◆smf.0Bn91U さんの作品一覧
http://s2-d2.com/archives/16612980.html
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 00:57:42.47:kkrhhtbl0 (1/41)
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 00:59:10.27:kkrhhtbl0 (2/41)
女「あ~……そういえば前もそんなこと言われたような……」
女「っていうか、なんで顔判断? 彼ってイケメンだと思うんだけど……」
女友「確かにあの整った顔立ちはイケメンと呼ばれると私も思う」
女友「でも、顔って言ったのはそういう意味じゃないの」
女友「なんていうかこう……オーラ的な」
女「オーラとな!?」
女「あ~……そういえば前もそんなこと言われたような……」
女「っていうか、なんで顔判断? 彼ってイケメンだと思うんだけど……」
女友「確かにあの整った顔立ちはイケメンと呼ばれると私も思う」
女友「でも、顔って言ったのはそういう意味じゃないの」
女友「なんていうかこう……オーラ的な」
女「オーラとな!?」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 00:59:52.31:kkrhhtbl0 (3/41)
「えぇ~……? それって相性が悪いとか、そういうの?」
「いやいや、あの顔はクズの顔でしょ」
女「仮にも人の彼氏をクズて」
女友「あ、ごめんごめん。ちょっと言葉が悪かったわね」
女友「ゴミみたいな顔だった」
女「テンプレをするならせめてクズよりも酷い言葉をチョイスしろっ!」バンッ!
「えぇ~……? それって相性が悪いとか、そういうの?」
「いやいや、あの顔はクズの顔でしょ」
女「仮にも人の彼氏をクズて」
女友「あ、ごめんごめん。ちょっと言葉が悪かったわね」
女友「ゴミみたいな顔だった」
女「テンプレをするならせめてクズよりも酷い言葉をチョイスしろっ!」バンッ!
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:01:00.01:kkrhhtbl0 (4/41)
女友「そのツッコミは彼女としてどうなのよ……?」
女「なんでツッコミ講座みたいなこと言ってんの?」
女「違くて」
女「今重要なのはそうじゃなくて」
女「なんでクズみたいな顔とか言うの?」
女「人の彼氏を」
女「さすがに酷くね?」
女「さっきイケメンだって認めたばっかじゃん」
女友「いやだから、顔つきじゃなくて、顔から滲み出てるオーラがクズだって言ってるの」
女「えぇ~……? なんかさらに酷いこと言われてない……?」
女友「テンプレテンプレ」
女「なんのっ!?」
女友「そのツッコミは彼女としてどうなのよ……?」
女「なんでツッコミ講座みたいなこと言ってんの?」
女「違くて」
女「今重要なのはそうじゃなくて」
女「なんでクズみたいな顔とか言うの?」
女「人の彼氏を」
女「さすがに酷くね?」
女「さっきイケメンだって認めたばっかじゃん」
女友「いやだから、顔つきじゃなくて、顔から滲み出てるオーラがクズだって言ってるの」
女「えぇ~……? なんかさらに酷いこと言われてない……?」
女友「テンプレテンプレ」
女「なんのっ!?」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:01:45.66:kkrhhtbl0 (5/41)
女友「ともかく、顔がダメだから別れた方が良いってこと」
女「……不運そうってこと?」
女友「現実逃避に近いものを感じるけど違う」
女友「本当にあのイケメン面はよろしくない」
女友「いやこれもうホントマジ」
女友「アレは真性のクズ」
女友「今まで女の処○膜が破られてないのがぶっちゃけ奇跡」
女「奇跡も何も付き合ってまだ三日だし……」
女友「その三日間手を出されなかったのが奇跡ってこと」
女友「それぐらいクズ」
女友「ともかく、顔がダメだから別れた方が良いってこと」
女「……不運そうってこと?」
女友「現実逃避に近いものを感じるけど違う」
女友「本当にあのイケメン面はよろしくない」
女友「いやこれもうホントマジ」
女友「アレは真性のクズ」
女友「今まで女の処○膜が破られてないのがぶっちゃけ奇跡」
女「奇跡も何も付き合ってまだ三日だし……」
女友「その三日間手を出されなかったのが奇跡ってこと」
女友「それぐらいクズ」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:02:35.24:kkrhhtbl0 (6/41)
女「ん~……でも好きになって告白してOKしてもらえた人をそんな理由でフるのは……」
女「友達が顔がクズって言ってたから別れよ」
女「なんて言えるはずもないし」
女友「いや~……別れる理由なら簡単に見つかるって」
女友「だって相手はクズだし」
女「クズクズ言い過ぎだって……さすがのあたしでも怒るレベル」
女友「まあまあ」
女友「本当にクズなのはすぐに分かるから」
女「ん~……でも好きになって告白してOKしてもらえた人をそんな理由でフるのは……」
女「友達が顔がクズって言ってたから別れよ」
女「なんて言えるはずもないし」
女友「いや~……別れる理由なら簡単に見つかるって」
女友「だって相手はクズだし」
女「クズクズ言い過ぎだって……さすがのあたしでも怒るレベル」
女友「まあまあ」
女友「本当にクズなのはすぐに分かるから」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:03:22.31:kkrhhtbl0 (7/41)
女友「とりあえず、浮気してるよね、と強気で問い詰めてみて」
女「え~? あの誠実な彼が浮気なんてしてるはずないって」
女友「そう思うなら問いかけられるよね?」
