◆1otsuV0WFc さんの作品一覧
http://s2-d2.com/archives/16594748.html
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503: ◆1otsuV0WFc:2011/07/06(水) 17:51:39.66:PPYd2D+Qo (13/17)
……――
少年「おい見ろよっ、あれがパズズを倒したって召喚士達だぜ!」
女「魔王パズズを倒すなんて……素敵……っ」
おじさん「アンタらすげぇな! 歴史に名を刻んだぜ!」
老人「伝説として語り継がれるであろうなぁ」
男「伝説か……そうだなっ、まさに生ける伝説だよ!」
朱雀先生「す、すっげぇ……!」
青龍先生「俺らが……伝説……っ」
玄武先生「……うん」
白虎先生「やってやった! やってやったぞおおぉぉ!」
朱雀先生「これで金も名誉も地位も、欲しいものは何でも手に入るぜ、がはは!」
青龍先生「ああ! だが俺達は……まだまだ伝説になんかなんねぇぞ!」
玄武先生「後の世の為にも、ありとあらゆる文献を残さないとね」
白虎先生「それに慕ってくれてる弟子達の育成だって……」
青龍先生「そうさ! これからは召喚士の時代だ!」
……――
少年「おい見ろよっ、あれがパズズを倒したって召喚士達だぜ!」
女「魔王パズズを倒すなんて……素敵……っ」
おじさん「アンタらすげぇな! 歴史に名を刻んだぜ!」
老人「伝説として語り継がれるであろうなぁ」
男「伝説か……そうだなっ、まさに生ける伝説だよ!」
朱雀先生「す、すっげぇ……!」
青龍先生「俺らが……伝説……っ」
玄武先生「……うん」
白虎先生「やってやった! やってやったぞおおぉぉ!」
朱雀先生「これで金も名誉も地位も、欲しいものは何でも手に入るぜ、がはは!」
青龍先生「ああ! だが俺達は……まだまだ伝説になんかなんねぇぞ!」
玄武先生「後の世の為にも、ありとあらゆる文献を残さないとね」
白虎先生「それに慕ってくれてる弟子達の育成だって……」
青龍先生「そうさ! これからは召喚士の時代だ!」
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
504: ◆1otsuV0WFc:2011/07/06(水) 18:15:20.42:PPYd2D+Qo (14/17)
――……
召喚士「……」
戦士「青龍先生達が、召喚士の一時代を築き上げたってわけだな」
青龍先生「結果的にはの。それまでは試行錯誤の長い道のりじゃったよ」
マジシャン「だよな。クーデターなんかもあったもんな」
青龍先生「ありゃあ儂の口から語るには重いわい。他の輩に聞いてくれ」
玄武娘「クーデターって何ですの?」
召喚士「確か……一部の召喚士達が結託して上位召喚獣を独占しようと……」
青龍先生「人間同士がいがみ合う、酷い戦いじゃったわい……」
朱雀嬢「その話は……もういいですわ」
盗賊「……?」
青龍先生「……そうじゃったな」
戦士「ところで先生は何で、国軍に入ろうと思ったんだ?」
魔道士「あっ、そういえば気になりますね」
青龍先生「……きっかけはクーデターの後じゃよ」
――……
召喚士「……」
戦士「青龍先生達が、召喚士の一時代を築き上げたってわけだな」
青龍先生「結果的にはの。それまでは試行錯誤の長い道のりじゃったよ」
マジシャン「だよな。クーデターなんかもあったもんな」
青龍先生「ありゃあ儂の口から語るには重いわい。他の輩に聞いてくれ」
玄武娘「クーデターって何ですの?」
召喚士「確か……一部の召喚士達が結託して上位召喚獣を独占しようと……」
青龍先生「人間同士がいがみ合う、酷い戦いじゃったわい……」
朱雀嬢「その話は……もういいですわ」
盗賊「……?」
青龍先生「……そうじゃったな」
戦士「ところで先生は何で、国軍に入ろうと思ったんだ?」
魔道士「あっ、そういえば気になりますね」
青龍先生「……きっかけはクーデターの後じゃよ」
505: ◆1otsuV0WFc:2011/07/06(水) 18:20:22.69:PPYd2D+Qo (15/17)
……――
朱雀先生「正式に国軍へ入隊するだとぉ!?」
青龍先生「ああ。年も年だ、ワーカーはもういいだろ」
玄武先生「……」
青龍先生「お主らもどうだ? 国軍で若い連中を――」
朱雀先生「俺はまっぴらゴメンだね!」
白虎先生「俺は……入る! クーデターの責任もあるからな!」
青龍先生「……玄武はどうする?」
玄武先生「パーティーの解散には賛成だ。だが、国軍には入らないよ」
朱雀先生「……どうするつもりだよ」
玄武先生「まだまだ書ききれていない文献も多数あるからね」
白虎先生「隠遁……か!」
玄武先生「ああ。気候の良い南あたりでのんびりと余生を過ごさせて貰うよ」
青龍先生「……じゃあ、伝説も解散で……いいな?」
朱雀先生「勝手にしろ。俺は俺で好きにやらせて貰うさ」
……――
朱雀先生「正式に国軍へ入隊するだとぉ!?」
青龍先生「ああ。年も年だ、ワーカーはもういいだろ」
玄武先生「……」
青龍先生「お主らもどうだ? 国軍で若い連中を――」
朱雀先生「俺はまっぴらゴメンだね!」
白虎先生「俺は……入る! クーデターの責任もあるからな!」
青龍先生「……玄武はどうする?」
玄武先生「パーティーの解散には賛成だ。だが、国軍には入らないよ」
朱雀先生「……どうするつもりだよ」
玄武先生「まだまだ書ききれていない文献も多数あるからね」
白虎先生「隠遁……か!」
玄武先生「ああ。気候の良い南あたりでのんびりと余生を過ごさせて貰うよ」
青龍先生「……じゃあ、伝説も解散で……いいな?」
朱雀先生「勝手にしろ。俺は俺で好きにやらせて貰うさ」
506: ◆1otsuV0WFc:2011/07/06(水) 18:24:50.14:PPYd2D+Qo (16/17)
――……
戦士「それでいよいよ伝説も解散、か」
青龍先生「その頃は既に、個別での活動も増えておったからの」
マジシャン「上がいつまでののさばってると、下も育たんしな」
魔道士「それで青龍先生は国軍に入ったわけですね」
青龍先生「まぁ正式に、という意味合いではな。既に軍属として働かされておったわ」
召喚士「そう考えると、今の国軍って凄いですよね……っ。きちんと統制されてて……」
青龍先生「全ては亡き大元帥の賜物じゃ。あとはあいつ」
玄武娘「あいつ?」
盗賊「……ああ、天才か」
青龍先生「あの2人が基礎を固め、儂や大軍師などといった連中がそれを育てた」
召喚士「なるほど……」
青龍先生「だからこそ、優秀な人材が容易に集まり、容易に死ぬ事もなくなったのじゃ」
召喚士「……当時からすれば、本当にいい世の中になったんですね」
青龍先生「そうじゃな。しかし目指すべき本当の世の中はまだ訪れてはおらぬよ」
――……
戦士「それでいよいよ伝説も解散、か」
青龍先生「その頃は既に、個別での活動も増えておったからの」
マジシャン「上がいつまでののさばってると、下も育たんしな」
魔道士「それで青龍先生は国軍に入ったわけですね」
青龍先生「まぁ正式に、という意味合いではな。既に軍属として働かされておったわ」
召喚士「そう考えると、今の国軍って凄いですよね……っ。きちんと統制されてて……」
青龍先生「全ては亡き大元帥の賜物じゃ。あとはあいつ」
玄武娘「あいつ?」
盗賊「……ああ、天才か」
青龍先生「あの2人が基礎を固め、儂や大軍師などといった連中がそれを育てた」
召喚士「なるほど……」
青龍先生「だからこそ、優秀な人材が容易に集まり、容易に死ぬ事もなくなったのじゃ」
召喚士「……当時からすれば、本当にいい世の中になったんですね」
青龍先生「そうじゃな。しかし目指すべき本当の世の中はまだ訪れてはおらぬよ」
507:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/06(水) 18:27:07.24:PPYd2D+Qo (17/17)
とりあえずここまで。今日も進みませんでした
でもレスを頂いた中で、こういう些細な部分の大切さ、
日常パートを面白いと言って下さってる皆様がいて、
少し考えが変わりました。本当にありがとうございます!
伝説だけでなく再来も人気ですね…脇役連中なのに…
それではご支援ありがとうございました!ノシ
とりあえずここまで。今日も進みませんでした
でもレスを頂いた中で、こういう些細な部分の大切さ、
日常パートを面白いと言って下さってる皆様がいて、
少し考えが変わりました。本当にありがとうございます!
伝説だけでなく再来も人気ですね…脇役連中なのに…
それではご支援ありがとうございました!ノシ
508:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/06(水) 18:44:20.10:LeFZeNaXo (1/2)
____
/__.))ノヽ
.|ミ.l _ ._ i.)
(^'ミ/.´・ .〈・ リ
.しi r、_) | ひょっひょ、国軍はワシが育てたのじゃよ
| `ニニ' /
ノ `ー―i´
____
/__.))ノヽ
.|ミ.l _ ._ i.)
(^'ミ/.´・ .〈・ リ
.しi r、_) | ひょっひょ、国軍はワシが育てたのじゃよ
| `ニニ' /
ノ `ー―i´
509:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/06(水) 19:13:59.00:5LHI0ctDO (1/1)
師匠が脇役だと?
>>1ちょっとケツだせケツ
師匠が脇役だと?
>>1ちょっとケツだせケツ
510:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/06(水) 20:03:34.16:V7YzIzYpo (1/1)
いちおつ!
or2<バッチコーイ
いちおつ!
or2<バッチコーイ
511:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/06(水) 20:14:40.34:GG7Mi/2AO (1/1)
>>1乙
orz=3ブッ
>>1乙
orz=3ブッ
512:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県):2011/07/06(水) 21:52:43.36:3eorDpOW0 (1/1)
or4……?
いちょつ
まさかナイトがこっちにまで派遣してくるとは
or4……?
いちょつ
まさかナイトがこっちにまで派遣してくるとは
513:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/06(水) 21:55:33.13:LeFZeNaXo (2/2)
>>512
クラウチングスタート直後に見えるなそれ
>>512
クラウチングスタート直後に見えるなそれ
514:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/07/06(水) 22:12:26.47:zjM2givAO (1/3)
>>1乙
ナイトからブロント臭がする。ってかあんなキャラいたっけ?
>>1乙
ナイトからブロント臭がする。ってかあんなキャラいたっけ?
515:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/07/06(水) 22:35:09.94:XByo5CNMo (1/1)
>>1おつおつ
謙虚なナイトさんはあっちのスレ出身だぁね
>>1おつおつ
謙虚なナイトさんはあっちのスレ出身だぁね
516:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/07/06(水) 23:02:36.25:zjM2givAO (2/3)
>>515㌧
ストーリーが終盤になるにつれてあっちのスレからリンク多いみたいだな。アマゾネスもあっちからなんだろ?
正直あとでまとめから来た人間にとっちゃあ訳が分からないんだけどな。
一応この板にあるのは知ってるけど、もう過去スレ読めないし>>1もテンプレにリンク貼ってないからこっちとは直接的にはリンクしないんだと思って読んでなかったんだけど、こうも多いとな
なんで>>1はリンク貼らないんだ? まとめに載ってないのもリンク貼ってないからだろ? 俺みたいにまとめから来た奴は一度は「?」ってなるぞ。
んでここの住人に「あっちのスレって?」って聞くと「過去スレ読んでこい」言われる。前に何回かあったろ
いい加減テンプレにリンク貼ろうぜ。長文すまん
>>515㌧
ストーリーが終盤になるにつれてあっちのスレからリンク多いみたいだな。アマゾネスもあっちからなんだろ?
正直あとでまとめから来た人間にとっちゃあ訳が分からないんだけどな。
一応この板にあるのは知ってるけど、もう過去スレ読めないし>>1もテンプレにリンク貼ってないからこっちとは直接的にはリンクしないんだと思って読んでなかったんだけど、こうも多いとな
なんで>>1はリンク貼らないんだ? まとめに載ってないのもリンク貼ってないからだろ? 俺みたいにまとめから来た奴は一度は「?」ってなるぞ。
んでここの住人に「あっちのスレって?」って聞くと「過去スレ読んでこい」言われる。前に何回かあったろ
いい加減テンプレにリンク貼ろうぜ。長文すまん
517:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/06(水) 23:13:47.32:C959jiLno (1/1)
アマゾネスなんてあったっけと思って見直してみたらえちぃやつだった
見なくても問題ないっしょ
アマゾネスなんてあったっけと思って見直してみたらえちぃやつだった
見なくても問題ないっしょ
518:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/06(水) 23:27:33.37:OoR0LoIAO (2/2)
>>1おつ
日常パートやらを混ぜることで物語に厚みが出るもんだ
>>1おつ
日常パートやらを混ぜることで物語に厚みが出るもんだ
519:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/06(水) 23:32:26.15:ZLT1Zb/DO (1/1)
>>1乙
別にナイトの事知らなくても話がわからないようになることはないだろうし、
本編で今からナイトがどんなキャラなのか説明されて行くんじゃないかな。
向こうのスレを見たことがなくて、みんなが知ってるっぽいことを自分だけ知らないっていう状況を嫌がる人はいるだろうけどね。
>>1乙
別にナイトの事知らなくても話がわからないようになることはないだろうし、
本編で今からナイトがどんなキャラなのか説明されて行くんじゃないかな。
向こうのスレを見たことがなくて、みんなが知ってるっぽいことを自分だけ知らないっていう状況を嫌がる人はいるだろうけどね。
520:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/06(水) 23:39:50.09:v0sRq+X6o (1/1)
専ブラ使えばパー速の過去ログなんて全部見られるのにね
これだから、もしもしはとか言われるんだよ
専ブラ使えばパー速の過去ログなんて全部見られるのにね
これだから、もしもしはとか言われるんだよ
521:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/07/06(水) 23:47:10.22:zjM2givAO (3/3)
>>519
説明があればいいんだけどね。あの書き方じゃあなさそうだなと思ってさ
>>520
仕事の都合上、転勤多くて回線引けない上に今いる所が地方の更に田舎だから無線もあまり入らないんだからしょうがない。携帯の何が悪いんだ?
>>519
説明があればいいんだけどね。あの書き方じゃあなさそうだなと思ってさ
>>520
仕事の都合上、転勤多くて回線引けない上に今いる所が地方の更に田舎だから無線もあまり入らないんだからしょうがない。携帯の何が悪いんだ?
522:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/07(木) 00:07:19.46:d4LUaAnAO (1/1)
はいはい
青龍先生ペロペロ
金輪際余計なレスはするな
はいはい
青龍先生ペロペロ
金輪際余計なレスはするな
523:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/07(木) 00:09:16.47:CAWTknZH0 (1/2)
1乙
まだまだ謎な部分多いからこういう回想の話は大好きだ
1乙
まだまだ謎な部分多いからこういう回想の話は大好きだ
524:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/07(木) 01:17:12.90:W+jqyadDO (1/1)
525:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/07(木) 06:24:50.49:hdZHdc2DO (1/1)
つーか今のところあっちのスレのキャラが出てきても知ってる人がニヤリとできる程度で知らなくても全然困んないよね
つーか今のところあっちのスレのキャラが出てきても知ってる人がニヤリとできる程度で知らなくても全然困んないよね
526:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/07(木) 07:57:09.34:ihp7v0OAO (1/1)
やり過ぎはいくないけどもたまには議論もいいんじゃない?
>>1の回答も得られるだろーし。しつこすぎる流れは迷惑だけども
やり過ぎはいくないけどもたまには議論もいいんじゃない?
>>1の回答も得られるだろーし。しつこすぎる流れは迷惑だけども
527:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2011/07/07(木) 08:07:05.46:PmAsCOCmo (1/1)
議論は向こうで
議論は向こうで
528: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:37:02.65:KCaamGp6o (1/16)
……――
青龍先生「どういう事じゃ?」
大元帥「だから、魔王を全て討伐するのさ」
青龍先生「そのような事、出来ると思うてか?」
大元帥「あなた方が封印したパズズを移動させた事で魔王軍の力は衰えた」
青龍先生「数が減ったわけではないいわい」
大元帥「しかし個々の力は間違いなく弱まった」
青龍先生「……確かに。それも何れは回復するじゃろうしな」
大元帥「そう。奴らの力が戻る前にこれを叩く」
青龍先生「……」
大元帥「その為に軍を、国を変えてきたのだ」
青龍先生「どの程度の見込みだ?」
大元帥「そうだな……およそ、30……いや、40年かな?」
青龍先生「気の長い話じゃ。儂は死んどるよ。ひょっひょ」
大元帥「俺も死んでるかもしれないな。ハーッハッハ!」
……――
青龍先生「どういう事じゃ?」
大元帥「だから、魔王を全て討伐するのさ」
青龍先生「そのような事、出来ると思うてか?」
大元帥「あなた方が封印したパズズを移動させた事で魔王軍の力は衰えた」
青龍先生「数が減ったわけではないいわい」
大元帥「しかし個々の力は間違いなく弱まった」
青龍先生「……確かに。それも何れは回復するじゃろうしな」
大元帥「そう。奴らの力が戻る前にこれを叩く」
青龍先生「……」
大元帥「その為に軍を、国を変えてきたのだ」
青龍先生「どの程度の見込みだ?」
大元帥「そうだな……およそ、30……いや、40年かな?」
青龍先生「気の長い話じゃ。儂は死んどるよ。ひょっひょ」
大元帥「俺も死んでるかもしれないな。ハーッハッハ!」
529: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:37:31.98:KCaamGp6o (2/16)
――……
青龍先生「そうして、魔王討伐の計画は極秘裏に進められた」
盗賊「……なるほど」
青龍先生「北と南の司令部を起点に、拠点や防衛線を整備し……」
戦士「北関やら地獄の壁やらか」
青龍先生「うむ。古の遺物も流用し、軍備を整えたのじゃ」
召喚士「結界石や道の整備もそうですよね」
魔道士「でも、よくそんな莫大な事業が出来ましたね……」
青龍先生「陛下が同調してくれてのぅ。本国の資金も基に金を集めた」
マジシャン「そこで増徴し出したのが左翼だな」
青龍先生「そうじゃ。奴らは経済発展の功を傘に着て、派閥を興し始めての」
朱雀嬢「酷い話ですわね」
青龍先生「それでもあの頃は功績もあったし、国や人を思うての事だったんじゃがの」
召喚士「左翼……」
青龍先生「まぁ裏を返せば、魔王軍に変化があったともとれたがの……」
――……
青龍先生「そうして、魔王討伐の計画は極秘裏に進められた」
盗賊「……なるほど」
青龍先生「北と南の司令部を起点に、拠点や防衛線を整備し……」
戦士「北関やら地獄の壁やらか」
青龍先生「うむ。古の遺物も流用し、軍備を整えたのじゃ」
召喚士「結界石や道の整備もそうですよね」
魔道士「でも、よくそんな莫大な事業が出来ましたね……」
青龍先生「陛下が同調してくれてのぅ。本国の資金も基に金を集めた」
マジシャン「そこで増徴し出したのが左翼だな」
青龍先生「そうじゃ。奴らは経済発展の功を傘に着て、派閥を興し始めての」
朱雀嬢「酷い話ですわね」
青龍先生「それでもあの頃は功績もあったし、国や人を思うての事だったんじゃがの」
召喚士「左翼……」
青龍先生「まぁ裏を返せば、魔王軍に変化があったともとれたがの……」
530: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:39:02.58:KCaamGp6o (3/16)
……――
大元帥「内通者ねぇ」
司令官「……」
青龍先生「放っておいて良いものかのぉ」
白虎先生「このリストは……確かなのですか!?」
大元帥「残念だけど、あなたの弟子が暗躍しているのは事実だ」
司令官「なんだかあれだね。他国でも魔物と結託している連中がいるみたいだよ」
青龍先生「それで、どうするのじゃ?」
大元帥「決定的な証拠が挙がるまでは処罰は出来ない。それに……」
司令官「泳がせて、情報を得るのもいいんじゃない?」
大元帥「まぁな。そういう事だ」
青龍先生「じゃが何れは、人が人を斬る事になるのじゃろう。悲しい事じゃ」
司令官「そういう時の為のワーカーでしょ。汚名は全て被るよ」
大元帥「天才、お前……」
青龍先生「……」
……――
大元帥「内通者ねぇ」
司令官「……」
青龍先生「放っておいて良いものかのぉ」
白虎先生「このリストは……確かなのですか!?」
大元帥「残念だけど、あなたの弟子が暗躍しているのは事実だ」
司令官「なんだかあれだね。他国でも魔物と結託している連中がいるみたいだよ」
青龍先生「それで、どうするのじゃ?」
大元帥「決定的な証拠が挙がるまでは処罰は出来ない。それに……」
司令官「泳がせて、情報を得るのもいいんじゃない?」
大元帥「まぁな。そういう事だ」
青龍先生「じゃが何れは、人が人を斬る事になるのじゃろう。悲しい事じゃ」
司令官「そういう時の為のワーカーでしょ。汚名は全て被るよ」
大元帥「天才、お前……」
青龍先生「……」
531: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:40:22.75:KCaamGp6o (4/16)
――……
魔道士「……っ」
青龍先生「そうして少しずつ、魔王討伐の準備は進められた」
マジシャン「その頃だよな、俺らも参加するようになったのは」
青龍先生「そうじゃな。再来に、新設された特遊もか」
戦士「……特遊」
青龍先生「あれは30年前じゃったか」
マジシャン「……アンラ・マンユか」
玄武娘「アンラ・マンユって……こないだの魔王ですの?」
青龍先生「知っての通り、奴らも5年を周期に動きよる」
召喚士「……っ」
青龍先生「あの戦いも防衛だけで精一杯な、無残なもんじゃったわい」
マジシャン「ああ。ワーカーも軍人も……白虎先生も死んだ」
朱雀嬢「!?」
青龍先生「そうじゃったなぁ」
――……
魔道士「……っ」
青龍先生「そうして少しずつ、魔王討伐の準備は進められた」
マジシャン「その頃だよな、俺らも参加するようになったのは」
青龍先生「そうじゃな。再来に、新設された特遊もか」
戦士「……特遊」
青龍先生「あれは30年前じゃったか」
マジシャン「……アンラ・マンユか」
玄武娘「アンラ・マンユって……こないだの魔王ですの?」
青龍先生「知っての通り、奴らも5年を周期に動きよる」
召喚士「……っ」
青龍先生「あの戦いも防衛だけで精一杯な、無残なもんじゃったわい」
マジシャン「ああ。ワーカーも軍人も……白虎先生も死んだ」
朱雀嬢「!?」
青龍先生「そうじゃったなぁ」
532: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:41:44.37:KCaamGp6o (5/16)
……――
朱雀先生「ふぅん、アンラ・マンユねぇ」
青龍先生「お主も力を貸してくれんかの?」
朱雀先生「やなこった。何のための国軍だよ」
青龍先生「返す言葉もないわい。しかしな、今回はちと苦しいかもしれん」
朱雀先生「あ?」
青龍先生「防衛線を張ったのが裏目に出てな」
朱雀先生「一点集中ってわけか。完璧にはいかねぇもんだよ。何事も」
青龍先生「儂は南の防衛にあたる。どうか白虎を助けてやってくれんか?」
朱雀先生「……場所は火山だったか?」
青龍先生「そうじゃ」
朱雀先生「なら更駄目だ。俺にはやる事がある」
青龍先生「そうか……」
朱雀先生「まぁ仕方ないわな。使えるか分からんが弟子を派遣してやるわ」
青龍先生「……すまんな」
……――
朱雀先生「ふぅん、アンラ・マンユねぇ」
青龍先生「お主も力を貸してくれんかの?」
朱雀先生「やなこった。何のための国軍だよ」
青龍先生「返す言葉もないわい。しかしな、今回はちと苦しいかもしれん」
朱雀先生「あ?」
青龍先生「防衛線を張ったのが裏目に出てな」
朱雀先生「一点集中ってわけか。完璧にはいかねぇもんだよ。何事も」
青龍先生「儂は南の防衛にあたる。どうか白虎を助けてやってくれんか?」
朱雀先生「……場所は火山だったか?」
青龍先生「そうじゃ」
朱雀先生「なら更駄目だ。俺にはやる事がある」
青龍先生「そうか……」
朱雀先生「まぁ仕方ないわな。使えるか分からんが弟子を派遣してやるわ」
青龍先生「……すまんな」
533: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:42:19.05:KCaamGp6o (6/16)
――……
マジシャン「んで、俺らは討伐戦に参加した。特遊と合流してな」
戦士「特遊っつーと、もちろん親父達だよな?」
マジシャン「ああ。だが、魔王は強大すぎた。姿すら見せる前に戦は終わったよ」
盗賊「……」
青龍先生「眷属の力はとてもじゃないが、当時の戦力では抑えきれんかった」
召喚士「……なるほど」
青龍先生「かろうじて戦いは収束した。じゃが……白虎は死んだ」
マジシャン「仲間を失った特遊も失意のうちに解散。完全な敗北だよ」
召喚士「でも、よく魔王を退けましたね」
青龍先生「直接ではないが、封印を施したからの」
魔道士「封印……?」
青龍先生「うむ。火山から眷属が動けぬようにな」
戦士「ほぉ。青龍先生達が封印したのか?」
青龍先生「それはな……」
――……
マジシャン「んで、俺らは討伐戦に参加した。特遊と合流してな」
戦士「特遊っつーと、もちろん親父達だよな?」
マジシャン「ああ。だが、魔王は強大すぎた。姿すら見せる前に戦は終わったよ」
盗賊「……」
青龍先生「眷属の力はとてもじゃないが、当時の戦力では抑えきれんかった」
召喚士「……なるほど」
青龍先生「かろうじて戦いは収束した。じゃが……白虎は死んだ」
マジシャン「仲間を失った特遊も失意のうちに解散。完全な敗北だよ」
召喚士「でも、よく魔王を退けましたね」
青龍先生「直接ではないが、封印を施したからの」
魔道士「封印……?」
青龍先生「うむ。火山から眷属が動けぬようにな」
戦士「ほぉ。青龍先生達が封印したのか?」
青龍先生「それはな……」
534: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:45:00.05:KCaamGp6o (7/16)
……――
青龍先生「これは……っ」
天才「6000人が死んで、何十万の人々の命が救われた」
青龍先生「命は天秤で量れるものではないじゃろ」
天才「だが数字は事実だ。奴らを本国にすら上陸させなかったんだからな」
青龍先生「それでこのちっぽけな領地を掠め取ったわけじゃろ」」
天才「ここに砦を作りニラミを利かせりゃ、奴らは動けねぇよ」
青龍先生「……?」
天才「ナイトさんが封印してくれた。手法も軍が伝授して引き継ぐ」
青龍先生「……それで、その本人は?」
天才「もうどっか行っちまった。相変わらず掴みどころのない人だ。ハーッハッハ!」
青龍先生「白虎……」
天才「白虎先生は最後まで眷属相手に奮戦したよ。心から敬意を表するよ」
青龍先生「……っ」
天才「視察はもうこれでいいだろ? まだ……戦後処理も終わってねぇんだ」
……――
青龍先生「これは……っ」
天才「6000人が死んで、何十万の人々の命が救われた」
青龍先生「命は天秤で量れるものではないじゃろ」
天才「だが数字は事実だ。奴らを本国にすら上陸させなかったんだからな」
青龍先生「それでこのちっぽけな領地を掠め取ったわけじゃろ」」
天才「ここに砦を作りニラミを利かせりゃ、奴らは動けねぇよ」
青龍先生「……?」
天才「ナイトさんが封印してくれた。手法も軍が伝授して引き継ぐ」
青龍先生「……それで、その本人は?」
天才「もうどっか行っちまった。相変わらず掴みどころのない人だ。ハーッハッハ!」
青龍先生「白虎……」
天才「白虎先生は最後まで眷属相手に奮戦したよ。心から敬意を表するよ」
青龍先生「……っ」
天才「視察はもうこれでいいだろ? まだ……戦後処理も終わってねぇんだ」
535: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:45:57.94:KCaamGp6o (8/16)
――……
召喚士「もしかして……南西砦……って」
青龍先生「そうじゃ。それを境に南西砦は対アンラ・マンユの拠点となった」
盗賊「……そうだったのか」
青龍先生「それ以降、魔王軍も大きな侵攻はなくなったかのぉ」
マジシャン「ああ。慎重になったよな。お互いにだが」
青龍先生「そうじゃな。こちらが国力を高めていれば、当然あちらも同じ事」
朱雀嬢「……」
青龍先生「それでも時間を費やせば、数では魔王軍が優位」
戦士「確かにな。繁殖力や即戦力として考えるとな……」
青龍先生「人間側は決して焦ってはいけない、しかし急がねばいかん事態じゃった」
召喚士「そういえば、白虎先生が亡くなってもパズズの封印は……」
青龍先生「ああ、それは明日分かると思うが、既に置いてきたものじゃからの」
召喚士「……?」
青龍先生「玄武にも聞いたが、そういう封印だという事じゃったわ」
――……
召喚士「もしかして……南西砦……って」
青龍先生「そうじゃ。それを境に南西砦は対アンラ・マンユの拠点となった」
盗賊「……そうだったのか」
青龍先生「それ以降、魔王軍も大きな侵攻はなくなったかのぉ」
マジシャン「ああ。慎重になったよな。お互いにだが」
青龍先生「そうじゃな。こちらが国力を高めていれば、当然あちらも同じ事」
朱雀嬢「……」
青龍先生「それでも時間を費やせば、数では魔王軍が優位」
戦士「確かにな。繁殖力や即戦力として考えるとな……」
青龍先生「人間側は決して焦ってはいけない、しかし急がねばいかん事態じゃった」
召喚士「そういえば、白虎先生が亡くなってもパズズの封印は……」
青龍先生「ああ、それは明日分かると思うが、既に置いてきたものじゃからの」
召喚士「……?」
青龍先生「玄武にも聞いたが、そういう封印だという事じゃったわ」
536: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:46:56.27:KCaamGp6o (9/16)
……――
玄武先生「……そう、玄武が……亡くなったのか」
青龍先生「……うむ」
玄武先生「惜しい人材を失ったね」
青龍先生「パズズの変化はなかった。影響はないんじゃよな?」
玄武先生「それは問題ない。半永久的とはいかんだろうけど」
青龍先生「早めに葬るか?」
玄武先生「葬れば新たな柱が生まれるだけの事よ」
青龍先生「先に他の魔王を討つべし……か」
玄武先生「儂らの誰かが存命のうちにな。それと……」
青龍先生「……?」
玄武先生「うちの弟子が面白い事に気が付いてね。完全消滅も可能やもしれん」
青龍先生「何じゃとぉ……!?」
玄武先生「5つ目の召喚術、この秘密を解き明かす事が出来れば……」
青龍先生「……5つ目の……召喚術……!?」
……――
玄武先生「……そう、玄武が……亡くなったのか」
青龍先生「……うむ」
玄武先生「惜しい人材を失ったね」
青龍先生「パズズの変化はなかった。影響はないんじゃよな?」
玄武先生「それは問題ない。半永久的とはいかんだろうけど」
青龍先生「早めに葬るか?」
玄武先生「葬れば新たな柱が生まれるだけの事よ」
青龍先生「先に他の魔王を討つべし……か」
玄武先生「儂らの誰かが存命のうちにな。それと……」
青龍先生「……?」
玄武先生「うちの弟子が面白い事に気が付いてね。完全消滅も可能やもしれん」
青龍先生「何じゃとぉ……!?」
玄武先生「5つ目の召喚術、この秘密を解き明かす事が出来れば……」
青龍先生「……5つ目の……召喚術……!?」
537: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:48:19.92:KCaamGp6o (10/16)
――……
召喚士「玄武先生は気付いていたのか……っ!」
青龍先生「東方の式神には行き着いておらんかったがの」
盗賊「……」
青龍先生「ここまで辿り着いたのはお主らのお陰じゃよ」
召喚士「いえ、俺らは……」
青龍先生「玄武は志半ばに、病にて倒れた」
玄武娘「……っ」
青龍先生「それを最後の弟子であるサモナーやお主らが引き継いだのじゃ」
魔道士「そうだったんですね……」
青龍先生「奴が死んで10年。儂も待った甲斐があったもんじゃ」
マジシャン「ほんと、かろうじてだよな」
青龍先生「ひょっひょ、全くじゃよ。魔力で延命して、本当にかろうじてじゃ」
朱雀嬢「……っ」
青龍先生「その布石となったのは、玄武の死より遡る事10年前かのぉ」
――……
召喚士「玄武先生は気付いていたのか……っ!」
青龍先生「東方の式神には行き着いておらんかったがの」
盗賊「……」
青龍先生「ここまで辿り着いたのはお主らのお陰じゃよ」
召喚士「いえ、俺らは……」
青龍先生「玄武は志半ばに、病にて倒れた」
玄武娘「……っ」
青龍先生「それを最後の弟子であるサモナーやお主らが引き継いだのじゃ」
魔道士「そうだったんですね……」
青龍先生「奴が死んで10年。儂も待った甲斐があったもんじゃ」
マジシャン「ほんと、かろうじてだよな」
青龍先生「ひょっひょ、全くじゃよ。魔力で延命して、本当にかろうじてじゃ」
朱雀嬢「……っ」
青龍先生「その布石となったのは、玄武の死より遡る事10年前かのぉ」
538: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:49:34.04:KCaamGp6o (11/16)
……――
大元帥「先生方のご意見としては、パズズを封印しているうちに他の魔王をと?」
玄武先生「そういう事だ。その方が敵の力が制限出来るというもの」
大元帥「討つに有効的な魔王は……」
朱雀先生「サタン、であろうなぁ」
司令官「……」
大元帥「難敵だねぇ。これは船が折れるよ」
青龍先生「儂らとて先は長くない。何れはパズズの封印も解けるぞ」
大元帥「……いいよ、俺が出よう」
司令官「……ん、それなら共に」
大元帥「駄目だ。お前は出せない。共倒れしては国軍が潰れる」
司令官「……じゃあせめて、弟子を付けます」
朱雀先生「おぉ、うちのバカ弟子と共にパーティーを組んでる奴か」
大元帥「加えてナイトにも協力を仰ごうとしようか」
青龍先生「……」
……――
大元帥「先生方のご意見としては、パズズを封印しているうちに他の魔王をと?」
玄武先生「そういう事だ。その方が敵の力が制限出来るというもの」
大元帥「討つに有効的な魔王は……」
朱雀先生「サタン、であろうなぁ」
司令官「……」
大元帥「難敵だねぇ。これは船が折れるよ」
青龍先生「儂らとて先は長くない。何れはパズズの封印も解けるぞ」
大元帥「……いいよ、俺が出よう」
司令官「……ん、それなら共に」
大元帥「駄目だ。お前は出せない。共倒れしては国軍が潰れる」
司令官「……じゃあせめて、弟子を付けます」
朱雀先生「おぉ、うちのバカ弟子と共にパーティーを組んでる奴か」
大元帥「加えてナイトにも協力を仰ごうとしようか」
青龍先生「……」
539: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:51:16.52:KCaamGp6o (12/16)
――……
青龍先生「そしてサタン討伐作戦が始まった」
戦士「……」
青龍先生「大元帥にナイト、そしてお主の師匠らも交えてな」
召喚士「……っ」
青龍先生「その件については儂よりこやつの方が詳しいじゃろうがな」
マジシャン「……」
青龍先生「まずは中心であるサタンの封印が有効と決断した軍は……」
召喚士「サタン討伐に……動いた」
青龍先生「うむ。しかしあまりにも危険すぎる作戦じゃ。儂らは万全を期した」
戦士「万全?」
青龍先生「確実に討てるかどうか、時期を見極めるという事じゃ」
召喚士「それって……もしかして……」
占い師「……」
青龍先生「お主と会ったのも、あの時が最初じゃったか……」
――……
青龍先生「そしてサタン討伐作戦が始まった」
戦士「……」
青龍先生「大元帥にナイト、そしてお主の師匠らも交えてな」
召喚士「……っ」
青龍先生「その件については儂よりこやつの方が詳しいじゃろうがな」
マジシャン「……」
青龍先生「まずは中心であるサタンの封印が有効と決断した軍は……」
召喚士「サタン討伐に……動いた」
青龍先生「うむ。しかしあまりにも危険すぎる作戦じゃ。儂らは万全を期した」
戦士「万全?」
青龍先生「確実に討てるかどうか、時期を見極めるという事じゃ」
召喚士「それって……もしかして……」
占い師「……」
青龍先生「お主と会ったのも、あの時が最初じゃったか……」
540: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:52:23.19:KCaamGp6o (13/16)
……――
大元帥「しかし、先生方の施した封印術ってのは凄いもんだな」
青龍先生「全ては玄武の研究による賜物じゃ」
大元帥「流石だね。ちなみにもう1回やれって言ったら出来るかい?」
青龍先生「出来るわけなかろう」
大元帥「だよねー。これ以上置いてくるわけにもいかないしね」
青龍先生「……いよいよやるのか?」
大元帥「ああ、あいつも丁度、帰ってきたようだし……」
天才「……あん? ジジイとお師匠じゃねーか」
大元帥「連れて来たのか?」
天才「おう。まだ15のガキだけどな」
青龍先生「予言の民か。あまり頼りすぎるのもどうかと思うがの」
大元帥「早期決着にはそれしかないよ。それにババ様のお墨付きだ。優秀だよ」
天才「……おーい、入っていいぞー」
占い師「……失礼します」
……――
大元帥「しかし、先生方の施した封印術ってのは凄いもんだな」
青龍先生「全ては玄武の研究による賜物じゃ」
大元帥「流石だね。ちなみにもう1回やれって言ったら出来るかい?」
青龍先生「出来るわけなかろう」
大元帥「だよねー。これ以上置いてくるわけにもいかないしね」
青龍先生「……いよいよやるのか?」
大元帥「ああ、あいつも丁度、帰ってきたようだし……」
天才「……あん? ジジイとお師匠じゃねーか」
大元帥「連れて来たのか?」
天才「おう。まだ15のガキだけどな」
青龍先生「予言の民か。あまり頼りすぎるのもどうかと思うがの」
大元帥「早期決着にはそれしかないよ。それにババ様のお墨付きだ。優秀だよ」
天才「……おーい、入っていいぞー」
占い師「……失礼します」
541: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:53:31.16:KCaamGp6o (14/16)
――……
占い師「……そんな事もありましたね」
青龍先生「懐かしいもんじゃのぅ」
占い師「先生、そのお話は……」
青龍先生「ああ、そうじゃった。すまぬすまぬ」
マジシャン「……」
青龍先生「結果は皆も知っておろう。サタンは封印された」
玄武娘「凄いですの……」
青龍先生「人々は歓喜に湧いた。伝説の再来じゃとな」
マジシャン「情けねぇ話だよ。再来なんて通り名はよ」
占い師「あれは……私が……」
マジシャン「いんや、予言は間違っちゃいねぇ。落ち度は俺らにあった」
占い師「……」
青龍先生「今更悔やんでもしかたあるまい。兎に角、作戦は成功したのじゃ」
マジシャン「失ったものも……大きかったけどな」
――……
占い師「……そんな事もありましたね」
青龍先生「懐かしいもんじゃのぅ」
占い師「先生、そのお話は……」
青龍先生「ああ、そうじゃった。すまぬすまぬ」
マジシャン「……」
青龍先生「結果は皆も知っておろう。サタンは封印された」
玄武娘「凄いですの……」
青龍先生「人々は歓喜に湧いた。伝説の再来じゃとな」
マジシャン「情けねぇ話だよ。再来なんて通り名はよ」
占い師「あれは……私が……」
マジシャン「いんや、予言は間違っちゃいねぇ。落ち度は俺らにあった」
占い師「……」
青龍先生「今更悔やんでもしかたあるまい。兎に角、作戦は成功したのじゃ」
マジシャン「失ったものも……大きかったけどな」
542: ◆1otsuV0WFc:2011/07/07(木) 17:54:39.29:KCaamGp6o (15/16)
……――
青龍先生「大元帥が……逝ったか……っ」
天才「ああ。お師匠は覚悟してたんだろうな」
青龍先生「……見えなかったのか?」
天才「見えてたよ。封印は成功するって事までは」
青龍先生「誰が死ぬかは分からんかったか」
天才「あの若い占い師も、立ち直ってくれりゃいいがな」
青龍先生「……お主や朱雀の弟子どもは無事なのか?」
天才「……死んだ。2人ほどな」
青龍先生「……っ」
天才「朱雀の弟子は臓器の悉く、魔道士のガキは魔力の半分を持っていかれた」
青龍先生「お主の弟子は……駄目じゃったか」
天才「仕方ねぇさ。婚約者と逝けた事が唯一の救いだろ」
青龍先生「死して救いなぞあるものかね……」
天才「人はいつか死ぬ。俺らはそれを糧に、決心して生きていかにゃなんねぇんだ」
……――
青龍先生「大元帥が……逝ったか……っ」
天才「ああ。お師匠は覚悟してたんだろうな」
青龍先生「……見えなかったのか?」
天才「見えてたよ。封印は成功するって事までは」
青龍先生「誰が死ぬかは分からんかったか」
天才「あの若い占い師も、立ち直ってくれりゃいいがな」
青龍先生「……お主や朱雀の弟子どもは無事なのか?」
天才「……死んだ。2人ほどな」
青龍先生「……っ」
天才「朱雀の弟子は臓器の悉く、魔道士のガキは魔力の半分を持っていかれた」
青龍先生「お主の弟子は……駄目じゃったか」
天才「仕方ねぇさ。婚約者と逝けた事が唯一の救いだろ」
青龍先生「死して救いなぞあるものかね……」
天才「人はいつか死ぬ。俺らはそれを糧に、決心して生きていかにゃなんねぇんだ」
543:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/07(木) 17:58:26.05:KCaamGp6o (16/16)
すみません。雑談とかもあるので特に貼りませんでした
あとあっちはあくまで蛇足というかキャラ設定も変わってたりするので…
でもある限りは貼るべきですね!次回テンプレには忘れずに盛り込みます!
…というか、実はいつも忘れるってのも半分ありまして…はは
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301828985/
ただもちろんの事、本編だけでちゃんと伝わるようにはしますよ!
でないと話として破綻してますからね!ご安心を!
それでは此度もも多数のご支援ありがとうでした!
それでは、これにて失礼致します!ノシ
すみません。雑談とかもあるので特に貼りませんでした
あとあっちはあくまで蛇足というかキャラ設定も変わってたりするので…
でもある限りは貼るべきですね!次回テンプレには忘れずに盛り込みます!
…というか、実はいつも忘れるってのも半分ありまして…はは
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301828985/
ただもちろんの事、本編だけでちゃんと伝わるようにはしますよ!
でないと話として破綻してますからね!ご安心を!
それでは此度もも多数のご支援ありがとうでした!
それでは、これにて失礼致します!ノシ
544:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/07(木) 18:32:23.00:ixSblb7DO (1/2)
>>1乙
大量投下してくれたのでケツは勘弁してあげよう
>>1乙
大量投下してくれたのでケツは勘弁してあげよう
545:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/07(木) 20:11:06.93:PbD23KEAO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
546:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/07(木) 20:28:47.38:hHhAfHdIO (1/1)
何かいろんな因縁がいろいろ見えてきたなぁ
何かいろんな因縁がいろいろ見えてきたなぁ
547:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/07(木) 20:31:57.01:homedLtDO (1/1)
>>1乙
何を置いてきたんだろう……
恐いけれどwwktkするぜー
>>1乙
何を置いてきたんだろう……
恐いけれどwwktkするぜー
548:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/07(木) 21:17:08.76:bumW20tOo (1/1)
一乙!
マジシャンあれで魔力半分かよ・・・全盛期どんだけだったんだ
一乙!
マジシャンあれで魔力半分かよ・・・全盛期どんだけだったんだ
549:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/07(木) 21:37:38.56:9wZHHq+AO (1/2)
>>1乙
婚約者とイけたやつって誰だっけ…
描写あったっけ?私の頭の中の消しゴムがフル稼働しちゃって何も思い出せない
>>1乙
婚約者とイけたやつって誰だっけ…
描写あったっけ?私の頭の中の消しゴムがフル稼働しちゃって何も思い出せない
550:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/07(木) 22:53:15.79:ixSblb7DO (2/2)
魔剣士
魔剣士
551:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/07(木) 23:06:38.36:dlQmb7f6o (1/1)
馬鹿なのは分ったから、せめて黙ってヒントを待つくらいの賢さを持ってくれよ
せっかく明確な描写を避けて匂わせる程度にしてるのに、ドヤ顔で答えちゃう馬鹿が出てウンザリするんだよ
馬鹿なのは分ったから、せめて黙ってヒントを待つくらいの賢さを持ってくれよ
せっかく明確な描写を避けて匂わせる程度にしてるのに、ドヤ顔で答えちゃう馬鹿が出てウンザリするんだよ
552:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/07(木) 23:07:46.45:RCQiDQF3o (1/1)
じゃぁヒントな
魔法使う剣士
じゃぁヒントな
魔法使う剣士
553:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/07(木) 23:15:42.69:9wZHHq+AO (2/2)
>>550>>552
ありがとー 既視感があった気がしたんだけどやっぱり描写あったのね
それっぽいとこ読み返してみるわ
>>550>>552
ありがとー 既視感があった気がしたんだけどやっぱり描写あったのね
それっぽいとこ読み返してみるわ
554:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/07(木) 23:44:08.37:49uxDqBDO (1/1)
>>1おつ!
昨日今日とめちゃくちゃ面白いぞ!
再来のもう一人はプリーストだったっけか?
魔剣士と婚約してたんだな。
>>1おつ!
昨日今日とめちゃくちゃ面白いぞ!
再来のもう一人はプリーストだったっけか?
魔剣士と婚約してたんだな。
555:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/07(木) 23:56:26.95:CAWTknZH0 (2/2)
これ相関図作ったらとんでもなくデカくて複雑になりそうだな……
これ相関図作ったらとんでもなくデカくて複雑になりそうだな……
556:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/08(金) 00:16:02.91:SN847nnDO (1/1)
>>1乙
>>555
作ってくれるなんてありがたい
楽しみにしているよ
>>1乙
>>555
作ってくれるなんてありがたい
楽しみにしているよ
557:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/08(金) 13:49:24.04:HmAyDRfU0 (1/1)
いちおつ
魔剣士も天才の弟子か…
いちおつ
魔剣士も天才の弟子か…
558: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 17:25:40.39:ZAd/d18jo (1/12)
――……
マジシャン「ジーサンよ、もういいだろ」
青龍先生「ん、あぁ。そうじゃな」
盗賊「……」
青龍先生「儂も元来、昔の事を語ったりするのは好きではないでのぉ」
朱雀嬢「……」
青龍先生「人間の記憶など、良い事より悪い事の方が覚えているもんじゃ」
玄武娘「……っ」
青龍先生「過去には何も残らぬ。出来事の事象だけが事実として残るだけじゃ」
戦士「……」
青龍先生「生きるという事は空白の未来に事実を描くという事じゃ」
魔道士「……」
青龍先生「それは決して、過去を振り返る事ではない」
召喚士「……」
青龍先生「儂は明日、最後の事実を描き、過去となるのじゃよ……」
――……
マジシャン「ジーサンよ、もういいだろ」
青龍先生「ん、あぁ。そうじゃな」
盗賊「……」
青龍先生「儂も元来、昔の事を語ったりするのは好きではないでのぉ」
朱雀嬢「……」
青龍先生「人間の記憶など、良い事より悪い事の方が覚えているもんじゃ」
玄武娘「……っ」
青龍先生「過去には何も残らぬ。出来事の事象だけが事実として残るだけじゃ」
戦士「……」
青龍先生「生きるという事は空白の未来に事実を描くという事じゃ」
魔道士「……」
青龍先生「それは決して、過去を振り返る事ではない」
召喚士「……」
青龍先生「儂は明日、最後の事実を描き、過去となるのじゃよ……」
559: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 17:27:41.48:ZAd/d18jo (2/12)
…
召喚士「色々と、貴重なお話をありがとうございました」
青龍先生「ひょっひょ、構わぬよ」
戦士「すっかり……暗くなっちまったな」
盗賊「……うん」
青龍先生「この後は食事後、最後の打ち合わせじゃな」
召喚士「はい……」
青龍先生「青年兵らが待っておる。行くとするかの」
占い師「マジシャン、私達は……」
マジシャン「これ以上、長居するわけにはいかねぇわな」
青龍先生「わざわざ済まんかったな。ありがとうよ」
マジシャン「……こっちこそ」
ザッ
マジシャン「お世話になりました……青龍先生」
ニッコリと笑う老人の前に立ち、マジシャンは深々と頭を下げた。
…
召喚士「色々と、貴重なお話をありがとうございました」
青龍先生「ひょっひょ、構わぬよ」
戦士「すっかり……暗くなっちまったな」
盗賊「……うん」
青龍先生「この後は食事後、最後の打ち合わせじゃな」
召喚士「はい……」
青龍先生「青年兵らが待っておる。行くとするかの」
占い師「マジシャン、私達は……」
マジシャン「これ以上、長居するわけにはいかねぇわな」
青龍先生「わざわざ済まんかったな。ありがとうよ」
マジシャン「……こっちこそ」
ザッ
マジシャン「お世話になりました……青龍先生」
ニッコリと笑う老人の前に立ち、マジシャンは深々と頭を下げた。
560: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 17:28:44.06:ZAd/d18jo (3/12)
~会議室~
青年兵「……お待ちしておりました」
青龍先生「すまんな、待たせてしまったかの」
青龍士官「いえ、丁度呼びに行こうかと思っていたところでした」
玄武娘「おぉ、豪華な食事ですの……!」
青龍先生「最後の晩餐じゃからの。儂の好きな物にして貰ったわい。ひょっひょ」
戦士「魚……か?」
青龍先生「そうじゃよ。白身魚がやはり一番美味いわい」
青龍士官「それでは、冷める前に頂きましょうか」
魔道士「お、お酒もいっぱいありますからっ!」
朱雀嬢「お酌致しますわ」
青龍先生「これはありがたいのぅ……ひょっひょ!」
青年兵「さぁ、名代殿もどうぞ」
名代「これはこれは、かたじけない」
青龍先生とって最後の晩餐は、終始和やかに、そして笑顔で終わった。
~会議室~
青年兵「……お待ちしておりました」
青龍先生「すまんな、待たせてしまったかの」
青龍士官「いえ、丁度呼びに行こうかと思っていたところでした」
玄武娘「おぉ、豪華な食事ですの……!」
青龍先生「最後の晩餐じゃからの。儂の好きな物にして貰ったわい。ひょっひょ」
戦士「魚……か?」
青龍先生「そうじゃよ。白身魚がやはり一番美味いわい」
青龍士官「それでは、冷める前に頂きましょうか」
魔道士「お、お酒もいっぱいありますからっ!」
朱雀嬢「お酌致しますわ」
青龍先生「これはありがたいのぅ……ひょっひょ!」
青年兵「さぁ、名代殿もどうぞ」
名代「これはこれは、かたじけない」
青龍先生とって最後の晩餐は、終始和やかに、そして笑顔で終わった。
561: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 17:29:52.48:ZAd/d18jo (4/12)
…
戦士「この酒も残り僅かだし、全部飲みきっちゃおうぜ」
召喚士「そうだよね。残しておいても仕方ないし……」
青龍先生「儂ばっかりじゃなくて、お主らも飲め飲め!」
青龍士官「い、頂きます!」
名代「藤蔵の姫君は……」
盗賊「お茶下さい」
青龍先生「さぁ、最後の晩酌じゃ! 盛大にいくとするかのぉ!」
戦士「……おう、付き合うぜ!」
召喚士「うんっ!」
青龍先生「ここから先、涙した奴は罰ゲームじゃ!」
魔道士「えぇっ!?」
青龍士官「い、いいでしょう!」
青年兵「先生こそ、泣かないで下さいよ」
青龍先生「ひょっひょ、涙などとうの昔に枯れたわい」
…
戦士「この酒も残り僅かだし、全部飲みきっちゃおうぜ」
召喚士「そうだよね。残しておいても仕方ないし……」
青龍先生「儂ばっかりじゃなくて、お主らも飲め飲め!」
青龍士官「い、頂きます!」
名代「藤蔵の姫君は……」
盗賊「お茶下さい」
青龍先生「さぁ、最後の晩酌じゃ! 盛大にいくとするかのぉ!」
戦士「……おう、付き合うぜ!」
召喚士「うんっ!」
青龍先生「ここから先、涙した奴は罰ゲームじゃ!」
魔道士「えぇっ!?」
青龍士官「い、いいでしょう!」
青年兵「先生こそ、泣かないで下さいよ」
青龍先生「ひょっひょ、涙などとうの昔に枯れたわい」
562: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 17:30:55.51:ZAd/d18jo (5/12)
…
青年兵「あの、青龍先生」
青龍先生「んー?」
青年兵「先程、資料室でこんなものを見つけました」
召喚士「これ……っ!!」
青年兵「かつて起きた召喚獣騒動の、クーデターの資料です」
青龍先生「……」
戦士「さっきチラっと聞いたよな」
青年兵「具体的にお教え頂けませんでしょうか?」
青龍先生「……ふぅむ」
青年兵「ここに、ヒントが眠っているかもしれないのです」
魔道士「ヒント……ですか?」
青年兵「ええ。最後の内通者に関するヒントです」
盗賊「!?」
戦士「確か、白虎長の親父さんだかがそうだったっけか?」
…
青年兵「あの、青龍先生」
青龍先生「んー?」
青年兵「先程、資料室でこんなものを見つけました」
召喚士「これ……っ!!」
青年兵「かつて起きた召喚獣騒動の、クーデターの資料です」
青龍先生「……」
戦士「さっきチラっと聞いたよな」
青年兵「具体的にお教え頂けませんでしょうか?」
青龍先生「……ふぅむ」
青年兵「ここに、ヒントが眠っているかもしれないのです」
魔道士「ヒント……ですか?」
青年兵「ええ。最後の内通者に関するヒントです」
盗賊「!?」
戦士「確か、白虎長の親父さんだかがそうだったっけか?」
563: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 17:32:35.50:ZAd/d18jo (6/12)
召喚士「うん……」
魔道士「あの、ところで白虎長さんは?」
青年兵「え、えぇと……」
青龍先生「酒癖悪いから呼んどらんわい」
魔道士「……」
青龍士官「私も常々、知りたいとは思っていました」
青龍先生「……仕方ないのう。置き土産にはしたくないが」
青年兵「まずは事の発端を知りたいのですが」
青龍先生「あれはもう、40年も前の事になるか……」
盗賊「……」
青龍先生「事の発端は、1人の召喚士が提言した内容から始まった」
青年兵「1人の……召喚士」
青龍先生「その者は大召喚士。当時、国軍召喚隊を率いていた男じゃ」
召喚士「国軍の召喚隊を……!?」
青龍先生「……うむ」
召喚士「うん……」
魔道士「あの、ところで白虎長さんは?」
青年兵「え、えぇと……」
青龍先生「酒癖悪いから呼んどらんわい」
魔道士「……」
青龍士官「私も常々、知りたいとは思っていました」
青龍先生「……仕方ないのう。置き土産にはしたくないが」
青年兵「まずは事の発端を知りたいのですが」
青龍先生「あれはもう、40年も前の事になるか……」
盗賊「……」
青龍先生「事の発端は、1人の召喚士が提言した内容から始まった」
青年兵「1人の……召喚士」
青龍先生「その者は大召喚士。当時、国軍召喚隊を率いていた男じゃ」
召喚士「国軍の召喚隊を……!?」
青龍先生「……うむ」
564: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 17:33:07.68:ZAd/d18jo (7/12)
……――
大召喚士「聞こえなかったか? 召喚獣を独占する、と言ったのだ」
青龍先生「何を言うか。それでは我らワーカーはどうなる!」
玄武先生「そうです。召喚獣を国軍で牛耳ろうと言うのですかっ!?」
大召喚士「聞こえの悪い事を申すでないわ」
朱雀先生「結果は同じだろうがっ、ふざけんじゃねぇ」
大召喚士「だがな、統一性を持った方が統制も取りやすいというもの」
朱雀先生「アホか。リヴァイアサンもバハムートも専属で独占するってか?」
青龍先生「手離す阿呆がおるわけないわ」
玄武先生「まさか、力ずく……ですか?」
大召喚士「場合によっては、それも検討せざるをえんな」
朱雀先生「誰が応じるかよ! そんなもの暴動が起きるぞ」
大召喚士「だから言ってるだろう? 場合によっては力ずく、だとな」
朱雀先生「……っ!!」
青龍先生「酷い……話じゃ」
……――
大召喚士「聞こえなかったか? 召喚獣を独占する、と言ったのだ」
青龍先生「何を言うか。それでは我らワーカーはどうなる!」
玄武先生「そうです。召喚獣を国軍で牛耳ろうと言うのですかっ!?」
大召喚士「聞こえの悪い事を申すでないわ」
朱雀先生「結果は同じだろうがっ、ふざけんじゃねぇ」
大召喚士「だがな、統一性を持った方が統制も取りやすいというもの」
朱雀先生「アホか。リヴァイアサンもバハムートも専属で独占するってか?」
青龍先生「手離す阿呆がおるわけないわ」
玄武先生「まさか、力ずく……ですか?」
大召喚士「場合によっては、それも検討せざるをえんな」
朱雀先生「誰が応じるかよ! そんなもの暴動が起きるぞ」
大召喚士「だから言ってるだろう? 場合によっては力ずく、だとな」
朱雀先生「……っ!!」
青龍先生「酷い……話じゃ」
565: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 17:34:12.59:ZAd/d18jo (8/12)
テクテクテク
白虎先生「失礼! お待たせしました!」
青龍先生「おぉ、お主らも一緒か」
白虎長男「ご無沙汰しております。先生方」
白虎次男「すみません、父を引き止めてしまいまして……」
大召喚士「全く、貴様等が話をしたいというのでわざわざ来たというのに」
朱雀先生「あのなぁ、白虎の長男が出産間近なんだ。仕方ねーだろ」
大召喚士「客を待たすとは無礼だろ。普通は先に待つものだ、国軍ならやるぞ」
朱雀嬢「ゴチャゴチャうるせぇなぁ。大体テメーは……」
白虎先生「朱雀、構わないよ! 私が遅れた事に非があるのです!」
白虎三男「お父さん? どうしたの?」
玄武先生「三男……っ」
大召喚士「おいおい、しまいにはこんな小さなガキまでいるのか」
白虎先生「失礼を! お前らは外で待ってなさい!」
白虎次男「はい。三男おいで、外で待ってよう」
テクテクテク
白虎先生「失礼! お待たせしました!」
青龍先生「おぉ、お主らも一緒か」
白虎長男「ご無沙汰しております。先生方」
白虎次男「すみません、父を引き止めてしまいまして……」
大召喚士「全く、貴様等が話をしたいというのでわざわざ来たというのに」
朱雀先生「あのなぁ、白虎の長男が出産間近なんだ。仕方ねーだろ」
大召喚士「客を待たすとは無礼だろ。普通は先に待つものだ、国軍ならやるぞ」
朱雀嬢「ゴチャゴチャうるせぇなぁ。大体テメーは……」
白虎先生「朱雀、構わないよ! 私が遅れた事に非があるのです!」
白虎三男「お父さん? どうしたの?」
玄武先生「三男……っ」
大召喚士「おいおい、しまいにはこんな小さなガキまでいるのか」
白虎先生「失礼を! お前らは外で待ってなさい!」
白虎次男「はい。三男おいで、外で待ってよう」
566: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 17:35:45.72:ZAd/d18jo (9/12)
…
大召喚士「何だとぉ!?」
白虎先生「ですから! ベヒーモスは白虎一族秘伝の奥義なのです!」
大召喚士「駄目だ駄目だ、例外は認められん」
白虎先生「歴史を否定するおつもりですか!」
大召喚士「ならば貴様が国軍に入隊する、それで良い」
朱雀先生「ふざけるなよ! パーティーを解散しろってのかよ!?」
大召喚士「4人まとめて軍人になれ。そうすれば現状は変わらん」
玄武先生「他のワーカーは?」
大召喚士「同様だ。国軍に入るか……制裁を受けるかだ」
青龍先生「納得するわけないだろう」
大召喚士「させる。そうでなくば召喚術に未来はない」
朱雀先生「……大袈裟だな。極論すぎる」
大召喚士「このままでは裏切り者が出て、魔王軍に取り込まれるぞ」
青龍先生「そんな事を言ったら、召喚術だけの問題ではなかろうが」
…
大召喚士「何だとぉ!?」
白虎先生「ですから! ベヒーモスは白虎一族秘伝の奥義なのです!」
大召喚士「駄目だ駄目だ、例外は認められん」
白虎先生「歴史を否定するおつもりですか!」
大召喚士「ならば貴様が国軍に入隊する、それで良い」
朱雀先生「ふざけるなよ! パーティーを解散しろってのかよ!?」
大召喚士「4人まとめて軍人になれ。そうすれば現状は変わらん」
玄武先生「他のワーカーは?」
大召喚士「同様だ。国軍に入るか……制裁を受けるかだ」
青龍先生「納得するわけないだろう」
大召喚士「させる。そうでなくば召喚術に未来はない」
朱雀先生「……大袈裟だな。極論すぎる」
大召喚士「このままでは裏切り者が出て、魔王軍に取り込まれるぞ」
青龍先生「そんな事を言ったら、召喚術だけの問題ではなかろうが」
567: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 17:55:54.03:ZAd/d18jo (10/12)
大召喚士「……お前らは何も分かってない。言うだけ無駄か」
玄武先生「納得出来るような議論なくば、同調は出来ませんよ」
大召喚士「時間が……いや、もう良い。今日はこれで帰らせて貰うぞ」
カツカツカツ…
朱雀先生「何だっつーんだよ」
白虎先生「……」
青龍先生「誰が納得などするものか」
玄武先生「でも、ここままでは良からぬ事態を招きそうだね」
朱雀先生「ああ。あいつは強行する気だ。何が目的なのか知らんがな」
青龍先生「魔王軍以前に、大召喚士の一派に独占されちまうわ」
白虎先生「それよりも! 召喚士同士の戦争になってしまいますよ!」
玄武先生「止めなくちゃならない」
朱雀先生「どうやってだよ?」
玄武先生「分からない。でも、何か手はあるはずだ」
青龍先生「……」
大召喚士「……お前らは何も分かってない。言うだけ無駄か」
玄武先生「納得出来るような議論なくば、同調は出来ませんよ」
大召喚士「時間が……いや、もう良い。今日はこれで帰らせて貰うぞ」
カツカツカツ…
朱雀先生「何だっつーんだよ」
白虎先生「……」
青龍先生「誰が納得などするものか」
玄武先生「でも、ここままでは良からぬ事態を招きそうだね」
朱雀先生「ああ。あいつは強行する気だ。何が目的なのか知らんがな」
青龍先生「魔王軍以前に、大召喚士の一派に独占されちまうわ」
白虎先生「それよりも! 召喚士同士の戦争になってしまいますよ!」
玄武先生「止めなくちゃならない」
朱雀先生「どうやってだよ?」
玄武先生「分からない。でも、何か手はあるはずだ」
青龍先生「……」
568: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 18:02:07.54:ZAd/d18jo (11/12)
…
カツカツカツ
大召喚士「……?」
白虎長男「どうも、ご苦労様です」
大召喚士「子が生まれるんだって?」
白虎長男「はい」
大召喚士「お前ら、兄弟なのか?」
白虎次男「はい。彼が長兄で私が次男。そしてこれが三男です」
白虎三男「こんにちはー」
大召喚士「将来は召喚士になるのか?」
白虎長男「私と次男は既に召喚術を会得しております」
大召喚士「ほぉ」
白虎次男「三男はまだ幼いですからね。これからです」
白虎三男「基礎は出来るもん!」
白虎次男「ははっ、そうだな」
…
カツカツカツ
大召喚士「……?」
白虎長男「どうも、ご苦労様です」
大召喚士「子が生まれるんだって?」
白虎長男「はい」
大召喚士「お前ら、兄弟なのか?」
白虎次男「はい。彼が長兄で私が次男。そしてこれが三男です」
白虎三男「こんにちはー」
大召喚士「将来は召喚士になるのか?」
白虎長男「私と次男は既に召喚術を会得しております」
大召喚士「ほぉ」
白虎次男「三男はまだ幼いですからね。これからです」
白虎三男「基礎は出来るもん!」
白虎次男「ははっ、そうだな」
569: ◆1otsuV0WFc:2011/07/08(金) 18:23:03.09:ZAd/d18jo (12/12)
大召喚士「召喚獣は?」
白虎長男「白虎を数体、それと……ベヒーモスを」
大召喚士「何……っ!? 貴様もか?」
白虎次男「……はい」
白虎長男「次男はまだ15ですが、才能は一族随一です」
大召喚士「……ほぉ」
白虎長男「それでは、失礼します」
大召喚士「……おい、君達」
白虎長男「……?」
大召喚士「召喚術についてどう考えている?」
白虎長男「どうって、難しい質問ですね」
白虎三男「僕は召喚獣で悪い奴をやっつけるんだ!」
白虎次男「召喚術にはもっとこう、他の道もあると思うんですよね」
白虎長男「突き詰めていけば、色々なものが見えると思うんです」
大召喚士「……ほぉ」
大召喚士「召喚獣は?」
白虎長男「白虎を数体、それと……ベヒーモスを」
大召喚士「何……っ!? 貴様もか?」
白虎次男「……はい」
白虎長男「次男はまだ15ですが、才能は一族随一です」
大召喚士「……ほぉ」
白虎長男「それでは、失礼します」
大召喚士「……おい、君達」
白虎長男「……?」
大召喚士「召喚術についてどう考えている?」
白虎長男「どうって、難しい質問ですね」
白虎三男「僕は召喚獣で悪い奴をやっつけるんだ!」
白虎次男「召喚術にはもっとこう、他の道もあると思うんですよね」
白虎長男「突き詰めていけば、色々なものが見えると思うんです」
大召喚士「……ほぉ」
570:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/08(金) 19:40:28.38:Qmfp5vODO (1/1)
>>1乙!
