1鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 11:05:11.16hOY2XAkM0 (1/67)





セフィロス、一方通行、DIOが藍蘭島の世界に来ちゃった話です

ハートフルカオスラブコメディ!!


*セフィロスの時系列はAC直後、一方通行はパラレル、DIOもパラレルです

藍蘭島の時系列は単行本で言う15巻くらいです
エロは少なめなので期待はしないように
書き貯めも出来ないのでノロノロビーム並みに遅いです


2VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 11:10:50.03KFxMZG84o (1/1)

今までこれ以上の[田島「チ○コ破裂するっ!」]があっただろうか



期待


3鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 11:11:13.96hOY2XAkM0 (2/67)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


すず「・・・はぁ…はぁ……」


からあげ「しっかりしろすず!今行人を呼んでくるからな!?」

すず「はぁ…はぁ…無理だよからあげ…」


「だって行人は帰っちゃったんだから…」


からあげ「く・・・ッ!!」

(行人がいなくなってからすずは病にかかり、今夜が峠…)

(なんで…この娘がこんな目に?)

からあげ「行人…ッ」


すず「・・・」とさっ


からあげ「・・・すず?すず!?」ゆさゆさ

「すずーーーーー!!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


4鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 11:16:02.27hOY2XAkM0 (3/67)

からあげ「すず!?」ばっ


・・・・・・しーん


からあげ「・・・な、なんちゅー夢を見てるんだ」



~からあげ家の外~

からあげ「んー!今日もいい1日になりそうだ!」

からあげ「すー………コケk


ピカァァァァァンッ!

からあげ「なっ!?海岸の上空が光って…」




・・・んっ


からあげ「・・・何人か海に落ちたみたいだな…?」ばっ




5VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 11:21:35.57Dh2Ana5F0 (1/1)

何だ、このカオスな組み合わせはww


6VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 11:23:20.53LeMGvjkAO (1/1)

とんかつの可愛さは異常


7鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 11:25:26.89hOY2XAkM0 (4/67)

・・・どこかの世界のどこか・・・


セフィロス「・・・闇か」


セフィロス「・・・何もない、母さんやカダージュは来てないのか?」


【当たり前だよ~?君がいるべき場所じゃないもん】


セフィロス「・・・エアリスか」

エアリス【ね?退屈じゃない、ここ!】

セフィロス「私にはちょうどいい…もう誰かを傷つけることもないだろう?」

エアリス【だ~めっ、セフィロスが傷つくよ?】

エアリス【それにセフィロス今言ったでしょ?[もう誰かを傷つけることもない]って】

エアリス【何だかんだ、ジェノバの意思は消えたから元に戻ってるよ】


セフィロス「…戻ってる?」


エアリス【ザックスやアンジール達と仲が良かった本当の君だよ】

セフィロス「…」


8鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 11:29:24.78hOY2XAkM0 (5/67)

エアリス【と、いうわけで南の島に旅行に行ってもらいまーす!】

セフィロス「え」


エアリス【友達百人目指してがんばってね!行ってらっしゃーい♪】

ピカァァァァァンッ!


セフィロス「まてっ!私は…ッ」




【平気、友達を2人付けとくから!】





9鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 11:36:24.45hOY2XAkM0 (6/67)

・・・どこかのスタンド世界・・・



DIO「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」


DIO「…フン、朝1の挨拶としてはなかなかだな」スッ

男「ぷるるるるるるぅあああああッーーーーー!!!」


DIO「なんだ貴様は…いいだろう、来い」



DIO「ザ・ワールドォォォォォォォォォォォ!!!!」




ピカァァァァァンッ





10鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 11:44:52.12hOY2XAkM0 (7/67)

・・・どこかの空気な人がタイトルの世界・・・


打ち止め「うわーい桜満開だねー!ってミサカはミサカははしゃいでみたり!」

一方通行「はしゃぐな鬱陶しい…たかが桜だろォ?」

打ち止め「でもでも人は桜を見るといやされるんだよってミサカはミサカは個人的精神論を言ってみる!」


一方通行「あーそォですかァ…ン?」


上条「~?~~♪」わいわい


一方通行「ははーン…アイツも花見か」

スッ…

打ち止め「石なんて持ってどうしたの?」

一方通行「こォすンだよ!」かちっブンッ


ドゴォォォンッ!!

上条「!?」


一方通行「クカカッ!びびってやがるぜ!?」

黒子「こら!!何してるんですの!?」
一方通行「あ」


11鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 11:52:34.32hOY2XAkM0 (8/67)

一方通行「あー・・・事故だよ今のは」キリッ

黒子「どや顔しても無駄ですの!拘束させてもらうから…」ヒュッ


一方通行「ち…瞬間移動能力者か」


打ち止め「お願い!その人と今お花見するとこなのってミサカはミサカはうるうる…」うるうる
黒子「」←鼻血

黒子「わ、わかったですの…とりあえずどこかでサインしてもらいま…」




上条「よくも花見を!!」

一方通行「上等だ三下ァ!!」ブンッ


ドゴォォボキッ

一方通行「あ」


バキバキ…ドザァァァンッ

打ち止め「あ…桜が…」うるっ




12鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 11:56:50.38hOY2XAkM0 (9/67)

黒子「なんてことを…」


一方通行「あーあ、三下のせいだ~?」

上条「お、俺か!?俺なのか!??」


打ち止め「一方通行…」

一方通行「ま、しゃあねえ…帰ンぞラストおー…」

打ち止め「せっかく楽しみにしてたのに…一方通行なんて大っ嫌いだもんね!!」
一方通行「あァ?」


黒子「おとなしくしてもらいますわ!」たたっ

黒子「あ」ズルッ


ぱしっ


一方通行「ン…?」

ピカァァァァァンッ





13鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 12:02:58.23hOY2XAkM0 (10/67)










三人の男達はそれぞれの思いを胸に、異世界へと旅立つ…


果たしてそこは天国か地獄か…










14鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 12:18:50.11hOY2XAkM0 (11/67)




ピカァァァァァンッ!



一方通行「ぎにゃああああああああああああああああああああ」←スカイダイビング状態


DIO「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」←スカイダイビングしつつ縦に高速回転



セフィロス「・・・これは…」←冷静にスカイダイビング




どっぼーーーーーん!!





15鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 12:26:48.30hOY2XAkM0 (12/67)

・・・・・・



一方通行「ぷはァァッ!!?がぼごぼ…ぷはァ!!な、なンだここ!?」ばちゃばちゃ


DIO「ヌアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!??た、太陽がこのDIOを溶かすぅぅぅぅ」



セフィロス「・・・まさかこの2人が友達とでも?」←水の上に立ってる

一方通行「ぷはァ・・ていうかなンで俺泳げてンだ?」ばちゃばちゃ


DIO(む?溶けてないだと…?)


16鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 12:31:36.19hOY2XAkM0 (13/67)






~しばらくして、浜辺~


一方通行「・・・」ギロッ

DIO「・・・」ドンッ

セフィロス「・・・」




三人共(コイツ…目つき悪過ぎだろ)





17鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 12:40:52.03hOY2XAkM0 (14/67)

DIO「貴様…何者だ、このディオのスタンドを使えなくさせ、仮面の力を弱体化させるとは…」

セフィロス「何を言ってるのかはわからないが知るか」


一方通行(今の話…まさかこの銀髪が俺の体を治したのか?)


一方通行「なあ、どォでもいいがテメェらはここがどこかわかンねェのかよ?」

セフィロス「さあな?」

DIO「南の島…にしてはそこまで暖かくもないからな」

セフィロス「ところで…」ヒュッ


セフィロス「何者だ」チャキッ
チャイナ娘「ひゃややぁぁ!?」ビクゥッ


18鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 12:45:35.81hOY2XAkM0 (15/67)

セフィロス「さっきからこちらを気配を完全に消して見ていたな?」スッ

チャイナ娘「ひゃや!?わ私怪しい人じゃないデスヨー!?」オロオロ


DIO「フン、[ただの娘が立っていただけ]だろう?何を警戒している」ドンッ



一方通行(何コイツら超ハイスペック…)




19鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 12:56:17.83hOY2XAkM0 (16/67)

からあげ「や!ようこそ[藍蘭島]へ!」スッ


セフィロス
     「!?」
DIO

セフィロス(馬鹿な…私の銀髪レーダーに反応しなかった!?)

DIO(いくら弱体化しまくってるつってもカリスマ補正のかかった俺っちが気づかないなんて!?)



一方通行「…動揺しすぎじゃね?」


20鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 13:04:14.51hOY2XAkM0 (17/67)

河童?「梅梅(メイメイ)ー!大丈夫か!?」とことこ


一方通行「!?」ズキュゥゥゥゥ~ン!!

河童?「?」ビクゥッ

一方通行(か、かわいいじゃねェか…)


からあげ「とりあえずだね…君達は外の世界から来たのかな?」

セフィロス「外の世界?」ぴくっ
メイメイ「あの、刀降ろして欲しいデスヨ…」


21鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 13:16:48.35hOY2XAkM0 (18/67)

からあげ「その通り、君達はこの藍蘭島の外から来たんだろう?」


一方通行「(ってか誰か鶏が喋ってンのに気づけよ)まあそうだな、こンなとこ見たこともねェ」

セフィロス「・・・」
メイメイ(まだ降ろしてくれないデスヨ…)

河童?「やい!メイメイから離れろよ!」


DIO「・・・ふん、ここはどこの国だ?」

からあげ「日本…かな、[行人]クンは日本語って言ってたしねこの言葉」


22鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 13:27:05.96hOY2XAkM0 (19/67)

からあげ「さて、この藍蘭島周辺は海龍様の力に守られている為外には出れない」

からあげ「どーいう意味かはわかるよね?」コケーッ


DIO「フン、鶏の話など聞く気はないな」スッ

一方通行(今まさに質問してたのにか)

DIO「見ているがいい…このディオに不可能はない!」バッ


河童?「速い!しのぶよりも!!」


ズバババババババババ!!←水の上を疾走


DIO「WRYYYYYYYYYY!!」ズババババババ


からあげ「やれやれ…」ふぅ

セフィロス(…何かタネがあるな?)




23鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 13:41:02.06hOY2XAkM0 (20/67)

DIO「ん・・・?」ズババババ


大渦「カマ~ンべいべっ!!」ゴォォォォ!

DIO「なぁにぃyyyyyyyyyyyyyyyーーーー!?」



どっぱーーーーーん!!













DIO「」ちーん

からあげ「ね?無理でしょ」
セフィロス「肝に銘じておく」


24鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 13:49:40.08hOY2XAkM0 (21/67)

セフィロス「…ん?あの白髪頭(私もだが)はどこに行った」チラッ







~南の森~

一方通行「ったく冗談じゃねェな、とにかく連絡をとって学園都市の救助を…」ガサガサ


ビシッ


一方通行「ィて!…くそ」ガサガサ

ぴた

一方通行(…よく見ればチョーカーが千切れてやがる?)スッ

一方通行(…体どころか脳の欠けた部分も治ってるってか?)



一方通行(この島、調べる価値があンのかもな)ガサガサ



25鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 13:53:37.64hOY2XAkM0 (22/67)




ザ~~~


一方通行「滝の音かァ?砂を洗い流したかったから丁度いいじゃねェか」ガサガサ



赤髪「え」
一方通行「え」ブシャッ
















赤髪「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!!?」


一方通行「待てッ!ちが…違うッ!!//////」


26鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 14:00:21.10hOY2XAkM0 (23/67)

一方通行「ちィ…騒ぎは起こしたくねェが…!」演算!

バッ!

一方通行「少し眠ってもらうぜェ!」ブンッ


忍者娘「おんどりゃ何姉さん襲ってんやぁぁぁぁ!!?」ドゴォォォッ!!
一方通行「へぶばっ!!???」ドシャンッ


赤髪「・・・誰コイツ」
忍者娘「知らん」


27VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 14:46:26.58ZNXTmcogo (1/1)

のろのろびーむ


28鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 15:14:36.58hOY2XAkM0 (24/67)

すいません、ちょっと脱いでました




~すずの家…の隣のからあげの家~

からあげ「いや~、大したもの無いけどお茶でも?」

セフィロス「いやいい…(よく考えれば鶏が喋ってるだと?)」


からあげ「んで?どっから来たんだい君」

セフィロス「…さあな」
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【こーら、ちゃんと挨拶しなさい!】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

セフィロス「セフィロスだ、気がついたらここの海に飛ばされていた」


セフィロス「…??」


29鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 15:18:55.47hOY2XAkM0 (25/67)

セフィロス(今の声、エアリスか?)

からあげ「…へー、確かに行人クンとは格好が変わってるよね」
セフィロス「鶏に言われたくはないな」


からあげ「さて、セフィロスクンはこれからどうするのかな?」

セフィロス「…さあな」


セフィロス(…完全にエアリスに拉致されたもののようだからな)


30VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 15:22:06.28bRVvmBZo0 (1/1)

なにこれ、超期待


31鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 15:25:55.05hOY2XAkM0 (26/67)

~浜辺~


DIO「ハッ!!?」ぱちっ

DIO「おのれ…まさかここまで弱体化しているとはな」スッ

DIO(しかし、どうやらここは俺がいた世界とは別の世界なのがわかった)


DIO「だとすればスタンドの力や仮面の力が消えかけるのは当然か…」


ガサッ


DIO「誰だッ」


メイメイ「ひゃやぁっ!わ…私怪しい人ではないデスヨ~!」


32鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 15:31:32.20hOY2XAkM0 (27/67)

DIO「なんだ、貴様はさっき銀髪に警戒されていた娘か」

メイメイ「あ…め、メイメイって言うデス!宜しくデスヨ!」オロオロ

DIO「目障りだ、消えろ」


河童?「ちょっと!仲良くしようとしてんでしょ!?」

DIO「知るか、俺はウジウジした奴が嫌いなんだ」スタスタ

メイメイ「あ!道案内とかするデスヨ?」とてて

DIO「…フン、いいだろう案内しろ」


DIO(……今の俺は大した力がないからな)


33鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 15:38:32.33hOY2XAkM0 (28/67)

~すずの家~


忍者娘「ども~、誰かおるか~?」ヒョコッ

すず「あれ、みことちゃんどうしたの?」

みこと「あんなー、今外から男が来たらしいねんけどよくわからん事言うから行人呼べ言われたんや」


すず「外から!?えと、行人は多分今浜辺まで行って釣りしてるんじゃないかな」

みこと「ん、すずっちあんがとなー」バッ



すず「外から男の人かー、どんな人だろ?」たたっ


34鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 15:43:42.66hOY2XAkM0 (29/67)

すず「うにゃ?」ピタッ


からあげ「~?」

銀髪?「・・・~」



すず「誰だろ?…まいっか!」たたっ




からあげ「おや?すずが慌ててどこかへ行っちゃった」

セフィロス「・・・」


セフィロス(今の話が本当なら、恐らく男が珍しいのだろうな…この藍蘭島では)


35鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 15:48:07.74hOY2XAkM0 (30/67)

~診療所~


一方通行「・・・おィ」

オババ「なんじゃい」

一方通行「・・・なンで縛られてるンだよ俺」


オババ「趣味じゃ」
一方通行「う゛オオォォォォォォい!!?」


36鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 15:52:10.96hOY2XAkM0 (31/67)

オババ「冗談に決まっとるじゃろ、まったく…」

一方通行「なンで俺が呆れられてンですかァ!!?」


オババ「それで?お主の名は?」

一方通行「アクセラレータだ!わかったらとっとと縄を解けよ!!」

オババ「ダメじゃよ、お主ケガをしとるのに無理して動こうとするからじゃ」


一方通行「この時代に薬草なンて危なげな物使おうとすっからだ!!」


37鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 15:59:18.52hOY2XAkM0 (32/67)



みこと「長老~行人のヤツ連れて来たで」

行人「本当に男だ!」たたっ

一方通行「おい、携帯って言葉わかるか?」

行人「え?わかるし持ってるけど…」
一方「持って来てくンねェか?」

行人「でもここは電波が繋がらないよ?」



一方通行(…どうなってンだ畜生)


38鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 16:10:16.51hOY2XAkM0 (33/67)

~東の森~


メイメイ「…でここが東の森デスヨ」ビクビク

河童?「メイメイ、肩震えてるって…(汗」


DIO「何を怯えているんだ?」

メイメイ「ぅ…ここには[東のぬし]さんがいるから苦手デスヨ~」

河童?「トラウマだもんねー」

DIO「ほう…ぬしとは何だ?」


河童?「ぬしとは、4つの森と海を守る最強の動物?みたいな物で東のぬしはその中でも最弱だけど強いんだよ」

メイメイ「さすが遠野サンは説明が上手いデスヨ!」


DIO「森[最強]か・・・」


39鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 16:15:58.86hOY2XAkM0 (34/67)

東のぬし「呼ばれたのーん!!」ドシンッ


メイメイ「ひゃややーー!?出たデスー!!」

遠野「なんつータイミングの良いヤツ…」


東のぬし「のん?お前見かけないヤツだのーん」

DIO「クク…このディオが貴様に挑戦してやろう」グッ


DIO(この世界で俺の力はどこまで通用するか…試してやるッ)


40鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 16:20:54.37hOY2XAkM0 (35/67)

~一方通行のとこ~


からあげ「や!何だか頑固に帰るって言ってるらしいね?」

一方通行「…当たり前だァ」

セフィロス「慣れた方が身のためだ、一方通行」


一方通行「テメェ!?さっきの白髪頭(俺もだが)じゃねェか!」

セフィロス「少しここの事を詳しく話すから黙っていろ」




~説得中~






41鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 16:25:22.64hOY2XAkM0 (36/67)







~説得完了~







一方通行「・・・しのぅ」

からあげ「   な  に  が  あ  っ  た」

セフィロス「お前に聞かされた行人というヤツの苦労した例をアイツに当てはめてみた」

行人「はは…(確かに腕力ですず達に負けたのは死にたくなった)」


42鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 16:31:37.43hOY2XAkM0 (37/67)

~ちなみに一方通行に言ったこと~


セフィロス「あまりいきがるな…この島からは1日や2日では出られない、

つまりお前は最低でも一週間以上はここにいるわけだ…さっきの娘達に縛られてわかった

とは思うが、ここの島には男があの行人と私達しかいない…つまり非力なお前は島で最弱だ


     最   弱   だ    」




一方通行「・・・最弱・・・最強だったのに…最弱…」


43鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 16:39:41.55hOY2XAkM0 (38/67)

~東の森~


東のぬし「な…何者なんだのん!?このボクをここまで追い詰めるなんて…」ボロッ


DIO「ハァ…ハァ…俺の名はディオだッ…覚えておくがいい!」

メイメイ「す、凄いデスヨー!ぬしをボロボロにするなんて!!」

遠野「ムチャクチャつえー・・・人間とは思えないな」


DIO「フン…行くぞッ」ビュッ

東のぬし「また消えたのん!?」キョロキョロ


DIO「上だ[ピザ]パンダ!!」ドゴォォンッ


東のぬし「のーーーーん!!?」


44鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 17:05:33.11hOY2XAkM0 (39/67)

~一方通行たち~


一方通行「・・・じゃあ行くからな」スッ

行人「村に慣れるまでいた方がいいような…」

セフィロス「・・・元の世界に戻りたいのだろう、仕方ないさ」


すず「あ、行人いたいた~!」たたっ


からあげ「やあすず」

すず「あ、からあげと…?」

行人「セフィロスって言うんだよ、すず」


すず「そっかー、宜しくねセフィロス」


セフィロス「・・・」


45鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 17:13:40.87hOY2XAkM0 (40/67)

~しのぶの家~


しのぶ「・・・拙者がでござるか?」

すず「うん、どうしても今日だけはどこかに泊めないといけなくて…」

行人「無理ならボク達が引き取るよ?」


セフィロス「人を捨て猫か何かのように言うな」


46鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 17:20:43.42hOY2XAkM0 (41/67)

しのぶ「・・・そうだ!お主、本は好きでござるか?」

行人(イヤな予感・・・)


セフィロス「…興味がないわけでもないな」

しのぶ「うむ、では今夜拙者の所に泊まるでござるよ!」

行人「いいのか?(あーあ、こりゃ朝までいろんな小説について語るハメになるだろうな)」

すず「おやすみなさいしのぶちゃん、セフィロス!」


セフィロス「・・・」


47VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 17:30:30.75K9lntR0SO (1/1)




48鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 18:10:16.33hOY2XAkM0 (42/67)

~そして夜~


しのぶ「ごちそーさまでござる!」ぱんっ

びふてき「モー♪」ぴし


しのぶ「むぅ…しかし本当に食べなくて良かったんでござるか?」

セフィロス「あぁ、私は飲まず食わずで生きれる体質なんでな」

しのぶ「世の中は広いでござるな~」けぷっ
セフィロス「げっぷをするな」


49鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 18:17:02.33hOY2XAkM0 (43/67)

しのぶ「さて、ではなにするんや?」

セフィロス「…本が好きでサムライになりたいのだろう?なら・・・」


1、私が稽古をつけてやろう(デメリット0
2、お前の好きな本について語ろうか(デメリット20%
3、まずは風呂に入るか(デメリット85%

>>50


50VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 18:18:27.96lSQM0RqAO (1/3)

2


51鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 18:26:16.62hOY2XAkM0 (44/67)

セフィロス「お前の好きな本について語ろうか」

しのぶ「お、さすがでござるな!なら昨日ちかげにもらった本を…」


1、ドキドキ三角関係(デメリット78%
2、近親そしね(デメリット55%
3、男達の股関のヤマト(デメリット80%

>>52


52鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 18:27:34.19hOY2XAkM0 (45/67)

まってwwwwwwなんでピーになってないのwwwwwwx


53鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 18:28:58.96hOY2XAkM0 (46/67)

あうぁぅ…///////////


1、ドキドキ三角関係(デメリット78%
2、近親そ[ピーーー](デメリット55%
3、男達の股関のヤマト(デメリット80%

>>54


54VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 18:30:26.58lSQM0RqAO (2/3)

2


55VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 18:30:53.38hnQAjbkjP (1/1)

まあなんだ、死ねと殺すは漢字じゃないと変換されない
他にもいろんな機能あるけど全部メール欄にsagaで回避できる
あと(汗とかは2ちゃん的に使わない方がいいよ

3


56VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 18:35:03.87kdRekR650 (1/1)

3


57鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 18:35:50.58hOY2XAkM0 (47/67)

セフィロス「・・・」

しのぶ「どうしたでござる、さ、どれにするでござるか?」


セフィロス「・・・近親相[ピーーー]についての本」

しのぶ「うむ、拙者ちょっとこの近親相か[ピーーー]というのが意味不明で…」うーむ

セフィロス「・・・」


セフィロス「[ピーーー]親相姦とは、肉親と寝技をかけあうことだ」ドンッ




58鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 18:41:26.31hOY2XAkM0 (48/67)

>>55さんありがとうございます!


しのぶ「なんと!?そうだったのか!!」

セフィロス(私は間違ってない間違ってない間違ってない・・・)


しのぶ「しかしこの85pに書いてある[熱い欲望を[ピーーー]]とは一体?」

セフィロス「」


1、ほとばしる汗だろう(デメリット65%
2、種だな…人間の…(デメリット99%
3、相手への深い憎しみだな(特殊デメリット100%

>>60


59VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 18:46:44.57lSQM0RqAO (3/3)

2


60VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 19:04:43.116DK3Th0no (1/3)

2


61時間切れ!2011/01/11(火) 19:06:53.10hOY2XAkM0 (49/67)

セフィロス「闘気というヤツだな、本気の闘いだ」

しのぶ「ふむ、なんだかイマイチでござったな…」ムスッ


セフィロス「・・・!」スッ

しのぶ「ん、拙者の本棚が気になるでござるか」

セフィロス「[LOVELESS]か…懐かしいな」ゴトッ


しのぶ「その本、知ってるのでござるか!」

セフィロス「・・・タイトルはな」ぱたんっ

実際の内容↓

「お兄ちゃんは誰にも渡さない、だからグチャグチャにあの女を引き裂き潰してそれから…」





62鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 19:07:46.84hOY2XAkM0 (50/67)

あ、ありゃ…だれか安価とってた…


63鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 19:11:44.62hOY2XAkM0 (51/67)

セフィロス「種だな…人間の…」

しのぶ「タネとは??」

セフィロス「……そこの本を取れ」

しのぶ「こく…ご辞典?」


セフィロス「それで[精液]を調べてみろ」

しのぶ「どれ…」ぺらぺら



















しのぶ「・・・・・・・・・・・・//////」ぼんっ

セフィロス「私は少し外を散歩してくる」



64鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 19:18:51.88hOY2XAkM0 (52/67)

~南の森~


DIO「ハァ・・・ハァッ…」ヨロッ

南のぬし(しまとら)「ど…どうやらぼくと君の実力は互角みたいだね?」

DIO(馬鹿な、このディオが猫一匹に勝てないとは…)


DIO「何かが足りぬ…!!」ペロッ

しまとら(気持ち悪いのが島にきちゃったなぁ…)


65鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 19:22:02.49hOY2XAkM0 (53/67)

メイメイ「すや…すや…」

遠野「ふぁ…あちきも寝ようかな?」

遠野「それにしてもあのディオってヤツ強いなー」


ガサガサ!


遠野「ッ…だれだ?」


ガサッ


一方通行「あァ?…お前は昼間の!///」ぽっ
遠野「ひぃ!?」ぞくっ


66鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 19:24:48.52hOY2XAkM0 (54/67)

一方通行「・・・」じっ


遠野(み、見てる…あちきの事ずっと見てる…)

一方通行「なァ・・・」

遠野「な…なんだよ、じろじろ見んなよぉ…////」


一方通行「 抱 か せ ろ 」
遠野「」


67鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 19:29:59.76hOY2XAkM0 (55/67)

遠野「ななななな…なっ!!?」

一方通行「くきかけぐげげごかかきくくけ!!」ギュッ


遠野「~ッ////」じたばた

一方通行「あ~…この[顔]といい[体つき]といい…可愛い過ぎンだろォ」ぎゅ~

遠野(あ…あちきが可愛い!?)

*一方通行はぬいぐるみ的意味で言いました。


一方通行「あー…癒される」


68鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 19:37:39.08hOY2XAkM0 (56/67)

~北の森~


北のぬし(大牙)「…なんだ、行人か」

行人「ああ、今日はちょっと頼み事があってな」スッ

大牙「いいだろう、ルールは?」


行人「三回当てれば勝ち、…どう?」

大牙「…おっし、やるぞ」ズシッ



行人(なんでか…強くならなければいけない気がする…!)


69鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 19:41:12.98hOY2XAkM0 (57/67)








【私の可愛い息子…セフィロス・・・】


【全てを憎みなさい…それがあなたにできること・・・】





「わかったよ…母さん」






?【今日から友達、だろ?セフィロスーーーー!】



70鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 19:45:11.55hOY2XAkM0 (58/67)

セフィロス「!」ぱちっ


しのぶ「大丈夫でござるか?うなされてたけど…」スッ

セフィロス「!!」バッ

しのぶ「うわっ」トサッ


セフィロス「・・・私に触るなッ…」ブルブル

しのぶ「??…怒ってるでござるか?」


セフィロス「なんでもな…」ヒュゥゥ

セフィロス「!?」


71鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 19:50:03.57hOY2XAkM0 (59/67)

セフィロス「!?…?」ぐっぐっ


セフィロス(今、確かに手が消えかけていた…)

しのぶ(あ、ひょっとしてこれが思春期でござろうか?)




セフィロス「なぜかわからないが違うとツッコミたい」


72鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 20:09:38.11hOY2XAkM0 (60/67)

~りんの家~


赤髪(りん)「へ?木刀が欲しい?」

行人「うん…ちょっと壊しちゃってね」

りん「ってかダンナ…なんで傷だらけなんだよ」


行人「はは…ちょっとね」


~物陰~

からあげ「……」




73鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 20:12:54.09hOY2XAkM0 (61/67)

しのぶ「りん~!」


りん「ん?しのぶ、どした?」

しのぶ「うむ、ちょっと木刀を作って欲しいのでござる」

りんの母(りさ)「木刀?」


りん「普通のならあるぜ?」

しのぶ「いやそれが・・・3mくらいのを作って欲しいでござる」
りさ「それ物干し竿じゃね?」


74VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 20:16:08.236DK3Th0no (2/3)

セフィロス用ですねわかります


75鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 20:17:38.74hOY2XAkM0 (62/67)

しのぶ「しかし木刀だと言っていて…」

行人「?、誰に頼まれたんだ」


セフィロス「私だ」スタッ

りん「…どちらさん?」

行人「ああそうだった、昨日ここに来たセフィロスだよ」

りさ「他にもいたのかい」


セフィロス「作れそうか?」

りん「あ~、悪いなさすがにちょっと難しくて…」


76鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 20:22:38.51hOY2XAkM0 (63/67)

とげ太(ペンギン)「あ、やべえ!!」ブツンッ


ゴォォォォッ


行人「危ない!木材が・・・!!」


りん「!?」


ガガガガガガァァァンッ!!

行人「…セーフ」カランッ

セフィロス「・・・」スタッチャキンッ

りさ「2人ともすげぇ…」


77鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 20:25:59.14hOY2XAkM0 (64/67)

りん「っていうか…」


りさ「本当に長すぎだろ、その刀」

セフィロス「…だがこれが一番馴染むんでな」

りん「…よし!」


りん「作ってやろうぜ母さん!」

りさ「ふっ、当たり前さね!」



りさ「とりあえずとげ太はあとでこころに献上の刑な」
とげ太「」


78鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 20:30:33.30hOY2XAkM0 (65/67)

~南の森~


メイメイ「うーん…はっ!」ぱちっ

メイメイ「遠野サン?」


遠野「すや…////」←一晩中抱きつかれて寝た
一方通行「…zZZ」ぎゅっ

メイメイ「ひゃややぁぁぁぁ!!?遠野サンが男の人と一夜を…!?」



79鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 20:34:04.19hOY2XAkM0 (66/67)

~南の森・ぬしの間~


しまとら「にゃー…君しつこすぎるよ…」よろよろ

DIO「フン…このディオに敗北の二文字はないッー!」ヒュッ


しまとら「ッ!さっきより速く…!?」バッ

















~物陰~

からあげ「…にや」


80鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/11(火) 20:36:37.40hOY2XAkM0 (67/67)

今日はこの辺で終わります!

途中応援してくれた方ありがとうございます!