女「でもソレがキッカケで嫌われたら……」
女友「それはそれで私の狙い通り……」
女「え?」
女友「おっと口が滑った」
女「おいこら」
女友「まあさすがに冗談だけど」
女友「とりあえず、浮気してるよね、と強気で問い詰めてみて」
女「え~? あの誠実な彼が浮気なんてしてるはずないって」
女友「そう思うなら問いかけられるよね?」
女「でもソレがキッカケで嫌われたら……」
女友「それはそれで私の狙い通り……」
女「え?」
女友「おっと口が滑った」
女「おいこら」
女友「まあさすがに冗談だけど」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:04:44.52:kkrhhtbl0 (8/41)
女友「でもこういうのはアレだけど、本当に浮気してるし」
女友「いや、っていうか、浮気なのは女の方なんだけど」
女「そんなはず……」
女「……………………」
女「……え゛?」
女友「いやだから、相手はたぶん何人も付き合ってて、女はその中の一人だって言ってるの」
女友「さすがに本命がいるかどうかは顔だけでは分かんないけど……」
女友「まぁ全員本命じゃなかったらそれはもう浮気ってことだよね」
女「いやいやいや……だから浮気なんてしてないって」
女友「訊ねたら嫌われるから訊ねられない、ってのは、相手を信用してないことでもあると思わない?」
女「え?」
女友「本当に相手も好いていてくれてるんなら、そうして疑われても不快な想いなんてしないと思うんだけど」
女「…………」
女友「でもこういうのはアレだけど、本当に浮気してるし」
女友「いや、っていうか、浮気なのは女の方なんだけど」
女「そんなはず……」
女「……………………」
女「……え゛?」
女友「いやだから、相手はたぶん何人も付き合ってて、女はその中の一人だって言ってるの」
女友「さすがに本命がいるかどうかは顔だけでは分かんないけど……」
女友「まぁ全員本命じゃなかったらそれはもう浮気ってことだよね」
女「いやいやいや……だから浮気なんてしてないって」
女友「訊ねたら嫌われるから訊ねられない、ってのは、相手を信用してないことでもあると思わない?」
女「え?」
女友「本当に相手も好いていてくれてるんなら、そうして疑われても不快な想いなんてしないと思うんだけど」
女「…………」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:06:42.81:kkrhhtbl0 (9/41)
女友「まぁそれに、私がそうして疑っていたって言ったら良いからさ」
女友「もう全責任私に擦り付けて良いから」
女友「私はこの診断に絶対の自信を持ってるし誇ってるからね」
女友「だからとりあえず、気楽に訊ねてみてよ」
女友「ちょっと好きな将棋の駒を訊ねるような世間話し感覚で」
女「そんな会話したことないしそもそも世間話しのチョイスとしては微妙だと思うけど……」
女「でも……まぁ……」
女「……分かった」
女友「まぁそれに、私がそうして疑っていたって言ったら良いからさ」
女友「もう全責任私に擦り付けて良いから」
女友「私はこの診断に絶対の自信を持ってるし誇ってるからね」
女友「だからとりあえず、気楽に訊ねてみてよ」
女友「ちょっと好きな将棋の駒を訊ねるような世間話し感覚で」
女「そんな会話したことないしそもそも世間話しのチョイスとしては微妙だと思うけど……」
女「でも……まぁ……」
女「……分かった」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:07:12.38:kkrhhtbl0 (10/41)
~~~~~~
女「ドンピシャでした」
女友「ほらね」
~~~~~~
女「ドンピシャでした」
女友「ほらね」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:08:33.71:kkrhhtbl0 (11/41)
女「もう女友の名前を挙げる前に、すごい逆ギレされました」
女「ホームルーム終わった後のあの時間に」
女「あれにはさすがの彼女であった私でもドン引きですよ本当」
女「浮気してる? って優しく聞いただけでマジギレとか人間じゃないと思う」
女「疑うとか本当に彼女? とか言われた」
女「で、さすがのあたしも、そこまで言われたら怒る訳ですよ」
女「逆ギレですか? ってね」
女「もう女友の名前を挙げる前に、すごい逆ギレされました」
女「ホームルーム終わった後のあの時間に」
女「あれにはさすがの彼女であった私でもドン引きですよ本当」
女「浮気してる? って優しく聞いただけでマジギレとか人間じゃないと思う」
女「疑うとか本当に彼女? とか言われた」
女「で、さすがのあたしも、そこまで言われたら怒る訳ですよ」
女「逆ギレですか? ってね」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:09:01.96:kkrhhtbl0 (12/41)
女「んで本当に違うんなら携帯見せろって言ったら見せないし」
女「なんでと問い詰めたらプライバシーとか意味分かんないこと言ってくるし」
女「いや、プライバシーがあるのは分かるよ?」
女「分かるけど。分かるけどね?」
女「でもさ、疑われてるのがイヤなら見せろって話じゃん」
女「なのに見せないってどういうこと?」
女「エロ動画でもあるの?」
女「だったらプライベートフォルダに入れてろっての」
女「んで本当に違うんなら携帯見せろって言ったら見せないし」
女「なんでと問い詰めたらプライバシーとか意味分かんないこと言ってくるし」
女「いや、プライバシーがあるのは分かるよ?」
女「分かるけど。分かるけどね?」
女「でもさ、疑われてるのがイヤなら見せろって話じゃん」
女「なのに見せないってどういうこと?」
女「エロ動画でもあるの?」
