1 ◆ywuV0JNz4Y2011/12/29(木) 01:04:47.41V15sbHIH0 (1/19)

続きを書きたいです


2SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:05:34.59ONkvWsj3o (1/1)

よかろう


3SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:07:35.2978Poam3S0 (1/1)

うむ


4とりあえず再放送2011/12/29(木) 01:07:37.23V15sbHIH0 (2/19)

公衆トイレ



女「はぁ、はぁ、はあ、あっ」

青年「ハァハァ、このっ、肉便器がっ」パンパン

女「あ、あぁあ。う、ぁああ、ひっ、あ」

青年「今まで何回、こうやって、男に腰振ってきやがったんだ、ああ!?」パンパン

女「ひっ、そ、んな、わかんな、ああっ!」

青年「オラ!、答えらんねえと中に出すぞ!いいのか!?」パンパン

女「ん、あ!んあっ、くっ、いんっ」

青年「答えたくねえかそうか!あ!?じゃあお望み通り中出しだ!」パンパンパンパン!


5連投規制案外重い2011/12/29(木) 01:08:20.73V15sbHIH0 (3/19)

女「ううっ、あ、イク、いくっ!」

青年「う、おお!出る!」びゅるぅぅうう!!

女「ああぁああっ!!」びくびくびくん!!!

青年「はぁ、はぁ、はぁ」

女「ふぅ、うあ、あっ、くあっ」 びく、びく……

青年「はぁ、はぁ……どうだ、これで俺が

ドンドン!!

青年「うわっ!!」

青年「……何だ?」

青年「って、もう時間過ぎてるじゃないか!!」

女「はぁ、ああ」

青年「おら、さっさとなめ取りやがれ豚が!」

女「おごっ!、ふ、ぐぅう」ゴポゴポ

青年「急げ、遅れたらお前のせいだぞ!」

女「ぐぅ、う、うう……」グプ、グプ



6SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:09:26.32V15sbHIH0 (4/19)

青年「……もういい!」

女「ぶはっ!、ぷはぁ、はぁ、はぁ」

ドンドン!!

青年「はい!今出ますよ!」カチャカチャ

青年「……クソが、短気な野郎め」


がちゃ、バタン

男「……」

青年「は、どうぞ、って……」

青年(黒の背広に茶色のカバン……?ってことは)

青年「あ、ああ、管理人さん、ですか?いつも世話になってます」

男「……時間です、ご退席ください」

青年「えっ!ちょ、そんなこと冷たい言わないで下さいよ」

男「……」

青年「一度お会いしたかったんですよ。ほら、ここの便器、すごく評判良いじゃないですか^^」

青年「一体どんな調教したらあんなに良く仕上がるのか、よく同僚と話したりとかして^^」



7SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:10:04.81V15sbHIH0 (5/19)

男「……」

青年「そうだ、飲みに行きませんかクリスマスですし!ちょうど良い店を男「帰れ」

青年「え^^……え?」

男「いいから、さっさと、帰れ」

青年「あ、え、その」

男「……」

青年「……わかりましたよ、帰ります、帰りますからそんなに睨まないで下さい」

青年「……チッ、そんなに怒ることねえだろうが……」スタスタ、ガチャン

男「……」


8SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:11:45.23V15sbHIH0 (6/19)

ガチャ、バタン

女「はぁ……はぁ、んっ」ぴくん

男「……」

女「ん、ふぁ……あ」

男「……」スッ

女「あ、あ……ごはん、ですか」

男「……」ガサゴソ

女「え、へ、きょうは、なんだろうな、おくすりがいい、なあ」

男「……俺は、組織の人間じゃないぞ」カチャリ、ガシャン!

女「……えっ?」

男「……あんたを、助けに来たんだよ


9SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:22:56.84V15sbHIH0 (7/19)

女「えっ、えっ」

男「ほら、じっとしてろ」

女「えっと、なんでたおる……ひゃっ!」

男「……」フキフキ

女「あ、そんな、くすぐった、んんっ!」

男「……我慢しろ」フキフキ

女「あっ、そこ、やめっ、ああ」

男「……」フキフキ

女「んっ!やぁ、いっ、いくっ」

女「あっ、あああああぁぁあああ!!」ビクンビクン!!



10SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:23:28.97V15sbHIH0 (8/19)

男「……予想はしていたが、ここまでひどいと流石に手に負えるな」タオルヲシボル

女「はぁ、はぁ、ご、ごめんなさぁ、はぁ、あっ」ぴく、ん

男「……いや、お前が悪いわけじゃないんだ。こっちこそ、勝手にすまんな」……フキフキ

女「……んっ、ああ……」

男「……よし、大体こんなもんだろう」

女「あ……」

男「後で風呂にも入れてやるから、今はそれで我慢してくれ」

女「あ、あの、その」

男「よし。じゃあ、これを着てくれ」


11SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:23:56.03V15sbHIH0 (9/19)

女「えっ、あの、これは、なんですか?」

男「何って服だよ、そのまま外に出るわけには行かないだろ」

女「そんな、大丈夫です、悪いです。というか、本当に、外に?」

男「大丈夫、ってなあ。確かにお前は『あの薬』が効いてるから、体温が上がってるのかもしれんが、」

男「今は12月だ、流石に外を全裸で出歩いてる人間は居ないぞ」

女「じゅ、12月、なんですか、もう?」

男「ああ、分からなくても仕方ないがな」

女「そっかあ……だからさっきの人は、クリスマスの話、してたんだぁ……」

男「……とにかく、着てくれ」

女「あ、は、はい」ガサゴソ




男「……」

女「えっと、はい、着れました」

男「よし。じゃあ出るぞ。荷物は……そりゃ、無いか」

女「えーと、その」

男「……ここに、残りたいのか?」

女「えっ!!いや、その、ちがっ」

男「……」

女「ちがうんです、う、うう、っ……」




男「……いや、意地の悪いことを言ってしまったな」

女「ぐす、あの、突然のことで、わかんなくて、それで」

男「すまなかった、謝る」

女「……うう」

男「……」

男「まあ、同意は得られた、ということで良いだろう」ニギリ

女「えっ、あ、手……」ニギラレ

男「出るぞ、外」

女「あ……」

女「……はい」コクリ



12SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:24:22.83V15sbHIH0 (10/19)

市街

男「……今日は冷えるな」スタスタ

女「……」キョロキョロ

男「気になるか」

女「えっ!?」

男「大丈夫だ、追いかけられたりはしてないさ」

女「ほんとう、ですか?」

男「ああ、保障する」

女「そっか……あ、でも」

男「?」



女「辺り、見ても大丈夫ですよね?」

男「……ああ、いいぞ」

女「!……えへへ」

男「……」

女「あっ……きれいだな、イルミネーション」

男「……」



女「……ほんとに出てこれたんだ、外に」

男「実感が湧かないのか」

女「はい……どれくらいあそこに居たのかは分からないけれど」

女「すごく、懐かしいです、外」

男「197日」




女「へ?」

男「お前があそこに居た日数だ。197日間」

女「……そんなに長い間」

男「ああ」

女「……どうして分かるんですか?」

男「個室のドアだよ。あそこに通う奴らは、そういうのを数えるのが好きなんだ」

女「そうなんですか……」

男「……そろそろ、着く」

女「……」



13SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:24:50.07V15sbHIH0 (11/19)



男「ここだ」

女「一戸建て、ですね」

男「金が余ったからな」

女「へええ……」

男「……」

女「……」キョロキョロ

男「入るぞ?」

女「え、す、すみません!」

男「すまんな、寒くて仕方ないんだ」





男「ただいま」がちゃ

女「お、おじゃまします」

?「おかえりなさーい」

女「!、一人、じゃなかったんですか!?」

男「ああ、そういや言い忘れてたな」

女「そんな、というか、良いんですか!?」



男「何が」

女「何が、って、その、相手さんですよ!」

男「……あいつが?」

女「私なんかがきて、大丈夫かってことですよ!その、えっと、私、そういう人間なんですよ!」

男「別に、好きになったわけじゃないんだろう?」

女「それはそうですけど、実際問?「おっとこー!」ふぇっ!?」


女「……あっ」

幼「おっかえりー!」

女(かわいい、女の子だなあ)

男「お前、まだ起きてたのか」

幼女「うん、くろねえが、おとこはきょうかえりはやいから、って!」

男「そうか、起きてれば、と思っていたが、お前も出れそうだな」

幼「うん!」




14SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:25:19.99V15sbHIH0 (12/19)