このスレはなるべく速く終わらせますが基本的に1ヶ月で終わらせるつもりです


81VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 20:38:51.466DK3Th0no (3/3)




82VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/11(火) 23:54:10.31HleyZQnIO (1/1)


待ってるぜ


83鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/12(水) 16:39:01.27kLU5OV4i0 (1/10)

~小さな滝~


一方通行「…ん・・・」ぱちっ

ぐぐっ


一方通行「…なンで縛られてる」

遠野「起きたかド変態」ゴゴゴ…

一方通行「俺?」
遠野「自覚ないのか変態!!」


84鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/12(水) 17:01:26.93kLU5OV4i0 (2/10)

遠野「よくもあちきを羽交い締めにして襲ったな…」ゆらっ

一方通行「知らねェよ、可愛いから抱きついただけだ」

遠野「・・・ふ、ふん///その手には乗らないぞ!」ギラッ


一方通行「やれやれ…」グッ

一方通行「あー・・・能力使えねンだった」

遠野「ふふふふ・・・覚悟!」バッ















ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ


85鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/12(水) 17:11:09.66kLU5OV4i0 (3/10)

~村~


りさ「出来たぜ!」ゴトンッ

行人「本当に長いな…持てるの?」

セフィロス「重さの問題じゃない、強度だ」スッ


・・・・・・


セフィロス「はァ・・・!!」











セフィロス「くしゅんっ」
行人「」


86鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/12(水) 17:21:19.08kLU5OV4i0 (4/10)

セフィロス「…やり直しだ」スッ

行人「で、ですよね」


セフィロス「…」


「    八  刀  一  閃    」



ヒュッ

















ズバッ

りん「きゃああああああああああ!!?//////」

りさ「うぉ!?////」


87鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/12(水) 17:27:28.43kLU5OV4i0 (5/10)

行人「なあああああ!?」ブシャアアアアアアアア


セフィロス「軋みもない…上出来だ」

りん「だからってあたいらの服斬るな!!」

りさ「なに恥ずかしがってんだ、りん?」
りん「母ちゃんこそ堂々とするな!!」


88鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/12(水) 17:34:32.36kLU5OV4i0 (6/10)

しのぶ「しかし見事な剣術でござるな・・・」

行人「確かに、一振りしか見えなかったよ!」


セフィロス「ほう、一振りだけ見えたか」

行人「あ、偶然だよ偶然」

セフィロス「・・・どうかな?」ヒュッ

行人「あ!」


ズバッ

しのぶ「・・・!!//////」ファサッ
行人「何やってんですかあああああ」


89鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/12(水) 17:44:21.68kLU5OV4i0 (7/10)

セフィロス「今確実に見えていたな?」

行人「え…」

しのぶ「寒いでござるよ師匠…」ぴとっ
行人「ひゃあああああ!?」ブシャッ


セフィロス「…所でなんなんだ?」
りん「あんたが平然としてんの見て確信した。旦那はシャイなんだよ」


90鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/12(水) 17:48:01.07kLU5OV4i0 (8/10)

行人「…ふぅ」

セフィロス「落ち着いたなら先ず聞かせてもらおうか」

行人「え、何を?」

セフィロス「この島最強と剣術ができるヤツだ」


りん「旦那(行人)とからあげさんだな」

セフィロス「」ジー

行人「え、なにその信じられない眼は」


91鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/12(水) 18:08:13.06kLU5OV4i0 (9/10)

セフィロス「からあげ…あの鶏だろう?」

セフィロス「おまけに素質はあっても成長の難しいお前か」


行人「なんかボロクソ言われた…」

りん(でも素質はあるって言ってるからツンデレ…?)
セフィロス「違う」


行人(こころ読めんのかい!!)


92鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/12(水) 18:18:56.33kLU5OV4i0 (10/10)

~南の森~



みゃー「うそ…ダーリンが・・・!?」

しまとら「・・・まいったにゃ」ドサッ


DIO「ククク…素晴らしいッ!仮面の力が弱体化していても血を一滴飲むだけで十分強くなれる!!」

メイメイ「ひゃや……ケガした血を舐めて貰っただけなのに…」

DIO「最後に勝つのはこのディオ様だッー!」


93VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/12(水) 19:24:22.25nWCyDiiho (1/1)

みんな無自覚にフラグ立ててるな


94VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/12(水) 23:53:21.88ZzwFLe3L0 (1/1)

お、来てた
なかなかおもしろい


95VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 02:29:16.44xQ/EHlmeo (1/1)

一方さん能力ないとキツイな。


96鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 10:45:34.09IPAMzsXQ0 (1/47)

>>93
>>94
>>95    ありがとうございます!
       ちなみにわかりにくい点があるので一度現在の解説をします


行人

この凄まじい血量を誇る藍蘭島の主人公
今の所地味キャラ


からあげ

藍蘭島ではそこそこ最強ポジションの鶏?
夢を見た後に来たセフィロス達を使って何か計画中


セフィロス

この物語のきっかけを作った電波ツンデレ最強銀髪ロン毛ソルジャー
ACで復活したけどクラウドに瞬殺された可哀想な人
ちなみにどこかCCの時に近い優しさを出している?


一方通行

かなりやんちゃな性格のイメージが[あった]自称最強銀髪ツンデレロリヤンキー
エアリスに飛ばされる直前は花見をそげぶした人
遠野のぬいぐるみボディに骨抜きにされた?


我らがDIO様

本スレでは弱体化させまくったけどなぜか弱く出来ない通称ツンデレ最強カリスマ吸血鬼
物凄く強い
多分この人はうじうじしたヤツがタイプな気がする


97鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 10:54:30.11IPAMzsXQ0 (2/47)

本スレ能力解説


行人

剣術だけなら一般兵だったころのクラウド並みだと私は信じてる
スーパーサイヤ人みたいなきっかけがあれば凄まじい強さを得る気がする


セフィロス

実は他の2人に比べてあまり弱体化されてない

制限された能力:リユニオン、瞬間移動、魔法全般


一方通行

ちょっと弱体化されると世界一弱くなる最強

制限された能力:ベクトル操作
追加された能力:肉体が全盛期に戻った?


DIO

元々が強いから少し弱体化させても釣り合わないくらい強い

制限された能力:スタンド、仮面の力(吸血鬼)

仮面の力が弱体化されたせいで太陽が平気になった。
でも不老不死ではないし、戦闘力がかなり落ちた


98鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 11:30:38.16IPAMzsXQ0 (3/47)

DIO「フン…それなりに役に立ったじゃないか」

メイメイ「ひゃやっ!?私は何もしてないデスヨ~?」

メイメイ「というより…いいんデスか…こんなことして」


からあげ「まあダメだよね」

DIO「貴様は・・・誰だ?」
からあげ「君昨日会ったよね」


99鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 11:34:09.88IPAMzsXQ0 (4/47)

みゃあ「からあげさん!」

からあげ「やれやれ、困ったことをしてくれたね」

DIO「ほう…なら貴様が相手をするか?[雛]」
からあげ「おし、テメそこ動くなよコラ」


メイメイ(挑発に乗った…!?)


100鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 11:39:05.13IPAMzsXQ0 (5/47)












~西の森・メイメイの家~


一方通行「ン…あ?」ぱちっ

遠野「よっ、起きたみたいだな」ぽりぽり

一方通行「・・・きゅうり?」
遠野「そだよ」ぽりぽり

























一方通行「お前河童だったのかァ!!?」
遠野「」ぼとっ


101鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 11:42:53.62IPAMzsXQ0 (6/47)

遠野「え?え?お前あちきが河童だから可愛いって言ってたわけじゃないの!?」

一方通行「いやオメェがてっきりぬいぐるみの妖精かと…」
遠野「頭メルヘンでおかしくなってんのか!?」


一方通行「なンつーか…妖怪なのな」
遠野「やっぱり手加減して連れて来なきゃ良かった…」


102鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 11:46:03.08IPAMzsXQ0 (7/47)

一方通行「あれ?ってことはお前が連れて来たのか?」

遠野「ま、まあな…ほらアンタ来たばっかで住むとこねえだろ?だから…ね」ぷいっ

一方通行(アーもォ可愛いなァぬいぐるみボディ!)



遠野「??」ぞくっ


103鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 11:55:51.91IPAMzsXQ0 (8/47)

~すずの家~


すず「うにゃぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああ」

とんかつ「ぷー!!?」ビクッ


すず「行人が帰ってこないー!」

とんかつ「ぷー」
すず「・・・またまちとかしのぶにキスされてるとか?」

すず「・・・ちょっと退屈だから散歩してくるね!」たたっ





















とんかつ「やれやれィ…すずは素直じゃないなァ、まったくゥ」Cv.若本



104鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 12:05:25.89IPAMzsXQ0 (9/47)

~ちかげの家~


ちかげ「さあどうぞ♪」

セフィロス「・・・」スッ


ちかげ(噂通りの殿方ですわね…)

ちかげ(これならきっと素晴らしい[最終巻]も・・・)
セフィロス(最終巻とは何のことだろうな…)


105鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 12:14:19.59IPAMzsXQ0 (10/47)

行人「それにしてもなんか悪いね、お昼ご馳走してもらうなんて」

ちかげ「構いませんの、丁度行人様が開発した冷蔵庫のおかげで食材が余ってまして…」


行人「でもすずに言ってから来れば良かったな、昨日の夜中から帰ってないし」

ちかげ「あら、何をしていらしたの?」にやにや
行人「な、なにもしてないよ!?」

セフィロス(ほう…修行していたのか)


106鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 12:22:41.06IPAMzsXQ0 (11/47)

~村~


しのぶ「な、なぜでござる?村から出られないでござるよ~!!」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


しのぶ「!?」
すず「し~~~の~~~~ぶ~~ちゃ~~~ん!!!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨

しのぶ「きゃああ!?な、なんで怒ってるんや!?」バッ
すず「ま~~~って~~~~~~!!!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨


107鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 12:26:09.00IPAMzsXQ0 (12/47)

~ちかげの家~


行人「ふぅ…ご馳走様でした~」

ちかげ「ご馳走様ですの」


ぱな子「ふふ、セフィロスさんも良い食べっぷりでしたね」カチャカチャ

セフィロス「ま…あな」


セフィロス(満腹にも空腹にも私はならないから出された物は全て食べれるからな…)


108鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 12:33:00.48IPAMzsXQ0 (13/47)

しずか「ふふ、こんにちはセフィロス様」

セフィロス「…ああ」
行人「うわ!?いつの間にいたんですかしずかさん!!」ビクッ

セフィロス「お前がパンに手をつけた時に入ってきたぞ」
しずか「!」ぴく


セフィロス「…」

しずか「…くすっ」スタスタ

ちかげ「?」



しずか(あの方…必死に心を読もうとしていましたね)くすっ

セフィロス(アイツ、ウータイの奴ら同様[忍術]とやらで防いだか)ふっ


109鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 12:40:21.47IPAMzsXQ0 (14/47)

~村~


まち「せんべえも沢山もらったし、早速一枚・・・」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


まち「なァァにィィィィィッーー!??」

すず「YES!IAM!!!!!!!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨


まち「ちょっ!すずアナタ別のマンガの顔になってるわよ!?」


110鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 12:49:11.33IPAMzsXQ0 (15/47)

すず「よくもよくも行人のをーーーーー!!!!!」ガバッ

まち「うひぃ!?ま、まちなさいすず!!その鉈を置きなさい!」

すず「あはははははははははははははは」ブンッ


ズカンッ

すず「・・・矢文?」
まち「(助かった…)なんて書いてあるのよ?」


【行人を返して欲しければ西の森にある滝の裏の洞窟へ来い】

             【紅】


すず「これ…もしかして?」

まち「紅夜叉!?」


111鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 12:51:44.04IPAMzsXQ0 (16/47)










第1章「紅夜叉編」











112鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 12:53:32.68IPAMzsXQ0 (17/47)

*この章での主人公を選んで下さい

>>114

すず
行人
セフィロス
一方通行
DIO


113VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 12:59:48.30XGtN/GMAO (1/2)

すず


114VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 13:00:19.89XGtN/GMAO (2/2)

行人


115鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 13:08:16.09IPAMzsXQ0 (18/47)










行人「さってと、ボクはそろそろ帰るよ」

僕は寂しがってるすずの顔を思い出し、席を立った。

セフィロスはちかげさんの家にある本を読み漁ってるみたいだし、そっとしとくか。


ちかげ「そうですか、帰り道は気をつけて下さいね」

行人「うん、ありがとう」スタスタ



ちかげ「・・・今回は脇役ですから、せめて見て楽しみますわ♪」


116鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 13:16:26.19IPAMzsXQ0 (19/47)

~村~


行人「そうだ、せっかくだからすずが喜びそうなものでも・・・?」ピタッ

僕は立ち止まる。

気づいたからだ、村全体に流れる異様な空気に。

あまりにも静かで、外には誰も出ていなく、灯り1つ見当たらない。


行人「・・・」たたっ


117鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 13:20:13.80IPAMzsXQ0 (20/47)

~りんの家~


行人「りん?」ひょこ


・・・・・・しーん


行人「・・・」

いない、いつもならばこの家はりんやみことを始めとした火種がゴロゴロしているのにだ。

さらにはとげ太やイタ一さんすら…みんないない。


行人「くっ…」バッ













?「くくく・・・」


118鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 13:32:25.71IPAMzsXQ0 (21/47)

~すずの家~


行人「すず!!」ガタッ


・・・・・・・・・「…ん」カタッ


行人「すず!?」たたっ

今の声、間違いなくすずの声だった。

行人「すず・・・っ」ガラッ

僕が開けた障子の先には、すずはいなかった。

行人「お前は…!」

あの夜、何度も見たあの[紅]い鬼の面。

何度も対峙し、何度も逃げられたアイツが、僕の前にいた。


行人「紅夜叉!!」


紅夜叉「やぁ、久しぶりだねぇ…イクトクン」ユラァ



119鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 13:43:27.70IPAMzsXQ0 (22/47)

行人「まさか…村のみんなをどこにやった!!」バッ

僕は手に持っていた木刀を構え、紅夜叉に問う。

相変わらず紅夜叉はいつものようにくっくと笑って、どこか憎めない感じがした。


行人(でも…!今回は今までのような実害のないイタズラとは違う!!)


紅夜叉「ふふ…さあ?君に1つなぞなぞを出してやろう」



「真実は1つ」

「求める物は真実以外全て」

「墜ちたる天使の涙に隠された裏にこそ真実があり」

「己はその真実に打ち勝つことができるか」



紅夜叉「謎…というよりは暗号メッセージかな?」

行人「く・・・これもまたお遊びか!」

紅夜叉「ふふ…どうだろうな」
紅夜叉?「なあ?」ユラァ

行人「!?」


120鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 14:17:51.86IPAMzsXQ0 (23/47)

行人「紅夜叉が…2人!?」


紅夜叉「ふふふ…」

紅夜叉?「うふふふ…」

マズい。

紅夜叉の実力を僕は知っている。

大体互角以上のしのぶを軽くあしらう強敵が、目の前に2人いる。


行人「・・・やるしかない」



バッ!!

試すしかない…昼間セフィロスの使った技の真似を!

まずは・・・


>>122

1、右にフェイントをかけて左へ踏み込む!!(デメリット64%
2、跳ぶ(デメリット85%
3、ジャンプ斬りだ!(デメリット30%


121VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 14:58:51.56+jhM+JZDo (1/2)

この時間に安価とな?

安価ならあえて3


122鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 15:06:35.15IPAMzsXQ0 (24/47)

ありがとうございます!

時間切れなので>>121を・・・


行人「ジャンプ斬りだ!」バッ

ヒュッ

紅夜叉「遅い…」ブンッ
行人「!?」


ドガッ

行人「ぐあっ!!」ドシャッ

…やっぱり僕にはスピードがないからムリか。

なら仕方ない、ここは一度…


行人「逃げる!」ダッシュ!
紅夜叉「逃げるのかよ」


123鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 15:40:39.73IPAMzsXQ0 (25/47)

~村~


行人「とにかく…一度ちかげさんの家まで逃げよう!!」たたた

僕はこの時気づいていなかった。

今起きている事態は、


行人「!??」ピタッ


そんな生易しい物ではないことに。

紅夜叉??「うへへ…」
紅夜叉?!「うははは…」


うじゃ・・・うじゃ・・・

行人「な…紅夜叉が大量に!?」




124鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 15:48:12.05IPAMzsXQ0 (26/47)

行人「…今度こそ」スゥゥゥ…


リミットブレイク!!

1、八刀一閃(特殊イベント確率80%
2、三千世界(特殊ハプニング確率80%
3、超究武神覇斬(特殊コラボ確率80%


>>126


125VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 15:54:31.10HdJefI4AO (1/1)

kskst


126VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 16:07:48.1337KQHE8wo (1/3)

1


127鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 16:17:48.60IPAMzsXQ0 (27/47)

行人「・・・」ヒィ…ン


「  八  刀  一  閃  」


行人(まずは右にフェイントをかけて相手にプレッシャーをかけ…)

バッ!!

紅夜叉達「っ…?」

行人(そして一気に・・・)

ダンッ!

行人(踏み込む!!)ヒュンッ


紅夜叉達「!!」



行人「・・・ここからはオリジナルだけどね!」ブンッ


まずは最も近くにいた敵を薙払い。

ズガガンッッ

ひたすら全力で走りながら打つ!!


ガガガガガ・・・!!!

紅夜叉達「!??」


128鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 16:24:01.71IPAMzsXQ0 (28/47)

行人「よぉし!このまま一気に…」
紅夜叉「一気に?」ユラァ…!


ズガッ


ほんの一瞬だった。

ほんの一瞬で僕は動けなくなってしまう。


行人「ぐ…しまった~」ドサッ

紅夜叉「ふ・・・随分と呆気なかっ…」


「[八刀一閃]」


紅夜叉「!!」バッ

ガガガガガガガガッ!!


セフィロス「今のを防いだか…」スタッ


129鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 16:37:20.17IPAMzsXQ0 (29/47)

セフィロス「やはり木刀は少し刀より重心が微妙にズレてしまうな」スタスタ

紅夜叉「・・・」ヒュッ
セフィロス「無駄だ」ビュッ


プッツン

紅夜叉「・・・っ?!」ドサッ

セフィロス「・・・忍術のようだな」

コロン…

あやね「あぅ・・・」


セフィロス「身体能力を写し、それぞれに強制的に人格を移し操るものか…まあ[糸]を切ればいいが」

セフィロス「この島の人間にしては随分と大きく動いたな」


130鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 16:49:40.99IPAMzsXQ0 (30/47)

セフィロス「・・・」ガシッ

行人「むにゃ…」


セフィロス「・・・この程度でのびるようじゃまだまだだな…?」ズルズル…











【JENOBAの能力は擬態と人格操作…?】

【この研究資料…まさか母さんは古代種じゃ……!?】

?【セフィロス…】

【母さん…?】

?【私の手足となりなさい…我が子よ…】








セフィロス「・・・」ズルズル
行人「あの…もう起きたんだけど、痛いんだけど」


131鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 17:28:42.23IPAMzsXQ0 (31/47)

お、落ちます…


132VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 17:30:02.07+jhM+JZDo (2/2)

許さない


133VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 17:31:54.8811u8WN8u0 (1/1)

面白くなかったから落ちたらいいんじゃないか


134鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 17:36:23.01IPAMzsXQ0 (32/47)

ひ、ひどいですぅぅ!?

と、でもレスしてくれてありがとうございます!


135鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 17:37:38.86IPAMzsXQ0 (33/47)

あ、どうせならどこが面白くなかったかも教えてください!

あとあと調整したいですし


136VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 17:38:35.0437KQHE8wo (2/3)

面白くないっていう奴は大体「全部」とか「このスレ自体面白くなかった」とか言うんだから

そんなこと聞くだけ無駄


137鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 17:46:06.08IPAMzsXQ0 (34/47)

いやそれはわかって(今少し考えて気づいた)ますけどww

一応言っておけば後で「設定がおかしい」とか「感情がない」とか聞けるかもですし…


言った方がいいと思った…んだよね、ウチ的に


138鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 18:07:46.66IPAMzsXQ0 (35/47)

DIO 【】 承太郎 鈴蘭校#


落ちる前にメモメモ…っと


139VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 18:13:55.1908iAzUFfo (1/1)

面白くなかったっていう意見は大半が自分の肌に合わなかったってだけだから


140VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 18:24:43.287iZ37FVC0 (1/1)

嫌いじゃないぜ。こういうノリ


141鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 18:45:37.94IPAMzsXQ0 (36/47)

やったー!初めて違う人間が4人以上見てくれた!

皆さんありがとうございます!
嬉しいから10レスくらい進めようかな!!





142鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 18:51:29.94IPAMzsXQ0 (37/47)







行人「・・・ぅ」ぴくっ

セフィロス「いい加減起きろ」げしっ
行人「べぶっ!?」

セフィロス「あの赤い仮面をつけたヤツはお前に何を言った?」

行人「げほっ…え、紅夜叉が言ったこと?」

セフィロス「私の予想が正しいなら、その聞いたメッセージを聞けばこの事件を解決できる」

行人「本当ですか!?えーと…」

「真実は1つ」
「求める物は真実以外全て」
「墜ちたる天使の涙に隠された裏にこそ真実があり」
「己はその真実に打ち勝つことができるか」

行人「…だけど」

セフィロス「…一部の村人の居場所はわかったぞ」
行人「本当ですか!?」


143鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 18:59:09.99IPAMzsXQ0 (38/47)

セフィロス「まず、身体能力が優れていた村人はあの紅夜叉だ」スッ

行人「?・・・え」

セフィロスが指を指した方向にはりさやみちる達が紅夜叉のマントを着けて気絶していた。


セフィロス「厄介だな、数だけならお前に勝ち目はない」

行人「やっぱり…て、今なんて?」

セフィロス「お前に勝ち目はない」
行人「…僕1人で解決するんですか!?」


144鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 19:07:18.87IPAMzsXQ0 (39/47)

セフィロス「私には関係がないのでな」

行人「木刀作ってもらったのに?」
セフィロス「手加減するためだ、むしろ感謝してもらいたいものだ」


行人「…じゃあもういいよ!俺がやる」

セフィロス「…フン」

セフィロス「残りの村人は[滝の裏]にいるはずだ」
行人「滝?」

セフィロス「「墜ちたる天使の涙に隠された裏にこそ真実があり」つまりそこに村人と[本物]の紅夜叉がいるはずだ」

行人「そうか!しかもそれだけ大きい滝はいくつもない!!」

行人「よし!みんな待ってろよー!!」だっ


145鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 19:13:14.02IPAMzsXQ0 (40/47)








セフィロス「・・・フン、私は別に手加減をする気はない」カランッ

セフィロス「ではなぜ木刀を捨て、素手になったか?それは・・・」



紅夜叉a「くく…」

紅夜叉b「くく…」
紅夜叉c「くく…」
紅夜叉defghijkl「くくくくくくくくくくくくくく…」


セフィロス「木刀を作ってもらった礼だ、武器無しでやってやろう」グッ

セフィロス(ちなみに私が言われたメッセージの解読は【全ての紅夜叉が狙うのは男】だったが)

セフィロス(まあ私がここで派手にやれば行人の所には行かないだろう)


146鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 19:19:34.56IPAMzsXQ0 (41/47)

~北の森~


紅夜叉「くく…」ユラァ
紅夜叉「くく…」ユラァ
紅夜叉「くく…」ユラァ



行人「きたああああああ!!?」┣¨┣¨┣¨┣¨




147鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 19:33:09.81IPAMzsXQ0 (42/47)

紅夜叉「!」ぴきぃ~ん!!


バッ


?「それで避けたつもりかァーッ?無駄無駄無駄無駄ァァ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨

紅夜叉(こころ)「ぶへぁ!?」ドシャッ

行人「?」

DIO「小僧…フン、無事なようだな」スタッ


148鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 19:38:38.74IPAMzsXQ0 (43/47)

行人「もしかして…もう1人来た男の人?」

DIO「そうだ、貴様が行人だな」

行人「え?あ、はいそうです」

DIO「メイメイとかいう小娘がさらわれたのでこの下らないお遊びのついでに助けに行く所だったが…」

DIO「  お 前 が 行 け  」
行人「な…んだと?」


149鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 19:45:38.92IPAMzsXQ0 (44/47)

DIO「行かないで俺に殺されるか…逝ってくるか…」
行人「逝くって!??」

DIO「フン、メイメイはお前が助けに来るのを待っているはずだ…早く行け」

行人「・・・名前は?」

DIO「ディオだ」


行人「また…どこかで!ディオ!!」たたっ

DIO「・・・ふっ」











DIO「ところでなんだこの最終回のような展開の数々は」


150鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 19:53:40.09IPAMzsXQ0 (45/47)

~滝~


行人「・・・本当に裏側に空間がある」スタスタ


<行人~~!!

行人「すず!?すずーー!!」バッ






~洞窟内~


遠野「う・・・」

まち「え・・・」

メイメイ「ひゃや・・・」

すず「いーくーとー!!」ヂャラ



151鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 19:58:21.77IPAMzsXQ0 (46/47)

行人「すず!」たたっ

すず「行人!来てくれたんだ!?」
行人「待ってろ、今助け…」


?「ソイツから離れなァ…」バッ

すず「チッ!」ヒュッ


ドゴォンッ!!

行人「うわ!!」

一方通行「よォ、無事みてェだな?」
行人「あれ…君能力が使えないとか言ってなかった?」


一方通行「はッ、オレを誰だと思ってやがる!?」
行人「いや知らないッス」


152鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/13(木) 19:58:58.82IPAMzsXQ0 (47/47)

さて、今度こそ落ちます!


153VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 22:21:09.1937KQHE8wo (3/3)

てsSS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/




154VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/13(木) 22:44:26.57Or9rr+co0 (1/1)

てすSS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/




155鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/14(金) 09:54:19.42toj59r6M0 (1/1)

行人「…というか、すず!?」


すず「フフフ…愚かな、暗号を解いたならわかっていたはずだ」ユラァ

行人「そうか!お前が本物の…」


しのぶ「そう!拙者でござるよ!!」バサァッ

行人「」
一方通行「誰ェ…」SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/




156真真真・スレッドムーバー移転 ()

この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)


157鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/15(土) 21:45:50.73avWOfdb70 (1/1)

セフィロス「・・・移転成功したな」

一方通行「1の彼氏が2度目の依頼した時はヒヤッとしたなァ」

DIO「フン、そういうわけで・・・」



「これからも宜しくお願いします」


158VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/16(日) 13:26:27.03AL67sfLDO (1/1)

よろしくお願いします


159鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 16:53:06.06xuhnwkvZ0 (1/18)

しのぶ「んな!?拙者を知らないんか!?」
一方通行「お前とは初対面だっつの」


しのぶ「・・・おおそうであった!」

一方通行「ったく」

行人「?」

なんとなく違和感?


160鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 16:56:25.03xuhnwkvZ0 (2/18)

行人「それにしても…しのぶが紅夜叉!?」

しのぶ「うむ、そうでござるよ師匠!」

行人「・・・あれ、でもそしたら随分前の紅夜叉はいった…」
しのぶ「隙ありでござるぅぅぅうううううううう!!!??」


ドッギャーーーーン!!


161鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 17:01:53.47xuhnwkvZ0 (3/18)

行人「あ、あぶねぇ・・・」ギリギリ…

しのぶ「ふふん、油断したでござるな…」ギリギリ…


一方通行「・・・アー…確か…」ガサガサ

【ラストの展開はおまかせ】

一方通行「・・・おまかせ?」


一方通行「・・・じゃあ見てるか」


162鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 17:08:30.96xuhnwkvZ0 (4/18)

行人「ボクは負けない!!絶対に!!」ガギィッ

しのぶ「ふはは、この私にかなうとでも~」ガギィッ


一方通行「・・・ふぁ」Zzz


行人「うぉぉぉ!!インディアンポーカーソード!!」ガギィッ

しのぶ「(何を言ってるのかはわからないけどかっこいい!)」ガギィッ


一方通行「・・・まだ終わンねェのか」
紅夜叉「オイちょっとまてや」


163鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 17:19:05.71xuhnwkvZ0 (5/18)

一方通行「ン、なンだよ」

紅夜叉「なんだよじゃねぇよ!?何やってんの!?」

一方通行「いやおまかせって言うから…」
紅夜叉「せめて何かしろよ!!すずとか遠野を助けるとか!!」

一方通行「めンどクセェ・・・もォ[薬]使おうぜ?」

一方通行「大体の行動見れば十分だろ?」

紅夜叉「ぬぅ・・・」


紅夜叉「もう、あなたをパートナーにしたのは間違いでした!」プイッ
一方通行「…じゃあさっそく」


1、右ポケットの物を…(デメリット55%
2、左ポケットの物を…(デメリット55%
3、まずは報酬のロリロリ雑誌を渡しなァ(特殊イベント

>>164


164VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/17(月) 17:22:43.20i6M5UUyvo (1/1)

2


165鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 17:26:32.65xuhnwkvZ0 (6/18)

一方通行「左ポケットの物を…」ガサガサ


【ゆきのとかがみの盗撮写真を見つけた!】


一方通行「」サッ
紅夜叉「今のは・・・」


1、尻ポケットだったなそういや(デメリット100%
2、まずは報酬のロリロリ雑誌を渡しなァ(特殊イベント
3、やっぱ右ポケットだったなそういや(デメリット0%


>>166


166VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/17(月) 17:37:36.60o1RWMVy20 (1/1)

2


167鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 17:47:06.27xuhnwkvZ0 (7/18)

一方通行「っと…まずは報酬のロリロリ雑誌を渡しなァ」

紅夜叉「この期に及んで…!?まったく、外の男性は変わってますわね…」スッ


【一方通行はロリロリ雑誌を受け取った!】

一方通行「ハッ、ありがとよ…!」
紅夜叉(コイツ…#)







遠野(・・・アイツ、やっぱあちきは対象外か…)

遠野(・・・)

遠野(・・・あくせられーた…)



遠野「・・・ッダアアアアアアアアアアアア!!!!!!」ピカァッ

行人「スーパーサイヤ人!?」


168鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 17:51:44.69xuhnwkvZ0 (8/18)

一方通行「あァ!?なンかアイツめっちゃ光ってンぞ!?」

紅夜叉「ちょっ、早く薬を・・・」


遠野「ゥオルァァアアアアア!!」ブチブチィッ


しのぶ「自力で縄を・・・!??」
行人「亀が凄い光ってる…」


遠野「一方通行の…!!」ビュンッ
一方通行「え」


遠野「ばかあああああああああああああああああ」

どごーーーーん!!


一方通行「が…はっ・・・!」ドシャッ


169鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 17:54:06.78xuhnwkvZ0 (9/18)

一方通行「」


紅夜叉「え、ちょ・・・薬は!?」

一方通行「・・・右・・ポケッ…ト…に」


遠野「ぉぉおおおおおお!!」ギャンッ




すず「な…なにがどうなってるんだろ」
まち「さあ・・・」


170鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 17:57:19.26xuhnwkvZ0 (10/18)




ガサガサ・・・


紅夜叉「あった![眠り幻惑剤]!!」






「行人クン!」

行人「なに!?」ガギィッ

しのぶ「あれ?拙者が負けてからじゃ…」


紅夜叉「これは全て君の夢なのだよ!」
行人「な…んだと?」


【紅夜叉は薬を辺りに撒き散らした!】



171鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 17:59:59.99xuhnwkvZ0 (11/18)

すず「あれ…急に眠く・・・」ドサッ

まち「…」ドサッ


行人「まさか…そん…な……」ドサッ

しのぶ「なら報酬の師匠の盗撮写真は・・・?」ドサッ


遠野「…あくせら・・・れーたの…ばか…」ドサッ





【終結!!】ドンッ







172鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 18:00:37.21xuhnwkvZ0 (12/18)









          ~数日後~












173鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 18:04:22.37xuhnwkvZ0 (13/18)

ちかげ「さ~さ~!シズマル最新刊[紅夜叉最終巻その壱]はまだまだありますよ~」


りん「今回のは特に面白いな、この間あたいが見た[夢]そっくりだ」

あやね「不思議ね…なんでかしら?」



行人「…夢オチ、なのかなぁ?」






174鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 18:08:20.79xuhnwkvZ0 (14/18)

~からあげの家~


からあげ「や~みんなお疲れ様!」

しずか「やれやれ…まさかこんなに後始末が大変とは…」

セフィロス「だがなかなか面白かった」


しずか「…特に誤算だったのはあなたに忍にも効く薬が効かなかった事ですわ」

からあげ「へえ、さすがじゃない」

セフィロス「しかしたった1つの作品に随分な仕掛けだな」





175鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 18:13:13.42xuhnwkvZ0 (15/18)

しずか「えぇ・・・」



セフィロス「・・・何か思い入れがあるようだな」

しずか「大したことではないですわ、ただ…ちょっとね」

セフィロス「・・・」


1、また、いつかやるつもりなら私も手伝ってやろう(好感度UP
2、ところで、なぜ私たちはここにいる?(デメリット25%
3、・・・(第1章終了


>>176


176VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/17(月) 18:21:49.14UZWBOeiko (1/1)

1


177鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 18:26:45.15xuhnwkvZ0 (16/18)

セフィロス「また、いつかやるつもりなら私も手伝ってやろう」

しずか「・・・くす、それもいいですわね♪」

からあげ(あれ、パートナーは一方通行じゃ?)















