1◇◇ 認知度アップのためにも 『age進行』 にご協力ください。 ◇◇2011/01/03(月) 23:39:55.40MRPsz.wo (1/2)

 [ このスレなあに? ]
「とある魔術の禁書目録」及びその派生作品のSS投下用総合スレッドです。
2chは規制されている、スレを立てにくい、という方は当スレをご利用ください。

・どんなに短くても長くても迷ったらGO投下!
・未完成作品、投下中断もOKです。中断回数はほどほどに。
・再開時には前回投下したものをお知らせしてください。
・可能な限り話の趣旨(カップリング、エログロ表現、ジャンル等)やレス数について投稿前に一言記述を。
・投下は他の書き手さんの迷惑にならないように速やかに行いましょう。

その他にも、感想や雑談・質問に相談・情報交換など、いろいろとお役立てください。


 [ 前スレ ]
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-20冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1293023260/


 [アックアさんとのおやくそく ]
・投下する時は名前欄にタイトルや総レス数、人を選ぶネタには注意書きを記載するのである。
・新刊のネタバレ解禁は公式発売日の翌日だ。フライングでネタバレは厳禁なのである。
・ここは複数の書き手が書いていくスレ。安価作品は避けるのが賢明である。
・投下間隔は最低30分は空けるのである。前の人の投下直後だと流れてしまい、勿体無いのである。
・毎月中旬は接続できなくなる事があるらしいが心配無用である。数日で元に戻る筈だ。
・荒らしや変な人はスルーするのである。その手の輩は相手するだけ無駄なのである。


 [ その他ルール ]
・>>980を踏んだ人は次スレを立ててください。無理なら再安価を。
・可能な限り次スレを立てる前に「立てに行く」宣言をしてください。
・前スレが埋まったのを確認した人は以下のスレにて『前スレのHTML化依頼』をお願いします。
・またその際、重複依頼を回避するために現行スレで宣言を行ってください

 HTML化依頼スレ Part1
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/


 [ その他注意 ]
・この板では、一部の単語にフィルターがかかっています。
・メール欄に半角で『saga』(←sageじゃないよ)と入れると解除できます。
・下記のスレで該当する単語などの詳細が確認できます。

 パー速機能覚書・テスト
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1288790079/


2◇◇ 認知度アップのためにも 『age進行』 にご協力ください。 ◇◇2011/01/03(月) 23:40:56.85MRPsz.wo (2/2)

 [ 過去スレ一覧 ]

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-17冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1290/12900/1290001348.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-18冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1291/12914/1291435546.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-19冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1292144549/


 ◇これ以前のログはこちらから。
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1285/12856/1285633664.html#a2
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1285633664/2(専ブラ用)



 [ 誘導 ]

 お勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください4
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1291464750/

 ふと思いついた小ネタ(タイトル含む)を書き込むスレ5
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1291964299/



 [ 関連リンク ]

 とある魔術の禁書目録Ⅱ〈インデックスⅡ〉公式サイト
 http://www.project-index.net/

 とある魔術の禁書目録 Index@wiki
 http://www12.atwiki.jp/index-index/

 自分用まとめ ◆「とある総合スレ記事一覧」
 http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-1515.html

 禁書SS@製作速報 まとめWiki
 http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/


3あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/03(月) 23:49:34.360NME6Mgo (1/1)

         \\
          (\\
           \\\
           (\\\\
           (\\\\\
            \\ | _________
( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |    ii´ ̄ ̄`i
  ̄ ̄( ̄ ̄//// ̄\ |..   !!_]     |        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ̄(//// ̄\\.    {|======|-----、、  <  俺の>>1乙に常識は通用しねえ
    ".;"   (/(/// ̄|     |.     |    ||   \_____________
".;":         (/(/ |     !\.   |    |}
 .;".;": ..;".;;:  (/(...|     |\\   |    ||.;": ..;.;".;
   .;".:;"  ..  ;     |___{___\\..|____jj    .;".;": ..;.;".
.;".;"    .;".;             \\
   ゴ オ ォ ォ …… ! !      \\   ;": ..;.;".;":
          .;".;": _.;.;__       \\   ド カ ァ ン !
 .;".;": ..;.;".; ζ /_.;_/| .;".;"_ \\  .;".;.;".;":
.;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/|  \\.;".;"_.;__..:
从へ从へへ从  ; ζ  | Γ从 | |;:.. |从Γ | |    \\ ∠___/|
    ( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |.:;. |从Γζ.;"._ \\|ΓΓΓ| |
(   ⌒ ⌒  ⌒ );  | ΓΓ | |.;;::|ΓΓ | |  ( 从へ;: |从ΓΓ| |
 Σ( ⌒( ⌒ ) ζ  ( ( ) )⌒ ) ( 从へ从)_.;;:.;|Γ从Γ| |
 ( (( ( ⌒ )) )  从 Σ( ⌒(  从へ从) ∠___/|
Σ (( ( ⌒ )) ) )(( ⌒ ( 从へ从) .;".;:;|ΓΓΓ| |
 (( ⌒ ( ( ) )⌒ );:;   .;".;": ..;.;".;":|从ΓΓ| |


4あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/03(月) 23:49:59.84iqtJ47go (1/1)

\: : | |: : : : : :/: : : : : : : :/    \: : : : /: : ヽ: : : : :| |//: : :./
  \| |: : : : :/: : : :/ ̄         ̄ ヽ: : : : ヽ: : / /: :/  /
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\  | |  `゙''ヽ:\.     l.   , ‐ 、   .!   _}: :/゙/ /ヽ l    
  ヽ l l\\ ハ: : :ヽ、 | /    \ |  /:/ l/ /  l |   /
 \ ヽ o ゚ \.  ̄ ̄`/   ―‐   ` 、 ̄/ /   | / /   /
ヽ   οO \ ハ ゚ο, '    ̄ ̄ ̄   マ / / ゚ο。 /   //
  。\ ヽ  | |  /       ´l`       ∨ ./゜/ O     /
   O \ \jo |゚V                 ∨ / //      /
 \ l|゜   O \!イ                マr//     /
   ヾ、 。  \\<_ィ亙_ァ,    、ィ_亙ュ_,>イ' o  / l   ノ/
 \  ヽ、   \.\__,... ‐   ‐ .、._//ο゚ /    o/ /
ヽ、 \   ヽ、   ´ \        / `  //      ,Оο
  `\       ヽ\    \    /  /        / o'   。
      \   、           ヽ   / / /      / / О
       ヽ  \       ハ /            /    ο
   ゚     \                       /
   o     ヽ                     ′
    0 ゚。     \                /  >>1乙
    о         \      〃      /
               ` '' ――― '' ´


5あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/03(月) 23:54:10.17blXrEggo (1/1)

>>1乙


6あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/03(月) 23:56:09.61Cy/IVkAO (1/1)

うわ980が建てるんだったのか…見てなかった
>>1さんおつです超すみません('A`)


7あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 00:02:47.90gLsPQIIo (1/3)

乙ー!
あと打ち止め長くて読み辛いって事だったので勝手ながら多少改造させて貰った

これでどうだろ?

 [打ち止めさんとのおやくそく ]
・投下する時は名前欄にタイトルや総レス数、人を選ぶネタには注意書きを記載して欲しいなってミサカはミサカはお願いしてみたり。
・新刊のネタバレ解禁は発売日の翌日。フライングでネタバレしたら演算剥奪しちゃうかもってミサカはミサカは大人の笑み!
・ここは複数の書き手さんが書いていくスレだから、安価作品は避けてくれるとミサカはミサカは幸せ指数が30ほどアップしてみたりっ。
・投下間隔は最低30分は空けて欲しいかも。前の人の投下直後だと、流れちゃって勿体無いないよねってミサカはミサカは同意を求めてみる。
・毎月中旬は接続できなくなる事があるけど数日で元に戻るから心配するなってあの人が言ってたよ、ってミサカはミサカは受け売りを披露してみたり!
・荒らしや変な人はミサカに対するあの人ばりにスルー推奨だってミサカはミサカは毛布を取られたあの日のことを思い出してみる。


8あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 00:08:01.7264aw.Wko (1/1)

>>7
なんか修正考えるの面倒になって一からつくっちったww
ちなみにその長さでも自分のところの表示だと一行に収まらないのよね・・・


9あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 00:10:35.75gLsPQIIo (2/3)

>>8
マジでか……これでもなげーか
打ち止めの口調は長くなりがちだけどな……

分かったこのスレ終わるまでにもうちょっとなんとか短く修正するわ。
何故なら打ち止めは俺のエンジェルだから

作った人が修正してくれた方が良いとは思うが、どうだろうか?


10番外→通行→止め←あの少年ネタ2011/01/04(火) 00:10:42.80gB7LDHs0 (1/8)

おお新スレ立ってる>>1乙<br><br>

今更とらドラ!アニメみて竜児と亜美の会話にピンときたので一部パロ?投下。<br>
番外→通行→止め←あの少年ネタで5レスほどお借ります。ギスギス系。<br>
一応大戦後、一方通行が助けたあの少年が番外止めとも顔見知り、という前提でお願いします


11番外→通行→止め←あの少年ネタ2011/01/04(火) 00:15:08.06gB7LDHs0 (2/8)

おお新スレ立ってる>>1乙

今更とらドラ!アニメみて竜児と亜美の会話にピンときたので一部パロ?投下。
番外→通行→止め←あの少年ネタで5レスほどお借ります。ギスギス系。
一応大戦後、一方通行が助けたあの少年が番外止めとも顔見知り、という前提でお願いします



12番外→通行→止め←あの少年ネタ12011/01/04(火) 00:16:20.17gB7LDHs0 (3/8)

一方通行「あンま遠くに行くンじゃねェぞ」

打ち止め「大丈夫ー!ってミサカはミサカは両手を振りつつ全力ダッシュ!」

番外個体「怖―い保護者サマはミサカに任せて。キメなよ少年、べろちゅーまでなら許しちゃう☆」

あの少年「べっ……しない!しないよ!しないですヒーロー!……怖!!」

打ち止め「???何言ってるの早く早くってミサカはミサカは急かしてみたり!」


13番外→通行→止め←あの少年ネタ22011/01/04(火) 00:19:38.06gB7LDHs0 (4/8)



番外個体「はしゃいでるね最終信号。あの人たちが言うように同年代のオトモダチって必要なのかも。
……あの少年の方は『オトモダチ』な気持ちだけじゃないみたいだけど」

一方通行「煽ンなよ」

番外個体「煽るって?」

一方通行「とぼけンな、あのガキがうちのクソガキを……好きだって話だ。
何故か黄泉川も芳川もアイツらをくっ付けちまえみてェな雰囲気になってンじゃねェか」

番外個体「やっぱ第一位気になってるんだ?ひょっとして嫉妬?」

一方通行「はァ!?なンで嫉妬しなきゃなンねェンだよ。ガキ共の仲に外野が口を出す必要ねェだろォ」

番外個体「ひゃひゃひゃ、娘を嫁に出す父の気分なんじゃない?」

一方通行「馬鹿か。知らねェよ、娘持ったことねェし。父親に至っては覚えてもいねェ」


14番外→通行→止め←あの少年ネタ32011/01/04(火) 00:22:35.57gB7LDHs0 (5/8)

番外個体「転ばないよう、傷つかないよう、泣かないよう、そっとそっと自分が大事にしてきた女がコロッと他の男にかっさわれていくの。
自分と同じように大事にしてくれるかどうかも分からない男に」

一方通行「ンなこと思ってもねェ」

番外個体「でも面白くないんでしょ?最終信号とあの子が一緒にいるのを見ると。
倒錯だよね、父親でもないのに絶対手を出さないって決めてる女を第一位は大事に大事にしてる」

番外個体「あなたは最終信号をまるごと抱え込めるほど大人でもないし、最終信号だってなにもかもあなたに委ねて抱かれてるような子供でもないくせに。」

番外個体「最終信号があなたにべったりなのって、第一位が「そんな」んだからじゃないの?
あなたたちはまるでオママゴトみたいに自分の役割を務めちゃって。
パパ役、子ども役って……本当に気持ち悪い」

一方通行「…………」


15番外→通行→止め←あの少年ネタ42011/01/04(火) 00:25:47.19gB7LDHs0 (6/8)

番外個体「何でパパ役なんてやってるの?第一位と最終信号の関係って、すっごく不自然。
いつまで幼稚なオママゴト続ける気?大怪我する前に目を覚ましたら?
それとも傷つきたいの?このマゾ野郎」

一方通行「……言いたい放題だなァ」

番外個体「きっと最初から間違っ」

一方通行「オイ、

・・・・・・・・・・
それはオマエが言うな。潰すぞ」


番外個体「…………フン、いっそ全部チャラにして一から始めればいいんだ。

―――――― それで、ミサカのことも一から入れてよ」


一方通行「あン?」

番外個体「何でもない、聞こえなかったならいい。忘れて」



16番外→通行→止め←あの少年ネタ52011/01/04(火) 00:30:06.15gB7LDHs0 (7/8)

番外個体「ねえ、第一位。あの子たちの背中を見てるとき、自分がどんな顔してるかわかる?

―――――― あなた、人殺しそうな顔してるよ。

……っぶ、ひゃひゃひゃひゃひゃ!! スゲェ!!ヒッデェ間抜けヅラ鏡で見せてやりてえ!!
結局みんな自分のことは一番わかんないんだよねえ!!」



(『触るな。ソイツは俺のもンだ』……なぁんて噛みつきそうな『男』の貌。)

(最終信号も、第一位本人さえもしらない顔)

(不穏すぎてミサカ、ゾクゾクしちゃう)

(…………………………ちくしょう)



17番外→通行→止め←あの少年ネタ2011/01/04(火) 00:32:29.58gB7LDHs0 (8/8)

以上です。投下ミスすみませんあと番外様超ごめん正直貴女の椅子になりたい(キリッ

一方通行は打ち止めにイイ人が出来(かけ)たら身を引くと思ってた時期が俺にもありましたが、原作読み返したら独占欲レベル6で吹いた。そうだこの人「彼女がどんな世界にいても自分の手で」なお方だった。
二次創作読み過ぎて通行→→→→→→→→→→→→←←←止めだって忘れかけてた危ねェ。



18あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 00:39:33.47f0cdYgAO (1/2)

良いぜ良いぜェ!
最近のSSが打ち止めの片思いが多くてちょっと荒んでた自分には一方さんの独占欲とかはあはあしちゃうね!本当におつ!

>>9
打ち止めは自分の天使でもある作った者です。うーん、頑張ってみるけど打ち止めさんの口調を短くは至難の業だよね。正直スルーしていただいても構わないかも



19あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 00:52:22.58Bvbmgqs0 (1/2)


2レス頂きます。
おせち、通行止め。



12月某日

打ち止め「ねぇねぇ! インターネットでおせち頼んだの、ってミサカはミサカは寝起きの挨拶もしないでコーヒーを飲むなあなたに突然の告白」

一方「ふぁー眠ィ…… アア? おせちね? あンなの縁起もンで美味くもなんともねーだろ?」

打ち止め「でも、ほらほら見本の画像はこんなに豪華だし全部で33品もあるし美味しそうだよ? 21000円のおせち料理がグルーポンで10500円になってるの。だから、お姉さまとあの人と、ヨミカワとか送れる所にいるシスターズの為にも300個程注文しちゃった。あなたのカードで、ってミサカはミサカは事後承諾」テヘッ

一方「しな作って首傾げてンじゃねェよ。まァ、三百万程度だからかまわねーよ。でもよー超電磁砲は常盤台のお嬢様だからいらねーンじゃねーの? まあ、三下は貧乏人だから泣いて喜ぶんじゃねェか大飯喰らいのシスターもいんし、それに…… まあ、いいや好きにしな」

打ち止め「妹達に御節を食わせてやりたい?」

一方「……キャラじゃねーよ」

打ち止め「ううん、あなたはそういうキャラだよ」

一方「ケッ、くだンねぇこといってンじゃねェ。コーヒーが不味くなる」

打ち止め「んふっ♪ ミサカはそんな貴方が大好きだよ?」ギュッ

一方「……邪魔です~ゥとっとと退きやがって離れてくださィ」

打ち止め「そうやってイヤそうな顔しても振りほどかないんだよね? ってもっと抱きつ付くけどいい? ってミサカはミサカはあえて聞き返すの」

一方「アーアー、もう勝手にお好きになってクダサイ」

打ち止め「~~~♪///(すっごく大好きだよ。あくせられーた)」

一方「……みんなに電話してやれ。喜ぶだろ」

打ち止め「うん!!」





20あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 00:55:00.90Bvbmgqs0 (2/2)




1月1日



打ち止め「おせちこないねー? もうお昼になるのに、って落ち着かなくてお部屋を当てもなく常時徘徊中」

一方「うろうろすンじゃねー鬱陶しい。宅急便屋さンも忙しいんだろうよ。直ぐに来ンだろ」

ピンポーン! オトドケモノデース!!

打ち止め「きたきたきぁーーー!! ミサカはミサカはワクワクが止まらないの! って猛ダッシュで玄関に突撃ーーー!!」

一方「部屋ン中走んじゃねー! 転ンだらアブねーだろ!」



13時半 おせち到着。



打ち止め「」

一方「」

打ち止め「……」エグエグ

打ち止め「見本と全然違うねって…… ミサカはミサカは」エグエグエグ

一方「ちょっと…… 出かけてくンわ。すぐに帰ってくる」カツカツ……

打ち止め「どこへいくの?」

一方「……年の初めに大掃除ってなァ」カチッ!




おわり



21あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 00:57:25.139xGSBv6o (1/1)

打ち止めの落ちこみっぷりを思うといたたまれなくなるな…
一方さんやっちゃってー


22あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 03:41:39.35sMT5yH20 (1/8)

失礼します!!

実は、今、書きたいと思ってるssがあるんですが、
具体的に展開が思いつかなくて、煮詰まっております。

駄文ですが、投下しますので
何かアドバイスをもらえると、非常に嬉しいです。



23あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 03:42:38.56sMT5yH20 (2/8)


その日は何の変哲もない日で、私も何の変哲もない女子高生で。
いくらこの街が超能力に溢れていても、未だに私の体には何の変化も無い。
それでも、卑屈になることは無かった。できることはいくらでもあるって知ってるから。
例えば、クラスの馬鹿どもを注意したり、みんなが面倒臭がってしないことを率先してやったり………。
こんな私を周りは「偉いね」なんて言って褒めたりするけど、そんなこと無いと思う。
困ってる人がいるなら助ける、手を差し伸べる。当り前のこと……………。
それができない人が少し多いだけ、少しの勇気が出ないだけ。私は、少し人より勇気があるだけ。
それ以外は、ホントにただの女子高生。


――――――ほら、また


誰かが不良達に絡まれている。
遠巻きに見ているだけで、誰も助けようとしない。
よく見たら、絡まれてるのは線の細い少年。
これ以上に無い、リンチ。こういう弱い者いじめが、私は嫌い。




24あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 03:43:21.98sMT5yH20 (3/8)


「………しょうがない、か」

予め、警備員には連絡しておこう。
私にできることと言えば、警備員が来るまでの時間稼ぎ。
稼げるかは分からないけど、やる以外の選択肢を私は知らない。

「………もしもし。……………はい、トラブルが起きちゃって………。
 ………はい、お願いします。失礼します。
 ………ふぅ、さてと………、ってあれ?」

いつの間にか、少年を含んだ不良の集団がいない。
少し焦って、周りを見渡すと、路地裏の方から叫び声が聞こえた。

「!?やばい、急がないと」

手遅れになる前に何とかしないと。
この街は見かけによらず治安が悪い。路地裏なんか特に。
この場を離れても、私の携帯のGPSを辿って警備員は来てくれる。
とりあえず、あの少年を助けないと。

「ちょっと待ちなさい!貴様た………ち……?」

確かに、叫び声は聞こえた。
でも、たぶんその声は不良の1人のだ。
――――――だって
さっきの少年を中心にして、不良たちが呻き声をあげて倒れているから。



25あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 03:44:06.05sMT5yH20 (4/8)

「あァ?」

「ひぃッ!?」

路地裏の薄暗闇の中、溶け込んでいるようで、かなり浮いている白い少年がいた。
振り向いたその眼光に、身が竦んで動かない。

―――逃げなきゃ

本能的にそう感じても、力が入らない。

(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようッッッ!!)

思考がグルグル回っている間に、少年が私の方に体を向けた。

(ッッッッッッッッッッッッ!!!??!!!)

駄目だ、もうどうしようもない。何もかも終わりだ。
よくわからない覚悟が決まった私は、ギュッと目を閉じ、来るべき時を待った。
コツコツと足音が近づいてくる。
震えが止まらない、できれば耳も塞ぎたいけど力が入らない。

コツ コツ コツ コツ コツ コツ コツ コツ コツ コツ コツ コツ

―――――コツ

止まった。
ついに、止まった。
心臓が口から出そうな緊張に、目眩もしてきた。
汗が一気に冷えて、全身に鳥肌が立つ。
そして、空気が震えた



26あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 03:44:42.05sMT5yH20 (5/8)

「オイ、オマエ………」

不意に掛けられた声に目を開いてしまった。
初めに目に入ったのは、少年ではなく、その後ろで鉄パイプを振り下ろそうとする男だった。

「危ないッッ!!」

「はァ?」

バゴォッ、と音が聞こえた。
少年を殴った男がバネで弾かれたように飛んでいった。
地面を転がった男は、もう呻くことも無かった。

「……チッ、学習能力のねェ猿が」

何が何だか分からない。
何故、無傷なのか?
何故、男が吹っ飛んだのか?
何故、そんなに平然としてるのか?

「…………ぁ、ぁの………」

「あァ?なンだ?」

「………ぇ、えと、大丈夫ですか?」

ほんの少しだけ眼を見開いた少年は、視線を反らして呟いた。

「………あ、あァ。………大丈夫だ」

暗闇の中でよくわからなかったけど、少年の肌が少しだけ赤くなった気がした。




27あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 03:45:20.46sMT5yH20 (6/8)

”””””””””””””””””””””

「………お、オマエこそ、………だ、だいj―――」

「大丈夫じゃんかぁ!!!!」

後ろからの声に振り向くと、そこには見知った顔。

「黄泉川先生?」

「ん?君は小萌せんせーのクラスの……」

「吹寄です」

「そうそう、吹寄じゃん。覚えとくじゃん」

「あの、それより……」

「おっと、通報したのはお前じゃん?」

「そうなんですけど、実は…………、ってあれ?」

「どうしたじゃん?」

「いなくなってるぅ!!!」

もう、そこには呻きながら横たわる不良しかいなかった。




28あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 03:45:51.72sMT5yH20 (7/8)

「…………ッチ、何してンだ。俺は」

昼でも人通りが少ない道を、ポケットに手を突っこみながら歩く人影。

その背中は、なんだか寂しげに見えた。



29あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 03:49:15.11sMT5yH20 (8/8)

正直、ここまでしかできておりません。
ここからどうするべきか。

テーマとしては、「ただ、一方さんと吹寄をからませたい」だけです。

とにかく何でもいいので、アドバイスをください。




30あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 03:56:25.958R75paAo (1/2)

まさかの一方吹寄…だと…
俺得だから絶対続きを書くんだ!

二人は普通の接点がないからなあ
転校か、同じアパートに住むか、もう一度会ってアドレス聞いて放課後の逢い引きとか?
シリアスなら設定難しいけどギャグや軽めのネタだったら少々どうにでもなるよね

一方佐天の絡ませ方が参考にしやすい気もする

ってかなんのアドバイスにもなってないなww


31あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 03:56:53.27RRiIDRQo (1/1)

偶然街で再会→貴様はあの時のッ
転校生を紹介します→貴様はあの時のッ
迷子の保護者を探そう→貴様はあの時のッ
いくらでもできんじゃん


32あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 04:00:26.74NIMlHFIo (1/1)

これは期待してしまうな
ノリは委員長と不良的な
しかも間に黄泉川先生がいるからそれを通してご飯つくりにきたり能力について相談したり事件に巻き込まれたりいろいろやって欲しいなぁと思います
ぶっちゃけ佐天通行と展開が似てくる気もするけど
後はラッキースケベに反応しない一通さんに対するおでこちゃんの反応とか妄想だけが膨らんで行く

がんばれ超頑張れ



33あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 04:31:46.62ty2LTUAO (1/1)

地の文からするとシリアス一直線な感じがww

とりあえず再会はヨミカワ経由でいいと思う


34あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 08:38:51.69f0cdYgAO (2/2)

中の人的にメイド様を思い出す

みんな言ってるみたく、黄泉川先生からが無難?
土御門からだと暗部一直線だからなあ


35あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 09:56:45.27hGJabEAO (1/2)

美琴→上条の逆バージョンだなレベル的な意味で
つまり毎回一方さんに絡む不良を自慢のヘッドでなぎ倒す吹寄さんの男勝りなとこに一方さんが惚れるというラブコメでいいんじゃないかね


36あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 10:04:46.82.WwPzoAO (1/1)

つまり木原神拳の要領で反射を無効化する頭突きか


37あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 10:49:43.12hGJabEAO (2/2)

>>36
誰が吹寄神額(オデコマックス)だと


38あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 13:51:55.78l/msXoE0 (1/1)

さーせん
どこに投下しようか迷ってるんだが、ここにしていいだろうか?
続き物だが、スレ立てするだけ頻繁に更新できそうにない上に、前みたいに放置してしまったら申し訳ない


39あはっぴぃにゅうにゃぁ2010!2011/01/04(火) 14:00:23.82/buSrKA0 (1/1)

いいんでなイカ?
個人的には楽しみだー


40一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 1/202011/01/04(火) 16:16:54.45lWexeVk0 (1/22)





ある少年は開き直り、突っ走ると決めた。
一人の少年は倒れたが、もう一度立ち上がった。
とある少女は意地を張り、貫き通すと決めた。
もう一人の少女は全てを投げ打って、ようやく並ぶことができた。
そして少女は―――――








――――――――――――――――『帰ンぞ、欠陥電気』――――――――――――――――








41一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 2/202011/01/04(火) 16:19:57.57lWexeVk0 (2/22)





片付けた筈の散らかった部屋を、もう一度綺麗にするべく黙々と手を動かす。
折角帰ってきてもこの惨状では彼女はきっと呆れてしまうだろうから。

「……」

完全に壊れ使い物にならなくなった椅子を危なっかしく運び、散らばったモノを部屋の隅にまとめた。
床を掃いて、埃を被ってしまったテーブルを拭く。
部屋を掃除しながら打ち止めは考えていた。
もう何日も前から切断しっぱなしのNWに接続し、妹達に全てを話して協力を求めるべきかと。
今の打ち止めには一方通行のチカラになる手段も方法も思いつかない。
でも、皆で話し合えばいい考えがあるかもしれない。ほんの些細なことだけどチカラになれるかもしれない。

あの男の言葉が本当なら、あの人、上条当麻も欠陥電気の救出に向かったことになる。
だから、自分がこれからしようとすることは無駄なのかもしれない。
それでも折角この胸に湧いた小さな勇気をこのまま燻らせておくなんてできない。

「……っ」

一方通行のチカラになりたい。欠陥電気を助けたい。
このまま何もせずに、いたくはなかった。

「ミサカは……」

だけど、怖い。
NWに繋いで全てを話すということは、自分のしたことをぶち撒けること他ならない。
NWから追い出されていた彼女達はどう考えるだろうか?
この状況から逃げるようにNWから、妹達から距離をとっていた自分に彼女達は何を思うだろうか?
事件の渦中に居ながら何もせずに安穏としていた自分に彼女達はどんな態度をとるのだろうか?
そう考えてしまうだけで、身が竦んで思考が凍りつく。





42一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 3/202011/01/04(火) 16:22:43.44lWexeVk0 (3/22)



事態が収拾するのを待ち、欠陥電気が助け出されてからNWに繋いで能天気に解決したと宣言するのはどうだ。
一方通行も上条も動いた今、自分達が動くことにどれだけの意味があるというのか。
薄弱な意志と、中途半端なチカラしか持たない自分達に一体何ができるというのか。
だから、このまま待ち続けるというのはどうだろうか。
(――――、)
そう悪くない、妥当な判断。無難な結論。
無駄に引っ掻き回すよりも、大人しくしている方がかえって良い結果になることはよくあるのだからと。
本当に、そんな埒もないことばかり考えてしまう自分がいる。

「――――でも、ミサカは決めたから、ってミサカはミサカは宣言する」

笑えたのは頑張ったから。
勇気が湧いたのは踏み出したから。
今ここで立ち止まってしまえば、きっともう本当の意味で笑えない。
一方通行にも、欠陥電気にも心から笑えなくなってしまう。
まだ自分を許せない。
だから、自分を嫌いになりたくなんてないから、自分を好きになりたいから。
頑張ったって言えるようになりたいから――――

「………………………………………………………………、」

なりたい筈―――――――

「……………………………………………、」

多分――――――

「………………………、」

きっと―――……

「……、……」

一間。
うーん、と腕を組み唸る打ち止め。
ポジティブになったのはいいが、どうにもあと一歩踏み出せない。
決してその後の下位個体への対応が面倒だとか、ネチっこい愚痴が鬱陶しいだろうなあとかそんな瑣末な問題があるからでなく。
純粋に子供らしく、そうあくまで無邪気に。
隠蔽不可能な惨劇を説教が怖くて中々親に言い出せない的な次元の話であり、
小うるさい姑かお前らは、とか。普段は理路整然としてる癖にここぞとばかりに感情的に責めてくる下位個体が煩わしい、とか。
これは、そういった想像からくる躊躇いではないのだ。





43一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 4/202011/01/04(火) 16:26:24.07lWexeVk0 (4/22)




「あー、やっぱり黙っとくのも手かも……、ってミサカはミサカは廃止案を再検討してみたり」

仕分けって難しいね。
難しい顔をしたまま打ち止めはぽつりと零す。
しかし、これだけ前向きになれば、きっと今なら、ほぼ確実に、欠陥電気が帰ってきても余裕で笑えるだろうなあとか、そんな確信を抱いて。
子供は忘れっぽくて飽きやすく冷めやすかった。真理である。
そんないつもの調子を取り戻した打ち止めの耳に、聞き慣れない音が届いた。

「――え?」

来客を知らせるインターホン。
(……だれ?)
不意に、ついさっき出て行った男の姿を思い出す。
打ち止めは、まさか、と思った。
あれは嘘で邪魔な一方通行を追い出し、打ち止めを一人にすることが目的だったのかと。
いや、だとしたらインターホンを鳴らすなんてまどろっこしい真似はしないだろう。
男はインターホンもノックもせずに堂々と不法侵入したのだから。
だったらこれは誰なのだろうかと打ち止めは考える。

再びインターホンが鳴った。
その音に、思わず体がビクリと震える。
自分が一方通行と過ごすようになってから、一度だってインターホンが鳴ることはなかった。
ここに出入りする人間は誰もがインターホンを押さずに直接入ってくる人ばかりだったから。
どうしようかと、打ち止めは悩む。
ドアの鍵は部屋の掃除をするときに掛けた。相手が一般人であれば、何も問題はないだろう。
このまま居留守を使ったても大した問題じゃない。
だが、そうでないとしたらそれは不味い状況だ。
ドアに鍵が掛かっていようが、お構いなしの相手だったら――――





44一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 5/202011/01/04(火) 16:35:15.49lWexeVk0 (5/22)




鈍い金属を叩く音が耳に突き刺さる。
それは苛立ちを込めるように少しずつ大きく、激しくなっていった。
(……っ)
息を呑む。
このままではいけないと、そう思っても体が凍りついたように動かない。
逃げるにしても、戦うにしても体が動かないことにはどうしようもない。
だが、どこへ逃げればいいというのか。どう戦えばいいというのだろうか。
(――体が、動かない……っ)
そう思ったときに、轟音とともにつんざくような嫌な響きが室内を駆け巡り、廊下から粉塵が巻き上がる。
打ち止めは小さく悲鳴をあげ反射的に耳を閉じ体を小さくした。

体を震わせたまま呆然と廊下を見やる。
足元にはパラパラと何かの欠片が散らばり、綺麗にしたテーブルや床は埃をかぶったように白く染まっていた。
ドアを打ち破られたのだ。
なにか大きなチカラで強引に扉を開けたのだろう。
その激しい衝撃によって掃除をする前よりも、いや、それよりも部屋はずっと酷い状態になってしまった。
打ち止めは今度こそ息を止め――――


「――――はぁ、やっぱりわたくしの言ったとおり、こんなことをする必要はなかったのではないですか? お姉様」






45一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 6/202011/01/04(火) 16:38:50.19lWexeVk0 (6/22)




どこか疲れたような呟きが、打ち止めのすぐ後ろから聞こえた。
(……え?)
ありえない事態に打ち止めは固まる。
自分の背後には、閉まっている窓しかないのだから。

「うっさいわねぇ。それより大丈夫なの?」

新たにどこか投げやりな声が聞こえる。その声の主は、ギシギシと廊下を軋ませながらリビングへと顔を出す。
その顔を見て打ち止めは驚愕した。
学園都市最強の超能力者第三位、超電磁砲。妹達の、自身のオリジナルである御坂美琴。
(……お、お姉さま? どう、して?)
このタイミングで不意打ちのように家に来るとは思っていなかった。
全くの想定外の事態に思わず足の力が抜け崩れ落ちそうになるが、背後から優しく支えられた。

「問題ありませんの。しかし……うふ、うふふふふふ。聞いてはいましたが、これはこれは可愛らしいお姉さまでいらっしゃいますのね」

不穏な言葉とともに。

「……はぁ。で、アンタが打ち止めね」

黒子の予想通りの行動に肩を落としつつ、美琴は部屋を見回し眉を顰め口を開き、

「あいつは居ないわね、もしかしてもう行ったの?」

仏頂面で打ち止めに言い放つ。

「え? あ、あの人ならさっき……、っていうか、これってどういうこと? ってミサカはミサカは戸惑いを隠せなかったり……」

打ち止めはあまりの急展開に目を白黒させながら恐る恐る口を開く。
美琴の言葉はあまり頭に入ってこなかった。返答できたのは奇跡に近い。

「そう」

美琴は素っ気無く返すと、出遅れたわね、と小さく呟き玄関に向かって言い放った。

「そっちはどうなった?」

「19090号が新たに一人拘束しました、とミサカは簡潔に答えます。恐らく今ので最後ではないでしょうか、とミサカは推測します」





46一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 7/202011/01/04(火) 16:44:07.08lWexeVk0 (7/22)



その言葉に平坦な口調で返事をするゴツイ軍用ゴーグルを付けた少女、御坂妹。
御坂妹は右手にアサルトライフルを握り締めたまま廊下を抜け美琴たちの居るリビングへとでる。
相変わらずのやる気のなさそうな表情だが、どこかいつもと違うように見えるのは気のせいだろうか。
御坂妹は黒子に支えられたまま放心状態の打ち止めに視線を向け、言った。

「いつぞや振りですね、クソ上司、とミサカは不敵に言い放ちます」

クソ上司。
平然とそう言い切った御坂妹にカチンときたが、ソレに思い当たる打ち止めは言葉を飲み込んだ。

「アンタ、ほんっといい性格してるわ……」

御坂妹のあまりの物言いに頬を引き攣らせる美琴。
黒子は初っから話に興味がないようで、すごい顔をして淡い感触に酔っていた。変態である。
まあいいわ、と零して美琴は言葉を続けた。

「ここに来た理由なら、アンタの後ろにいる奴に聞きなさい。どっちかっていうと、正直私も巻き込まれた口なんだから……。それと―――」

と、そこまで言って美琴は言葉を詰まらせる。
うーとか、あーとか唸り、歯切れの悪い言葉を紡ぐ。






47一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 8/202011/01/04(火) 16:46:23.83lWexeVk0 (8/22)



「悪かったわね、部屋をこんなにしちゃって……」

「へ?」

「てっきりどうにかなってるのかと思ってさ、その、ごめん」

そう言ってバツの悪い顔をする。
情報通り外には雨の日に見た連中が居たので速攻とっちめてここまでダッシュで向かい、
インターホンに反応がなかったことに焦った美琴は、急遽ドアをぶち抜くと同時に黒子に内部の制圧を任せたりしていた。
粉塵を撒き散らし土足でズカズカと上がってしまったここは、あの一方通行の家であると同時に欠陥電気にとって大切な場所だ。

「ま、これはお姉様の判断ですので責任ならどうぞお姉様に求めてくださいね、小さなお姉さま」

「ミサカもお姉様の指示に従っただけなので、とミサカは責任の所在を明らかにしておきます」

「ちったぁフォローしろっての!!」

いとも簡単に裏切った二人に青筋を立てて怒鳴る。
美琴は肩をいからせながら「もういいわよ」と呟くと、打ち止めに視線を持っていく。






48一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 9/202011/01/04(火) 16:48:21.57lWexeVk0 (9/22)




