464:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/14(火) 06:37:45.42:tYuGP+3T0 (13/14)
その場に一人、いや一匹残された先ほど、反撃の狼煙となったトラカンドロイドは
目元をこすりながらスンスン泣いている本音の肩に飛び乗り
「キューン キューン」スリスリ
顔を本音の頬にこすりつけている
「キミ、私を慰めてくれているの?」
本音が問いかけるとトラは愛らしく首をかしげるのだった
「ふふ、可愛い」
こうして一つの事件が幕を下ろした
一つの出会いと一つの疑惑を生んで
その場に一人、いや一匹残された先ほど、反撃の狼煙となったトラカンドロイドは
目元をこすりながらスンスン泣いている本音の肩に飛び乗り
「キューン キューン」スリスリ
顔を本音の頬にこすりつけている
「キミ、私を慰めてくれているの?」
本音が問いかけるとトラは愛らしく首をかしげるのだった
「ふふ、可愛い」
こうして一つの事件が幕を下ろした
一つの出会いと一つの疑惑を生んで
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
465:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/14(火) 06:40:42.59:tYuGP+3T0 (14/14)
>>1です、今回はここまで
関係ない話ですが3DSに、液晶保護パッド貼ったら裏表逆でした、哀しす
今回はドクターばかりだったな
カッターウイングは登場させるつもりですのでご安心を
それではまた次回も、よろしくお願いします
>>1です、今回はここまで
関係ない話ですが3DSに、液晶保護パッド貼ったら裏表逆でした、哀しす
今回はドクターばかりだったな
カッターウイングは登場させるつもりですのでご安心を
それではまた次回も、よろしくお願いします
466:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県):2012/02/16(木) 00:05:04.66:THs/aZnR0 (1/1)
>>1乙!
ドクターかっこいいとしか言えないなww
>>1乙!
ドクターかっこいいとしか言えないなww
467:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/22(水) 00:54:04.57:obzrW0fIO (1/1)
さすがドクター
さすがドクター
468:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県):2012/02/22(水) 02:11:11.37:ASlXDlS40 (1/1)
面白くて格好良くて読んでいるうちに涙がでてきたwww
オーズとISともに本編は見ていなくてネット上の知識しか知らんが、十分に楽しめている。
いいSSだ。感動的だ。
面白くて格好良くて読んでいるうちに涙がでてきたwww
オーズとISともに本編は見ていなくてネット上の知識しか知らんが、十分に楽しめている。
いいSSだ。感動的だ。
469:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/25(土) 05:13:46.48:FcoG1LVs0 (1/10)
>>1です
早速始めます
>>1です
早速始めます
470:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/25(土) 05:14:17.00:FcoG1LVs0 (2/10)
伊達は安堵と共に簪に駆け寄る
「よお、悪もんは退治したぜ。安心しな」
「…先生、そのカッコ、何?」
薄く目を開けたままの簪がつぶやくような声で問いかける
会場のモニターにはアップになったバースが写っていた
「これか?そうだなぁ…」
「………ああ、あれだ
仮面ライダー
ってやつだ」
自身を親指でグッと指しアピールする、が、
「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」シーン
伊達は安堵と共に簪に駆け寄る
「よお、悪もんは退治したぜ。安心しな」
「…先生、そのカッコ、何?」
薄く目を開けたままの簪がつぶやくような声で問いかける
会場のモニターにはアップになったバースが写っていた
「これか?そうだなぁ…」
「………ああ、あれだ
仮面ライダー
ってやつだ」
自身を親指でグッと指しアピールする、が、
「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」シーン
471:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/25(土) 05:14:51.57:FcoG1LVs0 (3/10)
沈黙する会場にスピーカーで拡大された伊達の声が虚しく響く
「…あれ?滑っちまったか?」
握りこぶしでコンコンと自分の額を叩き無念を示す
するとそこへ
パパパパパパパパパパン
しぶとく再起動したラファールが短機関銃をコールし、バース目掛けて撃ってきたのだ
「危ねぇッ」
簪を抱えて転がり込み銃弾を回避する
「ったく、しつこい女は嫌われるぞ」
「とにかく、オメェら全員これ見りゃ嫌でも納得すんだろ」
沈黙する会場にスピーカーで拡大された伊達の声が虚しく響く
「…あれ?滑っちまったか?」
握りこぶしでコンコンと自分の額を叩き無念を示す
するとそこへ
パパパパパパパパパパン
しぶとく再起動したラファールが短機関銃をコールし、バース目掛けて撃ってきたのだ
「危ねぇッ」
簪を抱えて転がり込み銃弾を回避する
「ったく、しつこい女は嫌われるぞ」
「とにかく、オメェら全員これ見りゃ嫌でも納得すんだろ」
472:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/25(土) 05:15:25.79:FcoG1LVs0 (4/10)
そういってセルメダルを二枚ベルトに投入しダイヤルを回す
『CELL BURST』カポーン
「本邦初公開、これがバースの…」
何の武装も持たないままバースは相手に向けて駆け出す、銃弾を紙一重で交わしながら
すると先ほどから体中のリセプタクルオーブにチカチカと灯り出した淡い光が一層強まり全身を包み込む
加速を付け相手の5メートル程前でジャンプし、体を捩り体を横にした状態で胴を回し切り右足を相手の頭に命中させる
これぞ捨て身の一撃必殺!胴回し回転蹴りである
くらった相手は爆発と共にとうとう機体を粒子化させて気を失ってしまったのだ
着地したバースは勝ち誇った顔で
「ライダーキックだ」
そういってセルメダルを二枚ベルトに投入しダイヤルを回す
『CELL BURST』カポーン
「本邦初公開、これがバースの…」
何の武装も持たないままバースは相手に向けて駆け出す、銃弾を紙一重で交わしながら
すると先ほどから体中のリセプタクルオーブにチカチカと灯り出した淡い光が一層強まり全身を包み込む
加速を付け相手の5メートル程前でジャンプし、体を捩り体を横にした状態で胴を回し切り右足を相手の頭に命中させる
これぞ捨て身の一撃必殺!胴回し回転蹴りである
くらった相手は爆発と共にとうとう機体を粒子化させて気を失ってしまったのだ
着地したバースは勝ち誇った顔で
「ライダーキックだ」
473:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/25(土) 05:15:58.46:FcoG1LVs0 (5/10)