一方通行「・・・おィ」

遠野「なんだよ」
一方通行「なンでまた縛られてンですかァァァ!?」

遠野「うるさい変態!浮気者!!」

一方通行「なンで・・・」←薬のせいで紅夜叉のことすら覚えてない

遠野「ふんっ・・・」←妖怪なので幻惑にはならなかったから記憶はアリ


178鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 18:33:38.06xuhnwkvZ0 (17/18)










第1章「紅夜叉編」終了


~今回のリザルト~

主人公Lv・順位

一位:セフィロス
二位:一方通行
三位:行人
四位:遠野
五位:DIO
最下位:すず


好感度・現在の推定カップル

行人→行人×すず

セフィロス→????

一方通行→一方通行×遠野

DIO→DIO×メイメイ

すず→????


次回の推定主人公:セフィロスor一方通行
次回の推定名脇役?:行人or遠野
次回の推定脇役:DIOorすず


179鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/17(月) 18:34:13.17xuhnwkvZ0 (18/18)

さて、落ちます!


180鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/18(火) 19:42:52.98nKikz5AX0 (1/3)






~ちかげの家~



ぱな子「ちかげさーん?まだ寝てるんですか~?」ガチャ


ぐちゃ・・・・・・・・


ぱな子「・・・今回ばかりは徹底的に掃除させていただきますからね」ぐいっ










181鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/18(火) 19:45:59.92nKikz5AX0 (2/3)

           ,..、
           / i |ヽ_,、                     /   ..__    ,-,
             |,j l | l i゙'i  ___                / ,,,,,-=~フヽ;::\,,,-~;;:::|
          li |   ! l l ゙i´─ `゙'''‐- 、          /  /;;::::::/::::/ヾ;::::";;;:イ::;;i
   _r'ヘ、     l.! | i i  i l !二二 -‐  `゙ヽ、         /  /::::::::;;|:::/レ"``ソ"i':レ|;:::|
  ,l| .!ミミヽ、 /!| i| |       !_ ̄`ヽ、-- 、   ヽ     /  /:,-,;:::/|:/il,    ソi ノ:::l
  !|i | ヾヾV〃|.! j! |       | `゙ヽ、ヽ、       ヽ   / . /;:ヽ `Y レヽoヽ ,,--//::ソ
  l | i.|  ヾヽ∨川 i .!i     | 二 ‐-、ヽ、 、     ゙  / /:/;;::ヽ、 '   ̄ i, `'7レ:/
 ! l .!|    i゙`'  j.! | l i   i.|== 、ヽ、`ヽ、 \ヽ  ゙、/ /:::/:::::/;;;:;;|ヽ、  -=-//;;/_,,
 | i, i゙il   .!    /|.i| ! |   l |三ミミヽ、ヾ、 ヽ、ヽヽ././:::/:::::/::;;;;;/ ;, \_/ ̄レ" レ
 |  |i l゙il  |     j,|,..-;|i"i | .l ド、ミy‐‐、ミ、ヾ、 \//::/:::://;;;/;;,,,,,   |i./ヾ  ソ_
 .! i|゙i,l ヽ ヾ, ,..-''r,;┬i|z i |.|゙i i|_/、 i.!゙iヾ、ヾ. /:::/::/::/::::/;; ,-=--,,-=┴-<,,,-~-=~
  i l !ヽ,  '"i   "i゙ー'"l| i i| |l| | |ゝ レ,|i |i, i,、 / /::::/::/:::/::;;;|i  ,;;:'''      \
  ゙i, .! i.   /    |  || | i| i.! .| .!/-',イj i| l | i//::::/::::;;/;  :'i            ミ ̄
  ゙i, i l,  /__   .j  l| ! ! |.! | j ,.ク─'∧∧∧∧∧/:::/:::;;;;|;   ,li;:..      ;;
   ヽ l.゙、 _,.ノ゙i__    .l| | l j |/i/´;;;;;:::<       >/:;;/;;;;;i;    :丶:,,.  _ソ"
    ヽヽく,,,,;;;;;;ヽ, ̄   j  l.i .jメ/;;;;;;;;::::::< の  セ  >::/;;;;;:;;ヽ,;:::....   ~^^^  ^`=-,,
   r'|i゙i、ヾ、_,i⌒゙ヽ     ,| i l/;;;;;:::::::::::< 予  フ  >:/:;;//:;i;:|`\:::::,,...   ヾ,,
  /;;;;li |;;ヾ、;|;;、;;, ヽ-‐'",j l/;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::< 感  ィ  >/::;;/;;;;|;;|  `-、:::::..   ヾ、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄<  !!! ロ  > ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (\                      <     ス  > ヾil i/// // / /|l |il; |
  \\                     <       >\ヾ|i l.// // / //|| |il;  il
   (\\                     / ∨∨∨∨∨ \ i |// // / /|i .| |i l | |i  |il
   ((\\                  /./ ./ /ヾヾヽヽ\\~i |// // / /|i .| |i l | |i  |il~
    ( (_ヾヽ   _ _       /./ / /</~^=-,ヾヾヽヾV/ // / /,|,,i,,l || i | i  |i|
   ((  ( ヾ ) /l lV l. ノ.     // /.イ/ミl    ~~^=--=---^^   ./ /|i | i |i  l|彡
    し し//  lノヽl`´l/     / i i /.i.iミi                .l / | | | l   |i ミ
    し///ヽ ノ( ´∀`∩   /  |i .|1|ヾ| ,,,,..            .i/  | | i |  |i ミ
     し(/////●  Y  ノ  /   i| ,i .il ナ ニ=,-,,,        _,,,,,,,,,| | | | il|=-
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄\/ ̄ /   ヽi ヽ|ヾ ヽ i~ー,.ヽ    ,,;:;;;:''''ニ-~^~| | | | | .|i/;
 ̄ ( ̄ ̄ /   / ̄ ̄\/    ヾヽヽ|  `ー"-` ヽ   ム  ,ノ,,,,,/ | | | i | ll
    ̄(/(/ ./      ./      ヾ ヽヽ、      .l      ̄ ̄   || j | |  i=-"|
     (/(/│    ∧ /       ヾ ヽ-、     i           i /|j |l .|-|/|
    (/( /│ \) ( /        ,-ヽヽ|iヽ    |          // /i |i |;:::|i;;|/
    (/(/ │ \) (/    __,/;::::::\ヽ\  ヽL       // // / i;:::::::/;:
   (//   .│ \) /, /::::::::::::::::::;/;::::::::::;;;;;ヽゝヽ, ー-----  //// /, /=-,,.;;;;:
   (/     \\)/ /::::::::::;;:::::::::::/;::::::::::;;;ミ/   | ヽ,  ̄ ̄  //  // //   ヾミ
           \/ /;;;;;::::::::::::::::::/;::::::::::;;;;ミ/   |  ヽ__,,,.-'ソ  // //    彡


182鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/18(火) 19:56:07.95nKikz5AX0 (3/3)

セフィロス「・・・なぜか今私はノリノリだった気が・・・・・・・」すたすた

セフィロス「ん?」ピタ





セフィロス「・・・あまり見たことの無い文字だな」スッ

セフィロス「[魔法書]?・・・ほう」





ぴかあああああああああああああああああああああああんんんん


183VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/19(水) 05:31:43.71pSC8HHre0 (1/1)

クソつまらん


184鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/19(水) 15:32:59.12A3kuJHXe0 (1/9)

>>183ごめんなさい



~数時間後・長老&みちるの家~


DIO 「外に行きたくなるような料理だと?」

長老「うむ、みちるの奴どうも引きこもり症での」

DIO 「いいだろう、この俺が作ってやる」



DIO 「最高の料理をな」キリッ


185鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/19(水) 15:43:49.08A3kuJHXe0 (2/9)

みちる「ふえ・・・動くのダルいです~」ぐて


ぽわ~ん


みちる「・・・・美味しそうな匂いですね」むくっ

~物陰~
長老「なんと!みちるの奴が動きよったわい」
DIO 「俺まだ何も作ってないんだが…」


186鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/19(水) 15:54:45.27A3kuJHXe0 (3/9)

~北の森・入口~


みちる「はわ~」とてとて


~物陰~

長老「はて?いったいどうしてこんな所から匂いが?」

DIO 「・・・この紳士的な空腹を煽る香り、[ムニエル]か」スンスン



男「む、なんだお前か」ムシャムシャ
みちる「・・・だれ?」


187鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/19(水) 16:04:16.67A3kuJHXe0 (4/9)

男「誰だと…ああそうかわからないか」

みちる「(この島1の影が薄い私に忘れられやるなんて哀れな人です…)」


大牙?「俺だ、北の主の大牙だ」
みちる「」
長老「」








DIO 「尚更誰だ」


188鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/19(水) 16:17:47.81A3kuJHXe0 (5/9)

みちる「大牙さんって・・・人間でした?」

大牙「そんなわけあるか、さっき突然おかしな光が飛んできてこうなっただけだ」


大牙「・・・で、せっかく器用になったんで[りょーり]をしてみた」

長老「美味しそうな匂いじゃな」
みちる「にぎゃあああ!?なんでいるんですか!!」






















?「くく」がさっ


189鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/19(水) 16:42:24.38A3kuJHXe0 (6/9)

~すずの家~


行人「ふぅ…」ぐったり

すず「お疲れ様行人♪」


しのぷ「…師匠」
行人「なに?」

しのぷ「師匠は最近来たあの3人より強いよね…?」

行人「う・・・それは…」


1、わからないかな…(デメリット65%
2、当たり前じゃないか!(鼻血100%
3、ふっ、何か悩みでもあるんだね?キリッ(デメリット75%
4、*すずを見る

>>190


190VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/19(水) 17:18:52.78qPz0e2vNo (1/2)




191鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/19(水) 17:46:31.84A3kuJHXe0 (7/9)

行人「当たり前じゃないか!」グッ

しのぷ「そうでござるよな!師匠は一番強いでござる!!」


すず「・・・」ムッ


すず「あっ」ツルッ

スパッ

しのぷ「へ?」ファサッ
行人「ひゃああああああああああああああ!!?」ドブシャッ


*説明しよう

*今すずは知らぬ間に夕飯作りに使っていた包丁をしのぷに投げてしまいしのぷの上着は脱げてしまったのだ!




192鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/19(水) 17:49:39.23A3kuJHXe0 (8/9)

行人「」ドシャッ

すず「行人ー!?」


男?「やれやれ、相変わらずのヘタレだな」スタスタ

しのぷ「?、誰や」


からあげ?「あ、ちなみに僕からあげだよ」
びふてき「モー!?」
とんかつ「ぷー!?」







193VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/19(水) 17:51:48.64qPz0e2vNo (2/2)

しのぶ「」


194鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/19(水) 18:15:24.13A3kuJHXe0 (9/9)






~かくかくしかじか四角いムーブ~

からあげ?「・・・というわけで行って来るよ」

すず「人間にする光って・・・なんだか身を持って体験したことがあるような話だね」

行人「というかまたちかげさんじゃないか?」

からあげ?「あ・・・実は心当たりがあるから平気なんだ」

しのぶ「それにしても意外とからあげさんは若かったんでござるな・・・」



からあげ?「・・・うん」


からあげ?(僕まだ32歳なの知らないのか)


195VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/19(水) 21:46:46.90VppRyrX9o (1/1)

安価はいいから一方通行と遠野のヤツもっとみせろろろ


196VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/19(水) 22:10:16.96MnQ14XGqo (1/1)

この僻地で安価はきついよ


197鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/20(木) 16:44:59.32x8vuDaOn0 (1/5)

(一応一方通行達出ますよ…!)



~メイメイの家~

メイメイ「へ~、器用なんデスネ一方通行サン」

一方通行「ちゃンと計算さえ合ってりゃなンだって作れるンだよ」


遠野(やっぱり一方通行は幼児体系が好きなのか…?)

遠野(確か行人の話ではあちきは大人っぽい人間だったらしいけど…)



遠野「しかも・・・あちき、妖怪だしなぁ」ずーん
一方通行(なンかこの間から具合悪そォだな)


198鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/20(木) 16:51:34.85x8vuDaOn0 (2/5)

遠野「・・・な、アクセラ…」


ギューーーン!!


メイメイ「ひゃやや!?なんか光が飛んで来たデスヨー!?」

一方通行「なっ・・・俺の後ろにいろお前ら!!」バッ

一方通行(この間から少しずつ能力が回復してンだ、タイミングを合わせて演算すりゃ・・・)


遠野「くあ?」


ギュィンッ

一方通行「軌道を変えただとォ!?」



ピカアアアアアアンッ


遠野?「・・・え?」
一方通行「…え?」


199鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/20(木) 17:18:45.86x8vuDaOn0 (3/5)

一方通行「あー・・・あ?」

遠野?「あれ、この姿ひょっとしてあちき…」


メイメイ「遠野サンが人間になってるデスヨー!?」


遠野?「・・・これなら…」
一方通行「・・・なーンか老けたなお前」














遠野?「・・・死のう」


200鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/20(木) 17:22:59.32x8vuDaOn0 (4/5)

メイメイ(一方通行サン!そこは綺麗になったなとか言うデスヨ!!)ひそひそ

一方通行「ァ…冗談だ、綺麗になったじゃねェか」


遠野?「・・・」


一方通行「しっかしなンでババァになったンだァ?」

遠野?「うわぁぁああああああああああんんん!!!」ドゴォォォ
一方通行「ぐぎげぁ!??」ドシャッ


201VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/20(木) 17:27:40.21pZ5MngfHo (1/1)

アクセロリータはやっぱりアクセロリータだったか


202鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/20(木) 17:30:39.75x8vuDaOn0 (5/5)

     ~南の森~













?「・・・あまり面白いことには使えないな」




からあげ?「そこまでだ、黒幕クン」ザッ
大牙?「成る程な、貴様が犯人だったという訳だ」
遠野?「あちきの純情かえせぇぇぇぇぇ!!!」


「「「セフィロス!!!」」」






203VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/21(金) 13:22:07.29kpaMdXvAo (1/2)

塩酸インゲン平目出目金
(゚Д゚)セフィロス!!


204VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/21(金) 22:00:47.48ER+WbldBo (1/1)

インゲンじゃなくてシメジじゃね


205VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/21(金) 22:44:23.03kpaMdXvAo (2/2)

うろ覚えだった


206鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/24(月) 17:04:22.647gAeVLHU0 (1/9)

セフィロス「・・・ふ、お前達が私の[願い]というわけか」

からあげ?「願い?」

大牙?「知ったことか、元の姿には戻してもらうぞ」ザッ


セフィロス「いいだろう、戻してはやる・・・」






セフィロス「私から力づくで奪えればな」チャキ




遠野?(一方通行に嫌われた・・・嫌われた・・・・・きらわれたきらわれたきらわれた・・・・・)




207鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/24(月) 17:09:48.147gAeVLHU0 (2/9)

からあげ?「魔法の本はボクにまかせてくれればいいよ、大牙サン」グッ

大牙?「なら俺があいつの相手をしてやる」


セフィロス「さて・・・私の願い[退屈凌ぎ]に相応しいかな?」ヒュン


バッ

ガキィインッ!!




遠野?(なんで?なんであちきがこんなにアイツのことを気にしなきゃいけないんだ?)

遠野?(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あはっ)ユラァ


208鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/24(月) 17:14:47.297gAeVLHU0 (3/9)

ガキイインッ!ヒュンッドガッ・・・ブンッ


遠野?「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」



セフィロス「!?」ビクッ
からあげ?「!??」ビクッ
大牙?「!????」ビクッ


遠野?「ああああくせられええたにきいいいいいらわっれったあああああああああああああああああああ!!!♪♪」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


セフィロス「え、ちょ、おちついt」



グッシャァ!!!


209鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/24(月) 17:17:44.267gAeVLHU0 (4/9)












                  この日、セフィロスは「二度目」のヤンデレを見た。















210鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/24(月) 17:25:24.577gAeVLHU0 (5/9)

     初めて見たのは、かつて彼が「友」と呼んでいた男だった。
     
     その男の名は「ジェネシス」。セフィロスがいた世界で同じくソルジャー1stであり、数少ない友人だ。

     
     セフィロスの目線からでは彼は酷く妄想癖があった。


     
     「俺には英雄になったら結婚する女神がいるんだ!!!!」


     
     今思えば、彼が狂い始めたのもこの一言だったような気がする。


     その日から彼は執拗にセフィロスをストーキングし、挙句には「遊び」と称して某LEVEL5第三位もびっくりな死闘を仕掛けてきたのだ。


211鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/24(月) 17:30:21.047gAeVLHU0 (6/9)



     当然、これには流石のセフィロスもたまらず時々手加減を忘れメタタァッ!!なことにしてしまっていた。


     そしていよいよジェネシスは本気を出して来たのだ。

     




ジェネシス「俺も英雄になって、女神タンとイチャラビするんだあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」





     このジェネシスに怯えたセフィロスはその闘いの際同じく友の「アンジール」にジェネシスを追い払ってもらった。

     


212鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/24(月) 17:32:31.057gAeVLHU0 (7/9)



     そして今、油断し少し弱体化していたとはいえ見事にボコボコにされたセフィロスは思う。










                「やはりツンデレこそ最上級のデレだ」














213鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/24(月) 17:33:16.827gAeVLHU0 (8/9)

おちます!そして今回の話はこれで終わります


214VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/24(月) 17:34:14.45JeCWU9Oho (1/1)


放置したかとおもった


215鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/24(月) 17:37:15.357gAeVLHU0 (9/9)

い、一応放置はしないようにしては」いるんですが・・・・・

やっぱり3つはキツイですねww


216VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/25(火) 16:23:28.26n10ZXZbIO (1/1)

一方通行の能力回復しかけてんのか
完全回復したら簡単に脱出できちゃうから完全回復はしないのかな


217鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 18:07:41.45o4Rxf1rT0 (1/21)

>>216

現在の携帯にあるシナリオでは完全復活します   が、

あの反則級の能力に立ち向かえるキャラクターが限りなく少ないので、安価によっては復活しません。




(・・・・まあFF要素を入れてるから多分平気でしょうが)


さて、第二章を始めます


218鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 18:13:50.83o4Rxf1rT0 (2/21)



セフィロス「・・・」カラン


セフィロス(大分、[元の感覚]が戻ってきた)

セフィロス(とはいえ、何かが足りない気がするな・・・)



からあげ「やあ、やっぱりまだ消化不良かい?」

セフィロス「当たり前だろう、[お前が教えた魔法書]の効果は少し足りない」

からあげ「はは、あれだけボコられたのにかい?」
セフィロス「言うな、トラウマなんだ」




219鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 18:18:53.65o4Rxf1rT0 (3/21)

セフィロス「・・・ところで何の用だ」

からあげ「なに、ちょっと君に誘いがあるんだよ」


セフィロス「誘い?」

からあげ「ふふ、君はここに来てもう三週間だけど…どうだい?」

セフィロス「質問の意味がよくわからんな」


からあげ「たとえば…すずや行人のことだよ」
セフィロス「そうだな、なぜ行人はあそこまで気がつかない?」


220鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 18:24:40.94o4Rxf1rT0 (4/21)

からあげ「ボクもあれには困ってるんだよね、[い ろ い ろ]と」

セフィロス「…大方、あの二人をくっつけたいのだろう?」

からあげ「その通り、でもしかし……」


セフィロス「それでは他の女達に悪いか」

からあげ「はは、そうだね…昔とは違って彼女達は本気で行人君に惚れてる」

からあげ「君達が後二カ月早く来てくれたらそう苦労しなかったのにね」


セフィロス「…それで?本題はなんだ」

からあげ「君に二人の仲をズッタズタに引き裂いて欲しい」
セフィロス「唐翌揚げにされたいのか?」


221鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 18:26:53.05o4Rxf1rT0 (5/21)

からあげ「まあ、簡単な話だから聞いてよ」


セフィロス「今の以上に簡単な説明があるのか、聞かせて貰おう」











からあげ「      婿殿争奪戦に参加してくれ       」














222鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 18:28:43.67o4Rxf1rT0 (6/21)

   











                第二章「第三回婿殿争奪戦・バトルロワイアル編」














223鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 18:45:02.50o4Rxf1rT0 (7/21)

~数日後~


DIO「・・・・・・・・・・」スゥゥゥゥ………



キュインッ!!



DIO「かめはめ波AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッッッ!!」ギュオォォォォォ━━━━━!!




メイメイ「ひゃややっ!??本当に遠野サンの技を真似したデスヨ!!」
一方通行「お前はあれを真似だと言いはンのか!?」

遠野(…やっぱり一方通行はあちきを見てくれてるんだ///)ぽっ


224鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 18:54:47.34o4Rxf1rT0 (8/21)

DIO「・・・フン、上々の上といったところか。よし、一方通行を鍛える番だな」

一方通行「…まァたあの[一秒間で呼吸を十回]とか、[牛乳瓶を走って島中に届ける]だとか[40mの崖を素手で上る]を繰り返すのか?」


DIO「EXACTLY!!…それに貴様も気づいているはずだろう?今のお前は前のお前と比べ物にならないくらいのことをな」

遠野(ほとばしる一方通行の汗で皿を洗った時は死ぬ程気持ちよかった…////)



ヒュ………ン…


DIO「喝ッッッッ!!!!!」ズドン!!


~遠方のみちる~

みちる「な・・・気迫だけでかき消しただと!??」


225鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 18:58:45.79o4Rxf1rT0 (9/21)



ヒュ・・・・ン・・・

メイメイ「あ、誰か飛んで来ました」


みちる「何いきなり矢文をかき消してるんですか!!」スタッ

一方通行「なンだよ、用があンならテメエから来い」

みちる「まったく…はい、メッセージです」ガサッ


DIO「これは・・・」

メイメイ「ひゃやあ!??そ、そんな…!!」


226鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 19:04:18.51o4Rxf1rT0 (10/21)

~すずの家~


すず「・・・!!?」ドサッ

とんかつ「ぷー?(どうしたんだ?尻もちなんて突いて)」


すず「…第三回」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




~りんの家~



りん「・・・・婿殿・・」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



~まち・あやねの家~



あやね「争奪戦・・・」

まち「IN・バトルロワイアルですって…!?」




227鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 19:18:08.86o4Rxf1rT0 (11/21)




    第三回婿殿争奪戦・バトルロワイアル。

    これは基本的に前回のルールと変わらず「婿殿」を賞品とした一大決戦である。


    しかし、今回のルールは少々追加された点がある。



    1、男性、つまり最近流れ着いたセフィロス・DIO・一方通行達三人と行人は賞品としてなにか願いを叶えて貰える

    2、男性以外は4人1組にならなければならない

    3、今回は東西南北の主も参戦する

    4、今回全員に配られた紙には自分が組む相手が書かれており、それに従ってチームになる

    5、さらに、そのチームには狩る対象を「一つだけ」指定されている

    6、最初に指定された狩り物を手に入れた者はそれを持って「西の浜辺」に持ってくる

    7、持ってきた者が優勝者である

    8、なお、別に仲間を「戦闘不能」にしても構わない

    9、優勝者は2人までである

    10、指定の紙の中には「大外れ」と「チャレンジ」が入っている


228鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 19:30:07.69o4Rxf1rT0 (12/21)

~すずの家~


すず「こんなの…酷い」

とんかつ「ぷー??(なんだ、どうしたってんだ?)」



すず「つまり、行人と…その、結婚するには・・・・」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



~長老・ことの家~


みちる「今回も壮絶になりそうですね~」

オババ「なんじゃ、お前さんは出ないのか?」


みちる「だって今回は主様達まで出るんでしょ?だったら別に行人さんは心配しなくても…」

オババ「・・・それはどうかな?」

みちる「え?」


オババ「優勝者は2人、しかし場合によっては婿殿を独り占めできるチャンスでありカリモノは一つしかない低レベルなルール…」

オババ「そこが落とし穴なんじゃよ、婿殿を物にしたいなら他の者を[全て]倒さねばならんからのう」

みちる「・・・・うわあ」


229鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 19:31:47.31o4Rxf1rT0 (13/21)

あやね「な、なんなのよこのルール…!今すぐオババに抗議してやる!!」


まち「…ねえあやね?」

あやね「なに?」ピタッ


まち「どうして優勝者は2人までなのに行人様が賞品なのかしら?」

あやね「だからその間違いも正しに・・・」


ゴスッ


あやね「・・・お、ねえ…様?」ドシャ





まち「わからないなんておバカね・・・つまり、[全員蹴落とした]者にだけ与えられるからよ」


230鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 19:35:28.46o4Rxf1rT0 (14/21)



・・・・誰も気づかない、紙に書かれた最後の追加ルール




11、男性はチームを組めない





行人「・・・・僕圧倒的に不利じゃない?今回」



231鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 19:36:50.69o4Rxf1rT0 (15/21)



この章の主人公を選んでください


1、一方通行
2、セフィロス
3、すず


232鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 19:37:40.72o4Rxf1rT0 (16/21)

あ、>>233


233VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/25(火) 19:38:23.881ejXDUNDO (1/1)

1


234VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/25(火) 19:44:08.78jr9oDnsvo (1/1)

はえええええええええええええええ


235鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 19:50:10.63o4Rxf1rT0 (17/21)

~北の森~


一方通行「・・・まさかこンなのに参加させられるとはなァ」スタスタ

一方通行「おまけにこの[指定]は悪意を感じるっつの」ガサッ


「指定・大牙」


一方通行「大牙って確か北の主だよなァ?ったく…[アイツ]じゃねェが、不幸だ」


?「独り言かい?一方通行♪」シュタッ

一方通行「・・・誰だ?」
しまとら?「あ、今は人の姿してるけど僕しまとらだニャ」


236鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 20:02:27.54o4Rxf1rT0 (18/21)

一方通行「あァ?なンだ、アンタはまだ[解いて]もらってなかったのかァ?」

しまとら?「にゃふふー、違うよ~♪[僕達主は]みんな人間の姿になってるんだよ?」


一方通行「…成程なァ、確かにその姿のまま[今までの動き]をされたら強敵になるな」


一方通行「ンで?何でここにいるンですかー?」グッ

しまとら?「さすが、君達3人の中で一番頭がいいだけあるね!理解が速いニャ」


シャッ


突然、何気なく話をしていただけのはずが場の空気が一変する。


「・・・ッ」


姿を消したしまとらと同時に一方通行は「演算」を始めていた。

その不意打ちと攻撃位置を「完全に」予測して・・・・


一方通行(「ベクトル」の指定は衝撃を反射…!)



バキャッ…!!


一方通行の演算処理が終わったと同時に「まるで突然出現したかのような」速さの石つぶてを粉々に吹き飛ばす。




237鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 20:10:41.40o4Rxf1rT0 (19/21)

「そこか・・・」


不意打ちを退けた一方通行は20mは離れた木の上を見る。

この時、しまとらが姿を消した瞬間からわずか2,67秒。彼はしまとらが移動した地点を確認した。


グッ


一方通行は足に力を込める、同時に能力発動のタイミングを測った上での演算を始め………



ドゴォッ!!



ベクトル操作を利用して跳んだ。いや、「飛んだ」。

しまとら?「・・・にゃるほどね」

一気に森の上空へ飛んだ一方通行を見てしまとらにはこう感じた。



    「かかって来い」と






238鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 20:23:13.37o4Rxf1rT0 (20/21)


「━━━━━━━いいよ、乗ってあげるニャ」

蚊の羽音のようにポツリと呟いたしまとらは、どこか「久々の獲物だ♪」というような笑みを浮かべた。



          ッ


         パキンッ



瞬間移動。
そう表現してもおかしくないような「跳躍」の後、

身長170はある青年となったしまとらの乗っていた枝がビスケットでも折るような音を出して折れた。



そしてその姿は地上60mの上空。


彼は7m離れた位置で一方通行と目を合わせていた。




「にゃふふ、ひょっとしたら君は[着地した瞬間を叩く]みたいな風に考えてるなら間違いだニャ♪」


残り56m、上空に飛んでから2秒弱。


「[空中でも攻撃はできるんだよ~]」


「・・・・」

一方通行は黙ってしまとらを「見ていた」



239鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/25(火) 20:24:22.68o4Rxf1rT0 (21/21)

今日はここまでです!


240VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/25(火) 23:17:10.312DeTq0110 (1/1)


続きまってる


241鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/26(水) 12:59:13.94gLZ5D0Vf0 (1/6)



あ、ちょっと伝え忘れていました!

このSSの主人公は安価によって上がった好感度の高い者が主人公になります

場合によっては一方通行が主人公になったりするわけですね
このSSのラストも大体安価で決まります。ボスも私が選んだ「設定的に強い人」なので一応問題はありません。


ちなみに今のDIOを戦闘力で表すと92ぐらいです、亀仙人の半分以上の力なわけですね。

*何が言いたいかというとDIOのかめはめ波では大陸一つ破壊できません!無敵ではありません!!


242鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/26(水) 13:16:56.33gLZ5D0Vf0 (2/6)

「・・・?」

しまとらはその様子を見て、ほんの一瞬だけ疑念を抱いた。

何故、彼は「何もしない」のか、いやもしかすると単に様子を伺っているだけかもしれないが。


少なくとも「無防備」な人間の持つオーラではなかった。


しまとら?(まあいいにゃ…「妖術・猫閃」!!)

ヒュゥゥゥゥ、という音を出す「突風」を右の爪に纏わせてしまとらは右手を一方通行に振った。


轟ォォッ!!と唸りを上げる風の刃が白髪の少年に振り下ろされた。
その風の刃は一撃で一方通行の全身に「麻痺毒」効果のある小さな斬撃を与え、一方通行は意識を失う


はずだった。


しまとらが振り下ろした風の刃が放たれる刹那。

しまとらの様子を見ていた一方通行は、「笑いながら何かを言った」のだ。


「~~~~~~~」パクパク


一見、もし他の者がこれを見た場合「風とかのせいで聞こえなかったんだろう」と思うかもしれない。

しかしそれはあり得ない。なぜなら本当に「何も聞こえなかった」からだ。

たとえ擬人化したしまとらでも、ほとんど猫又だった頃とスペックは変わらないからである。


7m。この距離ならばしまとらにとって一方通行の鼓動すら聞こえる距離なのだ。


しかしあの「笑った瞬間」だけ、声どころか鼓動すら聞こえなくなった。


243鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/26(水) 13:34:40.96gLZ5D0Vf0 (3/6)

━━━━━━━罠、そう気付いた時にはすでに遅かった。


突如バシンッ!というまるで壁に掌をぶつけた様な衝撃音が鳴った。


「ニャァ!??」ドゴンッ

「何か」が凄まじい衝撃をしまとらの体に与え、50m以上先に吹き飛ばす。

そのあまりの衝撃に一瞬意識が飛びそうになるほどだった。


一方通行「……中々[音]も使えるじゃねェか」

ガサガサッ!!

