858上条「俺の居候がこんなに可愛いわけがない」2/52011/03/07(月) 04:53:54.9541kwGD9AO (3/7)



AM6:00

「んー……よく寝たな。……さてと」

 もはや慣れたと言っていい寝室、風呂場の戸を開ける事で俺の一日は始まる。
休日に快晴か、洗濯をしたり掃除をするのに打ってつけだな。
とりあえずまずは朝ご飯を作らなければ、と思い冷蔵庫を見る。
卵、ベーコン、野菜が少々。
ベーコンエッグにサラダ、それにトーストでいいだろう。
そう決めてしまえば後は楽だ。ベーコンをカリカリに焼き卵をその上に落とす。
蓋をして焼けるのを待つ間にトーストをセット、野菜を切り盛り付ける。

 いい匂いがしてきた、それは至福の時間が近い事を表す。
至福の時間って朝ご飯の事と思うだろ?
これが違うんだ、そんなチャチなもんじゃ断じて無い。
もっと……おや起きたようだな。

「おはよう、インデックス」

「うにゅう……はわあ……とうま、おはようなんだよ」

 おい聞いたか?今のインデックスの「うにゅう……」とか「はわあ……」とか聞いたよな?
……正直に言っていいか?

 インデックス可愛すぎだろがああああ!!!
至福の時間とは正にこの事だね! 天に在す神々様よ!
インデックスという存在をこの世にお創りなさったあなたに感謝します!


859上条「俺の居候がこんなに可愛いわけがない」3/52011/03/07(月) 04:55:15.8641kwGD9AO (4/7)



 ……いかんいかん、少々トリップしてたみたいだ。
落ち着け俺、平常心平常心。

「ははは、まだ寝ぼけてるな? 顔洗って来いよ。すぐご飯にするからさ」

「ふわあ……うん、ちょっと待っててね。先に食べちゃダメなんだよ」

「そんな事しないっつうの」

 ああもう可愛いすぎ!ラブリーマイエンジェルインデックスたん!
白い肌、碧の目に銀の髪、低い背丈も控えめな体型もみんなみんな最高だね!
君のためならば俺はどんな敵でもそげぶするよ!
……駄目だ、やっぱり落ち着かない。
でも仕方ない、インデックスが可愛すぎるのが悪いんだ、うん。

 とまあ、俺はこんな感じでインデックスの可愛さにやられてしまった訳だ。
記憶が無いのはもちろん不安だけど、インデックスと一緒に暮らせるならそんなの関係無い。
関係無ァァァいんだよォォォ!!

 昔の俺がどんなヤツだったかはわからない。
でも多分、インデックスを守るために「俺」は戦ったんだと思う。
昔の俺、GJ! そしてこんな美味しい思いを独り占めしてすまん。
その代わり、いや、自分の意志で今は俺が命を賭けてインデックスを守る。
だから許してくれよ、昔の俺。あとインデックスは可愛い。


860上条「俺の居候がこんなに可愛いわけがない」4/52011/03/07(月) 04:55:42.2641kwGD9AO (5/7)



「顔洗ってきたんだよ、とうま」

「そうか、じゃあ早速メシだ。もう出来てるから座れよ」

「うん! うわあ……美味しそうなんだよ」

「そう言ってもらえると嬉しいんだけど……やっぱりもっと豪華なのがいいよな?」

「ううん、とうまの作ってくれたものだから私は大満足なんだよ。それに」

「それに?」

「とうまと一緒に食べられるなら何だっていいかも」

 ……すいません、泣いていいですか。叫んでいいですか。いいですよね?
イヤッホォォォォォウゥゥゥゥ!!!
やっぱりインデックスは可愛いなあ! 生きてて良かった!

「じゃあ食べるか。せーの」

「いただきます」

「もぐもぐ……とうま、とうま」

「ん、どうした?」

「ううん、なんでもないんだよ。ちょっと呼んでみただけかも」

「イヤッホォォォォォ!!」

「うわっ!? 急に叫んでどうしたのとうま……?」

「すまん、大丈夫だ。それよりなんだよ呼んでみただけって」

「だってとうまは休みの日でも、いっつもどこかに行っちゃうんだもん」

「ああ……確かに補習とかあるからなあ……それがどうしたんだ?」


861上条「俺の居候がこんなに可愛いわけがない」5/52011/03/07(月) 04:56:36.0841kwGD9AO (6/7)



「だから今日は一緒に居られて嬉しいなあって思って。それで呼んでみたんだよ」

「イヤッホォォォォォ!!」

「……とうまがおかしくなったんだよ」

「……すまない、何でもないんだ」

「ならいいんだけど。で、今日は家に居るんだよね?」

「ああ、掃除や洗濯に宿題もあるしな」

「だったら今日は、とうまと私とスフィンクスだけでゆっくり過ごしたいかも」

「そうだな……たまにはのんびりするか」

「うん! みんなでお昼寝とかしたいんだよ」

「それもいいな。じゃあ一緒に掃除と洗濯もするか?」

「う……」

「ははは、冗談だよ」

「でも、私もそれくらいは手伝った方がいいよね……今日は私も頑張るんだよ」

 出ましたよ、出ましたよ皆さん! インデックス+家事!
ハズレ無しとまで言われた最強の組み合わせです!
これさえあれば魔術師も超能力者も怖くないね!

「よし、今日はずっと一緒に居ような」

「うん!」

 という訳でインデックスは可愛い。異論は認めん。
こんな美味しい生活しながらも「不幸だ……」、とか言うヤツがもし居たら、きっとこう言うだろう。

俺の居候がこんなに可愛いわけがない、ってさ。


862VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 04:57:30.2441kwGD9AO (7/7)

おしまい、俺妹見てたらこういうのが書きたくなった
後悔はしてない、色々失礼しました


863VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 06:18:36.58nkw/eCIDO (1/1)

おつ
インさんかわいいな


864VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 06:40:53.35a1jl3UcAO (1/1)

おつ
インデックスも相変わらず可愛いし最高だね!


865VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 09:00:50.49WpvDm/Oao (2/3)

インさんかわいい

>>853
遊戯王自体は好きだからマナーさえ守るなら今後に期待
つか禁書キャラでデュエルってのはおもしろそうだよね


866VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 12:29:07.38csOqV3WR0 (1/1)

>>853
あと心理定規は「メジャーハート」って読むから
正しくは心理定規ォォォォォォォォ!


867VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 13:09:31.81BsZ+O8Tfo (1/1)

漢字読みと実際の読みが違うのが多いしね
「打ち止めァァァァ!」は未だに違和感が


868VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 14:02:05.42eouJx2dYo (1/2)

○○ェ…ネタが流行ってた時、打ち止めェに突っ込んでた奴は数知れず


869VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 16:25:18.35m4ev/Oq20 (1/7)

五レス貰います。
とてもとてもシリアスな上インです。一通さんもシリアス出演。


870貴方の証明 1/52011/03/07(月) 16:26:32.62m4ev/Oq20 (2/7)


 結局、上条当麻はもう死んでしまったのだ。
 それでは彼は、かつて上条当麻であった彼は一体誰なのか。
 分からない。
 分からない。



「帰って」

 インデックスの声が、俺に突き刺さる。
 彼女にそんな冷たい声で拒絶されたのは、今日が始めてだった。

「ま、待てよインデックス。俺だぞ? 上条さんですよ?」

「……っ、帰って!!」

 インデックスが叫ぶ。震えた声が寮の廊下に響いた。
 俺は動けない。今にも泣き出しそうな彼女の前で、呆然と立ち尽くしている。
 こんなはずでは無かった。
 少々噛み付かれたり泣かせてしまったりすることは覚悟していた。
 けれど、ここまで明確に拒絶されるとは思ってもみなかった。
 罰なのかもしれない。ずっと彼女を騙し続けてきたくせに、その優しさに甘えてきたことへの。
 俺は、彼女を助けた『上条当麻』ではないのだから。
 
「とうまは、絶対帰ってくるもん……」

 俯いたインデックスの呟きが聞こえた。何か言おうとして、何も言えずにドアが閉じるのを見送った。
 
「は」

 嗤う。ふらふらと後ずさって、手すりに身を預けた。
 今日のこの街の空は、どんよりと曇っている。



871貴方の証明 2/52011/03/07(月) 16:27:54.70m4ev/Oq20 (3/7)


 いっそ雨が降ればいいのに、と心の底から思う。
 みっともないほど濡れてしまえば、この愚か者を思う存分笑い飛ばすことが出来るのに。
 俺はふらふらと街の人混みを歩く。強い風に吹かれてマントの白黒がちらちらと視界の隅を掠める。
 ジーンズの穴から忍び込む風が少し寒い。こんな状況でも、馬鹿らしいことに寒さは感じる。
 
 ああそうだ、もう全てが馬鹿らしい。
 徹頭徹尾偽りで塗り潰された俺の人生も、何もかも。
 不意に吹いた風で飛ばされそうになったテンガロンハットを、右手で押さえつける。
 右手。これも馬鹿らしい。何が幻想殺しだ。俺自身が卑しい幻想そのものではないか。
 結局、この右手はどこまでいっても役立たずの欠陥品なのだ。肝心なときに役立たない。
 
 これからどうしようと思いはするのだけれど、考えがそれから先に進まない。
 真っ黒いロングブーツがやけに重たく感じる。だというのに足は止まらない。
 止まったら、決めなくてはいけない気がして。
 伸びた髪を弄びながら、延々と迷い続けて

「いや、普通分からねェだろ。どォしてそォなった」

 不意に、後ろから声を掛けられた。
 振り返ると、知った顔がそこにあった。

「まあ俺の前には知らねェ顔があるけどな」 

「一方通行……」

 相変わらずセンスの欠片も無いウルトラマンみたいなTシャツを着た一方通行が、そこにいた。
 
「ンな格好したテメエに駄目出しされる筋合いはねェよぶっ殺すぞ。つかいっそ泣くぞ」

「久しぶりだな。……変わんねえな、お前は」

「お前は変わりすぎだろ誰だよ。ってかツッコミ全スルーかよオイ」


872貴方の証明 3/52011/03/07(月) 16:29:39.39m4ev/Oq20 (4/7)


