生徒A「なあ、女さん。困ってること無いか？」

女「別に」

生徒A「話しかけづらいな……」

生徒B「まあ、その内仲良くなれるって」

生徒C[男、お前話しかけてこいよ」

男「何でまた俺が？」

生徒C[いや、別に誰でもいいんだけどさ」

生徒D「お前暇そうじゃん？」

男「嫌だよ」

友「じゃあ、俺が行ってくるわ」

男「頼んだ」

男(無愛想な奴だな)

友「駄目だった、ごめん」

男「謝ること無いよ」

先生「授業始めるぞ」

生徒「はーい」

先生「では、教科書の42ページを開いてくれ」

女「…………」ﾓﾀﾓﾀ

男「女さん、貸そうか？」

女「ﾁｯ」

男「友、渡してくれ」

友「ああ」

ﾊﾞｸ

男(そんな強く取らなくても)

女「ふん……」

先生「じゃあ、この問題を解ける人」

生徒(無理だろ・・・)

生徒(何で難しいのしか出さないんだよ)

女「…はい」

生徒(すげえ……)

女「ここを……です」

先生「正解！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

男(頭はいいというオチかよ)

先生「では、今日は授業を終わる」

生徒「ありがとうございました」

女「はい」

男「あ、ああ……」

友「どうした？」

男「いや……友、帰ろうぜ」

友「ああ」

友「しかしあの子は良く分からんなあ」

男「全くだ」

女「ちょっと……あんたたち…」

男「えっ？」

友「は？」

ﾎﾞｺｯ

男「いって……」

友「何すんだ！」

女「勝手に人の事決めつけないで欲しいなぁ？」

男「急にキャラが……」

女「ごめんなさい、不意打ちだったわね」

男「いや、その……」

女「？」

男「お前、人見知りしてないんじゃね？」

女「っ！」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

男「もしかして………」

友「そういうことか」

男「てことがあったんだ」

妹「ふーん……」

男「何だ、興味無いのか？」

妹「あのさ」

男「お、おう」

妹「その人と関わらない方がいいと思うよ？」

男「どうしてまた？」

妹「これはあたしの感だけどね」

男「そうか、分かった。気をつけてみるよ」

妹「おやすみ」

男「おやすみ」

男「ん…誰からだ？」

男「はい、もしもし。男です」

？「あの……」

男「何でしょう？あ、その前にどうして俺の電話番号を？」

？「ちょっと黙って！」

男(うお……)

？「明日、昼休み屋上に来て」

男(もしかして、同じ学校かな)

