士「姫宮様……大丈夫ですか?」
姫宮「うん……ありがとう。嬉しくって泣いちゃっただけだから……」
喚起士「………」
姫宮「ねぇ喚起士……私の事は呼び捨てでいいよ?」
喚起士「それはいけません!」
姫宮「……今は王女じゃないからやめて」
喚起士「ですが……」
姫宮「お願い……」
喚起士「……わかりました」
姫宮「………」
ー
喚起士「姫宮様……大丈夫ですか?」
姫宮「うん……ありがとう。嬉しくって泣いちゃっただけだから……」
喚起士「………」
姫宮「ねぇ喚起士……私の事は呼び捨てでいいよ?」
喚起士「それはいけません!」
姫宮「……今は王女じゃないからやめて」
喚起士「ですが……」
姫宮「お願い……」
喚起士「……わかりました」
姫宮「………」
262:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/15(日) 12:57:16:jG614VUs (4/7)
ジノ「いいよねぇお姫様って……」
喚起士「……やめなさいジノ」
姫宮「………」
ジノ「ええ?いいじゃん……どっしたの?」
姫宮「ジノ……ジノ・スフィンクス?」
喚起士「あら?ご存知なんですか?」
姫宮「……うん」
ジノ「ほぇ……名前だけでわかるんだ」
姫宮「お伽噺で聞いた事あるから……」
ジノ「そう!どんなお伽噺!?」
姫宮「谷から身投げしたお話」
ジノ「………」
喚起士「ふふふ……」
ジノ「いいよねぇお姫様って……」
喚起士「……やめなさいジノ」
姫宮「………」
ジノ「ええ?いいじゃん……どっしたの?」
姫宮「ジノ……ジノ・スフィンクス?」
喚起士「あら?ご存知なんですか?」
姫宮「……うん」
ジノ「ほぇ……名前だけでわかるんだ」
姫宮「お伽噺で聞いた事あるから……」
ジノ「そう!どんなお伽噺!?」
姫宮「谷から身投げしたお話」
ジノ「………」
喚起士「ふふふ……」
263:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/15(日) 13:17:17:jG614VUs (5/7)
ジノ「……やめてよ。あれ恥ずかしかったんだから……」
姫宮「……この腕輪の中にいるの?」
ジノ「そうだよ!」
姫宮「………」
喚起士「これは……ある出逢いがありましてジノを使役する事になったのですよ」
姫宮「……へぇ」
ジノ「そうだ!あたしとナゾナゾ勝負しようよお姫様!」
喚起士「ジノやめなさい……」
姫宮「答えられなかったら食べられちゃうんでしょ?」
ジノ「当たり!お姫様だから美味しいんだろうなぁ……」
姫宮「……絶対やらない」
ジノ「ええぇ!」
ジノ「……やめてよ。あれ恥ずかしかったんだから……」
姫宮「……この腕輪の中にいるの?」
ジノ「そうだよ!」
姫宮「………」
喚起士「これは……ある出逢いがありましてジノを使役する事になったのですよ」
姫宮「……へぇ」
ジノ「そうだ!あたしとナゾナゾ勝負しようよお姫様!」
喚起士「ジノやめなさい……」
姫宮「答えられなかったら食べられちゃうんでしょ?」
ジノ「当たり!お姫様だから美味しいんだろうなぁ……」
姫宮「……絶対やらない」
ジノ「ええぇ!」
264:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/15(日) 15:24:19:jG614VUs (6/7)
ー
盗賊「……ん」
盗賊「………」ムクッ
盗賊「………」
盗賊「………」キョロキョロ
盗賊「………」
盗賊「………」?
盗賊「………」
盗賊「………」ススッ……
盗賊「……zzz」
ー
盗賊「……ん」
盗賊「………」ムクッ
盗賊「………」
盗賊「………」キョロキョロ
盗賊「………」
盗賊「………」?
盗賊「………」
盗賊「………」ススッ……
盗賊「……zzz」
265:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/15(日) 15:30:00:jG614VUs (7/7)
ーー
剣士、ネメア「………」
喚起士「……何かあったんですか?」
召喚士「ちょっと……」
姫宮「……傷だらけ」
剣士「ああ?……ほっとけ」
姫宮「………」
ジノ「パイア眠そうだね!」
盗賊「ん……」グゥゥゥ……
ジノ「ああ……魔力少なくなってんだ!」
盗賊「………」コクッ
喚起士、召喚士「………」
ーー
剣士、ネメア「………」
喚起士「……何かあったんですか?」
召喚士「ちょっと……」
姫宮「……傷だらけ」
剣士「ああ?……ほっとけ」
姫宮「………」
ジノ「パイア眠そうだね!」
盗賊「ん……」グゥゥゥ……
ジノ「ああ……魔力少なくなってんだ!」
盗賊「………」コクッ
喚起士、召喚士「………」
266:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/16(月) 00:42:45:Pr.Apc0c (1/3)
ー
盗賊「……ごちそうさま」けふ……
召喚士「食い過ぎだろ……」
姫宮「うわ……」
喚起士「………」
ジノ「喚起士どうしたの?」
喚起士「ななななんでもありませんよッ!」
ジノ「そう?」
召喚士 (喚起士さん……)
姫宮「………」チラ……
剣士「………」
召喚士「喚起士さん……俺、喚起士さん達に付いて行こうと思います」
喚起士「……いいんですか?」
召喚士「あまり力になれないですけど……」
喚起士「ありがとうございます……」
ー
盗賊「……ごちそうさま」けふ……
召喚士「食い過ぎだろ……」
姫宮「うわ……」
喚起士「………」
ジノ「喚起士どうしたの?」
喚起士「ななななんでもありませんよッ!」
ジノ「そう?」
召喚士 (喚起士さん……)
姫宮「………」チラ……
剣士「………」
召喚士「喚起士さん……俺、喚起士さん達に付いて行こうと思います」
喚起士「……いいんですか?」
召喚士「あまり力になれないですけど……」
喚起士「ありがとうございます……」
267:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/16(月) 00:58:44:Pr.Apc0c (2/3)
召喚士「迷惑をかけるかもしれませんが……よろしくお願いします」
喚起士「迷惑だなんて……ネメアもいますし、それに……」
召喚士「………」
喚起士「達人の召喚士さんに同行していただければ心強いですよ」
召喚士「そ、そうですか……」
喚起士「如何なる敵もその拳で薙ぎ倒してきた召喚士さんですから」
召喚士「………」
喚起士「きっと……国をも救える活躍をするでしょうから」
召喚士「いやぁ……それは……」
喚起士「……え?」
召喚士「……容易い事です!ははは!は……はは……」
喚起士「ですよね!ふふ」
ネメア (馬鹿め……取り返しが付かなくなるぞ……)
召喚士「迷惑をかけるかもしれませんが……よろしくお願いします」
喚起士「迷惑だなんて……ネメアもいますし、それに……」
召喚士「………」
喚起士「達人の召喚士さんに同行していただければ心強いですよ」
召喚士「そ、そうですか……」
喚起士「如何なる敵もその拳で薙ぎ倒してきた召喚士さんですから」
召喚士「………」
喚起士「きっと……国をも救える活躍をするでしょうから」
召喚士「いやぁ……それは……」
喚起士「……え?」
召喚士「……容易い事です!ははは!は……はは……」
喚起士「ですよね!ふふ」
ネメア (馬鹿め……取り返しが付かなくなるぞ……)
268:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/16(月) 03:46:23:Pr.Apc0c (3/3)
ー
姫宮「………」
剣士「なんだ……人の顔をジロジロ見るな……」
姫宮「……昨日はごめんなさい」
剣士「………」
姫宮「………」
剣士「もういい……」
姫宮「……その傷」
剣士「………」
姫宮「私に治させて!」
剣士「……いい」
姫宮「昨日のお詫びだと思って……お願い……」
剣士「勝手にしろ……」
ー
姫宮「………」
剣士「なんだ……人の顔をジロジロ見るな……」
姫宮「……昨日はごめんなさい」
剣士「………」
姫宮「………」
剣士「もういい……」
姫宮「……その傷」
剣士「………」
姫宮「私に治させて!」
剣士「……いい」
姫宮「昨日のお詫びだと思って……お願い……」
剣士「勝手にしろ……」
269:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/17(火) 16:42:24:3XY4vCyw (1/9)
姫宮「………」
剣士「……?」
姫宮「動かないで……」
剣士「ああ……」
姫宮「……テムペラートゥスルークス……」
パァァァア……
姫宮「………」
剣士「………」
姫宮「……終わりだよ。少ししか治せなかったけど……」
剣士「………」
姫宮「………」
召喚士「……今のは?」
喚起士「魔術ですね……回復系の」
召喚士「へぇ……魔術……」
姫宮「………」
剣士「……?」
姫宮「動かないで……」
剣士「ああ……」
姫宮「……テムペラートゥスルークス……」
パァァァア……
姫宮「………」
剣士「………」
姫宮「……終わりだよ。少ししか治せなかったけど……」
剣士「………」
姫宮「………」
召喚士「……今のは?」
喚起士「魔術ですね……回復系の」
召喚士「へぇ……魔術……」
270:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/17(火) 16:49:49:3XY4vCyw (2/9)
姫宮「……どうかな?」
剣士「大分ましになったぜ……あんがとよ」
姫宮「うん……」
剣士「………」
喚起士「魔術……お使いになるのですね」
姫宮「これと……ちょっとした解毒しか出来ないけど」
喚起士「いえ……立派だと思います」
ネメア「本当だな。どこぞの馬鹿に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ」
召喚士「………」
ジノ「喚起士、これからどうするの?」
喚起士「そうですね………」
姫宮「……どうかな?」
剣士「大分ましになったぜ……あんがとよ」
姫宮「うん……」
剣士「………」
喚起士「魔術……お使いになるのですね」
姫宮「これと……ちょっとした解毒しか出来ないけど」
喚起士「いえ……立派だと思います」
ネメア「本当だな。どこぞの馬鹿に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ」
召喚士「………」
ジノ「喚起士、これからどうするの?」
喚起士「そうですね………」
271:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/17(火) 17:02:01:3XY4vCyw (3/9)
ネメア「………」
喚起士「召喚士さん、地図いいですか?」
召喚士「は、はい」パサッ
喚起士「私達が向かおうとしてるのがここ……谷の国ですね」
ネメア「……私の目的地を大分それてしまうな」
喚起士「そうですね……なら」
ネメア「いや、気にしないでくれ。そう思っただけだからな」
喚起士「……はい。ここからだと谷の国まで一週間くらいでしょうか」
召喚士 (ネメアだと私の脚なら一時間だ!ふはは……だろうな)
ネメア「………」
喚起士「出発は姫宮さんの準備をしたらでいいですか?」
召喚士「準備……ですか?」
ネメア「………」
喚起士「召喚士さん、地図いいですか?」
召喚士「は、はい」パサッ
喚起士「私達が向かおうとしてるのがここ……谷の国ですね」
ネメア「……私の目的地を大分それてしまうな」
喚起士「そうですね……なら」
ネメア「いや、気にしないでくれ。そう思っただけだからな」
喚起士「……はい。ここからだと谷の国まで一週間くらいでしょうか」
召喚士 (ネメアだと私の脚なら一時間だ!ふはは……だろうな)
ネメア「………」
喚起士「出発は姫宮さんの準備をしたらでいいですか?」
召喚士「準備……ですか?」
272:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/17(火) 17:07:07:3XY4vCyw (4/9)
喚起士「お顔を晒しての旅は危険ですから……」
召喚士「なるほど……」
ジノ「お?ならお買い物だね!」
召喚士「………」
喚起士「……?」
召喚士「ジノを借りていいですか?……ネメア持ってっていいので」
ネメア「物を扱うように言うな!」
喚起士「構いませんが……何故です?」
召喚士「ちょっと……」
喚起士「はぁ……?」
ネメア「……?」
喚起士「では少し出掛けて来ますので」
喚起士「お顔を晒しての旅は危険ですから……」
召喚士「なるほど……」
ジノ「お?ならお買い物だね!」
召喚士「………」
喚起士「……?」
召喚士「ジノを借りていいですか?……ネメア持ってっていいので」
ネメア「物を扱うように言うな!」
喚起士「構いませんが……何故です?」
召喚士「ちょっと……」
喚起士「はぁ……?」
ネメア「……?」
喚起士「では少し出掛けて来ますので」
273:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/17(火) 17:14:05:3XY4vCyw (5/9)
ー
ジノ「……あたしも買い物行きたかったんだけど」
召喚士「………」
ジノ「……何?」
召喚士「お前……嘘付いたろ……」
ジノ「なんの事やら……」
召喚士「惚けるなよ……喚起士さん独身じゃないか!」
ジノ (喚起士ばらしちゃったのか……)
召喚士「……子供までいるなんて言って!」
ジノ「それは……ほらあれだよ!」
召喚士「ああ?」
ジノ「召喚兄さん童貞まるだしで喚起士見てたから!危険を感じて!」
召喚士「……てめえ」
ー
ジノ「……あたしも買い物行きたかったんだけど」
召喚士「………」
ジノ「……何?」
召喚士「お前……嘘付いたろ……」
ジノ「なんの事やら……」
召喚士「惚けるなよ……喚起士さん独身じゃないか!」
ジノ (喚起士ばらしちゃったのか……)
召喚士「……子供までいるなんて言って!」
ジノ「それは……ほらあれだよ!」
召喚士「ああ?」
ジノ「召喚兄さん童貞まるだしで喚起士見てたから!危険を感じて!」
召喚士「……てめえ」
274:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/17(火) 17:19:42:3XY4vCyw (6/9)
ジノ「本当の事だし!」
召喚士「……グッ!本当の事でもついていい嘘と駄目な嘘があるだろ!」
ジノ (うわ……認めちゃった……)
召喚士「あああ!こいつどうしてくれよう!」
ジノ「………」
召喚士「………」
ジノ「……?」
召喚士「そうだ……オッパイ触らせろよ」
ジノ「……絶対やだ」
召喚士「肉きゅう触らせろよ……」
ジノ「それもやだ……」
召喚士、ジノ「………」
ジノ「本当の事だし!」
召喚士「……グッ!本当の事でもついていい嘘と駄目な嘘があるだろ!」
ジノ (うわ……認めちゃった……)
召喚士「あああ!こいつどうしてくれよう!」
ジノ「………」
召喚士「………」
ジノ「……?」
召喚士「そうだ……オッパイ触らせろよ」
ジノ「……絶対やだ」
召喚士「肉きゅう触らせろよ……」
ジノ「それもやだ……」
召喚士、ジノ「………」
275:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/17(火) 17:39:51:3XY4vCyw (7/9)
ー
召喚士「オッパイ触らせろよ……」
ジノ「だからやだって……」
召喚士「…………」
ジノ (もうぅ!こいつめんどくさいなぁぁぁあ!)
召喚士「オッパイ……」
ジノ「召喚兄さん……」
召喚士「触らせてくれるのかッ!?」
ジノ「違うけど……」
召喚士「なんだよ……触らせろよ……」
ジノ「……喚起士の秘密を教えてあげる」
召喚士「ッ!」
ジノ (バカめ!かかった!)
ー
召喚士「オッパイ触らせろよ……」
ジノ「だからやだって……」
召喚士「…………」
ジノ (もうぅ!こいつめんどくさいなぁぁぁあ!)
召喚士「オッパイ……」
ジノ「召喚兄さん……」
召喚士「触らせてくれるのかッ!?」
ジノ「違うけど……」
召喚士「なんだよ……触らせろよ……」
ジノ「……喚起士の秘密を教えてあげる」
召喚士「ッ!」
ジノ (バカめ!かかった!)
276:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/17(火) 18:18:45:3XY4vCyw (8/9)
召喚士「い、いや!今度はだだだ騙されないぞ!」
ジノ「嘘だと思うんだ……それでもいいよ?」
召喚士「………」
ジノ「あたしはずっと喚起士の側にいるからね……色々な喚起士を知っているのだよ」
召喚士「色々な喚起士さん……だと……」
ジノ「もうそれはそれはあんな喚起士とか!こんな喚起士とか!」
召喚士「………」ゴクッ……
ジノ「……女性の部分を大胆にかつあらわにさらけ出してる喚起士とか」ボソッ……
召喚士「ッ!!!」
ジノ「別に信じなくてもいいよ?……オッパイとそっちどちらがいいのかなぁフフフ」
召喚士「あ……あああ……」
召喚士「い、いや!今度はだだだ騙されないぞ!」
ジノ「嘘だと思うんだ……それでもいいよ?」
召喚士「………」
ジノ「あたしはずっと喚起士の側にいるからね……色々な喚起士を知っているのだよ」
召喚士「色々な喚起士さん……だと……」
ジノ「もうそれはそれはあんな喚起士とか!こんな喚起士とか!」
召喚士「………」ゴクッ……
ジノ「……女性の部分を大胆にかつあらわにさらけ出してる喚起士とか」ボソッ……
召喚士「ッ!!!」
ジノ「別に信じなくてもいいよ?……オッパイとそっちどちらがいいのかなぁフフフ」
召喚士「あ……あああ……」
277:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/17(火) 22:00:27:3XY4vCyw (9/9)
ジノ「……どうする?」
召喚士「………」
ジノ「………」
召喚士「喚起士さんの秘密を教えて下さい……」
ジノ「おっけぇ……クククッ……」
召喚士「本当に信じていいんだな!今度は嘘付くなよ!」
ジノ「大丈夫だってぇ!」
召喚士「………」
ジノ「実はね喚起士……」
召喚士「おおおう……」
ジノ「……どうする?」
召喚士「………」
ジノ「………」
召喚士「喚起士さんの秘密を教えて下さい……」
ジノ「おっけぇ……クククッ……」
召喚士「本当に信じていいんだな!今度は嘘付くなよ!」
ジノ「大丈夫だってぇ!」
召喚士「………」
ジノ「実はね喚起士……」
召喚士「おおおう……」
278:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/17(火) 22:42:06:Ub8Z49v. (1/1)
俺「おおおう……」
俺「おおおう……」
279:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/18(水) 01:26:59:t9iJOuh2 (1/6)
ー
剣士「………」
姫宮「さあ!コインはどっちの手?」
盗賊「……こっち」
姫宮「当たり……隠す時見て無かったのにどうしてわかるの……」
盗賊「………」バッ!
姫宮「く、悔しい……」
盗賊「貸して……」
姫宮「うん……はい」
盗賊「………」
姫宮「………」
シュパッ!
盗賊「どっち……」
姫宮「……早過ぎて全然わからない」
ー
剣士「………」
姫宮「さあ!コインはどっちの手?」
盗賊「……こっち」
姫宮「当たり……隠す時見て無かったのにどうしてわかるの……」
盗賊「………」バッ!
姫宮「く、悔しい……」
盗賊「貸して……」
姫宮「うん……はい」
盗賊「………」
姫宮「………」
シュパッ!
盗賊「どっち……」
姫宮「……早過ぎて全然わからない」
280:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/18(水) 03:48:48:t9iJOuh2 (2/6)
剣士「……右だな」
盗賊「……あたり」
姫宮「えええ!よくわかったね!」
剣士「………」
姫宮「……あのね」
剣士「姫さんよ……俺と賭けをしねえか?」
姫宮「賭けって……」
剣士「お前が勝ったら何でも願いを聞いてやる」
姫宮「……負けたら?」
剣士「お前を奴隷の様に扱う」
姫宮「………」
剣士「拒否してもいいが……代わりに盗賊を奴隷みたいに扱うぜ」
剣士「……右だな」
盗賊「……あたり」
姫宮「えええ!よくわかったね!」
剣士「………」
姫宮「……あのね」
剣士「姫さんよ……俺と賭けをしねえか?」
姫宮「賭けって……」
剣士「お前が勝ったら何でも願いを聞いてやる」
姫宮「……負けたら?」
剣士「お前を奴隷の様に扱う」
姫宮「………」
剣士「拒否してもいいが……代わりに盗賊を奴隷みたいに扱うぜ」
281:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/18(水) 04:49:27:t9iJOuh2 (3/6)
姫宮「………」
剣士「奴隷の様に……捕虜だったお前なら意味はわかるよな?」
姫宮「なんで……」
剣士「……いいから黙ってやれ」
姫宮「………」
剣士「………」
姫宮 (なんで……なんでこんな事!)
剣士「盗賊よ、やってくれ」
盗賊「………」コクッ
シュパッ!
剣士「………」
姫宮 (わ、わからない……)
剣士「姫さんよ逃げてもいいぜ。……王族なら人を身代わりにしても平気だろ?」
姫宮「身代わりなんてそんな事……」
剣士「………」
姫宮「………」
剣士「奴隷の様に……捕虜だったお前なら意味はわかるよな?」
姫宮「なんで……」
剣士「……いいから黙ってやれ」
姫宮「………」
剣士「………」
姫宮 (なんで……なんでこんな事!)
剣士「盗賊よ、やってくれ」
盗賊「………」コクッ
シュパッ!
剣士「………」
姫宮 (わ、わからない……)
剣士「姫さんよ逃げてもいいぜ。……王族なら人を身代わりにしても平気だろ?」
姫宮「身代わりなんてそんな事……」
剣士「………」
282:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/18(水) 16:55:12:t9iJOuh2 (4/6)
姫宮「うう……」
剣士「早く選べ」
姫宮「………」ブルブル……
剣士「右か左か……」
姫宮「む、無理だよ!何でこんな事させるの!?」
剣士「……お前の本性を知りたいのと……俺の為だ」
姫宮「貴方の為……?」
剣士「………」
姫宮「………」
剣士「やってくれ」
姫宮「うう……」
剣士「早く選べ」
姫宮「………」ブルブル……
剣士「右か左か……」
姫宮「む、無理だよ!何でこんな事させるの!?」
剣士「……お前の本性を知りたいのと……俺の為だ」
姫宮「貴方の為……?」
剣士「………」
姫宮「………」
剣士「やってくれ」
283:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/18(水) 23:30:57:u5ukwd3I (1/1)
④
読んでるよ!
④
読んでるよ!
284:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/18(水) 23:46:59:t9iJOuh2 (5/6)
ー
喚起士「これでいいですね」
ネメア「………」
喚起士「ちょっと痛い出費でしたけど……」
ネメア「……一着は無駄になるかもしれんな」
喚起士「どういう事でしょう?」
ネメア「……パイアは付いて来ないかもしれん」
喚起士「え……」
ネメア「昨日の夜……少しゴタゴタがあってな」
喚起士「………」
ネメア「その……剣士とやり合ってしまった……」
喚起士「それで傷だらけになっていたんですね……」
ー
喚起士「これでいいですね」
ネメア「………」
喚起士「ちょっと痛い出費でしたけど……」
ネメア「……一着は無駄になるかもしれんな」
喚起士「どういう事でしょう?」
ネメア「……パイアは付いて来ないかもしれん」
喚起士「え……」
ネメア「昨日の夜……少しゴタゴタがあってな」
喚起士「………」
ネメア「その……剣士とやり合ってしまった……」
喚起士「それで傷だらけになっていたんですね……」
285:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/18(水) 23:56:58:t9iJOuh2 (6/6)
ネメア「大人気なかったと思っている……」
喚起士「………」
ネメア「だが……あの燻っている様を見ていたら我慢出来なかったのだ……」
喚起士「………」
ネメア「……後……召喚器から出たので追っ手に気付かれているかもしれない」
喚起士「追っ手に関しては構いませんが……」
ネメア「………」
喚起士「………」
ネメア「大人気なかったと思っている……」
喚起士「………」
ネメア「だが……あの燻っている様を見ていたら我慢出来なかったのだ……」
喚起士「………」
ネメア「……後……召喚器から出たので追っ手に気付かれているかもしれない」
喚起士「追っ手に関しては構いませんが……」
ネメア「………」
喚起士「………」
286:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/19(木) 00:19:48:8KveDFhM (1/7)
ー
召喚士「……嘘だな?」
ジノ「本当本当!」
召喚士「流石にそれは騙されないぞ……」
ジノ (クソッ!)
召喚士「処女だって言うのは本当だろうけど……いや、本当だ!そうに決まってる!」
ジノ (うわ……こいつ……)
召喚士「それで……エッチな事に興味津々で俺を誘おうとしたが恥ずかしくて言い出せず、俺が寝静まった後に自分を慰めてるって言うのはにわかに信じがたい!」
ジノ「うん……それは信じなくていいや……嘘だし」
召喚士「てめぇ……」
ジノ「………」
召喚士「………」
ジノ「……?」
召喚士「……待った。エッチな事に興味津々かもしれん」
ジノ「え……?」
ー
召喚士「……嘘だな?」
ジノ「本当本当!」
召喚士「流石にそれは騙されないぞ……」
ジノ (クソッ!)
召喚士「処女だって言うのは本当だろうけど……いや、本当だ!そうに決まってる!」
ジノ (うわ……こいつ……)
召喚士「それで……エッチな事に興味津々で俺を誘おうとしたが恥ずかしくて言い出せず、俺が寝静まった後に自分を慰めてるって言うのはにわかに信じがたい!」
ジノ「うん……それは信じなくていいや……嘘だし」
召喚士「てめぇ……」
ジノ「………」
召喚士「………」
ジノ「……?」
召喚士「……待った。エッチな事に興味津々かもしれん」
ジノ「え……?」
287:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/19(木) 02:02:30:8KveDFhM (2/7)
召喚士「……喚起士さんな昨日パイアに魔力をあげたんだ」
ジノ「……うん」
召喚士「パイアがこうガバッと喚起士さんとキースーをしてだな……」
ジノ (それで喚起士おかしかったのか……)
召喚士「もうそれがエロいの!こうパイアが舌を!ヲロヲロって!」
ジノ (こいつ気持ち悪いな……)
召喚士「ありゃ喚起士さん……確実に目覚めたね……ヤックデカルチャだね!」
ジノ「何に目覚めの……」
召喚士「……言わせるなよ」
ジノ「………」
召喚士「………」
召喚士「……喚起士さんな昨日パイアに魔力をあげたんだ」
ジノ「……うん」
召喚士「パイアがこうガバッと喚起士さんとキースーをしてだな……」
ジノ (それで喚起士おかしかったのか……)
召喚士「もうそれがエロいの!こうパイアが舌を!ヲロヲロって!」
ジノ (こいつ気持ち悪いな……)
召喚士「ありゃ喚起士さん……確実に目覚めたね……ヤックデカルチャだね!」
ジノ「何に目覚めの……」
召喚士「……言わせるなよ」
ジノ「………」
召喚士「………」
288:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/19(木) 03:32:19:8KveDFhM (3/7)
ー
姫宮「左……」
剣士「なら右だ」
盗賊「………」
姫宮、剣士「………」
盗賊「………」バッ!
姫宮「ひ、左にあったぁ……」
剣士「……俺の負けだな」
姫宮「ひっ……ひっぐぅ……良かったぁぁ……うぅ……」
剣士「………」
盗賊「……これでいい
剣士「馬鹿ッ!黙ってろッ!」
姫宮「ふえぐぅぅ……?」
剣士「………」
姫宮「……うぅ……どういう事なの?」
ー
姫宮「左……」
剣士「なら右だ」
盗賊「………」
姫宮、剣士「………」
盗賊「………」バッ!