女「?」

男「幼女、じゃあこの人を風呂場に案内してくれ」

幼「おやすいごよー!」

男「久しぶりで恋しいかもしれんが、30分くらいにしといてくれよ」

女「えぅ、えっ、何が」

男「風呂だよ」

女「えっと、その、どうして」

男「だから、やるんだよ」

男「クリスマスパーティー」


テーブル

男「……」

女「……」ソワソワ

幼「……」ドキドキ

女「あの」

男「どうした」

女「この料理は、誰が?」

男「それは幼「くろねえだよー!」

女「くろねえ?そういえば、さっきも」

男「くろねえ、というのは幼「ここでいっしょにくらしてるおねーさんだよー!」……」

女「い、いっしょに!?」

幼「うん!いっしょにー!」



女「……やっぱり、そういう人なんじゃないですか」

男「そういう……って、ああ、そういうことか?」

幼「そーいう?」

女「そうです!そういう!」

男「いや、あのな」

女「帰ります!」

男「は?」

女「こんな日に、わざわざ邪魔するわけには行かないので、帰らさせていただきます!」

男「……」

幼「……どこに?」

女「えっ?」



15SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:25:53.01V15sbHIH0 (13/19)

幼「おとこがつれてきた、ってことは、おねーさんもかえるとこ、ないんでしょ?」

女「え……あっ」

幼「それとも、かえりたいの?にくべんきに」

女「そんな、ちが」

男「……幼女、それくらいにしろ」

幼「だって、おねーさんが」

男「わかるぞ、不甲斐ないからな」

女「ふがっ、って、そんな言い方!」

男「……こっちが勝手に助けたんだ、今はなんも考えずに、のっかっときゃいいんだよ」

女「……!……はい」

幼「よし!」




女「って……幼女ちゃん、肉便器なんて、そんな言葉つかっちゃだめでしょ?」

女「というか、男さんもそんな言葉遣い看過しちゃいけませんよ!」

女「そもそも、私あなたの名前、まだ教えてもらってなかったんですね!幼女ちゃんが呼んでるの聞いて初めて聞きましたよ!?」

男「そう一遍に言わないでくれ」

幼「そうだそうだ!」

女「す、すみません」

男「……まあ、男だ」

幼「ようじょだよー!」

女「えっと、わたしは、女、です」



男「……俺も、今始めてあんたの名前を知ったよ」

幼「あたしもー!」

男「そりゃお前はな」

幼「そりゃそーだ!」

男「なんか、お前芦田○なみたいだな」

幼「しつれいな」

男「まあ、あいつよりは可愛いがな」

幼「よせやい」




女「……くすっ」

男「お」

幼「あ!」

女「ふふっ、おもしろいね」

幼「やりぃ」

男「……そうやって、笑ってるほうがいいと思うぞ」

女「えっ?」

男「なんでもない」


16SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:26:27.97V15sbHIH0 (14/19)

女「えーっと、あ、その、ありがとう、ございます」

男「なんだそれ」

幼「わかめー」

男「お前もなんだそれ」

幼「わけわかめー、ってことだよ!」

男「更になんだそれ」

?「あら、楽しそうね」

幼「あっ、くろねえ!」

女(!)



黒髪「はじめまして、黒髪です」

女(きれいな、人だなあ)

女「あ、えっと、わたしは、女です」

男「男です」

幼「ようじょです!」

男幼「「三人合わせて」」

黒「いや、知ってるから」

幼「そりゃーないぜとっつぁーん」

男「似てねえ」

黒「あら、可愛いじゃない」

女「なにこの人たちこわい」



男「と、言うわけで」

黒「はい、ケーキもってきたわよ」

幼「うわ、おーきい!」

女「これは、何人分ですか?」

黒「少なくとも、三人分では無いようね」

男「ああ」

女「……ひょっとして」

幼「そーだよ、おんなちゃんのぶん!」

女「!」

黒「あら、幼ちゃんさっそく名前で」

男「こういうのは小さい子のが柔軟だな」

幼「おとこもくろねえも、なまえでよんであげればいーじゃん!」

男「ん」



17SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:26:53.49V15sbHIH0 (15/19)

女「……」

男「じゃあ、って、おい」

女「うぅ……」

幼「おんなちゃん?」

黒「どうしましたか?」

女「ぐすっ、その、うれしくて」

幼「あっ!おんなちゃんないてるー!」

女「う、ふぇええええ、うぇぇえ、ぐすっ、ひっく」



男「……」

黒「あらあら」

幼「だいじょーぶ?おんなちゃん」

女「ひっく、う、ん、だいじょうぶ、うれしくて、ないてるから」

幼「そっかー、そうだよね、うれしすぎると、ないちゃうよね!」

男「の割には、お前泣いてないな。本当はパーティー、そんなに嬉かないのか?」

幼「んなこたーない」

女「くすん、……あはは」

黒「あら、今度は笑顔」

男「忙しい奴だな」

幼「ねー!」

女「そんなこと、いわな、ぐす、えへへ」



男「まあ、とにかく食べよう」

黒「そうね、冷めちゃいけないわ」

幼「たべよー!」

女「は、はい」

男「じゃあ、せえの」

全員「いただきます!」

幼「それと!」

男黒幼「メリークリスマース!!!」シャンパンポーン

女「め、めりー、くりすます……えへ」



18SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:29:09.52V15sbHIH0 (16/19)

幼「さんたさんうんめぇ」バリバリ

黒「こら、野菜もちゃんと食べなさい」

幼「あとでたべるの!」

男「そういってお前いっつも……おい、あんた」

女「ふぁい?」モグモグ

男「肉ばかり食うな」

女「あ、ごめんなさい」モグモグ

男「って、まだ食うのか」

女「えへへ……久しぶりだから、つい」

男「ま、仕方ないか」

幼「あたしもくうー!」バリボリ

男「……教育的観点から見てよろしい範囲でな」

女「あはは……」


幼「うぇえ、これきらーい」

黒「好き嫌いしないの、まったく」

女「……男さん」コソコソ

男「ん?」モグモグ

女「あの二人、どういう関係なんですか?親子ではないですよね?幼ちゃん、ハーフみたいだし」

女「というか、さっきの質問まだ答えてもらって無いですよ」

男「……ああ、そのことなら」コゼガーァイ ノォウェートゥgッ ザツワイアッウォトュットゥノッ!

男「すまん、電話だ」アーイムスターティンウィッザ メーンイーンザミラッ!

女「え、あ、はい」

黒「どなたさま?」

男「ん?ああ、友だな」アーイムアスキンヒムトゥチェンギヒムウェーエイズ!

幼「とものおじちゃん?おみやげよろしくってつたえてね!」

男「……お兄さん、って呼んでやれ」エンノーォメッセージ クダビーンエーニクリアラッ!

女(あ、そこなんだ)


男「悪い、ちょっと席を外すな」

黒「そうね、止めておいてなんだけど、そろそろ出てあげないと」

男「ああ、すまんな」



19SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:36:37.85V15sbHIH0 (17/19)

廊下

男「もしもし?」ピッ

友『……おっせえ』

男「すまんすまん、女衆に捕まっててな」

友『羨ましいこと言ってくれやがって。俺はクリスマスも返上して仕事だってのに』

男「いっしょに過ごす相手も居ないくせに」

友『作ってねえだけだっての!今は仕事のが大事なの!』

男「せやな」

友『せやな厨は氏ね』


友『で?どうだったんだよ、結果は』

男「ようやく本題か」

友『まあまあ、話せよ』

男「衛生面は結構きっちりしてたから、大分力は入っているようだった」

友『ふむふむ』

男「集客力も相当みたいで、巷では有名みたいだ」

友『地域を味方につけてるってことは』

男「ああ、アジトが近いのかもしれん」

友『……意外だな』

男「……ああ、灯台元暗し、だよ、全く」



男「……あ」

友『どうした?』

男「……そういや、利用者と鉢合わせたんだが」

友『ああ』

男「ここのは評判が良いやらなんやら、言ってたな」

友『……大体決まりだな』

男「どうして?」

友『今までの傾向として、奴らはアジトの周囲に『お気に入り』を配置してるんだよ』

男「そんな、分かりやすい。ブラフじゃないのか?」

友『さあな、今まで全部もぬけの殻だったのは、そういうことなのかもな』

男「おいおい」



20SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 01:41:59.48egJiwZVDO (1/1)




21SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 02:07:43.91V15sbHIH0 (18/19)

友『とにかく、ようやく掴めるかもな』

男「……ああ」

友『……彼女が奴らに誘拐されて、もう丸2年なんだな』

男「……なあ、やっぱり違うのか?」

友『え?』

男「……黒髪だよ」

友『……DNA鑑定の話はしたろ。彼女と、黒髪さんのDNAは、一致しなかった』

男「だが、それでも」

男「……いや、やっぱりいい。すまん」

友『……ああ、いいんだ』

友『とにかく、今日助けた子も、また暫く頼んだぞ』

男「……ああ、分かった」



男「……」ピッ パタン

女「……」コッソリ

男「……聞いてたのか」

女「!!!」ビクッ!

