1 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/25(日) 21:57:17.98KgDyVCpg0 (1/5)

1スレ目 美琴「す・・・好きです!!付き合ってください!!」上条「何やってんだ、御坂」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1304/13045/1304506297.html

2スレ目 美琴「当麻♪」上条「なんだ、美琴」垣根「俺も仲間に入れて」心理「はいはい」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1305/13053/1305377166.html

3スレ目 上条「美琴、愛してる」美琴「私も♪」垣根「俺も♪」心理「ジャマしないの」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1306063255/

4スレ目 上条「美琴は可愛いな」美琴「えへへ//」垣根「速さが足りない」心理「はいはい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1306724889/

5スレ目 上条「放さないからな」美琴「うん♪」垣根「話さないからな」心理「しゃべりなさいよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307282872/

6スレ目 上条「抱きしめようか?」美琴「うん//」垣根「抱こうか?」心理「やめて」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307709819/

7スレ目 上条「守り続けるからな」美琴「うん//」垣根「これがリア充です」心理「あなたもよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308139244/

8スレ目(番外編) 美琴「私の好きな人のことを、それ以上悪く言わないで!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308667506/

9スレ目 上条「結婚に必要な物は?」美琴「愛!」心理「お金」垣根「念のため三行半」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308992651/

10スレ目 上条「まずは!」美琴「そのふざけた!」心理「幻想を!」垣根「守るのこそ愛だ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309355502/

11スレ目 上条「マイホームか・・・」美琴「い、いいわね//」心理「そうね」垣根「欠陥住宅か」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309860801/

12スレ目 テクパトル「あの月はもう、空には出ない」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1310283821/

13スレ目 上条「美琴は可愛いな」美琴「//」垣根「心理定規可愛いハァハァ」心理「やめて」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1310641032/

14スレ目 上条「恋といえば!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311066610/

15スレ目 上条「旅行かぁ・・・」美琴「どこ行く?」垣根「ヤっちゃうのか?」心理「黙って」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311506386/

16スレ目 上条「愛って何かな」美琴「守ること?」心理「信じること」垣根「疑い続けることさ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311939697/

17スレ目 上条「始まった・・・」美琴「大覇星祭・・・」垣根「アナウンスは俺」心理「やめて」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312451177/

18スレ目 上条「引き続き!」美琴「大覇星祭!」垣根「アナウンスも俺!」心理「もうイヤ・・・」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312969940/

19スレ目 上条「まだまだ続く!」美琴「大覇星祭!」垣根「アナウンスはMeダヨ!」心理「誰よ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1313206497/

20スレ目 上条「そして終盤!」美琴「大覇星祭!」垣根「アナウンスはワシじゃよ」心理「誰よ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1313568339/

21スレ目 上条「みこと!」美琴「とうま!」垣根「マン」心理「そこまでよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1313987737/

22スレ目 上条「1に愛情!」美琴「2に愛情!」心理「3、4がなくて?」垣根「後藤さん」一同「誰だよ」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1314/13145/1314512717.html

23スレ目 上条「海外旅行!」美琴「イギリス!」心理「ご飯がまずい」垣根「ひもじいよぉ」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1315/13152/1315277970.html

24スレ目 上条「デートの定番は?」美琴「遊園地!」心理「映画館」垣根「特別な場所なんていらねぇさ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1316091462/

黒歴史 今日も学園都市には雨が降る
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1303/13037/1303730725.html




2 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/25(日) 21:58:21.11KgDyVCpg0 (2/5)

キャラ紹介

上条・・・言わずとしれたそげぶマン
美琴の彼氏、第一の主人公であり、正義感溢れます
美琴をかなり愛しています

美琴・・・ヒロイン
可愛いです、可愛いです、可愛いです
ツンデレがデレデレになってますが、それもまた(ry
上条さんにメロメロ

垣根・・・本シリーズでおそらくもっとも愛されてるキャラクター
イケメルヘンからギャグまでなんでもござれ
心理定規と付き合ってます、フリーダム
たまにツッコミ

心理定規・・・垣根の嫁
ていとくんに踊らされながらも彼を支えます
おそらく、心理定規タンハァハァって方もいるかと、俺もそうだ
ホント、マスコットキャラ

エツァリ・・・本シリーズで地味なキャラの一人
ショチトルと付き合ってる変態ツッコミ

ショチトル・・・地味キャラだった一人
エツァリと付き合ってます、自称ドMの実際ドM
もはや、ボケキャラ

削板・・・熱い男
黒子の彼氏、地味なはずがわりとキャラが濃い

黒子・・・ですの
削板の彼女、でもお姉さまも相変わらず好きなのでご安心を

一方・・・歪みないセロリ
番外個体の彼氏、そしてロリコン、意外とまともになった

番外個体・・・一方の嫁
やっとセロリと付き合うことに、マジ可愛いよワースト
わりと奥手

テクパトル・・・ダークホース
途中でレギュラーになったにも関わらずていとくんとならび本シリーズの目玉に
こんなはずではなかった
美月こと19090号と恋人に、さまざまな苦難も乗り越えイチャイチャリア充、背中フェチ

19090号・・・テっくんの嫁
勝手に美月と名づけました
後悔はしてません
テクパトルと結ばれましたが未だに照れ屋さん、そしてエロい

20000号・・・変態
しかも、テっくんでヤったこともある変態 、たまに男前

14510号・・・セロリのことが好きな乙女
めちゃくちゃ乙女

10033号・・・セロリのことが好きな乙女
恋する乙女は強かった

御坂妹・・・可愛いです
なぜかツッコミに

17600号・・・やや遅れて合流した妹達
意外と男前、おっとこまえー

■■・・・名前が思い出せないキャラ
まさかの存在感、俺には理解できない
準レギュ、というかエツァリよりも輝いてる気がする

吹寄・・・垣根に告白、失恋するもやはり友達がいいと気づいた強いキャラ
まさかの準レギュ、そしてツッコミ、おっぱい吹寄

ウイーハルさん・・・違った、初春
削板、黒子の出番でたまに登場

13577号・・・かつて20000号に公開オ○ニーをさせられたため、一時離脱していたミサカ
まさかの復活、でもトラウマは奥底に眠る

10039号・・・かつて20000号に公開オナ○ーをさせられたため、一時離脱していたミサカ
アンコは粒餡派らしい


3 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/25(日) 22:03:16.94KgDyVCpg0 (3/5)

食蜂・・・レズ、美琴に恋してる
最近本当の友達が出来て喜んでいる

打ち止め・・・一方通行と番外個体の娘ポジション
しかし寝取りを企んでいるという噂もある

麦野・・・魅力的なはずなのにアイテムで唯一恋の香がしない
がんばれおばさ・・・お姉さん

絹旗・・・超可愛い超キュートな超ヒロイン
海原に淡い恋心を抱いている
絶賛パンチラ

浜面・・・リア充

滝壺・・・浜面の彼女
ときどき黒い、実は腕力が半端ない

フレンダ・・・空から帰ってきた我らがアイドルな訳よ!
美人でスレンダー、完璧なスタイルな訳よ!
ゴーグル男なんて好きじゃない訳よ!

ゴーグル・・・スクールの中で一番地味だった人
語尾が「~っす」とかいう、若者口調
なぜかフレンダと共にこの世に戻ってきた

アレイスター・・・冷蔵庫
一体どうしてこうなったのか
最新式の家電

海原・・・絹旗にフラグを立てた男
本物
エツァリと鉢合わせしたら恐ろしいことになるはず




4 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/25(日) 22:06:27.92KgDyVCpg0 (4/5)

スレ内容

上琴、未元定規がメインのギャグほのぼの

一方通行×番外個体
テクパトル×19090号
削板×黒子
エツァリ×ショチトル
浜面×滝壺
俺×サトリナ


何もおかしいところはない

サトリナさんは俺の嫁

ほのぼの、グダグダ、原作崩壊、キャラ崩壊、マンネリが嫌いな方はご覧にならないほうがいいかと


注意事項

速さが足りないコメは諸事情によりお控えいただけたら幸いです

たまに筋肉動画を貼ります、耐性がない人はそっと戻るボタンを




5VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)2011/09/25(日) 22:06:56.725dRFybIVo (1/1)

乙です


6VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/25(日) 22:13:35.63FOgtzkv4o (1/2)

こんだけ進んで彼氏彼女の関係から進展しないところを見ると
明らかに浮気してるな。どちらがとも誰がとも言わんが


7VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)2011/09/25(日) 22:19:30.35Fa7uPYQAO (1/1)

乙!

もう25スレか、凄いな(笑)


8 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/25(日) 22:20:15.38KgDyVCpg0 (5/5)

>>6 だって結婚できない年齢ですもん

進みようないですもん

浮気とか寝取りは一切ないですよw


というか、本当にキャラが多くて把握できんね

ちょっとマジで減らしたい





9VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県)2011/09/25(日) 22:22:25.01ewKnf5CJo (1/1)

>>8
とかいいながらちゃっかりフレンダとゴーグルをふやしちゃってる>>1を応援してる


10VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/25(日) 22:40:07.296FIPCPTSO (1/1)

上条さんにこの曲を贈りたいタイトルは『負け犬の遠吠え』
歌詞こんなんW 「ヒーモヒモヒモヒーモヒモー♪」
by荒川橋の住人『☆』


11VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/25(日) 23:31:01.18FOgtzkv4o (2/2)

ワロスwwwwww

結婚できない年齢wwwwww

1.学園都市で18歳未満が結婚出来ないとは言われてない
2.上記が明記されてる場合でも二次創作ではどうとでもなる
3.つまりお前は結婚させる気がないだけだ

終了


12VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/09/25(日) 23:48:45.448wIWdQq5o (1/1)

>>11
1.学園都市の基本条例は日本国憲法及び日本国の法律に従うので、男は18歳以上にならないと結婚出来ない
2.そんなの作者の自由
3.つまりお前が自己中なだけだ

終了
長文スマソ


13VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)2011/09/25(日) 23:53:21.72PNjMHwnZ0 (1/1)

まあどうだって良いじゃん
最終的にはみんな結婚して子供作って家建ててハッピーエンドなフラグを>>1が立ててるし


14VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/26(月) 00:21:21.382PtNrzvgo (1/1)

>>12
一応突っ込んどくけど
日本国憲法及び、日本国の法律に従うとは書かれてない
ただあくまで日本国の意地を守るためだけに建前として条例の範囲で収められているだけ

実際は行政・立法・司法は独自に運営されてるから、(普通は憲法>法律>条例) 学園都市の条例>憲法>法律となってしまう
仮にこれが違うと異議が出るならば、その時点で日本国の憲法、及び法律は相当ねじ曲がってると推測される


ナガソリイ


15VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2011/09/26(月) 02:47:21.06iNPTUehz0 (1/1)

>>14
もともと二次元だし、その二次創作なんだからそんなことはどうでもいい。


16VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/09/26(月) 07:50:22.68y/63/kzHo (1/1)

┌─────┐
│い ち お つ.│
└∩───∩┘
  ヽ(`・ω・´)ノ


17VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/26(月) 08:35:20.06qsm0VMV70 (1/5)

>>1乙
はwwwwまwwwwづwwwwら
紹介にせめてパシリって入れてあげて


18VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/26(月) 10:17:06.02FGwGLTcz0 (1/1)

新スレ立て乙!!25スレまでやるとはすごいな。憧れちまうよ(キラキラ


19 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 10:59:21.47SbMNjWiJ0 (1/53)

ゴーグル「・・・ん?垣根さん」

垣根「あれ?お前何してんの」

ゴーグル「・・・帰るところですよ」

垣根「は?」

神社から帰るはずの道

その途中になぜか垣根がいた

ゴーグル「っていうか、垣根さんはなんでここに?心理定規さんは・・・お参りは?」

垣根「いや、あいつがおでん食べたいっていうからコンビニに買いに来た」

ゴーグル「あー・・・心理定規さんっておでん好きなんすよね」

垣根「そうそう・・・お前は?アイテムのヤツらは」

ゴーグル「・・・やっぱり馴染めませんでした」

垣根「諦めるの早いなおい・・・」

ゴーグル「・・・俺はスクールだったんすから、アイテムとは合いませんよ・・・温もりなんてほしくないっすから」

垣根「スクールも温もりはあっただろ」

ゴーグル「そうっすけど・・・なんか違ったんすよ」




20 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:02:23.56SbMNjWiJ0 (2/53)

垣根「・・・あぁ、あれか・・・お前はスクールのメンバーはいいわけだな」

ゴーグル「そりゃそうっすよ、二人とも無駄に騒がなくて落ち着いてますし」

垣根「オーケー、じゃあお前もおでん食べるか」

ゴーグル「すいません、俺の知ってる文法と違うんすけど」

垣根「いいから、どうせこの後やることもないんだろ?」

ゴーグル「そうっすけど・・・なんでですか?」

垣根「心理定規と三人でだべろうぜ」

ゴーグル「!!そ、それは」

垣根「スクールになるだ?ふざけんな、お前は俺たちの仲間だっただろうが」

ゴーグル「な、仲間・・・」

垣根「知ってるぜ、お前はスクールは大好きだった・・・心の底からな」

ゴーグル「・・・そうですけど・・・」

垣根「なら三人で話そうぜ、俺もお前は嫌いじゃないし」

ゴーグル「でも・・・」

垣根「あぁもう!!てめぇは昔からウジウジウジウジ!!!」




21 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:05:07.14SbMNjWiJ0 (3/53)

ゴーグル「ウジウジって・・・」

垣根「そんなんだから心理定規にもフラれるんだよ!!」

ゴーグル「そ、そりゃ関係ないっすよ!!」

垣根「とにかく!!行くぞ」

ゴーグル「はぁ・・・分かりましたよ」

垣根「・・・なぁ」

ゴーグル「なんすか?」

垣根「前から思ってたんだけどさ、そのヘッドギアみたいなのってなんだよ」

ゴーグル「内緒っす」

垣根「へぇ・・・もいでいいか?」

ゴーグル「もがないでくださいよ」

垣根「・・・そう言われるともぎたてにしたくなるな」

ゴーグル「しなくていいっす」

垣根「ちっ」




22 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:08:55.14SbMNjWiJ0 (4/53)


心理「おかえり・・・ってゴーグル君も一緒?」

ゴーグル「ちわ・・・ってあれ?」

上条「あ、ゴーグルだ」

美琴「不憫なゴーグルさんだ」

ゴーグル「えっと・・・たしか上条さんと御坂さんでしたっけ?」

美琴「うん、そうだけど」

垣根「なんだよ、知り合いになったのか」

上条「は?あぁ、まぁ」

ゴーグル「・・・あ、あの・・・スクールの三人だけなんじゃ・・・」

美琴「?ジャマかな?」

ゴーグル「あ、あぁいや!!そんなことないっすよ!!」

上条「そうか、なんか悪いな」

ゴーグル「・・・」


ゴーグル(アイテムの面々に比べて・・・大人だ!!!これはどうにかなりそうっす!!)

垣根(てめぇは勘違いをしている)

心理(このゴーグルもいでもいいのかしら)




23 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:15:44.81SbMNjWiJ0 (5/53)

ゴーグル「・・・にしても、心理定規さんっておでん好きっすよね・・・」

垣根「呆れるほどにな」

心理「あら、このホクホク感がたまらないのよ」

美琴「ふーん・・・」

ゴーグル「・・・その、上条さんとか御坂さんはなんで垣根さんたちと知り合ったんすか?」

上条「あぁ、呼び捨てでいいけど」

ゴーグル「いや、こっちのほうが楽なんすよ」

垣根「敬語は距離を置けるからな」

ゴーグル「あ、違いますけどね!!」

美琴「ふーん・・・まぁ私はさん付けでもいいわよ」

心理「そっちのほうが美琴は慣れてそうね」

ゴーグル「?なんでっすか?」

垣根「・・・御坂美琴だぜ?」




24 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:18:04.06SbMNjWiJ0 (6/53)

ゴーグル「・・・!?第三位っすか!!!」

美琴「あ、知らなかったんだ」

ゴーグル「はぁ・・・ってことは垣根さんと知り合いでも無理ないっすね」

垣根「いや、こいつらと会ったのは偶然だったけどな」

ゴーグル「?そうっすか」

心理「遊園地で偶然仲良くなっただけよ」

ゴーグル「へぇ・・・ってことは上条さんもそれなりの実力者っすか?」

上条「あぁいや・・・無能力者だよ」

ゴーグル「ふーん・・・」

垣根「でも幻想殺しだぜ、こいつ」

ゴーグル「アレイスターのメインプランだったあれっすか?」

上条「?メインプラン?」

垣根「なんでもねぇよ、貴重な人材ってことだ」

ゴーグル「そりゃビッグカップルっすね」




25 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:20:44.58SbMNjWiJ0 (7/53)

上条「・・・意外と驚かないんだな」

ゴーグル「あ、驚いたほうがよかったっすか?」

美琴「ううん、なんか嬉しいわよ・・・そういう反応」

ゴーグル「・・・知り合いに垣根さんみたいなのがいたら驚けなくなりますよ」

垣根「ひでぇなおい・・・あ、大根くれよ」

心理「はい、あーん」

垣根「あーん」

ゴーグル「あーん!?」

垣根「?なんだよ大声出して」

ゴーグル「い、いや・・・二人のイメージから遠いことが・・・」

心理「何よ、私達は偶像じゃないのよ?」

ゴーグル「こ、これが愛の力っすか・・・人を変えるんすか・・・」

美琴「?大丈夫?」

ゴーグル「な、なんとか・・・」





26 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:25:28.71SbMNjWiJ0 (8/53)

上条「・・・はぁ、正午まであと1時間・・・」

美琴「・・・ゴーグルさん、フレンダはどうしたの?」

ゴーグル「あ、いや・・・」

垣根「アイテムとは反りが合わなかったってさ」

心理「あら、諦めが早いわね」

ゴーグル「だ、だって・・・」

上条「無理に誰かといる必要はないさ・・・自分がいたいって思える場所が居場所になるんだから」

ゴーグル「そうっすよね!?」

垣根「でもよ、一歩は踏み出さないと」

心理「はい、昆布」

垣根「おうサンキュー」

ゴーグル「・・・一歩っすか・・・」

美琴「ゴーグルさんはなんでフレンダと会ったの?」

ゴーグル「いや、適当に天国をふらついてたら・・・あぁそういや御坂さんそっくりの人が10000人以上いましたよ」

美琴「!妹達・・・?」




27 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:28:13.26SbMNjWiJ0 (9/53)

ゴーグル「へぇ・・・あれが噂の妹達だったんすか」

上条「知ってるのか?」

ゴーグル「元暗部の一員っすよ?そりゃ一応・・・っとごめんなさいっす」

美琴「あ、ううん・・・」

ゴーグル「あと上条さんそっくりの人もいたような・・・」

上条「俺?でも俺生きてるけど・・・」

美琴「・・・!もしかして記憶を失う前の当麻じゃない!?」

上条「え・・・でもそれって魂になるのか?」

ゴーグル「死の世界なんて曖昧っすよ・・・」

美琴「ふーん・・・なんか面白そう」

ゴーグル「・・・フレンダさんは・・・本当に偶然だったんすよ」

垣根「いいじゃねぇか、運命的で」

ゴーグル「そういうのではないっすけどね」

垣根「お前がそう思ってるだけだ」




28 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:32:47.49SbMNjWiJ0 (10/53)

ゴーグル「・・・でも、なんだかんだフレンダさんは面白い人ですよ」

美琴「?合わないんじゃなかったの?」

ゴーグル「そりゃアイテムっすよ」

上条「じゃあ・・・フレンダとは今も一緒にいたいのか?」

ゴーグル「どうなんでしょうかね・・・」

垣根「・・・まぁグダグダ言うな、俺たちと連絡取れるなら間接的にアイテムとも連絡は取れるし」

ゴーグル「いつからスクールとアイテムは仲良しに・・・」

心理「あ、はんぺん美味しい」

美琴「ちょうだいちょうだい」

心理「はい」

美琴「ありがとー!」

上条「・・・おでんは温もりがいいよな」

ゴーグル「・・・なんかほのぼのしてますね」




29 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:38:12.45SbMNjWiJ0 (11/53)

垣根「こういうのも最近は悪くないって思い始めてな」

ゴーグル「俺も別に嫌いじゃないっすよ」

上条「・・・ゴーグルはこれからどうするんだ?」

ゴーグル「そうっすね・・・金はたくさんありますけど」

美琴「・・・そうじゃないわよ、一人で暮らすの?」

ゴーグル「・・・まぁそれでもいいかなぁ、と」

心理「寂しいわね、フレンダがいるじゃない」

ゴーグル「あ、あれは安眠妨害装置っすよ?」

垣根「どういうことだよ?」

ゴーグル「だって寝てるときに蹴りはくらわしてくるしいびきはかくし・・・寝言で俺を呪ってるし」

垣根「・・・一緒に寝たのか?」

ゴーグル「違いますよ・・・フレンダさんがソファーで寝てたんす、俺はそれを起こそうとして死に掛けたんすよ」

美琴「うわ・・・怖い」

ゴーグル「・・・でも、楽しかったっすよ」

心理「・・・今からフレンダの元に行きなさいな」





30 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:43:19.87SbMNjWiJ0 (12/53)

ゴーグル「う・・・さっき別れてきたばっかっすよ、気まずい・・・」

垣根「知るか」

ゴーグル「知るかって・・・」

心理「もしかして、フレンダがアイテムのほうを選んだのが悔しいの?」

ゴーグル「ち、違いますよ!!」

上条「あ、ヤキモチか」

美琴「なーんだ、フレンダのこと気になってるんじゃない」

ゴーグル「違いますからね!」

垣根「どっちにしろ、てめぇは居場所を見つけなきゃならねぇ」

ゴーグル「・・・そうかもしれないっす」

上条「フレンダの近くは心地いいんだろ?」

ゴーグル「・・・言ってますけど、恋愛感情じゃないっすよ?」

美琴「はいはい・・・問題はそれじゃないわよ」

垣根「ほれ、行ってきな」





31 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:48:15.27SbMNjWiJ0 (13/53)

ゴーグル「・・・一人じゃきついっすけどね」

美琴「あ、じゃあ私と当麻も行ってあげるわよ!!!」

上条「そうだな」

ゴーグル「い、いや!!そこまでしてもらうのは・・・」

美琴「いいっていいって!!」

上条「俺たちが手伝ってやるから!な!!」

ゴーグル「は、はぁ・・・」

心理「それじゃ、よろしくね」

美琴「うん!」

垣根「あー・・・だりぃ、早く正午になーれ」

上条「魔法をかけるな」


ゴーグル「・・・はぁ」

美琴「・・・さっきから溜め息ばっかりね」

ゴーグル「仕方ないっすよ・・・」

上条「・・・あ、いたいた」




32 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:50:55.21SbMNjWiJ0 (14/53)

ゴーグル「あれ、フレンダさんは一人みたいっすね・・・」

上条「なんかキョロキョロ見渡してるな」

美琴「麦野さんたちとはぐれたのかな?」

ゴーグル「はぐれたんすかね・・・」

上条「・・・でも今なら一人でいいだろ?」

ゴーグル「え?」

美琴「そうね、二人きりなんだしがんばって!!」

ゴーグル「ちょ、ちょっと!?」

ゴーグル男が大声を出してしまう

その声に、フレンダが勢い良く振り返った

フレンダ「あ!!いた訳よ!!!」

ゴーグル「げ・・・」

上条「じゃあなゴーグル!!!」

美琴「告白はストレートに、よ!!」

ゴーグル「・・・いつの間にやらそんなラブコメになってたんすね・・・」ハァ




33 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:55:43.33SbMNjWiJ0 (15/53)

フレンダ「ちょっと!!何いまさら帰ってきてる訳よ!!」

ゴーグル「う・・・そりゃ申しわけないっす」

フレンダ「い、いまさら帰ってくるとか超ダサい訳よ!!」

ゴーグル「・・・これだからイヤだったのに・・・」ハァ

フレンダ「な、なに溜め息ついてんのよ!?」

ゴーグル「・・・その」

フレンダ「な、なに?」


ゴーグル「フレンダさんってなんで俺を探してたんすか?」

フレンダ「!?わ、わわわ私は麦野たちを探してた訳よ!!!」

ゴーグル「だったら携帯で連絡、取れるでしょ」

フレンダ「て、天国から来たから持ってなかった訳よ!!」

ゴーグル「・・・だとしても、なんではぐれたんすか」

フレンダ「わ、私がちょっとはしゃぎすぎた訳よ!!!」

ゴーグル「へぇ・・・」

フレンダ「・・・アンタを探してたんじゃないからね!!」




34 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 11:59:53.59SbMNjWiJ0 (16/53)

ゴーグル「・・・フレンダさん、俺はフレンダさんと一緒にいると面白いっす」

フレンダ「にょわっ!?」

ゴーグル「そりゃ、うるさいしめんどくさいし子供だしタイプじゃないし胸小さいし」

フレンダ「・・・絶対にバカにしてる訳よ・・・」

ゴーグル「でも、そんなフレンダさんが嫌いじゃないっす、面白い友達っす」

フレンダ「ま、まぁ・・・私も嫌いじゃない訳よ」

ゴーグル「・・・その」

ゴーグル男が携帯を差し出す

天国から来たときに持ってきたのだ

ということは、フレンダだって携帯くらい持っているはず

それはやはり

ゴーグル(・・・麦野たちとはぐれたわけじゃないんすね)


ゴーグル「これ、俺の電話番号とメアドっす」

フレンダ「!!いいの?」

ゴーグル「ヒマだったらちゃんと返せますので」

フレンダ「ま、まぁ!!ヒマだったら電話くらいならいい訳よ!」




35 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 12:06:09.52SbMNjWiJ0 (17/53)

ゴーグル「・・・じゃあ、俺はこれで」

フレンダ「あ、あのね!!」

ゴーグル「はい?」

フレンダ「麦野と絹旗は・・・その、ご飯食べに行っちゃって・・・」

ゴーグル「は?この時間にっすか?」

フレンダ「それで、浜面と滝壺はイチャついててムカつく訳よ」

ゴーグル「あ、分かりますよその気持ち」

フレンダ「でしょ?」

ゴーグル「それで・・・今は一人っすか」

フレンダ「あー、ヒマだなぁ!!誰か一緒に回ってくれないかなぁ!!」

ゴーグル「・・・フレンダさんってツンデレキャラだったんすね、知らなかったです」

フレンダ「ち、違う訳よ!!」

ゴーグル「俺でよければ喜んで」

フレンダ「あ、ありがと!!じゃあ食べ回る訳よ!!」

ゴーグル「うへぇ・・・」


ゴーグル男とフレンダの食べ歩きが始まる

だがゴーグル男は知らない

まさかあんな悲劇が始まるなんて、知らない





36 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 12:11:35.69SbMNjWiJ0 (18/53)

ショチトル「ん?まだ正午にはなってないのか・・・」

エツァリ「そうですね・・・どうしましょうか」

テクパトル「というか、正午になってもやることはないけどな」

19090「・・・大食い大会とかに行くんでしょうかね」

テクパトル「大食い?」

19090「このチラシ、見て下さい」

19090号が樹にくくりつけてあるチラシを指差す

「新春!!大食い大会!」と書かれている

なんでも用意された食事を全て食べきれば、賞金がもらえるらしい

テクパトル「参加料は2000円・・・」

エツァリ「・・・メニューが書いてありますね・・・」

ショチトル「ほうほう・・・でも昼飯にはちょうどいいんじゃないか?面白そうだし」

19090「これ・・・食べきる人なんていないでしょうね」

ショチトル「あぁ、さすがにこれを食べきるのは無謀だな」





37 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 12:14:18.85SbMNjWiJ0 (19/53)


一方「・・・大食い大会?」

番外「何このチラシ?」

一方「・・・まァ2000円払っても損はしねェ量のメニューだな」

番外「いいんじゃない?面白そうだし」


食蜂「・・・ふーん、大食い大会かぁ」

打ち止め「なんか面白そうだね!」

御坂妹「・・・しかし、これはなかなかハードなメニューですね」

■■「・・・これで優勝すれば。人気者」

吹寄「・・・よし、正午になったら提案しましょう」


削板「大食いか!いいんじゃないか!」

黒子「ちょうどおなかの空く時間ですしね」

削板「よーし!!そろそろ正午だし、向かうぞ!」

黒子「はいですの」




38 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 12:17:58.47SbMNjWiJ0 (20/53)

フレンダ「?見て見て、大食い大会だって」

ゴーグル「うへぇ・・・こんなもん食べられないっすよ」

フレンダ「でもわざわざレストラン行くのもあれじゃない?」

ゴーグル「・・・やってみますか?賞金なんてどうせもらえないでしょうけど」

フレンダ「うん、いいんじゃない?」


上条「へぇ・・・大食い大会か」

垣根「あちこちにこのチラシ貼ってあるみたいだったな」

心理「じゃあみんなも見てるかもね」

美琴「ふーん・・・面白そうね」

上条「副賞は・・・レストランの割引券、ゲコ太グッズの詰め合わせ?」

美琴「!!!ホント!?」

垣根「あ?提供がゲコ太のアニメーション会社じゃねぇかよ」

美琴「やろう!」

心理「はぁ・・・私は見物にしておくわ」

垣根「じゃ、集合場所に行くか」





39 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 12:20:38.59SbMNjWiJ0 (21/53)

仲間達は正午に集った

ちょうど、大食い大会が始まる20分前

彼らは燃えていた

必ず食べきってみせると

そして、新春の昼を楽しむと

上条「よーし!腹は空いてるか!?」

一同「おう!!」

ショチトル「いっぱい食べたけどまだいけるぞ」

■■「ふふ。ここでハラペコ巫女さんキャラを作ってみせる」

一方「・・・やってやろうじゃねェか」

上条「じゃあ向かうぞ!!」


上条「大食い大会へ!!」


彼らは失念していた

本当の「大食い」キャラが誰なのかを

その「大食い」キャラだって、学園都市にいることを





40 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 12:21:28.29SbMNjWiJ0 (22/53)

いったん休憩

正月だもの、いろんなキャラ出してもいいじゃない


いいじゃない、収拾つかないけどいいじゃない




41VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/26(月) 12:37:44.84a4xD1zAIO (1/1)

白いしすたーさん?



42VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/26(月) 12:41:05.85qsm0VMV70 (2/5)

まwwwwさwwwwかwwww
ここで登場ですかww


43 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 13:00:07.11SbMNjWiJ0 (23/53)


上条「おぉ・・・すっげぇ・・・」

美琴「こ、こんなに集まるもんなのね・・・」

一方「物好きが多いンだな」

一同が辺りを見回す

どう見ても、軽く1000人は集まっている

一つの長机は5人掛け

それが横に10列、縦に20列は並んでいる

しかも、それだけでは足りないからか即席で席を作っているようだ

ショチトル「賞金は・・・50万か」

上条「・・・この人数から参加料巻き上げればそんくらい安いんだろうな」

吹寄「・・・なんか、一気にやる気が出てきたわ!!」

■■「お祭り騒ぎ」

御坂妹「これは燃えますね・・・」

削板「よーし!!!やってやろうじゃないか!!!」

意気込む一同を、二人の人影は呆れて見ていた


ゴーグル「・・・みなさんも参加っすか・・・」

フレンダ「よ、よーし!!張り切っちゃう訳よ!!」




44 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 13:03:24.28SbMNjWiJ0 (24/53)

心理「あら、二人も参加なの?」

ゴーグル「あ、心理定規さん」

フレンダ「・・・アンタは参加しないの?」

心理「当たり前でしょ、私はそんなに大食いじゃないし、おでんも食べたから」

フレンダ「ま、こんな量は食べきれないだろうけど」

ゴーグル「・・・2000円分はせめて食いたいっすね・・・」

心理「スポンサーは大きいアニメーション会社らしいわね・・・学園都市も変わったというかなんというか」

フレンダ「よーし!!負けない訳よ!!」

ゴーグル「・・・俺はボチボチでいいっすよ」


上条「あ、始まるみたいだな」

テクパトル「・・・水はおかわり自由・・・か」

美琴「でもこういうのって水で流し込むのはまずいわよね」

テクパトル「最初は普通に行こうか」

19090「そうですね・・・」

エツァリ「・・・食べきれる自信がありません」




45 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 13:10:30.73SbMNjWiJ0 (25/53)

垣根「・・・来るぞ」

「ではみなさん!!始め!!!」

黒子「よし、がんばりますの!!!」

選手一同が一斉に箸を握る


ゴーグル「・・・ま、まずはベークドチキンからっすか・・・」

フレンダ「・・・私はそばからいく訳よ」

ゴーグル「・・・無理だったら無理って言ってくださいね、吐きそうなフレンダさんとか見たくないっすから」

フレンダ「そりゃお互い様な訳よ・・・」

フレンダが溜め息をつきながらそばをすする

味はかなり美味しいため、今は純粋に昼ごはんとして楽しめる

フレンダ(・・・にしても、隣の子・・・ずいぶんと小柄な訳よ)

ゴーグル(この子一番最初にダウンするんじゃないっすか?)


イン「ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ」





46 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 13:15:39.26SbMNjWiJ0 (26/53)

ショチトル「・・・お米・・・」

テクパトル「・・・そばに米・・・か」

削板「おぉ!!美味しいぞ!!」

テクパトル「・・・食べ合わせは微妙だな・・・」

番外「っていうか、確実にこれ・・・」

食蜂「脱落者を多く出させるために炭水化物増やしてるわよねぇ」

打ち止め「・・・お水・・・」

一方「・・・くそ・・・無理すンなよ・・・」

上条「お前もな・・・」

■■「あ、お吸い物美味しい」


ゴーグル「・・・あぁ、エビの天ぷら美味しいっす」

フレンダ「それそばにのっけたら最高な訳よ」

ゴーグル「あ、それいいっすね」


イン「美味しいんだよー!!!」

ゴーグル「・・・」

フレンダ(も、もう4分の1完食・・・?)