大召喚士のドラゴンコメントくそわろたwwww
>>1乙!
大召喚士のドラゴンコメントくそわろたwwww
571:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/07/08(金) 20:10:14.73:TopP/gpio (1/1)
大召喚士のコメント、タイムリーすぎるだろ
それに逆上する時をかける朱雀嬢
乙一!
大召喚士のコメント、タイムリーすぎるだろ
それに逆上する時をかける朱雀嬢
乙一!
572:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/08(金) 20:32:24.46:UCA7kMuRo (1/1)
一乙!
大召喚士すぐに辞任することになるぞ・・・
一乙!
大召喚士すぐに辞任することになるぞ・・・
573:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/08(金) 21:08:26.23:z2bOTiNAO (1/1)
>朱雀嬢「ゴチャゴチャうるせぇなぁ。大体テメーは……」
ブラック朱雀嬢の誕生である
>朱雀嬢「ゴチャゴチャうるせぇなぁ。大体テメーは……」
ブラック朱雀嬢の誕生である
574:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/09(土) 00:06:41.20:XfRfNExAO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
575:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/07/09(土) 00:23:16.66:Y8B8UmRAO (1/1)
さりげない時事ネタにワロタww
さりげない時事ネタにワロタww
576:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/09(土) 05:38:04.31:npl3y8aF0 (1/1)
いちおつ
白虎長男がコート男で白虎三男が東方副司令だっけ?
いちおつ
白虎長男がコート男で白虎三男が東方副司令だっけ?
577:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸):2011/07/09(土) 06:11:01.98:cbLAF2jAO (1/1)
長男次男は北で死んだだろ?
詳しい血縁関係はわからんが
長男次男は北で死んだだろ?
詳しい血縁関係はわからんが
578:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/09(土) 11:37:20.57:rvkA6F0ro (1/1)
時事ネタ?
時事ネタ?
579:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/09(土) 12:22:19.94:XMHhlk3SO (1/1)
考察はいいから応援だけしよう
1乙
考察はいいから応援だけしよう
1乙
580:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/10(日) 22:08:15.28:j1MTeqxmo (1/1)
そろそろ>>1登場
↓
そろそろ>>1登場
↓
581:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県):2011/07/10(日) 22:29:57.68:dAKo6UZbo (1/1)
__
/。 \
|ノ ゚|
ノ ゴ ハ
__
/。 \
|ノ ゚|
ノ ゴ ハ
582:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/10(日) 22:38:12.87:Y3jlpv6AO (1/1)
||三 / ̄\
|| | |
||ガラッ \_/
|| __⊥__
||三 / \::/ \
|| / <●>::<●> \
||| (_人_) |
||ニ\ `⌒′ /
||ニ/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
||三 / ̄\
|| | |
||ガラッ \_/
|| __⊥__
||三 / \::/ \
|| / <●>::<●> \
||| (_人_) |
||ニ\ `⌒′ /
||ニ/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
583: ◆1otsuV0WFc:2011/07/10(日) 23:10:40.33:v7qUxfg1o (1/11)
――……
召喚士「それで3兄弟は大召喚士の下へ……?」
青龍先生「大召喚士と言う男、底は見えぬが腕と知識は確かじゃ」
青龍士官「つまりは、門下生に……」
青龍先生「大召喚士の狙いは当然、3兄弟を餌に――」
召喚士「先生方を取り込もうと……っ」
青龍先生「まぁそうじゃな。結果的にはの」
盗賊「……」
青龍先生「その年の秋頃じゃったかの。最初の内乱が起こった」
青年兵「……資料にも、そのように記載されておりますね」
青龍先生「僅か数ヶ月の間、大召喚士に何があったかは知らぬ」
魔道士「……っ」
青龍先生「じゃが、奴は徒党を組み、突如牙を剥いたのじゃ」
召喚士「それが……クーデターの始まり……」
青龍先生「……うむ」
――……
召喚士「それで3兄弟は大召喚士の下へ……?」
青龍先生「大召喚士と言う男、底は見えぬが腕と知識は確かじゃ」
青龍士官「つまりは、門下生に……」
青龍先生「大召喚士の狙いは当然、3兄弟を餌に――」
召喚士「先生方を取り込もうと……っ」
青龍先生「まぁそうじゃな。結果的にはの」
盗賊「……」
青龍先生「その年の秋頃じゃったかの。最初の内乱が起こった」
青年兵「……資料にも、そのように記載されておりますね」
青龍先生「僅か数ヶ月の間、大召喚士に何があったかは知らぬ」
魔道士「……っ」
青龍先生「じゃが、奴は徒党を組み、突如牙を剥いたのじゃ」
召喚士「それが……クーデターの始まり……」
青龍先生「……うむ」
584: ◆1otsuV0WFc:2011/07/10(日) 23:13:27.94:v7qUxfg1o (2/11)
……――
大元帥「……どういう事だ?」
司令官「大召喚士が無断で出た、という事です」
大元帥「敵は?」
司令官「……さぁ。どうも魔物ではないみたいですけど」
大元帥「誰か、先生方を――」
カポッ…コトッ
天才「いいよ、俺がいく」
大元帥「何もお前がわざわざ行かずとも……」
天才「ついでに探りいれてくらぁ」
大元帥「探り? 何処へだ?」
天才「どこって全部だよ。奴と縁のある召喚士全てに手を回す」
大元帥「手遅れた感もあるけれどな」
天才「だからって指くわえて見てろってか? らしくねぇ事言ってんじゃねぇよ」
大元帥「ハーッハッハ! それもそうだな。俺もヤキが回ったもんだ」
……――
大元帥「……どういう事だ?」
司令官「大召喚士が無断で出た、という事です」
大元帥「敵は?」
司令官「……さぁ。どうも魔物ではないみたいですけど」
大元帥「誰か、先生方を――」
カポッ…コトッ
天才「いいよ、俺がいく」
大元帥「何もお前がわざわざ行かずとも……」
天才「ついでに探りいれてくらぁ」
大元帥「探り? 何処へだ?」
天才「どこって全部だよ。奴と縁のある召喚士全てに手を回す」
大元帥「手遅れた感もあるけれどな」
天才「だからって指くわえて見てろってか? らしくねぇ事言ってんじゃねぇよ」
大元帥「ハーッハッハ! それもそうだな。俺もヤキが回ったもんだ」
585: ◆1otsuV0WFc:2011/07/10(日) 23:15:06.87:v7qUxfg1o (3/11)
…
朱雀先生「なんつった……?」
天才「大召喚士が反乱を起こした……って言ったんだよ」
青龍先生「大……召喚士が……!?」
玄武先生「ついに、起きてしまいましたか……」
天才「やっぱりそう踏んでたかい」
朱雀先生「何だその言い草はよぉ」
天才「あん?」
朱雀先生「てめぇらの指示だろうがっ!!」
天才「……おいおい、なんか勘違いしてねーか?」
朱雀先生「あぁ!?」
天才「悪いが今回の騒動は、軍は一切絡んじゃいねぇ」
朱雀先生「ふざけるな! 今更知りませんで済むと思ってんのかよ!」
玄武先生「朱雀、落ち着きたまえ」
天才「なーんか勘違いしてるみてぇだが、国軍は関与してねーぞ」
…
朱雀先生「なんつった……?」
天才「大召喚士が反乱を起こした……って言ったんだよ」
青龍先生「大……召喚士が……!?」
玄武先生「ついに、起きてしまいましたか……」
天才「やっぱりそう踏んでたかい」
朱雀先生「何だその言い草はよぉ」
天才「あん?」
朱雀先生「てめぇらの指示だろうがっ!!」
天才「……おいおい、なんか勘違いしてねーか?」
朱雀先生「あぁ!?」
天才「悪いが今回の騒動は、軍は一切絡んじゃいねぇ」
朱雀先生「ふざけるな! 今更知りませんで済むと思ってんのかよ!」
玄武先生「朱雀、落ち着きたまえ」
天才「なーんか勘違いしてるみてぇだが、国軍は関与してねーぞ」
586: ◆1otsuV0WFc:2011/07/10(日) 23:16:59.67:v7qUxfg1o (4/11)
青龍先生「どういう事じゃ?」
天才「大召喚士の提言なんぞ、軍はとっくに突っぱねてんだよ」
朱雀先生「はぁ!? 意味が分かんねーんだよ!」
天才「こっちだって分かるかよ。昨日の今日だぞ」
玄武先生「では、大召喚士さんはご自分の意思で……?」
天才「もしくは、誰かがそそのかしたか……だな」
青龍先生「そそのかした? 一体誰がそんな事を……」
天才「とにかく、今は憶測の域を過ぎねぇ。ひとまず本部まで来てくれや」
玄武先生「白虎はまだ戻ってないのですか?」
青龍先生「うむ。仕方ない、先に行くとするか」
朱雀先生「……ったく、何でわざわざ本部くんだりまで行かにゃならねーんだよ」
天才「あーじゃあアンタは来なくてもいいぞぉ」
朱雀先生「行きゃあいいんだろうがクソガキ!!」
青龍先生「これ以上厄介な事にならなきゃいいがの」
玄武先生「……うん」
青龍先生「どういう事じゃ?」
天才「大召喚士の提言なんぞ、軍はとっくに突っぱねてんだよ」
朱雀先生「はぁ!? 意味が分かんねーんだよ!」
天才「こっちだって分かるかよ。昨日の今日だぞ」
玄武先生「では、大召喚士さんはご自分の意思で……?」
天才「もしくは、誰かがそそのかしたか……だな」
青龍先生「そそのかした? 一体誰がそんな事を……」
天才「とにかく、今は憶測の域を過ぎねぇ。ひとまず本部まで来てくれや」
玄武先生「白虎はまだ戻ってないのですか?」
青龍先生「うむ。仕方ない、先に行くとするか」
朱雀先生「……ったく、何でわざわざ本部くんだりまで行かにゃならねーんだよ」
天才「あーじゃあアンタは来なくてもいいぞぉ」
朱雀先生「行きゃあいいんだろうがクソガキ!!」
青龍先生「これ以上厄介な事にならなきゃいいがの」
玄武先生「……うん」
587: ◆1otsuV0WFc:2011/07/10(日) 23:18:35.06:v7qUxfg1o (5/11)
…
大元帥「事情は分かって貰えたかな?」
青龍先生「……」
朱雀先生「貰えたかな? じゃねーよ。どうするつもりなんだ」
大元帥「その前に、彼が来たようだね」
白虎先生「……」
玄武先生「白虎、待っていたよ。……どうした?」
白虎先生「……あ、あいつらが……っ!!」
青龍先生「……?」
玄武先生「まさか、3兄弟が!?」
白虎先生「……大召喚士に……くそっ!!」
朱雀先生「殺されたのか!?」
白虎先生「違う! 加担……したそうだ!」
青龍先生「……っ!!」
玄武先生「そう……か……」
…
大元帥「事情は分かって貰えたかな?」
青龍先生「……」
朱雀先生「貰えたかな? じゃねーよ。どうするつもりなんだ」
大元帥「その前に、彼が来たようだね」
白虎先生「……」
玄武先生「白虎、待っていたよ。……どうした?」
白虎先生「……あ、あいつらが……っ!!」
青龍先生「……?」
玄武先生「まさか、3兄弟が!?」
白虎先生「……大召喚士に……くそっ!!」
朱雀先生「殺されたのか!?」
白虎先生「違う! 加担……したそうだ!」
青龍先生「……っ!!」
玄武先生「そう……か……」
588: ◆1otsuV0WFc:2011/07/10(日) 23:20:09.83:v7qUxfg1o (6/11)
…
天才「奴らの狙いは高等召喚獣の独占だ。三下とっ捕まえて吐かせた。間違いねぇ」
カチャッ…カポッ
司令官「……先生方、抑えられるかい?」
青龍先生「無茶言え。何人の召喚士と戦えというんじゃい」
玄武先生「人間同士の争いなど、絶対に止めるべきです」
朱雀先生「どうやって止めんだよ、召喚獣何十体を相手にさせる気だ」
大元帥「とにかく、優先すべきは高等召喚獣の死守だね」
玄武先生「どのように?」
大元帥「本国総出で護衛を出す。希少種メインで守って貰いたい」
朱雀先生「戦いながら護衛もしろってか? 買いかぶり過ぎだろ」
司令官「先に安全な場所は避難させてはどうかな」
青龍先生「安全? 本部か?」
大元帥「本部は万が一の事もある。もっと安全な所があればいいんだが……」
玄武先生「……北は、どうだろうか?」
…
天才「奴らの狙いは高等召喚獣の独占だ。三下とっ捕まえて吐かせた。間違いねぇ」
カチャッ…カポッ
司令官「……先生方、抑えられるかい?」
青龍先生「無茶言え。何人の召喚士と戦えというんじゃい」
玄武先生「人間同士の争いなど、絶対に止めるべきです」
朱雀先生「どうやって止めんだよ、召喚獣何十体を相手にさせる気だ」
大元帥「とにかく、優先すべきは高等召喚獣の死守だね」
玄武先生「どのように?」
大元帥「本国総出で護衛を出す。希少種メインで守って貰いたい」
朱雀先生「戦いながら護衛もしろってか? 買いかぶり過ぎだろ」
司令官「先に安全な場所は避難させてはどうかな」
青龍先生「安全? 本部か?」
大元帥「本部は万が一の事もある。もっと安全な所があればいいんだが……」
玄武先生「……北は、どうだろうか?」
589: ◆1otsuV0WFc:2011/07/10(日) 23:21:31.51:v7qUxfg1o (7/11)
青龍先生「北……!? 逆に危なかろう」
白虎先生「いや、面白いな!」
司令官「何かツテでもあるのかい?」
白虎先生「……私の弟子が住んでいる。そこなら安全です!」
朱雀先生「絶対にか?」
白虎先生「はい! 人里離れた場所ですし、あの2人がいれば……」
青龍先生「2人……? もしや、白虎兄弟か?」
白虎兄弟「そうです! 彼らもかなりの実力者。うってつけかと!」
大元帥「3兄弟は知っているのか?」
白虎先生「……いえっ、知らせてはいません」
青龍先生「……?」
大元帥「ふむ、それならばうってつけかもしれん。身近な者は北へ預けるといい」
白虎先生「玄武、君の子供達を……」
玄武娘「……うん。そうさせて貰うよ」
青龍先生「朱雀、お主の弟子や朱雀本家の連中は?」
青龍先生「北……!? 逆に危なかろう」
白虎先生「いや、面白いな!」
司令官「何かツテでもあるのかい?」
白虎先生「……私の弟子が住んでいる。そこなら安全です!」
朱雀先生「絶対にか?」
白虎先生「はい! 人里離れた場所ですし、あの2人がいれば……」
青龍先生「2人……? もしや、白虎兄弟か?」
白虎兄弟「そうです! 彼らもかなりの実力者。うってつけかと!」
大元帥「3兄弟は知っているのか?」
白虎先生「……いえっ、知らせてはいません」
青龍先生「……?」
大元帥「ふむ、それならばうってつけかもしれん。身近な者は北へ預けるといい」
白虎先生「玄武、君の子供達を……」
玄武娘「……うん。そうさせて貰うよ」
青龍先生「朱雀、お主の弟子や朱雀本家の連中は?」
590: ◆1otsuV0WFc:2011/07/10(日) 23:23:53.64:v7qUxfg1o (8/11)
朱雀先生「弟子? あぁ、朱雀門弟か。1人でどっかプラプラしてて連絡つかん」
玄武先生ならば本家の方々を」
朱雀先生「ああ、連絡しとくよ」
玄武先生「青龍は?」
青龍先生「身寄りはともかく、軍に残した生徒らが心配じゃな」
大元帥「軍内の連中は大丈夫だろう。高等召喚獣は持っていない」
白虎先生「じゃあ朱雀と玄武はすぐに手配を!」
朱雀先生「おう、朱雀本家にはすぐ連絡とる」
玄武先生「うちの娘らもすぐに呼び寄せるよ」
司令官「じゃああとは……大召喚士だねぇ」
大元帥「4人で抑えられるかい?」
朱雀先生「やり方によんだろ」
玄武先生「……」
朱雀先生「ぶっ殺してもいいなら可能だ。生け捕りは不可能だろうな」
大元帥「……成程」
朱雀先生「弟子? あぁ、朱雀門弟か。1人でどっかプラプラしてて連絡つかん」
玄武先生ならば本家の方々を」
朱雀先生「ああ、連絡しとくよ」
玄武先生「青龍は?」
青龍先生「身寄りはともかく、軍に残した生徒らが心配じゃな」
大元帥「軍内の連中は大丈夫だろう。高等召喚獣は持っていない」
白虎先生「じゃあ朱雀と玄武はすぐに手配を!」
朱雀先生「おう、朱雀本家にはすぐ連絡とる」
玄武先生「うちの娘らもすぐに呼び寄せるよ」
司令官「じゃああとは……大召喚士だねぇ」
大元帥「4人で抑えられるかい?」
朱雀先生「やり方によんだろ」
玄武先生「……」
朱雀先生「ぶっ殺してもいいなら可能だ。生け捕りは不可能だろうな」
大元帥「……成程」
591: ◆1otsuV0WFc:2011/07/10(日) 23:25:38.47:v7qUxfg1o (9/11)
――……
戦士「にわかには信じられねぇな……っ」
召喚士「本当にそんな事が40年前に……」
青龍先生「無理もないわい。歴史書からもほとんどが抹消された出来事じゃ」
青年兵「しかしこの資料にはおよそ1ヶ月程度で収束したとありますが……」
青龍先生「……うむ。その通りじゃ」
魔道士「何か……あったんですか?」
青龍先生「大召喚士が死んだのじゃ」
盗賊「……まさか」
青龍先生「いや、結局儂らは何も手を下せなかった」
名代「……」
青龍先生「召喚士の便利なところは召喚獣を討てば済む、という事じゃ」
召喚士「あっ、そうか! 召喚獣を倒せば魔力枯渇で……」
青龍先生「命を取らずとも戦闘不能には追い込める」
青龍士官「それでは一体何が……」
――……
戦士「にわかには信じられねぇな……っ」
召喚士「本当にそんな事が40年前に……」
青龍先生「無理もないわい。歴史書からもほとんどが抹消された出来事じゃ」
青年兵「しかしこの資料にはおよそ1ヶ月程度で収束したとありますが……」
青龍先生「……うむ。その通りじゃ」
魔道士「何か……あったんですか?」
青龍先生「大召喚士が死んだのじゃ」
盗賊「……まさか」
青龍先生「いや、結局儂らは何も手を下せなかった」
名代「……」
青龍先生「召喚士の便利なところは召喚獣を討てば済む、という事じゃ」
召喚士「あっ、そうか! 召喚獣を倒せば魔力枯渇で……」
青龍先生「命を取らずとも戦闘不能には追い込める」
青龍士官「それでは一体何が……」
592: ◆1otsuV0WFc:2011/07/10(日) 23:26:44.82:v7qUxfg1o (10/11)
……――
玄武先生「どういう……事です……?」
天才「だから、大召喚士が死んだって言ったんだよ」
青龍先生「誰がやったんだ!? まさか……お主か!?」
天才「ちげーよ。魔物にやられたみてぇだ」
白虎先生「――!?」
天才「……まぁ、こっちとしちゃこれでようやく一段落……」
朱雀先生「よかねぇだろうが!!」
玄武先生「……」
朱雀先生「大勢の召喚士が死んだ! 本家のジジイも死んだ!」
青龍先生「……」
朱雀先生「全部てめぇらの責任だろうが!!」
天才「……そうかもな」
朱雀先生「なんだその態度はよぉ!!」
天才「とにかくだ、これで事態は収束する。反乱はもう完全鎮圧するだろ」
……――
玄武先生「どういう……事です……?」
天才「だから、大召喚士が死んだって言ったんだよ」
青龍先生「誰がやったんだ!? まさか……お主か!?」
天才「ちげーよ。魔物にやられたみてぇだ」
白虎先生「――!?」
天才「……まぁ、こっちとしちゃこれでようやく一段落……」
朱雀先生「よかねぇだろうが!!」
玄武先生「……」
朱雀先生「大勢の召喚士が死んだ! 本家のジジイも死んだ!」
青龍先生「……」
朱雀先生「全部てめぇらの責任だろうが!!」
天才「……そうかもな」
朱雀先生「なんだその態度はよぉ!!」
天才「とにかくだ、これで事態は収束する。反乱はもう完全鎮圧するだろ」
593: ◆1otsuV0WFc:2011/07/10(日) 23:31:52.50:v7qUxfg1o (11/11)
――……
青年兵「つまり、大召喚士という方は魔物にやられたという事ですか?」
青龍先生「らしいのぉ。発見時には既に死亡していたそうじゃ」
召喚士「……」
青龍先生「双方、誰が敵味方とも分からず戦い、しまいには朱雀本家の長まで……」
朱雀嬢「先生、お話の最中申し訳ありませんが、少し具合が悪いのでこれで失礼致しますわ」
魔道士「朱雀嬢ちゃん……? だ、大丈夫!?」
朱雀嬢「ええ、先にホテルへ戻らせて頂きますわ」
玄武娘「あっ、それじゃ私も一緒に行くですの! おやすみなさいですのっ!」
戦士「……何だ?」
盗賊「疲れたんじゃないかな。時間も時間だし……」
召喚士「……」
青龍先生「話が長くなってしまったの。そろそろお終いとするかの」
青年兵「最後に、この……3兄弟の事だけ宜しいですか?」
青龍先生「……うむ、構わんよ」
――……
青年兵「つまり、大召喚士という方は魔物にやられたという事ですか?」
青龍先生「らしいのぉ。発見時には既に死亡していたそうじゃ」
召喚士「……」
青龍先生「双方、誰が敵味方とも分からず戦い、しまいには朱雀本家の長まで……」
朱雀嬢「先生、お話の最中申し訳ありませんが、少し具合が悪いのでこれで失礼致しますわ」
魔道士「朱雀嬢ちゃん……? だ、大丈夫!?」
朱雀嬢「ええ、先にホテルへ戻らせて頂きますわ」
玄武娘「あっ、それじゃ私も一緒に行くですの! おやすみなさいですのっ!」
戦士「……何だ?」
盗賊「疲れたんじゃないかな。時間も時間だし……」
召喚士「……」
青龍先生「話が長くなってしまったの。そろそろお終いとするかの」
青年兵「最後に、この……3兄弟の事だけ宜しいですか?」
青龍先生「……うむ、構わんよ」
594:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/11(月) 00:10:14.91:qSIDz+vAO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
595:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/11(月) 05:22:47.33:1J2OnmS10 (1/1)
いちおつ
朱雀嬢は朱雀本家と何か関わりがあるのかな?
いちおつ
朱雀嬢は朱雀本家と何か関わりがあるのかな?
596: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 17:47:54.07:zldobvTYo (1/15)
……――
白虎先生「やはり……信じられん!!」
ダンッ!!
白虎先生「何が反逆者かっ! 大召喚士に誑かされたに決まっている!」
玄武先生「もちろんです……。あの子達はそんなに愚かじゃない」
タッタッタ…バンッ!!
青龍先生「白虎三男が見つかったそうだ! 息もあるっ!」
朱雀先生「何ぃ!?」
青龍先生「北の森で見つかったそうじゃ」
玄武先生「北の森って……大召喚士が遺体で見つかった場所!?」
青龍先生「そのすぐ近くだそうだ。とにかく命に別状はない」
白虎先生「今は……どこに!?」
青龍先生「病院へ搬送された」
白虎先生「すぐに向かいましょう!」
青龍先生「うむ」
……――
白虎先生「やはり……信じられん!!」
ダンッ!!
白虎先生「何が反逆者かっ! 大召喚士に誑かされたに決まっている!」
玄武先生「もちろんです……。あの子達はそんなに愚かじゃない」
タッタッタ…バンッ!!
青龍先生「白虎三男が見つかったそうだ! 息もあるっ!」
朱雀先生「何ぃ!?」
青龍先生「北の森で見つかったそうじゃ」
玄武先生「北の森って……大召喚士が遺体で見つかった場所!?」
青龍先生「そのすぐ近くだそうだ。とにかく命に別状はない」
白虎先生「今は……どこに!?」
青龍先生「病院へ搬送された」
白虎先生「すぐに向かいましょう!」
青龍先生「うむ」
597: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 17:49:53.41:zldobvTYo (2/15)
…
白虎三男「……ぅ」
白虎先生「おいっ! 大丈夫か!? おい!!」
白虎三男「……お父……さん」
天才「何があったか話せるか?」
青龍先生「何も今でなくとも良かろう」
天才「収束してるとはいえ終わったわけじゃねぇ。事態は急を要するんだ」
白虎先生「……っ」
天才「お前ら大召喚士と行動してたのは分かってる。何があった?」
白虎三男「……わかんない……でも、大召喚士さんとお兄ちゃんが……」
玄武先生「!?」
白虎三男「白虎長男兄ちゃんが大召喚士さんに攻撃して……」
朱雀先生「何て事だよ……くそっ!」
白虎三男「そしたら、大召喚士が怒ってた。でも、お兄ちゃんも怒ってた」
玄武先生「……」
…
白虎三男「……ぅ」
白虎先生「おいっ! 大丈夫か!? おい!!」
白虎三男「……お父……さん」
天才「何があったか話せるか?」
青龍先生「何も今でなくとも良かろう」
天才「収束してるとはいえ終わったわけじゃねぇ。事態は急を要するんだ」
白虎先生「……っ」
天才「お前ら大召喚士と行動してたのは分かってる。何があった?」
白虎三男「……わかんない……でも、大召喚士さんとお兄ちゃんが……」
玄武先生「!?」
白虎三男「白虎長男兄ちゃんが大召喚士さんに攻撃して……」
朱雀先生「何て事だよ……くそっ!」
白虎三男「そしたら、大召喚士が怒ってた。でも、お兄ちゃんも怒ってた」
玄武先生「……」
598: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 17:50:36.31:zldobvTYo (3/15)
白虎三男「そしたら、お兄ちゃんが逃げて、大召喚士が追っかけてった」
天才「……それで?」
白虎三男「僕と次男にいちゃんも追っかけた」
白虎先生「長男は!? 長男は無事なのか……っ!?」
白虎三男「わかんないよぉ。でも大召喚士さんんは死んじゃった……」
青龍先生「……見たのか?」
白虎三男「よく分からないけど、魔物が現れて……大召喚士さん死んじゃった」
朱雀先生「どういう事だっ!!」
天才「長男はどこへ行った?」
白虎三男「魔物と一緒に……どっか行っちゃった……」
青龍先生「――っ!!」
天才「これで決まったな」
玄武先生「待って下さい! 結論を出すにはまだ――」
天才「魔物と去った奴によぉ、他にどんな結論があるんだよ」
玄武先生「……っ」
白虎三男「そしたら、お兄ちゃんが逃げて、大召喚士が追っかけてった」
天才「……それで?」
白虎三男「僕と次男にいちゃんも追っかけた」
白虎先生「長男は!? 長男は無事なのか……っ!?」
白虎三男「わかんないよぉ。でも大召喚士さんんは死んじゃった……」
青龍先生「……見たのか?」
白虎三男「よく分からないけど、魔物が現れて……大召喚士さん死んじゃった」
朱雀先生「どういう事だっ!!」
天才「長男はどこへ行った?」
白虎三男「魔物と一緒に……どっか行っちゃった……」
青龍先生「――っ!!」
天才「これで決まったな」
玄武先生「待って下さい! 結論を出すにはまだ――」
天才「魔物と去った奴によぉ、他にどんな結論があるんだよ」
玄武先生「……っ」
599: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 17:52:59.27:zldobvTYo (4/15)
――……
召喚士「つまり、白虎長男が魔物と組んでいた……!?」
青龍先生「真実は分からぬ。じゃが現状をみればそうなのやもしれんな」
魔道士「現状……?」
召喚士「白虎長男は……あの、コートの男ですよね?」
青龍先生「そうじゃ。2代目白虎先生……まぁ、名ばかりのものじゃがの」
青年兵「そして白虎三男、いや……東方副司令は国軍へ……」
青龍先生「白虎の跡継ぎとしてな」
戦士「待ってくれ、白虎次男て人はどうなったんだ?」
召喚士「東方副司令は亡くなったと言っていましたが……」
青龍先生「みたいじゃの。儂も連絡は取っておらんかったからの」
盗賊「……じゃあ、行方不明に?」
青龍先生「いや、あの反乱後は北に逃げた連中と暮らしておったようじゃ」
召喚士「白虎先生の弟子や玄武先生の娘さんですね?」
青龍先生「そうじゃ。確か……最北の村じゃったかの」
――……
召喚士「つまり、白虎長男が魔物と組んでいた……!?」
青龍先生「真実は分からぬ。じゃが現状をみればそうなのやもしれんな」
魔道士「現状……?」
召喚士「白虎長男は……あの、コートの男ですよね?」
青龍先生「そうじゃ。2代目白虎先生……まぁ、名ばかりのものじゃがの」
青年兵「そして白虎三男、いや……東方副司令は国軍へ……」
青龍先生「白虎の跡継ぎとしてな」
戦士「待ってくれ、白虎次男て人はどうなったんだ?」
召喚士「東方副司令は亡くなったと言っていましたが……」
青龍先生「みたいじゃの。儂も連絡は取っておらんかったからの」
盗賊「……じゃあ、行方不明に?」
青龍先生「いや、あの反乱後は北に逃げた連中と暮らしておったようじゃ」
召喚士「白虎先生の弟子や玄武先生の娘さんですね?」
青龍先生「そうじゃ。確か……最北の村じゃったかの」
600: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 17:56:23.02:zldobvTYo (5/15)
召喚士「……最……北?」
青年兵「最北って……召喚士さん……っ」
召喚士「最北の村に……いたんですか?」
青龍先生「もう古い話になるがの」
召喚士「最北……最北の……村……」
キィンキィンキィン
――『……を……頼……む』
――『おいっ! しっかりしろぉ!』
――『……ごめんね……ごめ……』
名代「……召喚士殿?」
召喚士「!? あ、あぁ……すみません……」
青年兵「……今日は、ここまでと致しましょうか」
青龍先生「そうじゃな、そうしよう」
魔道士「ありがとうございました……っ!」
青龍先生「こっちこそありがとうよ、老人の長話に付き合って貰ってのぉ」
召喚士「……最……北?」
青年兵「最北って……召喚士さん……っ」
召喚士「最北の村に……いたんですか?」
青龍先生「もう古い話になるがの」
召喚士「最北……最北の……村……」
キィンキィンキィン
――『……を……頼……む』
――『おいっ! しっかりしろぉ!』
――『……ごめんね……ごめ……』
名代「……召喚士殿?」
召喚士「!? あ、あぁ……すみません……」
青年兵「……今日は、ここまでと致しましょうか」
青龍先生「そうじゃな、そうしよう」
魔道士「ありがとうございました……っ!」
青龍先生「こっちこそありがとうよ、老人の長話に付き合って貰ってのぉ」
601: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 17:57:14.69:zldobvTYo (6/15)
カツカツカツ
青年兵「……先生!!」
青龍先生「んー?」
青年兵「明日は……頑張りましょう……」
青龍先生「……そうじゃな。頑張ろうぞ。ひょっひょ!」
カツカツカツカツ…
青龍士官「明日で……最後、か」
青年兵「とてもそんな背中には見えないな」
青龍士官「……ああ。むしろ生気に満ちた力強……い……」
クルッ…ゴシゴシ
青龍士官「……先に、失礼する」
青年兵「うん。おやすみ」
カツカツカツ…
名代「それでは私も。また明朝……失礼」
召喚士「はい。お疲れ様でした」
カツカツカツ
青年兵「……先生!!」
青龍先生「んー?」
青年兵「明日は……頑張りましょう……」
青龍先生「……そうじゃな。頑張ろうぞ。ひょっひょ!」
カツカツカツカツ…
青龍士官「明日で……最後、か」
青年兵「とてもそんな背中には見えないな」
青龍士官「……ああ。むしろ生気に満ちた力強……い……」
クルッ…ゴシゴシ
青龍士官「……先に、失礼する」
青年兵「うん。おやすみ」
カツカツカツ…
名代「それでは私も。また明朝……失礼」
召喚士「はい。お疲れ様でした」
602: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 17:58:57.11:zldobvTYo (7/15)
カツカツカツ…
召喚士「……」
青年兵「召喚士さん」
召喚士「青年兵くん、お疲れ様」
青年兵「あ、いえ……っ。それよりも……思わぬ手掛かりですね」
召喚士「……」
魔道士「手掛かりって……」
青年兵「青龍先生の話です。何か、見えてきました」
召喚士「……俺には何も……分からないよ」
戦士「最北っつったら召喚士の故郷だよな? まさかそこに……」
青年兵「白虎先生の弟子に玄武先生の娘。そして……白虎次男」
盗賊「……何か……あるな」
召喚士「でも、今はするべき事があるからね」
青年兵「ですね。手助けが必要な時は遠慮なく言って下さい」
召喚士「うん、ありがとう」
カツカツカツ…
召喚士「……」
青年兵「召喚士さん」
召喚士「青年兵くん、お疲れ様」
青年兵「あ、いえ……っ。それよりも……思わぬ手掛かりですね」
召喚士「……」
魔道士「手掛かりって……」
青年兵「青龍先生の話です。何か、見えてきました」
召喚士「……俺には何も……分からないよ」
戦士「最北っつったら召喚士の故郷だよな? まさかそこに……」
青年兵「白虎先生の弟子に玄武先生の娘。そして……白虎次男」
盗賊「……何か……あるな」
召喚士「でも、今はするべき事があるからね」
青年兵「ですね。手助けが必要な時は遠慮なく言って下さい」
召喚士「うん、ありがとう」
603: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 18:00:40.65:zldobvTYo (8/15)
それからホテルへ戻って、俺はすぐにベッドへ入った。
召喚士「……」
普段なら酒を片手に話し掛けてくる戦士も、この時ばかりは無言でベッドへ潜った。
召喚士「……」
もちろん青龍先生の事もあったけど、それ以上に頭がこんがらがってた。
召喚士「……」
寝たいのに眠れない。少し熱っぽいのも自分で分かった。
召喚士「……」
色んな事が頭をよぎった。知っていい事なのか……悪い事なのか。
召喚士「……」
師匠は知っていたんだろうか。そして俺は……何を知るべきなんだろうか
召喚士「……」
不安と好奇心が半々。今思えば、知ってよかった気持ちが強い……かな。
召喚士「……」
そして俺らは、運命の朝を迎えた。
それからホテルへ戻って、俺はすぐにベッドへ入った。
召喚士「……」
普段なら酒を片手に話し掛けてくる戦士も、この時ばかりは無言でベッドへ潜った。
召喚士「……」
もちろん青龍先生の事もあったけど、それ以上に頭がこんがらがってた。
召喚士「……」
寝たいのに眠れない。少し熱っぽいのも自分で分かった。
召喚士「……」
色んな事が頭をよぎった。知っていい事なのか……悪い事なのか。
召喚士「……」
師匠は知っていたんだろうか。そして俺は……何を知るべきなんだろうか
召喚士「……」
不安と好奇心が半々。今思えば、知ってよかった気持ちが強い……かな。
召喚士「……」
そして俺らは、運命の朝を迎えた。
604: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 18:01:31.31:zldobvTYo (9/15)
…
青年兵「おはようございます。それでは出発致しましょうか」
召喚士「……うん」
青年兵「朱雀先生、玄武先生、名代様、白虎長殿は前の馬車へ」
青龍士官「以外の皆様は、私と後方の馬車へお願い致します」
魔道士「はい」
テクテクテク…
召喚士「……青龍先生」
青龍先生「おはようさん、よう眠れたか?」
召喚士「……いえ」
青龍先生「ひょっひょ、儂もじゃよ」
玄武娘「失礼しますですの」
青年兵「それでは出発致します」
青龍先生「うむ、行こうか」
召喚士「……はい」
…
青年兵「おはようございます。それでは出発致しましょうか」
召喚士「……うん」
青年兵「朱雀先生、玄武先生、名代様、白虎長殿は前の馬車へ」
青龍士官「以外の皆様は、私と後方の馬車へお願い致します」
魔道士「はい」
テクテクテク…
召喚士「……青龍先生」
青龍先生「おはようさん、よう眠れたか?」
召喚士「……いえ」
青龍先生「ひょっひょ、儂もじゃよ」
玄武娘「失礼しますですの」
青年兵「それでは出発致します」
青龍先生「うむ、行こうか」
召喚士「……はい」
605: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 18:02:59.94:zldobvTYo (10/15)
パッカパッカパッカ…
青年兵「先日お話した通り、我らは青龍先生の補佐を行います」
名代「うむ」
青年兵「青龍先生、ご説明を」
青龍先生「お主らには一旦、魔力を受け止める器となって貰う」
召喚士「器……?」
青龍先生「封印には4人の魔力を膨大に要しておる」
玄武娘「……」
青龍先生「それを一時的に開放する際、逃がさず受け止めて貰うのじゃ」
名代「成程」
青龍先生「そこへ名代殿の式神をぶつけ、無理矢理五行を作り出す」
青年兵「不安定で危険ではないですか?」
青龍先生「それを儂が一手に受け止める。暴走しようが関係あるまい」
召喚士「……」
青龍先生「どうせ死ぬんじゃからの」
パッカパッカパッカ…
青年兵「先日お話した通り、我らは青龍先生の補佐を行います」
名代「うむ」
青年兵「青龍先生、ご説明を」
青龍先生「お主らには一旦、魔力を受け止める器となって貰う」
召喚士「器……?」
青龍先生「封印には4人の魔力を膨大に要しておる」
玄武娘「……」
青龍先生「それを一時的に開放する際、逃がさず受け止めて貰うのじゃ」
名代「成程」
青龍先生「そこへ名代殿の式神をぶつけ、無理矢理五行を作り出す」
青年兵「不安定で危険ではないですか?」
青龍先生「それを儂が一手に受け止める。暴走しようが関係あるまい」
召喚士「……」
青龍先生「どうせ死ぬんじゃからの」
606: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 18:03:45.09:zldobvTYo (11/15)
パッカパッカパッカ…
戦士「なぁ、昨日の話どう思う?」
魔道士「……?」
戦士「青龍先生が言ってたいよな。最北の村に避難した……って」
盗賊「ああ」
戦士「召喚士と無関係に思えるか?」
魔道士「……いえ」
戦士「だよな」
盗賊「召喚士の出生と秘密が……?」
戦士「いや、それは分かんねーよ。だが、因果関係はあると思うがなぁ」
魔道士「私も……そう思います」
盗賊「……同意だな」
戦士「本人次第だが、色々と調べてみる価値はあると思う」
魔道士「そう……ですよね」
盗賊「あとは召喚士の……気持ち次第か」
パッカパッカパッカ…
戦士「なぁ、昨日の話どう思う?」
魔道士「……?」
戦士「青龍先生が言ってたいよな。最北の村に避難した……って」
盗賊「ああ」
戦士「召喚士と無関係に思えるか?」
魔道士「……いえ」
戦士「だよな」
盗賊「召喚士の出生と秘密が……?」
戦士「いや、それは分かんねーよ。だが、因果関係はあると思うがなぁ」
魔道士「私も……そう思います」
盗賊「……同意だな」
戦士「本人次第だが、色々と調べてみる価値はあると思う」
魔道士「そう……ですよね」
盗賊「あとは召喚士の……気持ち次第か」
607: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 18:04:28.20:zldobvTYo (12/15)
パッカパッカパッカ…
青龍先生「その五行を再びパズズへぶつけた後、儂が最後の五行を放つ」
青年兵「五行の重ねがけ……ですか」
召喚士「その五行を、俺らが撃てばいいんじゃないですか!?」
青龍先生「それはならん。先も言った通り、最初の五行が不安定なのじゃ」
玄武娘「……っ」
青龍先生「ただですら器となるお主らには、負担が大きすぎるわい」
青年兵「……だから、先生にしか出来ないと」
青龍先生「わざわざ寝ている獅子を起こす必要もなかろう」
召喚士「俺らに……出来ますでしょうか?」
青龍先生「やって貰わにゃあ困るわい。まぁ安心せい……お主らなら出来る」
玄武娘「……」
青龍先生「でなくば、こんな事を頼んだりせんわい。ひょっひょ」
青年兵「間もなく……港です」
青龍先生「船で南へ入れば、遺跡まですぐじゃわい」
パッカパッカパッカ…
青龍先生「その五行を再びパズズへぶつけた後、儂が最後の五行を放つ」
青年兵「五行の重ねがけ……ですか」
召喚士「その五行を、俺らが撃てばいいんじゃないですか!?」
青龍先生「それはならん。先も言った通り、最初の五行が不安定なのじゃ」
玄武娘「……っ」
青龍先生「ただですら器となるお主らには、負担が大きすぎるわい」
青年兵「……だから、先生にしか出来ないと」
青龍先生「わざわざ寝ている獅子を起こす必要もなかろう」
召喚士「俺らに……出来ますでしょうか?」
青龍先生「やって貰わにゃあ困るわい。まぁ安心せい……お主らなら出来る」
玄武娘「……」
青龍先生「でなくば、こんな事を頼んだりせんわい。ひょっひょ」
青年兵「間もなく……港です」
青龍先生「船で南へ入れば、遺跡まですぐじゃわい」
608: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 18:05:12.15:zldobvTYo (13/15)
…
魔道士「あっ、船が来ましたよ!」
戦士「……なぁ」
朱雀嬢「はい?」
戦士「お前さん、昨日の話と何か関係あんのか?」
朱雀嬢「……どういう意味かしら?」
戦士「いや、別に気にしないでくれ。ちょっと個人的に気になっただけなんだ」
朱雀嬢「……そう」
盗賊「……」
青龍士官「このまま船へ進みます。降りる場合は乗船後で構いませんね?」
戦士「ん、ああ」
朱雀嬢「……」
戦士「……」
青龍士官「では、乗船します」
魔道士「はいっ」
…
魔道士「あっ、船が来ましたよ!」
戦士「……なぁ」
朱雀嬢「はい?」
戦士「お前さん、昨日の話と何か関係あんのか?」
朱雀嬢「……どういう意味かしら?」
戦士「いや、別に気にしないでくれ。ちょっと個人的に気になっただけなんだ」
朱雀嬢「……そう」
盗賊「……」
青龍士官「このまま船へ進みます。降りる場合は乗船後で構いませんね?」
戦士「ん、ああ」
朱雀嬢「……」
戦士「……」
青龍士官「では、乗船します」
魔道士「はいっ」
609: ◆1otsuV0WFc:2011/07/11(月) 18:07:12.39:zldobvTYo (14/15)
ザザーン…
召喚士「……あれ? 青龍先生は?」
青年兵「馬車内でいいそうです」
召喚士「そっか」
青年兵「……ふと、思い出します」
召喚士「ん?」
青年兵「3人で南へ行き、修行なんかも「しましたよね」
召喚士「あぁ、あの時は船じゃなかったけどね……ははっ」
青年兵「それから召喚フェスで戦って、青龍先生に見て貰ったり……」
召喚士「あの時は完敗だったよ」
青年兵「でも召喚士さんは、召喚子さんとしても戦ってたわけで……」
召喚士「……その話はよそうよ、は……ははっ」
青年兵「始めて3人で戦ったのは、北関でしたね」
召喚士「……うん。始めて見たバハムート。圧倒されたなぁ」
青年兵「……ええ」
ザザーン…
召喚士「……あれ? 青龍先生は?」
青年兵「馬車内でいいそうです」
召喚士「そっか」
青年兵「……ふと、思い出します」
召喚士「ん?」
青年兵「3人で南へ行き、修行なんかも「しましたよね」
召喚士「あぁ、あの時は船じゃなかったけどね……ははっ」
青年兵「それから召喚フェスで戦って、青龍先生に見て貰ったり……」
召喚士「あの時は完敗だったよ」
青年兵「でも召喚士さんは、召喚子さんとしても戦ってたわけで……」
召喚士「……その話はよそうよ、は……ははっ」
青年兵「始めて3人で戦ったのは、北関でしたね」
召喚士「……うん。始めて見たバハムート。圧倒されたなぁ」
青年兵「……ええ」
610:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/11(月) 18:14:49.48:zldobvTYo (15/15)
立て続けに短い投下ですみません…!
もうちょっとで終わると思いますので…
それでは失礼致します。ご支援感謝感謝!ノシ
立て続けに短い投下ですみません…!
もうちょっとで終わると思いますので…
それでは失礼致します。ご支援感謝感謝!ノシ
611:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/11(月) 20:36:54.35:0KSoT6WT0 (1/1)
一乙
北の森ってバフォメットさんがいるところだったか?
一乙
北の森ってバフォメットさんがいるところだったか?
612:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/11(月) 20:56:36.50:qklLdw7AO (1/1)
>>1乙
連載初期の頃から気になっていた召喚士出生の謎がいよいよ解明されるのか…胸熱
>>1乙
連載初期の頃から気になっていた召喚士出生の謎がいよいよ解明されるのか…胸熱
613:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/11(月) 21:52:38.08:HLMQmVTAO (1/1)
寸止めンギモヂイイイイイイイイ!!
寸止めンギモヂイイイイイイイイ!!
614:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/11(月) 22:02:00.39:renMducFo (1/1)
一乙!
召喚士の一人称視点の書き方って何気に初めてじゃね!?
いいねいいね!
一乙!
召喚士の一人称視点の書き方って何気に初めてじゃね!?
いいねいいね!
615:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/11(月) 22:55:36.52:Lp6SaBs/o (1/1)
乙
なにげに名代さんて負担大きいよね
乙
なにげに名代さんて負担大きいよね
616:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/11(月) 23:18:23.85:fNrFJRnAO (1/1)
大軍師→孔明
名代さん→横山漫画の魯粛
なイメージ
大軍師→孔明
名代さん→横山漫画の魯粛
なイメージ
617:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2011/07/12(火) 00:32:58.65:syfpqe0So (1/1)
名代さんはヒカルの碁のサイのイメージだわ
名代さんはヒカルの碁のサイのイメージだわ
618:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/12(火) 00:46:40.73:ESKqJk4AO (1/2)
イメージとか再生厨はスレが荒れる原因なんでやめた方がいい
そういうのは頭の中だけに留めておこうぜ
イメージとか再生厨はスレが荒れる原因なんでやめた方がいい
そういうのは頭の中だけに留めておこうぜ
619:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/07/12(火) 00:59:10.18:rWcYBKWOo (1/1)
召喚と違って式神は事前準備だからそこまで負担はないんじゃね
咄嗟の柔軟性がない代わりに魔翌力の管理ができるのが特色なんだから
召喚と違って式神は事前準備だからそこまで負担はないんじゃね
咄嗟の柔軟性がない代わりに魔翌力の管理ができるのが特色なんだから
620:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/12(火) 04:04:10.75:2zDUNnvLo (1/1)
召還士→ロビン
戦士→ジェラルド
盗賊→シバ
魔道士→ジャスミン
召還士→ロビン
戦士→ジェラルド
盗賊→シバ
魔道士→ジャスミン
621:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/12(火) 04:09:02.32:oiwtGDdDO (1/1)
黄金の太陽面白いよな
天才はジャック・スパロウって感じ
黄金の太陽面白いよな
天才はジャック・スパロウって感じ
622:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/12(火) 05:45:11.17:8unGnSUDO (1/1)
黄金の太陽はおもしろいけど全然違うだろ
ここで話す話題じゃないが
黄金の太陽はおもしろいけど全然違うだろ
ここで話す話題じゃないが
623:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/12(火) 05:51:15.50:DuYpHUqA0 (1/1)
1おつ
ついに召喚士の出生の秘密が…
1おつ
ついに召喚士の出生の秘密が…
624:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県):2011/07/12(火) 18:10:52.45:vcNWwgaa0 (1/1)
__
/。 \
|ノ ゚|
ノ ゴ ハ
__
/。 \
|ノ ゚|
ノ ゴ ハ
625: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:22:55.60:ohZll7lho (1/22)
思い出話に華を咲かせているうちに、船はもう山あいの町へと到着した。
召喚士「海路が開通して、遺跡まであっと言う間だね」
青年兵「ええ。南は特産物も魅力的なので商業価値も高まりましたよ」
俺も青年兵くんも、それから先は当たり障りのない話をしていた。
召喚士「いやぁ、南は本国以上に暑いねぇ」
青年兵「そうですね、体調管理には気を付けないといけませんね」
お互いこれから起きる事を少しでも和らげようと、そして、
周囲の皆にも余計な不安を与えまいと、そんな感じだったのかな。
召喚士「この山、結構なだらかなんだけど、やっぱり馬車があると楽だね~」
青年兵「ですよね。でも運動不足にならないか心配ですね……ははっ」
時たま会話が途切れるけれど、どちらかが無理矢理話題を作ってた。
召喚士「それにしても、今日はいい天気だなぁ。雲1つないよ」
青年兵「たまには雨も降ってくれないと、水不足が心配ですね」
無言と同時に押し寄せる不安とか、そういう気持ち……。
悲しい結末から目を背けて逃げ出した……そういう気持ち。
思い出話に華を咲かせているうちに、船はもう山あいの町へと到着した。
召喚士「海路が開通して、遺跡まであっと言う間だね」
青年兵「ええ。南は特産物も魅力的なので商業価値も高まりましたよ」
俺も青年兵くんも、それから先は当たり障りのない話をしていた。
召喚士「いやぁ、南は本国以上に暑いねぇ」
青年兵「そうですね、体調管理には気を付けないといけませんね」
お互いこれから起きる事を少しでも和らげようと、そして、
周囲の皆にも余計な不安を与えまいと、そんな感じだったのかな。
召喚士「この山、結構なだらかなんだけど、やっぱり馬車があると楽だね~」
青年兵「ですよね。でも運動不足にならないか心配ですね……ははっ」
時たま会話が途切れるけれど、どちらかが無理矢理話題を作ってた。
召喚士「それにしても、今日はいい天気だなぁ。雲1つないよ」
青年兵「たまには雨も降ってくれないと、水不足が心配ですね」
無言と同時に押し寄せる不安とか、そういう気持ち……。
悲しい結末から目を背けて逃げ出した……そういう気持ち。
626: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:23:29.98:ohZll7lho (2/22)
~遺跡~
パッカパッカパッカ…ドドォ
青年兵「以前に召喚士さん達が調査してくれましたよね」
召喚士「あ、うん……」
青年兵「その際に道を切り拓いてくれたお陰で、遺跡内には容易に入れます」
ザッザッザ
戦士「さて、行くか」
盗賊「前衛は任せてくれ」
青龍士官「お願い致します。朱雀嬢さんは私と後列へ」
朱雀嬢「……分かりましたわ」
召喚士「俺も、前衛で進むよ」
白虎長「召喚士くん!?」
青龍先生「良い良い。行かせてやろうぞ」
召喚士「……ありがとうございます」
青年兵「それでは……作戦開始!」
~遺跡~
パッカパッカパッカ…ドドォ
青年兵「以前に召喚士さん達が調査してくれましたよね」
召喚士「あ、うん……」
青年兵「その際に道を切り拓いてくれたお陰で、遺跡内には容易に入れます」
ザッザッザ
戦士「さて、行くか」
盗賊「前衛は任せてくれ」
青龍士官「お願い致します。朱雀嬢さんは私と後列へ」
朱雀嬢「……分かりましたわ」
召喚士「俺も、前衛で進むよ」
白虎長「召喚士くん!?」
青龍先生「良い良い。行かせてやろうぞ」
召喚士「……ありがとうございます」
青年兵「それでは……作戦開始!」
627: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:24:06.54:ohZll7lho (3/22)
…
盗賊「……」
ザッザッザ…
魔道士「特に……何もないですね」
戦士「そりゃなぁ。もう魔物も出ないだろうし」
盗賊「魔道士、階段の脇……灯りを」
魔道士「あ、はいっ」
ボウッ…メラメラッ
戦士「ここに来る事も、もうないかと思ってたけどな」
召喚士「……うん」
戦士「でもこれが正真正銘の最後か」
盗賊「……そうだな」
召喚士「色々なものが……解放されるんだ」
戦士「ああ、本当にそうだな」
魔道士「……っ」
…
盗賊「……」
ザッザッザ…
魔道士「特に……何もないですね」
戦士「そりゃなぁ。もう魔物も出ないだろうし」
盗賊「魔道士、階段の脇……灯りを」
魔道士「あ、はいっ」
ボウッ…メラメラッ
戦士「ここに来る事も、もうないかと思ってたけどな」
召喚士「……うん」
戦士「でもこれが正真正銘の最後か」
盗賊「……そうだな」
召喚士「色々なものが……解放されるんだ」
戦士「ああ、本当にそうだな」
魔道士「……っ」
628: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:25:33.77:ohZll7lho (4/22)
魔物が居なければさほど潜るには困難を伴わない遺跡。
道を把握している前衛が備わっている事もあり、一同は予定よりも早く、
遺跡の地下7階へと到達したのであった。
ザッザッザッ…ザッ
玄武娘「ここ……ですの?」
召喚士「いや、もう1つ下です」
戦士「ネクロマンサーのいた所だよな」
盗賊「……ああ」
青龍士官「青年兵」
青年兵「うん。各自、臨戦態勢を」
ザザッ
戦士「……行くぞ」
盗賊「……うん」
戦士と盗賊を筆頭に、召喚士と魔道士が跡に続く。更にはその背後に、
青年兵らが青龍先生の脇を固め、一同は地下8階へと到達した。
魔物が居なければさほど潜るには困難を伴わない遺跡。
道を把握している前衛が備わっている事もあり、一同は予定よりも早く、
遺跡の地下7階へと到達したのであった。
ザッザッザッ…ザッ
玄武娘「ここ……ですの?」
召喚士「いや、もう1つ下です」
戦士「ネクロマンサーのいた所だよな」
盗賊「……ああ」
青龍士官「青年兵」
青年兵「うん。各自、臨戦態勢を」
ザザッ
戦士「……行くぞ」
盗賊「……うん」
戦士と盗賊を筆頭に、召喚士と魔道士が跡に続く。更にはその背後に、
青年兵らが青龍先生の脇を固め、一同は地下8階へと到達した。
629: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:27:02.14:ohZll7lho (5/22)
~遺跡、地下8階~
ジャリッ
玄武娘「ここは……何ですの!?」
戦士「あんまり足元見るなよ」
白虎長「……?」
戦士「焼死体やら……転がってからよ」
朱雀嬢「嫌ああぁぁ!!」
戦士「だから見るなって言ったろ」
青年兵「先生」
青龍先生「うむ。その奥に階段があるじゃろ」
盗賊「……」
かつて遺跡を訪れた召喚士達4人。しかし彼らはその全てを知るわけではない。
目の前に見える階段を降ったその最下層。そこに封印されしパズズがいる。
青龍先生「では、行こうかの」
その声を合図に、一同は最下層へと足を進めた。
~遺跡、地下8階~
ジャリッ
玄武娘「ここは……何ですの!?」
戦士「あんまり足元見るなよ」
白虎長「……?」
戦士「焼死体やら……転がってからよ」
朱雀嬢「嫌ああぁぁ!!」
戦士「だから見るなって言ったろ」
青年兵「先生」
青龍先生「うむ。その奥に階段があるじゃろ」
盗賊「……」
かつて遺跡を訪れた召喚士達4人。しかし彼らはその全てを知るわけではない。
目の前に見える階段を降ったその最下層。そこに封印されしパズズがいる。
青龍先生「では、行こうかの」
その声を合図に、一同は最下層へと足を進めた。
630: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:28:13.61:ohZll7lho (6/22)
~遺跡、最下層~
コオオォォォォ
盗賊「……っ」
戦士「なんか……背筋がゾクゾクするってか、嫌な感じだな」
盗賊「……ああ」
前衛を務める2人は暗闇に目を凝らせながら、ぽつりとつぶやいた。
青年兵「松明を」
青龍士官「ああ」
ボウッ
松明の灯りに照らされた遺跡の最深部。それはただぼんやりと薄暗く、
飾り気のない巨大な部屋が広がっているだけである。
魔道士「ここが……」
青龍先生「封印の地じゃ。さぁ、こっちじゃ」
召喚士「……はい」
中央へ進む青龍先生の後を追い、一同が続く。
~遺跡、最下層~
コオオォォォォ
盗賊「……っ」
戦士「なんか……背筋がゾクゾクするってか、嫌な感じだな」
盗賊「……ああ」
前衛を務める2人は暗闇に目を凝らせながら、ぽつりとつぶやいた。
青年兵「松明を」
青龍士官「ああ」
ボウッ
松明の灯りに照らされた遺跡の最深部。それはただぼんやりと薄暗く、
飾り気のない巨大な部屋が広がっているだけである。
魔道士「ここが……」
青龍先生「封印の地じゃ。さぁ、こっちじゃ」
召喚士「……はい」
中央へ進む青龍先生の後を追い、一同が続く。
631: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:29:23.92:ohZll7lho (7/22)
ザッザッザ
名代「こ……これは……っ!?」
戦士「結界石かぁ!? で、でけぇ……!!」
青龍先生「厳密には結界石の集合体じゃな」
魔道士「集合体……?」
青龍先生「よう見てみい」
召喚士「……?」
魔道士「きゃああぁぁ!!」
朱雀嬢「ひ……っ!!」
戦士「ど、どした!?」
玄武娘「ななな、中に魔物があぁ!!」
召喚士「――!?」
青龍先生「そのインプのような奴が、魔王パズズじゃよ」
青年兵「こっ、これがですか!?」
青龍先生「そうじゃ。魔力を失ったパズズの姿じゃ」
ザッザッザ
名代「こ……これは……っ!?」
戦士「結界石かぁ!? で、でけぇ……!!」
青龍先生「厳密には結界石の集合体じゃな」
魔道士「集合体……?」
青龍先生「よう見てみい」
召喚士「……?」
魔道士「きゃああぁぁ!!」
朱雀嬢「ひ……っ!!」
戦士「ど、どした!?」
玄武娘「ななな、中に魔物があぁ!!」
召喚士「――!?」
青龍先生「そのインプのような奴が、魔王パズズじゃよ」
青年兵「こっ、これがですか!?」
青龍先生「そうじゃ。魔力を失ったパズズの姿じゃ」
632: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:30:35.17:ohZll7lho (8/22)
召喚士「……そういえば、アンラ・マンユの時も似てたな」
青年兵「……?」
召喚士「ほら、魔力を失ったアンラ・マンユは少年のような姿に……」
戦士「あ、あぁ! そういえばそうだったな」
盗賊「これが封印された……魔王」
青龍先生「さて、まずは下準備じゃな」
玄武娘「は、はい! それでは早速――」
青龍先生「待て待て。そうではない」
玄武娘「ほえ?」
青龍先生「下準備とは……青年兵、青龍士官」
青年兵「は、はいっ!」
青龍先生「お主らにはまだ、全てを授けたわけではなかったからのぉ」
青龍士官「……まさか」
青龍先生「最後じゃ、受け取ってくれ。青龍召喚獣……バハムート」
召喚士「!?」
召喚士「……そういえば、アンラ・マンユの時も似てたな」
青年兵「……?」
召喚士「ほら、魔力を失ったアンラ・マンユは少年のような姿に……」
戦士「あ、あぁ! そういえばそうだったな」
盗賊「これが封印された……魔王」
青龍先生「さて、まずは下準備じゃな」
玄武娘「は、はい! それでは早速――」
青龍先生「待て待て。そうではない」
玄武娘「ほえ?」
青龍先生「下準備とは……青年兵、青龍士官」
青年兵「は、はいっ!」
青龍先生「お主らにはまだ、全てを授けたわけではなかったからのぉ」
青龍士官「……まさか」
青龍先生「最後じゃ、受け取ってくれ。青龍召喚獣……バハムート」
召喚士「!?」
633: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:33:00.04:ohZll7lho (9/22)
青年兵「バハムート……」
青龍先生「そう、バハムートじゃ」
ザッ
青龍先生「さーて、それでは早速……」
戦士「こ、ここでやんのか?」
青龍先生「どうせあとで天井まで全てが吹き飛ぶ。手っ取り早いわい。ひょっひょ」
召喚士「少し、下がりましょうか」
魔道士「え、ええ……っ」
ジャリッ
青龍先生「こおおぉぉぉぉ……っ」
青年兵「……」
召喚士「凄い……威圧だ……っ」
名代「一体……どこにこれ程の力を……」
ゴゴゴゴゴゴ…
青龍先生「……出でよ、バハムート!!」
青年兵「バハムート……」
青龍先生「そう、バハムートじゃ」
ザッ
青龍先生「さーて、それでは早速……」
戦士「こ、ここでやんのか?」
青龍先生「どうせあとで天井まで全てが吹き飛ぶ。手っ取り早いわい。ひょっひょ」
召喚士「少し、下がりましょうか」
魔道士「え、ええ……っ」
ジャリッ
青龍先生「こおおぉぉぉぉ……っ」
青年兵「……」
召喚士「凄い……威圧だ……っ」
名代「一体……どこにこれ程の力を……」
ゴゴゴゴゴゴ…
青龍先生「……出でよ、バハムート!!」
634: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:34:31.33:ohZll7lho (10/22)
シュイイィィィィン…ズゴゴゴゴゴッ
青龍先生「……正真正銘、最後の召喚じゃ」
ドドオオォォォォ…
青龍士官「……っ」
青龍先生「とくと見ておけい! バハムートの全てを!」
青年兵「はいっ!」
青龍先生「ぬ……りゃああぁぁぁぁ!!」
バハムート「ガオオォォォォン!!」
ドウンッ!!…キュイイィィィィン
盗賊「天井めがけて撃つ気か!?」
青龍先生「ひょっひょ、気ぃ付けろよぉ!」
ガカアアァァァァ!!…ドッゴオオォォォォン!!
