1VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 11:36:23.84Hzm+5xCD0 (1/23)

昨日ふと思いついた小ネタ(スレタイ含む)を書くスレ8の>>783にレスした者です。
上条暗部堕ち、浜面の変わりに上条がアイテムの構成員という設定でいきます。
独自解釈によるSSです。

この上条は戦闘スキル高いです。
上条が暗部落ちした理由はまた後で紹介します。

絹旗は上条の事をお兄ちゃんと慕ってます。
麦野も弟として慕ってます。
(二人とも恋愛感情には気付かないような感じて進めて行きたいと思っています) 


2VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 11:37:18.50Hzm+5xCD0 (2/23)

これより投下です。

麦野「今日、新しい構成員が入ってくるらしいわ」


フレンダ「麦野、それってどういう奴か聞いてないわけ?」


麦野「年齢と性別ぐらいかしら聞かされているのは」


絹旗「年齢はいくつなんですか?」


麦野「15よ」


滝壷「私より年下だね」


麦野「そろそろ来るみたいね」


麦野がそう言うとファミレスの自動ドアが開く。
そこから入ってきたのはツンツン頭の少年だった。
その少年は辺りを見回すとアイテムのメンバーを見つけこっちへやってきた。


上条「初めまして、アイテムの皆さんですよね?」


麦野「そうだけど。アンタが新しい構成員かしら?」


上条「はい。今日からここで一緒に働かせてもらう事になってるはずです」


麦野「そう。それなら自己紹介と行きましょうか」
麦野「私は麦野沈利、第四位でアイテムのリーダーをやってる」


滝壷「私は滝壷理后、レベル4で能力はAIMストーカーでアイテムの構成員です」


フレンダ「次は私ね、フレンダです、レベルは0、主に爆弾で相手を攻撃するって訳」


3VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 11:38:30.69Hzm+5xCD0 (3/23)

三人目が終わり次は絹旗というところで絹旗が上条にこう声を掛ける。


絹旗「当麻お兄ちゃんですよね?」


上条「もしかして、最愛か?」ビックリ


絹旗「はい。どうしてこんなところにいるんですか?」


上条「あれから、次に入ったチームが壊滅してここへ来る事になったんだ」


絹旗「当麻お兄ちゃんなら、私は超問題ないです」


麦野「あれ?絹旗と知り合いなの?」


上条「はい」
上条「最愛の事は知っているので次は俺の自己紹介ですね」


上条は一旦言葉を区切りこう続けた。


上条「上条当麻です。レベルは0です。最愛とは以前ここに来る前暗部で知り合いました」


麦野「レベル0なのに、どうしてこう機密レベルが高いのかしら?」


上条「それは俺の右手に幻想殺しが宿ってるからだと思います」


聞き慣れない言葉に絹旗を除く三人はポカンと口を開ける。
上条は大概初めての人ってこんな反応するよなと思いながらこう続けた。


上条「所謂、異能の力なら何でも消せます」


麦野「それは、どういうことかしら?」


上条「そうですね、えっとそれじゃぁ麦野さん俺の右手に向って原子崩し放って下さい」


困惑しながらも上条の言われた通りに原子崩しを放つ麦野。
原子崩しは上条の右手に当たるとパキンと澄んだ音と共に消し飛んだ。


4VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 11:39:47.89Hzm+5xCD0 (4/23)

上条「え~と、これで分かってもらえたでしょうか?」


麦野「すごいわね、それは能力開発で得た物なの?」


上条「いえ、生まれつきです」


滝壷「とうまのとこだけAIM拡散力場がないのも」


上条「恐らく、この右手のせいだと思います」


フレンダ「私より優秀って訳よ」


上条「違いますよ、俺は貴方に助けられています」


フレンダ「どういう事って訳よ」


上条「最愛と一緒に参加した暗部の事件で貴方の爆弾に助けられているんです」
上条「爆弾が無かったら俺はここに立ってはいませんから」


フレンダ「そうなの?」


上条「はい、だから自分を卑下しないで下さい」


フレンダ「照れるって訳よ」


麦野「(何か、絹旗だけ名前で呼ばれてるのが気に食わないわね)」
麦野「当麻、アンタはこれからみんなの事を下の名前で呼ぶように」
麦野「あと、敬語使うのも禁止ね」


上条「それは無理なんですが…」


麦野「別に守れないっていうなら、オ・シ・オ・キ・カ・ク・テ・イ・ネ」


5VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 11:40:15.19Hzm+5xCD0 (5/23)

絹旗「(麦野が超笑顔になっています)」アワワ


フレンダ「(最近は私達で遊ぶの飽きてきてたみたいだったし)」ヤレヤレ


滝壷「(私はむぎのの遊び道具になってるとうまを応援してる)」


絹旗「(滝壺さん、そこは超応援しなくていいですから)」


麦野「どうする、当麻早く決めてね」


上条「分かった、沈利」


麦野「やれば出来るじゃない」
麦野「(ときめいたとは言えないわね)」


滝壷「とうま、私の事も呼んでみて」


上条「えっと、理后」


滝壷「(これいいな)」


絹旗「私の事も超呼んで下さい」


上条「前から呼んでるけど、最愛」


絹旗「(何か超満たされた感じがします)」


麦野「今日は仕事も無いし、何処かへ行こうか?」


絹旗「それなら、新しく出来たレジャー施設へ超行きたいです」


麦野「当麻もそれでいいかにゃーん?」


上条「はい」


麦野「敬語になってる」ポカッ


上条「分かったから、叩かないで」イタイ


五人は仲良くファミレスを後にする。
周りからは仲の良い五人姉弟妹に見える事だろう。
しかし、彼らはそんな表の関係では無い。
学園都市に反発する者達を始末する、学園都市暗部の一つの形である。


6VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 11:40:53.79Hzm+5xCD0 (6/23)

滝壷「とうま、きぬはたと、どうやって知りあったか教えて欲しい」


フレンダ「それは私も知りたいって訳よ」


絹旗「それは超秘密です」


麦野「きぬーはたぁー、原子崩し食らいたいのかにゃーん」ニコニコ


絹旗「それは、超遠慮します、行きますよ当麻お兄ちゃん」ヒッパル゚


上条「えっ、ちょっと引っ張るなって最愛」アセアセ


絹旗「超聞こえません、三人さん向こうでお会いしましょう」


絹旗はそう言うと上条の手を取りながら走り出す。
それを見た三人は能力や爆弾を使用しながら全力で追いかける。

こんなんで暗部として務まるのかどうかは疑問を抱くところである。


7VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/03/30(水) 11:41:35.74QHT5rsKY0 (1/1)

あれ?
フレンダってレベル3じゃなかったっけ?


8VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 11:43:16.75Hzm+5xCD0 (7/23)

投下終了です。
絹旗も麦野も最初は家族として接していくって感じですかね。
それが何時のまにか恋愛に変わって行くという感じで
物語を進めて行きたいと思います。


9VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 11:44:32.41Hzm+5xCD0 (8/23)

>>1です。
>>7さん。そうでしたっけ?
原作読んで来ます。


10VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 11:50:41.94Hzm+5xCD0 (9/23)

>>1です。
どうやら能力名もレベルも公式では明かされてない感じですね。
このSSではフレンダはレベル0でお願いします。


11VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/03/30(水) 12:46:33.22kladCpteo (1/1)

乙乙
滝壺 ○
滝壷 ×


12VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)2011/03/30(水) 14:22:03.91/bCamWFAO (1/1)


設定は素敵だがなんだかたんたんとしてるな



13VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 18:27:57.37xwUnj6gE0 (1/2)



>>12わかる。緩急というか何というか…


14レス返し2011/03/30(水) 18:31:10.27Hzm+5xCD0 (10/23)

>>11さん。訂正ありがとうございます。
>>12さん。少したんたんとしすぎてましたね。
一応、上条と麦野か上条と絹旗のカップリングとして行きたいと思っています。


15VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 18:37:20.98RR5SBb32o (1/1)

カップリングは浜上がオススメってわけよ


16VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県)2011/03/30(水) 18:53:24.59NQ4HevIw0 (1/1)

どっちのカップリングでもおもしろそうやな

>>15ェ…


17VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 18:58:20.07VKsBjMVDO (1/1)

また俺の帝督ンはやられるのか……


18VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)2011/03/30(水) 19:03:54.166+KkS/nW0 (1/1)

上条と麦野と絹旗でよろ


19VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)2011/03/30(水) 20:04:23.59egapF8JAO (1/1)

このスレ立ってたのか!乙です


20レス返し2011/03/30(水) 20:05:17.91Hzm+5xCD0 (11/23)

>>13、>>15、>>16、>>17、>>18さんありがとうございます。
>>13さん、作者も感じてるので何とか治せたらなぁと思っています。
>>15さん、その予定はありません。ごめんなさい。
>>17さん、原作通り一方通行と戦わせるか上条と戦わせるかまだ
決めてませんが垣根はやられちゃいますね。
>>18さん、ハーレムは考えていません。
あくまで作者が両方(絹旗ルート、麦野ルート)とも書きたいと思っています。


21VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)2011/03/30(水) 20:09:33.68J6kr9/nAO (1/1)

とりあえず先の展開バラしていくのやめようよ


22レス返し少し投下2011/03/30(水) 20:12:46.61Hzm+5xCD0 (12/23)

>>18さん。(>>815さんですよね)ありがとうございます。
少しだけですが投下。

上条当麻は天災と呼べるぐらい不幸である。
もはやそれは周りの人間が疫病神と嘲笑う事すら出来ないレベルな程である。
物心着く前にホモショタの人に誘拐されたり
9歳で誰でも良かったという理由で殺されかけ、
10歳のとき地震にあい彼だけが、全治半年の怪我を負い。
11歳と12歳は特筆すべき事は起こってないが不幸と言って間違いではない目には遭っている。
そして14歳の時、自身も含め家族が大怪我を負う。
その治療をしてもらうため、学園都市に来る事になったのである。
暗部に入る事になったのは家族の治療費と生命維持装置の費用工面のためである。


上条「まさか、アイテムに最愛が居るとはなぁ」ビックリシタ


高級そうなベットから起き上がり上条は呟く。
最愛とは以前、暗部の事件の時に知り合った女の子だ。


上条「アイテムの人達は個性派ばかりだったなぁ」


上条は最上階の窓から学園都市を見ながら思う。
ここならやっていけそうだと。

ここで携帯のメールの着信音が鳴る。
相手は“上司”とだけある。
内容はこうだった。


久しぶりですね、上条君。
アイテムではやっていけそうですか?
やめたくなったら何時でも連絡下さいね。


上条はメールを見てこう返事返した。


久しぶりですね。
やっていけそうです。
多分一番長くいれそうですよ。
では、また何処かで会いましょう。


“上司”は上条が暗部の中で最も付き合いが長い人だ。
組織に入るまで上条の面倒を見てくれた人でもある。
今は暗部を管理する職についてるみたいだが。


もう一度着信音が鳴る、
上条が珍しいなと思って受信ボックスを見てみると
相手は沈利だった、内容は


当麻、初仕事だにゃーん。
10時にいつものファミレス集合よ。


時計を見ると9時半だった。
上条は少し急ぎながら、もう一度こう思う。
ここでは長く居る事が出来そうだと。


23レス返し2011/03/30(水) 20:14:29.83Hzm+5xCD0 (13/23)

>>21さん。以後気をつけます。
申し訳ないです。展開ばらされたら面白くないですね。


24作者です2011/03/30(水) 21:41:01.13Hzm+5xCD0 (14/23)

三日ほど用事で書き込めなさそうなので
書き溜めがあるところまで投下します。


25作者です2011/03/30(水) 21:41:48.29Hzm+5xCD0 (15/23)

麦野「当麻は戦闘能力は高いの?」


上条「う~ん、よく分からないな」
上条「今まで、対能力者しか戦ってこなかったから」


麦野「銃とかは使えるの?」


上条「使えるよ、一応一通りは。好きなのは近距離で使用するタイプかな」


麦野「そう。今日は初仕事ね。緊張してるかにゃーん?」


上条「さすがに、と言いたいところだけど、みんなと連携できるか心配だよ」


麦野「それなら、心配はいらないわね」


二人で会話してると残りのメンバーがファミレスにやってきた。
絹旗が元気な声で挨拶をする。


絹旗「当麻お兄ちゃん、今日が超初仕事ですね」


上条「あぁそうだな。それとフレンダ、理后、おはよう」


フレンダ「おはようって訳よ」


滝壺「とうま、おはよう」


26作者です2011/03/30(水) 21:42:24.80Hzm+5xCD0 (16/23)

麦野「全員揃ったとこで、今日の仕事を説明するわね」
麦野「今日は暗部の組織の一つを潰してこいだってさ」


上条「相手は何人ですか?」


麦野は敬語と注意しそうになったが、上条の顔を見てやめた。


麦野「(当麻は仕事だとこんな顔するのね)」


麦野「一応、十人ってところかしらね」


絹旗「超楽勝じゃないですか」


麦野「それが、そういう訳にもいかないようなの」


滝壺「どういうことなの、むぎの?」


麦野「そいつら、AIMジャマーとかを持ってるらしくてね」
麦野「今日はフレンダと当麻に前線、そして私と絹旗は後方支援ってところかしら」


上条「あれ?理后は?」


麦野「ん?あぁ私達と同じバックアップメンバーよ」


上条「そうか。ちょっとかなり緊張するな」


フレンダ「大丈夫って訳よ、私も同じだから」


上条「そうだな、頼りにしてるよフレンダ」


フレンダ「任せてって訳よ」


麦野「(何かしらこの感じ、別に当麻がフレンダと喋ってるだけじゃない)」イライラ


絹旗「(何か分からないけど、超面白くないです)」イライラ


麦野「今日は頑張ってきてね」


上条「あぁ、じゃぁ行くかフレンダ」


フレンダ「了解って訳よ」


27作者です2011/03/30(水) 21:43:08.51Hzm+5xCD0 (17/23)

二人は会話しながらファミレスを出て行く。
それを見ながら麦野と絹旗はこう思った。


麦絹「何か(超)面白くないわね(ないです)」


滝壺「二人共どうしたの?」


上条とフレンダは下部組織が用意した、車の中で
自身の趣味とか色々なことを話し合っていた。


上条「そういえばさ、フレンダは鯖缶がすきなのか?」


フレンダ「ううん、何時の間にかはまってた感じって訳よ」


上条「そっか。それなら案外、鯖料理もいけるかも知れないな」


フレンダ「そんなに鯖料理ってあるの?」


上条「調べないと分からないけど、少なくとも数種類だけっていうのはないと思うぞ」


フレンダ「食べてみたいって訳よ」


上条「それなら、俺の家へ来いよ、食べさせてやるからさ」


フレンダ「いいの?」


上条「あぁ、とりあえず作れる料理を見つけてだけどな」


二人の声を遮る様に運転席から声が聞こえる。


運転手「後、五分で着きます。武器の準備をして下さい」


上条「了解」


フレンダ「上条はそれ使うの?」


上条「あぁ」


上条が手に取ってるのは学園都市製のグローブとオート式の拳銃だった。


上条「まぁ拳銃の方はあまり使わないけど」


フレンダ「そうなのって訳よ」


上条「まぁ、再起不能にはなってもらうけどな」


フレンダ「それは、恐ろしいって訳よ」


運転手「目標ポイントに到着しました」


上条「さてと、行くか」


フレンダ「了解って訳よ」


28作者です2011/03/30(水) 21:43:52.19Hzm+5xCD0 (18/23)

上条達は電子ロックを無理やり外し中へと入った。
その前に何人か潰しながら。


上条「思ったより、あっけなかったな」


フレンダ「上条の戦い方はえげつないって訳よ…」コワカッタッテワケヨ


まぁフレンダがそう言うのも無理は無い。
一人目をあっさりと右手で沈めると、二人目に一人目を投げたのである。
学園都市製のグローブを使って。


上条「そうか?」


フレンダ「二人目の人はさすがにかわいそうって思った訳よ」


上条「あれは俺でもさすがにやり過ぎたと思った」オトコトシテダメニシタシナ


フレンダ「後、八人って訳よ」


上条「そうだな」
上条「フレンダっ伏せろ」


フレンダが慌てて伏せるとパシュという音と一緒に何かが飛んできた。
それはギリギリフレンダの上を通り過ぎていった。
上条は飛んできた方へ向け拳銃を撃つ。


???「チッ、あれをかわすとは」


上条「立てるか、フレンダ?」


フレンダ「大丈夫って訳よ」


上条「悪いけど消させてもらうからな」


???「簡単にはやられませんよ」


上条「(俺が合図したら、フレンダは逆の道を行け)」


フレンダ「(そうしたら、上条が危ないって訳よ)」


上条「(大丈夫だ、伊達に暗部やってるわけじゃないからな)」


フレンダ「(そう、それなら行くって訳よ)」


上条「(一応、遠隔操作の爆弾を仕掛けておいて)」


フレンダ「(了解って訳よ)」


上条は反対側へまんべんなく拳銃を撃つ。
そして閃光弾を投げた。


上条「(今だ行け、フレンダ)」


29作者です2011/03/30(水) 21:44:59.22Hzm+5xCD0 (19/23)

上条「とりあえず、ここでお前はフレンダを狙ったから再起不能になるけど遺言はあるか?」ニコニコ


フレンダは反対方向へと走っていた。
途中で絶叫が聞こえた気がしたけど気のせいだろう。


フレンダ「(足音がしたって訳よ)」


急いで来た道にあった部屋へと入ってやり過ごす。
部屋の中には計画書とある数枚のレポート用紙が見つかった。


フレンダ「これは…、持ち帰るって訳よ」


もう一度部屋を見回すと非常時用に使用できるダクトを見つけた。


フレンダ「これは使えそうって訳よ」


上条は基本単独で行動するタイプの人なので。
あえて一人一人になって、フレンダの戦い方を見る事にしていた。
すると通路の向こうの方で爆発音がしていた。


上条「こういうところだと、効果抜群だな」


そう思いながら上条は電話を掛けた。
相手はもちろん、麦野沈利である。


上条「これ終わったら、どうするの?」


麦野『ってもう、終わったの?』


上条「違うけど、人数通りなら後、二人ってトコ」


麦野『どっちが多く倒したのかしら?』


上条「俺が六人、フレンダが二人」


麦野『当麻、結構活躍してるじゃない』


上条「だって、男の子ですから」


麦野『終わったら私に連絡頂戴、下部組織に迎えに行かせるから』


上条「了解」


麦野『連絡待ってるから』


30作者です2011/03/30(水) 21:46:09.32Hzm+5xCD0 (20/23)

そう麦野が言ったのを聞いて電話を切った。
するとタイミングを計ったのかという感じで
フレンダから連絡が入った。


フレンダ『終了って訳よ』


上条「あっさりだったな。いつもこんな感じなのか?」


フレンダ『うん。いつもこんな感じって訳よ』


上条「そうか。何処にいるんだ?」


フレンダ『出口付近、先に出てるって訳よ』


上条「そうか。じゃあ俺も行くから」


フレンダ『待ってるって訳よ』


突然、上条の危機察知能力が危険だと告げる。
それが何を示すか分からないがここは従っておく事にした。


31作者です2011/03/30(水) 21:46:47.08Hzm+5xCD0 (21/23)

上条「悪い、フレンダもう少しだけ待っててくれ」


電話の向こうでフレンダが何か言ってだが気にしない。
いや、気にする余裕がないと言った方が正しいかも知れないが。


???「何、人の獲物取ってくれてんだよ」サッキハナッテル


上条「そんなの知るかっての」


???「まぁいいか、お前で代用すればいいだけだし」


上条「何の代用だって?」


???「ストレス発散だよ」ニヤリ


ゴオゥという風切り音と同時に羽みたいのがこっちへやってきた。
上条は右手を前に出してそれを打ち消す。
それを見て相手は驚いてるようだ。


上条「(まともにやりあったらこっちがやばい)」
上条「(ここは逃げるが勝ちだな)」


上条は目の前の敵に対し逃走を決めて。
同時に相手に閃光弾を投げつけた。


???「なっ」


そこから上条は全力疾走で入り口まで駆け抜ける。
フレンダを見つけこう言った。


上条「フレンダ……遠隔…操作の爆弾を起動…してくれ…」ハァハァ


フレンダ「了解って訳よ」


ドゴォンという音と一緒に数箇所から煙が上がる。
それを見た上条は下部組織の車へと乗る。


フレンダ「結局、どうしたの上条って訳よ」


上条「何か別口の組織の能力者がいた、しかもレベル高そうなやつだったし」ヤレヤレ


フレンダ「どんな感じの奴だったって訳よ?」


上条「いきなり、羽っぽい物で攻撃された」


フレンダ「それは、メルヘンチックって訳よ…」


32作者です2011/03/30(水) 21:48:13.70Hzm+5xCD0 (22/23)

投下終了。
ではまた三日後に。


33VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 21:54:13.68uPfTvmuIO (1/1)

なんつーか淡々としすぎててシリアス部分が色々台無しになっている気がする


34VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 21:57:02.014lXoivzw0 (1/1)

続き
期待してる


35VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/03/30(水) 22:05:44.29qT0LoE6k0 (1/2)



ただ一つ言わせてくれ
フレンダ、訳よ使いすぎじゃないかww


36作者です2011/03/30(水) 22:06:08.50Hzm+5xCD0 (23/23)

何故だ?
自分でも分かるぐらいたんたんとしてる。
何かみんなアドバイスはありますか?


37VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/03/30(水) 22:14:05.16oKnpppmSo (1/1)

あくまで個人的な意見として、あまりに感情の変化がわかり辛いもしくは乏しい
そのせいで全員クールって言うか……そのせいで淡々としてる感じ


38VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 22:19:49.29YapaM18DO (1/1)

でもをもしろいからガンバレ


39VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 22:27:50.70O385Vxj4o (1/1)

説明的すぎる気がする


40VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)2011/03/30(水) 22:42:32.658rOH+KDB0 (1/1)

乙です
すこし誇張というか大げさ気味に表現してみては?


41VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/03/30(水) 22:45:05.30qT0LoE6k0 (2/2)

>>36
個人的な意見だが
「……」をもう少し使う
だんまりとかトーンが下がるとき。
!や?ももっと使っていいと思う。
各個人の台詞が短いのも原因かも。
後は感情激しく表現したい時は
くそったれぇぇぇぇ!みたいな感じ使えば淡々には見えなくなるかな

最後に上条さんが原作とは違うキャラに見えるな
上条さんが淡々としてるのが一番の原因かもな

設定は面白いから頑張れー



42VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/30(水) 22:48:40.47xwUnj6gE0 (2/2)

>>39の意見が的確かと

あとサッキハナッテルみたいなのはいらないと思う


43VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)2011/03/30(水) 22:51:02.25TLhJMovpo (1/1)

「」のあとの半角カナはなんというか、和める雰囲気のSSじゃないと合わないな
シリアスで行くならもっと地の文使っちゃっていいと思う


44VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)2011/03/30(水) 23:42:54.035ZjjbdOAO (1/1)

全体的に表現や描写が不足してる部分が多い。
多少展開が遅くなっても、地の文や

「―――!」

といった台詞以外の感情表現を入れるとメリハリが出るかも。
設定は面白いので期待。



45VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/03/31(木) 01:51:32.52wQFIYzcn0 (1/1)

なんかみんな台本読んでるみたい
なんか言うとそれに誰かが返事するだけで、会話をしてる感じがしない

でも期待


46VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/03/31(木) 03:15:15.36JYMi/kTpo (1/1)

こういうまったく才能を感じられないやつこそ後半化けるはず

アイテム×上条さんは好きだから期待


47VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/31(木) 08:51:19.46rU679p270 (1/1)

他のss読んで色々参考にしてみては?
地の文形式と台本形式の例作一つずつ貼るから
俺の一押しだから多分勉強になるはず
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301232972/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300528620/

もし既読だったらスルーしてちょ
とにかく期待してるぞ!がんばってくれ


48VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/31(木) 09:15:24.08wcqABh1t0 (1/2)

すげぇ応援されてるね>>1

頑張って


49作者です2011/03/31(木) 10:34:54.18eWj2Sc1G0 (1/4)

仕事の休憩時間に見たら皆さんのアドバイスや応援などで
泣きそうになってしまいました。
今日は投下は無理そうですが、皆さんのアドバイスを受けて
少しでもいい作品になれるよう頑張って行きたいと思います。
皆さんレスありがとうございます。


50VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)2011/03/31(木) 10:58:52.906iRgaHmAO (1/1)

ガンバレ


51VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)2011/03/31(木) 11:11:44.7727A16GjAO (1/1)

なんかすげぇ違和感あるな




52VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/31(木) 15:21:22.27nlYU3bzM0 (1/1)

>>1かわいい頑張って


53VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/03/31(木) 15:25:42.12551Q0BN3o (1/1)

禁書のキャラは口調に特徴があるけど、その特徴に忠実になろうとしすぎて却って変になってるな


54作者です2011/03/31(木) 20:36:10.71eWj2Sc1G0 (2/4)

試験的に投下してみます。


車はファミレスの前で二人を降ろすと何処かへ走って行った。
それを見ていた上条はこう呟く。


上条「あいつらも大変だな…、まぁ暗部堕ちしてる俺が思う事じゃあないんだろうけど」


上条の言う通り替えが効く下部組織のメンバーは次会うときも同じ人だとは
限らない、ぶっちゃけた話、上条の右手には幻想殺しがたまたま宿っていただけで
下部組織の奴らとはほんの少ししか変わらない。


上条「はぁ…」


ファミレスに着くなりため息をつく上条をみて絹旗がこう声をかける。


絹旗「当麻兄ちゃん…、超大丈夫だったんですか?」


上条「最愛、大怪我してたらここには来てないな」


少し、しんどそうな上条の声に絹旗は黙ってしまった。
そこで滝壺が上条が出会った謎の能力者について尋ねた。


滝壺「とうまが戦ったのは誰なんだろうね?」


絹旗とフレンダはゆっくりと首をふる、どうやら知ってる感じではないらしい。
今まで黙っていた麦野が口を開いた。


麦野「多分、第二位の垣根提督じゃないかしら?」


第二位という事は学園都市で二番目に強いという事である。
序列は本来なら利用価値の順に番号が決まっているが暗部では
そんな本来の意味など関係はなく序列=学園都市で何番目に強いかである。


絹旗「第二位って麦野より超上ですよね」


上条「マジかよ、そんな奴と戦うところだったのかよ…」


滝壺「助かったね、とうま」


フレンダ「そこは私に感謝してほしいわ」


上条「そうだな、フレンダと一緒じゃなかったら死んだたかも知れないしな」


55作者です2011/03/31(木) 20:39:21.31eWj2Sc1G0 (3/4)

車はファミレスの前で二人を降ろすと何処かへ走って行った。
それを見ていた上条はこう呟く。


「あいつらも大変だな…、まぁ暗部堕ちしてる俺が思う事じゃあないんだろうけど」


上条の言う通り替えが効く下部組織のメンバーは次会うときも同じ人だとは
限らない、ぶっちゃけた話、上条の右手には幻想殺しがたまたま宿っていただけで
下部組織の奴らとはほんの少ししか変わらない。


「はぁ…」


ファミレスに着くなりため息をつく上条をみて絹旗がこう声をかける。


「当麻兄ちゃん…、超大丈夫だったんですか?」


「最愛、大怪我してたらここには来てないな」


少し、しんどそうな上条の声に絹旗は黙ってしまった。
そこで滝壺が上条が出会った謎の能力者について尋ねた。


「とうまが戦ったのは誰なんだろうね?」


絹旗とフレンダはゆっくりと首をふる、どうやら知ってる感じではないらしい。
今まで黙っていた麦野が口を開いた。


「多分、第二位の垣根提督じゃないかしら?」


第二位という事は学園都市で二番目に強いという事である。
序列は本来なら利用価値の順に番号が決まっているが暗部では
そんな本来の意味など関係はなく序列=学園都市で何番目に強いかである。


「第二位って麦野より超上ですよね」


「マジかよ、そんな奴と戦うところだったのかよ…」


「助かったね、とうま」


「そこは私に感謝してほしいよね」


「そうだな、フレンダと一緒じゃなかったら死んだたかも知れないしな」

これとさっきのどちらの方がいい感じですかね?


56VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)2011/03/31(木) 20:48:43.65xXDh/h8Go (1/1)

句読点が気になってそれどころではない。


57VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/31(木) 21:00:34.12wcqABh1t0 (2/2)

会話と会話の間がない気がする
何て言うか話しかけられたことに対してすぐ答えてるから台本を読みあってる感じ?

上から目線な意見でごめん!!でもだんだん良くなってるよね!


58VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)2011/03/31(木) 21:06:14.78bZnPTAx/o (1/2)

とりあえず名前の有無ってんならあった方がいいな


59VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)2011/03/31(木) 21:18:03.21ihm9zatAO (1/1)

優しいのなお前ら


60作者です2011/03/31(木) 21:21:10.26eWj2Sc1G0 (4/4)

58さんの言う通りです。
名前がいるかいらないかを聞きたいです。


61VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/31(木) 21:24:26.60fdbQ6ASIO (1/1)

書きやすいほうでいいんじゃないかな
俺はとりあえずどっちでも問題なく読めたし


62VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)2011/03/31(木) 21:39:41.11bZnPTAx/o (2/2)

自分の言った、あった方がいいってのもただの好みで
名前なくても誰だかわからないってことはなかったよと追加


63VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/31(木) 22:22:17.32t4G3AvkSO (1/1)

作者と読み手の協力から作品が生まれるとか胸熱
陰ながら応援してるぜ>>1


64VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)2011/03/31(木) 23:27:55.91HKbnnVsAO (1/1)

1回適当な例文書いて、何処をどう直せばいいか、細かく添削してもらえばいいじゃない?


65VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/04/01(金) 01:06:34.72u+tJTf+Q0 (1/1)

素人ながら感想を書かせてもらいます

なんだか呼んでてしっくりこないのは、台本形式と地の文形式が混ざってるからだと思う。
「台本」ほどテンポの良さがないし、地の文は少ない。
暗部ネタならシリアスになるだろうから、地の文を増やして心理・状況描写を充実させればいいと思うよ。

15巻の再構成は貴重だし、某上条アイテムスレも好きなので期待してます。






66VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/04/01(金) 01:55:07.14Rv3HcLxmo (1/4)

語尾に た。 が多い気がする
それが連続すると淡々と見える気がする


67VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)2011/04/01(金) 10:02:22.45tt2ViklAO (1/1)

ちょっと地の文が説明的すぎる…かな?
○○は△△するっていう表現は変えるといいかも


68作者です2011/04/01(金) 10:06:01.75kJQJr7Kt0 (1/9)

あの日以来、上条は人を殺す事にためらいを覚えなくなってしまっている。
それもそのはず相手は明確な意思を持って上条の父、上条刀夜が運転する車に
ぶつかってきたのだから、父と母は生きてる方がおかしいというレベルの怪我を負い学園都市の病院へ運ばれる事になった。
相手も死に掛けていたが、一命を取り留めたらしく現在警察病院で治療中のこと。
上条は相手が許されなかった、何故なら理由が“楽しそうな家族”だったから。
その理由を警察官に聞かされた時上条は自分の中で何かが崩れていくような感覚に陥っている。
死刑でいいだろうと上条が思っていると、裁判所が出した決断は終身刑。
そこで初めて上条は殺意を持って人を殺そうと思う事になる。


「いやな夢だな」


上条はベットから起き上がりながら呟く。
二年近くたとうとしている今でも時折、夢に出てくる記憶。
消し去る事が出来るなら今からでも消したいと思う記憶の一つ。
あれから犯人は独房に移された後1カ月ほどで病気で死んだらしい。
そいつにはもう何の感情も浮かんでこなかった。


「あれがなければ、家族で過ごせていたのかもしれないけど…」


それは叶える事の出来ない願い。
過去にIFを求める事等出来るはずも無い。
上条は頭を仕事モードへ切り替え今日も学園都市の暗部で活動していく。





69作者です2011/04/01(金) 10:33:34.41kJQJr7Kt0 (2/9)

上の文章は練習です。
皆さんが読みにくいと思ったらどんどん教えてください。


70VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/01(金) 10:40:22.99km2jcPy/0 (1/1)

上達がめざましくてわろたwwww
凄く良くなってると思う

三点リーダーは2セットで使った方が良いかも
(……)てな風に


71VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)2011/04/01(金) 11:41:54.04nkIdT1gdo (1/1)

上条は相手が「許されなかった」は、「許せなかった」でいいんでない
何故なら理由がは、動機とかでも


72VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/01(金) 11:42:52.32ax8KSqZS0 (1/3)

何だ……すげえじゃねえか……
これからは地の文をこれくらい多目でお願いしますね!!


73VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/04/01(金) 11:47:44.02+roqX2Yyo (1/2)

何か急に良くなって吹いた


74VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)2011/04/01(金) 12:25:51.45WqN7QIAAO (1/2)

人様にどうこう言えるような人間ではないけども
まず句読点と一文の長さが気になる


75作者です2011/04/01(金) 12:30:24.31kJQJr7Kt0 (3/9)

やっぱり文の長さと句読点が言われてますね。
句読点はいらないのでしょうか?
もう少し文は長いほうがいいのかな?


76VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)2011/04/01(金) 12:46:43.30WqN7QIAAO (2/2)

それもそのはず、相手は明確な意思を持って上条の父、上条刀夜が運転する車にぶつかってきたのだから。
父と母は生きてる方がおかしいというレベルの怪我を負い、学園都市の病院へ運ばれる事になった。

この方が読みやすくなった気がしませんか?


77VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/04/01(金) 13:50:24.77Rv3HcLxmo (2/4)

凄く上達したけど句読点がおかしいな
一行30文字前後が目安だっけ?


78VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/04/01(金) 13:53:04.50Rv3HcLxmo (3/4)

一行じゃなくて一文だな


79VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/01(金) 15:45:01.64OYtzWMmF0 (1/1)

ぷん太にSSの書き方を禁書目録が一方通行に教える記事があったような

でも良くなってるよね!!


80VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)2011/04/01(金) 16:07:37.003sLdeGDy0 (1/2)

上手くなれば面白いはず
がんばって


81VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)2011/04/01(金) 16:29:03.513sLdeGDy0 (2/2)

生きてる→生きている
では?
ささいなところだけど


82作者です2011/04/01(金) 17:11:49.08kJQJr7Kt0 (4/9)

これからは名前無しでいきますね。
一人だとうまく地の文形式で書けるのに。
複数出てくるとちょっと難しくなってくる。
では練習ということで書き込んでみる。

そう言うと上条は三人の目の前でフレンダの頭を撫で始めた。
上条は見ている三人などまったく関係なしにやってるみたいだが。


「ふにゃぁ~」


「もしかしていやだったのかフレンダ?」


いきなりな反応に上条は気を悪くしたかと思い声を掛けた。


「そんな事無いって訳よ」


相手がいやじゃないというのなら続けるのが上条である。


「そうかそれなら続けるけど」


「ふにゃ~」


それを見てる麦野は何故だが彼氏か弟を取られてしまったような感覚に陥った。
それは絹旗も同様らしく二人とも固まってしまった。


「「……」」


そこはリーダーだからか大事な彼氏(弟)? として見て
他の女に媚びているのが気に入らないのか麦野自身分からなかったが、
自分がイラついてる事だけは分かった。


「当麻ぁ?オ・シ・オ・キされたいのかにゃーん?」


麦野は至極当たり前の質問をするがそれに対し上条は当然のように答える。


「そんなわけないです」


上条としても数日前に罰ゲームとしてやらされたオシオキは
男として何か奪っていくものがあったので上条はオシオキを拒否するわけである。


「それならやめなさい」


「やめるって何をでせう?」


麦野は指摘するがどうやら上条は素でやってるらしく。
麦野の指摘に気付かない、かなりイラついてきた麦野は声を大きくして上条に言う。


もうちょっと地の文を入れたほうがいいんですかね?


83VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/01(金) 17:21:52.97ax8KSqZS0 (2/3)

今のとここれくらいでいいのでは?テンポいいし


84VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/04/01(金) 18:17:08.27Rv3HcLxmo (4/4)

せう=しょう
だから 何をでせうか?
の方が正しいと思う


85VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/04/01(金) 19:05:54.85G6kTXTIfo (1/1)

クズだと思ったのにぐんぐん育ってきちゃってこの子ったら・・・!


86VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/01(金) 19:35:05.47yi4238U5o (1/1)

もうちょっと会話文と地の文との行間を詰めれば?
あと、会話文の行間に登場人物の行動や感情を軽く説明する文章を入れるとかすると良いんじゃない?


87作者です2011/04/01(金) 19:36:09.25kJQJr7Kt0 (5/9)

今から少し投下します。
麦野と上条、絹旗と上条のお泊り会って需要あるんですかね?

「それよ!」


「それって、ハッ! 上条さんは何を」


麦野に大きな声で指摘されやっと気付く上条。
でもまぁすでにフレンダは蕩けきってるみたいだが。


「ふにゃー」


「私にも、超して欲しいです」


それを見た絹旗は素直にフレンダがうらやましいと感じた。
能力まで使ってでもしてほしいと思えるぐらいに。


「分かったから、能力使わないで」


「ふにゃー」
「(何ですかコレ、超気持ちいいんですけど)」


フレンダで怒りの沸点が低くなっていた麦野は注意したにも関らず
平然とやっている上条を見て、もう何かが吹っ飛んでいった気がした。


「……」
「三人ともオ・シ・オ・キ・カ・ク・テ・イ・ネ」


今から原子崩しを放とうとする麦野を見て、滝壺はさも関係が無いように言う。


「私はむぎのにオシオキされる三人を応援している」


心の中の本音を隠しながら。


「(私もして欲しかったって言えないしね)」


88作者です2011/04/01(金) 19:38:35.10kJQJr7Kt0 (6/9)

店内でも関らず原子崩しを放つ様は誰が学園都市の
第四位だと分かるだろうか?

「沈利、原子崩し撃たないでここファミレスですよ」

必死に防ぐ上条、だが既に怒りの感情はマックスなのか、
麦野は止まる事を知らず更にヒートアップしていく。

「カァンケイねェェんだよォォォ!!黙ってオ・シ・オ・キされやがれェェェ」


「当麻お兄ちゃん、超がんばってください~」


「そうよ~。私は応援してるっ」


「いや。二人共助けて下さぃぃ」

全力で原子崩しを放つ麦野それを打ち消す上条、
蕩けきってる絹旗とフレンダ、それをみながら滝壺はこう思う。

「もしかして、私空気扱い?」

それから30分後、何とか麦野を宥める事に成功した上条と
普通の精神状態に戻った、絹旗とフレンダ。
それと若干空気扱いだった滝壺はファミレスを追い出されていた。
まぁ何とか上条がお金を払って事なきを得たみたいだが。

「沈利、もう少しで店が潰れるとこだったぞ」

ようやく落ち着いてきたのかいつもの感じになってきた麦野、
でも何かあればすぐに原子崩しを放ちそうな雰囲気を身にまとっている。

「それについては反省してるわ。でもオ・シ・オ・キはまだ済んでないから」

だけどまだ怒りの感情は収まっていないようで、
でもこう上条が発言するのも無理はないだろう。


89作者です2011/04/01(金) 19:39:54.51kJQJr7Kt0 (7/9)

「あれほどの事をしておいてせう?」


「そうよ。仕方がないから明日、一日私に付き合いなさい」


「麦野が超デートのお誘いをしてます」


「まだ足りなかったかしら?」

麦野はそう言うとすっごく真っ黒な良い笑顔を浮かべる。
異性の上条でもすごく怖いと感じるほどで、
同性の絹旗が見れば結果は火を見るより明らかだろう。

「ひっ!?」

多少ビビリながら上条は麦野にこう返す。


「俺なんかでいいのか?」


「俺でって当麻しかいないじゃない」
「(反応が楽しみね)」


「それなら、明日は空けおこうかな」

上条が誘いをオーケーする。
もちろんそれを見て黙っていられるほど絹旗も大人ではないらしい。

「麦野ばかり超ズルイです。当麻お兄ちゃん!明後日は私と付き合ってください」

ぐいぐいと上条の服を子供っぽく引っ張る絹旗。

「分かったから、服を引っ張るな最愛」

上条を誘えたのが嬉しいのか麦野は絹旗の行為を注意しない。
とりあえず上条は元に戻ったと思う事にする。

「じゃあとりあえず今日は解散だにゃーん」


「お疲れ、私はここで別れるから」


「私もこっちって訳よ」

慌てて二人に挨拶する上条。

「じゃあな、フレンダと理后」

滝壺とフレンダは二人で喋りあいながらその場を離れていく。


90作者です2011/04/01(金) 19:42:13.06kJQJr7Kt0 (8/9)

>>83~>>86さんありがとうございます。
>>86さん、次から入れていきます。


91VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/01(金) 19:50:03.36ax8KSqZS0 (3/3)

正直お泊まり会とか需要ありまくりじゃないですか?
ほのぼの日常はこれくらいの地の文とテンポでいいと思います。
恋愛なり戦闘なり、シリアスになってきたら直接間接問わず心象描写を結構入れた方がいいかと


92VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/04/01(金) 20:08:18.62+roqX2Yyo (2/2)

どうでもいいけどしておいてせうっていうのはちょっとおかしいと思うぞ


93作者です2011/04/01(金) 20:16:23.09kJQJr7Kt0 (9/9)

>>92さん、そうですね。
こうのはずでした。
「あれほどの事をしておいてですか?」
指摘ありがとうございます。


94VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/01(金) 21:33:18.73tj/G6PhJo (1/1)

地の文に時折現れる非常に口語的な表現が、とてつもない違和感をあたえていると思う


95VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/01(金) 23:15:22.45MzUD+FaSO (1/1)

でも大分よくなってきたな。ここの読み手の意見が的確すぎてやばい。
普段どれくらい書いたり読んだりしてんのよww


96VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)2011/04/01(金) 23:34:30.09l+GTbjQAO (1/1)

大分読みやすくなったね。
後は書いていく内に、段々と慣れていくはず。
余裕が出てきたら、状況説明の場面とかで比喩表現を使うとカッコ良く見えるかも。



97作者です2011/04/02(土) 09:52:57.2171WyKS+m0 (1/3)

口語的表現は今作者が文語を一から見直してるので次の投下まで
見逃して下さい。
今日は麦野の嫉妬です。

「今日は私の家に来てほしいわ。当麻」

さきほど上条が思った幻想はあっさりと麦野が言った
この一言でぶち壊されてしまうらしい。

「えっ、「それは超ずるいです」ちょっと」


「当麻はリーダーの命令が聞けないのかにゃーん?」

上条はここで蛇に睨まれる蛙の気持ちを知るとは思わなかった。
気配に押されて上条が発言したのは――

「私、上条当麻は沈利様の家についていきます」

――そんな奴隷宣言だった。

「分かりました。今日はこれで超ガマンじます」

と絹旗は上条の腕に抱きついた。
しかも図らずとも麦野に見せ付けるような感じの抱きつき方で。

「っ最愛、何してるんだ?」


「当麻お兄ちゃん成分の超補充です」

ぎゅーとなるぐらい上条の腕に抱きつく絹旗。
デートはさしてあげてもこれは許せないらしく。

「まだ足りないようね」

ゴゴゴという効果音が聞こえてきそうな感じで麦野が原子崩しをさっきより弱めに放つ。
それを絹旗は上条の右手を使って打ち消してしまう。

「超遠慮しときますよ、麦野」

絹旗には通じなくてもすでに奴隷と化している上条にとっては
主がそんな風に振舞っているだけで怖がってしまうもの。

「そろそろ離してくれないと沈利様の目が怖いです」

ガクブルと震えている上条に絹旗は何か思う事があったのか、
意外とすんなり上条から離れた。

「仕方がないですね。ここで超終了します」
「明後日、超予定空けておいて下さい」


98作者です2011/04/02(土) 09:58:26.7471WyKS+m0 (2/3)

言うだけ言うと、颯爽とこの場を後にした絹旗。
場には何とも言えない雰囲気な二人が残ってしまう。

「私が何を言いたいか分かるかしら?」

上条がうわぁと思うぐらいさっき以上の笑顔でこっちを向く麦野。

「最愛といちゃいちゃしてゴメンなさいっ」

となれば奴隷と化している上条は周りの目もあるのに全力で土下座をするしかない。
それを見て麦野は優しく言葉をかけながら上条の腕に抱きつく。

「いいわ、それよりこうしてくれたら当麻はもっと喜ぶかしら」

他者からされるのと自分からするのでは全然恥ずかしさの度合いが
まったく異なる事を初めて知る上条である。
早くこの状況から脱しようと上条は麦野にお願いしてみる。

「沈利、周りの目が痛いです」


「そんなん関係ないわ、さっきの罰として家までこれで行くわね」

あっさりと却下されしかももっと結果を悪くする上条。
彼は心の中で不幸だと嘆いた。
怒らせてしまったのは自分であるので上条はしぶしぶオーケーした。

「分かりました」


「敬語は使うなと言ったよな」

敬語を使う上条の事が気に入らないので麦野は
空いてる方の手で少し強みに上条の頭を叩いた。

「痛い」

上条は何とか麦野の家に着くまでの間周りの人からの視線に耐え抜いた。
とは言っても精神ダメージはかなり高かったが。

「あ~ぁ。家に着いちゃった…」

まったく上条の精神ダメージなど考慮せず麦野は上条にこんな質問をする。

「当麻は離れるのが悲しいのそれとも嬉しいの?」

上条も立派な青少年の一人なので年上の女性に優しく問いかけるように
そしてウワメヅカイで言われたとあっては悲しいと言わざるを得ない。

「悲しいに決まってる!」

迷わずそんな事を言ってしまうほど、
すっかり麦野に翻弄される上条であった。


次はお泊り会です。
麦野は話が決まっていますが絹旗はきまっていないので
安価で決めたいと思います。
99-103まで多いのを一つ入れたいです。
あまり過激なのはご容赦下さいね。


99VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/02(土) 11:04:57.18aEE4M4r/0 (1/1)

むぎのんが1か所男言葉になってるのは敢えてかな?

上絹お泊まり会は、ベタに
絹旗が不器用なりに一生懸命、上条さんに手料理作って食べさせる
お風呂イベントはご自由に
絹旗が上条さんにしがみついて一緒に寝る
くらいかなあ……


100VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/04/02(土) 11:18:04.18DfujGoxvo (1/1)

新刊だと男言葉がデフォルトになってるよな

風呂一択


101VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/04/02(土) 11:26:20.0337SY8X3eo (1/1)

風呂にきまってる


102作者です2011/04/02(土) 13:05:32.7171WyKS+m0 (3/3)

安価の途中ですが明日は来れません。
少し用事があるので。
更新を待ってる方、ごめんなさい。
残りの安価103~105までです。


103VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/02(土) 21:38:01.76XnQ+Nknmo (1/1)

沈利だろjk・・・


104VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/02(土) 22:07:42.944xM/eTTa0 (1/1)

お泊りって事は寝言と寝相は必須だろ

場合によっては上条さんがしがみつく側でも・・・


105VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)2011/04/02(土) 23:41:37.97tkLuX3CAO (1/1)

クソSSが続いてるなーとおもったら何があったんでせう?


106VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/04/03(日) 00:41:07.72TFGW9p7Ao (1/1)

レベルアッパー事件


107VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/04(月) 02:51:52.81LYSkJjCDO (1/1)

何だ育成ゲームスレか


作者レベル5目指せ


108作者2011/04/04(月) 19:35:22.10GIvWRuMJ0 (1/3)

今から投下します。

「そう。嬉しいわね」

彼女は笑顔になる、望む答えを得られたからだろうか。

「でも、家に着いたから離れて欲しんだけど」

上条は最後の抵抗もといお願いをしてみた。

「何で?それじゃあ、オ・シ・オ・キにならないじゃない」

返ってきた答えは上条の幻想などぶち壊していった。

「そうでせうか…」

そんな事を言い合いながら二人はエレベーターに乗る。
エレベーターが目指すのは最上階だった。


「私の家へようこそ当麻」


「うわぁー、俺の家も最上階だけどやっぱレベルが違うなぁ」

上条が住んでる所も一応最上階だが、
試験的運用であるため最上階にしては少し小さいのだ。

「当麻も最上階なんだ」


「最上階だけど、広さが違うなさすが第四位」


「第四位って呼ばないで」

どうやら麦野は序列にコンプレックスがあるらしく少し悲しげな表情を見せた。
上条としてはそんな顔をされると困ってしまう。

「うっ、分かった」

麦野が言ったのは思いにもよらない一言だった。

「いいよ、そのかわり泊まっていって」


「いいのか?俺だって男だぞ」


「まぁ、まだ早いって思うからしないけどさ」
「何か今日は人恋しいのよ…」

彼女は本来、彼女自身が持っている雰囲気とは別の感じを上条に見せる。

「分かった。晩御飯はどうするんだ?」


「私が作るわ」


「そっか。楽しみにして…る…」

ドサッと音がする、麦野が慌てて駆け寄る。

「当麻っ」
「って寝てるだけかよ」

上条は床にうつぶせで寝ているその顔は少し幼く見えた。


109作者です2011/04/04(月) 19:39:00.89GIvWRuMJ0 (2/3)

「何このかわいい生物は」
「って何コレ?」

麦野が手に取ったのは上条のズボンのポケットから落ちた物。

「写真…?」

そこに写ってたのは今の上条をそのまま数年ぐらい若返らせたような少年と
何処かその少年に似てる父親らしき男性と母親らしき女性だった。

「…父さん、母さん、俺は元気で…すぅ」


「(そっか。当麻には家族がいるのね)」

麦野は上条に気付かれないよう写真を元に戻し、上条をベットに運んで晩御飯を作る事にした。


上条は何か幸せに近いような感覚の中に居た。
上条はそれが続いて欲しいと願った。
所詮は夢、そんな淡い幻想は打ち砕かれた。


「ここは何処でぜうか?」

困惑してる上条をよそに待ちくたびれてたかのような声がかけられる。

「当麻やっと起きた、まったく幸せそうな顔しちゃってさ」


「ここは何処なんだ?」


「ここは私の家だけど当麻ぁ大丈夫?」


麦野に言われ思い出す上条。

「ん?あぁやっと思い出した。って今何時?」


「9時前ってところかしら?当麻ってば三時間ほど寝てたのよ」


「悪い暇にさせちまったな」

申しわけない気持ちでいっぱいになる上条。
でも麦野は案外普通そうにしている。

「いいわよ晩御飯作ったり当麻の寝顔を携帯で撮ってたから」

まぁこんな事をしていれば当然だろう。

「何ゆえそのような事をっ?」

男なので寝顔を撮られているのは結構羞恥心を煽るものだ。
質問に対し麦野が出した答えは――

「それはヒ・ミ・ツ」

――笑顔とウインクでごまかすのだった。


「そうなんですか…てかそれより腹減った」

上条の言葉の途中でぐぅとおなかが鳴る。

「そらお腹はすくわね」
「コレ食べて」


「何ですかこの料理は?」
「すごいうまそうなんですけど」

上条がそう言うのも無理はない。
それはまさに和風料理という感じの料理だった。
料理の腕がそこそこないとまず完成させる事すらできないレベルの。


110作者です2011/04/04(月) 19:43:06.52GIvWRuMJ0 (3/3)

「食べていいわよ」


「いただきまーす。って沈利俺は一人でも食べれるけど」

上条が自分でご飯を食べようとすると上目つかいであ~んをしてる麦野がいる。

「当麻は私からのあ~んは受け取れないの?」

上条も含め世の男子は異性にそれをされては断りきれないものだ。

「それは反則だぁー」


「どう?」


「すごくおいしんですけど」

見た目通りの味である。
でも麦野は上条の言葉に安堵したようだ。

「よかったぁー」

安心したのか上条にあ~んをする恋する乙女のような麦野。
でも男としてやっぱり恥ずかしいものがあるわけで。

「いやだからさ自分で食べれるから」

こう返すが悲しげな顔をする麦野には全く意味を成さなかった。
上条はもう白旗を上げるしか方法は無いようなので。 

「分かった、だからそんな悲しい顔しないで」

ここはおとなしく麦野の言う事は聞いておこうと上条の直感が告げていた。

「どう?」


「おいしいよ、ってかさっき聞いたんだから分かるでしょ」


「当麻は分かってない、女ってのは何回でも聞きたくなるのよ」


「そういうもんなのか?」


「そうなのよ」

二人は食べさせ合いをしながら晩御飯を食べた。
そして今麦野は風呂に入ってる。

「(ちょっと、今日の私何かおかしかったわね)」
「(今日数回しか会ってない男を家に入れちゃうなんてさ)」

麦野は気づかないこれが家族愛に近いもの(恋愛感情)から来てる物だと。
本来、暗部に置いてそういうのは必要ない物だったから。

「(っていうか。流れで来たけど少しおかしい状況ですよね…)」
「(何で俺は数回しか会った事のる人の家にお邪魔してるんでせうか?)」

こっちも気付かないまぁ上条は元から
鈍感なのでこの状況でも気づないものなのだが。

「ふぅ~。さっぱりした~」


「って沈利何て格好してるんだよ?」


「ん?あぁいつもの感じでバスタオルのまま来たちゃったわね」
「当麻少しだけあっち向いてて」

今日はここまでです。
皆さんレスありがとうございます。


111VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/04/04(月) 20:18:06.74+qIcjlm0o (1/1)

今度は句読点をつけるべきところにつけてないところがところどころあるな
お前なんなの?


112VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/04(月) 20:19:44.54jIjnpi1DO (1/1)

・改行を均等にする
一行開けて書くか二行開けて書くか。それで改行を多く使うところは決める場面だけにする。
例えば下みたいな感じに

地の文

地の文



「そげぶ!」



地の文

地の文


・テンポよく進めたい時は変に地の文を入れない。読んでる側と同じテンポで

「台詞」

「台詞」

地の文

「台詞」

「台詞」

地の文

「台詞」

「不幸だーっ!!」

落ちのある掛け合いでこんな感じに地の文が挟まってるとテンポが悪く見える場合がある


意見しても良さそうなスレだったのでちょっと意見してみた


113VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/04/04(月) 21:17:20.64fEuS4svJo (1/1)

確実にレベルは上がってるだろうが 
どうにも句読点がおかしい


114VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)2011/04/04(月) 22:10:25.47VBjq2x0v0 (1/1)

何この添削機能うらやましい


115VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)2011/04/04(月) 22:12:22.40Hewo7RXYo (1/1)

感情こもってない会話だな
すげー淡々としてる


116VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県)2011/04/04(月) 23:19:05.93Ht5Go6kM0 (1/1)

うまい人の作品の書き方をまねるのが一番じゃないかな???


117VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/05(火) 00:25:28.1686D6SDZDO (1/4)

今日の投下された最初のを俺なりにやってみた。大分無機質な感じは消えたと思う


 「そう? 嬉しいわね」

 そう言って彼女は嬉しそうな表情を見せる。「でも」と、続けた彼女の声はどこか不機嫌そうだった。

 「どうした?」

 上条は頭にクエスチョンマークを浮かべている。

 「家に着いたから離れて欲しいの」

 これを聞いた上条の思考回路がフル回転を始める。幸か不幸か。天使か悪魔か。キノコかタケノコか。

 少し間があって上条は一つの答えに辿り着いた。

 「やだ!」

 「……は? 何を言ってるの?」

 「いや……日本語を少々……ですね……」

 思考回路をフル回転させてベストな回答を導き出し、エインディングが見えたぞ! などと思っていた上条の幻想はあっさりと砕け散った。

 「くそ、青少年の心を弄びやがって……!」

 「あー、ホント面白い」

 そんな事をお互い言い合っているとエレベーターが二人の下に到着する。

 二人が行こうとしている場所は学園都市第四位である麦野沈利が所有する家。それがエレベーターの行き先だった。


118作者です2011/04/05(火) 00:31:50.14BT8BSFMH0 (1/6)

117さんのを参考にし、一度書き溜めしているのを書き直します。
それが何時になるかは不明ですが、出来次第上げて行こうと思います。
では皆さん次の投稿まで、このスレを覚えてもらえる事を祈りたいと思います。
ではまた。


119VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/05(火) 00:37:58.7386D6SDZDO (2/4)

俺の参考にするなら総合に投下した>>406ー414見てくれ。あっちの方がちゃんと書いてる


120VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/05(火) 01:12:21.23DdM/32k5o (1/2)

インデックス「何してるの?」一方通行「SS買いてンだ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294931024/

とかどうよ?


121VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/05(火) 04:09:47.87iMeaiEbpo (1/1)

やっぱ句読点がどうもおかしい。


122作者です2011/04/05(火) 10:58:48.95BT8BSFMH0 (2/6)

どうしても文が淡々としてしまう。
何かいい解決方法はないのでしょうか?
句読点はもう付けなくてもいいですか?


123VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/05(火) 11:25:28.236MiIxzpAo (1/2)

たとえば>>110にある上条さんの台詞

「って沈利何て格好してるんだよ?」

があるけど、これじゃあ全く感情が解らない、というか上条さんっぽくない。これを

「……って! 沈利なんて格好しているんだよっ!?」

こうするだけでも、大分幾分か感情がこもっているように見えると思う
ようは、"……" "!" "?" "っ" このあたりを上手く使うだけで大分変わる
的外れだったらスマソ


124VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/05(火) 11:28:46.26Ri2coPwBo (1/1)

句読点はつけなくてもいいか?

なんかもうさすがに救いようがない


125作者です2011/04/05(火) 11:33:32.25BT8BSFMH0 (3/6)

124さん、そうですよね……。



126VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)2011/04/05(火) 11:37:11.717SJw/Njso (1/1)

句読点に関しちゃ、ここで聞くより自分で調べたほうがいい
google先生も優秀だからな

自分から何か言うとすれば、書いた文を音読してみると
句読点の打つべき場所が見えてくる。


127VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/05(火) 12:54:48.2686D6SDZDO (3/4)

まずは地の文考えないで台詞だけのSS書いてみるとかどうよ


128作者です2011/04/05(火) 13:07:43.26BT8BSFMH0 (4/6)

少しだけ書けたので投下します。

布が擦れ合う音が上条の耳にも届いた。

普通の男なら押し倒してしまいそうだが上条は
あの事件以来、人の体を見る事に抵抗を感じるようになっていた。

「何で襲ってくれないのかにゃーん?」

麦野は少し残念な感じで、上条に言った。

上条はどこか悲しげな声で、ぽつりと呟く。

「襲いたいけどさ、ちょっと……な、辛い思い出があるからさ」

さすがの上条でも分かる、今麦野は悲しげな表情をしてることだろう。

「……そうなの?ゴメンね、思い出させちゃって……」

上条の予想通り、麦野は今にでも泣きそうな顔でこっちを見ていた。

「いや。沈利は悪くないからさ」

そう沈利は何も悪くない悪いのは自分の不幸のせいと上条は心の中でそう呟く。

でも、自分は幸運だろう。あの日が、ないのなら、ここに自分はいないはずなのだから。

「そう。それなら一緒に寝てもいい?」

こっちを見ながら麦野は「お願い…」と上条に言う。

上条が「ダメだ!」というより先に、麦野はベットに上条を連れ込んでしまう。

抵抗するもあっけなく、麦野に止められてしまう。

「嬉しいよ当麻。今日は安心していいからさ」

麦野は上条の耳元で囁いた。

家族がどういうものかは分からない。
でも、今、上条の家族のかわりになりたいと思ってしまう自分がいるのだ。

麦野の行動に上条は素直にある疑問を持つ。
そしてその答えは――

「(あの事件依頼なんだろうか?)」

ベットの中、少し俯いてる上条を心配する様に、麦野が上条に伝える。

「心配しなくていいわよ、当麻ぁ。ここにいる間は麦野様が守ってあげるからね」

そう言うと、麦野は優しく触れるだけのキスをする。

まるで上条を悪夢から守る、幸運にするためのようなそんなキスを。

半分意識が落ちているのか、もはや、声にならない声で、
上条は「あれ?……、頬に何か柔らかい物」が、と呟いて眠りに落ちた。

「(あれ?私何しちゃったんだろう?)」
「(もしかしてキス?)」

慌てる麦野、どうしてこんな事をしてしまったのか麦野にはわからなかった。

分からないからこそ、思考は焦りを感じさせていく。

だが、そんな思考も長くは続かない。
睡魔が、麦野を待っていたのだから。

二人はとても幸せそうに寝ていた。

まるで久しぶりに会える家族に会ったときの様な

そんな感覚を見る者がいれば思わせるような顔だった。


129VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/05(火) 13:44:23.886MiIxzpAo (2/2)

>>126も言ってるけど、句読点に関しちゃ調べたほうがいいだろうけど
簡単に言うなら、句点は文の終わりに、読点は文の区切りにおく。

で、特に読点は文の区切りとなるから、読んでみると解りやすいと思う
読点のある場所では、一拍置く感じで読む。すると

>あの日が、ないのなら、ここに自分はいないはずなのだから。

これとか、個人的にすっごい違和感がある。
それに読点が多すぎると、見苦しく見えたりするんだよね。
意図的にそういう表現なんです、って言われちゃそれまでなんだけど。

あと、文頭の接続詞のあとに句読点付けるのはいいけど、ごっちゃになってるのはとても違和感がある。
下記の文だと句点なのに、
>「いや。沈利は悪くないからさ」
>「そう。それなら一緒に寝てもいい?」

下記の文だと読点になってる。
>でも、自分は幸運だろう。
>だが、そんな思考も長くは続かない。

長々とすまん。あと、生意気言ってすまん。


130VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/05(火) 14:48:52.6486D6SDZDO (4/4)

 肌と布が擦れ合う音が耳に届く。その音は上条の心臓をドクンと高鳴らせた。

 (こ、この状況は一体なんなんですか!?)

 自分自身に意味不明なツッコミを入れる上条。それほどまでに彼の頭は混乱していた。

 「襲いたかったから……襲ってもいいんだけど」

 これは悪魔の囁きか天使の囁きか。

 後ろではバスタオルを着ているのかどうかすら怪しい乱れ具合の麦野。シャワー上がりで火照っている麦野。上目遣いで潤んだ瞳をしている麦野。

 「……、」

 全ての妄想のピースが揃った上条はゴクリと唾を飲み込む。しかし、それと同時に激しい嘔吐が上条を一気に現実へと引き戻した。

 「うが……っ!? ゲホッゲホッ!!」

 「ど、どうしたの!? 大丈夫!?」

 狼狽しながらうずくまる上条に麦野は慌てて上条に駆け寄り背中をさする。

 やがて落ち着いた上条はどこか悲しげな声でポツリと呟いた。

 「悪い。沈利の……沈利のせいじゃない。多分、思い出したくないんだ。思い出したく……」

 「そう……」

 さすがの上条でも分かる。麦野が今、一番悲しんでいることを。

 「沈利は悪くない」

 そう。沈利は悪くない。悪いのは自分の不幸のせいだと上条は結論付ける。しかし、やがて一つの疑問が浮かび上がってくる。

 本当に不幸だったのか。本当に不幸ならば自分はここにはいないのではないか。沈利とこうなる自分は存在していのたのか。

 一人自問自答を繰り返す上条を、麦野は後ろから優しく抱き締めた。

 「し、沈利……?」

 上条の体がやや硬直する。それでも麦野は上条を離さない。

 「だったら一緒に寝るくらいは……いいんじゃない?」

 「……」

 上条からの返答はない。

 沈黙を了承と受け取った麦野は上条をベッドに連れて行く。

 また体を硬直させる上条に麦野は耳元で囁いた。

 「嬉しいよ、当麻。今日は安心していいから」

 その囁きは、友達、恋人、家族、聖女のどれとでも取れるような囁きだった。


また俺なりにやってみた。それなりに互いの宙ぶらりん感が出たと思う
句読点は変に意識しないで自分で声に出して見れば分かると思うけど……書いてみると難しいものかな


131作者です2011/04/05(火) 15:14:23.68BT8BSFMH0 (5/6)

自分の作品がダメすぎる。
これは一回HTML化依頼して、勉強し直してからまた立てます。
では、皆さんまたお会いしましょう。



132VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/05(火) 16:05:39.03Q91sML3Ko (1/1)

体裁の問題で話自体は面白いんだけどな
無理に続けろとは言わんが勿体ない気もする
まあこれからもSS頑張ってくれ


133VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)2011/04/05(火) 16:24:09.06ozvihBc0o (1/1)

そのまま続けてくれて好いんじゃよ


134VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)2011/04/05(火) 17:38:21.46CCfIsDDWo (1/1)

個人的には続けてほしいな
最初に比べれば文章も読みやすくなってるし、作者の成長が見てて面白い

まあ1番は続きが気になるってことなんだけどw


135VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)2011/04/05(火) 18:23:39.15ThNBNGCL0 (1/1)

この際>>1が書いていって>>130が後から修正するという、漫画でいったら原作と作画みたいな関係でもいんじゃないだろうか


136VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/05(火) 21:25:58.09rGrtaMqDO (1/1)

みんながここまで言ってるのも、ひとえにチョイスしたネタがいいからだよなwwwwww

着眼点は悪くないんだから、ゆっくり書いてみては?


137VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/05(火) 21:29:29.24EucKx0zu0 (1/1)

まあまあ。できれば続けてくれ。俺だってSS書いてるがまだまだ駄文だからなあ。
みんなに色々言って貰いながら良くしていくってのは大有りだと思うぜ。
昔書いた奴が気に入らなければもっかい書き直して上げればいいんだし


138作者です2011/04/05(火) 21:42:04.12BT8BSFMH0 (6/6)

ありがとうございます。
今、作者はやっと落ち着けたところなのですが、
続けて行きたいと思います。
この気持ちを文章で表せないのが何とも、もどかしいです。
皆さんに助けてもらってばかりですが。
ここでもう一つ皆さんにお願いをしたいと思います。
投下する前に少し内容を上げて、皆さんに表現を直してもらってから上げたいと思います。
そして、上げた内容の中で皆さんがこれはこうした方がいいと
思うのならば、その投下の次までに修正し再度上げたいと思います。
本当に皆さんレスありがとうございます。



139VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/04/05(火) 21:58:14.45b0u/OZfd0 (1/1)

>>138
頑張れ
俺も地の文は勉強中だ!


140VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/05(火) 23:05:56.02afL/62hoo (1/1)

書く意欲があるだけまだ成長するよ。
俺は書く意欲すらわかない。
ネタは浮かぶんだけどなぁ…


141VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/05(火) 23:15:19.52DdM/32k5o (2/2)

そんな>>1を超応援してる。


142VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)2011/04/05(火) 23:29:04.23ARe9jjF2o (1/1)

いいと思うよ?
初見で>>1からここまで一気に読んだけど、確実に上達していってるし
続きも気になるし、ここには幸いにも優しい人が多いからここで色々学んでまたどんどん書いていって欲しい


143VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)2011/04/05(火) 23:59:26.38TQx+TptAO (1/1)

上麦は至高!


144VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/04/06(水) 00:46:51.07O+5B7D0y0 (1/1)

3年後、>>1が電撃文庫の看板著者になるとはこの時、誰も予想をしていなかった。
そう、>>1さえも…


145VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)2011/04/06(水) 00:49:34.63jCJJwP6go (1/1)

看板屋さンか……


146VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/06(水) 01:19:56.90v8NKDscDO (1/2)

記者「きっかけになった作品ってあるんでしょうか?」

>>1「はい。鎌池和馬先生のとある魔術の禁書目録です」

記者「あの大人気の作品ですか。やはり影響は大きかった?」

>>1「そうですね。とある魔術の禁書目録が好きで、自分で妄想したオリジナルのシナリオを書いたりしてましたね」

記者「所謂、二次創作というやつですね」

>>1「はい。もう最初は句読点の打ち方から指摘されたり、他の人がアレンジした方のが面白かったりとそれはもう……」

記者「大分、道のりは険しかったみたいですね」

>>1「あの時の皆さんの協力にはいくら感謝しても足りませんが、この場を借りて改めてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願い致します」


147作者です2011/04/06(水) 11:37:48.02pSLg0iuT0 (1/3)

大事な事を言い忘れていました。
今更ながら、この上条さんは原作通りの性格をしていません。
だから、少し言動が変かも知れないです。
では、昨日お願いした通り、下の会話を直してもらいたいと思います。

「朝御飯食べよっ」

「じゃあ、昨日のお礼に何か作るわ」

「おぉ、楽しみだわ」

「とは言っても、昨日の沈利ほどじゃないけどな」

「いいわよ、当麻の手料理が食べれれば」

「出来たぞー」

上条が運んで来るのは昨日の和風な料理とは違い一目で分かる、中華料理だ。

「中華?」

「そ。昨日は和風料理だったからな」

「おいしいじゃない」

「良かった」

「さてと、朝御飯も食べたし出かけますか」

「何処に行くんだ?」

「どこでもいいわよ、当麻と一緒なら」

この会話ですが、修正してもらえるのならして欲しいです。
また、夜に来ます。


148VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)2011/04/06(水) 11:47:54.51Xh1UV3NAO (1/1)

>>147
「おいしいじゃない」が少しいきなりすぎるかな
「んぐ、ん……あら、おいしいわね」みたいに食べた描写が欲しいかな

料理を口に運ぶ。
辛すぎず、それでいて旨みのある絶妙な味だ。

みたいに地の文でもいい


149VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/06(水) 12:06:27.30C0CTOD630 (1/1)

誰の視点で描写するのか、とか地の文の人称はどうするのか、とか考えてみたら?
第三者視点で描写するなら外的描写で(>>148が会話文修正したみたいに)しっかり書くとかね。



150VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/06(水) 12:26:16.806Bdhhc8no (1/2)

>>148も言ってるけど、いろんなものがいきなり過ぎる

>「とは言っても、昨日の沈利ほどじゃないけどな」
>「いいわよ、当麻の手料理が食べれれば」
>「出来たぞー」

これとか、上条さんが作ってるイメージが全くわかない。
いきなり過ぎて別の人が作ってたんじゃないかって感じるくらい。

>「いいわよ、当麻の手料理が食べれれば」
>そんなやり取りをしつつ、上条は料理を仕上げていく。
>「出来たぞー」

こんなふうに、間に一文入れるだけで、上条さんが作ってるイメージをすることが出来るとおもうんだ。

>>148が言うような、食べている描写がないし、食べ終わるのも急すぎる。
上条さんが食べてる描写がないから、麦野だけしか食べてるように見えるけど、それもいいの?


151VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/06(水) 12:58:44.68bBlFzQPSO (1/1)

このスレいいな。作者の話も面白いし、周りの指摘も勉強になるし。
こんないい雰囲気なかなかないぞ頑張れ>>1



152VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/06(水) 13:53:17.54nmQoDJKSO (1/1)

なにこのスレみんな優しい


153VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)2011/04/06(水) 15:46:00.57NqEeo88wo (1/1)

でも話がなかなか進まねえwwww


154作者です2011/04/06(水) 16:51:42.51pSLg0iuT0 (2/3)

皆さんレスありがとうございます。
夜に来るといいましたが、少し時間があるのでをもらえたので今日の分投下します。
できれば夜にも来たいと思います。

「あれもう朝か?」

上条は辺りを見回しながら、状況を確かめる。

「むにゃっ」

横には寝てるかわいい寝言と一緒に上条に抱きついてる麦野の姿が。

「えっ。何で沈利が?」

状況が把握できず慌てる上条。

「ふにゃぁ。あれぇ?起きたの当麻ぁ?」

麦野の方はこの状況でも落ち着いている。

「いや起きた?じゃなくて何で私めはここに寝てるんでせうか?」

まだ寝ぼけてるのか、昨日の事を覚えていないのか曖昧な質問をしてしまう上条。

「昨日の事覚えてないの?」

麦野の言葉にやっと頭が動いてきたようだ。

「そうでしたね、泊まったんでしたね」

寝起きなのか、上条は敬語で答える。

「敬語はやめろ」

やっぱり上条が敬語を使うのは、何か感じるものがある麦野だった。

結構痛かったのか、少し涙目でこっちを見る上条。
麦野は上条の目の抗議など、無視というかスルーするらしい。


155作者です2011/04/06(水) 16:54:02.89pSLg0iuT0 (3/3)

麦野は上条の事など気にしないような感じで、話を進めていく。

「朝御飯食べよっ」

「じゃあ、昨日のお礼に何か作るわ」

上条は立ち上がり、台所へ歩いて行く。

「おぉ、楽しみだわ」

麦野は上条に期待の眼差しを向ける。

「とは言っても、昨日の沈利ほどじゃないけどな」

あまり期待するなよと呟き、
上条はテキパキと台所で手を動かしながら料理を作り始める。

「いいわよ、当麻の手料理が食べれれば」

そんな麦野の一言を聞きながら、上条は料理を仕上げていく。

「出来たぞー」

上条が運んで来るのは昨日の和風な料理とは違い一目で分かる、中華料理だ。

「中華?」

「そ。昨日は和風料理だったからな」

「んぐ、ん……」

「なかなかおいしいじゃない」

「良かった」

上条も食べつつ、こう感想を言う。

「うん、これはうまく出来たな」

二人は、楽しく会話しながら料理を食べていく。

食事を終え、一段落ついたころ麦野が上条に声をかける。

「さてと、朝御飯も食べたし出かけますか」

その言葉に、食器を洗ってた手を止めてこう返す上条。

「何処に行くんだ?」

「どこでもいいわよ、当麻と一緒なら」

クスリと上条に微笑みかける麦野。

「(今の顔はやばかった)」

そんな顔をされてはドキッとしてしまう上条。
麦野にちょっと怪しまれるぐらい慌ててしまう。

「当麻どうしたの?」

当然のように麦野が、上条の顔を覗き込んでくる。

「何でもないっ!」

上条は慌てながらも、麦野に返事を返す。

「そう?じゃあ行くわよ」

焦る上条をよそに、麦野は上条の手を引っ張っていく。

「ちょっ、沈利手っ!」

「聞こえないにゃーん」

二人は手を握りながら街へと出掛けて行く。
その様子は周りから仲の良い姉弟のように見えていた。


156VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/06(水) 20:06:13.296PtN/irFo (1/2)

>>154 最後麦のん敬語使ったことで何かしら攻撃加えたんだろうけど行動省略したせいで読み落としあったっけと二度見するような違和感がある
単に抜けたんだったらごめんね


157VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)2011/04/06(水) 20:35:46.18JxGIwenyo (1/1)

>>154
154から155にかけての
「麦野は上条の目の抗議など、無視というかスルーするらしい。」と「麦野は上条の事など気にしないような感じで、話を進めていく。」
はニュアンスが同じなのでどちらか一文(個人的には後者)でいいと思う


158VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)2011/04/06(水) 22:20:00.21etpbdUrAO (1/1)

携帯から失礼。
>>155の
『上条も食べつつ、こう感想を言う。』
この部分が説明的すぎる気がする。
台詞の部分で感想を言っているので、わざわざ地の文で『感想を言う』とは書かないほうがいいと思う。

以下修正例


「なかなかおいしいじゃない」
「良かった」
上条も食べつつ、こう感想を言う。
「うん、これはうまく出来たな」





「なかなかおいしいじゃない」
お世辞ではなく、その美味しさに麦野は笑顔を浮かべる。
「良かった」
麦野の感想を聞いた上条は、自分の食事に手を伸ばし、
「うん、これはうまく出来たな」
自ら料理の出来と、彼女の笑顔に満足した。


こんな感じに直してみました。昨夜のちょっと気まずい空気を払拭する意味で、麦野を笑わせてみました。
参考になればいいのですが、どうでしょう?


159VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/06(水) 22:26:32.33v8NKDscDO (2/2)

お、だんだん上手くなってる
でもやっぱりなんか色々唐突なんだよなぁ。間が感じられないというか。前に誰か言ってたけど台本の棒読みみたいな


例えば最初の
「あれもう朝か?」上条は辺りを見回し状況を確かめる。
これだけだと『寝ていた』と感じと朝だという『雰囲気』を感じない


 「ん、んー……」

 カーテンの隙間から射し込む光に上条は僅かに目を覚ます。

 (あれ……? もう朝か……)

 朝の日差しになんとなく違和感を覚えた上条は、目を擦りながら当たりを見回してみる。


こうすると寝ていたという感じが出て、見ている側も上条の周辺の状況を想像できるようになる
全体的に雰囲気をもっと意識して書けばいいんじゃないかと


160VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/06(水) 22:38:12.646Bdhhc8no (2/2)

多分>>1の頭の中には、その場面の「状況」や「雰囲気」が頭に浮かんでるんだろうけどさ、
読んでる方からしたら、そんなの解んないから文から判断するしかないんだよね。
なのに、その場面の「状況」や「雰囲気」の説明が無いから、全てが唐突に感じる。

>>159が言ってるようなシーンでも
>>1には「朝起きたシーンだ」って解ってるから、「あれもう朝か?」で解るだろうけど
読み手はそれだけじゃ、「何かをしているうちに朝になったんだろうか」とか、「寝て朝になったんだろうか」とか色々考えれるわけで。

そういった状況や雰囲気の説明は、最低限するべきだと思う。
読み手は、何も情報が無いことを意識して、必要な情報が何かを考えてそれを書く。
書きすぎると、それはそれで見づらくなったり、読むのが疲れたりするから、適度にね。


161VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/06(水) 22:58:29.49NqiLBxkho (1/1)

必要の情報だけでなく
不必要な情報もある程度まぜこんでみるべき

その不必要な情報も、シーンの雰囲気や物語のテーマなんかを象徴していたりすると
ぐんと文章の深みが増す


162VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)2011/04/06(水) 23:01:17.23LSInfQII0 (1/1)

>>159と>>160が言いたいことを全て言ってくれた

「あれもう朝か?」上条は辺りを見回し状況を確かめる。

今までの流れで寝てたってこと分かるけど、それ以外の情報がないから何も想像できない

これを>>159みたいにすると
日当たりの良い部屋で寝ていて眩しくて今起きたんだなという情景が想像できるようになる



163VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/06(水) 23:02:27.800QcuavI00 (1/1)

このスレは添削含めてまとめて欲しい。みんなやさしいな

個人的には地の文がブチブチ切れてる感じがちょっと残念
簡潔に纏めているというより、描写が物足りない印象のが強い

あと、上条さんの性格や口調が違うのはちょっと鼻につく感じ
>>1の書きたいものがそこにあるのかもしれないし、原作との差別化あるいは伏線的なもなのかもしれないけど
現状じゃ「主人公の口調も掴めていない」「上条当麻の姿を借りたオリキャラ?」という印象

アイテムの面々との名前呼びも唐突に過ぎるような
浜面と上条でここまで対応が大きく変わるとはちょっと思えないかなー

いろいろいったが乙
超期待してる


164VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/06(水) 23:15:45.796PtN/irFo (2/2)

>>163 辿ってきた過程が全然違うから暗部にいるんだし口調やら性格が同じな方がおかしくないか?
原作の上条さんが暗部で殺しなんてありえないし


165VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/06(水) 23:18:10.07olfDfPqko (1/1)

地の文が会話文の補足みたいな書き方になってるかも
補足にすらなってないけど
一言に対して一言の地の文を入れてるからかな
他の人もいってるけど地の文増やして描写をしっかりした方がいいかも
あとは視点の切り替えがよく分からない


166VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 00:21:18.64GTSnIkh70 (1/1)

い、いつの間にか勉強会になってる…


167VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 00:30:11.05DE9O1yuE0 (1/2)

>>164の突っ込みは尤もだけど、それでもやっぱり違和感はあるよ
変な言い方になるけど幻想殺しの記述さえ除けば「上条」を「浜面」にしても問題なさそうな感じ

これから掘り下げていくのかもしれないけど、暗部堕ち上条を書くならやっぱり
暗部で活動する中で培われたであろう凄味とか背負った罪とか危うさとか歪みとか、
そういうところで原作との差異をみたい

現状じゃなんというかエロゲの主人公のような無味乾燥さ
アイテムハーレムにしたいだけならもっといい方法がありそうじゃね?


168VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 00:43:27.15cLa+wVhJo (1/2)

浜面は下部組織だし扱い違うのは当然じゃないか?
他は概ね同意だが


169VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 00:48:30.58DE9O1yuE0 (2/2)

>>168
かも。というか俺の長文キモイ。これが深夜の魔翌力か
むぎのんが簡単に上条さんに靡いちゃったのが不満だっただけなんだぜ。許せ>>1



170作者です2011/04/07(木) 01:09:07.91KwboLXBy0 (1/7)

皆さんレスありがとうございます。
夜に来るとか言ってたのに深夜になってしました。
簡単に靡いたのは、家族として上条の事を見ているから(本人は恋愛感情に気付いていないです)
上条の暗部での経験は絹旗とのお話が終わった後ででも書くつもりです。
一人視点とはこんな感じですかね?

携帯の時計を見ながら俺は走る。
時刻は9時58分。
待ち合わせは、10時に噴水の前という事になっているのだが。

「これは、間に合いそうもないよな……」

ここからだと噴水まで直線距離でも500メートル、道のりで650メートル。
俺はひたすら全力疾走をするしかないようだ。
こうなったのも、今日の早朝からの暗部の活動が原因。
仕事自体は、早く終わったのだが片づけを任されてしまったのだ。
俺は久々にこの言葉を使う。

「不幸だぁぁぁ!」

またご指摘があれば、よろしくお願いします。


171VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 01:38:10.57K2h4Q8VDO (1/2)

YouもうそれでいっちゃいなYO


172VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/07(木) 01:38:44.00EJi7zEwL0 (1/1)

○○視点の時も、○○は……って書く手法も今は凄く多いからそれも考えてみたら?
ハリポタなんかずっとハリー視点だけど「ハリーは……」って書いてあるじゃん?禁書原作もそんな感じだし

(全力疾走だったら650m2分は余裕では?と思ったけど上条さんも色々ありそうだし)

 「携帯の時計を見ながら俺は走る」→~に頻繁に目をやりながら俺は走る。時間と格闘しながらとにかく走る。

 仕事自体は早く終わったのだが、正規メンバーでは唯一俺だけが後片付けにも回されてしまったのだ。
お相手は悠々と準備して俺の到着を待っているのだろう。……って分量や状況説明を増やしてみたり
                             
「俺は久々にこの言葉を使う」→あれ?そういえばずっと口に出してなかった気がする、と思う刹那                
               俺は気がつけば久しぶりに叫んでいた。
               
                 「不幸だぁあああ!!」

               暗部に入る前、家族が皆元気に暮らしていたころの俺の口癖……

最後の行は俺の妄想ですorz
なんとなく、もっと地の文に肉をつけて、読者を上条さんの置かれた状況や心情により近づけていく、みたいな。
俺の端いつも内容足らずな上にくどくなりますが……


173VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 09:01:22.46mtopoh2A0 (1/1)

ぶっちゃけ全体的にキャラ薄い気がする
二次なんだから元々のキャラ付けがあるキャラ使ってるんだし
それを活かさない手はありえないと思うんだ
とりあえず今のところ麦野の出てるシーン多い・食事描写2回あったのに
検索で「鮭」・「シャケ」が全く引っかからないのには少々ビックリした


174VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 11:33:04.588B+k2iYmo (1/1)

ていうか家族として見てる→恋人ってのはまだわかるし、ままあることだとは思うけど

まず、会って大した時間過ごしていない他人をいきなり家族として見るってのは、とても敷居が高いことだと思うんだよね


175作者です2011/04/07(木) 12:42:51.74KwboLXBy0 (2/7)

174さん。
このSSでは二人は実は親戚関係にあるという設定です。
二人が幼い頃姉弟のように遊んでいました。

麦野は暗部に入る前の記憶を消しています。
それには理由がありますが、その話は15巻のストーリーに入ったら
説明しようかと思っています。
麦野がどうしてこんな感じなのかは脳に情報はないけれど
体が覚えていたというところです。


176VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)2011/04/07(木) 12:53:11.075ZLs83eAO (1/1)

そういう設定は作中で語るべきではなかろうか


177VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/07(木) 12:56:16.598wRg37BBo (1/1)

>>175
さっきからさ、読み手が疑問に思ったことを>>1が「〇〇です」って説明してるのが多いけど、それじゃあ駄目すぎる。
実際の読み物だと、そう言うのが聞けるわけじゃないんだから、読み手にそういった疑問を抱かせない様にするのが大事。

もちろん、そういうのを引っ張っていって、後から読み手を納得させて「あ~なるほど」ってのがあってもいいかもしれないけど、
人間って、違和感に感じたこととか、無理やり納得させようと、勝手に理由付けたりするから。

>麦野がどうしてこんな感じなのかは脳に情報はないけれど
>体が覚えていたというところです。

こう言うのを聞かれて答えるくらいなら、SSの中で混ぜるべき。
この程度でも、少しは理由付けが出来て、読み手は納得出来る。
上手く混ぜれば、今後のいい伏線にも出来るんだからさ。


178作者です2011/04/07(木) 13:11:36.21KwboLXBy0 (3/7)

次からはそうしたいと思います…。


179VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)2011/04/07(木) 13:25:59.05XRz2U5GAO (1/1)

学習しないなら辞めちまえボケ


180VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 15:20:37.17ePTI2j8po (1/1)

作者の好きなようにやればいいと思うよ


181VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 17:21:50.51wd2VsDLSO (1/1)

俺は最後まで見るから頑張って続けてね


182作者です2011/04/07(木) 20:06:59.76KwboLXBy0 (4/7)

レスがつくのを嬉しく感じてる作者です。
今日の投下は短めです。

ハァ、ハァと肩で息しながら俺は待ち合わせ場所に着いた。
休日という事もあり、噴水の前は色んな人でいっぱいだった。
辺りを見回すと俺は、いかにも怒ってます的な絹旗を見つけてしまった。
向こうもこちらに気付いたのか、こう声を掛けてくる。

「当麻お兄ちゃん、昨日は超お楽しみでしたね」

不意をつかれた質問に俺は頭の中が真っ白になってしまう。
口から出たのは、こんな一言だけだった。

「えっ何で最愛が知ってるんだ」

「鎌掛けただけなのに、その反応何なんですか超ムカつきます」

絹旗としては、俺の反応を見るための質問だったらしく。
結果として俺は絹旗をもっと怒らせてしまう。
でも一応弁解はしておこう。

「いや。やましい事は――、って能力使うな右手以外に当たったら怪我するって」

でも、そんなの結局意味はなかったけどね!。
俺が何か言う前に窒素装甲で攻撃されちゃったから。
まぁ痛い目に合わないよう必死で幻想殺しで打ち消すけど。

「まぁいいです。今日は、私の家に超泊まって下さい」

そんな事をしてたので俺は、絹旗の質問に何にも考えずに答えた。
それがどんな意味を持っているかを考えずに。

「うん。いいよ」

俺の一言で、さっきのが嘘だったくらい大喜びしちゃってる。
そんな絹旗をかわいいなぁと思っていると、俺の思考は急に現実へと戻された。

「やったー、超言質とりましたからね」

現地?って何言ってんだと思ったら、俺はさっきの絹旗の質問を思い出した。

「ハッ、上条さんは何でそんな事をっ!」

やっと、自分の言った事を理解した俺。
絹旗はもう俺を家に泊まらせる気でいるし。
心の中だけど不幸だぁああと叫んでおく。

「もう今更です。超遅いです、言質取っちゃいましたし」

そうですよね、撤回なんてされるはずないですよね。
最愛は視線をこっちに向けると、微笑みながら俺の腕に抱きついてきた。
周りの視線が急に痛覚を刺激しだした気がする、
何、お前はこんなとこでいちゃついてるんだ的な視線。
視線に関して、もはや昨日と一昨日のせいで若干トラウマになりかけている俺なので。
俺としては素直に白旗を上げるしかなかった。

「諦めるから。抱きつかないでっ! 周りの視線が痛いからさー」

でも、一応拒否をしてみた。
だけど、最愛も沈利と一緒で俺の抵抗などあっさりスルーしていく。

「いいえ、超離しません。麦野もしてたそうですし」

「えっ、やっぱ知ってるんじゃねぇか」

「超聞こえません。さぁ行きますよ当麻お兄ちゃん」

小動物のようにかわいいく、
耳を塞ぎながら絹旗は俺の腕を引っ張っていく。

「ちょっ!引っ張らないで」

さすがに男として腕組みされながら引っ張られるというのは
いささか不甲斐ない気がするのだけど
最愛は特に気にした様子も無く、今にも走りそうな勢いで俺の横を歩いていく。

「さぁ、まずはセブンスミストから超行きますね」


183VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 20:59:18.12K2h4Q8VDO (2/2)

夜中にそれでいっちゃえよとは言ったけどほんとにそれでいくのかよ
なんなんだよ。どうしたいんだよ。お前のスレだからどうしようとお前の勝手だけど、周りに意見を求めてる以上、方向性くらいちゃんとしろよ

とりあえず続きまだかおい


184VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)2011/04/07(木) 21:02:56.87lTTECSTAO (1/1)

なんか某12神スレを思い出す流れ
アッチみたいに消えないで頑張ってね


185作者です2011/04/07(木) 21:04:13.98KwboLXBy0 (5/7)

183さん、ちょっと待っててください。
九時半には来れそうです。


186作者です2011/04/07(木) 21:30:29.75KwboLXBy0 (6/7)

最愛に振り回されまくった今日一日。
ようやく最愛が住む高級マンションの入り口に着いた。
このマンションは最新鋭のセキュリティで、声紋認証と指紋認証が一致しなければ
入れないようになっているらしい。

「やっと、絹旗の家に着いた。どんだけ歩き回るんでせうか」

最愛の家の前で、あまりにも対照的過ぎる感じな俺と最愛。
俺は疲れ果ててるというのに、最愛はまだはしゃいでるし

「何言ってるんですか、今日はまだまだ超これからですよ」

「最愛、ちょっと元気すぎるだろ」

「こんなんで超疲れてるなら、アイテムではやっていけないですよ」

この差が体力の差なのか、単純に女子と男子という違いなのかは俺には分からない。
とても疲れているので、家に上がらせてもらおう。

「とりあえず、家に上がらせてくれ……」


187作者です2011/04/07(木) 21:33:04.40KwboLXBy0 (7/7)

どうやら、このマンションは一つ一つの部屋が独立していて
最上階でなくても、しっかりプライベートが保障されてるらしい。
そんな話を聞いてると、エレベーターが到着を告げる。
最愛の話によると、このフロアは最愛しか住んでないらしい。
何でと俺が聞くと、最愛は「それは……」と誤魔化された。
エレベーターから少し歩くと最愛の部屋に到着した。

「なんか、いい部屋じゃねーか」

「本当ですか?超嬉しいですね」
「(お兄ちゃんのために掃除しましたは、超言わない方がいいですね)」

「ん?どうしたんだ最愛?」

俺の発言に、今朝の俺のようにうろたえる絹旗。
(うわぁ耳まで赤くなってる、俺何かまずい事でも言ったかな)

「超何でもないです。なんでもっ!」

「そうか」

本人が何でもないと言ってるのだから、俺も落ち着いて一言返した。
でも、まだ耳は赤いままなんだけど本当に大丈夫なのだろうか。

「はい、超大丈夫ですから」

「家に来たが結局何するんだ?」

今日はこれにて終了です。
次で絹旗パートも終わります。
その次から15巻のストーリーに入って行きたいと思います。
15巻のストーリーはアイテムメインでやっていきます。


188VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 22:28:49.27cLa+wVhJo (2/2)

>>183 お前それは流石に理不尽だろ…


189VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/04/08(金) 00:35:14.68k7SS6tHd0 (1/1)

このスレの人間は優しいとか言ってるヤツいるけど

的確に助言してくれてるのは少数でほとんどの奴はワガママ言ってるだけだろ…


190VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/08(金) 01:53:35.85ZWDh3HvDO (1/1)

>>188
>>183が言ってるのは今まで三人称でやってきてみんなそれで指摘してたのに、一人称でやるのかよオイってことじゃね?


191VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2011/04/08(金) 03:56:09.66qdL55K/u0 (1/1)

追い付いた

上条さんが淡々としてるのは仕様だよね?
だったら他のキャラをもっとオーバーリアクションな感じにしてもいいと思う

わがまま言ってごめん


192作者です2011/04/08(金) 08:58:07.49b4odQCKJ0 (1/2)

ここで急に一人称に変えた事の説明をしたいと思います。
はっきり言って、作者の文才が悪いだけです。
それと、一人称の方が何かと色んな事が書きやすいからです。
本当、今まで指摘してもらってたのに急に一人称へ変えてすみません。

上条さんが淡々としているのは仕様です。
暗部に堕ちてるのに原作の性格のままじゃ無理だと思ったので。


193VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)2011/04/08(金) 10:00:49.32PXA2Pxbwo (1/1)

いや3人称って難しいからなぁ
書きやすい方で進めたほうがいいと思う
着々とLv上がっていってて読むほうも楽しみだwwwwww


194作者です2011/04/08(金) 19:11:05.02b4odQCKJ0 (2/2)

今日の更新はありません。
明日で絹旗パートも終わり、来週から15巻のストーリーに入って行きたいです。
皆さんは何時も何時ぐらいに見てくれてるのでしょうか?


195VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/08(金) 22:28:49.80dd48fkSLo (1/1)

んなもんみんなばらばらに決まってるんだし聞いてどうする
書いたもの投下するなりここを悩んでるとか書いとけば何かしら改善点やら挙げてくれるだろ


196VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/09(土) 00:10:46.10Sea8wpMDO (1/1)

上条さん無双期待


197VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/04/09(土) 01:54:11.52dNiOp/Alo (1/1)

最初は文才ない塵芥スレの一つかと思ってたら色々たりない子で可愛くみえてきたぜ>>1


198sage2011/04/09(土) 04:40:37.64MBJoOwD+0 (1/1)

人の目気にしすぎてすぐ自分の書いたもの反応見てどうしたらいい?こうしたらいい?なんて聞くなんて自信のなさの裏返りじゃねーか、SS書いて周りにちやほやされたい魂胆が露骨過ぎてうざい
投下したら無駄なレス、設定語りしてねーでとっとと引っ込め


199作者です [sega] 2011/04/09(土) 12:06:15.49FHDfk3n10 (1/5)

自信の無さは認めますが、ちやほやされたくて書いているのではありません。
ではこれより絹旗パート後半を投下します。

「えっ、あの超料理作りたいと思います」

少し慌てながら絹旗は俺に思いもよらぬ提案をする。
沈利は料理作れるの知ってるけど、最愛はできるのか?
俺がそんな事を言うと、最愛は顔を真っ赤にしてこう言った。

「超大丈夫ですっ! 今日のために超練習しましたから」

「それって昨日だけだろ」

「超大丈夫ですから、当麻お兄ちゃんは座って待ってください」

少し怒り気味の最愛に押され、俺はテーブルの前にあるイスに座らされる。
そのイスは背もたれに柔らかそうなクッションがついている。
でも、見た目とは裏腹にクッションは低反発タイプのようだ。

「俺はどうすればいいんだー?」

俺は台所で忙しなく動く最愛に声をかける。
返ってきたのは、超テレビでも見ててくださいの一言だけ。
(不安要素しかなさそうだけど、最愛が作ってくれてるのだからおとなしく待っておこう)
そう思い俺は最愛のへやにある薄型のテレビの電源を入れた。


200作者です [sega] 2011/04/09(土) 13:03:14.43FHDfk3n10 (2/5)

でも、テレビはつけたままの状態になっていた。
何故なら、ある人物から電話がかかってきたから。
相手は上司とだけある。
俺は最愛の方を見たが、料理を作るのに手一杯でこちらには気付いてないらしい。
これは好都合と俺は思い電話に出た。

「どうしたんですか?」

俺のそんな声に対し相手は平坦とした声で
俺に電話を掛けた理由を告げた。

「用件だけ伝えます、10月9日に暗部組織同士での抗争があります。
その中で、君はアイテムのメンバーを殺さなくてはなりません。
それをしなければ、両親を[ピーーー]と脅されてね」

それは俺の思考能力を奪っていくには充分すぎる一言だった。
アイテムのメンバーを殺さなければ、両親が死ぬ?
喉が渇いていくのを俺はまるで他人のように感じていた。
そんな俺を現実に戻したのは次の一言だった。

「でも、心配する事はありません。
上層部は、貴方が自分自身の駒となってくれるのならこの条件を撤廃すると言ってくる筈です」

「どうして、貴方がそれを知ってるんですか?」

「それは私が君に伝えるからですよ」

俺の思考はまた真っ白になる。
その次には色んな事が頭の中に渦巻いていた。
暗部抗争の事、アイテムのメンバーを殺さなくてはいけない事
それとそれを伝えたのが今電話してる相手だという事。
俺はかすれている声で相手に尋ねた。

「そんな事……言って……も大丈…夫何です……か?」

「危ないかも知れないが、まだ大丈夫だろう」
「君をよく知っているという事で、僕が選ばれたからね」

「そう…で…すか」

「私としては、君と関係を持った人を殺せと命令する事は出来ない」
「だから、君にはアイテムを裏切ってほしいと思っているよ」


201VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/09(土) 16:59:15.27VRz3SURDO (1/1)

裏切りとな
上/条に…いや、上条/当麻になるのか



↓ここから意見↓
一人称にしたはいいけど、三人称で「上条は」と表記するところを「俺は」に変わっただけのように感じる
もっと上条さん目線でやってかないと

例えば「少し怒り気味の最愛に押され」っていう所を「押さなくたってちゃんと座って待ってるって。あいつ怒ってるのか?」のようにするとか


202VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/09(土) 17:22:36.41B1eoCGKY0 (1/1)

上条さーーん
裏切っちゃだめだ!


203VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/09(土) 17:48:59.16xVkftzwf0 (1/1)

うわー
きついなー



204作者です [sega] 2011/04/09(土) 23:14:06.95FHDfk3n10 (3/5)

レスありがとうございます。
後半部分を投下します。

上司は最後にまた四日後にと言い電話を切った。
だげど、俺はアイテムを裏切るしかないということで頭がいっぱいだった。
(結局、ここも同じ末路か……)
俺が行くトコはだいたい三週間を持たず壊滅してしまう。
だとすれば、アイテムは1カ月ちょっといれたから。
ここ(アイテム)ならもう少し長くいれると思ったんだげどな。

「超どうかしたんですか?当麻お兄ちゃん?」

俺の思考はそこで中断された。
というか、いくら思考に耽ってたとしても最愛の接近に気付かないとは
よっぽど精神ダメージが大きかったんだろうか?

「何でもないよ」

はは、何が何でもないのやら思いっきり声が変だろうが。
最愛も気付いたようだし、選択を間違えただろ。

「何が超何でもないんですか?声震えてるじゃないですか?」

最愛は持ってる皿をカタカタと揺らしていた。
俺ってばこんな時なのに大好物の麻婆豆腐だなぁとか考えてやがる。
おかしいよな、ここは最愛に心配させちゃダメなとこだろ。


205作者です [sega] 2011/04/09(土) 23:36:55.12FHDfk3n10 (4/5)

「麻婆豆腐じゃねぇーか、大好物なんだそれ」

よし、今度こそいけたな。
声は大丈夫だし、表情も元通りだろ。

「そんな感じで言われても、超意味無いですよ」

は?何が意味無いんだ?
これ以上は俺はどうする事も出来ないぜ。

「どうしたんだよ。最愛、俺は普通だろ」

「超悲しそうな顔してそんな事を言わないで下さいっ!」



206作者です [sega] 2011/04/09(土) 23:57:51.36FHDfk3n10 (5/5)

最愛は皿を台所に置くと今にも泣きそうな顔で俺へ突っ込んできた。

「今まで、私の近くにいた人は超そんな顔をしてました」
「そして知らない内に超いなくなっていました」

最愛は俺に抱きつきながら、自分の思いをぶつけてきた。
それは俺の心を響かせると同時に、俺にある考えを生まれさせた。
(はは。こんな顔さしたら意味無いじゃねーか
仕方ねぇ、アイツを頼るしかないな)

「心配するな、俺はずっとアイテムにいるから」

「本当ですか?」

「口癖の超が抜けてるぜ」

「超気にしないで下さい」

あぁ、すげぇ無邪気な笑顔しやがって。
すごく罪悪感が募っていくぜ。
でも、幻想(アイテム)をぶち壊せないためにこれから俺は行動するんだからさ。
だからそのためなら、どんな嘘だってついてやる。

「だからさ、料理食べようぜ」

「えっ?」

「最愛、えっじゃないだろそこにある料理を食べようって言ってるんだよ」

「あっ、そうですね」

「また、超がぬけてる」

「う~、超ほっといてください」

耳まで赤くしながらトコトコと料理を取りに行く最愛。
その姿はいないはずの妹のような感じを俺に見せた。


207作者です [sega] 2011/04/10(日) 00:11:11.07bpvGt4q20 (1/2)

「超どうですか?」

まだ顔を赤くしたまま、うわめづかいでこっちを見る最愛。
うっ、そんな顔されたら不味いとは言えないだろ。

「あれ、うまいじゃん」

「超本当ですか?でもあれって何ですか?」

「本当だから、さっきのは気にするな」

「まぁ、うまいって言ってくれたからさっきのは超無にしてあげます」

「よかった」

俺は少しがっつきながら、最愛が作ってくれた料理をたいらげる。
ところどころ、焦げていたけれど俺の好みにあった味付けだった。
ん?そういえば最愛に俺の好みなんか教えたっけ?

「そういえばさ、俺の好みなんか教えたっけ?」

「いいえ。でもファミレスで私と同じような物ばかり超食べていましたから」

そうだっけ?
あっ、そういえばそうだな。
一回沈利に何で二人共同じの食べてるのって質問されたっけ。



208VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/10(日) 00:38:52.22YkDQU8coo (1/1)

良くなってる思うよ
俺には修正する必要が感じられなくなった


209作者です [sega] 2011/04/10(日) 00:43:30.17bpvGt4q20 (2/2)

「そうだったな」

「超そうですよ」

「この後はどうするんだ」

「超風呂に入ってきてください」

「了解~」

「風呂はそこの扉を開けて超すぐですから」

風呂は三人ぐらい一緒に入ってもまだ余裕があるような感じの風呂だった。
俺はこれから先の事を考えながら服を脱ぎ風呂へ入っていく。
(アイツを頼るとは言っても、事前の準備はこっちでやらなくちゃいけねぇ
最愛、フレンダ、理后は大丈夫としてネックはやっぱり沈利だよな。
沈利はあいうのには敏感そうだし、抑えれなかったら俺自身が動くしかないか)
疲れすぎているのかまたも、俺は最愛の接近に気付かない。
ガチャっと、ドアが開く音を耳にするまで。

「当麻お兄ちゃん、湯加減超どうですか?」

「大丈夫だよ」
「はっ、ちょっと待て何で最愛がここにいるんだよ」

「いたら超変ですか?」

いや、いるのが当然みたいな顔をされても。
最愛、お前は俺にどうしろと?