47 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 13:20:28.60SbMNjWiJ0 (27/53)

■■「・・・?なんでゴマ豆腐?」

テクパトル「ちょうど薄味のものもほしくなるだろ・・・」

垣根「・・・なんでハンバーグ?」

御坂妹「明らかに・・・?一方通行、どうしました?」

一方「・・・ギブ・・・」

削板「は、早くないか?」

食蜂「うわだっさ・・・」

打ち止め「ミサ・・・私も・・・」

吹寄「子供にはきついかもね・・・」

美琴「・・・ゲコ太のためとは言ってもきついわね・・・」

上条「話してる暇があったら食べたほうがいいぞ・・・」

テクパトル「・・・これは流石に・・・」

番外「きついよね・・・」

19090「・・・う、ここに来て昆布巻き・・・」




48VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/26(月) 13:24:13.14qsm0VMV70 (3/5)

何このランダムフードはwwww


49 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 13:26:58.85SbMNjWiJ0 (28/53)


フレンダ「・・・きっつ・・・」

ゴーグル「まだ4分の1っすよ・・・先は長いっす」

フレンダ「・・・ねぇ、そっちの子はなんでそんなに食べられる訳よ?」

イン「はむはむ!!ん?私なのかな?」

ゴーグル「・・・もう半分・・・」

フレンダ「信じられない訳よ・・・」

イン「あのね、なんで食べられるの?って聞くのがおかしいんだよ!」

ゴーグル「は、はぁ・・・」

イン「なんで食べられないの?なんで諦めてるの?こんなに美味しいものが目の前にあるんだよ!?」

フレンダ(ダメだ・・・この子おかしい訳よ)

ゴーグル「・・・と、とにかく・・・食べましょう」

フレンダ「うん・・・」

イン「それにしてもこもえはどこなのかな?」モグモグ

ゴーグル「・・・しゃべりながらなんで食べられるんですか・・・」

フレンダ「・・・ゴーグル、水取って・・・」

ゴーグル「あ、はいはい」





50 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 13:33:46.85SbMNjWiJ0 (29/53)


垣根「あー、ダメだわギブギブ」

エツァリ「もうダメです・・・」

19090「・・・こんなもの食べきれるわけがありません・・・」

美琴「はぁ・・・なんて量なのよ・・・」

番外「・・・テクパトルと削板はまだ食べられるんだ・・・」

削板「・・・」

テクパトル「・・・さすがにちょっときつくなってきたな」

削板「くっ・・・あと半分もない、大丈夫、いけるさ!!」

テクパトル「最初に炭水化物を食べてたのはありがたいな・・・」

削板「・・・にしても・・・」


テクパトル・削板「なんで姫神もまだ食べられるんだよ・・・」

■■「ふふふ。ハラペコ巫女さん・・・ハラペコ巫女さん」

テクパトル(執念を感じる・・・)

削板(寒気がした・・・)





51VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/09/26(月) 13:34:40.35+z+/jR2Z0 (1/1)

なるほど、巫女VSシスターか・・・・・・これは見ものだな


52 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 13:38:25.12SbMNjWiJ0 (30/53)

フレンダ「・・・」

ゴーグル「フレンダさん、ギブしたほうがいいっすよ」

フレンダ「うぅ・・・で、でも・・・」

ゴーグル「・・・参加料くらいなら俺が払いますから」

フレンダ「ほ、ホント!?」

ゴーグル「まぁ・・・にしても、これどう考えてもおかしいっすよね・・・」

フレンダ「・・・食べきる人がいることなんて想定してない訳よ」

ゴーグル「・・・まぁ、そうだったんでしょうけどね」

ゴーグル男が呆れたように隣の少女を見る

銀髪のシスターだろうか

見た目は明らかに外国人だ

シスターさんが大食いをしているのはなかなか面白い光景である

しかも、ほとんど完食に近い

イン「あれ?もう終わりなのかな?」

フレンダ「・・・すっごい・・・」




53 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 13:43:34.65SbMNjWiJ0 (31/53)


テクパトル「・・・無理だ」

削板「はぁ・・・大晦日の夜だからっていろんなもん食いすぎたのがそもそもの過ちの始まりか・・・」

テクパトル「・・・姫神・・・」

■■「ふふ。もう残ってるのは私だけ・・・」


「おぉっと!!これで残りは二人となりました!!」


■■「!!!???」

吹寄「の、残ってる人がまだいるの!?」

食蜂「誰なのよ・・・」

打ち止め「あ、あれ・・・」

一方「あ、あいつは・・・」


イン「ふふふ・・・少ない・・・少ないんだよ、足りないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」


上条「インデックス!?」

美琴「来てたのね・・・大食いシスター!!」

垣根「・・・ていうか隣にゴーグル馬鹿とフレンダがいるな」




54 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 13:50:52.69SbMNjWiJ0 (32/53)

イン「・・・?あいさもいるんだ、へぇ」


■■「・・・あの子は・・・私の一番のライバル」


イン「いいんだよ、私の胃袋に楯突こうっていうんだね」


■■「ふふ・・・ふふふ。やってあげる!!!!」


「な、なんということでしょう!!まさか残ったのは二人とも女性!!」

「一人は・・・イギリスのシスター、インデックスさん!!」

「もう一人は・・・知りません!がんばってください!!」


■■「え?」

吹寄(・・・データがないのね・・・)

食蜂(かわいそう・・・)

垣根(やっと認知され始めたのに)

一方(不憫だなァ)

美琴「・・・インデックス・・・もうミカンだけね・・・」

ショチトル「化け物だろあれ」

エツァリ「・・・見ているだけで吐き気が・・・」





55 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 13:57:38.38SbMNjWiJ0 (33/53)

イン「・・・あいさ、待っててあげるんだよ」

■■「・・・なんですって?」

イン「さぁ、早く追いついてくるんだよ」

■■「・・・分かった」


テクパトル「!!姫神が他の食材をどんどん放り込んでいく!」

上条「よ、よく食べられるな・・・」

美琴「なんなのよこの二人・・・」


■■「・・・残りはミカンだけ」

イン「・・・じゃ、食べるんだよ」

二人が同時にミカンを口に放り込む


「か、完食!!お二方が賞金を・・・」


イン「ダメなんだよ、それじゃあ」

「は、はい?」

■■「王者というのは。二人もいらない」

イン「ブラックホールは一つでいいんだよ、私とあいさのどちらかが勝つまで続くんだよ」


垣根「まだ食べるのかあいつら」

心理(・・・今更だけど、参加すればよかったわ)




56VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/26(月) 13:59:29.61vWfh1mHU0 (1/1)

更新速度最強SS


57 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 14:04:23.31SbMNjWiJ0 (34/53)

■■「・・・いいよ。やってあげる」

イン「じゃ・・・手始めに、今のメニューをあと3つかな!」

■■「・・・え?」

イン「?どうしたの?あいさ?」

■■「・・・3つ・・・?」

イン「ダメなのかな?あいさの胃袋はそんなものだったの?」

■■「で、でも」

イン「・・・じゃあ、私の勝ちなんだよ」

■■「くっ・・・」

イン「・・・一つ教えてあげる、あいさは腹ペコキャラになれない」

■■「!?どうして・・・」

イン「あいさは、そこに食べ物があるから食べようとする・・・その時点で常人なんだよ」

垣根(いーえ、大食いです)

イン「でもね、私は違う」


イン「私が望めば、そこに食べ物が現れる」

イン「それが腹ペコキャラ、それが王者なんだよ」

イン「食べ物があるから食べるんじゃない、食べることに理由なんていらないんだよ」

■■「ま、負けた・・・」





58VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/26(月) 14:05:37.43flen7ZPIO (1/1)

相変わらず早いな。乙。


59 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 14:10:44.95SbMNjWiJ0 (35/53)


「優勝はインデックス選手です!!」

会場からどよめきと歓声が上がる

イン「やーやー!!我こそは最強の悪食王、インデックスなんだよ!!」


フレンダ「・・・信じられない・・・」

ゴーグル「化け物・・・」


黒子「・・・というか・・・」

上条「あいつまだ全然腹膨れてないだろ・・・」

テクパトル「・・・神秘だ」

19090「・・・恐ろしいものを見ましたね」

ショチトル「・・・はぁ・・・」

垣根「・・・これからどうするんだよ・・・」

上条「とりあえず・・・いったん休憩しようぜ」

美琴「うぅ・・・ゲコ太・・・」

上条「あとでインデックスからもらうか」



60 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 14:17:05.93SbMNjWiJ0 (36/53)

一方「・・・よォ」

イン「あ、みんなもいたんだね!」

上条「その・・・ゲコ太の・・・」

イン「あ、みことにあげるんだよ!」

美琴「ホ、ホント!?」

イン「私が持ってても意味ない・・・あー!!!こもえ!!!」

小萌「ぷはー・・・あ、シスターちゃん、ここにいたのですねー・・・って上条ちゃん!?」

上条「げ」

小萌「げ、とはなんなのですか!!先生はそんな子供に育てた覚えはありません!!」

上条「アンタは俺の母親か!!っていうか堂々と昼間から酒を・・・」

■■「小萌。何してるの」

小萌「あ、姫神ちゃんもいたのですかー」

上条「話聞いてくださいよ!!その見た目で酒はアウトでしょ!!」

小萌「先生は酒豪なのですよー」

テクパトル(・・・なんだこの生き物は・・・)

エツァリ(・・・髪の毛は染めてるんでしょうか)




61 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 14:21:23.95SbMNjWiJ0 (37/53)

ショチトル「・・・どんどん人口密度が上がっていくな」

心理「そうね」

食蜂「あ、いたのぉ?」

心理「ずーっと大食い大会を見てたけど・・・」

■■「・・・私の敗北は。もはや運命」

イン「あいさも悪くはなかったんだよ」

黒子「むしろすごすぎましたの」

打ち止め「・・・おなかいっぱいで動けないよ・・・」

御坂妹「・・・ダイエットに励まなければ・・・」

番外「あー、そうだね・・・」

吹寄「はぁ・・・女は悩むものよね・・・」

削板「ははは!!健康第一だからな!」

上条(ダメだ、人が多すぎて把握できない!)

小萌「そうそう、シスターちゃん、あっちに美味しそうなお団子が売ってましたよー」

イン「行くんだよ!!」

御坂妹「・・・私はそろそろ家に帰りますね」

テクパトル「ん?そうか」




62VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/26(月) 14:27:54.98qsm0VMV70 (4/5)

ところどころに>>1の心境がww


63 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 15:03:36.38SbMNjWiJ0 (38/53)

吹寄「私達もそろそろ・・・」

垣根「あぁ?なんでよ」

吹寄「・・・友達と予定がね」

■■「カラオケに行くのよ」

食蜂「・・・そうなんだ」

吹寄「食蜂も行く?」

食蜂「!!いいの!?」

■■「もちろん」

垣根「じゃあ俺も・・・」

心理「あなたはダメよ」

垣根(ちっ)


上条「じゃあ・・・俺たちは羽根突きでもするか」

美琴「前もやったわね・・・懐かしい」

テクパトル「そうなのか?」

一方「お前らはいなかったなァ」




64VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)2011/09/26(月) 15:07:07.72hFpyqmrAO (1/1)

キャラ減らしにかかってやがるwwww


65 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 15:10:33.51SbMNjWiJ0 (39/53)

垣根「懐かしいな・・・たしか負けたらほっぺたに落書きだったな」

ショチトル「よーし、川原に移動してやってみるか」

打ち止め「ミサカは審判ね!!」

エツァリ「えぇ、お願いします」

一方「・・・カップルでいいンだよな?」

美琴「うん、いいんじゃない?」

番外「よっしゃ、優勝してやるからね!!」

19090「ふふん、愛の大きさならミサカたちが一番です!」

削板「いやいや!!俺たちだな!!!」

テクパトル「負けられないな・・・」

垣根「さて・・・移動するか」

一同がゾロゾロと移動する

正月の昼間の番組は録画して夜に見る

そして昼間は外で遊ぶ

典型的な若者の遊び方なのだ




66 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 15:15:51.64SbMNjWiJ0 (40/53)


上条「・・・さて」

垣根「コートは書いた」

ショチトル「羽子板も羽もある」

垣根「・・・20点先取の試合でいいな」

テクパトル「あぁ、いいぞ」

一方「・・・誰からやるンだよ」

削板「よーし!!じゃあ俺たちが行こうか!!」

エツァリ「・・・では自分達が行きましょうか」

ショチトル「ほう・・・いいだろう」

黒子「いい度胸ですの!!」

打ち止め「じゃあ始めるね!!」


打ち止め「第一回、今年の初めは羽を突く!!」

打ち止め「チキチキ、そ、そんなところ突いたらダメ・・・羽根突き大会・・・」

一方「誰だ台本書いたのはァ!!!!!!!!!」

垣根「ひゃひゃひゃ!!」

一方「てェェェいとくゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」





67 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 15:21:37.87SbMNjWiJ0 (41/53)


削板「・・・」

垣根「さぁ、先攻は削板、白井チーム」

心理「実況は、メルヘン男垣根と、ときどき怖い心理定規がお送りします」

垣根「・・・削板は力だけでもかなり強いからな・・・あとはコントロールが上手くいけば完璧だな」

心理「なお今回は能力、魔術使用が自由です」


黒子(・・・わたくしの能力は触れなければ使用不可能・・・)

黒子(・・・羽ではなく羽子板を飛ばすしかありませんの)

黒子(となると・・・)

黒子「軍覇さん、攻撃はお願いしますの!!」

削板「任せとけ!!」

削板が空を目掛けて羽を投げる

削板「くらえ!!バーニングスマーッシュ!!!!!!!!!」


エツァリ「!?ま、摩擦熱で羽が燃えている!?」




68 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 15:30:48.51SbMNjWiJ0 (42/53)

ショチトル「エツァリ!!突っ立ってるな!!」

エツァリ「くっ・・・ってあつっ!!!」

エツァリが羽を弾き返そうとするが羽子板が熱を伝えてしまう

ショチトル「おかしい・・・羽子板でさえ一瞬で燃やしてしまうなんて!」

エツァリ「というか・・・羽子板が一個燃え尽きたんですが・・・」


打ち止め「削板チームに1ポイント!!ってミサカはミサカは審判ぶりを発揮してみたり!」

ショチトル「こ、これは事故だろ!?」

打ち止め「ダメ!」

エツァリ「くっ・・・」

垣根「替えの羽子板はある」

心理「ほら、早く落書きされなさい」

ショチトル「・・・」

黒子「では・・・」


「肉便器」


ショチトル「」





69 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 15:39:06.88SbMNjWiJ0 (43/53)

エツァリ「・・・次は我々の攻撃ですね」

ショチトル「・・・教えてやろう・・・アステカの恐ろしさを!!」

エツァリ(ほっぺに書かれた肉便器の文字が痛いですね・・・)

ショチトル「これが暦石の力だ、いけエツァリ!!!」

エツァリ「・・・はい?」

ショチトル「いけよエツァリ!!!」

エツァリ「は、はい?」

ショチトル「お前の原典は月のウサギだろ!?」

エツァリ「あの、これは骨ではないのですが」

ショチトル「・・・」


ショチトル「え、じゃあどうやって勝つの?」

エツァリ「知りませんよ、とりあえず打ちますよ」

ポーン、とエツァリが適当に羽を打つ

削板「ははは!!遅い!!」

エツァリ「・・・どうですかね」

削板「!?」




70 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 15:44:01.06SbMNjWiJ0 (44/53)

エツァリが口元を少し歪める

それにイヤな予感を覚えた削板は一歩後ろに引く

黒子「い、一体何を・・・?」

エツァリ「いえ、何もしてませんよ」


削板・黒子「・・・」

ぽこん、と羽が地面に落ちる

エツァリ「いえ、削板さんはあまり頭脳戦は得意ではなさそうなので・・・」

削板「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!卑怯だ、卑怯だぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

ショチトル「さすがエツァリ」

エツァリ「では・・・」

エツァリが筆を取る

黒子の頬に「一人オセロ」と書く

エツァリ「白井さんが書いたのに比べたらマシですよね」

黒子「ちくしょうですのぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

削板「次は俺たちだからなぁ!!」





71 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 15:50:30.11SbMNjWiJ0 (45/53)


ゴーグル「はぁ・・・ん?」

フレンダ「・・・どうした訳よ」

神社からの帰り道

二人は川の近くの道を歩いていた

ゴーグル「・・・みなさんが羽根突きしてますね」

フレンダ「あ、ホントだ・・・」

ゴーグル「・・・楽しそうっすね」

フレンダ「でもあの中には混じりたくない訳よ」

ゴーグル「俺もっすね」

フレンダ「ねぇ、これからどうすんの?」

ゴーグル「・・・どうしますか?」

フレンダ「こういうときって何すればいい訳よ」

ゴーグル「知りませんよ」

ゴーグル男が川原を見つめる

ハチマキを巻いた少年の打った羽が相手の男の顔面に直撃していた




72 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 15:57:50.35SbMNjWiJ0 (46/53)

ゴーグル「・・・女性と二人っきりってのが初めてに近いですからね」

フレンダ「一応女性としては見ていてくれた訳ね」

ゴーグル「まぁそれは」

フレンダ「・・・ねぇねぇ、買い物とかどう?」

ゴーグル「混んでるからイヤっす」

フレンダ「じゃあ・・・どっか景色見に行くとか」

ゴーグル「遠慮しときます」

フレンダ「・・・何がしたい訳よ」

ゴーグル「せっかくっすからテレビ見ません?」

フレンダ「テレビぃ?」

ゴーグル「・・・あ、でも見る場所がないっすね」

フレンダ「アイテムの家は?」

ゴーグル「えー・・・なんか遠慮したくなりますね」

フレンダ「いいじゃん、麦野たちは出かけてるんだし」

ゴーグル「じゃあそうしますか」





73 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 16:01:53.07SbMNjWiJ0 (47/53)

フレンダ「・・・ねぇ」

ゴーグル「・・・なんすか」

フレンダ「結局さ、なんであの後帰ってきたわけ?」

ゴーグル「は、はい?」

フレンダ「いや、携帯の番号教えた後」

ゴーグル「・・・いや、だってヒマだったんで」

フレンダ「なんかおかしな空気になってた訳よ」

ゴーグル「・・・」

フレンダ「まぁ、このフレンダ様に仕えたい気持ちは分かるけどね!!」

ゴーグル「違いますよ、ちょこっと帰っただけっす」

フレンダ「へぇ・・・」

ゴーグル「・・・それより、アイテムの家ってどんなとこなんすか?」

フレンダ「普通の家な訳よ」




74 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 16:04:54.19SbMNjWiJ0 (48/53)

ゴーグル「ふーん・・・」

フレンダ「家に下着とか干してあっても興奮したらダメだからね」

ゴーグル「しないっすよ」

フレンダ「ちっ・・・つまんないヤツぅ」

ゴーグル「・・・あ、ハチマキの人たちが勝ったみたいっすね」

フレンダ「?何が?」

ゴーグル「あぁいや・・・じゃあ行きますか」



削板「ははは!!根性が足りなかったんだよ!!!」

黒子「わたくしたちの愛情に勝とうなんて不可能な話でしたの!」

エツァリ「・・・顔が墨で真っ黒です」

ショチトル「・・・20対1っておかしいだろ・・・」

削板「奇襲は一度までだ!!二度目はない!!」




75 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 16:19:02.80SbMNjWiJ0 (49/53)

垣根「さぁ!!一番最初に勝ち残ったのは削板だ!!」

打ち止め「次は誰かな!?ってミサカはミサカはネタ振りをしてみたり!」

一方「・・・やってやンよ」

心理「あらら、いいじゃない」

上条「よし・・・じゃあ俺達が」

美琴「いいわよ、受けて立とうじゃない」

番外「いいの?お姉様、この羽は金属製じゃないよ?」

美琴「一方通行こそいいの?この羽に手を触れることは出来ないわよ?」

一方「はン、そンくらいのハンデ、なンともねェよ」

心理「では第二回戦ね」

テクパトル「・・・しかし、これは見物だな・・・」

ショチトル「墨が目に入って痛い」

上条「いくぞ、一方通行!!!」

一方「あァ、やってやンよ!!」




76 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 16:24:32.27SbMNjWiJ0 (50/53)

打ち止め「さぁ!!始まりました二回戦!!ってミサカはミサカは実況に加わってみたり!」

心理「・・・一方通行は羽子板にベクトルを伝えることが出来るし、風を操れば面白い軌道にすることも出来るわね」

垣根「御坂は・・・水蒸気を爆発させて羽の勢いを早めることもできるな」

心理「そうね・・・番外個体も同じ」

垣根「問題は上条だ、あいつは右手以外なんの特別な力もない」

心理「・・・どう出るのかしらね」


一方「・・・教えてやるよ、最強ってのがどういうもンかを」

番外「ミサカはその後ろを守るよ」

上条「・・・美琴、守りは俺に任せてくれ」

美琴「うん」


垣根「では二回戦、異兄弟の勝負!!」

心理「優秀なのはどっちのカップルか」

垣根「では、始め!!!」





77 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 16:28:27.79SbMNjWiJ0 (51/53)

今日はここまで

4時間バイトってヒマだよね

でも明日は休みだからがんばる


何が怖いって、ゴーグルとフレンダが大好きな>>1はこの二人を出しすぎてること

さすがにこの二人はそろそろフェードアウトさせないとね

それかエツァリとショチトルと替えるかだねwww


フレンダとゴーグルってお似合いな気がするんだけどな・・・俺だけか?

というか>>1の好みはおかしいのかな?

テクパトルとかも好きだしww


では行って来ます




78VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝)2011/09/26(月) 16:40:32.92le/Ev8Eg0 (1/2)

>>1 いってらっしゃい!!

俺は原作のテクパトルがわからないから好き嫌いが言いにくいよ。

>>1よ、フレンダとゴーグルは似合ってると思うよ。

エツァリとか減らすとイジリ要因が減っちまうぞ?


79VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/26(月) 17:32:06.12qsm0VMV70 (5/5)

>>1いってらしゃい
これ以上キャラを減らすなら(そげぶ
あ、増やすのはおkですよ


80VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)2011/09/26(月) 19:26:57.49/CIMAe/AO (1/1)

>>1は何でそんな暇なの?


81VIPにかわりまして統括理事会がお送りします2011/09/26(月) 21:42:22.02IIy9+W/Y0 (1/1)

神の右席とレギュラーメンバーを絡めて欲しい。


82VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝)2011/09/26(月) 21:44:27.36le/Ev8Eg0 (2/2)

>>81 すごいことになるぞ。それこそまさにカオスwwwwwwww


83 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 22:25:43.49SbMNjWiJ0 (52/53)

>>80 まぁ通信の高校生で指定校推薦取れたから大学受験も割りと余裕があってなおかつ最近バイトは週3くらいで彼女がいないから、彼女がいないからです

あと書き溜めを夜に20~50レス分くらい書くからそれもあるかと

要はヒマなんですね

ただただヒマなひきこもりなんですね




84VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/26(月) 22:36:11.76Z7Tawo5SO (1/1)

麦のんに彼氏が出来る予定はあるのかな?


85 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/26(月) 22:52:14.26SbMNjWiJ0 (53/53)

>>84 今のところはないです

というかフレンダたちも付き合わせる予定はないです


では今日の筋肉動画

若かりし頃、25歳くらいのケビン・レブローニ

ナチュラルの大会だけどさすがにステくらいは使ってそうですね

でも彼はオリンピア時代も他の選手よりステは少なかったそうです

美しさ重視でしたからね・・・ホント綺麗

肩、三頭、胸のシルエットが抜群で背中も綺麗

足もロニーなんかと比べるとあれですがかなり太い

おまけに腹筋も締まってる

ロニーと並ぶくらいすごい選手でしたね

フリーポーズも上手いし

 


ではおやすみなさい


86VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/09/26(月) 23:24:00.10YwbnYFP5o (1/1)




87 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 10:56:55.28IWAg5Gnr0 (1/80)

上条「・・・美琴、一方通行の動きは気にしなくていい」

美琴「?どうしてよ」

上条「あいつは攻撃に徹するみたいだ・・・防御の俺だけが見てればいいからさ」

美琴「・・・任せていいの?」

上条「どうにかやってみせる」

上条が羽子板を構える

上条達からのサーブ

まずはここで一点を取らなければならない

上条「!」

力の限り、思い切り羽根を打つ

番外「・・・一方通行」

一方「ったくよ」

カチッ、と一方通行がチョーカーのスイッチを入れる

一方「こういうのは苦手なンだよ、手加減が難しいからなァ」




88 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 10:57:36.55IWAg5Gnr0 (2/80)

その言葉と同時に、彼の周りに風の渦が出来る

上条「はぁっ!?」

美琴「羽根、来たわよ当麻!」

上条「ずりぃ!風で打ち返すのかよ!」

上条がすぐさま羽根の元へ駆け寄る

だが

一方「させねェよ」

一方通行が更に風を巻き起こす

それは河原の砂利を巻き上げ、上条の視界を狭めた

上条「!きたねぇヤツだな!」

美琴「当麻、任せて!」

美琴が砂利を気にせず上条に近づく

そして羽根を見事に打ち返した




89 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 10:58:23.32IWAg5Gnr0 (3/80)

一方「なにィ!?」

美琴「一応レーダーがあるってことを忘れてたんじゃないかしら!?」

一方「・・・何回やったってお前らじゃ俺は超えられねェンだよ!」

一方通行が再び風を発動して打ち返す

上条「くっ!」

今度は上条が少し無理な体勢になりながらも打ち返す

一方(・・・なンだ・・・こいつら何してやがる)

一方通行は眉をひそめていた


上条達は明らかに、一方通行のほうをめがけて羽根を打っている

番外個体に向けて打ったほうがいくらか賞賛はあるはずなのだ

一方「ンなことしたって同じことの繰り返しだぜェ!?」

上条「ちっ・・・美琴!」

美琴「了解!」




90 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 10:59:09.22IWAg5Gnr0 (4/80)


二人は交互に羽根を打ち返している

少しでも体力の消費を和らげようとしているのか

一方「ちっ・・・クソが、苦し紛れに時間稼ぎ・・・!」

一方(そォかこいつら!)

一方通行の額に汗が浮かぶ

二人の狙いが分かったのだ

二人は端から、一方通行とまともな撃ち合いなんてする気がなかった

こうやって時間稼ぎをすることでチョーカーの電池が切れるのを待っている

そうに違いなかった

一方「クソ・・・番外個体!」

番外「はいはーい」

番外個体が一転してずっと防御に回る

だが、さすがに一人で二人を相手にするのは無理がある




91 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:00:07.14IWAg5Gnr0 (5/80)

番外個体も一応は戦闘用にチューニングされてはいる

かといって上条と美琴の二人は決して生半可な相手ではない

一方「・・・仕方ねェ」

チョーカーが切れるのが先か

それとも上条達を打ち砕くのが先か

一方「やってやろォじゃねェか!」

美琴「くらいなさい!」

美琴が羽根を一方通行に向けて打つ

それを先程までと同じように風で打ち返そうとする

美琴「よし!」

一方「あァ?」

美琴がいきなり電撃を放った

それは決して一方通行を狙ってはいない




92 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:01:25.34IWAg5Gnr0 (6/80)

近くの川をめがけて撃ったものだ

一方「何がしたい・・・」

美琴「雷撃レベルの電気を浴びせれば・・・水蒸気爆発だって起こせるのよ?」

突然、凄まじい衝撃と共に風がコート付近を襲った

一方通行は反射を適用しているため傷一つない

傷一つないが、にも関わらず彼は顔をしかめていた

突風によって風の計算を狂わされた

このままでは風を利用して羽根を打ち返すことが出来ないのだ

一方「めンどくせェな」

風を操るのを諦め、直接羽子板で打ちに行く

彼は体に触れたものしかベクトル操作は出来ない

だがベクトルを読むだけなら簡単に行える

風の動き、空気抵抗、重力加速

全てを瞬時に計算することで羽根の確実な落下地点を弾き出す




93 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:02:31.97IWAg5Gnr0 (7/80)

一方(誤差は2ミリ程度ってとこだな)

落下地点に先回りし、勢いよく羽根を打ち返す

羽子板を振るスピードを限界まで速くして

バギリ、という鈍い音がして羽根が打ち出される

上条「くそ!速い!」

上条が羽根に追いつく前に、羽根は地面に落ちた

美琴「や、やられた・・・」

番外「ひゃー・・・一点目からいきならヤバい攻防戦だね・・・」

上条「くそ・・・落書きか」

一方「オリジナル、こっち来い」

美琴「何よ・・・」

一方通行が美琴の頬に「ババア」と落書きをする

美琴「」




94 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:03:22.03IWAg5Gnr0 (8/80)

一方「はン、中学生以上はババアなンだよ、高校生は化石な」

上条「てめぇ!美琴をババア呼ばわりとはいい度胸だな!」

一方「悔しかったら勝ってみろよ」

上条「やってやろうじゃねぇか!」

上条が拳を握り締める

その果敢な勇気が崩れたのは19点目を取られてからだった

番外「はいお姉様、落書きね」

美琴「・・・当麻は一回も落書きされてないのね」

上条「俺は悪くないよ!?二人が美琴ばっか狙うんだよ!」

美琴「あっそ」

上条「美琴・・・墨だらけになっても可愛いな・・・」

美琴「な、何言ってるのよバカ!」

一方「はいはい、とりあえず俺らが今のところリーチな」




95 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:04:10.24IWAg5Gnr0 (9/80)


番外「お姉様達は一点も取ってないけどね」

上条「・・・分かった、最後の一回で取ってやるよ」

上条が羽根を握る

ここから逆転が出来ないと決まったわけではない

たった一度の可能性に賭けてみるのが男ではないだろうか

番外「へぇ、出来るもんならやってみなよ」

上条「・・・いくぞ」

上条が羽根を打つ

それは一方通行の正面に飛んでいく

美琴「ちょ、ちょっと!ただのサーブじゃない!」

番外「ぎゃはは!そんなの一方通行が軽く打ち返しちゃうもんね!」

上条「・・・」

番外「?なんか言ったらどうなのさ、何じっと遠く見つめて・・・」




96 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:04:49.53IWAg5Gnr0 (10/80)

番外個体が上条の視線を追う

相手が一点を凝視していたらついつい一瞬そちらを見てしまう

人間の性だ

それは一方通行も一種のようだった

もしもその先に何もなければすぐに視線を戻せばいい

何もなければ、だが

上条の視線の先には何かがあったのだ

一方通行を無力化してしまうほどの何かが


ロリ「見て見てサッちゃん!魚さん!」

ロリ「すごいねナッちゃん!」


番外「上条!最低!」

上条「・・・一方通行、早く打ち返したらどうだよ」

一方「あ、あァ・・・」




97 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:05:34.36IWAg5Gnr0 (11/80)

一方通行は固まったままだ

最早ロリから一瞬でも目を離したくないのだろう

番外「あぁもう!ミサカが打ち返す・・・」

美琴「!ナイスよ当麻、一方通行が無力化されたなら!」

美琴が少し弱めの電気を放つ

番外「にょわっ!?」

同じ電気を操る能力者だけは敏感に反応してしまうようだ

無意識のうちに体が防御の体勢に入っている

その体が攻撃に変わる前に、羽根は地面に落ちた

上条「しゃあ!一点!」

番外「汚いなさすが上条きたない」

美琴「汚くても勝てばいいのよ!」

番外「アナタもいつまで見てるのさ!ミサカだけを見ててよ!」




98 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:06:11.49IWAg5Gnr0 (12/80)

一方「で、でもよォ・・・」

番外「ロリはいつか大人になるの!その現実を認めてよ!」

一方「だからこそロリである今を見つめるンじゃねェか!」

番外「なんかよく分からないけどとりあえず私は落書きされたくない!うわ待ってよ上条!」

上条「・・・使用済、と」

番外「ひでぇ!何さそれ!」

上条「じゃ、次は一方通行からだな」

一方「あァ・・・」

一方通行が羽根を拾う

だがまだロリのほうをチラチラと見ている

番外「あぁもう!一方通行、目を覚ませ!試合を終わらせたらあのロリのとこに駆け寄っていけるんだよ!?」

一方「・・・待て、それは本当か?」

一方通行の目に炎が宿る




99 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:06:53.83IWAg5Gnr0 (13/80)

番外「当たり前じゃん!っていうかあのロリ達もこっち見てるよ!それなのに負けたりしていいの!?」

一方「・・・」

一方通行が掌の中に握った羽根を見つめる

あと一点

あと一点だけで自分は勝つのだ

ロリ達に見られながら勝利を収めるのだ

一方「・・・やってやろォ」

一方通行が羽根を空へ投げる

綺麗な軌道を描いて、羽根が落ちて来る

一方「見せてやるよ!これがベクトル操作の醍醐味!」

上条「!?まだ奥の手を隠してたのかよ!?」

一方「一方通行スマッシュ!」

一方通行の腕が目にも留まらぬ早さで動く




100 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:07:36.07IWAg5Gnr0 (14/80)

ビュン、と音がしたような気がしたし羽根が放たれたような気もした

だが見えない

最早音速にさえ近かった

かろうじて美琴はレーダーで羽根を捉らえた

それでも体は追いつかなかった

一瞬

刹那

あっという間

そういう表現がピッタリすぎるほどの短い時間

その短い時間で、羽根は一方通行の掌の中から上条たちの側のコートの地面へ移動していた

上条「や、やられた・・・」

一方「三下がはしゃぐからこうなるンだよ」

美琴「うぅ・・・」




101 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:08:11.34IWAg5Gnr0 (15/80)

番外「はーい、落書きね」

番外個体が美琴の頬に「非処女」と落書きする

美琴「い、いやぁ!これはひどいわよ!」

一方「うるせェな、次は垣根とテクパトル達だからな」

上条「美琴、今消してやるからな!」

番外「あぁん!お姉様の処女を奪ったのは上条・・・」

上条「黙れよもう!」


垣根「さーて・・・俺達の番か」

心理「長かったわね・・・」

テクパトル「・・・垣根は能力はやっぱり使うんだよな?」

垣根「当たり前だろ、そっちのほうが盛り上がるだろうが」

19090「お手柔らかにお願いします・・・」

垣根「ま、楽しんでいこうぜ」




102 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:09:04.13IWAg5Gnr0 (16/80)

一回戦最後は垣根達とテクパトル達の試合だった

これで勝ったチームが決勝へ進む

なおシードは一方通行達らしく、これで勝ったら削板達との決勝進出決定までをしなければならない

垣根「互いに体力は温存したいところだな」

テクパトル「まぁな・・・よろしく頼む」

テクパトルが羽根を握る

テクパトル「・・・美月」

ほかの誰にも聞こえないような大きさの声で19090号を呼ぶ

19090「は、はい!」

テクパトル「お前は出来る限り動かなくていい、怪我したらいけないからな」

19090「で、ですが・・・」

テクパトル「・・・勝てるなんて思ってはいないさ、ただ少しでも楽しまなきゃ損だろ」




103 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:09:51.89IWAg5Gnr0 (17/80)

テクパトルが羽根を空へと投げる

テクパトル「始めようか」

力の限り、羽子板を振りかぶる

垣根「いいじゃねぇか・・・勝てないと分かっていても正面から向かって来る勇気」

垣根「ぶち壊し甲斐があるってもんだなぁ!」

テクパトル「やれるもんならやってみろ!」

垣根「・・・一方通行が上条達に利用されたのは時間制限・・・」

垣根「だが俺の能力には何一つハンデなんてないんだ」

垣根が背中から翼を生やす

純白の翼

羽根突きの羽根と一瞬見間違えそうになってしまう

垣根「・・・」

垣根が羽子板で羽根を打ち返す




104 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:10:26.79IWAg5Gnr0 (18/80)

テクパトル「・・・最初からとばしたりはしないってわけか」

テクパトルが羽根の正面に回る

だがその時、いきなり風の向きが変わった


明らかにおかしな方向に風が吹いている

右から左、とか上から下、ではない


下から上へと風が吹いている

テクパトル「なっ・・・」

垣根「今の未元物質の性質は風の向きを変えるってヤツでな」

19090「テっくん、任せてください!」

19090号がどこから取り出したのか、軍用ゴーグルを頭にはめる

19090「!」

電撃を羽根に向けて撃つ




105 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:11:09.99IWAg5Gnr0 (19/80)

だがそれはなぜか的外れな方向へと飛んでいった

19090「!?」

垣根「ダメだぜ、電撃なんて少し避雷針の代わりになるものがあればすぐそっちへ飛んでいく」

見ると、垣根が何やら羽根の一部を空へ向けている

垣根「・・・物質の組み合わせによったら電撃を吸収しやすい物体だって作れてしまう」

19090「そ、そんなの・・・」

垣根「卑怯、か?」

垣根がそのまま羽根を振るう

一体羽根にどんな力が働いたのか

いきなり羽根が急降下を始めた

テクパトル「な、なんだこりゃ!?」

垣根「未元物質には様々な性質がある、そして俺の手元から離れても俺が自由に操ることも出来る」

心理「・・・私の出る幕はなさそうね」




106 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:11:50.63IWAg5Gnr0 (20/80)

垣根「ゆっくりしときな」

テクパトル「ちっ!」

テクパトルが羽根を打ち返そうとするが、再び羽根はおかしなふうに動いた

テクパトル「・・・」

垣根「言っておくが、その羽根普通の市販のものだからな」

心理「風のベクトルを乱したりするだけであんな風に出来るのよね」

19090「・・・や、やられました・・・」

テクパトル「・・・落書きか」

垣根「じゃあ19090号」

垣根が19090号の頬に「ちんすこう」と書く

19090「えっ」

垣根「はい、次は俺達からな」


107 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:17:46.93IWAg5Gnr0 (21/80)