残り20m程になってから一方通行は森に落ちていった。



あのしまとらの一撃の瞬間、一方通行は大したことはしていなかった。

ただ、1秒にも満たないわずかな瞬間に「演算とベクトル変換を何度も繰り返して空気の振動の向きを一か所に集めて塊にした物をしまとらにぶつけた」だけなのだ。


今の不完全な状態の一方通行がどれだけ複雑な演算をしても発動できるタイムラグは1秒以下。

DIOとの「リハビリ」で今まで以上の演算スピードを手に入れた物の、発動できる時間が僅かなせいで使用に制限が生まれてしまう。

そんな状態で、これだけの速さと正確さ、そして応用ができた一方通行は既に昔の自分を遥かに凌駕していた。





244鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/26(水) 14:31:36.58gLZ5D0Vf0 (4/6)




      スタッ


一方通行「…あンだけの高さから落ちて普通に着地出来るようになった辺り、DIOとの[リハビリ]は無駄じゃなかったみてェだな」

一方通行「あのしまとらとかいう奴…恐らく俺が[指定]された獲物だったンだろうなァ」


?「誰かいるの?」ガサッ

一方通行「!」バッ



遠野?
メイメイ    「「「「あ」」」」
しのぶ
りん

一方通行「…え?」


245鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/26(水) 14:41:17.56gLZ5D0Vf0 (5/6)

メイメイ「あ…ど、どうもァクセリャレータひゃん!」

しのぶ「どどど動揺しすぎでござるよ梅梅!!」
遠野?「アンタもだろが」ピシッ


一方通行「…何だ?お前らも北の主狙いですかァ?」

しのぶ「え?あ、ああ!そうだったでござる!」

遠野?「あ…一方通行!」

一方通行「ン?」




遠野?「あちき…ポニーテールにしてみたんだ、どうかな?…///」

一方通行「あー、俺はショートの方が好きなンだ」
遠野?「ごめん、本当はあちき達一方通行が獲物なんだ」
メイメイ「遠野サン!!!???」


246鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/26(水) 14:55:23.34gLZ5D0Vf0 (6/6)

再面接怖いよぉ・・・おちます


247鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/27(木) 12:53:25.372zWlAK8x0 (1/3)

サイレントヒルを20分プレイして本気で足の震えがとまらなくなった私参上!!


248VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/27(木) 13:10:23.90+r6d8xxgo (1/1)

サイレントヒルは3はマジガクブルゲー


249鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/27(木) 13:38:06.232zWlAK8x0 (2/3)

私は1でこうなりましたにゃ・・・><


あ、そろそろ続きでも書きますか!(怖いけど気持ち良いの)


250鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/27(木) 14:59:27.872zWlAK8x0 (3/3)

遠野?「というワケで一方通行…悪いけど愛の為に!!」

一方通行「お、お前何を言ってンだァ!?」
メイメイ(地雷踏むからデスヨー・・・)

しのぶ「覚悟!!」バッ


?「ちょっと[まち]なさい!!まちなだけに!」

遠野?「な…[?]にする意味あるのか!?」
まち「当たり前でしょ!!」

メイメイ「どこがデスカ」


251VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/28(金) 02:46:37.02kTZP0J5+0 (1/1)

あれ?これだけ?


252鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 16:40:21.84W2xHkjhB0 (1/14)

ひいいいいいいい!!!ごめんなさいいいい!!

昨日は用事が急に出来ちゃったんですぅぅ!!!


253鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 16:47:45.41W2xHkjhB0 (2/14)

一方通行「・・・(今のうちに逃げるか?)」

遠野?「むっ!逃げる気だなぁぁ!?」バチバチィッ!

遠野?「妖術・河童雷!!」


ビシャァァアアアアアアンッ!!!


一方通行「ンなっ・・・!?てめェ当たったらどうすンだ!!」

遠野?「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい」


メイメイ「ひゃやや!?遠野サンがまたおかしくなったデスヨ!!」

一方通行「ったく、意味不明だなァ!!」
しのぶ(・・・ひょっとしてあくせられーたも[鈍感]でござるか?)


254鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 16:54:22.74W2xHkjhB0 (3/14)

遠野?「・・・もういい!!一方通行がその気ならあちきだって!!!」バチィッ!

一方通行「クソッ…さすがに5対1はキツいかァ?」スッ


りん「は?5対1って・・・」

シュタッ

しまとら?「・・・なかなかやられたニャ」


一方通行「チィッ・・・」

まち「・・・くすっ」













            ドガッ!!









しのぶ「な・・・!?」ドサッ

メイメイ「しのぶサン!?」
まち「甘かったわね…?」


255鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 17:02:58.37W2xHkjhB0 (4/14)

まち「[天龍鬼村正]…やりなさい」

村正「御意」ヒュッ


メイメイ「ひゃやや!?」


ドガッ!!

ドサッ


りん「まち…お前!?」

まち「ふふ、あなた達には行人様を渡さないわ」

村正「フンッ!!」ヒュッ

りん「っと!?」バッ



256鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 17:11:07.25W2xHkjhB0 (5/14)

しまとら?「ニャ…女の子は怖いニャ~」チラッ

一方通行「おいおい、何なンですかァ?仲間じゃねェのかよ」

しまとら?「どうかニャ?多分他のみんなもこうにゃってると思うよ?」


一方通行「・・・はッ、行人様はとンだハーレム野郎ですねェ」


しまとら?「気に入らないかニャ?」

一方通行「・・・いい気分なわけあるか」



村正「貰った!!」ヒュッ
遠野?「あ・・・」トサッ

一方通行「!?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
黄泉川「あ・・・」トサッ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



           ガッ!!!!




遠野?「…一方通行・・・?」

一方通行「ぐ…ァ……」メキィッ


257鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 17:20:40.56W2xHkjhB0 (6/14)

一方通行「反射が…通じねェ…ッ!?」ガクッ

遠野?「一方通行!!なんで、あちきをかばって・・・」

一方通行(こっちが聞きてェぐらいだ・・・クソッ、一瞬[アイツ]に見えた!)


まち「丁度いいわ…私の引いた[チャレンジ]の指定の中にあなたが入ってたしね」

りん「お前そんなことしてまで旦那を手に入れるつもりかよ!?」

まち「・・・うるさい、あなた達は何を呑気なことを言ってるの?」
りん「え…」












まち「もうすぐ私19歳になっちゃうでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
一方通行「余裕だろうが!!」


258鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 17:25:40.85W2xHkjhB0 (7/14)

しまとら?「ニャふふ~♪余所見してていいのかにゃ?」ヒュッ

一方通行「あー!!クソッ!!逃げるぞ!?」ググッ

ガシッ

遠野?「え?」


ダンッ!!




りん「・・・あれ?アタイだけ置いてかれた?」

まち「やっておしまい」
村正「さすがに可哀想でしょ・・・」


259鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 17:41:47.13W2xHkjhB0 (8/14)

~北の森・最深部~


一方通行「はァはァ・・・」

遠野?「一方通行…あちきに欲情してるのか?////」
一方通行「疲れたンだよ!!何言ってンだテメェ!?」


ズキッ


一方通行「つ~ッ!?」ガクッ

遠野?「どうしたんだ!?」

一方通行「…タイミングも、演算も間違いなくあってた」

遠野?「?」

一方通行「…なのに、何故反射が効かなかったンだ?」



260鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 18:07:20.59W2xHkjhB0 (9/14)

一方通行「…(垣根の時は確か[法則]を解析したンだよなァ)」


遠野?「…何か教えるべきなんかな?」


1、村正について説明
2、女体について説明(今後に多大な影響
3、「一方通行…左手・・・」(ストーリーカットの複線


>>261


261VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/28(金) 18:33:02.66setxCupHo (1/1)

2




とみせかけて1


262鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 18:50:28.84W2xHkjhB0 (10/14)

遠野?「…そうだ!////」


とんとん


一方通行「ン?…って何やってンだテメェ!!!??」

遠野?「な、なんだよ?河童は元々裸なんだぞぅ?//////」ハラリ

遠野?「そ、そーだ!///村正について説明するよぉ?////」カァァァ
一方通行「お前顔から蒸気出てンぞ」


遠野?「あれは[てるてるまっちょ][ごっちらの][式紙一 二 三式][村正]が合体した天龍鬼村正だよ」

一方通行「・・・詳しく(考えてみりゃここは俺のいた世界とは違ェから式紙なンつーオカルトはあるンだよな)」


*この一方通行は垣根戦の直後の一方通行なのでオカルトが元の世界にあったのを知りません。


263鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 18:57:36.00W2xHkjhB0 (11/14)

遠野?「…で、式紙っていうのはあちき達妖怪とは違って元々は実体を持たない幽霊みたいな物なんだ」

一方通行「…なるほどなァ、その法則を解明できてなかったから反射できなかったのか」

遠野?「一方通行の[反射能力]って詳しく相手をわかってないと使えないの?」


一方通行「詳しくっつーか、そいつの[本質]みてーのを理解できてねェと効かないンだよ」

遠野?「なるほど…」






・   ・   ・




一方通行「……静かだな」

遠野?「うん…」






一方通行(・・・・いつまで裸でいる気だァ?)
遠野?(速く襲ってくれないかな~?)


264鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 19:02:00.98W2xHkjhB0 (12/14)

遠野?「…?」ゴシゴシ

一方通行「…どうかしたかァ」

遠野?「眠いんかな?目が霞んで・・・」


ドサッ


一方通行「・・・おい?」

遠野?「う・・・」

一方通行「おい、急にどうしたってンですかァ?」


遠野?「うぁ…お皿が乾いて…」
一方通行「・・・そういや河童だったなお前」


265鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 19:17:43.18W2xHkjhB0 (13/14)

遠野?「・・・水筒、メイメイが持ってたからない」

一方通行「今すぐ無いとマズいか?」

遠野?「…妖力が消えて干からびる」
一方通行「…ッ!?」


スッ


一方通行「ちょっと周り見てくンぞ」

遠野?「・・・」ぐったり


一方通行(・・・死ンじまうってことだよなァ?)

一方通行(…チッ、柄じゃねェけどよ)バッ


266鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/28(金) 19:22:57.49W2xHkjhB0 (14/14)

落ちます


267VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/29(土) 01:57:57.81cIRRfyxwo (1/1)


攻撃に”向き”があるなら一方さんは操れるんじゃね?
あくまでエイワスの攻撃が解析できなかったのはほとんど攻撃の方向そのものの概念が無かったから防げなかったわけで……こまけぇこたぁいいか


268鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 14:41:07.38S5mAkHth0 (1/15)

>>267

オリジナル妄想設定ですが、藍蘭島の式紙達は[魔術]などとは異なる[霊術]のようなもので

しかも一方通行がいた時代や世界的にも[法則]が違う為、能力を常時発動すら出来ないのです。

ちなみに本スレではセフィロスやDIOの肉体攻撃は一方通行は反射・変換出来ません。(理由は後の話で説明)


ちなみに、現在の一方通行は能力無しでも初期のクリリンぐらいに勝てる強さになってます(他の奴能力無しで勝てるんじゃ…?というツッコミはなし)


269鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 14:43:06.31S5mAkHth0 (2/15)

付け足し!!


天龍鬼村正は特に例外で、合体しているせいで[向き]が定まっていません!

自分でも何を言っ(ry


270鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 14:47:47.97S5mAkHth0 (3/15)

えー、今のようにおかしな点があったら是非教えて下さい!



~北の森・川辺~

一方通行「よし、こンぐらいでいいよなァ?」たぷんっ

スタスタ

一方通行「・・・」ムラッ



~北の森・川辺から少し離れた場所~


一方通行「・・・さて、行くかァ」ふぅ






























~茂み~

すず「・・・~!!!//////////////////」ドサッ


271鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 14:52:38.91S5mAkHth0 (4/15)

(初めて見るもの程衝撃ってあるよね)



一方通行「…ッと」ととっ

一方通行「あぶねェ、つまずきかけた…ン?」

がさっ


一方通行「・・・どれ」コツン

ビュッゴンッ!!(ベクトル変換のせいで威力倍増)

・・・しーん

一方通行「・・・?」スタスタ



272鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 14:57:53.41S5mAkHth0 (5/15)

・・・ガサッ


ちかげ「い、痛いですね・・・」ビクビクッ

ちかげ「・・・はれ?すずさんを見張っていたのに見失ってしまいましたわ」


ヒュンッ


ちかげ「へ?」








にぎゃああああああああああああいっ!!!??


273鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 15:06:58.89S5mAkHth0 (6/15)

~北の森・最深部~


一方通行「おら、持って来てやったぞ」コトッ

遠野?「(本当に持って来てくれた…)ありがとう、・・・」ゴクッゴクッ

遠野?「それから頭にも…」チャパッ


一方通行「・・・」ジー
遠野?「なに?」

一方通行「…別に?まンま河童なのなって思っただけだァ」

遠野?「ふーン」
一方通行「おい真似すンな」


274VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/31(月) 16:36:25.76mEdRRNEIO (1/1)

頑張ってください
一方通行さん支援中


275鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 16:37:44.25S5mAkHth0 (7/15)

遠野?「はー・・・生き返った気分だ!」

一方通行「そォかよ…ンで?俺がお前の狩り物なンだろ?どうすンだ」

遠野?「・・・一方通行はあちきと戦いたいのか?」

一方通行「別に俺はどっちでもいいけどよォ」


遠野?「・・・じゃあさ!一方通行の狩り物の手伝いしようか!」ぴょんっ

一方通行「はァ?やめとけやめとけ、北の主だぞ」
遠野?「ぬ…!?」


276鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 16:46:46.99S5mAkHth0 (8/15)

遠野?「尚更あちきが手伝った方がいいンじャネぇ?」

一方通行「・・・次その口調やったらはたくからなァ?」

一方通行「いや、俺はまだいいンだよ。[能力]があるから大したことはねェし」


一方通行「でも遠野は違うだろ、[あの]北の主と戦り合ったら近くのお前はただじゃ済まねェしな」


遠野?「」ズキュゥゥゥウウウンッ
一方通行「まてまて、なンか今痺れる憧れる音しなかったかァ?」


277VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/31(月) 16:49:28.75UJ8cWSIYo (1/1)

さすが一方さん!無意識に相手を口説くとか俺たちにはできないことを平然とやってのける!
そこにしびれる!あこがれるぅ!


278鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 16:51:31.59S5mAkHth0 (9/15)















~西の森~



DIO「・・・ストップ・ザ・セフィロォォォォス!!!」

セフィロス「普通に[待て]と言ったらどうだ」


DIO「ハァァAAAAAAAAAAAAAAッくしゅんっ」
セフィロス「・・・」



DIO「…誰かが噂をしているッ━━━!!」ドンッ


279鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 17:01:27.30S5mAkHth0 (10/15)

遠野?(ふ…HUHUHUッ!!これならばいける━━━━!間違いなくフラグは立ってるぜぇー!!)


ガバッ!


一方通行「な、なにぃ~~~~!?」

遠野?「君……まだ童貞だよなァ」┣¨┣¨┣¨┣¨

一方通行「~!?(や、犯られる━━━━━━ッ!!)」


TONO「初めての相手は他の女ではないッ!!」

TONO「この TONO だッ!━━━━━━ッ」


一方通行「!!」バァァアアアン


280鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 17:12:33.92S5mAkHth0 (11/15)














~西の森~


ビュンッドガドガッ!!


DIO(まずボディを打って止める━━━━━━)ドボォォォ!!

セフィロス「!!」


DIO「味わいなッ!」ゴォォッ







DIO「ひぃっくしっ!」

セフィロス「っ!」ゴォォッ

ベッキィッ!!!

DIO「ヌァァアアアッ━━━━!!」ブッギャア!


281鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 17:28:17.79S5mAkHth0 (12/15)

一方通行「おいおい…ンなに溜まるもンなンですかァ?妖怪ってなァ・・・」


一方通行「!!」

ガバッ

遠野?(き…来た?///)ドキッ


遠野は突然抱きしめられ顔を紅潮させ、目を瞑る。

後はそのまま押し倒され・・・


━━━━━━━る[はずだった]


ドゴンッ!!という轟音と同時に遠野と一方通行は4mは右に転がっていた。

遠野は何が起こったのかわからず、一方通行の胸の中でその匂いを堪能しながらキョトンとしていた。


「チッ、外したようだな━━━━」


「・・・北の主、[大牙]か」

遠野がいた位置をスプーンでアイスクリームを削った時のように抉った者の正体は、[北の主大牙]

しまとらが言っていた通り。彼も人間の姿になっていた。

虎というよりは獅子を連想させる金髪に、髪飾りのような白い毛が着けられ、

目つきは獲物を捕らえる鋭い、まるで三日月の閃光を放つ槍の眼。


すでにその[槍]は一方通行に向けられていた。


282鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 17:40:52.98S5mAkHth0 (13/15)



「・・・気に入らねェな」


ポツリと、一方通行は遠野を抱きしめたまま呟いた。

遠野には聞こえなかったようだが大牙には聴こえたらしく、その一方通行に鋭い[槍]を向けながら応える。


「俺を倒す要因があるとすれば、東の主・ぱん太郎を倒した遠野が加わる事」

「ならば、先手必勝で1人を刈り取るまで・・・違うか?」


遠野は一瞬何を言っているのかわからなかったが、少し思考してから理解する。

つまり一方通行は不意打ちを喰らいかけた自分を助けてくれた事に━━━━━━━。

「・・・一方通行」

どうして?と聞こうとする。

しかしその言葉は思わず出なくなる。


一方通行は、刃物のように鋭い赤い瞳を殺意と[何か]を滲ませて大牙を睨みつけていた。


まるで、子を守ろうとする[赤眼の天使殺し・モーセ]のように。


283鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 17:55:22.81S5mAkHth0 (14/15)




スッ


一方通行は、爪を獅子の子に当てないような優しさで遠野を放すと。

「遠野はここにいろォ・・・」

大牙を睨みつけたまま、遠野に囁いた。

遠野はそんな一方通行を見て、妖怪だからなのかはわからないが一瞬感じた。

(…まるで[無くした物を二度と無くさないように注意してる]みたいだ)

彼自身気づいてるかは知らないが、少なくとも[そう感じた]



一方通行は遠野からゆっくり離れた。

それからしばらく深呼吸をしている。 しかしそれは[怒りを鎮めて戦いに備える]為のものではない。

[本気]の、全力を出した拳を一撃。大牙に喰らわせるための[超速度の演算]前の深呼吸…。


それを感じとった大牙はくく、と笑った後「来い、異世界の一方通行」と挑発するように言った。


その挑発に一方通行は乗った。

「後悔しても遅ェぞ…金髪トラヤロー」

一方通行は0,8秒程で足にかかる力の[向き]を[全て]操作して、大牙に向かって矢を放ったように跳んだ。


284鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/01/31(月) 18:01:05.51S5mAkHth0 (15/15)

落ちます!(今回の目玉キーワード[ジョジョ])


285VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/31(月) 18:10:12.09RfpPPRKIO (1/1)

乙ー
一方さんの活躍に期待‼


286VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/31(月) 19:10:08.11zyoTBBXSO (1/1)

設定はともかく口調とか行動原理くらいちゃんとしたら?
読ませてもらってる身とはいえ、好きな作品を害されてる気分でなんか

とはいえ続くなら
インデックス「何してるの?」一方通行「SS買いてンだ」 でも見てせめて読みやすくしてくれたらありがたいです。


287鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/01(火) 17:06:32.38cRbGxfM50 (1/6)

>>286

えー・・・と?
念の為wikiを見てみましたが口調は特に問題ないような…?

原作も何だかんだで7巻までしか読んでないので…
えと、何だか残念な気持ちにさせてごめんなさい。


一応このスレの具体的内容と注意を追加させて頂きます


藍蘭島のお話は続きません。

キャラ崩壊は[カオス]も入れてるので当然アリ。
一方通行などの人気キャラが[~こんなの違う!]と思う場面が[超]アリます。
このスレでの主人公は基本的に3人と思って下さい。

人任せになりますが、安価でストーリーの行方を決める場合があります。ご了承下さい。

このスレの内容は様々な[物語の世界を舞台にした]3人のストーリーです。
そのため、[禁書目録]や[けいおん!]、また[藍蘭島]に[ドラゴンボール]などの世界観を滅茶苦茶に私が粉砕することになります

「いくらオリジナル設定とストーリーといってもこれはないわ」などと思う方は全力でアドバイスか[DMC×禁書目録]などの有名スレを見に行って下さい

少なくとも、いや、間違いなく目の保養になります



最後に、

頑張らせて頂きます!(心が折れたらごめんなさい)


288鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/01(火) 17:38:50.93cRbGxfM50 (2/6)




━━ 

一方通行は拳を握り締め、跳躍の勢いを乗せて大牙に直撃させる。

だがこの一撃には[ベクトル操作]を使っていない。

そんな事をすれば大牙の頭が粉々になるかもしれないからだった。


━━’’そう思い込んでいた’’

















・・・・・・・・・・・・・・・・・・えー、どう?こんな感じにしようとおもうけど見やすくなったかな


289鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/01(火) 17:52:08.01cRbGxfM50 (3/6)

にぎゃあああ!?

仕事行ってきます!!


290VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/01(火) 18:52:27.48bYlfHdSVo (1/1)

書き方とかは>>1の自由でいいけどこれはこういう攻撃だから反射が聴かない、反射がつかえないとかこういうことだからセフィロスは攻撃に制限があるとかってのはっきりしてほしいな


291鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/01(火) 19:54:37.43cRbGxfM50 (4/6)

>>290ありがとうございます!!


能力制限設定について


セフィロス

制限された能力:リユニオン・瞬間移動・魔法

一方通行

制限された能力:ベクトル操作
追加能力:身体能力?

DIO

制限された能力:スタンド・仮面の力(吸血鬼)


本当は物語中で説明する予定でしたが、考えてみたらエアリスに飛ばされた本人達が仕組みを
把握できるはずもないのでここで言っちゃいます

>>268でも言ったように、藍蘭島の世界はDIOにとっては未来でありまったく関係のない異世界で

一方通行にとっては過去でありまったく関係のない異世界です
(セフィロスにとっては完全に別次元)

そのせいでそれぞれの元の世界とは一気に環境も世界の法則も異なるため、一時的に身体能力以外は消えてしまいました

しかし時間が経てば当然慣れてきて能力も使えるようになるのですが

エアリスは飛ばしたのは実は3人の「肉体以外」で、移し変えるのに必要となる「肉体」は
「ライフストリーム」で作った体を代用したのです


292鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/01(火) 20:13:27.68cRbGxfM50 (5/6)

セフィロスが元の(FFCC以前の)人格になりつつあるのも、完全にジェノバから離れたためです

一方通行もセフィロスと同じく、ライフストリームの体になったため身体能力が回復しました

3人を飛ばした後、エアリスはライフストリームの体にそれぞれの肉体的能力(DIOがメイメイの血を舐めてPWUPした理由

や一方通行のベクトル操作能力が若干戻ったりした理由)や一時的に別能力(DIOのかめはめ波やセフィロスの読心術)
を付け足したりなどをしていました。


また、セフィロスのスペックやDIOのスペックが下がっていたのが戻りつつあるのもその為です


ではエアリスはなんで3人を異世界に送ったのか、などもありますがそれは物語中で出します



ちなみに一方通行はセフィロスとDIOの肉体攻撃を反射・ベクトル操作出来ない理由も

肉体がライフストリームという「星の生命」が集まって出来ているため、一方通行のベクトル操作は数千兆を
余裕で超える「別個の命」に使用出来ないのです

*一部オリジナル設定・ライフストリームの設定は妄想と原作設定(FF7)


293鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/01(火) 20:16:50.93cRbGxfM50 (6/6)

他に質問や疑問(あれ、同じ?)がありましたらドンドンお願いします!

それでは夜の仕事にいってきます!


294VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/01(火) 20:39:54.11fsFl1+hFo (1/1)

夜の仕事って言ったら勘違いする人続出するじゃないですかー


夜の仕事って言ってもたくさんあるけどね 行ってらっしゃい


295VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/02(水) 02:16:10.45ImtAKxnNo (1/1)

夜の仕事って言ったら色々あるけど夜の作業っつったら一つしかないよな、いってらっしゃい&返答thx


296VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/02(水) 10:50:54.45S78UhhhSO (1/1)

なんだかんだで脳内補完とかで楽しく見させてもらってるんで完走できることを楽しみにしてます
自分の揚げ足取りで不愉快になった方すみませんでした
以降ROMに徹します。


297鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/02(水) 14:47:42.78GBEW0LIK0 (1/10)

>>294>>295

洋食屋さんの見習い店員なだけですww決して…えと、……凄いことをしてるわけではないです///


>>296 あ、大丈夫です!むしろ参考になったしストーリーの展開を決めるのに非常にタメになりました!


298鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/02(水) 15:08:54.03GBEW0LIK0 (2/10)



「……確かに効くが、大したダメージにもならんぞ?」

跳躍で勢いをつけた一方通行の体が、「拳」がブレーキとなり一瞬空中で止まった。

止まった体はそのまま地に着く。

「━━ッ!?」

バチンッ と革製のベルトか何かを鞭のように振るった音が鳴った。


一方通行の右肩のシャツが破け、鮮血が散った。

大牙の「手刀」が一方通行を襲ったからだ。

僅かな一瞬で大牙は一方通行に空気を裂いた音よりも速く、右手を刃のように振ったのだ。

「つ…ッあァ!」

直撃の寸前で反射させたつもりだったが、既に体表面に当てられていた「爪先」の一撃は反射仕切れなかった。

そこまで深い傷ではなかったが、その斬られた傷は切り傷というより抉り取られているようにも見えた。


299鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/02(水) 15:26:11.77GBEW0LIK0 (3/10)

慣れない生傷に一方通行が悶えていると

「なんだ、”お前は”大した事がないのか」

一方通行の額に青筋が浮かんだ。

「……あァ?何が言いたいンだ」

「”この島で一番弱い”ということだ、お前の実力はな」


「面白ェこと言うじゃねえか、それだけ言えンなら━━」

一方通行は猫のように深く体を沈ませる。

「粉ッごなにしてやンぜェ!?テメェをよォ!!」

全「ベクトル」を一瞬で操作し、一気に飛んだ。


(……この至近距離でか?)


大牙は警戒して身を構える。

しまとらの話(数日前に聞いた話)ではこの島では「計算」だけならば一方通行はダントツらしい。

当然計算力が高いならそれだけ「戦略的応用」も出来るはずだからだ。


300鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/02(水) 16:26:27.58GBEW0LIK0 (4/10)

ベクトル操作によって跳んだ一方通行は大牙の横1mを通り過ぎた。

そして、大牙の警戒心は一層増すことになる。

「な…に?」

大牙は目を閉じるのが困難になる。


一方通行はそのまま通り過ぎた後、木と木をベクトル操作を使って飛び交ったのだ。

だが別にそこまでのスピードはなかった。

問題なのはその僅か2秒の間に飛び交いながら、地にある拳大の石を雨のように蹴り飛ばして来たことだ。

(フン、所詮は飛び道具…攻撃にもならんな)

雨のように降り注ぐ石を全て大牙は叩き落としていく。


ヒュッ


何か、風を切り裂く音が鳴る。

そして大牙は気づいた

(一方通行がいない…!!)

同時に後ろから少年の声が大牙にその存在を気づかせる。


「チェェェック!メイトォォってなァ!!」


一方通行の上段回し蹴りが大牙を空中に飛ばした。


301鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/02(水) 16:43:54.31GBEW0LIK0 (5/10)

「ぐあ……!?」

顎の下から一気に突かれるように蹴り飛ばされた。

「━━っく」

スタッ

空中で勢いよく回転すると大牙は着地する。


「……ふ、油断したな。 まさか格闘を得意としていたとは」

言葉では驚いたようなことを言ってはいるが実際の表情は嬉しそうに笑っている。

一方通行は身構えながら言った。

「カリスマヤローの特訓の成果だなァ、こりゃ」

そして彼は大牙に向かって走り出す。


「だが所詮は不意打ち、次はこうはいかんぞ!!」

ゴォッ!

2人の拳がぶつかり、辺りに岩石通しがぶつかったような衝撃音が鳴る。

「らァ!!」

ガッと大牙の拳を一度弾くと、一方通行はぐるんと右に回ろうとする。

(また回し蹴りか!)

大牙は一方通行の軸足となる左足を狙い、手刀を放つ。


302鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/02(水) 17:00:43.48GBEW0LIK0 (6/10)

そしてその手刀は一方通行の左足に直撃し、バランスは崩れ攻撃は失敗する


━━”はずだった”


大牙の手刀は一方通行の左足ではなく、空気をただ切り裂いただけ。

そう、一方通行は飛んだのだ。

(なに…!?)

あまりに一瞬過ぎて大牙ですら飛んだことに気づかなかった。


飛んだ一方通行は大牙の頭上を一回転しながら飛び越し

ドガァッ!という音が聴こえてくるような衝撃と共に大牙の頭に踵落としした。

「ぐあぁ!?」

大牙は意識が一瞬だけ飛び、頭から地に叩きつけられる。

「……やったかァ?」


様子を見るために、近づいた。

ギンッ!

大牙の目が見開いた。

「危ない!一方通行!!」

「!?」

遠野の声に一方通行は意識を大牙から逸らしてしまう。

「チェックメイトだ、小僧」


一方通行の左頬に突然大牙の裏拳が突き刺さった。


303鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/02(水) 17:31:47.71GBEW0LIK0 (7/10)

一方通行「がァ……!!」ドサッ

大牙「・・・一応気絶する前に聞いておくぞ」


大牙「なぜ最後まで”能力を使って攻撃をしなかった”?」

一方通行「・・・はッ、何も[ピーーー]必要はねェだろ?」

大牙「…なるほど」

一方通行(くそ……いし…き…が…………)

「寝ているがいい、俺は別のヤツが獲物だからな」




一方通行(・・・べ……つの…ヤツ?…)フッ


ドサッ


304鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/02(水) 17:36:15.69GBEW0LIK0 (8/10)
















一方通行「・・・あ?」ぱちっ

遠野?「一方通行!良かった、痛い所はないな!?」

一方通行「…北の主はどうしたンだ?」


セフィロス「丁度今倒した所だ」

一方通行「!?」

大牙(虎形態)「」ボロッ


一方通行「お前だったのかァ?大牙の獲物ってのは」
セフィロス「まあな」


305鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/02(水) 17:49:24.97GBEW0LIK0 (9/10)

セフィロス「そろそろ立て」

一方通行「…はァ?」

セフィロス「次はお前が獲物だからな」


遠野?「まてよ!!だったらあちきが相手だ!」
セフィロス「正直話にならないくらい実力に差がある、やめておけ」

TONO「てめぇは俺を怒らせた……」┣¨┣¨┣¨┣¨


306鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/02(水) 18:10:13.17GBEW0LIK0 (10/10)

頭…痛いけど今日も笑顔で飲み物を運びに行ってきます・・・


307VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/02(水) 18:15:24.86C0cwU8o3o (1/1)

・・…いってらっしゃい


308鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/04(金) 16:12:29.45cxm1kaTK0 (1/3)




┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



セフィロス「・・・」バアァ~ン

TONO「WRYYYYYYYY━━ッ!!」ドンッ



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨






一方通行「な…なンて凄まじい 覇気 なンだ~~~!?」ブァンッ




309鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/04(金) 18:56:02.18cxm1kaTK0 (2/3)

1レスとか舐めきってますよね…本当に

すいません!私まだ正式店員になったばかりで…特に金曜日が忙しいんです!!