朱雀嬢「きゃああぁぁーっ!!」
戦士「盗賊! 瓦礫を――」
召喚士「行けっ! ゴーレム!」
シュイイィィィィン…ズゴゴゴゴゴッ
青龍先生「……正真正銘、最後の召喚じゃ」
ドドオオォォォォ…
青龍士官「……っ」
青龍先生「とくと見ておけい! バハムートの全てを!」
青年兵「はいっ!」
青龍先生「ぬ……りゃああぁぁぁぁ!!」
バハムート「ガオオォォォォン!!」
ドウンッ!!…キュイイィィィィン
盗賊「天井めがけて撃つ気か!?」
青龍先生「ひょっひょ、気ぃ付けろよぉ!」
ガカアアァァァァ!!…ドッゴオオォォォォン!!
朱雀嬢「きゃああぁぁーっ!!」
戦士「盗賊! 瓦礫を――」
召喚士「行けっ! ゴーレム!」
635: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:35:09.94:ohZll7lho (11/22)
シュイイィィィン
盗賊「魔道士、下がって!」
魔道士「は、はい! きゃっ!」
戦士「朱雀嬢、玄武娘! 俺の後ろに回れ!」
玄武娘「ははは、はいですの!」
ドガッ…ゴシャッ!!
バハムート「ゴアアァァァァ!!」
召喚士「くっ!!」
戦士「くそっ、容赦ねぇな……っ」
青龍先生「隅におればどうという事もないわい。安心せい」
戦士「んな事言ってもよぉ……おわっ!」
タッタッタッタ…
朱雀嬢「青年兵様っ!?」
白虎長「ちょっと2人とも! 早くこっちに……」
青年兵「……いえ、それは出来ません」
シュイイィィィン
盗賊「魔道士、下がって!」
魔道士「は、はい! きゃっ!」
戦士「朱雀嬢、玄武娘! 俺の後ろに回れ!」
玄武娘「ははは、はいですの!」
ドガッ…ゴシャッ!!
バハムート「ゴアアァァァァ!!」
召喚士「くっ!!」
戦士「くそっ、容赦ねぇな……っ」
青龍先生「隅におればどうという事もないわい。安心せい」
戦士「んな事言ってもよぉ……おわっ!」
タッタッタッタ…
朱雀嬢「青年兵様っ!?」
白虎長「ちょっと2人とも! 早くこっちに……」
青年兵「……いえ、それは出来ません」
636: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:36:47.94:ohZll7lho (12/22)
名代「!?」
青龍士官「先生の……バハムートの全てを見届けなくては」
青龍先生「お……おおぉぉぉぉ――!!」
ズッガアアァァァァン!!…ズドドドドオォ…
青龍先生「ぜっ、ぜ……っぜっ……ぐくっ」
青年兵「先生っ!?」
青龍先生「心配すんない。だいじょうじゃよ」
青龍士官「青年兵、そっちの肩を」
青年兵「うん」
ググッ
青龍先生「バハムートの息吹……感じたか?」
青龍士官「……はい。しかと心に」
青龍先生「……専属は解除した。これでお主らもつかえるじゃろ」
青年兵「先生……」
青龍先生「さて、ありがとうよ。もう大丈夫じゃ」
名代「!?」
青龍士官「先生の……バハムートの全てを見届けなくては」
青龍先生「お……おおぉぉぉぉ――!!」
ズッガアアァァァァン!!…ズドドドドオォ…
青龍先生「ぜっ、ぜ……っぜっ……ぐくっ」
青年兵「先生っ!?」
青龍先生「心配すんない。だいじょうじゃよ」
青龍士官「青年兵、そっちの肩を」
青年兵「うん」
ググッ
青龍先生「バハムートの息吹……感じたか?」
青龍士官「……はい。しかと心に」
青龍先生「……専属は解除した。これでお主らもつかえるじゃろ」
青年兵「先生……」
青龍先生「さて、ありがとうよ。もう大丈夫じゃ」
637: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:38:13.78:ohZll7lho (13/22)
ストッ
青龍先生「もう1つ、授けるものがあったな」
青年兵「……」
青龍先生「2代目、青龍先生の名じゃ。まぁ必要もなくなるやもしれんがの」
魔道士「青龍先生……2代目」
青龍先生「この紋章を……受け取ってくれ」
青龍士官「……」
青龍先生「……青龍士官」
青龍士官「――!?」
青龍先生「どうした? ほれ」
青龍士官「……お言葉ですが先生、私より適任者が」
青龍先生「誰じゃ?」
青龍士官「誰って……青年兵……」
青龍先生「……だ、そうじゃが」
青年兵「それはお断りさせて頂きます」
ストッ
青龍先生「もう1つ、授けるものがあったな」
青年兵「……」
青龍先生「2代目、青龍先生の名じゃ。まぁ必要もなくなるやもしれんがの」
魔道士「青龍先生……2代目」
青龍先生「この紋章を……受け取ってくれ」
青龍士官「……」
青龍先生「……青龍士官」
青龍士官「――!?」
青龍先生「どうした? ほれ」
青龍士官「……お言葉ですが先生、私より適任者が」
青龍先生「誰じゃ?」
青龍士官「誰って……青年兵……」
青龍先生「……だ、そうじゃが」
青年兵「それはお断りさせて頂きます」
638: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:39:14.09:ohZll7lho (14/22)
青龍士官「!? 何を言う――」
青年兵「私も適任者は青龍士官が良いと思います」
青龍士官「しかしだな……」
青龍先生「こやつはな、先生の名なんぞに留まっていられる男ではないのじゃ」
青龍士官「……っ」
青龍先生「将として国軍を纏めあげ、将来は国政を担う男じゃ」
青年兵「……」
青龍先生「青龍先生として留まってはいられんのじゃよ」
青龍士官「……それは分かりますが」
青年兵「頼む青龍士官」
青龍士官「……」
青年兵「君には青龍先生として、青龍召喚隊……いや、竜騎士隊を率いて欲しい」
青龍士官「――っ!!」
青龍先生「何もお主が劣っているわけではない。召喚士としての実力なら伯仲じゃ」
青年兵「……だから頼む、青龍士官」
青龍士官「!? 何を言う――」
青年兵「私も適任者は青龍士官が良いと思います」
青龍士官「しかしだな……」
青龍先生「こやつはな、先生の名なんぞに留まっていられる男ではないのじゃ」
青龍士官「……っ」
青龍先生「将として国軍を纏めあげ、将来は国政を担う男じゃ」
青年兵「……」
青龍先生「青龍先生として留まってはいられんのじゃよ」
青龍士官「……それは分かりますが」
青年兵「頼む青龍士官」
青龍士官「……」
青年兵「君には青龍先生として、青龍召喚隊……いや、竜騎士隊を率いて欲しい」
青龍士官「――っ!!」
青龍先生「何もお主が劣っているわけではない。召喚士としての実力なら伯仲じゃ」
青年兵「……だから頼む、青龍士官」
639: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:41:00.75:ohZll7lho (15/22)
青龍士官「…………っ」
ザッ…チャリッ
青龍士官「若輩者ではありますが! 預かりさせて頂きます!」
青龍先生「ひょっひょ、泣くな泣くな。喜ばしい事じゃぞ?」
青龍士官「は……い……っ!!」
青龍先生「……さて、これで授けるべきは全て終えたわい」
ザッザッザ
青龍先生「朱雀先生」
召喚士「は、はいっ!」
青龍先生「お主も、バハムートは見ておったよな?」
召喚士「……はい」
青龍先生「こやつらにもしもの事あらば、頼んだぞ」
召喚士「……俺は……使う気はありません」
青龍先生「……」
召喚士「青龍先生の魂は、この2人がきっと担っていくと信じてますからっ!」
青龍士官「…………っ」
ザッ…チャリッ
青龍士官「若輩者ではありますが! 預かりさせて頂きます!」
青龍先生「ひょっひょ、泣くな泣くな。喜ばしい事じゃぞ?」
青龍士官「は……い……っ!!」
青龍先生「……さて、これで授けるべきは全て終えたわい」
ザッザッザ
青龍先生「朱雀先生」
召喚士「は、はいっ!」
青龍先生「お主も、バハムートは見ておったよな?」
召喚士「……はい」
青龍先生「こやつらにもしもの事あらば、頼んだぞ」
召喚士「……俺は……使う気はありません」
青龍先生「……」
召喚士「青龍先生の魂は、この2人がきっと担っていくと信じてますからっ!」
640: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:42:20.51:ohZll7lho (16/22)
青龍先生「……ひょっひょ、そうじゃな。ああ……そうじゃ」
ザッザッザッザッザ
青龍先生「さて、それでは始めるかの」
召喚士「どうすれば……いいですか?」
青龍先生「まず、各人は結界石の周りに配置しておくれ」
召喚士「行こう、青年兵くん」
青年兵「……はい」
ザッザッザ
白虎長「玄武娘も行くわよ」
玄武娘「はい……ですの」
テクテクテク…ザッ
戦士「いよいよか……」
朱雀嬢「……ですわね」
魔道士「……う、うぐぅ」
盗賊「……」
青龍先生「……ひょっひょ、そうじゃな。ああ……そうじゃ」
ザッザッザッザッザ
青龍先生「さて、それでは始めるかの」
召喚士「どうすれば……いいですか?」
青龍先生「まず、各人は結界石の周りに配置しておくれ」
召喚士「行こう、青年兵くん」
青年兵「……はい」
ザッザッザ
白虎長「玄武娘も行くわよ」
玄武娘「はい……ですの」
テクテクテク…ザッ
戦士「いよいよか……」
朱雀嬢「……ですわね」
魔道士「……う、うぐぅ」
盗賊「……」
641: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:44:15.76:ohZll7lho (17/22)
青龍先生「さーて、それでは召喚士を始めてくれい」
ザッ
白虎長「来……て……ベヒーモス!」
玄武娘「おいで、リヴァイアサン……!」
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
青年兵「出でよ……バハムート!!」
シュイイィィィィン…ドゴゴゴゴゴゴ…
青龍先生「名代殿、頼むぞ」
名代「はっ。我が全てをかけて使役致します」
4体の巨大な召喚獣が四方を囲む中心に、結界石と青龍先生が佇む。
傍らで使役の言葉を唱える名代。その光景は何とも不思議なもので、
浮世離れした世界観が一同は沈黙のまま自然と涙した。
しばらくその状態が続くと、名代は唱えるのをやめた。それは即ち、
式神の使役が完了したという事。いよいよ封印が解かれるという事。
魔王パズズが完全に消滅するその時が、刻一刻と近づいていた。
青龍先生「さーて、それでは召喚士を始めてくれい」
ザッ
白虎長「来……て……ベヒーモス!」
玄武娘「おいで、リヴァイアサン……!」
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
青年兵「出でよ……バハムート!!」
シュイイィィィィン…ドゴゴゴゴゴゴ…
青龍先生「名代殿、頼むぞ」
名代「はっ。我が全てをかけて使役致します」
4体の巨大な召喚獣が四方を囲む中心に、結界石と青龍先生が佇む。
傍らで使役の言葉を唱える名代。その光景は何とも不思議なもので、
浮世離れした世界観が一同は沈黙のまま自然と涙した。
しばらくその状態が続くと、名代は唱えるのをやめた。それは即ち、
式神の使役が完了したという事。いよいよ封印が解かれるという事。
魔王パズズが完全に消滅するその時が、刻一刻と近づいていた。
642: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:45:16.98:ohZll7lho (18/22)
ババッ!!…ドオオォォォォン!!
名代「……完了です」
青龍先生「準備は整った。ではいくぞい!」
パアアァァァァ
戦士「!?」
魔道士「結界石が光って――」
白虎長「先生っ!!」
青龍先生「案ずるな。返してもらうだけじゃわい」
ズズッ…ズズズッ
青年兵「あ……れは……!!」
召喚士「……サラマンダー!?」
ボシュッ!!
サラマンダー「……おう、すっかりジジイになっちまったなぁ」
青龍先生「ひょっひょ、まぁな」
青龍士官「召喚獣……喋って……」
ババッ!!…ドオオォォォォン!!
名代「……完了です」
青龍先生「準備は整った。ではいくぞい!」
パアアァァァァ
戦士「!?」
魔道士「結界石が光って――」
白虎長「先生っ!!」
青龍先生「案ずるな。返してもらうだけじゃわい」
ズズッ…ズズズッ
青年兵「あ……れは……!!」
召喚士「……サラマンダー!?」
ボシュッ!!
サラマンダー「……おう、すっかりジジイになっちまったなぁ」
青龍先生「ひょっひょ、まぁな」
青龍士官「召喚獣……喋って……」
643: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:46:26.79:ohZll7lho (19/22)
青龍先生「封印を一時的に解くぞい」
サラマンダー「魔力が跳ねっ返るぞ?」
青龍先生「かわいい弟子達が受け止めてくれるわい」
ギュイイィィィィン!!…ズガアアァァァァ!!
朱雀嬢「っ!?」
青龍士官「何だ……あれは……!!」
召喚士「サラマンダーの姿が……っ!!」
青龍先生「青龍最大の召喚獣はバハムートじゃが……」
グググッ
青龍先生「青龍最強の召喚獣は……青龍」
魔道士「青……龍!?」
サラマンダーの炎が青白く変化し、その姿が1匹の大きな龍へと変貌する。
召喚士「青龍? 青龍って何……!?」
青龍先生「良いかっ、儂はこの召喚獣について教えるつもりはない!」
青年兵「!?」
青龍先生「封印を一時的に解くぞい」
サラマンダー「魔力が跳ねっ返るぞ?」
青龍先生「かわいい弟子達が受け止めてくれるわい」
ギュイイィィィィン!!…ズガアアァァァァ!!
朱雀嬢「っ!?」
青龍士官「何だ……あれは……!!」
召喚士「サラマンダーの姿が……っ!!」
青龍先生「青龍最大の召喚獣はバハムートじゃが……」
グググッ
青龍先生「青龍最強の召喚獣は……青龍」
魔道士「青……龍!?」
サラマンダーの炎が青白く変化し、その姿が1匹の大きな龍へと変貌する。
召喚士「青龍? 青龍って何……!?」
青龍先生「良いかっ、儂はこの召喚獣について教えるつもりはない!」
青年兵「!?」
644: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:47:23.43:ohZll7lho (20/22)
青龍先生「これは禁呪。こんなものに頼らずともお主らは強い!」
白虎長「先生……っ!」
青龍先生「さぁ、受け止めてくれい!!」
ドガアアァァァァ!!
玄武娘「きゃああぁぁーっ!!」
青年兵「くあぁ!!」
召喚士「す……ごい魔力だ……っ!!」
青年兵「……っ!!」
青龍先生「これが伝説4人の残した遺産! その力じゃ!」
召喚士「これが……初代朱雀先生の力……っ!」
白虎長「……っ」
玄武娘「おじいちゃん……っ」
青年兵「青龍先生の……」
青龍先生「そのまま召喚獣へ吸収するのだ!」
召喚士「は、はいっ!!」
青龍先生「これは禁呪。こんなものに頼らずともお主らは強い!」
白虎長「先生……っ!」
青龍先生「さぁ、受け止めてくれい!!」
ドガアアァァァァ!!
玄武娘「きゃああぁぁーっ!!」
青年兵「くあぁ!!」
召喚士「す……ごい魔力だ……っ!!」
青年兵「……っ!!」
青龍先生「これが伝説4人の残した遺産! その力じゃ!」
召喚士「これが……初代朱雀先生の力……っ!」
白虎長「……っ」
玄武娘「おじいちゃん……っ」
青年兵「青龍先生の……」
青龍先生「そのまま召喚獣へ吸収するのだ!」
召喚士「は、はいっ!!」
645: ◆1otsuV0WFc:2011/07/12(火) 18:50:30.97:ohZll7lho (21/22)
青龍先生「いいぞぉ! そしたら己の魔力を高めて……維持しろぉ!!」
玄武娘「は、はいですのおおぉぉ!」
青龍先生「いいぞ! 皆、素晴らしい使い手だな!」
戦士「すっげぇ……っ。力が空中で燻ってるってのが……伝わってくるぜ」
盗賊「ああ、凄い力だ……!」
青龍先生「名代殿ぉ!!」
名代「はっ!!」
ズシイイィィン
青龍先生「さぁ、皆よ! 合図と同時にその全てを撃ち込めぇ!!」
白虎長「はいぃ!!」
玄武娘「……い……つでも……いいですのぉ!!」
青年兵「こっちも……ですよぉ!!」
召喚士「ぐ……くくっ!!」
青龍先生「今じゃああぁぁ!!」
一同「おおぉぉぉぉーっ!!」
青龍先生「いいぞぉ! そしたら己の魔力を高めて……維持しろぉ!!」
玄武娘「は、はいですのおおぉぉ!」
青龍先生「いいぞ! 皆、素晴らしい使い手だな!」
戦士「すっげぇ……っ。力が空中で燻ってるってのが……伝わってくるぜ」
盗賊「ああ、凄い力だ……!」
青龍先生「名代殿ぉ!!」
名代「はっ!!」
ズシイイィィン
青龍先生「さぁ、皆よ! 合図と同時にその全てを撃ち込めぇ!!」
白虎長「はいぃ!!」
玄武娘「……い……つでも……いいですのぉ!!」
青年兵「こっちも……ですよぉ!!」
召喚士「ぐ……くくっ!!」
青龍先生「今じゃああぁぁ!!」
一同「おおぉぉぉぉーっ!!」
646:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/12(火) 18:53:26.05:ohZll7lho (22/22)
また変なところで終わっちゃった…すみません
それでは帰れ命令なので失礼致します!
本日もご支援ありがとうございました~!ノシ
また変なところで終わっちゃった…すみません
それでは帰れ命令なので失礼致します!
本日もご支援ありがとうございました~!ノシ
647:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県):2011/07/12(火) 19:20:21.46:cQHH+S/ro (1/1)
>>1乙ううううううううう!!
仕事中なのに泣いちゃったじゃないか・・・
明日もまた泣く事になるのか・・・
>>1乙ううううううううう!!
仕事中なのに泣いちゃったじゃないか・・・
明日もまた泣く事になるのか・・・
648:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/12(火) 20:50:03.21:sZ+EWBuDO (1/1)
知ってたし!!!
ここで切れるのは知ってたから全然寸止めされた感とか無いし!!!!!!
>>1乙!
別に悔しくなんかないからなああぁぁ
知ってたし!!!
ここで切れるのは知ってたから全然寸止めされた感とか無いし!!!!!!
>>1乙!
別に悔しくなんかないからなああぁぁ
649:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/12(火) 20:59:54.03:tsvBHM+DO (1/1)
この寸止め魔王め
乙
この寸止め魔王め
乙
650:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/07/12(火) 23:20:55.63:RQ+94GPAO (1/1)
↓>>1登場
↓>>1登場
651:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県):2011/07/12(火) 23:24:31.98:j6yD7a3Ho (1/1)
>>650
/\___/ヽ
//~ ~\:::::\
. | (・) (・) .:|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| は?
. | `-=ニ=- ' .:::::::|
\ `ニニ´ .:::::/
/`ー‐--‐‐―´\
>>650
/\___/ヽ
//~ ~\:::::\
. | (・) (・) .:|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| は?
. | `-=ニ=- ' .:::::::|
\ `ニニ´ .:::::/
/`ー‐--‐‐―´\
652:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/12(火) 23:27:06.60:obm7ZknIO (1/1)
>>651
/ ̄\
| ^o^ | <命に かかわる パンチを しますよ
\_/
/ ヽ
| ヽ | _ _,.’;./ ̄\
ヽ _ ̄=-_- _._))| |
|  ̄ ;’,.∴;\_/
| i | / ヽ
.| || / /| |
| ノ ノ / / | |
.| .| ( / / | :|
/|\.\ し | |
し'  ̄
>>651
/ ̄\
| ^o^ | <命に かかわる パンチを しますよ
\_/
/ ヽ
| ヽ | _ _,.’;./ ̄\
ヽ _ ̄=-_- _._))| |
|  ̄ ;’,.∴;\_/
| i | / ヽ
.| || / /| |
| ノ ノ / / | |
.| .| ( / / | :|
/|\.\ し | |
し'  ̄
653:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/12(火) 23:44:09.96:ESKqJk4AO (2/2)
~完~
~完~
654:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/12(火) 23:54:29.47:qDipKJNPo (1/1)
いまさらだけど山の中に城がまるまる埋まってるってなかなかいいロケーションだよね
いまさらだけど山の中に城がまるまる埋まってるってなかなかいいロケーションだよね
655:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/13(水) 00:33:07.02:WCrfg0zio (1/1)
確かに
欧州に半分埋まってるとか位ならありそうだな
確かに
欧州に半分埋まってるとか位ならありそうだな
656:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/13(水) 00:59:23.99:H6kOrlwAO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
657:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/13(水) 01:52:05.40:+AQuRbUDO (1/1)
余計な事なくな粕共氏ね粕
余計な事なくな粕共氏ね粕
658:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/13(水) 08:03:08.45:bSYoFR3AO (1/1)
>>1乙
あぁ~いよいよお爺ちゃん逝っちゃうのか
サラマンダーとのさり気ないやりとりもなんかこう、グッとくるな
>>1乙
あぁ~いよいよお爺ちゃん逝っちゃうのか
サラマンダーとのさり気ないやりとりもなんかこう、グッとくるな
659:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県):2011/07/14(木) 13:39:21.27:3xmLIv6/o (1/1)
ふっかーつ!!
いい所でなぜ不定期メンテに・・・
ふっかーつ!!
いい所でなぜ不定期メンテに・・・
660:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/14(木) 14:21:36.16:Hz/8prCa0 (1/2)
やっと読めた
いちおつ
やっと読めた
いちおつ
661:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/14(木) 14:22:42.74:Hz/8prCa0 (2/2)
やっと読めた
いちおつ
やっと読めた
いちおつ
662:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/14(木) 15:11:49.63:uxe+ytj90 (1/1)
製作速報だった頃を思い出させるメンテだったな。
この分だと朱雀とか白虎もいそう
製作速報だった頃を思い出させるメンテだったな。
この分だと朱雀とか白虎もいそう
663:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/14(木) 17:44:28.45:NkXNFUsIO (1/1)
基本召喚獣が禁呪によって最強の召喚獣になる・・・
素敵やん
基本召喚獣が禁呪によって最強の召喚獣になる・・・
素敵やん
664: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:25:36.01:zDJdAtFWo (1/16)
青龍先生と5人の使い手による最後の攻撃。今まさにそれは、
燻る魔力が再び集結し、魔王パズズをこの世から消し去る……はずだった。
戦士「…………」
まず最初に気付いたのは戦士だった。
穴の開いた天井へ目をやり、入り込む日差しをぼんやりと眺めていた。
戦士「……?」
突如、ふと光を遮る何かが目に映った。そして次の瞬間、
その影は物凄い勢いでこちらへ迫っているのが分かった。
戦士「く……そがぁ!!」
ダッ!!
魔道士「!?」
朱雀嬢「あれっ!!」
盗賊「……最悪だ……っ」
ヒュオッ
ネクロマンサー「貴様等、何をしている……!」
青龍先生と5人の使い手による最後の攻撃。今まさにそれは、
燻る魔力が再び集結し、魔王パズズをこの世から消し去る……はずだった。
戦士「…………」
まず最初に気付いたのは戦士だった。
穴の開いた天井へ目をやり、入り込む日差しをぼんやりと眺めていた。
戦士「……?」
突如、ふと光を遮る何かが目に映った。そして次の瞬間、
その影は物凄い勢いでこちらへ迫っているのが分かった。
戦士「く……そがぁ!!」
ダッ!!
魔道士「!?」
朱雀嬢「あれっ!!」
盗賊「……最悪だ……っ」
ヒュオッ
ネクロマンサー「貴様等、何をしている……!」
665: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:26:34.70:zDJdAtFWo (2/16)
ダダッ…ザッ
戦士「そいつを青龍先生達にに近づけるな!」
朱雀嬢「は、はいですわっ!」
ネクロマンサー「使い魔の良からぬ報告に足を運んでみれば……」
召喚士「――っ!?」
ネクロマンサー「何をやっていると言っている!!」
召喚士「ネクロマンサー!」
ババッ
朱雀嬢「出て来い! ワルキューレ!」
シュイイィィィィン
盗賊「魔道士っ、援護頼む!」
魔道士「えっ!? あ、はいっ!」
青龍士官「青年兵、上空から敵襲だぞ!」
青年兵「分か……ってる! でも……力……がっ」
ネクロマンサー「そこから……離れろぉ!」
ダダッ…ザッ
戦士「そいつを青龍先生達にに近づけるな!」
朱雀嬢「は、はいですわっ!」
ネクロマンサー「使い魔の良からぬ報告に足を運んでみれば……」
召喚士「――っ!?」
ネクロマンサー「何をやっていると言っている!!」
召喚士「ネクロマンサー!」
ババッ
朱雀嬢「出て来い! ワルキューレ!」
シュイイィィィィン
盗賊「魔道士っ、援護頼む!」
魔道士「えっ!? あ、はいっ!」
青龍士官「青年兵、上空から敵襲だぞ!」
青年兵「分か……ってる! でも……力……がっ」
ネクロマンサー「そこから……離れろぉ!」
666: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:27:58.99:zDJdAtFWo (3/16)
ズババババッ!!
白虎長「なっ、何!?」
召喚士「触手です! 気を付けて!」
ネクロマンサー「離れろと言っているのだ!」
青龍先生「避けろぉ!!」
玄武娘「ひぃっ!?」
ババッ!!…ドッ!!…ドスドスドスッ!!
ネクロマンサー「……」
召喚士「貴様……っ」
フワッ…
ネクロマンサー「確か、召喚士と言ったか」
召喚士「……」
スタッ…グワァッ!!
ネクロマンサー「今回ばかりは……許されんぞ」
召喚士「こっちの台詞だっ!」
ズババババッ!!
白虎長「なっ、何!?」
召喚士「触手です! 気を付けて!」
ネクロマンサー「離れろと言っているのだ!」
青龍先生「避けろぉ!!」
玄武娘「ひぃっ!?」
ババッ!!…ドッ!!…ドスドスドスッ!!
ネクロマンサー「……」
召喚士「貴様……っ」
フワッ…
ネクロマンサー「確か、召喚士と言ったか」
召喚士「……」
スタッ…グワァッ!!
ネクロマンサー「今回ばかりは……許されんぞ」
召喚士「こっちの台詞だっ!」
667: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:28:58.62:zDJdAtFWo (4/16)
ネクロマンサー「ほざくなっ!!」
ギュオッ…バキャアアァァ!!
青年兵「召喚士さんっ!」
ズザザザッ…ズザァ
召喚士「……くっ」
スタッ
ネクロマンサー「粋がるなよ、小僧――」
戦士「てめぇだ!」
ザシュッ!!
ネクロマンサー「……」
戦士「おおぉぉ!!」
ブンッ!!…ヒュオッ
戦士「召喚士、立てるか!?」
召喚士「……助かったよ!」
ネクロマンンサー「……無駄な足掻きを」
ネクロマンサー「ほざくなっ!!」
ギュオッ…バキャアアァァ!!
青年兵「召喚士さんっ!」
ズザザザッ…ズザァ
召喚士「……くっ」
スタッ
ネクロマンサー「粋がるなよ、小僧――」
戦士「てめぇだ!」
ザシュッ!!
ネクロマンサー「……」
戦士「おおぉぉ!!」
ブンッ!!…ヒュオッ
戦士「召喚士、立てるか!?」
召喚士「……助かったよ!」
ネクロマンンサー「……無駄な足掻きを」
668: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:30:30.59:zDJdAtFWo (5/16)
ゴゴゴゴゴゴ
ネクロマンサー「……」
召喚士「……っ」
ザッザッザ
盗賊「……」
戦士「召喚士には近づけさせねぇぜ」
ネクロマンサー「……」
ジロッ
朱雀嬢「……っ」
ネクロマンサー「……成程」
チラッ
玄武娘「っ!!」
ネクロマンサー「正直予想外でしたよ。まさか次の一手がこことはね」
青龍先生「慢心故に侮った貴様の負けだ」
ネクロマンサー「負け? まだ終わりではない。何も始まってはいない」
ゴゴゴゴゴゴ
ネクロマンサー「……」
召喚士「……っ」
ザッザッザ
盗賊「……」
戦士「召喚士には近づけさせねぇぜ」
ネクロマンサー「……」
ジロッ
朱雀嬢「……っ」
ネクロマンサー「……成程」
チラッ
玄武娘「っ!!」
ネクロマンサー「正直予想外でしたよ。まさか次の一手がこことはね」
青龍先生「慢心故に侮った貴様の負けだ」
ネクロマンサー「負け? まだ終わりではない。何も始まってはいない」
669: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:31:23.13:zDJdAtFWo (6/16)
スゥッ
ネクロマンサー「封印を解除するのだろう? なら好都合な事よ!」
青龍先生「!?」
ブワッ!!
青龍先生「朱雀っ! コカトリスに集中しろぉ!」
召喚士「!?」
ネクロマンサー「一角を潰せばこの魔力の行方、どうなる事やらっ!」
名代「まずい! 狙いはそこかっ」
ネクロマンサー「ククッ、ハハハハハッ!!」
バババッ…ズシャアアァ!!
ブリュンヒルデ「はああぁぁーっ!!」
ネクロマンサー「召喚獣……っ」
朱雀嬢「させませんわよおぉ!」
ネクロマンサー「こんなもの無駄無駄っ! 無駄だぁ!」
朱雀嬢「――!?」
スゥッ
ネクロマンサー「封印を解除するのだろう? なら好都合な事よ!」
青龍先生「!?」
ブワッ!!
青龍先生「朱雀っ! コカトリスに集中しろぉ!」
召喚士「!?」
ネクロマンサー「一角を潰せばこの魔力の行方、どうなる事やらっ!」
名代「まずい! 狙いはそこかっ」
ネクロマンサー「ククッ、ハハハハハッ!!」
バババッ…ズシャアアァ!!
ブリュンヒルデ「はああぁぁーっ!!」
ネクロマンサー「召喚獣……っ」
朱雀嬢「させませんわよおぉ!」
ネクロマンサー「こんなもの無駄無駄っ! 無駄だぁ!」
朱雀嬢「――!?」
670: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:32:07.30:zDJdAtFWo (7/16)
グアッ!!
ネクロマンサー「このまま殺してくれようかぁ!」
戦士「朱雀嬢ぉ!!」
盗賊「くっ!」
ネクロマンサー「クハハハハ! 死ねぇ!」
ザシュウウゥゥゥゥ!!
ネクロマンサー「……ククッ」
スタッ…ポタポタポタッ
朱雀嬢「あ……あぁ……っ」
青年兵「大……丈夫です……かっ?」
朱雀嬢「^青年兵様っ!?」
青龍士官「くそぉ! ワイバーン!」
シュイイィィン…ドゴオオォォォォ!!
朱雀嬢「青年兵様ーっ!」
青年兵「大丈夫です……て」
グアッ!!
ネクロマンサー「このまま殺してくれようかぁ!」
戦士「朱雀嬢ぉ!!」
盗賊「くっ!」
ネクロマンサー「クハハハハ! 死ねぇ!」
ザシュウウゥゥゥゥ!!
ネクロマンサー「……ククッ」
スタッ…ポタポタポタッ
朱雀嬢「あ……あぁ……っ」
青年兵「大……丈夫です……かっ?」
朱雀嬢「^青年兵様っ!?」
青龍士官「くそぉ! ワイバーン!」
シュイイィィン…ドゴオオォォォォ!!
朱雀嬢「青年兵様ーっ!」
青年兵「大丈夫です……て」
671: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:32:36.81:zDJdAtFWo (8/16)
ヨロッ…ポタポタッ
ネクロマンサー「……しぶといですねぇ」
青年兵「かすり傷程度で……いい気になるなよ……っ」
ネクロマンサー「……やはり、この場に居る人間は全員殺しますか」
戦士「させっかよ!」
青龍士官「青年兵っ、青年兵!」
青年兵「傷は大丈夫っ。ただ、魔力が……」
ズゴゴオオォォォォ
召喚士「ぐく……ぅ!!」
魔道士「召喚士さんっ!?」
召喚士(横槍を入れられたせいで……魔力が分散している……っ!)
青龍先生「まずいな……っ、魔力がやや散っている」
青年兵「すみませ……」
青龍士官「俺に掴まれ! 早く!」
青年兵「す……まないっ」
ヨロッ…ポタポタッ
ネクロマンサー「……しぶといですねぇ」
青年兵「かすり傷程度で……いい気になるなよ……っ」
ネクロマンサー「……やはり、この場に居る人間は全員殺しますか」
戦士「させっかよ!」
青龍士官「青年兵っ、青年兵!」
青年兵「傷は大丈夫っ。ただ、魔力が……」
ズゴゴオオォォォォ
召喚士「ぐく……ぅ!!」
魔道士「召喚士さんっ!?」
召喚士(横槍を入れられたせいで……魔力が分散している……っ!)
青龍先生「まずいな……っ、魔力がやや散っている」
青年兵「すみませ……」
青龍士官「俺に掴まれ! 早く!」
青年兵「す……まないっ」
672: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:33:30.74:zDJdAtFWo (9/16)
ゴゴゴゴゴゴ…
玄武娘「く……ぅ!」
白虎長「んんーっ!!」
名代「召喚士殿と青年兵殿の2人がやや乱れた事で……」
青龍先生「バランスが大きく崩れたか……っ」
ネクロマンサー「……おぉ!!」
パキッ…ピシィ
名代「け、結界が……っ!?」
青龍先生「マズイぞぉ……っ、封印が解けかけてる!」
ネクロマンサー「ククッ、これは好都合……ッ!」
青年兵「う……ぐあ……っ!」
青龍士官「耐えろ……! 頑張るんだ青年兵っ!」
青年兵(まさかこれほどとは……っ)
ヨロヨロッ…グググッ
青年兵「バハムート……恐るべし……!」
ゴゴゴゴゴゴ…
玄武娘「く……ぅ!」
白虎長「んんーっ!!」
名代「召喚士殿と青年兵殿の2人がやや乱れた事で……」
青龍先生「バランスが大きく崩れたか……っ」
ネクロマンサー「……おぉ!!」
パキッ…ピシィ
名代「け、結界が……っ!?」
青龍先生「マズイぞぉ……っ、封印が解けかけてる!」
ネクロマンサー「ククッ、これは好都合……ッ!」
青年兵「う……ぐあ……っ!」
青龍士官「耐えろ……! 頑張るんだ青年兵っ!」
青年兵(まさかこれほどとは……っ)
ヨロヨロッ…グググッ
青年兵「バハムート……恐るべし……!」
673: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:34:21.45:zDJdAtFWo (10/16)
ネクロマンサー「さぁて」
召喚士「……っ」
ネクロマンサー「本体を殺るか、それとも……」
チラリ
コカトリス「……」
ネクロマンサー「召喚獣を先に消しますか」
戦士「召喚士ぃ! コカトリスを戻――」
ネクロマンサー「させませんよぉ!!」
ギュルルッ…ズゾゾゾゾゾッ!!
召喚士「――っ!!」
ネクロマンサーが無数に伸ばした触手は結界石の前に立ちはだかる
コカトリスへと四方八方より突き刺さる。
ドスドスドスッ!!…ズガガガガガッ!!
コカトリス「……ぬぐっ」
召喚士「ぐああぁぁ!!」
ネクロマンサー「さぁて」
召喚士「……っ」
ネクロマンサー「本体を殺るか、それとも……」
チラリ
コカトリス「……」
ネクロマンサー「召喚獣を先に消しますか」
戦士「召喚士ぃ! コカトリスを戻――」
ネクロマンサー「させませんよぉ!!」
ギュルルッ…ズゾゾゾゾゾッ!!
召喚士「――っ!!」
ネクロマンサーが無数に伸ばした触手は結界石の前に立ちはだかる
コカトリスへと四方八方より突き刺さる。
ドスドスドスッ!!…ズガガガガガッ!!
コカトリス「……ぬぐっ」
召喚士「ぐああぁぁ!!」
674: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:34:55.02:zDJdAtFWo (11/16)
ネクロマンサー「さぁ、くたばれ! 死ね死ね死ねぇ!」
ビュオッ!!…ガガガガアアァァ!!
召喚士「……ああぁぁぁぁ!!」
シュウウゥゥゥゥ
白虎長「まずいっ! コカトリスが……っ!」
玄武娘「消える……ですの……っ!」
ネクロマンサー「さぁ、とどめです」
ヒュバッ!!…バッキャアアァァァァ!!
ネクロマンサー「――ッ!?」
ドグシャアァ!!…ドサッ…ゴロゴロゴロッ
戦士「な……ん……」
朱雀嬢「きゃああぁぁ!! 首が……ぁ!!」
スタッ
盗賊「……兄……様!!」
影忍「……」
ネクロマンサー「さぁ、くたばれ! 死ね死ね死ねぇ!」
ビュオッ!!…ガガガガアアァァ!!
召喚士「……ああぁぁぁぁ!!」
シュウウゥゥゥゥ
白虎長「まずいっ! コカトリスが……っ!」
玄武娘「消える……ですの……っ!」
ネクロマンサー「さぁ、とどめです」
ヒュバッ!!…バッキャアアァァァァ!!
ネクロマンサー「――ッ!?」
ドグシャアァ!!…ドサッ…ゴロゴロゴロッ
戦士「な……ん……」
朱雀嬢「きゃああぁぁ!! 首が……ぁ!!」
スタッ
盗賊「……兄……様!!」
影忍「……」
675: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:35:28.32:zDJdAtFWo (12/16)
ムクリ
ネクロマンサー「いきなり顔を蹴り飛ばすとは失礼ですねぇ」
スタスタスタ
ネクロマンサー「首が吹き飛んでしまいましたよ」
戦士「……今だっ!!」
盗賊「ああぁぁぁぁ!!」
ネクロマンサー「ちっ」
影忍の奇襲による蹴りで首を飛ばされたネクロマンサーは慌てて起き上がり、
その首を拾いつつ、戦士と盗賊の追撃へと備える。
戦士「お前は召喚士を!」
朱雀嬢「は、はいですわっ!」
タタッ
朱雀嬢「朱雀先生!!」
召喚士「……ぐ……うぅ」
薄れゆく意識の中、召喚士は暖かな光に包まれるような感覚に陥った。
ムクリ
ネクロマンサー「いきなり顔を蹴り飛ばすとは失礼ですねぇ」
スタスタスタ
ネクロマンサー「首が吹き飛んでしまいましたよ」
戦士「……今だっ!!」
盗賊「ああぁぁぁぁ!!」
ネクロマンサー「ちっ」
影忍の奇襲による蹴りで首を飛ばされたネクロマンサーは慌てて起き上がり、
その首を拾いつつ、戦士と盗賊の追撃へと備える。
戦士「お前は召喚士を!」
朱雀嬢「は、はいですわっ!」
タタッ
朱雀嬢「朱雀先生!!」
召喚士「……ぐ……うぅ」
薄れゆく意識の中、召喚士は暖かな光に包まれるような感覚に陥った。
676: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:36:26.84:zDJdAtFWo (13/16)
パアァァァァ
召喚士「……?」
――「よぉ」
召喚士「……こ……ここは?」
――「お前、召喚士ってのか」
召喚士「あ、あなたは……?」
――「俺か? あぁ、俺は朱雀先生っていや分かるか」
召喚士「朱雀先生!?」
朱雀先生「そうかそうか。お前、あの馬鹿の弟子か」
召喚士「……っ」
朱雀先生「俺にとっちゃあ弟子の弟子……か。がはは!」
召喚士「あ、あの……っ」
朱雀先生「ありがとな、俺の魔力……しっかり受け止めてくれや」
召喚士「!?」
朱雀先生「おっと……もう1人来たか」
パアァァァァ
召喚士「……?」
――「よぉ」
召喚士「……こ……ここは?」
――「お前、召喚士ってのか」
召喚士「あ、あなたは……?」
――「俺か? あぁ、俺は朱雀先生っていや分かるか」
召喚士「朱雀先生!?」
朱雀先生「そうかそうか。お前、あの馬鹿の弟子か」
召喚士「……っ」
朱雀先生「俺にとっちゃあ弟子の弟子……か。がはは!」
召喚士「あ、あの……っ」
朱雀先生「ありがとな、俺の魔力……しっかり受け止めてくれや」
召喚士「!?」
朱雀先生「おっと……もう1人来たか」
677: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:37:04.86:zDJdAtFWo (14/16)
フワァ
朱雀嬢「朱雀先生っ! しっかり!」
召喚士「朱雀嬢……さん?」
朱雀嬢「大丈夫ですか!?」
召喚士「あ、あぁ……すみません」
朱雀嬢「……あれ? 何か……光が……っ」
召喚士「……」
朱雀先生「んー? おいおい、こっちは本家の人間か?」
朱雀嬢「!?」
朱雀先生「そうかそうか! 本家も無事、跡継ぎが出来たかぁ!」
朱雀嬢「あ、あの……っ、何かしらこれ……幻覚!?」
召喚士「よく分からないけど、朱雀先生の残留思念というか……」
朱雀先生「がははっ! 朱雀も安泰じゃねぇか!」
召喚士「……っ!?」
朱雀先生「他の召喚士に負けんなよ! 特に青龍にゃあな! がははっ――」
フワァ
朱雀嬢「朱雀先生っ! しっかり!」
召喚士「朱雀嬢……さん?」
朱雀嬢「大丈夫ですか!?」
召喚士「あ、あぁ……すみません」
朱雀嬢「……あれ? 何か……光が……っ」
召喚士「……」
朱雀先生「んー? おいおい、こっちは本家の人間か?」
朱雀嬢「!?」
朱雀先生「そうかそうか! 本家も無事、跡継ぎが出来たかぁ!」
朱雀嬢「あ、あの……っ、何かしらこれ……幻覚!?」
召喚士「よく分からないけど、朱雀先生の残留思念というか……」
朱雀先生「がははっ! 朱雀も安泰じゃねぇか!」
召喚士「……っ!?」
朱雀先生「他の召喚士に負けんなよ! 特に青龍にゃあな! がははっ――」
678: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 18:37:51.83:zDJdAtFWo (15/16)
パアアァァァァ
召喚士「!?」
朱雀嬢「戻ったっ!?」
ゴゴゴゴゴゴ
召喚士「……ぐくっ」
朱雀嬢「朱雀先生!?」
召喚士「……大丈夫、これからです!」
朱雀嬢「あっ!!」
召喚士の傍らに佇む、小さな小さな召喚獣……シルフ。
シルフ「もぉ~なんなのよー!!」
コカトリス消滅直前に僅かながらの魔力で咄嗟に召喚した基本精霊獣。
朱雀嬢「これは……っ」
そのシルフがコカトリスに代わり、懸命に朱雀先生の魔力を受け止めていた。
シルフ「早く何とかしてよぉー!」
召喚士「……ええ。全魔力を搾り出してでも……支えてみせます!」
パアアァァァァ
召喚士「!?」
朱雀嬢「戻ったっ!?」
ゴゴゴゴゴゴ
召喚士「……ぐくっ」
朱雀嬢「朱雀先生!?」
召喚士「……大丈夫、これからです!」
朱雀嬢「あっ!!」
召喚士の傍らに佇む、小さな小さな召喚獣……シルフ。
シルフ「もぉ~なんなのよー!!」
コカトリス消滅直前に僅かながらの魔力で咄嗟に召喚した基本精霊獣。
朱雀嬢「これは……っ」
そのシルフがコカトリスに代わり、懸命に朱雀先生の魔力を受け止めていた。
シルフ「早く何とかしてよぉー!」
召喚士「……ええ。全魔力を搾り出してでも……支えてみせます!」
679:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/14(木) 18:38:39.10:zDJdAtFWo (16/16)
とりあえずここまで昨日分という事で…
後ほど今日分投下致します!それでは失礼します!ノシ
とりあえずここまで昨日分という事で…
後ほど今日分投下致します!それでは失礼します!ノシ
680:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県):2011/07/14(木) 18:54:48.96:W/WNc0Yqo (1/1)
ちょっとこのwwktkどうしてくれんの>>1乙
ちょっとこのwwktkどうしてくれんの>>1乙
681:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/14(木) 19:01:16.92:0BVTXNfAO (1/1)
>>1乙
熱い熱すぎる
気温もそうだが、展開も熱い
うまい!
>>1乙
熱い熱すぎる
気温もそうだが、展開も熱い
うまい!
682:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県):2011/07/14(木) 19:16:18.79:mv+Qn2vUo (1/1)
うまくないから
うまくないから
683:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/14(木) 19:51:24.96:jZ3O5j3DO (1/1)
>>1乙!
今日分がある・・・だと・・・!?
>>1乙!
今日分がある・・・だと・・・!?
684:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/14(木) 21:33:37.45:OCYW9RQ+0 (1/1)
涙で文字が見えましぇん・・・
1乙
涙で文字が見えましぇん・・・
1乙
685: ◆1otsuV0WFc:2011/07/14(木) 23:47:01.41:bq0qnQQvo (1/1)
~お詫び~
後ほど更新するなどと申しつつ……
書き溜めをまんまと会社に置いてきてしましたorz
ああぁぁぁぁ本当にすみません!ごめんなさい!
明日こそ四十九部終わらせますのでお許しを!
朝一で投下します!ほんとにごめんなさい!
それでは……おやすみなさい……
盗賊「えぇい! 死ねいこのたわけがっ!」
魔道士「はぁ、ほんと最低です……」
戦士「ま、分かっちゃいたけどここまでとはなぁ」
召喚士「う、うん……困ったもんだよね」
天才「カス。これだから凡人はカス。もう掛ける言葉もない」
王子「うん。いっぺん死んだほうがいいと思う」
ゴルリン「役立たずもいいとこだぎゃー!」
幼女「ばーかばーかっ!」
~お詫び~
後ほど更新するなどと申しつつ……
書き溜めをまんまと会社に置いてきてしましたorz
ああぁぁぁぁ本当にすみません!ごめんなさい!
明日こそ四十九部終わらせますのでお許しを!
朝一で投下します!ほんとにごめんなさい!
それでは……おやすみなさい……
盗賊「えぇい! 死ねいこのたわけがっ!」
魔道士「はぁ、ほんと最低です……」
戦士「ま、分かっちゃいたけどここまでとはなぁ」
召喚士「う、うん……困ったもんだよね」
天才「カス。これだから凡人はカス。もう掛ける言葉もない」
王子「うん。いっぺん死んだほうがいいと思う」
ゴルリン「役立たずもいいとこだぎゃー!」
幼女「ばーかばーかっ!」
686:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/14(木) 23:56:31.26:iXz6vGXSO (1/1)
いちおつ
そんなに自分をせめないでwwww
王子てめーに責める資格はねぇ
いちおつ
そんなに自分をせめないでwwww
王子てめーに責める資格はねぇ
687:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/15(金) 01:01:44.44:Whwa6LIAO (1/2)
仕事を大切にしろと言おうと思ったが、
>>1の仕事はもはやこれのような気がする
仕事を大切にしろと言おうと思ったが、
>>1の仕事はもはやこれのような気がする
688:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:50:16.68:AAJlNnWq0 (1/1)
1乙
気にすんなおwwww
1乙
気にすんなおwwww
689:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 04:35:22.95:XmYmXuxDO (1/1)
>>1乙
気にしすぎだけど幼女GJ
>>1乙
気にしすぎだけど幼女GJ
690:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/15(金) 05:52:25.18:/b4WF+6a0 (1/1)
1おつー
明日は朝と夜の大量投下wktk
1おつー
明日は朝と夜の大量投下wktk
691:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/15(金) 07:50:59.57:MG1nTIhAO (1/2)
>>1乙
ドンマイ 幼女可愛い王子カビろ
>>1乙
ドンマイ 幼女可愛い王子カビろ
692:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 07:56:53.13:MXI+Qs5IO (1/1)
やっぱりゴルリン可愛いな。
でもお茶目な一乙が一番可愛いお
やっぱりゴルリン可愛いな。
でもお茶目な一乙が一番可愛いお
693: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:48:57.30:ea+F8nHRo (1/33)
パアアァァァァ
白虎長「!?」
――「……また……会えるとはな!」
白虎長「……お爺様の声!? お爺様なのっ!?」
白虎先生「やぁ! 白虎長!」
白虎長「その姿は……っ!?」
白虎先生「今の君より若くなってしまったな!」
白虎長「……っ」
白虎先生「パズズを倒してからもう……年も経ってしまったのかぁ」
白虎長「……ひっ、う……ぐっ!」
白虎先生「ははっ! 泣くでない! それにしても立派になったなぁ!」
白虎長「お爺様ぁ……っ!」
白虎先生「白虎の魂を……託したぞ!」
白虎長「ひぐっ! う……うぅ!」
白虎先生「そして……父を、白虎長男を信じてやってくれ!」
パアアァァァァ
白虎長「!?」
――「……また……会えるとはな!」
白虎長「……お爺様の声!? お爺様なのっ!?」
白虎先生「やぁ! 白虎長!」
白虎長「その姿は……っ!?」
白虎先生「今の君より若くなってしまったな!」
白虎長「……っ」
白虎先生「パズズを倒してからもう……年も経ってしまったのかぁ」
白虎長「……ひっ、う……ぐっ!」
白虎先生「ははっ! 泣くでない! それにしても立派になったなぁ!」
白虎長「お爺様ぁ……っ!」
白虎先生「白虎の魂を……託したぞ!」
白虎長「ひぐっ! う……うぅ!」
白虎先生「そして……父を、白虎長男を信じてやってくれ!」
694: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:49:55.57:ea+F8nHRo (2/33)
白虎長「!?」
白虎先生「幸せにな! 我が孫娘よ――」
パアアァァァァ
玄武娘「……へっ?」
スウッ
――「……玄武娘」
玄武娘「――!?」
――「大きく……なったなぁ」
玄武娘「お……じいちゃん……っ!!」
玄武先生「お前を1人きりにしてしまった事が……本当に心残りだった」
玄武娘「ふぐぅ……う、うああぁぁ!」
玄武先生「それにしても本当に立派になった。両親も喜んでおるだろうぁ」
玄武娘「ふええぇぇーっ!! ひぐうぅ……っ」
玄武先生「中身はまだ、子供みたいだけどね……ははっ」
玄武娘「お爺ちゃあぁん! お爺……びええぇぇ!!」
白虎長「!?」
白虎先生「幸せにな! 我が孫娘よ――」
パアアァァァァ
玄武娘「……へっ?」
スウッ
――「……玄武娘」
玄武娘「――!?」
――「大きく……なったなぁ」
玄武娘「お……じいちゃん……っ!!」
玄武先生「お前を1人きりにしてしまった事が……本当に心残りだった」
玄武娘「ふぐぅ……う、うああぁぁ!」
玄武先生「それにしても本当に立派になった。両親も喜んでおるだろうぁ」
玄武娘「ふええぇぇーっ!! ひぐうぅ……っ」
玄武先生「中身はまだ、子供みたいだけどね……ははっ」
玄武娘「お爺ちゃあぁん! お爺……びええぇぇ!!」
695: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:50:49.38:ea+F8nHRo (3/33)
玄武先生「私が死んで10年、色々大変だっただろう。本当にすまなかった」
玄武娘「……ひぐっ、ひぐうぅ! ぐすっ!」
玄武先生「だが周りを見てみなさい。今は素晴らしい仲間がいるじゃないか」
玄武娘「……っ!?」
スウウゥゥ
玄武娘「お爺ちゃんっ!? お爺ちゃん!!」
玄武先生「仲間を信じて……助けられ、そして時には助け……」
玄武娘「お爺ちゃああぁぁん!!」
玄武先生「皆を信じて……幸せに生きるんだぞ――」
パアアァァァァ
玄武娘「う……うぁ……ああぁぁぁぁーっ!!」
ゴゴゴゴゴゴ…
玄武娘「あ……りがとっ、お爺ちゃん……ありがとおぉ!」
リヴァイアサン「グゴアアァァァァ――!!」
玄武娘「私……絶対にj頑張るからあぁ! だからぁ! 見ててねえぇーっ!!」
名代「おぉ……っ、凄い魔力だ……!」
青龍先生「吹っ切れたかな。魔力に迷いがないわ……はははっ!」
玄武先生「私が死んで10年、色々大変だっただろう。本当にすまなかった」
玄武娘「……ひぐっ、ひぐうぅ! ぐすっ!」
玄武先生「だが周りを見てみなさい。今は素晴らしい仲間がいるじゃないか」
玄武娘「……っ!?」
スウウゥゥ
玄武娘「お爺ちゃんっ!? お爺ちゃん!!」
玄武先生「仲間を信じて……助けられ、そして時には助け……」
玄武娘「お爺ちゃああぁぁん!!」
玄武先生「皆を信じて……幸せに生きるんだぞ――」
パアアァァァァ
玄武娘「う……うぁ……ああぁぁぁぁーっ!!」
ゴゴゴゴゴゴ…
玄武娘「あ……りがとっ、お爺ちゃん……ありがとおぉ!」
リヴァイアサン「グゴアアァァァァ――!!」
玄武娘「私……絶対にj頑張るからあぁ! だからぁ! 見ててねえぇーっ!!」
名代「おぉ……っ、凄い魔力だ……!」
青龍先生「吹っ切れたかな。魔力に迷いがないわ……はははっ!」
696: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:51:46.58:ea+F8nHRo (4/33)
パアアァァァァ
青年兵「!?」
青龍士官「何……だ!? 光が広がって――」
スゥッ
青龍先生「頑張れ、もうひと踏ん張りだぞ!」
青年兵「青龍……先生!?」
青龍先生「おぉ、姿が若返っているわ。こりゃあいい!」
青龍士官「い、一体……何が……」
青龍先生「2人共、今日までよぅ頑張ったわ」
青年兵「先生……っ」
青龍先生「儂も今日で仕事納め。お主らにも全てを託した……」
青龍士官「…………くぅ」
青龍士官「儂は身寄りのない孤独モンだったがなぁ……」
青年兵「……」
青龍先生「お主ら2人は本当に息子のように思ってしまったわ」
パアアァァァァ
青年兵「!?」
青龍士官「何……だ!? 光が広がって――」
スゥッ
青龍先生「頑張れ、もうひと踏ん張りだぞ!」
青年兵「青龍……先生!?」
青龍先生「おぉ、姿が若返っているわ。こりゃあいい!」
青龍士官「い、一体……何が……」
青龍先生「2人共、今日までよぅ頑張ったわ」
青年兵「先生……っ」
青龍先生「儂も今日で仕事納め。お主らにも全てを託した……」
青龍士官「…………くぅ」
青龍士官「儂は身寄りのない孤独モンだったがなぁ……」
青年兵「……」
青龍先生「お主ら2人は本当に息子のように思ってしまったわ」
697: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:52:35.15:ea+F8nHRo (5/33)
青龍士官「!!」
青龍先生「老いとは儚くも悲しいもんだなぁ。だが、それがいい」
青年兵「……先……生ぇ」
青龍先生「年を取れば取るほど、情が芽生えて困ったものよ……はっははは!」
青龍士官「泣……くな俺っ! これは……幻覚だ! 幻覚なんだよぉ!」
青龍先生「……なぁ、近くで顔を見せてくれないか?」
青年兵「――っ!!」
青龍士官「うああぁぁぁぁ!!」
スッ
青龍先生「……暖かい。人の温もりだなぁ」
青年兵「うぐ……っ、うぅ……っ!!」
青龍先生「最早なーんの未練もない。お主らがいれば安心だ」
スゥッ
青龍士官「先生っ!? 先生ええぇぇーっ!!」
青龍先生「あの世とやらがあったら……待っとるぞ。また会おう――」
青龍士官「!!」
青龍先生「老いとは儚くも悲しいもんだなぁ。だが、それがいい」
青年兵「……先……生ぇ」
青龍先生「年を取れば取るほど、情が芽生えて困ったものよ……はっははは!」
青龍士官「泣……くな俺っ! これは……幻覚だ! 幻覚なんだよぉ!」
青龍先生「……なぁ、近くで顔を見せてくれないか?」
青年兵「――っ!!」
青龍士官「うああぁぁぁぁ!!」
スッ
青龍先生「……暖かい。人の温もりだなぁ」
青年兵「うぐ……っ、うぅ……っ!!」
青龍先生「最早なーんの未練もない。お主らがいれば安心だ」
スゥッ
青龍士官「先生っ!? 先生ええぇぇーっ!!」
青龍先生「あの世とやらがあったら……待っとるぞ。また会おう――」
698: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:53:14.09:ea+F8nHRo (6/33)
パアアァァァァァ
青年兵「!? 先生っ!? 青龍先生!!」
青龍士官「――っ!!」
名代「……あそこです」
青年兵「!?」
名代の指差す光の先、結界石の中心に青龍先生の肉体は溶けていく。
白虎長「青龍先生ええぇぇぇぇ!!」
ネクロマンサー「くっそおおぉぉ!! やめろおおぉぉぉぉ!!」
影忍「寝ていろ」
バゴォッ!!
