1ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 18:24:58.47AVjybmng0 (1/15)


前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300849528/


1スレ目から見てくれた人は超ありがとう
いきなりこのスレを開いてくれた人は初めまして。

ニュです。

このSSには多少エロシーンや精神的にBADな点がありますが、最終的には後味の良い作品にしたいと思ってます。

大変未熟極まりない自分ですが、楽しんで行って下さい。

*一部、作者の趣味でキャラや道具、地名にクトゥルフ神話やアーサー王物語が絡んで来ますのでそちらを探すのも面白いかと


2ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 18:25:32.42AVjybmng0 (2/15)

登場人物


主人公:ヒトデ(本名 アーサー・ペンドラゴン)
年齢:19
身長:178
黒髪:ツンツン(FF7のクラウド風)

幼い頃に女王と何かあり、酷く怯えていた。
世界に4人しかいない『戦闘に勝利すると強くなる』能力の持ち主で、色々と謎な主人公
ルリと数分だけ結婚した


ヒロイン:青髪(本名 猿飛・ルリ)
年齢:19
身長:163
青髪:蒼星石の髪が少し伸びた感じ

実質ヒトデの元妻で、幼なじみ。
ワイヤーを使った戦法が得意でヤンデレ。
現在ヒトデの為にある召喚魔法を使って行方不明。


主人公2:カデシュ(本名 カデシュ・スカー・チェインハート)
年齢:349
身長:187
水銀髪:サラサラショート

112年前までは竜王として君臨していた魔王?
他にも仲間や、『あのお方』と呼ばれる者に仕えていたりした。
スカーの為なら敵を皆殺しにする位の覚悟がある。
女王と知り合い。


ヒロイン2:スカー(本名 スカーレット・ロックハート)
年齢:82
身長:185
黒髪:ロング

57年間奴隷や肉奴隷として生きたハーフエルフ。
その影響で女としての心を閉ざしたが現在カデシュの能力で女の子に近づいてきた
スカーのエルフ達特有の『足枷』は『完全記憶』な為、見た映像は全て覚えている。
……ヒロイン勢で一番可哀想な娘




3ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 18:26:01.85AVjybmng0 (3/15)

サブ主人公:シオン(本名 シオン・アーチャー)
年齢:17
身長:177
金髪:ツンツン(FF7のクラウド風)

ルシフェルの屋敷に仕えている執事長の一族7代目。
クズだらけの屋敷にいながらも、そこが自分の世界だと諦めている青年。
シルバの影響で少しずつ明るい思考になってきた。


サブヒロイン:シルバ(本名 シルバ・ラヴクラフト)
年齢:93
身長:168
銀髪:ロング?

魔導海賊団の第二師団団長でありハーフエルフ。
12年前まではルシフェルや金髪男?達に何かされていたらしい。
『足枷』は『吸血鬼の呪い』で、現在の残り寿命は一週間。


メインキャラ:女王(本名 アリス・????)
年齢:34
身長:170
金髪:ロング

12年前ヒトデと何かしらの因縁がある戦闘狂の女王様。
カデシュや幼女、ロイ達と親しい仲にある。
何か他にも目的があったらしいが………


メインキャラ:姫(本名 リリス・????)
年齢:17
身長:168
金髪:ロング

実力だけならスカーに匹敵するさすがは女王の娘。
外の事をあまり知らないだけにヒトデに凄まじい信頼感を持っている。


4ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 18:26:29.56AVjybmng0 (4/15)

メインキャラ:幼女(本名 ????・スカー・チェインハート)
年齢:118
身長:120~167
金髪:ロング

色々謎だらけだけどカデシュの妹。
女王と知り合いだったりスカーやヒトデの事を知っていた。
ロイとは常にラブラブ


メインキャラ:ロリ太(本名 ロイ・????)
年齢:66
身長:120~174
銀髪:ツンツン

2mの刀を使う剣士。
女王やカデシュと知り合いで、幼女の恋人。
かつてはとある大陸で名を轟かせていたらしいが………


メインキャラ:ルシフェル(本名 ルシフェル・エルト)
年齢:67
身長:177
白髪:オールバック

12年前までシルバやレン、スカーを『痛めつけるなどの拷問』をしていた狂人。
現在はギルガメス達と何か計画していて、体内には『宝玉』や『魔蟲』と呼ばれる何かを持っている。
どうやら『魔蟲』の出現には驚きを隠せない理由があるらしい


メインキャラ:ギルガメス(あだ名はロン毛?だった男)
年齢:30
身長:180
茶髪:ロン毛

4人組の中でリーダーっぽい存在。
だが何かとかませ犬臭がする。
スカーに散々酷い行為をしてきたようだ。


5ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 18:27:03.71AVjybmng0 (5/15)

メインキャラ:金髪男?
身長:177
年齢:??
金髪:ツンツン(FF7のクラウド風)

4人組の1人、ルシフェルとは旧知の仲らしい。
その眼には『先読み』と呼ばれる能力があるらしい。
調教して手懐けるのが上手い。


メインキャラ:女?(あだ名は鎧男4だった)
身長:??
年齢:??
?髪:??

快楽狂いで、ギルガメス同様スカーに酷い行為をしてきた男。
変身能力があるらしい。
最近は女性に変身して犯されたり犯したりするのにハマっている


メインキャラ:あのお方




カデシュや幼女が仕えていた人物。
その信用や噂からしてかなり人徳があったと言える。
容姿のヒントは『スパイス』


6ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 18:30:48.75AVjybmng0 (6/15)

前回までのあらすじ


ヒトデサイド・第一部&第二部前編

王城に忍び込んだ『ヒトデ』のNo5、ヒトデは姫と出会う。

数日後、ヒトデはルリの元婚約者だったと語る宮本と戦いそこで自身の名前を、史上最悪の一族であるペンドラゴンの名がつく『アーサー・ペンドラゴン』と明かす。


それから数日後、舞踏会にて女王と12年前の因縁に決着をつけるべく戦ったが完敗。
その後の女王と幼女の会話でヒトデの幼なじみ、ルリはヒトデの恐怖の根源が女王と知り殺害を決意。

現在、ルリはとある魔法の影響で行方不明。ヒトデは女王に敗北した後忍組総本部で修行。
そこでヒトデはルリが行方不明なのと、各地で藍色の髪でルリの顔をした女が妖刀を集めているのを聞く。



カデシュサイド・第一部・第二部前編・後編

魔導海賊団を束ねる男のエルフ、カデシュは舞踏会の襲撃の夜スカーの夢を見た。

そこでカデシュはスカーも救うべき人間だと決意し、自身の持つ『心の扉を開く能力』でスカーの心の闇を消す事にする。
しかしスカーの心が生み出した『裏世界』は現実の表世界にも影響を及ぼすのがわかった。

カデシュは更にスカーに特別な感情を抱くと同時に、自身が人間に近づく鍵だと考える。

そんなある日、魔導海賊団の仲間であるシルバが『足枷』の影響で体調を崩しているのを知った。
だがその翌日、薬を買いに行ったシルバはたまたま会ってしまったルシフェルに見つかり敗北。

現在はルシフェルの屋敷にて幽閉されている。

しかしそのルシフェルの屋敷では猟奇事件が起きていた。
ルシフェルの屋敷に勤める執事長、シオンはその事件や自身の父親、周りの環境に嫌悪感を抱きながらも、
ルシフェルに連れて来られたシルバを優しく看病している。

そのシオンの友人であり執事の青年、ミーシャはシルバに突然警告しに来ていた。

↑今このへん


7ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 18:36:16.27AVjybmng0 (7/15)

作品内用語


ペンドラゴン一族

代々超人的な力を使って人々を苦しめて来た一族。
その超人的な力の秘密は近親相姦によって純血を保って来た事だった。
特に先ヶ代からが酷かったらしい。


コレぐらいかな、後わからない部分は質問してくれぃ

では前スレの>>982から


8VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/27(水) 18:56:43.29dfTMYwtE0 (1/2)

新スレ一番乗り!
>>1おめでとう!


9ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 19:03:34.03AVjybmng0 (8/15)






━━━シルバの部屋━━━


シルバ「………ごちそうさまでした」

シオン「ん、ちゃんと食べきったッスね」カチャカチャ

シルバ「………」ウトウト


シオン「……」じー

シルバ「………」バサッ

もぞもぞっ

シオン(かわいい……)


10ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 19:11:38.31AVjybmng0 (9/15)

シオン「でも、ダメッスよー?」ゆさゆさ

シルバ「………んぅ?」もぞっ

シオン「ほら、ちゃんと風呂入るッス!」

シルバ「………」コクン


フラフラ


シオン「……ん?」ぴくっ

シルバ「?」フラフラ

シオン「……右足、大分治ってるッスね」

シルバ「………」コクン

シオン(ひょっとしてエルフかな…でなければ有り得ない速度だし)スタスタ


バッ


シルバ「!」

シオン「でも俺が運ぶから歩かなくて平気だぞ?」ギュッ

シルバ(………お姫様抱っこ)コクン


11VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/27(水) 19:13:00.20SuERxlzDO (1/1)

スレ立て乙


12ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 19:26:57.00AVjybmng0 (10/15)






━━━メイド寮・前━━━


シオン「ん?」スタスタ

シルバ「………どうしたの」

シオン「いや、別に…」スタスタ


シオン(キーア、どこ行った? 仕事をサボるとも思えないし)チラッ


━━━━━シーン━━━━━


シオン(後で探しに行こうか…)スタスタ

ギュゥ……

シルバ(………手が強張ってる?)


13ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 19:30:54.03AVjybmng0 (11/15)






~メイド寮・浴場~


チャプンッ

シルバ「………」ちゃぷっ

<「気持ち良いッスかー?」

シルバ「………うん」

シルバ(………)キョロッ

シルバ(………何だか怖い)チャプンッ


シルバ「………シオン」


━━━━━シーン━━━━━


シルバ「………シオン?」


14ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 19:34:01.99AVjybmng0 (12/15)



フラフラ


シルバ「………シオン?」ガチャッ


━━━━シン━━━━


シルバ(いない…?)

シルバ「………」フラフラ

ファサッ

ごしごしっ

シルバ「………」フラフラ


ガチャッ


ミーシャ「ストップ!」ガシッ
シルバ「ッ!?」ビクゥッ


15ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 19:44:05.61AVjybmng0 (13/15)

ミーシャ「……やれやれ、心配だから様子見てたらこれだよ」

シルバ「んむー! んむー!!」ジタバタ

ミーシャ「大声出さない?」

シルバ「………」コクン


ぱっ


シルバ「ッ!!」ブンッ

ミーシャ「おっとと」ひょいっ

ミーシャ「落ち着いて下さいシルバさん、僕は昼間会ったミーシャですよ」

シルバ「………何をするつもり?」キッ

ミーシャ「いえ、先輩の後を追ってここを出ようとしたので止めました」

シルバ「………どうして」


16ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 19:52:28.42AVjybmng0 (14/15)

ミーシャ「言ったでしょう? ここ一帯は危険なんですよ、凄くね」

シルバ「……ならシオンも危ない」

ミーシャ「多分大丈夫です、きっとすぐ戻ってきますから」

シルバ「?」


ミーシャ「なので、キチンと体洗って待ってた方が良いですよ? せっかく綺麗な体なんですし」

シルバ「………っ」バッ

ミーシャ「大丈夫です、僕は『男性にしか興味がない』ので」ニコッ



シルバ「…」


17ニュ ◆G2/Yj5eh5U2011/04/27(水) 19:59:53.32AVjybmng0 (15/15)

短いが今日はここでぶった斬る

質問やアドバイス、希望は前スレへ


18VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/27(水) 20:32:46.68dfTMYwtE0 (2/2)

乙!
新スレでも相変わらずシルバは可愛いな
そういや前に安価であったな、お姫様抱っこ……シオン代わってくれ、いや本気でww


19VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/27(水) 23:00:01.95DLkjt9dRo (1/1)




20ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 08:23:50.23bodOqi6q0 (1/24)

みんなありがとうなんだぜぃ

ちょっとだけ投下するわ


21ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 08:31:54.43bodOqi6q0 (2/24)





~なんやかんやでシルバもう一度入浴~


シルバ(……ほとんどムリヤリ)ちゃぷっ

<「さて、一応聞きますが先輩をどう思います?」

シルバ「……どうって?」

<「『人として』ですよ」


シルバ「……多分この屋敷の中では良い人」

<「外…つまり『普通』なら?」

シルバ「………最低だと思う」


22ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 08:37:45.01bodOqi6q0 (3/24)

<「意外ですね、僕と違う答えとは……」

シルバ「……」ちゃぷっ


<「貴女、ひょっとして恩知らずです?」

シルバ「……違う」

<「………」


ザバッ


シルバ「……あの人は、どこか私に優しくする事で自分を癒やそうとしてる」ゴシゴシ

<「へぇ…そこは僕と同意見です」

シルバ「……あの人はただ…逃げたいだけ…」ゴシゴシザバッ

<「……成程、逃げたい………ですか」




23ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 08:44:47.59bodOqi6q0 (4/24)

<「ありがとうございます、また先輩を見る視点が増えました」

シルバ「………あなたはシオンが好き?」

<「ッッ」ブッ!?


シルバ「……タオル」コンコン


ガチャッ

ミーシャ「……僕が拭きますよ、まったく…//////」かぁぁ

シルバ「………あなた男の子でしょ?」ギロッ

ミーシャ「ふぇっ? ……あぁ、そうですよ?」バサッ

シルバ「っ、やめて……」


ごしごしっ……クイッ


シルバ「~~!?」びくんっ

ミーシャ「僕も『それなり』に女性のどこが気持ち良いかは知ってるんですよー?」ごしごしっ

シルバ「~~っ、~~っ////」




24ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 08:51:27.38bodOqi6q0 (5/24)

ミーシャ「はいおしまい、見た感じ髪質は良さそうなので強くは拭きませんよ?」バサッ

シルバ「はぁ…はぁ………あなた、こんな…!」キッ


バスッ


シルバ「っ」

ミーシャ「着替えです、昼間渡したのを取って来ました」

シルバ「………いらない」

ミーシャ「駄目です、『魔薬』や『魔玩具』なんて物がある屋敷ですから」

シルバ「……あなたは使わないと?」

ミーシャ「えぇ、同性愛者ではないので」キリッ

シルバ「………?」

ミーシャ「!? っと、女性はタイプじゃないので!」キ、キリッ

シルバ「………」


25ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 08:55:49.39bodOqi6q0 (6/24)






~しばらくして~


ミーシャ「そろそろ先輩が戻るので僕はこれで」シュバッ


シルバ「………なんだったんだろ」←ムリヤリサイズの合わない服着せられた


ガチャッ

シオン「あ、シルバ…悪い、待たせたッスね」

シルバ「………」フルフル

シオン「それじゃあ部屋に戻るッスよ?」バッ

シルバ「……」コクン

シオン(……? なんか不機嫌ッスね、お姫様抱っこは嫌い派かな)


26ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 08:56:42.23bodOqi6q0 (7/24)

一旦落ちる、続きは今日の17時かな


27ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 16:48:47.24bodOqi6q0 (8/24)

やる夫がBIOHAZARDに遭遇したようですを他の書き手先輩に見せてもらって良い勉強になった……

GWに入る前に何がなんでも進めよう


28VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/28(木) 17:06:23.75sFD9H/s90 (1/1)

あ、いつの間にかレベルアップしてる


29ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 17:07:48.61bodOqi6q0 (9/24)







~しばらくして~


━━━ルシフェルの屋敷・シオンの部屋━━━


シオン「うだー」ぐてっ

シオン「………」


シオン(シェリル……ごめんな、何も出来なくて…)

シオン(……寝よう、明日はシルバの薬を取りに行かねぇと)


30ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 17:13:06.33bodOqi6q0 (10/24)

━━━魔導海賊団・アジト━━━


カデシュ「……何の用だい」

ヒトデ「アンタ、ルリに何したんだよ!!」

カデシュ「……」チラッ


カエデ「ぅ…ぐ…」フラフラ


カデシュ「………」チラッ

ヒトデ「答えろよ!! ルリに何をした!!」


カデシュ?【黙れ、今すぐ帰らないなら本気で殺すぞ……!!】


ヒトデ「っ…!?」ゾクッ


31ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 17:18:36.66bodOqi6q0 (11/24)

カデシュ?【ただでさえ、ボク達は今忙しいんだ……】

ズンッ…ズンッ…

ヒトデ「……っ」ジリジリ

カデシュ?【ボク達は何も知らない、これ以上仲間に手を出すなら貴様を消すぞ…】

ヒトデ「……やってみろよ」チャキッ


カデシュ?【……】


ドゴォッ!!


ヒトデ「がっ…は……!?」ドサッ

第三団長「観念するが良い、賊め…!!」




32ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 17:25:53.12bodOqi6q0 (12/24)

カデシュ「……」シュゥゥ

ヒトデ「ひ、卑怯だぞ…!!」

第三団長「カデシュ様、どうしますかコイツ」グイッ


カデシュ(確かこの人は妹の組織だったはず…なら)

カデシュ「鋼を巻きつけて海に落とせ、抵抗したら指を何本か折って構わない」

第三団長「はっ!」シュバッ



カデシュ「……大丈夫かい? カエデ」スタスタ

カエデ「申し訳ありませんの、いつもならシルバがカバーしてくれるのに…」

カデシュ「………ふふっ」ニコッ

カエデ「?」

カデシュ「申し訳ありませんって言ってるのに言い訳しちゃ意味が無いよ?」

カエデ「……あっ」




33ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 17:33:59.27bodOqi6q0 (13/24)

カデシュ「それに、仕方が無いよ…シルバがいないのは」

カエデ「……」

カデシュ「ほら、とりあえず今は手当てをしに部屋へ戻るんだ」

カエデ「はい……」


ガチャッ

バタンッ


カデシュ「………ははは…仕方ない、か」

カデシュ「………」


━━━ドンッッ!!!━━━


カデシュ「何が仕方ないだって…!?」ギリッ

カデシュ「ボクがもっとしっかりしてればシルバは浚われなかったし、後一週間で死ぬなんて事態にもならなかった!!」

カデシュ(それを……それを……!!)ドサッ


カデシュ「………クソッ!!」ドンッ


34ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 17:39:51.18bodOqi6q0 (14/24)






━━━近くの港町━━━


スカー「……」スタスタ


ピタッ


スカー「……どこだ、姿を見せな」

男?「…」スッ

スカー「てめえか、俺を呼び出したのは」チャキンッ

男?「ちょ、いきなり鎌出さないで下さい団長!!」


スカー「……は? その声…」

男?「そうですよ」


バサァッ!


盗賊「お久しぶりですね~? 団長!」キリッ

スカー「『ウォーカー』……!?」


35ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 17:47:12.33bodOqi6q0 (15/24)

スカー「全滅してたんじゃねぇのか?」

盗賊「いえ、全滅しました…俺も『銀の鎧』を着た奴らに捕まってたのですが」

スカー「……ですが?」




盗賊「……『ノア・アーチャー』をご存知ですか?」





スカー「……?」


36ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 17:56:05.31bodOqi6q0 (16/24)



━━━翌朝・ルシフェルの屋敷・門━━━


シオン「……何やってんスかお前ら」

門番A「うるせぇ! この縄を解け!!」バタバタ
門番B「ちょ、動くな相棒!? お前のチンコが擦れる……ぎゃあああ!? 何で勃ってんだよ!!?」


シオン「……良い薬だ、お前らそこで一生ヤッてろ」

門番B「まてやコラ━━━ッ!!」
門番A「あ、ヤバい……イクかも」
門番B「ぎゃあああああああああああああああ!!!??」


37ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 18:02:51.72bodOqi6q0 (17/24)





━━━ルシフェルの屋敷・食堂━━━


フレア「で? 門の方から夜な夜な聴こえて来る恐ろしい悲鳴の正体は?」

シオン「誰がやったかは知らないけど、『ボコボコにされて裸で縛られてた』ッスよ」


コック「ぶっひゃあwwwwwww」

コック2「ざまあみやがれwwwwwwww」

シオン「オイオイ、サラダに唾飛ぶから笑うな」


イタカ「しかし…誰があの二人をやったんですかね?」ぷっ

シオン「……お前も笑ってるじゃねえか」


38ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 18:10:37.76bodOqi6q0 (18/24)

フレア「……でも確かに気にはなるわね、誰がやったのかしら」

コック「別に良いじゃねえかよ、どうせアイツらメイドの連中に仕返しされたんだろうよ」カチャカチャ


フレア「ふーん、『仕返しをしようと思うメイド』なんてこの屋敷に2人もいたかしら?」


シオン「……フレア」

フレア「分かってるわよ、食事中だものね」

コック2「………ほぉ」ニヤニヤ

フレア「どうしたの」

コック2「いや、何でもないさ」


イタカ「……もぐもぐ」





39ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 18:20:43.10bodOqi6q0 (19/24)

イタカ「……アーチャーさん、アーチャーさん」ひそひそ

シオン「ん?」もぐもぐ

イタカ「あのコック、怪しくないですか? 何か知ってると言わんばかりの顔です」ひそひそ

シオン「………」チラッ


コック2「さぁて、馬鹿共がボコされた記念にケーキ作ろうぜ兄者!」

コック「おうよ!!」


シオン「……考え過ぎッス」もぐもぐ

イタカ「そうですか……」


フレア「もぐもぐ……げっ、このアサリ砂入ってる」


40ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 19:01:47.40bodOqi6q0 (20/24)






━━━シルバの部屋━━━


シオン「……」コトッ

シオン(…顔色が悪い、かなり衰弱してる…)


シルバ「………」すやすや


シオン(おまけに…)

つんっ

シルバ「………」すやすや

シオン(気配を消さなくても、触っても気づかない…!)


41ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 19:06:46.68bodOqi6q0 (21/24)

シオン(……少し早いけど、もう薬を取りに行こう…シルバが保たない!)スッ


ガチャッ

バタンッ


シルバ「………っ」ぶるぶる

シルバ(………寒いのか暑いのか分からない)

シルバ(シオンがいるのかいないのか分からない)


シルバ(……私は横になってるのか縦になってるのか分からない)

シルバ(墜ちていく感覚がする……)


シルバ(………体が動かない)

シルバ(おかしい……まだ20日以上あるはずなのに)



シルバ(…………)スゥ

シルバ(………平気、死ぬのは怖くない)


42ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 19:12:17.10bodOqi6q0 (22/24)






━━━ルシフェルの屋敷・食堂━━━


コック2「じゃじゃーん! 記念のケーキだぁ!!」

コック「フレア、味見頼むぜ!?」


フレア「んー」ぱくっ

コック2「隠し味はクリームに粉末状にした砂糖と良い素材なんだけどよ━━━」

フレア「もぐもぐ」


━━━━━ごくんっ━━━━━


フレア「うん、普通に美味しいわよ?」

コック「そりゃ良かった! ならもっと作らないとな!」タタッ

コック2「……美味しかったか?」

フレア「うん、腕を上げたわね」

コック2「実はな━━━━━━」


43ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 19:16:59.97bodOqi6q0 (23/24)

コック2「━━━━━━『お座り』」


フレア「……え?」スッ


フレア(!!?  体が勝手に……)

コック2「ははっ、たまたま拾った『魔薬』だったが見事に良い効果だな?」

フレア「……誰か!! 誰かいないの!?」

コック2「チッ……『黙れ』」

フレア「~!?」


<ドタドタ


コック「どうした!」

フレア「~!」むぐむぐ

コック2「………」

コック「お前……」


44VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県)2011/04/28(木) 19:41:07.08YvGUWV570 (1/1)

やっちまったなあ!!!!


45VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/28(木) 19:43:28.27j0T+fNTS0 (1/2)

これ、門番とコックが入れ替わってるだろwwww


なあ、そうだよな…?そうだと言ってくれよ……頼むから……orz


46ニュLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/28(木) 19:57:02.82bodOqi6q0 (24/24)

>>45

残念ながら  彼等  は最低だったのです

ちょい用事出来たんで夜中に投下する


47VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/28(木) 20:07:22.76j0T+fNTS0 (2/2)

ダメだ……シルバにセクハラ し や が っ た ミーシャといい、人間不信に陥りそうだ……
安心しきった所で落とすとか、最悪じゃねえか……フレア……
(前にも質問したけど、何で今までこういう事態にならなかったか不思議だ)


48VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/04/29(金) 05:25:12.28qnFx5xaKo (1/1)

スレタイ見て風子ktkrと思ったら違ったでござる


49VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/29(金) 07:04:42.806u59ZCxDO (1/1)



にゅ遅漏ったが次スレおめww


50VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)2011/04/29(金) 17:55:54.88jDUsSPSAO (1/1)

なんかレベルアップしてやがるwwwwwwww


51ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/29(金) 19:18:43.13ydfFCNy00 (1/2)

なんかすまない…GWはちょっと嘘みたいに奇跡的なイベントに呼ばれてるんで投下が出来ない

……出来て夜中に2レスくらいしか出来ない


なので、5日経ってちょっと見るくらいが皆にはちょうど良いと思う

>>47 俺も思ったよ…orz


52ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/29(金) 19:26:41.34ydfFCNy00 (2/2)

コック「これは…」

フレア(良かった、この状態じゃ……)



コック「まんまと引っかかったんだな、フレアぁぁ…?」にやぁ



フレア「!?」

コック2「今なら命令すりゃ何でも言う事聞くぜ?」

コック「ははっ、となればフレアお得意の魔法も使えない訳か!!」

コック2「今はほとんどのメイドも」
コック「執事も来ない…あの『横取り門番』もな」


コック 
    「「 犯り放題じゃねえか、フレアよぉ? 」」にやにやぁ
コック2


フレア(コイ…ツら)


53ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/30(土) 03:11:10.52nuGinQyt0 (1/5)

コック2「『立て』」

フレア「…」スッ

コック「おー、なんか新鮮だなぁフレアがこうして俺達に犯されるってのは」

フレア「…」キッ


コック2「『下着だけ脱げ』」


フレア(…! ダメ、魔力も上手く集中出来ないし体が勝手に……)

スッ

コック「長かったなぁ、マジメなフリして門番の奴らや他の執事に取られないように見張ったりして…」

コック2「魔法対策をあれこれ考えたが失敗…」

フレア(……最初から私が目当てだったわけね)


━━━━━ぱさっ━━━━━


コック「……さあて? まずはフレアの恥部を拝見させてもらおうか?」にやにや




54ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/30(土) 03:18:03.90nuGinQyt0 (2/5)

コック「『テーブルに手をついて尻を向けろ』」


フレア(…ぃ、や……)ググッ

コック2「前から思ってたが、エルフ系に匹敵する良い体だよなお前」サワっ

フレア(~ッッ!!)ぴく



ミーシャ「お楽しみ中悪いね、コックさん達」トントン



コック「な…ッ、ミーシャ!?」

フレア(ミーシャ君…!)


ミーシャ「さすがにフレア先輩が犯される姿は見たくないですね、大人しく下がってくれませんか?」

コック2「く、クソ……仕方ねぇ…」スタスタ


55ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/30(土) 03:23:59.05nuGinQyt0 (3/5)

コック2「……んなわけねぇだろこのクソガキがぁ!!」バッ

コック「おうよ!!」チャキッ


ミーシャ「でしょうね━━━━━━ッ」ヒュ


━━━━━ッッスパパァン!!━━━━━━


コック「ぎっ…」
コック2「ぃあああああああああああ!!???」ドササッ

フレア(鞭…? ミーシャ君が戦闘?)


ミーシャ「さ、今のうちに行きましょうフレア先輩」ガシッ

フレア(…!)


━━━━━━スタタタタ・・・!


56VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/30(土) 13:31:12.13EnPNmFdj0 (1/2)

コック’sザマアwwwwwwww


57VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/30(土) 13:41:48.44EnPNmFdj0 (2/2)

下げ忘れた、ごめん


58ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/30(土) 18:37:12.90nuGinQyt0 (4/5)








コック「クソが…追うぞ」ダッ

コック2「さ、先に行ってろ……イテテ」



コック2(……やっぱり三年間友達やった女を犯そうとしたのが間違いだったか?)

コック2(………いや、アイツだって『仕返しするようなメイドなんていない』みてぇな事言ってたんだ)

コック2(孕ませない程度なら……)


      ━━━コツッ━━━



     「こんにちは、コックさん」



コック2「なんだよ、お前まで見てたのか?」

コック2「……お前だってフレアを犯したいと思ってただろが」

     「ハハハ、そうでしたか? そう映っていたならアナタの眼は節穴でしょうね」

コック2「…?」


59ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/04/30(土) 18:38:50.34nuGinQyt0 (5/5)










「━━━━━━ギャアァァッ!!」







ゴシャッ!






     「………」ニコッ


60新・ニュLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/01(日) 03:09:14.29nq39Mnbv0 (1/6)

━━━ミーシャの部屋━━━


バタンッ


フレア「…! …!」ぜえぜえ

ミーシャ「あ、薬のせいで喋れないんでしたね…『自由にしろ』」


フレア「……ありがと、助かったよミーシャ君」

ミーシャ「いえ、正直僕は偶然あの場に居合わせなければ助けなかったと思います」

フレア「でも居合わせたら助けてくれた、十分よ」

ミーシャ「そうですか」スタスタ


カチャ


ミーシャ「紅茶、飲みますか?」

フレア「うん」スッ


61新・ニュLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/01(日) 03:17:32.43nq39Mnbv0 (2/6)

フレア「……ふぅ」コトッ

ミーシャ「寛いでて構いませんよ、僕は少し用事があるから少ししたら出て行きますが」

フレア「ありがと」


フレア「……」


フレア「ね?」

ミーシャ「はい?」

フレア「ミーシャ君、さっき鞭使ってたわよね」

ミーシャ「そうですよ」

フレア「……」
ミーシャ「?」


フレア「ミーシャ君が戦闘ってなかなかイメージ出来なくて…」

ミーシャ「ああ、自覚はしてますよ」←見た目はけいおん!の唯かバカテス召喚の秀吉




62新・ニュLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/01(日) 03:23:16.13nq39Mnbv0 (3/6)

ミーシャ「それにしてもフレアさんも驚きですよね、あのコック達も『染まってた』なんて」

フレア「唯一マトモだと思ってたんだけどね、まいったわ」

ミーシャ「…あれ、先輩は?」

フレア「アーチャーのこと? アイツはそこまで信用出来ないわね、年頃だし」


ミーシャ「……そうですか」


フレア「あ、紅茶おかわり」

ミーシャ「ちょっと待ってて下さい」スタスタ


フレア(…考えてみたら、ミーシャ君とここまで話すのは2年間で一番な気がする)

フレア(元々そこまで気になる執事でもなかったし)

フレア(……あれ?)


63新・ニュLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/01(日) 03:27:30.66nq39Mnbv0 (4/6)



━━━━━━キィ━━━━━━


フレア(なんだろあの扉)スッ

スタスタ・・・


ギィ……


フレア(あ、寝室かな)コソッ

フレア(……!!)


