1VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:50:27.05xBqec3ou0 (1/52)

唯「あずにゃん、私はごはんがおかずだよ」

梓「は…っ?…ごはんが…おかず?!」

唯「こんなの…外道だよね…」

梓「げ、外道にも程がありますよ!」



2VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:50:59.07xBqec3ou0 (2/52)

ごはんがおかず───

梓にとってそれはパンの上にごはんを
乗っけてしまうような行為に等しく、
お好み焼きをごはんと一緒になどとは
比べ物にならないくらいの『外道ご飯』
『外道ご飯』すなわちッ───

ご飯ですら、無い!

もはやそれはただの炭水化物。
食糧とは認められていたが、
ご飯とは一切思われていない物だ。


3VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:52:00.37xBqec3ou0 (3/52)

恋人の唯が『外道ご飯』が好き。
などとほざいている姿を見て──
梓は絶望の淵に立っていたッ!


梓「笑わせるなです……」

唯「あ、あずにゃん…」

梓「見損ないました!」

唯「うう……うわああん…」

梓「……もう別れましょう」



4VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:52:31.35xBqec3ou0 (4/52)


『外道ご飯』が好きだと言った唯を見て
ついに…梓は悟ってしまったのだ。

梓「貴方とはやってられません!」





5VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:52:58.88xBqec3ou0 (5/52)

このまま末永く幸せに一緒にいる事は
いずれ不可能になってしまうだろう。
その事を梓は悟ってしまったのだ。

二人が末永く幸せに生きる為には…
食事の趣味がある程度合わないといけないッ!
食にこだわりがあった二人だったからこそ──
毎日『外道ご飯』を食べるにはいかないと思った。

泣き崩れる唯を前にしてつい心を痛めたが、
梓は今日のご飯は何だろうかと思いながらも家路についた。





6VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:53:33.24xBqec3ou0 (6/52)

次の日

唯「おはよ…」

澪「どうした?元気無いな」

律「明日は雪が降るかもなー!」

唯「……」

紬「だ、大丈夫かしら…」

澪「おーい?唯?」

昨日の出来事で精神的ショックを受けた唯…
もはや大好物のおかずごはんさえも喉を
通る事は無いというレベルであった。



7VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:54:03.70xBqec3ou0 (7/52)

律「…ご飯が乾いた時みたいだな」

唯「……ッ」

律にとっては本当に何気ない言葉だったろう。
だがその何気ないたった一言がどれだけ彼女を
傷付けてしまったのかなど今の律は思いもしなかった。

唯「ぅ……ひっく……!」

澪「ゆ、唯?!」




8VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:54:42.72xBqec3ou0 (8/52)


実の事を言うと昨日から唯は何も口にしていなかった。
大好きなおかずがごはんの食卓にさえ顔を出す事無く、
ずっと泣き続けながら部屋に篭っていた。

紬「どうしたの?私に話してみて」

唯「ムギ……ムギちゃん……ッ」ギュッ

唯は何もかもを話した…思い切って自分の
飯のこだわりを告白したら梓に振られた事や
ずっとショックで一人で泣いていた事を。




9VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:55:15.74xBqec3ou0 (9/52)

律「そうだったのか…ごめん」

唯「…ううん、りっちゃんが悪いわけじゃないよ」

紬「食のこだわりくらい別にいいわよね」

澪「……」

律「そうだよな、梓も酷いよな」

紬「食べ物なんて対して変わらない物よ」

唯「励ましてくれてありがとう…」




澪「…いや、それは違うな」



10VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:55:46.38xBqec3ou0 (10/52)

律紬「ッ!?」

澪は持っていたのだ…かなりの食へのこだわりを。
そして律と紬の唯への励ましに本気で言ったのだ。
澪の食へのこだわりは確かにかなりの物である。
母親の料理が上手で幼少の頃からかなり舌が肥え、
その上に父親は料理評論家…いつも父親の話を
聞いていていろんな知識が身に付いている。

それ故に       トーシロ
  食へのこだわりに『素人』に
             言われたくは無いのだッ!




11VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:56:22.70xBqec3ou0 (11/52)

澪「そもそもお前らにだってあるだろ、多少のこだわり」

紬「…澪ちゃん!ねぇ…別に今は…」

律「おい澪、何言ってるんだよ!さっきから…」

澪「いいから黙って聞いてろよ」

唯「み、みおちゃ…」

澪「それなりの人間にはそれなりのこだわりがある…」

澪「例えるとして…リードギターとリズムギターは明らかに違う」

澪「でもそれは音楽をかじってる人間だから分かる」

紬「確かにそうだけど…」 


12VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:56:59.81xBqec3ou0 (12/52)


澪「音楽知識の音の字も無い奴は…同じ物だと言ってしまう」

澪「それはなぁ…ピラフとチャーハンを同じ物扱いするに等しい!」

唯「!」

律「!」

紬「!」

澪「な、分かるだろ?」

澪「ちゃんと知っている人間は同じ物扱いしない!」


13VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:58:16.78xBqec3ou0 (13/52)

紬「澪ちゃん……そうね、私が間違っていたわ」

律「おっ……おい!ムギ!」

澪「唯だってそうだろ!ヘキサゴンファミリーが…」

澪「アニソンの主題歌を歌っているからと
  私達と同じ部類にされたらどうだ?!」     

唯「た…確かにそんなの嫌だよ…!」




14VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:58:57.42xBqec3ou0 (14/52)

澪「そうだろ!馬鹿にされているに等しいッ!」

律「ぅ……く、悔しいけど…確かにそれはそうだ」

紬「私達の負けよ…」

唯「…いつから勝負してたの?」

澪は力説の末に三人を負かす事に成功し、
朝食に食べた割引焼きそばパンについていた
口の中の青のりを密かに舐めとっていた。



15VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:59:26.77xBqec3ou0 (15/52)

澪「そうだろ!馬鹿にされているに等しいッ!」

律「ぅ……く、悔しいけど…確かにそれはそうだ」

紬「私達の負けよ…」

唯「…いつから勝負してたの?」

澪は力説の末に三人を負かす事に成功し、
朝食に食べた割引焼きそばパンについていた
口の中の青のりを密かに舐めとっていた。



16VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 12:59:57.74xBqec3ou0 (16/52)

放課後

梓「唯先輩…」

ガチャッ

唯「!…あずにゃ…梓ちゃん」

梓「ゆっ…唯先輩?」

唯「梓ちゃん、話があるの」

唯の顔は本気だった…まさに人参の如く真っ直ぐな表情。
それに加え、梓の愛称では無くちゃん付けで呼んでいる。



17VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:00:44.23xBqec3ou0 (17/52)

唯にはやり残した事があった。

恋人の梓と再び愛し合う事でも無く──ッ

唯「ごはんはおかずとして…最強だよ!」

そう、自分の食のこだわりを貫き通す事であったのだ!
口を開けて茫然とする梓に向けて指を指した。

唯「梓ちゃん…私と料理対決して!」

梓「───え?」

プロローグ 完


18VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:01:11.30xBqec3ou0 (18/52)

和「始まりました、今回の料理対決」

和「司会は、真鍋和と」

さわ子「山中さわ子でお送りしまぁす!」

『ワアアアアアアアアアアアアアア!』

さわ子「琴吹スタジオから実況で~す」

さわ子「審査員の憂ちゃん、純ちゃんよろしく」

憂「こんにちわ~お姉ちゃん可愛い///」

純「よろしくお願いします~!」




19VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:01:39.76xBqec3ou0 (19/52)