なので、今日は一方通行のパラレル設定を解説します



この物語に登場している一方通行は、他SSのように本編の人物ではなく まったくの別人物です

とはいえ、基本的設定や生い立ちは同じなのですが。ここが違います


*天井に撃たれる前までの主な服は黒ではなく白がメインだった(なので垣根戦の一方通行は黒服)

*天井に撃たれる時打ち止めは起きていた

*垣根戦の時一方通行は誰かに助けられていた(誰かは謎)

*妹達は一部9月1日の時点で何人か学園都市を訪れていた

*アウレオルス・イザードが上条に敗北したのは9月4日

*一方通行は一度三分間だけ死んだ(天井に撃たれた後)

*御坂美琴は一方通行との戦闘で精神的にずっと前から狂っている(幻覚や幻聴などの症状、理由は不明)

*法の書事件の直前まで神裂は学園都市にいた

*木原数多はクリスティーナの能力妨害装置を改良化して9月8日の時点では持っていた(旧式はずっと前から所有)


*アレイスターは窓のないビルのどこかにいる


*0000号は学園都市のどこかにいる


310鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/04(金) 19:06:19.92cxm1kaTK0 (3/3)

続いて、DIOの設定です







*世界最強になった









以上です


311VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/04(金) 21:44:37.22LFwV1T4Co (1/1)

DIOについての項目で歯磨き粉吹き出した

絶対に許さない


312VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/07(月) 18:40:23.73Ote3ctPpo (1/2)

>>1マダー?


313VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/07(月) 19:54:19.89Ote3ctPpo (2/2)

>>1へ


話したいことがあるのでA雑のあなたのスレに来てください


314鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/08(火) 16:10:48.06O3dPC8Ni0 (1/9)

>>311
具体的に言うと、レクイエムの三倍強くなりました。(時間を24秒止められるようになったとか)

>>312
待たせてすいません!><

>>313
…ごめんなさい、もうあなたとは向き合うだけの勇気は無くなりました。
最初のいくつかの脅しは多分従妹です…だから別に嫌いになったわけではないので話しかけないでください


315鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/08(火) 16:24:30.27O3dPC8Ni0 (2/9)

セフィロス「ふ…いいだろう。素手で遊んでやる」ス

TONO「後悔しても遅いぞ…ッ?」




TONO「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」


バヒンバヒンバヒンバヒンバヒンバヒンッ!!

セフィロス「フン  貧弱ゥッッ!!」スカスカスカスカ


一方通行「・・・」

一方通行「一方通行はクールに去るぜェ……」ザッ


316VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/08(火) 16:26:22.35QpYBl2Bmo (1/1)

>>1へ

本当に最後のチャンスをください

もう一度、俺と向き合ってください

嫌なところは直します。だから、もういちど俺と話してください


317鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/08(火) 16:37:36.37O3dPC8Ni0 (3/9)

~西の森エリア・浜辺~


一方通行「くっそ…人間の姿のままならこンなに重くねェはずなのによォ…」

ズルズル…ズルズル…

大牙「」ズザ…ズザ…


一方通行「しっかしセフィロスには感謝しねェとなァ?楽してズルして頂いたンだからよ」

一方通行「まあ今頃は…無事ならいいか、セフィロスなら手加減出来ンだろ」ズルズル…



一方通行(……別に遠野を心配してねェからな)


318鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/08(火) 16:56:28.98O3dPC8Ni0 (4/9)

>>316
もうやめて。現実逃避もさせてくれないなら本気で嫌いになるからね
ここにはもう書き込まないでよ…距離を置かせてよ…



一方通行「……まてよ」ピタッ

一方通行(おかしくはねェか?なンで村から 音が聴こえてこねェ)


一方通行「………」


ドゴォォ!!


一方通行「丸太が飛ンで…!?」


ドズゥンッ





319鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/08(火) 17:11:04.68O3dPC8Ni0 (5/9)

村娘1「今だっぺー!!」

村娘2「突撃━━━━!!!」ダッ

村娘345678…「やああああああああああああ!!!」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


一方通行「ツ……あッ!!」ヨロヨロ

村娘3「覚悟ォ!!」


ブンッ


一方通行「…」

  








         ぷっつん












320鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/08(火) 17:29:07.24O3dPC8Ni0 (6/9)

一方通行「ガア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!!」
村娘達「!??」ビクゥッ


ヒュッ

一方通行の姿が、巻き上げられた砂煙で見えなくなったと同時に気配が消えた━━!

村娘達は直前の一方通行の吠攻によって体が一瞬だけ言うことを聞かなくなるッ


それは何故なのかッ?それは・・・


”純粋な恐怖” まさしくそれによるものであった━━ッ!

ザッ!

村娘5「ハッ!?…いつの間に後ろに!!━━ッッ」┣¨┣¨┣¨┣¨

一方通行「この手にある物・・・なンだか当ててみろよォ」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨




321鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/08(火) 17:35:13.95O3dPC8Ni0 (7/9)

村娘達「…ま、まさか~~~ッッ!??」バァァアン



一方通行「その通りッ!正解は…」┣¨┣¨┣¨┣¨













一方通行「テメェらの  パンツ  だッ━━━!!!!」ドンッ


322鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/08(火) 17:42:35.06O3dPC8Ni0 (8/9)

村娘達「」


一方通行「」

一方通行「…え?」

村娘達「え」
一方通行「え」

一方通行「え?」






一方通行「ククカカキゲケコキクキカカカカカカ!!!!」

村娘達「うわぁ」
一方通行「え」


323鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/08(火) 18:37:25.46O3dPC8Ni0 (9/9)

あははははははははははは♪♪

ごめんなさい♪今日はもう終わりにします!!


頭がおかしくなってきちゃったのでぇ!!♪


324鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/09(水) 08:28:48.39+gFyv3BX0 (1/5)

~北の森・最深部~


セフィロス「時間潰しにはなったか……」

セフィロス「そして、お前は来た [獲物]である私を狩りにな」


セフィロス「 行人 」


行人「…からあげから聞いたよ、今回の争奪戦は君とからあげが仕組んだってね」スッ

セフィロス「その通りだ そしてシナリオ通り事は進んだ」

行人「……始める前にいいかな?」

セフィロス「なんだ」



行人「そんなに僕を誰かの婿にしたいのかよぉぉぉぉぉぉ!!?」


325鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/09(水) 08:49:58.39+gFyv3BX0 (2/5)

~西の浜辺~


一方通行「…何が起きた?」


彼は戸惑う、何故か?

彼は村の娘達と戦闘を繰り広げていた。

しかし途中である少女は戦闘中にも関わらずぽつりと呟く。


「男の人なのに女の子みたい」


彼は傷つき、この世の終わりだと言わんばかりの砂に オレハロリコンダカラオトコダ と書き出す。

村娘達「…あ」

さすがに可哀想と思った彼女たちは彼に「な、何かかっこいい武勇伝をきかせて」と言うと

彼は語った。


とある科学の一方通行。

とある魔術の一方通行。

とあるフラグの建築士。

幻想殺しの力を”右足”に持つ女子高生、上嬢当子との死闘。

一方通行が好きで好きでたまらないという打ち止めに自分を変えられる物語。

メドローアを反射した日の物語。

フラグを立て過ぎて大変なことになった話。


326鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/09(水) 09:01:05.14+gFyv3BX0 (3/5)

飛行機ジャック犯を瞬殺した物語。

運び屋をしていたら荷物は女でその女に人身売買をしている父を止めて欲しいと頼まれたり。

地球防衛軍の未来の指導者を守る為に未来のターミネーターと戦ったり。

ゲーム化されたり。

マグナムお兄さんという男優と×××したり。

星を救うために神羅カンパニーと戦ったり。


たくさんの物語を一方通行は彼女たちに自慢気に話した。



そして今。


村娘達「キャーキャー!一方通行様ぁぁぁぁぁ!!」

まるでジョニーデップの如くモテた。


327鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/09(水) 09:21:12.44+gFyv3BX0 (4/5)

一方通行「…あー…道を開けろ」

村娘達「イエス!マイロード!!!!」


ザッ!!!!


一方通行「すげェ…(あの話、半分は嘘なのに…)」

一方通行「ありがとよォ…っと」ズルズル





328鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/09(水) 09:48:46.48+gFyv3BX0 (5/5)

行ってきまーす・・・


329VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/09(水) 12:21:47.97+W3assXoo (1/1)

マグナムお兄さんってあのAVかwwwwww


330鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 08:16:19.54l3RsEPX40 (1/54)

>>329  本当にいるんですかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



ちょっと今日はシリアスを消して恋愛とカオスだけにします


331鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 08:25:30.62l3RsEPX40 (2/54)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


みちる「……ベランダに…ッ」



みちる「ベランダにディオが引っかかっていた!!━━━ッッ」ドンッ


DIO「……おなかへった」












とある吸血鬼のディオ様

第一話「はらぺこ侵略者 ディオの巻ッ!!」














DIO「すまん、今のは嘘だ 悪いが辛抱してくれ」




332鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 08:35:12.27l3RsEPX40 (3/54)

みちる「なんでウチのベランダに引っかかってるんです?」

DIO「うむ、セフィロスにぶっ飛ばされてミカエルのベランダに引っかかったのだ」

みちる「私みちるです なんですかその大天使と呼ばれる中でも最上位に位置する名前は」


DIO「そうか、ミーシャだったか」

みちる「なんですかその本当はサーシャだけど実はガブリエルみたいな名前は」


DIO「……ところでこの話本編との関連性は?」
みちる「皆無ですね」


333鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 08:43:49.21l3RsEPX40 (4/54)

~浜辺~


一方通行「ちょっとまてやコラ」

一方通行「なーンで2時間以上歩いてンのにゴールに着かないンですかァ!?」


一方通行「アレですか、 [固有結界が~]みたいな展開でェすかァー?」

まち「その通りよピエール」


334鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 08:49:58.65l3RsEPX40 (5/54)

一方通行「ピエールって誰だァァァアアアアア!!!!」

まち「怒るとこそこ!? 固有結界はいいの!!?」


一方通行「知りませン!お母さンあなたなンて知りませン!」

まち「んだとこのクソババァァ!!」



一方通行「固有結界だとォ…?」

まち「ふふ、そうよ?あなたは私の術にハマったわけよ」

一方通行「とったどーってかァ?」
まち「それは濱口」


335鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 08:54:49.35l3RsEPX40 (6/54)

一方通行「固有結界だとォ…?」

まち「え?」
一方通行「え?」

まち「そうよ、私のトラップカードにあなたはかかったわけよ」

一方通行「城の内を思い出すなァ」

まち「ええ、あの悪魔のサイコロは痺れたわ」


一方通行「そこにッ!!」

まち「痺れるッ!!」


一方通行
    「「憧れるゥッ!!」」
まち


336鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 09:02:19.16l3RsEPX40 (7/54)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


DIO「・・・」

MICHIL「・・・」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



DIO「UNOッッ!!」バシィッ

MICHIL「甘いッ!!4カードの青!!!」


バァァンッ!!


DIO「フン…知ってるか~~?人間ってのは策を弄すれば弄するほど追い詰められる物なんだぁ~!」

MICHIL「な…んだと…?」ドンッ

DIO「ザ・4カードォォォッ!!」ギャンッ


MICHIL「なァにィィイイイイ!!?」バォオオン




337鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 09:05:57.34l3RsEPX40 (8/54)




まち「や…やめてっお願いよ!」

一方通行「ハン…男女が誰も来ない場所でするこたァ1つだろ?」





一方通行「ままGODだろォ!?」

まち「いやああああああああああ」


338鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 09:12:48.99l3RsEPX40 (9/54)

まち「くぅ…ッ!!行きなさい! 天龍鬼村正 !!」

村正「マチハオレノヨメェェェェェ」バッ

一方通行「カミジョーハオレノヨメェェェ!!」ギャンッ




一方通行「歯ァ食いしばりやがれッ!!」








一方通行「スペシャル主人公補正アッパァァァァ!!!!」

村正「ぐはああああああああ!??」


339鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 09:21:28.42l3RsEPX40 (10/54)

まち「馬鹿な!?村正は反射されなかったはずでしょう!?」

一方通行「反射できないような気もしたけど気のせいだったぜェ!」


まち「こうなったら…!」
一方通行「エターナルフォースブリザード!!!!」

まち「ぐはああああああああ!!」


すず「まちがやられたようだな」
一方通行「吸血殺しの逆十字!!!!」

すず「ぐはああああああああ!!」


セフィロス「次は貴様の番だ━━━!!」

遠野?「そうはさせない!!」




一方通行「うおおおおおおお!!一方通行の勇気が世界を救うと信じてェェェッッ!!!」




         第2章「婿殿争奪戦バトルロワイアル編」

                     完結ッ!!


340鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 09:30:09.32l3RsEPX40 (11/54)




~西の森・月見亭~


「一方通行です。 今僕は月見亭に女の子と2人っきりで来ています」

白髪を揺らしながら彼は窓辺で実況をする。

え?なんでいきなり旅館から始まった?と思う読者(限りなく少ない)もいるだろう。

簡単な話。


一方通行は争奪戦でセフィロスに敗北し、そこに居合わせた遠野がセフィロスとゴールしたからだ。


当然そうなるとセフィロスには願いが、遠野には行人が婿として与えられる

━━━はずだったのに。


341鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 09:43:50.07l3RsEPX40 (12/54)

「私の願いは行人とすずを月見亭に一泊二日させることだ」

「え…と…その、あちきは…行人より一方通行と…////」


あとは想像がつくだろう。

そう、今一方通行は遠野(擬人化)と月見亭に来ている。

一応行人とすずも来ているが、凄まじい純愛オーラのせいでそれを(>>1が)書き表すことができない。

ちなみに一方通行は三階、行人は二階の部屋にいる。



「…しっかしやられたもンだよなァ、まさか ”あいつら” がグルとはな」


後から聴いた話だと今回の争奪戦を仕組んだのはセフィロスとからあげで、元々一方通行はセフィロスに
敗北することは決まっていたらしい。


「あーあ」

一方通行は青過ぎる空を見てから溜め息を吐いた。

どこか、足りない感覚をダルそうに表現するかのように。


342鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 11:19:49.57l3RsEPX40 (13/54)

そう、一方通行はこの島に来て初めて 気を抜いた 。

そしてぼんやりと頭の中で呟いた。

(…足りねーンじゃなくて、「欠けて」ンのかもなァ)

それが「この島」に対する疑念なのか、「この世界」に対する疑念なのかはわからない。

少なくとも一方通行は「何かが無い」感覚を覚えた。



「一方通行!」


ドスンッと後ろから遠野が一方通行の背中に頭突きする。

一方通行は「あァ?」とキョトンとした声を出しながら振り返る。

「きゅうり、食うか!」

満面の笑顔できゅうりを一方通行に突き出す。

それもかなりの太さのきゅうりだった。

「……ありがとよォ」

一方通行は自分の手首ぐらいはある太さのきゅうりを受け取る。

遠野は横で鼻歌を歌いながらきゅうりをぼりぼりと貪っていた。




343鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 11:29:29.91l3RsEPX40 (14/54)

「みずみずしくて美味いぞ?♪」

「………」


一瞬、本当に美味しそうに見えた一方通行は手元にあるきゅうりを見る。

水にでもつけておいたのか、ひんやりと冷たい。

何より重く、かじりついたらそれだけで中から水風船を割るように水が出るのではないかと思う程だ。


かぷっ


ぽりぽりっ…

「おォ、確かにうめェな」

ぽりぽりと口の中で音を出しながら一方通行は言った。

「そっか、あちきがこのきゅうり作ったんだぞ♪」

窓辺から入る風に黒髪を僅かに揺らしながら、遠野は自慢げに言った。


344鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 11:44:40.71l3RsEPX40 (15/54)

「へェ…お前が作ったのか」

一方通行は最後の一口を放り込みながら言う。

遠野はそれを見てから何やら入口に置いておいた荷物を漁りに行く。


「もう一本あるけど食うか?」

「…夕食前だから遠慮するわ、デザートにでも食おうぜェ」

「…む、仕方ないか」


遠野は少し残念そうな顔をしてからきゅうりをしまう。

(……?)

一方通行はそのきゅうりの行き先が気になった。

「そのきゅうり、何にしまってンだァ?」

「 甲羅 だよ?」


一方通行が凍りついた。


345鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 12:06:36.22l3RsEPX40 (16/54)

「そういや…気にはなってたンだよなァ、擬人化してる間頭の皿はともかく甲羅はどこに?ってなァ」

そしてその甲羅は取り外しが可能だった。と一方通行は頭の中で付け足す。

「人間になってる間は甲羅外してるよ、さすがに」



●   ●   ●



「………平和だなァ」

「くあ…」

横になったまま空を見上げ、ぽつりと一方通行は言った。

遠野は一方通行の横で寝ていた。

時々ひんやりとした腕が一方通行の顔面に裏拳を落としてくるが。

「……マジで平和だなァ」


346鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 12:31:17.74l3RsEPX40 (17/54)

「…………平和?……」


一方通行は気づいた。

この島に来てからの違和感の正体に。

「 ”憎しみ” が無い…?」

気づいた。

この島に欠けていた物の正体に、圧倒的に自分の世界には満ち溢れていた物に。

━━━憎しみ━━━

誰にでもある当たり前の感情。

しかしその当たり前の感情が、少なくともこの島の人間からは微塵も感じなかった。


(考え過ぎなのか?それとも…)


一方通行は遠野を起こさないように起き上がると、部屋を出た。

「あれ?お出かけですか?」

月見亭の女将、さくやが一方通行に尋ねる。

「ちょっとなァ、浜辺まで行ってくるから遠野が起きたら伝えといてくれ」

そう言い残して彼は月見亭を出る。



                                                     一方通行:36%


347鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 12:50:16.74l3RsEPX40 (18/54)

~浜辺~


「━━━海、か」

白銀の長髪の男は日が落ちかける海を眺めていた。

勿論元の世界にも海はあった。

だが ”それ” はこれほどまでに美しいものではなかった。

彼のいた世界にある ”海” は、凶暴な魔物や「ウエポン」と呼ばれる怪物がはびこっていた。


普通の魚や美しい生き物もいたが、彼の時代ではなかなか見れない。

極めて珍しい生態とも言えた。

”その海” が、目の前に自然の姿で存在していた。


「…まだ私に美しいと思える感情が残っていたとはな」


白銀の長髪に、3m以上ある長刀、そして…

彼自身、気づいていない 青い瞳 。

彼の名はセフィロス。




348鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 13:03:31.93l3RsEPX40 (19/54)

この物語の発端である人物を「殺した」男。

狂気に任せ、世界どころか ”星そのもの” を破壊して支配しようとした張本人だ。

彼の手、または彼に関わった人間の多くは死んだ。

それだけの罪をセフィロスは背負って、最後は 二度同じ男 に殺された。


「━━━クラウド━━━」


セフィロスは自分を二度殺した男の名を呟く。

セフィロスには今、3つだけ理解出来ないことがあった。


1つは二度目の男との戦闘。

その最後の瞬間、セフィロスに放った男の言葉。

『思い出の中でじっとしていてくれ━━━』


何故?とセフィロスは感じた。

彼の中にはもう「ライフストリーム」は無かった。

そんなセフィロスに、何故男はそんな事を言ったのか。


「……何故だ、エアリス」


2つ目は、この世界に送った張本人。

━━━エアリス━━━


349鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 13:19:00.64l3RsEPX40 (20/54)

彼女は、セフィロスが殺した。

にも関わらず。彼女は「カダージュ」をライフストリームで包み、癒やした。

そして、セフィロスにも━━━。


「この世界に送って…何がしたかった?」


もし、セフィロスを復活させてセフィロスがその世界を支配したら…とは何故考えなかったのか。

絶対に彼が再び暴走することはないという確信があったのか?

それとも、彼にだけ何かの罠でも仕掛けたのか?

「……どちらでも良いかもしれないな」


セフィロスは手を伸ばし、流れてくる風に絡める。

味わったことのない、安らかな一時。

セフィロスにはそれがまるで 自分とは異なる空間 のように感じた。


350鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 13:32:38.80l3RsEPX40 (21/54)

そして、3つ目だ。

それだけは絶対に答えがない気がしていた。

「セフィロス」という存在は、何だったのか。

ジェノバのたった1人の息子?

JENOBAの1部?

今こうして、「生」を噛み締めている男は。何なのか。


こうして ”自分” が存在するのは何故なのか。

「……私であって、私ではない者…私ではなくて、私である者」


かつて、英雄と呼ばれた男がいた。

その男は人間とは思えない力を持ち、それを力無き者の為に振るっていた。

その男を動かしていたのはある「目的」だった。

だが━━━


「……思い出せない……」




351鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 13:40:19.51l3RsEPX40 (22/54)

その男の目的を思い出せないのは、自分が自分ではないからなのか。

それとも、あれは「自分」ではなかったのか。

セフィロスはわからない。

そして虚空に彼は問いかけた。


「自分とは、何だ━━?」


その声は、青過ぎる空に消えていく。

残ったのは僅かな風の音と波の音。




そこに、邪気がまるで無い声が飛んできた。


「何してるの?」


すずだった。



352鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 14:20:15.62l3RsEPX40 (23/54)

「すず……行人と月見亭に行ったのではなかったのか?」

「うん…ちょっとね」


(……心が滅茶苦茶だな、まともに読めない)

セフィロスはすずの心を覗いて思った。

だが、そこには確かな感情があった。

「 ”迷い” か、何があった?」


「…………」


しばらく、波の音が響いたあとすずが言った。

「こわい…んだよね、私」

「こわい?行人がか?」

セフィロスは静かに問いかける。

しかしすずは首を小さく横に振り、セフィロスの目を見る。


「時々、不安で。 その不安に釣られて嫌なコト思い出しちゃうんだ」

太股まである焦げ茶色の髪を軽くいじり、握り締めながら言った。



353鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 14:30:41.23l3RsEPX40 (24/54)

「………嫌なコト、か」

セフィロスにはそれがとても意外に感じられた。

どこかセフィロスの中では「悩みや暗い物は無い世界」ぐらいに思っていた。

しかし先日の「紅夜叉」で、彼は僅かに感じとった。


悲しみは存在する。と。


「…あ、ごめんねこんな話いきなりして」

すずはハッとすると髪いじりをやめてセフィロスに謝る。

「…私は構わない」

セフィロスは微笑みかけながら言った。


「…………」

「…………」


そして再び波の音だけが響き出す。



354鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 14:46:26.86l3RsEPX40 (25/54)

「…うにゃ、えと…セフィロスの髪ってどうして白いの?」

突然慣れない沈黙に耐えかねたすずがセフィロスに聞く。

セフィロスはその問いかけにほんの一瞬考えたが、すぐに応えた。


「さあな、母さん譲りだろうな」


自分で言ったセリフにセフィロスは若干驚いた。

「母さん」という呼び方がまだ出来るということに。

「セフィロスもお母さん譲りなの?私もなんだよ~!」


すずが「ようやく話題が見つかった!」という心の声がまるわかりの顔で続ける。

「私ね?お母さんにとっても似てるらしいんだ!」

「このリボンもね、お母さんので……」


セフィロスは静かに微笑みながらすずの話を聞いていた。



355鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 14:57:39.97l3RsEPX40 (26/54)

途中途中、辛いのか話題を変えたりしながらもすずは自分の思い出を語り出す。


すずらん(すず母)がからあげを捻り潰した話。

すずらんがすずの父とデートする時のぐだぐだな話。

すずらんが怖がるすずを優しく慰めた話。


そこまで聴いて、セフィロスは感じた。

「母が、恋しいのだな」

そして核心を突く。

セフィロスは知っている、藍蘭島で起きた悲劇を。

目の前にいる少女は、その悲劇で起きたことを忘れられずにいる。


いや、恐らくこの島の人間は誰1人として忘れていないのだろう。

セフィロスは、自分と少女がいかに離れた存在か理解した。


そんなことを考えていると、すずが聞いて来た。

「セフィロスのお母さんはどんな人?」




356VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/10(木) 15:00:41.87eQSUSCU+o (1/3)

>>1へ


来てほしくないならsageてくれ


357鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 15:05:47.36l3RsEPX40 (27/54)

「……!!……」


セフィロスは気づく。

「覚えている」ということに。そして━━━


━━━思い出した。


「……すず」

セフィロスはその「事実」を振り払うように言った。

「もしも、 自分を利用する母がいたとして お前はそれを母と呼べるか?」







「━━━━そんなお母さんいないよ」









358鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 15:08:19.93l3RsEPX40 (28/54)

>>356
そんな!来てほしくないなんて言ってないですよ!??




359VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/10(木) 15:11:48.79eQSUSCU+o (2/3)

いつでもどこでもウチのせい


360鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 15:18:30.67l3RsEPX40 (29/54)

・・・そうですか

あなたが嫌なら見なければ良い、違いますか?話すことはこれだけです。
他の方に迷惑がかかりますのであなたはお引き取り願います


361VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/10(木) 15:39:04.44eQSUSCU+o (3/3)

本題を言うと


そろそろ猫スレと勇者スレに生存報告しないとdat落ちするぞ

じゃあな


362鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 15:47:26.86l3RsEPX40 (30/54)

「……なに?」

セフィロスは一瞬何をすずが言ったのかわからなかった。


「自分の子供を利用するなんて怖いことするお母さんなんて、いないよ?」


別に迫力があったわけではない。

別にすずが怒ったわけでもない。

むしろ、すずは何もなかった。

ただ、「平然と」言っただけなのだ。


それがあまりにも、セフィロスを気圧した。

だが同時に、セフィロスは「自分」に確信が持てた。


「そうだな、そんな母親はいない」


セフィロスは、すずに微笑みかける。

彼は、セフィロスは気づいていない。


━━━心の底から笑っているのに━━━


                                           セフィロス:72%   


363鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 15:51:13.30l3RsEPX40 (31/54)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨






DIO「…フン、全開時の二割か」バァァアンッ









┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

 
                                       DIO:20%


364鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 17:05:37.34l3RsEPX40 (32/54)

~浜辺~


「……やっぱりここにいたかァ」

夕日が照らす砂浜を踏みつける音と共に白髪の少年はセフィロスに近づく。

少年はそのまま砂浜に腰を下ろしているセフィロスに聞く。

「セフィロス…この世界が何なのか、分かってンだよなァ」

絶対にセフィロスは知っている。

そう確信しているように彼は問う。


「……恐らく、エアリスは元の世界で私達が持っていなかったものを持たせようとしてるんだろう」


「エアリス…? やっぱりテメェ最初から知ってやがったのかァ!!」

「…否定はしない」

セフィロスはそれだけ言って、しばらく一方通行を眺める。



                           セフィロス:75% 一方通行:37%


365鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 17:22:20.12l3RsEPX40 (33/54)

「…なンだよ」

「…フッ、なかなか良い顔になったじゃないか」

「なッ…急になンだテメェ」


2人の緊張が少し緩みかけた所で。

「アクセラレェェェェタァァァァァッッッ!!?」


「ッッ!!?」

「!?」

なぜか再び病んでいる顔全開の遠野が突っ込んでくる。

そしてなぜか一方通行以上にその顔にビビるセフィロス。



「酷いよーー!!?一方通行ァ!!」

「どぶゅぐが!!」


そして盛大に一方通行の顔のド真ん中にドロップキックをする遠野。




366鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 17:26:31.99l3RsEPX40 (34/54)

















            ~本気モード終了のお知らせ~
















367鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 17:30:17.35l3RsEPX40 (35/54)

セフィロス(…なるほど、[せっかく月見亭でラブラブしようと思ったのに1人でどっか行くなんて!]か)


セフィロス「・・・」



セフィロス「やはりツンデレこそが至高だな」























烈「へっくし」


368鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 18:25:24.38l3RsEPX40 (36/54)

~月見亭~


一方通行「ごちそーさまでしたァ」

遠野?「美味しかった~♪」


ガラッ


さくや「片付けに参りました」

一方通行「ン、どォも」

遠野?「あ、さくや!悪いけどさ…すず達より先に温泉入っていい?」

さくや「構いませんが、どうかしましたか?」

遠野?「・・・いや、ちょっとね」




369鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 18:29:45.67l3RsEPX40 (37/54)

~月見亭周辺~


まち「ククク…今回は200m先からすずに向けて麻酔針を撃ち込む寸法…」

りん「これならば…!」

ちかげ「確実に!」

しのぶ「仕留められるでござる!!」










DIO(……何をやっているんだ?)


370鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 18:34:52.28l3RsEPX40 (38/54)

~すず部屋~


すず「えー?遠野さん達が先に入っちゃうの?」

行人「仕方ないよすず、ほら…前回みたいに、ね?」

すず「あ…そうだね、邪魔が入っちゃうから!」


さくや「では、 [屋内浴場] に入られるのですね」

行人「え」

すず「本当に作ってもらったんだ!?ありがとうさくやさん!」







行人(……覚悟を決める時が来たか)


371鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 18:39:48.40l3RsEPX40 (39/54)

~屋外浴場~


一方通行「・・・はァ~、良い湯じゃねェか」

遠野?「むぅ…」ムスッ


一方通行「どうかしたのかァ?」

遠野?「……なんであちきの裸見て何とも思わないんさ?」

一方通行「…あー(打ち止めで慣れてるからなァ)」





372鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 18:48:56.11l3RsEPX40 (40/54)

一方通行「(なるべく刺激しねェように…)」

一方通行「お前の裸を見ているというよりお前自身を見てるからじゃねェか?」


遠野?「内面をよく見る派だとォ!!?」ズキュゥゥウウンッ

遠野?「…一方通行は優しいな~!」

一方通行「なンだ急に……」


一方通行「ッ!」


一方通行(優しい…か)


373鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 18:53:34.28l3RsEPX40 (41/54)

一方通行「・・・」


遠野?「…?」

遠野?(マズい…まさか今のは優しいというより[優しいんじゃなくて甘いんですね]と言うべきか!?)


一方通行「遠野、ちょっといいか?」

遠野?「な、なにさ改まって…」



一方通行「もし、俺は実は人間を一万人殺してるって言ったらどォする?」



遠野?「・・・え?」


374鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 18:57:06.21l3RsEPX40 (42/54)

遠野?「一万人…て、大昔の戦じゃないし…」

一方通行「さらに言うと、この島のガキぐらいの女を一万人だ」


遠野?「・・・」

一方通行「……そンなことをした俺は優しいと言えるか?」


遠野?「……あ、と…」

一方通行「正直に言えよォ?」


遠野?「……わかんないよ」

一方通行「…そうか」


375鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 19:02:37.40l3RsEPX40 (43/54)

一方通行「…悪かったなァ、先に出てるわ」ザバッ

遠野?「あ…」


一方通行(………俺は何言ってやがるッ)







~屋内浴場・脱衣室~

行人「さ、先に入ってるね?すず!」ばたばた

すず(女性用脱衣室)「うん!」


すず「いっくとっとお風呂~♪」











?「・・・ふふ」


376鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 19:04:54.75l3RsEPX40 (44/54)

~同時刻・西の森・村~


みちる「大変です!!」

こと(長老)「どうした?」


みちる「南の主、しまとらさんが大怪我を…!!」

こと「なんじゃと!?」


377鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 19:08:37.45l3RsEPX40 (45/54)

~長老の家~


しまとら「ニャ……油断したかな」

こと「何があったのです?西の主」

しまとら「…いきなり、[黒い奴ら]が襲ってきて…」

こと「黒い奴?」

しまとら「ニャ……言葉は通じにゃいうえ、数が多くて…」


みちる「酷い怪我…一体誰が?」



378鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 19:11:32.90l3RsEPX40 (46/54)

~浜辺~


セフィロス「…どういうことだ?」

>キィィィン……

セフィロス「”正宗” が呼応している…?」


セフィロス「……ッ!!」





セフィロス「藍蘭島の者達が危険に晒されている…!」


379鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 19:13:06.31l3RsEPX40 (47/54)








~女性用脱衣室~

すず「~♪」

?「よォ」スタッ

すず「!?」







380鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 19:16:14.71l3RsEPX40 (48/54)

<きゃぁああああ!!