「……今すぐNWに繋ぎなさい。情報は共有、隠し事は一切なしよ」

その言葉に打ち止めはゴクリと喉を鳴らす。
美琴は知っている。打ち止めが今までやってきたことを全てを。
忘れていた罪悪感が打ち止めの心を満たす。

「……あ、でも、ミ、ミサカは…」

声が言葉にならない。

「でももクソもないのよ、さっさと繋ぐ!」

そんな打ち止めに一切取り合わず、美琴はピシャリと言い放った。
いよいよ逃げ場はない。
いや、逃げることは許されない。これが自分の仕出かしたことの結果なのだから。
打ち止めは観念したように力なく顔を俯かせ、NWに接続した。
頭の中が無限に広がる感覚を覚えると同時に、急速に心は小さくしぼんでしまう。
死刑執行を待つ受刑者の面持ちで、打ち止めは制裁の時を待った。
(――あれ?)
そこで違和感を感じる。
自分に届けられる言葉は嘆息交じりの投げやりなモノで、向かってくる感情はどこか生温い中途半端なモノばかり。

「真っ黒ですね、とミサカは呆れを隠さずに言い捨てます」

NWへの対応で頭がいっぱいいっぱいになっていた打ち止めは、御坂妹の言葉に「へ?」と返すのことで精一杯だった。
そして、目の前の鬼の存在に気付く。

「オーケー。打ち止め、アンタちょっと歯を食いしばりなさい」





49一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 10/202011/01/04(火) 16:50:34.93lWexeVk0 (10/22)



美琴はそう言うと、指をそろえた右手を大きく構える。
その仕草を見て反射的に身構えてしまう打ち止め。
目を瞑り体を小さくして衝撃に備え、

「――っ」

ペタン、と弱弱しく美琴の手が左の頬へ触れた。

「え?」

予想と違う状況に、打ち止めは恐る恐る目を開く。
そこには笑ってるような悲しんでるような難しい顔をした美琴がいた。
そしてややあってから美琴は言った。努めて優しく、言い聞かせるように。

「誰もアンタを責めるつもりなんてないわよ。だからさ、いい加減アンタも自分のことを―――」

「―――割と開き直ってるようなのでその慰めは不要ですね、とミサカは上位個体ぱねぇと感想を抱きながらこぼします。
 先程言った黒いというのはその辺りも含めたリスペクトです、とミサカは補足します」

感心したような、呆れたような声で御坂妹は言い捨てた。

「あれ? え? ミサカは……、あれ?」

「……、もういい。もういいから何も喋らなくて。なんていうか、ある意味よかったからもうそれでいいわ」

上司にどやされ、客先でトラブったサラリーマンのような悲哀を滲ませながら大きく肩を落とした美琴は心底疲れた様子で言う。
彼女の杞憂は無駄に終った。

「お、お姉さま? 」

打ち止めは、おどおどと口をぎこちなく動かす。
相変わらず自分を置いて急加速する展開にまるで理解が追いつかない。




50一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 11/202011/01/04(火) 16:52:30.41lWexeVk0 (11/22)




「まぁ、お姉様。まぁまぁお姉様。いいではありませんの。こうして無事でいらっしゃったことですし、
 何より小さなお姉さまには不釣合いな無駄に大きい罪悪感など、さっさと忘れてしまいましょう」

慈愛に満ちた表情を浮かべ、打ち止めを後ろから抱きしめたまま黒子は歌うように言った。
そして、美琴にチラリと視線を向け、

「むしろ、お姉様もこれくらいの開き直りがあってもよろしいのではないかと、黒子は思いますのよ?」

挑発するように呟いた。

「……やっぱり、アンタちょっと変わったわよ」

ため息を吐いて、美琴は肩をすくめる。
黒子は変わった。
強引なところも変に前向きなところもそのままなのだが、少々ネジが緩んでしまった。
有り体に言えば、かなりぶっちゃけて行動を取るようになった。

「ええ、まだ今のわたくしでは足りませんから。ですが状況は待ってはくれませんし、無いもの強請りをしても仕方ありませんの」

そう言って黒子は薄く笑うと、耳に取り付けてある携帯を保留から通話へと切り替える。

「初春、周辺に不審者の影は?」

『んー、もう見当たりませんね。ただ、死角になっている場所もかなりあるので……』





51一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 12/202011/01/04(火) 16:55:24.00lWexeVk0 (12/22)




当然のように話しかける黒子に対し、これまた当たり前のように返答する初春。
初春に特に気負った様子はなく、いつものようにサポートに徹している。

「死角は『お姉様方』にお任せするので問題ないですの。ああ、そういえば情報の信憑性の方はどうですの?」

『何とも言えないです……。該当する箇所と車が多すぎてとても絞りきれません。
 ごめんなさい、白井さん。もう少し時間があれば……』

「初春が謝る必要はありませんの。無理を言っていることくらい承知していますわよ。
 仕方ありませんわ。癪な話だけれど、こうなったら素直に信じるしかありませんのね」

「初春はこのまま周囲の警戒を」と、そこで言葉をとめて黒子は通話を切った。
美琴を黒子の伴侶とするならば、相棒と呼ぶべき存在が初春である。
風紀委員の仕事の際に、黒子が背中を気にせず全力投球できるのは初春あってのこと。
常に黒子のサポートに徹している初春がいるからこそ、黒子は目の前の事件に集中できる。
そして、事が大きくなればなるほど初春は決して欠かすことのできない重要な存在になる。

「黒子、アンタ本当にいいのね?」

「何を今更おっしゃいますの、お姉様? 『お姉さま』の救出には初春の力は絶対に必要です。
 なにより、こうして力を貸してくださっている『お姉様方』+αがいても五分には届かないかもしれませんのよ?」

もたらされた情報が、聞いた話が本当であれば欠陥電気はもう後のない状況だ。
下手をしたら、すでに自分の知っている『お姉さま』はもう居ないのかもしれないと、黒子は思う。
だが、それがどうした。
仮にこのかけがえのない一週間をすっかり忘れていたとしても、もう一度最初からやり直せばいいだけのこと。
いや、むしろ情報を持っている分、事を有利に展開させることができるかもしれない。黒子的に考えて。






52一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 13/202011/01/04(火) 16:58:30.86lWexeVk0 (13/22)




「アンタ、思考が顔からだだ漏れよ……」

「お、お姉さま、この人少し怖いかも、ってミサカはミサカは涙ながらに訴えてみたり……」

「流石のミサカもドン引きです、とミサカはライフルを構えつつ距離をとります」

「―――と、これはとんだ粗相を。『お姉さま』への愛が滲み出てしまったようですわね」

「あ、うん。お願いだから現場じゃほんと勘弁してね……」

無駄だと思いながらも忠告し、ため息を吐く美琴。
やや緊迫した空気を一瞬でぶっ壊したある意味偉大な後輩に呆れつつ、再度視線を向け美琴は言った。

「ねえ、今ならまだ引き返せるわよ」

誰が、とは言わない。
これは黒子に対してであり、そして、いまだ事情を知らない初春のことであった。

「問題ありませんの。支部にいる初春に危険が及ぶことは、そうそうありませんわよ。
 仮に、まあ絶対にそんなことはさせませんが、失敗してわたくしたちがどうにかなったとしても初春は大丈夫です」

あの子は足のつくようなことはしませんから、と黒子は穏やかな表情のまま言い聞かせるように呟いた。
美琴はそんな黒子の姿を見て胸中で「バカ」と呟く。
黒子に迷いはない。黒子は制限を設けない。それこそ持てるモノ全てを使って欠陥電気を助けるつもりでいる。
美琴はそんな黒子が羨ましくて、少しだけ恨めしかった。





53一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 14/202011/01/04(火) 17:01:54.31lWexeVk0 (14/22)




初春は、何をするのか、黒子たちがどこへ行くのかも聞かないまま協力を承諾した。
これが終わったら初春にも佐天にも全ての事情を話すことを条件にして。
黒子にとって初春の参加は絶対に欠かすことのできないものである。
少しでも成功確率をあげるため、大好きな『お姉さま』にもう一度会うために。
事情を知らない初春を簡単に人が死んでしまう日常に、平気で人を壊してしまう世界に巻き込むのはとても心苦しい。
過去あった事件、『幻想御手』のときよりもさらに不味い状況なのだ。
前回は隠れ蓑だったといえ公の組織だった。欺瞞だらけの汚いものだったが掲げるだけの大義名分が相手にはあった。
だが今度の相手は違う。尻尾の先すら掴むことができない本物の学園都市の闇。

こんなことは、本来あってはならないこと。
学生の身分である自分たちには完全に手に余る事態だ。
今度こそ本当に殺されるかもしれない。
初春は『お姉さま』を知らない。会ったことはあってもまさか別人だとは思いもしなかっただろう。
まだ無関係でいられるのだ。
このまま知らずにいれば、いずれ忘れてしまうだろう。小さな違和感とともに。
初春には付き合うだけの義理がない。
無闇に手をだすことはなく。無理に関わる必要もない。
そう、今にも沈んでしまいそうな泥船に無関係でいられる初春を付き合わせるなんて間違っている。
このまま何も知らずにいるのが、一番いいのだ――――なんて、お為ごかしで自分を誤魔化せる状況など、始めから存在しなかった。

いや、気付くべきだったのだ。
過去に行われた第一位の進化法の話を聞いたときに、覚悟を決めるべきだった。
まさか自分は二度とそんなことが起きないと高ををくくっていたのだろうか?
常盤台の在籍証どころか、学園都市の学生証、自身の存在を証明する戸籍すらないであろう『お姉さま』に――――

―――このまま何一つ危険のない平穏な毎日がこれからも続くであろうと本気で考えていたのだろうか、わたくしは






54一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 15/202011/01/04(火) 17:03:58.55lWexeVk0 (15/22)




妄言もここまで来ると清清しい。そんなことが、ある筈がないのだ。
『お姉様』はいずれ学生を卒業し、社会人として花開くであろう。
では『お姉さま』は? 
この国で身を明かすための戸籍すら持っていない『お姉さま』は、一体その後どうすればいいのだろうか?
そうだ。何も吐気が催すような実験や、殺し殺される非日常だけが『お姉さま』の敵ではない。
『お姉さま』を取り巻く環境全てが、『お姉さま』の敵であり、脅威なのだ。

全く同じの遺伝情報を持つ体に、本人すらも欺いた完璧な記憶。
もしそれが公の機関に知れ渡ったら、その彼ら、彼女らは『お姉さま』をどう扱うだろう。それを考えただけで虫唾が走る。
『お姉さま』はレベル5の複製体という希少性以前に、その存在自体が危険を呼んでしまう脆く儚い存在なのだ。

何故気付けなかった。何故考え付かなかった。
足りない。全然足りない。これっぽちも足りていない。
まだ必要だ。まだまだ必要なのだ。これぽっちじゃ全然ダメだ。
初春には関係がない?
このままなにも知らずに過ごすのが一番?
寝言は寝て言え。
使えるものは全部使う。足りないものは他所から引っ張ってくる。邪魔をするなら一切の容赦はしない。
まずは『お姉さま』の救出。
これをしないことには何も始まりはしない。
このことが今の自分にできる、唯一無二の最低目標。
だから、絶対に失敗は許されない。他の誰でもない、自分自身が許さない。

そして、だからこそ空間移動で可及的速やかに『お姉さま』を連れ出すのには、初春の力は必要だ。
このことに、初春を巻き込むことに後ろめたさがないとは言わない。
これが正しい行動だとは、思っていない。






55一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 16/202011/01/04(火) 17:07:23.05lWexeVk0 (16/22)





―――己の信念に従い、正しいと感じた行動をとるべし

ああ、今なら分かる。
この言葉を体現する難しさを。不愉快極まりない過去の己の幼稚さを。
結局、自分はその上っ面しか見ていなかった。モノの本質も、雁字搦めに絡みついた複雑な世界の表面をほんの少しなぞっていたに過ぎない。
倫理観を振りかざそうが、道徳観で取り繕うが、正義感で叫ぼうが、この現実の前では空しいまでに無力だ。
『お姉さま』の存在を定義できない。
『お姉さま』を救う手段が思いつかない。
『お姉さま』がこれから歩み行く道が見えない。
何一つ答えを見出せない愚かな自分。
だが、そんな愚かな自分にもたった一つだけ確信をもって言えることがある。

今動かなければ、『お姉さま』を助け出すことはできない。

どれだけ身を案じようが、どんなに必死に考えようが、行動を起こさなければ『お姉さま』の“今”は絶対に変わらないのだ。
何が正しいのかなんて、最早どうでもいい。
張りぼて以下の粗大ゴミに成り下がった信念は、今度暇のあるときにでもリサイクルしよう。
巻き込んでしまう初春には後で土下座でもかましてジャンボパフェを奢ればきっと泣いて喜ぶだろう。
機能しなくなった理屈や論理は要らない。この溢れ出す感情に従って行動あるのみ。






56一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 17/202011/01/04(火) 17:10:14.51lWexeVk0 (17/22)




黒子は打ち止めを抱きしめる腕にもう少しだけチカラを込め、そう強く思った。
そして、言い聞かせるように呟く。

「情報が本物であれば、やはり初春のナビゲーションは欠かせませんの。私の空間移動を万全にするためにも」

これが後ろめたさを誤魔化すための言い訳か、『お姉さま』を助けるために『お姉様』を説得するための科白なのか黒子にはもう判別が付かない。

「お姉様、まだお姉様は初春の参加に反対ですのよね?」

「……そりゃあね。当たり前よ。初春さんどころか黒子、アンタの参加も絶対に反対よ。
 あの子から言われるまでもなく、それが私の絶対条件だったしね。
 でもさ、アンタは巻き込まれるとかそんなんじゃないのよね」

「ええ、勿論ですわ。これはわたくしの、わたくしだけの問題です。そこには『お姉様』も『お姉さま』も関係ありませんの。
 ―――そもそもですが、あれだけわたくしに熱いベーゼを交わしておいて無関係などと筋違いも甚だしいですのよ」

「あー、うん。やっぱりそこなのね……。はぁ……、まあいいわ。
 今度はアンタと初春さんの力がどうしても必要だって認めるわ。むしろ私が必要ないくらいだってね」

癪だけどさ、と美琴は小さく微笑んで言い切った。





57一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 18/202011/01/04(火) 17:12:19.61lWexeVk0 (18/22)




そう、欠陥電気を連れ出すために超電磁砲は必要ない。
空間移動とそれをサポートする人間がいれば事足りる。だが、

「『お姉さま』を助け出したあと、きっとそのあとこそ『お姉様』のチカラが必要になります。
 正面切って殴り合うには、わたくしでは些かパンチ力に欠けますから」

黒子は美琴の目を見据え鋭く言い放つ。

「分ってるわよ。まずはあのバカを連れて帰る。そして、その後のことは――――」

美琴はそこで言葉を切って黒子に視線を寄越す。
黒子はその言葉を引き継ぎ、渾身の笑顔を浮かべこう言った。

「そのときにでも考えましょう」

状況次第ですの、と黒子は力強く言い切った。
まあ色々ぐだぐだ考えたが、最終的に結局ノーガード戦法が採用されたことに美琴は一抹の空しさを禁じえなかった。






58一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 19/202011/01/04(火) 17:14:11.45lWexeVk0 (19/22)



「――――――はぁ、なんか結局どっかのバカと同じような結論ね。多分。
 ほんっとにどうなっても知らないわよ……」

「なにをおっしゃいますのやら。結論らしい結論も出せず時間だけを浪費し
 それでもなお一人でどうにかしようなどと考えていたお姉様に言われたくありませんの」

ぐうの音もでない黒子の物言いに美琴はあえなく敗北を喫した。
そんな様子を黙ってみていた御坂妹は、自身のオリジナルの不甲斐無さにため息しながらもどこか嬉しそうな表情を浮かべていた。無論無表情のまま。
黒子に抱きしめられたままの打ち止めは嬉しくて悔しくて、そして、少しだけ残念な気持ちだった。
もう少し早ければ、もう少し遅ければ一方通行をたった一人で送り出さずに済んだことに。
まあ、意地っ張りの彼が美琴たちと行動を共にするかは非常に微妙だが。






59一方通行「帰ンぞ、欠陥電気」 20/202011/01/04(火) 17:16:38.40lWexeVk0 (20/22)



美琴を空間移動でつけたあの日。
『お姉様』ともう一人の『お姉様』の会話を聞いたあの瞬間に、黒子は全てを捨てた。迷いも。遠慮も。誇りも。信念も。
そしてやはり自分はどこまでいっても自分なのだと気付いた。実に簡単なことだった。
それでも悩まなかったと、一欠けらの後悔もないとは言えない。
だが、そうしなければ進めない。
回り道をする時間も、正規の道を通るだけのチカラも持っていないのだから。

今の白井黒子では間に合わない。
だから壊した。
何も無くなった世界で見つけた。これこそがもっとも大切なことだと。
この一点に持てる限りをぶち込んでも五分には届かない。ようやくスタートラインに立てるかどうかなのだ。
使えるものは何であろうと使い倒す。障害になるものは何もかも排除する。例えソレが譲れなかったモノであろうと。

「どれだけ壁が立ち塞がろうと、利用して、叩き潰して、地の果てまでも追いかけますのよ。『お姉さま』」

上条当麻は開き直り、突っ走ると決めた。
一方通行は倒れたが、もう一度立ち上がった。
御坂美琴は意地を張り、貫き通すと決めた。
白井黒子は――――全てを投げ打って、ようやく並ぶことができた。



物語は、まだ終わらない。
そして少女は見つける。
繰り返された永遠に辿り着くことのできなかった答えを。






60あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:24:45.42V.NQLKoo (1/1)

欠陥電気・・・だと・・・?
乙過ぎる
待ち続けてよかった


61あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:25:50.76gLsPQIIo (3/3)

……投下終了でいいの、かな?
乙 懐かしい……

複数の人で書いてるスレなので開始宣言と終了宣言をして頂けるとありがたい


62あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:26:07.344xGwocDO (1/1)

投下乙
すごく引き込まれた。でも、新参の自分としては前書きが欲しかったです……


63あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:26:48.29ho25svEo (1/2)

待ってた。相変わらずのクオリティだわな
でも開始終了の宣言と投下速度もう少し上げてくれ。共用スレなんだ


64あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:27:34.22TAm/jtU0 (1/1)

かなり待ってた


65あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:27:42.838R75paAo (2/2)

待ち望んでた続きキター


66あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:28:14.21lWexeVk0 (21/22)

長々と失礼しました。
待っていた方々、長いこと生存報告しなくて申し訳ない。
で、次なんですが、前みたいにコンスタントに投下できそうにないので、リアルに遅くなると思います。
よかったら気長にまってやってください。

場違い、別スレでやってくれというレスがあれば他の場所を検討する次第です。ではまた


67あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:30:58.61lWexeVk0 (22/22)

>>61>>62>>63
助言tx
マジすみません


68あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:33:18.37zI/Jt.Uo (1/1)

乙です
超待ってました

続きも期待してます


69あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:33:31.76WnPt7Nk0 (1/1)

復活乙
「欠陥電気って完結しないのかな…」ってレスを何度みたことか



70あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:39:22.57IRaSZjEo (1/1)

……これが噂に聞いてた欠陥電気か。

まとめスレ行ってくる。


71あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 17:44:08.70ho25svEo (2/2)

元スレ誰も貼らないから置いとく
まとめスレに保管されてないから倉庫からどうぞ

一方通行「帰ンぞ 欠陥電気」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1270052377/

725からスクリプト爆撃。そのまま1000到達


72あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 18:13:54.27wCG6.2AO (1/1)

まさかの降臨に目を疑ったとはこの事
有ってて良かったとある総合!


73あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 19:20:10.192ouY/ZA0 (1/14)

こんばんは、前スレでとあるカオスなクリスマスネタを投下したものです。
で、今回は正月ネタを書いてみました。

欠陥通行・上琴注意
十二レス程度です。


74とあるミサカの初詣 1/122011/01/04(火) 19:21:00.992ouY/ZA0 (2/14)

1――――――――十二月三十一日

一方通行「あァ?初詣ェ?」

ミサカ「はい、とミサカは頷きます」

一方通行「ンなとこお前と一緒に行ってどォすンだよ」

ミサカ「いけませんか?」

一方通行「いけませンか?って……大体お前検体番号なンだよ」

ミサカ「そんな事どうでもいいじゃないですかとミサカは話題をずらされた事にぶーたれます」

一方通行「………どォでもいいって、まァいいか」

一方通行「仕方ねェ……初詣行ってやンよ」

ミサカ「本当ですか!!とミサカは目を輝かせます」

一方通行「(こいつらの相手もしてやンねェといけないかンなァ)」

ミサカ「では、一方通行、明日ここに………」

一方通行「(微妙に嬉しそうな顔しやがって、俺をはめようとする罠かなンかかァ?)」


75とあるミサカの初詣 2/122011/01/04(火) 19:21:30.702ouY/ZA0 (3/14)

――――――――元旦

一方通行「…………」

一方通行「………こねェ」

一方通行「クソッタレ、やっぱ嵌められたかァ?」

一方通行「ンな事だったら、家で………」

パタパタパタ

一方通行「………あァ?」

ミサカ「すみません、遅れましたとミサカは息を上げながら謝罪します」

一方通行「遅ェよ、十分の遅れだ」

一方通行「良かったなァお前、俺が短気だったらどォなってた事やら……」

ミサカ「この、振袖を着るのに手間取ってしまいして」

ミサカ「他個体に手伝わせたのが失敗だったようです……ちっ」

一方通行「………聞いてねェな」

一方通行「――――ところでお前、走ってきたンだろ」

ミサカ「そうですが?とミサカは息を整えて返答します」

一方通行「俺が飲むつもりだったンだが、おらよ」グィ

ミサカ「ホット、コーヒー?」

一方通行「今日は冷えっからなァ」

ミサカ「………あの、ミサカは走った後なのでそこまで寒くはありませんよ?」

ミサカ「それに、私が来るまでに飲んでおいたほうが……冷めてしまう可能性も」


76とあるミサカの初詣 3/122011/01/04(火) 19:22:15.892ouY/ZA0 (4/14)

一方通行「うるっせェな、俺がいつ飲もうが関係ねェだろォが」

一方通行「それに、冷めてるンなら新しいの買ったほォがいいじゃねェか」

ミサカ「はぁ、とミサカは理由に納得できないながらも頷きます」

一方通行「文句がねェなら、さっさと飲め」

一方通行「運動した後ってのは特に体が冷えちまうもンだろ」

一方通行「俺と一緒にいて風邪ひかれたら、俺がクソガキに説教されンだよ」

ミサカ「………そういえば、上位個体の姿が見えませんが?」

一方通行「お前が俺と二人でって言ったンじゃねェか、それにミサカネットワークで捜せばいいだろ」

ミサカ「いえ、ミサカは今ネットワークを遮断しているのでとミサカはミサカの状況を説明します」

一方通行「なンでだよ」

ミサカ「邪魔されたくないからに決まってるじゃないですか」ボソッ

一方通行「あァ?」

ミサカ「何でもありませんとミサカはシレっと答えます」

一方通行「………まァ、いい、オラ、さっさと行くぞ」

ミサカ「了解しました」


77とあるミサカの初詣 4/122011/01/04(火) 19:23:03.512ouY/ZA0 (5/14)

――――――――

ワイワイ、ガヤガヤ

ミサカ「おぉ、まるで人がゴミのようだとミサカはとある映画のセリフを引用してみます」

一方通行「ガキみてェにはしゃぐなよ」

ミサカ「人をどこぞのお子様と一緒にしないでくださいとミサカは憤慨します」

一方通行「遺伝子レベルで同じなンだから、心配するのは当たり前だがなァ」

ミサカ「何か言いましたか?」

一方通行「べっつにィ……なァンでもありませェン」

ミサカ「子ども扱いはやめていただきたいとミサカは忠「あれぇ?妹じゃない」……?」

美琴「おっすーアンタも初詣?」

ミサカ「お姉様」

ミサカ「あけましておめでとうございますとミサカは形式的な挨拶をします」

美琴「あぁ、あけましておめでとう……って、一方通行も一緒なんだ?」

一方通行「俺が妹達といて悪かったなァ」

美琴「別にぃ……そんな事いってないわよ」

美琴「ただアンタが私の妹に手を出すなんて意外だなぁって」

一方通行「ハッ!ご心配なさンなっつーの!てめェの妹にゃ欲情なンざしねェよ!」

一方通行「それになァ、俺が誘ったンじゃなくて、こいつが誘ったンだよ」

美琴「へぇ……あーんな綺麗な振袖着てる女の子がいるのにねぇ」

ミサカ「!」

一方通行「あァ?それを言ったらてめェだって振袖着てンだろ、虚しくなンねェか?」

ミサカ「……………」

美琴「………はぁ、そこはもうちょい女心を理解しろっての、あの馬鹿なみの鈍感さね」

一方通行「はァ?お前、何言って「おい!御坂!」―――ンだよ、次は」


78とあるミサカの初詣 5/122011/01/04(火) 19:23:40.502ouY/ZA0 (6/14)

上条「お前……妹達を見かけたからって、いきなり走ってくなって!」

一方通行「よりによって三下か……」

上条「たくっ……お互い知り合いとはぐれたんだから、さっさと捜そうぜ?」

美琴「あ……あぁ、うん……そ、そうね」

ミサカ「人捜し?お二人は逢引ではないのですか?」

美琴「ちょ!!あ、逢引ってなにいってんのよ!!あ、あいつとは、べ、別に」

上条「そうだぞ、えーっと……御坂妹じゃなくて、妹達の誰か」

上条「俺と御坂がそんなこと、あるはずねぇじゃんか、なぁ?御坂」

美琴「えっ?あ……うぅ……」

上条「…………?まっ上条さんとしては綺麗な振袖着た可愛い女の子と一緒で嬉しいですけどね」

美琴「ふっ、ふぇ!!?あ、アンタ……なにいってんのよ!!」

上条「あれぇ!!?褒めた上に本心を曝け出したのになぜ怒られるんですかー!!?」

美琴「な、なんでもないわよ!!ふん!人を勘違いさせることばっかいって!」

上条「………??はぁ?」

一方通行「オイオイ、見せ付けてンじゃねェぞバカップルがァ」

一方通行「さっさと、デートのお続きを俺らに見えないところでしてくれませンかねェ」

美琴「だ、だから!違うってばー!!」

ミサカ「ふむ………」

ミサカ「お二人はそのまま二人で初詣すればいいのでは無いですか?とミサカは提案します」

美琴「えっ?えぇ!?」


79とあるミサカの初詣 6/122011/01/04(火) 19:24:31.062ouY/ZA0 (7/14)

上条「あー……そりゃ悪くないけど」

上条「でもさ、土御門とかにインデックスの面倒見てもらってるからなぁ」

ミサカ「ソレは電話等で頼んでおけばいいと思いますが?」

ミサカ「しかも、アナタはお姉様のことを可愛いと評価していました」

ミサカ「ならばアナタとしてはそんな女性と二人きりでいる事はプラスにはなりませんか?」

上条「まぁな、モテない上条さんとしては嬉しいですよ?」

ミサカ「それなら、アナタがお姉様をお誘いすればいいではないですかとミサカは提案します」

美琴「ちょ!ちょっと!!勝手なこと言わないでってば!」

上条「………それ、いいな」

美琴「えっ?」

上条「なぁ御坂、これだけ人が多いと捜すのに時間かかってせっかく来たのに無駄になっちまうだろ?」

上条「だからさ、俺と一緒じゃ不満かもしんねーけど、初詣しないか?」

美琴「あ………うん、そうね」

上条「良かった、じゃぁ、行こう」

美琴「か、勘違いしないでよ!!アンタしかいないから仕方なくいくんだから!!」

美琴「だ、だから、デートとか……そんなんじゃ、ないん、だから……」

上条「そりゃ残念」

美琴「ふぇ?」

上条「なんでもねーよ、ほら行くぞ……一方通行たちの邪魔しちゃ悪いからな」

一方通行「オイ、勘違いしてンぞお前」


80とあるミサカの初詣 7/122011/01/04(火) 19:25:10.992ouY/ZA0 (8/14)

美琴「ちょっと待って!!妹!こっちきなさい」

ミサカ「はい、なんでしょう」

美琴「あ、ありがとね……あと、アンタも頑張んなさいよ!」

ミサカ「ミサカの心配よりお姉様自身の心配をしたほうがいいですよ」

ミサカ「とミサカは最善のアドバイスを伝えます」

美琴「……声、震えてるわよ?」

ミサカ「なんのことでしょうか?とミサカはしらばっくれます」

上条「おーい御坂ー早く行くぞー」

美琴「わ、分かったわよ!じゃっ、朗報期待してるわよ!」タタタ

一方通行「ちっ……結局誤解したまンま行きやがった」

一方通行「しかしお前、案外気が利くのな」

ミサカ「ミサカはあの人達について冷静に分析したまでです」

ミサカ「お姉様は彼と一緒にいたい事は一目瞭然」

ミサカ「そして彼もお姉様と一緒にいる事は満更でもないようでしたので」

ミサカ「あの状況で最も良い方法を提示しましたとミサカは報告します」

一方通行「ふン、そいつァ、よく出来ましたってか?」

一方通行「遅かれ早かれ、あァいう風になりそうな感じはしてたけどな、あいつらは」

ミサカ「しかし、予期せぬ事態が起こることもあります」

一方通行「そりゃそうだ……と、俺達もさっさと回るかここは窮屈でたまらねェ」

ミサカ「ソレについてはミサカも同感ですとミサカは意見に同意します」


81とあるミサカの初詣 8/122011/01/04(火) 19:25:56.842ouY/ZA0 (9/14)

――――――お守り

ミサカ「アナタは何の願いを買うのですか?」

一方通行「俺が神頼みする人間に見えンのか?」

ミサカ「……こんな日くらいいいのでは?」

一方通行「はァ……仕方ねェ、黄泉川と芳川、クソガキ、あと番外個体にでも買うか」

一方通行「黄泉川にィ結婚だろォ、芳川は就職……番外個体には……」

一方通行「性格矯正がねェな、しょォがねェ、クソガキと同じ健康だな」

ミサカ「(やっぱり妹達には過保護なんですね)」

一方通行「お前はどォすンだ?」

ミサカ「えっ?ミ、ミサカは自分で買うのでいいですよとミサカは遠慮します」

一方通行「あっそ」

――――――絵馬

一方通行「お守り買ったのに絵馬に目標書くのかよ?」

ミサカ「いいじゃないですか」カキカキ

ミサカ「アナタも目標くらい書いても罰はあたりませんよとミサカは薦めます」

一方通行「そンなもンかねェ……」スッ

一方通行「………………………」カキカキ

一方通行「オラ、お前かけろよ」

ミサカ「なんと書いたんですか?とミサカは興味津々に聞いてみます」ジッ

一方通行「オイ、見てンじゃねェよ」

ミサカ「………ぷっ、いかにもアナタらしい目標ですねとミサカはあざ笑います」ブフィー

一方通行「見ンなっつったのが聞こえなかったかァ!ア゛ア゛!?」


82とあるミサカの初詣 9/122011/01/04(火) 19:26:58.502ouY/ZA0 (10/14)

――――――甘酒

ミサカ「ぷふぃー……!なかなか美味ですね」

一方通行「こンなもンより、コーヒーのがましだろ」

ミサカ「アナタは風情というのが分からないのですか?とミサカは問いかけます」

一方通行「風情ねェ……てめェみたいに着物でもきりゃいいのか?」

ミサカ「………それは!」

一方通行「あァ?」

ミサカ「い、いえ……いくら性別が分かり難いアナタのスタイルでも女物はつらいのでは?」

ミサカ「とミサカは冷静を装います」

一方通行「どォして俺が振袖着なきゃいけねェンだよ!アホかァ!」

ミサカ「……………」ゴキュゴキュ

一方通行「ミサカさァン!?無視してンじゃねェぞ!オラァ!!」

―――――――夜

ミサカ「うぅーーーいあ~くせられぇ~たぁ」ヒック

一方通行「………なンでコイツ甘酒で酔ってンだよ」アリエネェ

一方通行「(コイツの母親が絡み酒って事忘れてたわ、飲ませなきゃ良かったかァ)」

ミサカ「こらぁ!むししてんじゃねぇよぉ~~~とミシャカは~~だきつくー」

一方通行「だァーー!!抱きつくンじゃねェ!!はーなーれやがれ!!」グイ

ミサカ「うぅ~……ミシャカを~みすてるんですかぁ~~」ウルウル

一方通行「ぐっ!」

ミサカ「ミシャカはーーーかなじぃ~~でふよぉー」ウルル

一方通行「……クソッタレェ、オラ!おぶってやっからその顔やめろ!」


83とあるミサカの初詣 10/122011/01/04(火) 19:27:43.712ouY/ZA0 (11/14)

ミサカ「ではえんりょなくぅ!」

一方通行「ぐォ!!?(お、思ったより重い!!)」

ミサカ「さぁ~~家まで~~あくせられぇーたぁ!とミシャカはいきなしゃれをかまひまふ」

一方通行「てめェおちょくってンだろ!上手くねェンだよ!」

ミサカ「しょれは、すみまへんねぇ……うぃ………」ウトウト

一方通行「……(おぶったら大人しくなりやがった)」

ミサカ「………あくせられーた」

一方通行「……あン?」

ミサカ「きょぉは……たのしかったですか?とミシャカは尋ねます」

一方通行「……………」

ミサカ「ミシャカは……とってもたのしかったですよとないむねをはってみます」ムギュ

一方通行「(あたってるンですけど)………そォかよ」

一方通行「………病院着いたぞ、カエル医者によろしく言っとけ」

ミサカ「……んしょ、んしょ」

ミサカ「……ではぁ~~きょぉはありがとござましたぁ」

一方通行「礼は後で聞いてやっから、今日はさっさと部屋に戻って寝ろ」

ミサカ「では、おれいをば」

一方通行「だァから、礼は次あったと―――――ッ!」グイ

一方通行・ミサカ「」

一方通行「て……め……なにし……」

ミサカ「おやすみなさいぃ~」

一方通行「オイ!!聞いてンのか!!?まちやが――――「あなた!な、なにしてるの!?」?」

一方通行「………………」


84とあるミサカの初詣 11/122011/01/04(火) 19:28:13.762ouY/ZA0 (12/14)

打ち止め「って、ミサカはミサカは……キョーガクしてみたり」プルプル

一方通行「……………ク、クソガキ、どォして、ここに?」

御坂妹「それはミサカをここに送り届けるためですとミサカは説明します」

黄泉川「私がいくっていったんだけど、打ち止めがいくぅーって聞かなかったじゃん」

芳川「私は引っ張られながら連れてこられたわ……寝正月にしようと思ったのに」

一方通行「よ、黄泉川………芳川、まで」

打ち止め「そんなことよりアナタ今のミサカと何してたのって!ミサカはミサカは問い詰めてみる!」

一方通行「そ、そりゃ……「見たとおりですよ上位個体」」

御坂妹「彼がアナタの誘いを断ったのは先約があった……そしてソレがあのミサカということです」

御坂妹「つまり逢引ですね、とミサカはドヤ顔で結論をだします」

打ち止め「もぉ!!あの子だけずるいーーーー!!ってミサカはミサカは怒りが頂点に!」

一方通行「まてェ!そもそも俺とお前はなにもねェだろォが!!女でもねェガキに言われる筋合いは……ハッ!!」

打ち止め「…………」ゴゴゴゴゴ

打ち止め「言い訳なんか聞きたくないーってミサカはミサカは言語道断!!」

一方通行「ちっ、ちくしょォ……不幸だァァァァ!!」

―――――――

上条「はぁーっくしょん!」

上条「………?」ズズ

美琴「風邪?うつさないでよ?」

上条「いや、そうじゃないけど……あれぇ?」

美琴「……ま、まぁそのときは私が看病でも」ボソボソ

上条「……そのときは頼むかな」

美琴「へっ!?」

上条「なんでも、さぁ帰ろうぜ、送ってくぞ」

美琴「う……うん……あ、ありがと……」


85とあるミサカの初詣 12/122011/01/04(火) 19:29:17.032ouY/ZA0 (13/14)

―――――――次の日のミサカ

ミサカ「~~~~~~~~~~~」ゴロゴロ、ボフボフボフ!

ミサカ2「あのミサカはどうかしたのですか?」

ミサカ3「途中からネットワークが繋がったので覗いてみたのですが……」

ミサカ3「酔っていたようで、おぼろげにしか伝わりませんでしたとミサカは報告します」

ミサカ2「…………?何かあったのでしょうか?」

ミサカ「(~~~~~~~~~~~ミ、ミサカは酔いにまかせてなんという事を!!)」

ゴロゴロゴロゴロゴロ

ミサカ2「あまり暴れてはいけませんよ、とミサカは忠告します」

ドサッ

ミサカ3「あっ」

ミサカ2「落ちた」


86あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 19:32:01.382ouY/ZA0 (14/14)

投下終了です。
えっ?上琴がいらない?こまけぇこた(ry

しかし、欠陥通行と上琴をセットで書いてると
自分が誰か知ってる人にはすぐばれそうな気がしないでもない。(どォでもいいがな
こんなSSでも楽しんでくれると嬉しいです!
では、お目汚し、失礼しました。


87あたたかい手2011/01/04(火) 19:34:07.58HAxg0Lo0 (1/7)

乙です!
同じく初詣関連で一つ。
思いついたネタで白垣を書こうとしてる人がいたので、その支援で投下!
オチも何もないですが。
実際の地名とか服の名前出ます!いやな人はスルーしてくれ!

長編終わって調子こいてる間に投下!