男「……まあ、大体質問の答えにはなってたかも知れんな」

女「……あなたは、一体」

男「なにって、言ってもな」

男「ただのしがないニートだよ」



22SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 02:14:13.55V15sbHIH0 (19/19)

宴もたけなわ

女「……それじゃあ」

男「ああ、黒髪も、幼女も、お前と同じ。組織によって」

幼「にくべんき!」

男「……まあ、言葉は悪いが、そういう風にされてた身な訳だ」

黒「ええ、そして男に助けてもらった、という訳」

女「……そうだったんですか」

男「まあ、隠すつもりはなかったんだ」

黒「大体これくらいのタイミングがちょうど良いんじゃない?」

男「どうなんだろうな」


女「……」

黒「大丈夫、女さん?」

幼「……もしかして、あたしたちのこときらいになった?」

女「……ます」ぐす

黒「えっ?」

女「ちがいます……そんな」ぐすん

女「そんな……ひどいですよぉ!」

女「黒さんも、こんなきれいで、ぐすっ、幼ちゃんもっ、こんな、ちいさいのにぃい」つーっ

女「なんて、ひどいこと、するの、ひっぅ」ぽろぽろ


幼「おんなちゃん……」

黒「……女さん、心配してくれてありがとう」

男(お前もそういうことされてたんだからな)

黒「……男」

男「すまん」

幼「おんなちゃん、よしよし」なでなで

女「あ……」

幼「もうだいじょーぶだよ、あたしたち」

黒「ええ、男が優しくしてくれたから」

男「ん?」

女「へ?」


23SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 17:07:06.56CE1fZyhT0 (1/1)

今日は終わりでっかー?


24SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/29(木) 19:04:16.720aSbW2Bqo (1/1)

これ何の続き?


25SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)2011/12/30(金) 04:57:57.04ZJ5Zjwo6o (1/1)

前スレ貼ってくれ


26 ◆ywuV0JNz4Y2011/12/30(金) 14:33:30.0971eEAqVSO (1/1)

一応最初から貼り直しています



27SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b)2012/01/01(日) 15:19:56.22RjW5QqL00 (1/1)

続きお願いします


28SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b)2012/01/01(日) 18:16:52.75aDcZwJUmo (1/1)

男「肉便器、か」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1324735513/

これだったっけ
vipでも見てたよ期待


29 ◆ywuV0JNz4Y2012/01/07(土) 22:03:32.74ibnS7eB00 (1/37)

>>28
それです。すみません、ありがとうございます。


30 ◆ywuV0JNz4Y2012/01/07(土) 22:09:23.31ibnS7eB00 (2/37)

>>28
それです。すみません、ありがとうございます。


31謎のミス2012/01/07(土) 22:12:23.77ibnS7eB00 (3/37)

幼「そうだよ!からだがさみしくなっても!」

黒「男が慰めてくれるから」

女「え?え?えーっ!?」

男「いやいやいや待てよお前ら」

女「いや、そんな、確かにそのうち仕方ないかもしれないけど、でも、ええっ!?」

男「待て聞け誤解だよ、俺はそんなこと」

女「え、えっと、その」

男「なんだよ」

女「あの、ばっくで、はげしいのが、すきです」

男「なんだよそのカミングアウト」

幼「あたしはきじょーいがすきー!」

黒「私は、正常位かな」

男「やめてくれ、まじで、たのむから」


カミヲツカミナガラガンガンサレタイノー!
チクビサンコリコリサレタイー!
ヒサビサニカラダガホテッテ……
ダメ、オレニハ、ア、アッー!!


32VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:23:24.94ibnS7eB00 (4/37)

警察

友「……ふう、ようやく方が付いた」

上司「お疲れ、友くん」コトリ

友「へ……あ、上司さん、まだいらっしゃったんですか」

上司「ええ、心配だったから」

友「大丈夫です、あらかた始末しときましたよ」

上司「それは頼もしいわ」

友「……コーヒー、頂いても?」

上司「ええ、そのつもりで入れたんだもの」

友「……」ズズッ

友「……うまいです」

上司「あら、本当?なら入れた甲斐があるってものね」くす




上司「……それで、三丁目の件は?」

友「男が無事に確保したそうです。またしばらく家で保護してもらいます」

上司「そう……彼には、迷惑をかけてばかりね」

友「全く同感です」ゴポゴポゴポ……



上司「……身から出た錆、っていったら気に障るかしら?」

友「警察という組織自体の問題です。そう言って問題なんてありませんよ」スッ

上司「私もそう思うわ……ありがとう」

友「ええ……」

上司「……」ゴク

友「まさか、警察がここまで腐ってるとは、ね」



33VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:24:03.90ibnS7eB00 (5/37)

翌朝

男「……で?」

女「はい」

幼「はい」

黒「はい?」

男「なんでお前ら全裸なの?」

幼「あついからー!」

男「……そうか、それなら良いんだが」

男「じゃあ、なんで俺は縛られてるんだ?」

黒「パターン、かしら」

幼「てんぷれともいうー!」

男「ほう」



34VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:25:49.49ibnS7eB00 (6/37)

女「あの、その、男さんが寝てる間に、三人で話し合って」

幼「おとこに、かんしゃしよーってことになったのー!」

黒「ちょうどクリスマスだし、プレゼントね」

俺「感謝って、お前らまさか」

女「……えへへ、その、ごほうし、しよっかなって」

黒「折角、こんなになってる体があるんだし」くちゅり……

男「こんな、って、おま」

黒「あら、忘れてたの?私だって薬を打たれてるのよ?」

幼「あたしもだよー!」

女「……皆さんも、こう言ってることですし……ね?」

男(こいつら、なんて顔してやがる)

男(幼、あんな小さい体なのに、どうしてこんなにエロいんだ)

男(女の奴、顔火照らしやがって、それに、すごい、良い匂い)

男(黒、顔、近づけすぎ、ちょっと、そこ股間)

男「……っ、だぁあああああ!!」ぶちぶちぶち!!

幼「なん……だと……?」

女「ビニールテープを、引きちぎった!」

黒「やっぱり強度に難があったか」

男「全く……」

男「とにかく、服きてくれ服」

女「えーっ!」

幼「せっかく脱いだのにー」

男「何ももったいなくはないから、な?」

黒「……」

男「あのな、というか、女」

女「ふぇ?」

男「四つんばいになるな、色々こぼれてる」

女「……はげしく、してくださいね?」

男「色々間違ってるぞそれ」

幼「女ちゃんだけずるーい!」


35VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:26:40.78ibnS7eB00 (7/37)

男「とにかく、お前らが何かしたいのは分かった」

男「そして、色々あったお前らだ、それを叶えてやりたいのも確かだ」

女「シたーい!」

幼「やりたーい!」

男「何?習性なの?だとしたら太刀打ちできないんだけど」

黒「……」

男「黒?」

黒「え?あっ、ごめんなさい!何の話?」

男(チャンス)「俺にどうこうする代わりに、映画かなんか連れてってやる、って話だよ」

女幼「ええっ!」

黒「ああ、そういう話」

女「そんなー」

男「黙ってくれ、頼むから。で、黒、どうする?」

黒「仕方ないわ、それで手を打ちましょう」

幼「えーっ!そりゃないぜとっつあーん」

男「お気に入りなのなそれ」

女「……まあ、黒さんがそう言うなら、仕方ありませんね……」

女(……黒さん、何か考えて)

黒「……」



36VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:27:18.63ibnS7eB00 (8/37)

銭湯

男「何故私は銭湯にいるのだろう」

女「私達が要望したからー!」

幼「いえーい!」

男「行っておいてなんだが黒、良かったのか?」

黒「ええ、久しぶりだし、いいんじゃないかしら」

男「まあ、お前が委員なら良いけど」

女「じゃあ、さっそく入りましょー!」

幼「おー!」



37VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:27:59.46ibnS7eB00 (9/37)

男「え」

番台「すみませんねえ、いま女湯が改装工事中なんですよ」

男「ってことは、男湯しか?」

番台「ええ、女性の方には申し訳ございませんが」

男「……ということだそうだ」

女「」

幼「」

黒「それは、困ったわね」

男「どうする、諦めるか?何だったら俺が入ってくる間ここで待っててもいいけど?」

女「」

男「おーい、帰ってこーい」

幼「……!」ピコーン

黒「で、どうするの?」

男「まさか、本当に俺だけ入るわけにも行かないだろう?」

幼「……!……」コソコソ

女「  ……!!」コクリ!

男「じゃあ、空いた時間どうするよ?」

黒「そうね……どうしようかしら。私は男を待ってても良いんだけど」

男「おいおい」

女、幼「……」コソコソ

番台「……」コクリ



38VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:28:39.74ibnS7eB00 (10/37)

女「あの、男さん?」

男「ん?」

女「入ってきていいですよ、お風呂」

男「え?」

女「だから、一人でお風呂、入ってきて良いですよ?」

男「いやいや、お前らだけ待たせるなんて、そんなこと出来るか」

幼「いいの!とにかくおとこはおふろにはいる!!」

男「おい、押すなって、あぶ、ちょ」

がらがら、ばたん!