一方通行「悲鳴!!?」



~廊下~

タタタタ…


一方通行「まてッ!!」


?「あぁ?」ピタッ

すず「…」ぐったり

一方通行「(男!?)テメェ…その抱えてるヤツどォするつもりだァ?」




381鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 19:20:02.92l3RsEPX40 (49/54)

男?「なんだぁ、遊びたいのか?」

一方通行「…はン、後悔すンなよォ!」バッ


シャッ


一方通行「!?」

男?「遅ぇよ」バリバリッ

一方通行(糞っ!反射を…)


ヒュッ!!

ドゴォッ!!

一方通行「フェ…イント…ッ!?」グラッ


ドサッ


382鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 19:24:57.46l3RsEPX40 (50/54)

一方通行「が…ァ…ッ」


男?「なんだ、もうおしまいかぁ?つっまんねーな」

行人「そこまでだよ」ピトッ

一方通行「(馬鹿かァ!?)さっさと一撃入れろォ行人ォ!!」


行人「え…でも」


ズダァンッ…!

行人「え…銃声?」

ジワッ・・・

行人「…」ドサッ


一方通行「行人ォォ!!」




383鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 19:28:38.09l3RsEPX40 (51/54)

一方通行「テメェらァァ!!!」バッ

銃男?「ふふ…」バッ

一方通行「ッ!」


ズダァンッ!


チュンッ!!

銃男?「反射…?」

一方通行「らァァ!!」ブンッ


スカッ

一方通行「な…ッ」

銃男?「どうした?」ドガッ

一方通行「ガハッ!?」ドサッ




384鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 19:34:27.12l3RsEPX40 (52/54)

男?「おっと、そろそろ行こうぜ? ”ヤズー” 」

ヤズー(銃男)「ふっ…そうだな、 ”ロッズ” 」


ロッズ(男)「あばよ!」シャッ

ヤズー「ふふ…」バッ




一方通行「げほっげほっ!!~ッ…いくと!?」

行人「ぅ…あ」ぴく

一方通行「生きてるな…くッ」

さわ…


一方通行「血流を操作すれば…」

一方通行(1秒をタイムラグ無しで繋げて行けば出血は最小限に留められるはずだァ!!)


385鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/10(木) 19:38:29.22l3RsEPX40 (53/54)

~西の森~


DIO「…何者だ?」┣¨┣¨┣¨┣¨

青年?「はは、何者…ねぇ?」


カダージュ(青年)「ボクの名は ”カダージュ” 」

カダージュ「君達は知ってるよね?[セフィロス]をさあ!」


DIO「…フン」

DIO「興味は無いッ!!」ドンッ

カダージュ「それ知ってるって解釈していいんだよね?」


387鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/14(月) 14:57:25.90tbMCFobP0 (1/11)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


DIO「フン…何が目的だ、カダージュ」

カダージュ「ハハ、話が速いと助かるなぁ! セフィロスに会ったら伝えてよ」




カダージュ「   母さんが待ってる   とね」


DIO(セフィロスの母親…?それともこの小僧のか?)


388鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/14(月) 15:12:35.55tbMCFobP0 (2/11)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


「それじゃあ、またいつか会おう ディオ 」

カダージュが左手をかざした。


「なに━━?」


DIOは様々なスタンド能力や特殊な「芸」を見てきた。

しかしそのDIOでさえ、一瞬動揺したのだ。

カダージュが左手をかざした瞬間、DIOを中心に10mはある、黒く、鎧のような獣が出現した。

その影から生まれた姿は地獄からの迎えのように錯覚する。


「ハハハハハハ…ッ!」


銀髪の青年はその黒い獣を残し、森の闇へと消えて行った。

DIOは構える。

━━━それに合わせて獣達が獲物に向かって一斉に飛びかかる。




389鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/14(月) 15:32:59.31tbMCFobP0 (3/11)

━━月見亭から外に出て、森の開けた空間で彼女達は対峙していた。

突如見張っていた月見亭から聞き慣れない「銃声」を聞き、駆けつける途中で 彼等 と遭遇した。


2人の男。


1人は銀髪のオールバックに全身黒の服、後ろ腰には見慣れない銃を装備し、左手には見たことすらない鉄の箱が着いている。

そしてその右手側には すず が力無くぶら下がっていた。

もう1人の、銀髪のロングヘアーに黒の服、後ろ腰にはすずを抱えている男と同じ銃の男が彼女達に


「何か俺達に用か?」


嘲笑うように、男は彼女達に言った。

一瞬彼女達の1人が後退りしたが、黒髪のボニーテールのしのぶが腰にある木刀を掴みながら応える。

「すずっちに何をするつもりでござるか!」


「……クク、フッハハハハ!!」


銀髪ロングの男が笑い声をあげた。

「ござるか…って何だ? 面白いなお前」

完全に馬鹿にした顔でしのぶを指差す。


「ばかにしたなー!?」


しのぶはいつものノリで、忍流の速さを生かしたツッコミを入れようとする。

それが引き金となった。


390鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/14(月) 16:30:06.33tbMCFobP0 (4/11)

他の少女達6人の中で、その一瞬で起きた事を捉えていたのは まち だけだった。


一瞬の間に銀髪ロングの後ろに周り込み、張り手の一発を喰らわせようとするしのぶ。

普段なら大抵このスピードについて行けずツッコまれるが、この瞬間だけは違った。


しのぶ以上の速さで、それも瞬間移動でもしたのかと錯覚する程のスピードでしのぶの一撃をかわしたのだ。

そして同時に、しのぶのガラ空きになった鳩尾に左膝で突き上げた。


「が…ッぁ……!?」


僅かに直撃を避けるために後ろに下がったが、速さが追いつかずそのまま後ろへ飛ばされる。


「しのぶ!!」


まちが驚きと共に絶叫した。

そして瞬時にまちは腰の「式神札」を五枚出すと、それを投げる。

「式神札」は空中で二回転すると青白い光を放ち、五体の式神が現れる。


391鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/14(月) 16:43:03.86tbMCFobP0 (5/11)

「みんな!!」

まちのかけ声が響く。

そして五体の式神はそれぞれが手を合わせ、合体する。


━━━天龍鬼村正━━━


実質、戦闘だけなら藍蘭島で最強の式神。

村正は瞬間移動で、10m飛ばされたしのぶの後方へ移動し落下衝撃がないようにキャッチする。


それを見てすずを抱えていた男が一度「おー」と楽しげに言うが、それを遮るように銀髪ロングが言った。

「邪魔をするなら退いてもらうぞ?俺たちは忙しいんだ」

「てめぇ しのぶに謝らねぇのかよ!」

りんが怒声をあげる。


「……仕方ないな」


視界に捉えられないスピードで後ろ腰のホルスターから銃を引き抜くと男は1秒にも満たない間に3発撃った。


392鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/14(月) 16:53:33.33tbMCFobP0 (6/11)

弾丸が向かう先にはしのぶを抱えた村正。

「なんじゃとぉ!?」

驚きの声を出しながらも弾丸を平然と避ける。


「やれやれ…ロッズ、先に行け」


銀髪ロングの言葉に少し不可解な顔をしつつも、銀髪オールバックは「おう」と言ってどこかへ走り去る。

「まちなさい!!」

まちが追いかける。

が、途中で止まりかけ、りんやメイメイをチラリと見る。

「まちねぇはすずを追っかけてくれ!あたい達はコイツの相手をしてから行く!」


親指を立て、笑う。

無邪気に、何も知らずに。


「…任せたわよ、みんな!」

まちはすずを抱えた男を追いかけて行った。




393鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/14(月) 17:06:13.01tbMCFobP0 (7/11)

「さ~て、どうしてやろっかな?」

「あわわ…喧嘩はよくないですよ~!」

「ゆきののくすぐりで昇天させてやるんだから!」


いつもの藍蘭島の空気。

「恐怖」を知らないからこその「無邪気」。

そんな彼女達に、男は平然と銃を向ける。


「母さんの言うとおりにする為にも、死ん━━━

      
      ヒュインッ


最後の一文字。

それを言うと同時に引き金を引こうとした瞬間。

その空間をも切り裂くような 鎌威太刀 は起きた。


「━━━ッッ!!」


それまで平然としていた銀髪ロングの表情は一瞬で動揺し、瞬時に後ろへ12m跳ぶ。




394鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/14(月) 17:26:09.72tbMCFobP0 (8/11)

━━━彼は、彼女達を怖がらせないために剣撃をあえて放った。

無闇に戦闘をすれば怯えさせてしまう。

だから彼は ”大地を割るだけ” にしたのだ。

割るとは言っても、何mも地割れを起こす訳ではなく。


━━━斬り傷を与えるだけ程度の加減された一撃━━━


彼は彼女達の前に、庇うように立った。

流れる風のように美しい長い銀髪に、2mはある身長。

そして愛刀、「正宗」を手に……


「フフ…何をしているんだ? セフィロス 」


銃を向け、セフィロスに笑いながら問いかける。

しかしその目にあるのは「裏切り者に対する憎しみ」。


セフィロスは、6m右にいる村正に抱えられたしのぶを見る。

元々忍だからか、そこまで痛みは感じていないらしい。

しのぶはセフィロスに気づくとその視線に自分の視線を合わせる。


395鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/14(月) 17:41:12.46tbMCFobP0 (9/11)

「天龍鬼…村正だったか、しのぶと娘達を連れて村まで行け」

セフィロスの言葉に少女達が後ろで何か言っていたが村正はその言葉の後、彼の眼を見た。


大空のように青い瞳は、必死に ”隠そうとして” いた。

決して、この少女達に知られることの無い感情を。

「憎しみ」という名の狂気を。


村正は何も言わなかった。

藍蘭島で最強と自ら思っていた村正でさえ、感じたからだ。


━━━━この世界で存在してはいけない狂気を殺そうとしているセフィロスの思いを。


「しのぶ」

喚く少女達を無理やり連れて行こうとする村正に向かってセフィロスは呟いた。


「 私との読書会は楽しかったか? 」


しのぶはその言葉に疑問符を打つ。

彼女は知らない。これが最後の会話になるのを。

彼女は知らない。ここで彼の安らぎの時は終わってしまったのを。


少女達の姿が無くなるとセフィロスは正宗を左手に持ち、構える。

そして、彼の奥義の名が森に木霊する。


   「八刀一閃」





396鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/14(月) 17:58:17.60tbMCFobP0 (10/11)







すずは激しい揺れに目を覚ました。

目を開けると視界に映ったのは後ろからまちが追いかけている所だった。

腰には硬い何かが巻きついていて、それにぶら下がるようにして彼女は運ばれていた。


「うにゃ…? 私なんで……」


「チッ、眼ぇ覚ましたか」

突然太い声が聴こえたと思うと、すぐに彼女は思い出した。

脱衣場で突然後ろから襲われた。


その事実が彼女を動かす理由になる。


ガッ と肘徹が男の脇腹に直撃した。

その一撃で大したダメージではないものの男は反射的にすずを離す。


上手く着地したすずはすぐに男と距離を取る。

「…こりゃちょっとは楽しめそうか?」

男は嬉しそうに、後から追いついたまちとすずを見て言った。


397鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/14(月) 18:08:07.68tbMCFobP0 (11/11)

地の文にがて

落ちますけど、見てくれてる人っているのかな…
質問ありましたらどうぞ!おかまいなく!


398鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/15(火) 17:14:33.72VrN66Bfm0 (1/6)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


作者の狂信的思考によって最強になったという設定のDIOは立っていた。

悠然と。

優雅に。

美しく。

素敵に。


「UREEYYYYYYYYYY」


彼は叫ぶ。

十数体以上の黒い獣を倒した勝利の余韻に浸りながら。

そして、その黄金の瞳は1人の男を見つける。


カダージュ


彼は笑う。

本来の「力」を手にした今、己に太刀打ち出来る者はいないと確信しながら。


「このDIOにパーティーの招待状を送った事を後悔させてやろう……カダージュ━━━━ッッ!!!」


399鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/15(火) 17:29:58.13VrN66Bfm0 (2/6)





        トンッ





少女の体が、軽そうな音と共に飛ぶ。

その跳躍を合図に巫女の娘も銀髪のオールバックに向かって走り出した。

少女達2人からロッズまでの距離、28m。


ロッズは一度自分の左手に装備しているパイルバンカー、 「デュアル・ハウンド」の固定を調整する。

3人が接触するまで23m。


「ねぇ!どうしてこんなことしたの?」


空中ですずは問いかける。

彼女は何か理由がなければこのような戦闘はしたことがないからだ。

平和な藍蘭島で育ったからこその疑念だった。

しかしその問いに対する応えはさらにすずに疑問を持たせるだけだった。


「母さんがお前を呼んでるからだよ」





400鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/15(火) 17:50:10.34VrN66Bfm0 (3/6)

「…お母さん?」


すずが疑念に満ちた声を発した時、すずとロッズの直線距離は7m。

すずは猫のように体を深く沈ませながら着地する。


両者にとっての間合い。


先に動いたのはやはりロッズだった。


ロッズは空気を裂くような音が鳴ると同時に自身を七色に変化させ、瞬時にすずの1m左方向に移動する。

「ッ!?」

目で追うのが限界。すずは動けなかった。

バリバリッ とロッズのデュアル・ハウンドが数百万ボルトを帯び、それをすずの胸に叩きつけようとした。


ドゴォッ


吹き飛んだのはすずではない。

ロッズの体が大きく仰け反り、後方へ体が飛ぶ。




401鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/15(火) 19:04:25.54VrN66Bfm0 (4/6)

「…ぁあ?」


大した…というよりダメージが無かったのだろう。

ロッズは一度後転してから着地すると、間抜けな声を出した。

ロッズですら、何が起きたか一瞬理解出来なかったからだ。


「…あ、危なかったよぉぉぉ!」


「は?」

すずがその場にへたれ込んだ。

その姿を見てロッズは「馬鹿にしてんのか?」と言いたげに声をあげた。

だがすぐにロッズの意識はすずから巫女、

━━━━まちに向けられる。


気をとられている隙に距離を詰めたまちはロッズの顔面に向けて水面蹴りを繰り出す。

「ハハッ!おせぇぞ!?」

スパァンッとまちの水面蹴りが空気を弾く。

瞬間、まちの体は「七色の光」に横へ飛ばされた。


「あ”……ッ!?」


肺の空気が全て吐き出され、肋骨がミシッと嫌な感触と痛みを出す。


402鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/15(火) 19:17:30.70VrN66Bfm0 (5/6)

「なんだ?脆いじゃねぇか」


━━━━フワッ


ロッズの体が 突然 浮いた。

「!!」

気づいた瞬間には既に5mは投げ飛ばされている。

その瞬間にロッズが見たのは…


怒りで無表情になったすず1人。

ロッズは再び顔を満面の笑みで埋め尽くす。

「数年ぶり」のまともな敵。

それはロッズの戦闘狂ぶりをくすぐるには充分だった。

しかし


「逃げなさいすず!!村まで逃げて誰か呼んでくるのよ!」

まちが叫んだ。


「でもまちねぇ…」

「私が今から本気を出すとあなたにもダメージがあるかもしれないのよ、行きなさい!!」

「……まっててね」

すずは走り出す。

まちがロッズに威嚇をしている間に。


403鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/15(火) 19:18:26.41VrN66Bfm0 (6/6)

おちます


404VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/16(水) 00:44:12.73QB8EAloUo (1/1)


見てるよ


405鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 14:25:34.63NIPIUseo0 (1/16)

>>404さん超ありがとうございます!!

りゃっしゃああっ!!やる気がMAXだぜぃ!!


406鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 14:42:55.64NIPIUseo0 (2/16)

「……律儀に待ってくれるのね」

「ハハッ、だってお前さっきのガキより強いんだろ?」


ロッズは心底嬉しそうに笑った。

しかし満面の笑みを浮かべてるロッズにまちは

「言っておくけどね、別にすずは全然強くないわよ?」

呆れたように言った。


「…あぁ?どういう事だよ」

「わからない?あの娘の投げ技は、私でも気を抜いてると投げられちゃうくらい 無駄がない のよ」

「……」

「簡単な話、アンタが気を抜いてた。 つまり油断してたから投げられたのよ」


ロッズの表情が固まる。

余程自分に自信があったのだろう。先程までの笑みは消え、鋭く蒼緑の眼がまちを刺す。

そしてロッズは「七色の光」になる。


(くるッ━━━!!)

まちの白い綺麗な手が、ギュッと拳に握り締める。

僅かな気持ちの悪い汗を滲ませながら。


407鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 14:58:40.88NIPIUseo0 (3/16)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨




━━━━DIOは地に跪いていた。


屈辱的に。

侮辱的に。

全身の疲労感を呼吸に滲ませながら。


「ハァ…!ハァ…ッ……貴様、見た目は似ているがセフィロスではないなッ!?」


DIOは目の前に立っている「セフィロスのような者」に言った。

「セフィロスのような者」は跪いて激しく呼吸を乱しているDIOにつまらなさそうに言う。

「その程度で息子と互角だなんて、拍子抜けもいい所ね」


DIOは知らない。

目の前に立っている「セフィロスのような者」の本当の名を。





━━━━━━ジェノバという女を。


408鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 15:13:22.65NIPIUseo0 (4/16)

「クスクス……馬鹿だよねぇ!母さんに本気で勝てると思ってるんだからさぁ!!」


「セフィロスのような者」の後ろからカダージュが自慢げに言う。

DIOは一瞬殺意を覚えたが、体が上手く言う事を聴いてくれない。

すると、DIOを見ていた「セフィロスのような者」は後ろにいたカダージュを見て


「もう余興はおしまいにして構わないわ、カダージュ」


クスッと笑った後言った。

DIOの顔が怒りの色に埋め尽くされる。

「何をするつもりだ━━ッ」

「フフフ…見てからのお楽しみ、だよ?」


カダージュがそう言った瞬間。

カダージュの左手が青い光を放った。

そして、その光を帯びた手を丁度藍蘭島の上空に向ける。


「おいで、  ” バハムート ”  」


突如、カダージュの左手から幾重もの魔法陣を貫きながら藍蘭島の上空に「何か」が放たれた。


409鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 15:28:35.52NIPIUseo0 (5/16)




━━━━━━そして上空に現れたのは、天空の覇者「バハムート」。


DIOは唖然とする。

確かに黒い獣は見たこともない凶悪な生物だった。

しかし、そんな物は吸血鬼やスタンドの力を知ってから既に「不思議」と思う事すらなくなった。

そのDIOですら思わず自分の置かれている状況を忘れ、呆然としてしまった。


「あれは…… ” 龍 ” なのか?」


ドラゴン、飛竜。

他にも様々な言葉が思いつくが口から出たのは龍だけだった。


「ハハハ、もしかしてアンタ、ドラゴンを見るのは初めてかい?」


カダージュが楽しそうに言った。

DIOはそんな事は聴いていない。

ただDIOは天空を羽ばたく鎧に包まれたドラゴンを見ていた。

そして気づく。


「あの方向は…村かッ!!」


DIOの体が跳ね上がり、すぐに村に向かって走り出した。

敵よりも、「友」を優先して。


410鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 15:39:04.16NIPIUseo0 (6/16)











「……良かったの?母さん、アイツを逃がして」

カダージュは母さんと呼ぶ「セフィロスのような者」に言った。

「セフィロスのような者」は一度風のように美しい銀の長髪をふわっとかきあげると


「構わないわ…それよりカダージュ、ヤズー達が遅いから見てきてくれる?」


「フフ、母さんの仰せのままに……」












「セフィロスのような者」は静かに、カダージュがいなくなってから呟く。

「小賢しい真似を… 古代種 め━━━!!!」


411鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 16:16:57.02NIPIUseo0 (7/16)



「━━ッはあ!…はあッ……………」


あらゆる投げ技も。

あらゆる関節技も。

あらゆる格闘技も。

全て、逆に投げられ、ハメられ、カウンターで殴り飛ばされる。

まちとロッズの実力の差は歴然としていた。


まち自身も最初の一撃を受けてから勝てるとまでは思っていない。

元々秘策も無ければ何もない。

まさに絶対に勝てない力勝負だった。



「なんだ、もう ” 遊べないのか ” 」


ロッズは溜め息を吐きながら言った。

そして再び「七色の光」になって、ヨロヨロとまともに立てないまちの眼前に移動する。

(ま、ず━━━!!)

逃げなければいけないのに、避けなければいけないのに、

まちは動けない。

ロッズは大きく左腕のデュアルハウンドを後ろに引くと、まちに向けて数百万ボルトを帯びた鉄拳が撃ち出された。


412鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 16:33:53.59NIPIUseo0 (8/16)

そのままデュアル・ハウンドはまちの頭を一撃でスイカのように粉砕する



━━━━━━はずだった。



まちはやられる瞬間、目を閉じていた。

それでも、見なくてもまちには” 異変に気づいた ”のだ。

突然、デュアル・ハウンドのスタン音が聴こえなくなり

まちには何も起きない。

そんなまちに


━━━狂ったように白く、歪んだように黒く、澱んだように灰色な声が聴こえてきた。


「 悪りィが、こっから先は一方通行だ 」




413鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 16:50:27.53NIPIUseo0 (9/16)

まちは目をそっと開ける。

視界に映ったのは藍蘭島では見かけない歪んだように黒いシャツ。

そして狂ったように白い髪。


行人より身長が少し高い少年は、まちの前でロッズのデュアル・ハウンドを防いでいた。


同時にロッズは自分に起きていることを知り、即座に一方通行から離れようとする。

「…ッ!?」

瞬間、ロッズの左腕に着いていたデュアル・ハウンドは突然爆発した。

まるで全ての「力の向き」が反射したように。


「侵入は禁止ってなァ!ついでにリベンジも兼ねて追い返してやンよォ!!」

「ハッ!面白ぇじゃねぇか、遊ぼうか!?」


両者が激突する。


414鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 17:05:06.87NIPIUseo0 (10/16)

この時、ロッズは距離を取るために後ろへ15m下がる。

同時に一方通行もまちの方へ目だけ向け、

「お前もとっとと帰ってろ、邪魔になるだけだァ」

「一方通行……無理よ!コイツは桁外れの化け物なんだから!!」


その言葉に、一方通行は僅かに目を細くする。

「化け物ねェ…いいぜェ、 ” アイツ ” じゃねェけどよ…」

一方通行はその紅い瞳をロッズに向け、


「 そ の 幻 想 を ぶ ッ 殺 す ! ! 」


空気が揺れたように感じた。

その狂ったような、歪んだような、澱んだような声に。

まちはこの瞬間垣間見た。

この少年も、かつて「化け物」と呼ばれていた片鱗を。


「…すぐに村正を連れて来るから、待ってなさいよ!」


まちはそのまま村へ走り出す。

結果としてその死地から脱したとは知らずに。


415鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 17:42:39.97NIPIUseo0 (11/16)



「………」


一方通行は幾重ものデジャブに一瞬目眩に似たのを覚える。

果たしてそれがかつて戦いを挑んで来た「アイツ」の目線なのか、

それとも木原や垣根、結標との戦闘の際にあった事なのか。

このシチュエーションには見覚えがあった気がしたのだ。



「ハッ、結局この俺も ” アイツ ” と同じになンのかねェ?」



皮肉げに、一方通行は笑う。

「アイツ」と自分を照らし合わせてしまう自分に。

その直後、一方通行にとっては久々の「殺し合い」が始まった。


416鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 18:00:56.39NIPIUseo0 (12/16)





「━━━━━━何だと?」


流れる風のように美しい銀の長髪に青い瞳、そして3mはある愛刀「正宗」を持った男は問いかけた。

かつてセフィロスの中にいたジェノバの思念体の1人、ヤズーの言葉に対して。

「母さんはこの島に来ているんだ、セフィロス」

「そして、アンタが ” 完全復活 ” に必要なんだよ」


セフィロスが凍りつく。

何故、短期間の間に復活できたのか。

それより、何故カダージュ達がこの世界にいるのか。など聞きたいことは山ほどあった。


しかし、そんなことを考えていても現実にカダージュ達は存在してこの島を襲っている。


そしてその「現実は」セフィロスの母…ジェノバがこの世界にいると言っている。

「……何故、私にはその母さんの声が聴こえない」

「フン…大方、アンタの体は古代種が用意したものなんだろ」

ヤズーは面倒くさそうに言い捨てた。


417鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 18:15:45.30NIPIUseo0 (13/16)

「それにアンタの実力も落ちてるな」

「……母さんの元まで案内しろ」


セフィロスが、刃を下げた。

諦めた訳ではない。

実力が落ちているとはいえ、その気になればこの島を両断する自信すらある程だ。

だが、セフィロスには奇妙な感覚があったのだ。

恋しいような、拒みたいような、とにかくセフィロスにとってそれは奇妙な感覚だった。


その原因を探るつもりなのか、セフィロスはヤズーに導かれる…しかし本当にそれだけとは思えない感覚だった━━━



━━━━━━再び狂気が生まれる前兆なのだろうか。



セフィロスはヤズーに着いて行く。

一瞬、彼が殺した女性が待ってと叫んだがそれはセフィロスには届かなかった。


418鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 18:16:21.55NIPIUseo0 (14/16)

落ちます!


419鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 18:39:20.60NIPIUseo0 (15/16)

改めてキャラ詳細


ジェノバ
http://ffdic.wikiwiki.jp/?%C0%DF%C4%EA%2F%A1%DA%A5%B8%A5%A7%A5%CE%A5%D0%A1%DB(JENOVA)



何度も言うように一方通行はパラレル設定なので服装は白ではなく黒いシャツ


420鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/16(水) 18:45:40.52NIPIUseo0 (16/16)

間違えましたこっちです!!

ジェノバ
http://ffdic.wikiwiki.jp/?%C0%DF%C4%EA%2F%A1%DA%A5%B8%A5%A7%A5%CE%A5%D0%A1%DB%28JENOVA%29


421VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/17(木) 00:07:04.04cpEpGlToo (1/2)

ジェノバデター
個人的にあのキャラデザなんとなくトラウマだわ


422鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/17(木) 15:58:34.49/2p+JlWo0 (1/8)

>>421
でも古代種に化けてる時の姿は綺麗でしたよね

あと10回くらいで完結するかな…


423鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/17(木) 16:34:35.40/2p+JlWo0 (2/8)

クック先生・・・




424鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/17(木) 17:00:54.01/2p+JlWo0 (3/8)





「……ッ」


行人は脇腹の貫くような痛みで目を覚ました。

外からも何か騒ぎ声が聴こえてくる。

そこまで考えたところで彼の思考はようやく動き出した。

「……ここはどこだろ?」

「━━━ッッ!!」

彼が起き上がろうとした瞬間、再び脇腹に激痛が走る。

そして同時に思い出したのだ。

自分はすずを攫おうとしていた「男達」に撃たれた。


「……すず!!?」


彼は近くに立てかけてあった木刀を掴むと、部屋を飛び出した。

行き先はわかっていた。

行人の中では、初めてこの島に来た人間なら浜辺から海に出る選択をまずするはずだ。

そう思い込む。そして悪い考えは捨てる。


(すずに何か…するわけない、よな…?)

藍蘭島の外の人間を知っているからこそ、行人は考えてしまう。

もし欲に飢えた人間が法律がない島で女の子を見つけたら、と。

行人は検討違いでもすずの身が心配になり、脇腹の傷も無視して走り出す。


425鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/17(木) 17:45:28.87/2p+JlWo0 (4/8)




西の森を2つの黒い影が凄まじいスピードで駆けていた。

一方は邪悪な笑みを浮かべ、自身を「七色の光」にして高速移動をしながら相手の少年に打撃を連打している。

そして一方は、狂ったように白く、歪んだように黒く、澱んだように灰色な声をあげながら打撃をさばく。


「おらおらおらァァッ!そンなもンで俺を[ピーーー]気とか頭湧いてンのかァ!?」

「はッ!!よく言うぜ、さっきからお前の『反射』とやらのスピードが間に合ってねぇじゃねえか!」


━━━実際、一方通行は劣勢だった。

1秒に2撃は繰り出してくるロッズの拳をほぼ自力で防いでいるうちに、疲労が限界に達しようとしていた。

まず、一方通行は元々まともに立てる状況ではないのだ。

行人の出血を最小限に抑える為に『神速』の演算を長時間行った影響で「知恵熱」を出していた。


本来ならば激しい頭痛と脱力感で動けないのを、一方通行はがむしゃらに、無理やり動かしていた。


(━━っつか、セフィロスやDIOもそうだったが…)

そして、最もマズいハンデが一方通行にあった。

(コイツの体にも上手く反射が効かねェ!!)




426鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/17(木) 18:03:55.62/2p+JlWo0 (5/8)

一方通行は一度上空へ飛んでから考える。

(服の運動量すらベクトル変換出来ねェンだよな…じゃあどうすりゃ……ッ)

本来なら、一方通行の「ベクトル変換」で多少よくわからない物でも必ず反射できるはずだ。

しかし、相手の服すら変換出来ないとなると服も体と同じく「未元物質」のようなものなのだろうか。


(━━━それでも解析は何度もした、けどよォ…何もわかンねンだよなァァ!!)


ゴッ!! という岩を粉砕した音が響く。

ロッズが投げた岩石を一方通行が裏拳で粉砕したのだ。


━━━その粉砕した岩の影からロッズが飛び出した。

「やべェ…ッ」

ズキズキと響く頭痛で演算が僅かに遅れた。


ドッ と鈍い音が鳴る。

ロッズの拳が一方通行の顔面を刺し貫いた━━━


━━━わけではない。


ロッズの顔面に一方通行の右足踵がめり込んだ音だ。




427鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/17(木) 18:23:04.15/2p+JlWo0 (6/8)

(まァ、悩むこたねェか)


一方通行はロッズの顔を踏み台に跳ぶ。

そして一方通行は気づく。


(今の俺は、自分自身の力があンだからなァ!)