女騎士(キーア)「………」すやすや


フレア「キー……ア? なんで裸で、それもこの臭いはまさか…」

ミーシャ「見てしまいましたか」
フレア「!!」


64新・ニュLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/01(日) 03:31:22.92nq39Mnbv0 (5/6)

フレア「ミーシャ君……」じりっ

ミーシャ「後ずさりしないで下さいよ、僕が怖いんですか?」

フレア「だって…これ……」


ミーシャ「……仕方ない、教えてあげますよ」

フレア「教える…?」


ミーシャ「僕の『正体』をね」バッ


フレア「━━━━━━!!?」






65VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/01(日) 08:54:46.93324o2MADO (1/1)

乙乙


66VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/01(日) 13:19:54.82g8ZuFua00 (1/1)

乙!
フレアの貞操or死亡フラグの危機は去ってなかったのか……
そしてアーチャーに意外と信用が無いことに少し驚いた


追記
いつの間にか前スレがあっという間に埋められてた……
>>1000取って「>>1000ならシルバが幸せになる」って書きこむつもりだったのに………orz


67真・ニュ神転生Lv999 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/01(日) 17:39:26.77nq39Mnbv0 (6/6)

>>66 まあ17歳の男だから警戒されてしまうよな

……今日は投下ムリだな、明日の夜中3レスは投下しよう


68VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/02(月) 00:04:17.13dpFAb4uoo (1/2)

待ってる


69VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/02(月) 00:04:48.39dpFAb4uoo (2/2)

待ってる


70VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/02(月) 00:11:22.159wm7aCkW0 (1/2)

待ってる
次はシルバのターンだと


71VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/02(月) 00:12:31.809wm7aCkW0 (2/2)

ニュ様神に転生した上カンストですか……
過去最高のシルバを期待して待ってる


72ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/03(火) 03:03:24.91OoqFpn2c0 (1/8)






━━━とあるアジト━━━


スカー「『執事』と『メイド』を片っ端から捕まえるぞカデシュ!!」

カデシュ「……いきなりボクのベッドに飛び込んで来て第一声がそれ?」

スカー「うっせぇ!! シルバを見つける手掛かりになるんだよ!」

カデシュ「! 本当かい?」


スカー「あぁ、食堂でみんなに説明するから来い!」ダッ


カデシュ「わかった、すぐ行くよ」バッ


73ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/03(火) 03:12:35.97OoqFpn2c0 (2/8)



~食堂~


レン「それで!? シルバ様を見つける手掛かりって!?」

カエデ「どうすれば良いんですの!」


スカー「ああ、だがその前に紹介しておくぞ」スッ

盗賊「ども☆ ウォーカーって名前だけど面倒なら盗賊って呼んでねみんな!」キりっ


スカー「……とりあえずこの馬鹿が掴んだというか、なんていうか…」

盗賊「『掴まされた』が正解ですけどね」

カデシュ「『掴まされた』って?」


盗賊「お初にお目に掛かります、総団長殿……アンタも知っての通り俺や仲間は捕らえられたか殺されてたろ?」

カデシュ「……それも考えると君は何故今ここに?」

盗賊「『奴ら』のメンバーの1人、『ノア・アーチャー』という男に逃がされたからさ」


レン「ッ!?」


74ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/03(火) 03:18:05.94OoqFpn2c0 (3/8)

盗賊「その男は何を思ったか俺を逃がす為に兵士達を倒し……」

レン「ちょ、ちょっと待てよ!!」バッ

カデシュ「どうかしたかい?」

レン「その、ウォーカーを逃がした男の名前をもう一度教えてくれないか……」


盗賊「『ノア・アーチャー』だが…知っているのか?」


レン「……知ってるなんてもんじゃねえよ」

カエデ「まさか…?」

カデシュ(……ややこしくなってきたね)


レン「シルバ様やアタシを管理していた、ルシフェルの執事長だ!!」

盗賊「………わお」


75ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/03(火) 03:24:13.36OoqFpn2c0 (4/8)

盗賊「……って、同一人物なのか? だとしたら相当厄介なんじゃ……」

スカー「ん? 何故だ」

盗賊「……だって  50人体制の警備兵  を全滅させたような奴ですよ?」


レン「……は?」

カデシュ「それは…また随分と凄い執事さんだね」

盗賊「いやいやいや!! 戦い方もあれはプロ並みだし! あんなのが執事だってんならその主であるルシフェルは一体……」

レン「い、いや…さすがにアイツはそこまで強いはずないし…」


盗賊「なら、特徴は金髪か?」


レン「……違う」


76ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/03(火) 03:30:11.54OoqFpn2c0 (5/8)

レン「ノア・アーチャーはアタシが来た時にはジジイだったから、白髪のはずだ」


カデシュ(………)


スカー「となると、やっぱり別人だよな」

盗賊「……あ、話を元に戻すぜぃ?」


盗賊「で、そのノアという男がこの紙を渡して来たんだ」ぺらっ

カデシュ「これは…!」

カエデ「『アジトの座標』と今起きている状況の説明が書いてありますわ…!!」


盗賊「……下、見てみ」ツンツン

カデシュ「?」チラッ


77ニュLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/03(火) 03:37:46.19OoqFpn2c0 (6/8)

【 ルシフェルの屋敷を知るのはシルバが浚われた港町周辺の執事とメイドだ 】


【 精々、探すと良いさ。 N?a Archer 】


レン「……スペルまで同じだけど、文面はまるで別人だ」

カデシュ「うーん…ん?」ピクッ



━━━━━パラッ━━━━━



盗賊「ああ、『それ』も一緒に渡されたんだよ」

カデシュ「……ッッ!!!!」





カデシュ「 『ハートのトランプ』……!! 」










78ニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュニュ2011/05/03(火) 03:44:26.01OoqFpn2c0 (7/8)

寝る

明日の夜中また来る


79VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/03(火) 08:42:11.16iAo7cNKDO (1/1)




80VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/03(火) 13:54:03.80tAq83Vet0 (1/2)

乙!アーチャー家は代々まともな人々の様だ
でも今、屋敷の人間は次々と殺されてるし(ほとんどが死んで良かったような奴らだが)
果たして見つかるか……?

後、ニュ×29に吹いたwwww


81ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/03(火) 18:41:28.10OoqFpn2c0 (8/8)

>>80 ヒント:今のシオンは某そげぶさん並みの不幸体質状態(くしゃみしたので)


82VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/03(火) 19:23:58.52tAq83Vet0 (2/2)

待ってました!


83ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 01:25:47.72WfBIKNJr0 (1/13)




━━━昼頃・港町━━━


シオン「申し訳ありません、こんなに早く薬を戴くことになるとは…」ぺこり

店主「いいんですよ、ルシフェル様の屋敷には先代からご贔屓にしてもらってますから」

シオン「……ちなみにこの薬の名は?」

店主「『オフォティス』です、手紙にはハーフエルフが病気と書いてありましたので」


シオン(霊薬…これならシルバも良くなるはずだ!)


シオン「ありがとうございます、では私はこれで」スッ

店主「えぇ、お気をつけて」


84ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 01:30:12.78WfBIKNJr0 (2/13)

~港町・大通り~


シオン「よし、とにかくすぐに屋敷にもど━━━━」


<ガヤガヤ


シオン「……? (何の騒ぎッスか)」スタスタ






メイド服「し、知りません! 離して下さい!!」

海賊?「本当だろうな、嘘だったらどうなるか……」ギロッ


シオン(どっかのメイド…? 海賊に絡まれてるのか)


85ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 01:35:09.10WfBIKNJr0 (3/13)

海賊?2「……!」チラッ


シオン(あ、目が合った)


海賊?2「……」クイッ

シオン「ッ!!」


━━━━━━シュバババッッ!!━━━━━━


シオン「な、なんだよ!?」バッ

海賊?3「貴様、ルシフェルの屋敷に仕えているな…!」

海賊?4「おとなしくしろよ」チャキッ

シオン(……全部で9人くらいか)


シオン「……わかったよ」スッ

海賊?5「良い子だ、そのままこっちに来い」


86ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 01:50:22.23WfBIKNJr0 (4/13)



シオン「………っと」シャッ


海賊?達「!!?」

海賊?6「に、逃がすな!! 追えー!!」





シオン(うぉぉ……後ろからすげえ数が追って着てる)シュタタタ

シオン(……どうするかな、やっぱりここは……)ピタッ


シオン「ちょっと片付けとくか」


海賊?「かかれー!!」バッ




87ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 02:00:39.03WfBIKNJr0 (5/13)






━━━ルシフェルの屋敷・シルバの部屋━━━


シルバ「………」もぞっ

シルバ(………目を開けてるのか瞑っているのか分からない) 

シルバ(………真っ暗)

シルバ(………死ぬって、こういう事なのかな)


シルバ(……………)



━━━━━━ガチャッ━━━━━━



シルバ「!」


88ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 02:09:42.31WfBIKNJr0 (6/13)

??「…あ? 『結界』が張ってあるのか」バヂヂィッ


シルバ(………誰? 知らない人の声)

??「まあ良いか、中級の魔物までなら聴くだろうが俺には関係ない」ブンッ


━━━バリィィンッ━━━


シルバ「………だれ?」

??「喋らない方が良いぞ、どうせ辛いのは『知ってる』」

シルバ「………だれ」

??「誰でも良いだろ、とりあえずお前を生かしに来た」スタスタ


ふわっ


シルバ「っ!」ぴくんっ

??「……悪化してるな、一週間保てば良い方か」さわさわ

シルバ「………~!」びくっ

??「……さて、本当なら『摂取』させる時は犯しながらが楽だが、『アイツ』に処女は残しとかないとな」

シルバ(………この人、一体…?)


89ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 02:15:49.68WfBIKNJr0 (7/13)

??「……さっきお前は『だれ』と聞いたな」スッ


━━━スパッ


??「いてて……俺はシオンのよ~く知ってる男さ、もっと言えばお前も知ってる」ポタタッ

シルバ「……?」

シルバ「………!? この匂い…」


??「飲め、せめて数日は『歩ける程度の調子』でなきゃ困るんでな」

シルバ「……嫌」

??「だよな、……だが本当に困るから飲め」

??(お前には『アイツ』と仲良くなって貰わないと…)


90ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 02:16:43.75WfBIKNJr0 (8/13)

撃墜る

明日の夜中またまた来る


91VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/04(水) 08:40:46.58QOAr+uwDO (1/1)




92VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/04(水) 18:37:16.87qaw0p3LB0 (1/1)

乙!
シオン→一刻も早くシルバに薬を届けたい:海賊団と彼女の関係を知らない
海賊団→一刻も早くシルバ団長を助けたい:シオンは彼女を攫ったクズ共に使えてる執事の一人

……シオンからしたら不幸この上ないな(シルバ延命フラグは嬉しかったけど本人嫌がってるみたいだし)

追記
『先代からご贔屓』になんか嫌な予感がするのは俺だけですか 
まさかこの店主……媚薬かなんか仕込んでないだろうな(もしくは薬そのものがその効力を持つとか)
逃げ切れれば良いけど、もし捕まって成分調べられたりでもしたら…………


93VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県)2011/05/04(水) 20:16:07.490XJNwrpd0 (1/1)

クソコテ外さないと誰も構ってくれないんじゃないかな


94ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 20:17:34.82WfBIKNJr0 (9/13)

(2レスだけ投下)




━━━港町━━━


シオン「うひぃぃ!! な、何なんスかあんた達!?」スタタタタタタ


海賊1「ふっはははは!! 俺達は『防御系魔法』ってのでダイヤモンド並みの硬さになってんだよ!!!」スタタタタタ

海賊2「大人しく捕まれクズがぁ!!」スタタタタタ


シオン「だぁぁぁあああああ!!! 何十回ぶっ飛ばしても効いてないからキリが無ぇッ!!」

シオン(シルバが待ってんのに……!!)ギリッ


海賊3・4・5「「 挟み撃ちだッッ!! 」」パッ

シオン「んなっ……!?」


95ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 20:24:37.07WfBIKNJr0 (10/13)




女?「ヒャーッハァァァァァ!!!!」シュバッ


シオン「へ?」

━━━がしっ!━━━

シオン「え? え?」

女?「こっちだぜwwイケメン君☆」シャバババッ
シオン「うわわ…!?」


海賊6「な・・・逃がすな! ルシフェルの執事を捕らえろ!!」


女?「うはっww メッチャ来てんじゃねぇかよ!?」

シオン(………何だろこのハイテンションお化けは)


96ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 20:32:33.29WfBIKNJr0 (11/13)

(もう2レス行けるかな・・・)





~町外れの林~


シオン「ぜぇ…ぜぇ……」

女?「ヘタレかよ、だらしねぇな~」

シオン「…お前こそ何で数Km走って平気なんスか」

女?「常に体内で『変異』させてるから酸素はいらないのよん☆ それよりさー?」つんつんっ


女?「 や ら な い か 」バサッ


シオン「」←鼻からドロッとした血


97ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 20:40:22.79WfBIKNJr0 (12/13)

シオン「な、ななななななな……!」ズザザザッ

女?「うはっw 童貞丸出しだなぁ?」ケラケラ

シオン「……何なんだよアンタ」

女?「さぁー? 俺はどこにでもいるけど、誰でもないのさ☆」


シオン「…」


女?「お、フラグ? 犯して良い? 大丈夫、中出しして平気だから……」じゅるっ

シオン「助けて貰ってありがとうッス、でも俺帰らないといけないんだ」

女?「……うわ、何そのマジメな顔」

シオン「……じゃあな」いそいそ


女?(…ありゃ? 女にせよ男にせよフラれるのって初めてじゃね俺)

シオン(し、死ぬかと思った…! 後ちょっとでヤバかった…!!)ドキドキ


98ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/04(水) 20:42:01.18WfBIKNJr0 (13/13)

よし、夜中の1時以降から3時半の間にもっかい来るわ

(うああ……茶髪可愛いよ茶髪)


99ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/05(木) 02:11:19.99O0jO48R30 (1/9)






女?「……そういえばなんか忘れてるよーな……」


女?(……あぁ、『アーチャーのジジイ』を尾行してたらはぐれたんだっけ)


女?(……まあいいや)スタスタ


女?(さて、また適当な男に犯されに行くかな~っと)






100ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/05(木) 02:19:23.71O0jO48R30 (2/9)

━━━シルバの部屋━━━


シルバ「…」

??「そろそろ時間切れだ、もう手加減はしないぞ?」

シルバ「……あなた、何者なの…?」

シルバ「私の『足枷』について知ってるのは一部の人間だけ、どうして……」


??「……『アーチャー』、と言えば分かるか」

シルバ「………?」

??「ああ、そういえば名前は教えてなかったからな…ならこっちは分かるだろ」

??「『ノア』」

シルバ「………っ!?」


101ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/05(木) 02:24:33.35O0jO48R30 (3/9)

シルバ「………ノアに聞いたの?」

??「さぁな、勝手に想像すると良いさ」


ガシッ


シルバ「!」ビクッ

??「飲め、鎮静剤だ」グイッ

シルバ「~~………ごくんっ」

??「激痛と『能力開花』は抑えられるはずだ、後は俺の血を……」スッ


━━━くちゅっ━━━


シルバ「ぅ…ん……っ!」ドクン

??「舐めろ、綺麗にな」くちゅくちゅ


102ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/05(木) 02:30:30.23O0jO48R30 (4/9)

シルバ「………ピチャ…ピチャ……ちゅ…ぅ」

??「……求め始めたか」クイッ

シルバ「…ぴちゃっ……くちゅっ」


━━━ガリッ……!!━━━


??「ッ……そこまでだ」バッ

シルバ「ぁ……あ…っ」ガシッ

??「………」ヒュッ


ドゴッ


シルバ「~!?」ドサッ

??(これで数日は『弱ってるだけ』程度の調子になれるはずだ)フキフキ


103ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/05(木) 02:31:56.46O0jO48R30 (5/9)

GW早く終われば良いのにな…

落ちる


104VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/05(木) 09:28:20.19snldBkgE0 (1/1)

GWに何か嫌なことでもあるのか…

ともかく次も期待して待ってる


105VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/05(木) 14:23:15.115c9XNeGDO (1/1)



おつ、待ってるよ


106VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/05(木) 17:20:44.79+92Ll73k0 (1/3)

乙!


107ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/05(木) 19:24:26.92O0jO48R30 (6/9)

>>104
投下する暇が無くなるから嫌…

特別仲が良い訳でもない友人に遊び誘われるからすげーストレス


108ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/05(木) 19:28:31.26O0jO48R30 (7/9)

(>>106 ……何を隠したいかは知らないが、そのVIPにかわりましてNIPPERがお送りしますっての外して大丈夫だぞ 俺は福岡県好きだぜ!)

今日は投下出来ないから、何か質問あれば出来るだけ答える

誰か見てればの話だが


109ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/05(木) 19:29:02.04O0jO48R30 (8/9)

ああ、下がってたのか


110VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/05(木) 19:32:29.79+92Ll73k0 (2/3)

>>108
……?>>93でも似たような事言われたな
よくわからんが、今度から外してみる

後、>>92も自分なのでお願いします


111ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/05(木) 19:36:44.91O0jO48R30 (9/9)

>>110

普通に中国地方だったww

>先代からのご贔屓

これね、そのままの通り…媚薬や魔薬とかだね


112VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/05(木) 19:42:54.20+92Ll73k0 (3/3)

>>111

マジでやばい薬だったの!?もし捕まってて「シルバに飲ませる薬」とか言ってたら
成分調べられてその後は…………間違いなくBADEND直行だ…………
シオン逃げきれてよかったな……(逃げ切った……よね……?)

追記

地方によってまだ電力制限とかあるのか?
でもそれだと「福岡好き」の意味がわからない……


113VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県)2011/05/05(木) 20:22:13.06pZxFQu3g0 (1/1)

福岡とか愛知とかは地方で表示されないし
それか思う伏があったんだろうニュ様に
そこは考えようぜ


114ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/06(金) 19:07:44.99oJxC70Xf0 (1/1)

>>112

すまない、言葉足らずだったな

要するに、先代がご贔屓にしていた理由は媚薬や魔薬、痛み増強剤みたいなのを頼んでたからって訳で

シオンが貰ったシルバ用の薬は少女姉(エリア)も愛用してる霊薬だから安心しなさい
(あと、海賊達は シオンと別れた後の女? の手によってボコボコにされました)


とりあえず今日も夜中の2時くらいに投下出来たらする
GW終了まであと3日だぜぇぇ!!


115ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/07(土) 17:37:19.77lEbtyUN20 (1/6)

……すまない

言い訳になるが…い、妹とFFを朝までやってたんだ

だからその…投下出来なかった(月曜日は午後から今までの調子に戻るから安心してほしい)


116ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/07(土) 23:22:43.39lEbtyUN20 (2/6)

??「……」


シルバ「ぁ…ぁ………」ガクガク


??(鎮静剤は飲ませたが、激痛は抑えられないか)

スタスタ

??(また会おう、吸血鬼のシルバ)ガチャッ


バタンッ


シルバ「…ぁぐ……っ、う…ぁぁ」ガクガク

シルバ(………痛い、喉から足の爪先に広がるように体が燃える…ッ!!)

シルバ(………お願い……誰か殺してよ…)


シルバ「……ッッ!!」ズキズキガクガクッ


117ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/07(土) 23:26:54.98lEbtyUN20 (3/6)



━━━「痛いよ……」━━━


━━━「もう…辛いのが嫌だよぉ……」━━━


シルバ(……だれ…でもいいから…!)


━━━「だれか……」━━━


シルバ(レン……かえで…カデシュ様……み、んな…)ガクガクッ


━━━「……たすけて……」━━━














118ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/07(土) 23:30:37.53lEbtyUN20 (4/6)









シオン「シルバ、シルバ……?」ユサユサ


シルバ「~ッッ!?」ガバッ

シオン「…大丈夫ッスか、汗びっしょりだ」

シルバ「………」


シルバ(………体の調子が………)


シオン「……おーい?」ぱたぱた

シルバ「………」ヒュバッ
シオン「え?」


119ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/07(土) 23:35:05.00lEbtyUN20 (5/6)




━━━━━ドゴォッ!!


シオン「がは……ッ?」

シルバ「………ッ!!」ギチギチ

シオン「ぐ……っ、し、シルバ…」

シルバ「……ッ! ……ッ!!」メキッ


シオン(……このままじゃ本気で首を折られる…!)ギチギチッ


シオン「……に、逃げるなら…………」

シルバ「!」ミシッ




120ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/07(土) 23:41:15.68lEbtyUN20 (6/6)

シオン「………逃げるなら裏の門沿いにある倉庫で着替えるッス…、女って分からないようにコートを着て……」


シルバ「………っ」ギチギチッッ

シオン「…ちゃんと、逃げろよ? 俺を殺したらさ…」

シルバ(この人……)



━━━━━ドクン━━━━━



シルバ「━━━ッッ!!?」ズキンッ

シルバ(『血の持続時間』が短い……微量の血しか飲んでなかったから?)ドサッ


シオン「ゲホッゴハッ……うぇ…ッ!」ドサッ


121VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/08(日) 00:02:24.80+PhSMK+7o (1/1)

ktkr


122VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/08(日) 11:19:14.47uGL4zUiO0 (1/1)

激痛……だと……


123ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 16:37:56.670KeGJ3Nl0 (1/21)

シオン「ゲホッ……シルバ?」チラッ


シルバ「………」

シオン「………まだ体調が悪いのにムリするからッス」フラフラ

シオン「……」ガシ


シルバ「…」


シオン(体が軽い、少しは体力が回復したのだろうか…?)スタスタ

もふっ

シオン(ゆっくり休むと良いッス)なでなで


シルバ「…」


124ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 16:45:30.390KeGJ3Nl0 (2/21)



バタンッ


シオン「……」ズルルッ

シオン「……しょーじき…凹むなぁ……」トサッ

シオン「はは…言ってくれたら、逃がすの手伝ったのにな………」


シオン「『帰りたい』って……一言をさ、言ってくれたら……」


シオン「あ………っ?」ボロッ 

シオン「あー……」ボロボロッ

シオン「………だあああ………」ボロボロボロ





125ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 16:46:34.410KeGJ3Nl0 (3/21)









シオン「……俺、アイツのこと好きになったのに……」










126ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 16:47:48.610KeGJ3Nl0 (4/21)



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━


━━━━━━


━━━








127ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 16:55:01.480KeGJ3Nl0 (5/21)

━━━????━━━


子供?「へ~♪ 初恋ってヤツじゃないかこれって」ニコニコ

子供?「それもまるで君とまったく同じパターンみたいだよぉ?♪」ニコニコ


??「……そのようですね」


子供?「ふふ、楽しみだな~♪ 明後日でしょ? 彼が『必要とする時』って」ニコニコ

??「その通りです、陛下」

子供?「ふふ…待ち遠しいなぁ、その実験が終わったら次はシミュレート実験をして……」

??「陛下、少し気が早いのでは?」

子供?「そぉかな? 僕はとっても彼に期待してるんだけどね」ニコッ


??「………」


128ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 17:04:21.460KeGJ3Nl0 (6/21)

眼帯女「失礼します、陛下」ガチャッ

??「……フン」スタスタ

眼帯女「…?」


子供?「やぁ、どうかしたの?」

眼帯女「北の国が降伏しました」

子供?「そっか、さすがは僕の国で一番の軍だね♪」ニコッ

眼帯女「……今後はどうなされるのです? 我が軍は今非常に疲弊しきっています」


子供?「ひへー? ……あぁ、疲れてるの? なら1ヶ月の休暇をみんなにあげるよ」

眼帯女「1ヶ月は長過ぎるのでは、まだ南の国が我が『アーカム王国』を狙っています」

子供?「良いよ良いよ、多分向こうは2ヶ月の間動けないはずだからね」ニコッ

眼帯女「……?」


129ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 17:10:33.180KeGJ3Nl0 (7/21)






━━━????・南の国━━━


??「……全く、なかなかムチャクチャな仕事だ」スタスタ

??「俺1人では普通やらないだろう…普通は」スタスタ


??「200000の軍を壊滅に追い込むなんて……な? どう思うよ」スタスタ


兵士「止まれ、何者だ」チャキッ

??「止まらねぇよ、こっちは最低でも150000は殺らないといけないんでな」スタスタ

兵士「チッ」ヒュンッ


━━━━━━グシャァッッ!!━━━━━━


??「……さて、後149999人だな」スタスタ


130ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 17:19:23.850KeGJ3Nl0 (8/21)






~場面は戻って『魔導海賊団』のアジト~


レン「な、なんだと!? ルシフェルの執事を逃がしたのか!!」

男手下「申し訳ありません!! 突然へんな女が邪魔をしてきまして……」

レン「その女は誰なんだ!?」

男手下「いえ…その、凄まじい強さで俺達は薙ぎ払われてしまったので…」


レン「クソッ!! もう一度その港町周辺を探せ!」

男手下「ハッ!」シュバッ


131ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 17:33:31.090KeGJ3Nl0 (9/21)

第三団長「レン君、そろそろ夕食だから食堂に来たらどうかな?」

レン「悪いけどそれは後だ、アタシはシルバ様を探しに行って来る」

第三団長「そうか、なら私は食堂に行くよ」スタスタ


レン(どいつもこいつも…なんで呑気なんだよ!!)ギリッ


<「随分荒れてるな」

レン「ッ…?」クルッ

スカー「少し休めよ、体に悪ぃぞ」

レン「……スカー」


132ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 18:04:38.250KeGJ3Nl0 (10/21)

~スカーの部屋~


レン「……」

スカー「一応な、俺やカデシュもお前の事心配してんだよ」

レン「…余計なお世話だ、アタシは何が何でもシルバ様を助ける」

スカー「てめぇ…ここ3日、寝てないんだろ?」

レン「……」


スカー「気持ちは分かるがな、てめえの体が万全でもないのに助けらんねぇだろ?」

スカー「本当に助けたいんなら、まずは休めよ」

レン「………」


133ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 18:08:23.290KeGJ3Nl0 (11/21)

スカー「……レン?」

レン「…」

スカー「おい、聞いt…」


ドサッ


レン「…」

スカー「お、おい!?」

レン「……すー……すー……」

スカー(なんだよ、寝たのか…)

スカー(……目の下に酷いクマが出来てる、俺の話を聞いてるだけで寝ちまうぐらい眠かったのか)


スカー(……ルシフェルの野郎)


134ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 18:18:12.740KeGJ3Nl0 (12/21)








━━━エリア(少女姉)の家周辺の森━━━


女?「ぐ…がはっ」ドサッ


━━━━━ザッ……ザッ……━━━━━


女?「ち、ちきしょう!! こうなりゃ……」グジュグジュッ


━━━━━「………」ザッ


少女「お願い! 私よ!? やめて!!」


━━━━━「……無駄です、私の前では『入れ物』を変えても無意味」


━━━━━━カチャッ━━━━━━


少女「ひっ……」ズザッ


━━━━━「……安らかに眠りなさい、神々に弄ばれし亜人よ」




135ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 18:19:08.860KeGJ3Nl0 (13/21)











━━━━━━━━ズダンッ!━━━━━━━━












136ニュLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 18:24:14.930KeGJ3Nl0 (14/21)



━━━「……」カチャッ

━━━「……」スタスタ


━━━「……後2ヶ月でしょうか、『この程度』で済むのは…」


━━━(……何にせよ、私は私の使命に従うだけですが)


━━━(……)スタスタ






137ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 18:32:33.220KeGJ3Nl0 (15/21)






━━━ルシフェルの屋敷・シルバの部屋━━━


シルバ「………っ」ぴくん

シルバ「………」ムクッ

シルバ(……少し調子が良いけど、まだ戦闘は出来ない)


シルバ(……右足の骨折も治ってる)ぺたぺた

シルバ(あの血を飲ませた男が何者なのかは気になるけど……)

シルバ「………シオンを殺そうとするなんて、私は最低だ…」


138ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 18:39:21.990KeGJ3Nl0 (16/21)

シルバ(………)スッ


━━━ぴとっ━━━


シルバ(あの男の手……どこかシオンに似てた気がする)

シルバ(……それに、『アイツ』って言ってたのも…)

シルバ(……ノアを知っていたのも気になる)


シルバ(………………?)ぴくっ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

シオン「俺は『シオン・アーチャー』ッス!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

老執事「ほっほっほ……私は『ノア・アーチャー』です、宜しくシルバ」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


シルバ「………『アーチャー』……?」


139ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 18:43:20.050KeGJ3Nl0 (17/21)

シルバ「……ひょっとして彼は、ノアのお孫さん?」


シルバ「………」



━━━コンコンッ━━━


シルバ「っ!」

<「起きてますか? シルバさん」ヒソヒソ

シルバ「………確か」

<「執事のミーシャです、入りますよ」


ガチャッ


ミーシャ「ふぅ、今晩は」バタンッ

シルバ「………」じっ

ミーシャ「そ、そんな嫌そうな顔しないで下さいよ」


140ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 18:51:54.850KeGJ3Nl0 (18/21)

ミーシャ「……それより、無事で何よりです」

シルバ「……?」

ミーシャ「また、屋敷内のコックと執事とメイドが13人惨殺されました」

シルバ「………誰が…?」

ミーシャ「お、先輩の事心配してるんですか? 先輩は大丈夫…生きてます」


シルバ「………」ほっ

ミーシャ「……ですが、かなり先輩はまいってるみたいですよ」

ミーシャ「食事は部屋、言葉は皆無、僕にシルバさんの食事を持って行かせた辺り、かなり『諦めて』ますね」

シルバ(………もしかして私のせいで…?)




141ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 18:58:11.640KeGJ3Nl0 (19/21)

ミーシャ「さてここで問題!」


ミーシャ「 今 は 間 違 い な く 先 輩 は 来 な い の で シ ル バ さ ん は 危 険 なのでは? 」


シルバ「ッ!!」バッ

ミーシャ「……」

シルバ「………」


ミーシャ「……な~んて、冗談ですよ」

シルバ「………」ムッ

ミーシャ「ですが、言われて気づくようではまだまだです…もっと警戒して下さいね?」

シルバ「………」


142ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 19:04:34.570KeGJ3Nl0 (20/21)

ミーシャ「さて、そろそろお風呂に行きましょうか」

シルバ「………シオンがあなたに言ったの?」

ミーシャ「えぇ、……変な事はしないからその嫌そうな目やめて下さい」


シルバ(………当たり前…の結果だね)


ミーシャ「服は持ちましたか? 歩けますか?」

シルバ(………)コクン

ミーシャ「では行きますよ、シルバさん」ガチャッ




143ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/09(月) 19:10:07.490KeGJ3Nl0 (21/21)

今日はここでぶった斬ろうかな

8時までなら質問受付るぜぃ


144VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/09(月) 22:29:14.71adNtbKzE0 (1/1)


まだまだ期待できそうだー


145VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/10(火) 00:19:20.316CPYNWEN0 (1/1)


あの変身ヤローまさかの出番終了!?


146ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 17:32:14.60BZwl8Nll0 (1/21)

~メイド寮・浴場~


シルバ「………」チャプンッ


<「湯加減はどーですかー?」

シルバ「……普通」

<「…まだ怒ってるんですか?」

シルバ「……ムリヤリ男性に服を脱がされれば当たり前」

<「あー、確かにそうですよね」

シルバ「………」ムッ

<(……まだ怒ってますね)


147ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 17:41:41.85BZwl8Nll0 (2/21)

<「シルバさーん」

シルバ「………何?」

<「明日…か2日後、色々話してあげますから怒らないで下さい」


シルバ「……色々?」

<「はい」

シルバ「………例えば」

<「アーチャー先輩についてですよ」

シルバ「………!」ザバッ

<「お、手応えアリですね」




148ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 17:56:11.04BZwl8Nll0 (3/21)



━━━━━ガチャッ━━━━━


シルバ「~~!?」ビクッ

ミーシャ「その様子だと、とりあえずOKですね?」にっ

シルバ「………」じろっ

ミーシャ「……?」


シルバ「っ!!」バシャッ


ミーシャ「ふべふぇぇ!?」ビシャビシャッ

シルバ「……自業自得」

ミーシャ「うぅ…」


149ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 18:10:07.93BZwl8Nll0 (4/21)






~しばらくして~


ミーシャ「はい、新しい服です」ポン

シルバ「………サイズが大きい」

ミーシャ「あ、あれ? …フレアさんってシルバさんより巨乳でしたか」

シルバ「?」ぴくっ


シルバ「……今、フレアって言った?」

ミーシャ「そうですけど、なにか?」




150ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 18:21:15.80BZwl8Nll0 (5/21)

シルバ「……フレアはどこにいるの?」

ミーシャ「ちょ、待って下さい! 二人はどういう関係なんです?」

シルバ「………」


シルバ「……12年前まで一緒に監禁され、一緒にルシフェルに痛めつけられた『ハーフエルフ』」


ミーシャ「━━━ッッ!!?」

ミーシャ(し、知らなかった……どうりでフレアさんだけ他の男達に犯されてないと思ったら…)

シルバ「………フレアはどこ?」

ミーシャ「……まずは着替えて下さい、話はそれからです」


151ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 18:31:01.88BZwl8Nll0 (6/21)

~ミーシャの部屋~


ミーシャ「静かにして下さい、先輩や他の執事に見つかると厄介なので」ガチャッ

シルバ「………」コクン


━━━━━━ギィ……


バタンッ


ミーシャ「そこで紅茶でも飲んでて下さい、今連れて来ます」

シルバ「………」キョロキョロ

シルバ(………写真立てが倒れてる)スッ


コトッ


シルバ(……どこかの宿屋かな、大きなベッドの上に女の子と男の子が乗ってる)じっ




152ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 18:35:59.97BZwl8Nll0 (7/21)

シルバ(……こっちの男の子がミーシャ?)

シルバ(綺麗な瞳……今とは全然違う)

シルバ(………この長髪の娘は…?)


ミーシャ「何を見ているんです?」


シルバ「ッ!?」ビクゥッ

ミーシャ「…写真、ですか……下らない」スッ

パタンッ

シルバ(………)

ミーシャ「こちらの部屋です」スタスタ

シルバ「…」コクン


153ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 18:50:12.82BZwl8Nll0 (8/21)




フレア「……久しぶりね」


シルバ「……フレア…!」バッ

フレア「触らないで!!!!」ヒュッ


━━━━━バチンッ!!━━━━━


シルバ「……??」ヒリヒリ

フレア「おめでたいわねぇ『吸血鬼のラヴクラフト』!!? あなたまだ勘違いしてるのね!?」

ミーシャ「ふ、フレアさん…?」

シルバ「………フレア、どうして…」


フレア「良いわよ、話してあげるから━━━━━━」ガシッ
シルバ「っ」


━━━━━ドガッ!!━━━━━


フレア「その弱りきった体の全神経集中してよぉく聞きなさい!!!??」グリグリ

シルバ「っ~~!?」ズキズキッ


154ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 19:04:36.08BZwl8Nll0 (9/21)

フレア「アンタがいなくなった12年前……!!」

フレア「アンタの馬車は『謎の海賊』によって襲撃されたせいでルシフェルの『お気に入り』は私だけになった!!」

フレア「アンタが今までどこで何をしていたかは知らないけど…アンタのせいで私は四年前までは他のエルフ以上に痛めつけられた!!!」



フレア「アンタのせいで…アンタのせいで…アンタのせいでぇぇぇええええええ!!!!!」ゴォッ



━━━━━ストッ━━━━━

フレア「……………………………あ”?」フラッ

ドサッ

シルバ「…ぅ……く……」ズキズキ

ミーシャ「大丈夫ですか? ……すみません、まさかフレアさんがあんなに取り乱すとは思わなくて…」

シルバ「………へい…き」

シルバ(………私は、本当にこの屋敷で味方が1人もいないんだ)


155ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 19:10:23.35BZwl8Nll0 (10/21)






━━━シルバの部屋━━━


ミーシャ「それでは、おやすみなさい」ガチャッ

パタンッ


シルバ(………)

シルバ(………そういえば、まだシオンが持って来てくれた本一冊ある)スッ

パラッ

【━━━━━と━━━の日記】

シルバ「……? 本じゃなくて日記…」ペラッ


156ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 19:25:54.61BZwl8Nll0 (11/21)

シルバ「……【 今日も素っ気ない顔して老人喋りを演じていた、かわいい 】」


シルバ「……?」ペラッ


【 彼は旦那様の前では私をゴミのように扱うけど、それでもどこか私に好意はあると思う 】

ペラッ

【 ……右足が治らない、多分血が足りないんだと思う…また誰かを殺さなきゃ 】

ペラッ

【 どうしよう、多分彼にバレてしまった…私は明日にでも旦那様に殺されるかルシフェル郷に渡されてしまうかも 】

ペラッ

【 彼が助けてくれた 】

ペラッ

【 彼はまだ自分の姿が隠せていると思っている、だからか『年よりは一発が限界』って言って私の中には一回しか出さない 】


シルバ「………」ペラッ


157ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 19:33:09.16BZwl8Nll0 (12/21)

【 彼は優しい、私がもし自由の身だったら彼の傍から離れない程に 】

ペラッ

【 ……また血が足りない、何故? この数ヶ月は1人殺せば足りたのに 】

ペラッ

【 今日の彼は冷たい 】

ペラッ

【 頭が  ぼーっと  す る 】

ペラッ

【                   】

ペラッ

【 彼はついに私に本当の事を教えてくれた上、私に血をたくさん与えてくれた、今日は眠れない 】

シルバ「………要所要所で出て来る『血』ってまさか…」ペラッ


158ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 19:41:48.33BZwl8Nll0 (13/21)

【 私は迷わない、彼と一緒にここから出る 】

【 少しでもここでの事は捨てたい…だから私はこの日記をここに置いておきます 】

ペラッ

【 く た ば れ ギ ル ガ メ ス 伯 爵 】

ペラッ

【            】

ペラッ

【 まったく、せっかくタイトルに俺の名前も書かれてるんで残りは俺が書こう 】

【 今日もアイツは綺麗だ、透き通るような白い肌にあの銀髪……柄じゃないな誉め言葉なんて 】

ペラッ

【 あのお方はあまりにも次元が違い過ぎる、だが俺は感謝するしかない 】

ペラッ

【 やれやれ、半不死身でなければ今頃は失血死しているな 】

【 だが俺はアイツの為に生きると決めたのだ、この程度でアイツが毎日元気でいられるなら安過ぎる 】


159ニュLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 19:49:55.17BZwl8Nll0 (14/21)

シルバ(………??)ペラッ


【 ……アイツも女という事か? まさかアイツ以外とヤッてるのを知っただけで泣くとはな 】

ペラッ

【 もしここに書くだけでアイツが見つかるなら俺はいくらでも祈り、書こう 】

【 どうかアイツを返してくれ、俺はアイツがいないとダメな人間なんだ 】

ペラッ

【 頼む、生きていてくれ 】

ペラッ

【 v*~$%#&^\/|0pg,@:<`]^ 】

ペラッ

【 クソックソックソッッッ!!! ルシフェル郷め!! ペンドラゴンと組んでいたとは…!!! 】

ペラッ

【 どうしてアイツばかり苦しまないといけないんだ、どうして悪が幸せでアイツが不幸なんだ 】

【 アイツが何をしたというのだろう、アイツはこれからどれだけ長い間苦しむんだ? 】


160ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 19:58:49.40BZwl8Nll0 (15/21)

ペラッ

【 これがこの日記に書く最後の言葉だ 】

【 ━━━、愛してる 】

ペラッ

【 はは、まさかまた書き込む事になるとはな 】

【 今俺は…このページの前に書いた頃から107年経っている 】

【 つまり、あの事件の直後だ 】

【 あのお方が言った通り、アリス率いる仲間達によってペンドラゴン時代は終わった 】

ペラッ

【 先日書き忘れていたが、今俺には息子がいる 】

【 名前は━━━、アイツに似て綺麗な瞳だ 】

【 ちなみにアイツも生きてる、俺の血を飲んでいたせいでアイツも半不死身のようだ 】

【 血といえばあの女…━━━の血縁者か何かだろうか 】


161ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 20:04:14.80BZwl8Nll0 (16/21)

ペラッ

【 何故こうなる!? あのお方さえも何故こんな選択を俺に迫る!? 】

【 ━━━も━━━も、どちらも手放したくない!! 】

ペラッ

【 これは報いなのだろうか…スカーという女や他のエルフにした罰なのか? 】

ペラッ

【 約束した、俺は決めた 】

ペラッ

【 アイツはもう帰って来ない 】

ペラッ

【 ━━━の笑い声が逆に辛い、何故アイツはもう笑わない? 】

ペラッ

【 宿屋のあの子供にはとても救われた、きっと━━━は俺がいなくても生きて行ける 】




162ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 20:12:16.24BZwl8Nll0 (17/21)

【 あのお方に頂いた目の通りなら、━━━は9年後俺を殺しに来る 】

【 どうせこの日記は後1ページしかない、『最後の日』までは書かないようにしよう 】

ペラッ

【 あのお方は恐ろしい、俺の個人的な事を利用して3年後までの計画を作るとは… 】

【 俺が選んだ3人のうちの2人の先祖には借りがある、丁度良い 】

【 最後にこれだけ書いておく 】

【 俺はアイツともう一度幸せな世界を過ごす為ならどんな事でもする 】


━━━━━パタンッ━━━━━


シルバ「………この人、一体…?」


163ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 20:16:40.88BZwl8Nll0 (18/21)









━━━ルシフェルの部屋━━━


ルシフェル「……何の用ですかな? このような夜更けに」

ギルガメス「クク……ちょっとな」

ルシフェル「………」

ギルガメス(随分警戒されているな…気づかれたか?)

ルシフェル「……成程、あなたも楽しみたいのですね?」にやぁ

ギルガメス「…なに?」


164ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 20:21:13.22BZwl8Nll0 (19/21)

コンコン

イタカ「しし、失礼します……」ビクビク


女「…」
エルフ「…」


ギルガメス「クク、良いのか? 壊してしまうかもしれんぞ」

ルシフェル「良いのですよ、さぁ…良い喘ぎと悲鳴を聞かせて下さいな」スタスタ


イタカ「……では」ガチャッ

パタンッ










「きゃあああああああああああ!!!」


イタカ「ひっ…」


165ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 20:30:01.03BZwl8Nll0 (20/21)








━━━????━━━


金髪男?「南の軍、168000の兵を失った事により壊滅です」

子供?「ご苦労様♪」ニコッ

子供?「君には引き続き『彼』の監視を頼むよ?」

金髪男?「……御意」

子供?「ああ、それからね……」


金髪男?「?」

子供?「頑張ってね」ニコッ

金髪男?「かしこまりました」


166ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/10(火) 20:30:36.01BZwl8Nll0 (21/21)

落ちる


167ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 16:46:22.347fw6dhj50 (1/14)

なぁ…まだ誰かこのスレ見てくれてる人がいるなら教えてくれ

この作品内のヒロイン達がエロサンタってどう思う?
この作品内のヒロイン達がエロメイドってどう思う?
妹に金髪にしてって頼んで断られた俺ってどう思う?


168ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 17:13:58.637fw6dhj50 (2/14)






━━━翌日・ルシフェルの屋敷・玄関ホール━━━


イタカ「……ぼ、僕もう…!!」ダッ

執事8「…またなのか」

ミーシャ「………」


シオン「……」



エルフ「…」
女「…」




フレア「酷いものね、首だけ切り落として残った体は慰み物なんて」

シオン「…やめろ、フレア」

フレア「っと、ごめん」


169ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 17:32:25.707fw6dhj50 (3/14)

ルシフェル「……ふむ、良い度胸をしてますな犯人は」

シオン「だ、旦那様…!」ビクッ


ルシフェル「……(過剰な生殖行動の理由は肉体が魔蟲を拒んでいるからでしょうかな?)」

ルシフェル(しかしそれでは何故ここまで酷い行為を……?)

ルシフェル(フゥム…あるいは『特定の人間』に何かを働きかけているのか…)


ルシフェル「……フレア」

フレア「はい」

ルシフェル「死体の処分をお願いします、くれぐれも『骨も残さない』ようにお願いしますよ?」

フレア「……わかりました」



エルフ「…」
女「…」



シオン(……惨い)


170ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 17:39:48.887fw6dhj50 (4/14)




━━━ルシフェルの屋敷・??━━━


「……フフ」


「フッ…ヒャハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」


「あの表情、あのオーラ!! あのオーラこそ私の描く『主人公』に相応しい!!」


「あぁぁ……だが主人公を美味しく『食べる』には『哀れなヒロイン』が必要…!!」


「探さねば…次はヒロインだ!! ヒロインを探さねばなりません!!!」


「早く食べたい……もう私も限界だ…!!」


「だからこそ完璧にしなければ……フフ」


「ヒャハッ、ひひヒャハハハハハハハハハハハハッッッ!!!」


171ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 18:08:09.027fw6dhj50 (5/14)






━━━門━━━


門番A「ん、なんだよお前」

門番B「ひょっとしてお前も『肉人形遊び』に目覚めたかー?ww」

シオン「…………………る」


門番A「は?」


シオン「……てことしやがる」

シオン「なんてことしてんだよテメェらァッ!!!」バッ

門番A「なにいっ……ぐぼぁ!?」バキッ


門番B「ブラザー!?」


172VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/11(水) 18:08:20.37EnH8H7hDO (1/1)

見てるよ


173ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 18:20:07.127fw6dhj50 (6/14)

門番B「あぁ、ブラザーの自慢の鼻が…」

門番A「ぐぎぃ……!!」ジタバタ


シオン「分かってんだよ……あんな事する奴らなんてテメェらぐらいしかいない事ぐらいな!!」

門番A「は、はは……何だ? 証拠もねぇのに俺達を殺そうってか?」

シオン「……半殺しにしといてやる」ギリッ

門番A「へぇぇ?? 三年前自分の父親ぶっ殺してから人にナイフ突き立てんのも怖くなったような奴がか?」


シオン「……ッッ」グッ


━━━━━シャッ!!━━━━━


門番B「ブラザー!!」
門番A「17時の方向だブラザー!!」

シオン「!?」

門番B「シャァァッ!!」ブォンッ




174ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 18:41:54.717fw6dhj50 (7/14)



━━━━━シャッ!!━━━━━


シオン「……!」スタッ

門番A「ぶっひゃははは!? 何だ何だぁ!! 偉そうな事言っといて得意の『千本ナイフ』も使わねぇのかよ!?」

門番B「しかも逃げ腰wwww」


シオン「……ッッ!!」シャッ


門番B「ブラザー!!」
門番A「右からアッパーの構えだブラザー!!」

門番B「ヒャッハァー!!」ビュバンッ


━━━━━シャッ!!━━━━━


門番A「……………………は」


ゴガッッッ!!!


門番A「ブ…ぐぃ……っ!??」ギシャッ




175ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 18:46:44.027fw6dhj50 (8/14)

門番B「ブラザー!!?」

門番A「……ぐふっ」ドシャッ


シオン「……」スタスタ

門番B「ひ、ぃ」ズザザッ

シオン「ッ」シャッ


ドゴッ!! メキャッ!! ゴキッ!!!


門番B「ぎぃあああああああ!!?」ドサッ

シオン「…はー……はー……」フラフラ


176ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 18:55:59.067fw6dhj50 (9/14)

シオン「……怖くない」ボソッ

シオン「もう怖くねぇよ……怖くねぇよ…怖くない……ッ!!」


━━━━━チャキッ━━━━━


門番B「うわ、うわ…!! まてまて!! 俺達は何もやってない! 本当だぁ!!」ズザッ

シオン「……騙されねぇ」ザッ

門番B「ひっ!?」

シオン「…シェリルはまだ12歳の子供だったんだぞ」ザッ


門番B「よよよ止せっ……それ以上来るな!!」

シオン「……あのエルフの娘達だって…あと五年もすれば『入れ替え』の時期だったのに!!」

シオン「……なのに、あんな惨い…酷い終わり方があるかよ!?」ザッ


門番B(や、ヤバい…目がイッてる……!!)


177ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 19:07:57.677fw6dhj50 (10/14)

シオン「………」

カチカチカチカチ………

シオン(手の震えが止まらない…)カチカチ…


門番B「誰か!! 誰かいねぇのか!? 助けてくれぇぇ!!!」

シオン「……(殺すんだ、こんな奴…俺が殺さなきゃ…!!)」グッ

シオン「ぁぁあああああああ!!!!」ビュァッ

門番B「ぎゃ……」


━━━━━シパパパァンッッ!!━━━━━


ガキキキッ……!


シオン「!!」

ミーシャ「……」ヒュルン


178ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 19:14:26.597fw6dhj50 (11/14)

シオン「……ミーシャ、そこを退くッス」チャキッ

ミーシャ「お断りですね、確かにこの2人はクズですけど」

シオン「違う! シェリルやみんなの…」

ミーシャ「その理由自体間違ってんですよ!! コイツらはレイプはしても殺しはしないです!!」


シオン「…そいつらの肩を持つのか?」

ミーシャ「…………」

ミーシャ「……間違った理由で先輩には人を殺して欲しくないんです」

シオン「じゃあ他の女の子がコイツらに犯されるのは許されるのか!?」

ミーシャ「それを言ったら三年間傍観した僕も、アナタも同罪だ!!」


シオン「…っ」


179ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 19:21:10.337fw6dhj50 (12/14)

ミーシャ「一度でも先輩はあの泣き叫ぶ娘達を助けようとしましたか!? 違うでしょう!!」

シオン「ルシフェルの旦那様は今や『宝玉』の力でペンドラゴン並みだ! 俺1人でどうにか出来る訳…」

ミーシャ「理由つけて逃げてるだけです!!」


シオン「……逃げてない」

ミーシャ「じゃあ聞きましょう、何故あなたはシルバさんだけ特別優しくしてるんです?」

シオン「……あの娘はまだ来たばかりで…」

ミーシャ「そんな娘は僕が来る前にも沢山いたはずだ! アナタはシルバさんを贔屓してるだけ、他の人間とどう違うんですか!!?」


シオン「………」


ミーシャ「……さあ、そのナイフをしまって下さい」

シオン「……」スッ




180ニュLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 19:26:14.657fw6dhj50 (13/14)

ミーシャ「……門番」

門番B「ひっ!?」ビクッ

ミーシャ「さっさとそっちの手当てして仕事をしなさい、僕達は戻りますから」

門番B「!!」こくこく


ミーシャ「先輩、行きますよ」

シオン「……ああ」

ミーシャ(……犯人があの2人だと思うのは打倒)


ミーシャ(でもあの2人は2日前の夜、キーアさんをレイプしていたのだから執事やメイドを殺してない)

ミーシャ(つまりあの2人ではない人物が犯人であり、『化け物』……!)




181ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/11(水) 19:28:01.067fw6dhj50 (14/14)

ちょっと短くなっちゃったな

落ちる


182VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県)2011/05/11(水) 19:58:57.45xK6pMnAs0 (1/1)

パー速どころかSS速は出来たばかりだし過疎もしかたないよ、うん
見てるから安心して投下してくれ


183VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/11(水) 22:50:59.33Bjoqwq+I0 (1/1)

乙!フレアとの意外な関係、シルバに惚れてた(?)イタカなど、色々な事実が現れましたね
日記の女って、もしかしてシルバの血縁者……!?
>>146>無理やり服を
ミーシャ、ちょっと屋上まで来ようか

以下>>167へのマジレス
>エロサンタ
毎年シルバがサンタコスでプレゼント持ってきてくれるんですね?良いと思います
>エロメイド
本編の内容からシルバ他海賊組のメイド姿が想像できません(堕ち系は嫌いじゃないですが)
後は……姫様のメイド体験とかですかね?良いと思います
>妹に金髪にしてって頼んで断られた
黒髪萌えになれば良いと思います。出来ればロング



184ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 16:50:08.18NrdZqyhV0 (1/22)

>>182
な、なんか慰められてしまったな…ありがとう

>>183
萌えになれって……俺にシスコンになれというのか!?

あとエロサンタ・メイドはこの物語が『2300レス分』進んで落ち着いたらやれる状況になるはず
(……この物語は全部で6部まであるんで)


185ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 17:04:40.51NrdZqyhV0 (2/22)

━━━魔導海賊団アジト・カデシュ━━━


カデシュ「……」ペラッ

カデシュ(……『ゴールドのハートのトランプ』、この両端にあるマークは『あのお方』にもあった紋章だ)


カデシュ(カードの魔力回路も明らかに手を加えられた跡がある…)


カデシュ(………)

カデシュ(……ッ)ヴゥンッ


━━━━━━パシュンッ━━━━━━


*************************
                ふふっ♪
*************************


カデシュ「━━━━━ッッ!!?」ゾクゥッ


186ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 17:10:48.17NrdZqyhV0 (3/22)

カデシュ「ハァ……ハァ………ッ!!」


ドサッ


カデシュ「……今のは、笑い声……」

カデシュ(いや違う…並みの人間や魔族なら今の『波動』で気がふれていたはず…)

カデシュ(……)ヴゥンッ


━━━━━━シーン━━━━━━


カデシュ(……魔力回路が別の一時的な『召喚札』の役割を作ってる)

カデシュ(つまりこれは僕への『招待状』か)


カデシュ「………良いよ、ボクも気になるしね」

カデシュ「この招待状、使わせて貰うよ……!!」


カデシュ「……ッ」ヴゥンッ


187ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 17:11:59.41NrdZqyhV0 (4/22)










━━━━━━━━━バシュッッッ!!━━━━━━━━━











188ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 17:15:25.70NrdZqyhV0 (5/22)




━━━????━━━


カデシュ「!!」スタッ



子供?「ふふっ♪ やっと来たね」パチパチ



カデシュ「……君がボクを読んだのかい?」

子供?「あれ? もしかしてわからないのかな」

カデシュ「?」

子供?「……そうか、人間にドンドン近づいてるからだね」

カデシュ(どうしてそれを…!?)


189ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 17:20:58.96NrdZqyhV0 (6/22)

子供?「でもこれで分かるんじゃない?」

カデシュ「…!」




############################

????【 久しいな…『ディー』よ 】 

############################




カデシュ「『お久しぶりです陛下』」ザッ


カデシュ(………え?)ピクッ


190ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 17:28:17.25NrdZqyhV0 (7/22)

カデシュ(な、何を……ボクは何をしている?)


子供?「……思い出してくれたかな? 『ディー』」


カデシュ「……まさか、アナタは312年は昔に死んだはずだ…ッッ!!!」ガバッ

子供?「確かにね、あの忌々しい女のせいで今はあの頃の六割しか力は無いよ」

カデシュ「………」


カデシュ「本当に…『ハスター』様なのですか」


ハスター「……せぇかい♪」ニコッ

カデシュ「ッ━━━━━━!!?」


191ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 17:34:56.70NrdZqyhV0 (8/22)

カデシュ「……」

ハスター「はは、驚いてるね? 無理もないよねだって僕はあの時…」


カデシュ???【ッッ!!】ヴァンッ!!


ジャキキィンッッ!!!

カデシュ???【 オオオオオオオオォォォォォォッッッ!!!! 】ヒュォッ


ハスター「やれやれ…」


━━━━━━グゴシカァァァンッ!!━━━━━━


カデシュ「………ぁ…がっ……!??」ドシャッ

ハスター「以前の君なら今の僕に三撃くらいは出来たかもしれないけど、それじゃあお話にならないよ」ニコッ


192ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 17:41:24.98NrdZqyhV0 (9/22)

カデシュ(そ…そんな……!!)ゴフッ


ハスター「ふふっ♪ 安心して良いよ? 僕はどうせ君がこういう行動に出るのは分かってたからね」

カデシュ「……なに、が」

ハスター「んぅ?」

カデシュ「…何が目的だ……っ」


ハスター「うんうん、僕は君に『それ』を伝えたくて招待状を出したんだよ」

カデシュ(……初めからボクはこうなる予定だったのか…!)

ハスター「あのね、僕はね…?」



ハスター「近いうちに、『この世界』と『狭間の世界』を支配しようと思うんだ♪」




カデシュ「━━━━━━ッ!!!??」


193ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 18:00:09.33NrdZqyhV0 (10/22)

カデシュ「そんな事をして…あのお方が黙ってるはずが無い!!」

ハスター「そうかな、まぁ別に僕が相手をする必要は無いけどね」

カデシュ「ッ…?」

ハスター「はは♪ 気になるみたいだけど、教えないよ~」


ハスター「さて、そろそろ時間だね」


━━━━━スゥゥ━━━━━


カデシュ「か、体が……」

ハスター「またいつか会えると良いね? じゃあねー」ニコッ



━━━━━━バシュッッッ!!━━━━━━





194ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 18:08:53.50NrdZqyhV0 (11/22)




━━━カデシュの部屋━━━


カデシュ「っ…!」ドサッ

カデシュ「……痛ッ…」ズキズキ


カデシュ(……す、ぐにあのお方に知らせないと………すぐに…)


ズル……ズル…


カデシュ「……~っ!!」


ドサッ


カデシュ「…」


195ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 18:18:16.87NrdZqyhV0 (12/22)







━━━ルシフェルの屋敷・シルバの部屋━━━


<コンコン

ミーシャ「昼食です、シルバさん」ガチャッ

シルバ「………」コクン

シルバ「………っ」クラクラ


ミーシャ「大丈夫ですか?」

シルバ「………」フルフル

ミーシャ(また体調が悪化? 先輩は昨日どうやってシルバさんを元気にしたんですかね…?)




196ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 18:30:29.26NrdZqyhV0 (13/22)

ミーシャ「え、と…すいませんシルバさん」

シルバ「?」

ミーシャ「昨日言ってた話の事ですが、やはり明日になりそうです」

シルバ「……そう」

ミーシャ「………」


カチャカチャ……


シルバ「……」カチャッ

シルバ「………シオンは、どうしてるの?」

ミーシャ「かなり荒れてますね、僕がこの屋敷に来る前からいた門番達をボコボコにしてましたよ」

シルバ「……」

ミーシャ「今まで手を出さない方がおかしかっただけに、僕もびっくりはしませんでした」

シルバ(………シオン)


197ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 18:34:36.51NrdZqyhV0 (14/22)

━━━ルシフェルの屋敷・厨房━━━



シオン「……」ジャー

イタカ「あ、アーチャーさん?」キュッキュッ

シオン「んー?」ジャー

イタカ「そのお皿…もう1時間は洗ってないですか?」


シオン「えっ」バリーンッ


イタカ「」




198ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 18:48:32.83NrdZqyhV0 (15/22)

シオン「わ、ワリィ!! 今片付けを…」


     つるんっっっっ


シオン「え」
イタカ「え」


ゴンッッ!!!

イタカ「はぶぐひゅぇぁ!!???」ドッギャーン

シオン「ぐああああ!!?」ジタバタ


     グサッ(割れた皿が額に刺さった音)


シオン「にぎゃあああああああ!!???」ガバッ

ビュンッ

ザクッ!!!


イタカ「」だくだく


199ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 18:58:30.85NrdZqyhV0 (16/22)

シオン「だああ!? 大丈夫かイタカ!!」

イタカ「……な、なんか血が溢れ出てますけど僕」だくだく

シオン「今包帯持って来る!!」


━━━━━シャッ━━━━━

━━━━━シャッ━━━━━


シオン「ぜぇ…ぜぇ……! ほ、包帯持って来…」


   するんっっっ


ゴスッ

イタカ「」フラッ


ドサッザクザクッッ!!! (倒れて額に割れた皿が大量に刺さった音)


シオン「イタカァァアアアア!!!!???」


200ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 19:03:58.33NrdZqyhV0 (17/22)






~しばらくして~


シオン「……」←あの後また転んで食器棚を倒して下敷きになり、それをどかした時に食器棚の中から落ちて来た皿が顔面に直撃


イタカ「……」←どかされた食器棚の下敷きになり、さらに頭に皿が食い込んだ


イタカ「……アーチャーさん」

シオン「……何ッスか」

イタカ「アーチャーさんは今何か抱えてるのは知ってます、だからいつもの調子が出ないんですよね」

シオン「……イタカにすら分かるってことは俺ダメだな」


201ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 19:11:31.02NrdZqyhV0 (18/22)

イタカ「と、とにかく…アーチャーさんが今すべきはこんないつもの日常じゃダメです!」

シオン「……」


イタカ「今アーチャーさんがすべきは、『一番引っかかる事』を取り除く事です!!」

シオン「━━━!」


イタカ「……一体何に引っかかってるのかは知りませんが、頑張って下さい!!」

シオン「イタカ……」


バッ


シオン「……ありがとうッス、きっとイタカにも良い彼女が出来るさ!」シャッ

イタカ「………」


イタカ「…頑張って下さいよ、アーチャーさん」


202ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 19:19:04.42NrdZqyhV0 (19/22)






━━━ルシフェルの屋敷・人形の棟入口━━━


シオン(……なんて言おうかな)ピタッ

シオン(普通に接しても向こうは負い目を感じてるだろうし)

シオン(……感じてない可能性も考えた方が良いか?)


シオン(いやいやいや!! シルバは本当はあんな事しないはずッス! きっと何かよっぽど……)


シオン(……よっぽど……)

シオン(………)ダラッ←鼻からドロッとした血




203ニュLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 19:25:56.60NrdZqyhV0 (20/22)

シオン(……んなわけねぇッス!!)フキフキ

シオン(んー……気にするな、俺はそれでもシルバの為に……ってこれは何か違うッスね)


ルシフェル「おや、アーチャーではないですか」

シオン「(!?)だ、旦那様……」

ルシフェル「丁度良かった、少し頼まれてくれますか?」

シオン「(こんな時に…)何でしょうか」


ルシフェル「最近港町を海賊達がうろついてるみたいなので、何人か連れて来て貰えますかな?」


シオン「……2人、で良いでしょうか」

ルシフェル「えぇ」

シオン「イエス、マイロード……」シャッ


204ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 19:28:58.98NrdZqyhV0 (21/22)






シオン(……要するに)


シオン( 『人形』が少なくなって来たので女海賊を2人浚って来い……か )


シオン(…………)


シオン(考えるな…自分を殺すんだ……)


シオン(これが終わったら……シルバの所へ行こう)


シオン(……考えるな……考えるな……)


205ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/12(木) 19:29:43.62NrdZqyhV0 (22/22)

順調にレベルアップしてるな…落ちる


206VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/12(木) 19:36:25.90GTkfg/2H0 (1/1)


これは……決裂フラグ……!?


207ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 17:11:38.111/G8S9fl0 (1/14)

━━━港町━━━


女手下(うーん……やっぱり警戒されてるから表通りにはいないよね)

女手下(……そだっ、裏通りと『盗賊街』をまわってみようかな)シュバッ



<「まってー!」



女手下「んぅ?」ピタッ

女手下2「何やってんの! 今日はレンさんやカエデさんの休養の為に探索は午後になったら終わりでしょ!?」

女手下「あ、れれ? そうだっけ」

女手下2「そうだよ、他のみんなはもう船に戻ってるから帰ろ?」

女手下「ん…シルバさん、早く助けてあげたいな」シュバッ

女手下2「……だね」シュバッ


208ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 17:18:51.681/G8S9fl0 (2/14)



執事?「あ、待って欲しいッス!!」バッ


女手下「え? ……君、どこの執事かな」

女手下2(報告にある執事の特徴は確か……)


執事?「えと、シルバを知ってるのか? なあ!?」

<(金髪で少しツンツンしてて……)


女手下「し、シルバ様を知ってるの!?」

執事?「知ってる! 銀髪で白い肌だろ…?」

<(瞳は濁ったイエロー……若い青年)


女手下2(……まさか)


209ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 17:33:19.881/G8S9fl0 (3/14)



━━━━━チャキンッ━━━━━


女手下2「……リリー、そいつから離れて」

女手下「え? え?」


執事?「あ……」


女手下2「白々しい、貴様がシルバ様を誘拐したルシフェルの手下なんだろ?」ギロッ

女手下「……だから知ってて…!!」ギロッ

執事?「ま、待って欲しいッス!! 俺はただ……」

女手下「問答は無用です、あなたを拘束します!」チャキンッ

女手下2「覚悟するんだな、ゲスが」じりっ


執事?(な……)


210ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 17:42:23.641/G8S9fl0 (4/14)




執事?(…………)スッ



女手下2「一気に畳み掛けるぞ! 相手はただの執事だ!!」

女手下「了解!!」バッ



執事?(……あとで話を聞けば大丈夫ッス!)シャッ


女手下「……は?」


ドスッ!!  

ズドムッッ!!!


女手下「」ドサッ

女手下2「」ドサッ




211ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 18:01:27.451/G8S9fl0 (5/14)








━━━ルシフェルの屋敷・ルシフェルの部屋━━━


ルシフェル「……ほう、屋敷内を歩けば少しは良くなると?」

ミーシャ「はい、今の彼女なら歩けるはずですし何より……」

ルシフェル「逃げられない…と?」

ミーシャ「その通りです」


ルシフェル「フゥム……そうですね、歩けるだけの元気があるとわかれば『奏でられる』でしょうし」


ルシフェル「良いでしょう、明日の昼に散歩しなさい」

ミーシャ「かしこまりました、旦那様」




212ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 18:46:50.261/G8S9fl0 (6/14)

ミーシャ「では、失礼します」ペコリ

ルシフェル「ああ待ちなさい」

ミーシャ「?」


スタスタ


ルシフェル「どれ」ガシッ
ミーシャ「!?」


━━━━━ブンッッ!!

ドガァッ!!!


ミーシャ「ぎぃっ……!!」メキメキッ




213ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 18:50:29.851/G8S9fl0 (7/14)

ルシフェル「ふむふむ」ツカツカ

ミーシャ「な、何を……」ズルズル


ゴッ!!


ミーシャ「━━━ッッ!!?」ドシャッ

ルシフェル「……」


ミーシャ「…っ、げほっ、……やめ…て下さい…」


ルシフェル「……ふむ」コクン

ミーシャ(………ほ)

ルシフェル「服を脱ぎなさい」

ミーシャ「…え」




214ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 18:56:05.161/G8S9fl0 (8/14)

ミーシャ「……だ、旦那様?」


ルシフェル「少々気になっていましてな」スタスタ

<ガシッグイッ!!

ミーシャ「ぁぐ…!」

ルシフェル「  『若い男性の体』にねぇ?  」ボソッ


ミーシャ「━━━━━!!!」ゾクッ


ルシフェル「ほら、脱ぎなさいミーシャ」ベチベチ

ミーシャ「ひ…ぁ…」


ルシフェル「なら私が脱がしてあげましょうか…?」ギロッ


215ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 19:02:54.581/G8S9fl0 (9/14)




金髪男?「取り込み中なら出直すぞルシフェル」



ルシフェル「!!」

ミーシャ(……え?)

金髪男?「……」ニッ


ルシフェル「…急な用件でしょうね?」

金髪男?「まあな、『フェンリル』が殺された」

ルシフェル「……なるほど」

ルシフェル「ミーシャ、あなたはもういいですから行きなさい」

ミーシャ「は、はい…」フラフラ


チラッ


金髪男?「……」

ミーシャ(どうしてあの人がここに…?)


216ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 19:09:51.871/G8S9fl0 (10/14)



バタンッ


金髪男?「これで決まったな」

ルシフェル「……何がです?」

金髪男?「ギルガメスが『使者』なのさ、アイツが一番もっともだ」

ルシフェル「そうでしょうか?」

金髪男?「なに?」


ルシフェル「……私が『使者』だからです」


金髪男?(…ほう)

ルシフェル「今まで隠していましたな、しかしもうこれで隠す事はありません」


217ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 19:14:39.131/G8S9fl0 (11/14)

ルシフェル「……そこで『使者』である私からの『お告げ』です」

金髪男?「お告げ?」

ルシフェル「えぇ、『神』からのね」

金髪男?(……ここまで来ると滑稽だな)


ルシフェル「ギルガメスを抹殺して下さい」

金髪男?「……ムリだな」

ルシフェル「は?」

金髪男?「俺はアイツに勝てない、用済みならアンタが倒してくれないか」

ルシフェル「そ、そうですな…」


ルシフェル(使えん男め、これでは『使者』であるギルガメスを殺せないじゃないですか)


218ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 19:21:27.041/G8S9fl0 (12/14)







━━━ルシフェルの屋敷・シオンの部屋━━━


ミーシャ(ここの部分をこうして……)ガチャガチャ

ガギンッ

ミーシャ(開いた!)ガチャッ


バタンッ


ミーシャ「……ほっ」ずるっ

どすんっ

ミーシャ「……シオンのベッド…」フラフラ


219ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 19:25:03.881/G8S9fl0 (13/14)



バサッ


ミーシャ(……シオンの匂い)もぞっ


━━━━━すぅ…━━━━━


ミーシャ(凄く安心するなぁ、シオンの匂い)もぞっ

ミーシャ(……怖かった)

ミーシャ(本当に…怖かったよぉ……)


ミーシャ(………シルバさんはいいなぁ)

ミーシャ(  明日になればシオンと一緒に僕の理想だった生活が送れるんだから…  )


220ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/13(金) 19:25:31.961/G8S9fl0 (14/14)

乙ル


221VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/13(金) 19:32:20.93P0943Nnq0 (1/1)

乙!
まずは情報を聞くのが先か……良い判断だと思うな
さて、誤解は解けるのか


222VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/13(金) 19:57:38.45aHPgOycUo (1/1)




223ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/15(日) 19:19:03.99BJuGl4XJ0 (1/1)

……

SからMまで何でもイケます!! 巨乳貧乳何でも大歓迎!!!

って妹達に言ったら罵声の嵐で心のハート様がフルクラッシュになった……


224VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/15(日) 21:22:44.1485z+YKmF0 (1/1)

妹「達」……だと……SSのキャラの基になった妹もいますか?


225ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/16(月) 16:33:00.70RA1GiRPN0 (1/11)

>>224
基っていうか…クセみたいのは妹達のを参考にした

例えばミーシャなんかは
三女の 世にも奇妙な物語 とかちょっと怖いの見ると寝る時頭まで布団被るクセが参考だな

他は…長女のスペックぐらいかな、あんまり妹達を参考にはしてないw
(長女が高1、双子の妹達が中2だな)

ちなみに俺は高卒19歳……頭脳だけなら妹達の足元にも及ばない馬鹿ですな


226VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/16(月) 16:46:32.35V0qwLXqDO (1/1)



妹いっぱい入るなwwどれかくれww


227ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/16(月) 16:52:17.86RA1GiRPN0 (2/11)






━━━港町・裏路地━━━


女手下2「…んっ」ピクッ


女手下2「…………」ぼー


女手下2「ッ!? ここは……」グイッ

ドサッ

女手下2(縛られて…!?)グイグイ

シオン「あー……おはよ」スタスタ

女手下2「貴様…!!」


228ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/16(月) 17:10:29.80RA1GiRPN0 (3/11)

(>>226 一番怖い長女をあげよう  *俺のハート様にトドメを刺した妹)



シオン「えーと、危害とかは本当に加えないから落ち着いて欲しいッス」

女手下2「く…っ! リリーはどこだ!!」バタバタ

シオン「後ろで寝てるッス」

女手下2「!」バッ


女手下「むにゃ…zZZ」


女手下2「……衣服の乱れは無し、手は出してないようだな」

シオン(完全に俺は手を出すような人間として見られてるんスかね?)しょんぼり

女手下2「……目的は何だ」

シオン「へ?」


229ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/16(月) 17:40:30.83RA1GiRPN0 (4/11)

ビックリしたー…停電かと思ったらブレーカー落ちただけだった


230ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/16(月) 17:54:58.37RA1GiRPN0 (5/11)

女手下2「目的があるから私達を捕らえたんだろう? ならさっさと目的を果たせ」

シオン「目的っていうか、聞きたい事があるッス」

女手下2「生憎、仲間を売る気はないぞ」

シオン「……人の話を聞けよ」


シオン「シルバとアンタらはどういう関係ッスか」


女手下2「仲間…それ以上だ、だから私達は貴様らルシフェルの者達を探してシルバ様を救出しようとしているのだ」

シオン「……てことはシルバって海賊なのか!?」

女手下2「ふっ、それも『魔導海賊団』の幹部だ」


シオン(……うわぁ)


231ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/16(月) 18:02:22.95RA1GiRPN0 (6/11)

シオン「……アンタらならルシフェルを倒せるッスか?」

女手下2「当たり前だ、たかが老人とその執事風情など……」


シオン「 『じゃあなんでアンタらは今、俺1人に捕まってるんスか?』 」


女手下2「…」

シオン「……分からないようなら教えるッス、あの屋敷はほんの三年前まではアンタの言う程度のもんだったよ」

シオン「でも今は違う、俺達には『コレ』があるッス」

━━━━━スッ━━━━━


女手下2「…なんだその手の甲にある『宝石』は?」

シオン「『宝玉』と呼ばれる、エルフの魂を入れた宝石ッス」




232ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/16(月) 18:08:04.73RA1GiRPN0 (7/11)

女手下2「た、魂だと!?」

シオン「……そうッス」

女手下2「そんな事をされたエルフ達は…!!」

シオン「………」フルフル


女手下2「……ッ!!」ギリッ

シオン「…この『宝玉』は埋め込んでる宿主にエルフと同等の魔力と身体能力を与えるらしいッス」

女手下2「成程、だから自分達は無敵だと?」

シオン「いいや、『宝玉』を持ってるのは屋敷でも悪魔で数人しかいないさ」

シオン「問題なのはアンタらがただの老人だと思ってるルシフェルッスよ」


女手下2「……何故だ」


233ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/16(月) 18:12:53.41RA1GiRPN0 (8/11)

シオン「ルシフェルは『宝玉』の力以外に、何かしらの力で化け物並みの強さを誇る…」

シオン「……ペンドラゴンと並べてもいい程にな」


女手下2「……まて」

シオン「?」

女手下2「何故私にそれを教える? 罠のつもりか?」

シオン「違う、アンタらにはシルバの救出と…出来ればルシフェルを倒して欲しいだけなんだよ!!」

女手下2「!」


シオン「…わり、大声出して」

女手下2(………どうする)




女手下2(…この男を、信じて良いのか…?)


234ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/16(月) 18:13:56.19RA1GiRPN0 (9/11)

ぐあああああああああ

投下中断!! 焼き肉行って来る!!


235VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/16(月) 18:56:08.75bw+XbShIO (1/1)

ユッケくってら


236VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/16(月) 19:15:45.51FE59QvSg0 (1/3)


>悪魔で数人
……あながち間違ってもいないのが怖いんだよなあの屋敷は……
あと、できればとどめの言葉が知りたい


237ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/16(月) 19:33:46.76RA1GiRPN0 (10/11)

>>225
元々ユッケは苦手

>>226
色んな意味で凄い屋敷になっちゃったな…なんでこうなった

妹「 ていうか普通にキモいよ 」

ニュ「(T_T)」


238VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/16(月) 19:46:44.08FE59QvSg0 (2/3)

うわあ……それはリアルにグサッとくるな

後、>>235と>>236だと思われ


239ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/16(月) 19:59:57.78RA1GiRPN0 (11/11)

>>238
本当だwwすまない

……今週の水曜から金曜はバイトが少ないからちゃんと投下する
今日はチマチマし過ぎてすまなかった


















クッソ、ミーシャと青髪可愛い


240VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/16(月) 20:08:18.25FE59QvSg0 (3/3)

>>239
悪いが>>1と言えど譲れない



一番はシルバ


241VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/16(月) 22:35:32.358f8Xe4p0o (1/1)




242ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 17:15:49.048SE6yC9+0 (1/15)



女手下「むにゃぁ…れんひゃん……そこはらめでふよぉ…」うーん


シオン(……えぇ?)

女手下2「気にするな、私達女団員の大半は少しズレてるからな」

シオン「…で、俺を信じて助けに来てくれるッスか?」

女手下2「私達を解放して情報を渡してくれればな」


シオン「うしっ」スタスタ

女手下2(……どうやらさっきから言ってた話は本当みたいね)

━━━━━バサッ━━━━━

女手下2「よし、起きなさいリリー!」ぺしっ

女手下「ひゃやぁ!? れ、レンさんのディルドはどこに!!?」ガタガタ

シオン(…大丈夫かなこの人達)


243ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 17:23:05.328SE6yC9+0 (2/15)




~少ししてから~


女手下「それでは、今夜にでも『みんな』を連れて来ますね!」

女手下2「念の為準備をしておかないといけないからね」

シオン「わかってるッス」

女手下2「じゃあ次に会う時はお互い海の上で会おう!」

シオン「あぁ、海賊だからッスね」


女手下「それでは~!」シュバッ


シオン(……よし、これで俺やシルバ…他の女の子達も今夜自由の身だ!!)


244ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 18:55:54.708SE6yC9+0 (3/15)



シオン(……もう夕方か、とりあえずルシフェルには捕獲に失敗したと伝えておこう)


━━━━━シャッ━━━━━


シオン(…親父や母さんとの色々な事があった屋敷だったけど、もうあそことも今夜限りッス!!)



シオン(シルバも女の子達もこれで解放されるんだ)

シオン(………)


シオン「………?」ゾワッ

シオン(なんか今…)


245ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 19:04:28.878SE6yC9+0 (4/15)





━━━━━ルシフェルの屋敷・門━━━━━


シオン「あり?」

シオン「門番の奴ら…まだ寝込んでるのか?」スタスタ

シオン(……まあアイツらは心配しなくても良いか)


シオン(そういえば…キーアはどこに行った、死んでないのはわかってるけどここ最近見てないッス)

シオン(……まあいいか)スタスタ



< 「 これはこれはアーチャー執事長殿 」



シオン「ッ」ビクッ

門番A「どうなさいましたぁ?」

門番B「にひひひ」


246ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 19:16:29.458SE6yC9+0 (5/15)

シオン「……思ったより元気そうッスね」

門番A「そうでもないさ、俺は反省したんだ」

門番B「今までの行いは悪い事だった」

門番AB「「 だからお詫びの品があるんですよぉ…… 」」


シオン「…?」

門番A「こちらですぜ?」スタスタ

門番B「にひひひ」


シオン(何だ? 品って)スタスタ


247ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 19:20:29.368SE6yC9+0 (6/15)

━━━ルシフェルの屋敷・人形の棟━━━


シオン「……おい、どこ行く気ッスか」

門番B「何、もうここですよ」

シオン「ここって、……確か誰も入ってない牢だろ」

門番A「もう少し近づかないと見えないかもしれませんよ…ケケケ」


シオン「?」スタスタ







女手下「……」

女手下2「……」








シオン「━━━━━ッッ!!?」


248ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 19:31:22.758SE6yC9+0 (7/15)

シオン「な……!?」

門番A「実はですね、我々もルシフェルの旦那に海賊を捕獲するよう言われてたんですよ」

門番B「そしたら突然目の前に『たまたまアーチャー執事長が逃がしてしまった海賊2人』が見えたので…」


門番AB「「 我々が代わりに捕らえておきましたよ 」」


シオン「おい!! しっかりしろ、大丈夫か!?」ガシャガシャ

女手下「……」ぼー

門番A「あぁ、しばらくの間は放心してますよ」

門番B「何せ、『ちょこっと遊ぶついで』に強力な魔薬を使ったんでね」

シオン(…コイツらッ!!!!)


249ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 19:34:47.278SE6yC9+0 (8/15)

シオン「鍵を渡せ、中毒になったらどうすんだよ!!」

門番A「中毒になんかならねぇですよ~?」

シオン「いいから鍵を渡せよ!!」

門番B「いやぁ、牢の鍵はルシフェルの旦那に渡してんでムリっすよww」

シオン「……」


門番A「……お気に召して貰えましたかな?」

門番B「にひひひ」


250ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 19:39:20.148SE6yC9+0 (9/15)

シオン「……」ズルッ

ドサッ

シオン(最悪だ……あと少しだったのに━━━)

門番A「いや~、『良い事』すると気持ち良いなぁ!」

門番B「あぁ! 最高だぜブラザー!」ケラケラ

シオン「……とっとと失せろ」ギロッ


門番B「こえぇwwwwww」

門番A「じゃあ我々は仕事に戻りましょうかねぇ♪」


━━━スタスタ


シオン「………」チラッ

女手下「……」ぼー

女手下2「……」ぼー


251ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 19:45:45.298SE6yC9+0 (10/15)

シオン「……は、はは」ガシャガシャ

ガシャガシャッ


シオン「……ははっ、ははははははははははははははぁぁっ!!!」ガシャガシャガシャガシャ


━━━━━ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャシャシャシャシャシャ

シオン「あ”はっ!? ははははははははははははははははははははははははは!!!!」ガシャガシャガシャガシャ

━━━━━ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガ


シオン「あ”━━━━━━ッッ!! あ”ぁ”ぁぁぁ━━━━━━━━━!!!!!」ガンッがンッ


シオン「だあ”あ”ぁ”ぁぁぁぁぁぁぁ━━━━━━━━━━━━━━━ッッッッ!!!!!!」





252ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 19:48:30.128SE6yC9+0 (11/15)








━━━シルバの部屋━━━


シルバ「………?」ぴくんっ

シルバ「………?」


シルバ(今だれかの声がした気がする……)


ミーシャ「あ、食べ終わったなら片付けますね」カチャカチャ

シルバ(……気のせい?)コクン




253ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 19:55:14.848SE6yC9+0 (12/15)






━━━????━━━


白メイド?「……」スッ


白メイド?(……また、誰かが傷ついているのか)


白メイド?(……それも、迷い続けているようだ……)


白メイド?(…………)スッ


白メイド?「なら私は、迷える者の元へ行かなければ……」スタスタ





254ニュLv8 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 19:59:45.038SE6yC9+0 (13/15)








━━━忍組第0支部━━━


藍髪マント【 ……へぇ 】ぴくっ


藍髪マント【 良い悲しみと怒りと憎悪じゃない、ゾクゾクするねっ 】


藍髪マント【 ……ふふふ、それにしても何者なのかしらねぇ?  】


藍髪マント【 『亜人離れした魔力』が声の波動を通して伝わるなんて… 】


藍髪マント【 まあいいや、あの人の為になるわけでもないし 】


255ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 20:04:45.068SE6yC9+0 (14/15)








━━━ルシフェルの屋敷・小劇場━━━


?「 素晴らしい…!! 」

バッ!!

?「主人公の感情はもう食べ頃!! 更には『ヒロインは2人』も候補がいる!!」

クルンッ! シュバッ!!

?「今宵は『アトラック』の調子も優れている…!」



?「 さあ、前夜祭と行こうではないか!! 」



グシャァァアッッ!!!


256ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/17(火) 20:06:38.798SE6yC9+0 (15/15)

さあ、いよいよシルバ編の前半も終わりに近づいて来た

次回  「狂気VS狂喜」


257VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県)2011/05/17(火) 20:26:08.83Wnh7br1C0 (1/1)

前スレ現行スレタイトル詐欺だよ……
ヒトデェ


258VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/17(火) 22:14:08.09XvIMfj5x0 (1/1)

乙……今回は読んでて辛かった
とりあえず要点をまとめると

1:文字道理汚された希望……やっぱあの門番共は死ぬべきだったな
2:やっぱりあの怪物は『アトラック・ナクア』だったか
3:絶望の雄叫びを上げるシオン……その波動に『亜人離れした魔翌力』……!?


259ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 11:45:53.61p6U2hY6t0 (1/36)

>>257
ヒトデの影が薄れて来たのは仕方ない、インデックスさんみたいなものさ☆(反省はしてる

>>258
なんですぐ邪神バレするんだよwwww


260ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 11:59:45.05p6U2hY6t0 (2/36)

~翌日~



━━━????━━━


ハスター「まっ♪だっ♪かっ♪なっ♪」


ハスター「早く結果を見たいなー、いつだっけ? 『開始時間』は」

金髪男?「正午過ぎでしょう」

ハスター「ふふん♪ 待ち遠しいな~待ち遠しいな~♪」

金髪男?「……良いショーが今からご覧に出来るのでは?」

ハスター「ホント? 楽しみだなぁ」ニコッ

金髪男?「あと五秒で始まりますよ」



<ドゴォォォォォオオオンンッッッ!!!



ハスター「わお♪ 誰と誰が相手?」

金髪男?「『将軍』殿と南の国の兵士長……将軍同士の対決です」

ハスター「面白そー♪」


261ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 12:09:21.29p6U2hY6t0 (3/36)



メイコ「私の名は『メイコ』!! 同志の仇を討つ為に1人で来た! 」


眼帯女「その自己紹介からしてバカの香りがするな、大人しく帰るがいい」しらっ

メイコ「無礼な!! こちらは名乗ったのだ、そちらも名乗れ!!」

眼帯女「五月蝿い奴だ、1人で来た上に武器はその身と剣一本など無謀極まりないくせに」

メイコ「……名乗れ」チャキッ


眼帯女(面倒ですね…)


眼帯女改めベアトリクス「……私の名は『ベアトリクス』だ、記憶したか?」

メイコ「ふっ、この国の将軍が相手なら私の相手に相応しい!」

ベアトリクス(……やりづらいですね)


262ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 12:18:13.34p6U2hY6t0 (4/36)








~しばらくして~


メイコ「━━━!?」ドサッ

ベアトリクス「思い知っただろう、貴様の弱さを」

メイコ「なん…だ? この強さ、いやそもそも人間に今の動きが出来るのか…?」

ベアトリクス「さぁ?」チャキッ


メイコ「……情けは無用か」



<ザクッ


263ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 12:25:02.46p6U2hY6t0 (5/36)




ハスター「……びっくりする程弱かった気がするよ」

金髪男?「あれが『人間』の限界なのです、陛下」

ハスター「うーん? ベアトリクスも『人間』じゃなかったかな?」

金髪男?「……彼女は特別なだけです、ひょっとしたら彼女が『本物の勇者』かもしれませんよ」


ハスター「ふーん、いるものなんだね…勇者」

金髪男?「しかし彼女は陛下の忠実な駒、心配はいらないでしょう」

ハスター「はは、勇者なんて『作り物』だけだと思ってたよ」

金髪男?「……間違いではないですね」


金髪男?(…あと1時間後か)


264ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 12:32:39.15p6U2hY6t0 (6/36)






━━━ルシフェルの屋敷・人形の棟━━━


ミーシャ「…おーい、起きて下さい先輩」ぺちぺち

シオン「……」

ミーシャ「…うわ、拳が血まみれじゃないですか」

ミーシャ「……先輩?」ぺちぺち


シオン「……悪い、1人にしてくれ」ボソッ


ミーシャ(寝たフリでしたか…まあ先輩がそう言うなら1人にしておいた方が良さそうですね)

ミーシャ(……さて、ルシフェルに許可を貰ったらシルバさんの所に行こう)


265ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 12:48:02.56p6U2hY6t0 (7/36)



━━━ルシフェルの部屋━━━


<コンコン

ルシフェル「入りなさい」

<ガチャッ


ミーシャ「今から30分程、散歩に出掛けます」

ルシフェル「おぉそうでしたね」

ミーシャ「失礼します」スタスタ


<バタンッ


ルシフェル「……ふむ、やはり昨日の事で警戒されてますなぁ」


266ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 13:05:53.31p6U2hY6t0 (8/36)

ミーシャ(……あとは念のため……)スタスタ






━━━ルシフェルの屋敷・門━━━


門番A「」ドサッ
門番B「」ドサッ

ミーシャ「あとは『また』全裸で縛っておいて、っと……」シュババッ

ミーシャ「…どうせあなた達が先輩を傷つけたんでしょう?」

げしっ

ミーシャ「……よし、早く行かないと…」


267ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 13:37:15.87p6U2hY6t0 (9/36)




ミーシャ(……)コソコソ


シオン「…」←俯せになって暗いオーラ



~三分後~


ミーシャ(……)コソコソ
シルバ(………シオン?)←ミーシャに背負われてる


シオン「…」←なんかさっきより暗いオーラ


268ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 14:05:12.23p6U2hY6t0 (10/36)

━━━ルシフェルの屋敷・庭園━━━


シルバ「………シオンはどうしたの」

ミーシャ「んー、ちょっと心のネジが外れただけですよ」

シルバ「……何があったの」

ミーシャ「分かんないです…でも新しく来た2人が関係あるんでしょうが」


シルバ「新しく……?」

ミーシャ「えぇ、昨日捕まって来たらしいですよ」

シルバ(………)


269ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 14:25:17.18p6U2hY6t0 (11/36)

シルバ(…?)

シルバ「……何してるの」


ミーシャ「んー、ちょっと待ってて下さい……よっと!!」グイッ


━━━━━ガギンッ━━━━━


ミーシャ「ふーっ、上手く行きました!」

シルバ「……鍵?」

ミーシャ「隠れて作ってたんですよ、『小劇場』の鍵をね」

シルバ「……『小劇場』って、あの?」

ミーシャ「はい! こっちです」クイッ


270ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 14:36:35.62p6U2hY6t0 (12/36)



━━━小劇場━━━


<バタンッ


ミーシャ「………まだシェリルの臭いがする」

シルバ(……酷い臭い、誰かが死んだの?)

ミーシャ「…あまり時間も無いし、ずっといたら気分が悪くなりそうなので話しますね」クルッ

シルバ「……」コクン


ミーシャ「ではまず………」バッ


━━━━━むぎゅっ━━━━━


シルバ「━━━ッ!??」ビクゥッ

ミーシャ「……感じますか? 僕の体を」ギュッ


271ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 14:49:11.30p6U2hY6t0 (13/36)

シルバ「……!! はなして…っ」

ミーシャ「分かりませんか? ならもう少し分かり易くしてあげますよ」スッ


━━━━━ファサッ━━━━━


シルバ「………え?」キョトン

ミーシャ「分かって頂けましたか?」

シルバ「……どうして」

ミーシャ「こうするしかない事情があったので隠してたんです」


ミーシャ「僕が  女の子  だってことを…ね」





272ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 14:59:56.82p6U2hY6t0 (14/36)

シルバ「………」←フリーズ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

シルバ(……この服、女の子用なのにミーシャって人の匂いがする)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

シルバ「……そういえば」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ミーシャ「これでも女性の体を『それなり』に知り尽くしてるんですよ」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


シルバ「………」じっ

ミーシャ「ね?」ニコッ

シルバ「………………………女の子」


273ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 15:36:15.52p6U2hY6t0 (15/36)



ミーシャ「ま、そういう訳なので今までのは許して下さいね?」ファサッ

シルバ「……理由って…何?」

ミーシャ「え、男の子に成りすましていた?」

シルバ「……」コクン


ミーシャ「じゃあまずはそこから話しましょうかね」


━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━


━━━





274ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 15:51:10.91p6U2hY6t0 (16/36)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


~12年と2ヶ月前~


━━━━━僕はこの屋敷近くにある港町の宿屋の娘でした。


幼ミーシャ「いらっしゃいませ! お泊まりになりますか? 夜まで休みますか?」


━━━━━毎日僕は将来宿を継ぐ時の為に、看板娘のような物として店の前で挨拶していました。

━━━━━そんな僕には1人の…弟というか、子分みたいのがいたんです。


子供「お姉ちゃーん!」とてとて


━━━━━そう、その小さなお友達が シオン です。


275ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 16:00:53.42p6U2hY6t0 (17/36)

幼ミーシャ「ああっ、走ったら危ないですよー?」よしよし

幼シオン「えへへー」ニコッ


━━━━━よくある光景でしょ?

━━━━━2つくらい年下の男の子に優しくする女の子……えぇ、幸せな日々でした。


━━━━━でもある日、僕は見てしまったんですよ……



<「~!!」ドガッ

幼ミーシャ「…? 何の音ですかぁ…」


━━━━━夜中私は母のマフラーを編んでいた時、不審な音がシオンの泊まっている部屋から聞こえて来たんです。


276ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 16:12:42.23p6U2hY6t0 (18/36)

~幼シオン一家の部屋の正面バスルーム~


幼ミーシャ「……?」こそっ

幼ミーシャ「!!」


━━━━━そこで見たのは、見知らぬ金髪のお兄さんが酷く泣いてる光景でした。


幼ミーシャ「あ、あの…?」ボソッ

金髪男?「……君は、シオンがよく遊んでいた……」


━━━━━そのお兄さんは僕に気づくと、ゆっくり近寄って来ました。


金髪男?「……君は、シオンが好きか?」

幼ミーシャ「はい、僕のお友達はシオンしかいないし……」

金髪男?「そうか」


━━━━━そう言うとお兄さんは一度目を閉じて、ゆっくり深呼吸をしていました。


277ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 16:21:22.27p6U2hY6t0 (19/36)

金髪男?「……ミーシャ、だったな?」

幼ミーシャ「そうですよ?」

金髪男?「いいか? よく聞くんだ」

幼ミーシャ「?」


金髪男?「『この手紙』を『12年後』にシオンに渡して欲しいんだ」

カサッ

幼ミーシャ「じゅー2年後ですかぁ?」

金髪男?「そうだ、それもシオンに恋人が出来たのを確認してからだ」

幼ミーシャ(恋人…!)キラキラッ


━━━━━……今にして思えば僕はバカまっしぐらでしたね。


278ニュLv9 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 16:33:13.95p6U2hY6t0 (20/36)

幼ミーシャ「そ、その恋人さんってどんな人です!?」

金髪男?「は? ……多分美人だと思うが」

幼ミーシャ(この辺りで一番可愛いと評判の僕に違いないです!!)


━━━━━まぁ、よくあるでしょう?