姫宮「ひ、左にあったぁ……」
剣士「……俺の負けだな」
姫宮「ひっ……ひっぐぅ……良かったぁぁ……うぅ……」
剣士「………」
盗賊「……これでいい
剣士「馬鹿ッ!黙ってろッ!」
姫宮「ふえぐぅぅ……?」
剣士「………」
姫宮「……うぅ……どういう事なの?」
289:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/19(木) 16:36:59:8KveDFhM (4/7)
盗賊「………」
剣士「余計な時に喋べんじゃねえよ……ったく」
姫宮「………」
剣士「……悪かったなこんな事させて」
姫宮「……どうして……ふぇぇ」
剣士「………」
ガチャ……
喚起士「ただいま戻りま……」
ネメア「………」
姫宮「うぁぁッ!怖かったよぉぉ!」ガバッ
喚起士「……この男に何かされたのですか?」
剣士「ち、ちげえって!……ちょっと遊んでた……」
姫宮「私……ひっぐ……盗賊をうぅ奴隷にってぇえ……うぐぅぅ……」
喚起士、ネメア「………」
剣士「バカ野郎!ちゃんと言えってッ!……そんな事は」
盗賊「………」
剣士「余計な時に喋べんじゃねえよ……ったく」
姫宮「………」
剣士「……悪かったなこんな事させて」
姫宮「……どうして……ふぇぇ」
剣士「………」
ガチャ……
喚起士「ただいま戻りま……」
ネメア「………」
姫宮「うぁぁッ!怖かったよぉぉ!」ガバッ
喚起士「……この男に何かされたのですか?」
剣士「ち、ちげえって!……ちょっと遊んでた……」
姫宮「私……ひっぐ……盗賊をうぅ奴隷にってぇえ……うぐぅぅ……」
喚起士、ネメア「………」
剣士「バカ野郎!ちゃんと言えってッ!……そんな事は」
290:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/19(木) 17:16:50:8KveDFhM (5/7)
喚起士「貴方という人はどこまで……」
ネメア「屑め……」
剣士「いやあッ!これは本当にちげえんだってえッ!」
姫宮「無理……って本性うぐぅ自分の為……どうしてふぇぇ」
喚起士「……鬼畜が……ここで屠りますッ!」
ネメア「パイアだけで無くお嬢にまでとはな……」
剣士「ご、誤解だッ!」
喚起士「……闇夜に架かる……」
ネメア「………」
剣士「待てって!」
喚起士「貴方という人はどこまで……」
ネメア「屑め……」
剣士「いやあッ!これは本当にちげえんだってえッ!」
姫宮「無理……って本性うぐぅ自分の為……どうしてふぇぇ」
喚起士「……鬼畜が……ここで屠りますッ!」
ネメア「パイアだけで無くお嬢にまでとはな……」
剣士「ご、誤解だッ!」
喚起士「……闇夜に架かる……」
ネメア「………」
剣士「待てって!」
291:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/19(木) 20:24:09:8KveDFhM (6/7)
ー
剣士「………」
姫宮「……ぐすっ」
ネメア「……で?」
剣士「あれだよ……こいつが本当に国を救いたいのか知りたかった」
喚起士「それでも……こんな事をする必要は無かったと思いますが?」
剣士「………」
ネメア「言わぬのなら……」
剣士「言うから!……今まで行かねえってよ言ってていきなりやっぱ付いて行く何て恥ずかしくて言えねえだろ?」
ネメア「………」
剣士「だからよ……勝負してこいつに勝たせて付いて行けるようにすれば……」
ネメア「くだらぬ……」
剣士「おめえは強えからいいよ。……俺は弱えから……何か付いて行く理由が欲しかったんだよ」
ネメア「………」
ー
剣士「………」
姫宮「……ぐすっ」
ネメア「……で?」
剣士「あれだよ……こいつが本当に国を救いたいのか知りたかった」
喚起士「それでも……こんな事をする必要は無かったと思いますが?」
剣士「………」
ネメア「言わぬのなら……」
剣士「言うから!……今まで行かねえってよ言ってていきなりやっぱ付いて行く何て恥ずかしくて言えねえだろ?」
ネメア「………」
剣士「だからよ……勝負してこいつに勝たせて付いて行けるようにすれば……」
ネメア「くだらぬ……」
剣士「おめえは強えからいいよ。……俺は弱えから……何か付いて行く理由が欲しかったんだよ」
ネメア「………」
292:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/19(木) 23:20:35:8KveDFhM (7/7)
ー
召喚士、ジノ「………」ヒソヒソ……
喚起士「……いかがなさいました?」
召喚士「何でも……」
ジノ「そうそう……」
喚起士「そうですか?」
召喚士、ジノ「………」ヒソヒソ……
喚起士「………」
姫宮「そんな……理由だったんだ……」
剣士「怖がらせてすまねえ……悪かった……」
姫宮「………」
剣士「………」
姫宮「……私が勝負に勝ったら何でも願いを聞いてくれるって言ったよね?」
剣士「ああ……言った」
姫宮「なら……」
ー
召喚士、ジノ「………」ヒソヒソ……
喚起士「……いかがなさいました?」
召喚士「何でも……」
ジノ「そうそう……」
喚起士「そうですか?」
召喚士、ジノ「………」ヒソヒソ……
喚起士「………」
姫宮「そんな……理由だったんだ……」
剣士「怖がらせてすまねえ……悪かった……」
姫宮「………」
剣士「………」
姫宮「……私が勝負に勝ったら何でも願いを聞いてくれるって言ったよね?」
剣士「ああ……言った」
姫宮「なら……」
293:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/20(金) 14:13:16:FK2/93Dw (1/4)
剣士「………」
姫宮「私を守って!……私……」
剣士「………」
姫宮「私……弱いから……」
剣士「………」
姫宮「………」
剣士「わかった。その願い叶えてやるぜ」
姫宮「………」
剣士「……死んでも叶えてやる」
姫宮「ありがとう……」
剣士「………」
ネメア (目付きが変わったな……なるほど……ふふふ)
召喚士、ジノ「………」ヒソヒソ……
喚起士 (召喚士さん……何故あんな目付きで私を……)
剣士「………」
姫宮「私を守って!……私……」
剣士「………」
姫宮「私……弱いから……」
剣士「………」
姫宮「………」
剣士「わかった。その願い叶えてやるぜ」
姫宮「………」
剣士「……死んでも叶えてやる」
姫宮「ありがとう……」
剣士「………」
ネメア (目付きが変わったな……なるほど……ふふふ)
召喚士、ジノ「………」ヒソヒソ……
喚起士 (召喚士さん……何故あんな目付きで私を……)
294:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/20(金) 14:25:35:FK2/93Dw (2/4)
ーー
剣士「さあ!行くかぁぁッ!」
召喚士「気合い入り過ぎだろ……」
喚起士「パイア様……これを」
盗賊「……いらない」
喚起士「余計なトラブルに巻き込まれないようにですね……」
盗賊「………」
喚起士「……?」
盗賊「剣士があれを守るなら私も守らなければいけない」
喚起士「………」
盗賊「………」
喚起士「わかりました……」
盗賊「………」
喚起士「………」
ーー
剣士「さあ!行くかぁぁッ!」
召喚士「気合い入り過ぎだろ……」
喚起士「パイア様……これを」
盗賊「……いらない」
喚起士「余計なトラブルに巻き込まれないようにですね……」
盗賊「………」
喚起士「……?」
盗賊「剣士があれを守るなら私も守らなければいけない」
喚起士「………」
盗賊「………」
喚起士「わかりました……」
盗賊「………」
喚起士「………」
295:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/20(金) 21:09:08:FK2/93Dw (3/4)
ー
召喚士「………」
剣士「悪いな召喚士……昨日あんだけグダグダやってたのに結局付いて行く事にして……」
召喚士「………」
剣士 (やべえ……かなり怒ってんなこりゃ……)
召喚士 (やべえ……昨日って何だ?蟻しか記憶に無い……剣士は何を言ってるんだ……)
剣士「………」
召喚士「……いや」
剣士「………」
召喚士「気にしないでいいよ。強くなりたいんだろ?……何も言わないで付いてくればいい」
剣士「召喚士……」
召喚士「………」
剣士 (男だぜぇ……流石だな……)
ー
召喚士「………」
剣士「悪いな召喚士……昨日あんだけグダグダやってたのに結局付いて行く事にして……」
召喚士「………」
剣士 (やべえ……かなり怒ってんなこりゃ……)
召喚士 (やべえ……昨日って何だ?蟻しか記憶に無い……剣士は何を言ってるんだ……)
剣士「………」
召喚士「……いや」
剣士「………」
召喚士「気にしないでいいよ。強くなりたいんだろ?……何も言わないで付いてくればいい」
剣士「召喚士……」
召喚士「………」
剣士 (男だぜぇ……流石だな……)
296:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/20(金) 21:51:37:FK2/93Dw (4/4)
召喚士 (こう言っておけば……)
ネメア「……お前」
召喚士「………」ビクッ!
ネメア「あの夜は寝て……」
召喚士「ネメアよッ!貴様も黙って付いてくればいいのだぁぁッ!」
ネメア「………」
召喚士「………」
剣士 (あの化物を黙らせる辺り……やっぱ凄え奴なんだな……)
ネメア (馬鹿め……後で覚えておれ……)
召喚士「………」
召喚士 (こう言っておけば……)
ネメア「……お前」
召喚士「………」ビクッ!
ネメア「あの夜は寝て……」
召喚士「ネメアよッ!貴様も黙って付いてくればいいのだぁぁッ!」
ネメア「………」
召喚士「………」
剣士 (あの化物を黙らせる辺り……やっぱ凄え奴なんだな……)
ネメア (馬鹿め……後で覚えておれ……)
召喚士「………」
297:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/21(土) 15:45:39:sm.ZFUGk (1/1)
ー
ジノ「ねぇ喚起士、ここからどう行くの?」
喚起士「ここから北へ進み、途中分かれている道を西にですね」
姫宮「………」
喚起士「……お聞きしたかった事があるのですがいいでしょうか?」
姫宮「うん……」
喚起士「どうやって……あの場所まで逃れて来たのですか?」
姫宮「………」
喚起士「……言えませんか?」
姫宮「ううん……」
喚起士「………」
ー
ジノ「ねぇ喚起士、ここからどう行くの?」
喚起士「ここから北へ進み、途中分かれている道を西にですね」
姫宮「………」
喚起士「……お聞きしたかった事があるのですがいいでしょうか?」
姫宮「うん……」
喚起士「どうやって……あの場所まで逃れて来たのですか?」
姫宮「………」
喚起士「……言えませんか?」
姫宮「ううん……」
喚起士「………」
298:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/22(日) 16:35:39:3VXgzA6s (1/5)
姫宮「……途中まで城の蒼頭が一緒にいたんだけどはぐれて」
喚起士「蒼頭?」
姫宮「召し使いなんだけど……ちょっと変わってるの」
喚起士「そうなんですか」
姫宮「………」
喚起士「出来ましたら……その蒼頭と言う方にお逢いしたいですね……」
姫宮「………」
喚起士 (どう言う逃走経路を使ったかわかれば……)
ジノ「お姫様!その蒼頭って格好いいの?」
姫宮「……知らない」
ジノ「何で?一緒だったんでしょ?」
姫宮「いつも青い頭巾を被ってて顔見たこと無いから……」
ジノ「……ちょっとどころか大分変わってそうだね」
姫宮「……途中まで城の蒼頭が一緒にいたんだけどはぐれて」
喚起士「蒼頭?」
姫宮「召し使いなんだけど……ちょっと変わってるの」
喚起士「そうなんですか」
姫宮「………」
喚起士「出来ましたら……その蒼頭と言う方にお逢いしたいですね……」
姫宮「………」
喚起士 (どう言う逃走経路を使ったかわかれば……)
ジノ「お姫様!その蒼頭って格好いいの?」
姫宮「……知らない」
ジノ「何で?一緒だったんでしょ?」
姫宮「いつも青い頭巾を被ってて顔見たこと無いから……」
ジノ「……ちょっとどころか大分変わってそうだね」
299:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/22(日) 18:10:19:3VXgzA6s (2/5)
ー
ネメア「………」
剣士「……盗賊よ、今日あたりやっとくか!」
盗賊「………」コクッ
ネメア「………」
召喚士「ネメアさ……妹の事気になるのはわかるけど諦めなよ……」
ネメア「うるさい………!?」
剣士「今日はヒイヒイ言わせてやるぜッ!」
盗賊「………」
ネメア「剣士よーケイコをつけてやるー」
召喚士「おまっ!何を!」
剣士「おおおッ!本当かッ!」
ネメア「ゼンリョクでこいー」
剣士「やっとその気になってくれたか……嬉しいぜッ!」
ー
ネメア「………」
剣士「……盗賊よ、今日あたりやっとくか!」
盗賊「………」コクッ
ネメア「………」
召喚士「ネメアさ……妹の事気になるのはわかるけど諦めなよ……」
ネメア「うるさい………!?」
剣士「今日はヒイヒイ言わせてやるぜッ!」
盗賊「………」
ネメア「剣士よーケイコをつけてやるー」
召喚士「おまっ!何を!」
剣士「おおおッ!本当かッ!」
ネメア「ゼンリョクでこいー」
剣士「やっとその気になってくれたか……嬉しいぜッ!」
300:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/22(日) 18:23:46:5hZu9DsI (1/1)
青い頭巾と聞いて某すごい漢を思い浮かべてしまった
青い頭巾と聞いて某すごい漢を思い浮かべてしまった
301:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/22(日) 18:33:52:sNYpjjqY (1/1)
>>300
お前のせいで青いつなぎを着たイイ男にしか想像できなくなった
>>300
お前のせいで青いつなぎを着たイイ男にしか想像できなくなった
302:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/22(日) 20:36:46:3VXgzA6s (3/5)
召喚士「……どどどう言うつもりだよ!」
ネメア「……頑張ってくれ。健闘を祈る」
召喚士「は……無理無理無理無理!」
ネメア「ゼンリョクでこいーそれこれコロスつもりでー」
剣士「……わかったぜぇ。それぐらいの覚悟でって事だな……」
召喚士「まままままッ!」
剣士「行くぜえぇぇッ!」
ブフォシュンッ!
剣士「チッ……流石に避けるか……」
召喚士「ああ……あがが……」
剣士「………」チャキン!
召喚士 (や、やべえ!マジ殺る気だ……)
召喚士「……どどどう言うつもりだよ!」
ネメア「……頑張ってくれ。健闘を祈る」
召喚士「は……無理無理無理無理!」
ネメア「ゼンリョクでこいーそれこれコロスつもりでー」
剣士「……わかったぜぇ。それぐらいの覚悟でって事だな……」
召喚士「まままままッ!」
剣士「行くぜえぇぇッ!」
ブフォシュンッ!
剣士「チッ……流石に避けるか……」
召喚士「ああ……あがが……」
剣士「………」チャキン!
召喚士 (や、やべえ!マジ殺る気だ……)
303:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/22(日) 22:08:39:3VXgzA6s (4/5)
ネメア (クククッ……存分に恐怖するがいいッ!)
剣士「オオオオォォォォオッ!」
シュバッドズンッ!
召喚士 (ひあぃぃぃぃッ!)
剣士「………」
召喚士「………」ガタガタ……
ネメア (フハハハッ!愉快だ……実に愉快ッ!)
召喚士「ま、待て!」
剣士「待てねぇぇぇえッ!」
召喚士「はぁぁぁぁんッ!」
ズガッ……パキンッ……
ネメア (クククッ……存分に恐怖するがいいッ!)
剣士「オオオオォォォォオッ!」
シュバッドズンッ!
召喚士 (ひあぃぃぃぃッ!)
剣士「………」
召喚士「………」ガタガタ……
ネメア (フハハハッ!愉快だ……実に愉快ッ!)
召喚士「ま、待て!」
剣士「待てねぇぇぇえッ!」
召喚士「はぁぁぁぁんッ!」
ズガッ……パキンッ……
304:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/22(日) 22:48:02:3VXgzA6s (5/5)
召喚士「いつっ……」
剣士「………」
召喚士「……?」
剣士「………」
召喚士「……剣士?」
剣士「おおお……」
召喚士「おおお?」
剣士「俺の剣が折れちまったぁぁぁぁぁあッ!」
召喚士「………」
剣士「うおおぉぉ……」バンバンッ!
召喚士、ネメア「………」
ネメア「お、お前が私の召喚器で防ぐから……」
召喚士「いつっ……」
剣士「………」
召喚士「……?」
剣士「………」
召喚士「……剣士?」
剣士「おおお……」
召喚士「おおお?」
剣士「俺の剣が折れちまったぁぁぁぁぁあッ!」
召喚士「………」
剣士「うおおぉぉ……」バンバンッ!
召喚士、ネメア「………」
ネメア「お、お前が私の召喚器で防ぐから……」
305:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/23(月) 00:00:14:LqTu5SXs (1/1)
召喚士「あ、アホかぁ!防がなかったら死んでるわッ!」
ネメア「何故避けんのだ!」
召喚士「避けられるか!」
剣士「うおぉぉ……何も折らないでもいいのによぉぉ……」
召喚士、ネメア「………」
ネメア「……お前が悪い」
召喚士「お前の方が悪い……」
ネメア「貴様……」
召喚士「お前が稽古なんて言うから!」
ネメア「ぐぬぬ……」
剣士「俺が未熟だからか?なぁ?」
ネメア「………」
召喚士「……そうだ。もっと精進していればこんな事にはならなかったのだ!」
剣士「……うぅ」
ネメア (召喚士め……思った以上に酷い奴だ……)
召喚士「あ、アホかぁ!防がなかったら死んでるわッ!」
ネメア「何故避けんのだ!」
召喚士「避けられるか!」
剣士「うおぉぉ……何も折らないでもいいのによぉぉ……」
召喚士、ネメア「………」
ネメア「……お前が悪い」
召喚士「お前の方が悪い……」
ネメア「貴様……」
召喚士「お前が稽古なんて言うから!」
ネメア「ぐぬぬ……」
剣士「俺が未熟だからか?なぁ?」
ネメア「………」
召喚士「……そうだ。もっと精進していればこんな事にはならなかったのだ!」
剣士「……うぅ」
ネメア (召喚士め……思った以上に酷い奴だ……)
306:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/23(月) 03:24:49:v6VObUNM (1/10)
ー
剣士「ぉぉぉ……」ションボリ……
盗賊「………」
ネメア「………」
召喚士「……悪かったよ。次の人がいる場所でさ買おうって……な?」
剣士「俺……そんな金ねえよ……」
召喚士「買ってやるから……」
剣士「………」
召喚士「………」
剣士「切っ先両刃の剣で最新式ナイトメアモデル009『リザルチメントスパーダ (償いの剣) 』がいい」
召喚士「リザ……なんて?」
剣士「切っ先両刃
召喚士「最初から言わなくていいから……そのリザ何とかっていくら位なんだ?」
剣士「ナイトメアモデルにしては安い方だぜ!なんとお値段金貨100枚!凄えリーズナブルだろ!」
召喚士「………」
ー
剣士「ぉぉぉ……」ションボリ……
盗賊「………」
ネメア「………」
召喚士「……悪かったよ。次の人がいる場所でさ買おうって……な?」
剣士「俺……そんな金ねえよ……」
召喚士「買ってやるから……」
剣士「………」
召喚士「………」
剣士「切っ先両刃の剣で最新式ナイトメアモデル009『リザルチメントスパーダ (償いの剣) 』がいい」
召喚士「リザ……なんて?」
剣士「切っ先両刃
召喚士「最初から言わなくていいから……そのリザ何とかっていくら位なんだ?」
剣士「ナイトメアモデルにしては安い方だぜ!なんとお値段金貨100枚!凄えリーズナブルだろ!」
召喚士「………」
307:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/23(月) 03:46:06:v6VObUNM (2/10)
剣士「どうしたい?」
召喚士「あのさ……それ普通に家が買えるよね?」
剣士「買えるな。下手したら村も買えるぜ!」
召喚士「そんなお金ある訳無いだろ……」
剣士「ぇぇぇえッ!買ってくんねえのかよ!」
召喚士「買えるか!」
剣士「ぉぉぉ……」ションボリ……
召喚士「………」
ネメア「買ってやればよかろうに」
召喚士「……わかってないなお前」
ネメア「何がだ?」
召喚士「例の賞金稼ぎで何人吹っ飛ばせばいいと思ってんだよ……」
ネメア「さあ知らぬ」
剣士「どうしたい?」
召喚士「あのさ……それ普通に家が買えるよね?」
剣士「買えるな。下手したら村も買えるぜ!」
召喚士「そんなお金ある訳無いだろ……」
剣士「ぇぇぇえッ!買ってくんねえのかよ!」
召喚士「買えるか!」
剣士「ぉぉぉ……」ションボリ……
召喚士「………」
ネメア「買ってやればよかろうに」
召喚士「……わかってないなお前」
ネメア「何がだ?」
召喚士「例の賞金稼ぎで何人吹っ飛ばせばいいと思ってんだよ……」
ネメア「さあ知らぬ」
308:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/23(月) 03:58:05:v6VObUNM (3/10)
召喚士「ざっと五万人だぞ?」
ネメア「……嘘だな?」
召喚士「本当だよ……」
ネメア「………」
召喚士「それをこいつは欲しいって言ってるんだよ……」
ネメア「馬鹿か貴様はッ!」
剣士「買ってくれるって言ったからよ……」
ネメア「物には限度があるだろうがッ!」
剣士「………」
召喚士「それと剣士……そのリザ何とかってその辺に売ってる物なの?」
剣士「いや、世界に一本だけだから流石にねえだろ」
召喚士「………」
召喚士「ざっと五万人だぞ?」
ネメア「……嘘だな?」
召喚士「本当だよ……」
ネメア「………」
召喚士「それをこいつは欲しいって言ってるんだよ……」
ネメア「馬鹿か貴様はッ!」
剣士「買ってくれるって言ったからよ……」
ネメア「物には限度があるだろうがッ!」
剣士「………」
召喚士「それと剣士……そのリザ何とかってその辺に売ってる物なの?」
剣士「いや、世界に一本だけだから流石にねえだろ」
召喚士「………」
309:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/23(月) 07:59:27:v6VObUNM (4/10)
ー
喚起士「召喚士さん……」
召喚士「はい?」
喚起士「ちょっと……ペースが遅いので野宿になってしまいそうですが……」
召喚士「そうですか……」
喚起士「すいません……」
召喚士「喚起士さんのせいじゃ無いですよ!………」
剣士「………」ションボリ……
姫宮「あっち向いてホイッ!」
盗賊「………」ギュルッ!
姫宮「早く動かしすぎて気持ち悪いよ……」
喚起士「……と、取り合えず野宿に良さそうな場所を探しましょう」
召喚士「了解しました!」
ー
喚起士「召喚士さん……」
召喚士「はい?」
喚起士「ちょっと……ペースが遅いので野宿になってしまいそうですが……」
召喚士「そうですか……」
喚起士「すいません……」
召喚士「喚起士さんのせいじゃ無いですよ!………」
剣士「………」ションボリ……
姫宮「あっち向いてホイッ!」
盗賊「………」ギュルッ!
姫宮「早く動かしすぎて気持ち悪いよ……」
喚起士「……と、取り合えず野宿に良さそうな場所を探しましょう」
召喚士「了解しました!」
310:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/23(月) 09:00:37:v6VObUNM (5/10)
ーー
召喚士「真ん丸お月さん綺麗だなぁ……」
ネメア「………」
召喚士「ねぇネメア」
ネメア「……なんだ?」
召喚士「剣士の剣……何とかしないとね……」
ネメア「そうだな……」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「後さ……あのお姫様の谷の国って……そんなに酷い事になってるのかな」
ネメア「……わからんが女王が捕虜にされ……自身の国から逃げ出しているんだ。それなりに酷い状況なのだろう」
召喚士「………」
ネメア「あのお嬢の説明では詳しくわからんが……たった二人で国を乗っとるなど出来はしまい」
召喚士「………」
ーー
召喚士「真ん丸お月さん綺麗だなぁ……」
ネメア「………」
召喚士「ねぇネメア」
ネメア「……なんだ?」
召喚士「剣士の剣……何とかしないとね……」
ネメア「そうだな……」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「後さ……あのお姫様の谷の国って……そんなに酷い事になってるのかな」
ネメア「……わからんが女王が捕虜にされ……自身の国から逃げ出しているんだ。それなりに酷い状況なのだろう」
召喚士「………」
ネメア「あのお嬢の説明では詳しくわからんが……たった二人で国を乗っとるなど出来はしまい」
召喚士「………」
311:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/23(月) 10:04:37:v6VObUNM (6/10)
ー
喚起士「清暗に輝く望月は……現世も常世も……照らし微笑むのか……」
ジノ「なにそれ?」
喚起士「東方に伝わる詩ですね」
ジノ「へぇ……喚起士、仇見付かって良かったね」
喚起士「まだ確かじゃありませんが……」
ジノ「それとさ……兄ちゃんやパイア達も付いて来てくれて良かったね」
喚起士「……はい」
ジノ「召喚兄さんに会うまで喚起士いつもひとりだったから心配してたんだよ?」
喚起士「………」
ジノ「いつか心が折れちゃうんじゃないかって。でも……もう大丈夫かな?」
喚起士「ジノ……心配して貰ってありがとうございます……」
ジノ「いいよいいよ!……あたしと喚起士の仲じゃん!」
喚起士「………」
ー
喚起士「清暗に輝く望月は……現世も常世も……照らし微笑むのか……」
ジノ「なにそれ?」
喚起士「東方に伝わる詩ですね」
ジノ「へぇ……喚起士、仇見付かって良かったね」
喚起士「まだ確かじゃありませんが……」
ジノ「それとさ……兄ちゃんやパイア達も付いて来てくれて良かったね」
喚起士「……はい」
ジノ「召喚兄さんに会うまで喚起士いつもひとりだったから心配してたんだよ?」
喚起士「………」
ジノ「いつか心が折れちゃうんじゃないかって。でも……もう大丈夫かな?」
喚起士「ジノ……心配して貰ってありがとうございます……」
ジノ「いいよいいよ!……あたしと喚起士の仲じゃん!」
喚起士「………」
312:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/23(月) 11:03:21:v6VObUNM (7/10)
ー
剣士「今日は無理だな……」シャリシャリ……
盗賊「………」
剣士「人の事情なんだから勝手にやらせろってーの!」シャリシャリ……
盗賊「………」
剣士「おし!こんなもんか!」
盗賊「………」?
剣士「木の剣だけど……ねえよりましだろ。……よっ!」
ブオンッ!
剣士「中々だ!………はぁ」
盗賊「……なに?」
剣士「いやぁよ、まさか折れちゃうとは思わなくてな。なんか……召喚士に弱いままなら剣を置けって言われたみたいで……やだなぁてな」
盗賊「………」
剣士「……頑張らないかんよなぁ」
盗賊「………」
ー
剣士「今日は無理だな……」シャリシャリ……
盗賊「………」
剣士「人の事情なんだから勝手にやらせろってーの!」シャリシャリ……
盗賊「………」
剣士「おし!こんなもんか!」
盗賊「………」?
剣士「木の剣だけど……ねえよりましだろ。……よっ!」
ブオンッ!
剣士「中々だ!………はぁ」
盗賊「……なに?」
剣士「いやぁよ、まさか折れちゃうとは思わなくてな。なんか……召喚士に弱いままなら剣を置けって言われたみたいで……やだなぁてな」
盗賊「………」
剣士「……頑張らないかんよなぁ」
盗賊「………」
313:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/23(月) 12:28:25:v6VObUNM (8/10)
ーー
姫宮「おはよう……何してるの?」
盗賊「………」カキカキ
姫宮「へぇ、上手だねぇ……なら私も!」
喚起士「おはようございます……?」
盗賊、姫宮「………」カキカキ
喚起士「ふふ……私もお仲間に入れさせてください」
召喚士「ぶぁぁ……おはようござます……?」
盗賊、姫宮、喚起士「………」カキカキ
召喚士 (朝から……何か微笑ましいな……)
盗賊「………」カキカキ
召喚士「パイアは本当絵が上手いな」
盗賊「………」ふふん
ーー
姫宮「おはよう……何してるの?」
盗賊「………」カキカキ
姫宮「へぇ、上手だねぇ……なら私も!」
喚起士「おはようございます……?」
盗賊、姫宮「………」カキカキ
喚起士「ふふ……私もお仲間に入れさせてください」
召喚士「ぶぁぁ……おはようござます……?」
盗賊、姫宮、喚起士「………」カキカキ
召喚士 (朝から……何か微笑ましいな……)
盗賊「………」カキカキ
召喚士「パイアは本当絵が上手いな」
盗賊「………」ふふん
314:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/23(月) 12:36:27:v6VObUNM (9/10)
召喚士「ほう……」
姫宮「あんまり見ないで!」
召喚士「お姫様も上手だよ」
姫宮「………うう」
喚起士「………」チラチラ……
召喚士「………」
喚起士「……どうでしょう?」
召喚士「これは……?」
喚起士「これがネメア」
ネメア (グガァ……ウサギではないか……)
喚起士「これがジノ……」
ジノ (ウサギじゃ無いよ!ウサギじゃ無いよ!)
喚起士「そしてこれが……召喚士さんです……」
召喚士 (全部ウサギじゃないですか……)
召喚士「ほう……」
姫宮「あんまり見ないで!」
召喚士「お姫様も上手だよ」
姫宮「………うう」
喚起士「………」チラチラ……
召喚士「………」
喚起士「……どうでしょう?」
召喚士「これは……?」
喚起士「これがネメア」
ネメア (グガァ……ウサギではないか……)
喚起士「これがジノ……」
ジノ (ウサギじゃ無いよ!ウサギじゃ無いよ!)
喚起士「そしてこれが……召喚士さんです……」
召喚士 (全部ウサギじゃないですか……)
315:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/23(月) 13:51:30:v6VObUNM (10/10)
喚起士「で……パイア様とあの方です」
召喚士、姫宮、ネメア、ジノ「………」
喚起士「……あまり上手くはありませんが」
召喚士「そそそんな事ありませんよ!……なあ!」
姫宮「う、うん……」
喚起士「本当ですか?嬉しい……」
召喚士「……ははは」
喚起士「ふふふ……」
ネメア「………」
喚起士「私、朝食の作りますね!うふふ!うふふ!」
召喚士「………」
ネメア「あれはハッキリ言ってやれば良かったのではないのか……」
召喚士「言わない優しさもあるんだよ……」
喚起士「で……パイア様とあの方です」
召喚士、姫宮、ネメア、ジノ「………」
喚起士「……あまり上手くはありませんが」
召喚士「そそそんな事ありませんよ!……なあ!」
姫宮「う、うん……」
喚起士「本当ですか?嬉しい……」
召喚士「……ははは」
喚起士「ふふふ……」
ネメア「………」
喚起士「私、朝食の作りますね!うふふ!うふふ!」
召喚士「………」
ネメア「あれはハッキリ言ってやれば良かったのではないのか……」
召喚士「言わない優しさもあるんだよ……」
316:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/24(火) 08:28:47:gXesiVus (1/8)
ー
召喚士「ぜぇ……ぜぇ……ちょっと休みませんか……」
剣士「だらしねえな……こんな坂道余裕だろ……」
喚起士「……大丈夫ですか?」
召喚士「だ、大丈夫です!」
喚起士「召喚士さんでは無くて……」
召喚士「をえ?」
姫宮「はぁはぁ……」
喚起士「……休みましょう」
姫宮「私の……っはぁ事は気に……」
剣士「休んどけって」
姫宮「………」
剣士「子供が大人に気を使う事なんてねえからな」
姫宮「……うん」
ー
召喚士「ぜぇ……ぜぇ……ちょっと休みませんか……」
剣士「だらしねえな……こんな坂道余裕だろ……」
喚起士「……大丈夫ですか?」
召喚士「だ、大丈夫です!」
喚起士「召喚士さんでは無くて……」
召喚士「をえ?」
姫宮「はぁはぁ……」
喚起士「……休みましょう」
姫宮「私の……っはぁ事は気に……」
剣士「休んどけって」
姫宮「………」
剣士「子供が大人に気を使う事なんてねえからな」
姫宮「……うん」
317:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/24(火) 08:39:06:gXesiVus (2/8)
ー
姫宮「………」
喚起士「はい、お水です」
姫宮「ありがとう……」
喚起士「……気になさっているんですか?」
姫宮「………」
喚起士「大丈夫ですよ。……私達は気にしていませんから」
姫宮「ごめんね……お願いした私がこんなんで……」
喚起士「………」
剣士「おーいっ!盗賊よぉッ!」
召喚士「……静かにしろ!」
剣士「あいつまたどっか行っちまいやかったんだよ……」
召喚士「またか……」
ー
姫宮「………」
喚起士「はい、お水です」
姫宮「ありがとう……」
喚起士「……気になさっているんですか?」
姫宮「………」
喚起士「大丈夫ですよ。……私達は気にしていませんから」
姫宮「ごめんね……お願いした私がこんなんで……」
喚起士「………」
剣士「おーいっ!盗賊よぉッ!」
召喚士「……静かにしろ!」
剣士「あいつまたどっか行っちまいやかったんだよ……」
召喚士「またか……」
318:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/24(火) 11:52:27:gXesiVus (3/8)
ー
召喚士「俺行かなくて良かったのかな?」
ネメア「仕方無いだろ。お嬢を一人に出来ないからな」
姫宮「………」
召喚士「パイアどこ行ったのか……」
ガサガサッ……
召喚士「のぉぁぁあ!?」
盗賊「………」
召喚士「……ビックリさせるな!ってお前またフラフラとどこ行ってたんだよ……」
盗賊「………」カチャ
召喚士「なんだそれ?」
盗賊「……剣士に」
召喚士「………」
盗賊「………」グゥゥゥゥウッ!