和「ええと…軽音部の皆さんの対決です」

唯「……」シュッシュッ

澪「カ、カメラ向けないでくれ…」

律「やるぞー!」

紬「うふふ♪楽しみだわ~」

梓「……」





20VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:02:10.45xBqec3ou0 (20/52)

和「第一回戦のお題は……」

     『カレーライス』

カレーライスとは何か?まさに料理の宇宙である。
アレンジ法も様々で食材の良さを惹き立てるのだ。
誰でも一度は食べた事があろうこの料理────
一体唯達はどのように調理してくれるのだろうか。

さわ子「じゃあ各自キッチンに着いて~!」




21VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:02:37.09xBqec3ou0 (21/52)


唯「設備スゴイな…」

澪「はぁ……緊張する」

律「あの食材何だ?」ゴソゴソ

紬「うふふふふふ~♪」

梓「……」

『ミンナガンバッテー!ワアアアアア!』

和「調理、開始!」

ピーッ!


22VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:03:03.14xBqec3ou0 (22/52)

唯「まずは玉ねぎっ」トントントントン

さわ子「唯選手、素早い動きで玉ねぎを切っているわ!」

和「スッと包丁が通っていますね」

憂「すごいよお姉ちゃん可愛い///」

唯は家事はさぼり気味で堕落しているイメージがある…
なんていう読者も少なからずはいるだろうと思う。
だが…まずそのくだらない幻想をブチ壊してやろう…!

唯は日頃から料理をしているわけではないが
そこはさすが生まれながらの神童…何とかなる。
唯によると「ギターと比べたら屁でもないね」との事。
元々手先が器用であるうえに神童設定となると…ッ
もはやこの上無しに神レベルに到達するのだ…!



23VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:03:30.93xBqec3ou0 (23/52)

澪「にんにくをスライスッ」トントン

澪「それからにんにくを弱火でじっくり炒めます」ジュワー

憂「澪先輩もすごいですお姉ちゃん可愛い///」

さわ子「何か詳しい解説もあるわね~」

純「澪先輩やっぱりお料理も上手なんですね」

「あれ…澪って料理下手なイメージある」
そこの野郎…それも大間違いだ…ッ!!!!
まず第一に澪ちゃんはやればできる子…いや
だいたい一般人よか上の手先なんだ…!
よくSSで下手なイメージを植え付けられる…
律に教えてもらったりと…いやそれは澪が律を
愛しているからだよ…言わせんな恥ずかしい。

ともかく澪は料理がうまい設定なんだ…
じゃないとこのSSやっていけないからよろしく。
大人の都合って言えばいいかな…そんな感じだ。




24VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:04:03.25xBqec3ou0 (24/52)

律「ほいほいほいっ」ドンットントントン

さわ子「かなり荒々しいけどにんにくとしょうがを切ってるわね」

純「にんにくなどで風味をつけようとしているんですかね」

和「律も意外に料理上手なのよね」

憂「玉ねぎや人参も大きくカットしていますお姉ちゃん可愛い///」

りっちゃんは意外に女の子らしい…
普段はボーイッシュな女の子だけど実は!
なんて美味しい設定何だろうかりっちゃん…!
もうお嫁に…来てください…そんなレベル…ッ!



25VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:04:34.88xBqec3ou0 (25/52)


紬「えい、えいっ!」トントントン

和「ムギ選手、何故かじゃがりこを切り刻み始めました」

憂「キャベツ太郎をすり潰していますねお姉ちゃん可愛い///」

純「その口調どうにかならないの憂」

さわ子「一体何を作るのかしら…」

はい…ッでましたキテレツお嬢様設定…ッ!
もうこういうのいれたかっただけなんだ…
反省は…してる…とでも思ったか!!!!




26VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:05:15.13xBqec3ou0 (26/52)

唯「ハッ」ジュワアア

純「こ、これはスゴイいい匂いがします」

さわ子「な…あ、あの食材はバナナとリンゴ?!」

和「玉ねぎやにんにく、生姜にバターを入れた後に
  カレー粉を加え、そこにバナナとリンゴを…!」

果物を加える事でカレーにまろやかなコクを与える事ができる。
唯はそれを活用して自然なコクを作ろうとしているのだッ…!




27VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:05:45.21xBqec3ou0 (27/52)

さわ子「すごいわ…あれだけであんな香りを出すなんて」

憂「さすがだよお姉ちゃん可愛い///」

純「一方、澪選手は…」

さわ子「も…もしかしてあれは!」

和「カツ!?」

澪「そうです!」ジュワアアアアアアア!

『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!』

澪にとってカツカレーとはカレーの頂点ッ……!
まさにカレーの王子様…もはやカレー界のエンペラー!
サクッとしているこんがりきつね色の衣の中から
溢れ出す豪快な肉汁がたまらなく…カレーとマッチ…!




28VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:06:25.87xBqec3ou0 (28/52)

憂「夜ごはんカツカレーにしようお姉ちゃん可愛い///」

和「すごいわ…高温で一気にあげるのね!」

純「いい香りがこっちまで漂ってきます!」

さわ子「ああもう早く食べたいわぁ!!!」





29VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:07:01.33xBqec3ou0 (29/52)

梓「ふ、外道ですね…」コトコト

澪「──な!?外道だと!」



梓「確かにカツカレーはいいですけど…」

梓「私がそれ以上のものを作り上げてみせます!」

さわ子「ここで宣戦布告だぁ──!」

『ワアアアアアアアアアアアアアアアアア!』



30VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:08:11.87xBqec3ou0 (30/52)

律「私の存在も忘れちゃあいけないぜ」

和「律選手、もうそろそろ完成のようですね」

純「さすがSSの都合上って感じですねぇ」

憂「スタジオがカレー臭ですねお姉ちゃん可愛い///」





31VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:08:49.30xBqec3ou0 (31/52)



さわ子「あっという間ね…ん?」

紬「できましたわ!」ドンッ

さわ子「ちなみにできた人から順次試食よ」

純「おお、ムギ選手は早くも完成のようです」

和「中身は何なのかしら」

憂「じゃあ開けますねお姉ちゃん可愛い///」


32VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:09:26.03xBqec3ou0 (32/52)

パカッ

さわ子「」

和「」

憂「お姉ちゃん可愛い///」

純「」



33VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:09:51.37xBqec3ou0 (33/52)

紬の作りだしたカレーとは…もはやカレーでは
無かった…ッ!カレーと言えるのだろうか…!?

じゃがりこの微塵切りとキャベツ太郎の微塵切り。
それに加えて蒲焼さん太郎にポテトチップス…!
レトルトカレー(星の王子様甘口)トッピング…ッ!

『…』

静まる…スタジオ…ッ…静かすぎる…ッスタジオ…!




34VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:10:19.13xBqec3ou0 (34/52)

憂「お姉ちゃん可愛い///」

純「うっ…うわぁ…い、いただきます……うん…」

和「か、観客何か言ってよ…まぁいただくわ…」パクッ

さわ子「こ…この味は…この味はもしかしてっ…」



さわ子「不味いわ」




35VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:10:56.49xBqec3ou0 (35/52)

和「なんとも言えない味」

純「おぇっ」

憂「お姉ちゃん可愛い///」

紬「えっ」ガーン



36VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:11:32.48xBqec3ou0 (36/52)



 ポイント
  
  失格




37VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:12:02.65xBqec3ou0 (37/52)

和「えぇ、ムギ選手失格致しました」

さわ子「レトルトの時点で失格よっ」

純「流石にレトルトは…ぅぅうぁぇあ」

唯「次は私の番だよ~」ドン

憂「さっそくお姉ちゃん可愛い///」

和「ん~ぅ、いい香りね…」

さわ子「さっそくオープンよ!」パカッ


38VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:12:34.86xBqec3ou0 (38/52)

唯のカレーには豪快にもエビが乗って
見た目がとても豪華になっている…ッ
まるでプロのような仕上がりだった。
これには観客も多盛り上がりだ…!