心理「・・・あら、私がサーブでいいの?」

垣根「誰がやろうが一緒なんだよ」

心理「じゃあ行くわよ」

心理定規が羽根を軽く打つ

着物の袖が少し揺れているのがまた似合う

垣根「さぁ、どうすんだよテクパトル」

テクパトル「・・・」

19090「いきます!!」

19090号が羽根に向けて軽めの電撃を撃つ

だがもちろん、それは垣根の未元物質で歪められてしまう

垣根「だーかーらー、んなんじゃ・・・」

テクパトル「なるほどな」

垣根「あぁ?」

テクパトル「・・・てめぇが歪められるのはお前が知っている現象だけって訳だな」

垣根「!!」




108 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:25:07.06IWAg5Gnr0 (22/80)

テクパトルが懐から黒曜石のナイフを取り出す

垣根「てめぇ・・・」

テクパトル「今日は金星が綺麗だな」

そして、黒曜石のナイフをかざす

その本体によって反射された光は、羽根に向かって飛んでいく

おかしな軌道をしながら、羽根は垣根の元へと進む

垣根「ちっ・・・」

羽子板で軽く垣根が打ち返す

19090「テっくん!!」

テクパトル「・・・俺たちのアステカに伝わる神話は面白いものが多くてな」

垣根「・・・」

テクパトル「黒曜石のナイフはトラウィスカルパンテクートリの象徴だ」

テクパトル「だがな・・・トラウィスカルパンテクートリは最後まで金星の神様だったんじゃない」

テクパトルが槍を空へ向ける

だが、金星に向けるのではない


エツァリ「!!金星の光線を太陽へ向けている!?」

ショチトル「ほう・・・面白いな」




109 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:31:50.60IWAg5Gnr0 (23/80)

テクパトル「太陽に背いたトラウィスカルパンテクートリは・・・霜の神、イツラコリウキになった」

テクパトル「前に教えたよな?」

黒曜石のナイフが空へと金星の光線を放つ

それが、一種の魔術儀式だった

テクパトル「見ろよ、これが霜の神の力だ」

途端、コート周りの水分が全て霜へと変わる

垣根「・・・なんのつもりだ」

テクパトル「・・・この霜はな」

テクパトルが腕を振れば、霜が自由自在に形を変える

それは羽根に当たり、そのまま羽根ごと地面へ向かう

テクパトル「俺が自由に操れるんだよ」

垣根「あー、そうかそうか・・・こりゃすげぇな」

垣根が翼を霜へとぶつける

科学では証明できない「魔術」という方程式

そもそもこの世の中には存在しない力

垣根「・・・アステカ神話、ねぇ」




110 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:36:25.69IWAg5Gnr0 (24/80)

テクパトル「なんだよ」

垣根「アステカ神話ってのは天体が中心に添えられているらしいな」

テクパトル「・・・それがどうした」

垣根「そのトラウィスカルパンテクートリってのは金星の神だし、そいつが逆らったのは太陽の神だ・・・天体が関係する、か」

19090「・・・?」

心理(なるほどね・・・)

垣根「・・・つまり、太陽だの金星だのが見えなきゃいいわけだ」

テクパトル「・・・は?」

垣根「知ってるか?第三位の超電磁砲でさえ、天候を軽くなら操れる」


垣根「まして俺は第二位だ、未元物質だ」

垣根が未元物質を撒く

その性質は「当たった物体全ての温度を歪める」

そして、「光の乱反射」

垣根「・・・見せてやるよ、魔術よりも科学のほうが・・・いや」


垣根「俺の未元物質のほうが優れてるってなぁ!!!!!テクパトルぅぅうううううううううううううううう!!!!!!!」

テクパトル(それが言いたいだけだな)



111 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:42:17.39IWAg5Gnr0 (25/80)

心理「・・・知っている?雲っていうのは水分が凝固した物体・・・温度差で巻き起こる現象らしいわね」

テクパトル「!!」

驚愕の表情を浮べながらテクパトルが空を見上げる

テクパトル「ウソだろ・・・なんであんな上空にまで未元物質が届くんだよ!?」

垣根「そんなことは些細な問題だぜ」

19090「テっくん!!空が雲で覆われました!」

テクパトル「・・・てめぇ・・・」

垣根「おー・・・いいな」


垣根「アステカ神話・・・正確にはイツラコリウキ・・・だったっけか?」

テクパトル「・・・」

垣根「逆算、終わったぜ・・・そいつの構成式は把握した」

垣根が未元物質を撒く

それはもはや、ただの破壊を目的としたもの

テクパトルの放った、「イツラコリウキの霜」にぶつかり、いとも簡単に砕いてしまう

テクパトル「ま、まさか・・・魔術を簡単に解析するなんて・・・」




112 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:46:18.15IWAg5Gnr0 (26/80)

垣根「教えてやろうか」

垣根が羽根を意図的に空中で止めている

一体どうやって止めているのか

そんなことはテクパトルには分からない

垣根「一方通行が第一候補だったのはなぜか・・・あいつが魔術を解析できる可能性があったからさ」

垣根「そして、俺が第二候補であれた理由は?そう、簡単なことだ」


垣根「俺にも魔術を解析することが出来るはずだったから」

垣根「そして、実際俺はオカルトな力に触れたのさ・・・一方通行の黒翼だ」

垣根「そうだ、俺は解析した!!ついに見つけた!!!文化の真髄を!!!」

心理「・・・垣根、さっさと終わらせましょうよ」

垣根「あぁ、そうだったな」

垣根が未元物質を振るう

一瞬にして、羽根がテクパトルの横に叩きつけられる

垣根「残念だが」


垣根「これが未元物質なんだよ、テクパトル」





113 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 11:50:34.76IWAg5Gnr0 (27/80)



ゴーグル「失礼しまーす・・・」

フレンダ「うん、入って入って」

ゴーグル「・・・へぇ、大きな家っすね」

フレンダ「ん?スクールの家って大きくなかったの?」

ゴーグル「俺たちは隠れ家を転々としてて・・・」

フレンダ「ふーん・・・まぁここは私達の拠点の一つってだけだったけどね」

ゴーグル「・・・にしても、まぁずいぶんと・・・」

ゴーグル男はアイテムの家にお邪魔していた

ゴーグル「ファンシー・・・っすね」

フレンダ「麦野の趣味な訳よ」

ゴーグル「む、麦野さんってこんなファンシー趣味なんすか!?」

フレンダ「ぬいぐるみとか好きだし」

ゴーグル「・・・信じられないっす・・・」

フレンダ「あ、こっちこっち」

ゴーグル「?どこに行くんすか?」

フレンダ「いいからいいから!!」




114 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 12:00:28.54IWAg5Gnr0 (28/80)

ゴーグル「?この部屋なんすか?」

フレンダ「じゃっじゃーん!!ここが私の部屋な訳よ!!!」

フレンダが堂々と自分の部屋を見せる

ゴーグル男は、正直な話女の子の部屋に来るのは初めてだった

そのため、今までいろんな理想を描いていた

実はぬいぐるみはあんまり無くて、その代わり生き別れた兄弟の写真が飾られていたり、とか

男の子趣味でボクシングのポスターとか飾ってあるくせにベランダに干されている下着はめちゃくちゃ色っぽかったりとか

そういう幻想を抱いていたゴーグル男にとって、ある意味残念な現実が広がっていた


ゴーグル「・・・普通っすね」

フレンダ「えー、いいじゃん、ここここ!!このテーブルでいつも鯖缶を食べてた訳よ!!」

ゴーグル「・・・鯖・・・」

フレンダ「何?鯖缶知らない訳!?」

ゴーグル「知ってますよ・・・なんで鯖が好きなんすか?」

フレンダ「完璧だから!」

ゴーグル「聞いた俺が馬鹿でしたねすいません」




115 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 12:07:50.23IWAg5Gnr0 (29/80)

フレンダ「ほらほら!!ちゃんと缶切りも用意されてて・・・」

ゴーグル「・・・」

フレンダ「?なにベッド凝視してる訳よ、やーらしーい」

ゴーグル「・・・あの、なんで下着置きっぱな・・・」

フレンダ「!?フレンダキーック!!!!」

ゴーグル「おごっ!!!」

フレンダの蹴りがゴーグル男の背中にヒットする

そのまま彼はベッドへと倒れこんだ

なんか置きっぱなしだった下着が顔に当たった気がするが、その前にフレンダの追撃が始まる

フレンダ「結局!!男なんて全員最低な訳よぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」

ゴーグル「置いてたのはアンタでしょうが!!っていうかなんで置きっぱなしたまま死んだんすか!!」

フレンダ「エッチ!!ゴーグルのエッチ!!!」

ゴーグル「痛い!!痛いから蹴らないで!!あぁそうだテレビ見るんでしたね、だから・・・痛い痛い!!!」

フレンダ「コノヤロウ!!!」

フレンダの容赦ない攻撃は、20分近く続いた





116 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 12:12:17.25IWAg5Gnr0 (30/80)


ゴーグル「・・・痛いっす」

フレンダ「よ、よーし!!アンタは何も見なかった訳よ!!」

ゴーグル「胸が小さいからブラジャーも小さいサイズだったんすね」

フレンダ「!?最低な訳よ!!!」

ゴーグル「・・・っていうか、いいんすか?俺一応男なんですけど」

フレンダ「え?」

フレンダが辺りをくるりと見回す

家には二人

目の前には男

近くにベッド

ゴーグル「ま・・・でも天国ではいっつもこんな状況でしたからね」

フレンダ「そ、そうそう!!」

ゴーグル「・・・なんかうらやましいっすね、ここに居場所がずっとあるなんて」

フレンダ「?アンタは無い訳?」

ゴーグル「いや・・・家は無いですから」

フレンダ「ふーん・・・スクールの隠れ家は?」

ゴーグル「・・・あそこはイヤなんすよ、なんとなく」




117 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 12:13:25.31IWAg5Gnr0 (31/80)

いったん休憩

アステカ神話って面白いよね


まぁクトゥルフもいいけど

寿司食べに行ってきます、ハマチとエンガワとアジとツブ貝は正義




118 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 12:52:25.65IWAg5Gnr0 (32/80)

フレンダ「・・・じゃあどうする訳?」

ゴーグル「しばらくはホテル住まいっすかね・・・」

フレンダ「垣根に世話見てもらえば?」

ゴーグル「ヒモじゃないっすか」

フレンダ「・・・じゃあ本当にどうすんの?」

ゴーグル「・・・俺は別に予定とか・・・」

フレンダ「・・・今日は?」

ゴーグル「そうっすね・・・ホテルを探すか・・・」

フレンダ「・・・ねぇ、私達って他にも隠れ家あった訳よ」

ゴーグル「遠慮しときます」

フレンダ「ま、まだ何も言ってないじゃない!!」

ゴーグル「・・・でもどうしましょうか・・・」

フレンダ「・・・考えてなかった訳?」

ゴーグル「うーん・・・」




119 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 13:03:58.57IWAg5Gnr0 (33/80)

フレンダ「・・・」

ゴーグル「・・・ここに泊まろうかなー、なんて」

フレンダ「はぁ!?さ、さすがにそれはまずい訳よ!!!」

ゴーグル「冗談っすよ・・・アイテムはこりごりですから」

フレンダ「・・・でもアンタのタイプって麦野みたいなのじゃないの?」

ゴーグル「麦野さんはたしかに綺麗ですし大人っぽいですけど・・・根が危ないっす」

フレンダ「絹旗は?」

ゴーグル「・・・子供っぽいですし、パンチラなんていうありきたりな方法で男を狙ってるのは好感がもてません」

フレンダ「滝壺は?」

ゴーグル「なーんか違うんすよねぇ・・・」

フレンダ「・・・ふーん」

ゴーグル「あれ、そう考えたらわりとフレンダさんってマシじゃないっすか?」

フレンダ「今更気づいたの!?おっそい訳よ!!!」

ゴーグル「はぁ・・・」





120 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 13:09:28.44IWAg5Gnr0 (34/80)

フレンダ「・・・にしても、アンタってパっとしないわよね」

ゴーグル「それよく言われますよ」

フレンダ「背はわりと高いけど・・・なんか顔は幸が薄そうだし」

ゴーグル「言わないでください」

フレンダ「しかもこれといった特技もなさそうだし」

ゴーグル「・・・そうっすね」

フレンダ「なんか長所はない訳?」

ゴーグル「・・・ないっすね」

フレンダ「ないの・・・」

ゴーグル「そういうフレンダさんはあるんすか?」

フレンダ「見よ!!この脚線美!!!」

ゴーグル「それ以外で、それは別にどうでもいいっすよ」

フレンダ「ひっどーい」

ゴーグル「・・・あれ?誰か帰ってきたみたいっすね・・・」

フレンダ「あ、ホントだ・・・ドアの音がした」




121 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 13:24:36.53IWAg5Gnr0 (35/80)


絹旗「はぁ・・・超ヒマでしたね」

麦野「昼飯食っただけ・・・あ?」

麦野は玄関であるものを見つけた

そう、フレンダの靴

そしてもう一つは

麦野「・・・たしかあのゴーグルの靴・・・」

絹旗「!?」


ゴーグル「あれ、なんかドタバタと音が鳴ってないっすか?」

フレンダ「うん、なんか上がってきてるみたい・・・」


絹旗「この若作り野郎!!!」

麦野「フレンダぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

フレンダ「な、なに!?」

ゴーグル「あ、お邪魔してます・・・」

麦野「なんだ!?事後か!?」

フレンダ「ち、違うから!」





122 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 13:30:44.37IWAg5Gnr0 (36/80)

ゴーグル「・・・あの、お邪魔なら帰りますけど」

麦野「てめぇ!!逃げるつもりか!!」

ゴーグル「・・・いや、そうじゃなくて・・・」

麦野「フレンダ!!出来てるのか!?出来てるんだなもう子供も出来てるんだろ!?」

フレンダ「ま、まったくもって勘違いな訳よ!!!!」

ゴーグル「そうっすよ、俺はまだ麦野さんのほうがいいと思いますけど」

麦野「は?」

絹旗「え?」

フレンダ「・・・なに?」

ゴーグル「いや、フレンダさんよりは麦野さんのほうが・・・」

フレンダ「」




123 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 13:34:25.68IWAg5Gnr0 (37/80)

麦野「・・・お前、いいヤツだな・・・クッキー持ってこようか」

ゴーグル「あ、ありがとうございます・・・」

絹旗「麦野がおだてられて喜んでますね」

麦野「うるせぇな!ゴーグル、てめぇフレンダに手出したら承知しないからな!」

ゴーグル「は、はぁ・・・」

絹旗「・・・っていうか、超哀愁漂わせて去ったくせに帰ってきたんですね」

ゴーグル「・・・まぁ人間ってそうっすよ」

フレンダ「・・・私って魅力ない訳?」

ゴーグル「いや・・・どうなんでしょうね」

絹旗「・・・にしても、スクールの一員がまさかここにいるとは・・・」

ゴーグル「いや、スクールはもうないっすから・・・」

絹旗「なるほど・・・まぁたしかにいつまでも敵対していても仕方ないですね」

ゴーグル「そうっすよ」

麦野「・・・あれ、そういえば垣根たちは?」

ゴーグル「あ、今川原で羽根つきやってますよ」

絹旗「・・・超面白そうですね」




124 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 15:13:30.19IWAg5Gnr0 (38/80)

麦野「見に行かないか?」

ゴーグル「え、今からっすか?」

フレンダ「こっから近かった訳よ」

絹旗「超急ぎましょう!!」

四人が上条たちのいる川原へ向かう


フレンダ「あ、やってるやってる!」

ゴーグル「あ、今は垣根さんたちみたいっすね」

そこには、学園都市一不可思議な能力を持った男がいた


垣根「・・・どうした、テクパトル?10点取られてるぜ?」

テクパトル「・・・くそ・・・トラウィスカルパンテクートリも・・・イツラコリウキも封じられた・・・」

心理「このままあと10点取られるつもり?」

19090「テっくん・・・」


絹旗「?相手の人たちは誰ですか?」

フレンダ「誰?」

ゴーグル「さぁ・・・」




125 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 15:22:06.97IWAg5Gnr0 (39/80)


テクパトル「・・・くそ・・・雲を作られたのが面倒だな・・・」

垣根「そら、次はどっちから打って来るんだよ?」

19090「いきます!!」

19090号が思い切り羽根を・・・

心理「あら、私に対して打てるのかしら?」

19090「!?」

打てない

19090(な、なんでですか!?こ、これは対戦相手なのに・・・)

心理「ごめんね、そこまで能力は使いたくないんだけど・・・たまにしないと鈍るから」クスクス


フレンダ「な、何?何があった訳?」

麦野「・・・あいつ、心理操作系だからな」

ゴーグル「大方、あのペアの男との距離に縮めたんじゃないですか?」

絹旗「超えげつないですね・・・」

ゴーグル「・・・垣根さんは全力ですね」

麦野「あんなもん・・・勝てるヤツなんてほとんどいないだろ・・・」





126 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 15:31:03.09IWAg5Gnr0 (40/80)


垣根「・・・どうする?」

テクパトル「・・・」

心理「あら、安心して・・・そんなに何度も能力は使わないわよ」

テクパトル「・・・19090号」

19090「は、はい」

テクパトル「・・・ちょっとタイム取っていいか?」

垣根「あ?あぁ、いいけど」


テクパトル「・・・美月、垣根の能力はこの世に存在しない物質を作るんだよな?」

19090「?はい、そうですけど・・・」

テクパトル「・・・1から作るって、相当演算負荷が掛かるのかな」

19090「・・・そうでしょうね、結構疲れるんじゃないでしょうか・・・でも彼もある程度ならデフォにしてるんじゃないでしょうか」

テクパトル「・・・たとえば?」

19090「あの翼とか、あとは光の乱反射みたいによく使う能力はすでに構築式を組み上げているんだと思います」

テクパトル「・・・なるほど、なら新しい物質を作るには一瞬でも演算しなおさなければならない、か」

19090「?」





127 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 15:40:55.90IWAg5Gnr0 (41/80)

垣根「お、なんだ?」

テクパトル「・・・19090号、電撃でも適当に撃ってくれるか?」

19090「?垣根さんにですか?」

テクパトル「・・・煙を、発してくれ」

心理「・・・何かしら」

垣根「さぁな」


エツァリ「・・・煙・・・?」

ショチトル「・・・テクパトル、お前まさか・・・」

エツァリ「あぁ・・・あれは構築式が非常に難しいですからね、垣根さんでは逆算しきれないでしょうが・・・」


ゴーグル「?なんかあの女の子電撃撃ちましたよ」

フレンダ「なんか的外れなとこに撃ってる訳よ」

麦野「・・・狂ったか?」

絹旗「いえ、男のほうが指示したみたいですよ?」







128 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 15:45:48.91IWAg5Gnr0 (42/80)

テクパトル「・・・垣根、お前はアステカ神話って詳しいのか?」

垣根「はぁ?一通りなら知ってるぜ、でもお前らみたいなオカルトにまでは踏み込んでねぇよ」

テクパトル「ほぅ・・・そうか」

ニヤリ、とテクパトルが笑う

テクパトル「・・・神話の中で最も力が強かったとされる神が何か、知っているか?」

垣根「・・・ゼウス」

テクパトル「違う、違うんだよ垣根」

垣根「じゃあなんだよ」

テクパトル「かつて、アステカには2人の神がいた」

テクパトル「一人はケツァルコアトル」

テクパトル「そしてもう一人は、世界で最も強かった神」

テクパトル「キリスト教の宣教師達は悪魔と言って恐れた神」


テクパトル「テスカトリポカだ」


エツァリ「・・・テクパトルもなかなか腕を上げたようですね」

ショチトル「ふん、あいつは昔からなかなかやり手ではあったがな」




129 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 15:52:01.15IWAg5Gnr0 (43/80)

テクパトル「さぁ、教えてやろう・・・アステカの力を」

垣根「バーカ、テスカトリポカってのはたしか太陽の神だったはずだがな」

テクパトル「・・・そうだな、太陽の神でもあった」


テクパトル「だがテスカトリポカは、ケツァルコアトルに一度地に落とされたのさ」

テクパトル「その後テスカトリポカはジャガーに姿を変え、世界を滅ぼした」

テクパトル「テスカトリポカの象徴は黒曜石の鏡と煙」

垣根「!!」

テクパトル「まぁ黒曜石の槍と小さな煙ではたいした出力にはならないが・・・」

テクパトルが黒曜石を掲げる

19090号の放った電撃によって生まれた、小さな煙

それは一種の儀式だったのだ



テクパトル「どうする、垣根?お前の未元物質とテスカトリポカのレプリカ、どっちが上か比べようか」

垣根「面白いじゃねぇか、ちょうど神様には文句をつけたかったんだ」



ゴーグル「な、なんすかあれ!?」

フレンダ「あの男の周りにすっごい風が起きてる訳よ!!!」

麦野(これ・・・羽根つきだよな?)




130 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 16:04:08.93IWAg5Gnr0 (44/80)

テクパトル「テスカトリポカが地上を破壊するのに使ったのは風だ」

垣根「あぁそうかい、俺の未元物質も風は起こしやすくてな」

テクパトル「やってやるよ!!」

垣根「ひゃひゃひゃ!!喰らえよ!!」

垣根が宙を舞う

体に回転を加え、羽根を狙う

垣根「衝撃のぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!」

テクパトル(来る!!!)


垣根「ファーストブリッドォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!」

テクパトル「させるかぁぁぁぁ!!」

垣根の打った羽根を、テクパトルが風で打ち返す

垣根「やっぱり・・・てめぇの魔術は、一つのことしかできねぇんだなぁ!!!」

テクパトル「!?」

垣根「風を操ってるときは金星の光を利用した攻撃は出来ない!!当たり前だよなぁ、神様を何人も同時に操れるわけがないからな!!」

テクパトル「お前・・・まさか!!」




131 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 16:08:24.03IWAg5Gnr0 (45/80)

テクパトルが空を見上げる

そこには、垣根の作り出した雲はもはやなかった

垣根「ははは!!どうする、俺の未元物質はこんなもんじゃねぇ!!教えてやろう!!」

テクパトル(なんだ・・・体がジリジリと焼きつく感じが・・・)

19090「!!テっくん、避けてください!!」

テクパトル「は?」

垣根「俺の未元物質を通過した光は全て、ありえない動きを始める・・・いわゆる回折をな」

垣根「だがその動きを自在に操れば、時として日焼けで人を殺すことさえ出来る」

テクパトル「まっず!!」

垣根「いいじゃねぇか、太陽に落とされたテスカトリポカがこうやって太陽の光で殺されるんだ」

垣根「神話の再現ってのは乙なもんだろ?」

テクパトル「くそ!!」

テクパトルがテスカトリポカの術式を解除する

テクパトル「・・・!?」

垣根「また金星の光か?だがそいつを解いたのは間違いだったな」





132 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 16:15:31.83IWAg5Gnr0 (46/80)

テクパトル「まさか・・・」

垣根「今のお前は無防備だ」


垣根「俺の前で丸裸で、両手を挙げて寝転がってるなんて・・・バカだぜ、お前」

垣根の翼が振るわれる

強靭な風がテクパトル側のコートを襲う

テクパトル「ぐあぁぁぁぁっ!!!」

垣根「はは・・・はははははははははははは!!!!!!!!!!!バーカ、これで俺たちが11点目ももらったな!!」

テクパトル「くそ・・・」

19090「・・・羽根は・・・垣根が打ったところですね・・・」

テクパトル「・・・やられた・・・」


打ち止め「垣根チーム、11点目!!!ってミサカはミサカは久しぶりの発言!」

美琴「さ、さすが垣根ね・・・」

上条「・・・なんだよこりゃ・・・」


フレンダ「えっげつな・・・垣根ってやっぱすごい訳よ」

ゴーグル(・・・相手の人もなんかの能力者っすかね?)

絹旗(超すごかったです)

麦野(・・・私が敵うわけなかったんだよな)





133 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 16:27:48.39IWAg5Gnr0 (47/80)


垣根「はーい、俺たちの勝ちね」

テクパトル「くそ・・・あんなん勝てるかよ・・・」

19090「むしろ、テっくんはかなり善戦しましたよ・・・」

心理「・・・ちょっとコートが荒れたわね」

エツァリ「お疲れ様です、テクパトル」

テクパトル「・・・ありえん・・・垣根・・・お前化け物か?」

垣根「ふん、他人の力に任せたお前たち魔術師がすでに負けてるのさ」

テクパトル「くそ・・・」

上条「・・・次は・・・削板たちと垣根たちか」

垣根「お、楽しそうだな」

削板「おーし、いい感じだ!!」

心理(・・・削板には能力効くのかしら?)

黒子「・・・では始めましょうか」

垣根「なんだよ、俺たちの疲れがとれる前に、か」

黒子「そうですの」


フレンダ「あ、また始まる訳よ」

麦野(あいつは・・・第七位か)




134 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 16:38:54.49IWAg5Gnr0 (48/80)


削板「さて・・・垣根、お前とは枕投げの決着をつけたかったんだ」

垣根「ほう、俺もだ」

削板「根性を見せてやる」

垣根「メルヘンを教えてやる」

削板「よろしく頼もう!!」

垣根「やってやるよ!!」

がっしり、と握手をしてから二人がそれぞれのコートへ向かう

黒子「はぁ・・・怪我はしないようにしたいですの」

心理「同感ね」


フレンダ「ねぇねぇ、あのハチマキ男はなんなの?」

ゴーグル「あれってたしかナンバーセブンっすよね?」

絹旗「あぁ、超意味不明な能力者のですか」

麦野「・・・羽根つきだよな?」




135 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 16:51:52.29IWAg5Gnr0 (49/80)


垣根「・・・心理定規、削板に能力は効きそうか?」

心理「ダメね、まったく効果ないわ・・・」

垣根「まぁそうだと思った」

心理「・・・あなたはどう?」

垣根「白井の能力は使えないぜ、ベクトルを乱してるからな」

心理「・・・となると」

垣根「俺と削板の問題だな」


削板「・・・黒子、どうだ?」

黒子「ダメですの、演算がそもそも狂わされてますわ」

削板「・・・やっぱり俺と垣根の勝負か」

黒子「・・・お願いしますの」


フレンダ「あ、座ろうよ」

ゴーグル「あ、タオル敷きますか?」

絹旗「超気が利きますね」

ゴーグル「・・・心理定規さんにいろいろうるさく言われましたから」ハァ

麦野(こいつもパシリだったのか)





136 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 16:58:16.77IWAg5Gnr0 (50/80)


垣根「くらえ・・・俺の全力の一撃だ!!」

削板「!?能力をばら撒かないのか!?」

垣根「んなもん必要ねぇぇぇぇ!!今の俺に必要なのはたった6枚の翼だけ!!!」

垣根「喰らえよ!!!」

削板「いいじゃねぇか・・・根性がある!!!」

垣根が宙を舞う

垣根「・・・瞬殺のぉぉぉぉぉぉ!!!!」


垣根「ファイナルブリッドォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!」

垣根の打った羽根は削板へ向かう

削板「まだまだ!!!こんな程度の速さで俺を打ち砕く!?ありえない!!!」

削板が羽子板を振りかぶる

削板「これが根性だ、これが正義だ!!」


削板「ギガドリルゥゥゥ!!!!!!!!!!!ブレェェェェェェイク!!!!!!!!!!!!!!」


心理(ごめん、ついていけないわ)

黒子(熱い戦いになりますの)




137VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝)2011/09/27(火) 17:03:31.64IYDWl0yf0 (1/2)

まさかのグ○ンラガンでてきたよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


138 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 17:07:36.87IWAg5Gnr0 (51/80)

垣根「はっはぁ!!!遅い遅い!!」

削板「熱くないぜ、垣根ぇぇぇぇ!!!!!!」

垣根「くらえ!!」

削板「なんのぉぉぉ!!俺の道は俺が進むんだぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

垣根「もっと輝けぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


テクパトル「・・・なぁ、もっと能力のぶつかり合いを想像してたんだが」

一方「・・・俺もだ」

ショチトル「・・・しかし、垣根の攻撃はなかなかすさまじいな」

美琴「そう?削板の一撃の威力も高いけど」

上条「・・・打ち止めはどっちの勝ちを予想する?」

打ち止め「ミサカは垣根が勝つと思うな!ってミサカはミサカは断言してみたり」

番外「?なんで?」

打ち止め「ううん、だってね・・・」


打ち止め「削板は勝負を楽しみすぎて羽根を打ち返すの忘れてるもん」

一同「」





139 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 17:12:30.16IWAg5Gnr0 (52/80)

削板「おらおら!!!」

垣根「なぁ、羽根・・・」

削板「すごいパーンチ!!」

垣根「あっぶねぇな!!!てめぇそもそも羽根を打ち返せ!!!」

削板「羽根?あぁお前の翼のことか、いいぞ打ち砕いてやる!!」

垣根「クソが・・・俺の能力に勝とうなんて甘いんだよ!!!!!!!!!!!」

削板「くらえ!!!超すごいパーンチ!!!!!!!!!!」

垣根「未元物質を甘くみてんじゃねぇぞ!!!!」


心理「・・・はい、黒子」ポーン

黒子「あぁー、やられましたのぉー」

垣根「何やってんだお前ら」

心理「はい、私達で戦った結果削板たちの負けになったわ」

削板「な、なんだって!?」

黒子「さぁ、早く切り上げ・・・」


垣根・削板「冗談じゃねぇぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」




140VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/09/27(火) 17:14:58.22qwDJccFlo (1/2)

ドリル役は何なんだよ


141 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 17:19:18.45IWAg5Gnr0 (53/80)

心理「ちょ、ちょっと・・・」

垣根「やってやる、最後までなぁ!!!」

削板「火がついたのは明白だ、ならばどちらか燃え尽きるまで!!!」

垣根「勝負の炎は止まらない!!!!!!!!!!」

心理「やめろって言ってるのが分からないのかしら、二人とも」

垣根「な、なんだよ!!」

削板「燃えた炎は・・・」

心理「・・・」

心理定規が笑顔で羽子板を握る

バキバキ、と変な音がしている

心理「・・・これ以上、長引かせるつもり?」

削板「あ、いやいや!!決着がつけば・・・」

心理「なに?」

削板「すいません」

心理「ほら、次は一方通行たちとの決勝戦よ」

番外「あーもうそんな時間か」

一方(・・・まずいな・・・上条たちとの試合でチョーカーの電池を使いすぎた・・・)




142 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 17:28:03.40IWAg5Gnr0 (54/80)

垣根「さーて、さっさと終わらせないとな・・・そろそろ3時になる」

心理「そうね、家に帰ってテレビも見たいし」

一方「・・・あァ、俺たちの優勝で終わりだな」

垣根「ほざいてんじゃねぇよ」

一方「なンだよ、万年二位のていとくン」

垣根「オーケー、てめぇはスクラップだな」

一方「あァ?」

二人の超能力者が睨み合う

垣根「お前からのサーブでいいぜ、ハンデをくれてやる」

一方「・・・番外個体、打て」

番外「オッケー」


番外個体がサーブをする

番外「よし、いい感じ!!」

垣根「・・・ナメてくれるじゃねぇか、一方通行」

垣根が翼に力を込める

その瞬間、彼の周りの水分が凍りついた




143 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 17:31:20.08IWAg5Gnr0 (55/80)

一方「・・・なンのつもりだよ」

垣根「ここで一回絶望しとけやぁ!!」

垣根が羽根と一緒に氷の塊を打つ

一方「ちっ・・・」

反射を適用しているため、一方通行の体に害は無い

しかしキラキラと光る氷が、視界を狭める

一方「・・・いい度胸だ」

一方通行が地面を踏む

彼を中心にして、亀裂が走った

一方「・・・風のベクトルを操ってやるよ、てめェの未元物質ごとな」

垣根「・・・解析済みってわけか」

一方「・・・!?」

垣根「やーっと気づいたか、一方通行」

一方(・・・こいつ、性質を変えやがったな!!)

一方通行のベクトル操作で風は巻き起こった

しかし、明らかに何か変な感触が残っている






144 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 17:44:59.95IWAg5Gnr0 (56/80)

垣根「今の未元物質は風のベクトルを歪める性質だ、さぁ・・・!?」

一方「オーケー、こっちも逆算終了ォ」

垣根「・・・思ったより早いな」

一方「俺を誰だと思ってンだ?」

一方通行が羽子板を軽く振る

それが、合図だった

番外「あいあーい」

番外個体が電撃を一方通行に向かって放つ

垣根「あ?なんだよ」

一方「俺の能力は何一つ生み出すことは無い、既存のものを操るだけだ」

一方「だからこそ、番外個体に電撃を生み出してもらわなきゃならなかったンだよ」


一方「こいつを操って、てめェにダメージを与えるためにな」

垣根「・・・クソッタレだな」

一方「・・・跳ね返すか?」

垣根「必要ねぇよ」

垣根が翼で体を覆う

垣根「絶縁体ってのは大抵、ほんの少しくらいなら電気を通す・・・だが俺の未元物質にそれはねぇさ」

一方「やっと翼に覆われやがったか」

垣根「・・・!」





145 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 17:49:55.63IWAg5Gnr0 (57/80)

一方「自分から前の見えない状況になるとは愉快なヤツだな」

垣根「・・・バーカ、調子に乗るな」

一方「・・・あァ、あとなァ・・・」


一方「てめェが念のためにばら撒いていた未元物質なら、解析済みだぜ」

垣根「はぁ!?」

一方「翼に隠れる寸前・・・能力を使っただろ」

一方「隠れながらも攻撃するためか、それとも俺たちを傷付けるためか・・・知らねェけどな」

垣根「クソ!!」

垣根が急いで翼を広げる

しかし、すでに羽根は地面に落ちていた

一方「分かったかよ、てめェは何度やっても俺に勝てねェ」

垣根「・・・この野郎・・・」

番外「いっやー、一方通行様様だね」




146 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 17:54:21.14IWAg5Gnr0 (58/80)

心理「・・・垣根、まだ一点目よ」

垣根「・・・」

一方「落書きだなァ」

一方通行が垣根の頬に「冷蔵庫」と書く

一方「あひゃひゃ!!お似合いだぜェ!!!」

垣根「・・・」

一方「あ?なンだよ、リアクションの一つもなしか」

垣根「・・・オーケー」


垣根「ムカついた」

一方「・・・」


フレンダ「す、すっごい・・・」

麦野「・・・一方通行対垣根・・・」

絹旗「研究者なら垂涎ものですね・・・」

ゴーグル「・・・垣根さん、なんかやるつもりっすよ」

フレンダ「え、ホント?」





147 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 17:56:43.93IWAg5Gnr0 (59/80)

一方「・・・てめェ、なンのつもりだ」

垣根「やめようぜ、互いに手加減なんてらしくねぇ」


上条「て、手加減!?」

美琴「あれで手加減してたの!?」

黒子「信じられませんの・・・」

テクパトル「・・・何をするつもりだ・・・」

エツァリ「・・・羽根つき・・・ですよね」


一方「・・・何が言いたい」

垣根「てめぇが昔使ってたあの翼・・・出してみろよ」

一方「死にたいのかよ」

垣根「てめぇじゃ扱いきれないか?」

一方「いいぜ、見せてやる」

一方通行の背中から翼が生える

だが、かつて垣根を虐殺したそれとは違った

垣根「へぇ、白いんだな・・・俺とおそろいか」

一方「ちげェよ、一緒にすンな」





148 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 18:03:42.72IWAg5Gnr0 (60/80)

いったん休憩

どうしてこうなったんだろうね

もうね、羽根つきさっさと終わらせてまたみんなで新年会をしたいw


というか、羽根つきじゃなくなってる




149VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝)2011/09/27(火) 18:07:13.73IYDWl0yf0 (2/2)

周りの被害がでかそうだな。


150VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/27(火) 18:07:21.630gTyZrrp0 (1/2)

>>1よ
垣根の羽(翼)と一方の羽(翼)のぶつかり合いも一応羽根突きじゃね?


151VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/27(火) 19:37:09.65Fh2j+u+ao (1/1)

まあこういう場合、だいたいがセロリが惨敗するよなww


152 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 19:37:52.51IWAg5Gnr0 (61/80)

垣根「・・・あのときはお前に負けたがな・・・今回は負ける気がしねぇな」

一方「・・・不思議だな、俺もだ」

垣根「言っとくが、もちろん羽根突きだ」

一方「あァ、あくまで羽根突きだな」

垣根「・・・始めるぞ」

垣根が羽根を打つ

垣根「さぁ、来いよ!!!」

一方「くっだらねェ、勝手に死ンでろよ」

垣根「どうかな」

垣根の打った羽根は音速に近い速度で飛んでいた

一方「おっせェよ」

一方通行が翼でそれを打ち返す

もはや羽子板なんて必要なかった

垣根「おーおー、いいじゃんいいじゃん」

一方「余裕かましてンじゃねェよ」

垣根「余裕じゃねぇよ」


垣根「勝利の確信だ」




153VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/27(火) 19:42:15.020gTyZrrp0 (2/2)

ちょ、まて
この羽根は何でできてるの?ww


154 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 19:42:42.03IWAg5Gnr0 (62/80)

一方「確信?」

垣根「てめェのその力も俺のこの力も・・・科学と魔術、両方を手に入れた結果だ」

垣根「もはや天使に近いんだよ」

一方「それがどォした」

垣根「・・・力の振るい方が違うんだよ」

垣根が翼を分解する

細かい未元物質が、羽根にまとわりつく

一瞬にして、羽根が一方通行側のコートに弾き返される

一方「!?」

垣根「てめぇの力は強く、そして巨大だ」

垣根「まるでハンマーのようにすべてを打ち砕き、打ち砕く」

一方「なンで二回言った」

垣根「だが俺のこれは違う・・・細かく、より洗練されてるんだ」

一方「よく言うぜ、てめぇの未元物質にだってベクトルは存在するんだよ」

垣根「そしててめぇのベクトル変換は俺の未元物質で乱すことが出来る」

一方「・・・」

垣根「・・・俺の能力は剣だ、それほどは大きくないし一瞬にして辺り一帯を破滅に導くことは出来ない」


垣根「だがな、鋭く敵の喉を斬る」




155 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 19:45:19.70IWAg5Gnr0 (63/80)

一方「ちっ」

一方通行が顔をしかめながら翼を振るう

羽根が当たった瞬間

彼の翼の一部が、砕け散った

一方「・・・なるほどなァ・・・俺の翼だって、ベクトルを操って組み上げたものだ・・・」

一方「翼のベクトルを狂わせればいいってわけか」

垣根「昔は知らなかった・・・てめぇのそれが一体何なのかを」


垣根「そして、教えたのもてめぇだぞ、一方通行」

一方「いいじゃねェか」

一方通行が再び翼を生み出す

今度のそれは、さきほどと少しベクトルの向きを変えている

一方「どうだよ、また演算しなおすか?」

軽く羽根を打ち返す





156 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 19:49:31.46IWAg5Gnr0 (64/80)

垣根「その必要はないんだよ」

一方「あァ?」

垣根「・・・未元物質・・・存在しない力」

一方「・・・何が言いたいンだ」

垣根「それは一体どこから来ているのか・・・昔の俺は知らなかった」

一方「そして今は知ってる、だからどォした」

垣根「本質を知っただけで力ってのは振るいやすくなるんだな」

番外(・・・?おかしい・・・)

一方(・・・なンだ、さっき俺は垣根目掛けて羽根を打ったはずだ)


一方(・・・なンで心理定規の手元に羽根がある?)


垣根「俺の未元物質に常識は通用しない」

垣根「それはつまり、てめぇら凡人が常識に縛られているということだ」

一方「・・・番外個体、レーダーで羽根を探せるか」

番外「む、無理だ!!垣根が電磁波をいじってやがる!!」

一方「・・・電磁波だけじゃねェ、光や原子の波まで歪めてやがるな」

垣根「ザッツライト、と言っておくかな」




157 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 19:54:39.36IWAg5Gnr0 (65/80)

一方「・・・てめェ、やりやがったな」

一方通行が翼を振るう

全ての波のベクトルを通常のものへ戻したのだ

垣根「ちっ・・・さすが勘がいいな」

番外「羽根は垣根の手元!?」

一方「・・・トリックアートと同じようなことをしただけだろ」

垣根「光の屈折を変えれば物体の位置を誤認させられる・・・が、一方通行の能力の前じゃあんまり意味はねぇか」

一方「種は解けた、次はどンなマジックをお披露目するンだよ」

垣根「マジックショーはおしまいだぜ」

垣根が翼を巨大化させる

垣根「羽根突きの醍醐味は、全力のスマッシュだ」


巨大な翼が振るわれる

羽根はそれに当たり、一方通行たちのもとへ向かった

風が吹き、砂が舞う

風力使いでさえ生み出せないほどの風を、いとも簡単に引き起こしてしまう

垣根「どうだよ、一方通行」





158 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 19:59:04.67IWAg5Gnr0 (66/80)

一方「・・・全力スマッシュ、か」

風も砂も衝撃も

その全てを、一方通行は「反射」する

一方「・・・なにしやがった、てめェ」

垣根「前にてめぇにしたのと同じだ」

一方「風の中にベクトルを混ぜてやがったな」

垣根「いいのか?羽根を打ち返さなくて」

一方「ちっ」

一方通行が翼で打ち返す

簡単な行動だが、周りには信じられないほどの衝撃が走っている

番外「にょぉぉぉぉ!!!」

心理(・・・未元物質で守ってくれるあたりは優しいわね)

垣根「・・・反射・・・全てのベクトルの向きを正反対にしているだけの壁だ」

一方「あァ?木原の真似事かよ」

垣根「・・・真似事じゃねぇよ」

一方「ガキのお遊びだな」

垣根「うるせぇな、ムカつく野郎だ」




159 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 20:05:03.20IWAg5Gnr0 (67/80)

美琴「あいた!!」

二人の衝突は、信じられない衝撃を生んでいた

そして、それはもちろん観戦していた全員を襲う

上条「み、美琴!?大丈夫か!?」

美琴「ってて・・・ちょっとお尻打っちゃった・・・」

上条「け、怪我は?」

美琴「ないない・・・ってどうしたの当麻?」

上条「・・・」


垣根「どうする?てめぇの弱点は知ってるぜ?」

一方「ぎゃあぎゃあうるせェな・・・」

垣根「なんだよ、虚勢・・・あ?上条何しに来やがった」

一方「どけよ、邪魔だ・・・」


上条「・・・なよ」

垣根・一方「は?」

上条「ふざけんなよ!!!!!!!!!!」




160 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 20:19:54.04IWAg5Gnr0 (68/80)

垣根「なにマジギレ・・・」

上条「知ってるだろ!?羽根突きは、みんなで楽しみながらやるべきものなんだ!!」

一方「だから」

上条「どうしてそうやっていつまでも自分の力を傷付けるためだけに使うんだよ!?お前たちはやっと守りたいものを見つけられたんだろ!?」

一方「おい、どけ・・・」

上条「一方通行!!!誰かを傷付けることの悲しみが!!誰も救えないことの虚しさが!!お前には分かるはずだろうが!!」

垣根「あ、あのー」

上条「垣根!!お前は言ってたよな、メルヘンになりたいって!!」

上条「だったらこんなくだらないことやめろよ!!っていうか美琴がお尻痛いって言ってるんだよ!!」

垣根「知るかよ!」

上条「いいぜ・・・ならまずは!!」


上条「そのふざけた幻想をぶち殺す!!」

一方「ちっ・・・ジャマすンじゃねェよ!!」

上条「うるせぇ!!」

一方通行の翼を上条が掴む

一方「な、なにィ!?」




161VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/09/27(火) 20:29:11.26qwDJccFlo (2/2)

これは予想外


162VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)2011/09/27(火) 20:33:09.16Wy7N3cMAO (1/1)

むぎのん参戦しねーかな………チラッ


163 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 20:33:55.33IWAg5Gnr0 (69/80)

上条「ふざけんなぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

上条の右手が、一方通行の翼を完全に打ち消す

上条「目を覚ませぇ!!」

そのまま、右拳を一方通行の顔へ打ち込む

一方「ぐァァァァ!!!!!」

垣根「マ、マジかよ・・・」

上条「垣根ぇぇぇ!!!!」

垣根「くそっ・・・」

垣根が翼を振るうが、それを上条は右手で打ち消す

垣根「ちっ!!これなら・・・」

風を起こし、砂利を・・・


上条「それ以上やったら美琴が傷つくんだよぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

垣根「だぁぁぁぁ!!!!!!!!!来るなぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

上条「そのメルヘンを!!!ぶち殺す!!」





164 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 20:42:20.84IWAg5Gnr0 (70/80)

垣根「ふびゃぁ!!おっぱいは正義ぃぃぃぃ!!!!!!!!」

垣根が上条のそげぶパンチを顔面にくらう

そのまま、彼は地に伏した

垣根「か・・・垣根死すともメルヘン死せず・・・」

上条「目を覚ましたか!?」

一方「・・・クソ・・・は・・・羽根突き・・・」

垣根「こ・・・これじゃ勝敗が・・・」


心理「はーい、行ったわよ番外個体」

番外「ほいほーい」


垣根・一方「」

上条「見ろよ・・・あれが羽根突きのあるべき姿だ!!」

垣根「・・・俺たちは・・・間違ってたのか・・・?」

一方「・・・見ろよ・・・笑ってやがる・・・」


垣根・一方「うっ・・・うっ・・・」


美琴(これが・・・当麻のそげぶ・・・)

ショチトル(意味がわからん)




165 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 20:54:14.32IWAg5Gnr0 (71/80)

上条「・・・さぁ、帰ってテレビを見ながらまたみんなで笑おうぜ」

垣根「いいのか・・・?」

一方「俺たちは・・・帰れるのか・・・?」

上条「あぁ、帰られるさ」

垣根「・・・上条・・・」

一方「やっぱお前はヒーローだぜェ・・・」


美琴「・・・なんとか収拾がついたわね」

打ち止め「もうあんなことしたらダメだよ?ってミサカはミサカは注意してみたり!!」

一方「あァ」

削板「いやぁ、しかしなかなか上条は根性があるな!」

上条「そうか?」

黒子「・・・さて、帰りましょう」


心理「はーい、番外個体!」

番外「えーい、えーい!!!」


垣根「おーい、帰るぞー!!」

心理「あぁ、はいはい」




166 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 21:13:33.70IWAg5Gnr0 (72/80)


ゴーグル「・・・ここまで衝撃が届くとは・・・」

フレンダ「いったぁい・・・」

絹旗「窒素装甲があってよかったです・・・」

麦野「くそ・・・途中から全然見えなかったわね」

ゴーグル「・・・あれ、なんか納まったみたいっすね」

麦野「あれは・・・上条か」

絹旗「あ、帰るみたいですね」

フレンダ「・・・私達も帰る?」

麦野「そうしましょう」

ゴーグル「じゃあ・・・」

フレンダ「アンタも、来るの」

ゴーグル「・・・い、いや・・・」

絹旗「一日くらいなら問題ないんじゃないですか?」

麦野「あぁ、来いよ」

ゴーグル「・・・じゃあ今日だけ・・・」



167 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 21:18:13.79IWAg5Gnr0 (73/80)


麦野「ところで・・・ゴーグルはどうして垣根たちのところに戻らないの?」

ゴーグル「なんか気まずいじゃないっすか」

絹旗「?超意味が分かりません、仲間だったんじゃないですか?」

ゴーグル「・・・そうじゃなくて」

フレンダ「あれだって、今更戻ってもそこには居場所がないって訳よ」

絹旗「なんか悲しいですね・・・」

ゴーグル「は、はぁ・・・」

麦野「・・・それほど寂しいって訳でもないようね」

ゴーグル「いや、昔から孤独には慣れてましたから」

麦野「・・・」

絹旗「・・・ゴーグルは、なんでゴーグルをつけているんですか?」

ゴーグル「もうその質問には飽きましたよ・・・」

絹旗「超疑問なんですよ」





168 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 21:23:25.32IWAg5Gnr0 (74/80)

ゴーグル「まぁ・・・いろいろとサポートしてくれるんすよ、身体能力を」

麦野「なるほどね・・・」

ゴーグル「・・・今は必要ないかもしんないっすけどね」

フレンダ「なんかゴチャゴチャしてるし、つけてて疲れない訳?」

ゴーグル「慣れてますから」

麦野「ま、そんな話は帰ってからしましょうよ」

ゴーグル「あ、はい」

フレンダ「・・・なんか麦野には素直に従うわけよ」

ゴーグル「いや・・・麦野さんって意外と普通の人なんすね」

絹旗「超勘違いですよ」

麦野「なんか言ったか絹旗?」

絹旗「ほら、超怖いですから」

ゴーグル「は、はぁ・・・」





169 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 21:30:15.44IWAg5Gnr0 (75/80)


上条「・・・なぁ、最近ずっと垣根の家に泊まってる気がするんだけど」

垣根「いいじゃねぇか、打ち止めはさすがに子供だから家に帰したけど」

美琴「・・・なんか、本当に修学旅行みたいよね」

一方「・・・そォですね」

番外「ショチトル、ジュース取って」

ショチトル「ゴーヤジュースもあるぞ」

番外「いらないよ」

一同は垣根の家に再び帰ってきていた

ちなみに一方通行が少し不機嫌なのは、上条のそげぶのせいである

心理「・・・あ、戦わされるお正月があるわよ」

エツァリ「なんで受身な題名なんでしょうかね」

19090「えっと・・・今はパチンコ勝負ですね」

垣根「パを抜いて言ってみよう、せーの!!!!」

削板「・・・垣根、テクパトルが睨んでるぞ」

垣根「削板、まだテクパトル・・・俺のこと睨んでる?」

削板「あぁ、睨んでる」

垣根「射て殺す勢いで睨んでる?」

削板「あぁ、射て殺す勢いで睨んでる」




170 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 21:36:18.02IWAg5Gnr0 (76/80)

テクパトル「・・・」

垣根「いや、違うんだようん、そうだ違うんだ」

テクパトル「垣根、とりあえず冗談は顔だけにしておけ」

垣根「え、俺の顔って冗談なの?」

テクパトル「あぁ、冗談だ」

垣根「」

心理「ほら美琴、クッキーあるわよ」

美琴「ちょうだい」

黒子「あ、パチンコ勝負が始まり・・・ってえぇ!?」

上条「こ、小萌先生!?」

垣根「いいのかこれ?」

一方「見ろよ、ちゃンと彼女はロリではありませンって書いてるぜ」

心理「彼女は成人しています・・・ってね」

削板「面白い注意書きだよな」




171 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 21:38:36.14IWAg5Gnr0 (77/80)

テクパトル「・・・」

垣根「いや、違うんだようん、そうだ違うんだ」

テクパトル「垣根、とりあえず冗談は顔だけにしておけ」

垣根「え、俺の顔って冗談なの?」

テクパトル「あぁ、冗談だ」

垣根「」

心理「ほら美琴、クッキーあるわよ」

美琴「ちょうだい」

黒子「あ、パチンコ勝負が始まり・・・ってえぇ!?」

上条「こ、小萌先生!?」

垣根「いいのかこれ?」

一方「見ろよ、ちゃンと彼女はロリではありませンって書いてるぜ」

心理「彼女は成人しています・・・ってね」

削板「面白い注意書きだよな」




172 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 21:41:44.77IWAg5Gnr0 (78/80)

上条「で?対戦相手は・・・」

テクパトル「・・・誰だ?」

ショチトル「さぁ?」

一方「よ、よよよよよよ・・・」

心理「ヨヨ?」

一方「芳川ァ・・・何やってンだよこいつ・・・」

美琴「あ、もしかして妹達の研究者の・・・」

一方「あの野郎・・・稼げる仕事があるとか言ってたけどこれかよ・・・」


小萌「よーし!!先生がんばっちゃいますよー!」

芳川「さて、これでニートからも脱却かしらね」

小萌「じゃ、始めちゃいましょうか!」


垣根「・・・頭が痛くなってくるな」

エツァリ「気にしないようにしましょう、夜ご飯はどうしますか?」

垣根「そうだな・・・寿司でいいだろ」

上条「お、いいな」





173 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 21:52:10.53IWAg5Gnr0 (79/80)

垣根「あ、どうせならちょっと楽しみながら飯も食うか」

上条「?どういうことだよ」

一方「・・・やりてェことは分かった」

ショチトル「・・・とりあえず、まだ4時だし少し時間をつぶそう」

美琴「じゃあ・・・テレビもつまんないし私はゲームがしたいな」

番外「携帯ゲーム機あるの?」

垣根「あるぞ、やるか?」

美琴「どんなゲームあるの?」

垣根「ギャルゲーもあるけど」

美琴「それは遠慮しとくわ、普通のアクションでいいわよ」

垣根「あいよー」

上条「みんなバラバラなことやるもんだな」

テクパトル「無理もあるまい・・・俺たちは何する?」

削板「腕相撲はどうだ!?」

テクパトル「よし、いいだろう!!」


上条「・・・え、俺も?」

削板・テクパトル「当然」




174 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/27(火) 22:01:18.82IWAg5Gnr0 (80/80)

今日はここまで

筋肉動画はロニーがまだ警官をやっていた頃の映像

最後の防弾チョッキを脱ぐシーンは面白いですね

脱いだらでかくなりますから

彼が最後に言っていることがまたカッコイイ


「あるボディビルダー(ナッサー)が、仕事をしながらボディビルなんてやれないって言ってたんだよ」

「そりゃ、たしかにそういう理論もあるかもしれないけど、そいつ何か大切なことを忘れてはいないか?」


「ここに、生きた証明がいるじゃないか」


「僕がこの仕事を続けるのはとても簡単な理由からだ」

「それは、この仕事を愛しているからさ」

「好きじゃなければこんなに続けることはできなかったよ」

「好きこそものの上手なれ、って言うだろ?まずは好きになることから始めなければね」


ロニー、男前だよ

 

ビルダーは大抵、真面目でカッコイイ人が多いですよ

オリバとか

ではおやすみなさい




175VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県)2011/09/27(火) 22:55:10.95fA8hyWono (1/1)

腕相撲……

上条が勝てる気がしない


176VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/09/27(火) 23:39:12.37wzl/A1ODo (1/1)

>>175
能力消せるからモヤシには…


177VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県)2011/09/28(水) 01:03:17.39trM51Vhqo (1/3)

あれ?腕相撲ってテっくんとそぎーと上条の三人でやるんじゃないのか?
それなら一方さん最弱だな


178 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:33:52.28j7XLqThy0 (1/67)

テクパトル「よし、じゃあまずは上条とやるかな」

上条「ま、待って!俺はそんなに力強くない・・・」

削板「なに言ってるんだ、上条はなかなか強いじゃないか!」

上条「お前らに比べたら全然なんだよ!」

テクパトル「いいから試しにやってみようぜ」

上条「うわぁなんて素敵な無理矢理感!」

上条が仕方なく机に腕を置く

上条「よし・・・ならやってやりますよ!」

テクパトル「まぁお手柔らかにな」

美琴「当麻、頑張って!」

上条「あ、あぁ!」

美琴の熱い視線を受けて、上条は気合いを入れる

上条「さぁ来い!」

テクパトル「・・・じゃあ削板、審判を頼む」




179VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/28(水) 10:34:22.98XtnWUG3IO (1/1)

>>165
>一方「俺たちは・・・帰れるのか・・・?」
>上条「あぁ、帰られるさ」

放置乙


180 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:34:30.47j7XLqThy0 (2/67)

削板「両者、ようござんすか!?」

上条「あ、あぁ!」

テクパトル「いつでもいいぜ」

削板「では・・・始め!」

削板が開始の合図を告げる

上条「えぇい!先手必勝!」

上条が力を込める

だが、あまりテクパトルの腕は動かない

上条「・・・くそ、強いな・・・」

テクパトル「弱いぞ、上条!」

テクパトルが力を込める

血管とか筋肉が何やら恐ろしいくらいに浮かび上がっている

上条「おわっ!この野郎・・・!」

テクパトル「・・・なかなか持ちこたえるな・・・」




181 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:35:32.58j7XLqThy0 (3/67)

上条「美琴ぉぉ!俺に力をぉ!」

美琴「当麻!勝ったらキスしてあげる!」

上条「お、おっしゃぁぁぁ!」

テクパトル「くっ・・・ここにきて力が強くなるとは・・・面白いヤツだな!」

上条「やってやるよ!」

テクパトル「ちっ・・・負けないからなぁ!」

二人の右手が唸る

一瞬でも力を抜いたほうが負けてしまうだろう

上条(い、意外といけてるな・・・)

テクパトル(いてぇ・・・胸が攣った・・・)

上条「おらおらぁ!」

テクパトル「くそ・・・」

19090「テっくん!テっくん!」

テクパトル「!」

上条「よし・・・勝てる・・・」




182 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:36:09.09j7XLqThy0 (4/67)

テクパトル「ナメるなよ上条!」

上条「うわぁっ!」

テクパトルが渾身の力を振るう

あまりの力に、上条はなすすべなく敗北を喫した

上条「はぁ・・・さ、さすがだな・・・」

テクパトル「お前もなかなかやるじゃないか・・・」

上条「?胸なんか押さえてどうしたんだよ」

テクパトル「なんでもない・・・」

美琴「当麻・・・お疲れ様!」

美琴が上条の頬にキスをする

上条「あ、あぁ・・・疲れがとれましたよ」

テクパトル「・・・どっちにしろキスするんだな」

美琴「なによ、呆れて見つめたりしないで」

テクパトル「さて・・・削板、やるか」




183 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:36:44.93j7XLqThy0 (5/67)

削板「よし、やってやろう!」

上条と入れ代わりに削板が机の前に座る

テクパトル「・・・上条、審判を頼む」

上条「よし、じゃあ・・・」

削板「・・・互いに、正々堂々とやろうな」

テクパトル「当たり前だろ」

上条「両者・・・ようござんすか!?」

テクパトル「いいだろう!」

削板「やってやるよ!」

上条「では・・・始め!」

上条の合図で、二人が力を込める

テクパトル「おらぁぁぁ!」

削板「ぐぉぉぉ!」

ミシミシ、と何かおかしな音がする

テクパトル「・・・やるじゃないか・・・相変わらずだな!」




184 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:37:13.61j7XLqThy0 (6/67)

削板「・・・お前も、さすがだな!」

二人の腕は真っ赤になっている

削板「上条との勝負で力を使っていてこれとはな」

テクパトル「よく言う・・・お前だって羽根突きの疲労は多いだろう」

削板「言い訳など必要ない!」

テクパトル「ならば・・・お互い勝ちだけを求めようじゃないか!」

ミシミシ、からバキバキという音に変わる

机が軋んでいるのか

それとも彼らの体が軋んでいるのか

19090「・・・凄まじいです・・・」

上条「・・・こんなに拮抗した腕相撲は初めて見た・・・」

黒子「軍覇さん、頑張ってくださいな!」

19090「テっくん、勝ってください!」

テクパトル「くっ・・・」

削板「・・・負けてたまるか!」

削板が顔を真っ赤にしながら力を強めていく



185 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:37:58.63j7XLqThy0 (7/67)

上条「わ、わずかに削板が圧してる!」

黒子「その調子ですの、軍覇さん!」

19090「テっくん、負けないで!」

テクパトル「・・・削板・・・俺だってなぁ!」

上条「テ、テクパトルが圧し返してる!」

テクパトル「負けられないんだよ!」

削板「いいな・・・久しぶりに楽しいぞテクパトル!」

テクパトル「俺もだ・・・!」

削板「まさに血湧き肉踊る!」

テクパトル「もはや言葉など必要ないだろう!」

削板「これで終わりにしてやる!」

テクパトル「ナメるなよ!」

二人が最後の力を振り絞る

そして

同時に力尽きた




186 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:38:48.20j7XLqThy0 (8/67)

もはや、どちらも力を加えていなかった

ふらり、と互いが手を離し同時に倒れ込む

削板「・・・ま、まさか引き分けとはな・・・」

テクパトル「・・・いい勝負だった・・・」

削板「ははは・・・清々しいな・・・」

テクパトル「・・・疲れた」

19090「テっくん、お疲れ様です」

19090号が優しくテクパトルの頬にキスをする

テクパトル「・・・上条」

上条「ん、なんだよ?」

テクパトル「さっきお前が義姉さんにキスされて喜んでたが・・・なかなかいいもんなんだな」

上条「だろ?」

テクパトル「今更ながら分かった」

黒子「軍覇さん、お疲れ様ですの」




187 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:39:32.92j7XLqThy0 (9/67)

黒子が削板にタオルを差し出す

削板「おぉ、サンキュー」

テクパトル「・・・疲れたな・・・みんなはなんか呆れたように見てるし」

垣根「筋肉馬鹿だな」

ショチトル「いやぁ、暑苦しいな」

一方「すげェ・・・」

番外「なんか恐怖を覚えたよ」

テクパトル「いいだろ・・・」

心理「力が強いのはカッコイイと思うわよ」

垣根「なんだよ、筋肉フェチか?」

心理「守ってほしいだけ」

垣根「ふーん」

番外「なになに?惚気?」

心理「違うわよ」




188 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:40:14.66j7XLqThy0 (10/67)

19090「・・・テっくん、胸板が厚い人は素敵ですよ!」

黒子「軍覇さん、いつも鍛練を欠かさない軍覇さんが素敵ですの!」

テクパトル「・・・はぁ、ありがとな19090号・・・」

削板「理解されにくい趣味だよな・・・」

テクパトル「だが男は強くあるべきだ、これだけは譲れない」

一方「・・・俺も頑張ろォ」

垣根「なんならこの家にもジムはあるけど」

テクパトル「早く言ってくれよ!っていうかなんであるんだよ!?」

垣根「お前達を万が一泊めたりした時のためにだよ、心理定規が言ったから」

削板「おぉ、そりゃありがたいな」

心理「あなた達は一日でも休むのがイヤなんじゃないかと思ってね」

テクパトル「分かってるじゃないか」

19090「・・・テっくん、タオルを持ってどこに行くつもりですか?」

テクパトル「せっかく気を利かせて作ってもらったジムなんだ、使わなきゃもったいないだろう?」




189 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:41:08.80j7XLqThy0 (11/67)

削板「一方通行!お前もやるか!」

一方「はァ?あと二時間もしたら飯・・・」

テクパトル「二時間もあるじゃないか、余裕余裕」

削板「行くぞー」

一方「く、くそ!正月・・・てか元日からトレーニングなのかよ!」

テクパトル「一日でも休むのが惜しいんだよ」

削板「お前は変わるんだろ?なら俺達が手伝ってやるからさ」

一方「助けてェ!」

二人に引きずられて、一方通行がリビングから外へと連れていかれる

垣根「風呂場の近くだからなー」

テクパトル「了解!」


上条「・・・元日から随分とハードだな」

美琴「なんか・・・大変そうね」




190 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:42:04.34j7XLqThy0 (12/67)

エツァリ「趣味ですからね、苦痛には感じないんでしょう」

19090「・・・もっと胸板が厚くなるんでしょうか」

番外「胸板フェチとは変わってるね」

黒子「あら、結構胸板が好きな女性は多そうですの」

心理「私も胸板はわりと安心出来るから好きね」

垣根「お前は甘えるタイプだからな」

上条「そうなのか?なんか心理さんって甘えさせるタイプみたいだと・・・」

垣根「こいつ、二人きりだとニャンニャンだぜ?」

美琴「ふーん・・・ニャンニャンの心理定規かぁ」

ショチトル「たまらんだろ、垣根にとっては」

垣根「あぁ、めちゃくちゃ興奮するときもある」

心理「別にニャンニャンじゃないわよ」

19090「具体的にはどんな感じになるんですか?」

垣根「まず肩に頭を乗せてきます」




191 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:42:57.84j7XLqThy0 (13/67)

上条「・・・心理さんがやったら破壊力抜群だろうな」

美琴「なによ!私がやっても嬉しくないの!?」

上条「じゃあやってみてくれよ」

美琴「ん!」

美琴が上条の肩に頭を乗せる

上条「あぁ、これは破壊力抜群だ」

美琴「//」

垣根「惚気かよ・・・ムカつくな」

ショチトル「それで?そのあとは」

垣根「あぁ・・・次にキスしてくる」

心理「たまにじゃない」

エツァリ「たまにならするんですか」

黒子「意外と甘えん坊ですのね」

心理「あら、あなた達だって彼氏と二人きりになったらするでしょ?」




192 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:43:47.72j7XLqThy0 (14/67)

上条「心理さんのイメージと違うからな・・・」

番外「垣根は逆に甘えん坊っぽいよね」

心理「・・・この人、全然甘えてきたりしないわよ」

垣根「だってさ、男が甘えるのは間違ってるだろ」

美琴「そう?私は当麻が甘えてきてくれたら・・・母性本能をくすぐられるけど」

垣根「え、なに?ミコっちゃんは母乳が出るの?」

美琴「最低!アンタ最低!」

垣根「いいか?男の力が強いのは女を守るためなんだよ」

上条「でもさ、たまに甘えないと心理さんは自分に興味ないんじゃないかって不安になると思うぜ?」

心理「たしかにそうね」

垣根「絶対違うだろ、面白いことになりそうだからって適当にノっただけだろ」

心理「おいで、帝督」

垣根「て、帝督?」

心理「あら、美琴は上条君と下の名前で呼び合ってるじゃない?」




193 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:44:29.23j7XLqThy0 (15/67)

垣根「やめろ・・・なんか恥ずかしいだろ」

19090「あ、垣根さんの顔がちょっと赤いです!」

ショチトル「なんだ?照れてるのか」

美琴「へぇ、真っ赤になるほど恥ずかしいのね」

垣根「うるせぇ、慣れてないだけなんだよ」

心理「ねぇ帝督」

垣根「やめろ」

心理「はぁ・・・たまにならいいじゃない」

垣根「今更呼び方変えるなよ・・・違和感しかないぞ」

上条「垣根、心理さんが下の名前で呼びたいんだからそうさせてやれよ!」

番外「そうだそうだ!アンタ男だろ!?」

垣根「うるせぇ!帝督なんて呼ばれたら恥ずかしいだろうが!」

19090「名前がヘンだからですか?」




194 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:45:08.45j7XLqThy0 (16/67)

垣根「お前はピンポイントで痛いとこを突いてくるんだな」

心理「で、垣根は甘えてくれないのかしら」

垣根「だから、俺はそういうキャラじゃねぇだろうが」

エツァリ「たしかに、垣根さんは根はかなり黒そうですからね」

垣根「どういう意味だよ」

ショチトル「真っ黒だよな」

上条「・・・でもさ、好きな人に甘えられるってかなり幸せだぞ?」

垣根「知るか、俺は亭主関白でいいんだよ」

美琴「全然亭主関白じゃないわよね?」

黒子「いつも心理定規に嗜められてますの」

心理「垣根は時々押さえが効かなくなるからね」

垣根「あえてお前達に合わせてやってるんだよ」

上条「いや・・・とてもそうには思えないんだけど」

心理「でも昔は今と比べたらものすごく怖かったわよ?」




195 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:45:44.74j7XLqThy0 (17/67)

垣根「お前に危害加えたことはなかっただろうが」

心理「それでもよ、なんだか少し近寄りにくい雰囲気だったもの」

垣根「あぁそうかよ」

心理「でも、私のために傷薬を持ってきてくれた時はドキッてしたわね」

番外「え、なになにその素敵なイベント?」

エツァリ「詳しく聞きたいですね」

心理「実はね・・・」

垣根「話すな」

心理「いいでしょ、別に悪い話じゃないもの」

垣根「恥ずかしい」

心理「この人ったら、私が背中に傷を負ったときにわざわざ傷薬を取りに行ってくれたのよ」

垣根「・・・ちげぇ、他の仕事のついでだ」

心理「あら?わざわざ取りに行ってくれたって言ってたじゃない」




196 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:46:25.78j7XLqThy0 (18/67)

垣根「ほら、あれだ・・・その・・・」

美琴「あ、また垣根赤くなってる」

19090「かなり恥ずかしいみたいですね」

垣根「ニヤニヤ笑ってんじゃねぇよ」

番外「ふーん・・・垣根ってそういうキャラだったんだ、かわいいとこあるじゃん」

垣根「・・・」

黒子「優しいんですのね、見直しましたの」

ショチトル「きゃー垣根ったらカッコイイー」

垣根「殺すぞこら」

ショチトル「優しい垣根はそんなこと出来ないもんな?」

垣根「てめぇら!調子乗るなよ!」

番外「やーん、優しい垣根が怒ったー」

19090「みなさん、チョップされちゃいますよ」

上条「あー、優しいチョップをされちゃうのか」




197 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:48:51.99j7XLqThy0 (19/67)

美琴「垣根、怖いわよ」

垣根「・・・」

心理「ちょっと、あんまり垣根をバカにしないでよね」

黒子「褒めていますのよ?優しい男性は素敵ですから」

垣根「・・・明らかに俺をバカにしてるだろ?」

上条「いやいや、見直したぜ?」

垣根「・・・俺が優しくしたらおかしいのかよ!!」

美琴「っていうか気持ち悪い」

19090「まぁ、ツンツンしてるイメージがありましたから」

黒子「たしかに、ベタ惚れな垣根さんは不気味ですの」

番外「うんうん」

エツァリ「なんというか、素敵な彼氏さんですけどね」

垣根「・・・泣きたいよ、俺は泣いていいのか?」




198 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:51:46.70j7XLqThy0 (20/67)

ショチトル「・・・垣根の昔の話は面白そうだよな」

美琴「ねぇねぇ、小学生の頃って垣根はどんなだったの?」

垣根「なんで話さなきゃなんねぇんだよ」

上条「もしかして、通ってなかったのか?」

垣根「いや、通ってた」

心理「でも小学生の時にはもう能力高かったんでしょ?」

垣根「あぁ」

黒子「そうですの?」

垣根「おかげで捻くれてたな」

美琴「ふーん・・・私は子供の頃は普通だったからわかんないな・・・」

ショチトル「なぁ、話してくれよ」

垣根「しゃあねぇな・・・ヒマ潰しに話してやるよ・・・どんな話がいい?」

ショチトル「そうだな・・・告白された経験とか」

垣根「あぁ、結構あるぜ?」




199 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 10:56:08.58j7XLqThy0 (21/67)

心理「あら、話してちょうだい?」

垣根「はいはい・・・あれは、たしか小学3年の頃だった」

上条「ふむふむ」



垣根「あーだりぃ」

「垣根、サッカーしに行かないか?」

垣根「今日は疲れてるからいいわー」

「なんだよ、つまんねー」

垣根「うるせぇな・・・こんな暑い中サッカーとかしたくねぇよ」

「ははは!!まぁしたくなったら来てくれよな」

垣根「あー分かった分かった」


垣根「あっちぃなしかし・・・」

「ね、ねぇ垣根君!!」

垣根「あぁ?なんだ、加藤かよ」

「あ、あのね!!垣根君って好きな子とかいるの!?」

垣根「は?いないけどなんで」

「よ、よかった!!」

垣根「なに?俺のこと好きなの?」

「!!う、うん」




200 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 11:01:33.54j7XLqThy0 (22/67)

垣根「ふーん・・・なんで」

「か、かっこいいし優しいし・・・」

垣根「で?」

「あ・・・そ、それでね?付き合ってほしいなぁ・・・って」

垣根「ふーん・・・無理」

「な、なんで?」

垣根「俺、別にお前のこと好きじゃないから」

「・・・そ、そうなの?」

垣根「泣きそうな顔すんなよ・・・これだから断るのは苦手だ」

「だ、だって・・・」

垣根「とりあえず、帰れ帰れ」

「・・・うん、ごめんね」

垣根「あぁ」


垣根「・・・」

「おっす垣根、結局サッカー来なかったのな」

垣根「なぁ、荒井」

「なんだよ?」

垣根「お前って加藤のこと好きなんだっけ?」

「ど、どどどどどどどどうしてそれを!?」




201 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 11:05:47.18j7XLqThy0 (23/67)