改めて簪に駆け寄り言葉をかける
「これで信じてくれただろ、さ、戻ろうぜ。立てるか?」
伊達の差し出した手に自身の手を重ね立ち上がろうとする簪
「はい…、あっ」ガクッ
これまでのダメージが蓄積してうまく立ち上がることができない
「おおっと、まぁしゃあねぇか。あんだけ暴れりゃ」ガシッ
自分にもたれ掛かってくる簪をお姫様だっこで抱え
「ちょ、ちょっと先生…恥ずかしい」
「みなまで言うな、俺も十分恥ずかしい」
周囲から黄色い声が飛び交う中で、伊達は先ほどぶち破ったシャッターの方へ歩きだす
だがその歩みを止める声がカンドロイドのスピーカーから響く
『伊達君、遠回りをする必要はありませんよ。客席のバリアは既に解いてあります』
『そこから直接上がってもらって結構です』
観客席の人ごみを割って現れた真木が覗き込むように顔を出す
改めて簪に駆け寄り言葉をかける
「これで信じてくれただろ、さ、戻ろうぜ。立てるか?」
伊達の差し出した手に自身の手を重ね立ち上がろうとする簪
「はい…、あっ」ガクッ
これまでのダメージが蓄積してうまく立ち上がることができない
「おおっと、まぁしゃあねぇか。あんだけ暴れりゃ」ガシッ
自分にもたれ掛かってくる簪をお姫様だっこで抱え
「ちょ、ちょっと先生…恥ずかしい」
「みなまで言うな、俺も十分恥ずかしい」
周囲から黄色い声が飛び交う中で、伊達は先ほどぶち破ったシャッターの方へ歩きだす
だがその歩みを止める声がカンドロイドのスピーカーから響く
『伊達君、遠回りをする必要はありませんよ。客席のバリアは既に解いてあります』
『そこから直接上がってもらって結構です』
観客席の人ごみを割って現れた真木が覗き込むように顔を出す
474:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/25(土) 05:16:27.09:FcoG1LVs0 (6/10)
「おお、ドクター無事だったか!お望みとありゃあ…」
チャリン クルクル
『CRANE ARM』カポーン
「よっしゃ、掴まってろよ」ウィーン
クレーンアームの先端を伸ばし天井のフレームに巻きつけ
ウインチを回転させ上にあがる
「よっ!っとぉ」スタッ
無事観客席に着地したバースと簪
「簪ちゃん!よかった、本当によかったッ」ギュー
「お姉ちゃん、苦しいよ…」
簪をしっかりと抱きしめる楯無
「おお、ドクター無事だったか!お望みとありゃあ…」
チャリン クルクル
『CRANE ARM』カポーン
「よっしゃ、掴まってろよ」ウィーン
クレーンアームの先端を伸ばし天井のフレームに巻きつけ
ウインチを回転させ上にあがる
「よっ!っとぉ」スタッ
無事観客席に着地したバースと簪
「簪ちゃん!よかった、本当によかったッ」ギュー
「お姉ちゃん、苦しいよ…」
簪をしっかりと抱きしめる楯無
475:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/25(土) 05:16:55.54:FcoG1LVs0 (7/10)
バースは頭部部分のメットだけを解除し伊達の顔が露になる
「ふ~、くったびれた~」ズルズル
そのまま地面に尻餅を着く伊達
「先生!その格好何なんだよ!メチャクチャかっこいいじゃねぇか」
一夏が目をキラキラさせて近づいてくる
「だぁ~、今しんどいから後にしろ後に!」
「ところでライター無い?さっきの戦いでライター落としたみたいなんだ」
ライオンの顔が描かれたタバコのパッケージをちらつかせて伊達がタバコを咥える
「有るわけないでしょ」
「だよね~」
乾いた笑いで答える伊達
バースは頭部部分のメットだけを解除し伊達の顔が露になる
「ふ~、くったびれた~」ズルズル
そのまま地面に尻餅を着く伊達
「先生!その格好何なんだよ!メチャクチャかっこいいじゃねぇか」
一夏が目をキラキラさせて近づいてくる
「だぁ~、今しんどいから後にしろ後に!」
「ところでライター無い?さっきの戦いでライター落としたみたいなんだ」
ライオンの顔が描かれたタバコのパッケージをちらつかせて伊達がタバコを咥える
「有るわけないでしょ」
「だよね~」
乾いた笑いで答える伊達
476:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/25(土) 05:17:27.71:FcoG1LVs0 (8/10)
「伊達君、火ならこれをどうぞ」
カンモードのカンドロイドのプルタブを引き起こしタバコに火を灯す
「なんだよドクター、サービスいいじゃん」スパー
「ええ、今回の一件は非常に有意義でした」
真木は伊達のベルトを解除し懐にしまい、会場を後にする
「君にとっても、私にとっても…」
振り返りざまに伊達が見た、その言葉を発した真木の口元が歪み、目に紫の光が灯っていたのは気のせいだったのか、それとも…
「まぁ、なんで…も…いいや…」コテン
そのまま地面に倒れこみ、伊達は大鼾をかいて寝てしまった
「…なんかすごかったね、今の」
「そうですわね、色んな意味で」
観客席から一夏たちと成り行きを見守っていた鈴とセシリアは唖然としていた
「“男”で“仮面ライダー”で“プロレス”、ね」
「なんというか、この時代に真っ向から抵抗しているような存在ですわね」
「それもそうね」
「伊達君、火ならこれをどうぞ」
カンモードのカンドロイドのプルタブを引き起こしタバコに火を灯す
「なんだよドクター、サービスいいじゃん」スパー
「ええ、今回の一件は非常に有意義でした」
真木は伊達のベルトを解除し懐にしまい、会場を後にする
「君にとっても、私にとっても…」
振り返りざまに伊達が見た、その言葉を発した真木の口元が歪み、目に紫の光が灯っていたのは気のせいだったのか、それとも…
「まぁ、なんで…も…いいや…」コテン
そのまま地面に倒れこみ、伊達は大鼾をかいて寝てしまった
「…なんかすごかったね、今の」
「そうですわね、色んな意味で」
観客席から一夏たちと成り行きを見守っていた鈴とセシリアは唖然としていた
「“男”で“仮面ライダー”で“プロレス”、ね」
「なんというか、この時代に真っ向から抵抗しているような存在ですわね」
「それもそうね」
477:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/25(土) 05:19:20.68:FcoG1LVs0 (9/10)
簪はタンカで運ばれ、医務室に向かっていた
楯無は付き添いでついて行ってる
「ねぇ、お姉ちゃん」
「何?どうかしたの?」
「さっきの伊達先生ね…なんか…」
「なんか竜さんみたいだった…」
「そう…」
(リューサン?中国人の知り合いでもいるのかしら)
こうして学園を揺るがし、二人の男を激動の誘った事件はようやく幕を閉じた
だがこの一件でバースの存在が学園中に知られてしまったのは言うまでもなく
これから起こる事件の足がけにすぎないのである
簪はタンカで運ばれ、医務室に向かっていた
楯無は付き添いでついて行ってる
「ねぇ、お姉ちゃん」
「何?どうかしたの?」
「さっきの伊達先生ね…なんか…」
「なんか竜さんみたいだった…」
「そう…」
(リューサン?中国人の知り合いでもいるのかしら)
こうして学園を揺るがし、二人の男を激動の誘った事件はようやく幕を閉じた
だがこの一件でバースの存在が学園中に知られてしまったのは言うまでもなく
これから起こる事件の足がけにすぎないのである
478:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/25(土) 05:20:29.36:FcoG1LVs0 (10/10)
>>1です、今回は短めでした
プロレス技を言葉で説明するのが難しいですね
精進せねば!