━━━━━僕も幼い頃は普通の女の子みたいに夢を見ていたんですよ。


幼ミーシャ「……あれ、お兄さんは誰な…の?」ピタッ


━━━━━でも次の瞬間、お兄さんはいなくなっていました。

━━━━━代わりにいたのは、シオンの父親…『ノア』さんでした。


ノア「おや、ミーシャちゃんじゃないかね? こんな時間にどうしたのかな?」

幼ミーシャ「え? ……え?」


━━━━━僕は幽霊でも見た気分でしたね。

━━━━━見間違えるはずがないのに、お兄さんは金髪で若いからヨボヨボ老執事のノアさんと間違えるはずがないのに……


279ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 16:52:28.48p6U2hY6t0 (21/36)




━━━━━………その夜は、僕は眠れませんでした。


━━━━━お兄さんの言った言葉が頭に響いてたのもあるし、ときめき? みたいなのがあったんです。


━━━━━手紙をその夜、何度も開けようとも思いましたが結局開けませんでした。


━━━━━そして翌日……



幼シオン「じゃあねーお姉ちゃん!」

シオン母?「じゃあね、ミーシャちゃん」

幼ミーシャ「また来るですよ~!」


━━━━━シオンはいつものように、父親のノアさんが働く『この屋敷』へ帰って行きました。


280ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 16:55:27.77p6U2hY6t0 (22/36)




━━━━━そして……









━━━━━シオンはそれから二度と宿屋に来ませんでした。













281ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 17:17:11.24p6U2hY6t0 (23/36)

━━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━


━━━━━


━━━


━━




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




282ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 17:29:25.34p6U2hY6t0 (24/36)

ミーシャ「……」

シルバ「………もしかして」


シルバ「…あの部屋に飾ってあった女の子は……?」

ミーシャ「……僕ですね」

シルバ「……」


ミーシャ「……そこから9年もした時でしょうかね」

シルバ「……?」

ミーシャ「僕はたまたま自分の部屋を片付けている時に、『この手紙』を見つけました」

ガサッ

シルバ「……これが…」


283ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 17:55:30.16p6U2hY6t0 (25/36)

ミーシャ「僕はこの手紙を見つけ、そこで屋敷にいるシオンに届けようと向かいました」

シルバ(……シオンを呼ぶ時『先輩』じゃなくてシオンになってる)

ミーシャ「……そこで私は知りました、シオンが宿屋へ来なくなった理由と…」


ミーシャ「この屋敷の事を……!!」


ミーシャ「彼はずっとここに捕らわれていたんです……」

ミーシャ「……知ってますか?」

シルバ「…?」

ミーシャ「シオンは父親であるノアさんを私が来た前日に殺していたらしいです」

シルバ「……!!」


284ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 18:07:44.15p6U2hY6t0 (26/36)

ミーシャ「そして、何の冗談か…僕はまた会ったんですよ」

シルバ「……誰に?」


ミーシャ「  金髪の男ですよ  」


##############################################


ミーシャ「ど、どうしてあなたが……?」

金髪男?「…驚いたな、ミーシャか」

ミーシャ「あの、どういう……」

金髪男?「まだ持っていてくれたのか、その手紙を」

ミーシャ「え? あ、はいそうです!」

金髪男?「……ミーシャ」


金髪男?「お前にしか頼めない事がある、聞いてくれるか?」


ミーシャ「……頼み?」


##############################################


285ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 18:19:09.57p6U2hY6t0 (27/36)

##############################################

ミーシャ「えぇ!? む、むりですよ…僕が執事なんて……」

金髪男?「……やはりムリか」

ミーシャ「いえ、あの……そもそもあなたは何者なんですか!」

金髪男?「……言わないとダメか」

ミーシャ「……そうですね」キッ


金髪男?「……………………言えないな」


ミーシャ「……えぇぇ」

金髪男?「だが今のシオンには、誰か見守ってくれる人間が必要なんだ」

ミーシャ「…」

金髪男?「……ダメか?」

ミーシャ「……」





ミーシャ「 やります 」







##############################################


286ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 18:37:31.04p6U2hY6t0 (28/36)

ミーシャ「……」

シルバ「………その人は誰なの」

ミーシャ「いえ、その直後にまたいなくなったのでわかりません」

シルバ(……逃げ足が早い)


ミーシャ「ま、ちょっと説明長くなりましたけど…もうこの屋敷ライフも終わりですよ!」

シルバ「?」

ミーシャ「奥の裏口にある床下収納の所からキーアさんに掘ってもらってたんです」

ミーシャ「…ズバリ、『今から』脱出です!」キラッ☆

シルバ「……シオンも一緒」

ミーシャ「わかってますよ、まずはシルバさんが脱出している間に僕がシオンを連れて来ます」




287ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 18:48:31.71p6U2hY6t0 (29/36)

ミーシャ「じゃあ奥の床下しゅ

< ドチャァアッ


ミーシャ「━━━え?━━━」


<ゴチュッ  ゴロゴロ……ッ


ミーシャ「~!?」ビクゥッ

シルバ「この人…!!」




キーア「…」ドチャッ





ミーシャ「……飛んで下さい!!」バッ

シルバ「!!」バッ


ゴギャァンッッ


288ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 19:16:42.25p6U2hY6t0 (30/36)




?「ひっ、ひゃははははははははははははははは!!? 流石は『ヒロイン』だ、素晴らしい!!」



シルバ「…っ」ズキズキ

ミーシャ「シルバさん、大丈夫ですか!?」

シルバ「……っ」コクン


?「……フハハ、なるほどなるほど? 確かによく見れば…なかなか可愛らしい娘じゃあないか!!」


ミーシャ「ッ!!」キッ

ミーシャ「……え!?」




289ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 19:23:06.16p6U2hY6t0 (31/36)



イタカ「 何を驚いているんだ? ミーシャ君…! 」ニヤ


ミーシャ「………あなたが、この一連の?」

イタカ「そんなに意外か!!? フハハハハハハ!! やはりヒロインはそこのシルバかな?」

シルバ「………そのキーアって人……」

イタカ「私が美味しく頂いたが…何かね?」


シルバ「……ッ」ギリッ


イタカ「…良いぞ、その目だ!! その目こそヒロインに相応し…」


━━━━━━ゴッッ!!!━━━━━━


イタカ「………ほう、そんな戦闘技術を持っていたのか」


ミーシャ「逃げて下さいシルバさん!!」ギリギリッ

シルバ「…でも!」


290ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 19:36:43.11p6U2hY6t0 (32/36)

ミーシャ「……正直残念ですよ、イタカだけは『ムリヤリ』女性を犯すよう『強要』されたのは知っていましたから」ググッ

イタカ「ひっひゃはは、何だ? ビクビク震えてた私の方が良かったかぁ!!?」ヒュォッ


ドゴゴゴォッ!!!


ミーシャ「~~っ……ぁぐ」ドサッ

イタカ「なるほどなるほど……確かにこうやって…」ヒュッ


ゴキッ


ミーシャ「ぁ…ああああああああ!!?」

イタカ「脆い、まさに若い娘らしい脆さだ!!」

ミーシャ「……き、狂人っ」キッ

イタカ「……素晴らしい」グッ


━━━━━━メキメキメキメキ……!!━━━━━━


ミーシャ「~~~~!!!??」ガクガク


291ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 19:43:39.78p6U2hY6t0 (33/36)

イタカ「……ふ、ふひゃひゃひゃはははははは!!! 次はどうして欲しい? 愛しの『主人公』の前で犯されてみるか!?」


ゴンッ!!


イタカ「?」

シルバ「……っ」フラフラ

イタカ「…美談、いや……滑稽ですなぁ!!?」バッ

ミーシャ(させない…!!)ヒュルンッ


━━━━━━シュルンッッ! ググッ!!!━━━━━━


イタカ「チッ、下等なムシケラが……!!」グォォッ

ミーシャ「な…」ブワッ


イタカ「『制作者』に刃向かうなぁぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」


ズガァンッ!!!

ミーシャ「━━━ッッ!!」ドシャッ

シルバ「ミーシャ……!!」


292ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 19:46:12.20p6U2hY6t0 (34/36)

イタカ「……ふふふ、少し取り乱してしまったな」

シルバ「………!!」キッ


イタカ「………………」


シルバ「………」キッ


イタカ「……ひっ、…ひははははは!! もっと素晴らしい事を思いついたぞ!?」ニヤッ

シルバ「………っ」




293ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 19:48:45.76p6U2hY6t0 (35/36)








━━━ルシフェルの屋敷・人形の棟━━━


━━━「起きて!」

━━━「ねえ!!」


シオン「………んっ」ムクリ

女手下2「おはよう」

シオン「!?」


294ニュLv10 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/18(水) 20:02:47.53p6U2hY6t0 (36/36)

……うん、落ちる

(FFの手伝いに出発)


295VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/18(水) 20:12:50.84JjJaHhuf0 (1/1)

乙!次回シルバ最大の危機到来か……!?
しかし、まさかミーシャが女だったとは……そして女手下2どうやって脱出した


296ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 11:53:07.49EhI2m/Nm0 (1/38)

>>295 
結構 「あぁ、こいつ女だろ」 って思わせる部分は大量にあったはずだけどなww


297ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 12:55:00.64EhI2m/Nm0 (2/38)

シオン「んなっ…なんで?」きょとっ

女手下2「あぁ、牢の中を見なよ」スッ

シオン「?」


女手下2「」
女手下「……zZZ」


シオン「……」チラッ

女手下2「ね?」

シオン「……幽霊?」

女手下2「違う違う、『魔法』だよ」




298ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 13:06:18.11EhI2m/Nm0 (3/38)

シオン「……幽体離脱みたいな?」

女手下2「姿が見えるのがこの魔法の悪い所だね、声も届くし」

シオン「意味無い魔法ッスね……」

女手下2「さて、現状はどの位絶望的なの? 放心してたとはいえ見てたよ、昨夜の君を」

シオン「……恥ずかしい所見られたッス」


女手下2「気にしない気にしない、おかげで君を更に信用できるんだから」

シオン「はぁ…ありがとッス、んでどの位かって事でしたっけ?」

女手下2「そうそう、君があれだけ取り乱すんだからよっぽどのレベルでしょ?」

シオン「……かなり、一週間正気でいられたらトロフィーものッス」


女手下2「…よし、楽勝」
シオン「えっ」


299ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 13:17:55.87EhI2m/Nm0 (4/38)

シオン「……楽勝?」

女手下2「こういうのも何だけどね、私達は元々『宿』の娘だった訳……わかる?」

シオン「わかったッス」

シオン(………売春か)

女手下2「私やそこのリリーは同じ『宿』で働いててね、そしたら魔導海賊団が襲撃ついでに拾ってくれたの」

シオン「もしかして魔導海賊団の女性はみんなそうだったりするんスか?」

女手下2「多分ね、男共は『一部』を除けばペンドラゴンに反対してた奴らだったし」


シオン「『一部』はなんなんスか?」

女手下2「んー、多分『アレ』は女の子の前で格好つけたいだけの奴かな?」

シオン「?」


300ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 13:28:49.30EhI2m/Nm0 (5/38)

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第三団長「ぶぇっくしゅん!!!」

第三団長「??」ずずっ

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シオン「でも、ヤるのとは違って暴力は痛いッスよ」

女手下2「そこは…まぁ多分平気、鍛えてるから」

シオン「……で、どうするんスか?」

女手下2「私の『本体』の指を見て欲しい」

シオン「……指輪?」

女手下2「あの指輪に大量の魔力を流し込めば魔導海賊団の母船と連絡が取れる仕組みになってるの」

シオン「なんで連絡しないんスか!?」

女手下2「……魔薬や過度の肉体疲労の影響で大量の魔力が流せなくて」

シオン「……」


301ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 13:47:28.51EhI2m/Nm0 (6/38)





━━━ルシフェルの屋敷・門━━━


シオン「……」スタスタ


門番A「むぐー!! むぐー!!」ジタバタ

門番B「もごもごー!!?」ジタバタ

シオン「なんでまた全裸で縛られてるかは知らないッスけど、ラッキーッスね」ガサガサ


カチャンッ


シオン「あった、『魔薬抜き』」

シオン「じゃあな、馬鹿ブラザーズ」スタスタ

門番A「むぐー!!! むぐー!!!??」ジタバタ




302ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 14:12:06.87EhI2m/Nm0 (7/38)






━━━女手下達の牢━━━


シオン「あ、あれ…どこ行ったッス?」

<「こ……こ……」


シオン「!」

女手下2「……魔力が尽きたみたい、多分2日はしないと指輪に流せない」グッタリ

シオン「そ、そんな…俺が遅れたから!?」

女手下2「……元々魔力の残量はたかが知れてると思ってたから平気」

シオン「ん…じゃあせめて『魔薬抜き』で楽にしたら…」

女手下2「………うん」


303ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 14:21:57.83EhI2m/Nm0 (8/38)




━━━━━ゴクッ・・・━━━━━



女手下2「……少し楽になった」

シオン「良かった」

女手下2「これ」スッ

シオン「指輪、どうしろと?」


女手下2「その指輪は女性団員にしか扱えない仕組みになってるから、シルバ様に渡して欲しいの」

シオン「ん、わかったッス!」スッ

女手下2「……一つ聞いていい?」

シオン「何ッスか?」




304ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 14:43:21.27EhI2m/Nm0 (9/38)



女手下2「君はどうしてここまでして逃げたいの?」


シオン「……逃げる?」

女手下2「だって逃げたいから手伝ってるんでしょ?」

シオン「………そうッスね」

シオン「………………多分、耐えられないからだと思う」


女手下2「…耐えるって……」

シオン「悪い、もうシルバの所へ行くよ」スッ

女手下2「……シルバ様によろしく」


305ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 14:51:41.60EhI2m/Nm0 (10/38)




━━━シルバの部屋━━━


シオン「………は?」

━━━━━ガラーン━━━━━

シオン「……」

シオン「!」ピクッ


スッ


シオン「この茶髪…ミーシャか?」

シオン(アイツがシルバを? 何の目的で……!!)



━━━━━シャッ━━━━━


306ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 14:59:30.33EhI2m/Nm0 (11/38)





━━━ルシフェルの部屋━━━


ルシフェル「彼ですか? 彼ならシルバを連れて散歩に行きましたよ」

シオン(あの野郎……!!)

ルシフェル「しかしもう1時間ですね…少し様子を見て来てもらえませんか?」


シオン「イエス!! マイロォォドォッ!!!」ビシッ


ルシフェル「?」

シオン(待ってろよ…!!)


━━━━━シャッ━━━━━


307ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 15:18:21.58EhI2m/Nm0 (12/38)




━━━ルシフェルの屋敷・庭園━━━


シオン(ダメだ…ここにもいない)

シオン(俺の部屋、ミーシャの部屋、他の死んだ執事やメイドの部屋にもいなかった…)


*ちなみに現在の屋敷内の残り執事は9人・メイドはフレア含めて3人


シオン(……後、残ってる場所は……)

シオン(……………)チラッ



シオン(  小劇場━━━!!  )


308ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 15:31:48.46EhI2m/Nm0 (13/38)



━━━━━━━━━ギィィ・・・


古びた扉の開く音が薄暗い小劇場の中に響き渡った。

小劇場とは言っても元々は他の貴族を招いての劇場だった為、その内部はそれなりに広かった。

だがそれだけの広い小劇場は長年放置され、埃と何かが腐った臭いが充満し

薄暗い中に差した入口からの光だけが唯一の空間のようにも思えた。


シオン(……まだ、シェリルの時の臭いが残ってるのか)


シオンは扉が風で閉まらないように確認してから、ゆっくり辺りを見回してから口の中で呟いた。

彼は足を踏み入れる。





309ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 15:40:22.10EhI2m/Nm0 (14/38)



━━━━━ギシッ・・・ギシッ・・・


シオンが一歩ずつ足を踏み入れる度に古びた板が軋む音が鳴る。

入口から闇に包まれた劇場の『舞台』に近づいて行くと、シオンは僅かな異変に気づいた。


━━━━━ニチュッ


革靴と板の間で、明らかな変音が鳴った。

シオン「?」スッ

靴を退かす。


そこには見慣れた女性の『肉体』があった。


シオン「━━━━━━!!?」

ズザッとシオンは下がる。

そして同時に後ろから大きく


━━━━━ギィィ・・・バダンッッ!!!━━━━━


気づいた時には遅い。

扉が閉じられたと同時、シオンの視覚を助けていた光が消えた。


310ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 15:48:49.99EhI2m/Nm0 (15/38)



シオン(マズい……!!)


彼の全身に力が入る。

それは臨戦態勢とは違い、『必殺』に対する最大の防御だった。

シオン(視覚は奪われた、相手が音も無く襲って来たら……)

そう、既にシオンは格好の餌食なのだ。


相手はこちらの視覚を奪い、嗅覚も聴覚も封じている。

もっと言ってしまえば最初のキーアの死体のせいで冷静な思考すら奪われているのだ。

シオン(どこから…!)

シオンは更に力を入れる。

しかし次の瞬間彼は一瞬、『全身の力が抜けた』。




311ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 15:56:04.91EhI2m/Nm0 (16/38)




━━━━━━ポォッ━━━━━━



シオン「……!」


彼の闇に覆われた視界が一瞬にして光で埋め尽くされたからだ。

シオンの思考はそこで一度冷静に戻った。


そこで彼の耳に、劇場内に余す事なく広がるような声が轟いた。


「  よぉぉぉこそっ!! 『主人公』アーチャー様ぁ!!!?  」


シオン「!!」バッ

シオン「な……!?」


312ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 16:11:08.46EhI2m/Nm0 (17/38)



彼は驚きで声が出なかった。

心の底からの、真の驚愕。


何故、ここ一週間の一連の犯人である男の服は執事服なのか

何故、気弱そうに見えてしまう眼鏡をかけてるのか

何故、先日自分に明るい……温かい声をかけてくれた青年が舞台の上にいるのか


・・・その淡い光を浴びた執事服は黒い気配を出し、まるで唯一の友から本当の悪魔が見せている吐息のようにも見えた。


シオン「イタカ……!!」


シオンの視線の先に立つ黒幕。

同じく執事、『イタクァ・ウェンデーイゴ』。





313ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 16:20:41.22EhI2m/Nm0 (18/38)

(推奨BGM 


イタカ「ひっ……」


一瞬、イタカの顔は僅かにいつもの怯えた顔になったように見えた。

しかしそれは違う。


イタカ「……っひゃははははははははははははははははははははははははははは!!!!」


絶叫。

狂ったような笑い声が劇場内に憎悪の波が押し寄せた。

シオンがその波を止める。


シオン「……お前が殺したのか……」


その静かな一言は狂人イタカを止めるのには充分だった。

イタカは応える。


イタカ「  そうだよ  」





314ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 16:29:07.93EhI2m/Nm0 (19/38)



シオン「……『お前が』、なのか…?」


シオンは再確認するように問う、もはや『誰を殺したのか』までは問わない。

分かっているから、理解してるから。

だからこそ、最後にこれだけは聞かなければならない。


だがその問いに対する答えはシオンにとっては最悪の答えだった。


イタカ「私が殺したんだよ、『全員』な」


シオンの両拳に力が入った。

シオン「……残念ッスよ、イタカ……………ッ!!」


ダンッッ!! と彼は凄まじい力で一歩踏み出そうとした。




315ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 16:40:51.79EhI2m/Nm0 (20/38)



その時だった。

まるでタイミングは今だと言わんばかりに、イタカの指が パチィンッ と鳴った。

そして彼の両脇に『何か』が上から吊された状態で降りて来た。


シオン「…ミーシャ、シルバ!?」


2人はグッタリとした状態で顔を上げた。

ミーシャの執事服は所々が擦り切れ、血が滲み。

シルバは柔らかい女性用の薄い半袖がへその辺りまでビリビリになっていた。


2人共、全身に青黒い痣を作りながら。


シオン「2人に何をした!!」

イタカ「……ひっひゃひゃ」


イタカは2人の間に立ったまま、片手ずつ彼女達に向けた。


イタカ「『主人公』アーチャー、選べ」

シオン「……選ぶ?」




316ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 16:56:57.03EhI2m/Nm0 (21/38)

イタカ「そうだッッ!!! ミーシャか、このシルバか!!!!」

イタカ「3つ数えてやる…さあ、お前が本当に愛してる女はどっちなんだ!!? 選べば片方は生き残るぞ!!!!」


シオン「……!!」


シオンは僅かな一瞬、2人と目が合った。

シルバは声を出すのが辛いのか、声を必死に出そうとして綺麗な顔を苦痛に歪ませていた。

ミーシャは、そもそも女なのか? と一瞬思ったが目が合った瞬間そんな考えは消えた

必死にミーシャもシオンに『逃げろ』という顔をしていた。


シオン(……どちらか1人?)

シオン(そんなの…!!)


選べるはずが無い、だからこそ彼はたった一つの答えをイタカに突きつけた。



━━━━━━━━━ドッッゴォォォオオンッッッ!!!━━━━━━━━━



イタカの体が打ち上げられると同時、雷のような衝撃音が鳴り響いた。


317ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 17:08:06.97EhI2m/Nm0 (22/38)



イタカ「━━━━━━ッッ!!?」


普通に考えれば有り得ない速度の『先制アッパー』。

イタカの背が8mある天井に軽く触れた。


━━━━━直後、イタカの視界が再び途切れる。


飛ばされたイタカよりも速く跳躍し、イタカの体を横からシオンが拳を薙ぎ払った。

裏拳で振るわれたシオンの拳は一撃でイタカの肋骨を7本粉砕し、更に弾き飛ばした。


━━━━━━ゴギャァッ!! メ”キ”メ”キ”ッッ!!!


イタカ「がぁ……っは…!!!??」

彼の体は一直線に吹き飛んだ。


318ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 17:20:51.12EhI2m/Nm0 (23/38)

シオン(なんで……ッ)


シオンは『空中』を蹴り飛ばし、再びイタカと並ぶ。

シオン「なんでこんな惨い事したんだよ…!!!」


彼は迷わず、最後のトドメを刺す。

渾身の力でイタカの体の中心に足を振り降ろしたのだ。


━━━━━━ギュンッッ!!!━━━━━━


ギロチンを思わせる風切り音が鳴る。

その直後に彼の足は風の刃となり、衝突したイタカの体を隕石の如く叩き落とす!!

イタカ「待っ」


イタカは何か言おうとしたが、声はブレる。

既に彼の体は劇場の古びた板を突き破り硬い地面に叩きつけられていたからだ。




319ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 17:31:58.81EhI2m/Nm0 (24/38)




                 スタンッ


シオン(……終わった)


シオンは友の落ちた穴から出た血飛沫を見てから呟いた。

もう悲劇と惨劇の連鎖は終わったのだ。

振り返る。


シオン「シルバ! ミーシャ!!」


彼はすぐに2人の近くに駆け寄ると、拘束している粘着質な縄を外した。

シオン「大丈夫か、シルバ?」

シルバ「………」コクン

彼女はいつものように綺麗なブラウンの瞳をこちらに合わせて頷いた。




320ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 17:40:48.66EhI2m/Nm0 (25/38)



シオン「……」

シルバ「……」


ミーシャ「あの、見つめ合ってないでこっちの『コレ』もお願いしますよ」


ミーシャが目を細めながら頬を膨らまして言った。

シオンは「あぁ、ごめん」と言って近寄ろうとした。


その時だった。


━━━━━━ヒュァッッ━━━━━━


ミーシャ「危ない!!」
シオン「!!?」


━━━━━━ドズンッッ!!━━━━━━




321ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 17:54:35.98EhI2m/Nm0 (26/38)



一瞬の出来事だった。

恐らくミーシャの声が遅れても、シオンの反応が遅れても、僅かな『遅れ』は確実にシオンの心臓を貫いていただろう。


シオン「……っ!?」


突差に前へ飛んだシオンは後ろを振り向いて息が止まった。

そこには2mはある長く、鋭利な『足』があった。

それは蜘蛛や虫を連想させる姿だった。


━━━━━ギチギチィッ━━━━━


背中の左右からは四本ずつ、『銅にも黄金にもみえる淡い光』を帯びた足を出し

それらは生き物のように蠢いていた。




322ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 18:01:35.42EhI2m/Nm0 (27/38)



シオン「…イ……タカ、なのか…?」


彼はその『足』の本体と思える背中に向かって言った。

その声は震えているのにシオンは気づかない。


『足』の本体はゆっくり、ギチギチと、振り向いた・・・


イタカ??【 b@し#お%&ん…? 】

シオン「~~ッッ!!!」


今度こそ、シオンは後ろに一歩下がってしまった。

理由はイタカの ”眼” だった。

その瞳には幾つもの車輪が鮮やかな紅を輝かせながら回っていたのだ。


シオン(なん、だ……これ)


323ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 18:11:42.60EhI2m/Nm0 (28/38)



冗談でも、勇気や根性などでまともに戦えるような相手とは思えなかった。


 『『化け物』』 


シオンの頭の中にそれだけがこだました。

シオン(こ、こんなのに勝てるはずが無い…!!)


彼は即座にナイフを取り出し、ミーシャを拘束している縄を切ろうとした。


イタカ??【 8/な*に+0し&#%て#る 】


━━━━━━ジャキキキキキキキキッッッ!!!━━━━━━


シオン「ッ━━━!!?」

いつ動いたのかすらわからない程速く、化け物はシオンに『足』を突き刺した。




324ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 18:19:46.96EhI2m/Nm0 (29/38)



━━━━━━ビリビリィッ!! ビチャァッ!!!━━━━━━


静かになっていたせいか、劇場内に服が切り裂かれ肉が抉られる音が響いた。

シオンの意識が一時的に飛んだ。


ドサッ!


彼は埃っぽい古びた板の上に舞台から落ちると、ある事に気がついた。

シオン(………え?)

痛みが無い。

背中に微かな痛みがあるのは1mほどの舞台から背中で落ちたからだろう。

シオンは顔から胸、手などを見たが特に変わりは無い。


━━━━━しかし体に何か重い物が乗っているのに気づいた。





325ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 18:26:40.76EhI2m/Nm0 (30/38)



まず最初に気づいたのはシオンの腹部にある『銀髪』。


そして次に気づいたのは掠れかけた吐息。

シオンは視線を下にする。


そこにはシオンを庇って背中を斬り裂かれたシルバがいた。


シオン「……シルバ?」

返事は無い。

シオンはすぐに起き上がるとシルバを抱き寄せようt  ぴちゃっ  

彼の手に、何か水溜まりのような・・・

いや、もっと粘着のある液体が触れた。


真っ赤な血。


その血はシルバの美しい銀髪の先から染み込んでいた。




326ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 18:28:50.86EhI2m/Nm0 (31/38)

シオン「……シルバ」


━━━━━━ユサユサッ


シオン「…………シルバ……」


━━━━━━ユサユサッ


シオン「……………シル…バ………」


━━━━━━ユサユサッ


シオン「…………………………………………」





327ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 18:32:45.96EhI2m/Nm0 (32/38)




################################################

『 お母さん…… 』

━━━━━━ユサユサッ

『 起きて…… 』

━━━━━━ユサユサッ


『 ……この赤いの、なぁに? 』

『 ねぇ…お母さんどうして起きてくれないの? 』

『 …………お母さん 』


━━━━━━ユサユサ……ユサユサ…ッ


『 ………………………… 』

################################################





328ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 18:34:56.64EhI2m/Nm0 (33/38)








シオン「 ぉぉあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ” 」










329ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 18:39:40.19EhI2m/Nm0 (34/38)






━━━????━━━


ハスター「ッ…!」ビクンッ

金髪男?「どうしました?」


ハスター「……僕の力の『4%』くらいを逆に吸われた」


金髪男?「!」

ハスター「…はは、信じられるかい? 通常の人間なら確か『2%』が器としての限界なのに」

ハスター「彼は合計『8%』の僕の魔力を器として受けられるんだよ…」

金髪男?「………」


330ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 18:40:53.06EhI2m/Nm0 (35/38)






金髪男?(……また)






金髪男?(………また、泣いてるのか…シオン………)








331ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 18:51:06.42EhI2m/Nm0 (36/38)




シオンは持てる限りの全ての力を解放した。


シオン「あ”あ”あ”あ”あ”あ”━━━ッッ!!!」


ジャギャギャギャギャァァッ!!! とシオンの周囲に火花が散った。

理由は彼の周囲に『千本』近いナイフが一瞬にして生み出されたからだ。


シオン「……ッッ!!!」ギンッ


シオンの持つ宝玉・・・つまりエルフの能力は『錬金術魔法』。

生み出したナイフ、または『金属製の刃物』を自在に操れる能力だ。

彼は周りでぶつかり合って火花を散らす千本のナイフ達に命令する。


━━━━━━悲劇を作りし邪なる者に刃と報復の雨を





332ニュッLv1 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 19:07:56.10EhI2m/Nm0 (37/38)



イタカ??【 ━━━━━ッ?!! 】


ガギャギィギギギィギャィィッッ!!!


イタカにナイフの雨が超高速で降り注いだ。

しかしこの金属音はイタカに突き刺さっている音ではない。

イタカの8本の『足』と、いつの間にか生えたサソリのような金属の『尾』が全てのナイフを弾いていたのだ。


━━━━━ガシャシャシャシャッッ!!!━━━━━


再び一瞬でイタカはシオンの頭上にまで移動した。

シオン「ぉぉおおおお!!!」


ギュルンッ!! という音がした。

直後、 ガッギィィィンッ!! という太刀打ちの音が更に響いた。

シオンは一瞬で巨大な剣を精製してイタカの一撃を防いだのだ。


333ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/19(木) 19:16:35.38EhI2m/Nm0 (38/38)



・・・さて、少し頑張った

落ちる


334VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県)2011/05/19(木) 21:00:53.73YA0gynRN0 (1/1)

ニュ様の文才も確実に上がってる素敵


335VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/20(金) 00:27:27.93PBvj5KQ/o (1/1)




336ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 13:22:45.30LoVXHhMd0 (1/28)

>>334
ラストバトル的な場面だけこの書き方なんだww
つまり期間限定

>>335
いつもありがとうなんだぜぃ


337ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 14:47:23.67LoVXHhMd0 (2/28)



シオン「ぁぁ”……ッ!!!!」

イタカ??【 t_#+%\ 】


その空間周辺を満たす程の狂気と殺意がシオンの全身から放たれる。

頭上で『尾』を ビュォッ と振り回してイタカはシオンから離れる。


━━━━━ゾシュッ━━━━━


シオンの視界が大きく揺れた。

彼は僅かに視線を斜め下にずらす。

何かとても硬くて熱い『糸』が、シオンの右肺を貫いている。


シオン「………」


シオンは一瞬何かを考えて止まった

が、

シオン「━━━ッッ!!!」ギンッ

貫かれた肺など気にせず、 ドォンッ!! と古い劇場の床を粉々に吹き飛ばしながら跳んだ。




338ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 15:01:02.47LoVXHhMd0 (3/28)



━━━━━ズジュッ


肉が裂け、鮮やかな赤を彩る液体がシオンの頬を横切る。

瞬く間の間で彼は袖に仕込んである小型のダガーを二本取り出し、強く刃ごと握り締めた。

そして全身の勢いを乗せ━━━━━


シオン「お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”ッッ!!!!!」


ガギュィッ という金属に刃を突き立てる音が鳴る。

イタカの『足』の付け根に当たる背中に刺したのだ。


イタカ??【 ギィィァア”ア”ア”ッ!!? 】

シオン「シッッ━━━━━」


初めて化け物が悲鳴をあげると同時に繰り出して来たカウンターの『尾』をシオンはバック転して避ける。


339ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 15:09:26.15LoVXHhMd0 (4/28)






ミーシャ(……凄い)


未だ縛られてぶら下がっているミーシャはシオンとイタカの戦闘を見て固まっていた。

まだシオンが絶叫した時点から三分も経っていないのに、常人が『普通の速度』で同じ事をしたら十分は経つような世界だ。

凄まじい。

ミーシャはそう感じるしかない。

化け物にシオンが勝利出来なかった場合は間違いなくミーシャは殺されるからだ。


ミーシャ(………!?)