ネクロマンサー「グブ……ッ!」
盗賊「……っ」
ジャラッ…ギュルギュルッ
戦士「もう最後なんだ……大人しくしててくれよ」
ネクロマンサー「くそぉ……くっそおおぉぉ!!」
パアアァァァァァ
青年兵「!? 先生っ!? 青龍先生!!」
青龍士官「――っ!!」
名代「……あそこです」
青年兵「!?」
名代の指差す光の先、結界石の中心に青龍先生の肉体は溶けていく。
白虎長「青龍先生ええぇぇぇぇ!!」
ネクロマンサー「くっそおおぉぉ!! やめろおおぉぉぉぉ!!」
影忍「寝ていろ」
バゴォッ!!
ネクロマンサー「グブ……ッ!」
盗賊「……っ」
ジャラッ…ギュルギュルッ
戦士「もう最後なんだ……大人しくしててくれよ」
ネクロマンサー「くそぉ……くっそおおぉぉ!!」
699: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:53:50.07:ea+F8nHRo (7/33)
パアアァァァァ!!
青龍先生「魔力はうまく押さえ込まれているな。完璧だ……」
ズズッ
青龍先生「よぉ、パズズ。久々だなぁ」
オオォォォォ…ガシィ!!
青龍先生「このまま握りつぶせりゃあ楽なんだがなぁ」
キュイイィィィィ
青龍先生「残り僅かの魔力で放つ五行。情けねぇもんだよ全く……」
パアアァァァァ
青龍先生「さぁーて……受け取りな! 全身全霊、最後のプレゼントだ!!」
ドドオオォォォォン!!
青龍先生「……これで……終わる」
ガカアアァァァァ…
青龍先生「……?」
辺り一面を包む光の中から3つの小さな影が徐々に大きく形成されていく。
パアアァァァァ!!
青龍先生「魔力はうまく押さえ込まれているな。完璧だ……」
ズズッ
青龍先生「よぉ、パズズ。久々だなぁ」
オオォォォォ…ガシィ!!
青龍先生「このまま握りつぶせりゃあ楽なんだがなぁ」
キュイイィィィィ
青龍先生「残り僅かの魔力で放つ五行。情けねぇもんだよ全く……」
パアアァァァァ
青龍先生「さぁーて……受け取りな! 全身全霊、最後のプレゼントだ!!」
ドドオオォォォォン!!
青龍先生「……これで……終わる」
ガカアアァァァァ…
青龍先生「……?」
辺り一面を包む光の中から3つの小さな影が徐々に大きく形成されていく。
700: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:54:21.26:ea+F8nHRo (8/33)
青龍先生「お……お前ら……っ!!」
朱雀先生「待ってたぜ、青龍」
白虎先生「1人で美味しいところ持っていこうだなんて……させないよ!」
玄武先生「最後まで良く頑張ってくれた。ありがとう」
青龍先生「何がありがとうだよ、お前らの為に頑張ったわけじゃねぇ!」
玄武先生「それもそうだね……ははっ!」
青龍先生「さっさとくたばりやがって……本当に役立たずな連中だよ」
朱雀先生「んだとぉ!?」
白虎先生「おいおい! 久々の再開で喧嘩はやめてくれよ!」
玄武先生「そうそう。どうせこの先、ずっと一緒にいなきゃいけないんだよ?」
青龍先生「最悪だよ……っ」
朱雀先生「こっちの台詞だ!!」
玄武先生「さぁ、そろそろいこうか」
白虎先生「ああ! いこうじゃないか!」
青龍先生「……ちょーっと待ってくれ。ほんのちょっと、すぐ終わる」
青龍先生「お……お前ら……っ!!」
朱雀先生「待ってたぜ、青龍」
白虎先生「1人で美味しいところ持っていこうだなんて……させないよ!」
玄武先生「最後まで良く頑張ってくれた。ありがとう」
青龍先生「何がありがとうだよ、お前らの為に頑張ったわけじゃねぇ!」
玄武先生「それもそうだね……ははっ!」
青龍先生「さっさとくたばりやがって……本当に役立たずな連中だよ」
朱雀先生「んだとぉ!?」
白虎先生「おいおい! 久々の再開で喧嘩はやめてくれよ!」
玄武先生「そうそう。どうせこの先、ずっと一緒にいなきゃいけないんだよ?」
青龍先生「最悪だよ……っ」
朱雀先生「こっちの台詞だ!!」
玄武先生「さぁ、そろそろいこうか」
白虎先生「ああ! いこうじゃないか!」
青龍先生「……ちょーっと待ってくれ。ほんのちょっと、すぐ終わる」
701: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:55:06.79:ea+F8nHRo (9/33)
スゥッ
青龍先生「……おう」
サラマンダー「……なんじゃい」
青龍先生「会話するのも50年以上振りか」
サラマンダー「お前さんが置いてったせいでな」
青龍先生「本当に済まないと思ってるよ」
サラマンダー「まーいいけどよ」
青龍先生「長い事世話になったな。他の召喚獣にも宜しく伝えてくれ」
サラマンダー「てめーの不味い魔力も……まー悪くはなかったぜ」
青龍先生「はっはっは! 言ってくれるわ!」
サラマンダー「ほれ、仲間が待ってんぞ」
青龍先生「……ありがとうな」
サラマンダー「……じゃあな。伝説の青龍先生」
青龍先生「ひょっひょ――――」
そして光は静かに、天へと昇る。
スゥッ
青龍先生「……おう」
サラマンダー「……なんじゃい」
青龍先生「会話するのも50年以上振りか」
サラマンダー「お前さんが置いてったせいでな」
青龍先生「本当に済まないと思ってるよ」
サラマンダー「まーいいけどよ」
青龍先生「長い事世話になったな。他の召喚獣にも宜しく伝えてくれ」
サラマンダー「てめーの不味い魔力も……まー悪くはなかったぜ」
青龍先生「はっはっは! 言ってくれるわ!」
サラマンダー「ほれ、仲間が待ってんぞ」
青龍先生「……ありがとうな」
サラマンダー「……じゃあな。伝説の青龍先生」
青龍先生「ひょっひょ――――」
そして光は静かに、天へと昇る。
702: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:56:25.14:ea+F8nHRo (10/33)
ガカアアァァァァ!!…ドドオオォォォォ…
魔道士「っ!!」
名代「……これは……五行の光!!」
青年兵「あ……うぁ……ああぁぁぁぁ!!」
青龍士官「ありが……とぉ、ございましたああぁぁーっ!!」
オオォォォォ…
召喚士「……青龍……先生」
ググッ
召喚士「……?」
シルフ「……きゃ……ああぁぁぁぁ!!」
朱雀嬢「どっ、どうなさったのです!?」
召喚士「収縮する魔力に引きずり込まれ……シルフ!?」
パアアァァァァ
玄武娘「な、何ですの……っ」
白虎長「召喚士……くん……!?」
ガカアアァァァァ!!…ドドオオォォォォ…
魔道士「っ!!」
名代「……これは……五行の光!!」
青年兵「あ……うぁ……ああぁぁぁぁ!!」
青龍士官「ありが……とぉ、ございましたああぁぁーっ!!」
オオォォォォ…
召喚士「……青龍……先生」
ググッ
召喚士「……?」
シルフ「……きゃ……ああぁぁぁぁ!!」
朱雀嬢「どっ、どうなさったのです!?」
召喚士「収縮する魔力に引きずり込まれ……シルフ!?」
パアアァァァァ
玄武娘「な、何ですの……っ」
白虎長「召喚士……くん……!?」
703: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:58:13.83:ea+F8nHRo (11/33)
キィン…キィン…キィン
召喚士「この光……金色の……っ」
シルフの小さな姿が光に取り込まれ、少しずつ拡大を始める。
戦士「何なんだ!?」
盗賊「分からない……っ、でも召喚士がっ!」
召喚士「う……うぅ!!」
朱雀嬢「朱雀先生っ!」
召喚士「大丈夫……っ、ただシルフが……」
ズズッ…ゴゴゴゴゴゴ
名代「周囲の魔力を吸収している……?」
白虎長「召喚士くんっ、危険よ! 魔力のコントロールを!」
召喚士「……何とか……やってますっ!」
ググググッ…ゴゴゴゴゴゴ
召喚士「……な……何だこれは……!?」
シルフはまるで羽化するように、光の中より別の姿となって現れた。
キィン…キィン…キィン
召喚士「この光……金色の……っ」
シルフの小さな姿が光に取り込まれ、少しずつ拡大を始める。
戦士「何なんだ!?」
盗賊「分からない……っ、でも召喚士がっ!」
召喚士「う……うぅ!!」
朱雀嬢「朱雀先生っ!」
召喚士「大丈夫……っ、ただシルフが……」
ズズッ…ゴゴゴゴゴゴ
名代「周囲の魔力を吸収している……?」
白虎長「召喚士くんっ、危険よ! 魔力のコントロールを!」
召喚士「……何とか……やってますっ!」
ググググッ…ゴゴゴゴゴゴ
召喚士「……な……何だこれは……!?」
シルフはまるで羽化するように、光の中より別の姿となって現れた。
704: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:58:52.11:ea+F8nHRo (12/33)
バサァ…
朱雀嬢「鳥……?」
青年兵「何……だ? 召喚獣……なのか!?」
召喚士「……っ」
――「……朱雀」
召喚士「!?」
パキイイィィィィン!!…ドドオオォォォォン!!
召喚士「ぐわぁ!!」
朱雀嬢「きゃああぁぁぁぁ!!」
戦士「吹っ飛ばされた!? 盗賊!」
盗賊「うんっ!」
タタタッ…
戦士「召喚士!!」
魔道士「召喚士さんっ!!」
召喚士「……ぐ……くっ」
バサァ…
朱雀嬢「鳥……?」
青年兵「何……だ? 召喚獣……なのか!?」
召喚士「……っ」
――「……朱雀」
召喚士「!?」
パキイイィィィィン!!…ドドオオォォォォン!!
召喚士「ぐわぁ!!」
朱雀嬢「きゃああぁぁぁぁ!!」
戦士「吹っ飛ばされた!? 盗賊!」
盗賊「うんっ!」
タタタッ…
戦士「召喚士!!」
魔道士「召喚士さんっ!!」
召喚士「……ぐ……くっ」
705: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 08:59:27.41:ea+F8nHRo (13/33)
盗賊「大丈夫か!?」
朱雀嬢「……え、えぇ。大丈夫……ですわ」
召喚士「光が……消えていく……」
魔道士「……はい」
戦士「終わったんだな」
盗賊「……ああ」
バゴォ!!
ネクロマンサー「……フーッ」
影忍「……下がっていろ、俺が相手をする」
召喚士「影忍……さん!?」
ネクロマンサー「……まさか……まさかこんな事になるとはなぁ!」
影忍「貴様も完全に予想外だったようだな」
ネクロマンサー「……」
影忍「マリオネットを1体も用意していない。単身とはな」
ネクロマンサー「全くですよ。ああ、そうさ! 私の誤算だ!」
盗賊「大丈夫か!?」
朱雀嬢「……え、えぇ。大丈夫……ですわ」
召喚士「光が……消えていく……」
魔道士「……はい」
戦士「終わったんだな」
盗賊「……ああ」
バゴォ!!
ネクロマンサー「……フーッ」
影忍「……下がっていろ、俺が相手をする」
召喚士「影忍……さん!?」
ネクロマンサー「……まさか……まさかこんな事になるとはなぁ!」
影忍「貴様も完全に予想外だったようだな」
ネクロマンサー「……」
影忍「マリオネットを1体も用意していない。単身とはな」
ネクロマンサー「全くですよ。ああ、そうさ! 私の誤算だ!」
706: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 09:00:52.27:ea+F8nHRo (14/33)
影忍「……」
ネクロマンサー「私の責でパズズ様は消えてしまわれたのだ……おおぉぉ」
召喚士「ネクロマンサー。貴様もいい加減に観念するんだな」
ネクロマンサー「観念? ククッ、決めました。決めましたよ」
盗賊「……」
ネクロマンサー「新たな目標が立った今、生まれました」
青年兵「……」
ネクロマンサー「貴様等を必ずや殺す。どんな手段を使ってでもね」
魔道士「……っ」
ネクロマンサー「魔王を倒すのでしょう? あぁ好きにするがいい!」
戦士「……てめぇ」
ネクロマンサー「ならばこちらは迎え撃ってあげましょう! 徹底的にね!」
影忍「深追いは良い。こやつは退くつもりだ」
ネクロマンサー「ククッ、貴様もいずれは始末します。覚えておきなさい!」
影忍「……好きにするが良い。但し、貴様も必ずや道連れだ」
影忍「……」
ネクロマンサー「私の責でパズズ様は消えてしまわれたのだ……おおぉぉ」
召喚士「ネクロマンサー。貴様もいい加減に観念するんだな」
ネクロマンサー「観念? ククッ、決めました。決めましたよ」
盗賊「……」
ネクロマンサー「新たな目標が立った今、生まれました」
青年兵「……」
ネクロマンサー「貴様等を必ずや殺す。どんな手段を使ってでもね」
魔道士「……っ」
ネクロマンサー「魔王を倒すのでしょう? あぁ好きにするがいい!」
戦士「……てめぇ」
ネクロマンサー「ならばこちらは迎え撃ってあげましょう! 徹底的にね!」
影忍「深追いは良い。こやつは退くつもりだ」
ネクロマンサー「ククッ、貴様もいずれは始末します。覚えておきなさい!」
影忍「……好きにするが良い。但し、貴様も必ずや道連れだ」
707: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 09:01:54.49:ea+F8nHRo (15/33)
ネクロマンサー「……」
ヒュッ
玄武娘「消えたですのっ!?」
白虎長「……退いた……みたいね」
青龍士官「……っ」
青年兵「……皆、無事ですか?」
名代「ええ、私は大丈夫です」
白虎長「こっちも平気。玄武娘は?」
玄武娘「……大丈夫ですの」
戦士「こっちも全員……大丈夫だよな?」
盗賊「……ああ」
魔道士「召喚士さん、掴まって下さい」
召喚士「ありがとうございます」
青年兵「……では、死者1名をも……って、パズズ討伐作戦成功と……致します」
張り上げる声のところどころ、詰まりそうになる言葉を、青年兵は搾り出した。
ネクロマンサー「……」
ヒュッ
玄武娘「消えたですのっ!?」
白虎長「……退いた……みたいね」
青龍士官「……っ」
青年兵「……皆、無事ですか?」
名代「ええ、私は大丈夫です」
白虎長「こっちも平気。玄武娘は?」
玄武娘「……大丈夫ですの」
戦士「こっちも全員……大丈夫だよな?」
盗賊「……ああ」
魔道士「召喚士さん、掴まって下さい」
召喚士「ありがとうございます」
青年兵「……では、死者1名をも……って、パズズ討伐作戦成功と……致します」
張り上げる声のところどころ、詰まりそうになる言葉を、青年兵は搾り出した。
708:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 09:05:21.08:ea+F8nHRo (16/33)
午前の部(昨日分)終了。それではまた後ほど!ノシ
午前の部(昨日分)終了。それではまた後ほど!ノシ
709:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県):2011/07/15(金) 09:25:52.57:YPkaATiho (1/1)
>>1おつうううう!
朝からありがとう
>>1おつうううう!
朝からありがとう
710:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/15(金) 10:43:02.39:Whwa6LIAO (2/2)
これはいいな
乙パイ先生
これはいいな
乙パイ先生
711:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 12:15:43.15:+loWlpcDO (1/1)
>>1乙
青龍士官は真面目で良い奴そうだな-
バハムートに騎乗する竜騎士とか超かっこよさそう
>>1乙
青龍士官は真面目で良い奴そうだな-
バハムートに騎乗する竜騎士とか超かっこよさそう
712:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県):2011/07/15(金) 13:18:36.24:Eb6eqWXvo (1/1)
女記者殺した犯人って判明してるんだっけ?
女記者殺した犯人って判明してるんだっけ?
713:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/15(金) 16:21:23.10:ouQfPB0do (1/1)
今日の晩酌は伝説って名前の焼酎にするか…
今日の晩酌は伝説って名前の焼酎にするか…
714: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:09:02.62:ea+F8nHRo (17/33)
~赤壁~
ピーッ!!…ピピピ-ッ!!
南方参謀「警笛!? 何があったの!?」
赤壁兵「北東……おそらくは遺跡と思われます!」
タッタッタ…ババッ
南方参謀「あれは……っ!」
南方弓長「あの光……もしかして」
ザッザッザ
天才「……五行だな。うまくいったみてーだ」
南方副司令「……?」
天才「青龍のジジイだよ。パズズの消滅完了だ」
南方司令「……見事なり!」
天才「さーて、これで残るは5体。次は……ここだぞ」
大軍師「魔王ラーヴァナですか」
天才「今回はアンラ・ちゃん程、甘くはねーぞ」
~赤壁~
ピーッ!!…ピピピ-ッ!!
南方参謀「警笛!? 何があったの!?」
赤壁兵「北東……おそらくは遺跡と思われます!」
タッタッタ…ババッ
南方参謀「あれは……っ!」
南方弓長「あの光……もしかして」
ザッザッザ
天才「……五行だな。うまくいったみてーだ」
南方副司令「……?」
天才「青龍のジジイだよ。パズズの消滅完了だ」
南方司令「……見事なり!」
天才「さーて、これで残るは5体。次は……ここだぞ」
大軍師「魔王ラーヴァナですか」
天才「今回はアンラ・ちゃん程、甘くはねーぞ」
715: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:11:03.96:ea+F8nHRo (18/33)
~南西砦~
チカチカッ
男隊員「お、おい……今の光、見えたか?」
女隊員「……はいッス」
男隊員「あれってもしや……」
隊長「青龍先生だろうな」
男隊員やっぱりそうか……」
女隊員「うまく……いったって事っすよね……?」
隊長「だな。そして裏を返せば青龍先生が逝った、という事だ」
女隊員「……っ」
隊長「全員集まれぇ!!」
南西砦兵「!?」
ザザッ…タッタッタ
隊長「一同北東へ整列! 青龍先生に……敬礼ーっ!!」
微かに昇り消えていった光へ向けて、一同は規律正しく敬礼を捧げた。
~南西砦~
チカチカッ
男隊員「お、おい……今の光、見えたか?」
女隊員「……はいッス」
男隊員「あれってもしや……」
隊長「青龍先生だろうな」
男隊員やっぱりそうか……」
女隊員「うまく……いったって事っすよね……?」
隊長「だな。そして裏を返せば青龍先生が逝った、という事だ」
女隊員「……っ」
隊長「全員集まれぇ!!」
南西砦兵「!?」
ザザッ…タッタッタ
隊長「一同北東へ整列! 青龍先生に……敬礼ーっ!!」
微かに昇り消えていった光へ向けて、一同は規律正しく敬礼を捧げた。
716: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:12:19.39:ea+F8nHRo (19/33)
…
戦士「ほれ、掴まれ」
召喚士「……ありがとう」
盗賊「……終わったな」
戦士「ああ、終わった」
魔道士「青龍……先生……ぇ」
召喚士「……っ」
テクテクテク
魔道士「……?」
玄武娘「魔道士さん、泣いちゃ駄目ですの」
魔道士「玄武娘……ちゃん?」
玄武娘「私達がくよくよしていたら、青龍先生やお爺ちゃんが浮かばれませんの」
朱雀嬢「玄武娘、あなた……っ」
玄武娘「お爺ちゃん達の意思を継ぐ。それが私達のするべき事ですの」
魔道士「……そうよね、そうだよね……!!」
…
戦士「ほれ、掴まれ」
召喚士「……ありがとう」
盗賊「……終わったな」
戦士「ああ、終わった」
魔道士「青龍……先生……ぇ」
召喚士「……っ」
テクテクテク
魔道士「……?」
玄武娘「魔道士さん、泣いちゃ駄目ですの」
魔道士「玄武娘……ちゃん?」
玄武娘「私達がくよくよしていたら、青龍先生やお爺ちゃんが浮かばれませんの」
朱雀嬢「玄武娘、あなた……っ」
玄武娘「お爺ちゃん達の意思を継ぐ。それが私達のするべき事ですの」
魔道士「……そうよね、そうだよね……!!」
717: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:13:49.86:ea+F8nHRo (20/33)
ザッ
盗賊「……兄様!?」
影忍「これで封印の地は役目を終えた」
盗賊「はい」
影忍「では、また会おう」
盗賊「どこへ……?」
影忍「ネクロマンサーを追う。奴だけは野放しに出来ぬからな」
盗賊「……っ」
影忍「奴は此処と魔王城の他に活動拠点を持っていた」
盗賊「ま、まさか!?」
影忍「次なる仕込みをするとあれば、おそらくは……東方」
盗賊「……っ!!」
影忍「安心しろ、我らの東方を好きにはさせんよ」
盗賊「……兄様」
影忍「また何れ会うだろう。……元気でな」
ザッ
盗賊「……兄様!?」
影忍「これで封印の地は役目を終えた」
盗賊「はい」
影忍「では、また会おう」
盗賊「どこへ……?」
影忍「ネクロマンサーを追う。奴だけは野放しに出来ぬからな」
盗賊「……っ」
影忍「奴は此処と魔王城の他に活動拠点を持っていた」
盗賊「ま、まさか!?」
影忍「次なる仕込みをするとあれば、おそらくは……東方」
盗賊「……っ!!」
影忍「安心しろ、我らの東方を好きにはさせんよ」
盗賊「……兄様」
影忍「また何れ会うだろう。……元気でな」
718: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:14:54.62:ea+F8nHRo (21/33)
ザッ
青年兵「……」
青龍士官「……」
ジャリッ…ザッザッザ
青龍士官「青年兵……」
青年兵「……」
結界石の前で下を向き、方を振るわせる青年兵。
青龍士官「……」
それを背後から青龍士官が無言でじっと見つめている。
青龍士官「……?」
フワッ…ヒラヒラッ…ヒラッ
名代「あ……れは?」
青龍士官「先生の……マント……」
空から入り込む光に照らされひらひらと舞い落ちる青龍先生のマント。
それは偶然にも青年兵の背中の上へと、そっと着地した。
ザッ
青年兵「……」
青龍士官「……」
ジャリッ…ザッザッザ
青龍士官「青年兵……」
青年兵「……」
結界石の前で下を向き、方を振るわせる青年兵。
青龍士官「……」
それを背後から青龍士官が無言でじっと見つめている。
青龍士官「……?」
フワッ…ヒラヒラッ…ヒラッ
名代「あ……れは?」
青龍士官「先生の……マント……」
空から入り込む光に照らされひらひらと舞い落ちる青龍先生のマント。
それは偶然にも青年兵の背中の上へと、そっと着地した。
719: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:15:50.45:ea+F8nHRo (22/33)
ファサッ…
青年兵「……?」
ギュッ
青年兵「……ふ……っう、うぐぅ……っ!」
青龍士官「青年兵―ー」
ガシッ
名代「……駄目です」
青龍士官「……っ」
名代「彼は今、自身で乗り越えようとしているのです」
白虎長「……」
名代「手を差し伸べてじゃいけません。それが……信じるという事です」
青龍士官「青年兵……」
名代「それにあの羽織物、何か運命的なものを感じます」
白虎長「ええ、偶然なんかじゃないですよ」
名代「きっと青龍先生からの思いなのでしょうね」
ファサッ…
青年兵「……?」
ギュッ
青年兵「……ふ……っう、うぐぅ……っ!」
青龍士官「青年兵―ー」
ガシッ
名代「……駄目です」
青龍士官「……っ」
名代「彼は今、自身で乗り越えようとしているのです」
白虎長「……」
名代「手を差し伸べてじゃいけません。それが……信じるという事です」
青龍士官「青年兵……」
名代「それにあの羽織物、何か運命的なものを感じます」
白虎長「ええ、偶然なんかじゃないですよ」
名代「きっと青龍先生からの思いなのでしょうね」
720: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:16:43.94:ea+F8nHRo (23/33)
バサァッ
青年兵「ああああぁぁぁぁーっ!!」
魔道士「!?」
召喚士「青年兵……くん……?」
青年兵「……あースッキリしたぁ!」
クルッ
青年兵「この結果石、持ち帰りましょうか!」
戦士「こんな……バカでかいのをか!?」
青年兵「でかいと言ってもだいぶ砕けましたし、大丈夫だと思いますよ」
白虎長「持ち帰って……どうするのよ」
青年兵「この大きさは何かに使えそうですよ。それに……」
青龍士官「……」
青年兵「伝説の思いが篭ってるんです。役立たないわけないですよ!」
玄武娘「そうですのっ! それがいいですの!」
朱雀嬢「そうですわね、私も賛成致しますわ!」
バサァッ
青年兵「ああああぁぁぁぁーっ!!」
魔道士「!?」
召喚士「青年兵……くん……?」
青年兵「……あースッキリしたぁ!」
クルッ
青年兵「この結果石、持ち帰りましょうか!」
戦士「こんな……バカでかいのをか!?」
青年兵「でかいと言ってもだいぶ砕けましたし、大丈夫だと思いますよ」
白虎長「持ち帰って……どうするのよ」
青年兵「この大きさは何かに使えそうですよ。それに……」
青龍士官「……」
青年兵「伝説の思いが篭ってるんです。役立たないわけないですよ!」
玄武娘「そうですのっ! それがいいですの!」
朱雀嬢「そうですわね、私も賛成致しますわ!」
721: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:17:57.25:ea+F8nHRo (24/33)
テクテクテク…ザッ
青年兵「はい、青龍先生」
バサッ
青龍士官「……?」
青年兵「マント、君が受け取ってくれ」
青龍士官「……いや、断る」
青年兵「!?」
青龍士官「これは青龍先生から君への贈り物だ」
青年兵「……」
青龍士官「それを俺はこう解釈する。お前らは2人で一人前だ……ってね」
青年兵「青龍士官……」
青龍士官「だから互いに切磋琢磨し、いずれはどちらかが継ごうじゃないか」
青年兵「……なるほど。分かった、そういう事なら……負けないよ!」
青龍士官「俺も負けるつもりはない。暫定だが、青龍先生の名にかけてな!」
青年兵「ははっ!」
テクテクテク…ザッ
青年兵「はい、青龍先生」
バサッ
青龍士官「……?」
青年兵「マント、君が受け取ってくれ」
青龍士官「……いや、断る」
青年兵「!?」
青龍士官「これは青龍先生から君への贈り物だ」
青年兵「……」
青龍士官「それを俺はこう解釈する。お前らは2人で一人前だ……ってね」
青年兵「青龍士官……」
青龍士官「だから互いに切磋琢磨し、いずれはどちらかが継ごうじゃないか」
青年兵「……なるほど。分かった、そういう事なら……負けないよ!」
青龍士官「俺も負けるつもりはない。暫定だが、青龍先生の名にかけてな!」
青年兵「ははっ!」
722: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:19:20.66:ea+F8nHRo (25/33)
…
名代「宜しいですか?」
戦士「おう、一気に押してくれ」
召喚士「せーのっ!!」
ズズッ…ズズズ……ゴトォン!!
魔道士「これ、運べます?」
戦士「さすがに1人じゃ無理だが、何人かならいけんだろ」
タッタッタ
朱雀嬢「木の枝、集めて来ましたわよっ」
玄武娘「どうするんですの……?」
青年兵「これでソリを作ります」
召喚士「担げるようにもしておくと便利だね」
青年兵「そうですね。それでは早速、取り掛かりましょう」
召喚士「俺も、手伝うよ」
青年兵「ありがとうございます」
…
名代「宜しいですか?」
戦士「おう、一気に押してくれ」
召喚士「せーのっ!!」
ズズッ…ズズズ……ゴトォン!!
魔道士「これ、運べます?」
戦士「さすがに1人じゃ無理だが、何人かならいけんだろ」
タッタッタ
朱雀嬢「木の枝、集めて来ましたわよっ」
玄武娘「どうするんですの……?」
青年兵「これでソリを作ります」
召喚士「担げるようにもしておくと便利だね」
青年兵「そうですね。それでは早速、取り掛かりましょう」
召喚士「俺も、手伝うよ」
青年兵「ありがとうございます」
723: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:20:14.11:ea+F8nHRo (26/33)
…
魔道士「出来たーっ!」
盗賊「……うん、大丈夫だろう」
戦士「おっしゃ、それじゃ地上まで担いでいくかぁ!」
青年兵「それじゃいきますよ、せーっの!!」
盗賊「……神輿みたいだな」
名代「ふむ、これならばいけそうですね」
召喚士「帰りは正門から出ればいいんじゃないかな?」
青龍士官「正門……ですか?」
召喚士「ここの内部は城の形状をしてて、2つ上がればそこが城の1階なんだ」
戦士「そういやそうだったな」
白虎長「もう封印する必要もなくなったしね」
魔道士「ええ……そうですよ」
青年兵「それじゃ、行きましょうか」
朱雀嬢「はいですわ」
…
魔道士「出来たーっ!」
盗賊「……うん、大丈夫だろう」
戦士「おっしゃ、それじゃ地上まで担いでいくかぁ!」
青年兵「それじゃいきますよ、せーっの!!」
盗賊「……神輿みたいだな」
名代「ふむ、これならばいけそうですね」
召喚士「帰りは正門から出ればいいんじゃないかな?」
青龍士官「正門……ですか?」
召喚士「ここの内部は城の形状をしてて、2つ上がればそこが城の1階なんだ」
戦士「そういやそうだったな」
白虎長「もう封印する必要もなくなったしね」
魔道士「ええ……そうですよ」
青年兵「それじゃ、行きましょうか」
朱雀嬢「はいですわ」
724: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:25:36.17:ea+F8nHRo (27/33)
遺跡より立ち去る道中、召喚士はふとかつての記憶がよぎった。
召喚士「俺らの冒険って、ここから始まったようなものだよね」
戦士「ん? あぁーそういやそうだよなぁ」
パーティーとして始めて、大きな依頼を受けた想い出の地。
盗賊「彼も……ようやく解放されたな」
魔道士「ええ……っ」
剣士らと出会った思い出の地。
戦士「ネクロマンサーにやられた奴らの思いもな」
召喚士「うん」
ネクロマンサーを始めて対面した地。
魔道士「本当に、色々な事がありすぎて……」
召喚士「ええ。でもこれでようやく、ここへ来る事もなくなりそうです。いや……」
そして今、魔王パズズを倒した地。青龍先生が眠る地となった。
召喚士「青龍先生達へ華を添えにこなくてはいけませんね」
魔道士「……はいっ」
遺跡より立ち去る道中、召喚士はふとかつての記憶がよぎった。
召喚士「俺らの冒険って、ここから始まったようなものだよね」
戦士「ん? あぁーそういやそうだよなぁ」
パーティーとして始めて、大きな依頼を受けた想い出の地。
盗賊「彼も……ようやく解放されたな」
魔道士「ええ……っ」
剣士らと出会った思い出の地。
戦士「ネクロマンサーにやられた奴らの思いもな」
召喚士「うん」
ネクロマンサーを始めて対面した地。
魔道士「本当に、色々な事がありすぎて……」
召喚士「ええ。でもこれでようやく、ここへ来る事もなくなりそうです。いや……」
そして今、魔王パズズを倒した地。青龍先生が眠る地となった。
召喚士「青龍先生達へ華を添えにこなくてはいけませんね」
魔道士「……はいっ」
725: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:26:54.75:ea+F8nHRo (28/33)
~本国、国軍本部~
パッカパッカパッカ…ドドォ
青年兵「ご苦労様でした」
ガチャッ
青龍士官「……?」
タッタッタッタッタ
青龍兵「……っ」
青龍士官「青龍先生は無事、任務を遂行された」」
青龍兵「――っ!!」
白虎兵「つまり先生はもう……っ」
青龍士官「先に逝って待っていると皆への伝言だ」
青年兵「青龍先生の名は青龍士官が継ぐ。今後は青龍士官の指示を仰ぐよう」
青龍兵「……はっ! 宜しくお願い致します……っ!」
青龍士官「……ああ、頼むぞ」
号泣する青龍召喚隊の面々を、青龍士官は肩を叩いて慰め歩いた。
~本国、国軍本部~
パッカパッカパッカ…ドドォ
青年兵「ご苦労様でした」
ガチャッ
青龍士官「……?」
タッタッタッタッタ
青龍兵「……っ」
青龍士官「青龍先生は無事、任務を遂行された」」
青龍兵「――っ!!」
白虎兵「つまり先生はもう……っ」
青龍士官「先に逝って待っていると皆への伝言だ」
青年兵「青龍先生の名は青龍士官が継ぐ。今後は青龍士官の指示を仰ぐよう」
青龍兵「……はっ! 宜しくお願い致します……っ!」
青龍士官「……ああ、頼むぞ」
号泣する青龍召喚隊の面々を、青龍士官は肩を叩いて慰め歩いた。
726: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:33:08.92:ea+F8nHRo (29/33)
…
国軍兵「これも講堂で宜しかったですか?」
青年兵「ええ。ここにある物は全て講堂で構いません」
衛兵「よし、急いで運べ」
テクテクテク
白虎長「何……してるの?」
青年兵「あ、ええ。事前に下準備はしておいたんです……本人には悪いけど」
白虎長「……ああ」
青年兵「やっぱり、一番好きな場所にいるべきですから」
白虎長「そうよね。肉体はなくとも魂はきっと……」
青年兵「帰って来てくれると思います」
タッタッタ
国軍兵「青年兵様っ、この……絵はどうします?」
青年兵「ははっ、それは写真ですよ。写真も一緒に講堂へ運んで下さい」
国軍兵「はっ!」
…
国軍兵「これも講堂で宜しかったですか?」
青年兵「ええ。ここにある物は全て講堂で構いません」
衛兵「よし、急いで運べ」
テクテクテク
白虎長「何……してるの?」
青年兵「あ、ええ。事前に下準備はしておいたんです……本人には悪いけど」
白虎長「……ああ」
青年兵「やっぱり、一番好きな場所にいるべきですから」
白虎長「そうよね。肉体はなくとも魂はきっと……」
青年兵「帰って来てくれると思います」
タッタッタ
国軍兵「青年兵様っ、この……絵はどうします?」
青年兵「ははっ、それは写真ですよ。写真も一緒に講堂へ運んで下さい」
国軍兵「はっ!」
727: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:34:15.34:ea+F8nHRo (30/33)
……――
博士「それでは撮るのらー」
青龍兵「押すなっての!」
青年兵「こら、揉めてないで早く並んで下さい」
青龍士官「何で青龍隊でもないのにお前が……」
青年兵「いいじゃないか、僕だって写真に入りたいもん」
青龍士官「……全く」
青龍先生「ひょっひょ! 賑やかで何よりじゃわ」
博士「それじゃいくのら~」
ジーッ…
青龍士官「……?」
青年兵「もう……終わりました?」
博士「終わったのら。現像はまた後日、完成したら見せるのら」
青龍先生「楽しみに待っとるぞ、ひょっひょ」
――……
……――
博士「それでは撮るのらー」
青龍兵「押すなっての!」
青年兵「こら、揉めてないで早く並んで下さい」
青龍士官「何で青龍隊でもないのにお前が……」
青年兵「いいじゃないか、僕だって写真に入りたいもん」
青龍士官「……全く」
青龍先生「ひょっひょ! 賑やかで何よりじゃわ」
博士「それじゃいくのら~」
ジーッ…
青龍士官「……?」
青年兵「もう……終わりました?」
博士「終わったのら。現像はまた後日、完成したら見せるのら」
青龍先生「楽しみに待っとるぞ、ひょっひょ」
――……
728: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:36:44.47:ea+F8nHRo (31/33)
テクテクテクテク
青龍士官「あの時の写真が、こんな形になるとはなぁ」
青年兵「……ああ」
青龍士官「やっぱりここを選んだんだな」
青年兵「講堂は青龍先生ゆかりの場所だからね」
青龍士官「だな。講義も世間話も、叱られたのも全てここだった」
青年兵「ここに来れば先生に会えた。だから今後も変わらないよ」
青龍士官「……だな」
クルッ…スタスタスタ
青年兵「もう行くのか?」
青龍士官「青龍先生ってのは色々と忙しいみたいでな」
青年兵「そっか、そうだよね……」
青龍士官「お前も明日からはまた忙しくなるんだろう? それじゃ、お先に」
青年兵「……うん」
講堂に残り写真を見つめる青年兵。その背後を青龍士官は去っていった。
テクテクテクテク
青龍士官「あの時の写真が、こんな形になるとはなぁ」
青年兵「……ああ」
青龍士官「やっぱりここを選んだんだな」
青年兵「講堂は青龍先生ゆかりの場所だからね」
青龍士官「だな。講義も世間話も、叱られたのも全てここだった」
青年兵「ここに来れば先生に会えた。だから今後も変わらないよ」
青龍士官「……だな」
クルッ…スタスタスタ
青年兵「もう行くのか?」
青龍士官「青龍先生ってのは色々と忙しいみたいでな」
青年兵「そっか、そうだよね……」
青龍士官「お前も明日からはまた忙しくなるんだろう? それじゃ、お先に」
青年兵「……うん」
講堂に残り写真を見つめる青年兵。その背後を青龍士官は去っていった。
729: ◆1otsuV0WFc:2011/07/15(金) 17:39:09.60:ea+F8nHRo (32/33)
青年兵「……」
テクテクテク
召喚士「……青年兵くん」
青年兵「召喚士さん」
2人は飾られた遺影を、しばし無言でぼんやりと見つめていた。
召喚士「いい……笑顔だね」
青年兵「ええ……。本当に」
瞑る目には涙が滲む。だが、零れる事はない。
召喚士と青年兵はぐっと堪え、すぐにまた、そして懸命に笑顔を作る。
青年兵「……行きましょうか」
召喚士「うん」
さようなら。その言葉を胸中で呟き、2人は講堂を後にする。
写真の中の青龍先生は屈託のない笑顔で2人を見つめていた。
そして……『伝説』はその名の通り、まさしく『伝説』となった。
~第四十九部、完~
青年兵「……」
テクテクテク
召喚士「……青年兵くん」
青年兵「召喚士さん」
2人は飾られた遺影を、しばし無言でぼんやりと見つめていた。
召喚士「いい……笑顔だね」
青年兵「ええ……。本当に」
瞑る目には涙が滲む。だが、零れる事はない。
召喚士と青年兵はぐっと堪え、すぐにまた、そして懸命に笑顔を作る。
青年兵「……行きましょうか」
召喚士「うん」
さようなら。その言葉を胸中で呟き、2人は講堂を後にする。
写真の中の青龍先生は屈託のない笑顔で2人を見つめていた。
そして……『伝説』はその名の通り、まさしく『伝説』となった。
~第四十九部、完~
730:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 17:50:14.58:ea+F8nHRo (33/33)
ドタバタしてて何か抜けてるような気がしますが、
ひとまず四十九部完でございます
次回は記念すべき(?)五十部!
ついに最後の内通者と知られざる秘密が明らかに!?
それではひとまずここまでにて!昨日は本当にすみませんでした!
そしてご支援感謝でございます!それでは!ノシ
ドタバタしてて何か抜けてるような気がしますが、
ひとまず四十九部完でございます
次回は記念すべき(?)五十部!
ついに最後の内通者と知られざる秘密が明らかに!?
それではひとまずここまでにて!昨日は本当にすみませんでした!
そしてご支援感謝でございます!それでは!ノシ
731:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 18:37:10.01:jlEePsWIO (1/1)
一乙!ついに50部か…
あと950部がんばれ
一乙!ついに50部か…
あと950部がんばれ
732:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 18:40:36.54:BdMJBBnSO (1/1)
>>1乙!
>>1乙!
733:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 19:58:10.05:YcP96XGPo (1/1)
>>1乙!
PC前で泣いてて家族に不審な目で見られたジャマイカ!w
>>1乙!
PC前で泣いてて家族に不審な目で見られたジャマイカ!w
734:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/15(金) 21:56:08.40:MG1nTIhAO (2/2)
>>1乙
青龍先生ありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおうぉぉぉおおおぉぉん!!!!
>>1乙
青龍先生ありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおうぉぉぉおおおぉぉん!!!!
735:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 00:23:52.73:20tMiH6SO (1/1)
>>1乙!
文章で泣いたのは久しぶりだ
>>1乙!
文章で泣いたのは久しぶりだ
736:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2011/07/16(土) 01:28:22.28:FZI8LeBeo (1/1)
>>1乙
青龍先生・・
>>1乙
青龍先生・・
737:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/16(土) 01:58:35.14:UOPAbnfAO (1/1)
>>1おつ
最初は謎が多かった青龍先生が内通者かと疑ったけど、伝説の名に相応しい良い死にっぷりでよかったわ
>>1おつ
最初は謎が多かった青龍先生が内通者かと疑ったけど、伝説の名に相応しい良い死にっぷりでよかったわ
738:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/16(土) 08:17:05.45:1pJP+BkAO (1/1)
>>1乙んつん
病院の待合室で泣きそうになった。いや、ちょっと泣いた。
>>1乙んつん
病院の待合室で泣きそうになった。いや、ちょっと泣いた。
739:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 03:18:13.31:0piDFMjIO (1/1)
青龍先生に敬礼(○・`д・)vキリ
青龍先生に敬礼(○・`д・)vキリ
740: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:19:27.38:VLlRfcR2o (1/13)
【召喚士】
召喚士への道のりは2つの方法がある。1つは先人による伝授。即ち弟子となる事。
魔法の基礎とも言える五行を会得し、各人の力量に沿った実戦経験を経て、
特定の属性を選定し、その属性の使い手に師事する事で、基本精霊と呼ばれる
召喚獣を得た後に、その属性との契約を交わし、晴れて召喚士となる。
もう1つの方法とは親から子へと継承される方法である。
父や母からその子へ。基本精霊と召喚獣を直に伝授する。
その場合は五行を会得する必要はなく、幼いうちより召喚士のスペシャリストとして
鍛えられるものも少なくないという。また、本国の統計調査によると、
召喚士の25%にあたるものがこのエケースであり、ワーカーが大半を占めるという。
親や師匠は己の属性を伝授するが故に。通常は他属性に移り変わる事はない。
親の属性は子へ。子の属性は孫へと受け継がれていく。
もし父と母が他属性の召喚士であったら? おそらくはどちらかの属性を継ぐだろう。
では両親ではなく違う属性のものが師となり伝授したら? その属性になるだろう。
……では、基本精霊を得る前に、召喚獣を得る事が出来ていれば?
【召喚士】
召喚士への道のりは2つの方法がある。1つは先人による伝授。即ち弟子となる事。
魔法の基礎とも言える五行を会得し、各人の力量に沿った実戦経験を経て、
特定の属性を選定し、その属性の使い手に師事する事で、基本精霊と呼ばれる
召喚獣を得た後に、その属性との契約を交わし、晴れて召喚士となる。
もう1つの方法とは親から子へと継承される方法である。
父や母からその子へ。基本精霊と召喚獣を直に伝授する。
その場合は五行を会得する必要はなく、幼いうちより召喚士のスペシャリストとして
鍛えられるものも少なくないという。また、本国の統計調査によると、
召喚士の25%にあたるものがこのエケースであり、ワーカーが大半を占めるという。
親や師匠は己の属性を伝授するが故に。通常は他属性に移り変わる事はない。
親の属性は子へ。子の属性は孫へと受け継がれていく。
もし父と母が他属性の召喚士であったら? おそらくはどちらかの属性を継ぐだろう。
では両親ではなく違う属性のものが師となり伝授したら? その属性になるだろう。
……では、基本精霊を得る前に、召喚獣を得る事が出来ていれば?