ー
召喚士「俺行かなくて良かったのかな?」
ネメア「仕方無いだろ。お嬢を一人に出来ないからな」
姫宮「………」
召喚士「パイアどこ行ったのか……」
ガサガサッ……
召喚士「のぉぁぁあ!?」
盗賊「………」
召喚士「……ビックリさせるな!ってお前またフラフラとどこ行ってたんだよ……」
盗賊「………」カチャ
召喚士「なんだそれ?」
盗賊「……剣士に」
召喚士「………」
盗賊「………」グゥゥゥゥウッ!
319:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/24(火) 12:00:54:gXesiVus (4/8)
召喚士「………」
盗賊「……ネメア兄」
ネメア「なんだ?」
盗賊「魔力頂戴……」
ネメア「やれる訳無いだろ……」
盗賊「………」
召喚士 (こ、これはあれかッ!喚起士さんを冥府魔道へ誘ったあのッ!)
盗賊「………」ジー
召喚士「………」ゴクリッ
盗賊「………」
召喚士 (ききき緊急事態だからな……仕方無い……仕方無い事だッ!)
ネメア「……?」
召喚士 (人生初キースーが人間じゃ無いのは不本意だがッ!……うん……カモンパイアッ!)
盗賊「………」
召喚士「………」
盗賊「……ネメア兄」
ネメア「なんだ?」
盗賊「魔力頂戴……」
ネメア「やれる訳無いだろ……」
盗賊「………」
召喚士 (こ、これはあれかッ!喚起士さんを冥府魔道へ誘ったあのッ!)
盗賊「………」ジー
召喚士「………」ゴクリッ
盗賊「………」
召喚士 (ききき緊急事態だからな……仕方無い……仕方無い事だッ!)
ネメア「……?」
召喚士 (人生初キースーが人間じゃ無いのは不本意だがッ!……うん……カモンパイアッ!)
盗賊「………」
320:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/24(火) 13:50:13:gXesiVus (5/8)
召喚士 (んうー………)
盗賊「………」クルッ
姫宮「……な、なに?」
盗賊「……ん」
姫宮「んんんーーッ!」
召喚士 (ん……??)
姫宮「んんんッ!んー!」ジタバタッ!
盗賊「……ちゅっ…」ガバッ
姫宮「んん……ぁふ……」くた……
召喚士 (まだかパイアッ!早く来ないと目を開けられないじゃないか!)
姫宮 (あぁぁ……こ、こんなのって……)
召喚士 (パイア?……)チラッ
盗賊「……ふぁ……ぐちゅ……」
召喚士 (んうー………)
盗賊「………」クルッ
姫宮「……な、なに?」
盗賊「……ん」
姫宮「んんんーーッ!」
召喚士 (ん……??)
姫宮「んんんッ!んー!」ジタバタッ!
盗賊「……ちゅっ…」ガバッ
姫宮「んん……ぁふ……」くた……
召喚士 (まだかパイアッ!早く来ないと目を開けられないじゃないか!)
姫宮 (あぁぁ……こ、こんなのって……)
召喚士 (パイア?……)チラッ
盗賊「……ふぁ……ぐちゅ……」
321:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/24(火) 13:58:15:gXesiVus (6/8)
召喚士「………」
姫宮「……あぁっ……うぁ……」ブルブル
召喚士「約束が違うじゃないか……」
姫宮 (も、もう駄目……何か来ちゃ……)
盗賊「……ぷはっ」
姫宮「………」へた……
盗賊「……ごちそうさま」
姫宮「………」
召喚士「………」
盗賊「………」
召喚士「パイア……空気読めよ……」
盗賊「………」
召喚士「………」
姫宮「……あぁっ……うぁ……」ブルブル
召喚士「約束が違うじゃないか……」
姫宮 (も、もう駄目……何か来ちゃ……)
盗賊「……ぷはっ」
姫宮「………」へた……
盗賊「……ごちそうさま」
姫宮「………」
召喚士「………」
盗賊「………」
召喚士「パイア……空気読めよ……」
盗賊「………」
322:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/24(火) 14:53:09:gXesiVus (7/8)
ー
剣士「おめえはフラフラとどっか行くんじゃねえよッ!」
盗賊「………」カチャ
剣士「んあ?なんだそりゃ?」
盗賊「……剣士に」
剣士「おう?……ブレード?」
盗賊「………」
剣士「ん……刀ってやつか……」
召喚士「刀って?」
剣士「あぁ東の方の武器でよ、ここいらの武器と作り方と研ぎ方が違う物って話だな」
召喚士「へぇ……」
盗賊「………」
剣士「……お前これどうしたんだ?」
ー
剣士「おめえはフラフラとどっか行くんじゃねえよッ!」
盗賊「………」カチャ
剣士「んあ?なんだそりゃ?」
盗賊「……剣士に」
剣士「おう?……ブレード?」
盗賊「………」
剣士「ん……刀ってやつか……」
召喚士「刀って?」
剣士「あぁ東の方の武器でよ、ここいらの武器と作り方と研ぎ方が違う物って話だな」
召喚士「へぇ……」
盗賊「………」
剣士「……お前これどうしたんだ?」
323:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/24(火) 16:11:35:gXesiVus (8/8)
盗賊「………」クイッ
召喚士、剣士「………」
盗賊「………」クイッ
召喚士「あのさ……人差し指曲げてるけど……」
剣士「……盗ってきたのか?」
盗賊「………」コクッ
剣士「バカ野郎ッ!直ぐに返してきやがれッ!」
盗賊「………」
剣士「人様の物をギってくるんじゃねえッ!」
盗賊「………」
剣士「……ほれ返しに行ってこい」
盗賊「………」コク……
剣士「………」
盗賊「………」クイッ
召喚士、剣士「………」
盗賊「………」クイッ
召喚士「あのさ……人差し指曲げてるけど……」
剣士「……盗ってきたのか?」
盗賊「………」コクッ
剣士「バカ野郎ッ!直ぐに返してきやがれッ!」
盗賊「………」
剣士「人様の物をギってくるんじゃねえッ!」
盗賊「………」
剣士「……ほれ返しに行ってこい」
盗賊「………」コク……
剣士「………」
324:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/25(水) 01:06:47:CwOQr.4c (1/6)
ー
剣士「バカ野郎が……」
ネメア「……あまり言ってやるな。お前の為にやったのだから」
剣士「だがよ……泥棒はマジいだろ」
ネメア「そうだが……それしかお前を助ける方法を知らなかったのかもしれん」
剣士「どういうこった?」
ネメア「……パイアは昔、女盗賊として生きていた時代があってな。冷血、残虐、無慈悲な女盗賊と言われていたんだ」
剣士「盗賊がか?……想像出来ねえな」
ネメア「……恐らくパイアと言う名を貰い受ける前の話しだと思うが詳しくは私も知らん」
剣士「………」
ネメア「助けたいと言う気持ちがあっても……やり方がわからない……」
ー
剣士「バカ野郎が……」
ネメア「……あまり言ってやるな。お前の為にやったのだから」
剣士「だがよ……泥棒はマジいだろ」
ネメア「そうだが……それしかお前を助ける方法を知らなかったのかもしれん」
剣士「どういうこった?」
ネメア「……パイアは昔、女盗賊として生きていた時代があってな。冷血、残虐、無慈悲な女盗賊と言われていたんだ」
剣士「盗賊がか?……想像出来ねえな」
ネメア「……恐らくパイアと言う名を貰い受ける前の話しだと思うが詳しくは私も知らん」
剣士「………」
ネメア「助けたいと言う気持ちがあっても……やり方がわからない……」
325:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/25(水) 02:52:50:CwOQr.4c (2/6)
剣士「………」
ネメア「なら……自分の出来る事は何か?……物を盗り相手に与える事」
剣士「………」
ネメア「……今までパイアに関わってきた人間にも同じ事をしていたのかもしれんな」
剣士「……そうか」
ネメア「それを正すのはお前だ。……パイアを叱ってくれてありがとう」
剣士「礼なんてやめてくれ……」
ネメア「………」
剣士「………」
喚起士「……パイア様は見付かったで……姫宮さん!いかがなさいました!」
姫宮「………」ポケェ……
召喚士「………」
剣士「………」
ネメア「なら……自分の出来る事は何か?……物を盗り相手に与える事」
剣士「………」
ネメア「……今までパイアに関わってきた人間にも同じ事をしていたのかもしれんな」
剣士「……そうか」
ネメア「それを正すのはお前だ。……パイアを叱ってくれてありがとう」
剣士「礼なんてやめてくれ……」
ネメア「………」
剣士「………」
喚起士「……パイア様は見付かったで……姫宮さん!いかがなさいました!」
姫宮「………」ポケェ……
召喚士「………」
326:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/25(水) 03:03:33:CwOQr.4c (3/6)
喚起士「召喚士さん……これは……」
召喚士「……聞かない方がいいです」
喚起士「ですが……こんなに顔を赤らめて……」
召喚士「………」
喚起士「先程から焦点も合っていないですし……何か病気に!」
召喚士「違うと思いますよ……」
喚起士「何故そう言えるんですか!」
召喚士「……パイアに魔力をあげたんですよ」
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「そ、そうだったんですか……そう……」
召喚士、ジノ「………」
喚起士「召喚士さん……これは……」
召喚士「……聞かない方がいいです」
喚起士「ですが……こんなに顔を赤らめて……」
召喚士「………」
喚起士「先程から焦点も合っていないですし……何か病気に!」
召喚士「違うと思いますよ……」
喚起士「何故そう言えるんですか!」
召喚士「……パイアに魔力をあげたんですよ」
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「そ、そうだったんですか……そう……」
召喚士、ジノ「………」
327:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/25(水) 07:59:37:CwOQr.4c (4/6)
ー
ザザザザッ
……「不覚……なんと言う不覚!」
……「己の得物を盗まれるなど……ぐぐう……」
……「……しかも盗人を追い掛けた挙げ句……見失うとは」
……「………」
……「どうしたものか……」
……「おおおぉぉぉ……」
……「……いた。あの人影間違いないッ!」
ザザザザッ!
ー
ザザザザッ
……「不覚……なんと言う不覚!」
……「己の得物を盗まれるなど……ぐぐう……」
……「……しかも盗人を追い掛けた挙げ句……見失うとは」
……「………」
……「どうしたものか……」
……「おおおぉぉぉ……」
……「……いた。あの人影間違いないッ!」
ザザザザッ!
328:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/25(水) 15:51:39:CwOQr.4c (5/6)
ー
盗賊「………」トボトボ……
……「待たれいッ!」
盗賊「………」?
……「……そのまま振り向く事無く……手に持っている物を地面に置け」
盗賊「………」カチャンッ!
……「静かに置かんか!……ぐぬ」
盗賊「………」
……「まだ子供ではないか……子供がこのような事をするとは……」
盗賊「………」
……「恐らく……頭となる人間に言われたのだな……」
盗賊「………」
……「脅され……罵られ……恐怖でこの子供を支配し……なんと……」
盗賊「………」
ー
盗賊「………」トボトボ……
……「待たれいッ!」
盗賊「………」?
……「……そのまま振り向く事無く……手に持っている物を地面に置け」
盗賊「………」カチャンッ!
……「静かに置かんか!……ぐぬ」
盗賊「………」
……「まだ子供ではないか……子供がこのような事をするとは……」
盗賊「………」
……「恐らく……頭となる人間に言われたのだな……」
盗賊「………」
……「脅され……罵られ……恐怖でこの子供を支配し……なんと……」
盗賊「………」
329:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/25(水) 23:45:41:CwOQr.4c (6/6)
……「断じて許せんッ!」
盗賊「………」
……「お子よ……お前の主の元へ案内せい」
盗賊「………」
……「某が成敗致すッ!」
盗賊「………」
たたたッ
……「………」
……「断じて許せんッ!」
盗賊「………」
……「お子よ……お前の主の元へ案内せい」
盗賊「………」
……「某が成敗致すッ!」
盗賊「………」
たたたッ
……「………」
330:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/25(水) 23:57:44:hGfqEKgo (1/1)
④某
④某
331:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/26(木) 08:16:03:cRhA68HI (1/9)
ー
盗賊「………」
剣士「返してきたか?」
盗賊「………」コク……
剣士「そっか……もうすんなよ?」
盗賊「………」
剣士「怒ってねえよ。安心しろ」
盗賊「………」コクッ
喚起士「そろそろ行きませんと……また野宿しなければいけなくなりますので」
召喚士「……はい」
姫宮「………」
ジノ「お姫様?」
姫宮「な、なに?」
ジノ「……大丈夫?」
姫宮「大丈夫!大丈夫!」
ー
盗賊「………」
剣士「返してきたか?」
盗賊「………」コク……
剣士「そっか……もうすんなよ?」
盗賊「………」
剣士「怒ってねえよ。安心しろ」
盗賊「………」コクッ
喚起士「そろそろ行きませんと……また野宿しなければいけなくなりますので」
召喚士「……はい」
姫宮「………」
ジノ「お姫様?」
姫宮「な、なに?」
ジノ「……大丈夫?」
姫宮「大丈夫!大丈夫!」
332:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/26(木) 08:22:32:cRhA68HI (2/9)
盗賊「………」
姫宮「あの……えっと……」
盗賊「……なに?」
姫宮「ううん何でも無いよ!ごめんね!」
盗賊「………」?
喚起士「………」
召喚士、ジノ「………」
剣士「盗賊よ、あの刀の持ち主ってどんな奴だった?」
盗賊「……そこにいる」
剣士「あ?……誰もいねえぞ?」
盗賊「………」??
剣士「まあいいや。行くか」
盗賊「………」コクッ
盗賊「………」
姫宮「あの……えっと……」
盗賊「……なに?」
姫宮「ううん何でも無いよ!ごめんね!」
盗賊「………」?
喚起士「………」
召喚士、ジノ「………」
剣士「盗賊よ、あの刀の持ち主ってどんな奴だった?」
盗賊「……そこにいる」
剣士「あ?……誰もいねえぞ?」
盗賊「………」??
剣士「まあいいや。行くか」
盗賊「………」コクッ
333:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/26(木) 11:07:01:cRhA68HI (3/9)
ー
喚起士、盗賊、姫宮「………」
剣士「……二人邪魔くせえんだけど。もっと盗賊と離れて歩けねえのか?」
喚起士「貴方の方こそ……パイア様と離れて歩かれたらいかがですか?」
姫宮「そうそう!」
剣士「そんな事言ってもよ……なあ盗賊」
盗賊「………」
召喚士「………」
ネメア「なにやら……由々しき事態か?」
召喚士「そうかもね……」
ネメア「ふむ……」
ー
喚起士、盗賊、姫宮「………」
剣士「……二人邪魔くせえんだけど。もっと盗賊と離れて歩けねえのか?」
喚起士「貴方の方こそ……パイア様と離れて歩かれたらいかがですか?」
姫宮「そうそう!」
剣士「そんな事言ってもよ……なあ盗賊」
盗賊「………」
召喚士「………」
ネメア「なにやら……由々しき事態か?」
召喚士「そうかもね……」
ネメア「ふむ……」
334:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/26(木) 16:32:56:cRhA68HI (4/9)
ーー
喚起士「まだ早いうちに着けて良かったですね」
召喚士「そうですね」
喚起士「私と姫宮さんは宿に向かいますが、召喚士さんはどうします?」
召喚士「一緒に……」
ネメア「待て。私と召喚士は用事があるので宿に行くのは後にする」
召喚士「はあ?何だよ用事って」
ネメア「……いいから」
剣士「ん……俺らは暇だからんなあ……盗賊よ召喚士に付いてくか」
盗賊「………」コクッ
喚起士「……わかりました」
ーー
喚起士「まだ早いうちに着けて良かったですね」
召喚士「そうですね」
喚起士「私と姫宮さんは宿に向かいますが、召喚士さんはどうします?」
召喚士「一緒に……」
ネメア「待て。私と召喚士は用事があるので宿に行くのは後にする」
召喚士「はあ?何だよ用事って」
ネメア「……いいから」
剣士「ん……俺らは暇だからんなあ……盗賊よ召喚士に付いてくか」
盗賊「………」コクッ
喚起士「……わかりました」
335:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/26(木) 16:37:53:cRhA68HI (5/9)
姫宮「ええ……ねえ盗賊一緒に行かない?」
盗賊「行かない……」
姫宮「そっかぁ……」
喚起士「………」
盗賊「……それ貸して」
喚起士「え?……服ですか?」
盗賊「………」コクッ
喚起士「はい……どうぞ」
盗賊「………」パサッ
喚起士 (そうか……パイア様……)
剣士「行くぞ盗賊」
盗賊「………」
タタタ……
姫宮「ええ……ねえ盗賊一緒に行かない?」
盗賊「行かない……」
姫宮「そっかぁ……」
喚起士「………」
盗賊「……それ貸して」
喚起士「え?……服ですか?」
盗賊「………」コクッ
喚起士「はい……どうぞ」
盗賊「………」パサッ
喚起士 (そうか……パイア様……)
剣士「行くぞ盗賊」
盗賊「………」
タタタ……
336:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/26(木) 20:27:09:KEhCGhwk (1/1)
④
面白い
④
面白い
337:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/26(木) 20:59:16:cRhA68HI (6/9)
姫宮「ねえ喚起士……盗賊は何で服を着て行ったの?」
喚起士「……姫宮さんを守る為ですよ」
姫宮「……え?」
喚起士「人の多い場所へ出る場合、一緒におられる時にはお顔を晒し……いないのならお顔を隠し」
姫宮「そんな事したら盗賊が捕まっちゃうよ……」
喚起士「それが狙いなんですよ」
姫宮「………」
喚起士「姫宮さんの身代わりになるようにですね。パイア様はそう考えているみたいです」
姫宮「………」
喚起士「姫宮さんがあの方……剣士さんと約束なされた事を守る為にパイア様も同じ……」
姫宮「なんで……剣士にはお願いしたけど盗賊は……」
喚起士「………」
ジノ「言ってもいいんじゃない?」
姫宮「ねえ喚起士……盗賊は何で服を着て行ったの?」
喚起士「……姫宮さんを守る為ですよ」
姫宮「……え?」
喚起士「人の多い場所へ出る場合、一緒におられる時にはお顔を晒し……いないのならお顔を隠し」
姫宮「そんな事したら盗賊が捕まっちゃうよ……」
喚起士「それが狙いなんですよ」
姫宮「………」
喚起士「姫宮さんの身代わりになるようにですね。パイア様はそう考えているみたいです」
姫宮「………」
喚起士「姫宮さんがあの方……剣士さんと約束なされた事を守る為にパイア様も同じ……」
姫宮「なんで……剣士にはお願いしたけど盗賊は……」
喚起士「………」
ジノ「言ってもいいんじゃない?」
338:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/26(木) 21:25:57:cRhA68HI (7/9)
喚起士「そうですね」
姫宮「……?」
喚起士「パイア様は……人では無いんです」
ジノ「あたしの姉ちゃんだよ!」
姫宮「………」
喚起士「クロミュオーンの猪と言うジノ達と同じ者なんですよ」
姫宮「まさか……」
喚起士「本当です。それとパイア様はあの方が使役していますね」
姫宮「………」
喚起士「ですから……契約主が守ろうとした者をパイア様も守る……」
姫宮「そうだったんだ……」
喚起士「………」
姫宮「………」
喚起士「そうですね」
姫宮「……?」
喚起士「パイア様は……人では無いんです」
ジノ「あたしの姉ちゃんだよ!」
姫宮「………」
喚起士「クロミュオーンの猪と言うジノ達と同じ者なんですよ」
姫宮「まさか……」
喚起士「本当です。それとパイア様はあの方が使役していますね」
姫宮「………」
喚起士「ですから……契約主が守ろうとした者をパイア様も守る……」
姫宮「そうだったんだ……」
喚起士「………」
姫宮「………」
339:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/26(木) 22:29:36:cRhA68HI (8/9)
ー
召喚士「何やるんだよ……」
ネメア「ここは前の街ほど大きく無いが人はそれなりにいるな」
召喚士「……あれやるの?」
ネメア「そうだ。剣士の剣を買わねばならんだろ?」
召喚士「………」
剣士「おおお……盗賊よ!凄げえもん見れるぜ!」
盗賊「………」
剣士「楽しみだなッ!」
召喚士 (まぁ……ネメアいるしいいか……)
ネメア「聴け皆の者ぉぉッ!!私を倒せた者には金貨十枚だ!!!」
ネメア「参加料は銅貨三枚だッ!腕に自信がある者はいないかッ!!」
召喚士「こっそり値上げするなよ……」
ネメア「いいだろうが……」
ー
召喚士「何やるんだよ……」
ネメア「ここは前の街ほど大きく無いが人はそれなりにいるな」
召喚士「……あれやるの?」
ネメア「そうだ。剣士の剣を買わねばならんだろ?」
召喚士「………」
剣士「おおお……盗賊よ!凄げえもん見れるぜ!」
盗賊「………」
剣士「楽しみだなッ!」
召喚士 (まぁ……ネメアいるしいいか……)
ネメア「聴け皆の者ぉぉッ!!私を倒せた者には金貨十枚だ!!!」
ネメア「参加料は銅貨三枚だッ!腕に自信がある者はいないかッ!!」
召喚士「こっそり値上げするなよ……」
ネメア「いいだろうが……」
340:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/26(木) 22:38:43:cRhA68HI (9/9)
ー
街人「グゲェェェッ……」
ズザザザァァァッ……ワアアアアァ!
召喚士「はん……トロいな人間……」
ネメア「………」
剣士「見たかよ盗賊!あれで三十人吹き飛ばしてるぜッ!」
盗賊「………」
剣士「あの技凄げえなぁ……教えてくんねえかな……」
盗賊「………」
剣士「あれ仙人の技なんだぜッ!」
盗賊「……剣士」
剣士「おん?なんだ?」
盗賊「お金頂戴……」
剣士「ああ?……そうか、なるほどなぁ。お前面白い事考えんな!」
盗賊「………」
ー
街人「グゲェェェッ……」
ズザザザァァァッ……ワアアアアァ!
召喚士「はん……トロいな人間……」
ネメア「………」
剣士「見たかよ盗賊!あれで三十人吹き飛ばしてるぜッ!」
盗賊「………」
剣士「あの技凄げえなぁ……教えてくんねえかな……」
盗賊「………」
剣士「あれ仙人の技なんだぜッ!」
盗賊「……剣士」
剣士「おん?なんだ?」
盗賊「お金頂戴……」
剣士「ああ?……そうか、なるほどなぁ。お前面白い事考えんな!」
盗賊「………」
341:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/27(金) 06:36:23:QY4y1YxY (1/10)
ー
ワアアアアァ……
召喚士「クククッ……こう脆くてはつまらんな……」
ネメア「馬鹿が……調子に乗るな!」
召喚士「へぇい……」
盗賊「………」
ネメア「パイアどうしたのだ?」
召喚士「……?」
盗賊「……これ」
召喚士「これ?」
盗賊「………」チャリ
召喚士「………」
ザワザワザワ……
盗賊「………」ザッ……
ネメア、召喚士「………」
ー
ワアアアアァ……
召喚士「クククッ……こう脆くてはつまらんな……」
ネメア「馬鹿が……調子に乗るな!」
召喚士「へぇい……」
盗賊「………」
ネメア「パイアどうしたのだ?」
召喚士「……?」
盗賊「……これ」
召喚士「これ?」
盗賊「………」チャリ
召喚士「………」
ザワザワザワ……
盗賊「………」ザッ……
ネメア、召喚士「………」
342:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/27(金) 07:34:31:QY4y1YxY (2/10)
ネメア「ヤバイぞこれは……パイアめやる気だ……」
召喚士「ななな何とかしてよ!」
ネメア「………」
召喚士「今までみたいにちゃちゃっとさ!」
ネメア「出来る訳無いだろ!力だけならパイアの方が上だぞ?」
召喚士「………」
盗賊「………」バッ!
ズガッガギンッ!
召喚士「ひやぁぉぁあ!」
ネメア「避けんか!」
召喚士「出来るか!」
ワアアァァ……チビッコスゲー……
ネメア「ヤバイぞこれは……パイアめやる気だ……」
召喚士「ななな何とかしてよ!」
ネメア「………」
召喚士「今までみたいにちゃちゃっとさ!」
ネメア「出来る訳無いだろ!力だけならパイアの方が上だぞ?」
召喚士「………」
盗賊「………」バッ!
ズガッガギンッ!
召喚士「ひやぁぉぁあ!」
ネメア「避けんか!」
召喚士「出来るか!」
ワアアァァ……チビッコスゲー……
343:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/27(金) 07:48:34:QY4y1YxY (3/10)
盗賊「………」
召喚士「あわわわわ……」
ネメア「ぐぬぬ……緊急事態だ!召喚術を使え!」
召喚士「やだぁぁあ!」
盗賊「………」ヒュッ!
ドゴンッ!パラパラ……
召喚士「ひぃぃぁぁ……」
ネメア「パイアめ……手加減無しか。早く召喚術を使わねば死ぬぞ!」
召喚士「そそそそんな事言われても!」
ネメア「パイアに撲殺されるのと一か八か召喚術を使って死ぬのとどっちがいいんだ!」
召喚士「どっちとも嫌じゃッ!」
盗賊「………」
盗賊「………」
召喚士「あわわわわ……」
ネメア「ぐぬぬ……緊急事態だ!召喚術を使え!」
召喚士「やだぁぁあ!」
盗賊「………」ヒュッ!
ドゴンッ!パラパラ……
召喚士「ひぃぃぁぁ……」
ネメア「パイアめ……手加減無しか。早く召喚術を使わねば死ぬぞ!」
召喚士「そそそそんな事言われても!」
ネメア「パイアに撲殺されるのと一か八か召喚術を使って死ぬのとどっちがいいんだ!」
召喚士「どっちとも嫌じゃッ!」
盗賊「………」
344:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/27(金) 13:22:22:QY4y1YxY (4/10)
ー
……「なんたる事か……お子を見失ってしまうとは……」
……「またしても不覚……」
……「………」
……「せめてお子の顔だけでも見ておくべきであった……」
……「それにしても……なんと足の速いお子であろうか……」
……「某の足でも追い付けぬとは……」
……「まさか……お子を操る悪などいなくお子が一人で……」
……「いやいや!そんな事は無い!」
……「おのれ悪党……お子よ必ず救い出してみせるからなッ!」
……「姫は無事であろうか……」
……「………」
ー
……「なんたる事か……お子を見失ってしまうとは……」
……「またしても不覚……」
……「………」
……「せめてお子の顔だけでも見ておくべきであった……」
……「それにしても……なんと足の速いお子であろうか……」
……「某の足でも追い付けぬとは……」
……「まさか……お子を操る悪などいなくお子が一人で……」
……「いやいや!そんな事は無い!」
……「おのれ悪党……お子よ必ず救い出してみせるからなッ!」
……「姫は無事であろうか……」
……「………」
345:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/27(金) 13:29:59:QY4y1YxY (5/10)
ー
盗賊「………」ババッ!
ガスッガギッ!
ネメア「ぐっ!止めんかパイア!」
召喚士「ひぃぃ……」
盗賊「………」
ネメア「何の為にこんな事をする!」
盗賊「……勝ってお金貰う為」
ネメア「お前には必要無いだろ!」
盗賊「剣士の剣買いたいから……」
ネメア「………」
盗賊「………」
召喚士「そそそそれならお金はやるから止めてくれぇぇ!」
盗賊「……駄目」
召喚士「何でだよッ!」
ー
盗賊「………」ババッ!
ガスッガギッ!
ネメア「ぐっ!止めんかパイア!」
召喚士「ひぃぃ……」
盗賊「………」
ネメア「何の為にこんな事をする!」
盗賊「……勝ってお金貰う為」
ネメア「お前には必要無いだろ!」
盗賊「剣士の剣買いたいから……」
ネメア「………」
盗賊「………」
召喚士「そそそそれならお金はやるから止めてくれぇぇ!」
盗賊「……駄目」
召喚士「何でだよッ!」
346:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/27(金) 14:13:35:QY4y1YxY (6/10)
盗賊「自分の手で倒せば勝った実感があるって剣士が言ってた」
ネメア「………」
召喚士「アホか!」
ネメア「ならば来いパイア!」
盗賊「………」コクッ
ネメア「……召喚士すまん。犠牲になってくれ……」
召喚士「は?え?はぁぁぁあ!?」
盗賊「………」ザッ!