ではまた次回!
>>1です、今回は短めでした
プロレス技を言葉で説明するのが難しいですね
精進せねば!
ではまた次回!
479:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/02/25(土) 06:20:21.17:Rlsai9ZC0 (1/1)
乙です!
乙です!
480:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2012/02/25(土) 10:12:28.83:9ZIBtBmAO (1/1)
おつー
照井竜「」ガタッ
おつー
照井竜「」ガタッ
481:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/25(土) 11:23:31.31:cwFgXbPWo (1/1)
バースのライダーキックかっけぇ!おっつー
バースのライダーキックかっけぇ!おっつー
482:名無しNIPPER:2012/02/25(土) 22:19:29.15:DORtXvHDO (1/1)
スレチかもしれないんだが最近あちこちでIS原作の打ちきりについてよく聞くんだがとうとう公式発表あったの?
スレチかもしれないんだが最近あちこちでIS原作の打ちきりについてよく聞くんだがとうとう公式発表あったの?
483:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2012/02/26(日) 05:16:01.32:2k98JdOAO (1/1)
>>482ノーモア、仮面ライダー!!じゃなかったノーモア、その話題!
>>482ノーモア、仮面ライダー!!じゃなかったノーモア、その話題!
484:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/03/02(金) 17:51:45.35:h2y3pPcJ0 (1/1)
乙、面白かった。
乙、面白かった。
485:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県):2012/03/29(木) 00:29:03.12:0GyGhFnPo (1/1)
そろそろくるかな
そろそろくるかな
486:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:05:39.76:7x2uUVMh0 (1/24)
こんばんわ>>1です
にじファンの方で大幅な規制があってこの作品もむこうでやっていけなくなりまして
どうするか悩んだのですが、やはりこっちで進めていくことにしました
それではどぞ
こんばんわ>>1です
にじファンの方で大幅な規制があってこの作品もむこうでやっていけなくなりまして
どうするか悩んだのですが、やはりこっちで進めていくことにしました
それではどぞ
487:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:06:59.52:7x2uUVMh0 (2/24)
悲しみの素顔を冷たいマスクに隠して戦う戦士、仮面ライダー
この世界で知られているヒーローの名である
己の幸せを捨ててでも誰かのために戦う
その使命は世界の次元を越えて人々の間に浸透していたのである
普段一夏達の生活する世界にも仮面ライダーは存在する
仮面ライダーA(アクセル)
街と家族を守るため、熱血刑事 照井竜 が変身する紅き仮面ライダーだ
だがそれはフィクションの世界でのこと、本当に実在しているわけではない
そしてこの世界でも一人の仮面ライダーが産声をあげた
傷ついた少女を守るため男は戦い、勝ち抜いたのであった
悲しみの素顔を冷たいマスクに隠して戦う戦士、仮面ライダー
この世界で知られているヒーローの名である
己の幸せを捨ててでも誰かのために戦う
その使命は世界の次元を越えて人々の間に浸透していたのである
普段一夏達の生活する世界にも仮面ライダーは存在する
仮面ライダーA(アクセル)
街と家族を守るため、熱血刑事 照井竜 が変身する紅き仮面ライダーだ
だがそれはフィクションの世界でのこと、本当に実在しているわけではない
そしてこの世界でも一人の仮面ライダーが産声をあげた
傷ついた少女を守るため男は戦い、勝ち抜いたのであった
488:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:07:28.41:7x2uUVMh0 (3/24)
一夏は事の成り行きを見守っていた
主犯であるキーラは黒焦げのまま何やら喚きながら連行されていった
取り巻きの二人も「自分は巻き込まれただけ」と関与を否定していた
真実はどうかはわからないが二度とISに関わることはできなくなるそうだ
そして時刻は夜! 夕食時である
「なんだ…?あれ」
珍しく一人で食堂に向かっていた一夏の目の前には人だかりが出来ていた
その人だかりの先には…
一夏は事の成り行きを見守っていた
主犯であるキーラは黒焦げのまま何やら喚きながら連行されていった
取り巻きの二人も「自分は巻き込まれただけ」と関与を否定していた
真実はどうかはわからないが二度とISに関わることはできなくなるそうだ
そして時刻は夜! 夕食時である
「なんだ…?あれ」
珍しく一人で食堂に向かっていた一夏の目の前には人だかりが出来ていた
その人だかりの先には…
489:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:08:04.39:7x2uUVMh0 (4/24)
「もうっ、絶対安静って言われたじゃないですかぁっ」
「いいっていいって、怪我した本人が言うんだから問題ナッシング!」パクパクムシャムシャ
テーブルに並べられた五~十人前はあろうかという食事を食べている伊達と
それを止めている真耶である
伊達は上半身裸に包帯を巻き、その上から白衣を着込んでいる
周りの生徒たちはそれを見てクスクスと笑っている
「あ、お姉さ~ん。おでん定食もう一人前追加!」
「あいよ~」
ちなみにこの学園の食堂は生徒教師問わずセルフサービスである
注文を聞きに来ることも席まで持ってくることも本来ありえない
だが伊達は食堂のおばちゃん達をあえてお姉さんと呼ぶことで機嫌をよくしているのだ
こういうところはさすが伊達さん、というところだろうか
「もうっ、絶対安静って言われたじゃないですかぁっ」
「いいっていいって、怪我した本人が言うんだから問題ナッシング!」パクパクムシャムシャ
テーブルに並べられた五~十人前はあろうかという食事を食べている伊達と
それを止めている真耶である
伊達は上半身裸に包帯を巻き、その上から白衣を着込んでいる
周りの生徒たちはそれを見てクスクスと笑っている
「あ、お姉さ~ん。おでん定食もう一人前追加!」
「あいよ~」
ちなみにこの学園の食堂は生徒教師問わずセルフサービスである
注文を聞きに来ることも席まで持ってくることも本来ありえない
だが伊達は食堂のおばちゃん達をあえてお姉さんと呼ぶことで機嫌をよくしているのだ