女「だったらプライベートフォルダに入れてろっての」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:09:52.46:kkrhhtbl0 (13/41)
女「まぁそんなのはどうでも良くて」
女「そっから教室の中で大声あげてやったら、なんとクラスの中に他にも彼と付き合ってるって言ってる女が出てきたの」
女「向こうは私が本命なのよとか意味不明なこと言ってるし」
女「もうあたしはそいつのことどうでも良いのに主張してくるし」
女「相当カオスったけど、その場で『別れるからご安心を』って言ってやったら終わった」
女「まぁあの自分が本命だと主張した女も、他に浮気相手がいるかもしれないと疑うことになるでしょう」
女「日頃爽やかそうにしてたクセに全く……」
女友「……………………」
女友「…………いやぁ~……長いよ」
女「まぁそんなのはどうでも良くて」
女「そっから教室の中で大声あげてやったら、なんとクラスの中に他にも彼と付き合ってるって言ってる女が出てきたの」
女「向こうは私が本命なのよとか意味不明なこと言ってるし」
女「もうあたしはそいつのことどうでも良いのに主張してくるし」
女「相当カオスったけど、その場で『別れるからご安心を』って言ってやったら終わった」
女「まぁあの自分が本命だと主張した女も、他に浮気相手がいるかもしれないと疑うことになるでしょう」
女「日頃爽やかそうにしてたクセに全く……」
女友「……………………」
女友「…………いやぁ~……長いよ」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:10:32.67:kkrhhtbl0 (14/41)
~~~~~~
女「ごめん……さっきはちょっと……その、一人で勝手に喋りすぎた……」
女友「ちょっとどころじゃないと思うけどねぇ~」
女友「まぁ気にしてないよ」
女「にしても、本当に女友の言うとおりだった……」
女友「だっしょ?」
女「本当に顔で分かるの?」
女友「分かる分かる」
女「んじゃ、あたしに合う彼氏って誰?」
女友「さっそく男を欲するのか」
~~~~~~
女「ごめん……さっきはちょっと……その、一人で勝手に喋りすぎた……」
女友「ちょっとどころじゃないと思うけどねぇ~」
女友「まぁ気にしてないよ」
女「にしても、本当に女友の言うとおりだった……」
女友「だっしょ?」
女「本当に顔で分かるの?」
女友「分かる分かる」
女「んじゃ、あたしに合う彼氏って誰?」
女友「さっそく男を欲するのか」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:11:21.08:kkrhhtbl0 (15/41)
女友「女さぁ……ついさっき男で痛い目見たばっかじゃん」
女友「それなのにもう男が欲しいの?」
女「いや、別に急いで欲しい訳じゃないよ?」
女「どうせまだ高校生だし? 焦ることも無い歳だし?」
女「でもね? でぇもぉね」
女「やっぱり自分にピッタリな相手が誰かって言うのは知りたいというか……」
女「今聞いておかないと後悔しそうな感じがしてるというか……」
女友「ん~……まぁ、そこまで私のことを信じてくれたのは嬉しいけど……」
女友「でもなぁ……」
女友「……っていうか、なんでそんなに彼氏が欲しいの?」
女「なんか、その……いないと格好悪い、っていうか……」
女友「なら私は格好悪すぎるだろ」
女友「女さぁ……ついさっき男で痛い目見たばっかじゃん」
女友「それなのにもう男が欲しいの?」
女「いや、別に急いで欲しい訳じゃないよ?」
女「どうせまだ高校生だし? 焦ることも無い歳だし?」
女「でもね? でぇもぉね」
女「やっぱり自分にピッタリな相手が誰かって言うのは知りたいというか……」
女「今聞いておかないと後悔しそうな感じがしてるというか……」
女友「ん~……まぁ、そこまで私のことを信じてくれたのは嬉しいけど……」
女友「でもなぁ……」
女友「……っていうか、なんでそんなに彼氏が欲しいの?」
女「なんか、その……いないと格好悪い、っていうか……」
女友「なら私は格好悪すぎるだろ」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:12:07.12:kkrhhtbl0 (16/41)
女友「そういう周りの風潮に合わせてとか、友達に合わせてとか、そういうのって違うんじゃない?」
女友「彼氏いない暦=年齢の私が言うのも僻みにしかなんないかもしれないけど」
女友「彼氏が欲しいから好きになる」
女友「は、なんか色々と逆になってない?」
女友「好きだから、彼氏になって欲しいってお願いするんじゃないの?」
女「…………」
女友「いやまぁ、同い年の私がそんなこと言っても仕方ないんだろうケドさ」
女友「女社会から弾き出されてるからその辺もよく分かんないケドさ」
女友「理想論なだけなのかもしんないケドさ」
女友「でもさ、私はそんなことを思っちゃうんだよね」
女「……………………」
女友「で、女に合いそうな男の子だけど」
女「って紹介するんかいっ!」
女友「そういう周りの風潮に合わせてとか、友達に合わせてとか、そういうのって違うんじゃない?」
女友「彼氏いない暦=年齢の私が言うのも僻みにしかなんないかもしれないけど」
女友「彼氏が欲しいから好きになる」
女友「は、なんか色々と逆になってない?」
女友「好きだから、彼氏になって欲しいってお願いするんじゃないの?」
女「…………」
女友「いやまぁ、同い年の私がそんなこと言っても仕方ないんだろうケドさ」
女友「女社会から弾き出されてるからその辺もよく分かんないケドさ」
女友「理想論なだけなのかもしんないケドさ」
女友「でもさ、私はそんなことを思っちゃうんだよね」
女「……………………」
女友「で、女に合いそうな男の子だけど」
女「って紹介するんかいっ!」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:13:04.27:kkrhhtbl0 (17/41)