ズドンッ!……
召喚士「」バタ……
ワアアアアァ!アノチビカッチマッタ!
盗賊「………」バッ!
ネメア「パイアよ……持って行け」
盗賊「………」
盗賊「自分の手で倒せば勝った実感があるって剣士が言ってた」
ネメア「………」
召喚士「アホか!」
ネメア「ならば来いパイア!」
盗賊「………」コクッ
ネメア「……召喚士すまん。犠牲になってくれ……」
召喚士「は?え?はぁぁぁあ!?」
盗賊「………」ザッ!
ズドンッ!……
召喚士「」バタ……
ワアアアアァ!アノチビカッチマッタ!
盗賊「………」バッ!
ネメア「パイアよ……持って行け」
盗賊「………」
347:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/27(金) 14:52:55:QY4y1YxY (7/10)
ー
タタタタッ
盗賊「………」バッ!
剣士「中々面白かったぜ!」
盗賊「………」
剣士 (召喚士……最後、ありゃわざと喰らってくれたな……)
盗賊「……これ剣士に」
剣士「お前の金だ、俺は貰えねえよ」
盗賊「………」
剣士「……だが……その金で買ったもんをくれるって言うんなら貰ってやる」
盗賊「……なら買う」
剣士「そうか。……行くか」
盗賊「………」コクッ
ー
タタタタッ
盗賊「………」バッ!
剣士「中々面白かったぜ!」
盗賊「………」
剣士 (召喚士……最後、ありゃわざと喰らってくれたな……)
盗賊「……これ剣士に」
剣士「お前の金だ、俺は貰えねえよ」
盗賊「………」
剣士「……だが……その金で買ったもんをくれるって言うんなら貰ってやる」
盗賊「……なら買う」
剣士「そうか。……行くか」
盗賊「………」コクッ
348:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/27(金) 15:02:00:QY4y1YxY (8/10)
剣士 (召喚士とネメア……ありがとな……)
盗賊「………」
タタタ……
ネメア「……ふう」
召喚士「」
ネメア「まぁ……結果が同じなのだからいいだろう……」
ネメア「甘いな私は……」
ネメア「おい……起きていいぞ?」
召喚士「」
ネメア「………」
ネメア「………」
ネメア「もしや……こいつあれをまともに喰らったのか……?」
ネメア「……お、おい!召喚士しっかりしろ!」
ネメア「………」
ネメア「剣士とパイアは行ってしまったし……どうしたものか……」
剣士 (召喚士とネメア……ありがとな……)
盗賊「………」
タタタ……
ネメア「……ふう」
召喚士「」
ネメア「まぁ……結果が同じなのだからいいだろう……」
ネメア「甘いな私は……」
ネメア「おい……起きていいぞ?」
召喚士「」
ネメア「………」
ネメア「………」
ネメア「もしや……こいつあれをまともに喰らったのか……?」
ネメア「……お、おい!召喚士しっかりしろ!」
ネメア「………」
ネメア「剣士とパイアは行ってしまったし……どうしたものか……」
349:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/27(金) 20:52:24:QY4y1YxY (9/10)
ー
剣士「ぬふふふ」
盗賊「………」
剣士「なぁに買って貰うかな!ぬふふふ!」
盗賊「剣士……気持ち悪い」
剣士「大丈夫か?どっか打ったのか?」
盗賊「………」フルフル
剣士「……?」
盗賊「………」
剣士「……違うのか。それならいいや」
盗賊「………」
剣士「ぬふふふ!行くか!」
盗賊「………」
……「………」
ー
剣士「ぬふふふ」
盗賊「………」
剣士「なぁに買って貰うかな!ぬふふふ!」
盗賊「剣士……気持ち悪い」
剣士「大丈夫か?どっか打ったのか?」
盗賊「………」フルフル
剣士「……?」
盗賊「………」
剣士「……違うのか。それならいいや」
盗賊「………」
剣士「ぬふふふ!行くか!」
盗賊「………」
……「………」
350:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/27(金) 23:36:10:QY4y1YxY (10/10)
ー
……「お子よ、見付けたぞ」
……「成る程……あの梟雄な男がそうなのだな……」
……「………」
……「武器屋?……何故武器屋などに」
……「そうか……悪漢め許すまじ!」
……「幼気なお子を……くっ!……折檻する道具を……」
……「待っておれお子よッ!今助けに参るッ!」
ー
……「お子よ、見付けたぞ」
……「成る程……あの梟雄な男がそうなのだな……」
……「………」
……「武器屋?……何故武器屋などに」
……「そうか……悪漢め許すまじ!」
……「幼気なお子を……くっ!……折檻する道具を……」
……「待っておれお子よッ!今助けに参るッ!」
351:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/28(土) 22:08:52:6zkJBVIE (1/3)
ー
剣士「これいいなぁ……そう思うだろ盗賊」
盗賊「………」
武器屋「お客様……そう商品に近付かれては……」
剣士「いいだろうがよ……勝手だろ?」
武器屋「はぁ……そうですが……」
剣士「いいなぁ……高けえなぁ……」
盗賊「……これ頂戴」ヂャリン!
武器屋「……お足りになりませんが」
剣士「値段ちゃんと見ろよ……」
盗賊「………」
剣士「買えそうなのはあっちだな。あれだと……また折れそうなんだよな……」
盗賊「………」
ー
剣士「これいいなぁ……そう思うだろ盗賊」
盗賊「………」
武器屋「お客様……そう商品に近付かれては……」
剣士「いいだろうがよ……勝手だろ?」
武器屋「はぁ……そうですが……」
剣士「いいなぁ……高けえなぁ……」
盗賊「……これ頂戴」ヂャリン!
武器屋「……お足りになりませんが」
剣士「値段ちゃんと見ろよ……」
盗賊「………」
剣士「買えそうなのはあっちだな。あれだと……また折れそうなんだよな……」
盗賊「………」
352:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/28(土) 22:16:34:6zkJBVIE (2/3)
武器屋「………」チラッ
盗賊「………」?
剣士「………」
武器屋「こちらの武器……手持ちの金額でも構いませんが……」
剣士「……が?なんだ?」
武器屋「そちらのお嬢さんをですね……」
剣士「は……行くぞ盗賊」
盗賊「………」
剣士「悪りいなオヤジ。そんな欲しくねえんだ。ただの冷やかしだからよ……後、それ以上言ったらお前を殺す」
武器屋「………」
剣士「……チッ」
盗賊「………」
武器屋「………」チラッ
盗賊「………」?
剣士「………」
武器屋「こちらの武器……手持ちの金額でも構いませんが……」
剣士「……が?なんだ?」
武器屋「そちらのお嬢さんをですね……」
剣士「は……行くぞ盗賊」
盗賊「………」
剣士「悪りいなオヤジ。そんな欲しくねえんだ。ただの冷やかしだからよ……後、それ以上言ったらお前を殺す」
武器屋「………」
剣士「……チッ」
盗賊「………」
353:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/28(土) 22:33:52:6zkJBVIE (3/3)
ー
盗賊「……よかったの?」
剣士「ああ、構わねえよ気にすんな」
盗賊「………」
剣士 (召喚士達といたせいか……ああいう屑の匂いわかんなくなってんのかなぁ……)
盗賊「………」
剣士「あそこで買うよりよもっと良いところで買いたいからその時頼むぜ!」
盗賊「………」コクッ
剣士「暫くこいつの世話になんのか……」
盗賊「………」
……「待たれよ、そこの男……」
剣士「……俺か?」
……「そのお子を……此方へ渡して貰おう……」
剣士「………」
ー
盗賊「……よかったの?」
剣士「ああ、構わねえよ気にすんな」
盗賊「………」
剣士 (召喚士達といたせいか……ああいう屑の匂いわかんなくなってんのかなぁ……)
盗賊「………」
剣士「あそこで買うよりよもっと良いところで買いたいからその時頼むぜ!」
盗賊「………」コクッ
剣士「暫くこいつの世話になんのか……」
盗賊「………」
……「待たれよ、そこの男……」
剣士「……俺か?」
……「そのお子を……此方へ渡して貰おう……」
剣士「………」
354:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/29(日) 16:08:31:UVPseLBo (1/1)
盗賊「………」
剣士「なんだ……盗賊よ今日は随分とモテるな」
……「………」
剣士「誰だか知らねえが渡すつもりはねえよ。悪りいな」
……「そうか……ならば力ずくで……」
剣士 (なんだこいつ……頭巾で顔隠して……)
……「構えよ……」
剣士「ん……ほらよ」ザッ
……「………」チャッ……
剣士「あああ?……その刀お前の?」
……「いかにも。……貴様がそのお子に盗ませた物だ」
剣士「い、いや違げえって!……こいつがな……いやぁ悪かったな……」
盗賊「………」
剣士「なんだ……盗賊よ今日は随分とモテるな」
……「………」
剣士「誰だか知らねえが渡すつもりはねえよ。悪りいな」
……「そうか……ならば力ずくで……」
剣士 (なんだこいつ……頭巾で顔隠して……)
……「構えよ……」
剣士「ん……ほらよ」ザッ
……「………」チャッ……
剣士「あああ?……その刀お前の?」
……「いかにも。……貴様がそのお子に盗ませた物だ」
剣士「い、いや違げえって!……こいつがな……いやぁ悪かったな……」
355:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/30(月) 09:11:34:O3hYHWLo (1/3)
……「言い訳は聞かぬ!……貴様を成敗しお子を助け出す!行くぞッ!」
剣士「待て!誤解だ!」
……「ハアァァアッ!」
シュガスッ!ギギギ……
……「グギギ……」
剣士「聞けぇぇぇッ!」
……「聞く耳持たんッ!」
剣士「ぐうぅう!」
ガギンッ!……ざざ……
……「………」
剣士 (殺すつもりは無いみたいだな……刀の背……って言うのか、そこを使って……)
……「きえぇぇえいッ!」
剣士「……チィッ!」
シュガスッ!
……「言い訳は聞かぬ!……貴様を成敗しお子を助け出す!行くぞッ!」
剣士「待て!誤解だ!」
……「ハアァァアッ!」
シュガスッ!ギギギ……
……「グギギ……」
剣士「聞けぇぇぇッ!」
……「聞く耳持たんッ!」
剣士「ぐうぅう!」
ガギンッ!……ざざ……
……「………」
剣士 (殺すつもりは無いみたいだな……刀の背……って言うのか、そこを使って……)
……「きえぇぇえいッ!」
剣士「……チィッ!」
シュガスッ!
356:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/30(月) 21:17:08:O3hYHWLo (2/3)
ー
剣士 (やべえ……こんな木剣じゃもたねえ……)
…… (あんな玩具のような物でよく……)
剣士「終わりかい?……まだまだこっちは行けるぜ?」
……「………」ザッ……
剣士 (さて……どうすっかな……)
……「………」チャキッ……
剣士 (刃をこちらに向けるか……)
……「悪いが……手加減無用のようなのでな……」
剣士「いいぜぇ来いッ!」
……「………」
スシャッ!ガスッ……
……「……ッ!」
剣士「こんなもんいくらでもくれてやるッ!」
ドボグゥッ!
ー
剣士 (やべえ……こんな木剣じゃもたねえ……)
…… (あんな玩具のような物でよく……)
剣士「終わりかい?……まだまだこっちは行けるぜ?」
……「………」ザッ……
剣士 (さて……どうすっかな……)
……「………」チャキッ……
剣士 (刃をこちらに向けるか……)
……「悪いが……手加減無用のようなのでな……」
剣士「いいぜぇ来いッ!」
……「………」
スシャッ!ガスッ……
……「……ッ!」
剣士「こんなもんいくらでもくれてやるッ!」
ドボグゥッ!
357:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/30(月) 21:27:31:O3hYHWLo (3/3)
……「グウァァゥゥ……」
剣士「チッ……また作んなきゃなんねえな」
…… (刀が木刀に食い込んだ瞬間……木刀を捨て某の腹部へ当て身……)
剣士「………」
……「ウゲッゲホッ……」
剣士「終わりでいいな?」
……「ぐう……待て……そのお子には手を……」
剣士「それな……おめえの勘違いだって……」
……「………」
剣士「どうせ俺が盗賊を良いように使って暴力を降るってるって思ってんだろ?」
……「……違うのか」
剣士「はぁ……俺ってそんなに悪い奴に見えるのかねぇ……やだやだ」
……「………」
……「グウァァゥゥ……」
剣士「チッ……また作んなきゃなんねえな」
…… (刀が木刀に食い込んだ瞬間……木刀を捨て某の腹部へ当て身……)
剣士「………」
……「ウゲッゲホッ……」
剣士「終わりでいいな?」
……「ぐう……待て……そのお子には手を……」
剣士「それな……おめえの勘違いだって……」
……「………」
剣士「どうせ俺が盗賊を良いように使って暴力を降るってるって思ってんだろ?」
……「……違うのか」
剣士「はぁ……俺ってそんなに悪い奴に見えるのかねぇ……やだやだ」
……「………」
358:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/30(月) 22:09:17:ObkGR8KA (1/1)
むぅ…
面白いんだけど、AGEたら、荒らされる様な…
でも、他の人にも読んでもらいたい様な…
とりあえずsage支援!
むぅ…
面白いんだけど、AGEたら、荒らされる様な…
でも、他の人にも読んでもらいたい様な…
とりあえずsage支援!
359:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/30(月) 23:30:47:ioweK9QE (1/1)
④
>>358
俺も同じ事思ってた!
④
>>358
俺も同じ事思ってた!
360:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 01:22:03:hoHus/Gg (1/3)
盗賊「……剣士」
剣士「あ?なんだ?」
盗賊「……これ」バッ!
剣士「ああそうだな!勝ったぜ!」バッ!
……「……くぅ」
盗賊「………」
……「……お子よ」
盗賊「………」
ズドムッ!
……「グゲッグァァァ……」
剣士「お前何をッ!」
盗賊「……止め」
剣士「バカ野郎!そこまですんじゃねえよ!相手をよく見ろ!」
ポカッ!……ハラリ
盗賊「……剣士」
剣士「あ?なんだ?」
盗賊「……これ」バッ!
剣士「ああそうだな!勝ったぜ!」バッ!
……「……くぅ」
盗賊「………」
……「……お子よ」
盗賊「………」
ズドムッ!
……「グゲッグァァァ……」
剣士「お前何をッ!」
盗賊「……止め」
剣士「バカ野郎!そこまですんじゃねえよ!相手をよく見ろ!」
ポカッ!……ハラリ
361:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 02:01:21:hoHus/Gg (2/3)
……「なっ!ガハッ……ひ、姫……うぐぅ……」バタッ……
剣士「お、おい!しっかりしろ!」
……「………」
剣士「あーあ……のびちまってるぜ……」
盗賊「………」
剣士「盗賊よ……やり過ぎだ。こいつ起きたら謝っとけよ?」
盗賊「………」コクッ
剣士「……お前見て姫とか言ってたな。あの姫さんの関係者か?」
盗賊「………」
剣士「どちらにしろこのままにはしておけねえな……お前にやられちまったんだから」
盗賊「………」
剣士「盗賊よ、もう戦う意思がねえ奴に止めはやめとけよ?」
盗賊「………」コクッ
剣士「おし。……よっと、行くか」
……「なっ!ガハッ……ひ、姫……うぐぅ……」バタッ……
剣士「お、おい!しっかりしろ!」
……「………」
剣士「あーあ……のびちまってるぜ……」
盗賊「………」
剣士「盗賊よ……やり過ぎだ。こいつ起きたら謝っとけよ?」
盗賊「………」コクッ
剣士「……お前見て姫とか言ってたな。あの姫さんの関係者か?」
盗賊「………」
剣士「どちらにしろこのままにはしておけねえな……お前にやられちまったんだから」
盗賊「………」
剣士「盗賊よ、もう戦う意思がねえ奴に止めはやめとけよ?」
盗賊「………」コクッ
剣士「おし。……よっと、行くか」
362:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 03:33:38:hoHus/Gg (3/3)
ー
喚起士「………」
姫宮「………」
喚起士「ですから……それは譲れません!」
姫宮「なんで!ズルいよ!」
ジノ「やめなよ二人共……」
喚起士「ジノは黙っててください。姫宮さん……王女なのですから威厳を持ち一人で寝るべきです!」
姫宮「喚起士は大人なんだから一人で寝れば良いでしょ!」
喚起士「それは出来ません!」
姫宮「私こそ!」
ジノ「………」
喚起士「それにパイア様はきっと私の方がいいに決まっています。ですから……」
姫宮「そんな事無い!私と一緒に寝たい筈だもん!」
ー
喚起士「………」
姫宮「………」
喚起士「ですから……それは譲れません!」
姫宮「なんで!ズルいよ!」
ジノ「やめなよ二人共……」
喚起士「ジノは黙っててください。姫宮さん……王女なのですから威厳を持ち一人で寝るべきです!」
姫宮「喚起士は大人なんだから一人で寝れば良いでしょ!」
喚起士「それは出来ません!」
姫宮「私こそ!」
ジノ「………」
喚起士「それにパイア様はきっと私の方がいいに決まっています。ですから……」
姫宮「そんな事無い!私と一緒に寝たい筈だもん!」
363:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:12:18:DxVAmOqw (1/11)
喚起士、姫宮「グルルル……」
ジノ (パイア……モテモテだね……)
喚起士「姫宮さんは何故パイア様と一緒に寝たいのですか?」
姫宮「……喚起士こそ何で?」
喚起士、姫宮「………」
喚起士「そ、それは……これ!があるのできっと寝やすいかと思いまして!」たゆん
姫宮「ぐぬぬ……」
喚起士「ふふん」
ジノ「パイアを真ん中にしてさ……二人で寝ればいいじゃん……」
喚起士、姫宮「ッ!!」
ジノ (パイア恐るべし……)
喚起士、姫宮「グルルル……」
ジノ (パイア……モテモテだね……)
喚起士「姫宮さんは何故パイア様と一緒に寝たいのですか?」
姫宮「……喚起士こそ何で?」
喚起士、姫宮「………」
喚起士「そ、それは……これ!があるのできっと寝やすいかと思いまして!」たゆん
姫宮「ぐぬぬ……」
喚起士「ふふん」
ジノ「パイアを真ん中にしてさ……二人で寝ればいいじゃん……」
喚起士、姫宮「ッ!!」
ジノ (パイア恐るべし……)
364:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 12:25:26:DxVAmOqw (2/11)
ー
ネメア「召喚士よ……」
召喚士「」
ネメア「人とは……冷たいものだな……」
召喚士「」
ネメア「通りがかる人皆無視だ……」
召喚士「」
ネメア「なんだか……お前が哀れになってきたぞ……」
剣士「んあれ?何やってんだ?」
ネメア「剣士!」
剣士「……召喚士どうしたんだ?」
ネメア「先程な……パイアの一撃、防がず喰らったらしい……」
剣士「あれをか……凄げえな……」
ー
ネメア「召喚士よ……」
召喚士「」
ネメア「人とは……冷たいものだな……」
召喚士「」
ネメア「通りがかる人皆無視だ……」
召喚士「」
ネメア「なんだか……お前が哀れになってきたぞ……」
剣士「んあれ?何やってんだ?」
ネメア「剣士!」
剣士「……召喚士どうしたんだ?」
ネメア「先程な……パイアの一撃、防がず喰らったらしい……」
剣士「あれをか……凄げえな……」
365:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 12:33:23:DxVAmOqw (3/11)
ネメア「………」
剣士「流石の召喚士だな……」
ネメア「それはいいから召喚士を運んでくれ」
剣士「ああ、わかった」
ネメア「ん……誰だこいつは?」
剣士「色々と勘違いして盗賊にのされた奴」
ネメア「はぁ?」
剣士「なんか……姫さんの関係者みたいだぜ」
ネメア「お嬢のか……追っ手では無いのか?」
剣士「倒れる前の雰囲気だと違うみたいだぜ?」
ネメア「そうか……」
ネメア「………」
剣士「流石の召喚士だな……」
ネメア「それはいいから召喚士を運んでくれ」
剣士「ああ、わかった」
ネメア「ん……誰だこいつは?」
剣士「色々と勘違いして盗賊にのされた奴」
ネメア「はぁ?」
剣士「なんか……姫さんの関係者みたいだぜ」
ネメア「お嬢のか……追っ手では無いのか?」
剣士「倒れる前の雰囲気だと違うみたいだぜ?」
ネメア「そうか……」
366:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 13:35:03:DxVAmOqw (4/11)
ー
姫宮「何でそんなに大きくなるのッ!」
喚起士「し、知りません!……勝手になったんです」たゆん
姫宮「なんか凄い悔しい……」
ジノ「お姫様はこれからだよ!」
姫宮「……そうかな?」
ジノ「たぶん……」
姫宮「………」
コンコンッ……
喚起士「どちら様でしょうか?」
……「俺だぁ開けてくれ!」
喚起士「………」
カチャ
剣士「ああ!流石に二人は重めえ!」
喚起士「召喚士さん!どうなされたんですか!?」
ー
姫宮「何でそんなに大きくなるのッ!」
喚起士「し、知りません!……勝手になったんです」たゆん
姫宮「なんか凄い悔しい……」
ジノ「お姫様はこれからだよ!」
姫宮「……そうかな?」
ジノ「たぶん……」
姫宮「………」
コンコンッ……
喚起士「どちら様でしょうか?」
……「俺だぁ開けてくれ!」
喚起士「………」
カチャ
剣士「ああ!流石に二人は重めえ!」
喚起士「召喚士さん!どうなされたんですか!?」
367:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 14:52:39:DxVAmOqw (5/11)
ー
喚起士「これは一体……それにこの方は?」
剣士「こいつは誰だか知らねえが……召喚士はちょっとな」
喚起士「ちょっととは……」
姫宮「蒼頭ッ!」
喚起士「え?」
姫宮「蒼頭しっかりして!」
喚起士「この方が蒼頭……ですか」
姫宮「なんで蒼頭がこんな事に……」
剣士「いやぁ……な?」
盗賊「………」
ー
喚起士「これは一体……それにこの方は?」
剣士「こいつは誰だか知らねえが……召喚士はちょっとな」
喚起士「ちょっととは……」
姫宮「蒼頭ッ!」
喚起士「え?」
姫宮「蒼頭しっかりして!」
喚起士「この方が蒼頭……ですか」
姫宮「なんで蒼頭がこんな事に……」
剣士「いやぁ……な?」
盗賊「………」
368:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 15:56:38:DxVAmOqw (6/11)
ー
召喚士「王の命令が聞けぬのか……愚か者どもめ……ムニャ……」
ネメア「………」
剣士「どんな夢見てんだよ……」
喚起士「パイア様がこの方を殴ってしまったと……」
盗賊「………」コクッ
姫宮「良かった……蒼頭が見付かって……」
喚起士「そうですね……」
ジノ「あのさ……」
喚起士「どうしました?」
ジノ「頭巾取らないの?」
姫宮「蒼頭に怒られるよ……」
ー
召喚士「王の命令が聞けぬのか……愚か者どもめ……ムニャ……」
ネメア「………」
剣士「どんな夢見てんだよ……」
喚起士「パイア様がこの方を殴ってしまったと……」
盗賊「………」コクッ
姫宮「良かった……蒼頭が見付かって……」
喚起士「そうですね……」
ジノ「あのさ……」
喚起士「どうしました?」
ジノ「頭巾取らないの?」
姫宮「蒼頭に怒られるよ……」
369:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 16:08:21:DxVAmOqw (7/11)
ジノ「顔とか……怪我してるかもよ?」
ネメア「見られたく無い事情があるやもしれん。やめておけ……」
ジノ「……あたしは見たいの!」
喚起士「ジノ、何故そこまでこだわるんですか?」
ジノ「ん……この蒼頭っての人間じゃ無いかもしれないよ……」
姫宮「え?」
喚起士「………」
ジノ「お姫様と逃げてきたんなら悪い奴じゃ無いと思うんだけど……気になるじゃん!」
姫宮「蒼頭が人間じゃ無い……」
喚起士「ジノ……やめておきましょう」
ジノ「なんで!」
喚起士「この方が人間で無いなら今まで苦労して生きてきた筈です。ですから……」
蒼頭「………」
ジノ「顔とか……怪我してるかもよ?」
ネメア「見られたく無い事情があるやもしれん。やめておけ……」
ジノ「……あたしは見たいの!」
喚起士「ジノ、何故そこまでこだわるんですか?」
ジノ「ん……この蒼頭っての人間じゃ無いかもしれないよ……」
姫宮「え?」
喚起士「………」
ジノ「お姫様と逃げてきたんなら悪い奴じゃ無いと思うんだけど……気になるじゃん!」
姫宮「蒼頭が人間じゃ無い……」
喚起士「ジノ……やめておきましょう」
ジノ「なんで!」
喚起士「この方が人間で無いなら今まで苦労して生きてきた筈です。ですから……」
蒼頭「………」
370:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 16:16:06:DxVAmOqw (8/11)
ー
剣士「ちょっと盗賊と汗かいてくらぁ!」
ネメア「……稽古の方だな?」
剣士「そうだぜ?他にあるか?」
ネメア「いや……行ってこい」
剣士「おう?盗賊行くぜ!」
盗賊「………」コクッ
喚起士「私は桶の水を変えてきます」
カチャ……
姫宮「………」
ネメア「お嬢……大丈夫か?」
姫宮「うん……何でジノはあんな事言ったの?」
ネメア「あれか……ジノにしか見えていない物を見たんだ」
ー
剣士「ちょっと盗賊と汗かいてくらぁ!」
ネメア「……稽古の方だな?」
剣士「そうだぜ?他にあるか?」
ネメア「いや……行ってこい」
剣士「おう?盗賊行くぜ!」
盗賊「………」コクッ
喚起士「私は桶の水を変えてきます」
カチャ……
姫宮「………」
ネメア「お嬢……大丈夫か?」
姫宮「うん……何でジノはあんな事言ったの?」
ネメア「あれか……ジノにしか見えていない物を見たんだ」
371:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 16:36:37:DxVAmOqw (9/11)
姫宮「見えていない物?」
ネメア「魂の色相……と言う物だな。魂あるもの全てに付いている色や形などだな」
姫宮「………」
ネメア「人間には人間の、そうでない者にはそうでない者の魂の色相があるらしい」
姫宮「……蒼頭の魂は人間じゃ無いって事?」
ネメア「そう言う事になるな」
姫宮「………」
蒼頭「………」
召喚士「ネメア……お手……ムニャ」
ネメア「お嬢……こいつを一発殴れ……」
姫宮「えぇ……いいよ……」
姫宮「見えていない物?」
ネメア「魂の色相……と言う物だな。魂あるもの全てに付いている色や形などだな」
姫宮「………」
ネメア「人間には人間の、そうでない者にはそうでない者の魂の色相があるらしい」
姫宮「……蒼頭の魂は人間じゃ無いって事?」
ネメア「そう言う事になるな」
姫宮「………」
蒼頭「………」
召喚士「ネメア……お手……ムニャ」
ネメア「お嬢……こいつを一発殴れ……」
姫宮「えぇ……いいよ……」
372:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 19:05:58:DxVAmOqw (10/11)
ー
召喚士「……う」
蒼頭「………」
召喚士「うぅ……ネメアァァ……」
蒼頭「………」
召喚士「はあぅっ?」キョロキョロ
蒼頭「………」
召喚士「ここは……暗い……ん?」
蒼頭「………」
召喚士「……あああんた誰だッ!」
蒼頭「其方こそ誰だ?」
召喚士「俺は!……え?ここは?」
蒼頭「……どこぞの旅籠のようだ」
召喚士「……旅籠?」
蒼頭「宿屋の事だ……」
ー
召喚士「……う」
蒼頭「………」
召喚士「うぅ……ネメアァァ……」
蒼頭「………」
召喚士「はあぅっ?」キョロキョロ
蒼頭「………」
召喚士「ここは……暗い……ん?」
蒼頭「………」
召喚士「……あああんた誰だッ!」
蒼頭「其方こそ誰だ?」
召喚士「俺は!……え?ここは?」
蒼頭「……どこぞの旅籠のようだ」
召喚士「……旅籠?」
蒼頭「宿屋の事だ……」
373:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 21:45:56:DxVAmOqw (11/11)
召喚士「へぇ……ってなんで?」
蒼頭「知らん」
召喚士「………」
蒼頭「………」
召喚士「あんた……何でそんなの被ってるの?」
蒼頭「……遠慮が無いのだなお前は」
召喚士「遠慮なんてしてもしょうがないだろ」
蒼頭「そうだが……普通何かあるのだろうと思い聞けぬぞ……」
召喚士「そう?」
蒼頭「………」
召喚士「で、何で被ってるの?」
蒼頭「素顔を晒したく無いからだ……」
召喚士「へぇ……ってなんで?」
蒼頭「知らん」
召喚士「………」
蒼頭「………」
召喚士「あんた……何でそんなの被ってるの?」
蒼頭「……遠慮が無いのだなお前は」
召喚士「遠慮なんてしてもしょうがないだろ」
蒼頭「そうだが……普通何かあるのだろうと思い聞けぬぞ……」
召喚士「そう?」
蒼頭「………」
召喚士「で、何で被ってるの?」
蒼頭「素顔を晒したく無いからだ……」
374:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 00:15:19:7tL15V2Q (1/10)
召喚士「なんで?」
蒼頭「何ででもだ!……しつこいぞ」
召喚士「………」
蒼頭「………」
召喚士「見せてよ」
蒼頭「見せん」
召喚士「ちょっとだけ!……ね?」
蒼頭「しつこいと言っておるだろうがッ!」
ガチャッ!