 こいつは一方通行。学園都市最強の超能力者だ。
 因みにファッションセンスもある意味最強だ。僕にはとても出来ない。

「いやだからテメ三下ゴラァ」

「……ロシア以来か。調子はどうだ?」

「まァ上々ってとこだ。で、テメエはどォしちまったンだよそれ」

「ああ……どうすればいいんだろうな……」

「いやだからその服装が悪いンだよ確実に」

「『いつものとうまが帰ってくるなら』って言ってたけどさ、結局俺が偽者ってことに変わりはねえんだよ」

「だってお前明らかに『いつもの』じゃねェもン。なンだよそのマント縞馬かテメエは」

「馬鹿みたいだよな……。凱旋だなんて浮かれて、イメチェンまでして」

「イメチェンってレベルか? てかそのジーンズダメージ受け過ぎだろ満身創痍だろもう休ませてやれ」

「結局、どれだけ変わっても俺は偽者なんだよ。そこは揺るがねえんだ」

「そのテンガロンハットは揺るぎ過ぎだろ。どンだけデカイんだよ何ガロン入るんだよ」

「ああ、本当に馬鹿みてえだよ……てか、馬鹿だ」

「いや本当に馬鹿だろブーツも髪も長すぎンだろ。なンでソイツ等が出会っちまうンだよ有り得ねえだろ」

「いや馬鹿なのはお前だけどな」

「いや殺すわ。もう殺すわ。泣きながら殺すわ」



「……ほらよ」

「学生服……?」

「それ着て、髪切りに行くぞ。ついでにウニ頭も再現すりゃあいい」

「……そんなことしたって、俺はもう……」

「『いつもの』テメエで帰ってやれ。約束したンだろォが」

「……いつもの、俺」

「オラ、とっとと着替えろ。行くぞ」



873貴方の証明 4/52011/03/07(月) 16:30:50.00m4ev/Oq20 (5/7)


 学生服を着て、美容院に行った。
 髪を切った。『いつもの』ツンツン頭にセットして貰った。
 鏡を見る。冴えない高校生の姿が、そこにいる。

「……どう、だ?」

 待ってくれていた一方通行を振り返って訊ねる。
 あいつは俺の顔を見て、一度馬鹿にしたように笑った。
 そして、感想はコイツに聞け、と横に一歩。

 インデックスがいた。
 
 喉が干上がってしまったかのように、言葉が出てこない。
 だから、黙って待った。
 待つ。そのことが、これほど恐ろしいことだと思ったのは。これが初めてだった。
 インデックスは口をぽかん、と開けて、俺を見ていた。
 その口が、固く結ばれる。一度への字に曲がって、すぐに逆になった。
 駆け寄ってきて、飛んだ。
 
「とうま!」

 力の限り、抱きしめた。
 それに応えるでもなく、インデックスも強く抱きしめてくる。

「ずっと、ずっと待ってたんだよ」

「ああ」

「怖かった。辛かった。寂しかった」

「ああ」

「……とうま、」

「ん?」

「おかえりなさい」

「……ああ、ただいま。インデックス」



874貴方の証明 5/52011/03/07(月) 16:31:48.63m4ev/Oq20 (6/7)


 今日はいろんなことがあった。
 この街に帰ってきて、インデックスに拒絶されて。
 一方通行が馬鹿みたいにダサくて、そして本当の意味で、インデックスと再会出来た。
 そして今。
 二人で、寮へと帰っている。

「あー、雨降り出してるじゃねえか。まあ傘買うのも勿体無いし、走るぞ、インデックス」

「うんっ!」

 何故か嬉しそうに(さっきからずっとこの調子だ)頷いたインデックスと共に、雨の街を走り抜ける。
 何が楽しいのかも分からないくせに、笑い合いながら。
 雨でぐちゃぐちゃになって、肌に張り付いた服の不快感を感じながら。
 ひたすら笑いながら、走った。

「あー、濡れた濡れた。インデックス、適当に絞ってから入れよ」

 濡れてへなった髪を掻き揚げて、インデックスを振り返る。
 目が合った。なのに、彼女は目を逸らす。
 嫌な予感がした。

「……とうまは?」

 この時。

「とうまはどこ?」

 上条当麻は、二度目の死を迎えることとなる。

「いや待てまさか判断基準は髪型オンリーなのかテメエ。上条さん=ウニなのか」



875VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 16:32:37.29m4ev/Oq20 (7/7)

仕舞いです。アイデンティティって大事よね。


876VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 16:38:07.09+GErCzUvo (1/1)

完全過ぎたか完全記憶能力


877VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 16:40:11.13eouJx2dYo (2/2)


一方通行との掛け合いから銀魂臭がして何でかしらんが腹筋捩れたわwwwwww


878VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 17:43:04.10WpvDm/Oao (3/3)

ウニ条△



879VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 18:59:05.06HBzr0XBAO (1/1)


電車内だから我慢してたのにダメージジーンズで臨界点突破しちまったじゃねーかコノヤロー


880VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 19:24:16.8528N9Za43o (2/2)

>>869
おまえいっつも超シリアスな話ばっか投下してるやつだろいい加減にしろwwwwww


881VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 21:10:46.82n+fDQTnWo (1/1)

投下行きますの

「あァ、もうすぐホワイトデーか」

3月だというのに暖かいとは言えない日が続き、今の日付を忘れてしまいそうだ。
とはいえ、先日お菓子を大量に貰ってあんなに3倍返しだと騒がれれば忘れることはできなかった。
なにより、そういったイベントを楽しんでいる自分に驚いている。

「流石に俺は手作りじゃなくてもかまわねェだろ」

先日行われたバレンタインデーを思い出す。
自分と共に暮らす二人の姫君は、そういったイベント事が大好きだ。

「でっけェ方の姫様のあれはツンデレっていうのかな……」

渡す時に恥ずかしそうに電気を発生させるのは少し勘弁してほしい。
昔のように反射ができるわけでもないし、なにより傷つけたくないので反射をする気もない。

「ちっせェ方の姫様はいつの間に料理なンてできるようになったンだろうな」

たかがチョコを溶かして再び固める程度のことだ。
それを料理なんて言って褒めているのも、周りからすれば親馬鹿とでも言われて笑われてしまうだろう。

「………あァ、幸せだなァ」

自分は、あの二人がいるから、笑うことができる。

「ケーキでも買って帰るか」

二人の笑顔のためならば、自分はどんな巨大な闇とでも戦うことができるだろう。



一方「ただいまァ」

美琴、女の子「「おかえりー」」

女の子「あれ。パパ、その手の箱なぁに?」

一方「お土産だ」

美琴「ケーキ?甘いもの苦手なのにめずらしいじゃない」

一方「お前らが喜ぶと思ってな」

美琴「フフッ、本当にやさしくなったわね」

一方「うるせェ、いいから飯にすンぞ」


今回は失敗した気がする

ところで電磁通行って注意書きした方がいいのかな
必要なら「実は電磁通行でしたシリーズ」書けないんだけど


882VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 21:26:20.24wL73wsuXo (1/1)

カップリングは内緒。

と明記しておくのはどうだろうか。
少なくとも嘘ではない。


883VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 21:26:43.23MqIkI2Yco (1/1)


受け入れられないカップリングがある人は見るな、って書いとけばいいと思うよ!
単独でスレ立てするとか

俺得電磁通行が書かれないなんてそんなことはない方がいいに決まってる…


884VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 21:34:27.73fcENSBGv0 (1/1)

>>1


885VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 21:38:02.96YV0GEtCX0 (1/14)

今書いてるssが思うように進まないので気分転換に明るいネタを、と思ったけど結局暗くなったorz
12レス貰います。

完全に設定無視です。怒らないでください。


886とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:38:55.27YV0GEtCX0 (2/14)

○月×日

本日付けで量産能力者計画は中止となり、これらの研究は後続となる絶対能力者計画へと引き継ぐこととなった。
それにあたり、妹達(シスターズ)の暴走を懸念した上層部から監理用の個体を作成するように、指示を受けた。
絶対能力者計画での重要なポストと、通常の研究費とは別に経費が下りると言う事で二つ返事で承諾したが、
その個体だけは幼い状態で保管しろという課題を後から聞き、早くも挫折しそうだ。

とりあえずこの個体には『打ち止め(ラストオーダー)』という検体名を名付けた。
同僚の芳川から「そのままね」と若干馬鹿にされた気がするが、所詮モルモットだ。いちいち気をかける必要もない。

打ち止めの存在は関係者でも知る者は少ない為、今日から特別に監理日誌を付ける事にしよう。

恐らく一週間後には完成するだろう。



887とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:39:35.85YV0GEtCX0 (3/14)

○月×日

培養器内での成長も終え、無事に打ち止めは上層部の指示通り幼い状態で留めることに成功した。
妹達は基本的に成長が終了して直ぐに学習装置で人格を入れるのだが、打ち止めの場合は少し仕様が違う。

なので培養器に入れたまま、私が直接プログラムを投与することになった。

私は何かしら失敗をしてしまう体質を持つので、少々不安を覚えたが無事成功したようだ。

芳川に「そんなちっちゃい子の裸をマジマジと見て楽しいの?」と言われた。
ふん、実験の為でなければ直ぐにでも見るのを止めたいね。



888とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:40:01.19YV0GEtCX0 (4/14)

○月×日

間違えた。
基本的な知識は入れる事に成功したのだが、妹達特有の語尾の設定を二重にしてしまった。
あの語尾は正直聞いていて癪に障るので反対派だったが、上層部の指示らしいので従うしかなかった。

あぁ、それにしてもあれが二重になるのか……

因みに絶対能力者計画は第六五〇〇次実験まで終了した。



889とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:40:54.92YV0GEtCX0 (5/14)

○月×日

特殊な機材を利用して打ち止めの思考を文字に変換し、読み取れるようになった。
こちらの言葉は届くのでこれでようやく調整が楽になる。
彼女の第一声は「おなかへったってミサカはミサカは食事を要求してみる!」だった。
あえて無視してみたら、ひたすら同じ信号を送ってきやがったので退席した。