そこでミーシャの眉がぴくんっと跳ねた。

自分の前の舞台の下で横たわる人物


シルバが動いていた。





340ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 15:41:38.44LoVXHhMd0 (5/28)



ミーシャ(シルバさん!? ……どうしよう、なんとかしないと…)


ミーシャはその場でジタバタしてみるがやはりビクともしない。

目の前で微かに動くシルバをミーシャは見る。

体の周りや髪の半分は血に染まっている。

決して少ないとは言えない大量の出血。


ミーシャ(……声を出して助けを呼んだらシルバさんや僕が狙われかねない…どうしたら……)


ミーシャはじわじわと生命の灯火が消えて行くシルバを見ながら呟く。

恐らくシルバのタイムリミットはハーフエルフとしての身体能力を計算に入れても  5分  。

ミーシャは何も出来ずにジタバタするしかない。




341ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 15:54:25.39LoVXHhMd0 (6/28)





シオン(後少し、後少し圧せば……!!)



追い詰め始めた、とシオンは感じた。

シルバを殺したこの世界で最も憎き男、イタカはボロボロになり始めていた。


イタカ??【 ぎ…tn*&#ィィィッッ!!! 】


三本の『足』の根本にはシオンの刺したダガーやナイフが十数本突き立てられている。

そのせいでイタカは関節に突き刺されている事で『足』が動かせないのだ。

シオンは再び千本のナイフを蛇のようにイタカを囲む。


シオン(━━━━━殺せ!!)


━━━━━ドッヒュヒュヒュッッッ!!!━━━━━


全180度を包囲したナイフの嵐が一斉に空気を切り裂く!!


342ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 16:04:43.95LoVXHhMd0 (7/28)



イタカ??【━━━━━━━━━━!!!!】


ガギャギャギャギャッッ!!! とチェーンソーが鋼を斬りつけたような轟音が爆発する。

イタカの操る『尾』が ビュルァッ!! と全方位へ振り回しながら酸性の糸と鋼鉄の糸を瞬時に撒き散らす!!

そして『尾』だけで対処出来ないナイフは全て5本の『足』が弾いて行くのだ。


シオン(……ッッ!?)ズキンッ


鋭い全身の痛み。

恐らく『宝玉』のフルパワーに肉体が悲鳴をあげているのだとシオンは推測する。

シオン(……それでもッッ!!!)

彼は走り出す。

そうだ。止まる訳には行かない。

この痛みに比べたら今までの惨い仕打ちを受けたシェリルやキーア達はどうなる?

シオンは口や耳から微かに流れる血などお構いなしに全力でイタカを殴り飛ばした。




343ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 16:15:17.30LoVXHhMd0 (8/28)



━━━━━その刹那だった。


イタカ??【 ……Iaia Haster Bulgtom Aiai Haster 】


イタカは常人、いや、『この世界の生物』には決して聞き取れない速度と『言語』で『ある最終進化』を遂げていた。

そしてシオンの拳がナイフと『足』や『尾』の隙間を縫ってイタカに炸裂した瞬間。


イタカは  イタカではなくなった  。


━━━━━バキャッ……!!━━━━━


シオンの放った拳の部分から何かが割れる音がした。

そして散り、舞う。

化け物は完全に誕生したのだ。


344ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 16:24:00.46LoVXHhMd0 (9/28)



??【【 ……ギィッ 】】


シオン「…………………………………あ?」


シオンの声が自然に漏れた。

彼の拳が直撃し、吹き飛ばした『人間の殻』はガラスのように粉々になって消える。

そして目の前に現れた サソリのような蜘蛛 はイタカの顔だけついていた。


シオン「━━━━━!!!」


瞬時にシオンは千本のナイフを操って化け物に放つ。

同時に彼もナイフの嵐に紛れて跳ぶ。





345ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 16:38:57.42LoVXHhMd0 (10/28)



彼が知るよしも無いが、『とある魔王』と『黄衣の王』が見たら僅かに驚くだろう。

『連鎖』を司る精霊、『アトラック・ナクア』だと。

そう、シオンの目の前に存在している化け物は『この世界のルール』に基づく攻撃では決して『死なない』。


━━━━━ドジュジュジュジュッッッ!!!!━━━━━


シオン(っ!?)


シオンはすぐに立ち止まる。

千本のナイフが次々と5m程のアトラックを突き刺していったからだ。

しかしシオンが感じたのは勝利の予感ではない。


シオン(……効いてない)





346ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 16:55:31.22LoVXHhMd0 (11/28)



違う。

効いてないのではない。

『 ナイフの当たる部分が消えている 』のだ。

銅にも黄金にも見えるアトラックの体からは ドジュッ という音と同時に『何か』が展開されていた。


シオン(………)


ナイフは次々と消えて行く。

アトラックの体内か、それともシオンが知らない世界に向かって。

巨大な蜘蛛、アトラックはシオンの方に体の先端を向けた。


━━━━━そして・・・





347ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 17:05:32.92LoVXHhMd0 (12/28)



━━━━━ビシャッ!!━━━━━


シオン「ッッ!!!」


両者がいたのは劇場の入り口だった。

突如アトラックの口から吐かれた『蜘蛛の巣』みたいな液体は一瞬にして劇場内全体に広がったのだ。

シオンは即座に『巣』の網目の隙間となる位置へ回避すべく走る。


シオン「……シルバ?」


その時気づいた。

舞台の下で血溜まりの中で動く彼女の姿に。

全体に広がった『巣』は落下し始めた。

シオンの脳内に最悪の光景が広がる。


シオン(もしこの『巣』が糸の時みたいに酸性を帯びた鋼鉄の性質だったら……?)


シオンは走り出す。

少し考えればわかる、ミーシャもシルバも溶かされて最悪の死を迎える事になるのだ。

走る!!


348ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 17:14:32.31LoVXHhMd0 (13/28)



シオン「だぁぁああああああ!!」


ギュルンッ と瞬時に巨大な剣をミーシャの前に盾となるように突き立てる。

後はシルバと自分の防御。


シオン「ぐぅ……!!」バッ


再び『宝玉』の力で剣を精製する。

━━━━━が


━━━━━━━━━ズギンッッ!!!━━━━━━━━━━


シオンの体を動かしていた物が一瞬にして消滅した。

立てない。


シオン(こんな……時に、……!!!)


シオンは知らない。

『とある黄衣の王』がある目的の為に供給していた膨大な魔力が一時的に暴走したなど、彼は知らない。

シルバとシオンの上空から『巣』が降り注いだ。




349ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 17:24:16.24LoVXHhMd0 (14/28)



シオン(……っ、シルバ…)


シオンはボロボロの体でシルバに覆い被さる。

そして『巣』がついに落ちて来た。


━━━━━━━━ジュゥァァアアアアアアアッッッ━━━━━━━━


劇場全体から強烈な酸の臭いが溢れ出した。

シオンの予想した最悪のシナリオ通り、酸性を帯びた鋼鉄の糸だったのだ。

シオンの背中、足、太股、腕、首から上以外の箇所から焼けつくような…表現が出来ない激痛が走る。


シオン「あ”ぁ…があ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!???」


意識が途絶える。

シオンは最後の最後でシルバの顔を見て息を全て吐き出した。

彼は起き上がらない。




350ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 17:34:29.17LoVXHhMd0 (15/28)





【【 ギィッ 】】

アトラックの枯れた鳴き声が劇場内に響く。

シルバはその声と強い酸の臭いで再び意識を取り戻した。

シルバ(………シオン……?)

シオン(…)

シオンは口や耳から血を流し、シルバの上に覆い被さったまま動かない。

シルバ「シオン……っ」


━━━━━カチャカチャカチャカチャ━━━━━


恐らく先程までいたあの化け物と思える足音が近づいて来た、そしてシルバの前に

アトラック【【 ギィッ……ギィッ… 】】

シルバ「……っ!?」




351ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 17:48:33.73LoVXHhMd0 (16/28)



シルバ「……………………」

アトラック【【 ……ギュィ 】】


シルバの上に覆い被さっていたシオンをアトラックは前足で転がした。

シオンの顔がシルバの顔の横に並んだ。

彼女は動けない体を無理やり動かそうとする、


━━━━━ズンッ  ゴリッ━━━━━


シルバの左腕に、『足』が突き刺さる。

シルバ「~~ぁぁっ……!?」

激痛のあまり彼女の声が漏れる。

アトラックはしばらくシルバの様子を観察するように眺めていた。

すると、ある変化が起きた。





352ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 17:56:39.32LoVXHhMd0 (17/28)



━━━━━━━━グチュッ・・・━━━━━━━━


今度こそシルバは悲鳴をあげそうになった。

アトラックの『尾』より下の根本から、『生えた』のだ。

グロテスクな物体。

彼女はそれが何なのかは本能的に理解した。


━━━━━生殖器だ。


シルバ(……嫌…)


━━━━━━━━グチュッ、グイッ━━━━━━━━


シルバ(━━━━━ッッ!!!)




353ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 17:58:00.59LoVXHhMd0 (18/28)











金髪男?「そこまでだ、ナクア」












354ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 18:02:41.72LoVXHhMd0 (19/28)





━━━━━━━━━ゴッッッッッッッ!!!!!━━━━━━━━━




シルバの目の前にいた化け物に光り輝く柱が突き立てられた。

同時にアトラックの体は一瞬にして消滅する。


シルバ「…………??」


彼女は一瞬何が起きたのか理解出来なかった。

それ以上に彼女は混乱していたのだ。


シルバ「━━━━━シオン…?」





355ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 18:14:49.75LoVXHhMd0 (20/28)



身長、肩幅、服装、髪型、顔・・・・・・


それら全てが、彼女の横で倒れているシオン・アーチャーに似ている。

いや、同一人物なのかもしれない。


シオン?「……残念だがシオンはお前の隣で寝ている男がそうだ」


シルバは気づいた。

よく見ると瞳の色だけおかしい、時折赤にも見えれば青にも緑にも黄色にも見えるのだ。

虹の瞳をしたもう1人のシオンは声が出ないシルバに言う。


シオン?「ミーシャは無事だ、こちらの事情で気絶してもらってはいるけどな」

シオン?「だが問題は『お前達』のようだがな」

シルバ「……貴方は……?」


シルバはもう1人のシオンに問いかけた。




356ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 18:25:03.73LoVXHhMd0 (21/28)



シオン?「……何?」


もう1人のシオンはその問いは余りにも馬鹿馬鹿しいと言わんばかりの調子で言った。

だがすぐに


シオン?「話している暇は無い、死にたくはないだろ」

スタスタ


シルバは思う。

シルバ(歩幅まで一緒…?)


グイッ

もう1人のシオンは、シルバの横で倒れているシオンの右手を掴んだ。

そしてその手をブンッと振って、


━━━━━くちゅっ━━━━━


シルバ「んむ……!?」

シオン?「飲め」




357ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 18:32:46.02LoVXHhMd0 (22/28)



シルバ(……思い出した、『あの時』の…!!)


━━━━━こくっ━━━━━


シルバ「━━━━━ッッ!!?」ズキッ

シオン?「……すまないな、出来れば痛みを感じさせないように『摂取』させたいが…」


シルバ(………~!!!)ズキズキッッ


━━━━━くちゅっ…くちゅっ……こくっごくっ━━━━━


シオン?「……もう充分だな」スッ








       【  #%=/_j.@&$  】











358ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 18:44:45.54LoVXHhMd0 (23/28)








━━━????━━━


ハスター「むー、ちょっと過保護じゃない? もう少し様子を見てからでも…」

シオン?「……申し訳ありません」

ハスター「まあいいや♪ 『実験1』は成功した訳だしね」ニコッ

シオン?「『魔蟲以上の実力を持つ人形を作れるか』ですね」


ハスター「うん、とは言えびっくりしたなぁ…いきなり精霊降臨しちゃうんだもん」

シオン?「連鎖を司る蜘蛛ですか」

ハスター「うん、通常は『宿主が最も望む行為』を続けなきゃ降臨するような『蟲王』じゃないけどね~」




359ニュッLv2 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 18:51:03.99LoVXHhMd0 (24/28)



シオン?(望む行為……か)

ハスター「……ふふっ、それにしても少し興味が湧いたよ」

シオン?「?」

ハスター「『君の息子』だよ、彼は魔力を僕が暴走させるまで完全に操り続けてたもの」


シオン?「……それが何か?」

ハスター「おや、余裕だねぇ♪」

シオン?「それもそうでしょう」



シオン?「私はハスター様の六割の力と『融合』した器なのですから」




ハスター「……ふふっ、そうだね」




360ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 18:52:05.85LoVXHhMd0 (25/28)








ハスター「  『ノア』……♪  」









361ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 18:55:37.91LoVXHhMd0 (26/28)

シルバ編前半がやっと終了……

…………長いな、シルバ編





362ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 19:07:54.70LoVXHhMd0 (27/28)

携帯の書き貯め見て絶望した

長い長すぎる…長い長すぎる…

修正しようにも修正できるような余分もないorz


363ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/20(金) 19:13:54.17LoVXHhMd0 (28/28)

っていうかサブじゃないよな、シルバもシオンも

主人公3とヒロイン3だな…


364VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県)2011/05/20(金) 19:58:29.05xblentUX0 (1/1)

製速はのんびり投下するためにあるともいえる
つまりゆるりとやってこうぜ


365VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/20(金) 20:47:16.279I3WSmx60 (1/1)

乙!
これがニュ様の本気か……!


366VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/20(金) 22:41:40.40n8B8fjrS0 (1/1)

いやーすごいわー
ますます楽しみになってきた


367ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/22(日) 02:03:00.64sueShTf70 (1/1)

>>364  うむ、そうだな…ありがとう

>>365  結構これが俺の限界なんだけどね、この辺が

>>366  な、なんか照れるんだぜぃ…////


さて、とりあえず今のうちに予告しておこうか

来週の月曜日か火曜日の17時20分くらいの投下で


『 シルバの陵辱安価 』をやろうと思う、
20分以内に安価が来なかった場合は陵辱シーン強制終了安価以外の安価を>>1の趣味で選ばせて貰うぜぃ

・・・趣味っていうと変態みたいだな、ここは>>1的にノーマルなプレイ…という表現が良いか?
しかしそれだと『アレ』とかもノーマルな事に………

まあとりあえず参加できる人はぜひ参加してくれぃ


>>1のガラスハートな心が許せるプレイ内容

DV的なの・ア○ル・デコズリ・髪ズリ・調教系・パイズリ…などなど

後は皆さんの考えられる範囲でどうぞ
注意*安価は基本的に5択ですが、1つ(自由安価)を除いた4つの中には陵辱シーン強制終了安価というものがあります

これは選んでしまうとストーリーを進める為に色々凄い事が起きてしまうのでシルバを陵辱したい方は気をつけましょう


368ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 17:53:22.45BWPqRiTe0 (1/14)



~孤児施設教会~


白執事?「………」

少女「どうかした?」


白執事?「……いえ、少々雨が降って来たので」

少々「わっ、本当だね…濡れちゃうよ」

白執事?「………」スッ


━━━━━━ピチョンッ━━━━━━


白執事?「………静かな小雨ですね」

少女「うん?」チラッ

白執事?(………………)


369ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 17:55:40.55BWPqRiTe0 (2/14)



白執事?「………知っていますか?」

少女「何を?」



白執事?「何万も昔のこの世界には、こんな言葉がありました」





━━━━━━「  『嵐の前の静けさ』という言葉です  」









370ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 18:01:37.21BWPqRiTe0 (3/14)

シルバ(……痛い……)

シルバ(……………頭に……誰かが…!!)ズキッ


################################################


『……アンタが殺した母さんの仇だ…!!』

老執事?『━━━!?』


ドシュドシュッッ!!!


『…………』

老執事?『……』ドサッ

『……はは、アンタの血も赤いんだな』


━━━━━━びちゃっ


『……………………………血…?』

『…血、血、血血血血血血血血血………!!!』

『うわ、うわあああああああああああああああ!!!!』


################################################


371ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 18:09:02.61BWPqRiTe0 (4/14)




シルバ「━━━━━━━━━っ!!!?」バサッ



シルバ「………夢?」

シルバ「っ!!」ズキッ


クラッ

ドサッ


シルバ「………っ、ここは…?」

<「起きたようね」バタンッ

シルバ「……!」


フレア「おはよう……ていうか『3日ぶり』ね」

シルバ「………3日?」


372ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 18:15:12.77BWPqRiTe0 (5/14)



フレア「あら、結構自覚ないのかしら? アナタは3日前劇場でイタカに襲われて意識不明のままだったのよ」


シルバ「……シオンは?」

フレア「そうね、後の厄介事はそれだけよ」

シルバ「?」


スッ


フレア「歩けるならついて来なさい、今なら『人形』は屋敷内を歩いて良いから」スタスタ

シルバ(………?)フラフラ




373ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 18:19:11.43BWPqRiTe0 (6/14)

━━━ルシフェルの屋敷・シオンの部屋━━━


バタンッ


フレア「………」スタスタ

シルバ(………シオンの部屋…)フラフラ


ピタッ


フレア「……アーチャーだけよ、まだ目が覚めてないのは」

シルバ「!!」


シオン「………」





374ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 18:25:12.49BWPqRiTe0 (7/14)

フレア「ルシフェルが言うには、アーチャーは『イタカが毒ナイフでも使った』と言ってるけど」

フレア「……どうせ嘘ね、でしょ?」

シルバ「………」コクン

フレア「何があったか話しなさい、じゃなきゃアンタの髪燃やすわよ」


シルバ「………」フルフル


シルバ(……何から話したら良いかわからない)

シルバ(……私はシオンの血をムリヤリ『もう一人のシオン』に飲まされたせいで途中から錯乱してた)

シルバ(…………あ)


シルバ「………ミーシャはどこ?」




375ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 18:35:31.50BWPqRiTe0 (8/14)



フレア「ミーシャならその辺で忙しそうにしてるわよ? 何せ今はあの娘が執事長だからね」

フレア「それより……話さないならその髪燃やすからね」ボォッ


シルバ「………あっ…フレアの背中」

フレア「!!」バッ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


フレア「?  何も無いじゃないの」スッ


━━━━━シーン━━━━━


フレア「……あの銀髪巨乳め」


376ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 18:42:19.58BWPqRiTe0 (9/14)




━━━ルシフェルの屋敷・廊下━━━


シルバ(………走るのがつらい…)フラフラ

シルバ(……シオン……)


ずでっ

ドサッ


シルバ「…いたい」

シルバ(………シオン……)


<「あれれ~? 君、どうかしたのかな?」


シルバ「……?」

黒髪エルフ「やあ♪」

シルバ「……やー?」


377ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 18:51:23.21BWPqRiTe0 (10/14)

シルバ「……誰」

黒髪エルフ改めシレーナ「んー? 僕は…ごほんっ、私はハス…げほっ、私は『シレーナ』、よろしく♪」

シルバ「?……よろしく」

シレーナ「ほらほら、君のじこしょーかいは?」


シルバ「………シルバ」

シレーナ「よろしくねシルバちゃん♪ あのね~、んっとね~・・・」

シルバ(……なんだろうこの人)


シレーナ「さ、早速 エッチ でもしよっかー!!」

シルバ「…」フラフラ
シレーナ(あ、無視して逃げた)


378ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 19:38:18.57BWPqRiTe0 (11/14)






━━━????━━━



ハスター「……なんで?」じろっ

ノア「………………陛下はいきなり目の前に『殴らせろ』という人間がいたらどうします」

ハスター「食べるか殺すよ」

ノア「…つまりはそういう事です」


ハスター「……意外にれいぷって難しいんだね」

ノア「何故やろうと思ったのですか」

ハスター「せっかく『感覚共有』してるから人間の快感度を知りたくて…」

ノア「…ご自分で弄ってみては?」
ハスター「ああなるほど♪」




379ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 19:46:54.27BWPqRiTe0 (12/14)



<「男なら問答無用でレイプだろ!!」
<「さすがブラザー!」
<グチュグチュ…


ハスター「……ね、殺しても良いかなコイツら////」

ノア「ダメです、『この少し後にある実験』で必要な人間ですから…ついでに言いますと顔が赤くなってますよ」

ハスター「……うん、意外に気持ち良いかな////」


ノア「…陛下、後一回中に出されたら適当に逃げるか撃退して下さい」

ハスター「なんで?」

ノア「……そいつらの『後で使う欲』が無くなります」

ハスター「うーん…せっかく人間の性交したがる理由がわかりかけてたのに」
ノア(…場合によっては絶対に理解できないと思うが)


380VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県)2011/05/23(月) 19:48:38.07MXD7dKWb0 (1/1)

過疎区
安価キツイヨ


381ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 19:53:17.86BWPqRiTe0 (13/14)

今日はやっぱり無理だったか…となると明日が安価デーになるな


>>380
人いないし、安価は厳しいと思うか?
厳しいなら今のうちにみんなが見たい内容を教えてくれぃ


382VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/23(月) 20:02:52.74PLvy9Gue0 (1/1)

青髪様のご様子はどうなっておりますか

それさえ知ることができたなら十分でございます


383ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/23(月) 20:11:09.17BWPqRiTe0 (14/14)

>>382
んーと、今シルバが拉致された時点から10日目なんで……

忍の皆さんをミンチでスプラッタな感じにしてるよ


384ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 14:49:00.95d11CwT6g0 (1/24)

これは…特に希望は無し=別にエロが見たい訳ではないという事か

ならそれはそれで俺的に安心するけど…どうなんだろうか




385ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 15:26:46.00d11CwT6g0 (2/24)






━━━ルシフェルの屋敷・浴場━━━


ミーシャ「…だぁー」ぐてーっ

ミーシャ「……いくら人数が少ないからって、僕が雑用するハメになるなんて…」


ミーシャ(まあ仕方ないですね、10前までは25人以上いた使用人は今じゃ僕を入れて9人……)

ミーシャ(……随分人が死にましたね、この屋敷)

ミーシャ(………あれ)


ミーシャ(なーんか忘れてる事があるような…)

ミーシャ(……?)


386ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 15:34:51.49d11CwT6g0 (3/24)



━━━ルシフェルの屋敷・シオンの部屋━━━


<「あーぁ、さっきのエルフ結構自分から楽しんでなかったか?」
<「にひひひ…ちょっと物足りないよな」

<「ん? ここって確かさ」

ガチャッ

<「お、やっぱりあのクソ野郎の部屋だ」
<「にひひひ…顔に落書きでもするか?」

<「バカ、『男なら問答無用でレイプ!!』の名言を残して逝った先輩に失礼だろが」
<「じゃあどうする?」

<「……最高に名言を生かした『仕返し』を思いついた」




387ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 15:49:19.36d11CwT6g0 (4/24)





シルバ「………」フラフラ

シルバ(……っ!)ずでっ


シルバ「………」クラクラ

シルバ(……頭がぼーっとして考えがまとまりにくい)

シルバ(………疲れた、少し向こうの空き部屋で休もう…)フラフラ


シルバ(………シオンの事が頭から離れない…)フラフラ





388ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 16:04:32.61d11CwT6g0 (5/24)




ドサッ



シルバ(………)

シルバ(………………………すぅ)zZZ


<「お、みーつけた」

<「にひひひ」


シルバ「………?」ぱちっ

門番A「おはようお姫様…?」ガッ

シルバ「━━━━!?」


389ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 16:23:16.76d11CwT6g0 (6/24)





━━━ルシフェルの屋敷・シルバの部屋(元シェリルの部屋)━━━


フレア(あら? いないわね)

フレア(まだ屋敷の中を見てるのかしら……)

フレア(ムリもないわね、アイツからしてみれば色々と因縁のある屋敷だし)


━━━━━━コンコンッ━━━━━━


フレア「?」チラッ

執事「フレアさんに『お客様』です」

フレア(……随分久しぶりに指名してきたわね)

フレア「わかった、今行くわ」


390ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 16:35:21.39d11CwT6g0 (7/24)





━━━ルシフェルの屋敷・玄関ホール━━━


フレア「……お待たせ致しました、ご主人様」ぺこり

ギルガメス「クク…今日も綺麗だな、フレア」

フレア「…ありがとうございます」

ギルガメス「クク、さぁ…奥の部屋に行こうか」

フレア「…はい」


フレア(………)

ガチャッ

バタンッ




391ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 17:10:52.42d11CwT6g0 (8/24)



━━━シオンの部屋━━━




シルバ「………っ」ズキッ




私は突然こめかみに走った痛みで目を覚ました。

そしていつものように手を額に持って行こうとした瞬間━━━━

━━━━━━ジャラッ

右手…違う、私の両手には手枷がつけられていた。

手枷に気づいた瞬間私の脳裏を僅かに12年前の日々が横切った。


シルバ「………っ」ジャラジャラッ

━━━━━どんっ━━━━━

シルバ「……?」


私は少し混乱していたから周りがよく見えてなかった。

多分血が足りない事による衰弱が始まっているからだろうけど、今はそれ以上におかしな事がわかった。

シオンが、私の拘束されている横のベッドで寝ていた。


392ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 17:17:43.98d11CwT6g0 (9/24)

シルバ「……どうして…!?」


私はすぐに辺りを見回した。

そして気づいた、ここはシオンの部屋と。


シルバ(………?)ジャラッ


シオンは先程と同じように眠っている。

犯人はシオンじゃない。

そこで私は足を動くか確かめる為に少し動かしてみた。


━━━━━━スッ


動いた。

よく見ると手枷についた鎖も結構長い、普通は床に拘束するはずなのに。

私は部屋の出口まで手が届くかどうか試す為に立ち上がろうとした。


393ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 17:27:33.02d11CwT6g0 (10/24)



その瞬間だった。


━━━━━ガシッ!━━━━━


シルバ「ひゃぁ……!」


突然横から伸びて来た腕に私は突き飛ばされた。

手枷の鎖が ジャラッ と音を立てる。


門番A「ひゃぁ…だってさ、見た目も良いけど声も可愛いじゃん」

門番B「にひひひ」


そう言って2人の男が近くの椅子から立ち上がった。

いつから居たんだろうと私は思ったけど、多分私がキョロキョロしてるのを見て笑っていたんだろう。

最初に喋った少し背の高い痩せた男は、私を見ながらニヤニヤしていた。

・・・なんとなく、私の身に何が起きるのか分かった気がした。


シルバ「……嫌………!!」


━━━━━ジャランッ!! ジャラジャラッ!!━━━━━




394ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 17:36:26.48d11CwT6g0 (11/24)



男達は更にニヤついた。


門番A「……良いぃ~のかなぁ?」ニヤニヤ

シルバ「…っ!」


門番B「だから、アーチャーを起こして良いのかなー?」


シルバ「………!!」びくっ


私の動きが止まる。

2人目の、筋肉質な男の左手はシオンの首に『何か』を突きつけているのが見えたから……

月の光を帯びた冷たい  『刃』  だった。


門番A「最悪、起きてコイツが騒ごうとしたら……わかるよな?」

シルバ「………」


急に男達の笑みが怖くなった。


395ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 17:44:50.95d11CwT6g0 (12/24)



門番A「こっち来いよ」

シルバ「………嫌」

門番A「……へぇ」


瞬間、シオンの首筋を一気に2人目の男が ビュッ と右手を一閃した。


シルバ「やめてっ!!!」


━━━━━━ガシッ!!━━━━━━


男が反射的に叫んだ私の口を手で塞いだ。


門番A「しー、よく見ろ、ナイフは首元に置いたままだ…フェイクだ」

シルバ「~~!」


よく見ると、確かにナイフは静かな寝息を立てるシオンの首元に置かれたままだった。

私は安堵でその場に座り込む。


396ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 17:55:12.28d11CwT6g0 (13/24)



男は静かで、非情な笑みを浮かべながら。


門番A「知ってるんだ、お前ら結構ラブラブなんだろ? だからさ…傷つけたくないなら素直になろうや」

シルバ(……っ!!)


嫌だった。

犯されるのがじゃなくて、シオンの横で犯される事が嫌だった。

逃げたい、今すぐ逃げたい。

でも今の私に走るだけの体力は無い。


シルバ「………」コクン


それに逃げたらシオンは殺されちゃう。

その言葉が私の首を縦に振らせた。


門番A「偉い偉い、んじゃまずは……>>397」


1、男なら問答無用でレイプ!!
2、まずはしゃぶってもらおうかな
3、脱げ
4、四つん這いになってケツ見せろ
5、自由(内容もお願いします)


397VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/24(火) 18:17:02.72MZnW8frIO (1/1)

2


398ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 18:22:58.39d11CwT6g0 (14/24)

(20分経ったので3)


シルバ「………」スッ


私は男に言われた通り、服を脱ぐ。

━━━━━━しゅるっ、ぱさっ…ファサッ

薄い上着のリボンを解き、静かにゆっくりと上から順に脱いでいった。

あと残ったのは私の胸や…下を隠す下着だけ。


門番B「あー、それでいいや、下着だけついてた方がエロい」


私は少しその言葉にホッとした。

しかしその直後


門番A「何やってんだ? つぎは>>398」


1、男なら問答無用でレイプ!!
2、しゃぶれ
3、四つん這いになってケツ見せろ
4、自由(内容もお願いします)


399ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 18:25:30.06d11CwT6g0 (15/24)

ってなんだとぉぉぉ!!?

くっ、2だな? 2だな!?ごめんすまんうわあああああああ

あ、2を脱がせた後にやったという事で脳内補完してくれ!!


400ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 18:31:02.39d11CwT6g0 (16/24)



シルバ「……?」

門番A「何固まってんだよ」


男が私を急かしてくる。

でも私は動かない、動けない。


シルバ「………しゃぶる?」

門番A「……おー、見た事も聞いた事もないのか」

門番A「んじゃぁズボン下ろしてみな」


私は言われた通りに男のズボンを脱がした。

━━━━━━ニュッ

・・・実際に男性の物を見たのはこれが初めてだった。


401VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/24(火) 18:33:37.49tZGCr849o (1/1)

ニュ様でてきたあああああああああああああああああ


402ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 18:39:01.65d11CwT6g0 (17/24)



グロテスク…なのにどこか変な感覚。

そんな事を考えてから思い知る。


シルバ(………嫌、こんなのは違う…)


汚い、汚らわしいと思った。

シオンが横にいて、脅されてるのに私は…


門番A「ほら、まずは手で優しく包めよ」


私は慌てて手を伸ばして触れた。

妙な暖かさが伝わって来た。

そして独特の臭いも。


シルバ(……脈打ってる)

門番A「……っ」びくん


私が両手で物を包んで触ると、僅かに性器がビクンッと跳ねた。

少し固くなっている、男の息も少しだけ荒い。

私の手で感じているんだ。


403ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 18:50:18.70d11CwT6g0 (18/24)



門番B(……さすがにブラザーも感じてるみたいだな)


2人目の男、『バリー・ラクシャイン』はそう口の中で呟いていた。

彼の目の前では…正確には彼の前にいる男の足下、

銀の長いサラサラした髪に、濡れたように綺麗なつぶらな瞳、更には白い…触ったらひんやりしそうな肌と巨乳。

そんな美女が相方の性器を包んだりしごいたりしていた。


彼の相方、そして彼自身も、その淫美な姿に欲情しきっていた。

銀の髪をサラサラと揺らしながら、シルバは相方にたずねた。


シルバ「………次は…?」かくん?


門番A「~~っ!!」


彼女が小首を傾げながら聞いてきた瞬間、男の何かが一瞬にしてはじけた。


404ニュッLv3 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 18:55:13.05d11CwT6g0 (19/24)



━━━━━━ガバッ!!


シルバ「!?」


突然男はシルバの頭を掴むと、強引にその性器を━━━

━━━━━━ヂュルッ


シルバの口内に突き入れた。


シルバ(……苦し…い…!)