88あたたかい手2011/01/04(火) 19:35:16.99HAxg0Lo0 (2/7)

元日。

初詣で人はごった返しだ。
そんな中、初詣にも行けず、高幡不動尊に行くための交通整理をまかされている一人の風紀委員がいた。

彼女の名前は白井黒子。
常盤台中学の一年生だ。


「はーい、おさないでくださいですのー!」


わいわい、がやがや


初詣にくる膨大な数の人たちは白井の言うことをまるで聞いちゃいねぇ。



(全く…クリスマスからずっと年末年始は風紀委員はてんてこまいですの…)


バーバリーブルーレーベルのかわいらしいベージュのコートに身を包んだ常盤台の冬服の制服を着た少女は高幡不動の小さい商店街通りで人員誘導係として働いていた。



(これも…風紀委員の仕事ですの…!弱音を吐いたら駄目ですの…!)


(固法先輩は高尾山で、初春は詰所で待機…しりあいがいない元日で誘導というのもさみしいですの…)


そんなことを考えながら一人さびしく警備にあたっていると突然、白井の肩に人がぶつかる。



(イッタ!誰ですの?私の肩にぶつかったのは…?)


白井が振り向くとそこには一人の男がいた。


89あたたかい手2011/01/04(火) 19:36:18.71HAxg0Lo0 (3/7)

綺麗な髪でロン毛。
茶のドレススーツの上にはセミロングのモンクレーのダウンジャケットを着ている。

「あぁ、わりぃわりぃ…だいじょーぶ?常盤台の嬢ちゃん?」


「…あ、平気ですの…」
(あれ?この人、どこかで見たことありますわね…確か情報バンクで…?)


白井はあと少しの所で思いだせそうなのだが出てこない。
むむむと記憶を思い返している白井を見てその男は言った。

その動作を見た男は彼女がふるえているように見えたのだろう、おもむろに話しかける。


「さみぃの?」


「え?あ、いや」


「だって手袋してねーじゃん」


「!」

白井は自分の手を見る。
警備員(けいびいん)の人が持てっている様な発光する誘導棒を持っているその手は寒さでひび割れしそうになっている。


「クリームとかねぇの?」


「え?あ、いや…持ち合わせはないですの…」


「あ、そう…」


長髪の男はそういうと腕にはめているこぎれいな黒の皮手袋をはずす。


(ずいぶん綺麗な手ですの…)


女の白井ですら感心させるその綺麗な手から綺麗な光が出てくる。
高幡不動尊に向かっている人たちはその光景に驚きながらも初詣に行きたいので足早に通り過ぎていく。


90あたたかい手2011/01/04(火) 19:37:07.72HAxg0Lo0 (4/7)

「ホラ、これでしばらくわ保湿できっからひび割れもしないはずだ」


白井の手にふわっと宿る白く淡い光。
彼女は自分の両手が潤っていくのを知覚した。


「あ、え、?すいませんですの、ありがとうございますですの…!」
(通りすがりの人にここまでしてもらって…なんだか申し訳ないですね…)


そう思った白井は一礼し、その男に話しかける。



「え…っと失礼ですが名前をお伺いしても…?」
(よくみると結構綺麗でかっこいい人ですの…ちょっとちゃらちゃらしてそうですけど…)


「別に…名乗るほどのもんじゃねぇけどさ…俺の名前はかき…」


と、言いかけた瞬間、人ゴミの中から女の声が聞こえる。



「帝督ー!どこー?」


「あぁ?新年そうそううっせぇぞ!心理定規!」


帝督と呼ばれたその男は人ゴミの中で手を振っている少女を見つけると人の流れに逆らって戻っていく。


「あ、あの…!ありがとうございます…ですの…!」


「いいって。あ、そうそう、俺の名前だけど」



91あたたかい手2011/01/04(火) 19:39:04.23HAxg0Lo0 (5/7)

「垣根帝督」


「あ、…わ、私は白井黒子ともうします…ですの!」


「白井さん、ねー…じゃ、またな、風紀委員さん?」



その後垣根と言う男は白井の前を心理定規と呼ばれる女と仲良く通り過ぎて行った。

「もー、帝督すぐ私おいていっちゃうんだからー」


「わりわり、ホラ、手」


「はーい」


(二人は…つきあってる…?)


白井は二人の睦まじい光景を見て、自分の手を見遣る。





ほんのりとあたたかい手。
垣根と言う男が作り出した物質による効果だろうか?



(…かきね…ていとく…)


白井は先ほどの男の名前を反芻し、再び初詣客の誘導に没入する。


誘導が終わった時には両手にある白い光は消え、手には突き刺すような寒さが再び襲いかかってきた。


おわり



92あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 19:39:41.51HAxg0Lo0 (6/7)

稚拙な構成ですいません。
ではまた!ばーい!


93あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 19:44:23.01tipcCkwo (1/2)

二人とも投下乙だが二人目の方は間隔空けた方がいいと思うぜ


94あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 19:47:08.26k87fRUAO (1/1)



かなり原形留めて無くて申し訳ないけど、行数意識して改変してみた。気に入らなかったらスマソ

・投下する時は名前欄にタイトルや総レス数、人を選ぶネタには注意書きを記載して欲しいなってミサカはミサカはお願いしてみる
・新刊のネタバレ解禁は発売日の翌日だからフライングはダメかもってミサカはミサカは怒ってみる!
・ここは複数の書き手さんが書いていくスレだから、安価作品は避けてくれるとミサカは幸せ指数が30ほどアップっ!
・投下間隔は最低30分は空けて欲しいかも。前の人の投下直後だと、流れちゃって勿体無いないのってミサカはミサカは告げてみたり
・毎月中旬は接続できなくなる事があるけど数日で元に戻るから心配ご無用ってミサカはミサカは教えてみる!
・荒らしや変な人は妖精さんだったミサカばりにスルーだよってミサカはミサカは注意してみる


95あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 19:51:22.20tipcCkwo (2/2)

おやくそくもスレ立てる人が考えるだろうから何回も投下しなくてもいいんじゃね?
980が「誰かおやくそく考えて」って言わない限りは考える必要ない気がする
まぁ個人的意見だからあぶり出しレスにしておく



96あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 19:51:55.94HAxg0Lo0 (7/7)

投下してから気付きました。
申し訳ございません。

以後きをつけます


97あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 22:03:25.43Fc.B2KEo (1/2)

欠陥電気が来てただと……マジで目を疑ったわ


98あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 22:07:11.91Xc1/Aa20 (1/7)

以前のスレで人見知り上条さんを書いてたものです

また書きました。5,6レスほどもらいます

上琴気味 上条さんキャラ崩壊注意

学園都市でまともに会話できる人が美琴と土御門と青ピだけな上条さんの話です


99気付かない事1/52011/01/04(火) 22:08:16.22Xc1/Aa20 (2/7)

たまには風紀委員の仕事中の後輩に
差し入れしてやろうと
テイクアウトの弁当屋で、お弁当を幾つか注文する

出来上がりまで、少し時間がかかるらしい
人気店という事なので、
美琴と同じく注文済みで待つ客もそれなりに居る

美琴「ん?」

ふと、入口を見ると
見慣れたツンツン頭のバカが入ってくる

そいつは少し店内を見渡した後、

美琴「……ねぇ」

美琴が声をかけようとする前に

上条「……」

軽やかに、回れ右をして店を出る

美琴「をい!!」

思わず突っ込みを入れながら、後を追いかける
何をしに来たのだ、こいつは



100気付かない事2/52011/01/04(火) 22:08:52.48Xc1/Aa20 (3/7)

美琴「まちなさい!!」

上条「おう、どうしたんだよ? こんなところで?」

弁当屋の前でとぼけた顔をするばか
その表情が微妙に腹立たしい

美琴「こっちのセリフよ。なんで入っただけで、すぐに出てくのよ」

上条「見てたのか」

美琴「見てたわよ」

上条「……混んでたから?」

美琴「なんで疑問形なのよ……」

でも、言われてみればそうなのかもしれない

美琴以外にも注文後に
出来上がりを待っている客がいた
そこから、時間がかかる事はわかる

つい、追いかけてしまったが
考えてみれば当たり前の話だ

……なんで追いかけてしまったんだろうか



101気付かない事3/52011/01/04(火) 22:09:28.78Xc1/Aa20 (4/7)

上条「いや、混んでたかはよく確認してねぇし」

美琴「はぁ?」

どういうことだろうか
混んでいるかどうかくらいは
見ればすぐに分かるのではないだろうか

上条「……出来上がりを待ってるっぽい客が結構いただろ。そこは確認したんだ」

美琴「うん。そうだけど……」

というか、美琴もそうだ
しかし、それがどうしたと言うのだろうか

上条「……そういう人とさ、レジに並んでる人、区別がぱっと見わかんねぇだろ」

美琴「まぁ、そうかもしれないわね」

注意深く見れば、わかるような気もする
だが、店内も狭いし、確かにぱっと見ではわからないのかもしれない

上条「後ろ方の人に『最後尾ですか』って聞くの恥ずかしい」

美琴「……は?」

上条「さらに混んだ店内にいると、俺が逆に聞かれるかもしれないだろ」

美琴「……そうなの?」

上条「そうなんだよ。店員さんに注文するのは平気だけど他の客に話しかけたくないんだ」

真剣な顔をして、上条が言い切る
一方通行や魔術師に立ち向かった時と
全く同じ表情だ

こんなとこでそんな顔をするな
もったいない

……なんでもったいないのだろうか



102気付かない事4/52011/01/04(火) 22:10:09.39Xc1/Aa20 (5/7)

上条「だから混んでるかとかは、よく確認せずにすぐ出たんだよ」

美琴「へぇ」

上条「話しかけられる危険性を減らすためにもな」

美琴「……だったらさ」

上条「なんだ?」

美琴「店員さんに、聞けばいいじゃん。『どこに並べばいいですか』って」

上条「……っ!! なるほど」

上条が目を見開く
だから、こんなとこでそういう顔をすんな

上条「お前、頭いいな」

美琴「褒められた気が一切しないわね」

上条「お前にはいつも世話になるな……」

美琴「別にいいわよ、このくらい」

むしろ、いつものトラブルと同列にしないでほしい
ばかだけど、そういう時は頼りになるのだから



103気付かない事5/52011/01/04(火) 22:11:48.94Xc1/Aa20 (6/7)

上条「じゃ、買ってくるかな」

美琴「……ねぇ、この後ひま?」

上条「ひまだけど、どうしたんだよ?」

美琴「私、これから黒子んとこお弁当届けるんだけど」

上条「だけど?」

美琴「一緒にお弁当運んでくれない? 風紀委員の他の人の分も買っちゃって、一人じゃ持ち切れないの」

本当は頑張れば一人で運べるけど
何故か、手伝ってほしくなって

上条「わかったよ。上条さんに任せなさい」

どうしてなのか
助けてという声に迷わずに
手を差し伸べるとこも
見たくなってしまって

美琴「うん。ありがと」

つい、お願いをしてしまう

あと、せっかくだから
もう少し一緒にいたいという事も

もしかしたら、あるのかもしれない

何故かは一緒にいたいのかは
よくわからないけど……




104あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 22:13:33.36Xc1/Aa20 (7/7)

以上です

最後尾がどこにあるかわからない列は困りますよね

お目汚し失礼しました


105あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 22:22:36.29W0TnbQ.0 (1/2)

欠陥電気……だと?
新年早々ありがとうと言わざるを得ない


未現黒子も良いモノだな


106あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 22:25:52.48W0TnbQ.0 (2/2)

あっぶねぇ
危うく投下中にレスするとこじゃねぇか
不注意ですまんかった以後気をつける


107あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 22:35:43.90Fc.B2KEo (2/2)

人見知りさん乙です。なんかなんかいい雰囲気。
この上琴の距離感大好きだわ


108あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/05(水) 00:12:03.90cV18vSwo (1/1)

俺は忘れない……
「幻想少年?」を忘れない…


109とある下着の一方通行 0/242011/01/05(水) 00:18:46.29NbpCDUo0 (1/26)

こんばんは
お風呂上りに服を着ていたとき思いついた話を投下させてもらいます
ジャンルはギャグとほのぼのの中間くらい……?下ネタ、というかパンツネタです
途中から一方通行のキャラが大分崩壊しますのでご注意を
一方座標(一方←座標気味)風味です


110とある下着の一方通行 1/242011/01/05(水) 00:19:47.90NbpCDUo0 (2/26)

佐天「初春、やった!私とうとう能力者になれたよ!低能力者だけど!」

初春「本当ですか!?おめでとうございます。どんな能力なんですか?」

佐天「……」

初春「?」

佐天「……一定の時間、自分の半径100km以内にある特定の所有者が居ない女性用の下着の存在を誰にも感知できない状態にする能力……」

初春「すごいですね。条件が細かい上に全く役に立たないけど、凄いと思います!今は本当に全くこれっぽっちも役に立ちませんけど、
   これから頑張ってレベルを上げていけばかなり幅が広がると思います」

佐天「うん。これからも頑張ろうと思う!ありがと初春!」


111とある下着の一方通行 2/242011/01/05(水) 00:20:48.34NbpCDUo0 (3/26)

―――――ある日の午後

打ち止め「はー。風が冷たいねーってミサカはミサカは本格的な冬の訪れを感じてみる。息が白くなるよ、はー」

一方通行「寒ィ。とっとと帰るぞ」

打ち止め「せっかくのお散歩なんだからもうちょっと楽しもうよーってミサカはミサカはちょっと不満を漏らしてみる」

一方通行「くっだらねェ。用も無ェのにブラブラしてるとバカ共が考え無しに突っ込ンでくるから嫌なンだよ」

打ち止め「でもミサカは貴方とお散歩できてとっても嬉しいよってミサカはミサカは微笑んでみる。あ、公園だ。寄っても良い?」

一方通行「勝手にしろ。俺は帰る」

打ち止め「もう! 分かってると思うけど、もちろん貴方も一緒だからね!ってミサカはミサカは踵を返そうとする一方通行の腕にしがみついてみる!」

一方通行「……ったく、分かったから放せ。うぜェし重ェ」

打ち止め「んなっ!なんかちょっと失礼な事言ってないー!? ってミサカはミサカは貴方のレディーに対する口の利き方のなってなさに呆れてみる!ミサカ重くないもん!」

一方通行「へェへェ」

打ち止め「もー!ちゃんと聞きなさい!」

一方通行「うるせェな……行きゃァいいンだろ行きゃァ」

打ち止め「む~……」


112とある下着の一方通行 3/242011/01/05(水) 00:21:31.61NbpCDUo0 (4/26)

打ち止め「なんだかこの公園、ヨミカワの家の近くにある公園よりずっと大きいね、ってミサカはミサカは感想を述べてみる」

一方通行「大学かどっかが研究に使ってンだろ」

打ち止め「あ、噴水がある!ってミサカはミサカはまっすぐ指をさしてみる!わーい!」ダッ

一方通行「走って転ンでも知らねェぞ、クソガキ」

打ち止め「ミサカはそんなヘマしないもん!ってミサカはミサカは噴水へ一直線に走ってみる!貴方遅いよー!」

一方通行「オマエがはしゃぎすぎなンだよ」

打ち止め「わぁ~!近くで見るとさらに素敵だねってミサカはミサカは感動してみる」

一方通行「穴から水が出てるだけじゃねェか」

打ち止め「もー、どうしてそういう意地悪な事を言うかなあってミサカはミサカは一方通行をジト目で睨んでみる」

一方通行「くっだらねェ」

打ち止め「よっ。ってミサカはミサカは噴水のふちに上ってみる。よいしょっ」

一方通行「……何してんだオマエ」

打ち止め「おお!こうすると貴方より背が高くなるんだねってミサカはミサカは優越感に浸ってみる!へへーん」

一方通行「クソガキは背が高くてもクソガキだな」

打ち止め「むむっ!それはどういう意味ってミサカはミサカは貴方に詰め寄ろっ―――!!?」ズルッ

一方通行「っ打ち止め!!」

ボチャーンッ


113とある下着の一方通行 4/242011/01/05(水) 00:22:19.56NbpCDUo0 (5/26)

打ち止め「ひゃあ!?つ、冷たい!ってミサカはミサカは跳びあがってみる」

一方通行「オイ、頭とか打ってねェか!?」

打ち止め「え、うん!大丈夫だよってミサカはミサカは返答してみる。あ、手、貸してもらってもいいかな……?」

一方通行「ったく……馬っ鹿じゃねェのか。下らねェ事するからこォなンだよ」スッ 

打ち止め「……ごめんなさいってミサカはミサカは反省してみる。それにしても……さ、寒い」クシュッ

一方通行「着替えが必要かァ……チッ。ちょっと待ってろ」

打ち止め「うん……ってミサカはミサカは素直に頷いてみる」ブルブル

一方通行「……」ファサッ

打ち止め「え、これ、貴方のコート……」

一方通行「羽織ってろ。風邪ひかれるとこっちが迷惑すンだよ」

打ち止め「でも、貴方は寒くない?ってミサカはミサカは心配してみる」

一方通行「ンな事考えないで黙って着てろ」

打ち止め「……うん。有難う」

一方通行「東屋があンな。あそこで待ってろ。着替え持ってすぐ戻ってくる」

打ち止め「うん。待ってるね」


114とある下着の一方通行 5/242011/01/05(水) 00:22:58.66NbpCDUo0 (6/26)

― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

一方通行「なンで何処にもパンツ売ってねェンだよ……!クソ、早く行かねェとアイツが風邪引いちまう」

一方通行「パンツ……パンツ……!」

上条当麻「おっ、一方通行、奇遇だな。何か困ってるように見えるけど、どうかしたのか?」

一方通行「三下……」

上条当麻「?」

一方通行(どォする……?『小さい女の子用のパンツ探してます』って正直に言うか?
      いや、それじゃ俺は小さい女の子のパンツを求めてる変質者になっちまう。いやまあ確かに小さい女の子用のパンツは求めてるがそれはそォいう目的じゃねェ)

一方通行「……いや、なンでもねェ」

上条当麻「……一方通行。俺は確かにただの無能力者で頼りないかも知れないが、俺に出来る事があるなら言ってくれ。お前の力になってやれるかも知れない」

一方通行「……」

一方通行(……まァ、三下になら正直に言っても特に問題ねェか。俺の下らないプライドで打ち止めを待たせる訳にも行かねェし、コイツヒーローだしな)

一方通行「三下、」

上条当麻「ん?」

一方通行「パンツって、何処にあンだ?」

上条当麻「は?パンツ?」

一方通行「あァ」

上条当麻「そりゃお前……今お前が穿いてるだろ」

一方通行「ちげェよ」

上条当麻「何!?お前今パンツ穿いてないのか!?流石にそれはちょっとどうかと思いますよ上条さん!?」

一方通行「ちげェよ!!何で俺がノーパン主義者になンなきゃいけねェンだよ!!?」

上条当麻「え?違うの?てっきりメガネ掛けた人が『俺のメガネ何処?』って言ってるような状態なのかと」

一方通行「オマエの中の俺はパンツを穿きながらもパンツを探し求め、挙句の果てにパンツを欲して道端をうろついてる様な奴なのかよ」



115とある下着の一方通行 5/242011/01/05(水) 00:24:04.85NbpCDUo0 (7/26)

上条当麻「……ごめん」

一方通行「謝ンじゃねェよ。まるでオマエの中で俺は本当に変質者として認識されてるみてェじゃねェか」

上条当麻「まぁ冗談は置いといて、何があったんだ?パンツって」

一方通行「時間もねェし詳しい事は話せねェが、パンツが必要になった」

上条当麻「それはお前が今穿いてるパンツとは違う、アナザーパンツなんだよな?」

一方通行「いい加減ぶっ飛ばすぞ」

上条当麻「ごめん」

一方通行「……で、探したンだが何故か何処にも売ってねェ。売ってもらえねェとかじゃなく、売ってねェ」

上条当麻「……そうか。……」

一方通行「時は一刻を争う。俺はいち早くそれを手にするために、どォしたらいい」

上条当麻「…………」

一方通行「……」

上条当麻「……ひとつ案がある」

一方通行「! 何だ?」

上条当麻「……俺のパンツでよければ貸してやr「ぶち殺すぞテメェっ!!!」やっぱそうですよねー」

一方通行「何考えてンだ気持ち悪ィ。クソッ……変態ヒーローはもォ当てにしねェ。じゃァな」

上条当麻「わるい、役に立てなくて。こっちも色々やってみて何かいい案見つけたら連絡する。あと変態ヒーローは勘弁してくれ」

一方通行「……チッ」


116とある下着の一方通行 7/242011/01/05(水) 00:24:49.76NbpCDUo0 (8/26)

一方通行「クソッタレが……本当何考えてやがる……。打ち止めにンな汚ェもの穿かせられる訳ねェだろォが。
      つゥかよく自分の使用済みパンツを打ち止めに穿かせるなンつゥふざけた事考え付くな。……やっぱ一度ぶン殴るか」ブツブツ

一方通行「いや、それよりも問題は打ち止めの着替えだな。どうすっか……早くしねェと」ブツブツ

一方通行(女のパンツの在り処を知ってそォな奴か……)

一方通行「あァ?あれは……土御門か。丁度良い、あいつに聞くか」

一方通行「おい」

土御門「! ……お前か。何の用だ?道端で声を掛けてくるなんて」

一方通行「オマエ、パンツが何処にあるか知ってるか?」

土御門「……はあ?」

一方通行「?」

土御門「ふざけてるのか?」

一方通行「ンな訳ねェだろォがボケ。俺は真剣に聞いてンだよ」


117とある下着の一方通行 8/242011/01/05(水) 00:25:26.32NbpCDUo0 (9/26)

土御門「……パンツって、普通の男物のやつか?そんなものそこらの店に置いてるだろ」

一方通行「……ちげェ。俺が探してンのは女物のパンツだ。しかもそれは何故か店に置いてねェ」

土御門「はあぁ?」

一方通行「クソッ……なンでねェンだよ……畜生」

土御門「……」

一方通行「? ンだよジロジロ見やがって。気色悪ィな」

土御門「どうしたんだ、お前?何か今日頭おかしいぞ」

一方通行「うぜェな。ンな事ァ分かってンだよ。……でも、どォしても必要なンだ。だからこンな必死になって探してンだよカス」

土御門「うわあ……」

一方通行「……やっぱもォ一回手当たり次第に店探してみるか……」

土御門「……一応聞いておくが、お前は女物のパンツを手に入れてどうするつもりなんだ?」

一方通行「……オマエには関係ねェ。何に使おォが俺の勝手だろォが」

土御門「な、ナニに!?ナニに使うのか?……お前………」

一方通行「あァ?何意味分かンねェ事言ってンだよ。……チッ、糞役立たずが。俺には時間がねェンだ、じゃァな」

土御門「あ、あぁ……。……?」



118とある下着の一方通行 9/242011/01/05(水) 00:26:03.40NbpCDUo0 (10/26)

一方通行「本当ドイツもコイツもまるで役にたちゃしねェ……。……!?」

禁書目録「うぅー……燃料切れなんだよ」 バタンキュー

一方通行「オマエはいつかの暴食シスター……」

禁書目録「あ、貴方は前私にお腹いっぱい食べ物をくれたいい人だね!?ちょっと助けてほしいかも!」グーッ

一方通行「はァ?何で俺がンな面倒な事を何度もしなくちゃなンねェンだよ」

禁書目録「むう……お腹を空かせた女の子がいるんだから、少しくらい食べ物を分け与えてあげても罪はないと思うな」

一方通行「オマエは少しじゃ済まねェだろォが。……!」

一方通行(そォか……コイツは一応女だ。女なら女物の下着がどこにあるかぐらい知ってて当然だ。なら、コイツに聞くのが一番手っ取り早いな)

禁書目録「どうしたの?美味しいお店でも思い出したのかな?」

一方通行「違ェよ。よし、飯は喰わせてやる」

禁書目録「や、やったー!!じゃあ早く行こうよ!それで、どこに行けばお腹いっぱい食べられるのかな!?」

一方通行「落ち着け。飯は喰わせてやる……が、一つ条件がある」

禁書目録「何かな?早くしてほしいかも!」

一方通行「一通り喰ったら俺の話に付き合え」

禁書目録「お安い御用だよ!私たちシスターは人々の悩みや嘆きに耳を傾け、その心に安らぎを与えたりもして来たんだから!」

一方通行「そォか。なら早く行くぞ」

禁書目録「うん!」


119とある下着の一方通行 10/242011/01/05(水) 00:27:54.00NbpCDUo0 (11/26)

禁書目録「」バクバク ガツガツ ムシャムシャ モグモグ

一方通行「……」

禁書目録「」ゴクゴク ズルズル チュチュー バクバク

一方通行「……はァ」

禁書目録「―――っぷはあ!どうしたの?」

一方通行「何でもねェよ……オマエ口の周り悲惨な事になってるぞ」

禁書目録「えっ!?本当?……ど、どうしよう、崩壊寸前のダブルチーズバーガーで両手がふさがれちゃってて拭けない……」

一方通行「……別に、放っといて喰えばいいだろォが」

禁書目録「そ、それはレディーとして、はしたないから……」

一方通行「今更レディーとか、はしたないとか気にしたって無駄だろ……」

禁書目録「ちょっとそれは酷くないかな!?貴方は少しデリカシーの無さを気にしたほうがいいかも!」

一方通行「オマエもその胃の中のブラックホール心配した方がいいぞ」

禁書目録「むう……」

一方通行「……」

禁書目録「……」

一方通行「……チッ」ゴソゴソ

禁書目録「?」

一方通行「動くンじゃねェ。口塞いでろ」ゴシゴシ

禁書目録「! んむ、うー」ゴシゴシ

一方通行「ったく……これでいいだろ」

禁書目録「うん、ありがとう!」ムシャムシャ バクバク

一方通行「拭いてやった直後に汚してンじゃねェよ……」



120とある下着の一方通行 11/242011/01/05(水) 00:29:02.41NbpCDUo0 (12/26)

禁書目録「それで、貴方の言っていたお話って何かな?」モグモグ

一方通行「あァ。実は今、探し物をしてンだ」

禁書目録「何を探してるの?」モグモグ

一方通行「女物のパンツ」

禁書目録「……」

一方通行「ンだよその目はァ!?オマエ何か勘違いしてンだろォ!?」

禁書目録「……ごはん貰ってる人に言うのも何だけど、できればこれからはあまり話しかけてこないで欲しいかも」モグモグ

一方通行「目を伏せるな!俺の目を見ろ!俺の話を聞けェ!!」

禁書目録「それで、女の子用の下着を探してるんだよね?」モグモグ

一方通行「……あァ。でも、何処にも売ってねェンだ。どォしても必要なのに」

禁書目録「私も今日は見てないよ」チュー

一方通行「……そォか」

禁書目録「うん」ズー

一方通行「じゃあ、オマエのを貸してもらえねェか?」

禁書目録「……けーたいでんわーで誰かに通報した方がいい?」ズズズ

一方通行「クソッ……」

禁書目録「だいたい私が下着を貸すことは気持ちの問題をぬきにしても不可能かも」ペロペロ

一方通行「はァ? 何で…………ってオマエまさか!?は、穿いてねェのか!!?」

禁書目録「……」ペロペロ

一方通行「そこ無言なのかよ!?何か言うべきだろォが!」

禁書目録「穿いてないとか品のない事を公衆の面前で堂々と叫ばないで欲しいな」ペロペロ

一方通行「そこじゃねェよ!否定をしろよ!」


121とある下着の一方通行 12/242011/01/05(水) 00:29:46.00NbpCDUo0 (13/26)

一方通行「ったく、結局何の情報も手に入らなかったじゃねェか」

禁書目録「そうかな?私はお腹いっぱいでとっても幸せだよ!」

一方通行「俺は無駄な時間のロスでストレスが溜まっただけだ」

禁書目録「じゃあね!今日はどうもありがとう!」

一方通行「……じゃァな。寄り道してまた行き倒れたりすンじゃねェぞ」

禁書目録「うん!またね!」



一方通行「はァ……」

「どうした、随分元気がねぇじゃねえかよ。第一位」

一方通行「……テメェ」

垣根帝督「さっきのシスターちゃんと別れたのがそんなに寂しかったのかあ?ロリコン第一位さんよお」バサァッ

一方通行「メルヘン第二位も何一人寂しく町を放浪してんだァ?しかも盗み見かよ、趣味悪ィな。友達いねェのかァ?」

垣根帝督「ハッ……偽善者が調子こいてんじゃねェぞ」

一方通行「クカカッ、調子こいてンのはどっちだろォなァ?エンドレス第二位のていとくゥン?」

垣根帝督「……っ!!」ギリッ

一方通行「丁度良い。オマエにも聞いてやるよ」

垣根帝督「はぁ?」

一方通行「オマエ、女物のパンツが何処にあるか知ってるかァ?」

垣根帝督「……」

一方通行「……」

垣根帝督「は?」


122とある下着の一方通行 13/242011/01/05(水) 00:30:24.47NbpCDUo0 (14/26)

一方通行「何だァそのリアクションは?お花畑のメルヘン脳みそにゃァ難しかったか?」

垣根帝督「え?パンツ?女物のパンツ?」

一方通行「あァ」

垣根帝督「……」スッ

一方通行「羽しまうンじゃねェ」

垣根帝督「テメェの指図なんか誰が受けるかよ」

一方通行「……まァ、ンな事ァどォでもいい。オマエ知ってるか?パンツの在り処」

垣根帝督「んな物そのへんに居る女のスカートめくれば見つかるだろうが」

一方通行「……オマエは本当に屑だな。それやってみろよ。俺が通報してやる」

垣根帝督「はあ!?何なんだよ意味分からねぇ事言いやがって!それならお前はどうなんだよ!?女のパンツは何処にあるんだよ!?」

一方通行「馬鹿じゃねェのかオマエ?分からないから聞いてンだろォが」

垣根帝督「分からないくせに何でそんな偉そうなんだよお前!」

一方通行「ったく……役に立たねェな」

垣根帝督「つうかパンツぐらい売ってるだろ。まさかパンツも買えない程金に困ってんのか?だとしたら滑稽だな、笑ってやるよ」

一方通行「流石クソメルヘン妄想が達者だなァ。……売ってねェンだよ、何処にも。何でかは知らねェがな」

垣根帝督「マジかよ……。『何処にも』って事はお前女物のパンツ求めていくつもの店を渡り歩いたのか……?クソ、流石第一位だな。この俺が敵わねえ訳だ」

一方通行「ンな所で悟ってンじゃねェよ」

垣根帝督「は?俺がお前に敵わない訳ねえだろうが。ぶち殺すぞ」

一方通行「オマエ言ってる事メチャクチャだぞ。脳みそ未元物質で汚染されてンじゃねェか?」

垣根帝督「とにかく俺はパンツなんざ知ったこっちゃねえよ。そんなものより乳の方が大事だ」

一方通行「オマエの性癖なンざどォでもいい。クソッ、どォするか……」



123とある下着の一方通行 14/242011/01/05(水) 00:31:25.39NbpCDUo0 (15/26)

垣根帝督「そもそもお前女物のパンツなんか手に入れてどうするんだよ。まさかお前が穿くわけじゃねえだろうな」

一方通行「気持ち悪ィ事言ってンじゃねェぞ。打ち止めに穿かせンだよ」

垣根帝督「打ち止めっつうと、……あの時のガキか」

一方通行「そォだ。あン時のクソガキだ」

垣根帝督「………………ロリコン」

一方通行「あァン!?なンか言ったかテメェ!!」

垣根帝督「小さい女の子に穿かせる為にパンツ求めて町を駆けずり回る第一位ってどうよ。ロリコンだろ?」

一方通行「ちげェよ!!確かに探し求めてるけど!俺は断じてロリコンなンかじゃねェ!!」

垣根帝督「……ちょっと落ち着いて自分の胸に手を当ててみろよ」

一方通行「はァ?……ったく、これでいいのかァ?」スッ

垣根帝督「……な?ロリコンだろ?」

一方通行「た、確かに……って違ェよ!絶対違ェ!」

垣根帝督「お前ノリツッコミ下っ手くそだなー……」

一方通行「うるせェボケ。もォいい、他を当たる」

垣根帝督「あっそ。せいぜい頑張るんだな。愛しの幼女のために」

一方通行「気持ち悪ィ事言ってンじゃねェ」


124とある下着の一方通行 15/242011/01/05(水) 00:32:00.25NbpCDUo0 (16/26)

一方通行「……ヤベェ。暴食シスターとクソメルヘンの相手にかなり時間喰っちまった」

一方通行「クソッ。こォなったらもォ誰でも良い。一番最初に見かけた知り合いの女に声掛けるしかねェか」

一方通行「誰か来い……そして俺にパンツを差し出せ!」


「はー、今日の下校中の男子小学生も素晴らしかったわね……」


一方通行「あ、アイツは……!」

結標淡希「あぁ、世界中の可愛い男の子を座標移動で掻き集めて私だけの楽園を作り上げたいわ」

一方通行「……」

結標淡希「ふう……そのためにも、もっと上を目指さないとね」

一方通行(クソッ、躊躇してる場合じゃねえ!行くぞっ!)