こういうところはさすが伊達さん、というところだろうか
490:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:08:46.39:7x2uUVMh0 (5/24)
そうこうしている内に人だかりを割って真木が現れ、伊達の向いに座る
「失礼します、伊達君」
緊迫した空気が走る中…
「カレーライス、三人前下さい」
…カレーライスを注文したのだった
そうこうしている内に人だかりを割って真木が現れ、伊達の向いに座る
「失礼します、伊達君」
緊迫した空気が走る中…
「カレーライス、三人前下さい」
…カレーライスを注文したのだった
491:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:09:18.36:7x2uUVMh0 (6/24)
「ドクター撃たれたんだって?大丈夫なのかよ」ムシャムシャ
「君に心配してもらうようなことではありません」パクパク
人だかりも幾分か少なくなり、伊達と真木は会話しながら料理を口に運んでいた
「まぁ目の前にいるってことは大丈夫なんだろうけど」
ちなみに真耶は伊達の隣で椅子にすわり落ち込んでいた
「グスン、もういいです。聞いてくれなくても」
「ドクター撃たれたんだって?大丈夫なのかよ」ムシャムシャ
「君に心配してもらうようなことではありません」パクパク
人だかりも幾分か少なくなり、伊達と真木は会話しながら料理を口に運んでいた
「まぁ目の前にいるってことは大丈夫なんだろうけど」
ちなみに真耶は伊達の隣で椅子にすわり落ち込んでいた
「グスン、もういいです。聞いてくれなくても」
492:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:09:50.74:7x2uUVMh0 (7/24)
「君には色々と聞かなければいけないことがありますね、ベルトのことなど」
テーブルに並べられた料理をすっかり平らげた二人は食後のコーヒーを啜っていた
「ギクッ、まぁ言えないことはないけど、ゼッテー信じねぇだろぅなぁ」
「実はあの時さ…」
バタン、と音を立て生徒会長楯無が食堂に入ってきた
「一夏君!真木先生いる?あと伊達先生も!」
「どうしたんですか楯無さん、けっそう変えて…」
「二人だったら、奥の方に居ますよ」
「そ、ありがと」
「君には色々と聞かなければいけないことがありますね、ベルトのことなど」
テーブルに並べられた料理をすっかり平らげた二人は食後のコーヒーを啜っていた
「ギクッ、まぁ言えないことはないけど、ゼッテー信じねぇだろぅなぁ」
「実はあの時さ…」
バタン、と音を立て生徒会長楯無が食堂に入ってきた
「一夏君!真木先生いる?あと伊達先生も!」
「どうしたんですか楯無さん、けっそう変えて…」
「二人だったら、奥の方に居ますよ」
「そ、ありがと」
493:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:10:18.07:7x2uUVMh0 (8/24)
「おぉっ、生徒会長じゃん。なんか用?」
真木と話をしていた伊達が楯無に気づく
「あのね先生、落ち着いて聞いてくださいね」
「今回の事件で新開室への処遇が決まったんです」
この一言に真耶もピクンと起き上がる
「副所長キーラ・ボゥイスキー以下2名逮捕につき、新設工学技術開発室は無期限の活動停止」
「一週間以内に新規施設を開局させること、それが出来なければ」
「新開室開所から今日に至るまでの研究データ、資材の回収。もちろん今日のあの“仮面ライダー”ってのもね」
「こんな無理難題押し付けてきて、学園の上層部も相当焦ってるみたいだわ」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」(゜д゜)ポカーン
「おぉっ、生徒会長じゃん。なんか用?」
真木と話をしていた伊達が楯無に気づく
「あのね先生、落ち着いて聞いてくださいね」
「今回の事件で新開室への処遇が決まったんです」
この一言に真耶もピクンと起き上がる
「副所長キーラ・ボゥイスキー以下2名逮捕につき、新設工学技術開発室は無期限の活動停止」
「一週間以内に新規施設を開局させること、それが出来なければ」
「新開室開所から今日に至るまでの研究データ、資材の回収。もちろん今日のあの“仮面ライダー”ってのもね」
「こんな無理難題押し付けてきて、学園の上層部も相当焦ってるみたいだわ」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」(゜д゜)ポカーン
494:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:10:50.25:7x2uUVMh0 (9/24)
まるで人事の様な顔の伊達と真木
「つまりどうしろってこと?」
「早い話が研究所を建て直せってこと!」
「人数的な面でね」
半ば呆れるように楯無は告げる
「ふらりとやってきていきなり所長やってるんですから真木先生、お知り合いの方とかいるんでしょ」プン
真耶の少し拗ねた口調の問いかけを、伊達は笑って受け流す
「ハハハハ、ダメダメ、ドクター社交性ゼロだもん」
「ドクターもちょっとは言ってやれよ」
「ステーキ、もう一人前下さい」モグモグ
「ってオイ!」
まるで人事の様な顔の伊達と真木
「つまりどうしろってこと?」
「早い話が研究所を建て直せってこと!」
「人数的な面でね」
半ば呆れるように楯無は告げる
「ふらりとやってきていきなり所長やってるんですから真木先生、お知り合いの方とかいるんでしょ」プン
真耶の少し拗ねた口調の問いかけを、伊達は笑って受け流す
「ハハハハ、ダメダメ、ドクター社交性ゼロだもん」
「ドクターもちょっとは言ってやれよ」
「ステーキ、もう一人前下さい」モグモグ
「ってオイ!」
495:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:11:51.64:7x2uUVMh0 (10/24)
口いっぱいに食べ物を放り込んでいた真木に伊達は思わずツッコむ
「ったく、ちゃんと耳聞こえてんのか?ていうかまだ体大丈夫じゃないんじゃ・・・」
確かに真木の耳に伊達の声は聞き通りにくかった
だがそれは体の不調ではなくむしろ逆の理由であることなど、伊達には知る由もなかった
「と~に~か~く!なんとかしないと全部持ってかれちゃいますよ」
「形だけでも立て直さないと」
口いっぱいに食べ物を放り込んでいた真木に伊達は思わずツッコむ
「ったく、ちゃんと耳聞こえてんのか?ていうかまだ体大丈夫じゃないんじゃ・・・」
確かに真木の耳に伊達の声は聞き通りにくかった
だがそれは体の不調ではなくむしろ逆の理由であることなど、伊達には知る由もなかった
「と~に~か~く!なんとかしないと全部持ってかれちゃいますよ」
「形だけでも立て直さないと」
496:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:12:34.47:7x2uUVMh0 (11/24)