門番A「は…はぁ……う、動かすから歯を当てないようにしろよ」


男の腰がゆっくり動かされる。

シルバの口内から僅かに涎が溢れて来る。


━━━━━ヂュルルル・・・━━━━━





405ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 19:06:53.73d11CwT6g0 (20/24)



━━━━━ヂュル・・ニュルッ・・・


シルバの口内をゆっくりと出し入れされる男根が、涎と絡み合って部屋に卑猥な音を立てた。

男の息が三回程シルバの口内に男根をピストンする度に荒くなっていく。


門番A「…っ、~っ……良いぞ、舌でもっと絡み合わせろ」

シルバ「……んんっ…」


シルバが苦しそうに返事をし、僅かに性器から口を離した。

そしてしばらく舌で舐め続ける。

━━━━━ぴちゃ…ぴちゃ……ちゅるっ


門番A(な…や、ヤバ……いィっ!!)ガシッ

シルバ「━━━っ!?」


406ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 19:14:23.63d11CwT6g0 (21/24)



━━━━━ドクッ…ドクッ……ズッチュッ!


強く、深くシルバの口内に男根を突き刺すと、数回ビクついた。

同時に彼女の喉に熱い液体が流し込まれ、彼女に強い吐き気と悪臭を感じさせた。


シルバ「けほっ! けほ……っ」ダラッ

門番A「ふーっ、凄い気持ち良かったぜ? アンタ才能あり過ぎ」


男はシルバが咳き込み喘いでる横で満足そうにいった。


シルバ「………もうやめて…」

門番A「だめだめ♪ お次は>>407なんだから」


1、本番
2、素股
3、アナル
4、相棒
5、自由(内容もお願いします)


407VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/24(火) 19:18:01.64p5/nLrdn0 (1/3)

2
本番はさすがに……


408VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/24(火) 19:19:40.50p5/nLrdn0 (2/3)

あ、よく考えたら5で休憩させれば……orz


409ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 19:29:10.06d11CwT6g0 (22/24)



男はシルバの腰を掴むと、ムリヤリ四つん這いの格好にさせた。


シルバ(……っ!!)ビクンッ


そしてゆっくり…ゆっくりと、彼女の胸を愛撫しながら男根をシルバの秘所に擦りつけてきた。

ススッ、ススッという下着が擦れる音が鳴る。

彼女の耳元で男が囁いた。


門番A「……さ、下着取ろうか」


同時。

男の左手がシルバのパンツを脱がしていた。


シルバ(……や…ぁ…)

門番B「…マジかよ」


2人目の男、バリーは呟いた。

何故なら彼女の性器には毛が生えていない綺麗な姿だったからだ。


410ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 19:37:34.82d11CwT6g0 (23/24)



門番A「……濡れてはいないのか、まあ良い、充分過ぎる」


そんな事をブツブツ言いながら、シルバの性器に唾液と精液でヌルヌルになった物を擦りつける。


━━━━━ニュプッ・・・にゅっ、ニュッ・・・


しばらくそうやって擦りつけた後、シルバの足を閉じさせた。

そして一気に男は

━━━━━ぱんっ!

と腰を打ちつけたのだ。


シルバ「ん……っ」ぞくっ


シルバの口から僅かに甘い吐息が漏れる。

男はその声に再び発情したのか更に速く男根をピストンさせて直に擦りつける。




411ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/24(火) 19:42:45.78d11CwT6g0 (24/24)

落ちる

……結構即興って大変なのな、疲れた


412VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/24(火) 19:44:48.109HtOT7sH0 (1/1)

お疲れ!

しかし生殺しとは…やるな…


413VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/24(火) 19:46:22.93p5/nLrdn0 (3/3)

乙かれ

……うん、予想以上に読むのが辛かった……原因俺にもあるけど
何故>>408を考えつかなかった……


414ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/25(水) 16:30:14.60xORdOZeG0 (1/7)

>>413
安価欄をよく見て陵辱シーン強制終了安価を選ぶしかない

……ちょっと考えればすぐ当てられるはずな仕組みのつもりだったがまさか素股まで進行するとは


415ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/25(水) 17:09:10.96xORdOZeG0 (2/7)



門番A(……すげぇコイツの素股気持ち良い)


━━━━━ニュッ…にゅぷっ……ズッチュッ…

部屋中に、シルバの陰部でヌルヌルした物が擦れる音から出現した淫らな空気が充満して行く。

男の腰の動きが速さを増している。


━━━━━ヂュッヂュッヂュッ・・・!


彼女の腰を掴んでピストンしている男の後ろから、息を飲む音がする。

当然だろう、端から見るその姿は美女が後ろから犯されているのに等しいのだから。

その姿を見れば100人の男の99人は勃起してしまうに違いない。


門番A「……また出るぞ…!」グイッ

シルバ(……っ)びくっ


━━━━━ビュルッ…びゅっ・・・





416ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/25(水) 17:20:14.77xORdOZeG0 (3/7)



シルバの付け根に挟まれた物が勢いよく脈打った。

彼女の胸にその白濁液が少しかかる。


門番A「~っ、超エロいなぁコイツ」

門番B「なー、そろそろ交代だろ」

門番A「まだダメだ、次は >>417 してからだ」



1、本番
2、アナル
3、パイズリ
4、綺麗に
5、自由(内容もお願いします)


417ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/25(水) 17:55:25.36xORdOZeG0 (4/7)

(……仕方ない、4+3で)


門番A「ほら、さっきみたいに舐めて綺麗にしろよ」

シルバ「………」


シルバは少し躊躇しかけたが、シオンの首筋に当てられたナイフが僅かに動くのを見てすぐに男のモノを口に含んだ。

━━━━━ヂュルッ…ヂュ……

男は彼女の頭を掴んでゆっくり動かしている。

ゆっくり…ゆっくり…、彼女に男の味を覚え込ませるかのように出し入れする。

男は軽く笑う。


門番A「…ハッ、本当にアーチャーの野郎の為だけにやってんのか?」

シルバ「……ぷはっ…どういう意味……?」


シルバは思わず口に含んでいたモノを出してから呟いた。




418ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/25(水) 18:03:07.03xORdOZeG0 (5/7)

門番A「従順過ぎなんだよ、分かったら早くしゃぶれよ売女」

シルバ「!!………ヂュッ…」


彼女の目に僅かな涙が浮かぶ。

屈辱的過ぎる。


門番B(……良いなー、俺も速くヤリたい)


━━━━━ヂュッ…ちゅくっ……ヂュルルッ

シルバの口からドンドン卑猥な水音と共に涎が垂れていく。

すると、男が言った。


門番A「おい、今度はその胸でしろ…断ったら分かるよな」

シルバ「っ……」コクン


彼女は少し俯いてから頷いた。


419ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/25(水) 18:18:38.06xORdOZeG0 (6/7)



彼女の胸を隠している下着の下に、男の物がニュッと入った。

下着にムリヤリ収めている為か、その乳圧は女性器を思わせた。

更には、先程から垂れていたシルバの唾液のせいで充分ヌルヌルになって何とも言えない快感を生み出していた。


━━━━━ズニュッ、にちゅっ…ぬるっヂュッ…ぱんっぱんっ


男はシルバに馬乗りになって腰を乳にぶつける。


門番A「っ…っ、かなり良いな…普通は見て楽しむもんだがこれじゃまた…!」


言いながら、息がドンドン荒くなり腰の動きが激しくなっていく。

シルバの小柄で綺麗な体がドンドン汚される。


━━━━━ビュルルッ!! ドビュルッ…!


再び深く突き込むと、男はまたシルバの顔に勢いよく射精する。




420ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/25(水) 18:19:44.64xORdOZeG0 (7/7)

すまん急用、続きは明日か明後日か…だぜぃ


421VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/25(水) 18:30:17.56S8iafgK40 (1/1)

お疲れ様です

何でこんなクズ共がアトから生き残って、堂々とこんな事できるんだ
シルバを売女扱いした時は本気で殺意沸いたぞ
>>414
……ごめんシルバ、素股は俺のせいだ
5で強制終了orシオンが起きるという選択肢にもっと早く気付いてれば……!


422ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 17:05:28.10QzM4h3mG0 (1/14)

>>421よ、気づけ…気づいてくれ、『一番ヒロインにされたくない行為』を選んでくれよ!!

(現在の作者はパンドラの塔のCMを見て狂っています)

(……だって明らかにシルバのセリフが奪われてるし…見た目もキャラもまるで…)




423ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 17:16:03.71QzM4h3mG0 (2/14)



門番A「………ふぅ、もう三回も射精しちまった」

シルバ「………」ドロッ

門番A「はは、良い顔になってきたなぁ? アーチャーにも見せてやりたかったぞ」


男はそう言いながらシルバの胸から引き抜く。


門番A「…さてと? どうするよ相棒」

門番B「お、ようやく俺の番だなブラザー!?」

門番A「そうだよ、速くしろよ」


門番B「じゃあ……>>424だな」

1、本番
2、アナル
3、パイズリ
4、フェラ
5、自由(内容もお願いします)


424VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/26(木) 18:19:28.80gYbuLaXIO (1/1)

4


425ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 18:32:25.56QzM4h3mG0 (3/14)

(ぐああああああああああああああああああ)


シルバ「………っ」びくっ

門番B「どした、早く━━━━━」


━━━━━ガッ

バリーはシルバの髪を荒々しく掴むと、そのまま自身の反り起った物に顔をぶつける。


門番B「━━━━しゃぶれよ、『淫乱売女』」ググッ

シルバ「ゃ……っ」


彼女は抵抗するが、その瞬間

━━━━━ガツンッ!!━━━━━

後頭部に凄まじい衝撃が走った。

バリーがシルバをナイフの柄で叩き伏せたのだ。


シルバ「……ッッ!?」

門番B「…オラ、手間かけさせんなや牝犬」


426ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 18:44:02.19QzM4h3mG0 (4/14)



バリーは彼女の髪を再び掴んで男根に近づける。


門番B「ほら、なんか勘違いしてるけどな…別に殺ってから犯しても良いんだぜ?」

シルバ「………っ」びくっ

門番B「例えばさ…知ってるか? 『死んでたシェリルやメイド、エルフを犯しまくったのは俺なんだよ』」


━━━バリーの呼吸が、熱い吐息に変わる。


門番B「……気持ち良かったなぁ、中はまだ生温かくてさ…良い具合に」

シルバ(━━━っ!!)ブルッ


明らかな狂気。

あの劇場で見た化け物とは全く異なる種類の、理解すら出来ない狂気。

彼女はバリーの瞳に自分の死体を犯している姿が映っているのに気づく。




427ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 18:51:28.33QzM4h3mG0 (5/14)



もうどうすれば良いのか、いよいよ彼女はわからなくなった。

しかしそれは精神的なショックからも来ているが、実際は後頭部を強打された事と『血の副作用』による衰弱進行が原因だった。

それでも今の彼女はもはや冷静に行動出来ない。

怖いから。

人間がここまで狂気に走れる姿が、堪らなく怖いから。


━━━━━ヂュッ…


彼女は迷いもせず咥える。

そしてただただ、男を喜ばせる為に動かした。


シルバ「…んぅ……っ」ぢゅっぢゅるっ

門番B「そうそう…それだ」ぐっぐいっ


バリーはその快楽に満足気な声を漏らしながらも腰を動かす。


428ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 18:59:39.99QzM4h3mG0 (6/14)



━━━━━ぢゅぅ…ぢゅっヂュッ……ぢゅぷっ


彼女は先程のように吸ったり舌を裏筋に絡みつかせ、唾液を使って口内で男を快感に導く。

卑猥な出し入れする音は先程に比べてかなり響いた。

恐らくシルバが恐怖で羞恥による加減が消えたからだろう。


門番B「おぉ……っ、確かに凄いなこりゃ」

シルバ「………」ぢゅるっ


一度、涎ごとシルバが吸い付いた瞬間。

━━━━━グッ

突然彼女の鼻をバリーが摘んだ。


シルバ「っ!!」

門番B「はぁ…はぁ……ぅぁ!」




429ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 19:05:28.00QzM4h3mG0 (7/14)



口内に何度も激しくピストンした後、バリーはシルバの頭をガシッと掴んで深く突き入れる。

直後、酸欠になりかけているシルバの喉奥に向けて何かが弾けた。


━━━━━ドビュルルルッ! ビュクッ!!


シルバ「━━━━━っ!??」

門番B「ほらほら、酸欠になる前に…綺麗に飲めよ」

シルバ(~~~っ)


━━━━━ごくんっ━━━━━


シルバの喉が粘液を奥に押し込む音を出した。

熱く、粘り気のある精液を飲んだのだ。




430ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 19:12:14.76QzM4h3mG0 (8/14)

門番A「あー、そうすりゃ飲むのか…淫乱だなぁ」

門番B「ははっ、だよなー」

シルバ「………」ドサッ


門番A&B「「………えっ………」」


門番B「おいおい、死んでねえよな?」

門番A「……息はしてるが…後頭部から血が出てんぞ」

門番B「うわぁ、強過ぎたか?」

門番A「じゃあ死ぬ前に楽しんどこうぜ」


門番B「んじゃ、>>431」

1、マンマンしようぜ
2、アナルやろうぜ
3、パイズリとアナルやろうぜ
4、やっぱ殺さないか?
5、自由(内容もお願いします)


431VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/26(木) 19:15:57.92GFFmUiQ30 (1/2)

>>422
信じても良いんですね!?




432ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 19:24:37.55QzM4h3mG0 (9/14)

(今日ほど中国地方に感謝した事はないwwwwwww)



================================================

━━━【ajw=#&#//~$】


━━━「……なら、約束する」


━━━「『守ります』」


================================================






433ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 19:29:16.67QzM4h3mG0 (10/14)




門番B「どーれ、早速具合は…」グッ

━━━━━━━━ヒュッッ━━━━━━━━━


バリーがシルバの膣口に当てた瞬間だった。

最初に起きた異変は、『部屋の中から消えた』事だ。

そう…シオンの姿が消えたのだ。


━━━━━パンッッッ!!!!━━━━━


破裂音。

そして血の炸裂。




434ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 19:35:41.85QzM4h3mG0 (11/14)



門番A「……」


男は、一時的に思考する事すら忘れる。

思考する事を忘れる直前に彼が『理解』できたのはたった2つだ。


━━━━━相方の頭を握り潰された事。


━━━━━握り潰した『生き物』は、歪んだ翼を生やし『ゴールドの瞳』をした『シオン』だという事。


彼が再び思考を取り戻し、攻撃に移る事は無い。

相方の頭が潰された0.024秒後に彼も八つ裂きにされ粉々の肉塊になったのだから。





435ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 19:39:24.39QzM4h3mG0 (12/14)





━━━????━━━


ハスター「…」

ノア「これは……何をしたのですか」

ハスター「……『本当は』、僕の魔力を流し込んで意図的に彼を殺した後、君の時みたいに半不死身にしようと思ったんだけどね」

ノア「……」


ハスター「『彼女』の細工以外に、随分と面白い『プログラム』があったようだよ?」


ノア「…ぷろぐらむ?」


436ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 19:42:53.75QzM4h3mG0 (13/14)

ハスター「おっと、今の単語は忘れていいよ」

ノア「……それで、シオンはどうなるのですか」

ハスター「分からないや、途中から『妨害すると同時に魔法で迎撃』してきたから通信は中断したよ」


ノア「……私が確認してきます」


ハスター「うん、見て来てね」

ノア(…………)




437ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/26(木) 19:44:51.75QzM4h3mG0 (14/14)


…さて、ようやく即興地獄&シルバの陵辱から抜け出せたな

ありがとう中国地方!


438VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/26(木) 19:47:12.81GFFmUiQ30 (2/2)

乙!
やっと、やっと悪夢が終わった…………
ただシオンもだけど、シルバが人間不信になってないか心配だ……


後、慌てて下げるのを忘れてました
申し訳ない


439ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 17:44:03.87SWN5Z7JI0 (1/12)

~同時刻・『ヒトデ』のアジト~


ヒトデ「ぐ……ぁあああああああああああああ!!?」ドサッ

ロリ太「な…っ、んだこの音……!!」ガクッ


ソラ「ちょ、2人共どうしたんや!?………っ!!?」ズキッ

幼女「……っ、これは…」


エリア(……音じゃない、『映像』…!?)ズキズキッ

ヒトデ「があああ……!!」

ヒトデ(なんだ…、何か聞こえ……違う、見えて…?)




440ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 17:49:34.37SWN5Z7JI0 (2/12)





~忍組・総本部~


ルリ【【 ~~!!!……な、に?この波動は…ッ! 】】


宮本「お嬢…!?」

忍頭「なんだ? 急にどうしたんだ!?」

ルリ【【 チィ……妖刀は諦めさせてもらうよ、ぐっ━━━! 】】シュバッ


ルリ(……なんなんだ、『ルリの本体』から送られてくるこの映像は…!!)




441ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 17:54:28.86SWN5Z7JI0 (3/12)




~孤児施設教会~


少女「ぁぁあ…!! 痛いよ、痛いよ……!!」ドサッ

白執事?「…っ、これは一体……!」


シスター「大丈夫ですか!? 今薬を…」

白執事?「……ぐ、ぁああああああ!!!」ドサッ

シスター「な…!!?」


白執事?(………これは………!)


442ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 17:58:41.50SWN5Z7JI0 (4/12)




━━━????━━━


?【 馬鹿な…!! この俺が膝をつくなど……!! 】ズキズキッ

??「どうしたのじゃ…!」

?【 ぐぁ…な、何者かが映像のようなものを…… 】


?【があああああアアアアア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!!】ドサッ


??(……何が起きてるのじゃ?)


443ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 18:02:31.73SWN5Z7JI0 (5/12)






━━━????・地下牢━━━


青年「ぁああああああ!! 誰か! 誰かいないのか!?」


<スタッ


ベアトリクス「騒がしいぞ、どうした」

青年「頭が、頭が割れる…!! 頼みます、助けて下さい……!!」

ベアトリクス「しかし…」

青年「うっ……ぁぁぁあああああああああ!!?」ドサッ

ベアトリクス「…おい? しっかりしろ、起きなさい!!」


444ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 18:08:52.56SWN5Z7JI0 (6/12)






━━━魔導海賊団アジト━━━


第三団長「がぁ……!!」

カエデ「ダメですの、何が原因なのか…!」

レン「第三団長とカデシュ様、スカーはどうして!?」

カエデ「だからわかりませんの!!」


カデシュ「ぐ…ぅぁ……!!」

スカー「………ッ」


スカー(……なに?)


445ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 18:18:09.81SWN5Z7JI0 (7/12)




━━━ルシフェルの屋敷・廊下━━━


ミーシャ「…あれ、なんだろう」ピタッ


<ギュィィィイイイイインッッ!!!


ミーシャ「……結界にも見えるけど、確かあの場所ってシオンの部屋じゃ…」

ミーシャ(……見に行こう)スッ


━━━━━ドクンッ━━━━━


ミーシャ「え……」グラッ


━━━━━ザザッ……


ミーシャ(な…にこれ……)


━━━━━ザッ…ザザッ……ザザザザザザァァァッッ


ミーシャ「ぁ、あああああああああああああああ!!???」ドサッ




446ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 18:29:09.06SWN5Z7JI0 (8/12)





━━━━━━━ザ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ザザッ━━━━━━━━━━━━━ッ━━━━━━━━━━


「【ザザッ】…ぇ、【ザッ】オン? 私の事【ザザッ】…好き?」【ザザザッッ】

【ザ…ザザ…ッ】                    【ザ…ッ】

             【ザザザ……ッ…】
「……ああ、【ザザザザッ】には愛というのがよく分からないけど」

「それでも、君の事を愛してるよ」
             【ザ…………】



「……くす、矛盾っていう【ザザ…ッ】を知ってる? 今のあなたはそれだよ」

「…ですね、でも……」

━━━━━━ぎゅっ━━━━━━

「……こうやっ【ザザザッ】れられるのは君しかいないんだ…」

「……【ザザ…】オン……」


━━━━━━ザ━━━━━━━━━━ッ━━━━━━━━━ザッ━━━━━━━━━━━━━━━━ザザッ━━━━━━━



━━━━━━ザッ…ザァァァザザッザァァァァァァァァァァァッッ




447ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 18:38:29.15SWN5Z7JI0 (9/12)




シルバ(………っ)びくっ

スッ

シルバ(………あったかい)

ぎゅっ


シオン「……シルバ」

シルバ「…シオン?」

シオン「飲んで欲しいッス、俺の血」

シルバ「………何言ってるの?」

シオン「このままじゃ、シルバが死んじゃうんだよ」

シルバ「……どうして知ってるの」


448ニュッLv4 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 18:47:06.98SWN5Z7JI0 (10/12)

シオン「分からない」

シルバ「………痛いんだよ? 血を飲むと体は強くなるけど、1時間くらいの間は凄く痛いんだよ?」

シオン「………」

シルバ「……もう嫌なの、痛いのも、怖いのも、全部」


シオン「………大丈夫だから」ぎゅっ

シルバ「━━━!」びくっ


シオン「…俺がずっといるから、怖くないから……絶対死なないから…飲んでくれよ」

シルバ「………」


449ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 18:55:42.66SWN5Z7JI0 (11/12)




━━━━━━かぷっ━━━━━━



━━━━━━ちゅ…ずずっ……


━━━━━━ぴちゃ…ぴちゃ……


━━━━━━ずずっ…ずずっ……ちゅ…っ


━━━━━━ぴちゅ…ぅ…


━━━━━━……ごくっ…ごくっ…━━━━━━





450ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/27(金) 19:04:45.01SWN5Z7JI0 (12/12)

さて、ぶった切るぜぃ


451VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/27(金) 19:05:53.35R94Z5J8O0 (1/1)

乙!
なんか各地で、シオンの暴走に共鳴してる……!?


452ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 08:48:20.33mBkn6FD10 (1/35)






━━━━━しばらくして━━━━━━



ドサッ


ヒトデ「…痛……っ」

ヒトデ「………?」スッ

ヒトデ(どこだ、ここ)


<「おーい!! 誰かいないのか!」


ヒトデ(……人の声…)スッ




453ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 09:05:50.27mBkn6FD10 (2/35)



ヒトデ「……」スタッ

青年「頼む、どうやらこの青髪の娘具合が悪いみたいで……」

ルリ「…」


ヒトデ「ルリ!? ど、どうしたんだ…しっかりしろよ!」ゆさゆさっ


<「ごーばんめー!!」


ソラ「ふぅ…探したら本当におったな」

ヒトデ「ソラ、ここはどこか分かるか? ルリを安全な所に移動させたいんだ」

ソラ「るり?」チラッ

ルリ「…」

ソラ(あぁ、ボスの命令無視して魔導海賊団に喧嘩売りに行った原因やな)



454ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 09:18:14.34mBkn6FD10 (3/35)

ソラ「あと残念やけどな、ウチもいつの間にかここにいたからわからへん」

ヒトデ「……夢とか?」

青年「多分夢じゃないと思いよ…」

ソラ「あれっ、君は誰なん?」


青年「ぼ、僕は…吟遊詩人をやってますカイt」

<スタッ

ソラ「ッ」ビクッ


金髪女「ッたく…ようやく見つけたぞ」
銀髪男「見渡す限りでは薄暗い空間が広がってるように見えるが、実際は5mくらい先しか見えないからな」


ヒトデ
     ((誰だアンタら━━━━━━!!?))
ソラ


455ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 09:28:16.59mBkn6FD10 (4/35)

銀髪男「……せめて俺の事は覚えてないのか」

ヒトデ「…どこかで会ったかな?」←派手に吹っ飛ばされたので覚えてない


金髪女「この口調は誰かわかるよなァ?」

ソラ「………セロリ?」
金髪女「誰がロリコンだ、俺だ、ボスだ」

ヒトデ「ボス?」

ソラ「ボス?」

銀髪男「んで俺がロイだよ…ロリ太」

ヒトデ「…ロリ太?」

ソラ「……ロリ太」



ヒトデ「…………………ここは未来の世界なのか」

金髪女「よォし、そこ動くなよ? 」


456ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 09:57:42.28mBkn6FD10 (5/35)



金髪女「どこの世界に118歳の幼女がいンだよ、これが俺の本来の姿だっつの」

ヒトデ「……マジかよ、真剣な顔フェチの幼女の正体はお姉様系美女だと…」

ロイ「ようちゃんに手ぇ出したらもぎ取るからな」


ソラ(何をかは聞かないでおこう…)

青年(?)


ロイ「……?」ぴたっ

金髪女「どうかした? ロイ」

ロイ「…………………何か近づいて来るな、かなりの数だ」チャキッ


ヒトデ「……マズいんじゃないッスか!? 200とか越えてますよボス!!」

金髪女「ッち……走れ!!」シュバッ


457ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 10:04:42.54mBkn6FD10 (6/35)



~狭間の深淵・ヒトデ達から50m先の位置~


第三団長「クソ…ッ、まるでどころか本当に効かない!!」バッ



アトラック1【 ギィ… 】

アトラック2【 ギィッ 】



第三団長「君、走れるかい!?」

エリア「はぁ…はぁ……」フルフル

第三団長(おまけに病人か…ツイてないな私は)


458ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 10:21:44.12mBkn6FD10 (7/35)



第三団長「こっちだ!」グイッ

エリア「っ」


第三団長(だぁあああああああ!!)シュバッ


アトラック3
アトラック4
アトラック5
アトラック6    【【【 ギィギギィィッ!! 】】】
アトラック7
アトラック8
アトラック9
アトラック10

ドドドドドドドド





459ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 10:41:25.83mBkn6FD10 (8/35)



~さらに20m右方~


カデシュ「スカー! こっちだ!!」

スカー「わかってる……よ!!」ギュオッ


ドゴォォンッ!!


スカー「クソ、『魔法攻撃』なら通用するがタフな上にキリがねぇ!!」

カデシュ「まともに戦っちゃダメだ、逃げよう!!」

スカー「了解!!」シュバッ




┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


460ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 10:49:05.82mBkn6FD10 (9/35)



~その位置から120m後方~


ミーシャ(なんで…)タタタ

<【 ギィ…!! 】かかかかかかかか


ミーシャ(なんであの化け物がここに…!)


ミーシャ(……)チラッ


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ミーシャ(ダメ…追いつかれたが最後、殺される!)ダッ

<バシュッ!!

ミーシャ「え…」


ジュドッッッ!!


ミーシャ「ひぎ…!?」ドサッ


461ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 10:59:44.94mBkn6FD10 (10/35)



ミーシャ「な、何これ…熱い……!!」


アトラック111【 ギギィィッ!! 】

ミーシャ「━━━!!」


━━━━━━ドグシャァアッ!!━━━━━━


ミーシャ「……っ?」

藍髪男?「フン、人間はやはり貧弱だな」

ミーシャ「………」


藍髪男?「共に来い、色々と聞きたい事があるからな」


シュバッ


462ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 11:12:18.59mBkn6FD10 (11/35)




━━━━━━タタタタタタ・・・!!



ヒトデ「うひぃぃ!? まだ追って来るぞあの蜘蛛!!」

ロイ「まさか物理攻撃が効かないとはな…!」

青年「…」
ルリ「…」

ソラ「ちょ、待てやぁぁ!! なんでウチが2人も背負って走ってんねや!?」

ヒトデ「だって逃げ足ならお前が一番じゃん」

ソラ「ボスに言いつけたるぞハゲぇ!!」


金髪女「上司命令だ、お前が運べェ」

ヒトデ「ちくしょー!!」


463ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 11:38:12.67mBkn6FD10 (12/35)




第三団長「っ…! 誰かそっちにいるのか!?」ダッ


ヒトデ「ボス! 人です!!」

金髪女「こっちだ!!」サッ


━━━━━━ヴゥンッ!!━━━━━━


アトラック258【 ギギャァァ!! 】バヂィ

ヒトデ「結界…?」


金髪女「『今の』俺じゃ結界の強度なんて鋼の三倍くらいしかねェ! 急げ!!」

第三団長「くっ、この娘を頼む」バッ


ガシッ


ロイ「…! よく見ればウチの四番目じゃねえか!!」

エリア「…ぅ」


464ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 12:24:56.04mBkn6FD10 (13/35)



第三団長「どうする、逃げるのか…?」

ヒトデ「ああ、こうなったら行ける所まで行…」


第三団長「」
ヒトデ「」

ソラ「知り合いなん?」

金髪女「魔導海賊団、第三師団団長の『リンク・スティルツキン』か…五番目を返り討ちにした男だ」

ソラ「…めっさ強いやん」

第三団長「な、なんか照れるが……逃げた方が良いんじゃないか?」

金髪女「ン?」


━━━━━━ビキッビキッ・・・


金髪女「結界が破壊される…逃げるぞ!!」




465ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 12:55:41.07mBkn6FD10 (14/35)



アトラック423【 ギィィィッ!! 】バッ


ソラ「アカン! こっちは囲まれとる!!」

ロイ「く……こっちもだ」ジリッ


ヒトデ「……ッ」ギュッ
ルリ「…」


<ドゴォォォオオオオオオッッッ!!!!


金髪女「!」


藍髪男?「………フン、見つけたぞ」スタスタ




466ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 13:17:46.22mBkn6FD10 (15/35)

金髪女「……何故に貴方がここにいるのか些か理解が出来ないのですが」

藍髪男?「フン、こちらが聞きたいぐらいだな…『奴』はどこにいる? 狭間の扉を開けるのは『奴』ぐらいだろう」


ロイ(よーちゃんが俺以外に、しかも…)

ヒトデ「敬語使ったあああああああああああああああああああああああああ」

金髪女「……てめェら俺を何だと…」

藍髪男?「…ほう、随分と下品極まりない口調になった物だな」


ソラ「ん、その抱えてる奴はなんや」

藍髪男?「フン、特に助けるつもりはなかったのだが怪我をしているようなので渋々連れて来てやった」

ドサッ

第三団長「おいおい、人を投げるなよ…大丈夫かい?」

ミーシャ「…」

藍髪男?「気を失ってるだけだ、安心しろ」


467ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 13:44:27.05mBkn6FD10 (16/35)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



藍髪男?「…フン、なかなか数は多いな」


金髪女「……」

ロイ「おいおい!? また来たぜ!!」

ヒトデ「やっぱり逃げよう!!」


第三団長「………あ、カデシュ様だ」

藍髪男?「!!」



━━━━━━┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!!!!