「ふふ、超冗談ですよ」
「もしかして、期待しました?」

「ばっ、馬鹿何言ってんだ! 年上をからかうじゃねぇー」

今回はここまで、安価通りに実行できたかどうか不明ですね。
さて、次回は10月8日の話をしようと思います。
その前に絹旗パートをきっちり終わらせてからですけど。
見てくれている方が居ることを祈りたいと思います。
それではまた。



210VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/10(日) 00:54:52.68CRRf4fL70 (1/1)

見てるぞ!


211VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/10(日) 00:55:36.40sQ5o4022o (1/1)

とりあえず、基本部分くらい書き方統一しなよ。

三点リーダー(…)は二つ重ねて使うのが基本。なのに一つだったり二つだったり。
台詞の「」も二行に渡る場合、一行ずつ「」で括ったり、まとめて括ってたり。
疑問符(?)や感嘆符(!)のあとは一文字あけるのが基本。なのにあけてたりあけてなかったり。
数字も漢数字が基本だけど、アラビア数字と漢数字併用してる。

まあ、基本を必ず守れとは言わんが、統一だけはしてくれ。見辛さの原因になる。

あと、上条さんの考えてることっぽいのを()で括って書いてるけど、
地の文の一部みたいにしてるせいで見辛いのが正直。
特に意図があるわけでもないなら、台詞と同じように改行したら?


212VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)2011/04/10(日) 00:58:42.7168J9HXoAO (1/1)

乙!

超見てますよ


213VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/10(日) 10:07:17.816I9Q4GFU0 (1/1)



なかなかだったって訳よ




214作者です [sega] 2011/04/11(月) 17:42:52.49FYVWjKtN0 (1/5)

皆さんレスありがとうございます。
少し今日の投下は長くなります。

俺達は仲良く?風呂を済ませた。
俺より最愛の方が長く入っていたみたいだが。

「最愛ー、今日はこれで寝るのか?」

俺は目の前にあるベットを見ながら最愛に聞く。
最愛は今風呂場にいるので少し声を大きくしながら。
そして、返ってきた答えは肯定だった。

「はいー、超そうです」

「でもさー、何でこれダブルベットなんだ?」

「それは……、超どうしてでしたっけ?」

いや、そんな事俺に聞かれても。
数ある答えの中から、俺は一番ありえそうな答えを言う。
 
「アイテムでさー、お泊り会するからじゃないのか?」

「超そうでしたねー、超忘れていました」

「……」

俺は無言で首を振った。
当然、壁があるので向こうからはこっちは見えない。

(まぁ、そういうところが最愛らしいだけどさ)

急に胸がチクリと痛みを訴える。
まぁ当然だろう。
後五日もすれば、今日という日は忘れられてしまうのだから。

(今更だよな、もう決断した後だってのにさ)

先ほどの電話で聞かされた事は絶対アイテムのメンバーには知られて欲しくない。
誰も傷つけたくないという、俺自身のエゴからくるものだけど。

(それでも方法があるなら、俺はそれを選ぶんだ)

「最愛ー、先に寝とくからな」

「超了解です」


215作者です [sega] 2011/04/11(月) 18:36:59.25FYVWjKtN0 (2/5)

俺は最愛より早く起きるため、目の前にあるダブルベットへ入り込む。
ベットからはかすかに最愛のにおいがした。

時刻は午前4時半。
真っ暗な部屋の中、俺はとなりで寝ている最愛を起こさないようにベットから出る。
その動作の間にこんな寝言が聞こえてきた。

「当麻お兄ちゃん、きょうは超どこへ連れてってくれるんですかぁ?」

俺は最愛の寝言に小さく笑いながら、上の服を着替えた。
そして優しく最愛の頭を撫でた。
その際、最愛がえへへと笑った事にドキッとしたのは秘密だけどな。
そして俺は最愛に気付かれないよう静かに部屋を出た。


「さよなら、最愛」


俺はアイテムのメンバーを殺せない。
だからこそ、協力を煽る必要がある人物が居る。

「返事は起きたらで構わない、記憶を消去して欲しい人達が居る」
「場所は追って連絡する、こんな事を言って悪いな心理掌握」


216作者です [sega] 2011/04/11(月) 19:08:57.40FYVWjKtN0 (3/5)

そして来る10月9日の前日の10月8日、
俺はアイテムのメンバーと一緒にアイテムの隠れ家を訪れていた。
久々に全員がそろうという事で二日前に、
リーダーの麦野が集まったらとみんなを呼んだのだ。

「出来たぞー」

俺は両手に料理を持ちながらみんなに声をかける。
右手に鯖料理、左手に鮭料理という感じだ。
みんなは俺の声が聞こえると雑談をやめ、その場を片付けてくれた。

「これはすごいねとうま」

「そうよね、こんなに鮭料理を見たのは初めてよ」

「本当にあったのね、鯖料理」

「どれも、超おいしそうです」

みんな思い思いの感想をくれる。
それに喜びを感じながら、俺は料理の紹介をする事にする。

「え~と、まず鯖料理から」
「鯖寿司、鯖の塩焼きと味噌煮そして鯖の竜田揚げ」
「そして、鮭料理」
「鮭の味噌汁、鮭のムニエル、鮭の照り焼きと鮭のホイル焼き」
「計、八品かな」

「これはすごいって訳よ」

「どうやって作ったの?」

「まぁほとんどがネットかな」

「でもこれだけ超おいしそうに見えるんですから、
超当麻お兄ちゃんの腕がいいって事ですよね」

「これ、もう食べてもいいかしら」

「その前に挨拶してからだけど」

「「「「「いただきます」」」」」


217作者です [sega] 2011/04/11(月) 19:37:02.56FYVWjKtN0 (4/5)

みんながいざ料理を食べようとしたところで俺の携帯が鳴る。
俺は目で沈利を見て、沈利からOKをもらえたので
みんなから少し声が聞こえないぐらい離れてから電話に出た。

「どうしたんだ?」

『どうしたって、電話をくれたのは兄様じゃないですか』

「悪い悪い、それで返事は?」

『もちろんOKです、兄様のお役に立てるのならどんな事でもしますから』

「おおげさだな、スキルアウトから守ってあげたぐらいで」

『いえ、おおげさではありません。
あの時私は、キャパシティダウンを使われてレベルが2ぐらいまで落ちていましたから』

「そういえば、そうだったな」

『はい、だから命の恩人と言って差し違えは無いのです』

「分かった、そしたら今日の件よろしく頼むよ」

『了解です』

俺が電話から戻ると料理を食べてない人が三人。
訂正しよう、二人は不機嫌になっていて食べていない
一人はそのオーラに負けて箸を動かせていないだけだ。

「どうしたんだよ二人とも」

「それは超お兄ちゃんの胸に聞いてみて下さい」

はぁ?普通に心理掌握と電話してただけだろうが。
もしかして、話の内容が聞こえたのか?

「無駄よ絹旗、この馬鹿は直接言わないと分からないわ」

どいうことと、俺が尋ねる前にフレンダが耳打ちしてきた。

(さっきの電話で上条が笑ってたから怒ってるらしいよ)

「えっ、マジで?」

声に出したら二人がいきなり睨んできた。
フレンダに助け舟をとフレンダを見ると、
フレンダは最初から話に関ってなかったの様に理后と鯖について話していた。


218作者です [sega] 2011/04/11(月) 20:39:11.28FYVWjKtN0 (5/5)

変なきり方ですが……。
すいません、用事が出来たので今日はここまでとします。
今回も見てくれる人がいる事を祈って終わりたいと思います。
ではまた明日です。


219VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/11(月) 21:09:26.62NjKS2a4/o (1/1)

どこが長いんじゃすかたんが





がんばれよ


220VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/11(月) 21:13:47.36S8Md74mso (1/1)

以外なのが出てきたな乙


221VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)2011/04/11(月) 21:29:08.26iIrZvHrAo (1/1)

乙。

以前に比べるとかなり読みやすくなってると思います

ひとつだけ気になった点を
>>209の
「大丈夫だよ」
「はっ、ちょっと待て何で最愛がここにいるんだよ」は

「大丈夫だよ・・・って、ちょっと待て!何で最愛がここにいるんだよ!?」

みたいに3点リーダーや感嘆符をつけたほう驚きが伝わりやすいかなと思います


222VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/11(月) 21:37:52.583ybxXHgS0 (1/1)

>>68
この事故起こした相手が結局生きてるか死んでるのかわからない


223VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)2011/04/11(月) 21:42:31.48EP/hpVjAO (1/1)

乙!
なんか上から目線でごちゃごちゃ言っている奴が多いけど、>>1の好きにすればいいと思うよ


224VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/12(火) 01:37:51.23CbzOrXWIO (1/1)

どっちかっつーと滝壺は名前呼びより苗字呼びのがいいんじゃないかな
「とうま」だとインデックスが先に思い浮かぶし


225作者です2011/04/12(火) 16:40:12.03PVIu1IRm0 (1/12)

結局、用事は集合するだけで終わったとか不幸だー。
というわけで昨日の続きを投下します。

「どうする、当麻ぁ今なら原子崩し二発か三発で許してあげられるけど」

(それは、冗談ですよね!?)

「当麻お兄ちゃん私は、超優しいですから窒素装甲一発で許してあげますよ」

(どっちにしろ上条さん大ピンチ!?)

「やだなぁ二人ともあれは愛想笑いですよ」

自分でも背中に冷や汗が流れていくのが分かる。
でもここで言い訳しなければもっと悲惨な事になるからね。

「「……」」

うわぁ、二人とも無言だー。
でも無言なのにすごい重圧を感じるのは何故なんでせうか。

「何で二人とも無言なの?」

答えは返ってこない。
だけど無言の重圧は更に重みを増した気がする。
俺が一言言おうとしたところで、理后から声が掛けられた。

「かみじょう、これすごくおいしいね」

その一言で場の空気が変わった。
二人とも興が削がれたのか無言の攻撃をやめてくれた。
でも、沈利はこっちへとやって来て――

「(次ぎやったら、問答無用でオ・シ・オ・キ・カ・ク・テ・イ・ネ)」

――と言い残し鮭料理を普通に食べていく。
その様子は俺にトラウマ近いものを植えつけていった。
最愛の方も両方の料理を食べていたが、さっきから横目で見てくる。
俺が視線を合わせると急いで目を料理に戻していた。

(何コレすごく可愛いんですけど)

でも今日はこれで終わりではない。


226作者です2011/04/12(火) 17:13:26.75PVIu1IRm0 (2/12)

(そろそろ、睡眠薬が効いてくる頃だよな……)

みんなが料理を食べだして一時間が経とうとしている。
医者の言う通りであれば、もうすぐ効果がでてくるはずだった。
もう少し待とうかと俺が考えていたら、不意に最愛の声がした。

「あれぇ~、超眠たくなってきましたぁ~」

その声にいち早く反応したのは沈利だった。
彼女は優しい声で最愛に言う。

「絹旗、お前は昨日の仕事でつかれてるんじゃ?」
「だからさ、寝ときなよ」

「はい~超そうしまふ~」

もはや呂律さへ回ってないような感じで最愛は眠りにつく。
その姿を見てると俺は胸が痛むのを感じた。

(まぁ、さよならだな最愛)

まるで俺の心の声が聞こえたように最愛は一瞬悲しげな顔をした。
それを俺は見ながら次は誰かなと思った。

「あれ、私も眠くなってきたって訳よ」

その声に反応しフレンダを見ると、
彼女はもう船を漕いでいた、これは確実に寝るわな。
その次は意外にも沈利だった。

「私も二人を見てたら眠くなってきたわ、当麻起こしてね?」

「あぁ」

「よろしく」

沈利はすぅすぅと寝息を立てて横になっていた。
寝顔が可愛いのは卑怯だと俺は思う。
結局最後はまさかの理后だった。

「理后は大丈……夫?」

って理后も寝てるじゃねぇか。
何かみんな寝顔可愛いな。

(これは写真に収めておくべきだな)

俺は急いで携帯を取り出しみんなの寝顔を撮った。
これが俺がアイテムで最後にする事だと頭で思いながら。

(じゃぁな、みんな)

俺はみんなを起こさないようにテーブルの前からそっと立つ。
その際二人の寝言が聞こえてびくっとしたが
幸い二人が起きたわけではなかったようだ。

(みんな元気でな)

心で思いながら俺はそっとドアを開いた。



227VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/12(火) 17:27:40.67XDymWoOU0 (1/1)

上条さぁぁぁん!!




228作者です2011/04/12(火) 17:44:00.94PVIu1IRm0 (3/12)

そして今俺は隠れ家の近くにある公園へと来ていた。
心理掌握と連絡を取るのが主な目的だ。

(ここ、結構広いんだな)

ここはビルやら住宅やらで結構密集してるはずなのだが。
この公園はこの辺に住む人達の憩いの場所となってるようだ。
奥の方に集会所みたいのが見える。

「アイテムのメンバーで一度来たかったな」

それは叶うはずの無い願い。
俺は何故だがそんな事を言ってしまった。

「さて、心理掌握と連絡を取るとしますか」

俺はわざと声を大きくして言った。
そうでもしなければ、あそこへ戻ってしまう気がしたから。

『お兄様ですか?』

「開口一番でそれを言うのはどうかと思うぞ」

あの時みたいに声が掠れていた。
それを悟られないよう、普通に言った。

『ふふ、それは心配いりませんわ。
この番号は貴方しか知りませんもの』

まさかの発言に固まってしまった俺。
絶対今ので二秒ぐらい心臓が止まった気がする。

「びっくりしたわ、その発言」

『うれしいです』

「何が嬉しいのは置いとくが今そっちは大丈夫なのか?」

『心配はいりませんお兄様のためなら何だってしますし』

「その台詞は色々と語弊がある気がする」

『気になさらず、こっちに居るテレポーターと一緒にそっちへ向かいます』

「あぁ、よろしく頼む」


229作者です2011/04/12(火) 18:07:30.80PVIu1IRm0 (4/12)

俺は少し慌てるように電話を切った。
それは危機察知能力が危険だと告げたからに他ならない。
俺にここまで感じさせるのはここ最近だと研究者潰し以来だろうか。

「当麻ぁ、さっき起こしてって言ったじゃない……」

哀愁を含んだ声で俺にいう沈利。
それは死神の死へのカウントダウンにも聞こえる。

「まぁ、いいわここで選択を間違えなかったら許してあげる」

沈利はここで一旦言葉を区切り、
俺にとっての死刑宣告を言い渡した。

「選びなさいアイテムに戻るか、ここで私に殺されるか」

優しく俺に言う沈利。
それは、まるで聖母のような感じを俺に与えてきた。

「残念だけど、俺はそのどっちも選ばないよ」

「そう残念ね、当麻愛していたわ」

その続きは俺の耳には届かなかった。
何故なら何本ものレーザーが俺に向かってきたから。
当たればそく即死という状況の中、俺は必死に避け続ける。

「さすがね、やっぱり身体能力がハンパじゃないわね」

「伊達に暗部やってきてないんでね」

「元々良かったんでしょ、そうでなきゃこうも避けられるはずもないわ」

「まぁ昔から不幸に遭ってきたんでね!」

攻撃が止んだ。
その間に戦況を分析する。

(戦況は先ほどから少しも変化していないのか?
いや、違うな俺の方がやばいなスタミナ切れたら危ないし)

「どうして止めたんだ攻撃を?」

「理由は簡単よ、どんだけ身体能力が高くても元は人間だからね」
「こうやって少しづつ足場を無くしていけばいい」


230作者です2011/04/12(火) 18:42:12.52PVIu1IRm0 (5/12)

そう言うと沈利は辺りに先ほどの攻撃をしていく。
それを見て俺はやっと気付いた。

「まさかっ!」

「気付いたってもう遅いわ、もう一度攻撃すれば当麻の周りに足場は無くなる。
だからもう一度だけ言うわよ、当麻戻ってきて」

「いやだと言ったら?」

返事は白い閃光だった。
俺は最初のやつを幻想殺しで防ぐと、そのまま後ろに駆け抜ける。
幸いにして、ここは広い原子崩しで崩される前に勝負を仕掛ける。

「鬼ごっこかぁー、当麻ぁせいぜい私を楽しませてくれよ」

うわぁ仕事モードに入ってら、あぁなったら気絶するまで止まらないな。
俺は公園を駆け抜けながら、何か武器になるような物を探す。

(消火器っはダメだ、消される。
他に何か使えそうなものはないのか!?)

「ふふ、まだ逃げるのか?元気なこった」

後ろから無慈悲な声が投げられる。
俺はとりあえず無視しながら、攻撃に移るための武器を探す。

(これって使えるんじゃないか?)

俺は武器となる物を見つけてやっと辺りの事に気がついた。
自分が立っている場所を中心にして1mぐらいしか足場が無い。


231作者です2011/04/12(火) 19:08:15.24PVIu1IRm0 (6/12)

「うっ嘘だろ……」

「鬼ごっこは終わりかな?当麻ぁ」

「どうやって?」

「お前が逃げてる間に、こうやって足場を無くして来たんだよ」

「くっ!」

「さぁ、当麻楽しいオ・シ・オ・キの時間よ」
「そこでたっぷり鳴かせてげるから覚悟しておいてねっ!」

沈利のその言葉と共に1m横が無残に溶けていく。
それは俺にはっきりと死のイメージを与えてきた。

「なっ」

「ふふ、これはどうかしらね?」

今度は先ほどの半分つまり50cmぐらい横が溶けていく。
溶けたアスファルトが俺の腕に当たる。

「ぐっ、がぁあああああ」

シュウシュウと当たった箇所は煙を上げていた。
俺は最早それを認識さえ出来ていなかった。
次の攻撃が両足に当たったから。

「がっ、がぁああああああああああああ」

痛い、いたい、イタイ。
痛覚が麻痺してくれない、それがさらなる痛みを俺に感じさせた。
しかしのたうち回る事も出来ない、周りには溶けたアスファルトだ。

「いいわ~。それその声よっ、まだまだ鳴けるわよね」


232作者です2011/04/12(火) 21:09:18.84PVIu1IRm0 (7/12)

仕事モードに入った沈利を止める事は出来ない。
それを俺は身を持って知る。

(がぁああああ、痛いけどこれさえあれば)

俺は無理やり左腕を動かし手をポケットに入れる。
そこには、一枚のコインがある。
それと閃光弾をにぎりしめながら俺は沈利に言った。

「そろそろ本気で来ないのかよ、第四位」

以前彼女は序列のにコンプレックスを感じてると言っていた。
それがどれほどか分からないが、この発言は焚き付けるには充分だった様だ。

「あれぇ~、この状況が分かってないのかにゃーん。
どうあがいても、一発で消されるのよお前の命は!」

「そうかい、ならやってみろよ第四位の名が泣くぞ」

「よっぽど殺されたいのね、ならお望み通りに」

(はは。まさか予想通りに事が運ぶとは)

ここで俺は反撃の狼煙を上げるため、沈利へとコインを放った。
あっけに取られてる沈利の表情。
俺は千載一遇のチャンスを生かすため閃光弾を投げつける。

「喰らいやがれっ!」


233作者です2011/04/12(火) 21:33:46.28PVIu1IRm0 (8/12)

閃光弾は辺りを真っ白に染める。
その瞬間俺は飛び込んでいた、
彼我の差は3m失敗すれば自分の体は溶けてなくなるだろう。

(だが俺は俺を信じてるっ!)

「おぉぉおおおおお」

だけど当然、向こうからも反撃が来る。
それを右手で防ぎながら、俺は最後の言葉を言い放つ。

「お前が俺を殺そうってんならまずはその幻想をぶち壊す」

「くっ、がぁああああああ」

沈利は自分で作った罠に自ら突っ込んでいった。
俺は一歩間違えば自分もそうなっていたのだという事を
思うと本当に背筋が凍る思いだった。

「近くにいるんだろう、心理掌握」

シュンと何も無い場所から二人が現れる。
その二人は一人が心理掌握でもう一人が全く知らない女の子だった。

「あれは第四位の麦野さんじゃありませんか?」

「そうだ、ちょっとそこの子に第七学区の病院へ運ぶよう命令してくれ」

「分かりましたわ」

「それと着いたら上条当麻名義で一晩で治すよう言っておいてくれ」

「そっちも伝えておきました」

「っとその前に沈利の記憶を消去してもらわなきゃな」

「どの期間まで?」

「だいだい、1カ月ってとこかな。
違和感無い様に出来るのか?」

「そこはレベル5の力を見て下さい」


234VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/12(火) 21:38:27.36Rb0xIt+bo (1/2)

良いね
心理掌握どうするかが難しそうだが


235作者です2011/04/12(火) 21:39:55.84PVIu1IRm0 (9/12)

「これで終了です」

「それだけ?」

「はい、後は勝手に脳が処理してくれますから」

「そうか、なら運んでやってくれ」

「分かりましたわ」

シュンと再び、何も無い様にその場から消えるさっきの女の子と沈利。
俺は心理掌握の方へ向きこう言う。

「後、四人いるんだが大丈夫か?」

「もちろん、大丈夫です」


236作者です2011/04/12(火) 22:21:30.02PVIu1IRm0 (10/12)

間違いですさっきの上条の台詞。

「後、四人いるんだが大丈夫か?」

ではなく

「後三人いるんだが大丈夫か?」

に変更お願いします。

無事三人にも同じ事を心理掌握がし終わった時に冥土帰しから連絡が入る。
もちろん用件はあの事だろうと思いつつ、俺は電話に出た。

「どうしたんですか?先生?」

『どうしたもこうしたも無いよ、いきなり僕の病室へテレポーターを
寄越すのはいただけないね』

「すいません、急を要するものだったんで」

『あれは誰なのかい?』

「第四位ですよ、しかも暗部に居ます」

『全く、君はいつも違う女の子ばかり連れて来るんだね』

「それはたまたまでしょ」

『まぁ、そういう事にしておくよ』

「出来れば今日中に治してもらえるとありがたいんですけど」

『まぁ、他ならぬ君の頼みごとだから特別にOKだね』

「ありがとうございます」

『終わったら、この子はどうすればいいのかい?』

「さっき運んで来てくれた子に治したと伝えてください、それでOKですから」

『では、早速治療に取り掛かるからこれで失礼するね」

「ありがとうございました先生」





























237作者です2011/04/12(火) 22:34:08.02PVIu1IRm0 (11/12)

上の空白は無視して下さいね。

「さっきの電話の相手は誰何ですか?」

「ん?あぁさっきのは、病院のお医者さんだよ」

「そうですか」

俺達は隠れ家を出て、あてもなく歩いていた。
そこで心理掌握が俺に質問してきたのだ。

「今日はありがとな」

「いえいえ、久々にいい能力の訓練にもなりましたから」

「そう言ってもらえると助かるよ」

「ふふ、お兄様に助けてもらえたので当然ですよこれぐらいの事は」

「それは関係ないぜ、心理掌握にお礼がしたいなと思っているし」

「お礼ですか?」

「そ。お礼何がいい?」

「それは二つでもいいですか?」

「構わないぞ」

「一つ目は名前で呼んでください、二つ目はまた常盤台に侵入して下さい」

「まぁいいけど、ってか名前知らないぞ」

「――――って言うんです」


238作者です2011/04/12(火) 22:41:00.33PVIu1IRm0 (12/12)

投下終了です。
心理掌握の名前は各自で考えてくださいね。
みなさんレスありがとうございます。
すごく励みになります。
次から、10月9日に入っていきます。
そこで誰視点でやるか安価で決めようと思います。
1.上条視点
2.麦野視点
3.垣根視点
の三つの中から決めてください。
今回も皆さんが見てくれる事を祈りつつ終わりたいと思います。
それではまた。


239VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/12(火) 22:57:22.07okOJjN+DO (1/1)

乙乙
見易く面白くなってきた



安価の件だけど上条さん視点で進めてるんだから普通は上条さんでいくべき
原作のように展開が目まぐるしく変わっていくなら敢えて三人でやっても面白いかも?

三人称でも誰かを中心として描写する神の視点なんて便利な言葉があるくらいだから、三人やっても問題ないなーい


240VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/12(火) 23:26:58.54a/xfEaXoo (1/1)

麦野とかみたいけど、上条優先でいいと思う。
余裕があれば3人全部とか


241VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/12(火) 23:42:11.84Rb0xIt+bo (2/2)

安価といいつつ安価が出てない罠
とりあえず上条視点で必要に応じて他の視点でいいと思う


242VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/13(水) 01:13:55.62a4UxMtwSO (1/1)

乙!いいね!


243作者です2011/04/13(水) 17:51:34.25uO0Pl3XZ0 (1/1)

半分寝ながら最後の書き込みしてたから今ミスに気付いた。
投下は明日辺りになりそう。


244VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/13(水) 19:12:17.050ECyUeVo0 (1/1)

>>237 :作者です [saga]:2011/04/12(火) 22:34:08.02 ID:PVIu1IRm0
上の空白は無視して下さいね。

「さっきの電話の相手は誰何ですか?」

みたいに最初に私信があり、そのあと何の切り替えもなくいきなり本編に入られるのが
多くて気になる

間に罫線や記号やスペースを入れたり、コメントと本文をわけたりすると読みやすいと思うよ


245作者です2011/04/14(木) 15:50:54.62tE0uwtGa0 (1/5)

これより投下します。
244さん、参考にします。


246作者です2011/04/14(木) 16:11:39.00tE0uwtGa0 (2/5)

『ちゃんと起きてますか?』

俺の10月9日はこの一言で始まった。
寝ぼけながら何とか言葉を返す。

「起きてますよ、ていうか狙ったタイミングで電話するのやめて下さい」

『はは、それはたまたまというものです』

「本当でせうか?」

『そんな事は置いておいて、君の今日の行動を言います。
スクールと接触、そしてリーダーである垣根提督の殺害です』

「垣根って第二位の?」

『そうですね、知ってるなら話が早いです。
彼は今日、学園都市に反抗します』

「そうですか」

『つまり君のいつも通りの仕事ですね』

「アイテムはどうしていますか?」

『私は詳しく知りませんよ、何しろ命令系統が違いますので』

「そうですか、これからの俺の所属については?」

『まだ詳しい事は決まっていませんが、恐らく単独のチームになるかと』

「分かりました」

『今日の仕事が終われば久しぶりに会いましょうか?』

「もちろんOKですよ」

『それでは、仕事が終わり次第連絡下さい』

「了解です」

俺は電話を切り窓を開けた。
そこには今日起きる事など微塵も感じさせないような青空が広がっていた。
それを見て何故か俺はアイテムの事を思い出したのだった。


247作者です2011/04/14(木) 16:41:21.91tE0uwtGa0 (3/5)

ふと窓から差し込む朝日で目が覚めた。
目を開けるとそこには絹旗と滝壺とフレンダの姿が見える
それとほとんど残っていない料理とチューハイの空き缶が見える。

「あれ?昨日はどこまで飲んだんだろ?」

声を出すと頭痛がした、それと吐き気までする気がする。
私ってそんなに酒弱かったかしら。
まぁとりあえず、みんなを起こさないとね。

「起きて、絹旗、滝壺、それとフレンダも」

「ふにゅ~、今ちょう何時ですかぁ~?」

いち早く呼びかけに反応したのは絹旗だ。
それでもまだ夢の国に半分いるみたいだけどさ。

「絹旗、起きて昨日どこまで飲んだのか覚えてる?」

ゆさゆさと揺らしながら私は絹旗に問い掛ける。
それで何とか目を覚ましてくれたのか絹旗はこう答える。

「えっと、私も超詳しくは覚えてないんですけど
多分最初に酔い潰れたのはフレンダだったと思います」

「そうだったっけ?」

絹旗にそう言われても少し記憶にないような気がする。
これが二日酔いのせいだと言われれば納得するけれどさ。

「はい、その次が滝壺さんだったと思います」

「私と絹旗はどっちが最後だった訳?」

「多分、超麦野だったとおもいますが
最後の方の記憶は何故か超曖昧なんですよね」

「そう」

私も思い出してみるがさっきの頭痛に阻まれてしまった。
チッ、仕方ないわね二人に話しを聞くしかないか。

「とりあえず、絹旗そこの二人起こしてファミレスに行きましょ
ちょうどおなかもすいて来た事だしね」

そう言いながら私は何かが足り無いような気がした。
それが何なのか聞く前に絹旗は二人を起こしていた。


248作者です2011/04/14(木) 16:56:58.56tE0uwtGa0 (4/5)

「今日はどうするの?」

頭の方から声がして、上を見上げるとドレスを着た少女が
こっちを何か聞きたいような目で見ていた。

「どうするって、そりゃぁ学園都市に反抗するんだが」

「そうなの?」

「あぁ、てかそのために準備をしてきたからな」

「そう」

彼女はこのスクールの中での一番の理解者だ。
彼女がいなければ、俺はすぐに行動を起こしてたかも知れない。
俺たちが居るのは隠れ家の一つだった。
メンバーは四人、今その内の一人は計画のため仕事場に向かってる。

「お前は降りてもいいんだぜ」

「何をいってるのかしら、ここまで来たら一蓮托生でしょ」

「ふっ、何かお前らしくない発言だな」

「それは私に対する嫌味かしら」

「バカッ、俺がそんな事言うはず無いだろ」

「それもそうね、へたれの第二位さん」

「それも今日で意味が無くなるけどな」

そう、今日の計画がうまく行けば序列など意味をなさなくなる。
そうなればアレイスターも俺を無視など出来なくなるだろう。

「まずは計画のために砂皿の活躍を祈るとするか」

俺は仕事場に向かってるメンバーの事を思いながら、
計画を静かに実行に移していく。


249作者です2011/04/14(木) 17:05:51.17tE0uwtGa0 (5/5)

投下終了。
一番投下数が少ないですね。
垣根と心理定規の仲は恋人ではありません。
こんな描写をしたのは後々使うからです。
グループ、メンバー、ブロックはほとんど出てきません。
メンバーは博士だけ、グループはメンバーだけの紹介
ブロックに至っては登場すらしません。
スクール、アイテム、上条はめっちゃ出てきますけどね。
続きは明日になりそうです。

皆さんレスありがとうございました。
今回も見てくれる事を祈りたいと思います。
それではまた明日です。



250VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/15(金) 14:00:46.71a2OoI9rr0 (1/1)

乙!
しっかし、ネット繋げない間にこころんが出てくるとはな


251作者です2011/04/15(金) 18:37:53.20yDafbjOw0 (1/6)

250さんありがとうございます。
これから投下します。
紹介だけとか言ってましたが、グループも出す予定です。


252作者です2011/04/15(金) 18:39:26.60yDafbjOw0 (2/6)

俺は特にする事も無いため、ある場所へ足を運んでいた。
そこは第七学区にあるカエル顔の医者がいる病院である。
昨日のお礼と両親の見舞いのために来ているのだった。

「昨日はどうもありがとうございました先生」

俺が声を掛けると相手は心底びっくりした
様子でこちらに振り返った。

「また腕をあげたね。今日は両親のお見舞いかい?」

「そんなところです。
二人は相変わらずですかね?」

「そうだね、まだ意識は戻っていないよ」

「そうですか……」

やはり予想はしていたが医者に言われると
また感じ方が違うようだった。

「まだ憎んでいるのかい?」

やはりこの先生はすごい。
少しだけ表情がうごいたのを見逃さなかった。

「いえ、彼自身はもう恨んでいません。
もう死んでしまっている事ですしね」

「そうなのかい?」

「はい。恨むとすればこの右手をでしょうか」

「それは一体何なんだろうね?」

「やはり先生でも分かりませんか」

「あぁ、いくらか思う事はあるんだけどね。
それを君に伝えても意味は無いだろう」

「まぁ、いいです。これのおかげで親孝行出来ていますしね」

そうなのだ。
俺が自殺など考えなかったのは二人の愛情があってこそだった。
あの二人でなければ俺はここには存在していなかったかも知れなかった。

「まだ“あの場所”にいるつもりなのかい?」

その質問に俺は微笑をしながら先生に自分の思いを伝えた。
それはこの人にしか言えない事だ。

「はは。今更こっちへ帰ってくるなんて出来ませんよ。
俺が何人殺してきたと思ってるんですか?
あっちは俺にとっても住み心地がいいんです。
俺の事を不幸だねぇと言ってくる奴もいませんし」

これは俺の嘘偽り無い気持ち。
もうこっちへは帰ってくる気も無い。
向こうで死ねば俺が稼いだ金は全額ここに来る事になってるのだから。

「そう。また気が向いたらこっちへ帰ってくるといい。
そのときは君を歓迎するよ」

「ありがとうございます、
後今日は危ないので病院のセキュリティを強化しといてください」

俺はそれではと残し部屋を出て行く。
そして両親の部屋へ向かっていく。


253作者です2011/04/15(金) 19:43:54.28yDafbjOw0 (3/6)

私は目の前の事について頭を痛めていた。
まぁとりあえず絹旗はともかく
何故そこまで苦しそうにしているのだフレンダと滝壺よ。
絹旗が言った通りだとお前らは一番早くねたそうじゃないか。

「はぁ」

「麦野そんなに超気を落とさないで下さいよ。
薬も飲んだから後20分ぐらいすれば超元に戻るはずですから」

「そうだといいんだけどねぇ」

「鯖缶が二重に見えるってわけよ~」

「宇宙から電波がきてるかも知れない……」

「はぁ」

「麦野!? そんな気を落とさないで下さいよ!?」

肩を落とすと真面目な絹旗が心配そうにこっちを見る。
それを私は目だけで止めるとそこのダメな二人に話しかける。

「そこの二人今すぐちゃんとならないとオ・シ・オ・キ・カ・ク・テ・イ・ね」

少し怒気をはらんだ声で二人に言うと
二人は急に飛び上がり背筋までちゃんと伸ばした。

「やれば出来るじゃない」

「オシオキは勘弁して欲しいって訳よ……」

「そうだよ、麦野お願い……」

まぁ仕方ないわね、今日だけよ。
私がそんな事を考えていると仕事用の電話が鳴った。
私は電話を取り電話へと出た。

「何の用かにゃーん?」

電話の女が言ったのは私にとって思いもよらぬ一言だった。


254作者です2011/04/15(金) 20:19:10.22yDafbjOw0 (4/6)

『狙撃は失敗したが構わんのか?』

仕事場に行っていた同僚からの報告に俺は笑って答える。
その態度に少しだけ不安を思っているのが電話越しにでも分かる。

「気にすんなよ、必要なのはVIPが暗殺されかけたと言うことだから。でも何で止められたんだ?」

『別口の奴が居た、二人だ。
一人は白色の髪をしていたな、二人目は亜麻色の髪をしていた』

チッと俺は心の中で舌打ちする。
俺の記憶が正しければ、そいつらは第一位と第三位だろう。
この計画の邪魔だけはされて欲しくないな。

「砂皿、お前はそいつらについて調べろ。
万が一にも単独では戦うなよ」

『了解した、そちらはどうする?』

「こっちはこっちで計画を進めるさ

『了解した』

ふぅ~と息を吐く、第一位と第三位の介入は何としても避けたいな。
第一位はメインプランの核だが強さが違いすぎる。
だからこそ俺はこっちを選んだのだから。

「どうだったの?」

「びっくりさせんなよ」

「それはごめんなさい、」

急に俺に声を掛けたのは心理定規だった。
砂皿の結果を知りたいようだ。

「結果は上々だと、しかし別口の参入で
VIPを殺すまでには至らなかったようだが」

「そう、その別口って?」

「多分、グループだろう」

「それは邪魔されたくないわね」

「あぁ、少し予定を早めるが素粒子工学研究所を襲撃する」


255作者です2011/04/15(金) 20:44:16.96yDafbjOw0 (5/6)

「―――さ―聞いてる―」

電話の向こうで電話の女が何か言ってるようだが
私の耳には届いていない。
それもそのはずさっきコイツが言った一言は
それほどまでの衝撃を持っていた。

『あのさー、アンタラのとこで一人いなくなってる奴がいるんだわ
そいつは上条当麻、という名前らしいんだけどさ』

『そいつを殺してきてくんない?後それとさスクールの奴らを
ぶっ飛ばしてきてちょうだい♪』

「-ねぇ―て――ちょっと聞いてる?」

「あぁ何?」

「何じゃないわよ、はぁまた一から説明するよ」

電話の女の話はこうだ。
スクールがとあるVIPを狙撃、それによって都市で
警備の薄いところが出来上がる。
スクールはそこを襲撃する予定だとそしてそれを私らに潰して欲しいらしい。

「それでいつも通りの仕事ね」

『まぁそうなるかな。上条当麻はまた後でもいいらしいし』

「だからその上条って奴は―」

『ごめんまた後で、報告待ってるよん♪」

チッ言いたいことだけ言いやがって、とりあえず絹旗達にも話しておくか。
上条当麻の事は伏せておいてさ。

「今日の依頼が来たわよー」


256作者です2011/04/15(金) 21:14:30.26yDafbjOw0 (6/6)

今日はここまでです。
さて昨日の投下と一緒にすれば良かったと
少し後悔しております。
次からは少し苦手(かなり)な戦闘描写です。
また皆さんが見てくれている事を祈りつつ終了と
させていただきます、次は明日かな。


257VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/15(金) 21:59:07.00Y5GPy9bD0 (1/1)

乙!!