幼「みっしょん、こんぷりーと」グッ

女「……」グッ

番台「……というわけでね、貸切にしてあげるわ」

黒「そうだったんですか。いえ、ありがとうございます」

番台「いいのいいの。そのかわり、きっちり料金は頂くからね?」

女、幼「はーい!」





39VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:29:16.90ibnS7eB00 (11/37)

男湯

かぽーん

男「……成り行きで入っちまったが」

男(いいのか?置いてきちまって)

男(それに、黒の奴心配だな。朝から急に元気が無い)

男(どうしたもんか)

男「……とにかく、さっさと上がるか」


40VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:29:50.80ibnS7eB00 (12/37)

がらがら

幼「たのもーっ!」

女「失礼しまーす」

黒「あら、本当に貸切状態ね」

男「……」

男「は?」

男湯

男「は?」




41VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:33:18.25ibnS7eB00 (13/37)

男「おおおおお前ら、なんでここに」

女「番台さんから、許可をもらって、ね?」

幼「だんたいさんがきゃんせるしたから、わくがあいてたってー!」

黒「普段から人も少ない時間帯だから、って、ここを私達に開放してくれるらしい」

男「……つまり?」

女「わたしたちと、いっしょにお風呂」

女「……はいろ?」

男「入ろ、って」

女「ささっ、遠慮なさらず」がしっ

幼「なさらずー♪」ひしっ

男「腕を掴むな!これじゃ朝の焼き直しじゃないか!」

黒「じゃあ、体を洗ってあげるわ」

男「頼むから、普通に洗ってくれよ」

女「男さん、体がっしりしてますね」ぴとっ

男「!、お、おい、む、む、む」

女「む?どうしますたか」こくり?

男(お胸さんが、おっぱいがくっついてやがるってんだこいつ!)

男(……しかし、こいつらの、その、奔放な行動は、どこまで咎めて良いのかわからん)

幼「おとこからだおっきいねー!すごーい!」

男(明らかに、組織による処置の影響が残ってる)

男(下手に掘り起こしてPTSDを誘引する訳にもいかんし)

男(線引きがわからん……素人が担当しようだなんて安請け合いだったか?)

男「……だが」

女「がっしりがっしりー♪」

幼「ごしごし~」

男(……今度友から治療データ、もらうか)



42VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:34:06.79ibnS7eB00 (14/37)

黒「シャンプーをしてあげることで得られる充足感」

男(シャンプーをされることで得られる従属感)

女「……おとこさん……?」

男「ん?」

女「気持ちいい、ですか?」

男「……何が」

女「……んっ、右腕、です」 こりこり

男「……お前は、気持ちいいのか?」

女「ふぁ、あっ……はぃ、こすれて、きもちいい、です」

男「ガッデム」


43VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:35:16.79ibnS7eB00 (15/37)

黒「頭、流すね」ジャアアー

男「……」ザバザバ

幼「おとこ、ちくびさわっていいー?」

男「駄目」

幼「えーっ?けちー!」ぷんすか

男「ごめんな、減るものなんだよ」

女「んっ……は、ぁああ、そんな、つれないこといわないで……いっ」くりくり

幼「おんなちゃんはどんどんつかってるよ!」

男「何事にも例外ってもんがあるのさ」

黒「あら、女さん、ボディーソープを忘れてる」

女「うぁ?」ぴくっ

黒「はい、スポンジにこうやって、たらーっと」つーっ

女「ひゃっ!つ、冷たい!」

男(節子、それスポンジちゃう、おっぱいや!)

黒「そうやってから、体を洗ってあげるの」

女「は、はい。それじゃ、しつれい、します」

男(答の無い問いとは何なのだろう)

女「……!!」ぴと

女「あっ、すご、ぬるぬるして、もっとこすれ、やっ!」こしこし

女「ふぇ、おっぱ、すごく、いゃっ、くぅうぁ、はぁ」こしこしこしこし


44VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:36:35.27ibnS7eB00 (16/37)

男「鏡の中の男とのにらめっこ楽しいなー」

幼「いいなーおんなちゃん、すごくきもちよさそー」

黒「そういえば、幼ちゃんも乳首、好きだったよね」

幼「うん!さわられるとすぐほわほわして、いっちゃうの!」

黒「じゃあ、幼ちゃんも一緒に気持ち良くなろうか?」

幼「うん、なるー!」

女「んっ、あっ、いくっ、ちくびでぇ、いくっ、あっ」ぴくんっ!

男(あれ?これ只のソープランド実況じゃね?)

幼「すごい!ぬるぬるー!」

黒「それでちょっと、乳首いじってごらん?」

幼「うん……ふぁっ」くりっ

幼「あっ……うう、ひゃんっ、く」こりこり

黒「確かに手慣れてるね、幼ちゃん」

幼「うんっ……ずっと、こっそり、んっ、いじって、たよぉ」こりこり

男「……」ちらり

男(有罪確定)


45VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:37:43.42ibnS7eB00 (17/37)

黒「でも、幼ちゃん」

幼「う、ん?」こりこり

黒「男のことも、気持ち良くさせてあげたくない?」

男「間に合ってます」

女「あ、っ……いっ、またいくっ」くりくり

男(おい、太ももでやるには際ど過ぎるぞそれ!)

男(というのか、いつの間に射程に)

黒「そう、そうやって体をくっつけて」

幼「こう?」ぴとっ

黒「そう、でそのまま体を動かして、男の体を洗ってあげるの」

男(そういう設定だったなそういえば)

幼「……」くりくり

幼「……ふぁ」くりくり

幼「……あっ、あっ」くりくり

男(左腕側の執拗さがすごい)

黒「……男」だきっ

男「黒、おまえ」

男(首に、腕がまわって、それに背中のこれ、抱きついてるのか?)

黒「……背中、まだでしょ?」

黒「……洗ってあげる、ね?」ぬるっ

男(圧倒的やわらかさ)

女「そんな、わたしもっ、みてくださいよぉ」くりっ、くりっ

男「趣旨がずれてる」




46VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:40:39.77ibnS7eB00 (18/37)

黒「……んっ、はぁ」

女「あっ、ふぁ」

幼「……ふう、っ」

男「……っ!」

男(前かがみになりすぎてちんぐりがえししそう)

男「おまえら、なぁ……!」

女「えへ、どうですかぁ、きもちいいですか、男さん?」

男(あの組織を潰さなきゃいけない理由がまた増えそうだ)

幼「おとこぉ、すごい、あたし、おとこのからだでっ、きもちよくなってるぅ」

男(……人間を、ここまで堕とせるのか)

男(生来な訳が無い。幼なんて、本当にちいさい子供なんだ)

男(女だって、公衆便所に押し込まれて犯されていた時の事を、忘れられるわけが無い)

男(黒だって、時間が経っているとはいえ、まだ苦痛を覚えているだろう)

男(そんな子たちを、こんなに、させてしまうなんて)

黒「……おとこっ、きもちいい……!」

黒「……」ぴたり

男「……黒?」

黒「え?……あ、ごめん」

男「いや、突然止まったから驚いただけだ」

黒「……うん、ちょっと、……」

女「……くろさん?」

黒「あはは……ごめん、ちょっとサウナ入ってくるね!」

男「え?あ、ああ」

黒「じゃ、ちょっと」さっ




47少し修正2012/01/07(土) 22:43:28.03ibnS7eB00 (19/37)

浴槽

男「……」かぽーん

女「……」

幼「すごーい、ひろーい!」ざばざば

男「……女、お前、異性と一緒に湯舟に浸かったことあるか?」

女「父を除けば、無いです」

男「そうか……。俺も、そんなもんだ」

女「……ご家族は?」

男「田舎の方で農家をやってる。弟が継ぐそうだ」

女「……元気、そうですね」

女「……私のことは、聞かないんですか?」

男「あの組織にさらわれるのは、大抵身寄りの無くなった女性だからな」

男「……だが、教えてくれないか」

女「……私、大学に行ってたんです」

男「意外だな」

女「でしょ?私も、キャラではないとは思います」

女「でも、私これでも学力は高かったんです」

女「だから、結構いいところの大学の、医学部に進んだんです」

男「……それは、凄いな」

女「……でも、あれは大学に入って直ぐのことでした」

女「両親は、事故で」

男「……それで借金、か」

女「……大学は、父の夢だったんです」

女「父は昔、家の事情で大学に通えず、苦労したそうなんです」

女「それで、私には大学に行ってほしい、って、昔から」

男「遺産は」

女「事故で、被害が出てしまったんです。その損害賠償で、全部」

男「……」



48VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 22:57:57.01ibnS7eB00 (20/37)