一方通行はベクトル変換を利用して着地すると、8m後方に着地したロッズを見る。

「遅ェンだよ、三下ァァッ!!」

拳を振り上げ、足元の大地に叩きつけた。

ベクトル変換によってなのか、一瞬 轟! と空気を揺らした直後ロッズに向かって絨毯をひっくり返した
みたいに捲れ上がった大地が襲う。


一方通行はかつて能力という盾に隠れていた自分に向けて言い放つ。

「こンなとこで負けそォになってンじゃねェ!上嬢当子に笑われンぞォォォ!!」

かつてその盾を破壊した「幻想殺しの右足を持つ女子高生」の名を叫びながら。


428鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/17(木) 18:26:54.70/2p+JlWo0 (7/8)

今更ながら一方通行のパラレル設定に追加。(今後のストーリーにも関わるので)

・上条は幻想殺しの右足を持つ女子高生上嬢当子になっている
・インデックスはショタ
・ステイルはお姉様
・黄泉川は超イケメン警備員



429鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/17(木) 18:27:21.23/2p+JlWo0 (8/8)

おちます


430VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/17(木) 22:50:48.12cpEpGlToo (2/2)

あの一方さんの話のその部分嘘じゃなかったのかよwwwwwwww乙


431鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 08:39:00.51h3w1zcXR0 (1/33)

>>430

今後の展開を考えてるうちに嘘じゃないことにしました☆



上嬢「オレの親父は空手の道場やってるんだよ」

禁書「そんなオリジナル設定はいいからご飯たべたい」


432鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 09:03:07.93h3w1zcXR0 (2/33)



銀髪のオールバックの男、ロッズの左肩が青白く光った。

1秒にも満たない瞬間に一方通行がそれを見た。


「ハッハァ!!こいつぁ想像以上に楽しめそうだなああ!?」


ロッズが高らかに笑う。

この時迫る『大地の絨毯』はロッズまで3m。

だがロッズは何一つ焦らない。むしろ一方通行が思う以上に楽しんでいる。


直後、ロッズが一方通行と同じモーションで足下に左拳を叩きつけた。


ゴゴォッ!!と一方通行の立っていた地面がガクンと揺れ、前方に迫っていた『大地の絨毯』を吹き飛ばした。

「……その光ってンのは何だ」

不可解そうに一方通行はロッズの左肩で青白く光る物を見た。

「ハッ、『マテリア』だよ」

「……まてりあァ?」

と、一方通行が不思議そうな声を出す瞬間。

「七色の光」になったロッズが斜め上前方に跳んでいた。

「━━━!!」

呼吸をするのを後回しにして一方通行は全力で後ろへ跳んだ。




433鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 09:21:04.89h3w1zcXR0 (3/33)

一方通行をゲーム感覚で分析すると、対したステータスは持っていない。

もしロッズの攻撃翌力を200とするなら一方通行は80が精一杯だ。

しかしそれを一方通行の「ベクトル変換」によって一時的に180にまで上げているのだ。

常人、例えば上条当麻という架空の人物の一般攻撃翌力は12だとすると一方通行は大変強いように感じられる。


しかしその実力になった一方通行の体は、「基礎」が未完成なため長時間の戦闘には向かない。


つまり、今の一方通行は空元気もいい所なくらい疲弊しきっていた。

一方通行が後ろへ跳んだ。

その瞬間、ドッ!と鈍い音と痛みが一方通行の後頭部を襲った。

「がァァ!!?」

高熱によって意識は朦朧とし体力もロクに無い中、一方通行は後方を確認せず跳んだのが失敗した。


直後、反射できない高速の拳が一方通行の顔を殴り飛ばした。


鈍い、骨を砕くような音が響く。




434鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 09:43:55.79h3w1zcXR0 (4/33)

一方通行の体が地面を引きずりながら転がって行く。

全身を貫くような痛みが走るが、止まってはいられない。

ロッズとの距離は10m。

この距離ならば迎撃、応戦は可能と一方通行は判断する。


(……落ち着け、ヤツの動きだけを見ろ…冷静に…構えて…)


一方通行が深く息を吸うと同時に、拳を構える。

ロッズはそれを笑顔で見た直後。


ドパァンッと空気が弾かれた音が鳴る。

「七色の光」になって移動したロッズの回し蹴りを一方通行は左腕で弾いた。

ロッズはそのまま一方通行の左腕を踏み場にして跳んだ後、頭上から空気を切り裂く踵落しが振り下ろされる。


一方通行がそれを体を僅かにずらして避けると辺りに木片や土が巻き上げられる。

今度は一方通行がベクトル操作した自分の掌底をロッズの左頬に叩き込む。

岩と岩がぶつかったように ゴッ!! と音がした直後、深く体を沈めベクトル操作でロケットのようになった一方通行の膝蹴りがロッズを飛ばす。


435鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 09:56:03.48h3w1zcXR0 (5/33)

ロッズの上半身が後ろへ仰け反り、2mはある巨体が浮いた。


その飛ばされるロッズの足を一方通行は掴む。

「おおおおおォォォォォオオオッッ!!!」

軸足を大地に突き刺し、野球のフォームみたいにロッズを投げた。

凄まじいスピードで投げられたロッズの体は木々を五本薙ぎ倒してから岩にドガァッと突っ込んだ。


「ハァ…はっ…ははッ!どォしたァ?そンなもンかよォ!」


一方通行はそう言った後、滝のように汗を流しながらその場に倒れる。

頭がズキズキし、肺が痛い。

全身は木片や何かが所々刺さってるせいか風が吹く度に痛む。

一方通行はしばらく呼吸だけをした後、周りを見る。

いつの間にか夜になっている森は、暗闇に包まれていた。


先程まで明るく見えていたが、それはあの男と戦っていたせいで錯覚していたのかもしれない。と一方通行は考える。


一方通行はそれだけ考えると目を静かに閉じた。


436鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 10:07:38.28h3w1zcXR0 (6/33)





━━━村は騒然としていた。

突然現れた ” バハムート ” によっていくつかの家は破壊され、村の女達も怪我人が出ている。

肝心のバハムートは村の上空を旋回していた。

覇者たる証の咆哮をあげ、獲物を見下ろすように。


DIOは死人も重傷者も出ていないのを知ると、何故か安堵感が出てきた。

DIOは心の中で別に心配していたわけではないがな、と自分に付け足した後みちるに言った。

「あれとまともに戦えそうな奴はいるか?」

「…あまり長い時間は戦えませんが、私とりん、それからりささんとしまとら様しか……」

「南の主か、アイツと空中でも戦える奴を連れて来い」

「そしたら私だけですが……」



DIOが舌打ちをする。

あの巨大な怪物と戦うにも手駒が少なすぎる。




437鈴蘭校 ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 10:34:46.44h3w1zcXR0 (7/33)



━━━ギャォォオオオオオオンッッ!!


「ひっ…!?」

外から聴こえる覇竜の咆哮に、みちるは体を震わせる。

やはり、何も知らない島の住民を戦わせるのはやめた方がいいなとDIOは考え直す。

下手に怖がってバハムートの一撃を避けられず無駄死にはさせたくないからだ。

代わりに、DIOは問いかける。


「空中までの足場をどうにか出来る者はいないのか?」

「えっと……」

みちるは申し訳なさそうに頭をかいたあと。

「それも私くらいしか……」

DIOは僅かに片眉をピクッとさせた。


438すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 11:43:24.05h3w1zcXR0 (8/33)

作戦は単純過ぎて作戦とは思えない物だった。

まず、みちるの雪女能力でバハムートまでの足場を作る。

後はDIOがバハムートをメタメタにするだけだ。

「こ、こんなの作戦じゃないですよー……」

みちるが泣きそうな声でDIOを見上げている。

だがDIOはそんなのを気にしてはいられない。


「……やれ」


みちるは自信なさげに頷くと、バハムートに向かって2m間隔で氷の足場が次々と作られていく。


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


DIOはその氷が落下する前に足場にして渡っていく。

聞くだけだと大した作業ではないが、実際は超高速で動いている。


「フン、このDIOが相手だ━━━ッ!!」ドンッ


DIOとバハムートの一騎打ちが始まった。


439すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 11:48:14.08h3w1zcXR0 (9/33)











          ~本気モード終了のお知らせ~












440すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 11:58:49.56h3w1zcXR0 (10/33)

バハムート『な、なんだテメェ!*』

*翻訳しているだけなのでDIOには何を言っているかわかりません


DIO「フン、貴様はバハムートというらしいな」

バハムート『ふえっ…なに?ボクのこと知ってるの?』

DIO「俺の名はDIOォッ!!UREYYYYYYY」

バハムート『ひぃぃぃ!なんでボクいつもこんなに嫌われてるんだろ…』




DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァ!!!」


ドゴゴゴゴゴゴゴォォォオッ!!!!


バハムート『痛い痛い!やめてよぉぉ!!』

ギュオッ!!

バハムートはフレアを放った!

DIO「何ィィ━━━ッッ!!?」


441すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 12:05:17.47h3w1zcXR0 (11/33)

ドゴォォォッ!!



ダンッ


バハムート『ジャンプ音…!』

DIO「後ろだ」ドンッ


バハムート『ちょっ…////せ、背中は……はにゃぁ////』

ブォンッ


みちる「小屋に突っ込んじゃう!DIOさん危ない!!」


DIO「ヌアアアッッ!!」


ドガシャーン


442すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 12:13:18.50h3w1zcXR0 (12/33)

みちる「DIOさああああああああああん!!?」


ガラガラ…


バハムート『あたたた…ごめんよ、平気かな?』

DIO「フン、どうやらコイツの図体が巨大だったのが幸いして私にはダメージはないか」

DIO「そして…貴様が地上に降りて来たのは失敗だったなァ━━━!!」ドンッ


バハムート『えええええ!?助けてあげたのに!!』


<ギャオォォォオッ!!?

DIO「フン、それでも動じないのを見ると流石は覇者といったところか」

*DIOはバハムートの言葉がわかりません




443すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 12:30:14.35h3w1zcXR0 (13/33)

バハムート『もうやだよー!なんでまたボクはカダージュに使われてるんだよー!』



ブンッ


みちる「危ない!」キュインッ

バキャッ!

DIO「氷の盾か、なかなかできるなみちる」バッ

バハムート『え…』


ドガァッ!!

バハムート『きゃああ!?』


ドズゥン……!

DIO「もうおしまいか?バハムートよ」


444すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 12:35:46.38h3w1zcXR0 (14/33)

バハムート『…うぅ、ぐすっ……クラウドのとこに帰りたいよぉ』

DIO(動きが鈍くなってきた、ここでトドメをささせて貰おう)


バハムート『ひっ…また殴る気だ、に…逃げないと……』

バサッ

DIO「逃がさんッッ!!」


DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァ!!」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


バハムート『きゃあああああああああ!!!』


ドズゥンッッ!!!


445すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 12:52:08.87h3w1zcXR0 (15/33)

バハムート『……痛い…』

本気モード突入!

『体が…動かない…』


【  ナニヲシテイルノ?ハヤクコロセヨバハムート  】








「ギャァァアアアアアアアォォオオオオオオオオオオオオ!!!」











446すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 13:03:07.98h3w1zcXR0 (16/33)

バハムートの咆哮が、藍蘭島全体を揺らした。

その咆哮を聴いた者は全て怯え、泣き出すほどだ。


━━━DIOはバハムートの眼の色が変わるのがわかった。


優しい蒼色が、血に染まった紅になっていくのが一瞬見えた。

「何だ…」

DIOが疑念の声をあげる前にバハムートは凄まじい暴風を発生させながら飛んだ。

その姿は先程までよろよろと村の上空を飛んでいた竜とは違い、まさしく「覇竜」に相応しかった。


そして村から100mは離れた上空で、覇竜は止まった。




青白い炎をグングン巨大化させながら、村を見下ろして。





「!! みちる!」

「わかってます!!」





447すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 13:19:14.00h3w1zcXR0 (17/33)

みちるが即席で氷の足場を作り上げていく。

「ォォォオ━━━ッ!!!」


DIOは氷の足場を凄まじい速さで駆け上がる。

1秒で約27m、DIOはこのスピードならギリギリのところでフレアを食い止められると踏んでいた。


残り42m。


「くッ━━━」


残り20m。


(私は……!!)

DIOは藍蘭島に来て「力」がどういうものかを知った。

この藍蘭島の者は、守るためだけに力を使う。

DIOにはそんなことは出来ない。


  D I O は 守 る こ と は 出 来 な い





448すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 13:24:39.63h3w1zcXR0 (18/33)








  残り5m  彼の目の前でバハムートは絶望の火炎を撃ち出そうとする。










449すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 14:31:33.62h3w1zcXR0 (19/33)





━━━セフィロスは固まっていた。



目の前にいる存在が、話している事が、動いている事が、全て信じられなかった。

彼以上に美しく、彼以上に素敵で、彼以上に邪悪に立っていることが信じられなかった。

セフィロスは、目の前にいる「母」に問う。

「母さん……なのか」

「母」は、邪悪で美しい笑みを作ると。


「そうよ?私の愛しい息子……セフィロス、貴方の母親よ」


溶けきるように、淫らで美しくて邪悪な声でジェノバは言った。

そして、ゆっくりとセフィロスに近づいてくる。

黒い、カダージュ達と同じような体のラインに合わせたスーツに、

闇を不気味に照らすようにして足首まであるセフィロスより長い銀髪。


セフィロスまで8歩。



450すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 14:41:19.07h3w1zcXR0 (20/33)

セフィロスはジェノバが一歩、そしてまた一歩、歩んでくるごとに脳内に衝撃が走る。

目の前にいるのが、自分の母。ジェノバ。

セフィロスは、動いている姿を見るのは初めてであっ






( ………初めてだと?……… )






セフィロスは思い出せない。

だが、「なんとなく」覚えている。というより知っている感覚がした。

クラウドに何度も戦いを挑んだのは、セフィロスであってセフィロスではない。

「ジェノバ」が挑んだのだ。


(…………なんだ、どういうことだ)


セフィロスが混乱する。

(私は…私ではない?今の私は誰だ?「私」とはなんだ?セフィロス…なのか?私はセフィロスではないのか?)




451すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 14:47:14.99h3w1zcXR0 (21/33)

意味がわからない。

セフィロスの頭の中で、「はまっていなかった歯車」をはめようとガチャガチャと動き出した。


(なぜ?私はジェノバが動いているのを何度も見た…あれはジェノバではない?ちがうちがうちがうちがうちがう)


セフィロスまで2歩。

ジェノバはもうセフィロスの前まで来ていた。





(どうなっている  まるで「私」が複数いるようだ  )






突然、ガラスが割れるような音が鳴った。




452すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 15:05:40.03h3w1zcXR0 (22/33)

****************************************


「……ここは」


【だから、待ってって言ったのに?】


「……エアリスか」


【あれー、何だか元気ないね】


「元気があると思ったのか?」


【ううん…じゃ、本当の話しよっか】


「本当の…話?」


453すーずーらん! ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 15:29:41.98h3w1zcXR0 (23/33)

【 ” 貴方達 ” 3人は体をライフストリームで代用してるの】


「……だから弱体化したのか」


【他の鈴科クンやディオはちょっとスペックダウンしちゃったけど、何とかなったの】


「…理論だけなら代用なんて不可能なはずだが」


【うん、実際あなただけ不可能だった】

【でも、不可能だからこそ代用が可能になった】


【セフィロス、貴方の思い出を知る人とあなたになった人の記憶を使ったの】


「…まさか」


【それが、「カダージュの記憶」と「アンジールの記憶」だよ】


454すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 16:10:40.51h3w1zcXR0 (24/33)

「……なぜ私の記憶や身体能力情報を使わなかった?」


【簡単だよ、「あなたは本当は死んでから数時間後に目覚めたんじゃない」】


「?」


【セフィロス、あなたが藍蘭島に飛ばされたのはあなたが死んで14年経ってからなの】


「……仮にそうだとして、それが何の理由になるんだ」


【あなたが目覚める7年前、あなたのライフストリームを使って彼女が復活したの】


「……………」


455すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 16:24:15.29h3w1zcXR0 (25/33)

「だからか、母さんが近づく度に私が私ではない感覚がしたのは」


【でもキチンとセフィロスは存在してるよ、人格だけは貴方だから】


【ね、貴方がその世界で感じたモノ、笑った思い出、セフィロスは否定できる?】


「さあな、私はもうわからないさ」


【そう……最後に、ごめんなさい】


【貴方達を、ジェノバを倒すためだけに利用したのを…】


「構わない」


【……いいの?】


「母さんは復活して異世界に迷い込んだ、なら…」


「始末は息子である私がすべきだ」


【………カダージュによろしくね、ガツンと頭突きしちゃえ!】


456すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 16:36:30.09h3w1zcXR0 (26/33)










セフィロスが「精神」から消える。

残ったのは淡く光る女。エアリス。


彼女は問いかける。

何度も彼女の願いを聴いてくれた恩人に。


【……どうして、騙さないといけないのかな】

彼女の問いに光り輝く恩人は応える。


【 それが彼らを光に導くからです、古代種よ 】


彼女、恩人は様々な呼ばれ方がある。

星の意志、星、生命、ライフストリーム、女神ミネルヴァ


                神





457すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 16:50:51.49h3w1zcXR0 (27/33)

神とは言っても、絶対的な神ではない。


「他の世界」では宇宙すら作った神がいる。


ミネルヴァはその数々の世界に存在する神の中でも非力だ。


非力な神、ミネルヴァはエアリスの思いを感じとったのか「独り言」を言う。


【 だが安心なさい、あの人達は強い…まったく、クラウドを思い出しますね 】


エアリスはその言葉を聴いてクスリと笑う。


そして信じる。


彼らなら、大切なモノを守るために戦えると。

************************************


458すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 17:00:51.10h3w1zcXR0 (28/33)




セフィロスは突然「元に戻った」。

目の前にはジェノバがセフィロスの頬に手を添えようとしている。



━━━━━セフィロスはその手を払いのける。




「……何のつもりなの?セフィロス」

ジェノバは妖艶に、妖しげに、笑う。

だがセフィロスの眼は既に「母」を見ていなかった。

そこにいたのは、紛れもなくジェノバと「狂気のセフィロス」だったのだから。


セフィロスはジェノバに向かって静かに、それでも重く、咆哮する。



「お前はもう死んだんだ、セフィロス…それでも生きるつもりなら…!」


「私が、それを断ち切る」

後ろで驚いているヤズーとカダージュは視界に入れず、ジェノバだけを見る。

夜の月の光を反射する愛刀「正宗」を構え。



459すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 17:21:13.90h3w1zcXR0 (29/33)

セフィロスは一度後方へ下がり、距離を整える。

それに合わせてカダージュ、ヤズーの2人がジェノバを守るようにして立つ。

カダージュの愛刀「双刃」が月明かりを反射させている。

「セフィロス……僕はアンタにガッカリだよ」

「そうか、……そういえばある人間に伝言を頼まれた」


セフィロスは左手に正宗を持ったまま足に力を込める。

『カダージュとジェノバまでの距離』は15m。


それぞれを目で見回した後セフィロスは足を地面から離した。


「カダージュ、お前に頭突きをしろとな」

セフィロスは1秒にも届かない間にカダージュの前へ跳んだ。

カダージュの顔が動揺しているのが分かる。

そこへガツンッ!とエアリスに言われた通りセフィロスは頭突きした。


460すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 17:41:41.65h3w1zcXR0 (30/33)

「━━━ッ!?」


カダージュの動きが止まった。

ヤズーがその間に銃撃してくるがセフィロスはそれを平然と叩き落とす。

だがすぐに銃撃は止まる。

突然、カダージュが頭を抑えて苦しみだしたからだ。


ヤズーは「母さん!何が起きて…」と横で不気味に美しく立つジェノバに訴えている。

すると、苦しんでいたカダージュの体が突如光に包まれた。



「━━━━━違った、母さんじゃなかった…?」



ジェノバの不気味な笑みがカダージュの呟きによって消える。

そして初めてジェノバは声を荒々しくさせ

「貴様!?古代種に……ッ!!」

「……成程、エアリスらしいな」

さりげなく、「また」カダージュを救ったのかとセフィロスは思った。


461すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 17:53:58.18h3w1zcXR0 (31/33)









━━━「もう頑張るの やめよう カダージュ」

━━━「母さん?」

━━━「みんなのとこ 帰ろう 」

━━━「……うんっ」


━━━(あったかい、優しい光…)


━━━(そっか、これが「母さん」なんだ)





━━━【違うだろう?カダージュ、悪い子だお前は】








462すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 18:03:29.39h3w1zcXR0 (32/33)

落ちます


463すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/18(金) 18:09:19.52h3w1zcXR0 (33/33)
464すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/19(土) 14:18:36.51ney6FgrR0 (1/4)

現在のセフィロスが本気出したら?の姿




465すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/19(土) 14:22:49.43ney6FgrR0 (2/4)

本編(CCやACも)では「いやもっと強いから、それは本気じゃねえから」なんですが

このSS内の弱体化設定だとこんな感じです(本気出したら)


466すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/19(土) 14:32:38.17ney6FgrR0 (3/4)

「━━━何のつもりだい、セフィロス」

キッとセフィロスをカダージュは睨みつけた。


「カダージュ、それがお前の本物の記憶だ」


セフィロスは静かにカダージュに言う。

しかしそれを遮るように、隣にいたジェノバが明らかに敵意を剥き出しにして。

「所詮は古代種の犬か…殺しなさい、ヤズー!カダージュ!!」

憎悪を滲ませた声が鳴る。


そして同時に銀髪の兄弟が飛びかかる。


(……洗脳ではなく、カダージュの意志でジェノバについているのか)

セフィロスは再び正宗を握り締め。

(……まあいい後はカダージュ次第だ、次は…)

ギィン!!とセフィロスの正宗とカダージュの双刃が火花を散らす。

( 「私」 の番だな )


467すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/19(土) 15:12:37.78ney6FgrR0 (4/4)

「フッハァー!!」

セフィロスに向けてヤズーの愛銃「ベルベットナイトメアー」が瞬時に三発撃ち込む。

「━━━フン」

ギギィンッ!と火花と共にそれを剣撃で弾く。

その弾いた隙にカダージュがセフィロスの懐へ跳ぶ。


「ハァァッ!!」


左から双刃の一閃が放たれる。

しかしその一閃は空気をビュンッと斬っただけだった。

「遅い」

「!?」

その一言が聞こえた瞬間、カダージュの頭上から「八撃」の剣撃が降ってくる。

「ぐッ……ハァ!!」

カダージュはその剣撃を瞬時に全て叩き消していく!


468VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/20(日) 16:26:04.27ml0bhQvHo (1/1)

日曜しか見れないけど見てるよ


469すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 09:02:51.10mMIQDem80 (1/36)

>>468 ありがとぉございます!!




470すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 09:25:24.71mMIQDem80 (2/36)

再びカダージュ達はセフィロスと距離を取る。

カダージュ達とセフィロスの距離は15m、軽い一歩を踏み出すだけで彼等にとっての間合いに入る。


先に動いたのはカダージュだった。


体を回転させると同時に双刃をセフィロスの頭上に振り下ろす。

凄まじい金属の轟音が鳴り響き、カダージュの双刃にある二枚の刃が衝撃波を生み出す。

セフィロスの周りの砂浜は全て吹き飛び、堅い湿った土が飛び出ている。


その刃を叩きつけた体制のままカダージュの右足が風を斬る。

ビュンッ!! と風切り音が鳴る

が、

その鎌のように振られた右足が当たる直前にセフィロスはカダージュの双刃を弾き返し、正宗の柄で受け止める。


瞬間、カダージュの後方からヤズーのベルベットナイトメアーが覗き込んだ。


銃口をセフィロスは確認すると、正宗をバットのように振るい、カダージュを吹き飛ばす。

吹き飛ばされたカダージュは引き金を引こうとするヤズーのベルベットナイトメアーにぶつかり、撃ち出された弾丸は別の方向へ飛んだ。

「チィ━━━!!」

ヤズーが舌打ちし、カダージュを受け止め再び距離を置く。


471すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 09:33:55.17mMIQDem80 (3/36)

ジェノバはその姿を見て肩を落とす。

ほんの一瞬の戦闘で2人はセフィロスに勝てないと判断したからだ。


ジェノバは左手をゆっくりと、背中の足首まである銀髪へ伸ばした。


スラッとした金属音が鳴る。

取り出したのはセフィロスの二倍、4m以上はある刀だ。

セフィロスの「正宗」よりも長い。


「下がりなさい、カダージュ、ヤズー」


美しいようで不気味な声がカダージュの背中を刺す。

「どうしてだい母さん!僕はまだやれるよ!!」

「カダージュの言うとおりだ、俺達はまだやれる」


駄々をこねる2人を見た後、ジェノバは静かに

「  消えたくないなら下がりなさい  」

空気が何倍にも重く感じた。


472すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 10:01:32.75mMIQDem80 (4/36)

「━━━ッ」

「…………」


2人は黙って下がる。

ジェノバは優雅に潮風に当たる銀髪を揺らしながらセフィロスの前に立つ。


「━━━そういえば、あの娘はあなたの知り合いなのかしら?」


クスリと邪悪な笑みを浮かべながら言った。

「……何の話だ」

「あら、知らないなら構わないわ? 『すず』ちゃんなんてね」

「!!」

セフィロスの正宗を握り締める音が鳴る。

「すっかり人間みたいに心まで出来ちゃって、凄いじゃない?」

セフィロスの全身に、力が溜められていく。

「あの娘をどうした」

ジェノバはうっすら笑みを浮かべたまま応える。


「  殺 し た わ  」


セフィロスの体が音速の数倍の速さで動いた。


473すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 10:14:55.15mMIQDem80 (5/36)



刹那、ジェノバとセフィロスがぶつかる。

周囲に何百もの青い閃光が走り、幾つか光が見えてから金属の轟音が鳴り響く。

ギィッジャキィィッ!! と凄まじい連撃が衝撃する音とその度に光る青い閃光が両者の姿を隠していた。

カダージュですらまともにその姿が見えない。


ジェノバの持つ刀、「村雨」はセフィロスのスピードを越えている。

だが所詮はスピードだけだ。セフィロスの熟練した剣術には本来届かない実力のはずだ。

そう、『そのはず』なのだ。

セフィロスは打ち合うジェノバの太刀筋に確信を持っていた。


(やはり…これは私の動きだ)


セフィロスの正宗が突きを放てばそれを神速で避け、下段斬りを繰り出す。

さらに一閃を繰り出せばそれに対抗して縦一閃を繰り出してくる。

セフィロスの剣術そのものだ。


(このままでは……押されるな)




474すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 10:45:32.32mMIQDem80 (6/36)

エアリスの転送によっての弱体化だけの原因ではなく、それはもっと大きな原因からきていた。

(私の本来の『記憶』……それをジェノバが持っているせいか?)

ジェノバの村雨が真空刃を生み出し、それを次々とセフィロスに叩きつけていく。

あまりの衝撃に耐えられず、セフィロスの体が地にめり込んでいた。

「━━━ッ!!」

ドンッ! と、鈍い音が鳴った。

その僅かな、本当に僅かな隙がセフィロスの体を貫いた。


「本当に馬鹿な息子……『他のセフィロス』は私の言う事を聞いてくれたわよ?」

「……ッ、『他の』だと?」

「あなたがそれを知る必要はないわ」


グニャリと、セフィロスに刺さっていた村雨が液体のように歪んだ。

「な、━━━ッ!?」

直後、その液体化した村雨がセフィロスを包みだした。

(何だ、これは━━━)

振り払えない。

液体化した村雨はどんどんセフィロスの体内を浸食する。


475すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 10:59:50.56mMIQDem80 (7/36)

(ぐ……ぁ……)


セフィロスの意識が、飲み込まれる。

黒い、暗い、寒い何かに。



「セフィロス!!」



少女の呼ぶ声がする。

と、セフィロスは動けない体を無理やり動かしてその方向を見た。

すずだった。

「す……ず、生き…て…ガボッ!!?」

浸食する村雨が口内から脳に至るまでを包み込もうとする。

薄れ行く意識の中、セフィロスはある人間の言葉を思い出す。


『英雄になれば、母さんは探しに来てくれるだろうか』

『きっと来るさ、母親というのはいつも自分の子供を心配してるものだ』

『フッ、お前に母親の何がわかるんだ?』

『確かにわからないな、ハハハ』


476すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 11:10:26.22mMIQDem80 (8/36)

その会話は、どこかで聞いたことがあった。

しかしセフィロスは思い出せない。


『ソルジャー様!ここはもういいです、あなた方だけでも…』

『何を言ってる、何百人の人を捨てて逃げるソルジャーがどこにいる』

『しかし相手は数千の軍勢に対し、戦えるのはソルジャー様達2人だけ……』

『フッ……セフィロス、言ってやれ』


『……仕方ない、いいか?私達ソルジャーは、お前達を守る為に存在する』

『その私達が、見捨てるはずがないだろう』


『さあ、行くぞセフィロス……向こうも待ってはくれないらしい』

『ああ』


(そうか…ジェノバが私から吸い出している記憶を見ているのか)

そしてセフィロスは思い出す。

(これは、「アンジール」の記憶……私が英雄と呼ばれる前の…)




477すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 11:20:10.81mMIQDem80 (9/36)

『おめでとうセフィロス、今日から英雄だな』

『……私は、それでも何十人の人間を守れなかった』

『……仕方ない、とまでは言わん』


『だが忘れるな?それでもお前に救われた人間がいることを』


(……神羅ビルでのパーティー…)


『セフィロス、コイツは今日から新しく1stになったジェネシスだ』

『ラブルスラブルスラブルス最高ぉぉぉ!!』

『……斬れ、と言っているのか』


(…アンジールがジェネシスを連れて来た日…)

『好きです!』

『だが断る』

『………』

『アンジール、その目はなんだ』

『うらや……いや、何でもないさ』


(…バレンタインデーの告白…)




478すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 11:30:57.20mMIQDem80 (10/36)






━━━ビクンッとジェノバが反応した。

セフィロスの体は既に銀色の液体に浸食され、動かなくなっていた。

はずなのに。


「ア・・・ァァアア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ッッ!!?」


ジェノバの体に凄まじい激痛が襲った。

その激痛のあまり村雨を握っていた左手が離れ、セフィロスを浸食していた村雨が元の形状に戻る。

「母さん!?一体どうしたんだ!!」

カダージュが駆け寄る。

「がぁああああああああああああ!!!おのれ古代種めェェェェエエエエッッ!!」

ジェノバが絶叫する。


「貴様、母さんに何かしたな!!」


ヤズーの銃口がすずに向けられる。

「え……」




479すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 11:43:41.90mMIQDem80 (11/36)

しかしその銃口から弾丸が飛ぶことはなく、突然ヤズーの体が頭から飛ばされた。

「ぐぁッ━━!!?」

ガゴンッという衝撃、

同時に何かが飛ばされたヤズーの視界の上を通った。

そしてそれはヤズーが体制を整える寸前に、凄まじい連撃を浴びせる。

風切り音が鳴り、┣¨┣¨┣¨┣¨ッッ!!とヤズーの体に手刀が次々と繰り出される。


「が━━━」


ドサッと砂浜にノーバウンドで10m飛ばされた後落ちた。

「こんな時に……」

カダージュが舌打ちをする。


しかしそこに立っている2人を見てすずが声をあげた。


「行人!からあげ!!」





480すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 11:57:00.89mMIQDem80 (12/36)

その名前を呼ばれた少年は、木刀を握り締め。

「今この島からでて行けば見逃すよ」

「悪いけど君なんかと遊んでる場合じゃないんだよッ」

カダージュが双刃を振り上げようとした時━━━


【あなたの戦う相手はその人達じゃないでしょ?カダージュ】


「━━━!?」

辺りを見回した。

しかしすぐに今聴こえた声の主は探し当てた。

「なん……だ?」

ジェノバが取り込もうとしたセフィロスから、光輝く純白の翼が片方だけ出ていた。

そして、ジェノバからはまるで対となるように漆黒の闇のような翼が。


━━━リユニオン━━━


その言葉が出てくるのに、一瞬遅れた。

カダージュは信じられなかったからだ。

セフィロスの翼が純白であることに。


481すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 12:04:31.38mMIQDem80 (13/36)

【セフィロスは頑張って戦ってるよ?】


再びカダージュの中に、優しい声が響く。

「……あ、あんたは古代種だ!僕を騙そうとしてるんだ!!」

【カダージュ…頑張って、みんな、カダージュを応援してるよ?】

優しい声が、逆にカダージュを狂わせる。

(母さんの言いつけは守らなきゃ━母さんじゃないあれはジェノバ…ちがう!かあさ…)


「うああああああああああああああああああああ」


カダージュは絶叫をあげながら行人達に飛びかかっていく。


482すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 12:19:46.70mMIQDem80 (14/36)






━━━記憶の逆流、さらには吸収。

(有り得ない…!!何故『このセフィロス』がジェノバ細胞をコントロール出来る!?)

(古代種……の力だけではないッ、『このセフィロス』自身の力だけで…!!)