喚起士「な、何かありましたか!?」
召喚士、蒼頭「………」
喚起士「お二人共お起きになられたんですね……」
召喚士「なんで?」
蒼頭「何ででもだ!……しつこいぞ」
召喚士「………」
蒼頭「………」
召喚士「見せてよ」
蒼頭「見せん」
召喚士「ちょっとだけ!……ね?」
蒼頭「しつこいと言っておるだろうがッ!」
ガチャッ!
喚起士「な、何かありましたか!?」
召喚士、蒼頭「………」
喚起士「お二人共お起きになられたんですね……」
375:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 00:24:19:7tL15V2Q (2/10)
ー
剣士「よう!起きたな!」
蒼頭「……こ、これはッ!」
姫宮、盗賊「………」
蒼頭「姫が二人……いや……こちらが姫か」
盗賊「………」
姫宮「こっちだよ……蒼頭……」
蒼頭「なんと!……失礼つかまつった……」
姫宮「蒼頭……生きてて良かったよぉ……」
蒼頭「姫……」
召喚士「……どうなってるんです?」
喚起士「実は……」
ー
剣士「よう!起きたな!」
蒼頭「……こ、これはッ!」
姫宮、盗賊「………」
蒼頭「姫が二人……いや……こちらが姫か」
盗賊「………」
姫宮「こっちだよ……蒼頭……」
蒼頭「なんと!……失礼つかまつった……」
姫宮「蒼頭……生きてて良かったよぉ……」
蒼頭「姫……」
召喚士「……どうなってるんです?」
喚起士「実は……」
376:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 00:51:51:7tL15V2Q (3/10)
ー
蒼頭「姫の事……お守り頂き感謝いたす……」
喚起士「いえ……」
蒼頭「お主にも悪い事を……なんと詫びればいいか……」
剣士「気にすんな!元はこいつが悪いんだからよ」
盗賊「………」
蒼頭「だが、お子が刀を持って行かなければ……このように姫と再開することは難しかったであろう」
盗賊「………」
蒼頭「お子よ、感謝する」
盗賊「………」バッ!
剣士「感謝されても盗みはもうすんなよ……」
蒼頭「………」
ー
蒼頭「姫の事……お守り頂き感謝いたす……」
喚起士「いえ……」
蒼頭「お主にも悪い事を……なんと詫びればいいか……」
剣士「気にすんな!元はこいつが悪いんだからよ」
盗賊「………」
蒼頭「だが、お子が刀を持って行かなければ……このように姫と再開することは難しかったであろう」
盗賊「………」
蒼頭「お子よ、感謝する」
盗賊「………」バッ!
剣士「感謝されても盗みはもうすんなよ……」
蒼頭「………」
377:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 17:40:22:7tL15V2Q (4/10)
ー
ネメア「………」
喚起士「貴方は何故……姫宮さんとはぐれてしまったんですか?」
蒼頭「お恥ずかしい話なのですが……姫を置いて買い物をしていた隙に見失いましてな……」
喚起士「………」
蒼頭「姫のお側にと命されたのに……なんとも不覚のいたすところ……」
喚起士「……命?誰にでしょうか?」
蒼頭「………」チラ……
姫宮「………」
喚起士「……なるほど、それは後程」
姫宮「蒼頭……」
蒼頭「姫、心配召されるな」
姫宮「………」
蒼頭「……喚起士殿、お訊きしたい事がある」
ー
ネメア「………」
喚起士「貴方は何故……姫宮さんとはぐれてしまったんですか?」
蒼頭「お恥ずかしい話なのですが……姫を置いて買い物をしていた隙に見失いましてな……」
喚起士「………」
蒼頭「姫のお側にと命されたのに……なんとも不覚のいたすところ……」
喚起士「……命?誰にでしょうか?」
蒼頭「………」チラ……
姫宮「………」
喚起士「……なるほど、それは後程」
姫宮「蒼頭……」
蒼頭「姫、心配召されるな」
姫宮「………」
蒼頭「……喚起士殿、お訊きしたい事がある」
378:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 17:55:54:7tL15V2Q (5/10)
喚起士「なんでしょう?」
蒼頭「不思議な声の正体を知りたい」
喚起士「……なんの事でしょうか?」
蒼頭「某を人間では無いと見破り……某の頭巾を取るのを宥め、姫を励ました声の主の事を……」
喚起士「………」
蒼頭「ネメアジノ……と言っていたか……」
喚起士「起きていらっしゃったんですね……」
蒼頭「……盗み聞きするつもりは無かったのだが聴こえてしまったのでな」
喚起士「………」
ネメア「構わん、既にバレてしまっているようだからな。それに害も無いであろう」
蒼頭「……なんと」
ジノ「ネメアジノじゃ無くてネメアとジノ様だよ!」
喚起士「なんでしょう?」
蒼頭「不思議な声の正体を知りたい」
喚起士「……なんの事でしょうか?」
蒼頭「某を人間では無いと見破り……某の頭巾を取るのを宥め、姫を励ました声の主の事を……」
喚起士「………」
蒼頭「ネメアジノ……と言っていたか……」
喚起士「起きていらっしゃったんですね……」
蒼頭「……盗み聞きするつもりは無かったのだが聴こえてしまったのでな」
喚起士「………」
ネメア「構わん、既にバレてしまっているようだからな。それに害も無いであろう」
蒼頭「……なんと」
ジノ「ネメアジノじゃ無くてネメアとジノ様だよ!」
379:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 18:09:16:7tL15V2Q (6/10)
ー
召喚士 (あいつ人間じゃ無いのか……へぇ……)
ジノ「よし!あたし達の事は話したから今度は蒼頭の番だよ!」
蒼頭「ジノ様が仰られた通り……某は人間では無い」
姫宮「………」
蒼頭「姫……申し訳無く……今まで騙すような……」
姫宮「……いいよ蒼頭。中身が蒼頭ならどっちだっていい」
蒼頭「……おぉ……姫ぇぇ」
ジノ「じゃ!……その頭巾取ってみようかッ!」
蒼頭「……御断り致す」
ジノ「なんで!?」
蒼頭「それはですな……ああ……その……」
ジノ「……?」
ー
召喚士 (あいつ人間じゃ無いのか……へぇ……)
ジノ「よし!あたし達の事は話したから今度は蒼頭の番だよ!」
蒼頭「ジノ様が仰られた通り……某は人間では無い」
姫宮「………」
蒼頭「姫……申し訳無く……今まで騙すような……」
姫宮「……いいよ蒼頭。中身が蒼頭ならどっちだっていい」
蒼頭「……おぉ……姫ぇぇ」
ジノ「じゃ!……その頭巾取ってみようかッ!」
蒼頭「……御断り致す」
ジノ「なんで!?」
蒼頭「それはですな……ああ……その……」
ジノ「……?」
380:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 18:52:59:7tL15V2Q (7/10)
喚起士「ジノやめなさい……」
ジノ「気になるじゃん!喚起士だって見たいでしょ?」
喚起士「………」
召喚士「………」
剣士「……気になるよな」
姫宮「取ってみようか蒼頭……」
蒼頭「姫までッ!なんと……」
ジノ、喚起士、召喚士、剣士、姫宮「………」ジー
蒼頭「ああぐぅ……そんなに視線を向けられても……」
ネメア「お前達は……止めぬか!」
蒼頭「ネメア殿!」
ネメア「人が嫌がる……人では無かったな。それでも嫌がっているのだから」
蒼頭「………」
喚起士「ジノやめなさい……」
ジノ「気になるじゃん!喚起士だって見たいでしょ?」
喚起士「………」
召喚士「………」
剣士「……気になるよな」
姫宮「取ってみようか蒼頭……」
蒼頭「姫までッ!なんと……」
ジノ、喚起士、召喚士、剣士、姫宮「………」ジー
蒼頭「ああぐぅ……そんなに視線を向けられても……」
ネメア「お前達は……止めぬか!」
蒼頭「ネメア殿!」
ネメア「人が嫌がる……人では無かったな。それでも嫌がっているのだから」
蒼頭「………」
381:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 19:54:10:7tL15V2Q (8/10)
ーー
剣士「もぉぉぉおッ!何だよあいつら盗賊持ってくなよッ!」
ネメア「………」
剣士「せっかくよ……盗賊としようと思ってたのによぉぉ!」
ネメア「黙れッ!」
剣士「うぁぁぁあ召喚士やらせてくれよぉぉ!」
召喚士「黙れッ!」
剣士「………」
蒼頭「……?」
剣士「お前でいいや……やらせてくれよ!」
蒼頭「何をで御座ろう?」
剣士「セックス」
蒼頭「………」
剣士「な?いいだろ?」
ーー
剣士「もぉぉぉおッ!何だよあいつら盗賊持ってくなよッ!」
ネメア「………」
剣士「せっかくよ……盗賊としようと思ってたのによぉぉ!」
ネメア「黙れッ!」
剣士「うぁぁぁあ召喚士やらせてくれよぉぉ!」
召喚士「黙れッ!」
剣士「………」
蒼頭「……?」
剣士「お前でいいや……やらせてくれよ!」
蒼頭「何をで御座ろう?」
剣士「セックス」
蒼頭「………」
剣士「な?いいだろ?」
382:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 20:04:32:7tL15V2Q (9/10)
蒼頭「人間では無いと言っておるだろ……」
剣士「全然構わねえって!」
蒼頭「………」
召喚士「剣士さ……頼むから俺達で性欲満たそうとするのやめてよ……」
剣士「いいじゃねえか……」
召喚士「よくない!……あんた、こいつ何でもありだから気を付けろよ……」
蒼頭「肝に命じよう……」
召喚士「……寝る時も頭巾付けたままなの?」
蒼頭「如何にも」
召喚士「へぇ……」
蒼頭「………」
召喚士「………」
蒼頭「人間では無いと言っておるだろ……」
剣士「全然構わねえって!」
蒼頭「………」
召喚士「剣士さ……頼むから俺達で性欲満たそうとするのやめてよ……」
剣士「いいじゃねえか……」
召喚士「よくない!……あんた、こいつ何でもありだから気を付けろよ……」
蒼頭「肝に命じよう……」
召喚士「……寝る時も頭巾付けたままなの?」
蒼頭「如何にも」
召喚士「へぇ……」
蒼頭「………」
召喚士「………」
383:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 22:55:01:7tL15V2Q (10/10)
ー
姫宮「蒼頭の顔……結局見れなかったね……」
喚起士「そうですね……」
ジノ「………」
喚起士、盗賊、姫宮「………」
喚起士「姫宮さん……もう少し離れては如何ですか?」
姫宮「喚起士こそ離れてよ……」
喚起士、姫宮「………」
喚起士「パ、パイア様?……魔力まだあります……?」
姫宮「………」ゴクッ
盗賊「……大丈夫」
喚起士「そうですか……」
姫宮「そっかぁ……」
ー
姫宮「蒼頭の顔……結局見れなかったね……」
喚起士「そうですね……」
ジノ「………」
喚起士、盗賊、姫宮「………」
喚起士「姫宮さん……もう少し離れては如何ですか?」
姫宮「喚起士こそ離れてよ……」
喚起士、姫宮「………」
喚起士「パ、パイア様?……魔力まだあります……?」
姫宮「………」ゴクッ
盗賊「……大丈夫」
喚起士「そうですか……」
姫宮「そっかぁ……」
384:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/02(木) 02:37:53:UyG2LM.A (1/10)
喚起士「遠慮……なさらなくてもいいんですよ……」
姫宮「そうだよ……」
盗賊「………」
ジノ (由々しき事態だ!……召喚兄さん喚起士取られちゃうよ!)
喚起士「………」ぐにぐに……
姫宮「……?」
喚起士「………」ぐにぐに……
盗賊「………」
姫宮「喚起士さ……おっぱい押し付けられるの嫌がってるよ盗賊……」
喚起士「そ、そんな事してません!それに……嫌がってなんていませんよねパイア様?」
盗賊「………」
姫宮「……ほら」
喚起士「何も言ってないじゃないですか……」
姫宮「嫌だよねぇ盗賊ぅ!」
盗賊「………」
喚起士「遠慮……なさらなくてもいいんですよ……」
姫宮「そうだよ……」
盗賊「………」
ジノ (由々しき事態だ!……召喚兄さん喚起士取られちゃうよ!)
喚起士「………」ぐにぐに……
姫宮「……?」
喚起士「………」ぐにぐに……
盗賊「………」
姫宮「喚起士さ……おっぱい押し付けられるの嫌がってるよ盗賊……」
喚起士「そ、そんな事してません!それに……嫌がってなんていませんよねパイア様?」
盗賊「………」
姫宮「……ほら」
喚起士「何も言ってないじゃないですか……」
姫宮「嫌だよねぇ盗賊ぅ!」
盗賊「………」
385:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/02(木) 02:42:44:UyG2LM.A (2/10)
ー
剣士「ぐごごががぁ……」
召喚士「………」
蒼頭「こやつは……いつもこうなのか?」
召喚士「そうだね……」
カチャ
盗賊「………」
召喚士「パイア?どうかしたのか?」
盗賊「………」スタスタ……
ズドムッ!
剣士「アガッ……」
盗賊「………」ススッ……
剣士「………」
盗賊「……zzz」
召喚士「酷ぇ……」
ー
剣士「ぐごごががぁ……」
召喚士「………」
蒼頭「こやつは……いつもこうなのか?」
召喚士「そうだね……」
カチャ
盗賊「………」
召喚士「パイア?どうかしたのか?」
盗賊「………」スタスタ……
ズドムッ!
剣士「アガッ……」
盗賊「………」ススッ……
剣士「………」
盗賊「……zzz」
召喚士「酷ぇ……」
386:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/02(木) 15:24:50:UyG2LM.A (3/10)
ー
蒼頭「……zzz」
召喚士「………」
蒼頭「……zzz」
召喚士「………」ソ……
シュピン……
召喚士「あがが……」
蒼頭「……お主はそう言う奴か。なるほど」
召喚士「ここここれ……」
蒼頭「どうした?もう少しで頭巾に手が届くぞ?」
召喚士「はははも刃物を退けて……」
蒼頭「……もうしないと誓うのなら引こう」
召喚士「しししません!絶対しません!」
蒼頭「次は無い。覚えておけ」
召喚士「………」
ー
蒼頭「……zzz」
召喚士「………」
蒼頭「……zzz」
召喚士「………」ソ……
シュピン……
召喚士「あがが……」
蒼頭「……お主はそう言う奴か。なるほど」
召喚士「ここここれ……」
蒼頭「どうした?もう少しで頭巾に手が届くぞ?」
召喚士「はははも刃物を退けて……」
蒼頭「……もうしないと誓うのなら引こう」
召喚士「しししません!絶対しません!」
蒼頭「次は無い。覚えておけ」
召喚士「………」
387:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/02(木) 17:07:37:UyG2LM.A (4/10)
ーー
召喚士「おは……」
喚起士、姫宮「………」ズーン……
ジノ「………」
召喚士「……何かあったのか?」
ジノ「まあね……パイアに振られた?かな……」
召喚士「………」
剣士「おうっ……あだぁ……また脇腹がいてえよ……」
盗賊「………」
剣士「なんなんだろうな……変な病気じゃねえだろうな……」
召喚士「それは無いよ剣士……」
剣士「何か知ってんのか?」
召喚士「知らないけど……」
蒼頭「……何とも緊張感の無い朝で御座いますな」
ネメア「いつもの事だ……気にしない方がいい」
ーー
召喚士「おは……」
喚起士、姫宮「………」ズーン……
ジノ「………」
召喚士「……何かあったのか?」
ジノ「まあね……パイアに振られた?かな……」
召喚士「………」
剣士「おうっ……あだぁ……また脇腹がいてえよ……」
盗賊「………」
剣士「なんなんだろうな……変な病気じゃねえだろうな……」
召喚士「それは無いよ剣士……」
剣士「何か知ってんのか?」
召喚士「知らないけど……」
蒼頭「……何とも緊張感の無い朝で御座いますな」
ネメア「いつもの事だ……気にしない方がいい」
388:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/02(木) 19:24:58:UyG2LM.A (5/10)
ー
剣士、盗賊「………」ガツガツガツッ!
ジノ「はぁ凄い食べっぷりだね……」
召喚士、喚起士、姫宮「………」
蒼頭「……何で御座ろう?」
召喚士「別に何でもないよ。早く食べろよ……冷めるぞ……」
蒼頭「……はぁ?では」
召喚士、喚起士、姫宮「………」
蒼頭「………」モグモグ……
姫宮 (くぅ……もうちょっと!)
召喚士 (見えそうで見えねえ!)
喚起士「………」
蒼頭「……喚起士殿」
喚起士「え?は、はい?なんでしょうか?」
ー
剣士、盗賊「………」ガツガツガツッ!
ジノ「はぁ凄い食べっぷりだね……」
召喚士、喚起士、姫宮「………」
蒼頭「……何で御座ろう?」
召喚士「別に何でもないよ。早く食べろよ……冷めるぞ……」
蒼頭「……はぁ?では」
召喚士、喚起士、姫宮「………」
蒼頭「………」モグモグ……
姫宮 (くぅ……もうちょっと!)
召喚士 (見えそうで見えねえ!)
喚起士「………」
蒼頭「……喚起士殿」
喚起士「え?は、はい?なんでしょうか?」
389:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/02(木) 19:57:50:UyG2LM.A (6/10)
蒼頭「後程、色々とお聞かせ願いたい」
喚起士「……色々ですか?」
蒼頭「貴殿達の……目的などを」
喚起士「わかりました。……ジノ、召喚士さんと一緒にいてもらえますか?」
ジノ「良いけど?」
喚起士「お願いします。召喚士さん、ネメアをお貸しくださいますか?」
召喚士「はい……なんでネメアを?」
喚起士「……それはですね」
ネメア「ジノとお前がいては話が進まないからだ」
召喚士、ジノ「酷ッ!」
喚起士「……わ、私の意見ではありませんからね?」
召喚士、ジノ「………」
蒼頭「後程、色々とお聞かせ願いたい」
喚起士「……色々ですか?」
蒼頭「貴殿達の……目的などを」
喚起士「わかりました。……ジノ、召喚士さんと一緒にいてもらえますか?」
ジノ「良いけど?」
喚起士「お願いします。召喚士さん、ネメアをお貸しくださいますか?」
召喚士「はい……なんでネメアを?」
喚起士「……それはですね」
ネメア「ジノとお前がいては話が進まないからだ」
召喚士、ジノ「酷ッ!」
喚起士「……わ、私の意見ではありませんからね?」
召喚士、ジノ「………」
390:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/02(木) 20:55:52:UyG2LM.A (7/10)
ー
剣士「行くぞ盗賊!」
盗賊「………」コクッ
剣士「召喚士よぉ、稽古してくるぜ!」
召喚士、ジノ「………」
剣士「なんだぁ?……まあいいや」
カチャン……
召喚士「……なぁ」
ジノ「……なに?」
召喚士「俺達って……邪魔かな……」
ジノ「召喚兄さんだけ……邪魔なんだよ……」
召喚士「喚起士さんにネメアと交換させられたお前に言われたくないよ……」
ジノ「………」
ー
剣士「行くぞ盗賊!」
盗賊「………」コクッ
剣士「召喚士よぉ、稽古してくるぜ!」
召喚士、ジノ「………」
剣士「なんだぁ?……まあいいや」
カチャン……
召喚士「……なぁ」
ジノ「……なに?」
召喚士「俺達って……邪魔かな……」
ジノ「召喚兄さんだけ……邪魔なんだよ……」
召喚士「喚起士さんにネメアと交換させられたお前に言われたくないよ……」
ジノ「………」
391:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/02(木) 21:26:40:UyG2LM.A (8/10)
ー
召喚士「パイアに振られたってあれはなんだ?」
ジノ「ああ……喚起士とお姫様がパイアをサンドイッチして寝てたんだけど」
召喚士「パイアめ……」
ジノ「……パイアが二人に気持ち悪いって言ったんだよ」
召喚士「………」
ジノ「………」
召喚士「それはへこむよな……」
ジノ「………」
召喚士「二人が秘密の花園へ足を踏み入れようとしたのに拒否されたんだから……」
ジノ「あのさ召喚兄さん……」
召喚士「なんだ?」
ジノ「喚起士の事……好き?」
召喚士「………」
ー
召喚士「パイアに振られたってあれはなんだ?」
ジノ「ああ……喚起士とお姫様がパイアをサンドイッチして寝てたんだけど」
召喚士「パイアめ……」
ジノ「……パイアが二人に気持ち悪いって言ったんだよ」
召喚士「………」
ジノ「………」
召喚士「それはへこむよな……」
ジノ「………」
召喚士「二人が秘密の花園へ足を踏み入れようとしたのに拒否されたんだから……」
ジノ「あのさ召喚兄さん……」
召喚士「なんだ?」
ジノ「喚起士の事……好き?」
召喚士「………」
392:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/02(木) 21:43:28:UyG2LM.A (9/10)
ジノ「………」
召喚士「ばばばば馬っ鹿 何聞いてんだよ!」
ジノ「喚起士の事……心配なんだよね……」
召喚士「……何が心配なんだ?」
ジノ「喚起士、喚起士の兄ちゃんが死んじゃってからずっと一人だったんだよ」
召喚士「………」
ジノ「それでさ……今はいいんだけどね、この先……全部終わったらどうなるかなぁって」
召喚士「……変わらないだろ?」
ジノ「そう思う?……あたしは喚起士がまた一人になるんじゃないかなって思うよ」
召喚士「………」
ジノ「終われば皆もとの場所に戻るでしょ?……でもね喚起士にはそれが無いんだよ」
ジノ「………」
召喚士「ばばばば馬っ鹿 何聞いてんだよ!」
ジノ「喚起士の事……心配なんだよね……」
召喚士「……何が心配なんだ?」
ジノ「喚起士、喚起士の兄ちゃんが死んじゃってからずっと一人だったんだよ」
召喚士「………」
ジノ「それでさ……今はいいんだけどね、この先……全部終わったらどうなるかなぁって」
召喚士「……変わらないだろ?」
ジノ「そう思う?……あたしは喚起士がまた一人になるんじゃないかなって思うよ」
召喚士「………」
ジノ「終われば皆もとの場所に戻るでしょ?……でもね喚起士にはそれが無いんだよ」
393:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/02(木) 21:55:01:UyG2LM.A (10/10)
召喚士「……故郷へ帰れば」
ジノ「帰っても喚起士は一人なんだよ……」
召喚士「そうなのか……」
ジノ「……全部終わったら喚起士……壊れちゃうんじゃないかな」
召喚士「………」
ジノ「今まで自分を支えてた物が無くなっちゃうからね……」
召喚士「………」
ジノ「だからさ……良かったら召喚兄さんが支えになってくれないかなって」
召喚士「……俺なんかじゃ駄目だろ。多分……相手にしてもらえないよ……」
ジノ「そうかな……脈ありだとしたらどうする?」
召喚士「まさか……」
ジノ「………」
召喚士「……故郷へ帰れば」
ジノ「帰っても喚起士は一人なんだよ……」
召喚士「そうなのか……」
ジノ「……全部終わったら喚起士……壊れちゃうんじゃないかな」
召喚士「………」
ジノ「今まで自分を支えてた物が無くなっちゃうからね……」
召喚士「………」
ジノ「だからさ……良かったら召喚兄さんが支えになってくれないかなって」
召喚士「……俺なんかじゃ駄目だろ。多分……相手にしてもらえないよ……」
ジノ「そうかな……脈ありだとしたらどうする?」
召喚士「まさか……」
ジノ「………」
394:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 14:45:26:mY30iv1E (1/11)
ー
蒼頭「なるほど……仇を……」
喚起士「………」
蒼頭「ならば……こちらもお話せねばなりませんな」
ネメア「お嬢の谷の国と言うのは今酷い状況なのか?」
蒼頭「……まだ表立っては酷くは御座らん。だが……」
ネメア「………」
蒼頭「裏では魔喚士なる輩が暗躍し……国はほぼ奴の手中に……」
ネメア「………」
蒼頭「何かしらの術で王、その周りにいる有力者を操り……それ以下の人間に対しては人質を取るなどして従わせているのです……」
喚起士「………」
ネメア「なら……お前とお嬢は何故平気なのだ?」
ー
蒼頭「なるほど……仇を……」
喚起士「………」
蒼頭「ならば……こちらもお話せねばなりませんな」
ネメア「お嬢の谷の国と言うのは今酷い状況なのか?」
蒼頭「……まだ表立っては酷くは御座らん。だが……」
ネメア「………」
蒼頭「裏では魔喚士なる輩が暗躍し……国はほぼ奴の手中に……」
ネメア「………」
蒼頭「何かしらの術で王、その周りにいる有力者を操り……それ以下の人間に対しては人質を取るなどして従わせているのです……」
喚起士「………」
ネメア「なら……お前とお嬢は何故平気なのだ?」
395:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 15:43:23:mY30iv1E (2/11)
蒼頭「将軍……この者の名前は姫より伺っておりますか?」
喚起士「はい……」
蒼頭「この将軍が姫をお守りしたのです……」
ネメア「何故?敵では無いのか?」
蒼頭「それは某にもわかりませぬ。……この者何を企んでいるのか」
ネメア「………」
蒼頭「某に姫を逃がしお守りするよう命じたのも将軍……」
喚起士「………」
蒼頭「魔喚士が操り……将軍が指揮をする……今、谷の国はこのようになっておりまする」
ネメア「なるほど……」
蒼頭「……後、某が平気だったのは操る対象にならなかったと思われます」
蒼頭「将軍……この者の名前は姫より伺っておりますか?」
喚起士「はい……」
蒼頭「この将軍が姫をお守りしたのです……」
ネメア「何故?敵では無いのか?」
蒼頭「それは某にもわかりませぬ。……この者何を企んでいるのか」
ネメア「………」
蒼頭「某に姫を逃がしお守りするよう命じたのも将軍……」
喚起士「………」
蒼頭「魔喚士が操り……将軍が指揮をする……今、谷の国はこのようになっておりまする」
ネメア「なるほど……」
蒼頭「……後、某が平気だったのは操る対象にならなかったと思われます」
396:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 15:51:46:mY30iv1E (3/11)
喚起士「……貴方は姫宮さんの御付き等では無いのですか?」
蒼頭「いやぁ……只の雑用係で御座ります……」
喚起士「………」
蒼頭「そう、疑問に思われますよな。何故某のような雑用に姫を任せたのか」
ネメア「そうだな」
蒼頭「恐らく将軍……あの輩は某の正体を見破っていたのではないかと……」
ネメア「操るに及ばない者でお嬢を守る事が出来る者……と?」
蒼頭「左様で御座ります」
喚起士「……それでも将軍と言う方の目的はわかりませんね」
ネメア「そうだな……逃がさずとも自分の傍らに置いておけば良さそうなものだが」
蒼頭「………」
喚起士「……貴方は姫宮さんの御付き等では無いのですか?」
蒼頭「いやぁ……只の雑用係で御座ります……」
喚起士「………」
蒼頭「そう、疑問に思われますよな。何故某のような雑用に姫を任せたのか」
ネメア「そうだな」
蒼頭「恐らく将軍……あの輩は某の正体を見破っていたのではないかと……」
ネメア「操るに及ばない者でお嬢を守る事が出来る者……と?」
蒼頭「左様で御座ります」
喚起士「……それでも将軍と言う方の目的はわかりませんね」
ネメア「そうだな……逃がさずとも自分の傍らに置いておけば良さそうなものだが」
蒼頭「………」
397:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 15:59:50:mY30iv1E (4/11)
ー
剣士「どうすっかなぁ……」
盗賊、姫宮「………」
剣士「また木剣ってのも芸がねえよなぁ……」
姫宮「ならあれ使ったら?」
剣士「……丸太?」
姫宮「そう!吸血鬼をも倒せる伝説の武器だよ!」
剣士「あのな……吸血鬼倒しに行く訳じゃねえんだろ?丸太なんて使えるかよ……」
姫宮「そっか……残念……」
盗賊「……剣士これ」バババッ!
剣士「お前と一緒に素手で戦って言うのか?」
盗賊「………」コクッ
剣士「やだよ……」
ー
剣士「どうすっかなぁ……」
盗賊、姫宮「………」
剣士「また木剣ってのも芸がねえよなぁ……」
姫宮「ならあれ使ったら?」
剣士「……丸太?」
姫宮「そう!吸血鬼をも倒せる伝説の武器だよ!」
剣士「あのな……吸血鬼倒しに行く訳じゃねえんだろ?丸太なんて使えるかよ……」
姫宮「そっか……残念……」
盗賊「……剣士これ」バババッ!
剣士「お前と一緒に素手で戦って言うのか?」
盗賊「………」コクッ
剣士「やだよ……」
398:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 16:22:59:mY30iv1E (5/11)
ーー
ジノ「さっき見た地図のとこまで行くの?」
喚起士「そうですね。北と西へ行く道が分岐する所にある街までですね」
ジノ「そっか!」
召喚士「………」
ネメア「……どうかしたのか?」
召喚士「ふえ?な、何でも無いよ」
ネメア「珍しく考え事をしているように見えるが?」
召喚士「……うん、ちょっとね」
ネメア「……?」
蒼頭「……その丸太はなんだ」
剣士「仕方無くだよ。気にすんな」
蒼頭「そう言えばお主、自分の得物は持っていないのか?」
剣士「ああ……折られちまった……」
蒼頭「誰に?」
ーー
ジノ「さっき見た地図のとこまで行くの?」
喚起士「そうですね。北と西へ行く道が分岐する所にある街までですね」
ジノ「そっか!」
召喚士「………」
ネメア「……どうかしたのか?」
召喚士「ふえ?な、何でも無いよ」
ネメア「珍しく考え事をしているように見えるが?」
召喚士「……うん、ちょっとね」
ネメア「……?」
蒼頭「……その丸太はなんだ」
剣士「仕方無くだよ。気にすんな」
蒼頭「そう言えばお主、自分の得物は持っていないのか?」
剣士「ああ……折られちまった……」
蒼頭「誰に?」
399:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 19:10:54:mY30iv1E (6/11)
剣士「召喚士。……俺が未熟だから仕方無かったんだけどよ」
蒼頭「………」
剣士「どうした?」
蒼頭「……あやつ其程強いのか?」
剣士「強えなんてもんじゃねえぜ!仙人の技を使えたりするんだぜ!」
蒼頭「……あやつがか?」
剣士「そう!俺なんか束になっても敵わねえって!何たって達人だからな!」
蒼頭「ほう……」ヒョイ
剣士「石なんか拾ってどうするんだ?」
蒼頭「……投げる」
剣士「無駄だと思うぜ?避けられるって」
蒼頭「………」
ビュバッ!