男「えーと…いいですよ」

？「そう、有り難う」

男「誰だったんだ？」

男「時間が無いな…寝るか」

次の日

男「あっという間に時間が過ぎていくな」

男「あ、屋上に行かないと」

女「来たわね」

男「女さん？もしかして」

女「そう、昨日あんたに電話したのは私」

男「そうなんだ」

女「じゃあ、ちょっと言いたい事があるんだけど」

男「はい…」

5分後

男「いやだっ！何でそんな事しなくちゃいけねえんだよ！？」

女「お願い、男」

男「こんな時だけ名前で呼ぶのかよ…」

男「しょうがない、やるか」

女「有り難う！」

男「お、おお……」

男「で、いつまで？」

女「そうね…来週かしら」

男「分かりましたよ…」

帰り道

男「って言われてもなあ…」

友「最初から断れよ」

男「そうだよな」

友「んじゃあな」

男「ああ…」

男「何でこんな事しなくちゃ…」

今更後悔しても遅い。

男「どうして俺が…服を買ってあげなきゃいけないんだよ」

男「まずは、お小遣いを貰いに行きますか」

下に降りると、父が帰っていた。

父「男、どうした？」

男「あの…お金が欲しいんだ」

父「そうか」

男「有り難う」

男「せっかく貯金してきたのに…」

男「まず、計画しないとな」

男「あいつの私服は見たこと無いな…」

男「いや、あったかもしれない」

何故か昔の記憶を思い出せない。

男「明日聞いてみるか」

男「眠いな、今日は寝るか」

次の日
………………………
…………………

男「あの、女さん」

女「どう？」

男「どうって言われてもさ」

女「ﾁｯ」

男「君にどんな服が欲しいか聞いてなくて」

女「あ、そうだったね」

女「街に出ても恥ずかしくないのでお願い」

男「分かった」

女「あ、そうだ」

男「ん？」

嫌な予感がする。

女「もし、破ったら……」

男「分かった分かったよ！」

女「まだ何も言ってないのに」

女「まあ、言わなくても分かるよね？」

男「はいはい……」

帰り道
………………
………

男「派手な服がいいのかな？」

友「非常にあいつは分かりにくいな」

男「まあ、頑張るよ」

友「おお、頑張れよ」

男「何で俺にしか話しかけないんだろうな」

男「そんなこと、今はいいか」

男「さて、明日は休日だし」

男「買いに行くか」

続く

展開早いなww

父軽すぎワロタw

金の使い道聞かないのか

男「さて、まずは調べるか」

男「いや、やめだ」

男「現場で決めた方がいい」

この時の俺は選択を間違えたらしい。

店員「いらっしゃいませー！」

男「えーと…服を買いに来たんですけど」

店員「はい、お客様はどのような服がいいですか?」

男「あー…彼女に買ってあげようと思ってるんです」

店員「それならこれはどうでしょう?」

男「いいですね。いくらになります?」

店員「こちらは32000円になります」

男(嘘だろ…もう今月金貰えないのに)

男「わかりました、これにします」

店員「有難うございます！」

男「あー…買ってしまった」

男「出会って間もないのに何でこうなるんだろうなぁ」

占い師「ちょっとそこの兄ちゃん！」

男「んあ?」

占い師「寄っていかない?」

男「まあ、いいですよ」

占い師「何か困っていることは無いかい?」

男「そうですねえ、最近転校して来た子が居るんですけど」

占い師「ふむ」

男「いきなり服を買ってと頼まれて」

男「何か、頼まれると断れないような性格なんです」

占い師「成程、じゃあ聞くけど」

占い師「戻りたいか？出会う前に」

男「えーと…はい」

占い師「じゃあ、目を瞑って」

男「はい」

男「もう…いいかな」

目を開ける。

何故か学校に…どういうことだ？

男「まさか、本当に？」

先生「お前ら席に着け」

生徒A「何だ?」

生徒B「もしかして…」

先生「転校生を紹介する」

生徒A「まじかよ…どんな子だろ」

男(本当に戻っているだと！？)

生徒C「楽しみだな～」

先生「さあ、入って」

生徒A「おお…」

生徒B「可愛い！」

先生「さ、自己紹介してくれ」

男「女！」

気がつくと大声を出してしまった。

女「貴方、何で知ってるの？私の名前」

男「あ…えっと」

生徒A[男、知り合いか？」

生徒B「何か追い越されたような気がする」

男「えっとね…会った事あるんだよ」

先生「そうなのかー？あ、席はどこにするんだ…」

女「じゃあ、男君のと、隣で」

先生「そうか。じゃあ、そこに座ってくれ」

先生「という訳で、皆一つ頼むぞ？」

一同「はい！」

休み時間

女「ちょっと来て」

男(ここまでは想像できるな)