女「さっき語ったことと若干矛盾してないっ!?」
女友「え? そう?」
女「そうだよ!」
女「っていうかさっきまでの説教臭い流れから男の子紹介されてもなんか気まずい!!」
女友「いやいやそんな、遠慮なく好きになっちゃえば良いじゃん」
女「どっちなの!? 女友としての考えはどっちなの!?」
女友「いやでもさ、周りに合わせないと一人ぼっちになったりイジメられるのは確かな訳だし」
女友「私の自分勝手な理想のために女が一人ぼっちになるのもなぁ……って」
女「…………えぇ~……?」
女友「いやだからさ、とりあえず顔的にピッタリで誠実な子を教えてあげるって話なのよ」
女「さっき語ったことと若干矛盾してないっ!?」
女友「え? そう?」
女「そうだよ!」
女「っていうかさっきまでの説教臭い流れから男の子紹介されてもなんか気まずい!!」
女友「いやいやそんな、遠慮なく好きになっちゃえば良いじゃん」
女「どっちなの!? 女友としての考えはどっちなの!?」
女友「いやでもさ、周りに合わせないと一人ぼっちになったりイジメられるのは確かな訳だし」
女友「私の自分勝手な理想のために女が一人ぼっちになるのもなぁ……って」
女「…………えぇ~……?」
女友「いやだからさ、とりあえず顔的にピッタリで誠実な子を教えてあげるって話なのよ」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:13:49.34:kkrhhtbl0 (18/41)
女友「で、そっからどうするかは自由」
女友「前までみたいに周りに合わせるもよし」
女友「私の考えに乗っかるのもよし」
女友「総合した、自分なりの考えを持つのもよし」
女友「ご自由にどうぞ」
女友「それに紹介するって言っても、オススメの男子を教えるだけで」
女友「私が直接介して紹介する訳でもないしね」
女友「だから、色々と含めて、ご自由にどうぞ、って訳」
女友「で、そっからどうするかは自由」
女友「前までみたいに周りに合わせるもよし」
女友「私の考えに乗っかるのもよし」
女友「総合した、自分なりの考えを持つのもよし」
女友「ご自由にどうぞ」
女友「それに紹介するって言っても、オススメの男子を教えるだけで」
女友「私が直接介して紹介する訳でもないしね」
女友「だから、色々と含めて、ご自由にどうぞ、って訳」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:14:34.14:kkrhhtbl0 (19/41)
~~~~~~
女「で、誰なわけ? そのあたしにピッタリな男子ってのは」
女友「あ、予め言っておくけど、顔で選んだから」
女「……それって当然だけど、イケメンって意味じゃないよね?」
女友「うん。それも、相性が良いって意味でもない」
女「じゃあなんで紹介すんの!?」
女友「良い人そうな顔してるからだって」
女友「さすがに顔見ただけで相性が良いかどうかまで分かるほど私すごくないし」
女「ぐっ……妙に正論じみたことを……!」
女友「別に正論でもなんでもないけどね~」
~~~~~~
女「で、誰なわけ? そのあたしにピッタリな男子ってのは」
女友「あ、予め言っておくけど、顔で選んだから」
女「……それって当然だけど、イケメンって意味じゃないよね?」
女友「うん。それも、相性が良いって意味でもない」
女「じゃあなんで紹介すんの!?」
女友「良い人そうな顔してるからだって」
女友「さすがに顔見ただけで相性が良いかどうかまで分かるほど私すごくないし」
女「ぐっ……妙に正論じみたことを……!」
女友「別に正論でもなんでもないけどね~」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:15:05.49:kkrhhtbl0 (20/41)
女「で、相手は?」
女友「男くん」
女「男!?」
女「で、相手は?」
女友「男くん」
女「男!?」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:15:43.51:kkrhhtbl0 (21/41)
女「え? あのちょっと暗そうな彼?」
女友「いやいや、あれでいて優しいんだよ?」
女「いやでも優しくても……」
女友「まあ顔の好みとかが大事なら確かにかもだけど」
女「別に顔で男子を選ぶつもりもないけど……」
女友「……あんなのを彼氏にしてた人のセリフとは思えない……」
女「あれは騙されてたとしか言いようが無い」
女「……多少、イケメンな部分でおとされた部分も確かにあるけど……」
女「え? あのちょっと暗そうな彼?」
女友「いやいや、あれでいて優しいんだよ?」
女「いやでも優しくても……」
女友「まあ顔の好みとかが大事なら確かにかもだけど」
女「別に顔で男子を選ぶつもりもないけど……」
女友「……あんなのを彼氏にしてた人のセリフとは思えない……」
女「あれは騙されてたとしか言いようが無い」
女「……多少、イケメンな部分でおとされた部分も確かにあるけど……」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:16:22.48:kkrhhtbl0 (22/41)
女「まぁでも、基本は顔じゃないし」
女友「じゃあ優しさがある男くんとかどうよ?」
女「いやだからどうよ? って言われても……満足に話したこともないし……」
女友「顔じゃないんでしょ?」
女「だからって優しさだけって訳でもないし」
女友「まぁ、それもそうか……」
女「女友の顔での判断を疑うわけじゃないんだけどねぇ~……」
女「まぁでも、基本は顔じゃないし」
女友「じゃあ優しさがある男くんとかどうよ?」
女「いやだからどうよ? って言われても……満足に話したこともないし……」
女友「顔じゃないんでしょ?」
女「だからって優しさだけって訳でもないし」
女友「まぁ、それもそうか……」