一段落ついて机には伊達と真木、真耶と楯無が向かい合って座っていた
真耶は必死になって説得しているが伊達は今度はなぜかうつむいてブツブツ言っている
「真木先生が知り合い…いるのかどうか分からないけど、それを引っ張ってくるって言っても」
「この学園に入る手続きとかで絶対手間がかかるから、効果を出せるとは考えにくいわね」
「私は一人で構いません」
「ちょっと黙っててね、真木先生は」
「真木先生と伊達先生、これで二人だから元の四人まで後二人ね」
「山田先生、入ってあげたら?」
「えぇ、私ですか!たしかに男の人と仕事するのはそれはそれで魅力的ですが...キャー」(*´∀`*)
一人で妄想している真耶だが、振り下ろされた出席簿により現実に引き戻されることになった
一段落ついて机には伊達と真木、真耶と楯無が向かい合って座っていた
真耶は必死になって説得しているが伊達は今度はなぜかうつむいてブツブツ言っている
「真木先生が知り合い…いるのかどうか分からないけど、それを引っ張ってくるって言っても」
「この学園に入る手続きとかで絶対手間がかかるから、効果を出せるとは考えにくいわね」
「私は一人で構いません」
「ちょっと黙っててね、真木先生は」
「真木先生と伊達先生、これで二人だから元の四人まで後二人ね」
「山田先生、入ってあげたら?」
「えぇ、私ですか!たしかに男の人と仕事するのはそれはそれで魅力的ですが...キャー」(*´∀`*)
一人で妄想している真耶だが、振り下ろされた出席簿により現実に引き戻されることになった
497:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:13:03.75:7x2uUVMh0 (12/24)
バシンッ
「勝手なことをいうな、貴方は一組の副担任だろう」
「更式も無責任な事を言うな」
「い、いたいです…」
「千冬ね(バシンッ)お、織斑先生、もういいんですか?事後処理とか」
「あらかたカタはついた」
「それより真木、伊達両名に会いたいと言って来た方がいてな」
「本来ならちゃんとした部屋にお迎えするのだが、向こうの厚意でこの食堂でいいということになった」
「・・・・・・・・」
千冬の口ぶりから相手はそれなりに位の高い人間だと推測できる
だが、どうにも好意的な感情は感じ取れず、どこか厄介ごとのように感じているような様子が伺える
バシンッ
「勝手なことをいうな、貴方は一組の副担任だろう」
「更式も無責任な事を言うな」
「い、いたいです…」
「千冬ね(バシンッ)お、織斑先生、もういいんですか?事後処理とか」
「あらかたカタはついた」
「それより真木、伊達両名に会いたいと言って来た方がいてな」
「本来ならちゃんとした部屋にお迎えするのだが、向こうの厚意でこの食堂でいいということになった」
「・・・・・・・・」
千冬の口ぶりから相手はそれなりに位の高い人間だと推測できる
だが、どうにも好意的な感情は感じ取れず、どこか厄介ごとのように感じているような様子が伺える
498:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:13:40.66:7x2uUVMh0 (13/24)
「なんだか話がどんどん大きくなっていっているな」
「箒、来てたのか」
「ISに匹敵するような兵器だからな、周りも放っておけないのだろうな」
「束さんが見たらなんて言うかな」
「『仮面ライダー!友達になるなる!』なんて言ったりして」
「姉さんの話はいい、きっとロクでもないことしかしないだろうからな」
「相変わらずだな、箒も」
「フン」
そして、急展開を告げるように電子音が鳴った
「なんだか話がどんどん大きくなっていっているな」
「箒、来てたのか」
「ISに匹敵するような兵器だからな、周りも放っておけないのだろうな」
「束さんが見たらなんて言うかな」
「『仮面ライダー!友達になるなる!』なんて言ったりして」
「姉さんの話はいい、きっとロクでもないことしかしないだろうからな」
「相変わらずだな、箒も」
「フン」
そして、急展開を告げるように電子音が鳴った
499:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:14:28.45:7x2uUVMh0 (14/24)
PiPiPi
「はい。…そうですか…、わかりました、通して下さい」
「もう来られるそうだ」
そしてしばらく経って
厳つい顔のスーツを着た男が用心棒と思しき黒服数名を引き連れ食堂を訪れてきた
「山田先生、あの人って…」
「確か大銀工廠の…」
現れた大銀と呼ばれる男、本名を大銀 賀丈
戦前から続く兵器会社の社長である
「オラァ、女子供は退いとかんかい!」
「社長、こちらへ」
黒服の一人が乱暴に真耶と楯無を退かせ
大銀を座らせる
PiPiPi
「はい。…そうですか…、わかりました、通して下さい」
「もう来られるそうだ」
そしてしばらく経って
厳つい顔のスーツを着た男が用心棒と思しき黒服数名を引き連れ食堂を訪れてきた
「山田先生、あの人って…」
「確か大銀工廠の…」
現れた大銀と呼ばれる男、本名を大銀 賀丈
戦前から続く兵器会社の社長である
「オラァ、女子供は退いとかんかい!」
「社長、こちらへ」
黒服の一人が乱暴に真耶と楯無を退かせ
大銀を座らせる
500:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:14:54.52:7x2uUVMh0 (15/24)
「いやいやどうも、私は大銀。会社の社長をやっていましてね」
「今日も来賓として見させていただいてましてねぇ。いやぁすごかったですねぇ」
「世界最強の兵器と言われるISをああも簡単にのしてしまうなんて、胸がスカッとしましたわ!ハッハッハ」
高笑いする大銀に食堂内の空気が重くなる
当然である、ISを軽視して馬鹿にする、それはつまり女性を馬鹿にしている事と同義であるからだ
相変わらず俯きっぱなしの伊達と黙って聞いている真木はあまり興味がないようである
「おお、そうだ!話を本題に戻さないと」
「真木博士でしたな、聞いたところあんたさんの研究室無くなるそうで」
大銀は目をギラつかせ机にアタッシュケースから取り出したファイルを置く
「話っちゅうんは他でもない」
「あんたさんら二人にぜひとも私らの会社に来て欲しいんですわ」
大銀の交渉に周囲にはますます不穏な空気が漂う
「いやいやどうも、私は大銀。会社の社長をやっていましてね」
「今日も来賓として見させていただいてましてねぇ。いやぁすごかったですねぇ」
「世界最強の兵器と言われるISをああも簡単にのしてしまうなんて、胸がスカッとしましたわ!ハッハッハ」
高笑いする大銀に食堂内の空気が重くなる
当然である、ISを軽視して馬鹿にする、それはつまり女性を馬鹿にしている事と同義であるからだ
相変わらず俯きっぱなしの伊達と黙って聞いている真木はあまり興味がないようである
「おお、そうだ!話を本題に戻さないと」
「真木博士でしたな、聞いたところあんたさんの研究室無くなるそうで」