一方通行「結標っ!!」

結標淡希「!」ビクッ

結標淡希「……一方通行!?な、何の用かしら」

一方通行「オマエ、パンツ持ってるか!?」

結標淡希「はあ!!?っていうかパンツって……せ、せめてパンティーとか言ったらどうなの!?」

一方通行「オマエ、パンティー持ってるか!?」

結標淡希「最低!死ね!」

一方通行「なンだよ言い直してやったじゃねェかよ!!……まァ、ンな事はどォでもいい。で、持ってるのか!?持ってないのか!?」


125とある下着の一方通行 16/242011/01/05(水) 00:32:44.12NbpCDUo0 (17/26)

結標淡希「な、何真剣に聞いてるのよ……持ってるに決まってるじゃない」

一方通行「貸せ!」

結標淡希「はああ!!?」

一方通行「クソッ……。……パンティー貸してください!」

結標淡希「いや言い方の問題じゃないわよ!」

一方通行「じゃあ何が問題なンだよ」

結標淡希「嫌に決まってるじゃないそんなの!だ、大体借りてどうするつもりなのよ?」

一方通行「変な事ァしねェよ。ちょっと穿くだけだ」

結標淡希「気持ち悪!!なんかもう逆に変な事された方がマシな気がしてくるわ!」

一方通行「はァ?オマエこそ気色悪ィ事言ってンじゃねェよ」

結標淡希「と、とにかく駄目なものは駄目!私の下着は貸せない」

一方通行「なンでだよ!?オマエしか居ねェンだよこンな事頼めるの!」

結標淡希「そんなの私の知った事じゃないわ」

一方通行「チッ……。……そォか、分かった!」

結標淡希「え?」

一方通行「オマエはパン……ティーを俺に貸さなくて良い。ただし代わりに、お前が世話になってるらしい月詠小萌のパンツを俺に貸せ。それしか手はねェ」

結標淡希「なっ!?ばっ……かじゃないの!?そんな事する訳無いじゃない!」

一方通行「二択だ。オマエは、俺にオマエのパンティーを差し出すか。月詠小萌のパンツを差し出すか。選ばせてやる」

結標淡希「ちょっ……意味分かんない!そもそも何で貸してもらう立場の貴方がそんなに上から目線なのよ!?」

一方通行「選ンで下サイ」

結標淡希「気持ち悪い!」

一方通行「ひっでェなオマエ!」



126とある下着の一方通行 17/242011/01/05(水) 00:33:19.59NbpCDUo0 (18/26)

結標淡希「っ……。……わかったわよ。わ、私のを、貸すわ。小萌にそんな迷惑は掛けられないしね」

一方通行「よし。それでいい。あとできればサイズ小さめの奴を頼む」

結標淡希「…………わかったっ」

一方通行「あ、今すぐ持って来い。オマエの能力なら簡単だろォが」

結標淡希「……わかったわよ!!」ヒュンッ

結標淡希「こ、これで良いんでしょう!?ほら!」ズイッ

一方通行「悪ィな。後でちゃンと洗って返す」

結標淡希「返さなくていい!」

一方通行「そォか?……ンじゃまァ、そォする。じゃァな!」

結標淡希「………………」



海原光貴「……あの、結標さん。先ほど手に布状の物を握って、ものすごい勢いで走っている一方通行さんとすれ違ったのですが、何か事情をご存知ですか?」

結標淡希「……一方通行の馬鹿。変態。へんたい!!」



127とある下着の一方通行 18/242011/01/05(水) 00:34:34.13NbpCDUo0 (19/26)

― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

一方通行「ま、待たせたな」ハァッ ハァッ

打ち止め「だ、大丈夫?ってミサカはミサカはかなり息切れしている貴方を心配してみる」

一方通行「大丈夫だ。ほら、これに着替えろ」スッ

打ち止め「ありがとう、ってミサカはミサカは一方通行に感謝を述べてみる」


打ち止め「わーなんだか貴方のセンスの服だねーってミサカはミサカは着替え終わった感想を言ってみる。うん……うん」

一方通行「なンだよその表情は……。帰るぞ」

打ち止め「ううん、何でもないよってミサカはミサカは歩きながら若干目を逸らしてみる。あ、そういえばこの下着はどうしたの?買ってきた奴じゃないみたいだけど」

一方通行「あァ、それか。知り合いに借りた」

打ち止め「えぇ!?」

一方通行「仕方ねェだろ、何処にも売ってなかったンだからよォ。駄々こねンな」

打ち止め「ち、違うよ。そういう意味じゃなくて……ってミサカはミサカは必死に動揺を隠してみる」アタフタ

一方通行「これっぽっちも隠れてねェぞ」

打ち止め「これ借りるとき、ちゃんと状況を説明した?ってミサカはミサカは質問してみたり」

一方通行「あァ?いや、時間がなくてろくにしてねェな。『穿くから貸せ』とは言ったけど」

打ち止め「やっぱり……。貴方はそういう人だもんね。それより本当にそれしか言ってないの?ってミサカはミサカはさらに質問を重ねてみる」

一方通行「言ってねェな。他に交渉はしたが、状況説明はそれだけだ」

打ち止め「そ、そう……(っていうか下着のために『交渉』ってこの人何してるんだろう……ってミサカはミサカはちょっと微妙な気持ちになってみたり)」

一方通行「それがどォかしたのか?」

打ち止め「ううん……でも、『穿くから貸せ』なんて言われて男の人に下着を貸すような女の人は滅多にいないよってミサカはミサカは貴方に向けて呟いてみる」

一方通行「まァ返さなくていいって言われたな」

打ち止め「貴方……鈍感……ってミサカはミサカはちょっとどころじゃなく呆れてみる」

一方通行「はァ?」



128とある下着の一方通行 19/242011/01/05(水) 00:35:24.87NbpCDUo0 (20/26)

黄泉川宅

黄泉川「……一方通行、ちょっといい?」

一方通行「あン?」

黄泉川「……パンツが欲しいなら言ってくれればお金わたすじゃん」

一方通行「はァ?」

黄泉川「あと、これはあくまで噂として聞いた事だから私は信じていないけど一応、……女の子からパンツカツアゲするなんて真似は絶対によすじゃん」

一方通行「なに言ってんだオマエ?とォとォ頭がおかしくなったかァ?」

芳川桔梗「そうよ。一方通行はカツアゲなんかしないわ。きっと合意の上だったのよ、ねぇ?」

一方通行「オマエも意味分からねェ事言うな」

黄泉川「学区中で話題になってるじゃん?『第一位がパンツを求めて町中彷徨ってる』とか、『白髪アルビノの少年が女の子から下着をカツアゲしていた』って」

一方通行「ハアァ?誰がンな事……」

プルルルル…… プルルルル……

芳川桔梗「あ、貴方の携帯、鳴ってるわよ」

一方通行「あァ?」ピッ

上条当麻『一方通行、俺あれから学区内のあちこちでお前がパンツ探してる事を呼びかけて、何とか探し出すアイデアを募ったんだけど
     結局役に立ちそうなのは浮かばなかった。ごめんな?』

一方通行「オマエかァァっ!!」

上条当麻『え?まあまあ、よく分からんが落ち着けよ。で、大丈夫だったのか?』

一方通行「まァな」

上条当麻『そうか、なら良かった。……あとちょっと小耳に挟んだんだけど、……お前、女の子の下着カツアゲとかしてないよな?』

一方通行「してねェよ!!」

上条当麻『そうだよな……うん。それならいいんだ。じゃあな』ピッ



129とある下着の一方通行 20/242011/01/05(水) 00:36:06.78NbpCDUo0 (21/26)

一方通行「ったくよォ……。ン?」

プルル…… ピッ

結標淡希『もしもし。……一方通行』

一方通行「あァ?結標か、何だ?」

結標淡希『……その……えっと……』

一方通行「早くしろ」

結標淡希『う……つ、使った、の?私の……』

一方通行「あァ。おかげで打ち止めは風邪引かずにすンだぞ」

結標淡希『え? 』

一方通行「だァかァらァ、オマエが貸してくれたお陰で、水に落ちた打ち止めはそれに着替える事が出来て、風邪引かずに済んだっつってンですゥ」

結標淡希『…………あ!そ、そういう事だったの?』

一方通行「他にどォいう事があンだよ」

結標淡希『私、貴方が私の下着で淫猥な事をするために貸してくれって言ってきたのかと思ったのよ』

一方通行「はアァ!!?脳みそ腐ってんじゃねェか!?」

結標淡希『っていうか私、小萌に一方通行に下着脅し取られたって言っちゃったんだけど』

一方通行「そォいう事かよ!!!テメェのせいで知り合いの俺を見る目が若干白いじゃねェか!!」

結標淡希『あはは』

一方通行「『あはは』じゃねェ!」


130とある下着の一方通行 21/242011/01/05(水) 00:36:41.63NbpCDUo0 (22/26)

結標淡希『あ、それで貴方は下着を求めて町中彷徨っていたのね?』

一方通行「ったく……そォだよ」

結標淡希『変な噂が流れちゃって大変ね。お気の毒さま』

一方通行「半分はオマエの責任だろォが!」

結標淡希『ふふっ』

一方通行「はァ……他に何か用あンのか?ねェなら切るぞ」

結標淡希『特に無いわ。あ、今回の借りはちゃんと返してもらうからね?』

一方通行「ハイハイ、じゃァな」

結標淡希『ち、ちょっと待って』

一方通行「……何だ?」

結標淡希『お返し、楽しみにしてるから。これで現金とかつまらない物よこしたら座標移動で胃の中に下着捻じ込むわよ』

一方通行「やれるもンならやってみろ。……はァ、わァったよ。現金じゃ駄目とかオマエ面倒くせェな」

結標淡希『クスッ……そうよ。私、面倒くさい女なの』

一方通行「自覚あンなら治せ。じゃァな」ピッ


131とある下着の一方通行 22/242011/01/05(水) 00:37:28.86NbpCDUo0 (23/26)

打ち止め「なんだか楽しそうだったけど、誰と電話してたの?ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「一切楽しくねェよ。結標だ。パンツ貸してもらった奴」

打ち止め「へえ~ってミサカはミサカはニヤニヤしながら頷いてみる。どんなお話してたの?」

一方通行「大した話じゃねェよ。パンツ貸したンだからっつって謝礼を要求された。しかも現金は駄目らしい。面倒くせェ……何がいいンだか」

打ち止め「うふふっ」

一方通行「あァ?何がおかしい」

打ち止め「ううん、下着から深まる縁もあるんだなあって思って、ってミサカはミサカはあの時噴水に落ちて良かったってちょっぴり思ってみたり!」

一方通行「パンツで深まる縁とか……最低だな。ろくでもねェ縁だ」

打ち止め「そう言う割には満更でもないっていう顔してるよ?ってミサカはミサカは指摘してみる」

一方通行「うるせェ。黙っとけ」



132とある下着の一方通行 23/242011/01/05(水) 00:38:44.64NbpCDUo0 (24/26)



結標淡希「……」

月詠小萌「どうしたのですかー?結標ちゃん。ニコニコしながら携帯電話を見つめたりしてー」

結標淡希「なっ!別にニコニコなんてしていないわよ。ちょっと考え事してただけ」

月詠小萌「でもなんだか幸せそうでしたよー?」

結標淡希「だ、だから変な事言わないでよ。あっ、そう、それより前話したことなんだけど」

月詠小萌「なんですかー?」

結標淡希「下着カツアゲされたって話、あれ違ったわ。まあ取られたは取られたけど」

月詠小萌「結標ちゃん!そ、それはまさか……合意の上だったという事ですか!?」

結標淡希「ちっ、違うわよ!!いや、違ってない……?……とにかく違うわ!あれは誤解だったの!」

月詠小萌「そうですかー。よく分かりませんが、問題無いなら良かったのです。先生心配したのですよー?」

結標淡希「そう……ごめんなさい」

月詠小萌「いえいえ、結標ちゃんが無事ならそれが何よりですー。それでお話戻しますけど、何か良い事あったんですか?」

結標淡希「戻さないでよ……」

月詠小萌「いやーだって、気になっちゃうのですー」

結標淡希「……別に、良い事なんて何も無いわ。ただ、下着で深まる縁なんて、ろくでもないなと思ったのよ」

月詠小萌「? 先生には正直よくわかりませんが、でも縁が深まるのは悪い事ではないと思うのですよー」

結標淡希「そうね。…………わ、悪くないわ」

月詠小萌「結標ちゃんお顔が赤いですよー」

結標淡希「うぅ、うるさい!」

月詠小萌「うふふっ」



133とある下着の一方通行 24/242011/01/05(水) 00:39:40.33NbpCDUo0 (25/26)



佐天「初春ー!」バサァッ

初春「わっ、やめてくださいよもう!どうかしたんですか?」

佐天「何かこの間は能力測定器の調子が悪かったらしくて、今日計りなおしたら違う能力だった事が判明した!」

初春「わあ、良かったじゃないですか。さすがにあの能力はアホみたいに細かい上に役にたたなすぎてあんまりですからね。どんな能力だったんですか?」

佐天「……下着を通じて特定の人間の周囲との関係性を深める能力、だって」


おしまい



134あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/05(水) 00:41:05.88n7ul2Ego (1/1)

乙。
けど、別に佐天さんの部分無くても良かったような気が。



135とある下着の一方通行 25/242011/01/05(水) 00:46:24.97NbpCDUo0 (26/26)

以上です。有難うございました
総合に投下するの初めてなので緊張しました……
本当はもっと色々な人に誤解を広げたかったのですが、力量的に無理でした
でも書きたいものが書けたので満足です

佐天さんと初春の口調や関係がいまいち掴めてません……変だったらごめんなさい


136あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/05(水) 01:21:28.41tCeSwkQ0 (1/1)

何だろうこれ…好きだ、皆可愛かったです
乙です


137あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/05(水) 01:35:59.36Uokyg5Io (1/1)

>>134
佐天さんの能力が無かったら普通にパンツが買えちゃうじゃないか


138るいはる1/42011/01/05(水) 05:19:25.86bw/9PAAO (1/5)

1レスのつもりが4レスになった


佐天「うーいーはーるー!」

初春「何ですか佐天さん」

佐天「そろそろ教えてよ!頭の花飾りのヒ・ミ・ツ」

初春「何のことですか?」

佐天「ぐへぇ。そのネタはもういいよ」

初春「…佐天さんでも教えられません」

佐天「やっぱあるんじゃん!なになにー?」

初春「だから言えませんってば!」

佐天「うふふ。実はわかってるのだよ。それ、中身は純金なのだろうおぬし?」

初春「実はそうなんですよ~変動相場なもんですからぁ~って違いますよ!何やらせてんですか!」ビシッ


139るいはる2/42011/01/05(水) 05:20:02.97bw/9PAAO (2/5)


佐天「ナイスノリつっこみ!」

初春「いぇい!じゃなくて…」

佐天「ごめんごめんご♪ほんとは非常食だよね」

初春「そうそう日本ときたら米と卵くらいしか碌に自給できてませんから
いつ貿易が破綻するかと思うと夜も眠れなくいやだから違いますぅぅ!!!」

佐天「いいねー初春!ノッてきたねー!」

初春「からかわないで下さいよ」

佐天「わかってるって!ほんとは消臭剤だよね」

初春「いやぁ~頭皮の臭いって本人が一番気づかないですからねー。
女の子なのに髪くさいとか言われたらショックで1週間はへこみますからこうして花弁に消臭成分を配合してー
消臭と共に綺麗に色づいてって満開な頃がお取り替え目安なんじゃねえんだよォォ!!関係ねェんだよおォォォ!」

佐天「それはトイレ用のやつだよねー」



140るいはる3/42011/01/05(水) 05:20:50.33bw/9PAAO (3/5)


初春「分かってるなら言わないで下さい!」ハァ ハァ

佐天「だって面白いんだもん」

初春「息切れしてきましたよ…」

佐天「あはは。実際光合成とかできちゃうんでしょ?」

初春「ふふ…実は頭部から私の身体にリンクしていましてね…光化学系において太陽などの光エネルギーから変換される化学エネルギーが通常通り光合成に利用されると共に
様々な酵素の働きを経て直接私にも供給されるんです…ククッ…さらには合成されたグルコースの一部が直接脳への素早いエネルギー供給を補完することもできるため
コンピューターで高度な処理を行ったり等する際には必要不可欠とかだったら夜間ジャッジメント活動できねェェェェだろボケがァァaakくぁpjxdtぇg!」

佐天「よくやった」



141るいはる4/42011/01/05(水) 05:21:29.73bw/9PAAO (4/5)


初春「でもたしか葉緑体の移植実験的なやつ成功してますよね」

佐天「応用次第じゃ独立栄養も夢じゃないのかな」

初春「仮にそうなっても肌がピッコロさんになる気がします」

佐天「ならついでに再生能力ほしいよね」

初春「あれって超能力なんですかねぇ」

佐天「『舐苦星人』――レベル4――みたいな?」

初春「ただの当て字じゃないですか」

佐天「へけっ♪」

佐天「ところでビームは出るんでしょ?」

初春「やりませんよ」

佐天「いけず~!」ウウッ

初春「これからお仕事なのでまた明日ですさようなら佐天さん」スタスタ

佐天「ああっそんなっ…!気になる初春!気になるいはる!」



初春「…」スタスタ

初春「『本体』だなんて言っても信じてくれないですよね…」スタスタ


おわるいはる



142VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 05:24:24.48bw/9PAAO (5/5)

アンバランスだな…
寝るいはる


143VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 12:32:41.09uSUu2oAO (1/1)

>>135

爆笑した後に俺得な展開で本当に……ひゃっほぅ


144VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 16:54:43.121A6rpKIo (1/1)

>>142
やはり初春の本体が花であることは確定的に明らかおついはる


145VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 18:10:59.94jOoZwxQo (1/2)

こんな感染者ばかりのスレにいられるか!
俺は鍵のかかる部屋にいるいはる


146VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 19:11:12.25u5zG2Rgo (1/3)

行こう、ここもじき初春にのまれる


147VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 19:26:26.83QCMBaGQ0 (1/4)

こんばんわ、2レスほど置いていきます。

上条さんと美琴は付き合ってる。
美琴にインさんと一緒に住んでいるのがバレたって設定です。


148禁書「短髪……」美琴「ああ、アンタか。なんか用?」2011/01/05(水) 19:27:47.09QCMBaGQ0 (2/4)

禁書「う、うん。えっと……」

美琴「まあ、アンタがわざわざ私に会いに来るんだしなんとなく予想がつくけど。どーせあの大馬鹿野郎の事でしょ?」

禁書「うん。…………とうまの事、まだ怒ってる?」

美琴「そりゃね。でもなんでアンタがそんな事聞くのよ」

禁書「だって、私のせいで二人がケンカしちゃって。とうまも、ずっと元気ないし……」

美琴「ふぅん………………で、アンタはどうしたいわけ?」

禁書「……とうまと、仲直りして欲しいんだよ」

美琴「…………アンタ、呆れるほどお人好しね。私がアンタに何言ったか覚えてないの? 私はアンタにアイツの所から出てけって言った奴なのよ?」

禁書「…………忘れてなんかないんだよ。だから大丈夫、私はちゃんと出て行くから。あ、アテはあるから心配しなくてもいいんだよ」

美琴「はぁ……そういう事言ってるんじゃないんだけど……」

禁書「ほえ?」

美琴「アンタが出てけば全て丸く収まると思ってるわけ?」

禁書「で、でも! 二人がケンカしてるのって私のせいだし……」

美琴「ええそうね、きっかけはアンタ達二人が同棲してた事だし。全部とは言わないけど、アンタがいなくなればそれで私の気は済むわ」

美琴「でも、アイツはそうじゃない。アンタだってそうでしょ? 私にだってそれぐらいは分かるわ」



149禁書「短髪……」美琴「ああ、アンタか。なんか用?」2011/01/05(水) 19:28:13.12QCMBaGQ0 (3/4)

禁書「それは……でも……」

美琴「そりゃあの時は勢いで出てけーなんて言ったけどさ。本当に出て行かれたら私だって罪悪感感じるっつーの。ほんとやめてよねそういうの」

禁書「う……。で、でも、短髪はそれでいいの? 私ととうまが一緒に住んでても」

美琴「良いわけ無いでしょ……。でもしょうがないじゃない、アイツの事、嫌いになれないんだから……」

禁書「…………ごめんね、短髪」

美琴「アンタが謝ることじゃないでしょうが。謝るのはアイツよアイツ、あの糞馬鹿野郎よ。あーもう、アイツの顔思い出したらイライラしてきたわ!」

禁書「私もイライラしてきたかも。そもそもあの日までとうまと短髪が付き合ってること知らなかったし」

美琴「そうよねー、結局のところあの馬鹿がバレるまで黙ってたのが一番の原因よね。それで私達があれこれ悩んで」

禁書「とうまには私達を振り回した罰を与える必要があるかも」

美琴「お、気が合うわね。私もちょうどそう思ってたところよ『インデックス』」

禁書「うん、なんだか私達は仲良くなれそうなんだよ『みこと』」

美琴「んじゃ、とりあえずアイツには」






禁書美琴「オ・シ ・オ・キ・か・く・て・い・ね(なんだよ)」


150禁書「短髪……」美琴「ああ、アンタか。なんか用?」2011/01/05(水) 19:29:33.76QCMBaGQ0 (4/4)

以上です。失礼しました上条もげろ。



151VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 19:31:56.17gTdcAlko (1/2)

乙~
上条さんドンマイ


152VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 19:32:30.88E4CxJ.so (1/3)

乙です上条もげろ
上条さんがどちらを選ぶにしても双方の気持ちを受け止めてきっちりと決着を付けてくれるといいんだがなぁ
原作はどちらも選ばない系の終わり方しそうだけどね


153VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 19:34:53.62JhB5YMEo (1/2)

とりあえず
もげろ


154VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 19:37:40.72u5zG2Rgo (2/3)

もげ条さんもげろ


155VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 20:29:54.96jOoZwxQo (2/2)

上条さんのアスカロンがもげたら股間からドラゴンが出てくるんじゃ……


156VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 21:50:07.21cluuf0s0 (1/10)

>>150

上条さんとれろ

8,9レスもらいます
上琴気味


157再会する人 1/82011/01/05(水) 21:51:04.68cluuf0s0 (2/10)

美琴(どこにでも、こういう連中はいるのね)

ぼんやりとそんなことを考える
周りを取り囲んでいる異国の男たちの
嫌らしい笑顔にはどこか懐かしささえ感じる

出張で訪れた異国
取引を終え帰途に就いたが
慣れない土地で迷い、
スラムで絡まれてしまった

美琴(ま、いいんだけどね)

ちょっと、電撃で脅かしてやれば
すぐに逃げ出すだろう
面倒くさいし、すぐに片付けよう

ああ、そういえば
前にもこんなことがあった
あの頃、美琴はまだ中学生で
その時に出会った男に
わざわざ、助けに来たそのばかに
初めての恋をした



158再会する人 2/82011/01/05(水) 21:52:05.71cluuf0s0 (3/10)

美琴(って思い出に浸ってる場合じゃないか)

レベル5の能力者
その力の一端を見せてやろうと、
意識を集中した時に

「ごめんなー。待たせちゃって、こんなところにいたのかよ」

懐かしい声
ずっと聞きたかった、ずっと逢いたかった人の音

美琴「……ア、アンタ! なんでこんなところに!」

上条「へ? ……御坂かぁ!! 嘘! マジかよ!! なっつかしいなぁー!!」

10年ぶりの再会は、夢見ていたものよりも
ずっとあっさりしていた
結構、こんなものなのかもしれない



159再会する人 3/82011/01/05(水) 21:52:42.96cluuf0s0 (4/10)

上条「そっかぁ、仕事で日本からかぁ」

美琴「で、アンタは何してんのよ。こんなところで」

ちんぴらどもを、片付けたあと
上条の案内で街を歩く

上条「こんなところは酷いだろ。住んでる人に対して」

美琴「マジ! すんでるの!」

そう言えば、服装も
周囲に溶け込んでいるし
意外な事に言葉も話せている

上条「まぁな」

美琴「なにしてるの? 今」

上条「うーん。……何でも屋かな」

美琴「ふーん」

その後、他愛のない事を話しながら街を歩く
この街の事を聞いて、日本の事を話す
そんな会話が、何故か嬉しい



160再会する人 4/82011/01/05(水) 21:53:28.63cluuf0s0 (5/10)

上条「着いた」

美琴「え?」

会話の途中で上条が急に立ち止まる
後ろにあるには一軒の小さな家

上条「寄ってくか? 俺んち」

美琴「家?」

上条「茶くらいだすぞ。せっかくだしな」

異国の地で昔、好きだった人と再会して
彼の家に誘われる

ありがちな恋愛小説のような筋書きだけど
多分、こいつにそんな意図はないだろう

上条「ただいまー」

美琴が戸惑っていると
上条が玄関を開ける
すると、


161再会する人 5/82011/01/05(水) 21:54:06.45cluuf0s0 (6/10)

「「「先生―! おかえりなさいー!!」」」

中から、数人の子どもが駆け出してくる
白い肌の子、黒い肌、赤毛に黒髪
蒼眼に金髪、男の子に女の子
さまざまな人種の幼い子どもたちが飛び出してくる

上条「帰ったぞー」

子どもA「おみやげは?」

上条「そんなものはありません」

子どもA「ちぇー」

子ども「ねぇ、そっちのお姉さんは?」

上条「ああ、俺の友達だ。日本から来たんだ」

子どもたちに囲まれながら
上条が言う
何が何やら、もうよくわからない



162再会する人 6/82011/01/05(水) 21:54:38.63cluuf0s0 (7/10)

美琴「ふぅん。身寄りのない子を引き取ってるんだ」

上条「まぁな」

紅茶を啜りながら事情を聴く
帰ってきたのは「ほっとけないから引き取った」という
シンプルな答え。らしいと言えばらしいと思う

美琴「……一人くらいアンタの子が混じってるんじゃない?」

上条「どういう意味だよ、それ」

美琴「いや、アンタもててたし」

上条「不幸体質の上条さんが、もててたわけないだろ」

美琴「……マジで言ってんの」

上条「当たり前だろ」

美琴「ばかじゃないの」

あの頃、上条の事を好きだったのは
美琴だけでは無かったと思う
美琴以外の想いに気づいてなかったのか
コイツは

上条「でもさ、血が繋がって無くても、俺の家族だよ」

美琴「そうなんだ」

上条「おう」



163再会する人 7/82011/01/05(水) 21:55:17.06cluuf0s0 (8/10)

部屋の扉が開き、子どもたちの一人が
入ってくる。手にはクッキーを抱えている

子どもC「おかわりもってきた」

美琴「ん、ありがとね」

笑顔でクッキーを受け取る
そこで、その子の視線に気づき

美琴「あなたも食べる?」

子どもC「いいの?」

美琴「いいわよ」

子どもが嬉しそうにクッキーを齧る
それを眺める上条の視線も優しげで

美琴「いいわね、こういうの」

上条「ん、何が?」

美琴「さ、何だろうね」

美琴にもよくわからない

ただ、確実なのは
もう少しで空港行きのバスが
出発するという事だけだった



164再会する人 8/82011/01/05(水) 21:55:57.03cluuf0s0 (9/10)

上司「御坂さん、ちょっといいかしら」

美琴「はい? なんでしょうか」

あの出張からしばらくたった午後
美琴は直属の上司に呼び止められる

上司「実はね……」

上司が少し言いにくそうに口を開く

美琴「海外赴任ですか」

上司「そう、貴女みたいな若い女の子に頼むのは気が引けるんだけど……」

簡単にいえば、海外に支社を新設するので
そこの責任者になって欲しい
そして、その場所が

上司「前に出張で行ってもらったトコなの」

美琴「……はい」

上司「貴女の能力を評価しての事だし、2,3年で戻ってこられるけど、どうする? 嫌なら断ってもいいわよ」

美琴「いえ、行きます。私にやらせてください」

迷うよりも前に答えが出た
別にまた、アイツに逢いたいだけじゃない
評価された以上、自分の力を示したいのもある

……でも、また逢いたい気持ちも嘘じゃない






165VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 21:57:20.49cluuf0s0 (10/10)

以上です

この上条さんがどこに住んでるのかよく分かりません

多分、大都市付近のスラムぅ?

お目汚し失礼しました


166VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:01:27.20WhqDEZYo (1/1)

乙。
足繁く通って子供たちに「いつ結婚するの?」とか言われちゃうんだろうな

>>155
股間から「がおーっ」って出てくるドラゴンさんを想像しちゃったじゃないか


167VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:10:01.91gTdcAlko (2/2)

イイね、GJです!


168VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:13:46.20E4CxJ.so (2/3)

>>166
その展開俺も思い浮かんだわ
すげぇ子供達2828してそうwwww


169VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:17:11.94IN1LYaso (1/2)

先生とお姉さんが結婚したら僕が二人の子供になるーっえー私もなるーっなるー!てか。
いかん。ほこほこしてきた


170VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:22:01.89fTbLwVYo (1/1)

ちょっと宣伝失礼
前スレ594-598あたりで嘘予告してましたが、スレ立てました
書き溜めてから一気に投下する予定だったけどまだ途中なのに思わず
期待してくれてた人の期待通りには行かないと思うけどだらだらがんばります


171VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:23:26.9531VCyDIo (1/1)

>>170

 これから立てようと思うSSとかそういうの宣伝していけ
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275229749/


172VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:30:37.475IyKt1U0 (1/17)

一方通行と御坂家で10ちょい


173VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:32:14.695IyKt1U0 (2/17)

一方通行「お年玉、だァ?」

打ち止め「そうだよ!ってミサカはミサカは期待の眼差しを向けてみたり!」キラキラ

一方通行「お年玉ねェ……」

一方通行(そォだな……打ち止めももォ中学生だ)
一方通行(今まで小遣いなンざあげてなかったが、お年玉くれェあげねェとかわいそォかもなァ)

一方通行「……よし、ちっとばっかし待ってろ」

打ち止め「ホント!?ってミサカはミサカはドキがムネムネ!」



~五分後~

打ち止め「」

一方通行「すまねェな、本当ならポチ袋?ってのに容れてやりてェンだが、生憎そンなモン持ち合わせちゃいねェンだ」

打ち止め「」

一方通行「足りねェかもしれねェが、そン時はまた……ってどォしたクソガキ」



打ち止め「こんなに貰えるかァァァァ!!!!ってミサカはミサカは金銭感覚が本格的に狂ってるあなたにどうしようもない叫び声をあげてみたりィィィィィィ!!!!!!」






174VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:32:47.005IyKt1U0 (3/17)

……………………………
…………………
………

美琴「うん、そりゃあ全面的にアンタがおかしいわ、一方通行。そしてあけましておめでとう」

御坂妹「なんでお年玉ごときでミサカ五体分程の金渡すんだよ、とミサカは目の前のセロリに唖然とします。そしてあけましておめでとうございます」

番外個体「すっげえぇぇ!!! 百万円だよ百万円!! 諭吉さんが百人もいる!!! そしてあけおめことよろー☆」

打ち止め「でしょー?ってミサカはミサカはポンコツ個体を除く二人に全面同意してみたり。そしてあけましておめでとうだね!」

番外個体「お、コラやんのか? え?」

打ち止め「上等だよ、ってミサカはミサカはあの人にちょっかいばっかり出すポンコツ個体を教育してあげる!」

美琴「アンタらはどこのチンピラよ……」チョップ

打ち止め「ふぉっ!?」バシッ
番外個体「ひでぶっ!」ベシッ



175VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:33:19.205IyKt1U0 (4/17)

番外個体「 ……イテテ、ま、これは完璧にアイツがおかしいよね。精神年齢三歳のミサカでもわかっちゃう位」サスサス

一方通行「…………マジで?」

美琴「マジも大マジ、マジの助よ」

打ち止め(古いよ、どことなく古い臭いがするよ、お姉様)

一方通行「だってよ、お年玉っつったらガキ達にとっちゃァ年初めの最ッ高のビッグイベントだろ?」

美琴「まーそりゃあそうよね」

一方通行「なら、その期待を裏切るワケにはいかねェだろ」



176VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:33:52.125IyKt1U0 (5/17)

御坂妹「ふむ……一方通行、もしかしてあなた、お年玉を貰ったことないのですか?と、ミサカはモヤシの金銭感覚の欠如っぷりにありえないような質問を投げ掛けます」

一方通行「あるわけねェだろ」
一方通行「ガキの頃から親と離れて研究者クン達と一つ屋根の下だ。あるほォがオカシイっつゥの」

美琴「………………その、ゴメン」サッ

番外個体「…………あ 、だってあなた小さい頃からずっと研究所暮らしだもんね、しょうがない、かなー……」サッ

打ち止め「ごめんなさい!わがままなミサカでごめんなさい!!」サッ

一方通行「妙に気ィ遣ってンねェよ! つゥかクソガキは素に戻ってンじゃねェェェ!!!」



177VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:34:23.185IyKt1U0 (6/17)

美琴「コホン……一方通行にそういう知識が欠けているのはよーく分かったわ。ま、レベル5だからしょうがないっちゃあしょうがないけど」

一方通行「オマエも人のこと言えンのかよ」

美琴「ざんねんでしたー、私はもともとは低レベルの能力者だから、そこまで窮屈な暮らしじゃなかったのよ、ってミコトはミコトは格の違いを見せ付けみたり☆」

一方通行「うるせェ格下」

打ち止め「ちなみに、妹達は貰ったことがないみたい、ってミサカはミサカは現状報告!」

一方通行「……つゥことは、こン中でお年玉を貰ったことあンのはオリジナルだけってことか」

御坂妹「まぁ必然的にそうなりますね、とミサカは研究員からせびることを失敗したことを悔やみます」

番外個体「あなたのタマならミサカいつでももらってあげるよ☆」

一方通行「股がキュッてなった」

美琴「…………////」




178VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:34:51.565IyKt1U0 (7/17)

一方通行「まァいいわ……。で、オリジナルンとこはだいたいどンくらい貰ってたンだ?」

美琴「私ん家は年齢×200円ってのが普通だったわね。だから、だいたい2、3千くらいだったわ」

一方通行「へェ、そンなもンなのか。お嬢様学校っつゥくらいだから、ウン十万くらい貰ってンのかと思ってたわ」

美琴「………………」

一方通行「ン? どォしたオリジナル」

美琴「……それなのに、常盤台のお嬢様方ときたら平気で十万二十万……、年端もいかないがきんちょにそんな大金渡す親もどうにかしてるわ……。だいたいお小遣ってゆーのはパパやママのお手伝いをして初めて貰えるものであって……。そんなポンポンお金あげてたらロクな大人にならないわ……。普通にバイトしたって十万稼ぐのには3ヶ月くらいかかるっていうのに……」ブツブツ

一方通行「おォーい、ミサカさーン?」

美琴「…………ん? あ、ゴメンゴメン。ちょっとアイツら見てたら怒りが込み上げてきちゃってねー」

御坂妹(さっきのお姉様の憎悪は、確実に番外個体のソレを超えていましたね……不覚にも涙を零してしまいました。どこから、とは言いませんが)

番外個体「」ガクガクブルブル





179VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:35:44.745IyKt1U0 (8/17)

美琴「ま、せっかくだからウチと同じようにしたら?」

番外個体「ふーん、せっかくだからねぇ……」ニタニタ

美琴「潰すぞ愚妹」

一方通行「でもよォ、それだとたった2千ちょっとだぜ? こンなガキがそンなはした金で足りンのか?」

美琴「だからこそ、よ。確かに、アンタに頼めばいくらでも金は出てくる。でもそしたら、今度はお金の大事さを忘れてしまうわ」
美琴「そして、働くことの大切さも……」

美琴「…………アンタは、打ち止めにそうなって欲しい?」

一方通行「………………」



180VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:36:11.625IyKt1U0 (9/17)

一方通行「……打ち止め、コッチこい」

打ち止め「んー?どうしたのー、ってミサカはミサカはあなたに駆け寄ってみたり!」

一方通行「ちっと足りねェかもしれねェが……ホラ、改めてお年玉だ」

打ち止め「……ううん、全然そんなことないよ。あなたが一生懸命働いて稼いだお金だもん。大事に使うよ、ってミサカはミサカはミサカがデキル女だってことを高らかに宣言してみたり!」

一方通行「……あとで泣いて駄々こねても知らねェぞ、クソガキ」

打ち止め「む、そんなことないもん!ってミサカはミサカはうたぐり深いあなたに憤慨してみたり!」ウガー

美琴「ま、打ち止めなら大丈夫よ」

一方通行「そォの根拠はどっから出てくるンですかァ?」

美琴「だって…………」


美琴「私達の可愛い妹だもんねー」
御坂妹「ですねー」
番外個体「だねー☆」

一方通行「」イラッ



181VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:37:07.755IyKt1U0 (10/17)

一方通行「……なンがもォどォでもいいわ」

御坂妹「褒め言葉と受け取って差し上げますよ、とミサカはぐったりしているモヤシに追撃を仕掛けます」

美琴「それじゃ、私達は帰ろっかー」

番外個体「あ、そういや今駅伝あってんじゃん! 早く帰ろうよお姉様ぁ!」

一方通行「あ、そォだ。オマエらちょっと待て」

美琴「なに? どうかしたの?」

一方通行「……お礼だ、とっとけ」スッ

美琴「え、……いいの?」

御坂妹「いや、ただミサカ達はミサカ達の大事な上位個体を心配して見に来ただけなので……、とミサカは封筒を突っぱねます」

番外個体「……なんかビックリするくらい裏がありそうだね」

一方通行「るっせェな……。オマエらは俺から見りゃガキクソガキ同然なンだよ、……つべこべ言わず貰っとけ」

美琴「あ、うん、…………アリガト」

御坂妹「上位個体と同じ扱いというのは大なり小なり気に食いませんが、あなたからのモノなら喜んでに受け取りましょう、とミサカは感謝を込めて頭を下げます」ペコリ

番外個体「うひゃひゃ、まさかあなたからお年玉なんてねー、さすがのミサカもビックリだよ。こりゃあなにかお返ししなくちゃにゃーん♪」

一方通行「ガキが妙な気遣いしてンじゃねェよ。……そしてあけましておめでとォございますゥ」



182VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:37:53.315IyKt1U0 (11/17)

美琴「それじゃ、お参りに行く時は呼んでねー!」ヒラヒラ

一方通行「寒ィから行きませンー」

打ち止め「大丈夫だよお姉様、無理矢理にでも引っ張ってくるから!ってミサカはミサカは出無精のあなたを気遣ってみたり!」

一方通行「無理矢理引っ張るのは気遣いでもなンでもねェよ」

御坂妹「ふふ、それじゃあ振袖でも用意しなければなりませんね、とミサカは近い未来を妄想します」

番外個体「ま、下位個体やお姉様にはよく似合うだろうねー」ニヒヒ

美琴「『には』ってどういうことよ、『には』って」


番外個体「振袖にはひんぬーがよく似合う、ってねー♪」キャハッ


美琴「…………イケる?」ピリッ

御坂妹「…………いつでもオーケーですよ、とミサカは久方ぶりに銃を握ります」ジャキッ

打ち止め「……上位個体との格の違い、見せ付けてあげなきゃね、ってミサカはミサカは怒りに奮えてみる」グッ

番外個体「あれ? 怒っちゃった?(笑)怒っちゃった?(爆笑) 図星疲れて怒っちゃったのカナ?(核弾頭笑)」
番外個体「ひんぬーと一緒にいるとひんぬー菌が移るから、先に帰るねー。ばいにゃー☆」タッタッタッ

美琴「待てやゴルぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」バリバリ

御坂妹「蜂の巣にしてあげますよ、とミサカは所構わず銃を乱射します」パララララッ

打ち止め「愉快にケツ振りやがって……、誘ってンですかァ!?ってミサカはミサカは番外個体を愉オブにしようと鉄骨トバしてみたりィィィ!!!」チュドーン






183VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:38:35.255IyKt1U0 (12/17)

「……なンだったンですかァ?」

姦しい四つの台風が過ぎ去っていった後、一方通行は一人玄関に佇んでいた。

彼は思う。
どこまでも、自分は御坂のDNAに恵まれ(呪われ、の間違いかもしれないが)ているらしい。

思い返せば、欠陥電気に始まり、超電磁砲、最終信号、番外個体、ついでに御坂美鈴……。
こんな仲良くなれると、誰が予想しただろうか? 否、今は亡き、『樹系図の設計者』でも不可能だろう。

本当は、絶対許されてはいけない。
奪ってしまった10031のミサカ達。



184VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:39:07.825IyKt1U0 (13/17)

それなのに、あのウルサイ家族達は許してしまった。

『アンタだけの、あなただけの責任ではない、と』

一人は、『自分が、細胞を提供したから』。
一人は、『自分が、なんの抵抗もしなかったから』。
一人は、『自分に、皆を止める力がなかったから』
一人は、『学園都市そのものが、最大の悪だから』。


本当、お人よしにも程がある。
それこそ、どっかのC級映画のようで。
だからこそ、一方通行は守らなければならない。
この、馬鹿みたいなお人よし達を。


185VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:39:55.235IyKt1U0 (14/17)

そんな時。

「あれー? あれれぇーー?」

ヤバイ。ヤバイヤバイヤバイ。
直感的に一方通行は後ろを振り向く

「あー! やっぱりあーくんだー!」

一番最初に、一方通行の目に入ったのは乳。それも、Bigとか、特盛とかいうタイプ。
そう、一方通行に声をかけたのは、御坂家の乳魔神こと、御坂美鈴。
最近度々起こるあのような騒動の元凶と言っても遜色ない人物。

「…………おぇっぷ」

「ここじゃ吐くなよ!? 言っとくがフリでもなンでもねェからな!!?」

酒臭いのはご愛敬、といったところか。



186VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:40:44.475IyKt1U0 (15/17)

「ふう………………」

自分ん家の玄関前で吐かれるなぞ冗談じゃない、という一方通行の計らいでベクトル操作を用いてなんとか一命(?)を取り留めた美鈴。
いつの間にか、彼女の腕は一方通行の相も変わらず細い(最近若干逞しくなった気がしないでもない:美琴談)体をガッチリホールドしており、その顔は緩みに緩みきっている。

「さっき私の娘達がきたでしょー?」

それがどうした、と言わんばかりに、一方通行は美鈴を引きはがすことに全神経を集中させる。

「なァンですかなァンなンですかなにが言いてェンですかァァァァァァ!!!!!?」

カカカキクケココォォォーーーーッッッ!!!!!!と叫びたくなる衝動を押さえ込む。
傍から見たら仲の良い歳の差カップルだが、近くから見れば一方通行のこめかみに青い一本筋が走っているということがよくわかるだろう。

「んふふー、んーとねー」

そして、次の言葉は、一方通行の堪忍袋をギガスラッシュして。



「大事にしてよね? 未来の 義 息 子 さ ん ♪」



……とりあえず、一発ゲンコツしても文句は言われないだろう。

そう頭の中で自己完結した一方通行は、ベクトルパンツをこのすっからかんの頭に叩きこんだ。



~おわり~


187VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:42:14.675IyKt1U0 (16/17)

いじょーです
御坂のDNAに囲まれる一方さんも悪くないと思います


188VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:42:35.01Gv1qUD2o (1/1)

ベクトルパンツとかやらしい


189VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:43:04.54ZL3rsQwo (1/1)

パンツだと…!?


190VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:43:12.54u5zG2Rgo (3/3)

ベクトルパンツとか新年早々ナニヤッテンノ一方通行さん
お前ももげろ


191VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:43:53.04xoNFWSI0 (1/1)

イイハナシダナーだったのにベクトルパンツでものすごい勢いでお茶吹き出した
仲良しのミサカ家と一方さんはほのぼのしますのうおつおつ


192VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:47:37.9706FLNTwo (1/1)

なに、この超親子丼。


193VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:47:49.68IN1LYaso (2/2)

ベクトルバァァァァァァアッツ


194VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:49:39.97JhB5YMEo (2/2)

>>165

先ず女の子が「みことさんと一緒に寝たい」とか言い出してそのままずるずるといやなんでもない
な未来を幻視した

>>186
一方さんうらやましい…ちょっとそこ変われいや俺には荷が重かった(いろんな意味で
しかし美琴お年玉すくねえなwwwwww
でも学園都市からいっぱい貰ってるか


195VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:51:11.695IyKt1U0 (17/17)

あれ……?
すみません、わざとということにしといてやってください

季節外れのネタですんませんね
今度こそさようなら


196VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 22:56:09.98IAhn4Rc0 (1/1)

ベクトルパンツ…何だろう…頭から離れない


197VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 23:07:28.31E4CxJ.so (3/3)

重度のミサコン一方さん流石ですね
色んな意味で切れない絆なんだなって思います
乙乙


198VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 23:08:09.39mSMNBfo0 (1/1)

誰か水雷艦長で一品作る猛者は居ないものかとかふと思った


199VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 23:11:06.9710G63ADO (1/1)

ねえどっかに建宮×神裂または建宮×五和のSSってない??
探してるんだけど見つからなくてさ…


200VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/05(水) 23:35:54.375s0ZRcAO (1/1)

>>199
知らんな
建宮→神裂なら考えてやらんでもない
ただし俺が体弱い一方さんが書き終わるまで待て
期日は未定だ


201VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 00:12:55.179quRdW6o (1/1)

かなり今更だが、
前スレの>>971は最高だった。
やはり窒素通行はええなぁ……
もしかして、あのスレの人だったのかな……?

遅レススマソ


202ビリビリで学ぶフロイトの防衛機制2011/01/06(木) 01:17:00.33vtHtaMDO (1/5)

4レスくらいもらいます。
①反動形成

美琴「見つけた!勝負よ!」

当麻「げっ!ビリビリ!」

美琴「ビリビリ言うな!私には御坂美琴って名前があるのよ!」ビリビリ

当麻「ふぅ・・・なら美琴はそんなに俺の事が嫌いなのか?」

美琴「えっ///」

当麻「嫌いなのか?」

美琴「なっ///何いきなり言ってんの!?バッカじゃない!」ビリビリ

当麻「うわっ!危な!」スタコラ

美琴「こら!逃げんな!」ビリビリ


美琴「また逃げられた」

当麻『嫌いなのか?』

美琴「・・・そっそんなわけないじゃない///」

②同一視

当麻「やっぱり、妹の方が話しやすいな」

御坂妹「そうですか?と、ミサカは疑問に浮かべながら返事をします」

美琴「・・・・」

当麻『妹の方が話しやすいな』

当麻『妹の方が話しやすいな』

次の日

当麻「ん?」

美琴「おや?と、ミサカh当麻「ビリビリ、妹の真似して何してんだ?」ます」

美琴「・・・・・」

当麻「・・・」


203ビリビリで学ぶフロイトの防衛機制2011/01/06(木) 01:20:56.45vtHtaMDO (2/5)

③昇華

当麻「ごめん。実はインデックスと付き合ってるんだ」

美琴「なっ・・・」

いん「とうまー早く~」ニヤリ

当麻「はいはい。だからな、またな」

美琴「・・・・・」

美琴「うがああああああああああああああああああああ!!!!!」ビリビリ

垣根「ぎゃあああああああああああ」

一方「ぐわあああああああ」


黒子「お姉さま、遂に学園都市第一位おめでとうございますの」

佐天「おめでとう御坂さん」

初春「おめでとうございます」

美琴「・・・」

④逃避

当麻「げっ!明日から大覇星祭た」

当麻「・・・・めんどくさいから仮病っつう事にして休も」


204ビリビリで学ぶフロイトの防衛機制2011/01/06(木) 01:24:27.37vtHtaMDO (3/5)

⑤合理化

美琴「・・・・」

黒子「お姉様、具合悪そうですが大丈夫なのですか?大覇星祭も調子悪かったみたいですし」

美琴「・・・学園都市一位になってもスッキリしない」

黒子「?」

美琴「そうやっぱり、アイツのせいだわ。体調不良もだけど一番はアイツが私の事好きじゃないから調子悪いのよ。くひひ・・・そうよ!アイツのせいよ!!ひゃはははは!!!」

黒子「!?」ビクッ

⑥退行

いん「とうまーアイス買って」

当麻「インデックスさん。我が家の家計はとっくに火の車何ですよ」

いん「買って買って!」ゴロゴロ

当麻「インデックス!駄々をこねるなよ」

人「ざわ・・・ざわ・・」

「私が買ってあげるわ」

当麻「御坂」

美琴「インデックスだっけ?何が良いの?」

いん「これとこれなんだよ」

美琴「良いわ。買っといてあげるから先2人で席取ってて」

当麻「悪いな」

美琴「気にしないで」

美琴「・・・」

店員「どうぞー」

美琴「ども」

美琴「・・・・・」キュポッ

美琴「ふふふ。[ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー]あんな女が当麻に寄ってるからダメなのよ」トローリ←毒


205ビリビリで学ぶフロイトの防衛機制2011/01/06(木) 01:26:01.90vtHtaMDO (4/5)

⑦代償

美琴「お待たせ」

いん「短髪ありがとなんだよ」ペロペロ

美琴「くひひひひひひ」

当麻「御坂?」

いん「うっ・・・うぇぇぇ・げほげほ」バタリ

当麻「インデックス!」

美琴「ふふふばぁーか!私の当麻にまとわりついた罰よ」

当麻「御坂!?」

美琴「これでやっと当麻の隣に居られる。安心してね。当麻のまとわりついてる女はみんな私が黒焦げにしたわ」

当麻「なっ」

美琴「ねぇ当麻。私の事好きでしょ?そうよ。好きに決まってるわ!」

当麻「嫌いだ」

美琴「・・・・・そ」

ザクッ

当麻「ごほっ」

美琴「今の当麻が愛してくれなくても良いの。当麻というモノが手に入れば」

当麻(死体)「」

美琴「ふふふ。私のとーま。もう離さないよ///」

BAD END


206ビリビリで学ぶフロイトの防衛機制2011/01/06(木) 01:35:11.21vtHtaMDO (5/5)

⑧抑制

一方「って風になるから止めとけェ」

御坂「」

一方「それに三下は好みが年上出しなァ」

御坂「」

上条「よっ」

一方「オゥ。どうだァ?」

上条「いや~サンキューな。沈利恐いけど、夜は甘えてきて・・・」

麦野「かーみじょう」

上条「・・・・・」

麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・カ・ク・テ・イ・ネ」

上条「不幸だー」スタコラ

麦野「待てやゴラアァァァ!!」ビーム

一方「ってなわけでェ三下は彼女さンと追いかけっこなわけなンです」

一方「超電磁砲の事なンかこれっぽっちも覚えてねェかもなァ」

御坂「」

END

お復習(おさらいって読むんだよ)
①反動形成→抑圧された欲求の正反対の行動をとる。
②同一視→特定の人や集団の行動様式を自分のうちに取り入れる。

③昇華(置き換えの一つ)→反社会的な行動をとる代わりに、社会的価値の高いものに情熱を転化する。

④逃避→欲求が満たされないとき、それを忘れるような行動をとる。

⑤合理化→欲求が満たされない事に理由をつけ正当化に。

⑥退行→欲求が満たされないとき、幼稚な行動をとる。

⑦代償(置き換えの一つ)→その欲求とは別のの実現可能な欲求で満足する。

⑧抑圧→欲求を抑えつけて、意識の上から排除する。
センター近いんで現社の勉強になるかなと。
失礼しました。


207VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 01:38:50.10QYoLpsAO (1/1)

昔は保体で習った記憶があるが今時は現社でもやるのか


208VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 02:41:04.94/ywzFR20 (1/1)

>>199
2書館の 上条「よっ」一方「遅ェよ」2
建宮×五和はそこしか見たこと無いわ
短いしURL張れなくてすまんこ


209VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 04:03:21.76ytqKzsHA (1/1)

乙!
学習漫画ならぬ学習ss? 役に立ちましたありがとう


210VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 06:42:58.06cPhYeQSO (1/8)

今書いてるSSの予告と言うかダイジェスト?みたいなのを投下します

総レス数は1+6+1で8レス使います

ジャンルは多作品クロスオーバーです

・ガンパレード・マーチ
・PON!とキマイラ
・9s

今投下の主な作品はこれぐらいです


211多作品クロスオーバー1/62011/01/06(木) 06:44:37.48cPhYeQSO (2/8)



――――動き始める機関――――



「『脳の黒点』を開いた者にしか分からない『世界の外側』か……、それは天界か?」

「そちらのご想像に任せよう。時が来れば自ずと分かるだろう」

「竜、決戦存在……。リュウ、アジーン……。ザード、邪神龍ディアボロス……。…………そして、アレイスターが匿う、ドラゴン…………。……糸が……複雑に絡まっている……」

「事が動くのは恐らく神獣の、ポン太の成長次第だが些か心配だな。主に親が」

「我らは時間稼ぎを、正義の味方をするまでだ」

「世界の七割の情報を把握してる身としても、やっぱ気になんだよ、学園都市は」






212多作品クロスオーバー2/62011/01/06(木) 06:45:44.35cPhYeQSO (3/8)




――――見えない欺瞞――――



「心配するな。流石に私でも学園都市相手に喧嘩するつもりはない。そもそも私にはいつも通りの『待遇』で問題ないぞ」

「信用するとでも?」

「私は今までお前に嘘をついたことはないぞ。少々解釈の違いが有ったぐらいだ」



――――欲望の暴走――――



「あぁ、右を向けば靴下。左を向けば靴下。前を向いてもやっぱり靴下! イィ! すごくイィ!! 学園都市はスバラシイィィィィ!!!」


「ふんなら、がまだすばーい!!」

「風紀委員ですの! そこの妙な事を口走ってるクネクネしたのと熊本弁の二人! 大人しくお縄に――――」

「ちぃっ、風紀委員だと!?」

「ンフ。貴方、風紀委員なんですか。ンフフフフ。もしや貴方、ミサイル部だったりするんですか!?」






213多作品クロスオーバー3/62011/01/06(木) 06:47:27.65cPhYeQSO (4/8)




――――努力の賜物――――



「あ、ありえません……。学園都市外の生徒でこんな演算力……」

「……私は熊本からわざわざ電子妖精を作る為だけに呼ばれたのか……? …………ん? ………………ほぅ、珍しい物があるな」

「な、何がですか?」

「カルシウム入りの牛乳の事だ」

「へ?」

「この世界でカルシウム入りの牛乳を飲むのはお前ぐらいしかいない、と子どもの頃、父に言われたがアレは嘘だったのだな。いやなに、父が私に嘘を教えるのは珍しい事では無い」

「え……? あ、貴方はさっきから何を言ってるんですか……?」

「? そなたこそ何をトンチンカンな事を言ってる。やはりその頭の花に脳を吸い取られてるのではないか……? 牛乳と言えばカルシウム入りでは無く強化プラスチック入りが一般的だろう」




214多作品クロスオーバー4/62011/01/06(木) 06:48:38.02cPhYeQSO (5/8)




――――幸せの見つけ方――――



(で、デカッ!! な、何よこの猫でかすぎでしょ!? 1mはあんじゃないの? [ピザ]猫でも大きすぎるし何これ……? しかも赤いチュニック着てるし……。あ、もしやこの猫って作り物なん――)

「ニャー」

(な、鳴いた! やっぱり生きてる!!)

「ニャー」

(え、う嘘っ!? こっち来た! え何? えっえっ、アレ? 太ってるから? 太ってるから電磁波感じないの!? そ、それとも電気代払ってないから電気止められてんの!? ていうかあぁもぉえぇいもうこうしてやる!)

「わしゃしゃー♪」

「ニャー」

「うりゃうりゃー♪」

「ニャー」

「ほれほれー♪」

「何やってんだ御坂」






215多作品クロスオーバー5/62011/01/06(木) 06:50:12.27cPhYeQSO (6/8)




――――平和な接触――――



「んっとね、だからね、つばめがきたらはんげきのあいずなのよ」

「むむむ、それはあの人も知らない新情報をゲットしたかも、ってミサカはミサカははしゃいでみる」

「はぁ……、この子たちの保護者はどこにいるんだ……。さっきから探してるけど一向に見つからないぞ……、もしかして噂の置き去りって奴――」

「ねぇねぇ、さっきから何ブツブツ言ってるの、ってミサカはミサカはオトベの被りものをグイグイ引っ張ってみる。グイグイ」

「! あ、こら! 僕の相棒に無闇に触るんじゃない! 危ないから触るな、ってさっき言っただろ! って、ヒゲは駄目だ! 引っ張ったらビームが――!!」






216多作品クロスオーバー6/62011/01/06(木) 06:51:20.37cPhYeQSO (7/8)




――――共通点と才能――――



(え? 今すれちがった男の人の口笛って……)

(幻想御手と同じだったような……)

(あれ? もういない……。気のせいだったのかな……? でも、白い帽子とスーツだったから気のせい、ってのは無いと思うんだけど……)



――――根性と最強――――



「ようやく見つけたぞ」

「ん? 何だ兄ちゃん、俺に何か用か?」

「今までこの街では来てからずっと『人工物』しか会えなかったが、おまえは違うな。『天然物』だ。しかも飛切り大きなサイズの」

「……兄ちゃん、もしや俺に用は用でも、お前のは『物騒な用』か」

「そうだ、MPLS。お前を殺しに来た」






217多作品クロスオーバー7/62011/01/06(木) 06:56:50.22cPhYeQSO (8/8)

最後の投下で気付いたけど
これブギーポップもクロスしてるわ

あと、[ピザ]猫の部分は、そう書きたかったから大丈夫。俺は強い子、泣かない子。

あとメールじゃ600文字とか表示されてて、実際投下したら300文字敷かなかった事なんて小さい事は気にしない子



218VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 07:12:16.75s1DPH2DO (1/1)

>>208
ありがとう。検索かけてみる 

>>200
全力で待機してる!


219VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 08:07:45.965yN.8jEo (1/1)

>>217

俺得すぎるから早く書け、書いてくださいお願いします




220VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 08:11:11.04h7eLFkUo (1/1)

>>217
乙乙

この内容だとそのままSRCのシナリオ作れそうな気が


221VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 11:36:35.91L7hwWag0 (1/1)

誰か一方さんが色々な白い悪魔なぎ倒してくヤツ書いてつかぁさい


222VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 21:01:07.70xMHobuI0 (1/3)

1,2レスもらいます

上琴?


223夜の会話2011/01/06(木) 21:01:33.61xMHobuI0 (2/3)

上条「なぁ」

美琴「何?」

上条「トイレに行きたいんだが」

美琴「ふーん」

上条「なぁ」

美琴「何?」

上条「トイレに行きたいんだけど」

美琴「行けばいいじゃない」

上条「なぁ」

美琴「……なに?」

上条「トイ「いい加減にしろぉ!!」

美琴「勝手に行けばいいじゃない!」

上条「無理だ!」

美琴「何でよ!」

上条「さっきTVで怖い話見たから!」

美琴「子どもか!」

上条「上条さんを舐めんな! これまで魔術とか呪いとか天使とかマジで目撃してきてんだ!」

美琴「それがなによ」

上条「そーゆーのがあるんなら、オバケもいるかもしれないだろぉ!」

美琴「しるかぁぁぁぁ!!!」





224VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 21:02:45.35xMHobuI0 (3/3)

以上です

ヘタレな上条さんが書きたかった

お目汚し失礼しました


225VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 21:03:06.11cHZrqTYo (1/1)

殲滅白書の出番だな


226VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 21:05:15.58MJzWw5wo (1/1)

上条さん幽霊出ても右手で一発じゃないですかー


227VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 21:11:06.68Plm1skMo (1/1)

てっきり甘えた美琴が上条さんの腕離さないとかそういうベタ甘かと思ったらwwwwwwwwww
そげぶ出来ても怖いものは怖い上条さんwwwwwwww


228嘘予告2011/01/07(金) 02:45:17.743L7CJW2o (1/2)


「私、決めたの。今夜、旅に出るわ」

  学園都市第四位『原子崩し』麦野沈利は旅に出る―――

「何処に、超行くんですか?」
「南よ、海の見える方」

  『窒素装甲』絹旗最愛(注:黒猫です)を連れて……

「黄色は、女を美しくみせるのよ」
「えっ」

  とある街のボディピアス専門店で下宿させてもらうことになった麦野は
  運びy……宅配便を始めることに

「遅かったじゃねぇですか。待ってたんですよ」
「お礼はおいくらでございましょう?」
「大急ぎで頼むし」
「第一の届け先ですが……」
「時間通りであるな」
「いいわね、お姉さんそういうの好きよ」

  様々な人間と出会い、時に助けられ、
  慣れない街での仕事も徐々に軌道に乗っていく

  そして、恋―――

「建宮って奴を探してるの」
「それ、俺のことなのよな……!」

……………
………


『滝壺、フレンダ、ついでに浜面。元気ですか?』

『私も絹旗(注:黒猫です)も元気です』

『仕事の方も軌道に乗って、少し自信がついたみたい』

『落ち込むこともあるけれど、私この街が大好きです』


  ~とある四位の宅急便~ この春、公開―――


「俺様の自慢の料理だ」

「私このパイ嫌いなんですねー」


229VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 02:50:11.103L7CJW2o (2/2)

ただ麦野を魔術サイドと絡めようとしただけなんですごめんなさい


230VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 04:04:44.84/JYRNIDO (1/4)

乙です
魔術サイドと絡む麦のんも見てみたいな

麦のんが好きで好きで苦しくなったのでこんな時間に2レス失礼します。


231夢のあと2011/01/07(金) 04:05:20.97/JYRNIDO (2/4)



麦野沈利は、完璧である。

容姿端麗、頭脳明晰、超能力者――彼女を表す言葉は、どれも華美な物ばかりだ。

ゆるく巻かれたふわふわの髪は風になびくたびにきらきらと輝き、ぱっちりとした二重の瞳は誰であろうと釘付けにする。
おまけに彼女の傍に寄るだけで甘い香りがふんわりと漂い、それはさながら花の蜜のようで。

そんな蜜に吸い寄せられた私は、きっと哀れな蝶々なのだろう。

彼女と目が合えば身体中に電流が走り、彼女が笑顔を見せようものなら昇天さえしてしまう。

彼女は、完璧なのだ。

彼女と私はいわゆる「仲間」という関係ではあるが、それでも私は彼女の魅力にいちころになった一人に過ぎない。
もちろん、本音を言えば触れたい。抱き締めたい。キスをしたい。あわよくばその先もお願いしたい。
それほどまでに、私は麦野という甘美な蜜に浸かりきっている。

いつか、彼女が私を見つめてくれたら。
いつか、彼女が私を求めてくれたら。
いつか、彼女が私を愛してくれたら。

私だけが、彼女に選ばれたのなら。
きっと私は、彼女に溶けてしまうのだろう。
それはどんなに、どんなに幸せだろうか。




232夢のあと2011/01/07(金) 04:06:32.96/JYRNIDO (3/4)



思考が快楽の海に溺れ、「もっと、もっと」と潜ろうとしたとき。
そんなどろどろした理想から目を覚ました。


「朝かぁ……」


酷く自分勝手な夢を見た。
私は頭をがしがしと掻く。

彼女と会える日の朝はいつもこうだ。
「悔しいな」とひとりごちてから、出掛ける準備をするためにのそのそとベッドから這い出る。

今日はどんな仕事なのだろうか。
いつものように、邪魔な奴らを殺すのだろうか。
そう考えたところで、彼女の放つ光の筋を思い浮かべて。


「クズ共をブチ殺すみたいに、私のこともグチャグチャにしてほしいな」


そう言ってから、自分の気持ち悪さを改めて実感して、玄関のドアに手を掛けた。




233VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 04:08:37.39/JYRNIDO (4/4)

おわりです
麦のん愛してるよ


234VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 04:49:02.864bMRr5ko (1/1)

そうだよね、麦のんは完璧だよね性格以外は


235VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 11:40:55.97XLUpKsAO (1/2)

>>234
危なぁい!ふせるんだっ!

危なかったな。むぎのん親衛隊の狙撃手が、お前を狙っていたn「パーン!」…


236VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 11:53:34.80WJmlW2Eo (1/1)

>>234
お前のせいで流れ弾と流れビームでオ/レになったぞ


237VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 14:22:14.66RaOIOcDO (1/1)

たぶん誰も覚えてないだろうけど何ヶ月か前にゴッドイーターとのクロスを総合で書かせてもらったんだが、今別のスレでクロスもう立ってて少しネタ被りなんだが続きとか総合なら投下してもいいのか…?


238VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 16:27:14.38nvSx5Gc0 (1/15)

>>237
いいんじゃないでしょうか
被りなんて仕方ない事だとおもいますし

3,4レスもらいます

上条とインデックスの話ですが、カップリングは上琴?
でもカップリングは重要ではありません


239隠居教会 1/32011/01/07(金) 16:27:43.67nvSx5Gc0 (2/15)

その老人が教会に入ってきた時
年若いシスターたちは皆、外出していた

「あのぅ」

インデックス「はいはい、ちょっとお待ちくださいな」

だから、インデックス自ら応対する
引退してこの教会の責任者になって10年
インデックスが雑務をしようとすると
みんな、「そんな貴女さまがすることではない」と言って
止めるので、実はすこし嬉しい

インデックス「どのようなご用件ですかな」

その老人はインデックスと同じくらいの年齢だろうか
東洋人で、真っ白だがつんつんとした髪を持ち……

「……インデックス、ひさしぶりだな」

インデックス「まさか」

「わしじゃ。当麻だよ」

そう言って、老人――当麻は笑った
50年前と同じ笑顔で



240隠居教会 2/32011/01/07(金) 16:28:13.38nvSx5Gc0 (3/15)

インデックス「イギリスにはいつ?」

当麻「昨日だ。息子がこっちに単身赴任しとっての、その事をステイルに話したら近くにお前が住んでいるときいての。息子の顔を見に行くついで寄ったんじゃ」

インデックス「もしかしてMr.御坂?」

当麻「しっとるのか」

インデックス「ウチのシスターたちが、困ってるとこ助けてもらったんだよ」

つい最近の事だ。若いシスターたちが
買い出し途中にバッグが破けてしまって困っていた所を、
荷物を拾って教会まで一緒に運んでくれた中年男性がいた
かれのツンツン頭が妙に懐かしく、
ファミリーネームを聞いて、もしかしたらと思っていた

当麻「そうか。世間はせまいのう」

インデックス「ウチの若い子たちがかっこいいと騒いでたんだよ」

当麻「まったく、嫁に言いつけてやらんとな。誰に似たのか、……やっぱり女房か」

インデックス「間違いなくとーまなんだよ」

当麻「でも、女房のほうが女子にもてたぞ」

真顔で当麻が言い切る
相変わらずだと思う
きっと、いまでもあの頃のままなんだろう



241隠居教会 3/32011/01/07(金) 16:29:10.36nvSx5Gc0 (4/15)

インデックス「あの子ももてたけど、とーまになんだよ」

当麻「”も”とはなんじゃい、”も”とは。日本語は正しく使え」

インデックス「確かに日本語を使うのは久しぶりだけど、とーまよりはちゃんと使えてるんだよ」

当麻「どういう意味じゃ」

インデックス「ま、それは置いといて。息子さんのトコにはもう行ったの?」

当麻「いんや、まだじゃ」

インデックス「ならそろそろ行ってあげたら? しばらくはこっちに滞在するんでしょ」

当麻「まぁな」

インデックス「次は息子さんといっしょに遊びに来て。歓迎するんだよ」

当麻「なら、お暇するかのぅ。孫娘のクッキーも預かっとるしの」

言いながら、手荷物を抱えて当麻が立ち上がる
そのゆっくりとした動作が年月を実感させる

インデックス「またね」

当麻「またな」

もう、「ただいま」と「おかえり」を
互いに言い合う事はないけど
「またね」と言える事の
ありがたさが嬉しい






242VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 16:30:59.96nvSx5Gc0 (5/15)

以上です

前にも同じような事を言った気がしますがよくある「インデックスはイギリスに帰った」は
むしろ創作意欲を刺激されます

お目汚し失礼しました


243VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 16:48:20.31wwGOIt6o (1/1)



上条三世代が集まるとかフラグが大変なことになるなwwwwww


244VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 19:14:52.25HXUSolQ0 (1/1)

インデックスの可能性は無限大だな・・・
万人に愛を与える存在になれる器が彼女にはあると勝手に思ってるぜ


245VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 20:33:27.83nvSx5Gc0 (6/15)

このスレって前に自分で建てたスレの続きとかって大丈夫ですか

続きみたいなのを思いついたのですが、新たにスレ立てるほどの文章量じゃありませんし

ここに投下したいのですが


246VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 20:34:36.63dc2wc0co (1/2)

いいと思うよ


247VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 20:35:49.70nvSx5Gc0 (7/15)

>>246
では、書きあがったら投下します


248VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 21:19:14.29nvSx5Gc0 (8/15)

>>245です
前に書いた
上条「あの日、もしかして、お前は俺以上に」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1289612978/l50
の最後に書いたパラレルおまけの続きです

簡単に説明すると
上琴で、父子家庭になった上条さんと娘のもとに、アンドロイドになった美琴が帰ってくる話でした

5,6レスほどもらいます



249君は君 1/52011/01/07(金) 21:20:31.52nvSx5Gc0 (9/15)

夜、娘の寝顔を
『また』眺められようになったのは
幸福な事だと思う

食卓で今日、保育園であった事を聞いたりとか
風呂上がりに娘の髪の毛を乾かしたり
そして、寝付くまで絵本を読んで聞かせる

そんな当たり前の事が『美琴』にとって
何よりも大切な事だと実感し続けている

上条「ただいまー」

その隣に、もう一人の愛する人がいる事も含めて

美琴『お帰りなさい。遅かったわね』

上条「垣根のヤツが、見回りの後もぐだぐだと愚痴りやがったからなぁ」

美琴『警備員も大変ね』

上条「まあな。あ、俺は明日の授業の準備があるから先に寝ててくれ」

美琴『別に気にしたくてもいいのに』

そもそも今の『美琴』は「御坂美琴」の人格と記憶をもったアンドロイドなのだ
睡眠自体、本来は必要ない。でも、

上条「いいから、休んどけよ」

美琴『……うん』

上条は人間として扱おうとする
それが、嬉しいが、申し訳なくもある

上条だけではなく、「御坂美琴」にも
「御坂美琴」でいようと思ってはいても……



250君は君 2/52011/01/07(金) 21:21:09.83nvSx5Gc0 (10/15)

美琴『よっと』

上条と娘が寝静まった後
こっそりと寝室を出る

美琴『さてと……』

ソファに座り
机に工具を広げて
予備の部品を用意する

美琴『右腕からにしよっか』

呟きながら、右腕の模造皮膚カヴァーをはずして
ハッチを開けて内部のパーツを露出させる

美琴『うん、問題無いわね』

特別に問題が無くても、毎日のメンテナンスは欠かせない
この体は試作品であり、開発に携わっていた記憶があっても
急にどんな問題が起こるかわからない
ある日、急に動作不良で動かなくなる事もあるのかもしれない

そんな事態を防ぐためにも毎日、点検する必要がある
もし、『美琴』が急に停止したら
二人がどんな顔をするのか
簡単に想像できてしまうから

美琴『そろそろ右足のセンサーは換えどきかな』

センサー類は絶対に必要な機能では無い
しかし、あの子のぬくもりを感じるには
無くてはならないものだ

抱きしめた時、暖かさも柔らかさもわからない
そんなのはごめんだ

美琴『よっと、外れた』



251君は君 3/52011/01/07(金) 21:21:50.38nvSx5Gc0 (11/15)

上条「美琴、起きてたのか」

右足のセンサーを外した時
後ろから声をかけられる

美琴『ア、アンタ! 何してんのよ!』

言いながら、センサーを上条の視界から隠す
ただ、ソファの隙間に押し込んだだけの雑な隠し方だ
でも、仕方ない。急に出てくるから

上条「何って、のど渇いたから水を取りに来たんだけど」

そういう上条の手にはミネラルウォーターの
ペットボトルが握られている



252君は君 4/52011/01/07(金) 21:22:35.07nvSx5Gc0 (12/15)

美琴『なら、とっと飲んじゃいなさいよ!』

上条「何、驚いてんだよ」

美琴『そりゃ驚くわよ。アンタの右手で触られると消えちゃうわけだし』

上条「……そうだったな」

あの「御坂美琴」の記憶と人格が残ったのは
彼女が最後に能力を使ってwebに侵入したからだ
だから、今の『美琴』は彼女の能力そのものであり
上条の右手で触れられれば、消えてしまうかもしれない

美琴『気をつけなさいよ』

後ろ手で、センサーをより深く押し込みながら言う
できる限り、上条と娘には見て欲しくない
こういうところは

上条「わかったよ。よっと」

美琴『なっ』

上条が美琴の右隣に腰を下ろす
間隔はほとんどあけていない
右足以外のセンサーから体温が伝わってくる



253君は君 5/62011/01/07(金) 21:23:08.20nvSx5Gc0 (13/15)

上条「別にいいだろ。隣に座るくらい」

美琴『し、仕方ないわね』

ずっと昔、付き合い始めた時の感覚がよみがえってくる
それは『美琴』の記憶と断言する自信は無いけど
でも、大切だとおもえる思い出の中にあって

上条「ふぅ」

美琴『なっ』

上条が体をずらしながら『美琴』によりかかってきて
そのままソファに寝転がる
……『美琴』の膝を枕にして

上条「良いだろ別に」

美琴『な、な、な』

右足のセンサーは取り外しているため
何も伝わってこないはずなのに
なぜか、胸がどきどきする



254君は君 6/62011/01/07(金) 21:23:40.47nvSx5Gc0 (14/15)

上条「ああ、この柔らかいな」

美琴『柔らかいわけないでしょ』

模造皮膚は麦野とともに開発した自信作だが
枕にして、柔らかいというほどではない

上条「やわけぇよ」

美琴『だから……』

上条「懐かしい柔らかさだな」

上条が『美琴』の瞳を見上げながら
微笑んで言う

美琴『……そう』

上条「ああ」

これから先も
この人がいれば
自分は「美琴」でいられる

そう改めて、思う






255VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 21:26:13.10nvSx5Gc0 (15/15)

以上です

火星年代記を読んだら、つい書きたくなってレスをお借りしました

お目汚し失礼しました


256VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 21:27:32.39dc2wc0co (2/2)

お前かよ畜生
不意打ちで泣かせやがって


257VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 21:28:10.80ebvp8r6o (1/1)

大好きなあのスレの続きがよもや読めようとは
ありがてえありがてえ


258VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 21:34:25.26hRj/Wh60 (1/2)

素晴らしい、乙
ハイペリオン四部作でクロスやろうとしてたから、早く越された感あるわw


259VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 22:38:54.20XLUpKsAO (2/2)

>>258
「ハイペリオン」…だと…!?


260VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 22:47:37.74hRj/Wh60 (2/2)

連投すまん
領事は土御門、エンディミオンは浜面
デ・ソヤはヴェント、ジョン・キーツは上条、ネメスはインデックス。
そして、シュライクは一方通行と考えていた


261VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 23:17:03.84mhYzJ2AO (1/1)

前スレわざわざ読んできて投下みたけどダメダメじゃん。俺の涙腺ダメダメすぎるわ


262VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 23:53:27.519BngDHko (1/1)

>>261
お前は俺か。


263VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 00:02:41.82HVVFGMAO (1/1)

>>261ー262
なんか俺がいるぞ?
ウワサの「俺達」ってヤツか!?


264VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 00:47:48.434QaxwlIo (1/1)

みんな第一位に殺されるのか


265VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 03:17:34.69aSgUCUo0 (1/1)

ゲッパーズ
 俺達



266VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 05:36:04.60hGGdr6AO (1/11)

単発ネタ思いつきで書いたんだけどちょっと長い気がして
500文字×7レスくらいなんだけどスレ建てても大丈夫なのかな


267VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 05:37:21.46RznOTpMo (1/5)

ここでやればいいよ


268VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 05:37:48.74BTzcnTAo (1/1)

500文字を7レス?
全く長くない。ここで投下した方がいいぞ


269VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 05:41:29.41hGGdr6AO (2/11)

おお ありがとう
前もそんぐらいでやったとき長いって言われたからどうしようかと
ここでやれるならその方がいいや


270VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 05:43:41.16KV.FbMgo (1/2)

携帯だと確かに結構な文章量に見えるかも知れんな


271VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 05:44:44.14RznOTpMo (2/5)

前に100レスくらい近く投下した実績があったあったはず
さすがにそれくらいになると事前申告と分割欲しくなるけどね


272浜面「困った時のフレンダ」1/72011/01/08(土) 05:48:15.02hGGdr6AO (3/11)

タイトル考えてなかったいきます


浜面「麦野ってなんであんなシャケ弁好きなの?」

滝壺「前世がシャケ弁なんじゃないかな」

絹旗「せめてシャケにしましょうよ…」

浜面「でもそうだったらある意味共食いだな」

滝壺「顔がシャケに似てるからかな」

絹旗「ぶっ!滝壺さん冗談でも本人がきいたら超ブチコロサれますよ!」

浜面「美人だよなあ…麦野」

滝旗「…」ムッ

浜面「あ、でも前世シャケってあながち間違ってないかもな」

滝旗「?」

浜面「シャケって川でも海でも生きられるだろ?」(←※同時にではありません)

浜面「なんつーかどこでも生きていけそうっていうか」

浜面「あと無理矢理だけどあの粘着具合が母川回帰みたいっていうか」

浜面「とにかくあのしぶとさときたらゴキ以上…」

麦野「…」

滝旗「あわあわ」

浜面「…な訳よ!てゆーか結局魚好きな女とか私のパクりもいいとこだよねー」

浜面「ってフレンダに愚痴られたなぁなんて失礼なヤツだ」

麦野「…フレンダはどこかにゃーん?」ツカツカ


浜面「すまんフレンダ」

絹旗「超緊急回避ですね」

滝壺「フレンダ。応援してるよ」

浜面「今度サバ缶おごろう」



273困った時のフレンダ2/72011/01/08(土) 05:50:47.56hGGdr6AO (4/11)


フレンダ「ふんふーん♪」

フレンダ「麦野と買い物もしたいけど、ぬいぐるみ(爆弾用)選びは1人に限る訳よ!」

フレンダ「!、これはいいケロヨn

『prrrrrrr』

フレンダ「麦野から…?」

フレンダ「もっしもー『屋上。1分以内』し…え?ちょ 麦野!?」

フレンダ「急な仕事かな…ケロヨンまた後で!」ダダッ


フレンダ「ご…57秒で着いた訳よ…」ハァ ハァ

ジュバーン!!