女「女友の顔での判断を疑うわけじゃないんだけどねぇ~……」
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:17:19.55:kkrhhtbl0 (23/41)
女友「あ、そういえば女って、RPGとか好きじゃなかったっけ?」
女友「徹夜ではまってたりとかしてたって話をした記憶があるんだけど」
女「そんな昔の話……」
女「……まぁでも、今でもやってるし、嫌いではないかな……?」
女友「男くんもRPG好きだよ」
女「でもあたしの場合趣味ってほどでもないんだけど……」
女友「男くんは趣味の範囲だからなぁ……」
女友「……っていうか、女は何が趣味なの?」
女「何、って言われても……」
女「……マンガ?」
女友「……周りに合わせすぎててイマイチピンときてない感じがするね~……」
女「……正直、今まで何を楽しみにしてきたのかが分かんないかも……」
女友「あ、そういえば女って、RPGとか好きじゃなかったっけ?」
女友「徹夜ではまってたりとかしてたって話をした記憶があるんだけど」
女「そんな昔の話……」
女「……まぁでも、今でもやってるし、嫌いではないかな……?」
女友「男くんもRPG好きだよ」
女「でもあたしの場合趣味ってほどでもないんだけど……」
女友「男くんは趣味の範囲だからなぁ……」
女友「……っていうか、女は何が趣味なの?」
女「何、って言われても……」
女「……マンガ?」
女友「……周りに合わせすぎててイマイチピンときてない感じがするね~……」
女「……正直、今まで何を楽しみにしてきたのかが分かんないかも……」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:17:54.20:kkrhhtbl0 (24/41)
女「特に興味の無いテレビを友人と話をあわせるために観たり……」
女「必死にメールの返事を書いてたり……」
女「……楽しいこととか、無かったかも……」
女「いや、学校で話すのは楽しいんだけど……」
女「でもやっぱ、無理矢理観たテレビの話題は楽しくは無かったかなぁ……」
女友「その中で数少ない時間で楽しめるマンガに傾いていったって訳か」
女「特に興味の無いテレビを友人と話をあわせるために観たり……」
女「必死にメールの返事を書いてたり……」
女「……楽しいこととか、無かったかも……」
女「いや、学校で話すのは楽しいんだけど……」
女「でもやっぱ、無理矢理観たテレビの話題は楽しくは無かったかなぁ……」
女友「その中で数少ない時間で楽しめるマンガに傾いていったって訳か」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:18:33.77:kkrhhtbl0 (25/41)
女友「まぁ、そういう懐かしい、昔の感情を取り戻してくれるよ、男くんなら」
女「それも顔での判断?」
女友「顔での判断」
女「……ん~……」
女友「まぁ、とりあえず次の昼休みにでも話しかけてみなって」
女友「今はちょっと表情が暗いけど、話しかけたら笑顔を向けてくれるよ」
女友「……無理矢理にだけど」
女「えっ?」
女友「まぁ、そういう懐かしい、昔の感情を取り戻してくれるよ、男くんなら」
女「それも顔での判断?」
女友「顔での判断」
女「……ん~……」
女友「まぁ、とりあえず次の昼休みにでも話しかけてみなって」
女友「今はちょっと表情が暗いけど、話しかけたら笑顔を向けてくれるよ」
女友「……無理矢理にだけど」
女「えっ?」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:19:26.93:kkrhhtbl0 (26/41)
~~~~~~
女「いや~……ホント言われたとおりの人だったよ」
女友「でしょ?」
女「うん。なんかこう、話してて楽しいというか、気が楽になるっていうか」
女「なんか、懐かしい、っていうのかな」
女「すごい安心した」
女「思わずお昼休み全部使って話し続けちゃったぐらいだし」
女友「それは良かったよ」
~~~~~~
女「いや~……ホント言われたとおりの人だったよ」
女友「でしょ?」
女「うん。なんかこう、話してて楽しいというか、気が楽になるっていうか」
女「なんか、懐かしい、っていうのかな」
女「すごい安心した」
女「思わずお昼休み全部使って話し続けちゃったぐらいだし」
女友「それは良かったよ」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:20:01.70:kkrhhtbl0 (27/41)
女「でもさ、話しててフト気になったんだけど、顔で相手の趣味とかまで分かるものなの?」
女友「いやぁ、さすがの趣味までは顔で分かんないよ」
女友「優しくて気を遣う人だっていうのは分かるんだけどね」
女「え? じゃあ、なんで分かったの?」
女友「幼馴染だから」
女「……え?」
女「でもさ、話しててフト気になったんだけど、顔で相手の趣味とかまで分かるものなの?」
女友「いやぁ、さすがの趣味までは顔で分かんないよ」
女友「優しくて気を遣う人だっていうのは分かるんだけどね」
女「え? じゃあ、なんで分かったの?」
女友「幼馴染だから」
女「……え?」
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:22:09.81:kkrhhtbl0 (28/41)
女友「ずっとずっと、私を好きでいてくれた人」
女友「私も、嫌いではなかった人」
女「そんな……それじゃあ、女友が男に告白した方が……」
女友「それがそうもいかなくてねぇ~……」
女友「私だとなんていうか、重荷になるっていうかさ」
女友「あ、体重的な意味でじゃないよ?」
女「いや、女友すごい痩せてるじゃん」
女「病的に」
女友「いやまぁ、現に病気だしね」
女「……ん?」
女友「だからまぁ、女なら、男くんと話し続けて、彼を支えてくれそうだしさ」