垣根「お前、この前加藤のリコーダーペロペロしようとしただろ」

「し、してねぇよ!!」

垣根「加藤の上履き見てただろ」

「見てねぇよ!!」

垣根「加藤の席に座ろうとしてただろ」

「そ、それはしたかも」

垣根「・・・今な、加藤がめちゃくちゃ落ち込んでるんだ」

「ど、どうして!?」

垣根「まぁいろいろと」

「ちょっと行ってくる!!」

垣根「あぁ、いってらっしゃい」


垣根「はぁ・・・こうやって俺の周りにはどんどんとカップルが出来ていくのか」

垣根「いいねぇ、メルヘンだ」

垣根「っと掃除掃除・・・」


垣根「・・・俺と荒井が掃除当番だったか、ちょっと呼んで」

教師「垣根君、逃げないの」

垣根「」





202 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 11:08:25.34j7XLqThy0 (24/67)


垣根「そんな感じだったな」

上条「・・・小学生?」

美琴「お前と変わらないわね・・・」

垣根「昔からませてたんだよ」

心理「結局、その加藤さんと荒井君はどうなったの?」

垣根「たしか、そのあといい感じになって中学から付き合いだしたって聞いたけど」

ショチトル「聞いた?」

垣根「その前に俺は転校したからな」

黒子「あら・・・そうですの」

番外「・・・学校か、楽しそうでうらやましいな」

19090「ミサカもです・・・」

上条「・・・まぁ楽しいときもあるけどさ」

美琴「結構めんどくさいときもあるわよね」

エツァリ「そうなのですか?」




203 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 11:13:26.70j7XLqThy0 (25/67)

上条「・・・授業はヒマだからな・・・」

美琴「ちゃんと聞きなさいよ・・・当麻っていつも授業中寝てるの?」

上条「・・・能力開発の授業とかはとくにな」

垣根「はぁ?あれが一番面白いだろ」

上条「そうは思えないな・・・」

心理「分からない人にはとことん意味不明な世界だからね」

ショチトル「・・・能力開発の授業ってどんなのだ?いろんな穴という穴にいやらしいもの突っ込むのか?」

垣根「開発の意味が違う」

美琴「能力開発っていっても、学校ではそのシステムやら過程やらを習うだけよ」

エツァリ「なるほど・・・AIMのこととかですか?」

上条「そうそう・・・だけどさ、それがまた難しいんだよな」

心理「そうね・・・なかなか実感の湧かないものだものね」

美琴「今ここにも存在してるのよね・・・」

垣根「空気と一緒だろ」




204 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 11:16:53.87j7XLqThy0 (26/67)

ショチトル「・・・魔術と違って、誰からか習うことができるのはいいな」

上条「魔術はそういうのってないのか?」

エツァリ「自分はショチトルに一応教えていましたが・・・」

ショチトル「魔術学校なんてものはないぞ、師弟関係を結んでいる魔術師はいるだろうけどな」

美琴「じゃあどうやって魔術を覚えるの?」

エツァリ「自己流がほとんどですよ」

ショチトル「あと、同じ流派の魔術師で集まって鍛錬し合ったりな」

垣根「へぇ、いいじゃねぇか」

心理「学校でずーっと話を聞いて、よりはよっぽど上達しそうよね」

エツァリ「そうでもないですよ、一つの魔術が完成するのに時間は掛かりますから」

ショチトル「もともと存在する魔術ならあまり会得に時間は掛からないがな」

黒子「・・・それにしても、宗教によってだいぶ神様は変わりますのね」

番外「あんなのってただの絵空事じゃんか」





205 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 11:19:52.85j7XLqThy0 (27/67)

エツァリ「絵空事を現実にしてしまうのが魔術ですよ」

ショチトル「お前たちだって天使を見たことはあるだろう?」

上条「まぁ・・・あるけどさ」

垣根「絵空事を真似た現実を無理矢理作るってだけだろ」

エツァリ「そうでもありますね」

垣根「・・・しかし、面白そうな世界だよな」

ショチトル「一度はまると中々抜け出せないぞ」

美琴「・・・そうかもね」

黒子「でも、それは能力開発と同じですの」

心理「考えたら、魔術も能力もわりと似てるのかもね」

垣根「発現方法は違うけどな」

ショチトル「あぁ、そっくりと言ってもいいだろう」

19090「ふいー・・・なんか難しい話ですね」

垣根「そうか?」

19090「ミサカは難しい話は苦手です・・・」




206 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 11:26:09.33j7XLqThy0 (28/67)

上条「・・・エツァリたちの使う魔術って、イギリス清教とかが使うのと全然違うよな」

エツァリ「それは当然でしょうね」

ショチトル「そもそも、十字教には神が一人だけだろ?」

美琴「あぁ、そういえばそうね」

心理「ヤハウェかしら」

エツァリ「いろいろ呼び名はありますがね」

上条「?じゃあイノケンティウスとかは?」

ショチトル「あれは魔女狩りだろ、神様の伝記ではなく人が起こした歴史的事実を参考にした魔術だ」

番外「・・・?神様以外でも魔術になるの?」

エツァリ「そこに宗教が絡めばなりますよ」

上条「へぇ・・・」

ショチトル「エリエリレマサバクタニ、もキリストの叫んだ言葉だからな」

上条「・・・インデックスから聞いたことがあるような」

エツァリ「重要なのは、そこに無理矢理にでも魔術的関連を作ることなんですよ」




207 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 11:29:20.36j7XLqThy0 (29/67)

心理「・・・ややこしい世界ね」

垣根「いちいちいろんな歴史的事実を覚えなきゃいけねぇのか」

ショチトル「めんどうだぞ、かなりな」

美琴「・・・そう考えたら、能力のほうが便利かもね」

19090「そうですね・・・あ、テっくん!」


テクパトル「おっす・・・いい汗かけたよ」

削板「いやぁ、いい設備だったぞ、垣根!!」

一方「水を・・・ください・・・」

番外「うわ、一方通行バテまくり」

ショチトル「・・・目が死んでるな」

削板「ははは!!仕方ないな、久しぶりだったんだろ!」

一方「・・・やってらンねェ・・・」

19090「さて、みなさんも揃いましたし食事にしますか?」

心理「じゃ、寿司を頼むわね」

垣根「あー、俺が頼むよ」




208 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 11:38:25.37j7XLqThy0 (30/67)

垣根が電話で寿司を注文する


一方「・・・くそ・・・きつかったな・・・」

19090「テっくん、お疲れ様です」

テクパトル「あぁ、飲み物飲み物・・・」

心理「ワイン飲む?」

テクパトル「今日はビールでいいよ」

エツァリ「・・・寿司とビールですか」

削板「合うのか?」

テクパトル「合うに決まってるじゃないか」

上条「なんかおっさんくさいぞ」

テクパトル「いいだろ・・・」

美琴「飲みすぎはダメよ?」

テクパトル「う・・・なんか義姉さんが厳しい・・・」

美琴「当たり前でしょ!妹の彼氏なのよ?」

テクパトル「は、はい」

上条(これが義兄弟・・・か)





209 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 11:46:17.21j7XLqThy0 (31/67)

19090「お姉様、テっくんに厳しすぎですよ!?」

美琴「そんなことないわよ!」

19090「お義兄様には甘いではないですか!!」

美琴「と、当麻はいいのよ!!」

19090「特別扱いはダメです!!」

テクパトル「ほ、ほら・・・喧嘩するなよ」

上条「可愛い顔が台無しだぞ?」

美琴・19090「男は黙って!!!」

上条・テクパトル「」

ショチトル「ははは、男は弱いな」

心理「そうね、男性は自分の愛している女性には強く接せられないものよ」

垣根「んなことはねぇよ!!」

一方「あァ・・・水が美味い・・・」

黒子(・・・お姉さま、19090号さんとすごい剣幕で言い争ってますの)




210 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 11:54:34.75j7XLqThy0 (32/67)

美琴「大体ね!!テクパトルはちょっと誑しすぎるわよ!!」

19090「お義兄様だって!!」

美琴「ふん!!当麻は優しさからくる副作用だからいいのよ!!」

上条(ふ、副作用・・・)

19090「テっくんだって浮気なんかしません!!」

美琴「それに体壊したらどうするのよ!?せっかく仕事が見つかったんでしょ!?」

19090「そ、それはミサカが管理します!!」

テクパトル「え・・・いや、自分で体調管理くらいは・・・」

19090「ミサカがします!!」

テクパトル「お、おう」

一方「・・・妹達はみンな気が強いのな」

番外「えぇ?ミサカは優しいじゃん」

一方「・・・ねェよ」

番外「えー・・・」





211 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 12:03:23.41j7XLqThy0 (33/67)

ショチトル「・・・そういえば、この6カップルのうち半分は彼女がミサカなんだよな」

美琴「そうね・・・じゃあ3カップルが親戚?」

一方「前々から言ってるじゃねェか」

上条「俺たちが一番年上カップルになるのか?」

テクパトル「・・・年下が義姉さんってのは複雑だな」

美琴「そう?」

一方「・・・俺もだな」

番外「っていうか、19090号がお姉さんになるってのがイヤだな」

19090「な、なんでですか!?」

一方「お前は一番年下っぽいからな」

テクパトル「というか、番外個体が一番お姉さんっぽいよな」

番外「まぁ体はね」

美琴「・・・なに?嫌味?」

番外「違うよん」

美琴「・・・わ、私だって胸くらい大きくなるわよ」

番外「どうかなぁ?」ニヤニヤ




212 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 12:13:43.66j7XLqThy0 (34/67)

上条「まぁ、俺は胸はでかくても小さくても・・・」

垣根「ちっちっち、上条は分かってないな」

上条「何がだよ・・・」

垣根「胸は女の象徴だぜ?」

一方「くっだらねェ、胸なンて邪魔だろォが」

番外「よく言うよ、いっつも揉んでくるくせに」

一方「」

エツァリ「おや、一方通行さんもロリコンから卒業ですか?」

削板「ははは!!犯罪を犯す前にやめられてよかったじゃないか!!」

黒子「おめでとうございます、一方通行さん!」

19090「よかったですね」

美琴「これで、世界から悪が一つ消えたわね」

一方「」





213 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 12:50:32.66j7XLqThy0 (35/67)

ショチトル「お、寿司が来たんじゃないか?」

ピンポーン、と垣根の家のチャイムが鳴る

垣根「ほいほーい」

心理「ねぇ、さっき電話で不穏なこと言ってなかった?」

垣根「ん?気にしない気にしない」

削板「・・・なんか不安だな」

垣根「安心しなさい」

垣根が寿司を受け取りに行く

ショチトル「・・・絶対に何かしたよな」

美琴「うん・・・」

上条「・・・もう読めてるけどな」


垣根「はいはい、みんなー寿司だぜ寿司」

一方「あ?なンだよ、普通の寿司じゃねェか」

19090「そうですね・・・安心しましたよ」

垣根「ふ・・・ふふ・・・ははははは!!!!!!!!」

心理「・・・どうしたの?」





214 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 12:54:45.76j7XLqThy0 (36/67)

垣根「言っただろ!?こういうのは楽しまなきゃなんねぇんだ!!」

黒子「は、はぁ」

垣根「教えてやろう!!ここには寿司がたくさんある!!」

上条「あぁ・・・で?」

垣根「この中に!!ワサビがめちゃくちゃ入ってる寿司が8貫ある!!」

美琴「な、何よそれ!?」

エツァリ「・・・あの、玉子とかもあるんですが」

垣根「もしかしたらそれに入ってるかもな」

ショチトル「・・・ま、待ってくれよ・・・食べるのに勇気がいるんだけど」

テクパトル「・・・ま、8貫だけなんだろ?」

テクパトルがさっそくサーモンに箸を伸ばす

垣根「ちなみにネタを捲ってワサビ確認するのはなしな」

テクパトル「・・・ちっ」

削板「・・・テクパトル、サーモン・・・行くのか?」

テクパトル「・・・行こう」

テクパトルがサーモンを口に運ぶ




215 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 13:01:00.51j7XLqThy0 (37/67)

テクパトル「・・・よし、普通だぞ?」

上条「・・・お、俺は・・・どうしよう」

番外「上条は不幸だから当たりを引きそうだもんね、ミサカはそんなことないけどね」

番外個体がマグロに手を伸ばす

一方「いいのか?」

番外「余裕余裕」

垣根「・・・みんなも食えよ」

エツァリ「・・・垣根さんはどれにワサビが入ってるか知っているんですか?」

垣根「いや、適当に入れてくれって言ったから」

黒子「そ、そうなんですの?」

垣根「さて、じゃあエンガワからもらいますかね」

19090「ではミサカはアジを」

美琴「あ、カンパチもーらい」

上条「・・・ハマチをもらう・・・」

心理「・・・私もハマチね」

それぞれが、ほしい寿司を取っていく





216VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/09/28(水) 13:03:33.29ZNZd6Xvh0 (1/4)

いっそたまにはすべてていとくんに・・・・・・
上条さんがすべて引くなんて常識的なことは


217VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/28(水) 13:05:20.707qxnyXgQ0 (1/3)

いや、ここは打ち止めが引いて一方がブチ切れに1票


218 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 13:07:22.25j7XLqThy0 (38/67)

上条「あれ?ワサビ普通だった」

19090「ミサカもです」

ショチトル「いやぁ、美味いな」

削板「ん?心理定規、どうした?」

心理「・・・」ウルウル

垣根「どうしたんだよ?」

心理「にゃ、にゃんでもにゃいわよ・・・」

垣根「・・・引いたな」

心理「ふぃ、ふぃいてにゃいわよ・・・」

垣根「引いたんだな、舌がやられたんだな」

心理「・・・」ウルウル

一方「・・・水でも飲めよ」

心理「・・・み、水がワサビの味がするのよ・・・」

垣根「そんなにワサビ多かったか?こりゃ失敗」

テクパトル「反省してないだろ」

美琴「・・・つ、次は・・・イカゲソいこうっと」




219 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 13:13:36.85j7XLqThy0 (39/67)

ショチトル「・・・ワサビは透けてないか・・・」

垣根「当たり前だろ・・・って心理定規、どうした?」

心理「・・・し、舌が・・・しびれてる・・・」

美琴「・・・ワサビどれくらい入ってたの?」

心理「・・・シャリの中に詰めてたみたいよ・・・道理で外からは分からないわよにぇ・・・」

垣根「噛んでるじゃねぇか」

上条「・・・よ、よーし!!上条さんは不幸なんて慣れっこだもんね!!」

エツァリ「じ、自分だって堪えてみせますよ!!」

テクパトル「いいじゃねぇか!!やってやるよ!」

削板「男は根性、女は愛情!!」

一方「なンかちげェ・・・」

ショチトル「・・・よし、これもセーフだった」




220 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 13:22:13.04j7XLqThy0 (40/67)

エツァリ「・・・あれ、なんか最初の心理定規さん以外引いてませんね」

心理「・・・本当に8貫あるんでしょうね?」

垣根「・・・」

心理「ねぇ、聞いてる?」

垣根「・・・」ウルウル

心理「・・・」

上条「・・・」


上条「君・・・泣いてんのか?」

垣根「板尾係長・・・」

美琴「やめなさい・・・っていうかワサビ大盛りだったのね?」

垣根「うるせぇ・・・」

一方「ひゃひゃひゃ!!!ざまァ」

黒子「ふふ・・・言いだしっぺが引きましたの」

19090「・・・これで残り6貫ですか」

垣根「や、やべぇ!!舌が今更しびれてきた!!」




221 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 13:26:38.83j7XLqThy0 (41/67)

心理「み、水にょむ?」

垣根「にょむにょむ」

心理「しちゃがしびりぇちぇしゃびぇりぇにゃいわよにぇ」

垣根「こりぇはにゃきゃにゃきゃちゅりゃいもにょがありゅよにゃ」

上条「心理さん、あなたはツッコミであってほしかった」

心理「しきゃちゃにゃいじゃにゃい・・・い、いみゃしゃりゃしびれちぇきちゃわ・・・」

垣根「きょ、きょりぇはやびゃい・・・」

美琴「・・・ぜ、絶対当てないようにしよう」

一方「・・・米に隠れてるってことは、外からの見分けはつかねェ」

ショチトル「・・・ということは、重さの違いで見分けるしかないな」

番外「あ、これなんか異常に軽いよ?」

19090「なるほど・・・軽いのは怪しいですね」

テクパトル「じゃあ、これはセーフだな」

テクパトルが普通の重さの寿司を口に放る




222 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 13:31:03.29j7XLqThy0 (42/67)

テクパトル「よし、セーフだな」

19090「あ、じゃあこれもセーフですね」

19090号もテクパトルに習って普通の重さの寿司を握る

19090「・・・」

テクパトル「ん?どうした?」

19090「・・・」ウルウル

テクパトル「お、おい?」

垣根「引いたな」

心理「テクパトル理論、早くも崩れたわね」

19090「チェっきゅんのうしょちゅき・・・」

テクパトル「お、俺のせいか!?」

一方「・・・くそ、どォすればいいンだよ」

上条「もう恐れたら負けだな!!」

黒子「そうですの!!」

削板「よし!!根性で耐えてやる!!!」


削板「辛い!!!!」

上条(・・・削板はリアクションを取れるんだな・・・)




223 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 13:34:26.52j7XLqThy0 (43/67)

削板「こ、これはすごいなおい・・・」

テクパトル「・・・19090号、大丈夫か?」

19090「マヨネーズをください・・・」

テクパトル「あ、あぁ!!」

上条「・・・ちょっと待て、8貫って言ったよな?」

垣根「あ?あぁ」

上条「・・・12人だぞ?」

垣根「あぁ」

上条「・・・4人がセーフなのか・・・」

垣根「いや、もしかしたら一人が二つ以上引くかもな」


心理「・・・」ウルウル

垣根「たとえば、こんな風に」

上条(心理さん・・・なんかちょっとかわいそうだ)

美琴(・・・イクラ軍艦にワサビ・・・?)





224 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 13:38:04.07j7XLqThy0 (44/67)

垣根「心理定規、泣いてんのか?」

心理「も、もうダメ・・・」

上条「・・・なぁ垣根、残り3つを誰かが引くまで心理さんは休ませたらどうだよ?」

垣根「でもよ、それでもしも誰も引かなかったら?」

上条「そ、それは・・・」

美琴「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」

上条「!?」ビクッ

垣根「あ、引いたな」

黒子「お、お姉さま?」

美琴「にゃ!!にゃはっ!!にゃはははは!!」

19090「あ、あまりの辛さに笑ってますね・・・」

番外「お姉様・・・顔真っ赤・・・」

美琴「にゃにゃ!!」

上条「あぁ、水くれるか?」

垣根「ありません、耐えてください」

上条「早く渡せよ!!」

美琴「にゃにゃにゃぁ!!!」




225 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 13:43:46.60j7XLqThy0 (45/67)

上条「・・・残り2つか・・・」

一方「・・・まだ30貫以上あるな」

19090「・・・確率的には低いですね」

垣根「心理定規も今なら食べられるんじゃないか?」

心理「じゃあ食べる」

垣根(な、なんか涙目なんだけど)

美琴「・・・よかった、美味しい」

心理「や、やっと当たりを引けたわ・・・」

ショチトル(・・・ここで私が引けば、なかなか面白いことになるよな)

エツァリ(目立つにはそれが一番です)

黒子「・・・あら、大トロもありますの?」

垣根「あぁ、いいのか本当に?」

黒子「」ピクッ

垣根「寿司の罰ゲームだぜ?誰もがほしがるものにワサビを入れるんじゃないか?」

黒子「そ、それは・・・」





226 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 13:48:26.49j7XLqThy0 (46/67)

上条「・・・大トロは3つもある・・・」

エツァリ「明らかに一つは入ってますよね」

ショチトル(よし、絶対に入ってるだろうな)

ショチトル「一つもらう」

黒子「!!わ、わたくしもですの!」

19090「・・・ミサカももらいましょう」


黒子「あら、入ってませんでしたの」

19090「ミサカもでした、美味しいですね」

ショチトル「・・・」

黒子「も、もしかして入っていましたの!?」

ショチトル「・・・入ってない」

19090「あ、ならよかったじゃ・・・」

ショチトル「よくないんだよ!!」

テクパトル「は、はぁ?」




227 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 13:55:55.67j7XLqThy0 (47/67)

ショチトル「私とエツァリの立ち位置はな!!」

ショチトル「いじられたりこういうところで苦い思いをして笑いを取ったりするボケだろ!?」

ショチトル「なんでワサビが引けないんだ!?」

エツァリ「し、仕方ないですよ」

ショチトル「心理定規はおいしいよなぁ!!美琴も19090号も!!!」

ショチトル「舌の痺れた女の子のニャーニャー口調可愛い、とかいう意見盛りだくさんだろうよぉ!!」

垣根「こ、こら・・・そういうネタは」

ショチトル「神様がシナリオを作ってるならな!!私はきっと通行人A!!」

ショチトル「あーあー、どうせ不幸でエッチなショチトル可愛いなんていう人間はいないだろうなぁ」


ショチトル「いないだろうなぁ」チラッ

上条「そういうのはやめろ」

ショチトル「とにかく!!大トロがセーフってのはおかし」

一方「あァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ショチトル「な、なんだよ」




228VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県)2011/09/28(水) 13:57:23.44trM51Vhqo (2/3)

ニャーニャー口調が可愛いんじゃない、心理定規が可愛いんだ


229VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/28(水) 13:58:35.627qxnyXgQ0 (2/3)

ショチトルよ
大将がうまいものをわざわざまずくするわけないだろ


230 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:00:09.17j7XLqThy0 (48/67)

一方「辛い!!辛いンだよ!!」

ショチトル「・・・引いたのか」

一方「いてェ!!舌がいてェ!!!」

番外「あははははははは!!!!!!!!!!!こ、こりゃいいね、涙目の最強!!!」

19090「だ、大丈夫ですか?」

美琴「み、水・・・いる?」

一方「く、くれ!!」

ショチトル「よこせ!!むしろ口移しでもいいからよこせ!!」

一方「ふざけンな近づいてくンな!!」

エツァリ「ショチトル、落ち着いてください!!」

ショチトル「ずるいんだよ!!!」

美琴「ま、まだ一個残ってるじゃない!!」

ショチトル「はっ!?残りは10貫・・・よし、まだいける!!」

上条「はぁ・・・まともなのは美味しいからまだ救いだよな」

削板「エンガワはいいな、甘い」




231 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:05:26.06j7XLqThy0 (49/67)

ショチトル(あ、ニャーニャー口調じゃなくて心理定規が可愛いんだ)

エツァリ(何か悟りましたね)

上条「・・・はぁ、残り6貫・・・」

上条がマグロに箸を伸ばす

上条「はぁ・・・」


上条「・・・」

一方「あァ?どォした」

ショチトル「なんだよ、涙目になって・・・」

上条「・・・ひ、引いた・・・」


ショチトル「なに?」

上条「辛い!!めちゃくちゃ辛い!!っていうか痛い!!」

美琴「と、当麻!?」

ショチトル「」




232 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:09:23.51j7XLqThy0 (50/67)

上条「み、水・・・」

ショチトル「上条ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

上条「は、はいぃ!?」

ショチトル「私が唯一ボケられるチャンスを殺したな!?」

上条「そ、それより水・・・」

ショチトル「なんだ!?水死体になりたいか!?」

上条「い、いや・・・」

エツァリ「ショチトル、落ち着いて・・・」

ショチトル「ストーカーは黙ってろよこのハゲ!!!!」

エツァリ「」

ショチトル「上条!!!口移しでいいからよこせ!!!」

上条「い、いやいや!!」

番外「上条は最後に引くのか・・・」

ショチトル「最後とか関係ねぇんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

19090「お、落ち着いて・・・」

ショチトル「黙れよムッツリ!!!」

19090「」





233VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/09/28(水) 14:13:28.94ZNZd6Xvh0 (2/4)

あらぶるショチトルかわいいよ、あらぶるショチトル!




























まぁ、一番かわいいのは美琴たんだが


234 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:16:09.68j7XLqThy0 (51/67)

ショチトル「目の前で処女だった彼女がレイプされてしまったようなこの気持ち!!!」

ショチトル「なにが主人公だよ、お前はこんなおいしいことしなくたって目立てるだろうが!!!!」

ショチトル「なんだよ、なんだよ!!!心理定規は可愛いよ、あぁ可愛いよ!!!!」

ショチトル「だーれも私を可愛いと思ってはくれないんだよ!!!!」

エツァリ「いえ、自分は可愛いと思いますよ?」

ショチトル「黙ってろよこの変態が!!!」カァッ

エツァリ(ツンが強すぎますよ)

美琴「ほ、ほら・・・これって確立論だから・・・」

ショチトル「ふざけんな!!!!!!!!!何が不幸だよ、超幸せだろうが!!!」

ショチトル「世の中にはな!!二種類の人間がいるんだよ!!」

ショチトル「セックスをしたことのある人間としたことのない人間だよ!!!」

ショチトル「お前はセックスをしたことのある人間だ!!!!」

ショチトル「その時点で人として幸せだろ!?」

上条「な、何言ってるんだ?」

ショチトル「ちくしょぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!どう考えても48人アイドルなんかより私のほうがいいだろう!?」

上条(ダメだこいつ・・・)





235 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:22:43.49j7XLqThy0 (52/67)

ショチトル「見ろよ!!美琴はツンデレ属性を持っている!!」

美琴「え、えぇ?」

ショチトル「心理定規はクーデレ、19090号はおっとり!!!」

ショチトル「番外個体はヤンデレっぽいし、黒子はレズだけど一途!!!」

ショチトル「いい!?いいか!?そこには、キャラの被りがない!!!!!!!!」

ショチトル「私はどうだ!?妹キャラなら19090号が兼ね備えてる!!」

ショチトル「ツンデレで美琴には敵わないし!!セクシーなら心理定規がいる!!!」

ショチトル「あぁそうさ!!!」

ショチトル「ショチトル可愛いよショチトル、って意見のあとには絶対に・・・まぁ○○のほうが可愛いけど、ってつくんだよ!!」

ショチトル「私はな!!一番にはなれないんだよ!?」


ショチトル「うわぁぁぁぁぁん!!!!!」

上条「な、泣いてる?」

ショチトル「ワサビがなんだよ!?そんなもんでの涙なんて私の涙に比べたらなぁ!!!」

ショチトル「[禁則事項]みたいなもんなんだよ!!!!!!!!!」

上条「それは言っちゃダメ!!!!!!!!!!」




236 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:28:20.48j7XLqThy0 (53/67)

垣根「・・・ショチトル、涙を拭けよ」

ショチトル「ちくしょう・・・」

垣根「可愛いなんて言われなくてもいいだろ、俺はお前のボケ・・・嫌いじゃないぜ」

ショチトル「・・・ありがとう・・・」

上条「舌が痺れてる・・・」

美琴「はぁ・・・でもまぁ美味しかったのもあったしいいんじゃない?」

削板「いやぁ、面白かったしな!!」

黒子「ですが、まだもうちょっと足りないですの」

垣根「ふっふーん・・・」

心理「あら、何を笑ってるの?」

垣根「こういうこともあろうかと、またまたロシアンルーレットを用意したんだ!!」

ショチトル「!!本当か!?」

垣根「もちろん、これはなかなか厳しいぜ!?」

美琴「・・・一応聞いとくわ」





237 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:32:25.46j7XLqThy0 (54/67)

垣根「・・・シュークリームだ」

エツァリ「ほう、ワサビですか?」

垣根「いや、ハバネロとジョロキアのジャムだ」

一方「・・・あァ?」

垣根「ちなみに、食べたら大抵胃の粘膜がやられる」

美琴「そ、それって・・・」

垣根「こんなこともあろうかと!!」

ショチトル(あ、まただ)

垣根「冥土返しから解毒剤をもらった」

心理「解・・・毒?」

垣根「もはや毒扱いらしいぜ」

19090「・・・そ、その・・・どれくらいの激痛なんですか?」

垣根「たしか、火を飲み込んだくらいの・・・」

エツァリ「危ないですよ」





238VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/09/28(水) 14:33:21.71ZNZd6Xvh0 (3/4)

ショチトル、今だ、今しかない、皆が気づく前にすべて食べてしまえば目立てるぞ!


239 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:35:34.83j7XLqThy0 (55/67)

テクパトル「・・・こ、こんなもの誰も食べたくないだろ」

心理「・・・今日の私は運がないから怖いわ」

垣根「俺も俺も」

上条「・・・不幸といえば俺だぜ?」

番外「・・・こ、怖いね」

ショチトル(・・・来い、来い・・・)


今、元日恒例のロシアンルーレットが始まる!!!



ゴーグル「・・・あの、これなんすか?」

フレンダ「いや、しゃぶしゃぶな訳よ」

麦野「もしかして鍋嫌いなの?」

ゴーグル「いや、好きっすよ?」

浜面「・・・ゴーグル、安心してくれ・・・俺もこれには疑問を感じてる」

ゴーグル「・・・浜面さんは滝壺さんとのデート、楽しめましたか?」

浜面「あぁ」

滝壺「はまづら、現実から逃げないで」




240 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:39:42.38j7XLqThy0 (56/67)

ゴーグル「・・・この、お湯のなかに入ってるこれは?」

絹旗「シャケフレークと鯖です」

ゴーグル「・・・」

浜面「・・・おかしいよな」

滝壺「・・・私は美味しそうだと思う」

麦野「フレンダ・・・アンタは相変わらずね」

フレンダ「麦野も相変わらずな訳よ」

麦野「・・・?ゴーグルも浜面もどうしたのよ?」

浜面「・・・こんなの・・・しゃぶしゃぶじゃない」

滝壺「?しゃぶしゃぶだよ?」

浜面「・・・そうだけどさ」

ゴーグル「・・・絹旗さんはこういうの慣れてるんすか?」

絹旗「超当たり前な光景ですよ」




241 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:43:46.60j7XLqThy0 (57/67)

浜面「・・・はぁ、仕方ないな」

麦野「さ、食べましょう」

フレンダ「ねぇゴーグル、ぽんしゃぶ取ってー」

ゴーグル「あぁ、はいはい」

フレンダ「ありがと」

絹旗「・・・」

麦野「・・・」

フレンダ「?何じっと見てるの?」

滝壺「フレンダ、よかったね」

フレンダ「な、何が?」

浜面「ゴーグル、頑張れよ」

ゴーグル「は、はい?」

麦野「はぁ・・・ちくしょう」

ゴーグル「え?」


麦野(彼氏候補がいなくてもいい、せめてこいつら自重するようになってくれ・・・)




242 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:48:57.40j7XLqThy0 (58/67)


垣根「さて、12人分のシュークリームがある」

美琴「・・・見た目は全部同じね」

心理「そうね・・・」

垣根「1つだけだ、ハバネロとかジョロキアとかのジャムが入ってないのは」

上条「・・・ん?」

垣根「とりあえず、みんな選ぼうか」

心理「ちょっと待って」

垣根「あ?」

心理「・・・もしかして、当たりは1つだけ?」

垣根「あぁ、そうだけど?」

エツァリ「・・・あの、11個は殺人兵器ですか?」

垣根「誰も一言もジョロキアジャムが一個だけとは言ってないだろ?」

エツァリ「そ、そうですが・・・」

ショチトル(・・・なるほどな)





243 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:52:53.45j7XLqThy0 (59/67)

一方「・・・やってられるかよ・・・」

番外「・・・でもさ、これも新春運試しだよね」

一方「あァ?」

ショチトル「・・・よし、みんな選べ」

テクパトル「・・・頼む、セーフ・・・セーフ・・・」

19090「こ、怖いですね・・・」

ショチトル(ここで私は、普通のシュークリームを引く・・・)

ショチトル(えぇ!?、また私引かないのかよ!!的な空気を作ればいい)

上条「よ、よし!!俺はこれな!!」

美琴「わ、私はこれ!!」

削板「よーし!やってやる!」

テクパトル「はぁ・・・頼む」

心理「・・・いやね、もうワサビなんて優しいものだったわ」

垣根「さぁ、じゃあいいか?」





244 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:56:15.19j7XLqThy0 (60/67)

エツァリ「えぇ、いいですよ」

美琴「・・・当麻、終わったら・・・もし無事に終わったら、キスしようね・・・」

上条「あぁ・・・約束だ」

ショチトル「・・・さぁ、食うか」

一同がシュークリームを口に放る


エツァリ「・・・」ガクガクガクガク

一方「うおォォォォォォォァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」

垣根「は、ははははははははははははははははははははは」

美琴「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

削板「こ、根性!!!!!!!!!!!!!」

黒子「い、痛いですのぉ!!!」

上条(あれ、視界がぼやけてきたぞ・・・)





245 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 14:58:49.62j7XLqThy0 (61/67)

テクパトル「・・・水・・・じゃダメだ・・・」

19090「・・・こういうときは・・・牛乳が・・・いい、と・・・」

番外「げ、解毒剤・・・プリーズ・・・」


心理「・・・」

ショチトル「・・・」

心理「・・・ねぇ、あなた入ってた?」

ショチトル「いや、入ってない」

心理「・・・私も入ってないのよ」

ショチトル「・・・発注ミス・・・?」

心理「はぁ、よかったわ・・・」

ショチトル「ちょっとカメラ止めろ」






246 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 15:04:28.63j7XLqThy0 (62/67)

ショチトル「おかしいよな!?ここには2つのパターンが用意されていたんだ!!」

ショチトル「まず一つ目は、マジで私が当たりを引くこと!!」

ショチトル「えぇ、あれってダメフラグじゃなかったのかよ!?とかいう展開!!」

ショチトル「二つ目は、あえて私がハズレを引く展開!!!」

ショチトル「結局ハバネロ引いてんじゃん、しかもみんなも引いてるから少しもおいしくねぇな!!なんてことになるはずだった!!」

ショチトル「なんで!?心理定規めっちゃおいしいじゃん!?」

ショチトル「あれか、もはやメインヒロインの中に私は入ってないんだな!?」

心理「そういうのはやめなさい」

ショチトル「あぁもう!!分かってるよ、もう私は終わりだね!!」

ショチトル「もう!!終わりだね!!!」

心理「・・・ショチトル、力を入れすぎてるのよ」

ショチトル「あぁもう!!これでまた心理定規タソ可愛いよハァハァとかいう意見が出て来るんだよ!!」

心理「いいのよ、あなたは泣いていいの」




247VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/09/28(水) 15:06:02.32ZNZd6Xvh0 (4/4)

ショチトルかわいいよ ハァハァ……ウッ フゥ






ってエツァリが言ってた


248VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/28(水) 15:09:03.99kJeVkK9Bo (1/1)

心理タソ可愛いよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


249 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 15:10:55.60j7XLqThy0 (63/67)


上条「・・・垣根、反省してるか?」

垣根「・・・解毒剤、たくさん用意してて良かったな」

削板「まさか根性で倒せないものがあったとはな・・・」

美琴「当麻・・・」

上条「美琴・・・」

番外「・・・ディープキスなんかしちゃって・・・」

テクパトル「しかし、生きているって素晴らしいな・・・」

19090「本当ですね・・・」

エツァリ「生きていてよかったです・・・」

黒子「初めて・・・死にかけましたの・・・」

番外「はぁ・・・なんかショチトルは泣いてるけど?」

ショチトル「・・・ちくしょう・・・ちくしょう・・・」

心理「よしよし・・・あなたは十分可愛いし大丈夫よ」





250 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 15:17:28.61j7XLqThy0 (64/67)

エツァリ「・・・もう、食べ物はやめましょう」

垣根「普通のチョコがあるぜ・・・」

エツァリ「本当に普通ですか?」

垣根「当たり前だろ・・・」

美琴「私もほしい・・・」

番外「ミサカも・・・」

垣根「はいよ」

垣根がチョコを手渡す

美琴「美味しい・・・」

番外「うぅっ・・・涙が出そうだよ・・・」

19090「ミサカもですよ・・・」

上条「チョコって・・・こんなに美味しかったんだな・・・」

一方「あァ・・・」

心理「はぁ、私ももらうわね」




251 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 15:22:09.60j7XLqThy0 (65/67)

ショチトル「・・・もうさ、私はボケでもなんでもないんだ」

黒子「そんなことはないですの」

ショチトル「・・・どうすればいい?」

エツァリ「ショチトルは今のままが一番ですよ」

ショチトル「そう言ってくれるのはお前だけだエツァリ・・・」

エツァリ「自分はあなたが大好きですから」

ショチトル「//」

垣根「さーて、適当にみんな風呂入れよな」

テクパトル「あぁ、そうだな」

削板「はぁ・・・楽しい食事だったな」

美琴「意味が違うけどね・・・」

上条「やっとこさ休息って感じだな・・・」

一同は風呂へと向かう

まだ、口の中はピリピリとしていた




252 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 15:23:14.42j7XLqThy0 (66/67)

今日はここまで

これからバイトなので

しかし、メタに手を出してしまったのは痛かった

これでよかったのか、後悔は残る

だが心理定規は可愛いです

では行ってきます


明日は・・・エツァリの初夢とかかな




253VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/28(水) 15:32:36.187qxnyXgQ0 (3/3)

乙です



254VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県)2011/09/28(水) 15:50:22.85trM51Vhqo (3/3)

富士山の頂上で全裸で縛られて、寒さに震えてたら温めてあげると言われ
鷹の爪を尻に入れられた後ナスを挿入される夢だな


255VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝)2011/09/28(水) 16:45:36.01J+WCIsUY0 (1/1)

>>254 やけにリアルだなwwwwwwwwwwww


256VIPにかわりまして統括理事会がお送りします2011/09/28(水) 16:57:55.04ET1rQPmV0 (1/1)

≫254
それ、どちらかと言うとショチトルのほうじゃね?


257VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)2011/09/28(水) 17:40:05.81smuFL63T0 (1/1)

>>256 ☆さん!?


258 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/28(水) 23:07:27.34j7XLqThy0 (67/67)

さて、今日は筋肉動画を貼って寝ますww

1984年

「MYTH」

セルジオ・オリバ復活

43歳という、オリンピアビルダーならそろそろ限界という年齢にして復帰

堂々の8位獲得

シュワちゃんと違い、完璧な状態での復帰にもう大歓声

音楽始まってすぐのダブルアームハイ、通称オリバーポーズでの歓声がもうね

8位だと発表されたときもブーイングがすごかったです

一位にしろよ、という意味のブーイングが

しかしよく見ると、ホント筋腹が長い

腕も脚も胸も背中も

こんな人間、これから先はもう出ないでしょう


かっけーな、オリバ


 


259 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:18:50.24UnlqZPxo0 (1/59)

垣根「そして俺達は風呂から上がった」

心理「誰に説明してるのよ」

垣根「仕方ねぇだろ・・・みんな舌はピリピリしてるわ眠いわでテンション低かったんだよ」

心理「説明になってないわね」

上条「・・・もう寝ようぜ・・・限界だ」

ショチトル「さすがにまぶたが重くなってきたぞ」

テクパトル「・・・今日はカップルで寝ていいだろ?」

垣根「あぁ?どうせエッチするつもりだろ」

テクパトル「あーもうそれでもいいからカップルで寝させろ、お前がいるとうるさくて寝られないんだよ」

19090「・・・眠いです」

黒子「わたくしはもう半分寝てますの」

削板「ダメだ黒子!寝るなぁ!」

一方「・・・じゃあな、俺は寝る」




260 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:19:45.92UnlqZPxo0 (2/59)

番外「えー、もう寝ちゃうの?夜はまだまだこれからだぜ!」

一方「一人で喘いでろ・・・クソが」

エツァリ「・・・自分達も寝ましょうか、ショチトル」

ショチトル「あぁ」

美琴「じゃあ・・・みんなお休み・・・」

19090「・・・夜の9時に寝るなんてかなり健康的ですよね、素敵じゃないですか」

テクパトル「じゃあな」

心理「お休み、みんな」

それぞれのカップルに分かれ、寝室へと向かう

リビングに残ったのは垣根と心理定規だけだった

心理「あなたは眠くないの?初詣のときはもう死にそうだったのに」

垣根「・・・眠気もな、あまりに限界を超えたら眠くない気になるんだ」

心理「よく分からないけど、まだ起きてるの?」

垣根「あぁ・・・ワインでも飲む」




261 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:20:17.10UnlqZPxo0 (3/59)

垣根がため息をついてから冷蔵庫へ向かう

冷蔵庫に無造作に突っ込まれた高級なワインというのまなかなか面白い風景だ

心理「・・・それにしても驚いたわよね、まさかゴーグル君が帰ってくるなんて」

垣根「・・・あいつはいいヤツだからな、あれくらいの救いがあってもいいだろ」

心理「ふふ・・・私ね、彼に告白されたわよ?」

垣根「はぁ?なんて」

心理「好きだった、って」

垣根「なんだよ、それは告白とは言わないんだよ」

心理「あら、不機嫌になっちゃった?」

垣根「んなことでいちいち不機嫌にはならねぇよ・・・」

心理「・・・もちろん断ったわよ、あなたが好きだもの」

垣根「・・・そりゃ嬉しいな」

心理「でも、彼には他に大切な人が出来たみたいだから安心したわ」

垣根「フレンダか?」




262 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:21:31.27UnlqZPxo0 (4/59)

心理「えぇ、彼はフレンダの隣にいるときすごく純粋な笑顔を浮かべていたのよ」

垣根「お互い合うんじゃねぇかな」

心理「・・・ゴーグル君は・・・孤独がいいって言ってたわね」

垣根「そうやって強がってる時点であいつは一人がイヤなのさ」

垣根がワインを一口飲む

垣根「一人が好きならなんでスクールにあいつはいた?」

心理「・・・何かメリットがあったから、とは思えないかしら」

垣根「俺達といてなんのメリットがあった?あいつはアレイスターの計画になんざ興味はなかったんだ」

心理「・・・そもそも、自分が闇の世界にいることを妥協してさえいたわね」

垣根「俺達なんかといても本来ならメリットはなかった、なのに誰かといたかったのさ」

心理「・・・そうなのかしら」

垣根「詳しく分かるのは本人だけだがな」

心理「・・・フレンダはどうなのかしら」




263 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:22:16.34UnlqZPxo0 (5/59)

垣根「さぁな・・・あいつらはお互いにそういう意識の仕方はしてなかったみたいだし」

心理「でもきっかけがあればいい感じになりそうよね」

垣根「知るかよ、そんなのはあいつの勝手だ」

心理「・・・気にならないの?」

垣根「あいつは俺達と関わらないでも生きていけるんだ、いつまでもスクールを気取ってんじゃねぇよ」

心理「・・・友人として気になるのよ」

垣根「だとしたら余計に深くは追求するな、友人からの詮索ほどうざったいもんはないだろ」

心理「・・・そうね、少し考えすぎたかも」

垣根「・・・告白された、ねぇ」

心理「あら、やっぱり気になるの?」

垣根「・・・俺も人並みにヤキモチ妬いたりするんだな」

心理「嬉しいこと言ってくれるわね」

心理定規が垣根にキスをする




264 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:23:00.51UnlqZPxo0 (6/59)

心理「ほら、安心して?私はあなただけが好きなんだから」

垣根「あぁそうかよ」

心理「・・・私もワイン、もらっていいかしら?」

垣根「いいぜ」

心理「ありがとう」

リビングで二人の男女がワインを嗜む

静かな夜

正月の夜は、少しロマンチックだった



エツァリ(・・・おや、夢でしょうか)

エツァリは夢を見ていた

初夢というものだろう

エツァリ(・・・この景色には見覚えがありますね)




265 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:24:42.29UnlqZPxo0 (7/59)

今からどれほど前だろうか

まだ、あの組織があった頃の夢だ


エツァリ「失礼します」

ガチャリ、とドアを開けたのはエツァリだった

この日はちょうど、敵対組織との戦闘を終えたところだったはずだ

テクパトル「よぉ」

エツァリ「・・・なんですかいきなり呼び出して」

テクパトル「まぁそう睨んでくれるな」

エツァリ「・・・睨みたくもなりますよ」

テクパトル「・・・お前に少し頼みがあってな」

エツァリ「情報なら聞き出しましたよ、意外とすんなり口を割ってくれました」

テクパトル「ほぅ・・・意外だな」

エツァリ「・・・あんな仕打ちをされたら仕方ないでしょう」




266 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:25:32.42UnlqZPxo0 (8/59)

エツァリが眉をひそめる

いわゆる拷問ともとれる行為を彼等は行っていた

直接拷問を行ったのはエツァリではなかった

彼は拷問を受けたあとの敵に話を聞く係だったのだ

テクパトル「・・・で?やつらはどうした」

エツァリ「・・・今はまだ拘束していますよ」

テクパトル「そうか、なら殺していいぞ」

エツァリ「・・・なんですって?」

テクパトル「殺せ、二度は言いたくないんだがな」

エツァリ「・・・彼等は口を割りました」

テクパトル「そうだな、だから?」

エツァリ「今は戦闘を行える能力もない!第一情報を得られたら解放するとあなたは言っていたじゃないですか!」

テクパトル「・・・そんな甘いことを言うとはな、お前はそれでもアステカの戦士か?」

エツァリ「・・・戦士というのは、無意味な殺生などはしません」



267 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:26:18.11UnlqZPxo0 (9/59)

テクパトル「それは英雄というんだよ」

エツァリ「・・・なぜ殺すのですか!別に帰したところで問題はないでしょう!?」

テクパトル「敵対組織はほぼ壊滅させたから、か・・・つくづく馬鹿なやつだな」

エツァリ「・・・何を言いたいのですか」

テクパトル「再び組織を作り出される可能性だってあるだろ?あの手のバカはそういう無駄なことが大好きだからな」

愉快そうにテクパトルが笑う

昔の彼は本当に冷たい人間だった

エツァリ(・・・今の彼がどれだけ変わったのか・・・分かりますね)

エツァリ「・・・だからといって殺すことはないでしょう!?」

テクパトル「アステカの神は何度も虐殺を行った、それと同じことをするだけさ」

エツァリ「あなたは彼等のことを何も分かってはいない!彼等にだって家族が・・・」

テクパトル「彼等にだって?彼等には、の間違いだろ」

エツァリ「っ・・・」




268 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:27:09.88UnlqZPxo0 (10/59)

テクパトル「敵の家族なんか興味がない、大体なんで敵のことを知る必要がある?」

エツァリ「・・・あなたは家族がいないから分からないでしょう」

テクパトル「お前もいないだろう?」

エツァリ「だからこそ我々は憧れたはずだ!彼等は何も争いを起こしたかったわけではない!我々が仕掛けなければ・・・」

テクパトル「よく言う、あいつらの武装はなんだった?あんなものは一日やそこらで手に入れられるものではなかったぞ」

エツァリ「そ、それは・・・」

テクパトル「やつらの組織の本部はイタリアにあると聞き出したのはお前だろ?そんなやつらがなぜこんな土地に来ていた?旅行だと言っていたらしいがまさか信じるのか?」

エツァリ「・・・」

テクパトル「何が敵のことを分かっていない、だ」

テクパトルがエツァリを睨む

テクパトル「お前はそもそも人間が分かっていないのさ」

テクパトル「人間は平気で誰かを騙す、誰かを見下す」

テクパトル「家族がいる?それがどうした」




269 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:28:30.56UnlqZPxo0 (11/59)

テクパトル「貴様はわざわざそこらにいる野良犬の家族構成を気にするか?」

テクパトル「我々にとって仲間以外は敵になりうる存在なんだ」

エツァリ「ですが・・・」

テクパトル「あぁそうか分かったよ・・・ならば敵の家族のためにあいつら全員を今自由にしてみようか?」

テクパトルが口元を歪める

だがその顔は少しも笑っていない

テクパトル「死ぬぞ、貴様も・・・貴様が入れ込んでいるショチトルも、トチトリも・・・みんな死ぬぞ」

テクパトル「敵のために味方を捨てるか、素晴らしいまでの聖人君子だな」

テクパトル「・・・エツァリ、貴様はこの組織を家族だと思っているようだな」

エツァリ「・・・あなたは笑うでしょうね」

テクパトル「ならば自分の家族を守りたいのではないか?なぜ敵を第一に考える」

エツァリ「・・・殺生など、ただの無意味な憎しみを産むだけです」

テクパトル「・・・」




270 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:29:35.43UnlqZPxo0 (12/59)

テクパトルが何かを言おうとした

だがその時、急にドアが開かれた

そこにいたのはショチトルだった

エツァリ「何をしているショチトル、今は・・・」

ショチトル「・・・拘束していた敵兵士が・・・」

テクパトル「・・・どうした?」


ショチトル「・・・見張り番の二人を殺した・・・」

エツァリ「ば・・・馬鹿な!?両手両足を拘束していたのでは・・・」

ショチトル「やつらナイフを隠し持っていたんだ!それで縄を切って・・・そのまま・・・」

テクパトル「ふふ・・・ははは!愉快じゃないかエツァリ!」

エツァリ「何が愉快なんですか!?」

テクパトル「家族がいる、全て吐いてくれた優しい優しい敵なんじゃなかったか?」

エツァリ「!」




271 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:30:19.19UnlqZPxo0 (13/59)

テクパトル「お前が話を聞くはずだった・・・だがいつしかお前は話を聞かされていたんだ、同情なんてしないですぐに殺していればよかったものを」

エツァリ「・・・ナイフを持っていたなんて」

テクパトル「チェックが甘かったな」

テクパトルが椅子から立ち上がる

テクパトル「どけ、俺が行ってくる」

ショチトル「しかし・・・」

テクパトル「餓鬼は黙ってろ」

テクパトルがショチトルの体を突き飛ばす

ショチトル「がはっ!」

エツァリ「ショ、ショチトル!」

テクパトル「何をしているエツァリ、行くぞ」

エツァリ「ショチトルを傷つけることは・・・」

テクパトル「許せない、か?仲間二人を殺した貴様が言うか」




272 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:31:24.61UnlqZPxo0 (14/59)

エツァリ「・・・」

テクパトル「言い返せないだろう?責任はお前にあるんだ、ならば幕はお前が降ろせ、来い」

テクパトルが牢獄へ向かう

組織の本部である建物の中には敵を拘留しておくための牢獄があった

光も届かず、肌寒い空間が

エツァリ(・・・この時は落ち込みましたね・・・テクパトルの言っていたことが正しかった・・・それが悲しかった)


テクパトル「おー、派手にやってくれたみたいだな」

敵兵士は牢獄から既に抜け出し、地上へ向かう階段を登っているところだった

「く、くそ!そこをどけ!」

エツァリ「待ってください!」

「てめぇもか!どけって言ってんだよ!」

エツァリ「なぜ・・・なぜこんなことをしたのですか!?家族が待っていると涙を流していたあなたが・・・」

「家族!?そんなもんいるかよバーカ!」

エツァリ「!」




273 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:32:03.27UnlqZPxo0 (15/59)

「もっと言ったら俺が話した情報だってほとんど出まかせだぜ!?お前さんったら全部信じるんだからなぁ!」

ゲラゲラ、と敵兵士が笑う

「いいからどけ!俺はここから出るんだよ!」

エツァリ「あ、あなたは・・・」

テクパトル「エツァリ、殺せ」

エツァリ「・・・」

エツァリの手の中には一丁の拳銃があった

普段から常に魔術を用いて戦いはしない

必要なとき以外は隠し通す、というのが組織の暗黙の了解だった

テクパトル「殺せ」

「どけ!死にたいのか・・・」

パァン、と乾いた音がして男の頭に穴が空いた

生死など言うまでもない




274 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:33:12.95UnlqZPxo0 (16/59)

エツァリ「・・・自分は・・・」

テクパトル「言っただろう?人間なんて平気で嘘をつくんだよ」

エツァリ「・・・あなたは・・・気づいていたのですか」

テクパトル「ふん、馬鹿なことを言うな」


テクパトル「イタリアから来たと言っていた人間がなぜアステカの訛りをしていた」

エツァリ「!?」

テクパトル「やつはこの近くの敵対組織の人間だった、それだけだ」

エツァリ「す、すぐに・・・」

テクパトル「安心しろ、先程殲滅は終了したそうだ」

エツァリ「あなたは・・・知っていながら・・・」

テクパトル「まさか門番が殺されるとは思わなかったがな・・・」


275 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:33:56.37UnlqZPxo0 (17/59)

エツァリ「なぜ言ってくれなかったのですか!」

テクパトル「何をだ」

エツァリ「イタリアに本部があると聞き出したのはたしかに自分でした!」

エツァリが拳を握る

エツァリ(そうだ・・・この時、自分を責めて半ば自棄になっていましたね)

エツァリ「その時にその情報は間違っていると言ってくれたら!」

テクパトル「お前が騙されたのがそもそもの問題ではないか?」

エツァリ「あなただって納得したように振る舞っていた!」

テクパトル「・・・やつと一度戦ったときに・・・アステカの訛りがあるということさえ見抜けなかったとはな」

エツァリ「テクパトル!今はそんなことを言っているんじゃない!」

テクパトル「なんだ?仲間のミスはカバーし合おう、なんて夢を語りたいのか?なら他で講釈垂れてくれよ」

エツァリ「・・・テクパトル、あなたは仲間を見殺しにしたんだ」

テクパトル「そしてお前は殺したんだ、エツァリよ」




276 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:35:02.09UnlqZPxo0 (18/59)

テクパトル「お前の甘さはこうでもしないと治らない、荒療治だったがなかなか効いてるようじゃないか」

エツァリ「・・・もっと他の方法でもよかったのではないですか!?こんな命を無駄にしてまで・・・」

テクパトル「ははは!命なんて切り捨てるためにあるものだ」

エツァリ「あなたは間違っている!どうして・・・」

テクパトル「今回に関しては全部お前の責任なんだがな、間違った情報を信じ、敵を生かし、あわよくば逃がそうとさえしていた」

テクパトル「行っただろ?敵を信じるな」

テクパトル「ここにいたいなら敵を人だなんて思うな、文句があるならば出ていけ」

テクパトルがくるりと踵を返す

テクパトル「・・・エツァリ、一つだけ教えてやろう」

エツァリ「・・・なんですか」

テクパトル「誰かを守ることほど難しく愚かなことはない」



エツァリ「・・・覚めましたか」

エツァリがベッドから体を起こす

時間は夜の11時




277 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:36:24.02UnlqZPxo0 (19/59)

エツァリ「・・・喉が渇きましたね」

いやな初夢だった

まさか、こんな時に昔を思い出すなんて

エツァリ「・・・」

無言でリビングへと向かう

そこにはテクパトルがいた

エツァリ「おや、あなたも起きていたのですか?」

テクパトル「ん?あぁ、エツァリか・・・お前も喉が渇いたか?」

エツァリ「えぇ、いやな夢を見てしまいまして」

テクパトル「夢?」

エツァリ「・・・自分の失敗で仲間が死んだときのことを」

テクパトル「・・・あれか」

テクパトルが顔を歪める




278 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:37:03.50UnlqZPxo0 (20/59)

テクパトル「信じてはもらえないかもしれないがな、あの時少し辛かったんだ」

エツァリ「そんな気はしましたよ、あなたが自分に教えてくれたことはどこか悲しかったですから」

テクパトル「教えたこと?」

エツァリ「誰かを守ることほど難しく愚かなことはない、と」

テクパトル「・・・今はそうじゃないと思えるよ」

エツァリ「あなたも変わりましたからね」

テクパトル「互いに変わったな・・・お前はそんな気持ち悪い敬語ではなかったはずだ」

エツァリ「あなたはずいぶんと優しくなりました、あの頃と違って・・・何かを背負わされているのではなく、自ら背負っている」

テクパトル「誰かを守るのは難しく愚かだが・・・時にそれは素晴らしいことだと分かったからな」

エツァリ「・・・辛気臭い雰囲気になってしまいましたね」

テクパトル「お前はスポーツドリンクか?」

エツァリ「あなたは相変わらず酒ですか・・・よく体を壊しませんね」

テクパトル「これでも丈夫なんだよ」




279 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:38:01.09UnlqZPxo0 (21/59)

テクパトルが笑う

エツァリ「・・・19090号さんを守ることが・・・今のあなたの生きがいですか」

テクパトル「愛することもな」

エツァリ「それはよかった」

テクパトル「・・・今は楽しいよ、本当に楽しい」

エツァリ「信じられないほどに楽しいですよね」

テクパトル「あぁ・・・幸せだ」

エツァリ「・・・テクパトル」

テクパトル「なんだ?」

エツァリ「やっぱり、自分はこの口調・・・似合ってないですかね?」

テクパトル「・・・まぁいいんじゃないか?」

夜遅くのリビングは、かつて憎み合った仲の二人の笑い声で満ちていた


280 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:41:29.33UnlqZPxo0 (22/59)


垣根「うー・・・あぁ・・・あ?」

垣根「・・・夢か」

垣根「なるほど、これが初夢ってヤツだな」

さだのり「そうだな」

垣根「あぁ」

さだのり「うん」


垣根「・・・あ?久しぶりだなお前」

さだのり「よう、久しぶり」

垣根「・・・なんでこの時期にナス食べてるんだよ」

さだのり「3だぜ、3」

垣根「はぁ・・・?っていうかなんで俺たちはでっかい鷹の背中に乗っているんだ?」

さだのり「2だよ、2」

垣根「そして富士山が見えるな」

さだのり「1だからな、1」

垣根「・・・ん?なんか頭がクラクラするんだが・・・」

さだのり「あぁ、俺が見せたかった夢はもう終わったからな」

垣根「早過ぎるだろ」

さだのり「だからあとは」


さだのり「お前の好きな夢でも見とけ!!」




281 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:45:14.88UnlqZPxo0 (23/59)


垣根「・・・いてて・・・なんか地面に落ちましたでごじゃりまする」

美琴「あれ?垣根じゃない」

垣根「んー?あぁ、御坂じゃねぇか」

美琴「もしかしてアンタも夢見てるの?」

垣根「・・・はぁ?」

美琴「なんか前もこんな経験を当麻としてね・・・夢の中でリンクしちゃってるのよ、他の人の夢と」

垣根「ま、まさかここから超未元砲カップル物語始まり始まり!?」

美琴「始まらないわよ、無理にでも終わらせるから」

垣根「ワーオキレる若者だね」

美琴「・・・で?アンタだけ?」

垣根「あぁ・・・他のヤツとかは来てないのか?」

美琴「なんかこれって偶然起きる現象らしいのよね・・・」

垣根「へぇ・・・にしてもここはどこだ?」

美琴「・・・多分」


美琴「・・・喫茶店」

垣根「・・・はぁ?」




282 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:50:58.02UnlqZPxo0 (24/59)

美琴「だってほら、テーブルもあるし紅茶もおいてあるし」

垣根「・・・なんだよこの喫茶店」

美琴「まぁいいじゃない・・・見た感じ、未来とかではないみたいだし」

垣根「未来とかもあるのかよ?」

美琴「私と当麻は前に未来の夢見たわよ」

垣根「へー、未来って便利なのな」

美琴「なんでも、アンタはクールなキャラになってるみたいだったわ」

垣根「戻った、が正解だけどな」

美琴「ふーん・・・」

垣根「紅茶飲めよ、せっかくだし」

美琴「そうね」

二人が紅茶を口に含む

垣根「・・・なんか周りのヤツらがジロジロ見てくる」

美琴「夢でもわりと現実的なのが多いのよね・・・」



283 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:53:27.29UnlqZPxo0 (25/59)

垣根「・・・ヒソヒソ話されてるし」

美琴「ホントだ・・・」

垣根「お前は有名人だからな」

美琴「アンタだって大覇星祭で暴れて以来有名じゃない」

垣根「そうだけどさ・・・」


「見て見て!!あの二人!!」

「で、でも御坂さんって彼氏が・・・」

「分かった!!浮気よ浮気!!」

「そ、そうなの!?」


美琴「!?」

垣根「疑われてますぜ、御坂さん」

美琴「アンタなんかちっとも好きじゃないんだからね、垣根!!!これっぽっちも!!」

垣根「大声で言うな、あとそれはむしろツンデレの代名詞だ」

美琴「ど、どうすればいいのよ!?」

垣根「これ夢だろ?」

美琴「・・・そういえばそうだったわね」





284 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 11:56:50.31UnlqZPxo0 (26/59)

垣根「・・・にしてもさ・・・」

美琴「なによ」

垣根「なんか初春とよくわかんない女がお前をジロジロ見てるんだけど」

美琴「え?」


初春「み、御坂さん!!」

佐天「ま、まさか・・・浮気!?」

美琴「わぁ!?い、いたの!?」

初春「御坂さん!!!目を覚ましてください!!その人は頭がおかしいです!!」

垣根「お花畑のお前に言われたくねぇよ」

佐天「そ、その・・・浮気ですか?」

美琴「違うわよ・・・ヒマだから紅茶奢らせてるだけ」

垣根(・・・なんでこんなにリアリティーがあるんだろうな、夢って)

初春「なんだー・・・てっきり御坂さんが悪の道に走ったかと・・・」

佐天「?この人って垣根さんですよね?大覇星祭でちょこっとお世話になりました」

垣根「あぁあぁ、お前佐天か」




285 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 12:01:49.19UnlqZPxo0 (27/59)

佐天「わ、忘れてたんですか・・・」

垣根「お前、姫神と同じくらい影薄いよな」

佐天「・・・あの、姫神さんってどうしてますか?」

垣根「元気だぜ」

美琴「・・・初春さんと佐天さんはどうしてここに?」

初春「ヒマだったので出かけてるんですよ」

垣根「へー、ならなんか奢ってやるよ」

佐天「本当ですか!?」

垣根「その代わり触らせて」

佐天「1揉み500万!!!」

垣根「・・・ちっ」

初春「・・・あの、垣根さん・・・」

垣根「なんだよ」

初春「・・・垣根さんって、御坂さんより強いんですよね?」




286VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/29(木) 12:07:15.66a6+ojFq60 (1/2)

さだのりぃぃぃぃ!?
ジャガイモがナス食ってるってww


287 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 12:07:16.12UnlqZPxo0 (28/59)

垣根「あぁ、そうだけど?」

佐天「そうだ!!どうやったら強くなれるんですか!?」

垣根「能力か?そりゃ常に勉強して頭をイカれさせるんだよ」

佐天「・・・は、はい?」

垣根「自分だけの現実が強ければ強いほど、能力は強くなっていく」

初春「・・・そ、それで?」

垣根「まぁ要は自分だけの世界を持っている人間が能力を持てるわけだが・・・」

美琴「その自分だけの世界が、周りと違うほど強大な能力を使えるのよ」

垣根「思い込みの力だな」

垣根がティーカップを指差す

垣根「これを、触れずに壊すにはどうすればいい?」

初春「?ハンマーで叩き割るとか」

佐天「・・・あと、超能力でズバーン!!と」

垣根「ほうほう・・・凡人だな」

初春・佐天「う・・・」





288 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 12:11:49.14UnlqZPxo0 (29/59)

垣根「御坂、お前はどう思う?」

美琴「・・・そうね」


美琴「叩き壊す」

佐天「・・・あ、いや・・・」

初春「触れたらダメなんですよ?」

美琴「うん、でも叩き壊す」

初春「・・・」

垣根「分かるか?そこに電気はないなんて思えば電気は生み出せないし、人間の体は鉄より硬くならないなんて思えばその時点で鉄に負ける」

垣根「大事なのは前提条件、既成概念、この世の理を崩すことだ」

垣根「お前たちはまだまだ常識に囚われてるのさ」

佐天「・・・そ、そうだったんですか・・・」

初春「・・・傍から見たらおかしな答えですけどね・・・」

垣根「だからこそ、超能力者は頭がおかしいって言われるのさ」

美琴「人並み外れた考えっていうのはそういうものよね」




289 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 12:14:47.14UnlqZPxo0 (30/59)

佐天「・・・私にも出来ますかね?」

垣根「・・・信じれば報われるさ」

美琴「アレイスターは素養格付を・・・」

垣根「浜面みたいなイレギュラーが生まれたんだ、アレイスターの予想のしていないことだって起きることはある」

初春「?」

垣根「とにかく、お前らはまだまだ未熟だ」

垣根「蕾というのは3つの道を辿る」

垣根「一つは花咲かず、枯れる道」

垣根「二つはずっと蕾でい続ける道」

垣根「三つは花を咲かす道」

垣根「お前らは三番目になれるようにすればいいんだよ」

佐天「が、頑張ります!!!」

垣根「ふ・・・決まったぜ」

初春「その一言が余計ですよ」




290 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 12:22:39.16UnlqZPxo0 (31/59)

佐天「あ、そうそう・・・垣根さんについでにもう一つ聞きたいんですけど」

垣根「あ?なんだよ」

佐天「垣根さんって、彼女いるんですよね?」

垣根「いるけどなんで」

佐天「私の友達が垣根さんのファンで・・・確認してほしいって」

垣根「ふーん・・・サインならくれてやるよ」

美琴「ファン・・・アンタも大変ね」

垣根「お前ほどじゃねぇさ」

初春「あ・・・私達そろそろ行かないと」

垣根「じゃあな」

佐天「ごちそうさまでした!」

垣根「おう」


美琴「・・・垣根、やっぱアンタは教師に向いてるわね」

垣根「そりゃ嬉しいな」





291VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)2011/09/29(木) 13:18:35.947z9jsadAO (1/1)

え!?彼女いたの!?


292VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/29(木) 13:23:34.05kpnrwpRDO (1/1)

上条と美琴が未来の夢?を見たのっていつだっけ?(どのスレ?)


293VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/09/29(木) 14:00:08.40elded9zV0 (1/1)

>>292
2~3スレ前だった気がするが、多くて細かいとこまで覚えてないな、力になれなくてすまん


294 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 15:42:09.05UnlqZPxo0 (32/59)

>>292 21スレ目の818からですね


美琴「・・・ねぇ」

垣根「なんだよ」

美琴「アンタは将来教師になりたいのよね」

垣根「あぁ」

美琴「どうして?」

垣根「・・・俺は間違った道を歩んでたからな」

垣根が空を見上げる

あそこを自在に飛べたらどれだけ気持ちいいだろうな、と昔は思っていた

垣根「・・・だから、誰かが間違った道を歩もうとしていたら正してやりたいんだよ」

美琴「そうやって夢があるのはいいわよね」

垣根「上条はないみたいだからな」

美琴「ないっていうか・・・特技もないから」

垣根「あぁ・・・」




295 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 15:47:34.00UnlqZPxo0 (33/59)

美琴「・・・どうしようかな」

垣根「別に大学行ってからでもいいだろ」

美琴「今から考えたほうがよくない?」

垣根「・・・いやいや、あいつにはきついだろ」

美琴「はぁ・・・ヒモにだけはならせたくないわね・・・」

垣根「あ、一応そうは考えてたんだ」

美琴「だって当麻がイヤだって言うから・・・応援したいのよ」

垣根「・・・今は月いくらあれば暮らせるんだろうな」

美琴「場合にもよるんじゃない?」

垣根「そりゃそうだけどさ」

美琴「・・・お金は足りなくてもいいのよ、私は当麻がいればいいから」

垣根「甘いねぇ」

美琴「・・・アンタはどうなの?心理定規との結婚とか考えてるの?」

垣根「一応はな」




296 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 15:57:05.71UnlqZPxo0 (34/59)

美琴「・・・どんなふうになりたい?」

垣根「・・・幸せになれればいいさ」

美琴「それだけ?子供はほしいとか・・・ないの?」

垣根「関係ないな、あいつがほしいって思って俺もほしいって思ったら」

美琴「・・・なんか、垣根らしいわね」

垣根「そうかよ」

美琴「・・・アンタたちはさ」

垣根「あぁ?」

美琴「・・・なんだかんだ、いいカップルよね」

垣根「どうしたんだよいきなり」

美琴「・・・暗部にいたなんて思えないわ、ちょっと失礼かもしれないけど」

垣根「そりゃ嬉しいな」

美琴「・・・ホント、うらやましいカップルよ」

垣根「俺はお前たちがうらやましいけどな」




297 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 16:01:52.00UnlqZPxo0 (35/59)

美琴「・・・垣根、心理定規を幸せにしてあげなさいよ」

垣根「んなことお前に言われなくても分かってんだよ」

美琴「ふふ・・・ならよかった」

垣根「にしても眠くないか?」

美琴「あ、私も私も」

垣根「・・・ちょっと寝る」

美琴「じゃあ・・・おやすみ・・・」

垣根「おう・・・」

夢の中で二人は目を閉じる

グルグル、と世界が回っているような感覚がした

垣根(・・・あれ?)


垣根(・・・もしかして、目・・・覚めるのかな)




298 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 16:19:15.26UnlqZPxo0 (36/59)


19090「?ここは・・・」

19090号は首を捻っていた

夢の中というのは分かっている

だが、おかしな状況だ

一方「・・・なンでお前がいるンだよ」

目の前に、友人がいる

19090「あ、あの・・・これは夢ですよね?」

一方「夢だな」

19090「あ、あなたは一方通行ですよね?」

一方「・・・あァ」

19090「なんであなたがミサカの夢に?」

一方「ンなことこっちが聞きてェンだよ・・・俺の夢になンでお前がいる」

19090「・・・正月の奇跡ですか・・・」

一方「はァ?」




299 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 16:25:59.95UnlqZPxo0 (37/59)

19090「・・・なんでミサカたちはこんなところにいるのでしょうか?」

一方「・・・操車場か」

19090「・・・」

一方「・・・最後の実験の場所だな」

一方通行が辺りを見回す

よく知っている場所だった

19090「・・・ここで、あなたはお義兄様に敗れたのですよね」

一方「あァ・・・止められたンだ」

19090「・・・そうですか」

一方「怖いか?お前の姉貴たちを殺した俺が」

19090「・・・怖くはないですが、少し悲しいです」

一方「・・・俺は、お前といる権利はねェのかもな」

19090「そんな権利なんて必要ないですよ」

一方「・・・すまなかったな」

19090「いえ・・・」





300 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 16:28:48.27UnlqZPxo0 (38/59)

一方「・・・一つ聞きたかったンだけどよ」

19090「なんですか?」

一方「お前たちはなンで俺を恨まないンだ?」

19090「・・・一応、恨んでもいるとは思います」

一方「・・・そォか」

19090「ですが、ミサカたちは救われました・・・それに、あの実験の被害者の一人にあなたもいたんですよね」

一方「・・・同時に加害者だったけどな」

19090「・・・それでしたら、責めることは出来ませんよ」

一方「・・・悪いな」

19090「いえ、謝らないでください・・・お姉様も、あなたのことを今は許しているはずです」

一方「・・・」

19090「・・・一つ聞いてもいいですか?」

一方「あァ」

19090「あなたは、番外個体を愛していますよね?」

一方「それがなンだ」




301 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 16:31:27.34UnlqZPxo0 (39/59)

19090「それは、番外個体が妹達だからですか?」

一方「いや違う」

19090「・・・同情ではないんですね?」

一方「俺は同情なンてする人間じゃねェよ」

19090「なら安心です」

19090号がニコニコと笑う

屈託のない笑顔だ

一方「・・・月を見ると・・・あいつに殴られたときを思い出すンだ」

19090「ミサカは、テっくんと初めて夜の街を歩いたときを思い出します」

一方「夜の街?」

19090「あ、そういう意味ではなく・・・テっくんがバイトを終える頃に迎えに行ったんですよ」

一方「ずいぶンと熱心だな」

19090「・・・月、ですか・・・」

一方「・・・月は一番人間を惑わせる天体なンだってな」

19090「・・・」

一方「なンだよ」




302 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 16:33:15.19UnlqZPxo0 (40/59)

19090「あなたの口からそんなロマンチックな言葉が出るとは思いませんでした」

一方「うるせェ」

19090「なるほど・・・惑わせる、ですか」

一方「・・・綺麗だよな」

19090「えぇ」

一方「・・・お前は今幸せなのか?」

19090「えぇ、あなたは?」

一方「幸せだ」

19090「なら安心しました・・・」

一方「・・・互いにいい居場所を見つけたもンだよな」

19090「えぇ」

19090号が小さく笑う

操車場の上には、月が昇っていた

美しい月が




303VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝)2011/09/29(木) 17:31:24.45MAnzWCUL0 (1/1)

上条さんが出てくるなら誰とだ?


304VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)2011/09/29(木) 20:17:23.96/6HEwrLY0 (1/1)

>>303上条さんじゃね?


305 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 20:41:37.50UnlqZPxo0 (41/59)

上条「・・・あぁ・・・あ?」

上条が体を起こす

そこは橋の上だった

上条「・・・ここって、美琴を止めた橋・・・だよな?」

美琴「・・・アンタ」

上条「ん?あぁ、美琴か」

美琴「な、なに気安く名前で呼んでるのよ!?」

上条「は、はい?あぁこれ夢か・・・」

美琴「と、とりあえず!!勝負よ勝負!!」

上条「勝負・・・?」

上条が首を捻る

そういえば、上条は昔、美琴と喧嘩仲だったそうだ

上条(でもそれって・・・記憶がない頃の話だよな)

美琴「さぁ!!さっさと来なさい!!」




306VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/29(木) 20:44:22.27a6+ojFq60 (2/2)

不幸だから一人で不良に絡まれてんじゃね?


307 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 20:50:02.89UnlqZPxo0 (42/59)

上条「なぁ・・・こんなこともうやめようぜ?」

とりあえず、上条は美琴をなだめることにした

美琴「な、なに言ってるのよ!?アンタに勝つまでやめないんだから!!」

上条「そのさぁ、お前は常盤台の超電磁砲だろ?なんで俺みたいな無能力者を追いかけるんだよ」

美琴「!!そ、それはアンタがムカつくから・・・」

上条「・・・もしかしてさ」


上条「構ってほしいのか!?」

美琴「っ!?」

一瞬にして、美琴の顔が赤くなる

上条「あ、そうなんだな」

美琴「ち、違うわよ!!大体なんで私がアンタに・・・」

上条「俺はお前を特別扱いしないからさ」

美琴「だ、だから!?」




308 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 20:58:16.80UnlqZPxo0 (43/59)

上条「・・・お前って周りから特別扱いされてるだろ?」

美琴「だから何よ!?」

上条「・・・俺はお前を特別扱いしないからさ」

美琴「うっ・・・」

上条「なぁ、今日のところは帰ったらどうだ?」

美琴「・・・そうね・・・アンタは今日なんかおかしいし」

美琴がくるりと踵を返す

上条「気をつけてな」

美琴「わ、分かってるわよ!!」

少し大きな声を出してから、美琴が駆けていく

上条「・・・なんか、懐かしい感じがするな」

上条「覚えてはないんだけどさ・・・」

溜め息をついたその時

周りの風景が一瞬で変わった 




309 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 21:09:37.59UnlqZPxo0 (44/59)

上条「?ここは・・・家だよな?」

上条が次に辺りを見回すと、そこは自分の部屋になっていた

上条「・・・?ベランダに誰かが引っかかってる・・・?って・・・」


上条「インデックス!?」

急いでベランダへ向かう

やはり、インデックスだ

上条「な、なにやってんだよそんなところで!?」

イン「ん・・・あなたは誰なの?」

上条「え?あ、いや・・・」

そこまで答えて上条は気づく

さきほどの美琴の夢は、自分の記憶がないときのものだ

そしてこれも

そうだとしたら、これはインデックスとの出会いなのだろうか

上条(・・・なんだこの出会いは・・・)

ベランダにシスターさんが引っかかっているなんて




310 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 21:16:56.36UnlqZPxo0 (45/59)

イン「それよりおなか空いたんだよ」

上条「あぁやっぱりな」

イン「?なんで分かったの?」

上条「いや・・・なんでも」

イン「何か食べ物をくれると嬉しいな!」

上条「はいはい・・・」

上条がインデックスを部屋へと上げる

昔、こんなやり取りをしたのかは知らない

だが、おそらく出会いの仕方は本当にこうだったのだろう

上条「・・・で?なんで腹が減って・・・って決まってるか」

イン「?魔術結社から逃げてるの」

上条「ふーん」

イン「・・・驚かないの?」

上条「え?あ、あぁ!!そりゃ驚いてるけどさ!?」




311 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 21:29:19.00UnlqZPxo0 (46/59)

イン「・・・私はね、それから逃げてるんだよ」

上条「へぇ・・・あ、これ食べていいから」

イン「ありがとう!!」

インデックスがパクパクと野菜炒めを食べていく

上条「・・・それで?これからどうするんだよ?」

イン「・・・ここから出て行くんだよ、迷惑になっちゃうから」

上条「迷惑?ふざけんなよ!!」

上条がインデックスを睨みつける

知っていた

彼女が悲しい理由で、かつての友人に追われていたことを

上条「俺がお前を守ってやるよ!!」

イン「・・・地獄の底に行ってくれる?たった今私と知り合ったばかりなのに」

インデックスが悲しそうな顔をしながら玄関へ向かう

上条「お、おい!」





312 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 21:38:47.23UnlqZPxo0 (47/59)

イン「どうしたの?」

上条「・・・お前は、絶対に助けてやるから!」

イン「・・・うん、ありがとう」

インデックスが扉の外へと向かう

上条「・・・前の俺は・・・こんなに不甲斐なかったのかな」

上条が拳を握り締める

上条「ちくしょう・・・」

夢だとは分かっていた

しかし、今の彼はあまりにも無力だった

上条「どうして・・・」


ステイル「どうやって彼女を救うつもりかな」

上条「!?ステイル!!」

ステイル「ん・・・なんで僕の名前を知っている」

上条「あ、いや・・・」

ステイル「ふん、インデックスから聞いたのかな」




313 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 21:46:53.36UnlqZPxo0 (48/59)

上条「お、お前・・・」

ステイル「君にはあの子を救えないよ・・・そうだな、そもそも魔術が何かも理解できないくせに」

上条「・・・そんなことは関係ないんだよ!!」

ステイル「なんだって?」

上条「お前はあいつの仲間なんだろ!?」

ステイル「!それを誰から聞いた!?あの子はそれを覚えているはずはない!」

上条「そんなことなんかどうでもいいんだよ!!」

上条が一歩前に踏み出す

上条「お前は何も分かってない、お前が守りたかったのはあいつの命だけか!?違うんだよ!!今のあいつを!!お前が守りたかったあいつを守りたいんだろ!?」

ステイル「・・・君になにが分かる!?何も出来ない素人が偉そうに!!」

上条「そんなことは関係ないんだよ!!理屈とか方法じゃねぇ!!あいつを助けるんだろ!?」

右手を握り締め、ステイルの顔面を目掛けて振り下ろす

上条「そんなふざけた幻想、ぶち殺してやるよ!!」

ガン、と鈍い音がしてステイルが地面へ倒れる

すると、また風景が変わった




314 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 21:50:13.83UnlqZPxo0 (49/59)

上条「・・・ま、また変わったのか・・・」

上条?「よっ」

上条「ん?お、俺?」

上条?「あぁ、まぁそうかもな・・・」

上条「そうかも?どういうこと・・・っていうか俺?」

上条?「・・・お前は二人目の俺だよ」

上条「!!もしかしてお前・・・」

上条?「記憶を失う前のお前、死ぬ前のお前さ」

上条「お、俺なのか?」

上条?「・・・ビリビリと付き合ってるんだってな」

上条「し、知ってるのかよ?」

上条?「はぁ・・・いや、たしかにビリビリは可愛いけどさ・・・まさか付き合うとはさ」

上条「い、いいだろ!?お前には分からない魅力があるんだよ!!」

上条?「お、俺だって一応ビリビリは可愛いと思ってたけども!!??それ以上にしつこかったんだよ!!!」

上条「美琴はしつこくなんかねぇよ!!」

上条?「ビリビリを美琴って呼んでるのか!?」

上条「付き合ってるんだから当たり前だろ!!!」




315 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 21:53:46.92UnlqZPxo0 (50/59)

上条?「・・・インデックスのこと、最近は構ってやってないみたいだな」

上条「そ、それは・・・悪いと思ってる」

上条?「ステイルは・・・インデックスをまた守れるようになってるみたいだな」

上条「あぁ・・・そうだよ」

上条?「土御門と青髪も構ってやれよな・・・あ、吹寄ってまだうるさいのか?」

上条「あぁ、いっつも注意してくるよ・・・外見てるだけでテニスしてる女子を見てるとかさ」

上条?「ははは!!昔からそうだったよな、あいつ!!」

上条「変わんないんだな・・・みんなは」

上条?「・・・お前も変わってねぇよ、お前も」

上条「・・・なぁ」

上条?「どうした?なんか聞きたいことでもあるのか?」

上条「お前はさ・・・後悔してるのか?」

上条?「何をだよ」





316 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 21:58:15.99UnlqZPxo0 (51/59)

上条「・・・記憶を失ってることだよ」

上条?「いや、後悔なんかしてないさ」

上条「・・・だってさ、お前が手に入れられたかもしれない幸せなんだぞ?」

上条?「・・・そんなことないさ、ビリビリと付き合ってるのも、他にいい友達が出来てるのもお前だからこそさ」

上条「そうかな」

上条?「あぁ、そうに決まってるだろ」

二人が顔を見合わせて笑う

上条「・・・そろそろ朝か」

上条?「じゃあな、行って来いよ」

上条「・・・俺は今の幸せを喜んでいいのかな」

上条?「あぁ・・・もしもお前が今の幸せにどこか引け目を感じてるならさ」


上条?「そんな幻想はぶち殺してやるよ」

上条「・・・サンキュー」

上条?「じゃあな」

上条「おう」




317 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 22:01:36.53UnlqZPxo0 (52/59)

上条が手を振る

上条?「・・・うらやましいな」

上条?「ビリビリと付き合ってる・・・か」

上条?「面白いな・・・ホント、不幸なヤツだけどな」

上条?「・・・」


上条?「・・・幸せ、か・・・いいな」



少しまぶしい朝日が、窓の外から部屋に差し込む

上条「うーん・・・朝か」

美琴「おはよう・・・」

上条「おはよう・・・眠れたか?」

美琴「変な夢見たわ・・・」




318 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 22:02:02.35UnlqZPxo0 (53/59)

上条「変な夢?」

美琴「うん、垣根と話す夢」

上条「・・・垣根と?」

美琴「なんかいろいろ話したわ・・・当麻は大学に入ってから進路を考えていい、とか」

上条「ふーん・・・なんか面白そうだな」

美琴「うん、面白かった」

美琴がニコニコと笑う

上条「・・・じゃあリビング行きましょうか」

美琴「うん」

二人が寝ぼけ眼を擦りながらリビングへと向かう


垣根「あぁ?遅かったな」

ショチトル「おはよう」

一方「・・・よォ」


319 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 22:02:33.01UnlqZPxo0 (54/59)

上条「なんだ、みんな起きてたのか」

削板「おう、お前たちだけだぞ、寝てたの」

19090「疲れていたんですかね?」

垣根「どうせ夜遅くまでやってたんだろ」

上条「ち、ちげぇし!」

美琴「そんなことしてないもん!」

エツァリ「ま、まぁまぁ」

黒子「・・・しかし、みなさんそれぞれ初夢を見たそうですの」

テクパトル「19090号は一方通行と会ったんだよな?」

19090「はい、面白かったですよ」

番外「いいなぁ・・・ミサカなんかずーっとグルグル観覧車に乗ってる夢だったよ」

心理「なんか怖いわね」

テクパトル「・・・俺は見なかったな」


320 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 22:03:08.61UnlqZPxo0 (55/59)






美琴「そうなんだ・・・」

番外「仲間はーずれ!!」

上条「はは!ドンマイ!」

削板「・・・俺は走り続ける夢を見たぞ!!」

テクパトル「お前らしいな」

ショチトル「走る夢か・・・」

心理「一体どういう意味の夢なのかしら」

垣根「恐怖から逃げてるから、とかか?」

削板「恐れるものは何もない!!!」

黒子「さすがですの!!!」

上条「・・・俺は相変わらず不幸な夢でしたー・・・」

エツァリ「自分も若干イヤな夢でしたね」

テクパトル「・・・」

番外「ん?テクパトルは?」

テクパトル「内緒だ」



321 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 22:03:36.21UnlqZPxo0 (56/59)

テクパトルが顔を逸らす

心なしか、顔が赤くなっている

一方「あァ?もしかしてお前・・・」

垣根「あれか!!変態な夢か!?」

テクパトル「うるせぇ!!」

19090「あ、相手は誰ですか!?」

テクパトル「だから違うんだよ!」

心理「19090号には話せない相手・・・」

ショチトル「ま、まさか美琴!?」

テクパトル「そういう夢じゃねぇんだよ!!!」

美琴「うっわー、いやだぁ」

テクパトル「違うんだって!!」

上条「テクパトル・・・正直に言え・・・」



322 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 22:04:13.09UnlqZPxo0 (57/59)

テクパトル「だから!!相手は決まってるだろ!!!」

垣根「あぁ、心理定規か」

テクパトル「ちげぇよ!!」

一方「19090号だな、夢でもそォいうことやるとかひくぜェ」

テクパトル「なっ・・・」

黒子「見損ないましたの」

削板「テクパトル・・・お前はマシだと思っていた・・・」

テクパトル「マシだからな!?」

エツァリ「自分でまともという人に限ってまともじゃないんですよ」

テクパトル「お前が言うな・・・とりあえず、上条と義姉さんは飯食えよ」

美琴「あぁ、そうだったわね」

上条「じゃあちょっとキッチン借りるぞ」

心理「あら、愛のクッキング?」

上条「まぁそんな感じかな」




323 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 22:09:32.52UnlqZPxo0 (58/59)


美琴「じゃあなに作る?」

上条「なぁ、冷蔵庫の材料自由に使っていいのかー?」


垣根「おう、なんでも使えよー」

エツァリ「自分達は野菜炒めでしたよ」


上条「よし、じゃあ俺たちも野菜炒めでいいかな」

美琴「えっと・・・塩ダレでいい?」

上条「オッケー」

二人がサクサクと野菜炒めを作る

テレビからは正月恒例のマラソンの実況が聞こえていた

上条(・・・いいなぁ、幸せだ)

隣に立つ美琴を見つめながら、上条が小さく笑う


上条(・・・この幸せは俺の幸せなんだよな・・・)


上条「幸せだ!!!」

美琴「な、なに大きな声出してるの?」




324 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/29(木) 22:13:53.65UnlqZPxo0 (59/59)


さて、今日はここまで

明日は・・・アイテムとかもやるかな

では筋肉動画

セルジオ・オリバ最大のライバル

アーノルドの20歳の頃

フロントダブルバイはさすがの貫禄

二頭のピークと胸はオリバに勝ってますね・・・

この二人は当時からずば抜けてましたから


にしても、なんという音楽ww

曲名が分からないのが難点だけども

 


ではおやすみなさい




325 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:34:50.29oZfW7qfh0 (1/56)

美琴「じゃあ・・・いただきます!」

上条「いただきます!」

垣根「おー、美味そうだな」

上条「お前達も野菜炒めだったんだろ?」

垣根「塩ダレじゃなくて普通の焼肉のタレだったからさ」

心理「塩ダレもなかなかよさそうね」

ショチトル「ずるいぞ上条も美琴も」

19090「まぁまぁ・・・たしかにいい匂いはしますが」

一方「・・・肉が入ってねェなら興味ないンだよ」

削板「好き嫌いはよくないぞ!」

テクパトル「一方通行、もう少し野菜やら海産物やらも食べないといけないかもな」

エツァリ「健康のためにもバランスよく、ですよ」

一方「分かってンだけどよ・・・」

番外「わがままだね、アナタは」




326 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:35:28.28oZfW7qfh0 (2/56)

黒子「情けないですの」

一方「いいだろォが・・・」

19090「だからいつまで経っても白モヤシなんですよ?」

一方「うるせェ!てめェは俺の何なンだよ!?」

19090「義理の姉ですが?」

一方「あっ・・・て、てめェ・・・」

テクパトル「そうだな、お前は義姉さんと19090号には偉そうな口を利けないぞ?」

垣根「ドンマイ一方通行、グッバイ一方通行」

一方「グッバイはしねェよ」

番外「ミサカもアナタには健康でいてほしいな」

美琴「ほら、愛する番外個体のお願いなのよ?」

一方「分かったよ・・・」

上条「んじゃ、ここは丸く収まったということで」




327 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:36:30.39oZfW7qfh0 (3/56)

心理「・・・ちょっと私ももらっていいかしら?」

美琴「おなか減ってるの?」

心理「違うわよ、ただ味見をしてみたいだけ」

上条「あぁ・・・塩ダレのか」

心理「上条君、あーんして」

上条「は、はいぃ!?」

上条が少し顔を赤くする

くい、っと心理定規が顔を近づける

心理「ほら早く」

上条「いやいや!俺には美琴という愛する女性がいましてね心理さん!?」

心理「あら何?私なんかちっとも魅力的じゃないって言いたいのかしら」

上条「違いますけど!そりゃ今一瞬ちょっとだけはドキってしましたけど!」

美琴「当麻のバカ!なんでドキってするのよ!?」




328 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:37:23.58oZfW7qfh0 (4/56)

上条「そ、それは仕方ないだろ!?」

エツァリ「浮気はダメですよ」

19090「修羅場ですね・・・」

黒子「この隙にお姉さまを慰めれば・・・」

削板「上条!浮気だなんて根性がないな!」

上条「浮気じゃないんだってば!信じてくれよ!」

垣根「上条、人の女に手を出すとはいい度胸じゃねぇかハゲ」

上条「出してないから!ハゲてないから!」

美琴「当麻!私と心理定規、どっちが好きなのよ!?」

上条「美琴に決まってるだろ!っていうか心理さんにそういう感情なんかこれっぽっちも抱いてませんからね!?」

美琴「//」

上条「なんでそこで照れたのかな!?」

心理「あら、ちょっとカチンときたわね」




329 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:38:11.82oZfW7qfh0 (5/56)

番外「女の子にこれっぽっちも興味ない、なんて言ったらダメだよ」

垣根「てめぇ上条!心理定規の魅力をナメるなよ!?御坂なんかよりよっぽど可愛いんだよ!?」

上条「はぁ!?美琴のほうが可愛いから!」

心理「ねぇ、とにかく早くちょうだい」

上条「じ、自分で食べればいいでしょ!?」

心理「あら、何焦ってるのよ・・・ちょっと可愛いわね」

美琴「当麻をたぶらかさないで!」

垣根「心理定規!浮気とかふざけんなよな!?」

心理「浮気じゃないわよ、からかってるだけ」

テクパトル「・・・なおさら最悪じゃないか」

一方「・・・オリジナルが食わせればいいだろ」

美琴「わ、私?」

心理「あら、あーんしてくれるの?」




330 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:38:50.12oZfW7qfh0 (6/56)

美琴「それはしないわよ!」

心理「だけど箸を持ってくるのもめんどくさいのよね」

美琴「あぁもう!とにかく私はしないから!」

心理「・・・じゃあいいわよ」

上条「な、なんで不機嫌になってるんですか!?」

垣根「お前ら鬼畜カップルだな!略してキチップル!」

上条「最初のキチが違う意味に聞こえるからやめてくれ!」

ショチトル「心理定規、お前は可愛いから大丈夫だよ」

削板「浮気とかそんなことじゃなく、心理定規は友情の証としてあーんをしてほしかったんだろ!?二人ともそれに応えないなんて根性がなさすぎるぞ!」

19090「いえ、そうではないと思います」

垣根「・・・心理定規、俺が今から箸を取ってきてやるからな」

心理「ありがとう・・・やっぱりあなたは素敵よ」

垣根「よせよ、照れるじゃないか」




331 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:39:56.18oZfW7qfh0 (7/56)

上条(なんだよこの茶番)

美琴(いつの間にか私たちが悪者になってる)

エツァリ「一件落着ですか」

番外「ちぇっ、もっと憎しみ合えばよかったのに」

上条「なんだよそのいやな願望!?」

テクパトル「はぁ・・・だがな、心理定規は少し周りの男にちょっかいを出し過ぎだぞ」

心理「あら、たまにこうやってないと魔性に磨きがかからないのよ」

19090「そんなものを磨かないでください・・・」

黒子「心理定規・・・あなた怖いですの」

心理「な、何よ・・・冗談だってば」

エツァリ「まぁまぁ、みなさんもあまり責めてはいけませんよ」

心理「ありがとう・・・あなたは優しいわね」

エツァリ「あ、ありがとうございます」




332 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:41:24.25oZfW7qfh0 (8/56)

ショチトル「エツァリ!ドキってしただろ今!?」

エツァリ「し、していませんよ!」

ショチトル「したに決まってるね!」

心理(面白いわよね、こういうのって)

テクパトル「はぁ・・・女版上条って感じだよな」

上条「俺はこんなことしないんだけど・・・」

美琴「何よ、いろんな女の子にフラグ建てまくるくせに」

上条「あれは知らない間に建ってたんだよ!」

番外「ある意味一番最悪なパターンだよね」

垣根「ほれ、箸」

心理「ありがとう・・・じゃあもらうわよ」

美琴「うん、どうぞ」

心理定規が一口野菜炒めを食べる




333 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:41:55.70oZfW7qfh0 (9/56)

心理「あら、塩ダレもなかなかいいじゃない」

垣根「俺は焼肉のタレのほうがいいんだけどな」

心理「ちょっと肉なんかも入れたらさらにいい感じになるかも」

美琴「でしょでしょ!?当麻と二人のときは肉も入れたりするのよ!」

垣根「俺は焼肉のタレのほうがいいんだけどな」

上条「でも肉よりも野菜をメインにしたいんだよな・・・」

ショチトル「朝飯にはさっぱりしたのがいいからな」

19090「なるほど・・・今度みんなにも作りましょう」

削板「黒子、俺にも今度作ってくれないか?」

黒子「了解しましたの」

垣根「俺は焼肉のタレのほうがいいんだけどな」

一方「肉が入ってるならなンだって食べられる」




334 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:42:48.23oZfW7qfh0 (10/56)

番外「アナタは子供だね・・・ミサカはピーマンと人参が入ってなかったら食べられるよ」

一方「お前だって子供じゃねェか」

垣根「俺は焼肉の」

心理「分かったから、あなたは焼肉のタレになりたいのね?」

垣根「あ、いや違う・・・」

心理「なりたいのね?」

垣根「・・・箸持ってきたの、俺なんだけど」

心理「それは感謝してるわ、愛してる」

垣根「そこで愛情の再確認とはやるな・・・」

テクパトル「何を言ってる・・・お、日本体育大学が一位を走ってるな」

削板「後ろは駒大か・・・さすがだな」

黒子「みなさん素晴らしい走りですの・・・」




335 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:44:05.98oZfW7qfh0 (11/56)

ショチトル「・・・マラソンって走ってる途中にたまに呼吸を無理矢理整えたりするよな」

19090「それで、新しい呼吸法を開発したつもりになるんですよね」

ショチトル「すぐにバテるんだけどな」

上条「いや、ないからな?」

テクパトル「・・・運動はいいよな」

一方「・・・今日はトレーニングしないからなァ」

削板「甘えたこと言うんじゃない!今日だってやるに決まってるだろ!」

一方「お前らとやるとかなりきついンだよ!」

テクパトル「何、軽い重量でやらせるさ」

一方「そォいう問題じゃねェ!」

上条「・・・一方通行、マッチョになればロリにも注目されるかもな」

美琴「あぁ、子供はすごいものにはすぐ興味持つもんね」

一方「・・・本当だろォな」




336 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:44:58.62oZfW7qfh0 (12/56)

19090「・・・ずいぶんと不純な動機ですね」

番外「ミサカというものがありながら・・・」

テクパトル「・・・しかし、増量だと飯は食えるわトレーニングは楽しいわで最高だよな」

上条「減量はきついらしいな」

テクパトル「今年から仕事も始まるからな・・・さらに厳しくなるよ」

ショチトル「体を壊さないようにな」

テクパトル「なに、仕事自体は慣れてるからな」

エツァリ「昔の仕事とはまったく違いますよ?」

テクパトル「そりゃそうだけど・・・」

ショチトル「ふん、働きだしてから体を壊して泣きつくなんて格好悪いぞ」

テクパトル「そうならないように努力するよ・・・」

垣根「しかしさ、テクパトルが働くなんて信じられないよな」




337 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:45:48.97oZfW7qfh0 (13/56)

テクパトル「そうか?俺だっていい歳だし働くさ」

垣根「あぁいやそうじゃなくて・・・」

一方「俺達の中からとうとう働くヤツが現れたってのがだよ」

削板「そうだよな・・・今までずっと遊んでばっかだったからな」

19090「・・・一応バイトはしていましたけどね」

上条「テクパトルはわりとまだ理解出来るけどさ・・・19090号もバイトしたいんじゃなかったっけ?」

19090「そうですよ、テっくんの働くジムで・・・」

テクパトル「・・・その、本気なのか?」

19090「い、嫌なんですか?」

テクパトル「嫌ではないけどさ・・・お前はそんなに無理できない体だろ?」

美琴「そうよ・・・調整を受けてるから大丈夫だけど、一応体細胞クローンは体が弱いんだから」

一方「・・・無理はすンなよな」

19090「出来る範囲で頑張りますよ、もちろんテっくんの迷惑にならないようにすぐに辞めたりもしません!」




338 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:46:27.41oZfW7qfh0 (14/56)

心理「ほら、ここまで真剣に考えてるみたいよ?」

テクパトル「・・・無理はするなよ?俺の体裁のためとか言って無理なんかしなくていいからさ」

19090「はい、大丈夫です!」

ショチトル「・・・私たちもバイトくらいは探さないといけないかもな」

エツァリ「そうですね・・・垣根さんは能力で稼がれてるんでしたっけ?」

垣根「大抵は研究費用だな・・・あとたまに便利屋みたいなのもやろうかと考えてるな」

テクパトル「能力を活かせる仕事だな・・・」

削板「垣根ならかなり稼げるだろうからな・・・心配なさそうだ」

黒子「しかも一ヶ月に何度かだけ働けば十分そうですの」

上条「うらやましいよな・・・俺もなんかいいバイトとかないかな」

垣根「お前はまず勉学に励むべきだな・・・あ、マラソン終わった」

美琴「そうよ・・・とりあえず大学進学だけは出来ないと」

エツァリ「ご両親も心配されているのでは?」




339 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:47:24.74oZfW7qfh0 (15/56)

上条「そうだな・・・でも信じてくれてるみたいだから」

一方「親は大切にしろよ」

垣根「一方通行はどうするんだ?研究者にでもなるんだっけか」

一方「あァ、自分の能力を詳しく突き詰めてみてェしな」

番外「ふーん・・・あなたは頭いいから似合うかもね」

ショチトル「・・・削板は体育教師とか向きそうだよな」

19090「ついでに生徒指導なんかもやりそうですね」

削板「お、それもなかなか良さそうだな!」

テクパトル「削板もジムのトレーナーはどうだ?」

削板「迷うとこだが・・・安定してそうなのは教師なんだよな」

黒子「あら、軍覇さんがなさりたい仕事をするのが一番ですの」

心理「好きでもない仕事を続けるのは難しいものね」

削板「いや、でも誰かの人生を支えるのもなかなか興味があってな!」




340 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:48:14.84oZfW7qfh0 (16/56)

テクパトル「教師か・・・たしかにいいかもな」

美琴「・・・みんな仕事を始めたら、こうやって遊んだり集まったりするのも難しくなるかもね」

ショチトル「仕方ないことさ、いつまでも子供のままではいられないしな」

19090「そうですね・・・悲しいですが」

上条「でもさ、みんなの友情は変わらないだろ?」

垣根「当たり前じゃないか」

上条「なら大丈夫だって・・・子育てとかの相談とかもし合えるし」

番外「子供かぁ・・・ミサカ達は子供産めるのかな?」

垣根「問題ないだろうさ」

テクパトル「先生ならなんとかしてくれるはずだ」

黒子「・・・ふふ、こんなふうに将来の話をしていると・・・みなさんも成長なさったと実感しますの」

垣根「お前は俺の母親かよ」




341 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:49:07.07oZfW7qfh0 (17/56)

黒子「・・・ずっと一緒にいた友人が少しずつそれぞれの道を進んでいくんですのね」

美琴「・・・みんな、ずっと一緒にいようね?」

垣根「んなことは分からないだろ」

テクパトル「そうだな・・・ある日突然別れが訪れるかもしれない」

一方「生きていくなら別れが付き物だからなァ」

心理「それでも・・・一緒にいたいってわがままを言うくらいなら問題ないわよね?」

垣根「勝手だろそんなの」

19090「ミサカはみなさんといたいです!」

上条「みんなそうに決まってるさ」

テクパトル「みんながずっと一緒ってのは難しいかもな」

垣根「学園都市の外に行く予定のあるヤツとかいるのか?」




342 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:49:47.45oZfW7qfh0 (18/56)

エツァリ「自分達は中に残る予定ですよ、ここは便利なので」

上条「俺達は言うまでもないな」

美琴「出たいって言っても簡単には出られないし・・・第一超能力者なんて普通の世界じゃ恐れられるだけよ」

番外「そうだよね・・・」

19090「ミサカもここで調整を受けなければいけませんから」

心理「なら、みんなずっと学園都市で暮らすのね」

削板「だったら一緒にいられるんじゃないか?」

黒子「そうですの、学園都市の中ならわりとすぐ会えますし」

19090「それは嬉しいですね!」

垣根「そっか・・・そうだな」

垣根が苦笑する

上条「なんだよ?」

垣根「いや・・・なんだかんだ腐れ縁ってのは切れないもんなんだな」




343 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:50:31.98oZfW7qfh0 (19/56)

ショチトル「ふん、切れないから腐れ縁なんだよ」

テクパトル「はは、それは違いないな」

心理「・・・じゃあこの話は終わりましょうよ、辛気臭い話なんて正月にはしたくないもの」

美琴「じゃあなんか話したいことある人いる?」

番外「うーん・・・」

削板「・・・テクパトルは一軒家建てる予定は?」

テクパトル「そうだな・・・稼げたら建てたいと思ってるけど」

一方「どンな家に住むンだ?」

テクパトル「ミサカ達も暮らさせる予定だから・・・ある程度は広い家がいいかな」

ショチトル「ほぅ、なかなか賑やかな家になりそうだな」

テクパトル「賑やかになりすぎるかもな」

美琴「たまに遊びに行かせてね?」

テクパトル「あぁ」


344 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 10:58:57.68oZfW7qfh0 (20/56)

19090「・・・これで、自分の家を持っているのは垣根さんとミサカたちになるんですね・・・」

テクパトル「ま、まだ買えるって決めたわけじゃないからな?」

番外「期待させるようなこと言っちゃってー」

テクパトル「言ってない!」

一方「自宅かァ・・・」

垣根「警備員かぁ・・・」

一方・垣根「自宅警備員かァ・・・」

心理「そのコンビネーションはいらないわよ」

黒子「垣根さん、一方通行さん口調にならないでくださいな」

ショチトル「・・・自宅警備員か・・・」

エツァリ「憧れないでください」

美琴「当麻、大丈夫よ?」

上条「疑わないでください!!」

番外「でも上条はヒモになりそうだから心配ないよ」

上条「心配だらけだよ!!」




345 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 11:06:15.19oZfW7qfh0 (21/56)

ショチトル「いやぁ、上条はヒモになってこそのヒモだろ」

垣根「ヒモは上条になってこその上条だからな」

心理「ホモはホモになってこその上条君だからね」

上条「ツッコミだと思っていたあなたがいつの間にやらボケキャラに!?」

一方「うるせェぞ・・・今テレビでロリたちが今年の目標を熱く語ってンだ、耳かっぽじってよく聞けよ」

ショチトル「ふーん・・・プリキュアになりたい、か」

垣根「じゃあもっとプリティーでキュアキュアにならないとな」

エツァリ「ナースになりたいそうですね」

垣根「セクハラに耐えられるかな?」

上条「警官になりたい、か」

垣根「どこまで汚くなれるかな?」

美琴「あ、お花屋さんになりたいんだって」

垣根「明日、父の命日なんです、一周忌なんでどの花がいいでしょうか?なんて訊ねられた挙句その訊ねてきた男の子となにやら運命的なものを感じてそれから毎日通い詰められ告白されるも私はしがない花屋ですからごめんなさい、なんてイベントをこなせるかな?」

心理「ないわよそんなの」




346 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 11:12:04.04oZfW7qfh0 (22/56)

上条「・・・みんな夢を持ってるんだな・・・」

垣根「大人になるっていうのはね、夢を捨てるってことなのよ」

ショチトル「なんだそれは」

垣根「大人がなんで毎日毎日働くか知っているか?」

美琴「お金を稼ぐため」

垣根「新しい夢を見つけるためさ」

心理「どや顔はやめなさい」

テクパトル「でもやりたいことだけやれるもんじゃないからな・・・」

削板「そうだな、いやな上司とかもいるだろうし」

黒子「この女の子達にはそんなこと教えられませんけどね」

19090「・・・子供は純粋でうらやましいです」

番外「十分子供じゃん」

垣根「穢れを知らない分、汚されやすいのさ」

エツァリ「間違ってはいませんね」





347 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 11:17:18.98oZfW7qfh0 (23/56)

上条「はぁ・・・正月だなぁ・・・」

垣根「あ、じゃあまたあれやるか?」

美琴「いいんじゃない?今年一発目ってことで」

上条「じゃあいきましょうかねぇ」

垣根「おう、いきますわよ!!」


上条「踊る踊るよ馬鹿騒ぎ!!」

垣根「騒げや騒げ、阿呆なら!!!」

上条「回る回るよおてんとさん!!!!」

垣根「眩しく眩しく照りつける!!」

上条「寒さも眠さも吹き飛ばせ!!」

垣根「今日は何の日1月2日!!!!」


上条・垣根「とあるラジオのイマジンマター!!!!in正月!!!!」




348 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 11:25:30.26oZfW7qfh0 (24/56)


ゴーグル「・・・俺は今とても迷っています」

ゴーグル男は焦っていた

彼は今、アイテムの家にいる

そしてなぜかフレンダの部屋にいる

時間は朝の8時

フレンダが昨日「アンタの分まで部屋はないから特別にこのフレンダ様と寝させてあげる訳よ!!」なんて言い出したのがきっかけだ

別に彼としてはドキッ!寝ている彼女は無防備だイベントなんて期待もしていなかった

というか、床で寝させられたことが不満だったためそんな幸せはどうでもよかった

よかったのだが

ゴーグル「なんでフレンダさんは俺の布団に入ってきてるんすか?」

自分の隣にフレンダがいた

彼女はフッカフカでそりゃもう気持ち良さそうなベッドに寝ていたはずだ

「フカフカなベッドが最高な訳よ!」と自慢されたので覚えている

それを聞いて悔しがったのも覚えている




349 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 11:35:50.58oZfW7qfh0 (25/56)

ゴーグル「・・・だ、抱きつかれてるんすけど」

ぎゅーっと、力強く抱かれている

足とか手とか全部絡まされている

こう、フレンダの胸は小さいと思っていた

ゴーグル(し、しかし・・・こうされるとなかなかあるもんですね)

年相応程度にはあるようだ

どうもアイテムの面々は巨乳が多いので忘れがちな事実だが

ゴーグル(・・・足はたしかにいい感じっす)

脚線美を自慢していたが、なるほどこれはなかなかのものだ

スベスベとしていてスラッと長い

しかも細くてスレンダー

ゴーグル(・・・寝顔は純粋そのもの・・・)

フレンダ「ふふ・・・鯖缶・・・鯖缶・・・」

ゴーグル(・・・寝言はちょっと狂ってますけど)




350 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 11:43:15.69oZfW7qfh0 (26/56)

ゴーグル「フレンダさん・・・起きてくださいよ・・・」

フレンダ「にゅふふー・・・鯖・・・」

ゴーグル(うわぁぁぁぁ!!!なんか抱きしめる力が強まった!!)