女「……男、さん」

男「……なんだ」

女「あなたは、今まで何人の子を助けてきたの?」

男「……どうだろうな」

女「それは全部、『彼女』という人を、助ける為なの?」

男「……それは」

女「あなたは、私自身を救うつもり、あった?」

男「……」

女「……いや、ごめんなさい、変なこと聞いて」

女「男さんが、悪いわけじゃ、ないのに」ぐす

女「でも、でも、さみしくて、こわくてっ」ぐすっ

男「……ああ」

女「それでっ、おとこさんがぁ、ひっく、たすけてくれてぇ」

男「……確かに」

女「ぐすっ、はぃ」

男「俺があいつを捜しているのは事実だ」

男「だけどな」

男「お前みたいな奴らを、ほっとけないのも本当だ」

女「えっ……?」ぐすん

男「辛かったんだろ?あそこに閉じ込められてる間は」

女「うん……うん」

男「それで、今は楽なんだろ?こうやって、自由で」

女「……はい、たのしい、です」ぐすん

男「じゃあ、それでいいんだよ。散々辛い目に合ったんだ。今くらい、我が儘言っても良いんだよ」

男「それこそ、俺で良いのなら幾らだって頼ってくれて構わない。大学行きたいってなら支援してやるし、暫く家に居たい、ってなら、まあ、常識の範囲内でなら居ても良い」



49VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:09:18.34ibnS7eB00 (21/37)

女「……」

男(少し、言い過ぎたか?でも、ここまで近付いた被害者は幼以来だ、加減がわからん)

男(とにかく、今女を守れるのは、どうやら俺しか居ない。なら、その責務は果たさねば)

女「……本当に、頼って、いいんですか」

男「ああ、もちろんだ」

女「だったら……」スイーッ

男「へっ?」

女「だ、だきしめて、ください」ぽっ

男「……」

男「……今、我々は何処にいる?」

女「お風呂です」

男「なら、格好は?」

女「はだかです!」

男「……世間一般で、裸で男女が抱き合うという行為が、どう捉えられているか、知ってるのか?」

女「あ……愛情表現?」ぽっ

男「……さっきまでの葛藤はなんだったんだ」

女「……だってぇ」ぐす

男「!、お、おい」

女「おとこさんがぁ、たよっていいってえ」ぐずぐず

男(こいつ、自分がどういう格好で、そういう動きしてるのか、分かってるのか)

男「……俺、好きな人が居るんだぞ?」

女「……二号、三号、四号でも良いです」

男「……俺が困るんだが、な」

女「めいわく、かからないようにします」

男「まだ、知り合って2日目だぞ」

女「いいんです。一目惚れです」

男「……」

女「……ハグです。ただ、ハグするだけです」

男「……あのなぁ」

男「……いや、わかった」

男「幼、おいで」

幼「なにー?」ざばざば

男「ほら」ひしっ

幼「ふぁっ……えへへ、おとこー」がしっ

男「よしよし……これなら、いいぞ」

女「……いいんですか?本当に」

男「ああ、責任は俺が持つ」

女「………覚悟」

男「は?」

女「……とりゃあー!!」ざっぱーん!

男「うおっ!」


50VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:10:26.50ibnS7eB00 (22/37)

男「ちょっ、本気すぎるだろ、ちかい、当たってる、当たってる!!」

女「さっきだって当たってたじゃないですかー」

幼「わっ!おんなちゃんのやわらかーい!」

女「んっ……あは、そうで、しょ?」

男「何か不穏な声が混ざってる」

女「おとこ、さん」とろぉ

男「は、はい?」

女「さみしいの……もっと、つよく」

女「……だきしめて?」

男(ちか、というか、こいつ、本当に良いにおい)

男(うわ、唇がぷるんとして、その、エロい)

男(それに、すげえ、柔らかい体だ)

男(抱きしめたら抱きしめた分、受け入れてくれる)

女「えへへ、おとこさん……」

幼「おとこぉ……」

男「何と言う実務的ハーレム」

女「ようちゃん、おとこさんのことすき?」

幼「うん、すきぃ」ぽやぁ

女「あは、わたしとおんなじだねぇー」

幼「ねー」

男「……うん」

男(責任)


51VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:11:51.33ibnS7eB00 (23/37)

サウナ

黒「……」

黒「…………」

黒「……暑い」



52VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:13:18.05ibnS7eB00 (24/37)

夕方

幼「あーあーかーみさーまおねーがいー♪」

男「あら、お上手お上手」

幼「……ばかにしてるー!」ぽかり

男「うおっ!お前なあ」


女「……さん」

黒「……」

女「黒さん!!」

黒「えっ!あの、ごめんなさい、えっと、どうしたの?」

女「……今日一日、ずっとそんな感じでしたね」

女「……もしかして?」

黒「え?ああ、違うわよ。そもそも、私達は投薬のせいで、無いじゃない、生理」

女「あ、そうだった」

黒「……女さんって、どこか抜けてるね」くすり

女「あ、笑ってくれましたね」

黒「えっ?」

女「今日、男さんと話してからですよね。黒さんが考えこんでいるのは」

黒「……ええ、そうね。ちょっと、ふと考え事が、ね」

女「?」

黒「……ううん、大丈夫。なんでもない」

女「……無責任なこと言えませんけど、辛かったらいつでも話して下さいね?」

黒「ええ……ありがと、女さん」

女「どういたしまして」

黒「よし……じゃあ、戻りましょうか」

女「はい!」




53VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:18:02.93ibnS7eB00 (25/37)

市街

友「見たところは普通の街、なんだけどなあ」

上司「真実ってのは往々にして、目に見えない場所にあるものよ。例えば、警察の闇、とかね」

友「……ものすごく納得しました」

上司「それで?情報提供者はまだなの?」

友「はい、もうしばらくかかるみたいで」

上司「その間に、男さんの家に遊びにいけるんじゃない?」

友「今のあいつの家は魔窟です。常人じゃあ、たぶん5分と持ちません」

上司「へえぇー……」


友「それにしても、警部の警戒の仕方ったらなかったですね」

上司「あれじゃあ逆に怪しんでください、と言ってるようなものだったわ」

友「……利権の味、ってのはそんなに美味いんですかねー」

上司「金に地位に女、だからね。そりゃ魅力的でしょうね」

友「……俺も人間です。金で目が曇っちまうまでは、精々社会のお掃除を頑張りますよ」

上司「その意気や良し、という訳で、あなたにはこれを授けます」すっ

友「……普通の拳銃とは、趣が違いますね」

上司「科捜研の友人に頼んで作ってもらった、特注品よ」

友「これ、中の液体は……水、じゃないですよね」

上司「ええ、中身も特注品。それはね」

友「はい」

上司「被害者に投与された誘導剤の抗薬、そのサンプルよ」

友「……マジ、ですか?」

上司「おそらくね」

友「恐らく、って、偉く無責任ですね」

上司「そりゃあ、作ったの私じゃないもの」

上司「それに、臨床もまだ済んでいないらしいの。それこそ試作品中の試作品ね」

友「そんなもん持たせて、大丈夫なんですか?」

上司「制作者曰く、下手したら死んじゃうかも、ですって」

友「冗談、ですよね」

上司「あの子凄く変人だから、恐ろしいほど分かりにくい冗談の可能性はあるわね」



54VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:33:54.50ibnS7eB00 (26/37)

上司「でも、死ぬかもしれないってのには、それなりの根拠があるらしいわ」

友「それは、不吉ですね」

上司「被害者の協力を得て、誘導剤について解析したらしいんだけど」

上司「どうやら何らかの方法で、人体の生殖機能を著しく麻痺させてるらしいの」

友「そんなこと、たかだか投薬で出来るんですか?」

上司「知らない」

友「……ですよね」

上司「でも、なんらかの方法で排卵が抑制されていたり、受精しにくくなっているのは事実らしいわ」

友「なんだか、保健の授業うけてるみたいですね」

上司「は?」

友「こう、キャリアウーマン地味た女性が、そういう単語を連発してくると」

友「なんかイケない、とか、秘密の、とかいう枕詞が浮かぶんですよね」

上司「……放課後に接続するのね?」

友「その通り」

友「それにしても、えげつないことしやがる」

上司「全くね。もともとモラルなんて期待してなかったけど、ここまで酷いとは」

友「それで、何故抗薬に致死性が?」

上司「抗薬の効能は、薬物によって変質してしまった身体を、無理やりあるべき状態に戻す、というものらしいの」

上司「そもそもの前提から、どんな空恐ろしい変化をさせているかなんてわかったもんじゃない」

上司「だから、元に戻るときも安全にことが運ぶかどうかは分からない、ということらしいわ」

友「そんな、浅い理解で作れるものなんですかね」

上司「さあね。まあ、私は彼女のことを信頼しているから」

友「……上司さんが信頼している、っていうのなら、多分大丈夫ですね」

上司「結局、致死性についてはどうしようもない訳だけど」

友「……」



友「……結局、来ませんでしたね、協力者」

上司「待ち合わせ場所、ここであってるんでしょうね?」

友「もちろんですよ!でも、流石に遅いな」

上司「協力者の名前、なんて言ったっけ?」

友「えーと、たしか……」



友「青年、という名前ですね」




55VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:36:02.83ibnS7eB00 (27/37)

???