フレンダ「はひぃ!?」

麦野「だぁぁーれが粘着でサバのパクりだってぇー?」ジュバッ!!

フレンダ「きゃああ!?な なに麦野!?」ダッ

麦野「うるせぇぇぇ!!」ビュンッ ビュンッ

フレンダ「ええ!?結局なんな訳よおおお!!」ダダダダ

麦野「待てコラァァ!!」ダダダダ



―――フレンダ自宅(無事帰還)

フレンダ「」チーン



274困った時のフレンダ3/72011/01/08(土) 05:52:45.90hGGdr6AO (5/11)


――後日――

絹旗「麦野ってフレンダに容赦ないですよね」

浜面「だな、俺以上に」

滝壺「…愛情のうらがえし」

絹旗「!」

絹旗「超それですよ!さすが滝壺さん」

滝壺「えへへ//」

浜面「そんなもんかね」

絹旗「フレンダのあまりの求愛に目覚めてしまったんです」

浜面「そっちかい!いや、こっちかい!」

絹旗「ふふふ…これで邪魔者は滝壺さんのみにゴホンゴホン間違えました」

滝面「?」

絹旗「ともかくそういうことです」

絹旗「まだ麦野も気恥ずかしさから控えているようですが」

絹旗「まぁ今はいわゆる超ツン状態なんです」

絹旗「おそらくもう少ししたら通いづめになって毎晩うふんのあはん…」

麦野「絹旗ちゃ~ん?」

絹旗「…になる計画を建ててる訳よ!」

絹旗「って最近フレンダがしつこくてしつこくて超耳タコなんですよいやぁ超困ります全く」

麦野「フレンダちゃ~んどこかなー?」テクテク


浜面「うわぁ…」

絹旗「サバ缶もういっちょ超追加ですかね」

滝壺「大丈夫。私はそんな濡れ衣のフレンダを応援してる」


275困った時のフレンダ4/72011/01/08(土) 05:54:55.61hGGdr6AO (6/11)


フレンダ「ふんふーん♪」

フレンダ「疲れた日は1人スパな訳よ!」

フレンダ「べ 別に友達が居ないとかそんなんじゃ…!」アセアセ

フレンダ「絹旗は映画ばっかだし、滝壺とか麦野は自分に自信が持てなくなるし」

フレンダ「ふん。ひんぬー外国人とか超需要ありますって言われたからいいもんねー」

フレンダ「ま結局、とっとと行きますか!」

麦野「御一緒していいかしら?」

フレンダ「んぎゃあああああ!?」

フレンダ「って麦野!…ままたなな何かあるの?」オドオド

麦野「うふふ。無いわよ。ところでどうなの?」

フレンダ「(よかったぁ…)もちろん良い訳よ!」

麦野「よかった。ちょっとフレンダに会いたかったのよねー」

フレンダ(これは…チャンス!)ニヘラッ

フレンダ「えへ。やっぱ麦野も私が必要な訳ね♪なんならこの後ホテルでm」

チュドーン!!
パラパラ…

フレンダ「」

麦野「呆れた…本当だったのね」ザッ

フレンダ「…はひ?」ガタガタ

麦野「うん、とりあえず、シネ♪」チュンッ

フレンダ「にょわっ!!」ガバッ

フレンダ「ま 待って!ほんの冗談…「カウントダウンじゅーきゅーはーちさーんにーい」いやああああああ!!」ダダダダ

麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ確定ィィィ!!」ダダダダ

フレンダ「」ダダダダ


276困った時のフレンダ5/72011/01/08(土) 05:56:38.48hGGdr6AO (7/11)


――また後日ファミレス――

浜面「すまん遅れた…麦野はまだか」

絹旗「浜面たるんどる!」

浜面「立海大付属の真田か」ベシッ

絹旗「いたっ!痛くないけど超痛いです」
滝壺「はまづら、たるんどる!」

浜面「おお、悪いな待たせて」

絹旗「超えぇー…」

滝壺(ベシッてしてほしかった…)

フレンダ「ぷえー」ダラン

浜面「なんだコイツ」

滝壺「ふれんだ、生きてる?」

フレンダ「最近麦野になんの前触れもなく襲われててお疲れな訳よ…」

フレンダ「何キロ走って逃げたかな…ボロボロにされたし…家帰ったの3時過ぎとかだったり…」

浜・絹(ああー)

フレンダ「私、何かしたのかなぁ…」

絹旗「あはは、超嫌われたんじゃないですかぁぁ?(棒読み)」

浜面「そうそう、超サバだからさ(棒読み)」

フレンダ「ひどい訳よ…」グスッ

フレンダ「…100歩譲ってそうだとしても、サバに罪は無い訳よ!」

滝壺「大丈夫。私はそんな冤罪かけられてばかりのふれんだを応援してる」

浜・絹「」



277困った時のフレンダ6/72011/01/08(土) 05:58:53.42hGGdr6AO (8/11)

フレンダ「…冤罪?」

滝壺「うん。この2人gモゴモゴ」

浜面「滝壺、頼むから今すぐお前はお口にチャックしないと死ぬ病にかかっていたまえ」

絹旗「語法が超変ですよ浜面。そんなことより10指使う指スマって超楽しそうですよねやりましょう今すぐ」

フレンダ「おいちょっと待て」


――事情説明中――


フレンダ「……(^ω^ )」

絹旗「超てへっ☆」

浜面「すまん。『困った時のフレンダ』って昔じっちゃんが…」

滝壺「…カフェオレにがい」

フレンダ「浜面さ、結局目と首と股とどれがいい?」チキチキ

浜面「あのー…そのテープは」

フレンダ「テルミット」

浜面「すんませんすんませんすんません」

絹旗「ほら浜面!超土下寝くらいしなさい!」

フレンダ「絹旗もよ」

絹旗「超すんませんすんませんすんません」

滝壺「…がむしろっぷがむしろっぷ」

フレンダ「フィッシュメイトの最高級缶詰セット'11サバスペシャル1ヶ月分」

浜面「金ねぇ…」

絹旗「超買います!貸しですよ浜面」

フレンダ「よろしい」フン

浜面「助かった」

フレンダ「結局私は避雷針じゃないんだから、もう絶対やめてよね」

絹旗「超善処します」


278困った時のフレンダ7/72011/01/08(土) 06:00:40.17hGGdr6AO (9/11)

フレンダ「…でも麦野も麦野だよねー。そんな言い訳鵜呑みにしちゃって」

フレンダ「結局、日ごろの行いってのもあるけどさ」

フレンダ「普通ちょっと考えればわかると思うのよねー。頭良いんだか悪いんだか」

フレンダ「そもそもがキレやすすぎな訳よ。イマドキの若者遵守しちゃってるっていうか」

フレンダ「カルシウムとかサプリメントでも摂ったら良い訳よ。歳が歳だしねー…」

麦野「皆揃ってるわね」

フレンダ「」

麦野「で、歳だしねーって?」

フレンダ「…」ダラダラ

フレンダ「…ってフレンダが言ってた訳よ!」

フレンダ「あれ?」


絹・浜「」ダラダラ

滝壺(…あますぎ)

麦野「そう」

麦野「仕事の事前説明受けててすぐ向かう予定だったけど、ちょっと待っててね」


麦野「フ/レ/ン/ダ にゃーん?」

フレンダ「ぴいっ!?」



フレ ンダ

フ レ  ンダ



       ン

   レ        ゛
         タ 

――fin――


279VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 06:01:43.91hGGdr6AO (10/11)

おしまい
教えてくれた人ありがとう
フレンダ大好きだけどいじめられてほしい


280VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 06:08:18.70RznOTpMo (3/5)

唐突にぴいが出てきて吹いたじゃねーかこの野郎
フレンダ可愛いよフレンダ。ひんぬー金髪サバキチ美少女可愛いよ
結局、みんなもっとフレンダメインにして書くべきなのよ


281VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 06:09:12.76LA3vP9M0 (1/1)

結局フレンダは可愛いわけね
乙!


282VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 06:19:01.47hGGdr6AO (11/11)

9時から試験かよ…寝よう

浜麦と浜絹もいいけど浜フレほぼ無いに等しいから誰か書いてほしい
どっかで見たフレンダと削板のやつはすごい良かった。まだ更新してるのかな?


283VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 06:53:47.18RznOTpMo (4/5)

1が続きは17日以降にって言ってたぞ
あと今書いてるの終わったら浜フレ?書く予定だから待ってなくていいぞ書いていいぞ


284VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 06:56:06.80HFMmbADO (1/1)

乙ンダ

浜フレって製作板では見かけないよな。
エロパロ板で投下された浜フレは良作ばかりなんだぜい


285VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 07:28:39.41CwzZtcso (1/6)

長ったらしい能力考証のような誰得SSですが4レスほどもらいます。


286木山春生、貴様の力を貸してもらいたいんだけど?1/42011/01/08(土) 07:30:20.24CwzZtcso (2/6)


木山「それは用件によるな。まず君の名前を聞かせてもらえないか?」

発信先不明の着信からの唐突な申し出にも木山は平然と答えた。

??『私の名前は雲川芹亜。用件は、AIM拡散力場間のリンクについて。即ち貴様の開発した幻想御手についてなんだけど?』

木山「申し訳ないが、それについては何一つ答えるつもりはない」

雲川『言っておくが、これは統括理事会からの直属での用件だ。貴様に拒否権はないんだけど』

木山「何も答えるつもりはない」

雲川『そうなるだろうな。まぁいい、少し話させてもらう』

雲川『統括理事会は秘密裏に能力を持つ武器開発に着手している』


287木山春生、貴様の力を貸してもらいたいんだけど?2/42011/01/08(土) 07:35:11.19CwzZtcso (3/6)


雲川『能力の発動に自分だけの現実(パーソナルリアリティ)必要な演算能力を武器に実装するバカでも思いつきそうな発想でこの計画は始まったようだが』

木山「そんなことが出来るはずがない」

雲川『出来るはずがないというのはどういう意味かしら?演算能力の実装まではすでにこぎつけているんだが."暗闇の五月計画"といっても貴様は知らないな』

雲川『一方通行の演算パターンを参考に、置き去りたちを被験者に自分だけの現実(パーソナルリアリティ)を最適化を行う計画なんだが』

木山「学園都市は置き去りを使ってそんな事までしていたのか」

雲川『ふっ、その台詞は貴様の言えるのか?まぁ、この計画自体はすでに停止されている』

雲川『しかしながら、能力者の演算パターン解析は継続。むしろより大規模に行われるようになった』

雲川『並行して、解析データから得られた演算パターンを再現できるようなデバイスの開発も行われた』

雲川『例えば、絶対等速(イコールスピード)の演算パターンを実装した。絶対に初速の変わらない弾丸を放つ銃とかだけど』

雲川『しかしながら、その銃は全くもって普通の銃と変わらなかった。演算パターンは完全に再現したにも関わらずな、研究者共は頭を抱えている』

雲川『その武器開発の現状打破の鍵を握るのが貴様の開発した幻想御手になると私は確信しているんだけど』




288木山春生、貴様の力を貸してもらいたいんだけど?3/42011/01/08(土) 07:45:48.67CwzZtcso (4/6)


木山「その武器開発と幻想御手になんの関わりがあるのか私には理解出来ない」

雲川『幻想御手という言い方に語弊があったかもしれない。正確には、貴様が自らに使用した幻想御手が関係している』

雲川『貴様が学園都市にばらまいた幻想御手というのは、使用者間の共感覚性を利用して巨大な演算装置を作り出すためのもの』

雲川『その一方で、貴様が自身に用いた幻想御手というのは、さきの幻想御手による作られた巨大な演算装置を恣意的に利用できるようにアクセスするためのもの』

雲川『幻想御手の被害者共が単一能力しか発揮できなかったにもかかわらず、貴様が警備員の前で多重能力者のようになったトリックはそこにあるんだろう?』

木山「なぜ君はそこまで…」

雲川『幻想御手に関してはあくまで仮説だったけど、間違いないようだな。ここまできたら貴様も分かったと思うけど』

木山「つまり、私自信が使用した幻想御手を応用することで、武器の持つ演算装置にアクセスできる機構を開発して欲しいというところか」

雲川『さすがだな。理解が良いのは助かるな』

木山「しかし、なぜそのようなこと必要なのだ?」

雲川『貴様も武器開発の研究者共と同様で自分だけの現実(パーソナルリアリティ)についての理解が甘いな』



289木山春生、貴様の力を貸してもらいたいんだけど?4/42011/01/08(土) 07:49:33.63CwzZtcso (5/6)


雲川『そもそも自分だけの現実(パーソナルリアリティ)を発動させなければ、能力も発動しない』

雲川『そして自分だけの現実(パーソナルリアリティ)を発動には志向性が必要だ』

雲川『志向性は、怒りや喜びに至る情動や本能的な欲求、単なる反射をなす主観から対象へと意識が現象だけど』

雲川『そんなもの武器や機械が簡単に持てるものでないし、持つものではない』

雲川『貴様が多重能力者のような力を発揮できたのも、言い換えれば幻想御手が作り出した演算装置に志向性を導入したから過ぎない』

木山「そこまで理解出来てるなら、君だけでできるのではないかな?」

雲川『あいにく私の仕事は考えるコト。なにかを作り出すことではないんだけど』

木山「それでもやはり私は…」

雲川『最初に話したとおり、貴様には拒否権はないんだけど。あえて拒否するのは勝手だけど、せっかく起きた生徒がまた眠るなんてことは嫌だろう』

木山「…やるしかないのだな」

雲川『なぁに、貴様の手が直接汚れるわけではないだろう』



290VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 07:51:39.73CwzZtcso (6/6)

終わりです。

雲川先輩が好きだけど、誰も書いてくれないから俺が書く。
でも、俺が雲川先輩はかわいくねぇえええええ!!!!
誰か可愛い雲川先輩を書いてくれ!


291VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 08:35:23.60uO1n3.AO (1/9)

俺の雲川先輩ってばマジメなSSでもどことなくエロいぜ
おつおつ


292VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 10:21:42.924TqSyz.0 (1/10)

ちょっと前のスレで
ライバルっていうのを書いてたものです

また書きました

8,9レスもらいます

もしも上条さんが勉強が超得意で、美琴も同学年のクラスメートだったら
あと、ていとくんと一方さんも同じクラス

上琴です




293新約・ライバル 1/82011/01/08(土) 10:22:55.094TqSyz.0 (2/10)

中間テスト最後の時間、全ての回答欄を埋めて見直しながら
前の座席に座る美琴の後ろ姿を見つめてみる
後ろ姿でも、綺麗だと思う。でも、

……すさまじい速度でシャーペンを走らせる音が聞こえる
帯電していないどころか、能力の欠片も使ってないのに
いつかの決戦の時以上の気迫を放っている

上条の初めての彼女は、
中間テストで闘気を放つような女の子だ

でも、残念ながら
それでも好きだったりする
毎度の事すぎてもう慣れたし



294新約・ライバル 2/82011/01/08(土) 10:23:54.744TqSyz.0 (3/10)

美琴「今回こそは勝ったわ!!」

上条「さいですか」

テスト後のショートホームルーム終了と同時に、
高速で上条に振り向きながら
美琴が自信たっぷりの嫌らしい笑顔で断言する

美琴「ふふん。調子コイてられるのも、今のうちだけだからね」

この自信はどっから来るんだろうか
テスト度にお聞いているような気がする
まったく同じセリフを

上条「ま、前回とおなじく負けたら罰ゲームな」

美琴「望むところよ……。今度こそ、言う事聞いてもらうからね!」

言いながら上条を指さす
人を指さすのはマナー違反だと注意するよりも
美琴の手を見て、前回の罰ゲームを思い出してしまう

はじめて握った「彼女」の手は柔らかった
その感触は忘れられない

上条「そう簡単に行くと思うなよ」

自分の顔が熱くなるのを感じて
美琴から顔を背けながら言う



295新約・ライバル 3/82011/01/08(土) 10:24:44.224TqSyz.0 (4/10)

美琴「くくく、覚悟しなさいよ。……前回は期待させといて手を握るだけだったし、今回は」

上条「ん? 何をぶつぶつ言ってんだ」

美琴「な、何でもないわよ!」

見ると美琴の顔も赤い
やはり手を握るのはやりすぎだったか
もう少し手加減するべきだったのか

上条「ま、いっか。じゃ、帰ろうぜ」

美琴「今回は私が勝ってもう少し進展を……。え? 何?」

上条「だから、帰ろうぜ」

美琴「あ、うん」

荷物を纏めて、席をたつ
付き合い始める前も一緒に帰る事はあったけど
その頃とは違う気がする
多分、気付いていたか、どうかの差しかないのだけど



296新約・ライバル 4/82011/01/08(土) 10:25:19.564TqSyz.0 (5/10)

上条「じゃあさ、現社の5問目の選択なんにした。俺は1だけど」

美琴「……え? あ、うん。私も1」

秋が深まり、大分穏やかになった太陽の下を
二人で並んで雑談しながら歩く

上条「だよなぁ。あ、6問目は」

美琴「……」

上条「美琴?」

美琴「へ? あ、ごめん。何?」

上条「……ちょっと寄り道してこうぜ」

美琴「う、うん」

美琴の手を引いて、いつもの道をそれる
そういえば、罰ゲームじゃないのに、手を……



297新約・ライバル 5/82011/01/08(土) 10:25:59.174TqSyz.0 (6/10)

美琴「公園?」

上条「こっち、こっち」

美琴を促して、自販機前のベンチに座らせる
隣に上条も腰を下ろす

上条「……お前、昨日寝てないだろ」

美琴「! そ、そんなわけないでしょ! 余裕でグーすか寝てたわよ!」

眼の下にくまがある顔で、美琴が言う
説得力がまるでない。見事に無い

上条「……膝貸してやるから、ちょっと横になれよ」

膝を叩いて、美琴を招く
でも、素直とは日本とブラジルくらいかけ離れたお姫様は

美琴「え、ギンギンに起きてますけど。むしろこれから徹夜上等ッて感じ?」

上条「歩きながら寝てた人に言われてもなぁ」

さっき、現社の答え合わせをしていた際に
確実に一瞬、意識が違うところに行っていたくせに良く言う



298新約・ライバル 6/82011/01/08(土) 10:26:33.764TqSyz.0 (7/10)

上条「……じゃ、頼むからさ、膝枕させてくれ」

美琴「何、 罰ゲーム? もう勝った気でいるの?」

元が綺麗な顔だけに、睨みつけてくると迫力がある
特に今は、くまもあるし子どもは泣くレベルだ
流石、レベル5

上条「違うよ」

美琴「じゃ、何よ」

上条「……彼氏からの、お願いってことにしといてくれ」

美琴「な!?」

上条を見上げてくる美琴の頬に、朱が差す
もちろん、言っている上条も赤いのだと思う

上条「頼むよ」

美琴「し、仕方ないわね、そこまで言うなら膝枕されてやるわよ」

上条「おう」

美琴がゆっくりと体を傾けて
上条の膝に頭を乗せる
真下に彼女の顔がある状況がこそばゆい

美琴「堅いけど、悪くないわね」

上条「そりゃどーも」

しばらく、だらだらと会話を続けるが
ゆっくりと美琴の瞳が閉じてゆく
そのまま健やかに寝息をたてはじめる
秋の日差しの下、美琴の頭の重みが気持ち良い



299新約・ライバル 7/82011/01/08(土) 10:27:15.434TqSyz.0 (8/10)

上条「良い天気だなぁ、……おっ」

美琴が寝返りを打ち、仰向けからうつ伏せになる

上条「なっ」

ズボン越しに太股に伝わってくる
美琴の顔の造作が……

上条「み、美琴さん……」

その独特の感触に、心地よさを感じる自分自身に
耐えきれなくて、悪いとは思ったが美琴の向きを変えようとした時に

垣根「よう、何してん……。わ、悪い、邪魔したなっ」

唐突にクラスメートが現れる

上条「お、おう。って何で逃げるんだよ!」

垣根「な、何でってお前……。絶対に邪魔しちゃいけないだろ」

上条「何をだよ」

垣根「何ってそりゃ……。ああ、そーゆープレイか」

上条「何の話ぃっ!」



300新約・ライバル 8/82011/01/08(土) 10:28:00.534TqSyz.0 (9/10)

美琴「……むにゃぁ」

垣根と騒いでいると、
膝の上のお姫様がもぞもぞし始める
起こしてしまったか

美琴「……させといて……握るだけ……。ばかぁ」

美琴がもぞもぞと寝言をつぶやく
どんな夢を見ているのだか

垣根「……上級者だな」

上条「なにがだよ」

垣根「いや、気にすんな。俺はこれからこの情報を第一位や心理定規、ウチの居候に伝えてくるから」

上条「はぁ」

垣根「じゃ、また学校で」

上条「ああ、またな」

おかしな事を言ってクラスメートは行ってしまう
膝枕はそんなに重要なニュースなのだろうか

美琴「……とぅまぁ」

上条「はいはい」

とりあえず、今は去っていったクラスメートよりも
膝の上の眠り姫の方が重要だ

むしろ、その事しか考えられない
ほぼ、完全に





301VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 10:30:29.034TqSyz.0 (10/10)

以上です

昨日、美琴の膝枕な上条さんを投下させていただいたので、逆を書きたくなりました
あと、タイトルは噂の新刊じゃなくて、Ζガンダムから取りました。嘘です

お目汚し失礼しました


302VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 10:55:24.084PdREMwo (1/1)

ていとくんから話を聞いた一方さんとかの反応が超気になるww



303VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 12:16:20.59tbMPbFwo (1/7)

乙! ほのぼの甘甘でよかった。美琴かわええ!

ってわけで、ちょっと5,6レス投下します。


304生まれた姿の幻想を [1/5]2011/01/08(土) 12:16:58.59tbMPbFwo (2/7)


 ――わたくし上条当麻は学生である。

 いや、そりゃ『普通の学生』かと聞かれれば、ちょっと、うぅん。言葉に詰まってしまうが、たぶん、いつだって『学生』でなくなったことはないはずだ。
 まぁ出席日数足りそうになかったり、そもそもテスト受けれてなかったりで身分剥奪も時間の問題とかいうめちゃくちゃビターでもう涙が出てくるような冗談は受け流すこととして。

 改めて、――わたしくこと、上条当麻は『学生』なのだ。

 今は平日月曜日の8時30分少し前。
 ブルーマンデーとかいうアメリカンたちも憂う世界共通の月曜日、朝礼遅刻ぎりぎりで華麗に教室のドアを開いたところ。
 登校時、共に汗を流した戦友たちの数を見るに、割とポピュラーな月曜日の朝の過ごし方。
 そんな変わらぬ光景から、このドアを開いたらいつも通り教室に入って土御門や青髪ピアスと馬鹿やって吹寄に殴られてクラスメイトwith姫神がそれを笑うなんていう、いつも通りの日常が始まるものだと、そう思ってた。
 なのに、だ。
 日常を予想していた俺の頭に、非日常というハンマーが頭蓋骨を破壊しながら侵入してきた。

 繰り返すが、――俺、上条当麻は絶対に『学生』だ。

 学生が居るのは『教室』で、教室というのは、先生とその他学生によって構成される穏やかな空間。
 もちろん、一片のスリルすら無いような空間ではないが、そのスリルすら『日常』の一部、そんな『当たり前』にあふれた空間が、俺の通う『教室』なんだ。
 その『当たり前』という教室が教室である必要条件は、絶対に崩されることなどない。
 崩されることなどあってはならない。
 そのはずだった。
 少なくとも、今、ドアに手をかけて横滑りさせた先の風景が見えるまで、俺はそう思っていた。
 だって、教室からはいつものようにクラスメイトの楽しげな声が聞こえて、ここが俺の居場所なのだと、そう思わせてくれたから。

 ……あぁ、どうして、こんなことになっているんだろう。
 なんで、『アイツ』がこんなところに、『当たり前』という顔をして風景に馴染んでいるんだろう。


305生まれた姿の幻想を [2/5]2011/01/08(土) 12:17:54.19tbMPbFwo (3/7)

 俺の目線の先には、――『全裸』の青髪ピアスが居た――。
 土御門含む数人と、楽しく雑談しながら、楽しげに股間のナニをブラブラさせている。
 いや、なぜかカチコチで、あまりブラブラはしていなかった。股間だけは切羽詰ってたのかもしれない。
 ってそーではなく、

「ちょぉぉぉぉぉぉおおおおおおっと待ったァァァァァァああああああ!!!!」

 ようやく頭で情報を整理すると、ようやく口が、喉が、行動を開始した。
 ガラスを、引き戸を震わせて、声が教室を駆け巡る。
 突然の絶叫に笑い声の止んだ教室。
 一瞬の間があって、クラスの代表として、吹寄が苛立った表情でズカズカ足を鳴らしながらやってきた。

「ああくそ!! 貴様は朝っぱらからうるさいくらいに元気ね上条当麻!! 私たちの鼓膜でもブチ破ろうっての!?」

「いやうんごめんなさい!! だけどアレ!! なんであんなブラブラしてんの!? ツッコむなら先にあっちだろ!! それともツッコミ済み!?」

 思わずビシッ! と元気よく、同じく元気になってる青髪ピアスの股間を指した。
 吹寄は俺の指の先を追って、

「はぁ? 貴様はどこを指差してんの?」

 吹寄には通じなかった、ああ、えっと下ネタ禁止かちくしょう!
 すっと腕を上に上げ、今度はきちんと青髪ピアスの顔を指差す。

「ああわかったよこうするから!! これでいいだろ!? アレはおかしいって!! なんであんなブラブラさせてんの!? いくらなんでも自由すぎるだろ!!」

 俺の叫びに眉をひそめると、吹寄は改めて、俺の指をたどり青髪ピアスの顔に視点を移した。
 吹寄の目がしっかり青髪ピアスを映したのを確認してから、もう一度。

「ほら!! 青髪ピアス!! おかしいだろアレ!! なんでアイツがここに居ていいんだよ!?」

 俺に名前を呼ばれた青髪ピアスは、目に見えてビクっと反応。
 ほらビンゴ! ほらアウト!! いやもう『全裸』ってだけで法律諸々に接触しまくりのスリーアウトゲームセットだけど!

「青髪? たしかにアイツは自由だけど、なんでってここのクラスの一員だからに決まってるじゃない。逆に居なきゃおかしいわよ」

 まるで、『まったく別のものを見ている』かのように、平然とした顔で答える吹寄。
 なんだか、おかしい。俺の勢いはそこで止まった。


「…………え、は? それでいいの?」


「? いいに決まってるわよ。おかしな上条当麻ね」

 軽く首をかしげて、吹寄は席に戻っていく。その頃には教室も、もとの喧騒を取り戻していて、まるで俺だけ頭がおかしくなったかのようだ。

「……いったい、何が起こってる?」

 俺の目に映るのは、『全裸』の青髪ピアスが『当たり前』に迎えられる、『教室』ではないどこか。


306生まれた姿の幻想を [3/5]2011/01/08(土) 12:18:32.51tbMPbFwo (4/7)

 自然に、俺の足は青髪ピアスへ伸びていた。
 事のど真ん中に居るくせに、さも関係ありませんと振舞っているが、先程の反応といい、今現在進行形で体表を流れまくってる尋常でない汗の量。
 なにをどう考えたっておかしかった。おかしく思わないのがおかしいと言えるレベル。

「おい青髪」

 近づいて、話しかけようと思ったら驚くくらい低い声が出た。
 俺が考える以上に俺は気が動転してるのかもしれない。
 そんな俺の声に、たぶん俺と同じくらい驚いて言葉を発したのが土御門だった。
 青髪ピアスはというと、まぶたの間で黒目が宇宙遊泳している。

「な、なんぜよかみやん。青髪がなんかしたのかにゃ?」

 ほんとうに疑問に満ちた顔で土御門が聞いてきた。
 ……土御門、おまえもか。

「ああ、くそっ、土御門、おまえも分かんないのかよ……」

 そんな言葉に、土御門がすっと目を細める。

「――なぁ、かみやん、『なに』か起こってるのかにゃ」

 いつも通り、土御門のふざけた言葉遣いだが、目は本気。
 その反応で、ひとつの仮定が生まれた。
 土御門で感知できず、俺だけに感知できる異常。

 そう――高度な魔術。

 以前夏に起こった『御使堕し』。土御門や神崎たちは対応できたが、もし、『プロの魔術師の誰であっても反応できないほど静かに速やかに影響を及ぼし続ける魔術』があるなら。
 これ以上恐ろしいことはないだろう。気がついたら、自分たちの世界は変わっているのだ。
 ……最悪の出来事が起こってるのかもしれない。
 俺は、できるだけ簡潔に、それでいて、周りの魔術に関係ない奴らを巻き込まないよう砕けた口調で、

「いや、なにもクソも、いまおまえの目の前でナn」




「ちょろぉぉぉおおおっとかみやぁぁぁあああん!! お・は・な・し(はぁと しよっかぁぁぁぁああああ!?」

 開けっ放しだったドアの向こうへ連れ去られた。


307生まれた姿の幻想を [4/5]2011/01/08(土) 12:19:35.31tbMPbFwo (5/7)

 ドアを超えても青髪の勢い止まらず、青髪に両肩を押されながらバック走してた俺は背中から壁にぶつかった。

「っ、イテぇなクソ!!」

 思わず声が出たが青髪ピアスはそんな俺の様子を気にもせず。いや、気にする余裕が無いのか。

「か、かみやん。もーしかして、見えちゃっとる?」

 冷や汗だらだら。こんな青髪ピアスは初めて見たなと思いながら、それに答える。

「見えるって……、見えねぇけど」

 何故か青髪ピアスの顔に仄かな希望が射したように見えた。

「え、見えない? ほんまに」

「あぁ、服な。俺はおまえの服が見えねぇ」

「ノォォォォォォオオオオオオオ!!」

 希望は絶望に反転されたらしい。
 絶叫しながら頭を抱えて、青髪ピアスはダイナミックにブリッジ。あ、萎えてる。
 床で頭がバウンドし、青髪ピアスは逆再生するかのように起き上がり、俺にひっしと抱きついてきた。

「いやぁぁああ!! ゆるして言わんといて堪忍してぇぇええ!!」

 妙にくねくねしてるせいで青髪ピアスのナニが俺の太ももに擦れて、ああ、ああもう、気持ちわりぃ!!

「やっぱテメェ着てなかったのかよ!! 何してんだこの野郎!!」

「ちゃうねんちゃうねん!! これはアレや、深ァァああい事情があってやなぁ……」

 思わず回想シーンへ移行しそうな青髪ピアスだったが、

「語りだす前に離れろ!!」

 俺は左手で思い切り胸を突き、青髪ピアスをひっペがした。


308生まれた姿の幻想を [5/5]2011/01/08(土) 12:21:23.50tbMPbFwo (6/7)

 ――――――
 ――――
 ――

 青髪ピアスの独白が終わった。大層にダッシュを12個も使ったが時間にすれば1分もなかったはずだ。

「ようするに? 『服を脱いでも服を着てるように見える能力』に目覚めたと、んで来る途中に服を徐々に脱いで確かめていったと、んで全部脱いでも気付かれなくて楽しくなった、と」

「そうそう! こう、なんていうかなあ! この『見られてるのに見られてない』っていうのがタマランくて!!」

 喋ってるうちにその時のことを思い出して楽しくなったのか、青髪ピアスは何故かいつも通りの元気を取り戻している。
 ついでに、その息子も――いつも通りなのかは知らないが――元気を取り戻している。

「なんかもう僕の男心ずぅっとハッスルしとって! こりゃもう親として放置したらイカンなぁって思ったから一回お便所行ったんやけど! こ・れ・がもう大量大量!! アハハー! もうこんな毎日足腰たたんようなるってどーしよ!!」

 ニコニコしてて、たぶんすごく幸せなんだろうなコイツ。
 青髪ピアスが全裸で楽しそうにしてる。ああ、俺はこんなのに踊らされていたのか?
 ――俺の中の何かがはじけ、反射的に『右手』が拳の形に固まった。

「……いいぜ」

「っ、はぁ?」

 青髪ピアスのポカンとした顔が映った。
 構うことなく、左足を少し前に出し、腰を落とした。

「服を脱いで露出して、自分だけ安全圏で女子たち見ながら妄想爆発させて興奮しようってんだろ?」

「い、いや、かみやんどうしたん?」

 拳に強く力を込めて、込めて……、込めて。

「――そんな舐め切った幻想は、今この場で粉々にぶち殺してやる!!」

 ダイナミックなモーションで、力のかぎり拳を振り抜いた。
 ガチガチに固まった拳は性格に青髪ピアスの顔面を捉え、

「ぶべらふっ!!」

 拳がめりこみ、肘、肩へと衝撃が伝わると同時、バキンッという幻想の死ぬ音が聞こえ、青髪ピアスは教室の中へ吹き飛ぶ。
 背中から床に落ち、しばらく滑ってようやく停止。
 俺の拳でそうなったのか、地面に落ちた衝撃でそうなったのか、青髪ピアスは気を失い、ぴくぴくと痙攣していた。
 ……親は気絶してるというのに、子は元気なものだ。と、俺はソレを見てそんなどうしようもないことを考えていたが、

 教室から、けして黄色くない悲鳴が上がったのは言うまでもないだろう。

(おしり)


309生まれた姿の幻想を [おしり]2011/01/08(土) 12:21:58.36tbMPbFwo (7/7)

もといおわり。

この後、床に伸びた青髪ピアスはこもえてんてーとよみかわてんてーにきつーいお灸(おもによみかわてんてー担当)をすえられます。
んで、毎朝かみじょーさんが青髪ピアスの体を触って一回能力を解くのが恒例行事になるのは、まぁ、いうまでもないでしょう。
ってな感じで、全裸が書きたかっただけです全裸でスンマソン。


310VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 12:25:08.35/v22fygo (1/1)

カオス過ぎるw


311VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 12:50:11.60vYGXaLwo (1/1)

青髪なら目覚めてもおかしくない能力だな
おぞましい・・・


312VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 15:57:57.825GILS2DO (1/1)

よみかわてんてーに全裸でお灸なんてご褒美過ぎる


313VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 16:05:31.89HKWeoNwo (1/2)

だから毎朝繰り返しちゃうんですね・・・


314VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 17:05:50.93uO1n3.AO (2/9)

青髪さん、それはあきまへんで!

6レス程いただきます。ちょっと諸事情で出演キャラを書けないのですが、地雷は多分ありませんと言うことで許して下さい




315「おにい」1/62011/01/08(土) 17:07:26.19uO1n3.AO (3/9)





デパート地下一階にて



麦野「さーて、今日はどんなお魚どもが居るのかしらねぇ」ニヤニヤ


-アノシリーズッテコリズニアタラシイアジダシタラシイゾ

-ワタシハシソアジモスキダッタンダヨ

-ミサカニモキットカットカッテヨーッテミサカハミサカハウワメヅカイ

-キャッカァ


麦野「知り合いが居たような…、気のせいよね」

麦野「それにしても、今日は広告入っただけあって大分人入ってるわね」

麦野「まあ、シャケ弁さえ買えれば良いか」

?「あれ、麦野さん?」

麦野「うん?」クルリ

?「久しぶりね」

麦野「……誰、だっけ」

?「ひ、ひどくないかしら!」ガーン

麦野「あー、わっかんないなあ」

美琴「私よ! 御坂美琴」

麦野(分かってるっつーの)テヘペロ




316「おにい」2/62011/01/08(土) 17:08:48.79uO1n3.AO (4/9)





麦野「あー、はいはい。 第三位のレーシングさん」

美琴「違うって」

麦野「レーザーレーサー?」

美琴「それは一位産んだ水着。 っていうか名前的にはむしろ麦野さんっぽい」

麦野「レーニン?」

美琴「…だから」

麦野「…レール」

美琴「おぉ! そのままで良いの!」

麦野「…ウェイ?」

美琴「レールガンッ!」


-ウワッ!

-ナンダナンダ?

麦野「まったくこれだからガキは。 スーパーで騒ぐんじゃないわよ」

美琴「うぅ、正論すぎて言い返せないわ」

麦野「それで、御坂ちゃんは何のご用事かしらん?」

美琴「また私のこと馬鹿にして…」プルプル

麦野「ごっめんねー」

美琴(…腹立たしい)

美琴「…まあいいか」

美琴「今日はね、親戚とここに来てるんだけどはぐれちゃって暇だったの」

美琴「で、魚介類コーナーでニヤニヤする麦野さんを見たから」

麦野「北海道産のシャケを見て落ち着いてられるかっつーの」



317「おにい」3/62011/01/08(土) 17:10:53.55uO1n3.AO (5/9)





美琴「私も美味しいと思うけど」

麦野「連絡とったの?」

美琴「駄目、繋がらない」

麦野「つーか学園都市に親戚とか居たんだ」

美琴「うん。 今日は夕ご飯作りに行くことになってたんだけどね」

麦野「ふーん、お、これは買いかな」キラン

美琴「私もシャケ買おうかな」

麦野「何作る予定なのよ」

美琴「それも困ってるのよ。 作ってくれれば何でも良いとしか言わないから」

麦野「そーいう自我無いのは面倒ね」

美琴「同意するわ」


美琴「うーん、それにしてもどこへ行ったのかしら」

麦野「迷子のミサカちゃんねえ」

美琴「む。 弁解だけど私が悪い訳じゃ無いのよ?」

麦野「へー」

美琴「私がこの階に降りたあと、フラッとどこか行っちゃったのよ」

麦野「なに? 小さい子供なの?」テクテク

美琴「いや、私より3つ上」

麦野「それはまた」



318「おにい」4/62011/01/08(土) 17:12:06.46uO1n3.AO (6/9)





美琴「ほんと…」


何か言いかけた美琴の声に被さって、その声は聞こえた。



?「みことーっ!!」


麦野「なんか後ろから声したわよ」

美琴「…あー、例の」

麦野「大声の血は争えないわね」

麦野(…聞いたことがあるような)

美琴「ちょっとどこに行ってたのよ」クルリ

?「いや、わりい。 ちょっと他の階に用事が」

美琴「だからってエスカレーター逆走は止して欲しかったわね」

?「ごめんな、美琴」

美琴「もう!」

麦野(なんかイヤな予感)

?「で、隣の方は?」

美琴「お兄や私みたいな人、ねっ、麦野さん」

麦野(私みたい…?)