剣士「召喚士。……俺が未熟だから仕方無かったんだけどよ」
蒼頭「………」
剣士「どうした?」
蒼頭「……あやつ其程強いのか?」
剣士「強えなんてもんじゃねえぜ!仙人の技を使えたりするんだぜ!」
蒼頭「……あやつがか?」
剣士「そう!俺なんか束になっても敵わねえって!何たって達人だからな!」
蒼頭「ほう……」ヒョイ
剣士「石なんか拾ってどうするんだ?」
蒼頭「……投げる」
剣士「無駄だと思うぜ?避けられるって」
蒼頭「………」
ビュバッ!
400:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 19:39:04:mY30iv1E (7/11)
召喚士 (お?銅貨発見!)ヒョイ
蒼頭「なッ!」
剣士「な?」
バシンッ!
喚起士「な……」バタッ……
剣士、蒼頭「………」
姫宮「か、喚起士!どうしたのッ!」
召喚士「……おい何かあったのか!?」
姫宮「わからない!突然倒れて……喚起士!喚起士!」
召喚士「喚起士さんしっかりしてくださいッ!」
剣士「……お前ちゃんと謝っとけよ」
蒼頭「ああ……心の底から謝ろう……」
召喚士 (お?銅貨発見!)ヒョイ
蒼頭「なッ!」
剣士「な?」
バシンッ!
喚起士「な……」バタッ……
剣士、蒼頭「………」
姫宮「か、喚起士!どうしたのッ!」
召喚士「……おい何かあったのか!?」
姫宮「わからない!突然倒れて……喚起士!喚起士!」
召喚士「喚起士さんしっかりしてくださいッ!」
剣士「……お前ちゃんと謝っとけよ」
蒼頭「ああ……心の底から謝ろう……」
401:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 20:05:23:XLI3R2K. (1/1)
ベタなw
ベタなw
402:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 20:53:53:mY30iv1E (8/11)
ー
喚起士「………」
蒼頭「………」ドゲザッ!
喚起士「もう……頭をお上げになって宜しいので……」
蒼頭「誠に申し訳無かった!」
喚起士「………」
召喚士 (やべえ……喚起士さん超怒ってるよ……)
蒼頭「あの……」
喚起士「女だから……私が気に食いませんか?」
蒼頭「そ、そうでは御座らん!」
喚起士「女の癖にでしゃばるなと……石を投げつけ!」
蒼頭「本当にそうでは……」
喚起士「………」
蒼頭「それに某も人間で言えば女に成るゆえ、決して侮辱するような事は御座らん!」
ー
喚起士「………」
蒼頭「………」ドゲザッ!
喚起士「もう……頭をお上げになって宜しいので……」
蒼頭「誠に申し訳無かった!」
喚起士「………」
召喚士 (やべえ……喚起士さん超怒ってるよ……)
蒼頭「あの……」
喚起士「女だから……私が気に食いませんか?」
蒼頭「そ、そうでは御座らん!」
喚起士「女の癖にでしゃばるなと……石を投げつけ!」
蒼頭「本当にそうでは……」
喚起士「………」
蒼頭「それに某も人間で言えば女に成るゆえ、決して侮辱するような事は御座らん!」
403:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 20:56:21:.qUAk1KA (1/1)
え?!
え?!
404:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 20:57:35:cqvNlrGc (1/1)
えっ
えっ
405:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 21:04:24:mY30iv1E (9/11)
召喚士、姫宮「……え?」
喚起士「は?」
蒼頭「……何かおかしな事がありましたでしょうか?」
剣士「はあ?お前抱えたけど全然肉無かったぜ?」
蒼頭「悪かったな……喚起士殿程成長せんで!」
喚起士「……し、信じられません!」
蒼頭「信じられないと言われましてもな……」
姫宮「………」
蒼頭「姫ならわかりますな!」
姫宮「ううん……全然……」
蒼頭「なんと……」
剣士「脱いだ方が早いんじゃねえのか?」
召喚士、姫宮「……え?」
喚起士「は?」
蒼頭「……何かおかしな事がありましたでしょうか?」
剣士「はあ?お前抱えたけど全然肉無かったぜ?」
蒼頭「悪かったな……喚起士殿程成長せんで!」
喚起士「……し、信じられません!」
蒼頭「信じられないと言われましてもな……」
姫宮「………」
蒼頭「姫ならわかりますな!」
姫宮「ううん……全然……」
蒼頭「なんと……」
剣士「脱いだ方が早いんじゃねえのか?」
406:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 21:22:57:mY30iv1E (10/11)
蒼頭「………」
召喚士「剣士……お前さ……」
剣士「……な、なんだ?まずかったか?」
召喚士「たまには良い事言うな!俺もそう思うよッ!」
剣士「だよな!」
蒼頭「………」
喚起士「………」
蒼頭「……仕方ありませんな。お目汚し失礼……」
喚起士「ま、待ってください!」
蒼頭「………」
喚起士「……少し疑問に思っていた事がそれで晴れましたので」
蒼頭「疑問?」
喚起士「姫宮さんと行動を共にしていたのですから……なんて言うか……」
蒼頭「………」
蒼頭「………」
召喚士「剣士……お前さ……」
剣士「……な、なんだ?まずかったか?」
召喚士「たまには良い事言うな!俺もそう思うよッ!」
剣士「だよな!」
蒼頭「………」
喚起士「………」
蒼頭「……仕方ありませんな。お目汚し失礼……」
喚起士「ま、待ってください!」
蒼頭「………」
喚起士「……少し疑問に思っていた事がそれで晴れましたので」
蒼頭「疑問?」
喚起士「姫宮さんと行動を共にしていたのですから……なんて言うか……」
蒼頭「………」
407:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 21:26:12:BxtM8aRA (1/1)
蒼頭、勝手にジジイだと思い込んでた!
蒼頭、勝手にジジイだと思い込んでた!
408:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 21:39:46:mY30iv1E (11/11)
喚起士「間違い……みたいな事が起きるとまずいではないですか……」
蒼頭「………」
喚起士「………」
蒼頭「確かに異性同士なら……起こり得るかもしれませんな」
喚起士「姫宮さんを守らせるならそれなりに強いだけで無く……同性と言う条件もあったのではと」
蒼頭「……なるほど」
喚起士「ですから……脱がないで結構ですよ」
蒼頭「承知致した」
召喚士 (えええええ……)
剣士「……なんだ脱がねえのか」
喚起士「貴方と言う方は!少しは召喚士さんを見習ったらいかがですか!」
剣士「何を見習うんだ……?」
喚起士「召喚士さんみたいに煩悩を消し去り間違いを起こさない事です!」
喚起士「間違い……みたいな事が起きるとまずいではないですか……」
蒼頭「………」
喚起士「………」
蒼頭「確かに異性同士なら……起こり得るかもしれませんな」
喚起士「姫宮さんを守らせるならそれなりに強いだけで無く……同性と言う条件もあったのではと」
蒼頭「……なるほど」
喚起士「ですから……脱がないで結構ですよ」
蒼頭「承知致した」
召喚士 (えええええ……)
剣士「……なんだ脱がねえのか」
喚起士「貴方と言う方は!少しは召喚士さんを見習ったらいかがですか!」
剣士「何を見習うんだ……?」
喚起士「召喚士さんみたいに煩悩を消し去り間違いを起こさない事です!」
409:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 01:26:20:KSVVVwe6 (1/8)
剣士「俺は間違いなんて起こしてねえだろ……」
喚起士「起こしそうだから言っているのです!」
召喚士「………」
剣士「なんだよそれ…」
蒼頭「お二方そこまでで!……元は某が悪かった故……」
喚起士「………」
剣士「………」
ネメア (元からあった溝がまた深くなったか……)
姫宮「蒼頭……女だったんだ……」
蒼頭「姫はわかっていると思っておりました……」
姫宮「……ごめん。全然わからなかったよ」
蒼頭「左様ですか……」
剣士「俺は間違いなんて起こしてねえだろ……」
喚起士「起こしそうだから言っているのです!」
召喚士「………」
剣士「なんだよそれ…」
蒼頭「お二方そこまでで!……元は某が悪かった故……」
喚起士「………」
剣士「………」
ネメア (元からあった溝がまた深くなったか……)
姫宮「蒼頭……女だったんだ……」
蒼頭「姫はわかっていると思っておりました……」
姫宮「……ごめん。全然わからなかったよ」
蒼頭「左様ですか……」
410:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 03:53:50:ioHmKZbs (1/1)
④
蒼頭、どんな声なんだ…
④
蒼頭、どんな声なんだ…
411:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 13:20:57:KSVVVwe6 (2/8)
ー
召喚士 (あの二人……何とか仲良く出来ないのかぁ……)
剣士「盗賊喰らえぇッ!」
ドガンッ!
盗賊「……ッ!」
召喚士 (喚起士さんが言ってた……お姫様守らせるってなんだろ?……後で聞いてみるか)
ひゅゅん……ドカッ!
召喚士「イタッ!ななななんだ!?」
盗賊「………」
剣士「悪りいな召喚士!盗賊ぶっ飛ばし過ぎたぜ!」
召喚士「そんな物振り回すなよ……ってお前武器買わなかったの?」
剣士「……ちょっとな。後、いい物無かったからよ」
召喚士「そうなんだ」
ー
召喚士 (あの二人……何とか仲良く出来ないのかぁ……)
剣士「盗賊喰らえぇッ!」
ドガンッ!
盗賊「……ッ!」
召喚士 (喚起士さんが言ってた……お姫様守らせるってなんだろ?……後で聞いてみるか)
ひゅゅん……ドカッ!
召喚士「イタッ!ななななんだ!?」
盗賊「………」
剣士「悪りいな召喚士!盗賊ぶっ飛ばし過ぎたぜ!」
召喚士「そんな物振り回すなよ……ってお前武器買わなかったの?」
剣士「……ちょっとな。後、いい物無かったからよ」
召喚士「そうなんだ」
412:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 13:31:46:KSVVVwe6 (3/8)
盗賊「………」クイッ
剣士「やんじゃねえぞ……俺は盗んだ物を持ってこられても嬉しくねえって」
召喚士「………」
盗賊「………」
剣士「そうだ!次の街で買って貰うからな!」
召喚士 (なんでそれで意志疎通出来てんだよ……)
剣士「ん……」
召喚士「どうした?」
剣士「盗賊よ、お前今まで盗んだ物で一番凄けえもんてなんだ?」
ネメア「……何故そんな事を聞く?」
剣士「ちょっと気になるだろ?どんだけ凄け女盗賊だったかって」
ネメア「………」
剣士「本当だって。盗賊使って金儲けしようなんざ考えてねえよ」
ネメア「ならいいが……」
盗賊「………」クイッ
剣士「やんじゃねえぞ……俺は盗んだ物を持ってこられても嬉しくねえって」
召喚士「………」
盗賊「………」
剣士「そうだ!次の街で買って貰うからな!」
召喚士 (なんでそれで意志疎通出来てんだよ……)
剣士「ん……」
召喚士「どうした?」
剣士「盗賊よ、お前今まで盗んだ物で一番凄けえもんてなんだ?」
ネメア「……何故そんな事を聞く?」
剣士「ちょっと気になるだろ?どんだけ凄け女盗賊だったかって」
ネメア「………」
剣士「本当だって。盗賊使って金儲けしようなんざ考えてねえよ」
ネメア「ならいいが……」
413:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 15:35:54:KSVVVwe6 (4/8)
剣士「で、なんだ?」
盗賊「………」……?……?
剣士「………」
盗賊「………」!
剣士「お?思い付いたか!」
盗賊「……喋る斧」
剣士「喋る斧だぁ?」
盗賊「………」コクッ
剣士「へぇ、喋る斧か。欲しいな……」
召喚士「剣士さ……ここに喋る手甲があるぞ?」
剣士「いらねえよ……」
ネメア「………」
剣士「で、なんだ?」
盗賊「………」……?……?
剣士「………」
盗賊「………」!
剣士「お?思い付いたか!」
盗賊「……喋る斧」
剣士「喋る斧だぁ?」
盗賊「………」コクッ
剣士「へぇ、喋る斧か。欲しいな……」
召喚士「剣士さ……ここに喋る手甲があるぞ?」
剣士「いらねえよ……」
ネメア「………」
414:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 17:56:20:KSVVVwe6 (5/8)
剣士「それで喋る斧ってのはどうしたんだ?」
盗賊「……売った」
剣士「かぁー!勿体ねえ!」
召喚士「あのさネメア……ネメアの仲間じゃないよね?」
ネメア「違うと思うが……いくらなんでも仲間を売ったりはしないだろ……」
召喚士「………」
ネメア「………」
剣士「それで喋る斧ってのはどうしたんだ?」
盗賊「……売った」
剣士「かぁー!勿体ねえ!」
召喚士「あのさネメア……ネメアの仲間じゃないよね?」
ネメア「違うと思うが……いくらなんでも仲間を売ったりはしないだろ……」
召喚士「………」
ネメア「………」
415:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 19:36:26:KSVVVwe6 (6/8)
ーー
喚起士「すっかり暗くなってしまいましたね……」
召喚士「宿取れたらいいんですけど……」
喚起士「そうですね……」
剣士「ああッ!腹減った!」
盗賊「………」グウゥゥアッ!
蒼頭「なんとも……恐ろしき音を出す腹の虫だな……」
姫宮「………」ビクッ……
蒼頭「いかがなされた姫様?」
姫宮「な、なんでも無いよ……」
蒼頭「………?」
喚起士「私は宿へ向かいますね」
ーー
喚起士「すっかり暗くなってしまいましたね……」
召喚士「宿取れたらいいんですけど……」
喚起士「そうですね……」
剣士「ああッ!腹減った!」
盗賊「………」グウゥゥアッ!
蒼頭「なんとも……恐ろしき音を出す腹の虫だな……」
姫宮「………」ビクッ……
蒼頭「いかがなされた姫様?」
姫宮「な、なんでも無いよ……」
蒼頭「………?」
喚起士「私は宿へ向かいますね」
416:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 19:44:49:KSVVVwe6 (7/8)
剣士「飯だッ!行くぞ盗賊!」
盗賊「………」コクッ!
蒼頭「姫様、某達は如何しましょう?」
姫宮「喚起士に付いて行くよ」
蒼頭「かしこまりました」
召喚士「喚起士さん、俺は剣士に付いて行きますよ。……何かあるといけないので」
喚起士「わかりました。……お任せしますね」
召喚士「じゃあ後で……」
喚起士「はい」
剣士「飯だッ!行くぞ盗賊!」
盗賊「………」コクッ!
蒼頭「姫様、某達は如何しましょう?」
姫宮「喚起士に付いて行くよ」
蒼頭「かしこまりました」
召喚士「喚起士さん、俺は剣士に付いて行きますよ。……何かあるといけないので」
喚起士「わかりました。……お任せしますね」
召喚士「じゃあ後で……」
喚起士「はい」
417:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 21:04:07:KSVVVwe6 (8/8)
ー
喚起士「困りましたね……」
蒼頭「……そうですな」
喚起士「一部屋しか空いて無いなんて……」
ジノ「困る事なんて無いじゃん!」
喚起士「何故です?」
ジノ「野郎共は夜空の下に仲良く寝かせればいいよ!」
喚起士「そう……いえ、それは可哀想じゃないですか……」
ジノ (……結構酷いな喚起士)
喚起士「召喚士さん達が帰って来たら相談してみますよ」
姫宮「蒼頭……頭巾を取る事ってあるの?」
蒼頭「湯浴の時ですな……流石に頭巾を着けたままでは入られんので」
姫宮「そうなんだ……」
喚起士、ジノ「………」
ー
喚起士「困りましたね……」
蒼頭「……そうですな」
喚起士「一部屋しか空いて無いなんて……」
ジノ「困る事なんて無いじゃん!」
喚起士「何故です?」
ジノ「野郎共は夜空の下に仲良く寝かせればいいよ!」
喚起士「そう……いえ、それは可哀想じゃないですか……」
ジノ (……結構酷いな喚起士)
喚起士「召喚士さん達が帰って来たら相談してみますよ」
姫宮「蒼頭……頭巾を取る事ってあるの?」
蒼頭「湯浴の時ですな……流石に頭巾を着けたままでは入られんので」
姫宮「そうなんだ……」
喚起士、ジノ「………」
418:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/05(日) 01:05:13:129.aWVY (1/4)
ー
剣士「ほれは俺のだッ!ふほんじゃねえよッ!」ガツガツッ!
盗賊「………」バババッガツガツッ!
召喚士「………」
ネメア「口の中に物を入れたまま喋るな!」
召喚士「ひい……ふう……みい……」
ネメア「どうした?」
召喚士「お金足りないかも……」
ネメア「………」
召喚士「………」
剣士「はだか!みせろっつーの!」モグモグッ!
盗賊「………」バババッガツガツッ!
召喚士「ちゃんと喋れよ!誤解されるだろ!」
ネメア「………」
ー
剣士「ほれは俺のだッ!ふほんじゃねえよッ!」ガツガツッ!
盗賊「………」バババッガツガツッ!
召喚士「………」
ネメア「口の中に物を入れたまま喋るな!」
召喚士「ひい……ふう……みい……」
ネメア「どうした?」
召喚士「お金足りないかも……」
ネメア「………」
召喚士「………」
剣士「はだか!みせろっつーの!」モグモグッ!
盗賊「………」バババッガツガツッ!
召喚士「ちゃんと喋れよ!誤解されるだろ!」
ネメア「………」
419:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/05(日) 15:25:03:129.aWVY (2/4)
ー
召喚士「………」
剣士「いやぁ喰った喰ったッ!」
盗賊「………」ケフッ
剣士「召喚士って少食なんだな!」
召喚士「お前らが手当たり次第食いまくるからこっちまで回って来なかったんだよッ!」
剣士「早く食わねえから……」
召喚士「少しは遠慮しろよッ!しかもお前ら……人のお金で食いまくるから俺はすっからかんだよ!」
剣士「ごちッ!」バッ!
盗賊「……ごち」バッ!
召喚士「こいつらは……」
ネメア「………」
ー
召喚士「………」
剣士「いやぁ喰った喰ったッ!」
盗賊「………」ケフッ
剣士「召喚士って少食なんだな!」
召喚士「お前らが手当たり次第食いまくるからこっちまで回って来なかったんだよッ!」
剣士「早く食わねえから……」
召喚士「少しは遠慮しろよッ!しかもお前ら……人のお金で食いまくるから俺はすっからかんだよ!」
剣士「ごちッ!」バッ!
盗賊「……ごち」バッ!
召喚士「こいつらは……」
ネメア「………」
420:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/05(日) 17:47:21:129.aWVY (3/4)
ー
召喚士「……マジですか」
喚起士「はい……マジです……」
召喚士、喚起士「………」
蒼頭「……姫様は確定なのでこのままで」
姫宮「う、うん……」
剣士「野宿嫌だな……」
召喚士「……部屋を使う人をどうやって決めます?」
喚起士「………」ドンッ!
召喚士「それは……?」
喚起士「四本の棒のうち、二本印を付けてあります。印が付いた物を引けば宿に……」
召喚士「四本ですか?……何故です?」
喚起士「パイアは小さいので誰かと一緒に寝てもらいます」
召喚士、ネメア、ジノ (様が取られてる……)
ー
召喚士「……マジですか」
喚起士「はい……マジです……」
召喚士、喚起士「………」
蒼頭「……姫様は確定なのでこのままで」
姫宮「う、うん……」
剣士「野宿嫌だな……」
召喚士「……部屋を使う人をどうやって決めます?」
喚起士「………」ドンッ!
召喚士「それは……?」
喚起士「四本の棒のうち、二本印を付けてあります。印が付いた物を引けば宿に……」
召喚士「四本ですか?……何故です?」
喚起士「パイアは小さいので誰かと一緒に寝てもらいます」
召喚士、ネメア、ジノ (様が取られてる……)
421:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/05(日) 21:28:59:129.aWVY (4/4)
喚起士「後は言わなくてもわかりますね?」
召喚士、剣士、蒼頭「………」
喚起士「では……皆さん一斉に……」
剣士「恨みっこ無しだぜ……」
セーノッ!!
蒼頭「姫様をお守りしなければいけない身なのだから当然の結果だなッ!」
剣士「お?ラッキー!」
召喚士、喚起士「………」
蒼頭「ではお二方、出口は彼方で御座ります」
召喚士「そんなの言わなくてもわかっとるわ!」
蒼頭「左様ですか。くふふふふ」
召喚士、喚起士「………」イラッ
喚起士「後は言わなくてもわかりますね?」
召喚士、剣士、蒼頭「………」
喚起士「では……皆さん一斉に……」
剣士「恨みっこ無しだぜ……」
セーノッ!!
蒼頭「姫様をお守りしなければいけない身なのだから当然の結果だなッ!」
剣士「お?ラッキー!」
召喚士、喚起士「………」
蒼頭「ではお二方、出口は彼方で御座ります」
召喚士「そんなの言わなくてもわかっとるわ!」
蒼頭「左様ですか。くふふふふ」
召喚士、喚起士「………」イラッ
422:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/06(月) 00:24:23:PkUxNxa6 (1/10)
ー
召喚士「蒼頭の野郎……」
喚起士「……今度無理矢理頭巾を剥がしましょう」
召喚士「それはちょっと……」
喚起士「蒼頭さん、本日私を二回苛立たせたのでフフフ……」
召喚士 (目が怖いよ……)
ジノ (これはチャンスか!)
召喚士「あの喚起士さん……」
喚起士「なんでしょうか?」
召喚士「お姫様を守らせる条件とか言ってましたげど……あれは何です?」
喚起士「あれですか……実は蒼頭さんに姫宮さんを守るように言った方がいたんですが……それが将軍と言う方だったんです」
召喚士「悪い奴じゃ無かったんですか……」
喚起士「わかりません……召喚士さん、この事は姫宮さんの耳に入れないようにお願いします」
召喚士「……わかりました」
ー
召喚士「蒼頭の野郎……」
喚起士「……今度無理矢理頭巾を剥がしましょう」
召喚士「それはちょっと……」
喚起士「蒼頭さん、本日私を二回苛立たせたのでフフフ……」
召喚士 (目が怖いよ……)
ジノ (これはチャンスか!)
召喚士「あの喚起士さん……」
喚起士「なんでしょうか?」
召喚士「お姫様を守らせる条件とか言ってましたげど……あれは何です?」
喚起士「あれですか……実は蒼頭さんに姫宮さんを守るように言った方がいたんですが……それが将軍と言う方だったんです」
召喚士「悪い奴じゃ無かったんですか……」
喚起士「わかりません……召喚士さん、この事は姫宮さんの耳に入れないようにお願いします」
召喚士「……わかりました」
423:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/06(月) 00:34:50:PkUxNxa6 (2/10)
ー
蒼頭「ささ!姫様!」
姫宮「う、うん……ありがとう……」
剣士「いやぁ外じゃ無くて良かったぜぇ」
蒼頭「……剣士」
剣士「なんだ?」
蒼頭「……これよりこちら側に入ったなら斬る。心得ておけ」
剣士「……なんで?」
蒼頭「お主に襲われたくは無いのでな」
剣士「無理矢理なんてしねえよ……」
蒼頭「………」
剣士「それにその刀使いこなせてねえ奴に斬られるかってんだ」
蒼頭「……何故使いこなせて無いとわかった?」
ー
蒼頭「ささ!姫様!」
姫宮「う、うん……ありがとう……」
剣士「いやぁ外じゃ無くて良かったぜぇ」
蒼頭「……剣士」
剣士「なんだ?」
蒼頭「……これよりこちら側に入ったなら斬る。心得ておけ」
剣士「……なんで?」
蒼頭「お主に襲われたくは無いのでな」
剣士「無理矢理なんてしねえよ……」
蒼頭「………」
剣士「それにその刀使いこなせてねえ奴に斬られるかってんだ」
蒼頭「……何故使いこなせて無いとわかった?」
424:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/06(月) 00:46:23:PkUxNxa6 (3/10)
剣士「まあ……お前と立ち合ったからな。それぐらいならわかるぜ」
蒼頭「………」
姫宮「二人……戦ったの?」
剣士「おう戦った!こいつ酷いんだぜ!俺が木剣なのに刀で向かってきて!」
姫宮「………」
剣士「その時な、こいつ刀を使いこなせて無いなってわかったんだ」
蒼頭「………」
剣士「その刀よ……お前には重過ぎるんだろ?」
蒼頭「その通りだ……意外と凄いのだなお主は」
剣士「誰だってわからぁ」
蒼頭「………」
剣士「まあ……お前と立ち合ったからな。それぐらいならわかるぜ」
蒼頭「………」
姫宮「二人……戦ったの?」
剣士「おう戦った!こいつ酷いんだぜ!俺が木剣なのに刀で向かってきて!」
姫宮「………」
剣士「その時な、こいつ刀を使いこなせて無いなってわかったんだ」
蒼頭「………」
剣士「その刀よ……お前には重過ぎるんだろ?」
蒼頭「その通りだ……意外と凄いのだなお主は」
剣士「誰だってわからぁ」
蒼頭「………」
425:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/06(月) 07:28:55:PkUxNxa6 (4/10)
剣士「ところでよ、なんで自分に合ってない武器何か使ってんだ?」
蒼頭「幼少より……この刀を使っていた故。……これがあったから今日姫様と一緒出来ている訳だがな」
剣士「どう言うこった?」
蒼頭「某はこの刀より軽く強靭な刀を求め旅をしていたのだが……途中路銀が尽きてな……」
剣士「………」
蒼頭「その時に拾ってくださったのが谷の国だったと言う訳だ」
剣士「へぇ……で、お前の求めてる刀はまだ見付かってねえ訳か」
蒼頭「そう……なのだが……」
剣士「……?」
蒼頭「この地方の何処かにナイトヘッドモデル?とか言う豪剣を制作している者がいると噂を聞いた」
剣士「その噂本当かよ?……後、それはナイトメアモデルな」
蒼頭「それそれ。……あくまでも噂だ。本当にいるのかは知らん」
剣士「………」
蒼頭「その者を探し出せれば……某の求めている刀を手に入れられるのではないか……とな」
剣士「………」
剣士「ところでよ、なんで自分に合ってない武器何か使ってんだ?」
蒼頭「幼少より……この刀を使っていた故。……これがあったから今日姫様と一緒出来ている訳だがな」
剣士「どう言うこった?」
蒼頭「某はこの刀より軽く強靭な刀を求め旅をしていたのだが……途中路銀が尽きてな……」
剣士「………」
蒼頭「その時に拾ってくださったのが谷の国だったと言う訳だ」
剣士「へぇ……で、お前の求めてる刀はまだ見付かってねえ訳か」
蒼頭「そう……なのだが……」
剣士「……?」
蒼頭「この地方の何処かにナイトヘッドモデル?とか言う豪剣を制作している者がいると噂を聞いた」
剣士「その噂本当かよ?……後、それはナイトメアモデルな」
蒼頭「それそれ。……あくまでも噂だ。本当にいるのかは知らん」
剣士「………」
蒼頭「その者を探し出せれば……某の求めている刀を手に入れられるのではないか……とな」
剣士「………」
426:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/06(月) 07:40:55:PkUxNxa6 (5/10)
ー
喚起士「……zzz」
召喚士「………」
ジノ「ほれ!レッツダイブ!」
召喚士「出来るか……」
ジノ「情けない!……白くて良い匂いして柔らかき肉の海がそこにあるじゃん!」
ネメア「ジノ……やめておけ……」
ジノ「兄ちゃんは黙ってて!」
召喚士「流石に夜這いは駄目だろ……こう言うものはちゃんと手順を踏まえてだな……」
ジノ「………」
召喚士「………」
ジノ「……チッ」
召喚士「舌打ちするなよ……」
ー
喚起士「……zzz」
召喚士「………」
ジノ「ほれ!レッツダイブ!」
召喚士「出来るか……」
ジノ「情けない!……白くて良い匂いして柔らかき肉の海がそこにあるじゃん!」
ネメア「ジノ……やめておけ……」
ジノ「兄ちゃんは黙ってて!」
召喚士「流石に夜這いは駄目だろ……こう言うものはちゃんと手順を踏まえてだな……」
ジノ「………」
召喚士「………」
ジノ「……チッ」
召喚士「舌打ちするなよ……」
427:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/06(月) 12:28:29:PkUxNxa6 (6/10)
ジノ「………」
召喚士「……喚起士さんってさ、寝付きいいよね」
ジノ「そりゃそうだよ魔力回復してんだもん。召喚兄さんだって同じでしょ?」
召喚士「ああ……いや、ん……どうなのかな……」
ジノ「……?」
ネメア「こいつは自分の魔力の増減がわからないのだ」
ジノ「はぁ?」
召喚士「……悪かったな」
ジノ「………」
ネメア「どうした?」
ジノ「それってさ……ヤバいんじゃないの……?」
召喚士「……なんで?」
ジノ「魔力を限界以上使ってもわからないんだよ?知らない間に命まで消費しててもわからないし!」
召喚士、ネメア「………」
ジノ「………」
召喚士「……喚起士さんってさ、寝付きいいよね」
ジノ「そりゃそうだよ魔力回復してんだもん。召喚兄さんだって同じでしょ?」
召喚士「ああ……いや、ん……どうなのかな……」
ジノ「……?」
ネメア「こいつは自分の魔力の増減がわからないのだ」
ジノ「はぁ?」
召喚士「……悪かったな」
ジノ「………」
ネメア「どうした?」
ジノ「それってさ……ヤバいんじゃないの……?」
召喚士「……なんで?」
ジノ「魔力を限界以上使ってもわからないんだよ?知らない間に命まで消費しててもわからないし!」
召喚士、ネメア「………」
428:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/06(月) 13:27:02:PkUxNxa6 (7/10)
ジノ「……突然死んだりするかも」
召喚士「やややややめろよ!」
ネメア「ジノ!冗談が過ぎるぞ!」
ジノ「……ああ大変!召喚兄さんの魂が夜空に消えていく!」
召喚士「ギャァァァアッ!俺の魂帰ってこいぃぃいッ!」
ネメア「………」
召喚士「カンバァァァアックウウゥゥ魂ぃぃいッ!」
ジノ「うっそぉー」
召喚士「………」
ネメア「魂が体から離れたら喋れる訳無いだろ……少しは考えろ……」
召喚士「………」
ジノ (そっか……)
ジノ「……突然死んだりするかも」
召喚士「やややややめろよ!」
ネメア「ジノ!冗談が過ぎるぞ!」
ジノ「……ああ大変!召喚兄さんの魂が夜空に消えていく!」
召喚士「ギャァァァアッ!俺の魂帰ってこいぃぃいッ!」
ネメア「………」
召喚士「カンバァァァアックウウゥゥ魂ぃぃいッ!」
ジノ「うっそぉー」
召喚士「………」
ネメア「魂が体から離れたら喋れる訳無いだろ……少しは考えろ……」
召喚士「………」
ジノ (そっか……)
429:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/06(月) 18:28:38:PkUxNxa6 (8/10)
ー
……「こんばんは。良い夜ですね」
召喚士「……はあ?そうですね」
……「こんな夜だと……心が勇む気分になりますね」
召喚士 (だ、誰だ?)