女友「ぶっちゃけ、私のことなんか気にせず、付き合ってくれても良いとさえ思ってるしさ」
女友「私の大好きな人同士がくっ付くのって、見てて嬉しいしさ」
女友「だから……ね」
女友「ずっとずっと、私を好きでいてくれた人」
女友「私も、嫌いではなかった人」
女「そんな……それじゃあ、女友が男に告白した方が……」
女友「それがそうもいかなくてねぇ~……」
女友「私だとなんていうか、重荷になるっていうかさ」
女友「あ、体重的な意味でじゃないよ?」
女「いや、女友すごい痩せてるじゃん」
女「病的に」
女友「いやまぁ、現に病気だしね」
女「……ん?」
女友「だからまぁ、女なら、男くんと話し続けて、彼を支えてくれそうだしさ」
女友「ぶっちゃけ、私のことなんか気にせず、付き合ってくれても良いとさえ思ってるしさ」
女友「私の大好きな人同士がくっ付くのって、見てて嬉しいしさ」
女友「だから……ね」
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:23:25.60:kkrhhtbl0 (29/41)
――女……!――
女友「ほら、呼ばれてるよ」
女「えっ? あれ?」
女友「男くんのこと、お願いね」
女「ん? 女友は……?」
女友「私は……ここまでだから」
――女ってば!――
ユサユサ
女友「ほら、起こしにかかってるからさ。早くここを出なって」
女「起こす……?」
女友「うん」
女友「それじゃあね……女ちゃん」
女(あ……)
女「……女友……ちゃん……?」
女友「……あは……最後に、子供の頃の呼び方、してくれたね」
女友「……嬉しい……」
女友「……ありがとう……本当に」
女友「私の……大好きな人……」
――女……!――
女友「ほら、呼ばれてるよ」
女「えっ? あれ?」
女友「男くんのこと、お願いね」
女「ん? 女友は……?」
女友「私は……ここまでだから」
――女ってば!――
ユサユサ
女友「ほら、起こしにかかってるからさ。早くここを出なって」
女「起こす……?」
女友「うん」
女友「それじゃあね……女ちゃん」
女(あ……)
女「……女友……ちゃん……?」
女友「……あは……最後に、子供の頃の呼び方、してくれたね」
女友「……嬉しい……」
女友「……ありがとう……本当に」
女友「私の……大好きな人……」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:24:32.26:kkrhhtbl0 (30/41)
~~~~~~
ガバッ!
クラスメイト女1「うおっと。起きた起きた」
クラスメイト女2「休み時間の度に寝るって……どんだけ疲れてんのよ(笑)」
女「……あれ?」
クラスメイト女1「ん? どったの?」
女「なんか……夢を見てたような……」
クラスメイト女2「そりゃ夢ぐらい見るっしょ。寝てたんだから」
女「そうじゃなくて……何か……大切な、何か……」
クラスメイト女1&2「?」
キーンコーンカーンコーン…
クラスメイト女1「おっと、チャイムがなっちゃった」
クラスメイト女2「それじゃあ女、放課後に」
女「あ、うん……」
ガラ
~~~~~~
ガバッ!
クラスメイト女1「うおっと。起きた起きた」
クラスメイト女2「休み時間の度に寝るって……どんだけ疲れてんのよ(笑)」
女「……あれ?」
クラスメイト女1「ん? どったの?」
女「なんか……夢を見てたような……」
クラスメイト女2「そりゃ夢ぐらい見るっしょ。寝てたんだから」
女「そうじゃなくて……何か……大切な、何か……」
クラスメイト女1&2「?」
キーンコーンカーンコーン…
クラスメイト女1「おっと、チャイムがなっちゃった」
クラスメイト女2「それじゃあ女、放課後に」
女「あ、うん……」
ガラ
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:25:19.20:kkrhhtbl0 (31/41)
ガヤガヤガヤ…
――あれ? ――
――次って現代文じゃなかったっけ? ――
――なんで数学の担任がきてんのよ――
ガヤガヤガヤ…
担任「あ~……静かに」
担任「実は一つ、クラスメイトである皆に言っておかなければいけないことがある」
担任「本当は言うべきじゃないんだろうが……男たっての希望だ」
女(えっ?)
担任「……こうなってしまった時、クラスメイトに報告して欲しい……それが、彼女のお願いだったらしい」
女(彼女……?)
担任「……女友さんが、今日……亡くなられてしまった……」
男「っ……!」
女(……………………えっ?)
ガヤガヤガヤ…
――あれ? ――
――次って現代文じゃなかったっけ? ――
――なんで数学の担任がきてんのよ――
ガヤガヤガヤ…
担任「あ~……静かに」
担任「実は一つ、クラスメイトである皆に言っておかなければいけないことがある」
担任「本当は言うべきじゃないんだろうが……男たっての希望だ」
女(えっ?)
担任「……こうなってしまった時、クラスメイトに報告して欲しい……それが、彼女のお願いだったらしい」
女(彼女……?)
担任「……女友さんが、今日……亡くなられてしまった……」
男「っ……!」
女(……………………えっ?)
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:25:44.40:kkrhhtbl0 (32/41)
女(あれ? 何か……)
女(なにか、忘れてる……?)
女(なんだろう……思い出せない……)
女(大切な……大切なことのはずなのに……)
女(思い出せない……)
ヒソヒソヒソ…
――女友ってだれ? ――
――ほら、始業式以来ずっと休んでた……――
――ああ、あの登校拒否の――
――登校拒否じゃなくて、病気だったんだって――
――なんの? ――
――知らない。だって興味ないし――
――確かにね――
ヒソヒソヒソ…
女(あれ? 何か……)
女(なにか、忘れてる……?)