大銀は目をギラつかせ机にアタッシュケースから取り出したファイルを置く
「話っちゅうんは他でもない」
「あんたさんら二人にぜひとも私らの会社に来て欲しいんですわ」
大銀の交渉に周囲にはますます不穏な空気が漂う
501:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:15:27.74:7x2uUVMh0 (16/24)
「私らの会社は軍需産業でのし上がって来た会社なんですが」
「ISにはこれまで関わらんようにしてたんですわ、何でか分かりまっか?」
「この世に男と生まれたからには、女に媚びるような真似は死んでもでけん」
「そういう一貫したポリシーがありましてな」
「よく言うわよ、誰も相手にしてないだけなのに」
「しッ、ダメですよ更識さん」
「私らの会社に来ていただけるなら必要なもの何でも用意させてもらいますで」
「何でも言うて下さいな」
「何でも?」
真木の問いに合わせ肩の人形も大銀の方を向く
「へぇ、何でも。資材でも資金でも、好きなだけ言うて下さい」
表向きは年明けに赴任してきた真木と伊達
まさかこんなに早くここを去る事になるとは誰が予想できただろうか
「私らの会社は軍需産業でのし上がって来た会社なんですが」
「ISにはこれまで関わらんようにしてたんですわ、何でか分かりまっか?」
「この世に男と生まれたからには、女に媚びるような真似は死んでもでけん」
「そういう一貫したポリシーがありましてな」
「よく言うわよ、誰も相手にしてないだけなのに」
「しッ、ダメですよ更識さん」
「私らの会社に来ていただけるなら必要なもの何でも用意させてもらいますで」
「何でも言うて下さいな」
「何でも?」
真木の問いに合わせ肩の人形も大銀の方を向く
「へぇ、何でも。資材でも資金でも、好きなだけ言うて下さい」
表向きは年明けに赴任してきた真木と伊達
まさかこんなに早くここを去る事になるとは誰が予想できただろうか
502:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:16:28.11:7x2uUVMh0 (17/24)
だが
「その話、乗らないと言ったら?」
真木の返答は予想外のものであった
「何でですねん、断る要素なんてどこもおまへんやろ」
「まだ何か足りんもんでもあるんですか」
「カネでもオンナでも好きなように用意させてもらいますさかいナンボでも言うて言うて下さいて」
「その代わりに今日見せていただいたアレをウチで作らせてもらいたいだけですねん」
「な、悪い話やおまへんやろ、バカな女が蔓延っとるこの社会をキレイにしましょうや」
休むまもなく大銀の口から誘い文句が運ばれてくる
が、それを間近で聞いている女生徒及び教員がいい顔をしているはずはなかった
そしてそれはこの学園に通う一夏も同じであった
「好き勝手言いやがって、俺ちょっと言ってくる」
「待て織斑、全く私の周りはなぜこうも直情的な人間ばかりなんだ?」
「もうすこし様子を見てみるんだ」
だが
「その話、乗らないと言ったら?」
真木の返答は予想外のものであった
「何でですねん、断る要素なんてどこもおまへんやろ」
「まだ何か足りんもんでもあるんですか」
「カネでもオンナでも好きなように用意させてもらいますさかいナンボでも言うて言うて下さいて」
「その代わりに今日見せていただいたアレをウチで作らせてもらいたいだけですねん」
「な、悪い話やおまへんやろ、バカな女が蔓延っとるこの社会をキレイにしましょうや」
休むまもなく大銀の口から誘い文句が運ばれてくる
が、それを間近で聞いている女生徒及び教員がいい顔をしているはずはなかった
そしてそれはこの学園に通う一夏も同じであった
「好き勝手言いやがって、俺ちょっと言ってくる」
「待て織斑、全く私の周りはなぜこうも直情的な人間ばかりなんだ?」
「もうすこし様子を見てみるんだ」
503:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:16:58.75:7x2uUVMh0 (18/24)
一夏を止める千冬
憤る一夏の傍に箒が駆け寄る
「対応によっては行動に出るということですか」
「とりあえずは様子見ということだ、何度も言わすな」
大銀は話の相手を真木から伊達に変える
「・・・・・・・・・・・・」
「あんさんもこんなところで乳臭いガキの相手なんかしんどいだけでっしゃろ」
「そんな汚いカッコせんでも、欲しいモン何でも用意させてもらいますよって」
「・・・・・・・・・・・・」
「何とか言ってくださいや、無口な方でんなぁ」
「・・・・・・・・・・・・」
「あんた、ええ加減にしなはれや」
「私もそろそろ我慢できませんで」
「・・・・・・・・・・せぇ」
一夏を止める千冬
憤る一夏の傍に箒が駆け寄る
「対応によっては行動に出るということですか」
「とりあえずは様子見ということだ、何度も言わすな」
大銀は話の相手を真木から伊達に変える
「・・・・・・・・・・・・」
「あんさんもこんなところで乳臭いガキの相手なんかしんどいだけでっしゃろ」
「そんな汚いカッコせんでも、欲しいモン何でも用意させてもらいますよって」
「・・・・・・・・・・・・」
「何とか言ってくださいや、無口な方でんなぁ」
「・・・・・・・・・・・・」
「あんた、ええ加減にしなはれや」
「私もそろそろ我慢できませんで」
「・・・・・・・・・・せぇ」
504:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:17:29.51:7x2uUVMh0 (19/24)
「…は?」
「うるせぇ~! 人がイライラしてるのに低い声で横からガヤガヤ煩いっつってんだよ」
やっと伊達が喋ったかと思ったら今度はいきなり怒り出した
「テメェゴルァ、社長に対して何て口の聞き方じゃ」
黒服の一人が伊達につかみ掛かる
「どいつもこいつも、俺をイラつかせんなぁ」
怒りのままに伊達は相手の襟首をつかみ体落としと払い腰をあわせたような『山嵐』をキめた
「ドヘゥ」
黒服は投げ飛ばされ、動かなくなってしまった
「…は?」
「うるせぇ~! 人がイライラしてるのに低い声で横からガヤガヤ煩いっつってんだよ」
やっと伊達が喋ったかと思ったら今度はいきなり怒り出した
「テメェゴルァ、社長に対して何て口の聞き方じゃ」
黒服の一人が伊達につかみ掛かる
「どいつもこいつも、俺をイラつかせんなぁ」
怒りのままに伊達は相手の襟首をつかみ体落としと払い腰をあわせたような『山嵐』をキめた
「ドヘゥ」
黒服は投げ飛ばされ、動かなくなってしまった
505:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:18:06.04:7x2uUVMh0 (20/24)
「クソッ、おどれら下手に出たったら偉そうにしやがって」
「おどれらなんぞこっちから願い下げじゃドアホ」
「フー フー 」
「いつか後悔させたるさかいの、楽しみにしとれや」
肩で息を切る伊達に対し大銀は黒服を集め足音を荒げ食堂を後にする