……「月明かりが銀ら金らと……」
召喚士「……あの、何方ですか?」
……「天界からの刺客と言えばおわかりでしょうか?」
ネメア「ッ!」
召喚士「ネネネメアッ!」
……「シー……お静かに。このお嬢さんが起きてしまいます」
召喚士「……ぁぁ」
……「………」
ネメア「ガルゥゥ……」
……「ネメアのライオン……本当に人間といたのですね……」
ー
……「こんばんは。良い夜ですね」
召喚士「……はあ?そうですね」
……「こんな夜だと……心が勇む気分になりますね」
召喚士 (だ、誰だ?)
……「月明かりが銀ら金らと……」
召喚士「……あの、何方ですか?」
……「天界からの刺客と言えばおわかりでしょうか?」
ネメア「ッ!」
召喚士「ネネネメアッ!」
……「シー……お静かに。このお嬢さんが起きてしまいます」
召喚士「……ぁぁ」
……「………」
ネメア「ガルゥゥ……」
……「ネメアのライオン……本当に人間といたのですね……」
430:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/06(月) 22:09:48:PkUxNxa6 (9/10)
ネメア「誰だ貴様は……」
ジノ「に、兄ちゃん!こいつ……」
……「こちらは……魂の守護獣……」
ジノ「………」
……「……御察しのようですね。そう私は天使ではありません」
ネメア「………」
……「私……マルコシアスと言う者です」
ネメア「なぁッ!」
召喚士 (聞きたいけど……聞いたらまた馬鹿がって言われるんだろうな……)
ネメア「何故ッ!冥界の住人が天界の刺客などしているッ!」
マルコシアス「……色々と事情がありましてね」
召喚士「おいジノ……あれ悪魔?」
ジノ「そうだよッ!それぐらい知っとけこの童貞野郎ッ!」
召喚士「ぐはぁ……ネメアに聞けば良かった……」
ネメア「誰だ貴様は……」
ジノ「に、兄ちゃん!こいつ……」
……「こちらは……魂の守護獣……」
ジノ「………」
……「……御察しのようですね。そう私は天使ではありません」
ネメア「………」
……「私……マルコシアスと言う者です」
ネメア「なぁッ!」
召喚士 (聞きたいけど……聞いたらまた馬鹿がって言われるんだろうな……)
ネメア「何故ッ!冥界の住人が天界の刺客などしているッ!」
マルコシアス「……色々と事情がありましてね」
召喚士「おいジノ……あれ悪魔?」
ジノ「そうだよッ!それぐらい知っとけこの童貞野郎ッ!」
召喚士「ぐはぁ……ネメアに聞けば良かった……」
431:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/06(月) 23:14:34:PkUxNxa6 (10/10)
ネメア「召喚士ッ!構えろ!」
召喚士「おぅ……」ふらふら……
ネメア「貴様はこんな時に何をやっているんだッ!」
召喚士「心に楔を撃ち込まれて……ぁぁぁ……」
マルコシアス「………」
ジノ「喚起士ッ!起きてッ!」
マルコシアス「待ってください。……お二方、誤解なさずに」
ネメア「………」
ジノ「そうやって油断させようと!」
マルコシアス「していません」
ネメア「……ならなんだッ!貴様は私を捕らえに来たのではないのかッ!」
マルコシアス「………」
ネメア「召喚士ッ!構えろ!」
召喚士「おぅ……」ふらふら……
ネメア「貴様はこんな時に何をやっているんだッ!」
召喚士「心に楔を撃ち込まれて……ぁぁぁ……」
マルコシアス「………」
ジノ「喚起士ッ!起きてッ!」
マルコシアス「待ってください。……お二方、誤解なさずに」
ネメア「………」
ジノ「そうやって油断させようと!」
マルコシアス「していません」
ネメア「……ならなんだッ!貴様は私を捕らえに来たのではないのかッ!」
マルコシアス「………」
432:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/07(火) 10:31:27:ka/q2jr6 (1/2)
ー
召喚士「……?」
マルコシアス「面白い人間に使役されているのですね」
ネメア「そんな事はどうでもいい……貴様は何をしに来たのだ!」
マルコシアス「単刀直入に言います……ネメア、貴方のタテガミを頂きたい」
ネメア「……何故?」
マルコシアス「貴方は私を倒す事は出来ない」
ネメア「そうだな……貴様も私を倒す事は出来ない」
マルコシアス「そう……そして貴方に勝つ事も出来ない」
ネメア「………」
マルコシアス「ならどうするか?……貴方を倒した事にすればいいと」
ネメア「それでタテガミを寄越せと言うのか……」
マルコシアス「はい」
ー
召喚士「……?」
マルコシアス「面白い人間に使役されているのですね」
ネメア「そんな事はどうでもいい……貴様は何をしに来たのだ!」
マルコシアス「単刀直入に言います……ネメア、貴方のタテガミを頂きたい」
ネメア「……何故?」
マルコシアス「貴方は私を倒す事は出来ない」
ネメア「そうだな……貴様も私を倒す事は出来ない」
マルコシアス「そう……そして貴方に勝つ事も出来ない」
ネメア「………」
マルコシアス「ならどうするか?……貴方を倒した事にすればいいと」
ネメア「それでタテガミを寄越せと言うのか……」
マルコシアス「はい」
433:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/07(火) 12:15:42:ka/q2jr6 (2/2)
ネメア「………」
マルコシアス「これならお互い損も無く……私は目的を達成し、貴方は天界から追われる事も無くなると」
ネメア「なるほど……」
マルコシアス「……如何でしょう?」
ネメア「………」
ジノ「兄ちゃん……」
ネメア「貴様は何故……天界に加担している?理由を教えろ」
マルコシアス「………」
ネメア「………」
召喚士「何が何だかわからないんだけど……」
ジノ「今は黙ってろ!この
召喚士「だ、黙ってるからそれ以上言わないでくれ……」
ネメア「………」
マルコシアス「これならお互い損も無く……私は目的を達成し、貴方は天界から追われる事も無くなると」
ネメア「なるほど……」
マルコシアス「……如何でしょう?」
ネメア「………」
ジノ「兄ちゃん……」
ネメア「貴様は何故……天界に加担している?理由を教えろ」
マルコシアス「………」
ネメア「………」
召喚士「何が何だかわからないんだけど……」
ジノ「今は黙ってろ!この
召喚士「だ、黙ってるからそれ以上言わないでくれ……」
434:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/08(水) 00:36:45:XYIsMxtY (1/10)
マルコシアス「私……元々主天使の座に付いていました」
ネメア「………」
マルコシアス「………」
ネメア「なるほど。……どこぞの天使に私を倒すなり捕獲したなりしたらその座に戻すと言われたのか」
マルコシアス「その通りです。……それだけではありませんが」
ネメア「……?」
マルコシアス「馴染みの……親類が困っているのですから助けにとですね」
ネメア「………」
召喚士、ジノ「どういう事?」
ネメア「……祖父の知り合いだ」
ジノ「じいちゃんの!……こいつ凄い偉い奴じゃん!」
召喚士「お前らの爺さんってどんな奴だ?」
ジノ「……地獄の番犬」
マルコシアス「私……元々主天使の座に付いていました」
ネメア「………」
マルコシアス「………」
ネメア「なるほど。……どこぞの天使に私を倒すなり捕獲したなりしたらその座に戻すと言われたのか」
マルコシアス「その通りです。……それだけではありませんが」
ネメア「……?」
マルコシアス「馴染みの……親類が困っているのですから助けにとですね」
ネメア「………」
召喚士、ジノ「どういう事?」
ネメア「……祖父の知り合いだ」
ジノ「じいちゃんの!……こいつ凄い偉い奴じゃん!」
召喚士「お前らの爺さんってどんな奴だ?」
ジノ「……地獄の番犬」
435:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/08(水) 00:44:45:XYIsMxtY (2/10)
召喚士「……首が三つあるやつ?」
ジノ「そう……」
召喚士「………」
マルコシアス「お願い出来ますでしょうか?」
ネメア「わかった……渡そう」
マルコシアス「ありがとうございます……本当に……うぅぅ」
ネメア「……泣く程の事なのか?」
マルコシアス「主天使の座に戻る事……私の悲願でした……」
ネメア「………」
マルコシアス「これで……これでようやく……ぐぅぅ……」
ジノ「………」
召喚士「………」
召喚士「……首が三つあるやつ?」
ジノ「そう……」
召喚士「………」
マルコシアス「お願い出来ますでしょうか?」
ネメア「わかった……渡そう」
マルコシアス「ありがとうございます……本当に……うぅぅ」
ネメア「……泣く程の事なのか?」
マルコシアス「主天使の座に戻る事……私の悲願でした……」
ネメア「………」
マルコシアス「これで……これでようやく……ぐぅぅ……」
ジノ「………」
召喚士「………」
436:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/08(水) 06:40:19:XYIsMxtY (3/10)
ー
召喚士「何か凄い喜んでたね……」
ジノ「めっちゃ紳士的だったのにタテガミ貰った瞬間……ひゃっほう!って……」
ネメア「………」
召喚士「ネメア……色々聞きたいんだけどさ……」
ネメア「……なんだ?」
召喚士「あの人何者なの?……両方揃って倒せないって言ってたけどあれは?」
ネメア「あれは……地獄の侯爵だ。あの姿をしているのを見るのは初めてだったが」
ジノ (やべえ……地獄の侯爵にこいつとか言っちゃったよ……)
ネメア「あれと戦闘になっても……決着は着かないからああ言ったのだ」
召喚士「………」
ネメア「お互い……相手を傷付けるだけの力は無いからな」
召喚士「へぇ……」
ー
召喚士「何か凄い喜んでたね……」
ジノ「めっちゃ紳士的だったのにタテガミ貰った瞬間……ひゃっほう!って……」
ネメア「………」
召喚士「ネメア……色々聞きたいんだけどさ……」
ネメア「……なんだ?」
召喚士「あの人何者なの?……両方揃って倒せないって言ってたけどあれは?」
ネメア「あれは……地獄の侯爵だ。あの姿をしているのを見るのは初めてだったが」
ジノ (やべえ……地獄の侯爵にこいつとか言っちゃったよ……)
ネメア「あれと戦闘になっても……決着は着かないからああ言ったのだ」
召喚士「………」
ネメア「お互い……相手を傷付けるだけの力は無いからな」
召喚士「へぇ……」
437:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/08(水) 11:22:47:XYIsMxtY (4/10)
ネメア「……これで天界から追われる事も無くなればいいが」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「ネメア……追われなくなったらどうするの?」
ネメア「………」
召喚士「還る?ねぇ還る!?還ってくれる?ねぇネメア!」
ネメア「還らんッ!」
召喚士「ぇぇぇ……」
ネメア「お嬢の事や喚起士の事があるだろうがッ!……仕方無いからな手伝ってやる」
召喚士「……いいよ」
ネメア「貴様は……本当に天界からの刺客が来ないとも限らないのに良くそんな事が言えるな!」
召喚士「………」
ネメア「……これで天界から追われる事も無くなればいいが」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「ネメア……追われなくなったらどうするの?」
ネメア「………」
召喚士「還る?ねぇ還る!?還ってくれる?ねぇネメア!」
ネメア「還らんッ!」
召喚士「ぇぇぇ……」
ネメア「お嬢の事や喚起士の事があるだろうがッ!……仕方無いからな手伝ってやる」
召喚士「……いいよ」
ネメア「貴様は……本当に天界からの刺客が来ないとも限らないのに良くそんな事が言えるな!」
召喚士「………」
438:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/08(水) 13:26:58:XYIsMxtY (5/10)
ーー
喚起士「申し訳ありません……」
召喚士「良いですよ!気にしないでください!」
喚起士「夜通し見張りを……本当にすいません……」
召喚士「女性を守るのは男として当然の役目ですから!ふふ!」キリッ
ネメア、ジノ「………」
召喚士「良く眠ってましたけど……そうとう疲れてました?」
喚起士「……かもしれないです」
召喚士「なら宿へ行って御飯食べたら、もう少し寝てたらどうですか?」
喚起士「ですが……」
召喚士「良いですって。剣士達もわかってくれますよ」
喚起士「………」
ネメア (馬鹿が……先程まで爆睡していた癖に……)
ーー
喚起士「申し訳ありません……」
召喚士「良いですよ!気にしないでください!」
喚起士「夜通し見張りを……本当にすいません……」
召喚士「女性を守るのは男として当然の役目ですから!ふふ!」キリッ
ネメア、ジノ「………」
召喚士「良く眠ってましたけど……そうとう疲れてました?」
喚起士「……かもしれないです」
召喚士「なら宿へ行って御飯食べたら、もう少し寝てたらどうですか?」
喚起士「ですが……」
召喚士「良いですって。剣士達もわかってくれますよ」
喚起士「………」
ネメア (馬鹿が……先程まで爆睡していた癖に……)
439:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/08(水) 16:39:36:XYIsMxtY (6/10)
ー
剣士「まぁいいぜ!街を見て回りたかったしな!」
召喚士「そっか、良かった」
蒼頭「………」
召喚士「……行きたいのか?」
蒼頭「ば、馬鹿な事をッ!姫様をお守りしなければならない某が……」
召喚士「行って来いよ。お姫様は見とくからさ」
蒼頭「しかし……」
召喚士「良いって!ネメアもジノもいるし安心しろって」
蒼頭「………」
召喚士「なッ!」
蒼頭「わかり申した……ならば姫様の事宜しくお頼み申します」
召喚士「ああ!任せとけ!」
ネメア「……?」
召喚士「………」
ー
剣士「まぁいいぜ!街を見て回りたかったしな!」
召喚士「そっか、良かった」
蒼頭「………」
召喚士「……行きたいのか?」
蒼頭「ば、馬鹿な事をッ!姫様をお守りしなければならない某が……」
召喚士「行って来いよ。お姫様は見とくからさ」
蒼頭「しかし……」
召喚士「良いって!ネメアもジノもいるし安心しろって」
蒼頭「………」
召喚士「なッ!」
蒼頭「わかり申した……ならば姫様の事宜しくお頼み申します」
召喚士「ああ!任せとけ!」
ネメア「……?」
召喚士「………」
440:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/08(水) 18:36:27:XYIsMxtY (7/10)
ー
ネメア「……どう言うつもりだ?」
召喚士「……何が?」
ネメア「お嬢と二人きりになろうと言う魂胆が見えるが……」
召喚士「………」
ネメア「お前まさか……お嬢に手をッ!」
召喚士「違うわいッ!……俺は胸の脂肪が多い女性の方が好みだし!」
ネメア「そうか……なら何故だ?」
召喚士「………」
ネメア「言えぬのか……」
召喚士「あれだよ……ほらあれ……」
ネメア「………」
ー
ネメア「……どう言うつもりだ?」
召喚士「……何が?」
ネメア「お嬢と二人きりになろうと言う魂胆が見えるが……」
召喚士「………」
ネメア「お前まさか……お嬢に手をッ!」
召喚士「違うわいッ!……俺は胸の脂肪が多い女性の方が好みだし!」
ネメア「そうか……なら何故だ?」
召喚士「………」
ネメア「言えぬのか……」
召喚士「あれだよ……ほらあれ……」
ネメア「………」
441:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/08(水) 21:17:31:XYIsMxtY (8/10)
召喚士「お姫様って……あるじゃん?」
ネメア「……何が?」
召喚士「魔力……」
ネメア「……で?」
召喚士「俺の変わりに召喚してもらないかなぁって……」
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「馬鹿か貴様はぁッ!お嬢に喚起術を使わせようなどとッ!」
召喚士「……いいじゃん」
ネメア「もしもの事があったならどうするのだッ!」
召喚士「……お前やジノがいるじゃん」
ネメア「そう言う問題で無いだろがぁッ!」
バタンッ
姫宮「な、何かあったの?怒鳴り声聞こえたけど……」
召喚士「お姫様って……あるじゃん?」
ネメア「……何が?」
召喚士「魔力……」
ネメア「……で?」
召喚士「俺の変わりに召喚してもらないかなぁって……」
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「馬鹿か貴様はぁッ!お嬢に喚起術を使わせようなどとッ!」
召喚士「……いいじゃん」
ネメア「もしもの事があったならどうするのだッ!」
召喚士「……お前やジノがいるじゃん」
ネメア「そう言う問題で無いだろがぁッ!」
バタンッ
姫宮「な、何かあったの?怒鳴り声聞こえたけど……」
442:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/08(水) 23:39:46:XYIsMxtY (9/10)
召喚士「お?丁度いい時に来たね」
姫宮「え?」
召喚士「お姫様ぁちょっといいかな?」えへっ
姫宮「……なに?」
召喚士「喚起士さんみたいに……格好良く!召喚してみないー?」
姫宮「………」
ネメア「お嬢やめておけ……」
召喚士「こうさバババッ!って……どう!」
姫宮「でも……」
ネメア「こいつの言う事は聞かない方がいい」
召喚士「……召喚出来たらパイアが頼って魔力吸ってくれるかもよ」ボソ……
姫宮「やるッ!」
ネメア「………」
召喚士「さっすがお姫様……話がわかりやすなグヘヘヘ……」
召喚士「お?丁度いい時に来たね」
姫宮「え?」
召喚士「お姫様ぁちょっといいかな?」えへっ
姫宮「……なに?」
召喚士「喚起士さんみたいに……格好良く!召喚してみないー?」
姫宮「………」
ネメア「お嬢やめておけ……」
召喚士「こうさバババッ!って……どう!」
姫宮「でも……」
ネメア「こいつの言う事は聞かない方がいい」
召喚士「……召喚出来たらパイアが頼って魔力吸ってくれるかもよ」ボソ……
姫宮「やるッ!」
ネメア「………」
召喚士「さっすがお姫様……話がわかりやすなグヘヘヘ……」
443:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/08(水) 23:50:47:XYIsMxtY (10/10)
ー
召喚士「わかった?」
姫宮「うん……」
ネメア「お前……この召喚陣……」
召喚士「喚起士さんには頼めないだろ?だから……」
ネメア「まだ諦めて無かったのか……」
召喚士「誰かが還ればすぐにでも喚ぶのに還らないからな!」
ネメア「………」
姫宮「やってみるよ?」
召喚士「おう!」
姫宮「……常世の声を聞こえし幻想の者よ……その姿現さん!」
召喚士、ネメア「………」
姫宮「………」
召喚士「駄目かぁ……」
姫宮「……失敗?」
ー
召喚士「わかった?」
姫宮「うん……」
ネメア「お前……この召喚陣……」
召喚士「喚起士さんには頼めないだろ?だから……」
ネメア「まだ諦めて無かったのか……」
召喚士「誰かが還ればすぐにでも喚ぶのに還らないからな!」
ネメア「………」
姫宮「やってみるよ?」
召喚士「おう!」
姫宮「……常世の声を聞こえし幻想の者よ……その姿現さん!」
召喚士、ネメア「………」
姫宮「………」
召喚士「駄目かぁ……」
姫宮「……失敗?」
444:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/09(木) 00:04:06:OUl1r2A. (1/1)
wktk
wktk
445:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/09(木) 00:10:25:MFlaF28w (1/7)
召喚士「ん……」
ネメア「お嬢のせいでは無いだろ」
姫宮、召喚士「そうなの?」
ネメア「またお前は……わかっていないに……」
召喚士「………」
ネメア「お嬢は魔術が使えるのだから何かしら召喚に対して妨げになる要素があったのかもしれんな」
召喚士「へぇ……」
姫宮「なら私……召喚術使えないんだ……」
ネメア「そう言う事になるな」
姫宮「残念……」
ネメア「お嬢、二兎追うものは一兎も得ず。お前には必要の無い物だ」
召喚士、姫宮「………」
ネメア「どうした?」
召喚士「いや……喚起士さんの書いた絵を思い出しただけ……」
ネメア「………」
召喚士「ん……」
ネメア「お嬢のせいでは無いだろ」
姫宮、召喚士「そうなの?」
ネメア「またお前は……わかっていないに……」
召喚士「………」
ネメア「お嬢は魔術が使えるのだから何かしら召喚に対して妨げになる要素があったのかもしれんな」
召喚士「へぇ……」
姫宮「なら私……召喚術使えないんだ……」
ネメア「そう言う事になるな」
姫宮「残念……」
ネメア「お嬢、二兎追うものは一兎も得ず。お前には必要の無い物だ」
召喚士、姫宮「………」
ネメア「どうした?」
召喚士「いや……喚起士さんの書いた絵を思い出しただけ……」
ネメア「………」
446:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/09(木) 00:17:42:MFlaF28w (2/7)
ー
喚起士「お陰様で大分楽になりました」
召喚士「良かったですね……はは……」
喚起士「……何かあったのですか?」
ネメア「何も無い……」
喚起士「はぁ……」
ジノ「何この召喚陣?」
召喚士 (しまったッ!片付けるの忘れてたぁぁぁッ!)
喚起士「………」
召喚士「こここここれはですね!違うんですよ!」
喚起士「ん……」
召喚士「あわわわ……」
喚起士「この召喚陣……書き方が間違っていません?」
召喚士「……え?」
ネメア「……なんだと?」
ー
喚起士「お陰様で大分楽になりました」
召喚士「良かったですね……はは……」
喚起士「……何かあったのですか?」
ネメア「何も無い……」
喚起士「はぁ……」
ジノ「何この召喚陣?」
召喚士 (しまったッ!片付けるの忘れてたぁぁぁッ!)
喚起士「………」
召喚士「こここここれはですね!違うんですよ!」
喚起士「ん……」
召喚士「あわわわ……」
喚起士「この召喚陣……書き方が間違っていません?」
召喚士「……え?」
ネメア「……なんだと?」
447:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/09(木) 00:29:27:MFlaF28w (3/7)
喚起士「これでは……発動しませんよ……」
召喚士「………」
ネメア「………」
喚起士「この召喚陣の模様からすると……呼び出そうとしてたのは妖精のロー
召喚士「喚起士さんッ!」
喚起士「は、はい?」
召喚士「本当にその召喚陣は発動しないんですか!?」
喚起士「そうですね……無理だと思います」
召喚士「がぁぁぁぁ……」ドサ……
喚起士「だ、大丈夫ですか!召喚士さん!」
召喚士「俺の努力が……俺の努力が……」
喚起士「………」
ネメア「………」
喚起士「これでは……発動しませんよ……」
召喚士「………」
ネメア「………」
喚起士「この召喚陣の模様からすると……呼び出そうとしてたのは妖精のロー
召喚士「喚起士さんッ!」
喚起士「は、はい?」
召喚士「本当にその召喚陣は発動しないんですか!?」
喚起士「そうですね……無理だと思います」
召喚士「がぁぁぁぁ……」ドサ……
喚起士「だ、大丈夫ですか!召喚士さん!」
召喚士「俺の努力が……俺の努力が……」
喚起士「………」
ネメア「………」
448:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/09(木) 00:47:28:MFlaF28w (4/7)
ー
ジノ「召喚兄さん……頭抱えてジタバタしてたけど大丈夫かな……」
喚起士「あの召喚陣が間違っている事に相当ショックを受けていたみたいですけど……」
姫宮「………」
喚起士「姫宮さん、どうしました?」
姫宮「召喚士……私に召喚させようとしてたんだけど……」
喚起士「なんて事を……」
姫宮「もし召喚が成功してたら何が出てきたの?」
喚起士「ローンと言う妖精ですね。アザラシの皮を纏っていて美しい女性の姿をしていると言われ……」
姫宮「そうなんだ……妖精さんかぁ。見てみたかったな」
喚起士「………」
ー
ジノ「召喚兄さん……頭抱えてジタバタしてたけど大丈夫かな……」
喚起士「あの召喚陣が間違っている事に相当ショックを受けていたみたいですけど……」
姫宮「………」
喚起士「姫宮さん、どうしました?」
姫宮「召喚士……私に召喚させようとしてたんだけど……」
喚起士「なんて事を……」
姫宮「もし召喚が成功してたら何が出てきたの?」
喚起士「ローンと言う妖精ですね。アザラシの皮を纏っていて美しい女性の姿をしていると言われ……」
姫宮「そうなんだ……妖精さんかぁ。見てみたかったな」
喚起士「………」
449:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/09(木) 00:58:41:MFlaF28w (5/7)
姫宮「……?」
喚起士「ジノ……召喚士さんは何故ローンを呼び出そうとしていたのでしょうね……」
ジノ「……知らない方がいいと思うよ」
喚起士「………」
ジノ「………」
喚起士「聞いてみましょう……」
ジノ「やめときなよ……」
喚起士「もし私欲の為ならば……」
ジノ「……ならば?」
喚起士「その根性叩き直さなければいけません!」
ジノ「………」
喚起士「行きましょう!」
ジノ (召喚兄さん……無事を祈る……)
姫宮「……?」
喚起士「ジノ……召喚士さんは何故ローンを呼び出そうとしていたのでしょうね……」
ジノ「……知らない方がいいと思うよ」
喚起士「………」
ジノ「………」
喚起士「聞いてみましょう……」
ジノ「やめときなよ……」
喚起士「もし私欲の為ならば……」
ジノ「……ならば?」
喚起士「その根性叩き直さなければいけません!」
ジノ「………」
喚起士「行きましょう!」
ジノ (召喚兄さん……無事を祈る……)
450:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/09(木) 13:31:39:MFlaF28w (6/7)
ー
剣士「中々よ、こうしっくり来るってもんは見つかんねえなぁ」
蒼頭「そうだな」
剣士「んあー!どっかに落っこてねえかな!」
蒼頭「……落ちている訳無いだろ」
盗賊「………」
蒼頭「お子よ、どうした?」
盗賊「………」クイッ
蒼頭「………」
剣士「お前よ……いい加減それやめろよ……」
盗賊「………」
蒼頭「お子よ……釜茹でにされてしまうぞ?だからそれはやめておけ」
盗賊「………」コクッ
ー
剣士「中々よ、こうしっくり来るってもんは見つかんねえなぁ」
蒼頭「そうだな」
剣士「んあー!どっかに落っこてねえかな!」
蒼頭「……落ちている訳無いだろ」
盗賊「………」
蒼頭「お子よ、どうした?」
盗賊「………」クイッ
蒼頭「………」
剣士「お前よ……いい加減それやめろよ……」
盗賊「………」
蒼頭「お子よ……釜茹でにされてしまうぞ?だからそれはやめておけ」
盗賊「………」コクッ
451:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/09(木) 19:28:32:1mOwclg2 (1/1)
④
そろそろageないと、不安!
④
そろそろageないと、不安!
452:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/09(木) 20:38:58:MFlaF28w (7/7)
ー
剣士「お前さ、人間じゃ無かったらなんなんだ?」
蒼頭「なんだ突然……」
剣士「いやぁよ、盗賊も人間じゃねえからさ気になってよ」
蒼頭「お子が人では無いと……冗談は好きでは無い」
剣士「本当だって。なぁ盗賊」
盗賊「………」コクッ
蒼頭「まさか……どう見ても人であろう……」
剣士「信じないならそれでもいいぜ?盗賊の一撃を喰らったお前ならわかる筈だろ?」
蒼頭「………」
盗賊「………」ググッ……
蒼頭「お子よ……構えんでもよい。そうか……」
ー
剣士「お前さ、人間じゃ無かったらなんなんだ?」
蒼頭「なんだ突然……」
剣士「いやぁよ、盗賊も人間じゃねえからさ気になってよ」
蒼頭「お子が人では無いと……冗談は好きでは無い」
剣士「本当だって。なぁ盗賊」
盗賊「………」コクッ
蒼頭「まさか……どう見ても人であろう……」
剣士「信じないならそれでもいいぜ?盗賊の一撃を喰らったお前ならわかる筈だろ?」
蒼頭「………」
盗賊「………」ググッ……
蒼頭「お子よ……構えんでもよい。そうか……」
453:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/10(金) 08:37:58:xuNFvgLQ (1/4)
盗賊「………」
蒼頭「お子よ……お前も同じなのだな……」
盗賊「………」?