741: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:20:00.80:VLlRfcR2o (2/13)
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
~第五十部~
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
~第五十部~
742: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:20:40.00:VLlRfcR2o (3/13)
~海峡途中の街~
テクテクテク…カチャッ
店主「……いらっしゃい」
大軍師「えぇと、ウィスキーをロックで」
店主「あいよ」
大軍師「……」
テクテクテク…ストッ
大軍師「……どうも」
女侍「悪いねぇ、こんな所に呼び出しちまってさ」
大軍師「成程。地方都市で堂々とされていては、見つける事も困難なわけだ」
女侍「よく言うよ。大して探してもいないくせにさ」
大軍師「……驚きましたよ、まさかお手紙を頂くとは」
女侍「内容は読んでくれたよな?」
大軍師「ええ」
女侍「……おい」
~海峡途中の街~
テクテクテク…カチャッ
店主「……いらっしゃい」
大軍師「えぇと、ウィスキーをロックで」
店主「あいよ」
大軍師「……」
テクテクテク…ストッ
大軍師「……どうも」
女侍「悪いねぇ、こんな所に呼び出しちまってさ」
大軍師「成程。地方都市で堂々とされていては、見つける事も困難なわけだ」
女侍「よく言うよ。大して探してもいないくせにさ」
大軍師「……驚きましたよ、まさかお手紙を頂くとは」
女侍「内容は読んでくれたよな?」
大軍師「ええ」
女侍「……おい」
743: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:21:20.96:VLlRfcR2o (4/13)
スタスタスタ
キジ「外に見張りはいないみたいさぁ」
大軍師「1人で来い、という事でしたから」
イヌ「へぇ、忠実に守るなんてなかなかね」
大軍師「それで、本題に入って頂いても宜しいでしょうか?」
女侍「サルッ」
サル「ああ、まずは俺っちの話を聞いてくれ」
大軍師「はい」
サル「あれはこないだ、東方司令部に行った時なんだけどよ……」
大軍師「東方司令部へ忍びこんだのですか?」
サル「いやっ、違う! えっとほらあれだよ……えぇっと……」
大軍師「まぁ構いませんよ。被害はなかった事ですし」
サル「……いいのかよ」
大軍師「これから話して頂く内容次第ですかねぇ……ふっふ」
サル「……」
スタスタスタ
キジ「外に見張りはいないみたいさぁ」
大軍師「1人で来い、という事でしたから」
イヌ「へぇ、忠実に守るなんてなかなかね」
大軍師「それで、本題に入って頂いても宜しいでしょうか?」
女侍「サルッ」
サル「ああ、まずは俺っちの話を聞いてくれ」
大軍師「はい」
サル「あれはこないだ、東方司令部に行った時なんだけどよ……」
大軍師「東方司令部へ忍びこんだのですか?」
サル「いやっ、違う! えっとほらあれだよ……えぇっと……」
大軍師「まぁ構いませんよ。被害はなかった事ですし」
サル「……いいのかよ」
大軍師「これから話して頂く内容次第ですかねぇ……ふっふ」
サル「……」
744: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:22:01.71:VLlRfcR2o (5/13)
女侍「サル、いいからさっさと話しな」
サル「あぁ、そうそう。んでだな、ちょいと気になる出来事があったのよ」
大軍師「……」
サル「まぁ要はだな――」
大軍師「……ほぅ、それは興味深いお話ですねぇ」
サル「だろっ!? 俺っちにゃ全然意味分からないワケよ」
キジ「つまり、どういう事さ?」
女侍「それを調べんのがコイツらの仕事だろう?」
イヌ「それもそうね」
女侍「どうだい? 少しは役立ったかい?」
大軍師「それで、見返りは?」
女侍「……」
大軍師「タダ、というわけではないでしょう?」
女侍「流石だねぇ。話が早いじゃないかい」
大軍師「司法取引ですか。条件は自由……ですかな?」
女侍「サル、いいからさっさと話しな」
サル「あぁ、そうそう。んでだな、ちょいと気になる出来事があったのよ」
大軍師「……」
サル「まぁ要はだな――」
大軍師「……ほぅ、それは興味深いお話ですねぇ」
サル「だろっ!? 俺っちにゃ全然意味分からないワケよ」
キジ「つまり、どういう事さ?」
女侍「それを調べんのがコイツらの仕事だろう?」
イヌ「それもそうね」
女侍「どうだい? 少しは役立ったかい?」
大軍師「それで、見返りは?」
女侍「……」
大軍師「タダ、というわけではないでしょう?」
女侍「流石だねぇ。話が早いじゃないかい」
大軍師「司法取引ですか。条件は自由……ですかな?」
745: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:22:48.56:VLlRfcR2o (6/13)
女侍「はーっはっはっは! 頭のいい男は好きだよぉ」
大軍師「それはどうも」
ガタッ
女侍「そんじゃ、用件はそんだけ。それじゃあな」
大軍師「我らは現在、魔王討伐に乗り出しております」
女侍「……知ってるよ」
大軍師「なかなか、稼ぎ時ですよ?」
女侍「アタイらはね、盗むのが仕事なのだ」
大軍師「……」
女侍「……まっ、考えといてやるよ。ほれ、行くぞ」
サル「んじゃな、アンチャン!」
キジ「これでオイラ達は自由の身さー!」
イヌ「隠れて生活しなくて済むね。とっても快適ね!」
スタスタスタ
大軍師「……ふっふ。面白くなってきましたねぇ」
女侍「はーっはっはっは! 頭のいい男は好きだよぉ」
大軍師「それはどうも」
ガタッ
女侍「そんじゃ、用件はそんだけ。それじゃあな」
大軍師「我らは現在、魔王討伐に乗り出しております」
女侍「……知ってるよ」
大軍師「なかなか、稼ぎ時ですよ?」
女侍「アタイらはね、盗むのが仕事なのだ」
大軍師「……」
女侍「……まっ、考えといてやるよ。ほれ、行くぞ」
サル「んじゃな、アンチャン!」
キジ「これでオイラ達は自由の身さー!」
イヌ「隠れて生活しなくて済むね。とっても快適ね!」
スタスタスタ
大軍師「……ふっふ。面白くなってきましたねぇ」
746: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:23:29.61:VLlRfcR2o (7/13)
~国軍本部~
召喚士「……」
パズズ討伐から数日、ここへ来る事が俺の日課になっていた。
テクテクテク
戦士「……今日もご苦労さん」
召喚士「戦士」
戦士「青龍先生も喜んでんだろうなぁ」
召喚士「……そうだといいな」
戦士「青年兵は?」
召喚士「今日は朝から会議なんだってさ」
戦士「そっか。……どれ、俺も手ぇ合わせていくか」
タッタッタッタッタ
国軍兵「朱雀先生っ、失礼致します!」
召喚士「……?」
国軍兵「会議室へお越し頂けますか!? 司令らがお呼びです!」
~国軍本部~
召喚士「……」
パズズ討伐から数日、ここへ来る事が俺の日課になっていた。
テクテクテク
戦士「……今日もご苦労さん」
召喚士「戦士」
戦士「青龍先生も喜んでんだろうなぁ」
召喚士「……そうだといいな」
戦士「青年兵は?」
召喚士「今日は朝から会議なんだってさ」
戦士「そっか。……どれ、俺も手ぇ合わせていくか」
タッタッタッタッタ
国軍兵「朱雀先生っ、失礼致します!」
召喚士「……?」
国軍兵「会議室へお越し頂けますか!? 司令らがお呼びです!」
747: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:24:12.76:VLlRfcR2o (8/13)
~会議室~
コンコン…ガチャッ
国軍兵「お連れ致しました!」
召喚士「失礼します」
天才「おーわざわざ悪りぃな」
召喚士「いえ、それで何かご用でしょうか?」
天才「次の仕事だ」
戦士「仕事って……」
天才「悪いがテメーらにゃ休んでいる暇はねぇぞ」
戦士「……」
召喚士「それで仕事というのは……?」
天才「……青年兵」
青年兵「今しがた、大軍師殿より届いた密書です」
召喚士「いいん……ですか?」
天才「お前の力も必要になる。読んでくれ」
~会議室~
コンコン…ガチャッ
国軍兵「お連れ致しました!」
召喚士「失礼します」
天才「おーわざわざ悪りぃな」
召喚士「いえ、それで何かご用でしょうか?」
天才「次の仕事だ」
戦士「仕事って……」
天才「悪いがテメーらにゃ休んでいる暇はねぇぞ」
戦士「……」
召喚士「それで仕事というのは……?」
天才「……青年兵」
青年兵「今しがた、大軍師殿より届いた密書です」
召喚士「いいん……ですか?」
天才「お前の力も必要になる。読んでくれ」
748: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:25:01.07:VLlRfcR2o (9/13)
召喚士「……」
カサ…
召喚「――――っ!!」
天才「いつだったかな、結構前からコイツと大軍師は気にかけててな」
召喚士「……っ」
天才「今回、こういう情報が手に入って結論に達したわけだ」
召喚士「これ、でも……っ」
青年兵「この結論が、最もしっくりくるものとなりました」
天才「そういう事だ。お前も何かそれらしい事は経験ないか?」
召喚士「いえ、特に……あっ、いや!」
戦士「!?」
召喚士「待って下さい! そういえば……気になった事はあります」
青年兵「本当ですか?」
召喚士「うん。そういえば先日、青龍先生の話を伺った時……」
青年兵「……」
召喚士「……」
カサ…
召喚「――――っ!!」
天才「いつだったかな、結構前からコイツと大軍師は気にかけててな」
召喚士「……っ」
天才「今回、こういう情報が手に入って結論に達したわけだ」
召喚士「これ、でも……っ」
青年兵「この結論が、最もしっくりくるものとなりました」
天才「そういう事だ。お前も何かそれらしい事は経験ないか?」
召喚士「いえ、特に……あっ、いや!」
戦士「!?」
召喚士「待って下さい! そういえば……気になった事はあります」
青年兵「本当ですか?」
召喚士「うん。そういえば先日、青龍先生の話を伺った時……」
青年兵「……」
749: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:25:46.84:VLlRfcR2o (10/13)
天才「そういや、青龍のジジイはお前らに何か伝言として残したのか?」
青年兵「あ、ええ。色々とお話は伺いましたが……」
天才「クーデターの件もか?」
召喚士「全てではないですが」
天才「そうか。ならいい」
青年兵「……」
天才「今もなおあの傷跡は残ってる。お前らの身近なところにだってな」
召喚士「……」
天才「それを踏まえて、行動してくれや」
青年兵「……えっ?」
天才「出発は明朝。悪いが今回は各自――」
青年兵「待ってください。流石に明日は早すぎませんか?」
天才「いーや。今回はスピード勝負だ」
戦士「……」
天才「内通者を討つには、決めたからには早いに越した事はない」
天才「そういや、青龍のジジイはお前らに何か伝言として残したのか?」
青年兵「あ、ええ。色々とお話は伺いましたが……」
天才「クーデターの件もか?」
召喚士「全てではないですが」
天才「そうか。ならいい」
青年兵「……」
天才「今もなおあの傷跡は残ってる。お前らの身近なところにだってな」
召喚士「……」
天才「それを踏まえて、行動してくれや」
青年兵「……えっ?」
天才「出発は明朝。悪いが今回は各自――」
青年兵「待ってください。流石に明日は早すぎませんか?」
天才「いーや。今回はスピード勝負だ」
戦士「……」
天才「内通者を討つには、決めたからには早いに越した事はない」
750: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:26:25.55:VLlRfcR2o (11/13)
召喚士「情報浪費を防ぐ為ですか……?」
天才「んーまぁ、それもあるな」
青年兵「……?」
天才「覚悟が鈍らないように、だよ」
召喚士「!?」
天才「つーわけで、今回は別行動で現地入りする」
戦士「別行動? 俺らもか……?」
天才「当たり前だろ。お前らは特にだろうが」
召喚士「ワーカーですもんね」
天才「他の連中は俺様に任しとけ」
戦士「他の連中?」
天才「何でもねぇ。いいから心配すんな」
青年兵「それで、集合はどちらに……」
天才明朝、10時までに……ターミナルへ来い」
召喚士「……ターミナル!?」
召喚士「情報浪費を防ぐ為ですか……?」
天才「んーまぁ、それもあるな」
青年兵「……?」
天才「覚悟が鈍らないように、だよ」
召喚士「!?」
天才「つーわけで、今回は別行動で現地入りする」
戦士「別行動? 俺らもか……?」
天才「当たり前だろ。お前らは特にだろうが」
召喚士「ワーカーですもんね」
天才「他の連中は俺様に任しとけ」
戦士「他の連中?」
天才「何でもねぇ。いいから心配すんな」
青年兵「それで、集合はどちらに……」
天才明朝、10時までに……ターミナルへ来い」
召喚士「……ターミナル!?」
751:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 22:56:16.38:ud4LE7/wo (1/1)
>>1乙
1番乗りの>>1乙は2ゲットと同じくらい魅力的なのだ
>>1乙
1番乗りの>>1乙は2ゲットと同じくらい魅力的なのだ
752: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 22:57:52.53:VLlRfcR2o (12/13)
…
召喚士「じゃあ、失礼します」
青年兵「それでは、また明日」
テクテクテク
戦士「一体何が何なんだか……」
召喚士「う、うん。でもまぁ明日になれば分かるよね」
戦士「今回は内通者の件だし、俺らもそんなに出番はないだろ」
召喚士「だろうね……」
タッタッタ
魔道士「あ、いたっ! 探しましたよ~!」
盗賊「何をしていたのだ?」
戦士「ああ、急に天才達に呼ばれちまってよ」
召喚士「明日から新しい任務だそうで」
魔道士「えぇっ!?」
盗賊「随分急な話だな」
…
召喚士「じゃあ、失礼します」
青年兵「それでは、また明日」
テクテクテク
戦士「一体何が何なんだか……」
召喚士「う、うん。でもまぁ明日になれば分かるよね」
戦士「今回は内通者の件だし、俺らもそんなに出番はないだろ」
召喚士「だろうね……」
タッタッタ
魔道士「あ、いたっ! 探しましたよ~!」
盗賊「何をしていたのだ?」
戦士「ああ、急に天才達に呼ばれちまってよ」
召喚士「明日から新しい任務だそうで」
魔道士「えぇっ!?」
盗賊「随分急な話だな」
753: ◆1otsuV0WFc:2011/07/17(日) 23:06:42.06:VLlRfcR2o (13/13)
戦士「そうなんだよ……全く」
魔道士「それで、何をすれば……」
召喚士「明朝、ターミナル集合だそうです」
戦士「現地集合なんだと。口外すんなよ?」
盗賊「するわけなかろう。大体誰にすると言うのだ」
魔道士「私達以外は誰が参加するんです?」
召喚士「それも全く……。かなり情報を絞ってるみたいですね」
盗賊「……」
戦士「そんだけ重要で難しい作戦なのかもしれないな」
召喚士「……」
戦士「んで、どうするよ? 先にターミナルへ行くか……」
盗賊「……明日の早朝……出るか」
召喚士「ひとまず本部を出て、詳細も交えて話し合いましょうか」
魔道士「そうですね、そうしましょうか!」
盗賊「……だな」
戦士「そうなんだよ……全く」
魔道士「それで、何をすれば……」
召喚士「明朝、ターミナル集合だそうです」
戦士「現地集合なんだと。口外すんなよ?」
盗賊「するわけなかろう。大体誰にすると言うのだ」
魔道士「私達以外は誰が参加するんです?」
召喚士「それも全く……。かなり情報を絞ってるみたいですね」
盗賊「……」
戦士「そんだけ重要で難しい作戦なのかもしれないな」
召喚士「……」
戦士「んで、どうするよ? 先にターミナルへ行くか……」
盗賊「……明日の早朝……出るか」
召喚士「ひとまず本部を出て、詳細も交えて話し合いましょうか」
魔道士「そうですね、そうしましょうか!」
盗賊「……だな」
754:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/18(月) 00:29:35.26:T0kLBvHAO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
755:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 01:18:43.13:cMK/UIsDO (1/1)
>>1乙
なんかこっちまで緊張してきた。
そして青年兵は女運悪いというか、巡り合わせが悪そうな感じだな……
>>1乙
なんかこっちまで緊張してきた。
そして青年兵は女運悪いというか、巡り合わせが悪そうな感じだな……
756: ◆1otsuV0WFc:2011/07/18(月) 02:41:12.93:ONOqff7vo (1/12)
~司令室~
コンコン…カチャッ
秘書官「白虎長様、お通し致します」
白虎長「失礼致します。何かご用でしょうか……?」
天才「こないだはパズズ討伐ご苦労さん」
白虎長「いえ……っ」
天才「次の任務についての話だ」
白虎長「はっ。いつからでしょうか?」
天才「明日」
白虎長「はっ。……は? 明日……ですか!?」
天才「うん明日。何か問題ある?」
白虎長「いえ、ありません……」
天才「お前にゃ連れて来て欲しい奴がいる」
白虎長「……誰……です?」
天才「……白虎嬢……つったっけ?」
~司令室~
コンコン…カチャッ
秘書官「白虎長様、お通し致します」
白虎長「失礼致します。何かご用でしょうか……?」
天才「こないだはパズズ討伐ご苦労さん」
白虎長「いえ……っ」
天才「次の任務についての話だ」
白虎長「はっ。いつからでしょうか?」
天才「明日」
白虎長「はっ。……は? 明日……ですか!?」
天才「うん明日。何か問題ある?」
白虎長「いえ、ありません……」
天才「お前にゃ連れて来て欲しい奴がいる」
白虎長「……誰……です?」
天才「……白虎嬢……つったっけ?」
757: ◆1otsuV0WFc:2011/07/18(月) 02:42:10.34:ONOqff7vo (2/12)
白虎嬢「くしゅんっ!」
朱雀嬢「……汚いですわね」
白虎嬢「ごめんなさい……っ、いきなり出ちゃった~」
朱雀嬢「せめてハンカチとかで――」
玄武娘「すいませーん! これとこれとこれお追加ですのー!」
朱雀嬢「……」
白虎嬢「あっ、私……飲み物おかわり~」
朱雀嬢「…………」
ガヤガヤ…テクテクテク
魔道士「あれっ!?」
朱雀嬢「あっ、朱雀先生方……」
召喚士「これは皆さんお揃いで」
戦士「相変わらず、見事な食べっぷりだな……」
玄武娘「ありがとうございますですのっ!」
戦士「褒めてねぇよ」
白虎嬢「くしゅんっ!」
朱雀嬢「……汚いですわね」
白虎嬢「ごめんなさい……っ、いきなり出ちゃった~」
朱雀嬢「せめてハンカチとかで――」
玄武娘「すいませーん! これとこれとこれお追加ですのー!」
朱雀嬢「……」
白虎嬢「あっ、私……飲み物おかわり~」
朱雀嬢「…………」
ガヤガヤ…テクテクテク
魔道士「あれっ!?」
朱雀嬢「あっ、朱雀先生方……」
召喚士「これは皆さんお揃いで」
戦士「相変わらず、見事な食べっぷりだな……」
玄武娘「ありがとうございますですのっ!」
戦士「褒めてねぇよ」
758: ◆1otsuV0WFc:2011/07/18(月) 02:42:48.58:ONOqff7vo (3/12)
…
朱雀嬢「それでは、乾杯ですわ」
魔道士「いただきます~」
戦士「しかし、意外と元気そうで安心したぜ」
玄武娘「ほえ?」
戦士「いや……ヘコんでんのかなと思ってよ」
朱雀嬢「……もう、そんな暇はありませんわ」
盗賊「……ほぉ」
玄武娘「青龍のお爺ちゃん達は、私達に未来を託したですの」
魔道士「……」
玄武娘「だから、立ち止まってクヨクヨしてられないですの」
召喚士「うん。その通りだね」
白虎嬢「あらあら、うふふ~」
朱雀嬢「……何よ」
白虎嬢「いえいえ。何だか急に大人になたかなぁ~って。うふふ」
…
朱雀嬢「それでは、乾杯ですわ」
魔道士「いただきます~」
戦士「しかし、意外と元気そうで安心したぜ」
玄武娘「ほえ?」
戦士「いや……ヘコんでんのかなと思ってよ」
朱雀嬢「……もう、そんな暇はありませんわ」
盗賊「……ほぉ」
玄武娘「青龍のお爺ちゃん達は、私達に未来を託したですの」
魔道士「……」
玄武娘「だから、立ち止まってクヨクヨしてられないですの」
召喚士「うん。その通りだね」
白虎嬢「あらあら、うふふ~」
朱雀嬢「……何よ」
白虎嬢「いえいえ。何だか急に大人になたかなぁ~って。うふふ」
759: ◆1otsuV0WFc:2011/07/18(月) 02:44:15.03:ONOqff7vo (4/12)
テクテクテクテク
青年兵「こちらにいらし……あれ? 召喚士さん!?」
召喚士「青年兵くん!?」
魔道士「どうしたんですか……?」
青年兵「え、えっと……朱雀嬢さんと玄武娘さんを探しに」
朱雀嬢「へっ!?」
青年兵「司令がお会いしたいとの事でして……」
朱雀嬢「そ……そうっ」
青年兵「ホテルへ訪ねたところ、こちらだと伺いましたので……すみません」
朱雀嬢「い、いえっ! 別に……構いませんわ」
玄武娘「もうそこそこ食べたから、大丈夫ですの」
戦士「そこそこ……ねぇ」
青年兵「バタバタと申し訳ありません。せめてここは僕が……」
朱雀嬢「けけっ、結構ですわ――」
玄武娘「やったぁ!! ご馳走様ですのーっ!!」
テクテクテクテク
青年兵「こちらにいらし……あれ? 召喚士さん!?」
召喚士「青年兵くん!?」
魔道士「どうしたんですか……?」
青年兵「え、えっと……朱雀嬢さんと玄武娘さんを探しに」
朱雀嬢「へっ!?」
青年兵「司令がお会いしたいとの事でして……」
朱雀嬢「そ……そうっ」
青年兵「ホテルへ訪ねたところ、こちらだと伺いましたので……すみません」
朱雀嬢「い、いえっ! 別に……構いませんわ」
玄武娘「もうそこそこ食べたから、大丈夫ですの」
戦士「そこそこ……ねぇ」
青年兵「バタバタと申し訳ありません。せめてここは僕が……」
朱雀嬢「けけっ、結構ですわ――」
玄武娘「やったぁ!! ご馳走様ですのーっ!!」
760: ◆1otsuV0WFc:2011/07/18(月) 02:47:00.52:ONOqff7vo (5/12)
…
青年兵「それでは、失礼致します」
戦士「おうっ」
青年兵「あ……白虎嬢さん」
白虎嬢「……?」
青年兵「白虎長さんがお探しでしたよ。宜しければご一緒に……」
白虎嬢「いえいえ、探しているのならいずれ会う事でしょう~」
青年兵「は、はぁ……」
白虎嬢「お構いなく、うふふ。じゃあね2人ともっ」
玄武娘「まったねーですの!」
朱雀嬢「それでは、失礼致しますわ」
スタスタスタ
魔道士「じゃあ白虎嬢ちゃんは私達と一緒に食べましょっ!」
白虎嬢「はい~っ、ご一緒させて貰いますねぇ~」
魔道士「えへへっ!」
…
青年兵「それでは、失礼致します」
戦士「おうっ」
青年兵「あ……白虎嬢さん」
白虎嬢「……?」
青年兵「白虎長さんがお探しでしたよ。宜しければご一緒に……」
白虎嬢「いえいえ、探しているのならいずれ会う事でしょう~」
青年兵「は、はぁ……」
白虎嬢「お構いなく、うふふ。じゃあね2人ともっ」
玄武娘「まったねーですの!」
朱雀嬢「それでは、失礼致しますわ」
スタスタスタ
魔道士「じゃあ白虎嬢ちゃんは私達と一緒に食べましょっ!」
白虎嬢「はい~っ、ご一緒させて貰いますねぇ~」
魔道士「えへへっ!」
761:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 03:07:49.91:rXxS1Lvco (1/1)
深夜更新お疲れ様!
深夜更新お疲れ様!
762:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/18(月) 03:26:48.69:WzOL25OAO (1/1)
深夜更新お疲れ様
仕事終わったら丁度いい時間でよかったぜ!
深夜更新お疲れ様
仕事終わったら丁度いい時間でよかったぜ!
763:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸):2011/07/18(月) 03:45:05.11:y3Qrn3LAO (1/1)
>>1乙!
>>762も乙!!
>>1乙!
>>762も乙!!
764:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/18(月) 04:24:32.46:b03mEFsQ0 (1/1)
いちおつ
なんかやな予感がするなあ
いちおつ
なんかやな予感がするなあ
765:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/18(月) 11:43:12.52:0kwtzsCAO (1/2)
朱雀嬢が青年兵にデレデレになりそうで悲しい
朱雀嬢が青年兵にデレデレになりそうで悲しい
766:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 18:06:07.43:LuTgI4VDO (1/1)
朱雀嬢は召喚士とくっついちゃいけないと思う。色々な意味で
朱雀嬢は召喚士とくっついちゃいけないと思う。色々な意味で
767:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2011/07/18(月) 18:35:41.22:z9CXdCyRo (1/1)
だからといって余り者同士でくっつくのも
だからといって余り者同士でくっつくのも
768:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2011/07/18(月) 18:44:27.16:kQeT5w8Ao (1/1)
余りもの同士って言うと、エリートと朱雀嬢ってニュアンスになりそう
余りもの同士って言うと、エリートと朱雀嬢ってニュアンスになりそう
769:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/18(月) 21:44:31.92:5pU3caLAO (1/1)
何でもくっつくと思うなよ
爆発ENDしかねえよ
何でもくっつくと思うなよ
爆発ENDしかねえよ
770:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/18(月) 22:53:39.08:0kwtzsCAO (2/2)
火忍「……」
火忍「……」
771: ◆1otsuV0WFc:2011/07/18(月) 23:08:16.12:ONOqff7vo (6/12)
~本国、港~
エリート「色々とありがとうございました、名代殿」
名代「こちらこそ。お役に立てて嬉しい限りです」
皇太子「次はこちらが出向く番だな」
名代「ええ、何れは東方の地で……」
皇太子「帝殿にも宜しくな」
名代「はい。ありがとう御座りまする」
海兵「それでは間もなく、出航致します」
エリート「うむ。宜しく頼むぞ」
海兵「はっ! それではどうぞ」
名代「かたじけない。では、失礼致します」
テクテクテクテク
皇太子「東か。前回以上に被害が少なければ良いがな」
エリート「東だけでなく今後は東西南北、各地で微塵の油断も許されません」
皇太子「……ああ、まさにそうだな」
~本国、港~
エリート「色々とありがとうございました、名代殿」
名代「こちらこそ。お役に立てて嬉しい限りです」
皇太子「次はこちらが出向く番だな」
名代「ええ、何れは東方の地で……」
皇太子「帝殿にも宜しくな」
名代「はい。ありがとう御座りまする」
海兵「それでは間もなく、出航致します」
エリート「うむ。宜しく頼むぞ」
海兵「はっ! それではどうぞ」
名代「かたじけない。では、失礼致します」
テクテクテクテク
皇太子「東か。前回以上に被害が少なければ良いがな」
エリート「東だけでなく今後は東西南北、各地で微塵の油断も許されません」
皇太子「……ああ、まさにそうだな」
772: ◆1otsuV0WFc:2011/07/18(月) 23:09:45.03:ONOqff7vo (7/12)
…
白虎嬢「ご馳走様でしたっ。ごめんなさいね、奢って頂いちゃって~」
召喚士「いえいえ、気にしないで下さい」
魔道士「白虎嬢ちゃんはこれからどうするの?」
白虎嬢「そうですねぇ、従姉さんが探しているようなので……」
戦士「そんじゃここでお別れか」
白虎嬢「はい~。それでは失礼致します~」
テクテクテク
盗賊「……何か……話があったのではないのか?」
魔道士「あっ、そうですよ! 全然そんなお話なかったじゃないですか」
召喚士「……え、ええ。すいません」
戦士「場所変えて話すか」
魔道士「へっ?」
召喚士「そうだね……」
盗賊「……」
…
白虎嬢「ご馳走様でしたっ。ごめんなさいね、奢って頂いちゃって~」
召喚士「いえいえ、気にしないで下さい」
魔道士「白虎嬢ちゃんはこれからどうするの?」
白虎嬢「そうですねぇ、従姉さんが探しているようなので……」
戦士「そんじゃここでお別れか」
白虎嬢「はい~。それでは失礼致します~」
テクテクテク
盗賊「……何か……話があったのではないのか?」
魔道士「あっ、そうですよ! 全然そんなお話なかったじゃないですか」
召喚士「……え、ええ。すいません」
戦士「場所変えて話すか」
魔道士「へっ?」
召喚士「そうだね……」
盗賊「……」
773: ◆1otsuV0WFc:2011/07/18(月) 23:11:16.85:ONOqff7vo (8/12)
…
魔道士「あの……それで……」
戦士「俺、アイスコーヒーな」
盗賊「……じゃあ……トロピカルスムージー」
魔道士「何してるんですかっ!」
戦士「魔道士は要らないんだな?」
魔道士「……アイスミルクティーを」
店員「かしこまりました。少々お待ち下さいませ」
召喚士「さっきお話しようと思ったんですが……話せませんでした」
魔道士「……?」
盗賊「……つまり……理由があったわけだ」
召喚士「まぁ……」
戦士「そんじゃ、次の任務の話だが……」
召喚士「先ほども話しましたが……内通者の討伐です」
盗賊「……内通者」
…
魔道士「あの……それで……」
戦士「俺、アイスコーヒーな」
盗賊「……じゃあ……トロピカルスムージー」
魔道士「何してるんですかっ!」
戦士「魔道士は要らないんだな?」
魔道士「……アイスミルクティーを」
店員「かしこまりました。少々お待ち下さいませ」
召喚士「さっきお話しようと思ったんですが……話せませんでした」
魔道士「……?」
盗賊「……つまり……理由があったわけだ」
召喚士「まぁ……」
戦士「そんじゃ、次の任務の話だが……」
召喚士「先ほども話しましたが……内通者の討伐です」
盗賊「……内通者」
774: ◆1otsuV0WFc:2011/07/18(月) 23:14:20.90:ONOqff7vo (9/12)
召喚士「天才さんと青年兵くんと話をして……」
魔道士「内通者が……分かったんですか!?」
召喚士「内通者は、あの白コートの白虎召喚士ですよ」
盗賊「……」
召喚士「それは揺るぎない事実です。事実……ですが……」
魔道士「……?」
召喚士「ただ、結末は思っているものとやや違う形になりそうです」
盗賊「……どういう意味だ?」
戦士「それは明日になれば分かる」
盗賊「……今……聞いておきたいんだ」
戦士「……召喚士」
召喚士「いい……ですか?」
魔道士「も、勿論です……っ」
召喚士「内通者について……ですが……」
魔道士「……っ」
召喚士「天才さんと青年兵くんと話をして……」
魔道士「内通者が……分かったんですか!?」
召喚士「内通者は、あの白コートの白虎召喚士ですよ」
盗賊「……」
召喚士「それは揺るぎない事実です。事実……ですが……」
魔道士「……?」
召喚士「ただ、結末は思っているものとやや違う形になりそうです」
盗賊「……どういう意味だ?」
戦士「それは明日になれば分かる」
盗賊「……今……聞いておきたいんだ」
戦士「……召喚士」
召喚士「いい……ですか?」
魔道士「も、勿論です……っ」
召喚士「内通者について……ですが……」
魔道士「……っ」
775: ◆1otsuV0WFc:2011/07/18(月) 23:15:09.29:ONOqff7vo (10/12)
…
召喚士「まずは今日のうちにターミナルまで向かいましょうか」
盗賊「……ああ」
戦士「行くぞー」
魔道士「……」
盗賊「魔道士……行くぞ?」
魔道士「……は、はい……っ」
テクテクテク
戦士「なぁ」
召喚士「ん?」
戦士「魔道士、追いてった方がいいんじゃねぇか?」
召喚士「……」
戦士「あいつにゃ少し……」
召喚士「いや、大丈夫だと思うよ。魔道士さんは支える立場だもん」
4人はターミナル行きの船へと乗り込み、東を目指す。
…
召喚士「まずは今日のうちにターミナルまで向かいましょうか」
盗賊「……ああ」
戦士「行くぞー」
魔道士「……」
盗賊「魔道士……行くぞ?」
魔道士「……は、はい……っ」
テクテクテク
戦士「なぁ」
召喚士「ん?」
戦士「魔道士、追いてった方がいいんじゃねぇか?」
召喚士「……」
戦士「あいつにゃ少し……」
召喚士「いや、大丈夫だと思うよ。魔道士さんは支える立場だもん」
4人はターミナル行きの船へと乗り込み、東を目指す。
776: ◆1otsuV0WFc:2011/07/18(月) 23:16:59.89:ONOqff7vo (11/12)
~国軍本部、小部屋~
白虎嬢「……」
カチャッ…カツカツカツ
白虎長「お待たせ」
白虎嬢「従姉さん……」
白虎長「そのまま座って。話があるの」
白虎嬢「珍しいですね、従姉さんから話なんて」
白虎長「明朝、とっても重大な任務があってね」
白虎嬢「……」
白虎長「内通者の話。聞いた事あったっけ?」
白虎嬢「その内通者が何か?」
白虎長「明日ね、内通者を討伐する作戦があるのよ」
白虎嬢「……」
白虎長「一緒に来て欲しいの。私の為にも……貴女の為にも」
白虎嬢「……」
~国軍本部、小部屋~
白虎嬢「……」
カチャッ…カツカツカツ
白虎長「お待たせ」
白虎嬢「従姉さん……」
白虎長「そのまま座って。話があるの」
白虎嬢「珍しいですね、従姉さんから話なんて」
白虎長「明朝、とっても重大な任務があってね」
白虎嬢「……」
白虎長「内通者の話。聞いた事あったっけ?」
白虎嬢「その内通者が何か?」
白虎長「明日ね、内通者を討伐する作戦があるのよ」
白虎嬢「……」
白虎長「一緒に来て欲しいの。私の為にも……貴女の為にも」
白虎嬢「……」
777:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 23:27:32.96:ONOqff7vo (12/12)
お休み中は更新少なくてすみません…
此度もご支援ありがとうございました!感謝感謝!
それではまた明日、おやすみなさいです!ノシ
お休み中は更新少なくてすみません…
此度もご支援ありがとうございました!感謝感謝!
それではまた明日、おやすみなさいです!ノシ
778:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 23:29:39.23:JlgX2ivDO (1/1)
>>1乙
明日には内通者か
>>1乙
明日には内通者か
779:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州):2011/07/19(火) 00:36:03.46:oeI6gqgAO (1/1)
>>1おつ
とうとう来るのか……
>>1おつ
とうとう来るのか……
780:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/19(火) 00:41:12.58:QHfmZHpAO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
781:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/19(火) 01:03:51.00:Q3pT2K5I0 (1/1)
遂にオレの内通っぷりが暴かれるッッッッ!!!!!!!!!
1乙
遂にオレの内通っぷりが暴かれるッッッッ!!!!!!!!!
1乙
782:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/19(火) 03:36:02.84:pB7JtD8I0 (1/1)
いちおつ
召喚士の両親も気になる
いちおつ
召喚士の両親も気になる
783:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/19(火) 08:33:26.46:eegirw/DO (1/2)
>>1乙
緊張感があっていいな
次の更新も楽しみだ
>>1乙
緊張感があっていいな
次の更新も楽しみだ
784:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/19(火) 17:40:22.55:kjZXzjFAO (1/1)
>>1乙
道端にクソデカい糞がボロボロまき散らされててワロタ
内通者も言い換えれば道端に転がる糞と同じだよな。
そして俺たちも…
>>1乙
道端にクソデカい糞がボロボロまき散らされててワロタ
内通者も言い換えれば道端に転がる糞と同じだよな。
そして俺たちも…
785: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:05:10.83:UZ7M11zko (1/13)
~ターミナル~
魔道士「おぉーっ!?」
戦士「うおっ、すげぇな……!」
ボーッボーッ
船員「間もなくターミナルへ入港致しますお降りの方は――」
召喚士今や本国と東方を繋ぐ大切な拠点ですからね」
戦士「栄えるのもあっと言う間……ってか」
魔道士「早く行ってみましょう!」
盗賊「……ああ」
タッタッタ
戦士「とりあえず元気だな」
召喚士「うん。楽しんでもらえそうで良かったよ」
戦士「知ってたのか? ターミナルの事」
召喚士「噂で耳にはしてたけど、ここまでとは思ってなかったよ」
戦士「ふぅん、そっか。しかしさっすが……気が利くねぇ」
~ターミナル~
魔道士「おぉーっ!?」
戦士「うおっ、すげぇな……!」
ボーッボーッ
船員「間もなくターミナルへ入港致しますお降りの方は――」
召喚士今や本国と東方を繋ぐ大切な拠点ですからね」
戦士「栄えるのもあっと言う間……ってか」
魔道士「早く行ってみましょう!」
盗賊「……ああ」
タッタッタ
戦士「とりあえず元気だな」
召喚士「うん。楽しんでもらえそうで良かったよ」
戦士「知ってたのか? ターミナルの事」
召喚士「噂で耳にはしてたけど、ここまでとは思ってなかったよ」
戦士「ふぅん、そっか。しかしさっすが……気が利くねぇ」
786: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:05:43.26:UZ7M11zko (2/13)
テクテクテク
店員「いらっしゃいいらっしゃい! 東方名物の団子だよ~」
盗賊「おぉー」
店員「さぁさぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 東方のカタナはいかがかね~」
戦士「おぉ!」
魔道士「凄いですね、召喚士さんっ! えへへ!」
召喚士「本当ですね、東方の名産も沢山並んでますよ」
魔道士「盗賊さん、あれ何でしたっけ!? えぇと……綿菓子!」
盗賊「おぉー」
魔道士「食べましょう!」
盗賊「うん」
タッタッタ
戦士「現金なもんだよ全く」
召喚士「ははっ」
戦士「俺らもブラブラしてみっか」
テクテクテク
店員「いらっしゃいいらっしゃい! 東方名物の団子だよ~」
盗賊「おぉー」
店員「さぁさぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 東方のカタナはいかがかね~」
戦士「おぉ!」
魔道士「凄いですね、召喚士さんっ! えへへ!」
召喚士「本当ですね、東方の名産も沢山並んでますよ」
魔道士「盗賊さん、あれ何でしたっけ!? えぇと……綿菓子!」
盗賊「おぉー」
魔道士「食べましょう!」
盗賊「うん」
タッタッタ
戦士「現金なもんだよ全く」
召喚士「ははっ」
戦士「俺らもブラブラしてみっか」
787: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:06:43.15:UZ7M11zko (3/13)
スタスタスタ
店員「いらっしゃい! どうだいこのカタナ! 東方の輸入モノだぜ?」
戦士「東方製なのか」
店員「おうよっ、本国のレプリカなんかと大違いだよ!」
戦士「……どこの刀匠が鍛えたもんだい?」
店員「刀匠? あぁ鍛冶屋か。確か東方でも西の山に住むって話だが」
戦士「ふぅん」
召喚士「有名な方なんですか?」
店員「さ、さぁ……そこまでは……」
戦士「さて、行こうぜ召喚士」
召喚士「えっ、う……うん」
テクテクテク
召喚士「聞かなくて良かったの?」
戦士「んー?」
召喚士「いや、東方の刀匠の話。もしかしたら雷切の……」
スタスタスタ
店員「いらっしゃい! どうだいこのカタナ! 東方の輸入モノだぜ?」
戦士「東方製なのか」
店員「おうよっ、本国のレプリカなんかと大違いだよ!」
戦士「……どこの刀匠が鍛えたもんだい?」
店員「刀匠? あぁ鍛冶屋か。確か東方でも西の山に住むって話だが」
戦士「ふぅん」
召喚士「有名な方なんですか?」
店員「さ、さぁ……そこまでは……」
戦士「さて、行こうぜ召喚士」
召喚士「えっ、う……うん」
テクテクテク
召喚士「聞かなくて良かったの?」
戦士「んー?」
召喚士「いや、東方の刀匠の話。もしかしたら雷切の……」
788: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:08:33.01:UZ7M11zko (4/13)
戦士「あぁ、ありゃ本国の人間だし全く詳しくもないみたいだからな」
召喚士「そうなの?」
戦士「刀匠も知らねぇんじゃ話にならんだろ」
召喚士「あ……そっか」
戦士「それに見た限りじゃ、そこまでの刀じゃねぇ」
召喚士「そうなの?」
戦士「ああ。偽者ってわけじゃないけどな」
召喚士「へぇ、流石は戦士だね!」
戦士「まぁなー。色々と見てきたし勉強もしたからな」
スタスタスタ
戦士「おう、俺らにも団子1本ずつくれ」
魔道士「あっ、召喚士さんに戦士さん」
戦士「ったく、はしゃぐのはいいけど抜け駆けすんなよな~」
盗賊「……すまぬ」
召喚士「あははっ」
戦士「あぁ、ありゃ本国の人間だし全く詳しくもないみたいだからな」
召喚士「そうなの?」
戦士「刀匠も知らねぇんじゃ話にならんだろ」
召喚士「あ……そっか」
戦士「それに見た限りじゃ、そこまでの刀じゃねぇ」
召喚士「そうなの?」
戦士「ああ。偽者ってわけじゃないけどな」
召喚士「へぇ、流石は戦士だね!」
戦士「まぁなー。色々と見てきたし勉強もしたからな」
スタスタスタ
戦士「おう、俺らにも団子1本ずつくれ」
魔道士「あっ、召喚士さんに戦士さん」
戦士「ったく、はしゃぐのはいいけど抜け駆けすんなよな~」
盗賊「……すまぬ」
召喚士「あははっ」
789: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:10:00.22:UZ7M11zko (5/13)
ガサッ
店員「はい、お団子お待ち!」
戦士「サンキュ。あ、そうそうちょいと聞きたいんだが」
店員「……?」
戦士「東方でさ、有名な刀匠っているかい?」
店員「あぁー。有名なのは都にいる帝お抱えの刀匠かなぁ」
戦士「ほぉ」
店員「昔は何人かいたんだが、今はみんな死んじまったって噂だよ」
盗賊「……」
戦士「なるほどな。あんがとさん」
テクテクテク…ピタッ
戦士「そうそう、刀匠じゃなくて現存する一流の刀ならどうだい?」
店員「刀……? いやぁ、詳しいわけじゃないからなぁ」
召喚士「……」
店員「まぁ知ってるといえば天下五剣くらいかなぁ」
ガサッ
店員「はい、お団子お待ち!」
戦士「サンキュ。あ、そうそうちょいと聞きたいんだが」
店員「……?」
戦士「東方でさ、有名な刀匠っているかい?」
店員「あぁー。有名なのは都にいる帝お抱えの刀匠かなぁ」
戦士「ほぉ」
店員「昔は何人かいたんだが、今はみんな死んじまったって噂だよ」
盗賊「……」
戦士「なるほどな。あんがとさん」
テクテクテク…ピタッ
戦士「そうそう、刀匠じゃなくて現存する一流の刀ならどうだい?」
店員「刀……? いやぁ、詳しいわけじゃないからなぁ」
召喚士「……」
店員「まぁ知ってるといえば天下五剣くらいかなぁ」
790: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:10:51.16:UZ7M11zko (6/13)
魔道士「天下五剣……?」
店員「東方に古くから伝わる剣だよ」
戦士「そっか。助かったぜ」
テクテクテク…
魔道士「何の話だったんですか?」
戦士「別に~。まぁあわよくば雷切をってそんな感じだよ」
魔道士「なるほどですね~」
召喚士「それでは宿泊の予約をしましょうか」
盗賊「……うん。もぐもぐ」
魔道士「そういえばホテルらしきものは見当たらないですね」
召喚士「ターミナルですから簡易的な宿泊施設しかないみたいですね」
戦士「あぁ、そういやそうだよな」
召喚士「基本は船内で済んじゃうし、今後は発展と共に期待出来そうですけど」
魔道士「ですねぇ~」
召喚士「あっちの方にありそうですね。行ってみましょうか」
魔道士「天下五剣……?」
店員「東方に古くから伝わる剣だよ」
戦士「そっか。助かったぜ」
テクテクテク…
魔道士「何の話だったんですか?」
戦士「別に~。まぁあわよくば雷切をってそんな感じだよ」
魔道士「なるほどですね~」
召喚士「それでは宿泊の予約をしましょうか」
盗賊「……うん。もぐもぐ」
魔道士「そういえばホテルらしきものは見当たらないですね」
召喚士「ターミナルですから簡易的な宿泊施設しかないみたいですね」
戦士「あぁ、そういやそうだよな」
召喚士「基本は船内で済んじゃうし、今後は発展と共に期待出来そうですけど」
魔道士「ですねぇ~」
召喚士「あっちの方にありそうですね。行ってみましょうか」
791: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:11:33.08:UZ7M11zko (7/13)
~ターミナル、東側~
戦士「おぉーっ、もう目の前は海って感じだな」
魔道士「綺麗ですねぇ~!」
召喚士「あったあった、あれですね」
魔道士「……あれって酒場じゃないんですか?」
戦士「上は客室になってんだろ」
魔道士「あ、本当だ……」
テクテクテク
召喚士「すみませ~ん」
店員「いらっしゃい」
召喚士「部屋空いてますか?」
店員「はいは。ちょいと待ってくんな」
ピクッ…ゾワァ
盗賊「!?」
戦士「どした?」
~ターミナル、東側~
戦士「おぉーっ、もう目の前は海って感じだな」
魔道士「綺麗ですねぇ~!」
召喚士「あったあった、あれですね」
魔道士「……あれって酒場じゃないんですか?」
戦士「上は客室になってんだろ」
魔道士「あ、本当だ……」
テクテクテク
召喚士「すみませ~ん」
店員「いらっしゃい」
召喚士「部屋空いてますか?」
店員「はいは。ちょいと待ってくんな」
ピクッ…ゾワァ
盗賊「!?」
戦士「どした?」
792: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:12:50.59:UZ7M11zko (8/13)
盗賊「……今……誰かに見られてた」
戦士「……?」
店員「はい、はい……どうも~」
召喚士「部屋の手配終わりましたよ。この後はどうし――」
ヒュン
――「動くな」
召喚士「!?」
盗賊「召喚士っ!」
召喚士「大丈夫です……何者……ですか?」
――「くくっ、かーんたんに後ろ取られやがってぇ」
召喚士「その声……っ」
――「付いて来な、こっちだ」
チャキッ…ザッザッザ
召喚士「……」
戦士「おい、いい加減に……」
盗賊「……今……誰かに見られてた」
戦士「……?」
店員「はい、はい……どうも~」
召喚士「部屋の手配終わりましたよ。この後はどうし――」
ヒュン
――「動くな」
召喚士「!?」
盗賊「召喚士っ!」
召喚士「大丈夫です……何者……ですか?」
――「くくっ、かーんたんに後ろ取られやがってぇ」
召喚士「その声……っ」
――「付いて来な、こっちだ」
チャキッ…ザッザッザ
召喚士「……」
戦士「おい、いい加減に……」
793: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:13:25.98:UZ7M11zko (9/13)
――「いーから付いて来なっての!」
戦士「……ちっ」
ザッザッザ
召喚士「もう、いいでしょう」
――「……ん、だな」
バサァ
戦士「……あっ! てめぇ……!」
魔道士「サルさんっ!?」
サル「いよぉ、久々じゃねぇか!」
召喚士「全く、やめて下さいよ……」
サル「悪い悪いっ! 自由の身になったと言えど、敵は多いからなぁ」
ヘラヘラと笑いながら指差す先に、和服姿の女と地面に転がる大男の姿。
大男「いでぇ……いでででっ! し、知らなかったんだって! 許してくれぇ!」
女侍「全く、ウチらはもうお訊ね者じゃあないんだよっ」
大男「わわっ、悪かったよおぉ!」
――「いーから付いて来なっての!」
戦士「……ちっ」
ザッザッザ
召喚士「もう、いいでしょう」
――「……ん、だな」
バサァ
戦士「……あっ! てめぇ……!」
魔道士「サルさんっ!?」
サル「いよぉ、久々じゃねぇか!」
召喚士「全く、やめて下さいよ……」
サル「悪い悪いっ! 自由の身になったと言えど、敵は多いからなぁ」
ヘラヘラと笑いながら指差す先に、和服姿の女と地面に転がる大男の姿。
大男「いでぇ……いでででっ! し、知らなかったんだって! 許してくれぇ!」
女侍「全く、ウチらはもうお訊ね者じゃあないんだよっ」
大男「わわっ、悪かったよおぉ!」
794: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:19:13.82:UZ7M11zko (10/13)
ダダッ…タッタッタッタッタ
女侍「……ふぅ。おや、アンタら」
召喚士「ご無沙汰してます」
女侍「おやおやぁ、随分とイイ顔になってきたじゃあないかい」
テクテクテク…ムギュッ
召喚士「――っ!?」
女侍「男にもなったのかねぇ……あっははは!」
魔道士「ちょっと……! ななっ、何をしてるんですかっ!?」
女侍「ナニって……。ふぅん、仕方ないねぇ」
魔道士「……っ」
女侍「男はねぇ、立ててやらないと光らないんだよぉ?」
テクテクテク
女侍「しっかり相手、努めてあげなっ! あっははは!」
魔道士「な、何なんですか……もうっ!」
召喚士「……っ」
ダダッ…タッタッタッタッタ
女侍「……ふぅ。おや、アンタら」
召喚士「ご無沙汰してます」
女侍「おやおやぁ、随分とイイ顔になってきたじゃあないかい」
テクテクテク…ムギュッ
召喚士「――っ!?」
女侍「男にもなったのかねぇ……あっははは!」
魔道士「ちょっと……! ななっ、何をしてるんですかっ!?」
女侍「ナニって……。ふぅん、仕方ないねぇ」
魔道士「……っ」
女侍「男はねぇ、立ててやらないと光らないんだよぉ?」
テクテクテク
女侍「しっかり相手、努めてあげなっ! あっははは!」
魔道士「な、何なんですか……もうっ!」
召喚士「……っ」
795: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:20:12.78:UZ7M11zko (11/13)
戦士「そんで、何か用かよ」
女侍「別に用ってほどのモンはないさ」
盗賊「……ここで……何をしているのだ?」
女侍「ウチらも晴れて自由になったんでね、しばらくこっちを離れようかってとこさ」
召喚士「!?」
女侍「ま、色々会ったけど……1回くらい東方にでも帰ろうかと思ってね」
イヌ「東方は初めてね。行ってみたいと思ってたね!」
戦士「そうか。あんた東方の出身だったよな」
女侍「まぁね」
召喚士「あの、自由の身ってどういう事です?」
サル「本国から恩赦が出てなぁ。ついに俺らも密航せずに済むって事よ!」
盗賊「……ふぅん」
サル「反応薄っ!」
召喚士「何故急に、自由になったんですか?」
女侍「まぁ、色々とね。アタイ達だって色んな事してるのさっ」
戦士「そんで、何か用かよ」
女侍「別に用ってほどのモンはないさ」
盗賊「……ここで……何をしているのだ?」
女侍「ウチらも晴れて自由になったんでね、しばらくこっちを離れようかってとこさ」
召喚士「!?」
女侍「ま、色々会ったけど……1回くらい東方にでも帰ろうかと思ってね」
イヌ「東方は初めてね。行ってみたいと思ってたね!」
戦士「そうか。あんた東方の出身だったよな」
女侍「まぁね」
召喚士「あの、自由の身ってどういう事です?」
サル「本国から恩赦が出てなぁ。ついに俺らも密航せずに済むって事よ!」
盗賊「……ふぅん」
サル「反応薄っ!」
召喚士「何故急に、自由になったんですか?」
女侍「まぁ、色々とね。アタイ達だって色んな事してるのさっ」
796: ◆1otsuV0WFc:2011/07/19(火) 18:21:03.87:UZ7M11zko (12/13)
魔道士「……」
キジ「お前らはこんな所で何をしてるさぁ」
召喚士「これからこっちで任務なんです」
サル「へぇ~。もしや東方司令部へ行くのかい?」
召喚士「へっ?」
サル「あーいやいや、何でもねぇ!」
女侍「さーて、そろそろ行くよ」
イヌ「よっと」
ザザッ…スタスタスタ
キジ「それじゃ、またさー!」
サル「まーた会おうぜぇ~! ん~ふふふふ!」
戦士「何だっつーんだ……」
魔道士「さ、さぁ……」
召喚士「東方……司令部……」
4人は闇の中へ消えていく女侍達、をただ黙って見送った。
魔道士「……」
キジ「お前らはこんな所で何をしてるさぁ」
召喚士「これからこっちで任務なんです」
サル「へぇ~。もしや東方司令部へ行くのかい?」
召喚士「へっ?」
サル「あーいやいや、何でもねぇ!」
女侍「さーて、そろそろ行くよ」
イヌ「よっと」
ザザッ…スタスタスタ
キジ「それじゃ、またさー!」
サル「まーた会おうぜぇ~! ん~ふふふふ!」
戦士「何だっつーんだ……」
魔道士「さ、さぁ……」
召喚士「東方……司令部……」
4人は闇の中へ消えていく女侍達、をただ黙って見送った。
797:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/19(火) 18:29:44.91:UZ7M11zko (13/13)
連休明けでちょっとしか進まなかった…
なんとか帰宅後に頑張りたいと思います!
それでは失礼します!ご支援ありがとー!ノシ
連休明けでちょっとしか進まなかった…
なんとか帰宅後に頑張りたいと思います!
それでは失礼します!ご支援ありがとー!ノシ
798:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/19(火) 19:20:55.00:4qUNjvl30 (1/1)
1乙
おつかれさま~
1乙
おつかれさま~
799:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/19(火) 19:21:42.66:Ry2lYSiDO (1/1)
>>1乙っす
>>1乙っす
800:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/19(火) 19:45:29.22:zSI49o3IO (1/1)
一乙!
台風大丈夫か?
帰宅時に気をつけろ!
一乙!
台風大丈夫か?
帰宅時に気をつけろ!
801:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/19(火) 23:31:41.87:eegirw/DO (2/2)
>>1乙
休み中も更新してくれてたし無理しなくていいんだぜ~
>>1乙
休み中も更新してくれてたし無理しなくていいんだぜ~
802:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/19(火) 23:33:02.80:VepN4AWIO (1/1)
乙!
天下五剣か…
数珠丸とかでんのかな?
乙!
天下五剣か…
数珠丸とかでんのかな?
803:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/20(水) 01:02:27.08:ylsOzvrAO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
804:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/20(水) 03:28:43.13:n50RQ/oG0 (1/1)
いちおつ
女侍は剣聖の娘だし、刀匠についても詳しそう
女剣士もだけど
いちおつ
女侍は剣聖の娘だし、刀匠についても詳しそう
女剣士もだけど
805: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 17:57:53.39:57O2yHGNo (1/22)
~次の日~
朝8時過ぎ、ターミナル全体は普段以上に慌しい顔を見せていた。
戦士「何だ……?」
宿泊先の1階にあるバーのオープンテラスで朝食をとる召喚士ら4人。
召喚士「行ってみましょうか」
彼らもその喧騒に気付き、足早に港へと向かった。
盗賊「……あの……船は」
入港する巨大な軍船は紛れもなく国軍の所有するもの。
魔道士「軍の船って事は……」
今まさにターミナルへと足を入れた者らは、馴染みの顔触れであった。
召喚士「青年兵くんっ!」
青年兵「おはようございます召喚士さん。早かったですね」
召喚士「実は、昨日からターミナルで待機してたんだ」
青年兵「そうでしたか、それはわざわざすみません……」
召喚士「いやいや。俺らも見て回りたかったからさ」
~次の日~
朝8時過ぎ、ターミナル全体は普段以上に慌しい顔を見せていた。
戦士「何だ……?」
宿泊先の1階にあるバーのオープンテラスで朝食をとる召喚士ら4人。
召喚士「行ってみましょうか」
彼らもその喧騒に気付き、足早に港へと向かった。
盗賊「……あの……船は」
入港する巨大な軍船は紛れもなく国軍の所有するもの。
魔道士「軍の船って事は……」
今まさにターミナルへと足を入れた者らは、馴染みの顔触れであった。
召喚士「青年兵くんっ!」
青年兵「おはようございます召喚士さん。早かったですね」
召喚士「実は、昨日からターミナルで待機してたんだ」
青年兵「そうでしたか、それはわざわざすみません……」
召喚士「いやいや。俺らも見て回りたかったからさ」
806: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 17:58:48.02:57O2yHGNo (2/22)
カツカツカツカツ
天才「おう、やる気マンマンだな」
魔道士「天才さんっ、おはようございます」
テクテクテク…ザッ
玄武娘「ほえぇ、ここがターミナルですの~」
戦士「おう、お前らも一緒か!」
朱雀嬢「……あら、おはようございますですわ」
盗賊「……おはよう」
召喚士「ところで、他の方々は?」
天才「え? こんだけだぞ?」
召喚士「へっ!?」
天才「内通者1人殺るのに人数いらんだろ」
召喚士「……」
天才「あとは大軍師が合流して白虎が合流して……えぇっと」
青年兵「……特遊が合流予定です」
カツカツカツカツ
天才「おう、やる気マンマンだな」
魔道士「天才さんっ、おはようございます」
テクテクテク…ザッ
玄武娘「ほえぇ、ここがターミナルですの~」
戦士「おう、お前らも一緒か!」
朱雀嬢「……あら、おはようございますですわ」
盗賊「……おはよう」
召喚士「ところで、他の方々は?」
天才「え? こんだけだぞ?」
召喚士「へっ!?」
天才「内通者1人殺るのに人数いらんだろ」
召喚士「……」
天才「あとは大軍師が合流して白虎が合流して……えぇっと」
青年兵「……特遊が合流予定です」
807: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 17:59:58.13:57O2yHGNo (3/22)
天才「だってさ! ハーッハッハ!」
戦士「大丈夫かねぇ」
召喚士「さ、さぁ……」
魔道士「それで、これからどちらへ?」
天才「まずは東方司令部の視察。ぶっちゃけ今回のメインはこれだよな」
青年兵「このまま東方司令部へ直接向かいます」
召喚士「俺らも……かな?」
天才「当たり前だろ」
盗賊「……当たり前……なの?」
玄武娘「東方司令部、どんな所か楽しみですのー!」
朱雀嬢「そうですわね」
青年兵「それでは……御2人はこちらの馬車にどうぞ」
朱雀嬢「ありがとうですわ」
スッ…テクテクテクテク
天才「お前らはこっちの馬車に乗ってくれ。悪りぃが食事やらは馬車ん中で……」
天才「だってさ! ハーッハッハ!」
戦士「大丈夫かねぇ」
召喚士「さ、さぁ……」
魔道士「それで、これからどちらへ?」
天才「まずは東方司令部の視察。ぶっちゃけ今回のメインはこれだよな」
青年兵「このまま東方司令部へ直接向かいます」
召喚士「俺らも……かな?」
天才「当たり前だろ」
盗賊「……当たり前……なの?」
玄武娘「東方司令部、どんな所か楽しみですのー!」
朱雀嬢「そうですわね」
青年兵「それでは……御2人はこちらの馬車にどうぞ」
朱雀嬢「ありがとうですわ」
スッ…テクテクテクテク
天才「お前らはこっちの馬車に乗ってくれ。悪りぃが食事やらは馬車ん中で……」
808: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:01:27.06:57O2yHGNo (4/22)
召喚士「あっ、既に済ませてあるので大丈夫です」
…
パッカパッカパッカ…
戦士「作戦とか何も聞いてないけど、いいんかな?」
魔道士「どうなんでしょうかね、問題はないと思いますけど……」
召喚士「ええ。とりあえず青年兵くんや天才さんに付いていくだけですよ」
盗賊「……だな」
召喚士「……」
不安はないけど、何かこう……ドキドキしたような感覚がずっと続いてた。
盗賊「……海が……綺麗だな」
戦士「ああ。遠くにうっすらと、東方司令部の壁が見えんぜ」
内通者という人間相手の戦い。そして自分が戦う立場から支える立場での戦い。
魔道士「いよいよ……ですね」
召喚士「……ええ」
色々な想いが重なってのものだろうけど、今にして思えばあのドキドキは、
知るべき真実へ向けた、こころの準備だったのかもしれない。
召喚士「あっ、既に済ませてあるので大丈夫です」
…
パッカパッカパッカ…
戦士「作戦とか何も聞いてないけど、いいんかな?」
魔道士「どうなんでしょうかね、問題はないと思いますけど……」
召喚士「ええ。とりあえず青年兵くんや天才さんに付いていくだけですよ」
盗賊「……だな」
召喚士「……」
不安はないけど、何かこう……ドキドキしたような感覚がずっと続いてた。
盗賊「……海が……綺麗だな」
戦士「ああ。遠くにうっすらと、東方司令部の壁が見えんぜ」
内通者という人間相手の戦い。そして自分が戦う立場から支える立場での戦い。
魔道士「いよいよ……ですね」
召喚士「……ええ」
色々な想いが重なってのものだろうけど、今にして思えばあのドキドキは、
知るべき真実へ向けた、こころの準備だったのかもしれない。
809: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:02:59.99:57O2yHGNo (5/22)
~東方司令部~
パッカパッカパッカ…ドドォ
東方司令「……お疲れ様です」
ガチャッ…スタスタスタ
天才「よっ、大軍師は?」
東方参謀「そこにおるぞ」
大軍師「どうも、ご苦労様です」
天才「視察の準備は?」
大軍師「出来ておりますよ」
東方副司令「総司令と副司令をご案内せよ」
衛兵「ははっ」
スタスタスタ…
大軍師「朱雀先生方は控え室へどうぞ」
召喚士「あ、はい」
朱雀嬢「ご案内、痛み入りますわ」
~東方司令部~
パッカパッカパッカ…ドドォ
東方司令「……お疲れ様です」
ガチャッ…スタスタスタ
天才「よっ、大軍師は?」
東方参謀「そこにおるぞ」
大軍師「どうも、ご苦労様です」
天才「視察の準備は?」
大軍師「出来ておりますよ」
東方副司令「総司令と副司令をご案内せよ」
衛兵「ははっ」
スタスタスタ…
大軍師「朱雀先生方は控え室へどうぞ」
召喚士「あ、はい」
朱雀嬢「ご案内、痛み入りますわ」
810: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:04:48.84:57O2yHGNo (6/22)
~控え室~
大軍師「飲料などはそちらの使いの者に申し付けて下さい」
魔道士「はいっ、。ありがとうございます!」
召喚士「あの、大軍師さん」
大軍師「はい?」
召喚士「俺らはこれから何をすればいいですか……?」
大軍師「そうですね……」
盗賊「……」
大軍師「皆さんに、人間を殺せますか?」
戦士「……やれと……言われれば」
大軍師「……ふっふ、冗談です」
召喚士「……っ」
大軍師「皆様には戦って貰いますよ。いざとなったら、ですがね」
盗賊「……了解」
大軍師「それでは、失礼」
~控え室~
大軍師「飲料などはそちらの使いの者に申し付けて下さい」
魔道士「はいっ、。ありがとうございます!」
召喚士「あの、大軍師さん」
大軍師「はい?」
召喚士「俺らはこれから何をすればいいですか……?」
大軍師「そうですね……」
盗賊「……」
大軍師「皆さんに、人間を殺せますか?」
戦士「……やれと……言われれば」
大軍師「……ふっふ、冗談です」
召喚士「……っ」
大軍師「皆様には戦って貰いますよ。いざとなったら、ですがね」
盗賊「……了解」
大軍師「それでは、失礼」
811: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:06:17.41:57O2yHGNo (7/22)
~司令室~
天才「……ん~まぁ、問題はなさそうだな」
青年兵「東方からの援軍や魔道学園の支援が円滑に出来ているようですね」
天才「このまま維持出来りゃ、魔王軍に押し込まれる事もねーだろ」
東方参謀「うむ。出来れば防衛線はもっと押し上げたいところだからな」
天才「その為にゃ北方司令部、北関、海峡が踏ん張ってくれんとなぁ」
東方司令「我らもやれる限り、頑張ります」
天才「期待してるよ。はーっはっはっは!」
青年兵「そういえば、先日司令部内に賊が入ったと聞きましたが……」
東方副司令「ええ。しかしすぐに撃退出来ましたので、被害はありませんでした」
東方司令「全く、頼むぞ副司令」
東方副司令「申し訳ありません。今後も警戒を怠らず注意致します」
天才「まぁいいさ。どーせもぬけの空、盗むようなモンはありゃしねぇ」
東方参謀「まぁそれもそうだな」
天才「おーしおし、そんじゃここはオッケーだ。次に移るとしようかねぇ」
~司令室~
天才「……ん~まぁ、問題はなさそうだな」
青年兵「東方からの援軍や魔道学園の支援が円滑に出来ているようですね」
天才「このまま維持出来りゃ、魔王軍に押し込まれる事もねーだろ」
東方参謀「うむ。出来れば防衛線はもっと押し上げたいところだからな」
天才「その為にゃ北方司令部、北関、海峡が踏ん張ってくれんとなぁ」
東方司令「我らもやれる限り、頑張ります」
天才「期待してるよ。はーっはっはっは!」
青年兵「そういえば、先日司令部内に賊が入ったと聞きましたが……」
東方副司令「ええ。しかしすぐに撃退出来ましたので、被害はありませんでした」
東方司令「全く、頼むぞ副司令」
東方副司令「申し訳ありません。今後も警戒を怠らず注意致します」
天才「まぁいいさ。どーせもぬけの空、盗むようなモンはありゃしねぇ」
東方参謀「まぁそれもそうだな」
天才「おーしおし、そんじゃここはオッケーだ。次に移るとしようかねぇ」
812: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:07:26.35:57O2yHGNo (8/22)
…
コンコン
召喚士「はい」
青年兵「出発致します」
魔道士「出発……ですか?」
大軍師「視察は円滑に終わったようですね」
青年兵「ええ」
玄武娘「次は、どこへ行くんですの?」
青年兵「海峡です」
戦士「何!?」
青年兵「内通者を討伐致します」
盗賊「……」
青年兵「では、参りましょう」
朱雀嬢「は、はい……っ」
召喚士「……」
…
コンコン
召喚士「はい」
青年兵「出発致します」
魔道士「出発……ですか?」
大軍師「視察は円滑に終わったようですね」
青年兵「ええ」
玄武娘「次は、どこへ行くんですの?」
青年兵「海峡です」
戦士「何!?」
青年兵「内通者を討伐致します」
盗賊「……」
青年兵「では、参りましょう」
朱雀嬢「は、はい……っ」
召喚士「……」
813: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:08:50.94:57O2yHGNo (9/22)
~東方司令部、正門~
東方司令「それでは司令部の事は任せたぞ」
兵長「ははっ! お任せ下さいませ!」
青年兵「それでは出発、出して下さい」
ドドッ…パッカパッカパッカ…
東方司令「私と参謀は海峡到着後、川伝いに北関へ向かいます」
天才「ああ、頼むぜ。北方司令部に行ったらこいつを左翼長に渡してくれ」
東方参謀「指示書だな。確かに預かった」
大軍師「副司令殿は内通者討伐へお付き合い下さいませ」
東方副司令「無論です」
東方司令「良いのか? 相手はお前の……」
東方副司令「だからこそです。私は全てを終わらせたいのです」
東方司令「……」
大軍師「終わらせようじゃ有りませんか」
天才「だぁな。はーっはっは!」
~東方司令部、正門~
東方司令「それでは司令部の事は任せたぞ」
兵長「ははっ! お任せ下さいませ!」
青年兵「それでは出発、出して下さい」
ドドッ…パッカパッカパッカ…
東方司令「私と参謀は海峡到着後、川伝いに北関へ向かいます」
天才「ああ、頼むぜ。北方司令部に行ったらこいつを左翼長に渡してくれ」
東方参謀「指示書だな。確かに預かった」
大軍師「副司令殿は内通者討伐へお付き合い下さいませ」
東方副司令「無論です」
東方司令「良いのか? 相手はお前の……」
東方副司令「だからこそです。私は全てを終わらせたいのです」
東方司令「……」
大軍師「終わらせようじゃ有りませんか」
天才「だぁな。はーっはっは!」
814: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:10:01.23:57O2yHGNo (10/22)
~本国、港~
白虎長「行くわよ」
白虎嬢「……はい」
白虎長「……」
テクテクテクテク
海兵「それでは、出航致します」
ザザーン…
白虎嬢「……」
白虎長「何か……飲む?」
白虎嬢「いえ」
白虎長「……そう」
ザザーン
白虎嬢「従姉さん、私は……」
白虎長「今は何も言わないで。終わってからにしましょう」
白虎嬢「……はい」
~本国、港~
白虎長「行くわよ」
白虎嬢「……はい」
白虎長「……」
テクテクテクテク
海兵「それでは、出航致します」
ザザーン…
白虎嬢「……」
白虎長「何か……飲む?」
白虎嬢「いえ」
白虎長「……そう」
ザザーン
白虎嬢「従姉さん、私は……」
白虎長「今は何も言わないで。終わってからにしましょう」
白虎嬢「……はい」
815: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:11:49.53:57O2yHGNo (11/22)
~海峡~
門兵「開門ーっ!!」
ゴウンゴウンゴウン…
戦士「もう夕方か、早いもんだな」
魔道士「でもこの時期は、日が落ちないからまだ明るいですね」
召喚士「ええ、そうですね」
ガチャッ…テクテクテク
青年兵「どうぞ」
朱雀嬢「あ、ありがとう……ですわ」
3台の馬車が海峡の正門へと入り、最後尾の馬車より青年兵が降りる。
その後を朱雀嬢、玄武娘が続き、その前の馬車へと足を運んだ。
テクテクテク
青年兵「召喚士さん」
召喚士「……うん。あの日以来だよね、揃って訪れるのは」
2人を交えた一同が、馬車を降りると一列に並び、黙祷を捧げた。
~海峡~
門兵「開門ーっ!!」
ゴウンゴウンゴウン…
戦士「もう夕方か、早いもんだな」
魔道士「でもこの時期は、日が落ちないからまだ明るいですね」
召喚士「ええ、そうですね」
ガチャッ…テクテクテク
青年兵「どうぞ」
朱雀嬢「あ、ありがとう……ですわ」
3台の馬車が海峡の正門へと入り、最後尾の馬車より青年兵が降りる。
その後を朱雀嬢、玄武娘が続き、その前の馬車へと足を運んだ。
テクテクテク
青年兵「召喚士さん」
召喚士「……うん。あの日以来だよね、揃って訪れるのは」
2人を交えた一同が、馬車を降りると一列に並び、黙祷を捧げた。
816: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:13:01.15:57O2yHGNo (12/22)
ザッザッザ
天才「……」
東方参謀「持ち上げるぞ」
東方副司令「すみません、お願い致します」
グイッ…カラカラカラ
東方司令「それでは、私達は北関経由で北方司令部へ戻ります」
天才「ご苦労さん。しっかり頼むぜ」
ザザッ…スタスタスタ
天才「青年兵」
青年兵「はい」
天才「全員を海峡内に案内しろ。討伐は深夜だ」
青年兵「はっ。それでは皆様、こちらへどうぞ」
玄武娘「はいですの!」
魔道士「盗賊さん、行きましょうっ」
盗賊「……ああ」
ザッザッザ
天才「……」
東方参謀「持ち上げるぞ」
東方副司令「すみません、お願い致します」
グイッ…カラカラカラ
東方司令「それでは、私達は北関経由で北方司令部へ戻ります」
天才「ご苦労さん。しっかり頼むぜ」
ザザッ…スタスタスタ
天才「青年兵」
青年兵「はい」
天才「全員を海峡内に案内しろ。討伐は深夜だ」
青年兵「はっ。それでは皆様、こちらへどうぞ」
玄武娘「はいですの!」
魔道士「盗賊さん、行きましょうっ」
盗賊「……ああ」
817: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:14:19.56:57O2yHGNo (13/22)
テクテクテク
門兵「あっ!?」
海峡兵「この前の女の子……っ!」
盗賊「……ど、どうも」
門兵「あれから大丈夫でしたか!?」
盗賊「……うん、お陰様で」
海峡兵「良かったぁ~」
門兵「心配してたんスよ!」
盗賊「……ありがとう。お礼は今度する……から」
門兵「マジっすか!? じゃあ一緒に食事でも――」
海峡兵「それなら俺とクルージングでも――」
戦士「盗賊ー置いてくぞー」
盗賊「い、今行く! す、すまんな……それでは」
タッタッタッタッタ
門兵「……食事……でも」
テクテクテク
門兵「あっ!?」
海峡兵「この前の女の子……っ!」
盗賊「……ど、どうも」
門兵「あれから大丈夫でしたか!?」
盗賊「……うん、お陰様で」
海峡兵「良かったぁ~」
門兵「心配してたんスよ!」
盗賊「……ありがとう。お礼は今度する……から」
門兵「マジっすか!? じゃあ一緒に食事でも――」
海峡兵「それなら俺とクルージングでも――」
戦士「盗賊ー置いてくぞー」
盗賊「い、今行く! す、すまんな……それでは」
タッタッタッタッタ
門兵「……食事……でも」
818: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:15:28.39:57O2yHGNo (14/22)
夕食を済ませた一同は、男女に分かれ、深夜の任務向けて待機していた。
朱雀嬢「はぁ、サッパリしましたわ~」
魔道士「いいお風呂だったね!」
玄武娘「ですのっ!」
盗賊「……」
魔道士「召喚士さん達は今頃、作戦会議中ですねぇ~」
朱雀嬢「私達は参加しなくても宜しいのかしら……」
魔道士「大丈夫! 召喚士さんがきっと指示してくれるから」
朱雀嬢「まぁ、出ても分からないですものね」
魔道士「そうそう。えへへ!}
朱雀嬢「それにしても……」
魔道士「……?」
朱雀嬢「魔道士さんて、朱雀先生のお話……やたらと多いですわよね」
魔道士「へえっ!? い、いや……だってほらっ! リーダーだし!」
朱雀嬢「……ふぅん」
夕食を済ませた一同は、男女に分かれ、深夜の任務向けて待機していた。
朱雀嬢「はぁ、サッパリしましたわ~」
魔道士「いいお風呂だったね!」
玄武娘「ですのっ!」
盗賊「……」
魔道士「召喚士さん達は今頃、作戦会議中ですねぇ~」
朱雀嬢「私達は参加しなくても宜しいのかしら……」
魔道士「大丈夫! 召喚士さんがきっと指示してくれるから」
朱雀嬢「まぁ、出ても分からないですものね」
魔道士「そうそう。えへへ!}
朱雀嬢「それにしても……」
魔道士「……?」
朱雀嬢「魔道士さんて、朱雀先生のお話……やたらと多いですわよね」
魔道士「へえっ!? い、いや……だってほらっ! リーダーだし!」
朱雀嬢「……ふぅん」
819: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:17:01.84:57O2yHGNo (15/22)
魔道士「な、何よっ!?」
朱雀嬢「別に何でもないですわ」
玄武娘「あーっ!!」
盗賊「……?」
玄武娘「そっか! 魔道士さんは召喚士さんが好きなんですの!」
魔道士「ち、ちょっとぉ!? 何を言ってるのよっ!!」
玄武娘「なるほどですのー! 私、ちょっと賢くなりましたの!」
魔道士「だ、だから~」
朱雀嬢「やっぱりそのようですわねぇ~」
ジロジロ
魔道士「勝手に盛り上がらないでよぉ!」
朱雀嬢「……じゃあ、別に何でもないんですわね?」
魔道士「……何でも……ないもん……っ」
朱雀嬢「私、朱雀先生に求愛してきますわ」
魔道士「何故っ!?」
魔道士「な、何よっ!?」
朱雀嬢「別に何でもないですわ」
玄武娘「あーっ!!」
盗賊「……?」
玄武娘「そっか! 魔道士さんは召喚士さんが好きなんですの!」
魔道士「ち、ちょっとぉ!? 何を言ってるのよっ!!」
玄武娘「なるほどですのー! 私、ちょっと賢くなりましたの!」
魔道士「だ、だから~」
朱雀嬢「やっぱりそのようですわねぇ~」
ジロジロ
魔道士「勝手に盛り上がらないでよぉ!」
朱雀嬢「……じゃあ、別に何でもないんですわね?」
魔道士「……何でも……ないもん……っ」
朱雀嬢「私、朱雀先生に求愛してきますわ」
魔道士「何故っ!?」
820: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:19:03.05:57O2yHGNo (16/22)
朱雀嬢「あら、何でもないなら構いませんわよね?」
魔道士「…………うぅーっ!」
玄武娘「涙目で歯ぎしりしてますの……」
盗賊「ちょっと可愛いな」
朱雀嬢「ふふっ、少しからかい過ぎてしまいましたわね」
盗賊「全く、魔道士は素直なんだからあんまりからかうと……」
魔道士「ううぅぅーっ! うぅーっ!」
盗賊「……ほら」
朱雀嬢「ごめんなさい……ですわ」
盗賊「まぁ、それだけ召喚士の事が好――」
魔道士「盗賊さんっ! 戦士さんに告白したそうですねっ!」
盗賊「――!?」
玄武娘「聞きたい木期待ですの!!」
朱雀嬢「……っ///」
盗賊「……う、ううぅぅーっ!」
朱雀嬢「あら、何でもないなら構いませんわよね?」
魔道士「…………うぅーっ!」
玄武娘「涙目で歯ぎしりしてますの……」
盗賊「ちょっと可愛いな」
朱雀嬢「ふふっ、少しからかい過ぎてしまいましたわね」
盗賊「全く、魔道士は素直なんだからあんまりからかうと……」
魔道士「ううぅぅーっ! うぅーっ!」
盗賊「……ほら」
朱雀嬢「ごめんなさい……ですわ」
盗賊「まぁ、それだけ召喚士の事が好――」
魔道士「盗賊さんっ! 戦士さんに告白したそうですねっ!」
盗賊「――!?」
玄武娘「聞きたい木期待ですの!!」
朱雀嬢「……っ///」
盗賊「……う、ううぅぅーっ!」
821: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:19:45.53:57O2yHGNo (17/22)
…
盗賊「……つまり……した、というか」
魔道士「されたんでしたっけ」
盗賊「……た、多分」
朱雀嬢「おおぉぉ……」
玄武娘「どっ、どんな感じでしたの!?」
盗賊「……えっと……どんなだっけ」
魔道士「もぉ~っ、照れちゃってぇ~」
盗賊「……あれ? 本当にどんなだったっけ」
朱雀嬢「えっ?」
盗賊「……いや、されたのは確か……なんだけど」
魔道士「覚えてないんですか……?」
盗賊「凄い……緊迫した時だったから……」
玄武娘「そうなんですの?」
朱雀嬢「心理的にあるみたいですわね、そういうの」
…
盗賊「……つまり……した、というか」
魔道士「されたんでしたっけ」
盗賊「……た、多分」
朱雀嬢「おおぉぉ……」
玄武娘「どっ、どんな感じでしたの!?」
盗賊「……えっと……どんなだっけ」
魔道士「もぉ~っ、照れちゃってぇ~」
盗賊「……あれ? 本当にどんなだったっけ」
朱雀嬢「えっ?」
盗賊「……いや、されたのは確か……なんだけど」
魔道士「覚えてないんですか……?」
盗賊「凄い……緊迫した時だったから……」
玄武娘「そうなんですの?」
朱雀嬢「心理的にあるみたいですわね、そういうの」
822: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:20:33.96:57O2yHGNo (18/22)
玄武娘「おぉ、釣り橋効果ですの!」
朱雀嬢「ちょっと違う」
魔道士「じゃあもう1回告白したらどうですか? 今度は盗賊さんから」
盗賊「出来るかたわけっ! ……というか、何で知ってる!?」
魔道士「へっ?」
盗賊「告白の話……なんで……」
魔道士「戦士さんい聞きましたよ」
盗賊「……そ、そうなの?」
魔道士「えぇ、まぁ……」
盗賊「全く、何で簡単に話す……」
魔道士「……どうしました?」
盗賊「……そういう事か」
玄武娘「ほえ?」
盗賊「魔道士!」
魔道士「は、はいっ!?」
玄武娘「おぉ、釣り橋効果ですの!」
朱雀嬢「ちょっと違う」
魔道士「じゃあもう1回告白したらどうですか? 今度は盗賊さんから」
盗賊「出来るかたわけっ! ……というか、何で知ってる!?」
魔道士「へっ?」
盗賊「告白の話……なんで……」
魔道士「戦士さんい聞きましたよ」
盗賊「……そ、そうなの?」
魔道士「えぇ、まぁ……」
盗賊「全く、何で簡単に話す……」
魔道士「……どうしました?」
盗賊「……そういう事か」
玄武娘「ほえ?」
盗賊「魔道士!」
魔道士「は、はいっ!?」
823: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:21:35.37:57O2yHGNo (19/22)
盗賊「お前も……告白しろっ!」
魔道士「へぇ!?」
盗賊「なっ! そうしよう、うんっ!」
魔道士「ななな、何でですかっ!!」
盗賊「だって……好きなんだろ?」
魔道士「……」
朱雀嬢「お似合いだと思いますわよ」
魔道士「朱雀嬢ちゃん……?」
朱雀嬢「魔道士さんと朱雀先生、とってもお似合いだと思いますわ」
玄武娘「私もそう思うですの!」
魔道士「……う、うぅー」
玄武娘「でも、朱雀嬢ちゃんはいいんですの?」
朱雀嬢「何がかしら?」
玄武娘「召喚士さんの事ですの」
朱雀嬢「……確かに朱雀先生は素敵ですけれど、それは何と言うか」
盗賊「お前も……告白しろっ!」
魔道士「へぇ!?」
盗賊「なっ! そうしよう、うんっ!」
魔道士「ななな、何でですかっ!!」
盗賊「だって……好きなんだろ?」
魔道士「……」
朱雀嬢「お似合いだと思いますわよ」
魔道士「朱雀嬢ちゃん……?」
朱雀嬢「魔道士さんと朱雀先生、とってもお似合いだと思いますわ」
玄武娘「私もそう思うですの!」
魔道士「……う、うぅー」
玄武娘「でも、朱雀嬢ちゃんはいいんですの?」
朱雀嬢「何がかしら?」
玄武娘「召喚士さんの事ですの」
朱雀嬢「……確かに朱雀先生は素敵ですけれど、それは何と言うか」
824: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:23:04.00:57O2yHGNo (20/22)
盗賊「……憧れ?」
朱雀嬢「そうなんですわよね。同じ朱雀として雲の上の人と言いますか……」
魔道士「……」
朱雀嬢「多分、尊敬としての好意なんですわ」
盗賊「……そうか」
朱雀嬢「朱雀先生の傍にいては、おそらく自分自身もそこまでだと思いますわ」
魔道士「……」
朱雀嬢「あ、えっと……召喚士として、という事ですわ」
魔道士「うん、分かってる」
朱雀嬢「だから、私がお付き合いするなら、共に切磋琢磨出来る方が……」
玄武娘「じゃあ別の召喚士ですの?」
朱雀嬢「はへぇ!?」
盗賊「……ほぉ」
魔道士「へぇーっ、そうなんだ~!」
朱雀嬢「ななっ、何の話かしら……っ!!」
盗賊「……憧れ?」
朱雀嬢「そうなんですわよね。同じ朱雀として雲の上の人と言いますか……」
魔道士「……」
朱雀嬢「多分、尊敬としての好意なんですわ」
盗賊「……そうか」
朱雀嬢「朱雀先生の傍にいては、おそらく自分自身もそこまでだと思いますわ」
魔道士「……」
朱雀嬢「あ、えっと……召喚士として、という事ですわ」
魔道士「うん、分かってる」
朱雀嬢「だから、私がお付き合いするなら、共に切磋琢磨出来る方が……」
玄武娘「じゃあ別の召喚士ですの?」
朱雀嬢「はへぇ!?」
盗賊「……ほぉ」
魔道士「へぇーっ、そうなんだ~!」
朱雀嬢「ななっ、何の話かしら……っ!!」
825: ◆1otsuV0WFc:2011/07/20(水) 18:23:56.89:57O2yHGNo (21/22)
…
魔道士「青年兵……さん……?」
朱雀嬢「……べ、別に好きとかそういう事ではなくてっ!」
盗賊「……」
朱雀嬢「人間として尊敬出来るというか、素敵だなという話ですわっ!」
玄武娘「それって、好きと違うんですの?」
朱雀嬢「五月蝿いわね貴女はっ!!」
盗賊「玄武娘は……いないのか……?」
玄武娘「私は……いいんですの」
魔道士「あ、そっか。玄武娘ちゃんはサモナーさん……」
玄武娘「わーわーわー!」
盗賊「……」
玄武娘「もういいんですの! あまり考えたくないですのーっ!」
魔道士「ご、ごめんね……っ」
玄武娘「……うぅー!」
…
魔道士「青年兵……さん……?」
朱雀嬢「……べ、別に好きとかそういう事ではなくてっ!」
盗賊「……」
朱雀嬢「人間として尊敬出来るというか、素敵だなという話ですわっ!」
玄武娘「それって、好きと違うんですの?」
朱雀嬢「五月蝿いわね貴女はっ!!」
盗賊「玄武娘は……いないのか……?」
玄武娘「私は……いいんですの」
魔道士「あ、そっか。玄武娘ちゃんはサモナーさん……」
玄武娘「わーわーわー!」
盗賊「……」
玄武娘「もういいんですの! あまり考えたくないですのーっ!」
魔道士「ご、ごめんね……っ」
玄武娘「……うぅー!」
826:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/20(水) 18:30:09.61:57O2yHGNo (22/22)
昨晩は書く書く詐欺すみませんでした
夜はしばらく投下出来そうにもないです…
雨が酷くならないうちに帰りますー
本日もご支援ありがとうございました!