見るに決まってる


258作者です2011/04/16(土) 13:11:52.47mKDiE12j0 (1/11)

レスありがとうございます。
今日はこれから投下します
一時間あたり2レス投下していきます。


259作者です2011/04/16(土) 13:12:53.72mKDiE12j0 (2/11)

「――、今日でお別れだね」

「そんなのいやだっ!」

「でも仕方が無いのよ、お父さんを救うために」

「でもっ……」

「ふふ、――これ持っていて学園都市に来る事が
あったならそれを持って私のとこへ来てね」

「うん、分かった」

「約束よ」

「そろそろお時間です」

「もうそんな時間なのかしら。
――、また会う時まで元気でいるのよ」

「うん、またね――姉ちゃん」


260作者です2011/04/16(土) 13:15:15.23mKDiE12j0 (3/11)

「麦―― むぎの、麦野ってば超聞こえてますか?」

「へ?」

「まったく、何がへ?ですかもう少しで超着きますよ」

「そうだったかしら?」

「超そうです、麦野ってばさっきから上の空でしたよ」

「まぁ確かに上の空だったわね」

「しっかりして下さいよ、麦野はアイテムの超リーダーなんですから」

「大丈夫よ、もう心配はいらないわ」

「そうですか? なら二人を超起こしますね」

「よろしく」

私は絹旗に言葉を返すも、頭の中はさっきの事でいっぱいだった。
封印したはずの昔の記憶、何故今というタイミングで思い出したのか検討もつかなかった。
今となっては本当に懐かしい記憶の一つ。
そういえばあの時一緒に居た男の子は誰だったんだろう。
そして私は彼に何をあげたんだろう。

「むぎの、えっとおはようかな?」

「まぁ、その挨拶であってるんじゃない」

「麦野~おはよう」

「おはようフレンダ、二人共二日酔いは大丈夫かしら?」

「問題ないかな」

「右に同じくって訳よ」

「そう。ちょうど着いたことだし作戦を開始するわね」


261作者です2011/04/16(土) 14:08:38.46mKDiE12j0 (4/11)

「あっけないものなんだな」

「そうね、私もここまで低くなるなんて思わなかったわ」

「まぁ目当ての物さぇ手に入ったら後はどうでもいいんだがな」

「それでこれから予定は?」

「とりあえずアジトに戻ってこれを組み直すさ」

これというのは俺が持ってる“ピンセット”の事だ。
本来これは小さく組みなおしても十分使えるのだ。
俺はこれを使う事を思いながら心理定規と一緒に通路を歩いていた。

「! 伏せろっ!」

心理定規が伏せると同時に青白いレーザーのような
物が彼女の頭上を掠めていった。

「あれぇ~、今の当たらなかったみたいだにゃーん?」

10mぐらい先にコートを着た、女性が立っていた。

「第四位!?何故お前がここに!?」

向こうは答えない、それは俺にある考えを思いつかせる。
まさか、時間稼ぎか?

「超隙だらけですよ」

ゴォと風切り音と一緒に虚空から少女が現れる。
俺は翼を展開させ、心理定規を守る。

「大丈夫か?」

「えぇ、何とかね」

「そうか」

俺だけなら、こいつらなど瞬殺出来る。
あっこいつらアイテムじゃないのか、俺の目標が最近まで居たっていう。
確か相手は四人、後二人が何処に隠れているか分からない以上
リーダーであるあいつを揺さぶるしかねぇか。


262VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/16(土) 14:28:58.77mKDiE12j0 (5/11)

「心理定規、俺は未現物質でそこに穴を空ける。
その間にお前はそこから逃げろ」

「でもっ……」

「でもじゃねぇ、あいつらは後二人居るんだ。
俺ならともかくお前を守りながらはきついんだ」

「そう、分かったわ」

「あぁ、後三秒後にいくぜ」

カウントダウンを俺が始めようとした瞬間。
辺りが一面白く包まれた。

「麦野、フレンダ大丈夫?って訳よ」

「チッ!」

「遅いわよフレンダ、後少しで逃がしてしまうところだったじゃない」

「ごめんなさい」

ちくしょう、アイツなんていうタイミングで現れやがる。
こうなったら、心理定規を守りつつ殺してやる。

「心理定規、けっして俺から離れるんじゃねぇぞ」

「分かったわ」

「第四位粋なマネしてくれるじゃねぇか。
もちろん殺される覚悟は出来てるんだろうな」

「ハッ、笑わせてくれるわね。
アンタはともかくそっちの子は当たったら死ぬんでしょ」

確かにそうだ、俺は自動的に羽が守ってくれるが、
心理定規はそうはいかない、一斉に攻撃されたらやばいな。


263作者です2011/04/16(土) 15:52:45.61mKDiE12j0 (6/11)

「そっちこそ笑わせてくれるな。
お前らが攻撃する前に殺したらいいだけだろうが」

「出来るかしらね?」

「なめてんじゃねぇぞ、格下が何人集まっても
結果は同じだということを教えてやる」

俺はそう言いながら翼を展開させ辺りに
未現物質を配布していく、効果は直に現れるだろう。
まぁその前に潰すけどな。

「チッ、超厄介ですねあの翼」

「結局、私の攻撃も届かないしねあの翼のせいで」

「フレンダはあまり意味が無いから―、
ゲホッ、ゲホッ、何コレ?」

「ようやく効果が出てきたか」

「垣根! 麦野に超何したんですか」

「別に酸素に替わる物を未現物質で作っただけだ。
お前らも危ないぜ、まぁその前に俺が殺すけどな」

俺は距離を詰めてく、こいつらを殺すために。
だが、その行為こそが致命的になる事を俺は知らなかった。

「調子に乗ってんじゃねぇぞ、第二位ごときが」

「なっ」

まったくノーマークだった第四位から原子崩しが放たれる。
それは俺を狙ったものではなく、後ろにいる心理定規を狙ったものだった。

「チッ、間に合うか?」

俺は翼を展開しながら、さっきの二倍の速さで戻る。
ちくしょう、頼む間に合ってくれ。


264作者です2011/04/16(土) 16:55:07.30mKDiE12j0 (7/11)

ちょっと用事が出来たので
また夜に来ます。


265VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/16(土) 19:21:11.29TUt6Us6a0 (1/2)

めっちゃ面白いです
はやく続きが読みたい


266作者です2011/04/16(土) 20:26:05.38mKDiE12j0 (8/11)

レスありがとうございます。
続きを投下していきます。


267作者です2011/04/16(土) 20:26:41.21mKDiE12j0 (9/11)

「心理定規ぃーーー」

原子崩しによって壁が崩れていくのが見えた。
でも心理定規は俺の腕で抱かれていた。

「はぁ、はぁ大丈夫か?」

「えぇ、貴方のおかげでね」

「そうか……」

俺は向き直る、心理定規を狙ったことを後悔させてやるぜ。
こうなりゃぁ後始末なんざどうでもいい。
風紀委員や警備員が来ようが関係ねぇ。

「第四位、大した奴だ。
俺をここまで怒らせたんだからな」

「あはっ♪、ようやく本気になったかにゃーん?」

「あぁ、てめぇは格下じゃねぇ。
俺の立派な敵だよ第四位、いやアイテムか」

「そうこなくっちゃねぇ」

「そうだな、せっかくだから苦しまずに殺してやるよ」

「それは楽しみだわ」


268作者です2011/04/16(土) 20:55:56.29mKDiE12j0 (10/11)

翼が壁に当たり崩れていく。
俺とアイテムは攻撃と防御を繰り返しながら
どんどん入り口へ近づいていく。

「なかなかやるじゃねぇか」

「はぁはぁ、さすが第二位ってとこかしら」

「もうそろそろ楽に逝かせてやるよ」

俺は翼を広げていく、相手を葬るために。
もう小細工はいらねぇ、力で押しつぶす。

「さっさと死にな」

俺が渾身の力で翼を振るおうとした時。
入り口のほうからサイレンが聞こえてきた。

「チッ、アンチスキルかよ。
こうなったら急いで――っな煙幕かよ」

どんどん近づいてる音に俺は追撃を諦め心理定規を回収に向かう。
けど俺は気づかなかった、それが相手の狙いだという事に。

「背中見せるって、ここではアウトよね」

彼女の呟きは俺には届かなかった。


269作者です2011/04/16(土) 21:06:35.70mKDiE12j0 (11/11)

今日は投下終了です。
上条さんはお休みでしたね。
このスレを見てくれる人がいる事を祈りたいと思います。
では日曜日に来たいと思います。


270VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/16(土) 21:13:31.08mKR2xafIO (1/1)

縺翫▽縺翫▽


271VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/04/16(土) 21:27:24.93TUt6Us6a0 (2/2)

スレタイにアイテムの面々が入ってなかったから今まで見逃してたけど面白いね。
再構成ってのも好き
続きwktk


272VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/16(土) 21:51:11.75dQzq8CZIO (1/1)

一人称を強調したいのは解るがちょっと地の文で俺は~俺が~がくどいような気がする
まあ最初よりは格段によくなってると思うからめげずに頑張れ!


273VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/04/16(土) 22:37:56.51pxh9HM410 (1/1)

乙!

続き待ってます!!


274作者です2011/04/17(日) 15:38:28.55yc/1kAa30 (1/10)

皆さんレスありがとうございます。
今日は一時間あたり一回の投下をしていきたいです。
今日は上条さんの出番ばかりかな。


275作者です2011/04/17(日) 15:47:40.36yc/1kAa30 (2/10)

病院を出てあてもなく歩く。
上司からは待機しか言われていない。

(久々にする事が無いな)

俺がそんな事を考えながら歩いていると
辺りの異様さに気がついた。

「後ろに三人、お前らは何がしたい」

後ろを振り返ることなく言ったので
相手は少し驚いたようだった。

「……、統括理事長から貴方をある場所へ
連れて来て欲しいとの命令を受けています」

「俺に拒否権は?」

「抵抗しても構いませんがその際には
生命維持装置を止める命令を出すと言い渡されています」

「チッ」

歯噛みしながら今後の対応について考える。
まぁ出来る事は限られているが。

「分かった、好きにしろ」

「ハッ、ではこの拘束具に手を入れてください」

相手は敬礼しながら俺に手を拘束するバンドのような
物を手渡してくる、それに無言で手を通した。

「それでは、この車に乗ってください」

「到着しました、帰りの際は別の車が迎えに来ますので」

「そんなビビるなよ、次会うときはお前の事は
俺は覚えていないからさ」

少々苛立っていたのが、運転手を怖がらせる事になってしまったらしい。
そこまで怖いわけじゃないと思うんだが。

「では失礼します」

最後までビビりながら運転手は車を発進させていった。
それを眺めてから俺はビルを見上げた。

「つうか、あの人はここに呼び出すとか何の用なんだろうな」

上層部関係者しか使うことが無いこのビルは
警備装置と対能力者装備で固められていた。

「認証しました、そこの奥にあるエレベーターからどうぞ」

受付嬢にパスを見せてエレベーターに乗り込む。
果たしてここのトップは何を俺にさせるのだろうか。


276作者です2011/04/17(日) 16:33:47.31yc/1kAa30 (3/10)

エレベーターが到着を告げドアが開かれる。
目の前にあるのは部屋への入り口である。
しかしこの入り口すごく分厚い。

「さすがVIPしか使わないって事だけあるな」

適当に感想を言いながら俺は椅子に座り込む。
すると、それを待っていたかのように音声が流れる。

「久々だな、上条当麻」

「何が久々なんですかね?」

少々苛立ちを含めた声で相手に返す。
だが相手は気にした様子も無い。

「さっそくだが、君にはアイテムを潰してもらいたい」

「テメェ、何言ってのか分かってんのか?」

アレイスターの言葉に一瞬で怒りのメーターが振り切られる。
今更こいつは何を言ってやがるんだ。

「分かっているとも、君が守りたい物の一つだ」

「なら、それを何で俺に言う。
わざわざ言わなくてもテメェが駒を使えばいいだけだろうが」

「ふん。君を使うからこそ意味があるのだがな」

「はん、テメェの考えなんざどうでもいいが
俺を使ってアイテムを潰すのなら断る」

「君は断れる立場にいるのかね?」

「別に構わないが、それをすれば
俺は持ってる物すべてを使って学園都市を潰す」

「そうか、なら予定通り君には垣根提督を殺害してもらおう」

「用件はそれだけか?」

「いや、今のはほんの世間話さ。ここからが本題だよ」

飄々とした態度でアレイスターは俺に言う。
本当に今までの会話すべてが世間話だと言える感じで。


277VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/17(日) 16:51:33.791ssc4TTgo (1/1)

wktk


278作者です2011/04/17(日) 17:23:58.25yc/1kAa30 (4/10)

「では、今からある組織に奇襲をかけてほしい」

すると、目の前のスクリーンにとある映像が流れる。
そこに映っていたのは白い髪をした中性的な男性と
亜麻色の髪をした女性、金髪の男性といかにも優男という感じの男性だった。

「彼らはグループという、暗部組織の一つだ」

「こいつらも垣根みたいな事をしたのか?」

「いや。むしろそういった組織を潰す役割だよ」

「ならどうして奇襲をかける?」

「ふふ、忠告さ彼らは少々危険でね。
その気になれば学園都市を潰せるのだよ」

「ハッ、そんな相手に俺が適うのかよ?」

「四人のうち二人は能力に頼りきってるからな。
特に、第一位は能力を使えなければただのモヤシさ」

「第一位はどいつだ?」

「白髪の男性だがどうかしたのかい?」

「いや、別にいい続けてくれ」

過去に第一位と関わりがあったプロジェクトを潰したのだ。
それははっきり言ってここらしいプロジェクトだった。

「それで二人に奇襲をかけて欲しいというわけさ」

「場所は?」

「それは後ほど連絡しよう。
君にはこれからの活躍期待しているよ」

「俺からも忠告だ、アイテムには手を出すな」

「了解した」

通信が途絶え急に静かになった部屋で
俺はポツリと呟く。

「アレイスター、本当に食えない野郎だ」


279作者です2011/04/17(日) 18:14:54.49yc/1kAa30 (5/10)

アレイスターと俺が初めて会ったのは
暗部に行くことを決めてからすぐだった。

「君に会いたいという人がいるんだね」

そんな事を言う冥土帰しに連れられて
来たのはVIPしか使用できない特別な部屋。
そこで初めて会ったのだ、アレイスターに。

「君が上条当麻君かね?」

「はい、そうですけど」

俺の第一印象は得たいの知れない人だった。
ほとんど今でもその印象は変わっていないが。

「君には対能力者専用の殺し屋になってもらう」

「どういう事ですか?」

「君の右手には幻想殺しという能力が宿っていてね。
それはこの街に住む能力者の能力を無効化してしまう力なんだ」

「それを信じろとでも?」

「フッ、確かにそうだな。
ではここでそれが本当だと証明して見せよう」

アレイスターは一人の男性を呼び出し、
俺に向かって能力を使わせた。

「それに向かって右手を当ててみるといい」

アレイスターに言われた通りに右手を当てると
能力そのものが消えてしまった。

「はぁ!?」

「本当だっただろう、君にはそれを使い対能力者専用の
殺し屋になってもらいたいのだよ」

「報酬は?」

今思い返すと俺は“誰か”を殺したがっていた。
その“誰か”は今となっては分からなくなっているけれど。

「君の両親の医療費を払ってもおつりがくるぐらい支払おう」

「いいんですか?」

「あぁ、ではまた後日君の元に仕事をサポートしてくれる男を送り込もう。
それまでは私が用意したホテルで寝泊りするといい」

「ありがとうございます」

「いや気にしないでほしい」

当時中学生だった俺はアレイスターが何であんな顔をしていたか分からなかった、
でも今なら分かる、
あの顔はオモチャを手に入れた子供みたいな顔だったって。


280作者です2011/04/17(日) 19:24:49.17yc/1kAa30 (6/10)

あれから何度か会ったが今の様な感じになる事は無かった。
俺がアレイスターに対し、敵として見るような感じになったのは
あの仕事が関係しているが、別に今は思い出さなくてもいいだろう。

「グループを襲撃しろ、か……」

部屋を後にしてエレベーターに乗りながら思う。
噂は何度か聞いた事がある。
この前のスキルアウト殲滅戦や統括理事会のVIP暗殺など
裏の世界ではどれをとっても有名な話だった。

「奇襲をかけるが本当に成功するのかねぇ?」

入り口をでて空を見上げながら呟く。
まだ太陽は真上にも来ていないようだった。

「そういやアイテムは無事なんだろうか?」

信用のる直属の部下へ電話を掛ける。
相手は少し待ってくださいといった後こう言った。

「アイテムは正式メンバー全員生きてますよ。
ていうか自分で確認したらいいじゃないですか」

「うるせぇよ。今度おごってやるから黙って言うこと聞いとけ」

「マジですか!? やったーぁ」

「これからもアイテムが動いたら連絡してくれ」

「了解です~」

連絡を終え端末をポケットに入れようとしたとき
通信が入った、内容は。
グループの現れる場所とその時刻そして奇襲の仕方。
それを見て俺はもう一度だけ言った。

「グループを襲撃しろ、か……」


281作者です2011/04/17(日) 20:04:11.01yc/1kAa30 (7/10)

今の俺にとって他人を殺すことなど
なんら躊躇いも覚えないことだった。

「久々だなこの感覚」

自分の体が強敵に出会える事に歓喜を感じている。
それは沈利とは違う戦いの中に意味を持たないもの。

「はははははははははははははははははは」

意味も無い笑いが口からこぼれる。
それは今の俺を象徴していると言っても間違いではなかった。

「さて行きますか」

俺が相手になる事は相手にとって不幸である事を
心の中で思いながら歩いていく。
暗部抗争の戦場へと。


282VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/17(日) 20:31:34.44pf6/QKOco (1/2)

すっかり上手くなったな
頑張れ


283作者です2011/04/17(日) 21:20:43.73yc/1kAa30 (8/10)

「何なのよアイツは!」

亜麻色の髪をした少女、御坂美琴は後ろを振り返りながら叫ぶ。
自分自身が持つ能力を時には避け、時には無効化しながら
自分に向かって来る少年を見ながら。

「ちっ、これじゃぁ埒があかないわね。
ねぇアンタこれはどうするのかしら?」

彼女はビルそのものに電気を流す。
能力名でもある超電磁砲より非常に殺傷能力が高い一手である。
ビルの中にある、金属を伝い相手へと駆け抜ける。
彼女がここで知った、最強にして最大の能力の使い方だった。
それは使用した場所から電気を通す物すべてに電気が流れていく。
その電圧は10億ボルト、生身で当たれば一瞬で黒焦げになるほどである。

「えっ……」

必勝を信じて疑わなかった彼女の目に
信じられない物が映った。
先ほどから自分を追いかけていた少年がどこにもいないのだ。

「どこにっ!?」

しかし彼女の問いに答える者はいなかった。


284VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/04/17(日) 21:23:01.74JzMGlwNVo (1/1)

みこにゃん暗部落ちか・・・


285VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/17(日) 21:43:36.21+AwK+feno (1/1)

>>283
>必勝を信じて疑わなかった彼女の目に信じられない物が映った。
>先ほどから自分を追いかけていた少年がどこにもいないのだ。
いないモノは映らないと思うな。



286作者です2011/04/17(日) 21:58:39.05yc/1kAa30 (9/10)

本当ですね。
こうなってないとおかしいです。

必勝を信じて疑わなかった彼女の目に信じられない物が映った。
先ほどから自分を追いかけていた少年がどこにもいないのだ。
ではなく

彼女は目を疑った。
先ほどから自分を追いかけていた少年がどこにもいないのだ。

に訂正します。



287VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/17(日) 22:06:36.22mSqt/Ym60 (1/1)

なんか台詞が多いし固いよなあ
実際に声に出してみるといいかも


288VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/17(日) 22:19:45.13pf6/QKOco (2/2)

その固さが暗部って感じで良いと思うけど狙ってやってる訳では無さそうだな


289作者です2011/04/17(日) 22:21:26.69yc/1kAa30 (10/10)

それは1の技量不足です。
中途半端な切り方になりましたがこれで今日の投下を
終わりたいと思います。
では今回も皆さんが見てくれることを祈り
終了とします。
それではまた。


290VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/17(日) 22:29:26.93wYzMLv46o (1/1)



確かにセリフが不自然と言うか無感動な感じがするけど、最初に比べりゃ相当腕が上がってるな


291VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/17(日) 23:55:38.68cfQjJEan0 (1/1)



楽しませてもらってる


292作者です2011/04/18(月) 21:23:00.575YgyCX6B0 (1/4)

皆さんレスありがとうございます。
もう一度考えたところ固いのは1の性格が影響しているようです。
では投下。


293作者です2011/04/18(月) 21:24:13.355YgyCX6B0 (2/4)

「これでいいよなっ……」

あれで忠告のための奇襲は成功していないとか
言われたらさすがに俺は怒るぞ。

「さすがにあれはあせったぜ」

先ほどまで目標として追っていた少女
御坂美琴が放った物を寸前で察知したのだった。

「あれ……は間違いなくレベル5だわ」

若干中学生だと侮っていたかもしれない。
何故かいずれ正面切って殺し合いをするような気がするのは何でだろう?

「俺としては何とも避けたい展開だな。
と言いたい所だけど後ろに居る奴何なの?」

気配が揺らぐ、それは後ろに誰かが完全に
俺の前に現れるという事を示していた。

「気配は断ったはずなんだけどにゃー」

「ハッ、その程度ならもう一度出直して来い」

「“お前”は何者だ」

男が身にまとってる雰囲気が変わるのを肌で自覚する。
だが俺にとってそんな事はどうでも良かった。
これぐらいの殺気など俺にすればそこらのガキが出すものと変わらない。

「はん、そんなに知りたかったら聞き出してみろよ」

だからあえて俺は相手を挑発する。
こっからさきはサービス残業だがいいだろう。

「言われなくてもっ!」

挑発に乗るようじゃぁ俺の事は倒せないぜ。
まぁ少し遊んでやるか。

「なっ!」

「おいどうした?まさかその程度か?」

相手の攻撃をかわしながらカウンターをお見舞いする。
威力を手加減しながらやるのって久々だな。

「くっ」

「もう一度言う、その程度なら出直して来い」

「がはっ……」

わざと相手に隙が出来るよう誘導させ右ストレートを放つ。
相手は回避運動を取ることも出来ないまま倒れ伏した。


294作者です2011/04/18(月) 22:22:09.605YgyCX6B0 (3/4)

と俺が一息ついてると連絡が入る。
もちろん相手はアレイスター。

「どうしたんですか」

自分でも恐ろしいほど鋭く冷たい声にびっくりした。
それはアレイスターに対しての感情を表してるようだった。

『少々やりすぎだ』

「んなの知るかよ、向こうが勝手に喧嘩吹っかけて来ただけだろうが」

『まぁいい、これで彼らも分かるだろう。
まだまだ自分たちは甘すぎるということに』

「用件はそれだけか?」

『いや、君にも忠告さ。
守るべきものは目の届く場所で管理しておくことだな』

相手の声に一瞬で脳はフル稼働を始める。
アイテムの情報を得ることへ脳が動いていく。

「テメェ、アイテムに何しやがった」

『あくまでも私が動くのではない。
さてアイテムの役割は何だったのかな?』

「スクールかっ!」

『君が無様に泣き叫ぶことを期待しているよ』

「くそがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」

俺は手にしていた端末を手の力だけで潰す。
潰した手から血が出ていたが、もはやそんな事など気にしてはいなかった。

「スクールめ、ぶっ潰してやる……!」

そこから先の思考はあまり覚えていない。
俺に関わった人物はこう言ったらしい。

「あれは人間であり人間では無い」

と、その後その発言をした人物は姿が見えなくなったという。


295作者です2011/04/18(月) 23:16:01.015YgyCX6B0 (4/4)

「はん、第二位様は敵に後ろをみせるのかにゃーん?」

「テメェさすがだな、ムカつきっぷりが半端じゃねーわ」

俺は向き直る、心理定規を回収することを諦めて
目の前にいる敵を倒すために。

「死ね」

背中にある翼を使い相手を殺そうとする。
しかし相手は能力を使い回避する。

「あひゃひゃ、第二位様?もっとちゃん狙えっての」

俺の全身を嫌悪感で包むような声が投げかけられる。
それは理性という檻から解き放つには十分すぎる言葉だった。

「もういい、隠蔽なんざどうだっていい。
これが俺の計画に影響しようが関係ねぇ。
第四位、お前だけは今ここで完全に潰す」

「出来るもんならやってほしいもんだけどねぇ?」

「まずはその減らず口を潰す」

翼がより鋭利な物へ変わっていく
その間にも未元物質を作っていきながら。

「あれぇー、その翼マジメルヘンでちゅねー」

もはやその発言は意味を成さない。
理性はとっくに無いはずなのに今すべての力を使えてる
という自覚を感じていた。


296作者です2011/04/19(火) 00:23:16.199fXUFRaE0 (1/4)

「チッ、ちょっと調子に乗りすぎたわね。
絹旗、フレンダ準備できてる?」

「超OKです」
「オーケーって訳よ」

「じゃぁ行くわね」

彼女がまとう雰囲気が一瞬にして変わる。
それは俺に恐怖感を与えてきた。

(今更何格下相手にびびってんだよ俺は)

「今更小細工かぁ?第四位!」

「ふん、嘗めないで欲しいわね。
私たちの役割は知っているでしょ。
学園都市の不穏分子の削除及び抹消そして極秘集団の暴走の阻止よ」

「それがどうした?」

「いくら私が居るとはいえ、これだけじゃぁちょっと戦力不足でしょ」

ガゴッという音ともに何かが現れる。
その何かは容赦なく俺に牙をむく。

「じゃぁせいぜい、がんばってにゃーん」

結論から言わせてもらうとその何かは一瞬で潰されてしまった。
俺の能力の未元物質によって。

「どうした第四位、お前はそれで終わりか?」

「なっ」

「何驚いてやがる、この俺がそこらの駆動鎧に負けると思ったのか?」

目の前にあるのは既にスクラップとなっている駆動鎧。
先ほど未元物質を配布していたのが功を奏したらしい。

「あはは、さっすが第二位やっぱしてめぇは私の手で
殺さなきゃいけないようね」

「格下が、序列というものを教えてやるよ」

「でも残念、あくまでもこっちは囮だったんだけど。
うまい事はまってくれてありがとう?」

「何を言ってやがる?」

「さて問題でーす、第二位様の大事な人はどうなったでしょう?」

「まさか……」

「答えは――ってもう行ったのかよ。
せいぜい苦しみな、そして私が引導をわたしてやるからよぉ」


297作者です2011/04/19(火) 00:45:20.049fXUFRaE0 (2/4)

「はぁはぁ、どこだ心理定規?」

「私はここよっ!」

「大丈夫かっ!」

いや、何が大丈夫なのか心理定規はさきほどの
アイテムのメンバー二人によって抑えられている。

「おい、心理定規から離れやがれぇっ!」

「それは出来ない相談だって訳よ」

「超そうですよ、垣根提督」

彼女らは心理定規の足と腕を指差す。
そこには時限式爆弾が取り付けられてあった。

「テメェら……!」

「結局こういう瞬間が一番快感って訳よ」

「超同意したいですが、フレンダなのでしません」

彼女らは自分の事など関係ないように話をする。
それがだんだん俺に苛立ちを覚えさせる。

「何がしたい」

「そうやって、隙を作ろうとしても超無駄ですよ、
彼女の能力はもはや超意味がありませんし」


298作者です2011/04/19(火) 00:53:39.609fXUFRaE0 (3/4)

これにて投下終了です、
ここで質問なんですが美琴が暗部にいるきっかけ
になった話って需要ありますかね?

この続きは今日の夜頃また来ます。


299VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/19(火) 00:55:17.04dwHfy88Po (1/1)


俺はそれよりアイテムとか上条周辺が読みたいかな


300VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)2011/04/19(火) 07:16:23.38tN+xjjcAO (1/1)

垣根ってアイテム全員を蜘蛛の子を散らすようにしか戦ってないし
深追いしないし喋ったら見逃すし成長したらヤバいなと褒めるし
一方通行殺害の理由が学園都市による実験か何かで不幸になった人達を助ける為だし
負け確定してこれ以上やったら殺されるのが目に見えてても一貫して全力で戦うし
総括して他人の気持ちが分かる滅茶苦茶いい奴の可能性があるんだよな
特に死ぬのが分かりきってても行動を曲げないのが良い
モブ殺した罪悪感かなんかで引けなくなってるみたいで


301VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)2011/04/19(火) 08:12:43.38h/sUsn7v0 (1/1)

>>300まあ、余裕があるうちは大物ぶってるけど
追いつめられるとチンピラしいのはかまち―の敵役ではよくあること


とはいえここで取り乱すのは垣根じゃねえな。少なくとも表にださないだろ
アレイスターといい上条といい、出てくるキャラがみんな薄っぺらくて小物くさい
あと「その台詞を誰が言ったのか」を「キャラの特徴的な口調」のみに頼りすぎているせいか、なんか台詞がくどいし、律義にかわりばんこにしゃべっていて不自然だな



302作者です2011/04/19(火) 18:12:10.589fXUFRaE0 (4/4)

301さん、
え~と、何がくどいのか全く理解できないでいます。

今日は投下できません。
これからは三日ごとに投下しようと思います。
それでは失礼します。


303VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/04/19(火) 18:38:36.077GDPX/Vx0 (1/1)

>>302

ただの個人の感想だ放っといて構わない


304VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/19(火) 21:35:27.12qWXyZOG5P (1/1)

>>301 原作も大概当てはまる気がするが…


305作者です2011/04/21(木) 18:37:26.28tfv21em10 (1/9)

三日後と言っていましたが時間が出来たので
これから投下します。
前回の投下の修正版というより
ほぼ新しいものです、これでスクールVSアイテム編も終了です。
垣根メインです。


306VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/21(木) 18:37:55.31Tyhlfzgzo (1/1)

キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!