蒼頭「この人の世に溶け込み暮らす苦労……痛い程わかるぞ……」
盗賊「………」
蒼頭「姿や素性は晒せず……いらぬ勘繰りをされ生きて行かなければならぬ苦労……」
盗賊「………」
蒼頭「おいたわしや……」
剣士「……お前苦労なんかしてた?」
盗賊「………」フルフル
剣士「だよな」
蒼頭「………」
盗賊「………」
蒼頭「お子よ……お前も同じなのだな……」
盗賊「………」?
蒼頭「この人の世に溶け込み暮らす苦労……痛い程わかるぞ……」
盗賊「………」
蒼頭「姿や素性は晒せず……いらぬ勘繰りをされ生きて行かなければならぬ苦労……」
盗賊「………」
蒼頭「おいたわしや……」
剣士「……お前苦労なんかしてた?」
盗賊「………」フルフル
剣士「だよな」
蒼頭「………」
454:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/10(金) 15:54:35:xuNFvgLQ (2/4)
剣士「で?やっぱその頭巾の下は化物面なのか?」
蒼頭「……そうだな」
剣士「へぇ」
蒼頭「反応はそれだけか……」
剣士「あ?怖がった方が良かったか?」
蒼頭「そうでは無いが……」
剣士「別にいいじゃねえか、化物でも中身は普通だろ?……見た目綺麗な人間でも化物みたいな奴もいるしな」
蒼頭「………」
剣士「………」
蒼頭「……喚起士殿の事か?」
剣士「違げえよ……。まぁ一部は化物みてえだけどよ」
蒼頭「………」
剣士「で?やっぱその頭巾の下は化物面なのか?」
蒼頭「……そうだな」
剣士「へぇ」
蒼頭「反応はそれだけか……」
剣士「あ?怖がった方が良かったか?」
蒼頭「そうでは無いが……」
剣士「別にいいじゃねえか、化物でも中身は普通だろ?……見た目綺麗な人間でも化物みたいな奴もいるしな」
蒼頭「………」
剣士「………」
蒼頭「……喚起士殿の事か?」
剣士「違げえよ……。まぁ一部は化物みてえだけどよ」
蒼頭「………」
455:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/10(金) 20:08:50:xuNFvgLQ (3/4)
ー
召喚士「グアアァァァァ……」
ネメア「………」
召喚士「お爺ちゃん話が違うじゃないかよぉぉぉ……」
ネメア「おい……」
召喚士「召喚獣とキャッキャウフフ出来るぞって嘘っぱちじゃないかよぉぉぉ……」
ネメア「おいと言っているだろッ!」
召喚士「なんだよ……今それどころじゃ無いんだよ……」
ネメア「私の話を聞け!」
召喚士「やだよ……これからクソお爺ちゃんをどうやって天国から地獄へ落とすか考えないといけないんだから……」
ネメア「いい加減にしておけよ。……こちらの方が大事な事なのだから」
召喚士「………」
ー
召喚士「グアアァァァァ……」
ネメア「………」
召喚士「お爺ちゃん話が違うじゃないかよぉぉぉ……」
ネメア「おい……」
召喚士「召喚獣とキャッキャウフフ出来るぞって嘘っぱちじゃないかよぉぉぉ……」
ネメア「おいと言っているだろッ!」
召喚士「なんだよ……今それどころじゃ無いんだよ……」
ネメア「私の話を聞け!」
召喚士「やだよ……これからクソお爺ちゃんをどうやって天国から地獄へ落とすか考えないといけないんだから……」
ネメア「いい加減にしておけよ。……こちらの方が大事な事なのだから」
召喚士「………」
456:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/10(金) 22:36:01:xuNFvgLQ (4/4)
ネメア「何故……私はここにいるのだと思う……?」
召喚士「喚んでもいないのに無理矢理割り込んで来たから!」
ネメア「……そうだな。なら発動しない筈の召喚陣で来られたのは……何故だ?」
召喚士「………」
ネメア「おかしいだろ……私がここにいる事が……」
召喚士「偶然発動したとか?」
ネメア「……そんなにうまい事いくかな」
召喚士「……俺が喚ぼうとしていた女の子はいたんだろ?」
ネメア「そうだが……」
召喚士「なら上手く発動したんだよ」
ネメア「………」
ネメア「何故……私はここにいるのだと思う……?」
召喚士「喚んでもいないのに無理矢理割り込んで来たから!」
ネメア「……そうだな。なら発動しない筈の召喚陣で来られたのは……何故だ?」
召喚士「………」
ネメア「おかしいだろ……私がここにいる事が……」
召喚士「偶然発動したとか?」
ネメア「……そんなにうまい事いくかな」
召喚士「……俺が喚ぼうとしていた女の子はいたんだろ?」
ネメア「そうだが……」
召喚士「なら上手く発動したんだよ」
ネメア「………」
457:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/11(土) 06:40:28:Mx4K7zbA (1/7)
ー
喚起士「召喚士さん……何故妖精を召喚なさろうとしていたのかお聞かせ願いますか」
召喚士「………」
喚起士「どうしました?」
召喚士 (やべぇ……何か超怒ってるよ……何で?)
喚起士「………」
ジノ「喚起士さ……召喚兄さんもそこまでじゃ無いと思うよ?」
喚起士「ジノは黙っててください」
ジノ「まさか召喚獣呼び出して……恋愛ゴッコしようなんでさ……」
召喚士「………」
ジノ「ましてや召喚獣相手にキャッキャウフフしたりさ……あわよくば童貞捨てられるなんて考えて無いと思うよ?」
召喚士「………」
喚起士「そうですが……召喚士さん、私欲の為に呼び出そうなんてしてませんよね?」
召喚士「………………はい」
ジノ (こいつやる気だったのか!最低だ……)
ー
喚起士「召喚士さん……何故妖精を召喚なさろうとしていたのかお聞かせ願いますか」
召喚士「………」
喚起士「どうしました?」
召喚士 (やべぇ……何か超怒ってるよ……何で?)
喚起士「………」
ジノ「喚起士さ……召喚兄さんもそこまでじゃ無いと思うよ?」
喚起士「ジノは黙っててください」
ジノ「まさか召喚獣呼び出して……恋愛ゴッコしようなんでさ……」
召喚士「………」
ジノ「ましてや召喚獣相手にキャッキャウフフしたりさ……あわよくば童貞捨てられるなんて考えて無いと思うよ?」
召喚士「………」
喚起士「そうですが……召喚士さん、私欲の為に呼び出そうなんてしてませんよね?」
召喚士「………………はい」
ジノ (こいつやる気だったのか!最低だ……)
458:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/11(土) 11:56:56:Mx4K7zbA (2/7)
喚起士「なら何故呼び出そうとしていたのですか……しかも姫宮さんを使ってまで!」
召喚士「……それは」
喚起士「それは?」
召喚士 (どどどどどうするか!はい、そうですよなんて言えねえ……)
ジノ「………」
召喚士「……あれですよ?」
喚起士「あれとは?」
召喚士「あれ……そう!あれ!」
喚起士「………」
召喚士「お姫様が自分で身を守れるようにする為ですよッ!」
喚起士「……本当でしょうか?」
召喚士「本当本当!剣士や蒼頭ばかりに頼らせては限界がいつ来るかッ!」
喚起士「………」
喚起士「なら何故呼び出そうとしていたのですか……しかも姫宮さんを使ってまで!」
召喚士「……それは」
喚起士「それは?」
召喚士 (どどどどどうするか!はい、そうですよなんて言えねえ……)
ジノ「………」
召喚士「……あれですよ?」
喚起士「あれとは?」
召喚士「あれ……そう!あれ!」
喚起士「………」
召喚士「お姫様が自分で身を守れるようにする為ですよッ!」
喚起士「……本当でしょうか?」
召喚士「本当本当!剣士や蒼頭ばかりに頼らせては限界がいつ来るかッ!」
喚起士「………」
459:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/11(土) 13:09:46:Mx4K7zbA (3/7)
召喚士「それにお姫様が自分で身を守れたら……その分、俺が喚起士さんを全力で守ってあげられますのでね!はははッ!」
喚起士「………」
召喚士「はは……は……?」
喚起士「………」
召喚士 (この嘘はキツかったか……)
ジノ「……喚起士?」
喚起士「……ううあ」
ダダダダッ……
召喚士「な、なんだ?」
ジノ「置いてかないでよ!」
召喚士「喚起士さん……どうしたんだ?……てっきりぶん殴られるかと思ったけど……」
ジノ「………」
召喚士「……おーい」
ジノ「喚起士……ああ言うのに弱かったのか……」
召喚士「……?」
召喚士「それにお姫様が自分で身を守れたら……その分、俺が喚起士さんを全力で守ってあげられますのでね!はははッ!」
喚起士「………」
召喚士「はは……は……?」
喚起士「………」
召喚士 (この嘘はキツかったか……)
ジノ「……喚起士?」
喚起士「……ううあ」
ダダダダッ……
召喚士「な、なんだ?」
ジノ「置いてかないでよ!」
召喚士「喚起士さん……どうしたんだ?……てっきりぶん殴られるかと思ったけど……」
ジノ「………」
召喚士「……おーい」
ジノ「喚起士……ああ言うのに弱かったのか……」
召喚士「……?」
460:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/11(土) 14:43:02:Mx4K7zbA (4/7)
ーー
蒼頭「喚起士殿は如何なされた?」
召喚士「わかんない……」
ジノ「………」
蒼頭「なにやらお顔が真っ赤だったが……」
召喚士「そうなんだ……何でだろうな……」
ジノ「……おい、蒼頭!」
蒼頭「ジノ様、何で御座ろう?」
ジノ「あたしとナゾナゾ勝負しようよ!」
蒼頭「ナゾナゾ……ああ、謎かけですな」
ジノ「そう!で、あたしが勝ったら……顔見せろ!」
蒼頭「御断り致す」
召喚士「お前さ……前にも言っただろ。勝負しても相手に得が無いんだよ」
ジノ「ぐぬぬ……じゃあ!……何か欲しい物ある?」
蒼頭「軽く強靭な刀なら欲しいですぞ」
ーー
蒼頭「喚起士殿は如何なされた?」
召喚士「わかんない……」
ジノ「………」
蒼頭「なにやらお顔が真っ赤だったが……」
召喚士「そうなんだ……何でだろうな……」
ジノ「……おい、蒼頭!」
蒼頭「ジノ様、何で御座ろう?」
ジノ「あたしとナゾナゾ勝負しようよ!」
蒼頭「ナゾナゾ……ああ、謎かけですな」
ジノ「そう!で、あたしが勝ったら……顔見せろ!」
蒼頭「御断り致す」
召喚士「お前さ……前にも言っただろ。勝負しても相手に得が無いんだよ」
ジノ「ぐぬぬ……じゃあ!……何か欲しい物ある?」
蒼頭「軽く強靭な刀なら欲しいですぞ」
461:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/11(土) 17:38:35:Mx4K7zbA (5/7)
ジノ「あたしが持ってる物で!」
蒼頭「うぬ……」
召喚士「お前……何か持ってるの?」
ジノ「人間の脊髄とか頭蓋骨とか?」
召喚士「そんな物誰が欲しがるんだよ!」
ジノ「そんな物って失礼だよ!立派なハンティングトロフィーなのに!」
蒼頭「ほう!」
ジノ「お?興味ある?」
蒼頭「あれはいい物です。勝利者のみが得られる物……」
ジノ「そうそう!」
蒼頭「人間の頭蓋骨は艶が命で御座ろう?」
ジノ「わかってるねぇ!」
召喚士「怖いよお前ら……」
ジノ「あたしが持ってる物で!」
蒼頭「うぬ……」
召喚士「お前……何か持ってるの?」
ジノ「人間の脊髄とか頭蓋骨とか?」
召喚士「そんな物誰が欲しがるんだよ!」
ジノ「そんな物って失礼だよ!立派なハンティングトロフィーなのに!」
蒼頭「ほう!」
ジノ「お?興味ある?」
蒼頭「あれはいい物です。勝利者のみが得られる物……」
ジノ「そうそう!」
蒼頭「人間の頭蓋骨は艶が命で御座ろう?」
ジノ「わかってるねぇ!」
召喚士「怖いよお前ら……」
462:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/11(土) 23:18:48:Mx4K7zbA (6/7)
ー
蒼頭「ならば……朝昼夜共に四本、謎を駆け遠きを見詰める半ばの王とは?」
ジノ「いや!え?な!」
召喚士「ジノぉ……問題出されたなら答えなきゃなぁ……たまには答える側になってみろよ」ニヤリ
ジノ「………」
蒼頭「さぁ!さぁ!さぁ!」
ジノ「えっと……朝昼夜四本……???」
蒼頭「わかりませんかな?」
ジノ「黙ってて!」ブツブツ……
蒼頭「ふふふ……」
召喚士「蒼頭……答えそれだろ?」
蒼頭「ほう、わかりましたか。中々やりますなぁ」
召喚士「お前こそ……くくくっ……」
召喚士、蒼頭「クハハハハッ!」
ジノ「ぐぎぎ……」
ー
蒼頭「ならば……朝昼夜共に四本、謎を駆け遠きを見詰める半ばの王とは?」
ジノ「いや!え?な!」
召喚士「ジノぉ……問題出されたなら答えなきゃなぁ……たまには答える側になってみろよ」ニヤリ
ジノ「………」
蒼頭「さぁ!さぁ!さぁ!」
ジノ「えっと……朝昼夜四本……???」
蒼頭「わかりませんかな?」
ジノ「黙ってて!」ブツブツ……
蒼頭「ふふふ……」
召喚士「蒼頭……答えそれだろ?」
蒼頭「ほう、わかりましたか。中々やりますなぁ」
召喚士「お前こそ……くくくっ……」
召喚士、蒼頭「クハハハハッ!」
ジノ「ぐぎぎ……」
463:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/11(土) 23:44:55:Mx4K7zbA (7/7)
ーー
ジノ「謎を駆け……謎を駆け……」ブツブツ……
喚起士「全力で守って……全力で守って……」ブツブツ……
蒼頭「ささ!姫様、就寝のお時間ですぞ」
姫宮「うん……二人どうしたの?」
蒼頭「さぁ?どうしたので御座ろうな。わかりませぬ」
姫宮「そう……。ねえ蒼頭……」
蒼頭「何で御座ろう?」
姫宮「これから先……私達はどうなるのかな……」
蒼頭「………」
姫宮「喚起士達に助けてって言ったけど……」
蒼頭「姫様……それ以上は言葉にしてはいけませんぞ」
姫宮「……でも」
ーー
ジノ「謎を駆け……謎を駆け……」ブツブツ……
喚起士「全力で守って……全力で守って……」ブツブツ……
蒼頭「ささ!姫様、就寝のお時間ですぞ」
姫宮「うん……二人どうしたの?」
蒼頭「さぁ?どうしたので御座ろうな。わかりませぬ」
姫宮「そう……。ねえ蒼頭……」
蒼頭「何で御座ろう?」
姫宮「これから先……私達はどうなるのかな……」
蒼頭「………」
姫宮「喚起士達に助けてって言ったけど……」
蒼頭「姫様……それ以上は言葉にしてはいけませんぞ」
姫宮「……でも」
464:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/12(日) 03:25:29:b.Nc3ME. (1/4)
蒼頭「姫様の心情おわかり申すが……それはこの者達に大変失礼な事かと」
姫宮「………」
蒼頭「わかりましたな?」
姫宮「ごめん蒼頭……」
蒼頭「姫様……どうしても我慢出来ない時が来たのなら……」
姫宮「………」
蒼頭「某が受け止めますので。……御安心あれ」
姫宮「うん……ありがとう蒼頭……」
蒼頭「………」
蒼頭「姫様の心情おわかり申すが……それはこの者達に大変失礼な事かと」
姫宮「………」
蒼頭「わかりましたな?」
姫宮「ごめん蒼頭……」
蒼頭「姫様……どうしても我慢出来ない時が来たのなら……」
姫宮「………」
蒼頭「某が受け止めますので。……御安心あれ」
姫宮「うん……ありがとう蒼頭……」
蒼頭「………」
465:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/12(日) 11:51:23:b.Nc3ME. (2/4)
ー
ジノ「半ばの王ってなんだよ!あああわからない!」
喚起士「………」
ジノ「………」ブツブツ……
喚起士「ジノ……」
ジノ「……なに?」
喚起士「………」
ジノ「……召喚兄さんに言われた事?」
喚起士「はい……」
ジノ「そんなに気になっちゃう?」
喚起士「はい……女だから守ってでは無く……私だから守ってやると」……」
ジノ「へぇ……」
喚起士「………」
ジノ「喚起士もちゃんと女の子してるんだね」
喚起士「失礼ですよジノ……」
ー
ジノ「半ばの王ってなんだよ!あああわからない!」
喚起士「………」
ジノ「………」ブツブツ……
喚起士「ジノ……」
ジノ「……なに?」
喚起士「………」
ジノ「……召喚兄さんに言われた事?」
喚起士「はい……」
ジノ「そんなに気になっちゃう?」
喚起士「はい……女だから守ってでは無く……私だから守ってやると」……」
ジノ「へぇ……」
喚起士「………」
ジノ「喚起士もちゃんと女の子してるんだね」
喚起士「失礼ですよジノ……」
466:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/12(日) 23:28:47:b.Nc3ME. (3/4)
ジノ「そお?喚起士は全然そんな素振り見せないからどっかに女の子の部分を捨ててきちゃったのかと思ったよ」
喚起士「……そんな事ありません……私だって」
ジノ「だって?」
喚起士「………」
ジノ「喚起士……もう少し楽に生きたらどう?仇とか奴隷をとか人の為にってのも大切だと思うけどさ……」
喚起士「………」
ジノ「やっぱり一番大切なのは自分じゃん。……そんなんだと一人になった時辛いよ?」
喚起士「そう……ですかね……」
ジノ「……あたしだっていつまでも側にいる訳じゃ無いんだし」
喚起士「………」
ジノ「………」
ジノ「そお?喚起士は全然そんな素振り見せないからどっかに女の子の部分を捨ててきちゃったのかと思ったよ」
喚起士「……そんな事ありません……私だって」
ジノ「だって?」
喚起士「………」
ジノ「喚起士……もう少し楽に生きたらどう?仇とか奴隷をとか人の為にってのも大切だと思うけどさ……」
喚起士「………」
ジノ「やっぱり一番大切なのは自分じゃん。……そんなんだと一人になった時辛いよ?」
喚起士「そう……ですかね……」
ジノ「……あたしだっていつまでも側にいる訳じゃ無いんだし」
喚起士「………」
ジノ「………」
467:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/12(日) 23:37:10:b.Nc3ME. (4/4)
ーー
ネメア「………」
召喚士「まだ気にしてるの?」
ネメア「そうだ……」
姫宮「おはよう盗賊!」
盗賊「おは……」
剣士「ぐぁぁ……何で起きる度に脇腹痛えんだぁ……」
召喚士「パイアと離れて寝ればいいだろ……」
剣士「ぁあ?そうすれば痛くならねえのか?」
召喚士「知らないけど……そんな気がするだけ……」
剣士「なんだそれ……」
蒼頭「ジノ様おはようございます。お答えは出ましたかな?ぐふふふふ」
ジノ「こいつムカつく!……悔しいぃぃ!」
ーー
ネメア「………」
召喚士「まだ気にしてるの?」
ネメア「そうだ……」
姫宮「おはよう盗賊!」
盗賊「おは……」
剣士「ぐぁぁ……何で起きる度に脇腹痛えんだぁ……」
召喚士「パイアと離れて寝ればいいだろ……」
剣士「ぁあ?そうすれば痛くならねえのか?」
召喚士「知らないけど……そんな気がするだけ……」
剣士「なんだそれ……」
蒼頭「ジノ様おはようございます。お答えは出ましたかな?ぐふふふふ」
ジノ「こいつムカつく!……悔しいぃぃ!」
468:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/13(月) 21:21:55:FykBVqAs (1/5)
ー
喚起士「後はこのまま西に向かい……」
蒼頭「村を二つ越えた先が谷の国になり申す」
剣士「………」
蒼頭「どうなされた?」
剣士「いやぁな?……それまでにこいつをどうにかしてえなってな」
蒼頭「……そうですな。お互い良き出逢いがあればよろしいが………」
剣士「だな」
姫宮「………」
召喚士「大丈夫かい?」えへっ
姫宮「それ気持ち悪いからやめて……」
召喚士「………」
ー
喚起士「後はこのまま西に向かい……」
蒼頭「村を二つ越えた先が谷の国になり申す」
剣士「………」
蒼頭「どうなされた?」
剣士「いやぁな?……それまでにこいつをどうにかしてえなってな」
蒼頭「……そうですな。お互い良き出逢いがあればよろしいが………」
剣士「だな」
姫宮「………」
召喚士「大丈夫かい?」えへっ
姫宮「それ気持ち悪いからやめて……」
召喚士「………」
469:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/13(月) 22:43:15:FykBVqAs (2/5)
ー
ネメア (本当に偶然だろうか……私がこいつの元に来たのは……)
召喚士「………」
姫宮「気持ち悪いって言ってごめん……」
ネメア (偶然では無く何かしらの意図みたいな物があるのだろうか……)
召喚士「……お姫様、お城に美人っている?」
姫宮「いるけど……何で?」
ネメア (もしあるのならそれは何なのか……それにこいつの魔力もそうだ……)
召喚士「紹介してよ」
姫宮「……嫌だけど」
ネメア (魔力の増減がここまでわからぬ事などありえるのか?)
召喚士「メイドさんでいいから!むしろメイドさんがいいから!」
姫宮「嫌!……喚起士に言うよ?」
ネメア (私がこの姿なら魔力の消費は押さえられるが……それでも限度がある筈……)
ー
ネメア (本当に偶然だろうか……私がこいつの元に来たのは……)
召喚士「………」
姫宮「気持ち悪いって言ってごめん……」
ネメア (偶然では無く何かしらの意図みたいな物があるのだろうか……)
召喚士「……お姫様、お城に美人っている?」
姫宮「いるけど……何で?」
ネメア (もしあるのならそれは何なのか……それにこいつの魔力もそうだ……)
召喚士「紹介してよ」
姫宮「……嫌だけど」
ネメア (魔力の増減がここまでわからぬ事などありえるのか?)
召喚士「メイドさんでいいから!むしろメイドさんがいいから!」
姫宮「嫌!……喚起士に言うよ?」
ネメア (私がこの姿なら魔力の消費は押さえられるが……それでも限度がある筈……)
470:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/13(月) 22:54:58:FykBVqAs (3/5)
召喚士「かかか喚起士さんは関係無いだろ!」
姫宮「へぇぇぇぇ!」
ネメア (召喚術を使った時もそうだ……魔力の変調は無いみたいだった……)
召喚士「な、何だよ!」
姫宮「……いつもジロジロ見てるのに関係ないの?」
ネメア (わからぬ……召喚士よ貴様は何者だ……)
召喚士「………」
姫宮「喚起士ぃぃッ!」
召喚士「馬鹿!やめろよ!」
姫宮「ほう……私に馬鹿って言っちゃう?」
召喚士「………」
姫宮「ほら、こう言う時って何て言うの?ねえ?」
召喚士「馬鹿って言ってすいませんでした……」
姫宮「ふふふ……」
召喚士「ぐぬぬ……」
召喚士「かかか喚起士さんは関係無いだろ!」
姫宮「へぇぇぇぇ!」
ネメア (召喚術を使った時もそうだ……魔力の変調は無いみたいだった……)
召喚士「な、何だよ!」
姫宮「……いつもジロジロ見てるのに関係ないの?」
ネメア (わからぬ……召喚士よ貴様は何者だ……)
召喚士「………」
姫宮「喚起士ぃぃッ!」
召喚士「馬鹿!やめろよ!」
姫宮「ほう……私に馬鹿って言っちゃう?」
召喚士「………」
姫宮「ほら、こう言う時って何て言うの?ねえ?」
召喚士「馬鹿って言ってすいませんでした……」
姫宮「ふふふ……」
召喚士「ぐぬぬ……」
471:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/13(月) 23:17:44:FykBVqAs (4/5)
ー
ジノ「まだ気にしてるの……」
喚起士「仕方無いじゃないですか……あのような事言われたの二回目なんですから……」
ジノ「二回目?……へぇ、過去にそう言う人いたんだ!」
喚起士「違いますよ……」
ジノ「じゃあ誰に言われたの?」
喚起士「……兄にですね」
ジノ「そうなんだ……」
喚起士「………」
ジノ「ごめんね……」
喚起士「いいですよ」
ジノ (召喚兄さん……高ポイントゲットしたみたいですぞ!)
ー
ジノ「まだ気にしてるの……」
喚起士「仕方無いじゃないですか……あのような事言われたの二回目なんですから……」
ジノ「二回目?……へぇ、過去にそう言う人いたんだ!」
喚起士「違いますよ……」
ジノ「じゃあ誰に言われたの?」
喚起士「……兄にですね」
ジノ「そうなんだ……」
喚起士「………」
ジノ「ごめんね……」
喚起士「いいですよ」
ジノ (召喚兄さん……高ポイントゲットしたみたいですぞ!)
472:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/13(月) 23:33:53:FykBVqAs (5/5)
ー
剣士「ドラァアッ!」
ブオンッ!
盗賊「………」ヒョイ
剣士「当たんねえッ!」
蒼頭「こちらもお忘れ無くッ!」
シュビンッシュガッガスッ!
剣士「ぐうぅッ!軽い武器だと動きが違うな蒼頭よっ!」
蒼頭「これが枝では無く刀なら良いのだが」
盗賊「………」シュッ!
ドズッボグッ!
剣士「ぐがぁあ……」
蒼頭「ぐぁぁ……お子よ……」
盗賊「……よそ見は駄目」
剣士「ちったあ手加減しろよ……」
ー
剣士「ドラァアッ!」
ブオンッ!
盗賊「………」ヒョイ
剣士「当たんねえッ!」
蒼頭「こちらもお忘れ無くッ!」
シュビンッシュガッガスッ!
剣士「ぐうぅッ!軽い武器だと動きが違うな蒼頭よっ!」
蒼頭「これが枝では無く刀なら良いのだが」
盗賊「………」シュッ!
ドズッボグッ!
剣士「ぐがぁあ……」
蒼頭「ぐぁぁ……お子よ……」
盗賊「……よそ見は駄目」
剣士「ちったあ手加減しろよ……」
473:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/14(火) 00:10:56:dpl7VU1g (1/10)
ー
ネメア「………」
召喚士「困るだろ!保険だよ保険!」
姫宮「うわ……」
召喚士「喚起士さんは好きだ。うん、これは揺るぎ無い。だがな!」
姫宮「………」
召喚士「振られたらどうするか、相手にされなかったらどうするか!」
姫宮「………」
召喚士「それで傷付いた俺を慰めてくれる優しくてオッパイの大きいちょっとエッチなメイドさんに側にいて欲しいだろ!」
姫宮「だろって言われても……」
召喚士「だから紹介してって言ってるの!お子様にはわからないか!」
姫宮「大人でもわからないと思うけど……」
ネメア「くだらぬ事をグダグダと……」
ー
ネメア「………」
召喚士「困るだろ!保険だよ保険!」
姫宮「うわ……」
召喚士「喚起士さんは好きだ。うん、これは揺るぎ無い。だがな!」
姫宮「………」
召喚士「振られたらどうするか、相手にされなかったらどうするか!」
姫宮「………」
召喚士「それで傷付いた俺を慰めてくれる優しくてオッパイの大きいちょっとエッチなメイドさんに側にいて欲しいだろ!」
姫宮「だろって言われても……」
召喚士「だから紹介してって言ってるの!お子様にはわからないか!」
姫宮「大人でもわからないと思うけど……」
ネメア「くだらぬ事をグダグダと……」
474:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/14(火) 00:32:51:dpl7VU1g (2/10)
召喚士「俺には大事な事なの!」
ネメア「貴様は……私がこんなに悩みぬいてるのに……」
召喚士「悩んでもわからない事はわからないんだから仕方無いんじゃないの?」
ネメア「そうだが……」
召喚士「それよりもさ……谷の国に着いたらどうするのか決まってるの?」
ネメア「……喚起士に聞けばよいだろ」
召喚士「そうなんだけどね……何か避けられてる雰囲気みたいなのが……」
姫宮 (だからしつこく紹介しろって言ってきたのか……)
ネメア「何かしたのか?」
召喚士「してないよ!……多分」
ネメア「ならば……お前が獣の小娘を召喚しようとしていた理由がバレたのだな」
召喚士「……ああ……やっぱりそうかぁぁぁ!そうかぁぁぁ……」
召喚士「俺には大事な事なの!」
ネメア「貴様は……私がこんなに悩みぬいてるのに……」
召喚士「悩んでもわからない事はわからないんだから仕方無いんじゃないの?」
ネメア「そうだが……」
召喚士「それよりもさ……谷の国に着いたらどうするのか決まってるの?」
ネメア「……喚起士に聞けばよいだろ」
召喚士「そうなんだけどね……何か避けられてる雰囲気みたいなのが……」
姫宮 (だからしつこく紹介しろって言ってきたのか……)
ネメア「何かしたのか?」
召喚士「してないよ!……多分」
ネメア「ならば……お前が獣の小娘を召喚しようとしていた理由がバレたのだな」
召喚士「……ああ……やっぱりそうかぁぁぁ!そうかぁぁぁ……」
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