よく見ると食堂の外に様々な機関のエージェントがこちらを観察しているようだが
大銀が帰っていったのを見て引き上げようとしているようだ
あわよくば大銀より良い条件を出して引き抜くつもりだったのだろうか
パチパチパチパチ
周りからは拍手が起こり伊達を包む
「伊達君、君がああいう形で追い返すとは予想外でした」
「ここを出るという意味ではスムーズに行くとは思っていたのですが、案外直情的というか短気というか」
「うるせぇ!」ブンッ
「ヒィッ」シュッ
何故か真木にまで振りかぶった伊達の拳に真木は慌てて回避を取る
その速度たるや両目の紫の光が帯になって残るほどであった
「クソッ、おどれら下手に出たったら偉そうにしやがって」
「おどれらなんぞこっちから願い下げじゃドアホ」
「フー フー 」
「いつか後悔させたるさかいの、楽しみにしとれや」
肩で息を切る伊達に対し大銀は黒服を集め足音を荒げ食堂を後にする
よく見ると食堂の外に様々な機関のエージェントがこちらを観察しているようだが
大銀が帰っていったのを見て引き上げようとしているようだ
あわよくば大銀より良い条件を出して引き抜くつもりだったのだろうか
パチパチパチパチ
周りからは拍手が起こり伊達を包む
「伊達君、君がああいう形で追い返すとは予想外でした」
「ここを出るという意味ではスムーズに行くとは思っていたのですが、案外直情的というか短気というか」
「うるせぇ!」ブンッ
「ヒィッ」シュッ
何故か真木にまで振りかぶった伊達の拳に真木は慌てて回避を取る
その速度たるや両目の紫の光が帯になって残るほどであった
506:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:18:31.71:7x2uUVMh0 (21/24)
「黙ってろ!俺は今イラつい…お!」
憤怒に顔を歪ませていた伊達の顔からまるで皺が抜けたかのように怒気が消え去り
落ち着かない雰囲気がなくなった
そしておもむろに空になったコーヒーカップを取り出し
モゴモゴ
「………ペッ」
カランコロン
伊達が吐き出したもの、それは折れた歯だった
「歯ぁ!?」
周りで見ていた一夏も思わず声を漏らすほどであった
「いやぁ~、奥歯がグラグラしてたんだけど、取れそうで取れなかったモンで」
「メシ食い終わった後もイライラしっぱなしで何の話してんのか全然頭入んなくってさ」
「しっかし、ほんとスッキリしたわ。ハハハハ」
緊迫していた周囲から安堵の息が漏れる
「黙ってろ!俺は今イラつい…お!」
憤怒に顔を歪ませていた伊達の顔からまるで皺が抜けたかのように怒気が消え去り
落ち着かない雰囲気がなくなった
そしておもむろに空になったコーヒーカップを取り出し
モゴモゴ
「………ペッ」
カランコロン
伊達が吐き出したもの、それは折れた歯だった
「歯ぁ!?」
周りで見ていた一夏も思わず声を漏らすほどであった
「いやぁ~、奥歯がグラグラしてたんだけど、取れそうで取れなかったモンで」
「メシ食い終わった後もイライラしっぱなしで何の話してんのか全然頭入んなくってさ」
「しっかし、ほんとスッキリしたわ。ハハハハ」
緊迫していた周囲から安堵の息が漏れる
507:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:18:57.40:7x2uUVMh0 (22/24)
「ところでさっきのオッサン何言ってたの?」
「口くさかったことしか記憶にないんだわ」
「本当に何も覚えていないのか?」
思わず眉をへの字にした千冬も加わっての立ち話になる
「あぁ、これっぽっちも」
「そうか」
「…フッ、フフフッ、アハハハ」
今度は千冬が笑い出してしまった
それに釣られて食堂中から笑い声があふれ出す
「…?俺の歯が抜けたのがそんなに面白いのか?」
「もういいですよ伊達君、今日のところは引き上げましょう」
「君もお疲れでしょうし、ここに来る前に岩下先生に断りを入れておきました」
「ところでさっきのオッサン何言ってたの?」
「口くさかったことしか記憶にないんだわ」
「本当に何も覚えていないのか?」
思わず眉をへの字にした千冬も加わっての立ち話になる
「あぁ、これっぽっちも」
「そうか」
「…フッ、フフフッ、アハハハ」
今度は千冬が笑い出してしまった
それに釣られて食堂中から笑い声があふれ出す
「…?俺の歯が抜けたのがそんなに面白いのか?」
「もういいですよ伊達君、今日のところは引き上げましょう」
「君もお疲れでしょうし、ここに来る前に岩下先生に断りを入れておきました」
508:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:19:23.14:7x2uUVMh0 (23/24)
「そう?じゃ俺帰るわ」
「そんじゃお休み~」
「「「おやすみなさ~い」」」
食堂からの声を浴びて伊達は食堂をあとにする
「さて、それでは私も」
「待て」
真木の腕をつかんだのは千冬だった
「言ったはずだ、ちゃんと話を聞かせてもらうと」
「あの男より貴方の方が詳しく話してくれそうだしな」
「・・・・・・・・・」
それぞれの思惑を抱え、長い一日がこうして終わろうとしていた
IS学園を巡るバースの物語はまだ始まったばかり
「そう?じゃ俺帰るわ」
「そんじゃお休み~」
「「「おやすみなさ~い」」」
食堂からの声を浴びて伊達は食堂をあとにする
「さて、それでは私も」
「待て」
真木の腕をつかんだのは千冬だった
「言ったはずだ、ちゃんと話を聞かせてもらうと」
「あの男より貴方の方が詳しく話してくれそうだしな」
「・・・・・・・・・」
それぞれの思惑を抱え、長い一日がこうして終わろうとしていた
IS学園を巡るバースの物語はまだ始まったばかり
509:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 02:23:24.90:7x2uUVMh0 (24/24)
>>1です、少し裏話を
今回登場させた大銀なんですが、当初はエージェント風のスカウトマンを考えていたんですが
クロヒョウ2にハマったおかげで二岡組の組長っぽいキャラクターになってしまいました
後、話を全然聞いてなかった伊達さんのくだりは、伊達さんもまじめに話を聞いていたら全体の進み具合がますます中だるみになりそうだなと思って歯を折ってもらいました
戦闘中のダメージです
それではこの辺で、次回もお楽しみに
>>1です、少し裏話を
今回登場させた大銀なんですが、当初はエージェント風のスカウトマンを考えていたんですが
クロヒョウ2にハマったおかげで二岡組の組長っぽいキャラクターになってしまいました
後、話を全然聞いてなかった伊達さんのくだりは、伊達さんもまじめに話を聞いていたら全体の進み具合がますます中だるみになりそうだなと思って歯を折ってもらいました
戦闘中のダメージです
それではこの辺で、次回もお楽しみに
510:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県):2012/04/06(金) 08:39:51.22:lE7+JuSJ0 (1/1)
おつおつ!