女(なんだろう……思い出せない……)
女(大切な……大切なことのはずなのに……)
女(思い出せない……)
ヒソヒソヒソ…
――女友ってだれ? ――
――ほら、始業式以来ずっと休んでた……――
――ああ、あの登校拒否の――
――登校拒否じゃなくて、病気だったんだって――
――なんの? ――
――知らない。だって興味ないし――
――確かにね――
ヒソヒソヒソ…
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:26:33.36:kkrhhtbl0 (33/41)
女(女友……)
女(小学生の頃、よく一緒に遊んでた、友達……)
女(中学は別々になったけど、高校に入って偶然再会した、友達……)
女(……始業式の時、ちょっとだけ話して……それ以来、学校に来なくなったから、話せなくなった……)
女(それだけの……子)
女(その……はずなのに……)
女(何か……忘れてる……?)
クラスメイト女3「ちょっ、女……」
女「……ん?」
クラスメイト女3「どうしたの?」
女「何が……?」
クラスメイト女3「何が、って……すごい、泣いてるけど……」
女「……え?」
女(女友……)
女(小学生の頃、よく一緒に遊んでた、友達……)
女(中学は別々になったけど、高校に入って偶然再会した、友達……)
女(……始業式の時、ちょっとだけ話して……それ以来、学校に来なくなったから、話せなくなった……)
女(それだけの……子)
女(その……はずなのに……)
女(何か……忘れてる……?)
クラスメイト女3「ちょっ、女……」
女「……ん?」
クラスメイト女3「どうしたの?」
女「何が……?」
クラスメイト女3「何が、って……すごい、泣いてるけど……」
女「……え?」
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:27:35.44:kkrhhtbl0 (34/41)
ソッ
女「……本当だ……」
クラスメイト女3「女って、女友と仲良かったっけ?」
女「そんな……はずは……」
女(でも……それならどうして、泣いてるんだろ……)
女(昔……ちょっと、よく、遊んでいただけの、はずなのに……)
女(こんなに……悲しむほどの人じゃ、ないはずなのに……)
女(どうしてあたし……こんなにも、泣いてるんだろ……)
ソッ
女「……本当だ……」
クラスメイト女3「女って、女友と仲良かったっけ?」
女「そんな……はずは……」
女(でも……それならどうして、泣いてるんだろ……)
女(昔……ちょっと、よく、遊んでいただけの、はずなのに……)
女(こんなに……悲しむほどの人じゃ、ないはずなのに……)
女(どうしてあたし……こんなにも、泣いてるんだろ……)
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:28:17.84:kkrhhtbl0 (35/41)
~~~~~~
お葬式の後日
男「女友は、中学の頃にイジメられてたんだ」
男「病気でよく、学校を休んだり、遅れたりしていたからね」
男「中学生の頃に、それを分かってやれる子がいなくて……」
男「ただただ、ズルイって言われ続けてて……」
男「そうして、イジメられてたんだって」
男「……僕は、何もしてやれなかった」
男「同じ中学だったのに」
男「クラスが別だったってだけで、三年間、何も……」
男「……女さんは、僕とも小学校が一緒だったんだね」
男「僕は覚えてなかったけど……女友がよく、入院してから話してくれた」
~~~~~~
お葬式の後日
男「女友は、中学の頃にイジメられてたんだ」
男「病気でよく、学校を休んだり、遅れたりしていたからね」
男「中学生の頃に、それを分かってやれる子がいなくて……」
男「ただただ、ズルイって言われ続けてて……」
男「そうして、イジメられてたんだって」
男「……僕は、何もしてやれなかった」
男「同じ中学だったのに」
男「クラスが別だったってだけで、三年間、何も……」
男「……女さんは、僕とも小学校が一緒だったんだね」
男「僕は覚えてなかったけど……女友がよく、入院してから話してくれた」
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:28:49.59:kkrhhtbl0 (36/41)
男「始業式のあとに、家で倒れて……そのままね」
男「毎日、お見舞いに行ってたんだけど……そのたびに、笑顔を向けてくれてたんだけど……」
男「たぶん……気を遣ってくれてたんだと思う」
男「……好きだったよ。彼女のこと」
男「だからこそ、中学の頃助けてあげられなかった罪滅ぼしを、したかったんだと思う」
男「それが、逆効果だったみたいだけどね……」
男「始業式のあとに、家で倒れて……そのままね」
男「毎日、お見舞いに行ってたんだけど……そのたびに、笑顔を向けてくれてたんだけど……」
男「たぶん……気を遣ってくれてたんだと思う」
男「……好きだったよ。彼女のこと」
男「だからこそ、中学の頃助けてあげられなかった罪滅ぼしを、したかったんだと思う」
男「それが、逆効果だったみたいだけどね……」
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:29:43.71:kkrhhtbl0 (37/41)
男「一度、病弱な自分に構わず、女の子と付き合ったりすれば良いのにとか言われた」
男「その時、勢い余って告白しそうになったのを、止められた」
男「泣きそうな顔で」
男「もう死ぬんだから、止めて欲しいって……そう、言われた」
男「私を想うのは、止めて欲しいって……」
男「でも……止められなくて……」
男「それで……彼女のお願いを聞いて……」
男「先生に、お願いして……」
男「そんな不吉なこと言わないで欲しいって思ったけど、お願いして……」
男「そして……本当に好きだってことを、伝えようとして……」
男「構わないって、伝えようとして……」
男「それでも大好きだから、って言おうとして……」
男「……間に合わなかった」
男「一度、病弱な自分に構わず、女の子と付き合ったりすれば良いのにとか言われた」
男「その時、勢い余って告白しそうになったのを、止められた」
男「泣きそうな顔で」
男「もう死ぬんだから、止めて欲しいって……そう、言われた」
男「私を想うのは、止めて欲しいって……」
男「でも……止められなくて……」
男「それで……彼女のお願いを聞いて……」