美琴「麦野さん、紹介するわね」

?「むぎの…?」

礼儀として振り向かなくてはいけない。

込み上げてくる悪寒に震えながら、麦野は美琴の言う親戚の方へ振り向く。



319「おにい」5/62011/01/08(土) 17:13:40.00uO1n3.AO (7/9)








美琴「こちら、私のいとこの垣根帝督。 
ムカつくことにレベル5で第二位なのよ」









320「おにい」6/62011/01/08(土) 17:15:51.03uO1n3.AO (8/9)




どうすれば良いのか、そもそもこの最悪の出会いに正解があるのか思案するのは麦野だけではないらしかった。

垣根「……」

美琴「お兄の顔白くない?」

麦野「……」

美琴「麦野さーん?」


何も知らない美琴に引きつった顔で麦野は言う。


麦野「……優秀な、ご家庭ね……」

美琴「ん? ありがとう」






321終わり2011/01/08(土) 17:18:58.57uO1n3.AO (9/9)


個人的に妹が兄に対する代名詞は、にーちゃんかおにいの個人的に二択なんですが、お兄って美琴が言いそうだな、にいって、ていとくんじゃないか。
っていう安易な考えで、申し訳ないです
このていとくんはシスコンならぬカズコンです


322VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 17:42:50.04KV.FbMgo (2/2)

なにこれ続編みたい


323VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 17:48:54.676TLCll60 (1/1)

弄るむぎのんと弄られる美琴が可愛いし、いとこんなていとくんも気になる
つまり続きを書きやがれと


324VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 19:44:51.21fgCzuIAO (1/1)

カズコン……要するに
・事ある毎にカズダンスをする病気
・数の子大好き
どーっちだ?
……両方だよね?


325VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 20:11:06.19HKWeoNwo (2/2)

>いとこんなていとくん
垣根「糸こんにゃくでていとうこン中がパンパンだぜ」
と聞いて(ry


326VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 21:22:04.232HU3syYo (1/1)

ていとうこと聞くとこのAAがうかぶ様になっちまった
                ┌――――――――─┐
                 l                l
                    |   帝凍庫クン     |
                 |_________________|
                ./|==========iト、
                ../ |   -―- 、__,        .|| .\
              /  l   '叨¨ヽ   `ー-、  .|ト、   \
    r、       /   .!〕   ` ー    /叨¨)   || \  \        ,、
     ) `ー''"´ ̄ ̄   / |         ヽ,     ||   \   ̄` ー‐'´ (_
  とニ二ゝソ____/   |    `ヽ.___´,       ||    \____(、,二つ
                       |       `ニ´      ||
                       |_____________j|
                 |´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i|
                 |                ||
                       |〕 常識は通用しねぇ ||
                   /|              ||
                  |___________j|


327VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 21:39:56.65USxlrBso (1/1)

>>326
・愉快なオブジェ
作:一方通行
だな


328VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 21:42:49.22qIXNj.Y0 (1/10)


8レスほどお借りします。
某人気ロボットアニメを元にしたエロギャク・下ネタ満載のパロディです。
心臓が弱い方はご注意ください。



329上条 「凡庸人型決戦兵器……?」 1/82011/01/08(土) 21:44:20.74qIXNj.Y0 (2/10)




芳川 「キミを此処に呼んだ理由はただ一つ……学園都市が開発した『人型決戦兵器』の搭乗者になって欲しいの」

上条 「人型決戦兵器……?」 

芳川 「そう、人類が造り出した人型決戦兵器――――レベル5よ」

上条 「…………」

芳川 「…………」ニコニコ

上条 「あのぅ……上条さんにはどう見ても普通の人間がベッドに括りつけられてる光景しか見えないのですが」

芳川 「良く解ったわね、アレはレベル5初号機『一方通行』よ」

一方通行 「    」

上条 「イヤもうアレに乗れとかワケ分かんないですけど!一方通行なんか濁った眼してますけど大丈夫なんですかアレ!?」

芳川 「あら乗り方は簡単よ?エントリープラグ(棒)を差込口(穴)に挿入して……」

上条 「(棒)って何ですか(穴)って何ですか、それは本当に搭乗と言うのでしょうか!?」

芳川 「私も一度乗ってみたけど乗り心地は最高だったわよ?何ならVTR見てみる?」

上条 「アンタ乗ったんかい!?見ませんよ、そんなハメ撮りビデオ!」






330上条 「凡庸人型決戦兵器……?」 1/82011/01/08(土) 21:45:10.53qIXNj.Y0 (3/10)




芳川 「じゃ、流すわね」ピッ

上条 「お願い聞いて!俺の話に1ミクロンで良いから耳傾けて!」




VTR 『あら、やっぱり若いのね。ビームグレイブがもうこんなに固くなってるわよ?』

VTR 『芳川テメェ……』ハァハァ

VTR 『ほらもう少しでビームの刃が展開できるわ。もう少しよ頑張って』ギシギシ

VTR 『芳、川ァ……やめっ……あ、ぁう……』ギシギシ ハァハァ

VTR 『キた、キたわ!コレぞビームスクリーンンンンンン!!!!』ドピュッピュッ!!!

VTR 『う、あァあああああ!!』




芳川 「―――とまあこんな感じなんだけど」

上条 「出来るかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

芳川 「やっぱり私じゃ駄目ね。エントリープラグ持ってないし何より若さが足りないわ、若さが」

上条 「イヤそうゆう問題じゃねえよ!もう一方通行誰も信じられないって目してるよA.T.フィールド(心の壁)展開しちゃってるよ!?」






331上条 「凡庸人型決戦兵器……?」 1/82011/01/08(土) 21:46:32.36qIXNj.Y0 (4/10)




芳川 「あら初号機はお気に召さなかったかしら?だったら他の機体もあるのだけど……」カーテン シャー

上条 「カーテンレール引いたら……ってうお!?なんか他のレベル5も同じ様にベッドに繋がれてる!?」

芳川 「調製中の5号機と6号機を除いた2号機~7号機の4機よ。
    ああ、機体はAIMジャマーを取り付けた特別装置に括りつけてあるから安心して頂戴?」

上条 「ホント大丈夫なんですかコレってゆうかこのネタ……各方面に怒られませんか……?」

芳川 「ええ問題ないわ。ほら、3号機なんて頬染めて待機してるし」

上条 「御坂ぁぁあああああああ!!!?」







こうして、学園都市が開発した 『凡庸人型決戦兵器レベル5』 の搭乗者
『ファースト・チルドレン』 に(強制的に)任命された上条当麻の苦難の日常が幕を開けた。

―――――馬鹿と阿呆が交差したとき、物語は始まる―――――









アレイスター 「と、いう企画はどうだろう?」

土御門 「一遍死んでこい」





≪ 第壱話 【 瞬間、体、重ねて 】(完)≫







332上条 「凡庸人型決戦兵器……?」 4/82011/01/08(土) 21:47:48.54qIXNj.Y0 (5/10)





≪ 第弐話 【見知らぬ、天井亜雄】 ≫




天井 「君が搭乗を拒否していると聞いてより元ネタに忠実な機体を用意してみた」

上条 「イヤだからそうゆう問題じゃないです、搭乗自体が問題なんです」

天井 「これがその機体だ」カーテン シャー

上条 (ここの研究者は誰も俺の話聞いてくれない……)

天井 「私の最高傑作、『凡庸人型決戦兵器 人造人間ミサカゲリオン(量産機)』だ!!」

妹達 「ミサカ」「ミサミサ」「ミミサ」「ミサ」「合わせて」「ミサミサ」「ミミサ」「ミサ」

上条 「そんな理由で国際法でも禁じられたクローン造るなああああ!!」









アレイスター 「と、いうプランを立ててみたのだが」

結標 (……もうやだこんな上司)






333上条 「凡庸人型決戦兵器……?」 5/82011/01/08(土) 21:48:54.83qIXNj.Y0 (6/10)






妹達 「こんなときどうすればいいか分からないの、とミサカは疑問を提示します」

上条 「………笑えばいいと思うよ?」

妹達 「―――― ニタァ」

上条 「やめて、その笑い恐い」

妹達 「……………」チョイチョイ

一方通行 「?」オレ?

妹達・一方通行 「―――とミサカは」「だからつまりィ―――」ボソボソ

上条 「?」

妹達・一方通行 セーノ「―――― ニタァ」

上条「なんで増やした?なんでより恐い笑い増やした!?」








334上条 「凡庸人型決戦兵器……?」 6/82011/01/08(土) 21:50:29.04qIXNj.Y0 (7/10)





≪ 第参話 【戦場の中心でアイを叫ばされるけもの】≫




上条 「てゆうかナニをしながらなんて戦えるわけないでしょう、てゆうか何と戦ってるんですか此処?」

芳川 「使途―――より正確に言えば『天使』よ」

上条 「『天使』?」

芳川 「大天使『ガブリエル』―――それが現在の私達の敵よ」

上条 「それを倒す為にこんな事を……?いやそれよりもどうやって戦うっていうんですか」

芳川 「まずエントリープラグから白濁したL.C.Lを流し込み差込口を満たす事で神経接続を――――」

上条 「おかしい、その時点でオカシイ」

芳川 「L.C.Lが注ぎ込まれる衝撃からなんやかんやで機体が強力な攻撃を放つのよ」

上条 「それナニの工程まるまる要らないじゃないですか」

芳川 「シミュレーションでは機体の感覚値が一定以上に達した場合が一番強い攻撃を放てると出ているわ。
    ――――あ、『達する』って二重の意味でね。言わせないでよキミったら思春期なんだから」

上条 「言わせてませんし気付いてましたよ、不本意ながら」

芳川 「でも何故か『樹形図の設計者』では機体と搭乗者のシンクロ率が400%を超えると新機体が誕生するってあるのが不思議なのよね~
    ……なんででしょうね?」

上条 「ツッコミませんよ、もう俺はツッコミませんよ」








アレイスター 「『神の右席』対策はもうコレで万全だな、ウン」

ステイル (あの子の下へ帰りたい……)






335上条 「凡庸人型決戦兵器……?」 7/82011/01/08(土) 21:51:46.60qIXNj.Y0 (8/10)





≪ 第四話 【クロコ、来訪】≫




芳川 「紹介するわ。一般公募から新たな搭乗者として選ばれた白井黒子さんよ」

白井 「ご紹介に与りました、『セカンド・チルドレン』に任命された白井黒子と申しますの。宜しくお願いしますわ」

上条 「あ、いやこちらこそ。ってゆうか女の子でも搭乗者になれるんですね、エントリープラグないのに」

芳川 「彼女は搭乗者になる為にわざわざダミープラグまで取り付けて来てくれてね。
    疑似的なL.C.Lの放出も確認されているし、何よりその情熱に心打たれて私達は彼女をセカンド・チルドレンに任命したのよ」

上条 「   」

白井 「最初に申しておきますが、わたくし専用の機体は既に三号機と決まっておりますので。あなたは婚期遅れの四号機でも使って下さいな」

芳川 「多少Sっ気はあるけど四号機もなかなか良いものよ?上手く調教すればMへと転じてくれるし。
    どうしても三号機を所望するなら量産機だけど妹達から一機――――」

白井 「ダメですの!量産機とはいえ三号機をモデルとした機体に類人猿が搭乗するだなんて認めませんわ!!」

芳川 「―――――らしいわ。ゴメンなさいね、上条君」

上条 「イヤ、だから乗りませんって」









アレイスター 「と、いうワケでこのプランの協力者・白井黒子君だ」

白井 「宜しくですの」

土御門 (……舞夏のハンバーグ食いたい)






336上条 「凡庸人型決戦兵器……?」 8/82011/01/08(土) 21:54:52.83qIXNj.Y0 (9/10)




≪ 第伍話 【静止した思考の中で】≫




上条 「あのう……なんか向こうで妹達の小っこいのが一方通行に乗り上げてるのが見えるんですが」

芳川 「ああ、アレは妹達の統率個体『最終信号』よ」

上条 「良いんですかアレ!?幼女が自ら機体同士で搭乗しようとしてますよ!?」

芳川 「違うわ上条君、アレは合体よ」

上条 「誰がウマい事言えと!?そんなに上手くねえし!!」

芳川 「合体すると機体の性状が向上するの。
    初号機『一方通行』と量産機『最終信号』の相性が合致すれば初号機の色々なモノが進化(シフト)するわ」

上条 「……例えばどんな?」

芳川 「羞恥心と劣等感と罪悪感と―――――」

上条 「殆ど負のパラメーターじゃねえかあああああ!!!!」




上条 「てゆうか何か一方通行の目が死んでるんですけど、大丈夫なんですかアレ?」

芳川 「初号機のアンビリカルケーブルの起動管理は最終信号が握っているからね。
    きっとケーブルを切断されて言語能力も演算能力も没収されて自分でも状況を理解できていないんだわ」

最終信号 「あなたと合体したい、ってミサカはミサカはあの人のズボンのチャックをズリ下げて――――」

上条 「一方通行アアアアアア!!!!!」








アレイスター 「これぞまさに『絶対能力進化実験』!」

木原 「………イヤ、違くね?」




337VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 21:55:46.85qIXNj.Y0 (10/10)



以上です。
熱で高翌揚したテンションで書きあげたので色々とヒドくて申し訳ありませんでした。
というか途中まで全くスレ番意味ないですね。


338VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 21:58:33.75LPtqxE.o (1/1)

これはwwwwwwwwwwwwwwww

是非一方さんと打ち止めの合体を詳しく…


339VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 21:59:35.30RznOTpMo (5/5)

たまに来ると下ネタパロも破壊力高いなおい
実は二話タイトルのネタやりたかっただけだろwwww


340VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 22:00:36.50eMYbLdso (1/1)

頬染める三号機で腹筋崩壊した。


341VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 22:01:54.49AXxvoUoo (1/1)

色々と酷すぎワロタwwww



342VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 22:16:47.79lGEYoH.o (1/1)

少し自重しろw
乙!


343VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 22:19:57.78lH55Gg2o (1/1)

七号機は暴走がデフォなんですねわかります


344VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 23:28:41.89TOk7LR.0 (1/8)

>>157の未来上琴を書いたものです

なんか続きっぽいものを書きました

6,7レスほどもらいます

上琴 


345この街de1/62011/01/08(土) 23:29:11.77TOk7LR.0 (2/8)

一度、出張で来ているとはいえ
これから暮らすのだから少しは歩いて
この街の事を知っておきたい

……ちょっとだけ、あの時のような再会を
期待している自分がいる事も否定できない

上条「おぅ! 御坂じゃないか! また出張か!」

美琴「久しぶりね」

遠くで手を振る好きだった人
もうちょっとドラマチックな再会を
期待していたけど、こんなものだろう
……ドラマチックってなんなのか
よくはわからないけど

上条「よく来たな。今度は何時までいるんだ?」

美琴「出張じゃなくて、今度は海外赴任よ」

上条「じゃ、この街に住むんだな」

美琴「ええ。会社が用意してくれたアパートにね」

上条「じゃ、明日暇か」

美琴「暇だけど、どうして」

上条「この街を案内してやる。ウチの子たちも逢いたがってたしな」

こう期待して通りに進むとは、思わなかった
上条に案内されて、この街を歩く
周りには上条が引き取っている子どもたち

実は日本を出る前から想像して、
そうなったらいいのにと思っていた

美琴「あ、ありがと。この街の事よく知らないし、助かるわね」

上条「本当は今日にでも案内してやりたいけど、これから仕事なんだ」

美琴「仕事?」

そういえば、前に会った時に
何でも屋をしているとか
言っていたような気がする

何でも屋って何だろうか



346この街で暮らす2/62011/01/08(土) 23:30:04.55TOk7LR.0 (3/8)

上条「そ、神父がさ、古い知り合いで教会に間借りしてんだ」

美琴「神父?」

そういえば、あの頃
十字教のシスターと一緒にいる事が
結構あった気がする。そのつてだろうか

上条「イギリス系移民のためのイギリス清教の教会にな」

美琴「ふぅん」

あの頃、美琴には立ち入らせない領域を
上条は持っていた

どうしても、その事を連想してしまう

上条「じゃ、明日な」

美琴「……うん」

上条「あ、今日も時間あるんなら、ウチの子たちに会ってやってくれねぇか」

美琴「わかった」

あの子たちに会うのは美琴も楽しみにしていた
でも、そこに上条がいないのはすこし寂しい

「上条ぉぉぉぉぉ!!!!!!」



347この街で暮らす3/62011/01/08(土) 23:30:37.82TOk7LR.0 (4/8)

唐突に男の叫び声が轟く
しかし、その声が呼んでいるのは……

上条「垣根」

知り合いなの? 
そう美琴が問い掛ける前に

垣根「事務所の冷蔵庫ぉでぇ!! 鳥のささみを大量に冷凍しちゃだめでしょぉぉぉぉがぁぁぁぁ!!!!」

その男が現れる
ホスト風の衣装を身に纏った
美形だが、美琴の好みではない
そいつは上条の前で叫ぶ

上条「仕方ないでしょぉがぁ!! ウチには育ちざかりがたくさんいるんだよぉ!!」

垣根「事務所の冷蔵庫はみんなのものだぁ! 個人の私物を大量に持ち込むな!!」

美琴「……」

なにか、とても低レベルな口ゲンカが始まった
異国の街で日本人男性二人の
なんか、すごく恥ずかしい



348この街で暮らす4/62011/01/08(土) 23:31:14.10TOk7LR.0 (5/8)

子どもA「おねえさん、にほんのがくえんとしってどんなとこ?」

子どもB「せんせーもすんでたんでしょ?」

美琴「そうねぇ、電化製品は無駄に進化してたわね」

罵りあいながら、仕事場に向かう上条ともう一人を
見送ってから、上条宅で子どもたちと談笑して過ごす

この街や上条の事を聞いてみたり、日本の事を話していると
瞬く間に時間が過ぎていく

美琴「あ、もうこんな時間かぁ」

子どもC「かえっちゃうの?」

美琴「うん、ごめんね」

子どもD「そっかぁ」

美琴「またね。明日はみんなでこの街を案内してね」

子どもたち「「うん」」

名残惜しそうな子どもたちに笑顔を見せて
立ち上がり、帰ろうとした時



349この街で暮らす5/62011/01/08(土) 23:31:59.90TOk7LR.0 (6/8)

上条「た、ただいまー。ったく、垣根とステイルの野郎ぉ、冷蔵庫くらいで責めやがって」

美琴「お、おかえり」

子どもたち「「おかえりなさい」」

家主が帰ってくる
なぜか、ぼろぼろになって

上条「おぅ、御坂。まだいてくれたのか」

美琴「う、うん」

上条「ま、ゆっくりしてってくれ。でも案内は明日な」

美琴「……なんでそんなにボロボロなの?」

子どもA「いつもだよ」

子どもB「さいしょはおどろいたー。でも、なれた」

上条「だから、気にすんな」

美琴「……気にするわよ」

子どもたちが気にしなくなるほど
こんな事を繰り返しているのか

そして、こいつがそういう事を
繰り返すのはきっと
自分のためじゃなくて……




350この街で暮らす6/62011/01/08(土) 23:32:29.09TOk7LR.0 (7/8)

上条「大した事ねぇよ。昔と大差ねぇし」

美琴「……そう」

何かあれば、飛び込まずには居られない人だから
あの頃は分かっていたのに、知らないうちに遠くに
行ってしまった人だから。だから

美琴「……私もここに住む」

上条「は?」

今度は傍で見張ってやろう
傷ついていてもすぐに気付けるように

美琴「部屋も余ってるんでしょ」

上条「お、おい」

子どもA「おねえさんここでくらすの・」

子どもB「やったぁ」

子どもC「おねぇさんが、くらすのさんせいなひとー」

美琴と、子どもたちが一斉に手をあげる

上条「……はぁ、仕方ねぇな」

しぶしぶといった様子で上条も手をあげる

美琴「決定ね」

こいつがみんなを守るのなら
美琴は上条とこの子たちを守ろう
今度こそ……





351VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/08(土) 23:36:15.42TOk7LR.0 (8/8)

以上です

最初から名前欄でミスりました。申し訳ない

この話の上条さんは、冷蔵庫と神父とトリオで活躍してると思います

お目汚し失礼しました




352VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 00:05:18.10ute81UAO (1/2)

いいねいいね超乙です


353VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 00:07:04.32U6RsP0so (1/1)

GJじゃん!


354VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 00:15:33.84WnJ2HC6o (1/1)

ささみは確かに安いしいいタンパク源だけどさwwwwwwww


355VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 01:31:51.11GEMptgAO (1/10)

GJ!
最近自宅の冷蔵庫見ると笑っちゃうんだけど


356VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 01:33:00.57GEMptgAO (2/10)

今日は通行止めで書いてみた
またもやくっだらねェ内容だけどいくんだよ!


357打ち止め「りぴーたふたみー!」2011/01/09(日) 01:36:04.88GEMptgAO (3/10)

注:一瞬だけ下あります

――――

打ち止め「あなたにあなたにお願いがあるの!」

一方通行「あァ?」

打ち止め「ちんちん!」

一方通行「」

打ち止め「りぴーたふたみー!」

一方通行「はァ!?」

打ち止め「だからりぴーたふたみー!ってミサカはミサカはリピートをリピートしてみたり!」

一方通行「…Repeat after meって言いてェのか?」

打ち止め「その通り!ってミs」

一方通行「ざけンな」

打ち止め「ちんちん!」

一方通行「おい」

打ち止め「ちんちん!」

一方通行「ちょっと待て」

打ち止め「ちんt」

一方通行「分かった!!分かったからファミレスではやめろォ!!!」

打ち止め「じゃあお家でね!わーい!ってミサカはミサカは武士の契りをかわさせてみるでござる!」

一方通行「なンなンですか…」


358打ち止め「りぴーたふたみー!」2011/01/09(日) 01:37:41.31GEMptgAO (4/10)

――おうち――

打ち止め「じゃあ約束通りさっそくいっきまーす!」

黄泉川「」ワクワク

芳川「」テカテカ

一方通行「なンでコイツらの前でやンだよ」

打ち止め「ちんちん!」

一方通行「無視ですかァ!?」

黄泉川「」ワクワク

芳川「」テカテカ

一方通行「…」

打ち止め「ちんちん!」

一方通行「…」

打ち止め「ちんちん!」

一方通行「…………ちンちン」

打ち止め「あははははは!いただきましたーwwwwww!」

黄泉川「すげー!ほんとに言ったじゃんwwwwww!」

一方通行「うぜェェェ!!まじで何なンですかァ!!?一発殴って良いよなァァ!!?」

芳川「ぶっひゃwwwwxbwwpくkぁwwwwdtせwwhwwwwwwlwwwwqwwww」

一方通行「あ コイツまず殴るわ」



359打ち止め「りぴーたふたみー!」3/72011/01/09(日) 01:39:27.79GEMptgAO (5/10)

番号忘れてた


芳 川「…」

打ち止め「本番はこれからねってミサカはミサカは続きを要求!」

一方通行「ぜってーやらnァkrlpカキクケコカカッmb」

一方通行「lgtカkh…てめェ!!職権乱用してンじゃねェぞ!!」

打ち止め「じゃあ続きねわーい!」

一方通行「チッ」

打ち止め「あんぱん!」

一方通行「…あんぱん」

打ち止め「ちがーう!!」

一方通行「ちがーう」

打ち止め「そこはリピートしなくていいの!表記が変わっちゃうから言い方までマネしないで!ってミサカはミサカはいつものあなたをお願いしてみる!」

一方通行「あァ?表記だァ?」

打ち止め「そうその感じ!もっかいね!」

一方通行「はァ…?」



360打ち止め「りぴーたふたみー!」4/72011/01/09(日) 01:40:34.73GEMptgAO (6/10)


打ち止め「あんぱん!」

一方通行「あンぱン」

打ち止め「それそれ!いんらん!」

一方通行「おい誰だ教育誤ったヤツは芳川かブッ[ピーーー]ぞ」

打ち止め「いいから!いんらん!」

一方通行「…いンらン」

打ち止め「らーめん!」

一方通行「らァめン」

打ち止め「ぶんちん!」

一方通行「ぶンちン」

打ち止め「らいおん!」ガオー

一方通行「らィおン」ガオー

打ち止め「すいとん!」

一方通行「すィとン」

打ち止め「とーばんじゃん!」

一方通行「とォばンじゃン」

黄泉川「じゃん♪」

打ち止め「ヨミカワじゃましちゃらめぇぇぇ!!」

一方通行「ヨミカワじゃましちゃらm…これは違ェかあぶねェ」

黄泉川「ごめんじゃん♪」

打ち止め「うう…最初からだ…ってミサカはミサカは新たにワード整理を始めてみる」

一方通行「まだやンのかよ」



361打ち止め「りぴーたふたみー!」5/72011/01/09(日) 01:42:16.22GEMptgAO (7/10)


打ち止め「気をとりなおしていっきまーす!」

打ち止め「あいんしゅたいん!」アイーン

一方通行「あィンしュたィン」アイーン

打ち止め「いんなんとかさん!」

一方通行「いンなンとかさン」

打ち止め「らんらーんらんらんどせる!」

一方通行「らンらァンらンらンどせる」

打ち止め「ぶーたんおうこく!」

一方通行「ぶゥたンおォこく」

打ち止め「よし休憩!ってミサカはミサカはセーブポイントを設置してみる!」

一方通行「おィ打ち止め、これ無論何かやる意味あンだろォな?」

打ち止め「え゚っ…?さ さぁーってミサカはミサカは作戦の頓挫を恐れて隠してみたり!」

一方通行「まァどうせくっだらねェ理由だろうから良いが…それ何て読めば良いンだよ」

打ち止め「『とんざ』だよ…?」

一方通行「そっちじゃねェェ!半濁点の方だボケがァ!」

打ち止め「『え゚』だよ…?」

一方通行「あァ、いや、そのな、その通りだ。その通りなンだが全然ちげェェ!!!」

打ち止め「続けるよ…?ってミサカはミサカはおかしなあなたに確認を取ってみたり」

一方通行「もう勝手にしろ」


362打ち止め「りぴーたふたみー!」6/72011/01/09(日) 01:43:20.08GEMptgAO (8/10)


打ち止め「さぁ駆け抜けるよー!」

打ち止め「ららららいたいそう!」

一方通行「ららららィたィそォ」

打ち止め「すっぽんがすっぽんぽん!」


一方通行「すっぽンがすっぽンぽン」

打ち止め「とんがりこーん!」

一方通行「とンがりこォン」

打ち止め「おんせんまんじゅう!」

一方通行「おンせンまンじュゥ」

打ち止め「おっくせんまん!」

一方通行「おっくせンまン」

打ち止め「だんけしぇーん!」

一方通行「だンけしェェン」

打ち止め「あんぱんまんいんたびゅー!」

一方通行「あンぱンまンインたびュウ」

打ち止め「しゅーーりょーー!!!ってミサカはミサカは達成感でいっぱいになってみたり!」

黄泉川「よくやったじゃん!」

一方通行「はァ…」


363打ち止め「りぴーたふたみー!」7/72011/01/09(日) 01:44:24.70GEMptgAO (9/10)


一方通行「で、結局何がしてェんだテメェは」

打ち止め「カタカナをふンだンに使わせてみたんだァってミサカはミサカはマネしてみたり!」

一方通行「何言ってやがンだ…?」

打ち止め「それとね、ちょっと仕掛けもほどこしてみたの!ってミサカはミサカは興奮せざるをえなかったり!」キャー//

一方通行「どォいうこった」

打ち止め「学園No.1の頭脳をもつあなたなら記憶を辿って一覧してみれば分かるよ!ってミサカはミサカはタネを明かしてみたり!」

一方通行「…」


一方通行「あィンしュたィン」
一方通行「いンなンとかさン」
一方通行「ららららィたィそォ」
一方通行「ぶゥたンおォこく」
一方通行「らンらァンらンらンどせる」
一方通行「すっぽンがすっぽンぽン」
一方通行「とンがりこォン」
一方通行「おンせンまンじュゥ」
一方通行「おっくせンまン」
一方通行「だンけしェェン」
一方通行「あンぱンまンインたびュゥ」


一方通行「あァ…」

打ち止め「えへっ//」

一方通行「くっだらねェ…」












364VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 01:47:24.31GEMptgAO (10/10)

尾張です読んでくれた人いたらありがとう!

今朝に引き続き7レスになった
ほんとは3レスくらいにしたい…


365VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 01:56:33.582zx8myMo (1/1)

これはGJ!


366VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 02:05:00.06Ms5JUkEo (1/1)

かっわいいな! 乙!


367VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 02:21:44.28zJqGP6AO (1/1)

>>337
セカンド黒子の配役が絶妙wwwwwwwwww
最っ高だなあんたwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


368VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 03:08:09.54503cgM60 (1/1)

うむ


369VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 04:16:32.23u4XnDVs0 (1/1)

三号機のお目見え時は二人掛かりで乗ってたよな
つまり3P・・・ゴクリ

しかしダミープラグで処女喪失はあんまりなんで初めては上条さんが貰ってあげて下さいね?


370VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 06:02:50.54FE8DjoAO (1/1)

超乙! 打ち止めが可愛すぎて我が一生に悔いは無い。しかし一方通行さンってばャュョはカタカナじゃなかったりするんだぜ。誤解を招かせる一方通行さンも可愛い


371一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:37:25.85gUFPqpE0 (1/12)

シリアスでハートフルな内容です
ギャグ色は薄め


372一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:38:58.04gUFPqpE0 (2/12)


一方通行「寒ィなァ…早く帰ってあったけェ部屋でコーヒー飲みてェ…」

一方通行「……」

一方通行「いや待て、それじゃァ少し退屈だな」

一方通行「確かに俺の頭は脱色してて白いし、杖とかついてるけど、まだ老け込むにはちと早ェだろ。
     茶ァ啜って部屋でのんびりなンざ、そりゃ年寄りのする事じゃねェか」

一方通行「つっても、どこか遊びに行く宛があるわけじゃねェしなァ…遊びに行く奴も……」

一方通行「友達はいらない、人間強度が下がるから」キリッ

一方通行「…………」

一方通行「本でも買うか」



373一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:40:20.20gUFPqpE0 (3/12)


ミサカ妹「しゃーせー」

一方通行「なンだァ? オマエ本屋でアルバイトしてンのか?」

ミサカ妹「はいとミサカは普通に答えます」

一方通行「金が足りねェのか?」

一方通行「こンな事言えた義理じゃねェのは分かった上で言わせてもらうけどよォ」

ミサカ妹「じゃあ言うなよ白もやし」

一方通行「ッ!?」ぷちっ

一方通行「……ふぅ、別にそンな事しなくても、金が必要なら俺に言え」

ミサカ妹「なぜですか? 別にあなたはミサカにその様な事をする義理は無いはずですが」

一方通行「まァ確かに恩着せがましいな。だったら、未払い分の給料でも良いだろ」

一方通行「俺の個人的な実験に付き合わせたンだ。その分の礼も詫びもまだ終わっちゃいねェ」

ミサカ妹「一方通行…」



374一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:41:39.64gUFPqpE0 (4/12)


ミサカ妹「ありがとうございます。ですが、せっかくの申し出ですがお断りさせていただきましょうと
ミサカはあなたの気持ちだけをありがたく受け取る事にします。それに、これはミサカが社会経験を積むための訓練でもあるのですから」

一方通行「そォか。ま、何かあったら遠慮なく俺をコキ使え」スタスタ

ミサカ妹「一方通行」

一方通行「あン?」

ミサカ妹「先ほどのあなたの申し出に関してですが、未払い分はともかくお詫びの方は必要ありませんとミサカは訂正個所を指摘します」

ミサカ妹「あの実験は、ミサカ達も同意の上で協力していました。ですから、あなたが負い目を感じる必要は無いのです」

一方通行「……そォかよ」スタスタ

ミサカ妹「一方通行!」

一方通行「ンだよ、まだ何かあンのか?」

ミサカ妹「エロ本コーナーはそちらではありませんよ」

一方通行「別にエロ本買いに来たわけじゃねェよ!!」

ミサカ妹「ちなみにミサカのシリアルナンバーは10032号です」



375一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:46:09.32gUFPqpE0 (5/12)


一方通行「さて…本屋に来たは良いが、何を読めば良いンだ?」

一方通行「……」

一方通行「やっぱ典型的にベストセラーとかが良いのか?」

一方通行「今週のベストセラーは…」

一方通行「高校野球のマネージャーがドラグノフを手に入れたら…か」

ミサカ妹「そちらは先週もベストセラーになった本ですとミサカは説明します」

一方通行「どンな内容なンだ?」

ミサカ妹「マネージャーがドラグノフ(自動狙撃銃)を手に入れる事により、試合中に相手高校のエースや主軸打者を暗殺し、
     激闘の末に甲子園への切符を手に入れるという汗と涙と血と脳しょうと青春の感動ストーリーです」

一方通行「高校球児に土下座しろとしか言えねェ」



376一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:47:25.20gUFPqpE0 (6/12)


ミサカ妹「余談ですが、アルファベットの“F“は高校野球のシンボルとも言える文字です。なぜだか分かりますか?」

一方通行「知らねェっつーかそもそも野球に興味ねェからよ」

ミサカ妹「高校野球のFは、ファイト、フェアプレー、フレンドリーの略ですとミサカは豆知識を披露します」

一方通行「確かにマネージャーは違う意味でファイトしてるかもしれねェが…」

ミサカ妹「ちなみにあなたの場合はFUCK(ぶち殺せ)FANTASY(厨ニ) NO FRIEND(学園都市最強の人間強度)ですねpgr」

一方通行「さて次行こォか」

ミサカ妹「……」

ミサカ妹「ミサカは…スルーされても泣かないくらいの人間強度です……ぐすっ…」



377一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:48:45.81gUFPqpE0 (7/12)


一方通行「これは何だ? 愉快に素敵なのか?」

ミサカ妹「それはKAG○ROUですね。某有名タレントが執筆した著書です。ポプラ社小説大賞を受賞した話題作でもあります」

一方通行「つーこたァ愉快に素敵なのか」

ミサカ妹「………」

一方通行「なンで黙秘権を行使してやがンだよ」

一方通行「まあいい。つーか、白い装丁の本は汚れが目立つンだよ。そう言った意味なら、黒いカバーが一番良いンだけどな」

ミサカ妹「ご安心ください、その本はとても黒いですよ」

一方通行「あァ? どう見ても白じゃねェか」

ミサカ妹「いえ、とても黒いですとミサカは繰り返します」

一方通行「どォいう事だ?」

ミサカ妹「これ以上は危ないのでミサカの口からは何とも言えません」

一方通行「わけがわからン」



378一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:50:55.48gUFPqpE0 (8/12)


一方通行「おィ、会計だ」

ミサカ妹「はい、では“正しい友達の作り方~自分の豊かな時間”が一点、“明るい性格はこうして作る”が一点、
“子供の心のコーチング~ハートフルコミュニケーション 親ができる66の事”が一点、計三点でよろしいですねwwwwww」

一方通行「おィコラ、なンで愉快に素敵に読み上げてンだよテメェは!」

ミサカ妹「すみません、“幼女の穴“を含めて計四点でしたね。ミサカとしたことがついうっかり」

一方通行「ンなもン買ってねェだろォが!!」

ミサカ妹「本屋に来たのにエロ本を買わないとは…」

ミサカ妹「あなたは一体何しに来たのですか?」

一方通行「本を買いに来たに決まってンだろ!! いい加減にしねェとテメェのゴーグルのゴムを思いっきり引っ張って顔面にぶち当てンぞ!!」

ミサカ妹「ちょっとしたホワイトジョークです、落ち着いてください。
あとゴムを引っ張るのだけはやめてくださいシャレにならないくらい痛いですからマジで!!」



379一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:52:07.53gUFPqpE0 (9/12)

一方通行「ったく、さっさと会計を済ませろ。いくらだ?」

ミサカ妹「はい」ピッ! カタカタ

一方通行「……」

ミサカ妹「……」ピッ!

一方通行「……」

ミサカ妹「……俺も、ずっと一緒に痛かった(笑)」ピッ!