人少ないっぽいけど次回も楽しみにしてるんだからね
おつおつ!
人少ないっぽいけど次回も楽しみにしてるんだからね
511:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/04/06(金) 14:34:55.70:EwO5HO6No (1/1)
おっつー!
待ってるんだからね///
おっつー!
待ってるんだからね///
512:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/07(土) 10:47:38.06:eSkTs9RS0 (1/1)
>>1乙
続きを書かなかったら承知しないんだからね///
バカァ…
>>1乙
続きを書かなかったら承知しないんだからね///
バカァ…
513:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県):2012/05/01(火) 15:52:15.67:lDddmTa2o (1/1)
まってる
まってる
514:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/05/03(木) 00:10:10.35:CaXI3ozR0 (1/1)
そろそろ一ヶ月か...
そろそろ一ヶ月か...
515:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/13(日) 17:44:27.46:3WpOIjgKo (1/1)
地の文や説明が少ないのに、会話文が連続するので
どのキャラがどのセリフを発してるのかわかりづらいです
地の文や説明が少ないのに、会話文が連続するので
どのキャラがどのセリフを発してるのかわかりづらいです
516:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県):2012/05/22(火) 23:16:04.26:puwwlvrQ0 (1/1)
私、待~つ~わ。
私、待~つ~わ。
517:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/06/01(金) 16:37:36.33:nn6OrwF70 (1/1)
いつまでも待~つ~わ
いつまでも待~つ~わ
518:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2012/06/04(月) 18:04:10.82:patorvtc0 (1/1)
マツわ
マツわ
519:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/06/07(木) 01:39:57.07:AtIzt4XK0 (1/1)
こんばんわ>>1です
長い間留守にしていてすいません
早くて明日か明後日には更新させていただきます
待たせて申し訳ないです
こんばんわ>>1です
長い間留守にしていてすいません
早くて明日か明後日には更新させていただきます
待たせて申し訳ないです
520:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/06/08(金) 23:36:57.12:h9P/F4Cho (1/1)
キター!
キター!
521:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2012/06/10(日) 14:31:05.09:9M+SjEo70 (1/1)
マダー?
マダー?
522:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/06/19(火) 05:39:14.00:QrwLmKA+o (1/1)
早くて明日か明後日…
から1週間
早くて明日か明後日…
から1週間
523:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2012/06/19(火) 19:32:05.56:sMbK/+Hzo (1/1)
まぁあくまで「早くて」だしもう少し待ってみようぜ
せっかく生存報告までしてくれてるんだし
まぁあくまで「早くて」だしもう少し待ってみようぜ
せっかく生存報告までしてくれてるんだし
524:名無し:2012/06/27(水) 03:50:34.66:Ux4q9exIO (1/1)
おもしろいよ
ドクターいいね
おもしろいよ
ドクターいいね
525:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県):2012/06/27(水) 22:55:57.70:wOhuxPvEo (1/1)
メタルヒーローチックなバースのデザイン好きだな
目が発光するところとか
メタルヒーローチックなバースのデザイン好きだな
目が発光するところとか
526:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 09:59:04.23:VGbT4acDO (1/1)
まだか
まだか
527:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 10:01:42.11:IipIIkxUo (1/1)
>>526
ageんなカス
>>526
ageんなカス
528:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/07/30(月) 18:30:34.65:mZz+xVKM0 (1/1)
>>526期待しちまったじゃねえか
>>526期待しちまったじゃねえか
529:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2012/07/31(火) 08:09:43.66:alV2DuJ70 (1/1)
う、羽毛
う、羽毛
530:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/11(土) 14:23:52.30:BpVv/v+80 (1/1)
スレ違いかもしれんのだがここの人たち的に放課後バトルフィールドってどうなの?
密林のレビューみるかぎりぼろ糞だけど
スレ違いかもしれんのだがここの人たち的に放課後バトルフィールドってどうなの?
密林のレビューみるかぎりぼろ糞だけど
531:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2012/09/04(火) 11:24:35.74:M6Wx229H0 (1/1)
>>530
買う気どころか読む気にもならん。
>>530
買う気どころか読む気にもならん。
532:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/09/08(土) 01:32:16.62:MM1Tc76Yo (1/1)
まだかな
まだかな
533:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2012/09/08(土) 23:48:09.46:Bzxk/It5o (1/2)
16日で三カ月だからHTML化か・・・残念だけどもう終わりっぽいの
16日で三カ月だからHTML化か・・・残念だけどもう終わりっぽいの
534:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2012/09/08(土) 23:48:42.74:Bzxk/It5o (2/2)
間違えた7日か
間違えた7日か
535:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県):2012/09/25(火) 22:01:32.33:wpJhquKQo (1/1)
もうおちる
もうおちる
コメント 0