カデシュ??「……ふぅ、道一つ作るだけで凄い疲れるよ」

スカー「……カデシュってやっぱり強いんだな」


468ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 14:38:19.17mBkn6FD10 (17/35)



藍髪男?「……久しいな、『ディー』」

カデシュ「……え?」

スカー「知り合いなのか」


ソラ「あああああああああ!!! 盗賊団のスカー!?」

スカー「な、…あの時の女か!」

ソラ「よくもあの時は………」ユラッ

ヒトデ「ま、待て待て!! どうでもいいけどここから出る方法は誰か分からないのかよ!!」


藍髪男?「フン、こいつが知ってるさ」

カデシュ「……いいかな?」ニコッ

藍髪男?「なんだ」

カデシュ「君……どこかで会ったかな」


藍髪男?「」


469ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 15:18:00.00mBkn6FD10 (18/35)

藍髪男?「…………フン、俺はいつだって寛大な竜だからな…もう一度言ってみろ」

カデシュ「……君は誰だい?」


藍髪男?「…」
カデシュ「…」


ヒトデ「なんだこの沈黙…」ボソッ

スカー(よく見たらアイツ俺と一緒に変なアイス食わされた奴だな)


金髪女「…あに…お兄様がその方をご存知ないのは仕方ないですよ」

藍髪男?「なぜだ」

金髪女「お兄様は一度も貴方の『その姿』を見た事はありませんもの」


カデシュ「……あれ、君ひょっとして…」

藍髪男?「フン、知らないなら教えてやろう…俺は━━━━━━」




藍髪男?改めラグナ「━━━━━━『ラグナロク』だ」




カデシュ「……………………あー」


470ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 15:31:51.60mBkn6FD10 (19/35)

カデシュ「……………えと、久しぶり」

ラグナ「…久しぶりだと? 112年間もブラブラした挙げ句、貴様の言っていた『花』は見つかったのか!?」

カデシュ「……うん」チラッ


スカー(何話してんだろ…)


ラグナ「……あの娘がそうなのか?」

カデシュ「ええっと…多分ね」ニコッ

ラグナ「……………フン、良い報告で何よりだな」


ラグナ「それより先程言っていた人間の言うとおりだ、ここを出るぞ」

カデシュ「いや…それが……」


<ドドドドドドドド


ヒトデ「待た来てるぜ!?」


471ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 15:48:30.48mBkn6FD10 (20/35)



ラグナ「早くしろ」ギロリ

カデシュ「いや、だから……」


アトラック596【 ギィ…! 】バッ


ラグナ「邪魔だ…!!」ヒュォッ

<ドゴグジャァァアアアアアアアアアアアアア





ヒトデ「」
ソラ「」
第三団長「」
ロイ「」

スカー(すげぇな)←カデシュと一緒にいたので慣れた
金髪女(相変わらず馬鹿力な竜だなぁ)←叔父みたいなもの



472ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 17:16:25.18mBkn6FD10 (21/35)

ヒトデ「わー、下手したら女王より強いやー、やっぱりここ夢の中なんだー」

ロイ「落ち着け……そもそも女王の『本気』なんてお前見たことないだろ」


ラグナ「さあ言え、早く言え、どうした早く言え」

カデシュ「ボクでも分からないんだよ」

ラグナ「……もう一度言ってみろ」

カデシュ「ボクでも分からないんだよ」


ラグナ「………逃げるぞ」ヒュォッ

金髪女「待てやゴルァァ!!?」


ラグナ「黙れ! 俺でもあの数を相手にしたら骨が折れるぞ!!」

ロイ「アンタそんだけ強いなら良いだろうが!?」

ラグナ「そもそも貴様達は気づいてるのか! この空間にいると魔力が減少し続けているのに!!」


カデシュ「……だから疲れっ放しなのかな」




473ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 17:36:28.39mBkn6FD10 (22/35)




アトラック1249【 ギィ!! 】

アトラック1250【ギィ?】

アトラック1251【 ギ…ィギィ!! 】


ドドドドドドドドドドドド!!!!


第三団長「き、来たああああああ!!!」

ロイ「魔法だ、魔法を使った攻撃なら効いてるぞ!!」ザシュッ


ヒトデ「魔法なんて使えるかよ…!」バッ サッ

アトラック1252【 ギィ!! 】ジュバッ





474ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 17:51:26.07mBkn6FD10 (23/35)



金髪女(……っ)クラッ

ロイ「!!」ガシッ


ロイ「大丈夫か!?」

金髪女(……体に力が入らない)

ソラ「うわ、うわっ!?」ヒョイッ

アトラック1253【 ギィ 】ビュババッ


第三団長「おおおおおお!!!」ビュッッ


ズバォォッ!!


第三団長「大丈夫か?」スタッ

ソラ「た、助かったで…っ」クラッ

ドサッ

第三団長「!?」


475VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/30(月) 18:03:49.68iqhqbcNDO (1/1)

相変わらずいいねぇ


476ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 18:11:10.74mBkn6FD10 (24/35)



ヒトデ「……なんか指先に力が入らないんだけど…」フラフラ


ドサッ

スカー(……あ、れ)フラッ

カデシュ「スカー!?」ガシッ

ラグナ「…フン、人間の限界は随分と早いな」

ロイ「おいお前! 倒れた奴ら何人か運べ!!」

ラグナ「……この俺に命令?」


カデシュ「このままじゃどうせ君だって2時間もしたら意識を失うだろう!?」

ラグナ「……チッ」ガシッ


エリア「ん……」
ヒトデ「…」
ルリ「…」
ミーシャ「…」


ラグナ「……早くしろ、囲まれたら面倒だぞ」グイッ

ロイ(凄いな…4人背負って軽々と動けるとは……)


477ニュッLv5 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 18:28:25.65mBkn6FD10 (25/35)

第三団長「ぜぇ…ぜぇ……!!」タタタ

カデシュ「大丈夫かいリンク?」タタタ

第三団長「ぜぇ…ぜぇ……」

カデシュ「………リンク?」


ロイ「……こいつ…『気絶したまま全力疾走』してるぞ!?」


ラグナ「…貧弱な人間の割にはなかなかやるじゃないか」

カデシュ「でもその内倒れてしまうよ!!」

ラグナ「……フン、前を見ないから余裕でいられんのだ貴様は」

カデシュ「前……」チラッ






━━━━━━━━━━━キィィィイイイイイイインッッッ━━━━━━━━━━━━






ロイ「……『光』だ…!」


478ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 18:38:12.54mBkn6FD10 (26/35)




       【 イ カ セ ナ イ 】


       【 オ マ エ タ チ ヲ ユ ル ス ワ ケ ニ ハ イ カ ナ イ 】


━━━━━━わらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわら


ラグナ「……今のは……」

ロイ「クソッ! 後少しなのに急に湧いて来やがった!!」

カデシュ「この数は……」


ラグナ「……ディー、この人間達は貴様が運べ」ぽいっ

カデシュ「!?」ガシシッ

ロイ「……何をするつもりだ」

ラグナ「フン、別に貴様ら人間の為に『囮』になるわけではない」

カデシュ「……ラグナロク」

ラグナ「…フン、さっさと行け」



479ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 18:44:10.40mBkn6FD10 (27/35)






ラグナ「……」


     【 オ マ エ タ チ フ タ リ ハ ツ ミ ビ ト ダ 】

     【 サ バ カ ネ バ ・ ・ ・ ツ ミ ニ ハ バ ツ ヲ ・ ・ ・ !  】


ラグナ(……『2人』? どういう意味だ)


アトラック3764【 ギィィイイイイ!!! 】ジュギャッ


ラグナ「……フン、この程度では俺に傷一つ負わせられんぞ」ギュォォ!!


    【 ツ ミ ヲ ミ ト メ ヌ ウ ラ ギ リ モ ノ ニ ク ツ ウ ヲ ・ ・ ・ 】





480ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 18:49:59.08mBkn6FD10 (28/35)




━━━魔導海賊団アジト・医務室━━━


カデシュ「………ん…」ムクッ

スカー「………かでしゅ…?」


第三団長「あ、ありゃ? やっぱり悪夢??」ムクッ

カデシュ「……夢じゃない、現実だよ」

スカー「………マジかよ」


<ガチャッ


レン「あ!! 3人共起きたんですね!? 良かったあああああ」

カデシュ「はは、どの位寝てたのかな」

レン「『一週間』ですよ!!」


3人共「「「  !!!??  」」」




481ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 18:57:54.44mBkn6FD10 (29/35)




━━━ヒトデ・アジト━━━


ヒトデ「……つまり、あの突然襲った頭痛の日から一週間眠りっぱなしだった?」

組織構成員「はい、ボスを含めた5人の幹部全員が倒れたので組織は混乱してましたよ」

ソラ「そらなぁ、伝達諜報担当のウチまで倒れてたし…」


ロリ太「まあ何事もなくて良かったな」

幼女「ねー♪」


ヒトデ「…」じ~
ソラ「…」じ~
エリア「…」じ~


ロリ太「?」
幼女「?」


482ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 19:06:34.45mBkn6FD10 (30/35)





━━━????・ベアトリクスの部屋━━━


ベアトリクス「成程、面白い夢でしたね」

青年「いや、夢では…」

ベアトリクス「さあ、地下牢に入ってもらうぞ…罪人」

青年「………」


青年(…これならあの夢の中で死んだ方がマシかもしれない)




483ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 19:13:20.61mBkn6FD10 (31/35)




━━━????━━━


?「……心配していたぞ」

ラグナ「申し訳ありません、奇怪な術に囚われていたのです」

?「奇怪な術?」

ラグナ「……えぇ、そこで人間になったディーと『シール』に会いました」


?「なんと、あやつらはどうしてたのじゃ?♪」

ラグナ「……ディーは『ダイヤの花』と呼んでいた女を見つけていました」

?「ほう…シールは?」

ラグナ「……申し上げにくいですが」

?「なんじゃ」



ラグナ「 私が見た限りでは、新たな『命』を宿していました 」



?「……おぉ♪」キラキラ


484ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 19:19:46.75mBkn6FD10 (32/35)






━━━孤児施設教会━━━


白執事?「……そうですか」

宮本「…最後までその嬢ちゃんを守ろうと戦ってたよ」

少女「酷い……私達が寝ている間にそんな…!!」


白執事?(……あと1日分早く、私が『ゲート』を開いていれば…死なずには…)


少女「……ありがとう」スッ





━━━━━━「私の為に戦ってくれたシスターのお姉さん」








485ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 19:24:05.56mBkn6FD10 (33/35)







━━━ルシフェルの屋敷・ミーシャの部屋━━━


ミーシャ「ん……」

シルバ「……おはよう」

ミーシャ「……はれ? なんれしるばさんが?」

シルバ「……私、シオンのおかげで牢には入らなくて良いの」

ミーシャ「はぁ…僕ってどのくらい寝てました?」

シルバ「一週間」

ミーシャ「…わお」


シルバ「………どうかした?」かくん

ミーシャ「いえ、とてもリアルな夢を見たので…」


ミーシャ(………??)


486ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 19:26:05.80mBkn6FD10 (34/35)

ふぅ、シルバ編の外伝みたいの終了

次回からはシルバがシオンの血を飲んだ日(この話の一週間前)から続けるよぃ

落ちる☆



487ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/30(月) 19:26:31.50mBkn6FD10 (35/35)

ふぅ、シルバ編の外伝みたいの終了

次回からはシルバがシオンの血を飲んだ日(この話の一週間前)から続けるよぃ

落ちる☆



488VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/05/30(月) 19:31:39.00I9Hp1zgG0 (1/1)

乙!
『ディー』がカデシュだから、もう一人の知り合いである幼女が『シール』……!?

家族が増えるよ!やったねロリ太、おめでとう!



489VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/31(火) 00:10:11.81FVBkmMRDO (1/1)



ニュおつかれさま


490ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/31(火) 17:00:16.61DkYB7zjU0 (1/11)

妹が3教科も赤点取って来やがったwwww

・・・やはり血か


491ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/31(火) 17:55:43.15DkYB7zjU0 (2/11)

~>>449から半日後、夜~


━━━ルシフェルの屋敷・シオンの半壊した部屋━━━


━━━━━━スッ

シオン「………生きてる」

シオン「……はは、なんか…シャツは全部赤く染められてるから普通は致死量なんだろうな」

シオン「……」チラッ


シルバ「……すぅ…すぅ…」もぞっ


シオン「……顔色、昨日までに比べたら全然違うなぁ」

シオン(良かった…これからもシルバとこの世界で生きて行けるのかな)



シオン(………『あの時会った男』は誰だったんだ?)


492ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/31(火) 18:05:53.18DkYB7zjU0 (3/11)

############################################

【シオンが目覚める(シルバが陵辱されかける)三時間前】


     …………


影?『 ……見えるか、俺の姿が 』


     ……誰ッスか


影?『 なに、名乗る程の男じゃないさ…アンタに忠告と、シルバについて教えてやろう 』


     なんでアンタが知ってる?


影?『 その質問には解答はできん…こちらもこうやってアンタの精神に潜るのに10日かかったんでな 』

影?『 まず忠告させてもらうが……シルバは恐らくあと少しで殺されるか死ぬぞ 』


     ……!!




493ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/31(火) 18:20:52.60DkYB7zjU0 (4/11)

影?『 おぉぉ? やっぱり動揺したな? したな? 』


     ……なんなんッスかアンタ


影?『 まあこっちとしては嬉しいものだ、大切なシルバが想われてるからな 』


     そ、そんなんじゃ……っていうか! さっきのはどういう意味ッスか!?


影?『 照れるなよ~、……あの門番は知ってるな? 』


     門番…? もしかして俺の屋敷の?


影?『 あぁ、アイツらに殺されるかもしれん 』


     ……………ッッ!!!!


影?『 熱くなるな、目覚めた瞬間のお前さんなら何とか出来るさ 』


     …? でもどうしたら……早く夢から覚めないと!!


影?『 まあ待て、シルバはそれ以外の要因でも死ぬぞ? 』


     は?


影?『 アイツは特殊な体質を持っていてな…生き血を大量に飲まないと死ぬんだ 』


494ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/31(火) 18:31:00.03DkYB7zjU0 (5/11)

     ……え


影?『 まーそんな表情になるよな、俺も初め知った時はそうなった 』


     (…表情あるのかな、今の俺)


影?『 今のシルバは、かなり衰弱してる…本人は気づいてないが見えてないものが見えてるくらいだしな 』


     ……どうにかしないとムリなんじゃ?


影?『 そこで、俺がお前さんに会いに来たのさ 』


     ?


影?『 シルバの為に死ねるか? 』


     ………………え?


影?『 言ったろ、『大量』に血が必要なんだ…一度勢いに乗ったシルバは相手が死ぬまで血を飲み続けるぞ 』




495ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/31(火) 18:43:37.04DkYB7zjU0 (6/11)



影?『 だから聞くぞ、シルバの為に死ねるか? 』


     ちょっと待って欲しいッス、それってシルバも悲しむんじゃ…


影?『 自惚れるなよガキ 』


     っ!


影?『 どうしてお前さんが死んで悲しむんだ? お前さんはシルバの心が読めるのか? 』


     ……違うッス


影?『 なら、今のはなんだ? 悲しむ? いつまで夢を見てやがる 』

影?『 シルバを助けたいなら、お前さんがその首を差し出せ…できないならシルバは死ぬだけだ、そう言ってるんだ 』

影?『 それを…シルバの心の代弁して生きようなんて、馬鹿野郎の極みだな 』


     …………アンタはシルバの何なんッスか


影?『 最後だ、シルバの為に死ねるのか!! シオン・アーチャー!!? 』


496ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/31(火) 18:51:14.22DkYB7zjU0 (7/11)





     ………あぁ、死ねるよ




影?『 ……それで良い、これで俺は少しだけ眠れるよ 』


     結局アンタは何だったんスか?


影?『 そうだな、ならご褒美に俺の顔だけ見せてやろうか 』


━━━━━━スゥゥ・・・


茶髪ロング男?『 …どうだ、少しはイケメンに見えるか 』


     ……どっかで見た気がする


影?『 さて、サービスは終了だ…頑張れよ若いの 』


     え、待ってくれよ! もう少し見せ……


━━━━━━パキィィィンッッ━━━━━━

############################################


497ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/31(火) 19:01:59.42DkYB7zjU0 (8/11)




シオン(……しかも結局俺生きてるし)

シオン(……もやもやするな、誰だっけなー)



<バリィィィンッ!!



シオン(!?)ビクッ

<スタスタ


ルシフェル「おやおや…なかなか面白くない事になってますね」

シオン「……」サッ

ルシフェル「守ってるつもりですか、まあ安心して下さい、当分は手出しはしませんよ」


498ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/31(火) 19:11:47.01DkYB7zjU0 (9/11)

シオン「……」


ルシフェル(……まさか1人で門番を虐殺したのですか、だとすれば実力はかなりのもの…)

ルシフェル(…使わない手はありませんね)


ルシフェル「アーチャー、あなたはシルバをシレーナというエルフに預けたら私の部屋に来なさい」

シオン「……わかりました」


ルシフェル「シレーナ、シルバを適当な部屋に寝かせておきなさい」

シレーナ「はい♪」


シオン(ちょっとだけ、傍を離れるよシルバ)スッ

シルバ「……すぅ…すぅ…」




499ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/31(火) 19:26:15.74DkYB7zjU0 (10/11)



━━━ルシフェルの部屋━━━


バタンッ

シオン「……何のご用でしょうか」

ルシフェル「ストレートに言わせて頂くと、あなたにシルバさんを連れて自由の身にする権利を与えましょう」

シオン「!?」


ルシフェル「良い話ですよね、良い話です」

シオン「……条件は?」

ルシフェル「ああ、バレちゃいましたね…条件はですね」



ルシフェル「若い娘を >>500 連れて来たらです」


1、12人
2、24人
3、30人




500ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/05/31(火) 19:35:42.87DkYB7zjU0 (11/11)

落ちる
安価なら下


501VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/31(火) 21:13:38.44qCyRVmGDO (1/1)

1


502ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 17:33:49.30dE0Z7FO/0 (1/18)

シオン「……十二人も…」

ルシフェル「嫌なら別に構いませんよ? しかし先程見た所……ふむ、シルバの体調はよくなっていたようですね」

シオン「━━━━━ッ!!」


ルシフェル「さあ、どうしますか…?」


シオン「……」

シオン(…………シルバをここから連れ出すにはそれしかない、時間稼ぎの意味でも…!)

シオン「……連れて参ります」

ルシフェル(安いものですね…たかがハーフエルフ1人を痛めつけると脅すだけで良いのだから)ニコッ


ルシフェル「では早速明日から頑張ってもらいますよ、アーチャー?」

シオン「……」コクン




503ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 17:38:42.00dE0Z7FO/0 (2/18)



ルシフェル「ああ、私は鬼ではありませんからね…特別ボーナスを決めておきましょうか」


シオン「…?」ピタッ

ルシフェル「もしもエルフかハーフエルフを捕まえて来た場合は1人につき3人分ということにしてあげますよ」

シオン「…」スタスタ


<ガチャッ

<バタンッ


ルシフェル「フフフ……さて、少しムラムラしてきたので始めましょうか」スタスタ




504ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 17:43:38.80dE0Z7FO/0 (3/18)



<ガコンッ

<ゴゴゴゴゴ・・・


<カツッカツッカツッ


━━━ルシフェルの隠し部屋━━━

女手下「むー!! むー!!」ガチャガチャ

女手下2「……」グッタリ


ルシフェル「フフ……貴女達なのは知ってるんですよ、先日眠っていたアーチャーの執事服から出てきた『指輪』…」

ルシフェル「  貴女達が彼に渡したんでしょう?  」


<スタスタ


女手下「む…むー!! む━━━ッッ!!!?」ガタガタガタガタ


505ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 17:47:13.40dE0Z7FO/0 (4/18)






━━━シルバの部屋━━━


シオン「……」

シルバ「…すぅ……」もぞっ


━━━━━なで…なで……━━━━━


シオン(……少しだけまだこの屋敷に残る事になるけど、待っててな…シルバ)なでなで

シルバ「……んぅ…」もぞっ


シオン(俺も寝よう)スタスタ




506ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 17:50:56.60dE0Z7FO/0 (5/18)





シオン(………そういやミーシャやフレアはどうしてるんだ?)スタスタ

シオン(…俺が寝てたのは確か3日ぐらいだよな、かなり心配かけたかもしれないッスよね)


シオン(ちょっと行って来よう)







507ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 18:01:33.11dE0Z7FO/0 (6/18)



━━━ミーシャの部屋(一応男という事なので執事部屋)━━━

シオン「ミーシャー?」ひょこっ



━━━━━━シーン━━━━━━



シオン「? いないのかー?」


━━━━━━シーン━━━━━━


シオン(いないみたいッスね、ならフレアの所に…)スタスタ




508ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 18:17:53.67dE0Z7FO/0 (7/18)

━━━メイド寮・フレアの部屋━━━


シオン「フレア、俺ッス」コンコンッ

<「開いてるわよー」

シオン「ん」ガチャッ


フレア「……ふーん、やっぱり変わらないものね」

シオン「何がッスか?」

フレア「別に、それよりミーシャなんだけどね…」

シオン「アイツどこ行ったんだ?」


フレア「へ? あの娘の部屋に寝かせてあるわよ」

シオン「でも返事はなかったッス」




509ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 18:33:15.08dE0Z7FO/0 (8/18)

フレア「……ミーシャね、昼間突然倒れてから起きないの」

シオン「大丈夫なんスか、それ」

フレア「うーん……医者は呼んだけどわからないみたい」


シオン(………)


フレア「まぁもしかしたら明日にでも目を覚ますかもしれないから、今日はそっとしときましょ」

シオン「そう……ッスね」

フレア「それじゃ、そろそろ寝たいし帰ってくれるかしら?」

シオン「ああ、悪かったッス」スタスタ


シオン「おやすみ」バタンッ

フレア「おやすみ~」ひらひら


510ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 18:48:21.06dE0Z7FO/0 (9/18)






━━━またミーシャの部屋━━━


シオン(えーっと、奥の部屋かな)ソロソロ

<カタッ

シオン(あ、なんか倒した)チラッ


シオン(………? 写真だ)スッ

シオン(…あれ)

シオン(あれ、あれれ…!?)



シオン( ……宿屋のお姉ちゃんだ )





511ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 18:54:10.71dE0Z7FO/0 (10/18)



シオン「なん、で?」

シオン「……こっちのが俺だ」

シオン「……もしかして……」


シオン「お姉ちゃんの弟とかなのかなアイツ」
          ↑
彼は劇場でミーシャが女だと言われているのを忘れています


シオン「そうか、アイツが…」

シオン(もし目が覚めたら聞きたいな、お姉ちゃんがどうしてるのか)

シオン(………)スタスタ


512ニュッLv6 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 19:04:14.24dE0Z7FO/0 (11/18)



ミーシャ「…」


シオン(え、息してなくね)



<「し、しっかりするッスよミーシャぁぁぁ!!」

<「そうだ、まずは人工呼吸を……」

<「心配になって見に来てみれば、何やってんのよ!!!」

<ゴシカァァンッ!!

<「ぐあぁ!?」



シオン「え…でも、息してないし……」

フレア「呼吸が浅いだけ!! やっぱりアーチャーもそういう事!?」ボォォッ

シオン「ちょ、その炎消して! 俺が悪かったッスよ!!」


513ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 19:10:19.43dE0Z7FO/0 (12/18)




シオン(……あれ、俺信用されてなくね)


フレア「まったく…」

シオン「なんかごめん」

フレア「……もう大丈夫だから、さっさと休んだら?」

シオン「…そうッスね」


<とぼとぼ


フレア(やれやれ、アイツミーシャが女の子って知ってるのかしらね)




514ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 19:18:46.82dE0Z7FO/0 (13/18)





~深夜~


<ソロ…ソロ…


シオン「すぅ……すぅ…」

<「……」もぞっ

<ぎゅっ


<「………んぅ」もぞっ





515ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 19:25:00.13dE0Z7FO/0 (14/18)




~翌朝~


シオン「………ぅ…ん」もぞっ


━━━━━もニュッ━━━━━


シオン「……ニュッ?」ぱちっ

シルバ「……zZZ」むぎゅ


シオン「」




516ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 19:28:53.61dE0Z7FO/0 (15/18)



シオン「おあああああああああ!!? 何故シルバが俺のベッドに入ってるんだだだだだ」ガバッ


シルバ「……んっ」ぴくん

シオン「……」ドキドキドキドキ

シルバ「………シオン?」ムクッ


シオン「お、おはよ」

シルバ「………」

シオン「………」

シオン(やはり勘違いされてるのか!? 俺が悪いッスか!?)

シルバ「………」もぞもぞ

シオン(?)


517ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 19:34:18.69dE0Z7FO/0 (16/18)



シルバ「…良かったよぉ……!!」ぎゅっ

シオン「……へ?」

シルバ「良かった、……生きてる…シオン生きてる……」ぎゅぅぅ


━━━メキメキッ!!


シオン「ぶぐはぁ!? ちょ、シルバ……!!」

シルバ「怖かったよ…怖かったよぉ……」メキメキメキメキッッ


*彼女は久しぶりの体調良好なため加減を忘れています


シオン(死ぬ……このままじゃ締め殺される!!)メキメキッ


518ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 19:49:36.17dE0Z7FO/0 (17/18)



~普通の人間なら8秒で粉砕されるようなホールドの後~


シオン「……そうだよな、あの後シルバは俺が生きてるの知らなかったもんな」

シルバ「……」こくんっ

シオン「でもこうやって俺は生きてるッスよ、シルバ」なでなで

シルバ「……うん…///」


シオン(………今の可愛い)なでなで




519ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/01(水) 20:05:27.20dE0Z7FO/0 (18/18)

落ちる

…妹がついに5教科赤点取りやがった


520VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/06/01(水) 20:49:56.03mpZobr5+0 (1/1)

シルバが……発情した組員から逃げ惑い、自分の同人誌にマジ切れしていたシルバが、自分から夜這いに……!!
やばい、何この可愛すぎる生き物、可愛すぎてて生きるんのが辛い

>>1超乙!!


521VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県)2011/06/01(水) 21:26:17.432JnqJb4k0 (1/1)

シスコン様投下乙


522ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/02(木) 16:23:54.50+DheQQEi0 (1/11)

>>521

シスコンじゃねぇぇえ!!…じゃなくてシスコンじゃないですヨ?

悪魔でも保護者的な気持ちであり、性的な感情以外の恋愛感情や恋愛感情などのものは感じてない

つまり俺は『普通』の男なんだ★


……うん、性的な感情も無いからね


523ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/02(木) 17:40:27.92+DheQQEi0 (2/11)




━━━5日後・ルシフェルの屋敷━━━


シオン「はぁ……はぁ…ッ」ズル…ズル…

メイド8「ひ…!? お、お帰りなさいアーチャーさん……」


シオン「……ぁぁ…」ズル…ズル…


袋<「ぁあ”あ”あ”あ”!! いやあ”あ”あ”あ!!!」バッサバッサ

メイド8「!??」ビクッ

シオン「……誰にも、言うなよ…」ズル…ズル…

メイド8「…はぃ」ガクガク


524ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/02(木) 17:52:49.33+DheQQEi0 (3/11)




━━━ルシフェルの部屋━━━


<ドサッ

袋<「うぁ、うあああああああ!!」ガバッ


ルシフェル「彼女はどうして叫んでるんです?」

シオン「……ご覧になれば宜しいかと」ドシャッ

ルシフェル(成程、エルフですか)


短髪エルフ「ぁぁああああああああああ!!!!」



━━━━━━ギィィンッ!!━━━━━━



ルシフェル「フフ、『音』を使った波による攻撃ですか…ユニークですね」しらっ

短髪エルフ「!?」


525ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/02(木) 18:01:33.56+DheQQEi0 (4/11)



ルシフェル「どうしました? 他にも応用は出来るでしょう」

短髪エルフ「ぁう”………」ジリッ

ルシフェル「………」イラッ


ルシフェル「抵抗しないなら……」ギロッ


短髪エルフ「~ッッ!!」ビクッ


短髪エルフ「………━━━━━━!」

ルシフェル「?」



━━━━━━キィィィィンッッ━━━━━━



ビシッ…ガゴゴゴゴォォッ!!!


ルシフェル「ほう、素晴らしい……今度は聞こえないレベルで小さな音波で空間を『揺らす』とは…」しれっ

短髪エルフ「あぅ…!?」


526ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/02(木) 18:16:57.33+DheQQEi0 (5/11)



ルシフェル「さて、大体貴女のスペックは把握しましたよ…『足枷』は言語障害みたいなものに、『能力』は音波系ですね」


短髪エルフ「………」

ルシフェル「 Checkmate(詰み) です、貴女は半永久的に私の『玩具』としてこの屋敷で生きて貰います」

短髪エルフ「……ぁ」ザッ

ルシフェル「顔に怯えの表情が出てますよ、興奮してきますねぇ?」ニヤッ


短髪エルフ「……ぁあ」バッ


ルシフェル「【ファラリス】」



━━━━━━ドクンッ━━━━━━



短髪エルフ「がは…ッ!? ……あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!?」ドチャッ


ルシフェル「ああ…美しいその肌を赤黒い血が汚し、泣き叫ぶ乙女の美声は実に私にオーガズムを与えてくれる…っ」

ルシフェル「……いつまで寝てるんです? アーチャーはさっさと体を休めなさい」

シオン「……はい」ヨロヨロ


527ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/02(木) 18:26:47.45+DheQQEi0 (6/11)





━━━フレアの部屋━━━


シオン「…いてて」

フレア「動かないでよ、縫えないでしょ」

シオン「ぬ、縫うとか言うなッス!! 想像だけはしないように目瞑ってんだから!!」

フレア「はあ、アーチャー……シルバに怪我してる理由バレたくないのは分かったけど、良いの?」


シオン「良いのって…何が?」

フレア「いきなり自由の身になった時、どう言い訳するの」

シオン「………」

フレア「それに、『あの2人』が自殺したのまで隠して…」

シオン「…………」


528ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/02(木) 18:36:22.51+DheQQEi0 (7/11)



シオン「…ここまで来たら、やるしかないッスよ」

フレア「それ本気なの? 別に私はシルバがどうなっても構わないけどね、アンタはいつかバレた時、どうするの」

シオン「バレない」

フレア「どうして言い切れるのよ、アンタの話通りなら海賊団に戻った時バレるに決まってるじゃない?」


シオン「うるさい!!!」バッ


フレア「っ」

シオン「……もうやめてくれよ、考えたくない」

フレア「わ、分かったから…座りなよ……ね?」




529ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/02(木) 18:49:13.63+DheQQEi0 (8/11)





~しばらくして~


フレア「うーん、そのエルフの攻撃のせい? 魔法使っても治りにくいわね」

シオン「あー、『宝玉』で代謝能力も上がってるから明日には治るッスよ」

フレア「なら今夜はお風呂には入らない方が良いわよ、血まみれになりたくないならね」


シオン「…おっけー」

フレア「じゃあそろそろメイド達が夕食作り終わるから、エルフや女の子達を誘導してきて」

シオン「え? 牢から出して良いんスか」

フレア「……多分アンタがこの5日でエルフを2人も連れて来たからルシフェルがご機嫌なのよ、『魔餓鬼枷』を着ければ良いらしいわよ」


シオン「…了解」


530ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/02(木) 19:01:33.96+DheQQEi0 (9/11)




━━━廊下━━━


シオン「……」スタスタ

<ぞろぞろ


シオン(……正直こえぇ…)

シオン(エルフは無力化してるけど、普通の女の子達はなんか殴って来そう…!!)


シルバ「……シオンっ」とててっ

シオン「へ、シルバ?」

シルバ「……シオンが直接お願いしたから私は枷を着けたりしないで自由なんだって」

シオン(……ルシフェル、そこまでご機嫌なのか)


531ニュッLv7 ◆G2/Yj5eh5U2011/06/02(木) 19:12:18.53+DheQQEi0 (10/11)



シルバ「……でもこれは着けるみたい」スッ

シオン「発信して居場所がわかるリングッスね、まぁ当然の対処かな」


<「早くしなさいよ!!」
<「なに? 彼女?」
<「こんな屋敷の女なんてどうせクズだよ」


シルバ「………」

シオン「…悪い、先に食堂行ってて欲しいッス」

シルバ「……うん」スタスタ