それでは失礼致しますー!ノシ
昨晩は書く書く詐欺すみませんでした
夜はしばらく投下出来そうにもないです…
雨が酷くならないうちに帰りますー
本日もご支援ありがとうございました!
それでは失礼致しますー!ノシ
827:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/20(水) 18:35:17.25:g67hMocDO (1/1)
>>1乙っす
女子たちは自爆しすぎだろwwwwww
>>1乙っす
女子たちは自爆しすぎだろwwwwww
828:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/20(水) 18:37:35.85:xDD6RIUDO (1/1)
>>1乙!
大量更新乙なんだぜー
ガールズトーク和んだww
>>1乙!
大量更新乙なんだぜー
ガールズトーク和んだww
829:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/20(水) 20:39:10.46:XJEyq2w7o (1/1)
朱雀譲と青年兵か青年兵爆散しろ
朱雀といえば同門ががが
朱雀譲と青年兵か青年兵爆散しろ
朱雀といえば同門ががが
830:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/20(水) 21:43:45.55:zl6H1/Weo (1/1)
東方司令部行くときに例の御者さん来ると思ったけど違ったかー
>>1乙!
東方司令部行くときに例の御者さん来ると思ったけど違ったかー
>>1乙!
831:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/20(水) 21:45:48.66:jW4Sw8SAO (1/1)
>>1乙
皆がううーううー連発で池沼大量発生に見える(´・ω・`)
>>1乙
皆がううーううー連発で池沼大量発生に見える(´・ω・`)
832:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州):2011/07/21(木) 02:50:20.10:8eYHa7tAO (1/1)
>>1乙
10スレぶりぐらいに見に来たら
相変わらずの誤字で安心したww
>>1乙
10スレぶりぐらいに見に来たら
相変わらずの誤字で安心したww
833:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/21(木) 08:19:25.94:tOROl9eAO (1/1)
>>1乙
姦しいなカシマシシスターズだな
>>1乙
姦しいなカシマシシスターズだな
834:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/21(木) 17:42:37.20:GnH7KENDO (1/1)
同門にはアマゾネスフラグがたってるからあかん
同門にはアマゾネスフラグがたってるからあかん
835: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:11:00.69:9dX7fqgbo (1/15)
~会議室~
大軍師「それでは、この後0時より海峡を出発し、北へ向かいます」
東方副司令「北ですか?」
大軍師「東方司令部を除けば、目撃情報は最北の村と……」
青年兵「北の森……です」
召喚士「なるほど」
天才「まずは森を経由しつつ、そのまま西進する」
戦士「大丈夫なのか?」
天才「知らん」
戦士「知らんって……」
天才「そもそも魔王討伐じゃねーんだ。命張る必要はねぇ」
大軍師「その通りです。たかが内通者如きで命を落とす必要はありませんよ」
東方副司令「成程……」
天才「そうそう。どーせ雑魚なんだ、気楽にいこうや! んじゃ身支度してこい」
青年兵「はい」
~会議室~
大軍師「それでは、この後0時より海峡を出発し、北へ向かいます」
東方副司令「北ですか?」
大軍師「東方司令部を除けば、目撃情報は最北の村と……」
青年兵「北の森……です」
召喚士「なるほど」
天才「まずは森を経由しつつ、そのまま西進する」
戦士「大丈夫なのか?」
天才「知らん」
戦士「知らんって……」
天才「そもそも魔王討伐じゃねーんだ。命張る必要はねぇ」
大軍師「その通りです。たかが内通者如きで命を落とす必要はありませんよ」
東方副司令「成程……」
天才「そうそう。どーせ雑魚なんだ、気楽にいこうや! んじゃ身支度してこい」
青年兵「はい」
836: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:11:40.13:9dX7fqgbo (2/15)
ガタガタッ…ゾロゾロゾロ
天才「おい、朱雀」
召喚士「……?」
天才は手招きして召喚士を自分の元へと呼び寄せる。
召喚士「あの、何か……」
天才「作戦開始後、青年兵が囮になる」
召喚士「!?」
天才「お前ら4人は護衛に付いてくれ」
召喚士「……は、はい」
天才「まぁどっちかっつーと、お前には抑えに入って貰いたいんだがな」
召喚士「……?」
天才「アイツが我を忘れて逆上しねぇよーに、手を貸してやってくれ」
召喚士「……」
天才「それが出来るのはお前だけ。お前の役目だ、頼むぜ」
召喚士「……分かりました」
ガタガタッ…ゾロゾロゾロ
天才「おい、朱雀」
召喚士「……?」
天才は手招きして召喚士を自分の元へと呼び寄せる。
召喚士「あの、何か……」
天才「作戦開始後、青年兵が囮になる」
召喚士「!?」
天才「お前ら4人は護衛に付いてくれ」
召喚士「……は、はい」
天才「まぁどっちかっつーと、お前には抑えに入って貰いたいんだがな」
召喚士「……?」
天才「アイツが我を忘れて逆上しねぇよーに、手を貸してやってくれ」
召喚士「……」
天才「それが出来るのはお前だけ。お前の役目だ、頼むぜ」
召喚士「……分かりました」
837: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:12:41.04:9dX7fqgbo (3/15)
深夜0時。海峡前に一同が揃って姿を見せる。
天才「揃ってンな。準備はいいか~?」
青年兵「はい」
戦士「どした?」
盗賊「……べ、別に」
魔道士「頑張りましょうね!」
戦士「……あ、あぁ」
スタスタスタ…ボソッ
戦士「なぁ、女どもが妙によそよそしくねぇか?」
召喚士「そう? 緊張してるんじゃないかな……?」
戦士「あぁ、そういう事か」
大軍師「ここからは徒歩で進みます。前衛は……お願い出来ますね?」
盗賊「……ああ、任された」
戦士「それが俺らの仕事だよ」
大軍師「フッフ、頼もしい限りです」
深夜0時。海峡前に一同が揃って姿を見せる。
天才「揃ってンな。準備はいいか~?」
青年兵「はい」
戦士「どした?」
盗賊「……べ、別に」
魔道士「頑張りましょうね!」
戦士「……あ、あぁ」
スタスタスタ…ボソッ
戦士「なぁ、女どもが妙によそよそしくねぇか?」
召喚士「そう? 緊張してるんじゃないかな……?」
戦士「あぁ、そういう事か」
大軍師「ここからは徒歩で進みます。前衛は……お願い出来ますね?」
盗賊「……ああ、任された」
戦士「それが俺らの仕事だよ」
大軍師「フッフ、頼もしい限りです」
838: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:14:07.71:9dX7fqgbo (4/15)
天才「さて、お次はと……」
大軍師「続いて青年兵殿と東方副司令殿、更に司令と私が続き――」
戦士「あれだな、任されるってのはいいもんだな」
召喚士「ん?」
戦士「前衛を任されるなんて、信頼して貰ってるって事だろ?」
召喚士「ああ、そうだよね。確かに嬉しいかも」
戦士「俺らも何だかんだ、ここまできたか~って思っちゃったりして。ははっ!」
召喚士「あははっ、そうだね。でも油断は出来ないよ、大事な任務だもん」
戦士「モチロンだよ」
大軍師「――最後尾は朱雀嬢さんと玄武娘さん、宜しいですね?」
朱雀嬢「畏まりましたわ」
玄武娘「やってやるですのー!」
大軍師「以上の編制です。では、出発致しましょうか」
天才「いいか? 無謀と勇敢を履き違えんな、深追い禁物だ」
青年兵「了解です、それでは……出発!」
天才「さて、お次はと……」
大軍師「続いて青年兵殿と東方副司令殿、更に司令と私が続き――」
戦士「あれだな、任されるってのはいいもんだな」
召喚士「ん?」
戦士「前衛を任されるなんて、信頼して貰ってるって事だろ?」
召喚士「ああ、そうだよね。確かに嬉しいかも」
戦士「俺らも何だかんだ、ここまできたか~って思っちゃったりして。ははっ!」
召喚士「あははっ、そうだね。でも油断は出来ないよ、大事な任務だもん」
戦士「モチロンだよ」
大軍師「――最後尾は朱雀嬢さんと玄武娘さん、宜しいですね?」
朱雀嬢「畏まりましたわ」
玄武娘「やってやるですのー!」
大軍師「以上の編制です。では、出発致しましょうか」
天才「いいか? 無謀と勇敢を履き違えんな、深追い禁物だ」
青年兵「了解です、それでは……出発!」
839: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:15:34.51:9dX7fqgbo (5/15)
…
玄武娘「うぅ、なんだか気味悪いですの……っ」
朱雀嬢「そ、そんな事ありませんわっ」
玄武娘「そんな事ありますわですの!」
大軍師「まぁしかし、まだここは大丈夫ですよ」
玄武娘「そうなんですの?」
大軍師「あの橋が見えますか?」
朱雀嬢「……立派な橋ですわね」
大軍師「あの大橋は、今や重要な拠点となりました」
召喚士「……」
大軍師「全体に施した結界のお陰で、魔物はここまで近づけないのですよ」
玄武娘「おぉ……」
魔道士「皆さんの、努力の結晶ですねっ」
天才「……ああ、本当にその通りだわな」
召喚士「……」
…
玄武娘「うぅ、なんだか気味悪いですの……っ」
朱雀嬢「そ、そんな事ありませんわっ」
玄武娘「そんな事ありますわですの!」
大軍師「まぁしかし、まだここは大丈夫ですよ」
玄武娘「そうなんですの?」
大軍師「あの橋が見えますか?」
朱雀嬢「……立派な橋ですわね」
大軍師「あの大橋は、今や重要な拠点となりました」
召喚士「……」
大軍師「全体に施した結界のお陰で、魔物はここまで近づけないのですよ」
玄武娘「おぉ……」
魔道士「皆さんの、努力の結晶ですねっ」
天才「……ああ、本当にその通りだわな」
召喚士「……」
840: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:17:03.70:9dX7fqgbo (6/15)
ザッザッザッザ
戦士「……」
盗賊「……うん、大丈夫」
戦士「いいぞ」
カラカラカラッ
青年兵「橋を渡った先、つまりここからはいつ魔物が現れてもおかしくありません」
戦士「だな」
召喚士「偵察用に召喚獣を出しましょうか?」
天才「いや、いい。こっからは手分けしてあたるぞ」
大軍師「我らはこのまま西に向かいます」
朱雀嬢「私達もdえすわね」
天才「おう。一緒についてこい」
玄武娘「了解ですの!」
大軍師「朱雀先生らは森の手前、西側で待機を」
召喚士「……はい」
ザッザッザッザ
戦士「……」
盗賊「……うん、大丈夫」
戦士「いいぞ」
カラカラカラッ
青年兵「橋を渡った先、つまりここからはいつ魔物が現れてもおかしくありません」
戦士「だな」
召喚士「偵察用に召喚獣を出しましょうか?」
天才「いや、いい。こっからは手分けしてあたるぞ」
大軍師「我らはこのまま西に向かいます」
朱雀嬢「私達もdえすわね」
天才「おう。一緒についてこい」
玄武娘「了解ですの!」
大軍師「朱雀先生らは森の手前、西側で待機を」
召喚士「……はい」
841: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:19:03.09:9dX7fqgbo (7/15)
天才「んで青年兵」
青年兵「はい」
大軍師「東方副司令と2人で……森へ」
青年兵「……了解です」
東方副司令「……」
魔道士「森って……大丈夫なんですか!?」
天才「魔物が出たらすぐに退け。深入りはすんなよ」
青年兵「分かっております」
大軍師「万が一の場合は、お願いしますよ」
召喚士「ええ、心得てます」
盗賊「……気をつけろよ」
青年兵「はい」
天才「そんじゃ行動開始! 健闘を祈る!」
青年兵「それでは行きましょうか、東方副司令」
東方副司令「は、はい」
天才「んで青年兵」
青年兵「はい」
大軍師「東方副司令と2人で……森へ」
青年兵「……了解です」
東方副司令「……」
魔道士「森って……大丈夫なんですか!?」
天才「魔物が出たらすぐに退け。深入りはすんなよ」
青年兵「分かっております」
大軍師「万が一の場合は、お願いしますよ」
召喚士「ええ、心得てます」
盗賊「……気をつけろよ」
青年兵「はい」
天才「そんじゃ行動開始! 健闘を祈る!」
青年兵「それでは行きましょうか、東方副司令」
東方副司令「は、はい」
842: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:20:01.53:9dX7fqgbo (8/15)
…
魔道士「……大丈夫でしょうか」
戦士「あん?」
魔道士「ただでさえこの森は……」
盗賊「……ああ。とんでもない化け物が棲みついている」
召喚士「それは重々わかっているはずですから、無理はしないでしょう」
戦士「ああ。今のところ勝ち目はないんだろ?」
盗賊「……だな」
戦士「しっかし、お前はよく無事に抜けられたよな」
盗賊「……あの時は……まぁ」
ゾワッ
盗賊「――!?」
召喚士「どうしました!?」
盗賊「……いる、奴がいるぞ!」
魔道士「っ!!」
…
魔道士「……大丈夫でしょうか」
戦士「あん?」
魔道士「ただでさえこの森は……」
盗賊「……ああ。とんでもない化け物が棲みついている」
召喚士「それは重々わかっているはずですから、無理はしないでしょう」
戦士「ああ。今のところ勝ち目はないんだろ?」
盗賊「……だな」
戦士「しっかし、お前はよく無事に抜けられたよな」
盗賊「……あの時は……まぁ」
ゾワッ
盗賊「――!?」
召喚士「どうしました!?」
盗賊「……いる、奴がいるぞ!」
魔道士「っ!!」
843: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:21:48.66:9dX7fqgbo (9/15)
カラカラカラ…
青年兵「……」
東方副司令「こ、こんな森の中……大丈夫かね」
青年兵「さぁ、どうでしょうね」
東方副司令「……っ」
カラカラ…ピタッ
青年兵「東方副司令」
東方副司令「……?」
青年兵「素敵なネックレスですね」
東方副司令「え、あ……あぁ。これですか」
チャラッ…チカチカッ
東方副司令「ここを開けるとね……よっと」
カパッ
青年兵「娘さんですか。確か……白虎嬢さん」
東方副司令「ええ。確か面識はありましたっけ」
カラカラカラ…
青年兵「……」
東方副司令「こ、こんな森の中……大丈夫かね」
青年兵「さぁ、どうでしょうね」
東方副司令「……っ」
カラカラ…ピタッ
青年兵「東方副司令」
東方副司令「……?」
青年兵「素敵なネックレスですね」
東方副司令「え、あ……あぁ。これですか」
チャラッ…チカチカッ
東方副司令「ここを開けるとね……よっと」
カパッ
青年兵「娘さんですか。確か……白虎嬢さん」
東方副司令「ええ。確か面識はありましたっけ」
844: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:22:45.91:9dX7fqgbo (10/15)
青年兵「……」
東方副司令「……副司令殿?」
青年兵「このネックレスをお見かけしたのは、前回の本国での会議の際でした」
東方副司令「そうでしたか」
青年兵「何か、見覚えのある光だったな……と」
東方副司令「見覚え……?」
青年兵「それが2回目」
東方副司令「……副司令……殿?」
青年兵「始めて見たのは、東方司令部でした」
東方副司令「そ、そうで――」
青年兵「西の塔の……燃えさかる炎の中で」
東方副司令「…………」
青年兵「コートに身を包んだ男が、輝かせていましたよ」
東方副司令「……それはつまり、兄である白虎長兄が……!?」
青年兵「お兄さんもお持ちなのですか、それ?」
青年兵「……」
東方副司令「……副司令殿?」
青年兵「このネックレスをお見かけしたのは、前回の本国での会議の際でした」
東方副司令「そうでしたか」
青年兵「何か、見覚えのある光だったな……と」
東方副司令「見覚え……?」
青年兵「それが2回目」
東方副司令「……副司令……殿?」
青年兵「始めて見たのは、東方司令部でした」
東方副司令「そ、そうで――」
青年兵「西の塔の……燃えさかる炎の中で」
東方副司令「…………」
青年兵「コートに身を包んだ男が、輝かせていましたよ」
東方副司令「……それはつまり、兄である白虎長兄が……!?」
青年兵「お兄さんもお持ちなのですか、それ?」
845: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:24:27.05:9dX7fqgbo (11/15)
東方副司令「さ、さぁ。持っているかもしれませんね、家にあった古物ですから」
青年兵「そうですか」
ザッ
青年兵「!?」
東方副司令「ど、どうしました……っ!?」
青年兵「出でよ、ワイバーン!」
シュイイィィィン
青年兵「魔物の気配です! 退きましょう!」
バッ…ガシャン!!
東方副司令「ぐっ!」
青年兵「車椅子が!」
東方副司令「しまった……っ、車輪が……くそっ!」
青年兵「駄目だ、間に合わない! くそぉー!」
バシュウウゥゥゥゥ!!
東方副司令「――っ!?」
東方副司令「さ、さぁ。持っているかもしれませんね、家にあった古物ですから」
青年兵「そうですか」
ザッ
青年兵「!?」
東方副司令「ど、どうしました……っ!?」
青年兵「出でよ、ワイバーン!」
シュイイィィィン
青年兵「魔物の気配です! 退きましょう!」
バッ…ガシャン!!
東方副司令「ぐっ!」
青年兵「車椅子が!」
東方副司令「しまった……っ、車輪が……くそっ!」
青年兵「駄目だ、間に合わない! くそぉー!」
バシュウウゥゥゥゥ!!
東方副司令「――っ!?」
846: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:25:37.60:9dX7fqgbo (12/15)
…
戦士「奴って……まさか……!」
召喚士「コカトリスですら一撃で消し飛ばされたんだ、あの魔物には絶対に……」
魔道士「あっ!!」
戦士「どうした!?」
魔道士「あ、あれ……っ」
召喚士「空……ですか? あっ!」
バサッバサッ…バサァ
青年兵「召喚士さんっ!」
召喚士「青年兵くん! 無事……」
青年兵「戦闘態勢に入って下さい! 来ますよ!」
戦士「!?」
魔道士「来るってまさか……っ!!」
青年兵「魔物ではありません。……内通者です」
召喚士「!?」
…
戦士「奴って……まさか……!」
召喚士「コカトリスですら一撃で消し飛ばされたんだ、あの魔物には絶対に……」
魔道士「あっ!!」
戦士「どうした!?」
魔道士「あ、あれ……っ」
召喚士「空……ですか? あっ!」
バサッバサッ…バサァ
青年兵「召喚士さんっ!」
召喚士「青年兵くん! 無事……」
青年兵「戦闘態勢に入って下さい! 来ますよ!」
戦士「!?」
魔道士「来るってまさか……っ!!」
青年兵「魔物ではありません。……内通者です」
召喚士「!?」
847: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:26:48.00:9dX7fqgbo (13/15)
ザザッ…ガサガサ…ゴロゴロゴロッ
東方副司令「はぁはぁ……はぁ……っ」
ググッ
東方副司令「……ちっ、全く」
ザッ
東方副司令「……?」
青年兵「ご無事でしたか」
東方副司令「副司令殿……」
青年兵「よく、ここまで逃げてこられましたね」
東方副司令「全く……必死でしたよ……」
青年兵「車椅子もなしに、よくこんな所まで逃げてこられましたね」
東方副司令「あ、あぁ……。なんとか必死に――」
青年兵「衣服の汚れもなく、ましてや」
グイッ
青年兵「靴底に土をつけて、まるで走ってきたようではないですか」
ザザッ…ガサガサ…ゴロゴロゴロッ
東方副司令「はぁはぁ……はぁ……っ」
ググッ
東方副司令「……ちっ、全く」
ザッ
東方副司令「……?」
青年兵「ご無事でしたか」
東方副司令「副司令殿……」
青年兵「よく、ここまで逃げてこられましたね」
東方副司令「全く……必死でしたよ……」
青年兵「車椅子もなしに、よくこんな所まで逃げてこられましたね」
東方副司令「あ、あぁ……。なんとか必死に――」
青年兵「衣服の汚れもなく、ましてや」
グイッ
青年兵「靴底に土をつけて、まるで走ってきたようではないですか」
848: ◆1otsuV0WFc:2011/07/21(木) 18:29:59.60:9dX7fqgbo (14/15)
東方副司令「…………」
青年兵「歩けない貴方が、どういう事でしょうか?」
東方副司令「それは……だなっ」
青年兵「本当はあるけるのでしょう? もう隠す必要はありませんよ」
東方副司令「……は、はははっ」
青年兵「……」
東方副司令「実は、最近リハビリが順調でね」
スクッ
東方副司令「この通り、ようやく立てるようになってきたのさ」
天才「小賢しい事ほざいてんじゃねぇよ」
東方副司令「!?」
大軍師「先日、東方司令部へ潜り込んだ賊が、面白いものを見たそうです」
東方副司令「……っ」
天才「テメーの部屋に置き去りの車椅子と、そこに佇む白コートの男をなぁ!」
東方副司令「っ!!」
東方副司令「…………」
青年兵「歩けない貴方が、どういう事でしょうか?」
東方副司令「それは……だなっ」
青年兵「本当はあるけるのでしょう? もう隠す必要はありませんよ」
東方副司令「……は、はははっ」
青年兵「……」
東方副司令「実は、最近リハビリが順調でね」
スクッ
東方副司令「この通り、ようやく立てるようになってきたのさ」
天才「小賢しい事ほざいてんじゃねぇよ」
東方副司令「!?」
大軍師「先日、東方司令部へ潜り込んだ賊が、面白いものを見たそうです」
東方副司令「……っ」
天才「テメーの部屋に置き去りの車椅子と、そこに佇む白コートの男をなぁ!」
東方副司令「っ!!」
849:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/21(木) 18:44:36.88:9dX7fqgbo (15/15)
今日も短くてすみません…そしてご支援感謝
それでは失礼致します!
>>832
ほんとごめんなさい&お帰りなさい!
今日も短くてすみません…そしてご支援感謝
それでは失礼致します!
>>832
ほんとごめんなさい&お帰りなさい!
850:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/07/21(木) 18:51:01.98:w63fR2wSo (1/4)
1乙!
いよいよって感じがしてきましたな
1乙!
いよいよって感じがしてきましたな
851:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/07/21(木) 18:51:36.82:w63fR2wSo (2/4)
1乙!
いよいよって感じがしてきましたな
1乙!
いよいよって感じがしてきましたな
852:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/07/21(木) 18:52:15.54:w63fR2wSo (3/4)
1乙!
いよいよって感じがしてきましたな
1乙!
いよいよって感じがしてきましたな
853:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/07/21(木) 18:53:15.33:w63fR2wSo (4/4)
俺、バカヤロウ;;
連投エラーのクソがー
俺、バカヤロウ;;
連投エラーのクソがー
854:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/21(木) 19:51:45.64:oeeqAv6DO (1/1)
>>1乙
わかっていたけれど実際に内通者だってわかるとショックだな……
そして青年兵が副司令って呼ばれるのにまだ違和感があるなww
>>1乙
わかっていたけれど実際に内通者だってわかるとショックだな……
そして青年兵が副司令って呼ばれるのにまだ違和感があるなww
855:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/21(木) 23:21:26.96:gezwADJAO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
856:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸):2011/07/22(金) 01:35:03.49:GT756DrAO (1/1)
やはり…
乙でした
やはり…
乙でした
857:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/22(金) 08:22:30.26:/yiYrs1AO (1/1)
>>1大量投下乙んつん
次の投下が待ち遠しいなぁ…
>>1大量投下乙んつん
次の投下が待ち遠しいなぁ…
858: ◆1otsuV0WFc:2011/07/22(金) 18:00:00.56:IMk8fOkXo (1/11)
サアアァァァァ
東方副司令「……あ、あの……一体何を」
天才「もういいっつてんだろ。すっ呆けてんじゃねぇ」
大軍師「3人目の内通者、姿を見せないわけですよ」
東方副司令「……っ」
天才「お前は内通者を悟られぬよう、影を作り出した」
魔道士「影……っ」
天才「それが、白虎長兄だ」
東方副司令「……」
大軍師「表の顔は車椅子の白虎三男。しかし裏の顔は……」
青年兵「フードで顔を隠し、白いコートを羽織った白虎召喚士」
東方副司令「…………」
天才「疑いが0だったかというと、そういうわけじゃねぇ」
盗賊「……」
天才「だが、尻尾を全く出さなかった。大したヤローだよ、そこは褒めてやんぜ」
サアアァァァァ
東方副司令「……あ、あの……一体何を」
天才「もういいっつてんだろ。すっ呆けてんじゃねぇ」
大軍師「3人目の内通者、姿を見せないわけですよ」
東方副司令「……っ」
天才「お前は内通者を悟られぬよう、影を作り出した」
魔道士「影……っ」
天才「それが、白虎長兄だ」
東方副司令「……」
大軍師「表の顔は車椅子の白虎三男。しかし裏の顔は……」
青年兵「フードで顔を隠し、白いコートを羽織った白虎召喚士」
東方副司令「…………」
天才「疑いが0だったかというと、そういうわけじゃねぇ」
盗賊「……」
天才「だが、尻尾を全く出さなかった。大したヤローだよ、そこは褒めてやんぜ」
859: ◆1otsuV0WFc:2011/07/22(金) 18:00:37.31:IMk8fOkXo (2/11)
青年兵「貴方は内通者……主犯格として全てを担っていたわけだ」
東方副司令「……」
大軍師「左大臣や前副司令を手玉に取り暗躍。全く、見事の一言です」
天才「奴らが健在だった時は、表に出る事も少なかったが……」
大軍師「2人を失ってからは、少し焦りが出たようですね」
天才「いや、正確には左翼に亀裂が入りだしたあたりか」
東方副司令「……」
大軍師「東方司令部での騒ぎは、少し野暮でしたねぇ」
青年兵「……」
天才「そして自らが実働も兼ねるハメにあってからはボロが出始めたな」
大軍師「女侍殿らの証言は非常に有り難いタイミングでしたよ」
召喚士「あなたが……コートの男だ……!」
天才「テメーはここまでだ。俺がぶっ殺す」
東方副司令「……は……ははっ、ははははっ!!」
召喚士「!?」
青年兵「貴方は内通者……主犯格として全てを担っていたわけだ」
東方副司令「……」
大軍師「左大臣や前副司令を手玉に取り暗躍。全く、見事の一言です」
天才「奴らが健在だった時は、表に出る事も少なかったが……」
大軍師「2人を失ってからは、少し焦りが出たようですね」
天才「いや、正確には左翼に亀裂が入りだしたあたりか」
東方副司令「……」
大軍師「東方司令部での騒ぎは、少し野暮でしたねぇ」
青年兵「……」
天才「そして自らが実働も兼ねるハメにあってからはボロが出始めたな」
大軍師「女侍殿らの証言は非常に有り難いタイミングでしたよ」
召喚士「あなたが……コートの男だ……!」
天才「テメーはここまでだ。俺がぶっ殺す」
東方副司令「……は……ははっ、ははははっ!!」
召喚士「!?」
860: ◆1otsuV0WFc:2011/07/22(金) 18:01:30.14:IMk8fOkXo (3/11)
シュイイィィィィン
ベヒーモス「グルアアァァァァーッ!!」
天才「避けろおぉーっ!!」
キュイイィィィィ…ドドオオォォォォン!!
戦士「うお……ぉ!!」
召喚士「……っ!!}
シュウウゥゥゥゥ
天才「奴は!?」
大軍師「森の方へ!」
バサァ…フワッ
突如現れたベヒーモスは森の入り口に立つ主の元で消滅し、
その主である東方副司令は、軍服を裏へ返すと再び袖を通し、羽織り直す。
朱雀嬢「白い……コート!?」
天才「ほぉ、リバーシブルとはなかなかシャレてんじゃねぇか」
コート男「……お気に召したかね?」
シュイイィィィィン
ベヒーモス「グルアアァァァァーッ!!」
天才「避けろおぉーっ!!」
キュイイィィィィ…ドドオオォォォォン!!
戦士「うお……ぉ!!」
召喚士「……っ!!}
シュウウゥゥゥゥ
天才「奴は!?」
大軍師「森の方へ!」
バサァ…フワッ
突如現れたベヒーモスは森の入り口に立つ主の元で消滅し、
その主である東方副司令は、軍服を裏へ返すと再び袖を通し、羽織り直す。
朱雀嬢「白い……コート!?」
天才「ほぉ、リバーシブルとはなかなかシャレてんじゃねぇか」
コート男「……お気に召したかね?」
861: ◆1otsuV0WFc:2011/07/22(金) 18:03:01.77:IMk8fOkXo (4/11)
天才「やっと本性を現してくれたなぁ、内通者ちゃんよ」
コート男「本性? あぁ、そうかもしれんなぁ」
召喚士「……」
コート男「使えん雑魚共に余計な首を突っ込む愚者共……」
玄武娘「……っ」
コート男「どいつもこいつもカスカスカス! 所詮カスはカス。一生カスのままだ!」
戦士「てめぇ……」
コート男「お陰で五ヵ年計画などという馬鹿げたものを実現させてしまうとはなぁ」
天才「……」
コート男「魔王を倒す? 世界平和? ハッ、馬鹿げているよ」
戦士「何が馬鹿げてんだよ、馬鹿はテメーだろ」
コート男「まぁここまで来てしまった事にはどうしようあるまい」
ザッ
コート男「かくなる上は、サタンとベルゼブブだけは討たせん!」
召喚士「……っ」
天才「やっと本性を現してくれたなぁ、内通者ちゃんよ」
コート男「本性? あぁ、そうかもしれんなぁ」
召喚士「……」
コート男「使えん雑魚共に余計な首を突っ込む愚者共……」
玄武娘「……っ」
コート男「どいつもこいつもカスカスカス! 所詮カスはカス。一生カスのままだ!」
戦士「てめぇ……」
コート男「お陰で五ヵ年計画などという馬鹿げたものを実現させてしまうとはなぁ」
天才「……」
コート男「魔王を倒す? 世界平和? ハッ、馬鹿げているよ」
戦士「何が馬鹿げてんだよ、馬鹿はテメーだろ」
コート男「まぁここまで来てしまった事にはどうしようあるまい」
ザッ
コート男「かくなる上は、サタンとベルゼブブだけは討たせん!」
召喚士「……っ」
862: ◆1otsuV0WFc:2011/07/22(金) 18:04:28.74:IMk8fOkXo (5/11)
ゴゴゴゴゴゴ
青年兵「貴様は……」
コート男「ん?」
青年兵「何の為に……」
コート男「何の為だと? 愚問だな、己の為に決まっているだろう」
青年兵「……」
コート男「自分自身の為以外に何がある。他人の為に益を生むか?」
青年兵「それが出来る事こそ人間だろう!!」
コート男「だから馬鹿だと言っている。何も分かってないカスだな」
戦士「んだと……こら」
コート男「人間同士で望めないからこそ、わざわざ魔族と手を組んでいるのだ」
召喚士「……」
コート男「こんな醜い世界になど興味はないさ。だが、今はまだ魔王の力が必要」
青年兵「……お前は……私利私欲の為に」
コート男「……」
ゴゴゴゴゴゴ
青年兵「貴様は……」
コート男「ん?」
青年兵「何の為に……」
コート男「何の為だと? 愚問だな、己の為に決まっているだろう」
青年兵「……」
コート男「自分自身の為以外に何がある。他人の為に益を生むか?」
青年兵「それが出来る事こそ人間だろう!!」
コート男「だから馬鹿だと言っている。何も分かってないカスだな」
戦士「んだと……こら」
コート男「人間同士で望めないからこそ、わざわざ魔族と手を組んでいるのだ」
召喚士「……」
コート男「こんな醜い世界になど興味はないさ。だが、今はまだ魔王の力が必要」
青年兵「……お前は……私利私欲の為に」
コート男「……」
863: ◆1otsuV0WFc:2011/07/22(金) 18:06:02.53:IMk8fOkXo (6/11)
ゴゴゴゴゴゴ…
青年兵「罪もない人々を殺してきたのかあぁ!!」
ドウッ!!
天才「ちっ」
ガシィ!!
青年兵「!?」
召喚士「……駄目だ、落ち着いて」
青年兵「離せぇ!」
召喚士「森の中は危険だ! 入ってはいけない!」
コート男「そうそう。この中には怖~い魔物がいるからねぇ! ハッハハハ!」
天才「テメーだってそうだろうが」
コート男「ああ、そこの小僧に車椅子を壊された時は些か焦ったよ」
青年兵「……っ」
コート男「こいつの発動条件は、1度魔力を起こさなくてはならなくてなぁ」
チャリッ
ゴゴゴゴゴゴ…
青年兵「罪もない人々を殺してきたのかあぁ!!」
ドウッ!!
天才「ちっ」
ガシィ!!
青年兵「!?」
召喚士「……駄目だ、落ち着いて」
青年兵「離せぇ!」
召喚士「森の中は危険だ! 入ってはいけない!」
コート男「そうそう。この中には怖~い魔物がいるからねぇ! ハッハハハ!」
天才「テメーだってそうだろうが」
コート男「ああ、そこの小僧に車椅子を壊された時は些か焦ったよ」
青年兵「……っ」
コート男「こいつの発動条件は、1度魔力を起こさなくてはならなくてなぁ」
チャリッ
864: ◆1otsuV0WFc:2011/07/22(金) 18:07:24.65:IMk8fOkXo (7/11)
天才「……てめぇ、まさかそれ……タリスマンか」
コート男「ほぉ、知っているとは流石だな」
魔道士「タリスマン……?」
天才「ようやく謎が解けたぜ。そーいう事かよ」
コート男「唯一の手段は使えまい。ざまぁみろ、フハハハハッ!」
天才「……だとよ」
ガサッ
コート男「何!?」
格闘家「はああぁぁーっ!!」
バギャアッ!!…ズザザザザッ
青年兵「!?」
スタッ
格闘家「……ふーっ」
コート男「……ぐくっ」
天才「魔力ねーのがバカ王子……王だけだと思うなよ?」
天才「……てめぇ、まさかそれ……タリスマンか」
コート男「ほぉ、知っているとは流石だな」
魔道士「タリスマン……?」
天才「ようやく謎が解けたぜ。そーいう事かよ」
コート男「唯一の手段は使えまい。ざまぁみろ、フハハハハッ!」
天才「……だとよ」
ガサッ
コート男「何!?」
格闘家「はああぁぁーっ!!」
バギャアッ!!…ズザザザザッ
青年兵「!?」
スタッ
格闘家「……ふーっ」
コート男「……ぐくっ」
天才「魔力ねーのがバカ王子……王だけだと思うなよ?」
865: ◆1otsuV0WFc:2011/07/22(金) 18:11:41.89:IMk8fOkXo (8/11)
コート男「まさかそいつも……? ちっ、面倒な奴だ」
スタッ
隊長「間に合ったか!?」
男隊員「東方副司令……っ!」
女隊員「本当に……内通者なんスか……?」
コート男「カスが増えたか」
男隊員「んだとぉ!?」
ススッ…ザッ
コート男「大人数を相手にするほど愚かではない。じゃあな」
戦士「逃げる気か!」
コート男「そうだな。逃げるが勝ちよ。ハッハハハハ!!」
隊長「逃がすわけにはいかん!」
天才「動くなぁ!!」
隊長「!?」
天才「やめとけ。地獄の門番が手招きしてんぞ?」
コート男「まさかそいつも……? ちっ、面倒な奴だ」
スタッ
隊長「間に合ったか!?」
男隊員「東方副司令……っ!」
女隊員「本当に……内通者なんスか……?」
コート男「カスが増えたか」
男隊員「んだとぉ!?」
ススッ…ザッ
コート男「大人数を相手にするほど愚かではない。じゃあな」
戦士「逃げる気か!」
コート男「そうだな。逃げるが勝ちよ。ハッハハハハ!!」
隊長「逃がすわけにはいかん!」
天才「動くなぁ!!」
隊長「!?」
天才「やめとけ。地獄の門番が手招きしてんぞ?」
866: ◆1otsuV0WFc:2011/07/22(金) 18:13:05.71:IMk8fOkXo (9/11)
ズズズッ…ゴゴゴゴゴゴゴ
バフォメット「……ファファファ」
コート男「それじゃあ元気でな。また会う機会があれば、だが。ハッハハハ!」
召喚士「くそっ!」
格闘家「……追います」
大軍師「……」
格闘家「私ならいけるのでしょう?」
天才「……あのバケモンは無視しろ。攻撃はするな」
格闘家「……了解です」
戦士「い、いいのかよ……っ」
天才「アイツにしか出来ん仕事だ」
格闘家「行ってきます」
天才「死ぬなよ、オメーにゃまだ仕事が残ってんだ」
格闘家「了解」
タンッ…ザザザザザザッ
ズズズッ…ゴゴゴゴゴゴゴ
バフォメット「……ファファファ」
コート男「それじゃあ元気でな。また会う機会があれば、だが。ハッハハハ!」
召喚士「くそっ!」
格闘家「……追います」
大軍師「……」
格闘家「私ならいけるのでしょう?」
天才「……あのバケモンは無視しろ。攻撃はするな」
格闘家「……了解です」
戦士「い、いいのかよ……っ」
天才「アイツにしか出来ん仕事だ」
格闘家「行ってきます」
天才「死ぬなよ、オメーにゃまだ仕事が残ってんだ」
格闘家「了解」
タンッ…ザザザザザザッ
867: ◆1otsuV0WFc:2011/07/22(金) 18:15:46.66:IMk8fOkXo (10/11)
青年兵「…………」
魔道士「どういう……事なんです?」
盗賊「……魔力か」
天才「そういう事だ」
朱雀嬢「魔力……って?」
天才「あのバフォメットってバケモンは、魔力に応じて力が増減するって事だろうな」
戦士「!?」
大軍師「つまり、魔力の高い者ほど、その姿も大きく……力も強い」
天才「黒の三騎士があっさり始末されるわけだ」
召喚士「……そうか! 盗賊さんはあの時……っ」
盗賊「ああ。あの時の私は……魔力を枯渇していた」
魔道士「だから……平気だったんだ……っ」
大軍師「つまり今、東方副司令を終えるのは格闘家殿のみという事です」
天才「将来的にもバフォメットとまともに戦えるのはあいつと陛下だけだ」
召喚士「そうだったのか……っ」
青年兵「…………」
魔道士「どういう……事なんです?」
盗賊「……魔力か」
天才「そういう事だ」
朱雀嬢「魔力……って?」
天才「あのバフォメットってバケモンは、魔力に応じて力が増減するって事だろうな」
戦士「!?」
大軍師「つまり、魔力の高い者ほど、その姿も大きく……力も強い」
天才「黒の三騎士があっさり始末されるわけだ」
召喚士「……そうか! 盗賊さんはあの時……っ」
盗賊「ああ。あの時の私は……魔力を枯渇していた」
魔道士「だから……平気だったんだ……っ」
大軍師「つまり今、東方副司令を終えるのは格闘家殿のみという事です」
天才「将来的にもバフォメットとまともに戦えるのはあいつと陛下だけだ」
召喚士「そうだったのか……っ」
868: ◆1otsuV0WFc:2011/07/22(金) 18:25:13.59:IMk8fOkXo (11/11)
天才「だからこそ、黒の三騎士は実力者ながら瞬殺された」
召喚士「魔法剣士さんや眼鏡さんも……そうか」
朱雀嬢「似てますわね……」
盗賊「……?」
朱雀嬢「まるで絵本の……魔物と老人のよう」
魔道士「あっ! 確かに……!」
大軍師「古い絵本ですからね。もしかしたら題材になったのかもしれませんね」
男隊員「んで、この後はどうするんだよ」
大軍師「こちら側で待機する者と、森の先に回りこむ者が必要ですね」
戦士「森の先……?」
大軍師「魔王城です」
魔道士「!?」
天才「まぁ、そこまで行くのは無茶って話だ。まずは予定通り西に進む」
大軍師「東方副司令とて魔王城まで行くとは考えにくいですからね」
召喚士「なるほど、わざわざ道案内するも同然ですからね」
天才「だからこそ、黒の三騎士は実力者ながら瞬殺された」
召喚士「魔法剣士さんや眼鏡さんも……そうか」
朱雀嬢「似てますわね……」
盗賊「……?」
朱雀嬢「まるで絵本の……魔物と老人のよう」
魔道士「あっ! 確かに……!」
大軍師「古い絵本ですからね。もしかしたら題材になったのかもしれませんね」
男隊員「んで、この後はどうするんだよ」
大軍師「こちら側で待機する者と、森の先に回りこむ者が必要ですね」
戦士「森の先……?」
大軍師「魔王城です」
魔道士「!?」
天才「まぁ、そこまで行くのは無茶って話だ。まずは予定通り西に進む」
大軍師「東方副司令とて魔王城まで行くとは考えにくいですからね」
召喚士「なるほど、わざわざ道案内するも同然ですからね」
869:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県):2011/07/22(金) 19:08:01.38:adqIrcub0 (1/1)
終わりかな?
乙
愛され黒の三騎士だったねよかったね
終わりかな?
乙
愛され黒の三騎士だったねよかったね
870:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/23(土) 01:02:07.72:8oB7+OOAO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
871:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/23(土) 03:27:58.09:6dQvUXWn0 (1/1)
いちおつ
そういうことだったのか
いちおつ
そういうことだったのか
872:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/23(土) 03:33:11.99:zFhK7Ih9o (1/1)
1おつ
天才、バカ王子て…
四国同盟の時に年齢バラされたの根に持ってるのか?
弟子の格闘家くんはどこまでも真人間でいい人なのに
1おつ
天才、バカ王子て…
四国同盟の時に年齢バラされたの根に持ってるのか?
弟子の格闘家くんはどこまでも真人間でいい人なのに
873:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/23(土) 12:39:23.73:Z0437+7fo (1/1)
874:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/23(土) 13:02:36.54:BmorLeRSO (1/1)
攻略不可能に見えたバフォメットさんに死のフラグが…
攻略不可能に見えたバフォメットさんに死のフラグが…
875:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/24(日) 20:35:02.25:Dv4Jp0SDO (1/1)
1ー早く戻ってきてくれー(AA略
1ー早く戻ってきてくれー(AA略
876:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/24(日) 22:42:15.69:KvAmDljDO (1/1)
なに、まだ慌てる時間じゃない(キリッ
せっかくの休日だし休まないとな
なに、まだ慌てる時間じゃない(キリッ
せっかくの休日だし休まないとな
877: ◆1otsuV0WFc:2011/07/24(日) 23:22:07.86:h3//Fkj1o (1/9)
…
大軍師「それでは二手に分かれて、東方副司令を追いましょう」
隊長「俺ら特遊と彼女らは、海峡と連携しつつここで待機だな」
朱雀嬢「かしこまりましたわ」
玄武娘「かしこまりましたですの!」
天才「残りの奴らは俺様と西へ向かう」
戦士「おうよ」
召喚士「絶対に捕まえよう、青年兵くん」
青年兵「……ええ」
男隊員「こっちに引き返してくる可能性は?」
大軍師「1割未満でしょうね。戻る道理がありませんので」
女隊員「そうッスか……」
天才「もし万が一、対峙する事あがっても、森にだけは絶対に入るなよ」
隊長「分かってます」
大運氏「それでは参りましょう」
…
大軍師「それでは二手に分かれて、東方副司令を追いましょう」
隊長「俺ら特遊と彼女らは、海峡と連携しつつここで待機だな」
朱雀嬢「かしこまりましたわ」
玄武娘「かしこまりましたですの!」
天才「残りの奴らは俺様と西へ向かう」
戦士「おうよ」
召喚士「絶対に捕まえよう、青年兵くん」
青年兵「……ええ」
男隊員「こっちに引き返してくる可能性は?」
大軍師「1割未満でしょうね。戻る道理がありませんので」
女隊員「そうッスか……」
天才「もし万が一、対峙する事あがっても、森にだけは絶対に入るなよ」
隊長「分かってます」
大運氏「それでは参りましょう」
878: ◆1otsuV0WFc:2011/07/24(日) 23:22:36.29:h3//Fkj1o (2/9)
ザッ
青年兵「お2人も、くれぐれもお気をつけて」
朱雀嬢「は、はい! 青年兵様も……」
青年兵「ありがとうございます」
魔道士「玄武娘ちゃん、頑張ってね」
玄武娘「ありがとうですの」
天才「おーし、そんじゃ行くぞ」
盗賊「……絶対に……捕らえてやる」
戦士「そっちも油断すんなよ?」
男隊員「だーれに言ってやがる。ヒャハハ!」
天才「走んぞ! 遅れんなよ!」
魔道士「は、はいっ!」
戦士「召喚士、行くぞ」
召喚士「うん」
一同は二手に分かれ、内通者である東方副司令を迎え撃つ。
ザッ
青年兵「お2人も、くれぐれもお気をつけて」
朱雀嬢「は、はい! 青年兵様も……」
青年兵「ありがとうございます」
魔道士「玄武娘ちゃん、頑張ってね」
玄武娘「ありがとうですの」
天才「おーし、そんじゃ行くぞ」
盗賊「……絶対に……捕らえてやる」
戦士「そっちも油断すんなよ?」
男隊員「だーれに言ってやがる。ヒャハハ!」
天才「走んぞ! 遅れんなよ!」
魔道士「は、はいっ!」
戦士「召喚士、行くぞ」
召喚士「うん」
一同は二手に分かれ、内通者である東方副司令を迎え撃つ。
879: ◆1otsuV0WFc:2011/07/24(日) 23:23:04.97:h3//Fkj1o (3/9)
ザザザザッ…タタッ
格闘家「……」
コート男「ちっ、しつこい野郎だ」
格闘家「……」
ザザッ…チラッ
コート男「かと言って、ここで召喚獣を出すわけにはいかんからなぁ」
タタタッ…ザザァ
格闘家「……?」
コート男「仕方ない。多少……相手をするか」
格闘家(急に立ち止まって……まさか迎え撃つ気か?)
スタッ…ザッ
コート男「見逃してはくれないようだなぁ」
格闘家「諦めたか?」
コート男「諦める? ふっふ、笑わせるな」
格闘家「捕捉する」
ザザザザッ…タタッ
格闘家「……」
コート男「ちっ、しつこい野郎だ」
格闘家「……」
ザザッ…チラッ
コート男「かと言って、ここで召喚獣を出すわけにはいかんからなぁ」
タタタッ…ザザァ
格闘家「……?」
コート男「仕方ない。多少……相手をするか」
格闘家(急に立ち止まって……まさか迎え撃つ気か?)