一時間して戻ったら培養器の中で寝ていた。気楽なものだ。


計画は九九八二次まで終了。
ようやく折り返しだ。
失敗続きの研究人生もあと半分で終わりだ。
実験が終わったら、好きな実験に精を出そう。

そう言えば、実験が終了すれば打ち止めはどうなるのだろうか。
まぁ気にする必要はないか。


890とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:41:39.13YV0GEtCX0 (6/14)

○月×日

今日は暇だったので一日中打ち止めと会話をしていた。
やはり人格設定は間違いだったのではないかと思う。

ひたすらどうでもいい事ばかり聞いてきて疲れてしまった。

ただ、純粋に子供のような存在と話すのは新鮮な気持ちだった。


今日の実験は無し。



891とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:42:19.89YV0GEtCX0 (7/14)

○月×日

今日も打ち止めと会話をしていたら芳川が気味の悪い笑みを浮かべながら「親子みたいね」と言ってきた。
冗談じゃない。これはあくまでも調整の為だ。

そう言われたのには関係ないが、上層部に実験終了後の打ち止めの処遇について確認した。
「好きにしろ」と言われたので引き取ろうか思案している。
別に情が湧いたわけではない。実験結果だから保管しようと思っただけだ。

実験は一〇〇三〇次まで終了。



892とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:42:55.20YV0GEtCX0 (8/14)

八月二十日

問題が発生した。
絶対能力者計画の実験中に一方通行が無能力者に敗北したそうだ。
研究所内はパニックだ。

下手をしたら実験そのものが凍結する可能性がある。
あのガキめ、なにが最強だ……

打ち止めにはその旨は伝えなかった。



893とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:43:57.20YV0GEtCX0 (9/14)

八月二十二日

実験が完全に凍結された。
生き残った妹達は各国に送られ調整を受ける事に決定したそうだ。

なら私は打ち止めを引き取ろうかと真面目に考えている。

これを機に研究者から足を洗うのも悪くない。

打ち止めは付いてきてくれるだろうか。
まだ実験凍結の話はしていない。が、ネットワークを介して知っているだろう。

明日、この話をしてみよう。



894とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:44:31.40YV0GEtCX0 (10/14)

八月二十三日

ふざけるな。
なぜ全ての責任を私が取らなければならない。

打ち止め、どうすればいいか教えてくれ。



895とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:45:11.57YV0GEtCX0 (11/14)

八月二十九日

もう駄目だ。膨大な借金に失った社会的地位。
もう生きていけない。

なんで私がこんな目に逢わなければならない。
どうして。

どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして



896とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:46:10.93YV0GEtCX0 (12/14)

八月三十日

あのガキのせいだ、一方通行。
殺す殺す、殺す。

打ち止め、すまない。
結局、一緒に住もうとは言えなかったな。

ここまで一緒に来たんだ、だから私を助けてくれ。

この学園都市に粛清を
この学園都市に断罪を

革命だ


897とある科学者の監理日誌2011/03/07(月) 21:47:08.83YV0GEtCX0 (13/14)


「ふぅ……」

私は自室で彼の残した日誌を読んでいた。
「それは甘さではなく、強さだよ」となぜか彼の最後の言葉を思い浮かべる。
天井亜雄。それが彼の名前。

彼と打ち止めを親子のようと言ったのは私だ。
本当にあの時はそう思ったのだ。いつも研究ばかりで、眉間に皺を寄せていた彼が、唯一笑みを見せていたのが
打ち止めとの会話の時だったから。
彼は認めないだろうが、きっと父親の様な感情を持っていたのだろう。

その不器用過ぎる愛情が、あの結果を招いたのかもしれない。

「ヨシカワ―、こんな遅くまでなにしてるのってミサカはミサカは……ふわぁぁ」

「打ち止め、子供はもう寝る時間よ」

眠そうに私の部屋へと入ってきた少女は、彼が娘のように思っていた打ち止めだった。
私は気取られないようにディスプレイを消し、彼女に向き合う。

天井はあの日、打ち止めの自信が関わった記憶を全て消してから行動をとった。
きっとそれが彼なりに考えた最後の選択なのだろう。

「えっとね、夢を見たんだ!あの人でもヨシカワでもヨミカワでもない男の人とお喋りしてたの
 ってミサカはミサカは起きた理由を説明してみたり」

「……!」

「知らない人だったけど、なんだか安心したなぁ……あれがお父さんって感じなのかな
 ってミサカはミサカは考えてみたり……ってヨシカワ?聞いてる?」

「……聞いてるわよ」

夢で見たその人の話を嬉しそうに語る打ち止め。
私はそれを聞きながら恐らく死んでしまったであろう彼の顔を思い浮かべる。

研究の果てに破綻した彼。
愛情の果てに破壊した彼。

全く、破綻理論もいいところだ。

私も彼の様になっていても可笑しくはなかった。
優しいんじゃなくて、甘い。本当に甘い女。
自傷的に自嘲して、私は打ち止めの話に付き合ってやることに決めた。

この些細な幸せを大切にしよう。




とある科学者の監理日誌

Good Bad END


898VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 21:49:09.68YV0GEtCX0 (14/14)

以上です。
前のSSで天井さんには散々な目に合してしまったけど、結構好きなキャラなんで今回ネタにしました。

長くなって申し訳ない。


899VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 21:49:42.40VqLvDKx3o (1/1)

おお……乙……!
すげえ好きですこういう話




900VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 21:56:33.31g8x98UAAO (1/1)

球磨川の作者か……
一応あれに繋がってるんだな


すげぇ好きな話、乙


901VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 22:05:06.73vTUoeBgco (1/1)

面白かった



902VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 22:21:24.10tUDVCwXW0 (1/1)

お前のせいで俺の中の天井の見方が変わってしまった
どうしちぇくれる


凄く良かったGJ


903VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/07(月) 23:16:26.22XXeMU/tfo (1/1)

なんか奈須っぽい


904VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 02:54:29.26xctd7NXX0 (1/5)

この流れに乗って俺も天井ネタをば。
3レス。


905VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 02:55:59.97xctd7NXX0 (2/5)

 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。

 私は、この科学の街の最先端の実験を担う偉大なる科学者である。
 絶対能力進化計画。レベル5第一位『一方通行』をレベル6へと到達させる為の実験。
 私が担当しているのは量産能力者『妹達』の調整。
 学習装置を用いた精神面の形成であり、今は直接の対話を通しての確認作業だ。

「さて、検体番号105号。調子はどうだ?」

「問題ありません、とミサカは後ずさります」

「? どうした、105号」

「くせーんだよ腐れ毒男が、とミサカは正直な心中を吐露します」

「……え?」

「寄るな」

「…………」

 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。
 年齢と彼女いない歴は非公開。


906天井亜雄の華麗なる日常2011/03/08(火) 02:57:34.29xctd7NXX0 (3/5)



 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。

 私は、この科学の最先端の街の中の最先端を行く偉大なる科学者である。
 絶対能力者進化計画。学園都市最強の能力者『一方通行』をsystemへと到達させる実験。
 私の担当では無いが、時にその一方通行と直接の対話をすることもある。
 実験に必要なことだ。ゆえに私は躊躇わない。

「一方通行、次の実験に関してだが」

「なンですか天井くゥン? あのお人形さん達みたいにスクラップになりたいンですかァ?」

「ち、違う! 次の実験に関していくつか注意点が」

「……あァ? オイ、ちょっと待て」

「……なんだ?」

「…………この間会ったときより明らかに生え際が………………」

「…………え、」

「……」

「……」

「……あ、あァ、悪ィ悪ィ。ンで何だっけ? 注意点?」

「…………え? え?」

 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。
 借金が嵩んでいるのでストレスも多い。



907天井亜雄の華麗なる日常2011/03/08(火) 02:58:37.73xctd7NXX0 (4/5)



 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。

 私は学園都市の進展を陰から支える偉大なる科学者である。
 私の携わっている実験には多数の研究者が関わっており、時には彼等と対話をすることもある。
 基本的にはビジネスライクな関係だが、人と人とが関わる限りはそういうものは省略できない要素だ。

「芳川、いい紅茶が手に入ったんだが一緒にどうだ?」

「今ちょっと忙しいから後でね」

「……いや、しかしだな」

「しつこい男は嫌われるわよ」

「……」

「まあ貴方は十分すぎるくらい嫌われているけれどね」

「…………」

「ここの女性職員とたまに話をするけれど、貴方の嫌われっぷりは私が優しくしたくなるくらいよ」

「………………」

「でも、ごめんなさいね。私は優しくなくて甘いから、隠しておこうとも思えなかったの」

「………………………」

 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。
 友達もいない。


908VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 03:00:57.42xctd7NXX0 (5/5)

以上です。最初のタイトル忘れてた。
これを読んで天井さんの見方が変わってくれれば嬉しいです。


909VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 03:02:35.64NH0/AnHf0 (1/1)

あんまりだwwwwww


910VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 03:20:40.85PydUSlSLo (1/1)

天井くン……
これからはもうちょっと優しくするよ


911VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 03:34:22.38ucfBizQ1o (1/1)

この当時の一方さんに気を使われるとは
天井くンの不憫レベルがヤバいw
乙!


912VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 04:12:31.32enWcHAMto (1/1)

てんじょう△


913VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 04:33:00.52A8zGNyzAO (1/12)

寄るな が辛辣すぎるよミサカさん…

チェックしたら数日前の続き投下しゃす
10レスくらい


914絹旗「おこた」22/?2011/03/08(火) 04:39:39.12A8zGNyzAO (2/12)

>>627からのやつの続き
メインキャラはアイテムの浜絹滝フレ(麦のん全然書けない勘弁)


~電気店『秋原葉』~

浜面「エアコンの類は3階か」

フレンダ「こーゆーとこ久々に来た訳よ!」

浜面「俺はエアコンとか見てくるけど、お前は先にドライヤー見てるか?」

フレンダ「わほーい!ねぇ見て浜面!ニンテントー4DSだって!すごーい!」

浜面(聞いちゃいねぇ)

フレンダ「うわ!なにあれ!のわ!あっちも!」スタタター

浜面「…ま、まぁ別に迷子とかになるわけでもなし、先行ってよう」

フレンダ「きゃーこれアイポだアイポ!こんな可愛いのあるんだー!見て見て浜面!」

フレンダ「…ありゃ?いない」

フレンダ「…」ムーッ


浜面「ああ、あったあった」

浜面「ん…?なんだこの冷蔵庫。明らかに異質な感じが」

冷蔵庫「よォ」

浜面「!!?」

冷蔵庫「おいなんだその顔は。あ、間違えた、おいなんだその馬顔は」

浜面「言い直してんじゃねえ!つーかなんだこの冷蔵庫!?」

冷蔵庫「ニャンだかんだと聞かれたら…答えてあげるが世の情け」

冷蔵庫「愛と真実の悪を貫く、ラブリーチャーミーな…ry」

冷蔵庫「ムry!コry!銀河ry…白い明日がry…にゃーんてにゃ!」

浜面(何故終わる前に逃げなかった10秒前の俺…)



915絹旗「おこた」23/?2011/03/08(火) 04:40:23.38A8zGNyzAO (3/12)


冷蔵庫「帝凍庫だ。以後よろしくオーナー」

浜面「勝手に購入決定してんじゃねえよ!いらんわこんなもん!」

帝凍庫「そう言うな。俺は実用的だぞ」

浜面「逆に実用的じゃなかったら困るぞ」

帝凍庫「いやいや、保冷はもちろん保温も同時に出来たり」

浜面「中身がドレッドノートエラいことになるな」

帝凍庫「品質を保つだけでなく変性できたり」

浜面「本来の目的ごと破綻したな」

帝凍庫「電源要らずだからポータブルだ。しかも自分で歩ける」

浜面「一瞬実用的だと思ったが、気味悪いだけだな」

帝凍庫「その他65点ほど他製品より優れたポイントがある」

浜面「そのうち65個ぐらいは期待できないな」

帝凍庫「ははっ。テメェ如きじゃ俺様はまだまだ扱えないみてぇだな」

浜面「元より扱う気もねぇって…」

ピンポンパンポーン♪

『迷子の、呼び出しをいたします』

『〇〇からお越しの、浜面 仕上君。浜面 仕上君。お姉様がお探しです』

『いらっしゃいましたら、1階のエレベーターホール横にある、迷子センターまでお越し下さい。』

『もう一度繰り返します…』

浜面「」

帝凍庫「おいおいこんな店で迷子かよ」



916絹旗「おこた」24/?2011/03/08(火) 04:41:01.80A8zGNyzAO (4/12)


帝凍庫「ん?どうしたよ」

浜面「いや…1階行ってくる…」

帝凍庫「迷子はテメェかよ!ははっこりゃ傑作だ!」

帝凍庫「みなさあぁぁん!寄ってらっしゃい見てらっしゃい!世にも珍しいチンピラ迷子ちゃんでぐふぅっ」メキッ

浜面「黙ってろ!お姉様って誰だクソッタレ!」ダダッ

浜面(この状況じゃ思い浮かぶのなんて1人しかいねぇけどな…!)


フレンダ「あ、来たみたいです。ありがとうございました」ペコッ

係員のおばちゃん「あらもう?よかった。5歳って言ってたけど、賢い子なのねー」

浜面「やっぱてめぇの仕業か!フレンダ!」ドドドドド

係員のおばちゃん「」

フレンダ「もー、しークンはぐれちゃダメって言ったでしょー?」

浜面「誰がしークンだ!いや店員さんまじすんませんした!ほら行くぞ!」グイッ

フレンダ「あーれぇー」オヤメニナッテー

ドドドドド

係員のおばちゃん「随分大きな5歳児もいるものねぇ…」

バイト君(馬鹿だコイツ)


~再び3階~

浜面「…」ハァッ ハァッ

フレンダ「なんで走んのよー」

浜面「ったりめーだろ!つか何てことしてくれてんだてめぇは!」

フレンダ「だって置いてかれたんだもーん」ブー



917絹旗「おこた」25/?2011/03/08(火) 04:41:42.20A8zGNyzAO (5/12)


浜面「いや寧ろお前が勝手にどっか行ったに近いだろが」

フレンダ「男がちゃんとエスコートしなきゃダメじゃん」

浜面「彼女みたいなこと言うな!」

フレンダ「え、違うの?」

浜面「違いますよ!?」

フレンダ「そう、なんだ…」シュン

浜面「そう何度も同じ手に引っかかんねーぞ」ビシッ

フレンダ「あたっ!…ちぇー、結局流石のバカ面でもバレバレかー」

浜面「大体車じゃ友達がどうこう言ってたくせに、恋愛はいいのかよ?」

フレンダ「んー?ムズカシイニホンゴワカラナーイネ」

浜面「難解なワードがどこにあんだよ!こんな時だけエセ外人ぶるな!」

フレンダ「浜面さ、人間の三大欲って知ってる?」

浜面「? 食欲、性欲、と睡眠欲でよかったっけか?…それが?」

フレンダ「ま、それに従うなら恋愛は仕方ないって事なのよ」

浜面「恋愛と性欲をイコールで結ぶな!」

フレンダ「あれぇ?私恋愛=性欲だなんて言ってないんだけどぉ?」ニヤニヤ

浜面「!」

フレンダ「結局、浜面はそういう考えしか出来ないって訳よ。あー怖い怖い」

浜面「ぐっ…!確かに早計だったけどよ、どうやったって他の二欲は恋愛に当てはまらねえじゃねぇか!」



918絹旗「おこた」26/?2011/03/08(火) 04:42:11.67A8zGNyzAO (6/12)


浜面「これはどう説明つけるってんだ?さぁ!」

フレンダ「おや、あっちにエアコン発見!急ぎましょう隊長!」タタッ

浜面(また逃げられた…)

帝凍庫「どうやら迷子は見つかったみてぇだな」

フレンダ「!?」

浜面「うわー、関わりたくないやつナンバーワンに再び邂逅してしまった」

帝凍庫「なんだお前ら、姉弟だったのか」

浜面「なわけねーだろ…」

フレンダ「れ 冷蔵庫が…喋って…ふにゃあ」ドサッ

浜面「フレンダ!?」

帝凍庫「おいおいねーちゃん大丈夫か」

浜面「どうした!?起きろ!お~い!」

帝凍庫「お茶」

浜面「うるせぇよ!なんかお前のせいで気絶しちまったっぽいぞ!?」

帝凍庫「ははっ。よくあることさ。俺様の秀麗さに目が眩んで倒れるなんざ」

浜面「世の中に絶対は無いというが言おう、それは絶対お前の勘違いだ」

帝凍庫「まぁそれはともかく、そのお姉ちゃんを寄越しな」

浜面「だからお姉ちゃんじゃねぇよ。なんでだ?」

帝凍庫「くぱあ」パカッ

浜面「きめええ!扉を開いただけなのに変な効果音をつけられたせいで超きめええ!」

帝凍庫「さ、さぁ、早くナカに入れるんだ」ハァ ハァ

浜面「おぼろろろろろ」


919絹旗「おこた」27/?2011/03/08(火) 04:42:54.62A8zGNyzAO (7/12)


帝凍庫「ま、冗談はさておき早く入れろ」

浜面「やっていい冗談と悪い冗談があんだよ……つか何で?」

帝凍庫「すっきり目が覚める」

浜面「ほんとかよ…どういう理屈でだ」

帝凍庫「話が進まないから早くしろ。元は電気屋にこんな時間かけるつもりは無かったらしいんだから」

浜面「誰の代弁!?まぁわかったよ…」グイグイ

帝凍庫「んっ…痛ッ!は、入ったぁ!!」

浜面「おぼろろろろろろ」

帝凍庫「きゅんきゅん」パタン

浜面「おぼろろろろろろ」

帝凍庫「さてとだ」

帝凍庫「…」ゴウンゴウン

帝凍庫「!」シャキーン

帝凍庫「うおお!目が覚めたああ!俺の!」

浜面「お前の!?」

帝凍庫「ほらよ」ペッ

浜面「あ、フレ……ブッ!」

帝凍庫「安心しろ。まわりに人が居ない時を見計らってる」

浜面「ちょ…それ以前になんで服脱がしてんだよ!」ドクドク

帝凍庫「ああ、あれだ…女の服を食うとチカラが湧く…」

浜面「なに月の光浴びたらみたいなこと言ってんの!?」

フレンダ「ぶくぶく……はっ」

浜面「げっ!」

フレンダ「え?私…ってあれ!?なんで服…」

浜面「お、おはよう…」

フレンダ「はーーまづらぁー?」



920絹旗「おこた」28/?2011/03/08(火) 04:44:22.49A8zGNyzAO (8/12)


~事情説明後~

帝凍庫「痛い!悪かったからもう蹴らないで!」メコッ メコッ

浜面「おいもうその辺に…」

フレンダ「あんたもあんたでしょ!」ゲシッ ゲシッ

浜面「ひいっ!理不尽だ!」モゲッ モゲッ

フレンダ「まぁ服は普通に無事だったから良かったものの」

帝凍庫「マズくて食えなかったもんでな」

フレンダ「…」ゲシッ ゲシッ

帝凍庫「サーセン!サーセン!」メコッ メコッ


浜面「そんなこんなでようやくエアコン売り場にたどり着いたぞ」

バイト「しゃっせー。何かお探しですかー」

浜面「ああ、エアコン欲しいんすけど。あと取り付けも」

バイト「ええっと、大きさはどのくらいで?希望のメーカー等ございます?」

浜面「はて…全く考えてなかったな」

フレンダ「メーカーは問いません。8畳用で、耐久性に優れたものが良いのですが」

バイト「はぁ、今売り場担当者を呼んできますので少々お待ちを」

フレンダ「すみません」

浜面「…」

フレンダ「何よ」

浜面「いや、お前なんか今日はバカ丁寧だなーって思って。いいことでもあったのか?」

フレンダ「別にー?なんとなくよ。そういう日もあるってだけ」

浜面「…そんなもんかね」



921絹旗「おこた」29/?2011/03/08(火) 04:45:01.34A8zGNyzAO (9/12)