(━━━━━━「吸収・コピー」は中止、これより2048体目のセフィロスを消去する)


「返してもらったぞ、『私の記憶』」

セフィロスはゆっくりと立ち上がると、ジェノバを見下ろしながらそう告げた。

「ふふ…後悔はしないことね『セフィロス』、あなたは死ぬのよ」

ジェノバはしばらく体を沈ませた後、顔だけあげる。


「私の名は ジェノバ・S あなたのスペックを忠実にコピーした『ジェノバ』よ」


その顔には、美しさの欠片もない醜い笑みが広がっていた。

そして、左肩から7m程の漆黒の翼が広げられた。

完全なる戦闘形態として、ジェノバが本気を出したのがわかった。


483すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 12:31:30.85mMIQDem80 (15/36)

「リユニオン、か」

セフィロスは一度、落ちている正宗を拾い上げてから言った。

セフィロスはただ、眺める。

ジェノバの背中から羽ばたかせている漆黒の翼を。


「……」

「あっははははははははは!!所詮あなたはクラウドに敗北し、『能力』を失った身…リユニオンで力を得た私に勝てるとでも!!?」


ジェノバの笑い声が、高らかに響いた。

しかしその笑い声をかき消すようにセフィロスは言った。


「 リユニオン 」


バサァッ! と風を叩く音がした。

それと同時に、セフィロスの左肩から純白の翼が広がる。


「━━━は?」


ジェノバの笑い声が止まった。


484すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 12:38:12.15mMIQDem80 (16/36)

「━━━成程」

セフィロスは目だけで翼を見た後

「確かに美しいな」



『セフィロス、笑うなよ?』

『急になんだ?』

『もし、何か願いが叶うならな』

『━━━真っ白な翼が欲しい』


『……何故白なんだ』

『簡単な話だ、白は……』



重ねるように、セフィロスは呟いた。


「美しい」





485すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 12:47:41.29mMIQDem80 (17/36)

「「何もないからこそ、寂しいからこそ、そこに白の美しさがある」」


セフィロスは刃をジェノバに向け、告げる。

「お前に、白き道を踏む事は出来るか」

ジェノバはそれを鼻で笑った後

「出来るわ、むしろ喜んで踏めるわよ!?」


「 私は踏めない だからこそ━━━」


セフィロスはそれ以上続けない。

まるであえて相手に答えを探させるように、不敵な笑みを浮かべ。

「━━━ッ!」

ジェノバが飛ぶ。

それに続くようにセフィロスも純白の翼を広げ、闇夜へ飛ぶ。

まるで翼の光が闇を照らすようにしながら。


486すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 13:04:06.36mMIQDem80 (18/36)





「━━━ァン?」

一方通行は、額の冷たい感触に目を覚ました。

目を開けると、そこにドアップの遠野がいた。

「ッ……心臓に悪ィ目覚めだなァオイ」


「一方通行!良かった、気がついたんだな!?」

ひんやりとした手が一方通行の手を強く握ってくる。

一方通行はしばらくぼーっと周りを見て

「……状況はどォなってンだ、すずは?」

『それが、あちきにもよくわからなくて……村の上空にはドラゴンが出てくるし』

一方通行がそれを聞いて間抜けな声で

「ドラゴンだァ?なンですかそのメルヘン極まりねェギャグは」


「━━━っ」


一方通行の視界が揺らいだ。

「大丈夫?」

遠野が再び心配した顔になる。




487すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 13:13:40.46mMIQDem80 (19/36)

(知恵熱ってなァ……こンなにキツいもンだったか?)

頭がグラグラ揺れ、視界がキチンと定まらない。

一方通行は一度、目を閉じる


「本当に平気か?一方通行……」


目を閉じたまま「少し休めば平気だ」とだけ言う。

その直後━━━


━━━バァッ!と何か布のような物が風を叩いた音がした。

「……?」

一方通行はゆっくり目を開けた。



そこには全身から黒い蒸気のような煙を出して立っているロッズがいた。







488すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 14:02:21.27mMIQDem80 (20/36)

「な━━━ッ」

とっさに、遠野を突き飛ばす。

そして遠野とほぼ入れ替わりにロッズの足が一方通行の細めな体を蹴り飛ばした。

「ぐぼァ……ッ!!」

ドスッと突き刺さるようにして一方通行の体を宙へ浮かせる、その浮いた一方通行の体に━━━


━━━ヒュンッと風が斬られる音がした時には遅く、数撃の蹴りや拳撃が一方通行を襲った。


「━━━!!?」

一瞬にして全身に激痛が走り、肺からは酸素が抜ける。

喉の奥から生暖かい鉄の味が広がる。


そのまま一方通行は8m後方の木に叩きつけられる。

「がはッ……」

一方通行の体が叩きつけられ、その位置から落ちる前にロッズの手が一方通行の頭を正面から鷲掴みにする。

「が……て、メェ…ッ」


489すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 14:40:09.13mMIQDem80 (21/36)

「ハハ……やられたぜ…これじゃあカダージュに笑われちまう」

「ぐ……ッ!」


「……『8月12日、14時25分に2人まとめてぶっ殺した』」


突然、一方通行の頭を鷲掴みにしたままロッズが言った。

「なにを…ッ?」

ロッズは続ける。

「『8月19日、馬鹿な奴だ。このオレに狙撃なんて無意味なのによ』」

まるで、他人の日記を読むように大きな声で言う。


そこでバッと遠野がロッズに飛びかかる。

が、一瞬でそれを避け、遠野の腹部に拳を突き入れた。

「うぁ……!」

「遠野!!テンメェ…!!」

「『8月21日、時間になったから来てみりゃ猫抱いてやがる』」

ロッズはそのまま続けた。


490すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 14:54:22.52mMIQDem80 (22/36)

(……なに?)

一方通行が、一瞬凍りついた。

(まさか、ンなはずねェ…コイツがそンな能力……)

そして、一方通行をさらに凍りつかせる言葉が放たれる。


「『なーんで人形みてぇなこいつらが猫好きなんだかな、笑えちまうぜぇ』」

「『ハハハハ楽しいなぁ、っつかなんかたまにそそられるんだよねぇ』」

「『そういや人間ってなぁどんな味がすんだろうな、ちょいと拝借すっか』」


一方通行が叫び声を出す。

「や”め”ろ”ォォォォォォオオオオオオオオッッ!!!!」

ロッズが口の端を歪ませる。

いかにも邪悪に、笑う。

「『あーんま美味くねぇな、かと言って男の肉なんざ食いたくねぇしなぁ』」

「それ以上言ってみろォ!!ぶッ殺してやンぞォォォッ!!!」


「『あー、殺すのって楽しい♪』」


そう、これは全て「一方通行の記憶」なのだ。




491すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 15:09:09.37mMIQDem80 (23/36)

ロッズはまだ笑いをこらえながら続ける。

「『とりあえず今日はコイツで最後か、あーあ、つかマジで会話になんねぇなコイツら』」


横で倒れていた遠野が、一方通行を見る。

「アクセラ……れーた?」

嘘だよね? そう言いたそうにしていた。

しかし言えない。

彼女も勘づいているのだろう。
月見亭での一方通行が言っていたのは、こういう事なのだと。

「『それなりに敵やってても、まぁこんなもんだよなぁ』」

ロッズは楽しそうに一方通行の記憶を読み上げていく。


「『蹴って、殴って、どぉしてやろうか?蹴りで真っ二つにすんのもいいなぁ』」


次々と、残虐な言葉が出てくる。

(畜生畜生畜生がァァ!!ベクトル操作が満足に出来りゃせめて━━ッ!!)


しかし、途中からロッズの表情から笑みが消えた。

「『なんだ?このボーイッシュな口調の女は、部外者だよな』」

一方通行が、その言葉を聞いて止まる。


492すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 15:17:45.04mMIQDem80 (24/36)

「『たかがレベル0の女子高生が、何喧嘩売ってんだぁ?グチャグチャにしてやんよ』」

しかしロッズはそこで再び笑みを浮かべ出した。

だが、一方通行だけはその言葉の節々に思い当たる部分があった。


「『ハハッ、空手みてぇな動きしてっけど所詮はただの……』」

「『なんだ?どぉなってやがる、なんで反射が効かねぇ?』」


ロッズから、完全に笑みが消えた。


「『幻想殺し……だと?そんなもんで俺の能力を消して蹴りを入れ…』」


「『…目が覚めたら研究所、どうしてだ…?』」


遠野の表情が、段々真剣になってゆく。

「『だからって、コイツを殺していい理由になってたまるかよぉっ』」

「……なんだ?こりゃ」

ロッズが間抜けな声を出した。


493すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 15:26:51.58mMIQDem80 (25/36)

遠野が迷った顔のまま、一方通行に言う

「……やっぱり、優しいじゃん……」

「……あーつまんねぇ、もう終わりにするか」

ロッズが拳を固め、一方通行に振り下ろす。


━━━しかしその拳が突然消えた。


「……は?」

右手から、次々と消えて行くのがわかった。

「な、どうなってやが……!?」

ガサッ と、一方通行の後ろの木から誰かが姿を表した。


腰まで伸びたサラサラした金髪に、美しい笑顔の女。


「あなたは次の瞬間生まれ変わる、だから心配しなくていいわ」

その声は鈴のような音色で、その場にいた者全員がその声に耳を傾けてしまう。

「 私の可愛い息子 」




494すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 15:39:56.38mMIQDem80 (26/36)

「……何だアンタ」

ロッズは消えて行く自分の体を見ながら問いかけた。

女はくすくすと笑ってから

「その問いかけすら貴方は思い出せなくなるわよ」


直後、ロッズの体が淡い光になって消えた。


「……テメェ、何者だ」
「1人の母親よ」

文字通り、即答。

すると、ゆっくり女は近づいてきて一方通行の前にしゃがんだ。

「一方通行、よね?この世界の」

「━━━ッ!?」

一方通行の目つきが鋭い物になる。

「何を知ってる?」

女は笑顔のまま

「全部」


495すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 15:48:29.16mMIQDem80 (27/36)

「………どォなってる、これァ全部テメェが仕組ンだのか」

「違うようで正解…うーん微妙ね」

女は馬鹿にしたように笑って

「さあ、『次の』世界に行きましょうか」


そしてチラリと後ろで訳がわからなくなっている遠野を見て。


「へいき、きっとまた一方通行と会えるわよ」

「待てよ!!何言ってンだ!?どォ言う事だ!!」


女は一方通行の怒声に肩を震えさせたあと

「それじゃあ、行ってらっしゃい」


「おィ…待て━━━





その声は途切れ、一方通行の体が消える。







496すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 16:05:54.78mMIQDem80 (28/36)






━━━火炎が撃ち出されたのが、地上にいたみちるでもわかった。

青白い閃光が闇夜を照らし、眼前にまで迫っていたDIOを飲み込んだ。


はずなのに。


突然火炎が消し飛び、同時にバハムートの鎧が全て叩き割られたのだ。

そして堕ちて行くバハムートの横を併走するように、血塗れのDIOが落ちていた。

みちるは全力で走りながら落ちてくるDIOの落下地点へ向かう。


途中で何度か、みちるの能力で落下衝撃を和らげるために雪のクッションを用意してみる。


そこに、DIOは綺麗に落ちた。

横では凄まじい轟音と共にバハムートが落下していたが、軽く叫んだ後動かなくなる。




497すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 16:28:00.13mMIQDem80 (29/36)





━━━DIOの目の前で放たれたフレアは、止まった。


いや、正確には『この世界の時間』が止まった。


DIOに残されたタイムリミットは8秒弱。

フレアに向けてDIOは拳を打ち出す。

そしてその打ち出した瞬間にさらに打ち出す。


1秒の十分の1以下の間に、数百発の拳を叩き込む!


「ォォォオオオオオオオォォオオオオオオオオオオ!!!!」

例え皮膚が焼けようと。

「ォォォオオオオオオオォォオオオオオオオオオオォォォオオオオオオオ!!!!」

例え血がどれだけ舞おうと。

「ォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


それでも、彼は拳を止める訳にはいかない。

この村を、この島で得た物を失う訳にはいかないのだから。


498すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 16:57:05.74mMIQDem80 (30/36)




ポンッ!!


破裂音が鳴り、火炎が消し飛ぶ。

残り5秒、DIOの拳はバハムートへ向かう。

バハムートの背中に着地すると、DIOは強く握り締め━━━


━━━残り時間、全力で殴る。


「フッ…フフ、ハハハハハハハハ!!!!」


骨が一撃一撃の間に、先から順に砕けていく。

それでも止めない、DIOの拳は止まらないッ


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァアアッ!!!!」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨




499すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 17:21:36.03mMIQDem80 (31/36)












               そして、時は動き出す













500すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 17:26:40.00mMIQDem80 (32/36)










━━━━━━DIOは目を覚ます。

グチャグチャになった両腕の痛みでではない。

一滴の涙。

その場違いな冷たさに目を覚ます。

「泣いて……いるのか」

DIOは目の前の少女に問いかけた。

少女はすすりながら小さく首を縦に振った。


「……誰だ」


DIOはいつの間にかみちるの後ろに立っていた女に言った。




501すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 17:36:40.44mMIQDem80 (33/36)

「ふふ、そうね……私の名前は…」

女は金髪を後ろへかきあげたあと楽しげに


「━━━ルクレツィア、とでも名乗っておくわ」


「……フン、貴様か」

その言葉に、ルクレツィアという女は不可解そうに

「あら、理解してるの?私の『役目』を」

そこでDIOとルクレツィアに挟まれる位置にいたみちるが、顔をあげた

「貴女、何者ですか!」

バッと身構えるが、迫力はない。


「ああ、貴女達は『感じる』のよね?『霊的な物』を」

「心配しなくていいわ、すぐに終わるから」


みちるがギュッと体に力を入れた

━━━その瞬間、後ろで砂が撒かれたような音がした。


「DIO……さん?」


━━━━━━DIOは消えた。


502すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 17:50:35.26mMIQDem80 (34/36)





━━━カダージュは、迷っていた。

「フッ……ァアッ!!」

━━━その手に持つ刃を振るい、敵と対峙しながらも。

「うおおおお!!」

━━━例え、目の前に木刀が振り下ろされても。

パキッ

「ぐああ…!」

━━━彼は迷っている、あの声に耳を貸すべきなのか?と。


「母さん………ッ!」


━━━助けを呼んでも来ない。

━━━その理由も、彼は知っている。

━━━記憶はある、それでも信じたくない。


━━━彼の迷いは、刃を鈍らせ、斬ることすら出来ない。





503すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 18:03:24.03mMIQDem80 (35/36)




闇夜を照らす者と、闇夜に溶け込む者の刃が幾つもの閃光を生み出していた。

4m以上ある刀、「村雨」は次々とヒビが入っていた。


━━━まともな太刀打ちはしていないのに。


セフィロスの刃はジェノバに近づくことなく、ただ「神速」で振るだけでジェノバに斬りつけていた。

空中で、一歩分も動かずに。

ジェノバは舌打ちをする。

実力だけなら互角だが、本来の能力を取り戻したセフィロスの「正宗」は驚異的な威力を誇っていた。

ジェノバが1つの真空刃を弾くと次は2撃。

そのまた次は3撃、という風に今では常に刃と刃の叩きつけ合いになっている。


(僅かでもいいわ…ッ何か、セフィロスを止める方法を…)




504すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/21(月) 18:05:16.24mMIQDem80 (36/36)

落ちます…多分あと二回か一回で藍蘭島物語終了です




505すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 08:20:30.09cAXVO89p0 (1/55)

おはよーございます


506すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 08:34:56.09cAXVO89p0 (2/55)

さて…私の予想が正しければ、今日でこの世界は滅亡する!!

つまり、藍蘭島物語もこれが最後です…悲しいですね






































まあこれプロローグに過ぎないので百倍は続きますけど


507すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 08:50:29.19cAXVO89p0 (3/55)

(………『セフィロス細胞』を42%上昇、これにより『セーファ』に近づける)


「……?」

一瞬、ジェノバの体の内側から波のように揺らいだ。

そしてその直後、セフィロスの真空刃を弾くスピードが上がったのだ。

更に闇夜を照らす光が強くなる。

セフィロスは一度回転を加えながら刃を振るった後、その風を纏わせたまま連撃を繰り出す。

その動きに合わせジェノバの村雨が衝撃を纏ってその連撃を迎え討つ。

刃が次々と、音速を越えぶつかり合う。


青白い閃光が出る度に見せる両者の翼は、まるで天使と悪魔そのものだった。


ギィンッ!!と金属の轟音が鳴り、さらに打ちつけ合う


━━━はずなのに、ジェノバと村雨が消えた。


「!!」





508すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 09:04:09.84cAXVO89p0 (4/55)

大体何が起きたのかは検討がついていた。

恐らく瞬間移動だ。

原理は不明だが、先程の『波』によってスキルを会得したのだろう。

素早く、正宗を死角となる背後へ斬った。


しかし斬ったのはただ広がる夜空。


同時に、地上から悲鳴があがった。

「しまった、まさか━━━」

セフィロスが地上を見た。

そこでセフィロスの目に映ったのは



「母さ…ん……な、にを!?」

ギリギリとジェノバに首を掴まれてぶら下がったヤズーだった。

「黙りなさい、思念体如きが」

グニュリ、と村雨が液体化してヤズーを飲み込んだ。




509すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 09:15:57.77cAXVO89p0 (5/55)

「母さん…………?」


カダージュは呆然とする。

その幼い、本来なら純粋な瞳に映っているのは母と信じていた者が兄弟を飲み込んでいる姿。


カダージュと戦闘をしていた行人とからあげは、すずにショッキングな場面を見せないために目を塞いでいた。

「からあげさん……あれ、なんですかね?」

手を震えさせながら行人は聴いた。

からあげはその行人の背中に手を当てながら。

「わからないよ、ボクもね」



その2人の前に、光輝く翼を広げてセフィロスが降りて来た。


「何が始まるかはわからない、村まで逃げろ」

「で、でもセフィロスだって……」

「……私は 思い出にはならないさ」


510すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 09:26:26.91cAXVO89p0 (6/55)






━━━直後、セフィロスの体が吹き飛んだ。


セフィロスは20回以上地面に叩きつけられ、約100m飛ばされた。

セフィロスが消えて少し経ってから、ドォォンッ!!という雷のような轟音が鳴った。


「…ッ!!?」


からあげがとっさに叫んだ。

「すずを連れて逃げろぉぉおおおお!!」


そのからあげの目に映った文字通りの『化け物』。

天使をも思わせる巨大な翼を12本生やし、まがまがしい魔翌力を漂わせ、何より━━━



━━━ありったけの殺意がからあげ達に向けられていた。





511すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 09:29:53.59cAXVO89p0 (7/55)

魔翌力=魔力


512すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 10:03:14.06cAXVO89p0 (8/55)

最初に動いたのは、意外にもカダージュだった。

その瞳に迷いは無く、迷いを捨てた彼の刃は風を斬り、空間をも切り裂く。

1秒にもならない僅かな間に30m以上の距離を詰め、双刃を『セーファ・ジェノバ』に振り下ろす。


━━━しかしその刃がジェノバに当たる前にカダージュの右肩が消し飛ぶ。


「ぐぁぁあああああ!!!」

15m後ろへ吹き飛んだ後、その痛みにカダージュは叫ぶ。


圧倒的。


からあげはカダージュの双刃を拾うと、

「いいから逃げろ、いいな?」

行人はすずを抱いたまま静かに頷く。

からあげはジェノバと向き合う。

そしてからあげが咆哮をあげながら突っ込もうとした瞬間


━━━何かが横を通った直後 ドズッ と音がした。




513すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 10:14:10.88cAXVO89p0 (9/55)

触手のように伸びた翼の先には、すずがいたはずだった。

からあげは振り向く。


そこには再び胸を貫かれたセフィロスがいた。


「セフィロ……ス?」

すずが、表情でない表情になって言った。

するとセフィロスの右手が、優しくすずの頭に乗せられた。

「心配するな、私は強いからな」


その安心させる不思議な笑みを見せ、セフィロスはジェノバに目を向ける。


「……八刀一閃」


一瞬にジェノバの目の前に移動した、そう思った瞬間にはセフィロスを貫いていたジェノバの翼が「八つ」に斬り裂かれる。


514すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 10:37:48.47cAXVO89p0 (10/55)



「……pwf@'g*&0#+4hiG」


ジェノバが、「よくわからない言葉」を使ってセフィロスに何かを言った。

「フン…まあな、私にとっては…大切だ」

「v@pqHa?15Ku*+#&」


翼の一閃が、セフィロスのいた位置を瞬時に削り取る。

しかしセフィロスはその時にはジェノバの頭上に飛んでいる。

セフィロスは正宗を握り締め、渾身の力でジェノバに叩きつける。


━━━しかし刃は届かない。


ジェノバの12本の翼がセフィロスを一斉に貫く。

同時に、突き刺した翼の内部から魔力を解き放った。

「━━━!!」


爆音と凄まじい衝撃波でセフィロスは数百m先の海へ飛ばされた。


515すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 10:51:39.96cAXVO89p0 (11/55)

「………t9zp*%@+」


ギョロリ、とジェノバの眼球が動く。

その憎悪と殺意の込められた視線は、数十m先を走る男女。


  その、片方の少女だった。


濁った青緑の眼は、少女の髪を留めるリボン。

ジェノバの中に刻まれた『本体の記憶』が、古代種と呼ばれた少女と、目の前の少女を重ねる。

ジェノバは自身の翼を後ろへ軽く引くと、鋭く射出した。


「ぉぉォォオオオオおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


数百m先からセフィロスが咆哮をあげながらすずの元へ飛んだ。


セフィロスの手が、あと少しで翼を掴む。





516すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 11:05:27.66cAXVO89p0 (12/55)








━━━無音。






音は意外にもなかった。

セフィロスは確かに翼を掴んだ。

そして止めた。

はずなのに、それなのに。


少女の背中には横幅40cmはある鋭利な翼の先端が刺さった。





517すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 11:12:21.66cAXVO89p0 (13/55)



「………ぁ?」


少女は軽く声が漏れただけで、パタンと、ゆっくり倒れた。

「すず?」

行人がすずの肩に触れる。

背中からはぴたぴたと赤黒い液体が落ちている。


「すず……すず━━━ッ!!!」


絶叫。

少女は動かない。

そして背中からはどんどん命が削られているのがわかる液体が垂れている。

セフィロスは、正宗を血が滲む程の強さで握る。


セフィロスの青い炎の瞳が、ジェノバを睨みつけた。


518すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 11:36:31.44cAXVO89p0 (14/55)

セフィロスは走る。

大切なものが溢れている、自分とは違う人間を傷つけた者の所へ。


正宗の刀身が淡く光る。


100mの距離を一瞬で詰め、ジェノバと対峙する。

そしてジェノバはセフィロスを迎撃すべく、12の翼をセフィロスに向ける。


(アンジール、クラウド……お前たちの言葉、ようやく理解できた)


*******************************************

『フン、私にも出来ない技はあるさ』

『本当か、セフィロスにも出来ないのか』

『ああ、「八刀一閃」という奥義なんだが…』

『……いつも使ってないか?』

『あれは「未完成」だ、本来は次元が違う』

*******************************************


519すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 11:48:22.09cAXVO89p0 (15/55)

*******************************************

『次元って、そんなに凄い技があんのかセフィロス!』

『フッ、ザックスにはまだ出来ないさ』

『だが、私の八刀一閃・未を使えるようになれば出来るかもな』

『誰かを救う時、守る時の為に生み出したのが』


『  八刀一閃  だからな』

*******************************************



「『大切じゃないものなんか 無い 』」




セフィロスの正宗が、光輝く。


520すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 12:27:38.10cAXVO89p0 (16/55)

セフィロスは信じる。

クラウド達が信じた、「守りたいと願う力」を。


己の刃を。


「…………」

向かって来るセフィロスに翼を音速の数十倍の速度で射出する。

その漆黒の翼がセフィロスに届く刹那。



正宗が『割れた』、バラバラにではない。

『割れた』と錯覚するように正宗が増えたのだ。

セフィロスの正宗から、七本の光輝く刃が生まれた。


「━━終わりだ、ジェノバ━━」


終焉を奏でるべく、セフィロスは純白の翼を広げてジェノバを斬った。

「━━━!??」

ジェノバは反応出来ない、まるで時間が止まったように動けない。

そして、見たことがある。この『囲むように展開された刃』を、セフィロスの切り方を。

数年前『2度目の敗北』をした時にクラウドが繰り出した技。

「超究武神覇斬」


521すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 12:40:52.73cAXVO89p0 (17/55)

しかしあの奥義とはまるで『次元が違い過ぎる』

セフィロスの姿はそのまま消え、後方の刃を握りジェノバに「二閃」を繰り出す。
一瞬にして閃光と斬撃を与えるその姿はまさに『一閃』の名に相応しい。


「~!!!」


さらに一度に『三閃』、ほぼ同時に『四閃』。

白い輝きがセフィロスの残像を後に残す。


まるで一度に複数のセフィロスと戦っているように錯覚する。


そして、全ての翼を切り刻み、無力化させたセフィロスは最後の構えを取る。

すると、周りの七本の刃も同じ構えを取る。

ジェノバは、吸収された僅かなセフィロスの記憶から思い出した。

八刀一閃の名前の「本来の由来」
セフィロスの静かなる閉幕の言葉が辺りに響き渡る。




「   八刀 一閃   」



「八つの刃が一瞬にして閃光を放つ」




522すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 12:44:12.05cAXVO89p0 (18/55)





島の海岸周辺を照らすように、純白の閃光が走った。



「━━━せ、フィ…ロ………………ッッ」


ジェノバの体が、漆黒の闇に包まれ消えて行く。








「………せめて、私の分思い出の中にいてくれ」


523すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 12:52:20.86cAXVO89p0 (19/55)






「すず……起きて、起きてよ!!」


どれだけ揺らしても、もう起きない。

呼吸は止まりかけ、顔は青ざめている。

すずの顔に、行人の涙が落ちる。


それでも、起きてくれない。


━━━そんな行人の肩を誰かが叩いた。

「下がれ」

純白の翼を広げ、すずを抱きかかえる。

「……今から『特別な事』をする、行人はすずの手を握り締めろ」

行人はすずの垂れていた手を握り締める。


「………」


セフィロスは一度目を閉じた後、すずの額に額を合わせる。


524すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 12:56:51.76cAXVO89p0 (20/55)

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「ここ…どこ?行人は?」

【お前の大切な物は?】


「だれ?」

【お前の大切な物を教えてくれないか】

「……みんな、かな」


【一方通行も?】

「うん」

【DIOもか】

「それだけじゃないよ?」

【?】

「セフィロスもだよ!」

【………そうか、わかった】

【お前なら、きっと『心の闇』に勝てるさ】


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525すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 13:15:07.56cAXVO89p0 (21/55)





「━━━━━━うん?」

「すず!!目を覚ましたんだね!」

突然、抱きついてきた行人にすずは目をぱちくりさせてから

「セフィロスは……?」


行人は、しばらく考えた後


「また、来るって言ってた」


「……そっか」

「すず、実は…大切な話があるんだ」



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526すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 13:22:55.79cAXVO89p0 (22/55)

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セフィロス「……この空間は」

DIO「む?その声はセフィロスか、何も見えんがどうなっている」

一方通行「……てめェらもあの女にやられたクチかァ?」


セフィロス「あの女?」


【はーいちゅーもくー!これから、ちょっと説明をします!】

一方通行「あン?」

【まずですね、藍蘭島で戦ったカダージュやジェノバ、この先の世界では必ず出てくるよ】

セフィロス「エアリス、何が目的なんだ?」

【えとね、とりあえず藍蘭島に飛ばしたのはあることを前提としないとジェノバに勝てなくて…】


【ジェノバっていう人は復活して、様々な世界を支配しようとしてるの】




527すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 13:32:55.70cAXVO89p0 (23/55)

DIO「ジェノバ……あの女か、」

一方通行「あァ?ジェノバってあの金髪か?」

DIO「……ルクレツィア、だなその女は」

一方通行「なンで知ってンだよ」

DIO「消える直前に会った」


【ルクレツィア……】

セフィロス「どうかしたか」

【正直、藍蘭島に他の世界の人がいつ来てもおかしくないの、多分ルクレツィアも他の世界の人だね】


一方通行「他の世界とかジェノバがどうのこうの言ってっけど、他の世界っつーのは俺達みてェなか?」

【そうだね、今は沢山の他の世界が戦ってるの】

セフィロス「……つまり、私や一方通行も沢山いるということか」

【うん、特にジェノバはほぼ全ての世界に潜んでる】

【でも、稀にその世界に来たジェノバをあなた達みたいに迎撃して支配を免れた世界もあるの】

DIO「……ややこしいというかよくわからんな」


528すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 13:42:00.76cAXVO89p0 (24/55)

セフィロス「お前は私達を利用して謝っていたな、結局何がしたいんだ」

【……世界中にいるジェノバは悪魔で「コピー」なの、本体はどこかの世界に隠れてて…】

一方通行「まさかとは思うけどよォ、その本体を探して倒せとか言わねェよなァ」


【正解、あなた達にはこれから様々な世界のジェノバと戦いながら探して欲しいの】


DIO「しかしどうやって…?」

【他の世界に行けるマテリアを用意したから使って?それから、アドバイス】

セフィロス「?」


【今回あなた達が戦ったカダージュ達だけは味方になるから、見かけたら一緒に行動した方がいいよ】

一方通行「ハッ、むしろぶッ殺してやンよ」

【たまに「他の戦ってる世界の人達」に会うかもしれないから、仲良くしておくといいよ】

【それでは♪いってらっしゃい!】

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529すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 13:43:59.69cAXVO89p0 (25/55)






          プロローグ:セフィロス「なが」一方通行「されて」DIO「藍蘭島…?」

                                完結ッ!!







530すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 13:58:30.39cAXVO89p0 (26/55)

さて、ついに藍蘭島物語は関係!!

ここで一度これから起きるジャンルや注意や表現や作品についてあらかじめ言っておきます!


*注意*
・極稀に、R18に突入します。
・極稀に、作者が暴走します。
・キャラが粉砕されたりされなかったりします。
・同じ名前のキャラクターが多数出てくるため、2人目以降のキャラの名前にaなどを付けます
・物語の世界観を粉砕すること多々アリ
・1の筆がノロノロビームの百倍遅い


☆ジャンル☆
・カオス
・ラブコメ
・ラヴコメ
・ハートフル?
・バトル
・自由


●表現、書き方●
遅いし書きためないし地の文とか台本とかメチャクチャ


♪これから先登場予定作品♪
・FF7
・ながされて藍蘭島
・とある魔術の禁書目録
・とある魔術の超電磁砲
・うたわれるもの
・キングダムハーツ
・ブラックキャット
・制速やSS速のスレ
・FF9
・FF12
・デビルメイクライ
・けいおん!
・ドラゴンボール
・シャイニングハーツ


531すずらん ◆OlXVchFTX22011/02/22(火) 14:16:37.63cAXVO89p0 (27/55)

えー、誰も見てなくても書くのがマナー?なので書いときます!

上で言った通り、わざと自由なシナリオにしました。

様々な世界、つまりその気になれば(了解をとらないとダメだけど)他のSSスレの世界を登場させることも可能で、

しかもジェノバも様々な世界によって異なるため、場合によってはとても明るい世界からエロい世界まで作れます


あ、今決定してる分の注意をかいておきます

・上条×美琴アリ
・上条×神裂アリ
・上条×上嬢アリ
・上条×五和アリ(濃厚
・上条女体化表現アリ
・一方通行×打ち止め(濃厚アリ
・一方通行×風斬氷華アリ
・一方通行×鈴科百合子アリ
・とある魔術&科学のキャラでエロアリ
・カダージュ×オリアナ アリ(濃厚
・オリアナの母性全開
・カダージュの優しさ全開
・10032号×鈴科百合太(オリジナル&一方通行の本名)あり
・カダージュハーレムアリ
・カダージュ×神裂アリ
・カダージュ×ホワイトクイーン アリ
・ユフィ×トレイン (微妙)あり
・オリジナルキャラたまにアリ
・読者の嫁がたまに……むふふ
・バージル×ウルトリィ アリ