307作者です2011/04/21(木) 18:38:05.78tfv21em10 (2/9)

警備員が近くに来てる事から心理定規を回収することにした。
別にここでアイテムを潰さなくても良い。
俺の目的はあくまでもメインプランの核を潰すことなのだから。
そう考えながら、俺は翼を広げ通路を駆けていく。
途中で麦野の声が聞こえたが気のせいだろう。
俺は俺の目的さえ潰せればあとはどうっていいのだからさ。

「チッ、どうしようかねぇ」

さきほどまで垣根と敵対していた、
アイテムのリーダーである麦野沈利は考えていた。
アイテムは簡単に言えば学園都市に歯向かう者の処分である。
ここで垣根を逃がすか追うかは麦野の考えに委ねられていた。

(ここで垣根を潰しておくほうがいいわね)

彼女は決断する、反逆者である垣根を消す事を。
それが結局致命的な判断になる事など思いもせずに。

「絹旗、フレンダ二人で垣根より先にあの女を見つけてきなさい。
垣根より早く見つけられなかったらオ・シ・オ・キだにゃーん」

電話の向こうでちょっとばかし弱気な声が聞こえてきたが私は無視した。
そして自分も垣根を足止めするために通路を歩く。

「さてどっちか早いのか楽しみだわ、第二位」


308作者です2011/04/21(木) 19:34:09.68tfv21em10 (3/9)

引っ切り無しにアイツの事を探すが見つけられない。
もしかしたら部屋にいるかも知れないため、
能力を使わないようにしてるのも原因の一つかも知れなかった。
その事実にイラつきはじめている自分がいる事に焦りを感じ始めていた
そんな時だった、見た事ある閃光が俺のそばの壁を消し飛ばしたのは。

「あれれ~?今ので消し飛んじゃったかしら?」

聞いた事がる女の声にもっと焦りが増えていくのを感じていた。
何故このタイミングで出てきたかに思考が変わっていく。
先ほどの戦いで俺は格の違いを見せたのだというのに。
さっきのはほとんど殺す気で放っていた原子崩し。

「あいにく、さっきのは掠りもしてないが。
どうした第四位、自ら殺されに来たのか?」

「あいにくと、まだ死にたくはないのよ」

「ふっ、ならどうして俺に攻撃を仕掛けてきた?」

「別にそんな事どうだっていいんじゃない?」

それもそうだと、心の中で呟く。
相手を殺る前に自分が殺ればいいだけなのだから。
俺は目の前の奴を自分の敵と認める。
もはや手加減はしない、全力で潰すまで。

「確かにそうだ第四位。
テメェは俺の敵だ、だから全力で潰さしてもらう」

「おぉ、楽しみだわ」


309作者です2011/04/21(木) 20:33:43.53tfv21em10 (4/9)

先ほども聞いたことある様な言葉。
しかし三度目を聞くことはないだろう。
ここで麦野はミンチになるのだから。

「どうした?第四位逃げてばっかじゃねぇーか」

答えは返ってこない、その変わりに原子崩しがとんできたようだ。
翼で防ぐ、お返しに未元物質プレゼントする。
効果は近くにある酸素を分解してしまう物だ。
その場合、自分も喰らってしまう可能性があるので
自分の周りにはそれを無効化する物を配布しておく。

「げほっ、げほっ、また何かしたわね?」

「さて、何の事だ?」

しかし相手も馬鹿じゃない、未元物質の届かない所へ身を引く。
その間にしっかりと反撃してきながら。
あれ?と俺は違和感を覚えた。
その違和感は次第に大きくなっていく。
まさか――――!?

「ふう、そろそろいい頃合いかしらね」

突然、第四位は攻撃をするのをやめる。
それを見て自分の中で違和感が警告に変わる事を感じていた。
これは自分が心理定規を見つけるためにやった事だと。
脳がうるさいほど警報を鳴らしていた。

「そろそろ、絹旗達が第二位様のお仲間を見つけてくるでしょうし」

「やっぱり、テメェ」

「ふふ、今頃気づいても遅いにゃーん」


310作者です2011/04/21(木) 21:23:31.62tfv21em10 (5/9)

体が心が脳が今すぐにここを離れて追えと告げていた。
でも俺は彼女を追う事はしない。
その前に潰さなくてはいけない奴が目の前にいるからだ。
格下の分際でここまで俺を追い詰めた存在が。
言葉はいらない、戦いに休む間などありはしない。
限界まで翼に力を込め一気に開く。
そしてそれを目の前のムカつく野郎にぶつけた。

「ははっ、あの子が死んでもいいのかしらねぇ?」

その一言で俺の翼は第四位の顔スレスレで止まる。
脳が殺せと叫んでる、でもどうしても殺る事は出来ない。
アイツは暗部での繋がりのはず、なら死んでも別に関係が無いのだろう?
脳が至極冷静にありのままの事実を訴えてくる。
しかし、俺の中の何かがそれを止めていた。

「ぐっ、何が……目的だ?」

自分の声に驚く、めちゃくちゃ震えていた。
そんなに心理定規が死ぬのが怖いのだろうか?
相手は余裕を持った態度でこう返してきた。

「第二位様の頭は腐ったの?
目的なんざ、てめぇの命に決まってるんだろうが」

「チッ、やっぱりか………」


311作者です2011/04/21(木) 22:32:13.05tfv21em10 (6/9)

既に“ここ”を潰して“ピンセット”を取りに来ている自分に
今更、死以外の道なんざあるわけがねぇよな。
だからと言ってこのまま殺られる気なんてさらさらないけどな。
考えろ、自分も助かりアイツすらも助けれる様なそんな道を
俺は何だ? ここで二番目の頭脳を持つやつじゃないのか?
なら、いけるだろう垣根提督。
こんなところで死ぬわけにはいかねぇ、アレイスターの野郎をぶっ飛ばすまではな。

(考えろ、アイツが死ぬなんてそんなBadEndは最初から外せ。
両方が生きてなきゃ意味がないんだ、やっと気づけたな)

そう自分自身が持つ彼女への感情を。
何故自分の命と天秤をかけてまでアイツの事を見捨てなかったのは、
今心の中に灯る、この恋心が理由だって。


312VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/21(木) 22:41:14.04hxuWaid4o (1/1)

まともな垣根が心理好きなのは中々珍しい気がする
まともな垣根自体がレアなのか…


313作者です2011/04/21(木) 23:57:12.37tfv21em10 (7/9)












だから導き出せ“第二位の垣根提督ッ!!”。












314作者です2011/04/21(木) 23:57:59.66tfv21em10 (8/9)

自分の中で何かが崩れる音がした。
それは理性だったのかくだらないプライドだったのかは分からない。
けど一つだけ分かる、これこそがアイツを助けられる方法なんだって。

「おぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉお」

元々理性の無い獣が放つような咆哮。
背中の翼の“何か”が変わっていく感じがしていた。
それはこの世の法則では語れない物の集まり。
俺は敵へと翼を展開させぶつけていく。
けれどもそれは敵を殺すためのものではない――――

「なっ!」

敵の顔が驚愕に染まっている。
そんな事は俺の脳には届いていない。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚は機能していない。
脳にあるのはただ“心理定規を助けたい”という事だけ。
だから追われないよう、最初に足場を無くしたのだ。

「チィ」

しかし黙って通してくれるほど敵も馬鹿じゃない。
即座に原子崩しを放ってくる。
無自覚で翼を使い防ぐと来た通路を戻っていく。


315作者です2011/04/21(木) 23:58:45.65tfv21em10 (9/9)














今、一方通行をほぼ凌駕してるような感覚がある。
でもそんな力など心理定規を助けれるのならくれてやる。
これで能力が無くなったとしても構わなかった。





















316作者です2011/04/22(金) 00:02:28.572Qww8CGF0 (1/1)

これにて投下終了です。
長かった?アイテムVSスクール編もこれで終了。
多分これからスクールの出番は無いかも。
そして見てくれる人がいる事を祈りたいと思います。
ではまた日曜か土曜に来ます。


317VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/04/22(金) 00:03:25.84LhIAkXhX0 (1/1)

乙乙!!


318VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/22(金) 00:20:22.29TL/mCEc00 (1/1)

乙です!
同じ15巻再構成やっている身として参考にさせてもらってます!


319作者です2011/04/23(土) 10:17:49.88vCdGkTTG0 (1/14)

お二人さんレスありがとうございます。
これより一時間に一回ずつ投下しようと思います。
途中、昼食等で一時間に一回は守れないかもしれません。
今日は上条VS麦野の第二回戦です。


320作者です2011/04/23(土) 10:18:28.32vCdGkTTG0 (2/14)






一応これで任務は完了らしい。
先ほど電話の女が言ったのはそんな内容だった。
しかし既に私の耳には届いて無かった。
今、頭にあるのはレベルの差を見せつけられたという事実だけ。

(ここまでとはねぇ、予想以上だったわ)

垣根の能力、未元物質で破壊されてぼろぼろな壁を見ながら思う。
傷は無機質な感じではなくどこか優しさを感じさせる。
私の能力ではこうはならないだろう。

(何か私らしくないわね、仕事でこんな風に思うなんてさ)

思考は止まる事を知らない。
結局私は後片付けが終わった絹旗に
話しかけられるまで思考の渦にとらわれていた。


321作者です2011/04/23(土) 11:08:42.50vCdGkTTG0 (3/14)

素粒子工学研究所に到着した俺は既に
遅かったという事を知る事になる。

「もう終わってるみたいだな」

100mぐらい先に研究所を見据えながら言う。
俺の周りには誰もいない、あるのは警備員の立ち入り禁止のテープだけ。
上層部はもう情報を修正、隠蔽を終了させているようだ。

「あいつらからは連絡入ってこないしな……」

最新の情報はアイテムとスクールの戦いが終了したという事だけ。
アレイスターからの連絡はガセだったのだろうか?
フェイクじゃなければ、俺に何をさせたかっただろうか?
そんな思考を断ち切るように、俺の横を白い閃光が駆けていく。

「初めまして、“上条当麻”君でいいかしら?」

ゆっくりと振り返る。
そこには声の主、level5の麦野沈利が立っていた。
でもおかしい、何故彼女だけなのだろう?
その疑問は次の一言で解消される事になる。

「一人なのは上条君とお話したかったわけ」

と言われても、自分の事はさすがに分かる。
俺の姿が確認できないからって、ここの上司が教えたんだろうな。
予想できていたとは言え、追っ手が来るのが早すぎだろ。


322作者です2011/04/23(土) 12:04:59.75vCdGkTTG0 (4/14)

「ふふ、私がここにいる理由は知ってるのかしら?」

沈利の周りの雰囲気が一変する。
先ほどまでの友好的な感じではなく、
人が狐狩りをするような、獰猛な感じに。

(ここで気をつけなくちゃいけないのは、
俺が右手で沈利に触れてしまうこと)

先日、心理掌握がかけた記憶操作が解けてしまうからだ。
ここは原子崩しを避けつつ逃走をするしかない。
多分そんな時のために絹旗やフレンダはここにはいないのだろう。

「避けてばっかりじゃぁつまらないわよ」

「っても、そんな危ないのは上条さん避けますとの事よ」

「そ。じゃもっと激しくしちゃうわね」

激しさを増していく攻撃に、避けることが精一杯で活路を見出せない。
このままだとジリ貧だが、手がないのも事実である。
まだ右手は使っていない、それこそが活路になるかもしれないな。

(右手で防いで一気に距離を詰める)

防御ばかりでは沈利を倒すことなど出来はしない。
そうなると考えた通り右手で防ぐしかない。
しかし、この手は一度きりだと思う。
何らかの現象で能力が消えてしまったとまではいいが
右手で起されていると知られたら、意味が無くなる。


323作者です2011/04/23(土) 13:05:25.80vCdGkTTG0 (5/14)

「あれぇ~? ほんと避けてばっかりね」

やはりこのタイミングだ。
言葉を発する時、僅かだが攻撃の手が緩む。
形勢逆転を狙うにはあまりにも、僅かな隙。
でも俺はこの僅かな隙にかける。

「第四位さん、さっすが第四位ですね」

以前、沈利はlevelに固執を感じていた。
それを突けば、相手が余裕を無くす事を知っていた。
俺の予想通り、沈利はめちゃくちゃ怒っていた。

「あはあはあはあははっはあはあはははあはっはははは」

しかし、予想とは少し違った点が一つある。
あの時の感じではなく、もはや“麦野沈利”ではないのだ
怒っているというより狂気に走ったような感じだ。

「あはは、上条だったっけ?
やな事思い出さしてくれるじゃない、つう事でさここで死んでね」

沈利の手から放たれたのは、5枚のカードのようなもの。
三角形のパネルが組み合わさった物だ。
俺がそれが何だったのかを思い出す前に
沈利の手から原子崩しが放たれる。


324作者です2011/04/23(土) 14:05:53.75vCdGkTTG0 (6/14)

(しまった―――)

駆け出すような感じで体を固定してたため、今から跳躍することは出来ない。
だとすれば、選択肢は右手で防ぐ事だけ。

「くっ」

けれども右手で防げば、この作戦がばれてしまう。
だけど思考はそこで途切れた。
原子崩しが俺のすぐ前まで来ていたから。

「チッ」

手が無かった俺は右手で防ぐしかなかった。
澄んだ音ともに霧散していく原子崩し。
呆気にとられてる沈利の顔があった。
ピンチはチャンスというけど、まさにこの瞬間の事だろう。

「おぉぉぉぉぉ」

雄たけびをあげながら七秒で距離を詰める。
そして沈利を捕まえようとして
右手を出していた事に気がついた。


325作者です2011/04/23(土) 15:06:21.16vCdGkTTG0 (7/14)

(なっ、このままじゃ)

この場に置いて思考の空白は致命的な隙を作る。
一瞬だが、動きを止めていた俺に原子崩しが放たれる。
回避、防御は不可能そして右手で防ぐことも出来ない俺は
そのまま喰らって数mほど飛ばされてしまった。

「ぐっ、がぁっぁぁぁ」

数秒後に感じた痛みは、右腕からだった。
痛みをこらえ見てみると、肩からごっそり腕がないのだ。
辺りを見回すと1mぐらい前に焼きただれていた右腕らしきものがある。

「あはっ♪ 右腕なくなっちゃったね~♪」

狂気じみた声に思わず見上げると、
そこには“笑顔”という顔の沈利の姿があった。
さきほどの、乱れた感じはなく
余裕が満ち溢れているといった感じだ。

「まだまだ楽しませてくれるよね♪」

倒れている俺に原子崩しを放つ沈利。
しかも直接当てるのではなく周りを“消していく”。
そう文字通り消すのだ、原子崩しが当たった場所は
灼熱のようにどろどろに融けていたのだ。

(どうする、このままだと死ぬしかねぇけどな)

シュゥゥゥという音を上げるアスファルト。
その事実を目で捉えながら、打開策を探そうとしていて
俺の中に何かが生まれていく。

(何だこれ? 右腕からなのか?)

脳にノイズが走っていく。
“何か”を考えようとして、俺は俺でなくなる。
ゾゾゾと右腕に集まっていく不可視な力。
それに引きずられるような感じで俺は立ち上がる。

「あれぇ?」


326作者です2011/04/23(土) 15:35:32.14vCdGkTTG0 (8/14)

用事が出来たので七時頃また来ます。
レス待ってます。


327VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/23(土) 18:49:06.67uKLzDFDK0 (1/1)

やべえ麦のん死亡フラグじゃねえかよ


328作者です2011/04/23(土) 19:00:22.54vCdGkTTG0 (9/14)

レスありがとうございます。
麦のんは死にません、時間制限があるので。
さてここから数レスほど麦野視点です。


329作者です2011/04/23(土) 19:01:16.10vCdGkTTG0 (10/14)

「あれぇ?」

私は目の前の現実が信じられなかった。
目の前の上条は右腕から大量の血を
流し続けながら、何気なくに立ち上がったのだ。

「これでどう?」

少年に対し真っ直ぐに原子崩しを放つが
それは上条に当たる前に、“何か”によって防がれてしまう。
その“何か”は徐々に形を成していく、そう竜王の顎へと。

(何かしらね、あの腕は?)

神話の中でしか見たことが無いような現実に
私はふと攻撃の手を止めて見とれていた。
そして向こうもあれっきりアクションをしない。
けれど永遠とも言える様な沈黙を破ったのは上条の一言だった。

「テメェガ何者ナンテ俺ハシラネェ。
ダガ俺ノ前ニ立チ塞ガロウッテンナラ、潰スマデダ」

「何を言ってるか理解できないわね」

「別ニ構ワナイ、コレデ終ワリダカラ」

そう言うと上条は私との距離を詰めて来た。
原子崩しを使って回避運動をとる。
しかしそれは竜王の顎によって消されてしまった。
驚愕する私をよそに、彼は左腕で私の腕を取りそのまま投げた。


330作者です2011/04/23(土) 19:59:57.53vCdGkTTG0 (11/14)

「がはっ……」

上条に投げられアスファルトに叩き付けられた私は
肺の中の空気をすべて吐き出してしまう。
叩き付けられた衝撃で体は痺れ思うように動かせない。
顔だけを動かし上条を見ると
彼は無機質な目でこっちを見ていた。

(どうして追撃してこないのかしらね)

一向に動かない、いや動けないのだろうか?
よく見ると右腕にあった竜王の顎が消えかかっている。
それに伴って上条の体はふらふらと揺れ始めていた。

「グッ、モハヤ維持出来ナイラシイナ。
ソレデ構ワナイダロウ、上条当麻ヨ右腕ハ戻シテオク」

上条の口から発せられたのは、上条の声ではない。
だとすれば、誰なのだろうか?
答えを探す前に上条が仰向けに倒れた。

「えっ」

思わず声に出してしまう。
先ほど自分が原子崩しで吹っ飛ばしたはずの右腕があるのだ。
何ら見劣りしていなく、むしろ新しくなったような感じで。

(何コレ? どうすればいいのかしら?)

ちょっとありえない事実に、動揺してしまう。
仕事から言えば、この状況はかなりのチャンスである。
しかし、何かに縛られているように手は動かなかった。


331作者です2011/04/23(土) 21:03:59.93vCdGkTTG0 (12/14)

「うぐっ」

上条がうめき声を上げる。
それは上条の意識が戻った事を示していた。
あっ、と私は口の中で一言呟いた。
上条の首から下げられているネックレスに見覚えがあったからだった。

「あれ? 俺どうなったんだっけ?」

私の耳に上条の言葉は届いていない。
それより何故上条がネックレスを持っているかが気になっていた。
あのネックレスは二つで一つである。
昔、お嬢様だった私が“あの子”にあげた物だ。

「どうして……、その……ネックレスを持っているの?」

私らしくないような、震えた声。
声を掛けられた上条は、何の事か分かってないようだ。
私が指差していたのですぐに分かったみたいだったけど。

「このネックレスは、俺の大切な物だけど」

“大切”という言葉に胸が熱くなる。
けれど、“あの子”と上条はどこか結びつかなかった。
思い出そうとするが、霧のような物に阻まれ
思い出すことが出来なかった。


332作者です2011/04/23(土) 22:04:52.81vCdGkTTG0 (13/14)

(ぐっ、頭が痛い!?)

その痛みに負けてぐらりと体が揺れてしまう。
咄嗟に足に力を入れて何とか体勢を立て直す。
けれど頭痛はまだ続いていた。

(けど、何となく思い出してきたわね)

そういえば、あの日は私が学園都市へ向かう朝の事だった。


「当麻、今日でお別れだね」

「そんなのいやだっ!」

「でも仕方が無いのよ、お父さんを救うために」

「でもっ……」

「ふふ、当麻これ持っていて学園都市に来る事が
あったならそれを持って私のとこへ来てね」

あの時、私が渡したのは二つで一つの意味を持つネックレス。
片方は私が持っていて、もう一つを彼に渡したのだ。
彼は泣きながらも嬉しそうに受け取った。

「うん、分かった」

「約束よ」

その証にと、指切りをする私達。
この時間が永遠に続いて欲しいと子供ながらに願ったものだ。
それは結局、執事の言葉によって引き裂かれた。

「そろそろお時間です」

「もうそんな時間なのかしら。
当麻、また会う時まで元気でいるのよ」

いかにも高級車という車に乗り込んだ私は後部座席から
思いっきり手を振る、それは彼も同じだったようで
私達はお互いの姿が見えなくなるまで手を振り合っていた。


回想から返って来た私は、当麻よねっと尋ねようとして辺りの異様さに気がついた。
よく見ればそばに当麻が立っている。
そして当麻は睨み殺すというほどの鋭い眼光で目の前を見ていた。

「何がしたい、統括理事長」


333作者です2011/04/23(土) 22:11:58.57vCdGkTTG0 (14/14)

投下終了です、久々に10レス弱の投下でした。
これで、麦野が上条を弟として扱うの説明が出来たかと思います。
このスレを見て下さっている方に感謝を。
そして今後もこのスレを見てくれる事を祈りたいと思います。
レスは大歓迎です、そして次からは上条視点にもどります。
それではまた、。


334VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/23(土) 22:47:31.72ddlxPfh9o (1/1)


いちいちアレイスターが動きすぎな気がする


335VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)2011/04/24(日) 10:20:43.17/HmXTGHAO (1/1)

このアレイスターは自炊する


336VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本)2011/04/24(日) 11:22:06.42SF8MFUQ3o (1/1)

セロリは出ないのか


337作者です2011/04/25(月) 16:46:19.73n/k9dMCS0 (1/5)

皆さんレスありがとうございます。
334さん、実はアレイスターではありません。
336さん、一方通行は出てきます。
さてこれからいつも通りに投下していきます。


338作者です2011/04/25(月) 16:47:27.55n/k9dMCS0 (2/5)

「何がしたい、統括理事長」

俺は苛立ちを込めてそう呼んだ。
しかし、返って来た声は俺の予想を崩すものだった。

「いけませんね。
何かあれば直ぐあの人だと思う癖やめた方がいいですよ」

「えっ…………」

物が何も言えないというのはこの状況を
指すのではないだろうかと頭の中で考える事10秒。
言語機能がおかしくなりつつも、こう返した。

「あbxいysjえrbc、上司っ!?」

「はい、そうですよ」

駆動鎧のヘルメット?を取りながら、にこやかに
俺に言ってくる、上司。
視覚として脳に情報が認識され、間違いなく
この人は上司だと判明する。

「何でここに?」

そして、情報を正しく認識できた
俺が初めて上司に言ったのは何故ここにという素朴な疑問だった。
上司は、指示役でありこういった表舞台に上がることは
決して無いというか絶対無いと言っても過言ではない。

「何故ここにいるかというのは理由が二つあります。
一つは上条君の回収です、これは上条君は断ることは出来ません。
二つ目はアイテムの構成員、絹旗及びフレンダの戦闘離脱による
アイテムの事実上、活動停止を言いに来た訳です」


339作者です2011/04/25(月) 17:42:26.21n/k9dMCS0 (3/5)

けれど、質問の答えとして返って来たのは思いもよらぬ一言であった。
俺の回収は別に構わない、それは俺自身が決めた事だから。
だがアイテムは違う、俺の存在理由として絶対な安全を
統括理事長のアレイスターに契約させたのだ。

「それはどういう事なんですか?」

「アイテムはフレンダ、絹旗が復帰するまで麦野、滝壺、
上条君、そして新たな一名で“アイテム”として活動してもらいます」

「えっ、アイテムは活動停止なんじゃ?」

「あぁ、言い方が悪かったですね。
アイテムとしてではなくアイテムの活動理由を基に動いて欲しいわけです」

活動理由ってあれか?
学園都市内の不穏分子の削除及び抹消だったよな。
しかし、俺を含めてアイテムを再構成するとか
アレイスターは一体何をしたいんだ?
いや、ちょっと待てさっき上司は“絹旗とフレンダが戦闘離脱”したって言ったよな。

「絹旗とフレンダが戦闘離脱をしたのはどういう事ですか?」

「それは、ただ貴方に新たな首輪をつけたかっただけでしょう?」

当たらずも遠からずという答えだがそれで俺は理解した。
アレイスターが直属の部下を使い襲ったというところだろう。
まさか本当にそれだけのためにやったのだろうか?
しかし、その疑問は何時の間にか俺の頭の中から消えていた。
それは上司の次の一言によって。


340作者です2011/04/25(月) 19:36:50.69n/k9dMCS0 (4/5)

「そして、この“アイテム”は仕事を失敗した場合
即時解散及び構成員の抹殺が統括理事会より命令されています。
ようは仕事を出来ないクズは容赦なく切り捨てられるといったところでしょうか」

は? 何を言ってんだコノヒトハ?
仕事ガ出来ナケレバ即時解散? ソシテ全員ノ抹殺?
何ヲ考エテヤガルアイツハ?
本当ニドウシヨウモナイ馬鹿ダッタノカ?
ナラ今スグニデモ行ッテ潰シテヤル。

「しかし、活動理由からして“アイテム”自体に反逆者が
出た場合も先ほど言った措置を取りますので、
上条君、君が行っても無駄なだけですよ」

その言葉に冷水を浴びせられたように、思考が元に戻る。
確かに俺がアレイスターならこうなる事は考え付くな。
だげど、一度は俺にアイテムを潰させようとしたのに
また俺にアイテムへ入ってもう一度やり直せか。

「どうして、そんな命令が?」

「詳しくは知りませんが、私がここに来る為に必要と
された資料の中に“上条君が覚醒した”との情報がありました。
上条君、何か心当たりはありませんか?」

そんな事言われても、俺には全く身に覚えが無かった。
先ほどまで戦闘をしていた沈利は青ざめた顔をしながらも上司に言った。

「それって、さっきの当麻の事かしら?」


341作者です2011/04/25(月) 22:09:50.12n/k9dMCS0 (5/5)

まじで最悪な目に遭いました。
仕事が終わり、家に着いたら会社から電話が掛かってきて
もう一度会社にいくはめに……。
とりあえず今日の続きを明日投下しようと思います。
それではまた明日。


342VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/25(月) 22:35:47.244VooyFPBo (1/1)

構わんゆっくりやれ



343作者です2011/04/26(火) 16:09:28.59WI62Y4390 (1/9)

342さんありがとうございます。
これより昨日の続きを投下します、
そして多分8時頃に今日の分を投下しに来ます。


344(麦野視点です) 作者です2011/04/26(火) 16:10:46.62WI62Y4390 (2/9)

「それって、さっきの当麻の事かしら?」

私は当麻に上司と言われていた男性に質問する。
さっきこの人が、絹旗とフレンダの戦闘離脱を言った時には
心臓が止まるかもと思ってしまった。
そして私の目の前にいる当麻を含めて“アイテム”を再結成するなんてね
ほんと世の中どう進むか分からないわね。

「そのさっきと言うのは?」

「えっと、私が原子崩しで右腕を吹っ飛ばした後
いきなり当麻の右腕から竜王の顎って言うのかしら?
まぁ、それが出て来たのよ」

言い終えると二人ともポカンとしていた。
いやまぁ、自分でも拙い説明だったのは自覚してるわ。
けど、上司って人はともかく当麻は当事者なんだから分かって欲しいわよ。

「え~、そんな事ありえないだろ」

そう言ったのは当麻だ。
分かってるんだけどさ、というかあれ覚えてないのかしら?
確かに、あの時は当麻の口から出でた言葉は当麻の声ではなかったけど


345(麦野視点です) 作者です2011/04/26(火) 16:12:03.51WI62Y4390 (3/9)

「う~ん、資料にはそんな事は書かれてはいませんでしたが。
恐らくその事を指すのでしょう、麦野さんありがとうございます」

何か素直にすごいと思っちゃったわ、この上司って人。
ん?そういえばこの人は当麻とどういう関係なのかな?
当麻に聞いてみるか。

「当麻、この人は一体誰なのかしら?」

まわりに部下と思う人を数人従えながらも、当麻と対等に
喋っているので私としては誰なのか聞いておきたかった。
でも、当麻の口から聞かされたのはすごい内容だったけど。

「あぁ、この人は俺の直属の上司であり、
アイテムと同じ暗部組織の一つのグループの指示役でもあるんだ」

え? 直属の上司って?
いやちょっと待ってその後にグループの指示役って
言ったよね、あの第一位とい第三位がいるっていう。
あのグループの?

「そんな人だったんですか」

「まぁ、長く暗部にいますからね。
上条君の事はここに来てからの知り合いです」

へ~、そうなんだ。
って感心してる場合じゃない、何でここに当麻がいるか聞かないと。
私にはここにいる理由があった、けど当麻には無いと思うんだけど。

「何でこっちに当麻がいるんですか?」

「それは本人から聞いてみて下さい。
とは言っても今すぐにとは無理ですが、これから上条君は
拠点を移さなくちゃいけないですしね。
明日、いつものファミレスで待ってあげてください」

「いや勝手に決めないでください!?」

勝手な発言に対しうろたえる当麻。
この性格は昔っから変わらないわね。
ってそういえば、当麻を殺す命令は取り消されたのかしら?


346(麦野視点です) 作者です2011/04/26(火) 16:12:48.31WI62Y4390 (4/9)

「命令はどうなったんですか?」

「ん? あぁ僕の権限で取り消しておいたよ。
全く、誰が一体あんな命令だしたんだか」

まだ、独り言を呟いてる上司って人を見ながら
私は腕に鳥肌が立つのを感じていた。
暗部の命令を取り消すって本当にすっごい人ね。

「では、行きますか上条君」

「はぁ? 俺は拠点を変える必要なんか……」

途中から当麻はあの人に腕を引っ張られ
私の声が届かない範囲まで行ってしまった。
そして戻って来たのは上司って人だけだった。

「当麻はどうしたんですか?」

「大丈夫ですよ、部下が連れて行きましたので」

「そうですか」

「いえ、……これからも上条君をよろしくお願いします……」

聞き取れないほど小さな声。
私が思わず聞き返そうとした時には
さっきの雰囲気に戻っていた。

「はっ、はい」

「それではまた、何かの縁でお会いしましょう」



347VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/26(火) 19:06:53.00SeIPMC4Uo (1/1)

こう言うのも失礼だけど、視点がコロコロ変わるせいかちょっと判り辛い


348作者です2011/04/26(火) 20:25:33.61WI62Y4390 (5/9)

347さん、そうですか。
もっとよくならなくてはいけないですね。
では今日の続きを投下していきます。


349作者です2011/04/26(火) 20:26:18.43WI62Y4390 (6/9)

「というかあれは無かったでしょうが!」

俺は叫ぶ、上司の部下が運転する車の中で。
結構な声量で叫んだのだが声は反響することもなく消えていった。
車内には余裕という態度の上司だけ。

「ふふ、でもあの時君は正しく
麦野さんに伝えられたでしょうか?」

うっ、確かに……。
ってそうじゃなくて、俺が言いたかったのは
何故あぁも簡単に素性をバラしたということだ。
指示役の情報は基本トップシークレットなのに。

「別に構いませんよ、自分が危うくなったら
その時はその時だと思いますし」

「へっ? そう思ってるんですか?」

「えぇ、長らくこっちの世界にいると
ほとんどの人から恨みを買ってしまいますしね」

いつも通りの雰囲気のまま俺に言う上司。
確かにその考え方は俺には出来ないものだ。
やはり、自分の体が一番なので情報管理には徹底してるところがあるぐらいなのだ。


350作者です2011/04/26(火) 21:10:46.02WI62Y4390 (7/9)

「そうなんですか……、
俺にはそんな考え方出来ませんね、やっぱり自分の命は大切ですから」

「上条君、君の考え方は正しいですよ」

僕もそうしたいものです、と小さな声で言いながら
俺に色々な事を教えてくれる。
スクールの解散、ブロックとメンバーの壊滅
そしてそれをやったのが第三位と第一位がいるグループだという事を。

「さて間も無く着きますが、準備はよろしいですか?」

「はい」

そして車は上司が俺に今日起こった出来事を
教えてくれている間に地下街の手前の駐車場へ来ていた。
この先の地下街のとあるお店に今から行くのだけど
そこの店主は上司の古い知り合いだそうで俺が行く度に
上司の過去話を教えてくれていた。

「いらっしゃい。カズ、おっ当麻も来てくれたのか」

「すっごくお久しぶりですね」

「おう、この前来たのは一人で二ヶ月ぐらい前だったかな」

「はい、よく覚えてますね」

「そらなぁ、お前ぐらい若い奴はお前だけ出しなぁ」


351VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/26(火) 21:16:11.42EP8GNl3go (1/1)

視点変えるのはいいんだけど別視点が短い間で変わりすぎかな
別視点にするならその視点である程度話を進めるなり同じ場面の別視点についてももう少し話を長いところにした方がいいのかも


352VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/26(火) 21:38:01.32DRZgNVBOo (1/1)

俺は嫌いじゃない


353作者です2011/04/26(火) 22:07:21.19WI62Y4390 (8/9)

「そうですか」

「あぁ、今日は飯食ってくのかよ」

「はい、そのために来たんですし。もちろんそこの人の奢りで」

「は? 何を言ってるんですか上条君、割り勘に決まってますよ」

「そっちこそ、何言ってるんですか?
ここに誘ったのは上司じゃないですか」

掴み合いになる俺と上司。
ここに来るといっつもこうなるので
他の常連客は煽りばっかするんだぜ、それに乗っかる俺たちも
悪いんだけどさ。結局店長の一言で割り勘になっちまった。

「上司は酒飲むから料金が高くなるんですよ」

財布の中身を確認しながら店主に愚痴を零す。
もう上司というと、マイ一升瓶を半分ほど空けていた。
まだ最初の料理も出ていないというのにだ。

「仕方ねぇな、当麻お前と来たのは久々だからさ」

「久々と言っても、ほんの二ヵ月半前来たんですけどね」

「ふっ、まぁ今日は付き合ってやったれや」

「とか言って、先にこっそり逃げるのは無しですよ」

「チッ、仕方ねぇな」

「ちょっ! 今舌打ちしましたよね」

「何のことやら? さぁカズがお呼びだぞ当麻」


354作者です2011/04/26(火) 23:06:43.63WI62Y4390 (9/9)

「かみじょう君~、アイテムの中で誰が好きなんですかぁ?」

「ぶはっ」

何すか、その質問わっ!
零してしまったお茶を拭きながら、質問について考えてみる。
沈利はちょっと好みだよな、間違いなく。
最愛はどっちかと言うと妹って感じがするんだが。
フレンダと滝壺は仲のいい女友達ってところだなぁ。

「ふむふむ、麦野さんと絹旗さんはみゃくありっと」

「はっ! 何心の中読んでるんですかっ!」

「ふふふ~、それは秘密ですね~」

「もう出来上がってるじゃないですか……」

文章にしないと分からないけれど“~”っと
この文字が発言に混じってきたならもう酔ってる証拠だ。
しかし、上司はこっからが長い酔い潰れないのだ。
そのかわり、著しく現状把握が出来なくなるけれど。

「ちょっと、早くないですか?」

「そうだな、少し予想より早い」


355作者です2011/04/27(水) 00:12:50.31OdSS+aa20 (1/3)

店主と上司にバレないように話す。
上司が酔うのはまぁいつも通りなんだけど
そのスピードが早過ぎる、いつもならまだあんな調子には
ならないはずだった。

「もしかして、“あれ”出しました?」

「いや、そんなはずは……、
ん? あれ何であいつの前に“あれ”が出てるんだ?」

あれとは、上司のお気に入りのアルコール度48%の
かなり強めのお酒である、本来なら
店主の許可が無ければ出ないはずのモノが
何故か上司の目の前のテーブルに置かれていた。

「やばいですよ、あのペースで飲んでたら
この前クラスの人災になっちゃいますって」

「くっ、さっき弟子に確認したら
ある場所に戻そうとしたところあいつに見つかって
そのまま出してしまったようだ」

「最悪ですね。あの人、人当たりはいいですから」

「あぁ確かにな、弟子も出してから気付いたらしい」

二人して遠い目をしながら、上司を見る。
そこには常連客と楽しそうに会話しながら
“あれ”を飲んでる姿がそこにはあった。

「はぁ、ちょっとずつ料理に
アルコールを分解する粉かけておいてください」

「あれはそこまで効き目ないかもしれないぞ」

「構いません、あれ以上酷くならなければいいんですし」

「分かった。少しづづ混ぜていく」

「よろしくお願いします」

店主も言った通り上司にどこまで効き目が
あるかは分からないけれど、何もしないよりはマシだと思う。
さて、その事を一応頭に留めながら俺も料理を戴くとしますか。
マジでうまいんだぜ、俺もこの腕を目標にしてるぐらいだしな。


356作者です2011/04/27(水) 00:16:10.51OdSS+aa20 (2/3)

投下終了です。
351さん、次からやってみようかなと。
352さんありがとうございます。
1は何時でもレスはOKです。
見てくださる方ありがとうございます。
それではまた。


357作者です2011/04/27(水) 18:51:42.74OdSS+aa20 (3/3)

くっ、レスがついていないだと。
まぁ別に構わないんですけどね。
レスはつかなくても見てくださる方がいれば。
えっと今後の予定を言いに来ました。
明日は投下は出来ません、そのかわり
GWの一日目の金曜は時間が許す限り投下しようかなと考えています。
基本GWは休みなのでいつもより投下量が多くなると思います。
では皆さん金曜日に。


358VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/27(水) 18:57:01.10/aLdqdZPo (1/1)

だっていきなり話しがかわったりするからよくわからないんだもの


359VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/27(水) 19:51:50.66H+BuYUfVo (1/1)

ありがちではあるけど、展開が変わったり時間経過があるときには

         ☆     ☆     ☆

みたいな区切りを入れて判り易くしてみるとか、

視点変更が現状だと

上 ――→      ――→
麦       ――→

になってるのを

上 ――→    ―――→
麦     ―――→



上 ―――――→――→
麦 ―――――→

っぽくしてもらえると判り易いと思うのですよ


360VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/04/27(水) 20:58:24.19H1xwx3K40 (1/1)

上条の口調の変化に微妙についていけない時がある

まあでも面白いから頑張れ


361作者です2011/04/29(金) 19:18:09.68PPC1PtJk0 (1/1)

レスありがとうございます。
今日更新だったのですが不慮の事故により
PCが破損それに伴って書き溜めのデータもすべて
消失という事態に……。
今現在必死に書き溜めておりますので何とか日曜には更新に来ます。
それではまた。


362VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/30(土) 10:23:38.932jmldYmSO (1/1)

>>361

待ってるぜ!


363VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/04/30(土) 19:42:30.26fI4DfZnYo (1/1)

見てる
そして待ってる


364VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)2011/05/01(日) 12:30:02.38foTVSPNHo (1/1)

しえ


365作者です2011/05/01(日) 19:42:14.80yDJO7XpB0 (1/7)

皆さんレスありがとうございます。
1は涙がでちゃいました。
投下しますね。


366作者です2011/05/01(日) 19:43:59.35yDJO7XpB0 (2/7)

「マジでどうしますか?あれ」

俺はカウンターで酔っ払ってる上司を指さしながら店主に言った。
あれから二時間ほどが経過しているが、全く飲むペースが変わらない。
いくら薬を混ぜてるからといって、あのペースで飲んでたら
もうとっくに酔いつぶれてもおかしくはないのだけど。

「そうだな。ちょっとずつ薬の量を増やしてるのが原因かもしれんが」

「そうなると、手っ取り早く睡眠薬を入れてもらった方が良さそうですね」

「あぁ、準備はしておくさ」

「よろしく、お願いします」

はぁ結局、今日もタクシーで帰るはめに……。
確かにタクシーは楽でいいんだけどさ代金がむっちゃかかるわけですよ。
来た車は上司の連絡が無ければ帰っちゃいますしね。

「はぁ。お勘定お願いします」

「おっ、ありがとさん」

「店主、タクシー呼んでくれますか?」

「おう、ちょっと待っててな」

店主は奥の調理室に入って行った。
そして、ちょうど飲んでた酒が空になりどうしようかと
迷っているそうな上司に俺は見つかった。


367作者です2011/05/01(日) 20:52:59.27yDJO7XpB0 (3/7)

「かみじょうく~ん、何でそっちにいるんですかぁ?」

「いや、誰だって上司の近くには近寄りたくありませんよ」

「…………、そうなの?」

「いや、そこでキョトンとしないで下さいよ!」

「まぁいいや、今日は来てよかった?」

「そんなこと聞くまでもありません」

これは本当に俺の本心である。
店主とそれを裏で支える奥さんは俺の理想の未来像だった。
でも暗部に身を置いてる以上それが叶わない夢ぐらい
分かってはいるんだけどさ。

「そうですか、ならそろそろお暇しますか」

「えっ! 帰るんですか!?」

「うん。上条君お勘定を」

「それは俺が払っておきましたよ」

「でしたら半額を」

「いいですよ、どうせ統括理事会から臨時収入ありますし」

「そうですか。なら次こそは割り勘で」

「はい」


368作者です2011/05/01(日) 21:43:54.61yDJO7XpB0 (4/7)

ちょうど会話が途切れたところで店主が戻ってきた。
手になにやら袋を持ちながら。

「何ですかそれ?」

「これはあいつへのご飯さ」

「へっ?」

「あいつはまだ独り身だろ。
だからこうやって来た時に渡してんだ」

「別に大丈夫なんですけどね」

「嘘付け、自炊しないくせに」

「まぁそれはそうですが」

「だから受け取っとけ」

「はぁ、分かりましたよ」

しぶしぶといった感じで受け取る上司、でも言うほど満更でもない様子だった。

「次は何時来るんだ?」

「出来れば二週間以内には」

「じゃあ楽しみに待ってるぜ」

「はい」

そんな言葉を交わしながら、俺達は店を後にする。
そして店主が呼んでくれていたタクシーに乗り込んだ。


369作者です2011/05/01(日) 22:37:20.51yDJO7XpB0 (5/7)

「今日は呑みましたねぇ」

「確かに結構呑んでました」

「実を言うと、途中から記憶がないんですが」

「えっ、そうなんですか?」

「えぇ、だいだい店に入って一時間後ぐらいから記憶がありません」

一時間後ぐらいというと上司がお気に入りのお酒をどんどん呑んでたころだったような。

でも記憶が飛んで行くほど呑んでた風には見えなかったんだけど。

「そんなに呑んでましたっけ?」

「お酒というより、料理のせいかと」

料理って事はもしかして、あの薬が原因か?
でも、あれは副作用が無いことで人気なやつなのに。

「酔いを抑えるための薬を混ぜておきましたが」

「あぁ、その薬はお酒と一緒に服用すると副作用が出るんですよ」

「マジですか?」

「はい、マジです」

そうなんだぁと今更ながら少し後悔をしてしまう俺。
まぁ、記憶が飛んだぐらいて済んで良かった。


370作者です2011/05/01(日) 23:40:35.75yDJO7XpB0 (6/7)

「次からはあんなには呑みませんので」

「本当ですか?」

「はい」

「約束ですよ。これから今日はどこへ送っていけばいいんですか?」

「いつもの所へ」

「分かりました。運転手さんいつもの場所に」

了解ですという言葉と共にタクシーは静かに走り出す。
そこからは二人の会話は途切れていた。
そんな沈黙を破ったのは、上司の方からだった。
上司は思いもよらぬ事を俺に言ってきた。

「上条君、貴方と麦野さんが血縁関係にあると言ったらどうしますか?」

「え……」

俺と沈利が血縁関係にあるだって?
でも、なぜかそんな事はないと俺は言えなかった。

「どちらも科学の力によって記憶を封印してましたから、思い出す事はなかったはずですが」

淡々と戸惑ってる俺に上司は新たな事実を言っていく。
それは信憑性のある話したっだけど
同時にどこかとても嘘くさく感じた。

「それは、本当なんですか」

その答えは―――――。






371作者です2011/05/01(日) 23:42:54.79yDJO7XpB0 (7/7)

今日は投下終了です。
ほんとレス感謝です。
次はこんなには日を空けません。
それではまた。


372VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/02(月) 01:42:10.23gE1b+Md2o (1/1)




373VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/05/02(月) 02:36:00.22nXJr8y5S0 (1/1)

乙!
タクシーの運ちゃんが「いつもの場所」を知ってるのか


374作者です2011/05/03(火) 13:19:27.12qo7opM7N0 (1/12)

お二人さんレスありがとう。
373さん、それは今日の投下中に
今日は二部構成です。
前半は上条の10月9日編ラストを
そして後半は麦野332からのお話を投下します。


375作者です2011/05/03(火) 13:39:56.62qo7opM7N0 (2/12)

「おっと、お酒のせいで余計な事を言ってしまいました。忘れてください」

答えは、否定でもなく肯定でもなかった。
俺は頭の中にさっきの上司の言葉が反芻していて
次の言葉が出せなかった。

「そろそろ、見えてきましたね」

上司の言葉にハッと我に返り顔を見上げる
すると、あと100mぐらいのところにマンションが見えていた。
結構なセキュリティレベルで警備員完備のところだ。

「ここらで降ります」

その言葉でタクシーはピタリと止まる。
ドアが開き、上司は荷物を持って外へ出た。

「それでは、新生アイテムの時にまた連絡します」



376作者です2011/05/03(火) 14:40:38.70qo7opM7N0 (3/12)

ドアが閉まりタクシーは走り出す。
胸に何かを抱えた俺を乗せながら、ゆっくりと。

俺のマンションまで着いたのはあれから15分ぐらいしてからだった。
運転手へ金を払い降りる。
このタクシーの運転手は、元VIPや暗部の人間を送る時の
ほぼ専用の運転手だった、タクシー内で行われた一切の
事に関して関わりを持たないという鉄則に遵して働く人だ。

「では、またご利用ください」

「はい」

お決まりの台詞にきちんと返す。
こうする事で運転手は他の客より優先してくれると上司が言っていた。
金を置いてそのまま出て行く人が多いためらしいが。
走り出すタクシーを眺めながら、胸の内に何かがあると感じるのだった。

「認証いたしました、ドアを開きます」





377作者です2011/05/03(火) 15:37:30.93qo7opM7N0 (4/12)

「予測できていない事になっちまったな」

俺の他に誰も乗っていないエレベーターで呟く。
今日起きた時いや、心理掌握に頼んでアイテムの記憶を
消した時には予測していなかった事が今日は起きた。
自分で平行線に戻したはずの運命の線は色々な事が重なって
結局交わる運命となってしまった。

「俺はやっぱり不幸なんだろうな」

自嘲気味に言っても、それに答える者は誰一人としていない。
その事が僅かに胸の中にある何かを増幅させた。
それが何なのかは多分今の俺には分からないだろう。
そんな予感めいた物が頭の中にはあるのだった。

「あっ、明日沈利に説明しないといけないとか不幸だぁ」

沈利が俺を殺そうとした時、上司が沈利にいっていたのだ。
納得の説明をしてくださいますよ、と
俺からすれば何の事やら分かっていないが、まぁ右手で触ればいいだろう。
それよりも強く思い出したのは“あの時”の事だ。

「あれは一体何だったのか」

口に出しては見るが、全くわからなかった。
隙をつかれ原子崩しで右手を吹っ飛ばされた時に
俺の中で何かが囁いてきた。


“体の支配権を移せ、そうすればお前の体を守ってやる”




378VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage] 2011/05/03(火) 16:52:57.48ob3/IJoF0 (1/1)

俺の目が悪いのか作者のsageが
sagaに見える


379作者です2011/05/03(火) 17:30:35.93qo7opM7N0 (5/12)

悪魔でもなく天使とも言えないような声に
俺の理性は彼方へと押しやられた。
そこから先は良く覚えていない、次に覚えているのは
上司が駆動鎧を着て俺達の前に出て来た時だ。

「まぁ、深く考えるのはやめとくか……」

勝手に自分の中で結論をつけ布団へ入る。
それは間違いだと体の何処かで思いながら。
思考はある一点へ切り替わっていった。

「……俺と沈利が血縁関係にあるか……」

タクシーの中で上司がふと漏らした言葉。
そしてその後に言った、“科学の力で記憶を封印してる”
という言葉も気にかかっていた。

「本当なんだろうか?」

疑問を投げかけても残るのは静寂だけ。
それがどんどん俺の思考能力を奪っていく。

「しずねぇ」

最後に俺自身も分からない事を言って眠ってしまうのだった。


380作者です2011/05/03(火) 17:32:30.92qo7opM7N0 (6/12)

とりあえず前半投下終了です。
後半は8時頃になるかと思います。
378さん、作者は上げ進行です。
sagaは禁止ワードのためにいれています。


381作者です2011/05/03(火) 20:17:58.65qo7opM7N0 (7/12)

さて後半、麦野編です。
これから投下していきます。


382作者です2011/05/03(火) 20:18:41.40qo7opM7N0 (8/12)

当麻と別れた私はとりあえず冥土帰しがいる病院へ向かう。
上司と呼ばれてた人が、教ええくれたのだ。
フレンダと絹旗がそこへ運び込まれたらしい。

「らしくないわね、私が見舞いに行くなんて」

そろそろ日が沈みかけている学園都市を歩きながら、私は自嘲気味に呟いた。
あいつらをアイテムとしか見ていなかったはずなのに
あの上司って人に怪我したって言われた時
私の心の中は“悲しい”という感情でいっぱいだった。

「ほんとっ、らしくないわ」

ロビーで二人の病室を聞いてそこへと目指しながら思う。
誰かに対し、感情を抱くことさえ無かった。
戦闘時のあれは置いておくとしてもだ。

「フレンダ、絹旗いるかしら?」

ドアの前で声を掛ける、ここが二人部屋であることは知っている。
しかし、返事は無い。寝ているのだろうか?
そう思い、ドアを開けようとした瞬間誰かに抱きつかれた。

「麦野が見舞いに来てくれたって訳よ」


383作者です2011/05/03(火) 21:16:19.33qo7opM7N0 (9/12)

「フレンダぁ?何してくれてるのかにゃーん?」

「……いや、ここで原子崩しは危ないって訳よ……」

げっそりとした顔をしながら後ずさるフレンダ。
いやいや、ここでは原子崩しは撃たないわよ
そのかわりちょっとばかし女の危機にはあってもらうけど。

「ちょっとだけだからね……」

「いや、そんな嬉しそうな顔で迫って来ないで……」

逃げそうになっているフレンダを捕まえようとした
ところで後ろの病室のドアが開いた。
顔を見せたのは滝壺だった。

「ふれんだ、むぎの何してるの?」

「滝壺、絹旗の様子は?」

フレンダを捕まえてヘッドロックをしながら聞く。
フレンダは少々元気すぎるところだが絹旗はどうだろうか?
滝壺は、少し言うのをためらってから私に告げた。

「骨折ぐらいかな」

それは私の身に大きくダメージを負わせた。
彼女の能力は第一位の演算のパターンを植えつけられたもので
能力名は、窒素装甲で確か反射をもとにしたものだったはず。
それが何故骨折を負う結果になったのか分からない。


384VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/03(火) 21:40:31.26dPuHnCbXo (1/1)

>>378 ここを理解してないのなら先に機能やらを調べるべき
sageすら出来てない辺りどうしようもなさそうだが


385作者です2011/05/03(火) 22:15:12.70qo7opM7N0 (10/12)

「キャパシティダウンが使用されったって訳よ」

「そして絹旗は私を助けるために……」

駆動鎧から攻撃を受けたということね。
しかし、私の目の前に現れた駆動鎧は一切の攻撃を仕掛けてこなかった。
それはもしかしたら指示だったのかも知れないが。

「フレンダ、奴らはどんな感じだったの?」

「機械のような感じだった」

やはり私の前にいた駆動鎧とは何かが違った。
それが何なのかは少しだが私にも分かる。
暗部の中でも異質で、その中でも命令以外は一切の事をしない
という極秘組織が存在するらしい、多分二人はそいつらにやられたのだろう。
その点、あの上司って人のそばにいた駆動鎧達はまだ人の温かみを持っていた。

「まぁ、死ななかったのは大きいわね」

「そうだね、ふれんだもきぬはたも無事で良かった」

「ありがとう、二人とも」

フレンダが泣きそうな顔でこっちを見ながら言う。


386作者です2011/05/03(火) 23:20:41.86qo7opM7N0 (11/12)

「でも、この手はいただけないわね」

パチッと気持ちのいい音と共にフレンダの手を落とす。
全く、すぐこれだからフレンダはどこまでいってもフレンダね。
それが私の心に温かみを残すのだった。

「ていうか、とりあえず中へ入りましょ」

そうなのだ。私達は廊下で話をしているので
そろそろ周りというか、看護師さんの視線が痛い。
二人を促し病室へと入る。

「絹旗……」

病室へ入ると、そこには二つベットがあり
その二つのうちの一つに絹旗が眠っていた。
静かに上下する胸は彼女が生きていることを知らせてくれていた。

「何かいつもの麦野らしくないって訳よ」

「ふふ、そうかも知れないわね」

「そんなむぎのを私は応援している」

いつもの雰囲気になっていた。
でも何かが足りない、それは絹旗だろう。
学園都市の闇は私達をどこまで遊べば気が済むのだろうか。
けれど、今の私に答えは出るはずもなかった。


387作者です2011/05/03(火) 23:23:59.28qo7opM7N0 (12/12)

投下終了です。
さてこの麦野編が終わればほとんオリジナルな話になっていきます。
一応は原作を準拠していきますが。
次の投下は多分金曜か土曜あたりに
それではまた。


388VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/04(水) 00:11:35.62Nv87pknN0 (1/1)

乙です

>>378
俺は釣られない…っ!


389VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/05/05(木) 18:53:01.03GRCYkwjJ0 (1/1)

上条さんと記憶を消された状態のアイテムの絡みに期待。
どうなるんだろ


390VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/07(土) 14:02:38.47JFr532HM0 (1/8)

レスありがとうございます。
投下は19時ごろになると思います。


391VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/07(土) 17:08:06.73QfbyXCg90 (1/1)

>>1が来たぜええぇぇぇ!!
イヤーーハッハウェーイ


392VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/05/07(土) 18:12:55.99bhn9lb6O0 (1/1)

舞 っ て い た ぞ >>1


393VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/07(土) 18:51:33.15Q7Bh0eSSO (1/1)

19時まであと9分


394作者です2011/05/07(土) 19:01:10.99JFr532HM0 (2/8)

皆さんレスありがとうございます。
投下はいつも通りに。
今日は絹旗メインですね。


395作者です2011/05/07(土) 19:03:14.57JFr532HM0 (3/8)

「ん……」

「絹旗っ? 起きたの?」

ベットの上で身をよじる絹旗。
その姿は、何故か私に小動物みたいだと思わせた。
まぁ実際はそんな風には見えないのだけどね。

「ん……、どうしたんですか? 皆さん超お揃いで?」

「いや、絹旗覚えていないの?」

「へっ? 何のことですか?」

「え? 絹旗は私を庇って骨折しちゃった訳よ」

「はぁ? 私が超骨折なんかしたんですか?」

全く訳が分からないと言った感じで首を傾げる絹旗。
その様子は私に薄ら寒いものを感じさせる。
口を開くより先に冥土帰しが現れこう言った。

「絹旗君、調子はどうだい?」

「はぁ、超健康体ですけど」

「それは良かった。君達はお見舞いに来てくれたのかな?」

「ひゃい」


396作者です2011/05/07(土) 20:04:09.56JFr532HM0 (4/8)

急に矛先を自分に向けられテンパってしまう。
でも当の冥土帰しは全然気にした様子が無さそうだった。
その様子に少し疑問を感じたがそれはすぐに消えてしまった。

「ふむ、その様子だと大丈夫そうだね」

「てか、私超骨折なんかしてたんですか?」

「?、そういう事か」

「悪いけど、ここでお見舞いを終わらせて貰おう」

「どういう事かしら?」

いきなりの冥土帰しの言葉に少々、苛立ちを感じてしまう。
しかし、冥土帰しは私の方に来て耳元で言った。

「少し話しておきたい事があるんだね」

「超どうかしたんですか?」

「いや君は関係がないね。
看護婦さんが夕食を運んで来るまで少し待っておいて欲しいんだね」

「はぁ、超分かりました」

少し納得して無さそうな絹旗を病室へ残し私達は冥土帰しの部屋へ向かう。

「君は絹旗君を見てどう思ったかい?」

その間、冥土帰しはフレンダに質問をする。
その質問は言葉通りではなく何かの確認のように私は聞こえた。
まるで答えが分かっているのに他人の解答を知っておきたいと言った感じだった。

「いつも通りに感じたって訳よ……」

若干弱々しく聞こえるのは気のせいではないのだろう。
先ほどのやりとりの中で私ですら違和感を感じ取ったのだから。
いつもと同じに感じるのに、何かが違う感じがした。



397作者です2011/05/07(土) 21:03:57.47JFr532HM0 (5/8)

「君達が疑問思ってる事をこたえるんだね」

「これを見てほしい」

と言って見せられたのは脳波を示す物だった。
見てほしいと言われても素人である私達には全く何を示しているか分からない。

「先生、全く何なのか分からないよ」

「ふむ、じゃあこれを見てほしい」

二つ目は、何かしらおかしな感じがする物だ。
先ほどの物とは違い、一定のリズム感がない。

「これが、今の絹旗君の脳だね」

「えっ……」

「今の彼女の脳は記憶を司る海馬が何かしらの異常を伝えている」

それが何なのかは分からないだけどねと小さな声で言う。
治せないものは無いと言われた冥土帰しがそんな言葉を言うのは何か新鮮であり、少し得体の知れない恐怖を感じさせた。

「それで絹旗は治るのかしら?」

「必ず治す、それが僕の使命だからね」

「私達に出来る事は無いのかしら?」

「悲しい事だけど無いね、強いて言うなら彼女に普通に接してあげてほしい」

無いと言われた事に私の心は沈んだが、後の言葉を聞いて幾分か浮き上がった。
そんな心がある事に私は何故か嬉しさを感じられずにはいられなかった。



398作者です2011/05/07(土) 22:04:02.81JFr532HM0 (6/8)

「分かったわ、それじゃあ今日は帰りますか」

滝壺とフレンダを見る、二人は頷いてくれた。
そして口を開くまでもなく、目は私に任せると言ってくれている気がした。

「それならタクシーを呼んだから、それで帰るといい」

「分かりました」

三人で病室を出て行く。
ドアが閉まる直前冥土帰しの話し声が聞こえた気がした。

「もしもし……、あぁさっき送ったデータを……」

「今日はアジトには戻らないって訳よ」

「えっ。ふれんだにアジト以外に行くところあるんだ」

「滝壺、それは幾ら何でも失礼って訳よ……」

「ごめん、ふれんだ」

「まぁ私も同じ事思っちゃたし許してあげて」

「麦野まで……」

目に見えて分かるぐらいショボくれるフレンダ。
そんなフレンダの姿に自然と笑みがこぼれていた。

「気にしたら負けよフレンダ、女はそんな小さな事は流してしまうのよ」



399作者です2011/05/07(土) 23:03:59.66JFr532HM0 (7/8)

「本当なの?」

「えぇ、本当よ」

まぁ、若干嘘も入ってる事は黙っておく。
ここで立ち直らせておかないと後々面倒だからだ。
以前、遊びでフレンダを落ち込ませた所、2日間ずっと独り言を言っていたからね。

「了解って訳よ、それじやぁ私はタクシーには乗らないから」

「せっかくタダで乗れるのに?」

「うん、ここからは歩いた方が近いから」

「そ。じゃあまた連絡するわね」

「了解って訳よ」

「うん、ここからは歩いた方が近いから」

「そ。じゃあまた連絡するわね」

「了解って訳よ」

私達は入り口で別れた。
私と滝壺はタクシーへフレンダは入り口から南の方向へ歩いていく。

「むぎの、私も少し用事があるから途中で降りるね」

「そう。アジトには帰ってくるのかしら?」

「うん。それは絶対だよ」

「分かったわ。ってあれかしら?」

――――――――――――――――

先ほどまで5人もの人がいた病室の中、
私はゆっくりと沈む赤い太陽を見ていた。

「どうして、超忘れてたんでしょうか?」

今、思い出しているのはつい二日前まで
一緒に活動していたのに今まですっかり忘れていた。

「とはいえ、超少ないですけどね」

後に続く言葉は飲み込む、思い出したのは容姿と一緒に活動していたという事実だけ。
名前と活動していた内容は全くと言っていいほど思い出せなかった。

「まぁ、超いいでしょうこれだけでも」

静かに目を閉じる、脳に想い人の姿を思い浮かべながら。
そして早く会える事を祈りながら、私の意識は超沈んでいった。


400作者です2011/05/07(土) 23:17:14.02JFr532HM0 (8/8)

これにて投下終了です、
最後の絹旗についてですが上条の名前は思い出していない
それと何で慕っていたのかも分からないということです。
次の投下は月曜になると思います。
それではまた。


4019772011/05/08(日) 04:20:00.6896vE9dPDO (1/1)

乙です

いつもワクワクしながら見てます
楽しみにしてますので、頑張ってください


402作者です2011/05/09(月) 09:22:24.153EpwDMCR0 (1/7)

これより投下します。
977さんレスありがとうございます。
2レスで麦野編を終わり、あと3レスほどで次回への繋ぎにしようかと
思います。


403作者です2011/05/09(月) 09:23:36.993EpwDMCR0 (2/7)

「むぎの、ここで降りるね」

「何するか分からないけど気をつけるのよ」

「うん。それじゃ」
手を振りながらどこかへ駈けていく滝壺。

その姿は暗部など関係がない一人の少女としての姿だった。
それを見て私が久しくそんな姿をしてないことに気がつく。

「今日は少し感傷的過ぎるわね」

先ほどの病院やその前の事、今日はえらく心が揺れ動いている気がした。
それがどうしてなのかは分からないでも、それは恐怖では無かった。

「ふふ」

小さく本当に小さくだけど口元を綻ばす。
そんな自分だけの現実の変化が嬉しかった。
暗部に身を置いてから、抱く事が無かった思い。

「あっ、絹旗達に説明するの忘れていたわ」

それは今日の出来事である。
絹旗とフレンダが抜ける事。
それと私、滝壺と当麻プラスあと一人で新生アイテムとして活動していく事を。

「まぁ、次のお見舞いの時でいいかしら」

勝手だけど結論付けて私はタクシーの後部座席に沈み込む。
アジトへ着くまで、ほんの少し眠っておこう。


404作者です2011/05/09(月) 10:33:38.143EpwDMCR0 (3/7)


アジトに着いた私は、セキュリティーロックを外し中へ入る。
暗証番号入力、指紋照合、声紋照合の3つのロックを外さなければ入れない。
しかも一つでも引っ掛かればドアが開く事はない。
ここは一番のセキュリティーだった。

「安全性は高いんだろうけどさ、もう少し簡略化してh―――」

後に続くはずの言葉は飲み込む、何故なら後頭部に銃を突きつけられていたからだ。
銃を突きつけているのは一人、さらに後ろにもう二人いる。
何を起こすかは分からないが拒否権は無さそうだった。

「何の用かしら?」

「麦野沈利様、この手紙を読んで下さい、そして読んだ後くしゃくしゃにして捨てて下さい」

耳元で囁かれて初めて聞き取れるような声。
その声に何かを感じ言うとおりにする。
手紙には驚愕の事実が書かれていた。

「これは、本当なのかしら」

「麦野様、早く、くしゃくしゃにしてください」

「っ、分かったわ」

さっきより若干強くなった声に慌てて言うとおりにする。
すると手紙は消化爆薬が仕込んであったのか、地面につく前に燃えてしまった。
その事実に驚いてる内に背中に張り付いていた気配は消えていた。

「えっ……」

後ろを振り返るがそこにはだれもいなかった。
それが一層手紙を真実だと裏付けていた。


405作者です2011/05/09(月) 11:31:07.203EpwDMCR0 (4/7)

第七学区の通称窓のないビルの中で巨大なビーカーに反対に沈んでい
る緑色の手術服を着た男なのか女なのか、
子供なのか大人なのか分からない出で立ちの人間は
金髪の光り輝くような白い装束を身に纏っている
こちらも男性なのか女性なのか分からない出で立ちの人間に話しかけていた。

「貴方の興味を惹かれる物はありましたでしょうか?」

「粗末な敬語はやめろアレイスター」

「そうですか。なら普通に」

「あぁ、それでいい」

「エイワス、君の興味を惹くものはあったかな?」

「上条当麻かな、彼の右手はとても興味をそそるよ」

「彼はよく働いてくれている、彼が潰した組織や科学者達はすごい数だ」

「能力者に対し完璧に抑えるというのは一方通行でも難しいが、あれの本質はそんな物じゃないんだろう」

「あぁ。あの右手は名字にもあるとおり神のごとき力で世を浄化する、だ」

「だからこそ興味があるのだかね」

「エイワス、幾ら君でも彼と戦う事は許可しないよ」

「いや、戦わないさ。ほんの少し会いに行くだけさ」

「まぁ、それなら構わないが」

「今度はビーカーから出て私とお茶しよう。茶菓子はこちらで用意するから」

「楽しみに待っていよう」


406作者です2011/05/09(月) 12:32:16.033EpwDMCR0 (5/7)

目が覚めた、何の前触れもなく唐突に。
でもその判断は間違っていなかったと思えた。
何故なら、目の前に人間?がいたから。

「えっと、どちら様で?」

「……」

返事が無いということは俺の錯覚か寝よう。
だが布団を被ろうとしたところで脳内に声が響いた。

「初めてまして、神浄当麻君」

「へっ」

辺りを見回すが誰もいない。
言うなら金髪の長身の人間?がいるだけ。
でも、これは俺の錯覚だよな。

「いや錯覚ではない。面白い反応をありがとう」

「もしかして……。貴方が喋りかけてるんですか?」

「あぁ、そうだ」

「人間ですか?」

「いや、私はjgamtだ、adgmtでpwmjgの役割をつとめている」

「何言ってるか分からないんですけど」

「どうやら、私の言葉を表すにはヘッダが足りないらしい」

「ヘッダですか?」

「あぁ、ktpgamと言うことだ。っとこの言葉も言い表せないのか」

「はぁ」

「つまり、簡単に言えば君がよく知るアレイスターの友人といったところか」

「本当ですか?」


407作者です2011/05/09(月) 13:03:01.493EpwDMCR0 (6/7)

アレイスターの友人と聞いた時胸に上がってきたのは明確な殺意。
アレイスターを知っているのなら、俺の敵ということだから。

「語弊があるようだから、言っておくが私とアレイスターは別に協力関係にあるわけではない。
私は興味があるものにしか関心を示さないからね」

「それをどうやって証明するんですか?」

「そう殺る気をだすな。私に君と戦う気はない」

「分かりました」

「ふふ。恐ろしいなその殺気は、向けられれば大の男でも腰を抜かすだろう」

「何しに来たんですか?」

「今日は興味があったから君に会いに来た、ただそれだけだよ」

「そうですか。ならもうお引き取りください」

「まぁ、いいだろう。今度会うときは味方だからな」

「味方ですか? 有り得ませんね」

「その時まで、私の事は忘れておいてもらおう」

「えっ」

金髪で長身の人間?が俺に右手を向けた瞬間急に意識は沈んでいく。
最後に聞こえたのは本当に興味深いという言葉だった。

「アレイスター、本当に興味深いね彼は」

「エイワス、あまり挑発するなよ」

「いいじゃないか、別に何もなく、終わったんだし」

「一応の忠告だよ」

「そうか。じゃあ次にここへ現出するまで眠っておくとしよう」

「了解した」


408作者です2011/05/09(月) 13:10:03.373EpwDMCR0 (7/7)

てなわけでこれで15巻再構成は終了です。
長かったなぁー。
ここまでこれたのはレスしてくれる人と
見てくれている人のおかげです。
作者の予定では17巻を再構成して第三次世界大戦もやろうかと思います。
そのため新しくスレ立てるか悩んでいます。
皆さん的にはこのままこのスレで続けた方がいんでしょうか?


409VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/09(月) 21:01:57.82zMLUFLSjo (1/1)

むしろわざわざ新スレ立てるべきではないと思うが


410VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)2011/05/09(月) 21:23:11.29GqUo19Qko (1/1)

このスレで続けたほうがいいと思うけど。



411VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/05/09(月) 21:25:58.15B7ibb2Hi0 (1/1)

乙!よし一回読み返してくるか

このスレをそのまま使えばいいかと


412作者です2011/05/10(火) 00:08:14.28odEoqiKX0 (1/5)

皆さんレスありがとう。
このスレで頑張ります。
新生アイテムのメンバーですがちょっと決めかねています。
候補は垣根、エイワス、海原、ぐらい。
上記メンバー以外なら希望を。
土御門、美琴、一方通行以外でよろしくお願いします。


413作者です2011/05/10(火) 00:10:50.07odEoqiKX0 (2/5)

皆さんレスありがとう。
このスレで頑張ります。
新生アイテムのメンバーですがちょっと決めかねています。
候補は垣根、エイワス、海原、ぐらい。
上記メンバー以外なら希望を。
土御門、美琴、一方通行以外でよろしくお願いします。



414VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/10(火) 00:46:46.06U4sKjEnio (1/1)



エイワスが妥当な気がする
それか心理掌握


415VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/10(火) 00:58:48.79eUM5k4dro (1/1)

確かに特段暗部に居ると矛盾が出るとかじゃなければ心理掌握が面白そうだな


416VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/05/10(火) 01:04:36.70GXt+2l5t0 (1/2)

エイワスwww面白そう
最早最強の域だな……


417VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/05/10(火) 01:08:58.81yxIzUvIpo (1/1)

神浄なら倒魔だと思ったけどそうでも無いのかな?
エイワスを統括理事会直下の実行部隊のコマ扱いでいいのかよww


418作者です2011/05/10(火) 17:08:44.74odEoqiKX0 (3/5)

皆さんレスありがとうございます。
今のとこエイワスか心理掌握で迷ってます。
多数決で言えば、エイワスが多いですが。
17巻再構成はグループ視点から始まります。


419VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/10(火) 17:14:36.30eqPrvsRlo (1/1)

エイワスだとダーティ
心理掌握だとラブコメになりそうだ


420VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/05/10(火) 17:22:06.90GXt+2l5t0 (2/2)

ここの心理掌握可愛いからなあ
どっちになっても面白そうなんだよな


421VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/10(火) 19:28:33.77Ag2E+MrSO (1/1)

俺は心理掌握がいいな


422作者です2011/05/10(火) 20:15:12.62odEoqiKX0 (4/5)

俺は電波を受け取ったっ!
でなわけでエイワス編と心理掌握編もうどっちもやっちまおうかと思います。
17巻再構成についてはグループ視点から始めて行きたいと思っています。


423作者です2011/05/10(火) 21:17:54.62odEoqiKX0 (5/5)

今更ながらミスに気がついた。
17巻ではなく19巻ですね。



424作者です2011/05/13(金) 15:58:07.89M3szg/L30 (1/9)

三日ぶりですね。
更新開始します。
別スレはこれが終わり次第投下して行きます。


425作者です2011/05/13(金) 16:01:57.46M3szg/L30 (2/9)

10月9日、暗躍していたのはアイテム、スクール、グループ、メンバー、ブロック。
その内、メンバー、ブロックは壊滅状態。
スクールはリーダーの垣根とメンバーである心理定規が離脱による、事実上の壊滅状態だ。
この物語はアイテムメインだか少しグループにも触れておこう

「あァ!? どういう事だ?」

「吠えるなよ一方通行。ひとまず上の言う事は聞いておかなくちゃならない」

「でも、この間ので3つは壊滅状態なんでしょ」

「あぁだがまだまだ、くそったれな仕事は幾らでもある」

「チッ、ンで仕事の内容は?」

「元迎電部隊の抹殺だとさ」

「まぁそれぐらいなら私とあっ君で大丈夫でしょ。ねっ♪」

「いや、ここは全員で行くべきだろう」

「なンでだよ」

「ドラゴン」



426作者です2011/05/13(金) 17:16:18.63M3szg/L30 (3/9)

土御門が言った言葉で全員の顔が変わる。
10月9日、垣根が取得しようとしたアイテムピンセットに
より解析した滞空回線より得られた情報だ。
ピンセットはこの前の仕事の際土御門がゲットした物だった。

「それがどォしたンだよ?」

「統括理事会の潮岸は知ってるな?」

「えぇ、あの四六時中駆動鎧着てる人でしょ」

「そいつがどォしたンだよ?」

「どうやらドラゴンについて知っているらしい」

再び土御門の言葉で一同は黙り込む。
しかし、どうやったら潮岸が関係してるのかと不思議に思った。


427作者です2011/05/13(金) 18:16:12.31M3szg/L30 (4/9)

「土御門ォ、どォやったらアイツと関係があるンだ?」

「依頼主だからだよ、元迎電部隊を潰して欲しいって言ってきてるのは」

「えっ?」

「どうやら、駒として使ってたみたいだが余計な事を知られる前に消したいらしい」

「なら、アイツらと協力した方がいいんじゃない?」

「無理だ。俺達は公式にはドラゴンについて何も知らない事になってるからな」

「チッ、じゃァどうするンだよこのまま黙って言う事に従うのかよ?」

「手がないわけじゃないがまぁとりあえずは仕事をこなすぞ」

学園都市暗部組織の一つグループは動き出す、ドラゴンの更なる情報を求めて。


428作者です2011/05/13(金) 19:16:39.89M3szg/L30 (5/9)

元迎電部隊のメンバーは第二三学区の地下200m地点で
上と交渉していた彼らの傍らにあるフラフープを使って。

「光速の50%で固定しろ。フラフープは牽制だ。
そのためにガキどもを攫って来たのだからな」

「やりすぎると上層部が地下施設ごと俺達を爆撃しようとしないか。
真上は民間施設のない滑らかな滑走路だ。その気になれば存分に吹き飛ばせるぞ」

「そのためのフラフープだ。
こいつが常に爆撃可能な状況であると示す事で
、統括理事会の思い切った行動を封じることが」

リーダーらしき男の言葉が不意に途切れた。
その理由は男達がいるフロアがいきなり停電になったからだ。
その事に慌てふためく研究員と子供達、
それを沈めようと男達は銃を向けるが間違って味方に当たれば危険なのですぐ銃を下ろした。

「おい、どうなってやがる?」

「どうやら、自家発電システムに不具合です、
途中どこかで回線がショートしているようです」

「ショートだと、それは確かなのか?」

「はい。現時点ではフラフープ稼働に問題はありませんが
このままだとフラフープは止まってしまいます」


429作者です2011/05/13(金) 20:17:20.03M3szg/L30 (6/9)

「チッ、いくら計画に時間を」

再び、リーダーらしき男の言葉は途切れる。
それは不意に天井の蛍光灯が点いたからである。

「なっ、何だテメェは?」

男達の目の前に立っていたのは
白髪の赤い目をした中性的な顔をした少年?だった。

「……」

しかし少年?は何も答えず一瞬で男達の視界から姿を消す。
次に男達が少年?を視界に捉えた時には、覆面をした仲間の一人の背後に立っていた。
そしてストンと男の背中を押した。

「ぎゃゃゃゃぁぁぁぁ!?」

けれど男は少ししか押されてないにも関わらず、自分の仲間にかなりのスピードで突っ込んでく。
そのままぶつかるが勢いは衰えず、壁に激突していく。
男達は呆気にとられたが、すぐさま戦闘体制に移る。

「テメェが誰だかは知らんが、死んでもらうぞ」


430VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/13(金) 20:33:48.14lklQq5RPo (1/1)

なんという三下臭ww


431作者です2011/05/13(金) 21:18:54.70M3szg/L30 (7/9)

一、二、三と三回のタイミングで六種類もの、武器を使う。
が、それは全て使用者の元へ返って来た。
ある者は最新鋭の低反発式の連射型銃をそしてある者は対人小型爆弾をそれ以外にも4種類の武器を使用したが、
一つも例外はなく持ち主へと返ってくるのだった。
そしてそうなれば戦闘の続行は出来なくなる、
しかしこの状況を乗り切れる方法も無い状態の中
元迎電部隊が取った選択は外にいる仲間に失敗の連絡をする事だけだった。

「作戦は失敗だ。このチームは帰る事は無い。第二」

結局、通信機が仲間の最後の言葉を届けるには至らなかった。
謎の侵入者によって殺されたからだった。

「あっくん、どうだった?」

「どォもこォもねェな。結局、潮岸の野郎にいいようにしか使われてる気がしかしねェ」

「そう。それは土御門さんがうまくやってくれてるみたいよ」

「まァ、役立たずにはそれぐれェの事はやってくれねェとなァ」

「ふふ。でこの子達どうするの?」

「確か、土御門が上と交渉してるって言ってたなァ」

「そう。それなら帰りましょ」

「あの」

「どうしたのかしら?」

「助けてくれてありがとうございました」

「ふふ。これからはこんな事に巻き込まれないようにね」


432作者です2011/05/13(金) 22:11:20.90M3szg/L30 (8/9)

さぁ行きましょという言葉ともに少年の前から二人分の気配が消える。
少年は見えない目で消えた方を見つめているのだった。

「おかえりなさい、どうだったかしら?」

「あわ姉、楽勝だったわ」

「そ。良かったわ。美琴の顔に傷かついたら大変だもの」

「大丈夫だから。その手っ引っ込めて」

「あら連れないのね」

「……」

「どうしたのかしら一方通行?」

「いや、お前はショタコンだと思ってたンだがな」

「今でも好きよ、でも美琴に比べたらすごく小さな思いだわ」

「あの……」

「無駄話はそこまでにしとけ」

「どうだったンだ?」

「アポは取れたがその前に元迎電部隊の残党の残党を消してこいだとさ」

「チッ、それじゃァさっさと終わらせるに限るな」


433作者です2011/05/13(金) 22:13:49.94M3szg/L30 (9/9)

投下終了です。
今日はアイテムの皆さんはお休みでした。
次回からはちゃんと出ます。
そして次回からは心理掌握編からスタートです。


434VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)2011/05/14(土) 00:04:33.18hvC8PZ6Lo (1/1)

乙!

あわきんと美琴と一方通行の関係が気になる


435作者です2011/05/14(土) 16:49:03.56ccn7wz/p0 (1/9)

434さん、レスありがとう。
それは番外編でやります。
では、18時に投下しに来ます。


436VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/14(土) 16:52:07.040B9ckzGYo (1/1)

待ってる


437VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/05/14(土) 17:00:37.80ZhQGCNqL0 (1/2)

お、来てた
グループが面白いことになってるな


438作者です2011/05/14(土) 18:02:42.29ccn7wz/p0 (2/9)

更新開始。
お二人さんレスありhがとうございます。


439作者です2011/05/14(土) 18:05:12.20ccn7wz/p0 (3/9)

『聞こえているかねアイテムの諸君』

「はい。聞こえてますよ」

『仕事の依頼をしたいのだが、時間は大丈夫か?』

「別に構いません。仕事あらば受けるのがアイテムですから」

『ふっ。実に頼もしいな。では仕事の依頼をしよう。依頼はグループへの牽制だ』

「牽制ですか?消すのではなく?」

『そうだ。相手は第一位と第三位、level4の結標、
そしてリーダーの土御門がメンバーだからだ』

「話しだけ聞くと第一位と第三位以外は殺してもよさそうに聞こえるのですが」

『……』

「無言ですか。まぁ依頼料金と報酬さえ貰えれば文句はいいませんけどね」

『ありがたいな。報酬は少し色をつけさせてもらおう』

「では、時間と場所は連絡下さいね」

『あぁ了解した』


440作者です2011/05/14(土) 19:04:47.59ccn7wz/p0 (4/9)

ブツッという回線の途切れる音ともに通話は終了した。
新生アイテムと学園都市統括理事会のメンバー潮岸の通話は。

「兄様、仕事の依頼ですか?」

「あぁ。どうやら同じ暗部の組織のグループを牽制してこいだってさ」

あくまでも冷静にさっきの会話を伝えるあくまでも冷静にだ。
でもそれは全く意味をなさない。
視線だけで相手を殺さんばかりといった感じで、俺を睨んでくる女王がいるからだ。

「すー……」

そんな事など関係がないといった感じで車の後部座席で眠ってる眠り姫。
俺を含めた新生アイテムのメンバーは仕事が終わりいつものファミレスに向かっていた。

「引っ付きすぎたと思うんだけどさぁ」

「ふふ。麦野様も抱きつかれては?」

「いい気になってんじゃねぇぞ第五位ごときが」

「その第五位に記憶をいじられてたのはどこの誰でしたっけ?」

「あはっ。当麻スイッチ入っちゃった、だからここで殺していいかしら」

「毎度毎度よく飽きないな二人とも」


441作者です2011/05/14(土) 20:03:30.48ccn7wz/p0 (5/9)

二人に聞こえないよう呟く。
そして知らぬ間にヒートアップしていく二人。
この先大丈夫だろうかと心の中で思うのだった。
結局それを知った心理掌握に怒られてしまうのだが。
そして時は4日前、新生アイテムの発足の時に追加の一名は心理掌握と聞かされたのだった。
心理掌握は開口一番に俺の事を「兄様」
と呼ぶので、それで沈利と早速ケンカになった。
しかも被害は俺にまで来てしまい、そして俺だけが店に怒られてしまうのだった。

「あれって、絶対おかしいよなぁ」

どうやら口に出していたらしく二人に怪訝な顔をされたが何でもないと返しておく。
沈利の記憶は俺が右手を使い能力を無効化しておいた。
その際、沈利に当麻昔会った事無いと聞かれたがいやないとかえしておいた。
最愛とフレンダについては沈利の仲間として活動していくと伝えておいた。
その時最愛が俺を見てビックリしてたのは気のせいだったんだろうか。

「そろそろ、いつもの所です」

「チッ、今日のとこはこれで勘弁しとくわ」

「そうですね。人様に見られては困りますし」

「ん……」

「はぁ。二人ともやっと終わったのかよ。まっいいけど降りるぜ」

「「はーい」」

「ん」


442作者です2011/05/14(土) 21:03:24.58ccn7wz/p0 (6/9)

車を降りて、ファミレスへと入っていく。
俺はふと振り返り去っていった車を見た。
何故かまたこの前と同じように思ってしまうのだった。

「兄様?」

「はっ?どうした?」

「あのさっきから店員さんが困っているのですが」

「それは悪いな。店員さんいつもの場所へ」

「かしこまりました」

「で、どうするの当麻?」

「ん、何が?」

この間食べて以来やみつきになってしまったパフェを食べながら返答する。
これはマジでうまい。
数種類あるけれど俺のお気に入りはイチゴDXパフェだ。

「今日の依頼よ」

「そんなの答えるまでもありませんわ。相手がどうであれ依頼をこなすのが私達の仕事ですもの」

「誰もアンタには聞いてないわよ」

「って、二人ともストップだ」


443作者です2011/05/14(土) 22:03:28.11ccn7wz/p0 (7/9)

人がパフェ食べている間に二人ともケンカ腰になるなよ。
答えなかった俺が悪いのだけど。

「あくまでも牽制だから、ある程度接触したら引くさ」

「そ。じゃあ電話まで待ちますか」

「まぁ暇だけどな」

「兄様、あーん」

「「へっ?」」

「あれ? 兄様私からのあーんは受け取ってくれないんですか……」

あはは、すっごく心理掌握がかわいいんですけど、
でも素直に受け取れない。
だって女王様がこっちを睨んでるんだもの。

「わっ悪いな。はい」

「はい、あーん」

あ、味が分からない。
隣からすごく殺意めいたものを感じるんですが。
向けられてるはずの心理掌握は素知らぬ顔してるし。


444作者です2011/05/14(土) 23:07:50.62ccn7wz/p0 (8/9)

「どうでしたか?」

「うっ、うまかったぞ」

「そうですか。嬉しいです」

にっこりと俺に微笑む心理掌握。
その笑顔はすごく可愛らしかった。
その瞬間、ブチって音が聞こえたのは気のせいだよね。

「あひゃひゃ、表出ろよ。たっぷりとオシオキしてやるからさぁ」

「どうかされましたか麦野様?」

「それは挑発と受け取っていいのかしらねぇ?」

「そう思いたかったら、そう思っていだだいて構いません」

「そう。止めないでね当麻」

「いやいや、二人ともこの前の事忘れた訳じゃないよな」

「もちろん、覚えていますが兄様これは女の戦いなのです」

「そうね。当麻は黙って見てなさい」

ちょっと待てこの流れは……。
肩を叩かれる、振り返るとにっこりとした顔の店員さんが。
笑顔だが目が言っていた、次やったら入店禁止よねと。
その笑顔に俺はこう言うしかなかった。

「不幸だぁ―――――」


445作者です2011/05/14(土) 23:12:35.37ccn7wz/p0 (9/9)

てなわけで投下終了です。
心理掌握書いてて上条が憎くなったのは何故だろう?
次の投下は月曜辺りになると思います。
それではまた。


あっ、ちなみに何人ぐらいの人が見てくれてるんでしょうか?



446VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/14(土) 23:15:51.27N9Hn8NzLo (1/2)


さあな


447VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/05/14(土) 23:18:40.16ZhQGCNqL0 (2/2)

それはあなたが心理掌握を萌えるキャラとして描いているからでは?
乙です

こういうとこってROMってる人もたくさんいるから……


448VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/14(土) 23:21:04.39N9Hn8NzLo (2/2)

むしろ支援やら保守やらいらんからROMが大半だろうな
感想とか乙も投下からずれるとまあいいかと思うこと多いし


449VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/14(土) 23:25:46.73NMogBU5t0 (1/1)

乙です。

思ったけど、『アイテム』と『グループ』にそれぞれレベル5が二人も要るって何か偏ってるな。まぁ面白いから良いのだけど。


450VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)2011/05/15(日) 00:40:53.58OmLtCqONo (1/1)

乙です

見てるだけの人は多いだろうね
むぎのん可愛いな


451VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/15(日) 00:44:29.3114FKQJM1o (1/1)

滝壺と心理掌握のセットって凶悪な組み合わせだよな


452VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/05/15(日) 10:05:44.91Jak9JKKG0 (1/1)

やっと追い付いた。やっぱ最初より文才能力は上がってるなww


453作者です2011/05/16(月) 16:30:40.76asklEg6y0 (1/7)

嬉し涙が出てしまった作者です。
今日の更新は18時頃からです。
皆さんレスありがとうございます。


454作者です2011/05/16(月) 18:02:16.40asklEg6y0 (2/7)

投下開始します。


455作者です2011/05/16(月) 18:03:52.21asklEg6y0 (3/7)

元迎電部隊の残党二十名は地下を歩いていた、既に武力による制圧で周りに人はいない。
その中をゆっくりとしかし急ぎめに二十人は歩く。

「第一部隊から、連絡が途絶えてもう三十分が経ちます」

「それは仕方ない、私達は第二プランのため、一旦アジトへ戻る」

警戒しとおけよという言葉で辺りは静寂に包まれる。
その静寂を破ったのはストンという音だった。

「えっ……」

何が起こったか分からない。
慌てて二十人は辺りを見回す。すると一人の男の腕にコルクが刺さっているのが見えた。
痛みは通常、認識しなければ感じない。

「がぁぁぁぁあ」

慌ててる元迎電部隊の残党に更に追い討ちをかけるように二人の腕にコルクが刺さる。
ガチャガチャと武器が落ちる音がする。
グループは一方通行を地上へと残し土御門、結標、御坂は地下へとやって来ていた。

「……あれは反則よね……」

「……そうだにゃー……」

「……11次元からの攻撃だもんね……」

「……あぁ、来るぞ……」


456VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/16(月) 18:11:26.18HAfbPFMHo (1/1)

あえて言うがコルクでも刺さるだろうけどコルク抜きだろ


457(素で間違えていましたお恥ずかしい)作者です2011/05/16(月) 19:02:03.66asklEg6y0 (4/7)

美琴は前を見る、先ほどまで体制を崩してたはずの残党は
残っているメンバーで列を組み直し地下の2つの出口へ向かっていた。

「さぁて、私とあっくんの時間を奪ったんだからその報いは受けて貰えるかしら?」

「全員っ、止まれっ」

「あぁなったら命の保障はないにゃー」

土御門は1人で行った美琴を見ながら、1人敵の事を思うのだった。

「はぁ面倒くさいわね」

level4の座標移動を持つ、結標淡希は一人ごちる。
自信の能力を使って、倒したのは三人、
そして残った17人は二手に別れ地下からの脱出を試みてるところだった。

「美琴と遊びたいしさっさと終わらせましょう」

両手に4本、つまり片手に2本のコルク抜きを持ちながら私は能力を発動させた。

「あっ」

ドサッと二人が倒れる。
二人とも、アキレス腱にコルク抜きが刺さっている。
ここまでは良かった、私もう一度能力を発動させようとして気付いた。
元迎電部隊の残党が持っていたグレネードランチャーが爆発しかけていたのを。


458作者です2011/05/16(月) 20:04:23.34asklEg6y0 (5/7)

「美琴――――」

自身も能力を使いながら美琴へ叫ぶ。
威力がどれほどのものか分からない以上、警戒はしてもらった方がいい。
私が地上へ逃げると同時に爆発した。

時は少し戻る。
私は自分の能力を使い敵を圧倒していた。
仕事をこなすという名目のもと私は敵を倒していく、
まぁ若干私怨が入ってたかもしれない。後3人というところで淡希から声が聞こえた。

「美琴―――」

最初、呼ばれた時には何でって思った。
でも直ぐに理解した、グレネードランチャーが爆発しかけていたからだって。
能力を使って砂鉄の壁を作ったのと爆発したのはほぼ同時だった。
ドゴォンと爆発音がしたあと、砂鉄の壁に何かが当るそれは人の下半身と地下の壁と床だった。

「土御門さん大丈夫?」

「あぁ、美琴が壁を作ってくれなかったら危なかったぜい」

「それなら良かった。でも何人かは生きてるようね、どうするの?」

「とりあえず、合流しよう。あっちは使えないからな」

「了解」

砂鉄の壁を消して、私達は地上へ上がる。


459作者です2011/05/16(月) 21:02:09.14asklEg6y0 (6/7)

また時は少し戻り、一方通行はキャンピングカーのそばで立っていた。
7人しかいないlevel5の中で第一位の称号を持っている。
そんな学園都市最強の存在は仲間が入って行った地下を見つめていた。

「あァ、暇だな」

彼の幼少期を知る人が見ればビックリしただろう。
誰も寄せ付けない雰囲気を持っていないからだ。
この状態にしたのはとあるlevel5の少女のおかげなのだけど、しかしそれをこの男は否定するだろう。

「俺が行けば良かったンじゃ」

アイツらが行くより楽な方法だと思う。
反射という力を持つ俺にとって弾丸や爆弾など敵ではない。
俺としては、美琴だけは傷ついてほしくない。

「アイツは俺にとって何なンだろうなァ」

家族?恋人?友達?
どれも合ってるようでどこか違っている。
深く思考しようとしたところで俺の耳に爆発音が聞こえた。

「チッ」

足のベクトルを操作し、時速1000kmで駆け抜ける。
地下へ入ろうとしたところで結標から声が掛けられた。



460作者です2011/05/16(月) 22:02:05.05asklEg6y0 (7/7)

「一方通行っ、待って」

「あァ?アイツが危ないかも知れねェンだぞ」

「大丈夫よ、爆発は砂鉄の壁でしのいだはずだから」

「本当か?」

「えぇ、もうすぐ来るはずよ」

「あっくん私は無事よ――」

「ほらね」

「ほっ、悪ィ取り乱しちまってェ」

「ふふ。貴方から美琴を離すのは難しそうね」

「あァ?なンの事だァ?」

「何もないわ。そろそろ美琴がk――」

「あっくん――」

「ぐはっ、少し言うのが遅すぎなンだよ。てか離れろ」


461作者です2011/05/17(火) 00:57:28.45HBZKBQfi0 (1/3)

「えー」

「えー、じゃねェぞ。少しうっとしいからなァ」

「残念」

本当に残念がってる美琴を見てため息をつく。
こんなキャラだったけなァと思いながら。
もう一度ため息をつくのだった。

「で、まだ生きてるわよね」

「でも、もう戦力としては機能しないさ。
みんなには悪いんだがこれから親船のところへ向かって貰う」

「全員で?」

「いや、俺と一方通行は残るさ。一応確認しとかなきゃいけないからな」

「えー、またあっくんと別行動なの。何で?」

「女子二人で行った方が老人受けするからだよ」

「ぶー、まっ仕方ないか」

「目的は潮岸のところへ行く事だ」

「了解」

「それじゃあ、あっくんまた後で」

「おゥ」


462作者です2011/05/17(火) 01:02:27.00HBZKBQfi0 (2/3)

すいません途中でとんでしまいました。
次回更新は木曜あたりではと思います。
早ければ水曜日に来たいですが。
それではまた。


463VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/17(火) 13:53:02.39lEkytMsNo (1/1)

え、電磁通行なの?



464作者です2011/05/17(火) 16:31:18.99HBZKBQfi0 (3/3)

463さん、いいえ違います。
作者としてはそう思っていただいたのなら計画通りです。


465作者です2011/05/19(木) 20:04:45.981MYQW3kW0 (1/9)

えっと、三日ぶりです。
今日でアイテム側視点は終わり次回から
アイテムVSグループです。
戦力的にはグループが優勢っぽいです。
ではあと30分後に投下します。



466作者です2011/05/19(木) 20:34:31.441MYQW3kW0 (2/9)

「どうするんだよ……」

「悪い、反省してるわ」

「反省しています」

二人の女の戦いによってお気に入りのファミレスから追い出されてしまった。
くそ~、俺まだ食べてなかったのに。
愚痴っても仕方がないのだけど。

「かみじょう。どうするの?」

「まだ連絡は来ねぇから、どっかで時間を潰さないといけないしな」

第二学区からはここからだと少し遠い。
しかも移動中に立ち寄れる場所がないのだ。
連絡が来れば急いで向かわねばならないためあまり遠い学区へは行けない。

「そうだなぁ、あまり遠くへは行けないしな」

後に続くはずの言葉は喉からは発声されなかった。
だって何故なら、一度戦った事のある垣根帝督が見えたから。

「アイツら闇から抜け出せたんだな」

「ふ~ん、横にいるのが心理定規って子ね」

「何故でしょうか?すっごく羨ましく感じてしまいます」

「かきねとめじゃーはーと仲良しだね」


467作者です2011/05/19(木) 21:33:11.531MYQW3kW0 (3/9)

「叶えない夢か……」

「どうしたの、かみじょう?」

「いや別に何でもないよ」

「そう」

「とりあえず、個室サロンへ行きますか」

「まぁそれしかないわね」

下部組織を呼んで車をもってきてもらう、まぁ運転は誰もできないのだけどな。
運転手はチンピラ風の男で俺より年上の男だった。
どうやら所属していたスキルアウトがリーダーが死亡した事により壊滅してここへ来たようだ。

「浜面です、よろしく」

「俺は上条です」

「私は麦野よ」

「私は、滝壺です」

「心理掌握です」

自己紹介も終わり、車内は浜面さんの話になった。


468(467は無視してください)作者です2011/05/19(木) 21:35:10.711MYQW3kW0 (4/9)

人ごみにまみれその姿は見えなくなる。
二人が見えなくなっても、俺は消えて行った方を見つめていた。
二人に叶えない夢を見た気がしたからだった。

「叶えない夢か……」

「どうしたの、かみじょう?」

「いや別に何でもないよ」

「そう」

「とりあえず、個室サロンへ行きますか」

「まぁそれしかないわね」

下部組織を呼んで車をもってきてもらう、まぁ運転は誰もできないのだけどな。
運転手はチンピラ風の男で俺より年上の男だった。
どうやら所属していたスキルアウトがリーダーが死亡した事により壊滅してここへ来たようだ。

「浜面です、よろしく」

「俺は上条です」

「私は麦野よ」

「私は、滝壺です」

「心理掌握です」

自己紹介も終わり、車内は浜面さんの話になった。


469VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)2011/05/19(木) 21:42:10.35UkF0i5DAO (1/1)

書き溜めてるならさっさと投下しろよ
投下間隔遅すぎ


470(仕事の合間に投下してるのですみません)作者です2011/05/19(木) 21:55:46.261MYQW3kW0 (5/9)

「リーダーは誰だったんですか?」

「駒場、駒場利徳だよ。本気でlevel5に挑んでた人だった」

「それは誰なんなんですか?」

「確か、第一位じゃなかったかな。悪いその時は別行動で詳しく知らないんだ」

第一位といえば、能力名は一方通行。
能力はあらゆるベクトルを自由に操れるだったはず。
無能力者がケンカを挑んでまず勝てる相手ではない。

「策はあったんですか?」

「あぁ、詳しくは知らなかったけど。どうやら殺す一歩手前までいったらしい」

「へぇ~。その方法是非とも知りたいわ」

「まっ。本人以外は誰も知らなかったらしいから情報は何もないんだ」

「残念ね」

「っと、そろそろ到着です」

「また呼ぶんで話聞かせて下さい」

「俺の話でよかったら何時でも」


471作者です2011/05/19(木) 22:30:25.731MYQW3kW0 (6/9)

俺達は車を降りて、隠れ家へ歩く。
早く第一位に会いたいと願ながら、俺は入り口をくぐって行く。
その思いは我侭だとどこかで思いながら。

「で、まだ連絡は来ないのかしら?」

「黙っていたらいいのに、兄様が困ってしまいますわ」

「いつになく今日はおちょくって来るわね」

「だって兄様に変な女性が言い寄られたら困りますもの」

「誰がぁ?変だってぇ?」

「二人とも止めろ、心理掌握今日はどうした?」

「別に何でもありませんわ」

「それならいいんだが。何かあれば遠慮なく俺に言ってくれよ」

「はい」

「沈利だって、もっと優しくしてやれよ」

「分かってるわ」

「それならいいんだが。俺はちょっと外へ出てくる」

「何処へ行かれるのですか?」

「別に楽しくないところさ。二人が仲良く過ごしてるか理后に見てもらうから」

「はい」

「連絡があれば、俺抜きで行って来れ俺もすぐに追いつくからさ」

「分かったわ」

「それじゃ」



472作者です2011/05/19(木) 23:02:09.691MYQW3kW0 (7/9)

俺が向かう先それは両親が入院してる病院だ。
そこにはどんな病気も治してしまう先生がいる。
俺も結構その先生の世話になっていた。

「お久しぶりです先生」

「きっ、急に後ろに立たないんで欲しいんだね」

「ちゃんと、ノックはしましたよ」

「そうなのかい? それはこちらが悪いね」

「まぁ、先生が気づかないレベルでですけど」

「それは、僕が悪いわけじゃないよね?」

「さぁ?」

「まぁいいよ。今日はあっちのお見舞いかい?」

「えぇ、仕事前ですけど」

「いつもと変わらない、それが僕には歯がゆくて仕方が無いよ」

「ふふ。別に構いませんよ、二人が生きてくれるなら」

そうなのだ、先生には感謝してもし足りない。
ほぼ死は免れないとまで言わした重傷をたった一晩で治したのだから。
たとえ意識が戻らなくても、俺としては二人が生きているなら他はどうでも良かった。


473作者です2011/05/19(木) 23:45:47.791MYQW3kW0 (8/9)

「これが今月の脳波の計測結果だよ」

先生が渡してくれたのは、二人の脳波を計測しそれを記したものだ。
グラフでは、人の覚醒時に出てなければならない物が二人には出てきていない。
それはつまり、目を覚ます可能性は0に等しいという事だった。

「変わりませんね」

「能力者に手伝ってもらえば、一番いいんだけどね」

「いや、遠慮しときますよ」

「そう言うだろうと思ったよ」

「なら聞かないでくださいよ」

「まぁ、患者にとって一番いい物を揃えるのが僕の使命だからね」

「ほんと、それには頭が下がりますよ」

やろうと思って出来ることではない。
患者ごとに必要な物を揃えて行くというのはかなり難しい。
それを何の苦も感じさせずやる様は頭が下がるとしか言いようが無い。

「ふふ。別に構わない僕が見たいのは患者の笑顔なのだから」

「そうですか。それでは最後に顔を見に行って帰りますね」

「今度は来る日を教えて欲しい、ゆっくりと茶でも飲もう」

「善処しますよ」

ガチャとドアが開く、俺は最後に失礼しましたといって出て行く。

「僕としては君も患者なんだけどね」

先生の呟きはドアが閉まる音と重なり俺の耳には届かなかった。


474作者です2011/05/19(木) 23:47:53.811MYQW3kW0 (9/9)

投下終了です。
次回からは少し投下の間隔を早めようと思います。
次回は三日以内に
それではまた。


475VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/20(金) 13:46:17.96Yk1LHvkEo (1/1)

好きなように投下すればいいさ
楽しみに待ってるから


476作者です2011/05/21(土) 11:31:26.01do87gKIL0 (1/17)

今日は二部構成です。
第一部は12時30分から投下したいと思います。
475さんレスありがとうございます。


477作者です2011/05/21(土) 12:34:37.42do87gKIL0 (2/17)

「だたいま」

「おゥ、どうだったンだ?」

「OKだってさ、とりあえず今から親船さんのとこへ行きましょう」

「私は美琴を連れて行くわね」

「えっ、……さっきのやるの?」

「あら? 何か変だったかしら?」

「うんうん、別になんでもないよっ!」

「おィ結標、何やったンだ?」

「何でもないわよ、先に行ってるわね」

「逃げたな」

「あァ、後で美琴に聞ィておくかァ」

まァ返答しだいでは結標には愉快なオブジェになってもらうがな。


478作者です2011/05/21(土) 13:01:05.08do87gKIL0 (3/17)

「俺達はどうするンだよ?」

「下部組織に送ってもらうぜい」

「そォか」

土御門が先に乗り込む、俺も後を追って座る。
そして車は静かに動き出す、ドラゴンの秘密を探るために

「あっくん!」

「変な事されてねェだろうなァ?」

「うん、何も無かったわ」

「命拾いしたなァ」

「御坂、親船は何処にいる?」

「何か書類がいるからそれを作ってるらしいわ」

「じゃァここで待っとくか」

待つとは言っても、森の奥である。
5分ほど全員待っていたがだんだんだれけてきていた。
俺が何か話をしようと思い声を出そうとしてたところで声が掛けられた。

「お姉ちゃん」

「あっ、さっきのじゃない」

「さっきのはひどいです」

「ふふ。ごめん」


479作者です2011/05/21(土) 13:34:27.92do87gKIL0 (4/17)

「御坂、誰だよ?」

「この子は私達が潰した奴らに誘拐されてた子供よ」

「あァ、あン時の目隠しされてた奴か」

「あっ、この声は助けに来てくれたヒーローさんですね」

「いや別にヒーローじゃねェよ」

「(照れてるわね)」 

「(そうだにゃー、普段は感謝されるような奴じゃないからにゃー)」

「何でこンな所にいるンだよ?」

「チャリティーで天体観測やってるのよ」

「そォか。一杯楽しめよ」

「もちろんです、助けてくれてありがとうございました」

タッタッと掛けていく、その姿を見て俺みたいにはなって欲しくないと思う。
学園都市の“闇”にいるのは自分みたいな存在だけで十分なのだから。


480作者です2011/05/21(土) 14:01:19.02do87gKIL0 (5/17)

「お待たせしました」

少年と入れ替わって現れたのは60代に見えるお婆ちゃんだった。
記憶と目の前にいる人物を照合する、親船最中で一致した。
後ろを歩くのは暗部にいそうな男だった。

「初めましてですね。そちらのお二人さんは」

「あっ、はイ」」

「はい」

「このお二人さんが美琴ちゃんの言ってたあっくんとつっちーですね」

見た目さっきの少年ぐらいの孫がいてもおかしくない女性から
言われたのは、とんでもない一言だった。
あっくんはまァいいとしてもつっちーはないだろ。

「あれ? 美琴ちゃんこのお二人はどうされたのでしょう?」

「くくく、あはは。まさかの発言だもんね。
ほっといていいわよ、私達は車へ向かいましょう」

「そうですか、では杉山車を」

「はい。かしこまりました」

「美琴、ほんとに置いて行くのかしら?」

「えぇ、いざとなったら竜巻出して追いついてくるから」