~脱衣所~

滝壺「~♪」ヌギヌギ

絹旗「///」

滝壺「どうしたの?」

絹旗「いえ、何でも…てあれ、汗で張り付いてうまく脱げません」

滝壺「きぬはた、ばんざい」

絹旗「へ?」

滝壺「ばんざいして」

絹旗「あ…はい」バンザイ

滝壺「脱がしてあげる」スルッ

絹旗「やっ…//もう、滝壺さん!子供じゃないんですから自分で出来ますって!」

滝壺「うん、下着は大人っぽいね」

絹旗「///」

滝壺「でもからだは子供っぽいね」

絹旗「ぐはっ!」グサッ

滝壺「じゃあ、入ろう」

絹旗「はい…」ズーン


滝壺「きぬはたはいつもどのボディーソープ使ってるの?」

絹旗「あ、Agreeです」

滝壺「へっへっへ、お背中流しますぜ」

絹旗「全然似合ってないですよ」

滝壺「ぶー」ゴシゴシ

絹旗「なんか背中超くすぐったいです//」

滝壺「感じちゃう?」ゴシゴシ

絹旗「なわけ無いでしょう!やめてください!滝壺さんのキャラを壊さないで下さい!」

滝壺「ぐへへ、からだは正直だZE」サワサワ

絹旗「ふああっ//そんなぁ…」

中略

絹旗「」

滝壺「きぬはた」ポンポン

絹旗「!」ビクン

絹旗「あ…れ…?いつの間に湯舟に浸かって…」



922絹旗「おこた」30/?2011/03/08(火) 04:45:40.23A8zGNyzAO (10/12)


滝壺「おはよう」

絹旗「おはようって、私眠ってたんでしょうか?」

滝壺「うん」

絹旗「そ、そうですか。私なんて夢を//」

滝壺(うそだけど)

絹旗「ていうか何で超抱いてるんですか//」

滝壺「だきまくら」

絹旗「枕じゃないですよ//」

滝壺「だきぬはた」

絹旗「上手くないですよ」

滝壺「ぶー」

絹旗(それより背中に当たるこの柔らかい感触は…ってああ!どこのラッキースケベ主人公ですか私は!)

滝壺「ねえ、きぬはた」

絹旗「なんですか?」

滝壺「ちょっとお湯口に含んでみて」

絹旗「へ?何故ですか?」

滝壺「見たいものがあるの」

絹旗「良い予感が超しないんでやりません」

滝壺「こちょこちょ」コチョコチョ

絹旗「ひゃふっ!?あはははっ!た、滝壺さ…!!やめ…あははは!」

滝壺「やる?」コチョコチョ

絹旗「や、やりますっ!あははっ!超やりますからぁ!!」

滝壺「よろしい」ニコッ

絹旗「うう、超鬼がいます…」ズズッ

絹旗「へ、ほーふえは?」タプタプ

滝壺「きぬはた、はまづらのこと好きなの?」

絹旗「ブッフォア!!!!?」ブフー

滝壺(飛んだ…)キラキラ

絹旗「な、ななな何を言って…!?」



923絹旗「おこた」31/?2011/03/08(火) 04:46:07.14A8zGNyzAO (11/12)


滝壺「ちょっと潮吹きが見てみたかっただけだよ?」

絹旗「どことなく誤解を招く発言は控え…ってそうじゃなくて!何ですか今の質問は!」

滝壺「好きじゃないの?」

絹旗「っ…!ち、超有り得ませんね!なんで私が浜面なんか!」

滝壺「そうなんだ

絹旗「そうですよ!」

滝壺「よかった」

絹旗「ええ全く……えっ、よかったって…?」

滝壺「私は好きだよ。はまづらのこと」

絹旗「!?」

絹旗(なんですと!?)

滝壺「もしかしたらきぬはたも、はまづらを狙ってるんだと思ってた」

絹旗「うっ…」

滝壺「きぬはたは何でも積極的に行けるし、はまづらなら押されたらきっと断れないと思う」

絹旗「そんなことは…」

滝壺「それに比べて私はまだそんな勇気ないから。もし先に取られちゃったらどうしよう、って思ってた」

絹旗「…」

滝壺「でも、きぬはたがそういう気持ちじゃなくて安心したよ」

絹旗「それは…」

滝壺「じゃあ、きぬはた」

絹旗「は、はい」

滝壺「もうあまり、はまづらに近付かないでね」ニコリ

絹旗「…!!」ゾクッ

滝壺「そろそろあがろう。のぼせちゃう」ザバッ

絹旗「はい…」ガタガタ

滝壺「~♪」



924VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 04:48:31.63A8zGNyzAO (12/12)

とりあえずここまで
タイトルは次回あたり関係してくるはず…
ちがう…こんなドロドロになりそうな展開が書きたいんじゃない…つーか長い…


925VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 11:30:22.063wAWGGcQ0 (1/1)

乙です。

ていとうこがついに店頭販売に……。


926VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 13:23:04.66E5qS/Mzt0 (1/1)

>>925
ていとくん量産の暁には学園都市を乗っ取れるな


927VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 21:03:31.37LYLdQaXfo (1/1)

ていとうこかっけー


928VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 21:06:44.731t3J3sr+o (1/1)

フラゲ出てきたな
新刊のネタバレは11日0時まで禁止だからな?


929VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 23:14:04.69vrMCPLdv0 (1/1)

>>928
あたりまえだな
マナーだし


930VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 06:16:24.671c0agUmL0 (1/5)

ちょっとどうでもいいネタで3レス借ります 
R30くらいの内容 
エロっちゃエロ、ホモっちゃホモ 



931VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 06:16:50.281c0agUmL0 (2/5)

 
 
――最近夢を見る―― 
 
 
■ち止め「あーくん!」 
 
      黄■川「あっくん!」 
 
  結■「あーくん」 
 
 
――あァ…またこの夢だァ…――  
 
             芳■「あっくん」 
 
 ■坂「あーくぅん」 
 
           御■妹「あーくん」 
 
 
  インデ■クス「あーくん!」 
 
――顔がぼやけている女がでてきて名前を呼ぶ。今まで出会ってきた女達だと思う――   
 
   ■和「あっくん!」 
 
        神■「あーくん」 
 
             ヴェ■ト「あーくん」 
 
――まだ見たことのない女達。全員裸だァ――   
 
  
 
 


932VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 06:17:21.311c0agUmL0 (3/5)

 
 
                     ,   __ _,
                ,  __,/;≦三乙_
                   /し'マ /〈'´∠二二≧=-
                 jvく/{ / .′       ̄ミ 、__
            ,リ′   {         \、__、\__
               {{       、\ ヽ.       `辷≧;=-
           ivi   、 { {へ \ \ 、      \({ __
            j八 、__{v爻メv'^ヘ 、\ \ヽ.  \   `^マ
         {、( __`マ;^″ 、  j 》へjヘV\\  \ \(`
          `辷彡,i{ ___\j{〔__,;z≦;弍ィ 、 \\\、}
           、_{_彡小仁,弐≧; `!'弌`'^' ″ \ \`'マ
             `ア/ ハ`弌` '7^i ¦  `      jハ丶 \}
             { iVi/{   /  !       \  'イ^}v!\{`
             Wい  ′ {ー' r_、    丶. }メ八`v`
            jメイヘ ;   `           ーr;!代い{  ハハハハまぁまぁ
               '^介ー、  ;辷' 三≧=-   ,リi∨V^`
                ノイハ  ` -‐…‥   〃 !、い\    お前たちそんなに焦るな順番である
                '^V/iヘ.         //  j⌒`メく`
          、_j v;__ }i亅、\__ _   イ/′ ′  r㍉
             \   、 ̄]  `ト- --  / ,  /{  _厶、
             \ \〕  .      / ,  /  / ̄`^メヘ,
               _jしヘ  {ヘ        / /   /    /i
           ;vi「 i    、 }  .   、  / / __/__j     /: |
         , __/   i  j_,厶{--へ.__}V∠二二)'´    /: : l
    ;_j イ!「    , __j仁 二》,   ii'^({   ,く     /: : : :!
    丨! !i     ̄   ̄ ̄`{   !!  ) 〉 ,ハ    〈: : : : :
 / ¦  !;              \ ハV / /         , : : :
    i,   ′            、 ii {, i           ′: :
    丨   ,              ハV 亅         }. . .
    {   ′             /  }}∨          , . . .
     ,                  {{/        /. . . .
     ′                            /
      ,                        __   ´
 
 


933VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 06:18:30.351c0agUmL0 (4/5)

 
一方通行「だから誰だテメェェェエエ!!!」 
 
ハァハァ… 
 
いつもここで目が覚める。本当に寝覚めが悪りィったらありゃしねェ 
 
チッ!ケツがむず痒ィな。クソったれェ… 
 


934VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 06:20:59.911c0agUmL0 (5/5)

アックアさんのかっちょいいSSが増えるといいなと思いました 
 



935VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 06:23:46.71abqcmfZdo (1/1)

このSSの影響でかっちょいいSSが増えると思ったら大間違いだと思うぜ


936VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 06:26:41.5326qL+eYSo (1/1)

鼻水吹いたふざけんな


937VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 07:09:48.31+GYhlmbAO (1/10)

乙、アックアさんマジイケメン
アックアのハーレムSSを誰か頼んだ

ふと思い付いたので勢いだけで投下します
8レス、未完です。色々無茶苦茶なので深く考え無いで下さい


938垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」1/82011/03/09(水) 07:10:44.97+GYhlmbAO (2/10)