男「先生に、お願いして……」
男「そんな不吉なこと言わないで欲しいって思ったけど、お願いして……」
男「そして……本当に好きだってことを、伝えようとして……」
男「構わないって、伝えようとして……」
男「それでも大好きだから、って言おうとして……」
男「……間に合わなかった」
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:30:55.91:kkrhhtbl0 (38/41)
男「……女友が亡くなったあの日、今まで話しかけにもこなかった女さんが話しかけてくれた時は、正直驚いた」
男「女友から名前は聞いてたけど、正直、別人だと思ってたから」
男「でも……話してみて、思ったんだ」
男「女友の言うとおり……女さんは、優しい人だなって」
男「引っ込み思案だった女友を、沢山の友達の中に引き入れてくれた、優しい子だって聞いてたから」
男「……本当、その通りだと思った」
男「女友のことを告げられた時、泣いてくれた子だから……」
男「女友と一緒で……昔のことを、覚えていてくれたから……」
男「……女友がベタ惚れするのは、当然だなって思った」
男「彼女の好きな人はきっと……キミだったんだね」
男「……女友が亡くなったあの日、今まで話しかけにもこなかった女さんが話しかけてくれた時は、正直驚いた」
男「女友から名前は聞いてたけど、正直、別人だと思ってたから」
男「でも……話してみて、思ったんだ」
男「女友の言うとおり……女さんは、優しい人だなって」
男「引っ込み思案だった女友を、沢山の友達の中に引き入れてくれた、優しい子だって聞いてたから」
男「……本当、その通りだと思った」
男「女友のことを告げられた時、泣いてくれた子だから……」
男「女友と一緒で……昔のことを、覚えていてくれたから……」
男「……女友がベタ惚れするのは、当然だなって思った」
男「彼女の好きな人はきっと……キミだったんだね」
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:32:24.95:kkrhhtbl0 (39/41)
~~~~~~
女「…………あ」
女(そうか……あたしは……)
女(夢の中で……女友と、会っていたんだ)
女(一度も、お見舞いにも行かなかった、あたしに……)
女(わざわざ……会いに来て、くれていたんだ……)
女「……なぁんて、粋なことしてくれるんだか……」
女(本当……アンタはいい子過ぎたって話よ)
女(こんな……夢の中でした会話を、まだ思い出せない、薄情なあたしになんて、会いに来て……)
女(小さな頃の記憶すら、本当はアヤフヤになってた、あたしになんて会いに来て……)
女(ったく……アンタのことをずっと見舞ってた彼に会いに行けって話しよ……本当)
~~~~~~
女「…………あ」
女(そうか……あたしは……)
女(夢の中で……女友と、会っていたんだ)
女(一度も、お見舞いにも行かなかった、あたしに……)
女(わざわざ……会いに来て、くれていたんだ……)
女「……なぁんて、粋なことしてくれるんだか……」
女(本当……アンタはいい子過ぎたって話よ)
女(こんな……夢の中でした会話を、まだ思い出せない、薄情なあたしになんて、会いに来て……)
女(小さな頃の記憶すら、本当はアヤフヤになってた、あたしになんて会いに来て……)
女(ったく……アンタのことをずっと見舞ってた彼に会いに行けって話しよ……本当)
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/04/12(木) 01:34:43.27:kkrhhtbl0 (40/41)
女(それともまさか……あたしに彼を、お願いしに来たとか……?)
女(……まぁ、分からない、か……)
女(今更、分かれることじゃないもんね……)
女(……だったらまぁ……死んだ時にでも、問いかけてあげようか……)
女(どうしてあたしを選んだんだ、って)
女(顔で、なんて理由で選んだのか、って)
女(絶対に)
女(……だからさ……待ってなさいよ)
女(小さな頃からの知人……)
女(……ううん……)
女(あたしなんかを想ってくれた……あたしを好いてくれた人……)
終わり
女(それともまさか……あたしに彼を、お願いしに来たとか……?)
女(……まぁ、分からない、か……)
女(今更、分かれることじゃないもんね……)
女(……だったらまぁ……死んだ時にでも、問いかけてあげようか……)
女(どうしてあたしを選んだんだ、って)
女(顔で、なんて理由で選んだのか、って)
女(絶対に)
女(……だからさ……待ってなさいよ)
女(小さな頃からの知人……)
女(……ううん……)
女(あたしなんかを想ってくれた……あたしを好いてくれた人……)
終わり
41:1 ◆smf.0Bn91U:2012/04/12(木) 01:37:10.90:kkrhhtbl0 (41/41)
なぁんてものを前書いてたSSを投下しながら書いてた
はいはいテンプレテンプレ
王道王道
こういうのでもっと良いのを書いてたのがあったと思うんだけどなぁ…
書いた後に言うのもアレだけど
たぶん探せばある
オチが弱いのは同時進行だったせい&>>1の技量不足
それでは、言い訳はこの辺にして、またいずれ
なぁんてものを前書いてたSSを投下しながら書いてた
はいはいテンプレテンプレ
王道王道
こういうのでもっと良いのを書いてたのがあったと思うんだけどなぁ…
書いた後に言うのもアレだけど
たぶん探せばある
オチが弱いのは同時進行だったせい&>>1の技量不足
それでは、言い訳はこの辺にして、またいずれ
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2012/04/12(木) 01:47:40.05:24s6O0MUo (1/1)
いいじゃん
いいじゃん
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 01:47:44.31:M7mum7b9o (1/1)
乙~
乙~
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 02:49:29.61:e/mNhdUSO (1/1)
よかったよ
よかったよ
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