スタッ…ザッ
コート男「見逃してはくれないようだなぁ」
格闘家「諦めたか?」
コート男「諦める? ふっふ、笑わせるな」
格闘家「捕捉する」
880: ◆1otsuV0WFc:2011/07/24(日) 23:23:54.98:h3//Fkj1o (4/9)
タンッ!!…グオォッ
格闘家「はああぁぁ!!」
コート男「……くっく」
立ち止まり迎え撃つコートの男は、一切の武器を構えず飛び掛る相手を見据える。
格闘家(……何が……狙いだ!?)
コート男「……」
格闘家(……ちっ、構うものか!)
飛び上がった身体を反転させ、右足で回し蹴りを繰り出す格闘家。
必殺の一撃。並大抵の者ならばこの一振りで地へ沈む。だが……。
コート男「はあぁーっ!」
格闘家「!?」
コート男は格闘家同様、身体を反転させると右足を蹴り上げる。
ガキイイィィ
格闘家「な……にぃ!?」
地対空。両者の足が鍔迫り合いのようにぶつかり合う。
タンッ!!…グオォッ
格闘家「はああぁぁ!!」
コート男「……くっく」
立ち止まり迎え撃つコートの男は、一切の武器を構えず飛び掛る相手を見据える。
格闘家(……何が……狙いだ!?)
コート男「……」
格闘家(……ちっ、構うものか!)
飛び上がった身体を反転させ、右足で回し蹴りを繰り出す格闘家。
必殺の一撃。並大抵の者ならばこの一振りで地へ沈む。だが……。
コート男「はあぁーっ!」
格闘家「!?」
コート男は格闘家同様、身体を反転させると右足を蹴り上げる。
ガキイイィィ
格闘家「な……にぃ!?」
地対空。両者の足が鍔迫り合いのようにぶつかり合う。
881: ◆1otsuV0WFc:2011/07/24(日) 23:24:58.37:h3//Fkj1o (5/9)
コート男「徒手空拳が自分だけだと思うなよぉ!」
バギャッ!!
格闘家「ぐぅ……っ!!」
ドザザザザッ…ズシャァ
コート男「お気に召したかね? 我が拳」
格闘家「……げほっ、ごほ」
コート男「また相見える事あらば、相手してやろう」
格闘家「逃がすか!」
ガバッ…ヒュバッ
コート男「しつこい奴だ。この場で殺すか」
格闘家「おおぉぉぉぉ!!」
普段は決して無理な戦いはしない。感情的ではあるが格闘家はそういう男だ。
しかしそれは以前からのものではない。軍人という立場において習得したものである。
コート男「ぬ……おぉ!!」
格闘家「はああぁぁーっ!!」
コート男「徒手空拳が自分だけだと思うなよぉ!」
バギャッ!!
格闘家「ぐぅ……っ!!」
ドザザザザッ…ズシャァ
コート男「お気に召したかね? 我が拳」
格闘家「……げほっ、ごほ」
コート男「また相見える事あらば、相手してやろう」
格闘家「逃がすか!」
ガバッ…ヒュバッ
コート男「しつこい奴だ。この場で殺すか」
格闘家「おおぉぉぉぉ!!」
普段は決して無理な戦いはしない。感情的ではあるが格闘家はそういう男だ。
しかしそれは以前からのものではない。軍人という立場において習得したものである。
コート男「ぬ……おぉ!!」
格闘家「はああぁぁーっ!!」
882: ◆1otsuV0WFc:2011/07/24(日) 23:25:25.68:h3//Fkj1o (6/9)
2人の拳が交互に繰り出され、拳と拳同士が激しくぶつかり合う。
ドガガガガガッ!!…ズガガッ!!
コ-ト男「……ほぉ、自負するだけの事はあるようだ」
格闘家「ああぁぁぁぁ!!」
コート男「1秒間にこれほど拳を繰り出すとは……なかなか恐れ入る」
格闘家「ああぁぁぁぁーっ!!」
コート男「だが、こんな事もあろうかと鍛え続けたこの身体!」
ズガガガガガガッ
コート男「脚力ならばいざ知らず、腕力で勝てると思うなよぉ!」
格闘家「おああぁぁぁぁ!!」
物心ついた頃には天涯孤独であった。預けられた教会からはすぐに飛び出した。
格闘家「ああぁぁぁぁ――」
どんなに飢えていても、盗みだけは絶対に働かなかった。
自己防衛と稼ぎの為に、どうしても強くなる必要があった。
そして、その強さはやがて防衛に留まらず、頂点を目指す道を進む事となる。
2人の拳が交互に繰り出され、拳と拳同士が激しくぶつかり合う。
ドガガガガガッ!!…ズガガッ!!
コ-ト男「……ほぉ、自負するだけの事はあるようだ」
格闘家「ああぁぁぁぁ!!」
コート男「1秒間にこれほど拳を繰り出すとは……なかなか恐れ入る」
格闘家「ああぁぁぁぁーっ!!」
コート男「だが、こんな事もあろうかと鍛え続けたこの身体!」
ズガガガガガガッ
コート男「脚力ならばいざ知らず、腕力で勝てると思うなよぉ!」
格闘家「おああぁぁぁぁ!!」
物心ついた頃には天涯孤独であった。預けられた教会からはすぐに飛び出した。
格闘家「ああぁぁぁぁ――」
どんなに飢えていても、盗みだけは絶対に働かなかった。
自己防衛と稼ぎの為に、どうしても強くなる必要があった。
そして、その強さはやがて防衛に留まらず、頂点を目指す道を進む事となる。
883: ◆1otsuV0WFc:2011/07/24(日) 23:26:10.72:h3//Fkj1o (7/9)
……――
格闘家「地下格闘場……?」
ストリートファイトで金と食料を手に入れ、腕を磨いていた時、それを耳にした。
格闘家「ここが……そうか」
ワーワーワーッ!!
最初の相手は図体のデカイ、プロレスラーだったか……。
プロレスラー「流派はどかだぁ? ガハハ、俺のパイルドライバーで瞬殺してやるぜ!」
掴みにきたところを鳩尾に一撃。そして背後から回し蹴りを一撃。
格闘家「……流派などない。強い奴を求めて彷徨っただけだ」
返答したものの、巨体は気を失い、リングに顔をうずめていた。
天才「ほぉ、お前……修行もしねーでここまで鍛えたのか」
その男は突然現れて、自信に満ち溢れてた口調で言った。
天才「俺様と一戦交えてみねーか? お前が勝てば人類最強だ」
格闘家「……あなたが勝てば?」
天才「俺様の言う事を1つ聞いて貰おうか。ハーッハッハッハ!」
……――
格闘家「地下格闘場……?」
ストリートファイトで金と食料を手に入れ、腕を磨いていた時、それを耳にした。
格闘家「ここが……そうか」
ワーワーワーッ!!
最初の相手は図体のデカイ、プロレスラーだったか……。
プロレスラー「流派はどかだぁ? ガハハ、俺のパイルドライバーで瞬殺してやるぜ!」
掴みにきたところを鳩尾に一撃。そして背後から回し蹴りを一撃。
格闘家「……流派などない。強い奴を求めて彷徨っただけだ」
返答したものの、巨体は気を失い、リングに顔をうずめていた。
天才「ほぉ、お前……修行もしねーでここまで鍛えたのか」
その男は突然現れて、自信に満ち溢れてた口調で言った。
天才「俺様と一戦交えてみねーか? お前が勝てば人類最強だ」
格闘家「……あなたが勝てば?」
天才「俺様の言う事を1つ聞いて貰おうか。ハーッハッハッハ!」
884: ◆1otsuV0WFc:2011/07/24(日) 23:26:43.40:h3//Fkj1o (8/9)
――……
ザザッ…タッタッタッタッタ
盗賊「……そんな事が」
天才「アイツより強い奴なんてのは腐る程いる」
召喚士「……」
天才「だがな、素手で戦ってアイツに勝てる奴は、今やいねーだろうな」
戦士「なるほどな……」
大軍師「魔法の使えない森の中は好都合と言うわけですね」
天才「だが、今のアイツは牙を抜かれた獣だからな」
魔道士「どういう……意味です?」
大軍師「彼は国軍に入隊し、強くなりました」
天才「だがそれは、衛る為の強さ。敵を倒す為の強さじゃねぇ」
青年兵「……」
天才「その壁を破れるかどうか、それはアイツ自身の問題だ」
召喚士「格闘家……さん」
――……
ザザッ…タッタッタッタッタ
盗賊「……そんな事が」
天才「アイツより強い奴なんてのは腐る程いる」
召喚士「……」
天才「だがな、素手で戦ってアイツに勝てる奴は、今やいねーだろうな」
戦士「なるほどな……」
大軍師「魔法の使えない森の中は好都合と言うわけですね」
天才「だが、今のアイツは牙を抜かれた獣だからな」
魔道士「どういう……意味です?」
大軍師「彼は国軍に入隊し、強くなりました」
天才「だがそれは、衛る為の強さ。敵を倒す為の強さじゃねぇ」
青年兵「……」
天才「その壁を破れるかどうか、それはアイツ自身の問題だ」
召喚士「格闘家……さん」
885: ◆1otsuV0WFc:2011/07/24(日) 23:27:49.18:h3//Fkj1o (9/9)
…
ガガガガガガッ…ズガガガガッ!!
格闘家「ああああぁぁぁぁ!!」
コート男「……?」
格闘家「ああぁぁぁぁーっ!!」
コート男「何だ……? 奴の拳が……速度が上がって――」
格闘家「ああぁぁぁぁ――!!」
コート男「そんなバカな……っ! これ程の男が存在するというのか……!!」
バゴオオォォォォン!!
コート男「ぐおああぁぁーっ!!」
ドシャッ…ズザザザザアァ
コート男「この俺を……凌駕するとは……」
格闘家「俺は……負けない」
コート男「……ちぃ」
格闘家「魔力は無かろうと、皆を守る為に……俺は負けん!」
…
ガガガガガガッ…ズガガガガッ!!
格闘家「ああああぁぁぁぁ!!」
コート男「……?」
格闘家「ああぁぁぁぁーっ!!」
コート男「何だ……? 奴の拳が……速度が上がって――」
格闘家「ああぁぁぁぁ――!!」
コート男「そんなバカな……っ! これ程の男が存在するというのか……!!」
バゴオオォォォォン!!
コート男「ぐおああぁぁーっ!!」
ドシャッ…ズザザザザアァ
コート男「この俺を……凌駕するとは……」
格闘家「俺は……負けない」
コート男「……ちぃ」
格闘家「魔力は無かろうと、皆を守る為に……俺は負けん!」
886:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本):2011/07/25(月) 00:07:16.87:nES4xmfto (1/2)
乙!
乙!
887:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2011/07/25(月) 00:20:27.19:4j+aAEIzo (1/1)
今度はウルベか
本当にGガン好きだな
今度はウルベか
本当にGガン好きだな
888:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/25(月) 00:54:13.92:BmOL/PaAO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
889:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/07/25(月) 02:44:10.96:sJvWHFCAO (1/1)
乙
ウルベ吹いたwwww
乙
ウルベ吹いたwwww
890:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/25(月) 04:06:35.66:GXYdQjIV0 (1/1)
いちおつ
いちおつ
891:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/25(月) 07:39:13.04:h3RyKDPDO (1/1)
いちおつ
格闘家ってそんなに強かったのね
いちおつ
格闘家ってそんなに強かったのね
892:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2011/07/25(月) 08:17:53.60:bY9UmNbJ0 (1/1)
石破ラブラブ天驚拳キボンヌ
石破ラブラブ天驚拳キボンヌ
893:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/25(月) 08:20:14.08:H4YBh2qAO (1/2)
>>1乙
これはチャオズの分!
>>1乙
これはチャオズの分!
894:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県):2011/07/25(月) 17:55:11.19:Oa5ArB6g0 (1/1)
__
/。 \
|ノ ゚|
ノ ゴ ハ
__
/。 \
|ノ ゚|
ノ ゴ ハ
895: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:10:09.60:XlQgDdYco (1/14)
……――
リングアナ「勝者、マスク・ド・ジーニアス!!」
ワアアァァァァ!!
天才「……おい」
格闘家「……っ」
天才「ほれ、掴まれ」
格闘家「参り……ました」
力をつけて、真っ向勝負で人生初めての敗北。
天才「テメー、魔力枯渇してんのか?」
格闘家「よく言われますが違う。もとより持ち合わせていない」
天才「……ほぉ、ソイツはレアキャラだなおい」
その傲慢な態度からは想像もつかぬほど、冷静で繊細な戦いぶり。
格闘家「約束は約束。俺は……何をすればいい?」
天才「そうだな、お前……俺様の弟子になれ! ハーッハッハ!」
その言葉に対しての返事はイエス。即答だった。むしろ願ってもいない事。
……――
リングアナ「勝者、マスク・ド・ジーニアス!!」
ワアアァァァァ!!
天才「……おい」
格闘家「……っ」
天才「ほれ、掴まれ」
格闘家「参り……ました」
力をつけて、真っ向勝負で人生初めての敗北。
天才「テメー、魔力枯渇してんのか?」
格闘家「よく言われますが違う。もとより持ち合わせていない」
天才「……ほぉ、ソイツはレアキャラだなおい」
その傲慢な態度からは想像もつかぬほど、冷静で繊細な戦いぶり。
格闘家「約束は約束。俺は……何をすればいい?」
天才「そうだな、お前……俺様の弟子になれ! ハーッハッハ!」
その言葉に対しての返事はイエス。即答だった。むしろ願ってもいない事。
896: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:11:03.77:XlQgDdYco (2/14)
――……
格闘家「立て。次でケリをつける」
コート男「立て? 小僧、なめるなよ」
格闘家「……ふぅーっ」
ザッ
コート男「……なかなか隙の無い、良い構えだ」
ススッ
格闘家「……っ」
コート男「だが、左脇腹を庇っているな。ククッ、手負いか」
格闘家(……気付かれたか……くそっ)
先の戦いにおいてサルワとの交戦で負傷した肋骨。
当然、完治などするはずもなく、今なおテーピングで固定している状態であった。
コート男「そうと分かれば……狙いは1つ」
格闘家(……来るかっ)
既に痛みはないものの、コート男の初動に対し、無意識に庇う動きが入る。
――……
格闘家「立て。次でケリをつける」
コート男「立て? 小僧、なめるなよ」
格闘家「……ふぅーっ」
ザッ
コート男「……なかなか隙の無い、良い構えだ」
ススッ
格闘家「……っ」
コート男「だが、左脇腹を庇っているな。ククッ、手負いか」
格闘家(……気付かれたか……くそっ)
先の戦いにおいてサルワとの交戦で負傷した肋骨。
当然、完治などするはずもなく、今なおテーピングで固定している状態であった。
コート男「そうと分かれば……狙いは1つ」
格闘家(……来るかっ)
既に痛みはないものの、コート男の初動に対し、無意識に庇う動きが入る。
897: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:12:14.54:XlQgDdYco (3/14)
ザザッ…ブワッ
格闘家(庇うな! 考えるな! 意識するな!)
コート男「ふははははっ!!」
その瞬間、コート男は格闘家の左側へ踏み込んだ足を素早く引き戻す。
格闘家「!?}
コート男「……誰が相手するかよ、バーカ」
ザンッ…ヒュバッ!!
格闘家「しま……っ! 逃がすか!」
ザザザザッ…タタタッ
コート男「ははは! 諦めろ、もはや森の出口は目前よ!」
格闘家「……っ」
直情的だからこそ、得る事の出来る強さもある。
格闘家「く……っそぉ!!」
だが逆に、得る事の出来ぬ対極の強さもある。
結果、格闘家は北の森にてコート男を捕捉する事は出来なかった。
ザザッ…ブワッ
格闘家(庇うな! 考えるな! 意識するな!)
コート男「ふははははっ!!」
その瞬間、コート男は格闘家の左側へ踏み込んだ足を素早く引き戻す。
格闘家「!?}
コート男「……誰が相手するかよ、バーカ」
ザンッ…ヒュバッ!!
格闘家「しま……っ! 逃がすか!」
ザザザザッ…タタタッ
コート男「ははは! 諦めろ、もはや森の出口は目前よ!」
格闘家「……っ」
直情的だからこそ、得る事の出来る強さもある。
格闘家「く……っそぉ!!」
だが逆に、得る事の出来ぬ対極の強さもある。
結果、格闘家は北の森にてコート男を捕捉する事は出来なかった。
898: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:13:49.80:XlQgDdYco (4/14)
ズザザザザッ…スタッ
コート男「……」
森を出ると即座に身を反転させ、コート男は森の中の格闘家に備える。
コート男「ふむ。森から出ては来ぬか」
スクッ
コート男「てっきり深追いするものかと思ったが、よく調教されているじゃあないか」
森の外ならば魔法の使えぬ格闘家など、召喚獣で瞬時に始末出来る。
しかし格闘家は出ては来なかった。コート男として然したる問題はなかったが、
あの直後に冷静である彼の思考には、ただただ驚きと感心を覚えた。
コート男「む……っ?」
森から西へ進むコート男は、見覚えのある一団を発見する。
コート男「ちっ、思ったより早いな。ここで魔王城へ向かうは愚策か」
ザッ…ジャリッ
コート男「……ふっ、ならば奴らの首を手土産に帰参するとしようか」
密かに召喚獣を忍ばせながら、コート男は方向転換し、南西へと走った。
ズザザザザッ…スタッ
コート男「……」
森を出ると即座に身を反転させ、コート男は森の中の格闘家に備える。
コート男「ふむ。森から出ては来ぬか」
スクッ
コート男「てっきり深追いするものかと思ったが、よく調教されているじゃあないか」
森の外ならば魔法の使えぬ格闘家など、召喚獣で瞬時に始末出来る。
しかし格闘家は出ては来なかった。コート男として然したる問題はなかったが、
あの直後に冷静である彼の思考には、ただただ驚きと感心を覚えた。
コート男「む……っ?」
森から西へ進むコート男は、見覚えのある一団を発見する。
コート男「ちっ、思ったより早いな。ここで魔王城へ向かうは愚策か」
ザッ…ジャリッ
コート男「……ふっ、ならば奴らの首を手土産に帰参するとしようか」
密かに召喚獣を忍ばせながら、コート男は方向転換し、南西へと走った。
899: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:16:45.77:XlQgDdYco (5/14)
タッタッタッタッタ
盗賊「……森が終わっている」
天才「よーし、この辺りで迎え撃つぞ」
戦士「あとは、敵さんがこっちに来てくれるかだな」
青年兵「来ますよ……必ず」
大軍師「同感ですね。素性を知られて人間社会に戻る道理がありませんから」
魔道士「な、なるほど……っ」
天才「魔族化してると思うか?」
大軍師「それはないでしょうね。結界石の要所をいとも容易く抜けておりますから」
召喚士「……」
大軍師「それに、あくまでこれは憶測の域を過ぎませんが……」
盗賊「……?」
大軍師「魔族化の後は召喚魔法を使えないのでは、と」
戦士「何……っ!?」
天才「……まぁ、そうなんだよなぁ」
タッタッタッタッタ
盗賊「……森が終わっている」
天才「よーし、この辺りで迎え撃つぞ」
戦士「あとは、敵さんがこっちに来てくれるかだな」
青年兵「来ますよ……必ず」
大軍師「同感ですね。素性を知られて人間社会に戻る道理がありませんから」
魔道士「な、なるほど……っ」
天才「魔族化してると思うか?」
大軍師「それはないでしょうね。結界石の要所をいとも容易く抜けておりますから」
召喚士「……」
大軍師「それに、あくまでこれは憶測の域を過ぎませんが……」
盗賊「……?」
大軍師「魔族化の後は召喚魔法を使えないのでは、と」
戦士「何……っ!?」
天才「……まぁ、そうなんだよなぁ」
900: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:19:17.79:XlQgDdYco (6/14)
召喚士「言われてみれば、見た事ありませんね」
青年兵「た、確かに……」
魔道士「つまり、どういう事でしょう……?」
大軍師「分かりません、召喚術には謎が多いですからねぇ」
天才「そういうのを解明するのはお前らの仕事だ」
召喚士「が、頑張ります……」
青年兵「人間のエゴなのかもしれませんね」
召喚士「……え?」
青年兵「どういったものなのか完全に分かっていないにも関わらず……」
召喚士「……」
ピクッ
盗賊「!?」
天才「構えろ! どこだ、どこから来る……?」
戦士「奴か!?」
魔道士「……っ」
召喚士「言われてみれば、見た事ありませんね」
青年兵「た、確かに……」
魔道士「つまり、どういう事でしょう……?」
大軍師「分かりません、召喚術には謎が多いですからねぇ」
天才「そういうのを解明するのはお前らの仕事だ」
召喚士「が、頑張ります……」
青年兵「人間のエゴなのかもしれませんね」
召喚士「……え?」
青年兵「どういったものなのか完全に分かっていないにも関わらず……」
召喚士「……」
ピクッ
盗賊「!?」
天才「構えろ! どこだ、どこから来る……?」
戦士「奴か!?」
魔道士「……っ」
901: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:20:11.46:XlQgDdYco (7/14)
ゴゴゴゴゴゴ
戦士「俺にも感じ取れる距離まで来てる。近いぞ!」
大軍師「上ですっ! 全員回避ーっ!」
ズドオオォォォォン!!
ベヒーモス「ゴアアァァァァーッ!!」
召喚士「行けっ! コカトリス!!」
青年兵「出でよっ、ワイバーン!」
シュイイィィィィン…ゴゴオオォォォォ!!
盗賊「いたぞっ!」
コート男「ちぃ、しつこい奴らだ!」
戦士「召喚獣は任せたぞ! 盗賊、俺らは奴を――」
天才「バカヤロー! 召喚獣が1匹だと思うんじゃねぇ!」
戦士「……っと、そうだった」
天才「大軍師、朱雀とスイッチしろ!」
大軍師「了解です。朱雀先生、本体を頼みます」
ゴゴゴゴゴゴ
戦士「俺にも感じ取れる距離まで来てる。近いぞ!」
大軍師「上ですっ! 全員回避ーっ!」
ズドオオォォォォン!!
ベヒーモス「ゴアアァァァァーッ!!」
召喚士「行けっ! コカトリス!!」
青年兵「出でよっ、ワイバーン!」
シュイイィィィィン…ゴゴオオォォォォ!!
盗賊「いたぞっ!」
コート男「ちぃ、しつこい奴らだ!」
戦士「召喚獣は任せたぞ! 盗賊、俺らは奴を――」
天才「バカヤロー! 召喚獣が1匹だと思うんじゃねぇ!」
戦士「……っと、そうだった」
天才「大軍師、朱雀とスイッチしろ!」
大軍師「了解です。朱雀先生、本体を頼みます」
902: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:21:04.06:XlQgDdYco (8/14)
召喚士「はいっ! コカトリス……奴を追うんだ!」
コカトリス「おう」
バシュウウゥゥ!!
天才「青年兵!」
青年兵「分かってます。ベヒーモスをやれば、奴の足止めになる!」
ワイバーン「ハアアァァーッ!」
コート男「倒して魔力を削ごうってか、はっ! やれるものならやってみるがいい!」
ベヒーモス「グゴアアァァァァ!!」
対峙する2匹の召喚獣は互いに威圧し合うような咆哮をあげる。
キュイイィィィィ…
大軍師「回避ーっ!!」
ベヒーモス「アアァァァァ!!」
ドドオオォォォォン!!…ズガアアァァァァ!!
魔道士「きゃあぁーっ!」
青年兵「ワイバーン!!」
召喚士「はいっ! コカトリス……奴を追うんだ!」
コカトリス「おう」
バシュウウゥゥ!!
天才「青年兵!」
青年兵「分かってます。ベヒーモスをやれば、奴の足止めになる!」
ワイバーン「ハアアァァーッ!」
コート男「倒して魔力を削ごうってか、はっ! やれるものならやってみるがいい!」
ベヒーモス「グゴアアァァァァ!!」
対峙する2匹の召喚獣は互いに威圧し合うような咆哮をあげる。
キュイイィィィィ…
大軍師「回避ーっ!!」
ベヒーモス「アアァァァァ!!」
ドドオオォォォォン!!…ズガアアァァァァ!!
魔道士「きゃあぁーっ!」
青年兵「ワイバーン!!」
903: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:21:44.21:XlQgDdYco (9/14)
ベヒーモスの閃光を回避し旋回するワイバーンは、
一気に間合いをベヒーモスへとその距離を近づける。
コート男「はーはっはっはっはっは!!」
ズシャアアァァ!!
ゴーレム「グゴオオォォォォ!!」
ワイバーン「何っ!?」
青年兵「リンドヴルム!!」
バシュッ!!…ズガガアアァァァァ!!
ベヒーモスの前に突如現れた、壁のように立ちはだかる召喚獣ゴーレム。
ワイバーンをその両手で大きく挟み込もうとする矢先、
背後から援護に召喚されたリンドヴルムがゴーレムの頭上めがけ雷を落とす。
コート男「小僧、やるじゃないか」
ベヒーモス「ゴガアアァァァァー!!」
キュイイィィィィ…ズバシュウウゥゥゥゥ!!
青年兵「しまっ――」
ベヒーモスの閃光を回避し旋回するワイバーンは、
一気に間合いをベヒーモスへとその距離を近づける。
コート男「はーはっはっはっはっは!!」
ズシャアアァァ!!
ゴーレム「グゴオオォォォォ!!」
ワイバーン「何っ!?」
青年兵「リンドヴルム!!」
バシュッ!!…ズガガアアァァァァ!!
ベヒーモスの前に突如現れた、壁のように立ちはだかる召喚獣ゴーレム。
ワイバーンをその両手で大きく挟み込もうとする矢先、
背後から援護に召喚されたリンドヴルムがゴーレムの頭上めがけ雷を落とす。
コート男「小僧、やるじゃないか」
ベヒーモス「ゴガアアァァァァー!!」
キュイイィィィィ…ズバシュウウゥゥゥゥ!!
青年兵「しまっ――」
904: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:23:15.01:XlQgDdYco (10/14)
リンドヴルム「グギャアアァァァ!!」
魔道士「青年兵さんっ!!」
青年兵「まだだっ、まだ1体やられただけだ!」
コート男(あいつ……リンドヴルムは最低限の魔力か)
チラッ
コート男(ゴーレムが本気ではないと咄嗟に判断して……やはり油断は出来んな)
青年兵「ワイバーン! いっけえぇ!!」
コート男「させんよっ!」
シュイィ…
戦士「おらぁ!!」
コート男「――っ!?」
盗賊「喰らえっ!」
ヒュオッ!!
コート男「くそっ、召喚途中で邪魔を……」
戦士「まだまだぁ!!」
リンドヴルム「グギャアアァァァ!!」
魔道士「青年兵さんっ!!」
青年兵「まだだっ、まだ1体やられただけだ!」
コート男(あいつ……リンドヴルムは最低限の魔力か)
チラッ
コート男(ゴーレムが本気ではないと咄嗟に判断して……やはり油断は出来んな)
青年兵「ワイバーン! いっけえぇ!!」
コート男「させんよっ!」
シュイィ…
戦士「おらぁ!!」
コート男「――っ!?」
盗賊「喰らえっ!」
ヒュオッ!!
コート男「くそっ、召喚途中で邪魔を……」
戦士「まだまだぁ!!」
905: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:25:07.00:XlQgDdYco (11/14)
ズザザザザッ
コート男「……」
草原を駆けるコート男めがけ仕掛ける戦士と盗賊。
戦士は戟を両手で握ると、一気にコート男めがけ突きを放つ。
ブオォッ!!…ギュルッ
戦士「かわした……っ!?」
コート男「心外だねぇ。そんな弱そうに見えるかな?」
盗賊「……」
コート男「貴様もどこか痛めているな? ましてや、槍術に不安があるか……」
戦士「っ!!」
コート男「下半身が隙だらけだぞ!」
バシッ!!…バキャアアァァ!!
盗賊「戦士っ!!」
コート男による足払いから続く回し蹴りの連続攻撃。
戦士はバランスを崩しながら腹部を蹴り飛ばされ、後方へと倒れる。
ズザザザザッ
コート男「……」
草原を駆けるコート男めがけ仕掛ける戦士と盗賊。
戦士は戟を両手で握ると、一気にコート男めがけ突きを放つ。
ブオォッ!!…ギュルッ
戦士「かわした……っ!?」
コート男「心外だねぇ。そんな弱そうに見えるかな?」
盗賊「……」
コート男「貴様もどこか痛めているな? ましてや、槍術に不安があるか……」
戦士「っ!!」
コート男「下半身が隙だらけだぞ!」
バシッ!!…バキャアアァァ!!
盗賊「戦士っ!!」
コート男による足払いから続く回し蹴りの連続攻撃。
戦士はバランスを崩しながら腹部を蹴り飛ばされ、後方へと倒れる。
906: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:26:08.90:XlQgDdYco (12/14)
戦士「こ……いつ……」
コート男「次は君かね? お嬢さん」
盗賊を挑発するように手招きするコート男。
コート男「……ほぉ、冷静だな」
盗賊「……」
コート男「っと、君の相手をしている場合ではなくなったな」
盗賊「……?」
コカトリス「逃がさんっ!」
バシュウウゥゥゥゥ
コート男「コカトリス! 来たかっ!」
召喚士「逃がしてなるものかぁーっ!」
コート男「ふははははっ!! そうら!!」
バシュシュシュウウゥゥン
フェンリル「グガアアァァ!!」
ガルム「グルルルル……ッ」
戦士「こ……いつ……」
コート男「次は君かね? お嬢さん」
盗賊を挑発するように手招きするコート男。
コート男「……ほぉ、冷静だな」
盗賊「……」
コート男「っと、君の相手をしている場合ではなくなったな」
盗賊「……?」
コカトリス「逃がさんっ!」
バシュウウゥゥゥゥ
コート男「コカトリス! 来たかっ!」
召喚士「逃がしてなるものかぁーっ!」
コート男「ふははははっ!! そうら!!」
バシュシュシュウウゥゥン
フェンリル「グガアアァァ!!」
ガルム「グルルルル……ッ」
907: ◆1otsuV0WFc:2011/07/25(月) 18:31:26.20:XlQgDdYco (13/14)
盗賊「……召喚獣か」
召喚士「退がって下さい。ここは俺が……!」
シュイイィィィィン
ザントマン「……ヒヒッ」
コート男「ほぉ、ザントマンか。徹底して本体狙いだな」
召喚士「!?」
コート男「おいおい、分からんとでも思ってるのか? 白虎召喚士だぞ?」
戦士「召喚士、援護してくれ。俺が行く!」
召喚士「いやっ、もうじき天才さんが――」
ババッ!!
天才「じゃんじゃじゃーん! ハーッハッハ! 死ね!」
コート男「来たか。流石に貴様の相手は骨が折れる」
天才「んにゃろう! 逃げる気かっ!」
コート男「これ以上は相手にしてられんよ。せいぜいそいつ等を相手に楽しむ事だな」
フェンリルとガルムの群れを盾に、コート男は北へと足早に草原を駆け抜けた。
盗賊「……召喚獣か」
召喚士「退がって下さい。ここは俺が……!」
シュイイィィィィン
ザントマン「……ヒヒッ」
コート男「ほぉ、ザントマンか。徹底して本体狙いだな」
召喚士「!?」
コート男「おいおい、分からんとでも思ってるのか? 白虎召喚士だぞ?」
戦士「召喚士、援護してくれ。俺が行く!」
召喚士「いやっ、もうじき天才さんが――」
ババッ!!
天才「じゃんじゃじゃーん! ハーッハッハ! 死ね!」
コート男「来たか。流石に貴様の相手は骨が折れる」
天才「んにゃろう! 逃げる気かっ!」
コート男「これ以上は相手にしてられんよ。せいぜいそいつ等を相手に楽しむ事だな」
フェンリルとガルムの群れを盾に、コート男は北へと足早に草原を駆け抜けた。
908:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/25(月) 18:32:38.70:XlQgDdYco (14/14)
ひとまずここまでにて
今日もご支援ありがとうございました!
それでは失礼致しました~!ノシ
ひとまずここまでにて
今日もご支援ありがとうございました!
それでは失礼致しました~!ノシ
909:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本):2011/07/25(月) 18:45:08.30:nES4xmfto (2/2)
乙
ウルベが意外なまでに強キャラだな
どこと無くかませ臭もするけど
乙
ウルベが意外なまでに強キャラだな
どこと無くかませ臭もするけど
910:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/25(月) 19:55:07.38:H4YBh2qAO (2/2)
>>1乙
主人公ナンバーワンなはずだった戦士は実はヤムチャだったのか…
>>1乙
主人公ナンバーワンなはずだった戦士は実はヤムチャだったのか…
911:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/25(月) 20:27:49.96:EygLf5PAO (1/2)
>>1乙
コートさんの台詞がいちいちガンダム風味で素敵
>>1乙
コートさんの台詞がいちいちガンダム風味で素敵
912:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/25(月) 20:30:02.48:EygLf5PAO (2/2)
>>1乙
コートさんの台詞がいちいちガンダム風味で素敵
>>1乙
コートさんの台詞がいちいちガンダム風味で素敵
913:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/25(月) 20:38:21.60:4V3rTuRyo (1/1)
青年兵「たかがメインカメラがやられただけだ!」
青年兵「たかがメインカメラがやられただけだ!」
914:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県):2011/07/26(火) 00:24:28.23:rB03rE4Uo (1/1)
たのしそう
たのしそう
915:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/26(火) 00:52:44.95:uaB7AkQAO (1/1)
>>1おつ
コート男がノリノリで後ろ腰に手を当てて片方の手をクイクイさせてるのが目に浮かぶ
>>1おつ
コート男がノリノリで後ろ腰に手を当てて片方の手をクイクイさせてるのが目に浮かぶ
916: ◆1otsuV0WFc:2011/07/26(火) 18:22:04.23:qIOFSEkSo (1/7)
ドズウウゥゥン!!
北の森と草原の間、岩場に響き渡るベヒーモスの足音。
大軍師「副司令、正面をお願い出来ますか?」
青年兵「任せて下さい!」
タタタッ…ズザァ
ベヒーモス「グ……ゴアアァァァァ!」
青年兵「来いっ!!」
猛突進を仕掛けるベヒーモスの正面に回りこむ青年兵。
ワイバーン「どうする? このままでは吹き飛ぶぞ?」
青年兵「まだだ、大軍師さんが何かしてくれるはずだ」
ドウッ!!
ベヒーモス「グガアアァァァァ!!」
大軍師「今ですっ!!」
手にする羽扇を振り上げる大軍師。同時に、竜巻のような風が巻き起こり、
跳躍するベヒーモスを掬い上げるように、宙へと放り出す。
ドズウウゥゥン!!
北の森と草原の間、岩場に響き渡るベヒーモスの足音。
大軍師「副司令、正面をお願い出来ますか?」
青年兵「任せて下さい!」
タタタッ…ズザァ
ベヒーモス「グ……ゴアアァァァァ!」
青年兵「来いっ!!」
猛突進を仕掛けるベヒーモスの正面に回りこむ青年兵。
ワイバーン「どうする? このままでは吹き飛ぶぞ?」
青年兵「まだだ、大軍師さんが何かしてくれるはずだ」
ドウッ!!
ベヒーモス「グガアアァァァァ!!」
大軍師「今ですっ!!」
手にする羽扇を振り上げる大軍師。同時に、竜巻のような風が巻き起こり、
跳躍するベヒーモスを掬い上げるように、宙へと放り出す。
917: ◆1otsuV0WFc:2011/07/26(火) 18:22:47.11:qIOFSEkSo (2/7)
ゴウッ!!…ゴゴオオォォォォ!!
ベヒーモス「グ……ウウゥゥゥ」
砂塵が風邪の中心部へと集まり、砂嵐がベヒーモスを襲う。
青年兵「いっけえぇ!!」
視覚を遮られたベヒーモスの背後より、ワイバーンが襲いかかる。
ワイバーン「ハアアァァァァー!!」
ザシュウウゥゥゥゥ!!
ワイバーン「浅いか? いや、それよりもコイツ……」
前足でベヒーモスの背中を抉るワイバーンの一撃。
しかしベヒーモスはそれに臆する事なく体を捻り、体制を立て直す。
ベヒーモス「オ……オオォォォォ!!」
大軍師「閃光……来ますよ!」
青年兵「っ!!」
キュイイィィィィ…ドドオオォォォォン!!
打ち放たれた閃光が砂嵐を切り裂き、森の上空へと光線を描く。
ゴウッ!!…ゴゴオオォォォォ!!
ベヒーモス「グ……ウウゥゥゥ」
砂塵が風邪の中心部へと集まり、砂嵐がベヒーモスを襲う。
青年兵「いっけえぇ!!」
視覚を遮られたベヒーモスの背後より、ワイバーンが襲いかかる。
ワイバーン「ハアアァァァァー!!」
ザシュウウゥゥゥゥ!!
ワイバーン「浅いか? いや、それよりもコイツ……」
前足でベヒーモスの背中を抉るワイバーンの一撃。
しかしベヒーモスはそれに臆する事なく体を捻り、体制を立て直す。
ベヒーモス「オ……オオォォォォ!!」
大軍師「閃光……来ますよ!」
青年兵「っ!!」
キュイイィィィィ…ドドオオォォォォン!!
打ち放たれた閃光が砂嵐を切り裂き、森の上空へと光線を描く。
918: ◆1otsuV0WFc:2011/07/26(火) 18:23:32.54:qIOFSEkSo (3/7)
大軍師「……っ」
オオォォォォ…
ベヒーモス「……?」
ズズッ…ゴゴゴゴゴゴ…
大軍師「ワイバーンは……」
収まる砂嵐から現れる青龍召喚獣。しかしそれはワイバーンではない。
青年兵「……これで……終わりだ!!」
バハムート「グゴオオォォォ…アアァァァァ!!」
大軍師「バハムート! そうか、砂塵をカモフラージュにスイッチを……」
閃光が放たれる直前、青年兵はワイバーンの召喚を解除し、
背後を見せたベヒーモスへバハムートを召喚し、仕掛けた。
ベヒーモス「オオォォォォーッ!!」
バハムート「グガアアァァァァ!!」
宙へ投げ出されたベヒーモスの着地と同時に、バハムートの口内より光が迸る。
とてつもない衝撃と爆音の中、ベヒーモスは消滅した。
大軍師「……っ」
オオォォォォ…
ベヒーモス「……?」
ズズッ…ゴゴゴゴゴゴ…
大軍師「ワイバーンは……」
収まる砂嵐から現れる青龍召喚獣。しかしそれはワイバーンではない。
青年兵「……これで……終わりだ!!」
バハムート「グゴオオォォォ…アアァァァァ!!」
大軍師「バハムート! そうか、砂塵をカモフラージュにスイッチを……」
閃光が放たれる直前、青年兵はワイバーンの召喚を解除し、
背後を見せたベヒーモスへバハムートを召喚し、仕掛けた。
ベヒーモス「オオォォォォーッ!!」
バハムート「グガアアァァァァ!!」
宙へ投げ出されたベヒーモスの着地と同時に、バハムートの口内より光が迸る。
とてつもない衝撃と爆音の中、ベヒーモスは消滅した。
919: ◆1otsuV0WFc:2011/07/26(火) 18:24:21.20:qIOFSEkSo (4/7)
…
コート男「……ふーむ」
後方で立ち上る粉塵と煙を見上げ、コート男は一度足を止めた。
コート男「やはりあの若さで青龍が信頼するだけの事はあるか」
シュイイィィィィン
ベヒーモス「グゴオオォォォォ」
コート男「ま、勉強になっただろ。召喚術は魔力の絶対量ではないという事を」
再召喚されたベヒーモスは咆哮を挙げた。それはまるで、砂塵の元にいる
青年兵とバハムートを嘲笑うかのような笑い声にも聞こえる。
…
大軍師「どういう……事です!?」
青年兵「……僕が倒す前に……召喚解除したんですよ」
大軍師「馬鹿な……っ、東方副司令ははるか遠方にいるんですよ!?」
青年兵「状況も見えぬ遠隔操作だと言うのに……」
大軍師「化け物ですね。一体どれ程の力を隠しているのか……」
…
コート男「……ふーむ」
後方で立ち上る粉塵と煙を見上げ、コート男は一度足を止めた。
コート男「やはりあの若さで青龍が信頼するだけの事はあるか」
シュイイィィィィン
ベヒーモス「グゴオオォォォォ」
コート男「ま、勉強になっただろ。召喚術は魔力の絶対量ではないという事を」
再召喚されたベヒーモスは咆哮を挙げた。それはまるで、砂塵の元にいる
青年兵とバハムートを嘲笑うかのような笑い声にも聞こえる。
…
大軍師「どういう……事です!?」
青年兵「……僕が倒す前に……召喚解除したんですよ」
大軍師「馬鹿な……っ、東方副司令ははるか遠方にいるんですよ!?」
青年兵「状況も見えぬ遠隔操作だと言うのに……」
大軍師「化け物ですね。一体どれ程の力を隠しているのか……」
920: ◆1otsuV0WFc:2011/07/26(火) 18:25:40.56:qIOFSEkSo (5/7)
ザザッザザッ…ザンッ
フェンリル「ガウゥッ!!」
草原を駆ける召喚獣の群れ。無造作に高く伸びる草を隠れ蓑に、
盗賊は身を屈めて、腰より愛刀である薄緑を鞘より抜く。
気配を嗅ぎつけて襲いかかるフェンリルとガルムは、盗賊の前で飛び掛かる。
ガルム「グアウウゥゥ!!」
盗賊は重心低く、矢のように前方へと飛び出し、回転を交えながら
すれ違いざまに上を通過するガルムの腹部を切り裂く。
ザシュウウゥゥゥゥ!!
盗賊「……次」
着地と同時に今度は大きく飛び上がり、上空より召喚獣の動きを捉える盗賊。
ジャララッ…クルクル
盗賊「……隙あり!」
ビュオッ…シュウウゥゥゥゥ…ガシィ!!
フェンリル「――!?」
ザザッザザッ…ザンッ
フェンリル「ガウゥッ!!」
草原を駆ける召喚獣の群れ。無造作に高く伸びる草を隠れ蓑に、
盗賊は身を屈めて、腰より愛刀である薄緑を鞘より抜く。
気配を嗅ぎつけて襲いかかるフェンリルとガルムは、盗賊の前で飛び掛かる。
ガルム「グアウウゥゥ!!」
盗賊は重心低く、矢のように前方へと飛び出し、回転を交えながら
すれ違いざまに上を通過するガルムの腹部を切り裂く。
ザシュウウゥゥゥゥ!!
盗賊「……次」
着地と同時に今度は大きく飛び上がり、上空より召喚獣の動きを捉える盗賊。
ジャララッ…クルクル
盗賊「……隙あり!」
ビュオッ…シュウウゥゥゥゥ…ガシィ!!
フェンリル「――!?」
921: ◆1otsuV0WFc:2011/07/26(火) 18:27:47.10:qIOFSEkSo (6/7)
草原を疾走する1体のフェンリルに狙いを定め、盗賊は鎖を投げ放つ。
標的を一撃で鎖の檻に閉じ込めた盗賊は、声高らかに地上の男性へ叫ぶ。
盗賊「戦士!」
戦士「おうよ!」
呼応した戦士は、鎖に身動きを封じられ身体を空中へ浮かせるフェンリルに対し、
手にした戟を出すと、フェンリルは一突きの下に姿を消した。
ズブッ!!…ザシュウウゥゥゥゥ!!
フェンリル「――ッ!!」
次々と打ち倒される召喚獣の合間を、天才と召喚士が駆け抜ける。
ザザザッ…タンッ!!
召喚士「見えたっ!」
天才「おーし……コカトリスを上空からけしかけろいっ!」
召喚士「了解です……って、ベヒーモス!?」
天才「構うな! 今のお前なら……勝てんだろ!」
召喚士「……やってみます!!」
草原を疾走する1体のフェンリルに狙いを定め、盗賊は鎖を投げ放つ。
標的を一撃で鎖の檻に閉じ込めた盗賊は、声高らかに地上の男性へ叫ぶ。
盗賊「戦士!」
戦士「おうよ!」
呼応した戦士は、鎖に身動きを封じられ身体を空中へ浮かせるフェンリルに対し、
手にした戟を出すと、フェンリルは一突きの下に姿を消した。
ズブッ!!…ザシュウウゥゥゥゥ!!
フェンリル「――ッ!!」
次々と打ち倒される召喚獣の合間を、天才と召喚士が駆け抜ける。
ザザザッ…タンッ!!
召喚士「見えたっ!」
天才「おーし……コカトリスを上空からけしかけろいっ!」
召喚士「了解です……って、ベヒーモス!?」
天才「構うな! 今のお前なら……勝てんだろ!」
召喚士「……やってみます!!」
922: ◆1otsuV0WFc:2011/07/26(火) 18:28:44.56:qIOFSEkSo (7/7)
バシュウウゥゥゥゥ
コート男「……むっ」
コカトリス「……」
コート男「数体やられたか……突破してきたようだな」
上空より迫るコカトリスを見つめ、コート男は即座にベヒーモスをけしかける。
ベヒーモス「ゴアオオォォォォーッ!!}
キュイイィィィィ…ドドオオォォォォン!!
召喚士「回避だっ、コカトリス!!」
コカトリス「おう!」
空中のコカトリスめがけ放たれた閃光は、空を旋回する召喚獣を追うように、
剣を薙ぎるように、空中で得物を追尾する。
コカトリス「この程度……甘いわ!」
その閃光を華麗に、コカトリスはスルリとかわし、ベヒーモスへと更に近づく。
召喚士「いっけえぇーっ!!」
コート男「ちぃっ!!」
バシュウウゥゥゥゥ
コート男「……むっ」
コカトリス「……」
コート男「数体やられたか……突破してきたようだな」
上空より迫るコカトリスを見つめ、コート男は即座にベヒーモスをけしかける。
ベヒーモス「ゴアオオォォォォーッ!!}
キュイイィィィィ…ドドオオォォォォン!!
召喚士「回避だっ、コカトリス!!」
コカトリス「おう!」
空中のコカトリスめがけ放たれた閃光は、空を旋回する召喚獣を追うように、
剣を薙ぎるように、空中で得物を追尾する。
コカトリス「この程度……甘いわ!」
その閃光を華麗に、コカトリスはスルリとかわし、ベヒーモスへと更に近づく。
召喚士「いっけえぇーっ!!」
コート男「ちぃっ!!」
923:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/26(火) 23:22:43.31:gx/RLJODO (1/1)
>>1乙っす
>>1乙っす
924: ◆1otsuV0WFc:2011/07/26(火) 23:44:43.84:EfOZVdAXo (1/4)
ベヒーモスの閃光を避け、更にはその巨体の横を抜け、
コカトリスは真っ直ぐにコート男の下へと急降下する。
召喚士「!?」
コカトリス「……何?」
それまで逃走を試みていたコート男が、突如反転し、走り出す。
天才「おい、朱雀!!」
召喚士「な、何をするつもりだ……!?」
コート男「コカトリス? 舐めるなよ、封じ手くらい分かっているわ!」
走るコートの男は2匹の召喚獣を余所目に、一気に召喚士へと近づく。
コート男「召喚主に接近して戦えば、手出しは出来まい!」
召喚士「……ちっ」
コート男「そしてお前は今……思っているはずだ」
召喚士「!?」
コート男「近づいたところで、コカトリスの尾を使い、毒で動きを封じようと」
召喚士「――っ!」
ベヒーモスの閃光を避け、更にはその巨体の横を抜け、
コカトリスは真っ直ぐにコート男の下へと急降下する。
召喚士「!?」
コカトリス「……何?」
それまで逃走を試みていたコート男が、突如反転し、走り出す。
天才「おい、朱雀!!」
召喚士「な、何をするつもりだ……!?」
コート男「コカトリス? 舐めるなよ、封じ手くらい分かっているわ!」
走るコートの男は2匹の召喚獣を余所目に、一気に召喚士へと近づく。
コート男「召喚主に接近して戦えば、手出しは出来まい!」
召喚士「……ちっ」
コート男「そしてお前は今……思っているはずだ」
召喚士「!?」
コート男「近づいたところで、コカトリスの尾を使い、毒で動きを封じようと」
召喚士「――っ!」
925: ◆1otsuV0WFc:2011/07/26(火) 23:45:33.28:EfOZVdAXo (2/4)
コート男「ふははははっ! 馬鹿がっ、気付かぬとでも思ったか!」
召喚士「ならば……行けっ――」
コート男「召喚などさせん!」
召喚士「こ……んのぉ……!」
コート男は間合いを詰めた勢いそのまま、召喚士へと蹴りを放つ。
ブオォッ
コート男「避けた……?」
召喚士「見たところ素手のようだな。だったら……」
コート男「だったら何だ? 勝てるってかぁ!?」
召喚士「……」
最近こそずっとレイピアを使用していたしだが、元来は師匠譲りの体術が十八番。
それ故に武器を持たぬ姿をチャンスと考えたが、それは一瞬で吹き飛んだ。
召喚士(何だ……? 格闘技に自信があるのか……!?)
彼の脳裏が一瞬でどこまでの憶測に辿り着いたのかは分からない。
だが、自信とも取れる口調、仕草、何よりここまで辿り着いた経緯。
コート男「ふははははっ! 馬鹿がっ、気付かぬとでも思ったか!」
召喚士「ならば……行けっ――」
コート男「召喚などさせん!」
召喚士「こ……んのぉ……!」
コート男は間合いを詰めた勢いそのまま、召喚士へと蹴りを放つ。
ブオォッ
コート男「避けた……?」
召喚士「見たところ素手のようだな。だったら……」
コート男「だったら何だ? 勝てるってかぁ!?」
召喚士「……」
最近こそずっとレイピアを使用していたしだが、元来は師匠譲りの体術が十八番。
それ故に武器を持たぬ姿をチャンスと考えたが、それは一瞬で吹き飛んだ。
召喚士(何だ……? 格闘技に自信があるのか……!?)
彼の脳裏が一瞬でどこまでの憶測に辿り着いたのかは分からない。
だが、自信とも取れる口調、仕草、何よりここまで辿り着いた経緯。
926: ◆1otsuV0WFc:2011/07/26(火) 23:49:20.34:EfOZVdAXo (3/4)
北の森を突破するには魔力を使わずして追手を倒すか振り切らねばならない。
そして追手はおそらく体術としては最強の使い手である、格闘家なのだ。
召喚士(危険な感じがする……っ)
コート男「ん? かかってこんのか?」
ザザッ
召喚士「……っ」
ベヒーモス「グゴアアァァァァ!!」
コカトリス「ぬうぅ!!」
コート男「来ぬなら……失礼しようか」
天才「誰が逃がすかコラァ!!」
コート男「馬鹿がっ!!」
シュイイィィィィン
召喚士「召喚獣が来ます!!」
天才「……ちっ」
逃走を図るコート男が見せる召喚の素振り。召喚士と天才は警戒し立ち止まる。
北の森を突破するには魔力を使わずして追手を倒すか振り切らねばならない。
そして追手はおそらく体術としては最強の使い手である、格闘家なのだ。
召喚士(危険な感じがする……っ)
コート男「ん? かかってこんのか?」
ザザッ
召喚士「……っ」
ベヒーモス「グゴアアァァァァ!!」
コカトリス「ぬうぅ!!」
コート男「来ぬなら……失礼しようか」
天才「誰が逃がすかコラァ!!」
コート男「馬鹿がっ!!」
シュイイィィィィン
召喚士「召喚獣が来ます!!」
天才「……ちっ」
逃走を図るコート男が見せる召喚の素振り。召喚士と天才は警戒し立ち止まる。
927: ◆1otsuV0WFc:2011/07/26(火) 23:56:03.58:EfOZVdAXo (4/4)
ズザザァ
召喚士「……っ!?」
ノーム「……んお?」
天才「――っ」
召喚士「ノ、ノーム……?」
天才「ナメやがってこのクソボケがああぁぁ!!」
コート男「はーっはっはっは! 召喚術にはこういう使い方もあるのだよ!」
天才「ハッタリかまして調子乗ってんじゃねぇぞ!!」
シュバッ!!
召喚士「天才さんっ!」
戦士「あんのバカ! 深追いすんなって自分で言っておいて……」
盗賊「……まぁ、あれは1人でも大丈夫だろう」
コート男「しつこい、しつこいが……」
タタタタッ…ズシャアァ
コート男「チェックメイトだ……ふはは!」
ズザザァ
召喚士「……っ!?」
ノーム「……んお?」
天才「――っ」
召喚士「ノ、ノーム……?」
天才「ナメやがってこのクソボケがああぁぁ!!」
コート男「はーっはっはっは! 召喚術にはこういう使い方もあるのだよ!」
天才「ハッタリかまして調子乗ってんじゃねぇぞ!!」
シュバッ!!
召喚士「天才さんっ!」
戦士「あんのバカ! 深追いすんなって自分で言っておいて……」
盗賊「……まぁ、あれは1人でも大丈夫だろう」
コート男「しつこい、しつこいが……」
タタタタッ…ズシャアァ
コート男「チェックメイトだ……ふはは!」
928:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/07/27(水) 01:03:48.84:TUeKZWZAO (1/2)
んお?
んお?
929:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/27(水) 01:08:29.31:fELbqdFAO (1/1)
コート無双すぎる
ネクロマンサーより強いんじゃない
コート無双すぎる
ネクロマンサーより強いんじゃない
930:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/07/27(水) 01:32:54.73:4Zec9wDgo (1/1)
体術、召喚術があって、知略もあるからなぁ。
召喚術と魔法が両立しないとなると、密教まで持ってるコートは一応、
人間の中ではかなり強い部類になるんじゃないの?
体術、召喚術があって、知略もあるからなぁ。
召喚術と魔法が両立しないとなると、密教まで持ってるコートは一応、
人間の中ではかなり強い部類になるんじゃないの?
931:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/07/27(水) 03:10:11.96:7i7W5aMAO (1/1)
召還士とか魔術師みたいなローブとかコート着た人間が体術ってかっこいいよな。牙狼の主人公みたいな感じ
召還士とか魔術師みたいなローブとかコート着た人間が体術ってかっこいいよな。牙狼の主人公みたいな感じ
932:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県):2011/07/27(水) 12:33:32.31:hrcR/6b20 (1/1)
牙狼で思い出したわ
この世界のフェンリルって結構格が低そうだな
牙狼で思い出したわ
この世界のフェンリルって結構格が低そうだな
933:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/27(水) 23:52:58.22:QDzh0V8AO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
934:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/07/27(水) 23:57:27.76:TUeKZWZAO (2/2)
↓>>1降臨
↓>>1降臨
935:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/28(木) 00:27:08.56:VhypUviAO (1/1)
__
/。 \
|ノ ゚|
ノ ゴ ハ
__
/。 \
|ノ ゚|
ノ ゴ ハ
936: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 17:56:38.06:x7jSQNm2o (1/14)
召喚士「チェック……メイト?」
コート男「相手してやってもいいが、なかなか手間がかかるようだしなぁ」
召喚士「何を言っている!」
天才「待て」
召喚士「!?」
天才「……」
コート男「ほぉ、流石だな。気付いたか?」
天才「なんだここは? どーもイヤな気配しか感じねぇ」
正面に広がる景色。青々と生い茂る草原の先はどす黒い沼地が広がっている。
タッタッタッタ…ザザッ
戦士「どうした!?」
天才「動くな! 止まれっ!!」
盗賊「……?」
コート男「ふは……っ、ふはははははは!!」
暗い沼の底から巨大な影が地上に姿を見せ始める。
召喚士「チェック……メイト?」
コート男「相手してやってもいいが、なかなか手間がかかるようだしなぁ」
召喚士「何を言っている!」
天才「待て」
召喚士「!?」
天才「……」
コート男「ほぉ、流石だな。気付いたか?」
天才「なんだここは? どーもイヤな気配しか感じねぇ」
正面に広がる景色。青々と生い茂る草原の先はどす黒い沼地が広がっている。
タッタッタッタ…ザザッ
戦士「どうした!?」
天才「動くな! 止まれっ!!」
盗賊「……?」
コート男「ふは……っ、ふはははははは!!」
暗い沼の底から巨大な影が地上に姿を見せ始める。
937: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 17:57:11.75:x7jSQNm2o (2/14)
ズズッ…ズズズズズズ…
戦士「な……んだぁ!?」
天才「構えろぉーっ! 魔物だぞ!」
沼地から現れる特大の口を持つ馬のような顔。更には刺々しい翼を広げ、
奈落の底より出でし悪魔がその全貌を地上に現した。
コート男「ふはははあぁ! 5番目のラッパは吹かれたのだ!」
盗賊「……何!?」
コート男「これで貴様等は終わりだな! ざまあみろ、ふははははっ!!」
天才「5番目の……ラッパだとぉ!?」
ヴヴヴヴヴヴ…
召喚士「な、なんだ……!?」
タッタッタ
青年兵「空が真っ黒に染まっていますよ!」
魔道士「何ですか……あれは!?」
大軍師「あれは……虫? 生き物のように見えますね……」
ズズッ…ズズズズズズ…
戦士「な……んだぁ!?」
天才「構えろぉーっ! 魔物だぞ!」
沼地から現れる特大の口を持つ馬のような顔。更には刺々しい翼を広げ、
奈落の底より出でし悪魔がその全貌を地上に現した。
コート男「ふはははあぁ! 5番目のラッパは吹かれたのだ!」
盗賊「……何!?」
コート男「これで貴様等は終わりだな! ざまあみろ、ふははははっ!!」
天才「5番目の……ラッパだとぉ!?」
ヴヴヴヴヴヴ…
召喚士「な、なんだ……!?」
タッタッタ
青年兵「空が真っ黒に染まっていますよ!」
魔道士「何ですか……あれは!?」
大軍師「あれは……虫? 生き物のように見えますね……」
938: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 17:57:59.09:x7jSQNm2o (3/14)
ザザッ
戦士「あれは……イナゴだ!」
召喚士「――っ!?」
ブウウゥゥゥゥン!!…ヴヴヴヴヴヴ
天才「うっぜぇ……っ!!」
大軍師「焼き払いますよ」
魔道士「は、はいっ!」
ドドオオォォォォン!!…ゴアオオォォォォ
盗賊「火遁……焔!」
天才「腐れコートが……っ、どけぇ! 逃がしてたまるか!」
空をびっしりと埋め尽くすイナゴの群れは、一同の視界を遮り、その身動きを分断し
そして封じている。当然の如く東方副司令はその隙に姿を眩ました。
召喚士「……な……っ!?」
それと入れ違うように現れたのは、沼地の主。奈落の王。
天才「……アバドン!!」
ザザッ
戦士「あれは……イナゴだ!」
召喚士「――っ!?」
ブウウゥゥゥゥン!!…ヴヴヴヴヴヴ
天才「うっぜぇ……っ!!」
大軍師「焼き払いますよ」
魔道士「は、はいっ!」
ドドオオォォォォン!!…ゴアオオォォォォ
盗賊「火遁……焔!」
天才「腐れコートが……っ、どけぇ! 逃がしてたまるか!」
空をびっしりと埋め尽くすイナゴの群れは、一同の視界を遮り、その身動きを分断し
そして封じている。当然の如く東方副司令はその隙に姿を眩ました。
召喚士「……な……っ!?」
それと入れ違うように現れたのは、沼地の主。奈落の王。
天才「……アバドン!!」
939: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 17:59:31.31:x7jSQNm2o (4/14)
ゴゴゴゴゴゴ
召喚士「ア……バドン?」
戦士「なんだよそれ!」
天才「かつて人間に害為す魔物と恐れられていた悪魔だ」
魔道士「……っ」
大軍師「まさか、あのイナゴもアバドンの仕業ですか」
天才「だろうな。イナゴは農業被害の代表格だったモンだ」
戦士「にしても……なんつうデカさだよ」
青年兵「どうします!?」
大軍師「やるしかありませんね。しかし……」
アバドン「ヴオオオオォォォォ!!」
ビリビリビリッ!!