男「あの…胸ぐら掴まないでくれるかな？」

女「じゃあ、本題に入るけど」

男「何で名前を知ってるんだ？だろ？」

女「そう」

男「それはだな…」

女「うん」

男「…言えない」

女「貴方…ストーカー？」

男「違うに決まってんだろ！」

ﾋｿﾋｿ　ﾋｿﾋｿ

男「あ、違うんだ女さん」

女「じゃあ…貴方は何者？」

男「普通の高校生ですが」

女「ちょっと普通とは思えないな」

男「何故口調を変えた？まあいいとして…」

女「？」

男「いきなり服を買えとかって言わないよな？」

女「え？ええ」

男「じゃあ、いいけど」

女「本当に…未来から来たんじゃ無いの？」

男「な、なわけないだろ」

女「何故焦ってるのかは聞かないけど…じゃ」

男「バレそうだったな…」

…………
……

先生「では、今日の授業は終わりだ」

先生「遅刻はするなよ？」

生徒A「よっしゃー帰ろうぜー」

生徒B「ああ」

友「じゃあ男、俺たちも…」

男「ごめん、急いでる！」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

友「どうしたんだ、あいつ」

男「自宅まで来たか…」

女「あの…」

男「うおっ！女？」

女「ここが貴方の家ね」

男「何の用だ？もしかしてついてきた？」

女「そうよ」

女「お邪魔します」

男(え～と…この場合どうするのかな)

女「あの…言いにくいんだけど」

男「は、はい」

女「こ、今週の土曜日に買い物に付き合ってくれない？」

男「ああ、構わない」

女「ありがとう」

女「そういえば、ﾒｰﾙｱﾄﾞﾚｽ聞いてなかった」

男「ああ、俺のは…だ」

女「用が済んだし、もう行くわね」

男「ああ…」

妹(もしかして…彼女！？)

女「また明日」

男「じゃあね」

妹「お兄ちゃん」

男「ん」

妹「ちょっと来い！」

男「うあっ！？」

ｶﾞﾝ　ｶﾞﾝ　ｶﾞﾂﾝ

男「痛いですよ…ちょ、やめて！」

妹「早く答えろ！彼女なの？」

男「な訳無いだろ」

妹「そ、良かった」

男「いてて…もう少しで病院送りだったぜ」

妹「今日のお兄ちゃん、様子がおかしいよ？」

男(お前の方がおかしいだろ)

男「そ、そんな事ないさ。あ、俺自分の部屋に行かないと」

ﾀｯﾀｯﾀ

妹「………」

男の部屋
……………
………

男「ふぅ…」

男「これからどうすればいいんだろうな」

男「あ、お金」

男「戻ってる…買い物してる前だったな」

男「良かった」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

男「電話だ」

男「もしもし、男です」

友「男。今日はどうしたんだ？何かお前、いつもと違うぞ」

男「俺も、色々変わったんだよ」

友「そうかい」

男「用が無いなら切るぞ」

ﾋﾟｯ

男「あ、宿題やってなかった」

………………
…………

男「そろそろ飯の時間かな」

ﾀｯﾀｯﾀ

男「いただきます。今日はｶﾚｰか」

男(て…明日何食べるのかも分かってたな)

男「明日はおでんだろ？」

妹「あんた、何で分かったの？」

男「気にすんな」

妹(怪しいな)

ｶﾞﾁｬ

父「ただいま」

男「お帰り」

妹「お帰り」

父「妹の飯は本当に上手いな」

妹「ありがとう」

男「今日は寝るよ」

父「早いな」

男「色々あってね」

父「男、これ買ってきたぞ」

男「へいへい、本当に特撮好きなんだな」

男「明日は確か…屋上で会話したような」

男「まあ、今は無くなったことだし」

男「寝よう」

………………………
……………
………
……

男「っていう夢を見たんだ」

友「はあ？」

女「なんであんたの夢だといつもあたしは無愛想なの？」ｷﾞｯ

男「え？よく分からないんだから仕方無いだろ」

友「でもまあ、本当に転校生がやって来たらすごいな」

男「そうだな」

先生「お前らー席に着け」

男･友「…まじかよ」

女「ありゃりゃ…どんな子かな？」

先生「じゃあ、自己紹介」

幼馴染「はじめまして！幼馴染といいます！」

一同「どうぞよろしくお願い致します」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

幼馴染「先生！私そこの席がいいです！」

男(な…んで視線が俺？)

先生「じゃあそこだな。男、いいか？」

男「へ？あ、はい」

ﾄｯﾄｯﾄ

幼馴染「よろしく、男君！」

女(何こいつ？何で男と馴れ馴れしいの？)

乙

おつ