天井「という訳で一方通行、このクローンと戦闘を行い、絶対能力者を目指して欲しい」

一方通行「このクローン……ってホストみたいな格好したコイツか?」

00001号「よろしくな一方通行、とカキネは挨拶する」

一方通行「カキネってなンだ……?」

天井「このカキネ、弟達(ブラザーズ)は第二位の垣根帝督のDNAマップを元に造られたクローンだ」

一方通行「第二位ねェ……『未元物質』とかいうワケわかンねェ能力ってのは聞いた事あるが」

天井「そうだ、その『未元物質』に限りなく近い能力を持たせる事に私達は成功した」

00001号「お兄様(オリジナル)程では無いがそれなりの戦闘能力はある、とカキネは答える」

天井「そのために一体につき二十五万もの費用が掛かってしまったがな……」

一方通行「まァいいや……コイツを倒しまくればいいンだろ?」

天井「そういう事だ、早速実験に取り掛かってくれ。お前も実験の準備をしろ」

00001号「了解だ、とカキネは実験に必要な物を取りに行く」


939垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」2/82011/03/09(水) 07:11:12.87+GYhlmbAO (3/10)



垣根「なんか面白い事は……って!?」

9982号「ようお兄様、とカキネは挨拶する」

垣根「お前は……いったい誰だ?」

9982号「カキネは検体番号9982号だ、とカキネは答える」

垣根「検体番号……? おい、どういう事か説明しやがれ」

9982号「それは出来ない、とカキネは回答を拒否する」

垣根「……俺そっくりの野郎が居やがるんだ、このままサヨナラって訳にもいかねえだろうが」

9982号「ったく仕方ねえな、とりあえずメシ奢れよ、とカキネはお兄様にたかる」

垣根「ハァ!? ふざけた事言ってんじゃねえよ!」

9982号「まあまあ、まずはメシだ、とカキネはそこのホットドッグ屋へ歩く」

垣根「あっ、おい! 待ちやがれ!」


―――


垣根「何で俺そっくりの良くわかんねえ奴にホットドッグ奢ってんだろ……」

9982号「うめえ! とカキネはホットドッグに舌鼓を打つ」

垣根「まあ二千円もするから……って違えよ! 説明しろっつうの!」

9982号「このソーセージの旨味、野菜の新鮮さ、ソースの絶妙なバランス……。
    グッジョブ! とカキネは惜しみない賞賛を贈る」

垣根「人の話を聞けえ!!」


940垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」3/82011/03/09(水) 07:12:41.04+GYhlmbAO (4/10)



垣根「結局何にも答えずに食い終わりやがって……」

9982号「ごちそうさん、とカキネはお兄様に感謝する」

垣根「で、お前はいったい何なんだよ。そろそろ答えろコラ」

9982号「悪い、もう時間だ、とカキネは移動を開始する」バサッ

垣根「……! その羽みてえなのはまさか……おい! 待ちやがれ!」

9982号「じゃあな、とカキネはお兄様に別れを告げる」


―――


垣根「……見失っちまったか。ってあれはまさか」

9982号「…………」

垣根「おい、探したぜこの野郎。さあ洗いざらい話して」

9982号「……がはっ……」

垣根「……あぁ?」

一方通行「ンだよ、今日はオリジナルが観客として来てンのか?」

垣根「てめえは……第一位……!」

一方通行「よォ、第二位。悪ィが実験の邪魔だ、失せろ」

垣根「ハァ? 実験って何の……おい! お前血まみれじゃねえか!」

9982号「……お兄様は即刻退避しろ、とカキネは通告する」

一方通行「そういう事だ、さっさと消えな」

垣根「……おい、まさかお前こうやって俺そっくりの奴を痛めつけてんのか!?」

一方通行「そンな温い事してねェよ、きちンと殺してる」

垣根「……あぁ?」


941垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」3/82011/03/09(水) 07:13:10.69+GYhlmbAO (5/10)



一方通行「聞こえなかったか? 今まで俺はお前のクローンを一万人近く殺してる」

垣根「……第一位っつうのは冗談のセンスも第一位みてえだな」

一方通行「冗談じゃねェ。実験のための犠牲なンだよ、ソイツらは」

垣根「おい、俺そっくりの奴……それは本当か」

9982号「……答える事は出来ない、とカキネは」

垣根「本当かって聞いてんだコラ!」

9982号「……それは言えない、とカキネは何も答えない」

一方通行「くかきこけかかか!! ウケるだろ第二位、ソイツらは自分の意思とか関係無く死んでるンだぜ?」

垣根「……じゃねえよ」

一方通行「あァ? 何か言ったか?」

垣根「笑ってんじゃねえよクズ野郎!!」

 垣根の背中に白い翼が生える。
垣根帝督の有する能力、「未元物質」のその一端だ。
その羽が一方通行に容赦なく襲いかかる。
垣根は最大限の力をもって、休みなく攻撃し続けた。

垣根「はっ、何が第一位だコラ。クソ雑魚じゃねえか……」

一方通行「あァ、だったら良かったンだけどな……クソ雑魚野郎」

垣根「なっ……! 何で無傷なんだテメェ!!」


942垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」5/82011/03/09(水) 07:14:39.16+GYhlmbAO (6/10)



一方通行「さァな……まァ一つ言えるのは、てめェが雑魚だっつう事だな」

垣根「……ふざけんなあ!!」

一方通行「いいねェ、いいねェ! もっとその意味わかンねェ能力見してくれよ、第二位」

垣根「黙れクソ野郎!!」

 再び一方通行目掛けて羽を向けるが、ダメージを与える事が全く出来ない。
垣根が必死の攻撃を続けるのを、一方通行は笑みを浮かべながらただ眺めている。
そこには第一位と第二位の圧倒的な差があった。
強さが序列を決めている訳ではない。
しかし、実際この二人の間には壁が存在していた。

一方通行「おィ、必死こいてるとこ悪ィが飽きたわ」

垣根「……ハァ、ハァ……ふざけた事言ってんじゃねえぞコラ!」

一方通行「もういい、死ねよ第二位」

 そういうと一方通行は、垣根へと有り得ない速度で向かって行く。
一方通行の狙いはただ一つ、垣根の腕を掴む事だ。

垣根(なっ、なんだこの速さ? クッ……避けられな……あぁ!?)

9982号「お兄様は下がれ、とカキネはお兄様の前に立つ」

垣根「や、やめろ!! 逃げ――」

 垣根の盾になった9982号の全身から血が吹き出る。
それは即ち、9982号の死を意味していた。


943垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」6/82011/03/09(水) 07:15:07.69+GYhlmbAO (7/10)



一方通行「くかきこけかかか!! 良かったなァ第二位! クローンが身代わりになってくれてよォ!」

垣根「あ、ああ……あああああああああ!!!」

一方通行「傑作だなァ……あァ、安心しろ第二位。すぐにお前も――」

 改めて一方通行が垣根の腕を掴もうとした時、垣根の姿をした別の人物が現れた。

9983号「一方通行、第二位にそれ以上危害を加えるな、とカキネは通達する」

一方通行「あァ? 別にいいだろが、超能力者の一人や二人くらい」

9983号「駄目だ、計画に影響が出る、とカキネはその意見を却下する」

一方通行「チッ……興醒めしちまった。命拾いしたなァ、第二位」

垣根「……待ちやがれ! 俺がお前をぶっ殺してやるからそこを動くんじゃ……」

一方通行「第二位、足が震えてるぜ?」

垣根「……っ!」

一方通行「じゃあな、次会った時は……あの世行きだ」

 そう言うと一方通行は去って行った。
その後何人かのやはり垣根と同じ姿をした者達が現れ、血まみれの地面、そして9982号を片付けた。
後に残ったのは、垣根帝督ただ一人。

垣根「ちくしょう……ちくしょおおおおおおお!!」


944垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」7/82011/03/09(水) 07:16:52.27+GYhlmbAO (8/10)



 その後、垣根は実験に関与していると思われる研究所に侵入し、その詳細の書かれた書類を入手する。

垣根「『絶対能力者進化計画』、垣根帝督のクローンを二万体殺害する事により第一位を絶対能力者へと進化させる……」

垣根「何なんだよこのふざけた計画は……! いいぜ、キチガイ野郎共。
    第一位も計画もまとめて、この俺が絶対にぶっ潰してやるからよ!」

 垣根はさらに関与していると思われる研究所や施設を、片っ端から襲撃していった。
しかし、そんな事をしても無意味だという事を垣根は知る。
いくら施設を潰しても計画自体は消えず、ただ場所と人員が変わるだけであった。
垣根は改めて、学園都市の中に潜む闇の恐ろしさを知る。
それでも垣根はただ施設への襲撃を続けた。

 そんな日々が続く中のある一日、垣根が襲撃する予定の施設に、四人の女性が居た。

美琴「初春さん、本当にここが襲撃されるの?」

初春「はい、書庫に何者かがアクセスして、ここの情報を入手していたのは確かです」

佐天「でも他の場所の可能性もあるんでしょ? 大丈夫かなあ……」

黒子「その時はわたくしがお姉様を連れて空間移動すれば問題ありませんわ」


945垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」8/82011/03/09(水) 07:17:20.32+GYhlmbAO (9/10)



美琴「まったく、私達にこんな仕事任すなんて上もどうかしてるわよね」

黒子「まあまあお姉様、お仕事なのですから……」

初春「御坂さんさえいれば誰が来ても楽勝ですからね」

佐天「初春、私も居るよ?」

初春「佐天さんは無能力者だから戦力にはならないじゃないですか」

佐天「ふっふっふー、私には幻想御手(レベルアッパー)という素晴らしい物があるのだよ」

黒子「あら、でもそれは確か製作者の木山春生が逮捕されて、もう意味を為さないと聞きましたが」

美琴「確か第四位が解決したって噂の事件よね」

佐天「実はこれを更に改良させた物を入手したんですよ。裏ではもう結構広まってるみたいですね」

美琴「相変わらず学園都市はきな臭い事ばかりね……」

黒子「まったくですの」

初春「……連絡が入りました! やられましたね……別の施設が襲撃されているようです!」

美琴「チッ……黒子!」

黒子「わかりましたの!」

美琴「初春さんと佐天さんは後から合流して! 行くわよ黒子!」

 御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子は直ちに別の施設へと移動する。
ちなみにこの四人の集まりは、裏の世界では「アイテム」と呼ばれている。


946VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 07:20:01.51+GYhlmbAO (10/10)

おしまい、中途半端で無茶苦茶過ぎるなこれ
朝から色々失礼しました


947VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 10:30:21.03Hay2q6coo (1/1)

今まであんまり見たことない再構成だな

スレ立て期待しているのである


948VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 13:26:59.967YssSTqs0 (1/1)

垣根のクローンなら二万体製造しなくてもレベル6になりそうだけどな


949VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 13:30:24.68hLJddLDDo (1/1)

ていとくローンか・・・


950VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 15:26:33.704VdNh1Vi0 (1/1)

上条さんは1万人のていとくんにフラグを立てて一方さんはショタていとくんとイチャイチャするのか
胸が熱くなるな乙乙


951VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 15:56:56.25MVkU/sZFo (1/1)

>>949
一瞬新しいヤミ金かと思ったw


952VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 16:14:37.76hfhkLVhGo (1/1)

>>951
金利に常識は?


953VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 16:39:10.53/mPss/I50 (1/1)

>>953
ありません。通用しません。


954VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 16:45:31.79SvKeaTpjo (1/1)

奇跡のトイチ
ただし10秒で一割の意


955VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 16:56:47.23+5LJBXhx0 (1/4)

闇金テイトクくん……いや、なんでもない。

>>885ですが、2レスいただきます。


9561 ◆d.DwwZfFCo2011/03/09(水) 16:57:22.91+5LJBXhx0 (2/4)


「easy come easy go ですわ」

俺の目の前に居る少女は、パイプ椅子に腰掛けると同時にそう言った。いったい何を言ってやがるこのガキは。
ツインテールの小柄な少女。年齢は中学一年生ほどだろうか、名門お嬢様学校である常盤台の制服に身を包んでいる。
ハッキリ言ってこの場所には最も似つかわしくない人種だ。法を犯した犯罪者が収容されるこの刑務所では。
防弾ガラスの向こう側に座る少女に、こちら側に座る俺。決定的に確定的に違う。犯罪者と一般人。あぁちょっと違うな。
確かコイツは風紀委員だった。法を犯す者とソレを取り締まる者。正しくはこうだ。
コイツの名前など知らないが、それだけは知っている。なぜかって、答えは簡単。俺がコイツに捕まったからだ。
我ながら情けない限りだが、強盗をしている時にたまたま居合わせたこのガキに取り押さえられてしまった。

あぁ、あれからもう一年も経つか。

「生憎と学が無いんでな、言っている意味なんて分かりやしねぇぜ」

「なら調べるか、誰かに教えて貰うことですわね」

「ッハ!誰が」

肩を竦めて首を横に振ってみせる。
コイツの意図が分からない。なぜこのタイミングで俺の元を訪ねたのだろうか。
それにしてもコイツの口調はいちいちお嬢様風をふかしているようで気に食わない。

「今日は貴方が真面目にやっているか確認に来ましたの」

「おーおー、随分と上から言うじゃねえか。真面目も真面目、大真面目だぜ。能力も使えやしねぇし、やることなんざ何もねぇ。
 退屈は人を殺すっていうけど、ありゃ本当だな」

決められたスケジュール通りに決められた作業の繰り返し。たまに自分が機械か人間か分からなくなる。

「それなら良いですの」と満足げな笑みを浮かべて頷くツインテールのガキ。

「貴方のお陰で風紀委員として一歩前に進めましたから、感謝していますのよ」



957コテ間違えたorz2011/03/09(水) 16:58:44.40+5LJBXhx0 (3/4)

「犯罪して感謝されるっつぅのも可笑しな話だな」

「ええ、自分でもそう思いますわ。可笑しな話――貴方には早くこちら側に復帰して貰いたいと思うのも」

「あぁ!?」

その言葉に耳を疑う。おいおい、どっかで螺子落っことして来たんじゃねぇか?コイツ。

「あれだけの能力ですもの。レベルを上げるのには相当努力したんじゃありませんの?」

「…………」

「努力のできる人間は、間違いを犯してもそれに気が付く事ができると思っていますわ。だから簡単にその結果は失われませんの」

それだけ言うと立ち上がりさっさと面会室から出て行ってしまう少女。
それに合わせて部屋の角に座っていた看守が「行くぞ」と短く呟いて俺の腕を引っ張り、退室を促す。

「なぁ、あのガキが言った英語の意味は何だ?」

なんとなく、看守に尋ねる。

「あ?easy come easy go ってあれだろ?簡単に手に入ったものは簡単に出て行くっていう意味だろうよ。そのままだけどな」

何を言ってるんだコイツ、と怪訝な顔をした看守の言葉に意味を理解する。
はは、なるほど。まさに俺にピッタリな言葉だ。

犯罪仲間も、金も、全て無くなった。下法な手段で集めた成果は全て消えた。
残っているのは、この能力だけだ。必死こいて強度を上げて、レベル5を目指して無駄に頑張って得た、この能力だけだ。

絶対等速。俺の投げた物体はソレが壊れるまで止まらない。どんなに遅くても、どんなに少しづつでも、前に進む。
愚かにも夢見ていたあの頃の俺にピッタリな能力だった。

「は」

小さく、笑う。
決めた。あのガキに言われたからではないが、俺はあの頃に戻ろう。
どうせ暇な人生だ。無駄に上を目指しても悪くは無い。ゆっくりと歩いていこう。

壊れるまで、進んでいこう。




終わり


958コテ間違えたorz2011/03/09(水) 17:00:33.35+5LJBXhx0 (4/4)

以上です。
絶対等速さんは間違いなくイケメンだと思う僕は可笑しいでしょうか?


959VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 20:36:49.12TB3xU+KDO (1/1)

絶対等速さんどんな顔してたっけ……
ステイルみたいな顔のような気がする……


960VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 23:08:22.95sHaNgU9DO (1/1)

乙です

すまん
質問なんだが禁書とGANTZのクロスSSって無いのかね…?


961VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 23:11:37.65VmAp4GuKo (1/1)
962VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 23:12:40.50UBCfMZeFo (1/1)

テンプレ読もうぜ……折角目立たせてるのに


963勇者佐天の冒険2011/03/10(木) 01:02:30.76EyiF6UJSO (1/9)

魔法陣グルグルのパロです

7レスほどいただきます


964勇者佐天の冒険 1/72011/03/10(木) 01:09:02.78EyiF6UJSO (2/9)

佐天と初春は魔王キハラを倒すため旅に出た
途中、超能力者同盟の提案によりイギリスで修行することになった
初春は指示通り神父ステイルと保温の修行
佐天は能力は駄目なので適当に剣の修行となった

そこで村にあった『神裂の修行場』で鍛えることにした

佐天「ふんっ!ふんっ!」 ブンブン

神裂「……!」

神裂「あなた…スゴく才能がないですね…」

佐天「思わせぶりな流れからソレかい!」


そんなある日
佐天「降神祭?」

神裂「十万三千冊もの魔道書を記憶している禁書目録は神のお告げをきくことができるのです」

佐天「へえ」

佐天(少し興味あるな…参加してみよう)


965勇者佐天の冒険 2/72011/03/10(木) 01:12:25.15EyiF6UJSO (3/9)

降神祭

佐天「ふむ…」

佐天「思った祭とは違ったかな…!」

ステイル「サンバの衣装で参加とは…君は相当ナメているね」

【佐天はういている】

その後佐天はぶっ飛ばされ着替えた
そして始まった降神祭
禁書目録に魔王キハラが宿ったり
その配下のテレスティーナという魔物が村を占拠したりと波乱の展開となった

佐天「犬にする機械を駆使するとはなんて魔物だ…」

ローラ「わんわん」

インデックス「みんなが犬になった以上、無事な私達が動くしかないね」

佐天「ま、まあ…」

インデックス「じゃあ行くんだよ」

佐天「で、でも外は魔物だらけ…」

インデックス「はい」

佐天「何これ?コイン?」

インデックス「これは弱い魔物から姿を隠せる霊装なの、口にくわえてね」

魔物「……」

佐天「ほ、本当だ…見えてない?」


966勇者佐天の冒険 3/72011/03/10(木) 01:16:19.18EyiF6UJSO (4/9)

佐天「で、どうするの?まさか正面突破…」

インデックス「天使をよぶんだよ」

インデックス「召喚に必要な二つの腕輪の封印を解く」

佐天(天使か…)

佐天(てか初春は大丈夫かな)

魔物「人間発見!」

佐天「あっ!コイン…」

インデックス「駄目だよ、見つかってからじゃ効果はないの!」

魔物「テレスティーナ様の所に連れていって犬にしてやる…」

佐天「どうする…」

インデックス「私がアイツの弱点を解析するから闘って」

佐天「ええ!」

魔物「[ピーーー]!」

佐天「くっ!」 ドゴッ!

魔物「ぐあっ!」

佐天「……!」

魔物「駆動鎧をバットで押し返すとは…コイツ!」

佐天(……もう役に立たないとは言わせない…)ジーン

魔物「なんか感動してるし!」

インデックス「終わったよるいこ、下がって」

インデックス「豊穣の剣」 ズバッ!

魔物「ぎゃーっ!」

インデックス「終わったね…ってまた感動してるの?」

佐天(私の活躍が霞んじゃうぜ…)


小屋

インデックス「ついたよ」

神裂「待ってましたよ」
佐天「神裂師匠!?」


967勇者佐天の冒険 4/72011/03/10(木) 01:19:29.16EyiF6UJSO (5/9)

佐天「神裂さん十字教徒だったの!?」

インデックス「かおりは非常事態の時、ここに来て封印を解く手伝いをしてもらうの」

神裂「さあ佐天涙子、この宝石をあちらにある石盤に嵌め第一の腕輪の封印を解きなさい」

佐天「え?私?」

インデックス「第一の腕輪は『能力者』しか解けないの」

佐天「はい」 カポ

ブウウウ…

佐天「あ、腕輪が…」

インデックス「それは、るいこに力を与えてくれるハズだよ」

神裂「地にバットを叩き付けてみなさい」

佐天「?」 ドゴッ!