青年「……あの、本当に我が社は、公衆便器事業に関与してたんですか?」

部長「ああ、知らなかったのかね?」

青年「はい……日ごろから同僚共々懇意にはされていましたが、まさか出資までしているとは」

部長「なに、組織が我々に施してくれるものの大きさに比べれば、そんなもの微々たる物だ」

部長「君も、そう思わないかね?」

青年「それは……確かにそうですね」

部長「……お、きなすったか」

青年「えっと……」

部長「ほら、挨拶したまえ」

青年「は」

青年「始めまして、」

青年「―――博士」


56VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:36:34.75ibnS7eB00 (28/37)

自宅

男「……」

男(果たして、どうしたものか)

男(過去の処置の情報を聞いたは良いものの)

男(まさか、例の薬に洗脳作用まであったとは)

男(……なおさら、扱いには気をつけなきゃいかんのか)

男(それに、抗薬だ)

男(確かに特効薬としての効果は期待できそうだが)

男(臨床もしていないだって?危険すぎる)

男(……結局)

男(……心配なのは、あいつらだよな)


女「……」

女(黒さん、やっぱり元気が無い)

女(あの日から毎日、何かを考えてる)

女(特に、男さんとじゃれあったり、ふれあったりしたあと)

女(そうなると、黒さんは急に考え込んで、逃げるように去って行く)

女(一体、どうしたんだろう)



57VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:37:27.50ibnS7eB00 (29/37)

リビング

ことっ

黒「あ……女さん」

女「紅茶、淹れてみたんです」

黒「……頂いても?」

女「もちろん」こくん

黒「……」ごくごく

黒「……うん、おいしいわ」にこ

女「よかった、です」

女「黒さん」

黒「……ええ、分かってるわ。最近、明らかに挙動不審だものね」

女「……いったい、何に悩んでるんですか?」

黒「……」

女「私、黒さんの力になりたいんです」

女「大したことなんて出来ませんけど、それでも」

黒「ううん、そんなことないわ」

黒「女さんが、そう言ってくれるの、すごくありがたいもの」

黒「……本当に、話しても良い?」

女「!、はい、もちろん!」



58VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:39:17.53ibnS7eB00 (30/37)

黒「……私も、たぶんあなたと同じ。昔組織に捕まり、あの薬を飲まされて、調教されて」

黒「公衆便所の個室に押し込められて、肉便器に、されてたの」

女「……はい」

黒「そんな中、救ってくれたのが男だった」

黒「私が、もうなにもかもどうでも良くなって、ひたすら快楽の苦痛に溺れていたとき」

黒「助けてくれたのが、男だったの」

女(……)

黒「それで、男と一緒に暮らし始めた」

黒「その頃から、男は組織について調べてた」

女「……『彼女』、のためですか?」

黒「!、男が、言ってたの?」

女「……友人さんとの会話を、盗み聞きして」

黒「そう……まあ、聞こえる範囲で言ってたということは、彼女の存在自体は隠し立てするようなことじゃないのね」

黒「組織が警察と繋がってるのは知ってる?」

女「……はい。かなり初めの頃、隙を見て抜け出してみたんです」

黒「そして?」

女「交番に逃げ込んで、ひたすら援けを求めました。男たちに犯されている、助けてくれ、と」

黒「でも、裏切られた」

女「はい……。いくら言っても話半分で、どころか、引き取り先として、組織に連絡を入れたんです」

女「今思い出しても、ぞっとしない光景です。希望があったとしたら、あのとき砕かれたんだと思います」

黒「そう、あそこは正しく地獄だった」

黒「だからこそ、そこから救ってくれた男のことを、特別な目で見ないわけには行かなかった」


59VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:39:55.05ibnS7eB00 (31/37)

黒「いまさら警察のことを信じろ、とは言わないけど、少し私の知ってることを教えるわ」

女「なんですか?」

黒「男に協力してくれてる友人の友さん、彼は警察の人間なのよ?」

女「え!?そうだったんですか!?」

黒「意外でしょ?私も初め聞いたとき信じられなかった」

黒「でもね。案外、そういうこともあるのかも、って思えたの、そのとき」

黒「何も、世界は絶望ばかりじゃないのかも、ってね」

女(……そう、だったんだ)

女(でも、そうだよね。世界には、私にあんな酷いことをする人も居れば、男さんみたいな人も居る)

女(いろんな姿が、あるんだ)

黒「……でもね」

黒「ある日ね、男に聞かれたの」

黒「お前、昔は何をしていたんだ、って」

女「あっ、それ私も気になります!黒さんの話、聞きたいです!」

黒「……覚えてないの」

女「えっ?」

黒「……肉便器にされる前のこと、すごく、曖昧なの」

女「……!、ご、ごめんなさい!そんな、私、その」

黒「いえ、いいの。今教えようと思っていたことだから」

黒「……それにね」

黒「あなたもそうであるはずよ、女さん」



60VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:41:02.32ibnS7eB00 (32/37)

女「え?」

黒「男から聞いたわ。ご両親、亡くなっているそうだけど」

黒「ご両親の名前と顔、覚えてる?」

女「そ、そんなの、あたりまえ……っ!?」

女(あれ、あれ!?お父さん、と、お母さん、の、かお、あれ)

女「えっと、えっ?あれっ?」

黒「……ごめん、急に言いすぎたわね」

女「……そんな」

黒「でも、どうやらそれが薬の効果の一つらしいの」

黒「洗脳、だなんて警察の機関では呼ばれているらしいけど」

黒「要するに、私達をバカにして、セックス漬けにする、それだけの為の薬、それだけの為の効果」

女「っ!それだけの、ため!?」

黒「ええ。私達を完膚なきまでに叩きのめして、再起できなくする為」

黒「女さんは頭が良かったようだから、記憶が多少なりとも残っているんだと思う」

女「……だから、私だけ、あんなに薬を……?」

黒「え?」

女「奴ら、私に投薬するときに言ってたんです。『何度打っても足りない』、と」

黒「何度、ですって!?あれは、一人に一回しか使われないはずなのに!」

女「……多分、十数回くらい打たれました」

黒「それは……本当に、大変だったわね」

女「はい……一日中、叫び続けてました」



61VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:42:13.10ibnS7eB00 (33/37)

女「……だから、男さんに助けられて、どんなに嬉しかったか、というのは、分かります」

黒「うん……」こくん

女「黒さんも、男さんのこと、好きだということですよね?」

黒「……」

女「黒、さん?」

黒「……私が知ってる、薬の作用」

黒「生理抑制、避妊、忘却、記憶の操作」

黒「そして、催淫効果」

女「さい、いん?」 黒「快感を増幅して、ひたすら体を気持ちよくするの」

黒「少し、妙だと思わなかった?曖昧かもしれないけど、流石にお風呂で体を洗っただけで」

黒「イッちゃうくらい、気持ちよくなるなんて」

女「……そういえば」

女(じゃなきゃ、口のなかに、その、つっこまれたくらいで、気持ちよくなるはずが無い!)

女(……何を考えてるんだろ、わたし) 黒「それでね、私、男のことを見てると、すごく、体が熱くなって」

黒「ぼーっとしてるだけで、甘く、気持ちよくなるの」

女(……私とおなじ、だ)

黒「……でもね、思ったの」

黒「これは、薬のせいなんじゃないかって」

女「……!!」

黒「……女さん」

女「……はい」

黒「私が思うに、あなたも同じような気持ちになってるはず」

女「……確かに、そうです。男さんのことを見てると、体中が、すごく気持ち良くなります」

黒「……でも、それって本当に、私が好きだから、なのかしら」

黒「……いいえ、私、本当は」

黒「少しだけ、昔のことを覚えてるの」



62VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:42:36.71ibnS7eB00 (34/37)

女「!」

黒「それで、ね」

黒「その記憶だと、」

黒「私、付き合ってたの」

黒「……男と」



63VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:43:17.11ibnS7eB00 (35/37)

市街

友「……あれ?上司さん?」

友「いねえ……なんだよ、ちょっとコーヒー買いに行ってきた間だってんに」

友「まあ、あれで案外動きの激しい人だからなあ」カシュッ

友「……おお、寒いとうめえな」ズズズ……


???