一方通行「……………………」ぴきっ

ミサカ妹「合計で8兆円になります」

一方通行「いつから日本は円安を通り越してハイパーインフレに突入した?」



380一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:54:52.90gUFPqpE0 (10/12)


ミサカ妹「すみません、少し頭をこちらに差し出してくれませんか?」

一方通行「なンでだよ」

ミサカ妹「少しで良いですからとミサカは子犬の様な目で訴えますうるうるうる」

一方通行「俺にはいつも通りのレイプ目にしか見えねェが、ったくめんどくせェ」

ミサカ妹「ありがとうございます……相変わらず白髪が多いですね。というか白髪しか無いですね」さわさわなでなで

一方通行「苦労が多いからな、今この瞬間も」

ミサカ「……」ピッ!

一方通行「おい! テメェ何してやがる」

ミサカ妹「605円です」

一方通行「……」

ミサカ「605……605(ロリコン)!!」

一方通行「………」


ブチッ♪




………




ぎゃははははははははァーッ!!!!

やめてくださいゴムをひっぱら(ry バチーン!!!!!!




………




ミサカ妹「ぐすっ……3650円…です……ひぐっ……」



381一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:56:31.46gUFPqpE0 (11/12)


一方通行「ほらよ…」

ミサカ妹「ひぐっ…お釣りです…えぐっ…ぐすっ…」

一方通行「……悪かった、謝ってやるからいい加減泣き止め」

ミサカ妹「別に…ミサカは泣いてません…ッ……泣き止めって何ですか…ラストティアーですか…ぐすっ」

一方通行「無駄にカッコいいな。わァったよ、仕事が終わったらなンか奢ってやるからそれで許せ」

ミサカ妹「回らないお寿司が良いです」キリッ

一方通行「オマエ…」


本日の一方通行の出費
本三点3650円
寿司 時価含め69740円
10032号と過ごした時間 プライスレス



382一方通行「本でも買うか」2011/01/09(日) 13:57:14.64gUFPqpE0 (12/12)

いぜうです。ありがとうございました。


383VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 13:59:39.12ute81UAO (2/2)

ニヤニヤが止まらないwwww
超乙ですの


384VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/09(日) 14:01:39.76r6hnex60 (1/2)

乙!
こういうの良いな、なんていうか良いな


385VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 14:20:24.63kLT06fQo (1/1)

どんだけ高級寿司店行ってんのwwwwwwwwww
乙乙!


386VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 14:21:20.59HHUgLd.o (1/1)

乙~


387VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 14:44:02.62iGS0sUAO (1/1)

10032号ばっかりズルいなちくしょう


388VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 15:34:11.30tgly6ISO (1/12)

麦のん通行投下します。


・キャラ壊れてます
・時系列は不明です
・何故か皆生きてます
・設定壊してます
・地の文です
・拙いです
・中途半端です


389麦野「王子さま……」2011/01/09(日) 15:35:10.52tgly6ISO (2/12)

初めて会った日から、どれ程貴方を思っただろうか

初めて会った日から、どれだけ貴方の名前を呟いただろうか

初めて会った日から、どれくらい貴方の写真を見つめただろうか

初めて会った日から……何度泣いただろうか……

全ては会えないと判っていたから

弱い私は貴方と仲間のどちらかを選ぶことが出来なかった

でも、もうそんな悩ましい日々は終わり

だって

だって、貴方にまた会えると

会っても良いんだと判ったから

長かった。とても長かった

待っててね

私の王子さま……


390麦野「王子さま……」2011/01/09(日) 15:37:09.41tgly6ISO (3/12)

「次の作戦、『グループ』とやり合うことになると思う」

麦野の発言に、会議の席に並んだ『アイテム』の面々の顔が険しくなる。

暗部同士の小競り合いに潰し合い、又は衝突などは特段珍しいことではない。表の知らない所で毎日のように繰り広げられている。
勿論、『グループ』と『アイテム』も例に洩れない。

だが、今回は作戦の規模が大きい。
『アイテム』がこうしてオールキャストで挑もうとしているくらいだ。向こうも勿論、トップメンバーで来るだろう。

「……どうするんだよ」

浜面が弱々しい声を上げる。普段なら咎められるものだが、今日は誰も何も言わない。

「一方通行が出てくるんだろ?」

そう、一方通行の存在と恐怖が有るからだ。

大勢の超能力者の中の最高峰であるレベル5。一人で一国の軍隊をも相手が出来る程の規格外の集団。その頂点に立つ別格の男が『グループ』に居る一方通行。

最強の存在。

「まぁ、少なくとも此処に居るメンツじゃ勝てないでしょうね」

皆、それは判っていた。大能力者二人と超能力者一人が組んで向かっても時間稼ぎにすらなならないことを。

「勝てないならどうする訳よ」

フレンダの疑問に麦野の口が三日月型に裂かれる。

「作戦を成功させるだけなら、良い考えが有るの」

その言葉に皆の伏していた顔が上がる。

「何か考えが超有るんですね!」

「まさか、出し抜くとか言うなよ?」

「浜面のクセに冴えてるじゃない」

「えっ、マジ?」

「おぉよ。大真面目だ」

麦野の自信満々な表情とは逆に皆の表情は再び陰っていく。
出し抜くという何でもない作戦が、素直に通用する相手ではない。

まず、ブレインの土御門を出し抜くだけでも一苦労。その上、座標移動の結標や一方通行自身の機動力を以てすれば、多少のロスや寄り道は無に還るのだ。


391麦野「王子さま……」2011/01/09(日) 15:38:45.89tgly6ISO (4/12)

「もしかして、私の力を使う作戦かな?」

「滝壺っ!」

その提案に悲鳴に近い叫びが上がる。

滝壺の力は代償として命を削っていく。恋人として、仲間として、浜面は阻止したいのだ。
だが、他のメンバーは苦々しげだが諦観した面持ちでいる。口に出すことは無いが、それしかないと考えているようだ。

天秤に掛け、一粒の砂と一つの石ではやはりどうしても砂が軽いのだ。

どれだけ大切にしていても。

「違うよーん」

しかし、麦野はその唯一とも思われる可能性を簡単に蹴ってみせた。
浜面は安堵しているが、まとまりかけた意志は混乱に呑まれた。

「じ、じゃぁ、一体どうする訳よ?」

「超他に案なんて……」

「あれれ?判んない?」

当然だよ、という視線が麦野に突き刺さる。
笑いながらそれを受け、もっと酷くなることを予想しながら自らが考えた作戦を語る。

「私が餌になる」

囮ではなく餌。
つまり、会えば食べられるより他は無し。

がたん、と椅子の倒れる音が響いた。


392麦野「王子さま……」2011/01/09(日) 15:40:42.01tgly6ISO (5/12)

………………………


学園都市が第四位、麦野沈利は暴れていた。

全細胞を活動させ、全神経を尖らせ、合間を縫って逃げようとする構成員の足音、遠くから狙う狙撃手の殺意一片たりとも取りこぼさずに消し、余裕が出来ればビルへ施設へ道路へ破壊を刻んでいた。

鬼の如き猛攻。だが、その荒れる力は何処か雑で、我武者で、挑発的である。

「…ッ!」

全ては

「よォ、ご機嫌だなァ。クソ女」
暴風をものともせず、乱撃の真ん中を闊歩して現れた男

「クカカ!直ぐにミンチにしてやるよ!」

一方通行を釣る為に。





麦野の計画は簡単だ。

自分が最大限暴れるだけ。

誰でも罠だと判る程単純に。
たったそれだけ。

だがそれは、《原子崩し》が行うからこそ意味を持つ。
レベル5が暴走してこそ意味がある。普通では止められない相手。

敵は罠だとしてもジョーカーを切るしか手が無くなる。

そして、その通りになった。


393麦野「王子さま……」2011/01/09(日) 15:42:21.64tgly6ISO (6/12)

二人は対峙している。瓦礫と死体が散らばる中、お互いに強い意志を持ちながら。

「来てくれたんだ、一方通行」

「ハッ!俺が来ると知っててこンな安っぽい挑発したのか。真性のバカとしか言い様がねェな!」

一段と荒れた口調で一方通行が麦野へとにじり寄る。

彼は苛ついていた。

快く釣られてあげるという任務に。
当然だが、餌が怯えないことに。
それどころか、化け物の自分が来たことを嬉しそうにしていることに。

「なァ、原子崩しァ!」

高位能力者には不可思議な余裕がある。自分の力は格上にだって通用するんだと。
一方通行は過去にそういった身の程知らずの大バカ野郎達の相手を散々してきた。

「私を知ってるんだね。嬉しいな」

呑気に笑う第四位からも同じ空気が見えた。

「知らねェ方がどォかしてるぜ。第四位の麦野沈利さン……よォッ!」

言いながら足元の瓦礫の一つを大行に振りかぶって蹴る。
ただの蹴りなら虚しく転がるだけだった瓦礫は、彼の能力によって物理法則の殻を破り、弾丸のような速度で麦野の下へ走る。

轟音を響かせた歪な弾丸は麦野の横を掠める。整った顔に赤い筋が一つ開く。

「ハッハァ!まさかこれだけでビビらねェよなァ!アバズレェ!」

この舐めた作戦への仕返しの意味もあるが、要は単なる威嚇行為だ。

プライドの高い者ならこうするだけで、激情する。そうなれば過信に満ちた愚者のすることは決まってくる。

直線的に捻りも無い、ただの力押しで潰す。

自分はそれを悉く反射させ、絶望する相手を笑って[ピーーー]。

もはや、習慣になりつつあるバカの粛正方法だ。


394麦野「王子さま……」2011/01/09(日) 15:45:08.91tgly6ISO (7/12)

「な、名前まで……」

「はァァっ!?」

しかし、肝心の敵は顔を赤らめてモジモジしている。ワンテンポ遅れている上に予想外のさらに向こうにある反応だ。

これには流石の第一位も一瞬毒気を抜かれた。

「……あ、あァ、判った。キチンと時間稼ぎしてンのか。気が強そうなワリには、随分と冷静じゃねェか第四位!」

しかし、直ぐに立て直す。

ペースに引き込まれかけたと思い、さらに苛立ちは加速する。

「そっちが来ねェなら、こっちから行ってやらァ!!」

地面を蹴りつけ、対象に向かって走り出す。
敢えて能力は使わない。怯えながら死んで欲しい。或いは、時間稼ぎで逃げようとするその時に解放し、屈辱と敗北を与える為に。

麦野の鋭い目がこちらを向くのを確認すると、一方通行の口元が大きく吊り上がった。
漸く戦争が出来る。そう思ったのだ。

「ちょ、ちょっとターイム!!」

「なーンなンですかァァっ!?」

しかし、迎撃に移るかと思っていた麦野の行動はまたも一方通行の予想を遥かに越えるものだった。

可愛らしく、恥じらいながら、切羽詰まった声で、叫ぶだけ。

一方通行もはい上がった渦に再びズルズルと飲み込まれ、急停止してしまう。


395麦野「王子さま……」2011/01/09(日) 15:46:27.76tgly6ISO (8/12)

「ね、ねぇ、場所移そうよ」

「……なンで?」

思考する前に口から言葉が出る。
二度目で完全に毒を抜かれた一方通行の口調からは刺々しさが消えている。

殺伐としていた最初の雰囲気は、日常会話並の応答がされる抜けたものに変わっていた。

「し、周囲の目とか……その…恥ずかしい……」

「は、恥ずかしィ!?」

「うん……」

再び俯いてしまう。

(え、えェ……)

混乱の中にある思考を必死に働かせる。

(恥ずかしいとかワケが……人の目って今さらってか……アレ?)

だが、どうにもまとまらない。

記憶を掘り返し最初から辿ると、一応顔が赤く俯き加減で場に合わないという点では統合性のとれた行動ではある。
でも、全くもって理解不能であった。

考えれば考える程に疑問が深まり、そうしてさらに思考が混乱する。

「良く判ンねェが、まァ、移動……するか」

そして、放棄。

「ほら、捕まれよ」

一方通行の手が麦野へ差し伸べる。

「え……あぅ……」

真っ赤に茹であがった彼女は、震えながら、でも力強くその手を握った。


396麦野「王子さま……」2011/01/09(日) 15:47:49.25tgly6ISO (9/12)

…………………………


たった十秒間のフライト。それだけで、二人は既に銃撃の音が聞こえてこない場所にまで来ていた。
警備員や見回りの人さえ付かない完全なる廃墟となっている研究所。
明かりの無い静かそうに見える方向へ適当に飛んだので、本人さえも此処が地図上では何処に当たるのか把握していない。
帰りに若干の不安を覚えるが、彼女を要望通りの場所に運んだというタクシードライバーのような満足感が今の一方通行の中には有った。
似合わないと思いつつも悪くはないと思った。

彼の頭から、抹殺指令のことは完全に消えている。

「おら、ここなら良いだろ」

力の制御範囲から出ないように胸元に強く押しつけるようにして抱き締めていた麦野を引き剥がす。

だが、直ぐにまた腕の中に納めることになった。

支えを失った麦野が崩れそうになったからだ。流石に女の子に埃いっぱいの床への膝付きは冷酷な彼でも見過ごせないようだ。
それ以外には罪悪感もある。

(酔っちまったか……)

慣れない生身での飛行は内臓を引っ掻き回されたような感覚に陥る。かなりの速度を出していたから、通常の何倍も負荷がかかっていたと推測出来る。

(弱ェ。第四位っつっても女ってことか…)

そんなことを考えていると、腕の中の麦野が自分を軽く押した。
もう大丈夫との合図だと認識し、解放する。

顔色は変わらず最上級に赤いが、今度は支えを失っても崩れなかった。


397麦野「王子さま……」2011/01/09(日) 15:49:46.79tgly6ISO (10/12)

「やっぱり……優しい…」

「それはねェ!」

反射的に否定する。

生い立ち、過去の罪、現在の偽善。

自分をダークヒーローと位置付けしている一方通行は、光を極端に避けている。
感謝の言葉や他人の視点で創られた優しい自分。そういったものが怖い。

今は自分のペースでないせいか、否定する言葉には普段乗せることのない身を切るような感情が込められている。

「優しいよ……」

「優しくねェって言ってンだろ!」

麦野は一方通行のその様子に気付かない。普段の彼を知らないのもあるが、少々惚けているのも加わって見えなくなっている。

「あの日もそうだった……」

「だァかァ……あの日?」

一方通行に新たに騒つく頭の隅で記憶を選り分ける仕事を与えつつも麦野の語りは止まらない。

「あの日から、貴方は私の王子さま……」

「……」

そして、第四位の口からはおよそ出ないであろう単語が聞こえたところで一方通行の思考は凍結した。

想いを吐露した麦野が照れて顔を両手で多ってしゃがみ込み、酷く興奮した様子で「い、言っちゃったよぉ」と儚げに呟く。

それをただ、意識も薄く眺める。

それから、暫し時間を空け、

「ごめン。話が全く判らねェンだが」

何とか自分を取り戻して精一杯悩んだ一方通行のたどり着いた答えはそんな純真な台詞だった。


398麦野「王子さま……」2011/01/09(日) 15:51:39.38tgly6ISO (11/12)

『アイテム』の面々は重い空気を提げて自分達のアジトへと帰還した。

作戦は成功した。被害も驚く程少なかった。

ただ、コアの一人で大切な仲間が生死不明となった。いや、正確には死に近いだろう。

滝壺の力を使おうともしたが、キーである体昌が無くなっていた。

誰の仕業かは直ぐに理解した。自分を餌と表現した時点で帰ることは諦めていたのだろう。
無駄なことをするなという彼女の意志に見えた。

「麦野、超キャラじゃないし…」

絹旗の一人言は誰にも拾われることなくコンクリートの壁に吸い込まれていった。

死神を背負い暗躍し死を何度も経験してきたが、彼女の死には今一実感を求められず涙は流れない。
かといって、生きている希望も得られず、自分達を偽り励ます言葉の一つも浮かび上がらない。

沈黙と無気力が続く。



変化は皆が夢に誘われ始めた頃に訪れた。

アジトの扉を誰かが乱暴に叩いたのだ。

弾けるように椅子から飛び降りる。
警戒するのも忘れ、皆で押し合い攻めぎ合い駆け扉を開く。

「「麦野!!」」

「よ、よォ」

しかし、そこに居たのは一方通行だった。

「こいつ、どォにかしてくれ」

皆が待っていた麦野は殺し合いをする予定だった筈の男におんぶされ、気持ち良さそうに寝息を立てている。

状況把握が出来るまでの数分、弱り顔の赤目と点になっている4つの目は風に晒されながら情けなくぶつかり合っていた。


399むぎ2011/01/09(日) 15:59:26.96tgly6ISO (12/12)

忠告通り中途半端です。ここまでしか書いてないです
なんかもう、胃が痛くてこれ以上は書けませんでした

でも折角書いたからと投下した次第です

続きは要望あれば考えます…


以上。お目汚し失礼しました


400VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/09(日) 16:01:39.54r6hnex60 (2/2)

おつおつ、凄い上手くて引き込まれた
気が向いたら続きも投下してくれると嬉しいな


401VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 16:16:12.12ajREvIAO (1/1)

まさかの良作二連発で俺の腹筋が捩れた。続き読みたいに決まってンだろォ!!

あと
>>382
お前が傷アニメを待ち焦がれてることはよくわかった。


402VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 16:19:21.20Ioed66AO (1/1)

乙乙
麦のんとか素晴らし過ぎるから続きに期待


403VIPにかわりましてGEPPERがお送りしますVID(Tes):gQGBvmAO2011/01/09(日) 16:24:45.35XDg.xQAO (1/1)

おつー
麦のんがいう「あの時」が気になるから続き読みたいな


404VIPにかわりましてGEPPERがお送りしますVID(Tes):ahTql9p02011/01/09(日) 16:27:22.61QEl8UcQ0 (1/1)


続き待ってます


405VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 18:01:19.91Xa9dP6r30 (1/2)

ショタセラレータとロリむぎのんか
胸熱


406VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 18:07:42.95mNQU7a5X0 (1/30)

皆さんの書く一方さんが素敵過ぎて胸熱wwww

しかしそんな中に空気も読めずに乱入してみる。
9レスほどお借りします。禁書がこんなバッドエンドになったらやだよね、という超鬱展開。
心臓の弱い方はご注意ください。


407十人十色の幸福と、―――― 1/92011/01/09(日) 18:08:51.27mNQU7a5X0 (2/30)





少年を背中越しに抱きしめる打ち止めは、心の底から嬉しそうに思える満面の笑みで笑った。
そんな彼女の笑顔をそっと眺めた一方通行が、穏やかな表情で静かに口を開いて――――――――――






「俺にはアイツらの幸せが本当に正しいものかなんて、多分一生解んねえよ……」









408十人十色の幸福と、―――― 2/92011/01/09(日) 18:09:54.67mNQU7a5X0 (3/30)




「妹達が……国際的に危険視されてる……?」



学園都市を総本山とする科学サイドとイギリス清教という魔術サイドを繋ぐ友人、土御門元春の言葉に上条当麻の顔が凍りついた。


妹達。
学園都市第三位の超能力者、『超電磁砲』の異名を持つ御坂美琴のDNAマップを元に製造された体細胞クローン達。


クローンの製造事態が元来国際法に抵触している事に加え学園都市が製造していた妹達は軍用を目的とした量産能力者であり、
土御門の話によればアレイスター統括理事長による政治支配が無くなった今こそ
魔術サイドの三大主教であるローマ正教、ロシア成教、イギリス清教は積極的に彼女達を危険因子として排除しようという動きに出ているらしい。


魔術サイドにとって強力な能力者達が人工的に量産されていく技術は脅威となる。
現に妹達の中には番外個体という10億ボルトの電流を発せられる大能力者相当の個体も完成しているのだ。


例え妹達自身に戦意が無いことが証明できたとしても、
最終信号を用いたウイルスによる強制暴走状態に陥る可能性を言及されれば、アレイスターのいない現在の学園都市では
彼女達を庇いきれない事は明白だった。



「でもっ……アイツらだって、人間なのに……」

「そう、妹達はクローンであると言っても人間だ。だからこそ神に仕える宗教家たちはそれを無下にする事は出来ない。
 しかし学園都市側や何らかの集団が1万人近くの妹達を利用しようとする可能性は否めない。そこで魔術サイドが提案したのは――――――」





―――――――上位個体、『最終信号』の拘束だ。








409十人十色の幸福と、―――― 3/92011/01/09(日) 18:10:56.58mNQU7a5X0 (4/30)




上位個体、『最終信号』の拘束。
魔術サイドが提示したその要求にショックを隠せずにいた上条の下に一方通行が訪れたのは、彼が土御門から事情を聞いた日の夜の事だった。


上条当麻は今の一方通行と妹達、こと打ち止めとの関係を知っている。
そして、この状況を最も辛く感じているのが自分などではなく彼である事も。



「土御門からの紹介で来た。―――――オマエ、イギリス清教との間に太ェパイプがあるンだろ?」

「え?……ああ、『必要悪の教会』にも割と知り合いがいるしイギリス王室にも顔見知りが居るからそこに話しつけに行こうかと……」

「その必要はねェ、交渉は全部コッチでやる。オマエは俺をそのパイプの間に捻じ込ンでくれりゃそれでイイ」

「はあ!?こんな大きな問題、お前一人なんかで行かせられるか!!だったら俺も付いて……」



俺も付いて行く。そう続けようとした上条は、自分を睨み上げる一方通行の視線に言葉を呑んだ。
怒りと憎悪と焦燥と悲しみと痛みを全て織り交ぜたその表情は、皮肉にも上条が見たどの彼の貌より人間らく思えた。






410十人十色の幸福と、―――― 4/92011/01/09(日) 18:12:33.39mNQU7a5X0 (5/30)




「オマエとイギリス清教との関わりがどンだけ強ェか知らねェが、事態は既に個人の訴え位ェじゃ収まらねェ所まで来ちまってる」

「なら、なおさら一方通行ひとりじゃ――――」

「馬鹿か、テメェは。俺は一方通行個人として行くンじゃねェ、学園都市第一位の超能力者として交渉に臨むンだよ」



アレイスターが企てたプランの破壊では幾人かの魔術師が協力に当たった。
つまりは魔術サイドに元統括理事長の計画全てが露見している。
責任追及に追われる統括理事会や教員たちの立場が弱い現状を考えると『学園都市第一位』のブランドは一級品とも言える。


一方通行がその名を掲げてイギリスを訪れるとなれば、
それは最早観光の度を越した、学園都市代表とイギリス清教あるいはイギリス王室との会談となるだろう。



「特にイギリスはこのクローン問題を一つの宗教組織としてではなく国家として対応する姿勢を見せている。
 表社会には問題が情報として伝わっていない今が正念場なンだよ。国家間の交渉に、個人との貸し借り云々の話は邪魔にしかならねェ」

「………解っ、た。ちゃんとお前がイギリス清教の最大宗教と会えるようにこっちで話を付けておく。
 今はインデックスも向こうに行ってるから何かあった時に頼りに出来ると思うし」





―――――じゃァな。
話すだけ話して竜巻の様に去っていった一方通行の小さな呟きは、閉まるドアの音と被り上条当麻の耳に入る事は終ぞなかった。










411十人十色の幸福と、―――― 5/92011/01/09(日) 18:14:21.30mNQU7a5X0 (6/30)









「ほお、ではクローンの人権を盾に学園都市は妹達の拘束を許す事は出来ないと言いけるのね?」

「あァ。クローンと言えど人間は人間、無暗に扱う事は許されねェ――――そォだろ?」



こんな台詞を自分が吐く事になるとは。何たる皮肉だろう、と一方通行は小さく口角を上げた。
一部を除いて隠蔽されたアレイスターのプランに何処で嗅ぎつけたか知らないが目を通した事のあるらしい
イギリス清教最大主教ローラ=スチュアートはその言葉をブラックジョークと受け取ったのか口元に手を当てさも面白気にくつくつと笑い始める。



「学園都市の超能力者は皆がこんなにも愉快なのかしら?……確かに、クローンは人間でありわたし達が彼女らを無下に扱いはできぬのは事実。
 しかし、ミサカネットワークなるものの利用による妹達の強制暴走が人類にどれだけの危機を及ぼすかは
 そちらでも理解しているだろうと思いけるのだけれど」

「――――――」



ミサカネットワーク。
そう、それが一番の問題点だ。
妹達に眠る巨大な一つの意識であり、彼女達を無理矢理支配下に治める事の出来るこれがあるからこそ彼女達は危険視されている。


イギリス清教をはじめとする魔術サイドはこれに対し、
ミサカネットワークに唯一第三者が介入するツール『最終信号』を隔離・監視する事で他の下位個体には手を出さないという態度を見せた。


学園都市上層部としては一万の個体から一体を差し出すだけで事態が収拾できるというのならとの考えを見せたが、
一方通行としてはそれでは堪らない。
全ての妹達を、あの幼い少女を護れなければ一方通行にとっては意味がない。


だからこそ彼は『学園都市第一位』の肩書を掲げながら、学園都市の意思に背いて此処までやってきた。
目の前の女狐がそれに気付いている事はとうに知っている。
この女は学園都市という大きな組織から離反し居場所を失くした馬鹿な小僧が何処まで出来るのか面白がっている。
それでも一方通行は凛とした姿勢を崩さない。





412十人十色の幸福と、―――― 6/92011/01/09(日) 18:15:34.22mNQU7a5X0 (7/30)




「ミサカネットワークが問題と言ったな……―――――なら、こちらがネットワークを永久切断する術を用意したらどォなる?」

「?」



余裕の笑みで一方通行に応じていたローラではあるが
実のところ彼女も科学技術、特に学園都市の一般より20年も先をゆく先端技術などには精通していない。
そんな技術が本当に用意されているのか、これから用意できるのか。彼女には理解出来ない。



「……面白い。それで?ミサカネットワークを切断しました、と言われてもわたし達にはそれを判断出来かねるのだけれども」

「科学的に証明する手段も用意している。オマエ達が納得するまで何度だって説明する」

「弱い、としか言いようがなき事ね。そもそもとして学園都市側が生じた問題を『説明する』の一言で片づける訳にはいかぬというもの……
 イギリス清教が許したとしても他が黙っていないであろうし、科学サイドと魔術サイドで結ばれた停戦条約も破棄されるかも知れぬわね」



一方通行とて『こちらで対処して後でキチンと説明するので赦して下さい』なんて言い分が通るとは思っていない。
だがミサカネットワークの切断。
それには妹達の共通意識を担う他にもう一つ、大きな意味がある。






413十人十色の幸福と、―――― 7/92011/01/09(日) 18:17:26.95mNQU7a5X0 (8/30)




「――――――学園都市第一位の能力行使を永久に封じる」

「貴方の?気性の荒さで有名な第一位殿が大人しくして下さるとは思えぬのだけど……」

「……今の俺はミサカネットワークを通じて得られる妹達の余剰演算で言語・計算能力を補っている状態にある。
 ネットワークを切断すれば俺は廃人同然の状態となるが――――それでどォだ?」



ローラ=スチュアートは考える。
学園都市最強の第一位が何も出来なくなるというのは魔術サイドにとって大きい。
これから再び双方の関係が崩れ戦争に陥ったとしても
単独で軍隊と戦える以上のチカラを有する超能力者が一人減るというのは魔術サイドにとって有利に働く。


――――― 面白い。
第一位という『兵器』が全く機能しなくなったとしても、まだ交渉に欠けることを目の前の少年は気付いている。
絞り採れ。
魔術サイドという宗教組織全体に対してではない、イギリス清教のみにより大きな利益を齎すものをこの化物から少しでも多く絞り採れ。



「そうね、そこまで言うのならミサカネットワークを切断するというその如何わしき技術で他の教団を説得してあげても構わぬ事よ。
 ――――――でも、あくまで第一位の活動停止は魔術サイド全体で共有するもの。
 科学技術を信頼しない彼らに何とか話を付けてあげようと言いけるのだから、
 イギリス清教へとその報酬をも払わぬ事には話にならないというのが解りかねるとは申せぬでしょう?」

「………何を要求する」



ローラの口元が他人からは見えない程度に小さく歪んだ。
目下を細め、自分がこれから発する言葉に酔いしれながら熱い息を零す。






「―――――――― 学園都市第一位の、身柄を」










414十人十色の幸福と、―――― 8/92011/01/09(日) 18:19:06.65mNQU7a5X0 (9/30)









上条当麻は一方通行の病室に居た。
彼を訪問する際には事前の申請と自分やインデックスの立ち合いを必要とする。



「それじゃ一方通行、また来るわね」

「次来る時は果物でも沢山持ってくるから楽しみにしてるじゃん?」



彼の保護者二人の出て行った部屋は何も話さない上条とインデックス、そして『何も話せない』一方通行だけが残され途端静寂に支配された。
そんな『いつもの』光景に上条は顔を顰めながら「行こう、インデックス……」と隣に立つ少女を促した。



インデックスが一方通行と共に日本へ帰還し一週間が経過した頃、ミサカネットワークは冥土帰しの手によって突如として切断された。
上条にはそれがどのような技術だったのか解らない。
だが、それによって一方通行が人の手を借りねば生きられない体となってしまった事はありありと理解できた。



「なんでだよ!お前は知っていたんだろう、イギリスでアイツがした交渉を!なんで黙ってたんだよ!」



一方通行に伴って予定より早く帰国したインデックスを上条は言及した。
すると、インデックスも辛かったのだろう。ぐすぐすと涙を流しながらこれしかなかったのだと切実に語ってきた。


一方通行が最終的に行った交渉は3つ。
ミサカネットワークの完全永久切断。
これに伴う学園都市第一位の活動停止。
そして、第一位の活動停止から4年後にその身柄および彼に施された学園都市の技術を彼を介してをイギリス清教に提供する事。


一方通行は自身を引き渡す証明として自分の周りにイギリス清教が設置した監視カメラと監視役を置く事を許可した。
学園都市側が第一位をただでは渡さない為の措置を施そうとした場合を考えての配慮だ。
そして、監視役の一人としてインデックスが抜擢された。一方通行と少なからず関わりがある事を知りながらの抜擢だった。





415十人十色の幸福と、―――― 9/92011/01/09(日) 18:22:01.50mNQU7a5X0 (10/30)




「ミサカネットワークじゃなくても彼の演算補助には様々な手段があるし、それを全て再現する自信が僕にはある。
 ―――だが、彼がそれを拒むんだよ」



ミサカネットワーク以外での一方通行の演算補助手段を冥土帰しへと尋ねれば、答えはあっさり返された。
だが、続く言葉に上条は絶望する。



「以前用意したスーパーコンピューターを用いた方法は、コンピューターを彼自身に破壊される事で破棄された。
 その他にも幾つか試したが彼自身に邪魔されてしまってね……自分を犠牲とすることを彼は望んでしまっている」



現在一方通行は打ち止めや黄泉川・芳川といった家族、そして病院内で生活する妹達らに支えられて生活している。
彼女達の言葉を耳にしながらそれすらも理解出来ずに、しかしそれでも嘗ての彼ではあり得ないほどに穏やかな笑みを浮かべて生きている。


気晴らしにと車いすに乗せた一方通行の背を押しながら打ち止めが笑った。



「最初はとっても悲しかったの。あの人がミサカ達の為に犠牲になろうとしたことも、あの人がそれを望んでしまった事も。
 ―――――でもね、今のあの人はミサカを見るといつでも笑ってくれるのよ、ってミサカはミサカは語ってみたり」



上手く動かせない右手を小刻みに震わせながら、殆ど本能的な思考の中でゆっくりと打ち止めの頭へと伸ばした一方通行が
彼女の髪をゆっくりと撫でながら静かに微笑んだ。
撫でられた打ち止めは照れ臭そうに、嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。




「ねえとうま、あくせられーたとらすとおーだーは、あれで本当に幸せなのかな?」

「俺にはアイツらの幸せが本当に正しいものかなんて、一生解んねえよ……」






―――――――― 十人十色の幸福と、その結末に伴う不幸 ――――――――(完)





416VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 18:23:36.50mNQU7a5X0 (11/30)

熱が下がったから突発的に書いてみたものなので文章メタメタで申し訳ありませんでした。
こんな結末にならないといいね!

さて……やっぱり熱が上がってきたので、また下ネタ エヴァパロ書く作業に戻ります。では1


417VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 18:24:45.59wBw7tb3l0 (1/1)

なんか久々に総合で心打たれるSSが来たな…超俺好みだわ
最初の一文が一方さんのものかと思ったのになんでンじゃないんだろとか思ってたら!騙された!

マジで乙乙!


418VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 18:33:14.05Xa9dP6r30 (2/2)

4年後はローラさんの玩具か



419VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/09(日) 18:40:57.01dpbVRjUy0 (1/1)

おつ、こういうの大好物です


420VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 19:39:31.182mztOWGu0 (1/12)

>>157や>>345の未来上琴を書いたものです

また書きました 5,6レスもらいます

ただ、今回美琴さんの出番ないです


421依頼0/52011/01/09(日) 19:41:44.272mztOWGu0 (2/12)

これまでのあらすじ

海外出張中に上条さんと再会した美琴さん
さらに海外赴任の際にどさくさで上条さんちに居候する

たくさんの身寄りをない子を養ってる上条さんは貧乏脱出できるのか


422依頼1/52011/01/09(日) 19:43:06.252mztOWGu0 (3/12)

垣根「お、ちゃんとささみ、持って帰ってるじゃねぇか」

上条「まぁな」

事務所の冷蔵庫を開けながら
同僚が感心したように言う
しかし、何故こいつは来るとまず冷蔵庫を確認するのか
何か、特別な思い入れでもあるのだろうか

垣根「冷蔵庫はみんなのものだからな。ルールは守らねぇと」

上条「つか、もうここに入れとく必要がなくなったしな」

垣根「あん? どうしてだよ」

上条「同居人が増えたんだよ」

垣根「は? 何でそれで? むしろ冷蔵庫様の負担が増えんだろうが」

上条「そいつがさ、買ってくれたんだよ。新型のでっかいの」

最初は断った。しかし、
上条が引き取っている
子どもたちのためだと言われてしまい
結局受け取ってしまった

垣根「マ、マジでか!」

上条「おう」

他にも家賃も渡されている
上条の月収の数十倍近い金額を

流石に多すぎるので大半は
貯めておいて、美琴のために使うつもりだ
素直に受け取らないだろうから、
なんか理由を付けて



423依頼2/52011/01/09(日) 19:43:37.392mztOWGu0 (4/12)

垣根「み、見に行ってもいいか?」

上条「ああ、遊びに来いよ」

垣根「よし! あ、そういや、その同居人ってどんな奴?」

上条「……昔の友達」

ここで「美人OL」と細かい情報を話すと
また、ぐだぐだと言い出すので、適当にごまかす
結構付き合いが長いので予想がつく

ステイル「お、二人とも揃っているね」

扉を開けて、間借りしている教会の責任者にして
もう一人の仲間が入ってくる
手には何故か、ノートパソコンが握られている

上条「なんでノーパソ?」

ステイル「仕事だよ」

垣根「どっから?」

ステイル「僕の上司から」

上条「そうか」

ならば魔術がらみという事になる
気を抜けない仕事になりそうだ
魔術の怖さは身にしみている
隣の超能力者も真剣な顔だ
冷蔵庫を覗き込む時と同じくらいに



424依頼3/52011/01/09(日) 19:44:22.162mztOWGu0 (5/12)

ステイル「じゃ、再生するから」

ステイルが操作する画面を上条は垣根と覗きこむ
大の大人三人でノーパソはつらい。狭い

『じゃ、撮影しやがりますんで』

『こっちは準備オッケーでございます』

『あ、あの主役の準備がまだぁ』

『ちょっと待つんだよ。キャラ作りするので2秒ほしいかも』

『しかたありませんね』

『……よし! バッチこーいなんだよ』

『じゃ、はじめやがってください』

『ステイル、とうま、ていとくん。お元気でしたか、インデックスです』

垣根「……」



425依頼4/52011/01/09(日) 19:45:03.722mztOWGu0 (6/12)

『さて、今回の仕事ですが……。ねぇこれちゃんと撮れてるの? 音とかしないんだけど?』

『そういえば、そうですね。壊れてやがりますか』

『……やり直しかも、残念なんだよ』

『い、いえ音はそんなにしなくても、大丈夫だと思います』

『そうなの? じゃ、続けるんだよ』

上条「……」

『現在、そちらの国にティンダロスの魔犬についての研究をしていた魔術師が……』

『みんなー、ごはんできましたよー』

『す、すぐ行くんだよ! ちょっと待ってて欲しいかも! ああ、えっとぉ。……という感じで頼みましたよ、お三方』

ステイル「……かわいい」

『うーん、もうちょっと、キャラを作り込むべきだったかも。ま、いっか。ごっ飯!』

『どのスイッチで止めるんですか?』

『適当でいいですよ。さ、いきましょう』



426依頼5/52011/01/09(日) 19:45:35.742mztOWGu0 (7/12)

ステイル「これが、今回の仕事だ」

上条「どんな仕事ぉ!!」

垣根「ほとんどわかんねーよ!!」

ステイル「大丈夫だ。郵送で手書きの資料が送られてきてる」

上条「じゃ、今の再生する意味なくね!?」

ステイル「仕方ないだろ! インデックスがわざわざ送ってくれたんだから」

垣根「知るかぁぁぁぁ!!」

上条「ああ、もう! とりあえず行くぞ! 行ってから考えよう!」

ステイル「ああ」

垣根「だな」

仲間たちと連れ立って
事務所を出る
良くわからないが大変なのはわかった
この国には守りたい人たちがいる
だから、とりあえず行ってみよう
特に、冷蔵庫くれた女に礼もしなくてはならないし