『ワアアアアアアアアアアアアア!』

さわ子「ひゅぅ!中々いいじゃない!」

純「豪華です…すごい!」

唯「国産のエビで油が乗ってますよ」

和「さすがは唯といった所かしら」

憂「やっぱりすごいよお姉ちゃん可愛い///」

純「我慢できない…いただきますっ」パク

和「さっそく私も頂く事にするわ」パクッ




39VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:13:02.04xBqec3ou0 (39/52)

その味…文字ではあらわせない程の気品…
エビの豊かな風味が口いっぱいに広がり…
その後を追いかけるようにトロピカルな香りが…
いい具合に甘さを持った中辛の気品…!

唯の考えとは…気品あるカレーであった…!
辛すぎるのは後味がさっぱりとしない…ッ
甘過ぎても口の中で残ってしまうという…
この弱点を克服するには…中口にしかならない!

そしてより豪華にさせるエビ…丸々一匹…ッ!!!
この味はまさに………味の宝石箱や……!



40VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:13:31.43xBqec3ou0 (40/52)

純「後味がすっきりとしていてしつこくない!」

和「美味しいわ!プリッとした身の繊細な甘み!」

憂「贅沢にエビを使ってるお姉ちゃん可愛い///」

さわ子「そしてこのカレーと上手くマッチしてる!」

『ワアアアアアアアアアアアアア!』

さわ子「判定は…」






41VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:14:00.09xBqec3ou0 (41/52)




 ポイント  (10点満点)
  
和 : 9

さわ子 : 9

憂   :10

純   : 8

合計:36




42VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:14:30.63xBqec3ou0 (42/52)

和「いきなりの高得点ですっ!」

『ワアアアアアアアアアアアアア!』

純「これはなかなかのカレーでした」

憂「すごい美味しかったよお姉ちゃん可愛い///」

さわ子「プロの本格的な味だったわ!」

和「お店で出されてもいいくらいだったもの」

唯「…」チラッ




43VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:16:42.52xBqec3ou0 (43/52)

梓「私もできました」ドンッ

さわ子「続けて梓選手のカレーが来たわね」

純「これは…えっ!?!」

そこにあったのは豪華なカレーでも何でも無いッ…
ただ本当に…普通のカレーだったのだ…!
これには審査員も…大口…ッ…ただ…大口…ッ!

梓「…試食お願いします」

和「え、あ…ああ、そうね」パク


44VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:17:32.84xBqec3ou0 (44/52)

和「……」モグモグ

純「和先輩…?!」

和「……」

和「こ…この味はぁっ…」








和「お母さんの味ぃいいいいいぃぃいぃい!」

『ザワザワ』



45VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:18:19.39xBqec3ou0 (45/52)

憂「え…そんな馬鹿なお姉ちゃん可愛い///」

さわ子「おふくろの味ってやつ?」

純「じゃあ私も一口!」パクッ

純「……」

純「……」ポロポロ

純「マ……ママの…カレーだぁ!」

確かに見た目は何の変哲も無いカレー。
本当に何ら変わりも無いカレーだが…
この忙しくて短時間しか煮込めない具…
苦手な野菜を食べやすくカットしてある…
そして極めつけはカレーのルーであったッ!



46VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:18:46.75xBqec3ou0 (46/52)

さわ子「ひぐっ、うぅ…お母さん……」

さわ子「家飛び出してごめんな゛さ゛い゛ぃいぃい゛」ボロボロ

憂「あーお母さんの味お姉ちゃん可愛い///」

『ザワ…ザワ…』

審査員一同…ッ…号泣…!(一人を除いて)
このカレールーは市販の物だ…少し甘めなカレー…!




47VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:19:16.42xBqec3ou0 (47/52)


『おかーさんカレーまだ~?』

『ちょっと待っててね、さわ子』

コトッ

『わーい!カレーカレー!いただきまぁす!』

『ゆっくり食べなさいよ?おかわりもあるから』

『ぱくっ、もぐもぐ…おいしー!』

『ふふ、良かったわ』




48VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:19:47.86xBqec3ou0 (48/52)

さわ子「お゛かあ゛さ゛ああ゛あぁ゛ぁ゛ん゛」

和「母の味だわ……うっ…ぐすっ…久しぶりね…」パクパク

純「ぅ…ママのカレーとそっくり゛だ…ひっ…ママ゛…」

憂「皆何で泣いてるの?お姉ちゃん可愛い///」パクパクパクパク

和「ぐぅ…ぅっ…は、判定は……」

さわ子「ポイントなんて付けられない…」

純「私もです…母の味に評価なんて…!」

和「えっ…」




49VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:20:14.21xBqec3ou0 (49/52)



憂「まぁ私は7点かなお姉ちゃん可愛い///」




50VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:20:41.10xBqec3ou0 (50/52)

和「と…言う事はもしかして…」

純「きっとこの後もこのカレーに敵う者はありません!」

さわ子「よって梓ちゃんの一人勝ち───」

「「待ってくださいっ」」

純「…澪先輩…律先輩…!」

澪「そういう事を言うのは」

律「私のカレーを…食べてからだっ!」


51VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:21:48.96xBqec3ou0 (51/52)

さわ子「そ、そうだったわ…これは審査」

澪「審査員が審査の心を忘れてはいけません!」

和「そうね…じゃあ澪のカレーをいただくわ!」

憂「カツカレーでしたよね…お姉ちゃん可愛い///」

純「カツカレー…」パカッ

和「こっ…これは…!」


52VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/11(月) 13:24:47.16xBqec3ou0 (52/52)


       作者より


紬「ここまでしか書き溜めていません♪」

律「おいおい…マジかよ頼むよ~」

紬「50レス分しか書き溜めてないの~」

律「書き溜めくらいちゃんとやれ!」

紬「作者を責めちゃだめよ?駄目人間だから」

律「っということでカレーライス勝負の続きは
  また取りあえず書き溜めて今日中に投下しまーす!」

紬「ごめんなさいね~うふふ♪」


53VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/07/11(月) 13:37:06.09b5itVlGSO (1/1)

…なんでだろう、続きが読みたい


54VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/07/11(月) 14:48:18.40qwRxRzzIO (1/1)

わかった俺の負けだ
続けて下さい


55VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(和歌山県)2011/07/11(月) 22:29:30.58EVOveTMY0 (1/1)

はよかけやしばくぞ
もうちょっとで夜食にカレー食べる決心がつきそうなんだよ


56VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/12(火) 19:48:23.50FSTObLmV0 (1/1)

それはまさに芸術品と言っても過言では無い代物。
揚げたばかりの肉汁溢れるカツとカレーは実に美しいッ!
カツの肉汁がてかてかと光輝いていて眩しいばかりだ。
揚げ物の良い香りがカレーの香りと合わさって、
より一層の食欲を湧かせてくれるカレーだッッッ!

純「に、肉汁が溢れる!」

さわ子「四品目なのに食欲が止まらないわっ」

憂「カレーと相性抜群!お姉ちゃん可愛い///」

和「はふっ、ふっ、美味しいわ!」


57VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/07/12(火) 19:54:53.87riNx+FSSO (1/1)

Ktkr


58VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/07/14(木) 19:30:58.74S1Tj10ADO (1/1)

カレー食べたくなったじゃないか

だから続きを早く書けくだしあ


59VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)2011/07/16(土) 00:35:59.56+z4DOBrlo (1/1)
60VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/07/20(水) 21:11:44.09JPxfM0H/0 (1/1)