上司「むぐっ、むぐうぅう!!」ジタバタ

青年「悪いな、あんたに乱暴を働く気は……まあ、無いといったら嘘になるが」

青年「まだそれをする気は無い。だから暴れるな、無意味だよ」

青年「……それにしても、本当にすんなりと連れてこれましたね」

部長「ああ、博士との関係は、どうやら本当だったらしい」

青年「ということは、やはり警察も掌握済みなのですか?」

部長「こういうネズミを除いて、な」

青年(本当、従っといて良かったぜ)

部長「で?君がそれを打つのかね?」

青年「ええ、頼まれたのは私ですから」

部長「……一度、拳銃というものを握りたかったのだが」

青年「また別の機会が良いでしょう、一応、指示には従ったほうが」

部長「うむ、ではそうしよう」

上司「ふぐ、ふがふが、ふが!!」ジタバタ

青年「ああ、ああ、そんなに強く動いちゃって。手首が赤くなってるじゃねえか」

青年「まあいい、今、楽にしてやる」じゃきっ!

上司「ふぐ、むがっ!?」

青年「後生だから、あんたは安心して撃たれてくれ」

上司「むうううううう!!」

ぱん!


64VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:43:54.26ibnS7eB00 (36/37)

市街

友「……上司さん!!」

上司「ああ、ごめんごめん、ちょっと野暮用がね」

友「全く、なんだってこんな心配させて!電話にも出ないし……」

上司「全く、男がそううじうじしないで。謝ってるじゃない」

友「……買ってきたコーヒー、冷めちまいましたよ」

上司「え?」

友「だから、先輩が買ってこい、と言ったコーヒーです」

上司「あ……あーあー、あれね!ありがとう、買ってきてくれたのね!」ばっ カシュ ゴク

友「って、だから」

上司「ひゃっ、つめた!」

友「冷えた、って言ってるっじゃ無いですか……」


65VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/07(土) 23:46:05.64ibnS7eB00 (37/37)

自宅

男「……ああ」

男「そうか、わかった。大体決まり、だな」

男「ああ、明日にしよう。上司さんも同席?そりゃ心強い」

男「……ああ、そうだと、良いな」

男「じゃあ、切るぞ」がちゃ

幼「……どうしたの、おとこ」

幼「すごく、こわいかおしてるよ?」

男「……組織のアジトが分かった」

幼「えっ!」

男「俺は、行かなくちゃいけない」

幼「そしきって、わたしに、ちゅうしゃうった?」

男「そうだ。お前をさらって、酷いことをした連中だ」

幼「―――いっちゃだめ!!」だきっ

男「……幼」

幼「あのひとたち、すっごくこわいの!おとこもいったら、きっとひどいことされる!」

幼「だから、いっちゃだめ!!」

男「……」なでなで

幼「ふぇ……いっちゃ、だめ」

男「……なあ、幼」

幼「……」ぐすん

男「俺はな、怒ってるんだ」

男「お前が言う、そんな酷いことをする奴らに」

幼「……うん」

男「お前は多分、あいつらに沢山酷いことをされた」

男「お前だけじゃない、何十、何百って人間が、奴らに酷いことをされている」

男「……そして、今しか、それをどうにかすることは出来ないんだ」

男「友と上司さんを、知ってるだろ?」

幼「うん……おとこといっしょに、たすけにきてくれたひとたちでしょ?」

男「ああ。その人たちが手伝ってくれるんだ。警察だぞ?凄く強いんだ」

幼「……」ぐす

男「それにな、お前らに打たれた薬を取り除ける薬も手に入るかもしれないんだ」

幼「くすりって、ちゅうしゃの?でも、いまはだいじょうぶだよ?」

男「それがそうでも無いんだ。実は、色んな後遺症が残っているらしいんだ」

男「……幼、体が、変に熱くなることがあるだろう?」

幼「うん……」コクリ

男「それも、薬のせいだってのはなんとなく分かるか?」

幼「……でも」

男「……でも?」

幼「……それは」

幼「おとこのこと、すきだから」


66VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/01/07(土) 23:54:41.54wC9+g2Kao (1/1)

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


67VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/08(日) 00:33:03.54HISXLjQJ0 (1/2)

男「……ありがとう、な」

男「でもな、それをこのまま受け取っても、幼に負担をかけるだけだ」

男「それこそ、組織の奴らと同じレベルまで墜ちる」

幼「そんな、おとこはちがうよ!」

男「いいや、違わない」

男「『男は皆狼よ』って、よく言うだろ?」

幼「……おとこは、ちがうもん」

男「念には念を、だ」

男「それにな」

男「俺は、お前らを大事にしたいんだ」

男「……薬。あるいはそれを作った人間。それが元凶だ」

男「それを潰さなきゃいけない、絶対に」

幼「……」

男「そして解毒剤を手に入れて、お前らを助ける」

男「……そうすれば、ぜんぶ元通りだ」





68VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/01/08(日) 00:33:35.05HISXLjQJ0 (2/2)

がたっ

男幼「!」

女「あっ……」

男「お前は、どうしてそんなに盗み聞きが好きなんだ」

女「あはは……」

女「……男さん」

男「……なんだ」

女「行くんですか?」

男「ああ」

女「……それは男さんの、利己心からくる行動ですか」

男「自己満足が目的だ、という意味なら、そうかもな」

男「だからこそ、お前らを救いたいんだ」

女「……黒さんが、言ってました」

女「私達が男さんを好きになっているのは、薬に拠るものが大きいのではないか、なんて」

女「男さんも、そう考えてるんですか」

男「……正直、怪しんでる」

男「女、あんたはなんだかんだで、しっかりとした気概を持ってる」

男「色恋沙汰にだって、まあ、それなりに厳しいんじゃないか?」

女「……そんなの、覚えてません」

男「それにな、弱みに付け込んでいるみたいで、なんか決まりが悪いんだよ」

女「そんなこと、ありません!」

男「……本当にお前を助けたいと思ってたのなら、行為の途中でも割り入って」

女「いい加減にして下さい!そんなの、もうとっくに受け入れているんです!」

男「……」

女「警察の人がくるんでしょう?信用できる、人たちなんでしょ?」

男「……ああ」

女「じゃあ!」

男「……無理、しなくていいんだぞ」

女「っ!」



69VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2012/01/08(日) 21:27:57.294dCEdGF90 (1/2)

やっと…やっと上司の行末が見れるのか!!



70VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2012/01/08(日) 21:45:14.494dCEdGF90 (2/2)

続きどうぞ


71VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2012/01/19(木) 18:49:21.748h/qPD+w0 (1/1)

まだか


72VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/01/21(土) 23:06:36.03L6k7nWYDO (1/1)

まだなのか


73VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2012/01/23(月) 15:52:13.944mWoujjv0 (1/1)

お願いだから早く来て…


74VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)2012/01/23(月) 17:36:15.0131P27cbn0 (1/1)

>>73
お願いだからワザワザageてウザい書き込みしないで…


75VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/01/24(火) 22:48:51.42HaLdDJPVo (1/1)

続きまだか?


76VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/01/25(水) 02:53:46.64JNydyb4To (1/1)

・・・・・・


77VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2012/01/25(水) 15:35:58.40Wtl4B3NTo (1/1)

まだー?


78VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/01/25(水) 21:09:15.50Rc04BJVDO (1/1)

生存報告くらいしてくれ


79 ◆ywuV0JNz4Y2012/01/26(木) 00:21:31.28delMBOVV0 (1/1)

すみません、最近忙しくなっているのでかなり更新が遅れます
迷惑をかけて申し訳ありません


80VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/01/26(木) 13:22:03.91ZIeS38JPo (1/1)

wktk


81VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/01/29(日) 09:02:08.73pay6p7bd0 (1/1)

期待してる


82VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/01/31(火) 02:06:31.85kX1r2DgDO (1/1)

最終話までのシナリオ構想はもちろん全て出来てるをだよね?