盗賊「……くっ」
天才「前衛は俺様の左右、残りは二手に分かれてアバドンを挟め!」
召喚士「……はい!」
ゴゴゴゴゴゴ
召喚士「ア……バドン?」
戦士「なんだよそれ!」
天才「かつて人間に害為す魔物と恐れられていた悪魔だ」
魔道士「……っ」
大軍師「まさか、あのイナゴもアバドンの仕業ですか」
天才「だろうな。イナゴは農業被害の代表格だったモンだ」
戦士「にしても……なんつうデカさだよ」
青年兵「どうします!?」
大軍師「やるしかありませんね。しかし……」
アバドン「ヴオオオオォォォォ!!」
ビリビリビリッ!!
盗賊「……くっ」
天才「前衛は俺様の左右、残りは二手に分かれてアバドンを挟め!」
召喚士「……はい!」
940: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 18:00:15.66:x7jSQNm2o (5/14)
魔物辞典。それは古より三日月島にそびえる西方司令部にて保管されていた、
人類が把握しうる限りの魔族のおける情報を記した書物である。
太古よりの情報を蓄積し、膨大に記されたその本は当然ながら極秘裏。
それが五ヵ年計画の実行に伴い、永らく陽の目を浴びなかった存在が、
再び姿を現す事となった。そしてほぼ全てに等しい記録を頭に詰め込んだ。
大軍師(……アバドン。勝てる相手なのか?)
手にした羽扇を口元にあて、大軍師は心の中で思わず呟いた。
その名は確かに、魔物辞典の中に存在した。
存在したと言っても記されていたのはその名と、サタンに近しい者だと言う事。
そしてアバドンを現すキーワードは「破壊」、「滅亡」、「奈落」、「冥界」、「死」など。
到底、他の魔物と一線を画した扱いであるのは間違いなかった。
大軍師は記述を思い返す。アバドンはサタンを束縛する獄。
地の底に在る獄はを、人々は地獄と呼ぶ。
大軍師(奈落……地獄……沼の主か。しかし何故、司令はそれを……)
先頭を駆けるツヴァイハンダーの男を見つめ、大軍師は疑問を抱く。
魔物辞典。それは古より三日月島にそびえる西方司令部にて保管されていた、
人類が把握しうる限りの魔族のおける情報を記した書物である。
太古よりの情報を蓄積し、膨大に記されたその本は当然ながら極秘裏。
それが五ヵ年計画の実行に伴い、永らく陽の目を浴びなかった存在が、
再び姿を現す事となった。そしてほぼ全てに等しい記録を頭に詰め込んだ。
大軍師(……アバドン。勝てる相手なのか?)
手にした羽扇を口元にあて、大軍師は心の中で思わず呟いた。
その名は確かに、魔物辞典の中に存在した。
存在したと言っても記されていたのはその名と、サタンに近しい者だと言う事。
そしてアバドンを現すキーワードは「破壊」、「滅亡」、「奈落」、「冥界」、「死」など。
到底、他の魔物と一線を画した扱いであるのは間違いなかった。
大軍師は記述を思い返す。アバドンはサタンを束縛する獄。
地の底に在る獄はを、人々は地獄と呼ぶ。
大軍師(奈落……地獄……沼の主か。しかし何故、司令はそれを……)
先頭を駆けるツヴァイハンダーの男を見つめ、大軍師は疑問を抱く。
941: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 18:02:18.84:x7jSQNm2o (6/14)
ズザザッ
天才「……沼には入るなよ!」
アバドンの股下を門のようにくぐり抜け、天才は疾走する。
5番目のラッパが吹かれた。コートの男は確かに、そう口にした。
それが意味する事を知っているのは、この中では天才のみであった。
天才がかねてより国軍の資料室に出入りし、調べていてもの。
古の人々はこう言った。「黙示録」……と。
天才が黙示録を目にした時、しきりに引っ掛かるキーワードがあった。
それは即ち、7という数字。7体の魔王。7つの大罪。
最初はただ、偶然であろうと考えていたが、黙示録に基づく資料を解き明かすうち、
それは段々と意味のある数字だという事を確信した。
そしてその考えは、彼の師達も同様に考えていた。
黙示録に記される預言者や古の賢者らが残した言葉。
7つの封印、7人の天使が吹くラッパ。7つの災い。
ほとんどの者が見向きもしないおとぎ話のような文献を、彼らは漁り続けた。
ズザザッ
天才「……沼には入るなよ!」
アバドンの股下を門のようにくぐり抜け、天才は疾走する。
5番目のラッパが吹かれた。コートの男は確かに、そう口にした。
それが意味する事を知っているのは、この中では天才のみであった。
天才がかねてより国軍の資料室に出入りし、調べていてもの。
古の人々はこう言った。「黙示録」……と。
天才が黙示録を目にした時、しきりに引っ掛かるキーワードがあった。
それは即ち、7という数字。7体の魔王。7つの大罪。
最初はただ、偶然であろうと考えていたが、黙示録に基づく資料を解き明かすうち、
それは段々と意味のある数字だという事を確信した。
そしてその考えは、彼の師達も同様に考えていた。
黙示録に記される預言者や古の賢者らが残した言葉。
7つの封印、7人の天使が吹くラッパ。7つの災い。
ほとんどの者が見向きもしないおとぎ話のような文献を、彼らは漁り続けた。
942: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 18:03:15.31:x7jSQNm2o (7/14)
……――
天才「んで、これらが意味するものは?」
大元帥「分からんよ。それが分かれば苦労はしない」
天才「……ま、そりゃそうだわな」
ナイト「……五行」
天才「……あん?」
ナイト「5つの大いなる力に……2つが加わればこれもまた7つ」
天才「どういうこっちゃ……?」
大元帥「成程、五行成立で聖行。これが即ち6つ目の魔法」
ナイト「更に魔物の力、魔行とでも言うべきか。これが7つ」
天才「どういう事だよっ!?」
大元帥「五情や五感の更に高みを得るという事か?」
ナイト「第六感……いや、更にその上をいく……末那識」
天才「何だそれ?」
ナイト「意識して身に付くものではない。得るべきものだけが得る感覚」
……――
天才「んで、これらが意味するものは?」
大元帥「分からんよ。それが分かれば苦労はしない」
天才「……ま、そりゃそうだわな」
ナイト「……五行」
天才「……あん?」
ナイト「5つの大いなる力に……2つが加わればこれもまた7つ」
天才「どういうこっちゃ……?」
大元帥「成程、五行成立で聖行。これが即ち6つ目の魔法」
ナイト「更に魔物の力、魔行とでも言うべきか。これが7つ」
天才「どういう事だよっ!?」
大元帥「五情や五感の更に高みを得るという事か?」
ナイト「第六感……いや、更にその上をいく……末那識」
天才「何だそれ?」
ナイト「意識して身に付くものではない。得るべきものだけが得る感覚」
943: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 18:06:04.72:x7jSQNm2o (8/14)
大元帥「結局よく分かってないって事だよなぁ」
天才「ダメじゃん」
大元帥「でも、7というキーワードが重要だっていうのは分かる。それは確かだ」
天才「7……ねぇ。んじゃ召喚術も同様ってか?」
ナイト「……」
天才「じ、冗談だってば」
大元帥「召喚術……? そうか、考えてもみなかったな」
ナイト「7種類? いや、それは在り得ないのは確定的に明らかだ」
大元帥「調べてみる価値はあるな。それは玄武先生に任せるとしようか」
天才「んで、このラッパだか災厄だかってのはどう読み取ればいいんすか?」
大元帥「魔王に歯向かえば災厄が降り注ぐって事だろう」
ナイト「全ては魔王サタンを根源とする魔の世界からの災害」
大元帥「魔王を相手にすれば、地上に災いが降りかかる……」
天才「じゃあ結局、魔王には勝てねーって事ですわな」
ナイト「……そうかな」
大元帥「結局よく分かってないって事だよなぁ」
天才「ダメじゃん」
大元帥「でも、7というキーワードが重要だっていうのは分かる。それは確かだ」
天才「7……ねぇ。んじゃ召喚術も同様ってか?」
ナイト「……」
天才「じ、冗談だってば」
大元帥「召喚術……? そうか、考えてもみなかったな」
ナイト「7種類? いや、それは在り得ないのは確定的に明らかだ」
大元帥「調べてみる価値はあるな。それは玄武先生に任せるとしようか」
天才「んで、このラッパだか災厄だかってのはどう読み取ればいいんすか?」
大元帥「魔王に歯向かえば災厄が降り注ぐって事だろう」
ナイト「全ては魔王サタンを根源とする魔の世界からの災害」
大元帥「魔王を相手にすれば、地上に災いが降りかかる……」
天才「じゃあ結局、魔王には勝てねーって事ですわな」
ナイト「……そうかな」
944: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 18:15:52.47:x7jSQNm2o (9/14)
天才「え?」
ナイト「サタンの動きさえ抑える事が出来れば、災いは免れるのではないか?」
大元帥「過去何百年か何千年かは分からんが、サタンを倒した事例はない」
天才「じゃあやっぱ無理じゃん」
ナイト「何も消滅させる必要はない」
大元帥「封印か?」
天才「どうやって?」
ナイト「7つの力を使えばいい。容易ではないだろうけれどな」
天才「7つの力って……。一体誰が……」
ナイト「俺にはあの剣があるんだが?」
大元帥「魔剣か……。確かにそうだが……出来るのか?」
ナイト「1人では無理だな」
天才「そんなら俺が――」
ナイト「駄目だ。お前らは千年王国の礎となれ」
大元帥「千年王国……っ。サタンとの最終決戦の後に訪れるという
天才「え?」
ナイト「サタンの動きさえ抑える事が出来れば、災いは免れるのではないか?」
大元帥「過去何百年か何千年かは分からんが、サタンを倒した事例はない」
天才「じゃあやっぱ無理じゃん」
ナイト「何も消滅させる必要はない」
大元帥「封印か?」
天才「どうやって?」
ナイト「7つの力を使えばいい。容易ではないだろうけれどな」
天才「7つの力って……。一体誰が……」
ナイト「俺にはあの剣があるんだが?」
大元帥「魔剣か……。確かにそうだが……出来るのか?」
ナイト「1人では無理だな」
天才「そんなら俺が――」
ナイト「駄目だ。お前らは千年王国の礎となれ」
大元帥「千年王国……っ。サタンとの最終決戦の後に訪れるという
945: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 18:18:28.83:x7jSQNm2o (10/14)
――……
天才(当時はワケの分からねー事ばっかだったな)
黙示録自体は公でもなく、ましてや信憑性も事欠く存在である。
故に天才は公的に調査を進めなかった。そしてこの事実が重要であった場合、
知られては人類の大事に関わると踏んだからである。そう、内通者にだ。
天才自身も内通者の存在は把握していた。しかし素性は掴めなかった。
それ程までに首謀者は存在を消し、影として暗躍し続けていた。
そして彼の師達は、彼に最終決戦のタクトを預け、先立って逝った。
だから天才は戦い続ける。背負ったものの大きさを知っているから。
天才(第5のラッパが鳴った時、アバドンが災厄を率いてやってくる)
アバドン「ヴオオオオォォォォ!!」
天才(だがラッパは鳴っていない! アバドンは出るべくして出たわけじゃない)
黙示録による記載との相違。天才はそこに着目する。
天才(そうだ。コイツは地上に出るべく魔物じゃねぇんだ。ならばやれる)
回り込んだ背後から放った炎は、沼地を迸り、アバドンへと直撃する。
――……
天才(当時はワケの分からねー事ばっかだったな)
黙示録自体は公でもなく、ましてや信憑性も事欠く存在である。
故に天才は公的に調査を進めなかった。そしてこの事実が重要であった場合、
知られては人類の大事に関わると踏んだからである。そう、内通者にだ。
天才自身も内通者の存在は把握していた。しかし素性は掴めなかった。
それ程までに首謀者は存在を消し、影として暗躍し続けていた。
そして彼の師達は、彼に最終決戦のタクトを預け、先立って逝った。
だから天才は戦い続ける。背負ったものの大きさを知っているから。
天才(第5のラッパが鳴った時、アバドンが災厄を率いてやってくる)
アバドン「ヴオオオオォォォォ!!」
天才(だがラッパは鳴っていない! アバドンは出るべくして出たわけじゃない)
黙示録による記載との相違。天才はそこに着目する。
天才(そうだ。コイツは地上に出るべく魔物じゃねぇんだ。ならばやれる)
回り込んだ背後から放った炎は、沼地を迸り、アバドンへと直撃する。
946: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 18:23:57.18:x7jSQNm2o (11/14)
天才の放つ炎が着弾すると同時に、大軍師は突風を巻き起こし、
その風にあおられ、炎は更なる勢いを増す。
大軍師(…………)
魔物図鑑に記されたアバドン。巨大な口を持ち、馬のような顔に蠍の尾。
更には鎌を持ち、その姿を見たものは耐え切れず瞬く間にショック死するという。
大軍師(だがどうでしょう、死はおろか……立ち向かえるではないか)
確信はないが直感で何かズレがある。大軍師はそう感じ取った。
大軍師(なれば、司令を信じるのみ)
天才であれば何かを知り、そして何か手段を持っている。
そう信じて、大軍師は物怖じする事なく加勢へと買って出た。
大軍師「援護を頼みます!」
青年兵「了解です! ワイバーン!!」
召喚士「行けっ! コカトリスー!!」
大軍師の呼びかけに呼応し、一同が瞬時に援護する。
そして天才は倒すべく手段に繋がる1つの故事を頭に浮かべていた。
天才の放つ炎が着弾すると同時に、大軍師は突風を巻き起こし、
その風にあおられ、炎は更なる勢いを増す。
大軍師(…………)
魔物図鑑に記されたアバドン。巨大な口を持ち、馬のような顔に蠍の尾。
更には鎌を持ち、その姿を見たものは耐え切れず瞬く間にショック死するという。
大軍師(だがどうでしょう、死はおろか……立ち向かえるではないか)
確信はないが直感で何かズレがある。大軍師はそう感じ取った。
大軍師(なれば、司令を信じるのみ)
天才であれば何かを知り、そして何か手段を持っている。
そう信じて、大軍師は物怖じする事なく加勢へと買って出た。
大軍師「援護を頼みます!」
青年兵「了解です! ワイバーン!!」
召喚士「行けっ! コカトリスー!!」
大軍師の呼びかけに呼応し、一同が瞬時に援護する。
そして天才は倒すべく手段に繋がる1つの故事を頭に浮かべていた。
947: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 18:30:45.29:x7jSQNm2o (12/14)
天才(……矛盾)
最強の矛と最強の盾がぶつかり合ったとき、結果はどうなるのか。
天才「やってみるか……っつーか、それが一番効率いいわなぁ!」
炎を盾にアバドンの右方へ回り込む天才。
天才(最強同士ならともかく、最強の盾にそれなりの矛をぶつけたら……)
結果は当然、盾が勝るであろう。天才は無論の事、そう考える。
天才(アバドンっつー矛をぶつけたら……)
最初にそれを思いついたのは、黒の三騎士がそれに討ち取られたと知った時。
天才(魔力が高ければ高い程効果は絶大。となれば、コイツなら……)
ザザッ
天才「いいか聞け! アバドンを沼から引き摺り出せ!!」
魔道士「!?」
戦士「何ぃ……!?」
天才「そしたらそのまま……森ん中にブチ込むぞおぉ!!」
大軍師「な、何と……っ」
天才(……矛盾)
最強の矛と最強の盾がぶつかり合ったとき、結果はどうなるのか。
天才「やってみるか……っつーか、それが一番効率いいわなぁ!」
炎を盾にアバドンの右方へ回り込む天才。
天才(最強同士ならともかく、最強の盾にそれなりの矛をぶつけたら……)
結果は当然、盾が勝るであろう。天才は無論の事、そう考える。
天才(アバドンっつー矛をぶつけたら……)
最初にそれを思いついたのは、黒の三騎士がそれに討ち取られたと知った時。
天才(魔力が高ければ高い程効果は絶大。となれば、コイツなら……)
ザザッ
天才「いいか聞け! アバドンを沼から引き摺り出せ!!」
魔道士「!?」
戦士「何ぃ……!?」
天才「そしたらそのまま……森ん中にブチ込むぞおぉ!!」
大軍師「な、何と……っ」
948: ◆1otsuV0WFc:2011/07/28(木) 18:36:32.62:x7jSQNm2o (13/14)
バフォメット。その魔物は魔力が高ければ高い程、己の力を増す。
それは人間、魔物、召喚獣に問わず、万物の全てに於いてである。
何故バフォメットがそこに佇むのか、それは一同の知る由もない。
矛盾。魔王がバフォメットと遭遇したら?
最強の矛である魔王が、最強の盾とぶつかったら?
天才の考える真理はそこにあった。そしてこの作戦に辿り着いた。
だが、魔王は己の魔力を瞬時に0とする事が可能であった。
容姿が変化したり、眷属などを生み出すのもそういった部分から為せるものである。
天才は当然そんな事は微塵たりとも知り得ない。
それでも、そんな突拍子もない発想が今作戦を生み出した。
天才「どんな手段でも構わねぇ! とにかく沼から出すんだ!」
盗賊「……魔道士、援護を頼む!」
天才「いいか、沼には近づくなよ!」
戦士「近づかねーで引っ張りだせってのかよ! 無理言いやがるぜ……っ」
召喚士「……やるしかない!」
バフォメット。その魔物は魔力が高ければ高い程、己の力を増す。
それは人間、魔物、召喚獣に問わず、万物の全てに於いてである。
何故バフォメットがそこに佇むのか、それは一同の知る由もない。
矛盾。魔王がバフォメットと遭遇したら?
最強の矛である魔王が、最強の盾とぶつかったら?
天才の考える真理はそこにあった。そしてこの作戦に辿り着いた。
だが、魔王は己の魔力を瞬時に0とする事が可能であった。
容姿が変化したり、眷属などを生み出すのもそういった部分から為せるものである。
天才は当然そんな事は微塵たりとも知り得ない。
それでも、そんな突拍子もない発想が今作戦を生み出した。
天才「どんな手段でも構わねぇ! とにかく沼から出すんだ!」
盗賊「……魔道士、援護を頼む!」
天才「いいか、沼には近づくなよ!」
戦士「近づかねーで引っ張りだせってのかよ! 無理言いやがるぜ……っ」
召喚士「……やるしかない!」
949:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/28(木) 18:38:21.62:x7jSQNm2o (14/14)
とりあえずここまでですーうへぇ
今日もご支援、本当にありがとうございました!ノシ
とりあえずここまでですーうへぇ
今日もご支援、本当にありがとうございました!ノシ
950:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/28(木) 18:43:39.01:viMUDtBAO (1/1)
>>1乙
天才かっこよすぎだろ…ゴルリンがいた頃はカマセ臭がハンパなかったが
>>1乙
天才かっこよすぎだろ…ゴルリンがいた頃はカマセ臭がハンパなかったが
951:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/07/28(木) 18:59:26.91:r7UW3g4C0 (1/1)
こういうのもなんかいいね、好き
こういうのもなんかいいね、好き
952:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/28(木) 19:28:15.16:avlzLp3DO (1/1)
なるほど
だから朝鮮玉いれも7が確変なのか
なるほど
だから朝鮮玉いれも7が確変なのか
953:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸):2011/07/28(木) 21:00:42.72:lnUmE9SAO (1/1)
なんか盛り上がってきた~!
なんか盛り上がってきた~!
954:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/07/28(木) 21:42:03.61:yJHovZVAO (1/1)
乙
アバドンがアバンに見えて、笑顔で沼から出てくるアバン先生を想像したww
乙
アバドンがアバンに見えて、笑顔で沼から出てくるアバン先生を想像したww
955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/28(木) 23:55:06.16:tcjpylVAO (1/1)
>>1乙
バフォさんVSアバさんとか
>>1乙
バフォさんVSアバさんとか
956:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/29(金) 03:26:43.21:U1SBFhdI0 (1/1)
1おつ
7行か、楽しみだな
1おつ
7行か、楽しみだな
957:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/29(金) 09:56:56.54:fwSL6spAO (1/1)
>>1おつ
>>1おつ
958: ◆1otsuV0WFc:2011/07/29(金) 22:56:51.53:WNs0q2Yao (1/5)
天才「……」
魔道士「撃ちますっ!!」
大軍師「アバドンに当てる必要はありません、沼を狙って下さい!」
魔道士「は、はいっ!」
ドドオオォォォォン!!
召喚士「……」
コカトリス「……どうする?」
召喚士「沼の大きさからして、石化するには相当な魔力がいるね」
コカトリス「だな」
自らの全魔力を放てば、かろうじて固める事が出来る。自信はある。
得体の知れぬ相手に、自分以外の皆が牽制してくれる。
その上で練りに練った魔力を全て開放し、コカトリスの石化を放つ。
そのリスクは大きいのか、もっとべつの安全な手段があるのではないか。
召喚士の脳裏に浮かぶそんな疑問の中にふと、新たな疑問がよぎる。
それは同時に天才と大軍師も思い浮かべていた。
天才「……」
魔道士「撃ちますっ!!」
大軍師「アバドンに当てる必要はありません、沼を狙って下さい!」
魔道士「は、はいっ!」
ドドオオォォォォン!!
召喚士「……」
コカトリス「……どうする?」
召喚士「沼の大きさからして、石化するには相当な魔力がいるね」
コカトリス「だな」
自らの全魔力を放てば、かろうじて固める事が出来る。自信はある。
得体の知れぬ相手に、自分以外の皆が牽制してくれる。
その上で練りに練った魔力を全て開放し、コカトリスの石化を放つ。
そのリスクは大きいのか、もっとべつの安全な手段があるのではないか。
召喚士の脳裏に浮かぶそんな疑問の中にふと、新たな疑問がよぎる。
それは同時に天才と大軍師も思い浮かべていた。
959: ◆1otsuV0WFc:2011/07/29(金) 22:59:32.70:WNs0q2Yao (2/5)
ズザザッ…ドドオオォォォォン!!
天才(……東方副司令はどこに行きやがった?)
大軍師(まさか逃亡するとは思えない……潜んでいるはずだ)
召喚士(必ずいる。そして隙を窺っているはずだ)
天才(コイツの威圧がバカでかすぎて、小さい気配を感じ取れねぇな……くそ)
チラッ
盗賊「はあぁーっ!!」
天才(不意打ちに現れた瞬間、最初に気付くとしたら……盗賊か)
大軍師(可能性があるとすれば、ベヒーモスの一撃による奇襲)
召喚士(アバドンの援護……それはないな。狙うとすれば……)
3人の思惑は合致する。アバドンを葬ると同時に、コート男の奇襲を看破。
もはや捕らえる必要はない。ただただ命を奪えばいい。
召喚士(……出来るのか? いや、やっぱり無理だ……っ)
正義は正義、悪は悪。人間も魔物も命は平等。気付いてはいるが
気付かぬ振りを続けてきた召喚士は苦悩する。
ズザザッ…ドドオオォォォォン!!
天才(……東方副司令はどこに行きやがった?)
大軍師(まさか逃亡するとは思えない……潜んでいるはずだ)
召喚士(必ずいる。そして隙を窺っているはずだ)
天才(コイツの威圧がバカでかすぎて、小さい気配を感じ取れねぇな……くそ)
チラッ
盗賊「はあぁーっ!!」
天才(不意打ちに現れた瞬間、最初に気付くとしたら……盗賊か)
大軍師(可能性があるとすれば、ベヒーモスの一撃による奇襲)
召喚士(アバドンの援護……それはないな。狙うとすれば……)
3人の思惑は合致する。アバドンを葬ると同時に、コート男の奇襲を看破。
もはや捕らえる必要はない。ただただ命を奪えばいい。
召喚士(……出来るのか? いや、やっぱり無理だ……っ)
正義は正義、悪は悪。人間も魔物も命は平等。気付いてはいるが
気付かぬ振りを続けてきた召喚士は苦悩する。
960: ◆1otsuV0WFc:2011/07/29(金) 23:01:59.15:WNs0q2Yao (3/5)
天才「……」
魔物であるアバドンは殺せても、人間である東方副司令は殺せない。
もっと正確な言葉を選ぶとすれば、殺させたくない。
万が一に備え特殊遊撃を海峡へ配置したのはそういった考えからだ。
天才と隊長、この2人以外は直接己の手で人を殺めた事はないはずだ。
天才(俺様がやるっきゃねぇ……が、他の奴らも意識して……)
召喚士「……っ」
大軍師「引き摺りだすどころか、一向に底がみえませんよこれは……」
天才(動きは硬てぇし……魔力は押さえてるしでサッパリだな……)
多くの戦いを経験してきた彼らにとって、アバドンは強敵ではあるが、
これだけの熟練者が集まっていれば、勝てない相手ではないはずだ。
しかしながら、経験を重ねたからこそ生じる経験もある。それが危険予測である。
「この敵を倒した後、更に強い敵が出るかもしれない」、そういった余計な
予測、概念が魔力や体力を無意識ながらに押さえ込んでしまう。
決して悪い事ではないが時として足枷になる事も確かである。
天才「……」
魔物であるアバドンは殺せても、人間である東方副司令は殺せない。
もっと正確な言葉を選ぶとすれば、殺させたくない。
万が一に備え特殊遊撃を海峡へ配置したのはそういった考えからだ。
天才と隊長、この2人以外は直接己の手で人を殺めた事はないはずだ。
天才(俺様がやるっきゃねぇ……が、他の奴らも意識して……)
召喚士「……っ」
大軍師「引き摺りだすどころか、一向に底がみえませんよこれは……」
天才(動きは硬てぇし……魔力は押さえてるしでサッパリだな……)
多くの戦いを経験してきた彼らにとって、アバドンは強敵ではあるが、
これだけの熟練者が集まっていれば、勝てない相手ではないはずだ。
しかしながら、経験を重ねたからこそ生じる経験もある。それが危険予測である。
「この敵を倒した後、更に強い敵が出るかもしれない」、そういった余計な
予測、概念が魔力や体力を無意識ながらに押さえ込んでしまう。
決して悪い事ではないが時として足枷になる事も確かである。
961: ◆1otsuV0WFc:2011/07/29(金) 23:03:25.30:WNs0q2Yao (4/5)
ザッ…
青年兵「……」
若き副司令は、周囲の声を遮断する程、神経を集中し研ぎ澄ませていた。
アバドンの一挙手一投足を、余すところなく目で追い、観察している。
青年兵(皆も気付いているはずだ。東方副司令は逃げたわけじゃない)
彼の思いは2つ。アバドンを倒す為に召喚獣で援護。そしてもう1つは……。
青年兵(……僕がこの手で……女記者の……っ!)
ワイバーンの背に飛び乗る青年兵は、沼の上空を一気に駆け抜け、
アバドンの周囲をぐるりと旋回するように飛行する。
青年兵「……」
アバドン「ヴヴヴウウゥゥゥゥ」
青年兵(やはり周囲に息を潜めているわけではなさそうだな)
ワイバーン「どうするのだ?」
青年兵「……とりあえず魔物を討とう。それが優先だ」
昂る気持ちを押し込め、青年兵はワイバーンの高度を下げた。
ザッ…
青年兵「……」
若き副司令は、周囲の声を遮断する程、神経を集中し研ぎ澄ませていた。
アバドンの一挙手一投足を、余すところなく目で追い、観察している。
青年兵(皆も気付いているはずだ。東方副司令は逃げたわけじゃない)
彼の思いは2つ。アバドンを倒す為に召喚獣で援護。そしてもう1つは……。
青年兵(……僕がこの手で……女記者の……っ!)
ワイバーンの背に飛び乗る青年兵は、沼の上空を一気に駆け抜け、
アバドンの周囲をぐるりと旋回するように飛行する。
青年兵「……」
アバドン「ヴヴヴウウゥゥゥゥ」
青年兵(やはり周囲に息を潜めているわけではなさそうだな)
ワイバーン「どうするのだ?」
青年兵「……とりあえず魔物を討とう。それが優先だ」
昂る気持ちを押し込め、青年兵はワイバーンの高度を下げた。
962: ◆1otsuV0WFc:2011/07/29(金) 23:06:08.60:WNs0q2Yao (5/5)
魔道士「やああぁぁーっ!」
ドドオオォォォォン!!
戦士「ダメだ! 沼にゃ何も変化が起きねぇぞ」
大軍師「やはり、只の沼ではなさそうですね」
盗賊「どうするのだ?」
天才「朱雀!!」
召喚士「……やるしか……ないか」
天才「あとの面倒はいい。フルパワーであたれ!!」
召喚士「……よぉし」
コカトリス「いくか」
召喚士「行こう!」
戦士「っしゃあ、撃てぇ! ぶっ飛ばしちまえっ!」
召喚士「コカトリス!!」
コカトリス「おう」
召喚士はいつもより一際大きく羽を広げたコカトリスの背中に飛び乗った。
魔道士「やああぁぁーっ!」
ドドオオォォォォン!!
戦士「ダメだ! 沼にゃ何も変化が起きねぇぞ」
大軍師「やはり、只の沼ではなさそうですね」
盗賊「どうするのだ?」
天才「朱雀!!」
召喚士「……やるしか……ないか」
天才「あとの面倒はいい。フルパワーであたれ!!」
召喚士「……よぉし」
コカトリス「いくか」
召喚士「行こう!」
戦士「っしゃあ、撃てぇ! ぶっ飛ばしちまえっ!」
召喚士「コカトリス!!」
コカトリス「おう」
召喚士はいつもより一際大きく羽を広げたコカトリスの背中に飛び乗った。
963:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/07/29(金) 23:06:15.33:ASIr0Wivo (1/1)
おー、暑い展開
そして一乙です
おー、暑い展開
そして一乙です
964:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/30(土) 01:32:49.46:OKwMvpuDO (1/1)
>>1乙!
東方副司令は小物かと思いきや思いの外強大な敵だな。
召喚士は戦闘能力だけじゃなくて戦略、戦術能力も成長してるよな-
召喚士好きとしては嬉しいぜ
>>1乙!
東方副司令は小物かと思いきや思いの外強大な敵だな。
召喚士は戦闘能力だけじゃなくて戦略、戦術能力も成長してるよな-
召喚士好きとしては嬉しいぜ
965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/07/30(土) 08:02:20.88:DTZnM4mAO (1/1)
>>1乙
なんだ内通者は東方参謀じゃなかったのか
良かった良かった
>>1乙
なんだ内通者は東方参謀じゃなかったのか
良かった良かった
966:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/30(土) 15:17:53.46:KznxxJSS0 (1/1)
実は俺も東方参謀だと思ってた
1乙!
実は俺も東方参謀だと思ってた
1乙!
967: ◆1otsuV0WFc:2011/07/30(土) 23:17:50.19:MGZLEqlTo (1/10)
バシュウウゥゥゥゥ!!
青年兵「召喚士さん!」
召喚士「青年兵くん、大丈夫!?」
青年兵「ええ、こちらは問題ありません」
召喚士「今から石化を仕掛けるから、援護をお願い!」
青年兵「了解です! 正面は僕らが……っ!」
戦士「召喚士、心配は要らねぇ! 任せておけ!」
魔道士「そうですよっ、決めちゃってください!」
召喚士「ありがとう、みんなに……任せるよ!」
バシュウウゥゥゥゥ
青年兵「召喚士さん、僕の後ろに」
召喚士「うん!」
前にワイバーン。後ろにコカトリス。縦列した2匹の召喚獣がアバドンに突っ込む。
召喚士「……今だっ! 背後に回りこむ!」
コカトリス「おう!」
バシュウウゥゥゥゥ!!
青年兵「召喚士さん!」
召喚士「青年兵くん、大丈夫!?」
青年兵「ええ、こちらは問題ありません」
召喚士「今から石化を仕掛けるから、援護をお願い!」
青年兵「了解です! 正面は僕らが……っ!」
戦士「召喚士、心配は要らねぇ! 任せておけ!」
魔道士「そうですよっ、決めちゃってください!」
召喚士「ありがとう、みんなに……任せるよ!」
バシュウウゥゥゥゥ
青年兵「召喚士さん、僕の後ろに」
召喚士「うん!」
前にワイバーン。後ろにコカトリス。縦列した2匹の召喚獣がアバドンに突っ込む。
召喚士「……今だっ! 背後に回りこむ!」
コカトリス「おう!」
968: ◆1otsuV0WFc:2011/07/30(土) 23:18:53.01:MGZLEqlTo (2/10)
バシュウウゥゥゥゥ!!
青年兵「召喚士さん!」
召喚士「青年兵くん、大丈夫!?」
青年兵「ええ、こちらは問題ありません」
召喚士「今から石化を仕掛けるから、援護をお願い!」
青年兵「了解です! 正面は僕らが……っ!」
戦士「召喚士、心配は要らねぇ! 任せておけ!」
魔道士「そうですよっ、決めちゃってください!」
召喚士「ありがとう、みんなに……任せるよ!」
バシュウウゥゥゥゥ
青年兵「召喚士さん、僕の後ろに」
召喚士「うん!」
前にワイバーン。後ろにコカトリス。縦列した2匹の召喚獣がアバドンに突っ込む。
召喚士「……今だっ! 背後に回りこむ!」
コカトリス「おう!」
バシュウウゥゥゥゥ!!
青年兵「召喚士さん!」
召喚士「青年兵くん、大丈夫!?」
青年兵「ええ、こちらは問題ありません」
召喚士「今から石化を仕掛けるから、援護をお願い!」
青年兵「了解です! 正面は僕らが……っ!」
戦士「召喚士、心配は要らねぇ! 任せておけ!」
魔道士「そうですよっ、決めちゃってください!」
召喚士「ありがとう、みんなに……任せるよ!」
バシュウウゥゥゥゥ
青年兵「召喚士さん、僕の後ろに」
召喚士「うん!」
前にワイバーン。後ろにコカトリス。縦列した2匹の召喚獣がアバドンに突っ込む。
召喚士「……今だっ! 背後に回りこむ!」
コカトリス「おう!」
969: ◆1otsuV0WFc:2011/07/30(土) 23:19:56.54:MGZLEqlTo (3/10)
ゴゴゴゴゴゴ
魔道士「え……っ!?」
戦士「どういう事だよぉ!!」
アバドン「ヴオオオオォォォォ!!」
盗賊「……確かに……正面を向いていたはずだっ!」
僅か一瞬の内に、背後を突いた召喚士の正面にアバドンの顔が睨みを利かせる。
召喚士「――っ!?」
天才(特に動きはなかった。だが、一瞬で形状を変えやがった……っ)
振り向いたわけではない。背と腹、そして後頭部と顔が即座に形状を変化させた。
更にアバドンの動きは続く。今度は全員が目視出来る、ゆっくりとした動きである。
ズズズッ…ズズゥ
魔道士「ぬ、沼から……手が……っ!!」
戦士「武器持ってやがんぞ! 退がれぇ!」
天才「なんだありゃ……? 鎌、か?」
大軍師「まるで死神の鎌ですね……っ」
ゴゴゴゴゴゴ
魔道士「え……っ!?」
戦士「どういう事だよぉ!!」
アバドン「ヴオオオオォォォォ!!」
盗賊「……確かに……正面を向いていたはずだっ!」
僅か一瞬の内に、背後を突いた召喚士の正面にアバドンの顔が睨みを利かせる。
召喚士「――っ!?」
天才(特に動きはなかった。だが、一瞬で形状を変えやがった……っ)
振り向いたわけではない。背と腹、そして後頭部と顔が即座に形状を変化させた。
更にアバドンの動きは続く。今度は全員が目視出来る、ゆっくりとした動きである。
ズズズッ…ズズゥ
魔道士「ぬ、沼から……手が……っ!!」
戦士「武器持ってやがんぞ! 退がれぇ!」
天才「なんだありゃ……? 鎌、か?」
大軍師「まるで死神の鎌ですね……っ」
970: ◆1otsuV0WFc:2011/07/30(土) 23:21:46.38:MGZLEqlTo (4/10)
ズズッ…ヌルゥゥ
戦士「で……けぇ! あんなん一溜まりもねぇぞ!」
天才「近づくなよ、間合いを取って攻撃しろっ!」
青年兵「召喚士さん」
召喚士「!?」
青年兵「僕を盾に、このまま潜り抜いて下さい!」
召喚士「……いいんだね?」
青年兵「はい。だから……頼みますよ!」
ゴウッ!!…バシュウウゥゥゥゥ
青年兵「一気に決めちゃって下さい!」
ワイバーンの護衛の中、コカトリスは召喚士を乗せて一気に加速する。
アバドンの振り上げる両手と鎌の更に上、2匹の召喚獣が急降下を始める。
青年兵「いっけええぇぇーっ!!」
ワイバーン「オオオオォォォォーッ!!」
降下と同時に、ワイバーンの口内より巨大な炎がアバドンへ放たれた。
ズズッ…ヌルゥゥ
戦士「で……けぇ! あんなん一溜まりもねぇぞ!」
天才「近づくなよ、間合いを取って攻撃しろっ!」
青年兵「召喚士さん」
召喚士「!?」
青年兵「僕を盾に、このまま潜り抜いて下さい!」
召喚士「……いいんだね?」
青年兵「はい。だから……頼みますよ!」
ゴウッ!!…バシュウウゥゥゥゥ
青年兵「一気に決めちゃって下さい!」
ワイバーンの護衛の中、コカトリスは召喚士を乗せて一気に加速する。
アバドンの振り上げる両手と鎌の更に上、2匹の召喚獣が急降下を始める。
青年兵「いっけええぇぇーっ!!」
ワイバーン「オオオオォォォォーッ!!」
降下と同時に、ワイバーンの口内より巨大な炎がアバドンへ放たれた。
971: ◆1otsuV0WFc:2011/07/30(土) 23:26:01.43:MGZLEqlTo (5/10)
ドドオオォォォォン
召喚士「コカトリス! この煙幕を盾に――」
コカトリス「分かっているさ……!」
バシュウウゥゥゥゥ
天才「死角に入ったな。よぉし、ブチかましてやれ!」
戦士「いっけぇー!!」
召喚士「……はああぁぁ!!」
コカトリス「おおぉぉーっ!!」
ゴゴオオォォォォ!!
いつもの通り石化の息を吐くコカトリス。その黒く色付いた吐息は徐々に、
召喚士の魔力と呼応するように威力と量を増してゆく。
コカトリス「……」
息を吐く本人は、しばらくの後、異変に気付き始める。
コカトリス「……何だ、何なのだこれは……っ!?」
息はアバドンの体へと到達する前に、勢いを弱め、地面へと落下していた。
ドドオオォォォォン
召喚士「コカトリス! この煙幕を盾に――」
コカトリス「分かっているさ……!」
バシュウウゥゥゥゥ
天才「死角に入ったな。よぉし、ブチかましてやれ!」
戦士「いっけぇー!!」
召喚士「……はああぁぁ!!」
コカトリス「おおぉぉーっ!!」
ゴゴオオォォォォ!!
いつもの通り石化の息を吐くコカトリス。その黒く色付いた吐息は徐々に、
召喚士の魔力と呼応するように威力と量を増してゆく。
コカトリス「……」
息を吐く本人は、しばらくの後、異変に気付き始める。
コカトリス「……何だ、何なのだこれは……っ!?」
息はアバドンの体へと到達する前に、勢いを弱め、地面へと落下していた。
972: ◆1otsuV0WFc:2011/07/30(土) 23:29:33.81:MGZLEqlTo (6/10)
召喚士「……え……っ!?」
天才「どした……? 何が起きてるっ!?」
ゴオオォォォォ
青年兵「コカトリスの息が……た、滝のように……落ちて……」
盗賊「……っ」
戦士「どういう事だぁ!?」
大軍師「あの鎌……。あれに触れて落下しているように見えますね」
盗賊「……落ち方が異常だな」
魔道士え、ええ……っ。まるで突然動きが止まってしまっているかのよう……」
天才「おそらく、そうなんだろうな」
魔道士「えっ!?」
大軍師「具体的な力は分かりませんが、あれは死神の鎌なのでしょう」
盗賊「……死神の鎌?」
大軍師「ええ。人間の魂のみを吸い取ると言われている鎌です」
天才「あの鎌、アレじゃねえか?」
召喚士「……え……っ!?」
天才「どした……? 何が起きてるっ!?」
ゴオオォォォォ
青年兵「コカトリスの息が……た、滝のように……落ちて……」
盗賊「……っ」
戦士「どういう事だぁ!?」
大軍師「あの鎌……。あれに触れて落下しているように見えますね」
盗賊「……落ち方が異常だな」
魔道士え、ええ……っ。まるで突然動きが止まってしまっているかのよう……」
天才「おそらく、そうなんだろうな」
魔道士「えっ!?」
大軍師「具体的な力は分かりませんが、あれは死神の鎌なのでしょう」
盗賊「……死神の鎌?」
大軍師「ええ。人間の魂のみを吸い取ると言われている鎌です」
天才「あの鎌、アレじゃねえか?」
973: ◆1otsuV0WFc:2011/07/30(土) 23:32:57.68:MGZLEqlTo (7/10)
魔道士「!?」
天才「あの鎌に触れると、全ての動きが静止しちまうんじゃねーか?」
戦士「何ぃ!?」
ゴオオォォォォ…ボトボトボトォ
コカトリス「……ちっ、駄目だな……キリがない」
召喚士「一旦、後退しよう」
バシッ…バシュウウゥゥゥゥ!!
大軍師「あの鎌を何とかしない事にはどうにもなりませんね」
戦士「んな事言ってもよ、普通の鎌ならともかく……」
盗賊「……あの大きさ、それに……まるで盾のようだぞ」
天才「ぶっ壊すにも石化が効かねぇんじゃ、魔法も無理だろうし……」
大軍師「五行……使いますか?」
天才「……」
それしかないと分かっていながらも、天才は別の算段を模索する。
天才(せっかくバフォメットが使えるんだ、魔力消費してどーすんだよ……クソッ)
魔道士「!?」
天才「あの鎌に触れると、全ての動きが静止しちまうんじゃねーか?」
戦士「何ぃ!?」
ゴオオォォォォ…ボトボトボトォ
コカトリス「……ちっ、駄目だな……キリがない」
召喚士「一旦、後退しよう」
バシッ…バシュウウゥゥゥゥ!!
大軍師「あの鎌を何とかしない事にはどうにもなりませんね」
戦士「んな事言ってもよ、普通の鎌ならともかく……」
盗賊「……あの大きさ、それに……まるで盾のようだぞ」
天才「ぶっ壊すにも石化が効かねぇんじゃ、魔法も無理だろうし……」
大軍師「五行……使いますか?」
天才「……」
それしかないと分かっていながらも、天才は別の算段を模索する。
天才(せっかくバフォメットが使えるんだ、魔力消費してどーすんだよ……クソッ)
974: ◆1otsuV0WFc:2011/07/30(土) 23:33:59.36:MGZLEqlTo (8/10)
魔道士「!?」
天才「あの鎌に触れると、全ての動きが静止しちまうんじゃねーか?」
戦士「何ぃ!?」
ゴオオォォォォ…ボトボトボトォ
コカトリス「……ちっ、駄目だな……キリがない」
召喚士「一旦、後退しよう」
バシッ…バシュウウゥゥゥゥ!!
大軍師「あの鎌を何とかしない事にはどうにもなりませんね」
戦士「んな事言ってもよ、普通の鎌ならともかく……」
盗賊「……あの大きさ、それに……まるで盾のようだぞ」
天才「ぶっ壊すにも石化が効かねぇんじゃ、魔法も無理だろうし……」
大軍師「五行……使いますか?」
天才「……」
それしかないと分かっていながらも、天才は別の算段を模索する。
天才(せっかくバフォメットが使えるんだ、魔力消費してどーすんだよ……クソッ)
魔道士「!?」
天才「あの鎌に触れると、全ての動きが静止しちまうんじゃねーか?」
戦士「何ぃ!?」
ゴオオォォォォ…ボトボトボトォ
コカトリス「……ちっ、駄目だな……キリがない」
召喚士「一旦、後退しよう」
バシッ…バシュウウゥゥゥゥ!!
大軍師「あの鎌を何とかしない事にはどうにもなりませんね」
戦士「んな事言ってもよ、普通の鎌ならともかく……」
盗賊「……あの大きさ、それに……まるで盾のようだぞ」
天才「ぶっ壊すにも石化が効かねぇんじゃ、魔法も無理だろうし……」
大軍師「五行……使いますか?」
天才「……」
それしかないと分かっていながらも、天才は別の算段を模索する。
天才(せっかくバフォメットが使えるんだ、魔力消費してどーすんだよ……クソッ)
975: ◆1otsuV0WFc:2011/07/30(土) 23:35:51.30:MGZLEqlTo (9/10)
ザッ
青年兵私がやります」
天才「あん?」
大軍師「やると言っても、出来るのですか?」
青年兵「……やるしかないでしょう」
盗賊「……どうすればいい?」
青年兵「鎌の内側に潜り込んで、攻撃します」
魔道士「で、出来るんですか!?」
青年兵「……やるしかないでしょう」
戦士「何をすればいい?」
青年兵「僕が突破を図ります。どうか支援を」
戦士「そりゃ構わんが……」
バシュウウゥゥ…スタッ
召喚士「青年兵くんに任せよう。きっと、大丈夫」
青年兵「……はい。やってみせます」
ザッ
青年兵私がやります」
天才「あん?」
大軍師「やると言っても、出来るのですか?」
青年兵「……やるしかないでしょう」
盗賊「……どうすればいい?」
青年兵「鎌の内側に潜り込んで、攻撃します」
魔道士「で、出来るんですか!?」
青年兵「……やるしかないでしょう」
戦士「何をすればいい?」
青年兵「僕が突破を図ります。どうか支援を」
戦士「そりゃ構わんが……」
バシュウウゥゥ…スタッ
召喚士「青年兵くんに任せよう。きっと、大丈夫」
青年兵「……はい。やってみせます」
976: ◆1otsuV0WFc:2011/07/30(土) 23:39:21.81:MGZLEqlTo (10/10)
…
天才「……いいか?」
青年兵「それでは、いきます」
大軍師「戦士殿、盗賊殿」
戦士「任しとけ」
魔道士「召喚士さん……頑張って!」
召喚士「魔道士さんも無茶はしないで下さいね」
大軍師「地上部隊はとにかく攻撃の手を休めないように」
天才「ダメージはいらねぇ。煙幕で奴らの身を隠せ」
魔道士「やってみます!」
青年兵「行きます!!」
召喚士「コカトリス!」
バシュシュッ…ドシュウウゥゥゥゥ
戦士「おっしゃあ、こっちもいくぞーっ!」
盗賊「ああ!」
…
天才「……いいか?」
青年兵「それでは、いきます」
大軍師「戦士殿、盗賊殿」
戦士「任しとけ」
魔道士「召喚士さん……頑張って!」
召喚士「魔道士さんも無茶はしないで下さいね」
大軍師「地上部隊はとにかく攻撃の手を休めないように」
天才「ダメージはいらねぇ。煙幕で奴らの身を隠せ」
魔道士「やってみます!」
青年兵「行きます!!」
召喚士「コカトリス!」
バシュシュッ…ドシュウウゥゥゥゥ
戦士「おっしゃあ、こっちもいくぞーっ!」
盗賊「ああ!」
977:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/31(日) 01:48:52.90:/6dH2zmd0 (1/1)
1乙!!
1乙!!
978:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/31(日) 04:40:16.25:OSntssdf0 (1/1)
いちおつ
コート男が不気味
いちおつ
コート男が不気味
979:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/31(日) 04:52:06.95:s+Z71xrDO (1/1)
>>1乙
>>1乙
980:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/31(日) 13:12:46.04:hS8RqZSDO (1/1)
追い付いた
これマジで書籍化あるで
追い付いた
これマジで書籍化あるで
981:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/31(日) 14:22:10.62:LL+4qJuIO (1/1)
書籍化したらノータイムで買うな
書籍化したらノータイムで買うな
982:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/31(日) 21:04:52.16:kTcmVr6AO (1/3)
書籍化しても劣化するだけだ
書籍化しても劣化するだけだ
983:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/07/31(日) 21:22:34.05:+d9PdzAO0 (1/1)
とりあえず完結するの待とうぜ
拡散するのはそれからだ!
とりあえず完結するの待とうぜ
拡散するのはそれからだ!
984:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/07/31(日) 21:25:42.79:SwQ4DkfQo (1/1)
完結して全てのスレがdat落ちしてから拡散に決まってんだろ
もちろんあのコピペ付きで
完結して全てのスレがdat落ちしてから拡散に決まってんだろ
もちろんあのコピペ付きで
985:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/31(日) 23:11:57.95:kTcmVr6AO (2/3)
ぼくは魔導士ちゃん!
ぼくは魔導士ちゃん!
986:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/31(日) 23:12:39.44:kTcmVr6AO (3/3)
ぼくは魔導士ちゃん!
ぼくは魔導士ちゃん!
987: ◆1otsuV0WFc:2011/07/31(日) 23:26:02.70:pXVjWo/Co (1/6)
バシュウウゥゥゥゥ
召喚士「……」
コカトリス「あやつ、どうするつもりだ?」
召喚士「分からない。でも……」
コカトリス「心配はない……か?」
召喚士「……うん。ないと思うよ」
ゴオオォォォォ
召喚士「ないと……思う」
オオォォォォ
召喚士「ないと……」
ドッシュウウゥゥゥゥ
召喚士「……」
コカトリス「おいおい、あのまま突っ込むする気か?」
召喚士「せ、青年兵くん……!?」
青年兵「……」
バシュウウゥゥゥゥ
召喚士「……」
コカトリス「あやつ、どうするつもりだ?」
召喚士「分からない。でも……」
コカトリス「心配はない……か?」
召喚士「……うん。ないと思うよ」
ゴオオォォォォ
召喚士「ないと……思う」
オオォォォォ
召喚士「ないと……」
ドッシュウウゥゥゥゥ
召喚士「……」
コカトリス「おいおい、あのまま突っ込むする気か?」
召喚士「せ、青年兵くん……!?」
青年兵「……」
988: ◆1otsuV0WFc:2011/07/31(日) 23:30:36.02:pXVjWo/Co (2/6)
アバドン「……ヴヴウウウウゥゥゥゥ」
死神の鎌を携えた沼地の悪魔は、向かい来る召喚獣をじっと見つめている。
ワイバーン「本当に良いのだな?」
青年兵「ごめん、ワイバーン」
ワイバーン「いや……俺は構わんが……」
青年兵「大丈夫。僕だって死にはしないよ、こんな所で死んでられないさ」
ワイバーン「……ならば遠慮なく……行くぞ!」
ゴウッ!!
大軍師「まさかあのままアバドンへ……!?」
天才「特攻か!?」
オオォォォォ
青年兵「いっけええぇぇーっ!!」
ワイバーン「オオォォォォ!!」
鎌を体の前へと押し出し身構えるアバドンに対し、ワイバーンはただ真っ直ぐ、
背中の主と共に、スピードを弱める事なく正面より突撃する。
アバドン「……ヴヴウウウウゥゥゥゥ」
死神の鎌を携えた沼地の悪魔は、向かい来る召喚獣をじっと見つめている。
ワイバーン「本当に良いのだな?」
青年兵「ごめん、ワイバーン」
ワイバーン「いや……俺は構わんが……」
青年兵「大丈夫。僕だって死にはしないよ、こんな所で死んでられないさ」
ワイバーン「……ならば遠慮なく……行くぞ!」
ゴウッ!!
大軍師「まさかあのままアバドンへ……!?」
天才「特攻か!?」
オオォォォォ
青年兵「いっけええぇぇーっ!!」
ワイバーン「オオォォォォ!!」
鎌を体の前へと押し出し身構えるアバドンに対し、ワイバーンはただ真っ直ぐ、
背中の主と共に、スピードを弱める事なく正面より突撃する。
989: ◆1otsuV0WFc:2011/07/31(日) 23:32:32.97:pXVjWo/Co (3/6)
アバドン「……ヴヴウウウウゥゥゥゥ」
死神の鎌を携えた沼地の悪魔は、向かい来る召喚獣をじっと見つめている。
ワイバーン「本当に良いのだな?」
青年兵「ごめん、ワイバーン」
ワイバーン「いや……俺は構わんが……」
青年兵「大丈夫。僕だって死にはしないよ、こんな所で死んでられないさ」
ワイバーン「……ならば遠慮なく……行くぞ!」
ゴウッ!!
大軍師「まさかあのままアバドンへ……!?」
天才「特攻か!?」
オオォォォォ
青年兵「いっけええぇぇーっ!!」
ワイバーン「オオォォォォ!!」
鎌を体の前へと押し出し身構えるアバドンに対し、ワイバーンはただ真っ直ぐ、
背中の主と共に、スピードを弱める事なく正面より突撃する。
アバドン「……ヴヴウウウウゥゥゥゥ」
死神の鎌を携えた沼地の悪魔は、向かい来る召喚獣をじっと見つめている。
ワイバーン「本当に良いのだな?」
青年兵「ごめん、ワイバーン」
ワイバーン「いや……俺は構わんが……」
青年兵「大丈夫。僕だって死にはしないよ、こんな所で死んでられないさ」
ワイバーン「……ならば遠慮なく……行くぞ!」
ゴウッ!!
大軍師「まさかあのままアバドンへ……!?」
天才「特攻か!?」
オオォォォォ
青年兵「いっけええぇぇーっ!!」
ワイバーン「オオォォォォ!!」
鎌を体の前へと押し出し身構えるアバドンに対し、ワイバーンはただ真っ直ぐ、
背中の主と共に、スピードを弱める事なく正面より突撃する。
990: ◆1otsuV0WFc:2011/07/31(日) 23:36:08.63:pXVjWo/Co (4/6)
コカトリス「まずい、ぶつかるぞ!」
召喚士「青年兵くん!!」
ワイバーン「ぶつかるのではない……っ!」
青年兵「ぶつけるんだぁ!!」
バシュウウゥゥ…ズッガアアァァァァン!!
魔道士「――っ!!」
盗賊「魔道士、手を止めるな」
魔道士「!?」
盗賊「……彼を信じて……援護を続けるんだ」
魔道士「……っ、はい!」
アバドンへ特攻を仕掛けたワイバーンと青年兵は鎌の前で姿を消す。
しかし、地上にて支援をする一同の手が休まる事はない。
大軍師「信じていますよ……副司令っ!」
天才「こんな所で終わるタマじゃねぇよなぁ!」
戦士「……当ったり前だろ!」
コカトリス「まずい、ぶつかるぞ!」
召喚士「青年兵くん!!」
ワイバーン「ぶつかるのではない……っ!」
青年兵「ぶつけるんだぁ!!」
バシュウウゥゥ…ズッガアアァァァァン!!
魔道士「――っ!!」
盗賊「魔道士、手を止めるな」
魔道士「!?」
盗賊「……彼を信じて……援護を続けるんだ」
魔道士「……っ、はい!」
アバドンへ特攻を仕掛けたワイバーンと青年兵は鎌の前で姿を消す。
しかし、地上にて支援をする一同の手が休まる事はない。
大軍師「信じていますよ……副司令っ!」
天才「こんな所で終わるタマじゃねぇよなぁ!」
戦士「……当ったり前だろ!」
991: ◆1otsuV0WFc:2011/07/31(日) 23:41:14.72:pXVjWo/Co (5/6)
ドッドオオォォォォ…
触れるもの全ての生命を奪うアバドンの鎌。その鎌へと突っ込んだワイバーンは、
触れた瞬間にその姿をこの地上より消す事となった。
青年兵「……」
支援攻撃による白煙の中から青年兵の姿が見える。
戦士「っ!!」
ダッ!!
魔道士「戦士さん!?」
戦士「援護を続けろ! アイツは俺が必ず連れて帰る!」
青年兵(……ここまでは……よし)
煙と共に落下する青年兵は、瞳に飛び込むアバドンの姿を確認すると、
安堵と共に空中で素早く体勢を立て直す。
青年兵「鎌の内側に入り込んでやったぞ……っ」
シュイイィィィィン
青年兵「出でよ……バハムート……!!」
ドッドオオォォォォ…
触れるもの全ての生命を奪うアバドンの鎌。その鎌へと突っ込んだワイバーンは、
触れた瞬間にその姿をこの地上より消す事となった。
青年兵「……」
支援攻撃による白煙の中から青年兵の姿が見える。
戦士「っ!!」
ダッ!!
魔道士「戦士さん!?」
戦士「援護を続けろ! アイツは俺が必ず連れて帰る!」
青年兵(……ここまでは……よし)
煙と共に落下する青年兵は、瞳に飛び込むアバドンの姿を確認すると、
安堵と共に空中で素早く体勢を立て直す。
青年兵「鎌の内側に入り込んでやったぞ……っ」
シュイイィィィィン
青年兵「出でよ……バハムート……!!」
992: ◆1otsuV0WFc:2011/07/31(日) 23:49:43.51:pXVjWo/Co (6/6)
ドドドドドド…
召喚士「バ……ハムート!?」
天才「あんのヤロウ……やってくれんじゃねぇか!」
青年兵「食らえ……バハムートの0距離攻撃をっ!!」
キュイイイィィィィ…
アバドン「ヴオオオオォォォォ!!」
カッ!!…ズッドオオォォォォン!!
魔道士「きゃっ!」
盗賊「……ど、どうなった……!?」
大軍師「風で煙幕を吹き飛ばします」
天才「許可する」
ドドオオォォォォン…ゴウッ!!
盗賊「――っ!!」
大軍師「……ア……アバドンが……っ!」
超至近距離からのバハムートによる一撃は、アバドンの上半身を丸々吹き飛ばした。
ドドドドドド…
召喚士「バ……ハムート!?」
天才「あんのヤロウ……やってくれんじゃねぇか!」
青年兵「食らえ……バハムートの0距離攻撃をっ!!」
キュイイイィィィィ…
アバドン「ヴオオオオォォォォ!!」
カッ!!…ズッドオオォォォォン!!
魔道士「きゃっ!」
盗賊「……ど、どうなった……!?」
大軍師「風で煙幕を吹き飛ばします」
天才「許可する」
ドドオオォォォォン…ゴウッ!!
盗賊「――っ!!」
大軍師「……ア……アバドンが……っ!」
超至近距離からのバハムートによる一撃は、アバドンの上半身を丸々吹き飛ばした。
993:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/01(月) 00:51:36.00:PBRAYLkDO (1/1)
1乙
青年兵さんにフラグが…
1乙
青年兵さんにフラグが…
994:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/01(月) 07:51:14.76:n+t4ylXIO (1/1)
おついち!
おついち!
995:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/01(月) 10:19:46.12:7AKpV1hso (1/1)
めっちゃ油断してました!すみません!
先に次スレです!引き続き宜しくお願いしまっす!ノシ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312161458/
めっちゃ油断してました!すみません!
先に次スレです!引き続き宜しくお願いしまっす!ノシ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312161458/
996:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北):2011/08/01(月) 10:22:34.92:XzrXU7uAO (1/1)
ウソだろ…、まだ続いてたのかよ…。
初期の方は見ていたが…
ウソだろ…、まだ続いてたのかよ…。
初期の方は見ていたが…
997:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/08/01(月) 10:29:34.45:KXyHgD6T0 (1/1)
>>1000だったらバハムートを弱体化
>>1000だったらバハムートを弱体化
998:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県):2011/08/01(月) 10:34:17.86:x7ZZbEtC0 (1/1)
さっさと埋めるか
>>1000なら書籍化文庫化の話は以降禁止
さっさと埋めるか
>>1000なら書籍化文庫化の話は以降禁止
999:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県):2011/08/01(月) 10:36:15.20:L1ukFBLJo (1/1)
>>1000ならお前らが不幸に
取れなかったら、俺が不幸に
そのかわり、みんな幸せになる
>>1000ならお前らが不幸に
取れなかったら、俺が不幸に
そのかわり、みんな幸せになる
1000:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2011/08/01(月) 10:36:51.64:unw0iUYfo (1/1)
>>1000ならみんな幸せ
>>1000ならみんな幸せ
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