バキバキバキ!

佐天「うわっ!ちょっと叩いただけですごい地割れが!」

インデックス「土の属性があるからね、腕力があがるんだよ」

佐天「よーし」

佐天「このままボス戦に突入しましょう!」

インデックス「な!」

神裂「馬鹿者!いくら強くなってもボスには敵いません!天使を呼び出し…」

佐天「私は今すごく自信に満ちあふれているんです!だから大丈夫!」

神裂「学園都市では無能力者扱いだったそうですから…少しスゴい力を得ると調子に乗るクセがあるみたいですね」

インデックス「まったく教えるんじゃなかったんだよ」


968勇者佐天の冒険 5/72011/03/10(木) 01:23:34.66EyiF6UJSO (6/9)

テレスティーナ「あー?なんだテメーは」

佐天「ふっふっふ、調子に乗ってられるのも今のうち…」

テレスティーナ「?」

佐天「だ!」 バゴーン!!

テレスティーナ「……それがどうした?ひやかしなら犬にすんぞ」

佐天「あれ!?」

【まったくきいていない】

インデックス「まったく…」ザン

【インデックスがくわわった!】

佐天「い、インデックス!」

インデックス「私がたたかうから隠れてて」

インデックス「かおりが第二の腕輪の封印解いているから大丈夫」

佐天「うん!そうだね!死なないよね!!」

【佐天は情けない】


969勇者佐天の冒険 6/72011/03/10(木) 01:27:42.38EyiF6UJSO (7/9)

佐天「はっはっは!魔物め!降参するなら今の内だぞ!」

インデックス「…」

テレスティーナ「…」

【佐天は何もしていない】

神裂「木の上に登って何をしているのですか」

【しかも佐天は怯えている】

佐天「ああっ!二つ目の腕輪!?」

神裂「はい貴方が調子に乗らなければ一緒に取りにいった腕輪です」

佐天「さあ!天使呼ぼうか!!」

インデックス「私が召喚するから誰かアイツおさえてて!」

テレスティーナ「あああああああああ!」

神裂「出番ですよ」 ゲシッ

佐天「って私!?ああ!しかも腕輪が離れていく…死にますって!!」

テレスティーナ「おらああああああああああ!」

佐天「死ぬうううううう!!」

【だが誰も助けにはこなかった!】


970勇者佐天の冒険 7/72011/03/10(木) 01:32:21.66EyiF6UJSO (8/9)

こうして召喚した天使がテレスティーナを倒し
イギリスの平和は守られた
約一名、宿屋で回復できないほどの怪我を負ったが


数ヶ月後

初春「佐天勇者様すごいですね!魔物退治に一役買ったんですって!?」

佐天「うん、怪我したり犬にされたりしたけどね」

佐天「これからもこんな旅が続くのか…」

佐天「決めた!」

佐天「学園都市に帰ろう!!」

初春「佐天勇者様」

【怯えている!】


二人の旅は続く


971勇者佐天の冒険2011/03/10(木) 01:33:34.66EyiF6UJSO (9/9)

おしまいです
失礼しました


972VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 01:42:56.33WMJoaxS4o (1/2)

グルグル思い出して吹いたww



973VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 01:43:33.08WMJoaxS4o (2/2)

でも夜とはいえ、もう少し投下速度上げた方がいいと思うぞ


974VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 01:53:10.428nvSQPFyo (1/1)

>>973
おい、キリッが抜けてるぞ?


975VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 01:58:02.40PZDASUY/o (1/1)

別におかしいことは言ってなくね?
とはいえ携帯だと機種によっては仕方ないのかな


976VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 02:02:29.753e8RySGPo (1/1)

投下速度についてはマナー的な事抜いてもネタがネタだけにテンポ良く投下された方が読む側としてもノリ易かったかなーとはおもた
グルグルネタは好物です乙乙


977VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 10:18:31.00ntPWAEo9o (1/1)

>>974
この投下速度が普通だと思ってるの?明らかに遅い


978VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 10:26:31.64IK3MZZy6o (1/1)

>>974はアレだけどこの程度なら許容範囲だろう
あんまり投下スピードにうるさくなると新規の人が書きにくくなるだろ
10分とか空くとさすがにひどいけどさ、あんま責めてやるな

さてそろそろ次スレですね


979VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 12:47:51.49BKb66g/qo (1/8)

まかせろ


980VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 12:48:39.10BKb66g/qo (2/8)

立ててくるけどのんびりまっててね


981VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 12:53:01.05yGg7SZxBo (1/1)

いいぜ


982VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 12:54:01.17MXngu8O1o (1/1)

教えろくださいのスレは次スレに移った気がするぜ


983VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 13:43:59.880l0Ez4CMo (1/1)

>>980
30分、いや10分もあれば次スレ立てれると思うの
まかせろだののんびりまっててだの言わずにさっさとするべきじゃね
立てる気ないなら980踏まないようにしなよ


984VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 13:57:31.65BKb66g/qo (3/8)

飯食ってたんだよ言わせんな恥ずかしい
テンプレ改修もしてっからのんびり待ってて
埋まる前には立てれるだろ


985VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 13:59:43.49liM/5fhzo (1/2)

何この人すっごい偉そう


986VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 14:11:43.45ap8nbbp5o (1/1)

飯食うなら踏まなきゃいいと思うの


987VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 14:20:47.39BKb66g/qo (4/8)

おまたせ

▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-25冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1299734320/


988VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 14:25:52.95PFiwFxcvo (1/1)



でもさすがに一時間半はかかり過ぎだと思うの
投下したいけど次スレ待ちの人とかいるかもしれないんだし


989VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 14:29:09.36BKb66g/qo (5/8)

平日昼だからいっかなーと思ってだらだらやってたわ。すまん
新刊ネタがいきなり来る事を祈って埋め


990VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 14:29:41.92Swo9R1izo (1/1)

乙乙

テンプレの内容結構かぶってない?
次スレだと名前欄と[このスレなあに]にageについて書いてあったり
[このスレなあに]とおやくそく両方に話の趣旨とレス数についての記述があったり
どちらかは削っても良いと思う
あと1の文字色は緑じゃなくて赤とか青とか他の色もあるけど何色がいいのかね

あと出来ればもう少し早く立てようぜ


991VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 14:32:04.97BKb66g/qo (6/8)

ageはともかく趣旨レス記述は前からなんだよね
名前欄は削るか迷ったけどとりあえず現状維持した
どっちか削るかね。次スレで話すか

文字が緑なのはお約束がテッラだからだよ!


992VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 17:56:05.12obzqu3sIO (1/1)

早くネタバレ解禁ならねぇかな


993VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 18:24:19.00JXI4eA5Yo (1/1)

解禁って明日の0時からだよな?


994VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 18:26:49.20BKb66g/qo (7/8)

んだよ。日付変更から解禁


995VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 18:33:04.26liM/5fhzo (2/2)

ちなみにはいむらーのサイトにラフ紹介と言う名のネタバレ来てるから新約読んでない奴は注意な


996次スレもみんなよろしくね!2011/03/10(木) 18:35:57.56k32gAHRCo (1/1)

御坂「さてと、24冊目もおしまいだしそろそろ埋めがてらSSの練習でもしようかな……」

御坂「最近は魔法少女ものがはやってるらしいし、それで試してみよう」



「御坂!」
「来ないで!」

後ろから、上条の声が聞こえる。
その声色から、自分を呼び止めに来てくれたのだと言うことがわかる。
だが、もう私は引き返せないのだ。

「私はもう、魔法少女ミサカ☆ミコトなのよ……あんたとは、同じ世界にはいられない」
「そんな……なんでだよ!!」

そう、私は自分の願い事を一つ叶えた。
奇跡を起こした。
だがその代償として、私は学園都市の平和を守る超能力魔法少女、ミサカ☆ミコトとなったのだ。

「だから、アンタはもう私のことは忘れて――」
「忘れられるかよ……」
「えっ?」
「お前が魔法少女になろうがなんだろうが、忘れられるかよ! 御坂、俺は、お前のことが――」



御坂「……」

御坂「アリね」

御坂「この願いっていうのは何にしようかしら。やっぱ『あいつが幸せになりますように』とかかな」キリッ

御坂「必殺技は『ビリ・フィナーレ』かしらね」

御坂「えへへ……」



白井「お姉さまェ……」


997VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 18:37:56.94m8L8HTHAO (1/2)

流れを無視してスレを満レスにするための埋めSS



この学園都市の人間は、満足感や充足感を求める。


映画館

アックア「いらっしゃいませーなのである」

絹旗「ふっふっふー、この映画には超期待出来ますね」

浜面「お前の期待ってのは間違った方の期待だろうが」

絹旗「むっ、超聞き捨てなりませんがとりあえず券を買いましょう」

浜面「はいはい……すいません、高校生二枚」

アックア「はい、ごゆっくりどうぞ」

アックア(しかしこの映画、満足出来る物とは言い難い出来なのであるが……)


ただ、この学園都市の人間は――


浜面「なんか中途半端に出来が良かったな……」

絹旗「うーん……超期待外れでしたね」

浜面「それにしてはなんか満足そうだな」

絹旗「そうですか……? なんででしょうかね?」

浜面「俺とデート出来たから、とか!」

絹旗「……な! 何を超馬鹿な事言ってるんですか!」ゲシッ

浜面「痛い! すいません冗談です!」

絹旗「まったく浜面は……次は買い物です! 超こき使ってあげます!」

アックア(可愛いものであるな)

――気づかないうちに心が満たされている事もあるようだ。


998VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 18:45:55.47m8L8HTHAO (2/2)

おう……クッキー確認とかで時間がかかって被ってしまった……スマンカッタ
埋め


999VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 18:48:52.35tHgKxgJTo (1/1)

埋めネタ乙


1000VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 18:49:03.63BKb66g/qo (8/8)

>>1000なら新約ネタでSS投下