フレンダ「・・・鯖・・・麦野・・・鯖・・・」

ゴーグル「む、麦野さんと鯖を天秤に掛けてるんすね・・・」

フレンダ「麦野の勝ち・・・」

ゴーグル「そりゃそうっすね・・・」

フレンダ「・・・寂しいよ・・・」

ゴーグル「・・・はい?」

フレンダ「鯖・・・鯖!!鯖がいない訳よぉ・・・」

ゴーグル「あなたの中で鯖はどんな位置づけなんですか」

フレンダ「ん・・・」

ゴーグル「!?」

ゴーグル男の体とフレンダの体の密着度がグングン増していく

そういえば、昨日はめちゃくちゃセクシーな短パンで決める訳よ!!と言っていた

つまり、今彼女はきわどい短パンを着ているのだ




351 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 11:48:38.13oZfW7qfh0 (27/56)

ゴーグル「あ、あの・・・」

フレンダ「ん・・・」

フレンダの大きな瞳が開かれる

その瞳が、驚愕の色に変わるまでおよそ15秒

フレンダ「何してる訳?」

ゴーグル「言っておきますが、入ってきたのはあなたっすから」

フレンダ「・・・なんで私がアンタに抱きついてるの」

ゴーグル「それはこっちが聞きたいっすよ」

フレンダ「・・・こ、この下半身に当たっている棒状のものは?」

ゴーグル「あぁ、それは朝だからっすよ」

フレンダ「・・・」

ゴーグル「・・・」


フレンダ「処刑な訳よ」

ゴーグル「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!言っておきますけど、これは本当にただ朝だから!!!」

フレンダ「それは問題じゃない訳よ!!結局私の下半身にあてがっていたのは事実!!」

ゴーグル「当たってただけっす!!」





352 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 11:55:32.00oZfW7qfh0 (28/56)

フレンダ「さ、最低!!私の下半身に当てて何をするつもり!?」

ゴーグル「違いますからね!?」

フレンダ「男は結局獣な訳よ!!」

ゴーグル「お、大声で変なこと言わないでくださいよ・・・」

フレンダ「・・・ね、ねぇ・・・」

ゴーグル「はい?」

フレンダ「変なこと・・・しなかった?」

ゴーグル「?してないっすよ、本当に」

フレンダ「・・・あ、あぁそう・・・」

ゴーグル「なんすか」

フレンダ「いや、てっきり童貞なアンタはそういうことしそうだと思ってたから」

ゴーグル「女性が普通に童貞とか言わないでくださいよ・・・」

フレンダ「ふん!!魔法使いでも目指せばいい訳よ!!」

ゴーグル「はいはい・・・とりあえず、俺は欲情もしていなければ犯罪も犯してないっすからね」

フレンダ「なんか別の意味で殺意が湧く訳よ」




353 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 12:03:29.84oZfW7qfh0 (29/56)

ゴーグル「・・・で、これからどうするんすか?」

フレンダ「うーん・・・まだみんな起きてないと思う訳よ」

ゴーグル「え?もう朝の8時っすよ?」

フレンダ「麦野も絹旗も夜遅くまで起きてるタイプだから」

ゴーグル「浜面さんと滝壺さんは?」

フレンダ「あの二人は起きててもたぶん自分達の部屋でゴロゴロしてる」

ゴーグル「へぇ・・・じゃあリビング行っても俺たちだけっすか」

フレンダ「・・・なに?何が言いたい訳?」

ゴーグル「何も」

フレンダ「・・・ふーん」

ゴーグル「さて・・・じゃあ俺は先に降りてますから」

フレンダ「あれ?着替えないの?」

ゴーグル「・・・ここで着替えていいなら着替えますけど」

フレンダ「そ、それは困る訳よ!!!」




354 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 12:12:09.96oZfW7qfh0 (30/56)

ゴーグル「じゃあ、リビングで着替えますよ」

フレンダ「べ、別に私がここから一旦出ればよくない?」

ゴーグル「いいんすか?」

フレンダ「うん、早くしてくれれば」

ゴーグル「じゃあお願いします」

フレンダが部屋から出て行く


ゴーグル「はぁ・・・しかし外は大雪ですね」

窓から外を眺めながらゴーグル男がつぶやく

昨日も降ってはいたのだが、ここまでではなかった

ゴーグル「・・・こういう日は、コタツでぬくぬくしたいっす」

そんなことをつぶやきながらパッパと着替えを済ませる

ゴーグル「終わりましたよー」

フレンダ「・・・早い訳よ」




355 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 12:15:43.39oZfW7qfh0 (31/56)


ゴーグル「・・・大雪っすね」

フレンダ「うん」

扉越しに二人は会話をしていた

今はフレンダが着替えをしている

そのため、部屋の外でゴーグル男は待たされていた

さっさとリビングに行きたいのだが、ヒマだから話しててよ、とフレンダに頼まれたのだ

ゴーグル「・・・こういう日は」

フレンダ「雪合戦がしたい訳よ!!」

ゴーグル「・・・はい?」

フレンダ「雪合戦!!みんなが起きたら誘ってやる訳よ!!!」

ゴーグル「いや・・・寒いのは遠慮したい・・・」

フレンダ「そうと決まれば朝ごはん!!♪」

バァン!!とドアが開かれる

ゴーグル男の顔面に、ドアが直撃した





356 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 12:40:08.63oZfW7qfh0 (32/56)


ゴーグル「・・・」

フレンダ「怒んないでってば」

ゴーグル「怒ってるんじゃないっす、鼻が痛いんすよ・・・」

フレンダ「あはは!!ドア直撃したから・・・」

ゴーグル「・・・」

フレンダ「お、怒ってる訳よ・・・」

ゴーグル「はぁ・・・雪合戦とかしないっすからね」

フレンダ「な、なんで!?楽しいのにー!」

ゴーグル「・・・そんな寒いことしたくないっすよ」

リビングのコタツに入りながら二人は話していた

フレンダの言うとおり、他のメンバーはまだ起きていない

ゴーグル「大体、皆さんが起きてくるのって何時くらいなんすか?」

フレンダ「うーん・・・12時?」

ゴーグル「・・・まだまだじゃないっすか・・・」

フレンダ「それまではヒマな訳よ」

ゴーグル「どうするんすか?」




357 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 12:43:28.15oZfW7qfh0 (33/56)

フレンダ「せっかく帰ってきたんだし買い物したいな・・・」

ゴーグル「行けばいいじゃないっすか」

フレンダ「でも荷物持ちがほしい訳よ!!」

ゴーグル「はぁ」

フレンダ「・・・荷物持ち」

ゴーグル「いやっすよ」

フレンダ「なんで!?このフレンダ様とデートできるのに!?」

ゴーグル「デートとかいいっすよ・・・大体そういうのじゃないっすから」

フレンダ「うっわつまんねぇ・・・」

ゴーグル「・・・寒いからいやっす」

フレンダ「はっ!!寒いなら手を繋げばいいよね、みたいな展開期待してる訳!?」

ゴーグル「してないっす、出かけたくないっす」

フレンダ「引きこもりー」

ゴーグル「何とでも・・・」

フレンダ「・・・はぁ、行きたいなぁ・・・」

フレンダが窓の外を見つめる

たくさんのカップルが手を繋いで歩いている





358 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 13:09:02.78oZfW7qfh0 (34/56)

ゴーグル「・・・そんなに行きたいんすか?」

フレンダ「うん・・・でもさすがにこの雰囲気は一人じゃイヤでしょ?」

ゴーグル「カップルばっかりですからね」

フレンダ「・・・ねぇ、着いてきてくれない?」

フレンダがくるりと振り返る

ゴーグル「はぁ・・・分かりましたよ」

フレンダ「ホント!?」

ゴーグル「その代わり、自分の金で買ってくださいよ?」

フレンダ「ありがとう!!」

ニコニコと笑いながらフレンダが飛び回る

ゴーグル「はぁ・・・じゃあさっさと行きましょうか」

フレンダ「うん!!」

準備をすぐに終わらせた二人は商店街へと向かう

ゴーグル(はぁ・・・甘いっすね、俺・・・)


ゴーグル(悪くはないっすけどね)




359 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 13:14:53.72oZfW7qfh0 (35/56)

いったん休憩

今日はバイトもなくてヒマだね

筋トレして願書書かないといけない




360 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 15:28:53.02oZfW7qfh0 (36/56)


ゴーグル「・・・混んでますね」

フレンダ「そりゃ正月だから当然な訳よ」

ゴーグル「・・・はぁ、なんで来ちゃったんでしょうか」

フレンダ「・・・周りはカップルばっかりな訳よ」

ゴーグル「そうですね・・・うらやましいっす」

フレンダ「なになに?やっぱ人並みにカップルとか憧れるてんの?」

ゴーグル「そうっすよ・・・そりゃ男ですから」

フレンダ「・・・ねぇねぇ、手ぐらいなら繋いであげてもいい訳よ」

ゴーグル「いや・・・手を繋げばカップルって子供っぽい発想っすよね」

フレンダ「な、何よ!こっちは優しさから言ってんのにー!!」

ゴーグル「はぁ・・・いいっすよ、遠慮しときます」





361 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 15:38:40.67oZfW7qfh0 (37/56)

フレンダ「ちぇー」

ゴーグル「・・・なんか買いたいものがあるんすか?」

フレンダ「服とかほしい訳よ!」

ゴーグル「服っすか、了解です」

フレンダ「ふっふーん、フレンダ様のセンスは抜群な訳よ!!」

ゴーグル「そうなんすか?」

フレンダ「今の服も可愛いでしょ!」

フレンダが胸を張る

スラリと伸びた足、ニーソ

それしか目に入らないくらいあとは普通だった

もちろん、オシャレではあるのだ

だが麦野や絹旗のファッションがなかなか可愛いだけに、平凡に感じる

アイテムにいなければ最高に可愛いと思えるのかな、なんてゴーグル男は首を捻る

フレンダ「なに?首なんか捻って」

ゴーグル「なんでもないっすよ」




362 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 15:47:01.64oZfW7qfh0 (38/56)

フレンダ「・・・ねぇねぇ、ゴーグルはなんか買いたいものないの?」

ゴーグル「ないっすよ、服はもう持ってますから」

フレンダ「・・・意外とオシャレな訳よ」

ゴーグル「昔垣根さんに熱く教えられましたから・・・」

フレンダ「へぇ・・・文字とかばっか書かれてるのよりいいと思うけどさ」

ゴーグル「けど?」

フレンダ「なんかアンタはだっさい服のほうが似合いそうな訳よ」

ゴーグル「なんでっすか・・・」

フレンダ「にゃはは!!そりゃアンタもダサイから!!!」

ゴーグル「ひ、ひどいっすよ!!」

ゴーグル男が困ったような顔をする

フレンダ「だってさぁ、アンタ・・・」

フレンダが呆れたような表情をしたとき

足元の雪に滑って、フレンダがゴーグル男のほうへ倒れた





363 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 16:02:08.05oZfW7qfh0 (39/56)

上条「・・・雪合戦?」

垣根「あぁ、雪合戦もしたくないか?」

番外「まぁこんなに雪も降ってるからね」

美琴「よし、じゃあやってあげるわよ!!」

一方「・・・めンどくせェ・・・」

ショチトル「なんだ?怖いのか?」

19090「さっすがモヤシですね」

削板「情けない・・・それでも男か!?」

一方「あァ?誰もやらねェとは言ってねェだろォが」

黒子(乗せられてますの)

テクパトル「じゃあどうやって分かれる?」

エツァリ「ミサカ姉妹とその彼氏さん、それ以外でよくないですか?」

一方「・・・削板と垣根が同じチームかよ・・・」

垣根「能力は禁止でいいだろ、楽しくないし」

心理「あら平和的ね」




364 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 16:16:55.83oZfW7qfh0 (40/56)

削板「よし!!そうと決まれば行くぞ!!」

削板を先頭にして、一同が外に向かう


美琴「さ、寒いわね・・・」

上条「厚着しててよかったな・・・」

一方「もォ・・・終わりだね・・・」

番外「寝たらやばいよ、アナタ」

ショチトル「よーし・・・やってやろうじゃないか!!ルールは!?」

垣根「チームは分かれた、ならばあとは倒すのみ!!」

上条「・・・ちなみに、勝ち負けは?」

垣根「互いのチームが陣地の中に雪だるまを作る・・・その雪だるまを完全に破壊されたら負けだ!!」

垣根「相手のチームの陣地内に入ってもオーケー、ただしそうすれば攻撃をくらいやすくなる!!」

垣根「遠くからの攻撃ではなかなか雪だるまを破壊できない!!」

垣根「さぁ、始めようじゃないか!!!」


垣根「君は!!雪だるまを守れるか!?」




365VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/09/30(金) 17:03:32.1410mk2lPm0 (1/1)

待て、能力禁止したらソギーとてっくん無双じゃないか
そしてセロリが役立たずに


366VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)2011/09/30(金) 17:04:39.71x7H5D6gn0 (1/2)

皆さ~ん
温かいお茶用意したんで休憩中にでも飲んでください


367VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)2011/09/30(金) 17:14:00.93NOYKEEOAO (1/1)

えっラジオは?(゚Д゚)?


368 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 18:00:44.27oZfW7qfh0 (41/56)

>>367 受け付けてますよww

ちょいと休憩




369VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/30(金) 18:06:54.66tcfvovLG0 (1/3)

皆さんの趣味はなんですか?
健全な趣味ですよ、健全な
大切なことなので(ry


370名無し2011/09/30(金) 18:29:24.80QgLg+AeAO (1/1)

最近見たなかでは一番つまんないSSだ…


371VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/30(金) 18:37:47.44tcfvovLG0 (2/3)

>>370
最近見たなかでは一番つまんないレスだ…


372 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 18:52:16.17oZfW7qfh0 (42/56)

垣根「はっはっは!!雪合戦だろうがなんだろうが、時間を見つけたらラジオなんだよ!!」

皆さんの趣味はなんですか?
健全な趣味ですよ、健全な
大切なことなので(ry


垣根「みんなにアンケートを取った結果」

垣根「上条は料理、御坂はゲコ太グッズ集め・・・」

垣根「心理定規はオシャレをすること」

垣根「エツァリは魔術の勉強、ショチトルは日向ぼっこ」

垣根「テクパトルと削板は筋トレ」

垣根「白井は御坂盗撮、19090号は昼寝・・・」

垣根「一方通行はコーヒーを飲む、番外個体はそんな一方通行のコーヒーに砂糖を入れること」

垣根「三者三様だな・・・ちなみに俺は読書だ」

垣根「さて・・・そろそろ雪合戦に戻るかな!!アドゥー!!」




373 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 18:52:16.39oZfW7qfh0 (43/56)

垣根「はっはっは!!雪合戦だろうがなんだろうが、時間を見つけたらラジオなんだよ!!」

皆さんの趣味はなんですか?
健全な趣味ですよ、健全な
大切なことなので(ry


垣根「みんなにアンケートを取った結果」

垣根「上条は料理、御坂はゲコ太グッズ集め・・・」

垣根「心理定規はオシャレをすること」

垣根「エツァリは魔術の勉強、ショチトルは日向ぼっこ」

垣根「テクパトルと削板は筋トレ」

垣根「白井は御坂盗撮、19090号は昼寝・・・」

垣根「一方通行はコーヒーを飲む、番外個体はそんな一方通行のコーヒーに砂糖を入れること」

垣根「三者三様だな・・・ちなみに俺は読書だ」

垣根「さて・・・そろそろ雪合戦に戻るかな!!アドゥー!!」




374 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 18:59:00.87oZfW7qfh0 (44/56)

上条「・・・美琴、雪だるまは?」

美琴「とびっきり大きいの作ってるわよ」

テクパトル「たしか雪だるまは傷ついても修復してオーケーだったな」

19090「ただし、修復するときはあちらの雪を使わないといけないんでしたよね」

19090号が遠くを指差す

かなりの量の雪が積み上げられていた

一方「・・・俺は守りに徹するかなァ」

番外「あはは!!アナタは運動音痴だもんね!」

一方「うるせェな・・・」

テクパトル「俺と上条が攻撃に回る・・・守りは任せたぞ」

美琴「当麻、がんばってね?」

上条「あぁ、行ってくる」

上条とテクパトルが敵の陣地へ向かう

その距離、約30m


375 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 18:59:27.96oZfW7qfh0 (45/56)

広い庭のため、かなりのスペースを用意できている 

上条「・・・向こうは削板、垣根、エツァリの三人が攻撃か・・・」

テクパトル「・・・こちらのほうが守りは堅いな」


垣根「おー、あっちは二人が攻撃か」

エツァリ「一方通行さんはあまり運動できませんからね」

削板「そうだな・・・攻撃ならこっちが有利だ!!!」

エツァリ「どうしますか?すぐに突っ込んでいきましょうか?」

垣根「・・・テクパトルは削板に任せる・・・エツァリ、お前は上条を頼む」

削板「お前はどうするんだ?」

垣根「直接陣地に殴り込みだ・・・向こうの守りでは戦力になるのは実質二人」

削板「番外個体と御坂か・・・」

エツァリ「19090号さんは攻撃的ではないですからね・・・」

垣根「雪だるまの修復に回ってるみたいだしな」



376VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/09/30(金) 18:59:44.87yNFi13gQo (1/1)

>>370
SSはおもしろいけど周りがクソだからつまんないんだろう


377VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/09/30(金) 19:00:33.68tcfvovLG0 (3/3)

あれ?
1つ不純なのが・・・
気のせいか


378 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 19:02:32.53oZfW7qfh0 (46/56)

削板「よし、了解した!」

垣根「では始めようか、諸君!!」


上条「!!エツァリが向かってきたか・・・」

上条が雪玉を作る

エツァリ「・・・上条さんとこうやって一対一というのは久々ですね」

上条「そうだな・・・」

両者の手には雪玉

上条「くらえ!そげぶ弾!!!」

エツァリ「トラウィスカルパンテクートリの雪玉!!!」

二人が同時に雪玉を投げつける

それはぶつかり合い、地面に落ちた

上条「やるな!!」

エツァリ「あなたこそ!!」




379 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 19:07:43.25oZfW7qfh0 (47/56)

上条「おらおらぁ!!」

エツァリ「くっ・・・なかなか!!」

上条「この野郎!!」

上条が雪玉をエツァリの顔に目掛けて投げる

エツァリ「くっ・・・」

それを腕で叩き割るエツァリ

上条「かかったな!!」

エツァリ「なに・・・」

上条がその隙にもう一つの雪玉を放る

エツァリ「いつの間に・・・ぼふっ!!」

上条「はっはぁ!!!上条さんはこういうの大得意なんですよ!!」

エツァリ「くっ・・・自分だって負けていられませんよ!!!」

上条(・・・それにしても・・・)

エツァリ(向こうはどうなっていますかね)

二人が横目で削板とテクパトルのほうを見つめる

そこには二人の修羅がいた




380 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 19:10:43.50oZfW7qfh0 (48/56)

テクパトル「・・・こうやってお前と何かで勝負するのはいつ振りかな」

削板「大覇星祭でのウェイトリフティング以来かな」

テクパトル「ほう・・・もうそんなになるか」

削板「・・・テクパトル、準備はいいのか?」

テクパトル「そんなもの、とうの昔に終わらせた」

テクパトルが足元の雪を片手で掴む

そして、握りつぶすようにして固める

それはもはや雪玉の硬さではなかった

あまりの圧力で一部が氷になっている

言うなれば雪玉という名の「弾丸」だ

削板「いいじゃねぇか、俺だって」

削板が雪玉を作る

もちろん、彼の雪玉も「氷玉」だった

テクパトル「行くぞ、削板」

削板「来い、テクパトル!!!」





381 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 19:14:04.10oZfW7qfh0 (49/56)

テクパトル「くらえ!!」

テクパトルの腕が唸りを上げる

お前どこの野球部のエースピッチャーだ、と思うほどの剛速球

そして正確なコントロール

削板の胸元目掛けて、氷玉は一直線に飛んでいく

削板「甘い!!!」

削板がそれを掌で受け止める

バキッ、という音と共に氷玉が崩れる

削板「投球っていうのは!!!」


削板「こうやるんだよ、テクパトル!!!!!!!!!!!!!!!」

ヒュン、と音がしてテクパトルの目の前に氷玉が現れる

テクパトル(速いな)

そんなことを思うテクパトルの顔に焦りはなかった

テクパトル「まだまだだ」

裏拳でそれを叩き割る

テクパトル「・・・見せてみろ、お前の本気をぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」




382 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 19:18:26.20oZfW7qfh0 (50/56)

削板「いいだろう、受けろ!!!」

削板が両手で玉を固める

大きさにして拳大

しかもそれは雪のように柔らかいものではない

下手をすれば人を傷付けることのできる凶器

削板「・・・さぁ!!!お前もだ!!!」

テクパトル「よかろう」

テクパトルも玉を握る

削板のものよりやや小ぶり

だがその代わり、硬さは削板のそれよりも上だ

殺傷力と命中力

違いはそれだけだった

削板「では」

テクパトル「始めようか」

削板とテクパトルが振りかぶる

そして





383 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 19:23:35.81oZfW7qfh0 (51/56)

心理「何やってるのかしらね、あの二人は」

ショチトル「・・・上条にやられるなんて情けないな・・・」

黒子「まだ立っていますから大丈夫ですの・・・」

心理「・・・?あら、みんなちょっと隠れましょう」

黒子「なんでですの?」

心理「いいから」


テクパトル「ぐはっ!!!」

削板「ぐぁぁっ!!」

二人の胸元に、互いの投げた氷玉がヒットする

削板「く・・・ひ、引き分けか・・・」

テクパトル「・・・どうかな・・・」

削板「な、なに?」

テクパトル「・・・これ、なんだと思う」

テクパトルが右手の中にあるものを見せる

それは氷玉だった

削板「なに!?」

テクパトル「・・・お前は大きな玉を握った・・・少しだけ時間が掛かりすぎたのさ」

ふらり、と体を起こすテクパトル





384 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 19:26:29.95oZfW7qfh0 (52/56)

テクパトル「その間にもう一つ作っておいたんだ・・・」

削板「くそっ!!」

削板が急いで氷玉を作ろうとする

テクパトル「遅いぞ・・・削板」

テクパトルが氷玉を投げる

それは削板を狙っているのではない

削板たちの陣地にある雪だるまを狙っていた

削板「しまった・・・」


心理「来たわ、伏せて」

ショチトル「あ、あの距離から当たるわけあるまい!」

黒子「そ、そうですの・・・」

心理「・・・!!」

剛速球としか言いようのない氷玉が、雪だるまに向かって飛んで来る

心理(まずい、このままじゃ・・・)




385 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 19:40:29.53oZfW7qfh0 (53/56)

テクパトル「・・・はは・・・これで俺の仕事は終わりだな」

バタン、とテクパトルが倒れる

削板との一騎打ちで体力を使い果たしかけていた

そして、最後の投球で力を完全に使い果たしたのだ

テクパトル(・・・はぁ、まぁ最低限の仕事は・・・)

削板「くっそぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!」

テクパトル「!?」

削板が突然陣地へ向かって走り出す

テクパトル「バカな、体力が残ってるわけ・・・」

削板「理屈や理論や戯言は!!!!」

削板「熱い根性で吹き飛ばす!!!!!!!!!!!!!!!」


心理「!削板君!?」

黒子「あ、危ないですの!!!」

削板「おらぁぁ!!!」

削板が氷玉の前に回る

そして、その体を張って受け止める

削板「ぐあぁぁぁっ!!」




386 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 19:44:37.08oZfW7qfh0 (54/56)

黒子「軍覇さん!!!」

黒子が削板のそばに駆け寄る

削板(・・・さすがだなテクパトル・・・)

削板(勝負も試合も忘れはしない・・・)

削板(くっ・・・俺はまだまだだ)


テクパトル(・・・あの氷玉を二回も受け止めるなんてな・・・)

テクパトル(はは・・・勝負も試合も引き分けか・・・)

テクパトル(さすがだ・・・削板)


二人の男が拳を空にかざす

なぜか、とてもすがすがしかった


削板・テクパトル「いい・・・勝負だったな・・・」

ガクリ、とその拳が垂れる


削板・テクパトル 戦闘不能





387VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)2011/09/30(金) 19:45:02.98x7H5D6gn0 (2/2)

皆さんに質問です
この人にこの歌を歌ってほしいみたいな歌ありますか?


388 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 19:59:34.90oZfW7qfh0 (55/56)

垣根「・・・テクパトルさんと削板さんのご冥福をお祈りします」

心理「死んでないわよ」

皆さんに質問です
この人にこの歌を歌ってほしいみたいな歌ありますか?


上条「美琴には・・・ポケモンのOP」

一方「・・・俺はねェな」

ショチトル「エツァリにチチをもげ、とか」

エツァリ「」

黒子「お姉さまにぜひともわたくしの歌を・・・」

美琴「イヤだからね」

心理「あら、上条君には地獄のズバットとか」

上条「渋いですね・・・」

19090「テっくん・・・安らかな顔です・・・」

テクパトル「死んでは・・・ない・・・」

削板「こ、根性・・・」

美琴(死にかけね)





389 ◆G2uuPnv9Q.2011/09/30(金) 20:59:39.16oZfW7qfh0 (56/56)

かなり早いけど今日はここまで

ラジオはまだ受け付けてますんで

筋肉動画はこちら




ビクター・マルチネス

ロニーが引退し、ジェイも少しずつ衰えた時期に全盛期を迎えた彼

「ジェイが引退したらビクターの時代」とさえ言われていました

プロポーションもなかなかよく、バルクも十分


しかし、彼の時代はおそらく来ないでしょうね

フィルという天才が出てきてしまいましたから

ではおやすみなさい


明日は雪合戦の続きとフレンダたち

そして1月2日の午後・・・かな




390VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/09/30(金) 21:21:00.740d66vmGeo (1/1)

┌─────┐
│い ち お つ.│
└∩───∩┘
  ヽ(`・ω・´)ノ


391VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/09/30(金) 22:35:26.04rtuCKmw2o (1/1)

おつおつ
今日も面白かった


392VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2011/10/01(土) 08:54:21.51BHYI9Ei50 (1/1)

>>1は今願書を書くってことはセンター受けんの?


393ラジオ用2011/10/01(土) 10:19:20.96B7ZHvJUOo (1/1)

みなさん目玉焼きになにつけますか?
ほかにも天ぷら、フライ、食パン等も教えてください


394VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝)2011/10/01(土) 10:22:39.06VoSjJvRp0 (1/1)

>>1乙だよ。

皆には関係はないんだけどね、俺しばらく受験が終わるまでここにこれなさそうだから。

>>1よ、できれば受験が終わった後もぜひぜひ続けていてくれ。

ここの作品は本当に面白いと思うから。


395VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/10/01(土) 10:29:37.63VS9mSNmqo (1/1)

塩コショウ


396 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:49:40.79MBjnBZaH0 (1/63)

垣根「・・・テクパトル・削板両選手のご」

心理「それはもういいの」


みなさん目玉焼きになにつけますか?
ほかにも天ぷら、フライ、食パン等も教えてください

上条「目玉焼きなら醤油・・・天ぷらは前に言ったな、フライは・・・マヨネーズかな、食パンはマーガリン!!」

心理「あら、食パンはジャムに限るわよ」

一方「あァ?食パンはベーコン乗せるだろォが」

ショチトル「いーや、食パンはハチミツだな」

19090「・・・フライは醤油がよくないですか?」

垣根「全部味の素を振りかけろ、万事解決する、俺は味の素嫌いだけど」

心理「バッシング受けるわよ」





397 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:50:10.93MBjnBZaH0 (2/63)

上条「・・・テクパトルと削板が相打ちか・・・」

エツァリ「なかなか熱い戦いでしたね」

上条「冬なのにな」

エツァリ「上手くはないですよ・・・我々も続けましょうか」

上条「あぁ」

上条(まずいな・・・)

上条が顔をしかめる

彼のチームの陣地には現在垣根が責めていっている

守りが4人いるとはいえ、一人はモヤシで一人は平和的な19090号だ

上条(このままじゃ不利だよな)

目の前にいるエツァリを倒さなければいけないのは明白だ

エツァリ「ではいきますよ」




398 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:50:43.01MBjnBZaH0 (3/63)

エツァリが雪玉を作る

上条(ここは汚い手を使ってでも勝たなきゃいけない)

上条が後ろに足を振りかぶる

エツァリ「?何を・・・」

上条「必殺!雪煙!」

雪を思い切り蹴り上げる

真っ白な雪のせいでエツァリの視界は狭まってしまう

エツァリ「し、しまった!」

上条「くらえ、エツァリ!」

上条が最高の硬さに固めた雪玉を投げる

エツァリ「がふっ・・・」

それはエツァリの顔面に当たった




399 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:51:33.52MBjnBZaH0 (4/63)

エツァリ「む、無念・・・」

至近距離から硬い雪玉をくらったエツァリはその場に倒れる

上条はその上を飛び越え、味方陣地へ向かおうとする

上条「よし!これで上手く・・・」

エツァリ「さ、させません・・・」

倒れながらもエツァリは必死に上条のズボンを掴む

上条「くそっ・・・しぶといな!」

もう一発上条が雪玉をくらわせる

エツァリ「ぐはっ!」

エツァリの腕が力無く地面に落ちる

エツァリ(や、やられ・・・ました・・・)

エツァリ 脱落





400 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:52:29.61MBjnBZaH0 (5/63)

垣根「・・・一方通行、残念だったな」

一方「クソ・・・が」

垣根の目の前では一方通行が情けない姿になっていた

全身雪まみれになって地面に仰向けになっていたのだ

垣根の雪玉250連打をくらって無様に敗北を喫したのだ

番外「は、速すぎる・・・」

美琴「くっ・・・垣根、ここは私たちが死守するって決めたのよ!」

19090「そうです!テっくんの犠牲を無駄にはしません!」

垣根「にゃーっはっは!お前達じゃ守れないんだよ」

垣根が雪玉を美琴目掛けて投げる

美琴「くっ!」

くるり、と転がって美琴がそれを避ける

だがすぐさま垣根は次の雪玉を放る




401 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:53:11.21MBjnBZaH0 (6/63)

垣根「垣根式!連続雪玉!」

美琴「なっ・・・なんなのよ!」

番外「ちっ・・・お姉様!援護するよ!」

番外個体が後ろから雪玉を放る

だが垣根はそれを拳で打ち砕く

垣根「無駄なんだよぉ!俺を前にしてそんな悪あがきは無駄なんだよぉ!」

19090(新しい喋り方ですね)

垣根「はっはぁ!御坂、あばよぉ!」

垣根が美琴に向けて雪玉を投げた

一つではない

同時に5つも

美琴「ど、どうやってんのよ!」




402 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:54:02.26MBjnBZaH0 (7/63)

どうにか転がって避けるが、すぐに起き上がれる体勢ではない

垣根「ざまぁ!おしまいだぜ御坂!」

番外「お姉様!」

19090「避けてください!」

垣根「垣根式・・・」


上条「美琴ぉぉぉ!!!」

美琴「!?当麻!?」

上条「そげぶ弾!」

遠くから上条が垣根に向かって雪玉を放る

垣根「て、てめぇ・・・ごふぁっ!」

垣根の鼻に雪玉が命中する

美琴「当麻!無事だったの!?」




403 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:54:37.12MBjnBZaH0 (8/63)

上条「美琴を守るために帰ってきたんだよ!垣根、お前の幻想は・・・」

垣根「あー・・・ムカついた」

垣根が首をコキコキと鳴らす

垣根「オーケーオーケー、ならお前からだ・・・っていうかエツァリはどうした」

上条「倒したんだよ・・・」

垣根「弱いなあいつ・・・」

上条「弱いっていうか・・・真面目すぎた?」

垣根「はは・・・ははは!いいぜ上条、面白いじゃねぇか!」

垣根が雪玉を握る

上条「いいのか?こっちは4人、お前は一人だ」

垣根「0が4つ集まっても0なんだよ」

上条「い、言いやがったな!」




404 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:55:33.65MBjnBZaH0 (9/63)

美琴「番外個体、行くわよ!」

番外「了解!」

番外個体が雪玉を作り美琴が投げる

無駄のないコンビネーション

その間に19090号が雪だるまを作る

垣根「・・・雪玉の威力をナメたらダメだぜ」

垣根が美琴の雪玉をすべて避ける

美琴(なんで・・・?こいつ、動きが良すぎる・・・)

垣根「・・・いいもんだな、こういう多勢に無勢をされるのも」

上条「垣根!くらえ!」

垣根「はっはぁ!遅い遅い!」

垣根が上条の攻撃さえも避ける




405 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:56:46.91MBjnBZaH0 (10/63)

番外「・・・垣根は頭脳明晰なんだよね?」

美琴「そ、そうよ?」

番外「もしかしたら・・・雪玉の軌道を完全に予測してるんじゃ?」

美琴「・・・たしかにスピードと角度を確認すれば出来ないことはないかも・・・」

19090「!お姉様!」

美琴「え?ふにゃぁ!」

美琴の後頭部に雪玉が命中する

上条「美琴!大丈夫か!?」

美琴「痛い・・・何よ垣根!」

垣根「ははは!世の中には二種類の人間がいるんだよ!他人に勝つ人間と他人に負ける人間!俺は前者なんだよ!お前らは後者だ!支配する側と支配される側!人間はその二種類だけだ!」

上条「な、なんかめちゃくちゃテンション高くないか?」

垣根「くらえ!衝撃のぉぉぉ!」

上条「!来るのかよ!?」




406 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:57:24.08MBjnBZaH0 (11/63)

垣根「ファーストブリッドォォォォォォ!」

上条「くそぉ!」

上条が無理矢理雪玉をたたき落とす

しかしその衝撃は中々のものだった

上条「いてぇ!」

垣根「固めたんだよ!ガッチガチに固めたんだよ!初めてじゃ痛かっただろ!?」

上条「無理矢理下ネタに持っていくな!」

垣根「あばよ上条!」

19090「・・・垣根さん!」

垣根「あぁ?なんだよ、てめぇじゃ俺は止められ・・・」

19090「くらえ!雪煙!」

垣根「なっ!?」

19090号が雪をまとめて垣根にかける




407VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)2011/10/01(土) 10:57:40.12GblGKOwAO (1/1)

こんな物を拾いました

変態ランキング最新版

1位 エツァリ

2位 ショチトル

3位 美琴

4位 20000号

5位 心理定規


美琴さん20000号抜いたね


408 ◆G2uuPnv9Q.2011/10/01(土) 10:58:11.13MBjnBZaH0 (12/63)

垣根「クソが!目くらましかよ・・・!」

上条「!垣根!」

垣根「いいぜ・・・分かってんだよそこにいるのはぁ!」

垣根が雪の中に浮かぶ人影に向けて雪玉を投げる

美琴「・・・垣根、甘かったわね」

垣根「な、なに!?御坂じゃなかったか・・・なら」

19090「ミサカ達を簡単に倒せると思ったらダメですよ?」

番外「そうだよ垣根」

垣根「!?上条か!?」

上条「俺でもないんだよ」

垣根「!?じゃあ誰なんだよその人影・・・は・・・」

垣根が目をこらす