83少しずつ2012/02/01(水) 00:19:08.767/Whlzsj0 (1/4)

男「お前は、俺と違って優しい人間なんだ」

女「そんなこと、全然全く無いです!男さんは良い人だし、私は……!」

男「だから、そういうことを言わないでくれって」

女「……」

女「……正直」

男「ああ」

女「私じゃ、止められないってことくらい、判ってます」

幼「おんなちゃん……」

女「……幼ちゃん、おいで」

幼「……」てってって

女「……」ぎゅっ



84少しずつ2012/02/01(水) 00:28:04.157/Whlzsj0 (2/4)

男「……明日一日だけだ。それで、直ぐに終わる」

女「……本当に、危険ですよ?たぶん、裏社会の人間も関わっていますよ?」

男「大丈夫だ、心配するな」

女「男さん、ニートなんですよ?」

男「ネオニートだ、そこは間違えないでくれ」

女「……格闘技とか、覚えてるんですか?」

男「いや、何にも」

女「……それで、どうやって心配するな、って言うんですか」はぁー……

男「『男』に懸けて、だろうな」

幼「さすがのあたしでもそれはないわ」

男「なあ、そういうことは言わない約束なんだよこういう場面では」

女「くすっ……あー、もう!」


85少しずつ2012/02/01(水) 00:33:04.557/Whlzsj0 (3/4)

女「決めました!」

男「え?」

女「私、着いてきます。男さんに」

男「……は?」

女「だから、一緒に行きますよ、アジト」

男「お……お前な、人がトラウマ云々気にしてるってのに、何とんでもないこと言い出してるんだ」

女「トラウマっていうのはですね、自分で克復するものだと思うんですよ!だから、壊滅させるってなら現場に行きます!」

女「しかも私こう見えて、昔空手習ってたんですよ!守りの甘い男さんもカバーできて一石二鳥!」

男「ならなんでお前、奴らに捕まるようなヘマしたんだよ……」

女「……あっ」

男「はぁ……」


86少しずつ2012/02/01(水) 00:40:05.387/Whlzsj0 (4/4)

男「……とにかく、お前と幼は、黒と一緒に留守番。いいな?」

幼「……けっきょく、いっちゃうんだ」

女「……」

男「……だから、大丈夫、だって」

女「……」くってり

幼「……いなくなっちゃ、やだよ」しゅん

女「……ぐすっ」うるうる

男「……ううううううああああああああ!!!判った!今晩一緒にな!寝よう!な!?それで、簡便してくれないか!な!な!」

男(相手の好意を利用しているみたいで申し訳ないが……そもそも今の状況下、これでどうにかなるのk)

女幼「「ほんと!!?」」

男「えっ」


87VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)2012/02/01(水) 07:09:57.230a7ZyHLu0 (1/1)

ほう…


88VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2012/02/05(日) 09:33:47.72UQiML/BY0 (1/1)

縺阪※縺溘°


89VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)2012/02/05(日) 11:15:31.172Gnbe2c6o (1/1)

待ってた


90VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/02/05(日) 11:36:36.49LOxVMCqq0 (1/1)

ようやくか

待ってた


91VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/02/05(日) 22:42:34.19FwINtKnT0 (1/3)

ノックノック

男「……黒、起きてるか」

黒「……ええ」

男「……その、あのな」

黒「……」

男「あー……。えーっと」

男「いっ!いっしょに、な?」

黒「え?」

男「……」ぐっ

男「今日は!一緒に眠らないか!」

黒「……!」


92VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/02/05(日) 22:49:21.82PV2jjZoQo (1/1)

イイヨイイヨー


93VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/02/05(日) 22:52:54.95FwINtKnT0 (2/3)

黒(……男と、一緒に)

黒(今まで何度言い寄っても、首を縦に振らなかったあの男が)

黒(……そっか)

黒「……行くのね、アジト」

男「!!、なんで……」

黒「ふふっ……。判るわよ。一年間だけれど、それでもずっと、あなたの傍にいたのよ?」

男「……そうか。そうだな。お前、ずっと居てくれたもんな」

男「……ずっと、な」

黒「……」


がちゃり


94VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/02/05(日) 22:56:29.32FwINtKnT0 (3/3)

男「!」

黒「……へたれで、彼女さんのことを大切に思ってるあなたのことだから」

黒「どうせ、女さんや幼ちゃんと一緒に寝ようとか言い出すんでしょう?」

男「……おいおい、むしろそっちの方が勇気が要ることなんじゃないか?」

黒「くすっ……確かに、そうかもね」


95VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/02/17(金) 15:56:25.13CQfL1dpIO (1/1)

     ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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96VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/03/02(金) 15:47:01.0688J6Z3yL0 (1/8)

寝室

男「じゃあ、電気消すからな」

パチッ

女「……」ドキドキ

幼「……」そわそわ

黒「……」

男「……さて」ゴクリ

ごそごそ

男(……入っちまった、魔窟に)




97VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/03/02(金) 15:49:58.0988J6Z3yL0 (2/8)

男(仰向けに寝てるから、右側に女)

男(左隣に幼女、はさんで黒が横になっている)

男(……同じ布団にな)

男(……)

女「……いいにおい、しますね」

男「はっ?」

幼「うん、するー……」すぅっ

黒「男のにおい、だからね」すうう




98VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/03/02(金) 15:52:04.7788J6Z3yL0 (3/8)

男「そんな、変な臭いこそすれど、まさか良い匂いだなんてする訳無いだろ」

黒「……いいえ、するの」

幼「だって、ね?」

女「―――あなたの、においだから」

男「」

男(ファーーーーーーー)


99VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/03/02(金) 15:55:33.01NsspNgHMo (1/1)

来たか……っ!


100VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/03/02(金) 15:57:15.4788J6Z3yL0 (4/8)

男「……恥ずかしいから、止めてくれ」

女「えー? そんなこと、ないですよ」

男「頼むから」

女「……別に、嗅ぐだけなら問題ないですよね?」

男「そういう質問、本当に勘弁してくれ」

幼「どうしてー?」

男「どう答えても失敗するじゃねえか、これ」

黒「……いいから」ぐいっ

男「っ!?」がっ

黒「あなたは、こっちに身を任せてればいいの」

男「……それはそれで、甲斐性を求められていないように感じる」

黒「素直に言うのはいいことだと思うけれど、そういう面倒なことまで言わなくていいの」

男「はい」



101VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/03/02(金) 16:00:23.8888J6Z3yL0 (5/8)

男「……というか、な?」

幼「?」

男「お前らだってな。その、良い匂い、するぞ?」

女「―――ぁ」

幼「ほんとー?」

男「あ、ああ」

黒「……」かぁっ

男「……おかしいな、暗いのにお前らの顔が火照っているのが分かる」

黒「……うるさい」

女「そうですよっ」


102VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/03/02(金) 16:06:25.6388J6Z3yL0 (6/8)

……


幼「……すぅ」

黒「幼、寝たのね」

女「……やっぱり、かわいい子ですね幼ちゃん」

男「……そうだな」

女「……こんなに小さい子だけれど、きっと男さんのことを、一人の人間として愛しているんですよ」

男「そうかも、しれないな」

黒「この子は、それこそ怖いくらいに人間の恐ろしさを知っている」

黒「だからその分、あなたの中の人間の温かみっていうものに惹かれているんだわ」

黒「……わたしも、そうよ?」

女「わたしも、です」

男「……」

男「……なら、尚更明日、戦わなくちゃな」

女「……!」

黒「……」


103VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/03/02(金) 16:12:26.5888J6Z3yL0 (7/8)

男「俺のことを好いてくれてる人がこんなに居るんだ」

男「そして、その人たちを苦しめた奴がもう、目の前に居る」

男「……こんなもん、叩き潰すしかないだろ?」

女「……」

黒「……男」

女「くろ、さん……」

――――――

女『……男さんに、そのことは?』

黒『私からは話してないわ、一言もね』

女『でも、話せば理解してくれるんじゃ―――』

黒『DNA検査、受けたの』

女『!』

黒『男の部屋に残っていた女性の毛髪と、私の細胞のDNA』

黒『それらは、一致しなかった』

女『……そんな』

黒『信頼できる筋の情報だって、男は言っていたわ』

女『―――じゃあ、このままなんですか?』

女『このまま、男さんと黒さんはすれ違ったままなんですか!?』


104VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2012/03/02(金) 16:16:00.2788J6Z3yL0 (8/8)

女『……そんな、酷すぎますよ』

女『黒さんも男さんも、そんな、永遠に苦しみ続けなきゃいけないじゃないですか!』

黒『……私は、いいの。今、男と一緒に居られるだけで幸せだから』

黒『でも、男がずっと苦しみ続けることは、絶対にあってはならない』

黒『……絶対に』

女『……』


105VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/03/02(金) 17:51:01.42ZoQ5KDtJo (1/1)

キテタ?!!


106VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/03/03(土) 05:52:57.64Gv/FXwB3o (1/1)

キターーーー!


107VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/03/03(土) 09:05:58.0862qyiNFYo (1/1)




108VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2012/03/18(日) 00:06:55.58ZeP6/Atbo (1/1)

     ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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109VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/04/10(火) 23:16:30.89RuZ4wpmSO (1/1)

正捕手


110VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/04/12(木) 10:20:58.26YBR8nSqIO (1/1)




111VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2012/04/14(土) 02:28:50.90ffLwFfbvo (1/1)

楽しみにしてる


112VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2012/04/17(火) 07:44:21.11dJicpp3ho (1/1)

支援


113VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/04/19(木) 20:12:07.323ewZLXX20 (1/1)

つづきわ?


114VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)2012/04/19(木) 20:22:22.21ZyCu5xUyo (1/1)

>>113
下げろよクズ


115VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2012/04/25(水) 21:25:50.77O+jr0Bqeo (1/1)

まだかね


116VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)2012/04/27(金) 17:32:35.11T5AqAUH20 (1/1)

放置は甘えだ